(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】8TXコードブックの強化
(51)【国際特許分類】
H04W 48/08 20090101AFI20241010BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20241010BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20241010BHJP
【FI】
H04W48/08
H04W16/28 150
H04W76/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580740
(86)(22)【出願日】2022-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2022123445
(87)【国際公開番号】W WO2024065744
(87)【国際公開日】2024-04-04
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, ケ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, ボ
(72)【発明者】
【氏名】グオ, シャオロン
(72)【発明者】
【氏名】メイ, メン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ヤン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
5K067KK03
(57)【要約】
例示的な方法は、無線通信ノードから構成を受信することを含む。構成は、1つ以上のポートグループの数または1つ以上のコヒーレンスのレベルのうちの少なくとも1つを示す。例示的な方法は、構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することをさらに含む。例示的な方法は、プリコーダを使用して伝送を実行することをさらに含む。いくつかの実施形態において、ポートグループ間のポートの総数は、8である。一実施形態において、1つ以上のサポートされるポートグループの数または1つ以上のサポートされるコヒーレンスのレベルを示す情報を無線通信ノードに伝送することをさらに含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
無線通信ノードから、1つ以上のポートグループの数または1つ以上のコヒーレンスのレベルのうちの少なくとも1つを示す構成を受信することと、
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することと、
前記プリコーダを用いて前記伝送を実行することと
を含む、方法。
【請求項2】
ポートの総数は、8である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成によって示される前記1つ以上の数のポートグループは、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、または8つのポートグループのうちの1つ以上を備え、前記構成によって示される前記1つ以上のレベルのコヒーレンスは、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスのうちの1つ以上を備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
1つ以上のサポートされるポートグループの数または1つ以上のサポートされるコヒーレンスのレベルを示す情報を前記無線通信ノードに伝送することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
示されたポートグループの数または示されたコヒーレンスのレベルは、最高能力であり、前記最高能力より低い1つ以上の能力が構成またはサポートされることを示す、請求項1または4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
最高から最低へのポートグループ能力の順序が、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、および8つのポートグループであり、最高から最低へのコヒーレンス能力の順序が、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、
前記構成に従ってコードブック指示のためのポートグループの数の指示の存在またはサイズを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、
コードブック指示のための1つ以上のポートグループの数を決定することと、
前記コードブック指示のための前記決定された1つ以上のポートグループの数に従ってポートグループの数の指示の存在またはサイズを決定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、
ポートグループの数の指示に従って所与の数のポートグループを決定することと、
前記所与の数のポートグループのうちの各ポートグループに関してランク、レイヤの数、または伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のうちの少なくとも1つを決定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、
ポートグループの数の指示に従って所与の数のポートグループを決定することと、
前記所与の数のポートグループのうちの各2つのポートグループ間の位相を決定することと、
前記所与の数のポートグループのうちの前記ポートグループのうちの少なくともいくつかに関してランク、レイヤの数、またはTPMIのうちの少なくとも1つを決定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ポートグループの数の指示は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達に含まれる、請求項7~10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記プリコーダは、前記1つ以上の数のポートグループが1つのポートグループであることに基づいて、ダウンリンクコードブックベース方式のパラメータから決定されるか、または、前記プリコーダは、前記1つ以上の数のポートグループがコヒーレントである2つ以上のポートグループであること基づいて、アップリンクコードブックベース方式のパラメータから決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項13】
偏波方向上のアンテナ素子の数に従って前記偏波方向のためのオーバーサンプリング係数の値を決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記構成は、無線リソース制御(RRC)信号伝達、媒体アクセス制御(MAC)制御要素、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)のうちの1つを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記プリコーダは、ポートグループの数、開始ポートインデックス、またはポートインデックス順序のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記プリコーダは、前記ポートグループの数、開始ポートインデックス、またはポートインデックス順序のうちの少なくとも1つに従って、ポートインデックスの連続した番号に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記開始ポートインデックスは、前記ポートグループの数に基づいて決定される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ポートインデックス順序は、{0,4,1,5,2,6,3,7}、{0,1,2,3,4,5,6,7}、{0,2,1,3,4,6,5,7}、{0,1,4,5,2,3,6,7}、または{0,4,2,6,1,5,3,7}のうちの1つである、請求項15~17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
1つ以上の事前定義されたマッピングのうちの少なくとも1つに従って、1つ以上のポートグループのポートを前記プリコーダのポートにマッピングすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記1つ以上の事前定義されたマッピングは、
各々が4つのポートを有する2つのポートグループの前記プリコーダのポート{0,1,4,5,2,3,6,7}または前記プリコーダのポート{0,2,4,6,1,3,5,7}へのマッピング、または
各々が2つのポートを有する4つのポートグループの前記プリコーダのポート{0,4,1,5,2,6,3,7}へのマッピング
を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
1つ以上のポートグループの数または1つ以上のコヒーレンスのレベルのうちの少なくとも1つを示す構成を無線通信デバイスに伝送することと、
前記構成による伝送のためのプリコーダ、またはポートグループの数の指示を前記無線通信デバイスに示すことと
を含む、方法。
【請求項22】
コードブック指示のためのポートグループの数の指示の存在またはサイズを決定することをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
ポートの総数は、8である、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記1つ以上のポートグループは、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、または8つのポートグループのうちの1つ以上を備え、前記1つ以上のレベルのコヒーレンスは、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスのうちの1つ以上を備えている、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
示されたポートグループの数または示されたコヒーレンスのレベルは、最高能力であり、前記最高能力より低い1つ以上の能力がサポートまたは構成されることを示す、請求項21~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
最高から最低へのポートグループ能力の順序が、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、および8つのポートグループであり、最高から最低へのコヒーレンス能力の順序が、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ポートグループの数の指示は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達に含まれる、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記構成において偏波方向のためのアンテナ素子の数を示すことをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記構成は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達のうちの1つを介して伝送される、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
メモリとプロセッサとを備えている無線通信のための装置であって、前記プロセッサは、前記メモリ上に記憶された命令を実行することによって請求項1から29のいずれか一項に記載の方法を実装する、装置。
【請求項31】
コードを記憶している非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1から29のいずれか一項以上に記載の方法を前記プロセッサに実施させる、非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、デジタル無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信技術は、ますます接続され、ネットワーク化された社会に向かって世界を動かしている。既存の無線ネットワークと比較して、次世代システムおよび無線通信技術は、はるかに広い範囲のユースケース特性をサポートし、より複雑で洗練された範囲のアクセス要件および柔軟性を提供する必要がある。
【0003】
ロングタームエボリューション(LTE)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって開発された、移動デバイスおよびデータ端末のための無線通信のための規格である。LTEアドバンスト(LTE-A)は、LTE規格を拡張する無線通信規格である。5Gとして知られる第5世代の無線システムは、LTEおよびLTE-A無線規格を進歩させ、より高いデータレート、多数の接続、超低遅延、高信頼性、および他の新興のビジネスニーズをサポートすることに専念している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
8Tx伝送プリコーディングを強化するための技術が開示される。本明細書で開示される例示的な実施形態は、現在のコードブックの問題、プリコーダ指示のオーバーヘッド、およびアップリンク8Txに関する不明確なポートインデックス付けに関する技術的問題に対処する。例示的な実施形態は、アップリンク8Tx伝送のためのコードブックを決定すること、非コヒーレントコードブックの候補数を減らすこと、およびポートインデックスマッピングに関する解決策を提供する。
【0005】
例示的な側面では、無線通信のための方法が記載される。方法は、無線通信ノードから、1つ以上のポートグループの数または1つ以上のコヒーレンスのレベルのうちの少なくとも1つを示す構成を受信することを含む。方法は、構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することをさらに含む。方法は、プリコーダを使用して伝送を実行することをさらに含む。
【0006】
いくつかの実施形態において、ポートの総数は8である。いくつかの実施形態において、構成によって示される1つ以上のポートグループの数は、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、または8つのポートグループのうちの1つ以上を含む。構成によって示される1つ以上のレベルのコヒーレンスは、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスのうちの1つ以上を含む。
【0007】
いくつかの実施形態において、方法は、1つ以上のサポートされるポートグループの数または1つ以上のサポートされるコヒーレンスのレベルを示す情報を無線通信ノードに伝送することをさらに含む。いくつかの実施形態において、示されたポートグループの数または示されたコヒーレンスのレベルは、最高能力より低い1つ以上の能力が構成またはサポートされることを示す最高能力である。いくつかの実施形態において、最高から最低へのポートグループ能力の順序は、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、および8つのポートグループであり、最高から最低へのコヒーレンス能力の順序は、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスである。
【0008】
いくつかの実施形態において、構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、構成に従ってコードブック指示のためのポートグループの数の指示の存在またはサイズを決定することを含む。いくつかの実施形態において、構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、コードブック指示のための1つ以上のポートグループの数を決定することと、コードブック指示のための決定された1つ以上のポートグループの数に従ってポートグループの数の指示の存在またはサイズを決定することとを含む。いくつかの実施形態において、構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、ポートグループの数の指示に従って所与の数のポートグループを決定することと、所与の数のポートグループのうちの各ポートグループに関してランク、レイヤの数、または伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のうちの少なくとも1つを決定することとを含む。いくつかの実施形態において、構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、ポートグループの数の指示に従って所与の数のポートグループを決定することと、所与の数のポートグループのうちの各2つのポートグループ間の位相を決定することと、所与の数のポートグループのうちのポートグループのうちの少なくともいくつかに関してランクまたはTPMIのうちの少なくとも1つを決定することとを含む。いくつかの実施形態において、ポートグループの数の指示は、ダウンリンク制御情報(DCI)、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、または無線リソース制御(RRC)信号伝達に含まれる。
【0009】
いくつかの実施形態において、プリコーダは、1つ以上の数のポートグループが1つのポートグループであることに基づいてダウンリンクコードブックベース方式のパラメータから決定されるか、または、プリコーダは、1つ以上の数のポートグループがコヒーレントである2つ以上のポートグループであることに基づいてアップリンクコードブックベース方式のパラメータから決定される。
【0010】
いくつかの実施形態において、方法は、偏波方向上のアンテナ素子の数に従って偏波方向のためのオーバーサンプリング係数の値を決定することをさらに含む。
【0011】
いくつかの実施形態において、構成は、RRC信号伝達、MAC CE、またはDCIのうちの1つを介して受信される。
【0012】
いくつかの実施形態において、プリコーダは、ポートグループの数、開始ポートインデックス、またはポートインデックス順序のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。いくつかの実施形態において、プリコーダは、ポートグループの数、開始ポートインデックス、またはポートインデックス順序のうちの少なくとも1つに従って、ポートインデックスの連続した番号に基づいて決定される。いくつかの実施形態において、開始ポートインデックスは、ポートグループの数に基づいて決定される。いくつかの実施形態において、ポートインデックス順序は、{0,4,1,5,2,6,3,7}、{0,1,2,3,4,5,6,7}、{0,2,1,3,4,6,5,7}、{0,1,4,5,2,3,6,7}、または{0,4,2,6,1,5,3,7}のうちの1つである。
【0013】
いくつかの実施形態において、方法は、1つ以上の事前定義されたマッピングのうちの少なくとも1つに従って、1つ以上のポートグループのポートをプリコーダのポートにマッピングすることをさらに含む。いくつかの実施形態において、1つ以上の事前定義されたマッピングは、各々が4つのポートを有する2つのポートグループのプリコーダのポート{0,1,4,5,2,3,6,7}またはプリコーダのポート{0,2,4,6,1,3,5,7}へのマッピング、または各々が2つのポートを有する4つのポートグループのプリコーダのポート{0,4,1,5,2,6,3,7}へのマッピングを含む。
【0014】
別の例示的な側面では、無線通信のための別の方法が開示される。方法は、1つ以上のポートグループの数または1つ以上のコヒーレンスのレベルのうちの少なくとも1つを示す構成を無線通信デバイスに伝送することを含む。方法は、構成による伝送のためのプリコーダ、またはポートグループの数の指示を無線通信デバイスに示すことをさらに含む。次いで、伝送が、プリコーダを用いて行われる。
【0015】
いくつかの実施形態において、方法は、コードブック指示のためのポートグループの数の指示の存在またはサイズを決定することをさらに含む。
【0016】
いくつかの実施形態において、ポートの総数は8である。いくつかの実施形態において、特定の数のポートグループは、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、または8つのポートグループのうちの1つである。特定のレベルのコヒーレンスは、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスのうちの1つである。
【0017】
いくつかの実施形態において、示されたポートグループの数または示されたコヒーレンスのレベルは、最高能力より低い1つ以上の能力がサポートまたは構成されていることを示す最高能力である。いくつかの実施形態において、最高から最低へのポートグループ能力の順序は、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、および8つのポートグループであり、最高から最低へのコヒーレンス能力の順序は、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスである。
【0018】
いくつかの実施形態において、ポートグループの数の指示は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達に含まれる。
【0019】
いくつかの実施形態において、方法は、構成において偏波方向のアンテナ素子の数を示すことをさらに含む。
【0020】
いくつかの実施形態において、構成は、無線リソース制御(RRC)信号伝達、媒体アクセス制御(MAC)制御要素、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)のうちの1つを介して伝送される。
【0021】
さらに別の例示的な側面では、上述の方法は、プロセッサ実行可能コードの形態で具現化され、非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に含まれるコードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、本特許文献に記載されている方法を実施させる。
【0022】
さらに別の例示的な実施形態において、上述の方法を実行するように構成または動作可能なデバイスが開示される。
【0023】
上記および他の側面およびそれらの実施側面は、図、説明、および特許請求の範囲においてより詳細に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図1A~
図1Cは、異なるポートグループの数に関する異なる物理アンテナレイアウトを示す。
【0025】
【
図2】
図2は、8Txポートの例示的なグループ化を示す。
【0026】
【
図3】
図3は、ダウンリンクポートインデックス方式による8Txポートの例示的なグループ化を示す。
【0027】
【
図4】
図4は、アップリンクポートインデックス方式による8Txポートの例示的なグループ化を示す。
【0028】
【
図5】
図5は、ネットワーク構成による8Tx伝送プリコーディングに関連する例示的なフローチャートを示す。
【0029】
【
図6】
図6は、ユーザ機器(UE)能力レポートを含む8Tx伝送プリコーディングに関連する例示的なフローチャートを示す。
【0030】
【
図7】
図7は、ネットワークデバイスまたは通信デバイスの一部であり得るハードウェアプラットフォームの例示的なブロック図を示す。
【0031】
【
図8】
図8は、開示された技術のいくつかの実施に基づく基地局(BS)およびUEを含む無線通信の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
第5世代(5G)移動通信システムの新しい無線(NR)技術は、より高品質の無線通信を提供するために継続的に改善されている。重要な特徴の1つは、高周波数帯域のサポートである。高周波数帯域は豊富な周波数領域リソースを有するが、高周波数帯域の無線信号は急速に減衰し、無線信号の有効範囲は小さくなる。したがって、ビームモードで信号を伝送することは、比較的小さな空間範囲にエネルギーを集中させ、高周波数帯域の無線信号の有効範囲を改善し得る。
【0033】
しかしながら、特にビームモードおよび他の例示的なシナリオでの信号の伝送に関して、いくつかの技術的問題が存在する。第1に、フルコヒーレンスのために構成されたユーザ機器(UE)に関して、ダウンリンク(DL)タイプIコードブックまたはアップリンク(UL)2Tx/4Txコードブックが伝送のために採用され得るが、ダウンリンクタイプIコードブックは、マルチパネルコヒーレントシナリオを含むいくつかのケースのために定義されていない。第2に、プリコーダ指示のオーバーヘッドが大きい。第3に、アップリンク(UL)8Txのためのポートインデックス付けが明確でない。本明細書に開示される例示的な実施形態は、少なくともこれらの技術的問題に対処する。
【0034】
以下の様々なセクションの例示的な見出しは、開示された主題の理解を容易にするために使用され、特許請求される主題の範囲を決して限定するものではない。したがって、1つの例示的なセクションの1つ以上の特徴は、別の例示的なセクションの1つ以上の特徴と組み合わせられることができる。さらに、5G用語は、説明を明確にするために使用されるが、本明細書に開示された技術は、5G技術のみに限定されず、他のプロトコルを実装した無線システムで使用され得る。
(例示的な実施形態1)
【0035】
本明細書に開示される実施形態は、UL8Txのためのコードブックを決定する方法に関する。
【0036】
示されているように、フルコヒーレントUEに関して、DLタイプIコードブックまたはUL2TX/4TXコードブックが採用され得るが、DLタイプIコードブックは、マルチパネルコヒーレントシナリオのためのいくつかのケースのために定義されていない。さらに、示されているように、プリコーダ指示のオーバーヘッドは大きい。
【0037】
表1は、ポートグループの数およびコヒーレント能力に従ってサポートされるコードブックおよびランク指示を示す。表1は、異なるマルチパネルコヒーレンスシナリオを記載している。
【表1】
【0038】
表1に表されたものに対応する物理アンテナレイアウトが、
図1A~
図1Cに示される。いくつかの実施形態において、
図1A~
図1Cの各々に示される各正方形は、アンテナポートの対を表し、
図1A~
図3Cは、8Txの物理アンテナレイアウトを示す。例えば、
図1Aは、1つのポートグループの例示的な物理レイアウトを示し、
図1Bは、2つのポートグループの例示的な物理レイアウトを示し、
図1Cは、4つのポートグループの例示的な物理レイアウトを示す。表1に示され、
図1Bおよび
図1Cに示されるように、少なくとも2つのポートグループおよび4つのポートグループの例に関して、異なるマルチパネルコヒーレンスシナリオが存在する。
【0039】
(1.フルコヒーレント8-Txコードブックのための設計:)
【0040】
フルコヒーレントUEに関して、以下のカテゴリが考慮される:
【0041】
CAT-A0:ポートグループ内でコヒーレントである(8Txポートを有する)1つのポートグループ。
【0042】
CAT-A1:ポートグループ内でコヒーレントであり、グループ間で非コヒーレントである2つのポートグループ(各々は、4Txポートを有する)。
【0043】
CAT-A2:ポートグループ内でコヒーレントであり、グループ間で非コヒーレントである4つのポートグループ(各々は、2Txポートを有する)。
【0044】
ポートグループが1つのパネルで実現されることも、均一な間隔を伴うマルチパネルで実現されることもできることに留意されたい。
【0045】
いくつかの実施形態において、フルコヒーレントコードブック設計に関して:
【0046】
DLタイプIシングルパネルコードブック方式は、CAT-A0のために使用され得る。
【0047】
DLタイプIマルチパネルコードブック方式は、CAT-A1およびA2のために使用され得る。
【0048】
フルコヒーレントコードブック設計に関して、CAT-A0およびCAT-A1は、同じUL4Tx伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)ベース方式、すなわち、1つの共通UL4Tx TPMIおよび追加の同相(co-phase)を有し得る。CAT-A2は、同様のスキーム、すなわち、1つの共通UL2Tx TPMIおよび3つの追加の同相を有し得る。
【0049】
例えば、UL4-Txコードブックスキームは、ランク1/2/3/4の4ポートコードブックを提供し、それらは、追加の位相オフセットφ
nを使用することによってランク2/4/6/8の8ポートコードブックに強化され得る。次いで、ランク1~8の8ポートコードブックは、列の一部、例えば第1のR(ランク値)列として決定され得る。基本的なW
4×4フルコヒーレントコードブックは、以下の式1に示すように、ランク8の8ポートコードブックW
8×8に拡張され得る。
【数1】
【0050】
同様に、基本的なW
2×2フルコヒーレントコードブックは、以下の式2に示すように、ランク8の8ポートコードブックW
8×8に拡張され得る。
【数2】
【0051】
いくつかの例では、φnの候補値の数は2または4である。
【0052】
したがって、1つのポートグループのフルコヒーレントケース(例えば、上記のCAT-A0)のためにDLベースのコードブック方式を採用し、複数のポートグループのフルコヒーレントケース(例えば、上記のCAT-A1およびA2)のためにULベースのコードブック方式を採用することが考えられ得る。
【0053】
(2.部分コヒーレント8-Txコードブックのための設計:)
【0054】
部分コヒーレント8-Txコードブックは、部分コヒーレントUE、およびフルおよび部分コヒーレントUEのために使用され得る。
【0055】
8Txポートは、部分コヒーレントをサポートするために複数のポートグループに分割され得、ここでは、ポートグループに含まれるポートはコヒーレントであり、ポートグループを渡るポートはコヒーレントまたは非コヒーレントであり得る。
【0056】
いくつかの実施形態において、部分コヒーレント8Txは、少なくとも以下のタイプを考慮する:
【0057】
部分コヒーレントタイプ1、すなわち4+4:各々が4つのポートを有する2つのポートグループであり、各ポートグループは0~4の個々のランクを有する。例えば、CAT-B0は、各々が4Txポートを有する2つのポートグループを含み、グループ間で非コヒーレントである。例えば、CAT-B1は、各々が2Txポートを有する4つのポートグループを含み、ポートグループのペア内の4つのTxポートの中でコヒーレントであり、ポートグループの2つのペア間で非コヒーレントである。
【0058】
部分コヒーレントタイプ2、すなわち2+2+2+2:各々が2つのポートを有する4つのポートグループであり、各ポートグループは0~2の個々のランクを有する。例えば、CAT-C0は、各々が2Txポートを有する4つのポートグループを含み、各ポートグループ内の4つのTxポートの中でコヒーレントであり、ポートグループ間で非コヒーレントである。
【0059】
いくつかの実施形態において、各ポートグループは、UEのアンテナ/パネルレイアウト仮定に応じて、個々のTPMI/プリコーディングベクトル、または共有TPMI/プリコーディングベクトルを有し得る。UEが、特に顧客端末機器または顧客宅内機器(CPE)に関して、ネットワークノード(例えば、gNodeB)と同様のアンテナ構成を有する場合、共有TPMI/プリコーディングベクトルは、TPMI指示のためのより低いオーバーヘッドで妥当である。ポートグループがコヒーレントである場合、共有TPMI/プリコーディングベクトルが適用されるべきである。
【0060】
各ポートグループのための候補コードブックに関して、UL4-Txコードブックが、4-Txポートグループに関して考慮し得、UL2-Txコードブックが、2-Txポートグループに関して考慮され得る。さらなる考慮事項は、以下のとおりである:
【0061】
各ポートグループに関して、ランクは、独立し得る。各4ポートグループに関して、ランクは、0~4であり得る。各2ポートグループに関して、ランクは、0~2であり得る。しかし、いくつかの実施形態において、各ポートグループのためのランクがすべて0であることは、排除される。
【0062】
フルコヒーレント2Tx/4Tx TPMI対フルコヒーレント+部分+非コヒーレント2Tx/4Tx TPMI:各ポートグループのためのすべての可能なランク+TPMIの組み合わせは、部分コヒーレントのための膨大な数の候補コードブックを引き起こす可能性がある。したがって、いくつかの実施形態において、フルコヒーレント2Tx/4Tx TPMIが、好ましい。
【0063】
本明細書で開示される実施形態は、上で特定された問題および技術的問題に対するUE能力関連の解決策を含む。
【0064】
いくつかの実施形態において、UL8Tx伝送をサポートするために、UEは、ポートグループ能力および/またはコヒーレンス能力に関する能力情報をネットワークに伝送する。いくつかの実施形態において、能力情報は、ポートグループの数の情報またはコヒーレンスのレベルに関する情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0065】
ポートグループの数の情報に関して、以下の方式のうちの1つが、採用され得る。
【0066】
1.最高レベルのポートグループの数が、UEによってネットワークに示される。最高レベルのポートグループの数の指示は、最高レベルより低い他のレベルのポートグループの数がサポートされ得ることを意味する。いくつかの実施形態において、ポートグループの数のレベルは、降順で、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、または8つのポートグループであり得る。したがって、例えば、UEが最高レベルのポートグループを2つのポートグループとして示す場合、UEは、UEが4つのポートグループおよび8つのポートグループもサポートするが、1つのポートグループをサポートしないことを示す。
【0067】
2.1つ以上のサポートされるレベルのポートグループの数が、UEによってネットワークに示される。例えば、UEは、サポートされる各ポートグループの数をネットワークに明示的に示す。1つ以上のサポートされるレベルは、例えば表2に従って、各々が1つ以上のレベルを示す所定の候補組から示され得る。ポートグループの数または2つ以上のポートグループの数の組み合わせのために、16個のエントリがある。いくつかの実施形態において、候補エントリは、表2に示されるエントリの一部を含み得る。
【表2】
【0068】
したがって、いずれの方式でも、いくつかの実施形態において、UEは、UEがネットワークに対してサポートする1つ以上のポートグループの数を示す。
【0069】
コヒーレンスのレベル情報に関して、以下の方式のうちの1つが、採用され得る:
【0070】
1.最高のコヒーレンスのレベルは、UEによってネットワークに示される。最高コヒーレンスのレベルの指示は、最高レベルより低い他のコヒーレンスのレベルがサポートされ得ることを意味する。いくつかの実施形態において、コヒーレンスのレベルは、降順で、フルコヒーレント、第1のタイプの部分コヒーレント、第2のタイプの部分コヒーレント、および非コヒーレントであり得、それぞれ、コヒーレントレベル1、2、3、および4として示され得る。したがって、例えば、UEが最高コヒーレンスのレベル2を示す場合、UEは、UEが第1のタイプの部分コヒーレント、第2のタイプの部分コヒーレント、および非コヒーレントをサポートするが、フルコヒーレントをサポートしないことを示す。
【0071】
2.1つ以上のサポートされるコヒーレンスのレベルが、UEによってネットワークに示される。1つ以上のサポートされるコヒーレンスのレベルは、例えば表3に従って、各々が1つ以上のコヒーレンスのレベルを示す所定の候補組から示され得る。コヒーレンスのレベルまたは2つ以上のコヒーレンスのレベルの組み合わせのための16個のエントリがある。いくつかの実施形態において、候補エントリは、表3に示されるエントリの一部を含み得る。
【表3】
【0072】
したがって、いずれの方式でも、いくつかの実施形態において、UEは、UEがサポートする1つ以上のコヒーレンスのレベルをネットワークに示す。
【0073】
いくつかの実施形態において、UEは、コヒーレンスのレベル情報なしでポートグループの数の情報を報告し得、1つ、2つ、4つ、または8つのポートグループは、それぞれ、最高コヒーレントレベル1、2、3、または4に対応する。
【0074】
いくつかの実施形態において、UEは、ポートグループの数の情報およびコヒーレンスのレベル情報を報告し得る。いくつかの例では、1つ、2つ、または4つのポートグループは、コヒーレントレベル1、2、3、または4をサポートし得る。8つのポートグループは、コヒーレントレベル4のみをサポートし得る。
【0075】
いくつかの実施形態において、UL8Tx伝送をサポートするために、ネットワークは、例えば、RRC信号伝達、MAC CE、またはDCIを介して、ポートグループの数の情報、またはコヒーレンスのレベル情報のうちの少なくとも1つをUEに伝送し得る(または、示し得る、または構成し得る)。例えば、ネットワーク(例えば、無線通信ノード)は、情報を示す構成をUEに伝送する。ポートグループ情報およびコヒーレンスのレベル情報は、UE能力に関して上述したように示され得る。
【0076】
いくつかの実施形態において、UL8Tx伝送をサポートするために、ネットワークは、例えば、RRC信号伝達、MAC CE、またはDCIを介して、候補ポートグループ、または候補TPMI/プリコーダ組の情報のうちの少なくとも1つをUEに伝送すること(または、示すこと、または構成すること)ができる。
【0077】
候補ポートグループは、(UE能力に関して上で詳述したように)ポートグループ情報を含み得る。例えば、候補ポートグループは、最高レベルのポートグループの数であり得、それは、最高レベルより低い他のレベルのポートグループの数がサポートされ得ることを意味する。別の例として、候補ポートグループは、所定のテーブル(例えば、ポートグループの数の1つ以上のサポートされるレベルの表、表3)のエントリを示すコードポイントであり得る。さらに別の例として、候補ポートグループは、サポートされ得る部分的なポートグループを示すビットマップであり得る。例えば、4つのポートグループのケースでは、ビットマップ0001は、4つのポートグループのうちの1つ(例えば、最初または最後の1つ、最大番号または最小番号)が候補ポートグループであることを示す。この候補ポートグループ指示は、ポートグループ選択情報である。
【0078】
候補TPMI/プリコーダ組は、制限または利用可能に関する候補TPMI/プリコーダの組を含み得る。UEに関して、TPMI/プリコーダの一部のみが、DCIで示すことを可能にされ得る。
【0079】
いくつかの実施形態において、Txは、伝送アンテナ、アンテナポートであり得る。
【0080】
フルコヒーレントレベルを有する1つのポートグループを有する8TxをサポートするUEに関して、それは、デフォルトで、または2つのポートグループ(各々は、4Txを有する)、4つのポートグループ(各々は、2Txを有する)および/または8つのポートグループ(各々は、1Txを有する)をサポートするように示され得る。それは、1つのポートグループを伴うフルコヒーレンス(表1のパート1)、2つのポートグループを伴う第1のタイプの部分コヒーレンス(表1のパート2)、4つのポートグループを伴う第2のタイプの部分コヒーレンス(表1のパート3)、および/または8つのポートグループを伴う非コヒーレンス(表1に由来するパート4)をサポートし得る。
【0081】
フルコヒーレントレベルを有する2つのポートグループを有する8TxをサポートするUEに関して、それは、デフォルトで、または4つのポートグループ(各々は、2Txを有する)および/または8つのポートグループ(各々は、1Txを有する)をサポートするように示され得る。それは、2つのポートグループを伴うフルコヒーレンス(表1のパート1)、2つのポートグループを伴う第1のタイプの部分コヒーレンス(表1のパート2)、4つのポートグループを伴う第2のタイプの部分コヒーレンス(表1のパート3)、および/または8つのポートグループを伴う非コヒーレンス(前述のパート4)をサポートし得る。
【0082】
部分コヒーレント1ポートを有する2つのポートグループを有する8TxをサポートするUEに関して、それは、デフォルトで、または4つのポートグループ(各々は、が2Txを有する)および/または8つのポートグループ(各々は、が1Txを有する)をサポートするように示され得る。それは、2つのポートグループを伴う第1のタイプの部分コヒーレンス(パート2)、4つのポートグループを伴う第2のタイプの部分コヒーレンス(パート3)、および/または8つのポートグループを伴う非コヒーレンス(パート4)をサポートし得る。
【0083】
フルコヒーレントレベルを有する4つのポートグループを有する8TxをサポートするUEに関して、それは、デフォルトで、または各々が1つのポートを有する8つのポートグループをサポートするように示され得る。それは、4つのポートグループを伴うフルコヒーレンス(パート1)、4つのポートグループを伴う第1のタイプの部分コヒーレンス(パート2)、4つのポートグループを伴う第2のタイプの部分コヒーレンス(パート3)、および/または8つのポートグループを伴う非コヒーレンス(パート4)をサポートし得る。
【0084】
部分コヒーレント1ポートを有する4つのポートグループを有する8TxをサポートするUEに関して、それは、デフォルトで、または各々が1つのポートを有する8つのポートグループをサポートするように示され得る。それは、4つのポートグループを伴う第1のタイプの部分コヒーレンス(パート2)、4つのポートグループを伴う第2のタイプの部分コヒーレンス(パート3)、および/または8つのポートグループを伴う非コヒーレンス(パート4)をサポートし得る。
【0085】
部分コヒーレント2ポートを有する4つのポートグループを有する8TxをサポートするUEに関して、それは、デフォルトで、または8つのポートグループ(各々は、1Txを有する)をサポートするように示され得る。それは、4つのポートグループを伴う第2のタイプの部分コヒーレンス(パート3)、および/または8つのポートグループを伴う非コヒーレンス(パート4)をサポートし得る。
【0086】
非コヒーレントポートを有する8つのポートグループを有する8TxをサポートするUEに関して。それは、8つのポートグループを伴う非コヒーレンス(パート4)をサポートし得る。
【0087】
ポートグループは、パネルに対応する。2つ以上のポートグループがコヒーレントである場合、プリコーダは、1つのポートグループのための小型プリコーダ、および1つ以上の追加の位相オフセットに従って決定され得る。
【0088】
いくつかの実施形態において、UEは、ポートグループの数に従ってフルコヒーレントレベルのためのプリコーダを決定する。いくつかの実施形態において、1つのポートグループに関して、プリコーダは、パラメータの第1の組に従って決定される。例えば、パラメータの第1の組は、DLコードブックベース方式に対応する。例えば、パラメータの第1の組は、以下のうちの少なくとも1つを含む:i1(i1、1、i1、2、i1、3、またはi1、4を含み得る)、またはi2、N1、N2、O1、O2の値、codebookModeなど。いくつかの実施形態において、2つ以上のポートグループに関して、プリコーダは、パラメータの第2の組に従って決定される。例えば、パラメータの第2の組は、ULコードブックベース方式に対応する。例えば、パラメータの第2の組は、以下のうちの少なくとも1つを含む:TPMI、または1つ以上の位相オフセット、すなわち同相化(co-phasing)。
【0089】
いくつかの実施形態において、UEは、ポートグループ指示に従ってプリコーダを決定する。ポートグループ指示(すなわち、コードブック指示のためのポートグループの数の指示)は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達で示され、ポートグループの数を示し得る。いくつかの実施形態において、ポートグループ指示は、ポートグループの数の指示である。例えば、ポートグループの数の指示は、構成に従って、またはコードブック指示のためのポートグループの決定された1つ以上の数に従って、ポートグループの数の組からポートグループの所与の数またはポートグループの2つ以上の数を選択するために使用され得る。
【0090】
ポートグループの数は、数の所定の組から選択される1つであり得、例えば、数の所定の組は、(1,2,4,8)の組または(1,2,4,8)の一部であり得る。組または一部は、候補ポートグループ指示に従って、例えば、RRC信号伝達、MAC CEを介して、または所定の方法で決定され得る。
【0091】
例えば、数の所定の組がRRC信号伝達を介した候補ポートグループ指示による(1,2,4,8)の組である場合、DCIのポートグループ指示フィールドは2ビットであり得る。
【0092】
例えば、数の所定の組が、RRC信号伝達、またはMAC CEを介した候補ポートグループ指示による(1,2)の組である場合、DCIのポートグループ指示フィールドは1ビットであり得る。
【0093】
1、2、4、8のポートグループの数に関して、プリコーダ指示は、それぞれ、フルコヒーレンス(表1のパート1)、第1のタイプの部分コヒーレンス(表1のパート2)、第2のタイプの部分コヒーレンス(表1のパート3)、および非コヒーレンス(上述したパート4)に対応する。
【0094】
フルコヒーレンスに対応する1つのポートグループに関して、ランクおよびTPMI/プリコーダの1つのフィールドが、さらに示されることができる。
【0095】
第1のタイプの部分コヒーレンスに対応する2つのポートグループに関して、ランクおよびTPMI/プリコーダの2つのフィールドが、さらに示されることができ、各フィールドは、ポートグループに対応するランクおよびTPMI指示を有する。
【0096】
第2のタイプの部分コヒーレンスに対応する4つのポートグループに関して、ランクおよびTPMI/プリコーダの4つのフィールドが、さらに示されることができ、各フィールドは、ポートグループに対応するランクおよびTPMI指示を有する。
【0097】
非コヒーレンスに対応する8つのポートグループに関して、各フィールドがポートグループに対応する8つのランクのフィールドが、さらに示されることができるか、または、ランク組み合わせ指示の1つのフィールドが示される。
【0098】
DLタイプIコードブックによるフルコヒーレンス、UL TPMI方式による部分的なコヒーレンス(両方のタイプ)に関して、プリコーダ指示のオーバーヘッドは、「グループごとのランク+TPMIの結合指示」指示に関して以下の表4に従って分析される。
【表4】
【0099】
いくつかの実施形態において、各ポートグループに関して、Txポート(構成されたTxポート)の数は、同じであるべき;コヒーレントタイプは、同じであるべき;フルコヒーレントTPMI/プリコーダ組のみが、示されることができる;ランクパラメータは、別々に示される;ポートグループは、ランク=0またはヌルによって無効化される。例えば、0またはヌルを含む#1ランク値は、TPMIと共同で符号化され、#2は、ランクに関して0またはヌルを含む別個のRI指示であり、または、#3は、「0またはヌル」 を有する1つ以上のランクを含むRI組み合わせである。
【0100】
2つ以上のポートグループが非コヒーレントである場合、8Txプリコーダを決定するとき、ランクが、各ポートグループのために示され、レイヤのランク番号を有する各ポートグループは、同じレイヤにない(すなわち、別々のレイヤ)。
【0101】
いくつかの実施形態において、直交位相シフトキーイング(QPSK)コンステレーションを維持するために、N1、N2およびO1、O2に関する制限が適用されなければならない:N1*O1≦4、およびN2*O2≦4。例えば、N1またはN2が4である場合、O1またはO2は、それぞれ、1であり得る。N1またはN2が2である場合、O1またはO2は、それぞれ、1または2であり得る。
【0102】
いくつかの実施形態において、UEは、N1、N2のネットワーク値によって構成される。N1,N2は、それぞれ、パネル(アンテナパネル)におけるアンテナ素子の行の数および列の数を表す。N1またはN2の値が1であるケースでは、O1またはO2は、1である。N1またはN2の値が2であるケースでは、O1またはO2は、オーバーサンプリングに関してのネットワークからの指示(例えば、1または2を示す1ビット)に応じて、1または2であり得る。N1またはN2の値が4であるケースでは、O1またはO2は、1であり得る。
【0103】
N1は、1つの偏波上の水平アンテナ素子の数として定義される。N2は、1つの偏波上の垂直アンテナ素子の数として定義される。O1は、水平方向における1つの偏波におけるオーバーサンプリング係数の値として定義される。O2は、垂直方向における1つの偏波におけるオーバーサンプリング係数の値として定義される。
(例示的な実施形態2)
【0104】
例示的な実施形態は、非コヒーレントコードブックのための候補の数を減らす方法に関する。
【0105】
非コヒーレンス(前述のパート4)に関して、非コヒーレントのケースのためにフルフレキシビリティを有する255のケースがある。フルコヒーレントのためのプリコーダの数と比較して、その数は非常に大きい値であり、それは、高いオーバーヘッドを引き起こす。
【0106】
この高いオーバーヘッドの問題に対処するために、以下に説明する実施形態は、非コヒーレントコードブックのための候補の数の削減を提供する。
【0107】
1)8グループによるアンテナレイアウト:
【0108】
フルフレキシビリティ:255ケース
【0109】
固定開始Txポート(例えば0)+連続したTxポート:ケースの数:8
【0110】
任意の開始Txポート+連続したTxポート:ケースの数:8+7+6+・・・+2+1=36。
【0111】
2)4グループによるアンテナレイアウト:
【0112】
各ポートグループ(パネル)からのもの、例えば{0,2,4,6}であり得る開始ポート
【0113】
+Txポートの連続したランク値数、ケースの数:8+6+4+2=20
【0114】
または、+パネルおよび/または偏波の順序を有するTxポートの「連続した」ランク値数、例えば{0,2,4,6,1,3,5,7}、ケースの数:8+6+4+2=20(グループから、または奇数または偶数の順序)
【0115】
3)2グループによるアンテナレイアウト:
【0116】
各ポートグループ(パネル)からのもの、例えば{0,4,}であり得る開始ポート
【0117】
+Txポートの連続したランク値数、ケースの数:8+4=12
【0118】
または、+パネルおよび/または偏波の順序を有するTxポートの「連続した」ランク値数、例えば{0,4,2,6,1,3,5,7}、ケースの数:8+4=12
【0119】
4)1グループによるアンテナレイアウト:
【0120】
固定開始Txポート(例えば、0)+連続したまたは「連続した」Txポート:ケースの数:8。
【0121】
いくつかの実施形態において、非コヒーレント8-Txコードブックは、非コヒーレントUE、部分+非コヒーレントUE、およびフル+部分+非コヒーレントUEを有するUEのために使用され得る。
【0122】
非コヒーレント8-Txコードブックは、8つの1ポートグループと見なすことができ、各グループは、ランク0または1を有し、各1ポートグループのためにTPMIは必要とされない。フルコヒーレントコードブックのフレキシビリティに匹敵するフルフレキシビリティを考慮して、255個のコードブックがある。8-Txの非コヒーレントなコードブックに関して、大きなオーバーヘッドにより、そのような高いフレキシビリティは必要でないこともある。候補非コヒーレントコードブックの数を減らすために、UEアンテナレイアウトが考慮され得る。
【0123】
例えば、非コヒーレントコードブックのためのポートの組み合わせを選択するために、開始ポートインデックス+「連続した」ポートの番号が、考慮され得る。1/2/4ポートグループに関するUL8-Txポートインデックス化を
図2に示されるように仮定すると、候補数は表5のように評価される。2つのポートグループをサポートするUEに関して、開始ポートは、ポート0またはポート2であり得る。開始ポート0に関して、非円形ポート順序(0,4,1,5,2,6,3,7)に従って、それは、ランク1~ランク8のポート選択のために(0)、(0,4)、・・・(0,4,1,5,2,6,3,7)をサポートし得る。開始ポート2に関して、非円形ポート順序(0,4,1,5,2,6,3,7)に従って、それは、ランク1~ランク4のポート選択のために(2)、(2,6)、・・・(2,6,3,7)をサポートし得る。したがって、2つのポートグループの非コヒーレントコードブックの候補数は、8+4=12である。
【0124】
上記の規則によれば、最大で36個の候補コードブックが必要である。UEが1つのポートグループをサポートする場合、8つの候補のみを必要であり得る。非円形ポート順序(0,4,1,5,2,6,3,7)は、より少ない(収束した)ポートグループ内のポートが優先的に選択されるという規則に従う。分岐させられたポートグループが優先順位付けされる場合、ポートの順序は、別の順序に置き換えられることもできる。
【表5】
【0125】
いくつかの実施形態において、非コヒーレントコードブック設計に関して、いくつかの候補非コヒーレントコードブックが、以下のうちの少なくとも1つに従ってUEおよびネットワーク(例えば、ネットワークのノード)によって決定される。
【0126】
-ポートグループの数
【0127】
-例えばポートグループの数に応じて制限された開始ポートインデックス
【0128】
-事前定義されたポートインデックス順序、例えば(0,4,1,5,2,6,3,7)
【0129】
例えば、1つのポートグループに関して、開始ポートは、ポート0であり得、非コヒーレンスの候補コードブックは、非円形順序を有する「連続した」R=1~8個のポート、ランク1~8に関して、それぞれ、例えば(0,4,1,5,2,6,3,7)を有し得る。ランク1のためのコードブックは、ポート0の選択であり、それは、他のポート、すなわち1~7が選択されないことを意味する。コードブックは、W
8×1=[1 0 0 0 0 0 0 0]
Tであり得る。ランク4のためのコードブックは、ポート0、4、1、5の選択であり、それは、他のポート、すなわち、2、3、6、7が選択されないことを意味する。コードブックは、式3であり得る。
【数3】
【0130】
ランク6のためのコードブックは、ポート0、4、1、5、2、6の選択であり、それは、他のポート、すなわち3、7が選択されないことを意味する。コードブックは、式4であり得る。
【数4】
【0131】
例えば、2つのポートグループに関して、開始ポートはポート0または2であり得、非コヒーレンスの候補コードブックは、非円形順序を有する「連続した」R=1~8個のポート、ランク1~8に関して、それぞれ、例えば、(0,4,1,5,2,6,3,7)を有し得る。開始ポート0を有するランク1のためのコードブックは、ポート0の選択であり、それは、他のポート、すなわち1~7が選択されないことを意味する。開始ポート2を有するランク1のためのコードブックは、ポート2の選択であり、それは、他のポート、すなわち、0、1、3~7が選択されないことを意味する。開始ポート0を有するランク4のためのコードブックは、ポート0、4、1、5の選択であり、それは、他のポート、すなわち、2、3、6、7が選択されないことを意味する。開始ポート2を有するランク4のためのコードブックは、ポート2、6、3、7の選択であり、それは、他のポート、すなわち0、4、1、5は選択されないことを意味する。
【0132】
上記のプリコーダが正規化されていないことに留意されたい。いくつかの実施形態において、プリコーダは、正規化のために比率でwを乗算する必要があり得る。
(例示的な実施形態3)
【0133】
本明細書に開示される例示的な実施形態は、ポートインデックスマッピングのための方法に関する。
【0134】
DLポートインデックス付け方式によれば、
図3に示されるように、
【0135】
-1つのポートグループを伴う8Txフルコヒーレントに関して、ポート0、1、2、3は、同じ偏波方向を有し、ポート4、5、6、7は、他の同じ偏波方向を有する。それらは1つのポートグループまたはパネルに属する。
【0136】
-2つのポートグループを伴う8Txフルコヒーレントに関して、ポート0、1、2、3は、1つのポートグループまたはパネルに属し、コヒーレントである。それらのうち、ポート0、1は同じ偏波方向を有し、ポート2、3は他の同じ偏波方向を有する。ポート4、5、6、7は、別の1つのポートグループまたはパネルに属する。それらのうち、ポート4,5は同じ偏波方向を有し、ポート6,7は他の同じ偏波方向を有する。
【0137】
-4つのポートグループを有する8Txフルコヒーレントに関して、ポート0、1は、1つのポートグループまたはパネルに属し、コヒーレントであり、それらは異なる偏波方向を有する。ポート2、3は別の1つのポートグループまたはパネルに属し、コヒーレントであり、それらは異なる偏波方向を有する。ポート4、5は別の1つのポートグループまたはパネルに属し、コヒーレントであり、それらは異なる偏波方向を有する。ポート6、7は別の1つのポートグループまたはパネルに属し、コヒーレントであり、それらは異なる偏波方向を有する。
【0138】
ULポートインデックス付け方式によれば、
図4に示されるように、
【0139】
2Txに関して、それは、1つのポートグループおよび2つのポートグループに関して同じポートインデックス付けを有し、
【0140】
4Txに関して、それは、1つのポートグループおよび2つのポートグループに関して同じポートインデックス付けを有し、
【0141】
UL8Txに関して、それは、ULポートインデックス付け規則またはDLポートインデックス付け規則に従い得る。UL8TxがDL規則に従う場合、ポートインデックスとポートグループとのマッピングは、4Txを有する2つのグループ、および2Txを有する4つのグループに対応できない。それがUL規則に従う場合、UL8Txのための参照は、ない。
【0142】
ULポートインデックス付け方式のこの問題に対処するために、本明細書で開示される実施形態は、強化されたポートインデックスマッピングを提供する。
【0143】
いくつかの実施形態において、UL8Txプリコーディングポートインデックスは、以下の規則のうちの少なくとも1つに従う:
【0144】
-偏波対は、0-4、1-5、2-6、3-7である。
【0145】
-部分コヒーレントに関して、2グループ:ポート(0,1,2,3)を有する1つの4TXグループおよびポート(0,1,2,3)を有する別の4TXグループが、8TX(0,1,4,5,2,3,6,7)または8TX(0,2,4,6,1,3,5,7)にマッピングされる。
【0146】
-部分コヒーレントに関して、4 グループ:2TXグループ1,2,3,4:ポート(0,1)、ポート(0,1)、ポート(0,1)、ポート(0,1)が、8TX(0,4,1,5,2,6,3,7)にマッピングされる。
(例示的な動作)
【0147】
本明細書で説明されるように、例示的な実施形態は、異なるモード(コヒーレンスおよびポートグループ)を識別するためのUE能力報告および/またはネットワーク構成を詳述する。例示的な実施形態は、ポートグループ指示のオーバーヘッド削減のために候補コードブックを制限する。例示的な実施形態は、非コヒーレントコードブック候補のオーバーヘッドを減らす。例示的な実施形態は、1/2/4つのポートグループを有するUL8Txの統一されたポートインデックス付けを提供する。
【0148】
図5は、8Tx伝送プリコーディングのネットワーク構成に関する例示的なフローチャートを示す。
【0149】
動作502において、無線通信デバイス(例えば、UE)は、無線通信ノード(例えば、基地局)から、1つ以上のポートグループの数または1つ以上のコヒーレンスのレベルのうちの少なくとも1つを示す構成を受信する。
【0150】
動作504において、無線通信デバイスは、構成に従って伝送のためのプリコーダを決定する。
【0151】
動作506において、無線通信デバイスは、プリコーダを使用して伝送を実行する。
【0152】
いくつかの実施形態において、ポートの総数は8である。例えば、合計8つのポートが、所与の数のポートグループ(例えば、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、8つのポートグループ)に分割される。
【0153】
いくつかの実施形態において、構成によって示される1つ以上の数のポートグループは、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、または8つのポートグループのうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態において、構成によって示される1つ以上のレベルのコヒーレンスは、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスのうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態において、第1のタイプの部分コヒーレンスは、すべてのポート(例えば、8つのポート)が互いにコヒーレントではない2つのポートグループに分割されるが、所与のポートグループ内のポートが互いにコヒーレントであることを指す。例えば、第1のタイプの部分コヒーレンスは、表1のパート2を指す。いくつかの実施形態において、第2のタイプの部分コヒーレンスは、すべてのポート(例えば、8つのポート)が互いにコヒーレントではない4つのポートグループに分割されているが、所与のポートグループ内のポートはコヒーレントであることを指す。例えば、第2のタイプの部分コヒーレンスは、表1のパート3を指す。
【0154】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、1つ以上のサポートされるポートグループの数または1つ以上のサポートされるコヒーレンスのレベル(例えば、能力情報)を示す情報をさらに伝送する。いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、動作502で無線通信ノードから構成を受信する前、この能力情報を伝送する。
【0155】
いくつかの実施形態において、示されたポートグループの数または示されたコヒーレンスのレベルは、最高能力であり、それは、最高能力より低い1つ以上の能力が(例えば、動作502において受信された構成において)構成されるか、または(例えば、ネットワークに伝送される能力情報において)サポートされることを示す。例えば、最高能力より低い能力を有する残りの能力組から、1つ以上の所与の能力が選択される。1つ以上の所与の能力は、残りの能力組内で最高または最低の能力を有し得る。最高能力が1つのポートグループであると仮定すると、所与の能力は、2つのポートグループであり得る。次いで、1つのポートグループの能力は、1つのポートグループおよび2つのポートグループを含み得る。いくつかの実施形態において、ポートグループ能力の最高から最低への順序は、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、および8つのポートグループである。いくつかの実施形態において、最高から最低までのコヒーレンス能力の順序は、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスである。
【0156】
いくつかの実施形態において、(例えば、動作504において)構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、構成に従ってコードブック指示のためのポートグループの数の指示の存在またはサイズを決定することを含む。ポートグループの数の指示は、構成に従って、またはコードブック指示のための決定された1つ以上のポートグループの数に従って、ポートグループの数の組から1つのポートグループの数または2つ以上のポートグループの数を選択するために使用され得る。
【0157】
いくつかの実施形態において、(例えば、動作504において)構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、コードブック指示のための1つ以上のポートグループの数を決定することと、コードブック指示のための決定された1つ以上のポートグループの数に従ってポートグループの数の指示の存在またはサイズ(例えば、ポートグループ指示)を決定することとを含む。したがって、これらの実施形態は、DCIによって示される候補コードブックの領域を決定することを提供する。ポートグループ指示の存在またはサイズは、コードブック指示のための決定された1つ以上のポートグループの数に従って決定され得る。
【0158】
いくつかの例では、決定された1つ以上のポートグループの数は、(例えば構成において)受信された1つ以上のポートグループの数であり得る。他の例では、決定された1つ以上のポートグループの数は、異なる(例えば、構成を介して推測または決定される)。例えば、無線通信デバイスは、1つのポートグループの数のみを受信し得るが、1つ以上の関連するポートグループの数、例えば、すべてのより低い機能、すべての1つ以上のポートグループの数が所定の規則に従って決定される。
【0159】
例えば、フルコヒーレントのみまたは1つのポートグループのみが決定された場合、DCIはポートグループ指示を含まないが、ランク(1-8)およびTPMIを含む。プリコーダは、DCI内のランクおよびTPMIに従って決定され得る。
【0160】
例えば、フルコヒーレントおよび第1のタイプの部分コヒーレンス、または1つのポートグループおよび2つのポートグループが決定された場合、DCIは、1つのポートグループ、または2つのポートグループを示すために、1ビットの「ポートグループの数指示」を含む。次いで、各ポートグループに関して、コードブックを決定するためのランクおよびTPMIまたはパラメータの組が、存在すべきである。これは、各ポートグループに関して、ランク+TPMIの1つの組が存在することを意味する。
【0161】
TPMIは、コードブックの所定の組からコードブックを示すためのインデックス、またはコードブック/プリコーダを決定するためのパラメータの組であり得る。
【0162】
いくつかの実施形態において、構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、ポートグループの数の指示に従って所与の数のポートグループを決定することと、所与ポートグループの数の各ポートグループに関してランク、レイヤの数、またはTPMIのうちの少なくとも1つを決定することとを含む。
【0163】
いくつかの実施形態において、構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、ポートグループの数の指示に従って所与の数のポートグループを決定することと、所与の数のポートグループのうちの各2つのポートグループ間の位相を決定することと、所与の数のポートグループのうちのポートグループのうちの少なくともいくつかに関してランク、レイヤの数、またはTPMIのうちの少なくとも1つを決定することとを含む。いくつかの実施形態において、ポートグループの数の指示は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達に含まれる。
【0164】
例えば、コヒーレントである2つのポートグループがある場合、1つの位相が決定され、1つの位相は、例えば、ネットワークから、DCIまたはMAC CEを介して受信される。例えば、コヒーレントである4つのポートグループがある場合、3つの位相が決定され、それらは、例えば、ネットワークから、DCIまたはMAC CEを介して受信される。この場合、ランクおよび/またはTPMIは、所与の数のポートグループのうちの2つ以上のポートグループ、すなわち、所与の数のポートグループのうちのすべてまたは一部に関して示され得る。言い換えれば、ランクおよび/またはTPMIは、所与の数のポートグループのうちの2つ以上のポートグループに関して共有され得る。例えば、これらの実施形態において、ポートグループのうちの少なくともいくつかのためのランクまたはTPMIのうちの少なくとも1つは、部分グループのすべてまたはポートがコヒーレントであるとき、決定される。
【0165】
いくつかの実施形態において、プリコーダは、1つ以上の数のポートグループが1つのポートグループであることに基づいてダウンリンクコードブックベース方式のパラメータから決定されるか、または、プリコーダは、1つ以上の数のポートグループがコヒーレントである2つ以上のポートグループであることに基づいてアップリンクコードブックベース方式のパラメータから決定される。
【0166】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、偏波方向上のアンテナ素子の数に従って偏波方向のためのオーバーサンプリング係数の値をさらに決定する。いくつかの例では、偏波方向は、水平方向または垂直方向を含む。
【0167】
いくつかの実施形態において、構成は、無線リソース制御(RRC)信号伝達、媒体アクセス制御(MAC)制御要素、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)のうちの1つを介して受信される。
【0168】
いくつかの実施形態において、プリコーダは、ポートグループの数、開始ポートインデックス、またはポートインデックス順序のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。いくつかの実施形態において、ポートグループの数、開始ポートインデックス、またはポートインデックス順序のうちの少なくとも1つに基づいてプリコーダを決定することは、ポートグループの数、開始ポートインデックス、またはポートインデックス順序のうちの少なくとも1つに基づいて決定されるコードブックの組からプリコーダを決定することを含む。コードブックの組は、各々がある種のポート選択を反映するコードブックを含む。ポートが選択された場合、そのポートのための非ゼロ要素および他のポートのための0要素を有するレイヤのベクトルが決定される。
【0169】
いくつかの例では、プリコーダは、構成によって示される非コヒーレンスのレベルに従って決定される。いくつかの実施形態において、プリコーダは、ポートグループの数、開始ポートインデックス、またはポートインデックス順序のうちの少なくとも1つに従って、ポートインデックスの連続した番号に基づいて決定される。いくつかの実施形態において、開始ポートインデックスは、ポートグループの数に基づいて決定される。いくつかの実施形態において、ポートインデックス順序は、{0,4,1,5,2,6,3,7}、{0,1,2,3,4,5,6,7}、{0,2,1,3,4,6,5,7}、{0,1,4,5,2,3,6,7}、または{0,4,2,6,1,5,3,7}のうちの1つである。
【0170】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、1つ以上の事前定義されたマッピングのうちの少なくとも1つに従って、1つまたは以上のポートグループのポートをプリコーダのポートにさらにマッピングする。いくつかの実施形態において、1つ以上の事前定義されたマッピングは、各々が4つのポートを有する2つのポートグループのプリコーダのポート{0,1,4,5,2,3,6,7}またはプリコーダのポート{0,2,4,6,1,3,5,7}へのマッピング、または各々が2つのポートを有する4つのポートグループのプリコーダのポート{0,4,1,5,2,6,3,7}へのマッピングを含む。
【0171】
図6は、8Tx伝送プリコーディングのための能力報告に関連する例示的なフローチャートを示す。
【0172】
動作602において、無線通信ノード(例えば、基地局)は、1つ以上のポートグループの数または1つ以上のコヒーレンスのレベルのうちの少なくとも1つを示す構成を無線通信デバイスに伝送する。
【0173】
動作604において、無線通信ノードは、構成に従った伝送のためのプリコーダ、またはポートグループの数の指示を無線通信デバイスに示す。次いで、プリコーダを用いて伝送が行われる。いくつかの実施形態において、無線通信ノードは、プリコーダに従って伝送を受信し、伝送を復号する。
【0174】
いくつかの実施形態において、無線通信ノードは、コードブック指示のためのポートグループの数の指示の存在またはサイズをさらに決定する。いくつかの実施形態において、ポートグループの数の指示を使用して、構成に従って、またはコードブック指示のための決定された1つ以上のポートグループの数に従って、ポートグループの数の組から所与のポートグループの数(または所与のポートグループの数に基づいて2つ以上のポートグループの数)を選択し得る。
【0175】
いくつかの実施形態において、ポートの総数は8である。いくつかの実施形態において、特定の数のポートグループは、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、または8つのポートグループのうちの1つである。特定のレベルのコヒーレンスは、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスのうちの1つである。
【0176】
いくつかの実施形態において、無線通信ノードは、構成において偏波方向のアンテナ素子の数をさらに示す。
【0177】
いくつかの実施形態において、示されたポートグループの数または示されたコヒーレンスのレベルは、最高能力より低い1つ以上の能力が構成またはサポートされることを示す最高能力である。いくつかの実施形態において、最高または最低からのポートグループ能力の順序は、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、および8つのポートグループである。最高から最低までのコヒーレンス能力の順序は、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスである。
【0178】
いくつかの実施形態において、ポートグループの数の指示は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達に含まれる。いくつかの実施形態において、無線通信ノードは、構成において偏波方向のアンテナ素子の数をさらに示す。
【0179】
いくつかの実施形態において、無線通信ノードは、RRC、MAC CE、またはDCIのうちの1つを介して構成を伝送する。
【0180】
図7は、ネットワークデバイス(例えば、基地局)または通信デバイス(例えば、ユーザ機器(UE))の一部であり得るハードウェアプラットフォーム700の例示的なブロック図を示す。ハードウェアプラットフォーム700は、少なくとも1つのプロセッサ710と、その上に記憶された命令を有するメモリ705とを含む。プロセッサ710によって実行された命令は、
図1から
図4および本特許文書に記載された様々な実施形態に記載された動作を実行するようにハードウェアプラットフォーム700を構成する。伝送機715は、情報またはデータを他のデバイスに伝送または送信する。例えば、ネットワークデバイス伝送機は、ユーザ機器にメッセージを送信し得る。受信機720は、別のデバイスによって伝送されたまたは送られた情報またはデータを受信する。例えば、ユーザ機器は、ネットワークデバイスからメッセージを受信し得る。
【0181】
上述した実施側面は、無線通信に適用される。
図8は、基地局820と、1つ以上のユーザ機器(UE)811,812および813とを含む無線通信システム(例えば、5GまたはNRセルラネットワーク)の例を示す。いくつかの実施形態において、UEは、ネットワークへの通信リンク(破線矢印831,832,833によって示されるように、アップリンク方向と呼ばれることもある)を使用してBS(例えば、ネットワーク)にアクセスし、BSは、次いで、BSからUEへの後続の通信(例えば、矢印841,842,843によって示されるダウンリンク方向と呼ばれることもあるネットワークからUEへの方向に示される)を可能にする。いくつかの実施形態において、BSはUEに情報を送信し(矢印841,842,843によって示されるように、ダウンリンク方向と呼ばれることもある)、UEは、次いで、UEからBSへの後続の通信(例えば、破線矢印831,832,833によって示されるアップリンク方向と呼ばれることもあるUEからBSへの方向に示される)を可能にする。UEは、例えば、スマートフォン、タブレット、モバイルコンピュータ、マシンツーマシン(M2M)デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどであり得る。
【0182】
本明細書では、「例示的」という用語は、「一例」を意味するために使用され、特に明記しない限り、理想的または好ましい実施形態を意味しない。
【0183】
本明細書で説明される実施形態のいくつかは、ネットワーク環境のコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体で具現化されるコンピュータプログラム製品によって、1つの実施形態で実施され得る方法またはプロセスの一般的な文脈で説明される。コンピュータ読み取り可能な媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含むがこれらに限定されないリムーバブルおよび非リムーバブル記憶デバイスを含み得る。したがって、コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一時的記憶媒体を含み得る。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み得る。コンピュータまたはプロセッサ実行可能命令、関連するデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書で開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスに記載された機能を実施するための対応する動作の例を表す。
【0184】
開示された実施形態のいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用するデバイスまたはモジュールとして実装され得る。例えば、ハードウェア回路実装は、例えばプリント回路基板の一部として統合された個別のアナログおよび/またはデジタル構成要素を含み得る。代替的または追加的に、開示された構成要素またはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイスとして実装され得る。いくつかの実装は、追加的または代替的に、本出願の開示された機能性に関連するデジタル信号処理の動作上の必要性のために最適化されたアーキテクチャを有する専用マイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を含み得る。同様に、各モジュール内の様々な構成要素またはサブ構成要素は、ソフトウェア、ハードウェアまたはファームウェアで実装され得る。モジュール内のモジュールおよび/またはコンポーネント間の接続は、それだけに限定されないが、適切なプロトコルを使用するインターネット、有線、または無線ネットワークを介した通信を含む、当技術分野で知られている接続方法および媒体のいずれか1つを使用して提供され得る。
【0185】
この文書は多くの詳細を含むが、これらは特許請求される発明または特許請求され得る発明の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本明細書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な部分的組み合わせで実施することもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上で説明され、最初にそのように特許請求され得るが、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては、組み合わせから切り取られてもよく、特許請求される組み合わせは、部分的な組み合わせまたは部分的な組み合わせの変形に向けられ得る。同様に、動作は特定の順序で図に示されているが、それは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序で、または連続した順序で実行されること、または示されたすべての動作が実行されることを必要とすると理解されるべきではない。
【0186】
いくつかの実装および例のみが、記載されており、他の実装、強化および変形が、本開示に記載および例示されているものに基づいて行われ得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
無線通信ノードから、1つ以上のポートグループの
数のうちの少なくとも1つを示す構成を受信することと、
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することと、
前記プリコーダを用いて前記伝送を実行することと
を含む、方法。
【請求項2】
ポートの総数は、8である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成によって示される前記1つ以上の数のポートグループは、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、または8つのポートグループのうちの1つ以上
である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
1つ以上のサポートされるポートグループの
数を示す情報を前記無線通信ノードに伝送することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
示されたポートグループの
数は、最高能力であり、前記最高能力より低い1つ以上の能力が構成またはサポートされることを示
し、
最高から最低へのポートグループ能力の順序が、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、および8つのポートグループである、請求項1または4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、
前記構成によって示される前記少なくとも1つの数のポートグループのうちの各ポートグループに関してランク、レイヤの数、または伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のうちの少なくとも1つを決定するこ
とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ポートグループの数の指示は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達に含まれる、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記構成は、無線リソース制御(RRC)信号伝達、媒体アクセス制御(MAC)制御要素、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)のうちの1つを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
1つ以上の事前定義されたマッピングのうちの少なくとも1つに従って、1つ以上のポートグループのポートを前記プリコーダのポートにマッピングすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記1つ以上の事前定義されたマッピングは、
各々が4つのポートを有する2つのポートグループの前記プリコーダのポート{0,1,4,5,2,3,6,7}
へのマッピング、または
各々が2つのポートを有する4つのポートグループの前記プリコーダのポート{0,4,1,5,2,6,3,7}へのマッピング
を含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
1つ以上のポートグループの
数のうちの少なくとも1つを示す構成を無線通信デバイスに伝送することと、
前記構成による伝送のためのプリコーダ、またはポートグループの数の指示を前記無線通信デバイスに示すことと
を含む、方法。
【請求項12】
ポートの総数は、8である、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記1つ以上のポートグループは、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、または8つのポートグループのうちの1つ以上を備え
ている、請求項
11に記載の方法。
【請求項14】
示されたポートグループの
数は、最高能力であり、前記最高能力より低い1つ以上の能力がサポートまたは構成されることを示す、請求項
11-13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
最高から最低へのポートグループ能力の順序が、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、および8つのポートグループであ
る、請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記ポートグループの数の指示は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達に含まれる、請求項
11に記載の方法。
【請求項17】
前記構成において偏波方向のためのアンテナ素子の数を示すことをさらに含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項18】
前記構成は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達のうちの1つを介して伝送される、請求項
11に記載の方法。
【請求項19】
メモリとプロセッサとを備えている無線通信のための装置であって、前記プロセッサは、前記メモリ上に記憶された命令を実行することによって
方法を実装し、
前記方法は、
無線通信ノードから、1つ以上のポートグループの数のうちの少なくとも1つを示す構成を受信することと、
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することと、
前記プリコーダを用いて前記伝送を実行することと
を含む、装置。
【請求項20】
メモリとプロセッサとを備えている無線通信のための装置であって、前記プロセッサは、前記メモリ上に記憶された命令を実行することによって
方法を実装し、
前記方法は、
1つ以上のポートグループの数のうちの少なくとも1つを示す構成を無線通信デバイスに伝送することと、
前記構成による伝送のためのプリコーダ、またはポートグループの数の指示を前記無線通信デバイスに示すことと
を含む、装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
上記および他の側面およびそれらの実施側面は、図、説明、および特許請求の範囲においてより詳細に説明されている。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
無線通信ノードから、1つ以上のポートグループの数または1つ以上のコヒーレンスのレベルのうちの少なくとも1つを示す構成を受信することと、
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することと、
前記プリコーダを用いて前記伝送を実行することと
を含む、方法。
(項目2)
ポートの総数は、8である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記構成によって示される前記1つ以上の数のポートグループは、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、または8つのポートグループのうちの1つ以上を備え、前記構成によって示される前記1つ以上のレベルのコヒーレンスは、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスのうちの1つ以上を備えている、項目1に記載の方法。
(項目4)
1つ以上のサポートされるポートグループの数または1つ以上のサポートされるコヒーレンスのレベルを示す情報を前記無線通信ノードに伝送することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
示されたポートグループの数または示されたコヒーレンスのレベルは、最高能力であり、前記最高能力より低い1つ以上の能力が構成またはサポートされることを示す、項目1または4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
最高から最低へのポートグループ能力の順序が、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、および8つのポートグループであり、最高から最低へのコヒーレンス能力の順序が、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスである、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、
前記構成に従ってコードブック指示のためのポートグループの数の指示の存在またはサイズを決定することを含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、
コードブック指示のための1つ以上のポートグループの数を決定することと、
前記コードブック指示のための前記決定された1つ以上のポートグループの数に従ってポートグループの数の指示の存在またはサイズを決定することと
を含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、
ポートグループの数の指示に従って所与の数のポートグループを決定することと、
前記所与の数のポートグループのうちの各ポートグループに関してランク、レイヤの数、または伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のうちの少なくとも1つを決定することと
を含む、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記構成に従って伝送のためのプリコーダを決定することは、
ポートグループの数の指示に従って所与の数のポートグループを決定することと、
前記所与の数のポートグループのうちの各2つのポートグループ間の位相を決定することと、
前記所与の数のポートグループのうちの前記ポートグループのうちの少なくともいくつかに関してランク、レイヤの数、またはTPMIのうちの少なくとも1つを決定することと
を含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記ポートグループの数の指示は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達に含まれる、項目7~10のいずれかに記載の方法。
(項目12)
前記プリコーダは、前記1つ以上の数のポートグループが1つのポートグループであることに基づいて、ダウンリンクコードブックベース方式のパラメータから決定されるか、または、前記プリコーダは、前記1つ以上の数のポートグループがコヒーレントである2つ以上のポートグループであること基づいて、アップリンクコードブックベース方式のパラメータから決定される、項目3に記載の方法。
(項目13)
偏波方向上のアンテナ素子の数に従って前記偏波方向のためのオーバーサンプリング係数の値を決定することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記構成は、無線リソース制御(RRC)信号伝達、媒体アクセス制御(MAC)制御要素、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)のうちの1つを介して受信される、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記プリコーダは、ポートグループの数、開始ポートインデックス、またはポートインデックス順序のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、項目1に記載の方法。
(項目16)
前記プリコーダは、前記ポートグループの数、開始ポートインデックス、またはポートインデックス順序のうちの少なくとも1つに従って、ポートインデックスの連続した番号に基づいて決定される、項目1に記載の方法。
(項目17)
前記開始ポートインデックスは、前記ポートグループの数に基づいて決定される、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記ポートインデックス順序は、{0,4,1,5,2,6,3,7}、{0,1,2,3,4,5,6,7}、{0,2,1,3,4,6,5,7}、{0,1,4,5,2,3,6,7}、または{0,4,2,6,1,5,3,7}のうちの1つである、項目15~17のいずれかに記載の方法。
(項目19)
1つ以上の事前定義されたマッピングのうちの少なくとも1つに従って、1つ以上のポートグループのポートを前記プリコーダのポートにマッピングすることをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目20)
前記1つ以上の事前定義されたマッピングは、
各々が4つのポートを有する2つのポートグループの前記プリコーダのポート{0,1,4,5,2,3,6,7}または前記プリコーダのポート{0,2,4,6,1,3,5,7}へのマッピング、または
各々が2つのポートを有する4つのポートグループの前記プリコーダのポート{0,4,1,5,2,6,3,7}へのマッピング
を含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
1つ以上のポートグループの数または1つ以上のコヒーレンスのレベルのうちの少なくとも1つを示す構成を無線通信デバイスに伝送することと、
前記構成による伝送のためのプリコーダ、またはポートグループの数の指示を前記無線通信デバイスに示すことと
を含む、方法。
(項目22)
コードブック指示のためのポートグループの数の指示の存在またはサイズを決定することをさらに含む、項目21に記載の方法。
(項目23)
ポートの総数は、8である、項目21に記載の方法。
(項目24)
前記1つ以上のポートグループは、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、または8つのポートグループのうちの1つ以上を備え、前記1つ以上のレベルのコヒーレンスは、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスのうちの1つ以上を備えている、項目21に記載の方法。
(項目25)
示されたポートグループの数または示されたコヒーレンスのレベルは、最高能力であり、前記最高能力より低い1つ以上の能力がサポートまたは構成されることを示す、項目21~24のいずれか一項に記載の方法。
(項目26)
最高から最低へのポートグループ能力の順序が、1つのポートグループ、2つのポートグループ、4つのポートグループ、および8つのポートグループであり、最高から最低へのコヒーレンス能力の順序が、フルコヒーレンス、第1のタイプの部分コヒーレンス、第2のタイプの部分コヒーレンス、および非コヒーレンスである、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記ポートグループの数の指示は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達に含まれる、項目21に記載の方法。
(項目28)
前記構成において偏波方向のためのアンテナ素子の数を示すことをさらに含む、項目21に記載の方法。
(項目29)
前記構成は、DCI、MAC CE、またはRRC信号伝達のうちの1つを介して伝送される、項目21に記載の方法。
(項目30)
メモリとプロセッサとを備えている無線通信のための装置であって、前記プロセッサは、前記メモリ上に記憶された命令を実行することによって項目1から29のいずれか一項に記載の方法を実装する、装置。
(項目31)
コードを記憶している非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1から29のいずれか一項以上に記載の方法を前記プロセッサに実施させる、非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
【国際調査報告】