(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】加熱組立体及びそれを含むエアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/465 20200101AFI20241010BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20241010BHJP
【FI】
A24F40/465
A24F40/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502419
(86)(22)【出願日】2023-08-29
(85)【翻訳文提出日】2024-01-15
(86)【国際出願番号】 KR2023012775
(87)【国際公開番号】W WO2024071699
(87)【国際公開日】2024-04-04
(31)【優先権主張番号】10-2022-0123473
(32)【優先日】2022-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チュル ホ
(72)【発明者】
【氏名】コ、キョン ミン
(72)【発明者】
【氏名】ソ、チャン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チュン、チン チュル
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC22
(57)【要約】
加熱組立体は、誘導磁場によって加熱可能なエアロゾル生成物品を収容するための収容部、収容部の外部に配置されて収容部に向かって誘導磁場を発生させるための螺旋状コイル、収容部の内部の一側に配置されてエアロゾル生成物品の外面を支持し、収容部に収容されたエアロゾル生成物品の外面を収容部の内壁から離隔させるための第1支持部を含み、螺旋状コイルは、収容部の外壁の一部を覆う板状をなすように巻き取られ、螺旋状コイルが巻き取られる中心は、収容部の外壁の一地点に配置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導磁場によって加熱可能なエアロゾル生成物品を収容するための収容部と、
前記収容部の外部に配置されて前記収容部に向かって誘導磁場を発生させるための螺旋状コイルと、
前記収容部の内部の一側に配置されて前記エアロゾル生成物品の外面を支持し、前記収容部に収容された前記エアロゾル生成物品の前記外面を前記収容部の内壁から離隔させるための第1支持部と、を含み、
前記螺旋状コイルは、前記収容部の外壁の一部を覆う板状をなすように巻き取られ、前記螺旋状コイルが巻き取られる中心は、前記収容部の外壁の一地点に配置される、加熱組立体。
【請求項2】
前記収容部の前記外壁の少なくとも一部は、湾曲された壁を含み、
前記螺旋状コイルは、前記収容部の前記外壁に沿って湾曲された板状である、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項3】
前記螺旋状コイルは、複数個であり、複数個の前記螺旋状コイルの少なくとも一対は、電気的に連結された、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項4】
前記螺旋状コイルは、偶数個である、請求項3に記載の加熱組立体。
【請求項5】
前記収容部は、前記エアロゾル生成物品で発生した熱が前記収容部の外部に放出されることを遮断する断熱素材を含む、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項6】
前記螺旋状コイルは、前記中心に挿入孔を含み、
前記収容部は、外部に突出して前記挿入孔に挿入される突出部を含む、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項7】
前記収容部は、前記収容部の前記内壁から前記螺旋状コイルを離隔させるための接触部を含む、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項8】
前記第1支持部は、前記エアロゾル生成物品の前記外面を支持する第1支持体と、前記収容部の内部の空気を前記収容部に収容されたエアロゾル生成物品の一端に伝達する第1流入通路と、を含む、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項9】
前記第1支持部は、前記収容部に前記エアロゾル生成物品が挿入される動作を案内するように、前記収容部の前記一側に行くほど前記収容部の中心に向かって突出するガイド部を含む、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項10】
前記収容部の内部の前記一側に配置されて前記エアロゾル生成物品の一端を支持し、前記収容部に収容された前記エアロゾル生成物品の前記一端を前記収容部の底壁から離隔させるための端部支持部をさらに含む、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項11】
前記収容部の内部の他側に配置されて前記エアロゾル生成物品の前記外面を支持し、前記収容部に収容された前記エアロゾル生成物品の前記外面を前記収容部の前記内壁から離隔させるための第2支持部をさらに含み、
前記第2支持部は、前記エアロゾル生成物品の前記外面を支持する第2支持体と、前記収容部の外気を前記収容部の内部に伝達するための第2流入通路と、を含む、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項12】
前記収容部の前記内壁は、前記収容部に収容された前記エアロゾル生成物品の前記外面から離隔され、空気が前記エアロゾル生成物品の前記外面に沿って前記エアロゾル生成物品の一端に移動するための気流通路を形成する、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項13】
前記収容部に収容された前記エアロゾル生成物品の前記外面から前記収容部の半径方向に前記収容部の内壁までの距離は、0.2mm~3mmである、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項14】
前記収容部に収容された前記エアロゾル生成物品の前記外面から前記収容部の半径方向に前記収容部に対向する前記螺旋状コイルの内面までの距離は、最大3mmである、請求項1に記載の加熱組立体。
【請求項15】
請求項1~14のうちいずれか一項に記載の前記加熱組立体と、
前記加熱組立体を収容するためのハウジングと、
前記加熱組立体に電力を供給するためのバッテリと、を含む、エアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱組立体及びそれを含むエアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、エアロゾル生成物品に含まれたサセプタを効率的に加熱することができる加熱組立体及びそれを含むエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットを燃焼させてエアロゾルを供給する方法を代替するための技術の需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させる代わりに、シガレット内やカートリッジ内のエアロゾル発生物質を加熱させたり霧化させたりすることによってエアロゾルを発生させるエアロゾル発生装置に対する需要が高まっている。
【0003】
最近には、シガレットを燃焼させてエアロゾルを供給する方法を代替するための方案としてエアロゾル生成物品を加熱してエアロゾルを生成させうるエアロゾル生成装置が提案された。例えば、エアロゾル生成装置は、ヒータを通じて液体または固体状態のエアロゾル生成物質を所定の温度に加熱してエアロゾルを生成させうる装置を意味する。
【0004】
エアロゾル生成装置を使用する場合、ライターのような付加用品なしにも喫煙可能であり、ユーザが所望量ほど喫煙可能になるなど、ユーザの喫煙利便性が向上しうるので、エアロゾル生成装置に対する研究が徐々に増加している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の誘導加熱式エアロゾル生成装置は、サセプタ及びコイルを含み、サセプタがコイルで発生する磁場によって加熱されることでエアロゾル生成物品に熱エネルギーを伝達する。
【0006】
最近には、エアロゾル生成装置に別途のサセプタを配置せず、エアロゾル生成物品に含まれたアルミニウム素材のサセプタを加熱する方式が活発に研究されている。しかし、従来の誘導加熱式エアロゾル生成装置に使用されるコイルの形状は、エアロゾル生成物品に含まれたアルミニウム素材のサセプタを加熱するのに適していないので、エアロゾル生成物品を効率的に加熱するための新たな形状のコイルが要求される。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、エアロゾル生成物品に含まれたサセプタを効率的に加熱することができる形状のコイルを含む加熱組立体及びそれを含むエアロゾル生成装置を提供することである。
【0008】
また、本発明が解決しようとする課題は、加熱組立体の内部で気流が移動可能な空間を形成するように、構成要素間が離隔された加熱組立体及びそれを含むエアロゾル生成装置を提供することである。
【0009】
実施例を通じて解決しようとする課題が上述した課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施例は、加熱組立体及びそれを含むエアロゾル生成装置を具現することができる。
【0011】
一実施例による加熱組立体は、誘導磁場によって加熱可能なエアロゾル生成物品を収容するための収容部、収容部の外部に配置されて収容部に向かって誘導磁場を発生させるための螺旋状コイル、収容部の内部の一側に配置されてエアロゾル生成物品の外面を支持し、収容部に収容されたエアロゾル生成物品の外面を収容部の内壁から離隔させるための第1支持部を含み、螺旋状コイルは、収容部の外壁の一部を覆う板状をなすように巻かれ、螺旋状コイルが巻き取られる中心は、収容部の外壁の一地点に配置されうる。
【0012】
一実施例によるエアロゾル生成装置は、一実施例による加熱組立体、加熱組立体を収容するためのハウジング、加熱組立体に電力を供給するためのバッテリを含みうる。
【発明の効果】
【0013】
実施例に係わる加熱組立体及びそれを含むエアロゾル生成装置によれば、エアロゾル生成物品に含まれたサセプタを効率的に加熱することができる。
【0014】
また、実施例に係わる加熱組立体及びそれを含むエアロゾル生成装置によれば、加熱組立体の内部で気流が円滑に移動することができる。
【0015】
実施例による効果が上述した効果に制限されるものではなく、言及されない効果は、本明細書及び添付図面から実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】エアロゾル生成物品が挿入された一実施例によるエアロゾル生成装置を概略的に示す斜視図である。
【
図2】一実施例によるエアロゾル生成装置の分解斜視図である。
【
図3】一実施例によるエアロゾル生成装置の螺旋状コイルを概略的に示す図面である。
【
図4】一実施例によるエアロゾル生成装置の螺旋状コイルによって生成される磁気力線の方向を説明するための図面である。
【
図5】
図1に図示されたエアロゾル生成装置をA-A方向に切断した断面図である。
【
図6】エアロゾル生成物品が挿入された一実施例による加熱組立体の斜視図である。
【
図7】
図6に図示された加熱組立体をB-B方向に切断した断面図である。
【
図8】
図6に図示された収容部の長手方向を横切る方向に対する断面を介して収容部の一部を示す斜視図である。
【
図9】
図8に図示された収容部の一部にエアロゾル生成物品が収容された形状を示す平面図である。
【
図10】
図6に図示された収容部の他の部分の斜視図である。
【
図11】
図6に図示された加熱組立体をC-C方向に切断した断面図である。
【
図12】
図12は、
図5に図示された加熱組立体の一部を拡大して図示した断面図である。
【
図13】エアロゾル生成物品の一例を示す図面である。
【
図14】従来のエアロゾル生成装置のコイルを概略的に示す図面である。
【
図15】従来のエアロゾル生成装置のコイルによって生成される磁気力線の方向を説明するための図面である。
【
図16】一実施例に係わるエアロゾル生成装置及び従来のエアロゾル生成装置の加熱性能を比較するための実験の結果を示すグラフである。
【
図17】他の実施例によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されねばならない。
【0018】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載の「-部」、「-モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトによって具現されるか、あるいは、ハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0019】
本明細書で使用されたように、「少なくともいずれか1つの」のような表現が配列された構成要素の前に位置するとき、配列されたそれぞれの構成ではない全体構成要素を修飾する。例えば、「a、b、及びcのうち、少なくとも1つ」という表現は、a、b、c、または、aとb、aとc、bとc、または、aとbとcを含むと解釈せねばならない。
【0020】
一実施例において、エアロゾル生成装置は、内部空間に収容されるシガレットを電気的に加熱してエアロゾルを生成させる装置でもある。
【0021】
エアロゾル生成装置は、ヒータを含みうる。一実施例において、ヒータは、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータは、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れれば、ヒータが加熱されうる。
【0022】
ヒータ、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状の加熱要素を含み、加熱要素の形状によってシガレットの内部または外部を加熱することができる。
【0023】
シガレットは、タバコロッド及びフィルタロッドを含みうる。タバコロッドは、シート(sheet)状にも、ストランド(strand)状にも作製され、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによって作製されうる。また、タバコロッドは、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウム箔のような金属箔でもあるが、それに制限されるものではない。
【0024】
フィルタロッドは、酢酸セルロースフィルタでもある。フィルタロッドは、少なくとも1つ以上のセグメントで構成されうる。例えば、フィルタロッドは、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含みうる。
【0025】
他の実施例において、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジを用いてエアロゾルを生成させる装置でもある。
【0026】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ及びカートリッジを支持する本体を含みうる。カートリッジは、本体と着脱可能に結合されうるが、それに制限されるものではない。カートリッジは、本体と一体に形成されるか、組み立てられ、ユーザによって脱着されないように固定されうる。カートリッジは、内部にエアロゾル生成物質を収容した状態で本体に装着されうる。但し、それに制限されず、カートリッジが本体に結合された状態で、カートリッジ内部にエアロゾル生成物質が注入されうる。
【0027】
カートリッジは、液体状態、固体状態、気体状態、ゲル(gel)状態などの多様な状態のうちいずれか1つの状態を有するエアロゾル生成物質を保有することができる。エアロゾル生成物質は、液状組成物を含みうる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体であり、非タバコ物質を含む液体でもある。
【0028】
カートリッジは、本体から伝達される電気信号または無線信号などによって作動することで、カートリッジ内部のエアロゾル生成物質の相(phase)を気相に変換してエアロゾルを発生させる機能を遂行することができる。エアロゾルは、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子及び空気が混合された状態の気体を意味する。
【0029】
さらに他の実施例において、エアロゾル生成装置は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレットを通過してユーザに伝達されうる。すなわち、液状組成物から生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置の気流通路に沿って移動し、気流通路は、エアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達されるように構成されうる。
【0030】
さらに他の実施例において、エアロゾル生成装置は、超音波振動方式を用いてエアロゾル生成物質からエアロゾルを生成させる装置でもある。この際、超音波振動方式は、振動子によって発生する超音波振動でエアロゾル生成物質を霧化させることで、エアロゾルを発生させる方式を意味する。
【0031】
エアロゾル生成装置は、振動子を含み、振動子を介して短い周期の振動を発生させてエアロゾル生成物質を霧化させうる。振動子で発生する振動は、超音波振動であり、超音波振動の周波数帯域は、約100kHz~3.5MHz周波数帯域でもあるが、それに制限されるものではない。
【0032】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を吸収する芯をさらに含みうる。例えば、芯は、振動子の少なくとも一領域を取り囲むように配置されるか、または振動子の少なくとも一領域と接触するように配置されうる。
【0033】
振動子に電圧(例えば、交流電圧)が印加されることにより、振動子から熱及び/または超音波振動が発生し、振動子から発生した熱及び/または超音波振動は芯に吸収されたエアロゾル生成物質に伝達されうる。芯に吸収されたエアロゾル生成物質は、振動子から伝達される熱及び/または超音波振動によって気相(phase)に変換され、その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0034】
例えば、振動子から発生した熱によって芯に吸収されたエアロゾル生成物質の粘度が低くなり、振動子から発生した超音波振動によって粘度が低くなったエアロゾル生成物質が微細粒子化されることで、エアロゾルが生成されうるが、それに制限されるものではない。
【0035】
さらに他の実施例において、エアロゾル生成装置は、誘導加熱(induction heating)方式でエアロゾル生成装置に収容されるエアロゾル生成物品を加熱することで、エアロゾルを生成させる装置でもある。
【0036】
エアロゾル生成装置は、サセプタ(susceptor)及びコイルを含みうる。一実施例において、コイルは、サセプタに磁場を印加することができる。エアロゾル生成装置からコイルに電力が供給されることにより、コイルの内部には、磁場が形成されうる。一実施例において、サセプタは、外部磁場によって発熱する磁性体でもある。サセプタがコイルの内部に位置して磁場が印加されて発熱することにより、エアロゾル生成物品が加熱されうる。また、選択的に、サセプタは、エアロゾル生成物品内に位置しうる。
【0037】
さらに他の実施例において、エアロゾル生成装置は、クレードル(cradle)をさらに含みうる。
【0038】
エアロゾル生成装置は、別途のクレードルと共にシステムを構成することができる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置のバッテリを充電することができる。または、クレードルとエアロゾル生成装置が結合された状態でヒータが加熱されうる。
【0039】
以下、添付された図面を参照して本開示の実施例について当該技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。本開示は、前述した多様な実施例のエアロゾル生成装置によって具現可能な形態に実施されるか、または様々な互いに異なる形態によって具現されて実施され、ここで説明する実施例に制限されない。
【0040】
以下、図面を参照して本開示の実施例を詳細に説明する。
【0041】
図1は、エアロゾル生成物品が挿入された一実施例によるエアロゾル生成装置を概略的に示す斜視図である。
【0042】
図1を参照すれば、一実施例によるエアロゾル生成装置100は、ハウジング110及びディスプレイ150を含みうる。
【0043】
ハウジング110は、エアロゾル生成装置100の全体としての外観を形成し、エアロゾル生成装置100の構成要素が配置される内部空間(または「配置空間」)を含みうる。図面上には、ハウジング110が四角柱状を有すると図示されているが、ハウジング110の形状がそれに限定されるものではない。例えば、ハウジング110は、全体として円柱状からなるか、多角柱状(例えば、三角柱状)からなる。
【0044】
ハウジング110の内部空間には、ハウジング110に挿入されるエアロゾル生成物品200を加熱してエアロゾルを生成させるための構成要素が配置されうるが、それに限定されるものではない。ハウジング110は、前記構成要素を保護する機能を遂行しうる。
【0045】
一実施例よれば、ハウジング110は、エアロゾル生成物品200を収容する収容部121の一部が装着される装着用孔110mを含みうる。収容部121は、ハウジング110の装着用孔110mによって支持されうる。
【0046】
ハウジング110の内部空間に配置される収容部121は、エアロゾル生成物品が収容部121の内部に挿入される開口121hを含みうる。エアロゾル生成物品200の少なくとも一部は、開口121hを介して収容部121の内部に挿入または収容されうる。
【0047】
収容部121の内部に挿入または収容されたエアロゾル生成物品200は、収容部121の内部で加熱され、その結果、エアロゾルが生成されうる。ユーザは、エアロゾル生成物品200から排出されるエアロゾルを吸い込むことができる。
【0048】
ディスプレイ150は、視覚的な情報を表示し、ディスプレイ150の少なくとも一部領域がハウジング110の外側に露出されるように配置されうる。エアロゾル生成装置100は、ディスプレイ150を介してユーザに多様な視覚的な情報を提供することができる。
【0049】
例えば、エアロゾル生成装置100は、ディスプレイ150を介してユーザのパフ動作の発生有無に係わる情報及び/または、挿入されたエアロゾル生成物品200の残りのパフ回数に係わる情報を提供することができるが、ディスプレイ150を介して提供される情報は、多様に変形されうる。
【0050】
図2は、一実施例によるエアロゾル生成装置の分解斜視図である。
【0051】
図2を参照すれば、一実施例によるエアロゾル生成装置100は、ハウジング110、加熱組立体120、バッテリ130、印刷回路基板140、ディスプレイ150及びフレーム160を含みうる。
【0052】
一実施例によるエアロゾル生成装置100は、誘導加熱(induction heating)方式でエアロゾル生成物品200を加熱することにより、エアロゾルを生成させうる。誘導加熱方式は、交番磁場を印加して磁性体から熱を生成させる方式を意味する。この際、交番磁場を「誘導磁場」とも称する。
【0053】
磁性体に交番磁場が印加される場合、磁性体には、渦流損(eddy current loss)及びヒステリシス損(hysteresis loss)によるエネルギー損が発生しうる。損失されるエネルギーは、熱エネルギーとして磁性体から放出されうる。交番磁場の振幅または周波数が大きいほど磁性体から多くの熱エネルギーが放出されうる。
【0054】
一実施例によるエアロゾル生成装置100の構成要素のうち、少なくとも1つは、
図1に図示されたエアロゾル生成装置100の構成要素のうち、少なくとも1つと同一または類似しており、以下、重複説明は省略する。
【0055】
ハウジング110は、加熱組立体120、バッテリ130、印刷回路基板140、ディスプレイ150及びフレーム160を収容しうる。
【0056】
ハウジング110に収容された構成要素がハウジング110の外部への流出を防止するために、ハウジング110は、ベース部111を含みうる。
【0057】
ベース部111は、ハウジング110から開口(例えば、
図1の開口121h)が位置した端部の反対側の端部に配置される。ベース部111は、ハウジング110の収容空間を塞ぎ、ハウジング110の内部空間に配置される構成要素を支持しうる。例えば、ベース部111は、フレーム160と接触し、フレーム160を支持しうる。
【0058】
加熱組立体120は、収容部121、螺旋状コイル122を含みうる。
【0059】
収容部121は、エアロゾル生成物品200の少なくとも一部を収容しうる。収容部121は、エアロゾル生成物品200をエアロゾル生成装置100に収容するための開口(図示せず)を含みうる。収容部121の開口は、エアロゾル生成装置100の外部に向かって開放されうる。エアロゾル生成物品200は、収容部121の開口を介して収容部121の外部から収容部121の内部に向かう方向に加熱組立体120に収容されうる。
【0060】
加熱組立体120は、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200を加熱することができる。具体的に、加熱組立体120の螺旋状コイル122は、収容部121外部に配置されて収容部121に向かって誘導磁場を発生させうる。
【0061】
収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200は、内部にサセプタを含む。サセプタが誘導磁場によって誘導発熱することで、エアロゾル生成物品200が加熱されうる。
【0062】
螺旋状コイル122は、収容部121の外側に配置されて誘導磁場を発生させうる。螺旋状コイル122は、バッテリ130から電力を供給されうる。螺旋状コイル122に電力が供給されることにより、収容部121の内部に向かって磁場が形成されうる。
【0063】
螺旋状コイル122に交流電流が印加される場合、収容部121の内部に形成される磁場の方向は、周期的に変わりうる。サセプタが螺旋状コイル122によって形成された磁場に露出されれば、サセプタが発熱しうる。
【0064】
螺旋状コイル122によって形成された磁場の振幅または周波数が変わることにより、加熱されるサセプタの温度が変わりうる。制御部(図示せず)は、螺旋状コイル122に供給される電力を制御して螺旋状コイル122によって形成される交番磁場の振幅または周波数を調整し、それにより、サセプタの温度が制御されうる。
【0065】
一例示として、螺旋状コイル122は、銅を含みうるが、これに限定されない。螺旋状コイル122は、低い比抵抗を有することで、高い電流が流れるように、銀(Ag)、金(Au)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、亜鉛(Zn)、及びニッケル(Ni)のうちいずれか1つ、または少なくとも1つを含む合金を含みうる。
【0066】
バッテリ130は、エアロゾル生成装置100の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ130は、加熱組立体120に交流電流が印加されるように電力を供給し、制御部の動作に必要な電力を供給しうる。また、バッテリ130は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ150、センサ(図示せず)、モータ(図示せず)などの動作に必要な電力を供給しうる。
【0067】
印刷回路基板(Printed Circuit Board, PCB)140は、制御部を含みうる。制御部は、エアロゾル生成装置100の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部は、バッテリ130及び加熱組立体120だけではなく、エアロゾル生成装置100に含まれた他の構成要素の動作を制御する。
【0068】
また、制御部は、エアロゾル生成装置100の構成要素のそれぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるか否かを判断することができる。
【0069】
制御部は、少なくとも1つのプロセッサを含みうる。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによって具現され、汎用的なマイクロプロセッサと該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリの組合わせによって具現されうる。さらに他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0070】
フレーム160は、ハウジング110の内部空間に配置される構成要素を支持することができる。例えば、フレーム160は、バッテリ130と印刷回路基板140の少なくとも一面に接触し、それらを支持することができる。また、フレーム160は、一側端部にホーム(図示せず)を含む。収容部121の少なくとも一部が溝に挿入されることでフレーム160が収容部121を支持することができる。
【0071】
図3及び
図4は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置の螺旋状コイルを説明するための図面である。
【0072】
図3は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置の螺旋状コイルを概略的に示す図面であり、
図4は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置の螺旋状コイルによって生成される磁気力線の方向を説明するための図面である。
【0073】
図3及び
図4を参照すれば、螺旋状コイル122は、収容部121の外壁の一部を覆う板状をなすように取り巻かられる。螺旋状コイル122の巻き取られる中心は、収容部121の外壁の一地点に配置されうる(
図3及び
図4に図示されていない収容部121は、
図2を参照すればよい)。
【0074】
「螺旋状コイル122が収容部121の外壁の一部を覆うこと」は、螺旋状コイル122の内側の表面(以下、「螺旋状コイルの内面」と称する)が収容部121の外壁に向かうように螺旋状コイル122が配置される配置構造を意味するものである。したがって、「螺旋状コイル122が収容部121の外壁の一部を覆うこと」は、螺旋状コイル122が収容部121の外壁と接触する構造と螺旋状コイル122が収容部121の外壁から離隔された構造をいずれも含みうる。
【0075】
「収容部121の外壁」は、収容部121の半径方向に、収容部121の中心から遠くなる方向に対向する収容部121の外部の壁を意味し、「収容部121の内壁」は、収容部121の半径方向に、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200に対向する収容部121の内部の壁を意味する。当該表現は、以下でも同じ意味として使用されうる。
【0076】
螺旋状コイル122の螺旋軸は、収容部121の長手方向を横切る方向でもある。この際、「長手方向」は、
図1に図示されたz軸方向を意味し、収容部121の一方向に長く延びる方向を意味する。また、「長手方向」は、収容部121にエアロゾル生成物品200が挿入される方向を意味する。「長手方向」は、以下でも同じ意味として使用されうる。
【0077】
収容部121の外壁が湾曲された壁を含む場合、螺旋状コイル122は、収容部121の外壁に沿って湾曲された板状を有する。すなわち、収容部121の長手方向を横切る方向への螺旋状コイル122の断面は、円弧状を有する。
【0078】
螺旋状コイル122は、螺旋状コイル122が巻き取られる中心を基準に円形を有しうる。しかし、それに制限されず、螺旋状コイル122の形状は、必要によって変形されうる。例えば、螺旋状コイルは、螺旋状コイルが巻き取られる中心を基準に四角形を有しうる。
【0079】
螺旋状コイル122は、螺旋状コイル122が巻き取られる中心に挿入孔122hを含みうる。螺旋状コイル122は、挿入孔122hを介して収容部121に結合し、収容部121によって支持されうる。
【0080】
螺旋状コイル122は、電流の方向によって螺旋状コイル122の螺旋軸を中心に磁気力線Mが出入りする形態の磁場を形成することができる。すなわち、収容部121の長手方向を横切る方向に磁気力線Mが収容部121に対して出入りし、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の内部でエアロゾル生成物品200の長手方向を横切る方向に磁気力線Mが通過することができる。
【0081】
従来の誘導加熱方式のエアロゾル生成装置に含まれるコイルと異なり、磁気力線Mの方向がエアロゾル生成物品200の長手方向を横切る方向を有するので、エアロゾル生成物品200に含まれたサセプタを通過する磁気力線Mの密度が増加し、これにより、サセプタの加熱効率が向上しうる。
【0082】
特に、エアロゾル生成物品200に含まれたサセプタがエアロゾル生成物品200の内部から円弧方向に延びるか、扁平なシート状を有する場合、磁気力線Mがシートの広い面積を通過するために、サセプタが十分な温度に加熱されうる。
【0083】
螺旋状コイル122は、複数本が配置されうる。複数本の螺旋状コイル122のうち少なくとも一対は、電気的に連結されうる。複数本の螺旋状コイル122がいずれも一対をなすために、螺旋状コイル122は、偶数本が配置されうる。
【0084】
図3及び
図4に図示されたように、2本の螺旋状コイル122は、一対をなして電気的に連結される。螺旋状コイル122は、第1螺旋状コイル122a及び第2螺旋状コイル122bを含む。
【0085】
第1螺旋状コイル122aと第2螺旋状コイル122bは、螺旋連結部122cによって互いに電気的に連結されうる。螺旋連結部122cは、第1螺旋状コイル122aの縁部と第2螺旋状コイル122bの縁部とを連結しうる。電気的に連結された一対の螺旋状コイル122は、1本の導線からなりうる。
【0086】
一対の螺旋状コイル122をなす導線の両端は、螺旋状コイル122が巻き取られる中心で収容部121の外壁に沿って長手方向に延び、バッテリ(例えば、
図2のバッテリ130)と連結されうる。
【0087】
例えば、第1螺旋状コイル122aの一端と第2螺旋状コイル122bの一端は、螺旋連結部122cによって電気的に連結され、1本の導線からなる一対の螺旋状コイル122にもなる。第1螺旋状コイル122aの他端122aeと第2螺旋状コイル122bの他端122beは、それぞれ一対の螺旋状コイル122の一端と他端になってバッテリと連結されうる。
【0088】
第1螺旋状コイル122a及び第2螺旋状コイル122bは、同じ大きさと形状とを有し、収容部121の中心軸を基準に対称的に配置されうる。しかし、それに制限されず、螺旋状コイル122の数、大きさ及び形状は、必要によって変形されうる。
【0089】
例えば、収容部121の外部に4本の螺旋状コイル122が配置される一例によれば、4本の螺旋状コイル122が収容部121の周囲方向に収容部121の外壁に沿って互いに等間隔に離隔して配置されうる。
【0090】
収容部121の外部に4本の螺旋状コイル122が配置される他の例によれば、一対の螺旋状コイルは、収容部121の周囲方向に収容部の外壁に沿って配置され、他の一対の螺旋状コイルは、上述した一対の螺旋状コイルから収容部の長手方向に離隔して配置されうる。この際、他の一対の螺旋状コイルは、収容部121の周囲方向に上述した一対の螺旋状コイルの間に配置されうる。
【0091】
螺旋状コイル122が互いに電気的に連結された一対をなし、複数個配置される場合、複数本の螺旋状コイル122で生成される磁場の方向が交差して磁場の強度が相殺されないように、それぞれの螺旋状コイル122に印加される交流電流の方向を精巧に制御することが要求される。
【0092】
一実施例よれば、複数本の螺旋状コイル122が電気的に連結され、複数の螺旋状コイル122で交流電流が同じ方向に流れるように複数の螺旋状コイル122それぞれの巻取方向が設定されているので、複数の螺旋状コイル122それぞれの別途の制御が要求されない。
【0093】
また、前述したように、磁気力線Mは、螺旋状コイル122の螺旋軸に対して収容部121の長手方向を横切る方向に出入りすることができる。
【0094】
螺旋状コイル122の螺旋軸で磁束密度が高いので、螺旋状コイル122の螺旋軸と接するエアロゾル生成物品200の部分が他の部分に比べて、相対的に高温に加熱されうる。
【0095】
これにより、複数本の螺旋状コイル122を配置する場合、螺旋状コイル122の巻き取られる中心が収容部121の外壁の複数の地点に配置されるので、収容部121に収容されるエアロゾル生成物品200が均一に加熱されうる。
【0096】
以下、
図5及び
図6を参照して加熱組立体120について詳細に説明する。
【0097】
図5及び
図6は、一実施例に係わる加熱組立体を説明するための図面である。
【0098】
図5は、
図1に図示されたエアロゾル生成装置をA-A方向に切断した断面図である。
図6は、
図5に図示されたエアロゾル生成物品が挿入された加熱組立体の斜視図である。
【0099】
図5及び
図6を参照すれば、一実施例によるエアロゾル生成装置100は、ハウジング110及び加熱組立体120を含みうる。加熱組立体120は、収容部121、螺旋状コイル122、端部支持部124及び第2支持部125を含みうる。
【0100】
ハウジング110は、結合溝110cを含み、収容部121は、結合溝110cに収容される結合部121cを含みうる。結合溝110cと結合部121cとの結合構造によってハウジング110の内部で収容部121がハウジング110に対して固定されうる。
【0101】
結合溝110cは、ハウジング110の内壁の一部が突設されうる。結合部121cは、収容部121の外壁の一部が突設されうる。
【0102】
図5に示されたように、ハウジング110の内壁の一部が-z方向に突出することにより、結合溝110cが形成されうる。収容部121の外壁の一部がx軸方向に突出することにより、結合部121cが形成されうる。結合溝110cと結合部121cの構造と形状は、多様に変形されうる。
【0103】
ハウジング110の装着用孔110mに収容部121が装着される。収容部121は、装着用孔110mによって支持されてハウジング110に対して固定されうる。
【0104】
収容部121は、エアロゾル生成物品が挿入される開口121hを含みうる。エアロゾル生成物品200の少なくとも一部は、開口121hを介して収容部121の内部に挿入または収容されうる。
【0105】
収容部121は、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200と螺旋状コイル122との間に配置され、エアロゾル生成物品200で発生した熱が外部に移動することを遮断することができる。
【0106】
収容部121は、エアロゾル生成物品200で発生した熱が収容部121の外部に放出されることを遮断する断熱素材を含みうる。例えば、収容部121は、セラミック、ガラス繊維などの断熱性能に優れた断熱素材を含みうる。収容部121の断熱素材は、多様に変形されうる。
【0107】
収容部121は、収容部121の外壁の少なくとも一部を取り囲む筒状を有する。例えば、収容部121は、エアロゾル生成物品200の外形のような円筒状を有する。
【0108】
収容部121は、エアロゾル生成物品200のサセプタで発生した熱をエアロゾル生成物品200に集中させることにより、加熱組立体120の加熱効率を向上させうる。それだけではなく、収容部121は、エアロゾル生成装置100の予熱時間を短縮させ、消費電力も減少させうる。
【0109】
収容部121は、外部に突出した突出部121pを含みうる。突出部121pは、収容部121の外部に配置された螺旋状コイル122の挿入孔(例えば、
図3の挿入孔122h)に挿入されうる。したがって、螺旋状コイル122は、収容部121によって動かないように支持されうる。
【0110】
突出部121pの形状は、挿入孔122hの形状に対応しうる。突出部121pの数は、螺旋状コイル122の数と同一でもある。
【0111】
螺旋状コイル122は、収容部121の外部に配置されて収容部121に向かって誘導磁場を発生させうる。収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200に含まれたサセプタは、誘導磁場によって誘導発熱することで、エアロゾル生成物品200が加熱されうる。
【0112】
螺旋状コイル122が収容部121に向かって誘導磁場を加える間、螺旋状コイル122自体からも熱が発生しうる。この際、収容部121が螺旋状コイル122と接触すれば、螺旋状コイル122から発生する熱が収容部121に直接的に伝達されうる。螺旋状コイル122と収容部121との間の熱伝逹を減らすために、収容部121と螺旋状コイル122が互いに離隔される必要がある。
【0113】
螺旋状コイル122を収容部121の外壁から離隔させるために、収容部121は、外壁の少なくとも一領域に接触部121tを含みうる。接触部121tは、収容部121の半径方向で外側に向かって突出しうる。
【0114】
接触部121tは、収容部の周囲方向に沿って複数個配置されうる。また、複数個の接触部121tは、収容部121の周囲方向に互いに離隔して配置されうる。また、接触部121tのそれぞれは、収容部121の長手方向に長く延びうる。実施例は、図面に図示された接触部121tの形状によって制限されない。例えば、接触部121tは、円形または楕円形の断面を有する突起形状を有する。
【0115】
接触部121tは、収容部121に対向する螺旋状コイル122の内面と接触する。接触部121tは、螺旋状コイル122が収容部の半径方向に動かないように螺旋状コイル122を支持することができる。螺旋状コイル122の内面で接触部121tと接触しない領域は、収容部121の外壁から離隔されうる。
【0116】
第1支持部(図示せず)、端部支持部124及び第2支持部125は、収容部121の内部に配置されてエアロゾル生成物品200の少なくとも一領域を支持し、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200を収容部121から離隔させうる。
【0117】
以下、
図7ないし
図10を参照して、第1支持部、端部支持部124及び第2支持部125について詳細に説明する。
【0118】
図7ないし
図10は、一実施例に係わる加熱組立体の支持部を説明するための図面である。
【0119】
図7は、
図6に図示された加熱組立体をB-B方向に切断した断面図である。
図8は、
図6に図示された収容部の長手方向を横切る方向に対する断面を介して収容部の一部を示す斜視図である。
図9は、
図8に図示された収容部の一部にエアロゾル生成物品が収容された形状を示す平面図である。
図10は、
図6に図示された収容部の他の部分の斜視図である。
【0120】
この際、‘B-B方向に切断した断面’は、xz平面をz軸を基準に逆時計周り方向に45°回転した平面で切断した断面を意味する。
【0121】
図7を参照すれば、一実施例による加熱組立体120は、収容部121、螺旋状コイル122、第1支持部123、端部支持部124、第2支持部125及び気流通路126を含みうる。
【0122】
第1支持部123は、収容部121の内部の一側に配置され、エアロゾル生成物品200の外面を支持し、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の外面を収容部121の内壁から離隔させうる。
【0123】
この際、収容部121の内部の「一側」は、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品の一端に対応する収容部121の一部である。収容部121の内部の「他側」は、外部に向かって開放された開口(例えば、
図5の開口121h)が位置した収容部121の他の部分である。
【0124】
この際、「エアロゾル生成物品200の外面」は、エアロゾル生成物品200の半径方向に向かう面を意味する。
【0125】
図8を参照すれば、第1支持部123は、エアロゾル生成物品200の外面を支持する第1支持体123sと、収容部121の内部の空気を収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の一端に伝達する第1流入通路123iを含みうる。
【0126】
収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の外面が第1支持体123sと接触すれば、エアロゾル生成物品200の外面は、収容部121の半径方向に動かないように第1支持体123sによって支持されうる。
【0127】
エアロゾル生成物品200を安定して支持するために、第1支持体123sは、複数個でもある。
図8には、第1支持体123sが4個図示されているが、実施例は、第1支持体の個数によって限定されない。
【0128】
複数個の第1支持体123sは、収容部121の周囲方向に収容部121の内壁に沿って等間隔にまたは不規則的な間隔に離隔して配置されうる。
【0129】
第1支持体123sは、収容部121の内壁から収容部121の中心に向かって突出した形状を含みうる。エアロゾル生成物品200が第1支持体123sによって支持されることにより、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の外面は、第1支持体123s間の収容部121の内壁から離隔されうる。
【0130】
上述した離隔された空間は、第1流入通路123iと共に空気の通路を形成することができる。
【0131】
収容部121の内部の空気は、第1支持部123の第1流入通路123iに流入されうる。第1流入通路123iに沿って移動した空気は、エアロゾル生成物品の一端に到逹しうる。
【0132】
第1支持部123は、収容部121にエアロゾル生成物品200が挿入される動作を案内するために、収容部121の一側に行くほど、収容部121の中心に向かって突出するガイド部123gをさらに含みうる。
【0133】
エアロゾル生成物品200が収容部121に収容される過程を説明すれば、エアロゾル生成物品200の端部は、ガイド部123gと接触しながら、収容部121の中心に向かって突出するガイド部123gの傾斜面によってエアロゾル生成物品200の端部が変形されうる。ガイド部123gの傾斜面は、エアロゾル生成物品200の移動を柔らかに案内しながら、エアロゾル生成物品200の端部を変形させる作用が可能である。
【0134】
ガイド部123gは、第1支持体123sの上部に形成され、ガイド部123gと第1支持体123sは、一体型に形成されうる。この際、「上部」は、+z方向に位置した部分を意味する。
【0135】
ガイド部123gの傾斜面に沿って移動したエアロゾル生成物品200は、第1支持体123sに挿入される。収容部121に完全に挿入された状態のエアロゾル生成物品200の一端の外面は、収容部121の第1支持体123sによって安定して支持されうる。
【0136】
端部支持部124は、収容部121の内部の一側に配置されて前記エアロゾル生成物品200の一端の端部面を支持し、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の一端の端部面を収容部121の底壁から離隔させうる。
【0137】
この際、「収容部121の底壁」は、収容部121の内部で+z方向に向かう壁であり、収容部121の長手方向で収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200に対向する収容部121の内部の壁を意味する。
【0138】
収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の一端の端部面が端部支持部124と接触すれば、エアロゾル生成物品200の一端収容部121の長手方向に動かないように端部支持部124によって支持されうる。
【0139】
エアロゾル生成物品200が収容部121の一側の底壁と接触せず、端部支持部124によって支持されるために、端部支持部124は、収容部121の内壁から収容部121の中心に向かって突出する形状を含みうる。
【0140】
図8には、端部支持部124が第1支持体123sの収容部121の内壁から収容部121の中心に向かう突出程度よりもさらに突出しているが、実施例は、端部支持部の突出程度によって限定されない。
【0141】
エアロゾル生成物品200を安定して支持するために、端部支持部124は、複数個でもある。
図9に示されたように、端部支持部124が4個図示されているが、実施例は、端部支持部の個数によって限定されない。
【0142】
複数個の端部支持部124は、収容部121の周囲方向に収容部121の内壁に沿って等間隔に離隔して配置されうる。
【0143】
端部支持部124は、第1流入通路123iの一領域に配置されうる。例えば、端部支持部124は、2つの第1支持体123sの間でそれぞれの第1支持体123sから等間隔に離隔して配置されうる。
【0144】
エアロゾル生成物品200の一端は、端部支持部124によって収容部121の底壁から離隔されているので、第1流入通路123iに沿って移動した空気は、エアロゾル生成物品200の一端に伝達されてエアロゾル生成物品200の内部に流入されうる。
【0145】
図8及び
図9に図示された端部支持部124は、収容部121の長手方向にのみエアロゾル生成物品200を支持することができる。端部支持部124の形状は、多様に変形されうる。
【0146】
例えば、端部支持部124の上部は、第1支持体123sの収容部121の内壁から収容部121の中心に向かう突出程度と同一に突出しうる。これにより、エアロゾル生成物品200の外面と端部面が端部支持部に接触しうる。エアロゾル生成物品200は、端部支持部によって収容部121の半径方向と長手方向に動かないように支持されうる。
【0147】
第2支持部125は、収容部121の内部の他側に配置され、エアロゾル生成物品200の外面を支持し、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の外面を収容部121の内壁から離隔させうる。
【0148】
第2支持部125は、エアロゾル生成物品200の外面を支持する第2支持体125sと、収容部121の外気を収容部121の内部に伝達する第2流入通路125iを含みうる。
【0149】
収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の外面が第2支持体125sと接触すれば、エアロゾル生成物品200の外面は、収容部121の半径方向に動かないように第2支持体125sによって支持されうる。
【0150】
第1支持部123は、収容部121の内部の一側に配置されて第2支持部125は、収容部121の内部の他側に配置されるので、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200は、収容部121の長手方向で互いに離隔されている第1支持体123sと第2支持体125sによって安定して支持されうる。
【0151】
また、エアロゾル生成物品200を安定して支持するために、第1支持体123sは、複数個でもある。
図10には、第2支持体125sが8個図示されているが、実施例は、第2支持体125sの個数によって限定されない。
【0152】
複数個の第2支持体125sは、収容部121の周囲方向に収容部121の内壁に沿って等間隔に離隔して配置されうる。
【0153】
第2支持体125sは、収容部121の内壁から収容部121の中心に向かって突出した形状を含みうる。エアロゾル生成物品200が第2支持体125sによって支持されることにより、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の外面は、第2支持体125sの間の収容部121の内壁から離隔されうる。
【0154】
上 述した離隔された空間は、第2流入通路125iと共に空気の通路を形成することができる。
【0155】
収容部121の外気は、第2支持部125の第2流入通路125iに流入されうる。第2流入通路125iに沿って移動した空気は、収容部121の内部に到逹することができる。
【0156】
収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の外面は、第1支持部123と第2支持部125によって収容部121の内壁から離隔されうる。収容されたエアロゾル生成物品200の外面と収容部121の内壁が互いに離隔されて形成される空間は、収容部121の内部の空気がエアロゾル生成物品200の外面に沿ってエアロゾル生成物品の一端に移動するための気流通路を形成することができる。
【0157】
以下、
図11を参照して気流通路126について詳細に説明する。
【0158】
図11は、
図6に図示された加熱組立体をC-C方向に切断した断面図である。
【0159】
この際、「C-C方向に切断した断面」は、気流通路を含む断面を意味する。「
図11に表示された矢印」は、空気の流れを意味する。
【0160】
図11を参照すれば、気流通路126は、収容部121の一側に位置する第1流入通路123i及び収容部121の他側に位置する第2流入通路125iと連結されうる。
【0161】
ユーザがエアロゾル生成物品200に口部を接触してパフ動作を遂行する場合、エアロゾル生成装置(図示せず)の外部と内部空間との間に圧力差が発生し、外部空気が第2支持部125の第2流入通路125iに流入されうる。
【0162】
第2流入通路125iを通過した空気は、収容部121の内壁とエアロゾル生成物品200の外面との気流通路126に到逹することができる。気流通路126に沿って移動した空気は、第1支持部123の第1流入通路123iに流入されうる。
【0163】
第1流入通路123iに流入された空気は、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の一端に到逹することができる。エアロゾル生成物品200の一端は、端部支持部124によって収容部121の底壁から離隔されているので、空気は、U字状に第1流入通路123iを通過してエアロゾル生成物品200の内部に流入されうる。
【0164】
エアロゾル生成物品200に流入された空気は、エアロゾル生成物品200が加熱されることにより、発生する蒸気化された粒子と混合してエアロゾルを生成させうる。ユーザは、エアロゾル生成物品200を吸い込むパフ動作を介して収容部121で生成されたエアロゾルを吸い込みうる。
【0165】
結果として、加熱組立体120の外気は、第2流入通路125i、気流通路126及び第1流入通路123iに沿ってエアロゾル生成物品200の一端に向かって移動しうる。すなわち、加熱組立体120の外気は、収容部121の長手方向にエアロゾル生成物品200の外面に沿って移動しうる。
【0166】
収容部121の一側に配置される複数個の第1支持体(図示せず)と収容部121の他側に配置される複数個の第2支持体(図示せず)と複数個の端部支持部(図示せず)は、収容部121の長手方向に沿って対向するように収容部121の円周方向を基準に互いに対応する位置に整列されて配置されうる。
【0167】
第1支持体(図示せず)と第2支持体(図示せず)と端部支持部(図示せず)の上述した配置構造によって、第1流入通路123iと第2流入通路125iは、収容部121の長手方向に連結されうる。これにより、空気は、収容部121の内部でz方向に向かって流れうる。
【0168】
この際、「長手方向に連結」されることは、収容部121の長手方向に沿って第1流入通路123iと第2流入通路125iがつながるように整列されるように配置されることを意味する。
【0169】
第2流入通路125i、気流通路126及び第1流入通路123iを介して加熱組立体120の内部で気流が円滑に移動しうる。
【0170】
一方、収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の外面が収容部121の内壁から離隔される距離が遠くなれば、収容部121の外部に配置される螺旋状コイル122とエアロゾル生成物品200のサセプタとの距離が遠くなるので、エアロゾル生成物品200の加熱効率が落ちる。
【0171】
収容部121に収容されたエアロゾル生成物品200の外面が収容部121の内壁から離隔される距離が近くなると、エアロゾル生成物品200のサセプタで発生する熱によって収容部121も加熱されるので、収容部121の外部に熱が放出されることを遮断する効率(以下、「収容部121の断熱効率」と称する)が落ちる。
【0172】
すなわち、加熱組立体120をなす構成要素間の適正距離が重要であるところ、以下、
図12を参照して、加熱組立体120の構成要素間の距離について説明する。
【0173】
図12は、
図5に図示された加熱組立体の一部を拡大して示す断面図である。
【0174】
図12を参照すれば、一実施例による加熱組立体120は、収容部121、螺旋状コイル122及び気流通路126を含みうる。
【0175】
エアロゾル生成物品200のサセプタと収容部121との距離は、収容部121の断熱効率に影響を与えうる。
【0176】
また、エアロゾル生成物品200のサセプタと螺旋状コイル122との距離は、エアロゾル生成物品200の加熱効率に影響を与えうる。
【0177】
収容部121の半径方向にエアロゾル生成物品200の外面から収容部121の内壁までの距離d1は、収容部121の断熱効率及び収容部121の内部に存在する裂果気流の円滑な移動などを考慮したとき、最小0.2mmであり、最大3mmでもある。
【0178】
収容部121の半径方向にエアロゾル生成物品200の外面から収容部121に対向する螺旋状コイル122の内面までの距離d2は、エアロゾル生成物品200の外面から収容部121の内壁までの距離d1を含むので、上述した考慮要素と共に、エアロゾル生成物品200の加熱効率、収容部121自体の厚さ、収容部121の外壁と螺旋状コイル122との距離などをさらに考慮すれば、最大3mmでもある。
【0179】
図13は、エアロゾル生成物品の一例を示す図面である。
【0180】
図13を参照すれば、エアロゾル生成物品200は、タバコロッド210及びフィルタロッド220を含む。
図13には、フィルタロッド220が単一セグメントに図示されているが、それに限定されない。すなわち、フィルタロッド220は、複数のセグメントで構成されうる。
【0181】
例えば、フィルタロッド220は、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含みうる。また、必要によって、フィルタロッド220は、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含みうる。
【0182】
エアロゾル生成物品200は、少なくとも1枚のラッパ240によって包装されうる。ラッパ240には、外部空気が流入されるか内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。一例として、エアロゾル生成物品200は、1枚のラッパ240によって包装されうる。他の例として、エアロゾル生成物品200は、2以上のラッパ240によって重畳して包装されうる。例えば、第1ラッパ241によってタバコロッド210が包装され、ラッパ242、243、244によってフィルタロッド220が包装されうる。そして、単一ラッパ245によってエアロゾル生成物品200全体が再包装されうる。もし、フィルタロッド220が複数のセグメントで構成されているならば、それぞれのセグメントがラッパ242、243、244によって包装されうる。
【0183】
タバコロッド210は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含みうるが、それらに限定されない。また、タバコロッド210は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含みうる。また、タバコロッド210には、メントールまたは保湿剤などの加香液がタバコロッド210に噴射されることで添加されうる。
【0184】
タバコロッド210は、多様に作製されうる。例えば、タバコロッド210は、シート(sheet)状にも、ストランド(strand)状にも作製されうる。
【0185】
また、タバコロッド210は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによって作製されうる。
【0186】
タバコロッド210は、磁場によって発熱するサセプタを含みうる。サセプタは、金属または炭素を含みうる。サセプタは、フェライト(ferrite)、強磁性合金(ferromagnetic alloy)、ステンレス鋼(stainless steel)及びアルミニウム(Al)のうち、少なくとも1つを含んでもよい。また、サセプタは、黒鉛(graphite)、モリブデン(molybdenum)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ニオブ(niobium)、ニッケル合金(nickel alloy)、金属フィルム(metal film)、ジルコニア(zirconia)のようなセラミック、ニッケル(Ni)やコバルト(Co)のような遷移金属、ホウ素(B)やリン(P)のような半金属のうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0187】
タバコロッド210に含まれるサセプタは、多様な形態を有する。例えば、サセプタは、シート形態を有し、タバコロッド210の外部を取り囲みうる。他の例において、サセプタは、ストランドまたは微粒子の形態を有し、複数個のサセプタがタバコロッド210内に分散されて配置されうる。
【0188】
また、タバコロッド210は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウム箔のような金属箔でもあるが、それらに限定されない。一例として、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド210に伝達される熱を均一に分散させてタバコロッド210に加えられる熱伝導率を向上させ、それにより、タバコロッド210から生成されるエアロゾルの風味が向上しうる。また、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、外部磁場によって加熱されるサセプタとしての機能が行える。
【0189】
フィルタロッド220は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド220の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド220は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド220は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド220が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状に作製されうる。
【0190】
フィルタロッド220は、香味が発生するように作製されうる。一例として、フィルタロッド220に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途の繊維がフィルタロッド220の内部に挿入されうる。
【0191】
また、フィルタロッド220には、少なくとも1つのカプセル230が含まれうる。ここで、カプセル230は、香味またはエアロゾルを発生させうる。例えば、カプセル230は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセル230は、球状または円筒状を有することができるが、それに制限されない。
【0192】
もし、フィルタロッド220にエアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によって製造されうる。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸(polylactic acid)だけで作製されうるが、それに限定されない。または、冷却セグメントは、複数の孔が形成された酢酸セルロースフィルタによって作製されうる。しかし、冷却セグメントは、上述した例に限定されず、エアロゾルが冷却する機能を遂行可能であれば、制限なしに該当しうる。
【0193】
図面に図示されていないが、エアロゾル生成物品200は、前端プラグをさらに含みうる。前端プラグは、タバコロッド210において、フィルタロッド220に反対となる一側に位置しうる。前端プラグは、タバコロッド210の外部への離脱を防止し、タバコロッド210から液状化されたエアロゾルがエアロゾル生成装置(
図1の100)への流入を防止しうる。
【0194】
実験例.エアロゾル生成装置の加熱性能比較
【0195】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置及び従来のエアロゾル生成装置の加熱性能を比較するために実験を進めた。
【0196】
実験には、シート型サセプタを含むエアロゾル生成物品が使用され、シート型サセプタとしては、アルミニウム箔を使用した。アルミニウム箔は、エアロゾル生成物品のタバコロッドを取り囲むように配置された。
【0197】
図14及び
図15は、比較例で使用される従来の誘導加熱方式のエアロゾル生成装置のコイルを説明するための図面である。
【0198】
図14は、従来のエアロゾル生成装置のコイルを概略的に示す図面であり、
図15は、従来の誘導加熱方式のエアロゾル生成装置のコイルによって生成される磁気力線の方向を説明するための図面である。
【0199】
図14及び
図15を参照すれば、従来の誘導加熱方式のエアロゾル生成装置に含まれるコイル22は、一般的に導線を緻密で均一に円筒状に長く巻いて作ったソレノイド(solenoid)によって具現される。ソレノイドの内部空間には、エアロゾル生成物品200が挿入される収容空間が形成されうる。
【0200】
従来の誘導加熱方式のエアロゾル生成装置に含まれるコイル22は、電流の方向によってソレノイドの内部で磁気力線Mが出入りする形態の磁場が形成されうる。すなわち、収容空間の長手方向に磁気力線Mが出入りし、収容されたエアロゾル生成物品200の内部には、エアロゾル生成物品200の長手方向と同じ方向に磁気力線Mが通過することができる。ここで、収容空間の長手方向は、収容空間の長さが延びる方向またはエアロゾル生成物品200が収容空間に挿入される方向を意味する。また、エアロゾル生成物品200の長手方向は、エアロゾル生成物品200の長さが延びる方向またはエアロゾル生成物品200がエアロゾル生成装置に挿入される方向を意味する。
【0201】
磁気力線Mの方向がエアロゾル生成物品200の長手方向と同じ方向を有するので、エアロゾル生成物品200に含まれたサセプタを通過する磁気力線Mの密度は減少し、これにより、サセプタが十分な熱エネルギーを放出し得ない場合がある。特に、エアロゾル生成物品200に含まれたサセプタがエアロゾル生成物品200を取り囲むシート形態である場合、磁気力線Mがシートの広い面積をほとんど通過しない。これにより、サセプタが十分に加熱されず、エアロゾル生成物品200を効率的に加熱できない問題がある。
【0202】
図14に図示されたようなソレノイドを含むエアロゾル生成装置(以下、比較例と称する)及び
図2に図示されたような螺旋状コイル122を含むエアロゾル生成装置(以下、実施例と称する)を用いてエアロゾル生成物品を加熱し、エアロゾル生成物品のアルミニウム箔の温度変化を経時的に測定した。比較例のソレノイド及び実施例の螺旋状コイルには、同一条件の交流電流を印加した。
【0203】
図16は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置及び従来のエアロゾル生成装置の加熱性能を比較するための実験の結果を示すグラフである。
【0204】
図16は、前記実験によって実施例及び比較例によって加熱されるエアロゾル生成物品のアルミニウム箔の経時的な温度変化グラフを示す。
【0205】
図16を参照すれば、実施例の場合、エアロゾル生成物品のアルミニウム箔が予熱区間を除いては、約200℃~250℃の温度範囲で加熱され、一方、比較例の場合、エアロゾル生成物品のアルミニウム箔が約50℃~100℃以下の温度範囲で加熱されることを確認することができた。一般的なエアロゾル生成物品に含まれるエアロゾル生成物質(グリセリンなど)が約140~250℃の気化温度を有する点を考慮すれば、比較例の場合、正常なエアロゾル生成が困難であることを確認することができた。
【0206】
図17は、他の実施例によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【0207】
エアロゾル生成装置1700は、制御部1710、センシング部1720、出力部1730、バッテリ1740、ヒータ1750、ユーザ入力部1760、メモリ1770及び通信部1780を含みうる。但し、エアロゾル生成装置1700の内部構造は、
図17に図示されたところに制限されない。すなわち、エアロゾル生成装置1700の設計によって、
図17に図示された構成のうち一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加されうるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0208】
センシング部1720は、エアロゾル生成装置1700の状態またはエアロゾル生成装置1700周辺の状態を感知し、感知された情報を制御部1710に伝達することができる。制御部1710は、前記感知された情報に基づき、ヒータ1750の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル生成物品(例えば、シガレット、カートリッジなど)の挿入如何の判断、お知らせ表示のような多様な機能が遂行されるように、エアロゾル生成装置1700を制御することができる。
【0209】
センシング部1720は、温度センサ1722、挿入感知センサ1724及びパフセンサ1726のうち、少なくとも1つを含みうるが、それに制限されない。
【0210】
温度センサ1722は、ヒータ1750(または、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知しうる。エアロゾル生成装置1700は、ヒータ1750の温度を感知する別途の温度センサを含むか、ヒータ1750自体が温度センサの役割を遂行する。または、温度センサ1722は、バッテリ1740の温度をモニタリングするようにバッテリ1740の周囲に配置されたものでもある。
【0211】
挿入感知センサ1724は、エアロゾル生成物品の挿入及び/または除去を感知しうる。例えば、挿入感知センサ1724は、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ及び赤外線センサのうち、少なくとも1つを含み、エアロゾル生成物品が挿入及び/または除去されることによる信号変化を感知しうる。
【0212】
パフセンサ1726は、気流通路または気流チャネルの多様な物理的変化に基づいてユーザのパフを感知しうる。例えば、パフセンサ1726は、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化及び圧力変化のうち、いずれか1つに基づいてユーザのパフを感知しうる。
【0213】
センシング部1720は、前述したセンサ(1722ないし1726)以外に、温度/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS)、近接センサ、及びRGBセンサ(illuminance sensor)のうち、少なくとも1つをさらに含む。各センサの機能と構造は、その名称から通常の技術者が直観的に推論することができるので、具体的な説明は省略されうる。
【0214】
出力部1730は、エアロゾル生成装置1700の状態に係わる情報を出力してユーザに提供することができる。出力部1730は、ディスプレイ部1732、ハプティック部1733及び音響出力部1736のうち、少なくとも1つを含みうるが、それに制限されるものではない。ディスプレイ部1732とタッチパッドとがレイヤ構造をなしてタッチスクリーンで構成される場合、ディスプレイ部1732は、出力装置以外に入力装置としても使用されうる。
【0215】
ディスプレイ部1732は、エアロゾル生成装置1700に係わる情報をユーザに視覚的に提供する。例えば、エアロゾル生成装置1700に係わる情報は、エアロゾル生成装置1700のバッテリ1740の充/放電状態、ヒータ1750の予熱状態、エアロゾル生成物品の挿入/除去状態またはエアロゾル生成装置1700の使用が制限される状態(例えば、異常物品感知)などの多様な情報を意味し、ディスプレイ部1732は、前記情報を外部に出力することができる。ディスプレイ部1732は、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などでもある。また、ディスプレイ部1732は、LED発光素子形態でもある。
【0216】
ハプティック部1733は、電気的信号を機械的な刺激または電気的な刺激に変換してエアロゾル生成装置1700に係わる情報をユーザに触覚的に提供する。例えば、ハプティック部1733は、モータ、圧電素子、または、電気刺激装置を含みうる。
【0217】
音響出力部1736は、エアロゾル生成装置1700に係わる情報をユーザに聴覚的に提供する。例えば、音響出力部1736は、電気信号を音響信号に変換して外部に出力することができる。
【0218】
バッテリ1740は、エアロゾル生成装置1700の動作に用いられる電力を供給することができる。バッテリ1740は、ヒータ1750が加熱されうるように電力を供給することができる。また、バッテリ1740は、エアロゾル生成装置1700内に備えられた他の構成(例えば、センシング部1720、出力部1730、ユーザ入力部1760、メモリ1770及び通信部1780)の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ1740は、充電可能なバッテリであるか、使い捨てバッテリでもある。例えば、バッテリ1740は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリでもあるが、それに制限されない。
【0219】
ヒータ1750は、バッテリ1740から電力を供給されてエアロゾル生成物質を加熱することができる。
図17に図示されていないが、エアロゾル生成装置1700は、バッテリ1740の電力を変換してヒータ1750に供給する電力変換回路(例えば、DC/DCコンバータ)をさらに含みうる。また、エアロゾル生成装置1700が誘導加熱方式でエアロゾルを生成させる場合、エアロゾル生成装置1700は、バッテリ1740の直流電源を交流電源に変換するDC/ACコンバータをさらに含みうる。
【0220】
制御部1710、センシング部1720、出力部1730、ユーザ入力部1760、メモリ1770及び通信部1780は、バッテリ1740から電力を供給されて機能を遂行することができる。
図17に図示されていないが、バッテリ1740の電力を変換し、それぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えば、LDO(low dropout)回路または電圧レギュレータ回路をさらに含みうる。
【0221】
一実施例において、ヒータ1750は、任意の適した電気抵抗性物質からなりうる。例えば、適した電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、錫、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属または、金属合金でもあるが、それらに制限されない。また、ヒータ1750は、金属熱線(wire)、導電性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などによって具現されうるが、それらに制限されない。
【0222】
他の実施例において、ヒータ1750は、誘導加熱方式のヒータでもある。例えば、ヒータ1750は、コイルによって印加された磁場を介して発熱し、エアロゾル生成物質を加熱するサセプタを含みうる。
【0223】
ユーザ入力部1760は、ユーザから入力された情報を受信するか、ユーザに情報を出力する。例えば、ユーザ入力部1760は、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(例えば、接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線感知方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式などを用いるタッチパッド)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがあるが、それらに制限されるものではない。また、
図17に図示されていないが、エアロゾル生成装置1700は、USB(Universal Serial Bus)インターフェースのような連結インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースのような連結インターフェースを介して他の外部装置と連結して情報を送受信するか、バッテリ1740を充電することができる。
【0224】
メモリ1770は、エアロゾル生成装置1700内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、制御部1710で処理されたデータ及び処理されるデータを保存しうる。メモリ1770は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SDまたはXDメモリなど)、RAM( Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち、少なくとも1つのタイプの記録媒体を含みうる。メモリ1770は、エアロゾル生成装置1700の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル及びユーザの喫煙パターンに係わるデータなどを保存しうる。
【0225】
通信部1780は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含みうる。例えば、通信部1780は、近距離通信部1782及び無線通信部1784を含みうる。
【0226】
近距離通信部(short-range wireless communication unit)1782は、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信部、近距離無線通信部(Near Field Communication unit)、WLAN(Wi-Fi)通信部、ジグビー(Zigbee(登録商標))通信部、赤外線(IrDA、infrared Data Association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct)通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含んでもよいが、それらに制限されない。
【0227】
無線通信部1784は、セルラネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例えば、LANまたはWAN)通信部などを含みうるが、それに制限されない。無線通信部1784は、加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI)を用いて通信ネットワーク内でエアロゾル生成装置1700を確認及び認証してもよい。
【0228】
制御部1710は、エアロゾル生成装置1700の全般的な動作を制御することができる。一実施例において、制御部1710は、少なくとも1つのプロセッサを含みうる。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによって具現され、汎用的なマイクロプロセッサと該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリの組合わせによって具現されうる。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0229】
制御部1710は、バッテリ1740の電力をヒータ1750に供給することを制御することで、ヒータ1750の温度を制御することができる。例えば、制御部1710は、バッテリ1740とヒータ1750との間のスイッチング素子のスイッチングを制御することで、電力供給を制御することができる。他の例において、制御部1710の制御命令によって加熱直接回路がヒータ1750に対する電力供給を制御してもよい。
【0230】
制御部1710は、センシング部1720によって感知された結果を分析し、後続して遂行される処理を制御することができる。例えば、制御部1710は、センシング部1720によって感知された結果に基づき、ヒータ1750の動作が開始または終了されるように、ヒータ1750に供給される電力を制御することができる。他の例として、制御部1710は、センシング部1720によって感知された結果に基づき、ヒータ1750が所定の温度まで加熱されるか、適切な温度を保持するように、ヒータ1750に供給される電力量及び電力供給時間を制御することができる。
【0231】
制御部1710は、センシング部1720によって感知された結果に基づき、出力部1730を制御することができる。例えば、パフセンサ1726を介してカウントされたパフ回数が既設定の回数に到逹すれば、制御部1710は、ディスプレイ部1732、ハプティック部1733及び音響出力部1736のうち、少なくとも1つを介してユーザにエアロゾル生成装置1700が直ぐ終了されるということを予告する。
【0232】
一実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の可用媒体であり、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含みうる。コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0233】
上述した実施例に係わる説明は、一例示に過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、それから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解するであろう。したがって、発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によって決定されねばならず、請求範囲に記載の内容と同等な範囲にある全ての相違点は、特許請求の範囲によって決定される保護範囲に含まれると解釈されねばならない。
【国際調査報告】