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  • 特表-車両の室内部品用の洗剤組成物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】車両の室内部品用の洗剤組成物
(51)【国際特許分類】
   D06M 13/188 20060101AFI20241010BHJP
   C11D 7/26 20060101ALI20241010BHJP
   C11D 3/20 20060101ALI20241010BHJP
   C11D 10/02 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
D06M13/188
C11D7/26
C11D3/20
C11D10/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515598
(86)(22)【出願日】2022-10-11
(85)【翻訳文提出日】2024-03-14
(86)【国際出願番号】 EP2022078185
(87)【国際公開番号】W WO2023061976
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】102021000026108
(32)【優先日】2021-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524091261
【氏名又は名称】エムエー-エフアールエー エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】マッティオーリ,マルコ
【テーマコード(参考)】
4H003
4L033
【Fターム(参考)】
4H003DA01
4H003DA11
4H003DB01
4H003EB08
4H003FA07
4H003FA28
4L033AA07
4L033AA08
4L033AB01
4L033AB04
4L033AC15
4L033BA17
(57)【要約】
車両、すなわち、車、自動車、トラック、バス、ローリー、鉄道客車、及び公共か私有かを問わないレール上の他の移動手段の室内部品のプラスチック表面及び布地表面のクリーニング及び/又は染み除去のための水性組成物が、本明細書に記載される。この組成物の使用、及びそのような組成物の使用を含む完全な洗浄及び/又は染み除去プロセスも記載される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリコール酸及び乳酸を、それぞれ0.1重量%~5重量%の量で含む、車両の室内部品のプラスチック及び布地表面のクリーニング及び/又は染み除去用の水性組成物。
【請求項2】
3未満のpHを有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、乳化剤、金属封鎖剤、染料及び香料をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記車両が、車、自動車、ローリー、バス、ロードトレイン、鉄道客車、及び他のレール上の公共又は私有の移動手段の中から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記染みが無機性である、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
手動、半自動又は自動洗浄及び乾燥システムにおける請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項7】
車両の室内部品のプラスチック及び布地表面のクリーニング及び/又は染み除去のためのプロセスであって、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物を前記表面に均一に塗布し又は吹き付け、その後前記組成物の残留物を取り除くために前記表面を乾燥させるか又は吸引に供するプロセス。
【請求項8】
- 請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物を5部の水(組成物1部:水5部)で希釈するステップと、
- 前記希釈した組成物を、処理すべき表面に分配するステップと、
- 前記組成物が塗布された表面全体をブラッシングするステップと、
- 5~15分の平均時間、反応のために待つステップと、
- アルカリ性製品を前記表面に分配するステップと、
- 湿らせた布又は液体吸引装置を用いて表面の過剰分を取り除くステップと
を含む、請求項7に記載のプロセス。
【請求項9】
車両の室内部品のプラスチック及び布地表面のクリーニング及び/又は染み除去のためのプロセスであって、3未満のpHの水性配合物を前記表面に均一に塗布し又は吹き付け、その後前記組成物の残留物を取り除くために前記表面を乾燥させるか又は吸引に供し、その後アルカリ性製品で処理する、プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両、すなわち、車、自動車、トラック、バス、ローリー、鉄道客車、及び公共か私有かを問わないレール上の他の移動手段の室内部品のプラスチック表面及び布地表面のクリーニング及び/又は染み除去のための水性組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
車、ローリー、ワゴン車、バス、及び一般に、レール上の移動手段を含む、公共及び私的な輸送に使用される車両などの車両の布製の座席、マット、金属部品及び室内プラスチックのクリーニング及びケアに関する市場セグメントにおいて、隠れた又は人間の目に見えないシミ、特に、石灰石、鉱物、ほこりなどの無機残留物、又は汗及び混ざり合った汚れの染みなどの有機残留物からできたシミを即座に識別し、その後除去することが特に適切であり、この目的専用のクリーニング製品を使用することが適切である。
【0003】
現在、車両室内ケア製品の市場は、乗員区画の完全なクリーニングを許容しないアルカリ性配合物(pH>7)で占められている。車両室内のケアをする際によく起こる問題は、アルカリ性洗剤で処理された無機質の染みの存在が、布地を乾燥させると見えるようになることである。このような場合、例えば座席の処理を繰り返す必要があり、これにより製品が布地のより深い層まで浸透してしまうため、洗浄と乾燥の段階が難しくなり、その結果、作業時間が長くなる。
【0004】
さらに、プラスチック支持体においては、一般的なアルカリ性洗剤は無機残留物を除去しないだけでなく、表面を退色させる傾向があり、しばしばむらのある仕上げや表面の明るい輪を残す。効果的な処理は、その代わりに、処理された布地に、見た目がよい最終的な外観を与え、繊維の色の一新効果の印象を与え、自然で筋のない表面仕上げを与え、さらに処理された支持体の迅速なすすぎとその後の乾燥を実現する。
【0005】
特許出願DE19511193号は、カーペットをクリーニングするためのプロセスを報告しており、このプロセスにおいて、使用される水性クリーニング液は、必須のクリーニング活性成分として、2~12個の炭素原子を有するポリカルボン酸又はヒドロキシカルボン酸のアルカリ金属塩を含み、このアルカリ金属塩とクリーニング液中に任意選択的に含まれる界面活性剤との重量比は、少なくとも2:1である。このようなカルボン酸の例は、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ブタントリカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、ベンゼン及びシクロヘキサンのトリ-、テトラ-、ペンタ-及びヘキサカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、グルコン酸、クエン酸及びO-カルボキシメチルタルトロン酸である。好ましくは、グルコン酸とクエン酸のアルカリ金属塩が使用され、中でもクエン酸アルカリ金属塩が特に好ましい。好ましくは、本発明による方法で使用されるクリーニング液は、約3と約12の間、特に約5と約9の間のpHを有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、酸性pH、好ましくはpH<3の、車両の布地及び内部プラスチックのクリーニング及びケア用の水性配合物を得ることであり、この配合物は、上記の問題を解決し、同時に、使用者の作業時間及び乾燥時間を短縮する。本発明の目的はまた、車両室内の完全かつ全面的なクリーニングのための特定の処理手順の開発である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
特に、本発明の酸組成物は、以下の酸成分を含む:グリコール酸(CAS:79-14-1)及び乳酸(CAS:79-33-4)。
【0008】
したがって、本発明の主な目的は、車両の室内部品のプラスチック及び布地表面のクリーニング及び/又は染み除去用のグリコール酸及び乳酸を含む水性組成物である。
【0009】
本発明の一態様によれば、組成物は、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、乳化剤、金属封鎖剤、染料及び香料をさらに含む。
【0010】
本発明の一態様によれば、グリコール酸は、重量において0.1%~5%を占める量で存在し、乳酸は、重量において0.1%~5%を占める量で存在する:
【0011】
本発明の組成物で室内を処理することができる車両は、車、自動車、ローリー、バス、トラック、鉄道車両、及びレール上の他の公共及び私有の移動手段の中から選択される。
【0012】
一般に、上記2種の酸の濃度が過剰である(示された値より高い)と、布地繊維を損傷し、残留物の過剰な堆積を引き起こし、これは繰り返しの洗浄によってのみ除去することができ、したがって、洗浄時間が長くなり、本発明の組成物の利点の1つが取り消される。
【0013】
他方、上記2種の酸の濃度が低すぎる(示された値より低い)と、本発明の組成物ほど有効でない組成物が生じる。
【0014】
本発明の組成物は、手動及び自動の両方の分配及び洗浄システムによる無機質の染みのクリーニング及び/又は除去に特に適しており、アルカリ性製品(pH>7)と組み合わせて、又は後述する完全洗浄のための特別な前処理として使用することができる。
【0015】
本発明の組成物を使用すると、市販の一般的なアルカリ性洗剤では達成できない視覚効果が得られる。有効成分の有機酸性の性質は実際に布地の繊維と極めて相性がよく、繊維は無機残留物から解放されるとその色調を一新する。
【0016】
この組成物で処理された表面やプラスチック支持体も同様に外観が一新される。得られる仕上がりは自然で、含まれる有効成分によって変化することはない。さらに、製品の過剰な使用や、一般に販売されている製品で染みの存在を識別できなかったためにしばしば発生する、表面の残留物も観察されない。実際、処理する表面に塗布した直後から、この組成物は、目にはあまり見えないことが多いシミを強調するものとして機能し、かくして使用者の作業を容易にする。「ルミノール(Luminol)(商標)効果」と呼ばれるこの効果は、2種類の有効成分と、表面に存在する汚れと相互作用する共配合剤の反応によって生み出され、目視ですぐに認識できる活性泡を瞬時に形成する。本組成物のこの効果は、図1と2に示されている。図3は、本発明の組成物による洗浄後の最終結果を示す。
【0017】
図1及び2は、本発明の組成物が、汚れの残留物を含む表面の部分をどのように強調することができるかを示す。
【0018】
具体的には、「ルミノール(商標)効果」は、外部の気候条件(例えば、雨)、汗の染み、又は車両室内に運ばれた汚れに由来し、一般的に炭酸塩、ケイ酸塩、石灰岩の残留物などの粉末と塩の混合物を含む混合無機残留物との反応によって生じる。
【0019】
グリコール酸と、処理される表面に存在する無機炭酸ナトリウム塩との反応の一例を以下に示す。
2CHOHCOOH+NaCO→2CHOHCOONa+HO+CO
【0020】
グリコール酸は炭酸ナトリウムとゆっくりと反応するため、二酸化炭素の持続的な生成を促進し、この二酸化炭素が、含まれる共配合剤(界面活性剤及び金属封鎖剤)とともに、著しい目に見える効果を使用者にもたらす(ルミノール(商標)効果)。
【0021】
具体的には、上記の反応から発生する二酸化炭素の形成により、組成物は浸透性布地の表層に留まり、染みの最適な処理と、残留物の迅速かつ効果的な除去及び乾燥を促進する。反応による他の生成物は水と水溶性塩であり、これらは特殊で専門的な器具を使用することなく、湿らせた布や通常の家庭用水洗い式真空掃除機で簡単に除去できる。さらに、布地をすすいだり洗浄したりする必要がないため、長い乾燥時間を待つ必要もない。
【0022】
さらに、本発明の組成物を使用することにより、洗浄前の染みの前処理が不要となり、処理ステップが排除される。
【0023】
通常、車両室内の1回の洗浄サイクルについて、専門の作業者が見積もった作業時間は約3時間である。この組成物を使用すれば、前処理が不要で乾燥が速いため、作業時間は半分に短縮される。
【0024】
この組成物は、室内座席の新しい完全なクリーニングプロセスを開発するために、この分野の専門家によって試験された。これについてここで詳述する。
【0025】
このプロセスは、例えば以下のステップを含む:
- 組成物を5部の水で希釈する(製品1部:水5部);
- 希釈した製品を処理すべき支持体上に分配する;
- 製品が塗布された表面全体をブラッシングする;
- 平均5~15分の反応時間を待つ;
- 任意選択的に、その後、10部の水で希釈したアルカリ性製品(#Ductile(商標))を分配する;
- 湿らせた布又は液体吸引器による表面の過剰分の除去。
【0026】
ここに記載した方法は画期的である。というのも、前処理を必要とせず、作業時間と乾燥を半減させる、処理される支持体(座席、プラスチック、一般的な乗員室内装)の完全なケアとクリーニングをもたらす同様の手順は、市場には存在しないからである。1サイクルは3時間ではなく1.5時間で完了する。
【0027】
別段の定義がない限り、ここで及び以下で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野における通常の経験者が共通に理解するのと同じ意味を有する。
【0028】
本明細書に記載されたものと同様又は同等の方法及び材料を、本発明の実施及び試験において使用することができるが、その方法及び材料を例として以下に記載する。材料、方法及び例は、例示のみを目的とするものであり、制限を意図するものではない。
【0029】
本明細書及び特許請求の範囲において使用される場合、「備える」、「含有する」又は「含む」という用語は、特許請求の範囲において明示的な除外がない限り、他の化合物、要素、材料、賦形剤又は方法のステップ等の存在が排除されない場合であっても、また他のそのような化合物、要素、材料、賦形剤又は方法又はステップ等が示されたものと同じ機能を有する場合であっても、少なくとも示される化合物、要素、材料、共配合剤、又は方法又はステップ等が組成物中、配合物中、又はプロセス中に存在することを意味する。また、方法の1つ又は複数のステップの記載は、明示的に特定されたもののうち、記載された複合手順又は方法の中間ステップの前又は後の方法のさらなるステップの存在を排除するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】いわゆる「ルミノール(商標)効果」を強調する実証シーケンスを示す。左から1番目の写真は、クリーニングされる(布製の車の座席の)汚れた表面を示し;2番目と3番目の写真では、本発明の組成物がこの表面に吹き付けられており;4番目の写真は、塗布前、すなわち1番目の写真ではほとんど目に見えなかったシミに対して、組成物が強調するものとしてどのように作用するかを示している。
図2図1と同様に、いわゆる「ルミノール(商標)効果」を強調する実証シーケンスを示す。左から1番目の写真は、クリーニングされる(図1とは異なる布製の座席の)汚れた表面を示し;2番目と3番目の写真では、本発明の組成物がこの表面に吹き付けられており;4番目の写真は、塗布前、すなわち1番目の写真ではほとんど目に見えなかったシミに対して、組成物が強調するものとしてどのように作用するかを示している。
図3】本発明の組成物の有効性を実証するシーケンスを同様に示す。左から1番目の写真は、クリーニングされる(布製の車の座席)の汚れた表面を示し、2番目の写真は、本発明の組成物による洗浄プロセスの終了時の表面を示す。プロセス終了時、表面は清潔で、シミのない均一な色を有している。
【実施例
【0031】
実施例1-本発明の洗剤組成物の調製
本発明の組成物を以下の原料を用いて調製した:
- 無機酸(例えばリン酸、塩酸、硫酸) <0.5%
[供給業者:BRENNTAG S.p.A.、Rainoldi S.p.A.、Torchiani S.R.L.]
- アルキルポリグルコシド C~C16 2%~4%
[供給業者:BASF ITALIA S.p.A.、BRENNTAG S.p.A.]
- 第四級エトキシル化C12~C14アルキルメチルアミン、塩化メチル 1%~3%
[供給業者:Specialities S.R.L.]
- グリコール酸 2.8%
[供給業者:Garzanti Specialites S.p.A.]
- 乳酸 3.2%
[供給業者: Elettrochimica Valle Staffora S.p.A.]
- その他の成分:金属封鎖剤{グルタミン酸、N,N-二酢酸、四ナトリウム塩[供給元:BRENNTAG S.p.A.]、香料(SEA SHELL[供給元:GRC Parfum S.p.A.]}
【0032】
水性組成物の調製は、可溶化時間を守って成分を順次添加し、一定の攪拌(ロータ回転数700rpm)を維持することによって行われた。調製時に使用した溶媒は水のみである。具体的には、最初に溶媒相(水)中の有効成分の添加を行い、その後に上記の共配合剤の添加を続けた。最終的な調製物はクリアで透明だった。
【0033】
比較例1
グリコール酸及び/又は乳酸における異なるパーセンテージ組成を有する洗剤組成物を調製した。特に、以下の組成を有する洗剤組成物を調製した:
【表1】
【0034】
実施例2-車の乗員区画の室内座席の完全クリーニングプロセス
実施例1に従って調製した組成物を5部の水で希釈した(組成物1部:水5部)。得られた製品を、洗浄すべき、除去すべき染みのある車の布製の座席の表面に吹き付けた。その後、製品を塗布した表面全体をブラッシングした。製品は作用するために約10分間放置された。その後、10部の水で希釈したアルカリ性製品(#Ductile(商標))を同じ表面に吹き付けた。最後に、液体を吸い上げる装置、例えば従来のドライスチーム装置又はMafra Geyserのスチーム/吸引ユニットを用いて表面の過剰分を取り除いた。
【0035】
表面はきれいで、色も均一で、染みもないことがわかった。図3は、本発明の組成物の有効性の実証シーケンスを示す。左から1番目の写真は、クリーニング前の布製の座席の汚れた表面を示し、2番目の写真は、本発明の組成物による洗浄プロセスの終了時の表面を示す。プロセス終了時の表面は、図3からわかるように、きれいで、色も均一で、染みもない。
【0036】
比較例2
比較例1に従って調製した組成物を5部の水で希釈した(製品1部:水5部)。得られた製品を、洗浄すべきかつ染みをクリーニングすべき車の布製の座席の表面に吹き付けた。その後、製品を塗布した表面全体をブラッシングした。製品は作用するために約10分間放置された。その後、10部の水で希釈したアルカリ性製品(#Ductile(商標))を同じ表面に吹き付けた。最後に、液体を吸い上げる装置、例えば従来のドライスチーム装置又はMafra Geyserのスチーム/吸引ユニットを用いて表面の製品の過剰分を取り除いた。組成物A、B及びCで処理した表面は、均一にクリーニングされず、薄くはなったものの、いくつかの染みがまだ見られた。
図1
図2
図3
【国際調査報告】