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特表2024-537995不揮発性メモリシステムにおける消去又はプログラム動作のための高電圧を供給するためのトランシーバ
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  • 特表-不揮発性メモリシステムにおける消去又はプログラム動作のための高電圧を供給するためのトランシーバ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】不揮発性メモリシステムにおける消去又はプログラム動作のための高電圧を供給するためのトランシーバ
(51)【国際特許分類】
   G11C 16/30 20060101AFI20241010BHJP
   G11C 29/06 20060101ALI20241010BHJP
   H10B 41/40 20230101ALI20241010BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
G11C16/30 120
G11C29/06
H10B41/40
H01L29/78 371
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519874
(86)(22)【出願日】2022-02-01
(85)【翻訳文提出日】2024-05-27
(86)【国際出願番号】 US2022014744
(87)【国際公開番号】W WO2023080915
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】63/276,842
(32)【優先日】2021-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/585,261
(32)【優先日】2022-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500147506
【氏名又は名称】シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SILICON STORAGE TECHNOLOGY, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】トラン、ヒュー バン
(72)【発明者】
【氏名】リ、アン
(72)【発明者】
【氏名】ニュエン、カ
(72)【発明者】
【氏名】パム、ヒエン
(72)【発明者】
【氏名】ニュエン、ダック
【テーマコード(参考)】
5B225
5F083
5F101
5L206
【Fターム(参考)】
5B225BA01
5B225CA09
5B225DB31
5B225DC16
5B225EG08
5B225EG19
5B225EJ01
5B225FA06
5B225FA07
5F083EP02
5F083EP15
5F083EP25
5F083EP30
5F083EP33
5F083EP42
5F083EP47
5F083EP48
5F083EP72
5F083ER03
5F083ER04
5F083ER09
5F083ER10
5F083ER14
5F083ER19
5F083ER20
5F083ER30
5F083GA01
5F083JA03
5F083JA05
5F083JA19
5F083ZA12
5F083ZA14
5F101BA04
5F101BA07
5F101BA08
5F101BB04
5F101BB09
5F101BC02
5F101BC04
5F101BD22
5F101BD23
5F101BE03
5F101BE06
5L206AA10
5L206AA22
5L206AA25
5L206AA26
5L206AA28
5L206DD35
(57)【要約】
不揮発性メモリシステムにおける消去又はプログラム動作中に使用するための高電圧を供給するトランシーバの多数の実施形態が開示される。一実施形態では、トランシーバは、PMOSトランジスタ及びネイティブNMOSトランジスタを備える。別の実施形態では、トランシーバは、PMOSトランジスタ、NMOSトランジスタ、及びネイティブNMOSトランジスタを備える。
【選択図】 図8A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不揮発性メモリシステム用のトランシーバであって、該トランシーバは、
第1のノードに結合された第1の端子、第2の端子、及びゲートを備える、PMOSトランジスタと、
前記PMOSトランジスタの前記第2の端子に結合された第1の端子、第2のノードに結合された第2の端子、及びゲートを備える、ネイティブNMOSトランジスタと、を備え、
前記トランシーバは、前記第1のノード及び前記第2のノードのうちの一方で第2の高電圧を受け取ったことに応答して、前記第1のノード及び前記第2のノードのうちの他方に第1の高電圧を供給することができる、トランシーバ。
【請求項2】
前記PMOSトランジスタの前記ゲートは、前記第1の高電圧よりも大きさの小さい電圧を受け取る、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項3】
前記トランシーバの出力信号は、前記不揮発性メモリシステムの消去又はプログラム動作において使用するために前記不揮発性メモリシステムに結合されている、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項4】
前記ネイティブNMOSトランジスタの前記ゲートは、前記トランシーバが無効であるときに、接地に接続されている、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項5】
チャージポンプを更に含む、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項6】
前記第1のノードと前記第2のノードとの間に回路経路を形成する、第2のPMOSトランジスタ及び第2のネイティブNMOSトランジスタを更に備える、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項7】
不揮発性メモリ用のトランシーバであって、該トランシーバは、
第1の端子、第2の端子、及びゲートを備える、PMOSトランジスタと、
第1のノードに結合された前記PMOSトランジスタの前記第1の端子に結合された第1の端子、第2の端子、及びゲートを備える、NMOSトランジスタと、
前記PMOSトランジスタの前記第2の端子及び前記NMOSトランジスタの前記第2の端子に結合された第1の端子、第2のノードに結合された第2の端子、並びにゲートを備える、ネイティブNMOSトランジスタと、を備え、
前記トランシーバは、前記第1のノード及び前記第2のノードのうちの一方で第2の高電圧を受け取ったことに応答して、前記第1のノード及び前記第2のノードのうちの他方に第1の高電圧を選択的に供給する、トランシーバ。
【請求項8】
前記第1の高電圧は、フラッシュメモリにおける消去又はプログラム動作中に使用される、請求項7に記載のトランシーバ。
【請求項9】
前記PMOSトランジスタの前記ゲートは、前記第1の高電圧よりも大きさの小さい電圧を受け取る、請求項7に記載のトランシーバ。
【請求項10】
前記ネイティブNMOSトランジスタの前記ゲートは、前記トランシーバが動作していないときに、接地に接続されている、請求項7に記載のトランシーバ。
【請求項11】
チャージポンプを更に含む、請求項7に記載のトランシーバ。
【請求項12】
回路経路を形成する第2のPMOSトランジスタ及び第2のネイティブNMOSトランジスタを更に備える、請求項7に記載のトランシーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
本出願は、2021年11月8日に出願された「High Voltage Transceiver for Non-Volatile Memory System」と題する米国特許仮出願第63/276,842号、及び2022年1月26日に出願された「Transceiver for Providing High Voltages for Erase or Program Operations in a Non-volatile Memory System」と題する米国特許出願第17/585,261号に対する優先権を主張する。
【0002】
(発明の分野)
不揮発性メモリシステムにおける消去又はプログラム動作のための高電圧を供給するトランシーバの多数の実施形態が開示される。
【背景技術】
【0003】
不揮発性メモリは、周知である。例えば、米国特許第5,029,130号(「’130号特許」)は、フラッシュメモリセルの一種である、スプリットゲート不揮発性メモリセルのアレイを開示し、これは参照により本明細書に組み込まれる。このようなメモリセル110を図1に示す。各メモリセル110は、半導体基板12内に形成されたソース領域14及びドレイン領域16を含み、これらの領域の間にはチャネル領域18が存在する。浮遊ゲート20は、チャネル領域18の第1の部分の上方に絶縁されて形成され(かつ、チャネル領域18の第1の部分の導電性を制御して)、かつソース領域14の一部分の上方にある。ワード線端子22(典型的には、ワード線に結合される)は、チャネル領域18の第2の部分の上方に絶縁されて配設されている(かつチャネル領域18の第2の部分の導電性を制御する)第1の部分と、浮遊ゲート20の上方で浮遊ゲート20に向かって延在する第2の部分と、を有する。浮遊ゲート20及びワード線端子22は、ゲート酸化物によって基板12から絶縁されている。ビット線24はドレイン領域16に結合される。
【0004】
メモリセル110は、ワード線端子22に高い正電圧をかけることによって消去され(ここで電子は浮遊ゲートから除去される)、それにより、ファウラーノルドハイム(Fowler-Nordheim、FN)トンネリングによって浮遊ゲート20からワード線端子22まで中間絶縁体を通って浮遊ゲート20の電子をトンネリングさせる。
【0005】
メモリセル110は、ホットエレクトロンによるソースサイド注入(source side injection、SSI)で、ワード線端子22に正電圧、及びソース領域14に正電圧をかけることによって、プログラムされる(浮遊ゲートに電子が配置される)。電子流は、ドレイン領域16からソース領域14に向かって流れる。電子は加速し、ワード線端子22と浮遊ゲート20との間の間隙に達すると熱せられる。熱せられた電子の一部は、浮遊ゲート20からの静電引力に起因して、浮遊ゲート20にゲート酸化物を介して注入される。
【0006】
メモリセル110は、ドレイン領域16及びワード線端子22に正の読み出し電圧をかける(ワード線端子の下方のチャネル領域18の部分をオンにする)ことによって、読み出される。浮遊ゲート20が正に帯電する(すなわち、電子を消去する)と、浮遊ゲート20の下方のチャネル領域18の部分も同様にオンになり、電流はチャネル領域18を流れ、これは、消去された状態、つまり「1」の状態として検知される。浮遊ゲート20が負に帯電する(すなわち、電子でプログラムされる)と、浮遊ゲート20の下方のチャネル領域の部分はほとんど又は完全にオフになり、電流はチャネル領域18を流れず(又はほとんど流れず)、これは、プログラムされた状態、つまり「0」の状態として検知される。
【0007】
表1は、読み出し、消去、及びプログラムの動作を実行するために、メモリセル110の端子に印加され得る典型的な電圧/電流範囲を示す。
表1:図1のフラッシュメモリセル110の動作
【表1】
【0008】
他の種類のフラッシュメモリセルとして、他のスプリットゲート型メモリセル構成も知られている。
【0009】
例えば、図2は、ソース領域14と、ドレイン領域16と、チャネル領域18の第1の部分の上方にある浮遊ゲート20と、チャネル領域18の第2の部分の上方にある選択ゲート22(典型的には、ワード線WLに結合される)と、浮遊ゲート20の上方にある制御ゲート28と、ソース領域14の上方にある消去ゲート30と、を備える4ゲートメモリセル210を示す。この構成は、米国特許第6,747,310号に記載され、この米国特許は、あらゆる目的のため参照により本明細書に組み込まれる。ここで、全てのゲートは、浮遊ゲート20を除いて、非浮遊ゲートであり、つまり、それらは電圧源に電気的に接続される又は接続可能である。プログラミングは、熱せられた電子がチャネル領域18から浮遊ゲート20にその電子自体を注入することによって実行される。消去は、電子が浮遊ゲート20から消去ゲート30へトンネリングすることによって実行される。
【0010】
表2は、読み出し、消去、及びプログラムの動作を実行するために、メモリセル210の端子に印加され得る典型的な電圧/電流範囲を示す。
表2:図2のフラッシュメモリセル210の動作
【表2】
【0011】
図3は、別の種類のフラッシュメモリセルである、3ゲートメモリセル310を示す。メモリセル310は、メモリセル310が独立した制御ゲートを有しないことを除いて、図2のメモリセル210と同一である。消去動作(消去ゲートを使用して消去が起こる)及び読み出し動作は、制御ゲートバイアスが印加されないことを除いて、図2のメモリセル210のものと同様である。プログラミング動作もまた、制御ゲートバイアスなしで行われるため、結果として、プログラム動作中は、制御ゲートバイアスの不足を補償するため、より高い電圧がソース線に印加されなければならない。
【0012】
表3は、読み出し、消去、及びプログラムの動作を実行するために、メモリセル310の端子に印加され得る典型的な電圧及び電流範囲を示す。
表3:図3のフラッシュメモリセル310の動作
【表3】
【0013】
図4は、別の種類のフラッシュメモリセルである、積層ゲートメモリセル410を示す。メモリセル410は、浮遊ゲート20がチャネル領域18全体の上方に延在し、制御ゲート22(ここでワード線に結合される)が絶縁層(図示せず)によって分離されて浮遊ゲート20の上方に延在することを除いて、図1のメモリセル110と同様である。消去は、浮遊ゲート(floating gate、FG)から基板への電子のFNトンネリングによって行われ、プログラミングは、チャネル18とドレイン領域16との間の領域でのチャネルホットエレクトロン(channel hot electron、CHE)注入によって行われ、読み出し動作は、ソース領域14からドレイン領域16に向かって流れる電子によって行われ、図1のメモリセル110と同様に、高い制御ゲート電圧で行われる。
【0014】
表4は、メモリセル410における読み出し、消去、及びプログラムの動作を実行するために、メモリセル410及び基板12の端子に印加され得る典型的な電圧範囲を示す。
表4:図4のフラッシュメモリセル410の動作
【表4】
【0015】
その他の不揮発性メモリセルとしては、FINFETスプリットゲートフラッシュ又はスタックゲートフラッシュメモリ、NANDフラッシュ、SONOS(silicon-oxide-nitride-oxide-silicon、ケイ素-酸化物-窒化物-酸化物-ケイ素、窒化物中の電荷トラップ)、MONOS(metal-oxide-nitride-oxide-silicon、金属-酸化物-窒化物-酸化物-ケイ素、窒化物中の金属電荷トラップ)、ReRAM(resistive RAM、抵抗変化型メモリ)、PCM(phase change memory、相変化メモリ)、MRAM(magnetic RAM、磁気抵抗メモリ)、FeRAM(ferroelectric RAM、強誘電体メモリ)、CT(charge trap、電荷トラップ)メモリ、CN(carbon-tube、カーボンチューブ)メモリ、OTP(one time programmable、2値又は多値の1回プログラム可能)及びCeRAM(correlated electron RAM、強相関電子メモリ)などが知られている。
【0016】
上で示したように、不揮発性メモリシステムは、プログラム及び消去動作のために高電圧(例えば、3.3V又は5.0Vなど、不揮発性メモリアレイのコア電圧Vddよりも大きい電圧)を必要とすることが多い。このような高電圧を発生させ、プログラム又は消去動作中に適切なメモリセル端子に供給するための多数の技術が先行技術に存在する。これらの技術は、高電圧発生及びトランシーバ回路を利用することがある。高電圧発生及びトランシーバ回路は、不揮発性メモリシステム内でかなりの量の電力を消費する。
【0017】
先行技術の回路よりも少ない電力を消費する改良された高電圧発生及びトランシーバ回路が必要とされている。
【発明の概要】
【0018】
不揮発性メモリシステムにおける消去又はプログラム動作中に使用するための高電圧を供給するトランシーバの多数の実施形態が開示される。一実施形態では、トランシーバは、PMOSトランジスタとネイティブNMOSトランジスタとを備える。別の実施形態では、トランシーバは、PMOSトランジスタと、NMOSトランジスタと、ネイティブNMOSトランジスタとを備える。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】先行技術のスプリットゲートフラッシュメモリセルを示す。
図2】別の先行技術のスプリットゲートフラッシュメモリセルを示す。
図3】別の先行技術のスプリットゲートフラッシュメモリセルを示す。
図4】別の先行技術のスプリットゲートフラッシュメモリセルを示す。
図5】不揮発性メモリシステムを示す。
図6】高電圧発生器の例を示す。
図7】高電圧発生器の別の例を示す。
図8A】高電圧トランシーバを示す。
図8B】強制印加-検知高電圧トランシーバを示す。
図9】高電圧トランシーバの別の例を示す。
図10】高電圧レベルシフタの例を示す。
図11】高電圧レベルシフタの別の例を示す。
図12】高電圧トランシーバチャージポンプの例を示す。
図13】高電圧トランシーバレギュレータの例を示す。
図14】チャージポンプ段の例を示す。
図15】高電圧トランシーバを備える不揮発性メモリシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図5は、不揮発性メモリシステム500を示す。不揮発性メモリシステム500は、アレイ501、行デコーダ502、高電圧デコーダ503、列デコーダ504、ビット線ドライバ505、制御ロジック506、バイアス発生器507、検知増幅器508、及び高電圧発生器509を備える。
【0036】
アレイ501は、行と列に配置された複数の不揮発性メモリセルを含む。各不揮発性メモリセルは、例えば、図1のメモリセル110、図2のメモリセル210、図3のメモリセル310、図4のメモリセル410、又は任意の他のタイプの不揮発性メモリセルであり得る。
【0037】
行デコーダ502は、プログラム、消去、又は読み出し動作のために、アレイ501内の1つ以上の行を選択する。
【0038】
高電圧デコーダ503は、プログラム又は消去動作中に、高電圧をアレイ501内の1つ以上の行に結合する。
【0039】
列デコーダ504は、アレイ501内の全ての列に結合され、読み出し、プログラム、又は消去動作中にアレイ501内の1つ以上の列を選択するためのマルチプレクサを備える。
【0040】
ビット線ドライバ505は、プログラム又は消去動作中に1つ以上の選択された列に電圧を供給する。
【0041】
制御ロジック506は、読み出し、プログラム、又は消去動作を実行する。
【0042】
バイアス発生器507は、読み出し、プログラム、及び消去動作に必要な低電圧(例えば、不揮発性メモリシステム500のコア電圧Vdd以下の電圧)を発生する。高電圧発生器509は、高電圧デコーダ503を通じて、プログラム及び消去動作に必要な高電圧(例えば、コア電圧Vddより大きい電圧)を発生する。
【0043】
検知増幅器508は、読み出し動作中に、選択された列内の選択されたセルに記憶された値を検知する。
【0044】
以下の実施形態は、先行技術の高電圧発生器と比較して、高電圧発生器509が必要とする電力供給を低減するため、及び/又は高電圧発生器509が必要とする総電力を低減するために、高電圧発生器509に使用することができる。
【0045】
図6は、高電圧ポンプ及びレギュレータ601、高電圧トランシーバポンプ602、高電圧トランシーバ603、及びパッド604を備える高電圧発生器600を示す。
【0046】
高電圧ポンプ及びレギュレータ601は、電源電圧Vdd及びイネーブル信号Enを受け取り、プログラム又は消去動作に必要な、Vddよりも高い電圧である高電圧VHVを発生する(例えば、電圧VHVは、限定はしないが、4V~13Vの範囲の電圧である)。高電圧ポンプ及びレギュレータ601は、例えば、1つ以上のチャージポンプ、レギュレータ、及び/又は1つ以上の高電圧レベルシフタを備えることができる。
【0047】
高電圧トランシーバ(HV TX)ポンプ602は、電源電圧Vdd及びイネーブル信号ENを受け取り、Vddよりも高い電圧である高電圧VHVTXを生成し、例えば、VHVTXは、限定はしないが、HVトランシーバ603の動作の必要に応じて6V~15Vの範囲内にある。VHVTXは一般にVHVよりも大きくなるように選択される。
【0048】
高電圧トランシーバポンプ602は、例えば、1つ以上のチャージポンプ及び/又は1つ以上の高電圧レベルシフタを備えることができる。
【0049】
高電圧トランシーバ603は、高電圧VHV及びVHVTX並びに高電圧トランシーバイネーブル信号En_HVTXを受け取り、制御可能に高電圧VHV2(この高電圧VHV2は、高電圧VHV又はVHVTXから高電圧トランシーバ603内で生じた任意のしきい値電圧降下を差し引いたものに選択可能に等しい)をVPPパッド604に出力するか、又は外部高電圧をVPPパッド604で受け取り、その電圧を内部使用のために内部VHVノード上で出力する。VPPパッド604で外部高電圧を受け取り、その電圧を内部VHVノードに出力することは、例えば、アレイ501又は制御ロジック506内の不良をスクリーニングするために製造中に実行される様々な電圧ストレス試験(酸化物ストレス試験など)中に必要とされる。VPPパッド604は、HV電気端子(例えば、HVパッド又はピン)である。
【0050】
HVトランシーバ603はまた、内部高電圧(すなわち、高電圧VHV又はVHVTX)を監視及び/又は測定することができる。例えば、HVトランシーバ603は、HVトリムアルゴリズムを適用してトリム設定を調整することにより、高電圧VHVを目標電圧(例えば、消去の場合は11.5V、プログラミングの場合は10.5V)にトリミングするために使用することができる。
【0051】
HVトランシーバ603はまた、いくつかの実施例では、大量試験などのアレイ501の試験中に高電圧を供給する。大量試験は、試験時間を短縮するために複数のメモリセルを並行して試験するプロセスである。例えば、HVトランシーバ603は、VPPパッド604を介して外部高電圧電源からより多くの電力を供給し、電力に制限のある内部HVチャージポンプ回路を置き換えるか、補完することができる。したがって、HVトランシーバ603は、試験プロセス中にチップが外部電圧源を利用することを可能にし、その結果、これらの電圧の全てがオンチップで生成される状況と比較して、より低い面積オーバーヘッド及びより少ない電力をもたらす。
【0052】
図7は、高電圧ポンプ及びレギュレータ701と、高電圧トランシーバ702と、VPPパッド703とを備える高電圧発生器700を示す。VPPパッド703は、HV電気端子(例えば、HVパッド又はピン)である。
【0053】
高電圧ポンプ及びレギュレータ701は、電源電圧Vdd及びイネーブル信号Enを受け取り、電圧Vddよりも高い電圧である高電圧VHVを発生する。高電圧ポンプ及びレギュレータ701は、例えば、1つ以上のチャージポンプ及び/又は1つ以上の高電圧レベルシフタを備えることができる。
【0054】
高電圧トランシーバ702は、高電圧ポンプ及びレギュレータ701からの高電圧VHV、並びに高電圧トランシーバイネーブル信号En_HVTXを受け取る。高電圧トランシーバ702は、高電圧VHVを受け取り、VPPパッド703に高電圧VHV2を出力することができ、又は外部で発生してVPPパッド703に供給された高電圧を受け、その電圧を内部VHVノード(図7の高電圧トランシーバ702の左側に示す)に出力することができる。
【0055】
図8Aは、図6の高電圧トランシーバ603又は図7の高電圧トランシーバ702に使用することができる高電圧トランシーバ800を示す。高電圧トランシーバ800は、PMOSトランジスタ801及びネイティブNMOSトランジスタ802を備え、示されているように直列構成で配置され、PMOSトランジスタ801の第1の端子は高電圧VHVを受け取るように示されている第1のノード803に結合され、PMOSトランジスタ801の第2の端子はノード804においてネイティブNMOSトランジスタ802の第1の端子に結合され、かつネイティブNMOSトランジスタ802の第2の端子は、VPPパッドと示されている第2のノード805に結合される。PMOSトランジスタ801は、その入力、すなわち、その第1の端子で高電圧VHVを受け取り、ネイティブNMOSトランジスタ802は、第2のノード、VPPパッド(図6のVPPパッド604又は図7のVPPパッド703であり得る)で高電圧VHV2を出力する。PMOSトランジスタ801及びNMOSトランジスタ802はカスケード構成で配置され、高い入出力分離が存在する。高電圧VHVは第1の高電圧とも呼ばれ、高電圧VHV2は第2の高電圧とも呼ばれる。
【0056】
高電圧VHVは、例えば12Vである。PMOSトランジスタ801は、そのゲートで電圧VGP2を受け取るが、この電圧は、PMOSトランジスタ801が導通するときには、Vdd(例えば、「0」を表す1.8V)などの中間電圧(例えば、<VHV)に近くなる(ソース/ドレインは、この実施例では12Vである高電圧VHVであり、PMOSトランジスタ801のVTP(しきい値電圧)は典型的に<1Vであるため)。PMOSトランジスタ801のゲートにおけるそのような電圧(この場合、Vdd)の使用は、PMOS 801にわたる電圧ストレスを低減する(例えば、1.8V分、つまりストレス電圧=12V-1.8V)。
【0057】
ネイティブNMOSトランジスタ802は、そのゲートに電圧VGN2を受け取る。ネイティブNMOSトランジスタ802は、VGN2がネイティブNMOSトランジスタ802のしきい値電圧VTN分だけソース電圧(高電圧VHV付近である)を超えたときに導通する。例えば、基板効果(body effect)を有するVTNが0.7Vである場合、ネイティブNMOSトランジスタ802は、VGN2が12.7Vであるときに導通する。ネイティブNMOSトランジスタ802が導通しないこと、又は高電圧トランシーバ800が有効化されないことが望まれるとき、ネイティブNMOSトランジスタ802のゲートは接地に接続され得る。
【0058】
高電圧トランシーバ800がVGP2及びVGN2によって有効にされるとき、VPPパッド上の高電圧VHV2は、VHV>VGP2(=この例ではVdd)+VTP(PMOSのターンオン電圧による)になると、高電圧にほぼ等しくなる。この場合、高電圧トランシーバ800を有効にすることは、VGP2=Vdd又は0V、VGN2=>12.7Vに設定することによって行われる。この場合、VGP2=VHVに設定するか、ネイティブNMOS 802のゲートを接地に接続するか、又はVGN2をVddなどの中間電圧に設定することによって、高電圧トランシーバ800が無効にされるとき、VPPパッド上の電圧はフローティングである。
【0059】
別の実施形態では、PMOSトランジスタ801のゲートは、VGP2の代わりに接地(0V)を受け取ることができる。
【0060】
図8Bは、第1の回路811及び第2の回路812を備える高電圧トランシーバ820を示す。例えば、第1の回路811は、VPP1パッド826におけるノード825上の電圧VHVを検知するために使用することができ、第2の回路812は、VPP2パッド827の電圧をノード825に強制的に印加するために使用することができる。
【0061】
第1の回路811は、PMOS 821及びネイティブNMOS 822を備え、これらは図8AのPMOS 801及びネイティブNMOS 802と機能が類似する。1つのモードでは、第1の回路811への入力はノード825上のVHVであり、出力はVPP1パッド826上の高電圧VHV2である。別のモードでは、第1の回路811への入力は、外部で発生し、VPP1パッド826に供給される高電圧であり、出力は、ノード825に供給される高電圧である。
【0062】
第2の回路812は、PMOS 823及びネイティブNMOS 824を備え、これらはPMOS 821及びネイティブNMOS 822と機能が類似する。1つのモードでは、第2の回路812への入力はノード825上の高電圧VHVであり、出力はVPP2パッド827上の高電圧VHV3である。別のモードでは、第1の回路812への入力は、外部で発生し、VPP2パッド827に供給される高電圧であり、出力は、ノード825に供給される高電圧である。
【0063】
動作中、第1の回路811及び第2の回路812のうちの一方は、それぞれVPP1パッド826又はVPP2パッド827からノード825に高電圧を供給するために使用され、第1の回路811及び第2の回路812のうちの他方は、ノード825からそれぞれVPP1、VPP2パッドに高電圧を供給する。言い換えれば、VPP1パッド826又はVPP2パッド827のうちの一方からの電圧は、ノード825に強制的に印加され、VPP1パッド826又はVPP2パッド827のうちの他方は、ノード825の電圧を検知するために使用され得る。
【0064】
図9は、図6の高電圧トランシーバ603又は図7の高電圧トランシーバ702に使用することができる高電圧トランシーバ900を示す。高電圧トランシーバ900は、図8Aの高電圧トランシーバ800と同様に動作する。高電圧トランシーバ900は、PMOSトランジスタ901、ネイティブNMOSトランジスタ902、及びNMOSトランジスタ903を備え、図示のようにカスコード構成で配置され、高い入出力分離が存在する。PMOSトランジスタ901及びNMOSトランジスタ903は、入力として高電圧VHVを受け取り、ネイティブNMOSトランジスタ902は、その出力ノードであるVPPパッド904(図6のVPPパッド604又は図7のVPPパッド703であり得る)に高電圧VHV2を出力する。
【0065】
高電圧VHVは、例えば12Vである。PMOSトランジスタ901は、そのゲートに電圧VGP2を受け取り、電圧VGP2は、PMOSトランジスタ901が導通するときにVdd近くに設定される。PMOSトランジスタ901に並列に接続されたNMOSトランジスタ903は、そのゲートに電圧VGN1Aを受け取り、導通するためにはVHV+VT(NMOSトランジスタ903のしきい値電圧)の高電圧を必要とする。ネイティブNMOSトランジスタ902は、そのゲートに電圧VGN2を受け取る。ネイティブNMOSトランジスタ902が導通しないこと又は高電圧トランシーバ900が有効にならないことが望まれるとき、ネイティブNMOSトランジスタ902のゲートは接地に接続され得る。ネイティブNMOSトランジスタ902は、電圧VGN2がネイティブNMOSトランジスタ902のしきい値電圧VTN分だけソース電圧(およそVHVである)を超えたときに導通する。例えば、しきい値電圧VTNが0.7Vである場合、ネイティブNMOSトランジスタ902は、VGN2が12.7Vであるときに導通する。NMOS 903は、高電圧VHV<VGP2+VTPのときに電圧VHVを通過させるために使用され、その場合、PMOS 901はオンにならない。
【0066】
別の実施形態では、トランシーバ900は、図8Bに関連して上述したように、PMOS、NMOS、ネイティブNMOSの別の回路経路を並列に有して、強制印加及び検知機能を実行することができる。
【0067】
図10は、高電圧ポンプ及びレギュレータ601及び701並びに高電圧トランシーバポンプ602において使用され得る高電圧レベルシフタ(high voltage level shifter、HV LS)1000を示す。HV LS 1000は、信号ENの状態に応答して、出力ノードHVLSO又はHVLSO_Bに、高電圧VHV又は接地のいずれかを出力する。
【0068】
高電圧レベルシフタ1000は、インバータ1009及び1010、NMOSトランジスタ1003、1004、1007、及び1008、並びにPMOSトランジスタ1001、1002、1005、及び1006を、図示のように備える。
【0069】
高電圧レベルシフタ1000は、信号ENを入力として受け取り(ここで、「0」は接地、「1」はVdd)、VHVSUPに等しい電圧レベル(例えば、12V)を有することができる電圧HVLSO及びその相補であるHVLSO_Bを出力し、ここで、HVLSO及びその相補HVLSO_Bは、信号ENよりも大きい電圧振幅を有する。例えば、ENが「1」であるとき、その電圧はVddである。HVLSOも「1」であり、その電圧はVHVSUP(例えば、12V)であり、HVLSO_Bは接地される。同様に、ENが「0」であるとき、その電圧は接地される。HVLSOも「接地」され、HVLSO_BはVHVSUP(例えば、12V)になる。
【0070】
図11は、高電圧ポンプ及びレギュレータ601及び701並びに高電圧トランシーバポンプ602において使用できる高電圧レベルシフタ(HV LS)1100を示す。高電圧レベルシフタ1100は、示された構成において、インバータ1102及び1103、レベルシフタ1101、並びにPMOSトランジスタ1104、1105、1106、及び1107を備える。HV LS 1100は、出力ノード1108に高電圧VHV又はVddのいずれかを出力する。
【0071】
レベルシフタ1100は、EN_HVを入力として受け取り、VHVSUP(例えば、12V)に等しい電圧レベルを有することができ、ENよりも大きい電圧振幅を有する、EN_HVLSO及びその相補であるEN_HVLSO_Bを出力する。例えば、EN=「1」であるとき、EN_HVLSOは、=「1」、=VHVSUP(例えば、12V)であり、ENよりも高い電圧を有する。レベルシフタ1101は、任意選択で、図10の高電圧レベルシフタ1000を備えることができる。インバータ1102及び1103は、図示のように信号EN_LV及びEN_LV_Bを発生する。
【0072】
EN_HVが高(High)であるとき、EN_LVは低(Low)に、EN_LV_Bは高に、EN_HVLSOは高に、EN_HVLSO_Bは低になり、その結果、PMOSトランジスタ1104及び1105はオンになり、PMOSトランジスタ1106及び1107はオフになる。その結果、出力ノード1108=高電圧VHVとなる。
【0073】
EN_HVが低であるとき、EN_LVは高に、EN_LV_Bは低に、EN_HVLSOは低に、EN_HVLSO_Bは高になり、その結果、PMOSトランジスタ1104及び1105はオフになり、PMOSトランジスタ1106及び1107はオンになる。その結果、出力ノード1108=Vddとなる。
【0074】
図12は、高電圧トランシーバチャージポンプ(HVTXCP)1200を示す。高電圧トランシーバチャージポンプ1200は、高電圧VHVの入力を受け取り、ノード1205において電圧OUTを発生する。ネイティブNMOSトランジスタ1204は、ダイオード構成で接続される。入力高電圧VHVは、ネイティブNMOSトランジスタ1204のゲート/ドレインに印加され、したがって、VHV-VTNは、内部電圧INとしてそのソースに結果として生じる電圧である。
【0075】
高電圧クロック信号CK_HVLSO及びその相補であるCK_HVLSO_Bは、高電圧レベルシフタ1201によって発生される。CK_HVLSOは、キャパシタ1202の1つのリード線に印加され、これは、高サイクル中にCK_HVLSOの分だけ内部電圧INを供給する。その電圧は、(VHV-VTN)+V(CK_HSLSO)-VTNに等しい電圧OUTをノード1205において発生するために、ダイオード構成で接続されたネイティブNMOSトランジスタ1203によって受け取られる。V(CK_HVLSO)は、信号CK_HVLSOの電圧であり、これは、VHV_DIVと示される高電圧VHVからの分割された電圧であり得る。
【0076】
例えば、高電圧VHV=12V、VHV_DIV=4V、且つVTN=0.7Vである場合、ノード1205上の出力電圧OUT=14.6Vである。HVTXCP 1200は、回路800及び900用の信号VGN2のために、高レベル>VHV+VTNを供給するために使用され得る。
【0077】
キャパシタ1202及びダイオード接続されたNMOS 1203は、1つのチャージポンプ段を構成する。HVTXCP1203は高電圧VHVの入力を有し、ポンプクロックはその電源VHV_DIVを有するので、1つのチャージポンプ段のみが必要とされる。すなわち、電源として高電圧VHVを有し、出力電圧>VHV+VTNを発生するように入力する。任意選択的に、複数のチャージポンプ段があってもよい。
【0078】
図13は、PMOSトランジスタ1301、NMOSトランジスタ1302、及び電流源1303を備える、高電圧トランシーバレギュレータ(HVTXREG)1300を示す。PMOS 1301及びNMOSトランジスタ1302は、電流源バイアス1303からの高電圧VHV_TXをバッファするために、高入力-出力分離を提供するようにカスケード構成で配置される。NMOSトランジスタはそのゲートにVddを受け取り、PMOSトランジスタ1301はそのゲートに高電圧VHVを受ける。HVTXREG 1300は、PMOS 1301のソース上の電圧、すなわち電圧VHV_TX、をVHV+VTPに固定するが、これは、この電圧以上では、PMOS 1301がオンになり、その結果として、電流はVHV_TXからNMOS 1302に流れ、そこから電流源1303によって接地に流れるからである。この回路は、例えば、HVTXCP 1200の出力をVHV+VTPに調整するために使用され得る。VHV_TXの供給ノードからPMOS 1301のソースまで、複数のダイオード(ダイオード接続されたPMOSトランジスタなど)を設けて、VHV_TXノード上の調整された高電圧、例えば=VHV+2*VTPを増加させることができる。
【0079】
図14は、図12のHVTXCPのチャージポンプ段として使用することができる、チャージポンプ段1400を示す。チャージポンプ段1400は、キャパシタ1401及び1402と、ネイティブNMOSトランジスタ1403及び1404とを備えて、VTキャンセルチャージポンプ段を構成する。ポンピングキャパシタ1401は、一方の端子でクロック信号CK1Aに結合され、他方の端子で入力1405 INに結合される。ブーストキャパシタ1402は、一方の端子でクロック信号CK1Bに結合され、他方の端子でパストランジスタネイティブNMOSトランジスタ1404のゲートに結合される。ネイティブNMOS 1404のドレイン及びソースは、一方の端子で入力1405 INに結合され、他方の端子で出力1406 OUTに結合される。ネイティブNMOS 1403のソース及びドレインは、一方の端子で入力1405 INに結合され、他方の端子でNMOS 1404のゲートに結合される。ネイティブNMOS 1403のゲートは、出力1406 OUTに結合される。CK1BはCK1Aの反転である。
【0080】
動作中、クロック信号CK1A及びCK1Bは、互いに90度位相がずれて発振する。出力1406における電圧OUTは、IN 1405における電圧にCK1Aのピーク電圧を加えたものに等しい電圧が供給される。
【0081】
図15は、図5の不揮発性メモリシステム500と同様であるが、高電圧発生器509の一部として高電圧トランシーバ1501を含む不揮発性メモリシステム1500を示す。高電圧トランシーバ1501は、高電圧トランシーバ603、702、800、820、及び900等の上述した高電圧トランシーバのうちの1つであり得る。高電圧トランシーバ1501は、高電圧デコーダ503に高電圧を供給し、次に、消去又はプログラム動作中にアレイ501内の1つ以上の選択されたセルに高電圧を印加する。
【0082】
本明細書で使用される場合、「の上方に(over)」及び「に(on)」という用語は両方とも、「に直接」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されていない)、及び「に間接的に」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されている)を包括的に含むことに留意されるべきである。同様に、「隣接した」という用語は、「直接隣接した」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されていない)、及び「間接的に隣接した」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されている)を含み、「に取り付けられた」は、「に直接取り付けられた」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されていない)、及び「に間接的に取り付けられた」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されている)を含み、「電気的に結合された」は、「に直接電気的に結合された」(要素を一緒に電気的に接続する中間材料又は要素がそれらの間にない)、及び「に間接的に電気的に結合された」(要素を一緒に電気的に接続する中間材料又は要素がそれらの間にある)を含む。例えば、要素を「基板の上方に」形成することは、その要素を基板に直接、中間材料/要素をそれらの間に伴わずに形成すること、及びその要素を基板に間接的に1つ以上の中間材料/要素をそれらの間に伴って形成することを含み得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-05-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
図4は、別の種類のフラッシュメモリセルである、積層ゲートメモリセル410を示す。メモリセル410は、浮遊ゲート20がチャネル領域18全体の上方に延在し、制御ゲート22(ここでワード線に結合される)が絶縁層(図示せず)によって分離されて浮遊ゲート20の上方に延在することを除いて、図1のメモリセル110と同様である。消去は、浮遊ゲート(floating gate、FG)から基板への電子のFNトンネリングによって行われ、プログラミングは、チャネル領域18とドレイン領域16との間の領域でのチャネルホットエレクトロン(channel hot electron、CHE)注入によって行われ、読み出し動作は、ソース領域14からドレイン領域16に向かって流れる電子によって行われ、図1のメモリセル110と同様に、高い制御ゲート電圧で行われる。
【国際調査報告】