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特表2024-538002車両のためのモバイルデバイスのアクティブ化
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】車両のためのモバイルデバイスのアクティブ化
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20241010BHJP
【FI】
G06F21/31
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519996
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-05-20
(86)【国際出願番号】 US2022077988
(87)【国際公開番号】W WO2023064820
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】63/262,408
(32)【優先日】2021-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301041
【氏名又は名称】アティエヴァ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アルマンド、ランディー
(72)【発明者】
【氏名】スノウダール、クラーク
(57)【要約】
車両についてのモバイルデバイスのアクティブ化を取得するコンピュータベースの方法は:モバイルデバイスが、コンピュータシステムに対して、モバイルデバイス上のアプリケーションについてのクレデンシャルを提供する段階、アプリケーションは、車両を制御するためのコンピュータシステムに対するリモートコマンドを生成する;モバイルデバイスが、車両のユーザインタフェースを呼び出すようにユーザに対して促す段階;モバイルデバイスが、ユーザが車両のユーザインタフェースを使用して取得したコードを受信する段階;モバイルデバイスが、コードをコンピュータシステムに提供する段階;及びモバイルデバイスが、車両を識別するアクティブ化情報を含む認証トークンをコンピュータシステムから受信する段階、モバイルデバイスは、リモートコマンドの生成に関連して、認証トークン及びアクティブ化情報をコンピュータシステムに提供する、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両についてのモバイルデバイスのアクティブ化を取得するコンピュータベースの方法であって:
前記モバイルデバイスが、前記モバイルデバイス上のアプリケーションについてのクレデンシャルをコンピュータシステムに提供する段階、前記アプリケーションは、前記車両を制御するための前記コンピュータシステムに対するリモートコマンドを生成する;
前記モバイルデバイスが、前記車両のユーザインタフェースを呼び出すようにユーザに促す段階;
前記モバイルデバイスが、前記ユーザが前記車両の前記ユーザインタフェースを使用して取得したコードを受信する段階;
前記モバイルデバイスが、前記コードを前記コンピュータシステムに提供する段階;及び
前記モバイルデバイスが、前記車両を識別するアクティブ化情報を含む認証トークンを前記コンピュータシステムから受信する段階、前記モバイルデバイスは、前記リモートコマンドの生成に関連して、前記認証トークン及び前記アクティブ化情報を前記コンピュータシステムに提供する、
を備えるコンピュータベースの方法。
【請求項2】
前記モバイルデバイスが、前記アクティブ化情報を伴わない前記認証トークンを前記コンピュータシステムから受信する段階、ここで、前記アクティブ化情報を伴わない前記認証トークンは、前記クレデンシャルを提供することに応答して、かつ、前記アクティブ化情報を含む前記認証トークンを受信する前に受信される、を更に備える、請求項1に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項3】
前記モバイルデバイスが、前記コードの提供に関連して、前記アクティブ化情報を伴わない前記認証トークンを前記コンピュータシステムに提供する段階を更に備える、請求項2に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項4】
前記コードを受信する段階は、前記モバイルデバイスが、機械が理解できる形式を有する前記コードを認識する段階を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項5】
前記コードを受信する段階は、前記モバイルデバイスが、人間が理解できる形式において前記ユーザによって入れられた入力を受信する段階を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項6】
前記モバイルデバイスが、前記アクティブ化情報を含む前記認証トークンを受信した後に、前記車両を制御するための前記コンピュータシステムに対する前記リモートコマンドのうちの少なくとも1つを生成する段階;及び
前記モバイルデバイスが、前記リモートコマンドの生成に関連して、前記アクティブ化情報を含む前記認証トークンを前記コンピュータシステムに提供する段階
を更に備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項7】
前記車両は、前記モバイルデバイスがアクティブ化された複数の車両の1つであり、前記方法は更に、前記モバイルデバイスが、車両切り替えコントロールを前記ユーザに提示する段階を備え、ここで、前記ユーザは、前記リモートコマンドを生成するために、前記車両切り替えコントロールを使用して、前記車両のいずれかを選択し得る、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項8】
車両についてモバイルデバイスをアクティブ化するコンピュータベースの方法であって、
コンピュータシステムが、前記モバイルデバイス上のアプリケーションについてのクレデンシャルを前記モバイルデバイスから受信する段階、前記アプリケーションは、前記車両を制御するための前記コンピュータシステムに対するリモートコマンドを生成する;
前記コンピュータシステムが、前記モバイルデバイスが前記車両のユーザインタフェースを介して受信したコードを前記モバイルデバイスから受信する段階;
前記コンピュータシステムが、前記コンピュータシステムにおける情報を使用して、受信された前記コードを確認する段階;及び
前記コンピュータシステムが、受信された前記コードの確認に応答して、認証トークンを前記モバイルデバイスに提供する段階、前記認証トークンは、前記車両を識別するアクティブ化情報を含む、
を備えるコンピュータベースの方法。
【請求項9】
前記コンピュータシステムが、前記クレデンシャルの受信に応答して、前記アクティブ化情報を伴わない前記認証トークンを前記モバイルデバイスに提供する段階を更に備える、請求項8に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項10】
前記コンピュータシステムが、コード要求を前記車両から受信する段階、前記コード要求は、前記コードを前記モバイルデバイスから受信する前に受信される、及び
前記コンピュータシステムが、前記コード要求を受信することに応答して、前記コードを生成し、生成された前記コードを前記車両に提供する段階
を更に備える、請求項8又は9に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項11】
前記コンピュータシステムにおける前記情報は、生成された前記コードを含む、請求項10に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項12】
前記コンピュータシステムが、前記コードを前記車両から受信する段階、ここで、前記車両から受信される前記コードは、前記コードを前記モバイルデバイスから受信する前に受信される、を更に備える、請求項8又は9に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項13】
前記コンピュータシステムにおける前記情報は、前記車両から受信される前記コードを含む、請求項12に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項14】
受信された前記コードを確認する段階は、受信された前記コードが前記コンピュータシステムにおける前記情報と一致することをチェックする段階、及び、受信された前記コードが満了したかどうかをチェックする段階を含む、請求項8又は9に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項15】
前記コンピュータシステムが、受信された前記コードを確認した後に、帯域外通信をユーザに提供する段階、前記帯域外通信は、前記アプリケーション又は前記車両の前記ユーザインタフェースを使用すること以外によって提供される、を更に備える、請求項8又は9に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項16】
前記コンピュータシステムが、アクティブ化されたデバイスを識別するためのコマンドを前記車両から受信する段階;及び
前記コマンドに応答して、前記コンピュータシステムが、前記車両についてアクティブ化された任意のデバイスを前記車両に対して識別する段階
を更に備える、請求項8又は9に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項17】
前記コンピュータシステムが、前記コンピュータシステムによって識別された前記デバイスのうちの少なくとも1つについてのアクティブ化を取り消すためのコマンドを前記車両から受信する段階;及び
前記コンピュータシステムが、アクティブ化を取り消すための前記コマンドに応答して、前記デバイスについての前記アクティブ化を取り消す段階
を更に備える、請求項16に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項18】
車両についてのモバイルデバイスのアクティブ化を促すコンピュータベースの方法であって、
前記車両の第1コンピュータシステムが、デバイス追加コマンドをユーザから受信する段階、前記ユーザは前記モバイルデバイスに関連付けられており、前記モバイルデバイスは、前記車両を制御するための、第2コンピュータシステムに対するリモートコマンドを生成するためのアプリケーションを有し、前記第2コンピュータシステムは、前記車両とは別個である;及び
前記第1コンピュータシステムが、前記デバイス追加コマンドに応答して、コードを前記ユーザに提供する段階、前記コードは、前記車両についての前記アプリケーションのアクティブ化において使用するために、前記アプリケーションに提供される、
を備えるコンピュータベースの方法。
【請求項19】
前記第1コンピュータシステムが、コード要求を前記第2コンピュータシステムに提供する段階、前記コード要求は、前記コードを前記ユーザに提供する前に提供される;及び
前記第1コンピュータシステムが、前記コードを前記第2コンピュータシステムから受信する段階、ここで、前記第1コンピュータシステムが前記ユーザに提供する前記コードは、前記第1コンピュータシステムが前記第2コンピュータシステムから受信した前記コードである、
を更に備える、請求項18に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項20】
前記第1コンピュータシステムが、前記デバイス追加コマンドに応答して、前記コードを生成する段階、ここで、前記第1コンピュータシステムが前記ユーザに提供する前記コードは、前記第1コンピュータシステムが生成した前記コードである;及び
前記第1コンピュータシステムが、生成された前記コードを前記第2コンピュータシステムに提供する段階
を更に備える、請求項18又は19に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項21】
前記第1コンピュータシステムが、前記車両についての任意のアクティブ化されたデバイスを識別するためのユーザ入力を受信する段階;
前記車両についてアクティブ化された少なくとも1つのデバイスについての識別子を前記第2コンピュータシステムから取得する段階;及び
前記ユーザ入力に応答して、前記第1コンピュータシステムが、前記車両についてアクティブ化された前記デバイスについての前記識別子を提示する段階
を更に備える、請求項18又は19に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項22】
前記第1コンピュータシステムが、前記車両についてアクティブ化された前記デバイスについてのアクティブ化を取り消すための前記ユーザによるコマンド入力を受信する段階;及び
前記第1コンピュータシステムが、前記車両についてアクティブ化された前記デバイスに関する取り消しを前記第2コンピュータシステムへ転送する段階
を更に備える、請求項21に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項23】
前記コードを受信する段階は、前記モバイルデバイスを使用して、前記車両の前記ユーザインタフェースに提示された視覚的コードをスキャンする段階を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項24】
前記視覚的コードは、前記ユーザが前記車両の前記コンピュータシステムにログインしていない状態で前記ユーザインタフェースに提示される、請求項23に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項25】
前記コードを提供する段階は、前記車両のユーザインタフェースにおいて視覚的コードを提示する段階を含む、請求項18又は19に記載のコンピュータベースの方法。
【請求項26】
前記視覚的コードは、前記ユーザが前記車両の前記第1コンピュータシステムにログインしていない状態で前記ユーザインタフェースに提示される、請求項25に記載のコンピュータベースの方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、「車両のためのモバイルデバイスのアクティブ化」と題する、2021年10月12日に出願された、米国仮特許出願第63/262,408号の優先権及び出願日の利益を主張し、その開示は全体として参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本文書は、車両のためのモバイルデバイスのアクティブ化に関する。
【背景技術】
【0003】
現代の一部の車両は、モバイルデバイスとのインタラクションを提供し得る。通常、これには、ユーザ名及びパスワードによる認証が必要である。しかしながら、そのような認証の従来の形式は十分にセキュアでないことがあり得る。
【発明の概要】
【0004】
第1態様において、車両についてのモバイルデバイスのアクティブ化を取得するコンピュータベースの方法は:モバイルデバイスが、コンピュータシステムに対して、モバイルデバイス上のアプリケーションについてのクレデンシャルを提供する段階、アプリケーションは、車両を制御するためのコンピュータシステムに対するリモートコマンドを生成する;モバイルデバイスが、車両のユーザインタフェースを呼び出すようにユーザに対して促す段階;モバイルデバイスが、ユーザが車両のユーザインタフェースを使用して取得したコードを受信する段階;モバイルデバイスが、コードをコンピュータシステムに提供する段階;及び、モバイルデバイスが、車両を識別するアクティブ化情報を含む認証トークンをコンピュータシステムから受信する段階、モバイルデバイスは、リモートコマンドの生成に関連して、認証トークン及びアクティブ化情報をコンピュータシステムに提供する、を備える。
【0005】
実装は、以下の特徴のうちのいずれか又はすべてを含むことができる。コンピュータベースの方法は、モバイルデバイスが、アクティブ化情報を伴わない認証トークンをコンピュータシステムから受信する段階、ここで、アクティブ化情報を伴わない認証トークンは、クレデンシャルを提供することに応答して、かつ、アクティブ化情報を含む認証トークンを受信する前に受信される、を更に備える。コンピュータベースの方法は、モバイルデバイスが、コードの提供に関連して、アクティブ化情報を伴わない認証トークンをコンピュータシステムに提供する段階を更に備える。コードを受信する段階は、モバイルデバイスが、機械が理解できる形式を有するコードを認識する段階を含む。コードを受信する段階は、モバイルデバイスが、人間が理解できる形式でユーザによって入力された入力を受信する段階を含む。コンピュータベースの方法は、モバイルデバイスが、アクティブ化情報を含む認証トークンを受信した後に、車両を制御するためのコンピュータシステムに対するリモートコマンドのうちの少なくとも1つを生成する段階;及び、モバイルデバイスが、リモートコマンドの生成に関連して、アクティブ化情報を含む認証トークンをコンピュータシステムに提供する段階を更に備える。車両は、モバイルデバイスがアクティブ化された複数の車両の1つであり、方法は更に、モバイルデバイスが、車両切り替えコントロールをユーザに提示する段階を備え、ここで、ユーザは、リモートコマンドを生成するために、車両切り替えコントロールを使用して、車両のいずれかを選択し得る。
【0006】
第2態様において、車両についてモバイルデバイスをアクティブ化するコンピュータベースの方法は、コンピュータシステムが、モバイルデバイス上のアプリケーションについてのクレデンシャルをモバイルデバイスから受信する段階、アプリケーションは、車両を制御するためのコンピュータシステムに対するリモートコマンドを生成する;コンピュータシステムが、モバイルデバイスが車両のユーザインタフェースを介して受信したコードをモバイルデバイスから受信する段階;コンピュータシステムが、コンピュータシステムにおける情報を使用して、受信されたコードを確認する段階;及び、コンピュータシステムが、受信されたコードの確認に応答して、認証トークンをモバイルデバイスに提供する段階、認証トークンは、車両を識別するアクティブ化情報を含む、を備える。
【0007】
実装は、以下の特徴のうちのいずれか又はすべてを含むことができる。コンピュータベースの方法は、コンピュータシステムが、クレデンシャルの受信に応答して、アクティブ化情報を伴わない認証トークンをモバイルデバイスに提供する段階を更に備える。コンピュータベースの方法は、コンピュータシステムが、コード要求を車両から受信する段階、コード要求は、コードをモバイルデバイスから受信する前に受信される、及び、コンピュータシステムが、コード要求を受信することに応答して、コードを生成し、生成されたコードを車両に提供する段階を更に備える。コンピュータシステムにおける情報は生成されたコードを含む。コンピュータベースの方法は、コンピュータシステムが、コードを車両から受信する段階、ここで、車両から受信されるコードは、コードをモバイルデバイスから受信する前に受信される、を更に備える。コンピュータシステムにおける情報は、車両から受信されたコードを含む。受信されたコードを確認することは、受信されたコードがコンピュータシステムにおける情報と一致することをチェックすること、及び、受信されたコードが満了したかどうかをチェックすることを含む。コンピュータベースの方法は、コンピュータシステムが、受信されたコードを確認した後に、帯域外通信をユーザに提供する段階、帯域外通信は、アプリケーション又は車両のユーザインタフェースを使用すること以外によって提供される、を更に備える。コンピュータベースの方法は、コンピュータシステムが、アクティブ化されたデバイスを識別するためのコマンドを車両から受信する段階;及び、コマンドに応答して、コンピュータシステムが、車両についてアクティブ化された任意のデバイスを車両に対して識別する段階を更に備える。コンピュータベースの方法は、コンピュータシステムが、コンピュータシステムによって識別されたデバイスのうちの少なくとも1つについてのアクティブ化を取り消すためのコマンドを車両から受信する段階;及び、コンピュータシステムが、アクティブ化を取り消すためのコマンドに応答して、デバイスについてのアクティブ化を取り消す段階を更に備える。
【0008】
第3態様において、車両についてモバイルデバイスのアクティブ化を促すコンピュータベースの方法は:車両の第1コンピュータシステムが、デバイス追加コマンドをユーザから受信する段階、ユーザは、車両を制御するための第2コンピュータシステムに対するリモートコマンドを生成するためのアプリケーションを有するモバイルデバイスに関連付けられ、第2コンピュータシステムは車両とは別個である;及び、第1コンピュータシステムが、デバイス追加コマンドに応答してコードをユーザに提供する段階、コードは、車両についてのアプリケーションのアクティブ化に使用するためにアプリケーションに提供される、を備える。
【0009】
実装は、以下の特徴のうちのいずれか又はすべてを含むことができる。コンピュータベースの方法は、第1コンピュータシステムが、コード要求を第2コンピュータシステムに提供する段階、コード要求は、コードをユーザに提供する前に提供される;及び、第1コンピュータシステムが、コードを第2コンピュータシステムから受信する段階、ここで、第1コンピュータシステムがユーザに提供するコードは、第1コンピュータシステムが第2コンピュータシステムから受信したコードである、を更に備える。コンピュータベースの方法は、第1コンピュータシステムが、デバイス追加コマンドに応答して、コードを生成する段階、ここで、第1コンピュータシステムがユーザに提供するコードは、第1コンピュータシステムが生成したコードである;及び、第1コンピュータシステムが、生成されたコードを第2コンピュータシステムに提供する段階を更に備える。コンピュータベースの方法は、第1コンピュータシステムが、車両についての任意のアクティブ化されたデバイスを識別するためのユーザ入力を受信する段階;車両についてアクティブ化された少なくとも1つのデバイスについての識別子を第2コンピュータシステムから取得する段階;及び、ユーザ入力に応答して、第1コンピュータシステムが、車両についてアクティブ化されたデバイスについての識別子を提示する段階を更に備える。コンピュータベースの方法は、第1コンピュータシステムが、車両についてアクティブ化されたデバイスについてのアクティブ化を取り消すためのユーザによるコマンド入力を受信する段階;及び、第1コンピュータシステムが、車両についてアクティブ化されたデバイスに関する取り消しを第2コンピュータシステムへ転送する段階を更に備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】車両のためのモバイルデバイスをアクティブ化するシステムの例を示す。
【0011】
図2】車両のためのモバイルデバイスのアクティブ化に関するプロセスフローの例を示す。
【0012】
図3A】車両のためのアクティブ化に関する、モバイルデバイスが提示できる画面の例を示す。
図3B】車両のためのアクティブ化に関する、モバイルデバイスが提示できる画面の例を示す。
図3C】車両のためのアクティブ化に関する、モバイルデバイスが提示できる画面の例を示す。
図3D】車両のためのアクティブ化に関する、モバイルデバイスが提示できる画面の例を示す。
【0013】
図4A】車両についてのモバイルデバイスのアクティブ化に関する、車両が提示できる画面の例を示す。
図4B】車両についてのモバイルデバイスのアクティブ化に関する、車両が提示できる画面の例を示す。
図4C】車両についてのモバイルデバイスのアクティブ化に関する、車両が提示できる画面の例を示す。
【0014】
図5】コンピュータシステムの例示的なアーキテクチャを示す。
【0015】
図6A】サインイン手順の別の例を示す。
図6B】サインイン手順の別の例を示す。
図6C】サインイン手順の別の例を示す。
図6D】サインイン手順の別の例を示す。
【0016】
様々な図面における同様の参照符号は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本文書は、車両のためのモバイルデバイスのアクティブ化を提供するシステム及び技法の例を説明する。いくつかの実装において、デバイスのアクティブ化は、顧客が車両インフォテインメントシステムとインタラクトすることを必要とする。例えば、インフォテインメントシステムは、特定の時間にわたって有効である複数の文字のコードをユーザに提示できる。コードは、満了する前に、モバイルデバイスに入力され、バックエンドに提出されるべきである。そのような手順により、車両を制御するためのリモートコマンドを送信するためにモバイルアプリケーションをアクティブ化できる。
【0018】
本明細書において説明される例は車両を指す。本明細書において使用される場合、車両は、乗客又は貨物又は両方を輸送する機械である。車両は、少なくとも1つのタイプの燃料、又は他のエネルギー源(例えば電気)を使用する1又は複数のモータを有することができる。車両の例は車、トラック、及びバスを含むが、これらに限定されない。車輪の数は複数のタイプの車両の間で異なってもよく、車輪のうちの1又は複数(例えばすべて)は車両の推進のために使用され得る。車両は1人又は複数人の人を収容する乗員コンパートメントを含むことができる。車両は1又は複数のタイプの電源によって電力供給されることができる。いくつかの実装において、少数の例を挙げるだけでも、車両は電気のみによって電力供給され、又は、電気に加えて、1又は複数の他のエネルギー源を使用できる。
【0019】
本明細書において説明される例は、車両のためのリモートコマンドを生成するモバイルデバイスに言及する。本明細書において使用されるリモートコマンドは、モバイルデバイスから車両へ直接的に送信されない。むしろ、本明細書において使用されるリモートコマンドは、モバイルデバイスによって生成されるリモートコマンドを受信するための少なくとも1つの中間デバイス又はシステムを伴い、中間デバイス/システムは、1又は複数の方式でリモートコマンドを確認する。中間デバイス/システムによって有効であると確認されたリモートコマンドのみが、実行のために車両へ転送される。中間デバイス/システムが確認しないリモートコマンドは車両へ転送されない。車両のためのリモートコマンドを確認する中間デバイス/システムは、例えば、バックエンドシステム又は任意の他のサーバを含み得る。
【0020】
本明細書において説明される例は、人間が理解できる形式のコードに言及する。本明細書において使用される場合、人間が理解できる形式とは、人間によって通常理解される情報を指す。人間が理解できる形式における情報の例は、これらに限定されないが、文字列(例えば、数字及び/又は文字)、話し言葉、又は記号を含む。
【0021】
本明細書において説明される例は、機械が理解できる形式におけるコードに言及する。本明細書において使用される場合、機械が理解できる形式とは、機械によって通常理解される情報に言及する。人間が理解できる情報は機械が理解できる情報でもあり得る。機械が理解できる形式における情報の例は、これに限定されないが、QRコード(登録商標)、バーコード又はハッシュを含む。
【0022】
図1は、車両104のためにモバイルデバイス102をアクティブ化するシステム100の例を示す。図2は、車両204のためのモバイルデバイス202のアクティブ化に関するプロセスフロー200の例を示す。図3A~3Dは、車両のためのアクティブ化に関する、モバイルデバイスが提示できる画面300A~300Dの例を示す。図4A~4Cは、車両のためのモバイルデバイスのアクティブ化に関する、車両が提示できる画面400A~400Cの例を示す。本開示の例は、1又は複数の図面を参照して下で提示される。一般に、本明細書で使用される参照番号は、それらの第1の桁により、それらのそれぞれの図面に関連付けられる。例えば、参照番号1__が図1に示される、等である。図面のいずれかを参照して本明細書において説明される例は、本明細書の他の箇所において説明される1又は複数の他の例と組み合わせることができる。
【0023】
以下では、実際のシナリオにおいて発生し得る順番で、すなわち、人が車両104のためのアカウント(例えば、生産アカウント)を作成する;車両104に関するモバイルデバイス102についてのソフトウェアアプリケーションを取得する;車両104の配送を受ける;モバイルデバイス102を認証する;車両104のための1又は複数のリモートコマンドを生成するためにモバイルデバイス102をアクティブ化する;及び、モバイルデバイス102を使用してリモートコマンドによって車両104を制御するという順番で例が提示される。
【0024】
矢印206は、ユーザがコンピュータシステム208を活用してバックエンドシステム210にアカウントを要求することを概略的に示す。いくつかの実装において、バックエンドシステム210は、車両の製造者又は他のベンダの代理として運用される任意のコンピュータシステム(1又は複数のサーバ及び/又はクラウドソリューションを含むが、これらに限定されない)であり得る。矢印212は、バックエンドシステム210が、クレデンシャル(例えばユーザ名及びパスワード)などのユーザ情報を格納することを含むがこれに限定されない手段によって、ユーザのためのアカウントを作成することを概略的に示す。矢印214は、バックエンドシステム210がコンピュータシステム208に対してアカウントを確認することを概略的に示す。2つの例だけを挙げると、コンピュータシステム208は、モバイルデバイス202とは別個であることがあり得、又は、コンピュータシステム208は、モバイルデバイス202であり得る。
【0025】
ユーザは、作成されたアカウントを使用して、製造者/ベンダに車両を注文できる。注文が特定の車両の製造を伴う場合、アカウントは生産アカウントと称され得る。他のシナリオにおいて、ユーザは、既に製造された車両(例えば、新品又は中古の車両)を取得し得る。ユーザの購入注文が車両についての固有の車両識別番号(VIN)に紐づけられると、VINはユーザのアカウントに関連付けられ得る。
【0026】
矢印216は、通信が、車両204及びバックエンドシステム210の間で、いずれか又は両方の方向において発生し得ることを概略的に示す。いくつかの実装において、車両が製造されているとき、車両のコンピュータには、適切なソフトウェア又は他の構成が提供され得る。テストが実行され得る。例えば、そのようなインストールにより、車両は後にモバイルデバイス202についてのアクティブ化プロセスに関与するための、及び/又は、後にリモートコマンドによりモバイルデバイス202によって制御されるための準備ができる。他の手法が追及され得る。
【0027】
車両104の準備ができると(例えば、製造プロセスの最後)、ユーザは車両104の配送を受けることができる。車両104が配送されると、ユーザは、キー、フォブ又は他の解錠ツールを活用して、車両104へのアクセスを獲得でき;これにより、ユーザは車両104を運転し(又は搭乗し)、種々のコントロールを作動させることによって、その様々な機能を動作させることが可能となり得る。しかしながら、順番におけるこの時点において、モバイルデバイス102は、リモートコマンドによって車両104を制御するためにアクティブ化されておらず、むしろ、下に説明される例は、モバイルデバイス102が、車両104に関連付けられているバックエンドシステム110によってどのように最初に認証され得るかを示している。バックエンドシステム110は、車両104とは別個である(例えば、車両内に含まれない)。その後、リモートコマンドによる車両104の制御を許可するためにモバイルデバイス102はアクティブ化され得る。
【0028】
リモートコマンドとは無関係に、アクティブ化の前に、車両104との他の形式のインタラクションが既に又は後にユーザに利用可能であり得る。そのようなインタラクションは、短距離無線通信により発生し得る。いくつかの実装において、車両104は、ブルートゥース(登録商標)モジュール112(例えば、無線通信のその規格に従うシグナリングのために構成された1又は複数のチップセットを含む)を含む。例えば、矢印218は、モバイルデバイス202及び車両204の間でブルートゥースペアリング及び/又はブルートゥース通信が発生し得ることを概略的に示す。ブルートゥース通信は、モバイルデバイス102が車両104のためにアクティブ化されているかどうかに関わらず発生し得る。
【0029】
車両104は、車両104の所有者又は他のオペレータがモバイルデバイス102から操作することを望み得るアクチュエータ106及び/又は制御可能な機器108を有し得る。アクチュエータ106又は制御可能な機器108は、車両104の複数のコンポーネント又は他の特徴のいずれかに関連し得る。リモートコマンドによって制御可能な態様の例は、これらに限定されないが、クロージャ(例えば、トランク、リフトゲート、ボンネット、窓、サンルーフ及び/又はドア)を動かすこと;環境制御機器を操作すること(例えば、搭乗者のキャビン又は個別の座席を加熱又は冷却する);車両調整機器を操作する(例えば、バッテリ又はドライブトレーンの部分を前調整する);車両のロックを操作する;又は、車両のクラクションを鳴らすことを含み得る。
【0030】
モバイルデバイス102を使用して、車両104のためのリモートコマンドを生成することができるようにするために、ユーザは、車両104に関してモバイルデバイス102をアクティブ化するプロセスを開始し得る。これは、バックエンドシステム110に関してモバイルデバイス102を認証することから開始し得る。画面300Aは、モバイルデバイス上で実行されるアプリケーションによって生成され得るグラフィカルユーザインタフェースを示す。モバイルデバイス102上のそのようなアプリケーションは、車両104に関連付けられ、モバイルデバイス102がアクティブ化されると、モバイルデバイス102上のそのアプリケーションを使用してリモートコマンドが生成され得るように、構成され得る。いくつかの実装において、アプリケーションは、バックエンドシステム110にユーザのアカウントのクレデンシャルを入力するようユーザに促す。いくつかの実装において、クレデンシャルはユーザ名302及びパスワード304を含む。例えば、クレデンシャルは、生産アカウントの作成時に、ユーザに関連付けられ得る。アプリケーションは、バックエンドシステム110によって受信されるようにクレデンシャルをモバイルデバイス102から転送するための提出コントロール306を提供し得る。矢印220は、モバイルデバイス202がアプリケーションについてのクレデンシャルをバックエンドシステム210に提供することを概略的に示す。
【0031】
クレデンシャルをバックエンドシステム110に提供することに関連して、モバイルデバイス102はまた、固有のデバイス識別子(UDI)113をバックエンドシステム110に提供する。例えば、UDI113は、永続的UDI(例えば、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、又は、任意の他の物理アドレス又はハードウェアアドレス)であり得る。別の例として、UDI113は、同様に任意の他のデバイスと関連しない、かつ、モバイルデバイス102上の任意の他のアプリケーションによって使用されないことがあり得る、永続的UDIについてのソフトウェア割り当てプロキシであり得る循環UDIであり得る。
【0032】
いくつかの実装において、モバイルデバイス102及びバックエンドシステム110の間のそのような通信は、1又は複数のネットワーク114を介して(インターネットへ、を含むがこれに限定されない)送信され得る。モバイルデバイス102上のアプリケーションは、情報をバックエンドシステム110に提供するために、複数の通信プロトコルのいずれかを使用し得る。例えば、通信は、HTTPベースプロトコル(例えば、表現状態転送(representation state transfer:REST)の形式);Googleリモートプロシージャコール(Google remote procedure calls:gRPC);Apache Thrift;及び/又はMQTTプロトコルを介して伝達され得る。他の好適なプロトコルが使用され得る。
【0033】
矢印222は、そのユーザのアカウントにおける情報に対してモバイルデバイス202のクレデンシャルをバックエンドシステム210がチェックすることを概略的に示す。いくつかの実装において、バックエンドシステム110は、ユーザに関連付けられたアカウント116を有する。受信されたクレデンシャルがアカウントについて有効であると判定された場合、バックエンドシステム110はまた、その顧客について以前に使用され、したがって、バックエンドシステム110によって記録されている1又は複数のUDI118のセットに対してUDI113をチェックし得る。例えば、ユーザが既に車両104について別のモバイルデバイス120を認証した場合、他のモバイルデバイス120についてのUDIがUDI118の中に含まれる。他のモバイルデバイスが車両104について以前にアクティブ化されていない場合、UDI118のセットは空であり得る。
【0034】
モバイルデバイス102が車両104について以前にアクティブ化されていない場合、矢印224は、バックエンドシステム210が、モバイルデバイス202についてのアクティブ化手順を開始するようユーザに促し得ることを概略的に示す。いくつかの実装において、画面300Bは、その趣旨の内容308を含み得る。例えば、内容308は、「デバイスを追加」コマンドを利用可能にし得る車両のインフォテインメントシステムを使用するようユーザに知らせ得る。
【0035】
プロンプトをユーザに提供することに関連して、バックエンドシステム110は、バックエンドシステム110に関するモバイルデバイス102についてのセキュリティクレデンシャルを含む認証トークン(authentication token:AT)122を提供し得る。モバイルデバイス102上のアプリケーションからバックエンドシステム110への将来の通信において、バックエンドシステム110が、誰がコールを行っているかを知ること、及び、そのコールが正規のものであると確認することを可能にするために、AT122が含まれ得る。例えば、バックエンドシステム110がモバイルデバイス102に提供するAT122は暗号化され得る。AT122は、バックエンドシステム110に関して、モバイルデバイス102が認証されていることを表す。しかしながら、記載されたように、モバイルデバイス102はまだ、車両104についてのリモートコマンドを生成するためにアクティブ化されていない。AT122は、モバイルデバイス102の認証済み未アクティブ化ステータスを反映している。例えば、AT122は、車両104を識別するアクティブ化情報を含んでいない。
【0036】
モバイルデバイス102がまだ車両104についてアクティブ化されていないことを通知されると、ユーザは、車両104のインフォテインメントシステム124にアクセスし得る。インフォテインメントシステム124は、図5を参照して説明されるいくつか又はすべてのコンポーネントを使用して実装され得る。例えば、インフォテインメントシステム124は、車両104のコンピュータとインタラクトするための人間と機械のインタフェースを提供し得る。これは、2つの例だけを挙げると、タッチ画面入力技術などのグラフィカルユーザインタフェースを使用して、及び/又は、発話されたコマンドの音声認識によって行われ得る。車両104は、アクティブ化を促すための1又は複数の動作を実行するためのアクティブ化コンポーネント125を含み得る。画面400Aは、車両のインフォテインメントシステムのユーザインタフェースが、デバイス追加コマンドを生成するためのコントロール402をバックエンドシステムに提供し得ることを示す。
【0037】
モバイルデバイス202のアクティブ化は、部分的に、車両204のインフォテインメントシステム上での固有コードの提示、及び、モバイルデバイス202へのそのコードの入力によって有効化される。例えば、そのようなコードの提示及びコードの入力の間の時間的近接性は、モバイルデバイス202についてのアクティブ化の取得に関与した人が、車両204に対する有効なアクセスを有することを確実にすることを目的とし得る。以下で説明される例は、第1に、そのような固有コードがバックエンドシステム210によって生成され得ること、及び第2に、そのような固有コードが車両204によって生成され得ることを示す。
【0038】
以下の例は、バックエンドシステムによる固有コードの生成を伴う。デバイス追加コマンドに応答して、アクティブ化コンポーネント125は、ユーザに提示され得る固有コードをバックエンドシステム110に要求するように車両104をトリガし得る。矢印226は、デバイス追加コマンドによってトリガされた車両204が、コード要求をバックエンドシステム210に提供し得ることを概略的に示す。いくつかの実装において、車両104及びバックエンドシステム110の間のそのような通信はネットワーク114を介して送信され得る。インフォテインメントシステム124は、ネットワーク114及び/又は別のネットワークとの間の通信のために無線ネットワークインタフェース126を使用し得る。無線ネットワークインタフェース126は、情報をバックエンドシステム110に提供するために複数のプロトコルのいずれかに従って通信に携わり得る。例えば、通信は、HTTPベースプロトコル(例えば、REST);gRPC;Apache Thrift;及び/又はMQTTプロトコルを介して伝達され得る。他の好適なプロトコルが使用され得る。
【0039】
矢印228は、バックエンドシステム210がコード要求について固有コードを生成し得ることを概略的に示す。バックエンドシステム110は、コードジェネレータ128を使用してコード130を生成し得る。コードジェネレータ128は、暗号シードに基づいてコード130を生成し得る。コード130は、人間が理解できる及び/又は機械が理解できる形式であり得る。コード130は、文字列、ハッシュ、QRコード又は別の形式の情報を含み得るが、これらに限定されない。矢印230は、バックエンドシステム210が、コード要求に応答して、バックエンドシステム210が生成したコード130を提供することを概略的に示す。
【0040】
以下の例は、車両による固有コードの生成を伴う。デバイス追加コマンドに応答して、アクティブ化コンポーネント125は、ユーザに提示され得る固有コードを生成するように車両104をトリガし得る。矢印232は、車両204が固有コードを生成することを概略的に示す。車両104において、コードジェネレータ132はコード130を生成し得る。コードジェネレータ132は、暗号シードに基づいてコード130を生成し得る。アクティブ化コンポーネント125は、コードジェネレータ132によって生成されたコード130をバックエンドシステム110に提供するように車両104をトリガし得る。いくつかの実装において、車両104及びバックエンドシステム110の間のそのような通信はネットワーク114を介して送信され得る。矢印234は、車両204によって生成されたコードを車両204がバックエンドシステム210に提供することを概略的に示す。
【0041】
すなわち、コード130が車両104によって生成されるか、又はバックエンドシステム110によって生成されるかに関わらず、バックエンドシステム110は、その固有コードを所有することになり、下で例示されるように、後にそれを使用してモバイルデバイス102を認証できる。その例を説明する前に、モバイルデバイスがコード130をどのように所有するようになるかを例示する。
【0042】
画面400Bは、車両のインフォテインメントシステムのユーザインタフェースが、固有コードを提供するためのコード提示機能404を含み得ることを示す。いくつかの実装において、コード提示機能404は、車両における表示画面の少なくとも一部を含む。例えば、コード提示機能404は、文字列、QRコード、又は、固有コードを具現化する情報の任意の他の形式を示し得る。ユーザインタフェースは、コード提示機能404によって提供されたコードが満了するかどうか、及び、満了する場合、いつ満了するかを示す内容406を含み得る。いくつかの実装において、ユーザが車両のコンピュータシステムにサインインした後に、画面400Bは利用可能になる。例えば、ユーザは、ユーザ名(例えば電子メールアドレス)及びパスワードを車両のインフォテインメントシステムに入力する。
【0043】
コード提示機能404によって提供されるコードは、アクティブ化を促すためにモバイルデバイスに提供されるべきである。インフォテインメントシステム124のユーザインタフェースからモバイルデバイス102へ内容を伝送する複数の方式のいずれかが使用され得る。いくつかの実装において、固有コードは人間が理解できるものである。ユーザは、インフォテインメントシステム124におけるコードを読み、その後、キーパッド及び/又はタッチ画面入力デバイスによってモバイルデバイス102に入力を入れ得る。画面300Cは、モバイルデバイス上のアプリケーションが、ユーザがコードを入力するための入力フィールド310を含み得ることを示す。いくつかの実装において、固有コードは機械が理解できるものであり、モバイルデバイス102は、1又は複数のセンサ又は他の入力デバイスを使用してコードを認識し得る。例えば、そのようなコードは、カメラ又は他のイメージセンサを使用して取得され得る、QRコード又は別の形式の情報を含み得る。
【0044】
画面300Cはまた、コードをバックエンドシステムに提供するようにモバイルデバイスをトリガするための提出コントロール312を含む。矢印236は、車両204のユーザインタフェースから取得されたコードをモバイルデバイス202がバックエンドシステム210に提供することを概略的に示す。例えば、モバイルデバイス102は、インフォテインメントシステム124のユーザインタフェースを介して受信されたコード130を提供することに関連して、AT122を含み得る。
【0045】
矢印238は、モバイルデバイス202からの通信に関する、バックエンドシステム210による処理を概略的に示す。モバイルデバイス102からの通信に関連して受信されるAT122により、バックエンドシステム110は、モバイルデバイス102がコールを行っていると知ること、及び、そのようなコールが正規のものであることを確認することが可能となり得る。バックエンドシステム110は、バックエンドシステム110における情報を使用して、モバイルデバイス102から受信されたコード130を確認する。コード130がバックエンドシステム110によって元々生成されていたので、又は、バックエンドシステム110が車両104によって生成されたコード130を受信したので、バックエンドシステムは、既にコード130を所有していることがあり得る。例えば、バックエンドシステム110は、モバイルデバイス102から受信されたコード130が、バックエンドシステム110が既に所有しているコード130と一致することをチェックし得る。バックエンドシステム110はまた、モバイルデバイス102から受信されたコード130が満了したかどうかをチェックし得る。例えば、満了時間は、バックエンドシステム110又は車両104によって定義済みであり得る。
【0046】
矢印240は、バックエンドシステム210がモバイルデバイス202に応答し得ることを概略的に示す。バックエンドシステム110が、モバイルデバイス102から受信されたコード130を確認できない場合、バックエンドシステム110は、車両104についてモバイルデバイス102をアクティブ化しない。いくつかの実装において、バックエンドシステムは次に、エラーメッセージ又は同等の通信をモバイルデバイス102に提供し得る。例えば、そのような通信は、モバイルデバイス102の認証済み未アクティブ化ステータスを反映し得る。
【0047】
バックエンドシステム110がモバイルデバイス102から受信されたコード130を確認した場合、バックエンドシステム110は、車両104についてモバイルデバイス102をアクティブ化する。アクティブ化は、バックエンドシステム110が1又は複数のタスクを実行することを伴い得る。いくつかの実装において、バックエンドシステム110は、UDI113を、既にアクティブ化されたUDI118(存在する場合)に追加する。いくつかの実装において、バックエンドシステム110は、AT122'をモバイルデバイス102に提供し得る。AT122'は、AT122から引き継いだ任意の情報に加えて、アクティブ化情報(activation information:AI)134を含む。AI134は、バックエンドシステム110に対して車両104を識別する。
【0048】
バックエンドシステム210は、1又は複数の方式でアクティブ化を確認し得る。矢印241は、バックエンドシステム210が帯域外通信をユーザに提供することを概略的に示す。帯域外通信は、車両204のユーザインタフェース又はモバイルデバイス202のアプリケーション以外によって提供される。いくつかの実装において、帯域外通信は、ユーザへの電子メールであり得る。例えば、バックエンドシステム110は、ユーザのアカウント116と関連付けられた電子メールアドレスを使用し得る。
【0049】
矢印242は、モバイルデバイス202が、バックエンドシステム210に対して、車両204を制御するためのリモートコマンドを生成し得ることを概略的に示す。画面300Dは、モバイルデバイス上で実行されるアプリケーションが、それぞれのリモートコマンドに関連付けられた1又は複数のコントロール314又は316を含み得ることを示す。ユーザは、コントロール314又は316を作動させることによってリモートコマンドのいずれかを生成し得る。モバイルデバイス102は次に、リモートコマンドをバックエンドシステム110へ送信する。
【0050】
モバイルデバイス102は、そのようなリモートコマンドに関連して、AI134を有するAT122'を提供し得る。矢印244は、モバイルデバイス202から受信されたリモートコマンドをバックエンドシステム210が確認することを概略的に示す。AT122'により、バックエンドシステム110は、誰がコールを行っているかを知ること、コールが正規のものであると確認すること、及び、リモートコマンドを車両104に提供するためにモバイルデバイス102がアクティブ化されていることを確認することが可能となる。矢印246は、バックエンドシステム210が、モバイルデバイス202から受信されたリモートコマンドを実行のために車両204に提供することを概略的に示す。
【0051】
車両104は、バックエンドシステム110から受信されたリモートコマンドを受け付け、この点においてモバイルデバイス102に関して確認を実行する必要がないことがあり得る。むしろ、車両104は、リモートコマンドによって指定された1又は複数の動作を実行し得る。例えば、車両104は、要求に応じて、アクチュエータ106及び/又は制御可能な機器108を呼び出し得る。すなわち、車両104についてアクティブ化されたモバイルデバイス102は、ここで、リモートコマンドによって車両104を制御し得る。
【0052】
言及されたように、バックエンドシステムは、アクティブ化されていないモバイルデバイスからの、車両についてのリモートコマンドを許可しない。いくつかの実装において、モバイルデバイス102上のアプリケーションは、(例えば、AI134を有するAT122'が存在するかどうかによって)モバイルデバイス102がアクティブ化されているかどうかを検出する。モバイルデバイス102がアクティブ化されるまで、アプリケーションは、モバイルデバイス102からバックエンドシステム110へのリモートコマンドの送信を防止し得る。コントロール314及び/又は316は次に、グレーアウトされるか、又は、画面300Dから省略され得る。
【0053】
アクティブ化の前に、車両104に関する1又は複数の他の動作がモバイルデバイス102に利用可能であり得る。いくつかの実装において、これは、比較的重要でない、及び/又は、他の手段によって既にユーザに利用可能であり得る動作に関する。画面300Dは、アクティブ化が発生したかどうかに関わらず、モバイルデバイス上で実行されるアプリケーションが、モバイルデバイスが認証されたときにアクティブである1又は複数のコントロール318又は320を含み得ることを示す。例えば、コントロール318は、ユーザが車両ユーザマニュアルにアクセスすることを可能にし、コントロール320は、車両に関して顧客サービスに連絡するために使用され得る。
【0054】
モバイルデバイス102は、車両104、及び、少なくとも別の車両136の両方に関して、アクティブ化及び/又は認証され得る。例えば、モバイルデバイス102の所有者は、少なくとも車両104及び136を所有し、又は制御する。別の例として、モバイルデバイス102及び120は両方とも、車両104に関してアクティブ化及び/又は認証され得る。例えば、モバイルデバイス102及び120は、車両104の使用において共有しているそれぞれの人によって所有又は制御される。そのような共有の構成は、少数の例だけを挙げると、家族の構成員又は友人の間で、又は、車両104を所有する第三者との契約関係を複数の人々が有することに起因して発生し得る。車両104及び136の各々は、それ自体のVINを有し、モバイルデバイス102及び120の各々は、それぞれのUDIを有する。システム100は、多対多のリンクマップが、車両に関してそれぞれのモバイルデバイスに適用するアクティブ化及び/又は認証を記録及び管理することを促し得る。画面300Dは、任意のモバイルデバイス上で実行されるアプリケーションが車両切り替えコントロール322を含み得ることを示す。例えば、コントロール314及び316が、第1車両に対するリモートコマンドを生成するために現在構成されている場合、ユーザは、代わりにコントロール314及び316(及び/又は他のコントロール)を使用して第2車両に対するリモートコマンドを生成するために、車両切り替えコントロール322を作動させることによって第2車両を選択し得る。モバイルデバイス102及び/又は120によって生成されるために利用可能であるリモートコマンドは、車両104又は136のうちのいずれが制御されるかに応じて異なり得る。
【0055】
モバイルデバイス102のアクティブ化は、指定された時間のみにわたって、又は、取り消されるまで無限に有効のままであり得る。車両の所有者は、どのモバイルデバイスがその車両について現在アクティブ化されているかチェックし得る。画面400Cは、車両のインフォテインメントシステムのユーザインタフェースが、アクティブ化されたデバイスを識別するコマンドを生成するためのコントロール408を提供し得ることを示す。コントロール408を作動させることによって、車両のインフォテインメントシステムは、バックエンドシステムから識別子を取得し得る。矢印248は、車両204についてアクティブ化されている任意のモバイルデバイスについての識別子を車両204がバックエンドシステム210に要求していることを概略的に示す。矢印250は、バックエンドシステム210が、車両204についてアクティブ化されている任意のモバイルデバイスについての識別子を発見し、矢印252によって示されるように識別子を提供することを概略的に示す。
【0056】
画面400Cはまた、車両のインフォテインメントシステムのユーザインタフェースが内容410をユーザに提示し得ることを示す。内容410は、車両についてアクティブ化されている任意のモバイルデバイスをユーザに対して識別し得る。内容410において識別される各モバイルデバイスは、そのモバイルデバイスについてのアクティブ化を取り消すためのコントロール412を有し得る。矢印254は、車両204が少なくとも1つのモバイルデバイスに関する取り消しをバックエンドシステム210に転送することを概略的に示す。矢印256は、バックエンドシステム210が、車両204によって要求されるように、モバイルデバイスについてのアクティブ化を取り消すことを概略的に示す。それに応じて、モバイルデバイスは、車両204についてもはやアクティブ化されておらず、リモートコマンドによって車両204を制御できない。例えばそのようなモバイルデバイス102又は120は依然として、バックエンドシステム110に関して認証されたままであり得る。
【0057】
図5は、本明細書において説明されているシステム、装置及び/又は技術のいずれか、又は様々な可能な実施形態において利用され得る任意の他のシステム、装置及び/又は技術を含む、本開示の態様を実装するために使用され得るコンピューティングデバイス500の例示的なアーキテクチャを示す。
【0058】
図5に示されているコンピューティングデバイスを使用して、本明細書において説明されているオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム及び/又は(ソフトウェアエンジンを含む)ソフトウェアモジュールを実行できる。
【0059】
いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス500は、中央処理装置(CPU)などの少なくとも1つの処理デバイス502(例えば、プロセッサ)を含む。様々な製造者、例えばIntel又はAdvanced Micro Devicesから、様々な処理デバイスが入手可能である。この例において、コンピューティングデバイス500は、システムメモリ504、及び、システムメモリ504を含む様々なシステムコンポーネントを処理デバイス502に結合するシステムバス506も含む。システムバス506は、様々なバスアーキテクチャのうちのいずれかを使用する、メモリバス又はメモリコントローラ;ペリフェラルバス;及びローカルバスを含むがこれらに限定されない、使用され得る任意の数のタイプのバス構造のうちの1つである。
【0060】
コンピューティングデバイス500を使用して実装され得るコンピューティングデバイスの例は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、(スマートフォン、タッチパッドモバイルデジタルデバイス又は他のモバイルデバイスなどの)モバイルコンピューティングデバイス、又はデジタル命令を処理するように構成された他のデバイスを含む。
【0061】
システムメモリ504は、リードオンリメモリ508及びランダムアクセスメモリ510を含む。起動中などにコンピューティングデバイス500内で情報を転送するように機能する基本ルーチンを含む基本入力/出力システム512が、リードオンリメモリ508に記憶され得る。
【0062】
いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス500は、デジタルデータを記憶するためのハードディスクドライブなどの二次ストレージデバイス514も含む。二次ストレージデバイス514は、二次ストレージインタフェース516によってシステムバス506に接続される。二次ストレージデバイス514、及びその関連付けられたコンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイス500用の(アプリケーションプログラム及びプログラムモジュールを含む)コンピュータ可読命令、データ構造及び他のデータの不揮発性であり非一時的なストレージを提供する。
【0063】
本明細書において説明されている例示的な環境では二次ストレージデバイスとしてハードディスクドライブを使用されているが、他の実施形態では他のタイプのコンピュータ可読記憶媒体が使用される。これらの他のタイプのコンピュータ可読記憶媒体の例は、磁気カセット、フラッシュメモリカード、ソリッドステートドライブ(SSD)、デジタルビデオディスク、ベルヌーイカートリッジ、コンパクトディスクリードオンリメモリ、デジタル多用途ディスクリードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ又はリードオンリメモリを含む。いくつかの実施形態は非一時的媒体を含む。例えば、コンピュータプログラム製品は、非一時的記憶媒体に有形に具現化され得る。追加的に、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、ローカルストレージ又はクラウドベースのストレージを含み得る。
【0064】
二次ストレージデバイス514、及び/又は、オペレーティングシステム518、1又は複数のアプリケーションプログラム520、(本明細書において説明されているソフトウェアエンジンなどの)他のプログラムモジュール522及びプログラムデータ524を含むシステムメモリ504に、複数のプログラムモジュールが記憶され得る。コンピューティングデバイス500は、任意の適切なオペレーティングシステムを利用し得る。
【0065】
いくつかの実施形態において、ユーザは、1又は複数の入力デバイス526を通じて、コンピューティングデバイス500に入力を提供する。入力デバイス526の例は、キーボード528、マウス530、(例えば音声及び/又は他のオーディオ入力のための)マイクロフォン532、(タッチパッド又はタッチ感知ディスプレイなどの)タッチセンサ534、及び(例えばジェスチャ入力のための)ジェスチャセンサ535を含む。いくつかの実装において、入力デバイス526は、存在、近接度及び/又は動きに基づく検出を提供する。他の実施形態は他の入力デバイス526を含む。入力デバイスは、システムバス506に結合された入力/出力インタフェース536を通じて処理デバイス502に接続され得る。これらの入力デバイス526は、(パラレルポート、シリアルポート、ゲームポート、又はユニバーサルシリアルバスなどの)任意の数の入力/出力インタフェースによって接続され得る。可能ないくつかの実施形態では、入力デバイス526及び入力/出力インタフェース536の間の無線通信も可能であり、ごくわずかな例を挙げると、赤外線、ブルートゥース(登録商標)無線技術、802.11a/b/g/n、セルラ、超広帯域(UWB)、ZigBee(登録商標)、又は他の無線周波数通信システムを含む。
【0066】
この例示的な実施形態において、モニタ、液晶ディスプレイデバイス、発光ダイオードディスプレイデバイス、プロジェクタ、又はタッチ感知ディスプレイデバイスなどのディスプレイデバイス538も、ビデオアダプタ540などのインタフェースを介してシステムバス506に接続される。コンピューティングデバイス500は、ディスプレイデバイス538に加え、スピーカ又はプリンタなどの様々な他のペリフェラルデバイス(不図示)を含み得る。
【0067】
コンピューティングデバイス500は、ネットワークインタフェース542を通じて1又は複数のネットワークに接続され得る。ネットワークインタフェース542は、有線及び/又は無線通信を提供できる。いくつかの実装において、ネットワークインタフェース542は、無線信号を送信及び/又は受信するための1又は複数のアンテナを含み得る。ローカルエリアネットワーキング環境又は(インターネットなどの)ワイドエリアネットワーキング環境で使用される場合、ネットワークインタフェース542は、イーサネット(登録商標)インタフェースを含み得る。可能な他の実施形態は、他の通信デバイスを使用する。例えば、コンピューティングデバイス500のいくつかの実施形態は、ネットワークにわたって通信するためのモデムを含む。
【0068】
コンピューティングデバイス500は、少なくとも何らかの形態のコンピュータ可読媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイス500によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体を含む。例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータ可読通信媒体を含む。
【0069】
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなどの情報を記憶するように構成された任意のデバイスに実装される、揮発性及び不揮発性であり、リムーバブル及び非リムーバブルな媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ、リードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ、フラッシュメモリ、又は他のメモリ技術、コンパクトディスクリードオンリメモリ、デジタル多用途ディスク又は他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又は他の磁気ストレージデバイス、又は所望の情報を記憶するために使用され得る、コンピューティングデバイス500によってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0070】
コンピュータ可読通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータを搬送波又は他の伝送メカニズムなどの変調データ信号に具現化し、任意の情報伝達媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、その特性のうちの1又は複数が、信号内の情報をエンコードするような方式で設定又は変更された信号を指す。例として、コンピュータ可読通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、及び音響、無線周波数、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。上記もののいずれかの組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0071】
図5に示されているコンピューティングデバイスも、1又は複数のそのようなコンピューティングデバイスを含み得るプログラマブル電子機器の一例であり、複数のコンピューティングデバイスが含まれる場合、そのようなコンピューティングデバイスは、適切なデータ通信ネットワークに共に結合されることにより、本明細書において開示されている様々な機能、方法又は動作を集合的に実行できる。
【0072】
いくつかの実装において、コンピューティングデバイス500は、ADASコンピュータとして特徴付けられ得る。例えば、コンピューティングデバイス500は、人工知能(AI)の分野で生じるタスクを処理するために使用されることがある1又は複数のコンポーネントを含み得る。コンピューティングデバイス500は次に、一般にADAS又はAIの需要に対して、十分な処理能力及び必要なサポートアーキテクチャを含む。例えば、処理デバイス502は、マルチコアアーキテクチャを含み得る。別の例として、コンピューティングデバイス500は、処理デバイス502に加え、又はその一部として、1又は複数のコプロセッサを含み得る。いくつかの実装において、少なくとも1つのハードウェアアクセラレータがシステムバス506に結合され得る。例えば、グラフィックス処理ユニットが使用され得る。いくつかの実装において、コンピューティングデバイス500は、ニューラルネットワーク固有ハードウェアを実装して、1又は複数のADASタスクを処理できる。
【0073】
図6A~6Dはサインイン手順の別の例を示す。当該手順は、本明細書の他の箇所において説明される1又は複数の他の例と共に使用され得る。参照として、本開示において説明される他の例は、実質的に、以下の方針に沿って動作し得る。
1.顧客がユーザ名(例えば電子メールアドレス)及びパスワードを用いてモバイルアプリケーションにサインインする。モバイルアプリケーションは、複数の文字から成るパスコードが車両から取得されると顧客に知らせ得る。
2.顧客は(例えば、キーホブ又は近距離通信(NFC)デバイスを使用してドアを解錠することにより)車両に入る。
3.顧客は(例えば、車両ディスプレイ上にユーザ名及びパスワードを入力することによって)車両のコンピュータシステムにサインインする。
4.顧客は車両のインフォテインメントシステムからパスコードを取得する。
5.顧客はパスコードをモバイルアプリケーションに入力する。
6.顧客は次に、モバイルアプリケーションを使用して車両をリモート制御し得る。
【0074】
図6A~6Dの例において、対照的に、手順は実質的に以下のとおり実行され得る。
1.顧客がユーザ名及びパスワードを用いてモバイルアプリケーションにサインインする。モバイルアプリケーションは、図6Aにおける画面600Aを提示し得る。例えば、画面600Aは、車両のディスプレイ上の視覚的コード(例えばQRコード)をスキャンするように顧客に知らせるメッセージ602を含み得る。
2.顧客は(例えばキーホブ又はNFCデバイスを使用して)車両を解錠し、車両に入る。
3.車両のインフォテインメントシステムは、図6Bにおける画面604Aを提示し得る。いくつかの実装において、画面604Aは、車両についてのログイン画面であるが、顧客は、画面604Aにおいて任意のログインクレデンシャルを手動で入力しない。例えば、ユーザは、ユーザ名フィールド606、パスワードフィールド608、又はログイン提出コントロール610のいずれも直接的に利用しない。むしろ、顧客は、モバイルデバイスを使用して、画面604A上に提示される視覚的コード612(例えば、QRコード)をスキャンする。図6Cは、視覚的コードの表現612'が見られる画面600Bをモバイルアプリケーションが示すことを示す。したがって、顧客が車両コンピュータシステムにログインしていない状態で、視覚的コード612は提示され得る。この例における、顧客が通常のログイン手順をバイパスすることに関して、車両は、すべての顧客について、自身の新しい車両の受け取り後に、ウェルカムシーケンス(welcome sequence)を提供し得、これは、利用規約に対する同意を伴い得る。そのようなシーケンスの最後には、車両は顧客に対して、自身のクレデンシャルを使用して署名するか、又は、ゲストとして継続するかを促し得る。
4.車両のディスプレイは、上の直近の項目1において顧客がモバイルアプリケーションにサインインすることに用いたクレデンシャルを使用して、自動的にサインインされ得る。図6Dは、顧客がログインしていることを示す内容614を有する画面604Bを車両コンピュータシステムが提示していることを示す。モバイルアプリケーションは、画面600Bを自動的に終了し、車両をリモート制御するために顧客に利用可能になり得る。ここでユーザは上の直近の項目3においてクレデンシャルを直接的に入力しなかったが、他の手法が使用され得る。いくつかの実装において、顧客が手動で車両にサインインした後に、(例えば、ユーザ名フィールド606、パスワードフィールド608、及びログイン提出コントロール610を使用して)この項目3が代わりに実行され得る。例えば、これは、顧客が別のデバイスを追加することを促し得る、又は、ユーザにとって便利であり得る。
【0075】
本明細書の全体を通して使用される「実質的に」及び「約」という用語は、処理時のばらつきに起因するものなどの小さい変動を説明及び報告するために使用される。例えば、それらは、±5%よりも小さい又はそれに等しいこと、例えば±2%よりも小さい又はそれに等しいこと、例えば±1%よりも小さい又はそれに等しいこと、例えば±0.5%よりも小さい又はそれに等しいこと、例えば±0.2%よりも小さい又はそれに等しいこと、例えば±0.1%よりも小さい又はそれに等しいこと、例えば±0.05%よりも小さい又はそれに等しいことを指し得る。また、本明細書において使用される場合、「a」又は「an」などの不定冠詞は「少なくとも1つ」を意味する。
【0076】
上記の概念及び以下でより詳細に論じられる追加の概念のすべての組み合わせが(そのような概念が相互に矛盾しないことを条件として)、本明細書において開示されている本発明の主題の一部であると企図されていることを理解されたい。特に、本開示の最後に現れる特許請求される主題のすべての組み合わせが、本明細書において開示されている本発明の主題の一部であると企図されている。
【0077】
複数の実装を説明してきた。しかしながら、本明細書の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正が行われ得ることが理解されるであろう。
【0078】
加えて、図に示されている論理フローは、望ましい結果を実現するために、示されている特定の順序、又は連続した順序を必要としない。加えて、他の処理が提供されてよく、又は説明されたフローから処理が排除されてよく、説明されたシステムに他のコンポーネントが追加されてよく、又は説明されたシステムから他のコンポーネントが削除されてよい。したがって、他の実装が以下の特許請求の範囲に記載の範囲内に含まれる。
【0079】
説明された実装の特定の特徴が、本明細書において説明されているとおりに示されてきたが、今や多くの修正、置換、変更、及び均等物が当業者に想起されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、これらの実装の範囲に含まれるすべてのそのような修正及び変更を包含するように意図されていることが理解されるべきである。それらは限定ではなく単なる例として提示されており、形態及び詳細の様々な変更が行われてよいことを理解されたい。相互に排他的な組み合わせを除き、本明細書において説明されている装置及び/又は方法の任意の部分が任意の組み合わせで組み合わされてよい。本明細書において説明されている実装は、説明されている異なる実装の機能、コンポーネント及び/又は特徴の様々な組み合わせ及び/又は副次的組み合わせを含み得る。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
【国際調査報告】