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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】スプレーガン
(51)【国際特許分類】
   B05B 15/63 20180101AFI20241010BHJP
   B05B 9/04 20060101ALI20241010BHJP
   B65D 83/14 20060101ALI20241010BHJP
   B65D 83/18 20060101ALI20241010BHJP
   B65D 83/68 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
B05B15/63
B05B9/04
B65D83/14
B65D83/18 100
B65D83/68
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024520082
(86)(22)【出願日】2021-10-25
(85)【翻訳文提出日】2024-05-27
(86)【国際出願番号】 MY2021050094
(87)【国際公開番号】W WO2023055229
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】PI2021005848
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】MY
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524122691
【氏名又は名称】サムライ ツーケー エアロソル センディリアン ベルハッド
【氏名又は名称原語表記】SAMURAI 2K AEROSOL SDN. BHD.
【住所又は居所原語表記】6, Jalan Dato Yunus 1, Taman Perindustrian Dato Yunus Sulaiman, LimaKedai, 81120 Skudai, Johor (MY)
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100198650
【弁理士】
【氏名又は名称】小出 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】ヨ-ク エン オング
【テーマコード(参考)】
3E014
4D073
4F033
【Fターム(参考)】
3E014PD01
3E014PE14
3E014PE23
3E014PE24
3E014PF10
4D073AA04
4D073BB03
4D073CB04
4D073CB07
4D073CB15
4F033RA02
4F033RC03
4F033RC24
(57)【要約】
本発明は、ハンドルグリップ(30)に対して枢動的であるトリガアセンブリ(20)を備える、1つ又は複数のエアゾール容器とともに使用されるためのスプレーガンを開示し、トリガアセンブリ(20)は、ユーザの手の指及び掌の一方又は両方によって作動されたときに、1つ又は複数のエアゾール容器のスプレーバルブを作動させるように適合され、スプレーの向きは一般にユーザから離れる方向である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数のエアゾール容器とともに使用するためのスプレーガンであって、
ハンドルグリップ(30)に対して枢動的であるトリガアセンブリ(20)を備え、
前記トリガアセンブリ(20)が、ユーザの手の指及び掌の一方又は両方によって作動されたときに、前記1つ又は複数のエアゾール容器のスプレーバルブを作動させるように適合され、スプレーの向きが一般に前記ユーザから離れる方向である、
スプレーガン。
【請求項2】
前記トリガアセンブリ(20)が、前記アセンブリ(20)の前端部分に、前記エアゾール容器をドッキングさせるように適合された1つ又は複数のレセプタクル(40)を備え、
前記レセプタクル(40)が、前記エアゾール容器からの内容物の噴霧を可能にする前方開口を有する、
請求項1に記載のスプレーガン。
【請求項3】
前記トリガアセンブリ(20)が、前記アセンブリ(20)の前記前端部分に、側方延長部(26)を備え、2つのレセプタクル(40)が、それぞれ、前記側方延長部(26)の2つの端部に配置される、
請求項2に記載のスプレーガン。
【請求項4】
前記レセプタクル(40)が、前記エアゾール容器をドッキングさせるための前記レセプタクル(40)の上端部及び下端部の一方又は両方に形成された受入開口(41、42)を含む、
請求項2又は3に記載のスプレーガン。
【請求項5】
その上端部に形成された前記受入開口(41)を有する前記レセプタクル(40)が、前記スプレーガンの本体(10)の頂部(13)の水平軸に対して0°~30°の角度で上向き又は下向きに角度がつけられ、噴霧の角度が前記本体(10)に平行である、
請求項4に記載のスプレーガン。
【請求項6】
その下端部に形成された前記受入開口(42)を有する前記レセプタクル(40)が、前記スプレーガンの前記本体(10)に対して直交する、
請求項4又は5に記載のスプレーガン。
【請求項7】
前記レセプタクル(40)が、前記エアゾール容器の前記スプレーバルブを調整するためのアクセスを可能にするために、前記レセプタクル(40)の右側又は左側のいずれかに配設された穴(43、44)をさらに含む、
請求項2~6のいずれか一項に記載のスプレーガン。
【請求項8】
前記トリガアセンブリ(20)が、
第1の部分(21)及び第2の部分(22)であって、元の位置から作動位置まで前記トリガアセンブリ(20)を移動させることによって、前記第1の部分(21)又は前記第2の部分(22)をトリガするために、それぞれ前記ユーザの手の前記掌及び前記ユーザの指によって及ぼされる力を受けるための第1の部分(21)及び第2の部分(22)と、
前記トリガアセンブリ(20)が前記作動位置にあるときに、前記エアゾール容器の前記スプレーバルブを作動させるための第3の部分(23)と、
前記トリガアセンブリ(20)を前記元の位置に戻すためにトリガ本体に隣接して配設された第4の部分(24)と
によって形成された前記トリガ本体を備える、
請求項1~7のいずれか一項に記載のスプレーガン。
【請求項9】
前記第1の部分(21)及び前記第2の部分(22)が、前記トリガアセンブリ(20)に取り外し可能に取り付けられている、
請求項8に記載のスプレーガン。
【請求項10】
前記第3の部分(23)が、枢動点(25)のまわりを回転するように構成され、前記第1の部分(21)及び前記第2の部分(22)の一方又は両方のトリガ時に、前記エアゾール容器の前記スプレーバルブを作動させるために、上方又は下方に移動する、
請求項8に記載のスプレーガン。
【請求項11】
前記第4の部分(24)が、
前記第1の部分(21)及び前記第2の部分(22)の一方又は両方が内側に押される又は引かれることによって力を受けたときに、相当量の抵抗を提供し、
前記第1の部分(21)及び前記第2の部分(22)の一方又は両方に及ぼされた力が解放された後に、前記トリガアセンブリ(20)をその元の位置に戻す
ように構成された弾性部材である、
請求項8に記載のスプレーガン。
【請求項12】
前記ハンドルグリップ(30)が、前記ハンドルグリップ(30)が保持されるときに前記ユーザの指を受けるための、前記トリガアセンブリ(20)に対して直交するように配設された突出部(60)を含む、
請求項1~11のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スプレーガンに関し、より詳細には、作動時に供給することができる1つ又は複数のエアゾール容器とともに使用するためのスプレーガンに関する。
【背景技術】
【0002】
スプレー塗装具のためのいくつかの設計が、過去に設計されてきた。前記エアゾール容器を作動させるためのトリガアセンブリを有する携帯型装置にエアゾール容器を接続する多くのスプレーガンが導入され、それらにおいては、トリガは通常、ユーザの指で作動される。長期の使用は、指の疲労につながることがあり、その後に、エアゾール容器からの内容物の吹き付けにおいて不整合を引き起こす。スプレーガンが1つより多いエアゾール容器を受け入れ可能であることは一般的ではない。受け入れるものについては、エアゾール容器からのスプレー内容物は、通常、1つのスプレーに供給される前に、エアゾール容器から唯一の管に切り替えられる。特にスプレー塗料については、スプレー内容物は、スプレーガンから吐出される前に、1つの管で混合され、それは、結果として色の混合を引き起こす。特に、色に関して、流体がすでにエアゾール容器から送り出されたときに、スプレー内容物の混合を最適化することができるスプレーガンが存在しない。
【0003】
米国特許第9814227B2号明細書は、入口と第1及び第2の出口とを含む流体スプレー装置を開示しており、その装置では、第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータは、それぞれ、出口の少なくとも1つと連通することができる。流体スプレー装置の流路ネットワークは、第1及び第2の出口を有する第1及び第2のアクチュエータと連通する。さらに、第1のアクチュエータを第1の出口と連通させて、且つ、第2のアクチュエータを第2の出口と連通させるために、ダイバータ構造が流路ネットワークに配設される。別の米国特許出願公開第20140239094A1号明細書は、ハンドルを含む装置本体と、トリガと、第1のチャンバが加圧されたときに、第1のチャンバから第1の溶液を引き抜くように構成された第1の溶液流路と、第2のチャンバが加圧されたときに、第2のチャンバから第2の溶液を引き抜くように構成された第2の溶液流路と、調整ノブと連結されたバルブコアと、出力溶液を移送するように構成された出力溶液流路と、出力溶液流路と連結されたノズルアセンブリとを備える調整可能二重噴霧装置を記載している。中国特許第1313214C号明細書で開示されている技術は、スプレーガンを備える自動バイコンポーネント噴霧装置を開示しており、スプレーガンは、原料貯蔵タンク上に配置された原料ガイドパイプと接続される。自動バイコンポーネント噴霧装置は、スプレーヘッド、ガン本体、及びハンドルと接続され、2つの原料混合ビン、及び、2つの原料混合ビン内の原料混合ボールは、スプレーヘッド内に配置され、原料流量及び原料流量比を制御するための装置は、ハンドル上に配置される。さらに別の中国特許101722119B号明細書は、ポット本体を2つのコーティングポットに分割するパーティションボードが内部に設けられたポット本体を備える二重スプレーヘッドスプレーガンを開示しており、コーティングポットには、コントロールレバーを通してハンドル上のレバーシートと接続されたコーティングスイッチが内部に設けられている。さらに、2つのコーティングポットに対応する2つのスプレーヘッド本体が設けられ、スプレーヘッド本体がコーティングポットの底部に配置され、スプレーヘッド本体の前端にはスプレーキャップで設けられ、末端にはコーティング調整ノブが設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、稼働中に少なくとも2つのエアゾール缶を同時に作動させることができる、目標表面上に噴霧するより効率的な手段を提供することである。本発明の別の目的は、前記エアゾール容器がそれに応じて角度をつけられたときに、エアゾール容器からの内容物の混合を最適化することである。本発明のさらに別の物体は、ユーザの手のひらによって作動させることができるトリガを使用するより安定したアタッチメント又はアセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のある態様は、ハンドルグリップに対して枢動的であるトリガアセンブリを備える、1つ又は複数のエアゾール容器とともに使用するためのスプレーガンを提供することであり、トリガアセンブリは、ユーザの手の指及び掌の一方又は両方によって作動されたときに、1つ又は複数のエアゾール容器のスプレーバルブを作動させるように適合され、スプレーの向きは一般にユーザから離れる方向である。
【0006】
好ましくは、トリガアセンブリは、アセンブリの前端部分に、エアゾール容器をドッキングさせるように適合された1つ又は複数のレセプタクルを備え、レセプタクルは、エアゾール容器からの内容物の噴霧を可能にする前方開口を有する。
【0007】
好ましくは、トリガアセンブリは、アセンブリの前端部分に、側方延長部を備え、2つのレセプタクルは、それぞれ、側方延長部の2つの端部に配置される。
【0008】
好ましくは、レセプタクルは、エアゾール容器をドッキングさせるための前記レセプタクルの上端部及び下端部の一方又は両方に形成された受入開口を含む。
【0009】
好ましくは、その上端部に形成された受入開口を有するレセプタクルは、スプレーガンの本体の頂部の水平軸に対して0°~30°の角度で上向き又は下向きに角度がつけられ、噴霧の角度は前記本体に平行である。
【0010】
好ましくは、その下端部に形成された受入開口を有するレセプタクルは、スプレーガンの本体に対して直交する。
【0011】
好ましくは、レセプタクルは、エアゾール容器のスプレーバルブを調整するためのアクセスを可能にするために、前記レセプタクルの右側又は左側のいずれかに配設された穴をさらに含む。
【0012】
好ましくは、トリガアセンブリは、元の位置から作動位置までトリガアセンブリを移動させることによって、第1の部分又は第2の部分をトリガするために、それぞれユーザの手の掌及びユーザの指によって及ぼされる力を受けるための第1の部分及び第2の部分と、トリガアセンブリが作動位置にあるときに、エアゾール容器のスプレーバルブを作動させるための第3の部分と、トリガアセンブリを元の位置に戻すためにトリガ本体に隣接して配設された第4の部分とによって形成されたトリガ本体を備える。
【0013】
好ましくは、第1の部分及び第2の部分は、トリガアセンブリに取り外し可能に取り付けられている。
【0014】
好ましくは、第3の部分は、枢動点のまわりを回転するように構成され、第1の部分及び第2の部分の一方又は両方のトリガ時に、エアゾール容器のスプレーバルブを作動させるために上方又は下方に移動する。
【0015】
好ましくは、第4の部分は、第1の部分及び第2の部分の一方又は両方が内側に押される又は引かれることによって力を受けたときに、相当量の抵抗を提供し、第1の部分及び第2の部分の一方又は両方に及ぼされた力が解放された後に、トリガアセンブリをその元の位置に戻すように構成された弾性部材である。
【0016】
好ましくは、ハンドルグリップは、ハンドルグリップが保持されるときにユーザの指を受けるための、トリガアセンブリに対して直交するように配設された突出部を含む。
【0017】
当業者は、本発明が目的を実行し、言及される結果及び利点、並びに本発明に固有の結果及び利点を得るのに十分適応していることを容易に理解するであろう。本明細書に記載の実施形態は、本発明の範囲を制限するものとして意図されない。
【0018】
本発明の理解を容易にするために、好ましい実施形態が添付の図面で示され、以下の説明に関連して考慮しつつ精査することで、本発明、その構成及び動作、並びにその利点のうちの多くが容易に理解され、認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】1つ又は複数のエアゾール容器とともに使用するためのスプレーガンの好ましい実施形態を示す。
図2】スプレーガンの断面図を示す。
図3】スプレーガンの代替的な実施形態を示す。
図4】スプレーガンの代替的な実施形態の等角図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下で、本発明を、本発明の好ましい実施形態に従って、且つ、添付の記載及び図面に言及することによって説明する。しかしながら、本発明の好ましい実施形態への記載の限定は、単に、本発明の議論を促進させるためであることが理解されるべきであり、当業者であれば、添付の特許請求の範囲から逸脱することなくさまざまな修正を考えることができることが想定される。
【0021】
図1は、1つ又は複数のエアゾール容器とともに使用するためのスプレーガンの好ましい実施形態を示し、スプレーガンは、ハンドルグリップ30に対して枢動的(pivotal)であるトリガアセンブリ20を備え、トリガアセンブリ30は、ユーザの手の指及び掌の一方又は両方によって作動されたときに、1つ又は複数のエアゾール容器のスプレーバルブを作動させるように適合され、スプレーの向きは一般にユーザから離れる方向である。好ましい実施形態において、スプレーガンは、圧入する又はねじで固定することによって対応して互いに接続された、第1のセクション11及び第2のセクション12で形成された本体10又はシェルを備える。第1のセクション11は、スプレーガンの本体10の組立てを容易にするために、第2のセクション12の複数の円筒形突出部(図示せず)と一致する複数の中空管111a、111bをその内部に含んでもよい。好ましくは、スプレーガンの本体10は、軽くて強い材料、プラスチック、樹脂などから作られてもよい。さらに、ハンドルグリップ30は、本体10の頂部13からある角度をなして下向きに延在し、図2に示されるように、ユーザが単一の手で簡単に保持するために、人間工学的な構成を有するように設計されてもよい。好ましくは、本体10の頂部13は、通常、本体の下部から延在するハンドルグリップ30ともに、長方形の形状であってもよい。好ましい実施形態において、ハンドルグリップ30は、ユーザから離れたハンドルグリップ30の反対端に直交するように配設された略J形の突出部60を含み、突出部60は、ハンドルグリップ30が保持されるとき、ユーザの指を受けるように機能する。好ましくは、突出部60は、本体10の第2のセクション12に取り付けられ、したがって、両方のセクション11、12が組み立てられたとき、第1のセクション11のスロットに嵌合する。
【0022】
好ましい実施形態において、トリガアセンブリ20は、アセンブリ20の前端部分に、エアゾール容器をドッキングさせるように適合された1つ又は複数のレセプタクル40を備え、レセプタクル40は、エアゾール容器からの内容物の噴霧を可能にする前方開口を有する。レセプタクル40は、エアゾール容器の受入れ又はドッキングのための空間を画定する周壁を含み、エアゾール容器をドッキングさせるための前記レセプタクル40の上端部及び下端部の一方又は両方に形成された受入開口41、42を含む。好ましくは、受入開口41、42は、周壁の外径より小さい内径を有し、それにより、レセプタクル40は、エアゾール容器に固定することができる。また、好ましくは、エアゾール容器を受け入れるレセプタクル40の上端部及び下端部は、周壁の厚さと比較して、実質的により大きい厚さを有する。さらに、レセプタクル40は、エアゾール容器のスプレーバルブを調整するための、より詳細には、エアゾール容器から吐出される内容物の容積を調整するためのアクセスを可能にするために、前記レセプタクル40の右側又は左側のいずれかに配設された穴43、44をさらに含む。
【0023】
好ましい実施形態において、その上端部に形成された受入開口41を有するレセプタクル40は、スプレーガンの本体10の頂部13の水平軸に対して0°~30°の角度で上向き又は下向きに角度がつけられ、噴霧の角度は前記本体10に平行である。好ましくは、レセプタクル40の角度は5°~25°であり、受入開口41は上方を向く平面上にあり、エアゾール容器は、図1図4に示されるように、ユーザに向けた方向に、前記レセプタクル40にドッキングしてもよい。その他、その下端部に形成された受入開口42を有するレセプタクル40は、アセンブリの本体10に対して直交してもよい。或いは、その下端部に受入開口42を有するレセプタクル40は、スプレーガンの本体10の頂部13の水平軸に対して0°~30°、より好ましくは、5°~25°の類似した角度で、反対の直交方向に、下向きに角度をつけられてもよく、それにより、受入開口42は下方を向く平面上にある。上端部及び下端部の両方に受入開口41、42を有するレセプタクル40のそのような構成により、スプレーの方向を、スプレーガンの本体10の頂部13の水平軸と平行であるようにすることができ、使用中、スプレーガンの人間工学性を低下させることなく、より深い角度を実現させることができる。
【0024】
好ましい実施形態において、トリガアセンブリ20は、元の位置から作動位置までトリガアセンブリ20を移動させることによって、第1の部分21又は第2の部分22をトリガするために、それぞれユーザの手の掌及びユーザの指によって及ぼされる力を受けるための第1の部分21及び第2の部分22と、トリガアセンブリ20が作動位置にあるときに、エアゾール容器のスプレーバルブを作動させるための第3の部分23と、トリガアセンブリ20を元の位置に戻すためにトリガ本体に隣接して配設された第4の部分24とによって形成されたトリガ本体を備える。特定の実施形態において、第3の部分23は、エアゾール容器のスプレーバルブを作動させる端部の反対側の、第3の部分23の端部に配置された枢動点25のまわりを回転するように構成される。図1及び図3に示されるように、第1の部分21及び第2の部分22は、係止点26と第1の部分21及び第2の部分22の一方又は両方の外向きに延在された突起27との間のスナップフィット接続を通してトリガアセンブリ20に取り外し可能に取り付けられており、これは、レセプタクル40の上端部及び下端部の一方又は両方にエアゾール容器がドッキングされるかどうかにかかわらず、使用されるエアゾール容器の数に柔軟性を与える。そのような構成により、第1の部分21又は第2の部分22のいずれかを、トリガアセンブリ20の係止点26にスナップフィットすることが可能になる。その他、第3の部分23は、丸みのある形状を有し、レセプタクルの上端部と下端部との間に配設され、第3の部分23の位置は、枢動点25に対して中心水平軸上にある。有利なことには、第3の部分23の丸みのある形状は、第1の部分21及び第2の部分22の一方又は両方のトリガ時に前記第3の部分23が上方又は下方に移動するときの、エアゾール容器のスプレーバルブのより高い精度の作動を容易にする。これは、スプレーバルブの形状に対応する第3の部分23の丸みのある形状のためである。
【0025】
元の位置において、第1の部分21は、ユーザに面するハンドルグリップ30の後方セクションから突出し、一方、第2の部分22は、ユーザから離れる方向にハンドルグリップ30の前方セクションから突出する。第3の部分23は、スプレーガンの本体10の頂部13の水平軸と平行な位置にあり、一方、第4の部分24は、第4の部分24が取り付けられる中空管111bのうちの1つの方へ下向きに延在する。作動位置において、第1の部分21がユーザの掌から及ぼされた力によってトリガされたとき、第3の部分23は、次いで、枢動点25のまわりを時計回りに回転するように構成され、エアゾール容器のスプレーバルブを作動させるために上方へ移動し、その後、前記エアゾール容器から内容物を噴霧する。第2の部分22がユーザの指から及ぼされた力によってトリガされたとき、第3の部分23は、次いで、枢動点25のまわりを反時計回りに回転するように構成され、エアゾール容器のスプレーバルブを作動させるために下方へ移動する。同時に、弾性部材である第4の部分24は、第1の部分21及び第2の部分22の一方又は両方が内側に押される又は引かれることで力を受けると、相当量の抵抗提供するように構成される。第1の部分21及び第2の部分22の一方又は両方に及ぼされた力が解放されると、第4の部分24は、トリガアセンブリ20をその元の位置に戻す。有利なことには、エアゾール容器のスプレーバルブは、第1の部分21に影響を及ぼす表面積の増加により、最小限の力で作動させることができ、それは、内容物の噴霧をより安定させて正確にすることができる。さらに、第1の部分21をトリガすることによって作動するエアゾール容器が内容物を使い切った場合、次いで、ユーザは、第2の部分22をトリガして、別のエアゾール容器をバックアップとして作動させてもよく、又は、逆もまた同じである。
【0026】
さらなる実施形態において、スプレーガンの本体10は、第1のセクション11と第2のセクション12との間に配設された第3のセクション14をさらに備え、第3のセクション14は、2つの追加のセクションである、第3のセクション14を形成するために一緒に圧入されてもよい左セクション14a及び右セクション14bをさらに備える。本発明のこの態様において、トリガアセンブリ20は、アセンブリ20の前端部分に、側方延長部26をさらに備え、それにより、2つのレセプタクル40はそれぞれ、図3及び図4に示されるように、側方延長部28の2つの端部に配置される。たとえば、スプレーガンは、1つの噴霧セッションで、最大4つのエアゾール容器の使用を受け入れてもよい。側方延長部28の端部のレセプタクル40にドッキングされたエアゾール容器は、水平面に沿った噴霧角度をさらに調整するために、それらの放射軸上で回転可能であってもよい。さらに、これは、物体の表面上への内容物を噴霧するための表面積をさらに増加させるだけでなく、交点又は重なりがスプレー方向から形成されるようにエアゾール容器が互いの方へ回転するときの、内容物の混合効率、特に、色の混合、たとえば、これらに限定されないが、勾配のある色の結果も最適化する。このさらなる実施形態において、エアゾール容器のスプレーバルブも同様に作動し、それによって、第3の部分23は、第1の部分21がユーザの掌から及ぼされた力によってトリガされたとき、枢動点25のまわりを時計回りに回転するように構成され、さらに、第2の部分22がユーザの指から及ぼされた力によってトリガされたとき、枢動点25のまわりを反時計回りに回転するために構成される。本実施形態において、第3の部分23は、稼働中、レセプタクル40の上端部及び下端部の一方又は両方に同時にドッキングされた少なくとも2つのエアゾール容器を作動させる。
【0027】
本開示は、添付の特許請求の範囲に包含されるもの、並びに、上述の説明のものを含む。本発明はある程度の特定性をもってその好ましい形態で説明されたが、好ましい形態の開示は単なる例として行われたにすぎず、本発明の範囲から逸脱することなく、構造の詳細、並びに部分の組合せ及び配置における数多くの変化が行われてもよいことが理解される。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】