IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アティエヴァ、インコーポレイテッドの特許一覧

特表2024-538007車両のためのインタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】車両のためのインタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04845 20220101AFI20241010BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20241010BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20241010BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20241010BHJP
   G09G 5/373 20060101ALI20241010BHJP
   G09G 5/34 20060101ALI20241010BHJP
   G06F 3/04815 20220101ALI20241010BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20241010BHJP
【FI】
G06F3/04845
G09F9/00 366G
G09F9/00 366A
G09G5/00 510Z
G09G5/00 550C
G09G5/377
G09G5/00 510H
G09G5/00 510V
G09G5/373
G09G5/34 A
G06F3/04815
G06T19/00 600
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520632
(86)(22)【出願日】2022-10-10
(85)【翻訳文提出日】2024-05-21
(86)【国際出願番号】 US2022077837
(87)【国際公開番号】W WO2023064723
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】63/262,380
(32)【優先日】2021-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301041
【氏名又は名称】アティエヴァ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゴヴィンダラジャン、ニキレシュ
(72)【発明者】
【氏名】ユアン、シュオ
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン、ウィリアム エム.
【テーマコード(参考)】
5B050
5C182
5E555
5G435
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA09
5B050BA11
5B050BA13
5B050CA07
5B050DA01
5B050EA07
5B050EA12
5B050EA19
5B050EA26
5B050FA02
5B050FA10
5B050FA12
5B050FA13
5B050FA14
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB15
5C182AB26
5C182AC03
5C182BA06
5C182BA14
5C182BA65
5C182BA66
5C182BB02
5C182BB12
5C182CB13
5C182CB52
5C182CC17
5E555AA03
5E555AA26
5E555AA27
5E555AA63
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC07
5E555BC13
5E555BC17
5E555BC18
5E555BE10
5E555BE16
5E555BE17
5E555CA12
5E555CA32
5E555CA42
5E555CB45
5E555DA05
5E555DB57
5E555DC75
5E555FA00
5G435AA00
5G435BB04
5G435BB06
5G435BB12
5G435EE49
5G435LL17
(57)【要約】
インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムにおけるカメラ出力を管理することは、前記車両の少なくとも4つのカメラからの出力を受け取る段階;前記出力をともにスティッチングして、車両の周囲の俯瞰ビューの第1の画像にする段階;前記車両の周囲に基づいて、前記第1の画像に前記車両の3次元(3D)モデルを追加して、第1の強化画像を生成する段階;及び(i)前記車両の第1のディスプレイデバイス上に前記第1の強化画像、前記第1のディスプレイデバイスは、前記第1の強化画像の第1の態様のための第1のタッチスクリーン入力コントロールを提供する、及び(ii)前記車両の第2のディスプレイデバイス上に第2の画像、前記第2の画像は、前記出力のうちの1つを含み、前記第2のディスプレイデバイスは、前記第2の画像の第2の態様のための第2のタッチスクリーン入力コントロールを提供する、を同時に提示する段階、ここで、前記第1及び第2のタッチスクリーン入力コントロールは、入力を互いに同時に及び非同時に受け入れる、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムにおけるカメラ出力を管理するコンピュータベース方法であって、前記方法は、
車両のインタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムにおいて、前記車両の少なくとも4つのカメラからの出力を受け取る段階;
前記出力をともにスティッチングして、車両の周囲の俯瞰ビューを示す第1の画像にする段階;
前記車両の周囲に基づいて、前記第1の画像に前記車両の3次元(3D)モデルを追加して、第1の強化画像を生成する段階;及び
(i)前記車両の第1のディスプレイデバイス上に前記第1の強化画像、前記第1のディスプレイデバイスは、前記第1の強化画像の第1の態様のための第1のタッチスクリーン入力コントロールを提供する、及び(ii)前記車両の第2のディスプレイデバイス上に第2の画像、前記第2の画像は、前記出力のうちの1つを含み、前記第2のディスプレイデバイスは、前記第2の画像の第2の態様のための第2のタッチスクリーン入力コントロールを提供する、を同時に提示する段階、ここで、前記第1のタッチスクリーン入力コントロール及び前記第2のタッチスクリーン入力コントロールは、入力を互いに同時に及び非同時に受け入れる、
を備える、コンピュータベース方法。
【請求項2】
前記第1のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる第1の入力を受け取り、それに応答して、前記第1の強化画像を前記俯瞰ビューから前記車両の周囲及び前記車両の前記3Dモデルの斜視ビューに変更する段階を更に備える、請求項1に記載のコンピュータベース方法。
【請求項3】
前記第1の入力は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールによって検出されるスイープジェスチャを使用して行われる、請求項2に記載のコンピュータベース方法。
【請求項4】
前記第1の強化画像は、複数のビュープリセットを提示し、前記第1の入力は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールが前記複数のビュープリセットのうちの1つの上のタップを検出することを伴う、請求項2に記載のコンピュータベース方法。
【請求項5】
前記俯瞰ビューは、前記インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムにおける前記第1の強化画像のデフォルトビューであり、前記方法は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる第2の入力を受け取り、それに応答して、前記第1のディスプレイデバイス上に前記デフォルトビューを再度提示する段階を更に備える、請求項2に記載のコンピュータベース方法。
【請求項6】
前記第2の入力は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールによって検出される5本指のピンチを含む、請求項5に記載のコンピュータベース方法。
【請求項7】
前記第1のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる入力を受け取り、それに応答して、前記第1の強化画像のズームレベルを変更する段階を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のコンピュータベース方法。
【請求項8】
前記入力は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールによって検出されるダブルタップを含む、請求項7に記載のコンピュータベース方法。
【請求項9】
前記入力は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールによって検出されるピンチジェスチャを含む、請求項7に記載のコンピュータベース方法。
【請求項10】
前記第2のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる入力を受け取り、それに応答して、代わりに前記出力のうちの別の1つを含むように前記第2の画像を変更する段階を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のコンピュータベース方法。
【請求項11】
前記インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムにおいて、前記車両の周囲における障害物の存在に関するセンサ出力を受け取り、それに応答して、(i)前記第1の強化画像に第1の拡張現実(AR)オブジェクトを追加するとともに、(ii)前記第2の画像に第2のARオブジェクトを追加する段階、前記第1のARオブジェクト及び前記第2のARオブジェクトの各々は、前記障害物を表し、前記障害物への距離を示す、を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のコンピュータベース方法。
【請求項12】
前記第1のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる入力を受け取り、それに応答して、前記第1の強化画像における前記第1のARオブジェクトを修正することを含む、前記俯瞰ビューを、前記車両の周囲及び前記車両の前記3Dモデルの斜視ビューに回転させる段階を更に備える、請求項11に記載のコンピュータベース方法。
【請求項13】
前記第2のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる入力を受け取り、それに応答して、前記第2の画像における前記第2のARオブジェクトを修正することを含む、代わりに前記出力のうちの別の1つを含むように前記第2の画像を変更する段階を更に備える、請求項11に記載のコンピュータベース方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2021年10月11日に提出され、「INTERACTIVE MULTI-DISPLAY SURROUNDING-VIEW SYSTEM FOR VEHICLE」という名称の米国特許出願第63/262,380号に対する優先権を主張し、この開示は、その全体が本明細書において参照によって組み込まれる。
【0002】
本文書は、車両のためのインタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
近年、より多くの車両で、運転を支援するためにカメラが標準装備になってきている。まず、信号カメラが、典型的には車両の後部にマウントされ、逆進するときに運転者を支援するために後ろ向きに配向された。より最近のシステムは、複数のカメラを使用しており、上方からの車両の人工ビューを生成することが可能になっている場合がある。しかしながら、そのようなシステムは、典型的には、特定のインタラクティビティを欠いており、同様にマルチディスプレイ車両における使用のために柔軟ではない場合がある。
【発明の概要】
【0004】
一態様では、インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムにおけるカメラ出力を管理するコンピュータベース方法は、車両のインタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムにおいて、前記車両の少なくとも4つのカメラからの出力を受け取る段階;前記出力をともにスティッチングして、車両の周囲の俯瞰ビューを示す第1の画像にする段階;前記車両の周囲に基づいて、前記第1の画像に前記車両の3次元(3D)モデルを追加して、第1の強化画像を生成する段階;及び(i)前記車両の第1のディスプレイデバイス上に前記第1の強化画像、前記第1のディスプレイデバイスは、前記第1の強化画像の第1の態様のための第1のタッチスクリーン入力コントロールを提供する、及び(ii)前記車両の第2のディスプレイデバイス上に第2の画像、前記第2の画像は、前記出力のうちの1つを含み、前記第2のディスプレイデバイスは、前記第2の画像の第2の態様のための第2のタッチスクリーン入力コントロールを提供する、を同時に提示する段階、ここで、前記第1及び第2のタッチスクリーン入力コントロールは、入力を互いに同時に及び非同時に受け入れる、を備える。
【0005】
実装は、以下の特徴のうちのいずれか又は全てを含むことができる。コンピュータベース方法は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる第1の入力を受け取り、それに応答して、前記第1の強化画像を前記俯瞰ビューから前記車両の周囲及び前記車両の前記3Dモデルの斜視ビューに変更する段階を更に備える。前記第1の入力は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールによって検出されるスイープジェスチャを使用して行われる。前記第1の強化画像は、複数のビュープリセットを提示し、前記第1の入力は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールが前記複数のビュープリセットのうちの1つの上のタップを検出することを伴う。前記俯瞰ビューは、前記インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムにおける前記第1の強化画像のデフォルトビューであり、前記方法は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる第2の入力を受け取り、それに応答して、前記第1のディスプレイデバイス上に前記デフォルトビューを再度提示する段階を更に備える。前記第2の入力は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールによって検出される5本指のピンチを含む。前記コンピュータベース方法は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる入力を受け取り、それに応答して、前記第1の強化画像のズームレベルを変更する段階を更に備える。前記入力は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールによって検出されるダブルタップを含む。前記入力は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールによって検出されるピンチジェスチャを含む。前記コンピュータベース方法は、前記第2のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる入力を受け取り、それに応答して、代わりに前記出力のうちの別の1つを含むように前記第2の画像を変更する段階を更に備える。前記コンピュータベース方法は、前記インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムにおいて、前記車両の周囲における障害物の存在に関するセンサ出力を受け取り、それに応答して、(i)前記第1の強化画像に第1の拡張現実(AR)オブジェクトを追加するとともに、(ii)前記第2の画像に第2のARオブジェクトを追加する段階、前記第1及び第2のARオブジェクトの各々は、前記障害物を表し、前記障害物への距離を示す、を更に備える。前記コンピュータベース方法は、前記第1のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる入力を受け取り、それに応答して、前記第1の強化画像における前記第1のARオブジェクトを修正することを含む、前記俯瞰ビューを、前記車両の周囲及び前記車両の前記3Dモデルの斜視ビューに回転させる段階を更に備える。前記コンピュータベース方法は、前記第2のタッチスクリーン入力コントロールを用いて行われる入力を受け取り、それに応答して、前記第2の画像における前記第2のARオブジェクトを修正することを含む、代わりに前記出力のうちの別の1つを含むように前記第2の画像を変更する段階を更に備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A】車両の計器パネルの一例を示す図である。
【0007】
図1B】車両とともに使用することができるインタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムのブロック図である。
【0008】
図2A】インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムに関する一例を示す図である。
図2B】インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムに関する一例を示す図である。
【0009】
図3A】カメラビューを移動させるためにスクリーンをパンニングすることに関する一例を示す図である。
図3B】カメラビューを移動させるためにスクリーンをパンニングすることに関する一例を示す図である。
図3C】カメラビューを移動させるためにスクリーンをパンニングすることに関する一例を示す図である。
【0010】
図4A】インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムのスクリーンをズームすることに関する一例を示す図である。
図4B】インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムのスクリーンをズームすることに関する一例を示す図である。
【0011】
図5A】インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムをデフォルトビューに復帰するジェスチャを実行することに関する一例を示す図である。
図5B】インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムをデフォルトビューに復帰するジェスチャを実行することに関する一例を示す図である。
【0012】
図6A】インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムのビューを拡張することに関する一例を示す図である。
図6B】インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムのビューを拡張することに関する一例を示す図である。
図6C】インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムのビューを拡張することに関する一例を示す図である。
図6D】インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムのビューを拡張することに関する一例を示す図である。
【0013】
図7】コンピュータシステムの例示のアーキテクチャを示す図である。
【0014】
様々な図面における同様の参照符号は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本文書は、インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムにおけるカメラ出力を管理するシステム及び技法の例を説明する。
【0016】
本明細書において説明される例は、車両を参照する。本明細書において使用される場合、車両は、乗員又は貨物、又はその両方を輸送する機械である。車両は、少なくとも1つのタイプの燃料又は他のエネルギー源(例えば、電気)を使用する1つ又は複数のモータを有することができる。車両の例としては、車、トラック、及びバスが挙げられるが、これらに限定されない。車輪の数は、車両のタイプ間で異なり得、車輪のうちの1つ又は複数(例えば、全て)は、車両の推進のために使用され得る。車両は、1人又は複数人の人物を収容する乗員コンパートメントを含むことができる。車両は、1つ又は複数のタイプの動力源によって駆動することができる。幾つかの実装では、車両は、ほんの数例を挙げると、電気によってのみ駆動されるか、又は電気に加えて1つ又は複数の他のエネルギー源を使用することもできる。
【0017】
本明細書における例は、ディスプレイデバイスを参照する。ディスプレイデバイスは、1つ又は複数のコンピュータデバイスのためのグラフィカルユーザインターフェースを視覚的に出力する。ディスプレイデバイスは、コンピュータベース情報を提示するために使用される複数のディスプレイ技術のうちのいずれかに従って動作することができる。ディスプレイデバイスは、ほんの数例を挙げると、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、及び/又はプラズマディスプレイを含むことができる。ディスプレイデバイスは、コンピュータデバイスのための入力を受け取るように構成することができる。幾つかの実装では、ディスプレイデバイスは、ユーザの手又はスタイラス等の道具によって、スクリーンに接触したこと又は近接したことを検出するための1つ又は複数のタイプの技術を備えることができる。ディスプレイデバイスは、複数のタッチ検出、又はジェスチャ認識技術のうちのいずれかに従って動作することができる。ディスプレイデバイスは、ほんの数例を挙げると、抵抗式タッチスクリーン、静電容量式タッチスクリーン、及び/又は光学イメージングに基づくタッチスクリーンを含むことができる。ディスプレイデバイスは、複数の形状のうちのいずれかを有することができる。幾つかの実装では、ディスプレイデバイスは、ほんの数例を挙げると、四辺形の形状(例えば、矩形)、又は非多角形状を有する。ディスプレイデバイスは、実質的に平坦のフォームファクタ(例えば、スクリーンは、本質的に平面である)、又は非平坦のフォームファクタ(例えば、スクリーンは、1つ又は複数の半径に従って湾曲している)を有することができる。2つ又はそれよりも多くのディスプレイデバイスを、互いに対する複数の空間的関係のうちのいずれかに従って位置決めすることができる。あるディスプレイデバイスを、鉛直方向において別のディスプレイデバイスの実質的に上方に配置することができる。あるディスプレイデバイスを、水平方向において別のディスプレイデバイスの実質的に横に配置することができる。あるディスプレイデバイスを、任意の方向において別のディスプレイデバイスから斜めに配置することができる。2つ又はそれよりも多くのディスプレイデバイスを、共通の方向を向くように位置決めすることができる。2つ又はそれよりも多くのディスプレイデバイスを、互いに異なる方向を向くように位置決めすることができる。
【0018】
本明細書における例は、センサを参照する。センサは、その環境の1つ又は複数の態様を検出し、この検出を反映した信号を出力するように構成されている。検出された態様は、検出時点において静的又は動的とすることができる。単に例示的な例として、センサは、センサ及び物体の間の距離、センサを保持する車両の速度、車両の軌道、又は車両の加速度のうちの1つ又は複数を示すことができる。センサは、何らかのものを用いて周囲をプローブすることなく出力を生成することもできるし(例えば、電磁放射をキャプチャする画像センサのようなパッシブ検知)、又はセンサは、周囲をプローブし(例えば、電磁放射及び/又は音波を送信することによるアクティブ検知)、プローブへの応答を検出することもできる。1つ又は複数の実施形態とともに使用することができるセンサの例としては、光センサ(例えば、カメラ);光ベース検知システム(例えば、LiDAR);無線ベースセンサ(例えば、レーダ);又は音響センサ(例えば、超音波デバイス及び/又はマイクロフォン)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0019】
図1Aは、車両102の計器パネル100の一例を示している。車両102は、簡潔性のために本例示ではほとんど省略されている。車両102は、計器パネル100において利用可能な1つ又は複数のコントロール又は機能と関連して、又はこれらから独立して、使用することができるハンドル104(ここでは、明確性のために仮想線において示されている)を含む。幾つかの実装では、ハンドル104は、1つ又は複数のボタン、スクロールホイール、又は他のコントロールを含むことができ、それらによって、運転者は、少なくとも1つの入力を行うことができる。計器パネル100は、本明細書における他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と組み合わせて使用することができる。
【0020】
計器パネル100は、ここではハンドル104の幾分か左に位置決めされたディスプレイデバイス106を含む。計器パネル100は、ここでは本質的にハンドル104の背後に位置決めされたディスプレイデバイス108を含む。計器パネル100は、ここではハンドル104の幾分か右に位置決めされたディスプレイデバイス110を含む。ディスプレイデバイス110は、車両102における計器群と水平方向に位置合わせすることができる。例えば、計器群は、少なくともディスプレイデバイス108を含むことができる。計器パネル100は、ここではディスプレイデバイス110よりも低く(例えば、本質的に鉛直方向下方に)位置決めされたディスプレイデバイス112を含む。ディスプレイデバイス112は、計器パネル100内に位置決めされているとみなされる。例えば、ディスプレイデバイス112は、ディスプレイデバイス106、108、及び110がマウントされているのと同じ物理的ハウジング内でより低く位置決めすることができる。別の例として、ディスプレイデバイス112は、運転者(及び任意選択で最前列の乗員)から届くように、車両102における最前列の座席の間に位置決めされた中央コンソールにマウントすることができる。ディスプレイデバイス106、108、110、及び112の各々は、任意のタイプのコンテンツを出力することができる。例えば、拡張済みであるか、処理済みであるか、又は未変換であるかを問わず、車両102の1つ又は複数のカメラからの画像出力は、ディスプレイデバイス106、108、110、及び112のうちのいずれか又は全ての上で出力することができる。
【0021】
図1Bは、車両とともに使用することができるインタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステム120のブロック図を示している。システム120は、インタラクティブであり、複数のディスプレイを含み、少なくとも車両のサラウンドビューを提供する。システム120は、本明細書における他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例と組み合わせて使用することができる。
【0022】
システム120は、センサ122を含むことができる。センサ122は、複数のカメラ124を含むことができる。カメラ124は、車両上で又は車両内で位置決めされ得、内部及び/又は外部ビューをキャプチャすることができる。幾つかの実装では、4つ又はそれよりも多くのカメラ124が、車両の周囲(例えば、車両からの少なくとも4つの方向において地面及び付近のエリア)をキャプチャするように向けられている。センサ122は、1つ又は複数の他のセンサ126を含むことができる。幾つかの実装では、当該他のセンサ126は、車両の周囲における障害物の存在に関するセンサ出力を生成することができる。例えば、センサ出力は、障害物から車両(例えば、車両の最も近い部分)までの距離を反映した情報を含むことができる。
【0023】
システム120は、少なくともカメラ124からの出力を受け取る画像処理コンポーネント128を含む。幾つかの実装では、画像処理コンポーネント128は、カメラ124のうちの複数のカメラからの出力を(例えば、デジタル画像操作によって)ともにスティッチングして1つのコヒーレント画像にすることができる。例えば、そのようなスティッチングは、少なくとも車両の周囲のサラウンドビューを生成することができる。
【0024】
システム120は、複数のディスプレイデバイス132及び複数の入力デバイス134を含むことができるユーザインターフェース130を含む。ディスプレイデバイス132は、ディスプレイデバイス106、108、110、及び112(図1A)のうちの幾つか又は全てに対応することができる。入力デバイス134は、ディスプレイデバイス132のうちの1つ又は複数に関連付けることができ、及び/又はこれらとは別個とすることができる。幾つかの実装では、入力デバイス134は、ディスプレイデバイス132の少なくとも幾つかのためのタッチスクリーン入力コントロールを含む。
【0025】
システム120は、カメラ124からの画像に1つ又は複数の拡張現実(AR)オブジェクトを生成することができるARコンポーネント136を含む。幾つかの実装では、ARコンポーネント136は、障害物に関する他のセンサ126のうちの1つ又は複数からの入力を受け取る。例えば、ARコンポーネント136は、障害物を表すとともに、それへの距離を示すARオブジェクトを生成する。
【0026】
図2A図2Bは、インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムに関する例を示している。これらの例は、ディスプレイデバイス200(例えば、図1Aにおけるディスプレイデバイス110)及びディスプレイデバイス202(例えば、図1Aにおけるディスプレイデバイス112)を伴う。ディスプレイデバイス200又は202の各々は、1つ又は複数の画像を提示することができる。ここでは、ディスプレイデバイス200は、画像206を提示し、ディスプレイデバイス202は、画像208を提示する。
【0027】
インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステム(例えば、図1Bにおけるシステム120)は、(例えば、車両からそれぞれの異なる方向に向けられた)少なくとも4つのカメラからの出力を受け取ることができる。画像処理コンポーネント128(図1B)は、これらの出力をともにスティッチングして1つの画像にすることができる。ここでは、ディスプレイデバイス202における画像208は、右側210A、リア側210B、左側210C、及びフロント側210Dを含む車両の周囲の俯瞰ビューを示している。画像処理コンポーネント128は、車両の3次元(3D)モデル212を画像208に追加することができる。俯瞰ビューでは、3Dモデル212が上方から示されている。
【0028】
その上、ディスプレイデバイス200における画像206は、画像208がともにスティッチングされた元の出力のうちの1つを含む。幾つかの実装では、ディスプレイデバイス200は、タッチスクリーン入力コントロール214を提示する。タッチスクリーン入力コントロール214は、カメラからの出力の中から選択するために(例えば、これらの間で切り替えるために)使用することができる。例えば、画像206は、現在、車両のリアビューを提示している。
【0029】
インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムは、車両内で画像206及び208を同時に提示する。例えば、画像206は、画像208がディスプレイデバイス112(図1A)において提示されるのと同時にディスプレイデバイス110(図1A)において提示される。これは、運転者に、サラウンドビュー(例えば、構築された又は合成表現)及びダイレクトビュー(例えば、車両のカメラのうちの1つからの未変換出力)の両方を同時に視認することが可能であるという利点を提供することができる。
【0030】
少なくともそれぞれの画像からスティッチングされたこと及び3Dモデル212を含むことに起因して強化画像と称され得るとともに画像208は、1つ又は複数のタッチスクリーンコントロールを含むことができる。ここでは、画像208は、複数のビュープリセット216を含む。ビュープリセット216のうちの1つを作動させることは、矢印218によって概略的に示されているように、画像208を変更するようにインタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムをトリガすることができる。
【0031】
画像208は、図2Bにおいて示されているように画像208'に変更することができる。画像208'は、車両の周囲及び車両の3Dモデル212の斜視ビューである。車両の周囲は、ここで、車両の右側210A'、リア側210B'、左側210C'、及びフロント側210D'を反映することができる。3Dモデル212は、斜視ビューに回転されている。
【0032】
ディスプレイデバイス200における画像206は、画像208'への変更による影響を受けないものとすることができる。これは、例えば駐車操縦を実行するときに、車両の周囲に対する運転者の意識の向上を可能にすることができる。
【0033】
画像208'は、コントロール219を含むことができる。幾つかの実装では、コントロール219は、ユーザが図2Aにおいて示されたような画像208に戻ることを可能にすることができる。例えば、コントロール219は、一般的な「実行取り消し(undo)」コントロールとすることもできるし、又はデフォルトビューを呼び出すように構成されることもできる。
【0034】
図3A図3Cは、カメラビューを移動させるためにスクリーンをパンニングすることに関する一例を示している。ここでは、ディスプレイデバイス202における画像208は、シンボル220によって概略的に示されているように、1本の指(又はスタイラス)を用いて行われるスイープジェスチャを検出することができるタッチスクリーン入力コントロールを含む。シンボル220は、ディスプレイデバイス202上で可視ではない場合があり、ここでは例示の目的で使用される。
【0035】
スイープジェスチャを認識すると、インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムは、図3Bに示されているように、画像208'を生成することができる。シンボル220は、ここでは、ユーザが画像208'において追加のスイープを実行することができることを示している。幾つかの実装では、ユーザは、斜視ビューを異なる斜視ビューに変更するように3Dにおいて画像208'を回転させることができる。図3Cは、提示させることができる画像208''を示している。例えば、画像208''において、車両の周囲、及び3Dモデル212は、スイープジェスチャによって更に回転している。
【0036】
図4A図4Bは、インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムのスクリーンをズームすることに関する例を示している。図4Aは、図2Bにおいてそれが提示された様子と類似の画像208を示している。ズームレベルを変更するために1つ又は複数の動作を実行することができる。図4Bは、画像208'のズームインバージョンである画像400が提示されることを示している。幾つかの実装では、タッチスクリーン入力コントロール上でタップすることが、画像208'及び400の間で変更するようにインタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムをトリガすることができる。例えば、ダブルタップが、ズームイン動作をトリガすることができる。幾つかの実装では、ピンチジェスチャが、画像208'及び400の間で変更するようにインタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムをトリガすることができる。例えば、2本の指をともにピンチすることが、ズームイン動作をトリガすることができ、逆もまた然りである。
【0037】
図5A図5Bは、インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムをデフォルトビューに復帰するジェスチャを実行することに関する一例を示している。図5Aは、図4Bにおいてそれが提示された様子と類似の画像400を示している。ディスプレイデバイス上の提示を変更するために1つ又は複数の動作を実行することができる。ここでは、画像400は、シンボル500によって概略的に示されているように、5本の指を用いて行われるスイープジェスチャを検出することができるタッチスクリーン入力コントロールを含む。シンボル500は、ディスプレイデバイス202上で可視ではない場合があり、ここでは例示の目的で使用される。
5本指のピンチを認識すると、インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムは、図5Bに示されているように、画像208を生成することができる。
【0038】
図6A図6Dは、インタラクティブマルチディスプレイサラウンドビューシステムのビューを拡張することに関する例を示している。システムは、車両の周囲における障害物の存在に関するセンサ出力を受け取ることができる。これに応答して、システムは、ディスプレイデバイス200又は202のうちの少なくとも1つにARオブジェクトを追加することができる。ここでは、システムは、ディスプレイデバイス200の画像にARオブジェクト600を追加するとともに、ディスプレイデバイス202の画像にARオブジェクト602を追加する。ARオブジェクト600及び/又は602の各々は、検出された障害物を表し、検出された障害物に依存して異なる形状を有することができる。例えば、ARオブジェクト600は、センサによって検出された車両604を表すことができる。別の例として、ARオブジェクト602は、センサによって検出された車両606及び608を表すことができる。ARオブジェクト602及び車両の3Dモデル212の間の間隔は、障害物への距離を示すことができる。ARオブジェクトは、車両の3Dモデル212の1つ又は複数の側に配置することができる。
【0039】
ARオブジェクト600及び/又は602は、複数の変更されたビューのいずれかにおいて示すことができる。図6Cは、ユーザが(例えば、上記で例示された作動のいずれかによって)俯瞰ビューを斜視ビューに変更していることを示している。ディスプレイデバイス202は、その後、車両のリアに対する障害物の存在を示すARオブジェクト610を提示することができる。図6Dは、ユーザが車両のフロントを代わりに提示するためにビューを回転させていることを示しており、ARオブジェクト602'は、その後、ARオブジェクト602(図6B)の修正に対応することができる。
【0040】
ディスプレイデバイス132の入力デバイス134(図1B)は、入力を互いに同時に及び非同時に受け入れる。幾つかの実装では、あるタッチスクリーン入力コントロール(例えば、本明細書において説明される機能的オンスクリーン特徴のいずれか)を、別のタッチスクリーン入力コントロールと同時に使用することもできるし、又はこれらのタッチスクリーン入力コントロールのどちらかを他方を伴わずに使用することもできる。例えば、ディスプレイデバイス106、108、110又は112(図1A)のうちの2つ又はそれよりも多くに対して同時のユーザ入力を行って、それらのそれぞれの出力を同時に変更させることができる。これは、車両の周囲をモニタリングすることを望む運転者に強力でかつ柔軟なツールを提供することができる。
【0041】
図7は、本明細書において説明されるシステム、装置、及び/又は技法のうちのいずれか、又は様々な可能な実施形態において利用され得る他の任意のシステム、装置、及び/又は技法を含む本開示の態様を実装するために使用することができるコンピューティングデバイス700の例示のアーキテクチャを示している。
【0042】
図7に示されているコンピューティングデバイスは、本明細書において説明されるオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、及び/又は(ソフトウェアエンジンを含む)ソフトウェアモジュールを実行するのに使用することができる。
【0043】
コンピューティングデバイス700は、幾つかの実施形態では、中央処理ユニット(CPU)等の少なくとも1つの処理デバイス702(例えば、プロセッサ)を含む。様々な製造業者、例えば、Intel社又はAdvanced Micro Devices社から、様々な処理デバイスが入手可能である。この例では、コンピューティングデバイス700は、システムメモリ704、及びシステムメモリ704を含む様々なシステムコンポーネントを処理デバイス702に結合するシステムバス706も含む。システムバス706は、限定されるものではないが、様々なバスアーキテクチャのうちのいずれかを使用する、メモリバス、又はメモリコントローラ;周辺バス;及びローカルバスを含む、使用することができる任意の数のタイプのバス構造のうちの1つである。
【0044】
コンピューティングデバイス700を使用して実装することができるコンピューティングデバイスの例としては、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、(スマートフォン、タッチパッドモバイルデジタルデバイス、又は他のモバイルデバイス等の)モバイルコンピューティングデバイス、又はデジタル命令を処理するように構成された他のデバイスが挙げられる。
【0045】
システムメモリ704は、リードオンリメモリ708及びランダムアクセスメモリ710を含む。起動中等にコンピューティングデバイス700内で情報を転送するように機能する基本ルーチンを含む基本入力/出力システム712を、リードオンリメモリ708に記憶することができる。
【0046】
コンピューティングデバイス700は、幾つかの実施形態では、デジタルデータを記憶するための、ハードディスクドライブ等の二次記憶デバイス714も含む。二次記憶デバイス714は、二次記憶インターフェース716によってシステムバス706に接続される。二次記憶デバイス714、及びその関連付けられたコンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイス700のための(アプリケーションプログラム及びプログラムモジュールを含む)コンピュータ可読命令、データ構造、及び他のデータの不揮発性でかつ非一時的なストレージを提供する。
【0047】
本明細書において説明される例示の環境は、二次記憶デバイスとしてハードディスクドライブを採用しているが、他の実施形態では他のタイプのコンピュータ可読記憶媒体が使用される。これらの他のタイプのコンピュータ可読記憶媒体の例としては、磁気カセット、フラッシュメモリカード、ソリッドステートドライブ(SSD)、デジタルビデオディスク、ベルヌーイカートリッジ、コンパクトディスクリードオンリメモリ、デジタル多用途ディスクリードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ、又はリードオンリメモリが挙げられる。幾つかの実施形態は、非一時的媒体を含む。例えば、コンピュータプログラム製品は、非一時的記憶媒体に有形に具現化することができる。加えて、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、ローカルストレージ又はクラウドベースストレージを含むことができる。
【0048】
複数のプログラムモジュールを、二次記憶デバイス714、及び/又はオペレーティングシステム718、1つ又は複数のアプリケーションプログラム720、(本明細書において説明されたソフトウェアエンジン等の)他のプログラムモジュール722、及びプログラムデータ724を含むシステムメモリ704に記憶することができる。コンピューティングデバイス700は、任意の適したオペレーティングシステムを利用することができる。
【0049】
幾つかの実施形態では、ユーザは、1つ又は複数の入力デバイス726を介してコンピューティングデバイス700に入力を提供する。入力デバイス726の例としては、キーボード728、マウス730、(例えば、音声及び/又は他のオーディオ入力のための)マイクロフォン732、(タッチパッド又はタッチ感応ディスプレイ等の)タッチセンサ734、及び(例えば、ジェスチャ入力のための)ジェスチャセンサ735を含む。幾つかの実装では、入力デバイス726は、存在、近接、及び/又は運動に基づく検出を提供する。他の実施形態は、他の入力デバイス726を含む。入力デバイスは、システムバス706に結合されている入力/出力インターフェース736を介して処理デバイス702に接続することができる。これらの入力デバイス726は、パラレルポート、シリアルポート、ゲームポート、又はユニバーサルシリアルバス等の任意の数の入力/出力インターフェースによって接続することができる。入力デバイス726及び入力/出力インターフェース736の間のワイヤレス通信も可能であり、幾つかの可能な実施形態では、ほんの数例を挙げると、赤外線、BLUETOOTH(登録商標)ワイヤレス技術、802.11a/b/g/n、セルラ、超広帯域(UWB)、ZigBee(登録商標)、又は他の無線周波数通信システムを含む。
【0050】
この例示の実施形態では、モニタ、液晶ディスプレイデバイス、発光ダイオードディスプレイデバイス、プロジェクタ、又はタッチ感応ディスプレイデバイス等のディスプレイデバイス738も、ビデオアダプタ740等のインターフェースを介してシステムバス706に接続される。ディスプレイデバイス738に加えて、コンピューティングデバイス700は、スピーカ又はプリンタ等の様々な他の周辺デバイス(図示せず)を含むことができる。
【0051】
コンピューティングデバイス700は、ネットワークインターフェース742を介して1つ又は複数のネットワークに接続することができる。ネットワークインターフェース742は、有線及び/又はワイヤレス通信を提供することができる。幾つかの実装では、ネットワークインターフェース742は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するための1つ又は複数のアンテナを含むことができる。ローカルエリアネットワーキング環境又は(インターネット等の)ワイドエリアネットワーキング環境において使用される場合、ネットワークインターフェース742は、Ethernet(登録商標)インターフェースを含むことができる。他の可能な実施形態は、他の通信デバイスを使用する。例えば、コンピューティングデバイス700の幾つかの実施形態は、ネットワークにわたって通信するためのモデムを含む。
【0052】
コンピューティングデバイス700は、少なくとも何らかの形態のコンピュータ可読媒体を含むことができる。コンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイス700によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体を含む。例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータ可読通信媒体を含む。
【0053】
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータ等の情報を記憶するように構成された任意のデバイスにおいて実装される揮発性及び不揮発性であり、取り外し可能及び取り外し不能な媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ、リードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、コンパクトディスクリードオンリメモリ、デジタル多用途ディスク又は他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又は他の磁気記憶デバイス、又は所望の情報を記憶するのに使用することができ、かつコンピューティングデバイス700によってアクセスすることができる他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0054】
コンピュータ可読通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータを搬送波又は他の伝送メカニズム等の被変調データ信号において具現化し、任意の情報伝達媒体を含む。「被変調データ信号」という用語は、信号において情報をエンコードするように設定又は変更されたその特性のうちの1つ又は複数を有する信号を指す。例として、コンピュータ可読通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続等の有線媒体、及び音響、無線周波数、赤外線、及び他のワイヤレス媒体等のワイヤレス媒体を含む。上記のものの任意の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0055】
図7に示されているコンピューティングデバイスは、1つ又は複数のそのようなコンピューティングデバイスを含み得るプログラマブル電子機器の一例でもあり、複数のコンピューティングデバイスが含まれる場合、そのようなコンピューティングデバイスは、本明細書において開示される様々な機能、方法、又は動作を集合的に実行するように適したデータ通信ネットワークとともに結合することができる。
【0056】
幾つかの実装では、コンピューティングデバイス700は、ADASコンピュータとして特徴付けることができる。例えば、コンピューティングデバイス700は、人工知能(AI)の分野で生じるタスクを処理するために時として使用される1つ又は複数のコンポーネントを含むことができる。コンピューティングデバイス700は、その場合、ADAS又はAI全般の需要のために十分な処理パワー及び十分なサポートアーキテクチャを含む。例えば、処理デバイス702は、マルチコアアーキテクチャを含むことができる。別の例として、コンピューティングデバイス700は、処理デバイス702に加えて、又はその一部として、1つ又は複数のコプロセッサを含むことができる。幾つかの実装では、少なくとも1つのハードウェアアクセラレータをシステムバス706に結合することができる。例えば、グラフィックス処理ユニットを使用することができる。幾つかの実装では、コンピューティングデバイス700は、1つ又は複数のADASタスクをハンドリングするためにニューラルネットワーク固有ハードウェアを実装することができる。
【0057】
本明細書全体を通して使用される「実質的に」及び「約」という用語は、処理におけるばらつきに起因するもの等の小さい変動を説明及び考慮するために使用される。例えば、それらは、±5%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±2%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±1%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±0.5%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±0.2%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±0.1%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±0.05%よりも小さいか又はそれに等しいことを指し得る。また、本明細書において使用される場合、「a」又は「an」等の不定冠詞は「少なくとも1つ」を意味する。
【0058】
前述の概念及び以下でより詳細に論述される追加の概念の全ての組み合わせが(そのような概念が相互に矛盾しないことを条件として)、本明細書において開示される本発明の主題の一部であると企図されることを理解されたい。特に、本開示の最後に記載される特許請求される主題の全ての組み合わせが、本明細書において開示される本発明の主題の一部であると企図される。
【0059】
複数の実装が説明された。それにもかかわらず、本明細書の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正が行われ得ることが理解されるであろう。
【0060】
加えて、図に示されている論理フローは、望ましい結果を達成するために、示されている特定の順序、又は連続した順序を要求しない。加えて、他のプロセスが提供されてもよいし、又は説明されたフローからプロセスが排除されてもよく、説明されたシステムに他のコンポーネントが追加されてもよいし、又は説明されたシステムから他のコンポーネントが除去されてもよい。したがって、他の実装が以下の特許請求の範囲に記載の範囲内に含まれる。
【0061】
説明された実装の特定の特徴が、本明細書において説明されたように例示されてきたが、今や多くの修正、置換、変更、及び均等物が当業者に想起されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、これらの実装の範囲に含まれる全てのそのような修正及び変更を包含するように意図されていることが理解されるべきである。それらは限定ではなく単なる例として提示されており、形態及び詳細の様々な変更が行われてよいことが理解されるべきである。相互に排他的な組み合わせを除き、本明細書において説明された装置及び/又は方法の任意の部分が任意の組み合わせで組み合わされてよい。本明細書において説明された実装は、説明された異なる実装の機能、コンポーネント及び/又は特徴の様々な組み合わせ及び/又は部分組み合わせを含むことができる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
【国際調査報告】