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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】多材料レンズパッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/02 20060101AFI20241010BHJP
   G02C 7/04 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
B65D77/02 C
G02C7/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520963
(86)(22)【出願日】2022-10-05
(85)【翻訳文提出日】2024-04-12
(86)【国際出願番号】 IB2022059504
(87)【国際公開番号】W WO2023057921
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】63/253,958
(32)【優先日】2021-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/934,280
(32)【優先日】2022-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510294139
【氏名又は名称】ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Vision Care, Inc.
【住所又は居所原語表記】7500 Centurion Parkway, Jacksonville, FL 32256, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】グーチ・ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】アンセル・スコット・エフ
(72)【発明者】
【氏名】シーハン・ジェラルド
(72)【発明者】
【氏名】バーキル・ティモシー
【テーマコード(参考)】
2H006
3E067
【Fターム(参考)】
2H006BC00
3E067AA03
3E067AB95
3E067AC01
3E067BA10A
3E067BA25A
3E067BB14A
3E067BC02A
3E067EB27
3E067EC25
(57)【要約】
コンタクトレンズを保持するためのボウルと、ボウルとは異なるポリマー材料から作製され得るボウルの周りのフランジとを含有するコンタクトレンズパッケージが記載される。パッケージは、フランジを形成する第2のポリマー材料がタブを封入して、良好な曲げ強度を示す機械的インターロックを提供することができるように、少なくとも1つのスロットを有する少なくとも1つのインターフェースタブを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージであって、
ボウルを含むパッケージベースであって、前記ボウルが、レンズを保持するためのウェルを含み、前記ボウルの周縁の少なくとも一部に沿って少なくとも1つのインターフェースタブを有し、前記インターフェースタブは、少なくとも1つのインターフェーススロットを含む、パッケージベースと、
前記ボウルの前記周縁を少なくとも部分的に取り囲み、前記インターフェーススロットを充填し、前記インターフェースタブを少なくとも部分的に封入してインターロックを形成するフランジと、を含むパッケージ。
【請求項2】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、前記ボウル領域の前記周縁に対向する外縁を含み、前記インターフェーススロットは、前記インターフェースタブの前記外縁に沿って閉じた縁を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、複数のインターフェーススロットを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、1~8個のインターフェーススロットを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、2~6個のインターフェーススロットを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、最大約2mm、最大約1.5mmの幅を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、約0.5~約2mm又は約0.5~約1.5mmの幅を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、前記ボウル周縁の最大100%、約30~100%、約40~100%、又は約50~100%に含まれている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記インターフェースタブが、テーパ領域を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項10】
少なくとも1つのインターフェースタブが、前記ボウル領域の前部に配置され、複数のインターフェーススロットを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記インターフェースタブが、前記ボウル周縁の約30%~50%の長さを有する、請求項10に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記ボウル領域周縁の前部に位置する少なくとも1つのインターフェースタブと、前記ボウル領域周縁の後部に位置する少なくとも1つのインターフェースタブとを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記前部における前記少なくとも1つのインターフェースタブが、複数のインターフェーススロットを含む、請求項12に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記インターフェーススロットが、丸みを帯びた角を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記インターフェーススロットが、楕円形又は丸みを帯びた長方形である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記インターフェースタブが、前記フランジの厚さよりも薄い厚さを有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記インターフェースタブが、前記インターロックの全厚さの約20~約60%、約25~約55%、約30~約55%の厚さを有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記インターフェースタブが、約0.3~約0.8mm、約0.35~約0.6mmの厚さを有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記インターフェーススロットが、前記インターフェースタブ幅の最大約90%、80%、70%、60%、50%、40%、若しくは30%の幅、又は前記インターフェースタブ幅の約30~約80%、約30~約70%、約30~60%、約30~50%、及び約30~約40%の間の幅を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項20】
前記インターフェーススロットが、約3mm未満の長さ、約2mm未満の長さ、又は約0.5~約3mm、約0.5~約2.5mm及び約0.6~約2mmの間の長さを有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項21】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、1つのスロットを含み、前記インターフェースタブが、前記スロットの前記長さよりも少なくとも約25%又は少なくとも50%長い、請求項20に記載のパッケージ。
【請求項22】
前記インターフェースタブが、前記スロット幅よりも約10%~約100%、約25%~約100%、又は約50%~約100%広い幅を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項23】
前記ボウル領域及び前記フランジ領域が、それぞれ、ボウルポリマー材料及び第2のポリマー材料から形成されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項24】
複数のスロットを有する少なくとも1つのタブを含み、前記スロットが、前記タブ長さの半分以下の合計長さを有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項25】
前記スロットが、前記インターフェースタブに沿って均等に分配されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項26】
インターフェーススロットが、円形、楕円形、丸みを帯びた角を有する多角形及び丸みを帯びた角を有さない多角形、又はそれらの組み合わせから選択される形状を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項27】
インターフェーススロットが、円形、楕円形、正方形、長方形、丸みを帯びた縁を有する台形、及びそれらの組み合わせから選択される形状を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項28】
前記スロットが、前記ボウル周縁から遠位の縁で閉じている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項29】
成形中に、前記第2のポリマー材料が、前記インターフェーススロットを通って、及びその周囲を流れる、請求項23に記載のパッケージ。
【請求項30】
前記第2のポリマー材料が、前記インターフェースタブを少なくとも部分的に封入する、請求項19に記載のパッケージ。
【請求項31】
前記第2のポリマー材料は、前記インターフェースタブを封入する、請求項19に記載のパッケージ。
【請求項32】
前記ボウル周囲に配置された1つ以上の歯を更に含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項33】
前記インターフェースタブ及び前記歯が、前記ボウル周囲の周りに交互に配置されている、請求項32に記載のパッケージ。
【請求項34】
前記歯が、前記ボウル周囲の後部又は側部にある、請求項32に記載のパッケージ。
【請求項35】
前記歯が、インターフェースタブの間に配置されている、請求項32に記載のパッケージ。
【請求項36】
前記歯が、平坦な輪郭を有する、請求項32~34のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項37】
前記歯が、遠位端においてより厚い、請求項32~34のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項38】
前記歯が、約1~約4mm又は約2~約4mmの長さを有する、請求項32~35のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項39】
前記歯が、約0.3~約2mm又は約0.3~約1mmの幅を有する、請求項32~35のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項40】
前記歯が、約0.3~約0.8mm及び約0.3~約0.6mmの厚さを有する、請求項32~35のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項41】
前記ボウルと前記ボウル周囲との間に配置されたシール領域を更に含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項42】
前記ボウルポリマー材料が透明であり、前記第2のポリマー材料が、着色ポリマー材料、不透明ポリマー材料、再生ポリマー材料、及びこれらの組み合わせから選択されたものである、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項43】
前記ボウルポリマー材料が、透明ポリマー材料、バージンポリマー材料、着色ポリマー材料、少なくとも1つの光吸収化合物を含むポリマー材料、及びこれらの組み合わせから選択されたものである、請求項20に記載のパッケージ。
【請求項44】
前記ボウルポリマー材料が透明であり、前記第2のポリマー材料が着色されている、請求項20に記載のパッケージ。
【請求項45】
前記ボウルポリマー材料がバージンポリマー材料であり、前記第2のポリマー材料が再生ポリマー材料を含む、請求項20に記載のパッケージ。
【請求項46】
前記ボウルポリマー材料、前記フランジポリマー材料又はその両方が、染料を含む着色剤、顔料、UV吸収剤及びHEV吸収剤を含む光吸収化合物、成核剤、酸化防止剤、清澄剤、熱安定剤、結合樹脂、ナノクレイ、酸素捕捉剤、可塑剤、発泡剤、難燃剤、帯電防止剤、防曇剤、粘着防止剤、潤滑剤、スリップ剤及び剥離剤、ステアレート、繊維、ナノチューブ、硬化剤、並びにこれらの組み合わせからなる群から独立して選択される少なくとも1つの添加剤を含むことができる、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項47】
前記ボウルポリマー材料が、約145℃を超える溶融温度を有するポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、及びこれらのブレンドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項48】
前記ボウルポリマーが、約2.0g・100um/(m・day)未満の水蒸気透過率、10g/10分~約44g/10分のMFR、及びこれらの組み合わせを有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項49】
前記パッケージベースにシールされて前記ウェルを包囲し、前記レンズを前記ボウルと前記フィルムとの間に保持するリッドストックを更に含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項50】
前記リッドストックが、前記ボウルにシールされている、請求項32に記載のパッケージ。
【請求項51】
前記フランジが前記ボウル周縁から横方向に延在する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項52】
前記パッケージがオートクレーブ処理可能である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項53】
前記ボウルポリマー材料が、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、及びそれらのブレンドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーを含み、前記フランジポリマー材料が、約145℃を超える溶融温度を有するバージンポリプロピレン又は再生ポリプロピレンから選択されたものである、請求項1に記載のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2022年9月22日に出願された米国特許出願第17/934,280号及び2021年10月8日に出願された米国仮特許出願第63/253,958号の優先権を主張し、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ソフトコンタクトレンズは、概ねブリスタパッケージと呼ばれることが多いシールされた無菌容器で販売されている。ブリスタパッケージは、コンタクトレンズ及びパッキング溶液が収容されるウェルを備えるプラスチックベースを有し、このウェルは、ベースを剥離可能なフィルムにシールすることを可能にするフランジ領域によって囲まれている。ユーザは、ベースからフィルムを剥がすことによってブリスタパッケージを開封する。
【0003】
ブリスタボウルは、コンタクトレンズ溶液又はコンタクトレンズのいずれとも相互作用してはならず、したがって、概ね再生材料又は着色材料から製造することはできないが、そのような材料は、環境的に持続可能であるか、又はより特徴的なパッケージをそれぞれ提供することができる。湿潤剤、医薬品及び栄養補助食品などの追加成分を含むレンズ及びパッケージ溶液の場合、プラスチックベースの部分は追加成分を吸収してはならない。しかしながら、ポリプロピレンのような多くの一般的なパッケージ用プラスチックは、そのような追加成分を吸収することができる。このような追加成分を吸収しない材料、例えば環状オレフィンポリマー材料及びコポリマー材料から製造されたプラスチックベースが提案されているが、このような材料は高価であり、成形が困難である。
【0004】
米国特許第8420197号は、異種の成形材料から物品を成形するために構造的インターロックを使用することを開示している。構造的インターロックは、第1の材料内にインターロック空洞を形成し、空洞を第2の材料で充填することによって形成される。米国特許第8420197号の構造的インターロックは、横方向の引張力に対して良好な強度を提供するインターロックを提供するが、インターロックは、コンタクトレンズパッケージボウルとフランジとの間の接合部で生じるような曲げ応力が加わると、特に開封時に壊れる可能性がある。したがって、互いに容易に結合しない材料を含む複数の材料から作製される改良されたコンタクトレンズパッケージが依然として必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、消費者によって使用されるコンタクトレンズのパッケージに関する。より具体的には、本パッケージは、コンタクトレンズパッケージを作製する際に、異なる材料、場合によっては異種の材料の使用を可能にし、その結果、コンタクトレンズ及びパッキング溶液を保持するボウル、並びにボウルを取り囲むフランジなど、パッケージベースの異なる部分に異なる材料を使用することができる。この属性は、無菌であり、レンズ又はパッキング溶液と相互作用せず、望ましい特性を有するコンタクトレンズパッケージを作製する際により大きな柔軟性を可能にするコンタクトレンズパッケージを提供する。
【0006】
本発明は更に、
ボウルを含むパッケージベースであって、ボウルが、レンズを保持するためのウェルを含み、ボウルの周縁の少なくとも一部に沿って少なくとも1つのインターフェースタブを有し、インターフェースタブは、少なくとも1つのインターフェーススロットを含む、パッケージベースと、
ボウルの周縁を少なくとも部分的に取り囲み、インターフェーススロットを充填し、インターフェースタブを少なくとも部分的に封入してインターロックを形成するフランジと、を備えるパッケージに関する。
【0007】
「発明の概要」及び「要約」のセクションは、本発明者によって想到されるような、本発明の1つ以上であるが全てではない例示的な実施形態を示し得るが、本発明及び添付の「特許請求の範囲」をいかようにも限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】コンタクトレンズパッケージの写真である。
図2】本明細書に含まれる本発明の説明に従って作製されたコンタクトレンズパッケージのボウル部分の透視図である。
図3】ボウルの前部とフランジのインターフェースにおけるコンタクトレンズパッケージの断面図である。
図4a】コンタクトレンズパッケージベースの上面図であり、インターフェースタブ、インターフェーススロット、及びインターフェース歯の可能な配置を示す。
図4b】コンタクトレンズパッケージベースの上面図であり、インターフェースタブ、インターフェーススロット、及びインターフェース歯の可能な配置を示す。
図4c】コンタクトレンズパッケージベースの上面図であり、インターフェースタブ、インターフェーススロット、及びインターフェース歯の可能な配置を示す。
図4d】コンタクトレンズパッケージベースの上面図であり、インターフェースタブ、インターフェーススロット、及びインターフェース歯の可能な配置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで、参照番号が特定の要素を示す添付図面に図示される代表的な実施形態を詳細に参照する。以下の説明は、無数の実施形態を、具体的に説明した実施形態に限定することを意図するものではない。対照的に、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、記載された実施形態の趣旨及び範囲内に含まれ得る代替物、修正及び等価物を網羅することが意図されている。
【0010】
「一実施形態(one embodiment)」、「ある実施形態(an embodiment)」、「いくつかの実施形態(some embodiments)」、「例示的な実施形態(an example embodiment)」などの言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、態様、又は特性を含むことができるが、全ての実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含まなくてもよいことを示す。更に、そのような語句は、必ずしも同一の実施形態に言及するものではない。更に、特定の特徴、構造、態様、又は特性がある実施形態に関連して説明される場合、このような特徴、構造、又は特性に対する他の実施形態に関連する影響は、明示的に説明されているか否かによらず、当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0011】
本明細書で使用される表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではなく、それ故、本明細書の用語法又は表現法は、教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
【0012】
コンタクトレンズの材料及び機能の多様性は、現在拡大している。光発色性化合物などの光吸収材料を含有するコンタクトレンズ及びUV吸収コンタクトレンズ又は可視光吸収コンタクトレンズ(例えば、ブルーブロッキングのコンタクトレンズ)が利用可能になりつつある。現在の主要パッケージ(ポリプロピレンブリスタ及び箔積層リッドストック)は、UV又は可視光の透過に対しては保護されず、光発色性レンズの潜在的な活性化を可能にし、レンズの光疲労及びその有効性の損失をもたらし得る。
【0013】
医薬品、栄養補助食品及び湿潤剤などの添加剤が充填されたコンタクトレンズも提案されている。これらの添加剤のいくつかは、ポリプロピレンを含む従来のパッケージ材料と相互作用して、コンタクトレンズ中の活性成分の濃度を低下させる可能性がある。しかしながら、主要パッケージ全体を特殊材料から作製することが常に望ましいわけではない場合があり、そのような特殊材料は、ポリプロピレンなどの従来の材料に熱的に結合しない場合がある。
【0014】
本発明は、少なくとも2つの異なる材料から形成された射出成形パッケージを提供する。本明細書で使用される場合、異なるとは、ポリマー材料の組成又は少なくとも1つの特性が同じでないことを意味する。ポリマー材料は、全く異なるポリマー材料、異なる成分を有するブレンド(例えば、一方のポリマー材料がポリプロピレンなどの透明ポリマー材料であり、他方の材料が着色ポリプロピレンである場合)、異なる濃度の同じポリマー材料成分又は異なる不純物プロファイルを有する同じポリマー材料を有するブレンド(例えば、1つのポリマー材料にバージンポリマー材料を使用し、第2のポリマー材料は再生ポリマー材料を含む)であってもよい。本発明は、ボウルの成形をフランジから分離し、ボウルとフランジとの間のインターフェースに機械的インターロックを提供することによって、コンタクトレンズの主要パッケージの設計者に、広範囲の利益を有する主要パッケージを設計及び製造するための増加した範囲の選択肢を提供する。
【0015】
本明細書では以下の用語が使用される。
【0016】
「不活性」とは、パッケージの製造及び使用中に成分又は材料が非反応性であることを意味する。
【0017】
「リッドストック」は、シールされた空洞を形成するため、パッケージのベース部分にヒートシールされる可撓性フィルム又はシートである。リッドストックは、概ね多層であり、支持層及び剥離可能なシール層を含む。リッドストックは、プリント層、積層、ホイル層及びそれらの組み合わせなどを含む追加の層を更に含むことができる。
【0018】
「医薬品」とは、疾患を診断、治癒、処置、又は予防するために使用される任意の化合物を意味する。「眼科用医薬品」とは、眼及び眼瞼を含む眼科系の疾患又は状態を診断、治癒、処置、又は予防するために使用される任意の化合物を意味する。眼科用医薬品の例としては、抗菌化合物、抗アレルギー剤、抗炎症剤、縮瞳薬、ドライアイ、緑内障を治療するか、又は近視若しくは老眼の進行を遅らせるか若しくは予防する化合物が挙げられる。
【0019】
「光吸収化合物」という用語は、可視スペクトル内(例えば、380~780nmの範囲)の光を吸収する化学物質を指す。「高エネルギー放射線吸収剤」、「UV/HEV吸収剤」又は「高エネルギー光吸収化合物」とは、種々の波長の紫外線、高エネルギー可視光、又はその両方を吸収する化学物質である。ある材料が特定の波長の光を吸収する能力は、そのUV/Vis透過スペクトル又は吸光スペクトルを測定することによって決定することができる。
【0020】
「高エネルギー可視光吸収」、「HEV光吸収」という用語、又は同様の用語は、例えば400~450nmの範囲の、レンズを通る高エネルギー可視光の1つ又は2つ以上の波長の透過を制限するコンタクトレンズを指す。
【0021】
「紫外線」又は「UV吸収化合物」は、紫外線スペクトル(例えば、280~400nmの範囲)内の光を吸収する。UV吸収化合物の例としては、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール及び置換アクリロニトリルが挙げられる。
【0022】
ある材料が特定の波長の光を吸収する能力は、そのUV/Vis透過スペクトルを測定することによって判定することができる。特定の波長で吸収を呈さない材料は、その波長で実質的に100パーセントの透過率を呈する。逆に、特定の波長で完全に吸収する材料は、その波長で実質的に0%の透過率を呈する。ボウルを形成するために使用されるポリマー材料に含まれる場合、任意の光吸収化合物の濃度は、レンズ及びその成分、パッキング溶液添加剤又はその両方を保護するのに十分な吸収パーセントを提供するように選択され得る。所望の波長の約20%、30%、50%、70%又はそれ以上の吸収率が好適であり得る。ボウルに含まれる場合、任意の光吸収化合物の濃度は、インライン計測を妨げないように選択することができる。
【0023】
光発色性材料は、特定の強度及び波長の光に曝露されると可逆的に暗くなる材料である。
【0024】
「光安定化する」、「光安定化された」という用語、又は同様の表現は、本明細書に記載されるような感光性光吸収化合物を含有するコンタクトレンズが、保護の非存在下で呈されるよりも、上記のようなICHガイドラインQ1B条件下での曝露後に、400~450nmの波長範囲にわたって呈する平均透過率の変化が少ないように、光分解に対して保護されることを意味する。平均透過率の変化は、光安定化を伴わない同じレンズよりも少なくとも約5%又は約10%小さくてもよい。曝露は、ICH光安定性ガイドラインの下で実施され、1.5192×10ルクス時の推定照度曝露(168.8時間の曝露時間)及び259.4ワット時/mの推定紫外線照射曝露(16.2時間の曝露時間)で、Option2光源を使用して、好ましくは25℃/環境相対湿度下に制御される光安定性チャンバ内で行われ得る。曝露後、試料のUV/Visスペクトルを収集し、曝露から保護した試料のスペクトルと比較する。例として、光安定化されておらず、少なくとも1種の感光性光吸収化合物を含有するコンタクトレンズは、上記のようにICHガイドラインQ1B条件(本明細書では「ICHガイドラインQ1B」又は「Q1B条件」に短縮されることもある)下で露光した後、400~450nmの波長範囲にわたって、少なくとも約2%、少なくとも約5%、少なくとも約7%、又は少なくとも約10%のそれらの平均透過率の不可逆的変化を呈する。そのような変化は、(示される波長範囲にわたる)露光を伴う平均透過と露光を伴わない平均透過との差の絶対値として計算することができる。
【0025】
「環境的に持続可能な」パッケージとは、埋め立てられるパッケージからの材料の量を減少させ、及び/又は再生若しくは持続可能な供給源から含まれる材料の量を増加させるパッケージを意味する。パッケージは、必要とされるパッケージの量を低減すること、パッケージに使用される再生材料の量を増加させること、生分解性材料をパッケージに組み込むこと、又はそれらの組み合わせによって、環境的に持続可能にされ得る。
【0026】
「レンズ」という用語は、眼内又は眼上にある、眼用装置を意味する。これらのデバイスは、光学矯正、美容強化、光吸収(UV、HEV、可視光、及びそれらの組み合わせを含む)、グレア低減、近視又は老眼の進行の防止、ドライアイ又はアレルギー性結膜炎などの眼病変の徴候又は症状の低減を含む治療効果、創傷治癒、薬物又は栄養補助食品の送達、診断評価又はモニタリング、あるいはそれらの任意の組み合わせを提供することができる。レンズなる用語には、これらに限定されるものではないが、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ、眼内レンズ、オーバーレイレンズ、眼内挿入物、及び光学挿入物が含まれる。コンタクトレンズ(又は「コンタクト」)は、眼の表面上に直接配置される(例えば、眼の表面を覆う涙の膜上に配置される)。コンタクトレンズとしては、ソフトコンタクトレンズ(例えば、従来型又はシリコーンヒドロゲル)、硬質コンタクトレンズ又はハイブリッドコンタクトレンズ(例えば、ソフトスカート又はシェルを有するもの)が挙げられる。コンタクトレンズは、1976年以来、FDAによってクラスII又はクラスIII医療デバイスであると考えられてきた。
【0027】
ソフトコンタクトレンズは、ヒドロゲルから形成されてもよい。ヒドロゲルは、水を吸収する架橋ポリマーである。ソフトコンタクトレンズ製剤の非限定的な例としては、エタフィルコン(polyHEMA、メタクリル酸コポリマー材料)、ゲンフィルコン、ヒラフィルコン、レネフィルコン、ネルフィルコン、ネソフィルコン、オマフィルコン、ポリマコン(polyHEMA)、ビフィルコン、アクアフィルコン、オリフィルコン、アスモフィルコン、バラフィルコン、コムフィルコン、デレフィルコン、エンフィルコン、エフロフィルコン、ファンフィルコン、フォルモフィルコン、ガリフィルコン、カリフィルコン、ロトラフィルコン、ナラフィルコン、リオフィルコン、サムフィルコン、シフィルコン、セノフィルコン、ソモフィルコン、ステンフィルコンの製剤(それらの変異体の全てを含む)などが挙げられるが、これらに限定されない。コンタクトレンズ製剤は、エタフィルコン、バラフィルコン、アクアフィルコン、ロトラフィルコン、コムフィルコン、ガリフィルコン、セノフィルコン、ナラフィルコン、アスモフィルコン、デレフィルコン、フォルモフィルコン、カリフィルコン、リオフィルコン、サムフィルコン、ソモフィルコン、ステンフィルコン、シフィルコン、ファンフィルコン、及びこれらの変形の全てに加えて、第4,659,782号、同第4,659,783号、同第5,244,981号、同第5,314,960号、同第5,331,067号、同第5,371,147号、同第5,998,498号、同第6,087,415号、同第5,760,100号、同第5,776,999号、同第5,789,461号、同第5,849,811号、同第5,965,631号、同第6,367,929号、同第6,822,016号、同第6,867,245号、同第6,943,203号、同第7,247,692号、同第7,249,848号、同第7,553,880号、同第7,666,921号、同第7,786,185号、同第7,956,131号、同第8,022,158号、同第8,273,802号、同第8,399,538号、同第8,470,906号、同第8,450,387号、同第8,487,058号、同第8,507,577号、同第8,637,621号、同第8,703,891号、同第8,937,110号、同第8,937,111号、同第8,940,812号、同第9,056,878号、同第9,057,821号、同第9,125,808号、同第9,140,825号、同第9156,934号、同第9,170,349号、同第9,244,196号、同第9,244,197号、同第9,260,544号、同第9,297,928号、同第9,297,929号、並びに国際公開第03/22321号、同第2008/061992号、及び米国特許出願公開第2010/0048847号で調製されるようなシリコーンヒドロゲルから形成されてもよい。
【0028】
「シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ」という用語は、少なくとも1つのシリコーン含有化合物から作製されるヒドロゲルコンタクトレンズを指す。シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは全般的に、従来のヒドロゲルと比較して増加した酸素透過性を有する。シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、それらの含水量及びポリマー材料含有量の両方を機能させて酸素を眼に送る。
【0029】
「パッキング溶液」とは、コンタクトレンズと共にパッケージウェル中に含まれる眼科的に適合性の溶液を意味する。パッキング溶液は、概ね緩衝化されており、ヒトの眼表面に適合するpH及び浸透圧を有する。パッキング溶液は更に、レンズとパッケージウェル及びリッドストックとの間の相互作用を制限する成分、又はレンズが眼の上に配置される場合に利益を提供する成分を含むが、これらに限定されない追加の成分を含むことができる。
【0030】
「マルチショット成形」とは、パッケージの部品が順番に又は連続して成形されるプロセスを意味する。マルチショット成形は、単一又は複数の成形ステーション、単一又は複数の成形機で行うことができ、これらは同じ場所又は異なる場所に配置することができる。
【0031】
ボウルポリマー材料及びフランジポリマー材料は、それぞれボウル及びフランジを成形するために使用されるポリマー材料である。第1のポリマー材料及び第2のポリマー材料は、それぞれ第1の成形ショット及び第2の成形ショットに使用される材料である。図は、第1のポリマー材料がボウルポリマー材料であり、第2のポリマー材料がフランジポリマー材料である実施形態を示す。フランジが最初に成形されるとき、フランジポリマー材料は第1のポリマー材料である。全体を通して記載されるポリマー材料は、少なくとも1つのポリマー材料(ホモポリマー材料、コポリマー材料又はそれらのブレンドであってもよい)を含み、以下に記載されるような添加剤を任意選択で含んでもよい。
【0032】
本発明のパッケージは、少なくとも2つの異なるポリマー材料から形成されたベースを含む。図1を参照すると、ボウル101は、レンズ、コンタクトレンズ、又はソフトコンタクトレンズなどの無菌医療デバイスのパッケージに好適であり、パッキング溶液及びレンズに対して不活性である、ボウルポリマー材料から形成されている。ベース部分100は、ボウル101及びフランジ102を備える。フランジ102は、マルチショット成形されたフランジポリマー材料から形成されている。
【0033】
ボウル101は、レンズ及びパッキング溶液を受容するためのウェル103と、リッドストック(図示せず)がボウルにシールされるシール領域104とを備える。ボウルは、その周縁に沿って、フランジ102を成形するために使用されるポリマー材料によってインターフェース105に沿って封入される1つ以上のスロットをそれぞれ有する少なくとも1つのインターフェースタブを有する。フランジ領域が最初に成形されてもよく、その場合、フランジ領域は、以下に説明されるインターフェースタブ、インターフェーススロット、及び歯を含むことも理解されるべきである。
【0034】
パッケージを開封するために、ユーザは、ベースの前部106からパッケージの後部108に向かってリッドストックを剥がす。ベース部分100のシール領域104とリッドストックとの間のシールは、滅菌、輸送及び保管の間にレンズ及び溶液の無菌性を維持するシールを維持するのに十分な強度を有さなければならない。約0.6~約5.0lbF、1.0~約5.0lbF、1.2~約3.5lbF、及び約1.5~約3.0lbFの剥離強度が一般的である。したがって、パッケージを開封することは、ボウル101とフランジ102との間の任意のインターフェースに実質的な曲げ応力を及ぼす可能性がある。ユーザはフランジ109の前部をグリップし、リッドストックの前縁をパッケージの後部に向かって引き上げるので、インターフェースは、リッドストックが開かれている間にボウルがフランジから分離しないように十分に強くなければならない。
【0035】
図2を参照すると、ボウルは、少なくとも1つのインターフェースタブ209を含み、各インターフェースタブは、少なくとも1つのインターフェーススロット210を含む。
【0036】
インターフェースタブ209は、ボウル周縁205に沿ってボウル201の上面と同一平面上にあってもよい。インターフェースタブは、ボウルの上部と同じ高さであってもよく、又は図3に示されるように、ボウルの上面の下にオフセットされてもよい。インターフェースタブ209は、好ましくはその外縁212に沿って閉じた少なくとも1つのインターフェーススロット210を含む。閉じた外縁212は、インターフェーススロット210を横切るボウルポリマー材料の「ブリッジ」を形成し、フランジ102を形成するためにフランジポリマー材料が金型に導入されるとき、フランジポリマー材料がインターフェーススロット210を充填し、閉じた外縁212を封入するようになっている。インターフェースタブ209全体は、フランジポリマー材料によって部分的又は完全に封入されてもよい。ボウル及びフランジポリマー材料が、接合を可能にする適合性の特性を有する場合、インターフェースタブ209の部分的な封入で十分であり得る。ボウルポリマー材料及びフランジポリマー材料が成形中に結合しない場合、又はより高い曲げ応力が予想される場合(例えば、リッドストックとボウルとの間の剥離強度がより高い場合、又は蒸気滅菌中などの高温に曝露されたパッケージによって引き起こされる応力の結果として)、フランジポリマー材料が、インターフェーススロット210の閉じた外縁212を含むインターフェースタブ全体を封入することが好ましい場合がある。パッケージ開封時の曲げ応力は、概ねパッケージの前部に集中し、後部108に沿った任意のインターフェースタブ209が部分的に封入されることを可能にしながら、インターフェースの前部に沿ってインターフェースタブ209及び閉じた外縁212を完全に封入することが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、全てのインターフェースタブは、フランジポリマー材料によって完全に封入される。完全に封入されたインターフェースタブ309の断面図を図3に示す。
【0037】
インターフェースタブ309の厚さ317の下限、並びに上部封入部分319及び下部封入部分319の下限は、成形プロセス中にインターフェースタブ金型空洞に対してそれぞれのポリマー材料の一貫した量を得る能力によって決定され得る(成形性下限)。インターフェースタブ及び封入領域の両方の厚さは、パッケージ開封中に破損しないインターフェースを提供するのに十分に強くなければならない。異なる曲げ弾性率を有する材料が使用される場合、より高い曲げ弾性率を有する材料は、より低いインターフェース厚さを有することができ、それでもインターフェースに所望のねじり強度及び曲げ強度を提供し得る。ボウルポリマー材料及びフランジポリマー材料が同様の曲げ弾性率を有する場合、インターフェースタブ厚さ及び封入領域のそれぞれを互いの約25%又は約10%以内に維持することが望ましい場合がある。好適なインターフェースタブ厚さ317の例としては、約0.3~約0.8mm、又は約0.35~約0.6mmが挙げられる。曲げ弾性率は、ASTM D790-17「Standard Test Methods for Flexural Properties of Unreinforced and Reinforced Plastics and Electrical Insulating Materials」などの既知の方法によって測定され得る。
【0038】
インターフェース厚さ318は、フランジ及びボウルの隣接領域の厚さと同様であるべきで、輪郭厚さの突然の変化が、収縮によるヒケをもたらす可能性を生じるからである。インターフェースからボウル及び/又はフランジへの厚さ移行を、テーパ付け又はフェザリングなどによって平滑化することによって、ヒケを最小限に抑えることができることが理解されよう。いくつかの実施形態では、インターフェース厚さは、隣接するフランジ又はボウル領域のいずれかよりも最大約60%又は最大約50%厚くてもよい。
【0039】
パッケージのコストを下げ、持続可能性を改善するために、パッケージに使用されるポリマー材料の総量を最小限に抑えることも望ましい場合がある。
【0040】
インターフェースタブ309は、総インターフェース厚さ318の約20~約60%、約25~約55%、約30~約55%である厚さ317を有してもよい。
【0041】
インターフェースタブ209は、スロット210の外縁212に沿ってスロット210を閉じるのに十分な幅、又はボウルからの突出を有することができる。インターフェースタブ幅の下限は、スロットにおけるタブの成形性である。インターフェースタブの幅の上限は、パッケージ設計及び所望のプラスチック使用法によって決定され得る。例えば、インターフェースタブ幅は、スロット幅よりも約10%~約100%、約25%~約100%、又は約50%~約100%大きくてもよい。インターフェースタブは、一定の幅を有してもよく、又はテーパ領域(インターフェースタブ209の端部、又は隣接するインターフェーススロット210間のより狭い幅など)を有してもよい。インターフェースタブは、最大約2mm、最大約1.5mm、又は約0.5~約2mm若しくは約0.5~約1.5mmの範囲の幅を有してもよい。
【0042】
インターフェースタブ209は、フランジ領域内の少なくとも約1又は約1.5mmの幅を有する任意の領域内の周囲に沿って含まれ得る。例えば、図1に示されるパッケージにおいて、インターフェースタブは、図2に示されるように、ボウルの後部角及び前部に含まれ得る。スペースが十分である場合、スロットを有するインターフェースタブは歯よりも大きな強度を提供するので、スロットを有するインターフェースタブが歯よりも好ましい。インターフェーススロットは、第2のポリマー材料がインターフェースタブを通って流れることを可能にし、インターフェースタブを通る鎖状リンクを生成する。ボウル周囲全体の周りに十分なクリアランスを有するパッケージは、連続的なインターフェースタブを有してもよい。インターフェースタブは、ボウル周囲の最大100%、約30~100%、約40~100%、又は約50~100%上に含まれてもよい。
【0043】
インターフェーススロットの長さの下限は、選択された成形装置及び第2のポリマー材料のメルトフローレート(「MFR」)の限界によって決定され得る。インターフェースタブは、第2のポリマー材料が金型内に導入されるときにその長さに沿って破断してはならない。ボウルの後部208において図2に示されるような単一のスロットを有するインターフェースタブの場合、インターフェースタブは、スロットよりも少なくとも25%又は少なくとも50%長くてもよい。例えば、約2mmのスロット長さを有する単一スロットを有するインターフェースタブの場合、インターフェースタブは、少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3mmのタブ長さを有することができる。インターフェースタブ長さは、インターフェーススロットよりも約25%~約300%、約50%~約300%、及び約100~約300%長くてもよい。図2のボウルの前部などにおいて、単一のインターフェースタブが複数のインターフェーススロットを含有する場合、インターフェースタブの長さの半分以下がインターフェーススロットであることが望ましい場合がある。
【0044】
インターフェーススロットの最小サイズは、インターフェースタブ内のスロットの数、メルトフローレート(MFR)などの第1のポリマー材料及び第2のポリマー材料の特性、並びに成形ピン強度を含む成形装置によって決定することができる。スロットは、成形ピンが頑丈であり、反り又は破損なしに迅速な成形及び離型に耐えることができ、第2のポリマー材料がスロットを通って容易に流れて、スロットを通る所望のインターフェースリンクを作ることができるように、十分に大きくあるべきである。
【0045】
スロットが長いほど、第2のポリマー材料で作られるインターフェースリンクは弱くなる。約3mm未満又は約2mm未満のスロット長さが望ましい場合がある。スロット長さの範囲は、約0.5~約3mm、約0.5~約2.5mm、及び約0.6~約2mmを含み得る。
【0046】
スロットは、インターフェースタブ幅の最大約90%、80%、70%、60%、50%、40%、又は30%の幅を有してもよい。スロットは、インターフェースタブ幅の約30~約80%、約30~約70%、約30~60%、約30~50%、及び約30~約40%の幅を有してもよい。同一又は異なる形状及び寸法のいずれかの複数のスロットが、単一のインターフェースタブに組み込まれてもよい。スロットは、インターフェースタブ幅の中央に、又はボウル周囲に隣接して配置されてもよい。
【0047】
ボウル周囲から遠位のスロット210の側部におけるタブ幅は、ブリッジ212を形成する。ブリッジは、射出圧力及び温度に起因して、成形中に溶融又は破断する可能性がある。パッケージ内の無傷のブリッジは、より強い機械的インターフェースを提供する。ブリッジの強度は、ブリッジの幅を増加させることによって改善し得る。これは、スロット幅を維持するがタブ幅を増加させること、タブ幅を維持するがスロット幅を減少させることなど、様々な方法で行うことができる。他の変形例がパッケージ設計者には明白となるであろう。
【0048】
インターフェーススロットは、インターフェースタブに沿って均一又は不規則に分配されてもよい。一実施形態では、スロットは、インターフェースタブに沿って均等に分配されている。別の実施形態では、インターフェーススロットは、レンズ周囲の右側及び左側に均等に分配されている。
【0049】
インターフェーススロットは、任意の好都合な形状を有してもよいが、概ね、鋭い縁は、成形することが困難であり得、鋭い角は、射出成形において故障モードを形成し得る。インターフェーススロットに好適な形状としては、円形、楕円形、丸みを帯びた角を有する多角形及び丸みを帯びた角を有さない多角形が挙げられる。円形、楕円形、正方形、長方形及び丸みを帯びた縁を有する台形が好まれ得る。スロットの丸みを帯びた角が好ましい。インターフェーススロットの長さは、第2のポリマー材料が成形条件でスロットを通ってかつその周りに流れて所望の封入及び物理的結合を提供することを可能にするように選択されてもよい。
【0050】
インターフェースタブは、図2の後部208に示されるように1つのスロット210を有してもよく、又は図2の前部206に示されるように複数のインターフェーススロットを有してもよい。
【0051】
ボウルは、ボウル201の前部206に示されるような、複数のインターフェーススロットを有する単一のインターフェースタブを有してもよく、又は歯211は、(図2の後部208に示されるように)インターフェーススロット210と散在若しくは交互にあってもよい。インターフェースタブ209は、平坦な輪郭を有してもよく、又は遠位側でより厚く、第1のポリマー材料と第2のポリマー材料との間の追加の連結を提供してもよい。
【0052】
曲げ力/曲げ応力が集中する領域では、各々が1つ以上のインターフェーススロット210を有する1つ以上のインターフェースタブ209が好ましい。図2は、ボウル201の前部に、全てが閉じた外縁212を有する複数のインターフェーススロット210を有する単一のインターフェースタブ209を示しているが、部分的に閉じた外縁を有するインターフェーススロット、又は完全に閉じたブリッジ及び部分的に閉じたブリッジを有するスロットの組み合わせを含むこともできる。
【0053】
ボウル201は更に、1つ以上の歯211を含んでもよい。歯211は、存在する場合、ボウル201の周縁205に沿って、特に、インターフェーススロットを形成するのに必要な突出部のための空間が不十分である場所、又はボウルの側部207及び後部208など、周縁205から突出する追加材料の追加が望ましくない可能性がある場所に配置することができる。歯は更に、パッケージの前部又は後部に含まれてもよく、含まれる場合、好ましくはインターフェースタブと交互になってもよい。この構成の一例が図2に示されており、ボウル周囲の後部において、単一の歯211がボウル周縁205に沿って2つのインターフェースタブ210の間に配置されている。歯の長さは、含まれる歯の数及びそれらの位置によって決定され得る。歯の好適な寸法の例としては、以下のものが挙げられる。
【0054】
【表1】
【0055】
全ての値には約が先行し、範囲は任意の組み合わせで使用することができる。歯は更に、インターフェースタブと同じ厚さを有してもよい。歯は、平坦な輪郭を有してもよく、又は遠位側でより厚く、第1のポリマー材料と第2のポリマー材料との間の追加のインターロックのための張出しを提供してもよい。歯は、直線状又は丸みを帯びた縁を有してもよく、ボウル縁に対して垂直であってもよく、又は角度を付けられてもよい。角度が付けられている場合、ボウル周囲に対する鋭角は、インターロックの機械的強度を増加させることができる張出しを提供する。
【0056】
ボウル205の後部の円形突起又は「耳」216は、成形中にガイドピンがボウルに接触する円形タブである。それらは、歯に対して指定されたものと同様の厚さを有することができ、任意選択で、最終パッケージにおいて機械的インターロックとして作用することができる。フランジの場合、ゲート120もパッケージの前部にある。
【0057】
特徴220は、ボウルポリマー材料がボウル領域用の金型に導入されたゲート領域である。
【0058】
本発明のパッケージは、通常、最終加熱滅菌(オートクレーブ)によって滅菌される。パッケージをシールするウェル及びリッドストックは、加熱滅菌可能でなければならず、パッキング溶液及びコンタクトレンズに対して不活性でなければならない。したがって、リッドストックとボウルとの間のシールは、シール領域215に沿ってボウル周囲の内側に配置することができる。この実施形態は、フランジポリマー材料が医療グレードでない場合(再生ポリマー材料又はいくつかの着色ポリマー材料など)、リッドストックがボウルポリマー材料と適切にシールするがフランジポリマー材料とはシールしない場合、又はフランジポリマー材料がウェル内容物(パッキング溶液、パッキング溶液添加剤、レンズ又はそれらの組み合わせ)と反応性である場合のいずれかに有用であり得る。シール領域は更に、ボウル周縁205の内側にある限り、ウェルのより近くに位置することができる。シール領域は、丸形、卵形、多角形、又は丸みを帯びた多角形などの種々の形状を有してもよい。
【0059】
フランジ、ボウル、ウェル、及びシール領域は、同一又は異なる形状を有してもよく、円形、楕円形、涙形、多角形、丸みを帯びた多角形、及びそれらの組み合わせなどから選択されてもよい。フランジは、開封時に指がフランジ前部領域を把持するための空間を提供するために、前部に細長い部分を有することができる。概ね、ウェルは、コンタクトレンズを受容するために丸みを帯びた側面を有するが、ボウル及びフランジの形状は、所望の審美性を提供するために、種々の形状から選択され得る。
【0060】
フランジは、長方形、楕円形、涙形、多角形を含む任意の形状を有してもよい。フランジは、コンタクトレンズのパッケージに使用される追加の特徴を含んでもよく、そのような特徴としては、パッケージがテーブル上に置かれたときの積み重ね又は安定性を改善するために、開封時のグリップを改善するための前部のテクスチャ、グリップ特徴又は空隙、側面又は後部の脚又は壁、フランジの前面部分の側面の切り込み、又はフランジの前面の下向き傾斜部分が挙げられる。図4a~図4dは、異なるボウル/フランジの組み合わせの上面図を示す。歯211の配置は破線で示されており、タブ209及びスロット210の配置も示されている。
【0061】
ボウルポリマー材料及びフランジポリマー材料は、成形することができ、好ましくは射出成形することができ、レンズ、パッキング溶液、及びその中に含まれ得る任意の添加剤の化学的特性及び物理的特性、並びにコンタクトレンズ製造の滅菌要件(非晶質ポリマーについては、120℃を超える、又は約125℃以上のTgを含む)に適合する、ポリマー、ゴム、又はプラスチックから選択され得る。Tgは、ASTM D3418-03「Standard Test Method for Transition Temperatures of Polymer by Differential Scanning Calorimetry」などの標準的な方法によって測定され得る。
【0062】
半結晶性材料は、選択されたオートクレーブ処理温度よりも少なくとも5°高い、又は少なくとも約125℃の融点を有し得る。ポリプロピレンを含む前述の特性を満たす半結晶性ポリマーを使用することができる。ボウルポリマー材料は更に、コンタクトレンズ製造の検査装置要件に適合し得る。好適なポリマー材料の例としては、ポリスルホン(PSU)、ポリエーテルスルホン(PESU)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ナイロンを含むポリアミド、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン(PMP)を含むポリオレフィン、並びにCOP(環状オレフィンポリマー)及びCOC(環状オレフィンコポリマー)を含むオレフィンコポリマー、アクリル、ゴム、ウレタン、フルオロカーボン、ポリオキシメチレン、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフェニルスルフィド(PPS)、ポリカーボネートコポリマー、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)など、並びにこれらのコポリマー及びブレンドが挙げられるが、これらに限定されない。ブレンドには、PBT及びPCブレンド、PC/ポリエステルブレンド、並びにCOP又はCOCとブレンドされたポリプロピレンを含むポリブチレンテレフタレートポリエステルブレンドが含まれる。
【0063】
ボウルポリマー材料は、射出成形することができ、少なくとも1年、2年、3年、4年又は5年の貯蔵寿命を有し、レンズ、パッキング溶液及びその中に含まれ得る任意の添加剤の化学的特性及び物理的特性に適合するコンタクトレンズパッケージを提供する任意のポリマー材料であってもよい。ボウルポリマー材料は、前述の材料のいずれかから選択されてもよい。ボウルポリマー材料は、好ましくは、約145℃より高い溶融温度を有するポリプロピレン、COP、COC、及びCOP又はCOCとブレンドされたポリプロピレンのブレンドであってもよい。ポリプロピレンの例としては、メタロセン触媒ポリプロピレンポリマー及びコポリマー、チーグラーナッタ触媒ポリプロピレンポリマー及びコポリマーが挙げられる。好適なグレードのポリプロピレンの例としては、ExxonMobil製のACHIEVE 1605(メタロセン触媒PPホモポリマー)及びPP1264E1(PPホモポリマー、MFR=20g/10分)、Braskem製のBraskem CP360H(ホモポリマー)、F350 HC2(高結晶化度ホモポリマー、MFR=35)、Borealis製のBorealis RF366MO(成核剤及び帯電防止剤を有するランダムコポリマー)、BJ380MO(成核剤及び帯電防止剤を有する制御されたレオロジーの異相コポリマー)、LyondellBasell製のMoplen HE649T(ホモポリマー)及びHP301R(ホモポリマー)、SABIC 512A(制御されたレオロジーPPホモポリマー)、Formosa Plastics製のFormolene 4111T及びFormelene 4142T、Flint Hills Resources製のFHR 11T55V、FHR P4C5N-046、FHR P4C6N-041、並びにTotal Petrochemicals製のTotal MR2001(ホモポリマー材料)、Total M3766(メタロセン触媒PPホモポリマー)及びTotal PPH10099(制御レオロジーPPホモポリマー)、が挙げられる。ポリプロピレンは、ASTM D-1238-10「Standard Test Method for Melt Flow Rates of Thermoplastics by Extrusion Plastometer」又は類似の既知の方法によって決定される、約15g/10分~約44g/10分のメルトフロー範囲を有し得る。ポリプロピレンは、純粋であってもよく、又はそのメルトフローレートを増加させるために制御されたレオロジープロセスを受けていてもよい。
【0064】
フランジポリマー材料は、上に列挙したポリマー、コポリマー及びポリマーブレンドのいずれかを含むことができる。フランジポリマー材料は、バージンポリマー又は再生ポリマーを含んでもよく、バージンポリプロピレン又は再生ポリプロピレンを含むことができる。フランジに使用することができる再生ポリプロピレンの例は、Plastic Recycling Inc.製のPRI-PPHO-BASEポリプロピレン(17~22g/10分の間のMFRを有する、白色又は黒色の再粉砕ホモポリマー)である。
【0065】
フランジポリマー材料及びボウルポリマー材料は更に、染料を含む着色剤、顔料、UV吸収剤及びHEV吸収剤を含む光吸収化合物、成核剤、酸化防止剤、清澄剤、熱安定剤、結合樹脂、ナノクレイ、酸素捕捉剤、可塑剤、発泡剤、難燃剤、帯電防止剤、防曇剤、粘着防止剤、潤滑剤、スリップ剤及び剥離剤、ステアレート、繊維、ナノチューブ、硬化剤、並びにこれらの組み合わせを含む添加剤を含むことができる。ポリマー材料は、バージンポリマー、再生ポリマー、又はそれらの組み合わせを含むことができる。ボウルはバージンポリマーから形成されてもよく、フランジは着色ポリマー、再生ポリマー、前述のものを含むブレンド又はそれらの組み合わせから形成されてもよい。ボウルは、透明の材料及び/又は無色の材料から形成されてもよく、フランジは、着色ポリマー材料、再生ポリマー材料、又はそれらの組み合わせから形成されてもよい。スパークル、パールエッセンス、マーブリング、スワール、これらの組み合わせなどを含む任意の色及び/又は色効果をフランジに使用することができる。着色フランジは、透明又は不透明であってもよく、一貫した色又は段階的な色を有してもよい。
【0066】
再生ポリマー材料は、フランジに使用される場合、ポリマー材料が上述のTg又は溶融温度を有する限り、任意の好都合な量で使用されてもよい。ボウルは、少なくとも1つの遮光化合物を含むポリマー材料から形成されてもよい。ボウル及びフランジは、同じポリマー(ポリプロピレンなど)から形成されてもよいが、異なる添加剤パッケージ(ボウル内の少なくとも1つの光吸収化合物及びフランジ内の少なくとも1つの着色剤など)を有してもよい。上述するいずれかの組み合わせを使用してもよい。
【0067】
ボウルポリマー材料及びフランジポリマー材料に好適なポリマー材料としては、ZEONEX(商標)690R、Exxon ACHIEVE(商標)1605、ポリプロピレン及びポリエチレンのコポリマー、ポリプロピレンとZEONEX 690Rとのブレンドなどのブレンド、並びにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0068】
環状オレフィンポリマーは、8,9,10-トリノルボルン-2-エン(ノルボルネン)又は1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタ-ヒドロ-1,4,5,8-ジメタノナフタレン(テトラシクロドデセン)などの様々な環状モノマーの開環メタセシス重合、それに続く水素化(Japan Synthetic Rubber製のARTON、Zeon Chemicals製のZeonex及びZeonor)によって生成される。COPの典型的な化学構造を以下に列挙する。
【0069】
【表2】
COPプラスチック樹脂は、Zeon Chemicals(Zeonex及びZeonor樹脂)、Polymer及びJapan Synthetic Rubber(JSR)から市販されている。COCプラスチック樹脂は、Topas Advanced Polymers(Topas樹脂)及びMitsui(APEL樹脂)から市販されている。具体例としては、Zeonor 1420及び1600、Zeonex 690R、E48R、330R、Topas 6013、6015、6017、APELグレードAPL5013VH、APL5014KL、APL5014XH及びJSR ARTON、ARTON D4531、D4532、F5023が挙げられる。
【0070】
第1の材料がボウルを形成するために使用される場合、6ヶ月間、1年間、2年間以上、3年間以上、又は5年間以上にわたって液体を保持することができるレトルト可能なパッケージを形成するのに好適な特性を有することができる。好適な特性としては、約2.0g・100um/(m・day)未満の水蒸気透過率、10g/10分~約44g/10分のMFR、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。水蒸気透過率は、ASTM F1249-20「Standard Test Method for Water Vapor Transmission Rate Through Plastic Film and Sheeting Using a Modulated Infrared Sensor」又は同様の値を提供する他の既知の試験を使用して測定され得る。より高い水蒸気透過率を有するいくつかの材料は、ボウルの厚さを増加させることによって、ボウルに使用できることを理解されたい。
【0071】
第2のポリマー材料は、同様の又は異なる特性を有することができる。例えば、第2のポリマー材料は、透明、無着色、不透明、着色、及びこれらの組み合わせであってもよく、パッキング溶液又はコンタクトレンズと接触する必要がないので(ヒートシールがパッケージのボウル部分上にあるとき)、USP/FDAに準拠する必要はない場合がある。これは、ポリスルホン及びLexanなどのいくつかのポリカーボネートのような、レンズパッケージにおいてしばしば使用されないいくつかのポリマー材料が、フランジポリマー材料として使用され得ることを意味する。
【0072】
パッケージは、単一の成形ステーションを有する単一の射出成形機、例えば回転プラテン、複数の成形ステーションを有する単一の成形機、又はインサート成形などの異なる機械を使用して、いくつかの異なる方法で成形することができる。
【0073】
場合によっては、外側スロット壁は、第2のポリマー材料が導入されるときに壊れることがある。第2の材料が流入するための空洞を形成するためにピンを使用した従来のプロセスとは異なり、本設計は、破損した場合であっても第2のポリマー材料が外側スロット壁を完全に封入することを可能にする周辺スロットを含む。封入は、インターロックに改善されたねじり強度を提供する。
【0074】
封入がない場合、特に、互いに結合しない第1のポリマー材料及び第2のポリマー材料を有する場合、米国特許第8420197号におけるものなどのインターロックは、強い引張力を提供し得るが、(本発明のパッケージからリッドストックを除去する際に存在するような)曲げ応力を受けたときに弱いインターロックを提供し得る。
【0075】
本発明のパッケージは、好ましくは、レンズ、コンタクトレンズ、又はソフトコンタクトレンズ(従来のコンタクトレンズ又はシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを含む)を保存するために使用される。レンズは、栄養補助食品及び医薬品(OTC又は処方箋)、湿潤剤、パターン、プリント、美容効果及びそれらの組み合わせを含む美観レンズ又は美容レンズ、UV吸収化合物、可視吸収化合物又はHEV吸収化合物などの静的染料を含む光吸収化合物、並びに光を可逆的に変化させる光発色性化合物及び液晶ポリマー材料を含む動的光吸収化合物などの追加の機能又は成分を含むことができる。パッケージのボウルは、栄養補助食品及び医薬品(OTC又は処方箋)及び湿潤剤などのコンタクトレンズポリマーに結合されていない任意の成分(イオン結合又は共有結合、立体相互作用又は捕捉を含むがこれらに限定されない任意の手段によって)に対して不活性であってもよい。そのような成分がパッケージ溶液に含まれるか、又は保管中にコンタクトレンズから溶出する場合、ボウルに使用されるポリマーは、非結合成分の約5%、約4%、約3%、又は約2%未満を吸収する。
【0076】
ボウルポリマーは、光発色性又はHEV吸収化合物を含有するレンズなど、その中に含有される感光性コンタクトレンズを光安定化させるために、UV吸収化合物又はHEV吸収化合物を更に含むことができる。フランジは、UV吸収化合物又はHEV吸収化合物を含まないバージンポリマー又は再生ポリマーから製造することができる。
【0077】
本明細書に図示され、説明されるインターフェースタブ、歯、及びスロットの実施形態は、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の範囲内のボウルフランジ構成の無数の実施形態のうちのいずれかであることが理解されるであろう。
【0078】
前述の説明は、説明を目的とし、記載された実施形態の詳細な理解を深めるため特定の命名法を使用し、他者が、当業者の知識を適用することによって、過度の試行錯誤をすることなく、本発明の一般的な概念を逸脱することなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正及び/又は適合させることができる。しかしながら、記載された実施形態を実施するために、特定の詳細の多くが不要な場合があり得ることは、当業者には明らかであろう。したがって、本明細書に記載の特定の実施形態の説明は、例示の目的で提示される。それらは、網羅的であること、及び開示した正確な形態に本開示を制限することを目的とするものではない。
【0079】
上記の教示を考慮して多くの修正及び変更が可能であることは、当業者には明らかであろう。そのような変更及び修正は、本明細書で提示した教示及び指導に基づいて、開示の実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。
【0080】
本発明の広がり及び範囲は、上述の実施形態のいずれかによっても限定されるべきではなく、下記の「特許請求の範囲」及びこれらの等価物に従ってのみ規定されるべきである。
【0081】
〔実施の態様〕
(1) パッケージであって、
ボウルを含むパッケージベースであって、前記ボウルが、レンズを保持するためのウェルを含み、前記ボウルの周縁の少なくとも一部に沿って少なくとも1つのインターフェースタブを有し、前記インターフェースタブは、少なくとも1つのインターフェーススロットを含む、パッケージベースと、
前記ボウルの前記周縁を少なくとも部分的に取り囲み、前記インターフェーススロットを充填し、前記インターフェースタブを少なくとも部分的に封入してインターロックを形成するフランジと、を含むパッケージ。
(2) 前記少なくとも1つのインターフェースタブが、前記ボウル領域の前記周縁に対向する外縁を含み、前記インターフェーススロットは、前記インターフェースタブの前記外縁に沿って閉じた縁を有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(3) 前記少なくとも1つのインターフェースタブが、複数のインターフェーススロットを含む、実施態様1に記載のパッケージ。
(4) 前記少なくとも1つのインターフェースタブが、1~8個のインターフェーススロットを含む、実施態様1に記載のパッケージ。
(5) 前記少なくとも1つのインターフェースタブが、2~6個のインターフェーススロットを含む、実施態様1に記載のパッケージ。
【0082】
(6) 前記少なくとも1つのインターフェースタブが、最大約2mm、最大約1.5mmの幅を有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(7) 前記少なくとも1つのインターフェースタブが、約0.5~約2mm又は約0.5~約1.5mmの幅を有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(8) 前記少なくとも1つのインターフェースタブが、前記ボウル周縁の最大100%、約30~100%、約40~100%、又は約50~100%に含まれている、実施態様1に記載のパッケージ。
(9) 前記インターフェースタブが、テーパ領域を含む、実施態様1に記載のパッケージ。
(10) 少なくとも1つのインターフェースタブが、前記ボウル領域の前部に配置され、複数のインターフェーススロットを含む、実施態様1に記載のパッケージ。
【0083】
(11) 前記インターフェースタブが、前記ボウル周縁の約30%~50%の長さを有する、実施態様10に記載のパッケージ。
(12) 前記ボウル領域周縁の前部に位置する少なくとも1つのインターフェースタブと、前記ボウル領域周縁の後部に位置する少なくとも1つのインターフェースタブとを含む、実施態様1に記載のパッケージ。
(13) 前記前部における前記少なくとも1つのインターフェースタブが、複数のインターフェーススロットを含む、実施態様12に記載のパッケージ。
(14) 前記インターフェーススロットが、丸みを帯びた角を有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(15) 前記インターフェーススロットが、楕円形又は丸みを帯びた長方形である、実施態様1に記載のパッケージ。
【0084】
(16) 前記インターフェースタブが、前記フランジの厚さよりも薄い厚さを有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(17) 前記インターフェースタブが、前記インターロックの全厚さの約20~約60%、約25~約55%、約30~約55%の厚さを有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(18) 前記インターフェースタブが、約0.3~約0.8mm、約0.35~約0.6mmの厚さを有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(19) 前記インターフェーススロットが、前記インターフェースタブ幅の最大約90%、80%、70%、60%、50%、40%、若しくは30%の幅、又は前記インターフェースタブ幅の約30~約80%、約30~約70%、約30~60%、約30~50%、及び約30~約40%の間の幅を有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(20) 前記インターフェーススロットが、約3mm未満の長さ、約2mm未満の長さ、又は約0.5~約3mm、約0.5~約2.5mm及び約0.6~約2mmの間の長さを有する、実施態様1に記載のパッケージ。
【0085】
(21) 前記少なくとも1つのインターフェースタブが、1つのスロットを含み、前記インターフェースタブが、前記スロットの前記長さよりも少なくとも約25%又は少なくとも50%長い、実施態様20に記載のパッケージ。
(22) 前記インターフェースタブが、前記スロット幅よりも約10%~約100%、約25%~約100%、又は約50%~約100%広い幅を有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(23) 前記ボウル領域及び前記フランジ領域が、それぞれ、ボウルポリマー材料及び第2のポリマー材料から形成されている、実施態様1に記載のパッケージ。
(24) 複数のスロットを有する少なくとも1つのタブを含み、前記スロットが、前記タブ長さの半分以下の合計長さを有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(25) 前記スロットが、前記インターフェースタブに沿って均等に分配されている、実施態様1に記載のパッケージ。
【0086】
(26) インターフェーススロットが、円形、楕円形、丸みを帯びた角を有する多角形及び丸みを帯びた角を有さない多角形、又はそれらの組み合わせから選択される形状を有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(27) インターフェーススロットが、円形、楕円形、正方形、長方形、丸みを帯びた縁を有する台形、及びそれらの組み合わせから選択される形状を有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(28) 前記スロットが、前記ボウル周縁から遠位の縁で閉じている、実施態様1に記載のパッケージ。
(29) 成形中に、前記第2のポリマー材料が、前記インターフェーススロットを通って、及びその周囲を流れる、実施態様23に記載のパッケージ。
(30) 前記第2のポリマー材料が、前記インターフェースタブを少なくとも部分的に封入する、実施態様19に記載のパッケージ。
【0087】
(31) 前記第2のポリマー材料は、前記インターフェースタブを封入する、実施態様19に記載のパッケージ。
(32) 前記ボウル周囲に配置された1つ以上の歯を更に含む、実施態様1に記載のパッケージ。
(33) 前記インターフェースタブ及び前記歯が、前記ボウル周囲の周りに交互に配置されている、実施態様32に記載のパッケージ。
(34) 前記歯が、前記ボウル周囲の後部又は側部にある、実施態様32に記載のパッケージ。
(35) 前記歯が、インターフェースタブの間に配置されている、実施態様32に記載のパッケージ。
【0088】
(36) 前記歯が、平坦な輪郭を有する、実施態様32~34のいずれかに記載のパッケージ。
(37) 前記歯が、遠位端においてより厚い、実施態様32~34のいずれかに記載のパッケージ。
(38) 前記歯が、約1~約4mm又は約2~約4mmの長さを有する、実施態様32~35のいずれかに記載のパッケージ。
(39) 前記歯が、約0.3~約2mm又は約0.3~約1mmの幅を有する、実施態様32~35のいずれかに記載のパッケージ。
(40) 前記歯が、約0.3~約0.8mm及び約0.3~約0.6mmの厚さを有する、実施態様32~35のいずれかに記載のパッケージ。
【0089】
(41) 前記ボウルと前記ボウル周囲との間に配置されたシール領域を更に含む、実施態様1に記載のパッケージ。
(42) 前記ボウルポリマー材料が透明であり、前記第2のポリマー材料が、着色ポリマー材料、不透明ポリマー材料、再生ポリマー材料、及びこれらの組み合わせから選択されたものである、実施態様1に記載のパッケージ。
(43) 前記ボウルポリマー材料が、透明ポリマー材料、バージンポリマー材料、着色ポリマー材料、少なくとも1つの光吸収化合物を含むポリマー材料、及びこれらの組み合わせから選択されたものである、実施態様20に記載のパッケージ。
(44) 前記ボウルポリマー材料が透明であり、前記第2のポリマー材料が着色されている、実施態様20に記載のパッケージ。
(45) 前記ボウルポリマー材料がバージンポリマー材料であり、前記第2のポリマー材料が再生ポリマー材料を含む、実施態様20に記載のパッケージ。
【0090】
(46) 前記ボウルポリマー材料、前記フランジポリマー材料又はその両方が、染料を含む着色剤、顔料、UV吸収剤及びHEV吸収剤を含む光吸収化合物、成核剤、酸化防止剤、清澄剤、熱安定剤、結合樹脂(tie resins)、ナノクレイ、酸素捕捉剤、可塑剤、発泡剤、難燃剤、帯電防止剤、防曇剤、粘着防止剤、潤滑剤、スリップ剤及び剥離剤、ステアレート、繊維、ナノチューブ、硬化剤、並びにこれらの組み合わせからなる群から独立して選択される少なくとも1つの添加剤を含むことができる、実施態様1に記載のパッケージ。
(47) 前記ボウルポリマー材料が、約145℃を超える溶融温度を有するポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、及びこれらのブレンドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーを含む、実施態様1に記載のパッケージ。
(48) 前記ボウルポリマーが、約2.0g・100um/(m・day)未満の水蒸気透過率、10g/10分~約44g/10分のMFR、及びこれらの組み合わせを有する、実施態様1に記載のパッケージ。
(49) 前記パッケージベースにシールされて前記ウェルを包囲し、前記レンズを前記ボウルと前記フィルムとの間に保持するリッドストックを更に含む、実施態様1に記載のパッケージ。
(50) 前記リッドストックが、前記ボウルにシールされている、実施態様32に記載のパッケージ。
【0091】
(51) 前記フランジが前記ボウル周縁から横方向に延在する、実施態様1に記載のパッケージ。
(52) 前記パッケージがオートクレーブ処理可能である、実施態様1に記載のパッケージ。
(53) 前記ボウルポリマー材料が、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、及びそれらのブレンドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーを含み、前記フランジポリマー材料が、約145℃を超える溶融温度を有するバージンポリプロピレン又は再生ポリプロピレンから選択されたものである、実施態様1に記載のパッケージ。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
【手続補正書】
【提出日】2024-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージであって、
ボウルを含むパッケージベースであって、前記ボウルが、レンズを保持するためのウェルを含み、前記ボウルの周縁の少なくとも一部に沿って少なくとも1つのインターフェースタブを有し、前記インターフェースタブは、少なくとも1つのインターフェーススロットを含む、パッケージベースと、
前記ボウルの前記周縁を少なくとも部分的に取り囲み、前記インターフェーススロットを充填し、前記インターフェースタブを少なくとも部分的に封入してインターロックを形成するフランジと、を含むパッケージ。
【請求項2】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、前記ボウル領域の前記周縁に対向する外縁を含み、前記インターフェーススロットは、前記インターフェースタブの前記外縁に沿って閉じた縁を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、複数のインターフェーススロットを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、1~8個のインターフェーススロットを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、2~6個のインターフェーススロットを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、最大約2mm、最大約1.5mmの幅を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、約0.5~約2mm又は約0.5~約1.5mmの幅を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、前記ボウル周縁の最大100%、約30~100%、約40~100%、又は約50~100%に含まれている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記インターフェースタブが、テーパ領域を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項10】
少なくとも1つのインターフェースタブが、前記ボウル領域の前部に配置され、複数のインターフェーススロットを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記インターフェースタブが、前記ボウル周縁の約30%~50%の長さを有する、請求項10に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記ボウル領域周縁の前部に位置する少なくとも1つのインターフェースタブと、前記ボウル領域周縁の後部に位置する少なくとも1つのインターフェースタブとを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記前部における前記少なくとも1つのインターフェースタブが、複数のインターフェーススロットを含む、請求項12に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記インターフェーススロットが、丸みを帯びた角を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記インターフェーススロットが、楕円形又は丸みを帯びた長方形である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記インターフェースタブが、前記フランジの厚さよりも薄い厚さを有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記インターフェースタブが、約0.3~約0.8mm、約0.35~約0.6mmの厚さを有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記インターフェーススロットが、約3mm未満の長さ、約2mm未満の長さ、又は約0.5~約3mm、約0.5~約2.5mm及び約0.6~約2mmの間の長さを有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記少なくとも1つのインターフェースタブが、1つのスロットを含み、前記インターフェースタブが、前記スロットの前記長さよりも少なくとも約25%又は少なくとも50%長い、請求項18に記載のパッケージ。
【請求項20】
前記インターフェースタブが、前記スロット幅よりも約10%~約100%、約25%~約100%、又は約50%~約100%広い幅を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項21】
前記ボウル領域及び前記フランジ領域が、それぞれ、ボウルポリマー材料及び第2のポリマー材料から形成されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項22】
複数のスロットを有する少なくとも1つのタブを含み、前記スロットが、前記タブ長さの半分以下の合計長さを有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項23】
前記スロットが、前記インターフェースタブに沿って均等に分配されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項24】
インターフェーススロットが、円形、楕円形、丸みを帯びた角を有する多角形及び丸みを帯びた角を有さない多角形、又はそれらの組み合わせから選択される形状を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項25】
前記スロットが、前記ボウル周縁から遠位の縁で閉じている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項26】
成形中に、前記第2のポリマー材料が、前記インターフェーススロットを通って、及びその周囲を流れる、請求項21に記載のパッケージ。
【請求項27】
前記第2のポリマー材料が、前記インターフェースタブを少なくとも部分的に封入する、請求項21に記載のパッケージ。
【請求項28】
前記第2のポリマー材料は、前記インターフェースタブを封入する、請求項21に記載のパッケージ。
【請求項29】
前記ボウル周囲に配置された1つ以上の歯を更に含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項30】
前記ボウルと前記ボウル周囲との間に配置されたシール領域を更に含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項31】
前記ボウルポリマー材料が透明であり、前記第2のポリマー材料が、着色ポリマー材料、不透明ポリマー材料、再生ポリマー材料、及びこれらの組み合わせから選択されたものである、請求項21に記載のパッケージ。
【請求項32】
前記ボウルポリマー材料が、透明ポリマー材料、バージンポリマー材料、着色ポリマー材料、少なくとも1つの光吸収化合物を含むポリマー材料、及びこれらの組み合わせから選択されたものである、請求項21に記載のパッケージ。
【請求項33】
前記ボウルポリマー材料が透明であり、前記第2のポリマー材料が着色されている、請求項21に記載のパッケージ。
【請求項34】
前記ボウルポリマー材料がバージンポリマー材料であり、前記第2のポリマー材料が再生ポリマー材料を含む、請求項21に記載のパッケージ。
【請求項35】
前記ボウルポリマー材料が、約145℃を超える溶融温度を有するポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、及びこれらのブレンドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーを含む、請求項21に記載のパッケージ。
【請求項36】
前記ボウルポリマーが、約2.0g・100um/(m・day)未満の水蒸気透過率、10g/10分~約44g/10分のMFR、及びこれらの組み合わせを有する、請求項21に記載のパッケージ。
【請求項37】
前記パッケージベースにシールされて前記ウェルを包囲し、前記レンズを前記ボウルと前記フィルムとの間に保持するリッドストックを更に含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項38】
前記リッドストックが、前記ボウルにシールされている、請求項29に記載のパッケージ。
【請求項39】
前記パッケージがオートクレーブ処理可能である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項40】
前記ボウルポリマー材料が、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、及びそれらのブレンドからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーを含み、前記第2のポリマー材料が、約145℃を超える溶融温度を有するバージンポリプロピレン又は再生ポリプロピレンから選択されたものである、請求項21に記載のパッケージ。
【国際調査報告】