(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】ツイストチューブを有する高分子チューブインシェル熱交換器
(51)【国際特許分類】
F28D 7/00 20060101AFI20241010BHJP
F28D 7/16 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
F28D7/00 Z
F28D7/16 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521205
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-06-10
(86)【国際出願番号】 US2022046431
(87)【国際公開番号】W WO2023064378
(87)【国際公開日】2023-04-20
(32)【優先日】2021-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518274010
【氏名又は名称】トレヴィ システムズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】TREVI SYSTEMS INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャラムコ, セルゲイ
(72)【発明者】
【氏名】グリーン, マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ウェブリー, ジョン
【テーマコード(参考)】
3L103
【Fターム(参考)】
3L103AA31
(57)【要約】
ツイストチューブを有する高分子チューブインシェル熱交換器が提供される。熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含んでもよく、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、その長手方向の周りにねじられた少なくとも1つのチューブ、又はねじられた若しくは互いに巻き合わされた少なくとも1対のチューブを含む。ツイストチューブを有する本開示の高分子チューブインシェル熱交換器は、酸溶液、食品及び飲料流体の場合などに高分子チューブの使用が利点を提供する用途、並びに金属熱交換器の用途が回収のために使用されるアミンを破壊する炭素回収用途に特に適し得る。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ツイストチューブを有する高分子チューブインシェル熱交換器であって、
1つ以上の高分子チュ-ブバンドルであって、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルのうちの少なくとも1つが、ねじられた又は1つ以上のチューブの周りに巻かれた2つ以上のチューブの1つ以上のセットを含む、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを備え、各チューブが、管状壁と、第1の流体が流れるように構成された通路とを備え、前記熱交換器が、第2の流体が前記ツイストチューブの間の空間を通過するように構成されている、熱交換器。
【請求項2】
前記2つ以上のチューブの1つ以上のセットは固定長を有する、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、ねじられた、又は互いに巻き付けられた複数ペアのチューブを含む、請求項1又は2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、ねじられた、又は互いに巻き付けられた複数の三つのチューブ又は複数のチューブを含む、請求項1乃至3の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが複数の非円形チューブを含み、各チューブがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられている、請求項1乃至4の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた楕円形チューブを含む、請求項1乃至5の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項7】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられたピーナッツ形状のツイストチューブを含む、請求項1乃至6の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項8】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた多角形のツイストチューブを含む、請求項1乃至7の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項9】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた花弁ツイストチューブを含む、請求項1乃至8の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項10】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた分葉状ツイストチューブを含む、請求項1乃至9の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項11】
2つ以上の高分子チューブが、ねじられた前記2つ以上のチューブの外面から外向きに延在する1つ以上の外部リブを含み、各チューブがそれぞれの長手方向の周りにある、請求項1乃至10の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項12】
前記2つ以上のチューブが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた前記1つ以上のチューブの内面から外向き若しくは内向きに延在する1つ以上の内部チャネル又は内部リブを備える、請求項1乃至11の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項13】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの外側に配置されたハウジングをさらに備える、請求項1乃至12の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項14】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの周りに配置された外側ラップをさらに備え、前記外側ラップは、チューブ構成がチューブ間に均一な間隔を提供すること、及び/又はハウジングと前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルとの間の空間を低減することを可能にするように、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを締め付けるように構成される、請求項1乃至13の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項15】
ツイストチューブを有する高分子チューブインシェル熱交換器であって、
1つ以上の高分子チュ-ブバンドルであって、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルのうちの少なくとも1つが複数の高分子チューブを含む、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルと、
管状壁と、第1の流体が流れるように構成された通路とを備える各チューブであって、前記熱交換器が、第2の流体が前記ツイストチューブの間の空間を通過するように構成され、前記複数の高分子チューブのうちの少なくとも1つが、その長手方向の周りにねじられた管状壁から延在する1つ以上のリブを備える、各チューブと、
を備える、熱交換器。
【請求項16】
前記複数の高分子チューブは固定長を有する、請求項15に記載の熱交換器。
【請求項17】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが複数の非円形チューブを含み、各チューブがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられている、請求項15又は16に記載の熱交換器。
【請求項18】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた楕円形チューブを含む、請求項15乃至17の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項19】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられたピーナッツ形状のツイストチューブを含む、請求項15乃至18の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項20】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた多角形のツイストチューブを含む、請求項15乃至19の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項21】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた花弁ツイストチューブを含む、請求項15乃至20の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項22】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた分葉状ツイストチューブを含む、請求項15乃至21の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項23】
2つ以上の前記チューブのうちの少なくとも1つが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた1つ以上の前記チューブの内面から外向き若しくは内向きに延在する1つ以上の内部チャネル又は内部リブを備える、請求項15乃至22の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項24】
1つ以上の外部の前記リブが、前記管状壁の外面から外側に延在する、請求項15乃至23の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項25】
前記1つ以上のリブが、前記管状壁の内面から内側に延在する、請求項15乃至24の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項26】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの外側に配置されたハウジングをさらに備える、請求項15乃至25の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項27】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの周りに配置された外側ラップをさらに備え、前記外側ラップは、チューブ構成がチューブ間に均一な間隔を提供すること、及び/又はハウジングと前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルとの間の空間を低減することを可能にするように、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを締め付けるように構成される、請求項15乃至26の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項28】
チューブを有する高分子チュ-ブインチューブ交換器であって、熱交換器が、
1つ以上の高分子チュ-ブバンドルであって、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルのうちの少なくとも1つが1つ以上の高分子二重チューブ構造を含み、各高分子二重チューブ構造が内側チューブと、外側チューブと、前記外側チューブの内面から前記内側チューブの外面まで延在する複数のリブとを含み、前記複数のリブが、前記高分子二重チューブ構造の長手方向軸に沿ってねじられている、1つ以上の高分子チュ-ブバンドル
を備える、熱交換器。
【請求項29】
前記高分子二重チューブ構造の前記外側チューブは、そのそれぞれの長手方向に沿って真っ直ぐである、請求項28に記載の熱交換器。
【請求項30】
前記内側チューブが、第1の管状壁、及び第1の流体が通過するように構成された通路とを備え、前記外側チューブが、第2の管状壁、及び、前記外側チューブの前記第2の管状壁の内面と、前記内側チューブの前記第1の管状壁の外面との間の、第2の流体が通過するように構成された空間を備える、請求項28乃至29の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項31】
前記1つ以上の高分子二重チューブ構造が固定長を有する、請求項28乃至30の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項32】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの外側に配置されたハウジングをさらに備える、請求項28乃至31の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項33】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの周りに配置された外側ラップをさらに備え、前記外側ラップは、チューブ構成がチューブ間に均一な間隔を提供すること、及び/又はハウジングと前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルとの間の空間を低減することを可能にするように、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを締め付けるように構成される、請求項28乃至32の何れか一項に記載の熱交換器。
【請求項34】
請求項1乃至33の何れか一項に記載の1つ以上の前記高分子チュ-ブバンドルを製造する方法であって、
高分子からの押出によって高分子チューブを形成することと、
ツイストチューブ又は2つ以上のツイストチューブのサブセットを形成するために1つ以上の高分子チューブをねじることと、
前記ツイストチューブ又は前記2つ以上のツイストチューブのサブセットからツイストチューブのバンドルを形成することと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願に関する相互参照]
本特許出願は、2021年10月12日に出願された「POLYMERIC TUBE-IN-SHELL HEAT EXCHANGER WITH TWISTED TUBES」という名称の米国特許出願第63/262,403号の35 USC§119(e)に基づく利益を主張し、引用によりその全体が組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本開示はチュ-ブバンドル熱交換器、特に、ツイストチューブ熱交換器に広く関する。
【背景技術】
【0003】
チュ-ブバンドル熱交換器は多くの用途で使用され、自動車用途で広く使用されている。そのような熱交換器は、典型的にはハウジング又はシェル内に封入された、離間した平行なチューブのバンドルを含む。第1の熱交換流体はチューブを通って流れ、一方、第2の熱交換流体はハウジングを通って流れ、チューブの外面間の中間部の空間を通過する。
【0004】
チュ-ブバンドル熱交換器の典型的な構造では、円形断面の平行なチューブがチューブシートとしても知られている穿孔されたヘッダープレートによって、その端部の定位置に保持される。チューブを保持することに加えて、ヘッダープレートはまた、チューブの内部とハウジングの内部との間の流れ連通を妨げるための封を提供する。
【発明の概要】
【0005】
一態様では、ツイストチューブを有する高分子チューブインシェル熱交換器が提供される。熱交換器は、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含んでもよい。1つ以上の高分子チュ-ブバンドルのうちの少なくとも1つが、ねじられた又は1つ以上のチューブの周りに巻かれた2つ以上のチューブの1つ以上のセットを含み、各チューブが、管状壁と、第1の流体が流れるように構成された通路とを備え、熱交換器は第2の流体がツイストチューブの間の空間を通過するように構成される。
【0006】
開示される実施例の各々と組み合わせられ得るいくつかの実施例では、2つ以上のチューブの1つ以上のセットが固定長を有する。
【0007】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、ねじられた、又は互いに巻き付けられた複数ペアのチューブを含む。
【0008】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、ねじられた、又は互いに巻き付けられた複数の三つのチューブ又は複数のチューブを含む。
【0009】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが複数の非円形チューブを含み、各チューブはそのそれぞれの長手方向の周りにねじられている。
【0010】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられた楕円/楕円形チューブを含む。
【0011】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられたピーナッツ形状のツイストチューブを含む。
【0012】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられた多角形ツイストチューブを含む。
【0013】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられた花弁ツイストチューブを含む。
【0014】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられた分葉状ツイストチューブを含む。
【0015】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、2つ以上の高分子チューブが2つ以上のチューブの外面から外向きに延在する1つ以上の外部リブを含み、各チューブはそのそれぞれの長手方向の周りにねじられている。
【0016】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、2つ以上のチューブが1つ以上のチューブの内面から外向き若しくは内向きに延在する1つ以上の内部チャネル又は内部リブを含み、各チューブはそのそれぞれの長手方向の周りにねじられている。
【0017】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、熱交換器はまた、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの外側に配置されたハウジングを含む。
【0018】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、熱交換器はまた、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの周りに配置された外側ラップを含み、外側ラップは、チューブ構成がチューブ間に均一な間隔を提供すること、及び/又はハウジングと1つ以上の高分子チュ-ブバンドルとの間の空間を低減することを可能にするように、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを締め付けるように構成される。
【0019】
別の態様では、ツイストチューブを有する高分子チューブインシェル熱交換器が提供される。この熱交換器は、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含んでもよい。1つ以上の高分子チュ-ブバンドルのうちの少なくとも1つは、複数の高分子チューブを含む。各チューブは、管状壁と、第1の流体が流れるように構成された通路とを含む。熱交換器は、第2の流体がツイストチューブ間の空間を通過するように構成される。複数の高分子チューブのうちの少なくとも1つは、その長手方向の周りにねじられた管状壁から延在する1つ以上のリブを含む。
【0020】
開示された実施例のそれぞれと組み合わせることができるいくつかの実施例では、複数の高分子チューブが固定長を有する。
【0021】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが複数の非円形チューブを含み、各チューブはそのそれぞれの長手方向の周りにねじられている。
【0022】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられた楕円又は楕円形チューブを含む。
【0023】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられたピーナッツ形状のツイストチューブを含む。
【0024】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられた多角形ツイストチューブを含む。
【0025】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられた花弁ツイストチューブを含む。
【0026】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられた分葉状ツイストチューブを含む。
【0027】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、2つ以上のチューブのうちの少なくとも1つはそれぞれの長手方向の周りにねじられた1つ以上のチューブの内面から外向き若しくは内向きに延在する1つ以上の内部チャネル又は内部リブを含む。
【0028】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上の外部リブが管状壁の外面から外向きに延在する。
【0029】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、1つ以上のリブが管状壁の内面から内向きに延在する。
【0030】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、熱交換器はまた、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの外側に配置されたハウジングを含む。
【0031】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、熱交換器はまた、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの周りに配置された外側ラップを含み、外側ラップは、チューブ構成がチューブ間に均一な間隔を提供すること、及び/又はハウジングと1つ以上の高分子チュ-ブバンドルとの間の空間を低減することを可能にするように、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを締め付けるように構成される。
【0032】
さらなる態様では、チューブを有する高分子チューブインチューブ交換器が提供される。熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルのうちの少なくとも1つは1つ以上の高分子二重チューブ構造を含み、各高分子二重チューブ構造は内側チューブと、外側チューブと、外側チューブの内面から内側チューブの外面まで延在する複数のリブとを含み、複数のリブは高分子二重チューブ構造の長手方向軸に沿ってねじられている。
【0033】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、高分子二重チューブ構造の外側チューブがそのそれぞれの長手方向に沿って直線である。
【0034】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、内側チューブが第1の管状壁と、第1の流体が通過するように構成された通路とを含み、外側チューブは第2の管状壁を含む。外側チューブの第2の管状壁の内面と内側チューブの第1の管状壁の外面との間の空間は、第2の流体が通過するように構成される。
【0035】
開示された実施例のそれぞれと組み合わせることができるいくつかの実施例では、1つ以上の高分子二重チューブ構造が固定長を有する。
【0036】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、熱交換器はまた、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの外側に配置されたハウジングを含む。
【0037】
開示された実施例の各々と組み合わされ得るいくつかの実施例では、熱交換器はまた、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの周りに配置された外側ラップを含み、外側ラップは、チューブ構成がチューブ間に均一な間隔を提供すること、及び/又はハウジングと1つ以上の高分子チュ-ブバンドルとの間の空間を低減することを可能にするように、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを締め付けるように構成される。
【0038】
開示された実施例の各々と組み合わせることができるいくつかの実施例では、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを製作するための方法が提供される。本方法は、高分子からの押出によって高分子チューブを形成することを含んでもよい。本方法はまた、1つ以上の高分子チューブをねじって、ツイストチューブ又は2つ以上のツイストチューブのサブセットを形成することを含んでもよい。本方法はまた、ツイストチューブ又は2つ以上のツイストチューブのサブセットからツイストチューブのバンドルを形成することを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
本開示の利点及び特徴を得ることができる方法を説明するために、添付の図面に示されるその実施形態が参照される。これらの図面は本開示の典型的な実施形態のみを表しているためその範囲を限定するものとしては考えられないことを理解して、本明細書の原理が以下の添付の図面を用いながらさらなる具体性及び詳細をもって記述及び説明される。
【0040】
【
図1】本開示の例示的な実施形態による、従来のチューブ及びシェル熱交換器の流れパターンの概略図を示す。
【0041】
【
図2A】本開示の例示的な実施形態による、従来のツイストチューブ金属熱交換器のグラフ表示を示す。
【0042】
【
図2B】本開示の例示的な実施形態による、
図2Aの従来のツイストチューブ金属熱交換器の拡大図を示す。
【0043】
【
図3】本開示の例示的な実施形態による、ツイストペア熱交換器バンドルの斜視図を示す。
【0044】
【
図4】本開示の例示的な実施形態による、楕円/楕円形チューブの斜視図を示す。
【0045】
【
図5】本開示の例示的な実施形態による、ピーナッツ形状のツイストチューブの斜視図を示す。
【0046】
【
図6】本開示の例示的な実施形態による、三角形ツイストチューブの斜視図を示す。
【0047】
【
図7】本開示の例示的な実施形態による、花弁ツイストチューブの斜視図を示す。
【0048】
【
図8】本開示の例示的な実施形態による、5分葉状ツイストチューブの斜視図を示す
【0049】
【
図9】本開示の例示的な実施形態による、ねじられたフィン/リブを有するチューブの斜視図を示す。
【0050】
【
図10】本開示の例示的な実施形態による、5分葉状ツイストチューブのバンドルの斜視図を示す。
【0051】
【
図11】本開示の例示的な実施形態による、ねじられたリブを有するチューブのバンドルの斜視図を示す。
【0052】
【
図12】本開示の例示的な実施形態による、ハウジングの内側のチューブのバンドルに適用される外側ラップの断面図を図示する。
【0053】
【
図13】本開示の例示的な実施形態による、ハウジングの内側にリブを有するチューブのバンドルに適用される外側ラップの断面図を図示する。
【0054】
【
図14】本開示の例示的な実施形態による、内部チャネルを有するチューブの内側にライフルを有するチューブの斜視図を図示する。
【0055】
【
図15】本開示の例示的な実施形態による、内部リブを有するチューブの内側にライフルを有するチューブの斜視図を図示する。
【0056】
【
図16A】本開示の例示的な実施形態による、チューブインチューブ構成の斜視図を図示する。
【0057】
【
図16B】本開示の例示的な実施形態による、チューブインチューブ構成の端部断面図を図示する。
【0058】
【
図17A】本開示の例示的な実施形態による、高分子チューブインシェル熱交換器の斜視図である。
【0059】
【
図17B】本開示の例示的な実施形態による、
図17Aの高分子チューブインシェル熱交換器の側面断面図である。
【0060】
【
図17C】本開示の例示的な実施形態による、
図17Aの高分子チューブインシェル熱交換器の端面図である。
【0061】
【
図17D】本開示の例示的な実施形態による、
図17Bの高分子チューブインシェル熱交換器の一部分の拡大側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図1は、本開示の例示的な実施形態による、従来のチューブ及びシェル熱交換器の流れパターンの概略図を示す。チューブ及びシェル熱交換器100では、チューブ入口108Aからの第1の流体104がチューブ102A~Dの内側を通過し、チューブ出口108Bから出る一方、シェル入口110Aからの第2の流体106は、チューブ102の周りを、及びチューブ102に沿ってシェル103内を通過し、シェル出口110Bから出る。第1の流体104はチューブ102A~Dの内側を流れる内部流体とも呼ばれ、一方、第2の流体はチューブ102A~Dの外側を流れる外部流体とも呼ばれる。シェル入口110Aは第1の端部112A上のチューブ出口108Bの近くに配置され、一方、チューブ入口108Aは第1の端部112Aとは反対側の第2の端部112B上のシェル出口110Bの近くに配置される。熱交換器のシェル側では、第2の流体106がチューブ102に沿って通過し、チューブのバンドルは、第2の流体106がチューブのバンドル102を放射方向107から/へと出入りさせるために、矢印113によって示されるような経路に沿った流路を提供することができる。このようにして、チューブ102A~Dのバンドルはチューブ102A~Dに隣接する第2の流体106の外部流をガイドし、バイパスを低減する。バッフル112は、チューブ102A~Dのための追加の支持体として使用される。バッフル112はまた、シェル内の流体の流れの分配を改善するのに役立つ。熱交換器100はまた、チューブ102A~Dの端部に、円形断面の平行なチューブ102A~Dをその端部の定位置に保持するために使用されるチューブシート又は穿孔されたヘッダープレート114を含んでもよい。
【0063】
チューブ及びシェル熱交換器100は高温及び高圧に適しているが、チューブ102A~D間の大きな間隔は多くの流れバイパス及び不十分な流れ分配を引き起こし、チューブ及びシェル熱交換器100の有効性を低くする。
【0064】
図2Aは、本開示の例示的な実施形態による、従来のツイストチューブ金属熱交換器のグラフ表示を示す。ツイストチューブ熱交換器200は、エンクロージャ204内に封入された複数のツイストチューブ202を含む。
【0065】
図2Bは、本開示の例示的な実施形態による、
図2Aの従来のツイストチューブ金属熱交換器の拡大図を示す。
図2Bに示されるように、単一の金属チューブ202は、その長手方向に沿って波状パターンを有するようにねじられている。この波状パターンは、チューブ202の長手方向軸に垂直な軸の周りの曲線を含む。ツイストチューブ金属熱交換器200はバッフルを除去し、チューブ振動に損害を与える。独特の形状のチューブは、流体が自由に並んで渦を巻くときに隣接する支持体を提供する三角形パターン上に配置される。チューブ202の間の隙間は、シェル側の清掃を容易にする。
【0066】
従来の金属熱交換器には、いくつかの問題がある。第1に、従来の金属熱交換器は、炭素回収用途に使用されるアミンを破壊する可能性がある。追加の用途としては、金属熱交換器が回収を提供するのに費用がかかり過ぎるすべての廃熱用途、及び水又はオイルヒーターなどの異なる粘度が存在する流体流が挙げられる。他の用途としては、食品及び飲料用途、並びに酸性溶液用途が挙げられ、金属熱交換は耐薬品性に関する問題を有する。
【0067】
従来のツイストチューブ金属熱交換器の問題を解決するために、本開示は、ツイストチューブを有する高分子チューブインシェル熱交換器を提供する。この態様の非限定的な例を
図3に示す。非円形チューブの例は、
図4~11に提供されている。
【0068】
図3は、本開示の例示的な実施形態による、ツイストペア熱交換器バンドルの斜視図を示す。図示されるように、ツイストペア熱交換器バンドル300は複数ペアのチューブ302A及び302B、例えば、7ペアのチューブのツイストペアを含む。チューブ302A及び302Bの各ペアは、その長手方向に沿って長手方向軸Lの周りにねじられている。チューブの各ツイストペアは、隣接するチューブのツイストペアと接触している。各チューブは、円形断面304を有してもよい。
【0069】
一対の円形チューブ302A及び302Bは支持体を提供し、流体が軸方向若しくは半径方向からバンドルに入る、及び/又はバンドルから出るための流路を可能にする。一対のチューブの間の開放空間は、効果的な熱交換のためにチューブの長手方向に沿って外部流体を導くことができる。加えて、ツイストチューブペアは流路に沿って流れ方向の変化を生成することができ、これは、チューブの外側の外部流体に追加の混合及び乱流を生成することによって熱交換を強化する。外部流体の粘度は、熱交換に影響を及ぼし得る。また、チューブは、熱交換表面を増加させチューブの表面での熱伝達を改善するために、小さい直径を有していてもよい。また、流体入出力位置は、並流又は向流の何れかを提供するように選択することができる。
【0070】
当業者であれば、チューブのツイストペアの個数は、熱交換器バンドル内で異なっていてもよいことを理解するだろう。
【0071】
流体はチューブ端部からツイストチューブ内に流れ込み、従来のシェル及びチューブ熱交換器100及び200よりも効率的で信頼性の高い性能をもたらすことができる。ツイストチューブ熱交換器300内のバンドル構造は、熱伝達を増加させ、圧力降下を減少させる一方で、熱伝達表面積を増加させ、有害な損害を除去することができる。デッドスポットが除去されてもよい。デッドスポットは、ファウリングが蓄積し、有効な熱伝達表面積を減少させる可能性がある場所である。ファウリングは、固体表面上の望ましくない物質の蓄積である。また、チューブは、チューブのサイズ並びにチューブ間の間隔を、チューブの内側及び外側の両方の流体の圧力降下を制御するための特定の用途に合わせることができるように構成することができる。
【0072】
本開示の第1の態様によれば、ツイストチューブを有する高分子チューブインシェル熱交換器が提供される。熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、その長手方向の周りにねじられた少なくとも1つのチューブ、又はねじられた若しくは互いに巻き合わされた少なくとも1対のチューブを含む。
【0073】
本開示の第2の態様によれば、熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、互いに巻き付けられたチューブのペア又は他の複数の群で作製される。
【0074】
本開示の第3の態様によれば、熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、それぞれの長手方向の周りにねじられた複数の非円形チューブを含む。そのような例では、その長手方向の周りにねじられた非円形チューブの使用がツイストペアの実施形態と同様の性能を提供するが、ペアを有さず、したがって、組み立てプロセスを単純化する。チューブの外側のシェル側流体又は外部流体は、バンドルに出入りするために軸方向若しくは半径方向の何れかのアクセスを有するように配置することができる。ツイストチューブ間の空隙は、シェル側流体とチューブ内部の内部流体との間の効果的な熱交換のための内部流体を含むチューブに隣接してシェル側流体をガイドするチューブに沿った通路を可能にする。さらに、ねじられた非円形チューブは、支持体及びバッフルとして作用する。それらは、さらなる乱流を作り出し、それによって熱伝達を高める。追加の支持体、バッフルなどを有しないことは、熱交換器のタイトなパッケージング、コンパクトなサイズ、及び低重量をもたらし、ユニットの全体的なコストを低減する。非円形チューブの例は、
図4~11に提供されている。
【0075】
図4は、本開示の例示的な実施形態による、楕円又は楕円形のツイストチューブの斜視図を示す。図示のように、ツイストチューブ400は、楕円形又は楕円形の断面404を有してもよい。チューブ400は、その長手方向に沿ってその長手方向軸Lの周りにねじられている。ツイストチューブ400は、ねじられていないチューブの円筒面への圧縮であるツイストマーク406を含む外面402を有する。
【0076】
図5は、本開示の例示的な実施形態による、ピーナッツ形状のツイストチューブの斜視図を示す。図示のように、ピーナッツツイストチューブ500は、その長手方向軸Lに沿って接続された第1及び第2のツイストチューブセクション502A及び502Bを含む。ピーナッツツイストチューブ500は、長手方向軸Lに沿って変化するピーナッツ形状の断面504を有する。また、チューブ500は、第1のツイストチューブセクション502Aの一部及び第2のツイストチューブセクション502Bの一部によって形成された外面506を有する。外側表面506の内側には、流体が通過することを可能にする中空部分505がある。
【0077】
図6は、本開示の例示的な実施形態による、三角形ツイストチューブの斜視図を示す。三角形のチューブ600は、その長手方向軸Lに沿って変化する三角形の断面604を有してもよい。三角形のチューブ600は、その長手方向に沿ってその長手方向軸Lの周りにねじられる。ツイストチューブ600は、ねじられていないチューブの三角形表面への圧縮であるツイストマーク606を含む外面602を有する。
【0078】
当業者であれば、ツイストチューブは、任意の多角形の断面を有し得ることが理解されるだろう。
【0079】
図7は、本開示の例示的な実施形態による、花弁ツイストチューブの斜視図を示す。花弁ツイストチューブ700は、それらの外側部分が接続され、内側部分が除去されて単一のチューブを形成する4つのチューブ702A~Dを含む。花弁ツイストチューブ700は、その長手方向に沿ってその長手方向軸Lの周りにねじられる。花弁ツイストチューブ700は、長手方向軸Lに沿って変化する花弁状断面を有する外側シェル706を含む。内側シェル706は、流体が通過することを可能にする中空部分704である。
【0080】
図8は、本開示の例示的な実施形態による、5分葉状ツイストチューブの斜視図を示す。5分葉状ツイストチューブ800は、それらの外側部分が接続され、内側部分が除去されて単一のチューブを形成する5つのハーフチューブ802A~Eを含む。5分葉状ツイストチューブ800は、その長手方向に沿ってその長手方向軸Lの周りにねじられる。5分葉状ツイストチューブ800は、長手方向軸Lに沿って変化する5分葉状断面804を有するシェル806を含む。内側シェル806は、流体が通過することを可能にする中空部分805である。
【0081】
図9は、本開示の例示的な実施形態による、ねじられたフィン/リブを有するチューブの斜視図を示す。図示するように、第1のツイストチューブ902Aは、その長手方向に沿ってその長手方向軸Lの周りにねじられている。第1のツイストチューブ902Aは、円形シェル908を越えて外側に延在し、熱交換のための表面積を増加させる3つのリブ又はフィン906A~Cを含む。熱交換のための表面積は、リブ又はフィンの高さとともに増加する。リブ906A~Cは、円形断面904に沿って等間隔で配置されてもよい。また、第2のツイストチューブ902Bは、その長手方向に沿ってその長手方向軸Lの周りにねじられている。第2のツイストチューブ902Bは、1つのリブ906Dを含む。さらに、第3のツイストチューブ902Cは、その長手方向に沿ってその長手方向軸Lの周りにねじられている。第3のツイストチューブ902Cは、円形断面904の中心から互いに反対側にある2つのリブ906E~Fを含む。長手方向軸に沿ったフィン又はリブ902間の間隔914は、異なるツイストチューブについては異なっていてもよい。追加の熱伝達表面積を提供することに加えて、ねじられたリブは、チューブをチュ-ブバンドル内で自立させ、チューブの外側に沿ってシェル908を通過し熱伝達を改善もする外部流体の改善された流れ分布のためにチューブ間隔を制御することを可能にする。
【0082】
図10は、本開示の例示的な実施形態による、5分葉状ツイストチューブのバンドルの斜視図を示す。ツイストチューブ1000のバンドルは、複数の5分葉状ツイストチューブ800を含む。各5分葉状ツイストチューブ800は、その隣接する5分葉状ツイストチューブ800と接触する。
【0083】
図11は、本開示の例示的な実施形態による、ねじられたリブを有するチューブのバンドルの斜視図を示す。ツイストチューブ1100のバンドルは、ねじられたリブを有する複数のチューブを含む。リブを有する各チューブ900は、リブを有する隣接するチューブ900と接触する。外部リブ又はフィンの使用は、追加の表面積を提供することによって熱伝達を改善するのに役立つ。いくつかの変形例では、チューブは追加の表面積を提供することによって熱伝達を改善するのにも役立つ内部リブ又はフィンを有することができる。追加の熱伝達表面積を提供することに加えて、ねじられたリブは、チューブをチュ-ブバンドル内で自立させ、チューブの外側に沿ってシェル908を通過し熱伝達を改善もする外部流体の改善された流れ分布のためにチューブ間隔を制御することを可能にする。
【0084】
チューブの形状及びサイズは熱交換を改善し、圧力降下を制御するために、様々な粘度及び熱伝導率を有する流体に適した断面積比を制御するようにカスタマイズすることができる。
【0085】
ツイストチューブのバンドルはまた、良好な流れ分布及びバイパス制御を生成するために、中間部の空間の均一性を制御する能力を提供する。
【0086】
図12は、本開示の例示的な実施形態による、ハウジングの内側のチューブのバンドルに適用される外側ラップの断面図を図示する。高分子熱交換器1200は、ハウジング1202と、チューブ1206のバンドルの周りに巻き付けられてバンドルを締め付ける外側ラップ1204とを含む。外側ラップを有するチューブ1206のバンドルは、ハウジング1202内に配置される。外側ラップ1204はチューブを互いに接触させるためのチュ-ブバンドルの圧縮を提供し、したがって、シェルの内面に沿ったバイパス経路を除去するのに役立つ。外側ラップはまた、バンドル内のチューブ間の流れのバイパスを制御するのに役立つ。パイプの寸法のばらつきにより、チューブのバンドルとハウジング1202との間に空間が存在する場合がある。外側ラップはチューブ1206のバンドルの外面とハウジング1202との間の空間を充填するのに役立ち、したがって、流れのバイパスの制御を有する。ほとんどのチューブ1206は互いに接触してもよいが、依然としてチューブ1206の間に空間1208を有してもよい。
【0087】
図13は、本開示の例示的な実施形態による、ハウジングの内側にリブを有するチューブのバンドルに適用される外側ラップの断面図を図示する。高分子熱交換器1300は、ハウジング1302と、リブ1308を有するチュ-ブ1306のバンドルの周りに巻き付けられてバンドルを締め付ける外側ラップ1304とを含む。外側ラップ1304を有するチューブ1306のバンドルは、ハウジング1302内に配置される。外側ラップ1304はチューブ1306を互いに接触させるためのチュ-ブバンドルの圧縮を提供し、したがって、シェルの内面に沿ったバイパス経路を除去するのに役立つ。ほとんどのチューブ1306は互いに接触してもよいが、依然としてチューブ1306の間に空間1310を有してもよい。
【0088】
いくつかの変形例では、外側ラップが伸縮性織布で形成されてもよい。
【0089】
いくつかの変形例では、ハウジングがPVC又はポリプロピレンなどの硬質プラスチックパイプであってもよい。
【0090】
いくつかの変形例では、ハウジングがガラス繊維強化プラスチックパイプであってもよい。
【0091】
いくつかの変形例では、チューブが外側にリブを有してもよい。
【0092】
図14は、本開示の例示的な実施形態による、内部チャネルを有するチューブの内側にライフルを有するチューブの斜視図を図示する。図示するように、高分子チューブ1400は、長手方向軸Lに沿ってそれぞれの長手方向の周りにねじられた管状壁1404の内面1406から外向きに延びる3つのチャネル1402を含む。チャネルの数は異なっていてもよい。内部チャネル1402は、破線によって示されるように、端部から見たときに螺旋曲線のように見える。内部チャネル1402は、改善された熱交換のために、表面露出及び/又は乱流を改善することができる。
【0093】
図15は、本開示の例示的な実施形態による、内部リブを有するチューブの内側にライフルを有するチューブの斜視図を図示する。図示のように、高分子チューブ1500は、長手方向軸Lに沿ってそれぞれの長手方向の周りにねじられた管状壁1504の内面1506から外向きに延びる3つの内部リブ1502を含む。リブの数は異なっていてもよい。内部リブ1502は、破線によって示されるように、端部から見たときに螺旋曲線のように見える。内部リブ1502は、改善された熱交換のために、表面露出及び/又は乱流を改善することができる。
【0094】
図16Aは、本開示の例示的な実施形態による、チューブインチューブ構成の斜視図を図示する。
図16Bは、本開示の例示的な実施形態による、チューブインチューブ構成の端部断面図を図示する。図示されるように、高分子二重チューブ構造1600は、外側チューブ1602及び内側チューブ1604を含む。デュアルチューブ構造1600はまた、内側チューブの位置を指示及び制御するために、外側チューブ1602と内側チューブ1604との間にリブ1606を含む。リブ1606は、外側チューブ1602の内面1608から内側チューブ1604の外面1610まで延在する。例えば、このリブの寸法は、内側チューブと外側チューブとの間の空間を制御する。二重チューブ構造のリブ1606は、長手方向軸Lに沿ってそのそれぞれの長手方向の周りにねじられる。二重チューブ構造1600が内側チューブと外側チューブとの間の空間1612内に第1の流体の環状流を有することを可能にする。二重チューブ構造1600は、内側チューブの中空部分1614の内部に第2の流体の流れを有することを可能にする。チューブ1600の表面(例えば、外側チューブ1602の外側表面1609及び内側表面1608、内側チューブ1604の内側表面1611及び外側表面1610)及びリブ1606は、直線状であっても、ねじられていてもよい。二重チューブ構造1600は、二重チューブ構造1600が互いに接触するチュ-ブバンドルのためのものであり得る。
【0095】
図17Aは、本開示の例示的な実施形態に従う、高分子チューブインシェル熱交換器の斜視図である。
図17Bは、本開示の例示的な実施形態による、
図17Aの高分子チューブインシェル熱交換器の側面断面図である。
図17Cは、本開示の例示的な実施形態による、
図17Aの高分子チューブインシェル熱交換器の端面図である。
図17Dは、本開示の例示的な実施形態による、
図17Bの高分子チューブインシェル熱交換器の一部分の拡大側面断面図である。図示されるように、高分子チューブインシェル熱交換器1700は、シェル流体1703がハウジング1712内及びチューブ1708間に流れるための、ハウジング1712と、入口ハウジング1702Aと、出口ハウジング1702Bとを含む。高分子チューブ内熱交換器1700はまた、チューブ流体1706がチューブ1708を通って流れるための入口1704A及び出口1704Bを含む。シェル流体1703のための出口ハウジング1702Bはチューブ流体1706のための入口1704Aに近接する一方で、シェル流体1703が熱交換の効率を高めるためにチューブ流体1706と逆流するように、シェル流体1703のための入口ハウジング1702Aはチューブ流体1706のための出口1704Bに近接する。また、チューブ1708は、互いに接触している。
図3~15に示すように、チューブ内部のチューブ又はリブをねじることができる。シェル流体1703は、チューブ間の空間を満たすことができる。
【0096】
高分子チューブインシェル熱交換器1700はまた、外側ラップレイヤ1710を含み、これは、エポキシ、ポリウレタン、又はチューブ1708の周りの空間を充填し、チューブ1708及びハウジング1712の内壁をシールする任意の他の適切な材料などのポッティング材料を含む。入口1704Aは、ハウジング1712の外側に嵌合するように構成されたコネクション1714を含む。同様に、出口1704Bは、ハウジング1712の外側に嵌合するように構成されたコネクション1714を含む。入口ハウジング1702A及び出口ハウジング1702Bはまた、ハウジング1712の外側に嵌合するように構成されたコネクション1716を含む。
【0097】
[高分子ツイストチューブの製造方法]
高分子チューブ又はプラスチックチューブは、押出成形によって製造することができる。高分子チューブはリブ又はフィンを有するように作製されてもよく、次いで、高分子チューブはねじられてもよい。
【0098】
いくつかの変形例では、高分子チューブが高分子チューブがまだ柔らかくねじれやすいときに、押出の直後にねじられてもよい。
【0099】
いくつかの変形例では、高分子チューブは供給業者によって提供されてもよい。高分子チューブは、ねじるための形状を失うことなく、十分に柔らかくなるように加熱されてもよい。
【0100】
いくつかの変形例では、高分子チューブが
図3~15及び16A~Bに示されるような形状を有するように、ねじりなしで押出成形されてもよい。ねじれは、後続するねじり処理なしに押出しによって提供される。
【0101】
いくつかの変形例では、2つ以上の高分子チューブがそれらの長手方向に沿って互いにねじられる。次いで、ツイストペア又は他の複数の高分子チューブを一緒に束ねることができる。
【0102】
いくつかの変形例では、フィン又はリブを有する単一の高分子チューブを、その長手方向に沿ってねじることができる。次いで、ねじられた高分子チューブを一緒に束ねることができる。
【0103】
[ツイストチューブ熱交換器の実験]
60本のツイストチューブを含むツイストチューブプラスチック熱交換器をポリエーテルエーテルケトン(PEEK)チューブから組み立てた。
図9に示されるように、PEEKチューブは、螺旋リブを有する1.5mmの外径及び1.3mmの内径を有した。60本のチューブの各ペアを互いに55回ねじり合わせた。水をタンクから熱交換器に供給した。冷水は、熱交換器内に向流を有するように、熱水とは反対方向に熱交換器に供給された。圧力降下は垂直チューブを用いて測定した。温度は熱電対を用いて測定した。
【0104】
210mL/分の流速で、低温側(又はシェル側)は0.08psiの圧力降下を生じ、高温側(チューブ)は0.21psiの圧力降下を生じた。冷たい側の水を16℃から76℃に加熱した。温水を79℃から21℃に冷却した。熱交換の両側について熱伝達係数を計算した。
【0105】
表1は、開示された高分子高密度充填チューブインシェルシェル熱交換器と金属チューブアンドシェル熱交換器との比較を列挙する。表1に示されるように、開示される高分子高密度充填チューブインシェル熱交換器は、金属チューブ及びシェル熱交換器よりも有効であり、例えば、約80%の有効性を有する。
【0106】
また、金属チューブ及びシェル熱交換器などの、クロスフローを有する典型的なチューブ及びシェル熱交換器では、高温シェル流体が低温流体よりもはるかに高温である。流速も高く、したがって温度変化は低温流体よりも低い。これは温度の「クロスオーバー」をもたらさず、すなわち、高温流体出口温度は低温流体出口温度よりも高い。この効果は、高い対数平均温度差(LMTD)である。熱回収熱交換器の場合、熱をできるだけ多く回収しLMTDを最小に保つことが望ましく、これにより、低温流体出口温度を高温流体出口温度よりも高くすることができる。向流を有する開示された高分子熱交換器は、低LMTDを達成することができる。
【0107】
また、開示された高分子高密度充填チューブインシェル熱交換器は金属チューブ及びシェル熱交換器よりも著しく高い表面積充填密度を有し、金属チューブ及びシェル熱交換器よりも低コストである。
[表1:2つの熱交換器の比較]
【表1】
【0108】
チューブの管状形状は、シート/プレート熱交換器と比較して、より良好な構造強度を提供する。さらに、チューブは、押出成形によって製造するのに経済的である。高分子チューブは、低い熱抵抗を得るために薄い壁を有する。さらに、両側、すなわちシェル側(チューブの外側)及びチューブ側(チューブの内側)の小径及び低水力直径は、チューブの表面で高い熱伝達を提供する。滑らかな高分子チューブの使用は、低圧力損失、低ファウリング、及び交換器の容易な洗浄を有することができる。加えて、高分子材料の使用は、高い耐薬品性を提供する。
【0109】
また、ツイストチューブバンドルはとりわけ、バッフルなどの追加の支持体を有しておらず、その結果、ツイストチューブバンドルは熱交換器の緊密なパッケージングをもたらし、小型サイズであり、軽量であり、全体的なコストを低減する。
【0110】
本開示の第4の態様によれば、熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、それぞれの長手方向の周りにねじられた複数の楕円又は楕円形チューブを含む。
【0111】
本開示の第5の態様によれば、熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、それぞれの長手方向の周りにねじられた複数のピーナッツ形状のツイストチューブを含む。
【0112】
本開示の第6の態様によれば、熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、それぞれの長手方向の周りにねじられた複数の三角形又は他の多角形ツイストチューブを含む。
【0113】
本開示の第7の態様によれば、熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、それぞれの長手方向の周りにねじられた複数の花弁ツイストチューブを含む。
【0114】
本開示の第8の態様によれば、熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、それぞれの長手方向の周りにねじられた複数の5分葉状ツイストチューブを含む。
【0115】
本開示の第9の態様によれば、熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、ねじられたフィン/リブを有する複数のチューブを含む。
【0116】
本開示の第10の態様によれば、熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、複数の5分葉状ツイストチューブを含む。
【0117】
本開示の第11の態様によれば、熱交換器は1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを含み、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの各々は、複数のねじられたリブチューブを含む。
【0118】
金属熱交換器が炭素回収に使用されるアミンを破壊するので、ツイストチューブを有する本開示の高分子チューブインシェル熱交換器は、炭素回収用途に特に適し得る。追加の用途としては、金属熱交換器がペイバックを提供するのに法外なコストがかかるすべての廃熱用途、並びに水/油加熱器などの異なる粘度が存在する流体流が挙げられる。他の用途としては、食品及び飲料用途、並びに高分子チューブの使用が金属熱交換器に勝る利点を提供する酸溶液用途が挙げられる。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ツイストチューブを有する高分子チューブインシェル熱交換器であって、
1つ以上の高分子チュ-ブバンドルであって、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルのうちの少なくとも1つが、ねじられた又は1つ以上のチューブの周りに巻かれた2つ以上のチューブの1つ以上のセットを含む、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを備え、各チューブが、管状壁と、第1の流体が流れるように構成された通路とを備え、前記熱交換器が、第2の流体が前記ツイストチューブの間の空間を通過するように構成されている、熱交換器。
【請求項2】
前記2つ以上のチューブの1つ以上のセットは固定長を有する、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、ねじられた、又は互いに巻き付けられた複数ペアのチューブを含む、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、ねじられた、又は互いに巻き付けられた複数の三つのチューブ又は複数のチューブを含む、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが複数の非円形チューブを含み、各チューブがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられている、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた楕円形チューブを含む、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項7】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられたピーナッツ形状のツイストチューブを含む、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項8】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた多角形のツイストチューブを含む、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項9】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた花弁ツイストチューブを含む、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項10】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた分葉状ツイストチューブを含む、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項11】
2つ以上の高分子チューブが、ねじられた前記2つ以上のチューブの外面から外向きに延在する1つ以上の外部リブを含み、各チューブがそれぞれの長手方向の周りにある、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項12】
前記2つ以上のチューブが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた前記1つ以上のチューブの内面から外向き若しくは内向きに延在する1つ以上の内部チャネル又は内部リブを備える、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項13】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの外側に配置されたハウジングをさらに備える、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項14】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの周りに配置された外側ラップをさらに備え、前記外側ラップは、チューブ構成がチューブ間に均一な間隔を提供すること、及び/又はハウジングと前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルとの間の空間を低減することを可能にするように、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを締め付けるように構成される、請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項15】
ツイストチューブを有する高分子チューブインシェル熱交換器であって、
1つ以上の高分子チュ-ブバンドルであって、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルのうちの少なくとも1つが複数の高分子チューブを含む、1つ以上の高分子チュ-ブバンドルと、
管状壁と、第1の流体が流れるように構成された通路とを備える各チューブであって、前記熱交換器が、第2の流体が前記ツイストチューブの間の空間を通過するように構成され、前記複数の高分子チューブのうちの少なくとも1つが、その長手方向の周りにねじられた管状壁から延在する1つ以上のリブを備える、各チューブと、
を備える、熱交換器。
【請求項16】
前記複数の高分子チューブは固定長を有する、請求項15に記載の熱交換器。
【請求項17】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが複数の非円形チューブを含み、各チューブがそのそれぞれの長手方向の周りにねじられている、請求項
15に記載の熱交換器。
【請求項18】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた楕円形チューブを含む、請求項
15に記載の熱交換器。
【請求項19】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられたピーナッツ形状のツイストチューブを含む、請求項
15に記載の熱交換器。
【請求項20】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた多角形のツイストチューブを含む、請求項
15に記載の熱交換器。
【請求項21】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた花弁ツイストチューブを含む、請求項
15に記載の熱交換器。
【請求項22】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた分葉状ツイストチューブを含む、請求項
15に記載の熱交換器。
【請求項23】
2つ以上の前記チューブのうちの少なくとも1つが、そのそれぞれの長手方向の周りにねじられた1つ以上の前記チューブの内面から外向き若しくは内向きに延在する1つ以上の内部チャネル又は内部リブを備える、請求項
15に記載の熱交換器。
【請求項24】
1つ以上の外部の前記リブが、前記管状壁の外面から外側に延在する、請求項
15に記載の熱交換器。
【請求項25】
前記1つ以上のリブが、前記管状壁の内面から内側に延在する、請求項
15に記載の熱交換器。
【請求項26】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの外側に配置されたハウジングをさらに備える、請求項
15に記載の熱交換器。
【請求項27】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの周りに配置された外側ラップをさらに備え、前記外側ラップは、チューブ構成がチューブ間に均一な間隔を提供すること、及び/又はハウジングと前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルとの間の空間を低減することを可能にするように、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを締め付けるように構成される、請求項
15に記載の熱交換器。
【請求項28】
チューブを有する高分子チュ-ブインチューブ
熱交換器であって、
前記熱交換器が、
1つ以上の高分子チュ-ブバンドルであって、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルのうちの少なくとも1つが1つ以上の高分子二重チューブ構造を含み、各高分子二重チューブ構造が内側チューブと、外側チューブと、前記外側チューブの内面から前記内側チューブの外面まで延在する複数のリブとを含み、前記複数のリブが、前記高分子二重チューブ構造の長手方向軸に沿ってねじられている、1つ以上の高分子チュ-ブバンドル
を備える、熱交換器。
【請求項29】
前記高分子二重チューブ構造の前記外側チューブは、そのそれぞれの長手方向に沿って真っ直ぐである、請求項28に記載の熱交換器。
【請求項30】
前記内側チューブが、第1の管状壁、及び第1の流体が通過するように構成された通路とを備え、前記外側チューブが、第2の管状壁、及び、前記外側チューブの前記第2の管状壁の内面と、前記内側チューブの前記第1の管状壁の外面との間の、第2の流体が通過するように構成された空間を備える、請求項
28に記載の熱交換器。
【請求項31】
前記1つ以上の高分子二重チューブ構造が固定長を有する、請求項
28に記載の熱交換器。
【請求項32】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの外側に配置されたハウジングをさらに備える、請求項
28に記載の熱交換器。
【請求項33】
前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルの周りに配置された外側ラップをさらに備え、前記外側ラップは、チューブ構成がチューブ間に均一な間隔を提供すること、及び/又はハウジングと前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルとの間の空間を低減することを可能にするように、前記1つ以上の高分子チュ-ブバンドルを締め付けるように構成される、請求項
28に記載の熱交換器。
【請求項34】
請求項1乃至33の何れか一項に記載の1つ以上の前記高分子チュ-ブバンドルを製造する方法であって、
高分子からの押出によって高分子チューブを形成することと、
ツイストチューブ又は2つ以上のツイストチューブのサブセットを形成するために1つ以上の高分子チューブをねじることと、
前記ツイストチューブ又は前記2つ以上のツイストチューブのサブセットからツイストチューブのバンドルを形成することと、
を含む、方法。
【国際調査報告】