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特表2024-538079エアロゾル生成装置及びその動作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/50 20200101AFI20241010BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20241010BHJP
   A24F 40/42 20200101ALI20241010BHJP
   A24F 40/57 20200101ALI20241010BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20241010BHJP
   A24F 40/30 20200101ALI20241010BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20241010BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/60
A24F40/42
A24F40/57
A24F40/20
A24F40/30
A24F40/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522161
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 KR2022015429
(87)【国際公開番号】W WO2023068639
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0139796
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0018357
(32)【優先日】2022-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、チョンソプ
(72)【発明者】
【氏名】パク、サンキュ
(72)【発明者】
【氏名】チュン、ウソク
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ピョンスン
(72)【発明者】
【氏名】ハン、テナム
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA06
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB22
4B162AC13
4B162AC17
4B162AC22
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD03
4B162AD06
4B162AD08
4B162AD12
4B162AD13
4B162AD15
4B162AD16
4B162AD20
4B162AD23
(57)【要約】
エアロゾル生成装置及びその動作方法が提供される。エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱するヒーターと、使用者のパフに対応する出力を提供するパフセンサーと、使用者入力を受信する入力装置と、制御部と、を含み、前記制御部は、前記使用者入力が第1データに対応することを確認し、前記使用者入力が第1データに対応することを確認した後、前記パフセンサーによって提供される出力に基づいて、前記使用者の吸入に関連した吸入パターンを判断し、前記判断された吸入パターンに基づいて、前記吸入パターンに対応する加熱プロファイルを決定し、前記加熱プロファイルによって、前記ヒーターに供給される電力を制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成物質を加熱するヒーターと、
使用者のパフに対応する出力を提供するパフセンサーと、
使用者入力を受信する入力装置と、
制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記使用者入力が第1データに対応することを確認し、
前記使用者入力が第1データに対応することを確認した後、前記パフセンサーによって提供される出力に基づいて、前記使用者の吸入に関連した吸入パターンを判断し、
前記判断された吸入パターンに基づいて、前記吸入パターンに対応する加熱プロファイルを決定し、
前記加熱プロファイルによって、前記ヒーターに供給される電力を制御する、
エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記制御部は、さらに、前記使用者入力が前記第1データに対応することを確認した後、所定のパフ回数に基づいて、前記使用者の吸入に関連した吸入パターンを判断する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記制御部は、さらに、
パフシリーズの終了時点を判断し、
前記使用者入力を受信した後から前記パフシリーズの終了時点まで発生するパフに基づいて、前記使用者の吸入に関連した吸入パターンを判断する、
請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
長い空間を形成する挿入部と、
前記挿入部に挿入されたスティックに対応する信号を出力するスティック感知センサーと、をさらに含み、
前記制御部は、さらに、
前記スティック感知センサーの指示に基づいて、前記スティックが前記挿入部から除去されたことを判断し、
前記使用者入力信号が受信した後から、前記スティックが前記挿入部から除去されたことを確認するときまで発生したパフに基づいて、前記使用者の吸入に関連した吸入パターンを判断する、
請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記制御部は、さらに、
前記パフセンサーから受信する前記出力に基づいて、吸入強度、吸入量、吸入間隔及び吸入時間のうちの少なくとも一つを算出し、
前記算出された前記吸入強度、前記吸入量、前記吸入間隔及び前記吸入時間のうちの少なくとも一つに基づいて、前記吸入パターンを判断する、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
複数の加熱プロファイルを保存するメモリをさらに含み、
前記制御部は、さらに、前記決定された吸入パターンに基づいて、前記複数の加熱プロファイルのうちで前記加熱プロファイルを決定する、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記加熱プロファイルは、前記加熱区間時間の長さ、前記加熱区間に前記ヒーターに供給される電力量、及び前記加熱区間での前記ヒーターの目標温度のうちの少なくとも一つを含む、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記制御部は、さらに、
前記使用者入力が第2データに対応することを確認し、
前記使用者入力が前記第2データに対応する場合、基本加熱プロファイルによって前記加熱プロファイルを初期化し、
前記基本加熱プロファイルに基づいて、前記ヒーターに供給される電力を制御する、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記エアロゾル生成物質を収容するカートリッジと、
前記エアロゾル生成装置に対する前記カートリッジの装着及び分離を感知するカートリッジ感知センサーと、をさらに含み、
前記制御部は、さらに、
前記カートリッジ感知センサーを介して、前記カートリッジの装着又は分離を感知し、
前記エアロゾル生成装置から前記カートリッジが分離されることを感知するか又は前記分離の後に前記エアロゾル生成装置に前記カートリッジが装着されることを感知する場合、基本加熱プロファイルによって前記加熱プロファイルを初期化し、
前記基本加熱プロファイルによって、前記ヒーターに供給される電力を制御する、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記使用者入力は、ボタン入力又はタッチ入力のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記エアロゾル生成装置の動きに応えて出力を提供する動作センサーをさらに含み、
前記制御部は、さらに、前記動作センサーによって提供される出力が前記第1データに対応する場合、前記使用者の吸入に関連した吸入パターンを判断する、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
出力装置をさらに含み、
前記制御部は、さらに、
前記使用者入力が前記第1データに対応する場合、前記出力装置を制御して、前記吸入パターンの判断の開始に対応する情報を出力し、
前記吸入パターンの判断の後、前記出力装置を制御して、吸入パターンの判断の終了に対応する情報を出力する、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
入力装置を有するエアロゾル生成装置の動作方法であって、
前記入力装置から受信する使用者入力が第1データに対応することを確認する動作と、
前記入力装置から受信する使用者入力が前記第1データに対応することを確認した後、パフセンサーによって提供される出力に基づいて、前記使用者の吸入に関連した吸入パターンを判断する動作と、
前記判断された吸入パターンに基づいて、前記吸入パターンに対応する加熱プロファイルを決定する動作と、
を含む、エアロゾル生成装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質又は物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/又はコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、使用者の吸入パターンを判断して、使用者のエアロゾル吸入の際、使用者の吸入パターンに対応する霧量を生成することができるエアロゾル生成装置及びその動作方法を提供することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、吸入パターンの判断に関連した使用者入力信号に基づいて、吸入パターンの判断を行って、使用者が簡便にエアロゾル生成装置の動作を個人化することができるエアロゾル生成装置及びその動作方法を提供することである。
【0006】
本開示のさらに他の目的は、吸入パターンの開始に関連した使用者入力信号に基づいて、吸入パターンを初期化して使用者の便宜性を高めることができるエアロゾル生成装置及びその動作方法を提供することである。
【0007】
本開示のさらに他の目的は、吸入パターンの判断の開始及び終了を使用者に通知することにより、使用者が自分の吸入パターンの入力を容易に確認することができるエアロゾル生成装置及びその動作方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願で説明する主題の一側面によれば、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱するヒーターと、使用者のパフに対応する出力を提供するパフセンサーと、使用者入力を受信する入力装置と、制御部と、を含み、前記制御部は、前記使用者入力が第1データに対応することを確認し、前記使用者入力が第1データに対応することを確認した後、前記パフセンサーによって提供される出力に基づいて、前記使用者の吸入に関連した吸入パターンを判断し、前記判断された吸入パターンに基づいて、前記吸入パターンに対応する加熱プロファイルを決定し、前記加熱プロファイルによって前記ヒーターに供給される電力を制御する。
【0009】
本出願で説明する主題の他の側面によれば、入力装置を有するエアロゾル生成装置の動作方法が提供される。前記方法は、前記入力装置から受信する使用者入力が第1データに対応することを確認する動作と、前記入力装置から受信する使用者入力が第1データに対応することを確認した後、パフセンサーによって提供される出力に基づいて、前記使用者の吸入に関連した吸入パターンを判断する動作と、前記判断された吸入パターンに基づいて、前記吸入パターンに対応する加熱プロファイルを決定する動作と、を含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、使用者の吸入パターンを判断して、使用者のエアロゾル吸入の際、使用者の吸入パターンに対応する霧量を生成することができる。
【0011】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、吸入パターンの判断に関連した使用者入力信号に基づいて、吸入パターンの判断を行って、使用者が簡便にエアロゾル生成装置の動作を個人化することができる。
【0012】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、吸入パターンの初期化に関連した使用者入力信号に基づいて、吸入パターンを初期化して使用者の便宜性を高めることができる。
【0013】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、吸入パターンの判断の開始及び終了を使用者に通知することにより、使用者が自分の吸入パターンの入力を容易に確認することができる。
【0014】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】エアロゾル生成装置の一例を示すブロック図である。
図2】エアロゾル生成装置の例を説明する図である。
図3】エアロゾル生成装置の例を説明する図である。
図4】エアロゾル生成装置の例を説明する図である。
図5】スティックの例を説明する図である。
図6】スティックの例を説明する図である。
図7】スティックの例を説明する図である。
図8】本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
図9】本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
図10】本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
図11】本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
図12】本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
図13】本開示の他の実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
図14】本開示の他の実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
図15】本開示の他の実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。同一又は類似の構成要素は互いに異なる図面に図示されていても同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0017】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみを考慮して使用されるものである。「モジュール」及び「部」は互いに区別される意味又は役割を有するものではない。
【0018】
また、本明細書に開示された実施例の以降の説明において、関連した公知の技術についての具体的説明が本明細書に開示された実施例の要旨をあいまいにする可能性がある場合はその詳細な説明を省略する。また、添付図面は本明細書に開示された実施例を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面によって本明細書に開示された技術的思想が限定されない。したがって、添付図面は本開示の思想及び範囲に含まれるすべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0019】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0020】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0021】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0022】
図1は本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【0023】
図1を参照すると、エアロゾル生成装置10は、通信インターフェース11、入出力インターフェース12、エアロゾル生成モジュール13、メモリ14、センサーモジュール15、バッテリー16、及び/又は制御部17を含むことができる。
【0024】
一実施例で、エアロゾル生成装置10は本体100のみで構成され得る。この場合、エアロゾル生成装置10に含まれた構成要素は本体100に位置することができる。他の一実施例で、エアロゾル生成装置10は、エアロゾル生成物質を貯蔵するカートリッジ200及び本体100から構成され得る。この場合、エアロゾル生成装置10に含まれた構成要素は本体100及びカートリッジ200のうちの少なくとも一つに位置することができる。
【0025】
通信インターフェース11は、外部装置及び/又はネットワークとの通信のための少なくとも一つの通信モジュールを含むことができる。例えば、通信インターフェース11は、USB(universal serial bus)などの有線通信のための通信モジュールを含むことができる。例えば、通信インターフェース11は、WiFi(wireless fidelity)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth:登録商標)、ブルートゥース(登録商標)低電力(BLE)、ジグビー(Zigbee:登録商標)、NFC(near field communication)などの無線通信のための通信モジュールを含むことができる。
【0026】
入出力インターフェース12は、使用者から命令を受信する入力装置121及び/又は使用者に情報を出力する出力装置122を含むことができる。例えば、入力装置121は、タッチパネル、物理的ボタン、マイクなどを含むことができる。例えば、出力装置122は、ディスプレイ、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などの視覚情報を出力する表示装置、スピーカー、ブザーなどの聴覚情報を出力するオーディオ装置、触覚効果などの触覚情報を出力するモーターなどを含むことができる。
【0027】
入出力インターフェース12は、入力装置121を介して使用者から入力された命令に対応するデータをエアロゾル生成装置10の他の構成要素(等)に伝達することができる。入出力インターフェース12は、エアロゾル生成装置10の他の構成要素(等)から受信されたデータに対応する情報を出力装置122を介して出力することができる。
【0028】
エアロゾル生成モジュール13は、エアロゾル生成物質からエアロゾル(aerosol)を発生させることができる。ここで、エアロゾル生成物質は、エアロゾルを発生させることができる液体状態、固体状態、ゲル(gel)状態などの多様な状態のうちのいずれか1種の物質又は2種以上の物質の組合せを意味し得る。
【0029】
液体状態のエアロゾル生成物質は、一実施例によって、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体であり得る。液体状態のエアロゾル生成物質は、他の実施例によって、非タバコ物質を含む液体であり得る。例えば、液体状態のエアロゾル生成物質は、水、ソルベント、ニコチン、植物抽出物、香料、香味剤、ビタミン混合物などを含むことができる。
【0030】
固体状態のエアロゾル生成物質は、再構成タバコシート、細断タバコ、顆粒タバコなどのタバコ原料を基にする固体物質を含むことができる。また、固体状態のエアロゾル生成物質は、味調節剤、調味料などが含まれた固体物質を含むことができる。例えば、味調節剤は、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、酸化カルシウムなどを含むことができる。例えば、調味料は、ハーブ顆粒などの天然物質、香成分を含むシリカ(silica)、ゼオライト(zeolite)、デキストリン(dextrin)などを含むことができる。
【0031】
また、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤をさらに含むことができる。
【0032】
エアロゾル生成モジュール13は、少なくとも一つのヒーター131を含むことができる。
【0033】
エアロゾル生成モジュール13は、電気抵抗性ヒーターを含むことができる。例えば、電気抵抗性ヒーターは、少なくとも一つの電気伝導性トラック(track)を含むことができ、電気伝導性トラックに流れる電流によって加熱され得る。ここで、加熱された電気抵抗性ヒーターによってエアロゾル生成物質が加熱され得る。
【0034】
電気伝導性トラックは、電気抵抗性物質を含むことができる。一例として、電気伝導性トラックは、金属物質から形成され得る。他の一例として、電気伝導性トラックは、セラミック物質、炭素、金属合金、又はセラミック物質と金属との合成物質から形成され得る。
【0035】
電気抵抗性ヒーターは、多様な形状に形成された電気伝導性トラックを含むことができる。例えば、電気伝導性トラックは、管状、板状、針状、棒状及びコイル状のうちのいずれか一つに形成され得る。
【0036】
エアロゾル生成モジュール13は、誘導加熱(induction heating)方式を用いるヒーターを含むことができる。例えば、誘導加熱式ヒーターは、電気伝導性コイルを含むことができ、電気伝導性コイルに流れる電流を調節することで、周期的に方向が変わる交番磁場(alternating magnetic field)を発生させることができる。ここで、交番磁場が磁性体に印加される場合、磁性体で渦電流損(eddy current loss)及びヒステリシス損(hysteresis loss)によるエネルギー損失が発生することがあり、損失されるエネルギーが熱エネルギーとして放出されることにより、磁性体に隣接したエアロゾル生成物質が加熱され得る。ここで、磁場によって発熱する客体はサセプタ(susceptor)と言える。
【0037】
一方、エアロゾル生成モジュール13は、超音波振動を発生させることで、エアロゾル生成物質からエアロゾルを生成することもできる。
【0038】
エアロゾル生成モジュール13は、カートマイザー(cartomizer)、噴霧器(atomizer)、気化器(vaporizer)などと言える。
【0039】
メモリ14は、制御部17内の各信号処理及び制御のためのプログラムを保存することができ、制御部17で処理されたデータ及び処理対象のデータを保存することができる。
【0040】
例えば、メモリ14は、制御部17によって処理可能な多様な作業を実行するための目的で設計された応用プログラムを保存し、制御部17の要請の際、保存された応用プログラムのうちの一部を選択的に提供することができる。
【0041】
例えば、メモリ14は、エアロゾル生成装置10の動作時間、最大パフ回数、現在のパフ回数、バッテリー16の充電回数、バッテリー16の放電回数、少なくとも一つの温度プロファイル、使用者の吸入パターンについてのデータ、充放電についてのデータなどを保存することができる。ここで、パフは使用者の吸入を意味することができ、吸入は使用者が口や鼻を通して使用者の口腔内、鼻腔内又は肺内に引き込む状況を意味し得る。
【0042】
メモリ14は、揮発性メモリ(例えば、DRAM、SRAM、SDRAMなど)、非揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリー(Flashme mory)、ハードディスクドライブ(Hard disk drive;HDD)、ソリッドステートドライブ(Solid-state drive;SSD)など)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0043】
センサーモジュール15は、少なくとも一つのセンサーを含むことができる。
【0044】
例えば、センサーモジュール15は、パフを感知するセンサー(以下、パフセンサーという)を含むことができる。ここで、パフセンサー151は、IRセンサーのような近接センサー、圧力センサー、ジャイロセンサー、加速度センサー、磁場センサーなどによって具現され得る。
【0045】
例えば、センサーモジュール15は、エアロゾル生成モジュール13に含まれたヒーターの温度、エアロゾル生成物質の温度などを感知するセンサー(以下、温度センサーという)を含むことができる。ここで、エアロゾル生成モジュール13に含まれたヒーターが温度センサーの役割を果たすこともできる。例えば。ヒーターの電気抵抗性物質は抵抗温度係数(temperature coefficient of resistance)を有する物質であってもよい。センサーモジュール15は、温度によって変わるヒーターの抵抗を測定してヒーターの温度をセンシングすることができる。
【0046】
例えば、エアロゾル生成装置10の本体にスティックが挿入可能な場合、センサーモジュール15は、スティックの挿入を感知するセンサー(以下、スティック感知センサー152という)を含むことができる。
【0047】
例えば、エアロゾル生成装置10がカートリッジを含む場合、センサーモジュール15は、本体に対するカートリッジの装着/分離、位置などを感知するセンサー(以下、カートリッジ感知センサーという)を含むことができる。
【0048】
ここで、スティック感知センサー152及び/又はカートリッジ感知センサー153は、インダクタンス基盤のセンサー、静電容量型センサー、抵抗センサー、ホール効果(hall effect)を用いたホールセンサー(hall IC)などによって具現され得る。
【0049】
例えば、センサーモジュール15は、エアロゾル生成装置10に備えられた構成(例えば、バッテリー16)に印加される電圧を感知する電圧センサー及び/又は電流を感知する電流センサーを含むことができる。
【0050】
例えば、センサーモジュール15は、エアロゾル生成装置10の動きを感知する少なくとも一つのセンサー(以下、動作センサー154という)を含むことができる。ここで、動作センサー154は、ジャイロセンサー及び加速度センサーのうちの少なくとも一つによって具現され得る。
【0051】
バッテリー16は、制御部17の制御によって、エアロゾル生成装置10の動作に用いられる電力を供給することができる。バッテリー16は、エアロゾル生成装置10に備えられた他の構成に電力を供給することができる。例えば、バッテリー16は、通信インターフェース11に含まれた通信モジュール、入出力インターフェース12に含まれた出力装置、エアロゾル生成モジュール13に含まれたヒーターなどに電力を供給することができる。
【0052】
バッテリー16は充電可能なバッテリーであるか又は使い捨てバッテリーであり得る。例えば、バッテリー16は、リチウムイオンバッテリー又はリチウムポリマー(Li-Polymer)バッテリーであり得るが、これに限定されない。例えば、バッテリー16が充電可能な場合、バッテリー16の充電率(C-rate)は10C、放電率(C-rate)は10C~20Cであり得るが、これに限定されない。また、安定的な使用のために、バッテリー16は、充放電を2000回実施した場合にも、全容量の80%以上を確保することができるように製作され得る。
【0053】
エアロゾル生成装置10は、バッテリー16を保護するための回路であるバッテリー保護モジュール(Protection Circuit Module、PCM)をさらに含むことができる。バッテリー保護モジュール(PCM)はバッテリー16の上面に隣接して配置され得る。例えば、バッテリー保護モジュール(PCM)は、バッテリー16の過充電及び過放電を防止するために、バッテリー16と連結された回路で短絡が発生する場合、バッテリー16に過電圧が印加される場合、バッテリー16に過電流が流れる場合などにおいて、バッテリー16に対する電路を遮断することができる。
【0054】
エアロゾル生成装置10は、外部から供給される電力が入力される充電端子をさらに含むことができる。例えば、エアロゾル生成装置10の本体の一側に充電端子が形成され、エアロゾル生成装置10は、充電端子を介して供給される電力を用いてバッテリー16を充電することができる。ここで、充電端子は、USB通信のための有線端子、ポゴピン(pogo pin)などから構成され得る。
【0055】
エアロゾル生成装置10は通信インターフェース11を介して外部から供給される電力を無線で受信することができる。例えば、エアロゾル生成装置10は、無線通信のための通信モジュールに含まれたアンテナを用いて無線で電力を受けることができ、無線で供給される電力を用いてバッテリー16を充電することができる。
【0056】
制御部17は、エアロゾル生成装置10の全般的な動作を制御することができる。制御部17は、エアロゾル生成装置10に備えられた各構成と連結され、各構成との間に信号を送信及び/又は受信して各構成の全般的な動作を制御することができる。
【0057】
制御部17は、少なくとも一つのプロセッサを含むことができ、プロセッサを用いてエアロゾル生成装置10の動作全般を制御することができる。ここで、プロセッサはCPU(central processing unit)のような一般的なプロセッサであってもよい。もちろん、プロセッサはASICのような専用装置(dedicated device)であるか又は他のハードウェアに基づくプロセッサであり得る。
【0058】
制御部17は、エアロゾル生成装置10の複数の機能のうちのいずれか一つを果たすことができる。例えば、制御部17は、エアロゾル生成装置10に備えられた各構成の状態、入出力インターフェース12を介して受信する使用者の命令などに応じて、エアロゾル生成装置10の複数の機能(例えば、予熱機能、加熱機能、充電機能、掃除機能など)のうちのいずれか一つを実行することができる。
【0059】
制御部17は、メモリ14に保存されたデータに基づいて、エアロゾル生成装置10に備えられた各構成の動作を制御することができる。例えば、制御部17は、メモリ14に保存された温度プロファイル、使用者の吸入パターンなどについてのデータに基づいて、バッテリー16からエアロゾル生成モジュール13に所定の電力を所定の時間供給するように制御することができる。
【0060】
制御部17は、センサーモジュール15に含まれたパフセンサー151によってパフの発生を判断することができる。例えば、制御部17は、パフセンサー151のセンシング値に基づいてエアロゾル生成装置10内の温度変化、流量(flow)変化、圧力変化、電圧変化などを確認することができ、パフセンサー151のセンシング値に基づいて、確認した結果によってパフの発生を判断することができる。
【0061】
制御部17は、パフ有無及び/又はパフ回数によって、エアロゾル生成装置10に備えられた各構成の動作を制御することができる。例えば、制御部17は、メモリ14に保存された温度プロファイル(加熱プロファイル)に基づいて、ヒーターの温度が変更されるか維持されるように制御することができる。
【0062】
制御部17は、所定の条件の下で、ヒーターに対する電力供給を遮断するように制御することができる。例えば、スティックが除去されカートリッジが分離された場合、パフ回数が既設定の最大パフ回数に到逹した場合、既設定の時間以上にパフが感知されない場合、バッテリー16の残量が所定値未満の場合などにおいて、制御部17はヒーターに対する電力供給を遮断するように制御することができる。
【0063】
制御部17は、バッテリー16に貯蔵された電力の残量(以下、残余電力量という)を算出することができる。例えば、制御部17は、センサーモジュール15に含まれた電圧センサー及び/又は電流センサーのセンシング値に基づいてバッテリー16の残量を算出することができる。
【0064】
制御部17は、パルス幅変調(pulse width modulation、PWM)方式及び比例-積分-微分(Proportional-Integral-Differential、PID)方式のうちの少なくとも一方式を用いてヒーターに電力を供給するように制御することができる。
【0065】
例えば、制御部17は、PWM方式を用いて、所定の周波数及びデューティ比を有する電流パルスがヒーターに供給されるように制御することができる。ここで、制御部17は、電流パルスの周波数及びデューティ比を調節することで、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0066】
例えば、制御部17は、温度プロファイル(加熱プロファイル)に基づいて、制御の目標になる目標温度を決定することができる。ここで、制御部17は、ヒーターの温度と目標温度との差分値、差分値を時間が経つにつれて積分した値及び差分値を時間が経つにつれて微分した値によるフィードバック制御方式であるPID方式を用いて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0067】
例えば、制御部17は、温度プロファイル(加熱プロファイル)に基づいて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。制御部17は、ヒーターを加熱する加熱区間の長さ、加熱区間にヒーターに供給される電力量などを制御することができる。制御部17は、ヒーターの目標温度に基づいて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0068】
一方、ヒーターに電力を供給する制御方式として、PWM方式と、PID方式とを例示として説明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、比例-積分(Proportional-Integral、PI)方式、比例-微分(Proportional-Differential、PD)方式などの多様な制御方式を使うことができる。
【0069】
一方、制御部17は、既設定の条件の下で、ヒーターに電力を供給するように制御することができる。例えば、入出力インターフェース12を介して使用者から入力された命令に従ってスティックが挿入される空間を掃除する掃除機能が選択された場合、制御部17は、ヒーターに所定の電力を供給するように制御することができる。
【0070】
図2図4は本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を説明する図である。
【0071】
本発明の多様な実施例によれば、エアロゾル生成装置10は、本体100及び/又はカートリッジ200を含むことができる。
【0072】
図2を参照すると、一実施例によるエアロゾル生成装置10は、ハウジング101によって形成される空間にスティック20が挿入できるように構成された本体100を含むことができる。
【0073】
スティック20は一般的な燃焼型シガレットと類似であり得る。例えば、スティック20は、エアロゾル生成物質を含む第1部分と、フィルターなどを含む第2部分とに区分することができる。若しくは、スティック20の第2部分もエアロゾル生成物質を含むこともできる。例えば、顆粒又はカプセルの形態に製造されたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されることもできる。
【0074】
エアロゾル生成装置10の内部には第1部分の全体が挿入され、第2部分は外部に露出され得る。若しくは、エアロゾル生成装置10の内部に第1部分の一部のみ挿入されるか、又は第1部分及び第2部分の一部が挿入されることができる。使用者は第2部分を口で銜えた状態でエアロゾルを吸入することができる。ここで、エアロゾルは外部空気が第1部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは第2部分を通過して使用者の口に伝達されることができる。
【0075】
本体100は、スティック20が挿入された状態で外部空気が本体100の内部に流入することができる構造に形成され得る。ここで、本体100内に流入した外部空気はスティック20を通過して使用者の口に流動することができる。
【0076】
ヒーターは、スティック20が本体100に挿入される位置に対応する位置で本体100内に配置され得る。本図では、ヒーターが針状の電気伝導性トラックを含む電気伝導性ヒーター110として示されているが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0077】
ヒーターは、バッテリー16から供給される電力を用いてスティック20の内部及び/又は外部を加熱することができる。ここで、加熱されたスティック20でエアロゾルが生成され得る。ここで、使用者はスティック20の一端を介して口で吸入することにより、タバコ香のエアロゾルを吸入することができる。
【0078】
一方、制御部17は、所定の条件によって、スティック20が挿入されなかった場合にもヒーターに電力を供給するように制御することができる。例えば、入出力インターフェース12を介して使用者から入力された命令に従って、スティック20が挿入される空間を掃除する掃除機能が選択された場合、制御部17はヒーターに所定の電力を供給するように制御することができる。
【0079】
制御部17は、スティック20が挿入された時点から、パフセンサーのセンシング値に基づいてパフ回数をモニタリングすることができる。
【0080】
制御部17は、挿入されたスティック20が除去された場合、メモリ14に保存された現在のパフ回数を初期化することができる。
【0081】
図3を参照すると、一実施例によるエアロゾル生成装置100は、カートリッジ200を支持する本体100と、エアロゾル生成物質を貯蔵するカートリッジ200と、を含むことができる。
【0082】
カートリッジ200は、一実施例によって、本体100に着脱可能に構成され得る。カートリッジ200は、他の実施例によって、本体100と一体に構成され得る。例えば、カートリッジ200の少なくとも一部が、本体100のハウジング101によって形成される内部空間に挿入されることにより、カートリッジ200が本体100に装着され得る。
【0083】
本体100は、カートリッジ200が挿入された状態で、外部空気が本体100の内部に流入することができる構造に形成され得る。ここで、本体100内に流入した外部空気はカートリッジ200を通して使用者の口に流動することができる。
【0084】
制御部17は、センサーモジュール15に含まれたカートリッジ感知センサーによって、カートリッジ200の装着/脱着を判断することができる。例えば、カートリッジ感知センサーは、カートリッジ200と連結される一端子を介してパルス電流を伝送することができる。ここで、カートリッジ感知センサーは、他の一端子を介してパルス電流が受信するかに基づいて、カートリッジ200の連結有無を感知することができる。
【0085】
カートリッジ200は、エアロゾル生成物質を加熱するヒーター210及び/又はエアロゾル生成物質を貯蔵する貯蔵部220を含むことができる。例えば、エアロゾル生成物質を含浸(含有)する液体伝達手段が貯蔵部220の内部に配置され得る。ヒーター210の電気伝導性トラックは液体伝達手段を巻く構造に形成され得る。ここで、ヒーター210によって液体伝達手段が加熱されることによってエアロゾルを生成することができる。ここで、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、又は多孔性セラミックからなる芯(wick)を含むことができる。
【0086】
カートリッジ200は、スティック20が挿入可能に構成された挿入空間230を含むことができる。例えば、カートリッジ200は、スティック20が挿入される方向に沿って円周方向に延びる内壁(図示せず)によって形成される挿入空間を含むことができる。ここで、挿入空間は、内壁の内側が上下に開放することによって形成され得る。スティック20は内壁によって形成された挿入空間230に挿入され得る。
【0087】
スティック20が挿入される挿入空間は、挿入空間に挿入されるスティック20の一部の形状に対応する形状に形成され得る。例えば、スティック20が円筒形に形成される場合、挿入空間は円筒形に形成され得る。
【0088】
スティック20が挿入空間に挿入される場合、スティック20の外周面は内壁によって取り囲まれ、内壁に接触し得る。
【0089】
カートリッジ200の挿入空間230にはスティック20の一部が挿入され、残りの部分は外部に露出され得る。
【0090】
使用者は、スティック20の一端を口で銜えた状態でエアロゾルを吸入することができる。ヒーター210によって生成されたエアロゾルはスティック20を通過して使用者の口に伝達され得る。ここで、エアロゾルがスティック20を通過するうち、スティック20に含まれた物質がエアロゾルに付加され、物質が付加されたエアロゾルがスティック20の一端を通して使用者の口腔に吸入され得る。
【0091】
図4を参照すると、一実施例によるエアロゾル生成装置10は、カートリッジ200を支持する本体100と、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ200と、を含むことができる。本体100は、挿入空間130にスティック20が挿入できるように構成され得る。
【0092】
エアロゾル生成装置10は、カートリッジ200に貯蔵されたエアロゾル生成物質を加熱する第1ヒーターを含むことができる。例えば、使用者がスティック20の一端を通して口で吸入する場合、第1ヒーターによって生成されたエアロゾルがスティック20を通過することができる。ここで、エアロゾルがスティック20を通過するうち、エアロゾルに香味が付加され得る。香味が付加されたエアロゾルはスティック20の一端を通して使用者の口腔に吸入され得る。
【0093】
一方、他の実施例によって、エアロゾル生成装置10は、カートリッジ200に貯蔵されたエアロゾル生成物質を加熱する第1ヒーターと、本体100に挿入されたスティック20を加熱する第2ヒーターと、を含むこともできる。例えば、エアロゾル生成装置100は、第1ヒーター及び第2ヒーターによって、カートリッジ200に貯蔵されたエアロゾル生成物質及びスティック20をそれぞれ加熱することによってエアロゾルを生成することもできる。
【0094】
図5図7は本開示の実施例によるスティックを説明する図である。図5図7と重複する内容については詳細な説明を省略する。
【0095】
図5を参照すると、一実施例によるスティック20は、タバコロッド21及びフィルターロッド22を含むことができる。図2を参照して上述した第1部分はタバコロッド21を含むことができる。図2に基づいて前述した第2部分はフィルターロッド22を含むことができる。
【0096】
図5にはフィルターロッド22が単一セグメントとして示されているが、これに限定されない。言い換えれば、フィルターロッド22は、複数のセグメントから構成され得る。例えば、フィルターロッド22は、エアロゾルを冷却する第1セグメント、及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含むことができる。また、必要に応じて、フィルターロッド22には他の機能を果たす少なくとも一つのセグメントをさらに含むことができる。
【0097】
スティック20の直径は5mm~9mmの範囲であり、長さは約48mmであり得るが、これに限定されない。例えば、タバコロッド21の長さは約12mm、フィルターロッド22の第1セグメントの長さは約10mm、フィルターロッド22の第2セグメントの長さは約14mm、フィルターロッド22の第3セグメントの長さは約12mmであり得るが、これに限定されない。
【0098】
スティック20は、少なくとも一つのラッパー24によって包装され得る。ラッパー24には、外部空気が流入するか内部気体が流出する少なくとも一つの孔(hole)が形成され得る。一例として、スティック20は、一つのラッパー24によって包装され得る。他の例として、スティック20は、2以上のラッパー24によって重畳して包装され得る。例えば、第1ラッパーに241よってタバコロッド21が包装され得る。例えば、ラッパー242、243、244によってフィルターロッド22が包装され得る。個別ラッパーによって包装されたタバコロッド21及びフィルターロッド22が結合され、第3ラッパーによってスティック20全体がさらに包装され得る。フィルターロッド22のそれぞれが複数のセグメントから構成されている場合、それぞれのセグメントが個別ラッパー242、243、244によって包装され得る。個別ラッパーによって包装されたセグメントが結合されたスティック20の全体が他のラッパーによってさらに包装され得る。
【0099】
第1ラッパー241及び第2ラッパー242は一般的なフィルター包装紙から製作され得る。例えば、第1ラッパー241及び第2ラッパー242は多孔質包装紙又は無孔質包装紙であり得る。また、第1ラッパー241及び第2ラッパー242は耐油性を有する紙類及び/又はアルミニウムラミネート包装材から製作され得る。
【0100】
第3ラッパー243はハード包装紙から製作され得る。例えば、第3ラッパー243の坪量は88g/m~96g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第3ラッパー243の坪量は90g/m~94g/mの範囲に含まれ得る。また、第3ラッパー243の厚さは120μm~130μmの範囲に含まれ得る。例えば、第3ラッパー243の厚さは125μmであり得る。
【0101】
第4ラッパー244は耐油性ハード包装紙から製作され得る。例えば、第4ラッパー244の坪量は88g/m~96g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第4ラッパー244の坪量は90g/m~94g/mの範囲に含まれ得る。また、第4ラッパー244の厚さは120μm~130μmの範囲に含まれ得る。例えば、第4ラッパー244の厚さは125μmであり得る。
【0102】
第5ラッパー245は滅菌紙(MFW)から製作され得る。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも向上するように特殊に製造された紙を意味し得る。例えば、第5ラッパー245の坪量は57g/m~63g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第5ラッパー245の坪量は60g/mであり得る。また、第5ラッパー245の厚さは64μm~70μmの範囲に含まれ得る。例えば、第5ラッパー245の厚さは67μmであり得る。
【0103】
第5ラッパー245は所定の物質を含むことができる。ここで、所定の物質の例はシリコンであり得るが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化が少ない耐熱性、酸化しない耐酸化性、各種の薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有し得る。ただ、シリコンではなくても、上述した特性を有する物質であれば制限なしに第5ラッパー245に塗布又はコーティングされ得る。
【0104】
第5ラッパー245は、スティック20が燃焼する現象を防止することができる。例えば、タバコロッド21がヒーター210によって加熱されると、スティック20が燃焼する可能性がある。具体的には、タバコロッド21に含まれた材料のうちのいずれか一つの引火点よりも高く温度が上昇すると、スティック20が燃焼することがある。このような場合にも、第5ラッパー245は不燃性物質を含むので、スティック20が燃焼する現象を防止することができる。
【0105】
また、第5ラッパー245は、スティック20で生成される物質によって本体100が汚染することを防止することができる。使用者のパフによって、スティック20内で液体物質が生成され得る。例えば、スティック20で生成されたエアロゾルが外部空気によって冷却することにより、液体物質(例えば、水分など)が生成され得る。第5ラッパー245がスティック20を包装することにより、スティック20内で生成された液体物質がスティック20の外部に漏れることを防止することができる。
【0106】
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含むことができる。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールのうちの少なくとも1種を含むことができるが、これに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/又は有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含むことができる。また、タバコロッド21には、メントール又は保湿剤などの加香液がタバコロッド21に噴射されることによって添加され得る。
【0107】
タバコロッド21は多様に製作可能である。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)から製作され得る。例えば、タバコロッド21は、ストランド(strand)から製作され得る。例えば、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた細断片から製作され得る。例えば、タバコロッド21は、熱伝導物質によって取り囲まれ得る。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルであり得るが、これに限定されない。一例として、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質はタバコロッド21に伝達される熱を均一に分散させて、タバコロッドへの熱伝導率を向上させることができる。よって、タバコ味を向上させることができる。タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は誘導加熱式ヒーターによって加熱されるサセプタとしての機能を果たすことができる。ここで、図面に示されていないが、タバコロッド21は、外部を取り囲む熱伝導物質の他にも、追加のサセプタをさらに含むことができる。
【0108】
フィルターロッド22はセルロースアセテートフィルターであってもよい。一方、フィルターロッド22の形状には制限がない。例えば、フィルターロッド22は、円柱型(type)ロッドであり得る。例えば、フィルターロッド22は、内部に中空を有するチューブ型(type)ロッドであってもよい。例えば、フィルターロッド22はリセス型(type)ロッドであり得る。フィルターロッド22が複数のセグメントから構成された場合、複数のセグメントのうちの少なくとも一つが他の形状に製作され得る。
【0109】
フィルターロッド22の第1セグメントはセルロースアセテートフィルターであり得る。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形の構造物であり得る。第1セグメントによって、ヒーター110が挿入される場合、タバコロッド21の内部物質が後ろに押される現象を防止することができ、エアロゾルの冷却効果も提供することができる。第1セグメントに含まれた中空の直径は、2mm~4.5mmの範囲内で適切な直径を採用することができるが、これに限定されない。
【0110】
第1セグメントの長さは、4mm~30mmの範囲内で適切な長さを採用することができるが、これに限定されない。例えば、第1セグメントの長さは10mmであり得るが、これに限定されない。
【0111】
フィルターロッド22の第2セグメントは、ヒーター110がタバコロッド21を加熱することによって生成されたエアロゾルを冷却させる。よって、使用者は適当な温度に冷却したエアロゾルを吸入することができる。
【0112】
第2セグメントの長さ又は直径は、スティック20の形態によって多様に決定することができる。例えば、第2セグメントの長さは、7mm~20mmの範囲内で適切に採用することができる。好ましくは、第2セグメントの長さは約14mmであり得るが、これに限定されない。
【0113】
第2セグメントはポリマー繊維を織ることで製作することができる。この場合、ポリマーから製造された繊維に香味液を塗布することもできる。若しくは、香味液が塗布された別途の繊維とポリマーから製造された繊維とを一緒に製織して第2セグメントを製作することもできる。若しくは、第2セグメントは縮れたポリマーシートから形成され得る。
【0114】
例えば、ポリマーは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、セルロースアセテート(CA)、及びアルミニウムホイルからなる群から選択される材料から製作され得る。
【0115】
第2セグメントが織られたポリマー繊維又は縮れたポリマーシートによって形成されることにより、第2セグメントは縦方向に延びる単数又は複数のチャネルを含むことができる。ここで、チャネルは、気体(例えば、空気又はエアロゾル)が通過する通路を意味し得る。
【0116】
例えば、縮れたポリマーシートからなる第2セグメントは、約5μmと約300μmとの間、例えば約10μmと約250μmとの間の厚さを有する材料から形成され得る。また、第2セグメントの全表面積は、約300mm/mmと約1000mm/mmとの間になり得る。また、エアロゾル冷却要素は、比表面積が約10mm/mgと約100mm/mgとの間の材料から形成され得る。
【0117】
一方、第2セグメントは、揮発性香味成分を含むスレッド(thread)を含むことができる。ここで、揮発性香味成分はメントールであり得るが、これに限定されない。例えば、スレッドには、1.5mg以上のメントールを第2セグメントに提供するために、十分な量のメントールが充填され得る。
【0118】
フィルターロッド22の第3セグメントはセルロースアセテートフィルターであり得る。第3セグメントの長さは、4mm~20mmの範囲内で適切に採用することができる。例えば、第3セグメントの長さは約12mmであり得るが、これに限定されない。
【0119】
フィルターロッド22は香味を発生させるように製作され得る。一例として、フィルターロッド22に加香液が噴射され得る。一例として、加香液が塗布された別途の繊維がフィルターロッド22の内部に挿入され得る。
【0120】
また、フィルターロッド22は少なくとも一つのカプセル23を含むことができる。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を果たすことができる。カプセル23は、エアロゾルを発生させる機能を果たすこともできる。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で包んでいる構造を有することができる。カプセル23は球形又は円筒形を有することができるが、これに限定されない。
【0121】
図6を参照すると、一実施例によるスティック30は、前端プラグ33をさらに含むこともできる。前端プラグ33は、タバコロッド31において、フィルターロッド32と対向する一側に位置する。前端プラグ33は、タバコロッド31が外部に離脱することを防止することができる。前端プラグ33は、喫煙中にタバコロッド31から液状化したエアロゾルがエアロゾル生成装置100に流入することを防止することができる。
【0122】
フィルターロッド32は、第1セグメント321及び第2セグメント322を含むことができる。第1セグメント321は、図5のフィルターロッド22の第1セグメントに対応し得る。第2セグメント322は、図5のフィルターロッド22の第3セグメントに対応し得る。
【0123】
スティック30の直径及び全長は図4のスティック20の直径及び全長に対応し得る。例えば、前端プラグ33の長さは約7mm、タバコロッド31の長さは約15mm、第1セグメント321の長さは約12mm、第2セグメント322の長さは約14mmであり得るが、これに限定されない。
【0124】
スティック30は少なくとも一つのラッパー35によって包装され得る。ラッパー35には、外部空気が流入するか又は内部気体が流出する少なくとも一つの孔(hole)が形成され得る。例えば、第1ラッパー351によって前端プラグ33が包装され、第2ラッパー352によってタバコロッド31が包装され、第3ラッパー353によって第1セグメント321が包装され、第4ラッパー354によって第2セグメント322が包装され得る。そして、第5ラッパー355によってスティック30の全体が再包装され得る。
【0125】
また、第5ラッパー355には少なくとも一つの穿孔36が形成され得る。例えば、穿孔36はタバコロッド31を取り囲む領域に形成されることができるが、これに限定されない。例えば、穿孔36は、図3に示すヒーター210によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を果たすことができる。
【0126】
また、第2セグメント322は、少なくとも一つのカプセル34を含むことができる。ここで、カプセル34は香味を発生させる機能を果たすこともできる。カプセル34はエアロゾルを発生させる機能を果たすこともできる。例えば、カプセル34は香料を含む液体を被膜で包んでいる構造であり得る。カプセル34は球形又は円筒形を有し得るが、これに限定されない。
【0127】
第1ラッパー351は、一般的なフィルター包装紙にアルミニウムホイルのような金属ホイルを結合してなることができる。例えば、第1ラッパー351の全厚は45μm~55μmの範囲に含まれ得る。例えば、第1ラッパー351の全厚は50.3μmであり得る。また、第1ラッパー351の金属ホイルの厚さは6μm~7μmの範囲に含まれ得る。例えば、第1ラッパー351の金属ホイルの厚さは6.3μmであり得る。また、第1ラッパー351の坪量は50g/m~55g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第1ラッパー351の坪量は53g/mであり得る。
【0128】
第2ラッパー352及び第3ラッパー353は一般的なフィルター包装紙から製作され得る。例えば、第2ラッパー352及び第3ラッパー353は多孔質包装紙又は無孔質包装紙であり得る。
【0129】
例えば、第2ラッパー352の多孔度は35000CUであり得るが、これに限定されない。また、第2ラッパー352の厚さは70μm~80μmの範囲に含まれ得る。例えば、第2ラッパー352の厚さは78μmであり得る。また、第2ラッパー352の坪量は20g/m~25g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第2ラッパー352の坪量は23.5g/mであり得る。
【0130】
例えば、第3ラッパー353の多孔度は24000CUであり得るが、これに限定されない。また、第3ラッパー353の厚さは60μm~70μmの範囲に含まれ得る。例えば、第3ラッパー353の厚さは68μmであり得る。また、第3ラッパー353の坪量は20g/m2~25g/m2の範囲に含まれ得る。例えば、第3ラッパー353の坪量は21g/mであり得る。
【0131】
第4ラッパー354はPLAラミネート紙から製作され得る。ここで、PLAラミネート紙は、紙層、PLA層及び紙層を含む3重紙を意味し得る。例えば、第4ラッパー354の厚さは100μm~120μmの範囲に含まれ得る。例えば、第4ラッパー354の厚さは110μmであり得る。また、第4ラッパー354の坪量は80g/m~100g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第4ラッパー354の坪量は88g/mであり得る。
【0132】
第5ラッパー355は滅菌紙(MFW)から製作され得る。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも向上するように特殊に製造された紙を意味し得る。例えば、第5ラッパー355の坪量は57g/m~63g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第5ラッパー355の坪量は60g/mであり得る。また、第5ラッパー355の厚さは64μm~70μmの範囲に含まれ得る。例えば、第5ラッパー355の厚さは67μmであり得る。
【0133】
第5ラッパー355は、所定の物質を含むことができる。ここで、所定の物質の例はシリコンであり得るが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化が少ない耐熱性、酸化しない耐酸化性、各種の薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有する。ただ、シリコンではなくても、上述した特性を有する物質であれば制限なしに第5ラッパー355に塗布(又は、コーティング)され得る。
【0134】
前端プラグ33はセルロースアセテートから製作され得る。一例として、前端プラグ33は、セルロースアセテートトーに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えることで製作することができる。セルロースアセテートトーを構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は1.0~10.0の範囲に含まれ得る。例えば、セルロースアセテートトーを構成するフィラメントのモノデニールは4.0~6.0の範囲に含まれ得る。例えば、前端プラグ33のフィラメントのモノデニールは5.0であり得る。また、前端プラグ33を構成するフィラメントの断面はY字形であり得る。前端プラグ33のトータルデニール(total denier)は20000~30000の範囲に含まれ得る。例えば、前端プラグ33のトータルデニールは、25000~30000の範囲に含まれ得る。例えば、前端プラグ33のトータルデニールは28000であり得る。
【0135】
また、必要に応じて、前端プラグ33は少なくとも一つのチャネルを含むことができる。チャネルの断面は多様な形状に製作され得る。
【0136】
タバコロッド31は図5を参照して上述したタバコロッド21に対応し得る。よって、以下では、タバコロッド31についての具体的な説明は省略する。
【0137】
第1セグメント321はセルロースアセテートから製作され得る。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形の構造物であり得る。第1セグメント321は、セルロースアセテートトーに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えることで製作することができる。例えば、第1セグメント321のモノデニール及びトータルデニールは前端プラグ33のモノデニール及びトータルデニールと同一であってもよい。
【0138】
第2セグメント322はセルロースアセテートから製作され得る。第2セグメント322を構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は1.0~10.0の範囲に含まれ得る。例えば、第2セグメント322のフィラメントのモノデニールは8.0~10.0の範囲に含まれ得る。例えば、第2セグメント322のフィラメントのモノデニールは9.0であり得る。また、第2セグメント322のフィラメントの断面はY字形であり得る。第2セグメント322のトータルデニール(total denier)は20000~30000の範囲に含まれ得る。例えば、第2セグメント322のトータルデニールは25000であり得る。
【0139】
図7を参照すると、スティック40は媒質部410を含むことができる。スティック40は冷却部420を含むことができる。スティック40はフィルター部430を含むことができる。冷却部420は媒質部410とフィルター部430との間に配置され得る。スティック40はラッパー440を含むことができる。ラッパー440は媒質部410を包むことができる。ラッパー440は冷却部420を包むことができる。ラッパー440はフィルター部430を包むことができる。スティック40は円柱形状を有し得る。
【0140】
媒質部410は媒質411を含むことができる。媒質部410は第1媒質カバー413を含むことができる。媒質部410は第2媒質カバー415を含むことができる。媒質411は第1媒質カバー413と第2媒質カバー415との間に配置され得る。第1媒質カバー413はスティック40の一端に配置され得る。媒質部410の長さは24mmであり得る。
【0141】
媒質411は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。媒質411は複数の顆粒で構成され得る。複数の顆粒のそれぞれは0.4mm~1.12mmの大きさを有することができる。媒質411の内部には顆粒が70%程度満たされ得る。媒質411の長さL2は10mmであり得る。第1媒質カバー413はアセテート材質で構成され得る。第2媒質カバー415はアセテート材質で構成され得る。第1媒質カバー413は紙材質で構成され得る。第2媒質カバー415は紙材質で構成され得る。第1媒質カバー413及び第2媒質カバー415のうちの少なくとも一つは紙材質で構成され、しわ寄った形状になり、その間に空気が流動するための複数の隙間が形成され得る。前記隙間は媒質411の各顆粒の大きさよりも小さくてもよい。第1媒質カバー413の長さL1は媒質411の長さL2よりも短くてもよい。第2媒質カバー413の長さL3は媒質411の長さL2よりも短くてもよい。第1媒質カバー413の長さL1は7mmであり得る。第2媒質カバー413の長さL2は7mmであり得る。
【0142】
したがって、媒質411の各顆粒は媒質部410及びスティック40から離脱することができない。
【0143】
冷却部420はシリンダー形状を有し得る。冷却部420は中空形状を有し得る。冷却部420は媒質部410とフィルター部430との間に配置され得る。冷却部420は第2媒質部415とフィルター部430との間に配置され得る。冷却部420は内部の冷却通過424を取り囲む管状に形成され得る。冷却部420はラッパー440よりも厚くてもよい。冷却部420はラッパー440よりも厚い紙材質で構成され得る。冷却部420の長さL4は媒質411の長さL2と同一であるか又はほぼ同一であり得る。冷却部420及び冷却通過424の長さL4は10mmであり得る。スティック40がエアロゾル生成装置10の内部に挿入されると、冷却部420の少なくとも一部はエアロゾル生成装置10の外部に露出され得る。
【0144】
したがって、冷却部420は媒質部410及びフィルター部430を支持し、スティック40の剛性を確保することができる。また、冷却部420は媒質部410とフィルター部430との間でラッパー440を支持し、ラッパー440が接着される部位を確保することができる。また、加熱された空気及びエアロゾルは、冷却部420の内部の冷却通過424を通過しながら冷却され得る。
【0145】
フィルター部430はアセテート材質のフィルターで構成され得る。フィルター部430はスティック40の他端に配置され得る。スティック40がエアロゾル生成装置10の内部に挿入されると、フィルター部430はエアロゾル生成装置10の外部に露出され得る。使用者はフィルター部430を口に銜えて空気を吸入することができる。フィルター部430の長さL5は14mmであり得る。
【0146】
ラッパー440は媒質部410、冷却部420及びフィルター部430を包むか又は取り囲むことができる。ラッパー440はスティック40の外形をなすことができる。ラッパー440は紙材質で構成され得る。接着部441はラッパー440の一側端に形成され得る。ラッパー440は、媒質部410、冷却部420及びフィルター部430を包み、一側縁部に形成された接着部441と他側縁部とが互いに接着され得る。媒質部410、冷却部420及びフィルター部430を包むラッパー440はスティック40の一端及び他端を覆わなくてもよい。
【0147】
したがって、ラッパー440は、媒質部410、冷却部420及びフィルター部430を固定し、スティック40からの離脱を防止することができる。
【0148】
第1薄膜443は第1媒質カバー413に対応する位置に配置され得る。第1薄膜443はラッパー440と第1媒質カバー413との間に配置されるか、又はラッパー440の外部に配置され得る。第1薄膜443は第1媒質カバー413を取り囲むことができる。第1薄膜443は金属材質で構成され得る。第1薄膜443はアルミニウム材質で構成され得る。第1薄膜443はラッパー440に密着するか又はコーティングされ得る。
【0149】
第2薄膜445は第2媒質カバー415に対応する位置に配置され得る。第2薄膜445はラッパー440と第2媒質カバー415との間に配置されるか、又はラッパー440の外部に配置され得る。第2薄膜445は金属材質で構成され得る。第2薄膜445はアルミニウム材質で構成され得る。第2薄膜445はラッパー440に密着するか又はコーティングされ得る。
【0150】
図8は本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作を示すフローチャートであり、図9は本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
【0151】
図8を参照すると、エアロゾル生成装置10は、S810動作で、使用者入力信号を受信することができる。
【0152】
使用者入力信号は入力装置121を介しての使用者入力によって生成され得る。例えば、使用者入力信号は、物理的ボタンによるボタン入力、及びタッチパネルによるタッチ入力のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0153】
S820動作で、エアロゾル生成装置10の制御部17は、受信した使用者入力信号を第1データと比較することができる。制御部170は、使用者入力信号が第1データに対応するかを判断することができる。第1データはメモリ14に予め保存され、制御部17は、使用者入力信号を受信する場合、使用者入力信号が第1データに対応するかを判断することができる。
【0154】
第1データは、特定のボタンの入力有無、所定の時間の間に発生するボタン入力の所定の回数、特定のパターンのタッチ入力有無、所定の時間の間に発生するタッチ入力の所定の回数の情報などを含むことができる。第1データは第1条件又は第1設定値と言える。
【0155】
エアロゾル生成装置10は、特定のボタンの入力が発生するか、所定の時間の間に発生するボタン入力の回数が所定の回数と同一であるか、特定のパターンのタッチ入力が発生するか、又は所定の時間の間に発生するタッチ入力の回数が所定の回数と同一である場合、使用者入力信号が第1データに対応すると判断することができる。
【0156】
一方、エアロゾル生成装置10は、イベント信号が第1データに対応するかを判断することができる。エアロゾル生成装置10の動作センサー154は、エアロゾル生成装置10の動きに対応してイベント信号を生成することができる。エアロゾル生成装置10は、動作センサー154によって生成されたイベント信号を第1データと比較し、イベント信号が第1データに対応するかを判断することができる。
【0157】
イベント信号は、タップ入力信号、振る入力信号などを含むことができる。第1データは、所定の時間の間に発生するタップ信号の所定の回数、所定の時間の間に発生する振る信号の所定の回数情報などを含むことができる。
【0158】
例えば、エアロゾル生成装置10は、加速度センサー及び/又はジャイロセンサーの信号に基づいて、エアロゾル生成装置10を叩くタップ入力を受信するかを判断することができる。タップ入力を受信すると、エアロゾル生成装置10は、最初のタップ入力を受信した時点を基準に、所定の時間の間に入力されるタップ入力の回数をカウントすることができる。所定の時間の間に入力されるタップ入力回数が第1データのタップ入力所定の回数と同一である場合、エアロゾル生成装置10は、イベント信号が第1データと同一であると判断することができる。
【0159】
例えば、エアロゾル生成装置10は、加速度センサー及び/又はジャイロセンサーの信号に基づいて、エアロゾル生成装置10を振る入力を受信するかを判断することができる。振る入力を受信すると、エアロゾル生成装置10は、最初の振る入力を受信した時点を基準に、所定の時間の間に入力される振る入力の回数をカウントすることができる。所定の時間の間に入力される振る入力回数が第1データの振る入力所定の回数と同一である場合、エアロゾル生成装置10は、イベント信号が第1データと同一であると判断することができる。
【0160】
S830動作で、エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号が第1データに対応すると判断する場合、パフセンサー151から、使用者の吸入によって生成されたパフ信号を受信することができる。
【0161】
一方、エアロゾル生成装置10は、S830動作で、イベント信号が第1データに対応すると判断する場合、パフセンサー151から、使用者の吸入によって生成されたパフ信号を受信することができる。
【0162】
エアロゾル生成装置10は、パフ信号に基づいて使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。
【0163】
エアロゾル生成装置10は、メモリ14に保存された少なくとも一つのセンサーのセンシング値に基づいて、使用者の吸入強度、総吸入量、単位時間当たりの吸入量、パフ間の時間間隔(以下、吸入間隔という)及び/又は吸入時間を算出することができる。
【0164】
図9を参照すると、エアロゾル生成装置10は、圧力センサー151を介して感知された圧力値の中で少なくとも一部を用いてサンプル圧力値600を算出することができる。例えば、エアロゾル生成装置10は、所定の時間の間に連続した圧力値の代表値(例えば、平均値、中間値など)をサンプル圧力値600として算出することができる。一方、サンプル圧力値600の間の時間間隔は一定であり得る。
【0165】
エアロゾル生成装置10は、サンプル圧力値600の間の勾配を算出することができる。エアロゾル生成装置10は、サンプル圧力値600の間の勾配が第1基準未満の場合、パフが発生したと判断することができる。ここで、第1基準は、使用者の吸入によって圧力が降下したと判断し得る最小レベルの圧力変化(例えば、-4hpa/ms)であり得る。
【0166】
また、エアロゾル生成装置10は、サンプル圧力値600の間の勾配が第1基準未満の場合の第1サンプル圧力値601を基準圧力値として決定することができ、第1サンプル圧力値601に対応する時点をパフ発生時点と判断することができる。
【0167】
一方、エアロゾル生成装置10は、パフ発生時点の後、サンプル圧力値600の間の勾配が第2基準以上の場合、当該パフが終了したと判断することができる。ここで、第2基準は、使用者の吸入によってそれ以上圧力が降下しないと判断されるレベルの圧力変化(例えば、-0.2hpa/ms)であり得る。
【0168】
また、エアロゾル生成装置10は、サンプル圧力値600の間の勾配が第2基準以上の場合の第2サンプル圧力値603を最小圧力値として算出することができ、第2サンプル圧力値603に対応する時点を当該パフの終了時点と判断することができる。
【0169】
エアロゾル生成装置10は、パフ発生時点からパフ終了時点までの時間610を、使用者の吸入時間として算出することができる。
【0170】
エアロゾル生成装置10は、パフ発生時点からパフ終了時点までの時間610、パフ発生時点から算出された勾配の中で最大の勾配620、最小圧力値として算出された第2サンプル圧力値603及び/又は基準圧力値と最小圧力値との間の差630に基づいて、吸入強度を算出することができる。
【0171】
例えば、エアロゾル生成装置10は、パフ発生時点からパフ終了時点まで算出された勾配の中で最大勾配620の大きさを考慮して吸入強度を算出することができる。
【0172】
例えば、エアロゾル生成装置10は、パフ発生時点からパフ終了時点までの時間610に対する基準圧力値と最小圧力値との間の差630の比(ratio)によって吸入強度を算出することができる。
【0173】
例えば、エアロゾル生成装置10は、最小圧力値として算出された第2サンプル圧力値603によって吸入強度を算出することができる。
【0174】
また、エアロゾル生成装置10は、パフ時の総吸入量及び/又は単位時間当たりの吸入量を算出することができる。
【0175】
例えば、エアロゾル生成装置10は、時間領域での圧力センサーのセンシング値に対するグラフを積分した結果に基づいて総吸入量を算出することができ、算出された総吸入量を吸入時間で割った結果を単位時間当たりの吸入量として算出することができる。
【0176】
例えば、エアロゾル生成装置10は、吸入強度及び吸入時間を独立変数とする所定の算出式によって総吸入量を算出することができ、算出された総吸入量を吸入時間で割った結果を単位時間当たりの吸入量として算出することができる。
【0177】
一方、エアロゾル生成装置10は、加熱区間を構成する複数のパフ区間のそれぞれに対して、吸入強度、総吸入量、単位時間当たりの吸入量及び/又は吸入時間を算出することができ、複数のパフ区間のそれぞれに対して算出された吸入強度、総吸入量、単位時間当たりの吸入量及び/又は吸入時間に基づいて使用者の吸入パターンを判断することができる。
【0178】
例えば、エアロゾル生成装置10は、複数のパフ区間のそれぞれに対して算出された吸入強度の代表値(例えば、平均値、中間値など)を使用者の吸入強度と決定することができる。
【0179】
例えば、エアロゾル生成装置10は、複数のパフ区間のそれぞれに対して算出された総吸入量の代表値を使用者の総吸入量と決定することができる。
【0180】
例えば、エアロゾル生成装置10は、複数のパフ区間のそれぞれに対して算出された単位時間当たりの吸入量の代表値を使用者の単位時間当たりの吸入量と決定することができる。
【0181】
例えば、エアロゾル生成装置10は、複数のパフ区間のそれぞれに対して算出された吸入時間の代表値を使用者の吸入時間と決定することができる。
【0182】
例えば、エアロゾル生成装置10は、複数のパフ区間のそれぞれに対して算出されたパフ間隔の代表値を使用者のパフ間隔と決定することができる。
【0183】
エアロゾル生成装置10は、算出された吸入強度、吸入量、吸入間隔及び吸入時間のうちの少なくとも一つによって吸入パターンを判断することができる。
【0184】
例えば、エアロゾル生成装置10は、吸入強度の大小及び吸入時間の長短に基づいて、吸入パターンを複数のタイプに区分することができる。例えば、制御部17は、吸入強度が大きく吸入時間が長い吸入パターンを第1タイプに区分し、吸入強度が大きく吸入時間が短い吸入パターンを第2タイプに区分し、吸入強度が小さく吸入時間が長い吸入パターンを第3タイプに区分し、吸入強度が小さく吸入時間が短い吸入パターンを第4タイプに区分することができる。しかしながら、本発明がこれに限定されるものではない。例えば、使用者の吸入パターンは、使用者の総吸入量、単位時間当たりの吸入量、パフ間隔などを考慮して区分することもできる。
【0185】
また図8を参照すると、S840動作で、エアロゾル生成装置10は、使用者の吸入パターンに基づいて、吸入パターンに対応する加熱プロファイルを決定することができる。
【0186】
加熱プロファイルは複数個であり得る。複数の加熱プロファイルはメモリ14に予め保存され得る。それぞれの加熱プロファイルは一つの吸入パターンタイプに対応し得る。例えば、第1加熱プロファイルは第1タイプの吸入パターンに対応し、第2加熱プロファイルは第2タイプの吸入パターンに対応し、第3加熱プロファイルは第3タイプの吸入パターンに対応し、第4加熱プロファイルは第4タイプの吸入パターンに対応し得る。
【0187】
制御部17は、メモリ14に保存された複数の加熱プロファイルのうち、使用者の吸入パターンに対応する加熱プロファイルをエアロゾル生成装置10の動作のための加熱プロファイルと決定することができる。
【0188】
加熱プロファイルは、加熱区間の長さ、加熱区間にヒーターに供給される電力量、及び加熱区間での前記ヒーターの目標温度のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0189】
制御部17は、加熱プロファイルに基づいて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。制御部17は、ヒーターを加熱する加熱区間の長さ、加熱区間にヒーターに供給される電力量などを制御することができる。制御部17は、ヒーターの目標温度に基づいて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0190】
図10図12は本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。図10及び図11は時間によるパフセンサー151の信号を示す図であり、図12はスティックがスティックの挿入空間から除去されることによるスティック感知センサー152の信号を示す図である。
【0191】
図10を参照すると、エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号が第1データに相当する場合、所定の時間の間に使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。例えば、エアロゾル生成装置10は、入力装置121から受信する使用者入力信号が第1データに対応する場合、パフセンサー151から使用者の吸入によって生成されたパフ信号710を受信し、使用者入力信号を受信した後に発生するパフの中で所定の回数に相当するパフに基づいて、使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。
【0192】
エアロゾル生成装置10のメモリ14は、吸入パターンの判断に関連して、パフ所定の回数情報を保存することができる。例えば、図10に示すように、メモリ14は、吸入パターンの判断に関連してパフ所定の回数が3である情報を保存することができる。
【0193】
エアロゾル生成装置10は、第1データと同じ使用者入力信号が入力された時点T1を基準に、所定の回数に相当するパフp1、p2、p3に基づいて、使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。エアロゾル生成装置10は、所定の回数に相当するパフ以後に発生するパフp4、…は、吸入パターンを判断するのに使用しなくなり得る。
【0194】
一方、エアロゾル生成装置10は、第1データと同じ使用者入力信号が入力された時点T1を基準に、所定の時間の間に発生したパフに基づいて使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。例えば、図10に示すように、エアロゾル生成装置10は、T1から所定の時間が経過したT2まで発生したパフに基づいて、使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。この場合、使用者の吸入パターンの判断に使用されるパフは、使用者及び状況によってその個数が異なり得る。
【0195】
図11を参照すると、エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号が第1データに対応する場合、所定の時間の間に使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。例えば、エアロゾル生成装置10は、パフセンサー151から使用者の吸入によって生成されたパフ信号720を受信し、パフシリーズの終了時点を判断し、使用者入力信号を受信した後から前記パフシリーズの終了時点まで発生したパフに基づいて、前記使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。パフシリーズの終了時点は、使用者の吸入によって発生する一連の連続したパフ(パフシリーズ)が終了する時点であり得る。
【0196】
例えば、図11に示すように、エアロゾル生成装置10は、パフp5の発生後に設定された第1時間の間にパフが発生しなければ、パフ終了時点T3と判断することができる。
【0197】
一方、エアロゾル生成装置10は、パフが最初に感知された時点からパフ回数をモニタリングすることができ、パフ回数が最大パフ回数に到逹した場合、パフが終了したと判断することができる。一方、エアロゾル生成装置10は、パフが最初に感知された時点から設定の第2時間(例えば、4分30秒)が経過した場合、パフが終了したと判断することができる。
【0198】
パフ終了時点を判断するための第1時間、第2時間及び/又は最大パフ回数の情報はメモリ14に保存され得る。
【0199】
エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号を受信した後からパフ終了時点まで発生したパフに基づいて使用者の吸入パターンを判断することができる。
【0200】
エアロゾル生成装置10は、第1データに対応する使用者入力信号が入力された時点T1を基準に、パフ終了時点T3まで発生したパフp1、…p5に基づいて、使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。
【0201】
図12を参照すると、エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号が第1データに対応する場合、スティック400がエアロゾル生成装置10から除去されるまでのパフに基づいて使用者の吸入パターンを判断することができる。
【0202】
エアロゾル生成装置10は、長い空間が形成された挿入部214を含むことができる。スティック400は、エアロゾル生成装置10の挿入部214内に挿入され、ヒーターによって加熱されてエアロゾルを生成することができる。
【0203】
エアロゾル生成装置10は、スティック感知センサー152を含むことができる。スティック感知センサー152は、挿入部214の空間の一側に位置するように本体100に備えられ得る。スティック感知センサー152は、挿入部に挿入されたスティックに対応する信号を出力することができる。
【0204】
スティック感知センサー152から出力される信号は、スティック400が除去される時点に変わり得る。エアロゾル生成装置10は、スティック感知センサー152から出力される信号の変化を感知して、スティック400が挿入部214から除去されたことを判断することができる。エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号を受信した時点T1以後からスティック400が挿入部214で除去された時点T5まで発生したパフに基づいて使用者の吸入パターンを判断することができる。
【0205】
図13は本開示の他の実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
【0206】
図13を参照すると、エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号に基づいて加熱プロファイルを初期化することができる。エアロゾル生成装置10は、加熱プロファイルを基本加熱プロファイルに変更することによって加熱プロファイルを初期化することができる。
【0207】
エアロゾル生成装置10は基本加熱プロファイルに基づいて動作することができる。基本加熱プロファイルは、エアロゾル生成装置10が生産された後に出荷される時点で基本的に適用される加熱プロファイルであり得る。基本加熱プロファイルは、使用者の喫煙パターンを代表する平均喫煙パターンに対応する加熱プロファイルであり得る。
【0208】
メモリ14は、複数の加熱プロファイルを保存することができる。複数の加熱プロファイルは、喫煙パターンのそれぞれのタイプに対応する加熱プロファイル及び基本加熱プロファイルを含むことができる。
【0209】
図13の、S910、S920、S930及びS940の動作は、図8のS810~S840の動作と同一であるので、図8の実施例と同じ動作については詳細な説明は省略する。
【0210】
S920動作で、使用者入力信号が第1データに対応しない場合、エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号がまた入力される前まで、使用者の吸入パターンを判断しなくなり得る。
【0211】
S950動作で、エアロゾル生成装置10は、受信した使用者入力信号が第2データに対応するかを判断することができる。制御部17は、使用者入力信号が第2データに対応するかを判断することができる。
【0212】
第2データはメモリ14に予め保存され、制御部17は、使用者入力信号を受信する場合、使用者入力信号が第2データに対応するかを判断することができる。
【0213】
第2データは、特定のボタンの入力有無、所定の時間の間に発生するボタン入力の所定の回数、特定のパターンのタッチ入力有無、及び所定の時間の間に発生するタッチ入力の所定の回数情報を含むことができる。第2データは第2条件又は第2設定値と言える。
【0214】
S960動作で、エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号が第2データに対応すると判断する場合、加熱プロファイルを初期化することができる。エアロゾル生成装置10は、基本加熱プロファイルに基づいてヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0215】
一方、エアロゾル生成装置10は、S960動作で、イベント信号が第2データに対応すると判断する場合、決定された加熱プロファイルを初期化することができる。エアロゾル生成装置10は、基本加熱プロファイルに基づいて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0216】
S970動作で、エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号が第2データに対応しないと判断すると、加熱プロファイルを変更しなくなり得る。エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号が第2データに対応しないと判断すると、既存の加熱プロファイルをそのまま維持することができる。既存の加熱プロファイルは、以前の使用者吸入でヒーターを加熱するために使用された加熱プロファイルであり得る。
【0217】
制御部17は、加熱プロファイルに基づいて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。制御部17は、ヒーターを加熱する加熱区間の長さ、加熱区間にヒーターに供給される電力量などを制御することができる。制御部17は、ヒーターの目標温度に基づいて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0218】
図14は本開示の他の実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
【0219】
図14を参照すると、エアロゾル生成装置10は、カートリッジの分離及び/又はカートリッジの装着に基づいて、加熱プロファイルを初期化することができる。エアロゾル生成装置10は、加熱プロファイルを基本加熱プロファイルに変更することによって加熱プロファイルを初期化することができる。
【0220】
エアロゾル生成装置10は基本加熱プロファイルに基づいて動作することができる。基本加熱プロファイルは、エアロゾル生成装置10が生産された後に出荷される時点で基本的に適用される加熱プロファイルであり得る。基本加熱プロファイルは、使用者の喫煙パターンを代表する平均喫煙パターンに対応する加熱プロファイルであり得る。
【0221】
メモリ14は複数の加熱プロファイルを保存することができる。複数の加熱プロファイルは、喫煙パターンのそれぞれのタイプに対応する加熱プロファイル及び基本加熱プロファイルを含むことができる。
【0222】
エアロゾル生成装置10は、カートリッジ200を含むことができる。カートリッジ200はエアロゾル生成装置10の本体100に対して装着されるか又は分離されることができる。カートリッジ200は、内部にエアロゾル生成物質を含むことができる。エアロゾル生成装置10は、カートリッジの装着及び分離を感知するカートリッジ感知センサー153を含むことができる。例えば、カートリッジ感知センサー153は、接続端子を含むことができる。接続端子は本体100に備えられ、カートリッジ200が本体100に結合されることにより、カートリッジ200に備えられた電極と電気的に連結され得る。
【0223】
S1010動作で、エアロゾル生成装置10は、カートリッジ感知センサー153から出力される信号の変化を感知して、カートリッジ200が本体100に装着されるか又は分離されることを感知することができる。
【0224】
S1020動作で、エアロゾル生成装置10は、カートリッジ200が本体100から分離されるか又は前記分離の後にまた装着される場合、決定された加熱プロファイルを初期化することができる。
【0225】
エアロゾル生成装置10は、基本加熱プロファイルに基づいて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0226】
S1010動作で、エアロゾル生成装置10は、カートリッジ200が本体100から分離されなかったと判断する場合、使用者入力信号を受信するかをモニタリングすることができる。その後、使用者入力信号を受信する場合、エアロゾル生成装置10は使用者入力信号を第1データと比較することができる。
【0227】
図14の、S1030、S1040、S1050及びS1060の動作は、図8のS810~S840の動作と同一であるので、図8の実施例と同じ動作については詳細な説明は省略する。
【0228】
S1040動作で、使用者入力信号が第1データに対応しない場合、エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号がまた入力される前まで、使用者の吸入パターンを判断しなくなり得る。
【0229】
S1070動作で、エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号が第1データに対応しないと判断すると、加熱プロファイルを変更しなくなり得る。エアロゾル生成装置10は、使用者入力信号が第1データに対応しないと判断すると、以前の使用者吸入の際にヒーターを加熱するために使用された既存の加熱プロファイルをそのまま維持することができる。
【0230】
制御部17は、加熱プロファイルに基づいて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。制御部17は、ヒーターを加熱する加熱区間の長さ、加熱区間にヒーターに供給される電力量などを制御することができる。制御部17は、ヒーターの目標温度に基づいて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0231】
図15は本開示の他の実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
【0232】
図15を参照すると、エアロゾル生成装置10は、使用者の吸入パターンを判断する場合、これに対応する情報を出力することができる。
【0233】
エアロゾル生成装置10は、入力装置121から受信する使用者入力信号が第1データに対応する場合、出力装置122を介して吸入パターンの判断の開始に対応する情報を出力し、使用者の吸入に対する吸入パターンの判断を完了した後、出力装置122を介して、吸入パターンの判断の終了に対応する情報を出力することができる。例えば、出力される情報は、振動信号、オーディオ信号などを含むことができる。
【0234】
吸入パターンの判断の開始に対応する情報と吸入パターンの判断の終了に対応する情報とは互いに異なり得る。例えば、吸入パターンの判断の開始の際、エアロゾル生成装置10は2回の振動信号を出力し、吸入パターンの判断終了の際、3回の振動信号を出力することができる。しかしながら、出力される情報はこれに限定されない。
【0235】
前述したように、本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、使用者のエアロゾル吸入の際、使用者の吸入パターンに対応する霧量を生成することができる。
【0236】
また、本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、吸入パターンの判断に関連した使用者入力信号に基づいて吸入パターンの判断を行って、使用者が簡便にエアロゾル生成装置の動作を個人化することができる。
【0237】
また、本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、吸入パターンの初期化及び使用者入力信号に基づいて、吸入パターンを初期化して使用者の便宜性を高めることができる。
【0238】
また、本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、吸入パターンの判断の開始及び終了を使用者に通知することにより、使用者が自分の吸入パターンの入力を容易に確認することができる。
【0239】
図1図15を参照すると、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置10は、エアロゾル生成物質を加熱するヒーター131と、使用者のパフに対応する信号を出力するパフセンサー151と、使用者入力を受信する入力装置121と、前記ヒーター131に供給される電力を制御する制御部17と、を含むことができる。前記制御部17は、前記パフセンサー151から受信する信号に基づいて、前記使用者の吸入に対する吸入パターンを判断し、前記判断された吸入パターンに基づいて、前記吸入パターンに対応する加熱プロファイルを決定し、前記入力装置121から受信する使用者入力信号が第1データに対応する場合、前記使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。
【0240】
本開示の他の側面によれば、前記制御部17は、前記入力装置121から受信する使用者入力信号が前記第1データに対応する場合、前記使用者入力信号を受信した後に発生するパフの中で所定の回数に相当するパフに基づいて、前記使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。
【0241】
本開示の他の側面によれば、前記制御部17は、パフシリーズの終了時点を判断し、前記使用者入力信号を受信した後から前記パフシリーズの終了時点まで発生したパフに基づいて、前記使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。
【0242】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置10は、長い空間が形成された挿入部214と、前記挿入部214に挿入されたスティック400に対応する信号を出力するスティック感知センサー152と、をさらに含むことができる。前記制御部17は、前記スティック感知センサー152を介して前記スティック400が前記挿入部214から除去されたことを感知し、前記使用者入力信号を受信した後から前記スティック400が前記挿入部214から除去された時点まで発生したパフに基づいて、前記使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。
【0243】
本開示の他の側面によれば、前記制御部17は、前記パフセンサー151から受信する信号に基づいて、吸入強度、吸入量、吸入間隔及び吸入時間のうちの少なくとも一つを算出し、前記算出された前記吸入強度、前記吸入量、前記吸入間隔及び前記吸入時間のうちの少なくとも一つによって前記吸入パターンを判断することができる。
【0244】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、複数の加熱プロファイルを保存するメモリ14をさらに含むことができる。前記制御部17は、前記複数の加熱プロファイルのうち、前記吸入パターンに対応する加熱プロファイルを決定することができる。
【0245】
本開示の他の側面によれば、前記加熱プロファイルは、前記加熱区間の長さ、前記加熱区間に前記ヒーター131に供給される電力量、及び前記加熱区間での前記ヒーター131の目標温度のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0246】
本開示の他の側面によれば、前記制御部17は、前記入力装置121から受信する使用者入力信号が第2データに対応する場合、前記加熱プロファイルを初期化し、基本加熱プロファイルに基づいて、前記ヒーター131に供給される電力を制御することができる。
【0247】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記エアロゾル生成物質を含むカートリッジ200と、前記カートリッジ200の装着及び分離を感知するカートリッジ感知センサー153と、をさらに含むことができる。前記制御部17は、前記カートリッジ感知センサー153を介して、前記カートリッジ200が装着されるか又は分離されたことを感知し、前記カートリッジ200が前記エアロゾル生成装置10から分離されるか又は前記分離の後にまた装着される場合、前記加熱プロファイルを初期化し、基本加熱プロファイルに基づいて、前記ヒーター131に供給される電力を制御することができる。
【0248】
本開示の他の側面によれば、前記使用者入力信号は、ボタン入力及びタッチ入力のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0249】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、動作センサー154をさらに含むことができる。前記制御部17は、前記エアロゾル生成装置10の動きに対応して前記動作センサー154から受信するイベント信号が第1データに対応する場合、前記使用者の吸入に対する吸入パターンを判断することができる。
【0250】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、出力装置122をさらに含むことができる。前記制御部17は、前記入力装置121から受信する使用者入力信号が第1データに対応する場合、前記出力装置122を介して吸入パターンの判断の開始に対応する情報を出力し、前記使用者の吸入に対する吸入パターンの判断を完了した後、前記出力装置122を介して、吸入パターンの判断の終了に対応する情報を出力することができる。
【0251】
一方、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置の動作方法は、入力装置121から使用者入力信号を受信し、受信した使用者入力信号が第1データに対応するかを判断する動作と、前記使用者入力信号が前記第1データに対応する場合、パフセンサー151から受信する信号に基づいて、前記使用者の吸入に対する吸入パターンを判断する動作と、前記判断された吸入パターンに基づいて、前記吸入パターンに対応する加熱プロファイルを決定する動作と、を含むことができる。
【0252】
前述した本開示の特定の実施例又は他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素又は全ての要素は構成又は機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0253】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0254】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/又は配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/又は配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】