(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】SL DRX管理
(51)【国際特許分類】
H04W 72/54 20230101AFI20241010BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20241010BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20241010BHJP
【FI】
H04W72/54 110
H04W52/02 110
H04W92/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522249
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-04-12
(86)【国際出願番号】 KR2022015368
(87)【国際公開番号】W WO2023063708
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】10-2021-0136119
(32)【優先日】2021-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ファン チンヨプ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ユノ
(72)【発明者】
【氏名】イ サンウク
(72)【発明者】
【氏名】イム スファン
(72)【発明者】
【氏名】チャン チェヒョク
(72)【発明者】
【氏名】パク チンウン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067CC22
5K067EE02
5K067EE25
5K067JJ03
(57)【要約】
本明細書の一開示は、UEがSL-DRXを行う方法を提供する。前記方法は、前記UEがSL-DRX off区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシングを行うステップと、前記資源センシング結果に基づいて、SL送信資源を決定するステップと、前記UEのSL-DRX off状態と前記UEのSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行うステップと、前記UEの前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信するステップと、基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信するステップとを含み、前記資源センシングにより第1のスロットに干渉が発生し、前記変更により第2のスロットに干渉が発生し、前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記端末は、前記Uu link信号の送受信を飛ばす。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
UE(User Equipment)がSL-DRX(Sidelinkdiscontinuous reception)を行う方法であって、
前記UEがSL-DRX off区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシングを行うステップと、
前記資源センシング結果に基づいて、SL送信資源を決定するステップと、
前記UEのSL-DRX off状態と前記UEのSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行うステップと、
前記UEの前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信するステップと、
基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信するステップと、
を含み、
前記資源センシングにより第1のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記変更(transition)により第2のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記端末は、前記Uu link信号の送受信を飛ばす方法。
【請求項2】
前記第1のスロットの個数と前記第2のスロットの個数とは、2個である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SL-DRXのcycleは、640ms以上であり、
前記第1のスロットに対するmissed ACK/NACK(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)の可能性は、0.625%であり、
前記第2のスロットに対するmissed ACK/NACKの可能性は、0.625%である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記資源センシングの失敗確率が閾値を超過することに基づいて、
前記SL送信資源を決定するステップは、無作為(random)で決定される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ネットワークに前記第1のスロットに関する情報を送信するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
SL-DRX on区間は、onDurationタイマー、Inactivityタイマー、及びRetransmissionタイマーのうち、少なくとも1つのタイマーが駆動される区間であり、
前記SL-DRX off区間は、前記SL-DRX on区間でない区間である請求項1に記載の方法。
【請求項7】
SL-DRX(Sidelink discontinuous reception)を行うUE(user equipment)であって、
送受信機と、
プロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、前記UEがSL-DRX off区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシング行い、
前記資源センシング結果に基づいて、前記プロセッサは、SL送信資源を決定し、
前記プロセッサは、前記UEのSL-DRX off状態と前記UEのSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行い、
前記送受信機は、前記UEの前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信し、
前記送受信機は、基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信し、
前記資源センシングにより第1のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記変更(transition)により第2のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記端末は、前記Uu link信号の送受信を飛ばすUE。
【請求項8】
前記第1のスロットの個数と前記第2のスロットの個数とは、2個である請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記SL-DRXのcycleは、640ms以上であり、
前記第1のスロットに対するmissed ACK/NACK(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)の可能性は、0.625%であり、
前記第2のスロットに対するmissed ACK/NACKの可能性は、0.625%である請求項7に記載のUE。
【請求項10】
前記資源センシングの失敗確率が閾値を超過することに基づいて、
前記SL送信資源を決定するステップは、無作為(random)で決定される請求項7に記載のUE。
【請求項11】
前記送受信機は、ネットワークに前記第1のスロットに関する情報を送信する請求項7に記載のUE。
【請求項12】
SL-DRX on区間は、onDurationタイマー、Inactivityタイマー及びRetransmissionタイマーのうち、少なくとも1つのタイマーが駆動される区間であり、
前記SL-DRX off区間は、前記SL-DRX on区間でない区間である請求項7に記載のUE。
【請求項13】
移動通信での装置(apparatus)であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
命令語(instructions)を格納し、前記少なくとも1つのプロセッサと動作可能に(operably)電気的に連結可能な、少なくとも1つのメモリと、
を備え、
前記命令語が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されることに基づいて行われる動作は、
前記UEがSL-DRX off区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシングを行うステップと、
前記資源センシング結果に基づいて、SL送信資源を決定するステップと、
前記UEのSL-DRX off状態と前記UEのSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行うステップと、
前記UEの前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信するステップと、
基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信するステップと、
を含み、
前記資源センシングにより第1のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記変更(transition)により第2のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記端末は、前記Uu link信号の送受信を飛ばす装置。
【請求項14】
命令語を記録している不揮発性(non-volatile)コンピュータ読み取り可能格納媒体であって、
前記命令語は、1つ以上のプロセッサにより実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサをして、
前記UEがSL-DRX off区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシングを行うステップと、
前記資源センシング結果に基づいて、SL送信資源を決定するステップと、
前記UEのSL-DRX off状態と前記UEのSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行うステップと、
前記UEの前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信するステップと、
基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信するステップと、
を含み、
前記資源センシングにより第1のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記変更(transition)により第2のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記端末は、前記Uu link信号の送受信を飛ばす不揮発性コンピュータ格納媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は移動通信に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd generation partnership project)(登録商標) LTE(long-term evolution)は高速パケット通信を可能にするための技術である。LTEの目標であるユーザと事業者のコスト削減、サービス品質の向上、カバレッジの拡張、及びシステム容量の増大のために、多くの方式が提案された。3GPP LTEは、上位レベルの要件として、ビットあたりのコスト削減、サービスの有用性の向上、周波数帯域の柔軟な使用、簡単な構造、オープンインターフェイス、及び端末の適切な電力消費を要求する。
【0003】
ITU(international telecommunication union))と3GPPで、NR(New Radio)システムの要件と仕様を開発する作業が開始された。3GPPは、緊急する市場ニーズとITU-R(ITU radio communication sector)IMT(International Mobile Telecommunications)-2020プロセスが提示するより長期的な要件の全てを適時に満たすNRを成功的に標準化するために必要な技術コンポーネントを識別し、開発しなければならない。さらに、NRは、遠い将来にも無線通信のため用いることができる少なくとも100GHzに及ぶ任意のスペクトル帯域を用いることができなければならない。
【0004】
NRは、eMBB(enhanced mobile broadband)、mMTC(massive machine type-communications)、URLLC(ultra-reliable and low latency communications)などを含むすべての配置シナリオ、使用シナリオ、要件を扱う単一の技術フレームワークを対象にする。NRは本質的に順方向互換性がなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在DRX off区間でセンシングする場合、前記センシングによる干渉(interruption)が規定されておらず、問題となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
現在DRX off区間でのセンシングによる干渉(interruption)を提案する。
【発明の効果】
【0007】
本明細書は、様々な効果を有することができる。
【0008】
例えば、SL-DRX off区間での資源センシングによる干渉を規定して、SL-DRX off区間での資源センシングを可能なようにする。
【0009】
本明細書の具体的な一例を介して得ることができる効果は、以上で挙げられた効果に制限されない。例えば、関連した技術分野における通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解するか、導くことができる様々な技術的効果が存在しうる。これにより、本明細書の具体的な効果は、本明細書に明示的に記載されたことに制限されず、本明細書の技術的特徴から理解されるか、導かれることができる様々な効果を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本明細書の実現が適用される通信システムの例を示す。
【0011】
【
図2】本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【0012】
【
図3】本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【0013】
【
図4】本明細書の実現が適用されるUEの例を示す。
【0014】
【
図5】5Gシステム構造(system architecture)の例を示す。
【0015】
【0016】
【
図7】V2X通信のために車両に設けられる通信装置の構成を示した例示図である。
【0017】
【
図8】本明細書の開示によるpartial sensingでの干渉の例を示す。
【0018】
【
図9】本明細書の開示によるUuリンクとサイドリンクでのセンシング動作を示す。
【0019】
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の技法、装置、及びシステムは、様々な無線多重接続システムに適用することができる。多重接続システムの例は、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、システム、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)システム、MC-FDMA(multicarrier frequency division multiple access)システムを含む。CDMAはUTRA(Universal terrestrial radio access)またはCDMA2000のような無線技術を介して実現することができる。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)、GPRS(general packet radio service)、またはEDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術を介して実現することができる。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、またはE-UTRA(evolvedUTRA)のような無線技術を介して実現することができる。UTRAはUMTS(universal mobile telecommunications system)の一部です。 3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long-term evolution)は、E-UTRAを用いたE-UMTS(evolved UMTS)の一部である。3GPP LTEは、ダウンリンク(DL;downlink)でOFDMAを、アップリンク(UL;uplink)でSC-FDMAを使用する。 3GPP LTEの進化は、LTE-A(advanced)、LTE-APro、及び/又は5G NR(new radio)が含む。
【0021】
説明の便宜上、本明細書の実現は、主に3GPPベースの無線通信システムに関連して説明される。しかしながら、本明細書の技術的特性はこれに限定されない。例えば、3GPPベースの無線通信システムに対応する移動通信システムに基づいて以下のような詳細な説明が提供されるが、3GPPベースの無線通信システムに限定されない本明細書の態様は他の移動通信システムに適用することができる。
【0022】
本明細書で使用された用語と技術の内、具体的で記述されない用語及び技術については、本明細書以前に発行された無線通信標準文書を参照することができる。
【0023】
本明細書において、「AまたはB(AorB)」は、「Aのみ」、「Bのみ」または「A及びBのすべて」を意味することができる。言い換えれば、本明細書において、「AまたはB(AorB)」は「A及び/又はB(A and/or B)」と解釈することができる。例えば、本明細書において、「A、BまたはC(A,BorC)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、または「A、B及びCの任意の組み合わせ(any combination of A,BandC)」を意味することができる。
【0024】
本明細書で用いられるスラッシュ(/)またはコンマ(comma)は「及び/又は(and/or)」を意味することができる。例えば、「A/B」は「A及び/又はB」を意味し得る。したがって、「A/B」は「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの全て」を意味することができる。例えば、「A、B、C」は「A、B、またはC」を意味し得る。
【0025】
本明細書において、「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」または「AとBの全て」を意味することができる。なお、本明細書において「AまたはBの少なくとも1つ(at least one of A or B)または「A及び/又はBの少なくとも1つ(at least one of A and/or B)」という表現は、「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)と同様に、解釈することができる。
【0026】
なお、本明細書において「A、B及びCの少なくとも1つ(at least one of A,B andC)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、又は「A、B及びC任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。また、「A、BまたはCの少なくとも1つ(at least one of A、B or C)」または「A、B及び/又はCの少なくとも1つ(at least one of A、B and/or C)」は、「A、B及びCの少なくとも1つ(at least one of A,B and C)」を意味することができる。
【0027】
さらに、本明細書で用いられる括弧は「例えば(for example)」を意味し得る。具体的に、「制御情報(PDCCH)」と表示された場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたもので有り得る。言い換えれば、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に限定(limit)されず、「PDCCH」が「制御情報」の一例として提案されたもので有り得る。また、「制御情報(すなわち、PDCCH)」と表示された場合でも、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたもので有り得る。
【0028】
本明細書において1つの図面内で別々に説明される技術的特徴は、別々に実現され得、同時に実現されることもある。。
【0029】
ここに限定されないが、本明細書に開示された様々な説明、機能、手順、提案、方法及び/又は作動フローチャートは、機器間の無線通信及び/又は接続(例えば、5G)が要される様々な分野に適用することができる。
【0030】
以下、本明細書は図面を参照してより詳細に説明される。以下の図面及び/又は説明において同じ参照番号は、異なり表示しない限り、同じであるかまたは対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロック、及び/又は機能ブロックを参照することができる。
【0031】
図1は、本明細書の実現が適用される通信システムの例を示す。
【0032】
図1に示される5G使用シナリオは単なる例示であるだけ、本明細書の技術的特徴は
図1に示されていない他の5G使用シナリオに適用され得る。
【0033】
5Gの3つの主な要件カテゴリは、(1)向上されたモバイルブロードバンド(eMBB; enhanced mobile broadband)カテゴリ、(2)巨大マシンタイプ通信(mMTC; massive machine type communication)カテゴリ、及び(3)超高信頼・低遅延通信 (URLLC; ultra-reliable and low latency communications)カテゴリである。
【0034】
図1を参照すると、通信システム1は、無線装置100a~100f、基地局(BS;200)及びネットワーク300を含む。
図1は、通信システム1のネットワークの例として5Gネットワークを説明するが、本明細書の実現は5Gシステムに限定されず、5Gシステムを超えて将来の通信システムに適用することができる。
【0035】
基地局200とネットワーク300は無線装置として実現することができ、特定の無線装置は他の無線装置と関連して基地局/ネットワークノードとして作動することができる。
【0036】
無線装置100a~100fは、無線接続技術(RAT;radio access technology)(例えば、5G NRまたはLTE)を用いて通信を行う装置を示し、通信/無線/5G装置ともすることができる。無線装置100a~100fは、これに限定されず、ロボット100a、車両100b-1及び100b-2、拡張現実(XR;extended reality)装置100c、携帯用装置100d、家電製品100e、IoT装置100f、及び人工知能(AI;artificial intelligence)装置/サーバ400を含むことができる。例えば、車両には、無線通信機能を有する車両、自律走行車両、及び車両間通信を行うことができる車両が含まれ得る。車両には、無人航空機(UAV; unmanned aerial vehicle)(例えば、ドローン)を含めることができる。XR装置は、AR/VR/混合現実(MR;mixed realty)装置を含むことができ、車両、テレビ、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブル装置、家電製品、デジタル標識、車両、ロボットなどに装着されたHMD(head-mounted device)、 HUD(head-up display)の形態で実現することができる。ポータブルデバイスは、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチまたはスマートメガネ)、及びコンピュータ(例えばノートブック)を含み得る。家電製品には、テレビ、冷蔵庫、洗濯機を含めることができる。IoTデバイスにはセンサとスマートメーターを含めることができる。
【0037】
本明細書において、無線装置100a~100fは、ユーザ装備(UE:user equipment)と称することができる。UEは、例えば、携帯電話、スマートフォン、ノートPC、デジタル放送端末、PDA(personal digital assistant)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーションシステム、スレートPC、タブレットPC、ウルトラブック、車両、自律走行機能車、接続された自動車、UAV、AIモジュール、ロボット、AR装置、VR装置、MR装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、ピンテック装置(または金融装置)、セキュリティ装置、天気/環境装置、5Gサービス関連装置、または4次産業革命関連装置を含むことができる。
【0038】
例えば、UAVは、人が搭乗しなく無線制御信号によって航行される航空機であり得る。
【0039】
例えば、VR装置は、仮想環境の個体または背景を実現するための装置を含むことができる。例えば、AR装置は、仮想世界の個体または背景を実際の世界の個体または背景に接続して実現した装置を含むことができる。例えば、MR装置は、オブジェクトまたは仮想世界の背景をオブジェクトまたは実世界の背景に併合して実現した装置を含むことができる。例えば、ホログラム装置は、ホログラムと称する2つのレーザ照明が出会ったときに発生する光の干渉現象を用いて、立体情報を記録及び再生して360度立体画像を実現するための装置を含むことができる。
【0040】
例えば、公共安全装置は、ユーザの身体に着用することができる画像中継装置または画像装置を含み得る。
【0041】
例えば、MTC装置とIoT装置は、人間の直接的な介入または操作を必要としない装置であり得る。例えば、MTC装置とIoT装置は、スマートメーター、自動販売機、温度計、スマート電球、ドアロック、または様々なセンサを含むことができる。
【0042】
例えば、医療装置は、病気の診断、処理、緩和、治療または予防の目的で用いられる装置であり得る。例えば、医療装置は、怪我または損傷を診断、処置、緩和または矯正するために用いられる装置であり得る。例えば、医療装置は、構造または機能を検査、交替または修正するために用いられる装置であり得る。例えば、医療装置は、妊娠調整の目的で用いられる装置であり得る。例えば、医療装置は、治療用装置、運転用装置、(体外)診断装置、補聴器または施術用装置を含むことができる。
【0043】
例えば、セキュリティ装置は、発生することができる危険を防止し、安全を維持するために設置された装置であり得る。例えば、セキュリティ装置は、カメラ、閉回路テレビ(CCTV)、レコーダーまたはブラックボックスであり得る。
【0044】
例えば、フィンテック装置は、モバイル決済のような金融サービスを提供することができる装置であり得る。例えば、ピンテック装置は、支払装置またはPOSシステムを含むことができる。
【0045】
例えば、天気/環境装置は、天気/環境をモニタリングするかまたは予測する装置を含むことができる。
【0046】
無線装置100a~100fは、基地局200を介してネットワーク300と接続することができる。無線装置100a~100fにはAI技術を適用することができ、無線装置100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400と接続することができる。ネットワーク300は、3Gネットワーク、4G(例えばLTE)ネットワーク、5G(例えばNR)ネットワーク及び5G以降のネットワークなどを用いて構成することができる。無線装置100a~100fは、基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信することもできるが、基地局200/ネットワーク300を介さずに直接通信(例えば、サイドリンク通信(sidelink communication))することもできる。例えば、車両100b-1、100b-2は、直接通信(例えば、V2V(vehicle-to-vehicle)/V2X(vehicle-to-everything)通信)を行うことができる。また、IoT機器(例えばセンサ)は、他のIoT機器(例えばセンサ)または他の無線装置100a~100fと直接通信することができる。
【0047】
無線装置100a~100f間及び/又は無線装置100a~100fと基地局200との間及び/又は基地局200との間に無線通信/接続150a、150b、150cを確立することができる。ここで、無線通信/接続は、アップリンク/ダウンリンク通信150a、サイドリンク通信150b(又は、D2D(device-to-device)通信)、基地局間通信150c(例えば、中継、IAB(integrated))access and backhaul)などのような様々なRAT(例えば、5GNR)を介して確立することができる。無線通信/接続150a、150b、150cを介して無線装置100a~100fと基地局200は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/接続150a、150b、150cは、様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本明細書の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報設定プロセス、様々な信号処理プロセス(例えば、チャネルエンコード/デコード、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、及びリソース割り当て過程などの内、少なくとも一部を実行することができる。
【0048】
AIは人工知能またはそれを作ることができる方法論を研究する分野を意味し、機械学習(機械学習、Machine Learning)は人工知能分野で扱うさまざまな問題を定義し、それを解決する方法論を研究する分野を意味する。機械学習は、全ての作業に対する着実な経験を通じて、その作業の性能を高めるアルゴリズムとして定義することもある。
【0049】
ロボットは、自ら持っている能力によって与えられた仕事を自動的に処理するかまたは作動する機械を意味することがある。特に、環境を認識し自ら判断して動作を行う機能を有するロボットをインテリジェントロボットと称することができる。ロボットは、使用目的や分野によって産業用、医療用、家庭用、軍事用などに分類することができる。ロボットは、アクチュエータ(actuator)またはモータを含む駆動部を備え、ロボット関節を動かすなどの様々な物理的動作を実行することができる。また、移動可能なロボットは、駆動部にホイール、ブレーキ、プロペラなどが含まれ、駆動部を介して地上を走行したり、空中で飛行することができる。
【0050】
自律走行は、自走する技術を意味し、自律走行車両は、ユーザの操作なしで又はユーザの最小限の操作で走行する車両を意味する。例えば、自律走行には走行中の車線を維持する技術、アダプティブクルーズコントロールのように速度を自動的に調整する技術、定められた経路に沿って自動的に走行する技術、目的地が設定されると自動的に経路を設定して走行する技術などがすべて含まれることができる。車両は、内燃機関のみを備える車両、内燃機関と電気モータを共に備えるハイブリッド車両、及び電気モータのみを備える電気車両を全て包括し、自動車だけでなく汽車、オートバイなどを含むことができる。自律走行車両は、自律走行機能を備えたロボットとして見ることができる。
【0051】
拡張現実はVR、AR、MRを合計称する。VR技術は現実世界のオブジェクトや背景などをCG画像でのみ提供し、AR技術は実際の
物事画像の上に仮想的に作られたCG画像を一緒に提供し、MR技術は現実世界に仮想オブジェクトを混ぜて結合させて提供するCG技術である。 MR技術は、現実オブジェクトと仮想オブジェクトを一緒に見せるという点でAR技術と似ている。しかしながら、AR技術では仮想オブジェクトが現実オブジェクトを補完する形で用いられるものの、MR技術では仮想オブジェクトと現実オブジェクトが同等の性格で用いられるという点で相違点がある。
【0052】
NRは、さまざまな5Gサービスをサポートするための複数のニューマロロジー(numerology)またはサブキャリア間隔(SCS;subcarrier spacing)をサポートする。たとえば、SCSが15kHzの場合、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)をサポートし、SCSが30kHz/60kHzの場合、密集した都市(dense-urban)、低遅延(lower latency)、及びさらに広いキャリア帯域幅 wider carrier bandwidth)をサポートし、SCSが60kHzまたはそれより高いの場合、位相ノイズ(phase noise)を克服するために24.25GHzより大きい帯域幅をサポートする。
【0053】
NR周波数帯域は、2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)で定義することができる。周波数範囲の数値は変更することができる。例えば、2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲は、以下の表1の通りであり得る。説明の便宜のために、NRシステムで用いられる周波数範囲の内、FR1は「sub 6GHz range」を意味することができ、FR2は「above 6GHz range」を意味することができ、ミリ波(millimeter wave, mmW)と称されることができる。
【0054】
【0055】
前述したように、NRシステムの周波数範囲の数値は変更することができる。例えば、FR1は、以下の表2に示すように、410MHz~7125MHzの帯域を含み得る。すなわち、FR1は、6GHz(または5850、5900、5925MHzなど)以上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1内に含まれる6GHz(または5850、5900、5925MHzなど)以上の周波数帯域は、非ライセンス帯域(unlicensed band)を含むことができる。非ライセンス帯域は様々な用途に用いることができ、例えば車両のための通信(例えば自律走行)に用いることができる。
【0056】
【0057】
ここで、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、LTE、NR、及び6G、だけでなく低電力通信のための狭帯域IoT(NB -IoT、narrowbandIoT)を含むことができる。例えば、NB-IoT技術は、LPWAN(low power wide area network)技術の一例で有り得、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2等の規格で実現され得、前述した名称に限定されるものではない。 。追加的にまたは代替的に、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を実行することができる。例えば、LTE-M技術はLPWAN技術の一例であり得、eMTC(low power wide area network)などの様々な名称と称することがある。例えば、LTE-M技術は1)LTECAT0,2) LTECatM1,3)LTE Cat M2, 4)LTEnon-BL(non-bandwidth limited),5)LTE-MTC,6)LTE MTC 、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格の内、少なくともいずれか1つで実現することができ、前述の名称に限定されない。追加的または代替的に、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee)(登録商標)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)及び/又はLPWANの内、少なくともいずれか1つを含むことができ、前述の名称に限定されるものではない。例えば、ジグビー技術は、IEEE802.15.4などのさまざまな規格に基づいて、小型/低パワーデジタル通信に関連するPAN(personal area networks)を生成することができ、さまざまな名称と称することができる。
【0058】
図2は本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【0059】
図2を参照すると、第1無線装置100と第2の無線装置200は、様々なRAT(例えば、LTE及びNR)を介して外部装置に/外部装置から無線信号を送受信することができる。
【0060】
図2において、{第1無線装置100及び第2の無線装置200}は、
図1の{無線装置100a~100f及び基地局200}、{無線装置100a~100f)及び無線装置100a~100f}及び/又は{基地局200及び基地局200}の内、少なくとも1つに対応することができる。
【0061】
第1無線装置100は、トランシーバ106のような少なくとも1つのトランシーバ、プロセッシングチップ101のような少なくとも1つのプロセッシングチップ、及び/又は1つ以上のアンテナ108を含むことができる。
【0062】
プロセッシングチップ101は、プロセッサ102のような少なくとも1つのプロセッサと、メモリ104のような少なくとも1つのメモリとを含むことができる。
図2には、メモリ104がプロセッシングチップ101に含まれることが例として見られる。さらに及び/又は代替的に、メモリ104はプロセッシングチップ101の外部に配置することができる。
【0063】
プロセッサ102は、メモリ104及び/又はトランシーバ106を制御することができ、本明細書に開示されている説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成することができる。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成し、第1情報/信号を含む無線信号をトランシーバ106を介して送信することができる。プロセッサ102は、トランシーバ106を介して第2の情報/信号を含む無線信号を受信し、第2の情報/信号を処理して得られた情報をメモリ104に貯蔵することができる。
【0064】
メモリ104は、プロセッサ102に動作可能するように接続されることができる。メモリ104は、様々な種類の情報及び/又は命令を貯蔵することができる。メモリ104は、プロセッサ102によって実行されるときに本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現するソフトウェアコード105を貯蔵することができる。例えば、ソフトウェアコード105は、プロセッサ102によって実行されると、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現することができる。例えば、ソフトウェアコード105は、1つ以上のプロトコルを実行するためにプロセッサ102を制御することができる。例えば、ソフトウェアコード105は、1つ以上の無線インターフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ102を制御することができる。
【0065】
ここで、プロセッサ102とメモリ104は、RAT(例えば、LTEまたはNR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。トランシーバ106はプロセッサ102に接続され、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。各トランシーバ106は、送信機及び/又は受信機を含み得る。トランシーバ106は、RF(radio frequency)部と交替可能に用いることができる。本明細書において、第1無線装置100は通信モデム/回路/チップを表すことができる。
【0066】
第2の無線装置200は、トランシーバ206のような少なくとも1つのトランシーバ、プロセッシングチップ201のような少なくとも1つのプロセッシングチップ、及び/又は1つ以上のアンテナ208を含むことができる。
【0067】
プロセッシングチップ201は、プロセッサ202などの少なくとも1つのプロセッサと、メモリ204のような少なくとも1つのメモリとを含むことができる。
図2には、メモリ204がプロセッシングチップ201に含まれることが例として見られる。さらに及び/又は代替的に、メモリ204はプロセッシングチップ201の外部に配置され得る。
【0068】
プロセッサ202は、メモリ204及び/又はトランシーバ206を制御することができ、本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成することができる。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成し、第3情報/信号を含む無線信号をトランシーバ206を介して送信することができる。プロセッサ202は、トランシーバ206を介して第4情報/信号を含む無線信号を受信し、第4情報/信号を処理して得られた情報をメモリ204に貯蔵することができる。
【0069】
メモリ204は プロセッサ202に動作可能するように接続され得る。メモリ204は、様々な種類の情報及び/又は命令を貯蔵することができる。メモリ204は、プロセッサ202によって実行されるときに本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現するソフトウェアコード205を貯蔵することができる。例えば、ソフトウェアコード205は、プロセッサ202によって実行されるとき、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現することができる。例えば、ソフトウェアコード205は、1つ以上のプロトコルを実行するためにプロセッサ202を制御することができる。例えば、ソフトウェアコード205は、1つ以上の無線インターフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ202を制御することができる。
【0070】
ここで、プロセッサ202及びメモリ204は、RAT(例えば、LTEまたはNR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。トランシーバ206はプロセッサ202に接続され、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。各トランシーバ206は、送信機及び/又は受信機を含み得る。トランシーバ206は、RF部と交替可能に用いることができる。本明細書において、第2の無線装置200は通信モデム/回路/チップを表すことができる。
【0071】
以下、無線装置100、200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限定されないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102、202によって実現され得る。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の層(例えば、PHY(physical)層、MAC(media access control)層、RLC(radio link control)層、PDCP(packet data convergence protocol)層)、RRC(radio resource control)層 、SDAP(service data adaptation protocol)層のような機能的層)を実現することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従って、1つ以上のPDU(protocol data unit)及び/又は1つ以上のSDU(service data unit)を生成する。できる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従ってメッセージ、制御情報、データまたは情報を生成することができる。 1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従って、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を含む信号(例えば、ベースバンド)信号)を生成して、1つ以上のトランシーバ106、206に提供することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上のトランシーバ106、206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートにしたがって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を獲得することができる。
【0072】
1つ以上のプロセッサ102、202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、及び/又はマイクロコンピュータと指称されることがある。1つ以上のプロセッサ102、202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせによって実現することができる。一例としてして、1つ以上のASIC(application specific integrated circuit)、1つ以上のDSP(digital signal processor)1つ以上のDSPD(digital signal processing device)、1つ以上のPLD(programmable logic device)、及び/又は1つ以上のFPGA(field programmable gate arrays)が1つ以上のプロセッサ102、202に含まれることができる。本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは、ファームウェア及び/又はソフトウェアを用いて実現することができ、ファームウェア及び/又はソフトウェアは、モジュール、手順、機能を含むように実現されることができる。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行するように設定されたファームウェアまたはソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102、202に含まれるか、または1つ以上のメモリ104、204に貯蔵され1つ以上のプロセッサ102、202によって駆動することができる。本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは、コード、命令及び/又は命令語の集合形態でファームウェアまたはソフトウェアを用いて実現することができる。
【0073】
1つ以上のメモリ104、204は、1つ以上のプロセッサ102、202に接続することができ、様々な種類のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を貯蔵することができる。1つ以上のメモリ104、204は、ROM(read-only memory)、 RAM(random access memory)、EPROM(erasable programmable ROM),フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスタ、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り貯蔵媒体及び/又はそれらの組み合わせで構成されることができる。1つ以上のメモリ104、204は、1つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/又は外部に位置することができる。さらに、1つ以上のメモリ104、204は、有線または無線接続のような様々な技術を介して1つ以上のプロセッサ102、202に接続することができる。
【0074】
1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上の他の装置に、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに記載されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上の他の装置から本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに記載されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202と接続され得、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上のトランシーバ106、206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報、無線信号などを送信するように制御することができる。さらに、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上のトランシーバ106、206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報、無線信号などを受信するように制御することができる。
【0075】
1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のアンテナ108、208と接続されることができる。 1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のアンテナ108、208を介して本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに記載されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定することができる。本明細書において、1つ以上のアンテナ108、208は、複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)で有り得る。
【0076】
1つ以上のトランシーバ106、206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理するために、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネル等をRFバンド信号からベースバンド信号に変換することができる。 1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換することができる。このために、1つ以上のトランシーバ106、206は(アナログ)発振器(oscillator)及び/又はフィルタを含むことができる。例えば、1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202の制御下で(アナログ)発振器及び/又はフィルタを介してOFDMベースバンド信号をOFDM信号にアップコンバート(up-convert)し、アップコンバートされたOFDM信号を搬送波周波数で送信することができる。1つ以上のトランシーバ106、206は搬送波周波数でOFDM信号を受信し、1つ以上のプロセッサ102、202の制御下で(アナログ)発振器及び/又はフィルタを介してOFDM信号をOFDMベースバンド信号にダウンコンバート(down-convert)できる。
【0077】
本明細書の実現において, UEは、アップリンク(UL;uplink))から送信装置に、ダウンリンク(DL;downlink)で受信装置として動作することができる。本明細書の実現として、基地局は、ULから受信装置でDLから送信装置として動作することができる。以下では、技術上の便宜のために、第1無線装置100はUEで、第2の無線装置200は基地局として動作することができると主に仮定する。例えば、第1無線装置100に接続、搭載、またはリリースされたプロセッサ102は、本明細書の実現に従ってUE動作を実行するか、または本明細書の実現に従ってUE動作を実行するようにトランシーバ106を制御するように構成することができる。第2の無線装置200に接続、搭載、またはリリースされたプロセッサ202は、本明細書の実現による基地局動作を実行するか、または本明細書の実現による基地局動作を実行するためにトランシーバ206を制御するように構成されることができる。
【0078】
本明細書において、基地局は、ノードB(Node B)、 eNode B(eNB)、gNBと称することがある。
【0079】
図3は、本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【0080】
無線装置は、使用例/サービスに応じて様々な形態で実現することができる(
図1参照)。
【0081】
図3を参照すると、無線装置100、200は、
図2の無線装置100、200に対応することができ、様々な構成要素、装置/部分、及び/又はモジュールによって構成することができる。例えば、各無線装置100、200は、通信装置110、制御装置120、メモリ装置130、及び追加の構成要素140を含むことができる。通信装置110は、通信回路112及びトランシーバ114を含むことができる。例えば、通信回路112は、
図2の1つ以上のプロセッサ102、202及び/又は
図2の1つ以上のメモリ104、204を含むことができる。例えば、トランシーバ114は、
図2の1つ以上のトランシーバ106、206及び/又は
図2の1つ以上のアンテナ108、208を含むことができる。制御装置120は、通信装置110、メモリ装置130、追加の構成要素140に電気的に接続され、各無線装置100、200の全体の動作を制御する。例えば、制御装置120は、メモリ装置130に貯蔵されたプログラム/コード/コマンド/情報に基づいて各無線装置100、200の電気/機械的動作を制御することができる。制御装置120は、メモリ装置130に貯蔵された情報を無線/有線インタフェースを介して通信装置110を経て外部(例えば他の通信装置)に送信するか、また無線/有線インタフェースを介して通信装置110を経て外部(例えば他の通信装置)から受信した情報をメモリ装置130に貯蔵することができる。
【0082】
追加の構成要素140は、無線装置100、200の種類に応じて様々に構成することができる。例えば、追加の構成要素140は、動力装置/バッテリ、入出力(I/O)デバイス(例えば、オーディオI/Oポート、ビデオI/Oポート)、駆動デバイス、及びコンピューティングデバイスの内、少なくとも1つを含むことができる。無線装置100、200は、これに限定されず、ロボット(
図1の100a)、車両(
図1の100b-1、100b-2)、XR装置(
図1の100c)、携帯機器(
図1の100d)、家電製品(
図1の100e)、IoT装置(
図1の100f)、デジタル放送端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、ピンテック装置(または金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、AIサーバ/装置(
図1の400)、基地局(
図1の200)、ネットワークノードの形態で実現することができる。無線装置100、200は、使用例/サービスに応じて移動または固定場所で用いることができる。
【0083】
図3において、無線装置100、200の様々な構成要素、装置/部分、及び/又はモジュールの全体は有線インタフェースを介して互いに接続されるか、または少なくとも一部が通信装置110を介して無線で接続されることができる。例えば、各無線装置100、200において、制御装置120と通信装置110は有線で接続され、制御装置120と第1装置(例えば、130、140)は通信装置110を介して無線で接続することができる。無線装置100、200内の各構成要素、装置/部分、及び/又はモジュールは、1つ以上の要素をさらに含み得る。例えば、制御装置120は、1つ以上のプロセッサ集合によって構成することができる。一例として、制御装置120は、通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(AP;application processor)、電子制御装置(ECU;electronic control unit))、グラフィック処理装置、及びメモリ制御プロセッサの集合によって構成することができる。さらに別の例として、メモリ装置130は、RAM、DRAM、ROM、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、及び/又はそれらの組み合わせによって構成することができる。
【0084】
図4は、本明細書の実現が適用されるUEの例を示す。
【0085】
図4を参照すると、UE100は、
図2の第1無線装置100及び/又は
図3の無線装置100または200に対応し得る。
【0086】
UE100は、プロセッサ102、メモリ104、トランシーバ106、1つ以上のアンテナ108、電源管理モジュール110、バッテリ112、ディスプレイ114、キーパッド116、SIM(subscriber identification module)カード118、スピーカ120、及びマイク122を含む。
【0087】
プロセッサ102は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実現するように構成することができる。プロセッサ102は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実現するようにUE100の1つ以上の他の構成要素を制御するように構成することができる。無線インターフェースプロトコルの層はプロセッサ102に実現することができる。プロセッサ102は、ASIC、他のチップセット、論理回路、及び/又はデータ処理装置を含み得る。プロセッサ102はアプリケーションプロセッサであり得る。プロセッサ102は、 DSP(digital signal processor), CPU(central processing unit)、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、モデム(変調及び復調器)の内、少なくとも1つを含むことができる。プロセッサ102の例は、Qualcomm(登録商標)製のSNAPDRAGONTMシリーズプロセッサ、Samsung(登録商標)製のEXYNOSTMシリーズプロセッサ、Apple(登録商標)製のAシリーズプロセッサ、MediaTek(登録商標)製のHELIOTMシリーズプロセッサ、Intel(登録商標)製のATOMTMシリーズプロセッサ、または対応する次世代プロセッサで見つけることができる。
【0088】
メモリ104はプロセッサ102と動作可能するように結合され、プロセッサ102を動作させるための様々な情報を貯蔵する。メモリ104は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、メモリカード、貯蔵媒体及び/又は他の貯蔵装置を含み得る。実現がソフトウェアで実現されるとき、ここに記載の技術は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行するモジュール(手順、機能など)を用いて実現することができる。モジュールはメモリ104に貯蔵され、プロセッサ102によって実行することができる。メモリ104は、プロセッサ102内またはプロセッサ102の外部に実現することができ、この場合技術で知られた様々な方法を介してプロセッサ102と通信的に結合することができる。
【0089】
トランシーバ106はプロセッサ102と動作可能に結合され、無線信号を送信及び/又は受信する。トランシーバ106は送信機と受信機を含む。トランシーバ106は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含み得る。トランシーバ106は、1つ以上のアンテナ108を制御して無線信号を送信及び/又は受信する。
【0090】
電源管理モジュール110は、プロセッサ102及び/又はトランシーバ106の電源を管理する。バッテリ112は電源管理モジュール110に電力を供給する。
【0091】
ディスプレイ114は、プロセッサ102によって処理された結果を出力する。キーパッド116はプロセッサ102で使用する入力を受信する。キーパッド116はディスプレイ114に表示されえる。
【0092】
SIMカード118は、IMSI(international mobile subscriber identity)と関連キーを安全に貯蔵するための集積回路であり、携帯電話やコンピュータのような携帯電話装置で加入者を識別し、認証するために用いられる。また、多くのSIMカードに連絡先情報を貯蔵することもできる。
【0093】
スピーカ120は、プロセッサ102において処理した音関連結果を出力する。マイク122は、プロセッサ102で用いられる音声関連入力を受信する。
【0094】
図5は、本明細書の実現が適用される5Gシステム構造(system architecture)の例を示す。
【0095】
5Gシステム(5GS;5G system)構造は、次のようなネットワーク機能(NF;network function)で構成される。
【0096】
・AUSF(Authentication Server Function)
【0097】
・AMF(Access and Mobility Management Function)
【0098】
・DN(Data Network)、例えば、運営者サービス、インターネット接続、または他社サービス
【0099】
・USDF(Unstructured Data Storage Function)
【0100】
・NEF(Network Exposure Function)
【0101】
・I-NEF(Intermediate NEF)
【0102】
・NRF(Network Repository Function)
【0103】
・NSSF(Network Slice Selection Function)
【0104】
・PCF(Policy Control Function)
【0105】
・SMF(Session Management Function)
【0106】
・UDM(Unified Data Management)
【0107】
・UDR(Unified Data Repository)
【0108】
・UPF(User Plane Function)
【0109】
・UCMF(UE radio Capability Management Function)
【0110】
・AF(Application Function)
【0111】
・UE(User Equipment)
【0112】
・(R)AN((Radio) Access Network)
【0113】
・5G-EIR(5G-Equipment Identity Register)
【0114】
・NWDAF(Network Data Analytics Function)
【0115】
・CHF(CHarging Function)
【0116】
また、次のようなネットワーク機能が考慮され得る。
【0117】
・N3IWF(Non-3GPP InterWorking Function)
【0118】
・TNGF(Trusted Non-3GPP Gateway Function)
【0119】
・W-AGF(Wireline Access Gateway Function)
【0120】
図5は、様々なネットワーク機能がどのように互いに相互作用するかを見せる基準点(reference point)表現を使用して非ローミング(non-roaming)事例の5Gシステム構造を見せる。
【0121】
図5では、点対点図面の明確性のために、UDSF、NEF、及びNRFは説明されていない。しかし、表示された全てのネットワーク機能は、必要に応じてUDSF、UDR、NEF、及びNRFと相互作用することができる。
【0122】
明確性のために、UDRと他のNF(例:PCF)との連結は、
図5に示されない。明確性のために、NWDAFと他のNF(例:PCF)との連結は、
図5に示されない。
【0123】
5Gシステム構造は、次のような基準点を含む。
【0124】
・N1:UEとAMFとの間の基準点。
【0125】
・N2:(R)ANとAMFとの間の基準点。
【0126】
・N3:(R)ANとUPFとの間の基準点。
【0127】
・N4:SMFとUPFとの間の基準点。
【0128】
・N6:UPFとデータネットワークとの間の基準点。
【0129】
・N9:2つのUPF間の基準点。
【0130】
次の基準点は、NFのNFサービス間に存在する相互作用を見せる。
【0131】
・N5:PCFとAFとの間の基準点。
【0132】
・N7:SMFとPCFとの間の基準点。
【0133】
・N8:UDMとAMFとの間の基準点。
【0134】
・N10:UDMとSMFとの間の基準点。
【0135】
・N11:AMFとSMFとの間の基準点。
【0136】
・N12:AMFとAUSFとの間の基準点。
【0137】
・N13:UDMとAUSFとの間の基準点。
【0138】
・N14:2つのAMF間の基準点。
【0139】
・N15:非ローミングシナリオの場合、PCFとAMFとの間の基準点、ローミングシナリオの場合、訪問ネットワークのPCFとAMFとの間の基準点。
【0140】
・N16:2つのSMF間の基準点(ローミングの場合、訪問ネットワークのSMFとホームネットワークのSMFとの間)
【0141】
・N22:AMFとNSSFとの間の基準点。
【0142】
場合によって、UEをサービスするために、2つのNFを互いに連結しなければならないこともある。
【0143】
V2X(vehicle-to-everything)通信について説明する。V2X通信について、下記の定義が使用され得る。
【0144】
・V2Xアプリケーション:1つ以上のV2Xサービスを使用するアプリケーション(例:車両の能動的安全アプリケーション、非常警告、車両安全、及び認識等)である。V2Xアプリケーションは、V2Xアプリケーションサーバに向かって動作することができる。
【0145】
・V2X通信:Uu及び/又はPC5基準点を活用してV2Xサービスを支援するための通信である。V2Xサービスは、V2V(vehicle-to-vehicle)、V2P(vehicle-to-pedestrian)、V2I(vehicle-to-infrastructure)、及びV2N(vehicle-to-network)など、様々な類型のV2Xアプリケーションを介して実現される。
【0146】
・V2Xメッセージ:V2Xサービスのための専用メッセージング類型(例:ITS(intelligent transport system)メッセージ)である。
【0147】
・V2Xサービス:V2Xアプリケーション及び選択的にV2Xアプリケーションサーバに提供されるデータサービスである。V2Xサービスは、1つのV2Xサービス類型に属する。V2Xサービスは、1つ以上のV2Xアプリケーションと連結され、V2Xアプリケーションは、1つ以上のV2Xサービスと連結されることができる。
【0148】
・V2Xサービス類型:ITS-AID(ITS applicationidentifier)またはPSID(provider service identifier)などにより識別されるV2Xサービス類型である。
【0149】
V2X通信には、PC5基準点を介してのV2X通信とUu基準点を介してのV2X通信との2つの動作モードがある。この2つの動作モードは、UEが送信及び受信のために独立的に使用することができる。
【0150】
PC5基準点を介してのV2X通信は、LTE及び/又はNRにより支援される。
【0151】
Uu基準点を介してのV2X通信は、5GCに連結されたE-UTRA及び/又は5GCに連結されたNRにより支援される。Uu基準点を介してのV2X通信は、ユニキャストのみ可能でありうる。
【0152】
<V2X(VEHICLE-TO-EVERYTHIHG)>
【0153】
V2Xは、車両と全てのインタフェースを介しての通信技術を通称する。V2Xの実現形態は、次のとおりでありうる。
【0154】
まず、V2Xで「X」は、車両(VEHICLE)であることもできる。この場合、V2Xは、V2V(vehicle-to-vehicle)と表示することができ、車両間の通信を意味することができる。
【0155】
【0156】
図6を参照して分かるように、車両等(すなわち、車両に搭載された無線装置等)100-1、100-2、100-3は、互いに通信を行うことができる。
【0157】
一方、V2Xで「X」は、人(Persian)または歩行者(PEDESTRIAN)を意味することができる。この場合、V2Xは、V2P(vehicle-to-person or vehicle-to-pedestrian)と表示することができる。ここで、歩行者は、必ず歩いて移動する人に限定されるものではなく、自転車に乗っている人、(一定速度以下)車両の運転手または乗客も含むことができる。
【0158】
または、「X」は、インフラストラクチャ(Infrastructure)/ネットワーク(Network)であることができる。この場合、V2Xは、V2I(vehicle-to-infrastructure)またはV2N(vehicle-to-network)と表示することができ、車両と道路脇装置(ROADSIDE UNIT:RSU)または車両とネットワークとの通信を意味することができる。道路脇装置は、交通関連インフラストラクチャ、例えば、速度を知らせる装置であることができる。道路脇装置は、基地局または固定された端末などに実現されることができる。
【0159】
図7は、V2X通信のために車両に設けられる通信装置の構成を示した例示図である。
【0160】
図7に示されたように、車両に設けられる通信装置をTCU(Telematics Communication Unit)と呼ぶことができる。
【0161】
TCUは、LTE送受信部(すなわち、LTEモデム/アンテナ)、第1の5G送受信部(すなわち、sub 6GHzを用いるモデム/アンテナ)、第2の5G送受信部(すなわち、mmWaveを用いるモデム/アンテナ)、WLAN送受信部(すなわち、WiFi送受信部)、プロセッサ、及びメモリを備えることができる。LTE送受信部は、LTE標準に基づいた通信を行う通信モジュールである。第1の5G送受信部(すなわち、sub 6GHzを用いるモデム/アンテナ)は、FR1帯域で5G標準に基づいた通信を行う通信モジュールである。第2の5G送受信部(すなわち、mmWaveを用いるモデム/アンテナ)は、FR2帯域で5G標準に基づいた通信を行う通信モジュールである。WLAN送受信部(すなわち、WiFi送受信部)は、WiFi標準に基づいた通信を行う通信モジュールである。LTE送受信部、第1の5G送受信部(すなわち、sub 6GHzを用いるモデム/アンテナ)、第2の5G送受信部(すなわち、mmWaveを用いるモデム/アンテナ)、及びWLAN送受信部(すなわち、WiFi送受信部)は、PCIe(PCI express)のようなインタフェースを介してプロセッサと連結されることができる。また、LTE送受信部、第1の5G送受信部(すなわち、sub 6GHzを用いるモデム/アンテナ)、第2の5G送受信部(すなわち、mmWaveを用いるモデム/アンテナ)、及びWLAN送受信部(すなわち、WiFi送受信部)は、各々別のオブジェクトで図示されているが、1つの通信モジュールがLTE送受信部、第1の5G送受信部(すなわち、sub 6GHzを用いるモデム/アンテナ)、第2の5G送受信部(すなわち、mmWaveを用いるモデム/アンテナ)、及びWLAN送受信部(すなわち、WiFi送受信部)の機能を果たすこともできる。
【0162】
TCUのプロセッサは、第1の5G送受信部(すなわち、sub 6GHzを用いるモデム/アンテナ)、第2の5G送受信部(すなわち、mmWaveを用いるモデム/アンテナ)、WLAN送受信部(すなわち、WiFi送受信部)、及びメモリと連結される。メモリは、MECクライアントアプリを格納することができる。プロセッサは、LTE送受信部、第1の5G送受信部(すなわち、sub 6GHzを用いるモデム/アンテナ)、第2の5G送受信部(すなわち、mmWaveを用いるモデム/アンテナ)、及びWLAN送受信部(すなわち、WiFi送受信部)を用いて基地局または端末(端末1及び端末2)が送信したデータを受信することができる。プロセッサは、LTE送受信部、第1の5G送受信部(すなわち、sub 6GHzを用いるモデム/アンテナ)、第2の5G送受信部(すなわち、mmWaveを用いるモデム/アンテナ)、及びWLAN送受信部(すなわち、WiFi送受信部)を用いて基地局または端末(端末1及び端末2)にデータを送信することができる。ここで、端末(端末1及び端末2)は、車両に搭乗したユーザが使用する無線通信機器であることができる。
【0163】
TCUのプロセッサは、車両に備えられた装置等と連結されることができる。例えば、プロセッサは、DCU(Domain Control Unit)、LIN(Local Interconnect Network)マスター、MOST(Media Oriented System Transport)マスター、イーサネットスイッチと連結されることができる。TCUのプロセッサは、CAN(Controller Area Network)通信技術を利用してDCUと通信することができる。TCUのプロセッサは、LIN(Local Interconnect Network)通信技術を利用してLINマスターと通信することができる。TCUのプロセッサは、MOST通信技術を利用して光繊維(Fiber Optics)で連結されたMOSTマスターと通信することができる。TCUのプロセッサは、イーサネット通信技術を利用してイーサネットスイッチ及びイーサネットスイッチに連結された装置等と通信することができる。
【0164】
DCUは、複数のECUを制御する装置である。DCUは、CAN通信技術を利用して複数のECUと通信することができる。ここで、CANは、車両内でマイクロコントローラや装置が互いに通信するために設計された標準通信技術である。CANは、各コントローラ間の通信のために主に使用される非-ホストバス(non-host bus)方式のメッセージ基盤ネットワークプロトコルである。
【0165】
DCUは、エンジンを制御するエンジンECU、ブレーキを制御するブレーキ(Brake)ECU、HVAC(heating、ventilation、& air conditioning)装置を制御するHVAC ECUなどのECUと通信することができる。DCUは、TCUのプロセッサから受信したデータをそれぞれのECUに送信することができる。また、DCUは、それぞれのECUから受信したデータをTCUのプロセッサに送信することができる。
【0166】
LINマスターは、LIN通信技術を利用してLINスレーブ(LIN Slave #1及びLIN Slave #2)と通信することができる。例えば、LIN Slave #1は、ステアリングホイール(steeringwheel)、ルーフトップ(roof top)、門(door)、シート(seat)、スモールモータ(small motor)のうち1つを制御するスレーブであることができる。ここで、LINは、自動車ネットワークにおいてコンポーネント間の通信のための直列通信技術である。LINマスターは、TCUのプロセッサからデータを受信して、LINスレーブ(LIN Slave #1及びLIN Slave #2)に送信することができる。また、LINマスターは、LINスレーブから受信したデータをTCUのプロセッサに送信することができる。
【0167】
MOSTマスターは、MOST通信技術を利用してMOSTスレーブ(MOST Slave #1及びMOST Slave #2)と通信することができる。ここで、MOSTは、光ケーブルを用いてオーディオ、ビデオ、及び制御情報を送信するシリアル通信技術である。MOSTマスターは、TCUのプロセッサから受信したデータをMOSTスレーブに送信することができる。また、MOSTマスターは、MOSTスレーブから受信したデータをTCUのプロセッサに送信することができる。
【0168】
イーサネットは、local area networks(LAN)、metropolitan area networks(MAN)、及びwide area networks(WAN)などで使用されるコンピュータネットワーキング技術である。TCUのプロセッサは、イーサネット通信技術を使用してイーサネットスイッチを介してそれぞれの装置にデータを送信することができる。それぞれの装置は、イーサネット通信技術を使用してイーサネットスイッチを介してTCUのプロセッサにデータを送信することができる。
【0169】
レーダー(Radar:radio detection and ranging)は、伝播を使用して目標物の距離、方向、角度、及び速度を測定する技術である。レーダーセンサ1~5は、車両に備えられて、車両周囲の物体の距離、方向、角度、及び速度を測定する。レーダーセンサ1~5は、測定されたセンサデータをTCUのプロセッサに送信することができる。
【0170】
ライダー(LiDAR:light detection and ranging)は、光源と受信機を使用して遠隔の個体を探知し、距離を測定するセンシング技術である。具体的に、ライダーは、パルスレーザ光で対象を照らし、センサで反射されたパルスを測定して、対象までの距離、強度、速度などを測定する技術である。ライダーセンサ1~5は、対象までの距離、速度などを測定する。ライダーセンサ1~5は、測定されたセンサデータをTCUのプロセッサに送信することができる。
【0171】
AVN(Audio、Video、Navigation)は、車両に備えられて、音、画像、ナビゲーションを提供する装置である。AVNは、イーサネット通信技術を利用してTCUのプロセッサからデータを受信し、受信されたデータに基づいて音、画像、ナビゲーションを提供できる。AVNは、イーサネット通信技術を利用してTCUのプロセッサにデータを送信することができる。
【0172】
カメラ(前方)とカメラ(後方)とは、車両の前方及び後方で画像を撮影できる。
図7には、カメラが前方に1つ、後方に1つのみあることと図示されたが、これは、例示に過ぎず、左側、右側にもカメラが備えられ得る。また、前方及び後方の各々に複数のカメラが備えられることもできる。カメラは、イーサネット通信技術を使用してTCUのプロセッサにカメラデータを送信し、TCUのプロセッサからデータを受信することもできる。
【0173】
Rear Side Entertainment(RSE)は、後ろの席エンターテインメントを意味する。RSEは、車両の助手席後ろ側または運転席後ろ側に装着されて、搭乗者にエンターテインメントを提供する装置である。タブレット(Tablet)も車両内部に備えられ得る。RSEまたはタブレットは、イーサネット通信技術を利用してTCUのプロセッサからデータを受信し、TCUのプロセッサにデータを送信することができる。
【0174】
<Sidelinkでの測定>
【0175】
1.PSSCH reference signal received power(PSSCH-RSRP)
【0176】
PSSCH reference signal received power(PSSCH-RSRP)は、PSSCH(physical sidelink shared channel)と関連した復調参照信号(demodulation reference signals)を伝達するリソース要素の電力寄与度([W])に対する線形的な平均と定義される。
【0177】
FR1(frequency range 1)の場合、PSSCH-RSRPに対する基準点は、UEのアンテナコネクターにならなければならない。FR2(frequency range 2)の場合、PSSCH-RSRPは、与えられた受信機分岐に該当するアンテナ要素の結合信号を基に測定されなければならない。FR1及びFR2の場合、受信機ダイバーシティがUEにより使用中であれば、報告されたPSSCH-RSRP値は、個別受信機分岐の当該PSSCH-RSRPより低ければならない。
【0178】
PSSCH-RSRPは、RRC_IDLE intra-frequency、RRC_IDLE inter-frequency、及びRRC_CONNECTED inter-frequencyに適用されることができる。
【0179】
2.PSCCH reference signal received power(PSCCH-RSRP)
【0180】
PSCCH reference signal received power(PSCCH-RSRP)は、PSCCH(physical sidelink control channel)と関連した復調参照信号(demodulation reference signals)を伝達するリソース要素の電力寄与度([W])に対する線形平均と定義される。
【0181】
FR1(frequency range 1)の場合、PSCCH-RSRPに対する基準点は、UEのアンテナコネクターにならなければならない。FR2(frequency range 2)の場合、PSCCH-RSRPは、与えられた受信機分岐に該当するアンテナ要素の結合信号を基に測定されなければならない。FR1及びFR2の場合、受信機ダイバーシティがUEにより使用中であれば、報告されたPSCCH-RSRP値は、個別受信機分岐の当該PSCCH-RSRPより低ければならない。
【0182】
PSCCH-RSRPは、RRC_IDLE intra-frequency、RRC_IDLE inter-frequency、及びRRC_CONNECTED inter-frequencyに適用されることができる。
【0183】
3.Sidelink received signal strength indicator(SL RSSI)
【0184】
SL RSSI(Sidelink Received Signal Strength Indicator)は、2番目のOFDMシンボルから始めてPSCCH及びPSSCHに対して構成されたスロットのOFDMシンボルで設定されたサブチャネルで観察された合計受信電力([W]単位)の線形平均と定義される。
【0185】
FR1(frequency range 1)の場合、SL RSSIの基準点は、UEのアンテナコネクターにならなければならない。FR2(frequency range 2)の場合、SL RSSIは、与えられた受信機分岐に該当するアンテナ要素の結合信号を基に測定されなければならない。FR1及びFR2の場合、受信機ダイバーシティがUEにより使用中であれば、報告されたSL RSSI値は、個別受信機分岐の当該SL RSSIより低ければならない。
【0186】
SL RSSIは、RRC_IDLE intra-frequency、RRC_IDLE inter-frequency、RRC_CONNECTED intra-frequency、及びRRC_CONNECTED inter-frequencyに適用されることができる。
【0187】
<本明細書の開示で解決しようとする問題点>
【0188】
SL-DRXが設定された端末は、DRX on区間でサイドリンク信号を送受信できる。信号送受信のために端末は、
【0189】
DRX on区間の開始地点でRFをoffからonに変更することができる。同様に、DRX on区間が終わる地点でRFをonからoffに変更することができる。このようなRF on/off変更は、他のキャリアに干渉(interruption)を発生することができる。従来に前記干渉(interruption)に対して規定されている。
【0190】
DRX on区間へのサイドリンク信号の送受信のために、前記端末は、信号送受信前にresourceに対するセンシングを行う。端末は、センシング実行のために、RFをon状態に作らなければならない。DRX off区間でRFはoff状態であるから、DRX off区間でセンシングを行おうとすれば、端末は、RFをon状態に変更しなければならない。このようなRF on/off変更は、他のキャリアに干渉(interruption)を生じることがある。現在DRX off区間でのセンシングによる干渉(interruption)が規定されておらず、問題となる。
【0191】
<本明細書の開示>
【0192】
サイドリンク通信を支援する端末装置(スマートフォン、自動車、ロボット等)は、データを送信するために与えられた資源(e.g.、resource pool、BWP等)に対して周辺端末が送信する信号の強さ(e.g.、RSSI、RSRP等)を測定できる。測定結果に基づいて、空いている資源を介して信号を送信できる。例えば、V2X通信の場合、V2X端末は、信号を送信する前、x msecの間、sensing windowを介してRSRP或いはRSSIを測定して資源をセンシングすることができる。測定結果に基づいて、前記端末は、送信可能な資源のセットを決定し、selection windowを介して最終送信資源を選択できる。仮に、SL-DRXが設定された端末がsensing window区間でセンシングを行う場合、前記端末がDRX off状態中にsensing window区間が位置しうる。この場合、端末は、RF offからRF onに変更する。サイドリンクとWAN(LTE、NR、etc)を同時に支援する場合、前記変更は、他のサービングキャリア(carrier)に干渉(interruption)を与えるようになることができる。また、端末のRF構造によって、WANとV2Xとをshared RFで支援する場合、V2X sensing動作に制約が発生しうる。本明細書では、SL-DRXが設定された場合、センシング動作による干渉(interruption)とRF構造によるV2Xセンシング動作について説明する。
【0193】
V2X端末は、power savingのためにSL-DRXが設定され得る。すなわち、設定された周期(e.g.、640msec)を基にDRX on区間でデータ受信動作をし、DRX off区間では、power savingのために端末RFをoffさせることができる。V2X端末は、サイドリンク信号送信前に、V2X端末は、candidate resourceを設定するために、一定時間前にセンシング動作を始めることができる。この場合、端末は、DRX on区間でない時間の間にセンシング動作のためにRFをoffからonに変更する。前記変更は、前述したように、干渉(interruption)を発生させることができる。
【0194】
Candidate resource選択のための方法として、fullsensing基盤、partial sensing基盤、及びrandom resource方法がある。ネットワークは、端末のcandidate resource選択のために、3つの方法のうち、1つまたは2つ以上の組み合わせでCandidate resource選択方法を設定することができる。
【0195】
I.V2X sensingによるInterruption
【0196】
1.Full sensing基盤のresource選択
【0197】
Full sensing基盤のresource選択の場合、端末は、sensing window区間の間、RSSI(or RSRP)測定を行うことができる。端末は、測定のために、sensing window区間の間、常に受信動作を行うことができる。したがって、端末は、センシングを始める部分と終わる部分とでRFをon/off変更させることになり、それによる干渉(interruption)が発生しうる。仮りに、sensing window区間の開始または終わる時点がSL-DRXのon区間と重なる場合、前述した干渉(interruption)が発生しないことができる。なぜなら、SL-DRX on区間では、RFがon状態であるので、RFをon/off変更しなくても良いためである。
【0198】
Full sensing基盤のresource選択の場合、sensing window区間で最大2回の干渉(interruption)が発生しうる。すなわち、最大2回の干渉(interruption)が許容され得る。干渉(interruption)を最小化するために、sensing windowの開始と終了地点をSL-DRXのon-duration区間内に設定することができる。
【0199】
以下の図面は、本明細書の具体的な一例を説明するために作成された。図面に記載された具体的な装置の名称や具体的な信号/メッセージ/フィールドの名称は、例示的に提示されたものであるので、本明細書の技術的特徴が以下の図面に使用された具体的な名称に制限されない。
【0200】
2.Partial sensing基盤のresource選択
【0201】
図8は、本明細書の開示によるpartial sensingでの干渉の例を示す。
【0202】
Partial sensing基盤のresource選択の場合、端末は、sensing window区間の間、常にsensing動作をせずに、設定された区間でセンシング動作を行うことができる。端末がセンシング動作を行うとき、DRX offである区間では、RFをonしてセンシングを行うことができる。端末のセンシングが終わると、端末は、再度RFをoffすることができる。
【0203】
この場合、DRX off区間でRF on/off時毎に他のサービングcarrierに干渉(interruption)が発生しうる。
【0204】
端末がPartial sensingを行う場合、SL-DRXにより発生する干渉(interruption)にさらにPartial sensingによる干渉(interruption)が発生しうる。
【0205】
(1)SL-DRXによるinterruption
【0206】
表3は、SL-DRXにより発生する干渉(interruption)を示す。干渉(interruption)が生じるinterruption slotが決まり得る。SL-DRX cycle(SL-DRX cycleは、例示である)によってinterruption percentageとmissed ACK/NACK percentageとが表3のように考慮され得る。
【0207】
【0208】
interruption slotは、1つのSL-DRX on区間で干渉(interruption)が発生するスロット個数を示したものである。すなわち、SL-DRX on区間でRF offからonへの変更により1スロットの干渉(interruption)が発生し、RF onからoffへの変更により1スロットの干渉(interruption)が発生しうる。合計2スロットで干渉(interruption)が発生しうる。干渉(interruption)が生じる時間は、「SL-DRX cycle」に「% of interruption」をかけた値でありうる。成功的なACK/NACKのためには、データを受信するスロットだけでなく、ACK/NACKを送信するスロットでも干渉(interruption)があってはならない。したがって、「% of missed ACK/NACK」は、「% of interruption」の2倍の値を有することができる。
【0209】
(2)partial sensing動作によるinterruption
【0210】
SL-DRXによる干渉(interruption)にpartial sensing動作による全ての干渉(interruption)を考慮する場合、過度な干渉(interruption)のためにデータ送受信性能に影響を与えることがある。したがって、SL-DRX cycleが小さい場合もinterruption percentageが2.5%または5%まで発生してデータ送受信問題が生じることがある。このような問題を解決するために、全体interruption percentageやmissed ACK/NACK percentageを制限できる。例えば、SL-DRX cycleが640msecより小さい場合、1%または1.25%のmissed ACK/NACK percentageを考慮し、SL-DRX cycleが640msec以上である場合、0.625%のmissed ACK/NACK percentageに制限することができる。
【0211】
特に、partial sensing動作が設定される場合、ネットワークは、端末のsensing windowを分かることができないので、いつ干渉(interruption)が発生するか分からず、interruption percentageやmissed ACK/NACK percentageで干渉(interruption)に対する影響を考慮しなければならない。
【0212】
センシングによる干渉(interruption)は、従来のSL-DRXにより発生した干渉(interruption)に対して規定された値と同様に適用されることができる。すなわち、表3に記載された「% of interruption」及び「% of missed ACK/NACK」は、センシングによる干渉(interruption)に同様に適用されることができる。例えば、SL-DRX cycleが640msであれば、センシングによる干渉(interruption)は、0.313の「% of interruption」及び0.625の「% of missed ACK/NACK」を発生させることができる。
【0213】
表4は、既存のSL-DRXにより発生した干渉(interruption)にセンシングによる2つのinterruption slotをさらに考慮したinterruption percentageとmissed ACK/NACK percentageとを示す。
【0214】
【0215】
表3で説明された既存のSL-DRXにより発生する「% of interruption」にセンシングにより発生する「% of interruption」値を合算した値が表4に示される。例えば、SL-DRX cycleが3200msecであるとき、SL-DRXにより発生する「% of interruption」は、0.625であり、センシングにより発生する「% of interruption」は、0.625である。したがって、SL-DRXにより発生する干渉(interruption)とセンシングにより発生する干渉(interruption)とを共に考慮した「% of interruption」は、1.25となる。このように、センシングによる干渉(interruption)をさらに考慮すれば、「% of interruption」は、SL-DRXにより発生する干渉(interruption)のみ考慮した「% of interruption」の2倍になることができる。
【0216】
表4に表現されたinterruption[slot]は、センシングによる干渉が生じるスロットをいう。
【0217】
表4に表現された「% of interruption」及び「% ofmissed ACK/NACK」は、SL-DRXにより発生する干渉(interruption)とセンシングにより発生する干渉(interruption)とを共に考慮した値である。
【0218】
例えば、SL-DRX cycleが640msecであるとき、SL-DRXにより発生する「% of interruption」は、0.313である。SL-DRXとセンシングとを共に考慮した「% of interruption」は、0.625である。
【0219】
センシング動作によるinterruption percentageやmissed ACK/NACK percentageは、SL-DRXでのDRX on-off変更によるinterruption percentageやmissed ACK/NACK percentageより大きい干渉(interruption)が許容されなければならない。具体的に、センシング動作によるinterruption percentageやmissed ACK/NACK percentageは、SL-DRXでのDRX on-off変更によるinterruption percentageやmissed ACK/NACK percentageの2倍になることができる。
【0220】
SL-DRXが640msecより小さい場合、X%(e.g.、X=1.5または2)のmissed ACK/NACK percentageを、SL-DRXが640msec以上である場合、Y%(e.g.、Y=1または1.25)のmissed ACK/NACK percentageを考慮することができる。
【0221】
ネットワークは、SL-DRXでの端末センシング動作による干渉(interruption)が発生しうる区間を考慮できるように端末にsensing window情報を要請でき、端末は、決められたsensing windowとsensing window開始時点をネットワークに報告することができる。
【0222】
II.端末のRF構造によるsensing動作
【0223】
図9は、本明細書の開示によるUuリンクとサイドリンクでのセンシング動作を示す。
【0224】
端末がWAN(Uu)とV2X(SL)をshared RF構造を基に支援することができる。例えば、1つのlicensed band(n79)でWANとV2XとをTDMに同時に支援することができる。UuのTx(uplink) resourceでサイドリンクは、送信及び受信動作をするので、端末は、Uuのuplink resourceがない場合、サイドリンク送受信動作を行うことができる。
【0225】
したがって、ネットワークが端末のサイドリンク信号送信のために、full sensingまたはpartial sensing基盤のresource選択を設定する場合、Uu上向きリンクのためにsensing動作できない場合が発生しうる。すると、端末は、ネットワークが設定した、または端末にpre-configurationされているsensing resourceでcandidate resourceのためのRSRPまたはRSSIを測定できないことがある。
【0226】
センシング結果の正確度不足により発生するSLの干渉を減らすために、端末がsensing resourceでのセンシング動作をZ%確率以上(e.g.、Z=10、20、30、...)行うことができない場合に、端末は、random resource選択を介してTx resourceを選択できる。Z値は、ネットワークでパケット優先順位(重要度)によって設定することができ、端末にpre-configureされて設定されることができる。
【0227】
仮りに、i)端末がseparated RF構造を有し、ii)SL-DRXが設定されており、iii)power savingのために、DRX off区間のsensing resourceでRF onをしない場合、前述したZ%によってsensing resourceでcandidate resourceのためのsensing動作を一定確率以上行うことができなければ、端末は、random resource選択を介してTx resourceを選択させることができる。
【0228】
【0229】
1.端末は、SL-DRX off区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシングを行うことができる。
【0230】
2.端末は、前記資源センシング結果に基づいて、SL送信資源を決定できる。
【0231】
3.端末は、端末のSL-DRX off状態と端末のSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行うことができる。
【0232】
4.端末は、端末の前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信することができる。
【0233】
5.端末は、基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信できる。
【0234】
前記資源センシングにより第1のスロットに干渉(interruption)が発生しうる。
【0235】
前記変更(transition)により第2のスロットに干渉(interruption)が発生しうる。
【0236】
前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記端末は、前記Uu link信号の送受信を飛ばすことができる。
【0237】
前記第1のスロットの個数と前記第2のスロットの個数とは、2個であることができる。
【0238】
前記SL-DRXのcycleは、640msであることができる。
【0239】
前記第1のスロットに対するmissed ACK/NACK(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)の可能性は、0.625%であることができる。
【0240】
前記第2のスロットに対するmissed ACK/NACKの可能性は、0.625%であることができる。
【0241】
前記資源センシングの失敗確率が閾値を超過することに基づいて、
【0242】
前記SL送信資源を決定するステップは、無作為(random)で決定されることができる。
【0243】
端末は、ネットワークに前記第1のスロットに関する情報を送信できる。
【0244】
SL-DRX on区間は、onDurationタイマー、Inactivityタイマー、及びRetransmissionタイマーのうち、少なくとも1つのタイマーが駆動される区間であることができる。
【0245】
前記SL-DRX off区間は、前記SL-DRX on区間でない区間であることができる。
【0246】
以下、本発明の一部実施例によるSL-DRXを行う装置について説明する。
【0247】
例えば、基地局は、プロセッサ、送受信機、及びメモリを備えることができる。
【0248】
例えば、プロセッサは、メモリ及びプロセッサと動作可能に結合されるように構成されることができる。
【0249】
前記プロセッサは、UEがSL-DRX off区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシングを行い;前記資源センシング結果に基づいて、前記プロセッサは、SL送信資源を決定し;前記プロセッサは、前記UEのSL-DRX off状態と前記UEのSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行い;前記送受信機は、前記UEの前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信し;前記送受信機は、基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信し、前記資源センシングにより第1のスロットに干渉(interruption)が発生し、前記変更(transition)により第2のスロットに干渉(interruption)が発生し、前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記端末は、前記Uu link信号の送受信を飛ばすことができる。
【0250】
以下、本発明の一部実施例による無線通信システムでマルチキャストサービスを提供するためのプロセッサについて説明する。
【0251】
プロセッサは、UEがSL-DRX off区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシングを行うステップ;前記資源センシング結果に基づいて、SL送信資源を決定するステップ;前記UEのSL-DRX off状態と前記UEのSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行うステップ;前記UEの前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信するステップ;及び基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信するステップを行い、前記資源センシングにより第1のスロットに干渉(interruption)が発生し、前記変更(transition)により第2のスロットに干渉(interruption)が発生し、前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記端末は、前記Uu link信号の送受信を飛ばすことができる。
【0252】
以下、本発明の一部実施例による無線通信システムでマルチキャストサービス提供に対する1つ以上の命令語が格納された不揮発性コンピュータ読み取り可能媒体について説明する。
【0253】
本開示の一部実施例によれば、本開示の技術的特徴は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェア、または2つの組み合わせで直接実現されることができる。例えば、無線通信において無線装置により実行される方法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実現されることができる。例えば、ソフトウェアは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、移動式ディスク、CD-ROM、またはその他、格納媒体に常駐することができる。
【0254】
格納媒体の一部例は、プロセッサが格納媒体から情報を読み取ることができるようにプロセッサに結合される。代案として、格納媒体は、プロセッサに統合されることができる。プロセッサ及び格納媒体は、ASICに常駐することができる。他の例を挙げると、プロセッサ及び格納媒体は、個別構成要素として常駐することができる。
【0255】
コンピュータ読み取り可能媒体は、類型及び不揮発性コンピュータ読み取り可能格納媒体を含むことができる。
【0256】
例えば、不揮発性コンピュータ読み取り可能媒体には、SDRAM(Synchronization Dynamic Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)のようなRAM(Random Access Memory)が含まれ得る。読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光学データ格納媒体、或いは命令やデータ構造を格納するのに使用できるその他の媒体、不揮発性コンピュータ読み取り可能媒体は、さらに上記の組み合わせを含むことができる。
【0257】
また、本明細書に説明された方法は、命令語またはデータ構造の形態でコードを伝達し、コンピュータによりアクセス、読み取り、及び/又は実行されることができるコンピュータ読み取り可能通信媒体により少なくとも部分的に実現されることができる。
【0258】
本開示の一部実施例によれば、非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、1つ以上の命令語をその上に格納した。格納された1つ以上の命令語は、基地局のプロセッサにより実行されることができる。
【0259】
格納された1つ以上の命令語は、プロセッサをしてUEがSL-DRX off区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシングを行うステップ;前記資源センシング結果に基づいて、SL送信資源を決定するステップ;前記UEのSL-DRX off状態と前記UEのSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行うステップ;前記UEの前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信するステップ;及び基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信するステップを行わせることができ、前記資源センシングにより第1のスロットに干渉(interruption)が発生し、前記変更(transition)により第2のスロットに干渉(interruption)が発生し、前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記端末は、前記Uu link信号の送受信を飛ばすことができる。
【0260】
明細書は、様々な効果を有することができる。
【0261】
例えば、SL-DRX off区間での資源センシングによる干渉を規定して、SL-DRX off区間での資源センシングを可能なようにする。
【0262】
本明細書の具体的な一例を介して得ることができる効果は、以上で挙げられた効果に制限されない。例えば、関連した技術分野における通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解するか、導くことができる様々な技術的効果が存在しうる。これにより、本明細書の具体的な効果は、本明細書に明示的に記載されたことに制限されず、本明細書の技術的特徴から理解されるか、導かれることができる様々な効果を含むことができる。
【0263】
本明細書に記載された請求項は、様々な方式にて組合わせられることができる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置として実現されることができ、本明細書の装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法として実現されることができる。また、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴とが組み合わせられて装置として実現されることができ、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴とが組み合わせられて方法として実現されることができる。他の実現は、次のような請求の範囲内にある。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
UE(User Equipment)がSL-DRX(Sidelink discontinuous reception)を行う方法であって、
前記UEがSL-DRX off
状態である区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシングを行うステップと、
前記資源センシングの結果に基づいて、SL送信資源を決定するステップと、
前記UEの
前記SL-DRX off状態と前記UEのSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行うステップと、
前記UEの前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信するステップと、
基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信するステップと、
を含み、
前記資源センシングにより第1のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記変更(transition)により第2のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記
UEは、前記Uu link信号の送受信を飛ばす、方法。
【請求項2】
前記第1のスロットの個数と前記第2のスロットの個数とは、2個である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SL-DRXのcycleは、640ms以上であり、
前記第1のスロットに対するmissed ACK/NACK(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)の可能性は、0.625%であり、
前記第2のスロットに対するmissed ACK/NACKの可能性は、0.625%である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記資源センシングの失敗確率が閾値を超過することに基づいて、
前記SL送信資源を決定するステップは、無作為(random)で決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ネットワークに前記第1のスロットに関する情報を送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
SL-DRX on区間は、onDurationタイマー、Inactivityタイマー、及びRetransmissionタイマーのうち、少なくとも1つのタイマーが駆動される区間であり、
前記SL-DRX off区間は、前記SL-DRX on区間でない区間である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
SL-DRX(Sidelink discontinuous reception)を行うUE(user equipment)であって、
送受信機と、
プロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、前記UEがSL-DRX off
状態である区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシングを行い、
前記資源センシングの結果に基づいて、前記プロセッサは、SL送信資源を決定し、
前記プロセッサは、前記UEの
前記SL-DRX off状態と前記UEのSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行い、
前記送受信機は、前記UEの前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信し、
前記送受信機は、基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信し、
前記資源センシングにより第1のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記変更(transition)により第2のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記端末は、前記Uu link信号の送受信を飛ばす、UE。
【請求項8】
前記第1のスロットの個数と前記第2のスロットの個数とは、2個である、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記SL-DRXのcycleは、640ms以上であり、
前記第1のスロットに対するmissed ACK/NACK(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)の可能性は、0.625%であり、
前記第2のスロットに対するmissed ACK/NACKの可能性は、0.625%である、請求項7に記載のUE。
【請求項10】
前記資源センシングの失敗確率が閾値を超過することに基づいて、
前記SL送信資源を決定するステップは、無作為(random)で決定される、請求項7に記載のUE。
【請求項11】
前記送受信機は、ネットワークに前記第1のスロットに関する情報を送信する、請求項7に記載のUE。
【請求項12】
SL-DRX on区間は、onDurationタイマー、Inactivityタイマー及びRetransmissionタイマーのうち、少なくとも1つのタイマーが駆動される区間であり、
前記SL-DRX off区間は、前記SL-DRX on区間でない区間である、請求項7に記載のUE。
【請求項13】
移動通信での装置(apparatus)であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
命令語(instructions)を格納し、前記少なくとも1つのプロセッサと動作可能に(operably)電気的に連結可能な、少なくとも1つのメモリと、
を備え、
前記命令語が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されることに基づいて行われる動作は、
前記UEがSL-DRX off区間でSL(sidelink)信号送信のための資源センシングを行うステップと、
前記資源センシングの結果に基づいて、SL送信資源を決定するステップと、
前記UEのSL-DRX off状態と前記UEのSL-DRX on状態との間の変更(transition)を行うステップと、
前記UEの前記SL-DRX on状態で前記SL送信資源を介して他のUEにSL信号を送信するステップと、
基地局とUu link(Uplink and downlink)信号を送受信するステップと、
を含み、
前記資源センシングにより第1のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記変更(transition)により第2のスロットに干渉(interruption)が発生し、
前記第1のスロット及び前記第2のスロットで前記端末は、前記Uu link信号の送受信を飛ばす、装置。
【国際調査報告】