(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】バッテリーモジュール
(51)【国際特許分類】
H01M 50/503 20210101AFI20241010BHJP
H01M 50/211 20210101ALI20241010BHJP
H01M 50/505 20210101ALI20241010BHJP
H01M 50/516 20210101ALI20241010BHJP
H01M 50/557 20210101ALI20241010BHJP
H01M 50/526 20210101ALI20241010BHJP
【FI】
H01M50/503
H01M50/211
H01M50/505
H01M50/516
H01M50/557
H01M50/526
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522657
(86)(22)【出願日】2023-07-07
(85)【翻訳文提出日】2024-04-16
(86)【国際出願番号】 KR2023009709
(87)【国際公開番号】W WO2024010428
(87)【国際公開日】2024-01-11
(31)【優先権主張番号】10-2022-0084676
(32)【優先日】2022-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0031777
(32)【優先日】2023-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】チャン-ジェ・イ
(72)【発明者】
【氏名】ヒ-ウォン・チョ
(72)【発明者】
【氏名】ソ-ヒ・イ
【テーマコード(参考)】
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H040AA03
5H040AS01
5H040AS07
5H040AT04
5H040AT06
5H040DD03
5H040JJ02
5H043AA11
5H043AA13
5H043AA19
5H043BA19
5H043CA08
5H043CA22
5H043DA02
5H043DA09
5H043FA04
5H043FA40
5H043HA02F
5H043HA04F
5H043HA16F
5H043HA17F
5H043JA02F
5H043JA06F
5H043JA13D
5H043JA21F
5H043KA01F
5H043LA03F
(57)【要約】
バッテリーモジュールが開示される。本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールは、それぞれ前方に突出する電極リードを備え、左右方向に積層される複数のバッテリーセルと、本体部、及び前記本体部の少なくとも一部が曲げられた形状に構成され、前記電極リードと電気的に接続される接合部を備えるバスバーと、を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ前方に突出する電極リードを備え、左右方向に積層される複数のバッテリーセルと、
本体部、及び前記本体部の少なくとも一部が曲げられた形状に構成され、前記電極リードと電気的に接続される接合部を備えるバスバーと、を含む、バッテリーモジュール。
【請求項2】
前記電極リードと前記接合部は、
溶接によって結合するように構成される、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項3】
前記接合部は、
前記電極リードと一対一に対応するように複数形成される、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項4】
前記電極リードは、
扁平形状を有するように構成される、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項5】
前記電極リードと前記接合部は、
面接触するように構成される、請求項4に記載のバッテリーモジュール。
【請求項6】
前記接合部は、
前記本体部と一体に形成されるように構成される、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項7】
前記接合部は、
前後方向に延びる、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項8】
前記接合部は、
前記本体部の少なくとも一部分が切開され、切開された部分が曲げられて形成される、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項9】
前記バスバーは、
前記接合部に隣接して前記本体部を貫通する孔を含み、
前記接合部の直径は、
前記孔の直径よりも小さく構成される、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項10】
前記バスバーは、
前記接合部に隣接して前記本体部を貫通する孔を含み、
前記電極リードは、
前記孔を通過する、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項11】
前記バスバーの少なくとも一部は、
互いに異なる金属層から構成される、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項12】
前記接合部の少なくとも一部は、
互いに異なる金属層から構成される、請求項11に記載のバッテリーモジュール。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載のバッテリーモジュールを含む、バッテリーパック。
【請求項14】
請求項1から12のいずれか一項に記載のバッテリーモジュールを含む、自動車。
【請求項15】
請求項1から12のいずれか一項に記載のバッテリーモジュールを含む、エネルギー貯蔵システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーモジュールに関する。
【0002】
本出願は、2022年7月8日付け出願の韓国特許出願第10-2022-0084676号、及び2023年3月10日付け出願の韓国特許出願第10-2023-0031777号に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
ノートパソコン、ビデオカメラ、携帯電話などのような携帯型電子製品の需要が急激に増加し、ロボット、電気自動車などの商用化が本格化することによって、繰り返し充放電が可能な高性能二次電池に関する研究が活発に行われている。
【0004】
現在商用化されている二次電池としては、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウム二次電池などがあり、これらのうちでもリチウム二次電池は、ニッケル系の二次電池に比べてメモリ効果がほとんどないため充放電が自由であり、自己放電率が非常に低く、エネルギー密度が高いという利点から脚光を浴びている。
【0005】
一般に、リチウム二次電池は、外装材の形状によって、電極組立体が金属缶に内蔵されている缶型二次電池と、電極組立体がアルミニウムラミネートシートのパウチに内蔵されているパウチ型二次電池とに分類される。
【0006】
このようなパウチ型二次電池において、二次電池の間の電気的接続は、電極リードを互いに直接接触させる方式によって構成される場合が多い。このとき、二次電池を並列に接続させるためには同極性の電極リードを互いに接続させ、直列に接続させるためには異なる極性の電極リードを互いに接続させる。
【0007】
また、バッテリーセルの電気的接続及び/又は電圧検知などのために、バスバーが電極リード、特に2つ以上の電極リードと接合され得る。このとき、電極リードとバスバーとの接合接続は、溶接方式によって行われる場合が多い。
【0008】
バッテリーセルの電極リードは、曲げられた状態でバスバーに密着させた後に溶接され得る。この場合、電極リードの曲げ品質によって溶接不良が発生する可能性がある。さらに、電極リードを曲げる際に電極リード自体やタブ-リードの結合部位にストレスが発生する可能性がある。
【0009】
また、複数のバッテリーセルが積層された状態でそれぞれの電極リードを1つのバスバーに溶接させるためには、それぞれの電極リードの長さが変わり得る。このとき、それぞれの電極リードの長さにばらつきが生じる可能性がある。また、このような長さのばらつきによって、積層された電極リードの間にギャップ(gap)による溶接不良が発生する可能性がある。
【0010】
また、バッテリーセルがスウェリングする場合、バスバーと電極リードの位置によるバッテリーセルのタブ断線の危険性が高まる場合がある。特に、バッテリーモジュールの内側や最外側のバッテリーセルの電極リードの場合、バッテリーセルタブの曲げ角度がスウェリング量によって非常に大きくなる可能性がある。また、このような曲げ角度の増加は、バッテリーセルタブの内部断線の問題を発生し得る。
【0011】
また、従来のバッテリーセルの電極リードとバスバーとの溶接構成によると、バッテリーセルの電極リードの材料によって、溶接性を確保するためにバッテリーセルの積層手順が制限されるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0013】
本発明の他の目的は、電極リードとバスバーの溶接性を向上させる構造を含むバッテリーモジュールを提供することである。
【0014】
また、本発明の他の目的は、単位バッテリーセルの製作時にスクラップ(scrap)コストを削減できる構造を含むバッテリーモジュールを提供することである。
【0015】
また、本発明の他の目的は、バッテリーセルのタブや電極リードの断線を効果的に防止できる構造を含むバッテリーモジュールを提供することである。
【0016】
また、本発明の他の目的は、電極リードの曲げ工程を省略できる構造を含むバッテリーモジュールを提供することである。
【0017】
また、本発明の他の目的は、ジョイント構造による溶接工法の自由度を高めることができる構造を含むバッテリーモジュールを提供することである。
【0018】
また、本発明の他の目的は、電極リードの切断長さのばらつきによる組立/溶接不良を防止できる構造を含むバッテリーモジュールを提供することである。
【0019】
また、本発明の他の目的は、曲げ品質による溶接不良を防止できる構造を含むバッテリーモジュールを提供することである。
【0020】
また、本発明の他の目的は、バスバーと電極リードとを同一材質で溶接することにより、溶接の品質を安定して確保できる構造を含むバッテリーモジュールを提供することである。
【0021】
また、本発明の他の目的は、バッテリーセルのタブと電極リードの水平を維持することでスウェリングによる断線を防止し、組立性を向上させることができる構造を含むバッテリーモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記のような目的を達成するための本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールは、それぞれ前方に突出する電極リードを備え、左右方向に積層される複数のバッテリーセルと、本体部、及び前記本体部の少なくとも一部が曲げられた形状に構成され、前記電極リードと電気的に接続される接合部を備えるバスバーと、を含み得る。
【0023】
また、前記電極リードと前記接合部は、溶接によって結合するように構成され得る。
【0024】
また、前記接合部は、前記電極リードと一対一に対応するように複数形成され得る。
【0025】
また、前記電極リードは、扁平形状を有するように構成され得る。
【0026】
また、前記電極リードと前記接合部は、面接触するように構成され得る。
【0027】
また、前記接合部は、前記本体部と一体に形成されるように構成され得る。
【0028】
また、前記接合部は、前後方向に延び得る。
【0029】
また、前記接合部は、前記本体部の少なくとも一部分が切開され、切開された部分が曲げられて形成され得る。
【0030】
また、前記バスバーは、前記接合部に隣接して前記本体部を貫通する孔を含み、前記接合部の直径は、前記孔の直径よりも小さく構成され得る。
【0031】
また、前記バスバーは、前記接合部に隣接して前記本体部を貫通する孔を含み、前記電極リードは、前記孔を通過することができる。
【0032】
また、前記バスバーの少なくとも一部は、互いに異なる金属層から構成され得る。
【0033】
また、前記接合部の少なくとも一部は、互いに異なる金属層から構成され得る。
【0034】
上記のような目的を達成するための本発明によるバッテリーパックは、本発明によるバッテリーモジュールを含む。
【0035】
上記のような目的を達成するための本発明による自動車は、本発明によるバッテリーモジュールを含む。
【0036】
上記のような目的を達成するための本発明によるエネルギー貯蔵システムは、本発明によるバッテリーモジュールを含む。
【発明の効果】
【0037】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、電極リードとバスバーが溶接された構成において、溶接性を向上させることができる。
【0038】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、単位セルの製作時にスクラップ(scrap)コストを削減することができる。
【0039】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、セルタブやリードの断線を効果的に防止することができる。
【0040】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、セルリードの曲げ工程を省略することができる。したがって、セルタブやセルリードにおけるストレスの発生及び溶接不良を効果的に防止することができる。また、本発明のこのような態様によると、バッテリーモジュールやパックなどの製造コストを削減し、製造工程を簡素化することができる。
【0041】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、ジョイント構造による溶接工法の自由度を高めることができる。
【0042】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、リードの切断長さのばらつきによる組立/溶接不良を防止することができる。
【0043】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、曲げ品質による溶接不良を防止することができる。
【0044】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、バスバーと電極リードとを同一材質で溶接することにより、溶接の品質を安定して確保することができる。
【0045】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、セルタブとセルリードの水平を維持することでスウェリングによる断線を防止し、組立性を向上させることができる。
【0046】
その他、本発明は様々な効果を有することができ、これに対しては各実施形態で説明するか、当業者が容易に類推できる効果などについては説明を省略する。
【0047】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施形態を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするものであるため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【
図1】本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールを示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールの一部構成を分離して示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールの一部構成を示す図である。
【
図4】
図3のバッテリーモジュールの一部構成を一側面から見た図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールの一部構成を示す図である。
【
図6】
図5のバッテリーモジュールの一部構成を一側面から見た図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールのバスバーを示す斜視図である。
【
図8】本発明の他の実施形態に係るバッテリーモジュールのバスバーを示す斜視図である。
【
図9】本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーモジュールのバスバーを示す斜視図である。
【
図10】本発明の他の実施形態に係るバッテリーモジュールを示す斜視図である。
【
図11】本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーモジュールを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び特許請求の範囲において使用される用語や単語は通常的及び辞書的な意味に限定して解釈されるものではなく、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応じた意味及び概念で解釈されるものである。
【0050】
したがって、本明細書に記載された実施形態に示された構成は、本発明の最も望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを表すものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解されたい。
【0051】
図1は、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールを示す斜視図である。
図2は、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールの一部構成を分離して示す図である。
図3は、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールの一部構成を示す図である。
図4は、
図3のバッテリーモジュールの一部構成を一側面から見た図である。
図4は、説明の便宜のために、バスバー200に対してのみ断面として示し、バッテリーセル100のボディー110は概略的に示した。
図1から
図4を参照すると、バッテリーモジュールは、複数のバッテリーセル100及びバスバー200を含むように構成され得る。
【0052】
図1及び
図2を参照すると、バッテリーモジュールは、内部空間301を提供するフレーム300を含むことができる。フレーム300は、前方側と後方側が開放された形状であり得る。エンドカバー400は、フレーム300の前方側と後方側に備えられ得る。エンドカバー400は、フレーム300の開放された部分に結合することができる。このとき、フレーム300とエンドカバー400は、溶接によって結合され得る。
【0053】
バッテリーモジュールは、セルアセンブリ又はバッテリーパックとも呼ばれる。例えば、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールがBMSやバスバーアセンブリ、ケース、リレー、電流センサなどのような構成要素をさらに含む場合、バッテリーパックとも呼ばれる。
【0054】
バッテリーセル100は複数備えることができる。それぞれのバッテリーセル100は、ボディー110、及びボディー110から延長又は突出する電極リード120を含むことができる。複数のバッテリーセル100のそれぞれは、少なくとも1つの電極リード120がボディー110から前方側又は+Z軸に突出するように備えることができる。また、複数のバッテリーセル100のそれぞれは、少なくとも1つの電極リード120がボディー110から後方側又は-Z軸に突出するように備えることができる。複数のバッテリーセル100は、左右方向又はX軸方向に積層され得る。バッテリーセル100は、フレーム300の内部に収容され得る。
【0055】
複数のバッテリーセル100は、パウチ型二次電池であり得る。このようなパウチ型二次電池は、パウチ外装材の内部に電極組立体及び電解質が収納された形態で構成され得る。パウチ外装材は、電極組立体と電解質が収納された状態で2つのパウチの縁部をシールする形態で構成され得る。パウチ型二次電池は、中央に収納部が位置し、シール部がその周囲を取り囲む形態で構成され得る。パウチ型二次電池は、4つの角を有する四角形状に構成され、4つの角のうち3つ又は4つの角をシールすることができる。
【0056】
バスバー200は、電極リード120と電気的に接続され得る。複数のバッテリーセル100の電極リード120は、それぞれバスバー200と物理的及び/又は電気的に接続され得る。バスバー200と電極リード120の接続形態によって、複数のバッテリーセル100は電気的に直列又は並列に接続され得る。
【0057】
バスバー200は左右方向に延び得る。また、バスバー200の長手方向は、電極リード120が突出した方向と直交し得る。また、バスバー200は、エンドカバー400と複数のバッテリーセル100との間に位置し得る。また、バスバー200は、フレーム300とエンドカバー400とが形成する空間に収容され得る。
【0058】
バスバー200は、本体部210及び接合部220を含むように構成され得る。本体部210は、バー(bar)及び/又はプレート形状に構成され得る。バスバー200と接続されるバッテリーセル100の数が増えることによって本体部210は長く延びるように構成され得る。本体部210は金属材料から構成され得る。
【0059】
接合部220は、本体部210の少なくとも一部が曲げられた形状に構成され得る。或いは、接合部220は、本体部210から延長又は突出するように構成され得る。接合部220は、電極リード120と物理的及び/又は電気的に接続され得る。例えば、
図3を参照すると、接合部220は、前方側又は+Z軸方向に曲げられ得る。接合部220は、電極リード120と対向するように位置し得る。
【0060】
本発明のこのような構成によると、接合部220が曲げられて形成されることで、電極リード120は、曲げられるか折られることなく接合部と物理的及び/又は電気的に接続され得る。これにより、電極リード120に加えられる引っ張りやストレスを最小限に抑えることができる。また、電極リード120の損傷や断線を防止することができる。
【0061】
また、本発明のこのような構成によると、電極リード120とバッテリーセル100のタブを水平に接続、付着、固定又は結合することができる。すなわち、バッテリーセル100の内部で電極タブと電極リード120は面接触によって結合され、このような結合部位が曲げられずに平たく維持され得る。したがって、バッテリーセル100の断線や破損可能性を低減することができる。
【0062】
また、本発明のこのような構成によると、バッテリーセル100でスウェリングが発生したとき、バッテリーセル100が左右方向に膨らんでも電極リード120のタブ引きを最小化することができる。
【0063】
また、本発明の上記構成によると、接合部220が本体部210の曲げによって形成されるため、バスバーの製造が容易になり、製造時間とコストなどを削減することができる。したがって、バスバー及びこれを含むバッテリーモジュールなどの生産性を向上させることができる。
【0064】
図3及び
図4を参照すると、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールの電極リード120と接合部220は、溶接によって結合するように構成され得る。例えば、電極リード120と接合部220は、リードジョイントJ方式で溶接結合することができる。
【0065】
本発明のこのような構成によると、電極リード120と接合部220が溶接によって結合することで、結合のための部品や追加の工程を省略することができる。これにより、他の結合方式に比べて工程を簡略化することができる。
【0066】
また、本発明のこのような構成によると、電極リード120が折られることなく接合部220と対向した状態で溶接が行われるため、溶接性を向上させることができる。
【0067】
図3及び
図4を参照すると、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールの接合部220は、電極リード120と一対一に対応するように複数形成され得る。例えば、
図3及び
図4を参照すると、それぞれの電極リード120は、1つの接合部200に結合することができる。また、それぞれの電極リード120は、前後方向の長さ又はZ軸方向の長さがすべて同一に構成され得る。すなわち、本発明によるバッテリーモジュールに含まれた全体バッテリーセル100は、ボディー110から外側方向に突出した電極リード120の長さがすべて同一に構成され得る。このとき、複数のバッテリーセル100の配列間隔と、複数の接合部200の配列間隔は互いに同一に構成され得る。
【0068】
従来は複数の電極リード120が1つの溶接ジョイントJを形成してバスバー200に接続された。この場合、電極リード120の金属材料構成によって溶接の自由度が制限されることがあった。例えば、アルミニウム材料の電極リード120と銅材料の電極リード120を重ねて溶接する場合、溶接性を確保するために電極リード120の配列手順に制限が発生することがある。これにより、複数のバッテリーセル100の配列手順が制限されるか、又は電極リード120の長さを異なるように生産しなければならない制約が発生する可能性がある。
【0069】
しかし、本発明の上記実施形態によれば、1つのジョイントJによって1つの接合部220と1つの電極リード120とが結合されるため、溶接性を向上させることができる。
【0070】
また、本発明のこのような構成によると、それぞれのバッテリーセル100の電極リード120を同じ形状又は同じ長さに構成するため、バッテリーモジュールの生産性を向上させることができる。
【0071】
図3及び
図4を参照すると、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールの電極リード120は扁平形状を有するように構成され得る。
【0072】
さらに、電極リード120は、全体として扁平形状を有するように構成され得る。すなわち、電極リード120は、全体として曲げられるか折られることなく平面形状に構成され得る。また、複数の電極リード120のそれぞれは、扁平形状及び/又は平面形状を有し得る。
【0073】
より具体的な例として、
図4の実施形態を参照すると、電極リード120は、バッテリーセル100のボディー110から外側方向に延びるが、曲げられることなくZ軸方向と平行に直線状に延び得る。
【0074】
従来は複数の電極リード120が1つの溶接ジョイントを形成してバスバー200に接続された。この場合、複数の電極リード120の少なくとも一部は曲げられることがあり、これによって電極リード120が損傷することがあった。
【0075】
しかし、本発明の上記実施形態によれば、電極リード120が全体として曲げられるか折られることなく扁平形状を有するため、電極リード120の損傷や断線を防止することができる。
【0076】
また、本発明のこのような構成によると、電極リード120を曲げる工程が省略されるため、バッテリーモジュールの生産性を向上させることができる。
【0077】
また、本発明のこのような構成によるバスバー200は、電極リード120が溶接のために曲げられないように構成され得るという意味でベンディングフリーバスバー(200、bending-free busbar)と呼ばれることもある。
【0078】
図3及び
図4を参照すると、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールの電極リード120と接合部220は面接触するように構成され得る。接合部220は、バー又はプレート形状を有する本体部210の少なくとも一部が曲げられて形成されることで、扁平形状に構成され得る。接合部220と電極リード120は、物理的及び/又は電気的に接続され、面接触され得る。
【0079】
本発明のこのような構成によると、接合部220と電極リード120との接触面積又は結合面積が広くなることで、電極リード120の長さのばらつきによる組立不良又は溶接不良を防止することができる。また、この場合、接合部220と電極リード120との接触面積が一定水準以上安定して確保されることで、電気的抵抗及びそれによる電力損失と発熱などを効果的に低減することができる。
【0080】
図5は、本発明の他の実施形態に係るバッテリーモジュールの一部構成を示す図である。
図6は、
図5のバッテリーモジュールの一部構成を一側面から見た図である。
図6は、説明の便宜のために、バスバー200に対してのみ断面として示し、バッテリーセル100のボディー110は概略的に示した。
図3から
図6を参照すると、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールの接合部220は前後方向に延び得る。
【0081】
接合部220は、曲げ方向によって前方側又は+Z軸方向に延び得る。或いは、接合部220は、曲げ方向によって後方側又は-Z軸方向に延び得る。或いは、接合部220の少なくとも一部は、前方側又は+Z軸方向に延び、残りは後方側又は-Z軸方向に延び得る。接合部220が後方側又は-Z軸方向に延びる場合、電極リード120の長さは、接合部220が前方側又は+Z軸方向に延びる場合よりも短いように構成され得る。
【0082】
特に、接合部220は、本体部210と略垂直に曲げられて構成され得る。例えば、
図3から
図6の実施形態を参照すると、本体部210は、X-Y平面に平行に構成される場合、接合部220は、このような本体部210に対して直角になるようにX-Z平面に平行な形態で構成され得る。
【0083】
また、このような実施形態において、接合部220は、バッテリーセル100の長手方向と平行な形態で構成され得る。例えば、
図6の実施形態において、バッテリーセル100はZ軸方向に長く形成されると言え、バスバー200の接合部220もZ軸方向に長く延びるように形成されると言える。
【0084】
本発明のこのような構成によると、電極リード120は、選択的に前方側又は後方側に延びることができ、これにより、バッテリーモジュールの設計自由度を高めることができる。
【0085】
特に、上記実施形態において、電極リード120は、ボディー110のシール部で外側に突出した部分だけでなく、バスバー200の接合部220に溶接された部分までも直線形状を継続的に維持することができる。
【0086】
これによって、この場合、電極リード120と接合部220との溶接を容易にする一方、電極リード120の損傷をより効果的に防止することができる。
【0087】
本発明のこのような構成によると、電極リード120が後方に曲げられることで、バスバー200の前方に突出する構成を省略することができる。これにより、電極リード120及び接合部220がバスバー200の内側に位置でき、外部からより安定して保護され得る。また、バスバー200の前方空間における設計自由度を高めることができる。また、電極リード120は、後方に曲げられた接合部200の両面のいずれか一方に選択的に溶接結合することができる。このとき、電極リード120は、曲げを最小限に抑えるように接合部220の両面のいずれか一方に溶接結合することができる。
【0088】
図7は、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールのバスバー200を示す斜視図である。
図8は、本発明の他の実施形態に係るバッテリーモジュールのバスバー200を示す斜視図である。
図9は、本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーモジュールのバスバー200を示す斜視図である。
図7から
図9を参照すると、本発明の一実施形態に係る接合部220は、本体部210と一体に形成されるように構成され得る。
【0089】
本発明のこのような構成によると、接合部220は、別途部品加工する必要がないため、バッテリーモジュールの生産性を向上させることができる。また、この場合、接合部220を本体部210に結合させるための構造や締結部材などが不要となるため、接合部220と本体部210との結合力を安定して確保することができる。また、接合部220と本体部210との接触抵抗を除去又は低減することができる。
【0090】
図7から
図9を参照すると、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールのバスバー200の接合部220は、本体部210の少なくとも一部分が切開され、切開された部分が曲げられて形成されるように構成され得る。
【0091】
図7を参照すると、本体部210の少なくとも一部は切開され得る。切開線Cは本体部210を貫通することができる。切開線Cは、四角形の4つの辺のうち3つの辺を形成することができる。このとき、切開された部分の幅Wは、電極リード120の幅と同一であるか、又は電極リード120の幅よりも大きく形成され得る。
【0092】
図8を参照すると、本体部210の切開された部分は、前方側又は+Z軸方向に曲げられ得る。
図7を参照すると、本体部210の切開された部分は、後方側又は-Z軸方向に曲げられ得る。本体部210の切開された部分は、曲げられて接合部220を形成することができる。接合部220は、本体部210と直交する方向に曲げ又は延び得る。
【0093】
本発明のこのような構成によると、接合部220は、別途部品加工する必要がないため、比較的簡単な工程で形成することができる。これにより、バッテリーモジュールの生産性を向上させることができる。
【0094】
図7から
図9を参照すると、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールのバスバー200は、接合部220に隣接して本体部210を貫通する孔211を含み、接合部220の直径D2、D4は、孔211の直径D1、D3よりも小さく構成され得る。
【0095】
孔211は、接合部220が曲げられることで形成され得る。孔211は、四角形状に形成され得る。孔211の直径D1、D3は、孔211の最大直径D1、D3を意味し得る。接合部220の直径D2、D4は、接合部の最大直径D2、D4を意味し得る。このとき、接合部220は、平坦なプレート部分を意味し得る。接合部220の直径D2、D4は、孔211の直径D1、D3よりも小さく構成され得る。接合部220の直径D2、D4は、孔211の直径D1、D3から切開線Cの幅だけ小さく形成され得る。
【0096】
また、曲げられた接合部220を平らに広げる場合、接合部220は全体として孔211に収容され得る。
【0097】
本発明のこのような構成によると、本体部210の一部が曲げられるとき、接合部220の形成と孔211の形成を同時に行うことができる。これにより、バスバー200の製造工程が簡単となり、バッテリーモジュールの生産性を向上させることができる。
【0098】
図7及び
図8を参照すると、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールのバスバー200は、接合部220に隣接して本体部210を貫通する孔211を含み、電極リード120は孔211を通過するように構成され得る。
【0099】
電極リード120の少なくとも一部分は、孔211を通過して接合部220と結合することができる。このとき、電極リード120と接合部220とをリードインサートジョイント(lead insert joint、J)構造と呼ぶことがある。
【0100】
本発明のこのような構成によると、本体部210の一部が曲げられるとき、接合部220の形成と孔211の形成を同時に行うことができる。これにより、バスバー200の製造工程が簡単となり、バッテリーモジュールの生産性を向上させることができる。
【0101】
図10は、本発明の他の実施形態に係るバッテリーモジュールを示す斜視図である。
図11は、本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーモジュールを示す斜視図である。
図10及び
図11は、説明の便宜のために、バスバー200に対してのみ断面として示し、バッテリーセル100のボディー110は概略的に示した。
図10及び
図11を参照すると、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールのバスバー200の少なくとも一部は、互いに異なる金属層M1、M2から構成され得る。
【0102】
バスバー200は、クラッドメタル(clad metal)材料から構成され得る。例えば、バスバー200は、2つの金属層M1、M2から構成され得る。2つの金属層M1、M2は、互いに異なる材料から構成され得る。特に、バスバー200は、負極リード120の金属材料と同様の材料からなる金属層と、正極リード120の金属材料と同様の材料からなる金属層とを含むように構成され得る。例えば、バスバー200の一面はアルミニウム材料から構成され、バスバーの他面は銅材料から構成され得る。
【0103】
本発明のこのような構成によると、電極リード120は、電極リード120の金属材料と同様の金属材料を有するバスバー200の金属層M1、M2に溶接結合することができる。これにより、バスバー200と電極リード120との溶接性を向上させることができる。また、これにより、複数のバッテリーセル100の配列の自由度が増加し得る。
【0104】
図10及び
図11を参照すると、本発明の一実施形態に係るバッテリーモジュールの接合部220の少なくとも一部は、互いに異なる金属層M1、M2から構成され得る。バスバー200の本体部210と接合部220は一体に形成され、本体部210と接合部220は同じクラッド金属材料から構成され得る。
【0105】
図10を参照すると、接合部220は、後方側又は-Z軸方向に曲げられ得る。接合部220の右側面は第1金属層M1から構成され、接合部220の左側面は第2金属層M2から構成され得る。このとき、電極リード120は、選択的に接合部220の第1金属層M1又は第2金属層M2に溶接結合することができる。例えば、第1金属層M1がアルミニウム材料であり、電極リード120がアルミニウム材料である場合、電極リード120は、第1金属層M1に溶接結合することができる。また、第2金属層M2が銅材料であり、電極リード120が銅材料である場合、電極リード120は、第2金属層M2に溶接結合することができる。
【0106】
本発明のこのような構成によると、電極リード120は、電極リード120の金属材料と同様の金属材料を有する接合部220に選択的に溶接結合することができる。これにより、バスバー200と電極リード120との溶接性を向上させることができる。
【0107】
また、本発明のこのような構成によると、電極リード120が接合部220の左側面又は右側面のいずれの面に溶接結合しても電極リード120の反りを最小限に抑えることができる。
【0108】
図11を参照すると、接合部220の一部は後方側又は-Z軸方向に曲げられ、接合部220の残りは前方側又は+Z軸方向に曲げられ得る。電極リード120は、前方側又は+Z軸方向に曲げられた接合部220、或いは後方側又は-Z軸方向に曲げられた接合部220に選択的に溶接結合することができる。すなわち、接合部220は、溶接される電極リード120の材料によって+Z軸方向又は-Z軸方向に曲げられ得る。特に、1つのバスバー200に対して正極リードと負極リードがともに溶接される場合、本体部210に対して互いに反対方向に曲げられた接合部220が1つのバスバー200に設けられ得る。
【0109】
電極リード120は、前方側又は+Z軸方向に曲げられた接合部220の右側面又は第2金属層M2に溶接結合することができる。このとき、電極リード120の金属材料と第2金属層M2の金属材料は同じ材料であり得る。
【0110】
また、電極リード120は、後方側又は-Z軸方向に曲げられた接合部220の右側面又は第1金属層M1に溶接結合することができる。このとき、電極リード120の金属材料と第1金属層M1の金属材料は同じ材料であり得る。
【0111】
このとき、前方側又は+Z軸方向に曲げられた接合部220に溶接結合されたバッテリーセル100の電極リード120の長さは、後方側又は-Z軸方向に曲げられた接合部220に溶接結合されたバッテリーセル100の電極リード120の長さよりも長く構成され得る。
【0112】
本発明のこのような構成によると、電極リード120は、電極リード120の金属材料と同様の金属材料を有する接合部220に選択的に溶接結合することができる。これにより、バスバー200と電極リード120との溶接性を向上させることができる。
【0113】
また、本発明のこのような構成によると、バッテリーセル100の積層手順の自由度を高めることができる。バッテリーセル100の積層手順と対応するように接合部220の曲げ方向を選択的に構成することができる。
【0114】
また、本発明のこのような構成によると、電極リード120が前方側又は+Z軸方向に曲げられた接合部、或いは後方側又は-Z軸方向に曲げられた接合部220のいずれの面に溶接結合しても電極リード120の反りを最小限に抑えることができる。
【0115】
本発明によるバッテリーパックは、上述した本発明によるバッテリーモジュールを含むことができる。また、本発明によるバッテリーパックは、上述した本発明によるバッテリーモジュール以外に、他の様々な構成要素、例えば、BMSやバスバー、パックケース、リレー、電流センサなどのような本発明の出願時点に公知のバッテリーパックの構成要素などをさらに含むことができる。
【0116】
本発明による自動車は、上述した本発明によるバッテリーモジュールを含むことができる。本発明によるバッテリーモジュールは、電気自動車やハイブリッド自動車のような自動車に適用することができる。また、本発明による自動車は、このようなバッテリーモジュール以外に、自動車に含まれる他の様々な構成要素、例えば、車体やモータ、ECU(electronic control unit)などの制御装置などをさらに含むことができる。
【0117】
本発明によるエネルギー貯蔵システム(ESS)は、上述した本発明によるバッテリーモジュールを含むことができる。また、本発明によるエネルギー貯蔵システムは、このようなバッテリーモジュール以外に、エネルギー貯蔵システムに含まれる他の構成要素、例えば、バッテリーモジュールの状態を感知するためのセンサ、熱イベントを制御するための消火モジュール、DCパート、ACパート及びBSCパートなどをさらに含むことができる。
【0118】
一方、本明細書では上、下、左、右、前、後などの方向を示す用語が使用されたが、これらの用語は説明の便宜上のものであり、対象となる物体の位置や観察者の位置などによって変わり得ることは本発明の当業者に自明である。
【0119】
以上のように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明はこれによって限定されず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的な思想と下記の特許請求の範囲の均等範囲内で様々な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0120】
100 バッテリーセル
110 ボディー
120 電極リード
200 バスバー
210 本体部
211 孔
220 接合部
300 フレーム
301 内部空間
400 エンドカバー
C 切開線
D1~D4 最大直径
J ジョイント
M1 第1金属層
M2 第2金属層
W 幅
【国際調査報告】