IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特表2024-538153方法、ユーザ機器、及びネットワークノード
<>
  • 特表-方法、ユーザ機器、及びネットワークノード 図1
  • 特表-方法、ユーザ機器、及びネットワークノード 図2
  • 特表-方法、ユーザ機器、及びネットワークノード 図3
  • 特表-方法、ユーザ機器、及びネットワークノード 図4
  • 特表-方法、ユーザ機器、及びネットワークノード 図5A
  • 特表-方法、ユーザ機器、及びネットワークノード 図5B
  • 特表-方法、ユーザ機器、及びネットワークノード 図6A
  • 特表-方法、ユーザ機器、及びネットワークノード 図6B
  • 特表-方法、ユーザ機器、及びネットワークノード 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】方法、ユーザ機器、及びネットワークノード
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20241010BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20241010BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20241010BHJP
   H04B 7/185 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W84/06
H04W64/00
H04B7/185
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522675
(86)(22)【出願日】2022-10-05
(85)【翻訳文提出日】2024-04-16
(86)【国際出願番号】 JP2022037225
(87)【国際公開番号】W WO2023068043
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】2115145.1
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】チェン ユーファー
(72)【発明者】
【氏名】グプタ ニーラジ
【テーマコード(参考)】
5K067
5K072
【Fターム(参考)】
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE10
5K067HH22
5K067JJ51
5K072DD01
5K072DD11
5K072DD16
5K072DD17
(57)【要約】
非地上ネットワーク部分を含むネットワークを介して通信するように構成されるユーザ機器(UE)によって実行される方法が、開示される。本方法は、手順を実行することを含む。本手順は、候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、測定の結果に基づいてセル選択を実行することと、を含む。本手順は、少なくとも1つのセルの各々の残りのサービス提供時間と、UEの現在位置と少なくとも1つのセルの各々との間の距離と、UEの現在位置とサービングセルとの間の距離と、UEのモビリティと、のうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つのセルに関する少なくとも1つのパラメータに基づいて実行される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非地上ネットワーク部分を含むネットワークを介して通信するように構成されるユーザ機器(user equipment:UE)によって実行される方法であって、
候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、
前記測定の結果に基づいてセル選択を実行することと
を含む手順を実行することを含み、
前記手順は、
前記少なくとも1つのセルの各々の残りのサービス提供時間と、
前記UEの現在位置と前記少なくとも1つのセルの各々との間の距離と、
前記UEの前記現在位置とサービングセルとの間の距離と、
前記UEのモビリティと
のうちの少なくとも1つを含む前記少なくとも1つのセルに関する少なくとも1つのパラメータに基づいて実行される、方法。
【請求項2】
前記手順は、前記測定から、又は前記セル選択から、第1の除外閾値未満の前記少なくとも1つのパラメータに対応する値を有するセルの測定を除外することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記手順は、前記UEの前記モビリティが第1の緩和閾値未満である場合、緩和測定を適用することを含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記手順は、前記測定から、又は前記セル選択から、第2の除外閾値よりも大きい前記少なくとも1つのパラメータに対応する値を有するセルの測定を除外することを含む、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記手順は、周波数間セルの測定、及び周波数内セルの測定を実行することを含み、
前記手順に適用される閾値の値が、前記周波数間セルと前記周波数内セルとの間で異なる、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記手順に適用される閾値の値は、前記少なくとも1つのセルの前記各々が運用される周波数間で異なる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記手順が前記UEのクラス又はタイプに基づいて実行される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記残りのサービス提供時間に対応するセルは、現在のエリアにおけるサービス提供を終了するまでの残り時間に基づいて、前記残りのサービス提供時間が決定される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記UEの前記現在位置から前記少なくとも1つのセルの前記各々までの前記距離は、前記少なくとも1つのセルの前記各々の中心点又は基準点に基づいて決定される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのセルの前記各々の前記中心点又は前記基準点を決定するための基準位置を識別する位置情報を受信することを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記除外することは、前記サービングセルの優先度よりも低い又は等しい優先度を有するセルに対して実行される、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記位置情報を受信することは、前記位置情報を含む構成情報を受信すること、を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記構成情報は、システム情報を介して、又は専用シグナリングを介して、送信される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記構成情報が、前記第1の除外閾値、前記第1の緩和閾値、及び前記第2の除外閾値のうちの少なくとも1つを含む、ことを更に含む、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項15】
前記UEが、前記手順を実行するとき、無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)アイドル状態又はRRC非アクティブ状態にある、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
システム情報を介して前記少なくとも1つのパラメータを受信することを更に含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのセルの前記セット内のセルをランク付けすることを更に含み、
前記セル選択を実行することは、前記ランク付けすることに基づいて実行される、
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記測定を実行することは、関連するチャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal:CSI-RS)リソースを介して実行される、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
非地上ネットワーク部分を含むネットワークを介してユーザ機器(user equipment:UE)と通信するように構成されるネットワークノードによって実行される方法であって、
前記UEに、手順を実行する際に前記UEを支援するように構成される構成情報を提供することを含み、
前記手順は、候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、
前記測定の結果に基づいてセル選択を実行することと
を含み、
前記手順は、
前記少なくとも1つのセルの各々の残りのサービス提供時間と、
前記UEの現在位置と前記少なくとも1つのセルの各々との間の距離と、
前記UEの前記現在位置とサービングセルとの間の距離と、
前記UEのモビリティと
のうちの少なくとも1つを含む前記少なくとも1つのセルに関する少なくとも1つのパラメータに基づいて実行され、
前記構成情報は、前記手順のための少なくとも1つの閾値を含む、方法。
【請求項20】
非地上ネットワーク部分を含むネットワークを介して通信するように構成されるユーザ機器(user equipment:UE)であって、
候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、
前記測定の結果に基づいてセル選択を実行することと
を含む手順を実行する手段を備え、
前記手順は、
前記少なくとも1つのセルの各々の残りのサービス提供時間と、
前記UEの現在位置と前記少なくとも1つのセルの各々との間の距離と、
前記UEの前記現在位置とサービングセルとの間の距離と
前記UEのモビリティと
のうちの少なくとも1つを含む前記少なくとも1つのセルに関する少なくとも1つのパラメータに基づいて実行される、UE。
【請求項21】
非地上ネットワーク部分を含むネットワークを介してユーザ機器(user equipment:UE)と通信するように構成されるネットワークノードであって、
前記UEに、手順を実行する際に前記UEを支援するように構成される構成情報を提供する手段を含み、
前記手順は、候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、
前記測定の結果に基づいてセル選択を実行することと
を含む、手段、を含み、
前記手順は、
前記少なくとも1つのセルの各々の残りのサービス提供時間と、
前記UEの現在位置と前記少なくとも1つのセルの各々との間の距離と、
前記UEの前記現在位置とサービングセルとの間の距離と、
前記UEのモビリティと
のうちの少なくとも1つを含む前記少なくとも1つのセルに関する少なくとも1つのパラメータに基づいて実行される、ネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))規格に従って動作する無線通信システム及びそのデバイス又はその等価物若しくは派生物に関する。本開示は、排他的ではないが、空中又は宇宙のネットワークノードを備える非地上部分を採用するいわゆる「5G」(又は「次世代」)システムにおけるモビリティに関する改善に特に関連する。
【背景技術】
【0002】
3GPP規格の下では、NodeB(又は、LTEでは「eNB」、5Gでは「gNB」)は、通信デバイス(ユーザ機器又は「UE」)がコアネットワークに接続し、他の通信デバイス又はリモートサーバと通信するための基地局である。エンドユーザ通信デバイスは、ユーザ機器(User Equipment:UE)と一般的に呼ばれ、人間が操作するか、又は自動化されたデバイスを備え得る。そのような通信デバイスは、例えば、携帯電話、スマートフォン、スマートウォッチ、携帯情報端末、ラップトップ/タブレットコンピュータ、ウェブブラウザ、電子書籍リーダ、コネクテッド車両などのモバイル通信デバイスであってもよい。そのようなモバイル(又は一般的に固定された)デバイスは、ユーザによって通常操作される(したがって、それらは集合的にユーザ機器「UE」と呼ぶことが多い)が、モノのインターネット(IoT)デバイス及び同様のマシンタイプ通信(Machine Type Communications:MTC)デバイスをネットワークに接続することも可能である。簡単にするために、本出願は、そのような基地局を指すために基地局という用語を使用し、そのような通信デバイスを指すためにモバイルデバイス又はUEという用語を使用する。
【0003】
3GPP規格の最新の発展は、いわゆる「5G」又は「新無線」(New Radio:NR)規格であり、それは、MTC、IoT(Internet of Things)/産業用IoT(Industrial Internet of Things:IIoT)通信、車両通信及び自動運転車、高解像度ビデオストリーミング、スマートシティサービスなど、様々なアプリケーション及びサービスをサポートすることが期待されている進化中の通信技術を指す。3GPPは、いわゆる3GPP次世代(Next Generation((NextGen))無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)/無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)、及び3GPP次世代コア(3GPP NextGen core:NGC)ネットワークによって5Gをサポートすることを意図している。5Gネットワークの様々な詳細は、例えば、非特許文献1に記載されている。
【0004】
3GPPはまた、4G及び5Gのコンテキストにおいて、統合された衛星及び地上ネットワークのインフラストラクチャの仕様化にも取り組んでいる。非地上ネットワーク(Non-Terrestrial Networks:NTN)という用語は、送信のために航空機または宇宙飛行体を使用しているネットワーク、又はネットワークのセグメントを指す。衛星は、静止地球軌道(Geostationary Earth Orbit:GEO)、又は低軌道(Low Earth Orbits:LEO)、中軌道(Medium Earth Orbits:MEO)、及び高度楕円軌道(Highly Elliptical Orbits:HEO)などの非静止地球軌道(Non-Geostationary Earth Orbit:NGEO)の宇宙飛行体を指す。航空機は、無人航空機システム(Unmanned Aircraft Systems:UAS)、例えば、テザーUAS(tethered UAS)、軽(Lighter than Air)UAS、及び重(Heavier than Air)UASを包含する高高度プラットフォーム(High Altitude Platforms:HAP)を指し、すべて通常8~50kmの高度で準静止状態で動作する。
【0005】
非特許文献2は、このような非地上ネットワークをサポートするための新無線に関する研究である。この研究は、とりわけ、NTN配置シナリオ及び関連するシステムパラメータ(例えば、アーキテクチャ、高度、軌道など)、及び非地上ネットワークに関する3GPPチャネルモデルの適応の記述(伝搬条件、モビリティなど)を含む。非特許文献3は、NTNに関する更なる詳細を提供している。
【0006】
非地上ネットワークは、
-地上波ネットワークの性能を向上させるために、サービスが提供されていない又は不十分なサービスのエリアで5Gサービスの展開の促進に役立つこと、
-ユーザ機器について、又は移動プラットフォーム(例えば、旅客車両-航空機、船舶、高速列車、バス)について、サービス継続性をもたらすことによってサービス信頼性を強化すること、
-あらゆる場所、特に重要な通信、将来の鉄道/海上/航空通信でのサービス可用性を向上させること、及び
-ネットワークエッジに向けて、又はユーザ機器に直接的に、データを配信するための効率的なマルチキャスト/ブロードキャストリソースを提供することを通じて、5Gネットワークのスケーラビリティを可能にすること、を期待されている。
【0007】
NTNアクセスは、通常(とりわけ)以下の要素を特徴とする。
-NTN端末:衛星が直接3GPP UEにサービスを提供しない場合、3GPP UEを、又は衛星システムに固有の端末を、指す場合がある。
-ユーザ機器と、宇宙/航空プラットフォームとの間の無線リンクを指すサービスリンク(地上ベースのRANとの無線リンクに加えられてもよい)。
-宇宙又は航空プラットフォーム。
-衛星又は航空アクセスネットワークをコアネットワークに接続するゲートウェイ(「NTNゲートウェイ」)。ゲートウェイは、ほとんどの場合、基地局と同じ場所に配置されることが理解されよう。
-ゲートウェイと、宇宙/航空プラットフォームとの間の無線リンクを指すフィーダリンク。
【0008】
衛星又は航空機は、それぞれのNTNセルを提供するために、所与のエリアにわたっていくつかのビームを生成し得る。ビームは、地球の表面上で通常楕円形のフットプリントとなる。
【0009】
3GPPは、
-常に同じ地理的エリアをカバーするビームを特徴とする地球固定セル(例えば、GEO衛星及びHAPS)と、
-有限期間にわたって1つの地理的領域を、更に別の期間中に異なる地理的領域を、カバーするビームを特徴とする準地球固定セル(例えば、ステアリング可能なビームを生成するNGEO衛星)と、
-任意の瞬間に1つの地理的領域を、更に別の瞬間に異なる地理的領域を、カバーするビームを特徴とする地球移動セル(例えば、固定ビーム又はステアリング不可能なビームを生成するNGEO衛星)と、の3つのタイプのNTNビーム又はセルをサポートすることを意図する。
【0010】
所与の地球点、例えば、GEO及びUASに対して仰角/方位角に関して固定された位置を維持する衛星又は航空機の場合、ビームフットプリントは地球に固定される。
【0011】
地球の周りを円形に周回する(例えば、LEO)衛星、又は地球の周りの楕円軌道を周回する(例えば、HEO)衛星では、ビームフットプリントは、その軌道上の衛星又は航空機の動きと共に地球上を移動している可能性がある。代替的に、ビームフットプリントは、一時的に地球固定(又は準地球固定)であってもよく、その場合、適切なビームポインティング機構(機械的又は電子的ステアリング)を使用して、衛星又は航空機の動きを補償してもよい。
【0012】
LEO衛星は、ステアリング可能なビームを有することができ、この場合、ビームは、地球上の実質的に固定されたフットプリントに一時的に向けられる。言い換えれば、(NTNセルを表す)ビームフットプリントは、(衛星の軌道上の移動により)それらの焦点エリアを別のNTNセル上に変更する前に、一定時間地面上に静止している。セルカバレッジ/UEの観点からみると、サービスリンク変更ごとに異なる物理セル識別子(Physical Cell Identities:PCI)及び/又は同期信号/物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel:PBCH)ブロック(Synchronization Signal/Physical Broadcast Channel:SSB)を割り当てる必要があるため、これらのビームが同じ地上エリアにサービスを提供する(同じフットプリントを有する)ときであっても、セル変更が不連続な間隔で定期的に発生することになる。ステアリング可能なビームを有しないLEO衛星は、衛星がその軌道に沿って移動するにつれて、ステアリング可能なビームの場合のように、地上を常に掃引運動で移動するビーム(セル)を引き起こし、サービスリンクの変更、及びその結果のセル変更が、不連続な間隔で定期的に発生する。サービスリンクの変更と同様に、フィーダリンクの変更もまた、衛星の軌道上の移動に起因して一定の間隔で発生する。サービスリンクとフィーダリンクとの両方の変更は、異なる基地局/ゲートウェイ間(「gNB間無線リンクスイッチ」と呼ぶことがある)、又は同じ基地局/ゲートウェイ内(「gNB内無線リンクスイッチ」)で実行されてもよい。
【0013】
3GPPシステムでは、セル選択及び再選択は、関連するセル(再)選択基準「S」を計算するための適切な情報(例えば、使用されるパラメータ/閾値、及び/又は実行されるUE測定)をブロードキャストする基地局によって促進され、それに基づいて、UEは、(例えば、UEがRRCアイドル状態又は非アクティブ状態で動作しているとき)キャンプオンする特定のセルを選択するか否かを評価し得る。同様に、このようなセル選択基準Sは、適切なハンドオーバセル(例えば、隣接セル)を選択するときに使用され得る。セル選択基準Sは、例えば、セル選択受信機(RX)レベル値(dB)を指定する「Srxlev」下位基準と、セル選択品質値(dB)を指定する「Squal」下位基準と、を含む下位基準のセットを含む。所与のセルについて、セル選択基準Sは、(そのセルについて)Srxlev>0、及びSqual>0のときに満たされる。
【0014】
非特許文献4によれば、サービングセルのSrxlev/Squalがそれらの構成された閾値よりも高い場合、UEは、等しい優先度若しくは低い優先度の周波数内セル及び/又は周波数間セルを測定する必要がない場合がある。しかしながら、UEは常に、高い優先度の周波数間セルを測定することが期待される。
【0015】
非特許文献4は、特定のUEの緩和測定基準など、緩和測定のための規則も規定している。要約すると、緩和測定(例えば、頻度の低い測定)は、低いモビリティ(基準:任意の持続時間におけるサービングセルの信号強度変化が、関連する閾値未満であること)のUE、及び/又はセルエッジにない(基準:サービングセルの信号強度が、関連付けられた閾値よりも良好である)UEのために適用され得る。
【0016】
NR周波数間及びRAT間セル再選択の場合、並びに周波数内及び等しい優先度の周波数間セル再選択の場合、いくつかの特別な基準が適用され得る。このような場合、
-高い優先度の周波数間の場合:周波数上のセルが関連する信号強度又は品質閾値を満たす場合、その周波数を常に選択する、
-優先度が等しい周波数内及び周波数間の場合:ランキングに基づいてセル再選択を実行する(すなわち、同じ優先度である最良の利用可能なセルに再選択する)、及び
-低い優先度の周波数間の場合:サービングセル信号が関連する閾値よりも悪く、周波数上のセルが関連する閾値よりも良好な場合にのみ、周波数を選択する、
のように、高い優先度のRAT/周波数セルへのセル再選択が、低い優先度のRAT/周波数セルよりも優先される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0017】
【非特許文献1】「NGMN 5G White Paper」V1.0,Next Generation Mobile Networks(NGMN)Alliance,<https://www.ngmn.org/5g-white-paper.html>
【非特許文献2】3GPP TR 38.811 V15.4.0
【非特許文献3】3GPP TR 38.821 V16.1.0
【非特許文献4】3GPP TS 38.304 v16.6.0
【非特許文献5】3GPP TS 38.133 v16.9.0
【非特許文献6】3GPP TS 38.300 V16.7.0
【非特許文献7】3GPP TS 37.340 V16.7.0
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明者らは、NTNネットワークのセルに適用されるときの現在の手法に関する少なくとも以下の問題を特定した。
-NTNセルは、従来の非NTNセル(図5A及び図5Bを参照)の信号強度変動と比較して、セル中心からセルエッジまでの信号強度変動が比較的小さいことを特徴とする。したがって、UEが、信号強度に基づいてセル中心とセルエッジとを区別することが困難であり得るので、及び/又は、UEが候補セルのエッジに近づくにつれて、2つのセル間の差が比較的小さくなるため、現在のセルよりも明らかに良好な信号強度で、(セル再選択目的のために)適切な隣接セルを検出することが困難であり得るので、信号強度ベースのセル再選択は、NTNセルのためにうまく機能しない場合があり得る。
-NTNシステムでは、所与のセル(例えば、セルA)をオフに切り替え、別のセル(例えば、セルB)をオンに切り替え、そのセルを置換し得る。新規のセル(セルB)は、オフに切り替えられているセル(セルA)と同じエリアを必ずしもカバーしなくてもよい。この場合、影響を受けたセルにキャンプオンしているすべてのUEは、別のセルを再選択する必要がある。理想的には、これらのUEは、そのセルが間もなく消滅する場合、同じセル(セルA)への再選択を回避する必要がある。そのようなセルのスイッチオフは、衛星の移動及び/又は任意の他の理由、例えば、図6A及び図6Bに示すようなサービスリンク及びフィーダリンクの切替えに起因して発生し得る。セル(例えば、NTNセル)はまた、(地上ネットワークにおける)セル容量を最適化するためにオン/オフに切り替えられてもよい。例えば、セルは、そのセルにおける比較的少ないトラフィック/少ないRRC接続数に起因してオフに切り替えられてもよい(及び地上ネットワークにおける高いトラフィック/負荷に起因してオンに切り替えられ得る)。
【0019】
本開示は、上述の問題(の少なくとも一部)に、対処する、又は少なくとも緩和する方法及び関連装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
1つの態様では、本開示は、非地上ネットワーク部分を備えるネットワークを介して通信するように構成されるユーザ機器(UE)によって実行される方法を提供し、本方法は、候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、その測定の結果、並びに候補セルのそのセットに関するそれぞれのタイミング情報及び位置情報のうちの少なくとも1つに基づいてセル選択を実行することと、を含み、本方法は、その測定から、又はそのセル選択から、第1の閾値未満の関連する残りのサービス提供時間を有する少なくとも1つの候補セルを除外することと、UEの現在位置からそのサービングセルまでの距離が第2の閾値よりも小さい場合に、その測定から、又はそのセル選択から、少なくとも1つの候補セルを除外することと、UEの現在位置からサービングセルまでの距離が第3の閾値よりも小さい場合に、少なくとも1つの候補セルに緩和測定を適用することと、UEのモビリティが第4の閾値よりも低い場合に、少なくとも1つの候補セルに緩和測定を適用することと、UEの現在位置からその候補セルまでの距離が第5の閾値よりも大きい場合に、その測定から、又はそのセル選択から、少なくとも1つの候補セルを除外することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
1つの態様では、本開示は、非地上ネットワーク部分を備えるネットワークを介してユーザ機器(UE)と通信するように構成されるネットワークノードによって実行される方法を提供し、本方法は、構成情報をUEに提供することであって、候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、その測定の結果、並びに候補セルのそのセットに関するそれぞれのタイミング情報及び位置情報のうちの少なくとも1つに基づいてセル選択を実行することと、実行する際に、構成情報が、UEを支援するように適合される、提供すること、を含み、構成情報は、その測定から、又はそのセル選択から、第1の閾値未満の関連する残りのサービス提供時間を有する少なくとも1つの候補セルを除外することと、UEの現在位置からそのサービングセルまでの距離が第2の閾値よりも小さい場合に、その測定から、又はそのセル選択から、少なくとも1つの候補セルを除外することと、UEの現在位置からサービングセルまでの距離が第3の閾値よりも小さい場合に、少なくとも1つの候補セルに緩和測定を適用することと、UEのモビリティが第4の閾値よりも低い場合に、少なくとも1つの候補セルに緩和測定を適用することと、UEの現在位置からその候補セルまでの距離が第5の閾値よりも大きい場合に、その測定から、又はそのセル選択から、少なくとも1つの候補セルを除外することと、のうちの少なくとも1つを、UEが使用するための少なくとも1つの閾値を含む。
【0022】
一態様では、本開示は、非地上ネットワーク部分を備えるネットワークを介して通信するように構成されるユーザ機器(UE)を提供し、UEは、候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行する手段(例えば、メモリ、トランシーバ、及びプロセッサ)と、その測定の結果、並びに候補セルのそのセットに関するそれぞれのタイミング情報及び位置情報のうちの少なくとも1つに基づいてセル選択を実行する手段と、を備え、UEは、その測定から、又はそのセル選択から、第1の閾値未満の関連する残りのサービス提供時間を有する少なくとも1つの候補セルを除外することと、UEの現在位置からそのサービングセルまでの距離が第2の閾値よりも小さい場合に、その測定から、又はそのセル選択から、少なくとも1つの候補セルを除外することと、UEの現在位置からサービングセルまでの距離が第3の閾値よりも小さい場合に、少なくとも1つの候補セルに緩和測定を適用することと、UEのモビリティが第4の閾値よりも低い場合に、少なくとも1つの候補セルに緩和測定を適用することと、UEの現在位置からその候補セルまでの距離が第5の閾値よりも大きい場合に、その測定から、又はそのセル選択から、少なくとも1つの候補セルを除外することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0023】
一態様において、本開示は、非地上ネットワーク部分を備えるネットワークを介してユーザ機器(UE)と通信するように構成されるネットワークノードを提供し、ネットワークノードは、構成情報をUEに提供する手段(例えば、メモリ、トランシーバ、及びプロセッサ)であって、候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、その測定の結果、並びに候補セルのそのセットに関するそれぞれのタイミング情報及び位置情報のうちの少なくとも1つに基づいてセル選択を実行することと、を実行する際に、構成情報が、UEを支援するように適合される、手段、を含み、構成情報は、その測定から、又はそのセル選択から、第1の閾値未満の関連する残りのサービス提供時間を有する少なくとも1つの候補セルを除外することと、UEの現在位置からそのサービングセルまでの距離が第2の閾値よりも小さい場合に、その測定から、又はそのセル選択から、少なくとも1つの候補セルを除外することと、UEの現在位置からサービングセルまでの距離が第3の閾値よりも小さい場合に、少なくとも1つの候補セルに緩和測定を適用することと、UEのモビリティが第4の閾値よりも低い場合に、少なくとも1つの候補セルに緩和測定を適用することと、UEの現在位置からその候補セルまでの距離が第5の閾値よりも大きい場合に、その測定から、又はそのセル選択から、少なくとも1つの候補セルを除外することと、のうちの少なくとも1つを、UEが使用するための少なくとも1つの閾値を含む。
【0024】
本開示の態様は、対応するシステム、装置、及び命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体などのコンピュータプログラム製品に拡張され、プログラム可能なプロセッサをプログラムして、上記に記載した又は請求項に記載した態様及び可能性に記載した方法を実行し、並びに/あるいは請求項のいずれかに記載した装置を提供するように適切に適合されたコンピュータをプログラムするように、動作可能である。
【0025】
本明細書(用語は特許請求の範囲を含む)に開示した、及び/又は図面に示した各特徴は、任意の他の開示した及び/又は図示した特徴とは独立して(又は組み合わせて)、本開示に組み込まれ得る。特に、限定しないが、特定の独立請求項から従属する請求項のいずれかの特徴は、任意の組合せ又は個別にその独立請求項に導入され得る。
【図面の簡単な説明】
【0026】
ここで、添付の図面を参照して、本開示の実施形態を例として説明する。
図1】本開示の実施形態を適用し得るモバイル(セルラ又は無線)電気通信システムの概略図である。
図2図1に示すシステムの一部を形成するモバイルデバイスの概略ブロック図である。
図3図1に示すシステムの一部を形成するNTNノード(例えば、衛星/UASプラットフォーム)の概略ブロック図である。
図4図1に示すシステムの一部を形成するアクセスネットワークノード(例えば、基地局)の概略ブロック図である。
図5A】本開示が適用され得るいくつかの例示的なシナリオの概略図である。
図5B】本開示が適用され得るいくつかの例示的なシナリオの概略図である。
図6A】本開示が適用され得るいくつかの例示的なシナリオの概略図である。
図6B】本開示が適用され得るいくつかの例示的なシナリオの概略図である。
図7図1に示すシステムにおけるNTN機能の提供のためのいくつかの例示的なアーキテクチャ選択肢の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
概要
図1は、本開示の実施形態が適用され得るモバイル(セルラ又は無線)電気通信システム1の概略図である。
【0028】
このシステム1では、モバイルデバイス3(UE)のユーザは、適切な3GPP無線アクセス技術(RAT)、例えば、発展型ユニバーサル地上無線アクセス(Evolved Universal Terrestrial Radio Access:E-UTRA)、及び/又は5G RATを使用して、アクセスネットワークノードそれぞれの衛星5及び/又は基地局6、並びにデータネットワーク7を介して、互いに及び他のユーザと通信し得る。当業者には理解されるように、例示目的のために2つのモバイルデバイス3、1つの衛星5、及び1つの基地局6を図1に示しているが、システムは、実装されると、他の衛星/UASプラットフォーム、基地局/RANノード、及びモバイルデバイス(UE)を通常含む。
【0029】
いくつかの基地局6が、(無線)アクセスネットワーク又は(R)ANを形成し、いくつかのNTNノード5(衛星及び/又はUASプラットフォーム)が、非地上ネットワーク(NTN)を形成することが理解されよう。各NTNノード5は、いわゆるフィーダリンクを使用して適切なゲートウェイに接続され(この場合、基地局6と同じ場所に配置される)、対応するサービスリンクを介してそれぞれのUE3に接続される。したがって、NTNノード5によってサービスされるとき、モバイルデバイス3は、(モバイルデバイス3とNTNノード5との間の)適切なサービスリンク、及び(NTNノード5とゲートウェイ/基地局6との間の)フィーダリンクを使用して、NTNノード5を介して基地局6との間でデータを通信する。言い換えれば、NTNは、(R)ANの一部を形成するが、E-UTRA(又は「4G」)、及び/又は新無線(又は「5G」)通信サービスとは独立して衛星通信サービスを提供し得る。
【0030】
図1には示していないが、隣接する基地局6は、適切な基地局間インターフェース(例えば、いわゆる「X2」インターフェース、「Xn」インターフェースなど)を介して互いに接続される。基地局6はまた、適切なインターフェース(例えば、いわゆる「S1」、「NG-C」、「NG-U」インターフェースなど)を介してデータネットワークノードに接続される。
【0031】
データ(又はコア)ネットワーク7(例えば、LTEの場合のEPC、NR/5Gの場合のNGC)は、電気通信システム1における通信をサポートするため、更に加入者管理、モビリティ管理、課金、セキュリティ、通話/セッション管理(とりわけ)のための、論理ノード(又は「機能」)を通常含む。例えば、「次世代」/5Gシステムのデータネットワーク7は、1つ又は複数の制御プレーン機能(control plane functions:CPF)、及び1つ又は複数のユーザプレーン機能(user plane functions:UPF)など、ユーザプレーンエンティティ及び制御プレーンエンティティを含む。5Gのいわゆるアクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function:AMF)、又は4Gのモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity:MME)は、モバイルデバイス3の接続及びモビリティ管理タスクを取り扱うことを担当する。データネットワーク7はまた、インターネット又は同様のインターネットプロトコル(IP)ベースのネットワーク(図1には図示せず)など、他のデータネットワークに結合される。
【0032】
各NTNノード5は、関連するNTNセルを提供し得るいくつかの指向性ビームを制御する。具体的には、各ビームは、NTNセルに対応する地球の表面に、関連するフットプリントを有する。各NTNセル(ビーム)は、関連する物理セル識別情報(Physical Cell Identity:PCI)、及び/又はビーム識別情報を有する。ビームフットプリントは、NTNノード5がその軌道に沿って動いているときに移動していてもよい。代替的に、ビームフットプリントは、地球に固定されてもよく、その場合、適切なビームポインティング機構(機械的又は電子的ステアリング)が、NTNノード5の動きを補償するために使用されてもよい。
【0033】
UE3は、セルを介して基地局6とのRRC接続を最初に確立するとき、適切なAMF9(又はMME)を登録する。UE3は、いわゆるRRC接続状態にあり、関連するUEコンテキストが、ネットワークによって維持される。UE3は、NTNノード5を介してサービスを提供されるとき、NTNノード5のビーム(NTNセル)のうちの1つを介してデータを送受信する。UE3がいわゆるRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にあるとき、ネットワークがUE3の(必ずしもセルレベルではないが)おおよその位置を認識するように、キャンプオンのために適切なセルを選択する必要がある。
【0034】
経時的に、UE3の移動、及び/又はサービングNTNノード5の移動により、UE3は、適切なモビリティ手順を使用してセルからセルに(ビームからビームに)切り替える。そうするために、基地局6は、UE3に適切な構成データ及び/又は支援情報を提供し、それに基づいてUE3は、どのセルを使用するか、どのセルを測定するか、更に任意のセルから別のセルにいつ切り替えるか、を決定し得る。
【0035】
UE3が、NTNセル間でセル再選択を実施するとき、その動作は、非NTN(地上系)セルについて、そのセル再選択動作と異なってもよい。
【0036】
具体的には、NTNセルのセル中心からセルエッジまでの比較的低い信号強度変動に対処するために、UE3は、位置支援セル再選択技術を使用するように構成される。これは、UE3が、セル中心とセルエッジとを区別すること、及び/又は(隣接セルの信号強度が現在のセルの信号強度よりも良くない場合であっても)セル再選択のために適切な隣接セルに近づくときを決定すること、を有益に可能にする。
【0037】
NTNセルを(例えば、システム負荷に応じて)オフに切り替える問題に対処するために、UE3は、時間支援セル再選択技術を使用するように構成される。これにより、UE3は、オフに切り替えられようとしている、又は別のセルに置き換えられようとしているセルへの再選択を回避し得る。位置支援セル再選択技術及び時間支援セル再選択技術は、適切であれば、共に使用され得ることが認識されるだろう。一部のUE3(又はUEのタイプ)は、位置支援セル再選択技術を使用するように構成されてもよく、一部のUEは、時間支援セル再選択技術を使用するように構成されてもよく、一部のUEは、両方の技術を使用するように構成されてもよい。
【0038】
より詳細には、セル再選択動作を支援するために、特定のUE3(又はUEのグループ)のために、以下の4つの選択肢を構成し得る。
【0039】
選択肢1:関連する閾値未満の残りのサービス提供時間を有する隣接セルを、セル再選択から除外するように、UE3を構成し得る。
選択肢2:サービングセルまでのUEの距離が、関連する閾値よりも小さい場合(すなわち、UEが現在のサービングセルのセル中心又は基準点に比較的近い場合)、周波数内セル及び周波数間セル(少なくとも、現在のセルの優先度よりも低いか等しい優先度を有するセル)に関する測定を実施しないように、UE3を構成し得る。
選択肢3:UEのサービングセルまでの距離が、関連する閾値よりも小さい場合(これは、選択肢2と同じ閾値であってもよいし、異なる閾値であってもよい)、及び/又はUEが、関連する閾値に基づいて低いモビリティのUEであると決定された場合、緩和測定を適用するように、UE3を構成し得る。及び、
選択肢4:UEの現在位置からの距離が、関連する閾値よりも大きい(すなわち、UEがその隣接セルのエッジ、中心、又は適切な基準点から比較的遠い場合の)隣接セルを、セル再選択から除外するように、UE3を構成し得る。
【0040】
通常、これらの閾値は、ブロードキャストされたシステム情報を介して構成され、対応するセルにキャンプオンしているすべてのUE3に適用される(閾値が特定のUEのクラス/タイプに関連付けられている場合を除き、閾値はそれらのUEにのみ適用される)。これらの閾値(少なくとも1つの閾値)が、特定のUEのクラス/タイプ(例えば、すべてのUEではなくIoT UE又は省電力UE)に適用され、(もしあれば)異なる閾値が、異なるUEのクラス/タイプに定義され得ることが理解されよう。閾値は、UEごとに(例えば、そのクラス/タイプ、及び/又はネットワークオペレータに応じて)工場出荷時に構成され得る。必要に応じて、閾値は、専用シグナリング(例えば、1つ又は複数の適切な情報要素を使用するRRCシグナリング)を介して、(再)構成されてもよい。
【0041】
ユーザ機器(UE)
図2は、図1に示すモバイルデバイス(UE)3の主要な構成要素を示すブロック図である。図示のように、UE3は、1つ又は複数のアンテナ33を介して接続されたノードに信号を送信し、そこから信号を受信するように動作可能なトランシーバ回路31を含む。図2には必ずしも示していないが、UE3は、当然ながら、従来のモバイルデバイス(ユーザインターフェース35など)のすべての通常の機能を有し、これは、必要に応じて、ハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアのいずれか1つ又は任意の組合せによって提供されてもよい。制御部37は、メモリ39に記憶されたソフトウェアに従ってUE3の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ39に予めインストールされてもよく、及び/又は、例えば、電気通信ネットワーク1を介して、若しくはリムーバブルデータストレージデバイス(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム41、通信制御モジュール43、モビリティモジュール44、及び(一部のUEでは任意選択である)測位モジュール45を含む。
【0042】
通信制御モジュール43は、UE3と、NTNノード5、(R)ANノード6、及びコアネットワークノードを含む他のノードと、の間のシグナリングメッセージ及びアップリンク/ダウンリンクデータパケットを取り扱う(生成/送信/受信)ことを担当する。シグナリングは、UE3によるセル再選択の構成及び支援に関連する制御シグナリング(RRCシグナリングなど)を備え得る。
【0043】
モビリティモジュール44は、時間及び/又は位置閾値など、ネットワークからの適切な支援情報(例えば、構成/パラメータ)に基づいて、UE3(RRC接続、RRCアイドル、及びRRC非アクティブ状態)のモビリティ手順を制御することを担当する。モビリティ手順は、例えば、(初期)セル選択、セル再選択、ハンドオーバ、ネットワークへの位置更新の提供、状態遷移(例えば、セルを変化させる)、などを含む。
【0044】
存在する場合、測位モジュール45は、例えば全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System:GNSS)信号に基づいて、UE3の位置を決定することを担当する。
【0045】
NTNノード(衛星/UASプラットフォーム)
図3は、図1に示すNTNノード5(衛星又はUASプラットフォーム)の主要構成要素を示すブロック図である。図示のように、NTNノード5は、1つ又は複数のアンテナ53を介して、接続されたUE3に信号を送信し、そこから信号を受信し、(直接的又は間接的に)ゲートウェイ及び基地局などの他のネットワークノードに信号を送信し、そこから信号を受信するように動作可能なトランシーバ回路51を含む。制御部57は、メモリ59に記憶されたソフトウェアに従ってNTNノード5の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ59に予めインストールされてもよく、及び/又は、例えば、電気通信ネットワーク1を介して、又はリムーバブルデータストレージデバイス(removable data storage device:RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム61と、通信制御モジュール63と、モビリティ制御モジュール64と、を含む。
【0046】
通信制御モジュール63は、NTNノード5と、(基地局/ゲートウェイを介して)UE3、基地局6、ゲートウェイ、及びコアネットワークノードなどの他のノードと、の間のシグナリングを取り扱う(生成/送信/受信/中継)ことを担当する。シグナリングは、UE3によるセル再選択の構成及び支援に関連する制御シグナリング(RRC(radio resource control)シグナリングなど)を備え得る。
【0047】
モビリティ制御モジュール64は、時間及び/又は位置閾値など、適切な支援情報(例えば、構成/パラメータ)をUE3に送信することによって、UE3のモビリティ手順(RRC接続、RRCアイドル、及びRRC非アクティブ状態)を制御することを担当する。支援情報/閾値は、NTNノード5が接続されているゲートウェイ6によって提供されてもよい。モビリティ手順は、例えば、(初期)セル選択、セル再選択、ハンドオーバ、ネットワークへの位置更新の提供、状態遷移(例えば、セルを変化させる)、などを含む。
【0048】
基地局/ゲートウェイ(アクセスネットワークノード)
図4は、図1に示すゲートウェイ6の主要な構成要素(基地局(gNB)、又は同様のアクセスネットワークノード)を示すブロック図である。図示のように、ゲートウェイ/gNB6は、1つ又は複数のアンテナ73を介して、接続されたUE3に信号を送信し、そこから信号を受信し、ネットワークインターフェース75を介して、(直接的又は間接的に)他のネットワークノードに信号を送信し、そこから信号を受信するように動作可能なトランシーバ回路71を含む。信号は、必要に応じて、直接、及び/又はNTNノード5を介して、UE3に送信され、そこから受信されてもよい。ネットワークインターフェース75は、適切な基地局-基地局インターフェース(X2/Xnなど)、及び適切な基地局-コアネットワークインターフェース(S1/NG-C/NG-Uなど)を通常含む。制御部77は、メモリ79に記憶されたソフトウェアに従って基地局6の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ79に予めインストールされてもよく、及び/又は、例えば、電気通信ネットワーク1を介して、若しくはリムーバブルデータストレージデバイス(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム81と、通信制御モジュール83と、モビリティ制御モジュール84と、を含む。
【0049】
通信制御モジュール83は、基地局6と、UE3、NTNノード5、及びコアネットワークノードなどの他のノードと、の間のシグナリングを取り扱う(生成/送信/受信)ことを担当する。シグナリングは、UE3によるセル再選択の構成及び支援に関連する制御シグナリング(RRCシグナリングなど)を備え得る。
【0050】
モビリティ制御モジュール84は、時間及び/又は位置閾値など、適切な支援情報(例えば、構成/パラメータ)をUE3に提供することによって、UE3のモビリティ手順(RRC接続、RRCアイドル、及びRRC非アクティブ状態)を制御することを担当する。モビリティ手順は、例えば、(初期)セル選択、セル再選択、ハンドオーバ、ネットワークへの位置更新の提供、状態遷移(例えば、セルを変化させる)、などを含む。
【0051】
詳細
以下は、図1に示すシステムのノードによって実施されるいくつかの例示的なセル(再)選択手順の説明である。この手順は、図5A図5B図6A及び図6Bに示す例示的なシナリオにおいて特に有益であり得る。
【0052】
サービングセルのSrxlev/Squalが、構成された閾値よりも高い場合、UEは、等しい優先度若しくは低い優先度の周波数内セル及び/又は周波数間セルを測定しないように構成され得る。しかしながら、UEは、高い優先度の周波数間セルを常に測定する。
より詳細には、非特許文献4のセクション5.2.4.2には、必要な測定を制限するためにUEによって使用される、セル再選択のための以下の測定規則が記載されている。
-サービングセルが、Srxlev>SIntraSearchP及びSqual>SIntraSearchQを満たす場合、UEは、周波数内測定を実施しないように選択され得る。「Srxlev」セル選択下位基準は、セル選択受信機(RX)レベル値(dB単位)を指定し、「Squal」セル選択下位基準は、セル選択品質値(dB単位)を指定する。SIntraSearchPは、周波数内測定を実施するために、サービングセルのSrxlev下位基準と関連付けられたパワー閾値であり、SIntraSearchQは、周波数内測定を実施するために、サービングセルのSqual下位基準と関連付けられた品質閾値である。
-そうでない場合(すなわち、サービングセルがSrxlev>SIntraSearchP及びSqual>SIntraSearchQの一方又は両方を満たさない場合)、UEは、周波数内測定を実施するものとする。
-システム情報に示され、非特許文献4のセクション5.2.4.1で定義されている優先度を有する、NR周波数間及びRAT間周波数について、UEは、以下の規則を適用するものとする:
-現在のNR周波数の再選択優先度よりも高い再選択優先度を有するNR周波数間又はRAT間周波数の場合、UEは、非特許文献5に従って、高い優先度のNR周波数間又はRAT間周波数の測定を実施するものとする。
-現在のNR周波数の再選択優先度と等しい、又は低い再選択優先度を有するNR周波数間の場合、及び現在のNR周波数の再選択優先度より低い再選択優先度を有するRAT間周波数の場合、
-サービングセルがSrxlev>SnonIntraSearchP及びSqual>SnonIntraSearchQを満たす場合、等しい優先度若しくは低い優先度のNR周波数間セル、又は低い優先度のRAT間周波数セルの測定を、UEは実施しないように選択することができ、
-そうでない場合、すなわち、サービングセルが、Srxlev>SIntraSearchP及びSqual>SIntraSearchQのうちの少なくとも1つを満たさない場合、UEは、非特許文献5に従って、等しい優先度若しくは低い優先度のNR周波数間セル、又は低い優先度のRAT間周波数セルの測定を実施するものとする。
-UEが、緩和測定をサポートし、情報要素(IE)緩和測定が、システム情報ブロックタイプ2(SIB2)に存在する場合、UEは、非特許文献4の5.2.4.9項で指定されているように、必要な測定を更に緩和し得る。
【0053】
このシステムでは、UE3は、位置支援セル再選択技術を使用するように構成され得る。この技術は、セル中心からセルエッジまでの信号強度変動が比較的低いNTNセルで使用され得る。代替的に又は追加的に、UE3はまた、時間支援セル再選択技術を使用するように構成されてもよい。この技術は、(例えば、システム負荷に応じて)オン及びオフに切り替えられ得るNTNセルにおいて使用されてもよい。
【0054】
一部のUE3(又はUEの一部のタイプ/クラス)は、位置支援セル再選択技術を使用するように構成されてもよく、一部のUEは、時間支援セル再選択技術を使用するように構成されてもよく、一部のUEは、位置支援セル再選択技術と時間支援セル再選択技術との両方を使用するように構成されてもよいことが理解されよう。
【0055】
時間支援セル再選択
時間支援(又は時間ベース)セル再選択に関して、3GPPにおける最新の合意に基づいて、以下の仮定が適用される。
-準地球固定セルの場合、セルが地球固定シナリオでは、いつエリアへのサービス提供を停止するかについてのタイミング情報は、システム情報を介してUEにブロードキャストされる。通常、準地球固定セルは、この場合、ビームが、有限期間にわたって1つの地理的エリア(すなわち、準地球固定セル)をカバーし、別の期間にわたって異なる地理的エリアをカバーするので、ステアリング可能なビームを使用してNGEO衛星を介して提供される。
-準地球固定セルの場合、いつセルがエリアへのサービス提供を停止するかについてのタイミング情報は、セルが現在のエリアをカバーしなくなったときを指す。タイミング情報は、セル内でブロードキャストされる。
-準地球固定セルの場合、UE3は、タイミング情報を介して示されるサービングセルの停止時間の前に、(セル選択の候補である)その隣接セルの測定を開始する。言い換えれば、UE3は、カバーの範囲外になることを回避するために、サービングセルが現在のエリアをカバーすることを停止する前に、測定及びセル再選択を完了しようとする。
【0056】
以下は、UE3によるセル再選択を支援するために、隣接セルのタイミング情報(例えば、セル停止時間)が使用され得る例示的な方法(「選択肢1」)の説明である。
【0057】
選択肢1
UE3は、関連する閾値未満の残りのサービス提供時間を有する隣接セルを、セル再選択から除外するように構成され得る。
【0058】
特定の隣接セルがいつエリアのサービスを停止するかについてのタイミング情報は、システム情報を介してUE3にブロードキャストされる。この情報は、準地球固定セルなど、少なくともいくつかのNTNセルに対してブロードキャストされてもよい。この情報は、OAM構成を介して取得され、及び/又は隣接する基地局6との間の基地局間インターフェースを介して隣接する基地局6との間で共有され得る。(「第1の閾値」又は「第1の除外閾値」とも呼ぶ)時間閾値は、システム情報を介して構成され得る。
【0059】
アイドル状態又は非アクティブ状態のUE3は、任意のタイミング情報、及び任意の他の適用可能な構成を考慮に入れることによって、システム情報を読み取り、測定及びセル再選択を実行し得る。
【0060】
具体的には、この場合、そのセルの残りのサービス提供時間(セルが現在のエリアにサービスすることを停止する時点までの時間)が、そのセルに関連付けられた時間閾値未満である場合、UE3は、任意のセルを測定から除外するように構成される。言い換えれば、特定のセルが周波数において最良のセルであったとしても、UE3は、そのセルを測定せず(又は、関連する測定結果を無視し)、セルが現在のエリアへのサービス提供を比較的早く停止することをタイミング情報が示すのであれば、そのセルを再選択しない。
【0061】
位置支援セル再選択
位置支援(又は位置ベース)セル再選択に関して、3GPPにおける最新の合意に基づいて、以下の仮定が適用される。
準地球固定セルの場合、セル(サービングセル又は隣接セル)の基準位置が、システム情報でブロードキャストされる。基準位置は、セル中心として定義される(ただし、必要に応じて任意の他の適切な基準位置が使用されてもよい)。
-UE3が、有効な(最近又は現在の)位置情報を有する場合、UE3と、セル(サービングセル及び/又は隣接セル)の基準位置との間の距離に基づく位置支援セル再選択が、準地球固定セルに対してサポートされる。位置取得は、位置支援セル再選択のためだけでUE側でトリガされるわけではない(しかし、場合によっては可能であり得る)ことが理解されよう。
【0062】
以下は、UE3によるセル再選択を支援するために位置情報が使用され得る、いくつかの例示的な方法(「選択肢2」から「選択肢4」と呼ぶ)を説明する。位置情報は、UE3と、そのサービングセルの基準位置との間の距離に、及び/又はUE3と、隣接セルの基準位置(すなわち、セル選択の候補)との間の距離に、適用可能であり得る。
【0063】
選択肢2
サービングセルまでのUEの距離が、関連する閾値よりも小さい場合(すなわち、UEが現在のサービングセルのセル中心又は基準点に比較的近い場合)、UE3は、例えば、周波数内セル及び周波数間セル(少なくとも、現在のセルの優先度よりも低いか又は等しい優先度を有するセル)のような特定の隣接周波数/セルにおける測定を実施しないように構成され得る。UE3が、そのようなセルに対して測定を実施する場合、UE3は、そのセル再選択プロセスにおいてこれらの測定を除外又は無視するように構成され得る。
【0064】
より詳細には、サービングセルの基準位置(例えば、地上のセル中心)、又はサービングセルの基準位置に関連する情報(例えばエフェメリス情報)は、例えばシステム情報を介してUE3にブロードキャスト/送信される。この情報は、準地球固定セルなど、少なくともいくつかのNTNセルに対してブロードキャストされてもよく、この情報は、隣接する基地局間で共有されてもよい。基地局6は、隣接セルの特定の周波数又は特定のタイプにおける隣接セルの測定をいつ停止/トリガするかを決定するために、サービングセルに関連付けられた少なくとも1つの距離閾値(例えば、「第2の閾値」又は「第1の除外閾値」)を構成し、UE3を支援し得る。異なる隣接セル、異なる周波数、及び/又は異なるセルのタイプに対して、異なる関連する第2の閾値を構成し得ることが理解されよう。
【0065】
選択肢2-1:すべての隣接セルに適用可能なただ1つの距離閾値。
【0066】
選択肢2-2:複数の距離閾値、この場合:
-1つの距離閾値が、周波数ごとに適用可能であり得る、又は、
-1つの距離閾値が、(等しい優先度若しくは低い優先度を有する)周波数間セルに適用可能であり、別の距離閾値は、周波数内セルに適用可能であり得る、又は、
-1つの距離閾値が、各隣接セルタイプ、例えば、TN隣接周波数/セル、GEO隣接周波数/セル、LEO隣接周波数/セルなどに適用可能であり得る。
【0067】
UE3が、それ自体に有効な位置情報を有する場合、セル再選択に関連する測定を実施することに進む前に、サービングセルの基準位置までの距離を計算する。UEの位置からサービングセル基準位置までの距離が、構成された第2の閾値未満である場合、UE3は、対応する隣接周波数、セル、又はセルタイプで測定を実施しない(ただし、UE3は、異なる閾値が適用されるか、又は閾値が適用されない他のセルの測定を依然として実施し得る)。UEの位置からサービングセル基準位置までの距離が、構成された第2の閾値よりも大きい(又は少なくとも等しい)場合、UE3は、対応する隣接周波数/セル/タイプの測定を実施し、これらの測定の結果に基づいてセル再選択の実施に進む。
【0068】
選択肢3
UE3は、
-サービングセルまでのUEの距離が、セルエッジに関する関連する閾値(すなわち、UE3がセルエッジにあるか否かを決定するための閾値)より小さい、及び、
-UEの速度が、関連する閾値よりも遅い、又はUEの位置変化が、関連する閾値(すなわち、低モビリティを決定するための閾値)未満、
の条件のうちの少なくとも1つが満たされる場合、緩和測定を適用するように構成され得る。
【0069】
周波数内セル、周波数間セル、及びRAT間周波数セルの緩和測定は、非特許文献5の4.2.2.9項、4.2.2.10項、及び4.2.2.11項の緩和方法に従って実施される。
【0070】
基地局6は、UE3による位置支援セル再選択に関連するパラメータをブロードキャストし得る。これらのパラメータは、少なくとも、サービングセルのエッジ又はその近傍に位置していないUE3に適用可能であり得る。UE3がセルエッジに位置しているか否かを決定することを支援するために、基地局6は、関連する距離閾値(例えば、「第3の閾値」又は「第1の緩和閾値」)をブロードキャストする(又は提供する)。
【0071】
UE3は、それ自体に有効な位置情報を有する場合、サービングセルの基準位置までの距離を計算し得る。サービングセル基準位置までの距離が、構成された(第3の)閾値未満である場合、UE3は、全部又は一部の隣接周波数/セル/セルタイプに関して緩和測定を適用し得る。
【0072】
また、基地局6は、モビリティの低いUE3による位置支援セル再選択に関連するパラメータをブロードキャストしてもよい。具体的には、パラメータは、構成された時間ウィンドウ内の速度閾値又は位置変化閾値(例えば、「第4の閾値」又は「第1の緩和閾値」)のうちの少なくとも1つを含み得る。したがって、この場合、第4の閾値は、低モビリティを決定するために使用されてもよく、速度閾値又は位置変化閾値の形態で提供されてもよい。
【0073】
UE3が、それ自体に対して有効な位置情報を有する場合、UE3は、構成された時間ウィンドウ内でその速度、又は位置変化(の割合)を計算し得る。
【0074】
UEの速度が、構成された速度閾値未満の場合、又はUEの位置変化が、(構成された時間ウィンドウ内で)位置変化閾値未満の場合、UE3は、全部又は一部の隣接する周波数/セル/セルタイプに対して緩和測定を適用する。
【0075】
要約すると、UE3は、サービングセルに関連付けられた少なくとも1つの閾値を考慮することによって、緩和測定を適用し、ここで、少なくとも1つの閾値は、距離閾値、速度閾値、及び位置変化閾値、のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0076】
選択肢4
UE3は、UEの現在位置からの距離が関連する閾値よりも大きい(すなわち、UEが、その隣接セルのエッジ、中心、又は適切な基準点から比較的遠いときの)隣接セルを、セル再選択から除外するように構成され得る。
【0077】
より詳細には、基地局6は、隣接セルのエフェメリス情報を、及び/又は隣接セルに関連付けられたそれぞれの基準位置を識別する情報を、ブロードキャストし得る。
【0078】
基地局6はまた、特定の隣接セル(又はセルのグループ)に関連付けられた適切な距離閾値(「第5の閾値」又は「第2の除外閾値」とも呼ぶ)をブロードキャストし得る。基地局6は、各隣接セル、又は隣接セルの各タイプ、に関する複数の距離閾値、例えば、衛星タイプ(GEO、MEO、LEO、非衛星など)ごとの距離閾値をブロードキャストし得る。代替的に、第5の閾値は、隣接セル又は周波数ごとに提供されてもよい。
【0079】
UE3は、その現在位置と、隣接セルに関連付けられた基準位置とに基づいて、指示/検出された任意の隣接セルまでの距離を計算し得る。特定の隣接セルまでの距離が、対応する距離閾値よりも大きい場合、UE3は、そのセルを再選択しない。言い換えれば、UE3は、関連する第5の閾値に基づいて、セル再選択から1つ又は複数の隣接セル又は周波数を除外するように構成され得る。
【0080】
修正及び代替
以上、詳細な実施形態について説明してきた。上記の実施形態に対していくつかの修正及び代替を行い得るが、その中に具体化された開示から依然として利益を得ることを、当業者は理解されよう。例示として、これらの代替及び修正のいくつかのみをここで説明する。
【0081】
上述した閾値は、特定のUEのクラス/タイプ(例えば、すべてのUEではなくIoT UE又は省電力UE)に適用され、異なる閾値が、異なるUEのクラス/タイプに定義され得ることが理解されよう。閾値は、専用シグナリングを介して、(再)構成され得る。専用シグナリングは、1つ又は複数の情報要素を含む適切にフォーマットされたRRCシグナリング(例えば、RRC接続再構成メッセージなど)を備え得る。1つ又は複数の情報要素は、少なくとも1つの閾値を識別する情報、及び/又は少なくとも1つのUEカテゴリ(例えば、UEクラス/タイプ)を識別する情報、を含み得る。しかしながら、閾値(又はデフォルト値)は、各UEに対して(例えば、そのクラス/タイプ、及び/又はネットワークオペレータに応じて)工場出荷時に構成されてもよい。衛星の異なるタイプ(GEO、MEO、LEOなど)に対して異なる閾値(又は異なる閾値のセット)を構成し得ることが理解されよう。
【0082】
【表1】
【0083】
上述の例示的な手順は、(RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態における)セル再選択のコンテキストで説明しているが、(初期)セル選択、ハンドオーバのためのセル測定/選択など、モビリティ手順の他のタイプにも同じ手法を適用し得ることが理解されよう。キャリアアグリゲーション/デュアルコネクティビティ/補助アップリンクのためのセル測定又はセル選択など、手順の他のタイプでも、同様の時間及び/又は位置閾値を使用し得ることが理解されよう。
【0084】
5G/NR通信システムの基地局は、新無線基地局(「NR-BS」)、又は「gNB」と一般に呼ばれるが、これらは、ロングタームエボリューション(LTE)基地局(「4G」基地局とも一般に呼ばれる)に通常関連付けられた用語「eNB」(又は5G/NR eNB)を使用して呼ばれ得ることが理解されよう。非特許文献6及び非特許文献7は、とりわけ、以下のノードを定義する。
gNB:UEに向けてNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインターフェースを介して5Gコアネットワーク(5GC)に接続されたノード。
ng-eNB:UEに向けてE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインターフェースを介して5GCに接続されたノード。
En-gNB:UEに向けてNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)においてセカンダリノードとして機能するノード。
NG-RANノード:gNB又はng-eNBのいずれか。
【0085】
上記の実施形態は、5G 新無線システムとLTEシステム(E-UTRAN)との両方に適用され得ることが理解されよう。E-UTRA/4Gプロトコルをサポートする基地局(ゲートウェイ)は、「eNB」と呼ばれ、NextGeneration/5Gプロトコルをサポートする基地局は、「gNB」と呼ばれることがある。いくつかの基地局は、4Gと5Gとの両方のプロトコル、及び/又は任意の他の3GPP又は非3GPP通信プロトコルをサポートするように構成され得ることが理解されよう。
【0086】
5GシステムでNTNを実装するための様々なアーキテクチャ選択肢があり、その一部を図7に概略的に示していることが理解されよう。示した第1の選択肢は、UEにサービスを提供し、ベントパイプ型のペイロード、及び地上のgNB(衛星ハブ又はゲートウェイレベル)である衛星/航空に基づく、アクセスネットワークを特徴とするNTNである。第2の選択肢は、UEにサービスを提供し、gNBが搭載された衛星/航空に基づくアクセスネットワークを特徴とするNTNである。第3の選択肢は、中継ノードにサービスを提供し、ベントパイプ型ペイロードを有する衛星/航空に基づく、アクセスネットワークを特徴とするNTNである。第4の選択肢は、中継ノードにサービスを提供し、gNBを有する衛星/航空に基づく、アクセスネットワークを特徴とするNTNである。他のアーキテクチャの選択肢、例えば、上述の選択肢のうちの2つ以上の組合せも使用し得ることが理解されよう。代替的に、中継ノードは、衛星/UASを備えてもよい。4G/LTEシステムでも同様のアーキテクチャ選択肢を使用できるが、gNBの代わりにeNBを用い、NGCの代わりにEPCを用い、図7に示すNGインターフェースの代わりに適切なLTEインターフェースを使用し得ることが理解されよう。
【0087】
各セルは、セルをグローバルに識別するために、関連する「NRセルグローバル識別子」(NCGI)を有する。NCGIは、セルが属するPLMN(Public Land Mobile Network)識別情報(PLMN ID)と、セルのNRセル識別情報(NR Cell Identity:NCI)と、から構成される。NCGIに含まれるPLMN IDは、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)においてNRセル識別情報に関連付けられたPLMN IDのセット内の最初のPLMN IDである。「gNB識別子」(gNB ID)は、PLMN内の特定のgNBを識別するために使用される。gNB IDは、そのセルのNCI内に含まれる。「グローバルgNB ID」は、gNBをグローバルに識別するために使用され、gNBが属するPLMN識別情報、及びgNB IDから構築される。モバイルカントリコード(Mobile Country Code:MCC)、及びモバイルネットワークコード(Mobile Network Code:MNC)は、NCGIに含まれているものと同じである。
【0088】
上記の説明では、理解を容易にするために、UE、NTNノード(衛星/UASプラットフォーム)、及びアクセスネットワークノード(基地局)は、いくつかの個別のモジュール(通信制御モジュールなど)を有するものとして説明している。これらのモジュールは、例えば既存のシステムが本開示を実施するために修正されているような特定の用途について、他の用途、例えば最初から本発明の特徴を念頭に置いて設計されたシステムでは、このようにして提供され得るが、これらのモジュールは、全体的なオペレーティングシステム又はコードに組み込まれ得るため、これらのモジュールは、個別のエンティティとして識別できない場合がある。これらのモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの組合せで実装されてもよい。
【0089】
各制御部は、例えば(限定しないが)、1つ又は複数のハードウェア実装コンピュータプロセッサ、マイクロプロセッサ、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)、算術論理演算ユニット(Arithmetic Logical Units:ALU)、入出力(Input/Output:IO)回路、内部メモリ/キャッシュ(プログラム及び/又はデータ)、処理レジスタ、通信バス(例えば、制御バス、データバス及び/又はアドレスバス)、ダイレクトメモリアクセス(DMA)機能、ハードウェア又はソフトウェア実装カウンタ、ポインタ及び/又はタイマなど、を含む任意の適切な形態の処理回路を備えもよい。
【0090】
上記の実施形態では、いくつかのソフトウェアモジュールについて説明した。当業者には、ソフトウェアモジュールは、コンパイルされた形態又はコンパイルされていない形態で提供されてもよく、コンピュータネットワーク又は記録媒体を介して信号としてUE、NTNノード、及びアクセスネットワークノード(基地局)に供給されてもよいことが理解されよう。更に、このソフトウェアの一部又は全部によって実施される機能は、1つ又は複数の専用ハードウェア回路を使用して実施されてもよい。しかしながら、ソフトウェアモジュールの使用は、それらの機能を更新するために、UE、NTNノード、及びアクセスネットワークノード(基地局)の更新を容易にするので好ましい。
【0091】
上記の実施形態は、「移動しない」又は一般に固定式のユーザ機器にも適用可能である。上述のモバイルデバイス(UE)は、MTC/IoTデバイス、省電力UEなどを備えてもよい。
【0092】
UEによって実施される方法は、対応する候補セルのために、(例えば、サービングセルのシステム情報から)そのそれぞれのタイミング情報を取得すること、を含み得る。
【0093】
UEによって実施される方法は、所与の候補セルに関連付けられたそれぞれの位置を識別する情報を含む、少なくとも1つの候補セルのそのセットの構成情報を取得すること、を含み得る。
【0094】
UEによって実施される方法は、システム情報を介して、又は専用シグナリング(例えば、少なくとも1つの情報要素を含むRRCシグナリング)を介して、その構成情報の少なくとも一部を取得すること、を含み得る。
【0095】
構成情報は、その第1から第5の閾値のうちの少なくとも1つを含み得る。第1から第5の閾値は、UEのクラス又はタイプ(例えば、IoT UE及び/又は省電力UE)に基づいて適用可能であり得る。
【0096】
残りのサービス提供時間は、セルが現在のエリアのサービス提供を停止するまでの残り時間に基づいて決定され得る。UEの現在位置からそのサービングセル又は候補セルまでの距離は、(UEの現在位置と比較して)そのセルの中心点又は基準点に基づいて決定され得る。
【0097】
UEによって実施される方法は、UEの現在位置からそのサービングセルまでの距離が第2の閾値よりも小さい場合、その測定から、又はそのセル選択から、現在のセルの優先度よりも低いか又は等しい優先度である少なくとも1つの周波数内セル又は周波数間セルを除外することを含み得る。
【0098】
UEによって実施される方法は、少なくとも1つの候補セルのそのセット内のセルをランク付けすることと、そのランク付けに基づいてセル選択を実施することと、を更に含み得る。
【0099】
UEは、その測定及びそのセル選択を実施するとき、無線リソース制御(RRC)アイドル状態又はRRC非アクティブ状態にあり得る。セル選択は、セル再選択(例えば、3GPPによって指定されたセル選択基準Srxlev及びSqualを使用する)を備え得る。測定は、少なくとも1つの候補セルのそのセット内の各セルに対して、関連するチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースを介して実施され得る。
【0100】
様々な他の修正が当業者には明らかであり、ここでは更に詳細に説明しない。
【0101】
上記の例示的な実施形態の一部又は全部は、限定しないが、以下の付記のようにも記載されてもよい。
(付記1)
非地上ネットワーク部分を含むネットワークを介して通信するように構成されるユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、
候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、
測定の結果に基づいてセル選択を実行することと
を含む手順を実行することを含み、
手順が、
少なくとも1つのセルの各々の残りのサービス提供時間と、
UEの現在位置と少なくとも1つのセルの各々との間の距離と、
UEの現在位置とサービングセルとの間の距離と、
UEのモビリティと
のうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つのセルに関する少なくとも1つのパラメータに基づいて実行される、方法。
(付記2)
手順が、測定から、又はセル選択から、第1の除外閾値未満の少なくとも1つのパラメータに対応する値を有するセルの測定を除外すること、を含む、
付記1に記載の方法。
(付記3)
UEのモビリティが、第1の緩和閾値未満である場合、手順が、緩和測定を適用すること、を含む、
付記1又は2に記載の方法。
(付記4)
手順が、測定から、又はセル選択から、第2の除外閾値よりも大きい少なくとも1つのパラメータに対応する値を有するセルの測定を除外すること、を含む、
付記1から3のいずれかに1つに記載の方法。
(付記5)
手順が、周波数間セルの測定、及び周波数内セルの測定を実行すること、を含み、
手順に適用される閾値の値が、周波数間セルと周波数内セルとの間で異なる、
付記1から4のいずれか1つに記載の方法。
(付記6)
手順に適用される閾値の値が、少なくとも1つのセルの各々が運用される周波数間で異なる、付記1から5のいずれか1つに記載の方法。
(付記7)
手順が、UEのクラス又はタイプに基づいて実行される、付記1から6のいずれか1つに記載の方法。
(付記8)
残りのサービス提供時間に対応するセルが、現在のエリアにおけるサービス提供を終了するまでの残り時間に基づいて、残りのサービス提供時間が決定される、付記1から7のいずれか1つに記載の方法。
(付記9)
UEの現在位置から少なくとも1つのセルの各々までの距離が、少なくとも1つのセルの各々の中心点又は基準点に基づいて決定される、付記1から8のいずれか1つに記載の方法。
(付記10)
少なくとも1つのセルの各々の中心点又は基準点を決定するための基準位置を識別する位置情報を受信すること、を更に含む、付記9に記載の方法。
(付記11)
除外することが、サービングセルの優先度よりも低い又は等しい優先度を有するセルに対して実行される、付記2に記載の方法。
(付記12)
位置情報を受信することが、位置情報を含む構成情報を受信すること、を含む、付記10に記載の方法。
(付記13)
構成情報が、システム情報を介して、又は専用シグナリングを介して、送信される、付記11に記載の方法。
(付記14)
構成情報が、第1の除外閾値、第1の緩和閾値、及び第2の除外閾値のうちの少なくとも1つを含む、ことを更に含む、付記11又は12に記載の方法。
(付記15)
UEが、手順を実行するとき、無線リソース制御(RRC)アイドル状態又はRRC非アクティブ状態にある、付記1から14のいずれか1つに記載の方法。
(付記16)
システム情報を介して少なくとも1つのパラメータを受信すること、を更に含む、付記1から15のいずれか1つに記載の方法。
(付記17)
少なくとも1つのセルのセット内のセルをランク付けすること、を更に含み、
セル選択を実行することが、ランク付けすること、に基づいて実行される、
付記1から11のうちのいずれか1つに記載の方法。
(付記18)
測定を実行することが、関連するチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースを介して実行される、付記1から12のいずれか1つに記載の方法。
(付記19)
非地上ネットワーク部分を含むネットワークを介してユーザ機器(UE)と通信するように構成されるネットワークノードによって実行される方法であって、
UEに構成情報を提供することであって、
候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、
測定の結果に基づいてセル選択を実行することと
を含む手順を実行する際に、構成情報が、UEを支援するように構成される、提供すること、を含み、
手順が、
少なくとも1つのセルの各々の残りのサービス提供時間と、
UEの現在位置と少なくとも1つのセルの各々との間の距離と、
UEの現在位置とサービングセルとの間の距離と、
UEのモビリティと
のうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つのセルに関する少なくとも1つのパラメータに基づいて実行され、
構成情報が、手順のための少なくとも1つの閾値を含む、方法。
(付記20)
非地上ネットワーク部分を含むネットワークを介して通信するように構成されるユーザ機器(UE)であって、UEが、
候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、
測定の結果に基づいてセル選択を実行することと
を含む手順を実行する手段を備え、
手順が、
少なくとも1つのセルの各々の残りのサービス提供時間と、
UEの現在位置と少なくとも1つのセルの各々との間の距離と、
UEの現在位置とサービングセルとの間の距離と、
UEのモビリティと
のうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つのセルに関する少なくとも1つのパラメータに基づいて実行される、UE。
(付記21)
非地上ネットワーク部分を含むネットワークを介してユーザ機器(UE)と通信するように構成されるネットワークノードであって、ネットワークノードが、
UEに構成情報を提供する手段であって、
候補セルのセット内の少なくとも1つのセルに対して測定を実行することと、
測定の結果に基づいてセル選択を実行することと
を含む手順を実行する際に、構成情報が、UEを支援するように構成される、手段、を含み、
手順が、
少なくとも1つのセルの各々の残りのサービス提供時間と、
UEの現在位置と少なくとも1つのセルの各々との間の距離と、
UEの現在位置とサービングセルとの間の距離と、
UEのモビリティと
のうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つのセルに関する少なくとも1つのパラメータに基づいて実行される、ネットワークノード。
【0102】
本出願は、2021年10月21日に出願された英国特許出願第2115145.1号に基づき、その優先権の利益を主張し、その開示は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【符号の説明】
【0103】
1 モバイル(セルラ又は無線)電気通信システム
3 モバイルデバイス
5 衛星
6 基地局
7 データ(又はコア)ネットワーク
31 トランシーバ回路
33 アンテナ
35 ユーザインターフェース
37 制御部
39 メモリ
41 オペレーティングシステム
43 通信制御モジュール
44 モビリティモジュール
45 測位モジュール
51 トランシーバ回路
53 アンテナ
57 制御部
59 メモリ
61 オペレーティングシステム
63 通信制御モジュール
64 モビリティ制御モジュール
71 トランシーバ回路
73 アンテナ
75 ネットワークインターフェース
77 制御部
79 メモリ
81 オペレーティングシステム
83 通信制御モジュール
84 モビリティ制御モジュール
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-04-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非地上ネットワークを含むネットワークを介して通信するよう構成されるユーザ機器(User Equipment; UE)であって、
少なくとも1つの閾値及びサービングセルの参照位置を示す情報を含むシステム情報を受信する手段と、
前記UEの現在位置と前記サービングセルの前記参照位置との距離が前記少なくとも1つの閾値より小さい場合に、前記サービングセルより等しい又は低い優先度の少なくとも1つの周波数セルについての測定をしないよう決定する手段と、
を備えるUE。
【請求項2】
前記決定することは前記UEが前記UEの前記現在位置を示す有効な情報を有している場合に実行される、
請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記少なくとも1つの閾値は、周波数ごとに適用できるそれぞれの閾値を含む、
請求項1又は2に記載のUE。
【請求項4】
前記少なくとも1つの閾値は、周波数間測定に適用できる閾値及び周波数内測定に適用できる閾値を含む、
請求項1又は2に記載のUE。
【請求項5】
前記少なくとも1つの閾値は、近隣セルのタイプごとに適用できるそれぞれの閾値を含む、
請求項1又は2に記載のUE。
【請求項6】
前期測定は前記サービングセルの残りのサービング時間に基づいて実行される、
請求項1又は2に記載のUE。
【請求項7】
前記サービングセルの前記残りのサービング時間を示す情報が前記システム情報に含まれる、
請求項6に記載のUE。
【請求項8】
非地上ネットワークを含むネットワークを介してユーザ機器(User Equipment; UE)と通信するよう構成されるネットワークノードであって、
少なくとも1つの閾値及びサービングセルの参照位置を示す情報を含むシステム情報を前記UEに送信する手段を備え、
前記少なくとも1つの閾値及び前記サービングセルの前記参照位置は、前記UEによって、前記UEの現在位置と前記サービングセルの前記参照位置との距離が前記少なくとも1つの閾値より小さい場合に、前記サービングセルより等しい又は低い優先度の少なくとも1つの周波数セルについての測定をしないよう決定するために用いられる、
ネットワークノード。
【請求項9】
非地上ネットワークを含むネットワークを介して通信するよう構成されるユーザ機器(User Equipment; UE)における方法であって、
少なくとも1つの閾値及びサービングセルの参照位置を示す情報を含むシステム情報を受信することと、
前記UEの現在位置と前記サービングセルの前記参照位置との距離が前記少なくとも1つの閾値より小さい場合に、前記サービングセルより等しい又は低い優先度の少なくとも1つの周波数セルについての測定をしないよう決定することと、
を含む方法。
【請求項10】
非地上ネットワークを含むネットワークを介してユーザ機器(User Equipment; UE)と通信するよう構成されるネットワークノードにおける方法であって、
少なくとも1つの閾値及びサービングセルの参照位置を示す情報を含むシステム情報を前記UEに送信することを含み、
前記少なくとも1つの閾値及び前記サービングセルの前記参照位置は、前記UEによって、前記UEの現在位置と前記サービングセルの前記参照位置との距離が前記少なくとも1つの閾値より小さい場合に、前記サービングセルより等しい又は低い優先度の少なくとも1つの周波数セルについての測定をしないよう決定するために用いられる、
方法。
【国際調査報告】