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特表2024-538159銃器のカートリッジ、カートリッジチャンバ、そのような銃器の銃尾とカートリッジチャンバとの組み合わせ、および銃器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】銃器のカートリッジ、カートリッジチャンバ、そのような銃器の銃尾とカートリッジチャンバとの組み合わせ、および銃器
(51)【国際特許分類】
   F41B 11/56 20130101AFI20241010BHJP
【FI】
F41B11/56
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024522707
(86)(22)【出願日】2022-10-14
(85)【翻訳文提出日】2024-06-11
(86)【国際出願番号】 EP2022078671
(87)【国際公開番号】W WO2023062197
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】102021006113.6
(32)【優先日】2021-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524142231
【氏名又は名称】エーティーシー・パフォーマンス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ATC Performance GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100112911
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 晴夫
(74)【代理人】
【識別番号】100224627
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 稔
(72)【発明者】
【氏名】ツァップ,ロベルト
(57)【要約】
本発明は、発射体を受け入れるためにボトルネックケースの態様で実装されたカートリッジケースを備える銃器のカートリッジに関し、カートリッジケースは、37.50mm(1.4764インチ)と40.50mm(1.5945インチ)との間、好ましくは38.50mm(1.5157インチ)と39.50mm(1.5551インチ)との間、特に好ましくは39.00mm(1.5354インチ)の全長(L3)を有しており、ケースネックの長さ、すなわちケースネック長さ(L3-L2)は、前記ケースネック長さ(L3-L2)に対する前記発射体(8)の直径(G1)の比率が、1.19と1.36との間、好ましくは1.26と1.36との間、特に好ましくは1.26と1.27との間であるように選択されている。本発明は、さらに、カートリッジチャンバ、そのような銃器の銃尾とカートリッジチャンバとの組み合わせ、および銃器に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発射体(8)を受け入れるためにボトルネックケースの態様で実装されたカートリッジケースを備え、
前記カートリッジケースは、37.50mm(1.4764インチ)と40.50mm(1.5945インチ)との間、好ましくは38.50mm(1.5157インチ)と39.50mm(1.5551インチ)との間、特に好ましくは39.00mm(1.5354インチ)の全長(L3)を有しており、
ケースネックの長さ、すなわちケースネック長さ(L3-L2)は、前記ケースネック長さ(L3-L2)に対する前記発射体(8)の直径(G1)の比率が、1.19と1.36との間、好ましくは1.26と1.36との間、特に好ましくは1.26と1.27との間であるように選択される、銃器(12)のカートリッジ(1)。
【請求項2】
前記カートリッジケース、好ましくは前記ボトルネックケースは、センターファイアプライマーを有するリムレスライフルカートリッジとして実装され、
好ましくは、ケースヘッドから、ショルダーコーンからケースネックへの移行部(H1)までの長さ(L2)は、31.69mm(1.2476インチ)と33.89mm(1.3343インチ)との間、好ましくは32.39mm(1.2713インチ)と33.29mm(1.3106インチ)との間、特に好ましくは32.79mm(1.2909インチ)である、請求項1に記載のカートリッジ(1)。
【請求項3】
前記発射体(8)の直径は、7.85mm(0.309インチ)と7.92mm(0.312インチ)との間、好ましくは7.92mm(0.312インチ)であり、前記ケースネックの直径(H1)は、好ましくは8.60mm(0.3386インチ)である、請求項1または2に記載のカートリッジ(1)。
【請求項4】
前記ケースネックの長さ(L3-L2)は、5.81mm(0.2287インチ)と6.61mm(0.2602インチ)との間である、請求項1から3のいずれか1項に記載のカートリッジ(1)。
【請求項5】
前記カートリッジ(1)の最大全長(L6)は、55.00mm(2.165インチ)と57.00mm(2.244インチ)との間、好ましくは55.70mm(2.1929インチ)と56.30mm(2.165インチ)との間、とくに好ましくは56.00mm(2.2047インチ)である、請求項1から4のいずれか1項に記載のカートリッジ(1)。
【請求項6】
前記ショルダーコーン(5)は、前記ケースネック(6)に接続され、前記カートリッジケースのケース本体(4)に移行し、
前記ケース本体(4)は、前記ケースヘッド(2)に設けられた前記カートリッジ(1)のエクストラクター溝(3)に接続されており、好ましくは、前記エクストラクター溝(3)から前記ショルダーコーン(5)に向かう方向に円錐形のテーパーを有するように実装されており、前記ケース本体(4)は、前記エクストラクター溝(3)への接続部において11.35mm(0.4469インチ)の直径(P1)を有し、前記ショルダーコーン(5)への接続部において、10.07mm(0.3965インチ)と11.350mm(0.4469インチ)とのの間、好ましくは10.45mm(0.4114インチ)と11.00mm(0.4331インチ)との間、特に好ましくは10.773mm(0.4241インチ)の直径(P2)を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載のカートリッジ(1)。
【請求項7】
前記ケース本体(4)から前記ショルダーコーン(5)への移行部に1.50mm(0.0591インチ)の半径(r1min)が設けられており、前記ショルダーコーン(5)から前記ケースネックへの移行部に1.50mm(0.0591インチ)の半径(r2)が設けられている、請求項6に記載のカートリッジ(1)。
【請求項8】
前記ショルダーコーン(5)は、前記ケースネック(6)に向かって円錐形のテーパーを有して実装されており、20度から42.5度、好ましくは20度と30度との間、特に好ましくは25度の半角(α)を有している、請求項6または7に記載のカートリッジ(1)。
【請求項9】
銃器(12)のカートリッジチャンバ(10)であって、
前記カートリッジチャンバ(10)は、カートリッジ空間(9)を有し、前記カートリッジ空間は、ショルダーコーン(5)が接続され、前記カートリッジ空間(9)のケース本体(4)へ移行するケースネック(6)を有し、前記カートリッジ空間(9)は、請求項1から8のいずれか1項に記載のカートリッジ(1)を受け入れるために相補的に実装される、カートリッジチャンバ(10)。
【請求項10】
直径H2までの前記カートリッジチャンバ(10)の長さ(L3)は、37.80mm(1.4882インチ)と40.80mm(1.6063インチ)との間、好ましくは38.50mm(1.5157インチ)と40.00mm(1.5748インチ)との間、好ましくは39.00mm(1.5354インチ)と39.50mm(1.5551インチ)との間、特に好ましくは39.30mm(1.5472インチ)であり、
前記カートリッジチャンバ(10)の長さL3と長さL2との差は、L3とL2との差に対する前記発射体移行部(G1)の直径の比が1.13と1.27との間、好ましくは1.19となるように選択される、請求項9に記載のカートリッジチャンバ(10)。
【請求項11】
前記カートリッジチャンバ(10)は、前記カートリッジチャンバ(10)内に挿入されたカートリッジ(1)の前記ショルダーコーン(5)が、前記カートリッジチャンバ(10)の前記ショルダーコーン(5)に相補的に接触するように、前記ショルダーコンタクトを有するように実装される、請求項9または10に記載のカートリッジチャンバ(10)。
【請求項12】
前記ケースネックの直径(H1)は、8.64mm(0.3402インチ)であり、前記カートリッジ空間(9)は、好ましくは、前記ケース本体(4)から前記ショルダーコーン(5)への移行部において1.00mm(0.0394インチ)の半径(r1max)を有し、前記ショルダーコーン(5)から前記ケースネック(6)への移行部において2.00mm(0.0787インチ)の半径(r2)を有する、請求項11に記載のカートリッジチャンバ(10)。
【請求項13】
請求項9から12のいずれか1項に記載のカートリッジチャンバ(10)を備える銃器(12)の銃尾(11)とカートリッジチャンバ(10)との組合せであって、前記カートリッジチャンバ(10)は、ヘッドクリアランス(Fe)、すなわち前記カートリッジ(1)の前記ケースヘッドと前記銃器(12)の閉じた銃尾(11)との間の間隔が、好ましくは請求項1から8のいずれか1項に従って実装され、前記カートリッジチャンバ(10)に挿入されたカートリッジ(1)に対して、0.00mm(0.000インチ)から0.15mm(0.006インチ)の間であるように実装される、組み合わせ。
【請求項14】
前記カートリッジチャンバ(10)は、口径7.62mm×39(M43)のカートリッジ(1)を受け入れることができ、前記ヘッドクリアランス(Fe)は、0.00mm(0.000インチ)と0.15mm(0.006インチ)との間である、請求項13に記載の組み合わせ。
【請求項15】
請求項9から12のいずれか1項に記載のカートリッジチャンバ(10)、または請求項13または14に記載の銃尾(11)とカートリッジチャンバ(10)との組合せを備える銃器(12)であって、
前記銃器(12)は、好ましくは、ハンドガン、サイドアームなどの小火器、サブマシンガン、またはマシンガンである、銃器(12)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に独立請求項に係る、銃器のカートリッジ、カートリッジチャンバ、そのような銃器の銃尾とカートリッジチャンバとの組み合わせ、および銃器に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、新規なカートリッジ、特に中間ライフルカートリッジ、または特にセンターファイアプライマーを有し、都市環境における軍および警察の作戦のためのハンドガンおよび支援武器用に特別に考案および最適化され、亜音速および超音速弾薬を使用するためのリムレスライフルカートリッジに関する。中間ライフルカートリッジは、ピストル用カートリッジとライフル用カートリッジとの中間の寸法を有しており、目的に十分な射程距離と発射エネルギーを有しながら、ハンドガンからの制御可能な単発射撃や自動射撃を可能にする。工学設計は、潜在的な内部および外部弾道性能パラメータを最大化することを目的としていた。
【0003】
都市環境での戦闘用としてよく知られ、これまでで最も信頼性が高く、十分に試行された設計のひとつが、関連するハンドガンシステムを有する7.62mm×39(M43)カートリッジである。このカートリッジを発射するためのよく知られているハンドガンシステムは、オートマットカラシニコフ47アサルトライフル(AK-47)を含む。
【0004】
口径7.62mm×39(M43)のAK-47システムは、75年以上にわたって西側諸国とNATOにとって最大の潜在的脅威となってきた。その理由としては、世界的に普及していること、購入価格が安いこと、外形寸法が比較的小さく、武器システムとカートリッジの重量が軽いため、射手の疲労が比較的少ないことなどが挙げられる。このカートリッジの有効性は、上述の適用シナリオに対して十分であると考えられる。7.62mm×39(M43)カートリッジは、ビーベラッハのフォルマー社のM35アサルトライフルシステムのために1930年代にドイツ(カールスルーエ-ベルリンのゲンショフ社)で開発されたものであり、1943年にソ連で発表された設計である。
【0005】
口径7.62mm×51の軍用小火器は、亜音速および超音速域で弾丸を発射することもできる。しかし、そのような兵器は、小火器および弾薬の重量が著しく重いため、非常にダイナミックな戦略の戦術と組み合わせた支援兵器としてしか適していない。
【0006】
短いカートリッジ用の兵器システム(例えばAK-47)と比較すると、ブリーチ時間(自動装填の時間)が長く、反動が激しいため射手の疲労が大きく、迅速で正確な射撃が妨げられる。最後に、口径7.62mm×51のケースの内部容積は、カートリッジケースが比較的大きいため、亜音速弾薬に最適に設計されておらず、兵器の機械的な問題および精度の低下につながる可能性がある。
【発明の概要】
【0007】
したがって、本発明の目的は、中間ライフルカートリッジを基礎とする公知の7.62mm×39(M43)カートリッジと7.62mm×51カートリッジとの間の、特に都市環境での作戦における能力におけるユーザー指向のギャップをなくすことができる銃器のカートリッジを開示することである。超音速域では、軍および警察に関連する全ての同等のカートリッジ(5.56mm×45カートリッジおよび7.62mm×35カートリッジなど)に対して、そうでなければ同一の条件下で、都市環境における典型的な戦闘距離で優れた性能を発揮できる。特に、カートリッジチャンバ、そのような銃器の銃尾とカートリッジチャンバの組み合わせ、および本発明に係るカートリッジを発射できる銃器が開示されており、口径7.62mm×39(M43)のカートリッジとの一方的な下位互換性も確保されている。
【0008】
本発明に係る(長さの)データは、ミリメートル[mm]と括弧内のインチ[”]で表示されている。
【0009】
この目的は、発射体を受け入れるためにボトルネックケースの態様で実装されたカートリッジケースを備える、銃器の発明カートリッジによって達成され、カートリッジケースは、37.50mm(1.4764インチ)と40.50mm(1.5945インチ)との間、好ましくは38.50mm(1.5157インチ)と39.50mm(1.5551インチ)との間、特に好ましくは39.00mm(1.5354インチ)の全長(L3)を有しており、カートリッジのケースネックの長さ、すなわちケースネック長さ(LE-L2)は、カートリッジケースのケースネック長さ(L3-L2)に対する発射体の直径(G1)の比率が、1.19と1.36との間、好ましくは1.26と1.36との間、特に好ましくは1.26と1.27との間であるように選択される。この比率は、発射体直径(G1)とケースネック長さ(L3-L2)との商である。
【0010】
ケースネック長さは、値L3(カートリッジケースの全長)と値L2(ショルダーからネックへの移行部までのケースの長さ)の差である。
【0011】
ケースネックの長さ、すなわちケースネック長さ(L3-L2)は、5.81mm(0.2287インチ)と6.61mm(0.2602インチ)との間であってもよい。
【0012】
銃器試験常設国際委員会(C.I.P.)の平均最大許容ガス圧(Pmax)は、最大4400bar(638176psi)と定められており、C.I.P.による最大値を表す。スポーツ武器弾薬製造業者協会(SAAMI)分野の平均最大許容ガス圧(Pmax)は、5515bar(80000psi)と定められている。このような高いガス圧は、既存の中間ライフルカートリッジに比べて、弾道パワーと熱効率を大幅に向上させる。
【0013】
本発明に係るカートリッジは、センターファイアプライマーを有するリムレスライフルカートリッジであってもよい。このカートリッジは、エクストラクター溝を有するケースヘッドと、ケースヘッドに接続されたケース本体とを備え、ケース本体は、ショルダーコーンを介して、発射体を受け入れるためのケースネックに移行する。
【0014】
カートリッジまたはカートリッジチャンバのL1,L2,L3,G1など、本発明に係る寸法、または既知のカートリッジに言及する場合、前述の小型武器証明のための常設国際委員会(C.I.P.)の典型的な規則に従って使用される寸法、大きさ、公差、測定値、および用語を意味する。本発明によれば、ショルダーコーンの角度は、通常、スポーツ武器弾薬製造業者協会(SAMMI)に従って半角で示される。図面(図5および図6)では、ショルダーコーンの角度は、C.I.P.に従って描かれている。
【0015】
本発明に係るカートリッジは、:
-比較的短い銃身を有し、好ましくはコンパクトな軍用小火器および支援武器から、性能を過度に損なうことなく、兵器システムの摩耗が少ない状態で発射されてもよい。
-弾道有効性(精度、射程距離、およびエネルギー伝達)の点で、7.62mm×35カートリッジおよび7.62mm×39(M43)カートリッジなどの同等の中間ライフルカートリッジよりも優れていてもよい。
-その口径群の中で最も重い発射体を亜音速域で発射するのに適していてもよく、サイレンサーの使用と組み合わせることで、アンマスキング係数を大幅に下げることに貢献してもよい。
-口径7.62mm×39(M43)のカートリッジも発射できるように、カートリッジチャンバの特殊な形状に関して設計されてもよい(下位互換性)。ここで、発射体は、発射体移行部の最適設計により、比較的高く、平均以上の精度を有し得る。
-カートリッジが口径7.62mm×39(M43)の兵器システムから発射できないように、本発明に係るカートリッジの形状に関して設計されてもよい(一方的な下位互換性)。
【0016】
カートリッジ長さL6は、好ましくは55.00mm(2.165インチ)と57.00mm(2.244インチ)との間、好ましくは55.70mm(2.1929インチ)と56.30mm(2.2165インチ)との間、特に好ましくは56.00mm(2.2047インチ)である。本発明に係るカートリッジチャンバは、本発明に係るカートリッジに加えて、口径7.62mm×39(M43)のカートリッジを発射することができ、発射体を平均以上の高精度で発射できることを確実にする。高精度の能力は、現在観点からより高精度に設計されたカートリッジチャンバの発射体移行部によって達成される。
【0017】
発射体の直径は、有利には7.85mm(0.309インチ)と7.92mm(0.312インチ)との間、好ましくは正確に7.92mm(0.312インチ)であり、ケースネックの直径(H1)は、好ましくは8.60mm(0.3386インチ)である。
【0018】
ヘッドから、ショルダーコーンからケースネックへの移行部までの長さL2は、好ましくは31.69mm(1.2476インチ)から33.89mm(1.3343インチ)との間であってもよく、好ましくは32.29mm(1.2713インチ)と33.29mm(1.3106インチ)との間であってもよく、特に好ましくは32.79mm(1.2909インチ)であってもよい。
【0019】
ショルダーコーンは、好ましくは、ケースネックに接続され、カートリッジケースのケース本体に移行してもよく、ケース本体は、ケースヘッドに設けられたカートリッジのエクストラクター溝に接続されており、好ましくは、エクストラクター溝からショルダーコーンに向かう方向に円錐形のテーパーを有するように実装され、ケース本体は、エクストラクター溝への接続部において11.35mm(0.4469インチ)の直径(P1)を有し、ショルダーコーンへの接続部において、10.07mm(0.3965インチ)と11.350mm(0.4469インチ)との間、好ましくは10.45mm(0.4114インチ)と11.00mm(0.4331インチ)との間、特に好ましくは10.773mm(0.4241インチ)の直径(P2)を有する。
【0020】
この特徴は、7.62mm×39(M43)カートリッジとの一方的な下位互換性も実現している。このようなカートリッジは、これにより、本発明係るカートリッジに設けられたカートリッジチャンバ、またはそのようなカートリッジチャンバを備えた銃器で発射することもできる。
【0021】
10.773mm(0.4241インチ)の好ましい直径P2は、7.62mm×39(M43)カートリッジのケース容積よりも約7%大きいケース容積をもたらす。
【0022】
カートリッジはプライマーを備える。プライマーは、好ましくはボクサーセンターファイアプライマーまたはベルダンプライマーである。
【0023】
カートリッジの一実施形態によれば、ケース本体からショルダーコーンへの移行部には1.50mm(0.0591インチ)の半径(r1min)が設けられており、ショルダーコーンからケースネックへの移行部には1.50mm(0.0591インチ)の半径(r2)が設けられている。
【0024】
ショルダーコーンは、ケースネックに向かって円錐形のテーパーを有するように実装されており、20度から42.5度、好ましくは20度と30度との間、特に好ましくは25度の半角を有している。
【0025】
本発明は、さらに、銃器のカートリッジチャンバに関し、カートリッジチャンバは、カートリッジ空間を有し、カートリッジ空間は、ショルダーコーンが接続され、ケース本体へ移行するケースネックを備え、カートリッジチャンバは、本発明に係るカートリッジに加えて、7.62mm×39(M43)カートリッジを受け入れるために相補的に実装される。
【0026】
カートリッジのケースネック長さ(L3-L2)に対する発射体直径G1の本発明に係る比率は、カートリッジの補完として実装されるカートリッジチャンバに関しても使用されてもよい。本明細書では、長さL3、すなわち直径H2までのカートリッジチャンバの長さと、長さL2、すなわち直径H1までのカートリッジ室の長さとの差がとられる。L3とL2の差は、それによって、差L3-L2に対する発射体移行部の直径(G1;カートリッジチャンバの旋条の移行部の始点における直径)の比率が、1.13と1.27との間、好ましくは1.19となるように選択されてもよい。これにより、直径H2までのカートリッジチャンバの長さL3は、37.80mm(1.4882インチ)と40.80mm(1.6063インチ)との間、好ましくは38.50mm(1.5157インチ)と40.00mm(1.5748インチ)との間、好ましくは39.00mm(1.5354インチ)と39.50mm(1.5551インチ)との間、特に好ましくは39.30mm(1.5472インチ)であってもよく、発射体移行部の直径G1は7.95mm(0.313インチ)であってもよい。この比率は、カートリッジに関して既に述べた本発明に係る利点をもたらす。
【0027】
これにより、カートリッジチャンバは、カートリッジチャンバにおける本発明に係るカートリッジのショルダーコーンがカートリッジチャンバの相補的なショルダーコーンに接触するように、ショルダーコンタクトを有するように実装される。
【0028】
ケースネックの直径(H1)は8.64mm(0.3402インチ)であってもよく、カートリッジチャンバは、好ましくは、ケース本体からショルダーコーンへの移行部(α)において1.00mm(0.0394インチ)の半径(r1max)を有してもよく、ショルダーコーンからケースネックへの移行部において2.00mm(0.0787インチ)の半径(r2)を有してもよい。カートリッジに設けられたショルダーコーンの対応する半径に関して上述したようなカートリッジチャンバのさらなる設計上の特徴と組み合わせて、本発明に係るカートリッジだけでなく、口径7.62mm×39(M43)のカートリッジも、本発明に係るカートリッジチャンバにより発射され得る。
【0029】
本発明は、さらに、本発明に係るカートリッジチャンバを備える、銃器の銃尾とカートリッジチャンバとの組み合わせに関し、カートリッジチャンバは、最大ヘッドクリアランス(Fe)、すなわちカートリッジのケースヘッドと銃器の閉鎖銃尾との間の間隔が、本発明に従って実装されカートリッジチャンバに導入されるカートリッジに対して、0.00mm(0.00インチ)から0.15mm(0.006インチ)の間であるように相補的に実装される。したがって、ヘッドクリアランスは、本発明に係るカートリッジでは0.10mm(0.004インチ)であってもよく、口径7.62mm×39(M43)のカートリッジでは0.15mm(0.006インチ)であってもよい。
【0030】
本発明は、さらに、本発明に係るカートリッジチャンバ、または本発明に係る銃尾とカートリッジチャンバとの組み合わせを含む銃器に関する。これにより、銃器は、ハンドガン、サイドアームなどの小火器、サブマシンガン、またはマシンガンであってもよい。
【0031】
本発明を、好ましい実施形態例の説明とともに、図面を用いて以下にさらに詳細に示す。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明に係るカートリッジの一実施形態。
図2】本発明に係るカートリッジチャンバの一実施形態。
図3】銃尾が閉じられた状態の本発明に係るカートリッジチャンバに挿入された本発明に係るカートリッジの断面図。
図4】本発明に係る潜在的な銃器の概略図。
図5】本発明に係るカートリッジの好ましい実施形態の寸法。
図6】本発明に係るカートリッジチャンバの好ましい実施形態の寸法。
図7】本発明に係るカートリッジチャンバに挿入された本発明に係るカートリッジ(図面上部)と、口径7.62×39(M43)のカートリッジ(図面下部)の技術的断面図。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1は、本発明に係るカートリッジ1の一実施形態を示している。本発明に係るカートリッジ1は、センターファイアプライマーを有するリムレスライフルカートリッジのようなボトルネックケースの態様で実装され、エクストラクター溝3を有するケースヘッド2と、推進剤を受け入れるためにエクストラクター溝3に接続されたケース本体4とを備え、ケース本体4は、ショルダーコーン5を介してケースネック6に移行し、ケースネック6のケースマウス7は発射体8を受け入れる。明らかなように、ケース本体は発射体8に向かう方向に円錐形のテーパーが付けられている。ショルダーコーン5も同様である。
【0034】
図5(寸法はmm)に示すように、本発明に係るカートリッジ(最大寸法)の1つの潜在的な好ましい実施形態(最良の実施形態)は、以下のようになり得る。
【0035】
ショルダーまでのケース長さ(L1)は、30.456mm(1.199インチ)と定められている。ショルダー/ネック移行部(L2)までのケース長さは32.786mm(1.291インチ)である。ケース全長(L3)は、39.00mm(1.535インチ)であり、最大カートリッジ長さ(L6)は、56.00mm(2.205インチ)である。
【0036】
ケースヘッドの寸法は、以下のように定められている。リム高さ(R)は、1.50mm(0.059インチ)である。リム径(R1)は、11.35mm(0.447インチ)である。ケースヘッド高さ(E)は、3.20mm(0.126インチ)である。エクストラクター溝の直径(E1)は、9.56mm(0.376インチ)である。エクストラクター溝の高さ(e min)は、1.00mm(0.039インチ)である。エクストラクター溝のベベル角度(δ)は、51度58分12秒である。リムベベルの長さ(f)は、0.25mm(0.010インチ)である。リムのベベル角度(β)は、45度である。
【0037】
ケース本体からエクストラクター溝への移行部(P1)におけるパウダーチャンバー直径の寸法は、11.35mm(0.447インチ)であり、ショルダーコーンからケースネックへの移行部(P2)における直径は、10.773mm(0.424インチ)である。
【0038】
ショルダーコーンの寸法は、以下のように定められている。ショルダー角度(α)は、25度の半角を有している。ショルダー角度の頂点までの長さ(S)は、42.007mm(1.654インチ)である。ケース本体からショルダーコーンへの移行部には、1.50mm(0.059インチ)の半径(r1min)が設けられ、ショルダーコーンからケースネックへの移行部には、1.50mm(0.059インチ)の半径(r2)が設けられている。
【0039】
ケースの寸法を機能設計限界の範囲に設定することで、発射薬の体積を最大化し、火薬柱を低くし、発射薬をより均一に燃焼させることができ、その結果、内部および外部の弾道性能を最大限に設計できる。
【0040】
前記設計は、また、銃口速度v0の変動に好影響を及ぼし、超音速および亜音速領域での精度に好影響を及ぼす。特に、サイレンサーを備えた銃器は、設計上、サイレンサーを備えていない銃器に比べてコンタミネーションが起こりやすく、その結果、銃器の信頼性に大きな影響を及ぼすため、特にサイレンサーを有する銃器では、発射薬のより均一でより良い燃焼は、非常に重要である。また、ケースショルダーの設計により、ケースネック長さ(L3-L2)もさらに長くなっている。
【0041】
ショルダー/ネック移行部における直径(H1)およびケースマウスにおけるの直径(H2)は、いずれも8.60mm(0.339インチ)である。
【0042】
ケースマウスにおける発射体直径(G1)は、7.92mm(0.312インチ)である。ランド口径(L3+G)までの長さは、47.30mm(1.862インチ)である。図2は、図1に示され、カートリッジ1と相補的に実装され、ショルダーコンタクトを有するカートリッジチャンバ10の実施形態を示す。
【0043】
図6(寸法はmm)に示すように、本発明に係るカートリッジチャンバ(最小寸法)の1つの潜在的な好ましい実施形態(最良の実施形態)は、以下のようになり得る。
【0044】
直径P2までのカートリッジ室の長さ(L1)は、30.323mm(1.194インチ)である。直径H1までのカートリッジ室の長さ(L2)は、32.643mm(1.285インチ)である。直径H2までのカートリッジ室の長さ(L3)は、39.30mm(1.547インチ)と定められている。
【0045】
銃尾ブロックからカートリッジチャンバの入口までの距離(E)は、3.20mm(0.126インチ)である。カートリッジチャンバの入口または距離Eにおける直径(P1)は、11.38mm(0.448インチ)である。距離L1におけるショルダーコーンの始点での直径(P2)は、10.803mm(0.425インチ)である。
【0046】
ショルダーコーンの半角(α)は25度である。ショルダーコーンの頂点までの長さ(S)は、41.907mm(1.65インチ)である。直径P2の端における移行部の半径(r1max)は、1.00mm(0.039インチ)であり、ショルダーコーンからケースネックへの移行部における半径は、2.00mm(0.0787インチ)である。
【0047】
カートリッジチャンバの半径(r1maxおよびr2)は、カートリッジのそれぞれの半径(r1maxおよびr2)の違いにより、最大限の信頼性が確保されるように特別に設計されている。7.62mm×39(M43)カートリッジが本発明に係るカートリッジチャンバから発射されると、他の設計上の特徴に加えて、正確に定められたヘッドクリアランスが、カートリッジ(本発明に係るカートリッジおよび7.62mm×39(M43)カートリッジ)および本発明に係るカートリッジチャンバのそれぞれの半径r2によって形成される。
【0048】
距離L2におけるショルダーコーンの始点での直径(H1)は、8.64mm(0.34インチ)である。距離L3における直径(H2)は、8.63mm(0.34インチ)である。
【0049】
旋条の移行開始点における直径(G1)は、7.95mm(0.313インチ)であり、H2とFの距離(G)は8.301mm(0.327インチ)である。H2とG1の間の移行部の角度(α1)は90度である。H2とG1との間の距離(h)は、0.34mm(0.013インチ)である。円筒形トランジションとネックベベルの間の長さ(s)は、2.00mm(0.079インチ)である。旋条の移行部における傾斜の半角(i)は、1.5度である。
【0050】
銃身の内径(F)は7.62mm(0.300インチ)であり、銃身の溝径(Z)は7.92mm(0.312インチ)
【0051】
本発明に係るカートリッジチャンバにおける本発明に係るカートリッジの最大ヘッドクリアランス(Fe)は、0.10mm(0.004インチ)と定められる。
【0052】
0.10mm(0.004インチ)のヘッドクリアランスは、C.I.P.によれば、3800bar(55115psi)を超える最大許容平均ガス圧(Pmax)を有するセンターファイアライフルカートリッジの最大許容ヘッドクリアランスである。7.62mm×39(M43)カートリッジが本発明に係るカートリッジチャンバに装填される場合、最大ヘッドクリアランス(Fe)は、3800bar(55115psi)までの最大許容平均ガス圧(Pmax)においてセンターファイアライフルカートリッジに許容される0.15mm(0.006インチ)の法的に定義された最大ヘッドクリアランス(Fe)である。本発明に係るカートリッジと7.62mm×39(M43)カートリッジとで異なるそれぞれ対応する最大ヘッドクリアランスの設計は、固有のものであり、悪条件下でも銃器の機能的信頼性を最大限に高めることに寄与する。
【0053】
図3は、銃器の本発明に係る銃尾とカートリッジチャンバとの組み合わせの、カートリッジ1の長手方向中心軸を通る断面図であり、縮尺は示していない。カートリッジ1は、図1に示すように実装されてもよく、カートリッジチャンバ10は、図2に示すように実装されてもよい。
【0054】
ヘッドクリアランス(Fe)、すなわちカートリッジのケースヘッドと銃器の閉じた銃尾との間の間隔は、本発明によれば0.00mm(0.00インチ)と0.15mm(0.006インチ)との間である。
【0055】
さらに、図4は、潜在的な銃器12の概略図を示している。前記銃器は、機関銃のような支援兵器として実装されてもよく、図3の主題を備え得る。
【0056】
図7は、本発明に係るカートリッジチャンバに挿入された本発明に係るカートリッジ(図面上部)と、口径7.62×39(M43)のカートリッジ(図面下部)との技術的な断面図である。上部の描写から、本発明に係るカートリッジ1の輪郭が、本発明に係るカートリッジチャンバ10に密接にフィットしており(詳細E参照)、すなわち、その外側輪郭は、カートリッジチャンバ10の相補的な内側輪郭にぴったりとフィットしており、0.10mm(0.004インチ)のヘッドクリアランス(Fe)を構成する(詳細I参照)ことが明らかである。
【0057】
下部の描写と詳細Fから、7.62mm×39(M43)カートリッジも、本明細書で正確に定められた0.15mm(0.006インチ)のヘッドクリアランスを維持しながら、本発明に係るカートリッジチャンバに装填され、カートリッジチャンバから発射され得ることが明らかである。これは特に、本発明に係る下位互換性のための収縮性の設計によるものである。
【0058】
本発明に係るカートリッジは、共通の最大性能パラメータおよび亜音速領域で発射体を発射する能力を有する7.62mm×39(M43)カートリッジと関連するカートリッジチャンバの一方的な下位互換性とともに、超音波領域において著しく高い有効性により、上記に示した公知のカートリッジよりも優れている。従って、従来存在していた能力のギャップは、本発明に係る主題によって埋めることができる。本発明に係るカートリッジおよび本発明に係るカートリッジチャンバを有する本発明に係る銃器は、戦略および戦術の選択肢を大幅に増加させることにより、より優れた持続力と生存性を可能にし、都市環境における作戦において、最高強度の複雑で極端な銃撃戦を生き残ることに貢献する。
【符号の説明】
【0059】
1 カートリッジ
2 ケースヘッド
3 エクストラクター溝
4 ケース本体
5 ショルダーコーン
6 ケースネック
7 ケースマウス
8 発射体
9 カートリッジ空間
10 カートリッジチャンバ
11 銃尾
12 銃器
カートリッジ参照記号
L1 ショルダーコーンまでの長さ
L2 ショルダーコーン/ケースネック移行部までの長さ
L3 ケース長さ
L6 カートリッジ長/全長
R リム高さ
R1 リム径
E1 エクストラクター溝の直径
E ケースヘッド高さ
f リムベベルの長さ
β リムのベベル角度
δ エクストラクター溝のベベル角度
P1 ケース本体/エクストラクター溝移行部における直径
P2 ショルダーコーン/ケースネック移行部における直径
α ショルダーコーンの角度
S ショルダーコーン角度の頂点までの長さ
r1min ショルダー半径
r2 ネック半径
H1 ショルダーコーン/ネック移行部における直径
H2 ケースマウスにおける直径
G1 ケースマウスにおける発射体直径

カートリッジチャンバ参照記号
L1 直径P2までのカートリッジチャンバの長さ
L2 直径H1までのカートリッジチャンバの長さ
L3 直径H2までのカートリッジチャンバの長さ
R 銃尾ブロックから銃身の後端までの距離
R1 銃尾ブロックの直径
E 銃尾ブロックからカートリッジチャンバの入口までの距離
P1 カートリッジチャンバの入口または距離Eにおける直径
P2 距離L1におけるショルダーコーンの始点での直径
α ショルダーコーンの角度
S ショルダーコーンの頂点までの長さ
r1max 直径P2の端における移行部の半径
r2 ケースネックにおける移行部の半径
H1 距離L2におけるケースネックの始点での直径
H2 距離L3での直径
G1 旋条の移行部の始点での直径
G H2とFとの間の距離
i 旋条の移行部における傾斜の半角
F 銃身の内径
Z 銃身の溝径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発射体(8)を受け入れるためにボトルネックケースの態様で実装されたカートリッジケースを備え、
前記カートリッジケースは、38.50mm(1.5157インチ)と40.50mm(1.5945インチ)との間、好ましくは38.50mm(1.5157インチ)と39.50mm(1.5551インチ)との間、特に好ましくは39.00mm(1.5354インチ)の全長(L3)を有しており、
ケースネックの長さ、すなわちケースネック長さ(L3-L2)は、前記ケースネック長さ(L3-L2)に対する前記発射体(8)の直径(G1)の比率が、1.26と1.36との間、好ましくは1.26と1.27との間であるように選択される、銃器(12)のカートリッジ(1)。
【請求項2】
前記カートリッジケース、好ましくは前記ボトルネックケースは、センターファイアプライマーを有するリムレスライフルカートリッジとして実装され、
好ましくは、ケースヘッドから、ショルダーコーンからケースネックへの移行部(H1)までの長さ(L2)は、31.69mm(1.2476インチ)と33.89mm(1.3343インチ)との間、好ましくは32.39mm(1.2713インチ)と33.29mm(1.3106インチ)との間、特に好ましくは32.79mm(1.2909インチ)である、請求項1に記載のカートリッジ(1)。
【請求項3】
前記発射体(8)の直径は、7.85mm(0.309インチ)と7.92mm(0.312インチ)との間、好ましくは7.92mm(0.312インチ)であり、前記ケースネックの直径(H1)は、好ましくは8.60mm(0.3386インチ)である、請求項1または2に記載のカートリッジ(1)。
【請求項4】
前記ケースネックの長さ(L3-L2)は、5.81mm(0.2287インチ)と6.61mm(0.2602インチ)との間である、請求項1または2に記載のカートリッジ(1)
【請求項5】
前記カートリッジ(1)の最大全長(L6)は、55.00mm(2.165インチ)と57.00mm(2.244インチ)との間、好ましくは55.70mm(2.1929インチ)と56.30mm(2.165インチ)との間、とくに好ましくは56.00mm(2.2047インチ)である、請求項1または2に記載のカートリッジ(1)。
【請求項6】
前記ショルダーコーン(5)は、前記ケースネック(6)に接続され、前記カートリッジケースのケース本体(4)に移行し、
前記ケース本体(4)は、前記ケースヘッド(2)に設けられた前記カートリッジ(1)のエクストラクター溝(3)に接続されており、好ましくは、前記エクストラクター溝(3)から前記ショルダーコーン(5)に向かう方向に円錐形のテーパーを有するように実装されており、前記ケース本体(4)は、前記エクストラクター溝(3)への接続部において11.35mm(0.4469インチ)の直径(P1)を有し、前記ショルダーコーン(5)への接続部において、10.07mm(0.3965インチ)と11.350mm(0.4469インチ)とのの間、好ましくは10.45mm(0.4114インチ)と11.00mm(0.4331インチ)との間、特に好ましくは10.773mm(0.4241インチ)の直径(P2)を有する、請求項1または2に記載のカートリッジ(1)。
【請求項7】
前記ケース本体(4)から前記ショルダーコーン(5)への移行部に1.50mm(0.0591インチ)の半径(r1min)が設けられており、前記ショルダーコーン(5)から前記ケースネックへの移行部に1.50mm(0.0591インチ)の半径(r2)が設けられている、請求項6に記載のカートリッジ(1)。
【請求項8】
前記ショルダーコーン(5)は、前記ケースネック(6)に向かって円錐形のテーパーを有して実装されており、20度から42.5度、好ましくは20度と30度との間、特に好ましくは25度の半角(α)を有している、請求項に記載のカートリッジ(1)。
【請求項9】
銃器(12)のカートリッジチャンバ(10)であって、
前記カートリッジチャンバ(10)は、カートリッジ空間(9)を有し、前記カートリッジ空間は、ショルダーコーン(5)が接続され、前記カートリッジ空間(9)のケース本体(4)へ移行するケースネック(6)を有し、前記カートリッジ空間(9)は、請求項1または2に記載のカートリッジ(1)を受け入れるために相補的に実装される、カートリッジチャンバ(10)。
【請求項10】
直径H2までの前記カートリッジチャンバ(10)の長さ(L3)は、38.50mm(1.5157インチ)と40.80mm(1.6063インチ)との間、好ましくは38.50mm(1.5157インチ)と40.00mm(1.5748インチ)との間、好ましくは39.00mm(1.5354インチ)と39.50mm(1.5551インチ)との間、特に好ましくは39.30mm(1.5472インチ)であり、
前記カートリッジチャンバ(10)の長さL3と長さL2との差は、L3とL2との差に対する前記発射体移行部(G1)の直径の比が1.13と1.27との間、好ましくは1.19となるように選択される、請求項9に記載のカートリッジチャンバ(10)。
【請求項11】
前記カートリッジチャンバ(10)は、前記カートリッジチャンバ(10)内に挿入されたカートリッジ(1)の前記ショルダーコーン(5)が、前記カートリッジチャンバ(10)の前記ショルダーコーン(5)に相補的に接触するように、前記ショルダーコンタクトを有するように実装される、請求項に記載のカートリッジチャンバ(10)。
【請求項12】
前記ケースネックの直径(H1)は、8.64mm(0.3402インチ)であり、前記カートリッジ空間(9)は、好ましくは、前記ケース本体(4)から前記ショルダーコーン(5)への移行部において1.00mm(0.0394インチ)の半径(r1max)を有し、前記ショルダーコーン(5)から前記ケースネック(6)への移行部において2.00mm(0.0787インチ)の半径(r2)を有する、請求項11に記載のカートリッジチャンバ(10)。
【請求項13】
請求項に記載のカートリッジチャンバ(10)を備える銃器(12)の銃尾(11)とカートリッジチャンバ(10)との組合せであって、前記カートリッジチャンバ(10)は、ヘッドクリアランス(Fe)、すなわち前記カートリッジ(1)の前記ケースヘッドと前記銃器(12)の閉じた銃尾(11)との間の間隔が、好ましくは請求項1または2に従って実装され、前記カートリッジチャンバ(10)に挿入されたカートリッジ(1)に対して、0.00mm(0.000インチ)から0.15mm(0.006インチ)の間であるように実装される、組み合わせ。
【請求項14】
前記カートリッジチャンバ(10)は、口径7.62mm×39(M43)のカートリッジ(1)を受け入れることができ、前記ヘッドクリアランス(Fe)は、0.00mm(0.000インチ)と0.15mm(0.006インチ)との間である、請求項13に記載の組み合わせ。
【請求項15】
請求項に記載のカートリッジチャンバ(10)を備える銃器(12)であって、
前記銃器(12)は、好ましくは、ハンドガン、サイドアームなどの小火器、サブマシンガン、またはマシンガンである、銃器(12)。
【請求項16】
請求項13に記載の銃尾(11)とカートリッジチャンバ(10)との組合せを備える銃器(12)であって、
前記銃器(12)は、好ましくは、ハンドガン、サイドアームなどの小火器、サブマシンガン、またはマシンガンである、銃器(12)。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発射体(8)を受け入れるためにボトルネックカートリッジケースの態様で実装されたカートリッジケースを備え、
前記カートリッジケースは、38.50mm(1.5157インチ)から40.50mm(1.5945インチ)、好ましくは38.50mm(1.5157インチ)から39.50mm(1.5551インチ)、特に好ましくは39.00mm(1.5354インチ)の全長(L3)を有しており、
ケースネックの長さ、すなわちケースネック長さ(L3-L2)は、前記ケースネック長さ(L3-L2)に対する前記発射体(8)の直径(G1)の比率が、1.26と1.36との間、好ましくは1.26と1.27との間であるように選択される、銃器(12)のカートリッジ(1)。
【請求項2】
前記カートリッジケース、好ましくは前記ボトルネックカートリッジケースは、センターファイアプライマーを有するリムレスライフルカートリッジとして実装され、
好ましくは、ケース底部から、ショルダーコーンからケースネックへの移行部(H1)までの長さ(L2)は、31.69mm(1.2476インチ)から33.89mm(1.3343インチ)、好ましくは32.39mm(1.2713インチ)から33.29mm(1.3106インチ)、特に好ましくは32.79mm(1.2909インチ)である、請求項1に記載のカートリッジ(1)。
【請求項3】
前記発射体(8)の直径は、7.85mm(0.309インチ)から7.92mm(0.312インチ)、好ましくは7.92mm(0.312インチ)であり、前記ケースネックの直径(H1)は、好ましくは8.60mm(0.3386インチ)である、請求項1または2に記載のカートリッジ(1)。
【請求項4】
前記ケースネックの長さ(L3-L2)は、5.81mm(0.2287インチ)から6.61mm(0.2602インチ)である、請求項1または2に記載のカートリッジ(1)
【請求項5】
前記カートリッジ(1)の最大全長(L6)は、55.00mm(2.165インチ)から57.00mm(2.244インチ)、好ましくは55.70mm(2.1929インチ)から56.30mm(2.165インチ)、とくに好ましくは56.00mm(2.2047インチ)である、請求項1または2に記載のカートリッジ(1)。
【請求項6】
前記ショルダーコーン(5)は、前記ケースネック(6)に接続され、前記カートリッジケースのケース本体(4)に移行し、
前記ケース本体(4)は、前記ケース底部(2)において前記カートリッジ(1)のエクストラクター溝(3)に接続されており、好ましくは、前記エクストラクター溝(3)から前記ショルダーコーン(5)に向かう方向に円錐形のテーパーを有するように実装されており、前記ケース本体(4)は、前記エクストラクター溝(3)への接続部において11.35mm(0.4469インチ)の直径(P1)を有し、前記ショルダーコーン(5)への接続部において、10.07mm(0.3965インチ)から11.350mm(0.4469インチ)、好ましくは10.45mm(0.4114インチ)から11.00mm(0.4331インチ)、特に好ましくは10.773mm(0.4241インチ)の直径(P2)を有する、請求項1または2に記載のカートリッジ(1)。
【請求項7】
前記ケース本体(4)から前記ショルダーコーン(5)への移行部に1.50mm(0.0591インチ)の半径(r1min)が設けられており、前記ショルダーコーン(5)から前記ケースネックへの移行部に1.50mm(0.0591インチ)の半径(r2)が設けられている、請求項6に記載のカートリッジ(1)。
【請求項8】
前記ショルダーコーン(5)は、前記ケースネック(6)に向かって円錐形のテーパーを有して実装されており、20度から42.5度、好ましくは20度と30度との間、特に好ましくは25度の半角(α)を有している、請求項6に記載のカートリッジ(1)。
【請求項9】
銃器(12)のカートリッジチャンバ(10)であって、
前記カートリッジチャンバ(10)は、カートリッジ空間(9)を有し、前記カートリッジ空間は、ショルダーコーン(5)が接続され、前記カートリッジ空間(9)のケース本体(4)へ移行するケースネック(6)を有し、前記カートリッジ空間(9)は、請求項1または2に記載のカートリッジ(1)を受け入れるために相補的に実装される、カートリッジチャンバ(10)。
【請求項10】
直径H2までの前記カートリッジチャンバ(10)の長さ(L3)は、38.50mm(1.5157インチ)から40.80mm(1.6063インチ)、好ましくは38.50mm(1.5157インチ)から40.00mm(1.5748インチ)、好ましくは39.00mm(1.5354インチ)から39.50mm(1.5551インチ)、特に好ましくは39.30mm(1.5472インチ)であり、
前記カートリッジチャンバ(10)の長さL3と長さL2との差は、L3とL2との差に対する前記発射体移行部(G1)の直径の比が1.13から1.27、好ましくは1.19となるように選択される、請求項9に記載のカートリッジチャンバ(10)。
【請求項11】
前記カートリッジチャンバ(10)は、前記カートリッジチャンバ(10)内に挿入されたカートリッジ(1)の前記ショルダーコーン(5)が、前記カートリッジチャンバ(10)の前記ショルダーコーン(5)に相補的に接触するように、前記ショルダーコンタクトを有するように実装される、請求項9に記載のカートリッジチャンバ(10)。
【請求項12】
前記ケースネックの直径(H1)は、8.64mm(0.3402インチ)であり、前記カートリッジ空間(9)は、好ましくは、前記ケース本体(4)から前記ショルダーコーン(5)への移行部において1.00mm(0.0394インチ)の半径(r1max)を有し、前記ショルダーコーン(5)から前記ケースネック(6)への移行部において2.00mm(0.0787インチ)の半径(r2)を有する、請求項11に記載のカートリッジチャンバ(10)。
【請求項13】
請求項9に記載のカートリッジチャンバ(10)を備える銃器(12)の銃尾(11)とカートリッジチャンバ(10)との組合せであって、前記カートリッジチャンバ(10)は、銃尾クリアランス(Fe)、すなわち前記カートリッジ(1)の前記ケース底部と前記銃器(12)の閉じた銃尾(11)との間の間隔が、好ましくは請求項1または2に従って実装され、前記カートリッジチャンバ(10)に挿入されたカートリッジ(1)に対して、0.00mm(0.000インチ)から0.15mm(0.006インチ)であるように実装される、組み合わせ。
【請求項14】
前記カートリッジチャンバ(10)は、口径7.62mm×39(M43)のカートリッジ(1)を受け入れることができ、前記銃尾クリアランス(Fe)は、0.00mm(0.000インチ)と0.15mm(0.006インチ)との間である、請求項13に記載の組み合わせ。
【請求項15】
請求項9に記載のカートリッジチャンバ(10)を備える銃器(12)であって、
前記銃器(12)は、好ましくは、ハンドガン、サイドアームなどの小火器、サブマシンガン、またはマシンガンである、銃器(12)。
【請求項16】
請求項13に記載の銃尾(11)とカートリッジチャンバ(10)との組合せを備える銃器(12)であって、
前記銃器(12)は、好ましくは、ハンドガン、サイドアームなどの小火器、サブマシンガン、またはマシンガンである、銃器(12)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本発明に係るカートリッジは、センターファイアプライマーを有するリムレスライフルカートリッジであってもよい。このカートリッジは、エクストラクター溝を有するケース底部と、ケース底部に接続されたケース本体とを備え、ケース本体は、ショルダーコーンを介して、発射体を受け入れるためのケースネックに移行する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
底部から、ショルダーコーンからケースネックへの移行部までの長さL2は、好ましくは31.69mm(1.2476インチ)から33.89mm(1.3343インチ)との間であってもよく、好ましくは32.29mm(1.2713インチ)と33.29mm(1.3106インチ)との間であってもよく、特に好ましくは32.79mm(1.2909インチ)であってもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
ショルダーコーンは、好ましくは、ケースネックに接続され、カートリッジケースのケース本体に移行してもよく、ケース本体は、ケース底部においてカートリッジのエクストラクター溝に接続されており、好ましくは、エクストラクター溝からショルダーコーンに向かう方向に円錐形のテーパーを有するように実装され、ケース本体は、エクストラクター溝への接続部において11.35mm(0.4469インチ)の直径(P1)を有し、ショルダーコーンへの接続部において、10.07mm(0.3965インチ)と11.350mm(0.4469インチ)との間、好ましくは10.45mm(0.4114インチ)と11.00mm(0.4331インチ)との間、特に好ましくは10.773mm(0.4241インチ)の直径(P2)を有する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
本発明は、さらに、本発明に係るカートリッジチャンバを備える、銃器の銃尾とカートリッジチャンバとの組み合わせに関し、カートリッジチャンバは、最大銃尾クリアランス(Fe)、すなわちカートリッジのケース底部と銃器の閉鎖銃尾との間の間隔が、本発明に従って実装されカートリッジチャンバに導入されるカートリッジに対して、0.00mm(0.00インチ)から0.15mm(0.006インチ)の間であるように相補的に実装される。したがって、銃尾クリアランスは、本発明に係るカートリッジでは0.10mm(0.004インチ)であってもよく、口径7.62mm×39(M43)のカートリッジでは0.15mm(0.006インチ)であってもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
図1は、本発明に係るカートリッジ1の一実施形態を示している。本発明に係るカートリッジ1は、センターファイアプライマーを有するリムレスライフルカートリッジのようなボトルネックケースの態様で実装され、エクストラクター溝3を有するケース底部2と、推進剤を受け入れるためにエクストラクター溝3に接続されたケース本体4とを備え、ケース本体4は、ショルダーコーン5を介してケースネック6に移行し、ケースネック6のケースマウス7は発射体8を受け入れる。明らかなように、ケース本体は発射体8に向かう方向に円錐形のテーパーが付けられている。ショルダーコーン5も同様である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
ケース底部の寸法は、以下のように定められている。リム高さ(R)は、1.50mm(0.059インチ)である。リム径(R1)は、11.35mm(0.447インチ)である。ケース底部高さ(E)は、3.20mm(0.126インチ)である。エクストラクター溝の直径(E1)は、9.56mm(0.376インチ)である。エクストラクター溝の高さ(e min)は、1.00mm(0.039インチ)である。エクストラクター溝のベベル角度(δ)は、51度58分12秒である。リムベベルの長さ(f)は、0.25mm(0.010インチ)である。リムのベベル角度(β)は、45度である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
カートリッジチャンバの半径(r1maxおよびr2)は、カートリッジのそれぞれの半径(r1maxおよびr2)の違いにより、最大限の信頼性が確保されるように特別に設計されている。7.62mm×39(M43)カートリッジが本発明に係るカートリッジチャンバから発射されると、他の設計上の特徴に加えて、正確に定められた銃尾クリアランスが、カートリッジ(本発明に係るカートリッジおよび7.62mm×39(M43)カートリッジ)および本発明に係るカートリッジチャンバのそれぞれの半径r2によって形成される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
本発明に係るカートリッジチャンバにおける本発明に係るカートリッジの最大銃尾クリアランス(Fe)は、0.10mm(0.004インチ)と定められる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
0.10mm(0.004インチ)の銃尾クリアランスは、C.I.P.によれば、3800bar(55115psi)を超える最大許容平均ガス圧(Pmax)を有するセンターファイアライフルカートリッジの最大許容銃尾クリアランスである。7.62mm×39(M43)カートリッジが本発明に係るカートリッジチャンバに装填される場合、最大銃尾クリアランス(Fe)は、3800bar(55115psi)までの最大許容平均ガス圧(Pmax)においてセンターファイアライフルカートリッジに許容される0.15mm(0.006インチ)の法的に定義された最大銃尾クリアランス(Fe)である。本発明に係るカートリッジと7.62mm×39(M43)カートリッジとで異なるそれぞれ対応する最大銃尾クリアランスの設計は、固有のものであり、悪条件下でも銃器の機能的信頼性を最大限に高めることに寄与する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
銃尾クリアランス(Fe)、すなわちカートリッジのケース底部と銃器の閉じた銃尾との間の間隔は、本発明によれば0.00mm(0.00インチ)と0.15mm(0.006インチ)との間である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
図7は、本発明に係るカートリッジチャンバに挿入された本発明に係るカートリッジ(図面上部)と、口径7.62×39(M43)のカートリッジ(図面下部)との技術的な断面図である。上部の描写から、本発明に係るカートリッジ1の輪郭が、本発明に係るカートリッジチャンバ10に密接にフィットしており(詳細E参照)、すなわち、その外側輪郭は、カートリッジチャンバ10の相補的な内側輪郭にぴったりとフィットしており、0.10mm(0.004インチ)の銃尾クリアランス(Fe)を構成する(詳細I参照)ことが明らかである。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
下部の描写と詳細Fから、7.62mm×39(M43)カートリッジも、本明細書で正確に定められた0.15mm(0.006インチ)の銃尾クリアランスを維持しながら、本発明に係るカートリッジチャンバに装填され、カートリッジチャンバから発射され得ることが明らかである。これは特に、本発明に係る下位互換性のための収縮性の設計によるものである。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
1 カートリッジ
2 ケース底部
3 エクストラクター溝
4 ケース本体
5 ショルダーコーン
6 ケースネック
7 ケースマウス
8 発射体
9 カートリッジ空間
10 カートリッジチャンバ
11 銃尾
12 銃器

カートリッジ参照記号
L1 ショルダーコーンまでの長さ
L2 ショルダーコーン/ケースネック移行部までの長さ
L3 ケース長さ
L6 カートリッジ長/全長
R リム高さ
R1 リム径
E1 エクストラクター溝の直径
E ケース底部高さ
f リムベベルの長さ
β リムのベベル角度
δ エクストラクター溝のベベル角度
P1 ケース本体/エクストラクター溝移行部における直径
P2 ショルダーコーン/ケースネック移行部における直径
α ショルダーコーンの角度
S ショルダーコーン角度の頂点までの長さ
r1min ショルダー半径
r2 ネック半径
H1 ショルダーコーン/ネック移行部における直径
H2 ケースマウスにおける直径
G1 ケースマウスにおける発射体直径

カートリッジチャンバ参照記号
L1 直径P2までのカートリッジチャンバの長さ
L2 直径H1までのカートリッジチャンバの長さ
L3 直径H2までのカートリッジチャンバの長さ
R 銃尾ブロックから銃身の後端までの距離
R1 銃尾ブロックの直径
E 銃尾ブロックからカートリッジチャンバの入口までの距離
P1 カートリッジチャンバの入口または距離Eにおける直径
P2 距離L1におけるショルダーコーンの始点での直径
α ショルダーコーンの角度
S ショルダーコーンの頂点までの長さ
r1max 直径P2の端における移行部の半径
r2 ケースネックにおける移行部の半径
H1 距離L2におけるケースネックの始点での直径
H2 距離L3での直径
G1 旋条の移行部の始点での直径
G H2とFとの間の距離
i 旋条の移行部における傾斜の半角
F 銃身の内径
Z 銃身の溝径
【国際調査報告】