(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】列ごとに異ならせたステープルアレイ
(51)【国際特許分類】
A61B 17/072 20060101AFI20241010BHJP
【FI】
A61B17/072
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523199
(86)(22)【出願日】2022-10-17
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 IB2022059916
(87)【国際公開番号】W WO2023067461
(87)【国際公開日】2023-04-27
(32)【優先日】2021-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506157570
【氏名又は名称】シラグ・ゲーエムベーハー・インターナショナル
【氏名又は名称原語表記】Cilag GMBH International
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ストークス・マイケル・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ナラガトラ・アニル・ケイ
(72)【発明者】
【氏名】ゼイナー・マーク・エス
(72)【発明者】
【氏名】バクスター・ザ・サード・チェスター・オー
(72)【発明者】
【氏名】エステラ・ディーシャ・ブイ
(72)【発明者】
【氏名】ハリス・ジェイソン・エル
(72)【発明者】
【氏名】ダウニング・ローラ・エス
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ・シャノン・エル
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160CC09
4C160CC23
4C160NN02
4C160NN09
(57)【要約】
外科用ステープル留めアセンブリが開示される。アセンブリは、カートリッジ本体のデッキに開口部のパターンを形成する、内部に画定された空洞を有するカートリッジ本体を含み得る。パターンは、空洞端部の長手方向に反復するクラスタを含み得る。アセンブリはまた、空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具を含み得る。開口部のパターンは、長手方向軸に対して平行に配向された内側近位-遠位軸をそれぞれ画定する内側開口部と、外側角度で長手方向軸に対して斜めに配向された外側近位-遠位軸をそれぞれ画定する外側開口部と、中間角度で長手方向軸に対して斜めに配向された中間近位-遠位軸をそれぞれ画定する中間開口部と、を含むカートリッジ本体の第1の側面上の開口部を含むことができ、中間角度は、外側角度とは異なる。アセンブリは、オフセット傾斜部を有するスレッド、及び/又は組織停止部の近位にポケットを形成する配置を含むアンビルを含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用ステープル留めアセンブリであって、
長手方向軸を画定し、デッキを備えるカートリッジ本体であって、空洞が、前記カートリッジ本体内に画定され、前記デッキ内に開口部を形成する、カートリッジ本体と、
前記空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具と、を備え、
前記空洞は、
前記カートリッジ本体の第1の側面上の空洞の内側列であって、前記空洞の内側列は、
内側遠位端を備える第1の内側空洞と、
前記内側遠位端に隣接する内側近位端を備える第2の内側空洞と、を備え、前記第1の内側空洞及び前記第2の内側空洞は、前記長手方向軸に対して内側角度で配向されている、空洞の内側列と、
前記カートリッジ本体の前記第1の側面上の空洞の外側列であって、前記空洞の外側列は、
外側遠位端を備える第1の外側空洞と、
前記外側遠位端に隣接する外側近位端を備える第2の外側空洞と、を備え、前記第1の外側空洞及び前記第2の外側空洞は、前記長手方向軸に対して外側角度で配向されている、空洞の外側列と、
前記カートリッジ本体の前記第1の側面上の前記空洞の内側列と前記空洞の外側列との中間に位置付けられた空洞の中間列であって、前記空洞の中間列は、
中間遠位端を備える第1の中間空洞と、
前記中間遠位端に隣接する中間近位端を備える第2の中間空洞と、を備え、前記第1の中間空洞及び前記第2の中間空洞は、前記長手方向軸に対して中間角度で配向され、前記中間角度は、前記内側角度よりも大きく、前記外側角度よりも小さく、前記内側角度は、前記長手方向軸に対して実質的に0度である、空洞の中間列と、
を備える、外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項2】
内側長手方向デッキ長さは、前記内側遠位端と前記内側近位端との間に画定され、外側長手方向デッキ長さは、前記外側遠位端と前記外側近位端との間に画定され、中間長手方向デッキ長さは、前記中間遠位端と前記中間近位端との間に画定され、前記中間長手方向デッキ長さは、前記内側長手方向デッキ長さよりも長く、前記外側長手方向デッキ長さよりも短い、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項3】
前記中間遠位端は、前記中間近位端よりも前記長手方向軸から離れている、請求項1又は請求項2に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項4】
前記中間角度は、10度である、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項5】
前記外側近位端は、前記外側遠位端よりも前記長手方向軸から離れている、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項6】
前記外側角度は、21.5度である、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項7】
前記カートリッジ本体は、外面を備え、前記カートリッジ本体は、前記空洞の外側列と前記外面との間に最小壁厚を画定し、前記最小壁厚は、0.254mm(0.010インチ)である、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項8】
前記空洞内で前記締結具を移動可能に支持するドライバを更に備え、前記ドライバは、トリプルドライバを含む、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項9】
各トリプルドライバは、質量中心と、先端遠位端を備える傾斜部と、を備え、前記先端遠位端は、前記質量中心の近位にある、請求項8に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項10】
前記空洞内で前記締結具を移動可能に支持するドライバであって、各ドライバは、外側傾斜部及び内側傾斜部を備える、ドライバと、
前記長手方向軸に沿って並進するように構成されたスレッドであって、各ドライバの前記外側傾斜部及び前記内側傾斜部をそれぞれ同時に駆動するように構成された外側レール及び内側レールを備える、スレッドと、を更に備える、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項11】
外科用ステープル留めアセンブリであって、
長手方向軸を画定するカートリッジ本体であって、空洞が、前記カートリッジ本体内に画定されている、カートリッジ本体と、
前記空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具と、
を備え、前記締結具は、
内側列であって、
内側遠位端を備える第1の内側締結具と、
前記第1の内側締結具に隣接する第2の内側締結具と、を備え、前記第2の内側締結具は、内側近位端を備え、内側長手方向長さが前記内側遠位端と前記内側近位端との間に画定されている、内側列と、
外側列であって、
外側遠位端を含む第1の外側締結具と、
前記第1の外側締結具に隣接する第2の外側締結具と、を備え、前記第1の外側締結具及び前記第2の外側締結具は、前記長手方向軸に対して外側角度で斜めに配向され、前記第2の外側締結具は、外側近位端を備え、外側長手方向長さは、前記外側遠位端と前記外側近位端との間に画定されている、外側列と、
前記内側列と前記外側列との中間に位置付けられた中間列であって、
中間遠位端を備える第1の中間締結具と、
前記第1の中間締結具に隣接する第2の中間締結具と、を備え、前記第1の中間締結具及び前記第2の中間締結具は、中間角度で前記長手方向軸に対して斜めに配向され、前記第2の中間締結具は、中間近位端を備え、中間長手方向長さは、前記中間遠位端と前記中間近位端との間に画定されている、中間列と、
を備え、
前記中間角度は、前記外側角度よりも小さく、
前記中間長手方向長さは、前記内側長手方向長さよりも長く、前記外側長手方向長さよりも短い、外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項12】
前記内側列は、前記長手方向軸に対して実質的に平行である、請求項11に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項13】
前記中間遠位端は、前記中間近位端よりも前記長手方向軸から離れている、請求項11又は請求項12に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項14】
前記外側近位端は、前記外側遠位端よりも前記長手方向軸から離れている、請求項11に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項15】
前記カートリッジ本体は、外面を備え、前記カートリッジ本体は、前記外側列と前記外面との間に最小壁厚を画定し、前記最小壁厚は、0.254mm(0.010インチ)である、請求項11に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項16】
前記空洞内で前記締結具を移動可能に支持するドライバを更に備え、前記ドライバは、トリプルドライバを含む、請求項11に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項17】
外科用ステープル留めアセンブリであって、
長手方向軸を画定し、デッキを備えるカートリッジ本体であって、空洞が前記カートリッジ本体内に画定され、前記デッキ内に開口部のパターンを形成する、カートリッジ本体と、
前記空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具と、
を備え、
前記開口部のパターンは、前記カートリッジ本体の第1の側面上の開口部を含み、前記カートリッジ本体の前記第1の側面上の前記開口部は、
前記長手方向軸に平行に配向された内側近位-遠位軸をそれぞれ画定する内側開口部と、
外側角度で前記長手方向軸に対して斜めに配向された外側近位-遠位軸をそれぞれ画定する外側開口部と、
中間角度で前記長手方向軸に対して斜めに配向された中間近位-遠位軸をそれぞれ画定する中間開口部と、を含み、前記中間開口部は、前記内側開口部と前記外側開口部との間に入れ子にされ、前記中間角度は、前記外側角度とは異なる、
外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項18】
前記外側近位-遠位軸は、前記長手方向軸に向かって角度付けられており、前記中間近位-遠位軸は、前記長手方向軸から離れるように角度付けられている、請求項17に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項19】
前記中間角度は、前記外側角度よりも小さい、請求項17又は請求項18に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【請求項20】
形成ポケットの列を備えるアンビルを更に備え、少なくとも1つの形成ポケットは、二次元B形締結具を形成するように構成され、少なくとも1つの形成ポケットは、三次元B形締結具を形成するように構成されている、請求項17に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、外科用器具に関し、かつ様々な配置において、組織をステープル留めして切断するよう設計されている、外科用ステープル留め器具及び外科用切断器具、並びにそれらと共に使用するためのステープルカートリッジに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
外科用ステープル留めアセンブリは、長手方向軸を画定し、デッキを備えるカートリッジ本体を備えることができる。空洞は、カートリッジ本体内に画定することができ、デッキ内に開口部を形成することができる。外科用ステープル留めアセンブリは、空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具を更に備えることができる。空洞は、カートリッジ本体の第1の側面上の空洞の内側列と、カートリッジ本体の第1の側面上の空洞の外側列と、カートリッジ本体の第1の側面上の空洞の内側列と空洞の外側列との中間に位置付けられた空洞の中間列と、を備えることができる。空洞の内側列は、内側遠位端を含む第1の内側空洞と、第2の内側空洞と、を備えることができる。第2の内側空洞は、内側遠位端に隣接する内側近位端を備えることができる。第1の内側空洞及び第2の内側空洞は、長手方向軸に対して内側角度で配向することができる。空洞の外側列は、外側遠位端を含む第1の外側空洞と、外側遠位端に隣接する外側近位端を含む第2の外側空洞と、を備えることができる。第1の外側空洞及び第2の外側空洞は、長手方向軸に対して外側角度で配向することができる。空洞の中間列は、中間遠位端を備える第1の中間空洞と、中間遠位端に隣接する中間近位端を備える第2の中間空洞と、を備えることができる。第1の中間空洞及び第2の中間空洞は、長手方向軸に対して中間角度で配向することができる。中間角度は、内側角度よりも大きく、外側角度よりも小さくすることができる。内側角度は、長手方向軸に対して実質的に0度にすることができる。
【0003】
外科用ステープル留めアセンブリは、長手方向軸を画定するカートリッジ本体を備えることができる。カートリッジ本体内に空洞を画定することができる。外科用ステープル留めアセンブリは、空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具を更に備えることができる。締結具は、内側列と、外側列と、内側列と外側列との中間に位置付けられる中間列と、を備えることができる。内側列は、内側遠位端を含む第1の内側締結具と、第1の内側締結具に隣接する第2の内側締結具と、を備えることができる。第2の内側締結具は、内側近位端を備えることができる。内側長手方向長さは、内側遠位端と内側近位端との間に画定することができる。外側列は、外側遠位端を備える第1の外側締結具と、第1の外側締結具に隣接する第2の外側締結具と、を備えることができる。第1の外側締結具及び第2の外側締結具は、外側角度で長手方向軸に対して斜めに配向することができる。第2の外側締結具は、外側近位端を備えることができる。外側長手方向長さは、外側遠位端と外側近位端との間に画定することができる。中間列は、中間遠位端を備える第1の中間締結具と、第1の中間締結具に隣接する第2の中間締結具と、を備えることができる。第1の中間締結具及び第2の中間締結具は、中間角度で長手方向軸に対して斜めに配向することができる。第2の中間締結具は、中間近位端を備えることができる。中間長手方向長さは、中間遠位端と中間近位端との間に画定することができる。中間角度は、外側角度よりも小さくすることができる。中間長手方向長さは、内側長手方向長さよりも長く、外側長手方向長さよりも短くすることができる。
【0004】
外科用ステープル留めアセンブリは、長手方向軸を画定し、デッキを備えるカートリッジ本体を備えることができる。空洞は、カートリッジ本体内に画定することができ、デッキ内に開口部のパターンを形成することができる。外科用ステープル留めアセンブリは、空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具を更に備えることができる。開口部のパターンは、カートリッジ本体の第1の側面上の開口部を含み得る。カートリッジ本体の第1の側面の開口部は、長手方向軸に平行に配向された内側近位-遠位軸をそれぞれ画定する内側開口部と、外側角度で長手方向軸に対して斜めに配向された外側近位-遠位軸をそれぞれ画定する外側開口部と、中間角度で長手方向軸に対して斜めに配向された中間近位-遠位軸をそれぞれ画定する中間開口部と、を含み得る。中間開口部は、内側開口部と外側開口部との間に入れ子にすることができる。中間角度は、外側角度とは異なり得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
構成及び操作方法の両方に関して本明細書で説明する様々な態様は、それらの更なる目的及び利点と共に、以下の説明を以下の添付図面と併せて参照することで最良に理解され得る。
【
図1】本開示の様々な態様による、内部に設置された締結具カートリッジアセンブリを含む外科用ステープル留めアセンブリの斜視図である。
【
図2】本開示の様々な態様による、
図1の締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。
【
図3】本開示の様々な態様による、カートリッジ本体、スレッド、ドライバ、及びステープルを示す、
図2の締結具カートリッジアセンブリの分解斜視図である。
【
図4】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの立面図である。
【
図5】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの別の斜視図であり、カートリッジ本体の下側、スレッド、及びドライバを示す。
【
図6】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの近位部分の斜視図である。
【
図7】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの近位部分の別の斜視図である。
【
図8】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの発射ストロークの中間の立面図であり、ステープルが発射ストロークの間にカートリッジ本体から射出されることを示す。
【
図9】本開示の様々な態様による、
図8に示されるような発射ストローク中の
図2の締結具カートリッジアセンブリの部分断面斜視図である。
【
図10】本開示の様々な態様による、発射構成にあるドライバ及びステープルを示す、
図2の締結具カートリッジアセンブリの斜視断面図である。
【
図11】本開示の様々な態様による、例示の目的のためにステープルが除去された、
図2の締結具カートリッジアセンブリの近位部分の立面図である。
【
図12】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの近位部分の別の立面図であり、締結具カートリッジアセンブリの下側を示しており、ステープル及びドライバが例示の目的のために除去されている。
【
図13】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリからの一対のドライバの立面図であり、カートリッジ本体の対向する側に位置付けられた右側ドライバ及び左側ドライバを示す。
【
図14】本開示の様々な態様による、
図13の一対のドライバの別の立面図である。
【
図15】本開示の様々な態様による、
図13の左側ドライバの立面図である。
【
図16】本開示の様々な態様による、
図13の左側ドライバの斜視図である。
【
図17】本開示の様々な態様による、
図13の左側ドライバの別の斜視図である。
【
図18】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの一部の底面斜視図である。
【
図19】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの一部の立面図である。
【
図20】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの一部の立面図であり、その様々な寸法関係を示す。
【
図21】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの一部の立面図であり、その様々な寸法関係を示す。
【
図22】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの一部の立面図であり、その様々な寸法関係を示し、22Aは、
図22の詳細図である。
【
図23】本開示の様々な態様による、その様々な寸法関係を示す、
図13の左側ドライバの立面図である。
【
図24】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリからのスレッド及びドライバ(又はドライバの一部)の立面図である。
【
図25】本開示の様々な態様による、
図2の締結具カートリッジアセンブリの一部の立面図であり、その様々な寸法関係を示す。
【
図26】本開示の様々な態様による、
図2のアンビルの斜視図である。
【
図27】本開示の様々な態様による、
図26のアンビルの一部の斜視図である。
【
図28】本開示の様々な態様による、
図26のアンビルの一部の立面図であり、28Aは、
図28の詳細図である。
【
図29】本開示の様々な態様による、
図26のアンビルの内側形成ポケットによって形成された内側ステープルの立面図である。
【
図30】本開示の様々な態様による、
図26のアンビルの中間形成ポケットによって形成された中間ステープルの立面図である。
【
図31】本開示の様々な態様による、
図26のアンビルの外側形成ポケットによって形成された外側ステープルの立面図である。
【
図32】本開示の様々な態様による、3つの隣接する列の長手軸方向に配向された平面ステープルから構成されるステープルラインの一部についての例示的な圧力分布の概略図である。
【
図33】本開示の様々な態様による、
図1の外科用ステープル留めアセンブリ200によって形成され、列ごとに異なる角度配向のステープルを含むステープルラインの一部の例示的な圧力分布概略図である。
【
図34】本開示の様々な態様による、3つの隣接する列の長手軸方向に配向された平面ステープルから構成されるステープルラインの一部における圧力及び伸長負荷条件についての例示的な歪み輪郭の概略図である。
【
図35】本開示の様々な態様による、
図1の外科用ステープル留めアセンブリ200によって形成され、列ごとに異なる角度配向のステープルを含むステープルラインの一部における圧力及び伸長負荷条件の例示的な歪み輪郭概略図である。
【
図36】本開示の様々な態様による、アンビルの一部の斜視図である。
【
図37】本開示の様々な態様による、
図36のアンビルの一部の立面図である。
【
図38】本開示の様々な態様による、
図36のアンビルのステープル形成ポケットの立面図である。
【
図39】本開示の様々な態様による、平面39-39に沿った
図38のステープル形成ポケットの立面断面図である。
【
図40】本開示の様々な態様による、平面40-40に沿った
図38のステープル形成ポケットの立面断面図。
【
図41】本開示の様々な態様による、平面41-41に沿った
図38のステープル形成ポケットの立面断面図。
【
図42】本開示の様々な態様による、締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。
【
図43】本開示の様々な態様による、
図42の締結具カートリッジアセンブリの近位部分の上面図であり、内部に位置付けられた第1のドライバ及び第2のドライバを示す。
【
図44】本開示の様々な態様による、
図42の締結具カートリッジアセンブリの近位部分の底面図であり、内部に位置付けられた第1のドライバ及び第2のドライバを示す。
【
図45】本開示の様々な態様による、
図42の締結具カートリッジアセンブリからの
図43及び
図44における第1のドライバのうちの1つの斜視図である。
【
図46】本開示の様々な態様による、
図45の第1のドライバの斜視図である。
【
図47】本開示の様々な態様による、
図45の第1のドライバの立面図である。
【
図48】本開示の様々な態様による、締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。
【
図49】本開示の様々な態様による、
図48の締結具カートリッジアセンブリの近位部分の上面図であり、内部に位置付けられた第1のドライバ及び第2のドライバを示す。
【
図50】本開示の様々な態様による、
図48の締結具カートリッジアセンブリの近位部分の底面図であり、内部に位置付けられた第1のドライバ及び第2のドライバを示す。
【
図51】本開示の様々な態様による、
図48の締結具カートリッジアセンブリの近位部分の第1の斜視図である。
【
図52】本開示の様々な態様による、
図48の締結具カートリッジアセンブリからの
図49及び
図50における第1のドライバのうちの1つの第2の斜視図である。
【
図53】本開示の様々な態様による、
図52の第1のドライバの斜視図である。
【
図54】本開示の様々な態様による、
図52の第1のドライバの側面図である。
【
図55】本開示の様々な態様による、
図52の第1のドライバの上面図である。
【
図56】本開示の様々な態様による、
図52の第1のドライバの底面図である。
【
図57】本開示の様々な態様による、締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。
【
図58】本開示の様々な態様による、
図57の締結具カートリッジアセンブリの一部の立面図である。
【
図59】本開示の様々な態様による、
図57の締結具カートリッジアセンブリのためのドライバの斜視図であり、その上に支持された一対の交差したステープルを示す。
【
図60】本開示の様々な態様による、締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。
【
図61】本開示の様々な態様による、
図60の締結具カートリッジアセンブリの近位部分の上面図である。
【
図62】本開示の様々な態様による、
図60の締結具カートリッジアセンブリの一部の部分切取斜視図であり、その発射部材の発射運動を示す。
【
図63】本開示の様々な態様による、
図60の締結具カートリッジアセンブリからの一連のドライバ及びステープルの斜視図である。
【
図64】本開示の様々な態様による、
図60の締結具カートリッジアセンブリからのドライバ及びその上に支持された一対の交差したステープルの斜視図である。
【
図65】本開示の様々な態様による、
図63の一連のドライバ及びステープルの上面図である。
【
図66】本開示の様々な態様による、
図64のドライバ及び一対の交差したステープルの上面図である。
【
図67】本開示の様々な態様による、
図60の締結具カートリッジアセンブリと共に使用するためのアンビルの斜視図である。
【
図68】本開示の様々な態様による、
図67のアンビルの近位部分の立面図である。
【
図69】本開示の様々な態様による、ハンドルアセンブリの実施形態に動作可能に結合された交換式外科用ツールアセンブリの実施形態の斜視図である。
【
図70】本開示の様々な態様による、
図69のハンドルアセンブリ及び交換可能な外科手術ツールアセンブリの部分の分解組立図である。
【0006】
複数の図面を通して、対応する参照符号は対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は、本発明の様々な実施形態を1つの形態で例示するものであり、かかる例示は、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の米国特許出願は、2021年10月18日に出願され、それぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
・米国特許出願の発明の名称「SURGICAL STAPLING ASSEMBLY WITH OFFSET RAMPED DRIVE SURFACES」;代理人整理番号END9374USNP1/210197-1、
・SURGICAL STAPLING ASSEMBLY HAVING LONGITUDINALLY-REPEATING STAPLE LEG CLUSTERS;代理人整理番号END9374USNP2/210197-2、及び
・ANVIL COMPRISING AN ARRANGEMENT OF FORMING POCKETS PROXIMAL TO TISSUE STOP;代理人整理番号END9375USNP1/210198。
【0008】
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/386,185号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES THEREOF」(現在は、米国特許第10,639,035号)、
-米国特許出願第15/386,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168649号)、
-米国特許出願第15/386,221号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS」(現在は、米国特許第10,835,247号)、
-米国特許出願第15/386,209号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND FIRING MEMBERS THEREOF」(現在は、米国特許第10,588,632号)、
-米国特許出願第15/386,198号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES」(現在は、米国特許第10,610,224号)、及び
-米国特許出願第15/386,240号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND ADAPTABLE FIRING MEMBERS THEREFOR」(現在は、米国特許第10,973,516号)。
【0009】
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/385,939号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」(現在は、米国特許第10,835,246号)、
-米国特許出願第15/385,941号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLUTCHING ARRANGEMENTS FOR SHIFTING BETWEEN CLOSURE SYSTEMS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES AND ARTICULATION AND FIRING SYSTEMS」(現在は、米国特許第10,736,629号)、
-米国特許出願第15/385,943号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVILS」(現在は、米国特許第10,667,811号)、
-米国特許出願第15/385,950号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES」(現在は、米国特許第10,588,630号)、
-米国特許出願第15/385,945号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」(現在は、米国特許第10,893,864号)、
-米国特許出願第15/385,946号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVILS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168633号)、
-米国特許出願第15/385,951号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAW OPENING FEATURES FOR INCREASING A JAW OPENING DISTANCE」(現在は、米国特許第10,568,626号)、
-米国特許出願第15/385,953号、発明の名称「METHODS OF STAPLING TISSUE」(現在は、米国特許第10,675,026号)、
-米国特許出願第15/385,954号、発明の名称「FIRING MEMBERS WITH NON-PARALLEL JAW ENGAGEMENT FEATURES FOR SURGICAL END EFFECTORS」(現在は、米国特許第10,624,635号)、
-米国特許出願第15/385,955号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH EXPANDABLE TISSUE STOP ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第10,813,638号)、
-米国特許出願第15/385,956号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH POSITIVE JAW OPENING FEATURES」(現在は、米国特許第10,588,631号)、
-米国特許出願第15/385,958号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR PREVENTING FIRING SYSTEM ACTUATION UNLESS AN UNSPENT STAPLE CARTRIDGE IS PRESENT」(現在は、米国特許第10,639,034号)、及び
-米国特許出願第15/385,947号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」(現在は、米国特許第10,568,625号)。
【0010】
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/385,896号、発明の名称「METHOD FOR RESETTING A FUSE OF A SURGICAL INSTRUMENT SHAFT」(現在は、米国特許第 11,090,048号)、
-米国特許出願第15/385,898号、発明の名称「STAPLEFORMING POCKET ARRANGEMENT TO ACCOMMODATE DIFFERENT TYPES OF STAPLES」(現在は、米国特許第10,537,325号)、
-米国特許出願第15/385,901号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE AND STAPLE CARTRIDGE CHANNEL COMPRISING WINDOWS DEFINED THEREIN」(現在は、米国特許第10,667,809号)、
-米国特許出願第15/385,902号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CUTTING MEMBER」(現在は、米国特許第10,888,322号)、
-米国特許出願第15/385,904号、発明の名称「STAPLE FIRING MEMBER COMPRISING A MISSING CARTRIDGE AND/OR SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」(現在は、米国特許第10,881,401号)、
-米国特許出願第15/385,905号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」(現在は、米国特許第10,695,055号)、
-米国特許出願第15/385,907号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN END EFFECTOR LOCKOUT AND A FIRING ASSEMBLY LOCKOUT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168608号)、
-米国特許出願第15/385,908号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A FUSE」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168609号)、及び
-米国特許出願第15/385,909号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A MULTIPLE FAILED-STATE FUSE」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168610号)。
【0011】
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/385,920号、発明の名称「STAPLE-FORMING POCKET ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第10,499,914号)、
-米国特許出願第15/385,913号、発明の名称「ANVIL ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168614号)、
-米国特許出願第15/385,914号、発明の名称「METHOD OF DEFORMING STAPLES FROM TWO DIFFERENT TYPES OF STAPLE CARTRIDGES WITH THE SAME SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168615号)、
-米国特許出願第15/385,893号、発明の名称「BILATERALLY ASYMMETRIC STAPLE-FORMING POCKET PAIRS」(現在は、米国特許第10,682,138号)、
-米国特許出願第15/385,929号、発明の名称「CLOSURE MEMBERS WITH CAM SURFACE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARATE AND DISTINCT CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」(現在は、米国特許第10,667,810号)、
-米国特許出願第15/385,911号、発明の名称「SURGICAL STAPLERS WITH INDEPENDENTLY ACTUATABLE CLOSING AND FIRING SYSTEMS」(現在は、米国特許第10,448,950号)、
-米国特許出願第15/385,927号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH SMART STAPLE CARTRIDGES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168625号)、
-米国特許出願第15/385,917号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING STAPLES WITH DIFFERENT CLAMPING BREADTHS」(現在は、米国特許第10,993,715号)、
-米国特許出願第15/385,900号、発明の名称「STAPLE-FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING PRIMARY SIDEWALLS AND POCKET SIDEWALLS」(現在は、米国特許第10,898,186号)、
-米国特許出願第15/385,931号、発明の名称「NO-CARTRIDGE AND SPENT CARTRIDGE LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」(現在は、米国特許第10,980,536号)、
-米国特許出願第15/385,915号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN ANGLE」(現在は、米国特許第10,779,823号)、
-米国特許出願第15/385,897号、発明の名称「STAPLE-FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING ZONED FORMING SURFACE GROOVES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168598号)、
-米国特許出願第15/385,922号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FAILURE RESPONSE MODES」(現在は、米国特許第10,426,471号)、
-米国特許出願第15/385,924号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH PRIMARY AND SAFETY PROCESSORS」(現在は、米国特許第10,758,230号)、
-米国特許出願第15/385,912号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAWS THAT ARE PIVOTABLE ABOUT A FIXED AXIS AND INCLUDE SEPARATE AND DISTINCT CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」(現在は、米国特許第10,568,624号)、
-米国特許出願第15/385,910号、発明の名称「ANVIL HAVING A KNIFE SLOT WIDTH」(現在は、米国特許第10,485,543号)、
-米国特許出願第15/385,903号、発明の名称「CLOSURE MEMBER ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,617,414号)、及び
-米国特許出願第15/385,906号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN CONFIGURATIONS」(現在は、米国特許第10,856,868号)。
【0012】
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/386,188号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH ASYMMETRICAL STAPLES」(現在は、米国特許第10,537,324号)、
-米国特許出願第15/386,192号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH TISSUE RETENTION AND GAP SETTING FEATURES」(現在は、米国特許第10,687,810号)、
-米国特許出願第15/386,206号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE WITH DEFORMABLE DRIVER RETENTION FEATURES」(現在は、米国特許第10,945,727号)、
-米国特許出願第15/386,226号、発明の名称「DURABILITY FEATURES FOR END EFFECTORS AND FIRING ASSEMBLIES OF SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168648号)、
-米国特許出願第15/386,222号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS HAVING END EFFECTORS WITH POSITIVE OPENING FEATURES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168647号)、及び
-米国特許出願第15/386,236号、発明の名称「CONNECTION PORTIONS FOR DISPOSABLE LOADING UNITS FOR SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168650号)。
【0013】
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/385,887号、発明の名称「METHOD FOR ATTACHING A SHAFT ASSEMBLY TO A SURGICAL INSTRUMENT AND,ALTERNATIVELY,TO A SURGICAL ROBOT」(現在は、米国特許第10,835,245号)、
-米国特許出願第15/385,889号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A MANUALLY-OPERABLE RETRACTION SYSTEM FOR USE WITH A MOTORIZED SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168590号)、
-米国特許出願第15/385,890号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING SEPARATELY ACTUATABLE AND RETRACTABLE SYSTEMS」(現在は、米国特許第10,675,025号)、
-米国特許出願第15/385,891号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A CLUTCH CONFIGURED TO ADAPT THE OUTPUT OF A ROTARY FIRING MEMBER TO TWO DIFFERENT SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168592号)、
-米国特許出願第15/385,892号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM COMPRISING A FIRING MEMBER ROTATABLE INTO AN ARTICULATION STATE TO ARTICULATE AN END EFFECTOR OF THE SURGICAL SYSTEM」(現在は、米国特許第10,918,385号)、
-米国特許出願第15/385,894号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」(現在は、米国特許第10,492,785号)、及び
-米国特許出願第15/385,895号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING FIRST AND SECOND ARTICULATION LOCKOUTS」(現在は、米国特許第10,542,982号)。
【0014】
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/385,916号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168575号)、
-米国特許出願第15/385,918号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168618号)、
-米国特許出願第15/385,919号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168619号)、
-米国特許出願第15/385,921号、発明の名称「SURGICAL STAPLE CARTRIDGE WITH MOVABLE CAMMING MEMBER CONFIGURED TO DISENGAGE FIRING MEMBER LOCKOUT FEATURES」(現在は、米国特許第10,687,809号)、
-米国特許出願第15/385,923号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168623号)、
-米国特許出願第15/385,925号、発明の名称「JAW ACTUATED LOCK ARRANGEMENTS FOR PREVENTING ADVANCEMENT OF A FIRING MEMBER IN A SURGICAL END EFFECTOR UNLESS AN UNFIRED CARTRIDGE IS INSTALLED IN THE END EFFECTOR」(現在は、米国特許第10,517,595号)、
-米国特許出願第15/385,926号、発明の名称「AXIALLY MOVABLE CLOSURE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR APPLYING CLOSURE MOTIONS TO JAWS OF SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168577号)、
-米国特許出願第15/385,928号、発明の名称「PROTECTIVE COVER ARRANGEMENTS FOR A JOINT INTERFACE BETWEEN A MOVABLE JAW AND ACTUATOR SHAFT OF A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168578号)、
-米国特許出願第15/385,930号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTOR WITH TWO SEPARATE COOPERATING OPENING FEATURES FOR OPENING AND CLOSING END EFFECTOR JAWS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168579号)、
-米国特許出願第15/385,932号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTOR WITH ASYMMETRIC SHAFT ARRANGEMENT」(現在は、米国特許第10,959,727号)、
-米国特許出願第15/385,933号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT WITH INDEPENDENT PIVOTABLE LINKAGE DISTAL OF AN ARTICULATION LOCK」(現在は、米国特許第10,603,036号)、
-米国特許出願第15/385,934号、発明の名称「ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR IN AN ARTICULATED POSITION IN RESPONSE TO ACTUATION OF A JAW CLOSURE SYSTEM」(現在は、米国特許第10,582,928号)、
-米国特許出願第15/385,935号、発明の名称「LATERALLY ACTUATABLE ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR OF A SURGICAL INSTRUMENT IN AN ARTICULATED CONFIGURATION」(現在は、米国特許第10,524,789号)、及び
-米国特許出願第15/385,936号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATION STROKE AMPLIFICATION FEATURES」(現在は、米国特許第10,517,596号)。
【0015】
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/191,775号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」(現在は、米国特許第11,000,278号)、
-米国特許出願第15/191,807号、発明の名称「STAPLING SYSTEM FOR USE WITH WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」(現在は、米国特許第10,702,270号)、
-米国特許出願第15/191,834号、発明の名称「STAMPED STAPLES AND STAPLE CARTRIDGES USING THE SAME」(現在は、米国特許第10,542,979号)、
-米国特許出願第15/191,788号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OVERDRIVEN STAPLES」(現在は、米国特許第10,675,024号)、及び
-米国特許出願第15/191,818号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OFFSET LONGITUDINAL STAPLE ROWS」(現在は、米国特許第10,893,863号)。
【0016】
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国意匠特許出願第29/569,218号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」(現在は、米国意匠特許第D826,405号)、
-米国意匠特許出願第29/569,227号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」(現在は、米国意匠特許第D822,206号)、
-米国意匠特許出願第29/569,259号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」(現在は、米国意匠特許第D847,989号)、及び
-米国意匠特許出願第29/569,264号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」(現在は、米国意匠特許第D850,617号)。
【0017】
本願の出願人は、2016年4月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/089,325号、発明の名称「METHOD FOR OPERATING A SURGICAL STAPLING SYSTEM」(現在は、米国特許第11,045,191号)、
-米国特許出願第15/089,321号、発明の名称「MODULAR SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY」(現在は、米国特許第10,271,851号)、
-米国特許出願第15/089,326号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY INCLUDING A RE-ORIENTABLE DISPLAY FIELD」、(現在は、米国特許第10,433,849号)、
-米国特許出願第15/089,263号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE ASSEMBLY WITH RECONFIGURABLE GRIP PORTION」(現在は、米国特許第10,307,159号)、
-米国特許出願第15/089,262号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH MANUALLY ACTUATABLE BAILOUT SYSTEM」(現在は、米国特許第10,357,246号)、
-米国特許出願第15/089,277号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND STAPLING END EFFECTOR WITH ANVIL CONCENTRIC DRIVE MEMBER」(現在は、米国特許第10,531,874号)、
-米国特許出願第15/089,296号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SURGICAL TOOL ASSEMBLY WITH A SURGICAL END EFFECTOR THAT IS SELECTIVELY ROTATABLE ABOUT A SHAFT AXIS」(現在は、米国特許第10,413,293号)、
-米国特許出願第15/089,258号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SHIFTABLE TRANSMISSION」(現在は、米国特許第10,342,543号)、
-米国特許出願第15/089,278号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO PROVIDE SELECTIVE CUTTING OF TISSUE」(現在は、米国特許第10,420,552号)、
-米国特許出願第15/089,284号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A CONTOURABLE SHAFT」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281186号)、
-米国特許出願第15/089,295号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A TISSUE COMPRESSION LOCKOUT」(現在は、米国特許第10,856,867号)、
-米国特許出願第15/089,300号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING AN UNCLAMPING LOCKOUT」(現在は、米国特許第10,456,140号)、
-米国特許出願第15/089,196号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW CLOSURE LOCKOUT」(現在は、米国特許第10,568,632号)、
-米国特許出願第15/089,203号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW ATTACHMENT LOCKOUT」(現在は、米国特許第10,542,991号)、
-米国特許出願第15/089,210号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」(現在は、米国特許第10,478,190号)、
-米国特許出願第15/089,324号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SHIFTING MECHANISM」(現在は、米国特許第10,314,582号)、
-米国特許出願第15/089,335号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT COMPRISING MULTIPLE LOCKOUTS」(現在は、米国特許第10,485,542号)、
-米国特許出願第15/089,339号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、(現在は、米国特許第11,064,997号)、
-米国特許出願第15/089,253号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO APPLY ANNULAR ROWS OF STAPLES HAVING DIFFERENT HEIGHTS」(現在は、米国特許第10,413,297号)、
-米国特許出願第15/089,304号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A GROOVED FORMING POCKET」(現在は、米国特許第10,285,705号)、
-米国特許出願第15/089,331号、発明の名称「ANVIL MODIFICATION MEMBERS FOR SURGICAL STAPLERS」(現在は、米国特許第10,376,263号)、
-米国特許出願第15/089,336号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES WITH ATRAUMATIC FEATURES」(現在は、米国特許第10,709,446号)、
-米国特許出願第15/089,312号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING AN INCISABLE TISSUE SUPPORT」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281189号)、
-米国特許出願第15/089,309号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING ROTARY FIRING SYSTEM」(現在は、米国特許第10,675,021号)、及び
-米国特許出願第15/089,349号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING LOAD CONTROL」(現在は、米国特許第10,682,136号)。
【0018】
本願の出願人はまた、2015年12月31日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/984,488号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR BATTERY PACK FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,292,704号)、
-米国特許出願第14/984,525号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,368,865号)、及び
-米国特許出願第14/984,552号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARABLE MOTORS AND MOTOR CONTROL CIRCUITS」(現在は、米国特許第10,265,068号)。
【0019】
本願の出願人はまた、2016年2月9日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/019,220号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH ARTICULATING AND AXIALLY TRANSLATABLE END EFFECTOR」(現在は、米国特許第10,245,029号)、
-米国特許出願第15/019,228号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE LINK ARTICULATION ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第10,433,837号)、
-米国特許出願第15/019,196号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」(現在は、米国特許第10,413,291号)、
-米国特許出願第15/019,206号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH AN END EFFECTOR THAT IS HIGHLY ARTICULATABLE RELATIVE TO AN ELONGATE SHAFT ASSEMBLY」(現在は、米国特許第10,653,413号)、
-米国特許出願第15/019,215号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH NON-SYMMETRICAL ARTICULATION ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0224332号)、
-米国特許出願第15/019,227号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH SINGLE ARTICULATION LINK ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0224334号)、
-米国特許出願第15/019,235号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH TENSIONING ARRANGEMENTS FOR CABLE DRIVEN ARTICULATION SYSTEMS」(現在は、米国特許第10,245,030号)、
-米国特許出願第15/019,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH OFF-AXIS FIRING BEAM ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第10,588,625号)、及び
-米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第10,470,764号)。
【0020】
本願の出願人はまた、2016年2月12日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/043,254号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,258,331号)、
-米国特許出願第15/043,259号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,448,948号)、
-米国特許出願第15/043,275号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0231627号)、及び
-米国特許出願第15/043,289号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0231628号)。
【0021】
本願の出願人は、2015年6月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/742,925号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH POSITIVE JAW OPENING ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第10,182,818号)、
-米国特許出願第14/742,941号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH DUAL CAM ACTUATED JAW CLOSING FEATURES」(現在は、米国特許第10,052,102号)、
-米国特許出願第14/742,914号、発明の名称「MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,405,863号)、
-米国特許出願第14/742,900号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH COMPOSITE FIRING BEAM STRUCTURES WITH CENTER FIRING SUPPORT MEMBER FOR ARTICULATION SUPPORT」(現在は、米国特許第10,335,149号)、
-米国特許出願第14/742,885号、発明の名称「DUAL ARTICULATION DRIVE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,368,861号)、及び
-米国特許出願第14/742,876号、発明の名称「PUSH/PULL ARTICULATION DRIVE SYSTEMS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,178,992号)。
【0022】
本願の出願人は、2015年3月6日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/640,746号、発明の名称「POWERED SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,808,246号)、
-米国特許出願第14/640,795号、発明の名称「MULTIPLE LEVEL THRESHOLDS TO MODIFY OPERATION OF POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,441,279号)、
-米国特許出願第14/640,832号、発明の名称「ADAPTIVE TISSUE COMPRESSION TECHNIQUES TO ADJUST CLOSURE RATES FOR MULTIPLE TISSUE TYPES」、(現在は、米国特許第10,687,806号)、
-米国特許出願第14/640,935号、発明の名称「OVERLAID MULTI SENSOR RADIO FREQUENCY(RF)ELECTRODE SYSTEM TO MEASURE TISSUE COMPRESSION」(現在は、米国特許第10,548,504号)、
-米国特許出願第14/640,831号、発明の名称「MONITORING SPEED CONTROL AND PRECISION INCREMENTING OF MOTOR FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,895,148号)、
-米国特許出願第14/640,859号、発明の名称「TIME DEPENDENT EVALUATION OF SENSOR DATA TO DETERMINE STABILITY,CREEP,AND VISCOELASTIC ELEMENTS OF MEASURES」(現在は、米国特許第10,052,044号)、
-米国特許出願第14/640,817号、発明の名称「INTERACTIVE FEEDBACK SYSTEM FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,924,961号)、
-米国特許出願第14/640,844号、発明の名称「CONTROL TECHNIQUES AND SUB-PROCESSOR CONTAINED WITHIN MODULAR SHAFT WITH SELECT CONTROL PROCESSING FROM HANDLE」(現在は、米国特許第10,045,776号)、
-米国特許出願第14/640,837号、発明の名称「SMART SENSORS WITH LOCAL SIGNAL PROCESSING」(現在は、米国特許第9,993,248号)、
-米国特許出願第14/640,765号、発明の名称「SYSTEM FOR DETECTING THE MIS-INSERTION OF A STAPLE CARTRIDGE INTO A SURGICAL STAPLER」(現在は、米国特許第10,617,412号)、
-米国特許出願第14/640,799号、発明の名称「SIGNAL AND POWER COMMUNICATION SYSTEM POSITIONED ON A ROTATABLE SHAFT」(現在は、米国特許第9,901,342号)、及び
-米国特許出願第14/640,780号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A LOCKABLE BATTERY HOUSING」(現在は、米国特許第10,245,033号)。
【0023】
本願の出願人は、2015年2月27日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/633,576号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN INSPECTION STATION」(現在は、米国特許第10,045,779号)、
-米国特許出願第14/633,546号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO ASSESS WHETHER A PERFORMANCE PARAMETER OF THE SURGICAL APPARATUS IS WITHIN AN ACCEPTABLE PERFORMANCE BAND」(現在は、米国特許第10,180,463号)、
-米国特許出願第14/633,560号、発明の名称「SURGICAL CHARGING SYSTEM THAT CHARGES AND/OR CONDITIONS ONE OR MORE BATTERIES」(現在は、米国特許出願公開第2016/0249910号)、
-米国特許出願第14/633,566号、発明の名称「CHARGING SYSTEM THAT ENABLES EMERGENCY RESOLUTIONS FOR CHARGING A BATTERY」(現在は、米国特許第10,182,816号)、
-米国特許出願第14/633,555号、発明の名称「SYSTEM FOR MONITORING WHETHER A SURGICAL INSTRUMENT NEEDS TO BE SERVICED」(現在は、米国特許第10,321,907号)、
-米国特許出願第14/633,542号、発明の名称「REINFORCED BATTERY FOR A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,931,118号)、
-米国特許出願第14/633,548号、発明の名称「POWER ADAPTER FOR A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第10,245,028号)、
-米国特許出願第14/633,526号、発明の名称「ADAPTABLE SURGICAL INSTRUMENT HANDLE」(現在は、米国特許第9,993,258号)、
-米国特許出願第14/633,541号、発明の名称「MODULAR STAPLING ASSEMBLY」(現在は、米国特許第10,226,250号)、及び
-米国特許出願第14/633,562号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO TRACK AN END-OF-LIFE PARAMETER」(現在は、米国特許第10,159,483号)。
【0024】
本願の出願人は、2014年12月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/574,478号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEMS COMPRISING AN ARTICULATABLE END EFFECTOR AND MEANS FOR ADJUSTING THE FIRING STROKE OF A FIRING MEMBER」(現在は、米国特許第9,844,374号)、
-米国特許出願第14/574,483号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING LOCKABLE SYSTEMS」(現在は、米国特許第10,188,385号)、
-米国特許出願第14/575,139号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,844,375号)、
-米国特許出願第14/575,148号、発明の名称「LOCKING ARRANGEMENTS FOR DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES WITH ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTORS」(現在は、米国特許第10,085,748号)、
-米国特許出願第14/575,130号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH AN ANVIL THAT IS SELECTIVELY MOVABLE ABOUT A DISCRETE NON-MOVABLE AXIS RELATIVE TO A STAPLE CARTRIDGE」(現在は、米国特許第10,245,027号)、
-米国特許出願第14/575,143号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH IMPROVED CLOSURE ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第10,004,501号)、
-米国特許出願第14/575,117号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第9,943,309号)、
-米国特許出願第14/575,154号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND IMPROVED FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第9,968,355号)、
-米国特許出願第14/574,493号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A FLEXIBLE ARTICULATION SYSTEM」(現在は、米国特許第9,987,000号)、及び
-米国特許出願第14/574,500号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKABLE ARTICULATION SYSTEM」(現在は、米国特許第10,117,649号)。
【0025】
本願の出願人は、2013年3月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第13/782,295号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH CONDUCTIVE PATHWAYS FOR SIGNAL COMMUNICATION」(現在は、米国特許第9,700,309号)、
-米国特許出願第13/782,323号、発明の名称「ROTARY POWERED ARTICULATION JOINTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,782,169号)、
-米国特許出願第13/782,338号、発明の名称「THUMBWHEEL SWITCH ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2014/0249557号)、
-米国特許出願第13/782,499号、発明の名称「ELECTROMECHANICAL SURGICAL DEVICE WITH SIGNAL RELAY ARRANGEMENT」(現在は、米国特許第9,358,003号)、
-米国特許出願第13/782,460号、発明の名称「MULTIPLE PROCESSOR MOTOR CONTROL FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,554,794号)、
-米国特許出願第13/782,358号、発明の名称「JOYSTICK SWITCH ASSEMBLIES FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,326,767号)、
-米国特許出願第13/782,481号、発明の名称「SENSOR STRAIGHTENED END EFFECTOR DURING REMOVAL THROUGH TROCAR」(現在は、米国特許第9,468,438号)、
-米国特許出願第13/782,518号、発明の名称「CONTROL METHODS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH REMOVABLE IMPLEMENT PORTIONS」(現在は、米国特許出願公開第2014/0246475号)、
-米国特許出願第13/782,375号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE DEGREES OF FREEDOM」(現在は、米国特許第9,398,911号)、及び
-米国特許出願第13/782,536号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SOFT STOP」(現在は、米国特許第9,307,986号)。
【0026】
本願の出願人はまた、2013年3月14日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第13/803,097号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」(現在は、米国特許第9,687,230号)、
-米国特許出願第13/803,193号、発明の名称「CONTROL ARRANGEMENTS FOR A DRIVE MEMBER OF A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,332,987号)、
- 米国特許出願第13/803,053号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SHAFT ASSEMBLIES FOR USE WITH A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,883,860号)、
-米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」(現在は、米国特許出願公開第2014/0263541号)、
-米国特許出願第13/803,210号、発明の名称「SENSOR ARRANGEMENTS FOR ABSOLUTE POSITIONING SYSTEM FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,808,244号)、
-米国特許出願第13/803,148号、発明の名称「MULTI-FUNCTION MOTOR FOR A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第10,470,762号)、
-米国特許出願第13/803,066号、発明の名称「DRIVE SYSTEM LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,134,287号)、
-米国特許出願第13/803,117号、発明の名称「ARTICULATION CONTROL SYSTEM FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,351,726号)、
-米国特許出願第13/803,130号、発明の名称「DRIVE TRAIN CONTROL ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,351,727号)、及び
-米国特許出願第13/803,159号、発明の名称「METHOD AND SYSTEM FOR OPERATING A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,888,919号)。
【0027】
本願の出願人はまた、2014年3月7日に出願された以下の特許出願を所有しており、この全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/200,111号、発明の名称「CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,629,629号)。
【0028】
本願の出願人はまた、2014年3月26日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/226,106号、発明の名称「POWER MANAGEMENT CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2015/0272582号)、
-米国特許出願第14/226,099号、発明の名称「STERILIZATION VERIFICATION CIRCUIT」(現在は、米国特許第9,826,977号)、
-米国特許出願第14/226,094号、発明の名称「VERIFICATION OF NUMBER OF BATTERY EXCHANGES/PROCEDURE COUNT」(現在は、米国特許出願公開第2015/0272580号)、
-米国特許出願第14/226,117号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SLEEP OPTIONS OF SEGMENTED CIRCUIT AND WAKE UP CONTROL」(現在は、米国特許第10,013,049号)、
-米国特許出願第14/226,075号、発明の名称「MODULAR POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES」(現在は、米国特許第9,743,929号)、
-米国特許出願第14/226,093号、発明の名称「FEEDBACK ALGORITHMS FOR MANUAL BAILOUT SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,028,761号)、
-米国特許出願第14/226,116号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT UTILIZING SENSOR ADAPTATION」(現在は、米国特許出願公開第2015/0272571号)、
-米国特許出願第14/226,071号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT CONTROL CIRCUIT HAVING A SAFETY PROCESSOR」(現在は、米国特許第9,690,362号)、
-米国特許出願第14/226,097号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING INTERACTIVE SYSTEMS」(現在は、米国特許第9,820,738号)、
-米国特許出願第14/226,126号、発明の名称「INTERFACE SYSTEMS FOR USE WITH SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,004,497号)、
-米国特許出願第14/226,133号、発明の名称「MODULAR SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2015/0272557号)、
-米国特許出願第14/226,081号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SEGMENTED CIRCUIT」(現在は、米国特許第9,804,618号)、
-米国特許出願第14/226,076号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SEGMENTED CIRCUIT AND VARIABLE VOLTAGE PROTECTION」(現在は、米国特許第9,733,663号)、
-米国特許出願第14/226,111号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT SYSTEM」(現在は、米国特許第9,750,499号)、及び
-米国特許出願第14/226,125号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A ROTATABLE SHAFT」(現在は、米国特許第10,201,364号)。
【0029】
本願の出願人はまた、2014年9月5日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/479,103号、発明の名称「CIRCUITRY AND SENSORS FOR POWERED MEDICAL DEVICE」(現在は、米国特許第10,111,679号)、
-米国特許出願第14/479,119号、発明の名称「ADJUNCT WITH INTEGRATED SENSORS TO QUANTIFY TISSUE COMPRESSION」(現在は、米国特許第9,724,094号)、
-米国特許出願第14/478,908号、発明の名称「MONITORING DEVICE DEGRADATION BASED ON COMPONENT EVALUATION」(現在は、米国特許第9,737,301号)、
-米国特許出願第14/478,895号、発明の名称「MULTIPLE SENSORS WITH ONE SENSOR AFFECTING A SECOND SENSOR’S OUTPUT OR INTERPRETATION」(現在は、米国特許第9,757,128号)、
-米国特許出願第14/479,110号、発明の名称「POLARITY OF HALL MAGNET TO DETECT MISLOADED CARTRIDGE」(現在は、米国特許第10,016,199号)、
-米国特許出願第14/479,098号、発明の名称「SMART CARTRIDGE WAKE UP OPERATION AND DATA RETENTION」(現在は、米国特許第10,135,242号)、
-米国特許出願第14/479,115号、発明の名称「MULTIPLE MOTOR CONTROL FOR POWERED MEDICAL DEVICE」(現在は、米国特許第9,788,836号)、及び
-米国特許出願第14/479,108号、発明の名称「LOCAL DISPLAY OF TISSUE PARAMETER STABILIZATION」(現在は、米国特許出願公開第2016/0066913号)。
【0030】
本願の出願人はまた、2014年4月9日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/248,590号、発明の名称「MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKABLE DUAL DRIVE SHAFTS」(現在は、米国特許第9,826,976号)、
-米国特許出願第14/248,581号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CLOSING DRIVE AND A FIRING DRIVE OPERATED FROM THE SAME ROTATABLE OUTPUT」(現在は、米国特許第9,649,110号)、
-米国特許出願第14/248,595号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SHAFT INCLUDING SWITCHES FOR CONTROLLING THE OPERATION OF THE SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,844,368号)、
-米国特許出願第14/248,588号、発明の名称「POWERED LINEAR SURGICAL STAPLER」(現在は、米国特許第10,405,857号)、
-米国特許出願第14/248,591号、発明の名称「TRANSMISSION ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第10,149,680号)、
-米国特許出願第14/248,584号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH ALIGNMENT FEATURES FOR ALIGNING ROTARY DRIVE SHAFTS WITH SURGICAL END EFFECTOR SHAFTS」(現在は、米国特許第9,801,626号)、
-米国特許出願第14/248,587号、発明の名称「POWERED SURGICAL STAPLER」(現在は、米国特許第9867612号)、
-米国特許出願第14/248,586号、発明の名称「DRIVE SYSTEM DECOUPLING ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第10,136,887号)、及び
-米国特許出願第14/248,607号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH STATUS INDICATION ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第9,814,460号)。
【0031】
本願の出願人はまた、2013年4月16日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国仮特許出願第61/812,365号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」、
-米国仮特許出願第61/812,376号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH POWER」、
-米国仮特許出願第61/812,382号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH MOTOR AND PISTOL GRIP」、
-米国仮特許出願第61/812,385号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE WITH MULTIPLE ACTUATION MOTORS AND MOTOR CONTROL」、及び
-米国仮特許出願第61/812,372号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」。
【0032】
本願の出願人はまた、2015年9月2日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/843,168号、発明の名称「SURGICAL STAPLE CARTRIDGE WITH IMPROVED STAPLE DRIVER CONFIGURATIONS」(現在は、米国特許第10,314,587号)、
-米国特許出願第14/843,196号、発明の名称「SURGICAL STAPLE DRIVER ARRAYS」(現在は、米国特許第10,172,619号)、
-米国特許出願第14/843,216号、発明の名称「SURGICAL STAPLE CARTRIDGE STAPLE DRIVERS WITH CENTRAL SUPPORT FEATURES」(現在は、米国特許第10,251,648号)、
-米国特許出願第14/843,243号、発明の名称「SURGICAL STAPLE CONFIGURATIONS WITH CAMMING SURFACES LOCATED BETWEEN PORTIONS SUPPORTING SURGICAL STAPLES」(現在は、米国特許第10,357,252号)、及び
-米国特許出願第14/843,267号、発明の名称「SURGICAL STAPLE CARTRIDGES WITH DRIVER ARRANGEMENTS FOR ESTABLISHING HERRINGBONE STAPLE PATTERNS」(現在は、米国特許第10,238,390号)。
【0033】
本願の出願人はまた、2014年9月26日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/498,070号、発明の名称「CIRCULAR FASTENER CARTRIDGES FOR APPLYING RADIALLY EXPANDABLE FASTENER LINES」(現在は、米国特許第10,426,476号)、
-米国特許出願第14/498,087号、発明の名称「SURGICAL STAPLE AND DRIVER ARRANGEMENTS FOR STAPLE CARTRIDGES」(現在は、米国特許第10,206,677号)、
-米国特許出願第14/498,105号、発明の名称「SURGICAL STAPLE AND DRIVER ARRANGEMENTS FOR STAPLE CARTRIDGES」(現在は、米国特許第9,801,628号)、
-米国特許出願第14/498,121号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE FOR CREATING A FLEXIBLE STAPLE LINE」(現在は、米国特許第9,801,627号)、
-米国特許出願第14/498,145号、発明の名称「METHOD FOR CREATING A FLEXIBLE STAPLE LINE」(現在は、米国特許第10,327,764号)、及び
-米国特許出願第14/498,107号、発明の名称「SURGICAL STAPLING BUTTRESSES AND ADJUNCT MATERIALS」(現在は、米国特許第9,943,310号)。
【0034】
本出願の出願人はまた、参照によりそのそれぞれの全体が本明細書に組み込まれる、2013年11月26日に発行された米国特許第8,590,762号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE CAVITY CONFIGURATIONS」も所有している。
【0035】
本出願の出願人はまた、参照によりそのそれぞれの全体が本明細書に組み込まれる、2014年5月20日に発行された米国特許第8,727,197号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE CAVITY CONFIGURATION WITH COOPERATIVE SURGICAL STAPLE」も所有している。
【0036】
ここで、本明細書で開示するデバイス及び方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解が得られるように、特定の例示的な実施形態を説明する。これらの例示の実施形態の1つ以上の例を添付図面に示す。本明細書で具体的に説明され、添付の図面に示されるデバイス及び方法は、非限定的な例示的実施形態であり、本発明の様々な例示的実施形態の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義されることが、当業者には理解されよう。ある例示的実施形態に関連して例示又は説明した特徴は、他の例示の実施形態の特徴と組み合わされてもよい。このような改変及び変形は、本発明の範囲内に含まれるものとする。
【0037】
「備える、含む(comprise)」(並びに、「comprises」及び「comprising」などのcompriseの任意の語形)、「有する(have)」(並びに、「has」及び「having」などのhaveの任意の語形)、「含む(include)」(並びに、「includes」及び「including」などのincludeの任意の語形)、及び「含有する(contain)」(並びに、「contains」及び「containing」などのcontainの任意の語形)の用語は、オープンエンドの連結動詞である。結果として、1つ以上の要素を「備える、含む(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」、若しくは「含有する(contains)」外科用システム、デバイス、又は装置は、それらの1つ以上の要素を有するが、それらの1つ以上の要素のみを有することに限定されない。同様に、1つ以上の特徴を「備える、含む(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」、若しくは「含有する(contains)」システム、デバイス、又は装置の要素は、それらの1つ以上の特徴を有するが、それらの1つ以上の特徴のみを有することに限定されない。
【0038】
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語が、本明細書において図面に対して使用され得ることが更に理解されよう。しかしながら、外科用器具は、多くの配向及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
【0039】
腹腔鏡下及び低侵襲性の外科的処置を行うための、様々な例示的なデバイス及び方法が提供される。しかし、本明細書に開示される様々な方法及びデバイスが、例えば切開外科的処置と関連するものを含む、多くの外科的処置及び用途で使用され得ることが、読者には容易に理解されよう。本明細書の「発明を実施するための形態」を読み進めることで、読者は、本明細書に開示される様々な器具が、例えば、元からある開口部を通じて、組織に形成された切開部又は穿刺孔を通じてなど、任意の方法で体内に挿入され得ることを更に理解するであろう。これらの器具の作用部分すなわちエンドエフェクタ部分は、患者の体内に直接挿入することもでき、外科用器具のエンドエフェクタ及び細長シャフトを進めることが可能な作用通路を有するアクセスデバイスを通じて挿入することもできる。
【0040】
外科用ステープル留めシステムは、シャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、を備えることができる。エンドエフェクタは、第1のジョーと第2のジョーとを備える。第1のジョーは、ステープルカートリッジを備える。ステープルカートリッジは、第1のジョー内に挿入可能であり、かつ第1のジョーから取り外し可能であるが、ステープルカートリッジが第1のジョーから取り外し可能でない、又は第1のジョーから少なくとも容易に交換可能ではない、他の実施形態が想到される。第2のジョーは、ステープルカートリッジから射出されたステープルを変形させるように構成されているアンビルを備える。第2のジョーは、閉鎖軸を中心に第1のジョーに対して枢動可能であるが、第1のジョーが第2のジョーに対して枢動可能である、他の実施形態が想定される。外科用ステープル留めシステムは、エンドエフェクタをシャフトに対して回転させる、すなわち関節運動させることができるように構成されている関節運動継手を更に備える。エンドエフェクタは、関節運動継手を通って延在する関節運動軸を中心に回転可能である。関節運動継手を含まない他の実施形態も想到される。
【0041】
ステープルカートリッジは、カートリッジ本体を備える。カートリッジ本体は、近位端と、遠位端と、近位端と遠位端との間に延在するデッキと、を含む。使用中、ステープルカートリッジは、ステープル留めされる組織の第1の側に位置付けられ、アンビルは、組織の第2の側に位置付けられる。アンビルは、ステープルカートリッジに向かって移動させられて、デッキに対して組織を押し付けてクランプする。続いて、カートリッジ本体内に取り外し可能に格納されているステープルを、組織内に配備することができる。カートリッジ本体は、内部に画定されたステープル空洞を含み、ステープルは、ステープル空洞内に取り外し可能に格納される。ステープル空洞は、6つの長手方向列に配列されている。3列のステープル空洞が長手方向スロットの第1の側に位置付けられ、3列のステープル空洞が長手方向スロットの第2の側に位置付けられている。ステープル空洞及びステープルの他の配置も可能であり得る。
【0042】
ステープルは、カートリッジ本体内のステープルドライバによって支持されている。ドライバは、ステープル空洞からステープルを射出するために、第1の、すなわち未発射位置と、第2の、すなわち発射位置との間で移動可能である。ドライバは、カートリッジ本体の下部周辺に延在するリテーナによってカートリッジ本体内に保持され、また、カートリッジ本体を把持し、リテーナをカートリッジ本体に対して保持するように構成されている、弾性部材を含む。ドライバは、スレッドによってそれらの未発射位置とそれらの発射位置との間で移動可能である。スレッドは、カートリッジ本体の近位端に隣接する近位位置と、カートリッジ本体の遠位端に隣接する遠位位置との間で移動可能である。スレッドは、ドライバの下を摺動し、ドライバを持ち上げるように構成されている複数の傾斜面を含み、ステープルがその上に支持され、アンビルに向かう。
【0043】
上記に加えて、スレッドは発射部材によって遠位に移動される。発射部材は、スレッドに接触し、スレッドを遠位端に向かって押すように構成されている。カートリッジ本体内に画定された長手方向スロットは、発射部材を受容するように構成されている。アンビルは、発射部材を受容するように構成されているスロットも含む。発射部材は、第1のジョーに係合する第1のカムと、第2のジョーに係合する第2のカムと、を更に備える。発射部材を遠位に前進させる際、第1のカム及び第2のカムは、ステープルカートリッジのデッキとアンビルとの間の距離、すなわち組織間隙を制御することができる。発射部材はまた、ステープルカートリッジとアンビルとの中間に捕捉された組織を切除するように構成されているナイフも備える。ステープルがナイフよりも前方に射出されるように、ナイフが傾斜面に対して少なくとも部分的に近位に位置付けられることが望ましい。
【0044】
外科用ステープル留めアセンブリを発射することは、発射部材を第1の方向に前進させて、締結具を第2の方向に移動させることを含み得る。例えば、発射部材は、発射ストローク中に締結具カートリッジの長手方向軸に沿って遠位側に前進させることができる。発射部材又はスレッドは、ステープル支持ドライバ上の対応する傾斜面と係合するように構成された、長手方向レールを含み得る。傾斜面に沿ったレールの移動は、発射部材の長手方向の移動をドライバの横方向の持ち上げ移動に変換することができる。ドライバが締結具カートリッジ内で垂直に持ち上げられると、締結具は、締結具カートリッジから上向きに押し出され得る。
【0045】
発射部材は、発射ストローク中に有意な力をドライバに伝達するように構成されている。これらの力は、締結具カートリッジ内の空洞から、外科用エンドエフェクタのジョーの間にクランプされた組織内に締結具を射出するのに十分である。カートリッジ本体に対するドライバの幾何学的形状は、滑らかな発射運動を容易にすることができる。逆に、カートリッジ本体に対して適合していないドライバは、発射運動中にトルクがかかるか、又はねじれる傾向があり得、これは、締結具の誤発射及び/又は外科用エンドエフェクタの詰まりをもたらす可能性がある。
【0046】
結果として得られるステープルラインにおけるステープルの配置もまた、重要な考慮事項である。特定のステープルラインの幾何学的形状は、ステープル留めされた組織の伸長又は移動により良好に適応することができる。例えば、中心線又は切断線に対して斜めに配向されたステープルを有するステープルラインは、特定の事例では、組織の伸張をより容易にすることができる。例えば、ステープル留めされた組織は、ステープルラインが斜めに配向されたステープルを含むときに、より伸長及び屈曲することが可能であり得る。しかしながら、斜めに配向されたステープルは、とりわけ、締結具カートリッジ内に斜めに配向されたステープルを入れ子にすること、斜めに配向されたステープルと位置合わせされたアンビル内に斜めに配向された形成ポケットを入れ子にすること、発射ストローク中にトルクを釣り合わせること、及び発射運動中にステープルを支持することに関する更なる課題を提示する。
【0047】
本開示の特定の態様では、結果として得られるステープルラインは、中心線から外向きに増加する角度で配向されたステープルを含み得る。例えば、中間ステープル列内のステープルは、内側ステープル列内のステープルよりも中心線に対して大きい角度で、かつ外側ステープル列内のステープルよりも中心線に対して小さい角度で位置付けられ得る。追加的に又は代替的に、結果として得られるステープルラインは、中心線から外向きに増加する、同じ列内の隣接するステープル間の空間を含み得る。例えば、中間列内のステープルは、内側ステープル列内のステープルよりも大きく、かつ外側ステープル列内のステープルよりも小さく離間されてもよい。
【0048】
特定の事例では、結果として得られるステープルラインは、長手方向に配向されたステープル及び斜めに配向されたステープルの両方を含み得る。例えば、第1の列は、長手方向に配向されたステープルを含み得、第2の列は、斜めに配向されたステープルを含み得る。長手方向に配向されたステープルは、カートリッジ本体を通る長手方向軸及び/又は発射経路に対して平行であり得る。様々な事例では、長手方向に配向されたステープルは、切断線に隣接して位置付けられることができ、これにより、切断線に沿って封止及び止血を進めることができる。例えば、(切断線の片側又は両側の)ステープルの最も内側の列は、長手方向に配向されたステープルを含み得、(切断線の片側又は両側の)ステープルの外側の列は、斜めに配向されたステープルを含み得る。
【0049】
追加的に又は代替的に、結果として得られるステープルラインはまた、平面ステープル(例えば、2Dステープル)及び非平面ステープル(例えば、3Dステープル)の両方を含み得る。例えば、第1の列は、平面ステープルを含み得、第2の列は、非平面ステープルを含み得る。非平面ステープルは、ステープル脚部がステープルの中心線及び基部から離れて分岐する、修正されたB字形を形成することができる。様々な事例では、平面ステープルは、切断線に隣接して配置することができ、これにより、切断線に沿って封止及び止血を進めることができる。例えば、(切断線の片側又は両側の)ステープルの最も内側の列は、平面ステープルを含み得、(切断線の片側又は両側の)ステープルの外側の列は、非平面ステープルを含み得る。特定の事例では、平面ステープルは、長手方向軸と位置合わせすることができ、非平面ステープルは、長手方向軸に対して斜めに配向することができる。
【0050】
本明細書に更に記載される改善された締結具カートリッジ及びステープルパターンは、ステープルドライバをより良好に均衡させ、ドライバのロールを防止し、ドライバと空洞との間の緊密な嵌合を確実にし、カートリッジ本体の壁厚を維持し、かつ/又は特定の事例においてスレッドに対するドライバ傾斜部の完全性を保護することができる。これらの改善及び他の改善が、本明細書に更に説明される。
【0051】
図1は、開放構成の外科用ステープル留めアセンブリ200を示している。より具体的には、外科用ステープル留めアセンブリは、開位置と閉位置との間で移動するように構成されている第1のジョー201及び第2のジョー203を含む。閉位置では、ジョー201及び203は、組織上で閉じて、組織を把持し、クランプし、操作し、ないしは別の方法で組織に作用することができる。第1のジョー201は、第2のジョー203に対して枢動するように構成されている。他の事例では、第2のジョー203は、第1のジョー201に対して枢動するように構成することができる。特定の事例では、一方のジョー201又は203を固定することができ、他方のジョー201又は203を枢動させることができる。他の事例では、ジョー201及び203の両方が枢動して、外科用ステープル留めアセンブリを開放構成と閉鎖構成との間で移動させることができる。
【0052】
外科用ステープル留めアセンブリ200は、細長チャネル202及びアンビル204を更に含む。細長チャネル202は、締結具カートリッジアセンブリ206を受容するように構成されている。締結具カートリッジアセンブリ206は、細長チャネル202内に取り外し可能に位置付けられ得る。例えば、外科用ステープル留めアセンブリ200は、再使用可能な構成要素であり得、締結具カートリッジアセンブリ206は、交換可能な構成要素であり得、これは、その後の発射及び/又はその後の使用のために、別の締結具カートリッジアセンブリ206と交換され得る。アンビル204は、締結具カートリッジアセンブリ206に対向する。アンビルは、発射ストローク中に締結具カートリッジアセンブリから射出される締結具を形成するように構成されている。
【0053】
主に
図2~
図6を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ206は、カートリッジ本体208の近位端207からカートリッジ本体208の遠位端209に向かってカートリッジ本体208を少なくとも部分的に通って画定された長手方向ナイフスロット210を有するカートリッジ本体208を含む。長手方向ナイフスロット210は、それを通して発射部材を受容するように構成されている。発射部材の直立部分は、切断縁部を含み得る。特定の事例では、切断縁部は、発射ストローク中に締結具カートリッジアセンブリ206を通って並進して、ジョー201とジョー203との間にクランプされた組織を切断するように構成されている。
【0054】
カートリッジ本体208は、組織支持デッキ212を更に含む。空洞214は、組織支持デッキ212内に画定され、その中に開口部を形成する。空洞214は、発射運動中に、締結具を受容し、締結具を組織に向かって、かつその中に誘導するように構成される。空洞214は、複数の列216に配列される。
【0055】
主に
図4を参照すると、カートリッジ本体208は、長手方向ナイフスロット210の両側に3つの列216を含む。列は、内側空洞214aから構成される内側列216aと、中間空洞214bから構成される中間列216bと、外側空洞214cから構成される外側列216cと、を含む。
【0056】
他の事例では、カートリッジ本体208は、長手方向ナイフスロット210の片側又は両側に、追加の列の空洞又はより少ない列の空洞を含み得る。特定の事例では、締結具カートリッジアセンブリ206は、長手方向軸Aに対して対称であり得、空洞の列は、長手方向軸Aに対して対称であり得る。他の事例では、空洞の列は、長手方向軸Aに対して非対称であり得る。
【0057】
カートリッジ本体208内の内側空洞214aは、長手方向軸Aに対して長手方向に配向される。中間空洞214b及び外側空洞214cは、長手方向軸Aに対して斜めに配向される。中間空洞214bは、長手方向軸Aから離れるように角度付けられ、外側空洞は、長手方向軸Aに向かって角度付けられる。そのような事例では、内側空洞214aの長手方向位置合わせ並びに中間空洞214b及び外側空洞214cの角度付けられた配向は、中間空洞が内側空洞214aと外側空洞214cとの間で密接に入れ子になることを可能にする。異なる角度配向で位置付けられたステープル空洞の入れ子配置は、ステープル空洞及び対応するステープルのコンパクトな配置を提供することができる。様々な例示的な寸法は、ドライバ、ステープル、形成ポケットなどのアレイが、例えば、低侵襲手術のための締結具カートリッジアセンブリのスモールフォームファクタ内に適合することを可能にする。
【0058】
主に
図3を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ206は、カートリッジ本体208の一部を入れるように構成されたカートリッジパン218を更に備える。ステープル220は、カートリッジ本体208内の空洞214内に取り外し可能に位置付けられる。ステープル220は、直線状の基部と、直線状の基部の第1の端部から延在する第1の脚部と、直線状の基部の第2の端部から延在する第2の脚部と、を有するV字形のステープルであり得る。第1の脚部及び第2の脚部は、空洞214の内壁に係合するように横方向外向きに広がる。ステープル220は、脚部と空洞214の内壁との間の摩擦嵌め接続によって、発射ストローク前に空洞214内に保持され得る。
【0059】
ステープル220は、カートリッジ本体208内のドライバ224、226によって移動可能に支持される。ドライバ224、226は、トリプルドライバである。各ドライバ224、226は、3つのクレードルを含み、内側列216aのステープル220、中間列216bのステープル220、及び外側列216cのステープル220を支持するように構成されている。複数の列216にわたって異なる角度で配向されたステープル220を支持するために、トリプルドライバ224、226は、異なる角度で配向されたクレードルを備える支持カラムと、支持カラム間のコネクタと、発射ストローク中にスレッド230によって駆動されるように構成された下側の傾斜部228(すなわち、内側傾斜部228a及び外側傾斜部228b)(
図6)と、を含む。ドライバ224、226は、カートリッジ本体208の第1の側面(例えば、右側)の第1のドライバ224、及びカートリッジ本体208の第2の側面(例えば、左側)の第2のドライバ226である。第1のドライバ224は、長手方向軸Aの両側の空洞214及びステープル220の対称的な配置により、第2のドライバ226の鏡像である。カートリッジパン218は、ドライバ224、226をカートリッジ本体208内に保持するように構成されている。
【0060】
締結具カートリッジアセンブリ206はまた、発射運動中に遠位側に並進してドライバ224、226に係合し、ドライバ224、226を持ち上げて、締結具220をカートリッジ本体208から射出するように構成されたスレッド230を含む。主に
図3を参照すると、スレッド230は、接続フランジ231と、長手方向ナイフスロット210を通って移動するように構成された中央直立部232と、一対の内側レール234と、一対の外側レール236と、を有する、4レールスレッドである。内側レール234及び外側レール236は、それぞれ、各ドライバ224、226の内側傾斜部228a及び外側傾斜部228bを駆動係合し、デッキ212に向かってドライバ224、226を持ち上げるように構成される。
【0061】
本明細書で更に説明されるように、スレッド230は、金属から構成され得、これにより、内側レール234及び外側レール236がより狭くなることを可能にする一方で、負荷の下で座屈又は別様に変形することなく、十分な力をドライバ224、226に伝達することができる。より狭いレールは、カートリッジ本体208を通るより狭いレールチャネルに対応し、その結果、カートリッジ本体の壁は、発射ストローク中にドライバ224、226及びその上のステープル220をより良好に誘導するために広げられ得る。
【0062】
図8及び
図9は、スレッド230が最近位位置から中間位置の中間発射ストロークまで遠位側に前進させられる締結具カートリッジアセンブリ206を示している。内側レール234及び外側レール236は、発射ストローク中に複数の隣接するドライバ224、226と係合され、最近位ドライバ224、226は、空洞214を通って上方に既に駆動されており、最近位ステープル220をカートリッジ本体208から発射する。ドライバ224、226及びその上に支持されたステープル220は、発射ストローク中にカートリッジ本体208の近位端207から遠位端209へと徐々に駆動され発射される。読者は、ドライバ224、226の連続的な近位から遠位への駆動及びステープル220の発射が、切断線に隣接する組織を切断部に近接近して封止するように構成されることを理解するであろう。例えば、ステープル220は、切断縁部が中間組織を離断する際に、組織に係合して封止するように構成され得る。特定の事例では、離断は、ステープリングの直後に行うことができる。
【0063】
発射ストロークが完了すると、ドライバ224、226は、空洞214内で上向きに駆動されて、ステープル220をカートリッジ本体208から持ち上げることができる。主に
図10を参照すると、ドライバ224は、そのステープル支持クレードルがカートリッジ本体208の外側に位置付けられるそれらの完全発射位置まで持ち上げられている。そのような事例では、ドライバ224はオーバードライブされている。ドライバ224のオーバードライブは、発射ストローク中に、ステープル220の基部がデッキ212を通過し、締結具カートリッジアセンブリ206を完全に係合解除することを可能にする。
【0064】
ここで
図11及び
図12を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ206の近位部分が、スレッド230が発射されていない近位位置にある状態で示されている。空洞214の列216は、長手方向ナイフスロット210に関して対称である。各空洞214は、近位端250及び遠位端252を含む。第1の列216aの第1の空洞214a(及びそのデッキ開口部)は、長手方向軸Aに対して長手方向に配向されている。例えば、各第1の空洞214aは、その近位端250とその遠位端252との間に第1の近位-遠位軸PD1を画定することができる。第1の近位-遠位軸PD1は、長手方向軸Aに平行である。第1の空洞214aは、第1の長さL1だけ長手方向に離間している。第1の長さL1は、第1の列216a内の1つの第1の空洞214aの遠位端252から隣接する第1の空洞214aの近位端250までの長手方向に画定される。
【0065】
第2の列216b内の第2の空洞214b(及びそのデッキ開口部)は、長手方向軸Aに対して斜めに配向される。例えば、各第2の空洞214bは、その近位端250とその遠位端252との間に第2の近位-遠位軸PD2を画定することができる。第2の近位-遠位軸PD2は、第2の空洞角度θ2で長手方向軸Aに対して斜めに配向される。第2の近位-遠位軸PD2は、長手方向軸Aから離れるように角度付けられている。第2の空洞214bは、第2の長さL2だけ長手方向に離間している。第2の長さL2は、第2の列216b内の1つの第2の空洞214bの遠位端252から隣接する第2の空洞214bの近位端250までの長手方向に画定される。
【0066】
第3の列216c内の第3の空洞214c(及びそのデッキ開口部)は、長手方向軸Aに対して斜めに配向される。例えば、各第3の空洞214cは、その近位端250とその遠位端252との間に第3の近位-遠位軸PD3を画定することができる。第3の近位-遠位軸PD3は、第3の空洞角度θ3で長手方向軸Aに対して斜めに配向される。第3の近位-遠位軸PD3は、長手方向軸Aに向かって角度付けられている。第3の空洞214cは、第3の長さL3だけ長手方向に離間している。第3の長さL3は、第3の列216c内の1つの第3の空洞214cの遠位端252から隣接する第3の空洞214cの近位端250までの長手方向に画定される。
【0067】
第3の空洞角度θ3は、第2の空洞角度θ2よりも大きい。例えば、第2の空洞角度θ2は約10度とすることができ、第3の空洞角度θ3は約21.5度とすることができる。第2及び第3の空洞角度θ2、θ3の両方は、第1の空洞214aが長手方向軸に対して配向される角度よりも大きい。例えば、第1の空洞214aが長手方向軸Aに対して平行である場合、長手方向軸Aに対する第1の空洞214aの角度はゼロであり得る。様々な事例では、ステープル空洞214の角度配向は、中心線からカートリッジ本体208の横方向側部に向かって外向きに増加する勾配を画定することができる。例えば、締結具カートリッジアセンブリ206が、長手方向ナイフスロット210の一方(又は両方)の側に空洞214の第4の列216を含む場合、第4の列216は、例えば、第2の空洞角度θ3よりも大きい角度で配向され得る。
【0068】
第3の空洞角度θ3は、スレッド230が外側列216c内のステープル220の下を完全に通過することができる一方で、カートリッジ外壁がドライバ224、226の外側部分及びその上のステープル220を垂直に支持するのに十分な空間を依然として提供するように、十分に角度付けられ得る。例えば、第3の空洞角度θ3は、垂直支持に十分であり、射出成形に好適な最小外壁厚さ(例えば、約0.01インチの最小壁厚さ)を依然として維持しながら、特定の事例では、21.5度を上回っても下回ってもよい。
【0069】
第3の長さL3は、第2の長さL2及び第1の長さL1よりも長い。様々な事例では、第1の長さL1は、第2の長さL2よりも短く、隣接する空洞214間の長手方向の長さは、長手方向軸Aから横方向外側に向かって増加する。換言すると、空洞214の角度配向が増加するにつれて、隣接する空洞214間の長手方向の長さも増加する。
【0070】
ここで主に
図21を参照すると、各ステープル空洞間の端から端までの距離は、1つのステープル220の遠位端と同じ列内の隣接するステープルの近位端との間のステープル間隙に対応する。内側空洞214aは第1の間隙G1を画定し、中間空洞214bは第2の間隙G2を画定し、外側空洞214cは第3の間隙G3を画定する。第3の間隙G3は、第2の間隙G2及び第1の間隙G1よりも大きい。様々な事例では、第1の間隙G1は第2の間隙G2よりも小さく、これにより、ステープル列内の隣接するステープル220間の間隙は、長手方向軸Aから横方向外側に向かって増大する。換言すると、ステープル220の角度配向が増大するにつれて、隣接するステープル220間のステープル間隙も増大する。例えば、第1の間隙G1は、約0.025インチとすることができ、第2の間隙G2は、約0.0303インチとすることができ、第3の間隙G3は、約0.0454インチとすることができる。
【0071】
ここで主に
図20を参照すると、外側列216cの第3の近位-遠位軸PD3は、外側空洞214c内の支持カラム261cの幾何学的中心263cにおいて並進された外側スレッドレール236と共に、長手方向軸Aと交差する。換言すれば、外側レール236は、幾何学的中心263cにおいて近位-遠位軸PD3を通過し、外側レール236を受容及び誘導するためのカートリッジ本体208を通るチャネルスロット276は、外側空洞214cと外側面211との間、及び外側空洞214c内のステープル220の垂直部分(例えば、ステープル脚部)の周囲の最小壁厚を維持するために、カートリッジ本体208の外側面211から十分に内向きに離れて位置付けられる。そのような事例では、ステープルの垂直部分(例えば、ステープル脚部)は、発射運動中に十分に支持され得る。
【0072】
依然として主に
図20を参照すると、カートリッジ本体208内の壁間の様々な寸法関係が示されている。ドライバ及びそのステープルのコンパクトな配置にもかかわらず、カートリッジ本体208は、それを通る様々な空洞とチャネルとの間の最小壁厚を維持することができる。例えば、カートリッジ本体208は、最小幅W3(内側空洞214aと隣接する中間空洞214bとの間の最小距離)、W4(中間空洞214bと隣接する外側空洞214cとの間の最小距離)、W5(外側空洞214cの遠位端252と外側チャネルスロット276との間の最小距離)、及びW6(外側空洞214cの近位端250と外側レールチャネルとの間の最小距離)を画定することができる。最小幅W3、W4、W5、及びW6は、十分なドライバ/ステープル支持及び/又は射出成形流路を確実にするために、少なくとも0.01インチとすることができる。例えば、最小幅W3、W4、W5、及びW6は、最小幅がカートリッジ本体208全体にわたって維持されることを確実にするために、ドライバ及びステープルの配置をシフトすることによって、0.01インチ又は約0.01インチで最適化されるように設計され得る。他の事例では、最小幅W3、W4、W5、及びW6のうちの少なくとも1つは、0.01インチ~0.02インチとすることができる。
【0073】
主に
図23を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ206における入れ子にされたドライバ224、226のコンパクトなアレイは、ステープル留めされた組織の伸張性及び伸長をなお可能にしながら、組織を封止するために十分に緊密なステープルラインを提供する。例示的な距離が
図23に示されており、例示的な接線T1及びT2が示されている。接線T1は、中間空洞214b内のステープル220から内側空洞214a内のステープル220までの最も近い接線である。接線T2は、外側空洞214c内のステープル220から中間空洞214b内のステープル220までの最も近い接線である。様々な事例では、接線T1、T2から隣接する列の接線の中心線までの接線距離TDは、列間で同じであり得る。例えば、接線T1から内側列216a内のステープル220の中心線までのPD1軸に沿った第1の接線距離TD1は、接線T2から中間列216b内のステープル220の中心線までのPD2軸に沿った第2の接線距離TD2に等しいか、又は実質的に等しい場合がある。本開示の様々な態様では、接線距離TD1及びTD2は、0.03インチ未満とすることができ、特定の事例では、0.02インチ~0.03インチとすることができる。例えば、接線距離TD1及びTD2は、0.21インチであり得る。他の事例では、接線距離TD1及びTD2は異なり得る。
【0074】
ここで
図24を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ206における入れ子にされたドライバ224、226の配置は、各列216におけるステープル220間の異なる平行なオフセットを提供する。例えば、中間列216bのステープル220は、実質的に平行であり、第1の平行オフセット距離PO1だけオフセットされたPD2軸に沿って延在し、外側列216cのステープル220は、実質的に平行であり、第2の平行オフセット距離PO2だけオフセットされたPD3軸に沿って延在する。第2の平行オフセット距離PO2は、第1の平行オフセット距離PO1の約2倍である。例えば、ドライバ224、226が0.134インチの長手方向長さLLだけ長手方向に離間している事例では、第1の平行オフセット距離PO1は0.023インチとすることができ、第2の平行オフセット距離PO2は0.049インチとすることができる。読者は、長手方向長さLLが増加する場合、第1の平行オフセット距離PO1及び第2の平行オフセット距離PO2も増加することを理解するであろう。
【0075】
再び
図11を参照すると、中間空洞214bは、第1の空洞214aと第3の空洞214cとの間に横方向に入れ子状に位置付けられている。より具体的には、中間空洞214bは、近位に位置付けられた内側空洞214aと外側空洞214cとの間、及び遠位に位置付けられた内側空洞214aと外側空洞214cとの間に位置付けられる。カートリッジ本体208内の空洞214は、空洞端部クラスタの繰り返しパターンを形成するように位置付けられる。例えば、空洞214は、空洞端部250、252の長手方向に繰り返す高密度クラスタ258と、空洞端部250、252の長手方向に繰り返す低密度クラスタ256と、を形成する。空洞端部250、252は、ステープル220が空洞214内に設置されたときのステープル脚部に対応する。したがって、空洞の配置は、締結具脚部の長手方向に反復する高密度クラスタ及び締結具脚部の長手方向に反復する低密度クラスタを形成するように位置付けられた締結具の配置に対応する。
【0076】
更に
図11を参照すると、各高密度クラスタ258は、3つのステープル端部250、252を備え、各低密度クラスタ256は、3つのステープル端部を備える。より具体的には、各高密度クラスタ258は、内側空洞214aからの端部250又は252と、中間空洞214bからの端部250又は252と、外側空洞214cからの端部250又は252と、を含む。そのような事例では、締結具脚部の各クラスタは、内側空洞214a、中間空洞214b、及び外側空洞214cからの締結具の脚部を含む。例えば、高密度クラスタ258は、内側空洞214a及び外側空洞214cの両方の遠位端252と、中間空洞214bの近位端250と、を含む。低密度クラスタ256は、内側空洞214a及び外側空洞214cの両方の近位端250と、中間空洞214bの遠位端252と、を含む。各空洞214は、高密度クラスタ258内に一方の端部250又は252を含み、低密度クラスタ256内に反対側の端部250又は252を含む。したがって、高密度クラスタ258及び低密度クラスタ256は、長手方向軸Aに沿って交互のパターンを形成する。
【0077】
カートリッジ本体208の下側が
図12に示されており、スレッド230は、カートリッジ本体208の近位端207において近位の未発射位置にある。スレッドは、ドライバ224、226(
図3)をデッキ212(
図3)に向かって駆動するために、ドライバ224、226上の傾斜面の下側に駆動係合する直立レールを含み得る。外側レール236は、外側傾斜部228b(
図6)に係合するように構成され、内側レール234は、ドライバ224、226の内側傾斜部228a(
図6)に係合するように構成される。長手方向ナイフスロット210の第1の側面の内側レール234及び外側レール236は、それぞれ、ドライバ224、226の内側傾斜部228a及び外側傾斜部228bを同時に駆動するように構成されている。より具体的には、内側レール234及び外側レール236は、長手方向に位置合わせされ、内側傾斜部228a及び外側傾斜部228bは、長手方向に位置合わせされる。更に、内側レール234及び外側レール236は、傾斜部228a及び228bの両方に同時に係合し、傾斜部228a、228b上での上向きの押動運動を同時に完了する。
【0078】
様々な事例では、スレッド230及びそのレール234、236は、金属から構成される。例えば、スレッド230は、レール234、236が従来のスレッドレールよりも狭くなり得るように、金属から形成(例えば、鋳造)され得、これは、カートリッジ本体208を通るより狭いチャネルと、カートリッジ本体208内のより多くの材料(すなわち、より厚い空洞壁)とを必要とする。より狭いスレッドレール234、236及びそのための通路はまた、長手方向軸に対する空洞角度/配向の列から行への勾配でステープル空洞214の統合されたアレイを収容する。例えば、ステープル空洞214の統合されたアレイを収容するために、外側レール236は、空洞214及びその開口部と横方向に位置合わせされた外側軸L2に沿って移動するように位置付けることができ、一方、内側レール234は、内側空洞214aから横方向内向きに位置付けられた内側軸L1に沿って移動するように位置付けられる。主に
図12を参照すると、外側空洞214cは、外部外側列境界を画定し、内側空洞214aは、内部内側列境界を画定する。各外側軸L2は、外部外側列境界と内部内側列境界との間で長手方向に延在することができる。
【0079】
本開示の一態様では、内側軸L2は、カートリッジ本体208の各側面上の内側列216aと長手方向軸Aとの間の内側空洞214aから横方向内向きに位置付けられる。更に、外側レール236は、外側列216cの外側空洞214cの斜めに配向された締結具220の下を通過するように構成することができる。例えば、斜めに配向された外側空洞214c内の各締結具220は、外側脚部及び内側脚部を含むことができ、外側軸L2は、外側空洞214c内の締結具220の外側脚部と内側脚部との間に位置付けることができる。
【0080】
カートリッジ本体208内のステープル空洞214のコンパクトな配置により、ステープルの3つの列を各列に対して異なる角度配向で嵌合するように、締結具カートリッジアセンブリ206の小さいフットプリントを最適化することができる。更に、空洞壁の厚さは、製造プロセスによって制限される(例えば、射出成形された部品は、金型内の射出された材料の十分な流れのために最小幅を必要とする)。空洞壁はまた、ドライバ224、226が空洞内でねじれたり詰まったりしないことを確実にするために、発射運動中にドライバ224、226及びステープル220を十分に支持する必要がある。空洞壁の曲がり又は他の変形は、締結具カートリッジアセンブリ206の誤発射を生じる可能性がある。
【0081】
更に
図12、また
図18及び
図19を参照すると、カートリッジ本体208の内壁は、スレッド230の内側レール234のためのチャネルと長手方向ナイフスロット210との間に最小幅W1を画定する。カートリッジ本体208の外壁は、外側空洞214cの近位端250とカートリッジ本体208の外側面211との間の最小幅W2を画定する。最小幅W1及びW2は、少なくとも0.01インチであり、十分なドライバ/ステープル支持及び/又は射出成形流路を確実にすることができる。様々な事例では、最小幅W1は、0.01インチ~0.02インチであり得る。例えば、最小幅W1は0.012インチとすることができ、最小幅W2は0.015インチとすることができる。
【0082】
ここで主に
図13~
図17を参照すると、ドライバ224、226が示されている。ドライバ224、226は、クレードル260を支持するカラム261を含む。より具体的には、ドライバ224、226は、各々が3つのカラム261a、261b、及び261cを有し、各カラムがそれぞれクレードル260a、260b、及び260cで終端するトリプルドライバである。カラム261は、発射ストローク中に空洞214を通って移動するように構成されている。空洞214の側壁は、発射ストローク中にカラム261をカートリッジデッキ212に向かって誘導して、クレードル260a、260b、及び260c上に支持されたステープル220を射出することができる。クレードル260a、260b、及び260cは、本明細書で更に説明されるように、カートリッジ本体208に対してオーバードライブされるように構成される。各クレードル260a、260b、及び260cは、それぞれ、近位-遠位軸PD1、PD2、及びPD3を画定し、これは、それが位置付けられるステープル空洞の近位-遠位軸に対応する。より具体的には、内側クレードル260aは、第1の近位-遠位軸PD1に沿って配向され、中間クレードル260bは、第2の近位-遠位軸PD2に沿って配向され、外側クレードル260cは、第3の近位-遠位軸PD3に沿って配向される。PD1は、長手方向軸Aに対して第1の角度で配向され、PD2は、長手方向軸Aに対して第2の角度(θ2)で配向され、PD3は、長手方向軸Aに対して第3の角度(θ3)で配向される。
【0083】
様々な事例では、第1の角度はゼロであり、PD1軸は、長手方向軸Aに対して平行又は実質的に平行に配向される。ステープルの内側列の長手方向の位置合わせは、切断線に沿って強固な封止を提供するのに役立ち得る。PD2軸は、長手方向軸A及びそれに沿った切断線から離れるように角度付けられる。中間列内にあり、内側列に隣接する中間クレードル260bを傾斜させることにより、同じ列内の隣接するステープル脚部間の間隔を増加させて、例えば、圧力分布を改善することができる。更に、中間クレードル260b(及びその上のステープル)を長手方向軸Aから離れるように傾斜させることにより、発射ストローク中に組織が切断線から離れて流れるのを容易にすることができる。切断線及び最も内側の列から離れて外向きに向かう組織の流れは、より緊密なステープルラインを形成し、特定の事例において止血を改善することができる。特定の事例では、第2の角度(θ2)は5~20度であり、例えば10度とすることができる。第2の角度(θ2)は、ドライバ224、226においてゼロである第1の角度よりも大きい。PD3は、長手方向軸A及びそれに沿った切断線から離れるように角度付けられる。最も外側の列にある第3のクレードル260cに角度付けることにより、同じ列内の隣接するステープル脚部間の間隔を増大させることができ、これにより、例えば、ステープル留めされた組織内の圧力分布を改善することができる。更に、第3のクレードル260c(及びその上のステープル)を長手方向軸Aに向かって傾斜させることにより、ステープルラインを統合し、隣接する近位-遠位ドライバ224、226及びその上のステープルを入れ子にして、ステープル間の空間を最小にし、止血を改善することができる。特定の事例では、第3の角度(θ3)は10~30度であり、例えば21.5度とすることができる。第3の角度(θ3)は、ドライバ224、226における第1の角度及び第2の角度(θ2)よりも大きい。
【0084】
主に
図13を参照すると、各クレードル260a、260b、及び260cは、それぞれ、幾何学的中心263a、263b、及び263cを含み、それを通して、近位-遠位軸(それぞれ、PD1、PD2、及びPD3)が通過する。各ドライバ224、226上で、内側クレードル260aの第1の幾何学的中心263aは、外側クレードル260bの第3の幾何学的中心263cと長手方向に位置合わせされる。更に、第3の幾何学的中心263cは、内側から外側への横方向オフセットY1だけ第1の幾何学的中心263aから横方向にオフセットされている。コンパクトなステープル及びドライバの配置により、内側から外側への横方向オフセットY1は、0.10インチ未満に最小化することができ、例えば、0.075インチとすることができる。他の事例では、内側から外側への横方向オフセットY1は、例えば、0.07インチ~0.085インチであり得る。更に、各ドライバ224、226において、中間クレードル260bの第2の幾何学的中心263bは、第1の幾何学的中心263a及び第3の幾何学的中心263cから長手方向のずれXだけ長手方向にオフセットされる。更に、第2の幾何学的中心263bは、第1の幾何学的中心263aから内側から中間への横方向オフセットY2だけ横方向にオフセットされる。コンパクトなステープル及びドライバ配置により、長手方向のずれXは、0.080インチ未満に最小化することができ、例えば、0.062インチとすることができる。他の事例では、長手方向のずれXは、例えば、0.07インチ~0.06インチとすることができる。加えて、内側から中間への横方向オフセットY2は、0.050インチ未満に最小化することができ、例えば0.035インチとすることができる。他の事例では、内側-中間横方向オフセットY2は、例えば、0.045インチ~0.03インチとすることができる。
【0085】
ドライバ224、226は、内側カラム261aと中間カラム261bとの間に延在する内側ブリッジ262を含み、また、中間カラム261bと外側カラム261cとの間に延在する外側ブリッジ264を含む。ブリッジ262、264は、カラム261を接続して、空洞の3つの行にまたがるトリプルドライバを形成する。ドライバ224、226はまた、内側カラム261aから横方向内向きに延在する内側フランジ266と、外側カラム261cから遠位かつ横方向外向きに延在する外側フランジ268と、を含む。内側及び外側フランジ266、268は、発射ストローク中に、楔形の内側及び外側レール234、236にそれぞれ移動可能に係合する。例えば、内側フランジ266の下面は内側傾斜部228aを含み、外側フランジ268の下面は外側傾斜部228bを含む。レール234、236は、発射運動中に、フランジ266、268の下面に沿って、かつ/又は傾斜部228a、228bに沿ってそれぞれ移動するように構成されている。主に
図14を参照すると、本明細書で更に説明されるように、内側レール234(
図11)は、第1の長手方向軸L1に沿って移動するように構成され、内側フランジ266は、内側カラム261aから横方向内向きに延在して、内側傾斜部228aを第1の長手方向軸L1と位置合わせして配置する。更に、外側レール236(
図11)は、第2の長手方向軸L2に沿って移動するように構成され、外側フランジ268は、外側カラム261cから横方向外向きに延在して、外側レール236とそれぞれのドライバ224、226との間の係合面を外側傾斜部228bの遠位に延在させる。
【0086】
ドライバ224、226は、カートリッジ本体208の凹部内に受容されるように構成された少なくとも1つの直立リブ270を更に含む。リブ270と凹部との間の係合は、発射運動中にドライバ224、226を更に誘導し、空洞214内でのドライバ224、226の回転及びジャミングを防止する。
【0087】
主に
図14を参照すると、ドライバ224、226は、内側カラム261aと中間カラム261bとの間に質量中心(「CoM:center of mass」)を更に含む。傾斜部228a、228bはそれぞれ、先端遠位縁部229及び後端近位縁部227を含む。ドライバ224、226のCoMは、その後端近位縁部227の近位に位置付けられる。より具体的には、CoMは、
図14の距離Zだけ、後端近位縁部227から近位方向に長手方向にオフセットされる。特定の事例では、距離Zは0.01インチ未満であり得る。特定の事例では、距離Zは、0.004インチ~0.008インチとすることができる。例えば、距離Zは、本開示の様々な態様では0.0057インチである。CoMの三次元位置は、内側ブリッジ262及び外側ブリッジ264の幾何学的形状を調整することによって調整される。例えば、内側ブリッジ262を遠位に延在させることによって、ドライバ224、226のCoMは、遠位にシフトする。そのような事例では、内側ブリッジ262の長さは、例えば、CoMが後端近位縁部227を遠位側に超えていることを確実にするように調整することができ、これにより、特定の事例では、発射運動中のドライバのロールを防止することができる。
【0088】
ここで
図18及び
図19を参照すると、カートリッジ本体208の一部が、その空洞214内に取り外し可能に位置付けられたドライバ224、226と共に示されている。カートリッジ本体208は、ドライバ224、226の外側縁部を支持する外壁と、長手方向ナイフスロット210に隣接するドライバ224、226の内側縁部を支持する内壁と、を含む。外壁と内壁との間のカートリッジ本体208の内側輪郭壁は、空洞214と、ドライバ224、226及びステープル220を受容する(かつ誘導する)ための直立空洞及び軌道と、発射ストローク中にスレッド230のレール234、236を受容する(かつ誘導する)ためのチャネルスロット274、276(
図18)とを画定する島部277を形成する。カートリッジ本体208内のステープル空洞214の圧縮された配置により、島部277は、狭いチャネルスロット274、276によって外壁及び内壁から分離され得、これらに沿って、スレッド230の狭いレール234、236がそれぞれ、発射ストローク中に通過するように構成されている。
【0089】
島部277は、デッキ212から下方に延在し、デッキ212の隣接部分よりも厚いデッキ212の部分を形成する、対向するリブ278によって支持される、カートリッジ本体208内の立ち上がり特徴を画定する。対向するリブ278によって提供される厚さの増加は、例えば、
図10に更に示されている。対向するリブ278は、連続するドライバ224、226の間の長手方向の空間と、デッキ212からレール234、236のための長手方向のチャネルまでの垂直方向の空間とを実質的に満たすように寸法決めされ得る。スレッド230の上部と対向するリブ278との間の隙間は、島部277を十分に支持し、発射ストローク中の島部277の屈曲又はねじれを防止するために最小化され得る。例えば、発射ストローク中の有意な発射力は、島部277にトルクを及ぼすことができる。十分な支持がなければ、島部277は、特定の事例において前方に曲がる傾向がある。対向するリブ278は、島部277を支持し、例えばプラスチック樹脂が各島部277に流れ込むための流路を提供する。デッキ212だけでは、様々な事例では、薄すぎて、成形プロセス中に島部への十分な流れを可能にすることができない。
【0090】
ここで主に
図22及び
図22Aを参照すると、締結具カートリッジアセンブリ206の一部が示されている。スレッド230の内側レール234は、第1の長手方向軸L1に沿って移動するように構成され、スレッド230の外側レール236は、第2の長手方向軸L2に沿って移動するように構成される。第2の長手方向軸L2は、カートリッジ本体208内にチャネルスロット276(
図18)を画定し、外側レール236は、発射ストローク中にこのチャネルスロットを通って並進する。ドライバ226の外側支持カラム261cは、チャネルスロット276内に延在し、外側レール236がドライバ226の下側の外側傾斜部228bに係合し、外側支持カラム261c及び外側フランジ又は尾部268の下側に沿って係合すると、チャネルスロット276から持ち上げられる。内側長手方向軸L1は、カートリッジ本体208内にチャネル274(
図18)を画定し、発射ストローク中、内側レール234は、このチャネルを通って並進する。レール234、236は、狭められたチャネルスロット274、276に嵌合するために狭められた幅に縮小されたときでも十分に堅牢であるように、金属から構成され得る。内側レール234の外側表面は、カートリッジ本体208が、発射ストローク中にステープル220の垂直部分(例えば、ステープル脚部)を支持するための内側空洞214aの端部で軌道を形成する、内側空洞214aの内側縁部から最小幅W7に位置付けられる。様々な事例では、最小幅W7は、約0.010インチ又は0.010インチ未満であり得る。例えば、最小幅W7は0.007インチとすることができ、これはプラスチック射出成形部品の限界であり得る。最小幅W7を最小の製造可能な寸法まで減少させることによって、締結具カートリッジアセンブリ2006の幅は、例えば、最小侵襲性の外科的処置のための小さなフットプリントを維持するために最小化され得る。最小幅W7において、カートリッジ本体208は、ステープル220が内側空洞214aから組織内に発射される際に、ステープル220を内側空洞214a内で直立に保持するのに十分な材料、すなわち、壁厚を有し得る。
【0091】
例えば、最小幅W1、及びW2(
図12)、W3、W4、W5、及びW6(
図20)、及びW7(
図22)、並びに近位から遠位への軸PD1、PD2、及びPD3の角度配向(例えば、角度θ2及びθ3)(
図11及び
図13)、長手方向の長さL1、L2、及びL3(
図11)、長手方向のずれX(
図13)、横方向オフセットY1及びY2(
図13)、ステープル間隙G1、G2、及びG3(
図21)、接線距離TD1及びTD2(
図23)、平行オフセット距離PO1及びPO2(
図24)が、本明細書で更に説明される。締結具カートリッジアセンブリ206についての特定の例示的な寸法関係がまた、
図25に示されている。例えば、射出成形された構成要素における塑性流動のための最小壁厚は、本開示の様々な態様では、最小幅W3であり、これは0.010インチである。
【0092】
依然として
図25を参照すると、長手方向ナイフスロット210とスレッド230の内側レール234(
図3)との間のカートリッジ壁の最小幅W15は、例えば、射出成形構成要素の製造限界によって制限され得る。最小幅W15は、0.020インチ未満とすることができ、本開示の様々な態様では0.012インチである。他の事例では、最小幅W15は、例えば、0.01インチとすることができる。内側レール234のためのチャネルスロット274の最小幅W8もまた、内側レール234などのより狭い金属レールに嵌合するように縮小され得る。例えば、チャネルスロット274(及びチャネルスロット276)の最小幅W8は、0.02インチ未満とすることができ、本開示の様々な態様では0.012インチである。(スレッドレールが0.01インチ未満である)他の事例では、最小幅W15は0.01インチであり得る。
【0093】
図25は、発射運動中にステープル220の垂直部分(例えば、ステープル脚部)を捕捉するための縁部寸法を更に示す。例えば、縁部幅W9、W10、W11、W12、及びW13は、ステープル脚部の発射運動中にステープル脚部を支持するように構成されている。様々な事例では、ステープル220は、本明細書に更に記載されるように、例えば、外向きに広がった脚部を有するV字形のステープルであり得る。ステープル空洞の周りのカートリッジ本体の近位縁部及び/又は遠位縁部は、ドライバ224、226がステープル基部をカートリッジデッキに向かって持ち上げるときに、ステープル脚部に係合し、ステープル脚部を支持するように構成されている。カートリッジ本体208内の完全な壁(本明細書に更に記載される異なるサイズ制限を受ける)ではないが、空洞214の周囲のこれらの縁部又は延在部は、その上の空洞214、ドライバ224、226、及びステープル220のコンパクトなアレイに対する重要な制限を画定する。例えば、製造上の制限及び材料強度の制限は、例えば、0.010インチ未満であり得る最小縁部幅を強いる可能性がある。縁部幅W9、W10、W11、W12、及びW13は、本開示の様々な態様では、約0.006インチである。特定の事例では、縁部幅W9、W12、W13(中間列216b及び外側列216cの斜めに配向された空洞214、支持カラム261、及びステープル220の周囲)を参照すると、縁部幅は、ある角度であり得、ステープルの垂直部分が支持される角度付き空洞に沿った最小縁部幅は、カートリッジ本体208の製造及び材料の制限によって強制される。
【0094】
様々な事例では、ステープル空洞及びその中のステープルのコンパクトな配置は、アンビル内のステープル形成ポケットの幾何学的形状及び配置によってもたらされ得る。例えば、形成ポケットは、一対のカップを含むことができ、各カップは、1つのステープル脚部を受容するように構成され得る。カップは、ステープル脚部の先端部を捕捉し、それらの形成された構成に向かって所定の軌道に沿ってステープル脚部を変形させるように構成されている。発射ストローク中に組織の流れ及び関連する力を受けるステープル脚部の先端部を捕捉するために、各形成ポケットは、ステープル脚部の先端部の標的接触面積よりも大きくてもよい。ステープル形成ポケット及びそのカップは、締結具カートリッジアセンブリ内の対応するステープル空洞のフットプリントよりも大きいアンビル上のフットプリントを占めることができる。その結果、本明細書に記載されるステープル空洞の配置に対する制限は、近位から遠位及び列から列への形成ポケットの入れ子性によって更に制限され得る。
【0095】
様々な事例では、アンビルの形成面上にポケットを形成するために利用可能な空間は、組織停止部の近位で更に低減され、これは、形成面の外側縁部に沿って面積を占める場合がある。組織停止部に近位の形成ポケットの配置は、関連する離断のためのステープル留め線を更に延長することによって、封止及び止血を改善することができる。締結具カートリッジアセンブリ200に関して、例えば、形成ポケットの配置は、組織停止部によって画定される組織停止平面を越えて近位に延在することができ、これは、ステープルラインの近位延在を可能にする。
【0096】
主に
図26~
図28を参照すると、アンビル204は、その中に画定された長手方向スロット282及び形成ポケット284を有するアンビル形成面280を含む。形成ポケット284は、長手方向スロット282の両側に複数の列286で配列される。形成ポケット284は、締結具の脚部を受容し、締結具脚部を所定の曲率に沿って成形された構成に誘導するように構成される。
【0097】
主に
図28を参照すると、カートリッジ本体208は、長手方向スロット282の両側に3つの列286を含む。列は、内側形成ポケット284aから構成される内側列286aと、中間形成ポケット284bから構成される中間列286bと、外側形成ポケット284cから構成される外側列286cと、を含む。
【0098】
他の事例では、形成面280は、長手方向スロット282の片側又は両側に形成ポケットの追加の列又は形成ポケットのより少ない列を含み得る。特定の事例では、形成面280は、長手方向軸Aを中心に対称であり得、形成ポケットの列は、長手方向軸Aを中心に対称であり得る。他の事例では、形成ポケットの列は、長手方向軸Aを中心に非対称であり得る。
【0099】
アンビル204内の内側形成ポケット284aは、長手方向軸Aと長手方向に位置合わせされ、すなわち、長手方向軸Aに対して平行又は実質的に平行である第1の近位-遠位軸PD1又はポケット中心線に沿って延在する。各内側形成ポケット284aは、個々のカップ287a、287bを備える。中間形成ポケット284b及び外側形成ポケット284cは、長手方向軸Aに対して斜めに配向される。中間形成ポケット284bはそれぞれ、その近位端から遠位端まで、第2の近位-遠位軸PD2、すなわちポケット中心線を画定し、第2の近位-遠位軸PD2は、長手方向軸Aから離れて角度付けられる。各中間形成ポケット284b(中間形成ポケット284bの両方のカップ288a、288bによって画定される)のPD2軸は、長手方向軸から離れて角度付けられるが、中間形成ポケット284bを形成する個々のカップ288a、288bは、長手方向軸Aに対して平行に配向され、互いから横方向にオフセットされ、その結果、PD2軸の斜めの配向をもたらす。
【0100】
外側形成ポケット284cはそれぞれ、その近位端から遠位端までの第3の近位-遠位軸PD3又はポケット中心線を画定し、PD3軸は、長手方向軸Aに向かって角度付けられる。外側形成ポケット284cの各カップ289a、289bはまた、長手方向軸Aに対して斜角で配向される。内側形成ポケット284aの長手方向位置合わせ、並びに中間形成ポケット284b及び外側形成ポケット284cの角度付けられた配向は、中間形成ポケット284bが内側形成ポケット284aと外側形成ポケット284cとの間に密接に入れ子になることを可能にする。異なる角度配向に位置付けられた形成ポケットの入れ子配置は、ステープル留めされた組織の移動に対応するのに十分な伸長を依然として可能にしながら、形成ポケットのコンパクトな配置及びそれに対応して密なステープルラインを提供することができる。様々な例示的な寸法が本明細書に更に記載されており、これは、ドライバ、ステープル、形成ポケットなどのアレイが、例えば、低侵襲胸部手術などの低侵襲手術のための締結具カートリッジアセンブリのスモールフォームファクタ内に適合することを可能にする。
【0101】
第2の近位-遠位軸PD2は、長手方向軸Aに対して第2のポケット角度θ2で配向され、第3の近位-遠位軸PD3は、長手方向軸Aに対して第3のポケット角度θ3で配向される。第3のポケット角度θ3は、第2のポケット角度θ2よりも大きい。例えば、第2のポケット角度θ2は、8度~12度(例えば、約10度)とすることができ、第3のポケット角度θ3は、18度~25度(例えば、約21.5度)とすることができる。様々な事例では、形成ポケットの近位-遠位軸PD1、PD2、PD3の角度は、ステープル空洞214(及びその中のステープル220)の近位-遠位軸PD1、PD2、PD3の角度と一致するか、又は等しくなり得る。第2及び第3のポケット角度θ2、θ3の両方は、第1の形成ポケット284aが長手方向軸に対して配向される角度よりも大きい。例えば、第1の形成ポケット284aが長手方向軸Aに対して平行である場合、長手方向軸Aに対する第1の形成ポケット284aの角度はゼロであり得る。様々な事例では、形成ポケット284の端部間に画定される近位-遠位軸の角度配向は、長手方向中心線からアンビル204の横方向側部に向かって外向きに増加する勾配を画定することができる。
【0102】
主に
図28Aを参照すると、各形成ポケットは、ステープル脚部を受容するように構成された一対の形成カップ287a、287b、288a、288b、289a、289bを含む。より具体的には、内側形成ポケット284aは、内側近位カップ287a及び内側遠位カップ287bを含み、これらは位置合わせされて接続される。更に、内側カップ287a、287bは、PD1軸と同一直線上にある中心内側軸C1(
図28)と位置合わせされる。内側近位カップ287aは、近位ステープル脚部を受容するように構成され、内側遠位カップ287bは、同じステープルの遠位ステープル脚部を受容するように構成されている。ステープル脚部は、各内側カップ287a、287bの入口傾斜部に沿って、その第1の近位-遠位軸PD1に向かって方向付けることができ、各内側カップ287a、287bの頂点で屈曲することができ、カップ287a、287bの出口傾斜部によって、締結具カートリッジアセンブリ206(
図1)に向かって、その近位-遠位軸PD1に沿って戻るように更に変形させることができる。内側形成ポケット284aは、ステープル脚部及び基部がその第1の近位-遠位軸PD1を通る平面と位置合わせされる、平面又は実質的に平面の構成にステープルを変形させるように構造化されている。
【0103】
中間形成ポケット284bは、独立した中間近位カップ288a及び中間遠位カップ288bを含む。中間カップ288a、288bはそれぞれ、長手方向に、すなわち長手方向軸A及び互いに平行に配向され、横方向にオフセットされ、互いに分離される。更に、中間カップ288a、288bは、中間列286bを画定し、長手方向軸Aに対して平行に配向された中心中間軸C2(
図28)から等間隔に離間されている。中間近位カップ288aは、近位ステープル脚部を受容するように構成され、中間遠位カップ288bは、遠位ステープル脚部を受容するように構成されている。ステープル脚部は、各中間カップ288a、288bの入口傾斜部に沿って方向付けることができ、各中間カップ288a、288bの頂点で屈曲することができ、カップ288a、288bの出口傾斜部によって更に変形されて、締結具カートリッジアセンブリ206(
図1)に向かって戻るが、その第2の近位-遠位軸PD2から離れて分岐することができる。中間形成ポケット284bは、ステープル220を非平面構成に変形させるように構造化されており、この非平面構成では、ステープル脚部及び基部は、互いに位置合わせされずに、かつその第2の近位-遠位軸PD2を通る平面と位置合わせされずに変形される。
【0104】
外側形成ポケット284cは、外側近位カップ289a及び外側遠位カップ289bを含み、これらは分離されている。外側カップ289a、289bはそれぞれ、長手方向軸Aに対して斜めに配向され、互いに平行であるが、互いに、及び外側列286cを画定する中心外側軸C3(
図28)からオフセットされ、独立している。外側近位カップ289aは、近位ステープル脚部を受容するように構成され、外側遠位カップ289bは、遠位ステープル脚部を受容するように構成されている。ステープル脚部は、各外側カップ289a、289bの入口傾斜部に沿って方向付けることができ、各外側カップ289a、289bの頂点で屈曲することができ、カップ289a、289bの出口傾斜部によって、締結具カートリッジアセンブリ206(
図1)に向かって戻るが、その第3の近位-遠位軸PD3から逸れるように更に変形させることができる。外側形成ポケット284cは、ステープルを非平面構成に変形させるように構造化されており、非平面構成において、ステープル脚部及び基部は、互いとの位置合わせから外れて、かつその第3の近位-遠位軸PD3を通る平面との位置合わせから外れて変形される。
【0105】
平面及び非平面ステープル、並びにそれを形成するためのアンビルは、2021年3月24日に出願された「METHOD OF USING A POWERED STAPLING DEVICE」と題する米国特許出願第17/211,145号に更に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0106】
内側形成ポケット284aの内側カップ287a、287bは接続されている。しかしながら、中間形成ポケット284bの中間カップ288a、288b及び外側形成ポケット284の外側カップ289a、289bは、別個の独立したカップである。
【0107】
様々な事例では、中心内側軸C1と中心中間軸C2との間の距離は、中心中間軸C2と中心外側軸C3との間の距離未満とすることができる。例えば、中心内側軸C1と中心中間軸C2との間の距離は、形成ポケットの幅よりも小さくてもよい。追加的に又は代替的に、中心中間軸C2と中心外側軸C3との間の距離は、形成ポケット284の幅よりも大きくすることができる。
【0108】
本開示の様々な態様では、形成ポケット284で充填された形成面280の部分は、製造プロセス中に形成ポケットをどの程度近接させて作製することができるかによって課される制約内で最大化される。特定の事例では、形成面280の全組織接触表面の35%~55%が、形成ポケットの境界内にあり得る。例えば、形成面280の総面積で除算した形成ポケット284の境界内の形成面280の総面積は、
図26のアンビル204において37.4%である。前述の例では、形成面の総面積は0.782平方インチとすることができ、形成ポケット284の境界内の形成面280の総面積は0.293平方インチとすることができる。
【0109】
アンビル204は、形成面280から離れて突出する組織停止部290を更に含む。各組織停止部290は、直立遠位対向縁部292を含み得る。遠位対向縁部292は、組織停止平面Pを画定し、これは、組織がジョー201、203(
図1)の間の枢動点を越えて近位に突出することを阻止する。組織が組織停止平面Pを過ぎて位置付けられた場合、外科用ステープル留めアセンブリ100は、例えば、十分に閉鎖し、組織上にクランプすることができない場合がある。主に
図28及び
図28Aを参照すると、1つの内側形成ポケット284a全体、1つの中間形成ポケット284b全体、及び1つの外側形成ポケット284c全体が、組織停止平面Pに対して近位に位置付けられる。更に、そのような事例では、少なくとも1つの長手方向に配向されたステープルポケット284a及び2つの斜めに配向されたステープルポケット284b、284cが、組織停止平面Pに対して近位に位置付けられる。本開示の様々な態様では、平面ステープルを形成するように構成された少なくとも1つの形成ポケット(例えば、内側形成ポケット284a)及び非平面ステープルを形成するように構成された少なくとも1つの形成ポケット(例えば、中間形成ポケット284b及び外側形成ポケット284c)が、組織停止平面Pに対して近位に位置付けられる。
【0110】
本開示の様々な態様では、内側列214aから発射されたステープル220は、組織停止平面Pに対して近位に形成され得、中間列214bから発射されたステープル220は、組織停止平面Pに対して近位に形成され得、外側列214cから発射されたステープル220は、組織停止平面Pに対して近位に形成され得る。更に、このような事例では、ステープルライン内の少なくとも1つの平面形成ステープル220(第1の形成ポケット284aによって形成される)及び少なくとも1つの非平面形成ステープル220(第2の形成ポケット284b又は第3の形成ポケット284cによって形成される)は、組織停止平面Pに対して近位であり得る。本開示の様々な態様では、ステープルライン内の少なくとも1つの長手方向に位置合わせされたステープル220(第1の形成ポケット284aによって形成される)及び少なくとも1つの斜めに配向されたステープル220(第2の形成ポケット284b又は第3の形成ポケット284cによって形成される)は、組織停止平面Pに対して近位であり得る。
【0111】
第2及び第3の形成ポケット284b及び284cは、三次元形成ポケットである。三次元形成ポケットの構造は、アンビルの幾何学的形状の制約に適合するように、及び/又はステープル脚部の交差を最大にするように調整され得る。非平面ステープルに関して、ステープル脚部の交差は、特定の事例においてホメオスタシスを改善することができる。三次元形成ポケット(例えば、284b及び284c)は、ステープル基部又は冠部とステープル脚部との間の様々な広がり角度、及びアンビル204のフットプリント制限に適合すると同時にステープル脚部の交差を最大化する様々なポケット半径を有するような寸法にされる。
【0112】
主に
図28Aを参照すると、第1の広がり角度θS1は、PD2軸と、形成済みステープル220’’の近位脚部によって画定される軸との間に画定され、第2の広がり角度θS2は、PD2軸と、形成済みステープル220’’の遠位脚部によって画定される軸との間に画定される。
図28Aにおいて、第1の広がり角度θS1と第2の広がり角度θS2とは同じである。例えば、広がり角度θS1及びθS2の両方を9度とすることができる。本開示の様々な態様では、広がり角度θS1及びθS2は、5度から15度の間とすることができる。特定の事例では、第1の広がり角度θS1及び第2の広がり角度θS2は異なり得る。
【0113】
第3の広がり角度θS3は、PD3軸とステープル220’’’の近位脚部によって画定される軸との間に画定され、第4の広がり角度θS4は、PD3軸とステープル220’’’の遠位脚部によって画定される軸との間に画定される。第3の広がり角度θS3と第4の広がり角度θS4は、
図28Aでは同じである。例えば、広がり角度θS3及びθS4の両方は、8度とすることができる。本開示の様々な態様では、広がり角度θS3及びθS4は、5度から15度の間とすることができる。特定の事例では、第3の広がり角度θS3及び第4の広がり角度θS4は異なり得る。
【0114】
例えば、中間形成ポケット284bはまた、0.055インチのポケット半径を有することができ、外側形成ポケット284cは、0.060インチのポケット半径を有することができる。他の事例では、異なる列に形成された非平面ステープルの広がり角度及び/又はポケット半径は同じであってもよい。
【0115】
ステープル脚部の交差はまた、同じステープル列内の非平面ステープル間で異なり得る。例えば、
図28Aにおいて、(中間形成ポケット284bによって形成された)形成済みステープル220’’は、交差したステープル脚部の先端の間に第1のオーバーラップO1(
図30)を有することができ、(外側形成ポケット284cによって形成された)形成済みステープル220’’’は、交差したステープル脚部の先端の間に第2のオーバーラップO2(
図31)を有することができる。成形されたステープル220’(内側形成ポケット284aによって成形された)は、オーバーラップではなく、ステープル脚部の先端部間に空間S(
図29)を画定することができる。
図29~
図31は、異なる形成ポケット284によって形成された形成済みステープル220’、220’’、及び220’’’の異なる形成済みステープル形状を示している。特に、未形成のステープル220は、本開示の様々な態様において同一であり得る。ステープル220’(
図29)、220’’(
図30)、及び220’’’(
図31)の形成高さは、同じ高さであり得る。それにもかかわらず、ステープルは、異なる形成された幾何学的形状を呈しており、形成済みステープル220’は、ステープル脚部の先端の間に空間Sを有する平面ステープルを形成し、形成済みステープル220’’は、ステープル脚部の先端の間にオーバーラップO1を有する非平面ステープルを形成し、形成済みステープル220’’’は、ステープル脚部の先端の間にオーバーラップO1とは異なるオーバーラップO2を有する非平面ステープルを形成する。
図30及び
図31を参照すると、例えば、第1のオーバーラップO1は0.015インチであり、第2のオーバーラップO2は0.023インチである。
【0116】
他の事例では、ステープル220’、220’’、及び220’’’の形成された高さは、列ごとに異なり得る。追加的に又は代替的に、未形成のステープルは、列ごとに異なり得る。例えば、コンパクトなフットプリント内により良好に適合するために、ステープルは、カートリッジ本体208の同じ側の異なる列において異なる冠部長さ及び/又は異なる脚部長さを有することができる。
【0117】
異なるステープルラインにおける例示的な圧力分布300、310が、
図32及び
図33に示されている。
図32の圧力分布300は、長手方向に位置合わせした平面ステープルの3つの隣接する列から生じ、圧力分布310は、例えば、外科用ステープル留めアセンブリ100(
図1)を用いて形成された、長手方向に位置合わせした平面ステープルと、斜めに配向された非平面ステープルとの組み合わせから生じる。形成ポケットの幾何学形状、形成ポケット及びステープルの角度配向、ステープル冠部の幅、並びに非平面ステープル脚部の広がりを、アンビル204及び外科用ステープル留めアセンブリ100全体の幾何学的制約と共に最適化することによって、より広い圧力分布が達成され得る。より具体的には、圧力分布300におけるより高い圧力領域及びより低い圧力領域の斑点状のアレイと比較して、圧力分布310における内側ステープル列と外側ステープル列との間にまたがって、所望の圧力のより広いバンドが達成される。
【0118】
異なるステープルラインについての例示的な歪み輪郭プロット320、330が、
図34及び
図35に示されている。
図34の歪み輪郭プロット320は、長手方向に位置合わせされた平面ステープルの3つの隣接する列から生じ、圧力分布330は、例えば、外科用ステープル留めアセンブリ100(
図1)を用いて形成された、長手方向に位置合わせされた平面ステープルと斜めに配向された非平面ステープルとの組み合わせから生じる。
図33に示されるように、改善された圧縮プロファイルのためにステープルラインを最適化する一方で、例えば、斜めに配向されたステープルはまた、ステープルラインの伸長、可撓性、又はコンプライアンスを改善することができる。より柔軟なステープルラインは、例えば、胸部外科的処置中の肺などの穿刺部位での空気漏れをもたらす可能性が低くなり得る。より具体的には、プロット320におけるステープルラインに沿った全体的な伸長は、プロット310におけるステープルラインに沿った全体的な伸長よりも大きくなり得る。試験中の圧力及び伸長負荷条件下で、例えば、プロット320のステープルラインは、7.08%のステープルラインに沿った全体的な伸長を達成し、プロット330のステープルラインは、8.03%のステープルラインに沿った全体的な伸長を達成した。
【0119】
主に
図36、
図37及び
図37Aを参照すると、アンビル304が示されている。アンビル304は、多くの態様においてアンビル204と同様であり、様々な違いが本明細書に更に説明される。アンビル304は、外科用ステープル留めアセンブリ100(
図1)で使用することができ、様々な事例では、締結具カートリッジアセンブリ206から射出されたステープルを変形させることができる。アンビル304は、その中に画定された長手方向スロット382及び形成ポケット384を有するアンビル形成面380を含む。形成ポケット384は、長手方向スロット382の両側に複数の列386(すなわち、内側列386aの内側形成ポケット384a、中間列386bの中間形成ポケット384b、及び外側列386cの外側形成ポケット384c)で配列される。長手方向スロット382は、例えば、Iビーム発射部材上の上側部分及び上側ピン又はフランジなど、発射部材の直立部分を受容するように適合されている。形成ポケット384は、締結具の脚部を受容し、締結具脚部を所定の曲率に沿って成形された構成に誘導するように構成される。
【0120】
他の事例では、形成面380は、長手方向スロット382の片側又は両側に形成ポケットの追加の列又は形成ポケットのより少ない列を含み得る。特定の事例では、形成面380は、長手方向軸Aを中心に対称とすることができ、形成ポケットの列は、長手方向軸Aを中心に対称とすることができる。他の事例では、形成ポケットの列は、長手方向軸Aを中心に非対称とすることができる。
【0121】
アンビル304内の内側形成ポケット384aは、長手方向軸Aと長手方向に位置合わせされる、すなわち、長手方向軸Aに対して平行又は実質的に平行である第1の近位-遠位軸PD1又はポケット中心線に沿って延在する。中間形成ポケット384b及び外側形成ポケット384cは、長手方向軸Aに対して斜めに配向される。中間形成ポケット384bはそれぞれ、その近位端から遠位端まで第2の近位-遠位軸PD2又はポケット中心線を画定し、第2の近位-遠位軸PD2は、長手方向軸Aから離れて角度付けられる。外側形成ポケット384cはそれぞれ、その近位端から遠位端までの第3の近位-遠位軸PD3又はポケット中心線を画定し、PD3軸は、長手方向軸Aに向かって角度付けられる。内側形成ポケット384aの長手方向の位置合わせ、並びに中間形成ポケット384b及び外側形成ポケット384cの角度付けられた配向は、中間形成ポケット384bが、内側形成ポケット384aと外側形成ポケット384cとの間に密接に入れ子になることを可能にする。異なる角度配向に位置付けられた形成ポケットの入れ子配置384は、ステープル留めされた組織の移動に対応するのに十分な伸長を依然として可能にしながら、形成ポケットのコンパクトな配置及びそれに対応して密なステープルラインを提供することができる。様々な例示的な寸法が本明細書に更に記載されており、これは、ドライバ、ステープル、形成ポケットなどのアレイが、例えば、低侵襲胸部手術などの低侵襲手術のための締結具カートリッジアセンブリのスモールフォームファクタ内に適合することを可能にする。
【0122】
第2の近位-遠位軸PD2は、長手方向軸Aに対して第2のポケット角度θ2で配向され、第3の近位-遠位軸PD3は、長手方向軸Aに対して第3のポケット角度θ3で配向される。第3のポケット角度θ3は、第2のポケット角度θ2よりも大きい。例えば、第2のポケット角度θ2は、8度~12度(例えば、約10度)とすることができ、第3のポケット角度θ3は、18度~25度(例えば、約21.5度)とすることができる。様々な事例では、形成ポケット384の近位-遠位軸PD1、PD2、PD3の角度は、ステープル空洞214(及びその中のステープル220)の近位-遠位軸PD1、PD2、PD3の角度と一致するか、又は等しくなり得る。第2及び第3のポケット角度θ2、θ3の両方は、第1の形成ポケット384aが長手方向軸に対して配向される角度よりも大きい。例えば、第1の形成ポケット384aが長手方向軸Aに対して平行である場合、長手方向軸Aに対する第1の形成ポケット384aの角度はゼロであり得る。様々な事例では、形成ポケット384の近位端350と遠位端352(
図39)との間に画定される近位-遠位軸の角度配向は、長手方向中心線からアンビル204の横方向側部に向かって外向きに増加する勾配を画定することができる。
【0123】
中心軸は、形成ポケット384の各列386を画定する。中心軸は、それぞれの列内の各形成ポケット384のポケット中心354を通って延在する。より具体的には、内側中心軸C1は、各内側形成ポケット384aのポケット中心354を通って延在する。内側中心軸C1は、第1の近位-遠位軸PD1と同一線上にある。中間中心軸C2は、各中間形成ポケット384bのポケット中心354を通って延在する。中間中心軸C2は、長手方向軸Aに平行であり、第2の近位-遠位軸PD2を角度θ2で横断する。外側中心軸C3は、各外側形成ポケット384cのポケット中心354を通って延在する。外側中心軸C3は、長手方向軸Aに平行であり、第3の近位-遠位軸PD3を角度θ3で横断する。
【0124】
主に
図37Aを参照すると、各形成ポケット384は、ステープル脚部を受容するように構成された一対のカップ(例えば、近位カップ387a及び遠位カップ387b)を含む。内側形成ポケット384a、中間形成ポケット384b、及び外側形成ポケット384cは、同じ幾何学的形状を画定するが、列ごとに異なる角度で配向される。その結果、近位カップ387aは、同じ幾何学的形状(しかし、列ごとに異なる配向)を画定し、遠位カップ387bは、同じ幾何学的形状(しかし、列ごとに異なる配向)を画定する。更に、各近位カップ387aは、ポケット中心354で形成ポケット384を二分する平面を横断する遠位カップ387bの鏡像反射である。内側形成ポケット384aの幾何学形状は、本明細書で更に説明されるが、読者は、内側形成ポケット384aの以下の説明が、中間形成ポケット384b及び384cにも適用されることを理解するであろう。本開示の他の態様では、形成ポケットの少なくとも1つの列は、例えば、非平面ステープルを形成するように構成された形成ポケット284b及び284c(
図26~
図28A)などの異なる形状を画定することができる。
【0125】
各形成ポケット384の近位カップ387a及び遠位カップ387bは、その形成ポケット384の近位-遠位軸又はポケット軸と位置合わせされる。更に、各形成ポケット384の近位カップ387a及び遠位カップ387bは、ポケット中心354を画定する中心に位置するネックで接続される。近位-遠位軸PD1、PD2、PD3は、各形成ポケット384のポケット中心354を通って延在し、形成ポケット384の各カップ387a、387bを二分する。
【0126】
主に
図38~
図41を参照すると、内側形成ポケット384aは、近位ステープル脚部を受容するように構成された近位カップ387aと、同じステープルの遠位ステープル脚部を受容するように構成された遠位カップ387bと、を含む。ステープル脚部は、ポケット中心354に向かって収束する各内側カップ387a、387bの入口傾斜部に沿って、かつその第1の近位-遠位軸PD1に沿って方向付けることができる。内側形成ポケット384aは、各近位及び遠位カップ387a、387bの頂点においてステープル脚部を屈曲させるように構築され、各近位及び遠位カップ387a、387bの出口傾斜部は、ステープル脚部を締結具カートリッジアセンブリ206(
図1)に向かって、かつその第1の近位-遠位軸PD1に沿って戻るように更に変形させるように構築される。内側形成ポケット384aは、ステープル脚部及び基部がその第1の近位-遠位軸PD1を通る平面と位置合わせされる、平面又は実質的に平面の構成にステープルを変形させるように構造化されている。
【0127】
近位カップ及び遠位カップ387a、387bは、ポケット中心354から離れて延在する涙滴形状を画定する。より具体的には、形成ポケット384aの境界は、近位カップ387aが近位端350の近くで最も広く、遠位カップ387bが遠位端352の近くで最も広い輪郭境界線を画定する。カップ387a、387bは、カップ387a、387bがそれらの最も狭い幅を画定するネック(すなわち、ポケット中心354)に向かって内向きにテーパ状になる。ここで
図39~
図41の断面図を参照すると、近位カップ387aは、近位端350の近くで最も浅く、遠位カップ387bは、遠位端352の近くで最も浅い。
図39に示される浅い鉢形状から、近位及び遠位カップ387a、387bは、より深くなり、壁は、
図40に示されるように、ポケット中心354に向かって、より直線的であまり輪郭形成されていない形状に遷移する。
図40に示される中間位置における内側形成ポケット384aの壁は、平坦な底部を有する修正されたV字形のチャネルを画定する。更にポケット中心354に向かって、ここで
図41を参照すると、内側形成ポケット384aの壁は、カップ387a、387bが近位及び遠位カップ387a、387bを接続するネックにおいて狭くなり続けるにつれて、より直立した配向に移行する。
【0128】
本開示の様々な態様では、内側形成ポケット384aの前述の説明は、例えば、内側形成ポケット284a(
図26~
図28A)にも適用することができる。特に、形成ポケット284a及び384aの両方は、近位-遠位軸及びポケット中心において近位-遠位軸を二分する横方向軸に関して対称である接続されたカップを含む。
【0129】
再び
図37Aを参照すると、様々な事例では、中心内側軸C1と中心中間軸C2との間の距離は、中心中間軸C2と中心外側軸C3との間の距離未満であり得る。例えば、中心内側軸C1と中心中間軸C2との間の距離は、形成ポケットの幅よりも小さくてもよい。追加的に又は代替的に、中心中間軸C2と中心外側軸C3との間の距離は、形成ポケット384の幅よりも大きくすることができる。
【0130】
本開示の様々な態様では、形成ポケット384で充填された形成面380の部分は、製造プロセス中に形成ポケットをどの程度近接させて作製することができるかによって課される制約内で最大化される。例えば、アンビル304に関して本明細書に更に記載されるように、形成面380の全組織接触表面の35%~55%が、形成ポケットの境界内にあり得る。
【0131】
図37及び
図38を再び参照すると、アンビル304は、形成面380から離れて突出する組織停止部390を更に備える。各組織停止部390は、本明細書で更に説明されるように、組織停止平面Pを画定する直立遠位対向縁部392を含み得る。主に
図37及び
図37Aを参照すると、1つの内側形成ポケット384a全体、1つの中間形成ポケット384b全体、及び1つの外側形成ポケット384c全体が、組織停止平面Pに対して近位に位置付けられる。更に、そのような事例では、少なくとも1つの長手方向に配向されたステープルポケット384a及び2つの斜めに配向されたステープルポケット384b、384cが、組織停止平面Pに対して近位に位置付けられる。本開示の様々な態様では、ステープルライン内の少なくとも1つの長手方向に位置合わせされたステープル220(第1の形成ポケット384aによって形成される)及び少なくとも1つの斜めに配向されたステープル220(第2の形成ポケット384b又は第3の形成ポケット384cによって形成される)は、組織停止平面Pに対して近位であり得る。
【0132】
本開示の様々な態様では、締結具カートリッジアセンブリは、ステープル空洞、ドライバ、及びステープルの異なる配置を利用することができる。更に、ステープル空洞、ドライバ、及びステープルの異なる配置は、締結具カートリッジアセンブリに対向するアンビル内にポケットを形成する異なる配置を必要とし得る。代替的な実施形態が、本明細書で更に説明される。読者は、締結具カートリッジアセンブリに対する修正が、アンビルに対する対応する変更を必要とし得ることを理解するであろう。
【0133】
主に
図42~
図44を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ406が示されている。締結具カートリッジアセンブリ406は、多くの態様において締結具カートリッジアセンブリ206(
図1~
図12)に類似しており、外科用ステープル留めアセンブリ(例えば、
図1における外科用ステープル留めアセンブリ100)との使用のために適合されており、組織を離断し、切断線の両側に沿って締結具を連続的に発射するために、それを通して並進発射部材を受容するように適合されている。締結具カートリッジアセンブリ406は、カートリッジ本体408の近位端407からカートリッジ本体408の遠位端409に向かってカートリッジ本体408を少なくとも部分的に通って画定された長手方向ナイフスロット410を有するカートリッジ本体408を含む。長手方向ナイフスロット410は、それを通して発射部材の一部を受容するように構成されている。発射部材の直立部分は、例えば、切断縁部を含み得る。
【0134】
カートリッジ本体408は、組織支持デッキ412を更に含む。空洞414は、組織支持デッキ412内に画定され、その中に開口部を形成する。空洞414は、発射運動中に、締結具を受容し、締結具を組織に向かって、かつその中に誘導するように構成される。空洞414は、複数の列416に配列される。
【0135】
主に
図43を参照すると、カートリッジ本体408は、長手方向ナイフスロット410の両側に3つの列416を含む。列は、内側空洞414aから構成される内側列416aと、中間空洞414bから構成される中間列416bと、外側空洞414cから構成される外側列416cと、を含む。
【0136】
他の事例では、カートリッジ本体408は、長手方向ナイフスロット410の片側又は両側に、追加の列の空洞又はより少ない列の空洞を含み得る。カートリッジ本体408内の空洞414の列416は、長手方向ナイフスロット410の両側で同じである。他の事例では、締結具カートリッジアセンブリ406は、長手方向軸Aの周りで対称であり得、空洞の列は、長手方向軸Aの周りで対称であり得る。
【0137】
カートリッジ本体408内の中間空洞414bは、長手方向軸Aに対して長手方向に配向される。換言すれば、中間空洞414bの中心線に沿って延在する第2の近位-遠位軸PD2は、長手方向軸Aに対して平行又は実質的に平行に配向される。しかしながら、長手方向に隣接する中間空洞414bの第2の近位-遠位軸PD2は、同一線上にない。むしろ、中間空洞414bは、内側空洞414a及びそれに隣接する外側空洞414cを収容するために、横方向に互い違いに配置される。より具体的には、第1の中間空洞414bは、長手方向ナイフスロット410から第1の距離D1(
図43)だけ離間され、隣接する第2の中間空洞414bは、長手方向ナイフスロット410から第2の距離D2だけ離間され、第1の距離D1は、第2の距離D2とは異なる。
【0138】
内側空洞414a及び外側空洞414cは、長手方向軸Aに対して(及び第2の近位-遠位軸PD2に対して)斜めに配向される。換言すれば、内側空洞414aの中心線に沿って延在する第1の近位-遠位軸PD1は、長手方向軸Aに対して斜角θ1で配向される。更に、外側空洞414cの中心線に沿って延在する第3の近位-遠位軸PD3は、長手方向軸Aに対して(及び第2の近位-遠位軸PD2に対して)斜角θ3で配向される。内側空洞414a及び外側空洞414cは、長手方向軸Aに対して交互に正及び負の角度で配向される。例えば、内側列416aに沿って、内側空洞414aは、カートリッジ本体408の両側で、長手方向軸Aに向かって斜角θ1で配向されることと、長手方向軸Aから離れて斜角θ1で配向されることとを交互に繰り返す。同様に、外側列416cに沿って、外側空洞414cは、カートリッジ本体408の両側で、長手方向軸Aに向かって斜角θ3で配向されることと、長手方向軸Aから離れて斜角θ3で配向されることとを交互に繰り返す。更に、長手方向ナイフスロット410の同じ側にある(本明細書で更に説明される、同じドライバ426又は428によって支持される)位置合わせされた内側空洞414a及び外側空洞414cは、互いに平行に配向される。換言すれば、内側及び外側空洞414a、414cの第1及び第3の近位-遠位軸PD1及びPD3は、それぞれ、互いに平行であるが、第2の近位-遠位軸PD2には平行ではない。
【0139】
斜角θ1及びθ3は、本開示の様々な態様では、5度~25度とすることができる。特定の態様では、斜角θ1及びθ3は、同じとすることができ、例えば約10度、又は例えば約20度とすることができる。図示の実施形態では、斜角θ1及びθ3は15度である。代替的な角度配向も考えられる。
【0140】
2つの内側空洞414a、2つの中間空洞414b、及び2つの外側空洞414cの6つの空洞の配置は、カートリッジ本体408の長さ(又は長さの一部)に沿って長手方向に繰り返すパターン458を形成する。長手方向に繰り返すパターン458は、第1のドライバ424(
図44)によって発射された3つのステープル220と、第2のドライバ426(
図44)によって発射された3つのステープル220と、を含む。各パターン458は、波を形成し、波のシーケンスは、デッキ412に沿って横方向にうねっており、ステープルライン内の形成済みステープルの波状パターンに対応する。
【0141】
本開示の様々な態様では、波のパターンは、ホメオスタシスを改善するために、ステープル空洞414及び対応するステープル420のコンパクトな配置を提供するように選択される。様々な例示的な寸法(例えば、角度配向)が本明細書に更に記載されており、これは、ドライバ、ステープル、形成ポケットなどのアレイが、例えば、低侵襲手術のための締結具カートリッジアセンブリのスモールフォームファクタ内に適合することを可能にする。
【0142】
主に
図42を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ406は、カートリッジ本体408の一部を入れるように構成されたカートリッジパン418を更に備える。ステープル220は、カートリッジ本体408内の空洞414内に取り外し可能に位置付けられ得る。ステープル220は、カートリッジ本体408内の第1及び第2のドライバ424、426によって移動可能に支持される。ドライバ424、426は、トリプルドライバである。
【0143】
第1のドライバ424は、内側空洞/内側ステープル及び外側空洞/外側ステープルの外向き角度に対応する第1の幾何学的形状を有する。第2のドライバ426は、内側空洞/内側ステープル及び外側空洞/外側ステープルの内向き角度に対応する第2の幾何学的形状を有する。第1のドライバ424及び第2のドライバ426は、カートリッジ本体408の両側に沿って交互になっている。カートリッジパン418は、ドライバ424、426をカートリッジ本体408内に保持するように構成されている。
【0144】
ここで主に
図45~
図47を参照すると、第1のドライバ424が示されている。第1のドライバ424は、3つのクレードル460a、460b、及び460cを含み、各ドライバ424は、内側列416aのステープル220、中間列416bのステープル220、及び外側列416cのステープル220を支持するように構成されている。列ごとに異なる角度で配向されたステープル220を支持するために、トリプルドライバ424は、異なる角度で配向されたクレードル460a、460b、460cをそれぞれ備えるカラム461a、461b、461cと、支持カラム間のブリッジ(又はフランジ)462、464と、その下側の傾斜部(すなわち、第1の傾斜部428a及び第2の傾斜部428b)(
図46)と、を含む。傾斜部428a及び428bは、発射ストローク中にスレッド430によって駆動されるように構成されている。読者は、第2のドライバ426が、中間支持カラム461b(及びそのクレードル460b)の長手方向配向に対する内側及び外側支持カラム461a、461c(及びそのクレードル460a、460c)の反対の角度配向を除いて、多くの態様において第1のドライバ424と同様であることを理解するであろう。
【0145】
ここで主に
図44を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ406はまた、発射運動中に遠位側に並進してドライバ424、426と係合し、ドライバ424、426を持ち上げて、その上に支持されたステープル220をカートリッジ本体408から射出するように構成されたスレッド430を含む。スレッド430は、接続フランジ431と、長手方向ナイフスロット410の第1の側面にある第1の対のレール434と、長手方向ナイフスロット410の第2の側面にある第2の対のレール436と、を有する、4レールスレッドである。第1の対のレール434は、互いに長手方向に位置合わせされ、同様に互いに長手方向に位置合わせされた第2の対のレール436から長手方向にオフセットされる。
【0146】
カートリッジ本体408の下面はまた、
図44に示されており、スレッド430は、カートリッジ本体408の近位端407において近位の未発射位置にある。レール434、436は、ドライバ424、426をデッキ412(
図42)に向かって駆動するために、ドライバ424、426(例えば、
図45~
図47)の下側の傾斜部428a、428bに駆動可能に係合するように構成される。レール434は、長手方向ナイフスロット410の第1の側面で内側及び外側列416a、416cと位置合わせされ、その中に位置付けられたドライバ424、426の下を通過することができ、レール436は、長手方向ナイフスロット410の第2の側面で内側及び外側列416a、416cと位置合わせされ、その中に位置付けられたドライバ424、426の下を通過することができる。
【0147】
カラム461a、461b、461cは、発射ストローク中に、それぞれ空洞414a、414b、414cを通って移動するように構成されている。空洞414の側壁は、発射ストローク中にデッキ412に向かってカラム461a、461b、461cを誘導して、クレードル460a、460b、及び460c上に支持されたステープル220を射出することができる。クレードル460a、460b、及び460cは、本明細書に更に記載されるように、カートリッジ本体408に対してオーバードライブされ得る。各クレードル460a、460b、及び460cは、それが位置付けられるステープル空洞414a、414b、414cの近位-遠位軸PD1、PD2、PD3に対応する、近位-遠位軸PD1、PD2、及びPD3をそれぞれ画定する。より具体的には、内側クレードル460aは、第1の近位-遠位軸PD1に沿って配向され、中間クレードル460bは、第2の近位-遠位軸PD2に沿って配向され、外側クレードル460cは、第3の近位-遠位軸PD3に沿って配向される。
【0148】
第1の近位-遠位軸PD1は、長手方向軸Aに対して第1の角度θ1で配向され、第2の近位-遠位軸PD2は、長手方向軸Aに対して第2の角度θ2で配向され、第3の近位-遠位軸PD3は、長手方向軸Aに対して第3の角度θ3で配向される。様々な事例では、第2の角度θ2は0度であり、PD1軸は、長手方向軸Aに対して平行又は実質的に平行に配向される。ステープルの列の長手方向の位置合わせは、切断線に沿って強固な封止を提供するのに役立ち得る。
【0149】
様々な事例では、第1の角度θ1及び第3の角度θ3は、5度~25度とすることができる。斜角θ1及びθ3は、特定の実施形態では同じであり、約10度又は約20度とすることができる。図示の実施形態では、第1の近位-遠位軸PD1及び第3の近位-遠位軸PD3は平行であり、第1の角度θ1及び第3の角度θ3は、内側ステープル空洞414a及び外側ステープル空洞414cの角度配向に対応して15度である。
【0150】
他の実施形態では、第1及び第3の角度θ1及びθ3は、15度よりも大きくすることができ、例えば、15度~25度とすることができる。更に他の実施形態では、第1及び第3の角度θ1及びθ3は、15度未満とすることができ、例えば、5~15度とすることができる。内側及び外側クレードル460a及び460c(及びその上のステープル)に角度付けることにより、組織の流れを容易にし、より緊密なステープルラインを作り出し、特定の事例では、止血及び/又はステープル組織のコンプライアンスを改善することができる。更に、ステープル列内の内側及び外側ステープル220の角度配向を交互にすることにより、隣接する第1及び第2のドライバ424及び426並びにその上のステープル220を更に入れ子にして、ステープル220間の間隔を最小にすることができる。より高い角度は、ステープルラインの更なる伸長又は延伸を可能にし得るが、コンパクトな締結具カートリッジアセンブリ内のより広い側面間のフットプリントを必要とする可能性があり、端部間で密接に入れ子にならない場合がある。斜めに配向されたステープルの角度配向をステープルラインに沿って長手方向に交互にすることにより、例えば、隣接する第1及び第2のドライバ424、426から発射されたステープル220間の近位から遠位へのオーバーラップをより大きくすることができる。
【0151】
主に
図47を参照すると、第1のドライバ424の第1の角度θ1及び第3の角度θ3は、第1のドライバ424が長手方向ナイフスロット410の第1の側面に位置付けられるときに長手方向ナイフスロット410に向かい、第1のドライバ424が長手方向ナイフスロット410の反対側に位置付けられるときに長手方向ナイフスロット410から離れる、第1の方向に角度付けられている。更に、各クレードル460a、460b、及び460cは、それぞれ、幾何学的中心463a、463b、及び463cを含み、それを近位-遠位軸(それぞれ、PD1、PD2、及びPD3)が通過する。内側クレードル460aの第1の幾何学的中心463aは、外側クレードル460bの第3の幾何学的中心463cと長手方向に位置合わせされる。第2の幾何学的中心463bは、第1の幾何学的中心463及び第3の幾何学的中心463cの遠位にある。
【0152】
第1のドライバ424は、内側カラム461aと中間カラム461bとの間に延在する内側ブリッジ462を含み、中間カラム461bと外側カラム461cとの間に延在する外側ブリッジ464も含む。ブリッジ462、464は、カラム461を接続して、空洞414の3つの列にまたがり、3つのステープル220を支持するトリプルドライバを形成する。スレッド430のレール434、436は、発射運動中にドライバ424及びその傾斜部428a、428b(
図46)の下面に沿って移動するように構成されている。
【0153】
第1のレール434は、カートリッジ本体408の一方の側の第1の幾何学的中心463aを通って延在する第1の長手方向軸L1、及びカートリッジ本体408の同じ側の第3の幾何学的中心463cを通って延在する第2の長手方向軸L2に沿って移動するように構成される。同様に、第2のレール436は、カートリッジ本体408の第2の(反対)側の第1の幾何学的中心463aを通って延在する第1の長手方向軸L1、及びカートリッジ本体408の第2の側面の第3の幾何学的中心463cを通って延在する第2の長手方向軸L2に沿って移動するように構成されている。そのような事例では、第1のレール434は、カートリッジ本体408の第1の側面上のドライバ424、426上の傾斜部428a、428bに同時に接触し、それらを駆動するように構成される。更に、第2のレール436は、カートリッジ本体408の第2の側面上のドライバ424、426上の傾斜部428a、428bに同時に接触し、駆動するように構成される。
【0154】
本開示の様々な態様では、ドライバ424、426は、その質量中心が、発射ストローク中にレール434、436によって駆動される傾斜部428a、428bから等距離に離間されるように、質量平衡され得る。追加的に又は代替的に、質量中心は、例えば、ドライバ224及び226(
図14及び
図15)に関して本明細書に更に記載されるように、本開示の様々な態様では、傾斜部428a、428bの前縁部の近位に位置付けられ得る。例えば、フランジ462、464の長さ及び/又は幅は、質量中心を好適な位置にシフトするように調整することができる。
【0155】
主に
図48~
図51を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ506が示されている。締結具カートリッジアセンブリ506は、多くの態様において締結具カートリッジアセンブリ206(
図1~
図12)に類似しており、外科用ステープル留めアセンブリ(例えば、
図1における外科用ステープル留めアセンブリ100)との使用のために適合されており、組織を離断し、切断線の両側に沿って締結具を連続的に発射するために、それを通して並進発射部材を受容するように適合されている。締結具カートリッジアセンブリ506は、カートリッジ本体508の近位端507からカートリッジ本体508の遠位端509に向かってカートリッジ本体508を少なくとも部分的に通って画定された長手方向ナイフスロット510を有するカートリッジ本体508を含む。長手方向ナイフスロット510は、それを通して発射部材の一部を受容するように構成されている。発射部材の直立部分は、例えば、切断縁部を含み得る。
【0156】
カートリッジ本体508は、組織支持デッキ512を更に含む。空洞514は、組織支持デッキ512内に画定され、その中に開口部を形成する。空洞514は、発射運動中に、締結具を受容し、締結具を組織に向かって、かつその中に誘導するように構成される。空洞514は、複数の列516に配列される。
【0157】
主に
図49を参照すると、カートリッジ本体508は、長手方向ナイフスロット510の両側に3つの列516を含む。列は、内側空洞514aから構成される内側列516aと、中間空洞514bから構成される中間列516bと、外側空洞514cから構成される外側列516cと、を含む。
【0158】
他の事例では、カートリッジ本体508は、長手方向ナイフスロット510の片側又は両側に、追加の列の空洞又はより少ない列の空洞を含み得る。カートリッジ本体508内の空洞514の列516は、長手方向ナイフスロット510に関して対称である。他の事例では、締結具カートリッジアセンブリ506は、長手方向軸Aの周りで非対称であり得、かつ/又は空洞の列は、長手方向軸Aの周りで非対称であり得る。
【0159】
内側空洞514a、中間空洞514b、及び外側空洞514cは、長手方向軸Aに対して斜めに配向される。より具体的には、内側空洞514aは、長手方向軸Aに対して斜めに配向される第1の近位-遠位軸PD1を画定し、中間空洞514bは、長手方向軸Aに対して斜めに配向される第2の近位-遠位軸PD2を画定し、外側空洞514cは、長手方向軸Aに対して斜めに配向される第3の近位-遠位軸PD3を画定する。第1及び第3の近位-遠位軸PD1、PD3は平行であり、第2の近位-遠位軸PD2は、第1及び第3の近位-遠位軸PD1、PD3を横断する。空洞514a、514b、及び514cの角度配向は、それぞれ、支持カラム561a、561b、及び561c(並びにそのクレードル560a、560b、及び560c、並びにその上に支持されたステープル)の角度配向に対応し、これらは本明細書に更に説明される。
【0160】
主に
図48を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ506は、カートリッジ本体508の一部を入れるように構成されたカートリッジパン518を更に備える。
図3に示されるようなステープル220は、カートリッジ本体508内の空洞514内に取り外し可能に位置付けられ得る。ステープル220は、カートリッジ本体508内の第1及び第2のドライバ524、526によって移動可能に支持される。第1及び第2のドライバ524、526は、トリプルドライバである。
【0161】
第1のドライバ524は第1の幾何形状を有し、第2のドライバ526は第2の幾何形状を有し、これは、カートリッジ本体508の第1の側面の第1のドライバ524とカートリッジ本体508の第2の側面の第2のドライバ526とが対称に配置されているために、第1の幾何形状の鏡像となる。カートリッジパン518は、第1及び第2のドライバ524、526をカートリッジ本体508内に保持するように構成されている。
【0162】
ここで主に
図50及び
図51を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ506はまた、発射運動中に遠位側に並進してドライバ524、526に係合し、ドライバ524、526を持ち上げて、その上に支持されたステープル220をカートリッジ本体508から射出するように構成されたスレッド530を含む。スレッド530は、接続フランジ531と、長手方向ナイフスロット510の第1の側面上の第1のレール534と、長手方向ナイフスロット510の第2の側面上の第2のレール536と、を有する、2レールスレッドである。第1のレール534は、第2のレール536から長手方向にオフセットされる。スレッド530は、第1のレール534と第2のレール536との中間に位置付けられ、発射運動中に長手方向ナイフスロット510を通って移動するように構成された、中央直立部532を更に備える。
【0163】
カートリッジ本体508の下面は、
図50及び
図51にも示されており、スレッド530は、カートリッジ本体508の近位端507において近位の未発射位置にある。レール534、536は、ドライバ524、526(例えば、
図43~
図45)の下側の(第1のドライバ524の)傾斜部528a及び(第2のドライバ526の)傾斜部528bに駆動可能に係合して、ドライバ524、526をデッキ512(
図48)に向かって駆動するように構成される。レール534は、長手方向ナイフスロット510の第1の側面で中間列516bと位置合わせされ、その中に位置付けられたドライバ524の下を通過することができ、レール536は、長手方向ナイフスロット510の第2の側面で中間列516bと位置合わせされ、その中に位置付けられたドライバ526の下を通過することができる。
【0164】
ここで主に
図52~
図56を参照すると、第2のドライバ526が示されている。第2のドライバ526は、3つのクレードル560a、560b、及び560cを含み、各第2のドライバ526は、内側列516aのステープル220、中間列516bのステープル220、及び外側列516cのステープル220を支持するように構成されている。列ごとに異なる角度で配向されたステープル220を支持するために、第2のドライバ526は、異なる角度で配向されたクレードル560a、560b、560cをそれぞれ含むカラム561a、561b、561cと、支持カラム間のブリッジ(又はフランジ)562と、その下側の傾斜部528b(
図53)と、を含む。傾斜部528bは、発射ストローク中にスレッド530(
図50及び
図51)によって駆動係合され、持ち上げられるように構成されている。読者は、第1のドライバ524が、その鏡像幾何学形状を除いて、多くの態様において第2のドライバ526に類似することを理解するであろう。
【0165】
カラム561a、561b、561cは、発射ストローク中に、それぞれ空洞514a、514b、514cを通って移動するように構成されている。空洞514の側壁は、発射ストローク中にデッキ512に向かってカラム561a、561b、561cを誘導して、クレードル560a、560b、及び560c上に支持されたステープル220を射出することができる。クレードル560a、560b、及び560cは、本明細書に更に記載されるように、カートリッジ本体508に対してオーバードライブされ得る。各クレードル560a、560b、及び560cは、それが位置付けられるステープル空洞514a、514b、514cの近位-遠位軸PD1、PD2、PD3に対応する、近位-遠位軸PD1、PD2、及びPD3をそれぞれ画定する。より具体的には、内側クレードル560aは、第1の近位-遠位軸PD1に沿って配向され、中間クレードル560bは、第2の近位-遠位軸PD2に沿って配向され、外側クレードル560cは、第3の近位-遠位軸PD3に沿って配向される。
【0166】
第1の近位-遠位軸PD1は、長手方向軸Aに対して第1の角度θ1で配向され、第2の近位-遠位軸PD2は、長手方向軸Aに対して第2の角度θ2で配向され、第3の近位-遠位軸PD3は、長手方向軸Aに対して第3の角度θ3で配向される。図示の実施形態では、中間クレードル560bの第2の角度θ2は、内側クレードル560a及び外側クレードル560cそれぞれの第1の角度θ1及び第3の角度θ3よりも大きい。例えば、第2の角度θ2は、第1の角度θ1及び第3の角度θ3の2倍である。
【0167】
第1及び第3の近位-遠位軸PD1及びPD3が長手方向軸Aから離れて配向される場合、第2の近位-遠位軸PD2は、長手方向軸Aに向かって配向され、逆もまた同様である。クレードル560a、560b、560c及びその上のステープルの様々な角度配向に沿った前述の配置は、ドライバの近位から遠位への入れ子、及び結果として得られるステープルラインにおけるステープル220のオーバーラップを可能にし、これは、様々な事例において封止及びホメオスタシスを改善する。更に、ステープルの角度付けられた配向は、例えば、ステープル留めされた組織に可撓性及びより柔軟なステープルラインを提供することができる。
【0168】
様々な事例では、第1の角度θ1及び第3の角度θ3は、10度~30度とすることができる。斜角θ1及びθ3は、特定の実施形態において同じである。図示の実施形態では、第1の近位-遠位軸PD1及び第3の近位-遠位軸PD3は平行であり、第1の角度θ1及び第3の角度θ3は、内側ステープル空洞514a及び外側ステープル空洞514cの角度配向に対応して20度である。
【0169】
様々な事例では、第2の角度θ2は、30度~50度とすることができる。図示の実施形態では、第2の角度θ2は、中間ステープル空洞514bの角度配向に対応して41度である。第2の角度θ2が41度であり、第1及び第3の角度θ1、θ3が20度である事例では、第2の角度θ2は、第1及び第3の角度θ1、θ3の量の約2倍である。
【0170】
本開示の他の態様では、第1及び第3の角度θ1及びθ3は、10度未満又は30度超とすることができる。様々な態様では、第2の角度θ2は、30度未満又は50度超とすることができる。更に、特定の事例では、第2の角度θ2は、例えば、第1の角度θ1及び第3の角度θ3の1.5倍など、第1の角度θ1及び第3の角度θ3の2倍未満であってもよく、又は、例えば、第1の角度θ1及び第3の角度θ3の2.5倍など、第1の角度θ1及び第3の角度θ3の2倍超であってもよい。
【0171】
主に
図55を参照すると、第2のドライバ526の第1の角度θ1及び第3の角度θ3は、長手方向ナイフスロット510に向かう第1の方向に角度付けられている。各クレードル560a、560b、及び560cは、それぞれ、幾何学的中心563a、563b、及び563cを含み、それを通って近位-遠位軸(それぞれ、PD1、PD2、及びPD3)が通過する。内側クレードル560aの第1の幾何学的中心563aは、外側クレードル560cの第3の幾何学的中心563cと長手方向に位置合わせされる。第2の幾何学的中心563bは、第1の幾何学的中心563a及び第3の幾何学的中心563cの遠位にある。
【0172】
第2のドライバ526は、内側カラム561a、中間カラム561b、及び外側カラム561cの間に延在するブリッジ又はコネクタ562を含む。ブリッジ562は、カラム561を接続して、空洞514の3つの列にまたがり、3つのステープル220を支持するトリプルドライバを形成する。傾斜部528bは、ブリッジ562の下側に位置付けられ、中間カラム561bと長手方向に位置合わせされる。主に
図56を参照すると、傾斜部528bは、傾斜幅Rを画定する。傾斜幅Rは、内側及び外側カラム461a、461cの端部間の空間によって制限され得、スレッドレール536は、発射ストローク中にこの空間を通って並進する。傾斜幅Rは、第2のドライバ526を駆動するためのより大きな表面積を提供するために、内側カラム461aと外側カラム461cとの間の利用可能な空間を最大化するように構造化され得る。Rを有する傾斜部は、レール534、536がそれに沿って並進するチャネル574、576(
図50及び
図51)の幅に更に対応することができる。例えば、チャネル574、576は、レール534、536を緊密に受容して、レール534、536を誘導し、発射ストローク中の結合又は詰まりを防止するように構成され得る。
【0173】
図示の実施形態では、傾斜幅Rは0.050インチである。他の事例では、傾斜幅Rは、0.050インチ未満又は0.050インチ超であり得る。例えば、傾斜幅Rは、0.40インチ~0.60インチとすることができる。
【0174】
再び
図50及び
図51を参照すると、レール534、536は、発射運動中にドライバ524、526及びその傾斜部528a、528bの下面に沿って移動するように構成されている。第1のレール534は、カートリッジ本体508の一方の側の第2の幾何学的中心を通って延在する第1の長手方向軸L1に沿って移動するように構成されている。同様に、第2のレール536は、第2の長手方向軸L2に沿って移動するように構成され、第2の長手方向軸L2は、カートリッジ本体508の第2の(反対側の)側面上の第2の幾何学的中心563bを通って延在する。第1のレール534と第2のレール536との間の長手方向オフセットと、第1のドライバ524と長手方向ナイフスロット510の反対側の対応する第2のドライバ526との長手方向位置合わせとの組み合わせにより、第2のドライバ526は、第1のドライバ524の前に発射される。
【0175】
本開示の様々な態様では、ドライバ524、526は、その質量中心が、発射ストローク中にレール534、536によって駆動されるその傾斜部528a、528bから等距離に離間されるように、質量平衡され得る。追加的に又は代替的に、質量中心は、例えば、ドライバ224及び226(
図14及び
図15)に関して本明細書に更に記載されるように、本開示の様々な態様では、傾斜部528a、528bの前縁部の近位に位置付けられ得る。例えば、ブリッジ562の長さ及び/又は幅は、質量中心を好適な位置にシフトさせるように調整することができる。
【0176】
本開示の様々な態様では、締結具カートリッジアセンブリは、本明細書中に更に記載されるように、長手方向発射ストロークの間に直線状締結具カートリッジから連続的に発射される、斜めに配向された締結具を備えることができる。様々な事例では、斜めに配向された締結具は、斜めに配向されたクレードルによって支持される場合があり、これは、ステープルラインを統合し、ステープル留めされた組織内に緊密な封止を提供するために、列から列及び/又は近位から遠位に入れ子になるように構造化されており、位置付けられる。斜めに配向された締結具は、例えば、ステープル留めされた組織の伸長性を改善することができ、より柔軟なステープルラインに対応することができる。特定の事例では、斜めに配向された締結具は、1つのステープル基部が別のステープル基部の上で交差する、オーバーラップして十字交差した配置で位置付けられ得る。様々な事例では、オーバーラップする締結具は、緊密なステープルラインを提供し、ステープルラインの拡張及び収縮を可能にしながら、空気漏れを防止することができる。柔軟なステープルラインは、例えば、組織が治癒する間に肺が膨張及び収縮を繰り返す胸部離断などの特定の外科的処置において特に重要であり得る。
【0177】
様々な事例では、より長いステープル冠部は、ホメオスタシスを改善することができる。切断線に対して高い角度の配向を維持しながら、より長いステープル冠部を締結具カートリッジアセンブリのコンパクトな占有面積に適合させるために、ステープルは、カートリッジ本体708内に重ねられ得る。例えば、本明細書で更に説明するように、オーバーラップするステープル冠部又は基部は、カートリッジ本体内に収容され、オーバーラップするステープル冠部を移動可能に支持するドライバによってカートリッジ本体から射出され得る。
【0178】
ここで
図57を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ706が示されている。締結具カートリッジアセンブリ706は、多くの態様において締結具カートリッジアセンブリ206(
図1~
図12)に類似しており、外科用ステープル留めアセンブリ(例えば、
図1の外科用ステープル留めアセンブリ100)との使用のために適合されており、組織を離断し、切断線の両側に沿って締結具を連続的に発射するために、並進発射部材を受容するように構成されている。締結具カートリッジアセンブリ706は、カートリッジ本体708の近位端707からカートリッジ本体708の遠位端709に向かってカートリッジ本体708を少なくとも部分的に通って画定された長手方向ナイフスロット710を有するカートリッジ本体708を含む。長手方向ナイフスロット710は、それを通して発射部材の一部を受容するように構成されている。発射部材の直立部分は、例えば、切断縁部を含み得る。
【0179】
カートリッジ本体708は、組織支持デッキ712を更に含む。空洞714は、組織支持デッキ712内に画定され、その中に開口部を形成する。空洞714は、X字形の空洞であり、オーバーラップするステープルを受容し、発射運動中にステープルを組織に向かって、かつその中に誘導するように構成されている。例えば、ステープル720は、空洞714内に位置付けることができる。ステープル720は、多くの態様では、ステープル220(
図3)と同様であり得る。例えば、ステープル720は、直線状の基部722、直線状の基部722の第1の端部から延在する第1の脚部721、及び直線状の基部722の第2の端部から延在する第2の脚部723を有する、V字形のステープルであり得る。第1の脚部721及び第2の脚部723は、横方向外向きに広がることができる。様々な態様では、ステープル720は、B形ステープルに変形されるように構成されている。B形ステープルは、本明細書に更に記載されるように、平面に形成された形状又は非平面に形成された構成を画定することができる。各X字形の空洞714内のステープル720の基部722は、交差している。
【0180】
カートリッジ本体708は、長手方向スロット710の両側にX字形の空洞714の単一のアレイを含む。他の事例では、カートリッジ本体708は、長手方向ナイフスロット710の片側又は両側に、追加の列の空洞又はより少ない列の空洞を含み得る。カートリッジ本体708内の空洞714の配列は、長手方向ナイフスロット710に関して対称である。他の事例では、締結具カートリッジアセンブリ706は、長手方向軸Aを中心に非対称であり得、及び/又は空洞714は、長手方向軸Aを中心に非対称であり得る。
【0181】
各空洞714は、長手方向軸Aから離れるように斜めに配向された第1の近位-遠位軸PD1に沿って延在する第1の部分と、第1の部分と交差し、長手方向軸Aに向かって斜めに配向された第2の近位-遠位軸PD2に沿って延在する第2の部分と、を含む。第1の部分及び第2の部分は、交差又は十字交差する。第1の近位-遠位軸PD1及び第2の近位-遠位軸PD2の角度配向は、ステープル支持クレードル及びその上に支持されたステープルの角度配向に対応し、これらは本明細書に更に説明される。
【0182】
主に
図57を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ706は、カートリッジ本体708の一部を入れるように構成されたカートリッジパン718を更に備える。ステープル720(
図59を参照)は、カートリッジ本体708内の空洞714内に取り外し可能に位置付けられ得る。ステープル720は、カートリッジ本体708内に位置付けられたドライバ724(
図59)によって移動可能に支持される。ドライバ724は、ダブルドライバである。カートリッジパン718は、ドライバ724をカートリッジ本体708内に保持するように構成されている。
【0183】
レールを有するスレッド(例えば、スレッド530(
図50及び
図51))は、カートリッジ本体708を通って移動して、デッキ712に向かってドライバ724を係合し、持ち上げるように構成されている。レールは、ドライバ724の下側の傾斜部728に駆動可能に係合するように構成される。レールは、近位-遠位軸のうちの1つ(例えば、
図59の第2の近位-遠位軸PD2)を横断し、他の近位-遠位軸(例えば、
図59の第1の近位-遠位軸PD1)を横断することができる。
【0184】
ここで主に
図59を参照すると、ドライバ724が示されている。ドライバ724は、2つの交差するクレードル760a及び760bを含む。クレードル760a及び760bは、本明細書に更に記載されるように、カートリッジ本体708に対してオーバードライブされ得る。各クレードル760a及び760bは、それが位置付けられるステープル空洞714の近位-遠位軸PD1及びPD2に対応する、近位-遠位軸PD1及びPD2をそれぞれ画定する。より具体的には、クレードル760aは、長手方向ナイフスロット710から離れて第1の近位-遠位軸PD1に沿って配向され、クレードル760bは、長手方向ナイフスロット710に向かって第2の近位-遠位軸PD2に沿って配向される。第1のステープル720aの基部722aを支持するクレードル760aは、第1のステープル720aの上を横断する第2のステープル720bの基部722bを支持するクレードル760bよりも深い。本開示の様々な態様では、第1の近位-遠位軸PD1は、各空洞714内で第2の近位-遠位軸PD2に対して垂直である。
【0185】
第1の近位-遠位軸PD1は、長手方向軸Aに対して第1の角度θ1で配向され、第2の近位-遠位軸PD2は、長手方向軸Aに対して第2の角度θ2で配向される。図示の実施形態では、第2の角度θ2は、第1の角度θ1に等しい。例えば、第1及び第2の角度θ1、θ2は、45度であり得るが、長手方向軸Aに対して反対方向に配向され得る。様々な事例では、ステープルの角度付き配向により、例えば、ステープル留めされた組織に可撓性及びより柔軟なステープルラインを提供することができる。
【0186】
様々な事例では、第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、15度~75度とすることができる。本開示の様々な態様では、第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、異なり得る。
【0187】
ここで
図60及び
図61を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ806が示されている。締結具カートリッジアセンブリ806は、多くの態様において締結具カートリッジアセンブリ206(
図1~
図12)に類似しており、外科用ステープル留めアセンブリ(例えば、
図1の外科用ステープル留めアセンブリ100)との使用のために適合されており、組織を離断し、切断線の両側に沿って締結具を連続的に発射するために、並進発射部材を受容するように構成されている。締結具カートリッジアセンブリ806は、カートリッジ本体808の近位端807からカートリッジ本体808の遠位端809に向かってカートリッジ本体808を少なくとも部分的に通って画定された長手方向ナイフスロット810を有するカートリッジ本体808を含む。長手方向ナイフスロット810は、それを通して発射部材の一部を受容するように構成されている。発射部材の直立部分は、例えば、切断縁部を含み得る。
【0188】
カートリッジ本体808は、組織支持デッキ812を更に含む。交差空洞814は、組織支持デッキ812内に画定され、その中に交差開口部を形成する。交差空洞814は、カートリッジ本体808の各側面に沿って横方向及び長手方向に交差する開口部の十字交差アレイを形成する。図示された配置では、カートリッジ本体808内の全ての空洞814は、その交差する十字交差の配置によって接続される。
【0189】
交差空洞814は、オーバーラップするステープルを受容し、発射運動中にオーバーラップするステープルを組織に向かって、かつその中に誘導するように構成されている。例えば、
図62~
図66に示されるステープル820は、空洞814内に位置付けられ得る。ステープル820は、多くの態様では、ステープル220(
図3)と同様であり得る。例えば、ステープル820は、直線状の基部822、直線状の基部822の第1の端部から延在する第1の脚部821、及び直線状の基部822の第2の端部から延在する第2の脚部823を有する、V字形のステープルであり得る。
図63を参照されたい。第1の脚部821及び第2の脚部823は、横方向外向きに広がることができる。様々な態様では、ステープル820は、B形ステープルに変形されるように構成されている。B形ステープルは、本明細書に更に記載されるように、平面に形成された形状又は非平面に形成された構成を画定することができる。交差空洞814内のステープル820の基部822は、交差している。より具体的には、各中間ステープル820の基部822は、それに対して垂直に配向された2つの隣接するステープル820の基部822の上又は下で交差する。
【0190】
カートリッジ本体808は、長手方向スロット810の両側に交差空洞814の接続されたアレイを含む。他の事例では、カートリッジ本体808は、例えば、本明細書に更に記載されるように、切断線に隣接する長手方向に配向されたステープルを保持する別個の列の空洞など、長手方向ナイフスロット810の片側又は両側に追加の列の空洞を含み得る。カートリッジ本体808内の空洞814の配列は、長手方向ナイフスロット810に関して対称である。他の事例では、締結具カートリッジアセンブリ806は、長手方向軸Aを中心に非対称であり得、及び/又は空洞814は、長手方向軸Aを中心に非対称であり得る。
【0191】
交差空洞814は、長手方向軸Aから離れるように斜めに配向された第1の近位-遠位軸PD1に沿って延在する第1の部分813と、第1の部分813に対して垂直であり、長手方向軸Aに向かって斜めに配向された第2の近位-遠位軸PD2に沿って延在する第2の部分815と、を含む。第1の部分813及び第2の部分815は、カートリッジ本体808の長さに沿って交差又は十字交差して、その長さ(又は長さの一部)に沿って交差空洞814を接続する。各第1の部分813は、カートリッジ本体808の中間部分に沿って一対の隣接する第2の部分815と交差する。同様に、各第2の部分815は、カートリッジ本体808の中間部分に沿って一対の隣接する第1の部分813と交差する。第1の近位-遠位軸PD1及び第2の近位-遠位軸PD2の角度配向は、ステープル支持クレードル及びその上に支持されたステープル820の角度配向に対応し、これらは本明細書に更に説明される。
【0192】
主に
図60を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ806は、カートリッジ本体808の一部を入れるように構成されたカートリッジパン818を更に備える。ステープル820(
図62~
図66を参照)は、カートリッジ本体808内の空洞814内に取り外し可能に位置付けられ得る。ステープル820は、カートリッジ本体808内に位置付けられたドライバ824、826(
図62)によって移動可能に支持される。ドライバ824、826はダブルドライバである。カートリッジパン818は、ドライバ824、826をカートリッジ本体808内に保持するように構成されている。
【0193】
主に
図62を参照すると、締結具カートリッジアセンブリ806はまた、ドライバ824、826に係合し、デッキ812に向かって持ち上げるために、カートリッジ本体808を通って移動するように構成されたスレッド830を含む。スレッドは、ドライバ824、826の下側の傾斜部に駆動係合するように構成されたレール834、836を含む。本明細書に更に記載されるように、レール834、836は、カートリッジ本体808内のチャネルスロットを通って移動し、発射ストローク中にドライバと駆動可能に係合するように構成される。
【0194】
ここで主に
図62~
図66を参照すると、第2のドライバ826のアレイが示されている。読者は、第1のドライバ824が、その鏡像幾何学形状を除いて、多くの態様において第2のドライバ826に類似することを理解するであろう。より具体的には、第1のドライバ824は第1の幾何学的形状を有し、第2のドライバ826は第2の幾何学的形状を有し、この第2の幾何学的形状は、カートリッジ本体808の第1の側面の第1のドライバ824とカートリッジ本体808の第2の側面の第2のドライバ826との対称的な配置に起因して、第1の幾何学的形状の鏡像である。各第2のドライバ826は、2つの交差するクレードル860a及び860bを含む。クレードル860a及び860bは、本明細書に更に記載されるように、カートリッジ本体808に対してオーバードライブされ得る。各クレードル860a及び860bは、それが位置付けられるステープル空洞814の部分813、815の近位-遠位軸PD1及びPD2に対応する、近位-遠位軸PD1及びPD2をそれぞれ画定する。より具体的には、クレードル860aは、長手方向ナイフスロット810から離れて第1の近位-遠位軸PD1に沿って配向され、クレードル860bは、長手方向ナイフスロット810に向かって第2の近位-遠位軸PD2に沿って配向される。第2のステープル820bの基部822bを支持するクレードル860bは、第2のステープル820bの上を交差する第1のステープル820aの基部822aを支持するクレードル860aよりも深い。本開示の様々な態様では、第1の近位-遠位軸PD1は、第2の近位-遠位軸PD2に対して垂直である。
【0195】
第1の近位-遠位軸PD1は、長手方向軸Aに対して(及び
図66の長手方向軸L1に対して)第1の角度θ1で配向され、第2の近位-遠位軸PD2は、長手方向軸Aに対して(及び
図66の長手方向軸L2に対して)第2の角度θ2で配向される。図示の実施形態では、第2の角度θ2は、第1の角度θ1に等しい。例えば、第1及び第2の角度θ1、θ2は、45度であり得るが、長手方向軸Aに対して反対方向に配向され得る。様々な事例では、ステープルの角度付き配向により、例えば、ステープル留めされた組織に可撓性及びより柔軟なステープルラインを提供することができる。
【0196】
本開示の他の態様では、第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、15度~75度とすることができる。本開示の様々な態様では、第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、異なり得、例えば、斜角で離断してもよい。
【0197】
主に
図63を参照すると、クレードル860a及び860bは、それぞれカラム861a、861bによって支持される。各ドライバ826のカラム861a、861bは、非対称X字形状を形成するように交差する(
図66参照)。ドライバ826は、フランジ862及び864を更に備え、これらのフランジは、カラム861a、861bから延びて、ドライバ826の下側の傾斜部のための拡張された支持表面を形成する。主に
図65を参照すると、スレッド830のレール834、836は、それぞれフランジ862、864を通って延在する長手方向軸L1、L2に沿ってそれぞれ移動するように構成されている。本開示の様々な態様では、スレッドレール834及び836がそれに沿って並進する長手方向軸L1及びL2は、ドライバ826によって支持される交差したステープル820の交差位置の下を通過することができる。
【0198】
締結具カートリッジアセンブリが重ねられたステープルを含む事例では、アンビルはまた、そこから射出されたステープルを受容するように適合された、オーバーラップする形成ポケットを含むように適合され得る。
【0199】
主に
図67及び
図68を参照すると、アンビル804が示されている。アンビル804は、多くの態様においてアンビル204(
図1)と同様であり、様々な違いが本明細書で更に説明される。アンビル804は、例えば、締結具カートリッジアセンブリ806(
図60)と共に使用され得る。アンビル804は、その中に画定された長手方向スロット882及び形成ポケット884を有するアンビル形成面880を含む。形成ポケット884は、長手方向スロット882の両側に十字交差アレイを形成する。長手方向スロット882は、例えば、Iビーム発射部材上の上側部分及び上側ピン又はフランジなど、発射部材の直立部分を受容するように適合されている。形成ポケット884は、締結具の脚部を受容し、締結具脚部を所定の曲率に沿って成形された構成に誘導するように構成される。
【0200】
形成ポケット884は、空洞814(
図61)の第1の部分813内のステープル820に対応する第1の近位-遠位軸PD1に沿って延在する第1の形成ポケット884aと、空洞814の第2の部分815内のステープル820に対応する第2の近位-遠位軸PD2に沿って延在する第2の形成ポケット884bと、を含む。形成ポケット884a、884bは、ステープルを平面又は実質的に平面の構成に変形させるように構造化されており、ステープル脚部及び基部は、その近位-遠位軸を通る平面と位置合わせされる。
【0201】
各形成ポケット884は、ステープル脚部を受容するように構成された一対のカップ(例えば、近位カップ887a及び遠位カップ887b)を含む。各近位カップ887aは、ポケット中心で形成ポケット884を二分する平面を横断する遠位カップ887bの鏡像反射である。各形成ポケット884の近位カップ887a及び遠位カップ887bは、その形成ポケット884の近位-遠位軸又はポケット軸と位置合わせされる。更に、各形成ポケット884の近位カップ887a及び遠位カップ887bは、中央に位置するネックで接続される。近位-遠位軸PD1、PD2は、各形成ポケット884のポケット中心を通って延在し、形成ポケット884の各カップ887a、887bを二分する。更に、十字交差形成ポケット884は、そのネックで十字交差形成ポケットを横断する。
【0202】
本明細書中に記載される締結具カートリッジアセンブリ及びアンビルは、ハンドヘルド手術器械及び/又はロボット外科手術ツールに組み込まれ得る。様々な事例では、締結具カートリッジアセンブリは、例えば、モータ駆動ハンドルアセンブリ1500に動作可能に連結された、
図69に示される交換式外科用ツールアセンブリ1000に組み込まれ得る。ツールアセンブリ1000はまた、ロボット制御又は自動外科用システムのツール駆動アセンブリと共に効果的に使用されてもよい。例えば、本明細書で開示する外科用ツールアセンブリは、種々のロボットシステム、器具、構成要素及び方法、例えば、限定されないが、参照によって全体内容が本明細書に組み込まれる米国特許第9,072,535号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」に開示されるものと共に使用されてもよい。ハンドルアセンブリ1500、並びにロボットシステムのツール駆動アセンブリはまた、本明細書では、「制御システム」又は「制御ユニット」と称され得る。
【0203】
図69及び
図70は、交換式外科用ツールアセンブリ1000のハンドルアセンブリ1500への取り付けを示している。ハンドルアセンブリ1500は、臨床医が把持及び操作することができるピストルグリップ部分1504を含むハンドルハウジング1502を備えてもよい。ハンドルアセンブリ1500は、複数の駆動システムを動作可能に支持するフレーム1506を更に含んでもよい。例えば、フレーム1506は、概して1510として指定される「第1の」又は閉鎖駆動システムを動作可能に支持することができ、これは、ハンドルアセンブリ1500に動作可能に取り付けられた又は連結された交換式外科用ツールアセンブリ1000に閉鎖及び開放運動を適用するために用いられ得る。少なくとも1つの形態では、閉鎖駆動システム1510は、フレーム1506によって枢動可能に支持された閉鎖トリガ1512の形態のアクチュエータを含み得る。そのような配置により、臨床医がハンドルアセンブリ1500のピストルグリップ部分1504を把持するときに、閉鎖トリガ1512が開始位置又は「非作動」位置から「作動」位置へと、より特定的には、完全に圧縮された位置又は完全に作動した位置へと容易に枢動し得るように、閉鎖トリガ1512を臨床医が操作することが可能になる。様々な形態では、閉鎖駆動システム1510は、閉鎖トリガ1512に枢動可能に連結するか、これらと他の方法でインターフェースにより動作可能に相互接続する閉鎖リンクアセンブリ1514を更に含む。使用中、閉鎖駆動システム1510を作動させるために、臨床医は、閉鎖トリガ1512を、ピストルグリップ部分1504に向かって押し下げる。参照によって全体内容が本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/226,142号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SENSOR SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2015/0272575号)に更に詳細に記載されるように、臨床医が閉鎖トリガ1512を完全に押し下げ、「完全に」閉じたストロークを達成するとき、閉鎖駆動システム1510は、閉鎖トリガ1512を、完全に押し下げられた位置又は完全に作動した位置にロックするように構成されている。臨床医が、閉鎖トリガ1512をロック解除して、それが非作動位置に付勢されることを可能にすることを望むとき、臨床医は、閉鎖トリガ1512が非作動位置に戻ることを可能にする閉鎖解放ボタンアセンブリ1518を単に作動させる。閉鎖解放ボタンアセンブリ1518はまた、閉鎖トリガ1512の位置を追跡するために、ハンドルアセンブリ1500内のマイクロコントローラ1520と通信する様々なセンサと相互作用するように構成されてもよい。閉鎖解放ボタンアセンブリ1518の構成及び動作に関する更なる詳細は、米国特許出願公開第2015/0272575号に見出すことができる。
【0204】
少なくとも1つの形態では、ハンドルアセンブリ1500及びフレーム1506は、本明細書では発射駆動システム1530と呼ばれる別の駆動システムを動作可能に支持することができ、この発射駆動システムは、それに取り付けられた交換式外科用ツールアセンブリの対応する部分に発射運動を適用するように構成されている。米国特許出願公開第2015/0272575号に詳細に記載されているように、発射駆動システム1530は、ハンドルアセンブリ1500のピストルグリップ部分1504内に位置する電気モータ1505(
図69)を使用してもよい。様々な形態では、モータ1505は、例えば、約25,000RPMの最大回転を有するDCブラシ付き駆動モータであってもよい。他の配置では、モータ1505は、ブラシレスモータ、コードレスモータ、同期モータ、ステッピングモータ、又は任意の他の好適な電気モータを含み得る。モータ1505は、一形態では取り外し可能なパワーパックを含み得る電源1522によって電力供給され得る。パワーパックは、中にある複数のリチウムイオン(「LI」)電池又は他の好適な電池を支持してもよい。直列に接続され得るいくつかのバッテリが、ハンドルアセンブリ1500のための電源1522として使用され得る。加えて、電源1522は、交換可能及び/又は再充電可能であってもよい。
【0205】
電気モータ1505は、モータの極性に応じて、長手方向に移動可能な駆動部材1540を遠位方向及び近位方向に軸方向に駆動するように構成されている。例えば、モータ1505が1つの回転方向に駆動されるとき、長手方向に移動可能な駆動部材1540は、遠位方向「DD」に軸方向に駆動される。モータ1505が反対の回転方向に駆動されると、長手方向に移動可能な駆動部材1540は、近位方向「PD」に軸方向に駆動される。ハンドルアセンブリ1500は、電源1522によって電気モータ1505に印加される極性を反転させるか、ないしは別の方法でモータ1505を制御するように構成され得るスイッチ1513を含み得る。ハンドルアセンブリ1500はまた、駆動部材1540の位置及び/又は駆動部材1540が移動している方向を検出するように構成された1つ又は複数のセンサ(図示せず)を含み得る。モータ1505の作動は、ハンドルアセンブリ1500上に枢動可能に支持された発射トリガ1532によって制御され得る。発射トリガ1532は、非作動位置と作動位置との間で枢動することができる。発射トリガ1532は、ばね(図示せず)又は他の付勢配置によって非作動位置に付勢されてもよく、これにより、臨床医が発射トリガ1532を解放すると、発射トリガは、ばね又は付勢配置によって非作動位置に枢動するか、ないしは別の方法で戻ることができる。少なくとも1つの形態では、発射トリガ1532は、上述したように、閉鎖トリガ1512の「外側」に位置付けることができる。米国特許出願公開第2015/0272575号に記載されているように、ハンドルアセンブリ1500は、発射トリガ1532の不注意な作動を防止するために、発射トリガ安全ボタン(図示せず)を備えてもよい。閉鎖トリガ1512が非作動位置にあるとき、安全ボタンは、ハンドルアセンブリ1500内に収容されており、臨床医は、安全ボタンに容易にアクセスすることができず、発射トリガ1532の作動を防止する安全位置と、発射トリガ1532が発射され得る発射位置との間で安全ボタンを移動させることができない。臨床医が閉鎖トリガ1512を押下すると、安全ボタン及び発射トリガ1532が下方に枢動することができ、その後、臨床医がこれらを操作することができる。
【0206】
少なくとも1つの形態では、長手方向に移動可能な駆動部材1540は、モータ1505と相互作用する対応する駆動ギア配置(図示せず)と噛合係合するために、その上に形成された歯のラック(図示せず)を有してもよい。これらの特徴に関する更なる詳細は、米国特許出願公開第2015/0272575号に見出すことができる。少なくとも1つの形態はまた、モータ1505が使用不能になった場合に、臨床医が長手方向に移動可能な駆動部材1540を手動で後退させることを可能にするように構成された、手動で作動可能な「脱出」アセンブリを含む。脱出アセンブリは、解放可能なドア1550の下のハンドルアセンブリ1500内に格納されるレバー又は脱出ハンドルアセンブリを含み得る。レバーは、駆動部材1540の歯とラチェット係合するように手動で枢動されるように構成される。したがって、臨床医は、緊急離脱ハンドルアセンブリを使用して駆動部材1540を近位方向「PD」にラチェットすることによって、駆動部材1540を手動で後退させることができる。参照によって全体の開示内容が本明細書に組み込まれる、米国特許出願第12/249,117号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2010/0089970号)は、緊急配置、及びツールアセンブリ1000と共に使用可能な他の構成要素、配置及びシステムを開示する。
【0207】
交換式外科用ツールアセンブリ1000は、細長シャフトアセンブリ1400に動作可能に取り付けられるシャフト取り付け部分1300を備えている。ステープルカートリッジ1110を内部で動作可能に支持するように構成された細長チャネル1102を備える外科用エンドエフェクタ1100は、細長シャフトアセンブリ1400に動作可能に取り付けられている。代替的なステープルカートリッジアセンブリが、本明細書に更に説明される。エンドエフェクタ1100は、細長チャネル1102に対して枢動可能に支持されるアンビル1130を更に含んでもよく、代替的なアンビルが本明細書に更に説明される。細長チャネル1102/ステープルカートリッジアセンブリ1110及びアンビル1130はまた、「ジョー」と呼ばれることもある。交換式外科用ツールアセンブリ1000は、シャフト軸SAを横断する関節運動軸B-Bの周りの所望の関節運動位置にエンドエフェクタ1100を解放可能に保持するように構成され得る、関節運動継手1200及び関節運動ロックを更に含んでもよい。関節運動ロックの構造及び動作に関する詳細は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」(現在は、米国特許出願公開第2014/0263541号)に見出すことができる。関節運動ロックに関する更なる詳細はまた、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2016年2月9日に出願された米国特許出願第15/019,196号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」にも見出すことができる。
【0208】
ツールアセンブリは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2016年12月21日に出願された「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVIL」と題する米国特許出願公開第2018/0168584号に更に記載されている。
【実施例】
【0209】
実施例セット1
実施例1-カートリッジ本体と締結具とを備える外科用ステープル留めアセンブリ。カートリッジ本体は、長手方向軸を画定する。空洞がカートリッジ本体内に画定される。締結具は、空洞内に移動可能に支持される。締結具は、内側列と、外側列と、内側列と外側列との中間に位置付けられた中間列と、を含むカートリッジ本体の第1の側面に列状に配列される。締結具は、内側縁部を備える内側列の内側締結具と、外側脚部を備える外側列の外側締結具と、中間列の中間締結具と、を備える。内側締結具、外側締結具、及び中間締結具のうちの少なくとも1つは、長手方向軸に平行である。内側締結具、外側締結具、及び中間締結具のうちの少なくとも1つは、長手方向軸に対して斜めに配向される。外科用ステープル留めアセンブリは、空洞内に移動可能に位置付けられたトリプルドライバを更に備える。トリプルドライバは、内側締結具、外側締結具、及び中間締結具を支持する第1のトリプルドライバを含む。第1のトリプルドライバは、外側締結具の外側脚部と内側締結具の内側縁部との間に位置付けられた外側傾斜部と、内側締結具の内側縁部から横方向内向きに位置付けられた内側傾斜部と、を備える。
【0210】
実施例2-長手方向軸に沿って並進するように構成されたスレッドを更に備え、スレッドは、第1のトリプルドライバの内側傾斜部及び外側傾斜部をそれぞれ同時に駆動するように構成された内側レール及び外側レールを備える、実施例1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0211】
実施例3-スレッドは、金属スレッドを含む、実施例2に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0212】
実施例4-外側締結具は、外側脚部及び内側脚部を備え、外側レールは、外側脚部と内側脚部との間に位置付けられた第1の長手方向軸に沿って移動するように構成されている、実施例2又は3に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0213】
実施例5-内側レールは、内側締結具から横方向内向きに位置付けられた第2の長手方向軸に沿って移動するように構成されている、実施例4に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0214】
実施例6-第1のトリプルドライバは、質量中心を含み、内側傾斜部は、質量中心の近位にある先端遠位傾斜端部を備える、実施例1、2、3、4、又は5に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0215】
実施例7-中間締結具は、長手方向軸に対して中間角度で配向され、外側締結具は、長手方向軸に対して外側角度で配向され、中間角度は、外側角度未満である、実施例1、2、3、4、5、又は6に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0216】
実施例8-中間締結具は、長手方向軸から離れるように角度付けられた近位-遠位軸を画定し、外側締結具は、長手方向軸に向かって角度付けられた近位-遠位軸を画定する、実施例1、2、3、4、5、6、又は7に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0217】
実施例9-カートリッジ本体は、外面を備え、カートリッジ本体は、空洞と外面との間に最小壁厚を画定し、最小壁厚は、0.010インチである、実施例1、2、3、4、5、6、7、又は8に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0218】
実施例10-カートリッジ本体と締結具とを備える外科用ステープル留めアセンブリ。カートリッジ本体は、長手方向軸を画定し、デッキを備える。空洞がカートリッジ本体内に画定され、デッキ内に開口部を形成する。締結具は、空洞内に取り外し可能に位置付けられる。空洞は、カートリッジ本体の第1の側面上の内側列内の内側空洞と、カートリッジ本体の第1の側面上の外側列内の外側空洞と、カートリッジ本体の第1の側面上の内側列と外側列の中間に位置付けられた中間列内の中間空洞と、を備える。内側空洞は、長手方向軸に対して内側角度で配向される。内側空洞は、内側列境界を画定する。外側空洞は、長手方向軸に対して外側角度で配向される。外側空洞は、外部外側列境界を画定する。中間空洞は、長手方向軸に対して中間角度で配向される。中間角度は、内側角度よりも大きく、外側角度よりも小さい。外科用ステープル留めアセンブリは、長手方向軸に沿って並進するように構成された金属スレッドを更に備える。金属スレッドは、内側長手方向軸に沿って内部内側列境界から横方向内向きに移動するように構成された内側レールと、外側長手方向軸に沿って外部外側列境界と内部内側列境界との中間で移動するように構成された外側レールと、を備える。
【0219】
実施例11-外科用ステープル留めアセンブリは、空洞内で締結具を移動可能に支持するドライバを更に備え、ドライバは、内側傾斜部及び外側傾斜部を備え、内側レールは、内側傾斜部を駆動するように構成され、外側レールは、外側傾斜部を駆動するように構成されている、実施例10に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0220】
実施例12-ドライバは、トリプルドライバを含む、実施例11に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0221】
実施例13-外側空洞は、内部外側列境界を更に画定し、外側長手方向軸は、外部外側列境界と内部外側列境界との中間に位置付けられている、実施例10、11、又は12に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0222】
実施例14-内側角度は、長手方向軸に対して実質的に0度である、実施例10、11、12、又は13に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0223】
実施例15-長手方向軸を画定し、デッキを備えるカートリッジ本体を備える、外科用ステープル留めアセンブリ。空洞がカートリッジ本体内に画定され、デッキ内に開口部のパターンを形成する。外科用ステープル留めアセンブリは、金属スレッドを更に備える。金属スレッドは、カートリッジ本体の第1の側面にある内側レールと、カートリッジ本体の第1の側面にある外側レールと、を備える。外科用ステープル留めアセンブリは、空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具と、締結具を移動可能に支持するトリプルドライバと、を更に備える。開口部のパターンは、カートリッジ本体の第1の側面上の開口部を含む。カートリッジ本体の第1の側面の開口部は、長手方向軸に平行に配向された第1の近位-遠位軸をそれぞれ画定する第1の開口部と、長手方向軸に対して斜めに配向された第2の近位-遠位軸をそれぞれ画定する第2の開口部と、を含む。内側レールは、カートリッジ本体の第1の側面上の開口部から横方向にオフセットされた内側軸に沿って移動するように構成される。外側レールは、カートリッジ本体の第1の側面の開口部と横方向に位置合わせされた外側軸に沿って移動するように構成される。
【0224】
実施例16-カートリッジ本体は、ナイフスロットを更に備え、第1の開口部は、ナイフスロットに隣接する開口部の第1の列に位置付けられ、第2の開口部は、開口部の第2の列に配列される、実施例15に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0225】
実施例17-長手方向軸に対して斜めに配向された第3の近位-遠位軸をそれぞれ画定する第3の開口部を更に備え、第3の開口部は、第3の開口部の列に位置付けられ、第3の開口部の列は、第1の開口部の列と第2の開口部の列との間にあり、第3の開口部は、第1の開口部と第2の開口部との間に入れ子にされる、実施例16に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0226】
実施例18-第2の近位-遠位軸は、長手方向軸に対して第2の角度で配向され、第3の近位-遠位軸は、長手方向軸に対して第3の角度で配向され、第2の角度は、第3の角度よりも大きい、実施例17に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0227】
実施例19-内側軸は、第1の近位-遠位軸の横方向内向きにあり、ナイフスロットの横方向外側にある、実施例16、17、又は18に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0228】
実施例20-外側軸は、第2の開口部の第2の近位-遠位軸を横断する、実施例15、16、17、又は19に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0229】
実施例セット2
実施例1-長手方向軸に沿って延在するナイフスロットを画定するカートリッジ本体を備える、外科用ステープル留めアセンブリ。カートリッジ本体は、組織支持デッキを備える。空洞は、カートリッジ本体内に画定され、組織支持デッキ内に開口部の列を形成する。開口部の列は、ナイフスロットの第1の側面にあり、長手方向軸に対して斜めに配向された第1の開口部を備える第1の列と、ナイフスロットの第1の側面にあり、長手方向軸に対して斜めに配向された第2の開口部を備える第2の列と、ナイフスロットの第1の側面にある第3の列と、を備える。外科用ステープル留めアセンブリは、空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具を更に備える。締結具は、締結具脚部の長手方向に反復する高密度クラスタ及び締結具脚部の長手方向に反復する低密度クラスタを形成するように位置付けられる。
【0230】
実施例2-各長手方向に繰り返す高密度クラスタは、3つの締結具脚部を備える、実施例1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0231】
実施例3-各長手方向に繰り返す低密度クラスタは、3つの締結具脚部を備える、実施例1又は2に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0232】
実施例4-締結具は、第1の脚部及び第2の脚部を備える中間締結具を備え、締結具脚部の第1の高密度クラスタは、第1の脚部を取り囲み、ステープル脚部の第1の低密度クラスタは、第2の脚部を取り囲む、実施例1、2、又は3に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0233】
実施例5-第3の列は、長手方向軸に対して長手方向に配向された第3の開口部を備える、実施例1、2、3、又は4に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0234】
実施例6-第3の列は、ナイフスロットに隣接する内側列を備える、実施例5に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0235】
実施例7-第1の開口部は、ナイフスロットに向かって角度付けられており、第2の開口部は、ナイフスロットから離れるように角度付けられている、実施例1、2、3、4、5、又は6に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0236】
実施例8-第1の列は、外側列を備え、第2の列は、内側列と外側列との間の中間列を備える、実施例1、2、3、4、5、6、又は7に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0237】
実施例9-第1の開口部は、長手方向軸に対して第1の角度で配向され、第2の開口部は、長手方向軸に対して第2の角度で配向され、第3の開口部は、長手方向軸に対して第3の角度で配向され、第1の角度、第2の角度、及び第3の角度は、異なる、実施例5に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0238】
実施例10-第2の角度は、第3の角度よりも大きく、第1の角度よりも小さい、実施例9に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0239】
実施例11-トリプルドライバを更に備え、各トリプルドライバは、3列の空洞から締結具を持ち上げるように構成されている、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0240】
実施例12-長手方向軸に沿って延在するスロットを画定するカートリッジ本体を備える、外科用ステープル留めアセンブリ。カートリッジ本体は、組織支持デッキを備える。空洞は、カートリッジ本体内に画定され、組織支持デッキ内に開口部の列を形成する。開口部の列は、スロットの第1の側面にあり、長手方向軸に対して斜めに配向された第1の開口部を備える第1の列と、スロットの第1の側面にあり、長手方向軸に対して斜めに配向された第2の開口部を備える第2の列と、スロットの第1の側面にある第3の列と、を備える。外科用ステープル留めアセンブリは、空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具を更に備える。締結具は、交互の高密度脚部クラスタ及び低密度脚部クラスタを形成するように位置付けられる。各締結具は、高密度脚部クラスタ内の第1の脚部と、低密度脚部クラスタ内の第2の脚部と、を備える。
【0241】
実施例13-各高密度クラスタは、3つの締結具脚部からなり、各低密度クラスタは、3つの締結具脚部からなる、実施例12に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0242】
実施例14-第3の列は、第3の開口部を備え、第3の開口部は、長手方向に配向されている、実施例12又は13に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0243】
実施例15-第3の列は、スロットに隣接する内側列を備える、実施例12、13、又は14に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0244】
実施例16-第1の列は、外側列を備え、第2の列は、内側列と外側列との間の中間列を備え、外側列内の第1の開口部は、スロットに向かって角度付けられ、中間列内の第2の開口部は、スロットから離れるように角度付けられている、実施例15に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0245】
実施例17-第1の開口部は、長手方向軸に対して第1の角度で配向され、第2の開口部は、長手方向軸に対して第2の角度で配向され、第3の開口部は、長手方向軸に対して第3の角度で配向され、第1の角度、第2の角度、及び第3の角度は、異なる、実施例14に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0246】
実施例18-カートリッジ本体と締結具とを備える外科用ステープル留めアセンブリ。カートリッジ本体は、長手方向軸に沿って延在するスロットを画定する。空洞がカートリッジ本体内に画定される。締結具は、空洞内に取り外し可能に位置付けられる。締結具は、脚部を含む。締結具は、スロットの第1の側面上にあり、縦軸に対して外側角度度で配向されている、外側締結具を備える、外側列と、スロットの第1の側面上にあり、縦軸に対して中間角度で配向されている、中間締結具を備える、中間列と、スロットの第1の側面上にあり、縦軸に対して内側角度度で配向されている、内側締結具を備える、内側列と、を備える、複数の列に配列される。内側角度、中間角度、及び外側角度は異なる。脚部は、長手方向に繰り返す低密度領域の間の長手方向に繰り返す高密度領域に配列される。
【0247】
実施例19-内側角度は、ゼロである、実施例18に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0248】
実施例20-締結具は、中間列に位置付けられた中間締結具を備える、実施例18又は19に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。中間締結具は、基部と、近位脚部と、遠位脚部と、を備える。基部は、近位端及び遠位端を備える。近位脚部は、近位端から延在する。近位脚部は、高密度領域のうちの1つにある。遠位脚部は、遠位端から延在する。遠位脚部は、低密度領域のうちの1つにある。
【0249】
実施例セット3
実施例1-長手方向軸を画定し、デッキを備えるカートリッジ本体を備える、外科用ステープル留めアセンブリ。空洞がカートリッジ本体内に画定され、デッキ内に開口部を形成する。外科用ステープル留めアセンブリは、空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具を更に備える。空洞は、カートリッジ本体の第1の側面上の空洞の内側列と、カートリッジ本体の第1の側面上の空洞の外側列と、カートリッジ本体の第1の側面上の空洞の内側列と空洞の外側列との中間に位置付けられた空洞の中間列と、を備える。空洞の内側列は、内側遠位端を含む第1の内側空洞と、第2の内側空洞と、を備える。第2の内側空洞は、内側遠位端に隣接する内側近位端を備える。第1の内側空洞及び第2の内側空洞は、長手方向軸に対して内側角度で配向される。空洞の外側列は、外側遠位端を含む第1の外側空洞と、外側遠位端に隣接する外側近位端を含む第2の外側空洞と、を備える。第1の外側空洞及び第2の外側空洞は、長手方向軸に対して外側角度で配向される。空洞の中間列は、中間遠位端を備える第1の中間空洞と、中間遠位端に隣接する中間近位端を備える第2の中間空洞と、を備える。第1の中間空洞及び第2の中間空洞は、長手方向軸に対して中間角度で配向される。中間角度は、内側角度よりも大きく、外側角度よりも小さい。内側角度は、長手方向軸に対して実質的に0度である。
【0250】
実施例2-内側長手方向デッキ長さは、内側遠位端と内側近位端との間に画定され、外側長手方向デッキ長さは、外側遠位端と外側近位端との間に画定され、中間長手方向デッキ長さは、中間遠位端と中間近位端との間に画定され、中間長手方向デッキ長さは、内側長手方向デッキ長さよりも長く、外側長手方向デッキ長さよりも短い、実施例1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0251】
実施例3-中間遠位端は、中間近位端よりも長手方向軸から離れている、実施例1又は2に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0252】
実施例4-中間角度は、10度である、実施例1、2、又は3に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0253】
実施例5-外側近位端は、外側遠位端よりも長手方向軸から離れている、実施例1、2、3、又は4に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0254】
実施例6-外側角度は、21.5度である、実施例1、2、3、4、又は5に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0255】
実施例7-カートリッジ本体は、外面を備え、カートリッジ本体は、空洞の外側列と外面との間に最小壁厚を画定し、最小壁厚は、0.010インチである、実施例1、2、3、4、5、又は6に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0256】
実施例8-空洞内で締結具を移動可能に支持するドライバを更に備え、ドライバは、トリプルドライバを含む、実施例1、2、3、4、5、6、又は7に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0257】
実施例9-各トリプルドライバは、質量中心と、先端遠位端を備える傾斜部と、を備え、先端遠位端は、質量中心の近位にある、実施例8に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0258】
実施例10-空洞内で締結具を移動可能に支持するドライバと、長手方向軸に沿って並進するように構成されたスレッドと、を更に備える、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、又は9に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。各ドライバは、外側傾斜部及び内側傾斜部を備える。スレッドは、各ドライバの外側傾斜部及び内側傾斜部をそれぞれ同時に駆動するように構成された外側レール及び内側レールを備える。
【0259】
実施例11-長手方向軸を画定するカートリッジ本体を備える、外科用ステープル留めアセンブリ。空洞がカートリッジ本体内に画定される。外科用ステープル留めアセンブリは、空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具を更に備える。締結具は、内側列と、外側列と、内側列と外側列との中間に位置付けられる中間列と、を備える。内側列は、内側遠位端を含む第1の内側締結具と、第1の内側締結具に隣接する第2の内側締結具と、を備える。第2の内側締結具は、内側近位端を備える。内側長手方向長さは、内側遠位端と内側近位端との間に画定される。外側列は、外側遠位端を備える第1の外側締結具と、第1の外側締結具に隣接する第2の外側締結具と、を備える。第1の外側締結具及び第2の外側締結具は、外側角度で長手方向軸に対して斜めに配向される。第2の外側締結具は、外側近位端を備える。外側長手方向長さは、外側遠位端と外側近位端との間に画定される。中間列は、中間遠位端を備える第1の中間締結具と、第1の中間締結具に隣接する第2の中間締結具と、を備える。第1の中間締結具及び第2の中間締結具は、中間角度で長手方向軸に対して斜めに配向される。第2の中間締結具は、中間近位端を備える。中間長手方向長さは、中間遠位端と中間近位端との間に画定される。中間角度は、外側角度よりも小さい。中間長手方向長さは、内側長手方向長さよりも長く、外側長手方向長さよりも短い。
【0260】
実施例12-内側列は、長手方向軸に対して実質的に平行である、実施例11に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0261】
実施例13-中間遠位端は、中間近位端よりも長手方向軸から離れている、実施例11又は12に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0262】
実施例14-外側近位端は、外側遠位端よりも長手方向軸から離れている、実施例11、12、又は13に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0263】
実施例15-カートリッジ本体は、外面を備え、カートリッジ本体は、外側列と外面との間に最小壁厚を画定し、最小壁厚は、0.010インチである、実施例11、12、13、又は14に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0264】
実施例16-空洞内で締結具を移動可能に支持するドライバを更に備え、ドライバは、トリプルドライバを含む、実施例11、12、13、14、又は15に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0265】
実施例17-長手方向軸を画定し、デッキを備えるカートリッジ本体を備える、外科用ステープル留めアセンブリ。空洞がカートリッジ本体内に画定され、デッキ内に開口部のパターンを形成する。外科用ステープル留めアセンブリは、空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具を更に備える。開口部のパターンは、カートリッジ本体の第1の側面上の開口部を含む。カートリッジ本体の第1の側面の開口部は、長手方向軸に平行に配向された内側近位-遠位軸をそれぞれ画定する内側開口部と、外側角度で長手方向軸に対して斜めに配向された外側近位-遠位軸をそれぞれ画定する外側開口部と、中間角度で長手方向軸に対して斜めに配向された中間近位-遠位軸をそれぞれ画定する中間開口部と、を含む。中間開口部は、内側開口部と外側開口部との間に入れ子にされる。中間角度は、外側角度とは異なる。
【0266】
実施例18-外側近位-遠位軸は、長手方向軸に向かって角度付けられており、中間近位-遠位軸は、長手方向軸から離れるように角度付けられている、実施例17に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0267】
実施例19-中間角度は、外側角度よりも小さい、実施例17又は18に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0268】
実施例20-形成ポケットの列を備えるアンビルを更に備え、少なくとも1つの形成ポケットは、二次元B形締結具を形成するように構成され、少なくとも1つの形成ポケットは、三次元B形締結具を形成するように構成されている、実施例17、18、又は19に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0269】
実施例セット4
実施例1-第1のジョー及び第2のジョーを備える外科用ステープル留めアセンブリ。第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つは、開放構成と閉鎖構成との間で移動可能である。外科用ステープル留めアセンブリは、締結具カートリッジを更に備える。締結具カートリッジは、デッキと、第1のカートリッジ側面及び第2のカートリッジ側面を画定する長手方向スロットと、デッキ内に画定されたステープル空洞と、ステープル空洞内に取り外し可能に格納されたステープルと、ステープルを移動可能に支持するドライバと、を備える。ステープル空洞は、長手方向に配向されたステープル空洞と、第1のカートリッジ側の斜めに配向されたステープル空洞と、を含む。ステープルは、長手方向に配向されたステープル空洞内の長手方向に配向されたステープルと、斜めに配向されたステープル空洞内の斜めに配向されたステープルと、を含む。ドライバは、長手方向に配向されたステープル及び斜めに配向されたステープルを支持する第1のドライバを含む。外科用ステープル留めアセンブリは、ステープル形成ポケットを備えるアンビル表面を備えるアンビルを更に備える。外科用ステープル留めアセンブリは、第1のジョー及び第2のジョーが閉鎖構成にあるとき、デッキ及びアンビル表面を通って延在する最近位組織平面を画定する近位組織停止部を更に備える。長手方向に配向されたステープル及び斜めに配向されたステープルは、最近位組織平面の近位に位置付けられる。
【0270】
実施例2-発射ストローク中に、長手方向スロットに沿って並進し、ステープルを締結具カートリッジから順次発射するように構成された発射部材を更に備える、実施例1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0271】
実施例3-ステープル形成ポケットは、長手方向に配向されたステープルに対応する長手方向に配向されたポケットと、斜めに配向されたステープルに対応する斜めに配向されたポケットと、を含む、実施例1又は2に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0272】
実施例4-閉鎖構成において、長手方向に配向されたステープルは、長手方向に配向されたポケットと位置合わせされ、斜めに配向されたステープルは、斜めに配向されたポケットと位置合わせされる、実施例3に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0273】
実施例5-長手方向に配向されたポケットは、長手方向に配向されたステープルを平面構成に形成するように構成され、斜めに配向されたポケットは、斜めに配向されたステープルを非平面構成に形成するように構成されている、実施例3又は4に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0274】
実施例6-長手方向に配向されたポケットは、第1の入口傾斜部及び第1の出口傾斜部を備える第1のカップと、第2の入口傾斜部及び第2の出口傾斜部を備える第2のカップと、第1の入口傾斜部と第2の入口傾斜部との間に延在する長手方向ポケット中心線と、を備える、実施例3、4、又は5に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。第1の出口傾斜部及び第2の出口傾斜部は、長手方向ポケット中心線に沿って延在する。
【0275】
実施例7-斜めに配向されたポケットは、第3の入口傾斜部及び第3の出口傾斜部を備える第3のカップと、第4の入口傾斜部及び第4の出口傾斜部を備える第4のカップと、第3の入口傾斜部と第4の入口傾斜部との間に延在する斜めのポケット中心線と、を備える、実施例3、4、5、又は6に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。第3の出口傾斜部及び第4の出口傾斜部は、斜めのポケット中心線から分岐する。
【0276】
実施例8-ステープル空洞は、締結具カートリッジ内に空洞の列を形成するように配列され、空洞の列は、長手方向に配向されたステープル空洞を含む一連の長手方向に配向されたステープル空洞を含む内側列と、斜めに配向されたステープル空洞を含む一連の斜めに配向されたステープル空洞を含む外側列と、を含む、実施例1、2、3、4、5、6、又は7に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0277】
実施例9-近位組織停止部は、アンビルからデッキに向かって延在する対向する組織停止部を備える、実施例1、2、3、4、5、6、7、又は8に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0278】
実施例10-対向する組織停止部は、直立した遠位対向縁部を備え、直立した遠位対向縁部は、最近位組織平面を画定する、実施例9に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0279】
実施例11-締結具カートリッジを備える外科用ステープル留めアセンブリ。締結具カートリッジは、デッキと、第1のカートリッジ側面及び第2のカートリッジ側面を画定する長手方向スロットと、デッキ内に画定されたステープル空洞と、ステープル空洞内に取り外し可能に格納されたステープルと、ステープルを移動可能に支持するドライバと、を備える。ステープル空洞は、第1のカートリッジ側面上の第1の列内の一連の長手方向に配向されたステープル空洞と、第1のカートリッジ側面上の第2の列内の一連の斜めに配向されたステープル空洞と、を含む。ステープルは、第1の長手方向に配向されたステープル及び第1の斜めに配向されたステープルを含む。ドライバは、第1の長手方向に配向されたステープル及び第1の斜めに配向されたステープルを移動可能に支持するトリプルドライバを含む。外科用ステープル留めアセンブリは、デッキを通って延在する最近位組織平面を画定する近位組織停止部を更に備える。第1の長手方向に配向されたステープル及び第1の斜めに配向されたステープルは、最近位組織平面の近位に位置付けられる。
【0280】
実施例12-ステープル空洞は、第1のカートリッジ側の第3の列に第2の一連の斜めに配向されたステープル空洞を更に備え、第2の列は、第1の列と第3の列との中間にある、実施例11に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0281】
実施例13-第1の列は、長手方向スロットに隣接する内側列を備える、実施例11又は12に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0282】
実施例14-第1のジョー及び第2のジョーを更に備え、第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つは、開放構成と閉鎖構成との間で移動可能である、実施例11、12、又は13に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0283】
実施例15-締結具カートリッジは、第1のジョーに取り付けられている、実施例14に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0284】
実施例16-第2のジョーに取り付けられたアンビルを更に備え、アンビルは、ステープル形成ポケットを備える、実施例14又は15に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0285】
実施例17-長手方向スロットに沿って並進し、発射ストローク中にステープルを締結具カートリッジから順次発射するように構成された発射部材を更に備える、実施例11、12、13、14、15、又は16に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0286】
実施例18-第1のジョー及び第2のジョーを備える外科用ステープル留めアセンブリ。第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つは、開放構成と閉鎖構成との間で移動可能である。外科用ステープル留めアセンブリは、締結具カートリッジを更に備える。締結具カートリッジは、デッキと、第1のカートリッジ側面及び第2のカートリッジ側面を画定する長手方向スロットと、第1のカートリッジ側面上の第1の空洞列内のデッキ内に画定された第1のステープル空洞と、第1のカートリッジ側面上の第2の空洞列内のデッキ内に画定された第2のステープル空洞と、第1のステープル空洞及び第2のステープル空洞内に取り外し可能に格納されたステープルと、を備える。外科用ステープル留めアセンブリは、ステープルを発射するために長手方向スロットに沿って並進するように構成された発射部材と、アンビルと、を更に備える。アンビルは、アンビル表面と、アンビル表面内に画定された第1の形成ポケットと、アンビル表面内に画定された第2の形成ポケットと、を備える。第1の形成ポケットは、第1のステープル空洞に取り外し可能に格納されたステープルを平面ステープル構成に形成するように構成されている。第2の形成ポケットは、第2のステープル空洞内に取り外し可能に格納されたステープルを非平面ステープル構成に形成するように構成されている。外科用ステープル留めアセンブリは、デッキ及びアンビル表面を通って延在する最近位組織平面を画定する近位組織停止部を更に備える。少なくとも1つの第1の形成ポケット及び少なくとも1つの第2の形成ポケットは、最近位組織平面の近位にある。
【0287】
実施例19-各第1の形成ポケットは、第1の入口傾斜部及び第1の出口傾斜部を備える第1のカップと、第2の入口傾斜部及び第2の出口傾斜部を備える第2のカップと、第1の入口傾斜部と第2の入口傾斜部との間に延在する第1のポケット中心線と、を備える、実施例18に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。第1の出口傾斜部及び第2の出口傾斜部は、第1のポケット中心線に沿って延在する。各第2の形成ポケットは、第3の入口傾斜部及び第3の出口傾斜部を備える第3のカップと、第4の入口傾斜部及び第4の出口傾斜部を備える第4のカップと、第3の入口傾斜部と第4の入口傾斜部との間に延在する第2のポケット中心線と、を備える。第3の出口傾斜部及び第4の出口傾斜部は、第2のポケット中心線から分岐する。
【0288】
実施例20-第1のポケット中心線は、長手方向スロットに対して平行に配向され、第2のポケット中心線が、長手方向スロットに対して斜めに配向されている、実施例18又は19に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0289】
本明細書で説明する外科用器具システムの多くは、電動モータによって駆動される。しかしながら、本明細書に説明された外科用器具システムは、任意の好適な様式で駆動されることができる。様々な事例において、本明細書で説明した外科用器具システムは、例えば、手動操作トリガにより駆動されることができる。ある種の例では、本明細書において開示されているモータは、ロボット制御式システムの1つ又は複数の部分を備えてもよい。更に、本明細書に開示されるエンドエフェクタ及び/又は工具アセンブリのいずれもロボット外科用器具システムと共に利用することができる。米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第9,072,535号)は、例えば、ロボット外科用器具システムのいくつかの例を更に詳細に開示しており、その全体は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0290】
本明細書に記載される外科用器具システムは、ステープルの配置及び変形に関連して説明されてきたが、本明細書に記載されている実施形態は、そのように限定されない。例えば、クランプ又はタックなど、ステープル以外の締結具を配置する様々な実施形態が想到される。更に、組織を封止するための任意の好適な手段を利用する、様々な実施形態も想到される。例えば、様々な実施形態によるエンドエフェクタは、組織を加熱して封止するよう構成されている電極を備えることができる。同様に、例えば、特定の実施形態によるエンドエフェクタは、組織を封止するために振動エネルギーを印加することができる。
【0291】
本明細書で説明した各種の実施形態は、直線状エンドエフェクタ及び/又は直線状締結具カートリッジとの関連で説明されている。このような実施形態及びその教示は、例えば、円形の及び/又は輪郭付けられたエンドエフェクタなど、非直線状エンドエフェクタ及び/又は非直線状締結具カートリッジに適用されることができる。例えば、非線形エンドエフェクタを含む様々なエンドエフェクタが、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる、2011年2月28日出願の米国特許出願第13/036,647号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、現在の米国特許出願公開第2011/0226837号、現在の米国特許第8,561,870号に開示されている。加えて、2012年9月29日出願の米国特許出願第12/893,461号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE」、現在の米国特許出願公開第2012/0074198号は、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。2008年2月15日出願の米国特許出願第12/031,873号、発明の名称「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」、現在の米国特許第7,980,443号もまた、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。2013年3月12日発行の米国特許第8,393,514号、発明の名称「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」もまた、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。
【0292】
以下の開示の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-1995年4月4日発行の米国特許第5,403,312号、発明の名称「ELECTROSURGICAL HEMOSTATIC DEVICE」、
-2006年2月21日発行の米国特許第7,000,818号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、
-2008年9月9日発行の米国特許第7,422,139号、発明の名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH TACTILE POSITION FEEDBACK」、
-2008年12月16日発行の米国特許第7,464,849号、発明の名称「ELECTRO-MECHANICAL SURGICAL INSTRUMENT WITH CLOSURE SYSTEM AND ANVIL ALIGNMENT COMPONENTS」、
-2010年3月2日発行の米国特許第7,670,334号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING AN ARTICULATING END EFFECTOR」、
-2010年7月13日発行の米国特許第7,753,245号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
-2013年3月12日発行の米国特許第8,393,514号、発明の名称「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」、
-米国特許出願第11/343,803号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING RECORDING CAPABILITIES」(現在は、米国特許第7,845,537号)、
-2008年2月14日出願の米国特許出願第12/031,573号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT HAVING RF ELECTRODES」、
-2008年2月15日出願の米国特許出願第12/031,873号、発明の名称「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」(現在は、米国特許第7,980,443号)、
-米国特許出願第12/235,782号、発明の名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT」(現在は、米国特許第8,210,411号)、
-米国特許出願第12/235,972号、発明の名称「MOTORIZED SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,050,083号)。
-米国特許出願第12/249,117号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」(現在は、米国特許第8,608,045号)、
-2009年12月24日出願の米国特許出願第12/647,100号、発明の名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT WITH ELECTRIC ACTUATOR DIRECTIONAL CONTROL ASSEMBLY」(現在は、米国特許第8,220,688号)、
-2012年9月29日出願の米国特許出願第12/893,461号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE」、(現在は、米国特許第8,733,613号)、
-2011年2月28日出願の米国特許出願第13/036,647号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、(現在は、米国特許第8,561,870号)、
-米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第9,072,535号)、
-2012年6月15日出願の米国特許出願第13/524,049号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」(現在は、米国特許第9,101,358号)、
-2013年3月13日出願の米国特許出願第13/800,025号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」(現在は、米国特許第9,345,481号)、
2013年3月13日出願の米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2014/0263552号)、
-2006年1月31日出願の米国特許出願公開第2007/0175955号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH CLOSURE TRIGGER LOCKING MECHANISM」、及び
-2010年4月22日出願の米国特許出願公開第2010/0264194号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH AN ARTICULATABLE END EFFECTOR」(現在は、米国特許第8,308,040号)。
【0293】
特定の実施形態と共に本明細書で様々なデバイスについて説明したが、それらの実施形態に対して修正及び変更が実施されてもよい。特定の特徴、構造又は特性を、1つ以上の実施形態で、任意の好適な様式で組み合わせてもよい。したがって、一実施形態に関して図示又は説明される特定の特徴、構造、又は特性は、無制限に1つ以上の他の実施形態の特徴、構造、又は特性と全て、あるいは、部分的に組み合わせてもよい。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、他の材料が使用されてもよい。更に、様々な実施形態に従って、所与の機能を実行するために、単一の構成要素を複数の構成要素に置き換えてもよく、また複数の構成要素を単一の構成要素に置き換えてもよい。以上の説明及び以下の特許請求の範囲は、そのような修正及び変形形態を全て包含することが意図される。
【0294】
本明細書に開示されるデバイスは、1回の使用後に廃棄されるように設計することができ、又は複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合も、デバイスは少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整には、デバイスの分解工程、それに続くデバイスの特定の部品の洗浄工程又は交換工程、及びその後のデバイスの再組立工程の任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。具体的には、再調整の施設及び/又は外科チームは、デバイスを分解することができ、デバイスの特定の部品を洗浄及び/又は交換した後、デバイスをその後の使用のために再組立することができる。当業者であれば、デバイスの再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用できることを理解するであろう。このような技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、全て本出願の範囲内にある。
【0295】
本明細書に開示のデバイスは、手術前に処理され得る。最初に、新品又は使用済みの器具が入手され、必要に応じて洗浄されてもよい。次いで、器具を滅菌することができる。1つの滅菌技術では、器具は、プラスチックバッグ又はTYVEKバッグなど、閉鎖され封止された容器に入れられる。次いで、容器及び器具を、ガンマ線、x線、及び/又は高エネルギー電子などの、容器を透過し得る放射線野に置くことができる。放射線は、器具上及び容器内の細菌を死滅させることができる。次いで、滅菌済みの器具を滅菌容器内で保管することができる。封止容器は、医療施設で開封されるまで、器具を滅菌状態に保つことができる。デバイスはまた、ベータ線、ガンマ線、エチレンオキシド、過酸化水素プラズマ、及び/又は水蒸気が挙げられるが、これらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の他の技術を用いて滅菌され得る。
【0296】
代表的な設計を有するものとして本発明について記載してきたが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に修正されてもよい。したがって、本出願は、その一般的な原理を使用して本発明の任意の変形、使用、又は適合を網羅することを意図している。
【0297】
〔実施の態様〕
(1) 外科用ステープル留めアセンブリであって、
長手方向軸を画定し、デッキを備えるカートリッジ本体であって、空洞が、前記カートリッジ本体内に画定され、前記デッキ内に開口部を形成する、カートリッジ本体と、
前記空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具と、を備え、
前記空洞は、
前記カートリッジ本体の第1の側面上の空洞の内側列であって、前記空洞の内側列は、
内側遠位端を備える第1の内側空洞と、
前記内側遠位端に隣接する内側近位端を備える第2の内側空洞と、を備え、前記第1の内側空洞及び前記第2の内側空洞は、前記長手方向軸に対して内側角度で配向されている、空洞の内側列と、
前記カートリッジ本体の前記第1の側面上の空洞の外側列であって、前記空洞の外側列は、
外側遠位端を備える第1の外側空洞と、
前記外側遠位端に隣接する外側近位端を備える第2の外側空洞と、を備え、前記第1の外側空洞及び前記第2の外側空洞は、前記長手方向軸に対して外側角度で配向されている、空洞の外側列と、
前記カートリッジ本体の前記第1の側面上の前記空洞の内側列と前記空洞の外側列との中間に位置付けられた空洞の中間列であって、前記空洞の中間列は、
中間遠位端を備える第1の中間空洞と、
前記中間遠位端に隣接する中間近位端を備える第2の中間空洞と、を備え、前記第1の中間空洞及び前記第2の中間空洞は、前記長手方向軸に対して中間角度で配向され、前記中間角度は、前記内側角度よりも大きく、前記外側角度よりも小さく、前記内側角度は、前記長手方向軸に対して実質的に0度である、空洞の中間列と、
を備える、外科用ステープル留めアセンブリ。
(2) 内側長手方向デッキ長さは、前記内側遠位端と前記内側近位端との間に画定され、外側長手方向デッキ長さは、前記外側遠位端と前記外側近位端との間に画定され、中間長手方向デッキ長さは、前記中間遠位端と前記中間近位端との間に画定され、前記中間長手方向デッキ長さは、前記内側長手方向デッキ長さよりも長く、前記外側長手方向デッキ長さよりも短い、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(3) 前記中間遠位端は、前記中間近位端よりも前記長手方向軸から離れている、実施態様1又は実施態様2に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(4) 前記中間角度は、10度である、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(5) 前記外側近位端は、前記外側遠位端よりも前記長手方向軸から離れている、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0298】
(6) 前記外側角度は、21.5度である、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(7) 前記カートリッジ本体は、外面を備え、前記カートリッジ本体は、前記空洞の外側列と前記外面との間に最小壁厚を画定し、前記最小壁厚は、0.254mm(0.010インチ)である、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(8) 前記空洞内で前記締結具を移動可能に支持するドライバを更に備え、前記ドライバは、トリプルドライバを含む、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(9) 各トリプルドライバは、質量中心と、先端遠位端を備える傾斜部と、を備え、前記先端遠位端は、前記質量中心の近位にある、実施態様8に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(10) 前記空洞内で前記締結具を移動可能に支持するドライバであって、各ドライバは、外側傾斜部及び内側傾斜部を備える、ドライバと、
前記長手方向軸に沿って並進するように構成されたスレッドであって、各ドライバの前記外側傾斜部及び前記内側傾斜部をそれぞれ同時に駆動するように構成された外側レール及び内側レールを備える、スレッドと、を更に備える、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0299】
(11) 外科用ステープル留めアセンブリであって、
長手方向軸を画定するカートリッジ本体であって、空洞が、前記カートリッジ本体内に画定されている、カートリッジ本体と、
前記空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具と、
を備え、前記締結具は、
内側列であって、
内側遠位端を備える第1の内側締結具と、
前記第1の内側締結具に隣接する第2の内側締結具と、を備え、前記第2の内側締結具は、内側近位端を備え、内側長手方向長さが前記内側遠位端と前記内側近位端との間に画定されている、内側列と、
外側列であって、
外側遠位端を含む第1の外側締結具と、
前記第1の外側締結具に隣接する第2の外側締結具と、を備え、前記第1の外側締結具及び前記第2の外側締結具は、前記長手方向軸に対して外側角度で斜めに配向され、前記第2の外側締結具は、外側近位端を備え、外側長手方向長さは、前記外側遠位端と前記外側近位端との間に画定されている、外側列と、
前記内側列と前記外側列との中間に位置付けられた中間列であって、
中間遠位端を備える第1の中間締結具と、
前記第1の中間締結具に隣接する第2の中間締結具と、を備え、前記第1の中間締結具及び前記第2の中間締結具は、中間角度で前記長手方向軸に対して斜めに配向され、前記第2の中間締結具は、中間近位端を備え、中間長手方向長さは、前記中間遠位端と前記中間近位端との間に画定されている、中間列と、
を備え、
前記中間角度は、前記外側角度よりも小さく、
前記中間長手方向長さは、前記内側長手方向長さよりも長く、前記外側長手方向長さよりも短い、外科用ステープル留めアセンブリ。
(12) 前記内側列は、前記長手方向軸に対して実質的に平行である、実施態様11に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(13) 前記中間遠位端は、前記中間近位端よりも前記長手方向軸から離れている、実施態様11又は実施態様12に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(14) 前記外側近位端は、前記外側遠位端よりも前記長手方向軸から離れている、実施態様11に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(15) 前記カートリッジ本体は、外面を備え、前記カートリッジ本体は、前記外側列と前記外面との間に最小壁厚を画定し、前記最小壁厚は、0.254mm(0.010インチ)である、実施態様11に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【0300】
(16) 前記空洞内で前記締結具を移動可能に支持するドライバを更に備え、前記ドライバは、トリプルドライバを含む、実施態様11に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(17) 外科用ステープル留めアセンブリであって、
長手方向軸を画定し、デッキを備えるカートリッジ本体であって、空洞が前記カートリッジ本体内に画定され、前記デッキ内に開口部のパターンを形成する、カートリッジ本体と、
前記空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具と、
を備え、
前記開口部のパターンは、前記カートリッジ本体の第1の側面上の開口部を含み、前記カートリッジ本体の前記第1の側面上の前記開口部は、
前記長手方向軸に平行に配向された内側近位-遠位軸をそれぞれ画定する内側開口部と、
外側角度で前記長手方向軸に対して斜めに配向された外側近位-遠位軸をそれぞれ画定する外側開口部と、
中間角度で前記長手方向軸に対して斜めに配向された中間近位-遠位軸をそれぞれ画定する中間開口部と、を含み、前記中間開口部は、前記内側開口部と前記外側開口部との間に入れ子にされ、前記中間角度は、前記外側角度とは異なる、
外科用ステープル留めアセンブリ。
(18) 前記外側近位-遠位軸は、前記長手方向軸に向かって角度付けられており、前記中間近位-遠位軸は、前記長手方向軸から離れるように角度付けられている、実施態様17に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(19) 前記中間角度は、前記外側角度よりも小さい、実施態様17又は実施態様18に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(20) 形成ポケットの列を備えるアンビルを更に備え、少なくとも1つの形成ポケットは、二次元B形締結具を形成するように構成され、少なくとも1つの形成ポケットは、三次元B形締結具を形成するように構成されている、実施態様17に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
【国際調査報告】