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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】海底接続用ハブ
(51)【国際特許分類】
   B63B 21/22 20060101AFI20241010BHJP
   E02D 27/52 20060101ALI20241010BHJP
   E21B 41/08 20060101ALI20241010BHJP
   B63B 35/00 20200101ALI20241010BHJP
   B63B 21/18 20060101ALI20241010BHJP
   B63B 21/50 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
B63B21/22 Z
E02D27/52 A
E21B41/08
B63B35/00 N
B63B21/22 A
B63B21/18
B63B21/50 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524374
(86)(22)【出願日】2022-10-17
(85)【翻訳文提出日】2024-04-20
(86)【国際出願番号】 GB2022052633
(87)【国際公開番号】W WO2023073345
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】2115610.4
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524148750
【氏名又は名称】リフレックス マリン リミテッド
【氏名又は名称原語表記】REFLEX MARINE LTD
【住所又は居所原語表記】Tower House,10 Fairfax Street,Bristol,Bristol BS1 3BN (GB)
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】ストロング,フィリップ
【テーマコード(参考)】
2D046
【Fターム(参考)】
2D046DA62
(57)【要約】
海底接続ハブ
本発明は、掘削アセンブリを案内してボーリング孔を掘削し、その後、深部引張アンカー
をボーリング孔に導くための海底接続ハブ(SCH)に関するものである。海底接続ハブ(S
CH)は、海底アンカーとして機能するように構成された本体部材で構成される。 本体部
材は、使用時にその上に載り、本体部材の下面の少なくとも一部が海底を貫通するように
構成された下面を備える。 本体部材は、その下面に設けられた第1の開口部まで貫通して
延びるガイドチャネルを備える。 ガイドチャネルは、ボアホールを形成するための掘削
アセンブリを受け入れ、誘導するように構成される。 ガイドチャンネルは、ディープ・
セット・テンシル・アンカーを、ボア・ホールの開口部へ貫通して受け入れ、誘導するよ
うに構成される。 本体部材は、さらに、海上設置用の1つまたは複数の係留索終端部に係
合するための少なくとも1つのコネクタを備える。 本体部材の下面は、ボーリング孔に隣
接する海底によって規定される基準面に対して斜めに延びるように形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボーリング孔を掘削するための掘削アセンブリをガイドして、ディープセットテンシルア
ンカーをボーリング孔に案内する海底接続ハブ(SCH)であり、海底アンカーとして機能
するように構成された本体部材を備えるもの。この本体部材は、使用時に、本体部材の下
面の少なくとも一部が海底に載り、海底を貫通するように構成された下面を備え、本体部
材は、以下から構成される。
本体部材の下面に設けられた第1の開口部まで貫通して延びるガイドチャネル。このガイ
ドチャネルは、ボアホールを形成するための掘削アセンブリを受け入れ、ガイドするよう
に構成される。このガイドチャネルは、ディープセットテンシルアンカーを受け入れ、ボ
アホールの開口部まで貫通している。
海洋設備用の1つまたは複数の係留索終端を係留するための少なくとも1つのコネクタ。
本体部材の下面は、ボーリング孔に隣接する海底によって定義される基準面に対して斜め
に延びるように構成されている。
【請求項2】
前述の請求項に記載の海底接続ハブ(SCH)で、ディープセットアンカーの上端に取り付
けられた細長い引張部材と係合するためにガイドチャネル内に配置されたロックおよび引
張機構を含むことを特徴とするもの。
【請求項3】
請求項2に記載の海底接続ハブ(SCH)でロックとテンション機構がスリップ式ロック機構
からなることを特徴とするもの。
【請求項4】
前述のいずれかの請求項に記載の海底接続ハブ(SCH)で、本体部材の下面がボアホール
に隣接する海底によって画定される平面に対して画定される基準平面に対して角度をなし
て延びるように形成されていることを特徴とするもの。
【請求項5】
前述のいずれかの請求項に記載の海底接続ハブ(SCH)で、本体部材の下面に設けられた
第1の開口部から外側に延びて中空管状部分を通って延びるガイドチャネルの一部を画定
する中空管状部分をさらに備えるもの。
【請求項6】
請求項5に記載の海底接続ハブ(SCH)で、使用時に、中空の管状部分がガイドチャネルの
一部を画定しており、これがボアホールの長手方向軸と実質的に平行に延びるように構成
された長手方向軸を有するもの。
【請求項7】
前述のいずれかの請求項に記載の海底接続ハブ(SCH)で、体部材がコンクリートで構成
されているもの。
【請求項8】
請求項5から7のいずれか1項に記載の海底接続ハブ(SCH)で、中空管状部分が鋼で構成さ
れるもの。
【請求項9】
請求項5から8のいずれか1項に記載の海底接続ハブ(SCH)で、中空管状部分が本体部材の
下面に解除可能な形で結合されているもの。
【請求項10】
請求項5から9のいずれか1項に記載の海底接続ハブ(SCH)で、本体部材の下面が、先細り
をした円錐形からなるもの。
【請求項11】
請求項5から10のいずれか1項に記載の海底接続ハブ(SCH)で、中空管状部分が、本体部
材の下面に隣接している先細りの円錐形状から構成されるもの。
【請求項12】
前述の請求項のいずれかに記載の海底接続ハブ(SCH)で、本体部材が、ディープセット
テンシルアンカーをその中に受け入れるための第2の開口を画定する上面を含み、前記ガ
イドチャネルが、前記本体部材の前記第1の開口と前記第2の開口との間に延びているもの
【請求項13】
請求項12に記載の海底接続ハブ(SCH)で、 使用時に第1および第2の開口部が、ボアホー
ルの長手方向軸に実質的に平行に延びた軸に沿って軸方向に整列しているもの。
【請求項14】
請求項12及び13に記載の海底接続ハブ(SCH)で、 第2の開口部が第1の開口部よりも大き
な寸法を有するもの。海洋設備用の1つまたは複数の係留ライン終端部に係合するための
少なくとも1つのコネクタをさらに含むもの。
【請求項15】
前述の請求項のいずれかに記載の海底接続ハブ(SCH)で、海洋設備用の1つまたは複数の
係留ライン終端部に係合するための少なくとも1つのコネクタをさらに含むもの。
【請求項16】
請求項15に記載の海底接続ハブ(SCH)で、少なくとも1つのコネクタが海洋設備用の1つ
または複数の係留ライン終端部に解除可能な形で系合されているもの。
【請求項17】
請求項15および16のいずれかに記載の海底接続ハブ(SCH)で、少なくとも1つのコネクタ
が、ベース部材に対して方向が固定されているもの。
【請求項18】
請求項15および16のいずれかに記載の海底接続ハブ(SCH)で、少なくとも1つのコネクタ
が、ヒンジ式又は回動が可能な状態のコネクタであるもの。
【請求項19】
請求項16から18のいずれかに記載の海底接続ハブ(SCH)で、少なくとも1つのコネクタが
、前記のベース部材の下面から間隔を置いて配置されているもの。
【請求項20】
請求項19に記載の海底接続ハブ(SCH)で、少なくとも1つのコネクタが、前記ベース部材
の上面に位置するか、隣接するもの。
【請求項21】
前述の請求項のいずれかに記載の海底接続ハブ(SCH)で、少なくとも1つの抵抗部材本体
部材から外側に延び、その少なくとも一部が海底内に受容されるように構成されたもの。
【請求項22】
請求項21に記載の海底接続ハブ(SCH)で、本体部材が第1の側に配置された少なくとも1
つのコネクタを備えており、それが海洋設備用の1つまたは複数の係留線終端部に係合す
るもの。また本体部材の第2の対向する側に配置された、または隣接して配置された少な
くとも1つの抵抗部材をさらに備えたもの。
【請求項23】
請求項21および22のいずれかに記載の海底接続ハブ(SCH)で、少なくとも1つの抵抗部材
がプレート部材であるもの。
【請求項24】
請求項23に記載の海底接続ハブ(SCH)で、抵抗部材が、ベース部材の上端に隣接して位
置する上端と、海底に貫通しやすくなるために角張った形状の下端とからなるもの。
【請求項25】
請求項1から24のいずれか1項に記載の海底接続ハブ(SCH)を用いてディープセットアン
カーを設置する方法であって、以下を含むもの。
請求項1から24のいずれか一項に記載の海底接続ハブ(SCH)を位置決めする際に、ベース
部材の下面が海底に載り、ベース部材の下面の少なくとも一部が海底を貫通するように、
第1の開口が、ボーリング孔用の開口と位置合わせされるステップ。
掘削アセンブリを、ガイドチャネルおよびベース部材の第1の開口部を通して、ボーリン
グ孔用開口部に誘導するステップ。
掘削アセンブリを操作して、ボアホールを開ける。
細長い引張部材上のディープセットテンシルアンカーを、ガイドチャネルおよび本体部材
の第1の開口部を通してボアホールに挿入する工程。
1つまたは複数の係留索を少なくとも1つのコネクターに接続し、1つまたは複数の係留索
に張力をかける。
【請求項26】
請求項25に記載の方法で、中空管状部分をボアホール用開口部に挿入すること。
【請求項27】
請求項25と26に記載の方法で、少なくとも1つの抵抗部材の少なくとも一部を海底に埋め
込むこと。
【請求項28】
請求項25から27に記載のいずれかの方法で、ガイドチャネル内に配置されたロックおよび
張力付与機構を操作して、ディープセットテンシルアンカーに取り付けられた細長い引張
部材を係合させること。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、深層設置引張アンカーの上部部分として機能するよう構成された海底接続ハブ
(SCH)に関するものである。海底接続ハブ(SCH、原文:SEABED CONNECTION HUB)は、
垂直から横方向への引張負荷の方向変換を受け入れる抵抗点として機能するほか、沖合い
設備の係留線終端用のコネクタを提供する。本発明はまた、海底接続ハブ(SCH)を使用
して深層設置引張アンカーの機能を向上させる方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
従来の技術では、打込み杭や吸引杭に使用するための様々な杭ガイドシステムが当該技術
分野で知られている。 しかしながら、このようなシステムにはいくつかの欠点があるこ
とが判明している。
本発明の実施形態の目的の1つは、ディープセットアンカー用の海底終端部として機能し
得る海底接続ハブ(SCH)を提供し、海洋設備の係留ライン用のコネクタを提供すること
によって、公知の杭ガイドシステムのこれらの欠点および他の欠点を回避または軽減する
ことである。
【発明の概要】
【0003】
発明の概要
本発明の第1の態様によれば、掘削アセンブリを案内してボアホールを掘削し、その後、
ディープセットテンシルアンカー(深層に設置する引張型アンカー)をボアホール内にガ
イドするための海底接続ハブ(SCH)を提供するものであり、この海底接続ハブ(SCH)は
、ディープセットテンシルアンカーの上部として機能するように構成された本体部材を備
えている。この本体部材は、使用時に、本体部材の下面の少なくとも一部が海底に載り、
本体部材の下面の少なくとも一部が海底を貫通するように構成された下面を備えており、
さらにこの本体部材は、以下の構成からなることを特徴とする。
本体部材の下面に設けられた第1の開口部まで貫通して延びるガイドチャネルで、ボアホ
ールを掘削するための掘削アセンブリを受け入れ、ガイドするように構成されているもの
。またこのガイドチャネルは、ディープセットテンシルアンカーを受け入れ、ガイドする
ように構成されるもの。
海洋設備用の1つまたは複数の係留索終端部に係合するための少なくとも1つのコネクタ。
本体部材の下面は一旦海底に埋め込まれると、1つ以上の係留索終端からの横方向のベク
トル力に対する抵抗を提供できる。
本体部材は、コンクリートで構成できる。
本体部材の下面は、テーパ状または円錐状の部分からなることが好ましい。
本体部材の形状および/または寸法は、曲げ応力および係留索荷重の横方向成分の本体部
材およびボーリング孔に隣接する土壌への伝達を最適化する観点から変化させることがで
きる。 例えば、本体部材の下面は、好ましくは、ボアホールに隣接する海底によって画
定される基準面に対して斜めに延びるように形成する。
ある実施形態では、本体部材は、ディープセットテンシルアンカーをその中に受け入れる
ための第2の開口を画定する上面を備える。 ガイドチャネルは、本体部材の第1開口部と
第2開口部との間に延びるものが好ましい。
第1および第2の開口部は、使用時にボアホールの長手方向軸に実質的に平行に延びるよう
に構成された軸に沿って軸方向に整列するものが好ましい。
ある実施形態では、第2の開口部は、第1の開口部よりも大きな寸法を有する。
本体部材は、その下面に設けられた第1の開口部に隣接して配置され、第1の開口部と連通
する中空管状部分をさらに備えるものが理想である。 中空管状部分は、本体部分の下面
から外側に延びて、中空管状部分を通って延びるガイドチャネルの一部を規定するものが
好ましい。
中空管状部分は、本体部分の下面に対して任意の角度で延びることができる。中空管状部
分は、海底によって画定される基準面に対して実質的に垂直に延びる長手方向軸を有する
ガイドチャネルの部分を画定するものが好ましい。
本体部材の下面は、中空管状部分の長手方向軸線に対して斜めに延びるように形成するこ
ともできる。
中空管状部分は、使用時にボアホールの長手方向軸線と実質的に平行に延びるように構成
された長手方向軸線を有するガイドチャネルの部分を画定することが好ましい。
中空管状部分は、鋼で構成することが好ましい。
中空管状部分は、基板の貫通を容易にするために、鋭利な形状を有することもできる。
中空管状部分は、本体部材の下面に解放可能に係合可能であってもよい。ベースは、ボア
ホール内への設置の要件に応じて、異なる形状および/または寸法を有する複数の中空管
状部分から構成することもできる。
中空管状部分は、使用時に、本体部材の下面に隣接して位置する第1の端部と、対向する
第2の端部とからなるものが好ましい。 また中空管状部分はその第1の端部、例えば、本
体部材の下面に隣接してテーパー状又は円錐状部分を備えるものが好ましい。 テーパー
状部分または円錐状部分は、中空管状部分の第1の端部に向かって延びる方向に外側に延
びていてもよい。 中空管状部分は、その第2端部又はそれに隣接して円筒状部分を含むも
のが好ましい。中空管状部分は、その第二の端部またはそれに隣接して、内側に先細りま
たは円錐形の部分を含んでいてもよい。 内側に先細りまたは円錐形の部分は、その第二
の端部に向かって延びる方向に内側に先細りしてもよい。
中空管状部分は、海底に打ち込まれることにより、ボーリング孔の上部(すなわち、ボー
リング孔の開口部に隣接する部分)を提供するように構成されている。 中空管状部分は
、ボーリング孔の掘削前および掘削中に、ボーリング孔の上部を支持するように、すなわ
ち、周囲の土壌がボーリング孔内に崩壊するのを防止するように構成されている。 した
がって、中空の管状部分は、ボーリング孔の上部セクションに隣接する土壌、例えば軟弱
な土壌構造物を安定させるのに役立つ。
海底接続ハブ(SCH)は、海洋設備用の1つ以上の係留索終端部に係合するための少なくと
も1つのコネクタをさらに含むことができる。
少なくとも1つのコネクタは、海洋設備用の係留索終端部に解除が可能な形で係合するよ
うに構成することが好ましい。 海洋設備用の1つまたは複数の係留索終端は、コネクタ(
単数または複数)から解放することができ、海底接続ハブ(SCH)は、さらなる係留索終
端への接続のために再利用することができる。
少なくとも1つのコネクタは、ベース部材に対して固定された向きであってもよい。 ある
いは、ヒンジ式または回動可能に連結されたコネクタであってもよい。
また、少なくとも1つのコネクタは、係留索終端部に係合するために所定の角度で設けら
れていてもよく、例えば、ボアホールの長手方向軸に実質的に平行に延びる接続を提供す
ることが好ましい。
少なくとも1つのコネクタはベース部材に枢動可能な状態またはヒンジの状態で接続する
ことも可能である。これにより例えば係留ライン(例えば張った係留構成など)によって
画定される軸と整列するように、調節・枢動が可能であるように構成できる。
少なくとも1つのコネクタは、ベース部材の下面から間隔を置いて配置されることが好ま
しい。例えば、ベース部材の上面に配置されてもよいし、ベース部材の上面に隣接して配
置されてもよい。 コネクタ(単数または複数)は、使用時に、係留ラインが海底土と相
互作用するのを防止するために、海底に関する高さに配置される位置で、ベース部材上に
配置されてもよい。 この配置により、係留ラインがベース部材に係留されている間に係
留ラインが損傷する危険性が低減される一方、係留ラインの接続効率も向上する。
ベース部材は、第1の側面(その上面と下面との間に延びる)を含むことができる。この
第1の側面の少なくとも一部は、使用中、オフショア設置物の係留線の方を向くように構
成される。 少なくとも1つのコネクタはベース部材の第1の側部に配置されるか、または
第1の側部に隣接して配置されることが好ましい。
海底接続ハブ(SCH)は、本体部材から外側に延び、少なくとも1つの抵抗部材の一部が海
底内に受容されるように構成された少なくとも1つの抵抗部材をさらに含む。 少なくとも
1つの抵抗部材は、土中に埋め込むことで抵抗を増加させるように構成できる。
少なくとも1つの抵抗部材は、例えばプレート部材であってもよい。板状部材は、抵抗を
向上させるために1つ以上の角度のついた部分から構成できる。
抵抗部材は、ベース部材の上端に向かって、またはベース部材の上端に隣接して配置され
た上端と、海底への貫入を助けるために角張った形状の対向する下端とからなるものが好
ましい。
抵抗部材は鋼で構成するのが好ましい
抵抗部材は、下面からベース部材の上面に向かって延びるものが好ましい。 抵抗部材の
下端は、ベース部材の下面を越えて延びることにより、設置中に下端が海底に埋め込まれ
るように構成されるものが好ましい。
抵抗部材の本体の少なくとも一部は、ボアホールによって画定された長手方向軸線に対し
て実質的に平行に延びる平面を画定する。 ある実施形態では、抵抗部材の本体の少なく
とも一部は、ボアホールによって画定された長手方向軸に対して斜めに延びる平面を画定
するものもある。
ある実施形態では、各抵抗部材はその下端から延びる第1の本体部分を備える。 第1の本
体部分は、使用中に海底への抵抗部材または各抵抗部材の貫入を増大させるために、ボア
ホールによって画定される長手方向軸線に対して実質的に平行に延びる平面を画定するも
のが好ましい。 抵抗部材または各抵抗部材は、第1の本体部分に隣接して配置されるか、
または第1の本体部分から延在する第2の本体部分をさらに含みうる。 第2の本体部分は、
第1の本体部分に対して角度をなして延びるとともに、ボアホールによって画定される長
手方向軸線に対して角度をなして延びる平面を画定することが好ましい。 ある実施形態
では、第2の本体部分は、係留ライン終端部に係合するための少なくとも1つのコネクタに
よって画定される角度に対して実質的に垂直に延びる平面を画定することが好ましい。こ
れにより第2の本体部分は、使用時に係留ライン終端部から伝達されるベクトル力に対す
る抵抗力を増大させる。
ある実施形態では、本体部材はその第1の端部に配置された海洋設備用の1つまたは複数の
係留線終端部に係合するための少なくとも1つのコネクタを備えることが好ましい。さら
に本体部材の第2の対向する端部に配置された、または本体部材の第2の対向する端部に隣
接する少なくとも1つの抵抗部材をさらに備えるものが好ましい。 この本体部材は、本体
部材の第1の端部と第2の端部との間に延在する側部分をさらに含みうる。 ある実施形態
では、1つ以上の抵抗部材が、側部分の1つ以上、好ましくはそれぞれに配置されてもよい
。 ある実施形態では、本体部材は、本体部材の第1の端部に位置する少なくとも1つの抵
抗部材を含む。 ある実施形態では、少なくとも1つのコネクタは、少なくとも1つの抵抗
部材を通って延びるように構成される。
細長い引張部材は、パイプ、ワイヤロープおよび/またはチェーンのうちの1つまたは複
数が可能である。
海底接続ハブ(SCH)はガイドチャネル内に配置されたロック・テンション機構をさらに
備えるものが好ましく、これによりディープセットアンカーの上端に取り付けられた細長
い引張部材と係合する。 ロックおよび張力付与機構は、ガイドチャネル内の任意の適切
な位置に配置することができる。 例えば、ロック・テンション機構は、第1開口部と第2
開口部との間、例えばベース部材の上面と下面との間の実質的に中央に配置することがで
きる。
ロック及び引張り機構は、ディープセットアンカーに連結された細長い引張部材を係合す
るための把持装置を含みうる。 ロッキング及び張力付与機構は、本体部材のガイドチャ
ネル内の所定の位置にロッキング及び張力付与機構の一部を固定する(例えば、取り付け
る及び/又は付勢する)ための、把持装置から間隔をおいて配置された1つ以上の固定特
徴部を含みうる。 ロックおよび引張り機構は、使用時に、把持装置と固定特徴部との間
の距離を調整するための、例えば油圧アクチュエータなどの線形アクチュエータをさらに
含みうる。
把持装置は、例えば、円周方向に間隔をあけて配置する環状配列などの複数の把持部分か
ら構成することもできる。
ロックおよび引張り機構は、使用時に把持装置が細長い引張部材の一部に係合するように
構成できる。 リニアアクチュエータは、(ガイドチャネルの軸線および/またはボアホ
ールの長手方向軸線と整列した方向に)垂直な下向きの力を伝達し、固定特徴をボアホー
ルに向かって下向きの方向に本体部材を移動させ、本体部材を海底内により確実に埋め込
ませる。
本発明の第2の態様では、本明細書に記載の海底接続ハブ(SCH)を用いてディープセット
アンカーを設置する方法が提供しており、以下の工程を含む:
本体部材の下面が海底に載り、本体部材の下面の少なくとも一部が海底を貫通するように
、本明細書に記載の海底接続ハブ(SCH)を配置するステップ、
掘削アセンブリが、ガイドチャネルおよび本体部材の第1の開口部を通して、ボアホール
を提供するための所定の位置に整列するように誘導するステップ、
掘削アセンブリーを操作してボアホールを掘削する。
細長い引張部材上のディープセットテンシルアンカーを、ガイド・チャネルおよび本体部
材の第1の開口部を通してボーリング孔に挿入する。
任意で、ガイド・チャネル内に配置されたロック・テンション機構を操作して、ディープ
・セット・テンシル・アンカーに取り付けられた細長い引張部材に係合する。
1つまたは複数の係留索を少なくとも1つのコネクターに接続し、その後、1つまたは複数
の係留索に張力をかける。
次に、本発明の実施形態について、添付の図を参照してさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】本発明の一実施形態における海底接続ハブ(SCH)の上方からの透視背面図の概略図である。
図2図1の海底接続ハブ(SCH)の上方からの概略図である。
図3図1の海底接続ハブ(SCH)の側面からの概略図である。
図4図1の海底接続ハブ(SCH)の背面図を示す概略図である。
図5図1の海底接続ハブ(SCH)の前面図を示す概略図である。
図6】本発明の一実施形態における海底接続ハブのロック機構および張力付与機構が、ディープセットテンシルアンカーの細長い引張部材上に配置された状態を上方から見た透視図の概略図である。
図7図7Aおよび図7Bは、本発明の一実施形態による海底接続ハブ(SCH)の側面図および上方から見た図の概略図である。
図8】本発明の別の実施形態による海底接続ハブ(SCH)の上方からの透視図を示す概略図である。
図9図8の海底接続ハブ(SCH)の側面図を示す概略図である。
図10図8の海底接続ハブ(SCH)を上方から見た概略図である。
図11図8の海底接続ハブ(SCH)の透視背面図の概略図である。
図12図8の海底接続ハブ(SCH)の断面側面図の概略図である。
図13】本発明のさらなる実施形態による海底接続ハブ(SCH)の断面側面図の概略図である。この時ハブは3つのコネクタからなる。
図14図13の海底接続ハブ(SCH)の上方からの透視図を示す概略図である。
図15図13の海底接続ハブ(SCH)の上方から見た概略図である。
図16図13の海底接続ハブ(SCH)の本体部材部分の上方からの透視図を示した概略図である。
図17図17A図17Dは、本発明の一実施形態における海底接続ハブ(SCH)のロック機構および張力付与機構の概略図である。
図18】本発明の別の実施形態による海底接続ハブ(SCH)のロック機構および張力付与機構の概略図である。
図19】海底に固定され、係留ライン終端に接続された海底接続ハブの概略図である。
図20】本発明の一実施形態における海底接続ハブ(SCH)がディープセットテンシルアンカーと連通した状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
発明の詳細
図で示す通り、海底接続ハブ(SCH)1、1'、101、101'は、海底アンカーとして機能する
ように構成されたコンクリートまたは他の適切な材料で構成された本体部材2、2'、102、
102'で構成される。 本体部材2、2'、102、102'は、使用時に、本体部材2、2'、102、102
'の下面3、103、103'の少なくとも一部が海底に載り、海底を貫通するように構成された
下面3、3'、103、103'を備える。 本体部材2、2'、102、102'の下面3、3'、103、103'は
、第1の開口部(図示せず)を提供する。 本体部材2、2'、102、102'は、第2の開口部5、
5'、105、105'を画定する対向する上面4、4'、104、104'をさらに備える。 第2の開口部5
、5'、105、105'は、第1の開口部(図示せず)よりも大きな寸法を有する。 しかしなが
ら、第1の開口部5、5'、105、105'と第2の開口部5、5'、105、105'は同じ寸法を有してい
てもよいことを理解されたい。 ディープセットアンカーをその中に受け入れるためのガ
イドチャネル6、6'、106、106'は、本体部材2、2'、102、102'の第1(図示せず)と第2の
開口部5、5'、105、105'の間に延びている。 ガイドチャネル6、6’、106、106'は、本体
部材2、2'、102、102'の第1の開口部5、5'、105、105'(図示せず)と第2の開口部5、5'
、105、105'との間で内側に先細りしてもよい。
図示の実施形態におけるガイドチャネル6、6’、106、106'は、本体部材2、2'、102、102
'の上面3、3'、103、103'、4、4'、104、104'の間に延びているが、ガイドチャネル6、6'
、106、106'は、任意の適切な表面と本体部材2、2'、102、102'の下面3、3'、103、103'
との間に延びていてもよいことをご理解いただきたい。
図示の実施形態では、第1開口部5、5'、105、105'および第2開口部5、5'、105、105'は、
その間に延びるガイドチャネル6、6'、106、106'が実質的に直線状となるように軸方向に
整列されている。 しかしながら、ガイドチャネル6、6'、106、10'は、海底接続ハブ(SC
H)の要件に応じて任意の適切な構成を有してもよく、例えば、ガイドチャネル6、6'、10
6、106'は、1つ以上の湾曲部分および/または1つ以上の分岐部分から構成されてもよい
ことを理解されたい。
一旦海底に埋め込まれた本体部材2、2'、102、102'の下面3、3'、103、103'は、1つ以上
の係留ライン終端からの横方向のベクトル力に対する抵抗を提供し得る。 図示の実施形
態では、ベース部材2、2'、102、102'の下面3、3'、103、103'は、実質的に円錐形状であ
る。 円錐形の下面3、3’、103、103’は、ベース部材2、2'、102、102'から離れてボア
ホールに向かう方向に内側にテーパ(先細り)している。しかしながら、下面3、3'、103
、103'は、横方向のベクトル力に対する抵抗を提供するための任意の適切な形状を有して
もよいことを理解されたい。 例えば、下面3、3'、103、103'は、実質的に平面であって
もよく、および/または、ボーリング孔に隣接する海底によって画定される平面に対して
画定される基準平面に対して角度をなして延在してもよい。
海底接続ハブは、垂直方向から横方向への引張荷重の方向の変化に対応する抵抗点として
機能する。 本体部材2、2'、102、102'の形状および/または寸法は、本体部材2、2'、10
2、102'およびボアホールに隣接する土壌への曲げ応力および係留索荷重の横方向成分の
伝達を最適化する観点から変化させることができる。
本体部材2、2'、102、102'は、その下面3、3#、103、103'に設けられた第1の開口部(図
示せず)に隣接して配置され、これと連通する、鋼からなる中空の管状部分7、7'、107、
107'をさらに備える。 中空管状部分7、7'、107、107'は、本体部分2、2'、102、102'の
下面3、3'、103、103'から外側に延び、ガイドチャネル6、6'、106、106'の一部は、中空
管状部分7、7'、107、107'を通って延びる。
I図示された実施形態において、中空管状部分7、7'、107、107'は、海底によって画定さ
れた基準面に対して実質的に垂直に延びる長手方向軸を有するガイドチャネル6、6'、106
、106'の部分を画定する。 中空管状部分7、7'、107、107'は、使用時に、ボアホールの
長手方向軸に実質的に平行に延びるように構成された長手方向軸を有するガイドチャネル
6、6'、106、106'の一部を画定する。
図示された実施形態では、中空管状部分7、7'、107、107'は、海底接続ハブ(SCH)1、1'
、101、101'の一体構成要素を形成する。 しかしながら、中空管状部分7、7'、107、107'
は、本体部材2、2'、102、102'の下面3、3'、103、103'に解放可能な形で係合してもよい
ことを理解されたい。ハブ1、1'、101、101'は、ボアホールへの取付けの要件に応じて異
なる形状及び/又は寸法を有する複数の中空管状部分7、7'、107、107'から構成されても
よい。
中空管状部分7、7'、107、107'は、本体部材2、102、102'の下面3、103、103'に隣接して
位置する第1の端部8、108、108'と、対向するテーパー状の第2の端部9、109、109'とから
なる。 中空管状部分7、107、107'は、実質的に円筒形であり、テーパー状の第2の端部9
、109、109'を有する。
中空管状部分7、107、107'は、ボアホールの上部セクション内に位置するように海底に打
ち込まれるように構成される。 中空管状部分7、7'、107、107'は、ボーリング孔の掘削
前および掘削中に、ボーリング孔の上部セクションに支持を提供するように、すなわち、
ボーリング孔内への周辺土壌の崩壊を防止するように構成される。 従って、中空管状部
分7、7'、107、107'は、ボーリング孔の上部セクションに隣接する土壌、例えば軟弱な土
壌構造を安定させるのに役立つ。
本体部材2、2'、102、102'は、対応する係留索(単数または複数)およびオフショア設置
物に面して配置されるように使用時に構成された第1の側部10、10'、110、110'と、対向
する第2の側部11、11'、111、111'とを備える。 本体部材2、2’、102、102’の第1の側
面10、10'、110、110'は、沖合設置用の係留索の終端部に係合する(解除可能な形で係合
するのが好ましい)コネクタ12、12'、112、112'を構成する。 本体部材2、102は、ベー
ス1、1'、101、101'の要件に応じて、任意の適切な位置に、任意の適切な数のコネクタ12
、12'、112、112'を構成できることを理解されたい。 コネクタ12、12'、112、112'との
解放可能な係合を提供することにより、ベース1、1'、101、101'は、係留ライン終端への
接続のために再利用することができる。
図1図5および図7A~Bの図示された実施形態では、コネクタ12、12’は、所定の角度で
ベース部材2、2'に対して固定された向きであり、係留線によって画定された軸と整列す
るようになる。 コネクタ12、12'は、ガイドチャネル6、6'の長手方向軸およびボアホー
ルの長手方向軸に対して斜めに延びている。 しかしながら、図8から図16に示すように、
1つまたは複数のコネクタ112、112’の向きは、設置のための要件に応じて、係留線によ
って画定される軸に整列するように本体部材102、102’に系合することもできる。それは
例えばヒンジ式または枢動可能な形で連結したり、独立して調節可能な形も可能である。
コネクタ12、12'、112、112'は、本体部材2、102、102'の上面4、4'、104、104'に隣接し
て配置され、コネクタ12、12'、112、112'は、使用時に、係留された係留ラインが海底土
と相互作用するのを防ぐために、海底に関する高さに配置される。
図1図5図7A図7Bおよび図8図13の図示の実施形態における海底接続ハブ(SCH)1
、1'、101は、1つまたは複数の抵抗部材13、13'、113をさらに備える。 図示された実施
形態に示されるように、抵抗部材13、13'、113は、第2の側面11、11'、111に隣接して位
置し、本体部材2、2'、102から外側に延びるプレートの形態である。抵抗部材13、13'、1
13は、土壌内に埋め込まれると抵抗を増大させるために土壌内に受け入れられるように構
成されている。
図1図5および図7Aおよび図7Bの図示された実施形態では、海底接続ハブ(SCH)1、1'は
、本体部材2、2'の第2の側面11に隣接して配置された3つの抵抗部材13、13'からなる。
しかしながら、ハブ1,1'は、本体部材2,2'上の任意の適切な位置に任意の適切な数の抵
抗部材13,13'から構成されてもよいことを理解されたい。 図8図13の図示の実施形態
に示すように、ハブ101は、本体部材102の第2の側面111に隣接して配置された単一の抵抗
部材113からなる。 ハブに対する特定の要求に応じて、ハブは一対の抵抗部材から構成さ
れてもよいし、3つ以上の抵抗部材から構成されてもよいことを理解されたい。
抵抗部材13、13'、113は、それぞれ、本体部材2、2'、102の上端4、4'、104と実質的に整
列した上端14、14'、114と、海底への貫入を助けるために角張った形状の対向する下端15
、15'、115とからなる鋼製の板状部材である。
抵抗部材13、13'、113の下端15、15'、115は、下面3、3'、103から本体部材2、2'、102の
上面4、4'、104に向かって延びている。 抵抗部材13,13',113の下端部15,15',115は
、本体部材2,2',102の下面3,3',103を越えて延びており、設置時に抵抗部材13,13'
,113の下端部15,15',115が海底に埋め込まれるため、海底に着底した際にハブ1,1',
101の安定化と垂直性の確保を補助する。
図1図5および図8図13の図示された実施形態では、各抵抗部材13、113の本体16、116
は、ボアホールによって画定された長手方向軸に対して実質的に平行に延びる平面を画定
する。 しかしながら、各抵抗部材13、113の本体16、116は、ボアホールによって画定さ
れた長手方向軸に対して斜めに延びる平面を画定してもよいことを理解されたい。 図7A
および図7Bの図示された実施形態に示されるように、抵抗部材13'は、ボアホールによっ
て画定された長手方向軸線に対して実質的に平行に延びる平面を画定する第1の部分13a'
と、ボアホールの長手方向軸線に対して斜めに延びる平面を画定する第2の部分13b'とを
含みうる。 図示された実施形態における第2の部分13b'は、コネクタ12'によって画定さ
れた角度に対して実質的に垂直に延びることが分かる。 長手方向軸に実質的に平行に延
びる平面を画定する抵抗部材13'の部分13a'は、海底への抵抗部材の貫通を助ける。 コ
ネクタ12'の軸に対して実質的に垂直に延びる平面を画定する抵抗部材13'の部分13b'は、
係留線の荷重の横方向成分に対する抵抗を提供するのに役立つ。
図1から図5を参照すると、各抵抗部材13は他の抵抗部材13に対して実質的に平行に延びて
いる。 抵抗部材13は、抵抗部材13の平行配列として設けられている。 抵抗部材13は互い
に間隔をあけて配置され、強化支柱17によって互いに隣接している。しかしながら、組立
体全体が鋼板または他の適当な材料で構成されていてもよいことを理解されたい。 図8
図13の図示の実施形態に示すように、抵抗部材113は、支柱117によって本体部材102に固
定されている。 支柱117および抵抗部材113は、連続した鋼板によって形成されている。
図14から図16に示すように、海底接続ハブ101'は抵抗部材を含まなくてもよいことを理解
されたい。
海底接続ハブ(SCH)1、1'、101、101'は、図6および図17A~17Dに示すように、ロックお
よび引張機構20、120をさらに備える。 ロック及び張力付与機構20、120は、ハブ1、1'、
101、101'のガイドチャネル6、6'、106、106'内に配置され、設置中にディープセットア
ンカー(図示せず)の上端に取り付けられた細長い引張部材21、121と係合する。 ロック
及び張力付与機構20、120は、ガイドチャネル6、106、106'内の任意の適切な位置に配置
することができる。 ロック及び張力付与機構20、120は、その第1の端部に取り付けられ
た複数の円周方向に間隔を隔てて配置されたグリップ部分22、122からなる。 ロックおよ
び張力付与機構20、120は、その第二の端部に位置し、ハブ1、1'、101、101'に固定され
た取り付け特徴部23、123を備える。 ロックおよび引張り機構20、120は、グリップ部分2
2、122と取り付け特徴部23、123との間に延びる油圧アクチュエータ24、124からなる。
本明細書に記載の海底接続ハブ(SCH)1、1'、101、101'は、使用時に本体部材2、2'、10
2、102'の下面3、3'、103、103'が海底に載り、本体部材2、2'、102、102'の下面3、3'、
103、103'の少なくとも一部が海底を貫通するように、海底に配置される。
中空管状部分7、7’、107、107'は、ボーリング孔を掘削するか、その他の方法で設ける
ことができる開口部を提供する。 一旦ボアホールが確立されると、中空管状部分7、7'、
107、107'は、ボアホールの開口部に隣接する軟弱な土壌構造を支持し安定化させ、周囲
の土壌の崩壊を防止する。 本体部材2、2'、102、102'の円錐形の下面3、3'、103、103'
、また、いくつかの実施形態では、抵抗部材(単数または複数)13、113、113'の下縁15
、115、115'は、海底に埋め込まれる。
掘削アセンブリは、ベース部材2、2'、102、102'の上面4、4'、104、104'によって提供さ
れる第2の開口部5、5'、105、105'を通って、ガイドチャネル6、6'、106、106'に挿入さ
れる。 ドリルアセンブリは、ガイドチャネル6、6'、106、106'および中空管状部分7、7'
、107、107'を通って、ボアホールの開口部へと導かれる。
掘削アセンブリを操作することで必要な深さのボアホールを掘削する。その後ボアホール
およびハブ1、101、101’から取り外される。
細長い引張部材21、121上のディープセットテンシルアンカーが、本体部材2、2'、102、1
02'の上面4、4'、104、104'によって設けられた第2の開口部5、5'、105、105'を通って、
ガイドチャネル6、6'、106、106'に挿入される。 ディープセットテンシルアンカーは、
ガイドチャネル6、6'、106、106'および中空管状部分7、7'、107、107'を通ってボアホー
ルに導かれる。
ディープセットテンシルアンカー125はボアホール126に挿入される(図20に示すように)
。 挿入中、グリップ部分22、122が、ディープセットテンシルアンカーに取り付けられた
細長い引張部材21、121と所定の位置で係合するように、ロック・引張機構20、120(図17
A-Dおよび図18に示す)が作動する。 油圧アクチュエータ24、124は、ハブ1、1'、101、1
01'に下向きの力を及ぼす取り付け機能23、123に作用し、ハブ1、1'、101、101'を海底に
押し込んで、係留索の垂直力に対してより安全な海底アンカーを提供する。
コネクタ12、12'、112、112'には、海洋設備用の係留ラインが接続される。
図18に示すように、係留索は、引張荷重を海底接続ハブ1'に伝達し、海底接続ハブ1'は、
引張荷重の垂直方向から横方向への変化に対応する抵抗点を提供する。
土壌に埋め込まれた抵抗部材13、113は、図18に示すように、係留ラインからの横方向の
力に抵抗する働きをする。 さらに、本体部材2、2'、102、102'の円錐形の下面3、3'、10
3、103'も、ボアホール開口部を取り囲む土壌内に埋め込まれ、係留線の横方向の力を周
囲の土壌に及ぼす
海底接続ハブ(SCH)1、1'、101、101'は、添付の図に図示されているものとは異なる形
状も含まれることを理解されたい。 例えば、下面は、ボーリング孔の周囲の土壌内に埋
め込むことができるように、角度が付けられているものも含まれる。 海底接続ハブ(SCH
)は、本体部材上の任意の適切な位置に、任意の適切な数の固定、または調整可能(例え
ば、ヒンジ式またはピボット式)なコネクタから構成できる。 海底接続ハブ(SCH)1、1
'、101、101'は、細長い引張部材を含まなくてもよい。 海底接続ハブ(SCH)1、1'、101
、101'は、細長い引張部材上の協働係合特徴に解放可能な形で係合するための1つ以上の
特徴を含みうる。 細長い引張部材は、任意の適切な形状及び/又は寸法を有することが
できる。 海底接続ハブ(SCH)は、任意の適切な形状および寸法を有する任意の適切な数
の抵抗部材から構成されてもよい。 海底接続ハブ(SCH)のガイドチャネルは、本体部材
の任意の適切な表面を通って延びてよく、その上面と下面との間に延びることに限定され
ない。
ハブ1、1'、101、101'は海底地盤の深さまで実質的にまたは完全に埋め込まれるように設
計され得る。これにより接続された係留索に張力が加えられたときに、トランジションベ
ースが深部係留杭に対して二次的に作用するアンカーまたは抵抗装置として機能し、それ
によって深部アンカー杭に加えられる張力が低減される。
図1
図2
図3
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図5
図6
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図10
図11
図12
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【国際調査報告】