(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】眼科手術を案内するための選択肢を有するコンピュータによる治療計画
(51)【国際特許分類】
A61F 2/16 20060101AFI20241010BHJP
A61B 34/10 20160101ALN20241010BHJP
A61F 9/007 20060101ALN20241010BHJP
【FI】
A61F2/16
A61B34/10
A61F9/007 200Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525133
(86)(22)【出願日】2022-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-04-25
(86)【国際出願番号】 IB2022059367
(87)【国際公開番号】W WO2023079384
(87)【国際公開日】2023-05-11
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】319008904
【氏名又は名称】アルコン インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【氏名又は名称】赤木 啓二
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】トビアス ユラ ラポポルト
(72)【発明者】
【氏名】プーリア シャリフ カシャーニ
(72)【発明者】
【氏名】カルロス ジェレナ
(72)【発明者】
【氏名】イー サン ヨプ
(72)【発明者】
【氏名】ジョージ ハンター ペティット
(72)【発明者】
【氏名】ジョン アルフレッド キャンピン
【テーマコード(参考)】
4C097
【Fターム(参考)】
4C097AA25
4C097BB01
4C097SA10
(57)【要約】
本明細書に開示される特定の実施形態は、眼科手術を案内し、外科医が手術を開始した後に、主な治療計画と1つ以上のバックアップ計画とを切り替えることを可能にするための装置及び対応する方法を提供する。第1の計画と第2の計画との切り替えは、第1の計画の実行されたステップに適合する第2の計画のステップの提示を省略しながら行うことができる。治療計画は、術前画像に対して登録された患者の眼のライブビデオ上に重ね合わされたガイドを含み得る。計画を切り替えるとき、術前画像に対する登録の開始は省略される。治療計画は、切開、切開部、LRI、水晶体の除去、IOLの配置、トーリックIOLのアライメント、及び術後データ収集など、IOLの配置のためのステップを規定し得る。第1の計画と第2の計画とを切り替えると、第2の計画の提示から、以前に実行された適合するステップが省略される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイスによって、患者の共通術前画像を有する2つ以上の眼科手術治療計画(「治療計画」)を読み込むことであって、前記2つ以上の治療計画が互いに異なる、ことと、
前記コンピューティングデバイスによって、前記患者の眼の1つ以上のライブ画像を受信することと、
前記コンピューティングデバイスによって、前記術前画像に対する前記1つ以上のライブ画像の登録を開始することと、
前記コンピューティングデバイスによって、前記コンピューティングデバイスに結合された表示デバイス上に、前記2つ以上の治療計画のうちの第1の治療計画の1つ以上の第1のステップの提示を開始することであって、前記1つ以上の第1のステップが、前記1つ以上のライブ画像上への1つ以上の第1のガイドの重ね合わせを規定する、ことと、
前記コンピューティングデバイスによって、前記2つ以上の治療計画のうちの第2の計画に切り替える命令を受信することと、
前記命令に応じて、前記コンピューティングデバイスによって、前記表示デバイス上に、前記2つ以上の治療計画のうちの第2の計画の1つ以上の第2のステップの提示を開始することであって、前記1つ以上の第2のステップが、前記1つ以上のライブ画像上への1つ以上の第2のガイドの重ね合わせを規定し、前記1つ以上の第2のガイドが前記1つ以上の第1のガイドとは異なる、ことと
を含む、眼科手術を案内するための方法。
【請求項2】
(a)前記コンピューティングデバイスによって、前記第2の計画に切り替える前記命令を受信することの前に、前記1つ以上の第2のステップの一部が、前記表示デバイス上に提示された前記1つ以上の第1のステップの一部に適合することを判定することと、
(a)に応じて、前記1つ以上の第2のステップの前記一部の提示を省略することと
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
(b)前記コンピューティングデバイスによって、前記1つ以上の第2のステップのうち、前記1つ以上の第1のステップに不適合である不適合なステップを特定することと、
(b)に応じて、前記コンピューティングデバイスによって、前記不適合なステップを有する前記1つ以上の第2のステップの提示を開始することと
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の治療計画がトーリック眼内レンズ(IOL)の配置に対応し、前記第2の治療計画が非トーリックIOLの配置に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上の第1のステップが、切開ステップと、前記患者の前記眼の水晶体の除去に対応する除去ステップと、眼内レンズ(IOL)のセンタリングステップと、前記IOLのIOL軸のアライメントステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上の第1のステップが複数の第1のステップを含み、前記方法が、
前記複数の第1のステップのすべてのステップの提示を完了する前に、前記2つ以上の治療計画のうちの前記第2の計画に切り替える前記命令を受信することと、
前記コンピューティングデバイスによって、前記1つ以上の第2のステップに含まれる第2の術後データ収集ステップを実行し、前記1つ以上の第1のステップに含まれる第1の術後データ収集ステップの実行を省略することと
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上の第1のガイドが、
切開インジケータ、
切開部ガイド、
角膜縁解離切開ガイド(LRI)、
センタリングガイド、又は
眼内レンズ(IOL)軸
のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記術前画像に対する前記ライブビデオの登録を再び開始することなしに、前記1つ以上の第2のステップの提示を開始することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
1つ以上の処理デバイスと、
前記1つ以上の処理デバイスに結合され、前記1つ以上の処理デバイスによって実行されると、前記1つ以上の処理デバイスに、
患者の共通術前画像を有する2つ以上の眼科手術治療計画(「治療計画」)を読み込むことであって、前記2つ以上の治療計画が互いに異なり、前記2つ以上の治療計画、ことと、
前記患者の眼のライブビデオを受信することと、
前記術前画像に対する前記ライブビデオの登録を開始することと、
表示デバイス上に、前記2つ以上の治療計画のうちの第1の治療計画の1つ以上の第1のステップの提示を開始することであって、前記1つ以上の第1のステップが、前記ライブビデオ上への1つ以上の第1のガイドの重ね合わせを規定する、ことと、
前記2つ以上の治療計画のうちの第2の計画に切り替える命令を受信することと、
前記命令に応じて、前記表示デバイス上に、前記2つ以上の治療計画のうちの第2の計画の1つ以上の第2のステップの提示を開始することであって、前記1つ以上の第2のステップが、前記ライブビデオ上への1つ以上の第2のガイドの重ね合わせを規定し、前記1つ以上の第2のガイドが前記1つ以上の第1のガイドとは異なる、ことと
を行わせる実行可能コードを記憶する、1つ以上のメモリデバイスと
を備える、眼科手術を案内するためのシステム。
【請求項10】
前記実行可能コードが、前記1つ以上の処理デバイスによって実行されると、前記1つ以上の処理デバイスに、
(a)前記第2の計画に切り替える前記命令を受信することの前に、前記1つ以上の第2のステップの一部が、前記表示デバイス上に提示された前記1つ以上の第1のステップの一部に適合するか否かを評価することと、
(a)が真である場合、前記1つ以上の第2のステップの前記一部の提示を省略することと
を更に行わせる、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記実行可能コードが、前記1つ以上の処理デバイスによって実行されると、前記1つ以上の処理デバイスに、
前記1つ以上の第2のステップのうち、前記1つ以上の第1のステップに不適合である不適合なステップを特定することと、
前記不適合なステップを有する前記1つ以上の第2のステップの提示を開始することと
を更に行わせる、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1の治療計画が、前記患者の前記眼の水晶体嚢におけるトーリック眼内レンズ(IOL)の配置に対応し、前記第2の治療計画が非トーリックIOLの溝配置に対応する、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記1つ以上の第1のステップが複数の第1のステップを含み、
前記実行可能コードが前記1つ以上の処理デバイスによって実行されると、前記1つ以上の処理デバイスに、前記複数の第1のステップのすべてのステップの提示を完了する前に、前記2つ以上の治療計画のうちの前記第2の計画に切り替える前記命令を受信することを更に行わせる、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記実行可能コードが、前記1つ以上の処理デバイスによって実行されると、前記1つ以上の処理デバイスに、
前記1つ以上の第2のステップに含まれる第2の術後データ収集ステップを実行することと、
前記1つ以上の第1のステップに含まれる第1の術後データ収集ステップを実行することをやめることと
を更に行わせる、請求項17に記載のシステム。
【請求項15】
前記1つ以上の処理デバイスによって実行されると、前記1つ以上の処理デバイスに、
前記術前画像に対する前記ライブビデオの登録を再び開始することなしに、前記1つ以上の第2のステップの提示を開始することを更に行わせる、請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、白内障及び他の疾患の治療のための眼内レンズ(IOL)の配置などの眼科手術を行う際のコンピュータによる案内のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人間の眼に入った光は、眼の虹彩及び瞳孔を覆う透明な角膜を通過する。光は瞳孔を透過し、瞳孔の後ろの水晶体嚢と呼ばれる構造に位置する水晶体によって集光される。光は水晶体によって網膜上に集光される。網膜は、光に反応して神経インパルスを発生させることができる桿体と錐体とを備える。
【0003】
水晶体は、加齢又は病気によって混濁することがある。これは白内障として知られる疾患である。白内障及び他の疾患は、水晶体を取り除き、眼内レンズ(IOL)として知られる人工レンズを挿入することによって容易に治療される。IOLは、追加的に、乱視などの患者の眼の収差を矯正するように製作されることもある。乱視は眼の非対称性の結果であるため、乱視を矯正するためにはIOLを眼の非対称性に合わせなければならない。したがって、IOLは、IOLのアライメントに使用され得る軸を規定するドット列などのマーカをIOLの周囲に設けられている。IOLはトーリックIOLとして実現されることがあり、トーリックIOLはハプティック部として知られるばねのようなアームを備え、ハプティック部は水晶体嚢内の所定の位置にIOLを保持する。
【0004】
IOLの配置などの眼科手術では、事前に綿密な治療計画を立てる必要がある。治療計画は、手術中にプリントアウト又はデジタル画像ガイダンスとして外科医に提示され得る。例えば、治療計画は、デジタル顕微鏡を使用して取り込まれた患者の眼の画像に重ね合わされたガイドを含み得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、一般に、眼科手術のための主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を作成及び提示するシステムに関する。
【0006】
本明細書に開示される特定の実施形態は、眼科手術を案内するための方法及び対応する装置を提供する。本方法は、コンピューティングデバイスによって、患者の共通術前画像を有する2つ以上の眼科手術治療計画(「治療計画」)を読み込むことであって、2つ以上の治療計画が互いに異なる、ことを含む。患者の眼のライブビデオが受信され、術前画像に対するライブビデオの登録が開始される。本方法は、コンピューティングデバイスによって、コンピューティングデバイスに結合された表示デバイス上に、2つ以上の治療計画のうちの第1の治療計画の1つ以上の第1のステップの提示を開始することであって、1つ以上の第1のステップが、ライブビデオ上への1つ以上の第1のガイドの重ね合わせを規定する、ことを更に含む。本方法は、コンピューティングデバイスによって、2つ以上の治療計画のうちの第2の計画に切り替える命令を受信することを含む。命令に応じて、本方法は、コンピューティングデバイスによって、表示デバイス上に、2つ以上の治療計画のうちの第2の計画の1つ以上の第2のステップの提示を開始することであって、1つ以上の第2のステップが、ライブビデオ上への1つ以上の第2のガイドの重ね合わせを規定し、1つ以上の第2のガイドが1つ以上の第1のガイドとは異なる、ことを含む。
【0007】
以下の説明及び関連する図面は、1つ以上の実施形態の特定の例示的な特徴を詳述する。
【0008】
添付の図面は、1つ以上の実施形態の特定の態様を示すものであり、したがって本開示の範囲を限定するものとみなされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】特定の実施形態による、主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を作成するためのインタフェースを示す。
【
図2E】トーリックIOLのためのアライメントガイドを示す。
【
図3】特定の実施形態による、主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を作成するための方法のプロセスフロー図である。
【
図5】特定の実施形態による、主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を提示するためのインタフェースを示す。
【
図6】特定の実施形態による、主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を提示するための方法のプロセスフロー図である。
【
図7】主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を作成及び提示する1つ以上の機能を少なくとも部分的に実装する例示的なコンピューティングデバイスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
理解を容易にするために、図面間で共通の同一要素を示すために、可能な場合には同一の参照符号が使用される。更なる説明を伴わずに、1つの実施形態の要素及び特徴を他の実施形態に有益に組み込み得ることが企図される。
【0011】
眼科手術を行う以前の手法では、単一の治療計画が作成され、デジタル顕微鏡などのコンピューティングデバイスに読み込まれる。治療計画の変更が必要な場合、(a)外科医は治療計画のガイダンスなしに単に変更を実行するか、(b)外科医は新しい治療計画をコンピューティングデバイスに読み込むために中断しなければならないかのいずれかである。新しい治療計画が読み込まれる場合、新しい計画の術前画像に患者の眼のライブ画像を登録するなど、新しい計画の初期ステップを繰り返す必要がある。
【0012】
本開示の特定の実施形態は、手術の前にコンピューティングデバイスに読み込まれる主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を提供する。1つ以上のバックアップ計画のうちの1つに対応する予見可能な事象が手術中に発生した場合、コンピューティングデバイスに新しい治療計画を再び読み込む必要なしに、バックアップ計画を選択し、提示することができる。
【0013】
図1は、眼科手術を行うための主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を作成するためのインタフェース100を示す。以下に示す例は、患者の水晶体をIOLに置き換えることを含む手術を説明する。一例として、主な治療計画は、トーリックIOLの配置及びアライメントのための治療計画を含むことができ、バックアップ計画は、水晶体嚢の破裂、患者による異なる眼内レンズへの切り替えの決定、又は他の不測の事態などの不測の事態に対処することができる。本明細書で説明される実装形態は、他のタイプの眼科手術にも適用することができる。
【0014】
インタフェース100は、主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を作成する際にユーザを支援するために、患者情報を提示し得る。患者情報は、術前画像102を含み得る。術前画像102は、術前イメージングデバイスなどのイメージングデバイスを使用して取り込まれた患者の眼の画像であり得、術前イメージングデバイスの例としては、光干渉断層撮影装置(OCT)、回転カメラ(例えば、シャインプフルーフカメラ)、磁気共鳴イメージング(MRI)デバイス、角膜測定器、角膜曲率計、光学バイオメータ、又は任意の他のデジタルイメージングデバイスが挙げられる。術前画像102は、主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を作成する前に取り込まれ得る。患者情報は、患者の名前、人口統計学的属性、写真、又は他の識別データなどの患者識別データ104を含み得る。患者情報は、眼の測定データ106を含み得る。眼の測定データ106は、角膜測定値、生体測定値、屈折率測定値(球面収差、円柱収差、乱視)、及び眼の解剖学的構造(例えば、角膜縁直径)の測定値を含み得る。眼の測定データ106は、一次切開及び1つ以上二次切開のそれぞれについての半径及び角度など、なすべき切開を記述するデータを含み得る。眼の測定データ106は、各LRIの直径及び角度範囲などの形態で、角膜縁解離切開(LRI)を記述するデータを含み得る。
【0015】
インタフェース100は、術前画像102に対して配置されるガイドの選択を可能にするパレット108を含み得る。パレット108は、例えば、選択可能なアイコンのグループ、メニュー、ピックリスト、又は当技術分野で知られる任意の他のユーザインタフェース要素として具現化され得る。パレット108は、切開要素110、切開部要素112、LRI要素114、センタリング要素116、IOL軸要素118、及び場合により1つ以上の他の要素120を含み得る。ユーザは、ポインティングデバイス(マウス、トラックパッド)によるクリック、タッチ感知式要素(タッチスクリーン、トラックパッド)上へのタップ、タッチ感知式要素上で所定のジェスチャーを行う、キーストロークを入力する、音声コマンドを入力する、フットペダルを押す、又は当技術分野で知られる任意の入力手段によって、上記の要素のそれぞれと相互作用し得る。
【0016】
引き続き
図1を参照しながら
図2Aを参照すると、切開要素110は、ユーザによって選択されると、切開ガイド200を配置するための術前画像102上の場所をユーザが選択することを可能にし得る。例えば、術前画像102は、患者の眼の角膜202、角膜縁204、及び強膜206の表現を含み得る。したがって、ユーザは、角膜の角膜縁付近の場所に切開ガイド200を配置することができる。ユーザは、一次切開ガイド200及び1つ以上の二次切開ガイド200などの複数の切開ガイド200を配置してもよい。
【0017】
引き続き
図1を参照しながら
図2Bを参照すると、切開部要素112は、ユーザによって選択されると、切開部の中心208を配置するため、及び切開部の周囲210(例えば、中心208を中心とし、ユーザによって指定された直径を有する円)を配置するための術前画像102上の場所をユーザが選択することを可能にし得る。切開部は、水晶体の除去及びIOLの配置を可能にするように水晶体嚢に形成される開口部である。
【0018】
引き続き
図1を参照しながら
図2Cを参照すると、LRI要素114は、ユーザによって選択されると、1つ以上のLRIガイド212を配置するための術前画像上の場所をユーザが選択することを可能にし得る。LRIガイド212は、角膜縁解離切開(LRI)の配置を規定し、眼の角膜縁204に沿って配置され得る。インタフェース100は、機械学習又は他の自動画像処理手法を使用することなどにより、角膜縁204を自動的に識別し得る。したがって、インタフェース100は、LRI要素114が選択されると、ユーザからの角膜縁204上のLRIの角度位置及び範囲を受信し得る。
【0019】
引き続き
図1を参照しながら
図2Dを参照すると、センタリング要素116は、ユーザによって選択されると、センタリングガイドの中心214及び中心214を中心とする1つ以上のリング216を配置するための術前画像上の場所をユーザが選択することを可能にし得る。例えば、リング216はIOLの周囲の所望の位置を規定し得る。1対のリング216が、リング216間の隙間がIOLの周囲の所望の位置に対応するように配置され得る。
【0020】
引き続き
図1を参照しながら
図2Eを参照すると、IOL軸要素118は、ユーザによって選択されると、IOL軸218を配置するための術前画像上の場所をユーザが選択することを可能にし得る。IOL軸218は、センタリングガイドに関して規定された中心214を通る線であってもよいし、別途規定された中心を使用してもよい。IOL軸218は、乱視の治療のための非対称な特性を有するトーリックIOLの所望のアライメントを規定する。IOL軸218は、トーリックIOL上へのマーキングドットの所望のアライメントを表す。更に、インタフェースは自動的に、IOL軸218のいずれかの側に角度測定値を示す分度器220を配置してもよいし、IOL軸要素118の選択後に、ユーザからの入力に応じて分度器220を配置し、サイズを定めてもよい。
【0021】
図3は、コンピューティングデバイスによって、主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を作成するために、インタフェース100又は他のインタフェースを通じて受信した入力を使用して実行され得る方法300を示す。方法300は、ステップ302において、新しい計画を作成することを含み得る。このことは、主な治療計画を規定するデータを記憶するために、データオブジェクト、ファイル、又は他のデータ構造の形態で主な治療計画を作成することを含み得る。主な治療計画は、1つ以上のバックアップ計画も追加され得る計画階層の一部であり得る。ステップ302で作成された計画階層は、主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画を入力することを含む、以下に説明する方法300の後続のステップにおいて、インタフェース100又は他のインタフェースを使用して入力され得る。
【0022】
方法300は、ステップ304において、術前画像102を受信することと、ステップ306において、上記の患者識別データ104及び眼の測定データ106などの患者データを受信することとを含み得る。術前画像102は、計画階層に追加され、計画階層の主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画に使用され得る。代替的に、1つ以上のバックアップ計画のうちのバックアップ計画が異なる術前画像102を使用し得る。
【0023】
方法300の後続ステップについては、「現在の計画」に関して以下に説明するが、これは、方法300の後続ステップにしたがって、主な治療計画及び1つ以上のバックアップ計画のいずれかが現在ユーザによって変更されているものとして理解され得る。例えば、ステップ302の後、現在の計画は、デフォルトで主な治療計画であり得る。
【0024】
方法300は、ステップ308において、(a)現在の計画のステップのためのガイドを構成すること、及び(b)現在の治療計画のステップを規定するテキスト、測定データ、又は他の情報を追加することの一方又は両方を行うユーザからの入力を受信することを含み得る。一例として、トーリックIOLの挿入では、現在の治療計画のステップは、切開(LRIの作成を含み得る)、切開部の形成、水晶体の除去、挿入、センタリング、アライメント、及び術後データ収集のいずれかを含み得る。ガイドを構成することは、
図2Aから
図2Eに関して上述した手法にしたがってガイドを構成することを含み得る。方法300は、ステップ310において、ステップ308からのガイド及び/又は治療計画を、現在の治療計画のステップに追加することを含み得る。
【0025】
インタフェース100は、主な治療計画からバックアップ計画へ、バックアップ計画から主な治療計画へ、又は第1のバックアップ計画から第2のバックアップ計画へなど、現在の治療計画の切り替えを命令するユーザからの入力を受信し得る。切り替え後の新しい現在の計画がどちらの計画であっても、インタフェース100を通じて受信した入力に応じて、もう1つのステップ及びガイドがその計画に追加され得る(上記のステップ308及び310を参照)。
【0026】
ステップ312において、切り替えが、ユーザによって命令されたことが判明し、ステップ316において、命令が、新しいバックアップ計画を作成する命令であることが判明した場合、ステップ318において、新しいバックアップ計画が作成される。バックアップ計画及び主な治療計画は、同じ手術を表す共通データ構造の一部であってもよく、本明細書では、共通データ構造を計画階層と呼ぶ。ステップ318での作成後、バックアップ計画は、そこに1つ以上のステップ及び1つ以上ガイドを追加され得る(ステップ308及び310を参照)。
【0027】
方法300は、ステップ320において、新しいバックアップ計画が親計画、すなわち主な治療計画又は以前に作成されたバックアップ計画に適合するか否かを評価することを含み得る。いくつかの場合では、親計画の1つ以上のステップ又はガイドが、新しい計画の対応する1つ以上のステップ又はガイドと同一であるか適合するかのいずれかであり得る。したがって、本明細書で使用される場合、「適合する(compatible)」とは、第1の計画と第2の計画とを切り替える場合、1つ以上のステップを繰り返す必要がないこと、及び/又は同じ1つ以上のガイドが使用され得ることを示す。ステップ318で作成された新しい計画が、現在の計画又は以前に作成された他の計画に適合するか否かは、適合性を示すユーザからの入力に応じて判定され得る。例えば、ユーザは、親計画のどのステップ及び/又はガイドが新しい計画に適合するかを示す入力を提供し得る。
【0028】
ステップ320で新しい計画が適合すると判定された場合、ステップ322において、方法300は、親計画の1つ以上の以前に規定されたステップを新しい計画にインポートして、ユーザがこれらのステップの新しい計画への入力を繰り返す必要がないようにすることを含み得、ステップ310の後続の繰り返しにおいて新しい計画への後続のステップの入力を単に進め得る。或いは、ステップ322は、親計画に対する分岐として新しい計画を追加することも含み得る。「分岐」は、親計画と新しい計画との間の適合性を示すものであり、親計画のステップが新しい計画の対応するステップに適合し、切り替えが行われる場合に新しい計画の対応するステップを実行する必要がないことを示すものであり得る。一例として、分岐は、手術中に親計画から新しい計画に切り替えると、新しい計画の切開ステップが省略され得るように、親計画の切開ステップが新しい計画の切開ステップに適合することを示し得る。
【0029】
方法300は、ステップ324において、現在の計画を、ステップ312からの命令で示される計画、すなわち、ステップ318で作成された新しい計画、又はステップ312からの命令によって参照される既存の計画に切り替えることを含み得る。次いで、方法300は、ステップ310で現在の計画に新しいステップを追加することを続け得る。このように、ユーザは、ステップ318からの新しく作成された計画、又は既存の計画にステップを追加することができる。
【0030】
方法300は、ステップ314において、ユーザが計画階層の作成が終了したことを示す入力を提供するまで続き得る。
【0031】
図4は、方法300又は他の方法にしたがって作成され得る例示的な計画階層400を示す。計画階層400は、計画400a(例えば、主な治療計画)と1つ以上の他の計画400b、400c(例えば、バックアップ計画)とを含み得る。計画400a、400b、400cは、ステップ306で受信された患者データ402などの共通データと、ステップ304で受信された共通術前画像102に対する登録ステップ404とを有し得る。
【0032】
登録ステップ404は、患者の眼のライブ画像(例えば、術中画像)を取り込み、画像に表された強膜及び/若しくは網膜上の血管の固有パターン並びに/又は角膜縁及び/若しくは虹彩の固有パターンなどの眼球解剖学的構造を、術前画像102における対応する眼球解剖学的構造の表現にマッチングさせて、眼の向きを決定することによって実行され得る。登録ステップ404は、ライブ画像における眼の向きを術前画像102における眼の向きに関連付ける変換を決定することを含み得る。次いで、治療計画400a、400b、400cにおいて規定されたガイドの場所、向き、及び/又はサイズは、変換にしたがって変換され、ライブ画像上に重ね合わされ得る。ライブ画像は、手術中に使用されるイメージングデバイスからのビデオフィードの複数のフレームのうちのフレームであり得る。したがって、登録ステップ404は、ビデオフィードのフレームに対する登録を開始することを含み得、次いで、このことは、ビデオフィードのフレーム毎に、又は周期的に、例えば、Nフレーム毎に(Nは1より大きい)、又は患者の眼の動きの検出に応じて、手術中繰り返され得る。
【0033】
各計画400a、400b、400cは、切開ステップ406a、406b、406c、除去ステップ408a、408b、408c、挿入ステップ410a、410b、410c、センタリングステップ412a、412b、412c、及び術後データ収集ステップ416a、416b、416cなどの他のステップを含み得る。計画のいくつかのステップは、他の計画には存在しないこともある。例えば、400aは、トーリックIOLの挿入に対応し得、したがって、他の計画400b、400cには存在しないアライメントステップ414aを含む。
【0034】
計画階層400は、分岐418によって示される適合性を含み得る。例えば、計画400aはトーリックIOLの配置に対応し得るのに対し、計画400bは、非トーリックIOLを使用しなければならず、溝配置が必要であるような水晶体嚢が破裂した場合のバックアップ計画に対応する。計画400a、400bは、切開ステップ406a、406b及び除去ステップ408a、408bに関して適合し得る。これは、切開ステップ406a、406bが同一であると言っているわけではない。計画400aの1つ以上の切開ガイド200が、計画400bの1つ以上の切開ガイド200と異なることもあり得る。しかしながら、計画400bに切り替える場合には、計画400aの切開が使用されてもよい。いくつかの場合では、切開ステップは、適合するが、完全には重複していないこともある。例えば、切開ステップ406aはLRIを含まないが、切開ステップ406bは単焦点IOLの溝配置に対して追加のLRIを必要とする場合がある。したがって、計画400aから計画400bに切り替える場合、切り替わる前に切開ステップ406aが完了していても、LRIを配置するためのガイドが表示され得る。
【0035】
別の例示的なシナリオでは、計画400cは計画400aとは異なるタイプのIOLに対応する。患者がトーリックIOLから非トーリックIOLへの切り替えを決定した場合、外科医は新しい治療計画を作成するために手術を遅らせることなく、例えば、計画400cに切り替えることができる。切開ステップ406a、406cが適合する場合、このような切り替えは手術中でさえも行うことができる。
【0036】
計画階層400は、本明細書で説明される実装形態の更なる利点を示している。手術に関して収集される術後データは、実際に行われた手術に対応すべきである。計画400a、400b、400c間で切り替えると、手術完了時に選択された計画がどちらの計画であっても、術後データ収集ステップ416a、416b、416cが実行され得る。術後データ収集は、手術中に取り込まれたビデオデータからのデータの自動収集、及び/又は外科医が術後データを入力するためのプロンプトを含み得る。このようにして、手術中に計画400a、400b、400cの変更が生じた場合でさえも、実際に実装された計画にしたがって術後ケアが行われ得る。いくつかの実装形態では、開始されたが完了しなかった計画の術後データ収集ステップは省略される。例えば、手術中に計画400aから計画400bに切り替える場合には、術後データ収集ステップ416aが省略され得る。
【0037】
図5は、手術中に外科医に計画400a、400b、400cを提示するための例示的なインタフェース500を示す。インタフェース500は、選択された計画データ502を含み得る。選択された計画データ502は、患者データ402など、すべての計画400a、400b、400cに共通するデータを含み得る。選択された計画データ502は、実施するために外科医によって直近に選択された計画が、計画400a、400b、400cのどれであっても、対応する特定のデータを含み得る。例えば、トーリックIOLの配置に対応する計画400aでは、選択された計画データ502は、トーリックIOLの所望のアライメントを規定するデータ、トーリックIOLの仕様(例えば、屈折特性)、又は他のデータを含み得る。水晶体嚢の破裂に対応する計画400bでは、選択された計画データ502は、非トーリックIOLの仕様を含み、その溝配置を記述し得る。
【0038】
インタフェース500は、手術中に取り込まれた患者の眼のライブ画像510を含み得る。例えば、ライブ画像510は、患者の眼を視野に入れているデジタル顕微鏡からのビデオフィードの連続的に表示されるフレームを含み得る。ライブ画像510は、上記のように登録され、その上に治療計画400a、400b、400cのいずれが選択された計画であるかにしたがってガイドが重ね合わされ得る。例えば、トーリックIOLの配置に対応する計画400aでは、IOL軸218及び対応する分度器220が表示され得る。
【0039】
計画400a、400b、400cを切り替える場合、いくつかのガイドは選択された計画以外の計画に対応し得る。例えば、計画400a、400bが異なる切開ガイド200を有するが、切開ステップ406aを実施した後に計画400aから計画400bに切り替えたとする。その場合、計画400bの実施を通じて提示される切開ガイド200は、計画400aのものであってもよい。
【0040】
いくつかのシナリオでは、計画400a、400b、400cの第1の計画と第2の計画との切り替えは、第2の計画の1つ以上のステップの自動的又は事前定義された修正を含み得る。例えば、第1の計画の切開は、患者の眼の術後の乱視に影響を与え得る。したがって、第2の計画が乱視を矯正するトーリックIOLの配置を含む場合、第2の計画によって規定されたトーリックIOLの屈折力及び向きは、第1の計画の切開ステップを考慮して再計算され得る。この計算は、計画階層400で指定されてもよいし、第1の計画から第2の計画への切開後の切り替えに応じて自動的に計算されてもよい。
【0041】
インタフェース500は、計画階層400の計画400a、400b、400cのうちの1つにそれぞれ対応する計画要素504a、504b、504cを含み得る。各計画要素504a、504b、504cは、「トーリックIOL」、「水晶体嚢の破裂」、「非トーリックIOL」、又は他のラベルなど、計画要素504a、504b、504cが対応するシナリオを示すラベルを有し得る。計画要素504a、504b、504cを選択すると、インタフェース500は、ライブ画像510上に重ね合わされたガイドと、選択された計画要素504a、504b、504cに対応する計画400a、400b、400cの選択された計画データ502とを変更し得る。計画400a、400b、400cの第1の計画から第2の計画への切り替えの場合、ガイド及び計画データ502は、第2の計画の第1の不適合なステップに対応し得る。例えば、登録ステップ404、切開ステップ406a、406b、及び除去ステップ408a、408bが、計画400a、400b間で適合する場合、除去ステップ408aに続く計画400aから計画400bへの切り替え時に表示されるガイド及び計画データ502は、挿入ステップ410bに対応し得る。
【0042】
図6は、インタフェース500又は他のインタフェースを通じて受信した入力を使用してコンピューティングデバイスによって実行され得る例示的な方法600を示す。方法600は、ステップ602において、主な治療計画及び少なくとも1つのバックアップ計画を含む複数の計画400a、400b、400cを含む計画階層400を読み込むことを含み得る。方法600は、ステップ604において、計画階層から計画の選択(「選択された計画」)を受信することを含み得る。例えば、外科医は、計画要素504aを使用して主な治療計画400aを選択し得る。これに応じて、方法600は、ステップ606において、選択された計画の第1の未実施ステップを提示することを含む。ステップ606は、選択された計画の最後の未実施ステップについて規定されたガイド及び他のデータを提示することを含み得る。
図4の例では、ガイドを提示することは登録ステップ404を含む。治療計画400a、400b、400cのステップは、(a)インタフェース500においてステップが提示されるとすぐに、(b)外科医が選択された治療計画においてステップから次のステップに進む、若しくは別の治療計画に切り替えるとすぐに、又は(c)そのステップが実施されたことを示す外科医からの入力に応じて、実施されたとみなされ得る。
【0043】
方法600は、ステップ608において、外科医が計画を切り替えたか否かを判定することを含み得る。例えば、外科医は、計画400aの実行を開始した後、計画要素504bを選択することにより計画400bに切り替えることができる。その場合、方法600は、外科医によって選択された新しい計画を選択された計画として設定し、次に、ステップ610において、(a)以前の選択された計画の実施されたステップに関して繰り返されず、且つ(b)以前の選択された計画の実施されたステップに関して不適合である選択された計画の第1のステップを特定することを含み得る。次いで、ステップ610で特定された選択された計画のステップが、ステップ606において提示され得る。
【0044】
本明細書で使用される場合、「繰り返されない(non-repetitive)」とは、以前に実施された同一又は適合するステップに対応しないことと理解され得る。例えば、適合する切開ステップ406a、406bは互いに対応し、互いに対して繰り返され得る。計画400bに切り替える前に、計画400aの登録ステップ404が実施されたとする。その場合、登録ステップ404を実行することは繰り返しとなるため、繰り返されない。代わりに、切開ステップ406bは、対応する切開ステップ406aが実行されておらず、したがってステップ406bが繰り返されないため、第1の反復されない、又は不適合なステップとして実行される。切開ステップ406a及び除去ステップ408aが、計画400aから計画400bに切り替わる前に実行されたとすると、計画400bの第1の繰り返されない又は不適合なステップは、したがって挿入ステップ410bである。同様に、挿入ステップ410a、センタリングステップ412a、及びアライメントステップ414aのいずれかが、水晶体嚢の破裂に起因する計画400bへの切り替え前に計画400aにおいて実行されていた場合、計画400bの第1の繰り返されない又は不適合なステップは、非トーリックIOLの挿入ステップ410bである。
【0045】
計画の切り替えがない場合、ステップ606における選択された計画のステップの提示に続いて、ステップ612において、インタフェース500は、選択された計画の次のステップに進められ得る。進めることは、次のステップに進むようインタフェース500に命令する外科医からの入力に応じて実行され得る。
【0046】
選択された計画の最後のステップ、例えば、選択されたプレーンにおける術後データ収集ステップ416a、416b、416bが実施されるまで、方法600は続けられ得る。
【0047】
図7は、インタフェース100及び/又はインタフェース500への入力に応じて、本明細書で説明される1つ以上の機能を少なくとも部分的に実施する、例示的なコンピューティングシステム700を示す。コンピューティングシステム700はまた、方法300及び/又は方法600を実施し得る。コンピューティングシステム700は、デジタル顕微鏡などのイメージングデバイスと一体化されてもよいし、イメージングデバイスから患者の眼の画像を受信する別個のコンピューティングデバイスであってもよい。実際には、方法300を実施し、インタフェース100を提示するために使用されるコンピューティングデバイス700は、方法600を実施し、インタフェース500を提示するために使用されるコンピューティングデバイス700とは異なり得る。例えば、方法300を実施し、インタフェース100を提示するために使用されるコンピューティングデバイス700は、汎用コンピューティングデバイスであってもよく、方法600を実施し、インタフェース500を提示するために使用されるコンピューティングデバイス700は、手術用イメージングシステムの一部であってもよい。
【0048】
図示のように、コンピューティングシステム700は、中央処理ユニット(CPU)702と、各種のI/Oデバイス714(例えば、キーボード、ディスプレイ、マウスデバイス、ペン入力など)をコンピューティングシステム700に接続できるようにし得る1つ以上のI/Oデバイスインタフェース704と、それを通じてコンピューティングシステム700がネットワーク790(これは、
図1に関連して述べたようにーローカルネットワーク、イントラネット、インターネット、又は相互に通信可能に接続された任意の他の一群のコンピューティングデバイスであり得る)に接続されるネットワークインタフェース706と、メモリ708と、ストレージ710と、インタコネクト712とを備える。
【0049】
コンピューティングシステム700がデジタル顕微鏡などのイメージングシステムである場合、コンピューティングシステム700は、患者の眼の眼科画像を取得するための1つ以上の光学構成要素、並びに当業者に知られる任意の他の構成要素を更に備え得る。コンピューティングシステム700が手術用顕微鏡である場合、コンピューティングシステム700は、当業者に知られるように、本明細書で説明される眼科手術を実行するための、当業者に知られる他の多くの構成要素を更に備え得る。
【0050】
CPU702は、メモリ708に記憶されたプログラミング命令を読み出し、実行し得る。同様に、CPU702は、メモリ708内にあるアプリケーションデータを読み出し、記憶し得る。インタコネクト712は、プログラミング命令及びアプリケーションデータを、CPU702、I/Oデバイスインタフェース704、ネットワークインタフェース706、メモリ708、及びストレージ710間で転送する。CPU702は、1つのCPU、複数のCPU、複数の処理コアを有する1つのCPUなどを代表するために含められている。
【0051】
メモリ708は、ランダムアクセスメモリなどの揮発性メモリ及び/又は不揮発性ランダムアクセスメモリ、相変化ランダムアクセスメモリなどの不揮発性メモリを代表する。図示のように、メモリ708は、インタフェース100及び方法300の一方又は両方を実施するようにCPU702に命令する実行可能コードを含む計画作成モジュール716を記憶し得る。メモリ708は、インタフェース500及び方法600の一方又は両方を実施するようにCPU702に命令する実行可能コードを含む計画提示モジュール718を記憶し得る。
【0052】
ストレージ710は、ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、又は複数のストレージシステムに分散されたストレージデバイスの集合などの不揮発性メモリであってもよい。任意選択で、ストレージ710は、本明細書で説明する計画階層400を記憶してもよい。
【0053】
追加的な考慮事項
上記の説明は、当業者が本明細書に記載される種々の実施形態を実践することができるように提供されている。これらの実施形態に対する種々の修正形態は、当業者には容易に明らかになるはずであり、本明細書で定義する一般的な原理は、他の実施形態に適用され得る。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、議論された要素の機能及び配置に対する変更がなされ得る。種々の例では、必要に応じて、種々の手順又は構成要素を省略、置換、又は追加し得る。また、いくつかの例に関して記載された特徴は、いくつかの他の例で組み合わされてもよい。例えば、本明細書に記載の任意の数の態様を使用して、装置が実装されてもよく、又は方法が実施されてもよい。更に、本開示の範囲は、本明細書に記載の本開示の種々の態様に加えて又はそれ以外の他の構造、機能、又は構造及び機能を使用して実施されるそのような装置又は方法を網羅することを意図されている。本明細書に開示される本開示の任意の態様は、特許請求の範囲に記載の1つ以上の要素によって具体化され得ることを理解されたい。
【0054】
本明細書で使用される場合、項目のリスト「の少なくとも1つ」を指す語句は、単一の要素を含む、それらの項目の任意の組み合わせを指す。例として、「a、b、又はcの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、及びa-b-c、並びに複数の同じ要素の任意の組み合わせ(例えば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、並びにc-c-c又はa、b、及びcの他の任意の順序)を網羅することが意図されている。
【0055】
本明細書で使用される場合、「決定する」という用語は、多様な作用を包含する。例えば、「決定する」は、算出すること、計算すること、処理すること、導出すること、調査すること、検索すること(例えば、テーブル、データベース、又は別のデータ構造で検索すること)、確認することなどを含み得る。また、「決定する」は、受信する(例えば、情報を受信する)、アクセスする(例えば、メモリ内のデータにアクセスする)などを含み得る。また、「決定する」は、解くこと、選択すること、選定すること、定めることなども含み得る。
【0056】
本明細書に開示される方法は、方法を実現するための1つ以上のステップ又は作用を含む。方法ステップ及び/又は作用は、特許請求の範囲から逸脱することなく、相互交換可能であり得る。換言すれば、ステップ又は作用の具体的な順序の指定がない限り、具体的なステップ及び/又は作用の順序及び/又は使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく変更され得る。更に、上記の方法の種々の動作は、対応する機能を実行することができる任意の適切な手段によって実行され得る。これらの手段は、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はプロセッサを含むが、これらに限定されない、種々のハードウェア及び/又はソフトウェア構成要素及び/又はモジュールを含み得る。一般に、図面に示されている動作がある場合、それらの動作には、同様の番号が付けられた対応する同等のミーンズプラスファンクションの構成要素が含まれ得る。
【0057】
本開示に関連して記載されている種々の図示する論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラマブルロジックデバイス(PLD)、個別ゲート若しくはトランジスタロジック、個別ハードウェアコンポーネント、又は本明細書において記載されている機能を実行するように設計されているそれらの任意の組み合わせでも、実装することができるか又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0058】
処理システムは、バスアーキテクチャで実装することができる。バスには、処理システムの特定の用途と全体的な設計上の制約に応じて、任意の数の相互接続するバス及びブリッジを含み得る。バスは、とりわけ、プロセッサ、機械可読媒体、及び入出力デバイスを含む様々な回路を相互にリンクすることができる。ユーザインタフェース(例えば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)もバスに接続され得る。バスはまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、電力管理回路など、当技術分野でよく知られている他の様々な回路をリンクすることができ、したがって、これ以上説明しない。プロセッサは、1つ以上の汎用及び/又は特殊目的のプロセッサで実装することができる。例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、及びソフトウェアを実行できる他の回路が挙げられる。当業者は、特定の用途及びシステム全体に課せられる全体的な設計上の制約に応じて、処理システムについて説明された機能をどのように実装するのが最善であるかを認識されよう。
【0059】
ソフトウェアに実装されている場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に1つ以上の命令又はコードとして記憶又は送信されてもよい。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はハードウェア記述言語などと呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、データ、又はそれらの任意の組み合わせを意味するように広く解釈されるものとする。コンピュータ可読媒体には、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体などの通信媒体の両方が含まれる。プロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたソフトウェアモジュールの実行を含む、バス及び一般的な処理の管理を担当することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替的には、記憶媒体はプロセッサに統合することができる。例として、コンピュータ可読媒体は、伝送線路、データによって変調された搬送波、及び/又は無線ノードとは別にその上に記憶された命令を備えたコンピュータ可読記憶媒体を含み得、これらはすべて、プロセッサによってバスインタフェースを介してアクセスされ得る。或いは、又は更に、コンピュータ可読媒体又はその任意の部分は、キャッシュ及び/又は一般的なレジスタファイルを伴い得る場合など、プロセッサに統合され得る。機械可読記憶媒体の例としては、例として、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、ROM(読み出し専用メモリ)、PROM(プログラム可能読み出し専用メモリ)、EPROM(消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ)、EEPROM(電気的消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライブ、又は任意の他の適切な記憶媒体、或いはそれらの任意の組み合わせが挙げられる。機械可読媒体は、コンピュータプログラム製品に具現化することができる。
【0060】
ソフトウェアモジュールは、単一の命令又は多くの命令を含み得、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラム間で、且つ複数の記憶媒体にわたって分散され得る。コンピュータ可読媒体は、いくつかのソフトウェアモジュールを含み得る。ソフトウェアモジュールは、プロセッサなどの装置によって実行されると処理システムに様々な機能を実行させる命令を含む。ソフトウェアモジュールは、送信モジュール及び受信モジュールを含み得る。各ソフトウェアモジュールは、単一のストレージデバイスに常駐する場合もあれば、又は複数のストレージデバイスにわたって分散される場合もある。例として、トリガーイベントが発生したときにソフトウェアモジュールをハードドライブからRAMにロードすることができる。ソフトウェアモジュールの実行中に、プロセッサはアクセス速度を上げるために命令のいくつかをキャッシュに読み込むことができる。次に、1つ以上のキャッシュラインを汎用レジスタファイルに読み込んで、プロセッサで実行することができる。ソフトウェアモジュールの機能に言及するとき、そのような機能は、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行するときにプロセッサによって実装されることが理解されよう。
【0061】
以下の特許請求の範囲は、本明細書に示す実施形態に限定されることを意図されず、特許請求の範囲の文言に一致する全範囲が認められるべきである。特許請求の範囲において、単数形での要素への言及は、具体的にそのような定めがない限り、「1つ及び1つのみ」を意味することを意図するものではなく、むしろ「1つ以上」を意味するものである。具体的に別段の定めがない限り、「いくつか」という用語は、1つ以上を指す。請求項のいかなる要素も、要素が語句「するための手段」を用いて明示的に記載されていない限り、又は方法クレームの場合には、要素は語句「するためのステップ」を用いて記載されていない限り、米国特許法第112条(f)の規定に基づいて解釈されない。当業者に知られているか又は後に知られることになる、本開示全体を通して記載された種々の態様の要素に対するすべての構造的及び機能的均等物は、本明細書に参照により明示的に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されることが意図される。更に、本明細書に開示したいずれのものも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に列挙されているか否かにかかわらず、公衆に提供されることを意図されない。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイスによって、患者の共通術前画像を有する2つ以上の眼科手術治療計画(「治療計画」)を読み込むことであって、前記2つ以上の治療計画が互いに異なる、ことと、
前記コンピューティングデバイスによって、前記患者の眼の1つ以上のライブ画像を受信することと、
前記コンピューティングデバイスによって、前記術前画像に対する前記1つ以上のライブ画像の登録を開始することと、
前記コンピューティングデバイスによって、前記コンピューティングデバイスに結合された表示デバイス上に、前記2つ以上の治療計画のうちの第1の治療計画の1つ以上の第1のステップの提示を開始することであって、前記1つ以上の第1のステップが、前記1つ以上のライブ画像上への1つ以上の第1のガイドの重ね合わせを規定する、ことと、
前記コンピューティングデバイスによって、
前記複数の第1のステップのすべてのステップの提示を完了する前に、前記2つ以上の治療計画のうちの第2の計画に切り替える命令を受信することと、
前記命令に応じて、
前記コンピューティングデバイスによって、前記1つ以上の第2のステップに含まれる第2の術後データ収集ステップを実行し、前記1つ以上の第1のステップに含まれる第1の術後データ収集ステップの実行を省略することと、
前記コンピューティングデバイスによって、前記表示デバイス上に、前記2つ以上の治療計画のうちの第2の計画の1つ以上の第2のステップの提示を開始することであって、前記1つ以上の第2のステップが、前記1つ以上のライブ画像上への1つ以上の第2のガイドの重ね合わせを規定し、前記1つ以上の第2のガイドが前記1つ以上の第1のガイドとは異なる、ことと
を含む、眼科手術を案内するための方法。
【請求項2】
(a)前記コンピューティングデバイスによって、前記第2の計画に切り替える前記命令を受信することの前に、前記1つ以上の第2のステップの一部が、前記表示デバイス上に提示された前記1つ以上の第1のステップの一部に適合することを判定することと、
(a)に応じて、前記1つ以上の第2のステップの前記一部の提示を省略することと
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
(b)前記コンピューティングデバイスによって、前記1つ以上の第2のステップのうち、前記1つ以上の第1のステップに不適合である不適合なステップを特定することと、
(b)に応じて、前記コンピューティングデバイスによって、前記不適合なステップを有する前記1つ以上の第2のステップの提示を開始することと
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の治療計画がトーリック眼内レンズ(IOL)の配置に対応し、前記第2の治療計画が非トーリックIOLの配置に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上の第1のステップが、切開ステップと、前記患者の前記眼の水晶体の除去に対応する除去ステップと、眼内レンズ(IOL)のセンタリングステップと、前記IOLのIOL軸のアライメントステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上の第1のガイドが、
切開インジケータ、
切開部ガイド、
角膜縁解離切開ガイド(LRI)、
センタリングガイド、又は
眼内レンズ(IOL)軸
のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記術前画像に対する前記ライブビデオの登録を再び開始することなしに、前記1つ以上の第2のステップの提示を開始することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
1つ以上の処理デバイスと、
前記1つ以上の処理デバイスに結合され、前記1つ以上の処理デバイスによって実行されると、前記1つ以上の処理デバイスに、
患者の共通術前画像を有する2つ以上の眼科手術治療計画(「治療計画」)を読み込むことであって、前記2つ以上の治療計画が互いに異なり、前記2つ以上の治療計画、ことと、
前記患者の眼のライブビデオを受信することと、
前記術前画像に対する前記ライブビデオの登録を開始することと、
表示デバイス上に、前記2つ以上の治療計画のうちの第1の治療計画の1つ以上の第1のステップの提示を開始することであって、前記1つ以上の第1のステップが、前記ライブビデオ上への1つ以上の第1のガイドの重ね合わせを規定する、ことと、
前記2つ以上の治療計画のうちの第2の計画に切り替える命令を受信することと、
前記1つ以上の第2のステップに含まれる第2の術後データ収集ステップを実行することと、
前記1つ以上の第1のステップに含まれる第1の術後データ収集ステップを実行することをやめることと、
前記命令に応じて、前記表示デバイス上に、前記2つ以上の治療計画のうちの第2の計画の1つ以上の第2のステップの提示を開始することであって、前記1つ以上の第2のステップが、前記ライブビデオ上への1つ以上の第2のガイドの重ね合わせを規定し、前記1つ以上の第2のガイドが前記1つ以上の第1のガイドとは異なる、ことと
を行わせる実行可能コードを記憶する、1つ以上のメモリデバイスと
を備える、眼科手術を案内するためのシステム。
【請求項9】
前記実行可能コードが、前記1つ以上の処理デバイスによって実行されると、前記1つ以上の処理デバイスに、
(a)前記第2の計画に切り替える前記命令を受信することの前に、前記1つ以上の第2のステップの一部が、前記表示デバイス上に提示された前記1つ以上の第1のステップの一部に適合するか否かを評価することと、
(a)が真である場合、前記1つ以上の第2のステップの前記一部の提示を省略することと
を更に行わせる、請求項
8に記載のシステム。
【請求項10】
前記実行可能コードが、前記1つ以上の処理デバイスによって実行されると、前記1つ以上の処理デバイスに、
前記1つ以上の第2のステップのうち、前記1つ以上の第1のステップに不適合である不適合なステップを特定することと、
前記不適合なステップを有する前記1つ以上の第2のステップの提示を開始することと
を更に行わせる、請求項
8に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の治療計画が、前記患者の前記眼の水晶体嚢におけるトーリック眼内レンズ(IOL)の配置に対応し、前記第2の治療計画が非トーリックIOLの溝配置に対応する、請求項
10に記載のシステム。
【請求項12】
前記1つ以上の第1のステップが複数の第1のステップを含み、
前記実行可能コードが、前記1つ以上の処理デバイスによって実行されると、前記1つ以上の処理デバイスに、前記複数の第1のステップのすべてのステップの提示を完了する前に、前記2つ以上の治療計画のうちの前記第2の計画に切り替える前記命令を受信することを更に行わせる、請求項
10に記載のシステム。
【請求項13】
前記1つ以上の処理デバイスによって実行されると、前記1つ以上の処理デバイスに、
前記術前画像に対する前記ライブビデオの登録を再び開始することなしに、前記1つ以上の第2のステップの提示を開始することを更に行わせる、請求項
10に記載のシステム。
【国際調査報告】