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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】回転吐出型化粧品容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/00 20060101AFI20241010BHJP
【FI】
A45D34/00 510Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525368
(86)(22)【出願日】2022-10-19
(85)【翻訳文提出日】2024-04-26
(86)【国際出願番号】 KR2022015926
(87)【国際公開番号】W WO2023085634
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0153227
(32)【優先日】2021-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517230666
【氏名又は名称】パムテク コリア カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PUM-TECH KOREA CO., LTD
【住所又は居所原語表記】46, Bupyeong-daero 329beon-gil, Bupyeong-gu, Incheon 21315, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】イ,ド フン
(57)【要約】
本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器は、結合延長部が形成された外容器と、前記外容器の結合延長部に嵌められて回転が制限され、内部に内容物が収容される内容器と、前記内容器の外側に回転可能に結合され、少なくとも1つ以上の吐出口が形成された回転部材と、前記回転部材と連結されて共に回転作動して、第1ネジ山が形成された回転作動部材と、前記回転作動部材とネジ結合され、外容器の結合延長部に直線移動可能に嵌められて、第2ネジ山が形成された昇降部材と、前記内容器内部に形成され、昇降部材の一側に結合されて共に直線移動しながら内容物を吐出口方向に押して吐出させるピストンとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
結合延長部が形成された外容器と、
前記外容器の結合延長部に嵌められて回転が制限され、内部に内容物が収容される内容器と、
前記内容器の外側に回転可能に結合され、少なくとも1つ以上の吐出口が形成された回転部材と、
前記回転部材に連結されて共に回転作動し、第1ネジ山が形成された回転作動部材と、
前記回転作動部材とネジ結合され、外容器の結合延長部に直線移動可能に嵌められて、第2ネジ山が形成された昇降部材と、
前記内容器内部に形成され、昇降部材の一側に結合されて共に直線移動しながら内容物を吐出口方向に押して吐出させるピストンとを含む回転吐出型化粧品容器。
【請求項2】
前記外容器の開放された一側にはショルダーがさらに結合されることを特徴とする請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項3】
前記回転部材を開放または閉鎖する容器カバーをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項4】
前記結合延長部は、外容器の底中央から上側に延びた管形状であることを特徴とする請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項5】
前記外容器の結合延長部の内周縁には回転制限突起が形成され、前記内容器の外周縁には回転制限溝が形成されて互いに結合されることで前記内容器の回転を制限することを特徴とする請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項6】
前記外容器の結合延長部の外周縁には直線ガイド突起が形成され、前記昇降部材の内周縁には直線ガイド溝が形成されて互いに結合されることで前記昇降部材の直線移動を案内することを特徴とする請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項7】
前記外容器の結合延長部の中央には内容器の少なくとも一部分が挿入される挿入孔が形成されて、前記挿入孔と内容器には第1係止突起と第2係止突起が形成されて互いに係合されることを特徴とする請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項8】
前記回転部材は少なくとも一部分が外容器から露出し、内容器の上部を覆いながら前記内容器に対して回転可能に結合されることを特徴とする請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項9】
前記吐出口は、回転部材の上面に形成され、中心からエッジ部分に延びる直線形状の孔であることを特徴とする請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項10】
前記吐出口と隣接して吐出誘導突起が形成され、前記吐出誘導突起は、回転部材の内側に突出形成されることを特徴とする請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項11】
前記回転作動部材は、底から上部に延長形成された内壁と、前記内壁の外側に一定の間隔離隔して上部に延長形成された第1外壁と、前記第1外壁の外側に一定の間隔離隔して上部に延長形成された第2外壁とが形成されることを特徴とする請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項12】
前記回転作動部材の第1外壁と第2外壁との間に回転部材の端部が挿入され、前記回転部材と第1外壁にはそれぞれ多数の第1嵌合突起と第2嵌合突起が形成されて互いに嵌合されることを特徴とする請求項11に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項13】
前記昇降部材の側壁は、少なくとも2つ以上に分割され、内容器の底面には貫通孔が形成されて、分割された側壁が貫通孔を貫通して内容器の内部空間に挿入されることを特徴とする請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品容器に関し、より詳細には、回転部材の回転操作を回転作動部材を通じて昇降部材の直線運動に転換してピストンを内容器内で移動させることで、内容器に貯蔵された内容物を漏液せずに円滑に外部に吐出することができる回転吐出型化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、現代社会は急速に多角化が進む時代の流れによって、老若男女にかかわらず必要に応じて化粧品を愛用している実情である。特に、女性の場合は多様な種類の化粧品と多様な色彩を有する化粧用品及び道具などを使用しており、化粧品関連業者の研究開発によって多様な良質の化粧用品及び道具が日々市場で販売されている。
【0003】
上記化粧品を使用目的に応じて分類してみると、皮膚表面の皮脂、老廃物及び汚染物質を除去するために用いられる洗顔化粧品と、皮膚に水分と油分を適切に供給するために用いられる基礎化粧品と、美しい色感を表現するために用いられる色調化粧品と、毛髪または頭皮の異物を除去すると同時に、毛髪を保護して栄養を供給するために用いられる毛髪化粧品、及び香料をアルコールなどに溶かして他人に香りを漂わすために用いられる香水などに分類される。
【0004】
このような化粧品が開発されることで、化粧品を入れることができる多様な化粧品容器の開発も必要となった。
【0005】
一般的に、化粧品のうちローション、クリーム、ジェル、シャンプー、リンスなどのように液状、ゲル状の形態を有している化粧品を保管して使用するために、従来は単純に開閉機能を有している容器が使用され、前記容器から化粧品をパフなどの化粧道具または指で取り出して皮膚に塗布して使用した。
【0006】
しかし、前記従来の化粧品容器は、容器の蓋を開放した状態で使用しなければならないので、化粧品が空気中に完全に露出して酸化し、使用過程で皮膚に接触したパフを再び繰り返して化粧品に接触させながら使用するので、細菌、ウイルス、かびなどによって化粧品が汚染して、これにより皮膚のトラブルを招いたり、使用期間が短縮される問題点があった。また、このような従来の化粧品容器は、化粧品をパフなどの化粧道具または指で取り出して使用するので、化粧品の使用量を常に一定に調節することができず、化粧品が浪費され、使用が不便な問題点があった。
【0007】
よって、化粧品の使用過程で変質及び汚染を最小化し、使用が便利でありながら、化粧品の使用量を一定に調節することができる回転吐出型化粧品容器が開発された。
【0008】
このような構造を有する従来技術として、韓国登録特許第10-2188196号(以下、「従来技術」という)の化粧品容器が開示された。前記従来技術は、内部空間を備える内部ケースと、内部ケースの上部に回転可能に結合して吐出孔を備える回転ベゼルと、内部空間に位置して回転ベゼルと結合して回転ベゼルと一体で回転する回転部材と、内部空間に位置し、回転部材と結合して回転部材の回転に連動して上昇または下降するピストンを含み、ピストンの上昇によって内容物が吐出孔を通じて排出されることを特徴とする。これによって、内容物の便利な排出及び衛生的な使用が可能となる。
【0009】
しかし、前記従来技術は、ピストンの中央に回転部材がスクリュー結合され、前記ピストンのエッジが内部ケースの内壁に密着する構造として、前記ピストンが内部ケースに完全に密着しない場合、前記回転ベゼルの回転操作時、前記ピストンが回転部材と共に回転しながら前記回転部材を軸で上下移動せず、作動不良が発生する問題があった。
【0010】
上記のような問題を解決するために、韓国登録特許第10-2213437号(以下、「従来技術」という)のスクリュー駆動方式排出構造を有する化粧品容器が開示された。これについて考察すると、次の通りである。
【0011】
前記従来技術は、化粧品が収容される収容空間が形成された化粧品収納容器と、前記化粧品収納容器が設けられる下部ケース部と、前記下部ケースに開閉可能に結束される上部ケース部と、前記化粧品収納容器の上部に形成されて化粧品を排出させる作用を行う化粧品排出部、及び前記化粧品排出部に向かって化粧品を移送させる化粧品移送手段を含み、前記化粧品移送手段は外力によって回転し、スクリュー接続部が形成された回転力印加部と、前記回転力印加部のスクリュー接続部に接続されて回転し、外周面に螺旋状にネジ山が形成された駆動スクリュー、及び前記化粧品収納容器に内蔵され、前記駆動スクリューにネジ結合されて昇降しながら化粧品を移動、吐出させる昇降部材で構成されることを特徴とする。
【0012】
しかし、前記従来技術は、化粧品を押し上げる昇降部材と前記昇降部材を移動させる駆動スクリューが化粧品収納容器の内側空間に位置して互いにスクリュー結合され、前記昇降部材の回転を制限するために、前記化粧品収納容器と昇降部材にそれぞれ昇降案内軸と昇降案内孔が形成されて互いに嵌合される。これにより、前記昇降部材と駆動スクリューとの間、または昇降案内軸と昇降案内孔との間の隙間から化粧品が漏れて浪費される問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2188196号(2020.12.09.公告)
【特許文献2】韓国登録特許第10-2213437号(2021.02.05.公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
上記のような問題点を解決するために、本発明は、回転作動部材を介して回転部材と昇降部材を連結し、前記回転作動部材を通じて回転部材の回転操作を昇降部材の直線運動に転換してピストンを内容器内で一定の区間移動させることで、内容器に貯蔵された内容物を漏液せずに円滑に外部に吐出することができる回転吐出型化粧品容器を提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記のような目的を達成するために、本発明は、結合延長部が形成された外容器と、前記外容器の結合延長部に嵌められて回転が制限され、内部に内容物が収容される内容器と、前記内容器の外側に回転可能に結合され、少なくとも1つ以上の吐出口が形成された回転部材と、前記回転部材と連結されて共に回転作動して、第1ネジ山が形成された回転作動部材と、前記回転作動部材とネジ結合され、外容器の結合延長部に直線移動可能に嵌められて、第2ネジ山が形成された昇降部材、及び前記内容器内部に形成され、昇降部材の一側に結合されて共に直線移動しながら内容物を吐出口方向に押して吐出させるピストンを含む回転吐出型化粧品容器を提供する。
【0016】
また、前記外容器の開放された一側にはショルダーがさらに結合されることを特徴とする。
【0017】
また、前記回転部材を開放または閉鎖する容器カバーをさらに含むことを特徴とする。
【0018】
また、前記結合延長部は、外容器の底中央から上側に延びた管形状であることを特徴とする。
【0019】
また、前記外容器の結合延長部の内周縁には回転制限突起が形成され、前記内容器の外周縁には回転制限溝が形成されて互いに結合されることで前記内容器の回転を制限することを特徴とする。
【0020】
また、前記外容器の結合延長部の外周縁には直線ガイド突起が形成され、前記昇降部材の内周縁には直線ガイド溝が形成されて互いに結合されることで前記昇降部材の直線移動を案内することを特徴とする。
【0021】
また、前記外容器の結合延長部の中央には内容器の少なくとも一部分が挿入される挿入孔が形成されて、前記挿入孔と内容器には第1係止突起と第2係止突起が形成されて互いに係合されることを特徴とする。
【0022】
また、前記回転部材は、少なくとも一部分が外容器から露出し、内容器の上部を覆いながら前記内容器に対して回転可能に結合されることを特徴とする。
【0023】
また、前記吐出口は、回転部材の上面に形成され、中心からエッジ部分に延びる直線形状の孔であることを特徴とする。
【0024】
また、前記吐出口と隣接して吐出誘導突起が形成され、前記吐出誘導突起は、回転部材の内側に突出形成されることを特徴とする。
【0025】
また、前記回転作動部材は、底から上部に延長形成された内壁と、前記内壁の外側に一定の間隔離隔して上部に延長形成された第1外壁、及び前記第1外壁の外側に一定の間隔離隔して上部に延長形成された第2外壁が形成されることを特徴とする。
【0026】
また、前記回転作動部材の第1外壁と第2外壁との間に回転部材の端部が挿入され、前記回転部材と第1外壁にはそれぞれ多数の第1嵌合突起と第2嵌合突起が形成されて互いに嵌合されることを特徴とする。
【0027】
また、前記昇降部材の側壁は、少なくとも2つ以上に分割され、内容器の底面には貫通孔が形成されて、このように分割された側壁が貫通孔を貫通して内容器の内部空間に挿入されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施例よれば、内部に内容物が貯蔵された内容器と、前記内容器内で昇降されるピストン間の密閉が作動時にも安定して維持されるようにすることで、内容物が漏液せずに使い切られて資源の浪費を防ぐことはもちろん、衛生的な使用が可能になる効果がある。
【0029】
本発明の実施例よれば、使用者によって操作される回転部材及びピストンを一定の区間移動させる昇降部材が回転作動部材を通じて緊密に連動されるようにすることで、使用の際に作動不良を起こすことなく内容器に貯蔵された内容物を円滑に外部に定量吐出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は本発明の実施例に係る化粧品容器の斜視図。
図2図2は本発明の実施例に係る化粧品容器の上側から見た分解斜視図。
図3図3は本発明の実施例に係る化粧品容器の下側から見た分解斜視図。
図4図4図1のA-A断面図。
図5図5図2のB-B断面図。
図6図6は本発明の実施例よって内容物を吐出する態様を例示した断面図。
図7図7は本発明の実施例よって内容物を吐出する態様を例示した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の本発明に関する詳細な説明は、本発明が実施され得る実施例であり、当該実施例の例示として図示された添付の図面を参照する。これらの実施例は、当業者が本発明を十分に実施することができるように詳細に説明される。本発明の多様な実施例は、互いに異なるが、相互排他的である必要はないことを理解されたい。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特性は、一実施例に関連して本発明の思想及び範囲を逸脱せずに他の実施例で具現され得る。また、それぞれの記載された実施例内の個別の構成要素の位置または配置は、本発明の思想及び範囲を逸脱せずに変更され得ることを理解されたい。
【0032】
したがって、後述する詳細な説明は、限定的な意味で採用しようとするものではなく、本発明の範囲は、適切に説明されるならその請求項が主張することと均等なすべての範囲と、併せて添付の請求項によってのみ限定される。図面で類似する参照符号は、様々な側面において同一または類似する機能を示す。
【0033】
本発明で用いられる用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な現在広く用いられる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによって変わる場合がある。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合は該当する発明の説明部分において詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で用いられる用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容を基に定義されなければならない。
【0034】
本発明において、ある部分がある構成要素を「含む」とする場合、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0035】
以下、添付の図面を参考にして、本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器を詳細に説明する。
【0036】
図1は本発明の実施例に係る化粧品容器の斜視図であり、図2は本発明の実施例に係る化粧品容器の上側から見た分解斜視図であり、図3は本発明の実施例に係る化粧品容器の下側から見た分解斜視図であり、図4図1のA-A断面図であり、図5図2のB-B断面図である。
【0037】
図示されたように、本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器は、外容器10と、内容器20と、回転部材30と、回転作動部材40と、昇降部材50及びピストン60を含んで構成されてもよい。
【0038】
本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器を各構成別に分けて説明すると、次の通りである。
【0039】
前記外容器10は、一側が開放された円筒形態として、内部に所定の空間を有し、このような内部空間に残りの構成、即ち、内容器20と回転部材30と回転作動部材40と昇降部材50及びピストン60が挿入されて結合される。
【0040】
図2から分かるように、前記外容器10の内側中央には結合延長部12が形成されてもよい。前記結合延長部12は、外容器10の底上面から上側に延びた管(ボディの周りが丸く、中が空いている物の総称)形状であり、中央に挿入孔14が形成されて前記挿入孔14に内容器20の少なくとも一部分が挿入され、上部外側に昇降部材50が被せられる。ここで、前記挿入孔14の側壁には内容器20と係合される第1係止突起14aが突出形成されてもよい。
【0041】
また、前記結合延長部12の内周縁には内容器20の回転を制限する回転制限突起12aが形成されて、外周縁には昇降部材50の直線移動を案内する直線ガイド突起12bが形成されてもよい。この時、前記回転制限突起12aは、内容器20の長手方向に長く延長形成され、前記直線ガイド突起12bは、昇降部材50の移動方向に沿って長く延長形成されて、前記回転制限突起12aと直線ガイド突起12bは、それぞれ関連付けられる構成が安定して作動するために、結合延長部12の内周縁と外周縁に多数形成されることが好ましい。
【0042】
一方、前記外容器10の開放された一側にはショルダー70がさらに結合されてもよい。前記ショルダー70は、一定の高さを有するリング形態で形成され、少なくとも一部分が外容器10の内側に挿入され、残りの部分が外容器10の上側に露出してもよい。図4図5から分かるように、前記ショルダー70は、外容器10と回転部材30との間の隙間を塞いで外部異物が流入されることを防ぐと同時に、外容器10の内側に結合された回転作動部材40が離脱されることを防ぐ。本発明の実施例に係る化粧品容器の図面では外容器10の内周縁に溝が形成され、ショルダー70の外周縁に突起が形成されて互いに結合されるように図示したが、これに限定されず、アンダーカット結合、強制嵌合、ネジ結合など前記ショルダー70が外容器10に安定して固定結合され得る範囲内で多様な方式の結合構造を有することができる。
【0043】
また、前記外容器10の一側には回転部材30を開放または閉鎖する容器カバー80が形成されてもよい。前記容器カバー80は、回転部材30を覆いながらショルダー70と着脱可能に締結され、使用の際にショルダー70から分離されて回転部材30を外部に露出させ、保管または携帯時にショルダー70と結合されて回転部材30を保護する。もちろん、前記容器カバー80はショルダー70ではなく外容器10と着脱可能に締結されてもよい。
【0044】
前記内容器20は、内部に液状またはゲル状の内容物が貯蔵される貯蔵体として、外容器10の内側空間に挿入されて、結合される。前記内容器20は、少なくとも一部分が外容器10の結合延長部12に嵌められながら結合されて回転が制限され、外容器10内部に固定される。
【0045】
図2図3から分かるように、前記内容器20は、貯蔵部22と前記貯蔵部22の底中央から延長形成された結合部24からなってもよい。
【0046】
前記貯蔵部22は、内部に内容物が収容されるための一定の貯蔵空間が設けられ、一側が開放され、内側にピストン60が位置する。前記貯蔵部22の外周縁には第1締結突起22aが形成されて回転部材30と回転可能に結合され、底面には少なくとも2つ以上の貫通孔22bが形成されて昇降部材50が貫通されてもよい。
【0047】
前記結合部24は、外容器10の結合延長部12中央に挿入されて、結合される。即ち、前記結合部24の外周縁には回転制限溝24aが形成されて結合延長部12の回転制限突起12aと嵌合され、前記回転制限溝24aと隣接して第2係止突起24bが形成されて結合延長部12の第1係止突起14aと係合される。よって、回転部材30の回転時、前記内容器20が共に回転せずに固定されることはもちろん、前記内容器20が外容器10から分離、離脱されることを防ぐことができる。
【0048】
前記回転部材30は、内容器20の外側に回転可能に結合されて、使用者によって回転操作され、回転運動を回転作動部材40に伝達する。即ち、図4図5から分かるように、前記回転部材30は、少なくとも一部分が外容器10の内側に挿入されて回転作動部材40と結合され、残りの部分が外容器10の外側に露出し、内容器20の上部を覆いながら前記内容器20に対して回転可能に結合されることができる。
【0049】
前記回転部材30は、一側が開放された円筒形態として、開放された部分に内容器20が挿入され、その端部が回転作動部材40に挿入されてもよい。
【0050】
図2から分かるように、前記回転部材30の上面、即ち、開放された部分の対向側には内容器20に貯蔵された内容物を外部に吐出させる吐出口32が形成されてもよい。前記吐出口32は、少なくとも1つ以上形成されて、回転部材30の中心からエッジ部分に長く延びた直線形状の孔であることが好ましい。この時、複数の吐出口32は、回転部材30の上面に放射状に互いに一定の角度が離隔して配置される。吐出口32の個数及び隣接する吐出口32と離隔する角度などによって内容物の吐出領域または位置を多様に調節することができる。例えば、前記吐出口32を回転部材30の上面一部分に集中的に配置して内容物が回転部材30上面の一部領域に制限されながら吐出されるようにしてもよく、反対に前記吐出口32を回転部材30の上面全体に万遍なく配置して内容物が回転部材30上面の全体領域に広く広がりながら吐出されるようにしてもよい。本発明の実施例に係る化粧品容器の図面では前記吐出口32が2個形成され、互いに90度の角度で離隔配置されるように図示したが、これに限定されず、内容物の吐出領域及び吐出量などによって吐出口32の個数及び離隔角度が変更されてもよい。
【0051】
前記回転部材30の上面には吐出空間33が形成される。前記吐出空間33は、内容器20から吐出された内容物が外側に垂れないように回転部材30の上部から内側に陥没するように形成されることが好ましい。
【0052】
図3から分かるように、前記回転部材30の端部内周縁には多数の第1嵌合突起34が形成される。前記第1嵌合突起34は、回転部材30の内周縁の周りに沿って一定の間隔離隔され、回転部材30の挿入方向に沿って垂直に延長形成されることが好ましい。
【0053】
前記回転部材30の内周縁には第2締結突起36が内側に形成されて第1締結突起22aと回転可能にアンダーカット結合されてもよい。この時、前記第2締結突起36は、回転部材30の内周縁の周りに沿って一定の区間が突出して形成されることが好ましい。
【0054】
一方、図5の部分拡大図から分かるように、前記吐出口32と隣接して吐出誘導斜線面32a及び吐出誘導突起32bが形成されてもよい。前記吐出誘導斜線面32aは、吐出口32の両側壁に一定の角度で傾くように形成され、前記吐出誘導突起32bは、いずれか一方の吐出誘導斜線面32aから回転部材30の内側に突出形成されて、これを通じて直線形状の吐出口32を中心に内容物が吐出される方向を制御することができる。即ち、回転部材30の回転時にピストン60が一定の区間移動しながら内容物を上側に押し上げると同時に、吐出誘導突起32bが回転しながら内容物の上面を掻き上げ、これによって内容物が吐出口32を通じてより円滑に外部に吐出されることはもちろん、内容物が一定の角度で傾いた吐出誘導斜線面32aによって誘導されながら移動して吐出口32を中心にいずれか一方向に吐出されることができる。
【0055】
前記回転作動部材40は、外容器10の内側に挿入され、前記回転部材30と連結されて共に回転作動する。前記回転作動部材40は、回転部材30と昇降部材50を連結して前記回転部材30の回転操作を昇降部材50の直線運動に転換する。
【0056】
図2から分かるように、前記回転作動部材40には底から上部に延長形成された内壁42と、前記内壁42の外側に一定の間隔離隔して上部に延長形成された第1外壁44、及び前記第1外壁44の外側に一定の間隔離隔して上部に延長形成された第2外壁46が形成されてもよい。
【0057】
前記内壁42は、回転作動部材40の内側に形成された中空状円筒として、中央に外容器10の結合延長部12及び昇降部材50が挿入され、内周縁には第1ネジ山42aが形成されて昇降部材50とスクリュー結合されてもよい。
【0058】
前記第1外壁44は、内壁42の外側に拡張された円筒として、外周縁に多数の第2嵌合突起44aが形成されて回転部材30の第1嵌合突起34と嵌合されてもよい。この時、前記第2嵌合突起44aは、第1外壁44の外周縁の周りに沿って一定の間隔離隔され、第1嵌合突起34と同様に回転部材30の挿入方向に沿って垂直に延長形成されることが好ましい。
【0059】
前記第2外壁46は、第1外壁44の外側に拡張された円筒として、前記第1外壁44と第2外壁46との間には回転部材30の端部が挿入されてもよい。このように、前記回転部材30が回転作動部材40の第1外壁44と第2外壁46との間に嵌められて互いに安定して固定結合されることによって、前記回転作動部材40が円滑に作動することができる。
【0060】
一方、前記回転作動部材40の内壁42と第1外壁44との間には多数の補強リブ48が形成されて内壁42と第1外壁44を連結してもよい。前記補強リブ48は、内壁42の外周縁から第1外壁44の内周縁まで放射状に延長形成されて、その個数は回転作動部材40の耐久性及び生産性などを考慮して適切に調節することができる。
【0061】
前記昇降部材50は、外容器10の結合延長部12に直線移動可能に嵌められて、回転作動部材40とネジ結合される。即ち、前記昇降部材50は、回転作動部材40の回転作動と連動され、スクリュー締結による駆動方式で上昇または下降される構成として、外容器10の結合延長部12外側を覆いながら嵌められると同時に、回転作動部材40の内壁42中央に挿入される。
【0062】
前記昇降部材50の外周縁には第2ネジ山52が形成されて回転作動部材40の第1ネジ山42aとネジ結合され、これを通じて、前記昇降部材50は、回転する回転作動部材40を軸に上側または下側に移動する。前記昇降部材50の内周縁には直線ガイド溝54が形成されて外容器10の直線ガイド突起12bに嵌められて、これによって前記昇降部材50が回転作動部材40と共に回転しないながらも、外容器10の結合延長部12を軸に直線移動するようになる。ここで、前記直線ガイド溝54は、外容器10の直線ガイド突起12bと同様に、昇降部材50の移動方向に沿って直線に長く延長形成されることが好ましい。
【0063】
一方、前記昇降部材50の側壁は、少なくとも2つ以上に分割されてそれぞれ内容器20の貫通孔22bに挿入されてもよい。即ち、前記昇降部材50の側壁にスリット56が形成されて前記側壁が分割され、このように分割された側壁が貫通孔22bを貫通して内容器20の内部空間に挿入される。これは、前記昇降部材50の少なくとも一部分を内容器20内部に位置させてピストン60と連結させるためである。前記内容器20の内部空間に挿入された昇降部材50の端部の内周縁には第1結合突起58が内側に突出形成されてピストン60と結合されてもよい。この時、前記昇降部材50の分割された側壁は、その幅と個数及び位置が内容器20の貫通孔22bと対応するように形成されることが好ましい。
【0064】
前記ピストン60は内容器20内に形成され、昇降部材50と共に直線移動しながら、前記内容器20に収容された内容物を吐出させる。
【0065】
前記ピストン60は、内容器20の内周縁に密着した状態で前記内容器20に貯蔵された内容物を回転部材30の吐出口32の方向に押し出して外部に吐出させる。前記ピストン60のエッジには内容器20の内周縁に密着するピストン羽根62が形成されてもよい。
【0066】
一方、前記ピストン60の下部面、即ち、内容物を押し出す面の反対側には第2結合突起68が形成されて昇降部材50の第1結合突起58と固定結合されてもよい。
【0067】
上記で考察したように、本発明は、スクリュー締結による駆動方式で作動するが、回転作動部材40を介して回転部材30と昇降部材50を連結し、前記回転作動部材40を通じて回転部材30の回転操作を昇降部材50の直線運動に転換してピストン60を内容器内で一定の区間移動させることで、内容物が漏液せずに使い切られて資源の浪費を防ぎ、衛生的な使用はもちろん、使用の際に作動不良を起こすことなく内容器20に貯蔵された内容物を円滑に外部に定量吐出することができるようになる。
【0068】
図6ないし図7は本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器の作動過程を例示した図面であって、これを参照して本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器の使用過程について説明する。
【0069】
図6は本発明の実施例よって内容物を吐出する態様を例示した断面図であり、図7は本発明の実施例よって内容物を吐出する態様を例示した斜視図である。
【0070】
本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器を使用するためには、まず外容器10から容器カバー80を分離して回転部材30を外部に露出させる。
【0071】
その後、図6から分かるように、前記回転部材30をいずれか一方向に回転させると、前記回転部材30と連結された回転作動部材40が共に回転される反面、内容器20と昇降部材50は使用者が持っている外容器10によって回転が制限されるので、前記回転作動部材40とネジ結合された昇降部材50が回転作動部材40の回転区間と比例して上側に漸次移動する。
【0072】
これと同時に、前記昇降部材50の一側に結合されたピストン60が内容器20内から上側に移動しながら内容物を吐出口32方向に押し出すようになり、これによって図7から分かるように、一定量の内容物が吐出口32を通じて外部に吐出される。
【0073】
その後、前記回転部材30の吐出空間33に吐出された内容物をパフ(未図示)のような化粧道具でとって皮膚に万遍なく塗りながら化粧をする。
【0074】
化粧の終了後は、前記容器カバー80で回転部材30を覆いながら、ショルダー70と結合して保管または携帯する。
【0075】
以上のように、本説明では具体的な構成要素などのような特定事項と、限定された実施例及び図面によって説明されたが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものに過ぎず、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明の思想は、説明された実施例に局限して定められてはならず、後述する請求の範囲だけでなく、本請求の範囲と均等あるいは等価的な変形を伴うすべてのものは本発明の思想の範疇に属するといえる。
【符号の説明】
【0076】
10:外容器
12:結合延長部
20:内容器
22:貯蔵部
24:結合部
30:回転部材
32:吐出口
40:回転作動部材
42:内壁
42a:第1ネジ山
44:第1外壁
46:第2外壁
50:昇降部材
52:第2ネジ山
60:ピストン
70:ショルダー
80:容器カバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】