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特表2024-538302電池データ管理装置およびその動作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】電池データ管理装置およびその動作方法
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/00 20060101AFI20241010BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241010BHJP
   H02J 7/02 20160101ALI20241010BHJP
【FI】
G01R31/00
H02J7/00 Y
H02J7/02 F
H02J7/00 302C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525664
(86)(22)【出願日】2022-10-20
(85)【翻訳文提出日】2024-04-30
(86)【国際出願番号】 KR2022016039
(87)【国際公開番号】W WO2023075292
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0148332
(32)【優先日】2021-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ビョン・ギュ・ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】スン・キュ・ペク
(72)【発明者】
【氏名】チュン・ヨン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ユン・チェ
【テーマコード(参考)】
2G036
5G503
【Fターム(参考)】
2G036AA28
2G036BA36
2G036BB08
5G503BA02
5G503BB02
5G503CA01
5G503CA11
5G503CB11
5G503DA07
5G503DA18
5G503EA05
5G503EA08
5G503GD03
5G503GD04
5G503GD06
(57)【要約】
本文書に開示された一実施形態に係る電池データ管理装置は、既に設定されたアルゴリズムに基づいて定義された機能を行う複数の機能モジュールと、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継する第1ブローカと、前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御する第1コントローラと、を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
既に設定されたアルゴリズムに基づいて定義された機能を行う複数の機能モジュールと、
前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継する第1ブローカと、
前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御する第1コントローラと、
を含む、電池データ管理装置。
【請求項2】
前記複数の機能モジュールは、前記第1コントローラの制御命令に基づいて定義された機能を行うことを特徴とする、請求項1に記載の電池データ管理装置。
【請求項3】
前記複数の機能モジュールは、前記第1ブローカと電池データ通信を行って前記電池データを伝送することを特徴とする、請求項1に記載の電池データ管理装置。
【請求項4】
前記第1ブローカは、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データをキャッシングすることを特徴とする、請求項1に記載の電池データ管理装置。
【請求項5】
前記第1ブローカは、前記複数の機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記複数の機能モジュール間に中継することを特徴とする、請求項4に記載の電池データ管理装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、前記機能モジュールの定義された機能を他の機能モジュールが行うように制御することを特徴とする、請求項4に記載の電池データ管理装置。
【請求項7】
前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継する第2ブローカと、
前記複数の機能モジュールおよび前記第2ブローカの動作を制御する第2コントローラと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の電池データ管理装置。
【請求項8】
前記第1ブローカと前記第2ブローカは、前記複数の機能モジュールからキャッシングした前記電池データを共有することを特徴とする、請求項7に記載の電池データ管理装置。
【請求項9】
前記第1ブローカまたは前記第2ブローカは、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記第2ブローカまたは前記第1ブローカに伝送することを特徴とする、請求項8に記載の電池データ管理装置。
【請求項10】
前記第1コントローラまたは前記第2コントローラは、前記第1ブローカまたは前記第2ブローカに故障発生時に、前記第1ブローカまたは前記第2ブローカと電池データ通信する前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが前記第2ブローカまたは前記第1ブローカと電池データ通信するように制御することを特徴とする、請求項7に記載の電池データ管理装置。
【請求項11】
複数の機能モジュールが、既に設定されたアルゴリズムに基づいて定義された機能を行うステップと、
第1ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップと、
第1コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御するステップと、
を含む、電池データ管理装置の動作方法。
【請求項12】
前記第1コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御するステップは、
前記第1コントローラが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、前記機能モジュールの定義された機能を他の機能モジュールが行うように制御することを特徴とする、請求項11に記載の電池データ管理装置の動作方法。
【請求項13】
第2ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップと、
第2コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第2ブローカの動作を制御するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の電池データ管理装置の動作方法。
【請求項14】
前記第1ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップは、
前記第1ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記第2ブローカに伝送することを特徴とし、
前記第2ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップは、
前記第2ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記第1ブローカに伝送することを特徴とする、請求項13に記載の電池データ管理装置の動作方法。
【請求項15】
前記第1コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御するステップは、
前記第1コントローラが、前記第1ブローカに故障発生時に、前記第1ブローカと電池データ通信する前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが前記第2ブローカと電池データ通信するように制御することを特徴とし、
前記第2コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第2ブローカの動作を制御するステップは、
前記第2コントローラが、前記第2ブローカに故障発生時に、前記第2ブローカと電池データ通信する前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが前記第1ブローカと電池データ通信するように制御することを特徴とする、請求項13に記載の電池データ管理装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本文書に開示された実施形態は、2021年11月01日付けの韓国特許出願第10-2021-0148332号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
本文書に開示された実施形態は、電池データ管理装置およびその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギー貯蔵システム(ESS、Energy Storage System)は、直列および/または並列に連結されている複数の電池モジュールを含む複数の電池ラックに大容量の電気エネルギーを貯蔵する。エネルギー貯蔵システムの電池ラックは、電気を充電および放電する過程で発生する化学的反応により熱が発生し得、このような熱は、電池ラックの性能および寿命を損傷させ得る。したがって、電池ラックは、電池ラックの温度、電圧、および電流を含む電池データを電池システムコントローラ(BSC、Battery System Controller)に伝送して管理することができる。
【0003】
しかしながら、このような大容量の電池システムコントローラは、単一システムでデータ通信、データロギングなどの多様な機能を行うので高性能のシステムが必要であるため、設置費用およびメンテナンスに多くの資源が必要であるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本文書に開示される実施形態の一目的は、機能モジュールの動作を分散して電池データを同時に複数のモジュールにおいて迅速に処理し、電池データを効率的に管理することができる電池データ管理装置およびその動作方法を提供することにある。
【0005】
本文書に開示された実施形態の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないまた他の技術的課題は、下記の記載から当業者に明らかに理解できるものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本文書に開示された一実施形態に係る電池データ管理装置は、既に設定されたアルゴリズムに基づいて定義された機能を行う複数の機能モジュールと、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継する第1ブローカと、前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御する第1コントローラと、を含むことができる。
【0007】
一実施形態に係る、前記複数の機能モジュールは、前記第1コントローラの制御命令に基づいて定義された機能を行うことができる。
一実施形態に係る、前記複数の機能モジュールは、前記第1ブローカと電池データ通信を行って前記電池データを伝送することができる。
【0008】
一実施形態に係る、前記第1ブローカは、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データをキャッシングすることができる。
一実施形態に係る、前記第1ブローカは、前記複数の機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記複数の機能モジュール間に中継することができる。
【0009】
一実施形態に係る、前記コントローラは、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、前記機能モジュールの定義された機能を他の機能モジュールが行うように制御することができる。
【0010】
一実施形態に係る、前記電池データ管理装置は、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継する第2ブローカと、前記複数の機能モジュールおよび前記第2ブローカの動作を制御する第2コントローラと、をさらに含むことができる。
【0011】
一実施形態に係る、前記第1ブローカと前記第2ブローカは、前記複数の機能モジュールからキャッシングした前記電池データを共有することができる。
一実施形態に係る、前記第1ブローカまたは前記第2ブローカは、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記第2ブローカまたは前記第1ブローカに伝送することができる。
【0012】
一実施形態に係る、前記第1コントローラまたは前記第2コントローラは、前記第1ブローカまたは前記第2ブローカに故障発生時に、前記第1ブローカまたは前記第2ブローカと電池データ通信する前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが前記第2ブローカまたは前記第1ブローカと電池データ通信するように制御することができる。
【0013】
本文書に開示された一実施形態に係る電池データ管理装置の動作方法は、複数の機能モジュールが、既に設定されたアルゴリズムに基づいて定義された機能を行うステップと、第1ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップと、第1コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御するステップと、を含むことができる。
【0014】
一実施形態に係る、前記第1コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御するステップは、前記第1コントローラが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、前記機能モジュールの定義された機能を他の機能モジュールが行うように制御することができる。
【0015】
一実施形態に係る、電池データ管理装置の動作方法は、第2ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップと、第2コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第2ブローカの動作を制御するステップと、をさらに含むことができる。
【0016】
一実施形態に係る、前記第1ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップは、前記第1ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記第2ブローカに伝送することを特徴とし、前記第2ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップは、前記第2ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記第1ブローカに伝送することができる。
【0017】
一実施形態に係る、前記第1コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御するステップは、前記第1コントローラが、前記第1ブローカに故障発生時に、前記第1ブローカと電池データ通信する前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが前記第2ブローカと電池データ通信するように制御することを特徴とし、前記第2コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第2ブローカの動作を制御するステップは、前記第2コントローラが、前記第2ブローカに故障発生時に、前記第2ブローカと電池データ通信する前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが前記第1ブローカと電池データ通信するように制御することができる。
【発明の効果】
【0018】
本文書に開示される一実施形態に係る電池データ管理装置およびその動作方法によると、機能モジュールの動作を分散して電池データを同時に複数のモジュールにおいて迅速に処理し、電池データを効率的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本文書に開示された一実施形態に係る電池データ管理装置が適用されたエネルギー貯蔵システムの構成を概略的に示す図である。
図2】文書に開示された一実施形態に係る電池データ管理装置の構成について具体的に説明するための図である。
図3】本文書に開示された他の実施形態に係る電池データ管理装置の構成について具体的に説明するための図である。
図4】本文書に開示された一実施形態に係る電池データ管理装置の動作方法を示すフローチャートである。
図5】本文書に開示された一実施形態に係る電池データ管理装置の動作方法を実現するコンピューティングシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本文書に開示された一部の実施形態を例示的な図面により詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付するに際し、同一の構成要素に対しては他の図面上に表示される際にも可能な限り同一の符号を付するようにしていることに留意しなければならない。また、本文書に開示された実施形態を説明するに際し、関連した公知の構成または機能に関する具体的な説明が本文書に開示された実施形態に対する理解を妨げると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0021】
本文書に開示された実施形態の構成要素を説明するに際し、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いてもよい。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものにすぎず、その用語により当該構成要素の本質や順番または手順などが限定されることはない。また、他に定義しない限り、技術的または科学的な用語を含めてここで用いられる全ての用語は、本文書に開示された実施形態が属する技術分野における通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一の意味を有する。一般的に用いられる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本文書において明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味に解釈されない。
【0022】
図1は、本文書に開示された一実施形態に係るエネルギー貯蔵システムに適用された電池管理装置を概略的に示す図である。
図1を参照すると、エネルギー貯蔵システム(ESS、Energy Storage System)1は、電池バンク10、電力変換装置(PCS、Power Conversion System)20、および電池データ管理装置100を含むことができる。
【0023】
電池データ管理装置100は、電池バンク10の複数の電池を制御して電池データを取得することができる。電池データ管理装置100は、複数の電池とデータ通信を行い、複数の電池と関連した電池データの伝送を受けることができる。例えば、電池データ管理装置100は、複数の電池から複数の電池の温度、電圧の測定値およびそれにより導出されたSOC、SOHパラメータの伝送を受けることができる。
【0024】
一実施形態により、電池データ管理装置100は、電池システムコントローラ(BSC、Battery System Controller)の形態で実現され、複数の電池の動作を制御することができる。すなわち、電池データ管理装置100は、電池システムに備えられたコントローラと通信することができる。電池データ管理装置100は、電池システムに制御信号を送信し、複数の電池の動作を制御することができる。また、電池データ管理装置100は、電池システムから電池データを受信し、電池システムの状態を管理することができる。
【0025】
電池データ管理装置100は、複数の電池から取得した電池データをコンピューティング資源に富む内部構成要素を用いて分析および管理することができる。また、電池データ管理装置100は、内部構成要素を介して電池データの異常現象を精密分析し、複数の電池の異常状態有無を診断することができる。
【0026】
ここで、複数の電池は、一実施形態により、エネルギー貯蔵システムに設けられ、電気エネルギーを貯蔵する複数の電池ラック(Rack)の形態で実現されることができる。電池ラックは、エネルギー貯蔵システムにおいて電気エネルギーを貯蔵する1つの単位である。エネルギー貯蔵システムは、複数の電池ラックを含む電池バンク(Bank)が1つ以上含まれていてもよい。電池バンクは、複数の電池ラックおよびバンクBMS(BBMS、Bank Battery Management System)を含むことができる。
【0027】
複数の電池ラックそれぞれは、複数の電池モジュール、充放電装置、複数の電池モジュールを制御する複数のモジュールBMSを制御するラックBMS(RBMS、Rack Battery Management System)を含むことができる。ここで、複数の電池モジュールは、対象装置(図示せず)に電源を供給することができる。このために、電池モジュールは、対象装置と電気的に連結されることができる。ここで、対象装置は、複数の電池モジュールを含む複数の電池ラックそれぞれから電源の供給を受けて動作する電気的、電子的、または機械的装置を含むことができ、例えば、対象装置は、エネルギー貯蔵システム(ESS)であってもよいが、これに限定されない。複数の電池モジュールそれぞれは、複数の電池セルが直列および/または並列に連結されていてもよい。複数の電池セルは、リチウムイオン(Li-iOn)電池、リチウムイオンポリマー(Li-iOn polymer)電池、ニッケルカドミウム(Ni-Cd)電池、ニッケル水素(Ni-MH)電池などであってもよく、これに限定されない。
【0028】
以下、複数の電池は、複数の電池ラックを含む電池バンクの形態で実現されると仮定して説明する。
電池バンク10は、第1電池ラック11、第2電池ラック12、第3電池ラック13、および第4電池ラック14を含むことができる。図1では複数の電池ラックが4個であるものと示されているが、これに限定されず、電池バンク10は、n(nは1以上の自然数)個の電池ラックを含んで構成されることができる。
【0029】
電池データ管理装置100は、エネルギー貯蔵システム1に含まれた各構成を管理し全般的な動作を制御することができる。すなわち、電池データ管理装置100は、エネルギー貯蔵システム1に含まれた複数の電池ラック11、12、13、14および電力変換装置20の動作を制御することができる。
【0030】
先ず、電池データ管理装置100は、複数の電池ラック11、12、13、14から電池データを受信し、複数の電池ラック11、12、13、14の状態を管理することができる。具体的に、電池データ管理装置100は、複数の電池ラック11、12、13、14に備えられたコントローラ(例えば、ラックBMS)と通信することができる。電池データ管理装置100は、複数の電池ラック11、12、13、14に備えられたコントローラから電池データを受信し、複数の電池ラック11、12、13、14の状態を管理することができる。
【0031】
また、電池データ管理装置100は、複数の電池ラック11、12、13、14に制御信号を送信し、複数の電池ラック11、12、13、14の動作を制御することができる。
電池データ管理装置100は、電力変換装置20に制御信号を送信し、電力変換装置20の電力変換動作を制御することができる。電力変換装置20は、電池データ管理装置100の制御に応じて電力変換動作を行うことができる。
【0032】
ここで、電力変換装置20は、交流電力を直流電力に変換(AC/DC Convert)するかまたは直流電力を直流電力に変換(DC/DC Convert)し、変換した直流電力を複数の電池ラック11、12、13、14に供給することができる。電力変換装置20は、複数の電池ラック11、12、13、14から供給される直流電力を交流電力に変換することができる。また、電力変換装置20は、変換した交流電力を負荷(図示せず)に供給することもできる。
【0033】
複数の電池ラック11、12、13、14は、電力変換装置20から供給される直流電力を用いて充電されることができる。また、複数の電池ラック11、12、13、14は、直流電力を出力して電力変換装置20に供給することで放電動作を行うことができる。
【0034】
図2は、文書に開示された一実施形態に係る電池データ管理装置の構成について具体的に説明するための図である。図3は、本文書に開示された他の実施形態に係る電池データ管理装置の構成について具体的に説明するための図である。
【0035】
以下、図2図3を参照して電池データ管理装置100の構成について具体的に説明する。
先ず、図2を参照すると、電池データ管理装置100は、複数の機能モジュール110、第1ブローカ120、および第1コントローラ130を含むことができる。
【0036】
複数の機能モジュール110は、第1機能モジュール111、第2機能モジュール112、第3機能モジュール113、および第4機能モジュール114を含むことができる。図2では複数の機能モジュールが4個であるものと示されているが、これに限定されず、複数の機能モジュール110は、n(nは2以上の自然数)個の機能モジュールを含んで構成されることができる。
【0037】
複数の機能モジュール111、112、113、114それぞれは、既に設定されたアルゴリズムに基づいて定義された機能を行うことができる。例えば、複数の機能モジュール111、112、113、114それぞれは、複数の電池ラック11、12、13、14との電池データ通信、複数の電池ラック11、12、13、14の制御、電池データ管理装置100が適用されたエネルギー貯蔵システム1のユーザインターフェース(UI)動作、または電池データロギングのうちいずれか1つを行うことができる。すなわち、電池データ管理装置100は、複数の機能モジュール111、112、113、114それぞれの機能を区分し、負荷の分散を支援することができる。
【0038】
具体的に、複数の機能モジュール111、112、113、114それぞれは、第1コントローラ130の制御命令に基づいて定義された機能を行うことができる。すなわち、複数の機能モジュール111、112、113、114それぞれは、第1コントローラ130の制御命令に基づいて指定された機能を行うことができる。
【0039】
例えば、複数の機能モジュール111、112、113、114のうちいずれか1つは、複数の電池ラック11、12、13、14と電池データ通信を行い、電池データを取得することができる。例えば、第1機能モジュール111は、複数の電池ラック11、12、13、14のうちいずれか1つである第1電池ラック11と有線および/または無線で通信を行うことができる。例えば、第1機能モジュール111は、第1電池ラック11と差動入力方式の通信プロトコルで互いに通信を行うことができる。ここで、差動入力方式の通信プロトコルとしては、CAN(Controller Area Network)、RS-485(Recommended Standard 485)、RS-422(Recommended Standard 422)などが挙げられる。また、例えば、第1機能モジュール111は、第1電池ラック11とwi-fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)などの無線通信プロトコルで互いに通信を行うことができる。
【0040】
複数の機能モジュール111、112、113、114それぞれは、第1ブローカ120と電池データ通信を行い、取得した電池データまたは生成した電池データを伝送することができる。すなわち、第1ブローカ120は、複数の機能モジュール111、112、113、114から電池データを取得することができる。
【0041】
第1ブローカ120は、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールから取得した電池データに基づいて、複数の機能モジュール111、112、113、114間の連係動作を中継することができる。具体的に、第1ブローカ120は、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データをキャッシング(Caching)することができる。第1ブローカ120は、複数の機能モジュール111、112、113、114からキャッシングした電池データに基づいて、複数の機能モジュール111、112、113、114間に中継することができる。
【0042】
例えば、第1ブローカ120は、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち第1機能モジュール111が取得した電池データに基づいて、第2機能モジュール112が指定された機能を行うことができる場合、第1機能モジュール111からキャッシングした電池データを第2機能モジュール112に伝送し、複数の機能モジュール111、112、113、114間に連係動作を中継することができる。
【0043】
また、例えば、第1ブローカ120は、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち第1機能モジュール111に故障が発生した場合、駆動可能な第2機能モジュール112に故障が発生した第1機能モジュール111からキャッシングした電池を伝送し、複数の機能モジュール111、112、113、114間に動作を中継することができる。
【0044】
第1コントローラ130は、複数の機能モジュール111、112、113、114および第1ブローカ120の動作を制御することができる。第1コントローラは、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、機能モジュールの指定された機能を駆動可能な他の機能モジュールが行うように制御することができる。具体的に、第1コントローラは、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、駆動可能な他の機能モジュールに機能を行うように制御命令を伝送することができる。
【0045】
一実施形態により、電池データ管理装置100は、複数の機能モジュール111、112、113、114、複数の機能モジュール111、112、113、114の電池データを管理する第1ブローカ120、および複数の機能モジュール111、112、113、114と第1ブローカを制御する第1コントローラ130それぞれを別個のハードウェア装置として駆動し、垂直スケーリング(Vertical Scaling)機能を行うことができる。すなわち、電池データ管理装置100の複数の機能モジュール111、112、113、114、第1ブローカ120、および第1コントローラ130それぞれを別個のハードウェア装置として駆動するために、アプリケーション処理能力および格納容量をスケールアップ(Scale Up)することができる。
【0046】
図3を参照すると、電池データ管理装置100は、第2ブローカ140および第2コントローラ150をさらに含むことができる。
第2ブローカ140は、複数の機能モジュール115、116、117、118のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、複数の機能モジュール115、116、117、118間の連係動作を中継することができる。すなわち、第2ブローカ140は、第1ブローカ130と同様の機能を行い、第1ブローカ130の機能を水平拡張することができる。
【0047】
したがって、電池データ管理装置100は、同様の機能を行う第1ブローカ130および2ブローカ140を含む二重化構造を形成し、第1ブローカ130または2ブローカ140のうちいずれか1つに集中し得る負荷を分散処理することができる。
【0048】
一実施形態により、電池データ管理装置100は、複数の機能モジュール111、112、113、114、115、116、117、118、第1ブローカ120、第2ブローカ140、第1コントローラ130、および第2ブローカ150それぞれを別個のハードウェア装置として駆動し、水平スケーリング(Horizontal Scaling)機能を行うことができる。
【0049】
すなわち、電池データ管理装置100の複数の機能モジュール111、112、113、114、115、116、117、118、第1ブローカ120、第2ブローカ140、第1コントローラ130、および第2ブローカ150それぞれを別個のハードウェア装置として駆動し、1つのハードウェア装置で処理していた機能を複数のハードウェア装置に分散して処理能力を向上可能なスケールアウト(Scale Out)機能を行うことができる。
【0050】
第1ブローカ120と第2ブローカ140は、111、112、113、114、115、116、117、118からキャッシングした電池データを互いに共有することができる。したがって、第1ブローカ120は、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした電池データを第2ブローカ140に伝送し、第2ブローカ140が複数の機能モジュール111、112、113、114の連係動作を制御するようにすることができる。同様に、第2ブローカ140は、複数の機能モジュール115、116、117、118のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした電池データを第1ブローカ120に伝送し、第1ブローカ120が複数の機能モジュール115、116、117、118の連係動作を制御するようにすることができる。
【0051】
第2コントローラ150は、複数の機能モジュール110および第2ブローカ140の動作を制御することができる。第2コントローラは、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、機能モジュールの指定された機能を駆動可能な他の機能モジュールが行うように制御することができる。具体的に、第2コントローラは、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、駆動可能な他の機能モジュールに機能を行うように制御命令を伝送することができる。
【0052】
第2コントローラ150は、第2ブローカ140に故障発生時に、第2ブローカ140と電池データ通信する複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが第1ブローカ120と電池データ通信するように制御することができる。すなわち、第2コントローラ150は、第2ブローカ140と連結された複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールを第1ブローカ120と連結されるように変更することができる。
【0053】
また、第1コントローラ130は、第1ブローカ120に故障発生時に、第1ブローカ120と電池データ通信する複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが第2ブローカ140と電池データ通信するように制御することができる。すなわち、第1コントローラ130は、第1ブローカ120と連結された複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールを第2ブローカ140と連結されるように変更することができる。
【0054】
上述したように、本文書に開示された一実施形態に係る電池データ管理装置100によると、機能モジュールの動作を分散して電池データを同時に複数のモジュールにおいて迅速に処理し、電池データを効率的に管理することができる。
【0055】
また、電池データ管理装置100は、高性能のシステムを搭載することなく相対的に低性能の複数の機能モジュールを駆動する水平スケーリング機能を行うことで、設置費用およびメンテナンスに必要な資源を節減することができる。
【0056】
そして、電池データ管理装置100は、複数の機能モジュールを管理および制御するブローカおよびコントローラを備える垂直スケーリング機能を行うことで、いずれか1つの機能モジュールに故障またはブローカに故障の発生時にも直ちに対応してシステムのダウンタイム(Down Time)を除去することができる。
【0057】
図4は、本文書に開示された一実施形態に係る電池データ管理装置の動作方法を示すフローチャートである。以下、図1図3を参照して電池データ管理装置100の動作方法について具体的に説明する。
【0058】
電池データ管理装置100は、図1図3を参照して説明した電池データ管理装置100と実質的に同一であるため、以下では説明の重複を避けるために簡略に説明する。
図6を参照すると、電池データ管理装置100の動作方法は、複数の機能モジュール110が、既に設定されたアルゴリズムに基づいて定義された機能を行うステップ(S101)と、第1ブローカ120が、複数の機能モジュール110のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、複数の機能モジュール110間の連係動作を中継するステップ(S102)と、第2ブローカ140が、複数の機能モジュール110のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、複数の機能モジュール110間の連係動作を中継するステップ(S103)と、第1コントローラ130が、複数の機能モジュール110および第1ブローカ120の動作を制御するステップ(S104)と、第2コントローラ150が、複数の機能モジュール110および第2ブローカ140の動作を制御するステップを(S105)と、を含むことができる。
【0059】
以下、S101ステップ~S105ステップについて具体的に説明する。
S101ステップにおいて、複数の機能モジュール111、112、113、114それぞれは、既に設定されたアルゴリズムに基づいて定義された機能を行うことができる。例えば、複数の機能モジュール111、112、113、114それぞれは、複数の電池ラック11、12、13、14との電池データ通信、複数の電池ラック11、12、13、14の制御、電池データ管理装置100が適用されたエネルギー貯蔵システム1のユーザインターフェース(UI)動作、または電池データロギングのうちいずれか1つを行うことができる。すなわち、電池データ管理装置100は、複数の機能モジュール111、112、113、114それぞれの機能を区分し、負荷の分散を支援することができる。
S101ステップにおいて、複数の機能モジュール111、112、113、114それぞれは、第1コントローラ130の制御命令に基づいて定義された機能を行うことができる。
【0060】
S102ステップにおいて、第1ブローカ120は、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、複数の機能モジュール111、112、113、114間の連係動作を中継することができる。
【0061】
S102ステップにおいて、第1ブローカ120は、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした電池データを第2ブローカ140に常時伝送し、第2ブローカ140との同期化作業を行うことができる。
【0062】
S103ステップにおいて、第2ブローカ140は、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、複数の機能モジュール111、112、113、114間の連係動作を中継することができる。
【0063】
S103ステップにおいて、第2ブローカ140は、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした電池データを第1ブローカ120に常時伝送し、第1ブローカ120との同期化作業を行うことができる。
【0064】
S104ステップにおいて、第1コントローラ130は、複数の機能モジュール111、112、113、114および第1ブローカ120の動作を制御することができる。
S104ステップにおいて、第1コントローラ130は、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、機能モジュールの定義された機能を他の機能モジュールが行うように制御することができる。
【0065】
S104ステップにおいて、第1コントローラ130は、第1ブローカ120に故障発生時に、第1ブローカ120と電池データ通信する複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが第2ブローカ140と電池データ通信するように制御することができる。
【0066】
S105ステップにおいて、第2コントローラ150は、複数の機能モジュール111、112、113、114および第2ブローカ140の動作を制御することができる。
S105ステップにおいて、第2コントローラ150は、複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、機能モジュールの定義された機能を他の機能モジュールが行うように制御することができる。
【0067】
S105ステップにおいて、第2コントローラ150は、第2ブローカ140に故障発生時に、第2ブローカ140と電池データ通信する複数の機能モジュール111、112、113、114のうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが第1ブローカ120と電池データ通信するように制御することができる。
【0068】
図5は、本文書に開示された一実施形態に係る電池データ管理装置の動作方法を実現するコンピューティングシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
図5を参照すると、本文書に開示された一実施形態に係るコンピューティングシステム200は、MCU210、メモリ220、入出力I/F230、および通信I/F240を含むことができる。
【0069】
MCU210は、メモリ220に格納されている各種プログラム(例えば、電池のデータをモニターするプログラム)を実行させ、このようなプログラムを介して各種データを処理し、前述した図1に示した電池データ管理装置100の機能を行うようにするブローカであってもよい。
【0070】
メモリ220は、電池データ管理装置100の作動に関する各種プログラムを格納することができる。また、メモリ220は、電池データ管理装置100の作動データを格納することができる。
【0071】
このようなメモリ220は、必要に応じて複数備えられてもよい。メモリ220は、揮発性メモリであってもよく、不揮発性メモリであってもよい。揮発性メモリとしてのメモリ220は、RAM、DRAM、SRAMなどが用いられることができる。不揮発性メモリとしてのメモリ220は、ROM、PROM、EAROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリなどが用いられることができる。上記で列挙したメモリ220の例は単なる例示にすぎず、これらの例に限定されるものではない。
【0072】
入出力I/F230は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置(図示せず)と、ディスプレイ(図示せず)などの出力装置と、MCU210との間を連結してデータを送受信できるようにするインターフェースを提供することができる。
【0073】
通信I/F240は、サーバと各種データを送受信できる構成であり、有線または無線通信を支援できる各種装置であってもよい。例えば、通信I/F240を介して、別に備えられた外部サーバから抵抗測定および異常診断のためのプログラムや各種データなどを送受信することができる。
【0074】
以上の説明は、本開示の技術思想を例示的に説明したものにすぎず、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から逸脱しない範囲内で多様な修正および変形が可能である。
【0075】
したがって、本開示に開示された実施形態は本開示の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであって、このような実施形態により本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。本開示の保護範囲は後述の請求範囲により解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本開示の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0076】
1 エネルギー貯蔵システム
10 電池バンク
11 第1電池ラック
12 第2電池ラック
13 第3電池ラック
14 第4電池ラック
100 電池データ管理装置
110 複数の機能モジュール
111 第1機能モジュール
112 第2機能モジュール
113 第3機能モジュール
114 第4機能モジュール
115 第5機能モジュール
116 第6機能モジュール
117 第7機能モジュール
118 第8機能モジュール
120 第1ブローカ
130 第1コントローラ
140 第2ブローカ
20 電力変換装置
200 コンピューティングシステム
210 MCU
220 メモリ
230 入出力I/F
240 通信I/F
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-04-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
既に設定されたアルゴリズムに基づいて定義された機能を行う複数の機能モジュールと、
前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継する第1ブローカと、
前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御する第1コントローラと、
を含む、電池データ管理装置。
【請求項2】
前記複数の機能モジュールは、前記第1コントローラの制御命令に基づいて定義された機能を行うことを特徴とする、請求項1に記載の電池データ管理装置。
【請求項3】
前記複数の機能モジュールは、前記第1ブローカと電池データ通信を行って前記電池データを伝送することを特徴とする、請求項1に記載の電池データ管理装置。
【請求項4】
前記第1ブローカは、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データをキャッシングすることを特徴とする、請求項1に記載の電池データ管理装置。
【請求項5】
前記第1ブローカは、前記複数の機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記複数の機能モジュール間に中継することを特徴とする、請求項4に記載の電池データ管理装置。
【請求項6】
前記第1コントローラは、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、前記いずれか1つの機能モジュールの定義された機能を他の機能モジュールが行うように制御することを特徴とする、請求項4に記載の電池データ管理装置。
【請求項7】
前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継する第2ブローカと、
前記複数の機能モジュールおよび前記第2ブローカの動作を制御する第2コントローラと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の電池データ管理装置。
【請求項8】
前記第1ブローカと前記第2ブローカは、前記複数の機能モジュールからキャッシングした前記電池データを共有することを特徴とする、請求項7に記載の電池データ管理装置。
【請求項9】
前記第1ブローカまたは前記第2ブローカは、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記第2ブローカまたは前記第1ブローカに伝送することを特徴とする、請求項8に記載の電池データ管理装置。
【請求項10】
前記第1コントローラまたは前記第2コントローラは、前記第1ブローカまたは前記第2ブローカに故障発生時に、前記第1ブローカまたは前記第2ブローカと電池データ通信する前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが前記第2ブローカまたは前記第1ブローカと電池データ通信するように制御することを特徴とする、請求項7に記載の電池データ管理装置。
【請求項11】
複数の機能モジュールが、既に設定されたアルゴリズムに基づいて定義された機能を行うステップと、
第1ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップと、
第1コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御するステップと、
を含む、電池データ管理装置の動作方法。
【請求項12】
前記第1コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御するステップは、
前記第1コントローラが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールに故障発生時に、前記いずれか1つの機能モジュールの定義された機能を他の機能モジュールが行うように制御することを特徴とする、請求項11に記載の電池データ管理装置の動作方法。
【請求項13】
第2ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップと、
第2コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第2ブローカの動作を制御するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の電池データ管理装置の動作方法。
【請求項14】
前記第1ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップは、
前記第1ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記第2ブローカに伝送することを特徴とし、
前記第2ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールの電池データに基づいて、前記複数の機能モジュール間の連係動作を中継するステップは、
前記第2ブローカが、前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールからキャッシングした前記電池データを前記第1ブローカに伝送することを特徴とする、請求項13に記載の電池データ管理装置の動作方法。
【請求項15】
前記第1コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第1ブローカの動作を制御するステップは、
前記第1コントローラが、前記第1ブローカに故障発生時に、前記第1ブローカと電池データ通信する前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが前記第2ブローカと電池データ通信するように制御することを特徴とし、
前記第2コントローラが、前記複数の機能モジュールおよび前記第2ブローカの動作を制御するステップは、
前記第2コントローラが、前記第2ブローカに故障発生時に、前記第2ブローカと電池データ通信する前記複数の機能モジュールのうち少なくともいずれか1つの機能モジュールが前記第1ブローカと電池データ通信するように制御することを特徴とする、請求項13に記載の電池データ管理装置の動作方法。
【国際調査報告】