(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】排せつ物収集袋
(51)【国際特許分類】
B65D 33/00 20060101AFI20241010BHJP
B65D 33/38 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
B65D33/00 Z
B65D33/38
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525839
(86)(22)【出願日】2022-11-04
(85)【翻訳文提出日】2024-05-20
(86)【国際出願番号】 GB2022052794
(87)【国際公開番号】W WO2023079303
(87)【国際公開日】2023-05-11
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510174727
【氏名又は名称】ソルツ ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】ジャシカ, エヴァ
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AA03
3E064AB11
3E064AD02
3E064BA21
3E064FA04
(57)【要約】
オストミー装具に接続される排せつ物収集袋10である。これは、収集容積を含むパウチ装置を形成するように接続される第1壁12及び第2壁14と、オストミー装具に接続されるインレット20であって、排せつ物を収集容積の中に許容するインレット20と、支持システム30とを含み、支持システム30は、開口40を含む第1取り付けゾーン32と、開口42を含む第2取り付けゾーン34と、可撓性部分36とを含み、第1取り付けゾーン32が第2取り付けゾーン34よりも収集容積に近く、可撓性部分36は、第1取り付けゾーン32と第2取り付けゾーン34との間に延びる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オストミー装具に接続される排せつ物収集袋であって、
収集容積を含むパウチ装置を形成するように接続される第1壁及び第2壁と、
前記オストミー装具に接続されるインレットであって、排せつ物を収集容積の中に許容するインレットと、
支持システムと
を含み、
前記支持システムは、
開口を含む第1取り付けゾーンと、
開口を含む第2取り付けゾーンと、
可撓性部分と
を含み、
前記第1取り付けゾーンは、前記第2取り付けゾーンよりも収集容積に近く、前記可撓性部分は、前記第1取り付けゾーンと前記第2取り付けゾーンとの間に延びる、排せつ物収集袋。
【請求項2】
前記第1取り付けゾーン及び/又は前記第2取り付けゾーンは複数の開口を含む、請求項1に記載の排せつ物収集袋。
【請求項3】
前記第1取り付けゾーンは4つの開口を含む、請求項2に記載の排せつ物収集袋。
【請求項4】
前記第2取り付けゾーンは2つ又は3つの開口を含む、請求項2又は3に記載の排せつ物収集袋。
【請求項5】
前記第2取り付けゾーンの前記開口のうち一以上がスロットである、請求項1から4のいずれか一項に記載の排せつ物収集袋。
【請求項6】
前記収集容積は前記パウチ装置の下側部分に形成され、前記支持システムは前記パウチ装置の上側部分に形成される、請求項1から5のいずれか一項に記載の排せつ物収集袋。
【請求項7】
前記上側部分はハンドルを含む、請求項6に記載の排せつ物収集袋。
【請求項8】
前記ハンドルは、前記上側部分に開口を含む、請求項7に記載の排せつ物収集袋。
【請求項9】
前記ハンドルの開口は、前記第2取り付けゾーンの開口のうちの一以上を形成する、請求項8に記載の排せつ物収集袋。
【請求項10】
前記可撓性部分は、前記パウチ装置を横切るように延びる、請求項1から9のいずれか一項に記載の排せつ物収集袋。
【請求項11】
前記可撓性部分は2つの部分に分割され、第1部分が前記上側部分のエッジから前記ハンドルの開口まで延び、第2部分が、前記ハンドルの開口の対向側から前記上側部分の第2のエッジまで延びる、請求項6から9のいずれか一項に従属する場合の請求項10に記載の排せつ物収集袋。
【請求項12】
前記上側部分が、永続的に一緒に取り付けられた前記第1壁及び第2壁から形成され、前記可撓性部分は、前記第1壁及び第2壁が接続されない領域である、請求項6に直接又は間接に従属する場合の請求項6から11のいずれか一項に記載の排せつ物収集袋。
【請求項13】
前記永続的取り付けは、熱溶接プロセスによって形成される、請求項12に記載の排せつ物収集袋。
【請求項14】
前記インレットが本体を含み、前記本体は、前記第1壁と第2壁との間に取り付けられる第1部分と、前記第1部分から離れるように延びてチューブ/導管に接続されるように構成される第2部分とを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の排せつ物収集袋。
【請求項15】
前記インレットが、前記パウチ装置の前記上側部分の一般に中央の領域に設けられることにより、チューブ/導管が取り付けられるときに前記チューブ/導管は前記収集容積から離れるように延びる、請求項14に記載の排せつ物収集袋。
【請求項16】
一を超えるタイプの支持スタンド、保持器又はハンガーに接続される少なくとも2つの異なる構成を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の排せつ物収集袋。
【請求項17】
前記構成のうちの前記一つが、前記可撓性部分に沿って折りたたむことを含み、それによって前記第1取り付けゾーン及び前記第2取り付けゾーンの双方が、前記支持スタンド又は保持器に係合するように使用される、請求項16に記載の排せつ物収集袋。
【請求項18】
前記構成のうちの一つが、前記第1取り付けゾーン又は前記第2取り付けゾーンのみを、前記支持スタンド又は保持器に係合するように使用することを含む、請求項16又は17に記載の排せつ物収集袋。
【請求項19】
追加の吊り下げ構成が一のハンドル又は前記ハンドルによって与えられる、請求項16から18のいずれか一項に記載の排せつ物収集袋。
【請求項20】
スタンド又は保持器と、請求項1から19のいずれか一項に記載の排せつ物収集袋とを含む、排せつ物収集システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、排せつ物収集袋に関する。
【0002】
オストミー装具は、ストーマを持つユーザのための周知の医療用デバイスである。一般に、装具は、ストーマを受容するための開口と、身体に接触して装具を所定位置に保持する接着部材とを有する。ストーマから出る排せつ物は、一緒に接続された2つの可撓性壁から形成される収集容積に収集される。多くの場合、装具はアウトレットバルブを含み、ユーザは、装具全体を取り外して捨てる必要なしに、収集容積に収集された排せつ物を取り出して空にすることができる。
【0003】
時々ユーザは、例えば就寝しているときに、装具が空いている間の時間を延ばしたいと所望することがある。典型的には、ユーザが就寝している間に排せつ物を収容するべく大容量の袋が使用される。このシナリオにおいて、袋が排せつ物で満たされるようにするべく、アウトレットバルブはチューブによって大容量の袋に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第4,743,236号明細書
【特許文献2】国際公開第2020/125908号
【特許文献3】米国特許出願公開第2011/085746号明細書
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、先行技術に関連する一以上の問題を軽減しようとする。
【0006】
本発明の一側面によれば、オストミー装具に接続される排せつ物収集袋であって、
収集容積を含むパウチ装置を形成するように接続される第1壁及び第2壁と、
オストミー装具に接続されるインレットであって、排せつ物を収集容積の中に許容するインレットと、
支持システムと
を含み、
支持システムは、
開口を含む第1取り付けゾーンと、
開口を含む第2取り付けゾーンと、
可撓性部分と
を含み、
第1取り付けゾーンは、第2取り付けゾーンよりも収集容積に近く、可撓性部分は、第1取り付けゾーンと第2取り付けゾーンとの間に延びる、支持システムとを含む、排せつ物収集袋が与えられる。
【0007】
本発明の第2側面によれば、スタンド又は保持器と第1側面に係る排せつ物収集袋とを含む排せつ物収集システムが与えられる。
【0008】
本発明のさらなる随意的な特徴が、添付の請求の範囲に与えられる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示が容易に理解され得るようにするため、添付図面を参照して、その好ましい実施形態を、例としてのみ説明する。
【0010】
【
図1】本開示の実施形態に係る排せつ物収集袋である。
【
図2】スタンドに支持される排せつ物収集袋である。
【
図3】排せつ物収集が適合可能な他のスタンド設計の図である。
【
図4】排せつ物収集が適合可能な他のスタンド設計の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1及び
図2を参照すると、オストミー装具(図示せず)に接続される排せつ物収集袋10が示される。排せつ物収集袋10は、第1壁12、第2壁14、インレット20及び支持システム30を含む。
【0012】
第1壁12と第2壁14とは、収集容積を含むパウチ装置を形成するように接続される。換言すれば、第1壁12及び第2壁14とこれらの間の接続部が、排せつ物が収集される内部容積を画定する。本例において、収集容積はほぼ2リットルであるが、袋10が所望の容積を内部に形成できることを理解すべきである。
【0013】
いくつかの実施形態において、収集容積はパウチ装置の下側部分16aに形成され、支持システム30はパウチ装置の上側部分16bに形成される。本例において、収集袋10は、約37から38cmの長さであり、好ましくは、全体がほぼ37.6cmの長さであり、収集容積は、収集袋10のベースから上方に延びて全長の約75%から85%になる。収集袋10の頂部における残りのエリア(上側部分)が、適切なスタンド、保持器又はハンガーにおいて収集袋10を支持するべく使用される支持システム30を含む。
【0014】
インレット20が収集容積に流体接続される結果、排せつ物は、接続されたデバイス又は装具から収集容積の中へと流れることができる。使用時、インレット20は、チューブ/導管を介してオストミー装具(通常はウロストミー装具)に接続される。その結果、排せつ物は、ユーザの装具(ストーマまわりに接着されている)から外へと流れて接続チューブを通り、排せつ物収集袋10の中へと至る。
【0015】
いくつかの実施形態において、インレット20は、2つの部分を有する本体を含む。第1部分20aが、第1壁12と第2壁14との間に取り付けられる。第2部分20bは、第1部分20aから離れるように延び、チューブ/導管60に接続されるように構成される。
【0016】
図2における図示例からわかるように、インレット20は、パウチ装置の上側部分16bの一般に中心の領域に設けられる。使用時、接続チューブ/導管60は、収集容積から離れるように延びる。
【0017】
支持システム30は、第1取り付けゾーン32、第2取り付けゾーン34、及び可撓性部分36を含む。第1取り付けゾーン32は開口40を含み、第2取り付けゾーン34は開口42を含む。さらに、第1取り付けゾーン32は、第2取り付けゾーン34よりも収集容積に近い。可撓性部分36は、第1取り付けゾーン32と第2取り付けゾーン34との間に延びる。可撓性部分との用語は、まわりのエリア又は領域よりも相対的に可撓性の領域を記載するべく使用される。
【0018】
いくつかの実施形態において、第1取り付けゾーン32は複数の開口40を含む。
図1を参照すると、第1取り付けゾーン32は4つの開口40を含む。開口40は、パウチ装置の上側部分を横切るように離間される。図示例において、パウチ装置の上側部分16bは、幅がほぼ24から25cmの間にある(好ましくは約24.6cmである)。第1取り付けゾーン32の両側の「外側」開口40(すなわち、収集袋10のエッジに最も近い開口)は、エッジからほぼ4cmのところに存在する。「内側」開口40は外側開口40からほぼ4cmのところに存在する。「内側」開口40間の距離はほぼ8cmである。
【0019】
いくつかの実施形態において、第1取り付けゾーン32の複数の開口40のうちの一以上が一般に円形である(この例では直径がほぼ4.5mmである)。
【0020】
いくつかの実施形態において、第2取り付けゾーン34は複数の開口42を含む。
図1における例を参照すると、第2取り付けゾーン34は2つの開口42を含む。これらの開口42は、それぞれが収集袋10のエッジからほぼ4cmのところにあり、約16cm離れている。いくつかの実施形態において、開口42は、長さが(すなわち収集袋10の長さ方向Aが)ほぼ6mm、幅が4mmのスロット(すなわち細長いアパチャ)である。
【0021】
いくつかの実施形態において、第2取り付けゾーン34の開口42は実質的に、第1取り付けゾーン32の外側開口40に整列する。換言すれば、方向Aにおいて、第2取り付けゾーン34の開口42が、第1取り付けゾーン32の開口40の上に存在する。
【0022】
いくつかの実施形態において、パウチ装置の上側部分16bにハンドル50が設けられる。図示例において、ハンドル50は、第2取り付けゾーン34の一部を形成する開口を与える(この機能は以下に詳述される)。
【0023】
いくつかの実施形態において、可撓性部分36は、パウチ装置を横切るように延びる。図示例において、可撓性部分36は、2つの部分36a、36bに分割される。第1部分36aは、上側部分16bのエッジから、ハンドル50によって設けられる開口まで延びる。第2部分36bは、ハンドルによって設けられる開口の対向側から上側部分16bの第2エッジまで延びる。換言すれば、可撓性部分36は、上側部分16bを横切るように実質的に直線に延びる(これは、以下に記載されるように可撓性部分36によって与えられる折りたたみ機能にとって有利となる)。理解すべきことだが、他の複数の実施形態において、可撓性部分は、上側部分16bの実質的に全幅を横切るように一エッジから他エッジまで延びる一部品として形成されてよい。
【0024】
可撓性部分との用語は、まわりのエリア又は領域よりも相対的に可撓性の領域を記載する。いくつかの実施形態において、可撓性部分36は、周囲エリアと比較して強化又は肥厚化した材料がないことによって形成される。この例において、第1壁12と第2壁14とは、収集容積を含まないエリアを横切るように永続的に一緒に接続される。これにより、一つの材料シートがもたらされる。これにより、たとえ排せつ物が一杯の場合でも収集袋10の重量を支持することができるように強化された上側部分16bがもたらされる。しかしながら、可撓性部分36を横切っては、第1壁12と第2壁14とは一緒になるように接続されない。これにより、2つの材料シートが、一緒に動かなければならないことによって拘束されるのではなく、独立して屈曲することができるので、比較的柔軟性の高い領域がもたらされる。これは、収集袋10に複数の支持スタンド及びハンガーに適合することを許容する上で有利となる。
【0025】
いくつかの実施形態では、パウチ装置の下側部分16aにおいて第1壁12及び第2壁14は、これらの周縁まわりに溶接(好ましくは熱溶接)され、上側部分16aのエリアは、排せつ物が一杯になったときに収集袋10を(吊り下げ位置から)支持するのに十分な強度/堅牢性を有する支持システム30を与えるように、より広範囲に溶接される。可撓性部分36は、一緒になるように実質的に完全に溶接される2つのエリア間において上側部分16bを横切るように形成される線となる(すなわち、当該線の両側が、袋10を横切るように溶接される)。この線は、未溶接のままである(これは有利であると上述されている)ので、第1壁12及び第2壁14をこの線に沿って容易に折りたたむことができる。換言すれば、可撓性部分36は、袋を横切る一般に直線の細長いエリアに設けられる。相対的に可撓性ではないエリアが、可撓性部分36の上及び下の双方に設けられる。可撓性ではないエリアはそれぞれが、可撓性部分36に隣接して袋10を横切るように延びる。理解すべきことだが、袋10はハンドル50を含み、可撓性部分36は、そのハンドル50を与える開口のための中央領域で中断され得る。このような例において、可撓性部分36及びその上下の可撓性ではないエリアは、ハンドル50の両側に延びる2つの部分に形成される。
【0026】
いくつかの実施形態において、可撓性部分36と第1取り付けゾーン32及び第2取り付けゾーン34とは、すべてが収集袋10の上側部分に位置決めされる。換言すれば、これらはすべてが、(袋10の使用時に)主要収集容積の上の一定位置に位置決めされる。理解すべきことだが、インレット20は一般に中央に位置決めされ、可撓性部分36の直下に配置され得る。
【0027】
排せつ物収集袋10は、一を超えるタイプの支持スタンド、保持器又はハンガーに接続される少なくとも2つの異なる構成を与えるように適合される。
【0028】
図2は、「挟み」スタンド100にある収集袋10を示す。
図3及び
図4は、収集袋10が適合可能な2つの他タイプのスタンド/ハンガーを示す。
【0029】
スタンド100は、外方に延びる4つのピンを含む。これら4つのピンの上に第1取り付けゾーン32の4つの開口40が配置される。換言すれば、これらのピンが開口40を貫通する。収集袋10は、可撓性部分36に沿って折りたたまれる。これにより、第2取り付けゾーン34の開口42もこれらのピンに接触するようになる。よって、これらのピンは、第1取り付けゾーン32の開口のみならず第2取り付けゾーン34の開口42も貫通する。さらに、ハンドル50によって設けられる開口が外方に広がっているので、この開口が、可撓性部分36が折りたたまれたときにピンの上に配置される。これにより、スタンド100の各側にある挟み片100aが、下へと折りたたまれ、ピンにかぶり、収集袋10が所定場所に固定される。換言すれば、収集袋10の第1構成は、可撓性部分36に沿って折りたたむことを含み、その結果、第1取り付けゾーン32及び第2取り付けゾーン34が双方とも支持スタンド100に係合するように使用される。
【0030】
いくつかの実施形態において、スタンドは、4つの上方突出フック(
図3に示されるスタンド102を参照)を含む。スタンド102のバックプレートに沿って4つのフック102aが存在する。この例において、第1取り付けゾーン32の4つの開口40が、収集袋10を吊るすために使用される。パウチ装置の上側部分16bの残りが、スタンド102のバックプレートによって支持され、接続チューブ60が上方に配列される。
【0031】
4つの上方フックを有する代替スタンドは、バックプレートを含まなくてよい。この場合において、パウチ装置の上側部分16bの残りは、スタンドの頂部の上に屈曲する。
【0032】
いくつかの実施形態において、ハンガーが使用され得る(例えば、袋がベッドの脇から吊り下げられる可能性が高い病院環境において)。これらのタイプのハンガー104(その一つが
図4に示される)は、2つの広く離間されたフック104aを有する。第1取り付けゾーン32の外側開口40又は第2取り付けゾーン34の開口42は、収集袋10を2つのフックハンガーから吊り下げるように使用されてよい。理解すべきことだが、ハンガーが4つのフックを有していれば、第1取り付けゾーン32の開口40がそれに適合可能である。
【0033】
一般的に、第2構成は、第1取り付けゾーン32又は第2取り付けゾーン34のみを支持スタンド又はハンガー102、104に係合するように使用することを含む。
【0034】
さらに、ハンドル50は、収集袋10が支持され得る追加の態様を与える。これにより、ユーザは、複数の箇所間で収集袋10を持ち運ぶことができる。さらに、ハンドル50は、使用されていないときの収集袋10をユーザが吊り下げることができるように大きな開口を与える。例えば、ユーザは、収集袋10が洗浄されて乾燥させるときに、シャワー室又は他の環境に吊り下げたい場合がある。
【0035】
いくつかの実施形態において、排せつ物収集袋10の材料は、ポリ塩化ビニル(PVC)を含まないことが好ましい。例えば、適切な材料は、ポリフェニレンエーテル(PPE)若しくは熱可塑性ポリウレタン(TPU)材料であってよく、又は非被覆ポリエチレン(PE)が好ましい。適切なPEは、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、又はこれらの2つ以上の組み合わせとしてよい。
【0036】
理解すべきことだが、第1壁12及び第2壁14とインレット20とは、同様の及び/又は互換性のある材料から作られるのが好ましい。これにより、インレット20が、溶接されるときに信頼性の高い一貫したシールによって壁12、14に対して封止されることが保証される。
【0037】
本明細書及び特許請求の範囲において使用されるとき、用語「含む」及び「備える」、並びにその変形は、特定の特徴、ステップ、又は整数が含まれることを意味する。これらの用語は、他の特徴、ステップ、又はコンポーネントの存在を除外すると解釈されてはならない。
【0038】
本発明はまた、本明細書において言及され又は示される部品、要素、ステップ、例、及び/又は特徴に、個別に、又は2以上の前記部品、要素、ステップ、例、及び/若しくは特徴のありとあらゆる組み合わせで集合的に、広く存在してよい。特に、ここに記載された実施形態のいずれかにおける一以上の特徴を、ここに記載されたいずれかの他の実施形態からの一以上の特徴と組み合わせてよい。
【0039】
保護は、本開示と組み合わせてここで参照される一以上の公開文書に開示される任意の特徴に対して求めることができる。
【0040】
本発明の所定の例示的な実施形態が記載されてきたにもかかわらず、添付の特許請求の範囲は、これらの実施形態のみに限定されることを意図しない。特許請求の範囲は、文字通りに、意図的に、及び/又は均等物を包括するように解釈されるべきである。
【国際調査報告】