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特表2024-538341ヒンジ式蓋と密封包装材を備えた喫煙品のパック
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】ヒンジ式蓋と密封包装材を備えた喫煙品のパック
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/10 20060101AFI20241010BHJP
【FI】
B65D85/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526679
(86)(22)【出願日】2022-11-02
(85)【翻訳文提出日】2024-07-01
(86)【国際出願番号】 IB2022060542
(87)【国際公開番号】W WO2023079447
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】102021000028022
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】392003937
【氏名又は名称】ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100112357
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 繁樹
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト ポローニ
(72)【発明者】
【氏名】ルカ パラディーソ
(72)【発明者】
【氏名】ロレーナ ダルフォンソ
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアーノ ガンベリーニ
【テーマコード(参考)】
3E068
【Fターム(参考)】
3E068AA21
3E068AB02
3E068AB03
3E068AC02
3E068BB05
3E068CC04
3E068CD01
3E068CD02
3E068CE02
3E068DD02
3E068DD08
3E068DD27
3E068DD31
3E068DE03
3E068DE15
3E068EE19
3E068EE22
3E068EE32
3E068EE37
(57)【要約】
喫煙品のパック(1)であって、一群の喫煙品(17)と、一群の喫煙品(17)を囲み、一群の喫煙品(17)を包む包装シート(22)で作られている、密封包装材(3)と、カップ形状であり、密封包装材(3)を収容する、容器(2)と、カップ形状であり、容器(2)にヒンジ連結される、蓋(4)と、を備える。密封包装材(3)は非貫通引き裂き部(27)によって区切られる取り外し可能部(26)を有し、非貫通引き裂き部(27)は包装シート(22)によって得られ、かつ引き裂き線を画定する。取り外し可能部(26)は、蓋(4)の第1の開放時に、密封包装材(3)の残りの部分から、引き裂きによって、決定的かつ完全に分離されるように、蓋(4)の壁(11)に恒久的かつしっかりと固定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙品のパック(1)であって、
一群の喫煙品(17)と、
密封包装材(3)であって、前記一群の喫煙品(17)を囲い、該一群の喫煙品(17)を包む包装シート(22)で作られた密封包装材(3)と、
カップ形状であり、前記密封包装材(3)を収容する容器(2)と、
蓋(4)であって、カップ形状であり、前記容器(2)に対して開放位置と閉鎖位置との間で回転するように前記容器(2)にヒンジ結合される蓋(4)と、を含み、
前記密封包装材(3)は取り外し可能部(26)を備え、該取り外し可能部(26)は第1の非貫通引き裂き部(27)によって少なくとも部分的に区切られ、該第1の非貫通引き裂き部(27)は、前記包装シート(22)内に作られ、かつ引き裂き線を画定する、喫煙品のパック(1)において、
前記取り外し可能部(26)は、前記蓋(4)が初めて開放されたときに、前記密封包装材(3)の残りの部分から、引き裂きによって、決定的かつ完全に分離されるように、前記蓋(4)の壁(11)に恒久的かつ堅固に固定されることを特徴とする、喫煙品のパック(1)。
【請求項2】
前記蓋(4)の開放時に、前記取り外し可能部(26)は、前記密封包装材(3)の残りの部分に対して残余の接続点を維持することなく、前記蓋(4)の前記壁(11)と一体のままである、請求項1に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項3】
前記蓋(4)が最初に開放されると、前記取り外し可能部(26)の全体は、前記密封包装材(3)の残りの部分から離れて移動して完全に分離する、請求項1又は2に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項4】
前記第1の非貫通引き裂き部(27)は、前記取り外し可能部(26)を全ての側で区切るために閉じた形状を有する、請求項1、2又は3に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項5】
前記密封包装材(3)は持ち上げ可能部(29)を備え、該持ち上げ可能部(29)は第2の非貫通引き裂き部(30)によって区切られ、該第2の非貫通引き裂き部(30)は前記包装シート(22)内に作られ、かつ引き裂き線を画定し、
前記持ち上げ可能部(29)は、前記蓋(4)から完全に分離し、かつ独立している、請求項1~4の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項6】
前記第1の非貫通引き裂き部(27)及び前記第2の非貫通引き裂き部(30)は共通部分を有し、したがって、前記持ち上げ可能部(29)は、前記取り外し可能部(26)に直接的に接する、請求項5に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項7】
前記持ち上げ可能部(29)は、前記密封包装材(3)の前壁の一部及び上壁の一部に作用し、
前記取り外し可能部(26)は、前記持ち上げ可能部(29)の下の前記密封包装材(3)の前壁の一部にのみ作用する、請求項5又は6に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項8】
前記第2の非貫通引き裂き部(30)は、前記持ち上げ可能部(29)を全ての側で区切るために閉じた形状を有し、したがって、必要に応じて、引き裂くことによって前記持ち上げ可能部(29)を手動で取り外すことを可能にする、請求項5、6又は7に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項9】
前記第2の非貫通引き裂き部(30)は、前記持ち上げ可能部(29)を3つの側で区切るために、開いた「U」字形状を有する、請求項5、6又は7に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項10】
前記第1の非貫通引き裂き部(27)は、前記第2の非貫通引き裂き部(30)よりも容易に裂けるように形成される、請求項5~9の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項11】
前記一群の喫煙品(17)に直接接触する前記密封包装材(3)の内側に配置された硬質補強要素(18)を備える、請求項1~10の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項12】
前記硬質補強要素(18)は印刷領域(31)を有し、該印刷領域(31)は、前記取り外し可能部(26)の領域に配置され、前記取り外し可能部(26)が前記密封包装材(3)の残りの部分から完全に引き裂かれると、前記密封包装材(3)の外側から見えるようになる、請求項11に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項13】
前記密封包装材(3)の上壁は、前記一群の喫煙品(17)に対して折り畳まれる2つの側フラップ(23)と、台形形状を有する2つの中央フラップ(24、25)であって、前記一群の喫煙品(17)に対して、前記2つの中央フラップ(24、25)上で、互いに上下に折り畳まれる、2つの中央フラップ(24、25)と、を備える、請求項1~12の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項14】
前記包装シート(22)は、前記側フラップ(23)の延びを減少させるために、前記側フラップ(23)の領域に2つの貫通窓(32)を有する、請求項13に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項15】
前記蓋(4)は、開口下端と、上壁(10)と、互いに平行かつ対向する前壁(11)及び後壁(12)と、互いに平行かつ対向する2つの側壁(13)と、を有し、
前記取り外し可能部(26)は、前記蓋(4)の前記前壁(11)の内面に恒久的かつ堅固に固定される、請求項1~14の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本特許出願は2021年11月3日に出願されたイタリア国特許出願第102021000028022号明細書に関連し、開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明はヒンジ式蓋と密封包装材とを有する喫煙品のパックに関する。
本発明は紙巻きたばこのパックの製造に有利な用途を見出し、以下の開示は、一般性を失うことなく明示的に言及する。
【背景技術】
【0003】
ヒンジ式蓋を有する紙巻きたばこのパックは製造が簡単であり、使用が容易で実用的であり、その中に含まれる紙巻きたばこに良好な保護を提供するので、現在市場に出回っている紙巻きたばこの最も一般的なパックである。
【0004】
ヒンジ式の蓋を有する紙巻きたばこのパックは、包装シートに包まれた一群の紙巻きたばこから構成される包装物と、この包装物を収容する外側ケーシングとを備える。外側ケーシングは、一群の紙巻きたばこを含む包装物を収容するカップ形状の容器と、同様にカップ形状であり、容器にヒンジ接続された蓋とによって構成される。
【0005】
従来の紙巻きたばこのパックでは、一群の紙巻きたばこが接着剤のない長方形のホイル包装材で包まれる。このタイプのパックは容易にリサイクル可能であるが、紙巻きたばこの完全性を保つことはできない。
【0006】
紙巻きたばこの完全性を維持するために、紙巻きたばこのための取り出し開口部を備えた、防水及び加熱密封可能な材料で作られた包装シートで構成された密封(防水)包装材を作製することが提案されており、この包装材は、プラスチック材料で作られた再使用可能な閉鎖ラベルによって閉鎖されている。このタイプのパックは紙巻きたばこを保存することを可能にするが、(喫煙者による異なる材料の分離が必要とされるので)リサイクルすることは困難である。
【0007】
特許文献1は、容器と、容器にヒンジ連結された蓋と、一群の喫煙品と、容器内に収容された一群の喫煙品を囲む包装材であって、蓋の最初の開放時に、引き裂かれる予め弱められた分離線によって包装材の残りの部分から分離された持ち上げ可能部を頂部及び前部に有する包装材とを備える、喫煙品のパックを記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2016/001826(A1)号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、紙巻きたばこを保存することを可能にし、より大きな環境持続性を有し、同時に、使用が簡単かつ直感的でヒンジ式蓋及び密封包装材を有する喫煙品のパックを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、添付の特許請求の範囲に記載されているような、ヒンジ式蓋及び密封包装材を有する喫煙品のパックが提供される。
【0011】
特許請求の範囲は、本明細書の不可欠な部分を形成する本発明の実施形態を記載する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
ここで、いくつかの非限定的な実施形態を示す添付の図面を参照して、本発明を説明する。
図1図1は閉じた構成における紙巻きたばこの硬質パックの正面斜視図である。
図2図2は、閉じた構成における図1の紙巻きたばこのパックの背面斜視図である。
図3図3は、開いた構成における図1の紙巻きたばこのパックの正面斜視図である。
図4図4図1のパックの密封包装材の正面斜視図である。
図5図5は、図4の密封包装材に含まれた一群の紙巻きたばこの斜視図である。
図6図6は、図5の一群の紙巻きたばこに結合され、図4の密封包装材に含まれる補強要素の斜視図である。
図7図7は、平面図であり、図6の補強要素の代替物の折り目を有しないものである。
図8図8は、図4の密封包装材を作製するために使用される包装シートの平面図である。
図9図9図8の包装シートの他の代替物である。
図10図10図8の包装シートの他の代替物である。
図11図11図8の包装シートの他の代替物である。
図12図12図1の紙巻きたばこのパックのカラーの平面図である。
図13図13は、図12のカラーの代替例の平面図である。
図14図14は、図1の紙巻きたばこのパックのためのヒンジ式蓋を備えた容器を作製するために使用されるブランクの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1、2及び3において、符号1は、全体として、ヒンジ式蓋を有する紙巻きたばこの硬質パックを示す。紙巻きたばこのパック1は、厚紙又は硬質板紙で作られたカップ形状の容器2と、容器2の内部に収容された密封包装材3(図3に図示)とを備える。
【0014】
容器2は開口上端を有し、開口上端の開口位置(図3に示されている)と開口上端の閉鎖位置(図1及び図2に示されている)との間で容器2に対して回転するようにヒンジ5(図2に示されている)に沿って容器2にヒンジ止めされた蓋4を備えている。容器2は垂直な展開方向に向いた略直方体形状を有し、カップ状であり、上端が開口し、上端と対向する下壁6と、前壁7と、ヒンジ5が設けられた後壁8と、互いに平行で対向する2つの側壁9とを有する。4つの長手方向の縁部は、容器2の前壁7と、後壁8と、側壁9との間に画定され、一方、4つの横方向の縁部は、容器2の前壁7と、後壁8と、側壁9と、下壁6との間に画定される。
【0015】
蓋4は、略直方体形状を有し、カップ形状であり、開口下端(蓋4が閉鎖位置にあるとき、容器2の開口上端に面する)と、上壁10(蓋4が閉鎖位置にあるとき、容器2の下壁6と平行で、かつ反対側にある)と、前壁11(蓋4が閉鎖位置にあるとき、容器2の前壁7と平行かつ整合する)と、後壁12(蓋4が閉鎖位置にあるとき、容器2の後壁8と平行かつ整合し、ヒンジ5に沿って容器2の後壁8にヒンジ連結される)と、2つの側壁13(蓋4が閉鎖位置にあるとき、容器2の側壁9と平行かつ整合し、特に同一平面上にあり、隣接する)とを有する。4つの長手方向の縁部が蓋4の前壁11と、後壁12と、両側壁13との間に画定され、4つの横方向の縁部が、蓋4の前壁11と、後壁12と、両側壁13と、上壁10との間に画定される。蓋4の長手方向の縁部及び横方向の縁部は蓋4が閉鎖位置にあるとき、容器2の対応する長手方向の縁部及び横方向の縁部と平行であり、かつ位置合わせされる。
【0016】
図3及び図12に示すように、一群の紙巻きたばこのパック1は、蓋4が前述の閉鎖位置に配置されたときに、開口上端の外側に部分的に突出し、蓋4の対応する内面に係合するように、容器2の内側に(通常は接着によって)固定されるカラー14を備える。カラー14は、容器2の前壁7に重ね合わされて接着される前壁15と、前壁15に対して90°曲げられて容器2の側壁9に重ね合わされて接着される2つの側壁16とを備える。
【0017】
カラー14は、蓋4の望ましくない開放を回避するために所与の力で蓋4を閉鎖位置に維持する機能を有し、蓋4の閉鎖位置におけるこの「ロック」機能は蓋4が閉鎖位置にあるとき、カラー14が容器2の開口端から部分的に突出し、したがって蓋4の対応する内面と係合するという事実に起因して実行され、このようにして、蓋4を開放するためには蓋4及び/又はカラー14を弾性的かつ僅かに変形させる必要があり、したがって、蓋4を開放するためには所与の力を蓋4に加える必要がある。添付図面に示す実施形態によれば、カラー14の前壁15には、蓋4が閉鎖位置にあるとき蓋4を閉鎖位置に保つように、蓋4と干渉して係合するように横方向に突出する一対の突起が設けられている。図示されていない別の実施形態によれば、カラー14の前壁15には突起がない。
【0018】
図示されていない別の実施形態によれば、紙巻きたばこのパック1は、カラー14を有していない。
【0019】
図5に示すように、密封包装材3は、3層に構成されたフィルタと共に20本の紙巻きたばこによって形成された一群の紙巻きたばこ17を含むが、一群の紙巻きたばこ17は異なる数の紙巻きたばこを含むことができる。
【0020】
図6及び図7に示されるように、密封包装材3はまた、一群の紙巻きたばこ17と直接接触し、一群の紙巻きたばこ17を包囲する補強要素18を含む。補強要素18は、厚紙又は硬質板紙(容器2を構成する厚紙又は硬質板紙に完全に類似する)から作製され、「U」字形状であり、矩形形状を有し、一群の紙巻きたばこ17の前壁と接触して配置される前壁19と、前壁19の両側に接続され、一群の紙巻きたばこ17の側壁と接触して配置される一対の側壁20と、を有する。前壁19は上部に配置された「U」字形状の窓21を有し、一群の紙巻きたばこ17の前壁の上部領域を露出したまま、一群の紙巻きたばこ17から紙巻きたばこの取り出しを容易にする。
【0021】
図4に示されるように、密封包装材3は、平行六面体形状を有し、一群の紙巻きたばこ17を囲み、一群の紙巻きたばこ17を包む包装シート22(図8に示される)から構成される。包装シート22は長方形の形状を有し、気密かつ加熱密封可能なプラスチック製(又はバイオプラスチック製)材料の少なくとも1つの層を含み、一群の紙巻きたばこ17の周りに既知の方法で折り畳まれ、(好ましくは)加熱密封によって安定化され(包装シート22の重なり合う部分の加熱密封を得る)、密封包装材3を密封する(すなわち、気密にする)。
【0022】
図4に示される好ましい実施形態によれば、一群の紙巻きたばこ2を囲む密封包装材3は矩形状の包装シート22を折り曲げて、最初に上壁及び下壁に2つの開放端部を有する管を形成し、次いで、伝統的な「石鹸バー折り曲げ」に従って各管状開放端部を閉じることによって、すなわち、最初に上壁(及び下壁)に2つの(より小さい)側フラップ23を作製し、その後、互いに重なり、側フラップ23の上に配置される台形形状を有する2つの中央(より大きい)フラップ24及び25を作製することによって作製される。前側中央フラップ24は前壁の上縁(すなわち、上壁の前縁)と一致する主ベース部を有する台形形状を有し、後側中央フラップ25は後壁の上縁(すなわち、上壁の後縁)と一致する主ベース部を有する台形形状を有する。図4に示すように、前側中央フラップ24(すなわち、前方縁部から生じる)は後側中央フラップ25(すなわち、後端から生じる)と重なる。
【0023】
密封包装材3は、非貫通引き裂き部27(すなわち、包装シート22の厚さを完全に貫通せず、したがって包装シート22の封止を維持する)によって少なくとも部分的に画定される、取り外し可能部26を備え、非貫通引き裂き部27は包装シート22によって得られ、かつ引き裂き線を画定する。取り外し可能部26は、蓋4の最初の開放時に、密封包装材3の残りの部分から、引き裂きによって、決定的かつ完全に分離されるように、蓋4の前壁11の内面に恒久的かつしっかりと固定される。言い換えれば、一定量の接着剤28(ヒートシールに置き換えることもできる)が提供され、これは、包装材3の取り外し可能部26を安定かつ永続的な方法で(すなわち、紙巻きたばこのパック1を分解する際の破壊的な引き裂きを除いて分離不可能な方法で)蓋4の前壁11の内面に接続し、蓋4が初めて開けられるとき、それと共に取り外し可能部26(蓋4に不可分に接着される)を担持し、取り外し可能部26を密封包装材3の残りから引き裂き部27(引き裂き線を画定する)に沿って引き裂かせる。
【0024】
密封包装材3の残りの部分から取り外し可能部26を完全に分離することを可能にする(すなわち、蓋4の最初の開放時に、取り外し可能部26が密封包装材3の残りの部分から完全に分離され、したがって、密封包装材3の残りの部分とのいかなる残余接続点も維持しない)ことを可能にするために、引き裂き部27は好ましくはすべての側で取り外し可能部26を区切るために、閉じた形状を有する。代替的に、取り外し可能部26は、開いた形状を有する引き離し引き裂き部27によって部分的に区切られ、そして部分的には、切り離されるべき残余接続点を有さない分離線によって(すなわち、最初からの決定的かつ完全な切り離しによって)部分的に区切られ、分離線は開いた形状を有する引き裂き部27の2つの端部を接続し、その結果、蓋4の最初の開放時に、密封包装材3の残りからの取り外し可能部26の完全な分離が行われる。
【0025】
要約すると、蓋4が最初に開かれたとき、取り外し可能部26は密封包装材3の残りの部分とのいかなる残余接続点も維持することなく、蓋4の前壁11と一体のままであり、したがって、蓋4を最初に開くと、取り外し可能部26全体が、完全に分離している密封包装材3の残りの部分から離れるように移動する。
【0026】
密封包装材3はまた、非貫通引き裂き部30によって画定される(すなわち、包装シート22の厚さを完全に通過せず、したがって包装シート22の密封を保持する)持ち上げ可能部29を含み、非貫通引き裂き部30は包装シート22によって得られ、かつ引き裂き線を画定する。持ち上げ可能部29は蓋4から完全に分離され、かつ独立しており(すなわち、取り外し可能部26とは異なり、蓋4とのいかなる種類の接続も有さず)、したがって、蓋4と一緒に移動しない。
【0027】
2つの引き裂き部27及び30は共通の部分を有し、したがって、持ち上げ可能部29は取り外し可能部26に直接的に接する。特に、引き裂き部27の上部は引き裂き部30の下部に重なり、したがって、取り外し可能部26の上端は、持ち上げ可能部29の下端に直接的に接する。言い換えれば、引き裂き部27の上部は引き裂き部30の下部と一致し、したがって、この領域には、実際に、引き裂き部27の機能(取り外し可能部26を区切る)と引き裂き部30の機能(持ち上げ可能部29を区切る)の両方を果たす単一の引き裂き部が存在する。
【0028】
図4に示される好ましい実施形態によれば、持ち上げ可能部29は密封包装材3の前壁の一部及び上壁の一部に影響を及ぼし、一方、取り外し可能部26は持ち上げ可能部29の下の密封包装材3の前壁の一部にのみ影響を及ぼす(前述のように、取り外し可能部26の上縁は、持ち上げ可能部29の下縁に直接的に接する)。
【0029】
図4に示される好ましい実施形態によれば、引き裂き部30はすべての側で持ち上げ可能部29を区切り、したがって、持ち上げ可能部29の可能な手動での引き剥がし除去を可能にするために、閉じた形状を有し、したがって、使用時に、使用者は持ち上げ可能部29を下方から把持し(したがって、引き裂きによって生成される「孔」を利用し、その結果、蓋4の最初の開放時に、取り外し可能部26が完全に分離される)、所与の力で、持ち上げ可能部29を引き上げて、密封包装材3の残りから持ち上げ可能部29を完全に引き裂くことができる。代替的に、使用者が持ち上げ可能部29を完全に(しかし部分的にのみ)引き剥がさないことを選択することができ、したがって、持ち上げ可能部29のみを上方に持ち上げて、密封包装材3に含まれる一群の紙巻きたばこ17にアクセスする(したがって、紙巻きたばこが密封包装材3の内側から引き出されると、持ち上げ可能部29を下げる)ことができる。
【0030】
異なる実施形態によれば、引き裂き部30は3つの側部(底部及び側部)で持ち上げ可能部29を区切るために、開いた「U」字形状を有し、この実施形態では明らかに、使用者が密封包装材3内に収容された一群の紙巻きたばこ17にアクセスするために持ち上げ可能部29を持ち上げるだけであり、その後、紙巻きたばこが密封包装材3の内側から引き出されると、持ち上げ可能部29を下げる必要があるので、持ち上げ可能部29は密封包装材3から完全に引き裂かれることを決して意味しない。
【0031】
取り外し可能部26の引き裂き(蓋4の動きから得られるように、常に完全かつ「自動」)と、持ち上げ可能部29の引き裂き(ユーザが手動で行うように、完全又は部分的かつ常時手動)は、密封包装材3において、密封包装材3の前壁及び密封包装材3の上壁の一部に影響を及ぼす一群の紙巻きたばこ17のたばこ取り出し口を形成する。
【0032】
取り外し可能部26の引き裂き(蓋4の動きから得られるように、常に完全かつ「自動」)は、密封包装材3に第1の「孔」を作り出すことを可能にし、この「孔」を利用することによって、使用者が(取り外し可能部26の引き裂きによって作り出された「孔」に指を挿入することによって)持ち上げ可能部29を下方から把持し、次いで、持ち上げ可能部29を完全に引き裂くために、又は持ち上げ可能部29のみを持ち上げるために、持ち上げ可能部29を上方に引っ張ることが容易になる。可能な実施形態によれば、持ち上げ可能部29の下端に延びる丸い付属物を備えてもよく、前記付属物は、使用者が持ち上げ可能部29を下方から把持するのを助け、かつ促す。
【0033】
好ましい実施形態によれば、引き裂き部27は引き裂き部30よりも容易に引き裂くように形成され、すなわち、引き裂き部27は引き裂き部30の引き裂き抵抗よりも小さな引き裂き抵抗を提供するように形成され、例えば、引き裂き部27は、引き裂き部30よりも深く形成されてもよい。実際、引き裂き部27は蓋4の移動の結果として引き裂かれなければならず、したがって、過度の引き裂き抵抗を有さないことが好ましく、一方、引き裂き部30は持ち上げ可能部29を把持する使用者によって直接引き裂かれ、したがって、より大きい引き裂き抵抗を有することができる(とりわけ、使用者は密封包装材3の最初の開放時に所与の力を必要とすることを認識する。というのも、これは最初の開放時であることの明らかな証明であり、したがって密封包装材3の完全性の明らかな証明でもある)。
【0034】
図3及び図7に示される可能な実施形態によれば、補強要素18は取り外し可能部26の領域に配置され、取り外し可能部26が密封包装材3の残りの部分から引き裂かれると、密封包装材3の外側から見えるようになる印刷された領域31(文字付き、図面付き、色付き…)を有する。すなわち、印刷領域31は、取り外し可能部26によって覆われ、したがって、取り外し可能部26が密封包装材3の残りの部分から引き裂かれることによって分離されたときに見えるようになる。
【0035】
図8に示す実施形態では、包装シート22は横方向に展開し、持ち上げ可能部29は密封包装材3の前壁の一部及び密封包装材3の上壁の一部にのみ影響を及ぼし、特に、持ち上げ可能部29は密封包装材3の上壁の前側中央フラップ24にのみ影響を及ぼし、したがって、密封包装材3の上壁の後側中央フラップ25には影響を及ぼさない。
【0036】
図9に示す実施形態では包装シート22は横方向に展開し、持ち上げ可能部29は密封包装材3の前壁の一部及び密封包装材3の上壁の一部に加えて、密封包装材3の後壁の一部にも影響を及ぼし、特に、持ち上げ可能部29は密封包装材3の上壁の前側中央フラップ24及び後側中央フラップ25の両方に影響を及ぼす。図示されていない更なる代替形態によれば、持ち上げ可能部29は密封包装材3の上壁の前側中央フラップ24及び後側中央フラップ25の両方に影響を及ぼすが、密封包装材3の後壁には到達しない。
【0037】
図10に示される実施形態では、包装シート22は横方向に展開し、側フラップ23の領域に2つの貫通窓32を有し、側フラップ23の延伸を低減し、このようにして、部分26及び29の幅、したがって、密封包装材3の紙巻きたばこ取り出し開口部の幅をわずかに増加させることが可能となる。
【0038】
図11に示す実施形態では包装シート22は長手方向に展開し、その結果、密封包装材3の上壁は包装シート22の重なり部分を完全に欠く折り畳みフラップを有さない。
【0039】
本明細書に記載の実施形態は、本発明の技術的範囲から逸脱することなく、互いに組み合わせることができる。
【0040】
添付の図面に示される実施形態では長手方向の縁部及び横方向の縁部が直線状であり、又は長手方向の縁部及び/又は横方向の縁部が丸みを帯びていても、面取りされていてもよい。
【0041】
添付の図面に示される実施形態では紙巻きたばこのパック1は、一群の紙巻きたばこ17を含み、又は一群の紙巻きたばこのパック1は、例えば、葉巻、電気又は電子紙たばこ(すなわち、燃焼なしでエアロゾルを生成するたばこ)、電子たばこ用のカートリッジ及び詰め替え品、新世代たばこなどの任意の他のタイプの喫煙品を含むことができる。
【0042】
上述の紙巻きたばこのパック1は、多数の利点を有する。
第1に、上述の紙巻きたばこのパック1は密封包装材3全体が単一の包装材料によって形成された単一の包装シート22で作製されるので、より大きな環境持続可能性を有し、すなわち、密封包装材3の作製は単一の包装材料の使用を必要とし、したがって、密封包装材を備えた紙巻きたばこの同様の既知のパック1と比較して、様々な包装材料を低減することを可能にする。
【0043】
加えて、上述の紙巻きたばこのパック1は、最初の開口前に、密封包装材3が一群の紙巻きたばこ17を密封する(すなわち、一群の紙巻きたばこ17を外部環境から完全に隔離する)ので、紙巻きたばこを保存する。
【0044】
加えて、上述の紙巻きたばこのパック1は、使用者が(事前の指示がなくても)持ち上げ可能部29を把持して持ち上げ可能部29を上方に引っ張ることが完全に自然であるので、非常に簡単で直感的な使用を有する。
【0045】
最後に、上述の紙巻きたばこ1のパックは、非常に少ない修正でヒンジ式蓋を有する紙巻きたばこの硬質パックのための標準的な包装機械で製造することができる。したがって、その製造のための上述の紙巻きたばこのパック1は高価な特別な包装機械(すなわち、このタイプの紙巻きたばこのパックのために特別に設計された)の使用を必要としない。
【符号の説明】
【0046】
1 紙巻きたばこのパック
2 容器
3 密封包装材
4 蓋
5 ヒンジ
6 下壁
7 前壁
8 後壁
9 側壁
10 上壁
11 前壁
12 後壁
13 側壁
14 カラー
15 前壁
16 側壁
17 一群の紙巻きたばこ
18 補強要素
19 前壁
20 側壁
21 窓
22 包装シート
23 側フラップ
24 中央フラップ
25 中央フラップ
26 取り外し可能部
27 引き裂き部
28 接着剤
29 持ち上げ可能部
30 引き裂き部
31 印刷領域
32 貫通窓
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-07-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
最後に、上述の紙巻きたばこ1のパックは、非常に少ない修正でヒンジ式蓋を有する紙巻きたばこの硬質パックのための標準的な包装機械で製造することができる。したがって、その製造のための上述の紙巻きたばこのパック1は高価な特別な包装機械(すなわち、このタイプの紙巻きたばこのパックのために特別に設計された)の使用を必要としない。
なお、本発明の態様(構成)として以下に示すものがある。
[態様1]
喫煙品のパック(1)であって、
一群の喫煙品(17)と、
密封包装材(3)であって、前記一群の喫煙品(17)を囲い、該一群の喫煙品(17)を包む包装シート(22)で作られた密封包装材(3)と、
カップ形状であり、前記密封包装材(3)を収容する容器(2)と、
蓋(4)であって、カップ形状であり、前記容器(2)に対して開放位置と閉鎖位置との間で回転するように前記容器(2)にヒンジ結合される蓋(4)と、を含み、
前記密封包装材(3)は取り外し可能部(26)を備え、該取り外し可能部(26)は第1の非貫通引き裂き部(27)によって少なくとも部分的に区切られ、該第1の非貫通引き裂き部(27)は、前記包装シート(22)内に作られ、かつ引き裂き線を画定する、喫煙品のパック(1)において、
前記取り外し可能部(26)は、前記蓋(4)が初めて開放されたときに、前記密封包装材(3)の残りの部分から、引き裂きによって、決定的かつ完全に分離されるように、前記蓋(4)の壁(11)に恒久的かつ堅固に固定されることを特徴とする、喫煙品のパック(1)。
[態様2]
前記蓋(4)の開放時に、前記取り外し可能部(26)は、前記密封包装材(3)の残りの部分に対して残余の接続点を維持することなく、前記蓋(4)の前記壁(11)と一体のままである、態様1に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様3]
前記蓋(4)が最初に開放されると、前記取り外し可能部(26)の全体は、前記密封包装材(3)の残りの部分から離れて移動して完全に分離する、態様1又は2に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様4]
前記第1の非貫通引き裂き部(27)は、前記取り外し可能部(26)を全ての側で区切るために閉じた形状を有する、態様1、2又は3に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様5]
前記密封包装材(3)は持ち上げ可能部(29)を備え、該持ち上げ可能部(29)は第2の非貫通引き裂き部(30)によって区切られ、該第2の非貫通引き裂き部(30)は前記包装シート(22)内に作られ、かつ引き裂き線を画定し、
前記持ち上げ可能部(29)は、前記蓋(4)から完全に分離し、かつ独立している、態様1~4の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様6]
前記第1の非貫通引き裂き部(27)及び前記第2の非貫通引き裂き部(30)は共通部分を有し、したがって、前記持ち上げ可能部(29)は、前記取り外し可能部(26)に直接的に接する、態様5に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様7]
前記持ち上げ可能部(29)は、前記密封包装材(3)の前壁の一部及び上壁の一部に作用し、
前記取り外し可能部(26)は、前記持ち上げ可能部(29)の下の前記密封包装材(3)の前壁の一部にのみ作用する、態様5又は6に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様8]
前記第2の非貫通引き裂き部(30)は、前記持ち上げ可能部(29)を全ての側で区切るために閉じた形状を有し、したがって、必要に応じて、引き裂くことによって前記持ち上げ可能部(29)を手動で取り外すことを可能にする、態様5、6又は7に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様9]
前記第2の非貫通引き裂き部(30)は、前記持ち上げ可能部(29)を3つの側で区切るために、開いた「U」字形状を有する、態様5、6又は7に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様10]
前記第1の非貫通引き裂き部(27)は、前記第2の非貫通引き裂き部(30)よりも容易に裂けるように形成される、態様5~9の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様11]
前記一群の喫煙品(17)に直接接触する前記密封包装材(3)の内側に配置された硬質補強要素(18)を備える、態様1~10の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様12]
前記硬質補強要素(18)は印刷領域(31)を有し、該印刷領域(31)は、前記取り外し可能部(26)の領域に配置され、前記取り外し可能部(26)が前記密封包装材(3)の残りの部分から完全に引き裂かれると、前記密封包装材(3)の外側から見えるようになる、態様11に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様13]
前記密封包装材(3)の上壁は、前記一群の喫煙品(17)に対して折り畳まれる2つの側フラップ(23)と、台形形状を有する2つの中央フラップ(24、25)であって、前記一群の喫煙品(17)に対して、前記2つの中央フラップ(24、25)上で、互いに上下に折り畳まれる、2つの中央フラップ(24、25)と、を備える、態様1~12の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様14]
前記包装シート(22)は、前記側フラップ(23)の延びを減少させるために、前記側フラップ(23)の領域に2つの貫通窓(32)を有する、態様13に記載の喫煙品のパック(1)。
[態様15]
前記蓋(4)は、開口下端と、上壁(10)と、互いに平行かつ対向する前壁(11)及び後壁(12)と、互いに平行かつ対向する2つの側壁(13)と、を有し、
前記取り外し可能部(26)は、前記蓋(4)の前記前壁(11)の内面に恒久的かつ堅固に固定される、態様1~14の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙品のパック(1)であって、
一群の喫煙品(17)と、
密封包装材(3)であって、前記一群の喫煙品(17)を囲い、該一群の喫煙品(17)を包む包装シート(22)で作られた密封包装材(3)と、
カップ形状であり、前記密封包装材(3)を収容する容器(2)と、
蓋(4)であって、カップ形状であり、前記容器(2)に対して開放位置と閉鎖位置との間で回転するように前記容器(2)にヒンジ結合される蓋(4)と、を含み、
前記密封包装材(3)は取り外し可能部(26)を備え、該取り外し可能部(26)は第1の非貫通引き裂き部(27)によって少なくとも部分的に区切られ、該第1の非貫通引き裂き部(27)は、前記包装シート(22)内に作られ、かつ引き裂き線を画定する、喫煙品のパック(1)において、
前記取り外し可能部(26)は、前記蓋(4)が初めて開放されたときに、前記密封包装材(3)の残りの部分から、引き裂きによって、決定的かつ完全に分離されるように、前記蓋(4)の壁(11)に恒久的かつ堅固に固定されることを特徴とする、喫煙品のパック(1)。
【請求項2】
前記蓋(4)の開放時に、前記取り外し可能部(26)は、前記密封包装材(3)の残りの部分に対して残余の接続点を維持することなく、前記蓋(4)の前記壁(11)と一体のままである、請求項1に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項3】
前記蓋(4)が最初に開放されると、前記取り外し可能部(26)の全体は、前記密封包装材(3)の残りの部分から離れて移動して完全に分離する、請求項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項4】
前記第1の非貫通引き裂き部(27)は、前記取り外し可能部(26)を全ての側で区切るために閉じた形状を有する、請求項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項5】
前記密封包装材(3)は持ち上げ可能部(29)を備え、該持ち上げ可能部(29)は第2の非貫通引き裂き部(30)によって区切られ、該第2の非貫通引き裂き部(30)は前記包装シート(22)内に作られ、かつ引き裂き線を画定し、
前記持ち上げ可能部(29)は、前記蓋(4)から完全に分離し、かつ独立している、請求項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項6】
前記第1の非貫通引き裂き部(27)及び前記第2の非貫通引き裂き部(30)は共通部分を有し、したがって、前記持ち上げ可能部(29)は、前記取り外し可能部(26)に直接的に接する、請求項5に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項7】
前記持ち上げ可能部(29)は、前記密封包装材(3)の前壁の一部及び上壁の一部に作用し、
前記取り外し可能部(26)は、前記持ち上げ可能部(29)の下の前記密封包装材(3)の前壁の一部にのみ作用する、請求項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項8】
前記第2の非貫通引き裂き部(30)は、前記持ち上げ可能部(29)を全ての側で区切るために閉じた形状を有し、したがって、必要に応じて、引き裂くことによって前記持ち上げ可能部(29)を手動で取り外すことを可能にする、請求項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項9】
前記第2の非貫通引き裂き部(30)は、前記持ち上げ可能部(29)を3つの側で区切るために、開いた「U」字形状を有する、請求項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項10】
前記第1の非貫通引き裂き部(27)は、前記第2の非貫通引き裂き部(30)よりも容易に裂けるように形成される、請求項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項11】
前記一群の喫煙品(17)に直接接触する前記密封包装材(3)の内側に配置された硬質補強要素(18)を備える、請求項1~10の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項12】
前記硬質補強要素(18)は印刷領域(31)を有し、該印刷領域(31)は、前記取り外し可能部(26)の領域に配置され、前記取り外し可能部(26)が前記密封包装材(3)の残りの部分から完全に引き裂かれると、前記密封包装材(3)の外側から見えるようになる、請求項11に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項13】
前記密封包装材(3)の上壁は、前記一群の喫煙品(17)に対して折り畳まれる2つの側フラップ(23)と、台形形状を有する2つの中央フラップ(24、25)であって、前記一群の喫煙品(17)に対して、前記2つの中央フラップ(24、25)上で、互いに上下に折り畳まれる、2つの中央フラップ(24、25)と、を備える、請求項1~10の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項14】
前記包装シート(22)は、前記側フラップ(23)の延びを減少させるために、前記側フラップ(23)の領域に2つの貫通窓(32)を有する、請求項13に記載の喫煙品のパック(1)。
【請求項15】
前記蓋(4)は、開口下端と、上壁(10)と、互いに平行かつ対向する前壁(11)及び後壁(12)と、互いに平行かつ対向する2つの側壁(13)と、を有し、
前記取り外し可能部(26)は、前記蓋(4)の前記前壁(11)の内面に恒久的かつ堅固に固定される、請求項1~10の何れか一項に記載の喫煙品のパック(1)。
【国際調査報告】