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特表2024-538364ニロガセスタットを用いた組成物及び治療
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】ニロガセスタットを用いた組成物及び治療
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/417 20060101AFI20241010BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241010BHJP
   A61P 7/00 20060101ALI20241010BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20241010BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
A61K31/417
A61P35/00
A61P7/00
A61K39/395 N
A61P43/00 121
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527066
(86)(22)【出願日】2022-11-04
(85)【翻訳文提出日】2024-05-29
(86)【国際出願番号】 US2022079309
(87)【国際公開番号】W WO2023081830
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】63/263,635
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/365,125
(32)【優先日】2022-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/365,193
(32)【優先日】2022-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/369,733
(32)【優先日】2022-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521444387
【氏名又は名称】スプリングワークス、セラピューティクス、インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SPRINGWORKS THERAPEUTICS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】シンタ・チェン
(72)【発明者】
【氏名】トッド・ウェブスター・シアラー
(72)【発明者】
【氏名】レックス・ウィリアムズ
(72)【発明者】
【氏名】クリスティン・パターソン
【テーマコード(参考)】
4C085
4C086
【Fターム(参考)】
4C085AA14
4C085DD62
4C085EE03
4C085GG01
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC38
4C086GA13
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA52
4C086ZC75
(57)【要約】
本開示は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含む組成物及び治療方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】
またはその薬学的に許容される塩を含む組成物であって、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記組成物。
【請求項2】
前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物が、ヒトに経口投与される、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
前記組成物が、固体の形態である、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記組成物が、錠剤またはカプセルである、請求項4に記載の組成物。
【請求項7】
前記組成物が、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤をさらに含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩50mgを含む経口剤形を、それを必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項9】
デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【請求項10】
デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【請求項11】
前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、請求項8~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記患者がヒトである、請求項8~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記経口剤が、固形経口剤形として提供される、請求項8~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記固形経口剤形が、錠剤またはカプセルである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、300mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をそれを必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項17】
前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記患者がヒトである、請求項16~18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、経口投与される、請求項16~19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、固形剤形として経口投与される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、1日1回投与される、請求項16~22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、1日2回、3回、または4回投与される、請求項16~22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【請求項26】
デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【請求項27】
前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、請求項25または26に記載の方法。
【請求項28】
前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記患者がヒトである、請求項25~28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記経口剤が、固形経口剤形として提供される、請求項25~29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記固形経口剤形が、錠剤またはカプセルである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、200mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をそれを必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項33】
多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、100mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をそれを必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項34】
前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、請求項32または33に記載の方法。
【請求項35】
前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記患者がヒトである、請求項32~35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、経口投与される、請求項32~36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、固形剤形として経口投与される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、1日1回投与される、請求項32~39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、1日2回、3回、または4回投与される、請求項32~39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩200mgを1日1回投与することを含む、前記方法。
【請求項43】
多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩150mgを1日1回投与することを含む、前記方法。
【請求項44】
多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩100mgを1日1回投与することを含む、前記方法。
【請求項45】
多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩50mgを1日1回投与することを含む、前記方法。
【請求項46】
前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、請求項42~45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記患者がヒトである、請求項42~47のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、経口投与される、請求項42~48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、固形剤形として経口投与される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【請求項53】
多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の100mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、225ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【請求項54】
多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【請求項55】
多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の100mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、3000ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【請求項56】
前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、請求項52~55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記患者がヒトである、請求項52~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項59】
経口剤が、固形剤形として提供される、請求項52~58のいずれか1項に記載の方法。
【請求項60】
前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記経口剤が1日1回投与される、請求項52~60のいずれか1項に記載の方法。
【請求項62】
前記経口剤が1日2回、3回、または4回投与される、請求項52~61のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【請求項64】
多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、225ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【請求項65】
多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【請求項66】
多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、3000ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【請求項67】
前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、請求項63~66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記患者がヒトである、請求項63~68のいずれか1項に記載の方法。
【請求項70】
経口剤が、固形剤形として提供される、請求項63~69のいずれか1項に記載の方法。
【請求項71】
前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記経口剤が1日1回投与される、請求項63~71のいずれか1項に記載の方法。
【請求項73】
前記経口剤が1日2回、3回、または4回投与される、請求項63~72のいずれか1項に記載の方法。
【請求項74】
多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、多発性骨髄腫の同時治療のために、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の単回経口剤を前記患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項75】
多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ベランタマブマフォドチンと併用して、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項76】
前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、請求項74または75に記載の方法。
【請求項77】
前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記患者がヒトである、請求項74~77のいずれか1項に記載の方法。
【請求項79】
前記経口剤が、固形剤形である、請求項74~78のいずれか1項に記載の方法。
【請求項80】
前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、請求項79に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年11月5日に出願の米国仮出願第63/263,635号、2022年5月20日に出願の米国仮出願第63/365,125号、2022年5月23日に出願の米国仮出願第63/365,193号及び2022年7月28日に出願の米国仮出願第63/369,733号の利益を主張し、これらのそれぞれは、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本開示は、式(I)の化合物を含む方法及び組成物に関し、
【化1】
ここで、組成物は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。
【背景技術】
【0003】
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミド(「ニロガセスタット」または式(I)の化合物)は、Aβペプチドの生成を阻害することができるガンマ-セクレターゼ阻害剤である。
【0004】
ガンマ-セクレターゼ阻害剤である化合物のすべてが、有用な治療薬となる最大の可能性をもたらす特性を有するわけではない。これらの特性の一部としては、ガンマ-セクレターゼに対する高親和性、ガンマ-セクレターゼの不活性化の持続時間、経口バイオアベイラビリティ、組織分布、及び安定性(例えば、製剤化または結晶化能、保存期間)が挙げられる。好ましい特性により、安全性、忍容性、有効性、治療指数、患者のコンプライアンス、コスト効率、製造の容易性の改善がもたらされ得る。
【0005】
したがって、現在、ガンマ-セクレターゼ阻害剤による治療が可能である疾患または障害を有する患者を治療するために、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含む組成物が必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
式(I)の化合物
【化2】
またはその薬学的に許容される塩を含む組成物であって、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす組成物が本明細書に記載されている。
【0007】
さらに、本明細書には、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩50mgを含む経口剤形を、それを必要とする患者に投与することを含む方法が開示される。
【0008】
また、本明細書では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、方法が開示される。
【0009】
さらに、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。
【0010】
デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、300mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を、それを必要とする患者に投与することを含む方法も本明細書に開示される。
【0011】
さらに、本明細書には、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、方法が開示される。
【0012】
本明細書には、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、方法も開示される。
【0013】
加えて、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、200mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を、それを必要とする患者に投与することを含む方法が本明細書に開示される。
【0014】
また、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、100mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を、それを必要とする患者に投与することを含む方法が本明細書に開示される。
【0015】
本明細書では、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩200mgを1日1回投与することを含む方法も開示される。
【0016】
さらに、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、本方法は、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩150mgを1日1回投与することを含む。
【0017】
本明細書では、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩100mgを1日1回投与することを含む方法も開示される。
【0018】
さらに、本明細書では、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩50mgを1日1回投与することを含む方法が開示される。
【0019】
また、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。
【0020】
さらに、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、225ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。
【0021】
本明細書には、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、方法も開示される。
【0022】
さらに、本明細書には、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、3000ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、方法が開示される。
【0023】
本明細書には、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、方法も開示される。
【0024】
さらに、本明細書では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、225ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、方法が開示される。
【0025】
さらに、本明細書には、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、方法が開示される。
【0026】
本明細書には、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、本方法が、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、3000ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、方法も開示される。
【0027】
また、本明細書には、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、多発性骨髄腫の同時治療のために、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の単回経口剤を患者に投与することを含む方法が開示される。
【0028】
本明細書では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ベランタマブマフォドチンと併用して、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を患者に投与することを含む方法も開示される。
【0029】
いくつかの態様では、本明細書に記載の組成物、剤形、または治療方法におけるニロガセスタットの薬学的に許容される塩形態は、臭化水素酸塩形態である。いくつかの態様では、臭化水素酸塩形態は、二臭化水素酸塩形態である。
【0030】
いくつかの態様では、組成物または剤形は、ヒトに経口投与される。いくつかの態様では、組成物または剤形は、固体の形態である。いくつかの態様では組成物または剤形は、錠剤またはカプセルの形態である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】ニロガセスタット二臭化水素酸塩によるデスモイド腫瘍の治療に関する第3相臨床試験の概略図である。
図2】制御不能な疼痛を伴うデスモイド腫瘍の成人患者の治療のための第3相臨床試験の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
I.定義
本明細書に記載される開示の理解を容易にするために、いくつかの用語を以下に定義する。
【0033】
概して、本明細書で使用される命名法、ならびに本明細書で記載される有機化学、医薬化学、及び薬理学の実験手順は、当該分野で周知であり一般的に使用されるものである。特に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、概して、本開示が属する当該分野の当業者が一般的に理解するのと同じ意味を有する。
【0034】
本明細書及び添付の特許請求の範囲において、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上他の意味を明確に示さない限り、複数の指示対象を含む。「a」(または「an」)という用語、ならびに「1つ以上」及び「少なくとも1つ」という用語は、本明細書で互換的に使用され得る。ある特定の態様では、「a」または「an」という用語は、「単一の」を意味する。他の態様では、「a」または「an」という用語は、「2つ以上」または「複数の」を含む。
【0035】
さらに、本明細書で使用される「及び/または」は、他のものがあろうとなかろうと、2つの指定された特徴または構成要素のそれぞれの具体的な開示として解釈されるべきである。したがって、本明細書の「A及び/またはB」などの語句で使用される「及び/または」という用語は、「A及びB」、「AまたはB」、「A」(単独)、ならびに「B」(単独)を含むことが意図される。同様に、「A、B、及び/またはC」などの語句で使用される「及び/または」という用語は、以下の態様の各々を包含することが意図される:A、B、及びC;A、B、またはC;AまたはC;AまたはB;BまたはC;A及びC;A及びB;B及びC;A(単独);B(単独);ならびにC(単独)。
【0036】
用語「ニロガセスタット」は、単一のエナンチオマー(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドを指す。
【0037】
「対象」という用語は、霊長類(例えば、ヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、またはマウスが挙げられるがこれらに限定されない動物を指す。「対象」及び「患者」という用語は、本明細書では、例えば、ヒト対象などの哺乳動物対象を参照して交換可能に使用される。
【0038】
本明細書で使用される場合、「治療する(treat)」、「治療した(treated)」、及び「治療すること(treating)」という用語は、治療的処置及び予防的もしくは防止的手段の両方を意味し、その目的は、望ましくない生理学的状態、障害、または疾患を予防もしくは減速(軽減)すること、または有益なもしくは所望の臨床結果を得ることである。したがって、治療を必要としているものには、既に障害と診断されているもの、または障害を有することが疑われるものが含まれる。有益なもしくは所望の臨床結果としては、検出可能または検出不可能にかかわらず、症状の軽減;状態、障害、もしくは疾患の程度の減少;状態、障害、もしくは疾患の安定化(すなわち、悪化していない)状況;状態、障害、もしくは疾患の進行の発症の遅延または減速;状態、障害、もしくは疾患状況の改善または寛解(部分的もしくは完全な);患者により必ずしも識別可能ではない少なくとも1つの測定可能な身体パラメータの改善;または状態、障害、もしくは疾患の向上または改善が挙げられるが、これらに限定されない。治療には、過剰なレベルの副作用なしに臨床的に重要な応答を引き出すことが含まれる。治療はまた、治療を受けていない場合の予測生存期間と比較して、生存期間を延長させることを含む。「治療上有効な量」という用語は、投与されるとき、治療される障害、疾患、もしくは状態の症状のうちの1つ以上の発症を予防するか、またはある程度緩和するのに十分である化合物の量を含むことを意味する。「治療有効量」という用語はまた、研究者、獣医師、医師、または臨床医によって探求されている細胞、組織、系、動物、またはヒトの生物学的応答もしくは医学的応答を引き出すのに十分である化合物の量を指す。
【0039】
ある特定の態様では、対象は、本発明の方法に従って、患者が、がん細胞の数の減少または完全な消失、特定のがんに関連する1つ以上の症状の軽減、罹患率及び死亡率の減少、生活の質の改善、無増悪生存期間(「PFS」)、無病生存期間(「DFS」)、全生存期間(「OS」)、無転移生存期間(「MFS」)、完全奏効(「CR」)、微小残存病変(「MRD」)、部分奏効(「PR」)、安定疾患(「SD」)、進行性疾患(「PD」)の減少、進行までの時間(「TTP」)の増加、またはそれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を示す場合、がん、例えば、多発性骨髄腫の「治療」に成功する。いくつかの態様では、所与のがんにおける国内または国際的に承認された治療結果の標準を使用して、治療有効量のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩がこれらの特定のエンドポイント(例えば、CR、PFS、PR)のいずれかを満たしているかを決定することができる。
【0040】
「薬学的に許容される担体」、「薬学的に許容される賦形剤」、「生理学的に許容される担体」、または「生理学的に許容される賦形剤」という用語は、液体または固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒、またはカプセル化材料などの薬学的に許容される材料、組成物、またはビヒクルを指す。一実施形態では、各成分は、医薬製剤の他の成分と相溶性があり、かつ過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、免疫原性、または他の問題もしくは合併症を伴うことなく、合理的な利益/リスク比に見合った状態で、ヒト及び動物の組織または臓器と接触して使用するのに適しているという意味で、「薬学的に許容される」。Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st Edition,Lippincott Williams & Wilkins:Philadelphia,PA,2005;Handbook of Pharmaceutical Excipients,5th Edition,Rowe et al.,Eds.,The Pharmaceutical Press and the American Pharmaceutical Association:2005;及びHandbook of Pharmaceutical Additives,3rd Edition,Ash and Ash Eds.,Gower Publishing Company:2007;Pharmaceutical Preformulation and Formulation,Gibson Ed.,CRC Press LLC:Boca Raton,FL,2004(参照により本明細書に援用される)を参照されたい。
【0041】
「薬学的に許容される塩」という用語は、化合物Aまたは化合物Bの比較的非毒性の無機及び有機酸付加塩を指す。これらの塩は、投与ビヒクルまたは剤形の製造プロセスで、その場で、または本発明の精製した化合物をその遊離塩基形態で、好適な有機もしくは無機酸と別々に反応させて、その後の精製中に形成される塩を単離することによって、調製することができる。代表的な塩としては、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、及びラウリル硫酸塩などが挙げられる。(例えば、Berge et al.(1977)“Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1-19を参照されたい)。
【0042】
主題の化合物の薬学的に許容される塩には、例えば、非毒性の有機もしくは無機酸に由来する、化合物の従来の非毒性塩または第四級アンモニウム塩が含まれる。例えば、そのような従来の非毒性塩としては、塩酸塩、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などの無機酸から誘導されるような塩;及び酢酸、プロピオン酸、琥珀酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パルミチン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2-アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イソチオン酸などの有機酸から調製される塩が挙げられる。
【0043】
ある特定の態様では、本発明の化合物は、1つ以上の酸性官能基を含有する場合があるため、薬学的に許容される塩基と薬学的に許容される塩を形成することができる。これらの例における「薬学的に許容される塩」という用語は、本発明の化合物の比較的非毒性の無機及び有機塩基付加塩を指す。これらの塩は、同様に、投与ビヒクルまたは剤形の製造プロセスで、その場で、または精製した化合物をその遊離酸形態で、薬学的に許容される金属カチオンの水酸化物、炭酸塩、または重炭酸塩などの好適な塩基と、アンモニアと、または薬学的に許容される有機第一級、第二級、または第三級アミンと、別々に反応させることによって、調製することができる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、及びアルミニウム塩などが挙げられる。塩基付加塩の形成に有用な代表的な有機アミンとしては、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどが挙げられる。(例えば、Berge et al.,(上記)を参照されたい)。
【0044】
「約」または「およそ」という用語は、その値がどのように測定または決定されるかに一部依存する、当業者によって決定される特定の値の許容誤差を意味する。特定の実施形態において、「約」または「およそ」という用語は、標準偏差が1、2、3または4以内であることを意味する。特定の実施形態において、「約」または「およそ」という用語は、所定の値または範囲の50%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%または0.05%以内であることを意味する。
【0045】
文脈上別段の定めがない限り、「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含んでいる(comprising)」という用語は、排他的ではなく包括的に解釈されるべきであり、出願人は、以下の特許請求の範囲を含む本特許を解釈する際に、これらの語の各々が、そのように解釈されることを意図するという明確な理解に基づいて使用される。
【0046】
II.組成物
本開示は、式(I)の化合物:
【化3】
またはその薬学的に許容される塩を含む組成物に関し、本組成物は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物は、約150ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物は、約200ng/ml~約450ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物は、約250ng/ml~約400ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物は、約125ng/ml、約150ng/ml、約175ng/ml、約200ng/ml、約225ng/ml、約250ng/ml、約275ng/ml、約300ng/ml、約325ng/ml、約350ng/ml、約375ng/ml、約400ng/l、約425ng/ml、約450ng/ml、約475ng/ml、または約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。
【0047】
いくつかの態様では、式(I)の化合物の薬学的に許容される塩は、臭化水素酸塩である。いくつかの態様では、式(I)の化合物の薬学的に許容される塩は、二臭化水素酸塩である。
【0048】
いくつかの態様では、組成物は、二臭化水素酸塩形態として式(I)の化合物を含み、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、組成物は、二臭化水素酸塩形態として式(I)の化合物を含み、約150ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、組成物は、二臭化水素酸塩形態として式(I)の化合物を含み、約200ng/ml~約450ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、組成物は、二臭化水素酸塩形態として式(I)の化合物を含み、約250ng/ml~約400ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、組成物は、二臭化水素酸塩形態として式(I)の化合物を含み、約125ng/ml、約150ng/ml、約175ng/ml、約200ng/ml、約225ng/ml、約250ng/ml、約275ng/ml、約300ng/ml、約325ng/ml、約350ng/ml、約375ng/ml、約400ng/l、約425ng/ml、約450ng/ml、約475ng/ml、または約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。
【0049】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を含む組成物は、経口、非経口(例えば、皮下、静脈内、筋肉内、胸骨内及び注入技術)、直腸、鼻腔内、局所または経皮(例えば、パッチの使用による)経路を介して対象に投与することができる。いくつかの態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を含む組成物は、対象に経口投与することができる。
【0050】
いくつかの態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を含む組成物は、固体の形態である。一態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を含む組成物は、錠剤またはカプセルである。
【0051】
いくつかの態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を含む組成物は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤をさらに含むことができる。例えば、経口投与用に、微結晶性セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸ニカルシウム及びグリシンが、デンプン(好ましくはトウモロコシ、ジャガイモまたはタピオカデンプン)、メチルセルロース、アルギン酸及び特定の複合体ケイ酸塩などの種々の崩壊剤と共に使用されてよく、ポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチン及びアカシアなどの造粒結合剤と一緒に、錠剤内に含まれ得る。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、及びタルクなどの滑沢剤が、多くの場合、錠剤化向けに有用である。類似のタイプの固形組成物も、ゼラチンカプセル剤の充填剤として使用されてよい。この点について、好ましい材料には、ラクトースまたは乳糖に加えて、高分子量ポリエチレングリコールが含まれる。水性懸濁液及び/またはエリキシル剤が経口投与向けに所望される場合、有効成分は、種々の甘味剤、風味剤、着色物質または染料と、及び、所望により、同様に乳化剤及び/または沈殿防止剤と、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンなどの希釈剤、及びそれらの様々な類似の組み合わせと共に混合することができる。
【0052】
いくつかの態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を含む組成物は、デスモイド腫瘍または多発性骨髄腫の治療のために、それを必要とする患者に投与され得る。組成物には、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)が、例えば、約25mg~350mg、50mg~325mg、75mg~300mg、100mg~275mg、125mg~250mg、150mg~225mg、175mg~200mgの範囲の量で含まれ得る。いくつかの態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を含む組成物は、例えば、約50mg~300mg、100mg~250mg、及び150mg~200mgの範囲で投与され得る。組成物は、例えば約25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg及び350mgの量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を含み得る。いくつかの態様では、組成物は、例えば、約50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、及び350mgの量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(例えば二臭化水素酸塩形態)を含み得る。いくつかの態様では、組成物は、1日1回投与され得る。他の態様では、組成物は、1日2回投与され得る。例えば、組成物は、50mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含み得、1日1回投与され得る。他の例では、組成物は、50mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含み得、1日2回投与され得る。組成物は、100mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含み得、1日1回投与され得る。他の例では、組成物は、100mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含み得、1日2回投与され得る。他の例では、組成物は、150mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含み得、1日1回投与され得る。他の例では、組成物は、150mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含み得、1日2回投与され得る。
【0053】
III.治療の方法
A.デスモイド腫瘍
ニロガセスタットは、デスモイド腫瘍を治療するために患者に投与され得る。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約150ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約200ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、経口剤は、約125ng/ml、約150ng/ml、約175ng/ml、約200ng/ml、約225ng/ml、約250ng/ml、約275ng/ml、約300ng/ml、約325ng/ml、約350ng/ml、約375ng/ml、約400ng/l、約425ng/ml、約450ng/ml、約475ng/ml、または約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。
【0054】
いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約200ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約300ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、経口剤は、約200ng h/ml、約225ng h/ml、約250ng h/ml、約275ng h/ml、約300ng h/ml、約325ng h/ml、約350ng h/ml、約375ng h/ml、約400ng h/ml、約425ng h/ml、約450ng h/ml、約475ng h/ml、約500ng h/ml、約525ng h/ml、約550ng h/ml、約575g h/ml、約600ng h/ml、約625ng h/ml、または約675ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。
【0055】
いくつかの態様では、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、その治療を必要とする患者に、50mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を含む経口剤形を、それを必要とする患者に投与することを含む。
【0056】
いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約150ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約200ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約125ng/ml、約150ng/ml、約175ng/ml、約200ng/ml、約225ng/ml、約250ng/ml、約275ng/ml、約300ng/ml、約325ng/ml、約350ng/ml、約375ng/ml、約400ng/l、約425ng/ml、約450ng/ml、約475ng/ml、または約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。
【0057】
いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約200ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約300ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約200ng h/ml、約225ng h/ml、約250ng h/ml、約275ng h/ml、約300ng h/ml、約325ng h/ml、約350ng h/ml、約375ng h/ml、約400ng h/ml、約425ng h/ml、約450ng h/ml、約475ng h/ml、約500ng h/ml、約525ng h/ml、約550ng h/ml、約575g h/ml、約600ng h/ml、約625ng h/ml、または約675 ngh/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。
【0058】
いくつかの態様では、デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、患者に300mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を投与することを含む。
【0059】
いくつかの態様では、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を経口投与することを含む。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を、固形剤形として経口投与することを含む。いくつかの態様では、固形剤形は、錠剤またはカプセルである。
【0060】
いくつかの態様では、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を1日1回投与することを含む。いくつかの態様では、デスモイド腫瘍を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を1日2回、3回、または4回投与することを含む。ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を1日複数回投与する場合、各回に投与される1日の総投与量は同じであっても異なっていてもよい。例えば、300mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を1日2回で投与する場合、患者は、150mgの用量を2回(例えば、午前8時に150mgの用量を1回、午後8時に150mgの用量を1回)投与されるか、または朝に100mgの用量、夕方に200mgの用量を投与されることも可能である。各投与は、複数の固形剤形で構成され得る。例えば、150mgの個々の用量(すなわち、2回に分割して投与する1日の総用量300mgのうちの朝の用量)は、50mg錠剤3錠として投与可能である。
【0061】
B.多発性骨髄腫
ニロガセスタットは、多発性骨髄腫を治療するために患者に投与され得る。
【0062】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約150ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約200ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、経口剤は、約125ng/ml、約150ng/ml、約175ng/ml、約200ng/ml、約225ng/ml、約250ng/ml、約275ng/ml、約300ng/ml、約325ng/ml、約350ng/ml、約375ng/ml、約400ng/l、約425ng/ml、約450ng/ml、約475ng/ml、または約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。
【0063】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、225ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng/ml~約750ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約300ng/ml~約750ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約350ng/ml~約750ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、経口剤は、約250ng/ml、約275ng/ml、約300ng/ml、約325ng/ml、約350ng/ml、約375ng/ml、約400ng/ml、約425ng/ml、約450ng/ml、約475ng/ml、約500ng/ml、約525ng/l、約550ng/ml、約575ng/ml、約600ng/ml、約625ng/ml、約650ng/ml、約675ng/ml、約700ng/ml、約725ng/ml、または約750ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。
【0064】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約200ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約300ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、経口剤は、約200ng h/ml、約225ng h/ml、約250ng h/ml、約275ng h/ml、約300ng h/ml、約325ng h/ml、約350ng h/ml、約375ng h/ml、約400ng h/ml、約425ng h/ml、約450ng h/ml、約475ng h/ml、約500ng h/ml、約525ng h/ml、約550ng h/ml、約575g h/ml、約600ng h/ml、約625ng h/ml、または約675 ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。
【0065】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、3000ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約200ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約300ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約350ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約400ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約450ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約500ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約550ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約600ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約650ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約700ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約750ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約800ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約850ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約900ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約950ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1000ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1050ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1100ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1150ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1200ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1250ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1350ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1400ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1450ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1500ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1550ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1600ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1650ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多
発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1700ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1750ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1800ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1850ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1900ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1950ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2000ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2050ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2100ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2150ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2200ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2250ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2300ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2350ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2400ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2450ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2500ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2550ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2600ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2650ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2700ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2750ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の経口剤を患者に投与することを含み、経口剤は、約200ng h/ml、約225ng h/ml、約250ng h/ml、約275ng h/ml、約300ng h/ml、約325ng h/ml、約350ng h/ml、約375ng h/ml、約400ng h/ml、約425ng h/ml、約450ng h/ml、約475ng h/ml、約500ng h/ml、約525ng h/ml、約550ng h/ml、約575gh/ml、約600ng h/ml、約625ng h/ml、約675ng h/ml、約700ng h/ml、約725ng h/ml、約750ng h/ml、約775ng h/ml、約800ng h/ml、約825ng h/ml、約850ng h/ml、約875ng h/ml、約900ng h/ml、約925ng h/ml、約950ng h/ml、約975ng h/ml、約1000ng h/ml、約1025ng h/ml、約1050ng h/ml、約1075ng h/ml、約1100ng h/ml、約1125ng h/ml、約1150ng h/ml、約1175ng h/ml、約1200ng h/ml、約1225ng h/ml、約1250ng h/ml、約1275ng h/ml、約1300ng h/ml、約1325ng h/ml、約1350ng h/ml、約1375ng h/ml、約1400ng h/ml、約1425ng h/ml、約1450ng h/ml、約1475ng h/ml、約1500ng h/ml、約1525ng h/ml、約1550ng h/ml、約1575ng h/ml、約1600ng h/ml、約1625ng h/ml、約1650ng h/ml、約1675ng h/ml、約1700ng h/ml、約1725ng h/ml、約1750ng h/ml、約1775ng h/ml、約1800ng h/ml、約1825ng h/ml、約1850ng h/ml、約1875ng h/ml、約1900ng h/ml、約1925ng h/ml、約1950ng h/ml、約2000ng h/ml、約2025ng h/ml、約2050ng h/ml、約2100ng h/ml、約2125ng h/ml、約2150ng h/ml、約2175ng h/ml、約2200ng h/ml、約2225ng h/ml、約2250ng h/ml、約2275ng h/ml、約2300ng h/ml、約2325ng h/ml、約2550ng h/ml、約2575ng h/ml、約2600ng h/ml、約2625ng h/ml、約2650ng h/ml、約2675ng h/ml、約2700ng h/ml、約2725ng h/ml、約2750ng h/ml、約2775ng h/ml、約2800ng h/ml、約2825ng h/ml、約2850ng h/ml、約2875ng h/ml、約2900ng h/ml、約2925ng h/ml、または約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf
)をもたらす。
【0066】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療するための方法は、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者に200mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を投与することを含む。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療するための方法は、その治療を必要とする患者に、100mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を投与することを含む。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療するための方法は、その治療を必要とする患者に、100mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を投与することを含む。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療するための方法は、その治療を必要とする患者に、50mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を投与することを含む。
【0067】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約150ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約200ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng/ml~約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約125ng/ml、約150ng/ml、約175ng/ml、約200ng/ml、約225ng/ml、約250ng/ml、約275ng/ml、約300ng/ml、約325ng/ml、約350ng/ml、約375ng/ml、約400ng/l、約425ng/ml、約450ng/ml、約475ng/ml、または約500ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。
【0068】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、225ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng/ml~約750ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約300ng/ml~約750ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約350ng/ml~約750ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、経口剤は、約250ng/ml、約275ng/ml、約300ng/ml、約325ng/ml、約350ng/ml、約375ng/ml、約400ng/ml、約425ng/ml、約450ng/ml、約475ng/ml、約500ng/ml、約525ng/l、約550ng/ml、約575ng/ml、約600ng/ml、約625ng/ml、約650ng/ml、約675ng/ml、約700ng/ml、約725ng/ml、または約750ng/mlの平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす。
【0069】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約200ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約300ng h/ml~約650ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の50mg経口剤を患者に投与することを含み、経口剤は、約200ng h/ml、約225ng h/ml、約250ng h/ml、約275ng h/ml、約300ng h/ml、約325ng h/ml、約350ng h/ml、約375ng h/ml、約400ng h/ml、約425ng h/ml、約450ng h/ml、約475ng h/ml、約500ng h/ml、約525ng h/ml、約550ng h/ml、約575g h/ml、約600ng h/ml、約625ng h/ml、または約675ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。
【0070】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、3000ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約200ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約250ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約300ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約350ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約400ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約450ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約500ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約550ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約600ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約650ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約700ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約750ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約800ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約850ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約900ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約950ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1000ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1050ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1100ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1150ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1200ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1250ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1350ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1400ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1450ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1500ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1550ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1600ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタット
またはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1650ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1700ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1750ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1800ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1850ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1900ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約1950ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2000ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2050ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2100ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2150ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2200ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2250ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2300ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2350ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2400ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2450ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2500ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2550ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2600ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2650ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2700ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、ここで、経口剤は、約2750ng h/ml~約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)の100mg経口剤を患者に投与することを含み、経口剤は、約200ng h/ml、約225ng h/ml、約250ng h/ml、約275ng h/ml、約300ng h/ml、約325ng h/ml、約350ng h/ml、約375ng h/ml、約400ng h/ml、約425ng h/ml、約450ng h/ml、約475ng h/ml、約500ng h/ml、約525ng h/ml、約550ng h/ml、約575g h/ml、約600ng h/ml、約625ng h/ml、約675ng h/ml、約700ng h/ml、約725ng h/ml、約750ng h/ml、約775ng h/ml、約800ng h/ml、約825ng h/ml、約850ng h/ml、約875ng h/ml、約900ng h/ml、約925ng h/ml、約950ng h/ml、約975ng h/ml、約1000ng h/ml、約1025ng h/ml、約1050ng h/ml、約1075ng h/ml、約1100ng h/ml、約1125ng h/ml、約1150ng h/ml、約1175ng h/ml、約1200ng h/ml、約1225ng h/ml、約1250ng h/ml、約1275ng h/ml、約1300ng h/ml、約1325ng h/ml、約1350ng h/ml、約1375ng h/ml、約1400ng h/ml、約1425ng h/ml、約1450ng h/ml、約1475ng h/ml、約1500ng h/ml、約1525ng h/ml、約1550ng h/ml、約1575ng h/ml、約1600ng h/ml、約1625ng h/ml、約1650ng h/ml、約1675ng h/ml、約1700ng h/ml、約1725ng h/ml、約1750ng h/ml、約1775ng h/ml、約1800ng h/ml、約1825ng h/ml、約1850ng h/ml、約1875ng h/ml、約1900ng h/ml、約1925ng h/ml、約1950ng h/ml、約2000ng h/ml、約2025ng h/ml、約2050ng h/ml、約2100ng h/ml、約2125ng h/ml、約2150ng h/ml、約2175ng h/ml、約2200ng h/ml、約2225ng h/ml、約2250ng h/ml、約2275ng h/ml、約2300
ng h/ml、約2325ng h/ml、約2550ng h/ml、約2575ng h/ml、約2600ng h/ml、約2625ng h/ml、約2650ng h/ml、約2675ng h/ml、約2700ng h/ml、約2725ng h/ml、約2750ng h/ml、約2775ng h/ml、約2800ng h/ml、約2825ng h/ml、約2850ng h/ml、約2875ng h/ml、約2900ng h/ml、約2925ng h/ml、または約2950ng h/mlの生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす。
【0071】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を経口投与することを含む。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を、固形剤形として経口投与することを含む。いくつかの態様では、固形剤形は、錠剤またはカプセルである。
【0072】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を1日1回投与することを含む。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を1日2回投与することを含む。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療するための方法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を1日2回、3回、または4回投与することを含む。ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を1日複数回投与する場合、各回に投与される1日の総投与量は同じであっても異なっていてもよい。例えば、100mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を1日2回投与する場合、患者は、50mgの用量を2回(例えば、午前8時に50mgの用量を1回、午後8時に50mgの用量を1回)受ける、または朝に25mgの用量を1回、夕方に75mgの用量を1回受けることも可能である。各投与は、複数の固形剤形で構成され得る。例えば、50mgの個々の用量(すなわち、2回に分割して投与する1日の総用量100mgのうちの朝の用量)は、25mg錠剤2錠として投与可能である。
【0073】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療するための方法は、多発性骨髄腫の併用治療のために、単回経口剤のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を投与することを含む。多発性骨髄腫の治療のための併用療法では、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)を、1つ以上の追加の有効成分と共に投与する。いくつかの態様では、多発性骨髄腫の治療のための併用療法は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)をBCMA療法と併用して投与することを含む。いくつかの態様では、BCMAを標的とした療法は、同種キメラ抗原受容体T細胞療法、自己キメラ抗原受容体T細胞療法、免疫療法(例えば、モノクローナル抗体療法)、抗体薬物複合体療法、またはBCMA及び免疫関連標的(例えば、CD3)に対する二重特異性を有する二重特異性抗体療法のうちの1つ以上を含む。他の態様では、BCMAを標的とした療法は、少なくとも同種キメラ抗原受容体T細胞療法を含む。他の態様では、BCMAを標的とした療法は、少なくとも自己キメラ抗原受容体T細胞療法を含む。別の態様では、BCMAを標的とした療法は、少なくとも免疫療法(例えば、モノクローナル抗体療法)を含む。他の態様では、BCMAを標的とした療法は、少なくとも抗体薬物複合体療法を含む。他の態様では、BCMAを標的とした療法は、少なくとも、BCMA及び免疫関連標的(例えば、CD3)に対する二重特異性を含む二重特異性抗体療法を含む。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療するための方法は、経口剤のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をベランタマブマフォドチンと併用して患者に投与することを含む。
【0074】
多発性骨髄腫の治療のための併用療法(例えば、ベランタマブマフォドチンとの併用)では、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)が、他の活性成分(複数可)(例えば、ベランタマブマフォドチン)の前、同時、または後に対象に投与される。
【0075】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療することは、第一選択療法として、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)と他の活性成分(複数可)(例えば、ベランタマブマフォドチン)との併用療法を行うことを含む。このような態様では、多発性骨髄腫を有する患者は、以前に1つ以上の関係のない疾患または障害(例えば、不安症)を以前に受けたことがあるか、及び/または現在それらの治療を受けていてもよい。
【0076】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫を治療することは、以前に多発性骨髄腫の治療を受けた患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)及びBCMAを標的とした療法(例えば、ベランタマブマフォドチン)を投与することを含む。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を有する患者は、プロテアソーム阻害剤、免疫調節療法、免疫療法(例えば、モノクローナル抗体、例えば、CD38に向けたモノクローナル抗体)、幹細胞移植、化学療法、標的療法(例えば、XPO1阻害剤)、またはニロガセスタットを併用していないBCMAを標的とした療法のうちの1つ以上により、多発性骨髄腫の治療を以前に受けている。
【0077】
一態様では、対象に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)が経口投与され、BCMAを標的とした療法(例えば、ベランタマブマフォドチン)が静脈内または皮下により施される。
【0078】
いくつかの態様では、多発性骨髄腫を有する患者は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)及びBCMAを標的とした療法(例えば、ベランタマブマフォドチン)の投与後に完全奏効を呈する。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を有する患者は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩及びBCMAを標的とした療法(例えば、ベランタマブマフォドチン)の投与後にほぼ完全奏効を呈する。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を有する患者は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)及びBCMAを標的とした療法(例えば、ベランタマブマフォドチン)の投与後に厳密な完全奏効を呈する。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を有する患者は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)及びBCMAを標的とした療法(例えば、ベランタマブマフォドチン)の投与後に小奏効(minor response)を呈する。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を有する患者は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)及びBCMAを標的とした療法(例えば、ベランタマブマフォドチン)の投与後に部分奏効を呈する。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を有する患者は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)及びBCMAを標的とした療法(例えば、ベランタマブマフォドチン)の投与後に最良部分奏効を呈する。いくつかの態様では、多発性骨髄腫を有する患者は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩(例えば、二臭化水素酸塩形態)及びBCMAを標的とした療法(例えば、ベランタマブマフォドチン)の投与後に安定(stable disease)を呈する。
【実施例
【0079】
実施例1:薬物動態
ニロガセスタット二臭化水素酸塩(PF-03084014)の単回及び複数回経口投与の薬物動態パラメータを以下の表1に示す。
【表1-1】
【表1-2】
【0080】
実施例2:進行性デスモイド腫瘍/侵襲性線維腫症(DT/AF)を有する成人患者を対象とした、ニロガセスタットとプラセボのランダム化二重盲検プラセボ対照第3相試験
進行性デスモイド腫瘍を有する参加者において、ニロガセスタット二臭化水素酸塩の有効性及び安全性を判定するために、第3相二重盲検プラセボ対照試験が実施される。固形腫瘍第1相試験では、予備的な有効性が示され(Messersmith,W.,et al.,“A Phase I,dose-finding study in patients with advanced solid malignancies of the oral γ-secretase inhibitor PF-03084014”Clin.Cancer Res.,21:60-7(2015))、これには、デスモイド参加者におけるニロガセスタットの長期持続的奏効及び安全性も含む(Villalobos,V.M.,et al.,“Long-Term Follow-Up of Desmoid Fibromatosis Treated with PF-03084014,an Oral Gamma Secretase Inhibitor,Ann.Surg.Oncol.,25:768-75(2018))。これらの有望な結果により、進行性デスモイド腫瘍を有する参加者における第2相試験を実施した(Kummar,S.,et al.,“Clinical Activity of the γ-Secretase Inhibitor PF-03084014 in Adults with Desmoid Tumors(Aggressive Fibromatosis),J.Clin.Oncol.,35:1561-69(2017))。この試験により、ニロガセスタットにより奏効率が29%となり、磁気共鳴画像法(MRI)によって測定して、腫瘍が著しく縮小し、治療中に進行した参加者はいなかったことが実証された。重要なことに、奏効群の参加者は、以前の全身療法(イマチニブまたはソラフェニブ)が奏効しておらず、この患者集団は代替的治療の選択肢を必要とすることが示されている。これらの結果は、この集団におけるニロガセスタットのさらなる試験を支持する。
【0081】
目的及びエンドポイントを表2に示す。
【表2】
【0082】
全体設計:第3相試験は、進行性DT/AFを有する成人参加者において、ニロガセスタット及びプラセボの有効性、安全性、忍容性を比較するための多施設、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、イベント駆動型である。この試験は、二重盲検フェーズ及び任意の非盲検継続投与(OLE)フェーズの2つのフェーズからなる。
【0083】
疾患の進行(RECISTv1.1を使用した中央レビューによって確認)後、または二重盲検フェーズの完了後(必要な数のイベントが観察され、主要PFS分析が完了した後)、参加者の治療割り当ては非盲検化され、適格な場合、参加者は任意のOLEフェーズに登録する選択肢を有する。
【0084】
参加者のタイプ及び疾患の特徴:
1.参加者は、試験治療の初回投与前の12ヶ月の間に、RECISTv1.1によって測定したところ、20%以上進行したDT/AFを有する。
2.参加者は、以下を有する:
a.新たに診断された、測定可能な進行性DT/AFで、外科的切除または放射線療法が適応不可能であるもの;
または
b.初期療法に対するCR後に再発し進行するDT/AF;
または
c.DT/AFが既に存在し、以前に治療を受けており、残存腫瘍が進行している。
3.参加者は、疾患の確認のために保持しているまたは新しい腫瘍組織を提供することに同意する。
4.参加者が以前にDT/AFの治療のための治験療法を受けたことがある場合、参加者は、インフォームドコンセントに署名する少なくとも28日前に以前の治療を完了している必要がある。以前の治療法によるすべての毒性は、グレード1以下またはベースラインまで解消される必要がある。
5.DT/AF以外の状態の治療として、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を受けている参加者は、進行が観察される前に、以下のようにNSAIDを投与されている必要がある(適格基準1):
a.慢性的な毎日の定期的な使用(インフォームドコンセントに署名する前、28日間安定していると定義);または
b.頭痛、関節炎などの認可された症状における鎮痛または抗炎症剤としての、時々の使用(週3日以内と定義)
c.参加者が、スクリーニング時のECOG(Eastern Cooperative Oncology Group)パフォーマンスステータス≦2を有する。
6.参加者は、以下のスクリーニング検査値によって定義される適切な臓器及び骨髄機能を有する:
a.絶対好中球数≧1500/μL;
b.血小板≧100x10/μL;
c.ヘモグロビン≧9g/dL;
d.総ビリルビン≦1.5x正常上限値(ULN)(ビリルビンが分画され、直接ビリルビンが35%未満であれば、分離ビリルビン>1.5xULNは許容される);
e.アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)(血清グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)/アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)(血清グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)≦2xULN;及び
f.クレアチニン≦1.5xULN、またはクレアチニン>1.5xULNの場合、計算されたクレアチニンクリアランスは、≧60mL/分/1.73mである必要がある(Cockcroft-Gault式を使用);
g.参加者は、錠剤を飲み込むことができ、吸収に影響を与える胃腸の状態を有しない。
【0085】
この第3相臨床試験のスキームについては、図1に示す。
【0086】
実施例3:症状のあるデスモイド腫瘍/侵襲性線維腫症(DT/AF)を有する成人における、ニロガセスタットのプラセボ対照第3相試験
DT/AFによる制御不能な疼痛を有する成人参加者において、ニロガセスタット及びプラセボの有効性、安全性、及び忍容性を比較する多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照の第3相試験を実施する。この試験は、適格参加者に対して、二重盲検フェーズ及び任意の非盲検継続投与(OLE)フェーズの2つのフェーズからなる。
【0087】
参加者は、試験治療の最初の投与の28日前までにスクリーニングを行い、参加資格は、適格基準及び除外基準に基づいて決定する。スクリーニング期間中、潜在的参加者は、12週間にわたって疼痛及び薬の使用を記録する日誌を毎日記録する意思があるかについてスクリーニングを行う。
【0088】
スクリーニング期間中、参加者は、疼痛及び鎮痛剤の使用を毎日記録する必要がある。この記録は、週ごとの平均疼痛強度(API)及び平均鎮痛剤使用量(AAU)を計算するために使用される。少なくとも2週間連続して制御されていない腫瘍関連疼痛を有する参加者(API>4と定義される)のみが、この試験にランダムに割り当てられる。
【0089】
適格参加者は、サイクル1の1日目にすべての無作為化前/投与前評価を行った後、試験治療(ニロガセスタットまたはプラセボ)を受けるように無作為化(1:1)される。試験治療の最初の投与を受けた後、参加者は、サイクル1(15日目)、サイクル2(1日目及び15日目)、サイクル3(1日目及び15日目)、試験終了(EOS)(サイクル3の15日目から14日後)、及びフォローアップ(参加者がOLEフェーズに入らない場合は、試験治療の最後の投与から30日後)に、予定された試験通院のために診療所に戻る。
【0090】
12週間の治験治療期間中、参加者は、毎日の疼痛のスコア、鎮痛剤の使用、及び治験治療の投与量を電子デバイス(eDiary)に記録する必要がある。疼痛及び薬の使用に関するデータ収集手順が厳密に遵守されるように、電子的手段及び/または電話を介して毎日リマインダーが送信される。予定されている試験診療所来院中に、患者の毎日の疼痛スコア及び投薬リストの記録が確認される。さらに、健康状態データを収集するために、「EQ-5D」(European Quality of Life Five Dimension)、「EORTC QLQ-C30」(European Organization for the Research and Treatment of Cancer Quality of Life Questionnaire)、「PGI-C」(Patient Global Impression of Change:全般印象度-変化)、「PGI-S」(全般的印象度-重症度:Patient Global Impression of Severity)、「BPI-SF」(簡易疼痛評価票(短縮版):Brief Pain Inventory(Short Form))が実施される。
【0091】
試験の完了後、参加者は、EOS来院のために施設に戻る(サイクル3の15日目から約14日後)。EOS来院中に、適格参加者は、任意のOLEフェーズに登録する選択肢を有する。
【0092】
何らかの理由で早期に治験治療を永久に中止する参加者は、治験治療の中止前または治験治療の最後の投与に可能な限り近い時期に、可能な限り早急に治験施設に戻って、治療終了(「EOT」)来院を完了する必要があり、これらの参加者は、任意のOLEフェーズに登録する資格がない。
【0093】
この第3相臨床試験のスキームについては、図2に示す。
【0094】
実施例4:多発性骨髄腫
本試験の目的は、再発性または難治性の多発性骨髄腫を有する成人において、B細胞成熟抗原(BCMA)を標的とする剤、例えば、抗体薬物複合体(ADC)、二重特異性抗体、CAR-T療法、またはモノクローナル抗体と併用したニロガセスタットの安全性、有効性を評価することである。
【0095】
測定可能なエンドポイントとしては、以下が含まれ得る;
・DEフェーズ:ORRを達成した参加者の数(ORRは、国際骨髄腫ワーキンググループ「IMWG」の奏効率基準に従って、PR以上の参加者の割合として定義される)。
・CEフェーズ:臨床的有用率(CBR)を達成した参加者の数(CBRは、抗がん剤の臨床試験において、治療介入に対して完全奏効、部分奏効、安定疾患を達成した進行がんまたは転移がんの参加者の割合として定義される)。
・DEフェーズ及びCEフェーズ:部分奏効(「PR」)を達成した参加者の数:IMWG基準に従ってPRを達成した参加者の数を分析する。
・DEフェーズ及びCEフェーズ:最良部分奏効(「VGPR」)を達成した参加者の数:IMWG基準に従ってVGPRを達成した参加者の数を分析する。
・DEフェーズ及びCEフェーズ:完全奏効(CR)を達成した参加者の数:IMWG基準に従ってCRを達成した参加者の数を分析する。
・DEフェーズ及びCEフェーズ:第2の剤と併用して投与した場合のニロガセスタットの濃度:ニロガセスタットの濃度のために血液サンプルを採取する。
・CEフェーズ:無増悪生存期間(PFS)を達成した参加者の数(PFSは、ランダム化からIMWGによる進行性疾患(PD)が確認された最も早い日付、または任意の理由による死亡までの期間として定義される)。
・CEフェーズ:奏効期間(DoR)(DoRは、確認された部分奏効またはそれ以上の奏効を達成した参加者において、最初の記録されたエビデンスまたはPRまたはそれ以上の奏効からIMWGによる疾患の進行または疾患の進行による死亡までの時間として定義される)。
・CEフェーズ:奏効までの時間(TTR)(TTRは、奏効が達成された(PRまたはそれ以上が確認された)参加者における、ランダム化の日付と、奏効(PRまたはそれ以上)の最初の記録されたエビデンスとの間の時間として定義される)。
・CEフェーズ:全生存率(OS)を達成した参加者の数(OSは、ランダム化から任意の理由による死亡までの時間として定義される)。
【0096】
追加のエンドポイントには以下が含まれる;
・全奏効率(ORR)(ORRは、IMWG2016基準に従って部分奏効(PR)以上を達成した参加者の割合として定義される)。
・最良部分奏効(VGPR)またはそれ以上の奏効率(VGPRまたはそれ以上の奏効率は、IMWG2016基準に従って、VGPRまたはそれ以上の奏効(厳密な完全奏効(「sCR」)+完全奏効(「CR」)+VGPR)を達成した参加者の割合として定義される)。
・完全奏効(CR)またはそれ以上の奏効率(CRまたはそれ以上の奏効率は、IMWG2016基準に従ってCRまたはそれ以上の奏効(sCR+CR)を達成した参加者の割合として定義される)。
・厳格な完全奏効(sCR)率(sCR率は、IMWG2016基準に従ってsCRを達成した参加者の割合として定義される)。
・奏効期間(奏効期間は、IMWG2016基準に従って、奏効(PR以上)の最初の記録された日から、進行性疾患(PD)の最初の記録されたエビデンスの日までの期間として定義される)。
・奏効までの時間(奏効までの時間は、試験治療の最初の投与日から、参加者がPR以上のすべての基準を満たした最初の有効性評価までの時間と定義される)。
【0097】
適格基準には、以下が含まれ得る:
・再発性/難治性多発性骨髄腫(「MM」)の診断が記録され、IMWG基準に従って測定可能な病変(血清、尿、または遊離軽鎖(「FLC」))を有する。
・プロテアソーム阻害剤、免疫調節剤、及び抗CD38抗体(禁忌でない限り)などのMM治療法を少なくとも3ライン受けており、最後の治療ラインに対して難治性である。
・「ECOG」(Eastern Cooperative Oncology Group)0または1
・ドナー(生成物)特異的抗HLA抗体の欠如
・ECOGパフォーマンスステータス0~1を有する参加者。ただし、2以下のECOGの原因が、MMによる骨格合併症及び/または骨格痛のみである場合は除く。
・以下のうち少なくとも1つとして定義される測定可能な疾患を有する参加者:血清Mタンパク質が0.5グラム/デシリットル以上(5グラム/リットル以上)、または尿Mタンパク質が24時間あたり200mg以上、または血清遊離軽鎖(「FLC」)アッセイ:関与するFLCレベルが10mg/デシリットル以上(100mg/リットル以上)及び異常血清FLC比(<0.26または>1.65)。
【0098】
この明細書に記述される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、各個別の刊行物、特許、または特許出願が、その全体において参照により組み込まれることが明確かつ個別に示されているのと同程度に、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。本出願における用語が、参照により本明細書に組み込まれる文書において異なるように定義されていることが判明した場合、本明細書に提供される定義が、その用語の定義として機能することとする。
【0099】
本発明を、その特定の態様に関連付けて説明してきたが、本発明は、さらなる修正が可能であり、この出願は、一般に、本発明が関連する当該技術分野内の既知のまたは慣例的な実践の範囲内である本開示からのそのような逸脱を含む原理に従った任意の変形例、用途、または適合を包含することを目的としており、上述された本質的な特徴に適用することができ、特許請求の範囲内にあるとおりであることが理解されるであろう。
【0100】
本明細書に記載される様々な実施形態に加えて、本開示は、E1からE80までの番号を付けられた以下の実施形態を含む。実施形態のこのリストは、例示的なリストとして提示され、本出願は、これらの実施形態に限定されない。
【0101】
E1.式(I)の化合物
【化4】
またはその薬学的に許容される塩を含む組成物であって、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記組成物。
【0102】
E2.前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、E1に記載の組成物。
【0103】
E3.前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、E2に記載の組成物。
【0104】
E4.前記組成物が、ヒトに経口投与される、E1~E3のいずれか1つに記載の組成物。
【0105】
E5.前記組成物が、固体の形態である、E4に記載の組成物。
【0106】
E6.錠剤またはカプセル剤である、E4に記載の組成物。
【0107】
E7.前記組成物が、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤をさらに含む、E1~E6のいずれか1つに記載の組成物。
【0108】
E8.デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、50mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含む経口剤形を、それを必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
【0109】
E9.デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【0110】
E10.デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【0111】
E11.E8~E10のいずれか1つに記載の方法であって、前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、前記方法。
【0112】
E12.前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、E11に記載の方法。
【0113】
E13.前記患者がヒトである、E8~E12のいずれか1つに記載の方法。
【0114】
E14.前記経口剤が、固形経口剤形として提供される、E8~E13のいずれか1つに記載の方法。
【0115】
E15.前記固形経口剤形が、カプセルまたは錠剤である、E14に記載の方法。
【0116】
E16.デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、300mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を、それを必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
【0117】
E17.前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、E16に記載の方法。
【0118】
E18.前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、E17に記載の方法。
【0119】
E19.前記患者がヒトである、E16~E18のいずれか1つに記載の方法。
【0120】
E20.前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、経口投与される、E16~E19のいずれか1つに記載の方法。
【0121】
E21.前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、固形剤形として経口投与される、E20に記載の方法。
【0122】
E22.前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、E21に記載の方法。
【0123】
E23.前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、1日1回投与される、E16~E22のいずれか1つに記載の方法。
【0124】
E24.前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、1日2回、3回、または4回投与される、E16~E22のいずれか1つに記載の方法。
【0125】
E25.デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【0126】
E26.デスモイド腫瘍の治療を必要とする患者において、デスモイド腫瘍を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【0127】
E27.前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、E25またはE26に記載の方法。
【0128】
E28.前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、E27に記載の方法。
【0129】
E29.前記患者がヒトである、E25~E28のいずれか1つに記載の方法。
【0130】
E30.前記経口剤が、固形経口剤形として提供される、E25~E29のいずれか1つに記載の方法。
【0131】
E31.前記固形経口剤形が、錠剤またはカプセルである、E30に記載の方法。
【0132】
E32.多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、200mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をその治療を必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
【0133】
E33.多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、100mg/日のニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をそれを必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
【0134】
E34.前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、E32またはE33に記載の方法。
【0135】
E35.前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、E34に記載の方法。
【0136】
E36.前記患者がヒトである、E32~E35のいずれか1つに記載の方法。
【0137】
E37.前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、経口投与される、E32~E36のいずれか1つに記載の方法。
【0138】
E38.前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、固形剤形として経口投与される、E37に記載の方法。
【0139】
E39.前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、E38に記載の方法。
【0140】
E40.前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、1日1回投与される、E32~E39のいずれか1つに記載の方法。
【0141】
E41.前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、1日2回、3回、または4回投与される、E32~E39のいずれか1つに記載の方法。
【0142】
E42.多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩200mgを1日1回投与することを含む、前記方法。
【0143】
E43.多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩150mgを1日1回投与することを含む、前記方法。
【0144】
E44.多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩100mgを1日1回投与することを含む、前記方法。
【0145】
E45.多発性骨髄腫を治療するための方法であって、その治療を必要とする患者に、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩50mgを1日1回投与することを含む、前記方法。
【0146】
E46.前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、E42~E45のいずれか1つに記載の方法。
【0147】
E47.前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、E46に記載の方法。
【0148】
E48.前記患者がヒトである、E42~E47のいずれか1つに記載の方法。
【0149】
E49.前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、経口投与される、E42~E48のいずれか1つに記載の方法。
【0150】
E50.前記ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩が、固形剤形として経口投与される、E49に記載の方法。
【0151】
E51.前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、E50に記載の方法。
【0152】
E52.多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【0153】
E53.多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の100mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、225ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【0154】
E54.多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の50mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【0155】
E55.多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の100mg経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、3000ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【0156】
E56.前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、E52~E55のいずれか1つに記載の方法。
【0157】
E57.前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、E56に記載の方法。
【0158】
E58.前記患者がヒトである、E52~E57のいずれか1つに記載の方法。
【0159】
E59.経口剤が、固形剤形として提供される、E52~E58のいずれか1つに記載の方法。
【0160】
E60.前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、E59に記載の方法。
【0161】
E61.前記経口剤が1日1回投与される、E52~E60のいずれか1つに記載の方法。
【0162】
E62.前記経口剤が1日2回、3回、または4回投与される、E52~E61のいずれか1つに記載の方法。
【0163】
E63.多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、100ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【0164】
E64.多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、225ng/mlを超える平均最大薬物血漿濃度(Cmax)をもたらす、前記方法。
【0165】
E65.多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、700ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【0166】
E66.多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含み、ここで、前記経口剤は、3000ng h/ml未満の生体内血漿曲線下面積(AUCinf)をもたらす、前記方法。
【0167】
E67.前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、E63~E66のいずれか1つに記載の方法。
【0168】
E68.前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、E67に記載の方法。
【0169】
E69.前記患者がヒトである、E63~E68のいずれか1つに記載の方法。
【0170】
E70.経口剤が、固形剤形として提供される、E63~E69のいずれか1つに記載の方法。
【0171】
E71.前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、E70に記載の方法。
【0172】
E72.前記経口剤が1日1回投与される、E63~E71のいずれか1つに記載の方法。
【0173】
E73.前記経口剤が1日2回、3回、または4回投与される、E63~E72のいずれか1つに記載の方法。
【0174】
E74.多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、多発性骨髄腫の同時治療のために、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の単回経口剤を前記患者に投与することを含む、前記方法。
【0175】
E75.多発性骨髄腫の治療を必要とする患者において、多発性骨髄腫を治療するための方法であって、ベランタマブマフォドチンと併用して、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩の経口剤を前記患者に投与することを含む、前記方法。
【0176】
E76.前記薬学的に許容される塩形態が、臭化水素酸塩形態である、E74またはE75に記載の方法。
【0177】
E77.前記臭化水素酸塩形態が、二臭化水素酸塩形態である、E76に記載の方法。
【0178】
E78.前記患者がヒトである、E74~E77のいずれか1つに記載の方法。
【0179】
E79.前記経口剤が、固形剤形である、E74~E78のいずれか1つに記載の方法。
【0180】
E80.前記固形剤形が、錠剤またはカプセルである、E79に記載の方法。
図1
図2
【国際調査報告】