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  • 特表-カーボネートの製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】カーボネートの製造方法
(51)【国際特許分類】
   C07C 68/06 20200101AFI20241010BHJP
   C07C 69/96 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
C07C68/06
C07C69/96 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529705
(86)(22)【出願日】2022-11-18
(85)【翻訳文提出日】2024-05-17
(86)【国際出願番号】 KR2022018254
(87)【国際公開番号】W WO2023096268
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0164915
(32)【優先日】2021-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511123485
【氏名又は名称】ロッテ ケミカル コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ワン ギュ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ペク、ミ ファ
(72)【発明者】
【氏名】ハン、ウ ネ
【テーマコード(参考)】
4H006
【Fターム(参考)】
4H006AA02
4H006AC48
4H006BA69
4H006BC10
4H006BC34
4H006BD10
(57)【要約】
本発明は、カーボネートの製造方法に関する。本発明の方法によれば、DMCとEtOHのトランスエステル化反応において、DMCの転化率とEMCの選択性を増加させることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジメチルカーボネートおよびエタノールを含む原料混合物を製造する、第1段階と、
前記原料混合物にエステル交換反応を誘導して、エチルメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートを含む生成物を製造する、第2段階と、を含み、
前記第1段階にて前記原料混合物にジエチルカーボネートをさらに含ませるものである、
カーボネートの製造方法。
【請求項2】
前記第2段階は、連続攪拌槽型反応器にて進められるものである、
請求項1に記載のカーボネートの製造方法。
【請求項3】
前記第2段階は、ナトリウムメトキシド、ナトリウムヒドロキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムヒドロキシド、カリウムエトキシド、カリウムメトキシドまたはこれらの組み合わせを含む塩基性触媒の存在下で進められるものである、
請求項1に記載のカーボネートの製造方法。
【請求項4】
前記原料混合物において、前記ジメチルカーボネートのモル数(molDMC)と前記エタノールのモル数(molEtOH)との割合は0.2~10の範囲内のものである、
請求項1に記載のカーボネートの製造方法。
【請求項5】
前記第2段階における前記塩基性触媒使用量は、前記原料混合物のジメチルカーボネート100重量部に対して0.02重量部~1重量部の範囲内のものである、
請求項3に記載のカーボネートの製造方法。
【請求項6】
前記第2段階は、30℃~100℃の範囲内の温度で進められるものである、
請求項1に記載のカーボネートの製造方法。
【請求項7】
前記原料混合物において、前記ジメチルカーボネートのモル数(molDMC)と前記エタノールのモル数(molEtOH)との割合は0.9~1.1の範囲内であり、前記ジエチルカーボネートのモル数(molDEC)と前記ジメチルカーボネートのモル数(molDMC)との割合(molDEC/molDMC)は0.01~0.2の範囲内のものである、
請求項1に記載のカーボネートの製造方法。
【請求項8】
前記第1段階は、前記第2段階にて製造したジエチルカーボネートを還流させて前記原料混合物にさらに含ませるものである、
請求項1に記載のカーボネートの製造方法。
【請求項9】
前記第1段階は、前記第2段階にて製造したジエチルカーボネート以外のジエチルカーボネートを原料混合物にさらに含ませるものである、
請求項1に記載のカーボネートの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーボネートの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリ電解液の有機溶媒としては、主にエチルメチルカーボネート(以下、「EMC」という)とジエチルカーボネート(以下、「DEC」という)が用いられる。ジメチルカーボネート(以下、「DMC」という)とエタノール(以下、「EtOH」という)を原料とするエステル交換反応によりEMCとDECを製造する。該反応は、可逆反応でもある。また、触媒の存在下で該反応を進めることができる。この触媒としては、主に塩基性触媒を用いることができ、これの代表的な例としては、ナトリウムメトキシド(以下、「SME」という)である。当該反応式を以下の反応式1に要約した:
【化1】
【0003】
EMCとDMCの市場予測資料では、今後EMCの需要がDECに比べて約5倍以上高いと言われている。したがって、同じ原料を用いて高い選択性のEMCを製造する必要がある。
【0004】
従来の技術(例えば、「特許文献1」および「特許文献2」)は、反応性蒸留(Reactive Distillation)装置を用いてDMCとEMCを製造する。従来技術は、高いDMC転化率で前記反応を進めることができる。しかしながら、従来技術では、DMC転化率が増加するにつれてEMCではないDECの選択性が増加する。そのため、従来技術ではEMCの選択性を高めることが難しい。また、従来技術は操作方法が複雑である。
【0005】
したがって、前記反応におけるEMCの選択性を高める方法の研究開発が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】CN103804124B
【特許文献2】KR10-1668571B
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、DMCとEtOHのエステル交換反応において、DMCの転化率とEMCの選択性を同時に増加させようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のカーボネートの製造方法は、ジメチルカーボネートおよびエタノールを含む原料混合物を製造する、第1段階と、前記原料混合物にエステル交換反応を誘導し、エチルメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートを含む生成物を製造する、第2段階と、を含み、前記第1段階にて前記原料混合物にジエチルカーボネートをさらに含ませるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の方法は、DMCとEtOHのエステル交換反応において、DMCの転化率とEMCの選択性を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】DECを原料混合物にさらに含ませる本発明の一具現例の方式を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下において、本出願の内容についてより詳しく説明する。
【0012】
本発明は、カーボネートの製造方法に関する。具体的には、本発明は、カーボネートであって、EMCおよびDECを含む混合物を製造する方法に関する。より具体的には、本発明は、前記混合物にてEMCの選択性を向上させる方法に関する。以下、本発明のカーボネートの製造方法を、「本発明の方法」と称する場合もある。
【0013】
本明細書において、「選択性」とは、複数の生成物が得られる化学反応において、目的生成物の生成物全体に占める割合を意味する。
【0014】
本発明では、DMCとEtOHのトランスエステル化反応の生成物であるEMC、DEC、およびメタノール(以下、「MeOH」という)のうち、EMCを目的生成物とする。また、本発明におけるEMCの選択性は、EMCとDECの総和に対するEMCの割合を意味する。また、本発明におけるDECの選択性とは、EMCとDECの総和に対するDECの割合を意味する。
【0015】
本発明の方法は、少なくとも2段階を通じてカーボネートを製造する。
【0016】
本発明の方法は、第1段階において、DMCおよびEtOHを含む原料混合物を製造する。後述するが、本発明は、目的生成物であるEMCの選択性は、原料の化学反応の平衡にて決められ、この平衡は原料混合物中の反応物間の組成により調節する点を確認する。
【0017】
本発明の方法は、第2段階において、前記原料混合物にエステル交換反応を誘導し、EMCおよびDECを含む生成物を製造する。前記生成物は、前記反応式1に示すように、MeOHをさらに含むことができる。バッテリ電解液が前記EMCおよびDECを溶媒として用いる。ここで、EMCが本発明の方法の目的生成物である。
【0018】
本発明の方法はまた第1段階において、原料混合物に非目的生成物をさらに含ませる。非目的生成物を原料に投入することによって、ルシャトリエの原理によって同一反応物の転化率下で、目的生成物の生産量を増加させることができる。すなわち、本発明の発明は、前記第1段階において、原料混合物にDECをさらに含ませる。これにより、同一反応物転化率下で、EMCの選択性を増加させることができる。
【0019】
前記非目的生成物であるDECを原料混合物にさらに含ませる方式は、特に限定されるものではない。このような方法としては、例えば、前記第2段階が終了した生成物においてDECをリサイクルして原料に供給すること、または、別途にDECを備えて原料に投入することなどを考慮することができる。
【0020】
すなわち、一具現例では、前記第1段階は、前記第2段階にて製造したDECを前記原料混合物にさらに含ませるものであってもよい。具体的には、前記第1段階は、前記第2段階にて製造したジエチルカーボネートを還流させ、前記原料混合物にさらに含ませることができる。
【0021】
図1は、これのための方式を簡略に示したものである。図1によるDECを再供給させる方式をより詳しく説明する。まず、反応器にDMC、EtOH、および触媒を投入した後、反応させると、EMC、DEC、およびMeOHを生成することができる。このように生成された生成物ストリームを第1蒸留カラム(Column 1)へ送る。第1蒸留カラムでは、低沸点化合物であるEMCを塔頂から分離させることができる。その次に、残りの生成物を第2蒸留カラム(Column 2)へ送る。第2カラムでは、塔底から重質成分(Heavier)を流出させることができ、塔頂からDECを流出させる。次いで、塔頂のDECを再び反応器でリサイクル(Recycle)または還流させて、原料混合物に非目的生成物であるDECをさらに含ませることができる。図1に示す工程は、例示的なものであり、本発明の方法を進める実際の工程では、未反応物および/またはアルコール(メタノールおよびエタノールなど)を分離するための他の蒸留カラムもまたさらに含まれることができる。
【0022】
また、他の具現例において、前記第1段階は、前記第2段階にて製造したDEC以外の(他の)DEC、例えば、別途に製造または準備したDECを原料混合物にさらに含ませるものであってもよい。
【0023】
前述したように、本発明の目的生成物の選択性は、本発明にて用いる反応の温度または触媒の量によっては大きく変化せず、原料混合物に含まれた反応物の組成によって変わり得る。本発明の目的、すなわち反応物であるDMCの転化率と目的生成物であるEMCの選択性を最大化するために、本発明の原料が含む物質の割合もまた適宜調節することができる。
【0024】
一具現例では、前記原料混合物において、前記ジメチルカーボネートのモル数(molDMC)と前記エタノールのモル数(molEtOH)との割合は0.2~10の範囲内であってもよい。前記割合の下限は、他の具現例において、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9または1.0であってもよい。前記割合の上限は、他の具現例では、9、8、7、6、5、4、3、2または1であってもよい。
【0025】
一具現例では、前記原料混合物にさらに含まれるDECの割合もまた適切に調節されることができる。一方、DECは反応物であるDMCの転化率と目的生成物であるEMCの転換率に直接影響を及ぼすため、ここでDECの添加量は、反応物であるDMCの他の反応物であるEtOHとの割合が特定の範囲内である場合、さらに調節されるものであってもよい。
【0026】
一具現例では、前記原料混合物において、前記ジメチルカーボネートのモル数(molDMC)と前記エタノールのモル数(molEtOH)との割合は0.9~1.1の範囲内であってもよく、このとき前記ジエチルカーボネートのモル数(molDEC)と前記ジメチルカーボネートのモル数(molDEC)との割合(molDEC/molDMC)は、0.01~0.2の範囲内であってもよい。前記割合は、他の具現例では、0.014~0.016の範囲内であってもよい。参考までに、前述したように、前記DECとDMCのモル比は、前記原料中のDMCとEtOHとの割合によって異なるものであってもよい。
一具現例では、前記第2段階、すなわち前記原料中のDMCおよびEtOHのエステル交換反応は、特定の条件下で進めることができる。
【0027】
前述したように、本発明の方法にて適用する原料は、DMCとEtOHを含み、これらの反応を触媒の存在下で進めることができる。一具現例では、前記触媒は、塩基性触媒であってもよい。具体的には、前記塩基性触媒は、ナトリウムメトキシド、ナトリウムヒドロキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムヒドロキシド、カリウムエトキシド、カリウムメトキシド、またはこれらの組み合わせを含むことができる。より具体的には、前記塩基性触媒は、ナトリウムメトキシドであってもよい。
【0028】
また、本発明は、前記反応を特定の反応器にて行うことができる。化学反応器は、大きくバッチ式反応器と連続フロー式反応器に分けられる。ここで連続フロー式反応器は、さらに連続撹拌槽型反応器(Continuously Stirred Tank Reactor、CSTR)とプラグフロー反応器(Plug Flow Reactor、PFR)に分けられる。触媒が関与する反応において、前記PFRは充填層反応器(Packed Bed Reactor、PBR)として作用することができる。本発明では、前記エステル交換反応を進める反応器の種類は特に限定されない。すなわち、前記第2段階は、バッチ式反応器にて進めてもよく、連続式反応器にて進めてもよい。一具現例では、前記第2段階は、PBRまたはCSTRにて進めてもよい。具体的には、前記第2段階はCSTRにて進めることができる。
【0029】
上述したように、触媒の含有量は本発明の目的生成物の選択性に影響を及ぼさないが、その選択性を達成する時間を短縮する側面では適切に調節された方が良い。一具現例では、前記第2段階における前記塩基性触媒使用量は、前記原料混合物のジメチルカーボネート100重量部に対して0.02重量部~1重量部の範囲内であってもよい。他の具現例では、前記塩基性触媒使用量の下限は、0.05重量部、0.07重量部または0.1重量部であってもよい。他の具現例では、前記塩基性触媒使用量の上限は、0.9重量部、0.8重量部、0.7重量部、0.6重量部、0.5重量部、0.4重量部、0.3重量部、0.2重量部、または0.1重量部であってもよい。
【0030】
前述したように、前記エステル交換反応の温度は、本発明の目的生成物の選択性に影響を与えないが、その選択性を達成する時間を短縮する側面では、適切に調節された方が良い。一具現例では、前記第2段階は、30℃~100℃範囲内の温度で進められてもよい。他の具現例では、前記第2段階の進行温度の下限は、35℃、40℃、45℃、または50℃であってもよい。他の具現例では、前記第2段階の進行温度の上限は、90℃、80℃、70℃、60℃、55℃、または50℃であってもよい。
【実施例
【0031】
以下、実施例を通じて本発明をより詳しく説明する。しかし、以下の実施例は、本発明の範囲を制限するものではない。
【0032】
[実験例1]定性および定量分析
生成物の定性および定量分析は、GC(ガスクロマトグラフィー)を行った。具体的には、分析対象物質1gを取り、0.1gのm-キシレンと混合した試料に対してGCを行った。GC装置としては、Young In Chromass社のYL6500GC製品を用いており、ここでGCカラムは、Agilent社のDB-1 30m*0.32mmであり、GC検出器は、FIDであった。DMCの転化率は、DMC供給量に対するDMC消費量のモル%であった。EMCの選択性は、EMCとDECの総量に対するEMC生成量のモル%である。DCEの選択性は、EMCとDECの総量に対するDEC生成量のモル%である。
【0033】
[実験例2]-DMCとEtOHの反応
500mLの反応器にて前記反応式1に示す反応を行った。DMC、EtOHおよびSME触媒の含有量、反応器温度を次の表1のように調節した。また、これにより生成されたEMCおよびDECの選択性も次の表1に記載した。
【0034】
【表1】
【0035】
表1を通じてDMCとEtOHのエステル交換反応において、EMCの選択性は反応原料の組成、すなわちEtOHとDMC間のモル比によって大きく異なることを確認することができる。また、表1を通じて、DMCとEtOHのエステル交換反応において、EMCの選択性は触媒の濃度と反応温度を変更しても変わらないことを確認することができる。これにより目的生成物であるEMCの選択性を高めるためには、少なくとも原料混合物の組成を変更しなければならないものであってもよい。
【0036】
[実施例1]
500mLの反応器にDMC90.08g(1mol)、EtOH46.07g(1mol)、DEC1.7g(0.0144mol)を混合した。その次に、前記混合物を500rpmで撹拌しながら温度を50℃まで昇温し、DMC重量に対して0.1重量%のNaOCH触媒を投入した。1時間反応を行った。反応終了後、反応器内のサンプルを採取し、GC分析によりDMC、EMC、およびDECの濃度を測定した。その結果、DMCの転化率は53.1%、EMCの選択性は85%、DECの選択性は15%であった。
【0037】
[実施例2]
DECの投入量を5g(0.0423mol)に変更したことを除いて、実施例1と同様の方法により反応を行った。その結果、DMCの転化率は53.4%、EMCの選択性は87.9%、DECの選択性は12.1%であった。
【0038】
[実施例3]
DECの投入量を7g(0.0593mol)に変更したことを除いて、実施例1と同様の方法により反応を行った。DMCの転化率は53.7%、EMCの選択性は90.1%、DECの選択性は9.9%であった。
【0039】
[実施例4]
DECの投入量を13g(0.1100mol)に変更したことを除いて、実施例1と同様の方法により反応を行った。DMCの転化率は54.2%、EMCの選択性は95.4%、DECの選択性は4.6%であった。
【0040】
[実施例5]
DECの投入量を17.8g(0.1507mol)に変更したことを除いて、実施例1と同様の方法により反応を行った。DMCの転化率は54.7%、EMCの選択性は99.9%、DECの選択性は0.1%であった。
【0041】
[比較例1]
原料にDECを投入しなかったことを除いて、実施例1と同様の方法により反応を行った。その結果、DMCの転化率は54%、EMCの選択性は82%、DECの選択性は18%であった。
【0042】
[比較例2]
原料にDECを投入せずに、EtOHとDMCのモル比(EtOH/DMC)を0.2に変更したことを除いて、実施例1と同様の方法により反応を行った。その結果、DMCの転化率は21%、EMCの選択性は96%、DECの選択性は4%であった。
実施例および比較例の情報と結果を、次の表2に要約した。
【0043】
【表2】
【0044】
表2により同一条件下でDECを投入するとEMCの選択性が増加することがわかる(実施例1と比較例1)。また、DECの添加なしにEMCの選択性を増加させようとする場合には、転化率が減少するしかないことがわかる(実施例4と比較例2)。
図1
【国際調査報告】