(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】調節可能な毛梳き構造
(51)【国際特許分類】
A01K 13/00 20060101AFI20241010BHJP
【FI】
A01K13/00 L
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024546354
(86)(22)【出願日】2022-10-17
(85)【翻訳文提出日】2024-04-17
(86)【国際出願番号】 CN2022125627
(87)【国際公開番号】W WO2023066189
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111210733.4
(32)【優先日】2021-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524149171
【氏名又は名称】深▲セン▼市橘猫宇宙科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100195327
【氏名又は名称】森 博
(74)【代理人】
【識別番号】100229389
【氏名又は名称】香田 淳也
(72)【発明者】
【氏名】田佑任
(57)【要約】
【課題】調節可能な毛梳き構造を提供する。
【解決手段】調節可能な毛梳き構造であって、ペットの毛梳き分野に関する。ハウジング(801)と、ハウジング(801)上に据え付けられる、ペットの毛を梳き且つペットの毛髪を収集するための毛梳きユニット(2)とを含み、ハウジング(801)上にペットを通過させる通路が開けられ、ハウジング(801)上に毛梳きユニット(2)を通路の中心に接近させ又は通路の中心から離れさせる調節ユニットが設けられる。この毛梳き構造は、ペットが通過する通路の大きさを調節することができるとともに、ペットに対して効果的な毛梳き作用を果たすことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、ハウジング上に据え付けられる、ペットの毛を梳き且つペットの毛髪を収集するための毛梳きユニットとを含み、前記ハウジング上にペットを通過させる通路が開けられ、前記ハウジング上に毛梳きユニットを通路の中心に接近させ又は通路の中心から離れさせる調節ユニットが設けられる、ことを特徴とする調節可能な毛梳き構造。
【請求項2】
前記調節ユニットは、カムディスクを含み、前記カムディスク上に毛梳きユニットに嵌合する作動曲線が設けられ、毛梳きユニットは、カムディスク上の作動曲線に当接する、ことを特徴とする請求項1に記載の調節可能な毛梳き構造。
【請求項3】
前記毛梳きユニットは、複数設けられ、複数の毛梳きユニットは、ハウジングの通路の一方側に分布する、ことを特徴とする請求項1に記載の調節可能な毛梳き構造。
【請求項4】
前記毛梳きユニットとハウジングとの間にいずれも弾性部材が設けられる、ことを特徴とする請求項3に記載の調節可能な毛梳き構造。
【請求項5】
前記ハウジングの内部は、中空であり、前記毛梳きユニットは、二組で設けられ、二組の毛梳きユニットは、それぞれハウジングの両側に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の調節可能な毛梳き構造。
【請求項6】
前記ハウジングの両側の二組の毛梳きユニットは、互いにずれて設置される、ことを特徴とする請求項5に記載の調節可能な毛梳き構造。
【請求項7】
調節ユニットを駆動して回転させるための駆動ユニットをさらに含み、前記駆動ユニットは、ウォームホイールと、ウォームスクリューと、モータとを含み、モータは、ウォームスクリューを駆動して回転させ、ウォームホイールは、ウォームスクリューと互いに噛合し、前記ウォームホイールは、前記カムディスクと接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の調節可能な毛梳き構造。
【請求項8】
前記毛梳きユニットは、いずれも収集ボックスと毛梳きローラとを含み、前記収集ボックスの両端にいずれも開口が設けられ、毛梳きローラは、収集ボックスのうちの一つの開口内に回転可能に接続され、前記毛梳きローラ上にその周方向に沿って複数の脱毛ブラシが設けられ、前記収集ボックス内に除毛ブラシが設けられ、毛梳きローラを回転させると脱毛ブラシを除毛ブラシと接触させることができる、ことを特徴とする請求項1に記載の調節可能な毛梳き構造。
【請求項9】
前記毛梳きローラの外側にその軸方向に沿ってバッフルが接続される、ことを特徴とする請求項8に記載の調節可能な毛梳き構造。
【請求項10】
前記毛梳きローラ上に櫛歯板が接続され、前記櫛歯板上に複数の同一側へ曲がる櫛歯が接続され、前記櫛歯は、弾性を有する、ことを特徴とする請求項8に記載の調節可能な毛梳き構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットの毛梳き分野に関し、具体的には調節可能な毛梳き構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ペット猫、ペット犬などのペットは、一般的には特定の季節に大量に毛を替え、平日でも、ペットも大量に毛が抜ける。ペットの毛髪は、室内の様々な物体上に付き、人体に付き、衛生に影響を与え、毛髪がペットに誤食されたら、ペットの消化にも影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記問題を解決するために、一般的にはペットが経る通路内に毛梳き器を取り付ける。毛梳き器上に毛梳き構造が据え付けられ、ペットがこの毛梳き器を経る過程において、毛梳き器は、ペットの体の上の毛髪を自動に梳かして取り除くことができる。
【0004】
しかしながら、従来の技術では、内径が調節できない毛梳き器があり、体型の異なるペットの使用に適応できないことを引き起こす。一方、内径が調節できる毛梳き器、例えば従来の技術において中国特許公開公報第111248097号明細書に記載のペット用自動毛梳き装置があるが、この技術では、シリンダーで毛梳き機構を調節する方式である。しかし、調節後の通路の内径は、依然として固定的であり、依然として体型の異なるペットに応じて通路の内径の大きさを調節するしかなく、且つ調節後の通路は、依然として体型がこの通路の内径よりも小さいペットの通過にしか適用できない。
【0005】
上記技術では、毛梳き器の穴径の大きさを調節する時に、通路が比較的小さい時に、ペットは、順調に通過できず、このような場合でもペットが狭い通路を通過すると、この時にペットの体は、必ず毛梳き器により形成された通路に押され、ペットが通過する過程において毛梳き器の穴壁は、ペットに痛みや不快感をもたらす。ペットは、一般的には痛みや不快感に非常に敏感であり、このようにペットが次回毛梳き器を通過することを嫌うことをもたらしやすく、それによって毛梳き器が毛梳きの作用を果たすことができないことを引き起こすため、一般的には毛梳き器の通路の穴径をペットの体のサイズより大きくして、それによって、ペットは順調に通過できる。毛梳き器の穴径を比較的大きくしてペットを順調に通過させることができるが、このような場合に、毛梳き器の内側の毛梳き構造は、ペットの体と接触できず又は接触力が比較的小さく、ペットの体上の毛髪を梳かす力の効果がよくなく、ペットの体上の毛髪を比較的よく梳き落ちることができない。
【0006】
本発明は、ペットに対して毛梳きを行い、且つペットが通過する通路の大きさを調節することができる調節可能な毛梳き構造を提供することを意図とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、以下のような技術案を採用する。調節可能な毛梳き構造は、ハウジングと、ハウジング上に据え付けられる、ペットの毛を梳き且つペットの毛髪を収集するための毛梳きユニットとを含み、前記ハウジング上にペットを通過させる通路が開けられ、前記ハウジング上に毛梳きユニットを通路の中心に接近させ又は通路の中心から離れさせる調節ユニットが設けられる。本方案の原理及び利点は、以下のとおりである。
【0008】
1.実際に応用する時に、本方案における調節可能な毛梳き構造をペットが出入りする入口に取り付け、例えば猫のトイレの入口に取り付ける。ペットが本方案におけるハウジング上の通路を経る時に、毛梳きユニットは、ペットの体上の毛髪に対して毛梳き操作を自動に行い、飼い主は、自分でペットの毛を梳く必要がないとともに、毛梳きユニットは、さらにペットの体上から梳き落ちた毛髪を収集することができ、それによってペットの体上から落ちた毛髪が四方に飛び散ることを回避し、さらにペットが毛髪を多すぎて誤食することによる毛玉症という健康問題を回避するとともに、室内環境が衛生的で清潔で整っているように維持する。
【0009】
2.本方案では、調節ユニットが設置されるため、調節ユニットは、毛梳きユニットをハウジングの通路の中心に接近させることができるだけでなく、ハウジングの通路の中心から離れるように毛梳きユニットを調節することもでき、それによってペットの体つきに応じて毛梳きユニットの位置状態を調節することができ、それによって毛梳きユニットは、ペットの体に対して毛梳きを効果的に行うことができ、本方案における毛梳き構造の適用範囲を広げる。
【0010】
好ましくは、改良として、前記調節ユニットは、カムディスクを含み、前記カムディスク上に毛梳きユニットに嵌合する作動曲線が設けられ、毛梳きユニットは、カムディスク上の作動曲線に当接する。
【0011】
本方案ではカムディスク上の作動曲線は、毛梳きユニットに当接し、カムディスクを駆動して回転させる時に、カムディスク上の作動曲線は、毛梳きユニットに対して押動の作用を生じ、それによって毛梳きユニットをハウジングの通路の中心から離れさせ、又は通路の中心に接近させ、それによって毛梳きユニットと通路の中心との間の位置を調節する作用を果たして、毛梳きユニットは、体型の異なるペットの使用に適応できる。
【0012】
本方案における毛梳きユニットがカムディスク上の作動曲線に当接するため、カムディスク上の作動曲線は、毛梳きユニットの下限位置を制限することができ、片側ストッパーの作用を有する。即ちカムディスク上の作動曲線によって毛梳きユニットとハウジングの通路の中心との距離を調節した後に、カムディスクの回転を停止し、この時にカムディスク上の作動曲線は、毛梳きユニットの位置を制限し、この時に毛梳きユニットは、ハウジングの通路の中心にこれ以上接近することができない。ペットが通路を通過し且つ毛梳きユニットと接触する時に、ペット自身は、通路から離れる方向へ延びるように毛梳きユニットを押動することができ、このように毛梳きユニットの位置を調節する時に、毛梳きユニットと通路との間の距離をペットの体型サイズよりも小さい状態に適切に調節してもよい。毛梳きユニットの下限位置に対する調整を完了した後に、ペットがハウジングの通路を通過して毛梳きユニットと接触する時に、毛梳きユニットは、ペットの体にフィットすることができ、ペットに対して除毛を行う過程における力はより大きくなり、このように毛梳きユニットがペットに対して効果的な毛梳き作用を非常によく行うことを確保することができる。
【0013】
また、この時にカムディスクの作動曲線は、毛梳きユニットが通路の中心に接近する状態のみ制限するが、毛梳きユニットは、依然として外へ拡張できるため、ペットは、ハウジングの通路を経る過程において、毛梳きユニットを外へ押動して順調に通過できるとともに、通過する過程において、毛梳きユニットは、外へ拡張できないためペットを押してペットを痛ませることがなく、それによってペットが本方案における毛梳き構造を再び経ることを嫌うという場合の出現を回避する。
【0014】
本方案では、毛梳きユニットと通路の中心との距離は、体型の異なるペットに応じて大きくなり又は小さくなることができ、大きさは、自由に変化でき、それによって体型の異なるペットの通過を容易にする。ペットが通過する過程において、毛梳きユニットの内径がペット体型の変化に応じて自動に変化できるため、通路の大きさを頻繁に調節する必要がなく、より利便で実用的である。
【0015】
好ましくは、改良として、前記毛梳きユニットは、複数設けられ、複数の毛梳きユニットは、ハウジングの通路の一方側に分布する。
【0016】
本方案では、複数の毛梳きユニットの設置は、ペットの毛梳き範囲を大きくすることができ、ペットの毛梳き効果を効果的に向上させることができる。
【0017】
好ましくは、改良として、前記毛梳きユニットとハウジングとの間にいずれも弾性部材が設けられる。
【0018】
本方案では、毛梳きユニットとハウジングとの間に弾性部材が設けられるため、弾性部材は、弾性を有し、弾性部材の制限で、ペットが通路を経て毛梳きユニットを押す過程において、毛梳きユニットがペットの体によりフィットするようにすることができ、それによって毛梳きユニットとペットとの間は、一定の押し力を有し、それによって毛梳きユニットがペットに対して除毛と毛梳きをより効果的に行うことができるようにする。また、弾性部材の作用でペットが通路を経た後に復帰を発生させることができ、ペットが今度この通路を経る時にペットに対して効果的な毛梳き除毛作用を再び行うことを容易にする。
【0019】
好ましくは、改良として、前記ハウジングの内部は、中空であり、前記毛梳きユニットは、二組で設けられ、二組の毛梳きユニットは、それぞれハウジングの両側に位置する。
【0020】
このように設置することによって、ハウジングの両側の毛梳きユニットは、ペットに対して毛梳きを行う面積と毛梳き回数を増加させることができ、ペットが経る過程においてペットに対して二回毛梳きの効果を果たすことができる。
【0021】
好ましくは、改良として、前記ハウジングの両側の二組の毛梳きユニットは、互いにずれて設置される。
【0022】
毛梳きユニットを調節して、毛梳きユニットを合わせる時に、隣接する毛梳きユニットは、互いに近づくが、ペットは、毛梳きユニットを通過する時に、毛梳きユニットを押動して外へ拡張させ、ペットが通過する直径を増大させる。この時に同側に位置する隣接する毛梳きユニットの間が互いに離れてピッチを発生させることを引き起こし、このように毛梳きユニットがペット体の全周を梳かすことができず、ペットの体上の一部の位置に対する梳かしに漏れが発生することをもたらす。本方案では、二組の毛梳きユニットは、交錯して設置され、このようにそのうちの一つの毛梳きユニットは、別の組の毛梳きユニットの間に残された空間を補い、このようにペットの体上の毛梳き面積は、より全面的になり、毛梳き効果は、よりよくなり、ペットの大部分の部位が毛を梳かれることができることを確保する。好ましくは、改良として、調節ユニットを駆動して回転させるための駆動ユニットをさらに含み、前記駆動ユニットは、ウォームホイールと、ウォームスクリューと、モータとを含み、モータは、ウォームスクリューを駆動して回転させ、ウォームホイールは、ウォームスクリューと互いに噛合し、前記ウォームホイールは、前記カムディスクと接続される。
【0023】
本方案では、ウォームホイール・ウォームスクリュー機構によって調節ユニットを駆動して回転させ、より自動化である。
【0024】
好ましくは、改良として、前記毛梳きユニットは、いずれも収集ボックスと毛梳きローラとを含み、前記収集ボックスの両端にいずれも開口が設けられ、毛梳きローラは、収集ボックスのうちの一つの開口内に回転可能に接続され、前記毛梳きローラ上にその周方向に沿って複数の脱毛ブラシが設けられ、前記収集ボックス内に除毛ブラシが設けられ、毛梳きローラを回転させると脱毛ブラシを除毛ブラシと接触させることができる。
【0025】
このように設置することによって、本方案では、ペットが毛梳きローラ上を経る時に、毛梳きローラ上の脱毛ブラシは、ペットの体上から落ちた毛髪を梳き落ち、それによってペットの体上の毛髪に対して梳かしと除毛の作用を自動に果たすとともに、毛梳きローラは、回転の過程において毛梳きローラ上の脱毛ブラシと除毛ブラシとが互いに接触して摩擦するようにすることができ、それによって脱毛ブラシ上の毛髪を取り除いて、脱毛ブラシ上の毛髪は、脱毛ブラシ上から脱離し且つ収集ボックス内に入って収集され、さらに脱毛ブラシは、ペットの毛髪に対して梳かしと除毛を行う作用を十分に発揮することができるようにする。
【0026】
好ましくは、改良として、前記毛梳きローラの外側にその軸方向に沿ってバッフルが接続される。
【0027】
本方案では、毛梳きローラ上にバッフルが設置されるため、バッフルの設置によって、ペットは、毛梳きローラを経る過程において毛梳きローラを回すようにバッフルを動かすようにすることができる一方、バッフルの設置によって、ペットの毛髪が毛梳きローラを巻回するのを防止することを果たすことができ、特にいくつかのペットの毛髪が比較的長い場合に対し、ペットから落ちた毛髪が比較的長い時に、バッフルは、その両側の脱毛ブラシに対して遮断の作用を果たすことができ、それによって長い毛髪がバッフルの一方側に位置する脱毛ブラシから他方側の脱毛ブラシ上に延伸し、長い毛髪が毛梳きローラを巻回して結節を発生させる場合を引き起こすことを回避する。
【0028】
好ましくは、改良として、前記毛梳きローラ上に櫛歯板が接続され、前記櫛歯板上に複数の同一側へ曲がる櫛歯が接続され、前記櫛歯は、弾性を有する。
【0029】
このように設置することによって、本方案では、櫛歯板の設置によってペットが毛梳きローラを経る過程においてペットの毛髪を梳かすことができ、それによってペットの毛髪は、より滑らかになり、ペットの毛髪に結節が発生する場合を効果的に減少させるとともに、ペットの体上からすでに落ちた毛髪をペットの体上から梳いていて収集することもできる。
【0030】
また、ペットの体上の落ちていない毛髪自体に結節が発生する場合に、ペットが毛梳きローラを経る過程において、結節のある毛髪は、櫛歯上にかけられやすくてペットの走行を阻害し、ペットの毛髪を引っ張ることを引き起こし、このようにペットに痛みを感じさせやすく、ペットが後続で再び自発的に毛梳きローラを経て毛梳きを行うことを嫌うことをもたらす。本方案における櫛歯は、弾性を有し、従って上記場合に、ペット上の結節のある毛髪は、依然として櫛歯を気軽に通ることができ、ペットが毛梳きローラを通過した後に、結節のある毛髪が櫛歯を引いて変形させ、ペットが順調に通過することができ、それによってペット上の結節のある毛髪を直接に櫛歯上から強引に引き裂いて通過してペットを痛ませることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の調節可能な毛梳き構造の実施例1の斜視図である。
【
図2】本発明の調節可能な毛梳き構造の実施例1における駆動ユニットがカムディスクと接続される正面図である。
【
図3】本発明の調節可能な毛梳き構造の実施例1における駆動ユニットがカムディスクと接続される背面図である。
【
図4】本発明の調節可能な毛梳き構造の実施例1における上蓋が第一のスライド板と第二のスライド板と接続された後の斜視図である。
【
図5】本発明の調節可能な毛梳き構造の実施例1における毛梳きユニットの斜視図である。
【
図6】本発明の調節可能な毛梳き構造の実施例1における第一のスライド板と駆動ユニットの正面図である。
【
図7】本発明の調節可能な毛梳き構造の実施例1における毛梳きユニットにおける収集ボックス、台座と毛梳きローラの分解状態概略図である。
【
図8】本発明の調節可能な毛梳き構造の実施例1における毛梳きユニットにおける収集ボックス、台座と毛梳きローラの分解状態概略図の別の視角である。
【
図9】本発明の調節可能な毛梳き構造の実施例2における毛梳きローラの斜視図である。
【
図10】本発明の調節可能な毛梳き構造の実施例3における毛梳きローラの斜視図である。
【
図11】本発明の調節可能な毛梳き構造の実施例4における駆動ユニットがカムディスクと接続される正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下で発明を実施するための形態によってさらに詳細に説明する。
【0033】
明細書の図面における図面の記号は、上蓋1、毛梳きユニット2、収集ボックス3、毛梳きローラ4、ストッパー板5、ガイドブロック6、ガイド板7、ハウジング801、第一のスライド板8、第二のスライド板9、モータ10、ウォームスクリュー11、ウォームホイール12、カムディスク13、接続板14、作動曲線15、ガイド穴16、回転ブロック17、復帰部材18、脱毛ブラシ19、位置決め軸20、取り付けブロック21、ストッパーブロック22、除毛ブラシ23、バッフル24、櫛歯25、取り付け溝26、台座27を含む。
【0034】
実施例1
実施例は、基本的に
図1、
図2と
図3に示される。調節可能な毛梳き構造は、ハウジング801と、ハウジング801上に据え付けられる、ペットの毛を梳き且つペットの毛髪を収集するための毛梳きユニット2とを含み、ハウジング801上にペットを通過させる通路が開けられ、ハウジング801上に毛梳きユニット2を通路の中心に接近させ又は通路の中心から離れさせる調節ユニットが設けられる。
【0035】
本実施例では、毛梳きユニット2は、複数設けられ、複数の毛梳きユニット2は、ハウジング801の通路の一方側に分布する。本実施例では、ハウジング801内部は、中空であり、毛梳きユニット2は、二組で設けられ、二組の毛梳きユニット2は、それぞれハウジング801の両側に位置し、各組の毛梳きユニット2の数は、六つであり、各組の六つの毛梳きユニット2は、ハウジング801の周方向に沿って均一に分布し、六つの毛梳きユニット2は、ペットを通過させる通路を形成する。
【0036】
本実施例では、ハウジング801の両側の二組の毛梳きユニット2は、互いにずれて設置され、具体的には、二組の毛梳きユニット2は、互いに25~35度ずれる。本実施例では、二組の毛梳きユニット2は、互いに30度ずれ、このように二組の毛梳きユニット2がペットの各部位に対して毛梳きをより十分で、より全面的に行うことができ、ペットの体の大部分の部位が毛を梳かれることができることを効果的に確保する。
【0037】
本実施例では、ハウジング801は、第一のスライド板8と第二のスライド板9とを含み、二組の毛梳きユニット2は、それぞれ周方向で第一のスライド板8と第二のスライド板9上に均一に分布する。本実施例では、二組の毛梳きユニット2は、それぞれ第一のスライド板8と第二のスライド板9に径方向でスライド嵌合する。
【0038】
第一のスライド板8と第二のスライド板9とは、互いに接続される。本実施例では、第一のスライド板8と第二のスライド板9とは、互いに係合された後にねじによって固定され、第一のスライド板8と第二のスライド板9との間に一つの収容空間が形成される。
【0039】
図2と
図3に示すように、調節ユニットは、カムディスク13を含み、カムディスク13上に毛梳きユニットに嵌合する作動曲線15が設けられ、カムディスク13の真ん中にスルーホールが開けられ、ペットの通過を容易にする。毛梳きユニット2は、カムディスク13上の作動曲線15に当接する。本実施例では、カムディスク13の前後両端にいずれも六つの作動曲線15が設けられ、ハウジング801の両側の六つの毛梳きユニット2は、カムディスク13の前後両端の六つの作動曲線15にそれぞれ当接する。カムディスク13の前後両端の作動曲線15は、逆な方向に向かう。本実施例におけるカムディスク13上の作動曲線15は、いずれもインボリュート曲線である。本実施例におけるカムディスク13は、第一のスライド板8と第二のスライド板9との間のキャビティ内に位置する。
【0040】
図5に示すように、毛梳きユニット2は、いずれも収集ボックス3と毛梳きローラ4とを含む。収集ボックス3の外観は、扇形状を呈し、且つ収集ボックス3の両端にいずれも開口が開けられる。毛梳きローラ4は、収集ボックス3のうちの一つの開口内に回転可能に接続される。本実施例では、毛梳きローラ4を収集ボックス3における開口の幅が比較的狭い側に取り付け、収集ボックス3の一つの端面上にガイド板7が固定的に接続され、ガイド板7の収集ボックス3から離れる端にストッパー板5が固定的に接続され、ストッパー板5とガイド板7は、いずれも長方形の板状構造であり、且つストッパー板5の幅は、ガイド板7の幅よりも大きく、ストッパー板5の上部にガイドブロック6が固定的に接続される。
【0041】
図6に示すように、第一のスライド板8上に六つのガイド穴16が開けられ、ガイド穴16は、いずれもストリップ状穴であり、且つ六つのガイド穴16は、第一のスライド板8の周方向に沿って均一に分布し、六つのガイド穴16の第一のスライド板8の中心から離れる端は、第一のスライド板8の側壁を貫通する。本実施例における第二のスライド板9上にも六つの均一に分布するガイド穴16が開けられ、且つ第二のスライド板9上のガイド穴16の第二のスライド板9の中心から離れる端は、いずれも第二のスライド板9の側壁を貫通する。
【0042】
収集ボックス3上のガイド板7は、ガイド穴16を通過できるが、ストッパー板5は、ガイド穴16を通過できず、このように毛梳きユニット2を第一のスライド板8と第二のスライド板9に組み立てる過程において、収集ボックス3とストッパー板5は、それぞれ第一のスライド板8又は第二のスライド板9の両側に位置し、このように収集ボックス3に対するストッパー効果は、よりよくなって、収集ボックス3が第一のスライド板8又は第二のスライド板9に沿ってスライドする過程は、より安定的になる。
【0043】
収集ボックス3を取り付ける過程において、ガイド板7をガイド穴16内に挿入し、それによって収集ボックス3とストッパー板5、ガイドブロック6を第一のスライド板8又は第二のスライド板9の両側に位置させて、複数の収集ボックス3上のガイドブロック6は、順にカムディスク13の作動曲線15上に位置し且つカムディスク13の作動曲線15にそれぞれに当接する。
【0044】
毛梳きユニット2とハウジング801との間にいずれも弾性部材が設けられ、具体的には、本実施例では、そのうちの一組の毛梳きユニット2と第一のスライド板8との間及び別の組における毛梳きユニット2と第二のスライド板9との間にいずれもこの弾性部材が設けられ、ここの弾性部材は、一定力バネ(図示せず)である。
【0045】
本実施例では、第一のスライド板8と第二のスライド板9の円周上にそれぞれ六つの一定力バネを取り付けるための凹溝(図示せず)が均一に分布し、一定力バネの一端は、ガイドブロック6上に掛止される。第一のスライド板8と第二のスライド板9上の六つの毛梳きユニット2がカムディスク13の作動曲線15の下限位置に位置する時に、即ち毛梳きユニット2は、カムディスク13の作動曲線15上の、ハウジングの通路の中心との距離が最も小さい位置に位置し、この時に毛梳きユニット2の間に形成された通路の内径は、最も小さく、この時に一定力バネは、引き伸ばされていない自然状態である。一定力バネの設置によって毛梳きユニット2の間に形成された通路の内径の大きさを調節した後に、毛梳きユニット2は、ペットにより押し出されて外へ拡張する状態を発生させた後に自動に復帰することができ、ペットが今度通過する時に効果的な毛梳きを行うことを容易にし、且つ弾性部材の設置によって毛梳きユニット2とペット体との間は、互いにフィットすることができ、ペットに対する毛梳き力は、よりよくなり、それによってペットに対する毛梳き効果を向上させる。
図2に示すように、本実施例における調節可能な毛梳き構造は、調節ユニットを駆動して回転させるための駆動ユニットをさらに含む。駆動ユニットは、ウォームホイール12と、ウォームスクリュー11と、モータ10と、減速器とを含む。モータ10は、ウォームスクリュー11を駆動して回転させ、モータ10の動力は、減速器を経て減速した後にウォームスクリュー11に伝達され、それによってウォームスクリュー11を回転させる。ウォームホイール12は、ウォームスクリュー11と互いに噛合し、ウォームホイール12は、カムディスク13と固定的に接続される。本実施例では、ウォームホイール12は、不完全なウォームホイール12であり、ウォームホイール12の弧長は、円全体の六分の一である。このように設置することによってウォームホイール12の効果的な歯数を効果的な利用し、ウォームホイール12の回転が調節ユニットを動かして回転させることを確保することができるだけでなく、ウォームホイール12の体積を減少させることもできる。
【0046】
ウォームホイール12の内側とカムディスク13との間に接続板14が固定的に接続され、ウォームホイール12は、回転する時にカムディスク13を動かして回転させることができる。
【0047】
図4に示すように、本実施例では、第一のスライド板8と第二のスライド板9の頂端にねじによって上蓋1が接続され、第一のスライド板8と第二のスライド板9の上部は、上蓋1内に位置する。上蓋1の設置によってモータ10、減速器、ウォームスクリュー11の取り付けを容易にし、駆動ユニットを遮蔽することができ、より安全で美しくなる。
【0048】
図7に示すように、毛梳きローラ4上にその周方向に沿って複数の脱毛ブラシ19が設けられ、収集ボックス3内に除毛ブラシ23が設けられ、毛梳きローラ4を回転させると脱毛ブラシ19を除毛ブラシ23と接触させることができる。本実施例では、収集ボックス3内にいずれも台座27が接続され、台座27は、内部が中空であるボックス状であり、毛梳きローラ4は、台座27内に回転可能に接続される。本実施例では、毛梳きローラ4の外側にその周方向に沿って四つの凹溝が開けられ、脱毛ブラシ19は、四つ設けられ、四つの脱毛ブラシ19は、それぞれ四つの凹溝内に貼り付けられて固定され、それによって脱毛ブラシ19と毛梳きローラ4との取り付け接続を実現する。脱毛ブラシ19は、いずれもブラシ布とブラシ毛とを含み、ブラシ布上に複数のブラシ毛を敷き詰める。
【0049】
各収集ボックス3内の除毛ブラシ23は、二つ設けられる。本実施例では、二つの除毛ブラシ23は、それぞれ台座27内の両側壁上に接続される。本実施例では、除毛ブラシ23は、除毛布といくつかのブラシ毛とを含み、除毛布上にいくつかのブラシ毛を敷き詰め、毛梳きローラ4を回転させると脱毛ブラシ19を除毛ブラシ23と接触させることができ、このように脱毛ブラシ19のブラシ毛は、除毛ブラシ23のブラシ毛と互いに接触して摩擦して脱毛ブラシ19上に粘着したペットの毛髪をこすっていくことができる。
【0050】
図8に示すように、毛梳きローラ4と台座27との間に毛梳きローラ4の回転幅を制限するストッパー構造が設けられ、毛梳きローラ4と台座27との間に復帰部材18が設けられる。
【0051】
本実施例では、台座27の二つの内側壁上にいずれも位置決め軸20が固定的に接続され、二つの位置決め軸20は、互いに対称に設置され、且つ二つの位置決め軸20は、台座27の除毛ブラシ23が接続されていない二つの内側壁上に位置する。
【0052】
図7と
図8に示すように、ストッパー構造は、台座27の内側に設置されたストッパーブロック22と毛梳きローラ4の一端に設置された回転ブロック17とを含む。毛梳きローラ4を往復回転させると、回転ブロック17の両端をそれぞれストッパーブロック22の互いに対称な両端に当接させることができる。本実施例では、ストッパーブロック22は、カム状を呈し、且つストッパーブロック22の両側は、互いに対称な斜面である。ストッパーブロック22は、二つの位置決め軸20のうちの一つの位置決め軸20の一方側に位置し、別の位置決め軸20の一方側に取り付けブロック21が固定的に接続され、取り付けブロック21上にU字型の凹溝が開けられる。本実施例では、ストッパーブロック22は、台座27と固定的に接続され、且つストッパーブロック22と台座27との接続は、接着固定方式、ねじ固定方式又は一体成形などの固定方式を採用してもよい。
【0053】
本実施例では、回転ブロック17は、毛梳きローラ4と同軸に固定的に接続され、回転ブロック17の真ん中に軸穴が開けられ、このように回転ブロック17の軸穴を位置決め軸20上に差し込むのを利便にして回転嵌合を実現する。本実施例における回転ブロック17は、半円形の弧状を呈する。
【0054】
図8に示すように、本実施例における復帰部材18は、一定力バネを採用する。取り付ける時に、毛梳きローラ4の両端の回転ブロック17と一定力バネをそれぞれ台座27内の二つの位置決め軸20上に差し込み、復帰部材18の端部を取り付けブロック21の凹溝内に挿入し、それによって毛梳きローラ4と台座27とを接続する目的を果たして、復帰部材18は、変形が発生した後に復帰することができる。
【0055】
実際に使用する時に、ペットが毛梳きローラ4を経て毛梳きローラ4を回転させた後に、毛梳きローラ4は、復帰部材18の作用で復帰することができ、それによって毛梳きローラ4を初期状態に回復させ、ペットに対して梳かしと除毛を再び行うことを容易にする。本実施例では、ストッパー構造が設置されるため、回転ブロック17の両端は、それぞれストッパーブロック22の両側に互いに当接する時に毛梳きローラ4の回転を阻止する作用を果たし、それによって毛梳きローラ4の回転を制限する目的を実現し、このように毛梳きローラ4の順方向回転と逆方向回転の回転幅を効果的に制限するとともに、ペットが毛梳きユニット2を経る過程において、毛梳きローラ4上の脱毛ブラシ19は、ペットに対して毛梳きを行うことができるとともに、毛梳きローラ4が自分で回転して、除毛ブラシ23を脱毛ブラシ19と接触させて毛梳きローラ4上の毛髪を自動に除去する。
【0056】
具体的な実施過程は、以下のとおりである。モータ10は、ウォームスクリュー11を動かして回転させ、それによってウォームスクリュー11は、それと噛合するウォームホイール12を動かして回転させるようにする。ウォームホイール12がカムディスク13と接続されるため、ウォームホイール12は、回転する過程においてカムディスク13を動かして回転させる。カムディスク13が回転する過程において、カムディスク13上の作動曲線15は、収集ボックス3上のガイドブロック6に対して押動の作用を果たすとともに、第一のスライド板8上の収集ボックス3及び第二のスライド板9上の収集ボックス3は、それぞれ第一のスライド板8と第二のスライド板9の径方向に沿ってハウジングの通路の中心へスライドして収まる。ガイドブロック6がカムディスク13の作動曲線15までの最低部(即ちカムディスク13の中心まで最も近い位置)に位置する時に、この時に第一のスライド板8と第二のスライド板9上の六つの毛梳きユニット2の間に形成された入口通路の内径は、最も小さく、この時の通路の内径は、大部分のペットの体のサイズよりも小さい。
【0057】
実際の調節過程において、ペットの体型の大きさに応じて、ガイドブロック6は、カムディスク13の作動曲線15の適当な位置に位置して、複数の毛梳きユニット2どうしに形成された通路の内径は、ペットを通過させることができ、調節する過程において通路の内径をペットの体型サイズよりも小さい状態に適切に調節してもよい。
【0058】
カムディスク13の作動曲線15が収集ボックス3に対して片側ストッパーの作用を有するため、即ち収集ボックス3の位置を調節した後に、収集ボックス3がハウジングの通路の中心に接近する運動しかに対して独立して制限することができないが、収集ボックス3が外へ拡張することを制限することができないため、カムディスク13の回転が停止した後に、毛梳きユニット2が第一のスライド板8と第二のスライド板9に沿って外へ拡張するための比較的大きな空間は、依然として残され、複数の毛梳きユニット2は、さらに内へ収まることができず、外力の押動作用を受けてから外へ拡張するほかはなく、このように、ペットの体型サイズに応じて自動に調節することができる。ペットは、通路を経る過程において、外へ毛梳きユニット2を押動して複数の毛梳きユニット2の間に形成された通路の内径を増大させ、それによって順調に通過するため、本実施例では、毛梳きユニット2どうしの位置を調節する時に、毛梳きユニット2の間に形成された通路をペットの体のサイズよりも少し小さくしてもよく、このように調節後の毛梳きユニット2の間の通路の内径は、ペットの体型サイズよりも小さくても、依然としてペットを順調に通過させることができ、ペットが通過する過程において毛梳きユニット2どうしに形成された通路の内径の大きさは、自由に変化でき、ペットを押して痛ませる感じを発生させない。
【0059】
本実施例では、カムディスク13上の作動曲線15は、毛梳きユニット2の弾性部材の作用で中間へ反発する程度を制限することができる。
【0060】
ペットが六つの毛梳きユニット2の間に形成された通路を経る時に、収集ボックス3上の毛梳きローラ4は、ペットの体上の毛髪を梳かす。ペットが逆方向にこの通路を通過する時に、毛梳きローラ4は、ペットに対して毛梳きを再び行うとともに、ペットが通過する過程において毛梳きローラ4を逆方向に回転させ、毛梳きローラ4は、逆方向に回転する過程において台座27上の除毛ブラシ23と接触して摩擦することができ、それによって前回ペットが通過した時に毛梳きローラ4に残った毛髪を収集ボックス3内に梳き落ちる。
【0061】
本方案では、収集ボックス3と第一のスライド板8との間に弾性部材が設けられるため、弾性部材の制限で、ペットは、毛梳きユニット2により形成された通路を経る時に毛梳きユニット2を外へ押し出し、このように毛梳きユニット2とペットの体とが互いにフィットして接触するようにすることができ、それによって毛梳きユニット2とペットとの間は、一定の押し力を有し、それによって毛梳きユニット2は、ペットの体上の毛髪を梳かす時に一定の力を有し、ペットに対して除毛と毛梳きをより効果的に行うことができるとともに、弾性部材の作用でペットが毛梳きユニット2により形成された通路を経た後に復帰を発生させて毛梳きユニット2を位置がすでに調節された状態に回復させることができ、ペットが今度この通路を経る時にペットに対して効果的な毛梳き除毛作用を再び行うことを容易にする。
【0062】
実施例2
図9に示すように、調節可能な毛梳き構造と実施例1との区別は、以下のとおりである。毛梳きローラ4の外側にその軸方向に沿ってバッフル24が接続される。バッフル24は、弾性変形が可能な材料により製造されたバッフルであり、本実施例では、バッフル24は、シリカゲル材質を採用して製造され、且つバッフル24は、矩形片状を呈し、バッフル24は、毛梳きローラ4と接着して固定される。
【0063】
具体的な実施過程は、以下のとおりである。ペットが逆方向に通路を通過して毛梳きローラ4と接触する時に、バッフル24の他方側に位置する脱毛ブラシ19は、さらにペットの体上の毛髪に対して梳かし及び除毛の作用を再び果たすことができ、このようにペットが毛梳きローラ4を繰り返し経る過程において、毛梳きローラ4を順方向と逆方向に回転させる過程において、バッフル24の両側の脱毛ブラシ19と台座27の両側の除毛ブラシ23は、協働して脱毛ブラシ19上に粘着した毛髪を取り除くことを実現する。
【0064】
また、本実施例では、バッフル24の設置のため、ペットは、毛梳きローラ4を経る過程においてバッフル24を動かすことで毛梳きローラ4を回して回転させ、バッフル24は、毛梳きローラ4の回転を補助する効果を果たす。一方、バッフル24の設置によって、ペットの毛髪が毛梳きローラ4を巻回するのを防止することができ、特にいくつかのペットの毛髪が比較的長い場合に対し、ペットから落ちた毛髪が比較的長い時に、バッフル24は、その両側の脱毛ブラシ19に対して遮断の作用を果たすことができ、それによって長い毛髪がバッフル24の一方側に位置する脱毛ブラシ19から他方側の脱毛ブラシ19上に延伸し、長い毛髪が毛梳きローラ4を巻回して結節を発生させることを回避する。
【0065】
実施例3
図10に示すように、調節可能な毛梳き構造と実施例2との区別は、以下のとおりである。毛梳きローラ4上に櫛歯25板が接続され、櫛歯25板上に複数の同一側へ曲がる櫛歯25が接続され、複数の櫛歯25は、間隔をおいて分布する。
【0066】
櫛歯25の曲がり方向は、バッフル24から離反するように設置され、このようにペットの毛髪に対して逆方向の梳かし動作を発生させることができ、毛髪の梳かし効果は、よりよくなる。本実施例における櫛歯25板は、二つ設けられ、二つの櫛歯25板は、それぞれバッフル24の両側に位置する。このような設置によってペットが順方向と逆方向に毛梳きローラ4を経る過程においていずれもペットの毛髪に対して梳かしと除毛の作用を果たすことができる。
【0067】
本実施例における櫛歯25板は、毛梳きローラ4と取り外し可能に接続される。具体的には、毛梳きローラ4の軸方向に沿って取り付け溝26が開けられ、取り付け溝26の一端は、毛梳きローラ4の一端を貫通し、櫛歯25板は、取り付け溝26内に係入されると櫛歯25板と毛梳きローラ4との取り付けを実現することができる。このような取り付け方式は、より利便になり、且つ取り替えを容易にする。
【0068】
本実施例では、櫛歯25は、弾性を有し、変形できる。本実施例では、櫛歯25は、フレキシブル材料により製造され、具体的にABC樹脂により製造された90A低硬度材料を採用する。
【0069】
本実施例では、ペットの体上の落ちていない毛髪自体に結節が発生する場合に、ペットが毛梳きローラ4を経る過程において、結節のある毛髪は、櫛歯25上にかけられやすくてペットの走行を阻害し、ペットの毛髪を引っ張ることを引き起こし、このようにペットに痛みを感じさせやすく、ペットが後続で再び自発的に毛梳きローラ4を経て毛梳きを行うことを嫌うことをもたらす。本実施例における櫛歯25は、弾性を有し、変形でき、従って上記場合に、ペット上の結節のある毛髪は、依然として櫛歯25を気軽に通ることができ、ペットが毛梳きローラ4を通過した後に、結節のある毛髪が櫛歯25を引いて変形させ、ペットが順調に通過することができ、それによってペット上の結節のある毛髪を直接に櫛歯25上から強引に引き裂いて通過してペットを痛ませることを防止する。
【0070】
実施例4
図11に示すように、調節可能な毛梳き構造と実施例1との区別は、以下のとおりである。カムディスク13上の作動曲線15は、斜線である。本実施例では、別のカムディスク13の作動曲線の形状を提供し、本実施例におけるカムディスク13の作動曲線の形状は、梳かしユニット2の位置に対する調節を実現することもでき、梳かしユニット2に対して片側ストッパーの作用を果たす。
【0071】
以上に記載されたのは、本発明の実施例に過ぎず、方案における公知の具体的な技術案及び/又は特性などの常識は、ここで詳細に記述していない。なお、当業者にとって、本発明の技術案から逸脱しない前提で、さらにいくつかの変形と改良を行ってもよく、これらも本発明の保護範囲に入るものとし、これらは、いずれも本発明の実施の効果と特許の実用性に影響を与えない。本出願の特許請求の範囲は、その請求項の内容を基準とすべきであり、明細書における発明を実施するための形態などの記載は、請求項の内容を解釈するために用いられてもよい。
【国際調査報告】