(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-18
(54)【発明の名称】食缶タブおよび飲料用缶タブ
(51)【国際特許分類】
B65D 17/34 20060101AFI20241010BHJP
B65D 17/40 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
B65D17/34
B65D17/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024547952
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-04
(86)【国際出願番号】 IB2022060014
(87)【国際公開番号】W WO2023067508
(87)【国際公開日】2023-04-27
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524155390
【氏名又は名称】キャンパック・フード・アンド・インダストリアル・パッケージング エスペ. ズ オ.オ.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100163061
【氏名又は名称】山田 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】シニオシェク,ウカシュ
(72)【発明者】
【氏名】ドブラノウスキ,ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ボッチャン,ヤヌシュ
【テーマコード(参考)】
3E093
【Fターム(参考)】
3E093AA04
3E093BB01
3E093DD02
3E093EE20
(57)【要約】
食缶または飲料用缶などの容器のためのタブ。タブは、ノーズ(102)と、ハンドル(104)と、ノーズとハンドルとの間に延在し、ノーズとハンドルとを連結する中間部分(106)と、を備えるタブ本体を含む。ハンドルは、中央開口部(112)を画定する。ハンドルは、タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、中間部分の方に向けられる第1の縁部(122)を有する外側カール部(118)を含む。ハンドルは、中央開口部から延在する内側カール部(114)を含む。内側カール部は、タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、中間部分から離れる方に向けられる第2の縁部(116)を含む。第1の縁部と第2の縁部との間の距離は、0.5mm未満である。
【選択図】
図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器のためのタブであって、
ノーズと、ハンドルと、少なくとも1つのタブキャリアと、前記ノーズと前記ハンドルとの間に延在して前記ノーズと前記ハンドルとを連結する中間部分と、を備えるタブ本体
を備え、
前記少なくとも1つのタブキャリアが、前記ハンドルの主本体と面一となり、または前記ハンドルの前記主本体に嵌め込まれるように配置され、
前記ハンドルが、中央開口部を画定し、
前記ハンドルが、前記タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、前記中間部分の方に向けられる第1の縁部を有する外側カール部を備え、
前記ハンドルが、前記中央開口部から延在する内側カール部を備え、前記内側カール部が、前記タブ本体の前記底部表面に沿って折り曲げられ、前記中間部分から離れる方に向けられる第2の縁部を備え、
前記第1の縁部および前記第2の縁部が、0.5mm未満の距離で分離される、
容器のためのタブ。
【請求項2】
前記第1の縁部と前記第2の縁部との間の距離が、0.1mm未満である、
請求項1に記載の容器のためのタブ。
【請求項3】
前記第1の縁部と前記第2の縁部との間の距離が、0.05mm未満である、
請求項1に記載の容器のためのタブ。
【請求項4】
前記第1の縁部および前記第2の縁部が、互いに接触する、
請求項1に記載の容器のためのタブ。
【請求項5】
前記第2の縁部が、前記第1の縁部と重なる、
請求項1に記載の容器のためのタブ。
【請求項6】
前記第1の縁部が、前記第2の縁部と重なる、
請求項1に記載の容器のためのタブ。
【請求項7】
前記第1の縁部および前記第2の縁部の一方または両方の少なくとも一部分が、前記ハンドルの主部分の底部表面に対して押圧される、
請求項1に記載の容器のためのタブ。
【請求項8】
前記タブ本体が、長手方向軸を備え、
前記第1の縁部および前記第2の縁部の一方または両方の一部分が、前記ハンドルの主部分の底部表面に対して押圧され、その結果、前記長手方向軸に近い前記ハンドルの内側領域が、前記長手方向軸を基準として前記内側領域より外側にある前記ハンドルの外側領域より薄くなる、
請求項1に記載の容器のためのタブ。
【請求項9】
容器のためのタブであって、
ノーズと、ハンドルと、前記ノーズと前記ハンドルとの間に延在し、前記ノーズと前記ハンドルとを連結する中間部分と、を備えるタブ本体
を備え、
前記ハンドルが、中央開口部を画定し、
前記ハンドルが、前記タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、前記中間部分の方に向けられる第1の縁部を有する外側カール部を備え、
前記ハンドルが、前記中央開口部から延在する内側カール部を備え、前記内側カール部が、前記タブ本体の前記底部表面に沿って折り曲げられ、前記中間部分から離れる方に向けられる第2の縁部を備え、
前記第2の縁部が、前記第1の縁部と重なる、
容器のためのタブ。
【請求項10】
前記第1の縁部および前記第2の縁部の一方または両方の少なくとも一部分が、前記ハンドルの主部分の底部表面に対して押圧される、
請求項9に記載の容器のためのタブ。
【請求項11】
前記タブ本体が、長手方向軸を備え、
前記第1の縁部および前記第2の縁部の一方または両方の一部分が、前記ハンドルの主部分の底部表面に対して押圧され、その結果、前記長手方向軸に近い前記ハンドルの内側領域が、前記長手方向軸を基準として前記内側領域より外側にある前記ハンドルの外側領域より薄くなる、
請求項9に記載の容器のためのタブ。
【請求項12】
前記タブが、タブキャリアのいかなる部分も含まない、
請求項9に記載の容器のためのタブ。
【請求項13】
開封容易な容器であって、
缶本体と、
前記缶本体に連結された蓋と、
前記蓋に連結されたタブと、を備え、
前記タブが、前記蓋を開けるように構成され、
前記タブが、ノーズ、ハンドル、および、前記ノーズと前記ハンドルとの間に延在して前記ノーズと前記ハンドルとを連結する中間部分を備えるタブ本体を備え、
前記ハンドルが、中央開口部を画定し、
前記ハンドルが、前記タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、前記中間部分の方に向けられる第1の縁部を有する外側カール部を備え、
前記ハンドルが、前記中央開口部から延在する内側カール部を備え、前記内側カール部が、前記タブ本体の前記底部表面に沿って折り曲げられ、前記中間部分から離れる方に向けられる第2の縁部を備え、
前記第1の縁部と前記第2の縁部との間の距離が、約0.5mm未満である、
開封容易な容器。
【請求項14】
前記蓋が、
中央パネルと、
前記缶本体のリム部に連結された周縁カール部と、
前記中央パネルと前記周縁カール部との間に配設されたチャック壁と、
を備え、
前記チャック壁が、実質的に水平な部分を備え、
前記実質的に水平な部分が、前記周縁カール部の頂表面から下方に約4mm未満に配置される、
請求項13に記載の開封容易な容器。
【請求項15】
前記実質的に水平な部分が、前記中央パネルに対して約30度の範囲内で方向付けられる、
請求項14に記載の開封容易な容器。
【請求項16】
前記チャック壁が、前記実質的に水平な部分の上方に配設される実質的に垂直な部分を備え、
前記実質的に垂直な部分と前記実質的に水平な部分との間の移行部が、0.75mmから1.25mmの半径を有する、
請求項14に記載の開封容易な容器。
【請求項17】
容器のためのタブを形成する方法であって、
金属材料のシートからタブ本体を打ち抜くステップを含み、
前記タブ本体が、ノーズ、ハンドル、および、前記ノーズと前記ハンドルとの間に延在して前記ノーズと前記ハンドルとを連結する中間部分を備え、
前記ハンドルが、中央開口部を画定し、
前記方法は、
前記ハンドルの周りに外側カール部を形成するステップであって、前記外側カール部が、前記タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、前記中間部分の方に向けられる第1の縁部を有する、外側カール部を形成するステップと、
前記ハンドルの周りに内側カール部を形成するステップであって、前記内側カール部が、前記中央開口部から延在し、前記タブ本体の前記底部表面に沿って折り曲げられ、前記中間部分から離れる方に向けられる第2の縁部を備える、内側カール部を形成するステップと、
前記第1の縁部および前記第2の縁部が0.5mm未満の距離で分離されるように、前記第1の縁部および前記第2の縁部を一体に押圧するステップと、
を含む、方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つのタブキャリアが前記ハンドルの主本体と面一となり、または前記ハンドルの前記主本体に嵌め込まれるように、少なくとも1つのタブキャリアを内側に動かすステップ、
をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ハンドルから少なくとも1つのタブキャリアの少なくとも一部分を取り外すステップ、
をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つのタブキャリアの前記少なくとも一部分を取り外す前記ステップが、前記少なくとも1つのタブキャリアの前記少なくとも一部分を切り取るステップ、前記少なくとも1つのタブキャリアの前記少なくとも一部分を削り取るステップ、および前記少なくとも1つのタブキャリアの前記少なくとも一部分を研磨するステップ、からなる群から選択される1つまたは複数のステップを含む、
請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
[0001]本出願は、参照により本明細書に組み込まれている、2021年10月20日に出願された米国仮出願63/257,931号の利益および優先権を主張するものである。
【0002】
[0002]本技術は、飲料用缶および食缶を開けるためのタブに関する。より詳細には、本技術は、飲料用缶および食缶をより安全に、かつ、より容易に開けるのを支援するタブデザインに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]食缶および飲料用缶は、缶切りまたは他のツールを必要とすることなく、使用者が缶を迅速かつ容易に開けるのを可能にする、掴むことが可能であるタブを含むことが多い。従来のタブは、滑らかな周縁部上側表面を提供するために金属材料の露出する縁部を互いの方に曲げることによって形成されたハンドルまたは他の掴むことが可能である構造部を含む。露出する縁部はタブの下側表面に配置され、ハンドルの対向する縁部の間に隙間が形成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの縁部は、鋭利であることがあり、缶に穴をあけるためにおよび/または缶から蓋を取り外すために、使用者が自分の指をハンドルの下に配置し、上向きのおよび/または後方への力を加える際に、創傷または他の怪我のリスクを有し得る。したがって、食缶および飲料用缶のためのタブを改善することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0004]本技術は、食缶または飲料用缶などの容器のためのタブに関連する。いくつかの実施形態では、タブは、ノーズと、ハンドルと、少なくとも1つのタブキャリアと、ノーズとハンドルとの間に延在し、ノーズとハンドルとを連結する中間部分と、を有するタブ本体を含む。少なくとも1つのタブキャリアは、ハンドルの主本体と面一となり、またはハンドルの主本体に嵌め込まれるように配置される。ハンドルは、中央開口部を画定することができる。ハンドルは、タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、中間部分の方に向けられる第1の縁部を有する外側カール部を含むことができる。ハンドルは、中央開口部から延在する内側カール部を含むことができる。内側カール部は、タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、中間部分から離れる方に向けられる第2の縁部を含むことができる。第1の縁部と第2の縁部との間の距離は、0.5mm未満となり得、例えば、0.4mm未満、0.3mm未満、0.2mm未満、または0.1mm未満となり得る。範囲に関して、第1の縁部と第2の縁部との間の距離は、0.01mmから0.5mmの範囲となり得、例えば0.1mmから0.4mm、0.1mmから0.3mm、または0.1mmから0.2mmの範囲となり得る。いくつかの態様では、第1の縁部は第2の縁部に接触することができる。いくつかの態様では、第2の縁部が第1の縁部に重なることができ、または第1の縁部が第2の縁部に重なることができる。
【0006】
[0005]第1の縁部および第2の縁部の一方または両方の少なくとも一部分が、ハンドルの主部分の底部表面に対して押圧され得る。タブ本体は長手方向軸を含むことができる。第1の縁部および第2の縁部の一方または両方の一部分が、ハンドルの主部分の底部表面に対して押圧され得、その結果、長手方向軸に近いハンドルの内側領域が、長手方向軸を基準として内側領域より外側にあるハンドルの外側領域より薄くなる。
【0007】
[0006]本技術のいくつかの実施形態は、食缶または飲料用缶のためのタブを包含することができる。タブは、ノーズと、ハンドルと、ノーズとハンドルとの間に延在し、ノーズとハンドルとを連結する中間部分と、を備えるタブ本体を含むことができる。ハンドルは、中央開口部を画定することができる。ハンドルは、タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、中間部分の方に向けられる第1の縁部を有する外側カール部を含むことができる。ハンドルは、中央開口部から延在する内側カール部を含むことができる。内側カール部は、タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、中間部分から離れる方に向けられる第2の縁部を含むことができる。第2の縁部は第2の縁部に重なることができる。
【0008】
[0007]いくつかの実施形態では、第1の縁部および第2の縁部の一方または両方の少なくとも一部分が、ハンドルの主部分の底部表面に対して押圧され得る。タブ本体は長手方向軸を含むことができる。第1の縁部および第2の縁部の一方または両方の一部分が、ハンドルの主部分の底部表面に対して押圧され得、その結果、長手方向軸に近いハンドルの内側領域が、長手方向軸を基準として内側領域より外側にあるハンドルの外側領域より薄くなる。タブはタブキャリアのいかなる部分も含まなくてもよい。
【0009】
[0008]本技術のいくつかの実施形態は、EZO食缶またはEZO飲料用缶を包含することができる。缶は缶本体を含むことができる。缶は、缶本体に連結された蓋を含むことができる。缶は、蓋に連結されたタブを含むことができる。タブは蓋を開けるように構成され得る。タブは、ノーズと、ハンドルと、ノーズとハンドルとの間に延在し、ノーズとハンドルとを連結する中間部分と、を有するタブ本体を含むことができる。ハンドルは中央開口部を画定することができる。ハンドルは、タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、中間部分の方に向けられる第1の縁部を有する外側カール部を含むことができる。ハンドルは、中央開口部から延在する内側カール部を含むことができる。内側カール部は、タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、中間部分から離れる方に向けられる第2の縁部を含むことができる。第1の縁部と第2の縁部との間の距離は、約0.5mm未満となり得る。
【0010】
[0009]いくつかの実施形態では、蓋は中央パネルを含むことができる。蓋は、缶のリム部に連結された周縁カール部を含むことができる。蓋は、中央パネルと周縁カール部との間に配設されたチャック壁を含むことができる。チャック壁は実質的に水平な部分を含むことができる。実質的に水平な部分は、周縁カール部の頂表面の下方の、例えば3mm未満、2mm未満、または1mm未満といったように、4mm未満のところに配置され得る。実質的に水平な部分は、中央パネルに対して例えば20度または10度などといったように30度の範囲内で方向付けられ得る。チャック壁は、実質的に水平な部分の上方の配設された実質的に垂直な部分を含むことができる。実質的に垂直な部分と実質的に水平な部分との間の移行部は、例えば0.85mmから1.15mmの間などといったように、0.75mmから1.25mmの半径を有することができる。
【0011】
[0010]本技術のいくつかの実施形態は、容器のためのタブを形成する方法を包含することができる。本方法は、金属材料のシートからタブ本体を打ち抜くことを含むことができる。タブ本体は、ノーズと、ハンドルと、ノーズとハンドルとの間に延在し、ノーズとハンドルとを連結する中間部分と、を含むことができる。ハンドルは中央開口部を画定することができる。本方法は、ハンドルの周りに外側カール部を形成することを含むことができる。外側カール部は、タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、中間部分の方に向けられる第1の縁部を有することができる。本方法は、ハンドルの周りに内側カール部を形成することを含むことができる。内側カール部は、中央開口部から延在することができ、タブ本体の底部表面に沿って折り曲げられ、中間部分から離れる方に向けられる第2の縁部を含むことができる。本方法は、第1の縁部および第2の縁部が0.5mm未満の距離で分離されるように、第1の縁部および第2の縁部を一体に押圧することを含むことができる。本方法は、少なくとも1つのタブキャリアがハンドルの主本体と面一となり、またはハンドルの主本体に嵌め込まれるように、少なくとも1つのタブキャリアを内側に動かすことを含むことができる。本方法は、ハンドルから少なくとの1つのタブキャリアの少なくとも一部分を取り外すことを含むことができる。少なくとも1つのタブキャリアの少なくとも一部分を取り外すことは、少なくとも1つのタブキャリアの少なくとも一部分を切り取ること、少なくとも1つのタブキャリアの少なくとも一部分を削り取ること、および少なくとも1つのタブキャリアの少なくとも一部分を研磨することからなる群から選択される1つまたは複数を含むことができる。
【0012】
[0011]本明細書の残りの部分および図面を参照することにより、開示される技術の性質および利点をさらに理解することが実現され得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1A】[0012]本発明の実施形態による、食缶または飲料用缶のためのタブの概略底面図である。
【
図1B】[0013]本発明の実施形態による、食缶または飲料用缶のためのタブの底面図である。
【
図2】[0014]本発明の実施形態による、食缶または飲料用缶を密閉するための蓋の部分断面側面図である。
【
図3】[0015]本発明の実施形態による、食缶または飲料用缶の等角図である。
【
図4】[0016]従来技術のタブの部分的な底面等角図である。
【
図5】[0017]本発明の実施形態によるタブの部分的な底面等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0018]図のうちの複数の図が概略図として含まれる。図が単に説明を目的としており、正確な縮尺であると明確に記載されない限り正確な縮尺であるとみなされない、ことを理解されたい。加えて、概略図として、図は理解するのを支援するために提供されるものであり、写実的表面と比較してすべての態様または情報を含まなくてもよく、説明のために誇張された部分を含むこともできる。
【0015】
[0019]添付図では、同様の構成要素および/または特徴は同じ参照符号を有することができる。さらに、同じ種類の種々の構成要素は、同様の構成要素の間で区別するための文字を参照符号の後ろに付すことによって区別され得る。第1の参照符号のみが本明細書で使用される場合、その説明は、文字に関係なく同じ第1の参照符号を有する同様の構成要素のいずれにも適用され得る。
【0016】
[0020]後述の説明は単に例示の実施形態を提供するものであり、本開示の範囲、適用可能性、または構成を限定することを意図されない。むしろ、例示の実施形態は、1つまたは複数の例示の実施形態を実施するための実施可能な説明を当業者に提供する。添付の特許請求の範囲に期される本発明の精神および範囲から逸脱することなく要素の機能および配置構成において種々の変更形態が作られ得ることが理解されよう。
【0017】
[0021]本発明の実施形態は、食缶および飲料用缶などの容器を開けるためのタブを対象とする。タブは、タブの露出する縁部で使用者の指が創傷する可能性を低減するためにタブのハンドルの少なくとも内側領域内の金属材料の露出する縁部を互いに接近させるように押圧すること、接触させること、および/または重ねることで、怪我の危険性をほとんど有しないハンドルを含むことができる。実施形態は飲料用缶のためのタブを含むことができ、ここでは、使用者は、切り線(perforation)および/または低強度のペリメータを有する蓋の領域を缶の内側領域の中に押し込むことを目的として蓋のこの領域を上から押し込むためにタブのハンドルを持ち上げ、それにより、蓋内に開口部を作りだすことができ、この開口部を通して飲料が注がれ得るようになり、または飲まれ得るようになる。実施形態は「開封容易な缶(イージーオープンな缶)」(「Easy Open:EZO」な缶)などの食缶および/または飲料用缶でも使用され得、ここでは、タブは缶のリム部の近くで蓋に開口を形成するのに使用され、ここでは次いで使用者が缶から蓋を部分的にまたは完全に取り外すためにタブを後方に引く。主として食缶および飲料用缶の文脈で考察するが、本明細書で説明される特徴が、ラケットボール缶およびテニスボール缶などを含めた他の缶および容器にも適用され得ることが認識されよう。
【0018】
[0022]ここで
図1Aおよび
図1Bを参照すると、本技術の一実施形態によるタブ100の底面図が示される。示されるように、タブ100は、アルミニウム、錫、鋼鉄、および/または他の金属などの、金属材料で形成された本体を含む。タブ100の本体はノーズ102およびハンドル104を含み、中間部分106がノーズ102とハンドル104との間に延在し、ノーズ102とハンドル104とを連結する。タブ100の本体は、ノーズ102、ハンドル104、および中間部分106を通って延在する長手方向軸Lを含む。示されるように、ノーズ102は、タブ100をその上に設置するところである缶の蓋に開口を形成するのにおよび/または他の手法で蓋を開けるのに使用される任意選択の頂点108を含む。ノーズ102は、タブ100を容器の蓋に固定するのに使用されるリベットおよび/または他の固定機構を受けることができる開口部110をさらに画定することができる。ノーズ102および頂点108はタブ100の近位端のところに存在することができ、ハンドル108はタブ100の遠位端のところに存在することができる。
【0019】
[0023]ハンドル104および/または中間部分106は、使用者がハンドル104をより良好に掴むのを支援することができる中央開口部112を画定することができる。中央開口部112はここで示されるように概略円形形状を有することができるか、あるいは、楕円、長円、または他の形状などの、任意の他の形状を有することができる。いくつかの実施形態では、EZO缶においてその中にタブ100を装着するところである開口部などである中央開口部112は、缶から蓋を取り外すのに十分な力を加えるのをより容易にすることを目的として使用者が中央開口部112を通過させるように自分の指を配置するのを可能にするように十分に大きなものとなり得る。タブ100を形成するのに使用される材料の縁部の一部分または全体が曲げられ得、折り曲げられ得、および/または他の手法で丸くなるように湾曲させられ得、その結果、中央開口部112の外縁部の一部分または全体が丸みのある縁部を有することができるようになる。例えば、中央開口部112は、金属材料のシートに孔を形成する穿孔器または他の機械加工デバイスを使用して形成され得る。孔を画定する縁部はタブ100の下側まで曲げられ得、それにより、中央開口部112を画定する丸みのある縁部を含む内側カール部114を形成し、他方でタブ100の底部表面に沿って折り曲げられる切断縁部116を安全に配置する。タブ100の遠位端の近くの切断縁部116の部分は、中間部分106から離れる方に向けられることができ、概してタブ100の遠位端の方に向けられることができる。
【0020】
[0024]示されるように、タブ100は、タブ100の本体の外周部の全体または一部分の周りに延在することができる1つまたは複数の外側カール部118をさらに含む。示されるように、外側カール部118は、タブキャリア120(製造プロセス中にタブ100を金属材料のシートに固定する)が形成される場所を除いてタブ100の外縁部の全体の周りに延在する。外側カール部118は、ハンドル104を含めてタブ100の全体または一部分の外縁部を画定する、曲げられた、折り曲げられた、および/または他の手法で湾曲させられた外側縁部を含むことができる。ハンドル104を含む外側カール部118の一部分(キャリア120の間の部分など)が、概して中間部分106の方に向けられる切断縁部122を含むことができる。
【0021】
[0025]切断縁部116および/または122により使用者が創傷する可能性を低減するために、切断縁部116と切断縁部122との間の距離は、特にタブ100の遠位端の領域において、縮小され得る。例えば、タブ100の遠位端の領域での切断縁部116と切断縁部122との間の距離は、0.5mm以下、0.4mm以下、0.3mm以下、約0.2mm以下、0.1mm以下、0.05mm以下、0.025mm以下、0.01mm以下、0.005mm以下、またはそれより小さくなり得る。範囲に関して、切断縁部116と切断縁部112との間の距離は0.01mmから0.5mmの範囲となり得、例えば、0.1mmから0.4mm、0.1mmから0.3mm、または0.1mmから0.2mmの範囲となり得る。いくつかの実施形態では、タブ100の遠位端の近くの切断縁部116および切断縁部122が互いに接触することができ、それによりハンドル104のこの領域において切断縁部116および切断縁部122の間のいかなる隙間も完全に排除する。いくつかの実施形態では、切断縁部116はハンドル104に近い領域において切断縁部122と重なることができ、それにより使用者の指に切断縁部122が接触するのを防止することができ、創傷のリスクを低減または排除するのを支援することができる。
【0022】
[0026]切断縁部116と切断縁部122との間の縮小された距離は、いくつかの実施形態では、ハンドル104の全体または実質的に全体の周りに延在することができる。他の実施形態では、タブ100の遠位端の近くの領域のみが、切断縁部116と切断縁部122との間での縮小された距離を有することができる。例えば、ハンドル104は、長手方向軸Lの近くの内側領域124と(長手方向軸Lは内側領域124を通って延在することができる)、長手方向軸Lを基準として内側領域124の外側にある外側領域126と、を含むことができる。内側領域124は、切断縁部116と切断縁部122との間での縮小された距離を含むことができる。内側領域124はいくつかの実施形態ではタブキャリア120の間に延在することができ、対して他の実施形態では内側領域124はタブキャリア120の間にあるハンドル104の部分のみを含むこともできる。例えば、内側領域124は、タブキャリア120の間の領域の中心から30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%などを含むことができる。範囲に関して、内側領域124は、タブキャリア120の間の領域の30%から90%である真ん中の部分を含むことができ、例えば、40%から80%、50%から70%、または55%から65%である真ん中の部分を含むことができる。内側領域124は切断縁部116と切断縁部122との間での縮小された距離を含むことができ、対して外側領域126は、内側領域124よりも大きい切断縁部116と切断縁部122との間での距離を有することができる。
【0023】
[0027]いくつかの実施形態では、内側領域124内の切断縁部116および切断縁部122の部分は平坦化され得、および/または他の手法でハンドル104の主部分128に対して押圧され得、それにより内側領域124の厚さを低減することができ、個人の創傷の有意なリスクを生じさせるくらいにハンドル104の主部分128に対して切断縁部116および切断縁部122が大きく隆起するのを防止することができる。内側領域124は外側領域126より薄くてよい。いくつかの実施形態では、内側領域124はハンドル104の主部分128の底部表面に対して切断縁部116および切断縁部122を押し付けること、押圧すること、および/または他の手法で平坦化することによって形成され得、それにより内側領域124の厚さを低減することができることに加えて、内側領域124での切断縁部116と切断縁部122との間の距離を低減することもできる。
【0024】
[0028]タブ100は、金属材料のシートから、タブの本体を打ち抜くか、ダイカットするか、機械加工するか、および/または他の手法で形成することにより、形成され得る。これは複数の異なるステップを介して実施され得る。例えば、概略タブ形状の周縁部が金属材料のシートからスタンピングされ得、または打ち抜かれ得、開口部110および/または中央開口部112が本体の中に切断加工され得、ならびに/あるいは、他の構造部が1つまたは複数のステップで形成され得る。外側カール部118は、ハンドル104の主部分128の底部表面の下方に配置されるように、切断縁部122を曲げること、折り曲げること、および/または他の手法で湾曲させることにより、ハンドル104の周りに形成され得る。内側カール部114は、ハンドル104の主部分128の底部表面の下方に配置されるように、切断縁部116を曲げること、折り曲げること、および/または他の手法で湾曲させることにより、ハンドル104の周りに形成され得る。切断縁部116および切断縁部122は、上述したように0.5mm未満の縮小された距離で縁部116および122が分離されるように、一体に押圧され得る。切断縁部116および切断縁部122を一体に押圧することは、内側領域124内の内側カール部114および外側カール部118の丸みのある縁部の間に、および/または内側領域124内のハンドル104の頂表面とハンドル104の底部表面との間に、圧縮力を加えることを含むことができる。
【0025】
[0029]従来のタブでは、タブキャリアはさらに大きい創傷の被害をもたらし得る。例えば、
図4に示されるように、従来のタブ400は、製造プロセス中にタブ400を金属材料のシートに固定するのに使用される1つまたは複数のタブキャリア420を含む。タブキャリア420を切り取るなどしてタブ400が金属材料のシートから取り外されると、タブキャリア420の一部分がタブ400に取り付けられたままとなり得る。示されるようにタブキャリア420は、タブ400のハンドル404の表面などの、タブ400の主表面から上方に突出する。タブキャリア420の隆起部分の露出する縁部440は、缶または他の容器を開けるためにハンドル404を掴む使用者に創傷の被害をもたらし得る。
【0026】
[0030]タブキャリアに関連する怪我のリスクを低減および/または排除するために、実施形態はタブキャリアのサイズおよび/または位置を変化させることができる。
図5は、上述したタブ100と同様のものであってよく、本明細書で説明されるようなタブ100の任意の特徴を含むものとして理解され得る、タブ500を示す。タブ500は多数のタブキャリア520を含むことができる。タブ500の安全性を向上させるために、タブキャリア520は、タブ500のハンドル504の主本体550に対して、内側に、曲げられ得、巻かれ得、および/または他の手法で動かされ得る。例えば、タブキャリア520は、各タブキャリア520が主本体550と面一となるようなおよび/または主本体550に対して嵌め込まれるような位置まで動かされ得る。各タブキャリア520を主本体550と面一にするおよび/または主本体550に嵌め込むことにより、タブキャリア520は、使用者が缶または他の容器を開けるときにタブキャリア520の縁部が使用者の指に接触しなくなるように配置され得、タブ500の安全性を向上させることができる。いくつかの実施形態では、タブキャリア520を内側に曲げること、巻くこと、および/または他の手法で内側に動かすことではなく(あるいは、これらに加えて)、タブキャリア520の全体または一部分が取り外され得る。例えば、各タブキャリア520は、切り取られ得、削り取られ得、および/または他の手法で取り外され得る。いくつかの実施形態では、各タブキャリア520の一部分のみが取り外され、その結果、タブキャリア520の一部分が残る。残るタブキャリア520の部分は、タブキャリア520の10%から75%の間、20%から50%の間、または25%から40%の間となり得る。しばしば、タブキャリア520の残りの部分は、主本体550と面一となるようにおよび/または主本体550に対して嵌め込まれるように、内側に、曲げられ得、巻かれ得、および/または他の手法で動かされ得る。他の実施形態では、各タブキャリア520がそれぞれのタブキャリア520の基部521の近くで取り外され得る。例えば、タブキャリア520は、タブキャリア520の10%未満、5%未満、3%未満、1%未満、および/またはタブキャリア520の0%を残すように、切り取られ得、削り取られ得、および/または他の手法で取り外され得る。タブキャリア520の一部分が残る場合、残る部分は、主本体550と面一となるようにおよび/または主本体550に対して嵌め込まれるように、内側に、曲げられ得、巻かれ得、および/または他の手法で動かされ得る。いくつかの実施形態では、残る部分の縁部(または、タブキャリア520の全体を取り外した後に残る露出する縁部)が、使用者の怪我のリスクをさらに低減するために、削り取られ得、研磨され得、および/または他の手法で滑らかにされ得る。
【0027】
[0031]いくつかの実施形態では、使用者は、タブ100などのタブを使用して缶を開けることにおいて困難に直面する可能性があり、代わりに缶切りを使用して缶を開けることを試みる可能性がある。しかし、しばしば、EZO缶などの缶の蓋は、缶を開けるときに缶切りの刃が水平である領域に届くのを可能にするには蓋の水平である領域から過度に離間するリム部または他の周縁部領域を有する可能性がある。
図2は、缶切りが蓋を開けるのを可能にすることができる蓋200の部分断面図を示す。蓋200がEZO缶などの缶または他の容器に添着され得、いくつかの実施形態では、タブ100または500などのタブを含むことができる。
【0028】
[0032]蓋200は、概略平坦であって缶の開口部(図示せず)の有意な部分を覆うように設計された中央パネル202を含むことができる。蓋200は、蓋200および缶を一体に固定するために缶のリム部に連結されるように設計された周縁カール部204をさらに含むことができる。中央パネル202と周縁カール部204との間にチャック壁206が配設され得る。本明細書で使用される場合の「チャック壁」は、カウンターシンク領域216と周縁カール部204との間に位置して製造プロセスの巻締作業中にチャックによって接触されるかまたはチャックに係合される蓋200の一部分を意味するものとして理解される。チャック壁206は、実質的に垂直な部分208および実質的に水平な部分210を含むことができる。実質的に垂直な部分208は、垂直方向(中央パネル202に対して概して直角である角度など)に対して15度の範囲内にあってよいか、垂直方向に対して10度の範囲内にあってよいか、垂直方向に対して5度の範囲内であってよいか、またはより小さい範囲内にあってよい。範囲に関して、実質的に垂直な部分208の角度は垂直方向から0度から15度の範囲となり得、例えば1度から12度または5度から8度となり得る。実質的に垂直な部分208は直線となり得、および/または凹凸を有することができる。実質的に水平な部分210は、水平方向から(中央パネル202などを基準とする)30度の、水平方向から25度の、水平方向から20度の、水平方向から15度の、水平方向から10度の、水平方向から5度の、またはより小さい範囲内にある、角度θを有することができる。実質的に水平な部分210は直線となり得、および/または凹凸を有することができる。実質的に水平な部分208は、第1の移行部の半径(transition radius)212などを介して周縁カール部204に連結され得る。第1の移行部の半径212は約0.75mmから1.25mmの間となり得、例えば、0.85mmから1.15mmの間または0.95mmから1.05mmの間となり得る。チャック壁206は、実質的に垂直な部分208と実質的に水平な部分210との間に移行部の半径214を有することができる。いくつかの実施形態では、移行部の半径214は約0.75mmから1.25mmの間となり得る。実質的に水平な部分210と周縁カール部204の頂表面との間の垂直方向距離は、4mm未満、3.75mm未満、3.5mm未満、約3.25mm未満、3mm未満、2.75mm未満、またはそれより小さくなり得る。範囲に関して、実質的に水平な部分210と周縁カール部204の頂表面との間の垂直方向距離は2.5mmから4mmの範囲となり得、例えば2.75mmから3.75mmまたは3mmから3.5mmの範囲となり得る。このような垂直方向距離は、缶を開けるために缶切りの刃が実質的に水平な部分210を貫通するのを可能にするのに十分な小ささとなり得る。
【0029】
[0033]いくつかの実施形態では、チャック壁206の実質的に水平な部分210はカウンターシンク領域216へと移行することができる。実質的に水平な部分210とカウンターシンク領域216との間の移行部218は、例えば0.75mmから1.05mmまたは0.85mmから0.95mmなどといったように、0.65mmから1.15mmの半径224を有することができる。カウンターシンク領域216は、例えば0.45mmから0.65mmまたは0.5mmから0.6mmの間などといったように、0.4mmから0.7mmの半径226を有することができる。カウンターシンク領域216は、中央パネル202まで延在する移行部220を含むことができる。移行部220は、例えば0.4mmから0.6mmまたは0.45mmから0.55mmの間などである、0.35mmから0.65mmの間である半径228を有することができる。
【0030】
[0034]
図3は、本発明のいくつかの実施形態による缶300を示す。示されるように、缶300は、円筒形側壁および基部を含む缶本体302を含む。缶300は、食品、飲料、および/または他の物体を保管するのに使用され得る開放内部を含む。蓋304が缶300の中身を密閉するために開放内部の上に配置され得る。蓋304は上述の蓋200と同様であってよいかまたは任意の他の蓋であってもよい。蓋304は、缶300を開けるのに使用され得るタブ306を含む。タブ306は、いくつかの実施形態ではタブ100または500などである、任意のタブとなり得る。使用者は、蓋304に開口を形成するためにおよび/または他の手法で蓋304の一部分を下方に押すために、タブ306のハンドルを掴んで蓋304に対してハンドルを上方に引くことができる。例えば、使用者は、切り線および/または低強度のペリメータを有する蓋の領域を缶の内側領域の中に押し込むことを目的として蓋のこの領域を上から押し込むためにタブのハンドルを持ち上げることができ、それにより蓋内に開口部を作り出すことができ、この開口部を通して飲料が注がれ得るようになり、または飲まれ得るようになる。いくつかの実施形態では、缶300がドリンク缶である場合などでは、タブ306のハンドルを上方に動かすことが、蓋304の飲料用/注ぎ用の開口部(drinking/pouring opening)を完全に開けることができる。他の実施形態では、缶300がEZO缶である場合などでは、使用者は、缶300の中身にアクセスすることを目的として缶本体302から蓋304の全体または一部分を剥ぎ取るためには缶本体302から離す方向にタブ306を引くことが必要となる可能性がある。
【0031】
[0035]本明細書で考察される方法、システム、デバイス、グラフおよび表は例である。種々の構成は、適切である場合に、種々の手順または構成要素を排除、代用、または追加することができる。例えば、代替的構成では、本方法は、説明される順序とは異なる順序で実施され得、ならびに/あるいは、種々の段階が追加され得、排除され得、および/または組み合わされ得る。さらに、特定の構成に関して説明される特徴は種々の他の構成において組み合わされ得る。構成の多様な態様および要素が、同様に、組み合わされ得る。さらに、技術は進化するものであり、したがって、これらの要素のうちの多くの要素は例であり、本開示の範囲または特許請求の範囲を限定しない。加えて、本明細書で考察される技法は、文脈認識のための異なる種類の分類用語を用いることにより異なる結果を提供することもできる。
【0032】
[0036]本明細書では、開示されるシステム、方法、および機械可読媒体の説明的であり現在好適である実施形態を詳細に説明してきたが、本発明の概念が他の手法でも多様に具現化されて採用され得ること、および、添付の特許請求の範囲が、従来技術によって限定されることを除いて、このような変形形態を含むと解釈されることを意図されることが理解されよう。
【0033】
[0037]本明細書で使用されるすべての技術用語または科学用語は、特に明記しない限り、一般的に理解されるかまたは従来理解される意味と同じ意味を有する。本明細書で使用される場合の冠詞「a」および「an」は、1つまたは2つ以上(つまり、少なくとも1つ)の物品の文法的な目的語を意味する。例えば、「要素(an element)」は1つの要素または2つ以上の要素を意味する。量および時間の長さなどの測定可能な値を意味する場合の本明細書で使用される場合の「約」および/または「およそ」は、指定の値からの、±20%、±10%、±5%、または+0.1%の変動を包含し、これは、このような変動が、本明細書で説明されるシステム、デバイス、回路、方法、および他の実装形態の文脈では適切である場合である。量、時間の長さ、および物理的特性(振動数)などの測定可能な値を意味する場合に本明細書で使用される「実質的に」も、指定の値からの、±20%、±10%、±5%、または+0.1%の変動を包含し、これは、このような変動が、本明細書で説明されるシステム、デバイス、回路、方法、および他の実装形態の文脈では適切である場合である。
【0034】
[0038]値の範囲が提示される場合、文脈により特に明記されない限り、この範囲の上限値と下限値との間の、下限値の単位の最小部分までの各中間値も明確に開示されることが理解されよう。任意の記載される値の間のまたは記載される範囲内の記載されない中間値の間の任意のより狭い範囲、およびこの記載される範囲内の任意の他の記載される値または中間値も包含される。これらのより小さい範囲の上限値および下限値は、独立して、この範囲に含まれたりまたは排除されたりされ得、これらの境界値のいずれかがより小さい範囲に含まれるような場合の、これらの境界値のいずれもより小さい範囲に含まれないような場合の、またはこれらの境界値の両方がより小さい範囲に含まれるような場合の、各々の範囲も本技術に包含され、記載される範囲内で明示的に排除される境界値がある場合にはそれに従う。記載される範囲が境界値の一方または両方を含む場合、含まれる境界値のいずれかまたは両方を排除する範囲も包含される。
【0035】
[0039]特許請求の範囲も含めて本明細書で使用される場合の、「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」を前置されるアイテムのリストで使用される「および」は、列挙されるアイテムの任意の組み合わせが使用され得ることを示す。例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」は、A;B;C;AB;AC;BC;および/またはABC(つまり、A、B、およびC)の組み合わせのいずれも含む。さらに、アイテムA、B、またはCの1回以上の出現または使用が可能である限りにおいて、A、B、および/またはCの複数回の使用が、企図される組み合わせの一部を形成することができる。例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」というリストは、AA;AAB;AAA;BBなどをさらに含むことができる。
【国際調査報告】