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特表2024-538484ロボット式家具および内部建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法
<図1>
  • 特表-ロボット式家具および内部建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法 図1
  • 特表-ロボット式家具および内部建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法 図2A
  • 特表-ロボット式家具および内部建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法 図2B
  • 特表-ロボット式家具および内部建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法 図3
  • 特表-ロボット式家具および内部建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法 図4
  • 特表-ロボット式家具および内部建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法 図5
  • 特表-ロボット式家具および内部建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法 図6
  • 特表-ロボット式家具および内部建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法 図7
  • 特表-ロボット式家具および内部建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法 図8
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】ロボット式家具および内部建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A47C 31/00 20060101AFI20241016BHJP
   G08B 17/00 20060101ALI20241016BHJP
   E04H 1/02 20060101ALI20241016BHJP
   A47C 17/86 20060101ALI20241016BHJP
   A47C 19/22 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
A47C31/00
G08B17/00 G
E04H1/02
A47C17/86
A47C19/22 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024512053
(86)(22)【出願日】2022-08-25
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 US2022041564
(87)【国際公開番号】W WO2023028256
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】63/237,362
(32)【優先日】2021-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519453375
【氏名又は名称】オリ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンデス デ カサデヴァンテ, イヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ラレア タマヨ, ハシエル
(72)【発明者】
【氏名】ロバーツ, ナサニエル
(72)【発明者】
【氏名】フィンレイ, リード
(72)【発明者】
【氏名】シウン, ロバート ティー.
(72)【発明者】
【氏名】ルビオ, カルロス
(72)【発明者】
【氏名】グオ, ケビン
(72)【発明者】
【氏名】マーフィー, ジャック
(72)【発明者】
【氏名】ホワイト, トビー
【テーマコード(参考)】
2E025
5G405
【Fターム(参考)】
2E025AA03
2E025AA13
5G405AB01
5G405AB02
5G405AB03
5G405CA26
(57)【要約】
可動建築要素(例えば、家具)を動作させるための改良された方法およびシステムが、説明される。方法は、検出事象のインジケータを受信することを含む。方法は、それに応答して、第1の位置から第2の位置への可動建築要素の移動を実施することを含み、第2の位置は、可動建築要素の検出事象を緩和するように構成された緩和システムとの干渉を減らすように選択される。検出事象は、火災、一酸化炭素、および煙のうちの少なくとも1つを含む。第2の位置は、緩和システムからの可動建築要素の距離に基づいて選択される。第2の位置は、緩和システムに対する可動建築要素の向きに基づいて選択される。多くの他の改良および特徴も、想定および説明される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動建築要素を動作させる方法であって、前記方法は、
検出事象のインジケータを受信することと、
それに応答して、第1の位置から第2の位置への前記可動建築要素の移動を実施することと
を含み、
前記第2の位置は、前記可動建築要素の前記検出事象を緩和するように構成された緩和システムとの干渉を減らすように選択される、方法。
【請求項2】
前記受信するステップは、検出器から前記検出事象の前記インジケータを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記検出器は、煙検出器、熱センサ、およびCO検出器のうちの少なくとも1つを備えている、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記検出事象は、火災、一酸化炭素、および煙のうちの少なくとも1つを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の位置は、前記緩和システムからの前記可動建築要素の距離に基づいて選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の位置は、前記緩和システムに対する前記可動建築要素の向きに基づいて選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の位置は、前記緩和システムからの前記可動建築要素の距離および前記緩和システムに対する前記可動建築要素の向きの両方に基づいて選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記緩和システムは、スプリンクラを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記検出事象の前記インジケータを受信することに先立って、前記第2の位置の選択を受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の位置の前記受信された選択は、前記緩和システムの構成に基づく、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記検出事象の前記インジケータを受信した後、前記第2の位置を決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
電力の喪失のインジケータを受信することに基づいて、前記第1の位置から前記第2の位置への前記可動建築要素の前記移動を実施することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記可動建築要素と前記緩和システムとの前記干渉は、前記緩和システムが前記検出事象を緩和するための時間量および前記検出事象を緩和するために前記緩和システムによって提供される緩和物質の量のうちの少なくとも一方に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記緩和物質は、水を備えている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の位置は、前記可動建築要素の前記検出事象を緩和するように構成された前記緩和システムとの前記干渉を排除するように選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
可動建築要素を動作させるためのシステムであって、前記システムは、
前記可動建築要素を移動させるように適合されたモータと、
動作を実施するようにプログラムされたコントローラおよびデータ処理装置のうちの少なくとも1つと
を備え、
前記動作は、
検出事象のインジケータを受信することと、
それに応答して、前記モータを使用して、第1の位置から第2の位置への前記可動建築要素の移動を実施することと
を含み、
前記第2の位置は、前記可動建築要素の前記検出事象を緩和するように構成された緩和システムとの干渉を減らすように選択される、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、その全内容が参照することによって本明細書に組み込まれる2021年8月26日に出願され、「SYSTEMS AND METHODS FOR INTEGRATING FIRE SAFETY FEATURES WITHIN ROBOTIC FURNITURE AND INTERIOR ARCHITECTURAL ELEMENTS」と題された米国仮特許出願第63/237,362号の優先権および利益を主張する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概して、モジュール式可動建築要素を実装するための装置、システム、および方法に関し、より具体的に、消費者が使いやすい制御装置およびメカトロニクスを使用して移動および変形させられ得る家具要素内に火災安全特徴を統合することに関する。
【背景技術】
【0003】
省スペースの変形可能なロボット式家具が、小さい空間をより機能的にする目的のためになど、住宅建物内に据え付けられることができる。多くの管轄区域では、住宅空間は、防火のための種々の規則および基準の対象となる。米国では、全米防火協会(NFPA)は、広く採用されている防火のためのモデル基準を公表している。例として、NFPA 13「Standard for the Installation of Sprinkler Systems」は、住宅スプリンクラ、標準的噴霧スプリンクラ、拡張範囲スプリンクラを含む異なるタイプのスプリンクラに関する据え付け要件を提供する。
【0004】
NFPA 13は、多数のタイプのスプリンクラに関するスプリンクラ放水パターン展開に影響を及ぼす障害物の異なる構成に関する多数の要件を含む。それは、固定された障害物の下および家具内のスプリンクラに関する要件も含む。他の管轄区域において採用される規則および基準は、類似する要件を有し得る。一般に、これらの要件は、2つの主要な障害物シナリオに関連する:(1)スプリンクラ(または他の火災抑制システム)放水パターン展開を遮断する/それに影響を及ぼすほどスプリンクラ(または他の火災抑制システム)に十分に近い障害物または構造的/建築特徴、および(2)それらが適切なスプリンクラ噴霧パターンを可能にするほどスプリンクラ(または他の火災抑制システム)から十分に遠くに離れているが、効果的なスプリンクラ放水(または他の火災抑制システム放水)を妨げるサイズであるか、または占有可能空間を特徴とする障害物。
【0005】
NFPA基準および他の管轄区域の基準の目的のために、変形可能なロボット式家具および建築要素は、「家具」と見なされ得、したがって、ある火災規則要件を免除され得る。変形可能なロボット式家具および建築要素の場合、この解釈は、これらの製品が可動であるように設計されるという事実によって支援され得る。例えば、NFPA 13は、スプリンクラが、定位置に固定されていない障害物の下に据え付けられる必要がないものとすることを記載している。さらに、例えば、NFPA 13は、スプリンクラが、ポータブルワードローブユニットおよび居住を意図していない類似するアイテム等の家具において据え付けられる必要がないことを記載している。しかしながら、地方自治体(管轄権限を有する当局(AHJ)として公知である)は、(例えば、特定の住宅ユニットに関して)火災規則および基準を解釈および適用する責任を有し、AHJが、ある変形可能なロボット式家具または建築要素が家具ではなく、したがって、適用可能な火災規則および基準の対象となるという立場をとり得ることが、可能である。
【0006】
AHJの立場が、関連する火災規則および基準が、特定の住宅ユニット(またはAHJの対象となる別の領域)における変形可能なロボット式家具および建築要素に適用されるというものである場合、ある場合、スプリンクラ設置および噴霧パターンは、住宅ユニットが適用可能な火災規則および基準に準拠するようなものになるであろう。しかしながら、他の場合、スプリンクラ設置および噴霧パターンは、住宅ユニットが適用可能な火災規則および基準に準拠しないようなものになるであろう。住宅ユニット内に追加のスプリンクラを配置すること、または既存の住宅スプリンクラをアップグレードまたは位置変更することが、法令遵守をもたらし得る。しかしながら、これらのタイプの修正は、高価であり、開発業者(例えば、不動産開発業者)は、準拠していない住宅ユニットを準拠させるために必要な費用を進んで負担しようとしないこともある。
【0007】
したがって、(i)火災規則および基準の解釈および適用に関連する不確実性を回避し、(ii)火災抑制システム(例えば、スプリンクラ)を追加またはアップグレードすること、または住宅ユニット内の火災抑制システム(例えば、スプリンクラ)場所を修正することに関連付けられた費用を回避し、(iii)変形可能なロボット式家具および建築要素を住宅ユニットの中に大規模に展開するために、統合された製品ベースの解決策が、必要である。効果的であるために、本解決策は、部屋サイズおよびスプリンクラ場所にかかわらず、全ての状況において障害物としての関連する変形可能なロボット式家具および建築要素を除去しなければならない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、既存の可動家具アイテムにおける問題の多くを解決する特徴を組み込むことによる改良された可動建築要素システムおよび動作技法を説明する。改良された特徴は、ハードウェア要素、コントローラ要素、および/またはソフトウェア要素を含むシステムの種々の要素の全体を通して実装される。
【0009】
一側面において、本発明は、可動建築要素を動作させる方法に関する。方法は、(i)検出事象のインジケータを受信することと、(ii)それに応答して、第1の位置から第2の位置への可動建築要素の移動を実施することであって、第2の位置は、可動建築要素の検出事象を緩和するように構成された緩和システムとの干渉を減らすように選択される、こととを含むことができる。
【0010】
上記の側面の種々の実施形態において、受信するステップは、検出器から検出事象のインジケータを受信することを含むことができる。いくつかの事例では、検出器は、煙検出器、熱センサ、およびCO検出器のうちの少なくとも1つを備えていることができる。検出事象は、火災、一酸化炭素、および煙のうちの少なくとも1つを備えていることができる。第2の位置は、緩和システムからの可動建築要素の距離に基づいて選択されることができる。第2の位置は、緩和システムに対する可動建築要素の向きに基づいて選択されることができる。第2の位置は、緩和システムからの可動建築要素の距離および緩和システムに対する可動建築要素の向きの両方に基づいて選択されることができる。
【0011】
上記の側面の種々の実施形態において、緩和システムは、スプリンクラを備えていることができる。方法は、検出事象のインジケータを受信することに先立って、第2の位置の選択を受信するステップをさらに含むことができる。いくつかの事例では、第2の位置の受信された選択は、緩和システムの構成に基づくことができる。方法は、検出事象のインジケータを受信した後、第2の位置を決定するステップをさらに含むことができる。方法は、電力の喪失のインジケータを受信することに基づいて、第1の位置から第2の位置への可動建築要素の移動を実施するステップをさらに含むことができる。可動建築要素の緩和システムとの干渉は、緩和システムが検出事象を緩和するための時間量および検出事象を緩和するために緩和システムによって提供される緩和物質の量のうちの少なくとも一方に基づくことができる。いくつかの事例では、緩和物質は、水を備えていることができる。第2の位置は、可動建築要素の検出事象を緩和するように構成された緩和システムとの干渉を排除するように選択されることができる。
【0012】
別の側面において、本発明は、可動建築要素を動作させるためのシステムに関する。システムは、可動建築要素を移動させるように適合されたモータを含むことができる。システムは、ある動作を実施するようにプログラムされたコントローラおよびデータ処理装置のうちの少なくとも一方を含むことができる。動作は、(i)検出事象のインジケータを受信することと、(ii)それに応答して、モータを使用して、第1の位置から第2の位置への可動建築要素の移動を実施することであって、第2の位置は、可動建築要素の検出事象を緩和するように構成された緩和システムとの干渉を減らすように選択される、こととを含むことができる。
【0013】
上記の側面の種々の実施形態において、受信するステップは、検出器から検出事象のインジケータを受信することを含むことができる。いくつかの事例では、検出器は、煙検出器、熱センサ、およびCO検出器のうちの少なくとも1つを備えていることができる。検出事象は、火災、一酸化炭素、および煙のうちの少なくとも1つを備えていることができる。第2の位置は、緩和システムからの可動建築要素の距離に基づいて選択されることができる。第2の位置は、緩和システムに対する可動建築要素の向きに基づいて選択されることができる。第2の位置は、緩和システムからの可動建築要素の距離および緩和システムに対する可動建築要素の向きの両方に基づいて選択されることができる。
【0014】
上記の側面の種々の実施形態において、緩和システムは、スプリンクラを備えていることができる。動作は、検出事象のインジケータを受信することに先立って、第2の位置の選択を受信することをさらに含むことができる。いくつかの事例では、第2の位置の受信された選択は、緩和システムの構成に基づくことができる。動作は、検出事象のインジケータを受信した後、第2の位置を決定することをさらに含むことができる。動作は、電力の喪失のインジケータを受信することに基づいて、第1の位置から第2の位置への可動建築要素の移動を実施することをさらに含むことができる。可動建築要素の緩和システムとの干渉は、緩和システムが検出事象を緩和するための時間量および検出事象を緩和するために緩和システムによって提供される緩和物質の量のうちの少なくとも一方に基づくことができる。いくつかの事例では、緩和物質は、水を備えていることができる。第2の位置は、可動建築要素の検出事象を緩和するように構成された緩和システムとの干渉を排除するように選択されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図面では、同様の参照文字は、概して、異なる図の全体を通して同じの部分を指す。また、図面は、必ずしも縮尺通りではなく、代わりに、概して、本発明の原理を図示することに重点が置かれている。以下の説明では、本発明の種々の実施形態が、以下の図面を参照して説明される。
【0016】
図1図1は、種々の実施形態による例示的な垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素を示す。
【0017】
図2A図2Aは、種々の実施形態による例示的な水平に平行移動するロボット式家具および建築要素を示す。
【0018】
図2B図2Bは、種々の実施形態による例示的な水平に平行移動するロボット式家具および建築要素を示す。
【0019】
図3図3は、種々の実施形態によるロボット式家具および建築要素に関する例示的安全モードシステムのブロック図を示す。
【0020】
図4図4は、種々の実施形態による天蓋を含む例示的な垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素を示す。
【0021】
図5図5は、種々の実施形態による天蓋を含む垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素に関する例示的解放機構を示す。
【0022】
図6図6は、種々の実施形態による天蓋を含む垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素に関する例示的材料を示す。
【0023】
図7図7は、種々の実施形態による例示的スポット防火消火器を示す。
【0024】
図8図8は、種々の実施形態による本開示に説明される技法とともに使用され得る一般的コンピューティングデバイスの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本開示は、改良された火災安全特徴を組み込む改良された家具システムを説明する。改良された特徴は、ハードウェア要素、コントローラ要素、および/またはソフトウェア要素を含むシステムの種々の要素の全体を通して実装される。本説明は、多くの場合、可動家具要素、特に、ドロップダウンベッド家具アイテムまたは可動壁家具アイテムに言及するであろうが、本明細書に説明される概念が、任意の可動要素、例えば、非ベッド家具アイテム、および非家具アイテムに適用され得ることを理解されたい。本願に説明されるいくつかの発明は、米国特許公開第20200256109号および第20160031090号および国際特許公開第WO2020097517号(その全ては、参照することによってそれらの全体として本明細書に組み込まれる)に説明される特徴を基礎とする。さらに、本説明は、多くの場合、住宅ユニットにおける用途に言及するであろうが、本明細書に説明される概念が、商業、ホスピタリティ、産業、および小売設定を含むスプリンクラ(または他の火災抑制システム)が火災安全特徴として利用される任意の他の設定に適用され得ることを理解されたい。
【0026】
種々の本発明の特徴が、下記の別個の見出しの下でより詳細に説明される。しかしながら、見出しは、単に、読者の便宜のために提供され、いかようにも本開示を限定しない。さらに、1つの見出しの下で説明される特徴は、種々の組み合わせおよび順列で、ありとあらゆる他の見出しの下で説明される任意の特徴と組み合わせられることができる。
【0027】
下で説明されるある特徴の文脈内で、ある側面は、単語「要件」を使用して言及され得る。このまたは類似する単語は、そのような説明が、工学設計仕様書において使用され、ある実施形態およびある条件のみにおける要件を記載し得るものとして解釈されるべきである。要件という単語または本願の任意の他の単語は、説明または請求される発明の範囲を限定するようにも、異なる実施形態において、および異なる条件下で、そのような要件が要求され得ないことを意味するようにも解釈されるべきではない。
【0028】
(平行移動するシステムに関する安全モード)
機器の部分が、火災規則および生命安全目的のために適切に動作するために、「移動する」(例えば、「平行移動する」)ように要求されるとき(耐火性定格扉等)、それらは、典型的に、電力の喪失時、安全位置まで移動する(例えば、開放する)ように要求される。同様に、ロボット式家具および建築要素は、トリガ(例えば、事前指定されたトリガ)に基づいて、「安全位置」まで移動するように設計されることができる。この安全位置において、ロボット式家具および建築要素は、緩和システムおよび関連する放水に対して障害物ではなく、または障害が少なく、関連する規則および基準(例えば、火災規則および基準)に準拠するであろう。安全位置は、可動要素の緩和システムとの干渉を排除し得る(または、減らし得る)。「緩和システム」は、火災または緊急事象(「検出事象」と称される)を緩和するように構成された火災抑制システム(例えば、スプリンクラ、ホース、消火器等)および/または他の抑制デバイスを指し得る。検出事象の「緩和」は、検出事象を減らすこと、停止させること、および/または別様に抑制することを行うように構成される出力を提供することを指し得る。
【0029】
各ロボット式家具および建築要素(例えば、図1および2A-2Bに関して説明されるような)は、(1)部屋サイズ、寸法、および緩和システム場所によって決定される、(2)緩和システム場所に対する可動建築要素の距離および/または向きによって決定される、および/または(3)AHJ決定に従って決定される「安全位置」まで移動可能な少なくとも1つの可動建築要素を含み得る。ある場合、安全位置は、ロボット式家具および建築要素の1つ以上の入力デバイスを使用して(例えば、ユーザまたは据え付け者によって)選択され得る。ある場合、安全位置は、(例えば、1つ以上のセンサを使用して)安全モードシステムによって自動的に決定および選択され得る。安全位置まで移動するように構成されるロボット式家具および建築要素の例が、本明細書に説明される。
【0030】
(垂直に平行移動するシステムに関する安全モード)
図1は、垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素の例示的実施形態を示す。垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素の構成102aは、降下位置における可動要素104を示す。垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素の構成102bは、上昇位置における可動要素104を示す。垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素のいくつかの実施形態において、要素104は、要素104が構成102bに示されるような最上位置にあるように、垂直に平行移動(例えば、上昇)させられ得る。要素104が、構成102bの最上位置まで、またはその近くに上昇させられているとき(例えば、図1に示されるようなベッド)、要素104は、天井に配置されているか、他所に配置されているかにかかわらず、(例えば、AHJによって)障害物と見なされるほど十分に緩和システム(例えば、スプリンクラヘッドまたは他の火災抑制デバイス)に近くあり得る。要素104が、構成102aの降下位置まで、またはその近くに降下させられているとき(例えば、図1に示されるようなベッド)、スプリンクラおよびスプリンクラ噴霧(または他の火災抑制物質)は、もはや妨害され得ず、または第1の位置よりあまり妨害され得ず、完全な(または別様に準拠した)噴霧パターンが、放水され得る。ある場合、垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素に関する安全位置は、要素104が、天井および/または壁上に配置された緩和システムを妨害しない構成102aに対応し得る。他の場合、垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素に関する安全位置は、要素104が、構成102aおよび102bに対応する要素104の位置の間に位置付けられた構成に対応し得る。垂直に平行移動する家具および建築要素に関する安全位置は、緩和システムの位置に基づいて、および可動要素104の選択可能な位置および/または向きに基づいて構成され得る。
【0031】
(水平に平行移動するシステムに関する安全モード)
図2Aおよび2Bは、水平に平行移動するロボット式家具および建築要素の例示的実施形態を示す。水平に平行移動するロボット式家具および建築要素の構成202aおよび212aは、開放位置における可動要素204を示す。水平に平行移動するロボット式家具および建築要素の構成202bおよび212bは、閉鎖位置における可動要素204を示す。水平に平行移動するロボット式家具および建築要素に関して、要素204が第1の位置まで開放(例えば、構成202aおよび212aにおけるように)または移動させられているとき、要素204は、天井に配置されているか、壁に配置されているか、他所に配置されているかにかかわらず、障害物と見なされるほど十分に緩和システム(例えば、スプリンクラヘッドまたは他の火災抑制デバイス)に近くあり得る。要素204が、閉鎖されているとき(例えば、構成202bおよび212bにおけるように)または第2の位置まで移動させられているとき、スプリンクラ(または他の火災抑制デバイス)は、もはや妨害され得ず、または第1の位置よりあまり妨害されないこともあり、完全な(または別様に準拠した)噴霧パターンを放水することが可能であり得る。ある場合、水平に平行移動するロボット式家具および建築要素に関する安全位置は、要素204が、天井および/または壁上に配置された緩和システムを妨害しない構成202bおよび212bに対応し得る。他の場合、水平に平行移動するロボット式家具および建築要素に関する安全位置は、要素204が、構成202aおよび212aおよび構成202bおよび212bに対応する要素104の位置の間に位置付けられた構成に対応し得る。水平に平行移動する家具および建築要素に関する安全位置は、緩和システムの位置に基づいて、および可動要素204の選択可能な位置および/または向きに基づいて構成され得る。
【0032】
前述の例は、例証的であり、異なる実施形態が、状況に応じて、異なるロボット式家具および建築要素に関して存在し得る。また、最も効果的であるために、ロボット式家具および建築要素に関する「安全位置」は、据え付け中および/または据え付け後、調節可能であり得る(例えば、ロボット式家具および建築要素内に含まれる入力デバイスを使用して、および/または安全モードシステムによって自動的に決定される)。
【0033】
ロボット式家具および建築要素の可動要素を安全位置まで移動させる効果的な「安全モード」を有するために、ロボット式家具および建築要素は、「安全モード」システムを含み得、安全モードシステムは、検出事象のインジケータ(例えば、温度の増加または別の所定のトリガ)を検出し、スプリンクラが水を放水し始める(または他の緩和システムが作動させられる)前、安全位置へのロボット式家具および建築要素の可動要素(または複数の要素)の移動を引き起こし得る。安全位置まで移動するようにロボット式家具および建築要素の可動要素(または複数の要素)をトリガすることによって、ロボット式家具および建築要素は、緩和システムへの障害物でないことも、障害の少ない物であることもある。ある場合、安全モードシステムは、住宅ユニットに対応する外部システムとは別個であり得る(例えば、物理的または通信可能に接続されない)。外部システムは、住宅ユニットまたは住宅ユニットを含む建物に対応する構造的、電気的、および生命安全システムを含み得る。したがって、安全モードシステムは、ロボット式家具および建築要素内に統合されることができ、内蔵型システム内に全ての必要な機能性を含み得る。すなわち、統合された安全モードシステムは、1つ以上のセンサ、検出器、および/またはデジタル論理(例えば、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されるソフトウェア)を含み得、火災を検出および/または消火するために存在し得る他の外部(例えば、建物)システム(例えば、煙アラーム、一酸化炭素(CO)モニタ、および/またはスプリンクラシステム)から分離され得る。安全モードシステムは、ロボット式家具および建築要素が、火災(または緊急事象の原因)を検出および抑制するように構成された外部システムに対して障害物ではないか、または障害の少ない物であるように、ロボット式家具および建築要素が、検出事象のインジケータを測定し、その可動要素のうちの1つ以上を安全位置まで移動させるように安全モードを作動させ得る住宅ユニット内の独立型の別個の装置として機能することを可能にし得る。検出事象(例えば、火災および/または別の緊急事態)のインジケータのいくつかの非限定的例は、温度の増加、煙、および/またはCOであり得る。
【0034】
いくつかの実施形態において、可動建築要素の位置は、緩和システムに対する可動建築要素の距離および/または向きに基づき得る。安全位置は、可動建築要素が緩和システムへの減少したレベルの障害を提供するように、またはいかなる障害物も提供しないように、可動建築要素が緩和システムに対して特定の距離および/または向きに位置付けられることに対応し得る。可動建築要素が緩和システムにもたらす障害および/または干渉のレベルは、ロボット式家具および建築要素が存在しないときに対する緩和システムへの障害および/または干渉のレベルを示す1つ以上の緩和因子を使用することに基づき得る(例えば、それを使用して測定される)。ある場合、緩和因子は、緩和システムが検出事象を緩和するために要求される時間量を含み得る。例えば、スプリンクラが火災を消火するために要求される時間量が、可動建築要素によってもたらされる障害のレベルを評価するために使用される緩和因子であり得る。ある場合、緩和因子は、検出事象を緩和するために緩和システムによって出力されるように要求される緩和物質(例えば、水または他の火災抑制物質)の量を含み得る。例えば、火災を消火するためにスプリンクラによって出力されるように要求される水の量が、可動建築要素によってもたらされる障害のレベルを評価するために使用される緩和因子であり得る。ある場合、緩和因子は、検出事象を緩和するために緩和システムによって出力されるように要求される緩和物質の出力率(例えば、1分あたりのガロン)を含み得る。
【0035】
ロボット式家具および建築要素を伴わない部屋では、緩和システムは、緩和システム(例えば、スプリンクラ)および放水(例えば、水)への障害物が存在しないように位置付けられ得る。部屋がロボット式家具および建築要素を具備するとき、含まれる可動建築要素は、本明細書に説明されるように、緩和システムを妨害し、および/またはそれに干渉し得る。可動建築要素が、第1の(例えば、現在の)位置から安全位置に移動させられると、可動建築要素の距離および/または向きは、緩和システムに対して調節され得る。可動建築要素を第1の(例えば、以前の)位置から安全位置に移動させることに基づいて、可動建築要素によって緩和システムにもたらされる障害および/または接触のレベルは、減らされまたは排除され得る。安全位置において、可動建築要素は、可動建築要素の任意の他の位置(例えば、選択可能な位置)に対する緩和システムへの干渉および/または障害物の減少したレベルを提供し得る。
【0036】
いくつかの実施形態において、本明細書に説明されるように、可動建築要素が緩和システムにもたらす障害および/または干渉のレベルは、緩和システムが検出事象を緩和するために要求される時間量、検出事象を緩和するために緩和システムによって出力されるように要求される緩和物質の量、および/または検出事象を緩和するために緩和システムによって出力されるように要求される緩和物質の出力率を含む緩和因子に基づくことができる。可動建築要素を以前の位置から安全位置に移動させることによって、本明細書に説明される緩和因子のうちの1つ以上は、以前の位置における緩和因子の値から、例えば、10%、20%、30%、40%、50%等の差だけ減らされ得る。ある場合、可動建築要素を以前の位置から安全位置に移動させることによって、本明細書に説明される緩和因子のうちの1つ以上は、ロボット式家具および建築要素が存在しないときの緩和システムに関する緩和因子の値以下であるように、または、例えば、それを1%、5%、10%、20%等上回るように減らされ得る。例として、可動建築要素が、スプリンクラに干渉する第1の位置に配置されたとき、スプリンクラは、部屋が可動建築要素を含まないときに対して、部屋内に存在する火災を消火するために50%多くの水を出力するように要求され得る。可動建築要素が第1の位置からスプリンクラに対する安全位置に移動させられると、スプリンクラは、部屋が可動建築要素を含まないときに対して、部屋内に存在する火災を消火するために1~10%以下の水を出力するように要求され得る。
【0037】
ある場合、可動建築要素を以前の位置から安全位置に移動させることによって、本明細書に説明される緩和因子のうちの1つ以上は、例えば、ロボット式家具および建築要素が部屋内に存在しないときの緩和システムに関する緩和因子の値と同等であるように減らされ得る。例として、可動建築要素が、第1の位置からスプリンクラに対する安全位置に移動させられると、可動建築要素は、スプリンクラを妨害またはそれに干渉しないこともあり、それによって、スプリンクラは、部屋内に存在する火災を消火するために、部屋が可動建築要素を含まないときと比較して同等の量の水を出力し得る。
【0038】
図3は、ロボット式家具および建築要素に関する安全モードシステム300の例示的ブロック図を示す。図3のブロック図は、安全モードシステム300を形成するために例示的ロボット式家具および建築要素の既存の電気システム(実線で示される)に接続された検出器306と、二次電源310と、二次回路基板312とを含む補足的安全モードシステムコンポーネント(破線で示される)を示す。図3に示されるようなコンポーネントは、外部(例えば、建物)システムへの接続を伴わない(外部接続から電力(例えば、AC電力)を受電することを除く)閉ループにおいて通信し、および/または別様にインターフェースをとり得る。
【0039】
図3に示されるように、安全モードシステム300は、配電ユニット304と、1つ以上の検出器306と、1つ以上の電力供給源308と、二次電源310と、二次回路基板312と、一次回路基板314と、1つ以上のインジケータ316と、モータ318と、1つ以上の入力320と、レーザ322とを含み得る。安全モードシステム300は、配電ユニット304を介して外部電源302(例えば、壁コンセント)に結合し得る。ある場合、一次回路基板314および/または二次回路基板312は、プリント回路基板(PCB)であり得る。1つ以上のインジケータ316は、ロボット式家具および建築要素の動作の状態の指示を提供するように構成されたライトおよび/または画面を含み得る。例えば、インジケータ316は、安全モードシステム300が作動すること、可動建築要素を安全位置まで移動させることの視覚的指示を提供し得る。モータ318は、位置間でロボット式家具および建築要素の可動要素を駆動するために使用され得る。1つ以上の入力320は、ロボット式家具および建築要素を動作させるために使用される制御装置(例えば、ボタン、ノブ、スライダ、タッチ感応画面等)を含み得る。ある場合、1つ以上の入力320は、ロボット式家具および建築要素の可動建築要素の安全位置を選択するために使用される制御装置を含み得る。レーザ322は、可動建築要素の位置(例えば、距離および/または向き)を追跡するために使用され得る。例えば、二次回路基板312および/または一次回路基板314は、レーザ322によって収集された測定値に基づいて、可動建築要素の位置を追跡し得る。
【0040】
いくつかの実施形態において、配電ユニット304および/または二次電源310は、電力を検出器306に提供し得る。検出器306は、データを二次回路基板312に提供し得る。例えば、検出器306は、温度、煙レベル、および/またはCOレベルの測定された指示をデータとして二次回路基板312に提供し得る。ある場合、二次回路基板312は、データおよび/または電力を一次回路基板314に提供し得る。例えば、二次回路基板312は、3.3Vの電力信号を一次回路基板314に提供し得る。二次回路基板312および/または一次回路基板314は、検出器306から検出事象のインジケータを受信し得る。ある場合、二次回路基板312および/または一次回路基板314は、電源302から電力の喪失のインジケータを受信し得る。電力の喪失の受信されたインジケータに基づいて、二次回路基板312および/または一次回路基板314は、本明細書に説明されるように可動要素に安全位置まで移動させ得る。
【0041】
いくつかの実施形態において、安全モードシステム300は、1つ以上のセンサ306(「検出器306」とも称される)を含むことができ、1つ以上のセンサ306は、(1)火災または緊急事象(「検出事象」と称される)のパラメータを測定し、(2)検出事象のインジケータに対応する測定されたパラメータに基づいて、検出事象のインジケータを可動家具のコントローラ(例えば、一次回路基板314)に提供し、安全位置への可動要素の移動を引き起こすように構成されている。検出事象のインジケータは、火災、煙、CO等の識別を示し得る。ある場合、閾値を超える検出事象の測定されたパラメータは、検出事象のインジケータであり得、安全位置への可動建築要素の移動を引き起こし得る。検出器306は、安全モードシステム300のセンサ(例えば、統合されたセンサ)であり得、それは、検出器306に隣接し、および/またはその近位のエリアにおける温度、温度の変化、煙、および/またはCOを測定するように構成されている。ある場合、ロボット式家具および建築要素内に配置された検出器306は、管轄区域基準(例えば、NFPA 72基準)を順守し得る。検出器306は、検出事象を識別するために、温度、温度の変化、煙レベル、および/またはCOレベルを測定し得る。例として、測定された温度および/または測定された温度の変化は、住宅ユニットにおける火災からの熱に対応し得る。
【0042】
いくつかの実施形態において、検出器306(または検出器に結合される回路網)は、温度、温度の変化、煙レベル、および/またはCOレベルに関する測定値を1つ以上の閾値と比較し得る。ある場合、測定値が閾値のうちの1つ以上を超えることに基づいて、検出器306は、検出事象の指示(例えば、電気信号)を可動家具および建築要素のコントローラ(例えば、一次回路基板314)に送信し得る。ある場合、代替検出方法によって検出事象を識別し得る検出器306は、検出事象の指示(例えば、電気信号)を可動家具および建築要素のコントローラ(例えば、一次回路基板314)に送信し得る。検出器306から指示を受信することに基づいて、可動家具および建築要素のコントローラは、本明細書に説明されるように可動要素を安全位置まで移動させ得る。例えば、検出器306(または検出器306に結合される回路網)は、検出器306を包囲するエリアにおける煙の閾値レベルを測定し得、測定された煙レベルに基づいて、現在の位置から安全位置への可動建築要素の移動を引き起こし得る。ある場合、検出器306は、住宅ユニットにおける火災を消火するように構成された緩和システム(例えば、スプリンクラまたは他の火災抑制システム)の作動の前に指示を送信し得る。
【0043】
ある場合、検出器306は、外部機関(例えば、安全機関)によって承認および/または別様に認識され得る。例えば、検出器は、保険業者試験所記載(UL記載)、工場主相互保険(FM)承認、および/またはNFPA承認され得る。検出事象の温度または他のインジケータ(例えば、煙、CO等)を測定するために使用され得る検出器306のタイプの例が、本明細書に説明される。
【0044】
ある場合、本明細書に説明されるような検出器306は、スポット熱検出器であるか、またはそれを含み得る。スポット(例えば、固定温度)熱検出器は、センサであり得、それは、スポット熱検出器によって測定された周囲温度が固定温度閾値に到達すると、またはそれを超えると、トリガされる(例えば、インジケータを送信する)ように構成されている。固定温度閾値は、スポット熱検出器(および/または関連付けられるロボット式家具および建築要素)に隣接する、またはその近位のエリアにおける火災を示す温度であり得る。スポット熱検出器は、多くの財産保護用途のための非常に費用効果の高い解決策であり得る。火災への迅速な応答が、安全モードシステムに関する要件である場合、熱上昇率検出器が、急速な温度増加(例えば、火災緊急事態によって引き起こされるであろう温度増加)を検出するために使用され得る。従来の住宅スプリンクラは、通常、155°Fで定格を決定され、スプリンクラは、周囲温度が155°Fに到達することに基づいて作動し得る。火災抑制システムに関連付けられた熱検出器より低い温度において(例えば、120°~135°Fにおいて)トリガされる熱検出器が、安全モードシステムにおける検出器としての使用のために好ましくあり得る。安全モードシステム300および火災抑制システムをトリガするための閾値温度における差異は、火災抑制システムの作動の前、安全モードシステム300がトリガされ、ロボット式家具および建築要素の要素を安全位置まで移動させることを可能にし得る。ある場合、熱検出器(例えば、スポット、上昇率等)は、従来、電源302(例えば、AC電源)に配線され、かつ、本明細書に説明されるような統合された二次電源310(例えば、バッテリ)を含み得る。統合された二次電源310は、熱検出器(または任意の他の検出器306)およびモータ318が電源302からの接続解除または電力喪失の場合、動作することを可能にし得る。
【0045】
ある場合、本明細書に説明されるような検出器306は、線形熱検出器であるか、またはそれを含み得る。線形熱検出器は、1つ以上の線形熱検出ケーブルを含み得る。線形熱検出ケーブルは、線形熱検出器がケーブルの長さに沿った任意の場所の温度(例えば、熱)条件を測定することを可能にする高度なポリマーおよびデジタル技術を含み得る。ケーブルは、2つの亜鉛コーティングされたばね鋼導体から成り得る。各亜鉛コーティングされたばね鋼導体は、固定温度閾値において融解するように構成(例えば、工学設計)された感熱性熱可塑性ポリマーでコーティングされ得る。ポリマーが固定温度閾値に到達した場合、ポリマーは、融解し得、導体は、互いに接触し得る。導体の接触に基づいて、導体に結合された回路網は、接触する導体を介してインジケータ(例えば、電気信号)をコントローラ(例えば、安全モードシステム300の一次回路基板314)に送信し得る。インジケータを受信することに基づいて、コントローラは、アラームを鳴らすか、火災抑制システムの作動を引き起こすか、またはロボット式家具および建築要素の要素を現在の位置から安全位置まで移動させ得る。
【0046】
ある場合、本明細書に説明されるような検出器306は、煙検出器および/またはCO検出器であるか、またはそれを含み得る。煙検出器とCO検出器との組み合わせは、単一の装置において煙およびCOの両方を検出し得る。代替として、煙検出器とCO検出器とは、別個の装置であり得る。これらの検出器は、それらが熱検出器(例えば、スポット、上昇率、線形等)より(例えば、より高い感度に起因して)迅速に作動し、火災を検出することができるので、住宅建物において広く使用される。しかしながら、煙およびCO検出器の感度は、偽陽性アラームをトリガし得る。閾値量の煙および/またはCOを検出することに基づいて、検出器に結合される回路網は、インジケータ(例えば、電気信号)をコントローラ(例えば、安全モードシステムのコントローラ)に送信し得る。インジケータを受信することに基づいて、コントローラは、アラームを鳴らすか、火災抑制システムの作動を引き起こすか、またはロボット式家具および建築要素の要素を現在の位置から安全位置まで移動させ得る。
【0047】
いくつかの実施形態において、安全モードシステム300は、二次(例えば、バックアップ)電源310を含み得る。ある場合、二次電源310は、バッテリであり得る。ある場合、配電ユニット304および/または電力供給源308aは、電源302が電力を配電ユニット304に提供することに基づいて、二次電源310を充電するための電力を供給し得る。ロボット式家具および建築要素および/または安全モードシステム300への停電(例えば、電源302がもはや電力を配電ユニット304に提供しないことに基づく)の場合、二次電源310は、動作継続のために、作動し、電力をロボット式家具および安全モードシステム300に提供することができる。ある場合、二次電源310は、電力を検出器、二次回路基板312、一次回路基板314、モータ318、および/またはレーザ322に提供し得る。二次電源310を使用して動作している間、安全モードシステム300の1つ以上の特徴は、二次電源310の寿命/耐用年数を最大化するために、無効にされ、および/または別様に限定され得る。例えば、1つ以上の入力320は、二次電源310に関する電力を節約するために、ユーザが可動建築要素の位置を制御可能でないように無効にされ得る。安全モードシステム300は、二次電源310の予期される寿命/耐用年数を決定し得る。電力が、予期される二次電源の耐用年数の終了に先立って、安全モードシステム310に復活させられていない場合、安全モードシステム300は、検出事象(例えば、火災および/または緊急事象)のインジケータが(例えば、温度、煙、および/またはCOを測定した結果として)検出されているかどうかにかかわらず、予防的安全対策として、自動的に「安全モード」を作動させ、可動要素に安全位置まで移動させ得る。電力がロボット式家具または建築要素(安全モードシステムを含む)に復活させられると、二次電源310は、再充電されることができる。
【0048】
いくつかの実施形態において、安全モードシステム300は、二次回路基板312を含み得る。二次回路基板312は、入力として検出器306から通信(例えば、電気信号)を受け取り得る。通信を受け取ることに基づいて、二次回路312は、通信(例えば、電気信号)をロボット式家具または建築要素の一次回路基板314に送信し、安全位置への可動建築要素(例えば、ベッド、壁等)の移動を命令し得る。ある場合、二次回路基板312は、二次電源310から電力を受け取り得、安全モードシステム300が、電源302から接続解除され、および/または別様に電力を喪失した場合、一次回路基板314に二次電源310からの電力を提供し得る。二次電源310は、安全モードシステム300の主要な安全特徴(例えば、安全位置への移動)が動作可能なままであり得るように、電力喪失の場合、二次回路基板312および一次回路基板314に給電し得る。
【0049】
ある場合、安全モードシステム300は、可動建築要素に関する安全位置を決定するように構成された1つ以上のセンサ(図3に図示せず)を含み得る。1つ以上のセンサは、部屋内の緩和システムの場所を識別し得、コントローラ(例えば、二次回路基板312および/または一次回路基板314)は、緩和システムの識別された場所および緩和システムに対する可動建築要素の選択可能な距離および/または向きに基づいて、可動建築要素に関する安全位置を決定し得る。1つ以上のセンサは、部屋内の緩和システムの場所を識別するように構成された光学センサ(例えば、カメラ、赤外線センサ等)を含み得る。ある場合、1つ以上のセンサは、検出事象のインジケータの検出に基づいて、リアルタイムで安全位置を決定するように構成され得る。例として、ロボット式家具および建築要素のコントローラ(例えば、二次回路基板312および/または一次回路基板314)は、(例えば、検出器306から)検出事象のインジケータを受信し得、検出事象のインジケータを受信することに基づいて(例えば、それに応じて)、可動建築要素に関する安全位置を1つ以上のセンサに自動的に決定させ得る。安全位置を決定することに基づいて、コントローラは、可動建築要素を1つ以上のセンサによって決定された安全位置に移動させ得る。
【0050】
(天蓋安全特徴)
いくつかの実施形態において、ロボット式家具および建築要素は、天蓋または他の広げられたまたは吊るされた物体を含み得る。そのような天蓋または物体は、住宅ユニットにおいて(例えば、天井および/または壁に隣接して、またはその近位に)搭載されるとき、火災抑制システム(例えば、スプリンクラ噴霧)を妨げ、または別様に妨害し得る。図4は、天蓋を含む垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素の例示的実施形態を示す。垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素の構成402aは、降下位置における可動要素404を示す。垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素の構成402bは、上昇位置における可動要素404を示す。垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素の構成402aおよび402bの両方は、天蓋408を示す。天蓋408は、天井および/または壁に隣接して、および/またはその近位に搭載され得る。
【0051】
いくつかの実施形態において、ロボット式家具および建築要素の天蓋408(または類似する延在または吊るされた特徴)が緩和システムを妨害することを防止するために、ロボット式家具および建築要素は、本明細書に説明されるような安全モードシステム(例えば、安全モードシステム300)とともに1つ以上の天蓋安全特徴を使用するように構成され得る。
【0052】
いくつかの実施形態において、天蓋安全特徴は、天蓋解放機構を含むことができる。天蓋解放機構は、安全モードシステムに関して本明細書に説明されるような検出事象のインジケータの検出および現在の位置から安全位置への可動建築要素の移動に基づいてトリガされ得る。例えば、検出器(例えば、検出器306)が閾値温度を測定する、または煙/COを検出することに基づいて、天蓋解放機構は、トリガされ、本明細書に説明されるような天蓋408の移動を引き起こし得る。
【0053】
ロボット式家具および建築要素は、天蓋解放機構で構成され得る。図5は、ロボット式家具および建築要素の例示的実施形態における天蓋解放機構の例示的実施形態を示す。垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素の構成502aは、上昇位置における可動要素504および標準位置における天蓋を示す。垂直に平行移動するロボット式家具および建築要素の構成502bは、部分的降下位置における可動要素504および安全位置における天蓋508を示す。天蓋508の安全位置は、天蓋508が火災抑制システムを妨害しない位置に対応し得る。側面パネルを有する天蓋508(または、他の広げられたまたは吊るされた物体)(例えば、3つの側面(足板および2つの側面)に沿ってL形外形を有する例示的ロボット式家具および建築要素)に関して、天蓋508の垂直パネルは、検出器(例えば、検出器306)が検出事象のインジケータ(例えば、温度、煙レベル、COレベル等)を測定することに基づいて、解放されること(例えば、落とされることまたは折り畳まれること)ができる。例えば、天蓋508の垂直パネルは、検出器が温度閾値を超える温度を測定することに基づいて、解放され、構成502aから構成502bに移動し得る。天蓋解放機構の実行を引き起こすトリガは、(例えば、図3に関して)安全モードシステムに関して本明細書に説明されるようなトリガと同じであり得る。天蓋508の垂直パネルが、構成502bに折り畳まれると、天蓋508は、もはや緩和システム(例えば、スプリンクラまたはスプリンクラ噴霧)への障害物ではないこともある。
【0054】
ある場合、図5に示されるように、天蓋508の垂直パネルは、解放または折り畳み位置(例えば、構成502bに示されるような)の自然位置を有するヒンジ512(ばね荷重ヒンジ)を取り付けられていることができる。保持機構(例えば、ソレノイドまたは磁石)が、天蓋解放機構が作動させられるまで、天蓋508の垂直パネルおよびヒンジ512を垂直位置(構成502aに示されるような)に保ち得る。天蓋解放機構が、(例えば、トリガに基づいて)作動させられると、検出器(または検出器に結合される回路網)は、後退および/または別様に作動停止するように保持機構に通信(例えば、電気信号)を送り得る。保持機構が後退および/または別様に作動停止することに基づいて、天蓋508の垂直パネルは、構成502aから構成502bに下向きに落ち得る(または、折り畳み得る)。垂直パネルが下向きに落とされた状態(または、折り畳まれた状態)で、天蓋508は、緩和システムへの障害物ではないこともあり、関連する火災規則および基準に準拠し得る。天蓋508の垂直パネルは、それらが、手動で、または自動的に再設定/元に戻され、保持機構が再係合されるまで、下向きまたは折り畳まれた位置に、縮小された外形状態に留まり得る。
【0055】
ある場合、1つ以上の代替保持機構が、障害物としての天蓋508を除去するために使用されることができる。ある場合、代替保持機構は、可融性リンクであり得る。機械的可融性リンクは、可融性合金を用いて一緒にはんだ付けされた金属の2つのストリップを含み得るデバイスであり、可融性合金は、特定の温度において融解するように設計される。可融性リンクが特定の温度に到達することに基づいて、可融性合金は、融解し得、金属の2つの停止部は、分離し得る。故に、可融性リンクは、検出器と保持機構との組み合わせとして動作し得る。通常の状態では(例えば、可融性合金の温度が、その融解温度を下回るとき)、可融性リンクは、天蓋508の垂直パネルを構成508において上向きに保持することができ、保持機構としての機能を果たすことができる。可融性リンクの温度が、(例えば、火災に起因して)増加し、閾値を超えると、可融性合金は、融解することができ、2つの金属片は、分離し、天蓋508の垂直パネルを解放することができる。可融性リンクは、可融性リンクが、緩和システムの作動温度と可融性リンクの融解温度との間の温度差を構成するために好適な定格(例えば、融点)を伴って選択され得るように、1つ以上の温度において分離するように定格を決定されることができる。
【0056】
いくつかの実施形態において、代替保持機構は、ポリビニルアルコール(PVA)材料であり得る。PVAは、水溶性合成ポリマーである。PVAは、他の用途の中でもとりわけ、漁業産業において、3D印刷における支持材料として、および食洗機用洗剤膜袋において一般的に使用される。PVAは、異なる形態および形状、すなわち、紐、コード、袋、メッシュ、グリッド、フィルム等において製造されることができる。いくつかの実施形態において、PVAは、天蓋を包囲し、保持機構としての機能を果たし、垂直パネルを上に保つ紐の形態において使用されることができる。PVAは、PVAが、閾値量の水(または他の溶媒)にさらされると、天蓋508の垂直パネルのための保持機構として機能しなくなり得るように、水溶性であり得る。閾値量の水(例えば、スプリンクラから)がPVA紐に到達することに基づいて、PVA紐は、溶解し、天蓋508の垂直パネルを解放し得る。任意の他の好適なPVA構造が、ロボット式家具および建築要素の天蓋508のための保持機構として使用され得る。
【0057】
いくつかの実施形態において、代替保持機構は、金属グリッドおよび水溶性カバーであり得る。緩和システム(例えば、スプリンクラおよびスプリンクラ噴霧)への障害物としての天蓋508または別の吊るされた物体を除去する(または、かなり限定する)ために、天蓋508の構築において使用される材料は、準拠したものにされ得る。ある場合、天蓋508は、ロボット式家具のために必要な構造的安定性を提供し得る金属メッシュ(または他の好適なメッシュ材料)から構築され得る。図6は、70%の透水性を伴う金属メッシュ602の例を示す。天蓋(例えば、天蓋508)の金属メッシュ602は、審美的かつ仕上がり外観を天蓋に提供し得る水溶性カバー材料によって包囲され得る。カバー材料のいくつかの例は、紙または類似する溶解性材料を含み得る。スプリンクラからの水にさらされると、カバーは、溶解し、金属メッシュを露出させ得る。管轄区域要件に応じて、金属メッシュは、最小パーセンテージの透水性を有していなければならない。ある例では、金属メッシュは、70%の最小透水性を有し得る。
【0058】
いくつかの実施形態において、代替保持機構は、布カーテンであり得る。天蓋508(または他の吊るされた物体)の垂直パネルは、それらの通常の状態において完全に広げられた布カーテンから成り得る。緩和システム(例えば、スプリンクラ)が作動すると、布カーテンは、水を吸収し得る。布カーテンが水を吸収するにつれて、それらは、より重くなり得、重量が十分なレベルまで増加すると、解放し/落ち得る。解放され/落とされると、布カーテンは、緩和システムからの放水への障害物でないこともある。
【0059】
火災抑制システム(例えば、スプリンクラ)の作動に続いてのみ天蓋安全特徴(例えば、解放機構)をトリガする、上で説明される代替保持機構は、天蓋508の壁が解放する前、または落ちる前、ある期間にわたってシステムの噴霧を遮断し得る。これらの代替策は、例えば、PVA材料紐または構造、金属メッシュおよび水溶性カバー、および布カーテンを含み得る。結果として、スプリンクラの作動に先立ってトリガされる方法(例えば、可融性リンク)と比較して、トリガされるためにスプリンクラの作動に依拠する代替策は、後で展開し得、あまり効果的ではないこともあり、適用可能な火災規則および基準に準拠しないこともある。
【0060】
(統合された火災抑制システム)
本明細書に説明されるようなロボット式家具および建築要素内に火災安全特徴を統合するためのシステムおよび方法は、火災(例えば、熱、煙、CO等)または他の緊急事象の特徴を検出し、緩和システム(例えば、スプリンクラまたはスプリンクラ噴霧)から障害物の影響を除去することまたは減らすことを意図したアクションをトリガするように設計されている。ある場合、緩和システムまたは特徴が、ロボット式家具および建築要素に統合され得、これは、火災を消火することが可能であり得、住宅ユニットにおいて位置する既存の緩和システム(例えば、スプリンクラまたは他の火災抑制)に加えて、追加の緩和(例えば、火災抑制)を提供し得る。そのような緩和システムおよび特徴は、本明細書に説明されるような安全モードシステムおよび天蓋安全特徴とともに使用され得る。例えば、ロボット式家具に統合された自動的スポット防火消火器は、補足的防火を提供し得る。
【0061】
図7は、ロボット式家具および建築要素と統合され得る例示的スポット防火消火器702を示す。スポット防火消火器702は、ポータブル火災消火器と同じの基準(例えば、工学設計および/または品質基準)で設計、構築、および試験され得る。スポット防火消火器702は、水平または垂直構成において利用可能であり得る。スポット防火消火器702は、火災抑制剤(例えば、多目的粉末薬品またはハロトロン剤)で充填されることができる。スポット防火消火器702は、典型的に、155°F~165°Fで定格を決定されたスプリンクラヘッドを取り付けられ得るが、火災消火器の検出器(例えば、温度感知デバイス)がその定格閾値に到達するとスポット防火消火器702が作動するように、異なる温度で定格を決定されることもできる。ロボット式家具および建築要素に統合される場合、スポット防火消火器702は、それがトリガされた場合、最大火災抑制効果を達成するために好適な場所において統合され得る。上で説明される安全モードおよび/または天蓋安全特徴と併せて使用すると、統合されたスポット防火消火器702は、任意の火災シナリオにおいて火災抑制対象範囲を提供するフェールセーフであり得る。例えば、統合されたスポット防火消火器702は、安全モードおよび/または天蓋安全特徴の故障の場合、火災抑制対象範囲を提供し得る。
【0062】
(動作装置)
図8は、本開示に説明される技法とともに使用され得る一般的コンピューティングデバイス850の例を示す。コンピューティングデバイス850は、他のコンポーネントの中でもとりわけ、プロセッサ852と、メモリ864と、ディスプレイ854等の入/出力デバイスと、通信インターフェース866と、送受信機868とを含む。デバイス850は、マイクロドライブまたは他のデバイス等の記憶デバイスも具備し、追加の記憶装置を提供し得る。コンポーネント850、852、864、854、866、および868の各々は、種々のバスを使用して相互接続され、コンポーネントのうちのいくつかは、適宜、共通マザーボード上に、または他の様式で搭載され得る。
【0063】
プロセッサ852は、メモリ864内に記憶された命令を含むコンピューティングデバイス850内の命令を実行することができる。プロセッサは、別個かつ複数のアナログおよびデジタルプロセッサを含むチップのチップセットとして実装され得る。プロセッサは、例えば、ユーザインターフェースの制御、デバイス850によって起動されるアプリケーション、およびデバイス850による無線通信等のデバイス850の他のコンポーネントの調整を提供し得る。
【0064】
プロセッサ852は、制御インターフェース858およびディスプレイ854に結合されたディスプレイインターフェース856を通して、ユーザと通信し得る。ディスプレイ854は、例えば、TFT LCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)またはOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイ、または他の適切なディスプレイ技術であり得る。ディスプレイインターフェース856は、ディスプレイ854を駆動し、グラフィックおよび他の情報をユーザに提示するための適切な回路網を備え得る。制御インターフェース858は、ユーザから命令を受信し、プロセッサ852への提出のためにそれらを変換し得る。加えて、外部インターフェース862が、他のデバイスとのデバイス850の近傍エリア通信を可能にするために、プロセッサ852との通信において提供され得る。外部インターフェース862は、例えば、いくつかの実装において有線通信を提供し得、または他の実装において無線通信を提供し得、複数のインターフェースも、使用され得る。
【0065】
メモリ864は、コンピューティングデバイス850内に情報を記憶する。メモリ864は、コンピュータ読み取り可能な媒体または複数の媒体、揮発性メモリユニットまたは複数のユニット、または不揮発性メモリユニットまたは複数のユニットのうちの1つ以上として、実装されることができる。拡張メモリ874も、提供され、例えば、SIMM(シングルインラインメモリモジュール)カードインターフェースを含み得る拡張インターフェース872を通して、デバイス850に接続され得る。そのような拡張メモリ874は、デバイス850のための特別な記憶空間を提供し得るか、またはデバイス850のためのアプリケーションまたは他の情報も記憶し得る。具体的に、拡張メモリ874は、上で説明されるプロセスを実行または補完するための命令を含み得、セキュアな情報も含み得る。したがって、例えば、拡張メモリ874は、デバイス850のためのセキュリティモジュールとして提供され得、デバイス850のセキュアな使用を可能にする命令を伴ってプログラムされ得る。加えて、ハッキング不可能な様式でSIMMカード上に識別情報を設置すること等のセキュアなアプリケーションが、追加の情報とともに、SIMMカードを介して提供され得る。
【0066】
メモリは、例えば、下で議論されるように、フラッシュメモリおよび/またはNVRAMメモリを含み得る。一実装では、コンピュータプログラム製品が、情報キャリアに有形で具現化される。コンピュータプログラム製品は、実行されると、上で説明されるもの等の1つ以上の方法を実施する命令を含む。情報媒体は、メモリ864、拡張メモリ874、プロセッサ852上のメモリ、または、例えば、送受信機868または外部インターフェース862を経由して受信され得る伝搬信号等のコンピュータまたは機械読み取り可能な媒体である。
【0067】
デバイス850は、必要である場合、デジタル信号処理回路網を含み得る通信インターフェース866を通して無線で通信し得る。通信インターフェース866は、ある場合、セルラーモデムであり得る。通信インターフェース866は、とりわけ、GSM(登録商標)音声通話、SMS、EMS、またはMMSメッセージング、CDMA、TDMA、PDC、WCDMA(登録商標)、CDMA2000、またはGPRS等の種々のモードまたはプロトコルの下で通信を提供し得る。そのような通信は、例えば、無線周波数送受信機868を通して生じ得る。加えて、短距離通信が、Bluetooth(登録商標)、WiFi、または他のそのような送受信機(図示せず)等を使用して、生じ得る。加えて、GPS(全地球測位システム)受信機モジュール870が、デバイス850上で起動するアプリケーションによって、適宜、使用され得る追加のナビゲーションおよび場所関連無線データをデバイス850に提供し得る。
【0068】
デバイス850は、ユーザから口頭での情報を受信し、それを使用可能なデジタル情報に変換し得るオーディオコーデック860を使用して、可聴にも通信し得る。オーディオコーデック860は、同様に、例えば、デバイス850のハンドセット内のスピーカ等を通して、ユーザのために可聴音を発生させ得る。そのような音は、電話の音声通話からの音を含み得、録音された音(例えば、音声メッセージ、音楽ファイル等)を含み得、デバイス850上で動作するアプリケーションによって発生させられる音も含み得る。
【0069】
コンピューティングデバイス850は、図8に示されるように、いくつかの異なる形態で実装され得る。例えば、それは、携帯電話880として実装され得る。それは、スマートフォン882、スマートウォッチ、携帯情報端末、または他の類似するモバイルデバイスの一部としても実装され得る。
【0070】
(動作環境)
本明細書に説明される主題および動作の実装は、デジタル電子回路網において、または本明細書に開示される構造およびそれらの構造均等物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアにおいて、またはそれらのうちの1つ以上の組み合わせにおいて実装されることができる。本明細書に説明される主題の実装は、1つ以上のコンピュータプログラム、すなわち、データ処理装置による実行のために、またはその動作を制御するために、コンピュータ記憶媒体上にエンコードされるコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして、実装されることができる。代替として、または加えて、プログラム命令は、人工的に発生させられる伝搬信号、例えば、データ処理装置による実行のために好適な受信機装置への伝送のための情報をエンコードするように発生させられる、例えば機械で発生させられる電気、光学、または電磁信号上で、エンコードされることができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶デバイス、コンピュータ読み取り可能な記憶基板、ランダムまたはシリアルアクセスメモリアレイまたはデバイス、またはそれらのうちの1つ以上の組み合わせであるか、または、その中に含まれることができる。さらに、コンピュータ記憶媒体は、伝搬信号ではないが、コンピュータ記憶媒体は、人工的に発生させられる伝搬信号においてエンコードされるコンピュータプログラム命令のソースまたは宛先であり得る。コンピュータ記憶媒体は、1つ以上の別個の物理的コンポーネントまたは媒体(例えば、複数のCD、ディスク、または他の記憶デバイス)であるか、またはその中に含まれることもできる。
【0071】
本明細書に説明される動作は、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記憶デバイス上に記憶されるか、または他のソースから受信されるデータ上でデータ処理装置によって実施される動作として実装されることができる。
【0072】
用語「データ処理装置」は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、チップ上のシステム、または前述の複数のものまたは組み合わせを含むデータを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、および機械を包含する。装置は、特殊目的論理回路網、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)を含むことができる。装置は、ハードウェアに加えて、当該コンピュータプログラムのための実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームランタイム環境、仮想マシン、またはそれらのうちの1つ以上の組み合わせを構成するコードを含むこともできる。装置および実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング、およびグリッドコンピューティングインフラストラクチャ等の種々の異なるコンピューティングモデルインフラストラクチャを実現することができる。
【0073】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても公知である)は、コンパイラ型またはインタープリタ型言語、宣言型または手続き型言語を含む、任意の形態のプログラミング言語で書き込まれることができ、それは、独立型プログラムとして、またはコンピューティング環境内での使用のために好適なモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、または他のユニットとしてのものを含む任意の形態において展開されることができる。コンピュータプログラムは、必要ではないが、ファイルシステム内のファイルに対応し得る。プログラムは、他のプログラムまたはデータを保持するファイル(例えば、マークアップ言語リソース内に記憶された1つ以上のスクリプト)の一部内に、当該プログラム専用の単一のファイル内に、または複数の協調ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を記憶するファイル)内に記憶されることができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つの地点に位置し、または複数の地点にわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続される複数のコンピュータ上で、実行されるように展開されることができる。
【0074】
本明細書に説明されるプロセスおよび論理フローは、入力データに動作し、出力を発生させることによってアクションを実施するように、1つ以上のコンピュータプログラムを実行する、1つ以上のプログラマブルプロセッサによって、実施されることができる。プロセスおよび論理フローは、特殊目的論理回路網、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)によって、実施されることもでき、装置も、それとして実装されることができる。
【0075】
コンピュータプログラムの実行のために好適なプロセッサは、例として、汎用および特殊目的マイクロプロセッサの両方、および任意の種類のデジタルコンピュータのいずれか1つ以上のプロセッサを含む。概して、プロセッサは、読み取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたは両方から、命令およびデータを受信するであろう。コンピュータの不可欠な要素は、命令に従ってアクションを実施するためのプロセッサ、および命令およびデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスである。概して、コンピュータは、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気、光磁気ディスク、または光ディスクも含むか、またはそれらからデータを受信することまたはそれらにデータを転送することまたは両方を行うように動作的に結合されるであろう。しかしながら、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。されに、コンピュータは、別のデバイス、例えば、ほんの数例を挙げると、モバイル電話、携帯情報端末(PDA)、モバイルオーディオまたはビデオプレーヤ、ゲームコンソール、全地球測位システム(GPS)受信機、またはポータブル記憶デバイス(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ)内に内蔵されることができる。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するために好適なデバイスは、例として、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、例えば、内部ハードディスクまたはリムーバブルディスク、光磁気ディスク、およびCD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含むあらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、特殊目的論理回路網によって補完されること、またはそれに組み込まれることができる。
【0076】
ユーザとの相互作用を提供するために、本明細書に説明される主題の実装が、情報をユーザに表示するためのディスプレイデバイス、例えば、CRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタと、それによってユーザが入力をコンピュータに提供し得るキーボードおよびポインティングデバイス、例えば、マウスまたはトラックボールとを有するコンピュータ上で実装されることができる。他の種類のデバイスも、同様にユーザとの相互作用を提供するために使用されることができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバックであり得、ユーザからの入力は、音響、発話、または触覚入力を含む任意の形態において受信されることができる。加えて、コンピュータは、ユーザによって使用されるデバイスにリソースを送信し、それらからリソースを受信することによって、例えば、ウェブブラウザから受信される要求に応答して、ウェブページをユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザに送信することによって、ユーザと相互作用することができる。
【0077】
本明細書に説明される主題の実装は、例えば、データサーバとして、バックエンドコンポーネントを含む、またはミドルウェアコンポーネント、例えば、アプリケーションサーバを含む、またはフロントエンドコンポーネント、例えば、それを通してユーザが本明細書に説明される主題の実装と相互作用し得るグラフィカルユーザインターフェースまたはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータ、または1つ以上のそのようなバックエンド、ミドルウェア、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムにおいて実装されることができる。システムのコンポーネントは、任意の形態または媒体のデジタルデータ通信、例えば、通信ネットワークによって、相互接続されることができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)および広域ネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えば、インターネット)、およびピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)を含む。
【0078】
コンピューティングシステムは、クライアントと、サーバとを含むことができる。クライアントおよびサーバは、概して、互いから遠隔にあり、典型的に、通信ネットワークを通して相互作用する。クライアントおよびサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で起動し、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムにより、生じる。いくつかの実装では、サーバは、(例えば、クライアントデバイスと相互作用するユーザにデータを表示し、ユーザからユーザ入力を受信する目的のために)データ(例えば、HTMLページ)をクライアントデバイスに伝送する。クライアントデバイスにおいて発生させられるデータ(例えば、ユーザ相互作用の結果)は、サーバにおいてクライアントデバイスから受信されることができる。
【0079】
1つ以上のコンピュータのシステムは、動作時、システムにアクションを実施させるシステム上にインストールされたソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを有することにより、特定の動作またはアクションを実施するように構成されることができる。1つ以上のコンピュータプログラムは、データ処理装置によって実行されると、装置にアクションを実施させる命令を含むことにより、特定の動作またはアクションを実施するように構成されることができる。
【0080】
本明細書は、多くの具体的実装詳細を含むが、これらは、任意の発明または請求され得るものの範囲への限定としてではなく、むしろ、特定の発明の特定の実装に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実装の文脈において本明細書に説明されるある特徴はまた、単一の実装において組み合わせて実装されることができる。逆に、単一の実装の文脈において説明される種々の特徴は、複数の実装において別個に、または任意の好適な副次的組み合わせにおいて実装されることもできる。さらに、特徴が、ある組み合わせにおいて動作するものとして上で説明され、さらにはそのようなものとして最初に請求され得るが、請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、ある場合、組み合わせから削除されることができ、請求される組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。
【0081】
同様に、動作は、特定の順序で図面に描写されるが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で、または順次順序で実施されること、または全ての図示される動作が実施されることを要求するものとして理解されるべきではない。ある状況では、マルチタスクおよび並列処理が、有利であり得る。さらに、上で説明される実装における種々のシステムコンポーネントの分離は、全ての実装においてそのような分離を要求するものとして理解されるべきではなく、説明されるプログラムコンポーネントおよびシステムが、概して、単一のソフトウェア製品においてともに統合され得ること、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。
【0082】
したがって、主題の特定の実装が、説明されている。他の実装も、以下の請求項の範囲内である。ある場合、請求項に列挙されるアクションは、異なる順序で実施され、依然として、望ましい結果を達成することができる。加えて、付随する図に描写されるプロセスは、望ましい結果を達成するために、必ずしも示される特定の順序または順次順序を要求するわけではない。ある実装では、マルチタスクおよび並列処理が、有利であり得る。
【0083】
本明細書に提示される各数値は、対応するパラメータに関する範囲内の最小値または最大値を表すように想定される。故に、請求項に追加されると、数値は、本明細書の教示に従って、数値を上回る、または下回り得る範囲を請求するための明示的な支援を提供する。(図に示されるチャート内を含む)本明細書に提示される各数値範囲内の最小値と最大値との間の全ての値が、想定され、各特定の範囲内で表される有効桁数の対象となって本明細書で明示的に支援される。請求項内の明示的な包含がないときは、本明細書に提示される各数値は、いずれの点でも限定的と見なされるものではない。
【0084】
本願の他所に明示的に説明されない限り、本明細書に使用されるように、用語「実質的に」または「約」が、定量値の前にあるとき、本開示はまた、具体的定量値自体、および種々の場合、別様に指示または推論されない限り、公称値からの±1%、±2%、±5%、および/または±10%変動も含む。
【0085】
例証的実施形態を本明細書に説明しているが、当業者は、上で具体的に説明されるもの以外に、本発明の種々の他の特徴および利点を理解するであろう。したがって、前述が、本発明の原理の例証にすぎず、種々の修正および追加、および本明細書に列挙される種々の要素およびコンポーネントの全ての組み合わせおよび順列が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当業者によって行われ得ることを理解されたい。故に、添付される請求項は、示され、説明されている特定の特徴によって限定されるものとせず、任意の明白な修正およびそれらの均等物も網羅すると解釈されるものとする。
【0086】
(特許請求の範囲)
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】