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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】自動車シートカバーシステム
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/60 20060101AFI20241016BHJP
   B60N 2/90 20180101ALI20241016BHJP
   B60N 2/80 20180101ALI20241016BHJP
【FI】
B60N2/60
B60N2/90
B60N2/80
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514502
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-03-04
(86)【国際出願番号】 AU2022051226
(87)【国際公開番号】W WO2023060307
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】2021903274
(32)【優先日】2021-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524082225
【氏名又は名称】プラッサー,ステファン
(71)【出願人】
【識別番号】524082236
【氏名又は名称】プラッサー,ヨアン
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】プラッサー,ステファン
(72)【発明者】
【氏名】プラッサー,ヨアン
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087DC05
3B087DE03
3B087DE10
(57)【要約】
自動車シートカバーシステムは、カバーシートと、カバーシートを収容するように構成されたポーチと、ヘッドレストに取り付けられるように構成されたヘッドレストハーネスとを有する。ハーネスとポーチの間のアタッチメントは、ハーネスがヘッドレストに固定されて適所のままである状態で、ポーチがハーネスに対して移動することを可能にして、ポーチがヘッドレストの前面と後面の間でヘッドレスト上を移行することを可能にするように構成されている。かくして、カバーシートがその中に折り畳まれたポーチをシートの後ろに、好ましくはヘッドレストの後面において格納することができる。使用が求められると、ハーネスを移動させるかまたは再構成する必要なく、ポーチを、アタッチメントがポーチをヘッドレストの前面において吊るすようにヘッドレストの上部上を容易に移動させることができ、それにより、ハーネスが、ヘッドレストに強固に固定されたままであることを可能とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバーシートと、前記カバーシートを収容するように構成されたポーチと、ヘッドレストに取り付けられるように構成されたヘッドレストハーネスとを備える自動車シートカバーシステムであって、前記システムは、前記ハーネスと前記ポーチの間にアタッチメントを備え、前記アタッチメントは、前記ハーネスが前記ヘッドレストに静止して固定されたままの状態で、前記ポーチが、前記ハーネスに対して移動することを可能にして、前記ポーチが前記ヘッドレストの前面と後面の間で前記ヘッドレスト上を移行することを可能にするように構成されている、システム。
【請求項2】
前記ハーネスが、前記ヘッドレスト上でバンドをループさせるために貼り合わせ可能な端部を有する前記バンドを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記バンドが、前記ヘッドレスト上を通る広いバンド部分と前記ヘッドレストの下を通る狭いバンド部分とを備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記端部が、貼り付くファスナーパッドを有する、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記ファスナーパッドが、それぞれの端部に沿って長手方向に延在する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記ポーチが、カバーフラップと、前記フラップに対して折られかつそれに取り付けられる、より長いバッキングとを備えて、前記カバーシート用のポケットを画定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ポーチが、3縁が密閉されて前記カバーシート用の開口を画定するパースを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記システムが、前記ハーネスに取り付けられた近位端と前記ポーチに取り付けられた遠位端を有する保持用布を備え、前記保持用布は、前記ポーチが、前記ヘッドレスト上でひっくり返ることを可能とするように構成可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記ハーネスが、前記保持用布の近位端を前記ヘッドレストの上部に固定するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記保持用布が、前記ポーチを前記ヘッドレストの前面において吊るすように構成されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記保持用布が、前記ポーチを前記ヘッドレストの後面において吊るすように構成されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記ポーチが、カバーフラップと、前記フラップに対して折られかつそれに取り付けられる、より長いバッキングとを備えて、前記カバーシート用のポケットを画定する、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記ポーチが、3縁が密閉されて前記カバーシート用の開口を画定するパースを備え、前記開口は、前記ポーチが前記ヘッドレストの前面にあるとき下方に方位付けられる、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記アタッチメントが、前記ポーチが前記ヘッドレストの前面と後面の間を前記ハーネスに対して摺動することを可能とするように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記アタッチメントが、前記ヘッドレストの前面と後面の間で前記ヘッドレスト上を延在する、前記ハーネスによって保持されたスライダーバンドを備え、前記ポーチが、前記スライダーバンドと摺動可能に係合して前記ポーチが前面と後面の間を摺動することができるように構成された係合部を備える、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
スライダーバンドが、前記ヘッドレストの前面と後面の間で、前記ヘッドレスト上で前記ハーネスによって実質的に教示されるように保持される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記カバーシートが、シート背部カバー部分とシート基部カバー部分を備え、前記カバーシートは、前記シート背部カバー部分と前記シート基部カバー部分の間で狭くなる、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記カバーシートが、前記ポーチに取り外し可能に取付け可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
前記カバーシートが、前記ポーチの対応するアタッチメント部分の対応するファスナーパッドに貼り付くファスナーパッドを備える取付け可能部分を備える、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
請求項1に記載のシステムを用いてシートをカバーする方法であって、前記方法は、前記ハーネスを前記ヘッドレストに取り付けることと、前記ハーネスを移動させるかまたは再配置することなく、前記ポーチを、前記アタッチメントを用いて前記ヘッドレストの後ろから前記ヘッドレストの前部に移動させることとを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、自動車シート用のカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
2020年2月6日のUS 20200039401 A1(Mestroniら)は、ヘッドレストの後ろに取り付けられ、かつ、その各々が順番に広げられて車両シートをカバーしその後廃棄され得る、使い捨てカバーパッドのロールを含むディスペンサを備える自動車シートカバーシステムを開示している。
【0003】
2016年5月12日のUS 20160129819 A1(Johnson)は、抗菌性シートカバーがヘッドレストに取り付けられた袋内に保持され得る代替構成を開示する。当該袋は、Johnsonの図1Aに示すようにヘッドレストポストに取り付けられ得るか、または、Johnsonの図1Bに示すようにヘッドレストを囲む一体形成されたフードを備え得る。使用しない時は、袋は、Johnsonの図3に示すようにヘッドレストの周りで回転させることができる。
【0004】
2008年1月17日のJP 3138727 U(Igarashi)は、エプロンとしても使用することができるなおさらなるシートカバー構成を開示する。
【0005】
本発明は、先行技術の不備の少なくとも一部を克服もしくは実質的に改良するだろう自動車シートカバーシステムを提供するか、または代替物を少なくとも提供しようとしている。
【0006】
いずれかの先行技術の情報が本明細書中で参照される場合、そうした参照は、情報が、オーストラリアまたは任意の他の国において、当技術分野における一般知識の一部を形成することの自認を構成しないことが理解されよう。
【発明の概要】
【0007】
カバーシートと、カバーシートを収容するように構成されたポーチと、ヘッドレストに取り付けられるように構成されたヘッドレストハーネスとを備える自動車シートカバーシステムが本明細書中で提供される。
【0008】
システムは、ハーネスとポーチの間にアタッチメントを備える。
【0009】
アタッチメントは、ハーネスがヘッドレストに静止して固定されたままの状態で、ポーチがハーネスに対して移動することを可能にしてポーチがヘッドレストの前面と後面の間でヘッドレスト上を移行することを可能にするように構成されている。
【0010】
かくして、カバーシートが中に折り畳まれているポーチは、シートの後ろ、好ましくはヘッドレストの後面において格納することができる。
【0011】
しかしながら使用が求められると、ハーネスを移動させるかまたは再構成する必要なく、ポーチを、アタッチメントがポーチをヘッドレストの前面において吊るすようにヘッドレストの上部上を容易に移動させることができ、それにより、ハーネスが、ヘッドレストに強固に固定されたままであることを可能とする。
【0012】
そして、カバーシートは、ポーチから広げることができ、カバーシートは、ポーチから吊り下がって、シートをカバーする。カバーシートが取り出されると、ポーチは、平らにつぶれ、それによって、シートの輪郭と人間工学的に調和する。
【0013】
発明の他の態様もまた開示される。
【0014】
本発明の範囲内に在り得るいかなる他の形式にもかかわらず、開示の好ましい実施形態をここで単なる例として添付図面を参照してここで記載されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】カバーシートが車両シートのヘッドレストに取り付けられたポーチ内で折り畳まれている自動車シートカバーシステムを示す。
図2】カバーシートが広げられた図1のシステムを示す。
図3】システムが、ハーネスがヘッドレストに静止して固定されたままの状態で、ポーチがヘッドレストの上部でひっくり返ることを可能とするアタッチメントを備える実施形態を示す。
図4図3のシステムの透視図を示す。
図5】カバーシートがポーチ内で折り畳まれた図4のシステムを示す。
図6】カバーシートがポーチから広げられた図4のシステムを示す。
図7】実施形態においてハーネスがどのようにヘッドレストに取り付けられるかを例解するヘッドレストの後部を示す。
図8】ヘッドレストに取り付けられたハーネスを例解するヘッドレストの後部を示す。
図9図8の構成の側面図を示す。
図10】第1の実施形態の使用を例解する。
図11】第1の実施形態の使用を例解する。
図12】第1の実施形態の使用を例解する。
図13】第1の実施形態の使用を例解する。
図14】第1の実施形態の使用を例解する。
図15】第1の実施形態の使用を例解する。
図16】第1の実施形態の使用を例解する。
図17】第1の実施形態の使用を例解する。
図18a】システムが、ポーチがヘッドレストの上部を摺動することを可能とするアタッチメントを有する、第2の実施形態を示す。
図18b】システムが、ポーチがヘッドレストの上部を摺動することを可能とするアタッチメントを有する、第2の実施形態を示す。
図18c】システムが、ポーチがヘッドレストの上部を摺動することを可能とするアタッチメントを有する、第2の実施形態を示す。
図19】第2の実施形態のあるバージョンを示す。
図20】第2の実施形態のさらなるバージョンの図を示す。
図21】第2の実施形態のさらなるバージョンの図を示す。
図22】第2の実施形態のなおさらなるバージョンを示す。
図23】第2の実施形態のなおさらなるバージョンを示す。
図24a】第3の実施形態によるシステムを示す。
図24b】第3の実施形態によるシステムを示す。
図24c】第3の実施形態によるシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
自動車シートカバーシステム100は、カバーシート101と、カバーシート101を収容するように構成されたポーチ102と、ヘッドレスト104に取り付けられるように構成されたヘッドレストハーネス103とを備える。
【0017】
図1は、カバーシート101が折り畳まれポーチ102に収容されていることを示す。図2は、カバーシート101が広げられヘッドレスト104から吊り下げられて、車両シート107の背部105および基部106をカバーすることを示す。
【0018】
カバーシート101は、シート背部カバー部分108およびシート基部カバー部分109を備えるように切断、形成され得る。
【0019】
シート背部カバー部分108は、シート107の背部105の側部に対してかつ/またはその周りで折られるように構成された側部羽根部分110を備え得る。同様に、シート基部カバー部分109は、基部106の側部に対してかつ/またはその周りで折られるように構成された側部羽根部分111を備え得る。
【0020】
カバーシート101は、シート背部カバー部分108とシート基部カバー部分109の間に移行部112を有し得、移行部112は幅狭であるかつ/またはそこに側部羽根部110、111が存在しない。
【0021】
図4は、ポーチ102がカバーフラップ115および図5に示すようにフラップ115に対して折られる相対的に長いバッキング116によって形成されてその間にカバーシート101用のポケット117を画定する実施形態を示す。図4に示される方位に関して、縁118の下面は、カバーフラップ115の対応する縁119の下面にくっ付くファスナー(例えばフックまたはループファスナー)を備え得る(例えば、カバーフラップ115は、フックまたはループファスナーに対応するものを備える)。このタイプの構成は図9にも示される。図20は、より長いバッキング116がカバーフラップ115上で折られる実施形態を示す。
【0022】
図6は、カバーフラップ115とバッキング116が引き離されて、ポーチ102からカバーシート104を展開させることができることを示す。
【0023】
図17に示すように、ポーチ103がヘッドレスト104の前面113において配置されるとき、カバーフラップ115は、背部107の前面に吊り下がるバッキング106の上部に在り得、それによって、カバーシート101は、容易にポーチ102から折り出されるかまたはポーチ102内に折り畳まれることが可能となる。
【0024】
実施形態では、カバーシート101は、ポーチ102から取り外し可能に取り付け可能であり得る。図23は、カバーシート101が、ポーチ102の対応するアタッチメント部分136の対応するファスナーパッドに貼り付くファスナーパッド135を備える取付け可能部分134を備えることを示す。かくして、カバーシート101は、図17に示すように、ポーチ102がヘッドレスト104に取り付けられた状態で、ポーチ102から取り外され得る。
【0025】
図19は、ポーチ102が、中にポケット117を画定するように3縁が密閉されてカバーシート101がそこからアクセス可能となる開口121を画定するパース120を備える代替実施形態を示す。
【0026】
パース120がヘッドレスト104の前面113において懸架されるとき、開口121は、カバーシート101がそこから便利に引っ張られてポーチ102から吊るすことができるように下方に方位付けられることが好ましい。図19に示すように、カバーシート101は、プルタブ137を備え得る。
【0027】
図5は、ヘッドレストハーネスが、図7および8に示すようにバンドをヘッドレスト104上でループさせるように貼り合わせ可能である端部123、124を有するバンド122を備える、好ましい実施形態を示す。
【0028】
より具体的には、図7は、バンド122が、第1の端部123がヘッドレスト114の後面114上に配置され第2の端部124がヘッドレスト104の固定ポスト125の間に配置された状態で、ヘッドレスト104上に配置されていることを示す。端部123、124は、第2の端部124が図8に示すように第1の端部上に巻きつけられるときに貼り付くファスナーパッド126(フックおよびループファスナーパッドなど)を備え得る。
【0029】
図5は、バンド122が、主にヘッドレスト104の上部上を通る広いバンド部分127および主にヘッドレスト104の下を通る狭いバンド部分128を備えることを例解する。狭いバンド部分128は、図7に示すようにポスト105の間に収まるのに十分に狭いものであり得る。
【0030】
図5はまた、ファスナーパッド126が、バンド122が可変サイズのヘッドレスト104に適応することができるように、それらのそれぞれの端部123、124に沿って長手方向に延在することを示す。
【0031】
図22は、バンド123の端部が、それぞれの開口139を通って戻るように供給されるストラップ138を用いて固定される、代替実施形態を示す。
【0032】
システム100はさらに、ハーネス103がヘッドレスト104に静止して固定されたままの状態で(すなわち、ハーネス103を移動させるかまたはハーネス103の再配置を必要とすることなく)、ポーチ102が、ヘッドレスト104の前面113と後面114の間でヘッドレスト104上を移行することを可能とするように構成されたアタッチメントを備える。
【0033】
図3は、アタッチメントが、ハーネス103がヘッドレスト104に静止して取り付けられたままの状態で、ポーチ102がヘッドレスト104上でひっくり返ることを可能とするように構成されている、第1の実施形態を示す。
【0034】
図18は、アタッチメントが、ポーチ102がヘッドレスト104上を摺動することを可能とするように構成されている、第2の実施形態を示す。
【0035】
図24は、アタッチメントが、ポーチ102がヘッドレスト104上で格納されることを可能とするように構成されている、さらなる実施形態を示す。
【0036】
第1の実施形態に関してそして図4をさらに参照して、アタッチメントは、保持用布129を備える。保持用布129は、ハーネス103に取り付けられた近位端130およびポーチ102に取り付けられた遠位端101を有する。保持用布129は、好ましくは、ストラップの形をとる。
【0037】
図3に示すように、保持用布129は、ハーネス103がヘッドレスト104に静止して固定されたままの状態で、ポーチ102が、使用時にヘッドレスト104上で便利にひっくり返されることが可能となるように構成可能である。
【0038】
ハーネス103は、ポーチ102がヘッドレスト104上でその両側から一般に等距離でひっくり返ることができるように保持用布129の近位端130をヘッドレスト104の上部に固定するように構成されることが好ましい。
【0039】
保持用布129の長さは、図3に示すように、保持用布129がポーチ102をヘッドレスト104の前面113において吊るすように構成され得る。さらに図3cに示すように、保持用布129は、ポーチ102をヘッドレスト104の後面114において吊り得る。
【0040】
図10~16は、第1の実施形態にしたがったカバーシートの展開を例解する。
【0041】
図10は、保持用布129がポーチ102をヘッドレスト104の後面から吊るしているシート105の後部を示す。カバーシート101は、ポーチ102内に折り畳まれている。
【0042】
図11は、シート105の前部を示しており、ポーチ102は、ハーネス103を移動させることなく、保持用布129によってヘッドレスト104上でひっくり返される。
【0043】
かくして、図12は、保持用布129がポーチ102をヘッドレスト104の前面113において吊るしていることを示す。
【0044】
図13は、バッキング116およびカバーフラップ115の縁118、119それぞれが引き離され、それによって、カバーシート101がポーチ102からシート105にわたって垂れることを示す。図13に例解されるように、カバーシート101は最初長手方向に折り畳まれ得る。シート基部カバー部分109はシート背部カバー部分108に対して折り畳まれている。
【0045】
図14および15は、シート背部カバー部分108の側部が順番に折り出されてシート105の背部107をカバーすることを示す。
【0046】
図16は、シート基部カバー部分109が広げられて、シート105の基部106をカバーすることをさらに示す。
【0047】
図17は、ポーチ102がヘッドレスト104にハーネス103によって取り付けられたままで、カバーシート101がポーチ102からクリーニングなどのために取り外され得ることを示す。図7にさらに示すように、バッキング116は、シートの背部107においてカバーフラップ115から取り外されて吊るされ得る。
【0048】
図18および19に示す第2の実施形態によれば、アタッチメントは、ポーチ102がハーネス103に対してその前面113と後面114の間を摺動することができるように構成されている。第2の実施形態によれば、アタッチメントは、アドレス104上をその前面113と後面114の間で延在する、ハーネス103によって保持されたスライダーバンド131を備え得る。図9に示すように、スライダーバンド113は、ヘッドレスト104上をハーネス103によって相対的に教示されるように保持され得る。
【0049】
ポーチ102はさらに、スライダーバンド131と摺動可能に係合して、ハーネス103がヘッドレスト104に静止して固定されたままの状態で、ポーチ102が前面113と後面114の間を摺動することができるように構成された係合部132を備える。
【0050】
図20および21は、スライダーバンド131が比較的幅広であることを示し、図22は、スライダーバンド131がハーネス103のバンド122に対して比較的幅狭であることを示す。
【0051】
図22はさらに、システム100が、ポーチ102をスライダーバンド131に係合するループ132を備えることを示す。
【0052】
第3の実施形態を参照して、図24は、アタッチメントがヘッドレスト104とポーチ102の間に格納機構133を備えることを示す。図24aに示すように、格納機構133は、シート102の背部107からポーチ102を渡すように格納を行い得る。しかしながら、図24bおよびcは、ポーチ102がヘッドレスト104上を通ることを可能にするためにどのように格納機構133を引っ張ることができるかを例解する。
【0053】
図24aおよびbに示す実施形態によれば、格納機構133は、布が巻かれる一対のコイル状ばねデバイス130を備える。
【0054】
代替として、図24cは、格納機構133が、シート136を巻くコイル状ばね機構を備えることを示す。
【0055】
システム100は、部品103をヘッドレスト104の後面114に対して保持するためのファスナーを備え得る。図20を参照すると、ハーネス103はその中に、ポーチ102の対応する磁石を磁力的に引き寄せる磁石140のステッチを備え得る。
【0056】
前述の説明は、説明の目的で、発明の完全な理解をもたらすために特定の技術用語を用いた。しかしながら、発明を実施するために特定の詳細が必要とされるわけではないことが当業者に明らかとなろう。かくして、発明の特定の実施形態の前述の説明は、例解および説明の目的で提示される。それらは、限定列挙であることまたは本発明を開示された正確な形に限定することは意図されず、よって、多くの変更および変形が上記の教示を鑑みて可能であることが自明である。実施形態は、発明の原理およびその実際的適用を最も良く説明し、それによって、当業者が、企図される特定の用途に適するように様々な変更をして発明および様々な実施形態を最も良く利用することを可能とするように、選択され記述された。以下の特許請求の範囲およびそれらの等価物が発明の範囲を定義することが意図される。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図19
図20
図21
図22
図23
図24A
図24B
図24C
【国際調査報告】