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特表2024-538528フォントサービスシステムのウェブフォントサービス方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】フォントサービスシステムのウェブフォントサービス方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/109 20200101AFI20241016BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20241016BHJP
【FI】
G06F40/109
H04L67/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024517080
(86)(22)【出願日】2023-02-14
(85)【翻訳文提出日】2024-03-15
(86)【国際出願番号】 KR2023002121
(87)【国際公開番号】W WO2023171926
(87)【国際公開日】2023-09-14
(31)【優先権主張番号】10-2022-0028798
(32)【優先日】2022-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.iOS
3.SAFARI
4.CHROME
5.EDGE
6.INTERNET EXPLORER
7.FIREFOX
(71)【出願人】
【識別番号】524102534
【氏名又は名称】サンドル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SANDOLL INC.
【住所又は居所原語表記】#601, Thinking Factory Desianflex Dong, 49 Achasan-ro 17-gil Seongdong-gu Seoul 04799, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ユン ヨンホ
(72)【発明者】
【氏名】ユン ヒョンジン
(72)【発明者】
【氏名】パク ドンヒョク
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109RA15
(57)【要約】
本発明は、フォントサービスシステムのウェブフォントサービス方法に関し、フォントサーバのウェブフォントサービス方法は、ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグが含まれたウェブサイト情報の提供を受けたクライアントからウェブフォント要請情報を受信するステップと、前記ウェブフォント要請情報に基づいて、ウェブフォント情報を前記クライアントに転送するステップとを含み、前記ウェブフォントモジュールは、フォント別に前記ウェブサイトのウェブページ内のテキストを収集したテキスト情報に基づいて、ウェブフォントの位置情報が含まれたCSS情報を生成して前記ウェブサイト情報に追加し、前記クライアントは、前記生成されたCSS情報を認識して生成されたウェブフォント要請情報をフォントサーバに転送することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォントサーバのウェブフォントサービス方法であって、
ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグが含まれたウェブサイト情報の提供を受けたクライアントからウェブフォント要請情報を受信するステップと、
前記ウェブフォント要請情報に基づいて、ウェブフォント情報を前記クライアントに転送するステップとを含み、
前記ウェブフォントモジュールは、フォント別に前記ウェブサイトのウェブページ内のテキストを収集したテキスト情報に基づいて、ウェブフォントの位置情報が含まれたCSS情報を生成して前記ウェブサイト情報に追加し、
前記クライアントは、前記生成されたCSS情報を認識して生成されたウェブフォント要請情報をフォントサーバに転送することを特徴とする、ウェブフォントサービス方法。
【請求項2】
前記フォントサーバは、受信したウェブフォント要請情報と予め格納されたユーザ認証情報を用いて、ウェブフォントサービス認証手続きを行うステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のウェブフォントサービス方法。
【請求項3】
前記ウェブフォントモジュールは、
収集されたテキストのうち重複したテキストを除去し、ユニコード順にテキストを整列して非識別化した前記フォント別のテキスト情報を生成することを特徴とする、請求項1に記載のウェブフォントサービス方法。
【請求項4】
前記ウェブフォントモジュールは、
整列されたテキストのうちテキストの長さが所定の長さを超える場合、当該テキストを分割して単位フォント別のテキスト情報を生成することを特徴とする、請求項3に記載のウェブフォントサービス方法。
【請求項5】
前記ウェブフォントモジュールは、
収集されたテキストのうち代替フォントに対応するテキストの有無を判断し、代替フォントに対応するテキストが含まれた場合、代替フォントに対応するテキストを区分して、前記フォント別のテキスト情報を生成することを特徴とする、請求項3に記載のウェブフォントサービス方法。
【請求項6】
フォントサーバは、ユーザから前記ウェブフォントサービスを利用するためのサービス使用情報を受信するステップと、
前記サービス使用情報に基づいて、ウェブフォントを取得するステップと、
取得したウェブフォントに基づいて、前記ユーザ専用のウェブフォントモジュールを生成するステップと、
前記ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグを生成し、前記HTMLタグを前記ユーザに提供するステップとをさらに含む、請求項1に記載のウェブフォントサービス方法。
【請求項7】
前記ウェブフォント情報を前記クライアントに転送するステップは、
前記ウェブフォント要請情報に基づいてフォントサブセットを生成し、生成されたフォントサブセットを含むウェブフォント情報を前記クライアントに転送することを特徴とする、請求項1に記載のウェブフォントサービス方法。
【請求項8】
ウェブサーバのウェブフォントサービス方法であって、
クライアントからウェブサイトへのアクセス要請を受信するステップと、
ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグが含まれたウェブサイト情報を前記クライアントに提供するステップとを含み、
前記ウェブフォントモジュールは、フォント別に前記ウェブサイトのウェブページ内のテキストを収集したテキスト情報に基づいて、ウェブフォントの位置情報が含まれたCSS情報を生成して前記ウェブサイト情報に追加し、
前記クライアントは、前記生成されたCSS情報を認識して生成されたウェブフォント要請情報をフォントサーバに転送することを特徴とする、ウェブフォントサービス方法。
【請求項9】
前記ウェブフォントモジュールは、
収集されたテキストのうち重複したテキストを除去し、ユニコード順にテキストを整列して非識別化した前記フォント別のテキスト情報を生成することを特徴とする、請求項8に記載のウェブフォントサービス方法。
【請求項10】
前記ウェブフォントモジュールは、
整列されたテキストのうちテキストの長さが所定の長さを超える場合、当該テキストを分割して、単位フォント別のテキスト情報を生成することを特徴とする、請求項9に記載のウェブフォントサービス方法。
【請求項11】
前記ウェブフォントモジュールは、
収集されたテキストのうち代替フォントに対応するテキストの有無を判断し、代替フォントに対応するテキストが含まれている場合、代替フォントに対応するテキストを区分して、前記フォント別のテキスト情報を生成することを特徴とする、請求項8に記載のウェブフォントサービス方法。
【請求項12】
ウェブフォントサービスを提供するフォントサービスシステムであって、
ウェブサイトにアクセスして、前記ウェブサイトに必要なウェブフォント情報を要請するクライアントと、
前記ウェブサイトのアクセスを要請した前記クライアントにウェブサイト情報を提供するウェブサーバと、
ウェブフォント情報を前記クライアントに提供するフォントサーバとを含み、
前記ウェブサーバは、ウェブサイトにアクセスを要請する場合、ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグが含まれたウェブサイト情報を前記クライアントに提供し、
前記ウェブフォントモジュールは、フォント別に前記ウェブサイトのウェブページ内のテキストを収集したテキスト情報に基づいて、ウェブフォントの位置情報が含まれたCSS情報を生成して前記ウェブサイト情報に追加し、
前記クライアントは、前記生成されたCSS情報を認識して生成されたウェブフォント要請情報をフォントサーバに転送し、
前記フォントサーバは、前記ウェブフォント要請情報に基づいてウェブフォント情報を生成し、前記クライアントに転送することを特徴とする、ウェブフォントサービスシステム。
【請求項13】
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のウェブフォントサービス方法を行うプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブフォント要請によるウェブフォントを提供するフォントサービスシステムのウェブフォントサービス方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブフォントは、ウェブサイトでテキストを表現するのにフォントファイルを使用するための技術であり、モバイルおよびタブレットなど、ウェブサイトにアクセスするプラットフォームが多様化するにつれてウェブフォントの使用が増加している。したがって、ウェブサイトのウェブページ内のウェブフォントを迅速にレンダリングすることがより重要になっている。
【0003】
これに関して、従来のウェブフォント関連先行技術(1.クライアントが要請した文字の組み合わせにより生成されたウェブフォントの転送システム、およびこれを用いたウェブフォントの転送方法(韓国特許出願番号10-2013-0060836))の場合、一回のウェブサイトのウェブページのレンダリングのために、フォントサーバにCSS情報を要請して受信し、これに基づいて、またウェブフォントを要請する方式(順に2回要請する方式)で動作している。
【0004】
このような先行特許のウェブフォント情報のために2回要請する方式は、ウェブページのレンダリング速度を阻害する要素となり、ウェブフォントのレンダリング速度が遅くなる場合、様々な問題が引き起こされ得る。
【0005】
例えば、ウェブフォントのレンダリング速度が遅くなる場合、テキストが表示されない状態から突然表示される現象(FOIT、Flash of Invisible Text)と、テキストがちらつきながら変わる現象(FOUT、Flash of Unstyled Text)が発生し、これは、ウェブサイトを利用する顧客に不都合を引き起こし得る。
【0006】
したがって、ウェブサイトのレンダリング速度を向上させることができるウェブフォントサービス方法が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ウェブフォント要請によるウェブフォントを提供するウェブフォントサービス方法を提案することを目的とする。
【0008】
より具体的には、本発明は、ウェブフォントの使用による時間消費を最小化して、ウェブサイトのレンダリング速度を向上させるためのウェブフォントサービス方法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記技術的課題を解決するための本発明によるフォントサーバのウェブフォントサービス方法は、ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグが含まれたウェブサイト情報の提供を受けたクライアントからウェブフォント要請情報を受信するステップと、前記ウェブフォント要請情報に基づいて、ウェブフォント情報を前記クライアントに転送するステップとを含み、前記ウェブフォントモジュールは、フォント別に前記ウェブサイトのウェブページ内のテキストを収集したテキスト情報に基づいて、ウェブフォントの位置情報が含まれたCSS情報を生成して前記ウェブサイト情報に追加し、前記クライアントは、前記生成されたCSS情報を認識して生成されたウェブフォント要請情報をフォントサーバに転送することが好ましい。
【0010】
また、前記フォントサーバは、受信したウェブフォント要請情報と予め格納されたユーザ認証情報を用いて、ウェブフォントサービス認証手続きを行うステップをさらに含むことができる。
【0011】
また、前記ウェブサイト情報に追加するステップは、収集されたテキストのうち重複したテキストを除去し、ユニコード順に、テキストの整列および非識別化(de-Identification)を行って前記フォント別にテキスト情報を生成することができる。
【0012】
また、前記ウェブサイト情報に追加するステップは、収集されたテキストのうちテキストの長さが所定の長さを超える場合、当該テキストを分割して前記フォント別にテキスト情報を生成することができる。
【0013】
また、前記ウェブサイト情報に追加するステップは、収集されたテキストのうち代替フォントに対応するテキストの有無を判断し、代替フォントに対応するテキストが含まれた場合、代替フォントに対応するテキストを区分して、前記フォント別にテキスト情報を生成することができる。
【0014】
また、フォントサーバは、顧客から前記ウェブフォントサービスを利用するためのサービス使用情報を受信するステップと、前記サービス使用情報に基づいて、ウェブフォントを取得するステップと、取得したウェブフォントに基づいて、前記顧客専用のウェブフォントモジュールを生成するステップと、前記ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグを生成し、前記HTMLタグを前記顧客に提供するステップとをさらに含むことができる。
【0015】
また、前記ウェブフォント情報を前記クライアントに転送するステップは、前記ウェブフォント要請情報に基づいてフォントサブセットを生成し、生成されたフォントサブセットに基づいてウェブフォント情報を前記クライアントに転送することができる。
【0016】
一方、ウェブサーバのウェブフォントサービス方法は、クライアントからウェブサイトへのアクセス要請を受信するステップと、ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグが含まれたウェブサイト情報を前記クライアントに提供するステップとを含み、前記ウェブフォントモジュールは、フォント別に前記ウェブサイトのウェブページ内のテキストを収集したテキスト情報に基づいて、ウェブフォントの位置情報が含まれたCSS情報を生成して前記ウェブサイト情報に追加し、前記クライアントは、前記生成されたCSS情報を認識して生成されたウェブフォント要請情報をフォントサーバに転送することが好ましい。
【0017】
また、ウェブフォントサービスを利用するためのサービス使用情報をフォントサーバに送信するステップと、前記ウェブフォントサービス使用情報に基づいて生成されたウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグを受信するステップとをさらに含むことができる。
【0018】
一方、ウェブフォントサービスを提供するフォントサービスシステムは、ウェブサイトにアクセスして、前記ウェブサイトに必要なウェブフォント情報を要請するクライアントと、前記ウェブサイトのアクセスを要請した前記クライアントにウェブサイト情報を提供するウェブサーバと、ウェブフォント情報を前記クライアントに提供するフォントサーバとを含み、前記ウェブサーバは、ウェブサイトにアクセスを要請する場合、ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグが含まれたウェブサイト情報を前記クライアントに提供し、前記ウェブフォントモジュールはフォント別に前記ウェブサイトのウェブページ内のテキストを収集したテキスト情報に基づいて、ウェブフォントの位置情報が含まれたCSS情報を生成して前記ウェブサイト情報に追加し、前記クライアントは、前記生成されたCSS情報を認識して生成されたウェブフォント要請情報をフォントサーバに転送し、前記フォントサーバは、前記ウェブフォント要請情報に基づいてウェブフォント情報を生成し、前記クライアントに転送することが好ましい。
【0019】
一方、本発明は、上述のウェブフォントサービス方法を行うプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現されることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、ウェブサイト内のテキストをフォント別に収集してテキスト情報を生成し、これに基づいてCSS情報を生成し、HTML文書に挿入するウェブフォントモジュールを用いることにより、ウェブページのレンダリング時に、ウェブフォントの使用による時間消費を最小化することができる効果がある。
【0021】
また、本発明は、ウェブフォント情報を提供する時に、最適化したウェブフォントサブセットを用いることにより、ウェブフォントの容量を低減することができ、ウェブフォントのダウンロード時間を短縮し、ネットワークトラフィックおよび費用を低減することができる効果がある。
【0022】
また、本発明は、代替フォントが適用されたウェブフォントモジュールを用いることにより、容易に特定のフォントの抜けたグリフを代替するか、特定の文字を強調するために、互いに異なるフォントと混合して用いることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態によるフォントサービスシステムを示す例示図である。
図2】本発明の一実施形態によるウェブフォントサービスを利用するためのサービス使用情報の登録過程を示す概念図である。
図3】本発明の一実施形態によるウェブフォントサービスを利用するためのサービス使用情報の登録過程を示すタイミング図である。
図4】本発明の一実施形態による代替フォント情報を示す例示図である。
図5】本発明の一実施形態によるウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグを示す例示図である。
図6】本発明の一実施形態によるウェブフォントサービス方法を示す概念図である。
図7】本発明の一実施形態によるウェブフォントサービス方法を示すタイミング図である。
図8】本発明の一実施形態によるウェブページ画面を示す例示図である。
図9】本発明の他の実施形態によるフォントサービス使用情報の登録過程を示す概念図である。
図10】本発明の他の実施形態によるフォントサービス使用情報の登録過程を示すタイミング図である。
図11】本発明の他の実施形態によるフォントサービスを提供する方法を示す概念図である。
図12】本発明の他の実施形態によるフォントサービスを提供する方法を示すタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の内容は、単純に発明の原理を例示する。そのため、当業者は、仮に、本明細書に明確に説明または図示されていなくても発明の原理を実現し、発明の概念と範囲に含まれた様々な装置を発明することができる。また、本明細書に挙げられているすべての条件付きの用語および実施形態は、原則的に、発明の概念が理解されるようにするための目的にのみ明白に意図され、このように特別に挙げられている実施形態および状態によって制限されないことを理解すべきである。
【0025】
上述の目的、特徴および利点は、添付の図面に関する以下の詳細な説明により、より明らかになり、これにより、発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が発明の技術的思想を容易に実施することができる。
【0026】
また、発明を説明するにあたり、発明に関連する公知の技術に関する具体的な説明が発明の要旨を不明瞭にし得ると判断した場合には、その詳細な説明を省略する。以下では、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態によるフォントサービスシステムを示す例示図である。
【0028】
図1を参照すると、フォントサービスシステム1000は、フォントサーバ10、ウェブサーバ20およびクライアント30で構成されることができる。
【0029】
フォントサーバ10は、様々なフォントファイルとフォントサブセットを生成および格納し、フォントを要請する対象に、様々なフォント情報を提供することができる。
【0030】
具体的には、フォントサーバ10は、クライアント30のウェブフォント要請に応じてウェブフォント情報を提供することができ、ウェブフォントサービス認証手続き、ウェブフォントサービス登録手続きなどを行うことができる。また、フォントサーバ10は、ウェブフォントに基づいて、顧客専用のウェブフォントモジュールを生成することができる。
【0031】
ウェブサーバ20は、ユーザにウェブ(Web)サービスを提供するためのサーバであり、ウェブサイトへのアクセスを要請するクライアント30にウェブサイト情報を提供することができる。
【0032】
クライアント30は、ウェブサイトにアクセスし、ウェブサイトに必要なウェブフォント情報を要請するウェブブラウザ(web browser)またはHTML(HyperText Markup Language)をレンダリングするウェブビュー(Web view)の形態を含む概念であり得る。例えば、クライアント30は、スマートフォン、コンピュータ、ノート型パソコンおよびタブレットなどで使用されるウェブブラウザであるサファリ(Safari)、クローム(Chrome)、エッジ(Edge)、インターネットエクスプローラ(Internet Explorer)、ファイアフォックス(Firefox)などであり得る。または、アンドロイド(登録商標)やiOSといった運営体制上でネットワークと連動して動作するアプリケーションを含むことができる。
【0033】
以下では、図2を参照して、ウェブフォントサービスを利用するためのサービス使用情報を登録する過程について説明する。
【0034】
図2は、本発明の一実施形態によるウェブフォントサービスを利用するためのサービス使用情報の登録過程を示す概念図である。
【0035】
図2を参照すると、顧客22は、ウェブフォントサービスを利用するために、ウェブフォントサービス使用情報をフォントサーバ10に転送し、フォントサーバ10は、ウェブフォントサービス使用情報に基づいて、当該顧客を登録することができる。ここで、顧客22は、ウェブサーバ20にウェブフォントを適用しようとするユーザであって、フォント購入者を意味し得る。
【0036】
また、フォントサーバ10は、サービス使用情報に基づいて、顧客22が使用するウェブフォントが存在するか、フォントサーバ10内のフォントリストを確認し、当該フォントがない場合には、当該フォントに対応するソースウェブフォントをソースフォントサーバ12に要請して、ソースウェブフォントの提供を受けることができる。
【0037】
また、フォントサーバ10は、ウェブフォントに基づいて、当該顧客22専用のウェブフォントモジュールを生成して格納し、ユーザ認証のためのユーザ認証情報を生成および格納することができる。
【0038】
また、フォントサーバ10は、当該ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグを生成して顧客22に提供し、顧客22は、自分のウェブサーバ20で当該HTMLタグをウェブサイトに適用してウェブフォントサービスを利用することができる。
【0039】
一方、図2では、フォントサーバ10とソースフォントサーバ12が分離された構成として説明しているが、フォントサーバ10とソースフォントサーバ12の構成は、これに制限されない。例えば、ソースフォントサーバ12は、フォントサーバ10の一つのデータベースとして存在してもよい。
【0040】
次いで、上述のサービス使用情報の登録過程について、図3を参照してより具体的に説明する。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態によるサービス使用情報の登録過程を示すタイミング図である。
【0042】
図3には、説明の便宜性を高めるために、顧客22が運営するウェブサーバ20を中心にフォントサーバ10間の情報の送受信過程について説明する。
【0043】
図3を参照すると、ウェブサーバ20は、ウェブサイトで利用するウェブフォントをフォントサーバ10から購入することができる(S101)。例えば、ウェブサーバ20は、各ウェブフォントを所定の値段で個別に購入するか、所定期間利用可能な利用権を所定の値段で購入することも可能である。または、サブスクリプションの形で特定のウェブフォントセットを自由に利用可能な方式で購入することも可能である。
【0044】
ウェブフォントの購入方式は、上述の例示に限定されず、フォントサーバ10の販売方式に応じて様々に購入して利用することができる。
【0045】
次に、ウェブサーバ20は、ウェブフォントサービスを使用するための情報をフォントサーバ10に提供することができる(S102)。具体的には、ウェブサーバ20は、ウェブフォントサービスを利用するためのサービス使用情報をフォントサーバ10に提供することができる。ここで、サービス使用情報には、ウェブサーバ20で利用するフォントリスト、顧客名、購入しようとするフォント商品名、サービス利用期間、適用ドメインおよびテスト用IPのうち少なくとも一つ以上が含まれることができる。
【0046】
さらに、本実施形態において、ウェブサーバ20は、フォントの特性上、支援する言語や形式の範囲がそれぞれ異なることがあり、テキスト内において支援しない言語や形式の文字を他の類似する形態の代替フォントにするサービスを要請することも可能である。
【0047】
したがって、ウェブサーバ20は、代替フォント情報がさらに含まれたサービス使用情報をフォントサーバ10に提供することもできる。具体的には、代替フォントは、特定のフォントに含まれていない文字を他のフォントに代替して画面に表示するのに用いられるフォントであって、意図的に一部の文字を他のフォントに代替する時に用いられることもでき、代替フォント情報には、代替フォントの開始位置、終了位置および代替フォントの種類のうち少なくとも一つ以上が含まれることができる。
【0048】
例えば、ハングルフォントに漢字グリフ(Glyph)が含まれておらず、他のフォントへの代替が必要な場合、英文字を意図的に強調するために、特異なフォントに代替して表示する場合、数字(U+0030~U+0039領域)を特定のフォントに代替する場合、英語大文字(U+0041~U+005A領域)を特定のフォントに代替する場合、漢字(U+4E00~U+9FFF領域)を特定のフォントに代替する場合、ASCIIコード(U+0200~U+007E領域)を特定のフォントに代替する場合に、代替フォント情報が用いられることができる。ここで、代替フォント情報内の領域指定は、ユニコードを用いることから、ユニコードのすべてのテキストに対して自由に指定することができる。
【0049】
具体的には、代替フォント情報は、{代替対象フォントID:[{“range”:[開始位置、終了位置]、“fontID”:代替フォントID}、{“range”:…}…]}、代替対象フォントID:代替しようとする対象フォントのID、ユニコード範囲(range):代替しようとする文字のユニコード範囲、[開始ユニコード、終了ユニコード]形態、数字[0030,0039]、英語大文字[0041、005A]、英語小文字[0061,007A]代替フォントID(fontID):代替しようとするフォントのIDの形態であることができる。例えば、代替フォント情報は、図4のような形態であり得る。
【0050】
さらに、本実施形態では、代替フォントを選定する条件として要請するフォントリストの特徴のベクトルを用いて、ベクトルの類似度を基準に代替フォントを抽出することも可能である。また、代替フォントは、ユニコード範囲でそれぞれ区分されて設定されることも可能である。
【0051】
具体的には、特定のユニコード内のフォントの特徴をエンコードすることでベクトル化し、当該ベクトルが存在する特徴空間内の類似度に基づいて代替フォントを選別することで、フォントの未支援による異質感を最小化することができる。
【0052】
以上のサービス使用情報を受信したフォントサーバ10は、識別情報で顧客固有番号を生成し、サービス使用情報とともに格納し、サービス使用情報に基づいて、ウェブフォントを取得および格納することができる(S103)。具体的には、フォントサーバ10は、サービス使用情報内のウェブサーバ20が利用するフォントリストに基づいて、フォントサーバ10内の予め格納されたフォントリストを探索し、ウェブフォントを取得することができる。
【0053】
例えば、予め格納されたフォントリストにウェブサーバ20が利用するフォントリストが存在しない場合、フォントサーバ10は、ソースフォントサーバ12からソースフォントを要請して、暗号化したソースフォントの提供を受け、当該ソースフォントを復号化(decoding)して格納し、当該ソースフォントを用いて、ウェブフォントを取得および格納することができる。
【0054】
また、フォントサーバ10は、取得したウェブフォントに基づいて、当該ウェブサーバ20専用のウェブフォントモジュールを生成し、格納することができる(S104)。ここで、ウェブフォントモジュールは、ウェブサイトのウェブページ内のテキストをフォント別に収集してCSS情報を生成し、当該ウェブサイト情報に追加するように設計されたジャバスクリプト(JavaScript、JS)ベースのプログラムであることができる。
【0055】
また、サービス使用情報に代替フォント情報が含まれている場合、フォントサーバ10は、代替フォント情報が適用されたウェブフォントモジュールを生成し、格納することができる。
【0056】
また、フォントサーバ10は、受信したサービス使用情報に基づいて、ユーザ認証のためのユーザ認証情報を生成し、格納することができる(S105)。具体的には、フォントサーバ10は、サービス使用情報内のユーザを区分可能な情報に基づいて、ユーザ認証情報を生成し、格納することができる。例えば、ユーザ認証情報には、顧客固有番号、顧客名、適用ドメインおよびテスト用IPなどが含まれることができる。
【0057】
次に、フォントサーバ10は、生成されたウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグを生成(S106)し、生成されたHTMLタグをウェブサーバ20に提供することができる(S107)。
【0058】
例えば、フォントサーバ10は、図5のように、ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグを生成し、ウェブサーバ20に提供することができる。
【0059】
また、フォントサーバ10からHTMLタグを受信したウェブサーバ20は、自分のウェブサイト情報に受信したHTMLタグを適用して、ウェブフォントサービスを利用することができる(S108)。具体的には、ウェブサーバ20は、ウェブサイト情報内のHTML文書にHTMLタグを挿入し、ウェブフォントサービスを利用することができる。
【0060】
このように、本発明によると、短いHTMLタグをHTML文書に挿入することにより、顧客が希望するフォントを容易に顧客のウェブサイトに適用することができる。すなわち、本発明によると、有料フォントを用いるユーザの使用便宜性を高めることができる。
【0061】
また、本発明は、代替フォント情報が適用されたウェブフォントモジュールを用いることにより、顧客は、ウェブサイトのHTMLコードの変更なしに複数個のフォントを自由に混合して用いることができる。
【0062】
また、本発明は、代替フォント情報が適用されたウェブフォントモジュールを用いることにより、特定のフォントで提供しないグリフのせいで使用が制限されていた既存のウェブフォントの使用上の限界を解消することができる。
【0063】
一方、使用するフォントリストを変更する場合、ウェブサーバ20は、フォントサーバ10にフォントリスト変更を要請し、変更されたフォントリストが適用されたウェブフォントモジュールを受信して利用することができる。
【0064】
このように、フォントサービスを利用する顧客は、変更されたフォントリストが適用されたウェブフォントモジュールをウェブサイトに適用することにより、ウェブサイトに適用されるフォントを容易に変更することができる。
【0065】
次に、図6を参照して、フォントサービスシステムがクライアントにウェブフォントサービスを提供する方法について説明する。
【0066】
図6は、本発明の一実施形態によるウェブフォントサービス方法を示す概念図である。
【0067】
図6を参照すると、クライアント30が、ウェブサーバ20にウェブサイトのアクセスを要請する場合、ウェブサーバ20は、当該ウェブサイトに対応するウェブサイト情報をクライアント30に提供することができる。
【0068】
そして、クライアント30は、ウェブサイト情報に基づいて、フォントサーバ10にウェブフォントを要請して、ウェブフォントの提供を受け、提供されたウェブフォントに基づいてレンダリングし、当該ウェブサイトのウェブページ内のテキストを表示することができる。
【0069】
図7を参照して、ウェブフォントサービス方法についてより具体的に説明する。
【0070】
図7は、本発明の一実施形態によるウェブフォントサービス方法を示すタイミング図である。
【0071】
図7を参照すると、クライアント30は、ウェブサーバ20にウェブサイトアクセスを要請することができる(S201)。具体的には、クライアント30は、ウェブサイトのURLを介してウェブサーバ20にウェブサイトアクセスを要請することができる。
【0072】
次に、ウェブサイトアクセスの要請を受けたウェブサーバ20は、ウェブフォントモジュールを実行するためのHTMLタグが含まれた当該ウェブサイトのウェブサイト情報をクライアント30に提供することができる(S202)。ここで、ウェブサイト情報は、当該ウェブサイトをレンダリングするのに必要なデータであって、イメージ、テキストなどのコンテンツが含まれたHTML文書を意味し得る。
【0073】
また、クライアント30がウェブページをレンダリングする時に、ウェブサイト情報内のHTMLタグを介してウェブフォントモジュールが実行され、実行されたウェブフォントモジュールは、フォント別にウェブサイトのウェブページ内のテキストを収集し、フォント別にテキスト情報を生成することができる(S203)。ここで、フォント別のテキスト情報は、フォント別にウェブサイトをレンダリングするのに必要な最小限のテキストをまとめたデータを意味し得る。
【0074】
具体的には、テキスト情報を生成するステップ(S203)は、ウェブサイトのウェブページ内のテキストをフォント別に収集し、収集されたテキストのうち重複したテキストを除去し、ユニコード順にテキスト整列による非識別化(de-Identification)を行うことができる。
【0075】
また、テキスト情報を生成するステップ(S203)は、ウェブサイトのウェブページ内のフォント別に収集されたテキストのうちテキストの長さが所定の長さを超える場合、当該テキストを予め決定された長さに分割した後、フォント別のテキスト情報を生成することができる。すなわち、コード順に整列されたテキストを単位長さに分割することにより、応答性を高め、且つさらなる非識別化効果を有することができる。また、テキストを区分する単位長さは、当該テキストのフォント種類、使用するフォントの総個数およびフォントサーバ10の現在可用リソースに応じて可変的に決定されることができる。例えば、現在可用リソースが少ない場合、所定の長さを短く決定することができる。
【0076】
また、テキスト情報を生成するステップ(S203)は、代替フォントの必要有無を判断することもできる。具体的には、テキスト情報を生成するステップ(S203)は、代替フォント情報に基づいて、ウェブサイトのウェブページ内のフォント別に収集されたテキストのうち代替フォントに対応するテキストの有無を判断することができる。
【0077】
例えば、収集されたテキストのうち代替しようとする文字のユニコード(unicode)範囲に対応するテキストが存在する場合、ウェブフォントモジュールは、代替フォントが必要であると判断することができる。上述のように、本実施形態では、重複したテキストを除去し、ユニコード順にテキストを整列することにより、テキストに含まれた文言的意味を有する要素を非識別化し、且つ代替フォントの適用範囲を整列順に、より効率的に判断することができる。
【0078】
したがって、テキスト情報を生成するステップ(S203)は、収集されたテキストのうち代替フォントに対応するテキストが含まれている場合、代替フォントに対応するテキストと代替フォントに対応していないテキストを区分して、フォント別のテキスト情報を生成することができる。
【0079】
例えば、テキスト情報を生成するステップ(S203)は、収集されたテキストのうち代替フォントに対応するテキストとその他のテキストを区分して重複したテキストを除去し、非識別化を行った後、テキストの長さが所定の長さを超えるテキストを予め決定された長さに分割し、フォント別のテキスト情報を生成することができる。
【0080】
次に、実行されたウェブフォントモジュールは、生成されたフォント別のテキスト情報に基づいて、ウェブフォントの位置情報が含まれたCSS(cascading style sheets)情報を生成し、ウェブサイト情報に生成されたCSS情報を追加することができる(S204)。ここで、CSS情報は、ウェブ文書の全般的なスタイルを格納したスタイルシートであって、テキストフォントの種類、フォントのサイズ、フォントスタイル、フォントの太さなどに関する情報と、フォント別のテキスト情報が含まれることができる。
【0081】
また、クライアント30は、ウェブサイト情報内のCSS情報に基づいて、フォントサーバ10からウェブフォント要請情報を転送することができる(S205)。ここで、ウェブフォント要請情報には、要請するウェブフォントに関するデータとウェブフォントサービスを利用するための認証手続きに必要な様々なデータが含まれることができる。例えば、ウェブフォント要請情報には、CSS情報、ユーザ認証情報が含まれることができる。ここで、ユーザ認証情報は、ウェブサーバ20から取得したものであり得る。
【0082】
次に、フォントサーバ10は、クライアント30から受信したウェブフォント要請情報と予め格納されたユーザ認証情報を用いて、ウェブフォントサービス認証手続きを行うことができる(S206)。具体的には、フォントサーバ10は、ウェブフォント要請情報内のユーザ認証情報と予め格納されたユーザ認証情報とを比較して、正常に顧客社のウェブサーバ20を介した要請であるか否かを判断することができる。
【0083】
例えば、非正常な接近であると判断した場合には、フォントサーバ10は、当該クライアント30にエラー応答を転送することができ、非正常な接近事実を当該ウェブサーバ20に提供することができる。ここで、非正常な接近は、顧客社のウェブサーバ20を介していないウェブフォント要請であって、例えば、ウェブフォントファイルを取得するためにウェブブラウザにフォントサーバ10に要請するURLを一般ユーザが奪取して直接フォントサーバ10に要請する場合などが含まれ得る。
【0084】
すなわち、本発明は、上述の認証手続きを介して予め登録されていないドメイン、IPからのウェブフォントファイル要請を拒否することにより、有料フォントのフォントデザインが流出することを防止することができる。
【0085】
そして、サービス認証手続きを介して正常なフォント要請であると判断した場合、フォントサーバ10は、ウェブフォント要請情報に基づいて最適化したウェブフォントサブセット(web font subset)を生成することができる(S207)。ここで、ウェブフォントサブセットは、動的ロード性能を改善するために文字数を減らしたフォントファイルを意味し得る。
【0086】
具体的には、フォントサーバ10は、ウェブフォント要請情報内のテキスト情報と予め格納されたウェブフォントに基づいてフォントサブセッティング(font subsetting)を行って、ウェブフォントサブセットを生成することができる。
【0087】
また、フォントサーバ10は、生成されたウェブフォントサブセットを所定期間格納することができる。ここで、所定期間は、ウェブフォントサブセットのサイズおよび使用頻度に応じて可変的に決定されることができる。例えば、当該ウェブフォントサブセットのサイズが大きいか、使用頻度が多い場合には、フォントサーバ10は、当該所定期間を増やすことができ、使用頻度が低い場合には、当該所定期間を減らすことができる。
【0088】
次に、フォントサーバ10は、ウェブフォント要請情報に基づいて、ウェブフォント情報をクライアント30に転送することができる(S208)。ここで、ウェブフォント情報は、ウェブフォント要請情報内のテキスト情報に基づいて生成されたウェブフォントサブセットで構成されたデータであり、代替フォントを含むか否かに応じて代替フォントサブセットも含まれることができる。
【0089】
例えば、クライアント30から同じウェブフォント要請を受ける場合、フォントサーバ10は、予め生成されて格納されたウェブフォントサブセットに基づいて、ウェブフォント情報をクライアント30にすぐ転送することができる。
【0090】
そして、クライアント30は、フォントサーバ10から提供を受けたウェブフォント情報に基づいて、ウェブサイト内のウェブページをレンダリングしてテキストを表示することができる(S209)。例えば、ウェブサイト内のウェブページのテキストは、図8のように表示されることができる。
【0091】
具体的には、図8の(a)は、ウェブフォントが適用される前のウェブサイト内のウェブページ画面であり、(b)は、ウェブフォントが適用後のウェブサイト内のウェブページの画面を示す例示図である。
【0092】
また、図8の(b)は、タイトル領域のテキストを英語、数字を紫色フォントに代替して表示し、本文領域のテキストを英語、数字を他の形状のフォントに代替して表示されるように、代替フォント機能が適用されている。
【0093】
以上、上述の本発明によると、ウェブサイト内のテキストをフォント別に収集してテキスト情報を生成し、これに基づいてCSS情報を生成し、HTML文書に挿入するウェブフォントモジュールを用いることにより、ウェブページのレンダリング時に、ウェブフォントの使用による時間消費を最小化することができる。
【0094】
また、ウェブフォント情報の提供時に、最適化したウェブフォントサブセットを用いることにより、ウェブフォントの容量を低減することができる。
【0095】
また、ウェブフォントの容量を低減することにより、ウェブフォントのダウンロード時間を短縮し、ネットワークトラフィックおよび費用を低減することができる。
【0096】
また、本発明は、代替フォントが適用されたウェブフォントモジュールを用いることにより、容易に特定のフォントの抜けたグリフを代替するか、特定の文字を強調するために、互いに異なるフォントと混合して用いることができる。
【0097】
一方、上述のウェブフォントサービスは、ウェブサイトに提供されるウェブフォントに限定されず、テキストを表示する様々な分野において応用され適用されることができる。例えば、メッセンジャーのような会話型アプリケーションにも、上述のウェブフォントサービスが適用されることができる。
【0098】
以下では、図9を参照して、アプリケーション基盤のフォントサービスを利用するためのサービス使用情報の登録過程について説明する。
【0099】
図9は、本発明の他の実施形態によるフォントサービス使用情報の登録過程を示す概念図である。
【0100】
図9を参照すると、アプリケーションに適用するフォントを購入した顧客22は、フォントの使用に必要な情報をフォントサーバ10に登録し、フォントサーバ10は、ソースフォントサーバ12にソースフォントを要請し、提供を受けることができる。
【0101】
また、フォントサーバ10は、フォント要請様式情報を生成して顧客22に提供し、顧客22は、アプリケーション運営サーバ40のアカウント内にフォント要請情報を適用してフォントサービスを利用することができる。
【0102】
これについて、図10を参照してより具体的に説明する。
【0103】
図10は、本発明の他の実施形態によるサービス使用情報の登録過程を示すタイミング図である。
【0104】
図10を参照すると、アプリケーション運営サーバ40は、フォント購入などのサービスモジュールを提供し、顧客22は、アプリケーション運営サーバ40を介してフォントを購入することができる。ここで、アプリケーション運営サーバ40は、会話型アプリケーションをサービスするサーバであって、顧客22は、アプリケーション運営サーバ40が提供するインタフェースを介してフォントサービスを要請することができる。
【0105】
したがって、以下、顧客22のインタフェースによる要請を行うアプリケーション運営サーバ40の処理プロセスについて説明する。
【0106】
先ず、顧客22は、アプリケーション運営サーバ40を介してフォントサーバ10が提供するフォントを購入することができる(S1001)。次に、アプリケーション運営サーバ40は、フォントサービスを利用するためのサービス使用情報をフォントサーバ10に提供することができる(S1002)。
【0107】
そして、フォントサーバ10は、受信したサービス使用情報に基づいて、ソースフォントサーバ12からソースフォント要請して受信し、ソースフォントに基づいて、フォントを取得および格納することができる(S1003)。
【0108】
また、フォントサーバ10は、ユーザ認証情報を生成し、格納することができる(S1004)。
【0109】
また、フォントサーバ10は、取得したフォントに基づいてフォントを要請するためのフォント様式情報を生成し、格納することができる(S1005)。ここで、フォント様式情報には、フォントの種類、フォントのサイズ、フォントスタイル、フォントの太さなどに関する情報などが含まれることができる。
【0110】
次に、フォントサーバ10は、生成されたフォント様式情報をアプリケーション運営サーバ40に提供することができる(S1006)。
【0111】
そして、アプリケーション運営サーバ40は、フォント様式情報に基づいてフォントを設定することでフォントサービスを提供することができる(S1007)。
【0112】
一方、上述の(S1001)ステップ~(S1007)ステップは、図3のウェブフォントサービス登録過程と同様に行われるため、詳細な説明は省略する。
【0113】
次いで、図11を参照して、アプリケーション基盤のフォントサービスを提供する方法について説明する。
【0114】
図11は、本発明の他の実施形態によるフォントサービスを提供する方法を示す概念図である。
【0115】
図11を参照すると、アプリケーションを利用する第1クライアント51がチャットアプリケーションを介してチャットに用いるフォントを選択した後、会話内容を入力する場合、アプリケーション運営サーバ40は、当該会話内容とともにフォント様式情報を第1クライアント51と第2クライアント52にそれぞれ転送することができる。
【0116】
第1クライアント51と第2クライアント52は、フォント様式情報に基づいて、フォントサーバ10にフォントを要請してフォント情報の提供を受けた後、当該フォント情報に基づいて、アプリケーションにテキストを表示することができる。ここで、第1クライアント51と第2クライアント52は、当該アプリケーションを利用するユーザの端末であって、スマートフォン、タブレットおよびPCなどを意味し得る。
【0117】
これに関連し、図12を参照して、アプリケーション基盤のフォントサービスを提供する方法についてより具体的に説明する。
【0118】
図12は、本発明の他の実施形態によるフォントサービスを提供する方法を示すタイミング図である。
【0119】
図12を参照すると、第1クライアント51がアプリケーションを介して使用するフォントを選択し、会話内容を入力して、アプリケーション運営サーバ40に転送することができる(S2001)。ここで、アプリケーション運営サーバ40に入力された会話内容とフォント選択情報はともに転送されることができる。
【0120】
次に、アプリケーション運営サーバ40は、フォント選択情報に基づいてフォント様式情報を選択し、フォント様式情報が含まれた本人の会話内容を第1クライアント51に提供(S2002)およびフォント様式情報が含まれた相手の会話内容を第2クライアント52に提供(S2003)することができる。
【0121】
そして、第1クライアント51と第2クライアント52は、フォント様式情報に基づいて、フォントファイルをフォントサーバ10に要請することができる(S2004)。
【0122】
次に、フォントサーバ10は、予め格納されたユーザ認証情報に基づいて、フォントサービス認証手続きを行うことができる(S2005)。
【0123】
また、フォントサーバ10は、フォント様式情報に基づいて最適化したフォントサブセットを生成し、格納することができる(S2006)。
【0124】
その後、フォントサーバ10は、フォント様式情報に基づいて、フォント情報を提供することができる。具体的には、フォントサーバ10は、生成されたフォントサブセットに基づいて、フォント情報を提供することができる。
【0125】
そして、フォント情報を受信した第1クライアント51と第2クライアント52は、当該フォント情報に基づいて、チャットアプリケーション内の画面にテキストを表示することができる(S2008)。
【0126】
一方、上述の(S2001)ステップ~(S2008)ステップは、図7のウェブフォントサービス方法の各対応するステップと同様に行われるため、詳細な説明は省略する。
【0127】
以上の本発明によると、ウェブサイト内のテキストをフォント別に収集して効率的で非識別化したテキスト情報を生成し、ネットワークトラフィックおよび費用を低減することができる効果がある。
【0128】
また、本発明は、代替フォントが適用されたウェブフォントモジュールを用いることにより、可読性のある情報をユーザに提供することができる。
【0129】
さらに、ここで説明される様々な実施形態は、例えば、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの組み合わせを用いて、コンピュータまたはこれと類似する装置で読み取り可能な記録媒体内で実現されることができる。
【0130】
ハードウェア的な実現によると、ここで説明される実施形態は、ASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ(processors)、制御装置(controllers)、マイクロコントローラ(micro-controllers)、マイクロプロセッサ(microprocessors)、その他の機能遂行のための電気的なユニットのうち少なくとも一つを用いて実現されることができる。一部の場合に、本明細書で説明される実施形態が、制御モジュール自体として実現されることができる。
【0131】
ソフトウェア的な実現によると、本明細書で説明される手続きおよび機能のような実施形態は、別のソフトウェアモジュールで実現されることができる。前記ソフトウェアモジュールのそれぞれは、本明細書で説明される一つ以上の機能および作動を行うことができる。適切なプログラム言語で書き込まれたソフトウェアアプリケーションでソフトウェアコードが実現されることができる。前記ソフトウェアコードは、メモリーモジュールに格納され、制御モジュールによって実行されることができる。
【0132】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で様々な修正、変形および置換が可能である。
【0133】
したがって、本発明に開示されている実施形態および添付の図面は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであって、このような実施形態および添付の図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】