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特表2024-538548コンテンツアイテムのためのポータルビュー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】コンテンツアイテムのためのポータルビュー
(51)【国際特許分類】
   G06T 19/00 20110101AFI20241016BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20241016BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20241016BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20241016BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
G06T19/00 A
G09G5/00 550C
G09G5/00 510A
G09G5/36 500
G06F3/01 510
G06F3/14 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518372
(86)(22)【出願日】2022-09-20
(85)【翻訳文提出日】2024-03-22
(86)【国際出願番号】 US2022044059
(87)【国際公開番号】W WO2023049087
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】63/247,922
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FIREWIRE
2.THUNDERBOLT
3.BLUETOOTH
4.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100170209
【弁理士】
【氏名又は名称】林 陽和
(72)【発明者】
【氏名】ダ ヴェイガ アレクサンドレ
(72)【発明者】
【氏名】チョン ティモシー ティー
(72)【発明者】
【氏名】ピーズ ティモシー アール
【テーマコード(参考)】
5B050
5B069
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5B050BA09
5B050BA11
5B050CA07
5B050DA10
5B050EA03
5B050EA07
5B050EA12
5B050EA18
5B050EA27
5B050FA02
5B050FA09
5B050GA08
5B069BB18
5C182AA02
5C182AA03
5C182AA05
5C182AA31
5C182AB33
5C182AC03
5C182AC43
5C182AC46
5C182BA14
5C182BA28
5C182BA29
5C182BA47
5C182BA56
5C182CB13
5C182CB14
5E555AA27
5E555AA64
5E555AA76
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC18
5E555BD07
5E555BE16
5E555BE17
5E555CA42
5E555CA44
5E555CA45
5E555CB65
5E555DA08
5E555DA09
5E555DB02
5E555DB03
5E555DC05
5E555DC43
5E555DC57
5E555DC85
5E555DD05
5E555FA00
(57)【要約】
本明細書で開示する様々な実装形態は、視聴ポータルの背後に配置された追加コンテンツアイテムを視聴するための視聴ポータルを用いて環境を表すXR環境を提供するデバイス、システム、及び方法を含む。いくつかの実装形態は、環境に対応する3D座標系内の視聴ポータルの第1のポジションを決定し、3D座標系内のコンテンツアイテムの第2のポジションを決定し、第2のポジションは視聴ポータルの前面と反対側であり、3D座標系内の電子デバイスの視点を決定する。いくつかの実装形態では、視点から視聴ポータルを通して見えるコンテンツアイテムの部分が識別され、この部分は、第1のポジション、第2のポジション、及び視点に基づいて識別される。次いで、コンテンツアイテムの識別された部分のビューが環境内で提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスの1つ以上のプロセッサにおいて、
環境に対応する三次元(3D)座標系内の視聴ポータルの第1のポジションを決定することと、
前記3D座標系内のコンテンツアイテムの第2のポジションであって、前記第2のポジションは、前記視聴ポータルの前面の反対側である、第2のポジションを決定することと、
表面オブジェクトであって、前記表面オブジェクトは、前記コンテンツアイテムに対応する画像でテクスチャ処理され、前記表面オブジェクトは、前記第2のポジションに配置される、
表面オブジェクトを生成することと、
前記3D座標系内の前記電子デバイスの視点を決定することと、
前記視点から前記視聴ポータルを通して見える前記表面オブジェクトの部分であって、前記部分は、前記第1のポジション、前記第2のポジション、及び前記視点に基づいて識別される、部分を識別することと、
前記環境内の前記表面オブジェクトの前記識別された部分のビューを提供することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記コンテンツアイテムは、深度セグメント化画像、二次元(2D)写真、又はパノラマ写真を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のポジションは、前記第1のポジションから独立しており、前記コンテンツアイテムに奥行きの外観を提供するように選択される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記コンテンツアイテムを修正することなく、前記視聴ポータルを拡張、伸長、又は動画化することを更に含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記表面オブジェクトの前記識別された部分は、前記電子デバイスの前記視点が前記環境内で移動するにつれて変化する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記視聴ポータルのサイズは、前記環境よりも小さく、前記表面オブジェクトの前記識別された部分は、前記環境の包囲面と交差しない、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のポジションは、前記コンテンツアイテムを作成した電子デバイスからのセンサデータを使用して決定される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記視聴ポータルのサイズ又はアスペクト比は、前記表面オブジェクトが視聴されるときに実行されているアプリケーションのパラメータ又は前記コンテンツアイテムの特性に基づいて決定される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のポジションは、前記コンテンツアイテムに基づいて決定される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記表面オブジェクト上の前記コンテンツアイテムに対応する前記画像の水平線を前記環境の水平線と位置合わせすることを更に含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記表面オブジェクト上の前記コンテンツアイテムに対応する前記画像の表示サイズは、前記コンテンツアイテム内の描写の元のサイズに基づく、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記環境内の複数の異なるコンテンツアイテムに対応する複数の視聴ポータルであって、前記複数の視聴ポータルは前記視聴ポータルを含み、前記複数のコンテンツアイテムは前記コンテンツアイテムを含み、前記複数のコンテンツアイテムは、前記複数の視聴ポータルの対応する視聴ポータルの背後の一貫した焦点距離にある複数の表面オブジェクト上に提供される、複数の視聴ポータルのビューを提供することと、
前記複数のコンテンツアイテムのうちの1つの選択に従って、前記複数の視聴ポータルのうちの対応する1つのサイズを拡張することと、
を更に含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のポジション、前記視点、及び前記複数の視聴ポータルのそれぞれのロケーションに基づいて、前記表面オブジェクトの異なる部分のビューを含む複数の視聴ポータルのビューを提供することを更に含み、前記複数の視聴ポータルの各々は、前記表面オブジェクトに適用される異なるイメージング効果を示す、
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記コンテンツアイテムは、第1の奥行きを有する第1の部分と、第2のより大きい奥行きを有する第2の部分とを含み、前記方法は、
前記第2の部分に対応する前記表面オブジェクトの部分が前記視聴ポータルを通して可視のままである間に、前記視聴ポータルのサイズを縮小することと、
前記第1の部分を対応するサイズに変更しながら、前記第1の部分を前記サイズ縮小視聴ポータルの前の接地面上のポジションに同時に移動させることと、を更に含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記コンテンツアイテムの対象に対応する前記コンテンツアイテムの部分を識別することと、
前記コンテンツアイテムの前記対象に対応する前記コンテンツアイテムの前記識別された部分に一致するように、前記視聴ポータルのアスペクト比を選択することと、
を更に含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記視聴ポータルは、前記視聴ポータルの縁部を使用して前記表面オブジェクトを前記環境から区別する、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記コンテンツアイテムはパノラマ写真であり、前記表面オブジェクトは、前記視聴ポータルの背後の距離である仮想曲面を含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記環境は、物理的環境又は3D仮想環境である、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記電子デバイスは頭部装着型デバイスである、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記コンテンツアイテムに対応する前記画像は、前記コンテンツアイテムに対応する2D画像を含む、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記表面オブジェクトは、円筒シェルの部分を含み、前記円筒シェルの内面は、前記コンテンツアイテムに対応する前記画像を用いてテクスチャ処理される、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記円筒シェルは、前記第1のポジションを中心とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
システムであって、
メモリと、
前記メモリに結合されたデバイスにおける1つ以上のプロセッサとを備え、前記メモリは、前記1つ以上のプロセッサ上で実行されたとき、前記システムに動作を実行させるプログラム命令を含み、前記動作は、
環境に対応する三次元(3D)座標系内の視聴ポータルの第1のポジションを決定することと、
前記3D座標系内のコンテンツアイテムの第2のポジションであって、前記第2のポジションは、前記視聴ポータルの前面の反対側である、第2のポジションを決定することと、
表面オブジェクトであって、前記表面オブジェクトは、前記コンテンツアイテムに対応する画像でテクスチャ処理され、前記表面オブジェクトは、前記第2のポジションに配置される、
表面オブジェクトを生成することと、
前記3D座標系内の前記電子デバイスの視点を決定することと、
前記視点から前記視聴ポータルを通して見える前記表面オブジェクトの部分であって、前記部分は、前記第1のポジション、前記第2のポジション、及び前記視点に基づいて識別される、部分を識別することと、
前記環境内の前記表面オブジェクトの前記識別された部分のビューを提供することと、を含む、システム。
【請求項24】
前記コンテンツアイテムは、深度セグメント化画像、二次元(2D)写真、又はパノラマ写真を備える、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記第2のポジションは、前記第1のポジションから独立しており、前記コンテンツアイテムに奥行きの外観を提供するように選択される、請求項23又は24に記載のシステム。
【請求項26】
前記コンテンツアイテムを修正することなく、前記視聴ポータルを拡張、伸長、又は動画化することを更に含む、請求項23から25のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項27】
前記表面オブジェクトの前記識別された部分は、前記電子デバイスの前記視点が前記環境内で移動するにつれて変化する、請求項23から26のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項28】
前記視聴ポータルのサイズは、前記環境よりも小さく、前記表面オブジェクトの前記識別された部分は、前記環境の包囲面と交差しない、請求項23から27のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項29】
前記第2のポジションは、前記コンテンツアイテムを作成した電子デバイスからのセンサデータを使用して決定される、請求項23から28のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項30】
前記視聴ポータルのサイズ又はアスペクト比は、前記表面オブジェクトが視聴されるときに実行されているアプリケーションのパラメータ又は前記コンテンツアイテムの特性に基づいて決定される、請求項23から29のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項31】
前記第2のポジションは、前記コンテンツアイテムに基づいて決定される、請求項23から30のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項32】
前記表面オブジェクト上の前記コンテンツアイテムに対応する前記画像の水平線を前記環境の水平線と位置合わせすることを更に含む、請求項23から31のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項33】
前記表面オブジェクト上の前記コンテンツアイテムに対応する前記画像の表示サイズは、前記コンテンツアイテム内の描写の元のサイズに基づく、請求項23から31のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項34】
前記環境内の複数の異なるコンテンツアイテムに対応する複数の視聴ポータルであって、前記複数の視聴ポータルは前記視聴ポータルを含み、前記複数のコンテンツアイテムは前記コンテンツアイテムを含み、前記複数のコンテンツアイテムは、前記複数の視聴ポータルの対応する視聴ポータルの背後の一貫した焦点距離にある複数の表面オブジェクト上に提供される、複数の視聴ポータルのビューを提供することと、
前記複数のコンテンツアイテムのうちの1つの選択に従って、前記複数の視聴ポータルのうちの対応する1つのサイズを拡張することと、
を更に含む、請求項23から32のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項35】
前記第2のポジション、前記視点、及び前記複数の視聴ポータルのそれぞれのロケーションに基づいて、前記表面オブジェクトの異なる部分のビューを含む複数の視聴ポータルのビューを提供することを更に含み、前記複数の視聴ポータルの各々は、前記表面オブジェクトに適用される異なるイメージング効果を示す、
請求項23から33のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項36】
前記コンテンツアイテムは、第1の奥行きを有する第1の部分と、第2のより大きい奥行きを有する第2の部分とを含み、前記動作は、
前記第2の部分に対応する前記表面オブジェクトの部分が前記視聴ポータルを通して可視のままである間に、前記視聴ポータルのサイズを縮小することと、
前記第1の部分を対応するサイズに変更しながら、前記第1の部分を前記サイズ縮小視聴ポータルの前の接地面上のポジションに同時に移動させることと、を更に含む、請求項23から33のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項37】
前記コンテンツアイテムの対象に対応する前記コンテンツアイテムの部分を識別することと、
前記コンテンツアイテムの前記対象に対応する前記コンテンツアイテムの前記識別された部分に一致するように、前記視聴ポータルのアスペクト比を選択することと、
を更に含む、請求項23から33のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項38】
前記視聴ポータルは、前記視聴ポータルの縁部を使用して前記表面オブジェクトを前記環境から区別する、請求項23から37のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項39】
前記コンテンツアイテムはパノラマ写真であり、前記表面オブジェクトは、前記視聴ポータルの背後の距離である仮想曲面を含む、請求項23から38のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項40】
前記環境は、物理的環境又は3D仮想環境である、請求項23から39のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項41】
前記電子デバイスは頭部装着型デバイスである、請求項23から40のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項42】
前記コンテンツアイテムに対応する前記画像は、前記コンテンツアイテムに対応する2D画像を含む、請求項23から41のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項43】
前記表面オブジェクトは、円筒シェルの部分を含み、前記円筒シェルの内面は、前記コンテンツアイテムに対応する前記画像を用いてテクスチャ処理される、請求項23から42のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項44】
前記円筒シェルは、前記第1のポジションを中心とする、請求項43に記載のシステム。
【請求項45】
動作を実行するように1つ以上のプロセッサを介して実行可能なプログラム命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記動作は、
環境に対応する三次元(3D)座標系内の視聴ポータルの第1のポジションを決定することと、
前記3D座標系内のコンテンツアイテムの第2のポジションであって、前記第2のポジションは、前記視聴ポータルの前面の反対側である、第2のポジションを決定することと、
表面オブジェクトであって、前記表面オブジェクトは、前記コンテンツアイテムに対応する画像でテクスチャ処理され、前記表面オブジェクトは、前記第2のポジションに配置される、
表面オブジェクトを生成することと、
前記3D座標系内の前記電子デバイスの視点を決定することと、
前記視点から前記視聴ポータルを通して見える前記表面オブジェクトの部分であって、前記部分は、前記第1のポジション、前記第2のポジション、及び前記視点に基づいて識別される、部分を識別することと、
前記環境内の前記表面オブジェクトの前記識別された部分のビューを提供することと、を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項46】
前記コンテンツアイテムは、深度セグメント化画像、二次元(2D)写真、又はパノラマ写真を備える、請求項45に記載のシステム。
【請求項47】
前記第2のポジションは、前記第1のポジションから独立しており、前記コンテンツアイテムに奥行きの外観を提供するように選択される、請求項45又は46に記載のシステム。
【請求項48】
前記コンテンツアイテムを修正することなく、前記視聴ポータルを拡張、伸長、又は動画化することを更に含む、請求項45から47のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項49】
前記表面オブジェクトの前記識別された部分は、前記電子デバイスの前記視点が前記環境内で移動するにつれて変化する、請求項45から48のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項50】
前記視聴ポータルのサイズは、前記環境よりも小さく、前記表面オブジェクトの前記識別された部分は、前記環境の包囲面と交差しない、請求項45から49のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項51】
前記第2のポジションは、前記コンテンツアイテムを作成した電子デバイスからのセンサデータを使用して決定される、請求項45から50のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項52】
前記視聴ポータルのサイズ又はアスペクト比は、前記表面オブジェクトが視聴されるときに実行されているアプリケーションのパラメータ又は前記コンテンツアイテムの特性に基づいて決定される、請求項45から51のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項53】
前記第2のポジションは、前記コンテンツアイテムに基づいて決定される、請求項45から52のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項54】
前記表面オブジェクト上の前記コンテンツアイテムに対応する前記画像の水平線を前記環境の水平線と位置合わせすることを更に含む、請求項45から53のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項55】
前記表面オブジェクト上の前記コンテンツアイテムに対応する前記画像の表示サイズは、前記コンテンツアイテム内の描写の元のサイズに基づく、請求項45から54のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項56】
前記環境内の複数の異なるコンテンツアイテムに対応する複数の視聴ポータルであって、前記複数の視聴ポータルは前記視聴ポータルを含み、前記複数のコンテンツアイテムは前記コンテンツアイテムを含み、前記複数のコンテンツアイテムは、前記複数の視聴ポータルの対応する視聴ポータルの背後の一貫した焦点距離にある複数の表面オブジェクト上に提供される、複数の視聴ポータルのビューを提供することと、
前記複数のコンテンツアイテムのうちの1つの選択に従って、前記複数の視聴ポータルのうちの対応する1つのサイズを拡張することと、
を更に含む、請求項45から55のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項57】
前記第2のポジション、前記視点、及び前記複数の視聴ポータルのそれぞれのロケーションに基づいて、前記表面オブジェクトの異なる部分のビューを含む複数の視聴ポータルのビューを提供することを更に含み、前記複数の視聴ポータルの各々は、前記表面オブジェクトに適用される異なるイメージング効果を示す、
請求項45から55のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項58】
前記コンテンツアイテムは、第1の奥行きを有する第1の部分と、第2のより大きい奥行きを有する第2の部分とを含み、前記動作は、
前記第2の部分に対応する前記表面オブジェクトの部分が前記視聴ポータルを通して可視のままである間に、前記視聴ポータルのサイズを縮小することと、
前記第1の部分を対応するサイズに変更しながら、前記第1の部分を前記サイズ縮小視聴ポータルの前の接地面上のポジションに同時に移動させることと、を更に含む、請求項45から55のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項59】
前記コンテンツアイテムの対象に対応する前記コンテンツアイテムの部分を識別することと、
前記コンテンツアイテムの前記対象に対応する前記コンテンツアイテムの前記識別された部分に一致するように、前記視聴ポータルのアスペクト比を選択することと、
を更に含む、請求項45から55のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項60】
前記視聴ポータルは、前記視聴ポータルの縁部を使用して前記表面オブジェクトを前記環境から区別する、請求項45から59のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項61】
前記コンテンツアイテムはパノラマ写真であり、前記表面オブジェクトは、前記視聴ポータルの背後の距離である仮想曲面を含む、請求項45から60のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項62】
前記環境は、物理的環境又は3D仮想環境である、請求項45から61のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項63】
前記電子デバイスは頭部装着型デバイスである、請求項45から62のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項64】
前記コンテンツアイテムに対応する前記画像は、前記コンテンツアイテムに対応する2D画像を含む、請求項45から63のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項65】
前記表面オブジェクトは、円筒シェルの部分を含み、前記円筒シェルの内面は、前記コンテンツアイテムに対応する前記画像を用いてテクスチャ処理される、請求項45から64のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項66】
前記円筒シェルは、前記第1のポジションを中心とする、請求項65に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、仮想コンテンツを表示する電子デバイスに関し、特に、物理的環境において仮想コンテンツのビューを提供するシステム、方法、及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
拡張現実(XR)環境は、実コンテンツと仮想コンテンツとを様々な方法で組み合わせるビューを提供する。例えば、XR環境は、現実の物理的環境内で見られる二次元(2D)写真に対応する仮想コンテンツアイテムを含むビューを含むことができる。既存のシステム及び技術は、仮想コンテンツを周囲の物理的環境から適切に区別する方法でそのような仮想コンテンツを表示しない場合がある。例えば、2D写真は、その縁部が周囲の物理的環境から区別することが容易でないように、又は仮想コンテンツの部分が物理的環境の境界/壁を通して延在するように見えるように表示され得る。物理的環境内で仮想2D写真を有するXR環境のビューを提供するための改善された技術が必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
本明細書で開示される様々な実装形態は、視聴ポータルの背後のある距離に配置される追加された仮想コンテンツアイテムを視聴するための視聴ポータルを有する物理的環境を含むXR環境のビューを提供するデバイス、システム、及び方法を含む。例えば、パノラマ写真は、視聴ポータルの背後10メートルなどの計算された距離である仮想曲面上にテクスチャ処理され得る。いくつかの実装形態では、視聴ポータルの背後にコンテンツアイテムを配置することは、例えば、視聴ポータルの縁部における物理的環境からコンテンツアイテムをより良く区別する、望ましい外観を提供することができる。いくつかの実装形態では、異なるコンテンツアイテムの複数の視聴ポータルが、同時に提示されてもよく、コンテンツアイテムのうちの1つの選択は、選択されたコンテンツアイテムのための拡張された視聴ポータルの提供をトリガしてもよい。代替として、複数の視聴ポータルは、例えば、同じコンテンツアイテムに適用される異なるイメージング効果の比較を可能にするために、同じコンテンツアイテムを示してもよい。
【0004】
一般に、本明細書で説明する対象の1つの革新的な態様は、環境に対応する3D座標系内の視聴ポータルの第1のポジションを決定するアクションと、3D座標系内のコンテンツアイテムの第2のポジションを決定するアクションとを含む方法で実施することができ、第2のポジションは、視聴ポータルの前面と反対側である。次に、電子デバイスの視点が3D座標系内で決定される。いくつかの実装形態では、視点から視聴ポータルを通して見えるコンテンツアイテムの部分が識別され、この部分は、第1のポジション、第2のポジション、及び視点に基づいて識別される。次いで、環境内のコンテンツアイテムの識別された部分のビューが提供される。
【0005】
本開示は、当業者によって理解され得るように、いくつかの例示的な実装形態の態様を参照することによって、より詳細な説明を有してもよく、そのいくつかは添付図面に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】いくつかの実装形態による、物理的環境内に描かれた仮想コンテンツを含むXR環境のビューを表示している、物理的環境内の電子デバイスを示す。
【0007】
図2】いくつかの実装形態による、例示的な視聴ポータルの背後に配置され、それを通して視聴される仮想コンテンツを示す。
【0008】
図3A】いくつかの実装形態による、複数の例示的な視聴ポータルの背後に配置され、複数の例示的な視聴ポータルを通して視聴される個別の仮想コンテンツを含むXR環境のビューを示す。
図3B】いくつかの実装形態による、複数の例示的な視聴ポータルの背後に配置され、複数の例示的な視聴ポータルを通して視聴される個別の仮想コンテンツを含むXR環境のビューを示す。
図3C】いくつかの実装形態による、複数の例示的な視聴ポータルの背後に配置され、複数の例示的な視聴ポータルを通して視聴される個別の仮想コンテンツを含むXR環境のビューを示す。
【0009】
図3D】いくつかの実装形態による、拡張された例示的な視聴ポータルの背後に変位され、それを通して視聴される選択された仮想コンテンツアイテムを含むXR環境のビューを示す。
【0010】
図4】いくつかの実装形態による、複数の例示的な視聴ポータルの背後に配置され、複数の例示的な視聴ポータルを通して視聴される仮想コンテンツを含むXR環境のビューを示す。
【0011】
図5】いくつかの実装形態による、複数の例示的な視聴ポータルの背後に配置され、別の視聴ポータルを通して視聴される仮想コンテンツを含むXR環境のビューを示す。
【0012】
図6A】いくつかの実装形態による、複数の例示的な視聴ポータルの背後に配置され、更に別の視聴ポータルを通して視聴される仮想コンテンツを含むXR環境のビューを示す。
【0013】
図6B】いくつかの実装形態による、図6Aの仮想コンテンツの奥行き分離された対象、及び図6Aの視聴ポータルを通して視聴されたままである図6Aの仮想コンテンツの奥行き分離された背景の後続ビューを図示する。
【0014】
図7】いくつかの実装形態による、視聴ポータルの背後に配置された追加コンテンツアイテムを視聴するための視聴ポータルを用いて物理的環境を示すXR環境のビューを提供する例示的な方法を示すフローチャートである。
【0015】
図8】一部の実装形態による、例示的な電子デバイスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
慣行により、図面に示される様々な特徴は、縮尺どおりに描かれていない場合がある。したがって、様々な特徴の寸法は明確化のために、任意に拡大又は縮小されている場合がある。加えて、いくつかの図面は、所与のシステム、方法、又はデバイスの構成要素の全てを描いていない場合がある。最後に、本明細書及び図の全体を通して、同様の特徴を有することを示すために、同様の参照番号が使用される場合がある。
【0017】
図面に示される例示的な実装形態の十分な理解を提供するために、数多くの詳細が記載されている。しかしながら、図面は単に本開示のいくつかの例示的な態様を示すものであり、したがって、限定的であると考慮されるべきではない。当業者は、他の有効な態様又は変形が本明細書に記載される特定の詳細全ては含まないことを理解するであろう。更に、本明細書に記載される例示的な実装形態のより適切な態様を不明瞭にしないよう、周知のシステム、方法、構成要素、デバイス及び回路は、網羅的に詳細を記載していない。
【0018】
本明細書で開示される様々な実装形態は、視聴ポータルの背後(例えば、視聴ポータルの前面の反対側)に配置された追加コンテンツアイテムを視聴するための視聴ポータルを有する物理的環境の描写を含むXR環境のビューを提供するデバイス、システム、及び方法を含む。いくつかの実装形態では、視聴ポータルは、仮想2D平面(例えば、丸みを帯びた長方形によって境界付けられた平面領域)である。いくつかの実装形態では、追加コンテンツアイテムは、視聴ポータルの背後の所定の距離(例えば、10メートル又は何らかの他の距離)に配置された表面を使用して表示される。例えば、2Dパノラマピクチャは、視聴ポータルの10メートル背後にあり、視聴ポータルを中心とする、垂直方向に平坦で水平方向に湾曲した表面にテクスチャ処理することができる。
【0019】
追加コンテンツアイテムを視聴ポータルの背後の距離に配置することは、電子デバイスのユーザが視聴ポータルウィンドウを越えた奥行きにフォーカスすることを可能にする。ポータルの背後のコンテンツの変位は、ポータルの縁部で視聴されるコンテンツと周囲環境との間の差異をより明確にし得る。ポータルの背後のコンテンツの変位はまた、ポータルと仮想コンテンツとの間の、及び/又は2D仮想コンテンツ自体内の奥行きの外観を提供し得る。仮想コンテンツは、2Dピクチャ、2D画像、2Dパノラマなどを含んでもよい。
【0020】
視聴ポータル構成は、それを通して視聴されるコンテンツ及び/又は物理的環境に基づいて決定されてもよい。いくつかの実装形態では、視聴ポータルの形状及び/又はサイズは、物理的環境内に表示される視聴ポータルが物理的環境の物理境界(例えば、壁、天井、床)と交差しないように制御される。
【0021】
図1は、物理的環境105内で電子デバイス180を使用するユーザ120を示す。物理的環境105は、この例では、家の中の部屋又はオフィスである。電子デバイス180は、XR環境を提示する。
【0022】
図1に示すように、電子デバイス180のディスプレイ110は、物理的環境105の描写130内に仮想コンテンツ140として2D写真(例えば、パノラマ写真)を含むXR環境を提示している。仮想コンテンツ140は、物理的環境105内で浮遊しているように見える。しかしながら、正しい縮尺で表示された2Dパノラマ写真140は、物理的環境105の描写の望ましくない大きな部分を遮り、この場合、仮想コンテンツ140の部分140a、140bが物理的環境105の壁を越えて延びるので、物理的環境105を覆い隠す。場合によっては、仮想コンテンツ140は、XR環境において提示される他のユーザインタフェース又は仮想コンテンツをカバーすることができる。これは、特に、物理的環境105において2Dパノラマ写真140などの複数の大きな仮想コンテンツアイテムを視聴するときに起こり得る。
【0023】
したがって、いくつかの実装形態では、仮想コンテンツ及び物理的又は仮想環境は、視聴ポータル(例えば、ユーザインタフェース)を使用して分離される。例えば、視聴ポータルは、3D仮想環境へのポータルとして機能する物理的環境又は仮想環境内の2D平面(例えば、丸みを帯びた長方形によって囲まれた平面領域)とすることができる。その仮想環境内に含まれるのは、3D仮想環境における奥行きの外観を用いて仮想コンテンツを表示するために、視聴ポータルに向かって配向され、視聴ポータルの背後の所定の奥行き(例えば、10メートル又は何らかの他の距離)に配置された表面であり得る。仮想コンテンツ(例えば、2D写真)が視聴ポータルの背後に配置される距離は、視聴者(例えば、眼/脳)に、写真のシーンが真の縮尺であるという錯覚、言い換えれば、その人が実際の風景又は実際の環境で窓を見ているという錯覚を与えるために選択される。人々は、自身の眼の輻輳角によって(部分的に)距離を判断することができ、人の焦点の対象が数メートルを過ぎると、彼らの脳は、もはや、眼の輻輳から実際の奥行きを区別することができない(例えば、彼らは、その点において「無限遠」に焦点を合わせていると言われる)。この場合、プレゼンテーションにおける二次的な考慮事項(例えば、ジオメトリ、相対的なサイズ、影など)は、分離された視聴ポータルと、視聴ポータルの背後の表面上の仮想コンテンツ配置とを使用して、奥行きにおける代替的なヒントを提供することができる。
【0024】
いくつかの実装形態では、仮想コンテンツは、2D写真、2Dパノラマ写真、又は2D奥行き分離写真を含む。2D奥行き分離写真は、第1の奥行きを有する少なくとも1つの部分(例えば、写真の対象)と、第1の奥行きよりも大きい第2の奥行きを有する第2の部分(例えば、背景)とを含み得る。
【0025】
図2は、例示的な視聴ポータルの背後に変位され、それを通して視聴される仮想コンテンツを示す。図2に示すように、電子デバイス180のディスプレイ110は、垂直方向に平坦であり、視聴ポータル250の背後10メートル(例えば、予め設定された距離)になるように水平方向に湾曲した表面260上にテクスチャ処理された仮想コンテンツ140を表示している。いくつかの例では、表面260は、視聴ポータル250を中心とする完全な又は部分的な円筒シェルを含むことができる。図2では、視聴ポータル250の背後に表示された仮想コンテンツ140は、視聴ポータル250までの距離とは異なり、視聴ポータル250までの距離よりも大きい焦点距離を有する。
【0026】
いくつかの実装形態では、仮想コンテンツ140は、視聴ポータル250の背後に配置されて、物理的環境105内で視聴ポータル250を通して視聴されるときに奥行きの外観を与える。図2に示すように、電子デバイス180が物理的環境105内で移動するにつれて、視聴ポータル250を通して見える仮想コンテンツ140の部分は、電子デバイス180の変化する視点に従って変化する。例えば、電子デバイス180が物理的環境105内で左に移動すると、仮想コンテンツ140の右の追加のエリアが、固定視聴ポータル250を通して見えるようになる。表面260上の仮想コンテンツ140は、視聴ポータル250を通してのみ視聴可能であり得ることを理解されたい。例えば、ユーザが物理的環境105の描写130において視聴ポータル250の横又は背後に移動した場合、仮想コンテンツ140も表面260も視聴ポータル250の背後には見えない。
【0027】
いくつかの実装形態では、XR環境内の物理的環境105の描写130に対する視聴ポータル250の初期ポジションは、電子デバイス180の前にあり、電子デバイス180に向かって配向されたデフォルトポジションである。例えば、視聴ポータル250の初期ポジションは、電子デバイス180の前方3フィートであり、電子デバイス180に面しており、物理的環境105の床(例えば、接地面)の上方5フィートであり得る。いくつかの実装形態では、視聴ポータル250の初期サイズ及び形状は、視聴ポータル250の背後にあり、それを通して見える、対応する仮想コンテンツを実行及び表示しているアプリケーションによって決定される。いくつかの実装形態では、物理的環境105に対する視聴ポータル250の視聴ポジションは、手動で制御され、電子デバイス180のユーザ120によって移動させることができる。
【0028】
いくつかの実装形態では、仮想コンテンツ140の初期ポジションは、視聴ポータル250に向かって配向される(例えば、中心にある)。いくつかの実装形態では、視聴ポータル250の背後の表面260又は仮想コンテンツ140内に示される地平線又は水平線は、物理的環境105又は他の視聴環境の地平線又は水平線と位置合わせされる。そのような位置合わせは、物理的環境内のデバイス180のポジション及び配向を追跡し、デバイス180の配向及びポジションに基づいて水平線のロケーションを識別し、(例えば、画像分析、又は2Dコンテンツのキャプチャに関連付けられたキャプチャ情報などのメタデータに基づいて)2Dコンテンツ内に示された水平線を識別し、物理的環境の描写に対して2Dコンテンツを配置するときに水平線を位置合わせすることによって達成され得る。いくつかの実装形態では、視聴ポータル250の背後の表面260又は仮想コンテンツ140に示された接地面は、物理的環境105又は他の視聴環境の接地面と位置合わせされる。いくつかの実装形態では、表面260の配置及び形状は、対応する視聴ポータルを通して視聴される表面260上の対応する仮想コンテンツを実行及び表示しているアプリケーションによって決定される。いくつかの実装形態では、物理的環境105又は他の視聴環境は、他の表面又はコンテンツを含まなくてもよい。
【0029】
いくつかの実装形態では、仮想コンテンツは、仮想コンテンツに含まれる奥行き(例えば、焦点距離)に基づいて、対応する視聴ポータルの背後に配置され、それを通して視聴されるのに適切ではない。例えば、ステレオキャプチャは、左眼キャプチャと右眼キャプチャとの間に顕著な差をもたらし得、それは、視聴ポータルを通して視聴されたときに視覚的不快感をもたらし得るので、キャプチャする画像センサに近い対象を含んで作成されたパノラマを使用することは望ましくない場合がある。
【0030】
図3Aは、複数の例示的な視聴ポータルの背後に配置され、それを通して視聴される個別の仮想コンテンツを示す。図3Aに示すように、ディスプレイ110は、視聴ポータル350-1を通して見える仮想コンテンツ340-1としてパノラマ2D写真を示し、視聴ポータル350-2を通して見える仮想コンテンツ140を示し、視聴ポータル350-3を通して見える仮想コンテンツ340-3としてパノラマ2D写真を示す。仮想コンテンツ340-1は岩場の丘であり、仮想コンテンツ140は湖の岩場の岸であり、仮想コンテンツ340-3は水上の日の出である。いくつかの実装形態では、視聴ポータル350-1、350-2、350-3を通して見える仮想コンテンツ340-1、140、340-3の部分は、視聴ポータル350-1、350-2、350-3の各個別の背後に変位された異なる対応する表面上に表示される。表面及び関連付けられた仮想コンテンツは、個別の視聴ポータルを通してのみ視聴され得る(例えば、仮想コンテンツ340-1は、視聴ポータル350-1を通して視聴され得るが、視聴ポータル350-2及び350-3を通しては視聴され得ない)。いくつかの実装形態では、対応する表面は、個別の仮想コンテンツ340-1、140、340-3の特性(例えば、サイズ、キャプチャパラメータ、対象サイズ、形状など)に基づいて、共通焦点距離を有するように配置されることができる。いくつかの実装形態では、対応する表面は、各個別の視聴ポータルの周りに中心が置かれ、各個別の視聴ポータルの背後に変位され得る。言い換えれば、対応する表面は、同じ仮想環境内に配置された場合、異なるロケーションに配置され得るが、部分的に重複し得る。
【0031】
図3Bに示されるように、視聴ポータル350-1、350-2、350-3を通して見える仮想コンテンツ340-1、140、340-3の部分は、同じ表面260上に表示されてもよく、又は同じロケーションに配置された異なる表面上に表示されてもよい。したがって、仮想コンテンツ340-1、140、340-3の焦点距離は同じであり得る。仮想コンテンツ340-1、140、340-3の焦点距離は、視聴ポータル350-1、350-2、350-3までの距離とは異なり、それよりも大きくすることができる。例えば、共通焦点距離は、ユーザ120が、物理的環境105内の個別の仮想コンテンツ340-1、140、340-3の間で自身の注目を容易に切り替えることを可能にする。いくつかの実装形態では、視聴ポータル350-1、350-2、350-3は、共通の形状及びサイズを有する。いくつかの実装形態では、視聴ポータル350-1、350-2、350-3は、異なるサイズであるが、共通の形状を維持しており、これにより、ユーザ120は、物理的環境105から仮想コンテンツ340-1、140、340-3をより良く認識し区別することができる。いくつかの実装形態では、視聴ポータル350-1、350-2、350-3は、丸みを帯びた角部を有し、これは更に、ユーザ120が、視聴ポータル350-1、350-2、350-3を通して見られる3D仮想環境を、視聴ポータル350-1、350-2、350-3の周りで見られる物理的環境105から区別することを可能にし得る。視聴ポータル350-1、350-2、350-3上の丸みを帯びた角部は、湾曲した角部に対して同じ半径を使用することができる。いくつかの実装形態では、視聴ポータル350-1、350-2、350-3は、知覚可能な奥行きを有する縁部を有する。いくつかの実装形態では、視聴ポータル350-1、350-2、350-3の縁部効果は、仮想コンテンツ及び視聴ポータルにおける照明効果に関して、一貫した又は所望の照明効果が提供されることを可能にする(例えば、光が視聴ポータルからこぼれている)。
【0032】
図3Cに示すように、視聴ポータル350-1、350-2、350-3を通して見える仮想コンテンツ340-1、140、340-3の部分は、同じ又は異なるXR環境に配置された異なる表面360-1、360-2、360-3上に表示することができる。いくつかの実装形態では、異なる仮想コンテンツ340-1、140、340-3を、物理的環境又は仮想環境において同時に視聴される対応する視聴ポータル350-1、350-2、350-3の背後の異なるそれぞれの表面360-1、360-2、360-3上に配置すると、異なるそれぞれの表面360-1、360-2、360-3は、異なる仮想コンテンツ340-1、140、340-3の視聴可能な部分のそれぞれの焦点距離が互いに類似しており、ユーザ120から視聴ポータル350-1、350-2、350-3までの距離と全て異なるように決定され得る。
【0033】
いくつかの実装形態では、視聴ポータルの設計(例えば、サイズ、形状、アスペクト比、奥行き、動画など)は、視聴ポータルの背後にあり、それを通して見える、対応する仮想コンテンツを実行及び/又は表示しているアプリケーションによって決定される。視聴ポータルと、対応する視聴ポータルを通して見えるがその背後に表示される仮想コンテンツとを分離することにより、仮想コンテンツを修正することなく、対応する視聴ポータルの設計を変更する(例えば、拡張、伸長、又は動画化する)ことが可能になる。いくつかの実装形態では、対応する視聴ポータルは、それを通して見える仮想コンテンツの縁部を常にカバーする。例えば、視聴ポータルは、ユーザ120が物理的環境105内のどこに移動しても、対応する視聴ポータルと視聴された仮想コンテンツとの間に見える隙間を防止するために、視聴ポータルを通して見える仮想コンテンツに基づいて変化(例えば、サイズ、形状など)することができる。いくつかの実装形態では、対応する視聴ポータルは、対応する視聴ポータルと視聴された仮想コンテンツとの間に見える隙間を防止するために物理的環境105から除去される。いくつかの実装形態では、視聴ポータルの背後の仮想コンテンツの配置(例えば、表示サイズ)は、仮想コンテンツ又はその中の描写の元のサイズ及び物理的環境105に基づく。
【0034】
図3Dは、背後に変位され、拡張された例示的な視聴ポータルを通して視聴される、選択された仮想コンテンツアイテムを示す。図3Aに示されるように、ユーザ120によって仮想コンテンツ140が選択されると、視聴ポータル350-2は、2Dパノラマ写真140のより多くがユーザ120に見えるように、拡張及び伸長され得る。図3Dに示されるように、図3Bにおいてユーザ120によって仮想コンテンツ140が選択されると、2Dパノラマ写真140の180度全てが、物理的環境105内の拡張された視聴ポータル350-2’を通してユーザ120に対して表面260上で見える。この場合、視聴ポータル350-2’は、図3A図3Cに示す視聴ポータル350-2の背後の仮想環境に入るユーザ120の視覚効果を提供することができる。いくつかの実装形態では、どの仮想コンテンツ340-1、140、340-3が選択されるか、及び対応する視聴ポータルが物理的環境105に対してどこに配置されるかに基づいて適用され得る他のタイプの効果(例えば、オーディオなど)がある。
【0035】
いくつかの実装形態では、2Dパノラマ写真140が作成されたときに360度を含んでいた場合、360度の仮想コンテンツ140は、ユーザ120が物理的環境105内で360度回転すると、上部及び下部が除去されて物理的環境105内に表示された球のような形状の表面をフレーミングすることができる視聴ポータル350-2’を通して見ることができる。更に、対応する視聴ポータルの背後に表示される仮想コンテンツは、水平以外の配向を含むことができる。例えば、パノラマは、30度又は45度の角度などで垂直に配向され得る。
【0036】
図4は、複数の例示的な視聴ポータルの背後に変位され、それを通して視聴される仮想コンテンツを示す。図4に示すように、ディスプレイ110は、複数の視聴ポータル450-1、450-2、450-3、450-4を通してユーザ120に見える仮想コンテンツ140を示す。仮想コンテンツ140は、湖の岩場の岸、湖の一部、及び湖の上の距離にある雲を含む。いくつかの実装形態では、仮想コンテンツ140は、視聴ポータル450-1、450-2、450-3、450-4の背後に延在する単一の2D表面上に表示され、仮想コンテンツ140の異なる部分は、物理的環境105内の電子デバイス180の視点に基づいて、視聴ポータル450-1、450-2、450-3、450-4の各々を通して見える。図4に示されるように、仮想コンテンツ140は、物理的環境105内の視聴ポータル450-1、450-2、450-3、450-4においてユーザ120によって視聴されるとき、視聴ポータル450-1、450-2、450-3、450-4の背後の平坦な2D平面上にそれぞれ表示される。
【0037】
図4に示されるように、視聴ポータル450-1、450-2、450-3、450-4の各々は、それを通してユーザ120に見える同じ2Dパノラマ画像140に異なる芸術的効果を適用している。例えば、異なる視覚効果は、鮮やかな暖かい色相、シルバートーン、モノトーン、冷たい色相、自然光などを強調する効果を含むことができるが、これらに限定されない。視覚効果は、仮想コンテンツをよりスケッチ又は絵画のように見せることができ、鮮明さ、色、輝度、又はコントラストを調整することができる。このようにして、視聴ポータル450-1、450-2、450-3、450-4は、ユーザ120が視覚効果の異なるシミュレーションを通じて仮想コンテンツ140を同時に見るための有形の方法を提供する。
【0038】
図5は、背後に変位され、別の例示的視聴ポータルを通して視聴される仮想コンテンツを図示する。例えば、対応する視聴ポータル(例えば、そこから入った)の背後の仮想環境内の仮想コンテンツの配置は、仮想コンテンツの特性に基づくことができる。いくつかの実装形態では、仮想コンテンツの特性は、仮想コンテンツが作成されたときのキャプチャする電子デバイスの配向又は動きを含む。いくつかの実装形態では、キャプチャする電子デバイスの重力ベクトル及び他のセンサデータを使用して、対応する視聴ポータルの背後の仮想コンテンツの配置(例えば、水平線、接地面、その中の対象の姿勢など)を決定することができる。いくつかの実装形態では、仮想コンテンツの画像分析を使用して、物理的環境内の対応する視聴ポータルの背後の仮想コンテンツの配置(例えば、水平線、接地面、その中の対象の姿勢など)を決定することができる。
【0039】
図5に示されるように、ユーザ120は、仮想コンテンツ540のクリエータと同じ向きを使用して、物理的環境105の描写において視聴ポータル550の背後に配置された仮想コンテンツ540を視聴する。いくつかの実装形態では、仮想コンテンツ540の水平線は、物理的環境105の水平線と一致する。図5では、仮想コンテンツ540内のスカイスクレーパは、視聴ポータル550に向けられた平坦な2D表面上に表示され、視聴ポータル550の10メートル背後かつ上方にあるように湾曲され得る。例えば、仮想コンテンツ540は、物理的環境105内のポータル540に対して垂直配向を有するように90度回転された表面260上に表示され得る。しかしながら、配置はそのように限定されることを意図しておらず、他の実装形態は、キャプチャ方向を維持又は再現する、物理的環境105内の視聴ポータル550の背後の仮想コンテンツ540の配置を提供することができる。例えば、仮想コンテンツ540は、物理的環境105の遠い壁に平行な第1の垂直面及び天井に平行な第2の水平面である視聴ポータル550の背後に配置された交差する直交平面に表示することができる。
【0040】
図6Aは、背後に配置され、更に別の例示的な視聴ポータルを通して視聴される仮想コンテンツを示す。図6Aに示すように、ユーザ120は、物理的環境105内の視聴ポータル650の背後に配置される仮想コンテンツ640を視聴する。図6Aでは、仮想コンテンツ640は、第1の奥行きを有する分離された対象640aと、第1の奥行きよりも大きい第2の奥行きを有する分離された背景640bとを含む、2D奥行き分離写真である。
【0041】
図6Bは、物理的環境105内の修正された視聴ポータル650’を通してユーザ120によって視聴されたままである奥行き分離背景640bの前に移動され、それと位置合わせされた仮想コンテンツ640の奥行き分離対象640aの後続ビューを示す。図6Bに示されるように、仮想コンテンツ640’の背景640bの接地面660は、対象640aが接地面660上の背景640bから分離されてその前に表示されるように拡張される。いくつかの実装形態では、修正された視聴ポータル650’は、仮想コンテンツ640’の対象640aのサイズに基づくサイズを有する。いくつかの実装形態では、仮想コンテンツ640’は、物理的環境105内の3D仮想オブジェクトである。いくつかの実装形態では、仮想コンテンツ640’は、物理的環境105内で(例えば、接地面、床、デスクトップ、又はテーブルトップなどの平坦面に)位置合わせされる。図6Bに示すように、仮想コンテンツ640’は、ボックス670の上面に位置合わせされる。いくつかの実装形態では、仮想コンテンツ640’の対象640aは、仮想コンテンツ640’の背景640bの異なる特性(水平線、特有の特徴など)に位置合わせされる。
【0042】
いくつかの実装形態では、仮想コンテンツ640及び視聴ポータル650は、図6Aに示される配置と、図6Bに示される後続構成との間で、動画オブジェクトとして移動する。いくつかの実装形態では、図6Bに示す仮想コンテンツ640’のビューと空間関係を有するテキストを追加することができる。いくつかの実装形態では、図6Bに示される仮想コンテンツ640’の配置と空間関係を有する視覚効果(例えば、煙、稲妻、祝い効果など)が、追加されることができる。いくつかの実装形態では、図6Bに示す仮想コンテンツ640’のビューに対して空間関係を有するオーディオ効果(例えば、ポイントソース、背景音、空間オーディオなど)を追加することができる。
【0043】
図7は、視聴ポータルの背後に配置された追加コンテンツアイテムを視聴するための視聴ポータルを用いて物理的又は仮想環境を示すXR環境のビューを提供する例示的な方法を示すフローチャートである。例えば、パノラマ写真は、視聴ポータルの背後10メートルなどである仮想曲面上にテクスチャ処理され得る。いくつかの実装形態では、視聴ポータルの背後にコンテンツアイテムを配置することは、例えば、視聴ポータルの縁部における物理的環境からコンテンツアイテムをより良く区別する、及び/又は視聴者に、奥行きを伴う画像を見ているという感覚を与える、望ましい外観を提供することができる。いくつかの実装形態において、方法700は、デバイス(例えば、図8の電子デバイス800)によって実行される。方法700は、電子デバイスを使用して、又は互いに通信する複数のデバイスによって、実行することができる。いくつかの実装形態では、方法700は、処理ロジックによって実行され、処理ロジックは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実装形態では、方法700は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって実行される。いくつかの実装形態では、方法700は、プロセッサを有する電子デバイスによって実行される。
【0044】
ブロック710において、方法700は、環境(例えば、物理的環境又は仮想環境)に対応する3D座標系内の視聴ポータルの第1のポジションを決定する。いくつかの実装形態では、視聴ポータルの初期ポジションは、物理的環境又は3D座標系に基づく(例えば、中心に置かれた)予め設定されたロケーションである。いくつかの実装形態では、視聴ポータルの初期ポジションは、物理的環境について取得された奥行きデータ及び/又は他のセンサデータに基づく。いくつかの実装形態では、視聴ポータルの初期サイズ及び/又はアスペクト比も決定され得る。
【0045】
ブロック720において、方法700は、3D座標系内のコンテンツアイテムの第2のポジションであって、第2のポジションは、視聴ポータルの前面の反対側である、第2のポジションを決定する。いくつかの実装形態では、第2のポジションは、人の両眼からの追加コンテンツアイテムのビューが実質的に同じになる(例えば、視差がほとんど又は全くない)ように、第1のポジションの背後の焦点距離に選択される。例えば、追加コンテンツアイテムは、視聴ポータルの10メートル背後に配置され、視聴ポータルの中心に置かれてもよい。いくつかの実装形態では、コンテンツアイテムは、深度セグメント化画像、2D写真、又は2Dパノラマ写真を含む。いくつかの実装形態では、第2のポジションを決定することはまた、コンテンツアイテムをテクスチャ処理する表面、例えば、平坦面又は湾曲した平坦面を識別することを伴い得る。表面オブジェクト上のコンテンツアイテムに対応する画像の表示サイズは、コンテンツアイテム又はその中の描写の元のサイズに基づいてもよい。
【0046】
いくつかの実装形態では、ブロック720において、第2のポジションは第1のポジションから独立しており、したがって、コンテンツアイテムを修正することなく、視聴ポータルを拡張、伸長、又は動画化することができる。いくつかの実装形態では、第2のポジションは、コンテンツアイテムに奥行きの外観を提供するように選択される。
【0047】
いくつかの実装形態では、ブロック720において、第2のポジションは、環境又は3D座標系に対してコンテンツアイテムを位置合わせする。第2のポジションにおけるコンテンツアイテムの位置合わせは、コンテンツアイテムを作成した電子デバイスからのセンサデータ(例えば、配向、動き、重力ベクトルなど)を使用して決定され得る。いくつかの実装形態では、第2のポジションは、表面オブジェクト上のコンテンツアイテムに対応する画像の特徴(例えば、水平線)を、環境の特徴(例えば、水平線)と位置合わせさせる。
【0048】
ブロック730において、方法700は、表面オブジェクトであって、表面オブジェクトは、コンテンツアイテムに対応する画像でテクスチャ処理され、表面オブジェクトは、第2のポジションに配置される、表面オブジェクトを生成する。いくつかの実装形態では、コンテンツアイテムはパノラマ写真であり、表面オブジェクトは、視聴ポータルの背後の距離である仮想曲面を含む。いくつかの実装形態では、コンテンツアイテムに対応する画像は、コンテンツアイテムに対応する2D画像を含む。いくつかの実装形態では、表面オブジェクトは、円筒シェルの部分を含み、円筒シェルの内面は、コンテンツアイテムに対応する画像を用いてテクスチャ処理される。
【0049】
ブロック740において、方法700は、3D座標系内の電子デバイスの視点を決定する。いくつかの実装形態では、電子デバイスの視点は、電子デバイスのセンサデータに基づいて決定される。いくつかの実装形態では、電子デバイスの視点は、物理的環境に対して決定される。いくつかの実装形態では、視聴ポータルの初期ポジションは、視点のすぐ前の設定距離である。
【0050】
ブロック750において、方法700は、視点から視聴ポータルを通して見える表面オブジェクトの部分であって、部分は、第1のポジション、第2のポジション、及び視点に基づいて識別される、部分を識別する。いくつかの実装形態では、視聴ポータルのサイズ、アスペクト比、又は第1のポジションは、表面オブジェクトが視聴されるときに実行されているアプリケーションのパラメータ、及び/又は視聴されるコンテンツアイテムの特性に基づいて決定される。
【0051】
ブロック760において、方法700は、環境内の表面オブジェクトの識別された部分のビューを提供する。いくつかの実装形態では、表面コンテンツの識別された部分は、電子デバイスの視点が物理的環境内で移動するにつれて変化する。例えば、識別された部分は、コンテンツアイテムの対象であってもよい。
【0052】
いくつかの実装形態では、視聴ポータルは、(例えば、視聴ポータルの縁部を使用して)コンテンツアイテムを物理的環境から区別することができる。視聴ポータルは、視聴ポータルの縁部を使用して表面オブジェクトを環境から区別してもよい。いくつかの実装形態では、視聴ポータルのサイズは、物理的環境よりも小さく、表面オブジェクトの識別された部分は、物理的環境の壁などの包囲面と交差しない。
【0053】
いくつかの実装形態では、物理的環境又は仮想環境において同時に視聴され得る、対応する複数の視聴ポータルの背後に異なるコンテンツアイテムを配置することは、異なるコンテンツアイテムの視聴可能部分のそれぞれの焦点距離が互いに類似しており、物理的環境又は仮想環境内の複数の視聴ポータルまでの距離とは全て異なるように決定される。いくつかの実装形態では、異なるコンテンツアイテムの複数の視聴ポータルが同時に視聴されてもよく、コンテンツアイテムのうちの1つの選択は、選択されたコンテンツアイテムのより多くが物理的環境において可視となるように、拡張された視聴ポータルを提供してもよい。あるいは、同じコンテンツアイテムの複数の視聴ポータルを使用して、同じコンテンツアイテムに適用された異なるイメージング効果の比較を可能にすることができる。
【0054】
方法700は、環境内の複数の異なるコンテンツアイテムに対応する複数の視聴ポータルであって、複数の視聴ポータルは視聴ポータルを含み、複数のコンテンツアイテムはコンテンツアイテムを含む、複数の視聴ポータルのビューを提供することを含み得る。複数のコンテンツアイテムは、複数の視聴ポータルのうちの対応する視聴ポータルの背後の一貫した焦点距離にある複数の表面オブジェクト上に提供されてもよい。複数のコンテンツアイテムのうちの1つの選択に従って、複数の視聴ポータルのうちの対応する1つのサイズは拡張されてもよい。
【0055】
いくつかの実装形態では、コンテンツアイテムは、第1の奥行きを伴う第1の部分と、第2のより大きい奥行きを伴う第2の部分とを含む。次に、第2の部分に対応する表面オブジェクトの一部が可視のままである間に、視聴ポータルのサイズが縮小され、同時に、第1の部分を対応するサイズに変更しながら、サイズ縮小視聴ポータルの前の接地面上のポジションに第1の部分が移動される。
【0056】
いくつかの実装形態では、ブロック710~760は繰り返し実行される。いくつかの実装形態では、本明細書で開示される技術は、光学シースルー又は不透明ディスプレイを有するHMDなどのウェアラブルデバイス上で実装され得る。
【0057】
上記で提供された例は、物理的環境における視聴ポータルの使用を説明しているが、視聴ポータルは、同様の利益を提供するために、仮想環境においてコンテンツを視聴するためにも使用され得ることを理解されたい。
【0058】
図8は、例示的なデバイス800のブロック図である。特定の特徴が示されているが、当業者は、本明細書に開示される実装形態のより適切な態様を曖昧にしないよう、簡潔にするために様々な他の特徴が示されていないことを、本開示から理解されよう。その目的のため、非限定的な例として、いくつかの実装形態では、電子デバイス800は、1つ以上の処理ユニット802(例えば、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGA、GPU、CPU、処理コアなど)、1つ以上の入出力(I/O)デバイス及びセンサ806、1つ以上の通信インタフェース808(例えば、USB、FIREWIRE、THUNDERBOLT、IEEE 802.3x、IEEE 802.11x、IEEE 802.16x、GSM、CDMA、TDMA、GPS、赤外線、BLUETOOTH、ZIGBEE、SPI、I2C、又は同様のタイプのインタフェース)、1つ以上のプログラミング(例えば、I/O)インタフェース810、1つ以上のディスプレイ812、1つ以上の内向き又は外向きセンサシステム814、メモリ820、並びにこれら及び様々な他の構成要素を相互接続するための1つ以上の通信バス804を含む。
【0059】
いくつかの実装形態では、1つ以上の通信バス804は、システム構成要素間の通信を相互接続し、制御する回路を含む。いくつかの実装形態では、1つ以上のI/Oデバイス及びセンサ806は、慣性測定装置(IMU)、加速度計、磁力計、ジャイロスコープ、温度計、1つ以上の生理的センサ(例えば、血圧モニタ、心拍数モニタ、血液酸素センサ、血糖センサなど)、1つ以上のマイクロフォン、1つ以上のスピーカ、触覚エンジン、1つ以上の深度センサ(例えば、構造化光、飛行時間など)などのうちの少なくとも1つを含む。
【0060】
いくつかの実装形態では、1つ以上のディスプレイ812が、ユーザにコンテンツを提示するように構成される。いくつかの実装形態では、1つ以上のディスプレイ812は、ホログラフィック、デジタル光処理(DLP)、液晶ディスプレイ(LCD)、反射型液晶オブジェクト(LCoS)、有機発光電界効果トランジスタ(OLET)、有機発光ダイオード(OLED)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(SED)、電界放出ディスプレイ(FED)、量子ドット発光ダイオード(QD-LED)、微小電気機械システム(MEMS)、又は同様のディスプレイタイプに相当する。いくつかの実装形態では、1つ以上のディスプレイ812は、回折、反射、偏光、ホログラフィックなどの、導波路ディスプレイに相当する。例えば、電子デバイス800は、単一のディスプレイを含んでもよい。別の例では、電子デバイス800は、ユーザの各眼用のディスプレイを含む。
【0061】
いくつかの実装形態では、1つ以上のセンサシステム814は、画像データをキャプチャする画像キャプチャデバイス若しくはアレイ、又はオーディオデータをキャプチャするオーディオキャプチャデバイス若しくはアレイ(例えば、マイクロフォン)を含む。1つ以上の画像センサシステム814は、1つ以上のRGBカメラ(例えば、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)画像センサ又は電荷結合デバイス(CCD)画像センサを備えた)、モノクロカメラ、赤外線カメラなどを含むことができる。1つ以上のセンサシステム814は、内向き又は外向きセンサを含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つ以上の画像センサシステム814は、フラッシュなどの光を放射する照明光源を更に含む。いくつかの実装形態では、1つ以上の画像センサシステム814は、画像データに対して複数の処理動作を実行するように構成されたオンカメラ画像信号プロセッサ(ISP)を更に含む。
【0062】
メモリ820は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの、高速ランダムアクセスメモリを含む。いくつかの実装形態では、メモリ820には、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性記憶デバイスなどの不揮発性メモリが含まれる。メモリ820は、1つ以上の処理ユニット802からリモートに位置する1つ以上の記憶デバイスを任意選択的に含む。メモリ820は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0063】
いくつかの実装形態では、メモリ820又はメモリ820の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、任意選択的なオペレーティングシステム830及び1つ以上の命令セット(単数又は複数)840を記憶する。オペレーティングシステム830は、様々な基本システムサービスを処理するための手順、及びハードウェア依存タスクを実行するための手順を含む。いくつかの実装形態では、命令セット(単数又は複数)840は、電荷の形態で記憶されたバイナリ情報によって定義される実行可能ソフトウェアを含む。いくつかの実装形態では、命令セット(単数又は複数)840は、本明細書で説明する技術のうちの1つ以上を実行するように1つ以上の処理ユニット802によって実行可能なソフトウェアである。
【0064】
いくつかの実装形態では、命令セット(単数又は複数)840は、本明細書に開示される技術のうちの1つ以上に従って、視聴ポータルの背後に位置付けられる追加された仮想コンテンツを視聴するための物理的環境において視聴ポータルを提供するように、処理ユニット(単数又は複数)802によって実行可能である視聴ポータル生成器842を含む。
【0065】
命令セット(単数又は複数)840は単一のデバイス上に存在するものとして示されているが、他の実装形態では、要素の任意の組み合わせが別個のコンピューティングデバイス内に配置され得ることを理解されたい。図8は、本明細書に記載される実装形態の構造概略とは対照的に、特定の実装形態に存在する様々な特徴の機能的説明を更に意図している。当業者によって認識されるように、別々に示された事項を組み合わせることができ、また、一部の事項は分離することができる。例えば、命令セットの実際の数並びに特定の機能の分割及びそれらの間にどのように機能が割り当てられるかは、実装形態によって異なり、いくつかの実装形態において、特定の実装形態のために選択されたハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアの特定の組み合わせに部分的に依存する。
【0066】
上述の実装形態は例として挙げられており、本発明は、上記において具体的に図示及び説明したものに限定されないことを理解されたい。むしろ、その範囲は、以上に説明した様々な特徴の組み合わせ及び部分的組み合わせの両方、並びに当業者であれば前述の説明を読むことによって想到するであろう、従来技術に開示されていないそれらの変型及び修正を含む。
【0067】
当業者であれば、本明細書に記載される例示的な実装形態のより適切な態様を不明瞭にしないよう、周知のシステム、方法、構成要素、デバイス及び回路は、網羅的に詳細を記載していないことを理解するであろう。更に、他の有効な態様及び/又は変形が本明細書に記載される特定の詳細全てを含むものではない。したがって、図面に示される例示的な態様の十分な理解を提供するために、いくつかの詳細が記載されている。更に、図面は単に本開示のいくつかの例示的な実施形態を示すものであり、したがって、限定的であると考慮されるべきではない。
【0068】
本明細書は、多数の特定の実装詳細を含むが、これらは、任意の発明の範囲又は特許請求され得る範囲の制限として解釈されるべきではなく、特定の発明の特定の実施形態に固有である特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態のコンテキストで本明細書に記載されている特定の特徴どうしを組み合わせて、単一の実施形態に実装することもできる。その逆に、単一の実施形態のコンテキストで記載されている様々な特徴をそれぞれ別個に複数の実施形態に、又は任意の好適な部分的組み合わせにて実装することもできる。更に、特徴が特定の組み合わせで作用するものとして上に記載されている場合もあれば、更には当初からそのようなものとして主張されている場合もあるが、いくつかの実例においては、主張された組み合わせの1つ以上の特徴をその組み合わせから削除することもできる。また、主張された組み合わせを部分的組み合わせ又は部分的組み合わせの変形態様に向けることもできる。
【0069】
同様に、図面において、動作は、特定の順番で表されているが、望ましい結果を達成するために、これらの動作が示された順番、若しくは逐次的順番、又は示された動作が全て実行されることを必要としていると理解すべきではない。特定の状況において、多重タスク処理及び並列処理が、有利な場合がある。そのうえ、上述した実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、あらゆる実施形態においてそのような分離が要求されるものとして理解されるべきではなく、説明したプログラム構成要素及びシステムを概してまとめて単一のソフトウェア製品に一体化してもよいし、又は複数のソフトウェア製品にパッケージ化してもよいことは理解されるべきである。
【0070】
したがって、対象の特定の実施形態が説明されている。他の実施形態は、下掲の特許請求の範囲内に含まれる。場合によっては、特許請求の範囲に記載されているアクションを異なる順序で実行しても、望ましい結果を達成することができる。更に、添付の図に示されているプロセスは、望ましい結果を達成するために、必ずしも示されている特定の順序、又は一連の順序を必要とするわけではない。特定の実装形態では、多重タスク処理及び並列処理が有利な場合がある。
【0071】
本明細書で説明される対象及び動作の実施形態は、本明細書で開示される構造、及びその構造的均等物を含む、デジタル電子回路機構として、又は、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、若しくはハードウェアとして、あるいはそれらのうちの1つ以上の組み合わせとして実装することができる。本明細書に記載の対象の実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム、すなわち、データ処理装置によって実行するために、又はデータ処理装置の動作を制御するためにコンピュータ記憶媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実装することができる。代替的又は追加的に、プログラム命令は、データ処理装置による実行のために適切な受信機装置に送信するための情報を符号化するために生成される人工的に生成された伝播信号、例えば機械生成の電気信号、光学信号、又は電磁信号で符号化することができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶デバイス、コンピュータ可読記憶基板、ランダムアクセス若しくはシリアルアクセスメモリアレイ若しくはデバイス、又はそれらのうちの1つ以上の組み合わせであってもよく、又はそれらに含まれてもよい。更に、コンピュータ記憶媒体は伝搬信号ではないが、コンピュータ記憶媒体は、人工的に生成された伝搬信号に符号化されたコンピュータプログラム命令のソース又は対象とすることができる。コンピュータ記憶媒体はまた、1つ以上の別個の物理的構成要素又は媒体(例えば、複数のCD、ディスク、又は他の記憶デバイス)であってもよく、又はそれらに含まれてもよい。
【0072】
「データ処理装置」という用語は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、システムオンチップ、又は上記の複数のもの、又は組み合わせを含む、データを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、及び機械を包含する。装置は、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)などの専用ロジック回路を含むことができる。それらの装置としてはまた、ハードウェアに加えて、当該のコンピュータプログラム用の実行環境を作り出すコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォーム実行時環境、仮想マシン、又はそれらのうちの1つ以上の組み合わせを構成する、コードを挙げることもできる。装置及び実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング、及びグリッドコンピューティングインフラストラクチャなど、様々な異なるコンピューティングモデルインフラストラクチャを実現することができる。特に明記しない限り、本明細書の説明全体を通して、「処理する」、「計算する(computing)」、「計算する(calculating)」、「判定する」、及び「特定する」などの用語を利用することは、コンピューティングデバイスのアクション又はプロセスを指すことが理解される。コンピューティングデバイスとは、メモリ、レジスタ若しくは他の情報記憶デバイス、送信デバイス又はコンピューティングプラットフォームの表示デバイス範囲内にある物理電子量又は磁気量として表されるデータを操作するか又は変換する、1つ以上のコンピュータ又は類似の電子コンピューティングデバイス(単数又は複数)などである。
【0073】
本明細書で論じられるシステム(単数又は複数)は、いかなる特定のハードウェアアーキテクチャ又は構成にも限定されない。コンピューティングデバイスは、1つ以上の入力が条件づけられた結果を提供する、任意の好適な構成要素の配置を含み得る。好適なコンピューティングデバイスは、汎用計算装置から本対象の1つ以上の実装形態を実装する専用計算装置まで、コンピューティングシステムをプログラミングするか又は構成するよう記憶されたソフトウェアにアクセスする汎用マイクロプロセッサベースのコンピュータシステムを含む。任意の好適なプログラミング、スクリプティング又は他のタイプの言語若しくは言語の組み合わせを使用して、本明細書に含まれる教示をソフトウェア内に実装して、コンピューティングデバイスのプログラミング又は構成に使用してもよい。
【0074】
本明細書に開示される方法の実装形態は、このようなコンピューティングデバイスの動作において実行されてもよい。上述の例で提示されているブロックの順序は変更可能であり、例えば、ブロックを並べ替えるか、結合するか及び/又はサブブロックに分割することができる。特定のブロック又はプロセスは、並行して実行することができる。本明細書に記載の動作は、1つ以上のコンピュータ可読記憶デバイス上に記憶された、又は他のソースから受信されたデータに対してデータ処理装置によって実行される動作として実装することができる。
【0075】
本明細書の「ように適合される」又は「ように構成される」の使用は、追加のタスク若しくはステップを実行するように適合するか又は構成されるデバイスを排除しない、限定されず、かつ包括的な言語を意味する。更に、「に基づく」の使用は、1つ以上の列挙された条件又は値「に基づく」プロセス、ステップ、計算又は他のアクションが、実際には、列挙された条件又は値を超える追加の条件又は値に基づいてもよいという点で、限定されずかつ包括的であることを意味する。本明細書に含まれる見出し、リスト及び番号付けは、説明を容易にするためのものであり、限定することを意図するものではない。
【0076】
本明細書では、様々な要素を説明するために「第1の」、「第2の」などの用語が使用される場合があるが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではないことも理解されるであろう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、「第1ノード」の全ての出現について一貫して名前が変更され、「第2ノード」の全ての出現について一貫して名前が変更される限り、説明の意味を変えることなく、第1ノードは第2ノードと呼ぶことができ、同様に、第2ノードは第1ノードと呼ぶことができる。第1のノードと第2のノードは両方ともノードであるが、それらは同じノードではない。
【0077】
本明細書で使用される用語は、特定の実装形態を説明する目的のためであり、特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。説明される実装形態の説明及び添付の特許請求の範囲で使用されるとき、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形も含むことを意図している。また、本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての考えられる組み合わせを指し、かつこれを含むことを理解されたい。用語「comprises(含む)」及び/又は「comprising(含む)」が、本明細書で使用される場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外しないことを更に理解されたい。
【0078】
本明細書で使用されるときには、用語「if」は、文脈に応じて、「時」又は「際に」又は、先に述べた条件が正しいとの「判定に応じて」又は「判定に従って」、「検出に応じて」を意味するものと解釈できる。同様に、「[先に述べた条件が正しい]と判定される場合」、「[先に述べた条件が正しい]場合」、又は「[先に述べた条件が正しい]とき」というフレーズは、先に述べた条件が正しいとの「判定に際して」、「判定に応じて」、「判定に従って」、「検出した際に」、又は「検出に応じて」ということを意味するものと解釈できる。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-03-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスの1つ以上のプロセッサにおいて、
環境に対応する三次元(3D)座標系内の視聴ポータルの第1のポジションを決定することと、
前記3D座標系内のコンテンツアイテムの第2のポジションであって、前記第2のポジションは、前記視聴ポータルの前面の反対側である、第2のポジションを決定することと、
表面オブジェクトであって、前記表面オブジェクトは、前記コンテンツアイテムに対応する画像でテクスチャ処理され、前記表面オブジェクトは、前記第2のポジションに配置される、
表面オブジェクトを生成することと、
前記3D座標系内の前記電子デバイスの視点を決定することと、
前記視点から前記視聴ポータルを通して見える前記表面オブジェクトの部分であって、前記部分は、前記第1のポジション、前記第2のポジション、及び前記視点に基づいて識別される、部分を識別することと、
前記環境内の前記表面オブジェクトの前記識別された部分のビューを提供することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記コンテンツアイテムは、深度セグメント化画像、二次元(2D)写真、又はパノラマ写真を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のポジションは、前記第1のポジションから独立しており、前記コンテンツアイテムに奥行きの外観を提供するように選択される、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記コンテンツアイテムを修正することなく、前記視聴ポータルを拡張、伸長、又は動画化することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記表面オブジェクトの前記識別された部分は、前記電子デバイスの前記視点が前記環境内で移動するにつれて変化する、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記視聴ポータルのサイズは、前記環境よりも小さく、前記表面オブジェクトの前記識別された部分は、前記環境の包囲面と交差しない、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のポジションは、前記コンテンツアイテムを作成した電子デバイスからのセンサデータを使用して決定される、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記視聴ポータルのサイズ又はアスペクト比は、前記表面オブジェクトが視聴されるときに実行されているアプリケーションのパラメータ又は前記コンテンツアイテムの特性に基づいて決定される、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のポジションは、前記コンテンツアイテムに基づいて決定される、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記表面オブジェクト上の前記コンテンツアイテムに対応する前記画像の水平線を前記環境の水平線と位置合わせすることを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記表面オブジェクト上の前記コンテンツアイテムに対応する前記画像の表示サイズは、前記コンテンツアイテム内の描写の元のサイズに基づく、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記環境内の複数の異なるコンテンツアイテムに対応する複数の視聴ポータルであって、前記複数の視聴ポータルは前記視聴ポータルを含み、前記複数のコンテンツアイテムは前記コンテンツアイテムを含み、前記複数のコンテンツアイテムは、前記複数の視聴ポータルの対応する視聴ポータルの背後の一貫した焦点距離にある複数の表面オブジェクト上に提供される、複数の視聴ポータルのビューを提供することと、
前記複数のコンテンツアイテムのうちの1つの選択に従って、前記複数の視聴ポータルのうちの対応する1つのサイズを拡張することと、
を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のポジション、前記視点、及び前記複数の視聴ポータルのそれぞれのロケーションに基づいて、前記表面オブジェクトの異なる部分のビューを含む複数の視聴ポータルのビューを提供することを更に含み、前記複数の視聴ポータルの各々は、前記表面オブジェクトに適用される異なるイメージング効果を示す、
請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記コンテンツアイテムは、第1の奥行きを有する第1の部分と、第2のより大きい奥行きを有する第2の部分とを含み、前記方法は、
前記第2の部分に対応する前記表面オブジェクトの部分が前記視聴ポータルを通して可視のままである間に、前記視聴ポータルのサイズを縮小することと、
前記第1の部分を対応するサイズに変更しながら、前記第1の部分を前記サイズ縮小視聴ポータルの前の接地面上のポジションに同時に移動させることと、を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項15】
前記コンテンツアイテムの対象に対応する前記コンテンツアイテムの部分を識別することと、
前記コンテンツアイテムの前記対象に対応する前記コンテンツアイテムの前記識別された部分に一致するように、前記視聴ポータルのアスペクト比を選択することと、
を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項16】
前記視聴ポータルは、前記視聴ポータルの縁部を使用して前記表面オブジェクトを前記環境から区別する、請求項に記載の方法。
【請求項17】
前記コンテンツアイテムはパノラマ写真であり、前記表面オブジェクトは、前記視聴ポータルの背後の距離である仮想曲面を含む、請求項に記載の方法。
【請求項18】
前記環境は、物理的環境又は3D仮想環境である、請求項に記載の方法。
【請求項19】
システムであって、
メモリと、
前記メモリに結合されたデバイスにおける1つ以上のプロセッサとを備え、前記メモリは、前記1つ以上のプロセッサ上で実行されたとき、前記システムに動作を実行させるプログラム命令を含み、前記動作は、
環境に対応する三次元(3D)座標系内の視聴ポータルの第1のポジションを決定することと、
前記3D座標系内のコンテンツアイテムの第2のポジションであって、前記第2のポジションは、前記視聴ポータルの前面の反対側である、第2のポジションを決定することと、
表面オブジェクトであって、前記表面オブジェクトは、前記コンテンツアイテムに対応する画像でテクスチャ処理され、前記表面オブジェクトは、前記第2のポジションに配置される、
表面オブジェクトを生成することと、
前記3D座標系内の前記電子デバイスの視点を決定することと、
前記視点から前記視聴ポータルを通して見える前記表面オブジェクトの部分であって、前記部分は、前記第1のポジション、前記第2のポジション、及び前記視点に基づいて識別される、部分を識別することと、
前記環境内の前記表面オブジェクトの前記識別された部分のビューを提供することと、を含む、システム。
【請求項20】
動作を実行するように1つ以上のプロセッサを介して実行可能なプログラム命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記動作は、
環境に対応する三次元(3D)座標系内の視聴ポータルの第1のポジションを決定することと、
前記3D座標系内のコンテンツアイテムの第2のポジションであって、前記第2のポジションは、前記視聴ポータルの前面の反対側である、第2のポジションを決定することと、
表面オブジェクトであって、前記表面オブジェクトは、前記コンテンツアイテムに対応する画像でテクスチャ処理され、前記表面オブジェクトは、前記第2のポジションに配置される、
表面オブジェクトを生成することと、
前記3D座標系内の前記電子デバイスの視点を決定することと、
前記視点から前記視聴ポータルを通して見える前記表面オブジェクトの部分であって、前記部分は、前記第1のポジション、前記第2のポジション、及び前記視点に基づいて識別される、部分を識別することと、
前記環境内の前記表面オブジェクトの前記識別された部分のビューを提供することと、を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】