(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04B 7/0417 20170101AFI20241016BHJP
H04B 7/0456 20170101ALI20241016BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
H04B7/0417
H04B7/0456 300
H04B7/06 956
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518672
(86)(22)【出願日】2022-09-02
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 CN2022116844
(87)【国際公開番号】W WO2023045735
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】202111130304.6
(32)【優先日】2021-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 笛笛
(72)【発明者】
【氏名】葛 士斌
(72)【発明者】
【氏名】袁 一凌
(72)【発明者】
【氏名】高 君慧
(72)【発明者】
【氏名】范 利
(72)【発明者】
【氏名】金 黄平
(57)【要約】
この出願は、通信技術の分野に関し、ネットワークデバイスによって、端末デバイスに対してパラメータコンビネーションを構成することのオーバーヘッドを低減するための通信方法及び装置を提供する。端末デバイスは、ネットワークデバイスから第1のインジケーションを受信し、第1のインジケーションは、第1のパラメータコンビネーションを示し、第1のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、Mvの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値のうちの少なくとも2つを含む。第1のパラメータコンビネーションは、端末デバイスによって示される第1の係数行列が、最大K0個の非ゼロ要素を含むことを決定するためのものであり、K0は、Mv、β、及びαの第1の値に基づいて決定される。αの第1の値は、第1の係数行列の行の数を決定するためのものであり、Mvの第1の値は、第1の係数行列の列の数であり、βの第1の値は、第1の係数行列の中の非ゼロ要素の割合である。端末デバイスは、第2のインジケーションをネットワークデバイスに送信し、第2のインジケーションは、第1の係数行列の中のK2個の非ゼロ要素を示し、K2は、K0以下である。複数のパラメータコンビネーションの総数が少ないほど、端末デバイスに対して第1のパラメータコンビネーションを構成することのオーバーヘッドが低いことを示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第1のインジケーション情報をネットワークデバイスから受信するステップであって、
前記第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーションを示し、前記第1のパラメータコンビネーションは、複数のパラメータコンビネーションのうちの1つであり、前記複数のパラメータコンビネーションの数は、24未満であり、各パラメータコンビネーションは、M
v、β、及びαのうちの少なくとも2つのパラメータの値を含み、
前記第1のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、M
vの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値のうちの少なくとも2つを含み、
前記第1のパラメータコンビネーションは、端末デバイスによって示される第1の係数行列が、最大K
0個の非ゼロ要素を含むことを決定するためのものであり、K
0は、M
vの前記第1の値、βの前記第1の値、及びαの前記第1の値に基づいて決定され、
αの前記第1の値は、前記第1の係数行列の行の数を決定するためのものであり、M
vの前記第1の値は、前記第1の係数行列の列の数であり、βの前記第1の値は、前記第1の係数行列の中の全ての要素に対する非ゼロ要素の割合であり、前記第1の係数行列は、プリコーディング行列を決定するためのものである、ステップと、
第2のインジケーション情報を前記ネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第2のインジケーション情報は、前記第1の係数行列の中のK
2個の非ゼロ要素を示し、K
2は、K
0以下であり、前記インジケーション情報は、前記ネットワークデバイスからのダウンリンク参照信号に基づいて決定される、ステップと
を含む、通信方法。
【請求項2】
K
0は、M
vの前記第1の値、βの前記第1の値、及びK
1の第1の値に基づいて決定され、K
1の前記第1の値は、前記第1の係数行列の前記行の数であり、K
1の前記第1の値は、αの前記第1の値に基づいて決定される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
K
1の前記第1の値は、αの前記第1の値及びPの第1の値に基づいて決定され、Pの前記第1の値は、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数である、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
第3のインジケーション情報を前記ネットワークデバイスから受信するステップであって、前記第3のインジケーション情報は、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの前記第1の数を示す、ステップをさらに含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ポートの数Pの値セットは、P={4,8,12,16,24,32}であり、前記第1の数の値は、前記ポートの数Pの前記値セットに属する、
請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
K
1の前記第1の値は、α*P以上であり、かつ、α*PとK
1との間の差の絶対値がK
1の値セットの中で最小であるK
1の値であるか、
K
1の前記第1の値は、α*P以下であり、α*PとK
1との間の差の絶対値が、K
1の値セットの中で最小であるK
1の値であるか、又は
K
1の前記第1の値は、式
【数1】
を満たし、
【数2】
は、切り上げを表す、
請求項3~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のパラメータコンビネーションの前記数は、8である、
請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のパラメータコンビネーションは、
M
v=1、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=2、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=2、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=2、α=1、及びβ=0.5、又は
M
v=2、α=1、及びβ=0.75
である、
請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のパラメータコンビネーションが、M
v=2、α=1、及びβ=0.75であるとき、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの前記第1の数は、32未満である、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=2、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=2、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=2、α=1、及びβ=0.5、及び
M
v=2、α=1、及びβ=0.75
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの、前記パラメータコンビネーションM
v=2、α=1、及びβ=0.75に対応する数は、32未満である、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のパラメータコンビネーションの中で、M
vが同じ値を有する複数のパラメータコンビネーションに対応するβ*αの値は、異なる、
請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のパラメータコンビネーションの中で、M
v=1である複数のパラメータコンビネーションは、βの値が1であるか又はαの値が1である少なくとも2つのパラメータコンビネーションを含む、
請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のパラメータコンビネーションは、少なくとも2つのランク(rank)の値に関連する、
請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
ランクが2より大きいときのパラメータコンビネーションにおけるβの値は、ランクが2以下であるときのパラメータコンビネーションにおけるβの値以下である、及び/又は
ランクが2より大きいときのパラメータコンビネーションにおけるαの値は、ランクが2以下であるときのパラメータコンビネーションにおけるαの値以下である、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
αの値セットは、α={0.25,0.5,0.75,1}である、
請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、又は
βの値セットは、β={0.5,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}である、
請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記複数のパラメータコンビネーションは、ランク=1又はランク=2のときに適用できる
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であるか、
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、又は
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であり、
β2は、ランク1又はランク=2のときに適用できるβであり、β1は、前記ランクが2より大きいときに適用できるβである、
請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
M
v={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}であるか、又は
M
v={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}であり、
α2は、ランク=1又はランク=2のときに適用できるαであり、α1は、前記ランクが2より大きいときに適用できるαである、
請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.75、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.25、
M
v=2、α=1、及びβ=0.75、又は
M
v=2、α=1、及びβ=0.5
のうちの少なくとも2つを含む、
請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=1、及びβ=0.875、
M
v=1、α=1、及びβ=0.625、
M
v=1、α=1、及びβ=0.375、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.625、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.375、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.125、
M
v=2、α=1、及びβ=0.625、
M
v=2、α=1、及びβ=0.375、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.25、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.25、
M
v=2、α=1、及びβ=0.25、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、又は
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.5、
のうちの少なくとも2つを含み、
前記複数のパラメータコンビネーションは、前記ランクが2より大きいときに適用できる、
請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
通信方法であって、
第1のインジケーション情報を端末デバイスに送信するステップであって、
前記第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーションを示し、前記第1のパラメータコンビネーションは、複数のパラメータコンビネーションのうちの1つであり、前記複数のパラメータコンビネーションの数は、24未満であり、各パラメータコンビネーションは、M
v、β、及びαのうちの少なくとも2つのパラメータの値を含み、
前記第1のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、M
vの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値のうちの少なくとも2つを含み、
前記第1のパラメータコンビネーションは、端末デバイスによって示される第1の係数行列が、最大K
0個の非ゼロ要素を含むことを決定するためのものであり、K
0は、M
vの前記第1の値、βの前記第1の値、及びαの前記第1の値に基づいて決定され、
αの前記第1の値は、前記第1の係数行列の行の数を決定するためのものであり、M
vの前記第1の値は、前記第1の係数行列の列の数であり、βの前記第1の値は、前記第1の係数行列の中の全ての要素に対する非ゼロ要素の割合であり、前記第1の係数行列は、プリコーディング行列を決定するためのものである、ステップと、
第2のインジケーション情報を前記端末デバイスから受信するステップであって、前記第2のインジケーション情報は、前記第1の係数行列の中のK
2個の非ゼロ要素を示し、K
2は、K
0以下であり、前記インジケーション情報は、前記ネットワークデバイスからのダウンリンク参照信号に基づいて決定される、ステップと
を含む、通信方法。
【請求項24】
K
0は、M
vの前記第1の値、βの前記第1の値、及びK
1の第1の値に基づいて決定され、K
1の前記第1の値は、前記第1の係数行列の前記行の数であり、K
1の前記第1の値は、αの前記第1の値に基づいて決定される、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
K
1の前記第1の値は、αの前記第1の値及びPの第1の値に基づいて決定され、Pの前記第1の値は、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数である、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
第3のインジケーション情報を前記端末デバイスに送信するステップであって、前記第3のインジケーション情報は、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの前記第1の数を示す、ステップをさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
ポートの数Pの値セットは、P={4,8,12,16,24,32}であり、前記第1の数の値は、前記ポートの数Pの前記値セットに属する、
請求項25又は26に記載の方法。
【請求項28】
K
1の前記第1の値は、α*P以上であり、かつ、α*PとK
1との間の差の絶対値がK
1の値セットの中で最小であるK
1の値であるか、
K
1の前記第1の値は、α*P以下であり、α*PとK
1との間の差の絶対値が、K
1の値セットの中で最小であるK
1の値であるか、又は
K
1の前記第1の値は、式
【数3】
を満たし、
【数4】
は、切り上げを表す、
請求項25~27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記複数のパラメータコンビネーションの前記数は、8である、
請求項23~28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のパラメータコンビネーションは、
M
v=1、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=2、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=2、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=2、α=1、及びβ=0.5、又は
M
v=2、α=1、及びβ=0.75
である、
請求項23~29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のパラメータコンビネーションが、M
v=2、α=1、及びβ=0.75であるとき、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの前記第1の数は、32未満である、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=2、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=2、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=2、α=1、及びβ=0.5、及び
M
v=2、α=1、及びβ=0.75
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項23~31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの、前記パラメータコンビネーションM
v=2、α=1、及びβ=0.75に対応する数は、32未満である、
請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記複数のパラメータコンビネーションの中で、M
vが同じ値を有する複数のパラメータコンビネーションに対応するβ*αの値は、異なる、
請求項23~30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
前記複数のパラメータコンビネーションの中で、M
v=1である複数のパラメータコンビネーションは、βの値が1であるか又はαの値が1である少なくとも2つのパラメータコンビネーションを含む、
請求項23~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記複数のパラメータコンビネーションは、少なくとも2つのランク(rank)の値に関連する、
請求項23~35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
ランクが2より大きいときのパラメータコンビネーションにおけるβの値は、ランクが2以下であるときのパラメータコンビネーションにおけるβの値以下である、及び/又は
ランクが2より大きいときのパラメータコンビネーションにおけるαの値は、ランクが2以下であるときのパラメータコンビネーションにおけるαの値以下である、
請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
αの値セットは、α={0.25,0.5,0.75,1}である、
請求項23~37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、又は
βの値セットは、β={0.5,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}である、
請求項23~37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記複数のパラメータコンビネーションは、ランク=1又はランク=2のときに適用できる
請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であるか、
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、又は
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であり、
β2は、ランク=1又はランク=2のときに適用できるβであり、β1は、前記ランクが2より大きいときに適用できるβである、
請求項23~37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
M
v={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}であるか、又は
M
v={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}であり、
α2は、ランク=1又はランク=2のときに適用できるαであり、α1は、前記ランクが2より大きいときに適用できるαである、
請求項23~37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.75、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.25、
M
v=2、α=1、及びβ=0.75、又は
M
v=2、α=1、及びβ=0.5
のうちの少なくとも2つを含む、
請求項23~38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=1、及びβ=0.875、
M
v=1、α=1、及びβ=0.625、
M
v=1、α=1、及びβ=0.375、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.625、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.375、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.125、
M
v=2、α=1、及びβ=0.625、
M
v=2、α=1、及びβ=0.375、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.25、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.25、
M
v=2、α=1、及びβ=0.25、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、又は
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.5、
のうちの少なくとも2つを含み、
前記複数のパラメータコンビネーションは、前記ランクが2より大きいときに適用できる、
請求項23~38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実施するための機能モジュールを含む、通信装置。
【請求項46】
プロセッサを含む通信装置であって、前記プロセッサは、メモリに結合され、
前記メモリは、コンピュータプログラム又は命令を格納するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内の前記コンピュータプログラム又は命令の一部又は全部を実行するように構成され、前記コンピュータプログラム又は命令の前記一部又は全部が実行されるとき、前記プロセッサは、請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成される、
通信装置。
【請求項47】
プロセッサ及びメモリを含む通信装置であって、
前記メモリは、コンピュータプログラム又は命令を格納するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内の前記コンピュータプログラム又は命令の一部又は全部を実行するように構成され、前記コンピュータプログラム又は命令の前記一部又は全部が実行されるとき、前記プロセッサは、請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成される、
通信装置。
【請求項48】
チップシステムであって、前記チップシステムは、処理回路を含み、前記処理回路は、記憶媒体に結合され、
前記処理回路は、前記記憶媒体内のコンピュータプログラム又は命令の一部又は全部を実行するように構成され、前記コンピュータプログラム又は命令の前記一部又は全部が実行されるとき、前記処理回路は、請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成される、
チップシステム。
【請求項49】
コンピュータプログラムを格納するように構成されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実施するための命令を含む、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項50】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含み、前記コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、
コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2021年9月26日に中国国家知的産権局に出願された、「COMMUNICATION METHOD AND APPARATUS」と題された中国特許出願第202111130304.6号の優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
この出願の実施形態は、通信などの分野に関し、特に、通信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、リリース17(Release 17, R17)の標準化過程によれば、端末デバイスによって報告されることが許される係数行列内の非ゼロ要素の最大数は、
【0004】
【0005】
である。K1のおおよそ7個の値と、Mvのおおよそ2個の値と、βのおおよそ4個の値とが存在する。このようにして、3要素からなるパラメータコンビネーション(β,K1,Mv)についての、おおよそ7*2*4=56個の可能なパラメータコンビネーション(parameter combinations)が存在する。複数のパラメータコンビネーションは、ネットワークデバイスによって端末デバイスにパラメータコンビネーションを構成することの大きなオーバーヘッドを引き起こす。
【発明の概要】
【0006】
この出願の実施形態は、ネットワークデバイスによって端末デバイスにパラメータコンビネーションを構成することのオーバーヘッドを低減するための通信方法及び装置を提供する。
【0007】
第1の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、端末デバイスによって実行されてもよいし、端末デバイスで利用されるコンポーネント、例えば、チップ又はプロセッサであってもよい。以下では、方法が端末デバイスによって実行される例を説明のために利用する。
はじめに、端末デバイスが第1のインジケーション情報をネットワークデバイスから受信することであって、第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーションを示し、第1のパラメータコンビネーションは、複数のパラメータコンビネーションのうちの1つであり、複数のパラメータコンビネーションの数は、24未満であり、各パラメータコンビネーションは、Mv、β、及びαのうちの少なくとも2つのパラメータの値を含む、ことを行う。
第1のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、Mvの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値のうちの少なくとも2つを含む。
第1のパラメータコンビネーションは、端末デバイスによって示される第1の係数行列が、最大K0個の非ゼロ要素を含むことを決定するためのものであり、K0は、Mvの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値に基づいて決定される。
αの第1の値は、第1の係数行列の行の数を決定するためのものであり、Mvの第1の値は、第1の係数行列の列の数であり、βの第1の値は、第1の係数行列の中の全ての要素に対する非ゼロ要素の割合であり、第1の係数行列は、プリコーディング行列を決定するためのものである。
次いで、端末デバイスは、第2のインジケーション情報をネットワークデバイスに送信することであって、第2のインジケーション情報は、第1の係数行列の中のK2個の非ゼロ要素を示し、K2は、K0以下であり、インジケーション情報は、ネットワークデバイスからのダウンリンク参照信号に基づいて決定される、ことを行う。
【0008】
複数のパラメータコンビネーションの数が少ないほど、ネットワークデバイスが第1のパラメータコンビネーションを端末デバイスに構成するときに必要とされるビットの数が少ないことを示す。例えば、56個のパラメータコンビネーションを示すために少なくとも6ビットが必要とされ、24個のパラメータコンビネーションを示すためには5ビットしか必要とされず、それにより、1ビットが節約される。
【0009】
可能な実装において、端末デバイスは、さらに、第3のインジケーション情報をネットワークデバイスから受信することであって、第3のインジケーション情報は、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数を示す、ことを行ってよい。このようにして、異なる通信シナリオに関連して、より良く通信要件を満たすように、ポートの適切な数を選択することができる。
【0010】
第2の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、ネットワークデバイスによって実行されてもよいし、ネットワークデバイスで利用されるコンポーネント、例えば、チップ又はプロセッサであってもよい。以下では、方法がネットワークデバイスによって実行される例を説明のために利用する。
はじめに、ネットワークデバイスは、第1のインジケーション情報を端末デバイスに送信することであって、第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーションを示し、第1のパラメータコンビネーションは、複数のパラメータコンビネーションのうちの1つであり、複数のパラメータコンビネーションの数は、24未満であり、各パラメータコンビネーションは、Mv、β、及びαのうちの少なくとも2つのパラメータの値を含む、ことを行う。
第1のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、Mvの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値のうちの少なくとも2つを含む。
第1のパラメータコンビネーションは、端末デバイスによって示される第1の係数行列が、最大K0個の非ゼロ要素を含むことを決定するためのものであり、K0は、Mvの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値に基づいて決定される。
αの第1の値は、第1の係数行列の行の数を決定するためのものであり、Mvの第1の値は、第1の係数行列の列の数であり、βの第1の値は、第1の係数行列の中の全ての要素に対する非ゼロ要素の割合であり、第1の係数行列は、プリコーディング行列を決定するためのものである。
次いで、ネットワークデバイスは、第2のインジケーション情報を端末デバイスから受信することであって、第2のインジケーション情報は、第1の係数行列の中のK2個の非ゼロ要素を示し、K2は、K0以下であり、インジケーション情報は、ネットワークデバイスからのダウンリンク参照信号に基づいて決定される、ことを行う。
【0011】
複数のパラメータコンビネーションの数が少ないほど、ネットワークデバイスが第1のパラメータコンビネーションを端末デバイスに構成するときに必要とされるビットの数が少ないことを示す。例えば、56個のパラメータコンビネーションを示すために少なくとも6ビットが必要とされ、24個のパラメータコンビネーションを示すためには5ビットしか必要とされず、それにより、1ビットが節約される。
【0012】
可能な実装において、ネットワークデバイスは、さらに、第3のインジケーション情報を端末デバイスに送信することであって、第3のインジケーション情報は、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数を示す、ことを行ってよい。このようにして、異なる通信シナリオに関連して、より良く通信要件を満たすように、ポートの適切な数を選択することができる。
【0013】
以下の可能な実装は、第1の態様及び第2の態様の両方に適用可能である。
【0014】
可能な実装において、K0は、Mvの第1の値、βの第1の値、及びK1の第1の値に基づいて決定され、K1の第1の値は、第1の係数行列の行の数であり、K1の第1の値は、αの第1の値に基づいて決定される。
【0015】
可能な実装において、K1の第1の値は、αの第1の値及びPの第1の値に基づいて決定され、Pの第1の値は、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数である。
【0016】
可能な実装において、ポートの数Pの値セットは、P={4,8,12,16,24,32}であり、第1の数の値は、ポートの数Pの値セットに属する。
【0017】
可能な実装において、K1の第1の値は、α*P以上であり、かつ、α*PとK1との間の差の絶対値がK1の値セットの中で最小であるK1の値である、又は、
K1の第1の値は、α*P以下であり、α*PとK1との間の差の絶対値が、K1の値セットの中で最小であるK1の値であって、これらの決定方式において、決定されたK1の値が依然として、既存の値セット内のK1の値であることを保証することができる、又は、
K1の第1の値は、式
【0018】
【0019】
を満たし、
【0020】
【0021】
は、切り上げを表し、この決定方式において、PとK1との間の関係をシンプルにすることができ、それにより、K1を決定するプロセスがよりシンプルになる。
【0022】
可能な実装において、複数のパラメータコンビネーションの数は、8である。
【0023】
可能な実装において、第1のパラメータコンビネーションは、
Mv=1、α=0.75、及びβ=0.5、
Mv=1、α=1、及びβ=0.5、
Mv=1、α=1、及びβ=0.75、
Mv=1、α=1、及びβ=1、
Mv=2、α=0.5、及びβ=0.5、
Mv=2、α=0.75、及びβ=0.5、
Mv=2、α=1、及びβ=0.5、又は
Mv=2、α=1、及びβ=0.75である。
【0024】
可能な実装において、第1のパラメータコンビネーションが、Mv=2、α=1、及びβ=0.75であるとき、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数は、32未満である。
【0025】
可能な実装において、複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
Mv=1、α=0.75、及びβ=0.5、
Mv=1、α=1、及びβ=0.5、
Mv=1、α=1、及びβ=0.75、
Mv=1、α=1、及びβ=1、
Mv=2、α=0.5、及びβ=0.5、
Mv=2、α=0.75、及びβ=0.5、
Mv=2、α=1、及びβ=0.5、及び
Mv=2、α=1、及びβ=0.75
のうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
可能な実装において、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの、パラメータコンビネーションMv=2、α=1、及びβ=0.75に対応する数は、32未満である。
【0027】
可能な実装において、複数のパラメータコンビネーションの中で、Mvが同じ値を有する複数のパラメータコンビネーションに対応するβ*αの値は、異なる。
【0028】
可能な実装において、複数のパラメータコンビネーションの中で、Mv=1である複数のパラメータコンビネーションは、βの値が1であるか又はαの値が1である少なくとも2つのパラメータコンビネーションを含む。
【0029】
可能な実装において、複数のパラメータコンビネーションは、少なくとも2つのランク(ranks)の値に関連する。これは、異なるランクの端末のフィードバックオーバーヘッドを制御し、また、複数の通信要件に適用可能である。
【0030】
可能な実装において、ランクが2より大きいときのパラメータコンビネーションにおけるβの値は、ランクが2以下であるときのパラメータコンビネーションにおけるβの値以下である、及び/又は、ランクが2より大きいときのパラメータコンビネーションにおけるαの値は、ランクが2以下であるときのパラメータコンビネーションにおけるαの値以下である。このようにして、高ランクの端末の報告オーバーヘッドを制御することができる。
【0031】
可能な実装において、複数のパラメータコンビネーションにおいて、αの値セットは、α={0.25,0.5,0.75,1}である。
【0032】
可能な実装において、複数のパラメータコンビネーションにおいて、βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、Mvの値セットは、Mv={1,2}である、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.75,1}であり、Mvの値セットは、Mv={1,2}である、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,1}であり、Mvの値セットは、Mv={1,2}である、
βの値セットは、β={0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、Mvの値セットは、Mv={1,2}である、又は
βの値セットは、β={0.5,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、Mvの値セットは、Mv={1,2}である。
【0033】
この出願において、3要素からなるパラメータコンビネーション(α、β、Mv)に基づいて決定され、かつ、非ゼロ要素の最大数が小さい、3要素からなるパラメータコンビネーション(α、β、Mv)が削除され、それにより、システムパフォーマンスを改善することができ、3要素からなるパラメータコンビネーションについてのパラメータコンビネーションの総数を効果的に低減して、ネットワークデバイスによって第1のパラメータコンビネーションを端末デバイスに示すことのオーバーヘッドを低減することができる。これらの可能なパラメータコンビネーションは、全てのランクに適用可能である。代替的に、これらの可能なパラメータコンビネーションは、ランク=1又はランク=2のときのみに適用可能である。
【0034】
可能な実装において、複数のパラメータコンビネーションにおいて、
Mv={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
Mv={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、
Mv={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であるか、
Mv={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
Mv={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、
Mv={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であるか、
Mv={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
Mv={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、又は
Mv={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であり、β2は、ランク1又はランク=2のときに適用できるβであり、β1は、ランクが2より大きいときに適用できるβである。
【0035】
可能な実装において、複数のパラメータコンビネーションにおいて、
Mv={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}であるか、
Mv={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}であるか、
Mv={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}であるか、又は
Mv={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}であり、α2は、ランク=1又はランク=2のときに適用できるαであり、α1は、ランクが2より大きいときに適用できるαである。
【0036】
可能な実装において、複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
Mv=1、α=1、及びβ=1、
Mv=1、α=1、及びβ=0.75、
Mv=1、α=1、及びβ=0.5、
Mv=1、α=0.5、及びβ=0.75、
Mv=1、α=0.5、及びβ=0.5、
Mv=1、α=0.5、及びβ=0.25、
Mv=2、α=1、及びβ=0.75、又は
Mv=2、α=1、及びβ=0.5
のうちの少なくとも2つを含む。これらの可能なパラメータコンビネーションは、全てのランクに適用可能である。代替的に、これらの可能なパラメータコンビネーションは、ランク=1又はランク=2のときのみに適用可能である。
【0037】
可能な実装において、複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
Mv=1、α=1、及びβ=0.875、
Mv=1、α=1、及びβ=0.625、
Mv=1、α=1、及びβ=0.375、
Mv=1、α=0.5、及びβ=0.625、
Mv=1、α=0.5、及びβ=0.375、
Mv=1、α=0.5、及びβ=0.125、
Mv=2、α=1、及びβ=0.625、
Mv=2、α=1、及びβ=0.375、
Mv=1、α=1、及びβ=0.5、
Mv=1、α=1、及びβ=0.25、
Mv=1、α=0.5、及びβ=0.25、
Mv=2、α=1、及びβ=0.25、
Mv=1、α=1、及びβ=0.75、又は
Mv=1、α=0.5、及びβ=0.5、
のうちの少なくとも2つを含み、複数のパラメータコンビネーションは、ランクが2より大きいときに適用できる。
【0038】
第3の態様によれば、通信装置が提供される。装置は、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つを実施する機能、或いは、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つを実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、対応するソフトウェアを実行することにより、ハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上の機能モジュールを含む。
【0039】
第4の態様によれば、プロセッサを含み、任意選択で、さらにメモリを含む通信装置が提供され、プロセッサは、メモリに結合される。メモリは、コンピュータプログラム又は命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のコンピュータプログラム又は命令の一部又は全部を実行するように構成され、コンピュータプログラム又は命令の一部又は全部が実行されるとき、プロセッサは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法における端末デバイスの機能を実装する、或いは、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つにおけるネットワークデバイスの機能を実装するように構成される。
【0040】
可能な実装において、装置は、さらに、トランシーバを含んでよく、トランシーバは、プロセッサによって処理された信号を伝送する、又は、プロセッサに入力される信号を受信するように構成される。トランシーバは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つにおいて端末デバイスによって実行される伝送アクション又は受信アクションを実行してもよいし、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つにおけるネットワークデバイスによって実行される伝送アクション又は受信アクションを実行してもよい。
【0041】
第5の態様によれば、この出願は、チップシステムを提供し、チップシステムは、1つ以上のプロセッサ(処理回路と称されることもある)を含む。プロセッサは、電気的にメモリ(記憶媒体と称されることもある)に結合され、メモリは、チップシステム内に配置されてもよいし、チップシステム内に配置されなくてもよく、メモリは、コンピュータプログラム又は命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のコンピュータプログラム又は命令の一部又は全部を実行するように構成され、コンピュータプログラム又は命令の一部又は全部が実行されるとき、プロセッサは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法における端末デバイスの機能を実装するか、又は、第2の態様又は第2の態様の可能な実装のいずれか1つにおけるネットワークデバイスの機能を実装するように構成される。
【0042】
可能な実装において、チップシステムは、入力/出力インターフェース(通信インターフェースと称されることもある)をさらに含んでよい。入力/出力インターフェースは、プロセッサによって処理された信号を出力する、又は、プロセッサに入力される信号を受信するように構成される。入力/出力インターフェースは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つにおいて端末デバイスによって実行される伝送アクション又は受信アクションを実行してもよいし、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つにおけるネットワークデバイスによって実行される伝送アクション又は受信アクションを実行してもよい。具体的には、出力インターフェースは、伝送アクションを実行し、入力インターフェースは、受信アクションを実行する。
【0043】
可能な実装において、チップシステムは、チップを含んでもよいし、チップと他の別個のデバイスとを含んでもよい。
【0044】
第6の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つにおける機能を実装するために利用される命令、或いは、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つにおける機能を実装するために利用される命令を含む。
【0045】
代替的に、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるとき、コンピュータは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法において端末デバイスによって実行される方法を実行すること、或いは、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つにおけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行することを可能にされうる。
【0046】
第7の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法において端末デバイスによって実行される方法を実行すること、或いは、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つにおけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行することが可能になる。
【0047】
第8の態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するための端末デバイスと、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するためのネットワークデバイスとを含む。
【0048】
第3の態様から第8の態様における技術的効果については、第1の態様から第2の態様における説明を参照されたい。詳細については、ここでは繰り返されない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【
図1】この出願の実施形態による通信システムのアーキテクチャの模式図である。
【
図2】この出願の実施形態によるダウンリンクチャネル状態情報をフィードバックすることについての模式的なフローチャートである。
【
図3】この出願の実施形態による通信プロセスの模式図である。
【
図4】この出願の実施形態による通信装置の構造の図である。
【
図5】この出願の実施形態による通信装置の構造の図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
この出願の実施形態における技術的解決策の理解を容易にするために、以下では、この出願の実施形態において提供される方法のシステムアーキテクチャについて簡単に説明する。この出願の実施形態において説明されるシステムアーキテクチャは、この出願の実施形態における技術的解決策について、より明確に説明することを意図しており、この出願の実施形態において提供される技術的解決策に対して何ら限定を構成するものではないと理解されうる。
【0051】
この出願の実施形態における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、サテライト通信システム及び従来のモバイル通信システムに適用される。サテライト通信システムは、従来のモバイル通信システム(即ち、地上通信システム)に統合されうる。例えば、通信システムは、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)通信システム、無線フィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex, FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex, TDD)システム、第5世代(5th generation, 5G)システム若しくは新無線(new radio, NR)システム、第6世代(6th generation, 6G)システム、又は他の将来の通信システムである。通信システムは、さらに、複数の無線技術を統合する通信システムをサポートし、例えば、無人航空車両、サテライト通信システム、及び高高度プラットフォームステーション(high altitude platform station, HAPS)通信など、非地上ネットワーク(non-terrestrial network, NTN)と地上モバイル通信ネットワークとを統合するシステムにも適用されうる。
【0052】
図1は、この出願の実施形態に適用可能な通信システムの例である。
図1を参照されたい。通信システムは、少なくとも1つのネットワークデバイスと、少なくとも1つの端末とを含む。単一のネットワークデバイスは、単一の端末デバイス又は(例えば、(a)に示すように)複数の端末デバイスに、データを伝送又はシグナリングを制御しうる。代替的に、複数のネットワークデバイスは、(例えば、(b)に示すように)単一の端末デバイスに、同時にデータを伝送又はシグナリングを制御しうる。
【0053】
この出願におけるネットワークデバイスは、LTEにおける発展型基地局(evolved NodeB, eNB 又は eNodeB)、又は、5Gネットワークにおける基地局、ブロードバンドネットワークゲートウェイ(broadband network gateway, BNG)、アグリゲーションスイッチ、若しくは非第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project, 3GPP)アクセスデバイスなどであってよい。このことについては、この出願の実施形態において特に限定されない。任意選択で、この出願の実施形態における基地局は、様々な形態の基地局、例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局(スモールセルとも称される)、中継局、アクセスポイント、次世代ノードB(gNodeB, gNB)、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)、送信ポイント(transmission point, TP)、モバイルスイッチングセンター、及び、デバイストゥデバイス(Device-to-Device, D2D)、ビークルトゥエブリシング(vehicle-to-everything, V2X)、マシントゥマシン(machine-to-machine, M2M)通信、若しくはモノのインターネット(Internet of Things)通信における基地局として機能するデバイスを含みうる。このことについては、この出願の実施形態において特に限定されない。
【0054】
ネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスと通信及びインタラクションを行って、端末デバイスに通信サービスを提供しうる。コアネットワークデバイスは、例えば、5Gネットワークコアネットワーク(core network, CN)におけるデバイスである。ベアラネットワークとして、コアネットワークは、データネットワークに対するインターフェースを提供し、通信接続、認証、管理、及びポリシー制御をユーザ機器(user equipment, UE)に提供し、データサービスなどを運ぶ。
【0055】
この出願の実施形態において言及される端末は、無線トランシーバ機能を有するデバイスであってよく、特に、ユーザ機器(user equipment, UE)、アクセス端末、サブスクライバユニット(subscriber unit)、サブスクライバステーション、モバイルステーション(mobile station)、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、又はユーザ装置であってよい。代替的に、端末デバイスは、サテライトフォン、セルラフォン、スマートフォン、無線データカード、無線モデム、マシンタイプ通信デバイス、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(session initiation protocol, SIP)フォン、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、無線通信機能を持つハンドヘルドデバイス、無線モデムに接続されたコンピューティングデバイス若しくは他の処理デバイス、車載デバイス、高高度航空機に搭載される通信デバイス、ウェアラブルデバイス、無人航空車両、ロボット、デバイストゥデバイス(device-to-device, D2D)通信における端末、ビークルトゥエブリシング(vehicle-to-everything, V2X)における端末、仮想現実(virtual reality, VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality, AR)端末デバイス、工業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、又は、将来の通信ネットワークにおける端末デバイスなどであってよい。このことについては、この出願において特に限定されない。
【0056】
この出願の実施形態の理解を容易にするために、以下では、この出願のアプリケーションシナリオについて説明する。この出願の実施形態において説明されるネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、この出願の実施形態における技術的解決策について、より明確に説明することを意図しており、この出願の実施形態において提供される技術的解決策に対して何ら限定を構成するものではない。当業者は、新たなサービスシナリオが出現するとき、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、類似の技術的課題に対しても適用可能であることを理解しうる。
【0057】
5Gモバイル通信システムは、システム容量、スペクトル効率、及び伝送遅延などについて、より高い要件を課している。5Gのキー技術の1つとして、マッシブ(Massive)多入力多出力(multiple-input multiple-output, MIMO)アンテナ技術は、空間多重を通じてシステム容量を効果的に改善することができる。加えて、指向性ビームが、さらに、ビームフォーミング技術を利用してマッシブMIMOにおいて形成されてよく、リンク伝送ロスを低減し、リンク信頼性を改善するのに役立つ。
【0058】
複数のシステムのダウンリンク容量を改善するためのキーファクターは、ネットワークデバイスが、正確なダウンリンクチャネル状態情報(channel state information, CSI)を取得することにある。
【0059】
時分割複信(time division duplex, TDD)システムでは、チャネルキャリブレーションの後、アップリンクとダウンリンクとの間にチャネルレシプロシティ(channel reciprocity)が存在するため、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信されたアップリンクサウンディング参照信号(sounding reference signal, SRS)を利用して、ダウンリンクチャネル状態情報(CSI)を推定しうる。時分割複信(TDD)システムにおけるチャネルが、キャリブレーションされないか、又はキャリブレーションエラーが大きい場合、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間のアップリンク及びダウンリンク等価ベースバンドチャネルは、レシプロシティを有さず、ダウンリンクチャネル状態情報(CSI)が、端末デバイスによってネットワークデバイスへとフィードバックされる必要がある。
【0060】
周波数分割複信(frequency division duplex, FDD)システムでは、アップリンクとダウンリンクの周波数(例えば、アップリンク2.1GHz及びダウンリンク3.5GHz)の間に差が存在し、アップリンクとダウンリンクの周波数は、チャネルレシプロシティを有しない。ダウンリンクチャネル状態情報(CSI)が、端末デバイスによってネットワークデバイスへとフィードバックされることのみができる。
【0061】
図2は、以下のステップを含むダウンリンクチャネル状態情報(CSI)フィードバック手順の模式的なフローチャートである。
【0062】
ステップ201:ネットワークデバイスは、チャネル測定構成情報を端末デバイスへと送信する。
【0063】
例えば、チャネル測定構成情報は、チャネル測定に利用される時間-周波数リソースを含む。
【0064】
ステップ202:ネットワークデバイスは、チャネル測定に利用されるダウンリンク参照信号を端末デバイスへと送信する。
【0065】
例えば、ダウンリンク参照信号は、ダウンリンクチャネル状態情報参照信号(channel state information reference signal, CSI-RS)を含む。
【0066】
端末デバイスは、チャネル測定構成情報に基づいてダウンリンク参照信号を受信する。
【0067】
ステップ203:端末デバイスは、受信されたダウンリンク参照信号に基づいてダウンリンクチャネル状態情報(CSI)を推定し、ダウンリンクチャネル状態情報をネットワークデバイスへとフィードバックする。
【0068】
ダウンリンクチャネル状態情報(CSI)は、ランクインジケーション(rank indication, RI)、チャネル品質インジケーション(channel quality indication, CQI)、及びプリコーディング行列インジケーション(precoding matrix indication, PMI)などを含む。
【0069】
RIは、チャネルの有効なデータレイヤの数を示し、ネットワークデバイスに、UEによってサポートされることができるコードワード(code words, CWs)の数を通知する。例えば、RI=1の場合、1つのCWがサポートされ、或いは、RI>1の場合、2つのCWがサポートされる。
【0070】
CQIは、ダウンリンクチャネルのチャネル品質を反映する。例えば、0~15が、チャネル品質を表し、0は、最悪のチャネル品質を示し、15は、最良のチャネル品質を示す。ネットワークデバイスは、CQI値を取得することによって、現在のダウンリンクチャネルの品質を知得し、スケジューリングのために適切なチャネルを選択しうる。
【0071】
PMIは、プリコーディング(precoding)行列を決定するためのものである。例えば、PMIは、係数行列についての情報を含む。簡単に言えば、プリコーディングは、データにプリコーディング行列を乗算することである。プリコーディング行列は、複数の行列を乗算することによって得られ、複数の行列のうちの、ある行列が係数行列と称される。
【0072】
ステップ204:ネットワークデバイスは、端末デバイスによってフィードバックされたダウンリンクチャネル状態情報(CSI)に基づいて、ダウンリンクデータ伝送に対応するプリコーディング情報を決定し、プリコーディング情報に基づいてダウンリンクデータを送信する。
【0073】
例えば、ネットワークデバイスは、UEによってフィードバックされるRI情報に基づいて、ダウンリンク伝送のデータストリームの数を決定し、UEによってフィードバックされるCQI情報に基づいて、ダウンリンクデータの変調次数を決定し、UEによってフィードバックされるPMIに基づいて、ダウンリンクデータ伝送のためのプリコーディング行列を決定する。
【0074】
R16では、プリコーディング(プリコーディング行列と称されることもある)は、以下の形で表現されうる。
【0075】
【0076】
行列
【0077】
【0078】
は、PCSI-RS行、N3列を含む。
【0079】
【0080】
であり、
【0081】
【0082】
は、ポート選択行列であり、L個のポートが、PCSI-RS個のポートの中から選択されることを表す。
【0083】
【0084】
であり、
【0085】
【0086】
は、端末デバイスによって選択されたL個のCSI-RSポートに対応する係数行列である。
【0087】
【0088】
であり、
【0089】
【0090】
は、周波数ドメイン基底行列(base matrix)であり、
【0091】
【0092】
は、離散フーリエ変換(discrete fourier transform, DFT)行列セットの中から選択されたM個の列を表し、N3は、周波数ドメインリソースブロック(resource blocks, RBs)の数又はサブバンドの数である。
【0093】
R16は、端末デバイスが、各レイヤについて1つの行列
【0094】
【0095】
を報告することを指定している。各行列
【0096】
【0097】
における非ゼロ要素の最大数は、
【0098】
【0099】
である。
【0100】
Lに設定できる値のセットは、L={2,4,6}である。
【0101】
vが1又は2であるとき、スケーリングファクターPvに設定できる値のセットは、Pv={1/4,1/2}である、或いは、vが3又は4であるとき、Pvに設定できる値のセットは、Pv={1/4,1/8}である。添字vは、レイヤの数のインデックス(index)を表し、Mの値は、Pvに基づいて決定され、Pvの1つの値は、Mの1つの値に対応する。
【0102】
βに設定できる値のセットは、{1/4,1/2,3/4}であり、βは、行列
【0103】
【0104】
における非ゼロ要素の割合を表す。
【0105】
これらの値セットのケースにおいて、3要素からなるパラメータコンビネーション(β,L,M)は、3*2*3=18個のパラメータコンビネーションケースを有する。ネットワークデバイスによって端末デバイスにパラメータコンビネーションを構成することのオーバーヘッド及び他のファクターの影響を低減するために、3要素からなるパラメータコンビネーション(β,L,M)の8個のコンビネーションケースがR16において指定される。
【0106】
R17におけるプリコーディング(プリコーディング行列と称されることもある)は、以下の形で表現されうる。
【0107】
【0108】
【0109】
行列は、PCSI-RS行、N3列を含む。
【0110】
【0111】
であり、
【0112】
【0113】
は、ポート選択行列であり、K1個のポートが、PCSI-RS個のポートの中から選択されることを表し、
【0114】
【0115】
の中の各列は、値が1である1つの非ゼロ要素のみを有する。
【0116】
【0117】
であり、
【0118】
【0119】
は、端末デバイスによって選択されたK1個のCSI-RSポートに対応する係数行列である。
【0120】
【0121】
であり、
【0122】
【0123】
は、周波数ドメイン基底行列であり、
【0124】
【0125】
は、離散フーリエ変換(DFT)行列セットの中から選択されたMv個の列を表し、添字vは、レイヤの数のインデックス(index)を表し、N3は、周波数ドメインRBリソースの数又はサブバンドの数である。
【0126】
通常、右肩の記号「H」は、共役転置(conjugate transposition)を表す。共役転置を通じて得られる行列AHは、Aの共役転置行列と称され、AHは、n*mタイプのものである。例えば、共役は、はじめにbijを得るために、A内の各要素aijに対して実行され(ここで、2つの相互に共役な複素数の積は、複素数の絶対値(modulus)の二乗に等しく、共役は、通常、右肩の記号「*」によって表現される)、bijを含む新たに得られたm*nタイプの行列は、行列Bと表記され、B=A*であり、次いで、BTを得るために、行列Bに対して通常の転置が実行される、即ち、Aの共役転置行列:BT=AHである。
【0127】
ネットワークデバイスは、例えば、無線リソース制御(radio resource control, RCC)、メディアアクセスコントロール制御要素(medium access control control element, MAC CE)、又はダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)のうちの1つ以上を利用して、PCSI-RSの値及びK1の値を端末デバイスに構成しうる。PCSI-RSの値及びK1の値は、代替的に、プロトコルで合意されてもよい。端末デバイスは、PCSI-RS個のポートの中からK1個のポートを選択し、ネットワークデバイスに、いずれのポートが、選択されたK1個のポートであるかを通知しうる。このようにして、ネットワークデバイスは、行列
【0128】
【0129】
を得ることができる。
【0130】
ネットワークデバイスは、端末デバイスに対し、行列
【0131】
【0132】
の中の非ゼロ要素の最大数
【0133】
【0134】
に対応するパラメータコンビネーション(β,K1,Mv)を構成しうる。端末デバイスは、構成されたパラメータコンビネーションに基づいて、
【0135】
【0136】
の中の非ゼロ要素の最大数K0を決定し、最大数K0に基づいて、
【0137】
【0138】
の中の非ゼロ要素を決定しうる。端末デバイスは、ネットワークデバイスに、
【0139】
【0140】
の中の非ゼロ要素を示す。このようにして、ネットワークデバイスは、行列
【0141】
【0142】
を取得することができる。
【0143】
ネットワークデバイスは、さらに、Mvの値を端末デバイスに示してよい。端末デバイスは、DFT行列セットの中からMv個の列を選択し、ネットワークデバイスに、いずれの行が、選択されたMv個の行であるかを通知してよく、それにより、ネットワークデバイスは、行列
【0144】
【0145】
を取得することができる。
【0146】
ネットワークデバイスは、プリコーディング行列
【0147】
【0148】
を決定し、プリコーディング行列
【0149】
【0150】
を利用してダウンリンクデータをエンコードし、エンコードされたダウンリンクデータを端末デバイスへと送信しうる。
【0151】
この出願は、行列
【0152】
【0153】
にフォーカスしており、行列
【0154】
【0155】
及び、行列
【0156】
【0157】
については、再び詳細に説明されない。
【0158】
可能な実装において、K1に設定できる値のセットは、K1={2,4,8,12,16,24,32}であり、Mvに設定できる値のセットは、Mv={1,2}であり、βに設定できる値のセットは、{1/4,1/2,3/4,1}である。これらの値セットのケースにおいて、3要素からなるパラメータコンビネーション(β,K1,Mv)についての7*2*4=56個の可能なパラメータコンビネーションケースが存在し、それは、R16で指定された8個のパラメータコンビネーションケースを遙かに超えている。従って、ネットワークデバイスによって端末デバイスにパラメータコンビネーションを構成することのオーバーヘッドが大きい。
【0159】
これに基づき、この出願は、パラメータαが導入され、3要素からなるパラメータコンビネーション(β,K1,Mv)は、3要素からなるパラメータコンビネーション(β,α,Mv)に変更されて、可能なパラメータコンビネーションケースを低減することを提案する。K1の値は、αに基づいて決定されうるし、αは、ポート選択係数と称されうる。例えば、パラメータコンビネーションケースの数は、8まで低減される。ネットワークデバイスが、端末デバイスに、行列
【0160】
【0161】
の中の非ゼロ要素の最大数
【0162】
【0163】
に対応するパラメータコンビネーションを構成するとき、構成オーバーヘッドを低減することができる。例えば、56個のパラメータコンビネーションを示すためには少なくとも6ビットが必要とされ、8個のパラメータコンビネーションを示すためには3ビットしか必要とされず、それにより、3ビットが節約される。
【0164】
以下では、添付図を参照しながら、解決策について詳細に説明する。添付図内の破線によって表記された特徴又は内容は、この出願の実施形態において、任意選択の動作又は任意選択の構造と理解されてよい。
【0165】
図3は、少なくとも以下のステップを含む通信方法を示す。
【0166】
ステップ301:ネットワークデバイスは、第1のインジケーション情報を端末デバイスに送信し、第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーションを示す。それに対応して、端末デバイスは、第1のインジケーション情報をネットワークデバイスから受信する。
【0167】
ネットワークデバイスは、複数のパラメータコンビネーションを事前に記憶し、ネットワークデバイスは、複数のパラメータコンビネーションの中から1つのパラメータコンビネーションを選択し、第1のインジケーション情報を利用して、そのパラメータコンビネーションを端末デバイスに示す。ネットワークデバイスに記憶された複数のパラメータコンビネーションと、端末デバイスに示されたパラメータコンビネーションとを区別するために、ネットワークデバイスによって端末デバイスに示されたパラメータコンビネーションは、第1のパラメータコンビネーションと称され、第1のパラメータコンビネーションは、複数のパラメータコンビネーションのうちの1つである。
【0168】
ネットワークデバイスが、第1のパラメータコンビネーションを端末デバイスに示すとき、第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーションのインデックス(番号と称されることもある)を含んでよい。端末デバイスは、複数のパラメータコンビネーション及び対応するインデックスを事前に記憶しており、端末デバイスとネットワークデバイスとに記憶されたパラメータコンビネーション及び対応するインデックスは同じである。ネットワークデバイスによって送信されたインデックスを受信した後、端末デバイスは、インデックスに基づいて、対応する第1のパラメータコンビネーションを見つけうる。
【0169】
ネットワークデバイスが、第1のパラメータコンビネーションを端末デバイスに示すとき、第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーション内の一部/全部のパラメータの値のインデックスを含んでよく、或いは、第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーション内の一部/全部のパラメータの値を含む。
【0170】
複数のパラメータコンビネーションは、表の形式で記憶されてよい。例えば、1つのパラメータコンビネーションは、表の中の1行を占有し、又は、1つのパラメータコンビネーションは、表の中の1列を占有する。
【0171】
任意のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、Mvの値、βの値、及びαの値のうちの少なくとも2つを含む。このようにして、第1のパラメータコンビネーションは、また、以下のもの、即ち、Mvの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値のうちの少なくとも2つを含む。
【0172】
Mvの第1の値は、Mvの値セットの中の任意の値である。任意選択の例において、Mvの値セットは、2つの値を含む。例えば、Mvの値セットは、Mv={1,2}である。
【0173】
βの第1の値は、βの値セットの中の任意の値である。任意選択の例において、βの値セットは、4つの値を含む。例えば、βの値セットは、β={0.25,0.5,0.75,1}である。他の例として、βの値セットは、β={0.125,0.375,0.625,0.875}である。他の例として、βの値セットは、β={0.125,0.25,0.5,0.75}である。
【0174】
αの第1の値は、αの値セットの中の任意の値である。任意選択の例において、αの値セットは、4つの値を含む。例えば、αの値セットは、α={0.25,0.5,0.75,1}である。他の例として、αの値セットは、α={0.125,0.375,0.625,0.875}である。
【0175】
αの値は、係数行列の行の数を決定するためのものであり、Mvの値は、係数行列の列の数であり、βの値は、係数行列の中の全ての要素に対する非ゼロ要素の割合である。区別を容易にするため、端末デバイスによってネットワークデバイスに示される係数行列は、第1の係数行列と称される。このようにして、αの第1の値は、第1の係数行列の行の数を決定するためのものであり、Mvの第1の値は、第1の係数行列の列の数であり、βの第1の値は、第1の係数行列の中の全ての要素に対する非ゼロ要素の割合である。係数行列は、ここでは、プリコーディング行列を決定するためのものであってよい。例えば、プリコーディング行列は、上述した
【0176】
【0177】
であり、
【0178】
【0179】
であり、係数行列は、
【0180】
【0181】
である。プリコーディング行列の内容については、上記の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明されない。
【0182】
任意選択の例において、複数のパラメータコンビネーションの数は、32以下であり、例えば、32、24、16、又は8である。例えば、4つのβの値と、4つのαの値と、2つのMvの値とを含む、3要素からなるパラメータコンビネーション(β,α,Mv)についてのパラメータコンビネーションの数は、4*4*4=32である。例えば、複数のパラメータコンビネーションの数は、24未満である。異なるパラメータコンビネーションにおいて、少なくとも1つのパラメータが異なる値を有する。
【0183】
任意選択の例において、複数のパラメータコンビネーションの中で、3つのパラメータMv、β、及びαのうちの1つ又は2つの値が同じである。端末デバイスとネットワークデバイスとがパラメータの値に合意しているか、又は、プロトコルがパラメータの値を指定している場合、ネットワークデバイスは、値を端末デバイスに示す必要がないことがある。例えば、値が、1又は0.75である。3つのパラメータMv、β、及びαのうちの1つの値が固定的に1であるとき、3要素からなるパラメータコンビネーション(β,α,Mv)は、バイナリパラメータコンビネーションとみなすことができる。
【0184】
複数のパラメータコンビネーションの数が少ないほど、ネットワークデバイスが第1のパラメータコンビネーションを端末デバイスに構成するときに必要とされるビットの数が少ないことを示す。例えば、56個のパラメータコンビネーションを示すために少なくとも6ビットが必要とされ、32個のパラメータコンビネーションを示すためには5ビットしか必要とされず、それにより、1ビットが節約される。
【0185】
任意のパラメータコンビネーションは、係数行列が最大でK0個の非ゼロ要素を含むと決定するためのものであり、K0は、Mvの値、βの値、及びαの値に基づいて決定される。このようにして、第1のパラメータコンビネーションは、端末デバイスによって示される第1の係数行列が、最大K0個の非ゼロ要素を含むことを決定するためのものであり、K0は、Mvの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値に基づいて決定される。
【0186】
可能な例において、K0は、Mvの値、βの値、及びK1の値に基づいて決定される。例えば、
【0187】
【0188】
であり、K1の値は、係数行列の行の数であり、K1の値は、αの値に基づいて決定される。このようにして、K1の第1の値は、第1の係数行列の行の数であり、K1の第1の値は、αの第1の値に基づいて決定される。
【0189】
任意選択の例において、K1の値は、αの値及びPの値に基づいて決定され、Pの値は、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの数である。このようにして、K1の第1の値は、αの第1の値及びPの第1の値に基づいて決定され、Pの第1の値は、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数である。
【0190】
α、P、及びK1の間の対応関係は、端末デバイスとネットワークデバイスとによって合意されてもよいし、プロトコルで指定されてもよい。このようにして、端末デバイスとネットワークデバイスとは、値の間の対応関係に基づいて、α、P、及びK1の個々の値を決定しうる。値の対応関係は、数式を利用して表現されてもよいし、表を利用して表現されてもよい。
【0191】
任意選択の例において、α*P-K1≦0が満たされるとき、K1の第1の値は、α*P-K1の結果が最大になるときのK1の値であり、
【0192】
【0193】
によって表現されてよく、以後、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1と称される。K1の第1の値は、α*P以上であり、かつ、α*PとK1との間の差の絶対値がK1の値セットの中で最小であるK1の値であることとしても理解されうる。K1に設定できる値のセットは、K1={2,4,8,12,16,24,32}である。
【0194】
任意選択の例において、α*P-K1≧0が満たされるとき、K1の第1の値は、α*P-K1の結果が最小になるときのK1の値であり、
【0195】
【0196】
と表現されてよく、以後、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1と称される。代替的に、K1の第1の値は、α*P以下であり、かつ、α*PとK1との間の差の絶対値がK1の値セットの中で最小であるK1の値であることとしても理解されうる。K1に設定できる値のセットは、K1={2,4,8,12,16,24,32}である。
【0197】
例えば、α=1、及びP=32であるとき、α*P-K1≦0が満たされるときには、α*P-K1の結果のうちの最大値が0であり、α*P-K1=0であるときには、K1の値が32である。
【0198】
例えば、α=1、及びP=32であるとき、α*P-K1≧0が満たされるときには、α*P-K1の結果のうちの最小値が0であり、α*P-K1=0であるときには、K1の値が32である。
【0199】
例えば、α=0.75、及びP=32であるとき、α*P-K1≦0が満たされるときには、α*P-K1の結果のうちの最大値が0であり、α*P-K1=0であるときには、K1の値が24である。
【0200】
例えば、α=0.75、及びP=32であるとき、α*P-K1≧0が満たされるときには、α*P-K1の結果のうちの最小値が0であり、α*P-K1=0であるときには、K1の値が24である。
【0201】
例えば、α=0.5、及びP=32であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は16であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は16である。
【0202】
例えば、α=0.25、及びP=32であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は8であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は8である。
【0203】
例えば、α=1、及びP=24であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は24であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は24である。
【0204】
例えば、α=0.75、及びP=24であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は24であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は16である。
【0205】
例えば、α=0.5、及びP=24であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は12であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は12である。
【0206】
例えば、α=0.25、及びP=24であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は8であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は4である。
【0207】
例えば、α=1、及びP=12であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は12であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は12である。
【0208】
例えば、α=0.75、及びP=12であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は12であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は8である。
【0209】
例えば、α=0.5、及びP=12であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は8であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は4である。
【0210】
例えば、α=0.25、及びP=12であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は4であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は2である。
【0211】
例えば、α=1、及びP=4であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は4であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は4である。
【0212】
例えば、α=0.75、及びP=4であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は4であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は2である。
【0213】
例えば、α=0.5、及びP=4であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は2であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は2である。
【0214】
例えば、α=0.25、及びP=4であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は2であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値はヌル(即ち、条件を満たす値が存在しない)である。
【0215】
この決定方式において、決定されたK1の値は、依然として、既存の値セット(例えば、K1={2,4,8,12,16,24,32})の中のK1の値であることを保証することができる。
【0216】
任意選択の例において、αの値が小さいとき、例えば、α=0.25のとき、K1の値は、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られうる。このようにして、K1の値を、Pの値が小さいときに得ることができることを保証することができる。例えば、P=4のとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて、セットK1={2,4,8,12,16,24,32}の中から、K1の値が2であることが決定されうる。
【0217】
任意選択の例において、αの値が大きいとき、例えば、α=0.5、0.75、又は1のとき、K1の値は、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られうる。このようにして、αの異なる値について同じK1の値が得られる確率を低減することができる。例えば、P=12又は24のとき、αの異なる値について、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は全て異なる。
【0218】
任意選択の例において、K1の第1の値は、
【0219】
【0220】
であり、
【0221】
【0222】
は、切り上げを表す。この決定方式において、PとK1との間の関係をシンプルにすることができ、それにより、K1を決定するプロセスがよりシンプルになる。
【0223】
任意選択の例において、max{α*P-K1≦0}及びmin{α*P-K1≧0}に関連して、表1に示すように、α、P、及びK1の値を決定するための対応関係が提供される。以下の複数の対応関係において、いくつかの対応関係は、max{α*P-K1≦0}に基づいて決定され、いくつかの対応関係は、min{α*P-K1≧0}に基づいて決定される。
【0224】
【0225】
この出願において、表の中の構成1、構成2、…、構成8、…などは、単なるインデックスの例であり、パラメータコンビネーションのシーケンスを限定することを意図するものではないことに留意すべきである。
【0226】
任意選択の例において、表2に示すように、α、P、及びK1の値を決定するための対応関係が提供される。
【0227】
【0228】
α={0.25,0.5,0.75,1}及びP={4,8,16,32}のケースは、表2において省略されており、これらのケースにおいて、K1の値は、式
【0229】
【0230】
に従って得られうる。
【0231】
任意選択の例において、Pの第1の値(具体的には、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数)は、プロトコルにおいて指定される。このようにして、ネットワークデバイスは、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数を端末デバイスに示す必要がない。
【0232】
任意選択の例において、ネットワークデバイスは、第3のインジケーション情報を端末デバイスに送信し、第3のインジケーション情報は、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数(Pの第1の数)を示す。それに対応して、端末デバイスは、第3のインジケーション情報をネットワークデバイスから受信し、第3のインジケーション情報は、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数を示す。このようにして、異なる通信シナリオに関連して、より良く通信要件を満たすように、ポートの適切な数を選択することができる。
【0233】
Pの第1の値は、Pの値セットの中の任意の値である。任意選択の例において、Pの値セットの中に6個の値が存在する。例えば、Pの値セットは、P={4,8,12,16,24,32}であり、Pの第1の値は、例えば、4、8、又は12である。
【0234】
ステップ302:端末デバイスは、第2のインジケーション情報をネットワークデバイスに送信し、それに対応して、ネットワークデバイスは、第2のインジケーション情報を端末デバイスから受信する。
【0235】
第2のインジケーション情報は、第1の係数行列の中のK2個の非ゼロ要素を示し、K2は、K0以下である。
【0236】
第2のインジケーション情報(即ち、第1の係数行列の中のK2個の非ゼロ要素)は、ネットワークデバイスからのダウンリンク参照信号に基づいて決定される。具体的には、ネットワークデバイスは、ダウンリンク参照信号を端末デバイスに送信し、端末デバイスは、ダウンリンク参照信号に基づいてチャネル推定を実行し、推定された等価チャネルに基づいてPMI計算を実行して行列を取得し、次いで、行列からK2個の非ゼロ要素を選択する必要がある。
【0237】
第1の係数行列は、プリコーディング行列を決定するためのものである。例えば、プリコーディング行列は、上述した
【0238】
【0239】
であり、
【0240】
【0241】
であり、係数行列は、
【0242】
【0243】
である。プリコーディング行列の内容については、上記の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明されない。
【0244】
以下では、この出願における複数のパラメータコンビネーションについて詳細に説明する。
【0245】
βの値セットがβ={0.25,0.5,0.75,1}であるとき、Mvの値セットは、Mv={1,2}であり、αの値セットは、α={0.25,0.5,0.75,1}であり、{α,β,Mv}を含む、3要素からなるパラメータコンビネーションについて、合計で32個のパラメータコンビネーションが存在する。
【0246】
K1の値が小さいとき、端末が報告することを許されている非ゼロ要素の最大数(例えば、
【0247】
【0248】
)は小さい。従って、少数の非ゼロ要素を持つコンビネーションを削除するために、K1の値は大きくてよい。例えば、K1の値セットは、2つ又は3つの大きな値を含んでよい。
【0249】
3要素からなるパラメータコンビネーション(α,β,Mv)について、α又はβの小さな値が、端末によって報告されることが許される非ゼロ要素の最大数を小さくさせ、端末によって報告される非ゼロ要素の最大数の変動インターバルを小さくさせる(例えば、αの値が0.75である場合と比較し、αの値が0.25であるとき、非ゼロ要素の最大数は、βが調整されるときに、わずかに変動する)。この場合、端末の報告オーバーヘッドも、低いオーバーヘッド範囲に収まり、全体的なシステムパフォーマンスが貧弱になる。少数の非ゼロ要素を持つパラメータコンビネーションは削除することができる。少数の非ゼロ要素を持つパラメータコンビネーションを削除するために、任意選択の例において、α及び/又はβの値は大きくなる。例えば、αが0.25に設定されず、βが0.25に設定されない場合、β、α、及びMvの値セットは、以下のいくつかの可能な構成を有してよい。
(1)βの値セットがβ={0.5,0.75,1}であり、αの値セットがα={0.5,0.75,1}であり、Mvの値セットがMv={1,2}である。
【0250】
(2)βの値セットがβ={0.5,0.75,1}であり、αの値セットがα={0.75,1}であり、Mvの値セットがMv={1,2}である。
【0251】
(3)βの値セットがβ={0.5,0.75,1}であり、αの値セットがα={0.5,1}であり、Mvの値セットがMv={1,2}である。
【0252】
(4)βの値セットがβ={0.75,1}であり、αの値セットがα={0.5,0.75,1}であり、Mvの値セットがMv={1,2}である。
【0253】
(5)βの値セットがβ={0.5,1}であり、αの値セットがα={0.5,0.75,1}であり、Mvの値セットがMv={1,2}である。
【0254】
この出願において、3要素からなるパラメータコンビネーション(α,β,Mv)に基づいて決定され、かつ小さな非ゼロ要素の最大数を有する、3要素からなるパラメータコンビネーション(α,β,Mv)が削除され、それにより、システムパフォーマンスを改善することができ、3要素からなるパラメータコンビネーションについてのパラメータコンビネーションの総数を効果的に低減して、ネットワークデバイスによって端末デバイスに第1のパラメータコンビネーションを示すことのオーバーヘッドを低減することができる。
【0255】
αが導入されないとき、3要素からなるパラメータコンビネーションは、パラメータMv、K1、及びβを含む。Mv=1のとき、3要素からなるパラメータコンビネーション(Mv,K1,β)は、バイナリパラメータコンビネーション(K1,β)とみなされる。
係数行列内の非ゼロ要素の最大数K0を選択するために、
βが固定されることがあり、かつK1が調整されることがある、
K1が固定されることがあり、かつβが調整されることがある、又は、
K1とβとが両方調整されることがある。
K1を固定してβを調整することによって得られる非ゼロ要素の最大数K0が、βを固定してK1を調整することによって得られる非ゼロ要素の最大数K0と同じであるとき、それら2つの間のパフォーマンス差は大きくない。ここでは、K1を固定してβを調整することは、K1の値が変更されずに維持されるときにβが異なる値に設定されることとして理解されうる。
【0256】
例えば、表3では、K1が固定され、βが調整され、K1=Pであり、それにより、以下の構成のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0257】
【0258】
例えば、表4では、βが固定され、K1が調整され、かつβ=1であるとき、
【0259】
【0260】
のポートが、K1を調整することによって選択されてよく、以下の構成のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0261】
【0262】
しかし、バイナリパラメータコンビネーションについては、1つのパラメータが固定され(例えば、パラメータが大きな値に設定され)、他のパラメータが調整され、それにより、UEの報告オーバーヘッド(報告された非ゼロ要素の数が大きいほど、報告オーバーヘッドが大きいことを示す)を、より均等に分散することができ、それにより、システムパフォーマンスが、パラメータが変更されるにつれて、より均等に分散される。この出願において、αが導入されるとき、同じ原理が、3要素からなるパラメータコンビネーション(Mv,α,β)に適用される。
【0263】
この出願における(Mv,α,β)の複数のパラメータコンビネーションにおいて、Mv=1である複数のパラメータコンビネーションについては、少なくとも2つのパラメータコンビネーションの中のβの値が同じであり、かつその値が、βの値セットの中の最大値である、或いは、αの値が同じであり、かつその値が、αの値セットの中の最大値である。βが例として利用される。例えば、βの値セットがβ={0.25,0.5,0.75,1}であるとき、少なくとも2つのパラメータコンビネーションの中のβの値セットは1であり、例えば、βの値セットがβ={0.25,0.5,0.75}であり、かつその最大値が0.75であるとき、少なくとも2つのパラメータコンビネーションの中のβの値セットは0.75である。
【0264】
任意選択の例において、複数のパラメータコンビネーションの中で、Mv=1である複数のパラメータコンビネーションは、βの値が1であるか又はαの値が1である少なくとも2つのパラメータコンビネーションを含む。言い換えると、βの値セットの中のβの最大値が1であり、αの値セットの中のαの最大値が1である。
【0265】
αが導入されるとき、3要素からなるパラメータコンビネーション(Mv,α,β)は、Mv=1のときのバイナリパラメータコンビネーション(α,β)とみなされる。非ゼロ要素の割合は、βを調整することによって選択されてもよいし、
【0266】
【0267】
のポート(即ち、K1)は、αを調整することによって選択されてもよい。それら2つによって得られる非ゼロ要素の最大数K0が同じであるとき、それら2つの間のパフォーマンス差は大きくない。パラメータのうちの1つの値が固定され(例えば、パラメータが大きな値に設定され)、他のパラメータの値が調整され、それにより、UEの報告オーバーヘッドを、より均等に分散することができる。パラメータの値が固定され、その値が大きいとき、UEの報告オーバーヘッド分布の全体的な変動範囲が大きくなり、それにより、パラメータの調整に伴って、システムパフォーマンスが、より均等に変化し、全体的なパフォーマンスが大きな範囲で変動する。
【0268】
例えば、表5では、パラメータα=1であるとき、パラメータβが調整されてよく、以下の構成のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0269】
【0270】
βが固定されるとき、
【0271】
【0272】
のポート(即ち、K1)が、例えば、表6では、αを調整することによって調整されうる。例えば、β=1のとき、以下の構成のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0273】
【0274】
β又はαが小さいケースの考察において、少数の非ゼロ要素が選択される。特に、ポートの数が小さいとき、より少数の非ゼロ要素が選択される。従って、複数のパラメータコンビネーションの中で、β又はαの値セットの中の最小値は考慮されないことがある。
【0275】
例えば、表7では、α=1であり、それにより、以下の構成のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0276】
【0277】
例えば、表8では、β=1のとき、以下の構成のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0278】
【0279】
Mv=1であり、かつK1=1であるとき、単一のCSI-RSポートは、最大で1つの非ゼロ要素に対応する。複数の非ゼロ要素の目的を達成するために、複数のCSI-RSポートが利用されてよく、複数のCSI-RSポートは、最大で複数の非ゼロ要素に対応することがある。複数のCSI-RSポートは、複数のCSI-RSに対応し、複数のCSI-RSを送信するオーバーヘッドは大きい。K1=1が変更されず、かつMv=2であるとき、単一のCSI-RSポートは、最大で2つの非ゼロ要素に対応し、1つのCSI-RSポートは、複数の非ゼロ要素の目的を達成するために利用されることもあり、それは、CSI-RSオーバーヘッドを低減するのに役立ちうる。
【0280】
しかし、複数の非ゼロ要素は、端末の高い報告オーバーヘッドを指し、特に、多数のポートが存在するとき、報告オーバーヘッドがより高くなる。従って、多数のCSI-RSポートが存在するとき、選択されるポートの数(例えば、αは、ポート選択係数と称される)は、αに基づいて制御されうる。αの値を過度に大きくすることはできず(αの値が大きいことは、非ゼロ要素の数が大きいことを示す)、過度に大きな値を、端末の報告オーバーヘッドを低減する目的を達成するために利用することはできない。αの値を、過度に小さくすることもまたできない。αの値が過度に小さい場合、端末によって報告される非ゼロ要素の数の変動インターバルは小さい(例えば、αの値が0.75である場合と比較し、αの値が0.25であるとき、非ゼロ要素の数は、βが調整されるときに、わずかに変動する)。この場合、端末の報告オーバーヘッドも、低いオーバーヘッド範囲に収まり、全体的なシステムパフォーマンスが考慮されない。従って、αの選択は、効果的にシステムパフォーマンスとUEの報告オーバーヘッドとのバランスをとるべきである。
【0281】
任意選択の例において、Pが16以下であるとき、Mv=2であり、α={0.5,0.75,1}であり、β={0.25,0.5,0.75,1}である。Pが16より大きいとき、Mv=2であり、α={0.5,0.25}であり、β={0.25,0.5,0.75,1}である。効果的にシステムパフォーマンスとUEの報告オーバーヘッドとのバランスをとるために、CSI-RSポートの数が小さいときには、αの値が大きくなり、CSI-RSポートの数が大きいときには、αの値が小さくなる。
【0282】
任意選択の例において、例えば、表9では、以下の構成、即ち、
Pが16以下であるとき、Mv=2であり、α=1であり、β={0.25,0.5,0.75,1}であり、βの値が調整されうる、
Pが16より大きいとき、Mv=2であり、α=0.5であり、β={0.25,0.5,0.75,1}であり、βの値が調整されうる、
Pが32未満であるとき、Mv=2であり、α=0.75であり、β={0.25,0.5,0.75,1}であり、βの値が調整されうる、
のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0283】
【0284】
任意選択の例において、βの値が小さいとき、非ゼロ要素の数が小さくなることがあり、非ゼロ要素の数の変動インターバルが小さく、全体的なシステムパフォーマンスが貧弱になる。従って、β、α、及びMvの3要素からなるパラメータコンビネーションの中のβ={0.5,0.75,1}は、システムパフォーマンスを改善し、パラメータコンビネーションの数をさらに低減するのに役立ち、ネットワークデバイスによって端末デバイスに第1のパラメータコンビネーションを示すことについてのオーバーヘッドを低減すると考えられうる。
【0285】
この場合、表10に示すように、以下の構成、即ち、
Pが16以下であるとき、Mv=2であり、α=1であり、β={0.5,0.75,1}であり、βの値が調整されうる、
Pが16より大きいとき、Mv=2であり、α=0.5であり、β={0.5,0.75,1}であり、βの値が調整されうる、
Pが32未満であるとき、Mv=2であり、α=0.75であり、β={0.5,0.75,1}であり、βの値が調整されうる、
のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0286】
【0287】
加えて、非ゼロ要素の位置(ビットマップ)は、K1及びMvに関連し、αの値を調整することは、K1の値に影響することがあり、それにより、非ゼロ要素の位置(ビットマップ)のインジケーションオーバーヘッドが、αを調整することによって影響される。従って、UEの報告オーバーヘッドを低減する目的を達成するために、βは、αを調整するために固定されてよい。多数のCSI-RSポートが存在するとき、βは、固定的に小さな値になり、UEの報告オーバーヘッドは、αを調整することよって低減される。
【0288】
任意選択の例において、Pが16以下であるとき、Mv=2であり、α={0.25,0.5,0.75,1}であり、β={0.5,0.75,1}である。Pが16より大きいとき、Mv=2であり、α={0.25,0.5,0.75,1}であり、β={0.5,0.25}である。効果的にシステムパフォーマンスとUEの報告オーバーヘッドとのバランスをとるために、CSI-RSポートの数が小さいときには、αの値が大きくなり、CSI-RSポートの数が大きいときには、αの値が小さくなる。
【0289】
任意選択の例において、例えば、表11では、以下の構成、即ち、
Pが16以下であるとき、Mv=2であり、β=1であり、α={0.25,0.5,0.75,1}であり、αの値が調整されうる、
Pが16より大きいとき、Mv=2であり、β=0.5であり、α={0.25,0.5,0.75,1}であり、αの値が調整されうる、
Pが32未満であるとき、Mv=2であり、β=0.75であり、α={0.25,0.5,0.75,1}であり、αの値が調整されうる、
のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0290】
【0291】
任意選択の例において、αの値が小さいとき、非ゼロ要素の最大数が小さくなることがあり、非ゼロ要素の最大数の変動インターバルが小さく、全体的なシステムパフォーマンスが貧弱になる。従って、β、α、及びMvの3要素からなるパラメータコンビネーションの中のα={0.5,0.75,1}は、システムパフォーマンスを改善し、パラメータコンビネーションの数をさらに低減するのに役立ち、ネットワークデバイスによって端末デバイスに第1のパラメータコンビネーションを示すことについてのオーバーヘッドを低減すると考えられうる。
【0292】
この場合、表12に示すように、以下の構成、即ち、
Pが16以下であるとき、Mv=2であり、β=1であり、α={0.5,0.75,1}であり、αの値が調整されうる、
Pが16より大きいとき、Mv=2であり、β=0.5であり、α={0.5,0.75,1}であり、αの値が調整されうる、
Pが32未満であるとき、Mv=2であり、β=0.75であり、α={0.5,0.75,1}であり、αの値が調整されうる、
のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0293】
【0294】
端末の報告オーバーヘッドを制御するために、異なるランクのケースにおいてフィードバックされる非ゼロ要素の最大数が制限されることがある。この出願における複数のパラメータコンビネーションは、少なくとも2つのランクの値に関連する。例えば、複数のパラメータコンビネーションは、2つ、3つ、又は4つのランクの値に関連する。他の例では、複数のパラメータコンビネーションが、2つのタイプのランクの値に関連する。2未満のランクが一方のタイプであり、2より大きいランクが他方のタイプである。具体的には、ランクが2未満であるとき、対応するパラメータコンビネーションが存在し、ランクが2より大きいとき、対応するパラメータコンビネーションが存在する。2つのタイプのランクに対するパラメータコンビネーションは異なる。通常、ランク>2のケースについては、1つの
【0295】
【0296】
が各レイヤでフィードバックされる。
【0297】
高いランクの端末の報告オーバーヘッドを制御するために、ランクが2より大きいときのパラメータコンビネーションの中のβの値は、ランクが2以下であるときのパラメータコンビネーションの中のβの値以下である。
【0298】
例において、上述した5つの可能なパラメータコンビネーションは、以下のようになる。
【0299】
(1)βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、Mvの値セットは、Mv={1,2}である。
【0300】
(2)βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.75,1}であり、Mvの値セットは、Mv={1,2}である。
【0301】
(3)βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,1}であり、Mvの値セットは、Mv={1,2}である。
【0302】
(4)βの値セットは、β={0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、Mvの値セットは、Mv={1,2}である。
【0303】
(5)βの値セットは、β={0.5,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、Mvの値セットは、Mv={1,2}である。
【0304】
5つの可能なパラメータコンビネーションは、ランクが1~4のときに適用可能である、或いは、ランクが低いときにのみ適用可能であり、かつランクが高いときは適用可能ではない。
ある例において、低いランクとは、ランク=1又はランク=2を意味し、高いランクとは、ランクが2より大きいことを意味する。
ある例において、低いランクとは、ランク=1を意味し、高いランクとは、ランクが1より大きいことを意味する。
ある例において、低いランクとは、ランクが3未満であることを意味し、高いランクとは、ランクが3より大きいことを意味する。
【0305】
端末の報告オーバーヘッドを制御するために、異なるランクのケースにおいてフィードバックされる非ゼロ要素の最大数が制限されることがある。高いランクに対応する非ゼロ要素の数が、低いランクに対応する非ゼロ要素の数を超えないことを保証するために、任意選択の例は、高いランクに対応する非ゼロ要素の割合βの値が、低いランクに対応する非ゼロ要素の割合βの値を超えないことである。言い換えると、高いランクのケースにおけるパラメータコンビネーションの中のβの値は、低いランクのケースにおけるパラメータコンビネーションの中のβの値以下である。
【0306】
以下では説明を容易にするため、高いランクに対応する非ゼロ要素の割合βはβ1と称され、低いランクに対応する非ゼロ要素の割合βは、β2と称される。
【0307】
任意選択の例において、Mv及びαの値が同じであるとき、β1(高いランクのβ)<β2(低いランクのβ)であり、以下の構成、即ち、
Mv={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}、
Mv={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}、
Mv={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}、
Mv={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}、
Mv={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}、
Mv={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}、
Mv={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}、
Mv={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}、又は
Mv={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}
のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0308】
加えて、任意選択で、上記の構成のうちのいずれか1つにおいて、β1の値は、順に、β2の値と一対一に対応する。例えば、β2(低いランクのβ)={0.25,0.5,0.75,1}であり、かつβ1(高いランクのβ)={0.125,0.375,0.625,0.875}であるとき、β2=0.25である場合には、β1=0.125である、或いは、β2=1である場合には、β1=0.875である。他の構成も同様であり、ここでは説明されない。構成情報は、表の形式で記憶されうる。例えば、低いランクに対応するパラメータコンビネーションと、高いランクに対応するパラメータコンビネーションとは、1つ以上の表において結合されうる。
【0309】
任意選択の例において、Mv及びαの値が同じであるとき、β2(低いランクのβ)=β1(高いランクのβ)であり、以下の構成、即ち、
Mv={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.25,0.5,0.75,1}、
Mv={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.25,0.5,0.75,1}、又は
Mv={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.25,0.5,0.75,1}、
のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0310】
加えて、任意選択で、上記の構成のうちのいずれか1つにおいて、β1の値は、順に、β2の値と一対一に対応する。例えば、β2(低いランクのβ)={0.25,0.5,0.75,1}であり、かつβ1(高いランクのβ)={0.25,0.5,0.75,1}であるとき、β2=0.25である場合、β1=0.25である、或いは、β2=1である場合、β1=1である。他の構成も同様であり、ここでは説明されない。構成情報は、表の形式で記憶されうる。例えば、低いランクに対応するパラメータコンビネーションと、高いランクに対応するパラメータコンビネーションとは、1つ以上の表において結合されうる。
【0311】
非ゼロ要素の最大数は、β1(高いランクのβ)の値及びβ2(低いランクのβ)の値が小さいときに小さくなると考えられる。例えば、β1≠0.125、かつβ2≠0.25とされうる。例えば、以下の構成、即ち、
Mv={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.375,0.625,0.875}、
Mv={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.25,0.375,0.5}、
Mv={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.25,0.5,0.75}、
Mv={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.375,0.625,0.875}、
Mv={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.25,0.375,0.5}、
Mv={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.25,0.5,0.75}、
Mv={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.375,0.625,0.875}、
Mv={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.25,0.375,0.5}、
Mv={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.25,0.5,0.75}、
Mv={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.5,0.75,1}、
Mv={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.5,0.75,1}、又は
Mv={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.5,0.75,1}、及びβ1={0.5,0.75,1}、
のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0312】
加えて、任意選択で、以下の構成において、β1の値は、順に、β2の値と一対一に対応する。例えば、β2(低いランクのβ)={0.5,0.75,1}であり、かつβ1(高いランクのβ)={0.375,0.625,0.875}であるとき、β2=0.5である場合には、β1=0.375である。他の構成も同様であり、ここでは説明されない。構成情報は、表の形式で記憶されうる。
【0313】
加えて、高いランクのケースにおける端末の報告オーバーヘッドが、小さいαに基づいて制御されうる。例えば、低いランクのケースにおいて、α={0.5,0.75,1}であり、高いランクのケースにおいて、α={0.375,0.625,0.875}である。
【0314】
端末の報告オーバーヘッドを制御するために、異なるランクのケースにおいてフィードバックされる非ゼロ要素の最大数が制限されることがある。高いランクに対応する非ゼロ要素の数が、低いランクに対応する非ゼロ要素の数を超えないことを保証するために、他の任意選択の例は、高いランクに対応する非ゼロ要素の割合αの値が、低いランクに対応する非ゼロ要素の割合αの値を超えないことである。言い換えると、高いランクのケースにおけるパラメータコンビネーションの中のαの値は、低いランクのケースにおけるパラメータコンビネーションの中のαの値以下である。
【0315】
以下では説明を容易にするため、高いランクに対応するαはα1と称され、低いランクに対応するαは、α2と称される。Mv及びβの値が同じであるとき、α1(高いランクのα)<α2(低いランクのα)である。例えば、以下の構成、即ち、
Mv={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}、
Mv={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}、
Mv={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}、又は
Mv={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}、
のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0316】
加えて、任意選択で、以下の構成において、α1(高いランクのα)の値は、順に、α2(低いランクのα)の値と一対一に対応する。例えば、α2={0.5,0.75,1}であり、かつα1={0.375,0.625,0.875}であるとき、α2=0.5の場合、α1=0.375である。他の構成も同様であり、ここでは説明されない。構成情報は、表の形式で記憶されうる。
【0317】
上記の例において、高いランクの端末のフィードバックオーバーヘッドは、低いランクの端末のフィードバックオーバーヘッドと一致するように、又は、それほど異ならないように制御される。これは、β又はαの異なる値に基づいて実施されうる。通常、高いランクは、β又はαの小さい値に対応し、低いランクは、β又はαの大きな値に対応する。
【0318】
任意選択で、上記では、高いランクと低いランクとの異なるケースにおいて、Mv、α、及びβについての複数のパラメータコンビネーションについて説明している。複数のパラメータコンビネーションは、高いランクと低いランクとの間で区別されなくてよく、全てのランクに適用可能である。高いランクと低いランクとが区別されないケースにおいて、上述したβ1及びβ2のパラメータコンビネーションは、独立に存在してよく、β1及びβ2のパラメータコンビネーションは、一緒に結び付けられる必要はない。同様に、上述したα1及びα2のパラメータコンビネーションは、独立に存在してよく、α1及びα2のパラメータコンビネーションは、一緒に結び付けられる必要はない。
【0319】
複数の3要素からなるパラメータコンビネーション(β,α,Mv)において、端末の類似の報告オーバーヘッドを持つパラメータコンビネーションが存在することがあるが、パフォーマンス又は非ゼロ要素の最大数に違いがある。β={0.25,0.5,0.75,1}、α={0.5,1}、及びMv={1,2}の値について、3要素からなるパラメータコンビネーションは、16個のパラメータコンビネーションケースを含む。Mv=1については、非ゼロ要素の最大数がβK1である。αの値が小さい場合、K1が小さく、非ゼロ要素の最大数の値が小さい。この場合、調整βは、非ゼロ要素の最大数の値の小さな変動を引き起こす。Mv=2については、αの値が小さい場合、特に、高いランクについて、ビットマップオーバーヘッドが低減される。従って、コンビネーション{Mv=2、α=1、β=0.5}及び{Mv=2、α=0.5、β=1}について、ランクが高いとき、後者は、非ゼロ要素の量子化のために、セーブされたビットマップオーバーヘッド(saved bitmap overheads)を利用しうる。このようにして、より多くの非ゼロ要素を高いランクのために利用して、システムパフォーマンスを改善することができる。
加えて、いくつかのパラメータコンビネーションのオーバーヘッドが、R16の最大報告オーバーヘッドをかなり超えることがあると考えられ、そのため、以下に、これに基づいて選択される複数の可能なパラメータコンビネーション、即ち、
Mv=1、α=1、及びβ=1、
Mv=1、α=1、及びβ=0.75、
Mv=1、α=1、及びβ=0.5、
Mv=1、α=0.5、及びβ=0.75、
Mv=1、α=0.5、及びβ=0.5、
Mv=1、α=0.5、及びβ=0.25、
Mv=2、α=1、及びβ=0.75、及び
Mv=2、α=1、及びβ=0.5
を示す。
【0320】
これらの可能なパラメータコンビネーションは、全てのランクに適用可能である。代替的に、これらの可能なパラメータコンビネーションは、ランクが低い(例えば、ランク=1又はランク=2)ときのみに適用可能である。
【0321】
表13に示すように、8個のパラメータコンビネーションが、表の形式で記憶されうる。
【0322】
【0323】
高いランクの負荷オーバーヘッドを低減することを考慮して、ランクが低い(例えば、ランク<2)ときには、β2={0.25,0.5,0.75,1}であり、ランクが高い(例えば、ランク>2)ときには、高いランクは、小さな非ゼロ要素の割合β1={0.125,0.375,0.625,0.875}に対応する。これに基づき、複数の可能なパラメータコンビネーションが選択され、複数のパラメータコンビネーションは、ランクが高い(例えば、ランク>2)ときに適用可能である。
【0324】
Mv=1、α=1、及びβ1=0.875、
Mv=1、α=1、及びβ1=0.625、
Mv=1、α=1、及びβ1=0.375、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.625、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.375、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.125、
Mv=2、α=1、及びβ1=0.625、
Mv=2、α=1、及びβ1=0.375、
Mv=1、α=1、及びβ1=0.5、
Mv=1、α=1、及びβ1=0.25、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.25、
Mv=2、α=1、及びβ1=0.25、
Mv=1、α=1、及びβ1=0.75、又は
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.5。
【0325】
任意選択の例において、8個の可能なパラメータコンビネーションは、以下のように選択される。
【0326】
Mv=1、α=1、及びβ1=0.875、
Mv=1、α=1、及びβ1=0.625、
Mv=1、α=1、及びβ1=0.375、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.625、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.375、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.125、
Mv=2、α=1、及びβ1=0.625、及び
Mv=2、α=1、及びβ1=0.375。
【0327】
同様に、8個のパラメータコンビネーションは、表の形式で記憶されてよい。
【0328】
さらに、表13におけるパラメータコンビネーションが、ランク<2(表13のβは、β2と称されることがある)のときのみに適用可能であり、かつ、β1についての上記の8個のパラメータコンビネーションが、ランク>2のときに適用可能である場合、表14に示すように、β1についての8個のパラメータコンビネーションと、表13に対応する8個のパラメータコンビネーションとは、1つの表に格納されうる。例えば、以下の構成のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0329】
【0330】
任意選択の例において、8個の可能なパラメータコンビネーションは、以下のように選択される。
【0331】
Mv=1、α=1、及びβ1=0.5、
Mv=1、α=1、及びβ1=0.375、
Mv=1、α=1、及びβ1=0.25、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.375、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.25、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.125、
Mv=2、α=1、及びβ1=0.375、及び
Mv=2、α=1、及びβ1=0.25。
【0332】
同様に、8個のパラメータコンビネーションは、表の形式で記憶されてよい。
【0333】
さらに、表15に示すように、表13におけるパラメータコンビネーションが、ランク<2(表13のβは、β2と称されることがある)のときのみに適用可能であり、かつ、β1についての上記の8個のパラメータコンビネーションが、ランク>2のときに適用可能である場合、β1についての8個のパラメータコンビネーションと、表13に対応する8個のパラメータコンビネーションとは、1つの表に格納されうる。例えば、以下の構成のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0334】
【0335】
任意選択の例において、8個の可能なパラメータコンビネーションは、以下のように選択される。
【0336】
Mv=1、α=1、及びβ1=0.75、
Mv=1、α=1、及びβ1=0.5、
Mv=1、α=1、及びβ1=0.25、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.5、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.25、
Mv=1、α=0.5、及びβ1=0.125、
Mv=2、α=1、及びβ1=0.5、及び
Mv=2、α=1、及びβ1=0.25。
【0337】
同様に、8個のパラメータコンビネーションは、表の形式で記憶されてよい。
【0338】
さらに、表13におけるパラメータコンビネーションが、ランク<2(表13のβは、β2と称されることがある)のときのみに適用可能であり、かつ、β1についての上記の8個のパラメータコンビネーションが、ランク>2のときに適用可能である場合、表16に示すように、β1についての8個のパラメータコンビネーションと、表13に対応する8個のパラメータコンビネーションとは、1つの表に格納されうる。例えば、以下の構成のうちの少なくとも1つが存在しうる。
【0339】
【0340】
8個のパラメータコンビネーションが存在するとき、3ビットのみがインジケーションのために必要とされる。第1のパラメータコンビネーションを示すためにネットワークデバイスによって占有されるCSIリソースオーバーヘッドを低減することができる。加えて、上記の8個のパラメータコンビネーションに基づいてUEの報告オーバーヘッドが制御され、それにより、選択された非ゼロ要素の数が大きな範囲内で変動し、UEの報告オーバーヘッドが適切な範囲内で変動する。8個のパラメータコンビネーションは、UEの報告オーバーヘッドが同様の構成において良好なパフォーマンスを持つパラメータコンビネーションである。
【0341】
{α,β,Mv}の3要素からなるパラメータコンビネーション構成について、周波数ドメインコンポーネントの値Mvは、ウィンドウ長が、ネットワークデバイスによって端末デバイスに示されるNである候補周波数ドメインコンポーネントの中から選択される。Mv=1のとき、Nの値は、1又は2であってよく、Mv=2のとき、Nの値は、2であってもよいし、{3,4,5}のいずれか1つであってもよい。Nの値は、非ゼロ要素の最大数を直接的に決定しないけれども、Nの異なる値は、アプリケーションシナリオにおいて、いくつかの制約をもたらすことがあり、それは、3要素からなるパラメータコンビネーション{α,β,Mv}のアプリケーションシナリオを間接的に決定しうる。例えば、アップリンク及びダウンリンクチャネルアングル遅延レシプロシティが貧弱なとき、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信される第1のパラメータコンビネーションの中のMvは、N>Mvを満たし、或いは、アップリンク及びダウンリンクチャネルアングル遅延レシプロシティが良好なとき、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信される第1のパラメータコンビネーションの中のMvは、N=Mvを満たす。従って、Nの値は、また、3要素からなるパラメータコンビネーションが論じされるときに考慮される必要があるファクターである。具体的には、3要素からなるパラメータコンビネーションは、特定の条件下で、4要素からなるパラメータコンビネーション(α,N,β,Mv)に変更される。複数のパラメータコンビネーションは、さらに、Nの値を含んでよい。第1のパラメータコンビネーションは、さらに、Nの第1の値を含んでよい。
【0342】
パラメータNは、パラメータコンビネーションに導入され、Nの値は、異なるシナリオに基づいて決定されうる。言い換えると、ネットワークデバイスは、異なるシナリオに基づいて、異なるパラメータコンビネーションを端末デバイスに示してよい。
【0343】
以下で述べるMv1、Mv2、Mv3、…は、異なるコンビネーションにおけるMvの値を区別するためのものであり、以下で述べるα1、α2、α3、…も、異なるコンビネーションにおけるαの値を区別するためのものであり、上記の関連するランクにおけるα1及びα2とは無関係であることに留意すべきである。以下で述べるβ1、β2、β3、…も、異なるコンビネーションにおけるαの値を区別するためのものであり、上記の関連するランクにおけるβ1及びβ2とは無関係である。
【0344】
{α,β,Mv}の3要素からなるパラメータコンビネーション構成について、いくつかのパラメータコンビネーション構成は、UEの同じ報告オーバーヘッドに対応するが、システムパフォーマンスは異なる。従って、オーバーヘッド及びシステムのパフォーマンスを考慮して、UEの高い報告オーバーヘッドを持つがパフォーマンスが貧弱ないくつかのパラメータコンビネーションは削除されてよい。この場合、この出願は、類似のオーバーヘッドを持つが大きなパフォーマンス差があるいくつかのパラメータコンビネーションを選択することができるように、いくつかの設計ルールを提案する。
【0345】
ある例において、パラメータコンビネーションMv1=1、α1=1、及びβ1={0.25,0.5,0.75,1}と、パラメータコンビネーションMv2=1、α2=0.75、及びβ2={0.25,0.5,0.75,1}と、パラメータコンビネーションMv3=1、α3=0.5、及びβ3={0.25,0.5,0.75,1}とについては、α1β1=α2β2=α3β3のとき、それら3つによって得られる非ゼロ要素の最大数は同じである。システムパフォーマンスとオーバーヘッドとのバランスをとるために、以下では、どのようにしてパラメータコンビネーションを選択するかについて説明する。
【0346】
例えば、パラメータコンビネーションMv2=1及びα2=0.75と、パラメータコンビネーションMv1=1及びα1=1とが例として利用され、2つのパラメータコンビネーションに対応する端末の報告オーバーヘッドは近い。α1=1のとき、全てのポート(例えば、32ポート)が利用される。しかし、α2=0.75のとき、3/4のポートが、全てのポート(例えば、32ポート)の中から選択される必要があり、選択されたポートが、ネットワークデバイスに報告される。端末の報告について、α1=1の場合と比べると、α2=0.75については、ポート報告オーバーヘッドが新たに追加される必要がある。加えて、2つの偏光方向において、選択されたポートが同じである場合、α1=1の場合と比べると、α2=0.75については、パフォーマンスロスも引き起こされる。理由は、2つの偏光方向において、選択されたポートが異なるときに、3/4のポートが、全てのポートの中から選択されうることにある。2つの偏光方向において、選択されたポートが同じであるとき、3/4のポートを、1/2のポートの中からのみ選択することができ、ポート選択可能性が低減され、パフォーマンスが低減される。Mv2=1、α2=0.75、及びβ2={0.25,0.5,0.75,1}のパラメータ構成を削除することができる。
【0347】
例えば、パラメータコンビネーションMv2=1及びα2=0.75と、パラメータコンビネーションMv3=1及びα3=0.5とが例として利用される。2つのパラメータコンビネーションに対応する端末の報告オーバーヘッドは近い。α3=0.5の場合と比べると、α2=0.75については、端末によって報告される非ゼロ要素の数が大きく、非ゼロ要素の位置によって示されるオーバーヘッドが大きい。Mv2=1、α2=0.75、及びβ2={0.25,0.5,0.75,1}のパラメータ構成を削除することができる。
【0348】
従って、パフォーマンスとオーバーヘッドとの包括的な考慮において、Mv2=1、α2=0.75、及びβ2={0.25,0.5,0.75,1}のパラメータ構成を削除することができる。この出願において、R17において、最終的な3要素からなるパラメータコンビネーションは、パラメータコンビネーション{Mv1=1,α1=1}及び{Mv3=1,α3=0.5}の中から選択され、いくつかのパラメータコンビネーションに対応するβの値セットは、β={0.25,0.5,0.75,1}であると考えられる。
【0349】
ある例において、上記の3つのコンビネーションに基づき、さらに、パラメータコンビネーションMv4=2、α4=1、及びβ4={0.25,0.5,0.75,1}が導入される。パラメータコンビネーションMv4=2、α4=1、及びβ4={0.25,0.5,0.75,1}と、パラメータコンビネーションMv2=1、α2=0.75、及びβ2={0.25,0.5,0.75,1}と、パラメータコンビネーションMv1=1、α1=1、及びβ1={0.25,0.5,0.75,1}とが比較される場合、より良好なパフォーマンス及び端末の報告オーバーヘッドの観点から、パラメータコンビネーションMv2=1、α2=0.75、及びβ2={0.25,0.5,0.75,1}を、3つのパラメータの中から削除することができる。従って、この出願において、R17において、最終的な3要素からなるパラメータコンビネーションは、パラメータコンビネーション{Mv1=1,α1=1}、{Mv3=1,α3=0.5}、及び{Mv4=2,α4=1}の中から選択され、いくつかのパラメータコンビネーションに対応するβの値セットは、β={0.25,0.5,0.75,1}であると考えられる。
【0350】
ある例において、パラメータコンビネーションMv1=2、α1=0.5、及びβ1={0.25,0.5,0.75,1}と、パラメータコンビネーションMv2=1、α2=1、及びβ2={0.25,0.5,0.75,1}とについては、β1=β2のとき、2つのパラメータコンビネーションに対応する非ゼロ要素の最大数が同じである。従来技術では、パラメータコンビネーション{Mv1=2,α2=0.5}の2つの偏光方向に対して同じポートが選択され、異なるレイヤに対しても同じポートが選択される。これは、部分的なパフォーマンスロスを引き起こす。従って、最終的なパラメータコンビネーションは、パラメータコンビネーション{Mv2=1,α2=1,β2={0.25,0.5,0.75,1}}の中から選択される。
【0351】
加えて、この実施形態は、いくつかのパラメータコンビネーション選択方法をさらに提供する。例えば、Mvが同じとき、異なるパラメータコンビネーションが異なるα*βに対応することが保証されることが必要である。例えば、α1β1≠α2β2である。それら2つによって得られる非ゼロ要素の最大数が同じであり、それら2つのオーバーヘッドが類似しているため、より良好なパフォーマンスを持つパラメータコンビネーションが選択される。
【0352】
加えて、βが同じとき、異なるパラメータコンビネーションが異なるα*Mvに対応することが保証されることが必要である。例えば、α1Mv1≠α2Mv2である。それら2つのパラメータコンビネーションによって得られる非ゼロ要素の最大数が同じであるため、しかし、大きなMvを持つパラメータコンビネーションについて、ポート選択が実行されるときには、複数の周波数ドメインコンポーネントが同じポートに対応し、非ゼロ要素を選択するための自由度が、小さなMvを持つパラメータコンビネーションを選択するためのものより貧弱になる。これは、システムパフォーマンス差を引き起こす。
【0353】
上述したように、αの第1の値は、第1の係数行列の行の数K1を決定するためのものである。任意選択の例において、αの第1の値は、K1の第1の値である。言い換えると、第1の係数行列の行の数は、αの第1の値である。K1の値セットは、K1={2,4,8,12,16,24,32}である。αの値セットは、α={2,4,8,12,16,24,32}である。
【0354】
上述したように、
【0355】
【0356】
であり、Mvの値セットは、Mv={1,2}であり、βの値セットは、β={0.25,0.5,0.75,1}であり、K1の値セットは、K1={2,4,8,12,16,24,32}であり、Pの値セットは、P={4,8,12,16,24,32}である。Pの各値については、56個のパラメータコンビネーションが存在する。
【0357】
K0を決定するプロセスにおいて、K1がP以下であることが要求される場合、詳細は、以下のようになる。
【0358】
P=4については、16個のパラメータコンビネーションに対応するK1の2個の値が存在する、
P=8については、24個のパラメータコンビネーションに対応するK1の3個の値が存在する、
P=12については、32個のパラメータコンビネーションに対応するK1の4個の値が存在する、
P=16については、40個のパラメータコンビネーションに対応するK1の5個の値が存在する、
P=24については、48個のパラメータコンビネーションに対応するK1の6個の値が存在する、及び
P=32については、56個のパラメータコンビネーションに対応するK1の7個の値が存在する。
【0359】
この出願において、複数のパラメータコンビネーションの中からいくつかのパラメータコンビネーションを選択するために、K1のいくつかの値が、パラメータαとCSI-RSポートの数についてのパラメータPとに基づいて、K1の値セット(例えば、K1の値セットは、K1={2,4,8,12,16,24,32})の中から選択される。
【0360】
任意選択の例において、α*P-K1≦0が満たされるとき、K1の値は、α*P-K1の結果が最大になるときのK1の値であり、
【0361】
【0362】
によって表現されてよく、以後、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1と称される。K1の第1の値は、α*P以上であり、かつ、α*PとK1との間の差の絶対値がK1の値セットの中で最小であるK1の値であることとしても理解されうる。K1に設定できる値のセットは、K1={2,4,8,12,16,24,32}である。
【0363】
任意選択の例において、α*P-K1≧0が満たされるとき、K1の第1の値は、α*P-K1の結果が最小になるときのK1の値であり、
【0364】
【0365】
と表現されてよく、以後、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1と称される。代替的に、K1の第1の値は、α*P以下であり、かつ、α*PとK1との間の差の絶対値がK1の値セットの中で最小であるK1の値であることとしても理解されうる。K1に設定できる値のセットは、K1={2,4,8,12,16,24,32}である。
【0366】
このフィルタリング方式において、フィルタリングを通じて得られるK1の値が、依然として既存の値セット(例えば、K1={2,4,8,12,16,24,32})の中のK1の値であることを保証することができる。
【0367】
α={0.25,0.5,0.75,1}、K1={2,4,8,12,16,24,32}、及びP={4,8,12,16,24,32}に基づいて、以下の例が提供される。
例えば、α=1、及びP=32であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は32であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は32である。
【0368】
例えば、α=0.75、及びP=32であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は24であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は24である。
【0369】
例えば、α=0.5、及びP=32であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は16であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は16である。
【0370】
例えば、α=0.25、及びP=32であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は8であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は8である。
【0371】
P=32については、K1の値の数が7から4に低減され、K1の値に対応する32個のパラメータコンビネーションが存在することを理解することができる。
【0372】
例えば、α=1、及びP=24であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は24であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は24である。
【0373】
例えば、α=0.75、及びP=24であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は24であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は16である。
【0374】
例えば、α=0.5、及びP=24であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は12であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は12である。
【0375】
例えば、α=0.25、及びP=24であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は8であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は4である。
【0376】
P=24については、max{α*P-K1≦0}に基づいて決定される3個のK1の値が存在すること(K1がP以下であることが要求されるとき、既存の解決策では、6個のK1の値が存在する)を理解することができる。32個のパラメータコンビネーションに対応する、min{α*P-K1≧0}に基づいて決定される4つのK1の値が存在する(既存の解決策では、6個のK1の値が存在する)。
【0377】
例えば、α=1、及びP=12であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は12であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は12である。
【0378】
例えば、α=0.75、及びP=12であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は12であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は8である。
【0379】
例えば、α=0.5、及びP=12であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は8であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は4である。
【0380】
例えば、α=0.25、及びP=12であるとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られるK1の値は4であり、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は2である。
【0381】
P=12については、24個のパラメータコンビネーションに対応する、max{α*P-K1≦0}に基づいて決定される3個のK1の値が存在すること(K1がP以下であることが要求されるとき、既存の解決策では、4個のK1の値が存在する)を理解することができる。
【0382】
任意選択の例において、αの値が小さいとき、例えば、α=0.25のとき、K1の値は、max{α*P-K1≦0}に基づいて得られうる。このようにして、K1の値を、Pの値が小さいときに得ることができることを保証することができる。例えば、P=4のとき、max{α*P-K1≦0}に基づいて、セットK1={2,4,8,12,16,24,32}の中から、K1の値が2であることが決定されうる。
【0383】
任意選択の例において、αの値が大きいとき、例えば、α=0.5、0.75、又は1のとき、K1の値は、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られうる。このようにして、αの異なる値について同じK1の値が得られる確率を低減することができる。例えば、P=12又は24のとき、αの異なる値について、min{α*P-K1≧0}に基づいて得られるK1の値は全て異なる。
【0384】
任意選択の例において、K1の値は、
【0385】
【0386】
であってよく、例えば、α={0.25,0.5,0.75,1}、かつP={4,8,12,16,24,32}であり、
【0387】
【0388】
は、切り上げを表す。このようにして、PとK1との間の関係をシンプルにすることができる。
【0389】
Pの値が12、24、又は32であるとき、K1の値の可能性が低減され、パラメータコンビネーションの数も低減される。
【0390】
上記は、この出願の実施形態における方法について説明しており、以下では、この出願の実施形態における装置について説明する。方法及び装置は、同じ技術的アイデアに基づいている。方法及び装置は、課題を解決するための類似の原理を有する。従って、装置及び方法の実装については、相互に参照されたい。詳細については、ここでは繰り返されない。
【0391】
この出願の実施形態において、装置は、上記の方法例に基づいて、機能モジュールに分割されうる。例えば、装置は、機能に対応する機能モジュールに分割されてもよいし、2つ以上の機能が1つのモジュールに統合されてもよい。これらのモジュールは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。この出願の実施形態において、モジュール分割は例であり、単なる論理機能分割に過ぎないことに留意すべきである。具体的な実装において、他の分割方式が利用されてよい。
【0392】
上記の方法と同じ技術的概念に基づき、
図4は、通信装置400の構造の模式図である。装置400は、処理モジュール410を含んでよく、任意選択で、受信モジュール420a、送信モジュール420b、及びストレージモジュール430をさらに含む。処理モジュール410は、ストレージモジュール430、受信モジュール420a、及び送信モジュール420bに別々に接続されてよく、ストレージモジュール430は、また、受信モジュール420a及び送信モジュール420bに接続されてよい。
【0393】
例において、受信モジュール420a及び送信モジュール420bは、代替的に、統合されてよく、トランシーバモジュールとして定義される。
【0394】
例において、装置400は、端末デバイスであってもよいし、端末デバイスで利用されるチップ又は機能ユニットであってもよい。装置400は、上記の方法における端末デバイスの任意の機能を有する。例えば、装置400は、
図3の方法において端末デバイスによって実行されるステップを実行することができる。
【0395】
受信モジュール420aは、上記の方法実施形態において端末デバイスによって実行される受信アクションを実行しうる。
【0396】
送信モジュール420bは、上記の方法実施形態において端末デバイスによって実行される伝送アクションを実行しうる。
【0397】
処理モジュール410は、上記の方法実施形態において端末デバイスによって実行されるアクションの中で、伝送アクション及び受信アクション以外のアクションの実行しうる。
【0398】
例において、受信モジュール420aは、第1のインジケーション情報をネットワークデバイスから受信することであって、第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーションを示し、第1のパラメータコンビネーションは、複数のパラメータコンビネーションのうちの1つであり、複数のパラメータコンビネーションの数は、32以下であり、各パラメータコンビネーションは、Mv、β、及びαのうちの少なくとも2つのパラメータの値を含み、
第1のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、Mvの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値のうちの少なくとも2つを含み、
第1のパラメータコンビネーションは、端末デバイスによって示される第1の係数行列が、最大K0個の非ゼロ要素を含むことを決定するためのものであり、K0は、Mvの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値に基づいて決定され、
αの第1の値は、第1の係数行列の行の数を決定するためのものであり、Mvの第1の値は、第1の係数行列の列の数であり、βの第1の値は、第1の係数行列の中の全ての要素に対する非ゼロ要素の割合であり、第1の係数行列は、プリコーディング行列を決定するためのものである、ことを行うように構成され、
送信モジュール420bは、第2のインジケーション情報をネットワークデバイスに送信することであって、第2のインジケーション情報は、第1の係数行列の中のK2個の非ゼロ要素を示し、K2は、K0以下であり、インジケーション情報は、ネットワークデバイスからのダウンリンク参照信号に基づいて決定される、ことを行うように構成される。
【0399】
例において、受信モジュール420aは、第3のインジケーション情報をネットワークデバイスから受信することであって、第3のインジケーション情報は、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数を示す、ことを行うように構成される。
【0400】
例において、ストレージモジュール430は、端末デバイスによって実行される方法のコンピュータ実行可能命令を格納してよく、それにより、処理モジュール410、受信モジュール420a、及び送信モジュール420bは、上記の例において端末デバイスによって実行される方法を実行する。
【0401】
例えば、ストレージモジュールは、1つ以上のメモリを含んでよい。メモリは、1つ以上のデバイス又は回路におけるプログラム又はデータを格納するように構成されるコンポーネントであってよい。ストレージモジュールは、レジスタ、キャッシュ、又はRAMなどであってよい。ストレージモジュールは、処理モジュールに統合されてよい。ストレージモジュールは、ROM、又は、静的な情報及び命令を格納することができる他のタイプの静的ストレージデバイスであってよい。ストレージモジュールは、処理モジュールとは独立していてよい。
【0402】
トランシーバモジュールは、入力/出力インターフェース、ピン、又は回路などであってよい。
【0403】
例において、装置400は、ネットワークデバイスであってもよいし、ネットワークデバイスで利用されるチップ又は機能ユニットであってもよい。装置400は、上記の方法におけるネットワークデバイスの任意の機能を有する。例えば、装置400は、
図3の方法においてネットワークデバイスによって実行されるステップを実行することができる。
【0404】
受信モジュール420aは、上記の方法実施形態においてネットワークデバイスによって実行される受信アクションを実行しうる。
【0405】
送信モジュール420bは、上記の方法実施形態においてネットワークデバイスによって実行される伝送アクションを実行しうる。
【0406】
処理モジュール410は、上記の方法実施形態においてネットワークデバイスによって実行されるアクションの中で、伝送アクション及び受信アクション以外のアクションを実行しうる。
【0407】
例において、送信モジュール420bは、第1のインジケーション情報を端末デバイスに送信することであって、第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーションを示し、第1のパラメータコンビネーションは、複数のパラメータコンビネーションのうちの1つであり、複数のパラメータコンビネーションの数は、32以下であり、各パラメータコンビネーションは、Mv、β、及びαのうちの少なくとも2つのパラメータの値を含み、
第1のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、Mvの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値のうちの少なくとも2つを含み、
第1のパラメータコンビネーションは、端末デバイスによって示される第1の係数行列が、最大K0個の非ゼロ要素を含むことを決定するためのものであり、K0は、Mvの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値に基づいて決定され、
αの第1の値は、第1の係数行列の行の数を決定するためのものであり、Mvの第1の値は、第1の係数行列の列の数であり、βの第1の値は、第1の係数行列の中の全ての要素に対する非ゼロ要素の割合であり、第1の係数行列は、プリコーディング行列を決定するためのものである、ことを行うように構成され、
受信モジュール420aは、第2のインジケーション情報を端末デバイスから受信することであって、第2のインジケーション情報は、第1の係数行列の中のK2個の非ゼロ要素を示し、K2は、K0以下であり、インジケーション情報は、ネットワークデバイスからのダウンリンク参照信号に基づいて決定される、ことを行うように構成される。
【0408】
送信モジュール420bは、第3のインジケーション情報を端末デバイスに送信することであって、第3のインジケーション情報は、ダウンリンク参照信号を送信するためにネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数を示す、ことを行うように構成される。
【0409】
例において、ストレージモジュール430は、ネットワークデバイスによって実行される方法のコンピュータ実行可能命令を格納してよく、それにより、処理モジュール410、受信モジュール420a、及び送信モジュール420bは、上記の例においてネットワークデバイスによって実行される方法を実行する。
【0410】
例えば、ストレージモジュールは、1つ以上のメモリを含んでよい。メモリは、1つ以上のデバイス又は回路におけるプログラム又はデータを格納するように構成されるコンポーネントであってよい。ストレージモジュールは、レジスタ、キャッシュ、又はRAMなどであってよい。ストレージモジュールは、処理モジュールに統合されてよい。ストレージモジュールは、ROM、又は、静的な情報及び命令を格納することができる他のタイプの静的ストレージデバイスであってよい。ストレージモジュールは、処理モジュールとは独立していてよい。
【0411】
トランシーバモジュールは、入力/出力インターフェース、ピン、又は回路などであってよい。
【0412】
可能な製品形態として、装置は、一般的なバスアーキテクチャを利用して実装されうる。
【0413】
図5は、通信装置500の模式的なブロック図である。
【0414】
装置500は、プロセッサ510を含んでよく、任意選択で、トランシーバ520及びメモリ530をさらに含んでよい。トランシーバ520は、プログラム又は命令を受信し、プログラム又は命令をプロセッサ510に伝送するように構成されうる。代替的に、トランシーバ520は、装置500と他の通信デバイスとの間の通信インタラクションを実行する、例えば、制御シグナリング及び/又はサービスデータを交換するように構成されうる。トランシーバ520は、コード及び/又はデータのリード/ライトトランシーバであってもよいし、トランシーバ520は、プロセッサとトランシーバとの間の信号伝送トランシーバであってもよい。プロセッサ510及びメモリ530は、電気的に結合されている。
【0415】
例において、装置500は、端末デバイスであってもよいし、端末デバイスで利用されるチップであってもよい。装置は、上記の方法における端末デバイスの任意の機能を有すると理解されるべきである。例えば、装置500は、
図3の方法において端末デバイスによって実行されるステップを実行することができる。例えば、メモリ530は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサ510は、メモリ530に格納されたコンピュータプログラム又は命令を呼び出し、上記の例において端末デバイスによって実行される方法を実行する、或いは、トランシーバ520を利用して、上記の例において端末デバイスによって実行される方法を実行するように構成されうる。
【0416】
例において、装置500は、ネットワークデバイスであってもよいし、ネットワークデバイスで利用されるチップであってもよい。装置は、上記の方法におけるネットワークデバイスの任意の機能を有すると理解されるべきである。例えば、装置500は、
図3の方法においてネットワークデバイスによって実行されるステップを実行することができる。例えば、メモリ530は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサ510は、メモリ530に格納されたコンピュータプログラム又は命令を呼び出し、上記の例においてネットワークデバイスによって実行される方法を実行する、或いは、トランシーバ520を利用して、上記の例においてネットワークデバイスによって実行される方法を実行するように構成されうる。
【0417】
図4の処理モジュール410は、プロセッサ510を利用して実装されうる。
【0418】
図4の受信モジュール420a及び送信モジュール420bは、トランシーバ520を利用して実装されうる。代替的に、トランシーバ520は、レシーバ及びトランスミッタを含む。レシーバは、受信モジュールの機能を実行し、トランスミッタは、送信モジュールの機能を実行する。
【0419】
図4のストレージモジュール430は、メモリ530を利用して実装されうる。
【0420】
可能な製品形態として、装置は、汎用プロセッサ(汎用プロセッサは、チップ又はチップシステムとも称される)によって実装されうる。
【0421】
可能な実装において、端末デバイスで利用される装置又はネットワークデバイスで利用される装置を実装する汎用プロセッサは、処理回路(処理回路は、プロセッサと称されることもある)を含み、任意選択で、処理回路との内部接続及び通信のための入力/出力インターフェース及び記憶媒体(記憶媒体は、メモリと称されることもある)をさらに含む。記憶媒体は、上記の例において端末デバイス又はネットワークデバイスによって実行される方法を実行するために、処理回路によって実行される命令を格納するように構成される。
【0422】
図4の処理モジュール410は、処理回路を利用して実装されうる。
【0423】
図4の受信モジュール420a及び送信モジュール420bは、入力/出力インターフェースを利用して実装されうる。代替的に、入力/出力インターフェースは、入力インターフェース及び出力インターフェースを含む。入力インターフェースは、受信モジュールの機能を実行し、出力インターフェースは、送信モジュールの機能を実行する。
【0424】
図4のストレージモジュール430は、記憶媒体を利用して実装されうる。
【0425】
可能な製品形態として、この出願の実施形態における装置は、さらに、1つ以上のFPGA(field-programmable gate arrays)、PLD(programmable logic device)、コントローラ、ステートマシン、ゲートロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、任意の他の適切な回路、又は、この出願において説明された様々な機能を実行することができる回路の任意の組み合わせを利用して実装されうる。
【0426】
この出願の実施形態は、さらに、コンピュータプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるとき、コンピュータは、上記の通信方法を実行することが可能になる。言い換えると、コンピュータプログラムは、上記の通信方法を実施するために利用される命令を含む。
【0427】
この出願の実施形態は、さらに、コンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、上で提供された通信方法を実行することが可能になる。
【0428】
この出願の実施形態は、さらに、通信システムを提供する。通信システムは、上記の通信方法を実行する第1の端末デバイス及びネットワークデバイスを含む。
【0429】
加えて、この出願の実施形態において言及されたプロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)又はベースバンドプロセッサであってよい。ベースバンドプロセッサ及びCPUは、統合されてもよいし、別々であってもよく、或いは、ネットワークプロセッサ(network processor, NP)であってもよいし、CPUとNPとの組み合わせであってもよい。プロセッサは、さらに、ハードウェアチップ又は他の汎用プロセッサを含んでよい。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device, PLD)、又はそれらの組み合わせであってよい。PLDは、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device, CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array, FPGA)、ジェネリックアレイロジック(generic array logic, GAL)及び他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントなど、或いは、それらの組み合わせであってよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0430】
この出願の実施形態において言及されたメモリは、揮発性メモリであってもよいし、不揮発性メモリであってもよいし、或いは、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含んでもよい。不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory, ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM, PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM, EPROM)、電気的消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM, EEPROM)、又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして利用される、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)であってよい。説明ではなく例として、多くの形態のRAM、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(Static RAM, SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM, DRAM)、シンクロナス動的ランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM, SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナス動的ランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM, DDR SDRAM)、拡張型シンクロナス動的ランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM, ESDRAM)、同期リンク動的ランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM, SLDRAM)、及びダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM, DR RAM)が利用されうる。この出願において説明されたメモリは、限定されないが、これらのメモリ及び他の適切なタイプの任意のメモリを含むことを目的とすることに留意すべきである。
【0431】
この出願の実施形態において言及されたトランシーバは、個別のトランスミッタ及び/又は個別のレシーバを含んでもよいし、トランスミッタとレシーバとが統合されていてもよい。トランシーバは、対応するプロセッサのインジケーションに基づいて動作しうる。任意選択で、トランスミッタは、物理デバイスにおいてトランスミッタマシンに対応してよく、レシーバは、物理デバイスにおいてレシーバマシンに対応してよい。
【0432】
当業者は、この明細書に開示された実施形態において説明されている例と組み合わせ、方法ステップ及びユニットが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はそれらの組み合わせによって実装されうることに気付きうる。ハードウェアとソフトウェアとの間の可換性を明確に説明するために、上記は、一般的に、機能に従って各実施形態のステップ及び構成を説明してきた。機能がハードウェアによって実行されるか又はソフトウェアによって実行されるかは、特定のアプリケーション及び技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者は、各特定のアプリケーションのために、説明された方法を実装するために異なる方法を利用しうるが、その実装がこの出願の範囲を逸脱するとみなされるべきではない。
【0433】
この出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実装されうると理解されるべきである。例えば、説明された装置実施形態は、単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、単なる論理機能分割であり、実際の実装においては他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他のシステムに結合又は統合されてもよいし、一部の特徴が省略されてもよいし、実行されなくてもよい。加えて、表示された又は論じられた相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニット間の間接結合又は通信接続、又は、電気的接続、機械的接続、又は、他の形態での接続を通じて実施されてよい。
【0434】
別々の部分として記述されたユニットは、物理的に別々であってもよいし、そうでなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってもよいし、そうでなくてもよく、1つの場所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。一部又は全部のユニットは、この出願の実施形態の解決策の目的を達成するように、実際の要件に従って選択されてよい。
【0435】
加えて、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、ユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0436】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は利用されるとき、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されうる。そのような理解に基づき、この出願の技術的解決策は本質的に、又は従来技術に貢献する部分、又は技術的解決策の全部又は一部が、ソフトウェア製品の形態で表現されうる。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、また、この出願の実施形態において説明された方法のステップの全部又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスクドライブ、リードオンリーメモリ(read-only memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる任意の媒体を含む。
【0437】
この出願における用語「及び/又は」は、関連するオブジェクトを記述するためのアソシエーション関係を記述し、3つの関係が存在しうることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つのケース、即ち、Aのみが存在すること、A及びBの両方が存在すること、そして、Bのみが存在することを表しうる。記号「/」は、一般には、関連するオブジェクト間の「又は」の関係を示す。この出願における「複数の」は、2以上を意味する。加えて、この出願の説明において、「第1の」及び「第2の」などの用語は、単なる区別及び説明のために利用されていると理解されるべきであり、相対的な重要度を示す又は暗示するものとして理解されるべきではなく、或いは、順序を示す又は暗示するものとして理解されるべきではない。
【0438】
この出願のいくつかの例示的な実施形態が説明されているけれども、当業者は、基本的な発明概念を学ぶとすぐに、これらの実施形態に対して変更又は修正を加えることができる。従って、以下の特許請求の範囲は、例示的な実施形態、及びこの出願の範囲に収まる全ての変更及び修正をカバーするものと解釈されることが意図されている。
【0439】
当業者は、この出願の実施形態の思想及び範囲から逸脱することなく、この出願の実施形態に様々な修正及び変形を加えることができることは明らかである。このようにして、この出願は、それらがこの出願の以下の特許請求の範囲及びそれらの等価技術によって画定される保護範囲内に収まる限りにおいて、この出願の実施形態に対するこれらの修正及び変形をカバーすることを意図している。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第1のインジケーション情報をネットワークデバイスから受信するステップであって、
前記第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーションを示し、前記第1のパラメータコンビネーションは、複数のパラメータコンビネーションのうちの1つであり、前記複数のパラメータコンビネーションの数は、24未満であり、各パラメータコンビネーションは、M
v、β、及びαのうちの少なくとも2つのパラメータの値を含み、
前記第1のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、M
vの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値のうちの少なくとも2つを含み、
前記第1のパラメータコンビネーションは、端末デバイスによって示される第1の係数行列が、K
0個の非ゼロ要素のうちの最大値を含むことを決定するためのものであり、K
0は、M
vの前記第1の値、βの前記第1の値、及びαの前記第1の値に基づいて決定され、
αの前記第1の値は、前記第1の係数行列の行の数を決定するためのものであり、M
vの前記第1の値は、前記第1の係数行列の列の数であり、βの前記第1の値は、前記第1の係数行列の中の全ての要素に対する非ゼロ要素の割合であり、前記第1の係数行列は、プリコーディング行列を決定するためのものである、ステップと、
第2のインジケーション情報を前記ネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第2のインジケーション情報は、前記第1の係数行列の中のK
2個の非ゼロ要素を示し、K
2は、K
0以下であり、前記インジケーション情報は、前記ネットワークデバイスからのダウンリンク参照信号に基づいて決定される、ステップと
を含む、通信方法。
【請求項2】
K
0は、M
vの前記第1の値、βの前記第1の値、及びK
1の第1の値に基づいて決定され、K
1の前記第1の値は、前記第1の係数行列の前記行の数であり、K
1の前記第1の値は、αの前記第1の値に基づいて決定される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
K
1の前記第1の値は、αの前記第1の値及びPの第1の値に基づいて決定され、Pの前記第1の値は、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数である、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
第3のインジケーション情報を前記ネットワークデバイスから受信するステップであって、前記第3のインジケーション情報は、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの前記第1の数を示す、ステップをさらに含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ポートの数Pの値セットは、P={4,8,12,16,24,32}であり、前記第1の数の値は、前記ポートの数Pの前記値セットに属する、
請求項
3に記載の方法。
【請求項6】
K
1の前記第1の値は、α*P以上であり、かつ、α*PとK
1との間の差の絶対値がK
1の値セットの中で最小であるK
1の値であるか、
K
1の前記第1の値は、α*P以下であり、α*PとK
1との間の差の絶対値が、K
1の値セットの中で最小であるK
1の値であるか、又は
K
1の前記第1の値は、式
【数1】
を満たし、
【数2】
は、切り上げを表す、
請求項
3に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のパラメータコンビネーションの前記数は、8である、
請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のパラメータコンビネーションは、
M
v=1、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=2、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=2、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=2、α=1、及びβ=0.5、又は
M
v=2、α=1、及びβ=0.75
である、
請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のパラメータコンビネーションが、M
v=2、α=1、及びβ=0.75であるとき、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポート
の第1の数は、32未満である、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=2、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=2、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=2、α=1、及びβ=0.5、
又は
M
v=2、α=1、及びβ=0.75
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの、前記パラメータコンビネーションM
v=2、α=1、及びβ=0.75に対応する数は、32未満である、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のパラメータコンビネーションの中で、M
vが同じ値を有する複数のパラメータコンビネーションに対応するβ*αの値は、異なる、
請求項
1に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のパラメータコンビネーションの中で、M
v=1である複数のパラメータコンビネーションは、βの値が1であるか又はαの値が1である少なくとも2つのパラメータコンビネーションを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のパラメータコンビネーションは、少なくとも2つのランク
の値に関連する、
請求項
1に記載の方法。
【請求項15】
ランクが2より大きいときのパラメータコンビネーションにおけるβの値は、ランクが2以下であるときのパラメータコンビネーションにおけるβの値以下である、及び/又は
ランクが2より大きいときのパラメータコンビネーションにおけるαの値は、ランクが2以下であるときのパラメータコンビネーションにおけるαの値以下である、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
αの値セットは、α={0.25,0.5,0.75,1}である、
請求項
1に記載の方法。
【請求項17】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、又は
βの値セットは、β={0.5,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}である、
請求項
1に記載の方法。
【請求項18】
前記複数のパラメータコンビネーションは、ランク=1又はランク=2のときに適用できる
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であるか、
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、又は
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であり、
β2は、ランク=1又はランク=2のときに適用できるβであり、β1は、前記ランクが2より大きいときに適用できるβである、
請求項
1に記載の方法。
【請求項20】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
M
v={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}であるか、又は
M
v={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}であり、
α2は、ランク=1又はランク=2のときに適用できるαであり、α1は、前記ランクが2より大きいときに適用できるαである、
請求項
1に記載の方法。
【請求項21】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.75、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.25、
M
v=2、α=1、及びβ=0.75、又は
M
v=2、α=1、及びβ=0.5
のうちの少なくとも2つを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項22】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=1、及びβ=0.875、
M
v=1、α=1、及びβ=0.625、
M
v=1、α=1、及びβ=0.375、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.625、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.375、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.125、
M
v=2、α=1、及びβ=0.625、
M
v=2、α=1、及びβ=0.375、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.25、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.25、
M
v=2、α=1、及びβ=0.25、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、又は
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.5、
のうちの少なくとも2つを含み、
前記複数のパラメータコンビネーションは
、ランクが2より大きいときに適用できる、
請求項
1に記載の方法。
【請求項23】
通信方法であって、
第1のインジケーション情報を端末デバイスに送信するステップであって、
前記第1のインジケーション情報は、第1のパラメータコンビネーションを示し、前記第1のパラメータコンビネーションは、複数のパラメータコンビネーションのうちの1つであり、前記複数のパラメータコンビネーションの数は、24未満であり、各パラメータコンビネーションは、M
v、β、及びαのうちの少なくとも2つのパラメータの値を含み、
前記第1のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、M
vの第1の値、βの第1の値、及びαの第1の値のうちの少なくとも2つを含み、
前記第1のパラメータコンビネーションは、端末デバイスによって示される第1の係数行列が、K
0個の非ゼロ要素のうちの最大値を含むことを決定するためのものであり、K
0は、M
vの前記第1の値、βの前記第1の値、及びαの前記第1の値に基づいて決定され、
αの前記第1の値は、前記第1の係数行列の行の数を決定するためのものであり、M
vの前記第1の値は、前記第1の係数行列の列の数であり、βの前記第1の値は、前記第1の係数行列の中の全ての要素に対する非ゼロ要素の割合であり、前記第1の係数行列は、プリコーディング行列を決定するためのものである、ステップと、
第2のインジケーション情報を前記端末デバイスから受信するステップであって、前記第2のインジケーション情報は、前記第1の係数行列の中のK
2個の非ゼロ要素を示し、K
2は、K
0以下であり、前記インジケーション情報は、ネットワークデバイスからのダウンリンク参照信号に基づいて決定される、ステップと
を含む、通信方法。
【請求項24】
K
0は、M
vの前記第1の値、βの前記第1の値、及びK
1の第1の値に基づいて決定され、K
1の前記第1の値は、前記第1の係数行列の前記行の数であり、K
1の前記第1の値は、αの前記第1の値に基づいて決定される、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
K
1の前記第1の値は、αの前記第1の値及びPの第1の値に基づいて決定され、Pの前記第1の値は、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの第1の数である、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
第3のインジケーション情報を前記端末デバイスに送信するステップであって、前記第3のインジケーション情報は、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの前記第1の数を示す、ステップをさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
ポートの数Pの値セットは、P={4,8,12,16,24,32}であり、前記第1の数の値は、前記ポートの数Pの前記値セットに属する、
請求項
25に記載の方法。
【請求項28】
K
1の前記第1の値は、α*P以上であり、かつ、α*PとK
1との間の差の絶対値がK
1の値セットの中で最小であるK
1の値であるか、
K
1の前記第1の値は、α*P以下であり、α*PとK
1との間の差の絶対値が、K
1の値セットの中で最小であるK
1の値であるか、又は
K
1の前記第1の値は、式
【数3】
を満たし、
【数4】
は、切り上げを表す、
請求項
25に記載の方法。
【請求項29】
前記複数のパラメータコンビネーションの前記数は、8である、
請求項
23に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のパラメータコンビネーションは、
M
v=1、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=2、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=2、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=2、α=1、及びβ=0.5、又は
M
v=2、α=1、及びβ=0.75
である、
請求項
23に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のパラメータコンビネーションが、M
v=2、α=1、及びβ=0.75であるとき、前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポート
の第1の数は、32未満である、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=2、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=2、α=0.75、及びβ=0.5、
M
v=2、α=1、及びβ=0.5、
又は
M
v=2、α=1、及びβ=0.75
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項
23に記載の方法。
【請求項33】
前記ダウンリンク参照信号を送信するために前記ネットワークデバイスによって利用されるポートの、前記パラメータコンビネーションM
v=2、α=1、及びβ=0.75に対応する数は、32未満である、
請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記複数のパラメータコンビネーションの中で、M
vが同じ値を有する複数のパラメータコンビネーションに対応するβ*αの値は、異なる、
請求項
23に記載の方法。
【請求項35】
前記複数のパラメータコンビネーションの中で、M
v=1である複数のパラメータコンビネーションは、βの値が1であるか又はαの値が1である少なくとも2つのパラメータコンビネーションを含む、
請求項
23に記載の方法。
【請求項36】
前記複数のパラメータコンビネーションは、少なくとも2つのランク
の値に関連する、
請求項
23に記載の方法。
【請求項37】
ランクが2より大きいときのパラメータコンビネーションにおけるβの値は、ランクが2以下であるときのパラメータコンビネーションにおけるβの値以下である、及び/又は
ランクが2より大きいときのパラメータコンビネーションにおけるαの値は、ランクが2以下であるときのパラメータコンビネーションにおけるαの値以下である、
請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
αの値セットは、α={0.25,0.5,0.75,1}である、
請求項
23に記載の方法。
【請求項39】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.5,0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、
βの値セットは、β={0.75,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}であるか、又は
βの値セットは、β={0.5,1}であり、αの値セットは、α={0.5,0.75,1}であり、M
vの値セットは、M
v={1,2}である、
請求項
23に記載の方法。
【請求項40】
前記複数のパラメータコンビネーションは、ランク=1又はランク=2のときに適用できる
請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、
M
v={1,2}、α={0.5,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であるか、
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.375,0.5}であるか、又は
M
v={1,2}、α={0.75,1}、β2={0.25,0.5,0.75,1}、及びβ1={0.125,0.25,0.5,0.75}であり、
β2は、ランク=1又はランク=2のときに適用できるβであり、β1は、前記ランクが2より大きいときに適用できるβである、
請求項
23に記載の方法。
【請求項42】
前記複数のパラメータコンビネーションにおいて、
M
v={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.375,0.625,0.875}であるか、
M
v={1,2}、β={0.25,0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}であるか、又は
M
v={1,2}、β={0.5,0.75,1}、α2={0.5,0.75,1}、及びα1={0.25,0.375,0.5}であり、
α2は、ランク=1又はランク=2のときに適用できるαであり、α1は、前記ランクが2より大きいときに適用できるαである、
請求項
23に記載の方法。
【請求項43】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=1、及びβ=1、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.75、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.5、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.25、
M
v=2、α=1、及びβ=0.75、又は
M
v=2、α=1、及びβ=0.5
のうちの少なくとも2つを含む、
請求項
23に記載の方法。
【請求項44】
前記複数のパラメータコンビネーションは、以下のもの、即ち、
M
v=1、α=1、及びβ=0.875、
M
v=1、α=1、及びβ=0.625、
M
v=1、α=1、及びβ=0.375、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.625、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.375、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.125、
M
v=2、α=1、及びβ=0.625、
M
v=2、α=1、及びβ=0.375、
M
v=1、α=1、及びβ=0.5、
M
v=1、α=1、及びβ=0.25、
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.25、
M
v=2、α=1、及びβ=0.25、
M
v=1、α=1、及びβ=0.75、又は
M
v=1、α=0.5、及びβ=0.5、
のうちの少なくとも2つを含み、
前記複数のパラメータコンビネーションは
、ランクが2より大きいときに適用できる、
請求項
23に記載の方法。
【請求項45】
請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実施するための機能モジュールを含む、通信装置。
【請求項46】
プロセッサを含む通信装置であって、前記プロセッサは、メモリに結合され、
前記メモリは、コンピュータプログラム又は命令を格納するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内の前記コンピュータプログラム又は命令の一部又は全部を実行するように構成され、前記コンピュータプログラム又は命令の前記一部又は全部が実行されるとき、前記プロセッサは、請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成される、
通信装置。
【請求項47】
プロセッサ及びメモリを含む通信装置であって、
前記メモリは、コンピュータプログラム又は命令を格納するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内の前記コンピュータプログラム又は命令の一部又は全部を実行するように構成され、前記コンピュータプログラム又は命令の前記一部又は全部が実行されるとき、前記プロセッサは、請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成される、
通信装置。
【請求項48】
チップシステムであって、前記チップシステムは、処理回路を含み、前記処理回路は、記憶媒体に結合され、
前記処理回路は、前記記憶媒体内のコンピュータプログラム又は命令の一部又は全部を実行するように構成され、前記コンピュータプログラム又は命令の前記一部又は全部が実行されるとき、前記処理回路は、請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成される、
チップシステム。
【請求項49】
コンピュータプログラムを格納するように構成されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実施するための命令を含む、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項50】
コンピュータプログラ
ムであって、前記コンピュータプログラ
ムは、コンピュータプログラムコードを含み、前記コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1~44のいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、
コンピュータプログラ
ム。
【国際調査報告】