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特表2024-538572段階的評価因子を使用して医薬製品包装の内容物を検証する為の、方法、システム及びコンピュータプログラム製品
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  • 特表-段階的評価因子を使用して医薬製品包装の内容物を検証する為の、方法、システム及びコンピュータプログラム製品 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】段階的評価因子を使用して医薬製品包装の内容物を検証する為の、方法、システム及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/00 20180101AFI20241016BHJP
   A61J 3/00 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
G16H40/00
A61J3/00 310Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518741
(86)(22)【出願日】2022-09-27
(85)【翻訳文提出日】2024-04-12
(86)【国際出願番号】 US2022077073
(87)【国際公開番号】W WO2023056246
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】63/249,304
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PYTHON
2.VISUAL BASIC
(71)【出願人】
【識別番号】523282659
【氏名又は名称】パラタ システムズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118599
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100160738
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 由加里
(74)【代理人】
【識別番号】100166718
【弁理士】
【氏名又は名称】石渡 保敬
(72)【発明者】
【氏名】ルイス,ラッセル エフ.
(72)【発明者】
【氏名】スワンソン,アーサー エフ.
(72)【発明者】
【氏名】ジェンキンス,トッド マーチン
【テーマコード(参考)】
4C047
5L099
【Fターム(参考)】
4C047KK17
4C047KK24
4C047KK28
4C047KK29
4C047KK31
5L099AA25
(57)【要約】
方法は、1以上の医薬製品をその中に含むところの医薬製品包装を受け取ること;複数の医薬製品評価因子に基づいて、前記医薬製品包装中に含まれている前記1以上の医薬製品を評価すること、ここで、前記複数の医薬製品評価因子が高められた精査因子を含む;前記医薬製品包装中に含まれている前記1以上の医薬製品を評価することに基づいて、検証スコアを前記医薬製品包装に割り当てること、ここで、前記検証スコアの大きさが、患者のリスクが減少するにつれて大きくなる;及び、前記医薬製品包装を検証することを含む。前記医薬製品包装を検証することが、前記高められた精査因子が存在することに応答しての、第1の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第1の比較と、前記高められた精査因子が存在しないことに応答しての、第2の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第2の比較とに基づいて、前記医薬製品包装を検証すること、ここで、前記第1の閾値が前記第2の閾値よりも大きい;又は、前記高められた精査因子の前記存在に応答して、前記医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別することを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、該方法は、
1以上の医薬製品をその中に含むところの医薬製品包装を受け取ること;
複数の医薬製品評価因子に基づいて、前記医薬製品包装中に含まれている前記1以上の医薬製品を評価すること、ここで、前記複数の医薬製品評価因子が高められた精査因子を含む;
前記医薬製品包装中に含まれている前記1以上の医薬製品を評価することに基づいて、検証スコアを前記医薬製品包装に割り当てること、ここで、前記検証スコアの大きさが、患者のリスクが減少するにつれて大きくなる;及び、
前記医薬製品包装を検証すること
を含み、
前記医薬製品包装を検証することが、
前記高められた精査因子が存在することに応答しての、第1の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第1の比較と、前記高められた精査因子が存在しないことに応答しての、第2の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第2の比較とに基づいて、前記医薬製品包装を検証すること、ここで、前記第1の閾値が前記第2の閾値よりも大きい;又は、
前記高められた精査因子の前記存在に応答して、前記医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別すること
を含む、
前記方法。
【請求項2】
前記医薬製品包装が、包装注文の履行の一部であり;及び、
前記方法が、
前記包装注文の為に前記高められた精査因子を定義すること
を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記医薬製品包装が、包装注文の履行の一部であり;
前記方法が、
前記包装注文の為に前記第1の閾値及び前記第2の閾値を定義すること
を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の医薬製品評価因子が複数の高められた精査因子を含み、ここで、前記複数の高められた精査因子が、複数の高められた精査因子の第1のサブセットと複数の高められた精査因子の第2のサブセットとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記医薬製品包装を検証することが、
前記複数の高められた精査因子の第1のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在すること及び前記複数の高められた精査因子の第2のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在しないことに応答しての、前記第1の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第1の比較に基づいて前記医薬製品包装を検証すること;及び、
前記複数の高められた精査因子のいずれかが存在しないことに応答しての、第2の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第2の比較に基づいて前記医薬製品包装を検証すること
を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記医薬製品包装が検証することが、
前記複数の高められた精査因子の第2のサブセットの前記少なくとも1つの高められた精査因子の前記存在に応答して、前記医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別すること
を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の高められた精査因子が、
前記1以上の医薬製品が処方される患者の年齢;
前記1以上の医薬製品が処方される前記患者の性別;
前記1以上の医薬製品が処方される前記患者の薬理ゲノミクスプロファイル;
前記1以上の医薬製品の金銭的コスト;
前記1以上の医薬製品間の相互作用;
前記1以上の医薬製品の副作用;
前記1以上の医薬製品が医薬製品包装内に残屑を生じる傾向;
前記1以上の医薬製品が処方される前記患者の為の包装注文履歴情報;
前記1以上の医薬製品の回収情報;
前記1以上の医薬製品についての安全な投与量を超える可能性、及び/又は、
前記1以上の医薬製品が包装注文とは異なる代替医薬製品を含むという表示
のうちの1以上を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記医薬製品包装が検証することが、人工知能エンジンを使用して、前記医薬製品包装を検証することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記人工知能エンジンを使用して前記医薬製品包装を検証することが、
前記医薬製品包装中に含まれている前記1以上の医薬製品を、前記人工知能エンジンを使用して検出すること
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記医薬製品包装中に含まれている前記1以上の医薬製品を、前記人工知能エンジンを使用して検出することが、
選択されたコンテントが前記医薬製品包装の表面から除去された前記医薬製品包装の修正された画像を、前記人工知能エンジンを用いて生成すること
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記医薬製品包装中に含まれている前記1以上の医薬製品を、前記人工知能エンジンを使用して検出することが、
医薬製品包装システムに関連付けられたところの、前記医薬製品包装の画像の特徴を、前記人工知能エンジンを使用して検出すること;及び、
前記医薬製品包装システムの特徴に基づいて、前記医薬製品包装の修正された画像を、前記人工知能エンジンを使用して生成すること
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
システムであって、該システムは、
プロセッサ;及び、
前記プロセッサに接続されたメモリであって、下記の動作を実行する為の前記プロセッサによって実行可能であるところの、前記メモリ内に埋め込まれたコンピュータ可読プログラムコードを含む前記メモリ
を備えており、
前記動作が、
1以上の医薬製品をその中に含むところの医薬製品包装を受け取ること;
複数の医薬製品評価因子に基づいて、前記医薬製品包装中に含まれている前記1以上の医薬製品を評価すること、ここで、前記複数の医薬製品評価因子が高められた精査因子を含む;
前記医薬製品包装中に含まれている前記1以上の医薬製品を評価することに基づいて、検証スコアを前記医薬製品包装に割り当てること、ここで、前記検証スコアの大きさが、患者のリスクが減少するにつれて大きくなる;及び、
前記医薬製品包装を検証すること
を含み、
前記医薬製品包装を検証することが、
前記高められた精査因子が存在することに応答しての、第1の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第1の比較と、前記高められた精査因子が存在しないことに応答しての、第2の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第2の比較とに基づいて、前記医薬製品包装を検証すること、ここで、前記第1の閾値が前記第2の閾値よりも大きい;又は、
前記高められた精査因子の前記存在に応答して、前記医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別すること
を含む、
前記システム。
【請求項13】
前記複数の医薬製品評価因子が複数の高められた精査因子を含み、ここで、前記複数の高められた精査因子が、複数の高められた精査因子の第1のサブセットと複数の高められた精査因子の第2のサブセットとを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記医薬製品包装を検証することが、
前記複数の高められた精査因子の第1のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在すること及び前記複数の高められた精査因子の第2のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在しないことに応答しての、前記第1の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第1の比較に基づいて前記医薬製品包装を検証すること;及び、
前記複数の高められた精査因子のいずれかが存在しないことに応答しての、第2の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第2の比較に基づいて前記医薬製品包装を検証すること
を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記医薬製品包装が検証することが、
前記複数の高められた精査因子の第2のサブセットの前記少なくとも1つの高められた精査因子の前記存在に応答して、前記医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別すること
を更に含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記複数の高められた精査因子が、
前記1以上の医薬製品が処方される患者の年齢;
前記1以上の医薬製品が処方される前記患者の性別;
前記1以上の医薬製品が処方される前記患者の薬理ゲノミクスプロファイル;
前記1以上の医薬製品の金銭的コスト;
前記1以上の医薬製品間の相互作用;
前記1以上の医薬製品の副作用;
前記1以上の医薬製品が医薬製品包装内に残屑を生じる傾向;
前記1以上の医薬製品が処方される前記患者の為の包装注文履歴情報;
前記1以上の医薬製品の回収情報;
前記1以上の医薬製品についての安全な投与量を超える可能性、及び/又は、
前記1以上の医薬製品が包装注文とは異なる代替医薬製品を含むという表示
のうちの1以上を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記医薬製品包装が検証することが、人工知能エンジンを使用して、前記医薬製品包装を検証することを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項18】
非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備えているコンピュータプログラム製品であって、該非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、下記の動作を実行する為のプロセッサによって実行可能であるところの、前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体内に具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを備えており、
前記動作が、
1以上の医薬製品をその中に含むところの医薬製品包装を受け取ること;
複数の医薬製品評価因子に基づいて、前記医薬製品包装中に含まれている前記1以上の医薬製品を評価すること、ここで、前記複数の医薬製品評価因子が高められた精査因子を含む;
前記医薬製品包装中に含まれている前記1以上の医薬製品を評価することに基づいて、検証スコアを前記医薬製品包装に割り当てること、ここで、前記検証スコアの大きさが、患者のリスクが減少するにつれて大きくなる;及び、
前記医薬製品包装を検証すること
を含み、
前記医薬製品包装を検証することが、
前記高められた精査因子が存在することに応答しての、第1の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第1の比較と、前記高められた精査因子が存在しないことに応答しての、第2の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第2の比較とに基づいて、前記医薬製品包装を検証すること、ここで、前記第1の閾値が前記第2の閾値よりも大きい;又は、
前記高められた精査因子の前記存在に応答して、前記医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別すること
を含む、
前記コンピュータプログラム製品。
【請求項19】
前記複数の医薬製品評価因子が複数の高められた精査因子を含み、ここで、前記複数の高められた精査因子が、複数の高められた精査因子の第1のサブセットと複数の高められた精査因子の第2のサブセットとを含む、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項20】
前記医薬製品包装を検証することが、
前記複数の高められた精査因子の第1のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在すること及び前記複数の高められた精査因子の第2のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在しないことに応答しての、前記第1の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第1の比較に基づいて前記医薬製品包装を検証すること;
前記複数の高められた精査因子のいずれかが存在しないことに応答しての、第2の閾値との前記検証スコアの前記大きさの第2の比較に基づいて前記医薬製品包装を検証すること;及び、
前記複数の高められた精査因子の第2のサブセットの前記少なくとも1つの高められた精査因子の前記存在に応答して、前記医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別すること
を含む、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2021年9月28日に出願された米国仮出願第63/249,304号からの優先権及びその利益を主張し、その出願の開示は、その全体が参照によって本明細書内に組み込まれる。
【0002】
本開示は一般的に、医薬製品の包装に関し、特には、医薬製品包装の内容物を検証する為の、方法、システム及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0003】
医薬製品包装システムは、処方箋を満たすように薬剤を投薬する為に、設備、例えば、薬局、病院、長期ケア施設、において使用されうる。これらの医薬製品包装システムは、限定されないが、様々な容器タイプ中、例えばこれらに限定されるものではないが、パウチ、バイアル、ボトル、ブリスターカード及びストリップ包装を包含する上記の様々な容器タイプ中に包装されるように設計されたシステムを包含しうる。ストリップ包装は特定の日に、場合によっては特定の時間に、投与する為に、薬剤が個々のパウチ内に包装されるところの包装の1つのタイプである。典型的には、個々のパウチが取り外し可能に一緒に接合され、しばしばロールで提供される。該パウチは、必要に応じて該ロールから分離されることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
医薬製品包装が一旦生成されると、それは、内容物が包装注文と一致することを確実にする為に、自動化された検証プロセスを経ることがありうる。そのような検証は、顧客が薬剤のタイプ及び量の両方の観点で適切な薬剤を得ることを確実にし得、そして、有害な相互作用を有しうる薬剤を一緒に包装するリスクを低減しうる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の概念の幾つかの実施態様において、方法が、1以上の医薬製品をその中に含むところの医薬製品包装を受け取ること;複数の医薬製品評価因子に基づいて、該医薬製品包装中に含まれている該1以上の医薬製品を評価すること、ここで、該複数の医薬製品評価因子は高められた精査因子を含む;該医薬製品包装中に含まれている該1以上の医薬製品を評価することに基づいて、検証スコアを該医薬製品包装に割り当てること、ここで、該検証スコアの大きさが、患者のリスクが減少するにつれて大きくなる;及び、該医薬製品包装を検証することを含む。該医薬製品包装を検証することは、該高められた精査因子が存在することに応答しての、第1の閾値と該検証スコアの該大きさの第1の比較と、該高められた精査因子が存在しないことに応答しての、第2の閾値との該検証スコアの該大きさの第2の比較とに基づいて、該医薬製品包装を検証すること、ここで、該第1の閾値が該第2の閾値よりも大きい;又は、該高められた精査因子の該存在に応答して、該医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別することを含む。
【0006】
更に他の実施態様において、該医薬製品包装が、包装注文の履行の一部である。該方法は、該包装注文の為に該高められた精査因子を定義することを更に含む。
【0007】
他の実施態様において、該医薬製品包装が、包装注文の履行の一部である。該方法は、該包装注文の為に該第1の閾値及び該第2の閾値を定義することを更に含む。
【0008】
更に他の実施態様において、該複数の医薬製品評価因子が複数の高められた精査因子を含み、ここで、該複数の高められた精査因子が、複数の高められた精査因子の第1のサブセットと複数の高められた精査因子の第2のサブセットとを含む。
【0009】
更に他の実施態様において、該医薬製品包装を検証することが、該複数の高められた精査因子の第1のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在すること及び該複数の高められた精査因子の第2のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在しないことに応答しての、該第1の閾値との該検証スコアの該大きさの第1の比較に基づいて該医薬製品包装を検証すること;及び、該複数の高められた精査因子のいずれかが存在しないことに応答しての、第2の閾値との該検証スコアの該大きさの第2の比較に基づいて該医薬製品包装を検証することを含む。
【0010】
更に他の実施態様において、該医薬製品包装が検証することが、該複数の高められた精査因子の第2のサブセットの該少なくとも1つの高められた精査因子の該存在に応答して、該医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別することを更に含む。
【0011】
更に他の実施態様において、該複数の高められた精査因子が、該1以上の医薬製品が処方される患者の年齢;該1以上の医薬製品が処方される該患者の性別;該1以上の医薬製品が処方される該患者の薬理ゲノミクスプロファイル;該1以上の医薬製品の金銭的コスト;該1以上の医薬製品間の相互作用;該1以上の医薬製品の副作用;該1以上の医薬製品が医薬製品包装内に残屑を生じる傾向;該1以上の医薬製品が処方される該患者の為の包装注文履歴情報;該1以上の医薬製品の回収情報;該1以上の医薬製品についての安全な投与量を超える可能性、及び/又は、該1以上の医薬製品が包装注文とは異なる代替医薬製品を含むという表示のうちの1以上を含む。
【0012】
更に他の実施態様において、該医薬製品包装が検証することが、人工知能エンジンを使用して、該医薬製品包装を検証することを含む。
【0013】
更に他の実施態様において、該人工知能エンジンを使用して該医薬製品包装を検証することが、該医薬製品包装中に含まれている該1以上の医薬製品を、該人工知能エンジンを使用して検出することを含む。
【0014】
更に他の実施態様において、該医薬製品包装中に含まれている該1以上の医薬製品を、該人工知能エンジンを使用して検出することが、選択されたコンテントが該医薬製品包装の表面から除去された該医薬製品包装の修正された画像を、該人工知能エンジンを用いて生成することを含む。
【0015】
更に他の実施態様において、該医薬製品包装中に含まれている該1以上の医薬製品を、該人工知能エンジンを使用して検出することが、医薬製品包装システムに関連付けられたところの、該医薬製品包装の画像の特徴を、該人工知能エンジンを使用して検出すること;及び、該医薬製品包装システムの特徴に基づいて、該医薬製品包装の修正された画像を、該人工知能エンジンを使用して生成することを含む。
【0016】
本発明の概念の幾つかの実施態様において、システムは、プロセッサ;及び、該プロセッサに接続されたメモリであって、下記の動作を実行する為の該プロセッサによって実行可能であるところの、該メモリ内に埋め込まれたコンピュータ可読プログラムコードを含む上記メモリを備えており、該動作が、1以上の医薬製品をその中に含むところの医薬製品包装を受け取ること;複数の医薬製品評価因子に基づいて、該医薬製品包装中に含まれている該1以上の医薬製品を評価すること、ここで、該複数の医薬製品評価因子が高められた精査因子を含む;該医薬製品包装中に含まれている該1以上の医薬製品を評価することに基づいて、検証スコアを該医薬製品包装に割り当てること、ここで、該検証スコアの大きさは、患者のリスクが減少するにつれて大きくなる;及び、該医薬製品包装を検証することを含む。該医薬製品包装を検証することが、該高められた精査因子が存在することに応答しての、第1の閾値との該検証スコアの該大きさの第1の比較と、該高められた精査因子が存在しないことに応答しての、第2の閾値との該検証スコアの該大きさの第2の比較とに基づいて、該医薬製品包装を検証すること、ここで、該第1の閾値が該第2の閾値よりも大きい;又は、該高められた精査因子の該存在に応答して、該医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別することを含む。
【0017】
更なる実施態様において、該複数の医薬製品評価因子が複数の高められた精査因子を含み、ここで、該複数の高められた精査因子が、複数の高められた精査因子の第1のサブセットと複数の高められた精査因子の第2のサブセットとを含む。
【0018】
なお更なる実施態様において、該医薬製品包装を検証することが、該複数の高められた精査因子の第1のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在すること及び該複数の高められた精査因子の第2のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在しないことに応答しての、該第1の閾値との該検証スコアの該大きさの第1の比較に基づいて該医薬製品包装を検証すること;及び、該複数の高められた精査因子のいずれかが存在しないことに応答しての、第2の閾値との該検証スコアの該大きさの第2の比較に基づいて該医薬製品包装を検証することを含む。
【0019】
なお更なる実施態様において、該医薬製品包装が検証することが、該複数の高められた精査因子の第2のサブセットの該少なくとも1つの高められた精査因子の該存在に応答して、該医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別することを更に含む。
【0020】
なお更なる実施態様において、該複数の高められた精査因子が、該1以上の医薬製品が処方される患者の年齢;該1以上の医薬製品が処方される該患者の性別;該1以上の医薬製品が処方される該患者の薬理ゲノミクスプロファイル;該1以上の医薬製品の金銭的コスト;該1以上の医薬製品間の相互作用;該1以上の医薬製品の副作用;該1以上の医薬製品が医薬製品包装内に残屑を生じる傾向;該1以上の医薬製品が処方される該患者の為の包装注文履歴情報;該1以上の医薬製品の回収情報;該1以上の医薬製品についての安全な投与量を超える可能性、及び/又は、該1以上の医薬製品が包装注文とは異なる代替医薬製品を含むという表示のうちの1以上を含む。
【0021】
なお更なる実施態様において、該医薬製品包装が検証することが、人工知能エンジンを使用して、該医薬製品包装を検証することを含む。
【0022】
本発明の概念の幾つかの実施態様において、コンピュータプログラム製品であって、該コンピュータプログラム製品は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備えており、該非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、下記の動作を実行する為のプロセッサによって実行可能であるところの、該非一時的コンピュータ可読記憶媒体内に具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを備えており、該動作が、1以上の医薬製品をその中に含むところの医薬製品包装を受け取ること;複数の医薬製品評価因子に基づいて、該医薬製品包装中に含まれている該1以上の医薬製品を評価すること、ここで、該複数の医薬製品評価因子が高められた精査因子を含む;該医薬製品包装中に含まれている該1以上の医薬製品を評価することに基づいて、検証スコアを該医薬製品包装に割り当てること、ここで、該検証スコアの大きさは、患者のリスクが減少するにつれて大きくなる;及び、該医薬製品包装を検証することを含む。該医薬製品包装を検証することが、該高められた精査因子が存在することに応答しての、第1の閾値との該検証スコアの該大きさの第1の比較と、該高められた精査因子が存在しないことに応答しての、第2の閾値との該検証スコアの該大きさの第2の比較とに基づいて、該医薬製品包装を検証すること、ここで、該第1の閾値が該第2の閾値よりも大きい;又は、該高められた精査因子の該存在に応答して、該医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別することを含む。
【0023】
他の実施態様において、該複数の医薬製品評価因子が複数の高められた精査因子を含み、ここで、該複数の高められた精査因子が、複数の高められた精査因子の第1のサブセットと複数の高められた精査因子の第2のサブセットとを含む。
【0024】
更に他の実施態様において、該医薬製品包装を検証することが、該複数の高められた精査因子の第1のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在すること及び該複数の高められた精査因子の第2のサブセットの少なくとも1つの高められた精査因子が存在しないことに応答しての、該第1の閾値との該検証スコアの該大きさの第1の比較に基づいて該医薬製品包装を検証すること;該複数の高められた精査因子のいずれかが存在しないことに応答しての、第2の閾値との該検証スコアの該大きさの第2の比較に基づいて該医薬製品包装を検証すること;及び、該複数の高められた精査因子の第2のサブセットの該少なくとも1つの高められた精査因子の該存在に応答して、該医薬製品包装を手動検証が必要なものとして識別することを含む。
【0025】
本発明の概念の実施態様に従う、他の方法、システム、製造物品及び/又はコンピュータプログラム製品は、添付の図面及び以下の詳細な説明を検討することに応じて、当業者に明らかになるであろう又は当業者に明らかである。全てのそのような追加のシステム、方法、製造物品及び/又はコンピュータプログラム製品は本発明の詳細な説明内に含まれており、本発明の主題の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲によって保護されることが意図される。
【0026】
実施態様の他の特徴は添付の図面と併せて読まれるときに、それらの特定の実施態様の以下の発明の詳細な説明からより容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、段階的評価因子(tiered evaluation factors)を使用して医薬製品包装を検証する為の医薬製品包装検証システムを備えている通信ネットワークを図示するブロック図である。
図2図2は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、段階的評価因子を使用して医薬製品包装を検証する為の動作を図示するフローチャートである。
図3図3は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う医薬製品包装検証システムを図示するブロック図である。
図4図4は、本発明の概念の更なる実施態様に従う、段階的評価因子を使用して医薬製品包装を検証する為の動作を図示するフローチャートである。
図5図5は、本発明の概念の更なる実施態様に従う医薬製品包装検証システムを図示するブロック図である。
図6図6は、本発明の概念の更なる実施態様に従う、段階的評価因子を使用して医薬製品包装を検証する為の動作を図示するフローチャートである。
図7図7は、本発明の概念の更なる実施態様に従う、段階的評価因子を使用して医薬製品包装を検証する為の動作を図示するフローチャートである。
図8図8は、本発明の概念の更なる実施態様に従う、段階的評価因子を使用して医薬製品包装を検証する為の動作を図示するフローチャートである。
図9図9は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、段階的評価因子を使用して医薬製品を検証する為の医薬製品包装検証システムを実装する為に使用されうるデータ処理システムである。
図10図10は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、段階的評価因子を使用して医薬製品を検証する為の医薬製品包装検証システムにおいて使用する為のソフトウェア/ハードウェアアーキテクチャを図示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下の詳細な説明において、本発明の概念の実施態様の完全な理解を提供する為に、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、本発明は、これらの具体的な詳細無しに実施されうることが当業者によって理解されるであろう。幾つかの事例において、本発明の概念を不明瞭にしないように、周知の方法、手順、成分及び回路は詳細に説明されていない。本明細書において開示されている全ての実施態様は、別々に実装されることができること、又は任意の方法及び/又は組み合わせで一緒にされることができることが意図されている。1つの実施態様に関して記載された観点は、異なる実施態様に組み込まれてもよいが、それに関して具体的に説明されていない。すなわち、任意の実施態様の全ての実施態様及び/又は特徴は、任意の方法及び/又は組み合わせで一緒にされることができる。
【0029】
本明細書において使用される場合に、語「データ処理設備」は、ハードウェア要素、ファームウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素を包含するが、これらに限定されない。データ処理システムは、1以上のデータ処理設備を用いて構成されうる。
【0030】
本明細書において使用される場合に、語「医薬製品包装システム」(drug product packaging system)は、任意のタイプの医薬製品分配システムを云い、該任意のタイプの医薬製品分配システムは、バイアル、ボトル、容器、パウチ、ブリスターカード等を医薬製品で充填する自動化システム、バイアル、ボトル、容器、パウチ、ブリスターカード等を医薬製品で充填する半自動化システム、及び医薬製品包装を医薬製品で充填する為の自動化システムと半自動化システムとの任意の組み合わせを包含するが、これらに限定されない。医薬製品包装システムはまた、医薬品代替物、例えば、栄養補助食品及び/又はバイオ医薬製品、の為の包装システムを包含する。
【0031】
語「医薬品」(pharmaceutical)及び「薬剤」(medication)は本明細書において使用される場合に互換性があり、ヒト又は動物のいずれかの患者に処方される薬剤を云う。医薬品又は薬剤は、様々な方法で、例えばこれらに限定されるものでないが、丸薬形態、カプセル形態、錠剤形態等を包含する上記の様々な方法、で具現化されうる。
【0032】
語「医薬製品」(drug product)は、自動化及び半自動化された医薬製品包装システムによって、バイアル、ボトル、容器、パウチ、ブリスターカード等の中に包装されることができる任意のタイプの薬剤、例えばこれらに限定されるものではないが、丸剤、カプセル剤、錠剤、カプレット剤、ゲルキャップ剤、トローチ剤等を包含する上記の任意のタイプの薬剤、を云う。医薬製品はまた、医薬品代替物、例えば栄養補助食品及び/又はバイオ医薬品、を云う。例示的な医薬製品包装システム、例えば、包装注文を満たす為の管理技術を包含する上記の例示的な医薬製品包装システム、は米国特許第10,492,987号において記載されており、その開示は、参照によって本明細書内に組み込まれる。
【0033】
語「医薬製品包装」は、医薬製品を保持することができる任意のタイプの物体、例えばこれらに限定されるものではないが、バイアル、ボトル、容器、パウチ、ブリスターカード等を包含する上記の任意のタイプの物体、を云う。
【0034】
本発明の概念の実施態様は、本明細書において、医薬製品包装検証エンジン、例えば、1以上の機械学習エンジン及び人工知能(AI:artificial intelligence)エンジンを包含する上記の医薬製品包装検証エンジン、の文脈において記載されている。本発明の概念の実施態様は医薬製品包装検証エンジンの特定の実装に限定されるものでなく、様々なタイプのAIシステム、例えばこれらに限定されるものではないが、多層ニューラルネットワーク、ディープラーニングシステム、自然言語処理システム、及び/又はコンピュータビジョンシステムを包含する様々なタイプのAIシステム、が使用されうることが理解されるであろう。その上、該多層ニューラルネットワークは人工ニューロン又は人工ノードを備えている多層人工ニューラルネットワークであり、実際の生物学的ニューロンを備えている生物学的ニューラルネットワークを包含しないことが理解されるであろう。本発明の概念の実施態様は複数のAIシステムを用いて実現されてもよく、又はより少ない若しくは単一のAIシステムに様々な機能を組み合わせることによって実装されてもよい。
【0035】
本発明の概念の幾つかの実施態様は、医薬製品包装検証システムが医薬製品包装の内容物が包装注文と一致していることを保証する為に、及び医薬製品包装中に含まれている医薬製品が受領者に有害でないかもしれないことを保証する為に使用されるところの医薬製品包装検証システムが、典型的には固定され且つ均等に重み付けされたところの評価因子を使用するという認識に由来する。本発明の概念の実施態様は、評価因子の幾つかが他のものよりも重要であるとして重み付けされている段階的評価因子を使用するところの医薬製品包装検証システムを提供しうる。例えば、検証プロセスの間に医薬製品包装を評価する際に使用される因子が、1以上の高められた精査因子を含みうる。これらの高められた精査因子のうちの1以上が存在することにより、医薬製品包装が手動検証を必要とするものとして識別される可能性がある。他の実施態様においてこれらの高められた精査因子のうちの1以上の存在により、検証されるべきより高い検証スコアの大きさの達成を必要とする医薬製品包装を結果としてもたらし得、ここで、該検証スコアの大きさは高められた精査因子が存在しない場合に必要とされるよりも、患者のリスクの減少とともに増加する。該高められた精査因子は、例えば限定されるものではないが、該1以上の医薬製品が処方される患者の年齢(一部の医薬品は小児患者、高齢患者等に対して承認されていない);該1以上の医薬製品が処方される該患者の性別(一部の薬剤は全ての性別に対して処方されていない);該1以上の医薬製品が処方される該患者の薬理ゲノミクスプロファイル(患者の遺伝子プロファイルは医薬品の効力に影響を及ぼしうる);該1以上の医薬製品の金銭的コスト;該1以上の医薬製品間の相互作用;(例えば、商業的に入手可能な医薬品データベース、例えば、First Data Bank及び/又はMedispan、を参照して、医薬品間の相互作用情報が得られうる);該1以上の医薬製品の副作用;該1以上の医薬製品が医薬製品包装内に残屑(debris)を生じる傾向;該1以上の医薬製品が処方される該患者の為の包装注文履歴情報(例えば、患者が過去6ヶ月間に薬剤Bを処方されていた場合に、該患者は薬剤Aを服用すべきではない、又は該患者が過去3ヶ月間毎日250mgの薬剤Bのレジメンを完了していた場合にのみ薬剤Aを服用すべきである);該1以上の医薬製品の回収情報;該1以上の医薬製品が包装注文とは異なる代替医薬製品を含むという表示を包含しうるが、これらに限定されるものではない。幾つかの実施態様において、検証プロセス、例えば、高められた精査因子として扱われるべき任意の要素を包含する上記の検証プロセス、において使用される評価因子は、運営される管理システムを通じて、例えば薬剤師、病院、医療センター又は医薬製品を包装する責任を負う他のエンティティによって運営される管理システムを通じて、定義されてもよく又は割り当てられてもよい。それ故に、検証プロセスの間に使用される評価因子の1セットは、1以上の特定の医薬製品包装注文に特有のものであってもよく、又は全医薬製品包装注文にわたって一般的に使用されてもよい。本発明の概念の幾つかの実施態様において、包装注文に関連付けられたデータの更なる評価が、該包装が実行される前であっても行われてもよい。例えば、患者の現在及び過去の包装注文のAI解析は、現在の注文が不正確であるか又は不一致を有するか等を予測する為に実行されうる。例えば、患者が以前に処方されたことのない新しい医薬製品が、現在の包装注文に含められてもよい。このことにより、該包装注文は、包装する前又は後のいずれかで追加の精査を受けることになりうる。別の例として、患者は特定の医薬製品の為の医薬製品包装を3ヶ月毎に日常的に処方されてもよいが、該患者が補充を受ける予定であるにもかかわらず、該患者の現在の注文にはその医薬品が含まれていない。このことにより、医薬製品包装が生成される前及び/又は後に、医薬製品包装注文の追加のレビューを引き起こされうる。
【0036】
図1を参照すると、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、医薬製品包装検証システムを備えている通信ネットワーク100は、薬局管理システム(PMS:pharmacy management system)又はホストシステム110、包装システムサーバ120、検証システムサーバ155、及び図示されているように、ネットワーク140を介して接続された1以上の医薬製品包装システム130a及び130bを備えている。
【0037】
PMSシステム110は、顧客の処方箋を管理及び記入するように構成されていてもよい。本明細書において使用される場合に、PMSシステムは、薬局内で使用されてもよく、又は他の用途の為のバッチ生成システム、例えば、栄養補助食品又はバイオ医薬品を分配する他の用途の為のバッチ生成システム、として一般的に使用されてもよい。PMSシステム110は、様々なタイプの施設、例えば、薬局、病院、長期ケア施設、介護施設、に関連付けられてもよい。PMSシステム又はホストシステム110は、有効な処方箋を1以上の製品包装システム130a及び130bに送信することが可能な任意のシステムでありうる。包装システムサーバ120は、包装システムインタフェースモジュール135を備えていてもよく、及び医薬製品包装システム130a及び130bの動作を管理するように構成されていてもよい。例えば、包装システムサーバ120はPMSシステム110から包装注文を受信するように、そして、特定の個別の注文又は複数の注文のバッチを包装する為にどの医薬製品包装システム130a及び130bが使用されるべきかを識別するように構成されうる。加えて、包装システムサーバ120は、医薬製品包装システム130a及び130bの動作を管理するように構成されうる。例えば、包装システムサーバ120は医薬製品包装システム130a及び130bの各々を通じて利用可能な医薬製品の在庫を管理するように、医薬製品包装システム130a及び130bのうちの1以上に割り当てられ又は登録された医薬品分配キャニスタを管理するように、並びに医薬製品包装システム130a及び130bの一般的な動作状態を管理するように、及び/又は包装注文、医薬製品在庫、注文請求書等の状態(例えば、割り当て、完了等)に関する報告を管理するように構成されうる。使用者150、例えば薬剤師又はファーマシー・テクニシャン、は、有線及び/又は無線の接続を介して任意の適切なコンピューティングデバイスを使用して包装システムサーバ120と通信しうる。使用者150は図1において直接接続を介して包装システムサーバ120と通信するように示されているが、使用者150は1以上のネットワーク接続を介して包装システムサーバ120と通信しうることが理解されるであろう。使用者150は、包装システムサーバ120と対話して、医薬製品包装システム130a及び130bを動作させる際に包装システムサーバ120によって行われた様々な推奨を承認又は無効にしうる。使用者150はまた、処方箋命令がPMS 110に手動で入力されうるので、PMS 110と通信しうる。使用者150はまた、医薬製品包装システム130a及び130bについて上述されているように、様々なレポートの実行を開始しうる。2つの医薬製品包装システム130a及び130bのみが図1において示されているが、2超の医薬製品包装システム又は単一の医薬製品包装システムが包装システムサーバ120によって管理されうることが理解されるであろう。
【0038】
該医薬製品包装検証システムは検証システムサーバ155を備えていてもよく、該検証システムサーバ155は、段階的評価因子の使用を通じて医薬製品包装の内容物の検証を容易にする為の1以上の包装検証エンジンのモジュール160を備えている。検証システムサーバ155及び1以上の包装検証エンジンのモジュール160は医薬製品包装の画像を処理し、そして、1組の段階的評価因子から1以上の評価因子を適用して医薬製品包装についてのスコアを生成する為のルールベースのシステムを備えていてもよい。次に、該スコアが1以上の検証スコア閾値と比較されて、該医薬製品包装を検証し及び/又は手動検証を必要とするものとして医薬製品包装を識別しうる。幾つかの実施態様において、該検証システムサーバ155が1以上のAIシステムを備えていてもよく、該AIシステムは、該医薬製品包装の1以上の表面から除去されたラベル付けするコンテント(labeling content)を有するところの、医薬製品包装の修正画像を生成し、該医薬製品包装内に含まれている1以上の医薬品の個々のものを該医薬製品包装画像内で検出し、及び/又は該医薬製品包装画像内で検出されたこれらの医薬品を識別する。本発明の概念の様々な実施態様に従うと、ラベル付けするコンテントは、該医薬製品包装上の任意の表面、例えば該医薬製品包装の複数の表面、例えば、バイアルの上面、底面及び側面、パウチ及びブリスターパックの前面及び背面等、を包含する上記の任意の表面、から除去されることができる。1以上のAIシステムはまた、包装システムにおける差異を考慮する為に、医薬製品包装の修正された画像を生成するように構成されてもよい。そのようなAIシステムは例えば、PCT国際公開番号第WO2022/177954号パンフレット及び同第WO2022/165135号において記載されており、それらの開示は、参照によって本明細書内に取り込まれる。検証システムサーバ155は、該医薬製品包装検証プロセスの一部としてデータソース165にアクセスしうる。これらのデータソース165は、医薬品参照ソース、例えば、国内医薬品コード(NDCs:National Drug Codes)又は医薬品識別番号(DINs:Drug Identification Numbers)を含むデータベース、を包含しうる。データソース165はまた、残屑評価において使用されうるところの、履歴の注文からの包装データを含んでいてもよく、及びまた、包装内の高コスト医薬品を識別する為の医薬製品価格情報を含んでいてもよい。データソース165は、医薬製品、例えばカプセル及び丸薬等、の為の特性情報、例えば、サイズ、形状、色、マーキング、又は他の識別する情報、を包含する上記の特性情報、を更に含みうる。
【0039】
包装システムサーバ120/包装システムインタフェースモジュール135と検証システムサーバ155/1以上の包装検証エンジンのモジュール160との間の本明細書において記載されている機能の分割は一例であることが理解されるであろう。様々な機能及び能力が、本発明の概念の様々な実施態様に従って、包装システムサーバ120/包装システムインタフェースモジュール135と検証システムサーバ155/1以上の包装検証エンジンのモジュール160との間で移動されることができる。その上、幾つかの実施態様において、包装システムサーバ120/包装システムインタフェースモジュール135及び検証システムサーバ155/1以上の包装検証エンジンのモジュール160が単一の論理エンティティ(logical entity)及び/又は物理的エンティティ(physical entity)としてマージされうる。
【0040】
ネットワーク140は、医薬製品包装システム130a及び130b、PMSシステム110、包装システムサーバ120、及び検証システムサーバ155を互いに接続する。ネットワーク140は、グローバルネットワーク、例えば、インターネット又は他の公的にアクセス可能なネットワーク、であってもよい。ネットワーク140の様々な要素が、ワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、イントラネット及び/又は他のプライベートネットワークによって相互接続されてもよく、それらは一般の公衆によってアクセス可能でない場合がありうる。従って、通信ネットワーク140は、パブリックネットワークとプライベートネットワークとの組み合わせ、又は仮想プライベートネットワーク(VPN:virtual private network)を表しうる。ネットワーク140は無線ネットワーク、有線ネットワークであってもよく、又は無線ネットワークと有線ネットワークとの両方の組み合わせであってもよい。
【0041】
幾つかの実施態様において検証システムサーバ155を通じて提供される段階的医薬製品包装評価因子サービスを使用する医薬製品包装検証サービス、及び1以上の包装検証エンジンのモジュール160はクラウドサービスとして実装されうる。幾つかの実施態様において、該医薬製品包装検証サービスが、代表的状態移転ウェブサービス(Representational State Transfer Web Service)(RESTful Webサービス)として実装されてもよい。
【0042】
図1は段階的評価因子を使用して医薬製品包装を検証する為の医薬製品包装検証システムを備えている例示的な通信ネットワークを図示するが、本発明の主題の実施態様はそのような構成に限定されず、本明細書において記載されている動作を実行することが可能な任意の構成を包含することが意図されることが理解されるであろう。
【0043】
図2は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、段階的評価因子を使用して医薬製品包装を検証する為の動作を図示するフローチャートである。ここで図2を参照すると、動作はブロック200で開始し、ここで、1以上の医薬品を含む医薬製品包装が受け取られる。ブロック205において、該1以上の医薬品は、1以上の高められた精査因子を含む複数の医薬品評価因子に基づいて評価される。本発明の概念の様々な実施態様に従うと、該高められた精査因子は、該1以上の医薬製品が処方される患者の年齢(一部の医薬品は小児患者、高齢患者等に対して承認されていない);該1以上の医薬製品が処方される該患者の性別(一部の薬剤は全ての性別に対して処方されていない);該1以上の医薬製品が処方される該患者の薬理ゲノミクスプロファイル(患者の遺伝子プロファイルは医薬品の効力に影響を及ぼしうる);該1以上の医薬製品の金銭的コスト;該1以上の医薬製品間の相互作用;(例えば、商業的に入手可能な医薬品データベース、例えば、First Data Bank及び/又はMedispan、を参照して、医薬品間の相互作用情報が得られうる);該1以上の医薬製品の副作用;該1以上の医薬製品が医薬製品包装内に残屑(debris)を生じる傾向;該1以上の医薬製品が処方される該患者の為の包装注文履歴情報(例えば、患者が過去6ヶ月間に薬剤Bを処方されていた場合に、該患者は薬剤Aを服用すべきではない、又は該患者が過去3ヶ月間毎日250mgの薬剤Bのレジメンを完了していた場合にのみ薬剤Aを服用すべきである);該1以上の医薬製品の回収情報、及び/又は該1以上の医薬製品が包装注文とは異なる代替医薬製品を含むという表示を包含するが、これらに限定されるものではない。医薬製品包装内に含まれている1以上の医薬品を評価する際に使用される評価因子、例えば高められた精査因子として扱われるべき任意の因子を包含する上記の評価因子、は例えば、薬局、病院、医療センター、又は医薬製品を包装する責任を負う他のエンティティによって運営される管理システムを通じて定義されてもよく又は割り当てられてもよい。本発明の概念の実施態様に従うと、検証プロセスの間に使用される評価因子は、1以上の特定の医薬製品包装注文に特有であってもよく、又は全ての医薬製品包装注文にわたって一般的に使用されてもよい。ブロック210において、評価因子を使用して、医薬製品包装中に含まれている1以上の医薬品の評価に基づいて、検証スコアが医薬製品包装に割り当てられる。該検証スコアの大きさは、該患者及び/又は包装するエンティティ(packaging entity)に対するリスクが減少するにつれて増加する。
【0044】
図3は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う医薬品検証システムを図示するブロック図である。図3を参照すると、医薬製品包装305が検証エンジン340に提供される。検証エンジン340は、包装するエンティティ、例えば、薬局、医療センター等、によって動作される管理システム355を介して提供されうるところの検証ルール345を用いて構成される。これらの検証ルールは、複数の医薬品評価因子のうちの1以上を高められた精査因子として割り当てるか又は定義することを包含する、医薬製品包装を評価する際に使用される医薬品評価因子を定義しうる。検証ルール345はまた、1以上の検証スコア閾値とともに、医薬製品包装についての検証スコアを生成する為の方法論、及び医薬製品包装を検証するかどうかを決定し、医薬製品包装を手動レビューが(manual review)必要とするものとして識別し、及び/又は医薬製品包装を無効にする為の比較論理を備えていてもよい。関連付けられた検証決定360を有する医薬製品包装は医薬品検証システムから出力されてもよく、及び管理システム355は該医薬製品包装についての検証決定の通知を受信してもよい。
【0045】
図2に戻ると、動作はブロック215に続き、そこでは、該高められた精査因子のうちの1以上が医薬製品包装を評価する際に存在することが見出されたかどうかの評価が行われる。幾つかの実施態様において、該高められた精査因子のうちの1以上が存在することが見出された場合に、ブロック220において、該医薬製品包装は手動検証を必要とするものとして識別される。該高められた精査因子のいずれも存在しないことが分かった場合に、該動作はブロック225に続き、そこで、該検証スコアの大きさが閾値と比較される。例えば、該検証スコアの該大きさが閾値を超える場合には、ブロック230において、該医薬製品包装が検証されうる。ブロック220において、医薬製品包装が手動検証に進み、そして失敗した場合には、本発明の概念の異なる実施態様に従って、様々なタイプの修復アプローチが使用されうる。例えば、ストリップ中に包装された医薬製品の場合、該ストリップが、該包装のうちの1以上のみを拒絶されない場合がありうる。幾つかの実施態様において、可能であれば、医薬製品を如何にして在庫に戻すかをオペレータ又は薬剤師に知らせるメッセージが生成されうる。幾つかの実施態様において、低コストの丸薬、パケット、バッチ等を廃棄することが最も費用効率が高い場合がありうる。しかしながら、より高価値の医薬品の場合には、該医薬製品包装は修正ステーションに経路付けられ、該修正ステーションでは、該医薬製品包装が開封され、そして該医薬製品が交換される。
【0046】
図4は、本発明の概念の更なる実施態様に従う、段階的評価因子を使用して医薬製品包装を検証する為の動作を図示するフローチャートである。図4を参照すると、動作はブロック400で開始し、そこでは、該高められた精査因子のうちの1以上が該医薬製品包装を評価する際に存在することが見出されたかどうかの決定が行われる。1以上の高められた精査因子が存在することが分かった場合には、ブロック405において、該検証の大きさが第1の閾値と比較されうる。次に、ブロック415において、該検証スコアの該大きさが該第1の閾値を超える場合に、該医薬製品包装が検証されうる。該高められた精査因子のいずれも存在しないことが分かった場合には、動作はブロック410に続き、そこでは、該検証スコアの該大きさが第2の閾値と比較される。次に、ブロック415において、該検証スコアの該大きさが該第2の閾値を超える場合には、該医薬製品包装が妥当性確認されうる。図4の実施態様において、該第1の閾値が該第2の閾値よりも高く設定されていてもよく、従って、1以上の高められた精査因子が存在することが分かった場合に、該高められた精査因子のいずれも関与しない医薬製品包装と比較して、検証されるべき医薬製品包装についてのより高い検証スコア閾値が確立されてもよい。従って、該高められた精査因子のうちの1以上が存在するときには、ブロック415において、該検証スコアの該大きさが該第1の閾値を超えるときには、該医薬製品包装が検証されうる。該高められた精査因子のいずれも存在しない場合には、ブロック415において、該検証スコアの該大きさが該第2の閾値を超えるときには、該医薬製品包装が検証されうる。該第1の閾値の該大きさは、そのレベルが存在する高められた精査因子の数及び/又は存在する該高められた精査因子の特定のものに基づきうるという点で、動的でありうる。すなわち、幾つかの実施態様において、該高められた精査因子が或る該高められた精査因子の存在が検証前に超えなければならないより高い閾値を設定することを正当化しうるように、全てが等しい重要性又は懸念であるとみなされるわけではない。他の実施態様において、該高められた精査因子が第1のサブセットからの1以上の高められた精査因子の存在が図2のブロック220に関して上述されたような手動検証を結果としてもたらすように、複数のサブセットに分割されてもよく、一方、第1のサブセットからの高められた精査因子を伴わない第2のサブセットからの1以上の高められた精査因子の存在が検証スコアを閾値、例えば、ブロック405及び415に関して上述された該第1の閾値、と比較することに基づいて、該医薬製品包装が検証されることを可能にしうる。
【0047】
上述されているように、本発明の概念の実施態様に従う医薬製品包装検証システムは、医薬製品包装中に含まれている1以上の医薬製品の検出を含む医薬製品包装の検証を容易にする為に、AIを使用しうる。幾つかの実施態様において、該医薬製品包装の1以上の表面から除去されたラベル付けするコンテントを有する該医薬製品包装の修正された画像を生成すること、該医薬製品包装内に含まれている1以上の医薬品の個々のものを医薬製品包装画像内で検出すること、及び/又は該医薬製品包装画像内で検出されていたこれらの医薬製品を識別することの為に、該医薬製品包装検証システムは1以上のAIシステムを含んでいてもよい。図5は、本発明の概念の更なる実施態様に従う、1以上のAIシステム又はエンジンを備えている医薬製品包装検証システムを図示するブロック図である。図5において示されているように、該医薬品検証システムは検証エンジン540を備えており、該検証エンジン540は、AIパターン検出モジュール505及び検証モデル510を備えている機械学習エンジンでありうる。AIパターン検出モジュール505は、訓練データを受信するように構成される。該訓練データは、医薬製品包装の1以上の画像を含んでいてもよく、各々がその中に1以上の医薬製品を含む。該医薬製品包装はその表面上にラベル付けするコンテントを含んでいてもよく、それは、市販のマーケティング情報、患者識別情報、及び/又は個人医療情報(PHI:personal healthcare information)を包含しうるが、これらに限定されない。該市販のマーケティング情報は例えば、ロゴ及び/又は事業名称を包含しうる。該患者識別情報は例えば、患者名、患者電話番号、患者住所、及び/又は患者識別番号を包含しうる。該個人医療情報は例えば、医薬製品包装に含まれている1以上の医薬品の名称、該1以上の医薬品の各々についての投与時間、該1以上の医薬品に関連付けられた1以上のバーコード、処方オーダ、患者アカウント、識別番号、及び/又は他の情報を包含しうる。訓練データは、該医薬製品包装内の1以上の医薬品の名称を含みうる。異なる医薬製品包装システムは、医薬製品包装中の1以上の医薬製品の検出/識別及び/又は医薬製品包装からのラベル付けするコンテントの除去に影響を及ぼす可能性のある特徴に関して、互いに異なっていてもよい。従って、該訓練データは、医薬製品を包装する為に使用される医薬製品包装システムに関連付けられた1以上の画像の特徴に関連する情報を含みうる。これらの特徴は、1以上の画像撮像光源特徴、1以上の画像撮像表面特徴、1以上の包装材料特徴、及び/又は1以上のカメラ特徴を含みうる。該1以上の光源特徴は例えば、画像撮像光源の強度、画像撮像光源の強度、及び/又は画像撮像光源の位置を含んでいてもよい。該1以上の画像撮像表面特徴は、背景位置及び/又は背景色を備えていてもよい。該1以上の包装材料特徴は、包装材料透明性、包装材料シャドウ、ラベル付けする色、包装材料色、及び/又は包装材料ホットスポットを含んでいてもよい。該1以上のカメラ特徴は、カメラ番号、カメラ位置、カメラ解像度、及び/又はカメラ画像タイプを含む。該訓練データは、医薬製品包装特徴及び/又はその中に含まれる内容物を識別する情報を含む基準医薬製品包装画像を更に含みうる。これらの既知の基準包装はAIパターン検出モジュール505が学習し、及び検証モデル510が既知の基準画像に対して異なる医薬製品包装システムの特徴における偏差を認識する為のベースラインとして機能しうる。従って、AIパターン検出モジュール505は、医薬製品包装の表面上のコンテントと、無関係であるコンテントとの間の関連、医薬製品画像と医薬製品名称との間の関連、及び/又は医薬製品残屑と医薬製品名称との間の関連を学習しうる。次に、AIパターン検出モジュール505はこれらの学習された関連に基づいて検証モデル510を生成してもよく、それらは、該包装内に含まれている医薬製品を検出することによって、及び/又は無関係な表面コンテント(extraneous surface content)が除去されるところの修正された医薬製品包装画像を生成することによって、該医薬製品包装の検証を容易にする為に使用されることができる。該医薬製品包装内に含まれている医薬製品の識別及び/又は修正された医薬製品包装画像520は、医薬製品包装の検証において使用する為に出力されうる。
【0048】
図6図8は、本発明の概念の更なる実施態様に従う、段階的評価因子を使用して医薬製品包装を検証する為の動作を図示するフローチャートである。ここで図6を参照すると、動作はブロック600で開始し、そこでは、AIエンジン、例えば、図5の検証エンジン540が、医薬製品包装内の1以上の医薬製品を検出する為に使用される。この情報は図2のブロック205に関して上述されているように、1以上の医薬製品包装が1以上の医薬品評価因子に関与するかどうかを評価する際に使用されることができる。ここで図7を参照すると、ブロック700において、AIエンジン、例えば、図5の検証エンジン540が、選択されたコンテントが上記表面から除去された医薬製品包装の修正された画像を生成する為に使用される。無関係な内容物の除去は、医薬製品包装内に含まれている1以上の医薬品を評価する際に医薬品検証システムを支援しうる。ここで図8を参照すると、ブロック800において、AIエンジン、例えば、図5の検証エンジン540、が該医薬製品包装システムに関連付けられた医薬製品包装の画像の特徴を検出する為に使用される。ブロック805において、該医薬製品包装システムの特徴に基づく医薬製品包装の修正された画像が生成されうる。図8の実施態様に従うと、該医薬製品包装検証システムは検証プロセスの間に該医薬製品包装内に含まれている1以上の医薬製品を評価するときに、該医薬製品包装システム間の差異を考慮し、そして補償しうる。
【0049】
図9は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、図1の検証システムサーバ155及び/又は図3及び図5の検証エンジン340及び540を実装する為に使用されうるところのデータ処理システム900のブロック図である。図9において示されているように、該データ処理システムは、少なくとも1つのコア911、メモリ913、人工知能(AI)アクセラレータ915、及びハードウェア(HW)アクセラレータ917を備えていてもよい。少なくとも1つのコア911、メモリ913、AIアクセラレータ915、及びHWアクセラレータ917は、バス919を通じて互いに通信しうる。
【0050】
少なくとも1つのコア911は、コンピュータプログラム命令を実行するように構成されうる。例えば、少なくとも1つのコア911は、メモリ913内に記憶されたコンピュータ可読プログラムコード916によって表されるオペレーティングシステム及び/又はアプリケーションを実行しうる。幾つかの実施態様において、少なくとも1つのコア911が命令を実行することによって動作を実行し、そして、AIアクセラレータ915及び/又はHWアクセラレータ917は、命令を実行することによって動作を実行するように、並びにAIアクセラレータ915及び/又はHWアクセラレータ917からの動作の結果を取得するように構成されうる。幾つかの実施態様において、少なくとも1つのコア911が特定の目的の為にカスタマイズされ、専用命令セットをサポートする、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP:Application Specific Instruction-Set Processor)でありうる。
【0051】
メモリ913は、データを記憶するように構成された任意の構造を有しうる。例えば、メモリ913は、揮発性メモリ装置、例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:dynamic random access memory)及びスタティックRAM(SRAM:static RAM)、を包含してもよく、又は不揮発性メモリ装置、例えば、フラッシュメモリ及びレジスティブRAM(RRAM:resistive RAM)、を包含してもよい。少なくとも1つのコア911、AIアクセラレータ915、及びHWアクセラレータ917は、メモリ913中にデータを格納してもよく、又はバス919を通じてメモリ913からデータを読み出してもよい。
【0052】
AIアクセラレータ915は、AI用途の為に設計されたハードウェアを云う場合がありうる。幾つかの実施態様において、AIアクセラレータ915が段階的評価因子を使用して医薬製品包装の検証を容易にするように構成された機械学習エンジンを備えていてもよい。AIアクセラレータ915は少なくとも1つのコア915及び/又はHWアクセラレータ917から提供される入力データを処理することによって出力データを生成してもよく、及び出力データを少なくとも1つのコア911及び/又はHWアクセラレータ917に提供してもよい。幾つかの実施態様において、AIアクセラレータ915がプログラム可能であり得、及び少なくとも1つのコア911及び/又はHWアクセラレータ917によってプログラムされうる。HWアクセラレータ917は、特定の動作を高速で実行するように設計されたハードウェアを備えていてもよい。HWアクセラレータ917はプログラム可能であり得、及び少なくとも1つのコア911によってプログラムされうる。
【0053】
図10は、段階的評価因子を使用して医薬製品包装を検証することを容易にする為に、データ処理システム、例えば、図1の検証システムサーバ155、及び/又は図3及び図5の検証エンジン340及び540、並びに図9のデータ処理システム900、の実施態様夫々において使用されうるところのメモリ1005を示す。メモリ1005は、本明細書において記載されているように、検証システムサーバ155及び包装検証エンジンのモジュール160の動作を容易にする為に使用されるソフトウェア及びデータを含む1以上のメモリデバイスを表す。メモリ1005は、下記のタイプのデバイス、すなわち、キャッシュ、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュ、SRAM及びDRAM、を包含しうるが、これらに限定されない。図10において示されているように、メモリ1005はソフトウェア及び/又はデータの3以上のカテゴリー、すなわち、オペレーティングシステム1010、検証エンジン1015、及び通信モジュール1030を含んでいてもよい。特には、オペレーティングシステム1010は、データ処理システムのソフトウェアリソース及び/又はハードウェアリソースを管理してもよく、及びプロセッサによってプログラムの実行を調整してもよい。
【0054】
検証エンジン1015は、検証ルールモジュール1020及び検証モデリングモジュール1025を備えている。該検証ルールモジュールは、図2図3の検証エンジン340とに関して常住された動作のうちの1以上を実行するように構成されうる。検証モデリングモジュール1025は、図2及び図6図8、並びに図5の検証エンジン540に関して上述された動作のうちの1以上を実行するように構成されうる。通信モジュール1030は、図1の検証システムサーバ155と、図1の包装管理システム(packaging management system)110及び包装システムサーバ120との間の通信を容易にするように構成されうる。
【0055】
図9図10は夫々、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、データ処理システム、例えば、図1の検証システムサーバ155及び図9のデータ処理システム900、において使用されうるところのハードウェア/ソフトウェアのアーキテクチャを図示するが、本発明の実施態様はそのような構成に限定されず、本明細書において記載されている動作を実行することが可能な任意の構成を包含することが意図されることが理解されうであろう。
【0056】
図1図9に関して上述されたデータ処理システムの動作を実行する為のコンピュータプログラムコードは、開発の便宜上、高レベルプログラミング言語、例えば、Python、Java(登録商標)、C及び/又はC++、で記述されてもよい。加えて、本発明の動作を実行する為のコンピュータプログラムコードはまた、他のプログラミング言語、例えば限定されないが、解釈言語、で記述されてもよい。幾つかのモジュール又はルーチンは性能及び/又はメモリ使用量を高める為にアセンブリ言語又は更にはマイクロコードで記述されてもよい。該プログラムモジュールのいずれか又は全ての機能はまた、ディスクリートハードウェアコンポーネント(discrete hardware components)、1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、又はプログラムされたデジタル信号プロセッサ又はマイクロコントローラを使用して実装されてもよいことが更に理解されるであろう。
【0057】
その上、図1の検証システムサーバ155及び図9のデータ処理システム900の機能は夫々、本発明の概念の様々な実施態様に従って、シングルプロセッサシステム、マルチプロセッサシステム、マルチコアプロセッサシステム、又は更にはスタンドアロンコンピュータシステムのネットワークとして実装されうる。これらのプロセッサ/コンピュータシステムの各々は、「プロセッサ」又は「データ処理システム」として言及されうる。
【0058】
図1図10に関して記載されたデータ処理機器は、本明細書において記載された本発明の概念の幾つかの実施態様に従う段階的評価因子を使用して、医薬製品包装の検証を容易にする為に使用されうる。これらの機器は、1以上のエンタープライズ、アプリケーション、パーソナル、パーベイシブ及び/又は組み込みのコンピュータシステム及び/又は機器として具現化されてもよく、それらは、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はハードウェアの任意の適切な組み合わせを使用してデータを受信、送信、処理及び記憶するように動作可能であり、並びにインターネットとして知られているグローバル通信ネットワークの全て又は一部を包含する任意のパブリック及び/又はプライベート、現実及び/又は仮想、有線及び/又は無線のネットワークによって独立していても相互接続されていてもよく、並びに、様々なタイプの有形の、非一時的コンピュータ可読媒体を包含しうる。特には、メモリ1005は、プロセッサに接続されるときに、該プロセッサによって実行されると、図1図8に関して本明細書において記載された動作のうちの1以上を含む動作を該プロセッサに実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含む。
【0059】
上述されているように、本発明の概念の実施態様は医薬製品包装検証システムを提供し得、該医薬製品包装検証システムは、包装するエンティティに、例えば、薬局、医療センター等に、医薬製品包装を検証する為の評価因子の段階的セットを作成する際の柔軟性を提供しうる。該段階的評価因子は、1以上の因子を、その存在が医薬製品包装の手動レビュー又は医薬製品包装が検証されるべきであると考えられる前の増大した検証スコアの大きさをトリガーしうる高められた精査因子として特定しうる。これらの評価因子、例えば、高められた精査因子を包含する上記の評価因子、は注文毎に定義又は割り当てられてもよく、及び/又は複数の包装注文に適用されてもよい。この柔軟性により、包装するエンティティは、患者のリスク、並びに、例えば、不適切に包装され、そして最終的には高コストの医薬製品を浪費する包装者に対するリスクを軽減する為に、或る評価因子をより重視することが可能になりうる。
【0060】
更なる定義及び実施態様:
【0061】
本開示の様々な実施態様の上記の記載において、本開示の観点が任意の新規且つ有用なプロセス、機械、製造、若しくは組成物、又はそれらの任意の新規且つ有用な改善を包含する、幾つかの特許性のあるクラス又は文脈のうちの任意のものにおいて、本明細書において図示され且つ記載されうる。従って、本開示の観点は完全にハードウェア、完全にソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を包含する)、又は本明細書において全て一般的に「回路」、「モジュール」、「構成要素」又は「システム」として言及されうるソフトウェア及びハードウェア実装を組み合わせて実装されてもよい。その上、本開示の観点は、その上に具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを有する1以上のコンピュータ可読媒体を備えているコンピュータプログラム製品の形態をとりうる。
【0062】
1以上のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせが使用されうる。該コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体でありうる。コンピュータ可読記憶媒体は例えば、電子、磁気、光学、電磁気、若しくは半導体のシステム、機器、若しくはデバイス、又は上述されたものの任意の適切な組み合わせでありうるが、これらに限定されるものでない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非網羅的リスト)は、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM:random-access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read-only memory)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM:erasable programmable read-only memory又はフラッシュメモリ)、リピータを有する適切な光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:compact disc read-only memory)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上述されたものの任意の適切な組み合わせを包含する。本明細書の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体が命令実行システム、機器又はデバイスによって、又はそれに関連して使用する為のプログラムを含むことができ又は記憶することができるところの任意の有形媒体でありうる。
【0063】
コンピュータ可読信号媒体は、例えば、ベースバンドにおいて又は搬送波の一部として、伝搬データ信号の中に具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを有するところの伝搬データ信号を含んでいてもよい。そのような伝搬信号は、様々な形態、例えばこれらに限定されるものではないが、電磁気、光学又はそれらの任意の適切な組み合わせ、を包含する上記の様々な形態、のいずれかをとってもよい。コンピュータ可読信号媒体は任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、該任意のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなく、命令実行システム、機器若しくはデバイスによって、又はそれに関連して使用する為のプログラムを通信、伝播又は移送することができる。コンピュータ可読信号媒体上に具現化されたプログラムコードは、任意の適切な媒体、例えばこれらに限定されるものではないが、無線、有線、光ファイバケーブル、RF等、又は上述されたものの任意の適切な組み合わせを包含する上記の任意の適切な媒体を使用して送信されてもよい。
【0064】
本開示の態様の為の動作を実行する為のコンピュータプログラムコードは、1以上のプログラミング言語、例えば、オブジェクト指向プログラミング言語(例えば、Java(登録商標)、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、C#、VB.NET、Python)、慣用的な手続き型プログラミング言語(例えば、「C」プログラミング言語、Visual Basic、Fortran 2003、Perl、COBOL 2002、PHP、ABAP)、動的プログラミング言語(例えば、Python、Ruby及びGroovy)、又は他のプログラミング言語を包含する上記の1以上のプログラミング言語、の任意の組み合わせで記述されてもよい。該プログラムコードは、完全に使用者のコンピュータ上で、部分的に使用者のコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的に使用者のコンピュータ上で及び部分的にリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートコンピュータ若しくはサーバ上で実行されてもよい。後者のシナリオにおいて、該リモートコンピュータが、任意のタイプのネットワーク、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を包含する上記の任意のタイプのネットワーク、を通じてユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は該接続は、(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)外部コンピュータで行われてもよく、又はクラウドコンピューティング環境で行われてもよく、又はサービス、例えばサービスとしてのソフトウェア(SaaS:Software as a Service)、として提供されてもよい。
【0065】
本開示の観点が、本開示の実施態様に従うところの、方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して本明細書において記載されている。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図及び/又はブロック図の複数のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装されることができることが理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラム可能な命令実行機器のプロセッサを介して実行される命令がフローチャート図及び/又はブロック図の1以上のブロックにおいて指定された機能/動作を実装する為の機構を生成するように機械を生成しうる。
【0066】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読媒体内に記憶され、実行されるときに、フローチャート図及び/又はブロック図の1以上の指定された機能/行為をコンピュータに実行させる命令を含む製造品を作成するように、コンピュータ、他のプログラム可能なデータ処理装置、又は他の装置に特定の方法で機能するように指示することができる。コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラム可能な命令実行装置、又は他の装置にロードされて、コンピュータに実装されたプロセスを生成する為の一連の動作工程をコンピュータ、他のプログラム可能な装置、又は他の装置上で実行させてもよく、従って、コンピュータ、他のプログラム可能な装置、又は他の装置上で実行される命令が、フローチャート図及び/又はブロック図の1以上のブロックで指定された機能/行為を実装する為のプロセスを提供する。
【0067】
図面中のフローチャート図及びブロック図は、本発明の様々な実施態様に従う、システム、方法及びコンピュータプログラム製品若しくはコンピュータプログラムのありうる実装の、アーキテクチャ、機能及び動作を示す。これに関連して、該フローチャート図又は該ブロック図における各ブロックは、命令のモジュール、セグメント、又はその一部を表し得、それは、特定された1以上の論理機能を実装する為の1以上の実行可能命令を含む。幾つかの代替的な実装において、ブロック図に記載された機能は、図面に記載された順序から外れて生じる場合があることがまた留意されるべきである。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又は複数のブロックは、関与する機能に依存して、逆の順序で実行される場合がありうる。ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図の複数のブロックの組み合わせは、特定された機能又は行為を実行する特別な目的のハードウェアベースのシステム、又は特別な目的のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実装されることができることにまた留意されたい。
【0068】
本明細書において使用される語は、特定の実施態様を説明することのみを目的としており、本開示を限定することを意図していない。本明細書において使用される場合、単数形「1つ」(a)、「1つ」(an)及び「該」(the)は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、複数形をまた含むことが意図されている。本明細書において使用される場合、語「含む」(comprises)、「含んでいる」(comprising)、「包含する」(include)、「包含している」(including)、「包含する」(includes)、「有する」(have)、「有する」(has)、「有している」(having)、又はそれらの変形は、記載された特徴、整数、工程、操作、要素及び/又はコンポーネントの存在を特定するが、1以上の他の特徴、整数、工程、操作、要素、コンポーネント及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除するものでない。本明細書において使用される場合、語「及び/又は」は、関連付けられた列挙された項目の1以上の任意の及び全ての組み合わせを含む。同様の参照番号は、図面の説明全体を通して同様の要素を意味する。
【0069】
本明細書において様々な要素を記載する為に第1、第2等の語が使用されうるが、これらの要素はこれらの語によって限定されるべきものでないことがまた理解されるであろう。これらの語は、ある要素を別の要素から区別する為に使用されているに過ぎない。
【0070】
別段に定義されていなければ、本明細書で使用される全ての語(技術用語及び科学用語を含む)は、この発明が属する、技術分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。語、例えば通常使用される辞書において定義されるもの、は、本出願及び関連技術分野の文脈において、それらの意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本明細書において明示的にそのように定義されていなければ、理想化された意味又は過度に形式的な意味で解釈されるべきでないことが、更に理解されよう。周知の機能又は構造は、簡潔さ及び/又は明瞭さの為に詳細に説明されない場合がある。
【0071】
本開示の説明は、例示及び説明の目的の為に提示されているが、開示された形態における本開示を網羅的又は限定的に説明することを意図するものでない。多くの修正及び変形が、本開示の範囲及び精神から逸脱すること無しに当業者に明らかであろう。本明細書における本開示の観点は、本開示の原理及び実際の適用を最もよく説明する為に、並びに他の当業者が、企図される特定の用途に適した様々な修正を加えて本開示を理解できるようにする為に選択され且つ記載されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】