(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】ハンドオーバー方法、通信装置、およびコンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 36/32 20090101AFI20241016BHJP
H04W 36/38 20090101ALI20241016BHJP
H04W 36/08 20090101ALI20241016BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20241016BHJP
B64U 20/80 20230101ALI20241016BHJP
B64U 101/20 20230101ALN20241016BHJP
【FI】
H04W36/32
H04W36/38
H04W36/08
H04W92/20
B64U20/80
B64U101:20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519444
(86)(22)【出願日】2022-09-15
(85)【翻訳文提出日】2024-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2022118902
(87)【国際公開番号】W WO2023051259
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111162361.2
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ファーン,ユイジョーァ
(72)【発明者】
【氏名】プオン,ウエンジエ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067JJ39
(57)【要約】
本願は、ハンドオーバー方法、通信装置、およびコンピュータ記憶媒体を提供する。この方法は下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、近傍アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報および端末のルート情報に基づいて、端末のために通信サービスを提供することができる第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定し、該第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求メッセージを送信する。端末の移動経路と近傍基地局のカバレッジ範囲との間の適合が、ターゲットアクセス・ネットワーク・デバイスまたは候補ターゲットアクセス・ネットワーク・デバイスを決定するプロセスにおいて考慮され、そのため、端末は、端末の移動経路にマッチするアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーされうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドオーバー方法であって:
第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、第1の情報を取得する段階であって、前記第1の情報は、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含む、段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、端末からルート情報を受信する段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第1の情報および前記ルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定する段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求を送信する段階であって、前記ハンドオーバー要求は、前記端末を前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求するために使用される、段階とを含む、
方法。
【請求項2】
前記第1の情報が前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報が、前記アクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報および/または前記アクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記端末がドローン端末であり、前記ルート情報が前記ドローン端末の飛行経路を含む、請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
当該方法がさらに:
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信する段階を含む、
請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、前記指示情報は、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供する可能性を示す、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
当該方法がさらに:
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、条件付きハンドオーバー構成を前記端末に送信する段階であって、前記条件付きハンドオーバー構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちのいずれかの候補セルに前記端末をハンドオーバーすることを決定するために満たされるべき条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される、
請求項1ないし6のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって第1の情報を取得することは:
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、運用・管理・保守OAMから前記第1の情報を受信することを含む、
請求項1ないし7のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって第1の情報を取得することは:
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、OAMから前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報を受信し;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報を別々に受信することを含む、
請求項2ないし7のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
当該方法がさらに:
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの更新されたカバレッジ情報を前記OAMから受信する段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの更新されたカバレッジ情報を前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスに別々に送信する段階とを含む、
請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記カバレッジ情報および前記ルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定することは:
前記ルート情報に基づいて前記端末の移動方向を決定し;
前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報に基づいて前記端末の前記移動方向における一つまたは複数の候補アクセス・ネットワーク・デバイスを判別し;
前記候補アクセス・ネットワーク・デバイスのうちから前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定することを含む、
請求項1ないし10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記カバレッジ情報および前記ルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定することは:
前記ルート情報に基づいて、前記端末の移動経路を決定し;
前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報に基づいて、カバレッジ範囲が前記端末の前記移動経路と重なるアクセス・ネットワーク・デバイスが前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスであると決定することを含む、
請求項1ないし10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
ハンドオーバー方法であって:
第2のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求を受信する段階であって、前記ハンドオーバー要求は、端末を前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求するために使用される、段階を含み、
前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接し、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の情報および前記端末のルート情報に基づいて前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって決定され、前記第1の情報は、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含む、
方法。
【請求項14】
当該方法はさらに:
前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、ハンドオーバー要求応答を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに送信する段階を含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、前記指示情報は、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供する可能性を示す、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の情報は、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報をさらに含む、請求項13ないし15のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報は、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報、および/または前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのうちのいずれか1つのカバレッジ情報は、前記アクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報、および/または前記アクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む、請求項13ないし17のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記端末はドローン端末であり、前記ルート情報は前記ドローン端末の飛行経路を含む、請求項13ないし18のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
ハンドオーバー方法であって:
第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を取得する段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求を受信する段階であって、前記ハンドオーバー要求は、端末のルート情報を含み、前記ハンドオーバー要求は、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに前記端末をハンドオーバーすることを要求する、段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記カバレッジ情報および前記ルート情報に基づいて、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供できるかどうかを判定する段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記端末のために通信サービスを提供できると前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求応答を送信する段階とを含む、
方法。
【請求項21】
当該方法がさらに:
前記端末が、条件付きハンドオーバー構成に基づいて、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される第1の候補セルにハンドオーバーされることを決定したとき、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記端末との時間同期を実行する段階をさらに含み、
前記条件付きハンドオーバー構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちのいずれかの候補セルに前記端末をハンドオーバーすることを決定するために満たされるべき条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
当該方法がさらに:
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供することができないと前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスに送信する段階を含む、
請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
当該方法がさらに:
第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによってカバレッジ情報を取得することが、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記カバレッジ情報を運用・管理・保守OAMから受信することを含む
ことを含む、請求項20ないし22のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記カバレッジ情報および前記ルート情報に基づいて、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供することができるかどうかを判定することは:
前記ルート情報に基づいて前記端末の移動方向を決定し、前記カバレッジ情報に基づいて、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末の前記移動方向に位置するかどうかを判定することを含む、
請求項20ないし23のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記カバレッジ情報および前記ルート情報に基づいて、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供することができるかどうかを判定することは:
前記カバレッジ情報に基づいて前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を決定し、前記ルート情報に基づいて、前記端末の移動経路が前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ範囲と重なるかどうかを判定することを含む、
請求項20ないし23のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報は、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報、および/または前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルの方向情報およびカバレッジ情報を含む、請求項20ないし25のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記端末はドローン端末であり、前記ルート情報は前記ドローン端末の飛行経路を含む、請求項20ないし26のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
ハンドオーバー方法であって:
第2のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、ハンドオーバー要求を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに送信する段階であって、前記ハンドオーバー要求は、端末のルート情報を含み、前記ハンドオーバー要求は、前記端末を前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求する、段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、カバレッジ情報および前記ルート情報に基づいて、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供することができると判定したとき、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信する段階とを含む、
請求項20ないし26のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
当該方法はさらに:
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供することができないと前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから受信する段階を含む、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
当該方法がさらに:
前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに前記カバレッジ情報を送信する段階を含む、
請求項28または29に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報は、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報、および/または前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルの方向情報およびカバレッジ情報を含む、請求項28ないし30のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記端末はドローン端末であり、前記ルート情報は前記ドローン端末の飛行経路を含む、請求項28ないし31のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
請求項1ないし12のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える通信装置。
【請求項34】
請求項13ないし19のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える通信装置。
【請求項35】
請求項20ないし27のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える通信装置。
【請求項36】
請求項28ないし32のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える通信装置。
【請求項37】
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサは、請求項1ないし12のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、通信装置。
【請求項38】
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサは、請求項13ないし19のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、通信装置。
【請求項39】
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサは、請求項20ないし27のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、通信装置。
【請求項40】
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサは、請求項28ないし32のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、通信装置。
【請求項41】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ・プログラムを記憶しており、前記コンピュータ・プログラムが通信装置によって実行されるとき、前記通信装置は、請求項1ないし32のうちいずれか一項に記載の方法を実行できるようにされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項42】
第1のアクセス・ネットワーク・デバイスおよび第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを備える通信システムであって、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、請求項1ないし12のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成され、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、請求項13ないし19のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、または
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、請求項20ないし27のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成され、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、請求項28ないし32のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、
通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術の分野に関し、特に、ハンドオーバー方法、通信装置、およびコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信品質を維持するために、端末は、移動プロセスにおいてセル・ハンドオーバーを実行することがある。たとえば、ソース基地局が、端末によって報告された近傍セル測定結果に基づいて、端末をサービング・セルからターゲット基地局によって管理されるセルにハンドオーバーすることを決定してもよい。
【0003】
ドローン装置などのさまざまなタイプの端末が無線通信に適用されるので、端末のサービング・セル、近傍セル関係などは、従来の無線通信シナリオにおけるものと比較して大きく変化する。その結果、従来のハンドオーバー方法を使用することは、貧弱なハンドオーバー効果を引き起こし、通信品質に影響を及ぼす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施形態は、ハンドオーバー・シナリオにおける通信品質を改善するためのハンドオーバー方法、通信装置、およびコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の側面によれば、本願は、下記を含むハンドオーバー方法を提供する。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1の情報を取得し、第1の情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含み;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、端末からルート情報を受信し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1の情報およびルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求を送信し、ハンドオーバー要求は、端末を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求するために使用される。
【0006】
第1の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信する。
【0007】
任意的に、ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、指示情報は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供する可能性を示す。
【0008】
第1の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、条件付きハンドオーバー構成を端末に送信し、条件付きハンドオーバー構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちの任意の候補セルに端末をハンドオーバーすることを決定するために満たされるべき条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される。
【0009】
第1の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが第1の情報を取得することは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、運用・管理・保守(operation, administration, and maintenance、OAM)から第1の情報を受信することを含む。
【0010】
第1の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが第1の情報を取得することは下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、OAMから第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を受信し、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を別々に受信し、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスは、OAMからそれぞれのカバレッジ情報を別々に受信する。
【0011】
任意的に、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を、インターフェース・セットアップ要求メッセージから取得する。
【0012】
第1の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの更新されたカバレッジ情報をOAMから受信し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの更新されたカバレッジ情報を前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスに別々に送信する。
【0013】
第1の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスがカバレッジ情報およびルート情報に基づいて前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定することは、下記を含む。ルート情報に基づいて端末の移動方向を決定し;前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報に基づいて端末の移動方向における一つまたは複数の候補アクセス・ネットワーク・デバイスを判別し;候補アクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定する。
【0014】
第1の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定することは、下記を含む。ルート情報に基づいて、端末の移動経路を決定し;前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を決定し;カバレッジ範囲が端末の移動経路と重なるアクセス・ネットワーク・デバイスを第2のアクセス・ネットワーク・デバイスとして決定する。
【0015】
第2の側面によれば、本願は、下記を含むハンドオーバー方法を提供する。第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求を受信し、ハンドオーバー要求は、端末を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求するために使用され、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接し、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の情報および端末のルート情報に基づいて第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって決定され、第1の情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含む。
【0016】
第2の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、ハンドオーバー要求応答を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに送信する。
【0017】
任意的に、ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、指示情報は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供する可能性を示す。
【0018】
第1の側面または第2の側面のある可能な実装では、第1の情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報をさらに含む。
【0019】
任意的に、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報、および/または第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む。
【0020】
第1の側面または第2の側面のある可能な実装では、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのうちのいずれか1つのカバレッジ情報は、アクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報、および/またはアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む。
【0021】
第1の側面または第2の側面のある可能な実装では、端末はドローン端末であり、ルート情報はドローン端末の飛行経路を含む。
【0022】
第1の側面または第2の側面において提供されるハンドオーバー方法によれば、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、近傍アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報および端末のルート情報に基づいて、端末のために通信サービスを提供することができる第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定し、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求メッセージを送信する。端末の移動経路と近傍アクセス・デバイスのカバレッジ範囲との間の適合が、ターゲット・アクセス・ネットワーク・デバイスまたは候補ターゲット・アクセス・ネットワーク・デバイスを決定するプロセスにおいて考慮され、その結果、端末は、端末の移動経路にマッチするアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーされることができる。これは、ハンドオーバー効果および通信品質を改善する。
【0023】
第3の側面によれば、本願は、下記を含むハンドオーバー方法を提供する。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を取得し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求を受信し、ハンドオーバー要求は、端末のルート情報を含み、ハンドオーバー要求は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに端末をハンドオーバーすることを要求し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できるかどうかを判定し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できると第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求応答を送信する。
【0024】
第3の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。端末が、条件付きハンドオーバー構成に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される第1の候補セルにハンドオーバーされることを決定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、端末との時間同期を実行し、条件付きハンドオーバー構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちの任意の候補セルに端末をハンドオーバーすることを決定するために満たされるべき条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される。
【0025】
第3の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないと第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を第2のアクセス・ネットワーク・デバイスに送信する。
【0026】
第3の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスがカバレッジ情報を取得することは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、OAMからカバレッジ情報を受信することを含む。
【0027】
第3の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスがカバレッジ情報を取得することは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからカバレッジ情報を受信することを含む。
【0028】
第3の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、OAMまたは第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから更新されたカバレッジ情報を受信する。
【0029】
第3の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができるかどうかを判定することは下記を含む。ルート情報に基づいて端末の移動方向を決定し、カバレッジ情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末の移動方向に位置するかどうかを判定することを含む。
【0030】
第3の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができるかどうかを判定することは下記を含む。カバレッジ情報に基づいて第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を決定し、ルート情報に基づいて、端末の移動経路がカバレッジ範囲と重なるかどうかを判定し、端末が第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を通過するかどうかを決定することを含む。
【0031】
第4の側面によれば、本願は、下記を含むハンドオーバー方法を提供する。第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが、ハンドオーバー要求を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに送信し、ハンドオーバー要求は、端末のルート情報を含み、ハンドオーバー要求は、端末を第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができると判定したとき、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信する。
【0032】
第4の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないと第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから受信する。
【0033】
第4の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにカバレッジ情報を送信する。
【0034】
第3の側面または第4の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報、および/または第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルの方向情報およびカバレッジ情報を含む。
【0035】
第3の側面または第4の側面のある可能な実装では、前記端末はドローン端末であり、前記ルート情報は前記ドローン端末の飛行経路を含む。
【0036】
第3の側面または第4の側面において提供されるハンドオーバー方法によれば、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから、端末のルート情報を含むハンドオーバー要求を受信し、その結果、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、端末のルート情報および第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できるかどうかを判定する。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できると判定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求応答を送信し、その結果、端末は、そのカバレッジ範囲が端末の移動経路にマッチするアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーされることができる。これは、ハンドオーバー効果および通信品質を改善する。
【0037】
第5の側面によれば、本願は、第1の側面ないし第4の側面におけるステップを実行するように構成されたユニット、モジュール、または手段(means)を含む通信装置をさらに提供する。通信装置は、ネットワーク・デバイスまたはネットワーク・デバイスのために使用される装置でありうる。ネットワーク・デバイスは、基地局、または基地局のいくつかの機能を有するデバイスであってもよい。
【0038】
第6の側面によれば、本願は、プロセッサとインターフェース回路とを含む通信装置をさらに提供する。プロセッサは、インターフェース回路を通じて別の装置と通信し、第1の側面ないし第4の側面による方法を実行するように構成される。一つまたは複数のプロセッサが存在する。
【0039】
第7の側面によれば、本願は、メモリに記憶されたプログラムを呼び出して、第1の側面ないし第4の側面による方法を実行するように構成されたプロセッサを含む通信装置をさらに提供する。メモリは、装置の内部に位置してもよく、外部に位置してもよい。加えて、一つまたは複数のプロセッサが存在する。
【0040】
第8の側面によれば、本願は、コンピュータ・プログラム・プロダクトをさらに提供する。プログラムがプロセッサによって呼び出されると、前述の側面のいずれか1つによる方法が実行される。
【0041】
また、上記プログラムを含むコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0042】
第9の側面によれば、本願は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスと第2のアクセス・ネットワーク・デバイスとを含む通信システムを提供し、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の側面による方法を実行するように構成され、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第2の側面による方法を実行するように構成される;または、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第3の側面による方法を実行するように構成され、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第4の側面による方法を実行するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【
図1】本願のある実施形態による通信システム100の概略図である。
【0044】
【
図2】本願のある実施形態による条件付きハンドオーバーの概略フローチャートである。
【0045】
【
図3】本願のある実施形態によるハンドオーバー方法のフローチャートである。
【0046】
【
図4】本願のある実施形態によるセル方向の概略図である。
【0047】
【
図5】本願のある実施形態による基地局アンテナのピッチ角の概略図である。
【0048】
【
図6】本願のある実施形態によるハンドオーバー方法のフローチャートである。
【0049】
【
図7】本願のある実施形態によるハンドオーバー方法のフローチャートである。
【0050】
【
図8】本願のある実施形態によるハンドオーバー方法のフローチャートである。
【0051】
【
図9】本願のある実施形態による通信装置900の概略図である。
【0052】
【
図10】本願のある実施形態によるネットワーク・デバイス1000の概略図である。
【0053】
【
図11】本願のある実施形態による端末1100の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図1は、本願のある実施形態による通信システム100の概略図である。
【0055】
図1に示されるように、通信システム100は、ネットワーク・デバイス1とネットワーク・デバイス2とを含む。ネットワーク・デバイス1およびネットワーク・デバイス2は、互いに直接通信してもよく、たとえば、直接通信インターフェースを通じて互いに通信してもよく、または、別のネットワーク・デバイスを介して互いに間接的に通信してもよい。各ネットワーク・デバイスは、一つまたは複数のセルを管理する。各セルのカバレッジ範囲は、一つまたは複数の端末をカバーしうる。端末は、セルを介してネットワーク・デバイスにアクセスし、通信サービスを得る。
図1では、ネットワーク・デバイス1がセル1を管理し、端末1がセル1に位置し、ネットワーク・デバイス2がセル2を管理し、端末2がセル2に位置することが、説明のために使用される。
【0056】
本願における通信システムは、無線アクセス・ネットワークであってよく、たとえば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)無線通信システム、ニューラジオ(new radio、NR)システムなどの第5世代(5th generation、5G)移動通信システム、または別の次世代(next generation、NG)通信システムもしくは新しい通信システムであってよい。これは、本願において限定されない。
【0057】
本願では、端末は、ユーザーのために音声および/またはデータ接続性を提供するさまざまなデバイスであってよく、または端末デバイス、ユーザー機器(user equipment、UE)、移動局、モバイル端末などと呼ばれることがある。端末は、デバイスツーデバイス(device-to-device、D2D)、ビークルツーエブリシング(vehicle to everything、V2X)通信、マシンタイプ通信(machine-type communication、MTC)、モノのインターネット(internet of things、IOT)、仮想現実、拡張現実、産業制御、自動運転、遠隔医療、スマートグリッド、スマート家具、スマートオフィス、スマートウェアラブルデバイス、スマート交通、およびスマートシティなどのさまざまなシナリオに広く適用されうる。端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、ウェアラブルデバイス、航空宇宙デバイスなどであってもよい。本願の実施形態では、前述のデバイスにおいて使用されるチップが、端末と呼ばれることもある。
【0058】
航空宇宙デバイスは、無線通信モジュールを有するドローン端末または別の飛行デバイスであってもよい。ドローン端末は、ドローンユーザー機器(drone UE)、または無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle、UAV)と呼ばれることもある。
【0059】
本願では、ネットワーク・デバイスはアクセス・ネットワーク・デバイスであってよい。ネットワーク・デバイスは、基地局、進化型ノードB(evolved NodeB、eNodeB)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、第5世代(5th generation、5G)移動通信システムにおける次世代ノードB(next generation NodeB、gNB)、第6世代(6th generation、6G)移動通信システムにおける次世代ノードB、将来の移動通信システムにおける基地局などであってもよく;または、基地局のいくつかの機能を実施するモジュールもしくはユニットであってもよく、たとえば、中央ユニット(central unit、CU)であってもよく、または分散ユニット(distributed unit、DU)であってもよい。本明細書では、CUは、基地局の無線資源制御プロトコルおよびパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)の機能を実装し、さらに、サービスデータ適応プロトコル(service data adaptation protocol、SDAP)の機能を実装してもよい。DUは、基地局の無線リンク制御レイヤーおよび媒体アクセス制御(medium access control、MAC)レイヤーの機能を完了し、さらに、物理レイヤーの一部または全部の機能を完了してもよい。前述のプロトコル・レイヤー
の具体的な説明については、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)に関する技術仕様を参照されたい。無線アクセス・ネットワーク・デバイスは、マクロ基地局であってもよく、マイクロ基地局もしくは屋内基地局であってよく、または中継ノード、ドナーノードなどであってよい。ネットワーク・デバイスによって使用される特定の技術および特定のデバイス形態は、本願の実施形態において限定されない。
【0060】
ネットワーク・デバイス1が基地局1であり、ネットワーク・デバイス2が基地局2である例が、
図1に示される通信システムを説明するために使用される。
図1において、基地局1および基地局2は、互いに近傍の基地局である。基地局1と基地局2との間には直接通信インターフェースがある。基地局1および基地局2は、通信インターフェースを通じて情報を交換し、たとえば、基地局1および基地局2の資源使用を互いに対して送信することができる。端末1または端末2が移動するときにセル・ハンドオーバーが発生することがある。たとえば、端末1はセル1からセル2にハンドオーバーされ、端末2はセル2からセル1にハンドオーバーされる。基地局1および基地局2は、同じコア・ネットワークに接続されてもよく、異なるコア・ネットワークに接続されてもよく、コア・ネットワークどうしは互いに通信してもよい。
【0061】
ドローン端末通信シナリオでは、端末1および端末2はそれぞれ、飛行状態にあるUAVであり、基地局1および基地局2はそれぞれ、UAVと通信する能力を有する地上基地局、たとえば、専用基地局またはUAVを管理する共通基地局である。UAVを管理する専用基地局は、近端範囲(near-end range)内のUAVのための完全な通信能力と、遠端範囲(far-end range)内のUAVの低レート・データおよびシグナリングのための通信能力とを有する。近端範囲と遠端範囲は、対応する空間における信号品質でUAVの通信品質が特定の閾値に到達することができるかどうかに従って分割されてもよい。たとえば、地理的半径が20kmの空間と、空間領域半径が3kmの空間とが、遠端範囲として考慮されてもよい。また、専用基地局は、共通地上基地局の機能を有していてもよい。UAVを管理する共通基地局は、共通地上基地局の機能と、近端範囲内のUAVのための完全な通信能力とを有し、共通基地局は、さらに、高高度に位置するUAVのデータプレーン中継ノードとして機能しうる。空中におけるUAVのサービング・セルと近傍セルの関係は、共通の地上端末のサービング・セルと近傍セルの関係とは異なるので、UAVの移動プロセスにおいて、UAVがサービング・セルと決定されたターゲット・セルとを切り換える時点は、共通の地上端末のものとは異なりうる。UAVのために適切なターゲット基地局および適切なターゲット・セルをどのように選択するかは、緊急に解決されるべき問題である。
【0062】
ハンドオーバー態様の一例(態様1)として、端末のハンドオーバーは、端末によって現在アクセスされているネットワーク・デバイス、またはサービスを現在提供しているネットワーク・デバイス(略して「ソース基地局」と呼ばれる)によって制御される。ハンドオーバー手順は下記を含む。ソース基地局が、端末に対して、セル測定を実行するように指示し、端末によって報告された測定報告に基づいて、端末のサービング・セルをハンドオーバーするかどうかを決定し、ハンドオーバーすることを決定した場合、端末がハンドオーバーされるべきターゲット・ネットワーク・デバイス(略して「ターゲット基地局」と呼ばれる)にハンドオーバー要求メッセージを送信し、ターゲット基地局が端末のアクセスを許可する場合、ターゲット基地局は、ソース基地局にハンドオーバー確認メッセージを送信する。端末が在圏しているセルをハンドオーバーするかどうかをソース基地局が決定するための決定基準の1つは、セル・ハンドオーバー・トリガー閾値である。端末によって報告された近傍セルの信号品質がセル・ハンドオーバー・トリガー閾値に達するかまたはそれを超える場合、ソース基地局は、端末が近傍セルにハンドオーバーされることができると決定する。
【0063】
別のハンドオーバー態様の一例(態様2)として、システム・オーバーヘッドを低減し、ハンドオーバー効率を改善するために、条件付きハンドオーバー(conditional handover、CHO)態様が提案される。条件付きハンドオーバーは、いくつかのCHO条件が満たされるときに端末がハンドオーバーを実行することを意味する。具体的には、端末は、ネットワーク側によって提供された候補ターゲット・セルから、CHO条件を満たす候補ターゲット・セルを選択することを決定し、ハンドオーバーを実行してもよい。たとえば、
図2は、条件付きハンドオーバーのフローチャートであり、以下のステップを含む。
【0064】
S201:ソース基地局が、測定構成を端末に送信する。
【0065】
S202:端末が、測定構成に基づいてサービング・セルおよび近傍セルを測定し、セル測定結果をソース基地局に報告する。
【0066】
S203:ソース基地局が、条件付きハンドオーバーを使用することを決定する。
【0067】
S204:ソース基地局が、ハンドオーバー要求メッセージを一つまたは複数の候補ターゲット基地局に送信する。
【0068】
一般に、ソース基地局は、ハンドオーバー要求メッセージを各近傍基地局に別個に送信する。言い換えれば、ソース基地局のすべての近傍基地局が候補ターゲット基地局として使用されてもよい。
【0069】
S205:候補ターゲット基地局がアドミッション制御を実行する。
【0070】
具体的には、候補ターゲット基地局は、現在の負荷レベルに基づいて、端末がネットワークにアクセスすることを許容するかどうかを決定し、制御することができる。また、各候補ターゲット基地局は、一つまたは複数のセルを管理し、候補ターゲット基地局は、信号品質が良好なセルを候補セルとして決定し、その候補セルを、端末がCHO決定を行うために提供してもよい。
【0071】
S206:候補ターゲット基地局が、候補セル構成を含むハンドオーバー要求応答をソース基地局に送信する。
【0072】
S207:ソース基地局は、無線資源制御(radio resource control、RRC)再構成(reconfiguration)メッセージを端末に送信する。RRC再設定メッセージは、候補セル構成およびハンドオーバー条件を含む。
【0073】
候補セルの構成およびハンドオーバー条件は、候補セルのCHO構成と呼ばれることがある。ハンドオーバー条件は候補セルに対応し、異なる候補セルのハンドオーバー条件は同じであってもよく、または異なってもよいことが理解されうる。
【0074】
ハンドオーバー条件は、CHO条件、CHO実行条件、ハンドオーバー・トリガー条件などと呼ばれることもある。たとえば、ハンドオーバー条件は、ターゲット候補セル指示情報、CHOのために追加または修正された候補特殊セル(special cell、SpCell)構成リスト、または削除されるべき候補SpCell構成リストなどの情報を含みうる。ハンドオーバー条件がターゲット候補セル指示情報を含む場合、それは、候補ターゲット基地局によって提供される候補セルがターゲット候補セルとして使用されうることを示し、端末は、ターゲット候補セルに対して条件付き再構成を実行しうる。
【0075】
候補セルの構成は、候補セルの識別子、候補セルのシステム情報ブロック1(system information block 1、SIB1)、または無線ベアラ構成などの情報を含みうる。
【0076】
S208:端末が、RRC再構成完了メッセージをソース基地局に送信する。
【0077】
S209:端末が、候補セルがハンドオーバー条件を満たすかどうかを評価する。
【0078】
具体的には、候補セルのCHO構成を受信した後、端末は、候補セルがハンドオーバー条件を満たすかどうかを評価することを開始する。端末が、候補セルが対応するハンドオーバー条件を満たすと決定したとき、または端末が、セル信号品質などの条件に基づいて、対応するハンドオーバー条件を満たす複数の候補セルから候補セルを選択したとき、端末は、候補セルにハンドオーバーする手順を実行し、ハンドオーバーを実行した後にハンドオーバー条件を評価することを停止する。端末を候補セルにハンドオーバーする手順は、ソース基地局からデタッチすることと、選択された候補セルによって、記憶された対応する構成を適用するアクションを実行することと、候補セルに同期することと、RRC再構成完了メッセージをターゲット基地局に送信して、RRCハンドオーバー・プロセスを完了することとを含む。RRCハンドオーバー手順を正常に完了した後、端末は、記憶されたCHO構成を解放してもよい。
【0079】
S210:ターゲット基地局が、端末がターゲット・セルに正常にアクセスしたことを端末に通知するために、ハンドオーバー成功メッセージをソース基地局に送信する。
【0080】
S211:ソース基地局が、SNステータス転送メッセージをターゲット基地局に送信する。
【0081】
任意的に、ソース基地局は、ターゲット基地局以外の候補ターゲット基地局にハンドオーバー取り消しメッセージを送信する。
【0082】
いずれのハンドオーバー態様が使用されるかにかかわらず、端末がハンドオーバーされるターゲット基地局が決定されるとき、セル信号品質に関係する条件のみが考慮される。UAVなどの端末については、選択されたターゲット基地局は、端末アクセスに適していない場合がある。また、CHOを使用する場合、ソース基地局は、各近傍基地局にハンドオーバー要求を送信する。端末がターゲット基地局のハンドオーバーを実行した後では、端末のための資源を準備する他の候補ターゲット基地局の資源が無駄になり、システム資源の不必要なオーバーヘッドをもたらす。
【0083】
ハンドオーバー効果および通信品質を改善し、システム資源を節約するために、本願はハンドオーバー方法を提供する。以下では、
図3ないし
図8を参照して、本願において提供されるハンドオーバー方法を詳細に説明する。本願において提供される方法は、端末もしくはネットワーク・デバイスによって実行されてもよく、または、端末もしくはネットワーク・デバイスのために使用される通信装置、たとえばチップによって実行されてもよい。本願において提供される方法は、
図1に示される通信システムに適用されうる。以下では、端末をUEとして、ネットワーク・デバイスを基地局として使用することによって、本願において提供されるハンドオーバー方法を説明する。
【0084】
図3は、本願によるハンドオーバー方法の概略フローチャートである。この方法は、以下のステップを含む。
【0085】
S301:第1の基地局が第1の情報を取得し、第1の情報は、第1の基地局に隣接する少なくとも1つの基地局のカバレッジ情報を含む。
【0086】
第1の基地局は、UEによって現在アクセスされている基地局であり、UEのサービング基地局と呼ばれることもある。ハンドオーバー・シナリオでは、第1の基地局はソース基地局と呼ばれることもある。加えて、説明を容易にするために、第1の基地局に隣接する基地局は、以下では略して近傍基地局と呼ばれ、第1の基地局の近傍基地局は、UEがハンドオーバーされるべき候補ターゲット基地局として使用されうる。各候補ターゲット基地局によって管理される一つまたは複数のセルは、UEがハンドオーバーされるべき候補ターゲット・セルとして使用されうる。
【0087】
任意的に、候補ターゲット・セルは、UEの専用セルである。たとえば、UEがUAVであるとき、候補ターゲット・セルは、UAV専用セルまたは高高度セルである。高高度セルは、信号送信方向が空中を向いているセルである。
【0088】
任意的に、各近傍基地局のカバレッジ情報は、近傍基地局の位置情報、および/または近傍基地局によって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む。
【0089】
近傍基地局の位置情報は、近傍基地局の地理的位置情報を含んでいてもよく、地理的位置情報は、近傍基地局の地理的位置の経度および緯度であってもよい。
【0090】
任意的に、セルのカバレッジ範囲情報は、セルの方向情報を含む。本願では、セルと指定された基準方向との間のはさまれる角が、セル方向として定義されうる。
図4に示されるように、αは、セル・アンテナ・メイン・ローブの方向と真東方向との間のはさまれる角として定義される。任意的に、セルのカバレッジ範囲情報は、セルのカバレッジ範囲の長さおよび幅をさらに含んでいてもよい。任意的に、セルのカバレッジ範囲情報は、セルが高高度セルであるかどうかを示す指示情報をさらに含む。指示情報のある可能な態様は、1ビットの指示ビットを使用する。たとえば、指示ビットの値が「0」であるとき、そのことは、セルが高高度セルではないことを示す。指示ビットの値が「1」であるとき、そのことは、セルが高高度セルであることを示す。任意的に、セルのカバレッジ範囲情報は、
図5に示されるように、セルが属する基地局の高さおよび/または基地局アンテナのピッチ角βなどの情報をさらに含む。セルのカバレッジ範囲情報が複数のタイプの情報を含むとき、セルの位置およびカバレッジ範囲は、より正確に反映されうる。ある実装では、第1の情報は、第1の基地局のカバレッジ情報をさらに含む。任意的に、第1の基地局のカバレッジ情報は、第1の基地局の位置情報、および/または第1の基地局によって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む。詳細は再度説明されない。第1の基地局は、第1の基地局のカバレッジ情報および近傍基地局のカバレッジ情報に基づいて、第1の基地局のカバレッジ範囲と近傍基地局のカバレッジ範囲との間の境界を正確に位置特定しうる。
【0091】
任意的に、本願のある実装では、第1の基地局は、OAMから第1の情報を受信する。
【0092】
たとえば、この実装において、OAMは、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)等を使用することによって、OAMの管理範囲内の各基地局の位置情報を取得してもよい。また、OAMは、管理範囲内の各基地局について、各基地局が管理するセルのカバレッジ範囲情報を事前構成してもよい。基地局の位置情報およびセルのカバレッジ範囲情報は、基地局のカバレッジ情報を形成してもよく、その結果、OAMは、第1の基地局および近傍基地局のカバレッジ情報を第1の基地局に送信することができる。OAMは、基地局および近傍基地局のカバレッジ情報をOAMの管理範囲内の任意の基地局に送信することができることが理解されうる。
【0093】
任意的に、本願のある実装では、第1の基地局は、OAMから第1の基地局のカバレッジ情報を受信し、各近傍基地局から近傍基地局のカバレッジ情報を別々に受信する。
【0094】
具体的には、この実装では、OAMは、基地局のカバレッジ情報をOAMの管理範囲内の任意の基地局に別々に送信する。言い換えれば、各基地局は、OAMから基地局のカバレッジ情報を取得し、次いで、基地局は、カバレッジ情報を交換してもよい。たとえば、第1の基地局は、各近傍基地局から近傍基地局のカバレッジ情報を別々に取得する。加えて、第1の基地局はまた、第1の基地局のカバレッジ情報を各近隣基地局に送信してもよい。各基地局のカバレッジ情報は、基地局間のインターフェース・メッセージを使用することによって送信されてもよく、またはコア・ネットワークを介して転送されてもよい。これは、本願において限定されない。
【0095】
任意的に、本願のある実装では、基地局のカバレッジ情報が変化した場合、OAMは、基地局のカバレッジ情報の変化を基地局に通知してもよく、これは、変化したカバレッジ情報、または変化するカバレッジ情報および変化した範囲などの情報を通知することを含む。次いで、基地局は、更新されたカバレッジ情報を各近傍基地局に通知してもよく、更新されたカバレッジ情報を受信する近傍基地局は、確認メッセージを基地局に送信してもよい。たとえば、第1の基地局は、OAMから第1の基地局の更新されたカバレッジ情報を受信し、第1の基地局の更新されたカバレッジ情報を各近傍基地局に送信してもよい。同様に、第1の基地局は、各近傍基地局から各近傍基地局の更新されたカバレッジ情報を別々に受信してもよい。任意的に、第1の基地局は、構成更新メッセージを近傍基地局に送信してもよく、構成更新メッセージは、近傍基地局の更新されたカバレッジ情報を含む。
【0096】
任意的に、本願のある実装では、複数の近傍基地局のカバレッジ情報がある時間期間内に変化した場合、OAMは、該複数の近傍基地局内の各基地局に、それらの近傍基地局のカバレッジ情報の変化を別々に通知してもよい。
【0097】
任意的に、第1の基地局は、取得された第1の情報に基づいて近傍関係リストを確立および維持し、第1の基地局およびリスト内の各近傍基地局のカバレッジ情報を記録および更新してもよい。
【0098】
S302:第1の基地局が、UEからルート情報を受信する。
【0099】
UEのルート情報は、UEの移動経路を示すことができる。具体的には、ルート情報は、UEが移動プロセスにおいて通過する経路点(ウェイポイント)を含んでいてもよく、経路点は、経路点の地理的位置の経度および緯度を使って表されてもよい。ルート情報は、タイムスタンプ情報をさらに含んでいてもよく、タイムスタンプ情報は、各経路ポイントが通過される時刻を示す。任意的に、ルート情報は、経路ポイントの最大数と、タイムスタンプ情報を報告するかどうかを示す指示とをさらに含む。UEがUAVである場合、ルート情報は、UAVの飛行経路(flight path)を含みうる。
【0100】
第1の基地局は、UEのルート情報に基づいて、UEが通過したルートを知るだけでなく、UEが通過する範囲をあらかじめ決定してもよく、言い換えれば、UEの将来の移動経路をあらかじめ決定してもよい。
【0101】
任意的に、第1の基地局は、ルート要求をUEに送信してもよく、UEは、ルート要求に基づいてルート要求応答を第1の基地局に送信し、ルート要求応答は、UEのルート情報を含む。
【0102】
ステップS301およびS302を実行するシーケンスは、本願において限定されないことが理解されうる。S301がS302の前に実行されてもよく、S302がS301の前に実行されてもよく、またはS301およびS302が同時に実行されてもよい。
【0103】
S303:第1の基地局は、第1の情報およびルート情報に基づいて、前記少なくとも1つの近傍基地局のうちの第2の基地局を決定する。
【0104】
具体的には、第1の基地局は、前記少なくとも1つの近傍基地局において、UEのために通信サービスを提供することができる第2の基地局を決定する。ハンドオーバーが態様1で実行される場合、第1の基地局は、第2の基地局が端末がハンドオーバーされるべきターゲット基地局として使用されると決定する。ハンドオーバーが態様2で実行される場合、第1の基地局は、第2の基地局が、端末がハンドオーバーされるべき候補ターゲット基地局または候補ターゲット基地局のうちの1つとして使用されると決定する。
【0105】
任意的に、本願のある実装では、第1の基地局は、ルート情報に基づいてUEの移動経路を決定し、前記少なくとも1つの近傍基地局のカバレッジ情報に基づいて前記少なくとも1つの近傍基地局のカバレッジ範囲を決定し、その結果、第1の基地局は、そのカバレッジ範囲がUEの移動経路に重なる近傍基地局を第2の基地局として決定する。すなわち、第1の基地局は、UEの移動経路に基づいて、UEが第2の基地局のカバレッジ範囲を通過することになることを判別し、その結果、第1の基地局は、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できると判断する。
【0106】
たとえば、UEがUAVである場合、第1の基地局は、UAVによって報告されたルート情報に基づいてUAVの飛行経路を取得し、UAVの飛行経路と重なる近傍基地局によって管理されるセルのカバレッジ範囲を計算し、カバレッジ範囲がUAVの飛行経路と重なるセルが属する基地局を第2の基地局として選択してもよい。
【0107】
任意的に、本願のある実装では、第1の基地局は、ルート情報に基づいてUEの移動方向を決定し、前記少なくとも1つの近傍基地局のカバレッジ情報に基づいて、UEの移動方向における一つまたは複数の候補近傍基地局を決定し、候補近傍基地局のうちの第2の基地局を決定する。この実装では、第1の基地局は、まず、UEの移動方向にない近傍基地局を除外し、UEの移動方向にある近傍基地局のみを候補基地局として使用し、次いで、候補基地局のカバレッジ情報に基づいて、カバレッジ範囲がUEの移動経路と重なる候補近傍基地局を第2基地局として決定する。この実装では、第1の基地局は、すべての近傍基地局のカバレッジ情報を解析する必要がなく、その結果、システム資源が節約され、処理効率が改善される。
【0108】
たとえば、UEがUAVである場合、第1の基地局は、UAVによって報告されたルート情報に基づいて、UAVの飛行方向を計算してもよい。たとえば、UAVは、南東方向に飛行する。第1の基地局は、維持されている近傍関係リストにおける各近傍基地局のカバレッジ情報に基づいて、南東方向においてUAVのために通信サービスを提供しうる近傍基地局を決定する。言い換えれば、南東方向にある近傍基地局が、候補近傍基地局として使用され、第2の基地局は、候補近傍基地局において決定される。
【0109】
任意的に、本願のある実装では、第1の基地局は、ルート情報に基づいてUEの移動方向を決定し、前記少なくとも1つの近傍基地局のカバレッジ情報に基づいて、UEの移動方向における前記一つまたは複数の候補近傍基地局を決定する。さらに、第1の基地局は、候補近傍基地局にハンドオーバー要求を別々に送信する。候補近傍基地局が、候補近傍基地局がUEのために通信サービスを提供することができると決定した場合、候補近傍基地局は、要求応答を第1の基地局に送信する。たとえば、第1の候補近傍基地局は、第1の基地局のハンドオーバー要求を受信し、カバレッジ情報に基づいて、UEの移動経路が第1の候補近傍基地局のカバレッジ範囲と重なることを判別する。この場合、第1の候補近傍基地局は、第1の候補近傍基地局がUEのために通信サービスを提供できると判断し、次いで、ハンドオーバー要求応答を第1の基地局に送信する。
【0110】
任意的に、第2の基地局を決定するとき、第1の基地局は、近傍基地局の位置およびセル・カバレッジ範囲がUEの移動経路を満たすかどうかを考慮するだけでなく、近傍基地局の信号品質が事前設定された閾値に達するかどうかも考慮し、信号品質が事前設定された閾値に達するかまたはそれを超え、かつUEの移動経路を満たす近傍基地局を第2の基地局として使用する。第1の基地局は、UEからセル測定報告を受信してもよく、セル測定報告は、UEによる、サービング・セルの信号および各近傍セルの信号の測定の結果を含む。S304:第1の基地局は、ハンドオーバー要求を第2の基地局に送信する。ハンドオーバー要求は、第1の基地局から第2の基地局に端末をハンドオーバーすることを要求するために使用される。
【0111】
任意的に、ある実装では、方法は下記を含む。S305:第1の基地局が第2の基地局からハンドオーバー要求応答を受信する。
【0112】
ハンドオーバー要求応答は、第2の基地局の関連した構成、たとえば、第2の基地局のRRC再構成情報を含んでいてもよく、RRC再構成情報は、第2の基地局にアクセスするためにUEによって使用される。CHO態様が使用されるとき、第2の基地局の関連した構成は、第2の基地局によって管理される候補セルに関する情報と、候補セルに対応するCHO条件とを含みうる。
【0113】
任意的に、ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、指示情報は、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供する可能性を示す。任意的に、指示情報は、0からN(N≧1)までの範囲の整数のうちの任意の値であり、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができる確率を表す。たとえば、N=100である。指示情報の値が0であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないことを示す。指示情報の値が50であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が50%であることを示す。指示情報の値が100であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が100%であることを示す。別の例では、N=4である。指示情報の値が0であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないことを示す。指示情報の値が1であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が25%であることを示す。指示情報の値が2であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が50%であることを示す。指示情報の値が3であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が75%であることを示す。指示情報の値が4であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が100%であることを示す。
【0114】
任意的に、ある実装では、第1の基地局が、事前設定された時間の後に第2の基地局からハンドオーバー要求応答を受信しない場合、そのことは、ハンドオーバー要求が失敗したことを示す。第1の基地局は、第2の基地局へのハンドオーバー要求を再び開始してもよく、別の候補ターゲット基地局へのハンドオーバー要求を開始してもよい。
【0115】
第1の基地局が第2の基地局からハンドオーバー要求応答を受信し、CHO態様が使用されるとき、方法はさらに下記を含む。第1の基地局が、CHO構成をUEに送信し、CHO構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セル内の任意の候補セルにハンドオーバーされることを決定するためにUEによって満たされる条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第2の基地局によって管理される。
【0116】
任意の候補セルにハンドオーバーされることを決定するためにUEによって満たされる条件は、候補セルに対応するCHO条件である。
【0117】
第1の基地局は、複数の候補ターゲット基地局を決定してもよいことが理解されうる。言い換えれば、第2の基地局に加えて、第1の基地局は、一つまたは複数の候補ターゲット基地局をさらに決定し、それらの候補ターゲット基地局にハンドオーバー要求を別々に送信してもよい。したがって、第1の基地局は、複数の候補ターゲット基地局からハンドオーバー要求応答を別々に受信することができ、各候補ターゲット基地局によって送信されたハンドオーバー要求応答は、その候補ターゲット基地局によって管理される候補セルに関する情報と、候補セルに対応するCHO条件とを含むことができる。したがって、第1の基地局によってUEに送信されるCHO構成は、第2の基地局および別の候補ターゲット基地局に別々に属する複数の候補セルに関する情報と、各候補セルに対応するCHO条件とを含むことができる。条件付きハンドオーバー構成を受信した後、UEは、複数の候補セルから、ハンドオーバーを実行するためにCHO条件を満たす候補セルを選択しうる。CHOの具体的な説明については、前述の関連する内容、たとえば、
図2の説明を参照されたい。
【0118】
本願において提供されるハンドオーバー方法によれば、第1の基地局は、近傍基地局のカバレッジ情報およびUEのルート情報に基づいて、UEのために通信サービスを提供することができる第2の基地局を決定し、第2の基地局にハンドオーバー要求メッセージを送信する。UEの移動経路と近傍基地局のカバレッジ範囲との間の適合が、ターゲット基地局または候補ターゲット基地局を決定するプロセスにおいて考慮され、その結果、UEは、UEの移動経路にマッチする基地局にハンドオーバーされることができる。これは、ハンドオーバー効果および通信品質を改善する。
【0119】
図6に示される以下の実施形態は、
図3に示される実施形態に基づいて、本願において提供されるハンドオーバー方法をさらに説明し、記載する。すでに説明した内容は再び記載しない。
図6に示される実施形態において、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスはgNB1であり、gNB2およびgNB3がgNB1の近傍基地局である。UEがCHO態様でハンドオーバーされ、gNB1がソース基地局であり、gNB2およびgNB3が候補ターゲット基地局であると想定する。
【0120】
S601:OAMは、別々に、gNB1のためにgNB1のカバレッジ情報を別個に構成し、gNB2のためにgNB2のカバレッジ情報を構成し、gNB3のためにgNB3のカバレッジ情報を構成する。
【0121】
S602:gNB1は、gNB1のカバレッジ情報をgNB2およびgNB3に別々に送信する。
【0122】
任意的に、gNB1のカバレッジ情報は、gNB1によってgNB2およびgNB3にそれぞれ送信されるXnインターフェース・セットアップ要求(Xn setup request)メッセージに含まれる。
【0123】
S603:gNB1は、gNB2のカバレッジ情報をgNB2から受信し、gNB3のカバレッジ情報をgNB3から受信する。
【0124】
任意的に、gNB2のカバレッジ情報およびgNB3のカバレッジ情報は、gNB2およびgNB3によってgNB1にそれぞれ送信されるXnインターフェース・セットアップ応答(Xn setup response)メッセージに含まれる。
【0125】
gNB1は、gNB2およびgNB3以外の一つまたは複数の近傍基地局からカバレッジ情報をさらに受信することができる。これは
図6には示されていない。gNB1は、各近傍基地局の受信されたカバレッジ情報に基づいて、近傍関係リストを確立し、維持することができる。
【0126】
S601~S603は任意的である。別の実施形態では、S601~S603は、ステップS601'で置き換えられてもよく、S601'は、以下を含む。OAMが、gNB1のカバレッジ情報、gNB2のカバレッジ情報、およびgNB3のカバレッジ情報をgNB1に送信する。
【0127】
S604:gNB1が、ルート要求メッセージをUEに送信する。
【0128】
S605:UEが、ルート要求応答メッセージをgNB1に送信し、ルート要求応答メッセージは、UEのルート情報を含む。
【0129】
S601~S605を実行するシーケンスは単に例であり、S601~S603およびS604およびS605を実行するシーケンスに制限はないことが理解されうる。たとえば、gNB1は、まず、gNB1のカバレッジ情報および近傍基地局のカバレッジ情報を取得し、次いで、UEのルート情報を取得する。あるいはまた、gNB1は、まず、UEのルート情報を取得し、次いで、gNB1のカバレッジ情報および近傍基地局のカバレッジ情報を取得する。これは、本願において限定されない。
【0130】
S606:gNB1が、UEのルート情報およびgNB2のカバレッジ情報に基づいて、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができるかどうかを判定する。
【0131】
S607:gNB1が、UEのルート情報およびgNB3のカバレッジ情報に基づいて、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができるかどうかを判定する。
【0132】
gNB1が、gNB2のカバレッジ範囲がUEの移動経路と重なると判定し、UEがgNB3のカバレッジ範囲を通過しないと判定すると想定される。したがって、gNB1は、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができ、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができないと判断する。
【0133】
S606およびS607を実行するシーケンスは、本願において限定されないことが理解されうる。S606がS607の前に実行されてもよく、S607がS606の前に実行されてもよく、またはS606およびS607は同時に実行されてもよい。
【0134】
S606およびS607の詳細な説明については、前述の実施形態におけるステップS303の関連する内容を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0135】
S608:gNB1は、gNB2にハンドオーバー要求メッセージを送信する。
【0136】
S609:gNB2は、gNB1にハンドオーバー要求応答メッセージを送信する。
【0137】
ハンドオーバー要求応答メッセージは、gNB2の候補セルに関する情報と、候補セルに対応するCHO条件とを含む。
【0138】
S610:gNB1がCHO構成をUEに送信する。
【0139】
CHO構成は、一つまたは複数の候補セルに関する情報と、各候補セルに対応するCHO条件とを含み、前記一つまたは複数の候補セルは、gNB2の候補セルを含む。
【0140】
S611:UEは、CHO構成に基づいて、gNB2にハンドオーバーされるべきかどうかを判定する。
【0141】
UEが、CHO構成に基づいて、UEがgNB2にハンドオーバーされることができると決定した場合、gNB2にハンドオーバーする手順が実行される。詳細は説明しない。
【0142】
前述のハンドオーバー方法によれば、gNB1は、gNB2およびgNB3のそれぞれにハンドオーバー要求メッセージを送信する必要はなく、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができ、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができないことを事前に判別するだけでよく、そのため、gNB1は、gNB2にハンドオーバー要求メッセージを送信し、gNB3は、UEのための送信資源を準備する必要はない。したがって、gNB1によってUEに送信されるCHO構成が最適化され、全体的なシステム資源が節約され、ハンドオーバー効率が改善される。
【0143】
図7は、本願による別のハンドオーバー方法の概略フローチャートである。この実施形態では、ソース基地局の近傍基地局が、UEがハンドオーバーされるべきターゲット基地局または候補ターゲット基地局のはたらきをするかどうかを決定する。この方法は、以下のステップを含む。
【0144】
S701:第2の基地局が、第2の基地局のカバレッジ情報を取得する。
【0145】
第2の基地局のカバレッジ情報は、第2の基地局の位置情報、および/または第2の基地局によって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む。第2の基地局のカバレッジ情報の詳細な説明については、前述の実施形態における関連する内容を参照されたい。
【0146】
任意的に、第2の基地局は、カバレッジ情報をOAMから受信する。
【0147】
任意的に、第2の基地局は、別の基地局、たとえば、第1の基地局からカバレッジ情報を受信する。この実装では、OAMは、基地局および近傍基地局のカバレッジ情報を前記基地局に送信してもよく、それにより、前記基地局は前記近傍基地局のカバレッジ情報を前記近傍基地局に送信しうる。
【0148】
第1の基地局および第2の基地局は、互いに対する近傍基地局である。第1の基地局は、UEのハンドオーバー・プロセスにおけるソース基地局であり、第2の基地局は、UEのハンドオーバー・プロセスにおける候補ターゲット基地局である。第1の基地局および第2の基地局の意味の説明については、前述の実施形態における関連する内容を参照されたい。
【0149】
S702:第2の基地局が、第1の基地局からハンドオーバー要求を受信し、ここで、ハンドオーバー要求は、UEのルート情報を含み、ハンドオーバー要求は、第1の基地局から第2の基地局に端末をハンドオーバーするように要求する。
【0150】
任意的に、第1の基地局は、UEからルート情報を受信してもよい。たとえば、第1の基地局は、UEがルート要求応答メッセージにルート情報を追加するように、UEにルート情報要求メッセージを送信する。
【0151】
任意的に、UEはUAVであり、ルート情報はUAVの飛行経路を含む。ルート情報の具体的な説明については、前述の実施形態における関連する内容を参照されたい。
【0152】
任意的に、第1の基地局は、UEによって報告されたセル測定結果に基づいて、第2の基地局の信号品質が事前設定された閾値に達するかまたはそれを超えると判定してもよく、その結果、第1の基地局は、ハンドオーバー要求を第2の基地局に送信する。
【0153】
ステップS701およびS702を実行するシーケンスは、本願において限定されないことが理解されうる。S701がS702の前に実行されてもよく、またはS702がS701の前に実行されてもよく、またはS701およびS702は同時に実行される。
【0154】
S703:第2の基地局が、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できるか否かを決定する。
【0155】
任意的に、ある実装では、第2の基地局は、カバレッジ情報に基づいて第2の基地局のカバレッジ範囲を決定し、ルート情報に基づいて、UEの移動経路が第2の基地局のカバレッジ範囲と重なるかどうかを判定する。
【0156】
任意的に、ある実装では、第2の基地局は、ルート情報に基づいてUEの移動方向を決定し、カバレッジ情報に基づいて、第2の基地局がUEの移動方向に位置するかどうかを決定する。第2の基地局が、第2の基地局がUEの移動方向にないと判定したとき、そのことは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないことを示し、第2の基地局は、第2の基地局のカバレッジ範囲がUEの移動経路と重なるかどうかを判定する必要がない。第2の基地局が、第2の基地局がUEの移動方向にあると判定したとき、第2の基地局は、第2の基地局のカバレッジ範囲がUEの移動経路と重なるかどうかを判定する。第2の基地局のカバレッジ範囲がUEの移動経路と重なる場合、第2の基地局は、UEのために通信サービスを提供することができる。
【0157】
S703の詳細な説明については、前述の実施形態、たとえば、ステップS303の説明を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0158】
S704:第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できると第2の基地局が判定したとき、第2の基地局は、ハンドオーバー要求応答を第1の基地局に送信する。
【0159】
任意的に、ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、指示情報は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供する可能性を示す。指示情報の詳細な説明については、前述の実施形態における関連する内容を参照されたい。
【0160】
任意的に、本願のある実装では、方法は、さらに下記を含む。S705:第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないと判定したとき、第2の基地局は、第2の基地局が端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を第1の基地局に送信する。
【0161】
任意的に、指示情報は、既存のメッセージ内の原因値、たとえば、ハンドオーバー準備失敗(handover preparation failure)メッセージ内の原因値「No Radio Resources Available in Target Cell」〔ターゲット・セル内で利用可能な無線資源なし〕または原因値「Cell not Available」〔セルが利用可能でない〕を再利用する。任意的に、指示情報は、新たに設計された原因値である。たとえば、原因値は、UEの移動経路が第2の基地局のカバレッジ範囲にマッチしないことを示す。
【0162】
任意的に、別の実装では、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないと第2の基地局が判定したとき、第2の基地局は、指示情報を第1の基地局に送信しない。第1の基地局が事前設定された時間内に指示情報を受信しない場合、そのことは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないことを示す。具体的には、第1の基地局においてタイマーが設定されてもよい。タイマーが満了したとき、第1の基地局は、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないことを確認する。
【0163】
任意的に、CHOハンドオーバー態様が使用される場合、方法はさらに下記を含む。S706:第1の基地局がCHO構成を端末に送信する。ここで、CHO構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちの任意の候補セルにハンドオーバーされることを決定するためにUEによって満たされる条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第2の基地局によって管理される。UEが、CHO構成に基づいて、第2の基地局によって管理される第1の候補セルにハンドオーバーされると決定したとき、第2の基地局は、端末との時間同期を実行する。
【0164】
CHOの具体的な説明については、前述の関連する内容、たとえば、
図2の説明を参照されたい。
【0165】
本願において提供されるハンドオーバー方法によれば、第2の基地局は、第1の基地局から、UEのルート情報を含むハンドオーバー要求を受信し、それにより、第2の基地局は、UEのルート情報および第2の基地局のカバレッジ情報に基づいて、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できるかどうかを判定する。第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できると判定した場合、第2の基地局は、ハンドオーバー要求応答を第1の基地局に送信し、それにより、UEは、そのカバレッジ範囲がUEの移動経路にマッチする基地局にハンドオーバーされることができる。これは、ハンドオーバー効果および通信品質を改善する。
【0166】
図8に示される以下の実施形態は、
図7に示される実施形態に基づいて、本願において提供されるハンドオーバー方法をさらに説明し、記載する。すでに説明した内容については、再び記載しない。
図8に示される実施形態では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスはgNB1であり、gNB2およびgNB3がgNB1の近傍基地局である。UEがCHO態様でハンドオーバーされ、gNB1がソース基地局であり、gNB2およびgNB3が候補ターゲット基地局であると想定される。
【0167】
S801:OAMは別個に、gNB1のためにgNB1のカバレッジ情報を構成し、gNB2のためにgNB2のカバレッジ情報を構成し、gNB3のためにgNB3のカバレッジ情報を構成する。
【0168】
S802:gNB1は、ルート要求メッセージをUEに送信する。
【0169】
S803:UEは、ルート要求応答メッセージをgNB1に送信し、ここで、ルート要求応答メッセージは、UEのルート情報を含む。
【0170】
S801とS802、およびS803を実行するシーケンスは、本願において特に限定されないことが理解されうる。たとえば、S801がS802およびS803の前に実行されてもよく、またはS802およびS803がS801の前に実行されてもよい。
【0171】
S804:gNB1は、gNB2およびgNB3にハンドオーバー要求メッセージを別々に送信し、ハンドオーバー要求メッセージはUEのルート情報を含む。
【0172】
S805a:gNB2は、gNB2のカバレッジ情報およびUEのルート情報に基づいて、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができるかどうかを判定する。
【0173】
S805b:gNB3は、gNB3のカバレッジ情報およびUEのルート情報に基づいて、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができるかどうかを判定する。
【0174】
S805aおよびS805bを実行するシーケンスは、本願において特に限定されないことが理解されうる。
【0175】
gNB2は、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができると判定し、gNB3は、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができないと判定すると想定される。方法はさらに下記を含む。S806:gNB2がgNB1にハンドオーバー要求応答メッセージを送信する。
【0176】
ハンドオーバー要求応答メッセージは、gNB2の候補セルに関する情報と、候補セルに対応するCHO条件とを含む。
【0177】
任意的に、gNB3は、gNB3がUEがハンドオーバーされるターゲット基地局としてはたらくことができないことをgNB1に通知するために、ハンドオーバー準備失敗(handover preparation failure)メッセージをgNB1に送信してもよい。
【0178】
S807:gNB1がCHO構成をUEに送信する。
【0179】
S808:UEは、CHO構成に基づいて、gNB2にハンドオーバーされるべきかどうかを決定する。
【0180】
ステップS806からS808については、前述の実施形態における関連する内容、たとえば、ステップS609からS611の説明を参照されたい。
【0181】
前述のハンドオーバー方法によれば、gNB2およびgNB3は、gNB1の近傍基地局として使用され、gNB2およびgNB3がUEのために通信サービスを提供することができるかどうかを別々に判定する。gNB2は、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができると判定し、gNB2に対応するCHO構成を含むハンドオーバー要求応答をgNB1に送信する。しかしながら、gNB3は、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができないと判定し、その結果、gNB3は、UEのための送信資源を準備する必要がない。したがって、gNB1によってUEに送信されるCHO構成が最適化され、全体的なシステム資源が節約され、ハンドオーバー効率が改善される。
【0182】
本願のある実施形態は、前述の方法のうちのいずれか1つを実装するように構成された通信装置をさらに提供する。たとえば、通信装置が提供され、通信装置は、前述の方法のうちのいずれか1つにおいて端末またはアクセス・ネットワーク・デバイスによって実行されるステップを実施するように構成されたユニット(または手段)を含む。たとえば、
図9は、本願のある実施形態による通信装置の概略図である。通信装置は、端末またはアクセス・ネットワーク・デバイスのために使用されるモジュール、たとえばチップであってもよい。あるいはまた、通信装置は、端末またはアクセス・ネットワーク・デバイスである。
図9に示されるように、通信装置900は、処理ユニット910と、トランシーバ・ユニット920とを含む。
【0183】
ある実装では、通信装置が該アクセス・ネットワーク・デバイスのために用いられる場合、該アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末のハンドオーバー・プロセスにおいてソース基地局として用いられてもよい。トランシーバ・ユニット920は、第1の情報を取得し、第1の情報は、アクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含み;端末からルート情報を受信するように構成される。処理ユニット910は、第1の情報およびルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定するように構成される。トランシーバ・ユニット920は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求を送信するようにさらに構成され、ハンドオーバー要求は、アクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスに端末をハンドオーバーすることを要求するために使用される。
【0184】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信するようにさらに構成される。
【0185】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、条件付きハンドオーバー構成を端末に送信するようにさらに構成され、条件付きハンドオーバー構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちの任意の候補セルに端末をハンドオーバーすることを決定するために満たされるべき条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される。
【0186】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、OAMから第1の情報を受信するように構成される。
【0187】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報をOAMから受信し、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから別個に受信するように構成される。
【0188】
任意的に、処理ユニット910は、ルート情報に基づいて端末の移動方向を判別し;前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報に基づいて端末の移動方向における一つまたは複数の候補アクセス・ネットワーク・デバイスを決定し;それらの候補アクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定するように構成される。
【0189】
任意的に、処理ユニット910は、ルート情報に基づいて端末の移動経路を決定し;前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報に基づいて前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を決定し;カバレッジ範囲が端末の移動経路と重なるアクセス・ネットワーク・デバイスを第2のアクセス・ネットワーク・デバイスとして決定するように構成される。
【0190】
ある実装では、通信装置がアクセス・ネットワーク・デバイスのために用いられる場合、アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末ハンドオーバー・プロセスにおいてターゲット基地局または候補ターゲット基地局として用いられてもよい。トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求を受信するように構成され、ハンドオーバー要求は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから当該アクセス・ネットワーク・デバイスに端末をハンドオーバーすることを要求するために使用され、当該アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接し、当該アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の情報および端末のルート情報に基づいて第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって決定され、第1の情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含む。
【0191】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求応答を送信するようにさらに構成される。前述の諸実装におけるアクセス・ネットワーク・デバイス側の通信装置のユニットによって実行される機能のより詳細な説明については、
図3から
図6の方法の実施形態における第1の基地局または第2の基地局によって実行されるステップの説明を参照されたい。
【0192】
ある実装では、通信装置がアクセス・ネットワーク・デバイスのために用いられる場合、アクセス・ネットワーク・デバイスは、UEハンドオーバー・プロセスにおいてターゲット基地局または候補ターゲット基地局として用いられてもよい。トランシーバ・ユニット920は、アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を取得し、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求を受信するように構成され、ハンドオーバー要求は端末のルート情報を含み、ハンドオーバー要求は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに端末をハンドオーバーすることを要求する。処理ユニット910は、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できるかどうかを判定するように構成され、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できると第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、トランシーバ・ユニット920は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求応答を送信するようにさらに構成される。
【0193】
任意的に、処理ユニット910は、端末が、条件付きハンドオーバー構成に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される第1の候補セルにハンドオーバーされると決定したとき、端末との時間同期を実行するようにさらに構成され、条件付きハンドオーバー構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちの任意の候補セルに端末をハンドオーバーすることを決定するために満たされるべき条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される。
【0194】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、アクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないとアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスに、アクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を送信するようにさらに構成される。
【0195】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、OAMからカバレッジ情報を受信するように構成される。
【0196】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、OAMまたは第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから、更新されたカバレッジ情報を受信するようにさらに構成される。
【0197】
任意的に、処理ユニット910は、ルート情報に基づいて端末の移動方向を決定し、カバレッジ情報に基づいて、アクセス・ネットワーク・デバイスが端末の移動方向に位置するかどうかを判定するように構成される。
【0198】
任意的に、処理ユニット910は、カバレッジ情報に基づいてアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を決定し、ルート情報に基づいて、端末がアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を通過するかどうかを判定するように構成される。
【0199】
ある実装では、通信装置が該アクセス・ネットワーク・デバイスのために用いられる場合、該アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末ハンドオーバー・プロセスにおいてソース基地局として用いられてもよい。トランシーバ・ユニット920は、ハンドオーバー要求を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに送信するように構成され、ハンドオーバー要求は、端末のルート情報を含み、ハンドオーバー要求は、端末を第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できると判定したとき、トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信するようにさらに構成される。
【0200】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、アクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないとアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を受信するようにさらに構成される。
【0201】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにカバレッジ情報を送信するように構成される。
【0202】
前述の諸実装におけるアクセス・ネットワーク・デバイス側の通信装置のユニットによって実行される機能のより詳細な説明については、
図7および
図8の方法の実施形態における第2の基地局または第1の基地局によって実行されるステップの説明を参照されたい。
【0203】
ある実装では、通信装置が端末のために使用される場合、トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにルート情報を送信するように構成され、それにより、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、端末がハンドオーバーされるターゲット基地局または候補ターゲット基地局として第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが使用されることを決定する。任意的に、端末はUAVである。
【0204】
上記の諸実装における端末側の通信装置のユニットによって実行される機能のより詳細な説明については、
図3から
図8の方法の実施形態においてUEによって実行されるステップの説明を参照されたい。
【0205】
前述の装置におけるユニットの分割は、単に論理的な機能分割であることを理解されたい。実際の実装の際には、それらのユニットの全部または一部は、1つの物理的エンティティに統合されてもよく、または物理的に分離されてもよい。たとえば、トランシーバ・ユニット920は、受信ユニットと送信ユニットとに分割されてもよい。通信装置900がアクセス・ネットワーク側の通信装置である場合、トランシーバ・ユニット920は、端末と通信する第1のトランシーバ・ユニットと、基地局またはOAMなどの他のネットワーク・デバイスと通信する第2のトランシーバ・ユニットとにさらに分割されてもよい。
【0206】
装置におけるユニットのすべては、処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形で実装されてもよく、またはハードウェアの形で実装されてもよく、またはユニットの一部は、処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形で実装されてもよく、ユニットの一部は、ハードウェアの形で実装されてもよい。たとえば、各ユニットは、別個に配置された処理要素であってもよく、または、実装のために装置のチップに統合されてもよい。加えて、各ユニットは、プログラムの形でメモリに記憶され、ユニットの機能を実行するために装置の処理要素によって呼び出されてもよい。加えて、ユニットのすべてまたは一部は、一緒に統合されてもよく、または独立して実装されてもよい。本明細書に記載される処理要素は、プロセッサと呼ばれてもよく、信号処理能力を有する集積回路であってもよい。実装の際には、前述の方法におけるステップまたは前述のユニットは、プロセッサ要素内のハードウェア集積論理回路を通じて実装されてもよく、または、処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形で実装されてもよい。
【0207】
一例では、前述の装置のいずれか1つにおけるユニットは、前述の方法を実装するように構成された一つまたは複数の集積回路、たとえば、一つまたは複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、一つまたは複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、または一つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、またはこれらの集積回路形態のうち少なくとも2つの組み合わせであってもよい。別の例では、装置内のユニットが処理要素によってプログラムをスケジューリングする形で実装されうる場合、処理要素は、汎用プロセッサ、たとえば、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、またはプログラムを呼び出すことができる別のプロセッサであってもよい。さらに別の例では、ユニットは、システムオンチップ(system-on-a-chip、SoC)の形で統合され、実装されうる。
【0208】
受信するための前述のユニット(たとえば、通信ユニット)は、装置のインターフェース回路であり、別の装置から信号を受信するように構成される。たとえば、装置がチップの態様で実装されるとき、受信ユニットは、別のチップまたは装置から信号を受信するように構成された、チップのインターフェース回路である。送信するための前述のユニット(たとえば、送信ユニットまたは通信ユニット)は、装置のインターフェース回路であり、別の装置に信号を送信するように構成される。たとえば、装置がチップの態様で実装されるとき、送信ユニットは、信号を別のチップまたは装置に送信するように構成された、チップのインターフェース回路である。
【0209】
別の実装では、本願のこの実施形態において提供される通信装置は、少なくとも1つの処理要素とインターフェース回路とを含みうる。前記少なくとも1つの処理要素は、前述の方法の実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法を実行するように構成される。処理要素は、端末またはネットワーク・デバイスによって実行されるステップの一部または全部を、第1の態様において、具体的には、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出すことによって、実行してもよく;あるいは、端末またはネットワーク・デバイスによって実行されるステップの一部または全部を、第2の態様で、具体的には、命令と組み合わせてプロセッサ要素内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、実行してもよい。処理要素が、代替的に、端末またはネットワーク・デバイスによって実行されるステップの一部または全部を、第1の態様と第2の態様とを組み合わせることによって実行してもよいことは明らかである。インターフェース回路は、トランシーバまたは入出力インターフェースであってもよいことが理解されうる。任意的に、通信装置は、前述の処理要素によって実行される命令を記憶するか、または命令を実行するために処理要素によって必要とされる入力データを記憶するか、または処理要素が命令を実行した後に生成されたデータを記憶するように構成されたメモリをさらに含みうる。
【0210】
上述のように、本明細書における処理要素は、汎用プロセッサ、たとえば、CPUであってもよく、または、前述の方法を実施するように構成された一つもしくは複数の集積回路、たとえば、一つもしくは複数のASIC、一つもしくは複数のマイクロプロセッサDSP、一つもしくは複数のFPGA、またはそれらの集積回路のうちの少なくとも2つの組み合わせであってもよい。記憶要素は、1つのメモリであってもよいし、または複数の記憶要素の総称であってもよい。
【0211】
図10は、本願のある実施形態によるネットワーク・デバイスの構造の概略図である。ネットワーク・デバイスは、基地局などのアクセス・ネットワーク・デバイスであってもよく、前述の方法実施形態において提供されるハンドオーバー方法を実行するように構成される。
図10に示されるように、ネットワーク・デバイスは、アンテナ1010と、無線周波数装置1020と、ベースバンド装置1030とを含む。アンテナ1010は、無線周波数装置1020に接続される。上りリンク方向では、無線周波数装置1020は、端末によって送信された情報をアンテナ1010を介して受信し、端末によって送信された情報を処理のためにベースバンド装置1030に送信する。下りリンク方向では、ベースバンド装置1030は、端末からの情報を処理し、処理された情報を無線周波数装置1020に送信する。無線周波数装置1020は、端末からの情報を処理し、その後、処理された情報をアンテナ1010を介して端末に送信する。
【0212】
ベースバンド装置1030は、一つまたは複数の処理要素1031を含んでいてもよく、たとえば、主制御CPUおよび別の集積回路を含んでいてもよい。加えて、ベースバンド装置1030は、記憶要素1032およびインターフェース1033をさらに含みうる。記憶素子1032は、プログラムおよびデータを記憶するように構成される。インターフェース1033は、無線周波数装置1020と情報を交換するように構成され、インターフェースは、たとえば、共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。ネットワーク・デバイスのために使用される前述の装置は、ベースバンド装置1030内に位置してもよい。たとえば、ネットワーク・デバイスのために使用される前述の装置は、ベースバンド装置1030内のチップであってもよい。チップは、少なくとも1つの処理要素と、インターフェース回路とを含み、処理要素は、前述の方法実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法において第1の基地局または第2の基地局によって実行されるステップを実行するように構成され、インターフェース回路は、別の装置と通信するように構成される。ある実装では、前述の方法におけるステップを実装するためのネットワーク・デバイス内のユニットは、処理要素によってプログラムをスケジューリングする形で実装されうる。たとえば、ネットワーク・デバイスのために使用される装置は、処理要素と記憶要素とを含む。処理要素は、前述の方法の実施形態において提供されたハンドオーバー方法を実行するために、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出す。記憶要素は、処理要素と同じチップ上の記憶要素、すなわちオンチップ記憶要素であってもよいし、または処理要素とは異なるチップ上の記憶要素、すなわちオフチップ記憶要素であってもよい。
【0213】
図11は、本願のある実施形態による端末の構造の概略図である。端末は、前述の方法の実施形態において提供されるハンドオーバー方法を実施するように構成される。
図11に示されるように、端末は、アンテナ1110、無線周波数部1120、および信号処理部1130を含む。アンテナ1110は、無線周波数部1120に接続される。下りリンク方向では、無線周波数部1120は、アンテナ1110を介して、ネットワーク・デバイスによって送信された情報を受信し、処理のために、ネットワーク・デバイスによって送信された情報を信号処理部1130に送信する。上りリンク方向では、信号処理部1130は、端末からの情報を処理し、処理された情報を無線周波数部1120に送る。無線周波数部1120は、端末からの情報を処理し、次いで、処理された情報を、アンテナ1110を介してネットワーク・デバイスに送信する。
【0214】
信号処理部1130は、データの各通信プロトコル層を処理するように構成される。信号処理部1130は、端末のサブシステムであってもよい。このように、端末は、端末のオペレーティングシステムおよびアプリケーション層を処理するように構成された別のサブシステム、たとえば、中央処理サブシステムをさらに含みうる。別の例では、周辺サブシステムが、別のデバイスに接続するように構成される。信号処理部1130は、別個に配置されたチップであってもよい。任意的に、前述の装置は、信号処理部1130内に位置していてもよい。
【0215】
信号処理部1130は、一つまたは複数の処理要素1131を含んでいてもよく、たとえば、主制御CPUおよび別の集積回路を含んでいてもよい。また、信号処理部1130は、記憶要素1132と、インターフェース回路1133とをさらに含んでいてもよい。記憶要素1132は、データおよびプログラムを記憶するように構成される。前述の方法における端末によって実行される方法を実行するために使用されるプログラムは、記憶要素1132に記憶されてもよく、または記憶要素1132に記憶されなくてもよい。たとえば、信号処理部1130の外部のメモリに記憶される。プログラムを使用するとき、信号処理部1130は、プログラムを、使用のためにキャッシュにロードする。インターフェース回路1133は、装置と通信するように構成される。前述の装置は、信号処理部1130に位置してもよい。信号処理部1130は、チップによって実装されてもよい。チップは、少なくとも1つの処理要素と、インターフェース回路とを含み、処理要素は、前述の方法実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法における端末によって実行されるステップを実行するように構成され、インターフェース回路は、別の装置と通信するように構成される。ある実装では、前述の方法におけるステップを実施するためのユニットは、処理要素によってプログラムをスケジューリングする形で実装されうる。たとえば、装置は、処理要素と記憶要素とを含む。処理要素は、方法実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法を実行するために、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出す。記憶要素は、処理要素と同じチップ上に位置する記憶要素、すなわちオンチップ記憶要素であってもよい。
【0216】
別の実装では、前述の端末またはネットワーク・デバイスによって実行される方法を実行するために使用されるプログラムは、処理要素とは異なるチップ上に位置する記憶要素、すなわち、オフチップ記憶要素内にあってもよい。加えて、処理要素は、前述の方法実施形態における任意のハンドオーバー方法を呼び出して実行するために、オフチップ記憶要素からオンチップ記憶要素上のプログラムを呼び出すかまたはロードする。
【0217】
別の実装では、前述の方法におけるステップを実装する端末またはネットワーク・デバイスのユニットは、一つまたは複数の処理要素として構成されうる。処理要素は、集積回路、たとえば、一つまたは複数のASIC、一つまたは複数のDSP、一つまたは複数のFPGA、またはこれらのタイプの集積回路の組み合わせであってもよい。これらの集積回路は、一緒に集積されてチップを形成してもよい。
【0218】
前述の方法におけるステップを実施するためのユニットは、一緒に統合され、システムオンチップ(system-on-a-chip、SoC)の形で実施されてもよい。SoCチップは、前述の方法を実施するように構成される。少なくとも1つの処理要素および記憶要素がチップに統合されてよく、処理要素は、端末またはネットワーク・デバイスによって実行される前述の方法を実施するために、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出す。あるいはまた、少なくとも1つの集積回路がチップに統合されて、端末またはネットワーク・デバイスによって実行される前述の方法を実施してもよい。あるいはまた、前述の実装に関して、いくつかのユニットの機能は、処理要素によってプログラムを呼び出すことによって実装されてもよく、いくつかのユニットの機能は、集積回路によって実装されてもよい。
【0219】
本願のある実施形態は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスおよび第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを含む通信システムをさらに提供する。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、前述の方法実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法において第1の基地局によって実行されるステップを実行してもよく、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、前述の方法の実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法において第2の基地局によって実行されるステップを実行してもよい。
【0220】
当業者は、方法実施形態のステップのすべてまたは一部が、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施されうることを理解することができる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが実行されると、方法実施形態のステップが実行される。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラム・コードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0221】
本願の実施形態において記載される資源は、時間領域資源、周波数領域資源、およびコード・チャネル資源のうちの一つまたは複数を含み、伝送資源と呼ばれることもある。資源は、上りリンク通信プロセスまたは下りリンク通信プロセスにおいてデータを搬送するためまたはシグナリングするために使用されうる。
【0222】
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられたオブジェクト間の関連付け関係のみを記述し、3つの関係が存在しうることを表すことを理解されたい。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合を表すことができる。Aのみが存在、AとBの両方が存在、Bのみが存在。
【0223】
本発明の実施形態では、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられ、BがAに基づいて決定されうることを示すことを理解されたい。しかしながら、Aに基づいてBを決定することは、BがAのみに基づいて決定されることを意味するのではないことをさらに理解されたい。
【0224】
本願の実施形態における「複数の」は、2つ以上を指す。
【0225】
本願の実施形態における「第1の」および「第2の」などの記述は、単に、記載されるオブジェクトを示し、それらを区別するために使用され、シーケンスを示すものではなく、本願の実施形態における記載されるオブジェクトの量に対する特定の限定を示すものでもなく、本願の実施形態に対するいかなる限定も構成することができない。
【0226】
別段の指定がない限り、本願の実施形態における「送信」(transmit/transmission)は、双方向の伝送を指し、送信アクションおよび/または受信アクションを含む。具体的には、本願の実施形態における「送信」は、データ送信、データ受信、またはデータ送受信を含む。すなわち、本明細書におけるデータ送信は、上りリンク・データ伝送および/または下りリンク・データ伝送を含む。データは、情報および/または信号を含みうる。上りリンク・データ伝送は、上りリンク情報伝送および/または上りリンク信号伝送であり、下りリンク・データ伝送は、下りリンク情報伝送および/または下りリンク信号伝送である。
【0227】
本願の実施形態の内容は、相互に参照されうる。特に断りのない限り、または論理的な矛盾がない限り、異なる実施形態における用語および/または説明は、整合し、相互に参照されてもよく、異なる実施形態における技術的特徴は、その内部の論理的関係に基づいて組み合わされて、新しい実施形態を形成してもよい。
【0228】
本願の実施形態では、端末および/またはネットワーク・デバイスは、本願の実施形態における一部または全部のステップを実行しうることが理解されうる。これらのステップまたは動作は、単に例である。本願の実施形態では、他の動作またはさまざまな動作の変形がさらに実行されてもよい。加えて、ステップは、本願の実施形態において提示されるシーケンスとは異なるシーケンスで実行されてもよく、本願の実施形態におけるすべての動作が実行されるとは限らない。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドオーバー方法であって:
第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、第1の情報を取得する段階であって、前記第1の情報は、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含む、段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、端末からルート情報を受信する段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第1の情報および前記ルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定する段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求を送信する段階であって、前記ハンドオーバー要求は、前記端末を前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求するために使用される、段階とを含む、
方法。
【請求項2】
前記第1の情報が前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報が、前記アクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報および/または前記アクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
当該方法がさらに:
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信する段階を含
み、
前記ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、前記指示情報は、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供する可能性を示す、
請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって第1の情報を取得することは:
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、運用・管理・保守
(OAM
)から前記第1の情報を受信することを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって第1の情報を取得することは:
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、OAMから前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報を受信し;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報を別々に受信することを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記カバレッジ情報および前記ルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定することは:
前記ルート情報に基づいて前記端末の移動方向を決定し;
前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報に基づいて前記端末の前記移動方向における一つまたは複数の候補アクセス・ネットワーク・デバイスを判別し;
前記候補アクセス・ネットワーク・デバイスのうちから前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定することを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記カバレッジ情報および前記ルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定することは:
前記ルート情報に基づいて、前記端末の移動経路を決定し;
前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報に基づいて、カバレッジ範囲が前記端末の前記移動経路と重なるアクセス・ネットワーク・デバイスが前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスであると決定することを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
データ伝送装置であって、当該装置は命令を実行する一つまたは複数のプロセッサを有しており、前記命令は当該装置が:
第1の情報を取得する段階であって、前記第1の情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含む、段階と;
端末からルート情報を受信する段階と;
前記第1の情報および前記ルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定する段階と;
前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求を送信する段階であって、前記ハンドオーバー要求は、前記端末を前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求するために使用される、段階とを実行できるようにするものである、
装置。
【請求項10】
前記第1の情報が前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報をさらに含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報が、前記アクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報および/または前記アクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
当該装置がさらに:
前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信させられ、
前記ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、前記指示情報は、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供する可能性を示す、
請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の情報を取得することは:
運用・管理・保守(OAM)から前記第1の情報を受信することを含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記第1の情報を取得することは:
OAMから前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報を受信し;
前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報を別々に受信することを含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項15】
コンピュータによって実行可能な命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は第1の通信装置に適用され、前記命令は:
第1の情報を取得する段階であって、前記第1の情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含む、段階と;
端末からルート情報を受信する段階と;
前記第1の情報および前記ルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定する段階と;
前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求を送信する段階であって、前記ハンドオーバー要求は、前記端末を前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求するために使用される、段階とを実行するための命令を含む、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記第1の情報が前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報をさらに含む、請求項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報が、前記アクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報および/または前記アクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む、請求項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記命令がさらに:
前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信するための命令を含み、
前記ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、前記指示情報は、前記第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが前記端末のために通信サービスを提供する可能性を示す、
請求項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記第1の情報を取得することは:
運用・管理・保守(OAM)から前記第1の情報を受信することを含む、
請求項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記第1の情報を取得することは:
OAMから前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報を受信し;
前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスの前記カバレッジ情報を別々に受信することを含む、
請求項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術の分野に関し、特に、ハンドオーバー方法、通信装置、およびコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信品質を維持するために、端末は、移動プロセスにおいてセル・ハンドオーバーを実行することがある。たとえば、ソース基地局が、端末によって報告された近傍セル測定結果に基づいて、端末をサービング・セルからターゲット基地局によって管理されるセルにハンドオーバーすることを決定してもよい。
【0003】
ドローン装置などのさまざまなタイプの端末が無線通信に適用されるので、端末のサービング・セル、近傍セル関係などは、従来の無線通信シナリオにおけるものと比較して大きく変化する。その結果、従来のハンドオーバー方法を使用することは、貧弱なハンドオーバー効果を引き起こし、通信品質に影響を及ぼす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施形態は、ハンドオーバー・シナリオにおける通信品質を改善するためのハンドオーバー方法、通信装置、およびコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の側面によれば、本願は、下記を含むハンドオーバー方法を提供する。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1の情報を取得し、第1の情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含み;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、端末からルート情報を受信し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1の情報およびルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求を送信し、ハンドオーバー要求は、端末を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求するために使用される。
【0006】
第1の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信する。
【0007】
任意的に、ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、指示情報は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供する可能性を示す。
【0008】
第1の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、条件付きハンドオーバー構成を端末に送信し、条件付きハンドオーバー構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちの任意の候補セルに端末をハンドオーバーすることを決定するために満たされるべき条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される。
【0009】
第1の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが第1の情報を取得することは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、運用・管理・保守(OAM)から第1の情報を受信することを含む。
【0010】
第1の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが第1の情報を取得することは下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、OAMから第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を受信し、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を別々に受信し、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスは、OAMからそれぞれのカバレッジ情報を別々に受信する。
【0011】
任意的に、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を、インターフェース・セットアップ要求メッセージから取得する。
【0012】
第1の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの更新されたカバレッジ情報をOAMから受信し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの更新されたカバレッジ情報を前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスに別々に送信する。
【0013】
第1の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスがカバレッジ情報およびルート情報に基づいて前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定することは、下記を含む。ルート情報に基づいて端末の移動方向を決定し;前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報に基づいて端末の移動方向における一つまたは複数の候補アクセス・ネットワーク・デバイスを判別し;候補アクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定する。
【0014】
第1の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定することは、下記を含む。ルート情報に基づいて、端末の移動経路を決定し;前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を決定し;カバレッジ範囲が端末の移動経路と重なるアクセス・ネットワーク・デバイスを第2のアクセス・ネットワーク・デバイスとして決定する。
【0015】
第2の側面によれば、本願は、下記を含むハンドオーバー方法を提供する。第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求を受信し、ハンドオーバー要求は、端末を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求するために使用され、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接し、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の情報および端末のルート情報に基づいて第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって決定され、第1の情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含む。
【0016】
第2の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、ハンドオーバー要求応答を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに送信する。
【0017】
任意的に、ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、指示情報は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供する可能性を示す。
【0018】
第1の側面または第2の側面のある可能な実装では、第1の情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報をさらに含む。
【0019】
任意的に、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報、および/または第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む。
【0020】
第1の側面または第2の側面のある可能な実装では、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのうちのいずれか1つのカバレッジ情報は、アクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報、および/またはアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む。
【0021】
第1の側面または第2の側面のある可能な実装では、端末はドローン端末であり、ルート情報はドローン端末の飛行経路を含む。
【0022】
第1の側面または第2の側面において提供されるハンドオーバー方法によれば、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、近傍アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報および端末のルート情報に基づいて、端末のために通信サービスを提供することができる第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定し、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求メッセージを送信する。端末の移動経路と近傍アクセス・デバイスのカバレッジ範囲との間の適合が、ターゲット・アクセス・ネットワーク・デバイスまたは候補ターゲット・アクセス・ネットワーク・デバイスを決定するプロセスにおいて考慮され、その結果、端末は、端末の移動経路にマッチするアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーされることができる。これは、ハンドオーバー効果および通信品質を改善する。
【0023】
第3の側面によれば、本願は、下記を含むハンドオーバー方法を提供する。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を取得し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求を受信し、ハンドオーバー要求は、端末のルート情報を含み、ハンドオーバー要求は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに端末をハンドオーバーすることを要求し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できるかどうかを判定し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できると第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求応答を送信する。
【0024】
第3の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。端末が、条件付きハンドオーバー構成に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される第1の候補セルにハンドオーバーされることを決定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、端末との時間同期を実行し、条件付きハンドオーバー構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちの任意の候補セルに端末をハンドオーバーすることを決定するために満たされるべき条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される。
【0025】
第3の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないと第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を第2のアクセス・ネットワーク・デバイスに送信する。
【0026】
第3の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスがカバレッジ情報を取得することは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、OAMからカバレッジ情報を受信することを含む。
【0027】
第3の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスがカバレッジ情報を取得することは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからカバレッジ情報を受信することを含む。
【0028】
第3の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、OAMまたは第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから更新されたカバレッジ情報を受信する。
【0029】
第3の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができるかどうかを判定することは下記を含む。ルート情報に基づいて端末の移動方向を決定し、カバレッジ情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末の移動方向に位置するかどうかを判定することを含む。
【0030】
第3の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができるかどうかを判定することは下記を含む。カバレッジ情報に基づいて第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を決定し、ルート情報に基づいて、端末の移動経路がカバレッジ範囲と重なるかどうかを判定し、端末が第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を通過するかどうかを決定することを含む。
【0031】
第4の側面によれば、本願は、下記を含むハンドオーバー方法を提供する。第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが、ハンドオーバー要求を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに送信し、ハンドオーバー要求は、端末のルート情報を含み、ハンドオーバー要求は、端末を第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができると判定したとき、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信する。
【0032】
第4の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないと第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから受信する。
【0033】
第4の側面のある可能な実装では、方法はさらに下記を含む。第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにカバレッジ情報を送信する。
【0034】
第3の側面または第4の側面のある可能な実装では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスの位置情報、および/または第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理されるセルの方向情報およびカバレッジ情報を含む。
【0035】
第3の側面または第4の側面のある可能な実装では、前記端末はドローン端末であり、前記ルート情報は前記ドローン端末の飛行経路を含む。
【0036】
第3の側面または第4の側面において提供されるハンドオーバー方法によれば、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから、端末のルート情報を含むハンドオーバー要求を受信し、その結果、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、端末のルート情報および第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できるかどうかを判定する。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できると判定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求応答を送信し、その結果、端末は、そのカバレッジ範囲が端末の移動経路にマッチするアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーされることができる。これは、ハンドオーバー効果および通信品質を改善する。
【0037】
第5の側面によれば、本願は、第1の側面ないし第4の側面におけるステップを実行するように構成されたユニット、モジュール、または手段(means)を含む通信装置をさらに提供する。通信装置は、ネットワーク・デバイスまたはネットワーク・デバイスのために使用される装置でありうる。ネットワーク・デバイスは、基地局、または基地局のいくつかの機能を有するデバイスであってもよい。
【0038】
第6の側面によれば、本願は、プロセッサとインターフェース回路とを含む通信装置をさらに提供する。プロセッサは、インターフェース回路を通じて別の装置と通信し、第1の側面ないし第4の側面による方法を実行するように構成される。一つまたは複数のプロセッサが存在する。
【0039】
第7の側面によれば、本願は、メモリに記憶されたプログラムを呼び出して、第1の側面ないし第4の側面による方法を実行するように構成されたプロセッサを含む通信装置をさらに提供する。メモリは、装置の内部に位置してもよく、外部に位置してもよい。加えて、一つまたは複数のプロセッサが存在する。
【0040】
第8の側面によれば、本願は、コンピュータ・プログラム・プロダクトをさらに提供する。プログラムがプロセッサによって呼び出されると、前述の側面のいずれか1つによる方法が実行される。
【0041】
また、上記プログラムを含むコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0042】
第9の側面によれば、本願は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスと第2のアクセス・ネットワーク・デバイスとを含む通信システムを提供し、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の側面による方法を実行するように構成され、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第2の側面による方法を実行するように構成される;または、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第3の側面による方法を実行するように構成され、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、第4の側面による方法を実行するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【
図1】本願のある実施形態による通信システム100の概略図である。
【0044】
【
図2】本願のある実施形態による条件付きハンドオーバーの概略フローチャートである。
【0045】
【
図3】本願のある実施形態によるハンドオーバー方法のフローチャートである。
【0046】
【
図4】本願のある実施形態によるセル方向の概略図である。
【0047】
【
図5】本願のある実施形態による基地局アンテナのピッチ角の概略図である。
【0048】
【
図6】本願のある実施形態によるハンドオーバー方法のフローチャートである。
【0049】
【
図7】本願のある実施形態によるハンドオーバー方法のフローチャートである。
【0050】
【
図8】本願のある実施形態によるハンドオーバー方法のフローチャートである。
【0051】
【
図9】本願のある実施形態による通信装置900の概略図である。
【0052】
【
図10】本願のある実施形態によるネットワーク・デバイス1000の概略図である。
【0053】
【
図11】本願のある実施形態による端末1100の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図1は、本願のある実施形態による通信システム100の概略図である。
【0055】
図1に示されるように、通信システム100は、ネットワーク・デバイス1とネットワーク・デバイス2とを含む。ネットワーク・デバイス1およびネットワーク・デバイス2は、互いに直接通信してもよく、たとえば、直接通信インターフェースを通じて互いに通信してもよく、または、別のネットワーク・デバイスを介して互いに間接的に通信してもよい。各ネットワーク・デバイスは、一つまたは複数のセルを管理する。各セルのカバレッジ範囲は、一つまたは複数の端末をカバーしうる。端末は、セルを介してネットワーク・デバイスにアクセスし、通信サービスを得る。
図1では、ネットワーク・デバイス1がセル1を管理し、端末1がセル1に位置し、ネットワーク・デバイス2がセル2を管理し、端末2がセル2に位置することが、説明のために使用される。
【0056】
本願における通信システムは、無線アクセス・ネットワークであってよく、たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)無線通信システム、ニューラジオ(NR)システムなどの第5世代(5G)移動通信システム、または別の次世代(NG)通信システムもしくは新しい通信システムであってよい。これは、本願において限定されない。
【0057】
本願では、端末は、ユーザーのために音声および/またはデータ接続性を提供するさまざまなデバイスであってよく、または端末デバイス、ユーザー機器(UE)、移動局、モバイル端末などと呼ばれることがある。端末は、デバイスツーデバイス(D2D)、ビークルツーエブリシング(V2X)通信、マシンタイプ通信(MTC)、モノのインターネット(IOT)、仮想現実、拡張現実、産業制御、自動運転、遠隔医療、スマートグリッド、スマート家具、スマートオフィス、スマートウェアラブルデバイス、スマート交通、およびスマートシティなどのさまざまなシナリオに広く適用されうる。端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、ウェアラブルデバイス、航空宇宙デバイスなどであってもよい。本願の実施形態では、前述のデバイスにおいて使用されるチップが、端末と呼ばれることもある。
【0058】
航空宇宙デバイスは、無線通信モジュールを有するドローン端末または別の飛行デバイスであってもよい。ドローン端末は、ドローンユーザー機器(drone UE)、または無人航空機(UAV)と呼ばれることもある。
【0059】
本願では、ネットワーク・デバイスはアクセス・ネットワーク・デバイスであってよい。ネットワーク・デバイスは、基地局、進化型ノードB(eNodeB)、送受信ポイント(TRP)、第5世代(5G)移動通信システムにおける次世代ノードB(gNB)、第6世代(6G)移動通信システムにおける次世代ノードB、将来の移動通信システムにおける基地局などであってもよく;または、基地局のいくつかの機能を実施するモジュールもしくはユニットであってもよく、たとえば、中央ユニット(CU)であってもよく、または分散ユニット(DU)であってもよい。本明細書では、CUは、基地局の無線資源制御プロトコルおよびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)の機能を実装し、さらに、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)の機能を実装してもよい。DUは、基地局の無線リンク制御レイヤーおよび媒体アクセス制御(MAC)レイヤーの機能を完了し、さらに、物理レイヤーの一部または全部の機能を完了してもよい。前述のプロトコル・レイヤー
の具体的な説明については、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)に関する技術仕様を参照されたい。無線アクセス・ネットワーク・デバイスは、マクロ基地局であってもよく、マイクロ基地局もしくは屋内基地局であってよく、または中継ノード、ドナーノードなどであってよい。ネットワーク・デバイスによって使用される特定の技術および特定のデバイス形態は、本願の実施形態において限定されない。
【0060】
ネットワーク・デバイス1が基地局1であり、ネットワーク・デバイス2が基地局2である例が、
図1に示される通信システムを説明するために使用される。
図1において、基地局1および基地局2は、互いに近傍の基地局である。基地局1と基地局2との間には直接通信インターフェースがある。基地局1および基地局2は、通信インターフェースを通じて情報を交換し、たとえば、基地局1および基地局2の資源使用を互いに対して送信することができる。端末1または端末2が移動するときにセル・ハンドオーバーが発生することがある。たとえば、端末1はセル1からセル2にハンドオーバーされ、端末2はセル2からセル1にハンドオーバーされる。基地局1および基地局2は、同じコア・ネットワークに接続されてもよく、異なるコア・ネットワークに接続されてもよく、コア・ネットワークどうしは互いに通信してもよい。
【0061】
ドローン端末通信シナリオでは、端末1および端末2はそれぞれ、飛行状態にあるUAVであり、基地局1および基地局2はそれぞれ、UAVと通信する能力を有する地上基地局、たとえば、専用基地局またはUAVを管理する共通基地局である。UAVを管理する専用基地局は、近端範囲(near-end range)内のUAVのための完全な通信能力と、遠端範囲(far-end range)内のUAVの低レート・データおよびシグナリングのための通信能力とを有する。近端範囲と遠端範囲は、対応する空間における信号品質でUAVの通信品質が特定の閾値に到達することができるかどうかに従って分割されてもよい。たとえば、地理的半径が20kmの空間と、空間領域半径が3kmの空間とが、遠端範囲として考慮されてもよい。また、専用基地局は、共通地上基地局の機能を有していてもよい。UAVを管理する共通基地局は、共通地上基地局の機能と、近端範囲内のUAVのための完全な通信能力とを有し、共通基地局は、さらに、高高度に位置するUAVのデータプレーン中継ノードとして機能しうる。空中におけるUAVのサービング・セルと近傍セルの関係は、共通の地上端末のサービング・セルと近傍セルの関係とは異なるので、UAVの移動プロセスにおいて、UAVがサービング・セルと決定されたターゲット・セルとを切り換える時点は、共通の地上端末のものとは異なりうる。UAVのために適切なターゲット基地局および適切なターゲット・セルをどのように選択するかは、緊急に解決されるべき問題である。
【0062】
ハンドオーバー態様の一例(態様1)として、端末のハンドオーバーは、端末によって現在アクセスされているネットワーク・デバイス、またはサービスを現在提供しているネットワーク・デバイス(略して「ソース基地局」と呼ばれる)によって制御される。ハンドオーバー手順は下記を含む。ソース基地局が、端末に対して、セル測定を実行するように指示し、端末によって報告された測定報告に基づいて、端末のサービング・セルをハンドオーバーするかどうかを決定し、ハンドオーバーすることを決定した場合、端末がハンドオーバーされるべきターゲット・ネットワーク・デバイス(略して「ターゲット基地局」と呼ばれる)にハンドオーバー要求メッセージを送信し、ターゲット基地局が端末のアクセスを許可する場合、ターゲット基地局は、ソース基地局にハンドオーバー確認メッセージを送信する。端末が在圏しているセルをハンドオーバーするかどうかをソース基地局が決定するための決定基準の1つは、セル・ハンドオーバー・トリガー閾値である。端末によって報告された近傍セルの信号品質がセル・ハンドオーバー・トリガー閾値に達するかまたはそれを超える場合、ソース基地局は、端末が近傍セルにハンドオーバーされることができると決定する。
【0063】
別のハンドオーバー態様の一例(態様2)として、システム・オーバーヘッドを低減し、ハンドオーバー効率を改善するために、条件付きハンドオーバー
(CHO)態様が提案される。条件付きハンドオーバーは、いくつかのCHO条件が満たされるときに端末がハンドオーバーを実行することを意味する。具体的には、端末は、ネットワーク側によって提供された候補ターゲット・セルから、CHO条件を満たす候補ターゲット・セルを選択することを決定し、ハンドオーバーを実行してもよい。たとえば、
図2は、条件付きハンドオーバーのフローチャートであり、以下のステップを含む。
【0064】
S201:ソース基地局が、測定構成を端末に送信する。
【0065】
S202:端末が、測定構成に基づいてサービング・セルおよび近傍セルを測定し、セル測定結果をソース基地局に報告する。
【0066】
S203:ソース基地局が、条件付きハンドオーバーを使用することを決定する。
【0067】
S204:ソース基地局が、ハンドオーバー要求メッセージを一つまたは複数の候補ターゲット基地局に送信する。
【0068】
一般に、ソース基地局は、ハンドオーバー要求メッセージを各近傍基地局に別個に送信する。言い換えれば、ソース基地局のすべての近傍基地局が候補ターゲット基地局として使用されてもよい。
【0069】
S205:候補ターゲット基地局がアドミッション制御を実行する。
【0070】
具体的には、候補ターゲット基地局は、現在の負荷レベルに基づいて、端末がネットワークにアクセスすることを許容するかどうかを決定し、制御することができる。また、各候補ターゲット基地局は、一つまたは複数のセルを管理し、候補ターゲット基地局は、信号品質が良好なセルを候補セルとして決定し、その候補セルを、端末がCHO決定を行うために提供してもよい。
【0071】
S206:候補ターゲット基地局が、候補セル構成を含むハンドオーバー要求応答をソース基地局に送信する。
【0072】
S207:ソース基地局は、無線資源制御(RRC)再構成(reconfiguration)メッセージを端末に送信する。RRC再設定メッセージは、候補セル構成およびハンドオーバー条件を含む。
【0073】
候補セルの構成およびハンドオーバー条件は、候補セルのCHO構成と呼ばれることがある。ハンドオーバー条件は候補セルに対応し、異なる候補セルのハンドオーバー条件は同じであってもよく、または異なってもよいことが理解されうる。
【0074】
ハンドオーバー条件は、CHO条件、CHO実行条件、ハンドオーバー・トリガー条件などと呼ばれることもある。たとえば、ハンドオーバー条件は、ターゲット候補セル指示情報、CHOのために追加または修正された候補特殊セル(SpCell)構成リスト、または削除されるべき候補SpCell構成リストなどの情報を含みうる。ハンドオーバー条件がターゲット候補セル指示情報を含む場合、それは、候補ターゲット基地局によって提供される候補セルがターゲット候補セルとして使用されうることを示し、端末は、ターゲット候補セルに対して条件付き再構成を実行しうる。
【0075】
候補セルの構成は、候補セルの識別子、候補セルのシステム情報ブロック1(SIB1)、または無線ベアラ構成などの情報を含みうる。
【0076】
S208:端末が、RRC再構成完了メッセージをソース基地局に送信する。
【0077】
S209:端末が、候補セルがハンドオーバー条件を満たすかどうかを評価する。
【0078】
具体的には、候補セルのCHO構成を受信した後、端末は、候補セルがハンドオーバー条件を満たすかどうかを評価することを開始する。端末が、候補セルが対応するハンドオーバー条件を満たすと決定したとき、または端末が、セル信号品質などの条件に基づいて、対応するハンドオーバー条件を満たす複数の候補セルから候補セルを選択したとき、端末は、候補セルにハンドオーバーする手順を実行し、ハンドオーバーを実行した後にハンドオーバー条件を評価することを停止する。端末を候補セルにハンドオーバーする手順は、ソース基地局からデタッチすることと、選択された候補セルによって、記憶された対応する構成を適用するアクションを実行することと、候補セルに同期することと、RRC再構成完了メッセージをターゲット基地局に送信して、RRCハンドオーバー・プロセスを完了することとを含む。RRCハンドオーバー手順を正常に完了した後、端末は、記憶されたCHO構成を解放してもよい。
【0079】
S210:ターゲット基地局が、端末がターゲット・セルに正常にアクセスしたことを端末に通知するために、ハンドオーバー成功メッセージをソース基地局に送信する。
【0080】
S211:ソース基地局が、SNステータス転送メッセージをターゲット基地局に送信する。
【0081】
任意的に、ソース基地局は、ターゲット基地局以外の候補ターゲット基地局にハンドオーバー取り消しメッセージを送信する。
【0082】
いずれのハンドオーバー態様が使用されるかにかかわらず、端末がハンドオーバーされるターゲット基地局が決定されるとき、セル信号品質に関係する条件のみが考慮される。UAVなどの端末については、選択されたターゲット基地局は、端末アクセスに適していない場合がある。また、CHOを使用する場合、ソース基地局は、各近傍基地局にハンドオーバー要求を送信する。端末がターゲット基地局のハンドオーバーを実行した後では、端末のための資源を準備する他の候補ターゲット基地局の資源が無駄になり、システム資源の不必要なオーバーヘッドをもたらす。
【0083】
ハンドオーバー効果および通信品質を改善し、システム資源を節約するために、本願はハンドオーバー方法を提供する。以下では、
図3ないし
図8を参照して、本願において提供されるハンドオーバー方法を詳細に説明する。本願において提供される方法は、端末もしくはネットワーク・デバイスによって実行されてもよく、または、端末もしくはネットワーク・デバイスのために使用される通信装置、たとえばチップによって実行されてもよい。本願において提供される方法は、
図1に示される通信システムに適用されうる。以下では、端末をUEとして、ネットワーク・デバイスを基地局として使用することによって、本願において提供されるハンドオーバー方法を説明する。
【0084】
図3は、本願によるハンドオーバー方法の概略フローチャートである。この方法は、以下のステップを含む。
【0085】
S301:第1の基地局が第1の情報を取得し、第1の情報は、第1の基地局に隣接する少なくとも1つの基地局のカバレッジ情報を含む。
【0086】
第1の基地局は、UEによって現在アクセスされている基地局であり、UEのサービング基地局と呼ばれることもある。ハンドオーバー・シナリオでは、第1の基地局はソース基地局と呼ばれることもある。加えて、説明を容易にするために、第1の基地局に隣接する基地局は、以下では略して近傍基地局と呼ばれ、第1の基地局の近傍基地局は、UEがハンドオーバーされるべき候補ターゲット基地局として使用されうる。各候補ターゲット基地局によって管理される一つまたは複数のセルは、UEがハンドオーバーされるべき候補ターゲット・セルとして使用されうる。
【0087】
任意的に、候補ターゲット・セルは、UEの専用セルである。たとえば、UEがUAVであるとき、候補ターゲット・セルは、UAV専用セルまたは高高度セルである。高高度セルは、信号送信方向が空中を向いているセルである。
【0088】
任意的に、各近傍基地局のカバレッジ情報は、近傍基地局の位置情報、および/または近傍基地局によって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む。
【0089】
近傍基地局の位置情報は、近傍基地局の地理的位置情報を含んでいてもよく、地理的位置情報は、近傍基地局の地理的位置の経度および緯度であってもよい。
【0090】
任意的に、セルのカバレッジ範囲情報は、セルの方向情報を含む。本願では、セルと指定された基準方向との間のはさまれる角が、セル方向として定義されうる。
図4に示されるように、αは、セル・アンテナ・メイン・ローブの方向と真東方向との間のはさまれる角として定義される。任意的に、セルのカバレッジ範囲情報は、セルのカバレッジ範囲の長さおよび幅をさらに含んでいてもよい。任意的に、セルのカバレッジ範囲情報は、セルが高高度セルであるかどうかを示す指示情報をさらに含む。指示情報のある可能な態様は、1ビットの指示ビットを使用する。たとえば、指示ビットの値が「0」であるとき、そのことは、セルが高高度セルではないことを示す。指示ビットの値が「1」であるとき、そのことは、セルが高高度セルであることを示す。任意的に、セルのカバレッジ範囲情報は、
図5に示されるように、セルが属する基地局の高さおよび/または基地局アンテナのピッチ角βなどの情報をさらに含む。セルのカバレッジ範囲情報が複数のタイプの情報を含むとき、セルの位置およびカバレッジ範囲は、より正確に反映されうる。ある実装では、第1の情報は、第1の基地局のカバレッジ情報をさらに含む。任意的に、第1の基地局のカバレッジ情報は、第1の基地局の位置情報、および/または第1の基地局によって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む。詳細は再度説明されない。第1の基地局は、第1の基地局のカバレッジ情報および近傍基地局のカバレッジ情報に基づいて、第1の基地局のカバレッジ範囲と近傍基地局のカバレッジ範囲との間の境界を正確に位置特定しうる。
【0091】
任意的に、本願のある実装では、第1の基地局は、OAMから第1の情報を受信する。
【0092】
たとえば、この実装において、OAMは、全地球測位システム(GPS)等を使用することによって、OAMの管理範囲内の各基地局の位置情報を取得してもよい。また、OAMは、管理範囲内の各基地局について、各基地局が管理するセルのカバレッジ範囲情報を事前構成してもよい。基地局の位置情報およびセルのカバレッジ範囲情報は、基地局のカバレッジ情報を形成してもよく、その結果、OAMは、第1の基地局および近傍基地局のカバレッジ情報を第1の基地局に送信することができる。OAMは、基地局および近傍基地局のカバレッジ情報をOAMの管理範囲内の任意の基地局に送信することができることが理解されうる。
【0093】
任意的に、本願のある実装では、第1の基地局は、OAMから第1の基地局のカバレッジ情報を受信し、各近傍基地局から近傍基地局のカバレッジ情報を別々に受信する。
【0094】
具体的には、この実装では、OAMは、基地局のカバレッジ情報をOAMの管理範囲内の任意の基地局に別々に送信する。言い換えれば、各基地局は、OAMから基地局のカバレッジ情報を取得し、次いで、基地局は、カバレッジ情報を交換してもよい。たとえば、第1の基地局は、各近傍基地局から近傍基地局のカバレッジ情報を別々に取得する。加えて、第1の基地局はまた、第1の基地局のカバレッジ情報を各近隣基地局に送信してもよい。各基地局のカバレッジ情報は、基地局間のインターフェース・メッセージを使用することによって送信されてもよく、またはコア・ネットワークを介して転送されてもよい。これは、本願において限定されない。
【0095】
任意的に、本願のある実装では、基地局のカバレッジ情報が変化した場合、OAMは、基地局のカバレッジ情報の変化を基地局に通知してもよく、これは、変化したカバレッジ情報、または変化するカバレッジ情報および変化した範囲などの情報を通知することを含む。次いで、基地局は、更新されたカバレッジ情報を各近傍基地局に通知してもよく、更新されたカバレッジ情報を受信する近傍基地局は、確認メッセージを基地局に送信してもよい。たとえば、第1の基地局は、OAMから第1の基地局の更新されたカバレッジ情報を受信し、第1の基地局の更新されたカバレッジ情報を各近傍基地局に送信してもよい。同様に、第1の基地局は、各近傍基地局から各近傍基地局の更新されたカバレッジ情報を別々に受信してもよい。任意的に、第1の基地局は、構成更新メッセージを近傍基地局に送信してもよく、構成更新メッセージは、近傍基地局の更新されたカバレッジ情報を含む。
【0096】
任意的に、本願のある実装では、複数の近傍基地局のカバレッジ情報がある時間期間内に変化した場合、OAMは、該複数の近傍基地局内の各基地局に、それらの近傍基地局のカバレッジ情報の変化を別々に通知してもよい。
【0097】
任意的に、第1の基地局は、取得された第1の情報に基づいて近傍関係リストを確立および維持し、第1の基地局およびリスト内の各近傍基地局のカバレッジ情報を記録および更新してもよい。
【0098】
S302:第1の基地局が、UEからルート情報を受信する。
【0099】
UEのルート情報は、UEの移動経路を示すことができる。具体的には、ルート情報は、UEが移動プロセスにおいて通過する経路点(ウェイポイント)を含んでいてもよく、経路点は、経路点の地理的位置の経度および緯度を使って表されてもよい。ルート情報は、タイムスタンプ情報をさらに含んでいてもよく、タイムスタンプ情報は、各経路ポイントが通過される時刻を示す。任意的に、ルート情報は、経路ポイントの最大数と、タイムスタンプ情報を報告するかどうかを示す指示とをさらに含む。UEがUAVである場合、ルート情報は、UAVの飛行経路(flight path)を含みうる。
【0100】
第1の基地局は、UEのルート情報に基づいて、UEが通過したルートを知るだけでなく、UEが通過する範囲をあらかじめ決定してもよく、言い換えれば、UEの将来の移動経路をあらかじめ決定してもよい。
【0101】
任意的に、第1の基地局は、ルート要求をUEに送信してもよく、UEは、ルート要求に基づいてルート要求応答を第1の基地局に送信し、ルート要求応答は、UEのルート情報を含む。
【0102】
ステップS301およびS302を実行するシーケンスは、本願において限定されないことが理解されうる。S301がS302の前に実行されてもよく、S302がS301の前に実行されてもよく、またはS301およびS302が同時に実行されてもよい。
【0103】
S303:第1の基地局は、第1の情報およびルート情報に基づいて、前記少なくとも1つの近傍基地局のうちの第2の基地局を決定する。
【0104】
具体的には、第1の基地局は、前記少なくとも1つの近傍基地局において、UEのために通信サービスを提供することができる第2の基地局を決定する。ハンドオーバーが態様1で実行される場合、第1の基地局は、第2の基地局が端末がハンドオーバーされるべきターゲット基地局として使用されると決定する。ハンドオーバーが態様2で実行される場合、第1の基地局は、第2の基地局が、端末がハンドオーバーされるべき候補ターゲット基地局または候補ターゲット基地局のうちの1つとして使用されると決定する。
【0105】
任意的に、本願のある実装では、第1の基地局は、ルート情報に基づいてUEの移動経路を決定し、前記少なくとも1つの近傍基地局のカバレッジ情報に基づいて前記少なくとも1つの近傍基地局のカバレッジ範囲を決定し、その結果、第1の基地局は、そのカバレッジ範囲がUEの移動経路に重なる近傍基地局を第2の基地局として決定する。すなわち、第1の基地局は、UEの移動経路に基づいて、UEが第2の基地局のカバレッジ範囲を通過することになることを判別し、その結果、第1の基地局は、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できると判断する。
【0106】
たとえば、UEがUAVである場合、第1の基地局は、UAVによって報告されたルート情報に基づいてUAVの飛行経路を取得し、UAVの飛行経路と重なる近傍基地局によって管理されるセルのカバレッジ範囲を計算し、カバレッジ範囲がUAVの飛行経路と重なるセルが属する基地局を第2の基地局として選択してもよい。
【0107】
任意的に、本願のある実装では、第1の基地局は、ルート情報に基づいてUEの移動方向を決定し、前記少なくとも1つの近傍基地局のカバレッジ情報に基づいて、UEの移動方向における一つまたは複数の候補近傍基地局を決定し、候補近傍基地局のうちの第2の基地局を決定する。この実装では、第1の基地局は、まず、UEの移動方向にない近傍基地局を除外し、UEの移動方向にある近傍基地局のみを候補基地局として使用し、次いで、候補基地局のカバレッジ情報に基づいて、カバレッジ範囲がUEの移動経路と重なる候補近傍基地局を第2基地局として決定する。この実装では、第1の基地局は、すべての近傍基地局のカバレッジ情報を解析する必要がなく、その結果、システム資源が節約され、処理効率が改善される。
【0108】
たとえば、UEがUAVである場合、第1の基地局は、UAVによって報告されたルート情報に基づいて、UAVの飛行方向を計算してもよい。たとえば、UAVは、南東方向に飛行する。第1の基地局は、維持されている近傍関係リストにおける各近傍基地局のカバレッジ情報に基づいて、南東方向においてUAVのために通信サービスを提供しうる近傍基地局を決定する。言い換えれば、南東方向にある近傍基地局が、候補近傍基地局として使用され、第2の基地局は、候補近傍基地局において決定される。
【0109】
任意的に、本願のある実装では、第1の基地局は、ルート情報に基づいてUEの移動方向を決定し、前記少なくとも1つの近傍基地局のカバレッジ情報に基づいて、UEの移動方向における前記一つまたは複数の候補近傍基地局を決定する。さらに、第1の基地局は、候補近傍基地局にハンドオーバー要求を別々に送信する。候補近傍基地局が、候補近傍基地局がUEのために通信サービスを提供することができると決定した場合、候補近傍基地局は、要求応答を第1の基地局に送信する。たとえば、第1の候補近傍基地局は、第1の基地局のハンドオーバー要求を受信し、カバレッジ情報に基づいて、UEの移動経路が第1の候補近傍基地局のカバレッジ範囲と重なることを判別する。この場合、第1の候補近傍基地局は、第1の候補近傍基地局がUEのために通信サービスを提供できると判断し、次いで、ハンドオーバー要求応答を第1の基地局に送信する。
【0110】
任意的に、第2の基地局を決定するとき、第1の基地局は、近傍基地局の位置およびセル・カバレッジ範囲がUEの移動経路を満たすかどうかを考慮するだけでなく、近傍基地局の信号品質が事前設定された閾値に達するかどうかも考慮し、信号品質が事前設定された閾値に達するかまたはそれを超え、かつUEの移動経路を満たす近傍基地局を第2の基地局として使用する。第1の基地局は、UEからセル測定報告を受信してもよく、セル測定報告は、UEによる、サービング・セルの信号および各近傍セルの信号の測定の結果を含む。S304:第1の基地局は、ハンドオーバー要求を第2の基地局に送信する。ハンドオーバー要求は、第1の基地局から第2の基地局に端末をハンドオーバーすることを要求するために使用される。
【0111】
任意的に、ある実装では、方法は下記を含む。S305:第1の基地局が第2の基地局からハンドオーバー要求応答を受信する。
【0112】
ハンドオーバー要求応答は、第2の基地局の関連した構成、たとえば、第2の基地局のRRC再構成情報を含んでいてもよく、RRC再構成情報は、第2の基地局にアクセスするためにUEによって使用される。CHO態様が使用されるとき、第2の基地局の関連した構成は、第2の基地局によって管理される候補セルに関する情報と、候補セルに対応するCHO条件とを含みうる。
【0113】
任意的に、ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、指示情報は、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供する可能性を示す。任意的に、指示情報は、0からN(N≧1)までの範囲の整数のうちの任意の値であり、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができる確率を表す。たとえば、N=100である。指示情報の値が0であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないことを示す。指示情報の値が50であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が50%であることを示す。指示情報の値が100であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が100%であることを示す。別の例では、N=4である。指示情報の値が0であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないことを示す。指示情報の値が1であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が25%であることを示す。指示情報の値が2であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が50%であることを示す。指示情報の値が3であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が75%であることを示す。指示情報の値が4であることは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できる確率が100%であることを示す。
【0114】
任意的に、ある実装では、第1の基地局が、事前設定された時間の後に第2の基地局からハンドオーバー要求応答を受信しない場合、そのことは、ハンドオーバー要求が失敗したことを示す。第1の基地局は、第2の基地局へのハンドオーバー要求を再び開始してもよく、別の候補ターゲット基地局へのハンドオーバー要求を開始してもよい。
【0115】
第1の基地局が第2の基地局からハンドオーバー要求応答を受信し、CHO態様が使用されるとき、方法はさらに下記を含む。第1の基地局が、CHO構成をUEに送信し、CHO構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セル内の任意の候補セルにハンドオーバーされることを決定するためにUEによって満たされる条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第2の基地局によって管理される。
【0116】
任意の候補セルにハンドオーバーされることを決定するためにUEによって満たされる条件は、候補セルに対応するCHO条件である。
【0117】
第1の基地局は、複数の候補ターゲット基地局を決定してもよいことが理解されうる。言い換えれば、第2の基地局に加えて、第1の基地局は、一つまたは複数の候補ターゲット基地局をさらに決定し、それらの候補ターゲット基地局にハンドオーバー要求を別々に送信してもよい。したがって、第1の基地局は、複数の候補ターゲット基地局からハンドオーバー要求応答を別々に受信することができ、各候補ターゲット基地局によって送信されたハンドオーバー要求応答は、その候補ターゲット基地局によって管理される候補セルに関する情報と、候補セルに対応するCHO条件とを含むことができる。したがって、第1の基地局によってUEに送信されるCHO構成は、第2の基地局および別の候補ターゲット基地局に別々に属する複数の候補セルに関する情報と、各候補セルに対応するCHO条件とを含むことができる。条件付きハンドオーバー構成を受信した後、UEは、複数の候補セルから、ハンドオーバーを実行するためにCHO条件を満たす候補セルを選択しうる。CHOの具体的な説明については、前述の関連する内容、たとえば、
図2の説明を参照されたい。
【0118】
本願において提供されるハンドオーバー方法によれば、第1の基地局は、近傍基地局のカバレッジ情報およびUEのルート情報に基づいて、UEのために通信サービスを提供することができる第2の基地局を決定し、第2の基地局にハンドオーバー要求メッセージを送信する。UEの移動経路と近傍基地局のカバレッジ範囲との間の適合が、ターゲット基地局または候補ターゲット基地局を決定するプロセスにおいて考慮され、その結果、UEは、UEの移動経路にマッチする基地局にハンドオーバーされることができる。これは、ハンドオーバー効果および通信品質を改善する。
【0119】
図6に示される以下の実施形態は、
図3に示される実施形態に基づいて、本願において提供されるハンドオーバー方法をさらに説明し、記載する。すでに説明した内容は再び記載しない。
図6に示される実施形態において、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスはgNB1であり、gNB2およびgNB3がgNB1の近傍基地局である。UEがCHO態様でハンドオーバーされ、gNB1がソース基地局であり、gNB2およびgNB3が候補ターゲット基地局であると想定する。
【0120】
S601:OAMは、別々に、gNB1のためにgNB1のカバレッジ情報を別個に構成し、gNB2のためにgNB2のカバレッジ情報を構成し、gNB3のためにgNB3のカバレッジ情報を構成する。
【0121】
S602:gNB1は、gNB1のカバレッジ情報をgNB2およびgNB3に別々に送信する。
【0122】
任意的に、gNB1のカバレッジ情報は、gNB1によってgNB2およびgNB3にそれぞれ送信されるXnインターフェース・セットアップ要求(Xn setup request)メッセージに含まれる。
【0123】
S603:gNB1は、gNB2のカバレッジ情報をgNB2から受信し、gNB3のカバレッジ情報をgNB3から受信する。
【0124】
任意的に、gNB2のカバレッジ情報およびgNB3のカバレッジ情報は、gNB2およびgNB3によってgNB1にそれぞれ送信されるXnインターフェース・セットアップ応答(Xn setup response)メッセージに含まれる。
【0125】
gNB1は、gNB2およびgNB3以外の一つまたは複数の近傍基地局からカバレッジ情報をさらに受信することができる。これは
図6には示されていない。gNB1は、各近傍基地局の受信されたカバレッジ情報に基づいて、近傍関係リストを確立し、維持することができる。
【0126】
S601~S603は任意的である。別の実施形態では、S601~S603は、ステップS601'で置き換えられてもよく、S601'は、以下を含む。OAMが、gNB1のカバレッジ情報、gNB2のカバレッジ情報、およびgNB3のカバレッジ情報をgNB1に送信する。
【0127】
S604:gNB1が、ルート要求メッセージをUEに送信する。
【0128】
S605:UEが、ルート要求応答メッセージをgNB1に送信し、ルート要求応答メッセージは、UEのルート情報を含む。
【0129】
S601~S605を実行するシーケンスは単に例であり、S601~S603およびS604およびS605を実行するシーケンスに制限はないことが理解されうる。たとえば、gNB1は、まず、gNB1のカバレッジ情報および近傍基地局のカバレッジ情報を取得し、次いで、UEのルート情報を取得する。あるいはまた、gNB1は、まず、UEのルート情報を取得し、次いで、gNB1のカバレッジ情報および近傍基地局のカバレッジ情報を取得する。これは、本願において限定されない。
【0130】
S606:gNB1が、UEのルート情報およびgNB2のカバレッジ情報に基づいて、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができるかどうかを判定する。
【0131】
S607:gNB1が、UEのルート情報およびgNB3のカバレッジ情報に基づいて、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができるかどうかを判定する。
【0132】
gNB1が、gNB2のカバレッジ範囲がUEの移動経路と重なると判定し、UEがgNB3のカバレッジ範囲を通過しないと判定すると想定される。したがって、gNB1は、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができ、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができないと判断する。
【0133】
S606およびS607を実行するシーケンスは、本願において限定されないことが理解されうる。S606がS607の前に実行されてもよく、S607がS606の前に実行されてもよく、またはS606およびS607は同時に実行されてもよい。
【0134】
S606およびS607の詳細な説明については、前述の実施形態におけるステップS303の関連する内容を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0135】
S608:gNB1は、gNB2にハンドオーバー要求メッセージを送信する。
【0136】
S609:gNB2は、gNB1にハンドオーバー要求応答メッセージを送信する。
【0137】
ハンドオーバー要求応答メッセージは、gNB2の候補セルに関する情報と、候補セルに対応するCHO条件とを含む。
【0138】
S610:gNB1がCHO構成をUEに送信する。
【0139】
CHO構成は、一つまたは複数の候補セルに関する情報と、各候補セルに対応するCHO条件とを含み、前記一つまたは複数の候補セルは、gNB2の候補セルを含む。
【0140】
S611:UEは、CHO構成に基づいて、gNB2にハンドオーバーされるべきかどうかを判定する。
【0141】
UEが、CHO構成に基づいて、UEがgNB2にハンドオーバーされることができると決定した場合、gNB2にハンドオーバーする手順が実行される。詳細は説明しない。
【0142】
前述のハンドオーバー方法によれば、gNB1は、gNB2およびgNB3のそれぞれにハンドオーバー要求メッセージを送信する必要はなく、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができ、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができないことを事前に判別するだけでよく、そのため、gNB1は、gNB2にハンドオーバー要求メッセージを送信し、gNB3は、UEのための送信資源を準備する必要はない。したがって、gNB1によってUEに送信されるCHO構成が最適化され、全体的なシステム資源が節約され、ハンドオーバー効率が改善される。
【0143】
図7は、本願による別のハンドオーバー方法の概略フローチャートである。この実施形態では、ソース基地局の近傍基地局が、UEがハンドオーバーされるべきターゲット基地局または候補ターゲット基地局のはたらきをするかどうかを決定する。この方法は、以下のステップを含む。
【0144】
S701:第2の基地局が、第2の基地局のカバレッジ情報を取得する。
【0145】
第2の基地局のカバレッジ情報は、第2の基地局の位置情報、および/または第2の基地局によって管理されるセルのカバレッジ範囲情報を含む。第2の基地局のカバレッジ情報の詳細な説明については、前述の実施形態における関連する内容を参照されたい。
【0146】
任意的に、第2の基地局は、カバレッジ情報をOAMから受信する。
【0147】
任意的に、第2の基地局は、別の基地局、たとえば、第1の基地局からカバレッジ情報を受信する。この実装では、OAMは、基地局および近傍基地局のカバレッジ情報を前記基地局に送信してもよく、それにより、前記基地局は前記近傍基地局のカバレッジ情報を前記近傍基地局に送信しうる。
【0148】
第1の基地局および第2の基地局は、互いに対する近傍基地局である。第1の基地局は、UEのハンドオーバー・プロセスにおけるソース基地局であり、第2の基地局は、UEのハンドオーバー・プロセスにおける候補ターゲット基地局である。第1の基地局および第2の基地局の意味の説明については、前述の実施形態における関連する内容を参照されたい。
【0149】
S702:第2の基地局が、第1の基地局からハンドオーバー要求を受信し、ここで、ハンドオーバー要求は、UEのルート情報を含み、ハンドオーバー要求は、第1の基地局から第2の基地局に端末をハンドオーバーするように要求する。
【0150】
任意的に、第1の基地局は、UEからルート情報を受信してもよい。たとえば、第1の基地局は、UEがルート要求応答メッセージにルート情報を追加するように、UEにルート情報要求メッセージを送信する。
【0151】
任意的に、UEはUAVであり、ルート情報はUAVの飛行経路を含む。ルート情報の具体的な説明については、前述の実施形態における関連する内容を参照されたい。
【0152】
任意的に、第1の基地局は、UEによって報告されたセル測定結果に基づいて、第2の基地局の信号品質が事前設定された閾値に達するかまたはそれを超えると判定してもよく、その結果、第1の基地局は、ハンドオーバー要求を第2の基地局に送信する。
【0153】
ステップS701およびS702を実行するシーケンスは、本願において限定されないことが理解されうる。S701がS702の前に実行されてもよく、またはS702がS701の前に実行されてもよく、またはS701およびS702は同時に実行される。
【0154】
S703:第2の基地局が、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できるか否かを決定する。
【0155】
任意的に、ある実装では、第2の基地局は、カバレッジ情報に基づいて第2の基地局のカバレッジ範囲を決定し、ルート情報に基づいて、UEの移動経路が第2の基地局のカバレッジ範囲と重なるかどうかを判定する。
【0156】
任意的に、ある実装では、第2の基地局は、ルート情報に基づいてUEの移動方向を決定し、カバレッジ情報に基づいて、第2の基地局がUEの移動方向に位置するかどうかを決定する。第2の基地局が、第2の基地局がUEの移動方向にないと判定したとき、そのことは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないことを示し、第2の基地局は、第2の基地局のカバレッジ範囲がUEの移動経路と重なるかどうかを判定する必要がない。第2の基地局が、第2の基地局がUEの移動方向にあると判定したとき、第2の基地局は、第2の基地局のカバレッジ範囲がUEの移動経路と重なるかどうかを判定する。第2の基地局のカバレッジ範囲がUEの移動経路と重なる場合、第2の基地局は、UEのために通信サービスを提供することができる。
【0157】
S703の詳細な説明については、前述の実施形態、たとえば、ステップS303の説明を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0158】
S704:第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できると第2の基地局が判定したとき、第2の基地局は、ハンドオーバー要求応答を第1の基地局に送信する。
【0159】
任意的に、ハンドオーバー要求応答は指示情報を含み、指示情報は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供する可能性を示す。指示情報の詳細な説明については、前述の実施形態における関連する内容を参照されたい。
【0160】
任意的に、本願のある実装では、方法は、さらに下記を含む。S705:第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないと判定したとき、第2の基地局は、第2の基地局が端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を第1の基地局に送信する。
【0161】
任意的に、指示情報は、既存のメッセージ内の原因値、たとえば、ハンドオーバー準備失敗(handover preparation failure)メッセージ内の原因値「No Radio Resources Available in Target Cell」〔ターゲット・セル内で利用可能な無線資源なし〕または原因値「Cell not Available」〔セルが利用可能でない〕を再利用する。任意的に、指示情報は、新たに設計された原因値である。たとえば、原因値は、UEの移動経路が第2の基地局のカバレッジ範囲にマッチしないことを示す。
【0162】
任意的に、別の実装では、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないと第2の基地局が判定したとき、第2の基地局は、指示情報を第1の基地局に送信しない。第1の基地局が事前設定された時間内に指示情報を受信しない場合、そのことは、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないことを示す。具体的には、第1の基地局においてタイマーが設定されてもよい。タイマーが満了したとき、第1の基地局は、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供することができないことを確認する。
【0163】
任意的に、CHOハンドオーバー態様が使用される場合、方法はさらに下記を含む。S706:第1の基地局がCHO構成を端末に送信する。ここで、CHO構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちの任意の候補セルにハンドオーバーされることを決定するためにUEによって満たされる条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第2の基地局によって管理される。UEが、CHO構成に基づいて、第2の基地局によって管理される第1の候補セルにハンドオーバーされると決定したとき、第2の基地局は、端末との時間同期を実行する。
【0164】
CHOの具体的な説明については、前述の関連する内容、たとえば、
図2の説明を参照されたい。
【0165】
本願において提供されるハンドオーバー方法によれば、第2の基地局は、第1の基地局から、UEのルート情報を含むハンドオーバー要求を受信し、それにより、第2の基地局は、UEのルート情報および第2の基地局のカバレッジ情報に基づいて、第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できるかどうかを判定する。第2の基地局がUEのために通信サービスを提供できると判定した場合、第2の基地局は、ハンドオーバー要求応答を第1の基地局に送信し、それにより、UEは、そのカバレッジ範囲がUEの移動経路にマッチする基地局にハンドオーバーされることができる。これは、ハンドオーバー効果および通信品質を改善する。
【0166】
図8に示される以下の実施形態は、
図7に示される実施形態に基づいて、本願において提供されるハンドオーバー方法をさらに説明し、記載する。すでに説明した内容については、再び記載しない。
図8に示される実施形態では、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスはgNB1であり、gNB2およびgNB3がgNB1の近傍基地局である。UEがCHO態様でハンドオーバーされ、gNB1がソース基地局であり、gNB2およびgNB3が候補ターゲット基地局であると想定される。
【0167】
S801:OAMは別個に、gNB1のためにgNB1のカバレッジ情報を構成し、gNB2のためにgNB2のカバレッジ情報を構成し、gNB3のためにgNB3のカバレッジ情報を構成する。
【0168】
S802:gNB1は、ルート要求メッセージをUEに送信する。
【0169】
S803:UEは、ルート要求応答メッセージをgNB1に送信し、ここで、ルート要求応答メッセージは、UEのルート情報を含む。
【0170】
S801とS802、およびS803を実行するシーケンスは、本願において特に限定されないことが理解されうる。たとえば、S801がS802およびS803の前に実行されてもよく、またはS802およびS803がS801の前に実行されてもよい。
【0171】
S804:gNB1は、gNB2およびgNB3にハンドオーバー要求メッセージを別々に送信し、ハンドオーバー要求メッセージはUEのルート情報を含む。
【0172】
S805a:gNB2は、gNB2のカバレッジ情報およびUEのルート情報に基づいて、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができるかどうかを判定する。
【0173】
S805b:gNB3は、gNB3のカバレッジ情報およびUEのルート情報に基づいて、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができるかどうかを判定する。
【0174】
S805aおよびS805bを実行するシーケンスは、本願において特に限定されないことが理解されうる。
【0175】
gNB2は、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができると判定し、gNB3は、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができないと判定すると想定される。方法はさらに下記を含む。S806:gNB2がgNB1にハンドオーバー要求応答メッセージを送信する。
【0176】
ハンドオーバー要求応答メッセージは、gNB2の候補セルに関する情報と、候補セルに対応するCHO条件とを含む。
【0177】
任意的に、gNB3は、gNB3がUEがハンドオーバーされるターゲット基地局としてはたらくことができないことをgNB1に通知するために、ハンドオーバー準備失敗(handover preparation failure)メッセージをgNB1に送信してもよい。
【0178】
S807:gNB1がCHO構成をUEに送信する。
【0179】
S808:UEは、CHO構成に基づいて、gNB2にハンドオーバーされるべきかどうかを決定する。
【0180】
ステップS806からS808については、前述の実施形態における関連する内容、たとえば、ステップS609からS611の説明を参照されたい。
【0181】
前述のハンドオーバー方法によれば、gNB2およびgNB3は、gNB1の近傍基地局として使用され、gNB2およびgNB3がUEのために通信サービスを提供することができるかどうかを別々に判定する。gNB2は、gNB2がUEのために通信サービスを提供することができると判定し、gNB2に対応するCHO構成を含むハンドオーバー要求応答をgNB1に送信する。しかしながら、gNB3は、gNB3がUEのために通信サービスを提供することができないと判定し、その結果、gNB3は、UEのための送信資源を準備する必要がない。したがって、gNB1によってUEに送信されるCHO構成が最適化され、全体的なシステム資源が節約され、ハンドオーバー効率が改善される。
【0182】
本願のある実施形態は、前述の方法のうちのいずれか1つを実装するように構成された通信装置をさらに提供する。たとえば、通信装置が提供され、通信装置は、前述の方法のうちのいずれか1つにおいて端末またはアクセス・ネットワーク・デバイスによって実行されるステップを実施するように構成されたユニット(または手段)を含む。たとえば、
図9は、本願のある実施形態による通信装置の概略図である。通信装置は、端末またはアクセス・ネットワーク・デバイスのために使用されるモジュール、たとえばチップであってもよい。あるいはまた、通信装置は、端末またはアクセス・ネットワーク・デバイスである。
図9に示されるように、通信装置900は、処理ユニット910と、トランシーバ・ユニット920とを含む。
【0183】
ある実装では、通信装置が該アクセス・ネットワーク・デバイスのために用いられる場合、該アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末のハンドオーバー・プロセスにおいてソース基地局として用いられてもよい。トランシーバ・ユニット920は、第1の情報を取得し、第1の情報は、アクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含み;端末からルート情報を受信するように構成される。処理ユニット910は、第1の情報およびルート情報に基づいて、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定するように構成される。トランシーバ・ユニット920は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求を送信するようにさらに構成され、ハンドオーバー要求は、アクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスに端末をハンドオーバーすることを要求するために使用される。
【0184】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信するようにさらに構成される。
【0185】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、条件付きハンドオーバー構成を端末に送信するようにさらに構成され、条件付きハンドオーバー構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちの任意の候補セルに端末をハンドオーバーすることを決定するために満たされるべき条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される。
【0186】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、OAMから第1の情報を受信するように構成される。
【0187】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報をOAMから受信し、前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスから別個に受信するように構成される。
【0188】
任意的に、処理ユニット910は、ルート情報に基づいて端末の移動方向を判別し;前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報に基づいて端末の移動方向における一つまたは複数の候補アクセス・ネットワーク・デバイスを決定し;それらの候補アクセス・ネットワーク・デバイスから第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを決定するように構成される。
【0189】
任意的に、処理ユニット910は、ルート情報に基づいて端末の移動経路を決定し;前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報に基づいて前記少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を決定し;カバレッジ範囲が端末の移動経路と重なるアクセス・ネットワーク・デバイスを第2のアクセス・ネットワーク・デバイスとして決定するように構成される。
【0190】
ある実装では、通信装置がアクセス・ネットワーク・デバイスのために用いられる場合、アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末ハンドオーバー・プロセスにおいてターゲット基地局または候補ターゲット基地局として用いられてもよい。トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求を受信するように構成され、ハンドオーバー要求は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから当該アクセス・ネットワーク・デバイスに端末をハンドオーバーすることを要求するために使用され、当該アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接し、当該アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の情報および端末のルート情報に基づいて第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって決定され、第1の情報は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに隣接する少なくとも1つのアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を含む。
【0191】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求応答を送信するようにさらに構成される。前述の諸実装におけるアクセス・ネットワーク・デバイス側の通信装置のユニットによって実行される機能のより詳細な説明については、
図3から
図6の方法の実施形態における第1の基地局または第2の基地局によって実行されるステップの説明を参照されたい。
【0192】
ある実装では、通信装置がアクセス・ネットワーク・デバイスのために用いられる場合、アクセス・ネットワーク・デバイスは、UEハンドオーバー・プロセスにおいてターゲット基地局または候補ターゲット基地局として用いられてもよい。トランシーバ・ユニット920は、アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ情報を取得し、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求を受信するように構成され、ハンドオーバー要求は端末のルート情報を含み、ハンドオーバー要求は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに端末をハンドオーバーすることを要求する。処理ユニット910は、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できるかどうかを判定するように構成され、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できると第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、トランシーバ・ユニット920は、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバー要求応答を送信するようにさらに構成される。
【0193】
任意的に、処理ユニット910は、端末が、条件付きハンドオーバー構成に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される第1の候補セルにハンドオーバーされると決定したとき、端末との時間同期を実行するようにさらに構成され、条件付きハンドオーバー構成は、少なくとも1つの候補セルに関する情報と、前記少なくとも1つの候補セルのうちの任意の候補セルに端末をハンドオーバーすることを決定するために満たされるべき条件とを含み、前記少なくとも1つの候補セルの一部または全部は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスによって管理される。
【0194】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、アクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないとアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスに、アクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を送信するようにさらに構成される。
【0195】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、OAMからカバレッジ情報を受信するように構成される。
【0196】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、OAMまたは第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから、更新されたカバレッジ情報を受信するようにさらに構成される。
【0197】
任意的に、処理ユニット910は、ルート情報に基づいて端末の移動方向を決定し、カバレッジ情報に基づいて、アクセス・ネットワーク・デバイスが端末の移動方向に位置するかどうかを判定するように構成される。
【0198】
任意的に、処理ユニット910は、カバレッジ情報に基づいてアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を決定し、ルート情報に基づいて、端末がアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ範囲を通過するかどうかを判定するように構成される。
【0199】
ある実装では、通信装置が該アクセス・ネットワーク・デバイスのために用いられる場合、該アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末ハンドオーバー・プロセスにおいてソース基地局として用いられてもよい。トランシーバ・ユニット920は、ハンドオーバー要求を第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに送信するように構成され、ハンドオーバー要求は、端末のルート情報を含み、ハンドオーバー要求は、端末を第2のアクセス・ネットワーク・デバイスから第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにハンドオーバーすることを要求し;第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが、カバレッジ情報およびルート情報に基づいて、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供できると判定したとき、トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスからハンドオーバー要求応答を受信するようにさらに構成される。
【0200】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、アクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないとアクセス・ネットワーク・デバイスが判定したとき、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスから、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末のために通信サービスを提供することができないことを示す指示情報を受信するようにさらに構成される。
【0201】
任意的に、トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにカバレッジ情報を送信するように構成される。
【0202】
前述の諸実装におけるアクセス・ネットワーク・デバイス側の通信装置のユニットによって実行される機能のより詳細な説明については、
図7および
図8の方法の実施形態における第2の基地局または第1の基地局によって実行されるステップの説明を参照されたい。
【0203】
ある実装では、通信装置が端末のために使用される場合、トランシーバ・ユニット920は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスにルート情報を送信するように構成され、それにより、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、端末がハンドオーバーされるターゲット基地局または候補ターゲット基地局として第2のアクセス・ネットワーク・デバイスが使用されることを決定する。任意的に、端末はUAVである。
【0204】
上記の諸実装における端末側の通信装置のユニットによって実行される機能のより詳細な説明については、
図3から
図8の方法の実施形態においてUEによって実行されるステップの説明を参照されたい。
【0205】
前述の装置におけるユニットの分割は、単に論理的な機能分割であることを理解されたい。実際の実装の際には、それらのユニットの全部または一部は、1つの物理的エンティティに統合されてもよく、または物理的に分離されてもよい。たとえば、トランシーバ・ユニット920は、受信ユニットと送信ユニットとに分割されてもよい。通信装置900がアクセス・ネットワーク側の通信装置である場合、トランシーバ・ユニット920は、端末と通信する第1のトランシーバ・ユニットと、基地局またはOAMなどの他のネットワーク・デバイスと通信する第2のトランシーバ・ユニットとにさらに分割されてもよい。
【0206】
装置におけるユニットのすべては、処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形で実装されてもよく、またはハードウェアの形で実装されてもよく、またはユニットの一部は、処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形で実装されてもよく、ユニットの一部は、ハードウェアの形で実装されてもよい。たとえば、各ユニットは、別個に配置された処理要素であってもよく、または、実装のために装置のチップに統合されてもよい。加えて、各ユニットは、プログラムの形でメモリに記憶され、ユニットの機能を実行するために装置の処理要素によって呼び出されてもよい。加えて、ユニットのすべてまたは一部は、一緒に統合されてもよく、または独立して実装されてもよい。本明細書に記載される処理要素は、プロセッサと呼ばれてもよく、信号処理能力を有する集積回路であってもよい。実装の際には、前述の方法におけるステップまたは前述のユニットは、プロセッサ要素内のハードウェア集積論理回路を通じて実装されてもよく、または、処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形で実装されてもよい。
【0207】
一例では、前述の装置のいずれか1つにおけるユニットは、前述の方法を実装するように構成された一つまたは複数の集積回路、たとえば、一つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、一つまたは複数のマイクロプロセッサ(DSP)、または一つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはこれらの集積回路形態のうち少なくとも2つの組み合わせであってもよい。別の例では、装置内のユニットが処理要素によってプログラムをスケジューリングする形で実装されうる場合、処理要素は、汎用プロセッサ、たとえば、中央処理装置(CPU)、またはプログラムを呼び出すことができる別のプロセッサであってもよい。さらに別の例では、ユニットは、システムオンチップ(SoC)の形で統合され、実装されうる。
【0208】
受信するための前述のユニット(たとえば、通信ユニット)は、装置のインターフェース回路であり、別の装置から信号を受信するように構成される。たとえば、装置がチップの態様で実装されるとき、受信ユニットは、別のチップまたは装置から信号を受信するように構成された、チップのインターフェース回路である。送信するための前述のユニット(たとえば、送信ユニットまたは通信ユニット)は、装置のインターフェース回路であり、別の装置に信号を送信するように構成される。たとえば、装置がチップの態様で実装されるとき、送信ユニットは、信号を別のチップまたは装置に送信するように構成された、チップのインターフェース回路である。
【0209】
別の実装では、本願のこの実施形態において提供される通信装置は、少なくとも1つの処理要素とインターフェース回路とを含みうる。前記少なくとも1つの処理要素は、前述の方法の実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法を実行するように構成される。処理要素は、端末またはネットワーク・デバイスによって実行されるステップの一部または全部を、第1の態様において、具体的には、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出すことによって、実行してもよく;あるいは、端末またはネットワーク・デバイスによって実行されるステップの一部または全部を、第2の態様で、具体的には、命令と組み合わせてプロセッサ要素内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、実行してもよい。処理要素が、代替的に、端末またはネットワーク・デバイスによって実行されるステップの一部または全部を、第1の態様と第2の態様とを組み合わせることによって実行してもよいことは明らかである。インターフェース回路は、トランシーバまたは入出力インターフェースであってもよいことが理解されうる。任意的に、通信装置は、前述の処理要素によって実行される命令を記憶するか、または命令を実行するために処理要素によって必要とされる入力データを記憶するか、または処理要素が命令を実行した後に生成されたデータを記憶するように構成されたメモリをさらに含みうる。
【0210】
上述のように、本明細書における処理要素は、汎用プロセッサ、たとえば、CPUであってもよく、または、前述の方法を実施するように構成された一つもしくは複数の集積回路、たとえば、一つもしくは複数のASIC、一つもしくは複数のマイクロプロセッサDSP、一つもしくは複数のFPGA、またはそれらの集積回路のうちの少なくとも2つの組み合わせであってもよい。記憶要素は、1つのメモリであってもよいし、または複数の記憶要素の総称であってもよい。
【0211】
図10は、本願のある実施形態によるネットワーク・デバイスの構造の概略図である。ネットワーク・デバイスは、基地局などのアクセス・ネットワーク・デバイスであってもよく、前述の方法実施形態において提供されるハンドオーバー方法を実行するように構成される。
図10に示されるように、ネットワーク・デバイスは、アンテナ1010と、無線周波数装置1020と、ベースバンド装置1030とを含む。アンテナ1010は、無線周波数装置1020に接続される。上りリンク方向では、無線周波数装置1020は、端末によって送信された情報をアンテナ1010を介して受信し、端末によって送信された情報を処理のためにベースバンド装置1030に送信する。下りリンク方向では、ベースバンド装置1030は、端末からの情報を処理し、処理された情報を無線周波数装置1020に送信する。無線周波数装置1020は、端末からの情報を処理し、その後、処理された情報をアンテナ1010を介して端末に送信する。
【0212】
ベースバンド装置1030は、一つまたは複数の処理要素1031を含んでいてもよく、たとえば、主制御CPUおよび別の集積回路を含んでいてもよい。加えて、ベースバンド装置1030は、記憶要素1032およびインターフェース1033をさらに含みうる。記憶素子1032は、プログラムおよびデータを記憶するように構成される。インターフェース1033は、無線周波数装置1020と情報を交換するように構成され、インターフェースは、たとえば、共通公衆無線インターフェース(CPRI)である。ネットワーク・デバイスのために使用される前述の装置は、ベースバンド装置1030内に位置してもよい。たとえば、ネットワーク・デバイスのために使用される前述の装置は、ベースバンド装置1030内のチップであってもよい。チップは、少なくとも1つの処理要素と、インターフェース回路とを含み、処理要素は、前述の方法実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法において第1の基地局または第2の基地局によって実行されるステップを実行するように構成され、インターフェース回路は、別の装置と通信するように構成される。ある実装では、前述の方法におけるステップを実装するためのネットワーク・デバイス内のユニットは、処理要素によってプログラムをスケジューリングする形で実装されうる。たとえば、ネットワーク・デバイスのために使用される装置は、処理要素と記憶要素とを含む。処理要素は、前述の方法の実施形態において提供されたハンドオーバー方法を実行するために、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出す。記憶要素は、処理要素と同じチップ上の記憶要素、すなわちオンチップ記憶要素であってもよいし、または処理要素とは異なるチップ上の記憶要素、すなわちオフチップ記憶要素であってもよい。
【0213】
図11は、本願のある実施形態による端末の構造の概略図である。端末は、前述の方法の実施形態において提供されるハンドオーバー方法を実施するように構成される。
図11に示されるように、端末は、アンテナ1110、無線周波数部1120、および信号処理部1130を含む。アンテナ1110は、無線周波数部1120に接続される。下りリンク方向では、無線周波数部1120は、アンテナ1110を介して、ネットワーク・デバイスによって送信された情報を受信し、処理のために、ネットワーク・デバイスによって送信された情報を信号処理部1130に送信する。上りリンク方向では、信号処理部1130は、端末からの情報を処理し、処理された情報を無線周波数部1120に送る。無線周波数部1120は、端末からの情報を処理し、次いで、処理された情報を、アンテナ1110を介してネットワーク・デバイスに送信する。
【0214】
信号処理部1130は、データの各通信プロトコル層を処理するように構成される。信号処理部1130は、端末のサブシステムであってもよい。このように、端末は、端末のオペレーティングシステムおよびアプリケーション層を処理するように構成された別のサブシステム、たとえば、中央処理サブシステムをさらに含みうる。別の例では、周辺サブシステムが、別のデバイスに接続するように構成される。信号処理部1130は、別個に配置されたチップであってもよい。任意的に、前述の装置は、信号処理部1130内に位置していてもよい。
【0215】
信号処理部1130は、一つまたは複数の処理要素1131を含んでいてもよく、たとえば、主制御CPUおよび別の集積回路を含んでいてもよい。また、信号処理部1130は、記憶要素1132と、インターフェース回路1133とをさらに含んでいてもよい。記憶要素1132は、データおよびプログラムを記憶するように構成される。前述の方法における端末によって実行される方法を実行するために使用されるプログラムは、記憶要素1132に記憶されてもよく、または記憶要素1132に記憶されなくてもよい。たとえば、信号処理部1130の外部のメモリに記憶される。プログラムを使用するとき、信号処理部1130は、プログラムを、使用のためにキャッシュにロードする。インターフェース回路1133は、装置と通信するように構成される。前述の装置は、信号処理部1130に位置してもよい。信号処理部1130は、チップによって実装されてもよい。チップは、少なくとも1つの処理要素と、インターフェース回路とを含み、処理要素は、前述の方法実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法における端末によって実行されるステップを実行するように構成され、インターフェース回路は、別の装置と通信するように構成される。ある実装では、前述の方法におけるステップを実施するためのユニットは、処理要素によってプログラムをスケジューリングする形で実装されうる。たとえば、装置は、処理要素と記憶要素とを含む。処理要素は、方法実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法を実行するために、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出す。記憶要素は、処理要素と同じチップ上に位置する記憶要素、すなわちオンチップ記憶要素であってもよい。
【0216】
別の実装では、前述の端末またはネットワーク・デバイスによって実行される方法を実行するために使用されるプログラムは、処理要素とは異なるチップ上に位置する記憶要素、すなわち、オフチップ記憶要素内にあってもよい。加えて、処理要素は、前述の方法実施形態における任意のハンドオーバー方法を呼び出して実行するために、オフチップ記憶要素からオンチップ記憶要素上のプログラムを呼び出すかまたはロードする。
【0217】
別の実装では、前述の方法におけるステップを実装する端末またはネットワーク・デバイスのユニットは、一つまたは複数の処理要素として構成されうる。処理要素は、集積回路、たとえば、一つまたは複数のASIC、一つまたは複数のDSP、一つまたは複数のFPGA、またはこれらのタイプの集積回路の組み合わせであってもよい。これらの集積回路は、一緒に集積されてチップを形成してもよい。
【0218】
前述の方法におけるステップを実施するためのユニットは、一緒に統合され、システムオンチップ(SoC)の形で実施されてもよい。SoCチップは、前述の方法を実施するように構成される。少なくとも1つの処理要素および記憶要素がチップに統合されてよく、処理要素は、端末またはネットワーク・デバイスによって実行される前述の方法を実施するために、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出す。あるいはまた、少なくとも1つの集積回路がチップに統合されて、端末またはネットワーク・デバイスによって実行される前述の方法を実施してもよい。あるいはまた、前述の実装に関して、いくつかのユニットの機能は、処理要素によってプログラムを呼び出すことによって実装されてもよく、いくつかのユニットの機能は、集積回路によって実装されてもよい。
【0219】
本願のある実施形態は、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスおよび第2のアクセス・ネットワーク・デバイスを含む通信システムをさらに提供する。第1のアクセス・ネットワーク・デバイスは、前述の方法実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法において第1の基地局によって実行されるステップを実行してもよく、第2のアクセス・ネットワーク・デバイスは、前述の方法の実施形態において提供される任意のハンドオーバー方法において第2の基地局によって実行されるステップを実行してもよい。
【0220】
当業者は、方法実施形態のステップのすべてまたは一部が、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施されうることを理解することができる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが実行されると、方法実施形態のステップが実行される。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラム・コードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0221】
本願の実施形態において記載される資源は、時間領域資源、周波数領域資源、およびコード・チャネル資源のうちの一つまたは複数を含み、伝送資源と呼ばれることもある。資源は、上りリンク通信プロセスまたは下りリンク通信プロセスにおいてデータを搬送するためまたはシグナリングするために使用されうる。
【0222】
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられたオブジェクト間の関連付け関係のみを記述し、3つの関係が存在しうることを表すことを理解されたい。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合を表すことができる。Aのみが存在、AとBの両方が存在、Bのみが存在。
【0223】
本発明の実施形態では、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられ、BがAに基づいて決定されうることを示すことを理解されたい。しかしながら、Aに基づいてBを決定することは、BがAのみに基づいて決定されることを意味するのではないことをさらに理解されたい。
【0224】
本願の実施形態における「複数の」は、2つ以上を指す。
【0225】
本願の実施形態における「第1の」および「第2の」などの記述は、単に、記載されるオブジェクトを示し、それらを区別するために使用され、シーケンスを示すものではなく、本願の実施形態における記載されるオブジェクトの量に対する特定の限定を示すものでもなく、本願の実施形態に対するいかなる限定も構成することができない。
【0226】
別段の指定がない限り、本願の実施形態における「送信」(transmit/transmission)は、双方向の伝送を指し、送信アクションおよび/または受信アクションを含む。具体的には、本願の実施形態における「送信」は、データ送信、データ受信、またはデータ送受信を含む。すなわち、本明細書におけるデータ送信は、上りリンク・データ伝送および/または下りリンク・データ伝送を含む。データは、情報および/または信号を含みうる。上りリンク・データ伝送は、上りリンク情報伝送および/または上りリンク信号伝送であり、下りリンク・データ伝送は、下りリンク情報伝送および/または下りリンク信号伝送である。
【0227】
本願の実施形態の内容は、相互に参照されうる。特に断りのない限り、または論理的な矛盾がない限り、異なる実施形態における用語および/または説明は、整合し、相互に参照されてもよく、異なる実施形態における技術的特徴は、その内部の論理的関係に基づいて組み合わされて、新しい実施形態を形成してもよい。
【0228】
本願の実施形態では、端末および/またはネットワーク・デバイスは、本願の実施形態における一部または全部のステップを実行しうることが理解されうる。これらのステップまたは動作は、単に例である。本願の実施形態では、他の動作またはさまざまな動作の変形がさらに実行されてもよい。加えて、ステップは、本願の実施形態において提示されるシーケンスとは異なるシーケンスで実行されてもよく、本願の実施形態におけるすべての動作が実行されるとは限らない。
【国際調査報告】