(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】上りリンク伝送方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20241016BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20241016BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20241016BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20241016BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/0446
H04W72/21
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519499
(86)(22)【出願日】2022-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 CN2022122922
(87)【国際公開番号】W WO2023051743
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111166952.7
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111307853.6
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210023741.6
(32)【優先日】2022-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210072983.4
(32)【優先日】2022-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ルゥ,シャオジョーン
(72)【発明者】
【氏名】グオ,ジーホゥオン
(72)【発明者】
【氏名】イエン,マオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH25
(57)【要約】
本願は、上りリンク伝送方法および装置を提供する。この方法は下記を含む。ネットワーク・デバイスが、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示し、さらに、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように端末デバイスに指示する。第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである。ネットワーク・デバイスがUCIを送信するように端末デバイスに指示したことを端末デバイスが検出するかどうかにかかわらず、ネットワーク・デバイスと端末デバイスの両方は、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第2の時間単位においてレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの位置を計算する。第2の時間単位は、前記複数の時間単位における第1の時間単位の次の時間単位であり、パラメータGは、1つの時間単位において第1のトランスポート・ブロックおよびUCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量である。したがって、第2の時間単位から開始して、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、各レート・マッチングにおけるビット選択の先頭ビットの位置を揃えることができ、それによって、デコード成功率を高める。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上りリンク伝送方法であって:
端末デバイスによって、ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信する段階であって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示する、段階と;
前記端末デバイスによって、前記ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信する段階であって、前記第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように前記端末デバイスに指示し、前記第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである、段階と;
前記端末デバイスによって、前記第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、前記第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、前記パラメータGは、1つの時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックおよび前記UCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、前記第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である、段階と;
前記端末デバイスによって、前記複数の時間単位において前記UCIおよび前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信する段階とを含む、
方法。
【請求項2】
前記端末デバイスが前記第1の時間単位において前記第1のUCIを前記ネットワーク・デバイスに送信し、前記複数の時間単位において前記UCIおよび前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末デバイスはさらに、以下のパラメータ、すなわち:
前記第1の時間単位におけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックス;
循環バッファ長;または
前記循環バッファにおけるフィラー・ビットの数
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、前記循環バッファ内の前記位置を決定する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
当該方法がさらに:
前記端末デバイスが前記第1の時間単位において前記第1のUCIを前記ネットワーク・デバイスに送信しないとき、前記端末デバイスによって、前記第1の時間単位においてビット選択が実行されるときにスキップされるフィラー・ビットの数に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するための先頭ビット・インデックスを決定する段階を含む、
請求項1または3に記載の方法。
【請求項5】
当該方法がさらに:
前記端末デバイスによって、前記第2の時間単位に対応するパラメータG'に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するためのビット長を決定する段階を含み、前記パラメータG'は、前記第2の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックのみの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量である、
請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことは:
前記端末デバイスが前記第1の指示情報を受信し、前記第1の指示情報によって示される時間単位の数が1より大きいときに、前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことを含む、
請求項1ないし5のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の時間単位の数は、少なくとも1、2、4、または8である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
上りリンク伝送方法であって:
ネットワーク・デバイスによって、第1の指示情報を端末デバイスに送信する段階であって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示する、段階と;
前記ネットワーク・デバイスによって、第2の指示情報を前記端末デバイスに送信する段階であって、前記第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように前記端末デバイスに指示し、前記第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである、段階と;
前記ネットワーク・デバイスによって、前記複数の時間単位において前記端末デバイスから前記第1のトランスポート・ブロックを受信する段階と;
前記ネットワーク・デバイスによって、前記第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する段階であって、前記第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、前記パラメータGは、1つの時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックおよび前記UCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、前記第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である、段階とを含む、
方法。
【請求項9】
前記ネットワーク・デバイスはさらに、以下のパラメータ、すなわち:
前記第1の時間単位におけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックス;
循環バッファ長;または
前記循環バッファにおけるフィラー・ビットの数
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、前記循環バッファ内の前記位置を決定する、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
当該方法がさらに:
前記ネットワーク・デバイスによって、前記第1の時間単位においてビット選択が実行されるときにスキップされるフィラー・ビットの数に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するための先頭ビット・インデックスを決定する段階を含む、
請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
当該方法がさらに:
前記ネットワーク・デバイスによって、前記第2の時間単位に対応するパラメータG'に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するためのビット長を決定する段階を含み、前記パラメータG'は、前記第2の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックのみの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量である、
請求項8ないし10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことは:
前記端末デバイスが前記第1の指示情報を受信し、前記第1の指示情報によって示される時間単位の数が1より大きいときに、前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことを含む、
請求項8ないし11のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の時間単位の数は、少なくとも1、2、4、または8である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
上りリンク伝送装置であって:
ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信するように構成されたトランシーバ・モジュールであって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示し、
前記トランシーバ・モジュールは、前記ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信するようにさらに構成されており、前記第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように前記端末デバイスに指示し、前記第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである、トランシーバ・モジュールと;
前記第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するように構成された処理モジュールであって、前記第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、前記パラメータGは、1つの時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックおよび前記UCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、前記第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である、処理モジュールとを有しており、
前記トランシーバ・モジュールは、前記複数の時間単位において前記UCIおよび前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信するようにさらに構成されている、
装置。
【請求項15】
前記トランシーバ・モジュールが、前記第1の時間単位において前記第1のUCIを前記ネットワーク・デバイスに送信し、前記複数の時間単位において前記UCIおよび前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信するように構成されている、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記処理モジュールは、以下のパラメータ、すなわち:
前記第1の時間単位におけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックス;
循環バッファ長;または
前記循環バッファにおけるフィラー・ビットの数
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、前記循環バッファ内の前記位置を決定するようにさらに構成されている、
請求項14または15に記載の装置。
【請求項17】
当該方法がさらに:
前記処理モジュールが:前記トランシーバ・モジュールが前記第1の時間単位において前記第1のUCIを前記ネットワーク・デバイスに送信しないとき、前記第1の時間単位においてビット選択が実行されるときにスキップされるフィラー・ビットの数に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するための先頭ビット・インデックスを決定するようにさらに構成されている、
ことを含む、請求項14または16に記載の装置。
【請求項18】
当該方法がさらに:
前記処理モジュールがさらに、前記第2の時間単位に対応するパラメータG'に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するためのビット長を決定するように構成されており、前記パラメータG'は、前記第2の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックのみの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量である、
ことを含む、請求項14ないし17のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことは:
前記端末デバイスが前記第1の指示情報を受信し、前記第1の指示情報によって示される時間単位の数が1より大きいときに、前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことを含む、
請求項14ないし18のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記複数の時間単位の数は、少なくとも1、2、4、または8である、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
上りリンク伝送装置であって:
第1の指示情報を端末デバイスに送信するように構成されたトランシーバ・モジュールであって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示し、
前記トランシーバ・モジュールは、第2の指示情報を前記端末デバイスに送信するようにさらに構成されており、前記第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように前記端末デバイスに指示し、前記第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つであり、
前記トランシーバ・モジュールは、前記複数の時間単位において前記端末デバイスから前記第1のトランスポート・ブロックを受信するように構成されている、
トランシーバ・モジュールと;
前記第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するように構成された処理モジュールであって、前記第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、前記パラメータGは、1つの時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックおよび前記UCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、前記第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である、処理モジュールとを有する、
装置。
【請求項22】
前記処理モジュールはさらに、以下のパラメータ、すなわち:
前記第1の時間単位におけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックス;
循環バッファ長;または
前記循環バッファにおけるフィラー・ビットの数
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、前記循環バッファ内の前記位置を決定するように構成されている、
請求項21に記載の装置。
【請求項23】
当該方法がさらに:
前記処理モジュールがさらに、前記第1の時間単位においてビット選択が実行されるときにスキップされるフィラー・ビットの数に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するための先頭ビット・インデックスを決定するように構成されている、
ことを含む、請求項21または22に記載の装置。
【請求項24】
当該方法がさらに:
前記処理モジュールがさらに、前記第2の時間単位に対応するパラメータG'に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するためのビット長を決定するように構成されており、前記パラメータG'は、前記第2の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックのみの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量である、
ことを含む、請求項21ないし23のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことは:
前記端末デバイスが前記第1の指示情報を受信し、前記第1の指示情報によって示される時間単位の数が1より大きいときに、前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことを含む、
請求項21ないし24のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記複数の時間単位の数は、少なくとも1、2、4、または8である、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
上りリンク伝送方法であって、当該方法は:
端末デバイスによって、ネットワーク装置から下りリンク制御情報および第1情報を受信する段階であって、前記下りリンク制御情報は、第1の時間領域資源上で非周期的チャネル状態情報A-CSIを送信するよう前記端末デバイスに指示し、前記第1情報は、第2の時間領域資源上で物理上りリンク共有チャネルPUSCHを送信することを指示し、前記第1の時間領域資源は、前記第2の時間領域資源と重なる、段階と;
前記第1の時間領域資源と前記第2の時間領域資源との間の重なった時間領域資源上で、前記端末デバイスによって前記A-CSIの送信を取り消す、または前記端末デバイスによってPUSCH送信を取り消す段階とを含む、
方法。
【請求項28】
上りリンク伝送方法であって、当該方法は:
端末デバイスによって、ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信する段階であって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示する、段階と;
前記端末デバイスによって、前記ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信する段階であって、前記第2の指示情報は、第1の時間単位においてHARQ-ACKおよび第1の制御情報を送信するように前記端末デバイスに指示し、前記第1の制御情報は、チャネル状態情報CSIおよび/または構成されたグラント‐上りリンク制御情報CG-UCIを含み、前記第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである、段階と;
前記端末デバイスによって、前記第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する段階であって、前記第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、前記パラメータGは、1つの時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックおよび前記HARQ-ACKの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、前記第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である、段階と;
前記端末デバイスによって、前記複数の時間単位において、前記HARQ-ACK、前記第1情報、および前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信する段階とを含む、
方法。
【請求項29】
上りリンク伝送方法であって
端末デバイスによって、ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信する段階であって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示する、段階と;
前記端末デバイスによって、前記ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信する段階であって、前記第2の指示情報は、第1の時間単位においてHARQ-ACKを送信するように前記端末デバイスに指示し、前記第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである、段階と;
前記HARQ-ACKによって占有されるビット数が2より大きいとき、前記端末デバイスによって、前記HARQ-ACKを前記第1のトランスポート・ブロックにパンクチャリング方式で多重化する段階と;
前記端末デバイスによって、前記複数の時間単位において、前記HARQ-ACKが多重化された前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信する段階とを含む、
方法。
【請求項30】
上りリンク伝送方法であって、当該方法は:
ネットワーク・デバイスによって、第1情報を端末デバイスに送信する段階であって、前記第1情報は、第1の伝送態様で1つのトランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示する、段階と;
前記ネットワーク・デバイスによって、前記トランスポート・ブロックを受信することをスキップするか、または不正確に受信する段階と;
前記ネットワーク・デバイスによって、第2情報を前記端末デバイスに送信する段階であって、前記第2情報は、第2の伝送態様で前記トランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示する、段階とを含み、
前記第1の伝送態様は、シングル符号ブロック・ベースの物理上りリンク共有チャネルPUSCH、または反復タイプAのシングル符号ブロック・ベースのPUSCH反復であり、前記第2の伝送態様は、マルチスロット・トランスポート・ブロック、またはマルチスロット・トランスポート・ブロック反復であるか、または
前記第1の伝送態様は、反復タイプAのマルチ符号ブロック・ベースの物理上りリンク共有チャネルPUSCHまたはマルチ符号ブロック・ベースのPUSCH反復であり、前記第1の伝送態様は、前記第2の伝送態様と同じである、
方法。
【請求項31】
上りリンク伝送方法であって:
端末デバイスによって、ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信する段階であって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示する、段階と;
前記端末デバイスによって、前記ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信する段階であって、前記第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように前記端末デバイスに指示し、前記第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである、段階と;
前記端末デバイスによって、前記第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する段階であって、前記第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、前記パラメータGは、1つの時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックおよび前記UCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、前記第2の時間単位は前記複数の時間単位のうちの1つである、段階と;
前記端末デバイスによって、前記複数の時間単位において前記UCIおよび前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信する段階とを含む、
方法。
【請求項32】
前記複数の時間単位は、等しいパラメータGに対応する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記端末デバイスによって、前記第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することは:
前記第1の時間単位に対応する前記パラメータGおよびビット選択の実際の周期性N
cb'に基づいて、前記第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することを含む、
請求項31または32に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の時間単位に対応する前記パラメータGおよびビット選択の実際の周期性N
cb'に基づいて、前記第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することは:
前記第1の時間単位に対応する前記パラメータGとビット選択の前記実際の周期性N
cb'とに基づいて、第1の先頭ビット・インデックスk
r,n'を決定し;
前記第1の先頭ビット・インデックスk
r,n'に基づいて、前記第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置k
r,nを決定することを含む、
請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の先頭ビット・インデックスk
r,n'は:
k
r,n'=mod(k
r,0'+n×G,N
cb')
を満たし、
k
r,0'は、前記複数の時間単位のうちの1番目の時間単位の第1の先頭ビット・インデックスを表し、N
cb'は、ビット選択の前記実際の周期性を表し、nは、前記複数の時間単位における前記第2の時間単位のインデックスを表し、該インデックスは、前記複数の時間単位を0から時系列でカウントすることによって得られる、
請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第1の先頭ビット・インデックスk
r,n'に基づいて前記第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置k
r,nを決定することは:
0≦k
r,n'<K
NULL'-2Z
cであれば、k
r,n=k
r,n';または
K
NULL'-2Z
c≦k
r,n'<N
cb'であれば、k
r,n=k
r,n'+(K
NULL-K
NULL')
であることを含み、
K
NULL'-2Z
cは、前記循環バッファ内の1番目のフィラー・ビットの位置を表し、K
NULL-K
NULL'は前記循環バッファ内のフィラー・ビットの数を表す、
請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
ビット選択の前記実際の周期性N
cb'は:
N
cb'=N
cb-(K
NULL-K
NULL')を満たし、ここで、K
NULL-K
NULL'は前記循環バッファ内のフィラー・ビットの数を表し、N
cbは前記循環バッファのサイズを表す、
請求項33ないし36のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記複数の時間単位における1番目の時間単位の前記第1の先頭ビット・インデックスk
r,0'は、
0≦k
0<K
NULL'-2Z
cであれば、k
r,0'=k
0であり、ここで、K
NULL'-2Z
cは、前記循環バッファ内の1番目のフィラー・ビットのインデックスを表すこと;
K
NULL'-2Z
c≦k
0<K
NULL-2Z
cであれば、k
r,0'=K
NULL'-2Z
cであり、ここで、K
NULL-2Z
cは前記循環バッファ内の1番目のパリティー・ビットのインデックスを表すこと;または、
K
NULL-2Z
c≦k
0<N
cbであれば、k
r,0'=k
0-(K
NULL-K
NULL')であり、ここで、K
NULL-K
NULL'は前記循環バッファ内のフィラー・ビットの数を表すこと
を満たす、請求項34ないし37のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
上りリンク伝送方法であって
端末デバイスによって、N個の利用可能なスロットにおいてトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信する段階であって、前記トランスポート・ブロックは、前記N個のスロットにおいてM回繰り返し送信されるように構成され、
冗長性バージョン・シーケンスが{0,2,3,1}であるときは、前記トランスポート・ブロックの初期伝送は、M×N個の送信機会のうちの1番目の送信機会から開始する;
冗長性バージョン・シーケンスが{0,3,0,3}であるときは、前記トランスポート・ブロックの初期伝送は、RV=0に関連付けられたM×N個の送信機会のうちのいずれか1つから開始する;または
冗長性バージョン・シーケンスが{0,0,0,0}であるときは、前記トランスポート・ブロックの初期伝送は、RV=0に関連付けられたM×N個の送信機会のうちのいずれか1つから開始し、
前記M×N回の送信機会のうちのn回目の送信機会は、前記冗長性バージョン・シーケンスにおける(mod((n-1)/N,4)+1)番目の値に関連付けられ、n=1,N+1,2N+1,…,または(M-1)×N+1であり、前記冗長性バージョン・シーケンスは、前記ネットワーク・デバイスによって構成される、
方法。
【請求項40】
上りリンク伝送方法であって:
ネットワーク・デバイスによって、N個の利用可能なスロットにおいて端末デバイスからトランスポート・ブロックを受信する段階であって、前記トランスポート・ブロックは、前記N個のスロットにおいてM回繰り返し送信されるように構成され、
冗長性バージョン・シーケンスが{0,2,3,1}であるときは、前記トランスポート・ブロックの初期伝送は、M×N個の送信機会のうちの1番目の送信機会から開始する;
冗長性バージョン・シーケンスが{0,3,0,3}であるときは、前記トランスポート・ブロックの初期伝送は、RV=0に関連付けられたM×N個の送信機会のうちのいずれか1つから開始する;または
冗長性バージョン・シーケンスが{0,0,0,0}であるとき、前記トランスポート・ブロックの初期伝送は、RV=0に関連付けられたM×N個の送信機会のうちのいずれか1つから開始し、
前記M×N回の送信機会のうちのn回目の送信機会は、前記冗長性バージョン・シーケンスにおける(mod((n-1)/N,4)+1)番目の値に関連付けられ、n=1,N+1,2N+1,…,または(M-1)×N+1であり、前記冗長性バージョン・シーケンスは、前記ネットワーク・デバイスによって構成される、
方法。
【請求項41】
通信装置であって:
プロセッサとメモリとを備え、
前記メモリは、コンピュータ・プログラムを記憶するように構成され;
前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記コンピュータ・プログラムを実行するように構成され、それにより、当該通信装置は、請求項1ないし7のうちいずれか一項に記載の通信方法を実行する、または請求項8ないし13のうちいずれか一項に記載の通信方法を実行する、または請求項27ないし40のうちいずれか一項に記載の通信方法を実行する、
通信装置。
【請求項42】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ・プログラムを記憶しており、前記コンピュータ・プログラムがコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは、請求項1ないし7のうちいずれか一項に記載の通信方法を実行すること、または請求項8ないし13のうちいずれか一項に記載の通信方法を実行すること、または請求項27ないし40のうちいずれか一項に記載の通信方法を実行することが可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項43】
チップ・システムであって、メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出し、前記コンピュータ・プログラムを実行するように構成されたプロセッサを備え、それにより、前記チップ・システムが設置された通信デバイスが、請求項1ないし7のうちいずれか一項に記載の通信方法を実行する、または請求項8ないし13のうちいずれか一項に記載の通信方法を実行する、または請求項27ないし40のうちいずれか一項に記載の通信方法を実行する、チップ・システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に関し、より具体的には、上りリンク伝送方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、マルチスロット上のトランスポート・ブロック(transport block over multi-slot、TBoMS)・レート・マッチングは、各時間単位において1回実行され、後のレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内での位置は、現在のレート・マッチングにおけるビット選択における終了ビットの、循環バッファ内での位置に基づいてリアルタイムで計算される。1つのデータ伝送において、ネットワーク・デバイスが、上りリンク制御情報(uplink control information、UCI)を報告するように端末デバイスを、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)を使用することによって、スケジューリングし、物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)上に前記UCIを含めるように端末デバイスに指示するが、端末デバイスが前記PUCCHを検出しない場合、UCIはPUSCH上で搬送されない。結果として、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、1つの時間単位におけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内での位置を揃えることができない。結果として、ネットワーク・デバイスは、現在伝送されている符号化ビットシーケンス内の時間単位から開始するすべての符号化ビットシーケンスを誤ってデコードする。この場合、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスが、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスの各レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内での位置をどのように決定するかが、解決されるべき緊急の問題になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、端末デバイスの上りリンク伝送のデコード成功率を高めるための上りリンク伝送方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の側面によれば、下記を含む上りリンク伝送方法が提供される。端末デバイスが、ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信し、第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する。端末デバイスは、ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信し、第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように端末デバイスに指示し、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである。端末デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位内のレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、パラメータGは、1つの時間単位内の第1のトランスポート・ブロックおよびUCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である。端末デバイスは、前記複数の時間単位においてUCIおよび第1のトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信する。
【0005】
前述の解決策では、ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位においてUCIの指示情報を含めるように端末デバイスに指示し、端末デバイスが該指示を検出したとき、UCIの符号化ビットの総量は、第2の時間単位(第1の時間単位の次の時間単位)におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するためにネットワーク・デバイスおよび端末デバイスによって使用されるパラメータGから除去されない。したがって、第2の時間単位から開始して、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、各レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を揃えることができる。これは、デコード成功率を高める。
【0006】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、端末デバイスが、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することは:端末デバイスが、第1の時間単位に対応するパラメータGのa倍に基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することを含み、0<a≦1である。
【0007】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装形態では、方法はさらに下記を含む。端末デバイスが、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて第2の符号化ビットシーケンスの長さを決定し、第2の符号化ビットシーケンスは、第1の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスである。
【0008】
前述の解決策では、端末デバイスが第2の指示情報を受信するとき、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、端末デバイスが第2の指示情報を受信しないときに使用されるのと同じ仕方で、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置と、第2の符号化ビットシーケンスの長さとを決定することができる。これは、本願において提供される上りリンク伝送方法の適用範囲を拡張する。
【0009】
第1の側面に関して、第1の側面のいくつかの実装では、aは、以下の数、すなわち、0.1x(0<x<10)、0.2x(0<x<5)、または0.01x(0<x<100)のいずれか1つに等しく、xは整数である。
【0010】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、端末デバイスが、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することは端末デバイスが、Zcおよび第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することを含み、Zcは低密度パリティー・チェックLDPC因子である。
【0011】
前述の解決策では、資源マッピングが端末側で実行されるとき、第1の符号化ビットシーケンス内にある、前の時間単位にマッピングされた最後のビットの位置を探すステップが低減され、Gに基づいて第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することに基づいて、前記位置はZcを参照して決定される。これは、マッピング・プロセスにおける計算を単純化し、オーバーヘッドを削減する。
【0012】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、方法はさらに下記を含む。端末デバイスが、第2の符号化ビットシーケンスを第1の時間単位における時間周波数資源にマッピングし、第2の符号化ビットシーケンスは、第1の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、第2の符号化ビットシーケンス内のビットの量は、第1の時間単位に対応するパラメータGに等しい。端末デバイスは、第1の時間単位内のいくつかの時間‐周波数資源にUCIをマッピングして、該いくつかの時間‐周波数資源内で搬送される第1の符号化ビットシーケンス内のいくつかのビットシーケンスを置き換える。
【0013】
前述の解決策では、UCIは、第1の時間単位においてパンクチャリング方式で多重化され、それにより、第1のトランスポート・ブロックに含まれ、第1の時間単位においてUCIによって占有される時間‐周波数資源以外の時間‐周波数資源上で搬送されるビットシーケンスは変化しない。これは、ネットワーク・デバイスのデコード成功率および精度を高める。
【0014】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第1の指示情報は、ネットワーク・デバイスが前記複数の時間単位において1つのトランスポート・ブロックを送信することができることをさらに示し、第1のトランスポート・ブロックは1つのトランスポート・ブロックであり、第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロック伝送有効化フィールドを含むか、または第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロックのマッピング・タイプ・パラメータを含む。
【0015】
前述の解決策では、ネットワーク・デバイスがマルチスロット上の伝送の機能をサポートすることが、複数の形式で端末デバイスに対して示され、それにより、シグナリング設計が豊富にされ、上りリンク伝送効率が改善される。
【0016】
第2の側面によれば、下記を含む上りリンク伝送方法が提供される。ネットワーク・デバイスが、第1の指示情報を端末デバイスに送信し、第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する。ネットワーク・デバイスは、第2の指示情報を端末デバイスに送信し、第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように端末デバイスに指示し、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである。ネットワーク・デバイスは、端末デバイスから第1のトランスポート・ブロックを受信する。ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位内のレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、パラメータGは、1つの時間単位内の第1のトランスポート・ブロックおよびUCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である。
【0017】
前述の解決策では、ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位においてUCIの指示情報を含めるように端末デバイスに指示し、端末デバイスが該指示を検出するかまたは検出しないとき、UCIの符号化ビットの総量は、第2の時間単位(第1の時間単位の次の時間単位)におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するためにネットワーク・デバイスおよび端末デバイスによって使用されるパラメータGから除去されない。したがって、第2の時間単位から開始して、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、各レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を揃えることができる。これは、デコード成功率を高める。
【0018】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、ネットワーク・デバイスが、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することは、ネットワーク・デバイスが、第1の時間単位に対応するパラメータGのa倍に基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することを含み、0<a≦1である。
【0019】
前述の解決策では、Gは、0より大きく1より小さいaを乗算され、それにより、ネットワーク・デバイスは、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を事前に計算することができる。これは、第2の符号化ビットシーケンス内の終了ビットと第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットとの間のギャップを短縮し、チャネル品質を改善する。
【0020】
第2の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、方法はさらに下記を含む。ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて第2の符号化ビットシーケンスの長さを決定し、第2の符号化ビットシーケンスは、第1の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスである。
【0021】
前述の解決策では、さらに、第2の符号化ビットシーケンスの長さは、依然としてGに基づいて計算される。GはaGよりも大きいので、前述のギャップが除去されることをさらに確実にすることができる。
【0022】
第2の側面に関して、第1の側面のいくつかの実装では、aは、以下の数、すなわち、0.1x(0<x<10)、0.2x(0<x<5)、または0.01x(0<x<100)のいずれか1つに等しく、xは整数である。
【0023】
第2の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、ネットワーク・デバイスが、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することは、ネットワーク・デバイスが、Zcおよび第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することを含み、Zcは低密度パリティー・チェックLDPC因子である。
【0024】
前述の解決策では、資源マッピングが端末側で実行されるとき、前の時間単位にマッピングされた最後のビットの、第1の符号化ビットシーケンス内の位置を探すステップが低減され、Gに基づいて第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することに基づいて、前記位置はZcを参照して決定される。これは、マッピング・プロセスにおける計算を単純化し、オーバーヘッドを削減する。
【0025】
第2の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第1の指示情報は、ネットワーク・デバイスが前記複数の時間単位内における1つのトランスポート・ブロックを送信することができることをさらに示し、第1のトランスポート・ブロックは1つのトランスポート・ブロックであり、第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロック伝送有効化フィールドを含むか、または第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロックのマッピング・タイプ・パラメータを含む。
【0026】
前述の解決策では、ネットワーク・デバイスがマルチスロット上の伝送の機能をサポートすることが、複数の形式で端末デバイスに対して示され、それにより、シグナリング設計が豊富にされ、上りリンク伝送効率が改善される。
【0027】
第3の側面によれば、下記を含む上りリンク伝送方法が提供される。端末デバイスが、ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信し、第1の指示情報は、複数の時間単位において1つのトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する。端末デバイスは、第1の時間単位における第1の符号化ビットシーケンスの伝送が取り消されると決定し、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つであり、第1の符号化ビットシーケンスは、第1の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスである。端末デバイスは、第2の時間単位において第1の符号化ビットシーケンスをネットワーク・デバイスに送信し、第2の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの第1の時間単位以外の時間単位である。
【0028】
第3の側面に関連して、第3の側面のいくつかの実装では、第2の時間単位の次の時間単位において端末デバイスによって送信されるビットシーケンスにおける先頭ビットは、第1の符号化ビットシーケンスにおける終了ビットの次のビットである。
【0029】
第3の側面に関連して、第3の側面のいくつかの実装では、方法はさらに下記を含む。端末デバイスが、第3の時間単位において第2の符号化ビットシーケンスをネットワーク・デバイスに送信し、第2の符号化ビットシーケンスは、第3の時間単位においてレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、第2の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットは、前記複数の時間単位における最後の時間単位において搬送される符号化ビットシーケンスにおける終了ビットの次のビットであり、第3の時間単位は、第1の時間領域資源において上りリンク・トランスポート・ブロックを搬送するための次の時間単位である。
【0030】
第4の側面によれば、ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信するように構成されたトランシーバ・モジュールであって、第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示し、トランシーバ・モジュールは、ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信するようにさらに構成され、第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように端末デバイスに指示し、第1の時間単位は、複数の時間単位のうちの1つである、トランシーバ・モジュールと;第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するように構成された処理モジュールであって、第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位においてレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、パラメータGは、1つの時間単位において第1のトランスポート・ブロックおよびUCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、第2の時間単位は、前記複数の時間単位における第1の時間単位の次の時間単位であり、トランシーバ・モジュールは、前記複数の時間単位においてUCIおよび第1のトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信するようにさらに構成される、処理モジュールとを含む上りリンク伝送装置が提供される。
【0031】
前述の解決策では、ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位においてUCIの指示情報を含めるように端末デバイスに指示し、端末デバイスが指示を検出したとき、UCIの符号化ビットの総量は、第2の時間単位(第1の時間単位の次の時間単位)におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するためにネットワーク・デバイスおよび端末デバイスによって使用されるパラメータGから除去されない。したがって、第2の時間単位から開始して、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、各レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を揃えることができる。これは、デコード成功率を高める。
【0032】
第4の側面に関連して、第4の側面のいくつかの実装では、処理モジュールは、具体的には、第1の時間単位に対応するパラメータGのa倍に基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するように構成され、0<a≦1である。
【0033】
第4の側面に関連して、第4の側面のいくつかの実装では、処理モジュールは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて第2の符号化ビットシーケンスの長さを決定するようにさらに構成され、第2の符号化ビットシーケンスは、第1の時間単位においてレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスである。
【0034】
第4の側面に関して、第4の側面のいくつかの実装では、aは、以下の数、すなわち、0.1x(0<x<10)、0.2x(0<x<5)、または0.01x(0<x<100)のうちのいずれか1つに等しく、xは整数である。
【0035】
第4の側面に関連して、第4の側面のいくつかの実装では、処理モジュールは、具体的には、Zcおよび第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するように構成され、Zcは低密度パリティー・チェックLDPC因子である。
【0036】
第4の側面に関連して、第4の側面のいくつかの実装では、処理モジュールは、第2の符号化ビットシーケンスを第1の時間単位における時間‐周波数資源にマッピングするようにさらに構成され、第2の符号化ビットシーケンスは、第1の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、第2の符号化ビットシーケンス内のビットの量は、第1の時間単位に対応するパラメータGに等しい。
【0037】
処理モジュールは、第1の時間単位内のいくつかの時間‐周波数資源にUCIをマッピングして、いくつかの時間‐周波数資源において搬送される第1の符号化ビットシーケンス内のいくつかのビットシーケンスを置き換えるようにさらに構成される。
【0038】
第4の側面に関連して、第4の側面のいくつかの実装において、第1の指示情報は、ネットワーク・デバイスが前記複数の時間単位において1つのトランスポート・ブロックを送信することができることをさらに示し、第1のトランスポート・ブロックは1つのトランスポート・ブロックである。
【0039】
第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロック伝送有効化フィールドを含むか、または第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロックのマッピング・タイプ・パラメータを含む。
【0040】
第5の側面によれば、端末デバイスに第1の指示情報を送信するように構成されたトランシーバ・モジュールであって、第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示し、トランシーバ・モジュールは、端末デバイスに第2の指示情報を送信するようにさらに構成され、第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように端末デバイスに指示し、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つであり、トランシーバ・モジュールは、端末デバイスから第1のトランスポート・ブロックを受信するようにさらに構成されている、トランシーバ・モジュールと;第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位内のレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、パラメータGは、1つの時間単位内の第1のトランスポート・ブロックおよびUCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である、処理ユニットとを含む、上りリンク伝送装置が提供される。
【0041】
前述の解決策では、ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位においてUCIの指示情報を含めるように端末デバイスに指示し、端末デバイスが指示を検出するかまたは検出しないとき、UCIの符号化ビットの総量は、第2の時間単位(第1の時間単位の次の時間単位)におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するためにネットワーク・デバイスおよび端末デバイスによって使用されるパラメータGから除去されない。したがって、第2の時間単位から開始して、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、各レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を揃えることができる。これは、デコード成功率を高める。
【0042】
第5の側面に関連して、第5の側面のいくつかの実装では、処理モジュールは、具体的には、第1の時間単位に対応するパラメータGのa倍に基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するように構成され、0<a≦1である。
【0043】
第5の側面に関連して、第5の側面のいくつかの実装では、処理モジュールは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて第2の符号化ビットシーケンスの長さを決定するようにさらに構成され、第2の符号化ビットシーケンスは、第1の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスである。
【0044】
第5の側面に関して、第5の側面のいくつかの実装では、aは、以下の数、すなわち、0.1x(0<x<10)、0.2x(0<x<5)、または0.01x(0<x<100)のいずれか1つに等しく、xは整数である。
【0045】
第5の側面に関連して、第5の側面のいくつかの実装では、処理モジュールは、具体的には、Zcおよび第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するように構成され、Zcは低密度パリティー・チェックLDPC因子である。
【0046】
第5の側面に関連して、第5の側面のいくつかの実装では、第1の指示情報は、ネットワーク・デバイスが複数の時間単位において1つのトランスポート・ブロックを送信することができることをさらに示し、第1のトランスポート・ブロックは1つのトランスポート・ブロックである。
【0047】
第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロック伝送有効化フィールドを含むか、または第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロックのマッピング・タイプ・パラメータを含む。
【0048】
第6の側面によれば、上りリンク伝送方法が提供され、この方法は下記を含む。
【0049】
端末デバイスは、ネットワーク・デバイスから下りリンク制御情報および第1の情報を受信し、下りリンク制御情報は、第1の時間領域資源上で非周期的チャネル状態情報A-CSIを伝送するように端末デバイスに指示し、第1の情報は、第2の時間領域資源上で物理上りリンク共有チャネルPUSCHを伝送するように指示し、第1の時間領域資源は、第2の時間領域資源と重複する。端末デバイスは、A-CSIの伝送を取り消し、または、端末デバイスは、第1の時間領域資源と第2の時間領域資源との間の重複した時間領域資源上でのPUSCH伝送をキャンセルする。
【0050】
第7の側面に関連して、第7の側面のいくつかの実装では、第1の時間領域資源および第2の時間領域資源は、同じ時間単位に含まれる。
【0051】
第8の側面によれば、上りリンク伝送方法が提供され、この方法は下記を含む。
【0052】
端末デバイスが、ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信し、第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する。端末デバイスは、ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信し、第2の指示情報は、第1の時間単位においてHARQ-ACKおよび第1の制御情報を送信するように端末デバイスに指示し、第1の制御情報は、チャネル状態情報CSIおよび/または構成されたグラント-上りリンク制御情報CG-UCIを含み、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである。端末デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位内のレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、パラメータGは、1つの時間単位内の第1のトランスポート・ブロックおよびHARQ-ACKの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、第2の時間単位は、前記複数の時間単位内の第1の時間単位の次の時間単位である。端末デバイスは、前記複数の時間単位において、HARQ-ACK、第1の情報、および第1のトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信する。
【0053】
第9の側面によれば、上りリンク伝送方法が提供され、この方法は下記を含む。
【0054】
端末デバイスは、ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信し、第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する。
【0055】
端末デバイスは、ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信し、第2の指示情報は、第1の時間単位においてHARQ-ACKを送信するように端末デバイスに指示し、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである。
【0056】
HARQ-ACKによって占有されるビット数が2ビットより多いとき、端末デバイスは、HARQ-ACKを第1のトランスポート・ブロックにパンクチャリング方式で多重化する。
【0057】
端末デバイスは、前記複数の時間単位において、HARQ-ACKが多重化された第1のトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信する。
【0058】
第10の側面によれば、上りリンク伝送方法が提供され、この方法は下記を含む。
【0059】
ネットワーク・デバイスが、第1の情報を端末デバイスに送信し、第1の情報は、第1の伝送方式で1つのトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する。
【0060】
ネットワーク・デバイスがトランスポート・ブロックを受信しないか、または正確に受信しないとき、ネットワーク・デバイスは、第2の情報を端末デバイスに送信し、第2の情報は、第2の伝送方式でトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する。
【0061】
前記第1の伝送方式は、シングル符号ブロック・ベースの物理上りリンク共有チャネルPUSCH、または反復タイプAのシングル符号ブロック・ベースのPUSCH反復であり、前記第2の伝送方式は、マルチスロット・トランスポート・ブロック、またはマルチスロット・トランスポート・ブロック反復である;または
前記第1の伝送方式は、マルチ符号ブロック・ベースの物理上りリンク共有チャネルPUSCHまたは反復タイプAのマルチ符号ブロック・ベースのPUSCH反復であり、第1の伝送方式は、第2の伝送方式と同じである。
【0062】
第10の側面に関連して、第10の側面のいくつかの実装では、この方法はさらに下記を含む。
【0063】
ネットワーク・デバイスが、第1の伝送方式に基づいて第2の伝送方式を決定する。
【0064】
第11の側面によれば、上りリンク伝送装置が提供され、この装置は下記を含む:
ネットワーク・デバイスから下りリンク制御情報および第1の情報を受信するように構成されたトランシーバ・モジュールであって、前記下りリンク制御情報は、第1の時間領域資源上で非周期的チャネル状態情報A-CSIを伝送するように端末デバイスに指示し、第1の情報は、第2の時間領域資源上で物理上りリンク共有チャネルPUSCHを伝送するように指示し、第1の時間領域資源は、第2の時間領域資源と重複する、トランシーバ・モジュールと;
前記A-CSIの伝送を取り消すか、または第1の時間領域資源と第2の時間領域資源との間の重複した時間領域資源上でのPUSCH伝送を取り消すように構成された処理モジュール。
【0065】
第12の側面によれば、上りリンク伝送装置が提供され、この装置は下記を含む:
ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信するように構成されたトランシーバ・モジュールであって、第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示し、
前記トランシーバ・モジュールは、ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信するようにさらに構成され、第2の指示情報は、第1の時間単位においてHARQ-ACKおよび第1の制御情報を送信するように端末デバイスに指示し、第1の制御情報は、チャネル状態情報CSIおよび/または構成されたグラント-上りリンク制御情報CG-UCIを含み、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである、トランシーバ・モジュールと;
第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するように構成された処理モジュールであって、第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位内のレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、パラメータGは、1つの時間単位内の第1のトランスポート・ブロックおよびHARQ-ACKの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、第2の時間単位は、前記複数の時間単位における第1の時間単位の次の時間単位であり、
前記トランシーバ・モジュールは、前記複数の時間単位においてHARQ-ACK、第1の情報、および第1のトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信するようにさらに構成される、処理モジュール。
【0066】
第13の側面によれば、上りリンク伝送装置が提供され、この装置は下記を含む:
ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信するように構成されたトランシーバ・モジュールであって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示し、
前記トランシーバ・モジュールは、ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信するようにさらに構成され、第2の指示情報は、第1の時間単位においてHARQ-ACKを送信するように端末デバイスに指示し、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである、トランシーバ・モジュールと;
HARQ-ACKによって占有されるビット数が2ビットより多いとき、HARQ-ACKを第1のトランスポート・ブロックにパンクチャリング方式で多重化するように構成された処理モジュールであって、
前記トランシーバ・モジュールは、前記複数の時間単位において、HARQ-ACKが多重化された第1のトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信するようにさらに構成される、処理モジュール。
【0067】
第14の側面によれば、上りリンク伝送装置が提供され、この装置は下記を含む:
第1の情報を端末デバイスに送信するように構成されたトランシーバ・モジュールであって、第1の情報は、第1の伝送方式で1つのトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する、トランシーバ・モジュール。
【0068】
トランシーバ・モジュールが前記トランスポート・ブロックを受信しないか、または正しく受信しないとき、トランシーバ・モジュールは、第2の情報を端末デバイスに送信するようにさらに構成され、第2の情報は、第2の伝送方式でトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する。
【0069】
第1の伝送方式は、シングル符号ブロック・ベースの物理上りリンク共有チャネルPUSCH、または反復タイプAのシングル符号ブロック・ベースのPUSCH反復であり、第2の伝送方式は、マルチスロット・トランスポート・ブロック、またはマルチスロット・トランスポート・ブロック反復である;または
第1の伝送方式は、マルチ符号ブロック・ベースの物理上りリンク共有チャネルPUSCHまたは反復タイプAのマルチ符号ブロック・ベースのPUSCH反復であり、第1の伝送方式は、前記第2の伝送方式と同じである。
【0070】
第15の側面によれば、上りリンク伝送方法が提供され、この方法は下記を含む。
【0071】
端末デバイスが、ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信し、第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する。
【0072】
端末デバイスは、ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信し、第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように端末デバイスに指示し、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである。
【0073】
端末デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、パラメータGは、1つの時間単位における第1のトランスポート・ブロックおよびUCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、第2の時間単位は前記複数の時間単位のうちの1つである。
【0074】
端末デバイスは、前記複数の時間単位においてUCIおよび第1のトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信する。
【0075】
前述の解決策では、ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位においてUCIの指示情報を含めるように端末デバイスに指示し、端末デバイスが指示を検出したとき、UCIの符号化ビットの総量は、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力された符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するためにネットワーク・デバイスおよび端末デバイスによって使用されるパラメータGから控除されない。したがって、第2の時間単位から開始して、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、各レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を揃えることができる。これは、デコード成功率を高める。
【0076】
ある実装では、前記複数の時間単位は、等しいパラメータGに対応する。
【0077】
ある実装では、端末デバイスが、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することは:
第1の時間単位に対応する前記パラメータGおよびビット選択の実際の周期性Ncb'に基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することを含む。
【0078】
ある実装では、第1の時間単位に対応するパラメータGおよびビット選択の実際の周期性Ncb'に基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することは:
第1の時間単位に対応するパラメータGとビット選択の実際の周期性Ncb'とに基づいて第1の先頭ビット・インデックスkr,n'を決定し;
前記第1の先頭ビット・インデックスkr,n'に基づいて第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置kr,nを決定することを含む。
【0079】
nは、前記複数の時間単位における第2の時間単位のインデックスを表し、前記インデックスは、前記複数の時間単位を0から時系列でカウントすることによって得られる。
【0080】
ある実装では、第1の先頭ビット・インデックスkr,n'は下記を満たす。
【0081】
kr,n'=mod(kr,0'+n×G,Ncb')。
【0082】
kr,0'は、前記複数の時間単位のうちの1番目の時間単位の第1の先頭ビット・インデックスを表し、Ncb'は、ビット選択の実際の周期性を表し、nは、前記複数の時間単位における第2の時間単位のインデックスを表し、該インデックスは、前記複数の時間単位を0から時系列でカウントすることによって得られる。
【0083】
ある実装では、kr,n'に基づいて第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置kr,nを決定することは、下記を含む。
【0084】
0≦kr,n'<KNULL'-2Zcであれば、kr,n=kr,n';または
KNULL'-2Zc≦kr,n'<Ncb'であれば、kr,n=kr,n'+(KNULL-KNULL')。
【0085】
KNULL'-2Zcは、循環バッファ内の1番目のフィラー・ビットの位置を表し、KNULL-KNULL'は循環バッファ内のフィラー・ビットの数を表す。
【0086】
ある実装では、ビット選択の実際の周期性Ncb'は下記を満たす。
【0087】
Ncb'=Ncb-(KNULL-KNULL')。ここで、KNULL-KNULL'は循環バッファ内のフィラー・ビットの数を表し、Ncbは循環バッファのサイズを表す。
【0088】
ある実装では、前記複数の時間単位における1番目の時間単位の第1の先頭ビット・インデックスkr,n'は下記を満たす。
【0089】
0≦k0<KNULL'-2Zcであれば、kr,0'=k0、ここで、KNULL'-2Zcは、循環バッファ内の1番目のフィラー・ビットのインデックスを表す;
KNULL'-2Zc≦k0<KNULL-2Zcであれば、kr,0'=KNULL'-2Zc、ここで、KNULL-2Zcは循環バッファ内の1番目のパリティー・ビットのインデックスを表す;または、
KNULL-2Zc≦k0<Ncbであれば、kr,0'=k0-(KNULL-KNULL')、ここで、KNULL-KNULL'は循環バッファ内のフィラー・ビットの数を表す。
【0090】
k0は、前記複数の時間単位における1番目の時間単位に対応する符号化ビットにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置を表し、k0は、冗長性バージョンRVおよびベース・グラフBGによって合同して決定される。
【0091】
前述の解決策では、複数のスロットのそれぞれにおいてビット選択を実行することによって得られたビットシーケンスが連続していることが保証され、それにより、デコード性能を保証する。
【0092】
第16の側面によれば、プロセッサとメモリとを含む通信装置が提供される。メモリは、コンピュータ・プログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ・プログラムを実行するように構成され、それにより、通信装置は、第1の側面ないし第3の側面、第7の側面ないし第10の側面、および第15の側面のいずれかによる通信方法を実行する。
【0093】
第17の側面によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ・プログラムを記憶し、コンピュータ・プログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の側面ないし第3の側面、第7の側面ないし第10の側面、および第15の側面のいずれかによる通信方法を実行できるようにされる。
【0094】
第17の側面によれば、チップ・システムが設置された通信デバイスが第1の側面ないし第3の側面、第7の側面ないし第10の側面、および第15の側面のいずれかによる通信方法を実行するように、メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出し、コンピュータ・プログラムを実行するように構成されたプロセッサを含むチップ・システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【
図1】本願のある実施形態が適用可能なワイヤレス通信システム100の概略図である。
【0096】
【
図2】マルチスロット・トランスポート・ブロックの概略図である。
【0097】
【0098】
【0099】
【
図5】冗長性バージョン・サイクルに基づくTBoMS資源マッピングの概略図である。
【0100】
【
図6】TBoMSの各スロットにおいて1回レート・マッチングを実行する概略図である。
【0101】
【
図7】各レート・マッチングにおいてビット選択を実行するためにネットワーク・デバイスおよび端末デバイスによって使用される先頭ビットの、循環バッファ内の位置を示す。
【0102】
【
図8】本願による上りリンク伝送方法100の概略的な対話図である。
【0103】
【
図9】本願による上りリンク伝送方法200の概略的な対話図である。
【0104】
【
図10】2つの可能な上りリンク‐下りリンク・スロット構成の例を示す図である。
【0105】
【
図11】レート・マッチングにおけるビット選択の先頭位置を決定する例を示す図である。
【0106】
【
図12】循環バッファにおけるビットシーケンスがPUSCHによって順次に搬送される概略図である。
【0107】
【
図13】循環バッファにおけるビットシーケンスがPUSCHによって順次に搬送される概略図である。
【0108】
【
図14】循環バッファにおけるビットシーケンスをPUSCHにより順次に搬送することの概略図である。
【0109】
【
図15】マルチスロット上の伝送のビットシーケンスがPUSCHによって順次に搬送される概略図である。
【0110】
【
図16】PUSCH反復タイプAのRV循環構成スケジューリングを示る。
【0111】
【
図17】PUSCH反復タイプAのRV循環構成スケジューリングを示る。
【0112】
【
図18】PUSCH反復タイプAのRV循環構成スケジューリングを示る。
【0113】
【
図19】PUSCH反復タイプAのRV循環構成スケジューリングを示る。
【0114】
【
図20】上りリンク伝送方法500の一例の概略図である。
【0115】
【
図21】上りリンク伝送方法500の別の例の概略図である。
【0116】
【
図22】上りリンク伝送方法500のさらに別の例の概略図である。
【0117】
【0118】
【
図24】本願のある実施形態による、上りリンク伝送のために使用される通信装置の概略ブロック図である。
【0119】
【
図25】本発明のある実施形態による上りリンク伝送装置20の概略図である。
【0120】
【
図26】フィラー・ビットにおけるk
0の概略ブロック図である。
【0121】
【
図27】(a)、(b)、(c)、(d)は、循環バッファにおけるk
0'、 ̄k
0およびフィラー・ビットの位置の4つの異なる場合の概略図である。
【0122】
【
図28】(a)、(b)は、それぞれ長さがN
cbおよびN
cb'の循環バッファを示す。
【発明を実施するための形態】
【0123】
本願の実施形態における技術的解決策は、さまざまな通信システム、たとえば、第5世代(5th generation、5G)システムまたはニューラジオ(new radio、NR)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、およびユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunications system、UMTS)に適用されうる。加えて、本願の実施形態における技術的解決策は、サイドリンク通信にさらに適用されうる。たとえば、本願の実施形態における技術的解決策は、デバイスツーデバイス(device to device、D2D)通信、マシンツーマシン(machine to machine、M2M)通信、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)、および車両のインターネット・システムにおける通信にさらに適用されうる。
【0124】
本願の実施形態の理解を助けるために、本願の実施形態が適用可能な通信システムが、まず、
図1を参照して説明される。
【0125】
図1は、本願の実施形態が適用可能なワイヤレス通信システム100の概略図である。
図1に示されるように、ワイヤレス通信システム100は、少なくとも1つのネットワーク・デバイス、たとえば、
図1に示されるネットワーク・デバイス111を含みうる。ワイヤレス通信システム100は、少なくとも1つの端末デバイス、たとえば、
図1に示される端末デバイス121をさらに含みうる。複数のアンテナが、ネットワーク・デバイスと端末デバイスの両方のために構成されてもよく、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、マルチアンテナ技術を使用することによって互いに通信してもよい。
【0126】
ネットワーク・デバイスが端末デバイスと通信するとき、ネットワーク・デバイスは、一つまたは複数のセルを管理しうる。1つのセルは、整数個の端末デバイスを有しうる。任意的に、ネットワーク・デバイス111および端末デバイス121は、シングルセル通信システムを形成する。一般性を失うことなく、セルはセル#1として示される。ネットワーク・デバイス111は、セル#1内のネットワーク・デバイスであってもよく、または、ネットワーク・デバイス111は、セル#1内の端末デバイス(たとえば、端末デバイス121)にサービスしてもよい。
【0127】
セルは、ネットワーク・デバイスの無線信号のカバレッジ内の領域として理解されうることに留意されたい。
【0128】
本願の実施形態において言及される送信側デバイスは端末デバイスであってもよく、受信側デバイスはネットワーク・デバイスであってもよい。たとえば、送信側デバイスは端末デバイス121であり、受信側デバイスはネットワーク・デバイス111である。
【0129】
図1は単に説明のための例であり、本願はそれに限定されないことを理解されたい。たとえば、本願の実施形態は、データ(またはデータブロック)が繰り返し伝送される必要がある任意の通信シナリオにさらに適用されてもよい。
【0130】
ワイヤレス通信システムにおけるネットワーク・デバイスは、無線トランシーバ機能を有する任意のデバイスでありうることをさらに理解されたい。デバイスは、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、ベーストランシーバステーション(base transceiver station、BTS)、ホーム基地局(たとえば、home evolved NodeBまたはhome NodeB、HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit、BBU)、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)システムにおけるアクセスポイント(access point、AP)、ワイヤレス中継ノード、ワイヤレスバックホールノード、送信ポイント(transmission point、TP)または送受信ポイント(transmission and reception point、TRP)などを含むが、これらに限定されない。代替的に、デバイスは、NRシステムなどの5GシステムにおけるgNB、送信ポイント(TRPまたはTP)、または5Gシステムにおける基地局の1つのアンテナパネルもしくはアンテナパネルのグループ(複数のアンテナパネルを含む)でありうる。あるいはまた、デバイスは、gNBまたは送信ポイントを構成するネットワークノード、たとえば、ベースバンドユニット(BBU)または分散ユニット(distributed unit、DU)であってもよい。
【0131】
いくつかの展開では、gNBは、中央ユニット(central unit、CU)およびDUを含みうる。gNBは、アクティブアンテナユニット(active antenna unit、略してAAU)をさらに含みうる。CUはgNBのいくつかの機能を実装し、DUはgNBのいくつかの機能を実装する。たとえば、CUは、非リアルタイムプロトコルおよびサービスを処理することを受け持ち、無線資源制御(radio resource control、RRC)層およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層の機能を実装する。DUは、物理層プロトコルおよびリアルタイムサービスを処理することを受け持ち、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、媒体アクセス制御(media access control、MAC)層、および物理(physical、PHY)層の機能を実装する。AAUは、いくつかの物理層処理機能、無線周波数処理、およびアクティブアンテナに関連する機能を実装する。RRC層の情報は、最終的にはPHY層の情報に変換されるか、またはPHY層の情報から変換される。したがって、このアーキテクチャーでは、RRC層シグナリングなどの上位層シグナリングは、代替的に、DUによって送られるか、またはDUおよびAAUによって送られるものと見なされうる。ネットワーク・デバイスは、CUノード、DUノード、およびAAUノードのうちの一つまたは複数を含むデバイスでありうることが理解されうる。加えて、CUは、アクセスネットワーク(radio access network、RAN)内のネットワーク・デバイスに分類されてよく、または、CUは、コアネットワーク(core network、CN)内のネットワーク・デバイスに分類されてもよい。これは、本願において限定されない。
【0132】
ワイヤレス通信システムにおける端末デバイスは、ユーザー機器(user equipment、UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザーエージェント、またはユーザー装置と呼ばれることもあることをさらに理解されたい。本願の実施形態における端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(パッド)、ワイヤレストランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)におけるワイヤレス端末、自動運転(self driving)におけるワイヤレス端末、遠隔医療(remote medical)におけるワイヤレス端末、スマートグリッド(smart grid)におけるワイヤレス端末、交通安全(transportation safety)におけるワイヤレス端末、スマートシティ(smart city)におけるワイヤレス端末、スマートホーム(smart home)におけるワイヤレス端末などであってもよい。適用シナリオは、本願の実施形態において限定されない。
【0133】
本願の実施形態の理解を容易にするために、以下では、まず、本願におけるいくつかの用語を参照して実施形態を簡潔に説明する。
【0134】
1.時間単位
【0135】
時間単位は、一般に時間の単位である。たとえば、時間単位は、サブフレーム(subframe)、スロット(slot)、シンボル、物理スロット、利用可能スロット、スロットの第1のシンボル、物理スロットの第1のシンボル、利用可能スロットの第1のシンボルなどを含んでいてもよいが、これらに限定されない。シンボル(たとえば、第1のシンボル)は、時間領域シンボル(たとえば、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボル)などであってもよい。時間単位は、上りリンク‐下りリンク・スロット構成とTDRAテーブルの両方に基づいて決定されてもよく、TDRAテーブル内の先頭シンボルSおよび長さLによって示されてもよい。
【0136】
スロット(slot)について、1つのスロット・フォーマットは、いくつかの直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボルを含みうる。たとえば、1つのスロット・フォーマットは、14個のOFDMシンボルを含んでいてもよく、または1つのスロット・フォーマットは、12個のOFDMシンボルを含んでいてもよく、または1つのスロット・フォーマットは、7個のOFDMシンボルを含んでいてもよい。1つのスロットにおいて、すべてのOFDMシンボルが上りリンク伝送のために使用されてもよく、または下りリンク伝送のために使用されてもよく、または一部が下りリンク伝送のために使用されてもよく、一部が上りリンク伝送のために使用されてもよく、一部は(上りリンクまたは下りリンク伝送のために使用されるように柔軟に構成されうる)フレキシブル時間領域シンボルである。前述の例は、単に説明のための例であり、本願に対するいかなる限定も構成しないものとすることを理解されたい。システムの前方互換性を考慮すると、スロットに含まれるOFDMシンボルの数、ならびに該スロットが上りリンク伝送および/または下りリンク伝送のために使用されることは、前述の例に限定されない。本願では、時間領域シンボルはOFDMシンボルであってもよく、具体的には、時間領域シンボルはOFDMシンボルと置き換えられてもよい。
【0137】
2. マルチスロット上のトランスポート・ブロック(transport block over multi-slot、TBoMS)
【0138】
LTEおよびロングタームエボリューションアドバンスト(long term evolution advanced、LTE-A)ワイヤレス通信システムと比較して、NRワイヤレス通信システムは、より大きい通信帯域幅を得るために、より高い周波数帯域上で展開される。しかしながら、より高い周波数帯域は、より大きな経路損失およびより大きな侵入損失を引き起こし、それにより、NRのカバレッジ性能は、LTEおよびLTE-Aのカバレッジ性能よりもはるかに低い。
【0139】
NRのカバレッジ性能を改善するために、マルチスロット上のトランスポート・ブロック技術が提案される。たとえば、
図2に示されるように、TB#1~TB#4が大きなトランスポート・ブロック(transport block、TB)に集約される。この技術では、各スロット内の小さいデータ・パケットが大きいデータ・パケットに集約され、集約されたデータ・パケットが複数のスロットにおいて伝送され、それにより、TBセグメンテーション回数を低減して巡回冗長符号(cyclic redundancy code、CRC)オーバーヘッドを低減し、トランスポート・ブロック・サイズ(transport block size、TBS)を増大して符号化利得を増大し、周波数資源を低減してパワースペクトル密度およびカバレッジ性能を改善する。
【0140】
3. タイプA(type A)およびタイプB(type B)の繰り返し伝送
【0141】
上述のように、いくつかのシナリオ、たとえば、セル・エッジまたは地下などのいくつかのディープ・カバレッジ・シナリオでは、無線信号伝搬の経路損失が非常に深刻である。上りリンク伝送性能を改善するために、カバレッジ性能を向上させる方法は、データ・ブロックを繰り返し伝送することである。たとえば、端末デバイスは、PUSCHを繰り返し伝送し、ネットワーク・デバイスは、繰り返し伝送されたデータ・ブロックに対して組み合わせ検出を実行する。この方式は、チャネル推定性能、データ復調性能、およびセル・カバレッジ能力を改善することができる。
【0142】
現在のNRプロトコルが一例として使用される。現在のNRプロトコルでは、PUSCHは、最大16回繰り返して送信されることができ、PUCCHは、最大8回繰り返して送信されることができる。現在のNRプロトコルでは、PUCCHについてタイプAの繰り返し伝送がサポートされ、PUSCHについてタイプAおよびタイプBの繰り返し伝送がサポートされる。
【0143】
(1)タイプAの繰り返し伝送
【0144】
タイプAの繰り返し伝送は、N個の連続するスロットがN回の繰り返しのためにスケジューリングされる必要があることを意味し、1回の繰り返し伝送のために1つのスロット内で占有される必要がある時間領域シンボルの先頭位置および全長が構成される。N個のスロットのうち、1回の繰り返し伝送のために占有される時間領域シンボルの先頭位置および全長が、構成された先頭位置および全長と同じであるという条件を満たすスロットが、1回の繰り返し伝送のために実際に使用されてもよい。Nは1以上の整数である。
【0145】
(2)タイプBの繰り返し伝送
【0146】
タイプBの繰り返し伝送は、1回目の繰り返し伝送の時間領域先頭シンボル位置Sと、各繰り返し〔反復〕において占有される必要がある時間領域シンボルの数Lとに基づいて、複数の連続する時間領域シンボル上で繰り返し伝送がN回実行されることを意味する。具体的には、スケジューリングされた1番目のスロットのS番目の時間領域シンボルから開始して、後続のN*L個の時間領域シンボル(これは別のスロットまで延長されてもよい)はすべて、繰り返し伝送をN回実行するために使用される。
【0147】
タイプAおよびタイプBの繰り返し伝送の具体的な説明については、既存のプロトコルを参照することを理解されたい。既存のプロトコルは、本願の実施形態の保護範囲を限定しない。
【0148】
説明を容易にするために、以下では、タイプAの繰り返し伝送は、反復タイプA(repetition type A)として示され、タイプBの繰り返し伝送は、反復タイプB(repetition type B)として示される。
【0149】
4. 冗長性バージョン(redundancy version、RV)
【0150】
情報ビットストリングが物理アンテナを使用することによって送信される前に、
図3に示されるように、いくつかの信号処理プロセスが一般に実行される。
【0151】
チャネル符号化:冗長性ビットおよびパリティー・ビットが情報ビットストリングに導入される。したがって、信号が受信端に到着した後、受信端は、複数の受信ビット(情報ビットおよびパリティー・ビットを含む)間のチェック関係に基づいて、情報ビットストリングをより良好に復元することができる。データ・チャネルについては、現在のところ、NRは、低密度パリティー・チェック符号(low-density parity-check code、LDPC)チャネル符号化をサポートしうる。たとえば、100ビット(bit)の情報ビットストリングが1/5の符号化率でのLDPC符号化により、500ビットの符号化後ビットストリングに変換され、400ビットの冗長性が導入される。情報ビットストリングの長さと符号化後ビットストリングの長さとの比は、1/5の符号化率に等しい。区別のため、符号化後のビットストリングは符号化ビットストリングと記される。
【0152】
レート・マッチング(rate matching、RM):レート・マッチングは、各符号ブロック(code block、CB)に対して実行され、主に2つの部分、すなわち、ビット選択(bit selection)およびビット・インターリーブ(bit interleaving)を含む。ビット選択は、冗長性バージョン(redundancy version、RV)に基づいて循環バッファ(circular buffer)からいくつかの符号化ビットを順次読み取ることを意味し、ビット・インターリーブは、該いくつかの符号化ビットに対して行‐列インターリーブを実行することを意味する。最後に、ビット・インターリーブ後に得られる各符号ブロックのビットが順次連結され、符号語(codeword、CW)が出力される。情報ビットストリング伝送中にチャネル符号化を通じて比較的長い符号化ビットストリングが取得された後、すべての符号化ビットストリングが直接送信されるわけではない。一般に、端末デバイスは、ネットワーク・デバイスによって端末デバイスに示される、利用可能な資源要素(resource element、RE)の構成された量および構成された変調次数に基づいて、送信されうるビットの量を決定し、次いで、符号化ビットストリングからの選択を実行しうる(現在のプロトコルは、符号化ビットストリング内でほぼ均等に分散しており、それぞれRV0、RV1、RV2、およびRV3としてマークされる4つの開始点を指定する)。
【0153】
たとえば、1つの現在の資源ブロック(resource block、RB)内の利用可能なREの量は、12*12=144であり、直交位相偏移キーイング(quadrature phase shift keying、QPSK)変調が実行され、それにより、1つの物理資源ブロック(physical resource block、PRB)が144*2=288ビットを搬送することができる。したがって、500ビットの符号化ビットストリングから288ビットが、選択されたビットストリングとして選択される必要があり、次いで、選択されたビットストリングに対して変調、資源マッピング、および他の処理が実行される。この場合、対応する符号化率=情報ビットストリング/選択されたビットストリングの長さ=100/288である。
【0154】
より具体的には、レート・マッチングは、ビット選択およびビット・インターリーブを含む。ビット選択は、RVによって指定された開始点に基づいて循環バッファから符号化ビットを選択することを意味する。選択された符号化ビットの長さは、マッピングされた時間‐周波数資源のサイズによって決定される。ビット・インターリーブは、選択されたビットに対して行‐列インターリーブを実行することを意味する。したがって、ビット・インターリーブ粒度とビット選択粒度とは整合しており、まとめてレート・マッチング粒度と称されうる。
【0155】
たとえば、マッピングされた時間‐周波数資源が一つのTOに含まれた一つまたは複数のOFDMシンボルである場合、選択された符号化ビットの長さは、該一つのTO上の時間‐周波数資源である(符号ブロック・セグメンテーションは考慮しない)。レート・マッチング粒度は1つのTOであることも理解されうる。具体的には、符号ブロック・セグメンテーションが考慮されない場合、選択された符号化ビットの長さは、マッピングされた時間‐周波数資源のサイズであり、公式NTO=NRE・Qm・NLを使用することによって表されうる。ここで、NTOは、1つの送信機会において時間‐周波数資源によって搬送されうるビットの数であり、Qmは変調次数であり、NLは層の数である。
【0156】
5. 反復されるRV循環機構
【0157】
以下では、現在の反復されるRV循環機構を説明するために、反復タイプAを例として使用する。
【0158】
物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)をスケジューリングするための下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)によって示されるRVがrv
idであると仮定する。反復タイプAについては、PUSCHのn番目の送信機会で使用されるRVが表1に示されている。1つの送信機会は1つのスロットとして定義される。RV更新粒度は1つの送信機会であり、すなわち、使用されるRVは各送信機会に更新される必要があることを理解されたい。更新シーケンスはRVシーケンスによって決定され、RVシーケンスはデフォルトで{0,2,3,1}であり、すなわち、RVは{0,2,3,1}の順序で巡回的に更新され、循環開始点は、PUSCHをスケジューリングするためのDCIによって示されるrv
idによって決定される。また、RVシーケンス指示情報repK-RVが上位層シグナリングを使って構成される場合、RVは、repK-RVによって示される順序で更新される。反復タイプBについては、PUSCHのn番目の実際の反復について使用されるRVが表1に示されている。実際の反復は、公称反復がスロット境界および無効シンボルによってセグメント化された後に得られる。公称反復は、基地局によって直接的に構成され、たとえば、開始および長さ指示値(start and length indicator value、SLIV)および繰り返しの数Kのようなパラメータである。
【表1】
【0159】
RVは、循環バッファ内の1つの送信機会において搬送される符号化ビットを示す。具体的には、低密度パリティー・チェック(low-density parity-check、LDPC)符号化後に得られるデータが循環バッファに記憶され、符号化ビットと呼ばれる。RV開始点は、各伝送においてrv
idに基づいて決定され、k
0として表される。符号化ビットは、循環バッファ内のk
0から順次選択され、その時間‐周波数資源が使い切られるまで、1つの送信機会の時間‐周波数資源にマッピングされる。全部で4つのV開始点があり、これらはそれぞれrv
id=0、rv
id=1、rv
id=2、およびrv
id=3によって示され、それぞれRV0、RV1、RV2、およびRV3として表される。各RV開始点k
0は、表2に示されるように、LDPC符号化のために使用されるベース・グラフ(basic grapy、BG)に関係している。N
cbは、符号化ビットの長さを表し、Z
Cは、LDPC符号化の拡張因子を表す。
【表2】
【0160】
たとえば、
図4の(a)に示されるように、円形リングは、情報ビットに対してチャネル符号化が実行された後に取得された符号化ビットストリング・シーケンスを記憶する循環バッファを表し、RV0~RV3の位置は、表2に従って決定される。
図4の(b)は、反復タイプAに基づくTDRAの資源マッピング結果を示し、符号化ビットは、RVシーケンス{0,2,3,1}の順序で4つの送信機会上の時間‐周波数資源に順次マッピングされる。
【0161】
反復資源マッピング機構、すなわち、RV循環機構では、1つのTBは、1つのスロット内のデータ・パケットのみを含み、1つのTBoMSは、複数のスロット内のデータ・パケットの集約結果である。同じ数のスロットにおいて、TBoMSのTBSは、反復されるTBSよりもはるかに大きい。結果として、情報ビットが完全に送信できない可能性が非常に高く、復調性能が劣化する。
【0162】
たとえば、
図5に示されるように、円形リングは、循環バッファを表し、循環バッファは、情報ビットに対してチャネル符号化が実行された後に得られた符号化ビットストリング・シーケンスを記憶するように構成される。円形リングの中の空白部分は符号化されたパリティー・ビットであり、円形リングの中の斜線部分は符号化された情報ビットである。RV0、RV1、RV2、RV3はほぼ、符号化ビットシーケンスの4つの等分割位置点である。RVシーケンス{0,2,3,1}が送信のために使用される場合、すなわち、異なるスロットで伝送されるビットは、マッピングおよび送信のために異なるRV開始点から選択される(特定の長さのビットシーケンスが選択される)。
【0163】
循環バッファおよび循環バッファは、本文書全体を通して一貫した意味を有することに留意されたい。
【0164】
6. 上りリンク制御情報(uplink control information、UCI)多重化技術
【0165】
端末デバイスの上りリンク伝送における変調間干渉を低減するために、物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)とPUSCHとが時間領域において重複するとき、2つの送信方法がサポートされる:
(1)PUCCH優先度がPUSCH優先度より高い場合、またはPUCCH優先度がPUSCH優先度と同じであるが、タイムライン条件が満たされない場合、PUSCH伝送を廃棄する;
(2)PUCCH優先度がPUSCH優先度と同じであり、かつタイムライン条件が満たされる場合、PUCCH上で搬送されるUCIを伝送のためにPUSCHに多重化する。
【0166】
第2のケース、すなわち、UCIが伝送のためにPUSCHに多重化される場合、UCIは、ハイブリッド自動再送要求‐肯定応答(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)、チャネル状態情報(channel state information、CSI)、および構成されたグラント-上りリンク制御情報(configured grant-uplink control information、CG-UCI)のうちの少なくとも1つを含む。簡単に説明すると、次の通りである。
【0167】
(1)HARQ-ACK、CSI、およびCG-UCIのうちの少なくとも1つを含むUCIビットシーケンスが生成される。
【0168】
(2)生成されたUCIビットシーケンスに対して符号ブロック・セグメンテーションが実行され、巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)コードが生成され、追加される。
【0169】
(3)各符号ブロックに対してチャネル符号化が実行される。HARQ-ACKとCSIは独立して符号化され、CSIパート1とCSIパート2は独立して符号化される。CG-UCIについて、HARQ-ACKが伝送のためにPUSCH上に多重化されない場合、CG-UCIは独立して符号化され、そうでない場合、CG-UCIおよびHARQ-ACKは合同符号化される。
【0170】
(4)それぞれの符号化された符号ブロックに対してレート・マッチングが実行される。これは、各UCI層の符号化された変調シンボルの量を計算し、ビット選択を実行することを含む。
【0171】
(5)符号ブロック連結が実行されて、各符号ブロックのレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスが連結される。
【0172】
(6)符号ブロック連結が実行されたUCIビットは、変調され、次いで、指定されたPUSCH伝送資源にマッピングされる。
【0173】
7. 伝送を取り消す
【0174】
通信プロセスにおいて、いくつかの信号の送信資源は競合することがあり、すなわち、資源が重複する。しかしながら、端末デバイスは、信号を同時に送信する能力を有していない場合がある。したがって、ネットワーク・デバイスと端末デバイスとが整合した理解を有することを保証し、正常な通信を保証するために、競合が発生したときに優先的に送信される必要がある信号を決定するために、いくつかの規則が定義される必要がある。以下は、従来技術におけるさまざまな競合シナリオにおけるいくつかの競合処理機構を列挙する。
【0175】
ケース1:半静的に構成された下りリンク・スロットまたはシンボルが上りリンク・データチャネルPUSCH資源と競合する。
【0176】
ネットワーク・デバイスは、上位層シグナリングを送信することによって、具体的には、どのスロット/またはシンボルが下りリンク・スロット/シンボルであり、どのスロット/シンボルが上りリンク・スロット/シンボルであり、どのスロット/シンボルがフレキシブルであるかを送信することによって、UEのためのフレーム構造を構成する。特に、上位層シグナリングはtdd-UL-DL-ConfigurationCommonおよびtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedであってもよい。一般に、下りリンク・スロットまたはシンボルは、下りリンク信号のみを伝送するように構成されることができ、上りリンク・スロットまたはシンボルは、上りリンク信号のみを伝送するように構成されることができ、フレキシブル・スロットまたはシンボルは、上りリンク信号または下りリンク信号を時々伝送するように構成されることができる。PUSCHによって占有されるシンボルが半静的に構成された下りリンク・シンボルと重複する場合、シンボルが部分的に重複する場合でも、PUSCH伝送は取り消される。
【0177】
ケース2:動的に示される下りリンク・シンボルが、半静的に構成された上りリンク・データチャネルPUSCH資源と競合する。
【0178】
2つのPUSCHスケジューリング・モードがあり、それらは以下のように説明される。
【0179】
第1のスケジューリング・モード:-動的グラント(DG)スケジューリング、すなわち、グラントベースのスケジューリング。スケジューリング・ネットワーク・デバイスが、制御情報PDCCHをユーザーに送信する。PDCCHは、上りリンク・データPUSCH伝送をスケジューリングし、すなわち、PDCCHは、PDSCHまたはPUSCH時間領域資源を示す。
【0180】
第2のスケジューリング・モード:構成されたグラント・スケジューリング。構成されたグラント・スケジューリングは、構成されたグラント・タイプ1および構成されたグラント・タイプ2という2つのタイプを含む。構成されたグラント・タイプ2のスケジューリング・モードは、第1の動的スケジューリング・モードと同様であり、すなわち、1つのPDCCHが、構成されたスケジューリングをアクティブ化し、次いで、上位層構成情報に基づいて、構成されたスケジューリングを送信する。構成されたグラント・タイプ1について、ネットワーク・デバイスは、制御情報PDCCHをユーザーに送信しない。データ伝送によって占有される時間領域資源の位置は、上位層シグナリングを使用することによって構成される。
【0181】
ネットワーク・デバイスは、DCIフォーマット2_0を搬送するために1つのPDCCHを送信してもよい。DCIフォーマットは、一つまたは複数のスロット中のシンボルが上りリンク・シンボル、下りリンク・シンボル、またはフレキシブル・シンボルであることを示しうる。あるいはまた、DCIは、いくつかのシンボル上でPDSCHまたはCSI-RSをスケジュールすることができる。構成されたグラント・スケジューリングのPUSCHによって占有されるシンボルが、DCI(DCIは、DCIフォーマット2_0であってもよく、または下りリンク・データPDSCHもしくはCSI-RSをスケジューリングするためのDCIであってもよい)によって示されるシンボルと重複する場合、処理は、以下の規則に従って実行される。
【0182】
端末デバイスが部分取り消し能力を報告しない場合、またはネットワーク・デバイスが部分取り消し能力を示さない場合、かつPUSCHの先頭シンボルが時間 DCIの最後のシンボルの後Tproc,2以内である場合には、PUSCHの伝送は取り消されず、そうでない場合は、PUSCHの伝送が取り消される
【0183】
端末デバイスが部取り消し能力を報告するか、またはネットワーク・デバイスが部分取り消し能力を示す場合、DCIの最後のシンボルの後、時間Tproc,2より後のPUSCHの伝送のみが取り消され、前記時間の前のPUSCHの伝送は取り消されない。
【0184】
Tproc,2は、次式を用いて計算される:
Tproc,2=max((N2+d2,1+d2)(2048+144)・κ2-μ・Tc+Text+Tswitch,d2,2)
【0185】
重複したPUCCHとPUSCHのうち任意のものがPDCCHに対応し、本明細書における「対応」は、PDCCHがPUSCH伝送をスケジューリングするために使用されること、またはPDCCHがPDSCHをスケジューリングするために使用され、PDCCHが、PDSCHフィードバック情報を搬送するPUCCHを示すことを示しうる。
【0186】
N2は、表3および表4に従って、それぞれUE処理能力1およびUE処理能力2についてμに基づいて決定されるPDSCH準備時間であり、μは(μ
DL,μ
UL)のうちの1つに対応し、μの値はT
proc,2の最大値を満たす。ここで、μ
DLは、PUSCHをスケジューリングするためのPDCCHのサブキャリア間隔に対応し、μ
ULは、PUSCHを伝送するための上りリンク・チャネルのサブキャリア間隔に対応する。非共有スペクトル・チャネル・アクセス処理については、T
ext=0である。PUSCHの1番目のシンボルがDM-RSのみを含む場合、d
2,1=0であり、そうでない場合、d
2,1=1である。DCIスケジューリングがBWPスイッチングをトリガーする場合、d
2,2はスイッチング時間に等しく、そうでない場合、d
2,2=0である。高優先度PUSCHが低優先度PUCCHと重複する場合、高優先度PUSCHのd
2は、UEによって報告された値によって設定され、そうでない場合、d
2=0である。
【表3】
【表4】
【0187】
ケース3:反復されるPUCCHおよびPUSCH資源が競合する。
【0188】
PUCCHがN個のスロットにおいて送信される場合、PUSCHも1つのスロットまたはいくつかのスロットにおいて送信され、PUCCHおよびPUSCHはいくつかのスロットにおいて送信されてもよい。この場合、重複したスロットでは、端末デバイスは、PUCCHのみを送信し、PUSCHを送信しない。
【0189】
ケース4:高優先度PUCCHの資源が低優先度PUSCHの資源と競合する。
【0190】
PUCCHの優先度は、PDSCHをスケジューリングするためのDCIにおいて示されてもよく、または上位層シグナリングを使用することによって構成されてもよい。結論として、PUCCHの優先度が高優先度であるか低優先度であるかを決定する仕方がある。動的にスケジューリングされるPUSCHの優先度はDCIにおいて示され、スケジューリングされるPUSCHの優先度は上位層シグナリングを使用することによって構成される。
【0191】
ひとたび高優先度PUCCHの資源が低優先度PUSCHの資源と重複すると、低優先度PUSCHは取り消される。
【0192】
ケース5:キャリアアグリゲーション・シナリオにおいて、基準セルまたは別のセル内のシンボルの方向がPUSCHと競合する。
【0193】
UEのために複数のセルが構成され、半二重競合処理が実行される必要があることを示すよう、半二重挙動=「有効」が構成され、UEは、いずれのセルにおいても同時送信および受信をサポートすることができず、UEは、ネットワーク・デバイスが半二重動作をサポートすることができることを報告し、DCIフォーマット2_0のブラインド検出が構成されていない場合、以下のシンボルがPUSCHと競合し、PUSCHは取り消される。
【0194】
シンボルは、SIB1におけるssb-PositionsInBurstまたはServingCellConfigCommonにおけるssb-PositionsInBurstによって任意のサービング・セルにおいて、同期信号(synchronization signal、SS)/物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel、PBCH)ブロックを受信するために使用されるシンボルとして、示される。
【0195】
シンボルは、基準セル内のtdd-UL-DL-ConfigurationCommonまたはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedパラメータによって下りリンク・シンボルとして示されるか、またはPDCCH、PDSCH、もしくはCSI-RSを受信するように上位層シグナリングによって構成される。
【0196】
ケース6:取り消し指示情報が、PUSCH伝送を取り消すことを示す。
【0197】
ネットワーク・デバイスは、取り消し指示情報Cancellation indicationを端末デバイスに送信してもよい。取り消し指示情報は、DCIフォーマット2_4において搬送される。ビットマップは、具体的には、基準時間‐周波数資源においてPUSCHが取り消しされる資源位置を示す。具体的には、1として示される位置は、取り消しを示す。PUSCHによって占有されるシンボルのうち少なくとも1つが1として示される場合、PUSCHにおいて1として示された1番目のシンボルから始まるすべてのPUSCHが取り消される。
【0198】
たとえば、PUSCHがシンボル2~12を占有し、シンボル3および4が1として示される。この場合、シンボル2は依然として予約されており、シンボル3~12からのすべてのPUSCHは取り消される。
【0199】
ロングタームエボリューションLTEおよびLTE-Aワイヤレス通信システムと比較して、5G NRワイヤレス通信システムは、より大きな通信帯域幅を得るために、より高い周波数帯域上で展開される。しかしながら、高周波数帯域は、より大きな経路損失およびより大きな侵入損失を引き起こし、それにより、NRのカバレッジ性能は、LTEおよびLTE-Aのカバレッジ性能よりもはるかに低い。
【0200】
カバレッジ性能を改善するために、TBoMS技術が提案される。この技術では、各スロット内の小さなデータ・パケットが大きなデータ・パケットに集約され、集約されたデータ・パケットが複数のスロットにおいて伝送され、それにより、TBセグメンテーション回数を低減してCRCオーバーヘッドを低減し、TBSを増加させて符号化利得を増加させ、周波数資源を低減してパワースペクトル密度およびカバレッジ性能を改善する。
【0201】
現在のところ、TBoMSレート・マッチングは、各スロットにおいて1回実行される。
図6に示されるように、レート・マッチングにおける現在のビット選択の先頭位置は、前のビット選択の終了位置の次のビットである。すなわち、
【数1】
である。iはレート・マッチング・インデックスを表し;i=1,2,Lであり;k
iは、現在のレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を表し;l
i-1は前のレート・マッチングにおけるビット選択における終了ビットの、循環バッファ内の位置を表し;k
0は、1番目のレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を表し、表2に示されるように、このTBoMS伝送におけるRV番号(rv
id=0、1、2、または3)およびLDPCベース・グラフによって決定される。N
cbは、チャネル符号化後に得られる符号ブロックのサイズ/循環バッファ・サイズ(長さ)を表し;Z
Cは、LDPC符号化拡張因子(LDPCリフティング・サイズ)を表す。
【0202】
3GPP RAN1#106-eでは、TBoMS PUSCH伝送のためのTBS計算において中間パラメータ、すなわち情報ビットNinfoを算出するための公式が次のようになることを提案している:
Ninfo=K・NRE・R・Qm・NL
【0203】
N
REは、1つのスロット内の資源要素(resource element、RE)の数を表し;Rは、符号化率を表し;Q
mは変調次数を表し;N
Lは、層の数を表し;Kは、TBS計算のスケーリング因子であり、K個のスロット内のTBが1つの大きなTBに集約されることを表す。加えて、TBoMS PUSCH伝送に割り当てられるスロットの数Nは、K個のスロットがその中に集約されたTBがN個のスロットにおいて伝送されることを表す。スロットの数Nおよびスケーリング因子Kは、K≦Nという条件を満たし、これは、TB集約のためのスロットの数がTB伝送のためのスロットの数とは異なりうることを意味する。
図23に示されるように、時分割複信(time division duplex、TDD)スペクトル上りリンク‐下りリンク・スロット構成はDDSUUであり、N=8、K=4であると仮定される。この場合、TBoMS PUSCH伝送の際には、4スロットがその中に集約された大きなTBが8スロットにおいて伝送される。
【0204】
現在のところ、端末デバイスがレート・マッチングを実行し、ネットワーク・デバイスがレート・デマッチング(これは、端末デバイスのレート・マッチングの逆処理プロセスとして理解されうる)を実行するプロセスにおいて、現在のレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置は、前のレート・マッチングにおけるビット選択における終了ビットの、循環バッファ内の位置に基づいてリアルタイムで計算される。一方の当事者が、前のレート・マッチングにおけるビット選択における終了ビットの、循環バッファ内の位置を誤って決定すると、現在のレート・マッチングから開始して、すべてのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの位置が誤って決定され、エラー伝搬を引き起こす。結果として、ネットワーク・デバイスによって受信されることが予期されるビットは、端末によって送信されたビットと整列されることができず、ネットワーク側でデコード・エラーが発生する。前のレート・マッチングにおけるビット選択における終了ビットの、循環バッファ内の位置が計算される前に、前のレート・マッチングにおいて出力されるビット長が決定される必要があることを理解されたい。現在のところ、レート・マッチングにおいて出力されるビット長は、一般に、TBの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量に基づいて計算される(Gは、トランスポート・ブロックの伝送のために利用可能な符号化ビットの総数)。UCIがPUSCH上に多重化されるとき、UCIは、TBの伝送のためにもともと利用可能ないくつかの符号化ビットを占有することに留意されたい。したがって、Gが計算されるとき、UCIによって占有される符号化ビットの総量が、UCIが多重化されないときに占有される符号化ビットの総量から差し引かれる必要がある。UCIは、HARQ-ACK、A-CSI、CSIパート1、CSIパート2、CG-UCI、ならびにHARQ-ACKとCG-UCIの合同符号化のうちの少なくとも1つを含みうる。UCIがA-CSIである例が、詳細な説明のために以下で使用される。
【0205】
たとえば、ネットワーク・デバイスは、A-CSIを報告するように端末デバイスをスケジューリングするためにPDCCHを送信し、報告されたA-CSIは、TBoMS伝送に多重化される必要がある。ネットワーク・デバイスは、上りリンク共有制御チャネル(uplink shared channel、UL-SCH)に対してレート・デマッチングを実行し、前述の仕方で、各レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの位置を決定する。A-CSIがUL-SCH上に多重化される場合、レート・マッチングを通じて出力ビット長が計算されるとき、TBの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量G'G'を得るために、A-CSIの符号化ビットの総量が差し引かれる必要がある。A-CSIが第2のスロットに多重化されるとすると、TBの伝送のために利用可能であり、第2のレート・マッチングにおいて出力されるビットの長さは、別のスロットにおけるものよりも小さい。したがって、第3のレート・マッチングにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置が進められる必要がある。この場合、レート・デマッチングを実行するとき、ネットワーク・デバイスも、TBの伝送のために利用可能であり、第2のレート・マッチングにおいて出力されるビットの長さとして、A-CSIの符号化ビットの総量が差し引かれた後に得られるG'を使用する。この場合、ネットワーク・デバイスは、端末デバイスが
図7の(a)に示される上りリンク・スロットにおいてTBをネットワーク・デバイスに送信すると考える。しかしながら、端末デバイスがPDCCHを検出し損なった場合、端末は、A-CSIが報告される必要があることを知ることができない。したがって、端末デバイスが、TBの伝送のために利用可能であり、第2のレート・マッチングにおいて出力されるビットの長さを決定するとき、A-CSIの符号化ビットの総量は差し引かれない;端末デバイスが、第3のスロットにおけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの位置を決定するとき、TBの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量G'を得るためにA-CSIの符号化ビットの総量は差し引かれない。この場合、端末デバイスがネットワーク・デバイスにTBを伝送する上りリンク・スロットは、
図7の(b)に示される。
図7の(a)と
図7の(b)との比較から、この場合、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、各レート・マッチングビットにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を揃えず、ネットワーク・デバイスのデコード・エラーを引き起こすことがわかる。
【0206】
以下、GおよびG'について例を用いて説明する。G'=Φ-θ-ψである。Φは、割り当てられた時間‐周波数資源によって搬送されうる符号化ビットの総量であり、θは、参照信号または別のチャネルによって占有される符号化ビットの量であり、ψは、UCIによって占有される符号化ビットの量を表し、ここで、θは0以上である。他の参照信号または他のチャネルがないときはθ=0である。UCI占有がないときはψ=0である。
【0207】
ある可能な態様(UCI多重化がない)では、G'=NRE×Qm×NLである。ここで、NRE、QmおよびNLは、それぞれREの数、変調次数、および層の数を表す。NRE=min(156,NRE')nprbであり、ここで、nprbは、割り当てられたPRBの総数を表す。NRE'=Nsc
RB・Nsymb
sh-ND,urP
PRB-Noh
PRBである。ここで、Nsc
RB=12は、物理資源ブロック内の周波数領域におけるサブキャリアの数であり、Nsymb
shは、PUSCHに割り当てられたシンボルの数Lであり、NDMRS
PRBは、割り当てられた持続時間内の各PRBのDM-RS REの数であり、DM-RS CDMグループ内にデータがないことを含み、Noh
PRBは、PUSCH-ServingCellConfigの上位層パラメータxOverheadによって構成されるオーバーヘッドである。
【0208】
別の可能な態様(UCI多重化が存在する)では、G'=NRE×Qm×NL-ψである。
【0209】
ψは、前述の2つの態様での本願の実施形態において提供される上りリンク伝送方法においてはGから減算されない。
【0210】
8. 時間領域資源割り当て(Time Domain Resource Allocation、TDRA)テーブル
【0211】
PDCCHとPUSCHとの間の時間領域関係を構成するために、PUSCH-TDRAテーブルが使用される。PUSCH-TDRAテーブルは、一つまたは複数のPUSCH-TDRAを含む。UEは、PUSCH-TDRAテーブル内のエントリーの数に基づいてDCIフィールドのビット幅を決定する。DCIフィールド内の値0は、リスト内の1番目の要素を示し、DCIフィールド内の値1は、リスト内の2番目の要素を示し、以下同様である。
【数2】
【0212】
詳細については、TS38.331を参照されたい。
【0213】
9. フィラー・ビット(filler bit)
【0214】
フィラー・ビットは、本願ではヌル・ビット(NULL)とも呼ばれる。
【0215】
LDPC符号化は、符号化前に得られた符号ブロックのサイズがZcの整数倍であることを必要とし、ここで、ZcはLDPCリフティング・サイズであることを理解されたい。しかしながら、TBS計算、CRC追加、ベース・グラフ選択、および符号ブロック・セグメンテーションの後、各符号ブロックのサイズは必ずしもZcの整数倍ではない。したがって、LDPC符号化の前に得られる符号ブロックのサイズがZcの整数倍になるように、各符号ブロックの後にフィラー・ビットが追加される必要がある。
【0216】
フィラー・ビットの詳細な説明については、TS38.212のセクション5.2.2を参照されたい。
【0217】
以下では、
図8~
図14を参照して、本願において提供される上りリンク伝送方法を説明する。
【0218】
以下では、
図8を参照して、本願のある実施形態における上りリンク伝送方法100を詳細に説明する。
【0219】
図8は、本願による方法100の概略的な対話図である。方法100は、端末デバイスが第2の指示情報を検出するかどうかに基づいて、2つの異なる態様で実施されうる。
【0220】
第1の可能な実装では、端末デバイスは、第2の指示情報を検出する。
【0221】
S101:ネットワーク・デバイスは、第1の指示情報を端末デバイスに送信し、対応して、端末デバイスは、第1の指示情報をネットワーク・デバイスから受信し、第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する。
【0222】
本明細書における第1のトランスポート・ブロックは1つのトランスポート・ブロックであることを理解されたい。
【0223】
本願における時間単位は、利用可能なスロット(available slot)として理解されうることに留意されたい。現在のところ、利用可能なスロットは、上りリンク‐下りリンク・スロット構成、TDRA、ならびに同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロック(synchronization signal and PBCH block、SSB)に基づいて合同して決定される。
【0224】
たとえば、上りリンク‐下りリンク・スロット構成はDDSUUであり;スロットSにおいて、最初の10個のシンボルは下りリンク・シンボルであり、中間の2つのシンボルはフレキシブル・シンボルであり、最後の2つのシンボルは上りリンク・シンボルである。TDRAは、先頭スロットが1番目のDであることを示し、スロットの数が4であり、1つのスロット内の先頭シンボルSが1番目のシンボルであり、シンボル長Lが10であることを示す。SおよびLの指示によれば、スロットDおよびスロットSに対応するシンボルは、下りリンク・シンボルであり、TBoMS伝送のために使用されることができない。したがって、利用可能なスロットはDDSUUDDSUUにおける4つのUであると決定されうる。
【0225】
別の例では、Sは13番目のシンボルを示し、L=2である。この場合、利用可能なスロットは、DDSUUDDSUUにおける最初の2つのSおよびUでありうる。SおよびLはスロットSにおける上りリンク・シンボルを示すので、スロットSはまた、マルチスロット上の伝送のために使用されうる。
【0226】
S102:ネットワーク・デバイスは、第2の指示情報を端末デバイスに送信し、対応して、端末デバイスは、第2の指示情報をネットワーク・デバイスから受信し、第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように端末デバイスに指示し、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである。
【0227】
第1の指示情報は、前記複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示しており、第2の指示情報は、第1の時間単位においてUCIを送信するように端末デバイスに指示し、端末デバイスは、UCIが多重化された第1のトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信することを理解されたい。UCIが多重化される第1のトランスポート・ブロックは、第1の時間単位がUCIおよび第1のトランスポート・ブロックの符号化ビットを搬送するものとして理解されうる。
【0228】
S103:端末デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、パラメータGは、1つの時間単位における第1のトランスポート・ブロックおよびUCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、第2の時間単位は、前記複数の時間単位における第1の時間単位の次の時間単位である。
【0229】
前記複数の時間単位において、各時間単位において1回、レート・マッチングが実行され、符号化ビットシーケンスが1回出力されることを理解されたい。第1の時間単位の次の時間単位として、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンス(前述の第1の符号化ビットシーケンス)における先頭ビットの、循環バッファ内の位置が、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて決定される。具体的には、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置がGに基づいて決定されるとき、第1の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスの長さが、Gに基づいてまず決定される必要があり、次いで、第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置が、前記長さに基づいて決定される。代替的に、第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置は、Gに基づいて直接決定されうる。
【0230】
S104:端末デバイスが、前記複数の時間単位においてUCIおよび第1のトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信する。
【0231】
具体的な実装の際には、第1の時間単位におけるいくつかの時間領域資源がUCIを搬送するために使用されるので、S104において、ネットワーク・デバイスは、S101において示された第1のトランスポート・ブロックを完全に送信することができないことがありうることを理解されたい。
【0232】
S105:ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する。
【0233】
S105においてネットワーク・デバイスが、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する解決策は、S103において端末デバイスが、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する解決策と同様であることを理解されたい。
【0234】
詳細については、方法200における第1の可能な実装のS203における対応する説明を参照されたい。
【0235】
本願のこの実施形態において、ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位においてUCIの指示情報を含めるように端末デバイスに指示し;端末デバイスが該指示を検出したとき、UCIの符号化ビットの総量は、第2の時間単位(第1の時間単位の次の時間単位)におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するためにネットワーク・デバイスおよび端末デバイスによって使用されるパラメータGから差し引かれない。したがって、第2の時間単位から開始して、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、各レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を揃えることができる。これは、デコード成功率を高める。
【0236】
S103において、ある可能な実装では、端末デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGのa倍に基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、ここで、0<a≦1である。ここで、aは、0.1x(0<x<10)、0.2x(0<x<5)、または0.01x(0<x<100)のいずれかに等しく、xは整数である。たとえば、aは、0.1、0.2、0.3、…、0.9、1のいずれかの数であってもよいし、あるいは0.2、0.4、0.6、0.8、1のいずれかの数であってもよい。
【0237】
同様に、aGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するとき、端末デバイスは、まず、aGに基づいて、第1の時間単位内のレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスの長さを決定し、次いで、該長さに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する必要がある。
【0238】
対応して、ネットワーク・デバイスも、同じ仕方で、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する。
【0239】
方法100はさらに下記を含む。
【0240】
端末デバイスが、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて第2の符号化ビットシーケンスの長さを決定する。
【0241】
詳細については、方法200における第2の可能な実装におけるS202におけるステップ2およびステップ3に対応する説明を参照されたい。
【0242】
本願のこの実施形態において、端末デバイスが第2の指示情報を受信するとき、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、端末デバイスが第2の指示情報を受信しないときに使用されるのと同じ仕方で、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置、および第2の符号化ビットシーケンスの長さを決定することができる。これは、本願において提供される上りリンク伝送方法の適用範囲を拡張する。
【0243】
S103において、別の可能な実装では、端末デバイスは、Zcおよび第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、Zcは低密度パリティー・チェックLDPC因子である。
【0244】
対応して、ネットワーク・デバイスも、同じ仕方で、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する。
【0245】
詳細については、方法200における第3の可能な実装における対応する説明を参照されたい。
【0246】
従来技術では、端末側で資源マッピングが実行されるとき、前の時間単位にマッピングされた最後のビットの、循環バッファ内の位置が見出される必要があり、高い計算オーバーヘッドをもたらすことを理解されたい。
【0247】
本願のこの実施形態では、資源マッピングが端末側で実行されるとき、第1の符号化ビットシーケンス内にあり、前の時間単位にマッピングされた最後のビットの位置を探すステップが低減され、Gに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することに基づいて、前記位置がZcを参照して決定される。これは、マッピング・プロセスにおける計算を単純化し、オーバーヘッドを低減する。
【0248】
S103において、別の可能な実装では、端末デバイスは、Zcと、第1の時間単位に対応するパラメータGのa倍とに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、ここで、Zcは低密度パリティー・チェックLDPC因子である。
【0249】
対応して、ネットワーク・デバイスも、同じ仕方で、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する。
【0250】
詳細については、方法200における第2の可能な実装におけるS202のステップ2およびステップ3に対応する説明を参照されたい。
【0251】
従来技術では、端末側で資源マッピングが実行されるとき、前の時間単位にマッピングされた最後のビットの、循環バッファ内の位置が見出される必要があり、高い計算オーバーヘッドをもたらすことを理解されたい。
【0252】
本願のこの実施形態では、資源マッピングが端末側で実行されるとき、第1の符号化ビットシーケンス内にあり、前の時間単位にマッピングされた最後のビットの位置を探すステップが低減され、aGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することに基づいて、前記位置がZcを参照して決定される。これは、マッピング・プロセスにおける計算を単純化し、オーバーヘッドを低減する。
【0253】
方法100はさらに下記を含む。
【0254】
端末デバイスは、第2の符号化ビットシーケンスを第1の時間単位における時間‐周波数資源にマッピングし、ここで、第2の符号化ビットシーケンスは、第1の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、第2の符号化ビットシーケンス内のビットの量は、第1の時間単位に対応するパラメータGに等しい。端末デバイスは、第1の時間単位内のいくつかの時間‐周波数資源にUCIをマッピングして、該いくつかの時間‐周波数資源において搬送される第1の符号化ビットシーケンス内のいくつかのビットシーケンスを置き換える。
【0255】
具体的な実装の際には、時間‐周波数資源にマッピングされるビットシーケンスは、レート・マッチングが実行されるシーケンスではなく、符号ブロック連結が実行された後にのみその時間‐周波数資源にマッピングされうることに留意されたい。
【0256】
本願のこの実施形態において、UCIは、第1の時間単位においてパンクチャリング方式で多重化され、その結果、第1のトランスポート・ブロックに含まれ、第1の時間単位においてUCIによって占有される時間‐周波数資源以外の時間‐周波数資源上で搬送されるビットシーケンスは変化しない。これは、ネットワーク・デバイスのデコード成功率および精度を高める。
【0257】
第1の指示情報は、ネットワーク・デバイスが前記複数の時間単位において1つのトランスポート・ブロックを送信することができることをさらに示し、第1のトランスポート・ブロックは1つのトランスポート・ブロックであり、第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロック伝送有効化フィールドを含むか、または第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロックのマッピング・タイプ・パラメータを含む。
【0258】
前述の解決策は、第1の指示情報のいくつかの可能なシグナリング設計を提供することを理解されたい。第1の指示情報は、TDRAテーブルを第1の指示情報に新たに追加することによって、マルチスロット上のトランスポート・ブロック伝送有効化フィールドを含むことができる。第1の指示情報は、第1の指示情報内のmappingtype〔マッピング・タイプ〕フィールドを1ビットから2ビットに変更することによって、マルチスロット上のトランスポート・ブロックのマッピング・タイプ・パラメータを含むことができる。
【0259】
詳細については、方法200におけるS201における対応する説明を参照されたい。
【0260】
本願のこの実施形態では、ネットワーク・デバイスがマルチスロット上の伝送の機能をサポートすることは、複数の形式で端末デバイスに示され、それにより、シグナリング設計が豊富にされ、上りリンク伝送効率が改善される。
【0261】
第2の可能な実装では、端末デバイスは、第2の指示情報を検出しない。
【0262】
S101'の詳細については、第1の可能な実装におけるS101における対応する説明を参照されたい。
【0263】
S102':ネットワーク・デバイスは、第2の指示情報を端末デバイスに送信し、第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように端末デバイスに指示し、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである。しかしながら、端末デバイスは、ネットワーク・デバイスからの第2の指示情報を検出しない。したがって、端末デバイスは、第1の時間単位においてUCIを送信しない。
【0264】
S103':端末デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、ここで、パラメータGは、1つの時間単位における第1のトランスポート・ブロックおよびUCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、第2の時間単位は、前記複数の時間単位における第1の時間単位の次の時間単位である。
【0265】
この場合、端末デバイスは第2の指示情報を検出しないので、第1の時間単位に対応するパラメータGは、第1の時間単位における第1のトランスポート・ブロックの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であることを理解されたい。
【0266】
前記複数の時間単位において、各時間単位においてレート・マッチングが1回実行され、符号化ビットシーケンスは1回出力されることをさらに理解されたい。第1の時間単位の次の時間単位として、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンス(前述の第1の符号化ビットシーケンス)における先頭ビットの、循環バッファ内の位置が、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて決定される。
【0267】
任意的に、S103'は、以下のものと置き換えられてもよい。端末デバイスは、従来技術に従って、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する。
【0268】
S104':端末デバイスは、前記複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信する。
【0269】
端末デバイスは、前記複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信し、ネットワーク・デバイスは、端末デバイスが第1の時間単位においてUCIを送信すると考えることを理解されたい。
【0270】
S105':ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、ここで、第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、パラメータGは、1つの時間単位における第1のトランスポート・ブロックおよびUCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、第2の時間単位は、前記複数の時間単位における第1の時間単位の次の時間単位である。
【0271】
ネットワーク・デバイスは、端末デバイスが第1の時間単位においてUCIを送信すると考えるが、UCIの符号化ビットの総量は、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するためにネットワーク・デバイスによって使用されるGから差し引かれないことを理解されたい。したがって、端末デバイスが、S103'においてGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するか、または従来技術に従って、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するかにかかわらず、S103'において端末デバイスによって計算される、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置は、S105'においてネットワーク・デバイスによって計算される、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置と整合する。
【0272】
本願のこの実施形態において、ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位においてUCIの指示情報を含めるように端末デバイスに指示し、端末デバイスが指示を検出しないとき、UCIの符号化ビットの総量は、第2の時間単位(第1の時間単位の次の時間単位)におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するためにネットワーク・デバイスおよび端末デバイスによって使用されるパラメータGから差し引かれない。したがって、第2の時間単位から開始して、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、各レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を揃えることができる。これは、デコード成功率を高める。
【0273】
S103'において、ある可能な実装では、端末デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGのa倍に基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、ここで、0<a≦1である。ここで、aは、0.1x(0<x<10)、0.2x(0<x<5)、または0.01x(0<x<100)のいずれかであり、xは整数である。たとえば、aは、0.1、0.2、0.3、…、0.9、1のいずれかの数であってもよいし、0.2、0.4、0.6、0.8、1のいずれかの数であってもよい。
【0274】
同様に、aGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するとき、端末デバイスは、まず、aGに基づいて、第1の時間単位内のレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスの長さを決定し、次いで、該長さに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する必要がある。
【0275】
対応して、ネットワーク・デバイスも、同じ仕方で、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する。
【0276】
端末デバイスが第2の指示情報を検出しないとき、ネットワーク・デバイスが、UCIの符号化ビットの総量が差し引かれていないパラメータGに基づいて第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの位置を計算すると、その位置と第2の符号化ビットシーケンス内の終了ビットとの間にギャップがあることを理解されたい。ギャップはネットワーク・デバイス側にあるので、ギャップは、UCIを搬送するために使用されるREによって引き起こされる。システマティック・ビットにおけるギャップは、チャネル品質を劣化させることがある。
【0277】
本願のこの実施形態では、Gは、0より大きく1より小さいaを乗算され、それにより、ネットワーク・デバイスは、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を事前に計算することができる。これは、第2の符号化ビットシーケンスにおける終了ビットと第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットとの間のギャップを短縮し、チャネル品質を改善する。
【0278】
方法100はさらに下記を含む。
【0279】
端末デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて第2の符号化ビットシーケンスの長さを決定し、ここで、第2の符号化ビットシーケンスは、第1の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスである。
【0280】
本願のこの実施形態では、さらに、第2の符号化ビットシーケンスの長さは、依然としてGに基づいて計算される。GはaGよりも大きいので、前述のギャップが除去されることをさらに確実にすることができる。
【0281】
S103において、別の可能な実装では、端末デバイスは、Zcおよび第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、ここで、Zcは低密度パリティー・チェックLDPC係数である。
【0282】
対応して、ネットワーク・デバイスも、同じ仕方で、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する。
【0283】
詳細については、方法200の第3の可能な実装における対応する説明を参照されたい。
【0284】
従来技術では、端末側で資源マッピングが実行されるとき、前の時間単位にマッピングされた最後のビットの、循環バッファ内の位置が見出される必要があり、高い計算オーバーヘッドをもたらすことを理解されたい。
【0285】
本願のこの実施形態では、資源マッピングが端末側で実行されるとき、第1の符号化ビットシーケンス内にあり、前の時間単位にマッピングされた最後のビットの位置を探すステップが低減され、Gに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することに基づいて、該位置がZcを参照して決定される。これは、マッピング・プロセスにおける計算を単純化し、オーバーヘッドを低減する。
【0286】
S103において、別の可能な実装では、端末デバイスは、Zcと、第1の時間単位に対応するパラメータGのa倍とに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、ここで、Zcは低密度パリティー・チェックLDPC因子である。
【0287】
対応して、ネットワーク・デバイスも、同じ仕方で、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する。
【0288】
詳細については、方法200における第2の可能な実装におけるS202のステップ2およびステップ3に対応する説明を参照されたい。
【0289】
従来技術では、端末側で資源マッピングが実行されるとき、前の時間単位にマッピングされた最後のビットの、循環バッファ内の位置が見出される必要があり、高い計算オーバーヘッドをもたらすことを理解されたい。
【0290】
本願のこの実施形態では、資源マッピングが端末側で実行されるとき、第1の符号化ビットシーケンス内にあり、前の時間単位にマッピングされた最後のビットの位置を探すステップが低減され、aGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することに基づいて、該位置がZcを参照して決定される。これは、マッピング・プロセスにおける計算を単純化し、オーバーヘッドを低減する。
【0291】
第1の指示情報は、ネットワーク・デバイスが前記複数の時間単位において1つのトランスポート・ブロックを送信することができることをさらに示し、第1のトランスポート・ブロックは1つのトランスポート・ブロックであり、第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロック伝送有効化フィールドを含むか、または第1の指示情報は、マルチスロット上のトランスポート・ブロックのマッピング・タイプ・パラメータを含む。
【0292】
前述の解決策は、第1の指示情報のいくつかの可能なシグナリング設計を提供することを理解されたい。第1の指示情報は、TDRAテーブルを第1の指示情報に新たに追加することによって、マルチスロット上のトランスポート・ブロック伝送有効化フィールドを含むことができる。第1の指示情報は、第1の指示情報内のmappingtypeフィールドを1ビットから2ビットに変更することによって、マルチスロット上のトランスポート・ブロックのマッピング・タイプ・パラメータを含むことができる。
【0293】
詳細については、方法200におけるS201における対応する説明を参照されたい。
【0294】
本願のこの実施形態では、ネットワーク・デバイスがマルチスロット上の伝送の機能をサポートすることが、複数の形式で端末デバイスに示され、それにより、シグナリング設計が豊富にされ、上りリンク伝送効率が改善される。
【0295】
以下では、
図9を参照して、本願のある実施形態における上りリンク伝送方法200を詳細に説明する。
図9は、本願による方法200の概略的な対話図である。
【0296】
具体的には、方法200は、複数の異なる実装を有しうる。以下では、説明のための例としていくつかの異なる実装を使用する。該いくつかの異なる実装は、端末デバイスが、時間単位#n-1に対応するGに基づいて、時間単位#nにおいてレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンス内の先頭ビットの位置を計算する方法を別々に提供する。
【0297】
第1の可能な実装では、端末デバイスは、時間単位#n-1に対応するGに基づいて、時間単位#nにおいてレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンス内の先頭ビットの位置を計算し、時間単位#nに対応するGまたはG'に基づいて、時間単位#nにおいてレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さを計算する。すべての時間単位に含まれるOFDMシンボルの数が異なる場合、それらの時間単位は異なるGに対応する。すべての時間単位に含まれるOFDMシンボルの数が同じである場合、それらの時間単位は同じGに対応する。
【0298】
以下の実施形態では、便宜上、1つの時間単位が1つのスロットに等しい例が説明のために使用されることに留意されたい。具体的な実装の際には、1つの時間単位は、本願の用語説明部分において設計されたシンボル、物理スロット、利用可能なスロットなどとして理解されてもよい。これは、本願において限定されない。
【0299】
S201:ネットワーク・デバイスは、スケジューリング情報を端末デバイスに送信し、ここで、スケジューリング情報は、複数のスロットにおいてPUSCHを送信するように端末デバイスに示し、PUSCHは、1つのTBに対応するUL-SCHを搬送し、または、スケジューリング情報は、TBoMS PUSCHを送信するように端末デバイスに指示する。加えて、スケジューリング情報は、PUSCH上にUCIを含めるように端末デバイスにさらに指示する。
【0300】
端末デバイスが、スケジューリング情報内にあり、PUSCH上にUCIを含めるように端末デバイスに指示するシグナリングを検出することもあり、または該シグナリングを検出しないこともありうることに留意されたい。
【0301】
端末デバイスは、以下のいくつかの場合にPUSCH上でUCIを搬送することを理解されたい。以下に2つの一般的な例を与える。
【0302】
(1)DCIが、A-CSI測定を実行し、CSIを報告するよう端末デバイスをトリガーし、報告されるCSIとPUSCHは時間領域において重複する。
【0303】
(2)DCIが、PDSCHを受信し、PDSCHに対応するHARQ-ACKをPUCCH上で送信するよう端末デバイスをトリガーする。しかしながら、PUCCHとPUSCHとは時間領域において重複し、PUCCHの優先度はPUSCHの優先度と同じである。
【0304】
任意的に、スケジューリング情報は、TBoMSスロットの数、TBoMS反復の数、TBS計算スケーリング因子、RV更新粒度、およびTBoMS伝送有効化のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0305】
以下に、いくつかの可能なシグナリング設計を説明する。
【0306】
可能な設計1:
【0307】
スケジューリング情報は、TBoMSスロットの数がNに等しいことを示し、Nは4、6、または8以下である。具体的な実装は、スロット数Nを示すために、RRCシグナリングPUSCH-TimeDomainResourceAllocationListにおいて、1ビットないし3ビットのフィールドnumberOfSlotsがPUSCH-Allocationに新たに追加されることであってもよい。
【0308】
Nの候補値は、{1,2,…,8}またはそのサブセットである。たとえば、サブセットは、{2,4}、{2,4,6}、{2,4,8}、{2,4,6,8}、{2,4,7}、{2,4,7,8}、{2,3,4,7,8}、{1,2,4}、{1,2,4,6}、{1,2,4,8}、{1,2,4,6,8}、{1,2,4,7}、{1,2,4,7,8}、および{1,2,3,4,7,8}でありうる。
【0309】
TBoMS反復がサポートされない場合、TBoMSスロットの数は、1つのTBoMS伝送に割り振られたスロットの数のみを示すことを理解されたい。TBS計算スケーリング因子およびRV更新粒度は、TBoMSスロットの数によって暗黙的に示される。TBS計算スケーリング因子、RV更新粒度、およびTBoMSスロットの数は、すべてKに等しい。端末デバイスは、暗黙的指示方式で、K=Nであると決定してもよい。
【0310】
ネットワーク・デバイスがTBoMS伝送機能を有効にするかどうかは、明示的にまたは暗黙的に端末デバイスに対して示されうる。3つの可能な明示的な指示方法がある。
【0311】
(1)既存のTDRAテーブルに基づいて、TBoMS時間領域資源割り当て専用のTDRAテーブルが新たに追加される。
PUSCH-TimeDomainResourceAllocationListTBoMS
【0312】
別のTDRAテーブルと比較して、前述の新たに追加されたTDRAテーブルは、最も高い優先度を有することを理解されたい。すなわち、新たに追加されたTDRAテーブルが構成される場合、そのTDRAテーブルが有効になり、前記別のTDRAは有効にならない。したがって、新たに追加されたTDRAテーブルが構成される場合、TBoMS伝送が有効にされ、そうでない場合、TBoMS伝送は有効にされない。前記別のTDRAテーブルは、以下を含む。
-pusch-TimeDomainAllocationList
-pusch-TimeDomainAllocationListDCI-0-1
-pusch-TimeDomainAllocationListDCI-0-2
-pusch-TimeDomainAllocationListForMultiPUSCH
【0313】
(2)RRCシグナリングPUSCH-TimeDomainResourceAllocationListにおけるPUSCH-Allocationに、1ビットのフィールドenableTBoMSが新たに追加される。このフィールドが0であるか、または構成されていない場合、そのことは、TBoMS伝送が有効化されていないことを示し、そうでない場合、TBoMS送信が有効化されている。
【0314】
(3)RRCシグナリングPUSCH-TimeDomainResourceAllocationListにおけるPUSCH-Allocation内のフィールドmappingTypeが1ビットから2ビットに変更され、{typeA,typeB,TBoMS}を示す。ここで、「10」または「11」がTBoMS伝送を示す。
【0315】
任意的に、TBoMS伝送が明示的に有効にされるが、TBoMSスロットの数がN=1である場合、TBoMS伝送は有効にされない。暗黙的指示方法は、以下の通りである。TBoMSスロットの数が1より大きいとき、それは、TBoMS伝送が有効にされることを示す。TBoMSスロットの数が1に等しいか、またはTBoMSスロットの数が構成されていない場合、それは、TBoMS伝送が有効化されていないことを示す。
【0316】
可能な設計2:
【0317】
可能な設計1に基づいて、スケジューリング情報は、TBoMS反復の回数Nrepをさらに示す。これは、RRCシグナリングPUSCH-TimeDomainResourceAllocationListにおけるPUSCH-Allocationにおける既存のフィールドnumberOfRepetitionsによって示される。
【0318】
この場合、TBoMS反復がサポートされ、TBoMS反復のためのスロットの総数はN×Nrepに等しいことを理解されたい。任意的に、スロットの総数は、16、24、または32を超えることは期待されない。
【0319】
可能な設計3:
【0320】
スケジューリング情報は、TBoMSスロットの数を示す。スロットの数は、4、6、または8以下であり、RRCシグナリングPUSCH-TimeDomainResourceAllocationListにおけるPUSCH-Allocationにおける既存のフィールドnumberOfRepetitionsによって示される。候補値は、{1,2,…,8}またはそのサブセットである。たとえば、サブセットは、{2,4}、{2,4,6}、{2,4,8}、{2,4,6,8}、{2,4,7}、{2,4,7,8}、{2,3,4,7,8}、{1,2,4}、{1,2,4,6}、{1,2,4,8}、{1,2,4,6,8}、{1,2,4,7}、{1,2,4,7,8}、および{1,2,3,4,7,8}でありうる。
【0321】
TBoMS反復がサポートされない場合、TBoMSスロットの数は、1つのTBoMS伝送に割り振られたスロットの数のみを示すことを理解されたい。TBS計算スケーリング因子およびRV更新粒度は、TBoMSスロットの数によって暗黙的に示される。TBS計算スケーリング因子、RV更新粒度、およびTBoMSスロットの数は、すべてKに等しい。端末デバイスは、暗黙的指示方式で、K=Nであると決定してもよい。
【0322】
また、既存のフィールドnumberOfRepetitionsによってスロット数が示されるため、従来技術では、反復とTBoMSの2つの機能を区別することができない。したがって、TBoMS伝送が有効にされるかどうかを明示的に示すために、新しいシグナリングが追加される必要がある。詳細については、可能な設計1における3つの明示的な指示方法を参照されたい。
【0323】
可能な設計4:
【0324】
スケジューリング情報は、TBoMSスロットの数を示す。スロットの数は、16、24、または32以下であり、RRCシグナリングPUSCH-TimeDomainResourceAllocationListにおけるPUSCH-Allocationにおける既存のフィールドnumberOfRepetitionsによって示される。フィールドは3ビットまたは4ビットを有する。候補値は、{1,2,…,32}またはそのサブセットである。たとえば、サブセットは、{1,2,3,4,7,8,12,16}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24}、{1,2,3,4,7,8,12,16,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,28,32}であってもよい。
【0325】
スケジューリング情報は、TBS計算スケーリング因子を示す。スケーリング因子の値はKに等しく、Kは4、6、または8以下である。1ビットないし3ビットの新しいフィールドscalingFactorが、スケーリング因子を示すために、RRCシグナリングPUSCH-TimeDomainResourceAllocationListにおけるPUSCH-Allocationに追加される。候補値は、{1,2,…,8}またはそのサブセットである。たとえば、サブセットは、{2,4}、{2,4,6}、{2,4,8}、{2,4,6,8}、{2,4,7}、{2,4,7,8}、{2,3,4,7,8}、{1,2,4}、{1,2,4,6}、{1,2,4,8}、{1,2,4,6,8}、{1,2,4,7}、{1,2,4,7,8}、および{1,2,3,4,7,8}でありうる。
【0326】
任意的に、NまたはKが整数でないことは予期されない。
【0327】
K=Nの場合、それは本質的にTBoMS反復ではなく、スロットの数は1つのTBoMS伝送に割り当てられたスロットの数のみを表し;またはK<Nの場合、それは本質的にTBoMS反復であり、スロットの数はTBoMS反復の伝送を含むスロットの総数を表し、Kは1つのTBoMS伝送のためのスロットの数を表し、N/Kが整数である場合、TBoMS反復の数はN/Kであることを理解されたい。RV更新粒度はKスロットである。K>Nであることは期待されない。
【0328】
TBoMS伝送機能を有効にするかどうかは、明示的にまたは暗黙的に示されうる。明示的な指示は、可能な設計1における3つの明示的な指示方法で示される。任意的に、TBoMS伝送が明示的に有効にされるが、K=1またはK>Nである場合、TBoMS伝送は有効にされない。暗黙的指示方法は、以下の通りである。TBS計算スケーリング因子Kが構成され、K≠1であり、K≦Nである場合、そのことは、TBoMS伝送が有効にされていることを示し、そうでない場合(すなわち、スケーリング因子Kが構成されていないか、またはKが構成されているがK=1またはK>Nである場合)、TBoMS伝送は有効にされない。
【0329】
可能な設計5:
【0330】
スケジューリング情報は、TBoMSスロットの数を示す。スロットの数は、16、24、または32以下である。3ビットまたは4ビットの新しいフィールドnumberOfSlotsが、スロット数Nを示すために、RRCシグナリングPUSCH-TimeDomainResourceAllocationListにおいてPUSCH-Allocationに追加される。候補値は、{1,2,…,32}またはそのサブセットである。たとえば、サブセットは、{1,2,3,4,7,8,12,16}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24}、{1,2,3,4,7,8,12,16,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,28,32}であってもよい。
【0331】
スケジューリング情報は、TBS計算スケーリング因子を示す。スケーリング因子の値はKであり、Kは4、6、または8以下である。RRCシグナリングPUSCH-TimeDomainResourceAllocationListにおけるPUSCH-Allocation における既存のフィールドnumberOfRepetitionsの1ビットないし3ビットがスケーリング因子を示す。候補値は、{1,2,…,8}のサブセットである。たとえば、サブセットは、{1,2,3,4,7,8,12,16}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24}、{1,2,3,4,7,8,12,16,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,28,32}であってもよい。
【0332】
任意的に、N/Kが整数でないことは予期されない。
【0333】
可能な設計4と可能な設計5との間の違いは、具体的なシグナリング指示にあることを理解されたい。
【0334】
可能な設計6:
【0335】
スケジューリング情報は、TBoMSスロットの数を示す。スロットの数の値はNであり、Nは16、24、または32以下である。スロット数Nを示すために、3ビットまたは4ビットの新しいフィールドnumberOfSlotsが、RRCシグナリングPUSCH-TimeDomainResourceAllocationListにおいてPUSCH-Allocationに追加される。候補値は、{1,2,…,32}またはそのサブセットである。たとえば、サブセットは、{1,2,3,4,7,8,12,16}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24}、{1,2,3,4,7,8,12,16,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,28}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,24,28,32}、{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,28,32}であってもよい。
【0336】
スケジューリング情報は、TBoMS反復の数Nrepを示し、これは、RRCシグナリングPUSCH-TimeDomainResourceAllocationListにおけるPUSCH-Allocationにおける既存のフィールドnumberOfRepetitionsによって示される。
【0337】
この場合、TBoMS反復がサポートされ、反復の数はNrepによって示され、スロットの数はTBoMS反復に割り当てられたすべてのスロットの数を示すことを理解されたい。TBS計算スケーリング因子およびRV更新粒度は、TBoMS反復の数Nrepおよびスロットの数によって合同して示され、すなわち、K=N/Nrepである。したがって、N/Nrepが整数でないことは期待されない。
【0338】
TBoMS伝送機能を有効にするかどうかは、明示的にまたは暗黙的に示されうる。明示的な指示は、可能な設計1における3つの明示的な指示方法で示される。任意的に、TBoMS伝送が明示的に有効にされるが、Nrep≧NであるまたはN/Nrepが整数でない場合、TBoMS伝送は有効にされない。暗黙的指示方法は、以下の通りである。Nrep<Nであり、N/Nrepが整数である場合、TBoMS伝送が有効にされ、そうでない場合、TBoMS伝送は有効にされない。
【0339】
任意的に、端末デバイスがPUSCHを送信するようにスケジューリングされ、PUSCHがTBを搬送しないが報告のためにCSIを搬送する場合、PUSCHを送信するためにTBoMS時間領域資源割り当てが実行されることは期待されない。
【0340】
上記は、スケジューリング情報の6つのシグナリング設計を説明している。
【0341】
S202:スケジューリング情報に基づいてPUSCHを生成する。
【0342】
端末デバイスは、スケジューリング情報に基づいてレート・マッチングを実行して、UL-SCHを生成する。
【0343】
レート・マッチングに加えて、UL-SCHを生成することは、TBS計算、符号ブロック・セグメンテーション、LDPC符号化、符号ブロック連結、資源マッピング、および変調などのプロセスをさらに含むことを理解されたい。これらのプロセスは、従来技術に従って実行されうるので、詳細は、本願では説明されない。
【0344】
具体的には、ステップ1において、端末デバイスは、スケジューリング情報によって示される、PUSCHを送信するためのスロットの数に基づいて、レート・マッチングを実行する回数と、各レート・マッチングが実行される時間単位とを決定する。
【0345】
任意的に、レート・マッチングを実行する回数は、PUSCHを送信するためのスロットの数に等しく、Nに等しい。レート・マッチングは各スロットにおいて1回実行され、各レート・マッチングにおいて出力されるビット長は、1つのスロットにおける利用可能な時間‐周波数資源によって決定されることを理解されたい。
【0346】
たとえば、
図10における(a)に示されるように、上りリンク‐下りリンク・スロット構成がDDDSUであり、PUSCHを送信するためのスロットの数は4に等しい。スロットSとスロットUの両方がPUSCHを送信するために使用されうると仮定すると、レート・マッチングの回数は4に等しく、レート・マッチングRM#0/RM#2を実行するための時間単位はスロットSであり、レート・マッチングRM#1/RM#3を実行するための時間単位はスロットUである。
【0347】
たとえば、
図10における(b)に示されるように、上りリンク‐下りリンク・スロット構成がDDSUUであり、PUSCHを送信するためのスロットの数は4に等しい。スロットUのみがPUSCHを送信するために使用されると仮定すると、レート・マッチングの回数は4に等しく、各レート・マッチングを実行するための時間単位はスロットUである。
【0348】
レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスをどのように決定するかは、ステップ2ないしステップ4をその後に実行することによって詳細に説明される。
【0349】
ステップ2において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さが、本願において提供される上りリンク伝送方法におけるパラメータGに基づいて計算され、Erとして示される。ステップ3において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの開始点がErに基づいて決定される。ステップ4において、端末デバイスは、先頭ビット位置およびビット長Erに基づいてビット選択を実行して、出力ビットシーケンスを決定する。あるいはまた、ステップ2において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さEr'が従来技術におけるパラメータGに基づいて計算され;ステップ3において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さが、本願で提供される上りリンク伝送方法におけるパラメータGに基づいて計算され、Erと記され、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの開始点がErに基づいて決定され;ステップ4において、端末デバイスは、先頭ビット位置およびビット長Er'に基づいてビット選択を実行して、出力ビットシーケンスを決定する。
【0350】
符号ブロックが1つしかない場合、Er=Gであるので、ステップ2およびステップ3は、代替的に、以下のように簡略化されてもよい。ステップ2は実行されず、ステップ3において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの開始点はGに基づいて直接決定されてもよい。
【0351】
ステップ2ないしステップ4を具体的に説明する前に、以下ではまず、
図7における(b)を例として使って、GとG'の主な違いを説明する。UCIは、RM#2に対応するスロットに多重化される必要があると仮定される。この場合、従来技術の解決策では、RM#3に対応するスロット内で出力されるビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置が計算されるとき、使用される符号化ビットの総量G'は、前記TBの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量のみであり、すなわちG'は、UCIによって占有される符号化ビットの総量を含まない。しかしながら、本願のこの実施形態では、RM#3に対応するスロット内で出力されるビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置が計算されるとき、符号化ビットの総量Gは、TBの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量と、UCIによって占有される符号化ビットの総量とを含む。
【0352】
ステップ2:端末デバイスは、レート・マッチングを通じて出力されるビット長を決定する。
【0353】
端末デバイスは、符号化ビットの総数GまたはG'に基づいて、レート・マッチングを通じて出力されるビット長を決定することを理解されたい。しかしながら、GまたはG'は、端末デバイスによって決定されてもよく、またはネットワーク・デバイスによって示されてもよい(たとえば、RRCまたはDCIを使用することにより示される)。
【0354】
異なる時間単位において上りリンク伝送のために利用可能な時間領域資源が異なる場合、たとえば、特殊スロットおよび上りリンク・スロットに含まれるOFDMシンボルの数が異なる場合、異なるスロットは異なるGまたはG'も有することがさらに理解されるべきである。したがって、端末デバイスは、異なるGまたはG'を異なるスロットに基づいて別々に決定する必要がある。
【0355】
GまたはG'に基づいてビット長が決定される場合、以下はまた、すべての時間単位に含まれるOFDMシンボルの量が同じであるかまたは異なることに基づいてビット長を決定する方法を説明する。
【0356】
1. Gに基づいてErを計算する。
【0357】
(1)すべての時間単位に含まれるOFDMシンボルの数が異なる。
【0358】
端末デバイスは、時間単位#nにおいて前記TBの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量Gnに基づいて、時間単位#nにおいて符号ブロック#rのレート・マッチングを通じて出力されるビット長Er,nを決定する。ここで、r=0,1,…,またはC-1であり、n=0,1,…,またはN-1であり、Cは符号ブロックの数である。たとえば、端末デバイスは、アルゴリズム1に示されるように、ビット長Er,nを決定する。ここで、C'は、スケジューリングされた符号ブロックの数である。
【0359】
任意的に、符号化ビットの総数Gnは、時間単位#nにおいてPUSCHに割り当てられたREの総数NRE,nによって決定され、UCIによって占有される符号化ビットの総数は差し引かれない。たとえば、Gn=NRE,n×Qm×NLであり、ここで、Qmは、変調次数を表し、NLは層の数を表す。
【0360】
端末デバイスがUCIとUL-SCHとを多重化するかどうかにかかわらず、UCIのペイロード・サイズは、Gnの計算から差し引かれないことを理解されたい。具体的には、端末デバイスが、UCIがUL-SCHと多重化されることを示すスケジューリング情報を検出し損なう場合、端末デバイスは、当然ながら、UCIによって占有される符号化ビットのサイズを知ることができない。端末デバイスが、UCIがUL-SCHに多重されることを示すスケジューリング情報を検出し、UCIがUL-SCHに多重される場合、Gnは差し引かれない。
【0361】
たとえば、
図10における(a)が例として使用される。割り当てられた時間単位が利用可能なスロットであると仮定し、スロットSとスロットUの両方が利用可能なスロットとみなされると仮定する。時間単位の数は4に等しく、スロットS内の利用可能なシンボルの数は4であり、スロットU内の利用可能なシンボルの数は13であり、RBの数は40である。この場合、N
RE,0=N
RE,2=1920、N
RE,1=N
RE,3=6240である。さらに、Q
m=2、N
L=1、C'=C=2であると仮定する。この場合、G
0=G
2=3840であり、G
1=G
3=12480である。したがって、E
0,0=E
1,0=E
0,2=E
1,2=960であり、E
0,1=E
1,1=E
0,3=E
1,3=3900である。
【数3】
【0362】
(2)すべての時間単位に含まれるOFDMシンボルの数が同じであり、Gに基づいてビット長を計算する仕方は以下の通りである。
【0363】
端末デバイスは、1つのレート・マッチングに対応する1つの時間単位におけるTBの伝送のために利用可能な符号化ビットの総数Gに基づいて、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングを通じて出力されるビット長Erを決定する。ここで、r=0,1,…,またはC-1であり、n=0,1,…,またはN-1である。たとえば、端末デバイスは、アルゴリズム2に示されるように、ビット長Erを決定する。
【0364】
任意的に、符号化ビットの総数Gは、1つの時間単位においてPUSCHに割り当てられるREの総数NREによって決定され、UCIの符号化ビットのサイズは差し引かれない。たとえば、G=NRE×Qm×NLであり、ここで、Qmは変調次数を表し、NLは層の数を表す。この場合、各レート・マッチングが実行される時間単位においてPUSCHに割り当てられるREの総数は、一貫したままであることを理解されたい。
【0365】
たとえば、
図10における(b)が例として使用される。N=4であり、各スロットU内の利用可能なシンボルの数が13であり、RBの数が40であると仮定すると、N
RE=6240である。さらに、Q
m=2、N
L=1、C'=C=3とすると、G=12480である。この場合、E
0=E
1=E
2=4160である。
【数4】
【0366】
2. G'に基づいてEr'を計算する。
【0367】
(1)すべての時間単位#nに含まれるOFDMシンボルの数が異なる。
【0368】
Gn'に基づいてEr,n'を計算する仕方は、Gnに基づいてEr,nを計算する仕方(1)と同様である。相違点は以下の通りである。
【0369】
すべてのGnはGn'で置き換えられ、すべてのEr,nはEr,n'で置き換えられる。符号化ビットの総数Gn'は、時間単位#nにおいてPUSCHに割り当てられたREの総数NRE,nによって決定され、UCIによって占有される符号化ビットの総数が差し引かれる。たとえば、符号化ビットの総数Gnは、時間単位#nにおいてPUSCHに割り当てられたREの総数NRE,nによって決定され、UCIによって占有される符号化ビットの総数が差し引かれる(UCIによって占有される符号化ビットの総数は差し引かれない)。たとえば、Gn=NRE,n×Qm×NL、Gn'=NRE,n×Qm×NL-ψであり、ここで、Qmは変調次数を表し、NLは層の数を表し、ψは、UCIによって占有される符号化ビットの総量を表す。
【0370】
(2)すべての時間単位#nに含まれるOFDMシンボルの数は同じである。
【0371】
G'に基づいてEr'を計算する仕方は、Gに基づいてErを計算する仕方(2)と同様である。相違点は以下の通りである。
【0372】
すべてのGはG'で置き換えられ、すべてのErはEr'で置き換えられる必要がある。符号化ビットの総数Gは、1つの時間単位においてPUSCHに割り当てられたREの総数NREによって決定され、符号化ビットの総数G'は、1つの時間単位においてPUSCHに割り当てられたREの総数NREによって決定され、UCIによって占有される符号化ビットの総数が差し引かれない。たとえば、G=NRE×Qm×NL、G'=NRE×Qm×NL-ψであり、ここで、Qmは変調次数を表し、NLは層の数を表し、ψは、UCIによって占有される符号化ビットの総量を表す。
【0373】
ステップ3:端末デバイスは、レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット位置を決定する。
【0374】
端末デバイスは、レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット位置を、レート・マッチングを通じて出力されるビット長Erに基づいて決定することを理解されたい。
【0375】
以下は、いくつかの可能な実装を提供する。
【0376】
可能な実装1:
【0377】
端末デバイスは、時間単位#n-1における符号ブロック#rのビット選択における先頭ビットの位置kr,n-1、ビット長Er,n-1、およびRV更新時間間隔Kに基づいて、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択の先頭ビットの位置kr,nを決定する。
【0378】
たとえば、端末デバイスは、アルゴリズム3に基づいて、または以下の式に基づいて、時間単位#nにおける前記符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの位置k
r,nを決定する:
【数5】
【0379】
ここで、mは整数であり、k
0は、ビット選択における先頭ビットのオフセットを表し、N
cbはLDPC符号化後に循環バッファに最終的に格納される符号ブロックのサイズを表す。k
0がRVインデックスrv
idおよびBGに基づいて合同して決定されることが理解されるべきである。RVインデックスrv
idは、先頭RVおよびRVシーケンスに基づいて決定される。nがKの整数倍であるとき、時間単位#nの符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの位置k
r,nは、k
0によって決定される、すなわち、RVによって指定される。nがKの整数倍でない場合、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの位置k
r,nは、時間単位#n-1における符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの位置k
r,n-1と、ビット長E
r,n-1によって決定される。
【数6】
【0380】
可能な実装2:
【0381】
端末デバイスは、符号ブロック#rの一回のレート・マッチングを通じて出力されるビット長ErとRV更新時間間隔Kとに基づいて、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの位置kr,nを決定する。
【0382】
たとえば、端末デバイスは、以下の式に基づいて、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの位置k
r,nを決定する。ここで、mは整数である。
【数7】
【0383】
この場合、各レート・マッチングが実行される時間単位においてPUSCHに割り当てられるREの総数は、一貫したままであることを理解されたい。
【0384】
可能な実装3:
【0385】
端末デバイスは、符号ブロック#rのレート・マッチング#n-1におけるビット選択における先頭ビットの位置kr,n-1、ビット長Er,n-1、NULLビットの数、およびRV更新時間間隔Kに基づいて、符号ブロック#rのレート・マッチング#nにおけるビット選択における先頭ビットの位置kr,nを決定する。
【0386】
たとえば、端末デバイスは、アルゴリズム4に基づいて、符号ブロック#rのレート・マッチング#nにおけるビット選択における先頭ビットの位置kr,nを決定する。ここで、mは整数であり、KNULL'はNULLビットが挿入される前に得られた符号ブロックのサイズを表し、KNULLはNULLビットが挿入された後に得られる符号ブロックのサイズを表し、Zcは、LDPC拡張因子を表し、KNULL'-2Zcは、システマティック・ビットの量を表し、KNULL-KNULL'はNULLビットの数を表し、Ncb-(KNULL-KNULL')は循環バッファ内の非NULLビットの数を表す。k0、Ncb、KNULL、KNULL'、ZcおよびBGは、すべて従来技術を用いて決定される。
【0387】
現在のレート・マッチングにおけるビット選択がNULLビットを通り過ぎる場合、次のレート・マッチングにおけるビット選択における先頭位置は、現在のレート・マッチングにおける先頭位置に、現在のレート・マッチングを通じて出力されるシーケンス長を加え、NULLビットの数を加えたものであり;そうでない場合、次のレート・マッチングにおけるビット選択における先頭位置は、現在のレート・マッチングにおける先頭位置に、現在のレート・マッチングを通じて出力されるシーケンス長を加えたものであることを理解されたい。
【数8】
【0388】
たとえば、
図10における(a)が例として使用される。先頭RVがRV2であり、K=4、N=4、K
NULL=6336、K
NULL'=6056、N
cb=19008、Z
c=288であり、1番目の符号ブロックのみが考慮されるとすると、E
0,0=E
0,2=960であり、E
0,1=E
0,3=3900である。この場合、
図11(a)に示されるように、k
0,0=0、k
0,1=960、k
0,2=4860、k
0,3=6100である。
【0389】
可能な実装4:
【0390】
端末デバイスは、符号ブロック#rのレート・マッチング#n-1におけるビット選択における先頭ビットの位置k
r,n-1、1つのレート・マッチングを通じて出力されるビット長E
r、NULLビットの数、RV更新時間間隔Kに基づいて、符号ブロック#rのレート・マッチング#nにおけるビット選択の先頭ビットの位置k
r,nを決定する。たとえば、これはアルゴリズム5に示されている。この場合、各レート・マッチングが実行される時間単位においてPUSCHに割り当てられるREの総数は、一貫したままであることを理解されたい。
【数9】
【0391】
たとえば、
図10における(b)が例として使用される。先頭RVがRV1であり、RVシーケンスが{0,2,3,1}であり、N=4、K
NULL=6336、K
NULL'=6176、N
cb=19008、およびZ
c=288であり、1番目の符号ブロックのみが考慮されるとすると、E
0=4160である。この場合、
図11(b)に示されるように、k
0,0=4896、k
0,1=9216、k
0,2=0、k
0,3=4160である。
【0392】
上記は、可能な実装4を説明し、以下は、可能な実装5ないし8を説明する。
【0393】
まず、可能な実装5ないし8の全体的な発想および主要なステップについて簡単に説明する。
【0394】
1つのTBoMS伝送に割り当てられる時間単位の数はNであり、TBS計算スケーリング因子K=Nであり、RV更新周期もNである。TBoMS反復が有効化されない場合、TBoMS伝送はN個の時間単位を占有し、1つのRVが使用され、使用されるRVは上位層シグナリングによって示される;または、TBoMS反復が有効化される場合、MがTBoMS反復の数を表し、各TBoMS反復はN個の時間単位を占有し、それにより、M個のTBoMS反復は合計でM×N個の時間単位を占有し、RVは各TBoMS反復の1番目の時間単位において更新され、更新シーケンスは上位層シグナリングによって示されることを理解されたい。
【0395】
この場合、各時間単位において実行されるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックス(または先頭ビット位置)k0は、次のように決定されうる。
【0396】
(1)各TBoMS反復のN個の時間単位のうちの1番目の時間単位について:
【0397】
k0は、RVおよびBGに基づいて決定される。具体的な決定方式については、本願における表2に対応する説明を参照されたい。
【0398】
任意的に、1番目の時間単位に対応するレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックスk0によって示される先頭ビットがフィラービット(filler bits)である場合は、k0は、それらのフィラー・ビットの最後のビットの次のビットのインデックスに補正される必要がある。
【0399】
ビット選択の際に、フィラー・ビットは選択されないことを理解されたい。したがって、k0の補正は、後続の方法を使用することによって得られる、各TBoMS反復のN個の時間単位における1番目の時間単位以外の別の時間単位に対応するレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットが、その時間単位の前の時間単位に対応するレート・マッチングにおけるビット選択における終了ビットの次のビットであることを保証することができる(次のビットがフィラー・ビットである場合は、次のビットも、最後のフィラー・ビットの次のビットに補正されることに留意されたい)。このようにして、2つの隣接する時間単位に対応するレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスが、UCI多重化、破棄、または伝送取り消しがない場合には重複しないことが保証される。
【0400】
たとえば、
図26に示されるように、補正前はK
NULL'-2Z
c≦k
0<K
NULL-2Z
cである。この場合、補正後は、k
0=K
NULL-2Z
cである。ここで、K
NULL'-2Z
cは、循環バッファ内のフィラー・ビットのうちの1番目のビットの位置を表し、K
NULL-2Z
cは、循環バッファ内のフィラー・ビットのうちの最後のビットの次のビットの位置を表す。
【0401】
(2)1つのTBoMS反復のN個の時間単位における1番目の時間単位以外の別の時間単位について:
【0402】
該別の時間単位に対応するレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックスk0は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つによって決定される:
1.前の時間単位におけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックスk0';
2.循環バッファ長(周期)Ncb。ここで、循環バッファは、LDPC符号化後に得られる符号ブロックを記憶するように構成される
3.循環バッファ内のフィラー・ビットの数KNULL-KNULL';
4.循環バッファ内のフィラー・ビットの先頭位置KNULL'-2Zc;
5.循環バッファ内の最後のフィラー・ビットの次のビットの位置KNULL-2Zc;
6.前の時間単位に対応するGの値;
7.ステップ2で決定された、前の時間単位に対応するレート・マッチングを通じて出力されるビット長Er(Erは、前の時間単位に対応するGの値によって決定される);
8.前記1番目の時間単位に対応するGの値;
9.ステップ2において決定された、前記第1の時間単位に対応するレート・マッチングを通じて出力されるビット長Er(前記第1の時間単位に対応するGの値によって決定される);
10.前記1つのTBoMS反復の前記N個の時間単位における任意の時間単位に対応するGの値;および
11.ステップ2において決定された、前記1つのTBoMS反復の前記N個の時間単位における前記任意の時間単位に対応するレート・マッチングを通じて出力されるビット長Er(前記任意の時間単位に対応するGの値によって決定される)。
【0403】
たとえば、符号ブロックの数がC=1であるとき、E=Er=Gであり、r=0である。この場合、k0は、Gの値に基づいて直接決定されうる。C>1のときは、Er≠Gであり、k0はErに基づいて決定される必要がある。G≡NRE×Qm×NLであり、NRE=min(156,NRE')nprbであり、ここで、nprbは割り当てられたPRBの総数を表す。NRE'=Nsc
RB・Nsymb
sh-ND,urP
PRB-Noh
PRBであり、ここでNsc
RB=12は、物理資源ブロック内の周波数領域におけるサブキャリアの数であり、Nsymb
shはPUSCHに割り当てられたシンボルの数Lであり、NDMRS
PRBは、割り当てられた持続時間内の各PRBのDM-RS REの数であり、DM-RS CDMグループ内にデータがないことを含み、Noh
PRBは、PUSCH-ServingCellConfigの上位層パラメータxOverheadによって構成されるオーバーヘッドであり;rは、符号ブロック・インデックスであり、r=0,1,…,またはC-1であり、n=0,1,…,またはN-1であり、Cは、符号ブロックの数である。特に層の数NLは1に等しい。この場合はG≡NRE×Qmである。
【0404】
以下では、可能な実装5~8を別々に説明する。ErまたはGの値に基づいてk0を決定する仕方(すなわち、C≠1またはC=1)が別個に記述される。
【0405】
可能な実装5:
【0406】
ステップ(1):
【0407】
ビット選択の実際の周期性Ncb'を決定する。
【0408】
次のことを理解しておくべきである。(i)ビット選択プロセスにおいて、循環バッファ内のデータが順次読み出される。循環バッファは周期的である(周期性はNcbである)ので、ビット選択プロセスを通じて選択されるビットも周期的である。ここで、ビット選択プロセスを通じて選択されるビットの周期性は、ビット選択の実際の周期性Ncb'と称される。(ii)ビット選択プロセスを通じてフィラー・ビットは選択されないので、ビット選択の実際の周期性は、循環バッファ長(周期性)Ncbよりも小さい。
【0409】
たとえば、Ncb'=Ncb-(KNULL-KNULL')である。
【0410】
ステップ(2):
【0411】
ErおよびGを、ビット選択の実周期性Ncb'にマッピングして、Lで表されるビットシーケンス長を得る。
【0412】
Lを表す仕方は、以下のいくつかの例を含むが、これらに限定されない。
L=mod(Er,Ncb-(KNULL-KNULL'));または
L=mod(Er,Ncb');または
L=mod(G,Ncb-(KNULL-KNULL'));または
L=mod(G,Ncb')。
【0413】
循環バッファのアドレッシング方式はモジュロ演算であることを理解されたい。具体的には、アドレッシング・ステップがビット選択の実際の周期性Ncb'の整数倍である場合、2つの連続する回のアドレッシングの先頭アドレスは不変である。モジュロ演算は、ErまたはGが2つの部分に分割されることとして理解されうる。第1の部分に対応するビットシーケンス長は、Ncb'未満である。すなわち、0≦L<Ncb'である。他方の部分に対応するビットシーケンス長は、Ncb'のε倍である。ここで、εは整数であり、ε≧0である。したがって、Er=Ncb'×ε+LまたはG=Ncb'×ε+Lである。
【0414】
ステップ(3):
【0415】
フィラー・ビットがないと仮定して、前記1つのTBoMS反復のN個の時間単位のうちの1番目の時間単位以外の別の時間単位の先頭ビット・インデックス
【数10】
〔便宜上、 ̄k
0とも記す〕(中間変数)を、Lおよびk
0'に基づいて決定する。
【0416】
 ̄k0を表す仕方は、以下のいくつかの例を含むが、これらに限定されない。
【数11】
【0417】
ステップ(4):
【0418】
時間単位#nの先頭ビット・インデックスk0を、k0'、 ̄k0および循環バッファ内のフィラー・ビットの位置に基づいて決定する。
【0419】
まず、k0'、 ̄k0および循環バッファ内のフィラー・ビットの位置に基づいて、前記フィラー・ビットを用いてビット選択長がLであるビット選択プロセスが実行されるかどうかが決定される。以下では、いくつかの異なるケースを別々に説明する。
【0420】
1. ビットシーケンス-1がフィラー・ビットで充填される場合、 ̄k
0は、フィラー・ビットの数KNULL-KNULL'に基づいて補正される。すなわち、
【数12】
【0421】
たとえば、
図27(a)に示されるように、
【数13】
である場合、ビット選択プロセスは、フィラー・ビットを用いて実行され、したがって、
【数14】
となる。
【0422】
別の例では、
図27(b)に示されるように、
【数15】
である場合、ビット選択プロセスは、フィラー・ビットを用いて実行され、したがって、
【数16】
となる。
【0423】
2. ビットシーケンス-1がフィラー・ビットで充填されていない場合、k0は ̄k0に基づいて得られる。
【0424】
たとえば、
図27(c)に示されるように、
【数17】
である場合、ビット選択プロセスは、フィラー・ビットなしで実行され、したがって、
【数18】
となる。
【0425】
別の例として、
図27(d)に示されるように、
【数19】
である場合、ビット選択プロセスは、フィラー・ビットなしで実行され、したがって、
【数20】
となる。
【0426】
任意的に、k
0によって示される先頭ビットがフィラー・ビットである場合は、K
NULL'-2Z
c≦k
0<K
NULL-2Z
cである。この場合、 ̄k
0はK
NULL-2Z
cおよびk
0'に基づいて補正されて、k
0が得られる。たとえば、
【数21】
である。
【0427】
下記は、可能な実施5のいくつかの例を与える。
【数22】
【0428】
可能な実装6:
【0429】
第1のカウンタjおよび第2カウンタkが0に設定される。第1のカウンタは、前記1つのTBoMS反復の前記N個の時間単位における1番目の時間単位以外の別の時間単位における先頭ビットk0を決定するように構成され、第2のカウンタは、選択された符号化ビットの数をカウントするように構成されることを理解されたい。
【0430】
循環バッファに格納された符号化ビットは、ErまたはGと、現在の時間単位の前の時間単位の先頭ビット・インデックスk0'とに基づいて順次にたどられ、現在の時間単位の先頭ビット・インデックスk0が決定される。
【0431】
ステップ1:インデックスがmod(k0'+j,Ncb)であるビットを循環バッファから読む。
【0432】
ステップ2:読み取られたビットがフィラー・ビットでない場合は、第2のカウンタに1を加算する、すなわち、k=k+1;そうでない場合は、第2のカウンタを変更せずに維持し、このステップをスキップする。
【0433】
ステップ3:第1のカウンタに1を加算する、すなわち、j=j+1。
【0434】
ステップ4:第2のカウンタkがErまたはGより小さいかどうかを判定し;そうである場合、ステップ1に戻って継続し、そうでない場合、ステップ5を実行する。
【0435】
ステップ5:現在の時間単位の先頭ビット・インデックスがmod(k0'+j,Ncb)であると決定する。
【0436】
下記は2つの可能なアルゴリズムを記載する。
【数23】
【0437】
dは、循環バッファに記憶される、LDPC符号化の後に得られる符号ブロックを表す。
【0438】
可能な実装7:
【0439】
前記1回のTBoMS反復の前記N個の時間単位のうちの1番目の時間単位以外の別の時間単位の先頭ビット・インデックスk0が、ErまたはGと、前の時間単位の先頭ビット・インデックスk0'とに基づいて決定される。
【0440】
例1:k0'とk0の間の間隔がErまたはGである。たとえば、k0=mod(k0'+Er,Ncb)またはk0=mod(k0'+G,Ncb)である。
【0441】
例2:kr,n=mod(k0+n ×Er,Ncb)またはkr,n=mod(k0+n×G,Ncb)であり、n=1,2,…,N-1。なお、例2では、k0は前記1つのTBoMS反復の前記N個の時間単位のうちの1番目の時間単位(時間単位#0)に対応するレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックスを表し、RVおよびBGに基づいて決定される;kr,nは、r番目の符号ブロックの時間単位#n(時間単位#n、n=1,2,…,N-1)に対応するレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックスを表し、rは符号ブロック・インデックスであり、r=0,1,…,またはC-1であり、n=0,1,…,またはN-1であり、Cは符号ブロックの数である。
【0442】
可能な実装8:
【0443】
kr,nはk0およびErもしくはGに基づいて決定され、n=1,2,…,N-1であり、nは、時間単位インデックスを表す。k0は、前記1つのTBoMS反復の前記N個の時間単位のうちの1番目の時間単位(時間単位#0)に対応するレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックスを表し、RVおよびBGに基づいて決定される;kr,nは、r番目の符号ブロックの時間単位#n(時間単位#n、n=1,2,…,N-1)に対応するレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックスを表し、rは符号ブロック・インデックスであり、r=0,1,…,またはC-1であり、n=0,1,…,またはN-1であり、Cは符号ブロックの数である。
【0444】
ステップa:
【0445】
時間単位#nに対応する時間単位の前のすべての時間単位におけるビット選択長の和、すなわち、時間単位#0から時間単位#n-1までの全部でn個の時間単位に対応するレート・マッチングにおけるビット選択長の和を計算する。
【0446】
たとえば、すべての時間単位におけるビット選択長が等しい、すなわちErまたはGと仮定すると、時間単位#0から時間単位#n-1までの合計n個の時間単位に対応するレート・マッチングにおけるビット選択長の和は、n×Erまたはn×Gである。
【0447】
ステップb:
【0448】
ビット選択の実際の周期性Ncb'を決定する。
【0449】
たとえば、Ncb'=Ncb-(KNULL-KNULL')である。
【0450】
ステップc:
【0451】
n×Erおよびn×Gを、Lnと記されるビット選択の実際の周期性Ncb'にマッピングする。
【0452】
Lnを表す仕方は、以下のいくつかの例を含むが、これらに限定されない:
Ln=mod(n×Er,Ncb-(KNULL-KNULL'));または
Ln=mod(n×Er,Ncb');または
Ln=mod(n×G,Ncb-(KNULL-KNULL'));または
Ln=mod(n×G,Ncb')。
【0453】
ステップd:
【0454】
フィラー・ビットがないと仮定して、時間単位#nの先頭ビット・インデックス ̄kn(中間変数)を、Lnおよびk0に基づいて決定する。
【0455】
 ̄k
nを表す仕方は、以下のいくつかの例を含むが、これらに限定されない。
【数24】
【0456】
ステップe:
【0457】
時間単位#nの先頭ビット・インデックスkr,nを、k0'、 ̄k0および循環バッファ内のフィラー・ビットの位置に基づいて決定する。
【0458】
まず、k0'、 ̄k0および循環バッファ内のフィラー・ビットの位置に基づいて、前記フィラー・ビットを用いてビット選択長がLnであるビット選択プロセスが実行されるかどうかが決定される。下記は、いくつかの異なるケースを別々に説明する。
【0459】
1. ビット選択長がL
nであるビット選択プロセスがフィラー・ビットを用いて実行される場合、 ̄k
nはフィラー・ビットの数K
NULL-K
NULL'に基づいて補正される。すなわち、
【数25】
である。
【0460】
たとえば、
【数26】
である場合、ビット選択プロセスは、フィラー・ビットを用いて実行され、したがって、
【数27】
となる。
【0461】
別の例として、
【数28】
である場合、ビット選択プロセスは、フィラー・ビットを用いて実行され、したがって、
【数29】
となる。
【0462】
2. ビット選択長がLnであるビット選択プロセスがフィラー・ビットなしで実行される場合、 ̄knに基づいてkr,nを得る。
【0463】
たとえば、
【数30】
である場合、ビット選択プロセスは、フィラー・ビットなしで実行され、したがって、
【数31】
となる。
【0464】
別の例として、
【数32】
である場合、ビット選択プロセスは、フィラー・ビットなしで実行され、したがって、
【数33】
となる。
【0465】
任意的に、k
r,nによって示される先頭ビットがフィラー・ビットである場合、K
NULL'-2Z
c≦k
r,n<K
NULL-2Z
cである。この場合、 ̄k
nはK
NULL-2Z
cおよびk
0に基づいて補正されて、k
r,nが得られる。たとえば、
【数34】
となる。
【0466】
下記は、可能な実施8のいくつかのアルゴリズム例を与える。
【数35】
【0467】
可能な実装9:
【0468】
可能な実装3におけるアルゴリズム4が改良される。
【数36】
【0469】
RVによって示される先頭ビット・インデックスは、フィラー・ビットに該当することがありうることを理解されたい。この場合、先頭ビットは、最後のフィラー・ビットの次のビットであるべきである。
【0470】
可能な実装10:
【0471】
可能な実装4におけるアルゴリズム5が改良される。
【数37】
【0472】
RVによって示される先頭ビット・インデックスがフィラー・ビットに該当することがありうることを理解されたい。この場合、先頭ビットは、最後のフィラー・ビットの次のビットであるべきである。
【0473】
可能な実装11:
【0474】
アルゴリズム10-aとアルゴリズム10-dとの間の違いは、異なるG(G
n)をもつスロットについてはアルゴリズム10-aまたは10-cが使用されてもよく、同じGをもつスロットについてはアルゴリズム10-bまたは10-dが使用されてもよいという点にある。
【数38】
【0475】
アルゴリズム10-aまたは10-cについては、スロット#nおよび符号ブロック#rにおけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットk
r,nは、スロット#n-1および符号ブロック#rにおけるレート・マッチングにおける、ビット選択長E
r,n-1をもつビット選択における終了ビットの次のビットであることを理解しておくべきである。ここでのビット選択は、先頭ビットを決定するためにのみ使用され、ビット選択を通じて出力されるビットシーケンス長ではないことに留意されたい。ビット選択を通じて出力されるビットシーケンス長は、ステップ4で使用されるビット選択長によって決定される。
【数39】
【0476】
本願の別の実施形態は、下記を含む上りリンク伝送方法を提供する。
【0477】
端末デバイスが、ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信する。ここで、第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように端末デバイスに指示する。
【0478】
端末デバイスは、ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信する。ここで、第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように端末デバイスに指示し、第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである。
【0479】
端末デバイスは、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、パラメータGは、1つの時間単位における第1のトランスポート・ブロックおよびUCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、第2の時間単位は前記複数の時間単位のうちの1つである。
【0480】
端末デバイスは、前記複数の時間単位においてUCIおよび第1のトランスポート・ブロックをネットワーク・デバイスに送信する。
【0481】
この実施形態と
図8の実施形態との間の違いは、第2の時間単位が複数の時間単位のうちの1つであることにある。たとえば、第2の時間単位は、第1の時間単位の次の時間単位であるか、または第2の時間単位は、複数の時間単位のうちの1番目の時間単位であるか、または第2の時間単位は、複数の時間単位のうちの任意の1つである。この実施形態における他の関連する内容については、前述の実施形態における説明を参照されたい。詳細は、本明細書では再び説明されない。
【0482】
ある実装では、前記複数の時間単位は、等しいパラメータGに対応する。
【0483】
ある実装では、端末デバイスが、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することは:
前記第1の時間単位に対応する前記パラメータGおよびビット選択の実際の周期性Ncb'に基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定することを含む。
【0484】
たとえば、第1の先頭ビット・インデックスkr,n'が、第1の時間単位に対応するパラメータGと、ビット選択の実際の周期性Ncb'とに基づいて決定される。
【0485】
第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置kr,nが、前記第1の先頭ビット・インデックスkr,n'に基づいて決定される。
【0486】
具体例を参照して、以下では、前記第1の先頭ビット・インデックスkr,n'と、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置kr,nとの決定を記述する。
【0487】
1つのTBoMS伝送に割り当てられる時間単位の数はNであり、TBS計算スケーリング因子KはNに等しく、RV更新周期もNである。TBoMS反復が有効化されない場合は、TBoMS伝送はN個の時間単位を占有し、1つのRVが使用され、使用されるRVは上位層シグナリングによって示される;または、TBoMS反復が有効化される場合は、MはTBoMS反復の数を表し、各TBoMS反復はN個の時間単位を占有し、よって、M個のTBoMS反復は合計でM×N個の時間単位を占有し、RVは各TBoMS反復の1番目の時間単位において更新され、更新シーケンスは上位層シグナリングによって示されることを理解されたい。
【0488】
この場合、1つのTBoMS反復の各時間単位において実行されるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックス(または先頭ビット位置)kr,nは、以下のように決定されてもよい。nは、時間単位インデックスを表し、n=0,1,…,N-1であり、rは、符号ブロック・インデックスを表し、r=0,1,…,C-1であり、Cは、符号ブロックの数を表す。
【0489】
(1)ビット選択の実際の周期性Ncb'を決定する。
【0490】
次のことを理解しておくべきである。(i)ビット選択プロセスにおいて、循環バッファ内のデータは、1つずつ順次読み出される。循環バッファは周期的である(周期性はNcb)ので、ビット選択プロセスを通じて選択されるビットも周期的である。ここで、ビット選択プロセスを通じて選択されたビットの周期性はビット選択の実際の周期性Ncb'と称される。(ii)ビット選択プロセスを通じてフィラー・ビットは選択されないので、ビット選択の実際の周期性は、循環バッファ長(周期性)Ncbよりも小さい。
【0491】
たとえば、Ncb'=Ncb-(KNULL-KNULL')である。KNULL-KNULL'は、循環バッファ内のフィラー・ビットの数を表す。
【0492】
(2)1つのTBoMS反復のN個の時間単位のうちの1番目の時間単位について:
【0493】
先頭ビット・インデックスk0は、RVおよびBGに基づいて決定される。具体的な決定方式については、本願における表2に対応する説明を参照されたい。
【0494】
先頭ビット・インデックスk0が補正され、補正された先頭ビット・インデックスはkr,0'と表される。一例は以下の通りである。
【0495】
先頭ビット・インデックスk0によって示される先頭ビットがシステマティック・ビット(systematic bit)である、すなわち、補正前に0≦k0<KNULL'^2Zcである場合は、補正は不要である。すなわち、kr,0'=k0となる。ここで、KNULL'-2Zcは、循環バッファ内の1番目のフィラー・ビットのインデックスを表す。
【0496】
先頭ビット・インデックスk0によって示される先頭ビットk0がフィラー・ビット(filler bit)である、すなわち、補正前にKNULL'-2Zc≦k0<KNULL-2Zcである場合には、補正後はkr,0'=KNULL'-2Zcであり、ここで、KNULL-2Zcは、循環バッファ内の1番目のパリティー・ビットのインデックスを表す。
【0497】
先頭ビット・インデックスk0によって示される先頭ビットがパリティー・ビット(parity bit)である、すなわち補正前にKNULL-2Zc≦k0<Ncbである場合、補正後はkr,0'=k0-(KNULL-KNULL')となる。
【0498】
前述の例は、代替的に、アルゴリズム11-aの形で書かれてもよい。
【数40】
【0499】
先頭ビット・インデックスk0は、長さがNcbである循環バッファ内の符号化ビットの位置を示し、先頭ビット・インデックスkr,0'は、長さがNcb'である循環バッファ内の符号化ビットの位置を示、k0およびkr,0'は、同じ符号化ビットを示す。長さがNcb'である循環バッファは、長さがNcbである循環バッファからフィラー・ビット・シーケンスが控除された後に得られる。長さがNcb'である循環バッファは仮想的なものであり、実装を理解するために使用されるだけである。
【0500】
たとえば、長さがN
cbである循環バッファに格納された符号化ビットシーケンスが
図28(a)に示されている。ここで、システマティック・ビット・インデックスは0からK
NULL'-2Z
c-1であり、フィラー・ビット・インデックスはK
NULL'-2Z
cからK
NULL-2Z
c-1であり、パリティ・ビット・インデックスはK
NULL-2Z
cからN
cb-1である。長さがN
cb'である循環バッファに記憶された符号化ビットシーケンスが
図28(b)に示されている。ここで、システマティック・ビット・インデックスは、0からK
NULL'-2Z
c-1であり、パリティ・ビット・インデックスはK
NULL'-2Z
cからN
cb'-1である。
図28(a)におけるインデックス0からK
NULL'-2Z
c-1に対応する符号化ビットシーケンスは、
図28(b)におけるインデックス0からK
NULL'-2Z
c-1に対応する符号化ビットシーケンスと同じである。
図28(a)のインデックスK
NULL-2Z
cからN
cb-1に対応する符号化ビットシーケンスは
図28(b)におけるインデックスK
NULL'-2Z
cからN
cb'-1に対応する符号化ビットシーケンスと同じである。
【0501】
(3)1回のTBoMS反復のN個の時間単位のうちの1番目の時間単位以外の別の時間単位について:
【0502】
前記別の時間単位に対応するレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックスkr,n'は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つによって決定される。ここで、n=1,2,…,N-1である:
前記第1の時間単位におけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックスkr,0';
ビット選択の実際の周期性Ncb';
前の時間単位に対応するGの値;
ステップ2で決定された、前の時間単位に対応するレート・マッチングを通じて出力されたビット長Er(Erは、前の時間単位に対応するGの値によって決定される);
前記第1の時間単位に対応するGの値;
ステップ2で決定された、前記第1の時間単位に対応するレート・マッチングを通じて出力されたビット長Er(前記第1の時間単位に対応するGの値によって決定される);
前記1つのTBoMS反復の前記N個の時間単位における任意の時間単位に対応するGの値;および
ステップ2において決定された、前記1つのTBoMS反復の前記N個の時間単位における前記任意の時間単位に対応するレート・マッチングを通じて出力されビット長Ncb(前記任意の時間単位に対応するGの値によって決定される)。
【0503】
kr,n'は、長さがNcb'である循環バッファ内の符号化ビットの位置であることを理解しておくべきである。
【0504】
たとえば、符号ブロックの数がC=1である場合、E=Er=G、およびr=0である。この場合kr,n'は、Gの値に基づいて、Cを直接決定されうる。C>1の場合、Er≠Gであり、kr,n'はErに基づいて決定される必要がある。G≡NRE×Qm×NL、およびNRE=min(156,NRE')nPRBであり、ここで、nPRBは、割り当てられたPRBの総数を表す;NRE'=Nsc
RB・Nsymb
sh-NDMRS
PRB-Noh
PRBであり、ここで、Nsc
RB=12は、物理資源ブロック内の周波数領域におけるサブキャリアの数であり、Nsymb
shは、PUSCHに割り当てられたシンボルの数Lであり、NDMRS
PRBは、割り当てられた持続時間内の各PRBのDM-RS REの数であり、DM-RS CDMグループ内にデータがないことを含み、Noh
PRBは、PUSCH-ServingCellConfigの上位層パラメータxOverheadによって構成されるオーバーヘッドであり;rは符号ブロック・インデックスであり、r=0,1,…,C-1であり、n=1,2,…,N-1であり、ここで、Cは、符号ブロックの数である。具体的には、層の数NLは1に等しい。この場合、G≡NRE×Qmである。
【0505】
具体的なステップは以下の通りである。
【0506】
ステップa:
【0507】
時間単位#nに対応する時間単位の前のすべての時間単位におけるビット選択長の和、すなわち、時間単位#0から時間単位#1までの合計n個の時間単位に対応するレート・マッチングにおけるビット選択長の和を計算する。
【0508】
たとえば、すべての時間単位におけるビット選択長が等しい、すなわち、ErまたはGであると仮定すると、時間単位#0から時間単位#n-1までの合計n個の時間単位に対応するレート・マッチングにおけるビット選択長の和は、n×Erまたはn×Gである。
【0509】
ステップb:
【0510】
n×Erまたはn×G、およびkr,0'に基づいて、時間単位#nに対応するレート・マッチングにおけるビット選択における、長さがNcb'である循環バッファ内での先頭ビットのインデックスkr,n'を決定する。
【0511】
たとえば、kr,n'=mod(kr,0'+n×G,Ncb')、またはkr,n'=mod(kr,0'+n×Er,Ncb')である。ここで、modはモジュロ演算を表す。
【0512】
循環バッファのアドレッシング方式はモジュロ演算であることを理解されたい。
【0513】
(4)先頭ビット・インデックスkr,nを前記先頭ビット・インデックスkr,n'に基づいて決定する。ここで、n=0,1,…,N-1であり、一例は以下の通りである。
【0514】
先頭ビット・インデックスkr,n'によって示される先頭ビットがシステマティック・ビットである、すなわち、補正前に0≦kr,n'<KNULL'-2Zcである場合は、補正は不要である。すなわち、kr,n=kr,n'である。
【0515】
先頭ビット・インデックスkr,n'によって示される先頭ビットがパリティー・ビットである、すなわち補正前にKNULL'-2Zc≦kr,n'<Ncb'である場合は、補正後にはkr,n=kr,n'+(KNULL-KNULL')となる。
【0516】
先頭ビット・インデックスkr,n'は、長さがNcb'である循環バッファ内の符号化ビットの位置を示す。したがって、先頭ビット・インデックスは、長さがNcbである循環バッファ内での符号化ビットの示された位置、すなわち、先頭ビット・インデックスkr,nに補正される必要がある。システマティック・ビットとパリティー・ビットとの間にフィラー・ビットが挿入されるので、先頭ビット・インデックスkr,n'によって示される先頭ビットはパリティー・ビットであり、先頭ビット・インデックスkr,nをカウントする際にはフィラー・ビットの数KNULL-KNULL'が考慮される必要がある。
【0517】
前述の例は、代替的に、アルゴリズム11-bの形で書かれてもよい。
【数41】
【0518】
任意的に、時間単位#0に対応するレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックスkr,0について、k0に基づいて次のこと:kr,0=k0が直接決定されうる。(前記別の時間単位に対応するレート・マッチングにおける選択における先頭ビット・インデックスkr,nは、依然としてアルゴリズム11-bに基づいて決定される。n=1,2,…,N-1)。
【0519】
ステップ4:端末デバイスは、出力ビットシーケンスを決定するために、先頭ビット位置およびビット長に基づいてビット選択を実行する。
【0520】
端末デバイスは、第1の符号化ビットシーケンスを決定するために、先頭ビット位置およびビット長に基づいてビット選択を実行する。
【0521】
任意的に、端末デバイスは、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット位置k
r,nと、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングを通じて出力されるビット長E
r,nとに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスを決定する。たとえば、アルゴリズム6に示されるように、dは、循環バッファに記憶された符号ブロックを表し、eは、第1の符号化ビットシーケンスを表す。
【数42】
【0522】
あるいはまた、前述のステップにおいて、Er,nはErで置き換えられてもよく、dkr,nはdkで置き換えられてもよい。
【0523】
あるいはまた、前述のステップにおいて、Er,nはEr'で置き換えられてもよく、dkr,nはdkで置き換えられてもよい。
【0524】
あるいはまた、前述のステップにおいて、Er,nはEr,n'で置き換えられてもよい。
【0525】
前述のステップにおいてEr,nおよびEr,nがそれぞれEr、Er'およびEr,n'で別個に置き換えられる場合は、それぞれステップ2とステップ3における異なる解に対応する。詳細は以下の通りである。
【0526】
ステップ2において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さが、上りリンク伝送方法におけるパラメータGに基づいて計算され、Erとして記される。ステップ3において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの開始点がErに基づいて決定され;ステップ4において、先頭ビット位置およびビット長Erに基づいてビット選択が実行されたえ、出力ビットシーケンスが決定される。
【0527】
あるいはまた、ステップ2において、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングを通じて出力されるビット長が、時間単位#nにおけるTBの伝送のための符号化ビットの総数Gnに基づいて決定され、Er,nと記される。ステップ3において、時間単位#nにおいてレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの開始点がEr,nに基づいて決定される。ステップ4において、先頭ビット位置およびビット長Er,nに基づいてビット選択が実行され、出力ビットシーケンスが決定される。
【0528】
あるいはまた、ステップ2において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さEr'がパラメータG'に基づいて計算される。ステップ3において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さが上りリンク伝送方法におけるパラメータGに基づいて計算され、Erと記され、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの開始点がErに基づいて決定され、ステップ4において、先頭ビット位置およびビット長Er'に基づいてビット選択が実行されて、出力ビットシーケンスが決定される。
【0529】
あるいはまた、ステップ2において、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングを通じて出力されるビット長が、時間単位#nにおけるTBの伝送のための符号化ビットの総数Gn'に基づいて決定され、Er,n'と記される。ステップ3において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さが上りリンク伝送方法におけるパラメータGnに基づいて計算され、Er,nと記される。時間単位#nにおいてレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの開始点はEr,nに基づいて決定される。ステップ4において、先頭ビット位置およびビット長Er,n'に基づいてビット選択が実行され、出力ビットシーケンスが決定される。
【0530】
任意的に、端末デバイスは、時間単位#nの符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット位置k
0と、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングを通じて出力されるビット長E
r,nとに基づいて第1の符号化ビットシーケンスを決定する。たとえば、アルゴリズム6-aに示されるように、dは、循環バッファに格納された符号ブロックを表し、eは、第1の符号化ビットシーケンスを表す。
【数43】
【0531】
端末デバイスは、ステップ3における可能な実装5および可能な実装6、ならびに可能な実装7の例1において、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット位置k0を得る。Eは、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択におけるビット選択長を表し、すなわち、Er,n、Er、Er'またはEr,n'である。
【0532】
任意的に、前述の種々の解決策では、各時間単位において実行されるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックス(または先頭ビット位置)k0およびビット選択長Erの両方がGによって決定される。長さがErである出力ビットシーケンスに対してさらなる処理が実行されてもよく(たとえば、出力ビットシーケンスを打ち切る後述する解決策)、次いで、ビット・インターリーブなどの後続の処理が実行されてもよい。
【0533】
1つのTBoMS伝送に割り当てられる時間単位の数はNであり、TBS計算スケーリング因子K=Nであり、RV更新周期もNである。TBoMS反復が有効化されない場合、TBoMS伝送がN個の時間単位を占有し、1つのRVが使用され、使用されるRVは上位層シグナリングによって示される、またはTBoMS反復が有効化される場合、MがTBoMS反復の数を表し、各TBoMS反復がN個の時間単位を占有し、よって、M個のTBoMS反復は合計でM×N個の時間単位を占有し、RVは各TBoMS反復の1番目の時間単位において更新され、更新シーケンスは上位層シグナリングによって示されることを理解されたい。
【0534】
ステップ1:
【0535】
ターゲット時間単位の前の時間単位の先頭ビット・インデックスはk0'であり、ビット選択長はErまたはGである。たとえば、符号ブロックの数がC=1である場合は、E=Er=Gであり、r=0である。この場合、k0はGの値に基づいて直接決定されうる。C>1の場合は、Er≠Gであり、k0はErに基づいて決定される必要がある。具体的に、層の数NLは1に等しい。この場合、G≡NRE×Qmである。
【0536】
ステップ2:
【0537】
k0'およびErもしくはGに基づいてビット選択プロセスを実行する。ここで、ターゲット時間単位の先頭ビット・インデックスk0は、前の時間単位におけるビット選択における最後のビットの次のビットである。
【0538】
ステップ3:
【0539】
Er'またはG'に基づいて、前の時間単位において選択されたビットシーケンスを打ち切って、ビットシーケンス内の最初のEr'またはGビットを得て、打ち切りされたビットシーケンスに対してビット・インターリーブなどの後続の処理を実行する。
【0540】
たとえば、ビット選択を通じて出力されるビットシーケンスは、e0,e1,…,eEr-1(またはe0,e1,…,eG-1)であり、打ち切りされたビットシーケンスはe0,e1,…,eEr'-1(またはe0,e1,…,eG'-1)であり、その後、ビット・インターリーブなどの後続の操作が、打ち切りされたビットシーケンスe0,e1,…,eEr'-1に対して実行される。
【0541】
ステップ5:端末デバイスは、第1の符号化ビットシーケンスに基づいてビット・インターリーブおよび符号ブロック連結を順次実行して、UL-SCHを出力する。
【0542】
任意的に、端末デバイスは、スケジューリング情報に基づいてUCIをさらに生成する。
【0543】
端末デバイスは、端末デバイスがPUSCH上でUCIを搬送することを示すシグナリングを受信したときのみ、このステップを実行することを理解されたい。
【0544】
S203:端末デバイスは、少なくともUL-SCHに基づいてPUSCHを生成し、PUSCHをネットワーク・デバイスに送信する。
【0545】
可能なケース1では、端末デバイスは、UL-SCHに基づいてPUSCHを生成する。この場合、端末デバイスは、PUSCHを送信するためのシグナリングのみを検出し、ネットワーク・デバイスは、PUSCH上でUCIを含めるように端末デバイスに指示するシグナリングを送信しない;または、ネットワーク・デバイスは、PUSCH上でUCIを含めるように端末デバイスに指示するシグナリングを送信するが、端末デバイスはシグナリング検出を逃すことを理解されたい。
【0546】
たとえば、
図12(a)に示されるように、この場合、循環バッファ内の諸ビットシーケンスがPUSCHによって順次搬送される。
【0547】
可能なケース2では、端末デバイスは、UCIをUL-SCH上に多重化してPUSCHを生成する。
【0548】
この場合、端末デバイスは、ネットワーク・デバイスによって送信された、PUSCHを送信し、PUSCH上でUCIを搬送するように端末デバイスに指示するシグナリングを検出することを理解されたい。
【0549】
一例では、端末デバイスがS202におけるステップ2において、E
r'を使って、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さを計算するとき、UCIはPUSCHの2番目のスロットに多重化され、端末デバイスは、2番目の上りリンク・スロットにおいてレート・マッチングを実行すると想定される。レート・マッチングにおけるビット選択における開始点は、前の上りリンク・スロットにおけるレート・マッチングにおけるE
rに基づいて決定される、すなわち、Gに基づいて決定され、前記前の上りリンク・スロットにおけるレート・マッチングを通じて出力されるビット長は、G'に基づいて決定されるE
r'である。この場合、
図12(b)に示されるように、UCIの符号化ビットの総量はG'から差し引かれる必要があり、G'<Gとなる。したがって、3番目の上りリンク・スロットにおけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットは、循環バッファ内の2番目の上りリンク・スロットにおけるビット選択における終了ビットの後にあり、それら2つのビットの間にギャップがある。明らかに、ギャップは、PUSCHに割り当てられたREを占有するUCIによって引き起こされる。
【0550】
別の例では、端末デバイスがS202におけるステップ2において、E
rを使って、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さを計算するとき、UCIはPUSCHの2番目のスロットに多重化され、端末デバイスは、2番目の上りリンク・スロットにおいてレート・マッチングを実行する。レート・マッチングにおけるビット選択における開始点は、前の上りリンク・スロットにおけるレート・マッチングにおけるE
rに基づいて決定される、すなわちGに基づいて決定され、前の上りリンク・スロットにおけるレート・マッチングを通じて出力されるビット長も、Gに基づいて決定される。この場合、
図12(a)に示されるように、3番目の上りスロットにおけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットは、循環バッファにおいて、2番目の上りスロットにおけるビット選択における終了ビットの次のビットとなる。
【0551】
図12の(a)と
図12の(b)との間の比較を通して、UCIがPUSCH上で多重化されるかどうかにかかわらず、各レート・マッチングにおけるビット選択における開始点は一貫したままであり、すなわち、開始点はUCI多重化に無関係であることを理解されたい。
【0552】
S204:ネットワーク・デバイスが、PUSCHに基づいてUL-SCHを決定する。
【0553】
具体的には、ネットワーク・デバイスは、S202において端末デバイスによって使用された方法と同じ方法を使用することによって、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンス長と、先頭ビット位置とを決定し、循環バッファ内のUL-SCHの位置を決定する。
【0554】
ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスが同じ決定方法を使用し、そのため、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスがPUSCH内のUL-SCHの位置の一貫した理解を有することが確実にされることができ、それにより、UL-SCHが正しくパースされることが確実にされることを理解されたい。
【0555】
たとえば、ネットワーク・デバイスが、シグナリングを使用することによって、UCIがUL-SCHと多重化されることを示すが、端末デバイスが該シグナリングを検出しない場合、端末デバイスは、
図12の(a)においてPUSCHを送信し、ネットワーク・デバイスは、
図12の(b)においてUL-SCHおよびUCIを決定する。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、同じ方法を使用して、循環バッファ内のUL-SCHの先頭ビットを事前に決定し、UCIは、Gの計算の際に除外されないので、ネットワーク・デバイスは、3番目のスロット内で搬送されるすべてのビットを完全にパースすることができる。
【0556】
本願のこの実施形態において、ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位においてUCIの指示情報を搬送するように端末デバイスに指示し、端末デバイスが該指示を検出するまたは検出しないとき、UCIの符号化ビットの総量は、第2の時間単位(第1の時間単位の次の時間単位)においてレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するためにネットワーク・デバイスおよび端末デバイスによって使用されるパラメータGから差し引かれない。したがって、第2の時間単位から開始して、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、各レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を揃えることができる。これは、デコード成功率を高める。
【0557】
S201におけるスケジューリング情報のシグナリング設計において言及されたように、スケーリング因子Kがスロットの数Nに等しい場合、ネットワーク・デバイスは該N個のスロットにおけるTBoMS反復をサポートせず、前記スロットの数は1つのTBoMS伝送に割り当てられたスロットの数のみを表すことが理解されうること;または、K<Nである場合、スロットの数はTBoMS反復の伝送を含むスロットの総数を表し、Kは1つのTBoMS伝送のためのスロットの数を表し、N/Kが整数である場合、TBoMS反復の数はN/Kであることに留意されたい。S202におけるステップ3において、可能な実装1、3、および4におけるアルゴリズム3、アルゴリズム4、およびアルゴリズム5では、n=mKが決定条件として使用され、nはレート・マッチングの回数であり、mは整数である。該条件が満たされる場合、kr,n=k0であり、時間単位nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット位置kr,nは、k0によって決定される、すなわち、RVによって指定される。K=Nのとき、n=0が、n=mKである特別な場合として使用されうる。この場合、k0はRVによって示される。1<K<Nであり、N/Kが整数である場合、kmは、RVによって示され、ここで、m=N/Kである。
【0558】
任意的に、方法200はさらに下記を含む。
【0559】
ネットワーク・デバイスは、UCIを送信し、b番目のスロットにおいてUCIを多重化するように端末デバイスに指示するが、端末デバイスはPDCCHを検出しないと仮定されることを理解されたい。前述の解決策では、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、b番目のスロットの後のすべてのスロットにおいてレート・マッチングを通じて出力される諸ビットシーケンス内の先頭ビットを揃えることができる。方法200は、b番目のスロットにおける資源マッピング方法をさらに最適化しうる。
【0560】
従来技術では、UCIがb番目のスロット内のいくつかの時間‐周波数資源に多重化されるとき、該いくつかの時間‐周波数資源上でもともと搬送されるデータ情報のビットは、後方に延期される。端末デバイスがPDCCH検出を逃したとき、b番目のスロットにおいて端末デバイスによって送信されるすべてのビットは、前記データ情報のビットである。この場合、ネットワーク・デバイスは、前記いくつかの時間‐周波数資源がUCIを搬送し、b番目のスロット内の前記いくつかの時間‐周波数資源以外の時間‐周波数資源が前記データ情報のビットであるとみなす。その結果、ネットワーク・デバイスは、現在のスロットにおいてUL-SCHを正しく検出することができない。
【0561】
S202において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さがステップ2においてGに基づいて計算され、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内での位置がステップ3においてGに基づいて計算されるとき、端末デバイスは、第2の符号化ビットシーケンスを第1の時間単位における時間‐周波数資源にマッピングし、第2の符号化ビットシーケンスは、第1の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、第2の符号化ビットシーケンスにおけるビット数は、第1の時間単位に対応するパラメータGに等しい。端末デバイスは、第1の時間単位内のいくつかの時間‐周波数資源にUCIをマッピングして、前記いくつかの時間‐周波数資源において搬送される第1の符号化ビットシーケンスにおけるいくつかのビットシーケンスを置き換える。
【0562】
データ・ビットが時間単位(本願のこの実施形態では例としてスロットが使用される)にマッピングされるとき、UL-SCHがまず時間単位内のすべてのREにマッピングされ、次いでUCIがパンクチャリング方式で対応する資源にマッピングされることを理解されたい。このようにして、UCIは、時間単位内のいくつかのRE上で搬送される資源を置換する。言い換えれば、時間単位においてUCIによって置換されるデータ・ビット以外のデータ・ビットによって占有される時間‐周波数資源は、不変のままである。
【0563】
本願のこの実施形態では、前述の解決策において、UCIは、第1の時間単位においてパンクチャリング方式で多重化され、それにより、第1のトランスポート・ブロックに含まれ、第1の時間単位においてUCIによって占有される時間‐周波数資源以外の時間‐周波数資源上で搬送されるビットシーケンスは変化しない。これは、ネットワーク・デバイスのデコード成功率および精度を高める。
【0564】
第2の可能な実装では、端末デバイスは、時間単位#n-1に対応するaGに基づいて、時間単位#nにおいてレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの位置を計算し、GまたはG'に基づいて、時間単位#nにおいてレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さを計算する。すべての時間単位に含まれるOFDMシンボルの数が異なる場合、それらの時間単位は異なるGに対応する。すべての時間単位に含まれるOFDMシンボルの数が同じである場合、時間単位は同じGに対応する。
【0565】
S201'の詳細については、第1の可能な実装におけるS201の説明を参照されたい。
【0566】
S202'の詳細については、第1の可能な実装におけるS202の説明を参照されたい。相違点は以下の通りである。
【0567】
パラメータaが導入され、0<a≦1であり、aとGの積aGまたは[aG]が、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内での位置を計算するために、第1の可能な実装におけるGを置き換えるために使用される。ここで、[]は、切り上げ、切り下げ、または四捨五入を表す。たとえば、aは、RRCシグナリングおよびDCIシグナリングによって示されうる。たとえば、RRCシグナリングにおいてaを示すために使用されるパラメータは、TDRAテーブルに追加された1つのフィールドであってもよく、DCIにおいてaを示すために使用されるパラメータは、新たに追加されたフィールドであってもよく、RRCまたはDCIにおける新たに追加されたフィールドの幅、たとえば、3ビット、4ビット、または5ビットは、それぞれ、8/16/32個の可能な値を表してもよい。たとえば、aの可能な値は、セット{0.1x,0.2x,0.01x}におけるサブセットであってもよく、2ビットは、サブセットのサイズが4であることを示し、3ビットは、サブセットのサイズが8であることを示し、4ビットは、サブセットのサイズが16であることを示し、5ビットは、サブセットのサイズが32であることを示し、6ビットは、サブセットのサイズが64であることを示す。
【0568】
あるいはまた、パラメータGがさらに導入されてもよい。第2の可能な実装では、G-bが、この方法を実装するためにaGまたは[aG]を置き換えるために使用される。
【0569】
以下では、aGを例として使用してS202を説明する。
【0570】
具体的には、ステップ2において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さが、本願において提供される上りリンク伝送方法におけるパラメータGに基づいて計算され、Erとして記される。ステップ3において、aGに基づいてEr"が計算され、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの開始点がEr"に基づいて決定される。あるいはまた、ステップ2において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さEr'が従来技術におけるパラメータG'に基づいて計算され、Er"がaGに基づいて計算され、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの開始点がEr"に基づいて決定される。
【0571】
Er"がaGに基づいて計算されるとき、第1の可能な実装におけるS202におけるGはaGで置き換えられ、次いで、特定のアルゴリズムに代入されてEr"が得られ、計算のためのその後のステップではErがEr"で置き換えられる。
【0572】
あるいはまた、上記の解決策を実施するために、aGは、aGnで置き換えられてもよく、ErはEr"で置き換えられる。
【0573】
S203':端末デバイスは、少なくともUL-SCHに基づいてPUSCHを生成し、PUSCHをネットワーク・デバイスに送信する。
【0574】
可能なケース1では、端末デバイスは、UL-SCHに基づいてPUSCHを生成する。この場合、端末デバイスは、PUSCHを送信するためのシグナリングのみを検出し、ネットワーク・デバイスは、PUSCH上でUCIを含めるように端末デバイスに指示するシグナリングを送信しない;またはネットワーク・デバイスは、PUSCH上でUCIを含めるように端末デバイスに指示するシグナリングを送信するが、端末デバイスはシグナリング検出を逃すことを理解されたい。
【0575】
たとえば、
図13(a)に示されるように、この場合、循環バッファ内の諸ビットシーケンスがPUSCHによって順次搬送される。
図12(a)と
図13(a)との比較から、
図13(a)のほうが、
図12(a)よりも、各レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの位置が進んでいることがわかる。
【0576】
可能なケース2では、端末デバイスは、UCIをUL-SCH上に多重化してPUSCHを生成する。
【0577】
この場合、端末デバイスは、ネットワーク・デバイスによって送信され、PUSCHを送信し、PUSCH上でUCIを搬送するように端末デバイスに指示するシグナリングを検出することを理解されたい。
【0578】
一例では、端末デバイスがS202'におけるステップ2において、E
r'を使って、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さを計算するとき、UCIがPUSCHの2番目のスロットに多重化され、端末デバイスは、2番目のスロットにおいてレート・マッチングを実行すると仮定される。レート・マッチングにおけるビット選択における開始点は、前の上りリンク・スロットにおけるレート・マッチングにおけるE
r"に基づいて決定され、すなわち、aGに基づいて決定され、前の上りリンク・スロットにおけるレート・マッチングを通じて出力されるビット長はG'に基づいて決定されるE
r'である。この場合、UCIの符号化ビットの総量は、G'から差し引かれる必要があり、G'はaGより小さくてもよく、またはaGより大きくてもよい。したがって、G'<aGである場合、3番目の上りリンク・スロットにおけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットは、依然として、循環バッファにおける2番目のビット選択における終了ビットよりも後でありうる。
図13(b)に示されるように、これら2つのビットの間にはまだギャップがある。しかしながら、
図12(b)と比較すると、
図13(b)では、各レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの位置が進められ、3番目のレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットと2番目のレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける終了ビットとの間のギャップも、より小さい。あるいはまた、G'>aGである場合、3番目のレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットは、循環バッファにおいて、2番目のビット選択における終了ビットの次のビットであってもよい。
図13(a)に示されるように、3番目のレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットと2番目のビット選択における終了ビットとの間にはギャップがなく、
図13(a)では、
図12(a)に比して、各レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの位置が進んでいる。
【0579】
別の例では、端末デバイスがS202'におけるステップ2において、E
rを使って、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さを計算するとき、UCIは、PUSCHの2番目のスロットに多重化され、端末デバイスは、2番目の上りリンク・スロットにおいてレート・マッチングを実行する。レート・マッチングにおけるビット選択における開始点は、前の上りリンク・スロットにおけるレート・マッチングにおけるE
r"に基づいて決定され、すなわち、aGに基づいて決定され、前の上りリンク・スロットにおけるレート・マッチングを通じて出力されるビット長はGに基づいて決定され、aG<Gである。この場合、
図13(a)に示されるように、3番目の上りリンク・スロットにおけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットは、循環バッファにおいて、第2の上りリンク・スロットにおけるビット選択における終了ビットの次のビットであり、
図13(a)における各レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの位置は、
図12(a)の場合よりも進んでいる。
【0580】
図13の(a)と
図13の(b)との比較を通して、UCIがPUSCH上で多重化されるかどうかにかかわらず、各レート・マッチングにおけるビット選択における開始点は一貫したままであり、すなわち、開始点はUCI多重化に無関係であることを理解されたい。
【0581】
本願のこの実施形態では、Gは、0より大きく1より小さいaを乗算され、それにより、ネットワーク・デバイスは、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内の位置を事前に計算することができる。これは、第2の符号化ビットシーケンスにおける終了ビットと第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットとの間のギャップを短縮し、チャネル品質を改善する。
【0582】
S201'におけるスケジューリング情報のシグナリング設計において言及されたように、スケーリング因子Kがスロットの数Nに等しい場合、ネットワーク・デバイスはTBoMS反復をサポートせず、スロットの数は1つのTBoMS伝送に割り当てられたスロットの数のみを表すことが理解されうる;または、K<Nである場合、ネットワーク・デバイスはTBoMS反復をサポートし、スロットの数はTBoMS反復の伝送を含むスロットの総数を表し、Kは1つのTBoMS伝送のためのスロットの数を表し、N/Kが整数である場合、TBoMS反復の数はN/Kであることに留意されたい。S202'におけるステップ3において、可能な実装1、3、および4におけるアルゴリズム3、アルゴリズム4、およびアルゴリズム5では、n=mKが決定条件として使用され、nはレート・マッチングの回数であり、mは整数である。該条件が満たされる場合、kr,0=k0であり、時間単位#nにおける符号ブロック#rのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット位置kr,nは、k0によって決定される、すなわち、RVによって指定される。K=Nのとき、n=0は、n=mKである特別な場合として使用されうる。この場合、k0はRVによって示される。1<K<Nであり、N/Kが整数である場合、kmはRVによって示され、ここで、m=N/Kである。
【0583】
任意的に、方法200はさらに下記を含む。
【0584】
ネットワーク・デバイスは端末デバイスに、UCIを送信し、b番目のスロットにおいてUCIを多重化するように指示するが、端末デバイスはPDCCHを検出しないと仮定されることを理解されたい。前述の解決策では、ネットワーク・デバイスおよび端末デバイスは、b番目のスロットの後のすべてのスロットにおいてレート・マッチングを通じて出力される諸ビットシーケンスにおける先頭ビットを揃えることができる。方法200は、b番目のスロットにおける資源マッピング方法をさらに最適化しうる。
【0585】
従来技術では、UCIがb番目のスロットにおけるいくつかの時間‐周波数資源に多重化されるとき、該いくつかの時間‐周波数資源上でもともと搬送されるデータ情報のビットは、後方に延期される。端末デバイスがPDCCH検出を逃すとき、b番目のスロットにおいて端末デバイスによって送信されるすべてのビットは、前記データ情報のビットである。この場合、ネットワーク・デバイスは、前記いくつかの時間‐周波数資源がUCIを搬送し、b番目のスロットにおける前記いくつかの時間‐周波数資源以外の時間‐周波数資源が前記データ情報のビットであるとみなす。その結果、ネットワーク・デバイスは、現在のスロットにおいてUL-SCHを正しく検出することができない。
【0586】
S202'において、ステップ2において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さがG、Gn、aGまたはaGnに基づいて計算され、ステップ3において、レート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの、前記循環バッファ内の位置が、G、Gn、aGまたはaGnに基づいて計算されるとき、端末デバイスは、第2の符号化ビットシーケンスを第1の時間単位における時間‐周波数資源にマッピングし、ここで、第2の符号化ビットシーケンスは、第1の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、第2の符号化ビットシーケンスにおけるビットの数は、第1の時間単位に対応するパラメータGに等しい。端末デバイスは、第1の時間単位におけるいくつかの時間‐周波数資源にUCIをマッピングして、前記いくつかの時間‐周波数資源において搬送される第1の符号化ビットシーケンスにおけるいくつかのビットシーケンスを置き換える。
【0587】
データ・ビットが時間単位(本願のこの実施形態では例としてスロットが使用される)にマッピングされるとき、UL-SCHはまず時間単位におけるすべてのREにマッピングされ、次いでUCIがパンクチャリング方式で対応する資源にマッピングされることを理解されたい。このようにして、UCIは、時間単位におけるいくつかのRE上で搬送される資源を置換する。言い換えれば、時間単位においてUCIによって置換されるデータ・ビット以外のデータ・ビットによって占有される時間‐周波数資源は、不変のままである。
【0588】
本願のこの実施形態において、UCIは、第1の時間単位においてパンクチャリング方式で多重化され、それにより、第1のトランスポート・ブロックに含まれ、第1の時間単位においてUCIによって占有される時間‐周波数資源以外の時間‐周波数資源上で搬送されるビットシーケンスは変化しない。これは、ネットワーク・デバイスのデコード成功率および精度を高める。
【0589】
第3の可能な実装では、端末デバイスは、時間単位#n-1に対応するGおよびZcに基づいて、時間単位#nにおいてレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの位置を計算する。
【0590】
S201''の詳細については、第1の可能な実装における対応する説明を参照されたい。
【0591】
S202''の詳細については、第1の可能な実装における対応する説明を参照されたい。相違点は以下の通りである。
【0592】
ステップ3:端末デバイスは、レート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット位置を決定する。ここで、以下のいくつかの可能な解決策が置換のために使用される。
【0593】
解決策1:
【0594】
現在のレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットはk
nと記され、以前のレート・マッチングにおける終了ビットはl
n-1として記される。この場合、前のレート・マッチングにおける終了ビットに基づいて現在のレート・マッチングにおける先頭ビットを決定する仕方は、たとえば次のようなものであってもよい。
【数44】
l
n-1は、先頭位置および長さに基づいて明示的に計算されてもよく、または、前のレート・マッチングにおける最後のビット位置を記録することなどによって得られてもよい。
【0595】
解決策2:
【0596】
現在のレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの位置は、前のレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの位置に基づいて決定される。具体的には、現在のレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの位置は、前のレート・マッチングを通じて出力される先頭ビットの位置と、2回の連続するレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビット間のギャップとに基づいて決定されうる。
【0597】
一例では、
【数45】
である。ここで、前のレート・マッチングを通じて出力されたビットシーケンスにおける先頭ビットは、k
n-1と記され、現在のレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットはk
nと記され、N
cbは符号ブロック・サイズを表し、nは時間単位を表し、I
rZ
cは2回の連続するレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビット間のギャップであり、Z
cは低密度パリティー・チェックLDPC因子であり、[N
cb/Z
C]は、N
cb/Z
Cの四捨五入、切り上げ、または切り下げを表す。
【0598】
連続する2回のレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビット間のギャップにおけるI
rは、次のように計算される。
【数46】
E
rは、S202におけるステップ2においてGに基づく計算を通じて得られた、前のレート・マッチングを通じて出力されたビットシーケンスの長さであり、
【数47】
は、それぞれ、E
r/Z
cの四捨五入、切り下げ、切り上げを表す。rは、符号ブロックを表す。
【0599】
別の例では、
【数48】
ここで、前のレート・マッチングを通じて出力されたビットシーケンスにおける先頭ビットはk
n-1と記され、現在のレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットはk
nと記され、N
cbは符号ブロック・サイズを表し、nは時間単位を表し、I
rは、2回の連続するレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビット間のギャップである。
【0600】
連続する2回のレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビット間のギャップI
rは、次のように計算されうる。
【数49】
E
rは、S202におけるのステップ2においてGに基づく計算を通じて得られた、前のレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの長さであり、
【数50】
は、それぞれ、E
r/Z
cの四捨五入、切り下げ、切り上げを表す。rは符号ブロックを表し、Z
cは、低密度パリティー・チェックLDPC因子であり、[N
cb/Z
C]は、N
cb/Z
Cの四捨五入、切り上げ、切り下げを表す。
【0601】
解決策2におけるGは、すべての時間単位に含まれるOFDMシンボルの量が同じであるときに計算されることに留意されたい。
【0602】
たとえば、本明細書のIrの値が構成されてもよい。たとえば、構成のためにTDRAテーブルに列が追加され、候補値は、{1,2,…,66}におけるサブセット、または{1,2,…,55}におけるサブセットである。
【0603】
前述の解決策は、代替的に、別の仕方で実装されてもよい。
【0604】
ErはEr,nで置き換えられ、IrはIr,nで置き換えられる;またはErはEr,n'で置き換えられ、IrはIr,nで置き換えられる;またはErはEr'で置き換えられる;またはErはEr,n"で置き換えられ、IrはIr,nで置き換えられる。
【0605】
解決策3:
【0606】
解決策2に基づいて、上位層パラメータrateMatchingがlimitedBufferRMに設定されていない場合、すなわち、パラメータILBRMが0に等しい場合、Ncb=Nである。たとえば、BG1について、N=66Zcである。したがって、解決策2における方法は、以下のように簡略化されうる。
【0607】
kn=mod(kn-1+Ir,66) ここで、Irは解決策2の場合と同じである。knZcが先頭ビット位置を表すことに留意されたい。
【0608】
あるいはまた、同様に、たとえば、BG2については、N=50Zcであり、kn=mod(kn-1+Ir,50)である。
【0609】
S201におけるスケジューリング情報のシグナリング設計において言及されたように、スケーリング因子Kがスロットの数Nに等しい場合、ネットワーク・デバイスはTBoMS反復をサポートせず、スロットの数は1つのTBoMS伝送に割り当てられたスロットの数のみを表すことが理解されうる;または、K<Nである場合、ネットワーク・デバイスはTBoMS反復をサポートし、スロットの数はTBoMS反復の伝送を含むスロットの総数を表し、Kは1つのTBoMS伝送のためのスロットの数を表し、N/Kが整数である場合、TBoMS反復の数はN/Kであることに留意されたい。解決策2または解決策3では、K=Nであり、n=0であるとき、k0はRVによって示され、1<K<Nであり、N/Kが整数であるとき、kmはRVによって示され、ここで、m=N/Kである。
【0610】
Ncb=Nであるとき、解決策3は、計算オーバーヘッドを大幅に低減することができることを理解されたい。
【0611】
また、解決策1ないし解決策3において、Erは代替的に、G'の計算を通じて得られるEr'で置き換えられてもよい。残りの実装は、前述の特定の実装と整合しており、詳細はここでは再び説明されない。
【0612】
S203''の詳細については、第1の可能な実装における対応する説明を参照されたい。
【0613】
S204''の詳細については、第1の可能な実装における対応する説明を参照されたい。
【0614】
本願のこの実施形態では、資源マッピングが端末側で実行されるとき、第1の符号化ビットシーケンス内にあり、前の時間単位にマッピングされた最後のビットの位置を探すステップが低減され、Gに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおける先頭ビットの、循環バッファ内での位置を決定することに基づいて、前記位置がZcを参照して決定される。これは、マッピング・プロセスにおける計算を単純化し、オーバーヘッドを低減する。
【0615】
第4の可能な実装では、端末デバイスは、時間単位#n-1に対応するaGおよびZcに基づいて、時間単位#nにおいてレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスにおける先頭ビットの位置を計算する。
【0616】
第3の可能な実装におけるGは、aGで置き換えられ、Erは代替的に、aGの計算を通じて得られるEr"で置き換えられてもよい。残りの実装は、前述の特定の実装と整合しており、詳細はここでは再び説明されない。
【0617】
以下では、
図14および
図15を参照して、本願において提供される上りリンク伝送方法300について説明する。
【0618】
PUSCH反復タイプAについては、K>1であるとき、同じシンボル割り振りがK個の連続するスロットにわたって適用され、PUSCHは単一のトランスポート層のみに限定される。UEは、K個の連続するスロットにおいてTBを繰り返し、それらのスロットにおいて同じシンボル割り振りを適用するものとする。TBのn番目の送信機会に適用される冗長性バージョンが上記の表1に従って決定され、ここで、n=0、1、…、またはK-1である。たとえば、
図14に示されるように、UEは、各利用可能な上りリンク・スロットにおいて1つの反復を送る。
【0619】
方法300において、TBoMSPUSCH反復について、1つのTBoMS伝送のためのスロットの数はNであり、1つのTBoMS伝送のための反復の数はMである。N>1およびM>1のとき、同じシンボル構成がN×M個の利用可能なスロットにわたって適用される。UEは、N個の利用可能なスロットのM個のグループ(またはM個の反復)においてTBを反復し、それらのスロットにおいて同じシンボル割り振りを適用するものとする。TBのn番目の送信機会に対して適用される冗長性バージョンは、表5に従って決定されてもよく、ここで、n=0,1,…,またはN×M-1、あるいはn=0,N,2N,…,または(M-1)Nである。各グループ(または各反復)内で、単一のRVが、N個の連続する利用可能なスロット(またはN個の送信機会)にわたって適用される。たとえば、
図15に示されるように、N=2、M=4である
【表5】
【0620】
1つの反復の伝送のために単一のスロットを動的にスケジューリングするための既存の方法と比較して、本願のこの実施形態は、1つのTBoMS伝送のために複数のスロットにおいて上りリンク伝送を動的にスケジューリングするための方法を提供し、それにより、TBoMS伝送方法を改善する。
【0621】
以下では、
図16から
図19を参照して、本願において提供される上りリンク伝送方法400について説明する。
【0622】
従来技術では、PUSCH反復タイプAのRV循環構成スケジューリングのために、上位層パラメータrepK-RVが、反復に適用される冗長性バージョン・モードを定義する。cg-RetransmissionTimerが提供される場合、構成されたグラント・上りリンク伝送の冗長性バージョンがUEによって決定される。パラメータrepK-RVがconfiguredGrantConfigにおいて提供されず、cg-RetransmissionTimerが提供されない場合、構成されたグラント‐上りリンク伝送の冗長性バージョンは0に設定される。パラメータrepK-RVRetransmissionTimerがconfiguredGrantConfigおよびcg-において提供されない場合、K回の反復におけるn番目の送信機会が、構成されたRVシーケンスにおける(mod(n-1,4)+1)番目の値に関連付けられる。ここで、n=1,2,…,またはKである。構成されたグラント構成におけるstartingFromRV0が「オフ」に設定される場合は、トランスポート・ブロックの初期伝送は、K回の反復における1番目の送信機会においてのみ開始することができ;そうでない場合は、トランスポート・ブロックの初期伝送は次のところで開始される:
(1)前記K回の反復における1番目の送信機会、ここで、前記1番目の送信機会は、構成されたRVシーケンスが{0,2,3,1}である場合に対応する;または
(2)RV=0に関連付けられた前記K回の反復における任意の送信機会、ここで、前記任意の送信機会は、構成されたRVシーケンス{0,3,0,3}に対応する;または
(3)K≧8のとき、最後の送信機会以外の前記K回の反復における任意の送信機会、ここで、前記任意の送信機会は、構成されたRVシーケンス{0,0,0,0}に対応する。
【0623】
方法400において、上位層パラメータrepK-RVは、反復に適用される冗長性バージョン・モードを定義する。cg-RetransmissionTimerが提供される場合、構成されたグラント‐上りリンク伝送の冗長性バージョンがUEによって決定される。パラメータrepK-RVがconfiguredGrantConfigにおいて提供されず、cg-RetransmissionTimerが提供されない場合、各反復(またはN個の伝送の各グループ)について、構成されたグラント‐上りリンク伝送の冗長性バージョンは、0に設定されるものとする。パラメータrepK-RVがconfiguredGrantConfigにおいて提供され、cg-RetransmissionTimerが提供されない場合、M×N個の送信機会のうちのn番目の送信機会は、構成されたRVシーケンスにおける(mod((n-1)/N,4)+1)番目の値に関連付けられ、ここで、n=1、N+1、2N+1、…、または(M-1)×N+1である。構成されたグラント構成におけるstartingFromRV0が「オフ」に設定されている場合は、トランスポート・ブロックの初期伝送は、M×N個の送信機会のうちの1番目の送信機会においてのみ開始することができ;そうでない場合は、トランスポート・ブロックの初期伝送は次のところで開始できる:
(1)前記M×N個の送信機会のうちの1番目の送信機会、ここで、前記1番目の送信機会は、構成されたRVシーケンス{0,2,3,1}に対応する;または
(2)RV=0に関連付けられた前記M×N個の送信機会のうちの任意の送信機会、ここで、前記任意の送信機会は、構成されたRVシーケンス{0,3,0,3}に対応する;または
(3)RV=0に関連付けられた前記M×N個の送信機会のうちの任意の送信機会、ここで、前記任意の送信機会は、構成されたRVシーケンス{0,0,0,0}に対応する;または
(4)RV=0に関連付けられた前記M×N個の送信機会のうち、条件1を満たす((M-1)×N+1)番目の送信機会以外の任意の送信機会、ここで、前記任意の送信機会は、構成されたRVシーケンス{0,0,0,0}に対応する。
【0624】
前記条件1は、M≧μ、N≧μ、およびM×N≧μであり、ここで、μ=2、4、8、16、32、または64である。
【0625】
単一のTBoMSの各反復において、単一のRVが、N個の連続する利用可能なスロット(またはN個の送信機会)にわたって適用される。
【0626】
以下では、N=2およびM=4である例を使用することによって、いくつかの具体的な実装を別々に説明する。
図16は、「オフ」に設定されたstartingFromRV0に対応し、
図17は、「オン」に設定されたstartingFromRV0およびRVシーケンス{0,2,3,1}に対応し、
図18は、「オン」に設定されたstartingFromRV0およびRVシーケンス{0,3,0,3}に対応し、
図19は、「オン」に設定されたstartingFromRV0およびRVシーケンス{0,0,0,0}に対応する。
【0627】
1つの反復の伝送のために単一のスロットを動的にスケジューリングするための既存の方法と比較して、本願のこの実施形態は、1つのTBoMS伝送のために複数のスロットにおいて上りリンク伝送を静的にスケジューリングするための方法を提供し、それにより、TBoMS伝送方法を改善する。
【0628】
以下では、
図20ないし
図22を参照して、本願における上りリンク伝送方法500を説明する。
【0629】
PUSCH反復タイプAについては、送信機会におけるPUSCH伝送が取り消されるかどうかにかかわらず、RVは、
図14に示される方法に従って、依然として巡回的に実行される。ここで、1番目の下りリンク・スロットがRV0に対応すると仮定する。すなわち、取り消された送信機会におけるPUSCH伝送に対応するRVはスキップされる。より正確には、表6.1.2.1-2に示されるように、各送信機会に対応するRVは不変であると決定される。いくつかの時間領域資源上の伝送を取り消す理由については、ケース1からケース6を参照されたい。
【0630】
方法500において、TBOMS伝送におけるいくつかの時間単位における伝送が取り消される場合、3つの上りリンク伝送解決策が提案される。以下では、説明のために、1つの時間単位が1つのスロットである例を使用する。
【0631】
解決策1:TBoMS PUSCH伝送について、(反復か非反復かにかかわらず、)送信機会におけるPUSCH伝送が取り消される場合、RVは、実施形態1/2で説明された方法に従って、依然として巡回的に実行され、取り消された送信機会でのPUSCH伝送に対応する符号化ビットはスキップされる(「対応する符号化ビット」は、符号ブロック・セグメンテーション、チャネル符号化、レート・マッチング、および符号ブロック連結を通して出力される符号化ビットである)。
【0632】
図20に示されるように、たとえば、1回の伝送の間に4回の反復が実行され、1回の反復のために2つのスロットが占有される。反復#2に対応する1番目のスロットでの伝送は取り消される。この場合、もともと伝送される必要があるビットシーケンスが、反復#2に対応する2番目のスロットにおいて伝送されることに進み、別の反復において伝送されるビットシーケンスは、変更されないままである。
【0633】
この方法における1つのスロットは、1つの利用可能なスロットであり、1つの送信機会に対応することに留意されたい。対応は、スロット全体、またはいくつかのスロット、またはSおよびLによって示されるいくつかのスロットであってもよく、ここで、SおよびLは、RRCシグナリングTDRAテーブルにおける先頭シンボルおよび長さである。利用可能なスロットは、RRC構成された上りリンク‐下りリンク・スロット構成(たとえば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonまたはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated)、TDRAテーブル、SSB決定に基づいて決定され、競合に起因する破棄は考慮されない。
【0634】
解決策2:TBoMS PUSCH伝送のために、(反復か非反復かにかかわらず、)送信機会におけるPUSCH伝送が取り消される場合、RVは、方法300または400に従って依然として巡回的に実行される。
【0635】
また、取り消されたPUSCH伝送の送信機会上のレート・マッチングでにおけるビット選択における先頭ビットがRV(すなわち、1回の反復のための1番目の送信機会、またはN個のスロットのM個のグループ内の1番目のスロット)によって指示される場合、取り消されたPUSCH伝送の送信機会の次の送信機会でのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットはRVによって指示される。
【0636】
取り消されたPUSCH伝送の送信機会におけるレート・マッチングにおける先頭ビットがRVによって指示されない場合(すなわち、1つの反復についての1番目でない送信機会、またはN個のスロットのM個のグループのうちの1番目でないスロット)、取り消されたPUSCH伝送の送信機会の次の送信機会でのレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビットは、取り消されたPUSCH伝送の送信機会の前の送信機会におけるレート・マッチングにおけるビット選択における終了ビットに密接に接続される。
【0637】
この方法における1つのスロットは、1つの利用可能なスロットであり、1つの送信機会に対応することに留意されたい。対応は、スロット全体、またはいくつかのスロット、またはSおよびLによって示されるいくつかのスロットであってもよく、ここで、SおよびLは、RRCシグナリングTDRAテーブルにおける先頭シンボルおよび長さである。利用可能なスロットは、RRC構成された上りリンク‐下りリンク・スロット構成(tdd-UL-DL-ConfigurationCommonまたはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated)、TDRAテーブル、およびSSB決定に基づいて決定され、競合に起因する破棄は考慮されない。
【0638】
解決策3:利用可能なスロットが再定義され、利用可能なスロットは、RRC構成された上りリンク‐下りリンク・スロット構成(たとえば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonまたはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated)およびTDRAテーブルに基づいて決定され、競合に起因する破棄が考慮される。1つの利用可能なスロットは、1つの送信機会に対応する。対応は、スロット全体、またはいくつかのスロット、またはSおよびLによって示されるいくつかのスロットであってもよく、ここで、SおよびLは、RRCシグナリングTDRAテーブルにおける先頭シンボルおよび長さである。その後、実施形態1/2で説明した方法を用いてRV循環が実行される。
【0639】
以下では、本願において提供される上りリンク伝送方法600について説明する。
【0640】
方法600によれば、レート・マッチングは、N個のスロットを合わせたものにおいて実行されることができる。具体的には、当該方法において、パラメータGは、1つの時間単位においてトランスポート・ブロックおよびUCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、該1つの時間単位はN個のスロットである。
【0641】
UCI多重化が、パンクチャリング方式でN個のスロットにおいて実行され、UCIは、1つのスロットのみにおいて多重化される。
【0642】
レート・マッチングはN個のスロットにおいて1回のみ行われるので、ビット選択は1回のみ実行され、開始点はRVによって決定され、長さはGに基づいて決定される。
【0643】
まず、レート・マッチングおよび符号ブロック連結の後にUL-SCHビットが得られる。UCIに対応するビットは、パンクチャリング方式でUL-SCHビット上に多重化される。UCIと多重化されたUL-SCHビットは、N個のスロットの時間‐周波数資源にマッピングされる。
【0644】
以下では、本願において提供される上りリンク伝送方法700について説明する。
【0645】
可能な実装1では、A-CSI(非周期的CSI)は、TBoMS PUSCH上で多重化されることが予期されない。
【0646】
A-CSIは、DCIによってトリガーされ、A-CSIの報告を完了するために、DCIによってスケジューリングされたPUSCH上で多重化されることを理解されたい。DCIが複数のPUSCH、たとえば、TBoMSをスケジューリングする場合、A-CSIは、1番目のPUSCHにのみ多重化されて報告を完了する。しかしながら、現在のレート・マッチング方法に従って得られる出力符号化ビットシーケンスでは、一般に、1番目の時間単位がシステマティック・ビットを搬送する。したがって、A-CSIは、TBoMS PUSCH上で多重化されることが予期されず、それにより、TBoMS PUSCH内のシステマティック・ビットに対するA-CSI多重化の影響が低減でき、デコード成功率を高めることができる。
【0647】
可能な実装2において、DCIを使用することによってネットワーク・デバイスによってトリガーされたA-CSIと、他の情報によって示される構成されたグラント(configured grant、CG)TBoMS PUSCHとが時間単位において重複する場合、またはA-CSIおよびCG TBoMS PUSCHを送信するために使用される資源が時間領域において重複する場合、以下のいくつかの伝送態様が使用されうる。
【0648】
態様1:重複した時間単位におけるPUSCH伝送を取り消す。
【0649】
態様2:重複した時間単位におけるA-CSI伝送を取り消す。
【0650】
可能な実装3では、CSIは、TBoMS PUSCH上で多重化されることが予期されない。
【0651】
CSIのビット数は比較的大きいことを理解されたい。TBoMS PUSCH上でCSIを多重化すること、またはパンクチャリング方式でTBoMS PUSCH上でCSIを伝送することと比較して、TBoMS PUSCH中のシステマティック・ビットに対するCSI多重化の影響は低減でき、デコード成功率が増加されうる。CSIは、すべてのタイプのCSIを意味する。
【0652】
ここで、本願のこの実施形態におけるパンクチャリングについて説明する。たとえば、CSIがパンクチャリング方式でTBoMS PUSCH上に多重化されるとき、CSIがそれぞれ{a1,a2,.,a40}である40ビットを占有し、TBoMS PUSCHがそれぞれ{b1,b2,.,b100}である100ビットを占有し、CSIがTBoMS PUSCHの11番目のビットから50番目のビットに多重化されると仮定すると、{a1,a2,.,a40}は{b11,b12,.,b50}で置き換えられ、{b1,b2,.,b10}および{b51,b52,.,b100}の位置は不変のままである。
【0653】
可能な実装4では、1番目の時間単位における先頭ビットはRVによって決定され、2番目の時間単位からn番目の時間単位における先頭ビットは方法#1を使用することによって決定され、(n+1)番目の時間単位からN番目の時間単位における先頭ビットは方法#2を使用することによって決定される。
【0654】
方法#1は、時間単位におけるレート・マッチング・プロセスにおけるビット選択における先頭ビットのインデックスを、本願の前述の実施形態におけるG'に基づいて計算する方法である。方法#2は、時間単位におけるレート・マッチング・プロセスにおけるビット選択における先頭ビットのインデックスを、本願の前述の実施形態におけるGに基づいて計算するための方法である。GおよびG'の定義については、上記の説明を参照されたい。詳細は、本明細書では再び説明されない。
【0655】
具体的には、
【数51】
であり;k
nおよびl
nはそれぞれ、n番目の時間単位におけるレート・マッチング・プロセスにおけるビット選択における先頭ビットのインデックスおよび終了ビットのインデックスを表し;k
n+1は、次の時間単位(すなわち、n+1番目の時間単位)におけるレート・マッチング・プロセスにおけるビット選択における先頭ビットのインデックスを表し;N
Lは、層の数を表し;Q
mは変調次数を表し;C'はスケジューリングされた符号ブロックの数を表し;G
nはn番目の時間単位におけるTBの伝送のために利用可能な利用可能符号化ビットの数を表し;E
nは、ビットシーケンスにおけるビットの数である。
【0656】
方法#1では、ここでのGnはG'であり、方法#2ではここでのGnはGである。具体的な実装については、方法200における対応する部分を参照されたい。各時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力されるビットシーケンスの開始点は、Gに基づいて計算され、出力されたビットシーケンスの長さは、GまたはG'に基づいて計算される。
【0657】
nの値は、デフォルト値であってもよい。たとえば、n=2、n=3、またはn=4である。あるいはまた、nの値は、指定された値であってもよい。たとえば、nの値を示すためにTDRAテーブルに列が追加され、nの値セットはn={2,3,4}などである。
【0658】
可能な実装5:
【0659】
プロトコルリリースRel-15/16によれば、PUSCH上で多重化されるUCIは、3つのタイプ、すなわち、HARQ-ACK、CSI、およびCG-UCIに分類される。
【0660】
1. HARQ-ACKの多重化のために、DCIは、PDSCHを受信するようにUEをスケジューリングし、UEは、PDSCHを受信した後にPUCCH上でHARQ-ACKをフィードバックする。DCI検出が見逃される場合、方法#1においては非整列が生じる。方法#2が使用される場合、システマティック・ビットがパンクチャリングされることが可能である。しかしながら、HARQ-ACKビットの量が少ないことを考慮すると、PUSCHに対するパンクチャリングによる多重化の影響は小さく、したがって、方法#2の性能損失は大きくない。
【0661】
2. CSIの多重化については、検出漏れの問題は発生せず、方法#1が使用されうる。反対に、方法#2が使用される場合、CSIのビット数が大きいので、PUSCHに対するパンクチャリングの影響が大きく、したがって、方法#2の性能損失が大きい。
【0662】
3つのCSIフィードバック・モード、すなわち、周期的CSI(period CSI、P-CSI)、半永続的CSI(semi-persistent CSI、SP-CSI)、および非周期的(aperiodic、A-CSI)がある。
【0663】
(1)P-CSIは、RRCシグナリングを使用することによって構成され、トリガーされ、報告のためにPUCCH上で搬送される。したがって、端末デバイスがDCI検出を逃すケースは発生しない。
【0664】
(2)SP-CSIは、RRCシグナリングを使用することによって構成され、MAC CEシグナリングを使用することによってトリガーされ、報告のためにPUCCHまたはPUSCH上で搬送される。したがって、端末デバイスがDCI検出を逃すケースは発生しない。
【0665】
(3)A-CSIは、RRCシグナリングを使用することによって構成され、DCIシグナリングを使用することによってトリガーされ、報告のためにPUSCH上で搬送される。PUSCHもDCIを用いてスケジューリングされる。DCIは、PUSCHを同時にトリガーし、スケジューリングするので、DCI検出が失敗した場合、PUSCHは伝送されない。したがって、この出願において解決されるべき問題はない。
【0666】
P-CSIおよびSP-CSIはDCIによってトリガーされないので、検出漏れの問題は発生しないことが、前述の説明からわかる。PUSCHをスケジューリングすることとA-CSIの報告をトリガーすることとに同じDCIが使用されるので、DCI検出が失敗した場合、PUSCHは送信されず、したがって、検出失敗の問題は発生しない。
【0667】
3. CG-UCIの多重化のために、CG-UCIは、RRCシグナリングを使用することによって構成され、RRCまたはDCIを使用することによってトリガーされる。CG-UCIがRRCを使用することによってトリガーされるとき、検出を逃す問題は生じない。DCIを使用することによってCG-UCIがトリガーされるとき、検出漏れの問題が発生するが、PUSCHは送信されない。したがって、方法#1も適用可能である。
【0668】
しかしながら、CG-UCIとHARQ-ACKがPUSCHに同時に多重化される場合に合同符号化が実行されるという事実を考慮すると、符号化後にCG-UCIとHARQ-ACKがHARQ-ACKとしてPUSCHに多重化され、直接パンクチャリングに起因する影響が大きいことがある。
【0669】
結論として、HARQ-ACKが多重化される場合にのみDCI検出漏れが発生する。CG-UCIとHARQ-ACKとの同時多重化のケースは特別であり、さらに論じる必要がある。
【0670】
前述の場合、処理のために以下のいくつかの態様が考えられうる。
【0671】
態様1
【0672】
方法#2において、Gnは、HARQ-ACK多重化が行われないと仮定した場合の、n番目の時間単位におけるTBの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量を表す。
【0673】
例1:HARQ-ACKのみがPUSCH上で多重化されるとき、n番目の時間単位におけるHARQ-ACKの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量は、Gnから差し引かれない。
【0674】
例2:UCIがPUSCH上で多重化され、UCIがCSIおよび/またはCG-UCIであるとき、n番目の時間単位におけるUCIの伝送のための符号化ビットの総量は、Gnから差し引かれる。すなわち、方法#1が使用される。
【0675】
例3:CSIおよびHARQ-ACKがPUSCH上で多重化されるとき、n番目の時間単位におけるCSIの伝送のための符号化ビットの総量は、Gnから差し引かれる。n番目の時間単位におけるHARQ-ACKの伝送のための符号化ビットの総量は差し引かれない。
【0676】
例1を例として使用する。HARQ-ACKが10ビットを占有し、PUSCHが100ビットを占有すると仮定すると、HARQ-ACKがパンクチャリング方式でPUSCH上に多重化されるとき、パンクチャリング位置は、PUSCHによって占有される100ビットのうちの最後の10ビットである。
【0677】
態様2
【0678】
方法#1ではGnはG'を使用する。言い換えれば、従来技術の解決策を参照されたい。しかしながら、HARQ-ACK多重化プロセスは、以下のように修正される。
【0679】
(1)HARQ-ACKによって占有されるビット数が2ビット以下である場合、従来技術では、HARQ-ACKは、パンクチャリング方式でPUSCH上に多重化される。
【0680】
(2)HARQ-ACKによって占有されるビット数が2ビットより大きいとき、UL-SCH符号化ビットは依然としてパンクチャリングされ、パンクチャリング位置は、従来技術における直接レート・マッチングのためにHARQ-ACKが多重化される位置と整合する。従来技術におけるUCI多重化の詳細については、38.212 6.2.7を参照されたい。
【0681】
一例では、CG-UCIが多重化される場合、TBoMSは、ライセンスされない帯域には適用されず、ライセンスされるスペクトルにのみ適用される。
【0682】
CG-UCIは、ライセンスされない周波数帯域におけるCG PUSCHの拡張に過ぎず、すなわち、CG PUSCHは、ライセンスされないスペクトルにおいてのみCG-UCIを報告し、ライセンスされるスペクトルにおいてはCG-UCIを報告しないことを理解されたい。
【0683】
別の例では、CG-UCIおよびHARQ-ACKは、合同符号化され、HARQ-ACKとして処理される。言い換えれば、このケースは、前述の例におけるHARQ-ACK解決策と整合する。
【0684】
可能な実装6では、方法#1および方法#2の2つの切り換え態様がさらに記述される。
【0685】
切り換え態様1では、切り換えは、DCIの位置に基づいて実行される。
【0686】
PDSCHをスケジューリングする(そしてHARQ-ACKはPUSCHに多重化される)DCIがPUSCHをスケジューリングするDCIの前にのみ存在する場合、方法#1が使用され;そうでない場合、方法#2が使用される。
【0687】
切り換え態様2では、TDRAテーブル内の指示に従って切り換えが実行される。
【0688】
たとえば、TDRAテーブルに列が追加され、その列は、方法#1または方法#2が使用されることを示すために1ビットを含む。
【0689】
前述のいくつかの可能な実装では、TBoMS PUSCHにおけるシステマティック・ビットに対するCSI多重化の影響を低減することができ、デコード成功率を高めることができる。
【0690】
以下では、本願において提供される上りリンク伝送方法800について説明する。
【0691】
ネットワーク・デバイスは、スケジューリング情報を端末デバイスに送信する。スケジューリング情報は、PUSCHを通じてTBを送信するように端末デバイスに指示する。その後、ネットワーク側は、TBを受信しないか、または正しいTBを受信しない。ネットワーク・デバイスは、端末デバイスにスケジューリング情報を再び送信して、TBを再送信するように端末デバイスに指示する。端末デバイスは、スケジューリング情報を受信し、端末デバイスは、スケジューリング情報に基づいてTBをネットワーク・デバイスに再送信する。加えて、スケジューリング情報は、端末デバイスがTBを再送信するときに使用される上りリンク伝送態様をさらに示す。
【0692】
表6は、4つの上りリンク伝送態様を示す。ネットワーク側は、DCIを使用することによって、TDRAテーブル内の異なる行の間で動的に切り換えるように指示することができる。Nはスロットの数であり、Mは反復の数である。
【表6】
【0693】
TBoMSは、1つのCB上で伝送されるように限定されるが、PUSCHは、1つのCB上で伝送されるように限定されないことを理解されたい。シングルスロットPUSCHまたはタイプA PUSCH反復と、TBoMSまたはTBoMS反復との間で動的切り換えが実行されるとき、以下の問題が発生することがある。単一CBに限定されないPUSCH伝送から単一CBに限定されたTBoMS伝送に切り換えるとき、既存のプロトコルのサポートの欠如のため、TBoMS伝送が実現できない可能性が高い。
【0694】
上記の問題について、方法800は、異なる伝送態様間の動的切り換えの規則を提案する。
【0695】
規則1:動的切り換えは実行されない。
【0696】
PUSCH/タイプA PUSCH反復{N=1,M≧1}とTBoMS/TBoMS反復{N>1,M≧1}との間に動的切り替えが行われることは期待されない。すなわち、初期伝送がPUSCH/タイプA PUSCH反復{N=1,M≧1}である場合、再送はTBoMS/TBoMS反復{N>1,M≧1}ではありえない。初期伝送がTBoMS/TBoMS反復{N>1,M≧1}である場合、再送はPUSCH/タイプA PUSCH反復{N=1,M≧1}ではありえない。
【0697】
たとえば、TDRAテーブル内のすべての行は、N=1のみまたはN>1のみを満たし、N=1およびN>1は、同時に発生することはできない。両者の間の半静的な切り換えは、RRCを通じてTDRAテーブルを再構成することによって実行される。
【0698】
規則2:初期のTBoMS伝送からPUSCH再送への切り換えが実行される。
【0699】
規則2-1:TBoMS/IBoMS反復{N>1,M≧1}の初期伝送からシングルスロットPUSCH{N=1,M=1}の再送への切り換えのみがサポートされる。
【0700】
代替的に、規則2-2:TBoMS/TBoMS反復{N>1,M≧1}の初期伝送からタイプA PUSCH反復{N=1,M>1}の再送への切り換えのみがサポートされる。
【0701】
代替的に、規則2-3:TBoMS/IBoMS反復{N>1,M≧1}の初期伝送からシングルスロットPUSCH{N=1,M=1}またはタイプA PUSCH反復{N=1,M>1}への切り換えのみがサポートされる。
【0702】
規則3:初期のPUSCH伝送からTBoMS再送への切り換えが実行される。
【0703】
単一CBが送信される場合にのみ、PUSCH/タイプA PUSCH反復{N=1,M≧1}の初期伝送からTBoMS/TBoMS反復{N>1,M≧1}の再送への切り換えがサポートされ;そうでない場合、動的切り換えはサポートされない。
【0704】
前述の実施形態では、異なる伝送態様間で動的に切り換えるための規則が指定され、それにより、TBoMS伝送が実施できないケースが低減されうる。
【0705】
以下では、本願において提供される上りリンク伝送方法900について説明する。
【0706】
方法200におけるS201における可能な設計1ないし可能な設計6に対応して、TBoMSに割り当てられる時間単位の数Nを示すために、PUSCH-TimeDomainAllocationListにおいて構成されたTDRAテーブルに列が追加されてもよい。たとえば、PUSCH反復タイプAの反復数構成列、すなわちnumberOfRepetitionsが、TBoMS伝送が有効にされるときの単一のTBoMSの反復回数Mを示すように、TDRAテーブル内に構成される。しかしながら、この実装は、動的グラントおよび構成されたグラント・スケジューリングの構成されたグラント・タイプ2(configured grant type 2)のTBoMS伝送のためのTDRA指示のみを提供し、構成されたグラント・タイプ1(configured grant type 1)のTBoMS伝送のためのTDRA指示をカバーしない。
【0707】
本願において提供される上りリンク伝送方法をさらに改善するために、方法900において、構成されたグラント・タイプ1(configured grant type 1)のTBoMS伝送のためのTDRA指示を実装するよう、単一のTBoMS伝送のための割り振られた時間単位の数Nを示すために、新しいフィールドが、RRCシグナリングの情報要素(information element、IE)ConfiguredGrantCofigに導入される。たとえば、具体的な指示態様は、以下のように示されてもよい。新しいフィールドnumberOfSlotsはNを示し、Nは少なくとも{2,4,8}、たとえば{1,2,4,8}を含む。
【0708】
たとえば、構成されたグラント・タイプ1または構成されたグラント・タイプ2のTBoMS伝送について、NがTDRAテーブル内に存在する場合、Nは、TDRAテーブル内のインデックス行によって提供され;そうでない場合、Nは、ConfiguredGrantCofig内の新たに追加されたフィールドによって提供される。また、NがConfiguredGrantCofig内の新しく追加されたフィールドによって提供され、N>1である場合、TBoMS伝送が有効にされる。NがConfiguredGrantCofig内の新たに追加されたフィールドによって提供され、N=1である場合、シングルスロットPUSCHが有効にされる。TBoMS伝送が有効にされるとき、既存のフィールドrepKが、単一のTBoMSの反復の数Mを示す。
【0709】
前述の実施形態では、構成されたグラント・タイプ1のTBoMS伝送のTDRA指示が指定され、それにより、本願のこの実施形態において提供される上りリンク伝送方法がさらに改善され、デコード成功率がさらに増加する。
【0710】
本願の実施形態において提供される方法は、
図6ないし
図23を参照して上記で詳細に記述されている。本願の実施形態において提供される装置は、
図24および
図25を参照して以下で詳細に説明される。
【0711】
図24は、本願のある実施形態による、上りリンク伝送のために使用される通信装置の概略ブロック図である。
図24に示されるように、通信装置10は、トランシーバ・モジュール11と処理モジュール12とを含みうる。
【0712】
トランシーバ・モジュール11は、別の装置によって送信された情報を受信するように構成されてもよく、または別の装置に情報を送信するように構成されてもよい。たとえば、トランシーバ・モジュール11は、第1の指示情報を受信するか、または第2の指示情報を送信する。処理モジュール12は、装置のコンテンツ処理を実行する、たとえば、第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンス内の先頭ビットの、循環バッファ内での位置を決定するように構成されてもよい。
【0713】
ある可能な設計では、通信装置10は、前述の方法の実施形態における端末デバイスに対応しうる。
【0714】
具体的には、通信装置10は、本願の実施形態による方法100から方法600のいずれか1つにおける端末デバイスまたはUEに対応しうる。通信装置10は、対応する方法において端末デバイスによって実行される動作を実行するように構成されたモジュールを含みうる。加えて、通信装置10内の各ユニットは、対応する方法において端末デバイスによって実行される動作を実施するように構成される。
【0715】
たとえば、通信装置10が方法100における端末デバイスに対応するとき、トランシーバ・モジュール11は、ステップS101、S102、およびS104を実行するように構成され、処理モジュール12は、S103を実行するように構成される。
【0716】
たとえば、通信装置10が方法200における端末デバイスに対応するとき、トランシーバ・モジュール11は、ステップS201およびS203を実行するように構成され、処理モジュール12は、S202を実行するように構成される。
【0717】
別の可能な設計では、通信装置10は、前述の方法の実施形態におけるネットワーク・デバイスに対応しうる。
【0718】
具体的には、通信装置10は、本願の実施形態による方法100から方法400のいずれか1つにおけるネットワーク・デバイスに対応しうる。通信装置10は、対応する方法においてネットワーク・デバイスによって実行される動作を実行するように構成されたモジュールを含みうる。加えて、通信装置10内の各ユニットは、対応する方法においてネットワーク・デバイスによって実行される動作を実施するように構成される。
【0719】
たとえば、通信装置10が方法100におけるネットワーク・デバイスに対応するとき、トランシーバ・モジュール11は、ステップS101、S102、およびS104を実行するように構成され、処理モジュール12は、S105を実行するように構成される。
【0720】
たとえば、通信装置10が方法200におけるネットワーク・デバイスに対応するとき、トランシーバ・モジュール11は、ステップS201およびS203を実行するように構成され、処理モジュール12は、ステップS204を実行するように構成される。
【0721】
図25は、本願のある実施形態による通信装置20の概略図である。
【0722】
ある可能な設計では、装置20は、ネットワーク・デバイスであってもよく、またはネットワーク・デバイス内に位置するチップ、チップ・システムなどであってもよい。
【0723】
ある可能な設計では、装置20は、無線通信機能を有するさまざまなハンドヘルドデバイス、車両搭載デバイス、ウェアラブルデバイス、もしくはコンピューティングデバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスを含む端末デバイス、およびさまざまな形態の端末、移動局、ターミナル、ユーザー機器、ソフト端末などであってもよく、または端末デバイス内に位置するチップ、チップ・システムなどであってもよい。
【0724】
装置20は、プロセッサ21(すなわち、処理モジュールの一例)とメモリ22とを含みうる。メモリ22は、命令を記憶するように構成され、プロセッサ21は、メモリ22に記憶された命令を実行するように構成され、その結果、装置20は、
図8から
図23に対応する方法における前述の可能な設計におけるデバイスによって実行されるステップを実施する。
【0725】
さらに、装置20は、入力ポート23(すなわち、トランシーバ・モジュールの一例)と、出力ポート24(すなわち、トランシーバ・モジュールの別の例)とを含みうる。さらに、プロセッサ21、メモリ22、入力ポート23、および出力ポート24は、制御信号および/またはデータ信号を送信するために、内部接続経路を通じて互いに通信することができる。メモリ22は、コンピュータ・プログラムを記憶するように構成され、プロセッサ21は、メモリ22からコンピュータ・プログラムを呼び出し、該コンピュータ・プログラムを実行して、信号を受信するように入力ポート23を制御し、信号を送信するように出力ポート24を制御して、前述の方法における端末デバイス、無線アクセスネットワーク・デバイス、UE、または基地局のステップを完了するように構成されうる。メモリ22は、プロセッサ21に統合されてもよく、またはプロセッサ21とは別個に配置されてもよい。
【0726】
任意的に、上りリンク伝送装置20が通信デバイスである場合、入力ポート23は受信機であり、出力ポート24は送信機である。受信機および送信機は、同じ物理的エンティティまたは異なる物理的エンティティでありうる。受信機と送信機が同じ物理的エンティティであるとき、受信機と送信機は、トランシーバと総称されうる。
【0727】
任意的に、装置20がチップまたは回路である場合、入力ポート23は入力インターフェースであり、出力ポート24は出力インターフェースである。
【0728】
ある実装では、入力ポート23および出力ポート34の機能は、トランシーバ回路または専用トランシーバチップを通じて実装されると考えられうる。プロセッサ21は、専用処理チップ、処理回路、プロセッサ、または汎用チップを通じて実装されると考えられうる。
【0729】
別の実装では、本願のこの実施形態で提供されるデバイスは、汎用コンピュータを使用することによって実装されると考えられうる。具体的には、プロセッサ21、入力ポート23、および出力ポート24の機能を実現するためのプログラムコードがメモリ22に記憶されており、汎用プロセッサは、メモリ22内のコードを実行することによって、プロセッサ21、入力ポート23、および出力ポート24の機能を実現する。
【0730】
装置20内のモジュールまたはユニットは、前述の方法においてランダムアクセスデバイス(たとえば、端末デバイス)によって実行されるアクションまたは処理プロセスを実行するように構成されうる。反復を避けるために、その詳細な説明はここでは省略される。
【0731】
本願の実施形態において提供される技術的解決策に関連する装置20の概念、説明、詳細な説明、および他のステップについては、前述の方法または他の実施形態における内容の説明を参照されたい。詳細は、本明細書では再び説明されない。
【0732】
本願の実施形態では、プロセッサは、中央処理装置(CPU、central processing unit)であってもよく、またはプロセッサは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP、digital signal processor)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、離散的ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、離散的ハードウェアコンポーネントなどであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0733】
本願のある実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、前述の方法実施形態におけるネットワーク・デバイスまたは端末デバイスによって実行される方法を実施するために使用されるコンピュータ命令を記憶する。
【0734】
たとえば、コンピュータ・プログラムがコンピュータによって実行されるとき、コンピュータは、前述の方法実施形態におけるネットワーク・デバイスまたは端末デバイスによって実行される方法を実施できるようにされる。
【0735】
本願のある実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、前述の方法実施形態におけるネットワーク・デバイスまたは端末デバイスによって実行される方法を実施するために使用されるコンピュータ命令を記憶する。
【0736】
たとえば、コンピュータ・プログラムがコンピュータによって実行されるとき、コンピュータは、前述の方法の実施形態におけるネットワーク・デバイスまたは端末デバイスによって実行される方法を実施できるようにされる。
【0737】
本願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよく、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでいてもよいことが理解されうる。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってよく、外部キャッシュとして使用される。限定ではなく例として、多くの形のRAM、たとえば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)であってもよい。
【0738】
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用することによって実装されうる。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるとき、前述の実施形態は、コンピュータ・プログラム・プロダクトの形で完全にまたは部分的に実装されうる。コンピュータ・プログラム・プロダクトは、一つまたは複数のコンピュータ命令またはコンピュータ・プログラムを含む。コンピュータ命令またはコンピュータ・プログラムがコンピュータにロードされるか、または実行されるとき、本願の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバー、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー、またはデータセンターに有線(たとえば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合するサーバーもしくはデータセンターなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(たとえば、DVD)、または半導体媒体であってもよい。半導体媒体は、ソリッドステートドライブであってもよい。
【0739】
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられたオブジェクト間の関連付け関係を記述するだけであり、3つの関係が存在しうることを表すことを理解されたい。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合を表すことができる。Aのみが存在、AとBの両方が存在、Bのみが存在。加えて、本明細書における記号「/」は、一般に、関連付けられたオブジェクト間の「または」関係を示す。
【0740】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本願のさまざまな実施形態における実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
【0741】
当業者は、本明細書に開示された実施形態に記載された例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせを使用することによって実装されうることを認識しうる。機能がハードウェアを使用することによって実行されるか、ソフトウェアを使用することによって実行されるかは、技術的解決策の具体的な用途および設計上の制約に依存する。当業者は、それぞれの具体的な用途について説明された機能を実装するために異なる方法を使用しうるが、その実装が本願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0742】
簡便な説明のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者によって明確に理解されうる。詳細は、本明細書では再び説明されない。
【0743】
本願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置、および方法は、他の仕方で実装されうることを理解されたい。たとえば、説明された装置実施形態は、単に例である。たとえば、ユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実装の際には他の分割であってもよい。たとえば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされてもよく、または別のシステムに統合されてもよく、またはいくつかの特徴は無視されてもよく、または実行されなくてもよい。加えて、表示された、または論じられた相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装されうる。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形で実装されうる。
【0744】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的ユニットであってもなくてもよく、すなわち、1つの場所に位置してもよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されうる。
【0745】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、またはユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0746】
機能がソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立したプロダクトとして販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されうる。そのような理解に基づいて、本質的に本願の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策の一部は、ソフトウェア・プロダクトの形で実装されうる。コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(これは、パーソナルコンピュータ、サーバー、ネットワーク・デバイスなどであってもよい)に、本願の実施形態において説明された方法のステップの全部または一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0747】
前述の説明は、本願の個別的実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定することは意図していない。本願において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に考え出される任意の変形または置換は、本願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上りリンク伝送方法であって:
ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信する段階であって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示する、段階と;
前記ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信する段階であって、前記第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように前記端末デバイスに指示し、前記第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである、段階と;
前記第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定し、前記第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、前記パラメータGは、1つの時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックおよび前記UCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、前記第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である、段階と;
前記複数の時間単位において前記UCIおよび前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信する段階とを含む、
方法。
【請求項2】
前記複数の時間単位において前記UCIおよび前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信する段階が:
前記第1の時間単位において前
記UCIを前記ネットワーク・デバイスに送信し、前記複数の時間単位において前記UCIおよび前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信する
ことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
当該方法がさらに、以下のパラメータ、すなわち:
前記第1の時間単位におけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックス;
循環バッファ長;または
前記循環バッファにおけるフィラー・ビットの数
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、前記循環バッファ内の前記位置を決定する
ことを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
当該方法がさらに:
前記第1の時間単位において前記第1のUCI
が前記ネットワーク・デバイスに送信
されるとき
、前記第1の時間単位においてビット選択が実行されるときにスキップされるフィラー・ビットの数に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するための先頭ビット・インデックスを決定する段階を含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
当該方法がさらに:
前記第2の時間単位に対応するパラメータG'に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するためのビット長を決定する段階を含み、前記パラメータG'は、前記第2の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックのみの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量である、
請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことは:
前記第1の指示情報
が受信
され、前記第1の指示情報によって示される時間単位の数が1より大きいときに、前記第1の指示情報が
、前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信すること
を指示することを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の時間単位の数は、少なくとも1、2、4、または8である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
上りリンク伝送方法であって:
第1の指示情報を端末デバイスに送信する段階であって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示する、段階と;
第2の指示情報を前記端末デバイスに送信する段階であって、前記第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように前記端末デバイスに指示し、前記第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである、段階と;
前記複数の時間単位において前記端末デバイスから前記第1のトランスポート・ブロックを受信する段階と;
前記第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定する段階であって、前記第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、前記パラメータGは、1つの時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックおよび前記UCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、前記第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である、段階とを含む、
方法。
【請求項9】
当該方法がさらに、以下のパラメータ、すなわち:
前記第1の時間単位におけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックス;
循環バッファ長;または
前記循環バッファにおけるフィラー・ビットの数
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、前記循環バッファ内の前記位置を決定する
ことを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
当該方法がさらに:
前記ネットワーク・デバイスによって、前記第1の時間単位においてビット選択が実行されるときにスキップされるフィラー・ビットの数に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するための先頭ビット・インデックスを決定する段階を含む、
請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
当該方法がさらに:
前記ネットワーク・デバイスによって、前記第2の時間単位に対応するパラメータG'に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するためのビット長を決定する段階を含み、前記パラメータG'は、前記第2の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックのみの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量である、
請求項8ないし10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことは:
前記端末デバイスが前記第1の指示情報を受信し、前記第1の指示情報によって示される時間単位の数が1より大きいときに、前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことを含む、
請求項8ないし
10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の時間単位の数は、少なくとも1、2、4、または8である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
上りリンク伝送装置であって:
ネットワーク・デバイスから第1の指示情報を受信するように構成されたトランシーバ・モジュールであって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように
当該上りリンク伝送装置に指示し、
前記トランシーバ・モジュールは、前記ネットワーク・デバイスから第2の指示情報を受信するようにさらに構成されており、前記第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように
当該上りリンク伝送装置に指示し、前記第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つである、トランシーバ・モジュールと;
前記第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するように構成された処理モジュールであって、前記第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、前記パラメータGは、1つの時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックおよび前記UCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、前記第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である、処理モジュールとを有しており、
前記トランシーバ・モジュールは、前記複数の時間単位において前記UCIおよび前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信するようにさらに構成されている、
装置。
【請求項15】
前記トランシーバ・モジュールが、前記第1の時間単位において前記第1のUCIを前記ネットワーク・デバイスに送信し、前記複数の時間単位において前記UCIおよび前記第1のトランスポート・ブロックを前記ネットワーク・デバイスに送信するように構成されている、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記処理モジュールは、以下のパラメータ、すなわち:
前記第1の時間単位におけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックス;
循環バッファ長;または
前記循環バッファにおけるフィラー・ビットの数
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、前記循環バッファ内の前記位置を決定するようにさらに構成されている、
請求項1
4に記載の装置。
【請求項17】
前記処理モジュールが:前記トランシーバ・モジュールが前記第1の時間単位において前記第1のUCIを前記ネットワーク・デバイスに送信しないとき、前記第1の時間単位においてビット選択が実行されるときにスキップされるフィラー・ビットの数に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するための先頭ビット・インデックスを決定するようにさらに構成されている、
請求項1
4に記載の装置。
【請求項18】
当該方法がさらに:
前記処理モジュールがさらに、前記第2の時間単位に対応するパラメータG'に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するためのビット長を決定するように構成されており、前記パラメータG'は、前記第2の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックのみの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量である、
ことを含む、請求項14ないし17のうちいずれか一項に記載の
装置。
【請求項19】
前記第1の指示情報が、
当該上りリンク伝送装置が前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことは:
当該上りリンク伝送装置が前記第1の指示情報を受信し、前記第1の指示情報によって示される時間単位の数が1より大きいときに、前記第1の指示情報が、
当該上りリンク伝送装置が前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことを含む、
請求項14ないし
17のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記複数の時間単位の数は、少なくとも1、2、4、または8である、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
上りリンク伝送装置であって:
第1の指示情報を端末デバイスに送信するように構成されたトランシーバ・モジュールであって、前記第1の指示情報は、複数の時間単位において第1のトランスポート・ブロックを送信するように前記端末デバイスに指示し、
前記トランシーバ・モジュールは、第2の指示情報を前記端末デバイスに送信するようにさらに構成されており、前記第2の指示情報は、第1の時間単位において上りリンク制御情報UCIを送信するように前記端末デバイスに指示し、前記第1の時間単位は、前記複数の時間単位のうちの1つであり、
前記トランシーバ・モジュールは、前記複数の時間単位において前記端末デバイスから前記第1のトランスポート・ブロックを受信するように構成されている、
トランシーバ・モジュールと;
前記第1の時間単位に対応するパラメータGに基づいて、第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、循環バッファ内の位置を決定するように構成された処理モジュールであって、前記第1の符号化ビットシーケンスは、第2の時間単位におけるレート・マッチングを通じて出力される符号化ビットシーケンスであり、前記パラメータGは、1つの時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックおよび前記UCIの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量であり、Gは正の整数であり、前記第2の時間単位は、前記複数の時間単位における前記第1の時間単位の次の時間単位である、処理モジュールとを有する、
装置。
【請求項22】
前記処理モジュールはさらに、以下のパラメータ、すなわち:
前記第1の時間単位におけるレート・マッチングにおけるビット選択における先頭ビット・インデックス;
循環バッファ長;または
前記循環バッファにおけるフィラー・ビットの数
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1の符号化ビットシーケンスにおけるビット選択における先頭ビットの、前記循環バッファ内の前記位置を決定するように構成されている、
請求項21に記載の装置。
【請求項23】
当該方法がさらに:
前記処理モジュールがさらに、前記第1の時間単位においてビット選択が実行されるときにスキップされるフィラー・ビットの数に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するための先頭ビット・インデックスを決定するように構成されている、
ことを含む、請求項2
1に記載の装置。
【請求項24】
当該方法がさらに:
前記処理モジュールがさらに、前記第2の時間単位に対応するパラメータG'に基づいて、前記第2の時間単位においてビット選択を実行するためのビット長を決定するように構成されており、前記パラメータG'は、前記第2の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックのみの伝送のために利用可能な符号化ビットの総量である、
ことを含む、請求項21ないし23のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことは:
前記端末デバイスが前記第1の指示情報を受信し、前記第1の指示情報によって示される時間単位の数が1より大きいときに、前記第1の指示情報が、前記端末デバイスが前記複数の時間単位において前記第1のトランスポート・ブロックを送信することができることを示すことを含む、
請求項21ないし
23のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記複数の時間単位の数は、少なくとも1、2、4、または8である、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
命令を有するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータが請求項1に係る方法を実行できるようにされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
命令を有するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータが請求項8に係る方法を実行できるようにされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】