(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】非地上ネットワークにおけるタイミングアドバンスレポート
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20241016BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20241016BHJP
H04W 74/0838 20240101ALI20241016BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20241016BHJP
H04W 84/06 20090101ALI20241016BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/23
H04W74/0838
H04W56/00 130
H04W84/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519585
(86)(22)【出願日】2022-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-24
(86)【国際出願番号】 US2022045362
(87)【国際公開番号】W WO2023056005
(87)【国際公開日】2023-04-06
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】518272407
【氏名又は名称】コムキャスト ケーブル コミュニケーションズ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダシュタキ,ムハンマド ガディール コーシュクルグ
(72)【発明者】
【氏名】シリック, アリ チャガタイ
(72)【発明者】
【氏名】ディナン, エスマエル ヘジャージ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン, ヒョンスク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067DD25
5K067HH22
(57)【要約】
タイミングアドバンス(TA)レポートは、無線通信で使用され得る。TAレポート情報は、非地上ネットワークにおける場合と同様、無線装置と基地局との間のタイミングを整合させるために、無線装置によって提供され得る。TAレポート情報は、スケジューリングレポート(SR)手順、バッファステータスレポート(BSR)手順、および/またはランダムアクセス(RA)手順を介して送信され得る。TAレポート情報の不必要な送信を回避するために、TAレポートは、タイミングオフセットの受信および/またはタイマーの満了のうちの一つまたは複数に基づきキャンセルされ得る。
【選択図】
図29
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線装置によって、タイミングアドバンス(TA)レポートに対応する一つまたは複数のスケジューリング要求(SR)構成パラメーターを受信することと、
前記一つまたは複数のSR構成パラメーターに基づき、かつトリガーされたTAレポート手順に基づき、SRをトリガーすることと、
アップリンクチャネルを介して、前記トリガーされたSRを送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
持続時間の表示を受信することと、
前記トリガーされたTAレポート手順に基づき、前記持続時間に対応するタイマーを開始することと、
前記タイマーの満了、または
基地局から、タイミングオフセットを受信することの少なくとも一つに基づき、前記トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トリガーされたTAレポート手順と関連付けられるTAレポート情報を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を送信すること、または
前記トリガーされたTAレポート手順と関連付けられるTAレポート情報を含むMAC制御要素(MAC CE)を送信することの少なくとも一つをさらに含む、請求項1または2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
前記MAC PDUまたは前記MAC CEのうちの少なくとも一つを送信することに基づき、前記トリガーされたSRをキャンセルすることをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を送信することをさらに含み、前記TAレポート情報を前記送信することが、前記無線装置によって、基地局に、および非地上ネットワーク(NTN)を介して、である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を送信することをさらに含み、前記TAレポート情報が、
前記無線装置に関連付けられる現在のTA値、
前記無線装置と基地局との間の通信に関連付けられる伝播遅延、
前記無線装置とネットワーク内の基準点との間の通信に関連付けられる伝播遅延、
前記無線装置の位置、または
前記無線装置に関連付けられる装置固有のタイミングオフセットの少なくとも一つを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
タイミングオフセットを受信することと、
前記タイミングオフセットの前記受信に基づき、前記トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることと、をさらに含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
方法であって、
基地局によって、タイミングアドバンス(TA)レポートに対応する一つまたは複数のスケジューリング要求(SR)構成パラメーターを送信することと、
TAレポート情報の送信のための第一のSRを受信することと、
前記第一のSRに基づき、アップリンクチャネルを示すアップリンクグラントを送信することと、
前記アップリンクチャネルを介して、前記TAレポート情報を受信することと、を含む、方法。
【請求項9】
持続時間の表示を送信することと、
トリガーされたTAレポート手順に基づき、前記持続時間に対応するタイマーを開始することと、
前記タイマーの満了、または
無線装置に、タイミングオフセットを送信することの少なくとも一つに基づき、前記トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることと、をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記TAレポート情報を前記受信することが、
前記TAレポート情報を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を受信すること、または
前記TAレポート情報を含むMAC制御要素(MAC CE)を受信することの少なくとも一つを含む、請求項8または9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記MAC PDUまたは前記MAC CEのうちの少なくとも一つを送信することに基づき、前記トリガーされたSRをキャンセルすることをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記TAレポート情報を前記受信することが、前記基地局によって、無線装置から、および非地上ネットワーク(NTN)を介してである、請求項8~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
一つまたは複数のプロセッサーと、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、前記コンピューティング装置に、
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法、または
請求項8~12のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶するメモリーと、を含む、コンピューティング装置。
【請求項14】
システムであって、
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法を行うように構成される無線装置と、
請求項8~12のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される基地局と、を含む、システム。
【請求項15】
実行時に、
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法、または
請求項8~12のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を格納したコンピューター可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月30日に出願された米国仮特許出願第63/250,360号の利益を主張する。上述の出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
タイミングアドバンス(TA)は、無線装置が基地局と通信している間に無線装置によって使用される。無線装置が、その無線装置に特異的に適用されるデバイス固有のTA値を決定する。無線装置が、基地局に、デバイス固有のTA値に関連付けられる情報を送信する。
【発明の概要】
【0003】
以下の概要は、特定の機能について簡略化された概要を示すものである。概要は広範な概要ではなく、キーとなるまたは重要な要素を特定することを意図したものではない。
【0004】
無線装置が、タイミングアドバンス(TA)を使用することによって、基地局と同期(例えば、時間整合)され得る。非地上ネットワーク(NTN)における場合と同様、少なくとも一部の無線通信では、現在のTA(例えば、デバイス固有のTA)に関連付けられるTAレポート情報は、TAレポート手順を介して(例えば、無線装置によって)送信され得る。TAレポート情報は、タイミングオフセットを決定するために(例えば、基地局によって)使用され得る。タイミングオフセットは、更新されたTAおよび/またはアップリンクタイミング(例えば、それらのいずれか/両方が、アップリンク信号の送信のために無線装置によって使用され得る)の決定を容易にするために、無線装置に提供され得る。(例えば、無期限に、および/またはTAが有効でなくなった後)TAレポートを続けるのではなく、TAレポート手順がトリガーされることに基づき、タイマーを開始することができる。TAレポート手順は、例えば、タイミングオフセットが受信されることおよび/またはタイマーの満了に基づき、完了および/またはキャンセルされ得る。このようにして、無線装置が、TAレポート情報を不必要に送信することを回避し得、従って、電力消費量を低減し、および/または他の無線装置への干渉を低減し得る。追加的に、または代替的に、TAレポートのためのスケジューリング要求(SR)手順を使用して、TAレポートを容易にすることができる。例えば、少なくとも一つのSR構成パラメーターは、バッファステータスレポート(BSR)手順をトリガーすることなく、SRがTAレポート情報を送信するために使用され得るように、TAレポートに対応し得る。SR手順を使用してTAレポート情報を送信することが、TAレポート情報送信のオーバーヘッドの低減および/または遅延の低減などの利点を提供し得る。
【0005】
これらおよびその他の特徴および利点は、以下でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
一部の特徴は、限定ではなく例として添付図面に示される。図面では、同様の数字が同様の要素を参照している。
【0007】
【
図4A】
図4Aは、ユーザープレーン構成のダウンリンクデータフローの実施例を示す。
【
図4B】
図4Bは、MACプロトコルデータユニット(PDU)の媒体アクセス制御(MAC)サブヘッダーの例示的なフォーマットを示す。
【
図5A】
図5Aは、ダウンリンクチャネルのマッピング例を示す。
【
図5B】
図5Bは、アップリンクチャネルのマッピング例を示す。
【
図6】
図6は、無線リソース制御(RRC)状態およびRRC状態移行の実施例を示す。
【
図8】
図8は、一つまたは複数のキャリアの例示的なリソース構成を示す。
【
図9】
図9は、帯域幅部分(BWP)の構成例を示す。
【
図10A】
図10Aは、コンポーネントキャリアに基づく、例示的なキャリアアグリゲーション構成を示す。
【
図11A】
図11Aは、一つまたは複数の同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロックの例示的なマッピングを示す。
【
図11B】
図11Bは、一つまたは複数のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)のマッピング例を示す。
【
図14A】
図14Aは、制御リソースセット(CORESET)構成の実施例を示す。
【
図14B】
図14Bは、制御チャネル要素のリソース要素グループ(CCE-to-REG)へのマッピングの実施例を示す。
【
図15B】
図15Bは、本明細書に記載されるさまざまなデバイスのいずれかを実施するために使用され得るコンピューティング装置の例示的な要素を示す。
【
図17】
図17は、さまざまなダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットの実施例を示す。
【
図18】
図18は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)処理時間の実施例を示す。
【
図19】
図19は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の準備/処理時間の実施例を示す。
【
図20】
図20は、ランダムアクセス(RA)手順の一例を示す。
【
図21】
図21は、さまざまな非地上ネットワーク(NTN)の実施例を示す。
【
図24】
図24は、NTNにおけるタイミングアドバンス(TA)レポートの実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
添付図面および説明は、実施例を提供する。図面および/または記載に示す実施例は非排他的であり、図示および記載される特徴は、他の実施例で実践され得ることが理解されるべきである。例は、マルチキャリア通信システムの技術分野で使用され得る無線通信システムの動作のために提供される。より具体的には、本明細書に開示される技術は、無線通信のための少量データ送信(SDT)手順に関連し得る。
【0009】
図1Aは、通信ネットワーク100の実施例を示す。通信ネットワーク100は、移動通信ネットワークを含み得る。通信ネットワーク100は、例えば、ネットワークオペレーターによって運営/管理/実行される、公共の土地の携帯ネットワーク(PLMN)を含んでもよい。通信ネットワーク100は、コアネットワーク(CN)102、無線アクセスネットワーク(RAN)104、および/または無線装置106のうちの一つまたは複数を含んでもよい。通信ネットワーク100は、一つまたは複数のデータネットワーク(DN)108を含んでもよい、および/または通信ネットワーク100内の装置は、それと通信し得る(例えば、CN102を介して)。無線装置106は、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、および/またはオペレーター内DNなど、一つまたは複数のDN108と通信し得る。無線装置106は、RAN104および/またはCN102を介して、一つまたは複数のDN108と通信し得る。CN102は、一つまたは複数のDN108への一つまたは複数のインターフェイスを有する無線装置106を提供/構成し得る。インターフェイス機能の一部として、CN102は、無線装置106と一つまたは複数のDN108との間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、無線装置106を認証し、充電機能を提供/構成し得る。
【0010】
無線装置106は、エアーインターフェイスを介した無線通信を介してRAN104と通信し得る。RAN104は、さまざまな通信(例えば、有線通信および/または無線通信)を介してCN102と通信し得る。無線装置106は、RAN104を介してCN102との接続を確立し得る。RAN104は、例えば、無線通信の一部として、スケジューリング、無線リソース管理、および/または再送信プロトコルを提供/構成し得る。エアーインターフェイスを介したRAN104から無線装置106への通信方向は、ダウンリンクおよび/またはダウンリンク通信方向と呼んでもよい。無線装置106からRAN104へのエアーインターフェイスを介した通信方向は、アップリンクおよび/またはアップリンク通信方向と呼んでもよい。ダウンリンク送信は、例えば、周波数分割二重化(FDD)、時間分割二重化(TDD)、任意の他の二重化スキーム、および/またはそれらの一つまたは複数の組み合わせのうちの少なくとも一つに基づいて、アップリンク送信から分離および/または区別され得る。
【0011】
全体で使用されるとき、用語「無線装置」は、モバイル装置、無線通信が構成または使用可能な固定(例えば、非携帯)装置、コンピューティング装置、ノード、無線通信可能なデバイス、または信号を送信および/または受信できる任意のその他のデバイスのうちの一つまたは複数を含み得る。非限定的な実施例として、無線装置が、例えば、電話、携帯電話、Wi-Fi電話、スマートフォン、タブレット、コンピューター、ラップトップ、センサー、メーター、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、ホットスポット、セルラーリピーター、車両道路側ユニット(RSU)、中継ノード、自動車、無線ユーザー装置(例えば、ユーザー機器(UE)、ユーザー端末(UT)など)、アクセス端末(AT)、モバイルステーション、受話器、無線送受信ユニット(WTRU)、無線通信装置、および/またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0012】
RAN104は、一つまたは複数の基地局(図示せず)を含んでもよい。全体を通して使用されるように、「基地局」という用語は、基地局、ノード、ノードB(NB)、進化NodeB(eNB)、gNB、ng-eNB、中継ノード(例えば、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードなど)、ドナーノード(例えば、ドナーeNB、ドナーgNBなど)、アクセスポイント(例えば、Wi-Fiアクセスポイントなど)、送受信ポイント(TRP)、コンピューティング装置、無線通信が可能なデバイス、または信号を送信および/または受信できるその他のデバイスのうちの一つまたは複数を含み得る。基地局が、上記に列挙された各要素のうちの一つまたは複数を含んでもよい。例えば、基地局が、一つまたは複数のTRPを含んでもよい。他の非限定的な実施例として、基地局が、例えば、ノードB(例えば、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)および/または第三世代(3G)規格に関連付けられている)、進化ノードB(eNB)(例えば、進化ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)および/または第四世代(4G)標準に関連付けられている)、リモート無線ヘッド(RRH)、一つまたは複数のリモート無線ヘッド(RRH)に結合されたベースバンド処理ユニット、ドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピーターノードまたは中継ノード、次世代進化ノードB(ng-eNB)、ジェネレーションノードB(gNB)(例えば、NRおよび/または第五世代(5G)規格に関連付けられている)、アクセスポイント(AP)(例えば、例えば、Wi-Fiまたは他の適切な無線通信規格に関連する)、その他の世代の基地局、および/またはそれらの任意の組み合わせのうちの一つまたは複数を含み得る。基地局が、少なくとも一つの基地局中央装置(例えば、gNB中央ユニット(gNB-CU))、および少なくとも一つの基地局分散装置(例えば、gNB分散ユニット(gNB-DU))などの一つまたは複数の装置を含んでもよい。
【0013】
基地局(例えば、RAN104内)は、無線装置106と無線で(例えば、エアーインターフェイスを介して)通信するための一つまたは複数のアンテナのセットを含んでもよい。一つまたは複数の基地局が、複数のセルまたはセクター(例えば、三つのセル、三つのセクター、任意の他のセルの数量、または任意の他のセクターの数量)をそれぞれ制御するためのアンテナのセット(例えば、三つのセットまたは任意の他の数量のセット)を含んでもよい。セルのサイズは、受信機(例えば、基地局受信機)が、セル内で動作する送信機(例えば、無線装置送信機)から送信を首尾よく受信し得る範囲によって決定され得る。基地局の一つまたは複数のセル(例えば、単独でまたは他のセルとの組み合わせ)は、無線装置モビリティをサポートするために、広い地理的エリアにわたって無線装置106に無線カバレッジを提供/構成し得る。三つのセクター(例えば、またはnセクター、ここでnは任意の数量nを指す)を含む基地局が、3セクターサイト(例えば、またはnセクターサイト)または3セクター基地局(例えば、nセクター基地局)と呼んでもよい。
【0014】
一つまたは複数の基地局(例えば、RAN104において)は、三つより多いまたはそれ未満のセクターを有するセクターサイトとして実装され得る。RAN104の一つまたは複数の基地局が、アクセスポイントとして、複数のRRHに結合されたベースバンド処理装置/ユニットとして、および/またはノード(例えば、ドナーノード)のカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピータまたは中継ノードとして実装され得る。RRHに結合されたベースバンド処理装置/ユニットは、例えば、ベースバンド処理装置/ユニットがベースバンド処理装置/ユニットのプール内に集中型であってもよく、または仮想化され得る、集中型またはクラウドRANアーキテクチャーの一部であり得る。リピーターノードは、ドナーノードから受信した無線信号を増幅および送信(例えば、伝送、再伝送、再ブロードキャストなど)し得る。中継ノードは、リピーターノードと実質的に同じ/類似の機能を実行し得る。中継ノードは、例えば、無線信号を増幅および送信する前にノイズを除去するために、ドナーノードから受信した無線信号をデコードし得る。
【0015】
RAN104は、類似のアンテナパターンおよび/または類似の高レベル送信電力を有する基地局(例えば、マクロセル基地局)の均質なネットワークとして配備され得る。RAN104は、基地局(例えば、異なるアンテナパターンを有する異なる基地局)の異種ネットワークとして配備され得る。異種ネットワークでは、小さなセル基地局を使用して、小さなカバレッジエリア、例えば、他の基地局(例えば、マクロセル基地局)によって提供/構成される比較的大きなカバレッジエリアと重複するカバレッジエリアを提供/構成し得る。小さなカバレッジエリアは、データトラフィックの多いエリア(またはいわゆるホットスポット)または弱いマクロセルカバレッジのエリアに提供/構成され得る。小さなセル基地局の実施例は、カバレッジエリアの減少順に、マイクロセル基地局、ピコセル基地局、およびフェムトセル基地局またはホーム基地局を含み得る。
【0016】
本明細書に記載される実施例は、さまざまなタイプの通信で使用され得る。例えば、通信は、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))(例えば、通信ネットワーク100のものと類似した一つまたは複数のネットワーク要素)によるものであり得る、通信は、電気電子技術者協会(IEEE)によるものであり得る、通信は、国際電気通信連合(ITU)によるものであり得る、通信は、国際標準化機構(ISO)によるものであり得る。3GPPは、UMTSとして知られる3Gネットワーク、ロング・ターム・エボリューション(LTE)およびLTE Advanced(LTE-A)として知られる4Gネットワーク、および5Gシステム(5GS)およびNRシステムとして知られる5Gネットワークという、複数の世代のモバイルネットワークの仕様を生成してきた。3GPPは、追加の世代の通信ネットワーク(例えば、6Gおよび/または任意の他の世代の通信ネットワーク)の仕様を生成し得る。実施例は、次世代RAN(NG-RAN)と呼ばれる3GPP 5Gネットワークの一つまたは複数の要素(例えば、RAN)、または3GPPネットワークおよび/または非3GPPネットワークなどの任意の他の通信ネットワークを参照して説明され得る。本明細書に記載される実施例は、3Gおよび/または4Gネットワークなどの他の通信ネットワーク、およびまだ最終化/明文化されていない通信ネットワーク(例えば、3GPP 6Gネットワーク)、衛星通信ネットワーク、および/または任意の他の通信ネットワークに適用され得る。NG-RANは、NRと呼ばれる5G無線アクセス技術を実装および更新し、4G無線アクセス技術および/または他の3GPPおよび/または非3GPP無線アクセス技術などの他の無線アクセス技術を実装するために提供され得る。
【0017】
図1Bは、通信ネットワーク150の実施例を示す。通信ネットワークは、移動通信ネットワークを含んでもよい。通信ネットワーク150は、例えば、ネットワークオペレーターによって運営/管理/実行されるPLMNを含んでもよい。通信ネットワーク150は、CN152(例えば、5Gコアネットワーク(5G-CN))、RAN154(例えば、NG-RAN)、および/または無線装置156Aおよび156B(まとめて無線装置156)のうちの一つまたは複数を含んでもよい。通信ネットワーク150は、一つまたは複数のデータネットワーク(DN)170を含んでもよい、および/または通信ネットワーク150内の装置は、それと通信し得る(例えば、CN152を介して)。これらの構成要素は、
図1Aに関して説明された対応する構成要素と実質的に同じまたは同様の方法で実装および動作することができる。
【0018】
CN152(例えば、5G-CN)は、無線装置156を、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、および/またはオペレーター内DNなどの一つまたは複数のDN170への一つまたは複数のインターフェイスで提供/構成し得る。インターフェイス機能の一部として、CN152(例えば、5G-CN)は、無線装置156と一つまたは複数のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、無線装置156を認証し、および/または充電機能を提供/構成し得る。CN152(例えば、5G-CN)は、他のCN(例えば、3GPP 4G CNなど)とは異なってもよいサービスベースのアーキテクチャーであり得る。CN152(例えば、5G-CN)のノードのアーキテクチャーは、他のネットワーク機能へのインターフェイスを介してサービスを提供するネットワーク機能として定義され得る。CN152(例えば、5G CN)のネットワーク機能は、例えば、専用または共有ハードウェア上のネットワーク要素として、専用または共有ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンスとして、および/またはプラットフォーム(例えば、クラウドベースのプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化機能として、いくつかの方法で実装され得る。
【0019】
CN152(例えば、5G-CN)は、別個の構成要素または一つの構成要素AMF/UPFデバイス158であり得るアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)デバイス158Aおよび/またはユーザープレーン機能(UPF)デバイス158Bを含んでもよい。UPFデバイス158Bは、RAN154(例えば、NG-RAN)と一つまたは複数のDN170との間のゲートウェイとして機能し得る。UPFデバイス158Bは、パケットルーティングおよび転送、パケット検査およびユーザープレーンポリシールールの実施、トラフィック利用の報告、一つまたは複数のDN170へのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類、ユーザープレーンに対するサービス品質(QoS)処理(例えば、パケットフィルターリング、ゲーティング、アップリンク/ダウンリンクレート実施、およびアップリンクトラフィック検証)、ダウンリンクパケットバッファリング、および/またはダウンリンクデータ通知トリガーなどの機能を実行し得る。UPFデバイス158Bは、イントラ/インター無線アクセス技術(RAT)モビリティのアンカーポイント、一つまたは複数のDNに相互接続される外部プロトコル(またはパケット)データユニット(PDU)セッションポイント、および/または分岐ポイントとして機能して、マルチホームPDUセッションをサポートし得る。無線装置156は、無線装置とDNとの間の論理接続であり得るPDUセッションを介してサービスを受信するように構成され得る。
【0020】
AMFデバイス158Aは、非アクセス層(NAS)シグナリングの終了、NASシグナリングセキュリティ、アクセス層(AS)のセキュリティ管理、アクセスネットワーク(3GPPアクセスネットワークおよび/または非3GPPネットワークなど)間のモビリティのためのCN間ノードシグナリング、アイドルモードの無線装置の到達可能性(例えば、ページング再送信の制御と実行のためのアイドルモードのUE到達可能性)、登録エリア管理、システム内およびシステム間のモビリティサポート、アクセス認証、ローミング権の確認、モビリティ管理制御を含むアクセス許可(例えば、サブスクリプションとポリシー)、ネットワークスライシングサポート、および/またはセッション管理機能(SMF)の選択などの機能を実行し得る。NASは、CNと無線装置との間で動作する機能を指してもよく、ASは、無線装置とRANとの間で動作する機能を指し得る。
【0021】
CN152(例えば、5G-CN)は、
図1Bに示され得ない一つまたは複数の追加のネットワーク機能を含み得る。CN152(例えば、5G-CN)は、セッション管理機能(SMF)、NRリポジトリ機能(NRF)、ポリシー制御機能(PCF)、ネットワーク露出機能(NEF)、統一データ管理(UDM)、アプリケーション機能(AF)、認証サーバー機能(AUSF)、および/または任意の他の機能のうちの少なくとも一つを実装する、一つまたは複数の装置を含んでもよい。
【0022】
RAN154(例えば、NG-RAN)は、無線通信(例えば、エアーインターフェイスを介して)を介して無線装置156と通信し得る。無線装置156は、RAN154を介してCN152と通信し得る。RAN154(例えば、NG-RAN)は、一つまたは複数の第一のタイプの基地局(例えば、gNB160AおよびgNB160B(まとめてgNB160)を含むgNB)、および/または一つまたは複数の第二のタイプの基地局(例えば、ng-eNB162Aおよびng-eB162B(まとめてng eNB162))を含み得る。RAN154は、基地局のタイプの任意の数量のうちの一つまたは複数を含んでもよい。gNB160およびngeNBs162は、基地局と呼んでもよい。基地局(例えば、gNB160およびng eNB162)は、無線装置156と無線で通信する(例えば、エアーインターフェイスを介して)ための一つまたは複数のアンテナのセットを含んでもよい。一つまたは複数の基地局(例えば、gNB160および/またはng eNB162)は、複数のセル(またはセクター)をそれぞれ制御するための複数のアンテナセットを含んでもよい。基地局(例えば、gNB160およびng-eNB162)のセルは、無線装置モビリティをサポートするために、広い地理的エリアにわたって無線装置156に無線カバレッジを提供し得る。
【0023】
基地局(例えば、gNB160および/またはng-eNBs162)は、第一のインターフェイス(例えば、NGインターフェイス)を介してCN152(例えば、5G CN)に接続されてもよく、また第二のインターフェイス(例えば、Xnインターフェイス)を介して他の基地局に接続され得る。NGおよびXnインターフェイスは、インターネットプロトコル(IP)トランスポートネットワークなどの基となるトランスポートネットワーク上に、直接的な物理的接続および/または間接接続を使用して確立され得る。基地局(例えば、gNB160および/またはng-eNBs162)は、第三のインターフェイス(例えば、Uuインターフェイス)を介して無線装置156と通信し得る。基地局(例えば、gNB160A)は、Uuインターフェイスを介して無線装置156Aと通信し得る。NG、Xn、およびUuインターフェイスは、プロトコルスタックと関連付けられてもよい。インターフェイスに関連付けられるプロトコルスタックは、データおよびシグナリングメッセージを交換するため
図1Bに示すネットワーク要素によって使用され得る。プロトコルスタックは、二つのプレーン、すなわち、ユーザープレーンおよび制御プレーンを含んでもよい。任意の他の数量のプレーンを使用し得る(例えば、プロトコルスタック内)。ユーザープレーンは、ユーザーにとって関心対象のデータを処理し得る。制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
【0024】
一つまたは複数の基地局(例えば、gNB160および/またはng-eNB162)は、一つまたは複数のインターフェイス(例えば、NGインターフェイス)を介して、AMF/UPF158などの一つまたは複数のAMF/UPFデバイスと通信し得る。基地局(例えば、gNB160A)は、NGユーザープレーン(NG-U)インターフェイスを介して、AMF/UPF158のUPF158Bと通信し、および/またはそれらに接続し得る。NG-Uインターフェイスは、基地局(例えば、gNB160A)とUPFデバイス(例えば、UPF158B)との間のユーザープレーンPDUの送達(例えば、非保証送達)を提供/実施し得る。基地局(例えば、gNB160A)は、NG制御プレーン(NG-C)インターフェイスを介してAMFデバイス(例えば、AMF158A)と通信してもよく、および/またはそれらに接続され得る。NG-Cインターフェイスは、例えば、NGインターフェイス管理、無線装置コンテキスト管理(例えば、UEコンテキスト管理)、無線装置モビリティ管理(例えば、UEモビリティ管理)、NASメッセージのトランスポート、ページング、PDUセッション管理、構成転送、および/または警告メッセージ送信を提供/実行し得る。
【0025】
無線装置が、ユーザープレーン構成および制御プレーン構成のために、インターフェイス(例えば、Uuインターフェイス)を介して基地局にアクセスし得る。基地局(例えば、gNB160)は、Uuインターフェイスを介して、無線装置156に向かってユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。基地局(例えば、gNB160A)は、第一のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイス上の無線装置156Aに向かって、ユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。基地局(例えば、ng-eNB162)は、進化UMTS地上無線アクセス(E UTRA)ユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を、Uuインターフェイス(例えば、E UTRAは、3GPP 4G無線アクセス技術を指し得る)を介して無線装置156に提供し得る。基地局(例えば、ng-eNB162B)は、第二のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイスを介して、無線装置156Bに向かってE UTRAユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。ユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端は、例えば、NRユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端、4Gユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端などを含み得る。
【0026】
CN152(例えば、5G-CN)は、一つまたは複数の無線アクセス(例えば、NR、4G、および/または任意の他の無線アクセス)を処理するように構成され得る。また、NRネットワーク/デバイス(または任意の第一のネットワーク/デバイス)が、非スタンドアローンモード(例えば、非スタンドアローン動作)で4Gコアネットワーク/デバイス(または任意の第二のネットワーク/デバイス)に接続することが可能であり得る。非スタンドアローンモード/動作では、4Gコアネットワークを使用して、制御プレーン機能(例えば、初期アクセス、モビリティ、および/またはページング)を提供(または少なくともサポート)し得る。一つのAMF/UPF158のみが
図1Bに示されるが、一つまたは複数の基地局(例えば、一つまたは複数のgNBおよび/または一つまたは複数のng-eNB)は、複数のAMF/UPFノードに接続されてもよく、例えば、冗長性を提供し、および/または複数のAMF/UPFノードにわたって共有を負荷し得る。
【0027】
ネットワーク要素間(例えば、
図1Bに示されるネットワーク要素)のインターフェイス(例えば、Uu、Xn、および/またはNGインターフェイス)は、ネットワーク要素がデータとシグナリングメッセージを交換するために使用できるプロトコルスタックに関連付けられてもよい。プロトコルスタックは、ユーザープレーンおよび制御プレーンの二つのプレーンを含んでもよい。任意の他の数量のプレーンを使用し得る(例えば、プロトコルスタック内)。ユーザープレーンは、ユーザーに関連付けられるデータ(例えば、ユーザーに対する関心対象のデータ)を処理し得る。制御プレーンは、一つまたは複数のネットワーク要素(例えば、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージ)に関連付けられるデータを処理し得る。
【0028】
図1Aの通信ネットワーク100および/または
図1BAの通信ネットワーク150は、例えば、コンピューティング装置、無線装置、モバイル装置、受話器、タブレット、ラップトップ、モノのインターネット(IoT)デバイス、ホットスポット、セルラーリピーター、コンピューティング装置、および/またはより一般的にはユーザー機器(例えば、UE)などの任意の数量/数および/またはタイプのデバイスを含み得る。上述のタイプの装置のうちの一つまたは複数が本明細書に参照され得るが(例えば、UE、無線装置、コンピューティング装置など)、本明細書の任意の装置が、上述のタイプの装置または類似の装置のうちの任意の一つまたは複数を含んでもよいことが理解されるべきである。通信ネットワーク、および本明細書に参照される任意の他のネットワークは、LTEネットワーク、5Gネットワーク、衛星ネットワーク、および/または無線通信のための任意の他のネットワーク(例えば、任意の3GPPネットワークおよび/または任意の非3GPPネットワーク)を含んでもよい。本明細書に記述される装置、システム、および/または方法は、一般に、一つまたは複数のネットワーク内の一つまたは複数の装置(例えば、無線装置、基地局、eNB、gNB、コンピューティング装置など)に実装されるように記述され得るが、一つまたは複数の特徴およびステップが、任意のデバイスおよび/または任意のネットワークに実装され得ることが理解されるであろう。
【0029】
図2Aは、ユーザープレーン構成の実施例を示す。ユーザープレーン構成は、例えば、NRユーザープレーンプロトコルスタックを含み得る。
図2Bは、制御プレーン構成の実施例を示す。制御プレーン構成は、例えば、NR制御プレーンプロトコルスタックを含み得る。ユーザープレーン構成および/または制御プレーン構成のうちの一つまたは複数は、無線装置210と基地局220との間にあり得るUuインターフェイスを使用し得る。
図2Aおよび
図2Aに示されるプロトコルスタックは、例えば、
図1Bに示される無線装置156Aと基地局160Aとの間のUuインターフェイスに使用されるものと実質的に同じまたは類似し得る。
【0030】
ユーザープレーン構成(例えば、NRユーザープレーンプロトコルスタック)は、(例えば、
図2Aに示されるように)無線装置210および基地局220に実装されている複数の層(例えば、五層またはその他の数量の層)を含んでもよい。プロトコルスタックの底部で、物理層(PHYs)211および221は、プロトコルスタックの上位層にトランスポートサービスを提供し得、オープンシステム相互接続(OSI)モデルの層1に対応し得る。PHY211の上のプロトコル層は、媒体アクセス制御層(MAC)212、無線リンク制御層(RLC)213、パケットデータ収束プロトコル層(PDCP)214、および/またはサービスデータアプリケーションプロトコル層(SDAP)215を含んでもよい。PHY221の上のプロトコル層は、媒体アクセス制御層(MAC)222、無線リンク制御層(RLC)223、パケットデータ収束プロトコル層(PDCP)224、および/またはサービスデータアプリケーションプロトコル層(SDAP)225を含んでもよい。PHY211の上の四つのプロトコル層のうちの一つまたは複数は、OSIモデルの層2またはデータリンク層に対応し得る。PHY221の上の四つのプロトコル層のうちの一つまたは複数は、OSIモデルの層2またはデータリンク層に対応し得る。
【0031】
図3は、プロトコル層の実施例を示す。プロトコル層は、例えば、NRユーザープレーンプロトコルスタックのプロトコル層を含んでもよい。一つまたは複数のサービスは、プロトコル層の間に提供され得る。SDAP(例えば、
図2Aおよび
図3に示すSDAPS215および225)は、サービス品質(QoS)フロー処理を実行し得る。無線装置(例えば、無線装置106、156A、156B、および210)は、無線装置とDNとの間の論理接続であり得るPDUセッションを介して/それを介してサービスを受信し得る。PDUセッションは、一つまたは複数のQoSフロー310を有し得る。CNのUPF(例えば、UPF158B)は、例えば、一つまたは複数のQoS要件(例えば、遅延、データレート、エラーレート、および/または任意の他の品質/サービス要件に関して)に基づいて、PDUセッションの一つまたは複数のQoSフローにIPパケットをマッピングし得る。SDAP215および225は、一つまたは複数のQoSフロー310と一つまたは複数の無線ベアラ320(例えば、データ無線ベアラ)との間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。一つまたは複数のQoSフロー310と無線ベアラ320との間のマッピング/マッピング解除は、基地局220のSDAP225によって決定され得る。無線装置210のSDAP215は、反射マッピングおよび/または基地局220から受信した制御シグナリングを介して、QoSフロー310と無線ベアラ320との間のマッピングについて知らされ得る。反射マッピングについては、基地局220のSDAP225は、無線装置210のSDAP215によって監視/検出/特定/指示/観察され得るQoSフローインジケーター(QFI)でダウンリンクパケットをマークして、一つまたは複数のQoSフロー310と無線ベアラ320との間のマッピング/マッピング解除を決定し得る。
【0032】
PDCP(例えば、
図2Aおよび
図3に示すPDCP214および224)は、例えば、エアーインターフェイスを介して送信する必要のあり得るデータの数量を低減するためにヘッダー圧縮/圧縮解除、エアーインターフェイスを介して送信されたデータの不正な復号化を防止するために暗号化/復号化、および/または完全性保護(例えば、制御メッセージが意図されたソースから生じるのを確実にするため)を実施することができる。PDCP214および224は、例えば、ハンドオーバー(例えば、イントラgNBハンドオーバー)のために、未配信パケットの再送信、パケットの連続配信および再配列、ならびに/または重複して受信されたパケットの除去を実行し得る。PDCP214および224は、例えば、受信されるパケットの可能性を改善するために、パケット重複を実行し得る。受信機は、パケットを重複して受信してもよく、任意の重複パケットを除去し得る。パケット重複は、高い信頼性を必要とするサービスなど、特定のサービスに有用であり得る。
【0033】
PDCP層(例えば、PDCP214および224)は、分割無線ベアラとRLCチャネル(例えば、RLCチャネル330)との間のマッピング/マッピング解除を行ってもよい(例えば、二重接続シナリオ/構成において)。二重接続とは、無線装置が複数のセル(例えば、二つのセル)、またはより広くは、マスターセルグループ(MCG)および二次セルグループ(SCG)を含む複数のセルグループと通信することを可能にする技術を指し得る。分割ベアラは、例えば、単一の無線ベアラ(例えば、SDAP215および225へのサービスとしてPDCP214および224によって提供/構成される無線ベアラの一つなど)が、二重接続でセルグループによって処理される場合に、構成および/または使用され得る。PDCP214および224は、分割無線ベアラと、セルグループに属するRLCチャネル330との間のマッピング/マッピング解除とし得る。
【0034】
RLC層(例えば、RLC213および223)は、セグメンテーション、自動繰り返し要求(ARQ)を介した再送信、および/またはMAC層から受信した複製データユニットの除去(例えば、それぞれMAC212および222)を実行し得る。RLC層(例えば、RLC213および223)は、複数の送信モード(例えば、三つの送信モード:トランスペアレントモード(TM)、未確認応答モード(UM)、および確認応答モード(AM))をサポートし得る。RLC層は、例えば、RLC層が動作している送信モードに基づいて、指摘された機能のうちの一つまたは複数を実行し得る。RLC構成は、論理チャネル毎であり得る。RLC構成は、ヌメロロジーおよび/または送信時間間隔(TTI)の期間(または他の期間)に依存しなくてもよい。RLC層(例えば、RLC213および223)は、
図3に示されるようなPDCP層(例えば、それぞれPDCP214および224)へのサービスとしてRLCチャネルを提供/構成し得る。
【0035】
MAC層(例えば、MAC212および222)は、論理チャネルの多重化/多重分離、および/または論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングを実行し得る。多重化/多重分離は、一つまたは複数の論理チャネルに属するデータユニット/データ部分の、PHY層(例えば、それぞれ、PHY211および221)へ/から送達されるトランスポートブロック(TB)への/からの多重化/多重分離を含み得る。基地局(例えば、MAC222)のMAC層は、動的スケジューリングを介して、無線装置間のスケジューリング、スケジューリング情報レポート、および/または優先処理を行うように構成され得る。スケジューリングは、ダウンリンク/またはアップリンクのために基地局(例えば、MAC222の基地局220)によって行われてもよい。MAC層(例えば、MAC212および222)は、ハイブリッド自動繰り返し要求(HARQ)(例えば、キャリアアグリゲーション(CA)の場合、キャリアごとに一つのHARQエンティティ)を介してエラー訂正、論理チャネルの優先順位付けを介して無線装置210の論理チャネル間の優先処理、および/またはパディングを行うように構成され得る。MAC層(例えば、MAC212およびMAC222)は、一つまたは複数のヌメロロジーおよび/または送信タイミングをサポートし得る。コマンドは論理チャネル優先順位のマッピング制限は、論理チャネルがどのヌメロロジーおよび/または送信タイミングを使用し得るかを制御し得る。MAC層(例えば、MAC212および222)は、サービスとして、RLC層(例えば、RLC213および223)に論理チャネル340を提供/構成し得る。
【0036】
PHY層(例えば、PHY211および221)は、例えば、情報を送信および/または受信するために(例えば、エアーインターフェイスを介して)、物理チャネルおよび/またはデジタルおよびアナログ信号処理機能へのトランスポートチャネルのマッピングを実行し得る。デジタルおよび/またはアナログ信号処理機能は、例えば、符号化/復号化および/または変調/復調を含み得る。PHY層(例えば、PHY211および221)は、マルチアンテナマッピングを行ってもよい。PHY層(例えば、PHY211および221)は、MAC層(例えば、それぞれMAC212および222)に、サービスとして、一つまたは複数のトランスポートチャネル(例えば、トランスポートチャネル350)を提供/構成し得る。
【0037】
図4Aは、ユーザープレーン構成のダウンリンクデータフローの実施例を示す。ユーザープレーン構成は、例えば、
図2Aに示されるNRユーザープレーンプロトコルスタックを含み得る。一つまたは複数のTBは、例えば、ユーザープレーンプロトコルスタックを介したデータフローに基づいて生成され得る。
図4Aに示すように、NRユーザープレーンプロトコルスタックを介した三つのIPパケット(n、n+1、およびm)のダウンリンクデータフローは、二つのTB(例えば、基地局220)を生成し得る。NRユーザープレーンプロトコルスタックを介したアップリンクデータフローは、
図4Aに示されるダウンリンクデータフローと同様であり得る。三つのIPパケット(n、n+1、およびm)は、例えば、NRユーザープレーンプロトコルスタックを介したアップリンクデータフローに基づいて、二つのTBから決定され得る。第一の数量のパケット(例えば、三つまたは任意の他の数量)は、第二の数量のTB(例えば、二つまたは別の数量)から決定され得る。
【0038】
ダウンリンクデータフローは、例えば、SDAP225が、一つまたは複数のQoSフローから三つのIPパケット(または他の数量のIPパケット)を受信し、三つのパケット(または他の数量のパケット)を無線ベアラ(例えば、無線ベアラ402および404)にマップする場合に開始され得る。SDAP225は、IPパケットnおよびn+1を第一の無線ベアラ402にマッピングし、IPパケットmを第二の無線ベアラ404にマッピングし得る。SDAPヘッダー(
図4Aに示される各SDAP SDUの前に「H」でラベル付けされている)をIPパケットに追加して、PDCPSDUと呼んでもよいSDAP PDUを生成することができる。より高いプロトコル層との間で転送されるデータユニットは、より低いプロトコル層のサービスデータユニット(SDU)と呼んでもよく、より低いプロトコル層との間で転送されるデータユニットは、より高いプロトコル層のプロトコルデータユニット(PDU)と呼んでもよい。
図4Aに示すように、SDAP225からのデータユニットは、より低いプロトコル層PDCP224のSDU(例えば、PDCP SDU)であってもよく、SDAP225のPDU(例えば、SDAP PDU)であり得る。
【0039】
各プロトコル層(例えば、
図4Aに示すように、プロトコル層)、または少なくとも一部のプロトコル層は、自身の機能(例えば、
図3に関して記述された各プロトコル層の一つまたは複数の機能)を実行し、対応するヘッダーを加え、および/またはそれぞれの出力を次の下位層(例えば、そのそれぞれの下層)に転送にし得る。PDCP224は、IPヘッダー圧縮および/または暗号化を行ってもよい。PDCP224は、その出力(例えば、RLC SDUであるPDCP PDU)をRLC223に転送し得る。RLC223は、任意選択で、セグメンテーション(例えば、
図4AにおけるIPパケットに対して示される)を実行し得る。RLC223は、その出力(例えば、それぞれのサブヘッダーを二つのSDUセグメント(SDU Segs)に追加することによって生成される、二つのMAC SDUである二つのRLC PDU)をMAC222に転送し得る。MAC222は、いくつかのRLC PDU(MAC SDU)を多重化し得る。MAC222は、MACサブヘッダーをRLC PDU(MAC SDU)に接続し、TBを形成し得る。MACサブヘッダーは、MAC PDU(例えば、
図4Aに示すように、NR構成において)にわたって分布され得る。MACサブヘッダーは、MAC PDUの先頭(例えば、LTE構成において)に完全に位置し得る。NR MAC PDU構造は、例えば、MAC PDUサブヘッダーが完全なMAC PDUを組み立てる前に計算される場合、処理時間および/または関連遅延を低減し得る。
【0040】
図4Bは、MAC PDUにおけるMACサブヘッダーの例示的なフォーマットを示す。MAC PDUは、MACサブヘッダー(H)およびMAC SDUを含んでもよい。一つまたは複数のMACサブヘッダーの各々は、MACサブヘッダーが対応するMAC SDUの長さ(例えば、バイト)を示すためのSDU長さフィールド、MAC SDUが多重分離プロセスを支援するために開始した論理チャネルを識別/示すための論理チャネル識別子(LCD)フィールド、SDU長さフィールドのサイズを示すためのフラグ(F)、および将来の使用のための予約ビット(R)フィールドを含み得る。
【0041】
一つまたは複数のMAC制御要素(CE)は、MAC223またはMAC222などのMAC層によってMAC PDUに追加または挿入され得る。
図4Bに示すように、二つのMAC CEを二つのMAC PDUの前に挿入/追加し得る。MAC CEは、(
図4Bに示されるように)ダウンリンク送信のために、MAC PDUの先頭に挿入/追加され得る。アップリンク送信のために、MAC PDUの終端に一つまたは複数のMAC CEを挿入/追加し得る。MAC CEは、インバンド制御シグナリングに使用され得る。MAC CEの実施例としては、バッファステータスレポートや電力ヘッドルームレポートなどのスケジューリング関連MAC CE、起動/停止MAC CE(例えば、PDCP重複検出の起動/停止、チャネル状態情報(CSI)レポート、サウンディング基準信号(SRS)送信、および事前構成済みコンポーネントのためのMAC CE)、不連続受信(DRX)関連MAC CE、タイミングアドバンスMAC CE、およびランダムアクセス関連MAC CEが挙げられてもよい。MAC CEは、MAC SDU用のMACサブヘッダーに記述されたフォーマットと類似したフォーマットのMACサブヘッダーによって先行されてもよく、対応するMAC CEに含まれる制御情報のタイプを示すLCIDフィールド内の予約値で識別され得る。
【0042】
図5Aは、ダウンリンクチャネルのマッピング例を示す。アップリンクチャネルのマッピングは、ダウンリンクのチャネル間のマッピング(例えば、論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル)を含み得る。
図5Bは、アップリンクチャネルのマッピング例を示す。アップリンクチャネルのマッピングは、アップリンクのチャネル間のマッピング(例えば、論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル)を含み得る。情報は、RLC、MAC、およびプロトコルスタック(例えば、NRプロトコルスタック)のPHY層の間のチャネルを通して/通過され得る。論理チャネルは、RLC層とMAC層との間に使用され得る。論理チャネルは、制御および/または構成情報(例えば、NR制御プレーン内)を運ぶことができる制御チャネルとして、またはデータ(例えば、NRユーザープレーン内)を運ぶことができるトラフィックチャネルとして分類/表示され得る。論理チャネルは、特定の無線装置に専用であり得る専用論理チャネルとして、および/または二つ以上の無線装置(例えば、無線装置のグループ)によって使用され得る共通の論理チャネルとして分類/表示され得る。
【0043】
論理チャネルは、それが運ぶ情報のタイプによって定義され得る。論理チャネルのセット(例えば、NR構成で)は、以下に記載される一つまたは複数のチャネルを含んでもよい。ページング制御チャネル(PCCH)は、その位置がセルレベルでネットワークに知られていない無線装置のページングに使用される一つまたは複数のページングメッセージを含んでもよく、またはそれを運んでもよい。ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)は、マスター情報ブロック(MIB)およびいくつかのシステム情報ブロック(SIB)の形態で、システム情報メッセージを含む/運ぶことができる。システム情報メッセージは、セルがどのように構成され、セル内でどのように動作するかについての情報を得るために無線装置によって使用され得る。共通制御チャネル(CCCH)は、ランダムアクセスとともに制御メッセージを含む/運ぶことができる。専用制御チャネル(DCCH)は、特定の無線装置へ/からの制御メッセージを含んで/運び、構成情報で無線装置を構成し得る。専用トラフィックチャネル(DTCH)は、特定の無線装置へ/特定の無線装置からユーザーデータを含む/運ぶことができる。
【0044】
トランスポートチャネルは、MAC層とPHY層との間で使用され得る。トランスポートチャネルは、(例えば、エアーインターフェイスを介して)それらが運ぶ情報がどのように送信/伝達されるかによって定義され得る。トランスポートチャネルのセット(例えば、NR構成または任意の他の構成によって画定され得る)は、以下のチャネルのうちの一つまたは複数を含み得る。ページングチャネル(PCH)は、PCCHから発信されたページングメッセージを含む/運ぶことができる。ブロードキャストチャネル(BCH)は、BCCHからのMIBを含む/運ぶことができる。ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)は、BCCHからのSIBを含むダウンリンクデータおよびシグナリングメッセージを含む/運ぶことができる。アップリンク共有チャネル(UL-SCH)は、アップリンクデータおよびシグナリングメッセージを含む/運ぶことができる。ランダムアクセスチャネル(RACH)は、事前のスケジューリングなしにネットワークへのアクセスを有する無線装置を提供し得る。
【0045】
PHY層は、物理チャネルを使用して、PHY層の処理レベル間で情報をパス/転送し得る。物理チャネルは、一つまたは複数のトランスポートチャネルの情報を運ぶための時間周波数リソースの関連セットを有し得る。PHY層は、PHY層の低レベル動作をサポートするための制御情報を生成し得る。PHY層は、物理制御チャネル(例えば、L1/L2制御チャネルと呼ばれる)を介して、制御情報をPHY層のより低いレベルへ提供/転送し得る。物理チャネルおよび物理制御チャネル(例えば、NR構成または任意の他の構成によって定義され得る)のセットは、以下のチャネルのうちの一つまたは複数を含み得る。物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、BCHからのMIBを含む/運ぶことができる。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、DL-SCHからのダウンリンクデータおよびシグナリングメッセージ、ならびにPCHからのページングメッセージを含む/運ぶことができる。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、ダウンリンクスケジューリングコマンド、アップリンクスケジューリンググラント、およびアップリンク電力制御コマンドを含み得るダウンリンク制御情報(DCI)を含む/運ぶことができる。物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)は、以下に説明するように、UL-SCHからのアップリンクデータおよびシグナリングメッセージ、ならびに一部の実施例ではアップリンク制御情報(UCI)を含む/運ぶことができる。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、HARQ確認応答、チャネル品質インジケーター(CQI)、プレコーディングマトリックスインジケーター(PMI)、ランクインジケーター(RI)、およびスケジューリング要求(SR)を含み得るUCIを含む/運ぶことができる。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を、ランダムアクセスに使用し得る。
【0046】
物理層は、物理制御チャネルに類似し得る、物理層の低レベル動作をサポートするために、物理信号を生成し得る。
図5Aおよび
図5Bに示すように、物理層信号(例えば、NR構成またはその他の構成によって定義され得る)は、一次同期信号(PSS)、二次同期信号(SSS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、復調基準信号(DM-RS)、サウンディング基準信号(SRS)、位相追跡基準信号(PT RS)、および/またはその他の任意の信号を含み得る。
【0047】
一つまたは複数のチャネル(例えば、論理チャネル、トランスポートチャネル、物理チャネルなど)を使用して、制御プランプロトコルスタック(例えば、NR制御プレーンプロトコルスタック)に関連付けられる機能を実行し得る。
図2Bは、制御プレーン構成の実施例(例えば、NR制御プレーンプロトコルスタック)を示す。
図2Bでは、制御プレーン構成(例えば、NR制御プレーンプロトコルスタック)は、実質的に同一の/類似の一つまたは複数のプロトコル層(例えば、PHY211および221、MAC212および222、RLC213および223、ならびにPDCP214および224)を、例示的なユーザープレーン構成(例えば、NRユーザープレーンプロトコルスタック)として使用し得る。類似の四つのプロトコル層は、PHY211および221、MAC212および222、RLC213および223、ならびにPDCP214および224を含み得る。制御プレーン構成(例えば、NR制御プレーンスタック)は、例えば、SDAP215および225を有する代わりに、制御プレーン構成(例えば、NR制御プレーンプロトコルスタック)の最上部に、無線リソース制御(RRC)216および226およびNASプロトコル217および237を有し得る。制御プレーン構成は、NASプロトコル237を含むAMF230を含んでもよい。
【0048】
NASプロトコル217および237は、無線装置210とAMF230(例えば、AMF158Aまたは任意の他のAMF)との間に、および/またはより広くは、無線装置210とCN(例えば、CN152または任意の他のCN)との間に、制御プレーン機能を提供し得る。NASプロトコル217および237は、NASメッセージと呼ばれるシグナリングメッセージを介して、無線装置210とAMF230との間の制御プレーン機能を提供し得る。無線装置210とAMF230との間には、それを介してNASメッセージが送信され得る直接経路はなくてもよい。NASメッセージは、UuおよびNGインターフェイスのASを使用してトランスポートされ得る。NASプロトコル217および237は、認証、セキュリティ、接続セットアップ、モビリティ管理、セッション管理、および/またはその他の任意の機能などの制御プレーン機能を提供し得る。
【0049】
RRC216および226は、無線装置210と基地局220との間の、および/またはより広くは、無線装置210とRAN(例えば、基地局220)との間の制御プレーン機能を提供/構成し得る。RRC層216および226は、RRCメッセージと呼んでもよいシグナリングメッセージを介して、無線装置210と基地局220との間の制御プレーン機能を提供/構成し得る。RRCメッセージは、シグナリング無線ベアラおよび同一/類似のPDCP、RLC、MAC、およびPHYプロトコル層を使用して、無線装置210とRAN(例えば、基地局220)との間で送信/伝達され得る。MAC層は、制御プレーンおよびユーザープレーンデータを同じTBに多重化し得る。RRC層216および226は、ASおよびNASに関連するシステム情報のブロードキャスト、CNまたはRANによって開始されたページング、無線装置210とRAN(例えば、基地局220)との間のRRC接続の確立、メンテナンス、およびリリース、キー管理を含むセキュリティ機能、シグナリング無線ベアラおよびデータ無線ベアラの確立、構成、メンテナンス、およびリリース、モビリティ機能、QoS管理機能、無線装置測定レポート(無線装置測定レポートなど)およびレポートの制御、無線リンク障害(RLF)からの検出と復旧、および/またはNASメッセージ転送の機能のうちの一つまたは複数などの制御プレーン機能を提供/構成することができる。RRC接続の確立の一部として、RRC層216および226は、無線装置210とRAN(例えば、基地局220)との間の通信のためのパラメーターの構成を伴い得る、RRCコンテキストを確立し得る。
【0050】
図6は、RRC状態およびRRC状態移行の実施例を示す。無線装置のRRC状態は、別のRRC状態(例えば、無線装置のRRC状態移行)に変更され得る。無線装置が、無線装置106、210、または任意の他の無線装置と実質的に同一または類似し得る。無線装置が、RRC接続602(例えば、RRC_CONNECTED)、RRCアイドル606(例えば、RRC_IDLE)、およびRRC非アクティブ604(例えば、RRC_INACTIVE)を含む三つのRRC状態など、複数の状態のうちの少なくとも一つであり得る。RRC非アクティブ604は、RRC接続されるが非アクティブであり得る。
【0051】
RRC接続は、無線装置に対して確立され得る。例えば、これは、RRC接続状態の間であり得る。RRC接続状態の間(例えば、RRC接続602の間)、無線装置が、確立されたRRCコンテキストを有してもよく、基地局と少なくとも一つのRRC接続を有し得る。基地局が、一つまたは複数の基地局のうちの一つに類似し得る(例えば、
図1Aに示されるRAN104の一つまたは複数の基地局、
図1Bに示されるgNB160またはng-eNB162のうちの一つ、
図2Aおよび
図2Bに示される基地局220、またはその他の基地局)。無線装置が接続される(例えば、RRC接続を確立した)基地局が、無線装置に対するRRCコンテキストを有し得る。無線装置コンテキスト(例えば、UEコンテキスト)と呼んでもよいRRCコンテキストは、無線装置と基地局との間の通信のためのパラメーターを含んでもよい。これらのパラメーターは、例えば、下記の一つまたは複数を含んでもよい。ASコンテキスト、無線リンク構成パラメーター、ベアラ構成情報(例えば、データ無線ベアラ、シグナリング無線ベアラ、論理チャネル、QoSフロー、および/またはPDUセッションに関連する)、セキュリティ情報、および/または層構成情報(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、および/またはSDAP層構成情報)。RRC接続状態(例えば、RRC接続602)の間、無線装置のモビリティは、RAN(例えば、RAN104またはNGRAN154)によって管理/制御され得る。無線装置が、サービングセルおよび隣接セルから送信される一つまたは複数の信号に基づいて、受信信号レベル(例えば、基準信号レベル、基準信号受信電力、基準信号受信品質、受信信号強度インジケーターなど)を測定し得る。無線装置が、これらの測定値を、サービング基地局(例えば、無線装置に現在サービスを提供する基地局)に報告し得る。無線装置のサービング基地局が、例えば、報告された測定値に基づいて、隣接基地局のうちの一つのセルへのハンドオーバーを要求し得る。RRC状態は、接続リリース手順608を介して、RRC接続状態(例えば、RRC接続602)からRRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル606)に移行し得る。RRC状態は、接続停止手順610を介して、RRC接続状態(例えば、RRC接続602)からRRC非アクティブ状態(例えば、RRC非アクティブ604)に移行し得る。
【0052】
RRCコンテキストは、無線装置に対して確立されなくてもよい。例えば、これは、RRCアイドル状態の間とすることができる。RRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル606)の間、RRCコンテキストは、無線装置に対して確立されなくてもよい。RRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル606)の間、無線装置が、基地局とのRRC接続を有しなくてもよい。RRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル606)の間、無線装置が、ほとんどの時間の間、スリープ状態(例えば、電池電力を節約するため)であり得る。無線装置が、定期的に(例えば、各不連続受信(DRX)サイクル)起きて、ページングメッセージ(例えば、RANから設定されたページングメッセージ)を監視することができる。無線装置のモビリティは、セル再選択の手順を介して無線装置によって管理され得る。RRC状態は、ランダムアクセス手順を伴い得る接続確立手順612を介して、RRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル606)からRRC接続状態(例えば、RRC接続602)に移行し得る。
【0053】
以前に確立されたRRCコンテキストは、無線装置に対して維持され得る。例えば、これは、RRC非アクティブ状態の間とすることができる。RRC非アクティブ状態(例えば、RRC非アクティブ604)の間、以前に確立されたRRCコンテキストは、無線装置および基地局内で維持され得る。RRCコンテキストのメンテナンスは、RRC接続状態(例えば、RRC接続602)への高速遷移を、RRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル606)からRRC接続状態(例えば、RRC接続602)への遷移と比較して、より少ないシグナリングオーバーヘッドで有効化/可能とし得る。RRC非アクティブ状態(例えば、RRC非アクティブ604)の間、無線装置が、スリープ状態にあり、無線装置のモビリティは、セル再選択を介して無線装置によって管理/制御され得る。RRC状態は、接続再開手順614を介して、RRC非アクティブ状態(例えば、RRC非アクティブ604)から、RRC接続状態(例えば、RRC接続602)に移行し得る。RRC状態は、接続リリース手順608と同一または類似の接続リリース手順616を介して、RRC非アクティブ状態(例えば、RRC非アクティブ604)からRRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル606)に移行し得る。
【0054】
RRC状態は、モビリティ管理機構と関連付けられてもよい。RRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル606)およびRRC非アクティブ状態(例えば、RRC非アクティブ604)の間、モビリティは、セル再選択を介して無線装置によって管理/制御され得る。RRCアイドル状態(例えば、RRCのアイドル606)中またはRRC非アクティブ状態(例えば、RRC非アクティブ604)中のモビリティ管理の目的は、移動通信ネットワーク全体にわたってページングメッセージをブロードキャストする必要なく、ネットワークが、ページングメッセージを介してイベントを無線装置に通知できるように有効化/可能にすることであり得る。RRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル606)の間、またはRRCアイドル状態(例えば、RRC非アクティブ604)の間で使用されるモビリティ管理機構は、例えば、ページングメッセージが、無線装置が現在(例えば、ページングメッセージを移動通信ネットワーク全体にわたって送信するのではなく)中にあるセルグループのセルにわたってブロードキャストされ得るように、ネットワークが、セルグループレベルで無線装置を追跡することを有効化/可能にし得る。RRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル606)およびRRC非アクティブ状態(例えば、RRC非アクティブ604)のモビリティ管理機構は、無線装置をセルグループレベルで追跡し得る。モビリティ管理機構は、例えば、異なる粒度のグループ化を使用して、追跡を行ってもよい。複数のレベルのセルグループ化の粒度(例えば、三つのレベルのセルグループ化の粒度:個々のセル、RANエリア識別子(RAI)によって識別されたRANエリア内のセル、および追跡エリアと呼ばれ、追跡エリア識別子(TAI)によって識別されたRANエリアのグループ内のセル)が存在し得る。
【0055】
追跡エリアは、無線装置を追跡するために使用され得る(例えば、CNレベルで無線装置の位置を追跡する)。CN(例えば、CN102、5G CN152、または任意の他のCN)は、無線装置登録エリア(例えば、UE登録エリア)に関連付けられるTAIのリストを無線装置に送信し得る。無線装置が、CNが無線装置の位置を更新することを可能にし、例えば、無線装置が、(例えば、セル再選択を介して)、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストに含まれない、TAIに関連付けられるセルに移動した場合に、無線装置に新しいUE登録エリアを提供するように、CNで登録更新を行ってもよい。
【0056】
RANエリアは、無線装置(例えば、RANレベルでの無線装置の位置)を追跡するために使用され得る。RRC非アクティブ状態(例えば、RRC非アクティブ604)の無線装置について、無線装置が、RAN通知エリアで割り当て/提供/構成され得る。RAN通知エリアは、一つまたは複数のセルアイデンティティ(例えば、RAIのリストおよび/またはTAIのリスト)を含み得る。基地局が、一つまたは複数のRAN通知エリアに属し得る。セルは、一つまたは複数のRAN通知エリアに属し得る。無線装置が、例えば、無線装置が、無線装置に割り当てられ/提供/構成されるRAN通知エリアに含まれないセルに(例えば、セル再選択を介して)移動する場合、無線装置のRAN通知エリアを更新するために、RANで通知エリアを更新し得る。
【0057】
無線装置用のRRCコンテキストを格納する基地局または無線装置の最終サービング基地局が、アンカー基地局と呼んでもよい。アンカー基地局が、少なくとも無線装置がアンカー基地局のRAN通知エリアに留まる期間、および/または無線装置がRRC非アクティブ状態(例えば、RRC非アクティブ604)に留まる期間、無線装置に対するRRCコンテキストを維持し得る。
【0058】
基地局(例えば、
図1BのgNB160または任意の他の基地局)は、中央ユニット(例えば、gNB CUなどの基地局中央ユニット)および一つまたは複数の分散ユニット(例えば、gNB DUなどの基地局分散ユニット)の二つの部分に分割され得る。基地局中央ユニット(CU)は、F1インターフェイス(例えば、NR構成で定義されるF1インターフェイス)を使用して、一つまたは複数の基地局分散ユニット(DU)に結合され得る。基地局CUは、RRC層、PDCP層、およびSDAP層を含んでもよい。基地局分散ユニット(DU)は、RLC層、MAC層、およびPHY層を含んでもよい。
【0059】
物理信号および物理チャネル(例えば、
図5Aおよび
図5B)は、一つまたは複数のシンボル(例えば、NR構成の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル、または任意の他のシンボル)上にマッピングされ得る。OFDMは、データを、F直交サブキャリア(またはトーン)を介して送信/伝達するマルチキャリア通信方式である。データは、ソースシンボルと呼ばれ、例えば、データの送信前に、F平行シンボルストリームに分割される、一連の複雑なシンボル(例えば、M直交振幅変調(M-QAM)シンボルまたはM相シフトキー(M PSK)シンボルまたは任意の他の変調シンボル)にマッピングされ得る。F平行シンボルストリームは、それらが周波数ドメインの中にあるかのように扱われ得る。F平行シンボルは、それらを時間ドメインに変換する逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロックへの入力として使用され得る。IFFTブロックは、F平行シンボルストリームのそれぞれから一つずつ、一度にFソースシンボルに取り得る。IFFTブロックは、各ソースシンボルを使用して、F直交サブキャリアに対応するF正弦波基底関数の一つの振幅および位相を変調し得る。IFFTブロックの出力は、F直交サブキャリアの総和を表すF時間ドメインサンプルであり得る。F時間ドメインサンプルは、単一のOFDMシンボルを形成し得る。IFFTブロックによって提供/出力されるOFDMシンボルは、例えば、一つまたは複数のプロセス(例えば、サイクリックプレフィックスの追加)およびアップコンバージョンの後、キャリア周波数でエアーインターフェイスを介して送信/伝達され得る。F平行シンボルストリームは、例えば、IFFTブロックによって処理される前に、高速フーリエ変換(FFT)ブロックを使用して混合され得る。この操作は、離散フーリエ変換(DFT)であらかじめ符号化されたOFDMシンボルを生成してもよく、ピーク対平均電力比(PAPR)を減少させるために、アップリンクの一つまたは複数の無線装置によって使用され得る。逆処理は、FFTブロックを使用して受信機でOFDMシンボルに対して実行されて、ソースシンボルにマッピングされたデータを復元することができる。
【0060】
図7は、フレームの構成例を示す。フレームは、例えば、OFDMシンボルがグループ化され得るNR無線フレームを含み得る。フレーム(例えば、NR無線フレーム)は、システムフレーム番号(SFN)または任意の他の値によって識別/示されることができる。SFNは、1024フレームの期間で繰り返し得る。一つのNRフレームは、持続時間10ミリ秒(ms)であってもよく、持続時間1ミリ秒である10個のサブフレームを含んでもよい。サブフレームは、(例えば、ヌメロロジーおよび/または異なるサブキャリア間隔に応じて)一つまたは複数のスロットに分割され得る。一つまたは複数のスロットの各々は、例えば、スロット当たり14個のOFDMシンボルを含み得る。任意の数量のシンボル、スロット、または持続時間を、任意の時間間隔に使用し得る。
【0061】
スロットの持続時間は、スロットのOFDMシンボルに使用されるヌメロロジーに依存し得る。例えば、異なる配備(例えば、キャリア周波数が1GHz未満であるセルからmm波範囲のキャリア周波数を有するセルまで)を収容するために、柔軟なヌメロロジーがサポートされ得る。例えば、NR構成または任意の他の無線構成において、柔軟なヌメロロジーがサポートされ得る。ヌメロロジーは、サブキャリア間隔および/またはサイクリックプレフィックス持続時間の観点から定義され得る。サブキャリア間隔は、15kHzのベースラインサブキャリア間隔から2の累乗によってスケールアップされ得る。サイクリックプレフィックス持続時間は、例えば、NR構成または他の任意の無線構成におけるヌメロロジーのために、4.7マイクロ秒のベースラインサイクリックプレフィックス持続時間から2の累乗によってスケールダウンされ得る。ヌメロロジーは、以下のサブキャリア間隔/サイクリックプレフィックス持続時間の組み合わせで定義され得る:15kHz/4.7マイクロ秒、30kHz/2.3マイクロ秒、60kHz/1.2マイクロ秒、120kHz/0.59マイクロ秒、240kHz/0.29マイクロ秒、および/または任意の他のサブキャリア間隔/サイクリックプレフィックス持続時間の組み合わせ。
【0062】
スロットは、固定数/数量のOFDMシンボル(例えば、14のOFDMシンボル)を有し得る。より高いサブキャリア間隔を有するヌメロロジーは、より短いスロット持続時間およびサブフレーム当たりのより多くのスロットを有し得る。ヌメロロジー依存性スロット持続時間およびサブフレーム当たりのスロット送信構造の実施例を
図7に示す(サブキャリア間隔が240kHzのヌメロロジーは
図7には示されていない)。サブフレーム(例えば、NR構成で)は、ヌメロロジー非依存時間基準として使用され得る。スロットは、アップリンクおよびダウンリンク送信がスケジュールされるユニットとして使用され得る。スケジューリング(例えば、NR構成において)は、スロット持続時間から分離され得る。スケジューリングは、任意のOFDMシンボルで開始することができる。スケジューリングは、例えば、低遅延をサポートするために、送信に必要なだけ多くのシンボルに対して継続し得る。これらの部分スロット送信は、ミニスロットまたはサブスロット送信と呼んでもよい。
【0063】
図8は、一つまたは複数のキャリアの例示的なリソース構成を示す。リソース構成は、NRキャリアまたはその他の任意のキャリアのための時間および周波数ドメインにおいてスロットを含み得る。スロットは、リソース要素(RE)およびリソースブロック(RB)を含んでもよい。リソース要素(RE)は、最小の物理リソース(例えば、NR構成)であり得る。REは、
図8に示されるように、周波数ドメインの一つのサブキャリアによって、時間ドメインの一つのOFDMシンボルをまたいでもよい。RBは、
図8に示されるように、周波数ドメインで12個の連続するREをまたいでもよい。キャリア(例えば、NRキャリア)は、特定量のRBおよび/またはサブキャリア(例えば、275RBまたは275×12=3300サブキャリア)の幅に限定され得る。こうした制限は、使用される場合、サブキャリア間隔(例えば、それぞれ15、30、60、および120kHzのサブキャリア間隔に対する50、100、200、および400MHzのキャリア周波数)に基づいて、キャリア(例えば、NRキャリア)周波数を制限し得る。400MHzの帯域幅は、キャリア当たり400MHzの帯域幅制限に基づいて設定され得る。その他の任意の帯域幅は、キャリア当たりの帯域幅制限に基づいて設定され得る。
【0064】
キャリアの全帯域幅にわたって単一のヌメロロジーを使用することができる(例えば、
図8に示されるようなNR)。他の例示的な構成では、複数のヌメロロジーが、同じキャリア上でサポートされ得る。NRおよび/または他のアクセス技術は、幅広いキャリア帯域幅(例えば、120kHzのサブキャリア間隔に対して最大400MHz)をサポートし得る。全ての無線装置が、(例えば、ハードウェアの制限および/または異なる無線装置能力のために)全キャリア帯域幅を受信できるわけではない。全キャリア帯域幅の受信および/または利用は、例えば、無線装置の電力消費に関して、禁止され得る。無線装置が、例えば、無線装置が受信を予定されるトラフィック量に基づいて(例えば、電力消費量を低減するため、および/または他の目的のために)、無線装置の受信帯域幅のサイズを適合させ得る。こうした適合は、帯域幅適合と呼んでもよい。
【0065】
一つまたは複数の帯域幅部分(BWP)の構成は、完全なキャリア帯域幅を受信できない一つまたは複数の無線装置をサポートし得る。BWPは、例えば、全キャリア帯域幅を受信できないこのような無線装置に対する帯域幅適合をサポートし得る。BWP(例えば、NR構成のBWP)は、キャリア上の連続RBのサブセットによって定義され得る。無線装置が、サービングセル当たり一つまたは複数のダウンリンクBWP、およびサービングセル当たり一つまたは複数のアップリンクBWP(例えば、サービングセル当たり最大四つのダウンリンクBWP、およびサービングセル当たり最大四つのアップリンクBWP)で構成され得る(例えば、RRC層を介して)。サービングセルに対して構成されるBWPのうちの一つまたは複数は、例えば、所定の時点で、アクティブであり得る。一つまたは複数のBWPは、サービングセルのアクティブBWPと呼んでもよい。サービングセルは、アップリンクキャリアに一つまたは複数の第一のアクティブBWP、および例えば、サービングセルが二次アップリンクキャリアで構成される場合に、二次アップリンクキャリアに一つまたは複数の第二のアクティブBWPを有し得る。
【0066】
構成されたダウンリンクBWPのセットからのダウンリンクBWPは、構成されたアップリンクBWPのセットからのアップリンクBWPとリンクされ得る(例えば、非ペアースペクトルに対して)。ダウンリンクBWPとアップリンクBWPは、例えば、ダウンリンクBWPのダウンリンクBWPインデックスとアップリンクBWPのアップリンクBWPインデックスが同じである場合、リンクされ得る。無線装置が、ダウンリンクBWPの中心周波数が、アップリンクBWPの中心周波数と同じである(例えば、非ペアースペクトルに対して)と予想し得る。
【0067】
基地局が、少なくとも一つの検索空間に対して、一つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)で無線装置を構成し得る。基地局が、例えば、一次セル(PCell)または二次セル(SCell)上に構成されたダウンリンクBWPのセットのダウンリンクBWPのために、一つまたは複数のCORESETで無線装置を構成し得る。検索空間は、無線装置が制御情報を監視/検出/検出/識別し得る、時間および周波数ドメイン内のセットの位置を含み得る。検索空間は、無線装置固有の検索空間(例えば、UE固有の検索空間)または共通検索空間(例えば、複数の無線装置または無線ユーザー装置のグループによって潜在的に使用可能)であり得る。基地局が、アクティブダウンリンクBWPにおいて、PCell上または一次二次セル(PSCell)上の共通検索空間で無線装置のグループを構成し得る。
【0068】
基地局が、例えば、構成されたアップリンクBWPのセット内のアップリンクBWPのために、一つまたは複数のPUCCH送信用の一つまたは複数のリソースセットで無線装置を構成し得る。無線装置が、例えば、ダウンリンクBWPに対する、構成されるヌメロロジー(例えば、構成されるサブキャリア間隔および/または構成されるサイクリックプレフィックス持続時間)に従って、ダウンリンクBWP内のダウンリンク受信(例えば、PDCCHまたはPDSCH)を受信し得る。無線装置が、例えば、構成されるヌメロロジー(例えば、構成されるサブキャリア間隔および/またはアップリンクBWPに対して構成されるサイクリックプレフィックス長)に従って、アップリンクBWPでアップリンク送信(例えば、PUCCHまたはPUSCH)を送信/伝達し得る。
【0069】
一つまたは複数のBWPインジケーターフィールドは、ダウンリンク制御情報(DCI)で提供/含まれ得る。BWPインジケーターフィールドの値は、構成されるBWPのセットのどのBWPが、一つまたは複数のダウンリンク受信に対するアクティブダウンリンクBWPであるかを示し得る。一つまたは複数のBWPインジケーターフィールドの値は、一つまたは複数のアップリンク送信に対してアクティブアップリンクBWPを示し得る。
【0070】
基地局が、PCellに関連付けられる構成されたダウンリンクBWPのセット内のデフォルトダウンリンクBWPで無線装置を半静的に構成し得る。デフォルトダウンリンクBWPは、例えば、基地局が無線装置に対して/にデフォルトダウンリンクBWPを提供/構成しない場合、初期アクティブダウンリンクBWPであり得る。無線装置が、例えば、PBCHを使用して取得されたCORESET構成に基づいて、どのBWPが初期アクティブダウンリンクBWPであるかを決定し得る。
【0071】
基地局が、PCellに対してBWP非アクティビティタイマー値で無線装置を構成し得る。無線装置が、任意の適切な時点で、BWP非アクティビティタイマーを開始または再開し得る。無線装置が、例えば、一つまたは複数の条件が満たされた場合に、BWP非アクティビティタイマーを開始または再開し得る。一つまたは複数の条件は、無線装置が、ペアースペクトル動作のためのデフォルトダウンリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPを示すDCIを検出すること、無線装置が、非ペアースペクトル動作のためのデフォルトダウンリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPを示すDCIを検出すること、および/または無線装置が、非ペアースペクトル動作のためのデフォルトアップリンクBWP以外のアクティブアップリンクBWPを示すDCIを検出することのうちの少なくとも一つを含むことができる。無線装置が、例えば、無線装置が時間間隔(例えば、1ミリ秒または0.5ミリ秒)の間にDCIを検出しない場合、BWP非アクティビティタイマーを、満了に向かって開始/実行し得る(例えば、ゼロからBWP非アクティビティタイマー値までインクリメントするか、またはBWP非アクティビティタイマー値からゼロまで減少する)。無線装置が、例えば、BWP非アクティビティタイマーが満了になった場合、アクティブダウンリンクBWPからデフォルトダウンリンクBWPに切り替え得る。
【0072】
基地局が、一つまたは複数のBWPで無線装置を半静的に構成し得る。無線装置が、例えば、アクティブBWPとして第二のBWPを示すDCIを受信した(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)後、アクティブBWPを第一のBWPから第二のBWPに切り替えてもよい。無線装置が、例えば、(例えば、第二のBWPがデフォルトBWPである場合)BWP非アクティビティタイマーの満了後(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)、アクティブBWPを第一のBWPから第二のBWPに切り替えることができる。
【0073】
ダウンリンクBWPスイッチングは、アクティブダウンリンクBWPを第一のダウンリンクBWPから第二のダウンリンクBWPに切り替えることを指し得る(例えば、第二のダウンリンクBWPが起動され、第一のダウンリンクBWPが停止される)。アップリンクBWPスイッチングは、アクティブアップリンクBWPを第一のアップリンクBWPから第二のアップリンクBWPに切り替えることを指し得る(例えば、第二のアップリンクBWPが起動され、第一のアップリンクBWPが停止される)。ダウンリンクおよびアップリンクBWPスイッチングは、独立して(例えば、ペアースペクトル/スペクトルで)行われてもよい。ダウンリンクおよびアップリンクBWPスイッチングは、同時に(例えば、非ペアースペクトル/スペクトルで)行われてもよい。構成されるBWP間の切り替えは、例えば、RRCシグナリング、DCIシグナリング、BWP非アクティビティタイマーの満了、および/またはランダムアクセスの開始に基づいて発生し得る。
【0074】
図9は、構成されるBWPの実施例を示す。複数のBWP(例えば、NRキャリアに対して構成される三つのBWP)を使用した帯域幅適合が、利用可能であり得る。複数のBWP(例えば、三つのBWP)で構成される無線装置が、切り替え点で、一つのBWPから別のBWPに切り替えてもよい。BWPは、40MHzの帯域幅および15kHzのサブキャリア間隔を有するBWP902、10MHzの帯域幅および15kHzのサブキャリア間隔を有するBWP904、および20MHzの帯域幅および60kHzのサブキャリア間隔を有するBWP906を含み得る。BWP902は、初期アクティブBWPであってもよく、BWP904は、デフォルトBWPであり得る。無線装置が、切り替え点においてBWP間で切り替えてもよい。無線装置が、切り替え点908でBWP902からBWP904に切り替えてもよい。切り替え点908での切り替えは、任意の適切な理由のために行われてもよい。切り替え点908での切り替えは、例えば、(例えば、デフォルトBWPへの切り替えを示す)BWP非アクティビティタイマーの満了後(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)に発生し得る。切り替え点908での切り替えは、例えば、BWP904をアクティブBWPとして示すDCIを受信した後に(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)発生し得る。無線装置が、例えば、BWP906を新しいアクティブBWPとして示すDCIを受信した後、またはそれに応答して、アクティブBWP904からBWP906への切り替え点910で切り替えてもよい。無線装置が、例えば、BWP非アクティビティタイマーの満了後(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)、アクティブBWP906からBWP904への切り替え点912で切り替えてもよい。無線装置が、例えば、BWP904を新しいアクティブBWPとして示すDCIを受信した後、またはそれに応答してアクティブBWP906からBWP904への切り替え点912で切り替えてもよい。無線装置が、例えば、BWP902を新しいアクティブBWPとして示すDCIを受信した後、またはそれに応答してアクティブBWP904からBWP902への切り替え点914で切り替えてもよい。
【0075】
二次セル上のBWPを切り替えるための無線装置手順は、例えば、無線装置が、構成されたダウンリンクBWPのセットおよびタイマー値におけるデフォルトダウンリンクBWPで二次セルに対して構成される場合、一次セル上のものと同一/類似し得る。無線装置が、無線装置が一次セルに対してタイマー値および/またはデフォルトBWPを使用するのと同じ/同様の様式で、二次セルに対してタイマー値およびデフォルトダウンリンクBWPを使用し得る。タイマー値(例えば、BWP非アクティビティタイマー)は、例えば、RRCシグナリングまたは他の任意のシグナリングを介して、セル(例えば、一つまたは複数のBWPに対して)ごとに構成され得る。一つまたは複数のアクティブBWPは、例えば、BWP非アクティビティタイマーの満了に基づいて、別のBWPに切り替わってもよい。
【0076】
二つ以上のキャリアがアグリゲーションされてもよく、データは、キャリアアグリゲーション(CA)を使用して(例えば、データレートを増加させるために)、同じ無線装置との間で同時に送信/伝達され得る。CAのアグリゲーションキャリアは、コンポーネントキャリア(CC)と呼んでもよい。例えば、CAが構成/使用される場合、無線装置(例えば、CC用の一つのサービングセル)用の複数の数/数量のサービングセルがあり得る。CCは、周波数ドメイン内に複数の構成を有し得る。
【0077】
図10Aは、CCに基づくCA構成の実施例を示す。
図10Aに示すように、3タイプのCA構成は、帯域内(連続)構成1002、帯域内(非連続)構成1004、および/または帯域内構成1006を含み得る。帯域内(連続)構成1002では、二つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされてもよく、周波数帯内で互いに直接隣接して位置し得る。帯域内(非連続)構成1004では、二つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ得るが、ギャップによって周波数帯内で互いに分離され得る。帯域内構成1006では、二つのCCが、異なる周波数帯(例えば、それぞれ、周波数帯Aおよび周波数帯B)の中に位置し得る。
【0078】
ネットワークは、アグリゲーションされ得るCCの最大数量を設定し得る(例えば、最大32のCCがNRでアグリゲーションされてもよく、または任意の他の数量が他のシステムでアグリゲーションされ得る)。アグリゲーションCCは、同じまたは異なる帯域幅、サブキャリア間隔、および/または二重化スキーム(TDD、FDD、またはその他の任意の二重化スキーム)を有し得る。CAを使用する無線装置用のサービングセルは、ダウンリンクCCを有し得る。一つまたは複数のアップリンクCCは、任意に、(例えば、FDDに対して)サービングセル用に構成され得る。アップリンクキャリアよりも多くのダウンリンクキャリアをアグリゲーションする能力は、例えば、無線装置がアップリンクよりもダウンリンクにおいてより多くのデータトラフィックを有する場合に有用であり得る。
【0079】
無線装置用のアグリゲーションセルの一つは、例えば、CAが構成される場合に、一次セル(PCell)と呼んでもよい。PCellは、無線が、例えば、RRC接続確立、RRC接続再確立、および/またはハンドオーバーの間またはそこへ、最初に接続するか、またはアクセスする、サービングセルであり得る。PCellは、無線装置にNASモビリティ情報とセキュリティ入力を提供/構成し得る。無線装置が、異なるPCellを有し得る。ダウンリンクについては、PCellに対応するキャリアは、ダウンリンク一次セルCC(DL PCC)と呼んでもよい。アップリンクについて、PCellに対応するキャリアは、アップリンク一次セルCC(UL PCC)と呼んでもよい。無線装置用の他のアグリゲーションセル(例えば、DL PCCおよびUL PCC以外のCCと関連付けられる)は、二次セル(SCell)と呼んでもよい。SCellsは、例えば、PCellが無線装置に対して構成された後に構成され得る。SCellは、RRC接続再構成手順を介して構成され得る。ダウンリンクについて、SCellに対応するキャリアは、ダウンリンク二次CC(DL SCC)と呼んでもよい。アップリンクについては、SCellに対応するキャリアをアップリンク二次CC(UL SCC)と呼んでもよい。
【0080】
無線装置用に構成されるSCellは、例えば、トラフィックおよびチャネル条件に基づいて、起動または停止され得る。SCellの停止により、無線装置が、SCell上のPDCCHおよびPDSCH受信、およびSCell上の、PUSCH、SRSおよびCQI送信を停止し得る。構成されたSCellは、例えばMACCE(例えば、
図4Bに関して説明されたMAC CE)を使用して起動または停止され得る。MAC CEは、ビットマップ(例えば、SCellあたり1ビット)を使用して、無線装置に対してどのSCell(例えば、構成されるSCellのサブセット内)が起動または停止されるかを示し得る。構成されるSCellは、例えば、SCell停止タイマー(例えば、SCell当たり一つのSCell停止タイマーが構成され得る)の満了後に(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)停止され得る。
【0081】
DCIは、セルに対するスケジューリング割り当て、およびスケジューリンググラントなどの制御情報を含み得る。DCIは、自己スケジューリングと呼んでもよい、スケジューリング割り当ておよび/またはスケジューリンググラントに対応するセルを介して送信/伝達され得る。セルの制御情報を含むDCIは、クロスキャリアスケジューリングと呼んでもよい別のセルを介して送信/伝達され得る。アップリンク制御情報(UCI)は、アグリゲーションセルに対するHARQ確認応答およびチャネル状態フィードバック(例えば、CQI、PMI、および/またはRI)などの制御情報を含み得る。UCIは、PCellまたは特定のSCell(例えば、PUCCHで構成されるSCell)のアップリンク制御チャネル(例えば、PUCCH)を介して送信/伝達され得る。アグリゲーションされたダウンリンクCCの数が多いと、PCellのPUCCHが過負荷になり得る。セルは、複数のPUCCHグループに分けられてもよい。
【0082】
図10Bは、セルのグループ例を示す。アグリゲーションセルは、(例えば、
図10Bに示されるように)一つまたは複数のPUCCHグループに構成され得る。一つまたは複数のセルグループまたは一つまたは複数のアップリンク制御チャネルグループ(例えば、PUCCHグループ1010およびPUCCHグループ1050)は、それぞれ一つまたは複数のダウンリンクCCを含んでもよい。PUCCHグループ1010は、一つまたは複数のダウンリンクCC、例えば、三つのダウンリンクCC、つまりPCell1011(例えば、DL PCC)、SCell1012(例えば、DL SCC)、およびSCell1013(例えば、DL SCC)を含んでもよい。PUCCHグループ1050は、一つまたは複数のダウンリンクCC、例えば、三つのダウンリンクCC、つまりPUCCH SCell(またはPSCell)1051(例えば、DL SCC)、SCell1052(例えば、DL SCC)、およびSCell1053(例えば、DL SCC)を含んでもよい。PUCCHグループ1010の一つまたは複数のアップリンクCCは、PCell1021(例えば、UL PCC)、SCell1022(例えば、UL SCC)、およびSCell1023(例えば、UL SCC)として構成され得る。PUCCHグループ1050の一つまたは複数のアップリンクCCは、PUCCH SCell(またはPSCell)1061(例えば、UL SCC)、SCell1062(例えば、UL SCC)、およびSCell1063(例えば、UL SCC)として構成され得る。UCI1031、UCI1032、およびUCI1033として示されるPUCCHグループ1010のダウンリンクCCに関連するUCIは、PCell1021のアップリンクを介して(例えば、PCell1021のPUCCHを介して)送信/伝達され得る。UCI1071、UCI1072、およびUCI1073として示されるPUCCHグループ1050のダウンリンクCCに関連するUCIは、PUCCH SCell(またはPSCell)1061のアップリンクを介して(例えば、PUCCH SCell1061のPUCCHを介して)送信/伝達され得る。単一のアップリンクPCellは、例えば、
図10Bに示されるアグリゲーションセルが、PUCCHグループ1010およびPUCCHグループ1050に分割されていない場合、六つのダウンリンクCCに関連するUCIを送信/伝達するように構成できる。PCell1021は、例えば、UCI1031、1032、1033、1071、1072、および1073がPCell1021を介して送信/伝達される場合、過負荷になり得る。PCell1021とPUCCH SCell(またはPSCell)1061との間のUCIの送信を分けることによって、過負荷を防止および/または低減することができる。
【0083】
PCellは、ダウンリンクキャリア(例えば、PCell1011)およびアップリンクキャリア(例えば、PCell1021)を含み得る。SCellは、ダウンリンクキャリアのみを含み得る。ダウンリンクキャリアと、任意選択的にアップリンクキャリアと、を含むセルには、物理セルIDおよびセルインデックスが割り当てられ得る。物理セルIDまたはセルインデックスは、例えば、物理セルIDが使用されるコンテキストに応じて、セルのダウンリンクキャリアおよび/またはアップリンクキャリアを表示/識別し得る。物理セルIDは、例えば、ダウンリンクコンポーネントキャリアを介して送信/伝達される同期信号(例えば、PSSおよび/またはSSS)を使用して決定され得る。セルインデックスは、例えば、一つまたは複数のRRCメッセージを使用して決定され得る。物理セルIDは、キャリアIDと呼んでもよく、セルインデックスは、キャリアインデックスと呼んでもよい。第一のダウンリンクキャリアに対する第一の物理セルIDは、第一のダウンリンクキャリアを含むセルに対する第一の物理セルIDを指し得る。実質的に同じ/類似の概念が、例えば、キャリアの起動に適用され得る。第一のキャリアの起動は、第一のキャリアを含むセルの起動を指し得る。
【0084】
PHY層のマルチキャリアの性質は、MAC層に(例えば、CA構成で)露出/示され得る。HARQエンティティは、サービングセル上で動作し得る。トランスポートブロックは、サービングセル当たりの割り当て/グラント当たりに生成され得る。トランスポートブロックおよびトランスポートブロックの潜在的なHARQ再送信は、サービングセルにマッピングされ得る。
【0085】
ダウンリンクについて、基地局が、一つまたは複数の無線装置に、一つまたは複数の基準信号(RS)(例えば、PSS、SSS、CSI-RS、DM-RS、および/またはPT-RS)を送信/伝達(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、および/またはブロードキャスト)し得る。アップリンクについて、一つまたは複数の無線装置が、一つまたは複数のRSを基地局(例えば、DM-RS、PT-RS、および/またはSRS)に送信/伝達し得る。PSSおよびSSSは、基地局によって送信/伝達されてもよく、一つまたは複数の無線装置によって使用され、一つまたは複数の無線装置を基地局と同期化し得る。同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックは、PSS、SSS、およびPBCHを含んでもよい。基地局が、SSBと呼んでもよい、SS/PBCHブロックのバーストを定期的に送信/伝達し得る。
【0086】
図11Aは、一つまたは複数のSS/PBCHブロックのマッピング例を示す。SS/PBCHブロックのバーストは、一つまたは複数のSS/PBCHブロック(例えば、
図11Aに示されるような4つのSS/PBCHブロック)を含み得る。バーストは、定期的に送信/伝達され得る(例えば、2フレームごと、20ミリ秒ごと、または任意の他の持続時間)。バーストは、ハーフフレーム(例えば、5ミリ秒の持続時間を有する第一のハーフフレーム)に限定され得る。こうしたパラメーター(例えば、バースト当たりのSS/PBCHブロックの数、バーストの周期性、フレーム内のバーストの位置)は、例えば、SS/PBCHブロックが送信/伝達されるセルのキャリア周波数、セルのヌメロロジーまたはサブキャリア間隔、ネットワークによる構成(例えば、RRCシグナリングを使用して)、および/または任意の他の適切な因子のうちの少なくとも一つに基づいて構成され得る。無線装置が、例えば、無線ネットワークが、異なるサブキャリア間隔を想定する無線装置を構成しない限り、監視されるキャリア周波数に基づいて、SS/PBCHブロックに対してサブキャリア間隔を想定し得る。
【0087】
SS/PBCHブロックは、時間ドメイン内の一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、
図11Aに示す4つのOFDMシンボル、または任意の他の数量/数のシンボル)をまたいでもよい、および周波数ドメイン内の一つまたは複数のサブキャリア(例えば、240個の連続サブキャリアまたは任意の他の数量/数のサブキャリア)をまたいでもよい。PSS、SSS、およびPBCHは、共通中心周波数を有し得る。PSSは、最初に送信/伝達されてもよく、例えば、1つのOFDMシンボルおよび127個のサブキャリアをまたいでもよい。SSSは、PSSの後に送信/伝達されてもよく(例えば、二つのシンボルの後)、1つのOFDMシンボルおよび127個のサブキャリアをまたいでもよい。PBCHは、(例えば、次の3つのOFDMシンボルにわたって)PSS後送信/伝達され得、240のサブキャリアをまたいでもよく(例えば、
図11Aに示されるような第2および第四のOFDMシンボルにおいて)、および/または240未満のサブキャリアをまたいでもよい(例えば、
図11Aに示されるような第三のOFDMシンボルにおいて)。
【0088】
時間および周波数ドメインにおけるSS/PBCHブロックの位置は、無線装置(例えば、無線装置がセルを検索している場合)に知られていなくてもよい。無線装置が、例えば、セルを見つけて選択するために、PSSのキャリアを監視し得る。無線装置が、キャリア内の周波数位置を監視し得る。無線装置が、例えば、ある期間(例えば、20ミリ秒)後にPSSが見つからない場合、キャリア内の異なる周波数位置でPSSを検索し得る。無線装置が、例えば、同期ラスタによって示されるように、キャリア内の異なる周波数位置でPSSを検索し得る。無線装置が、PSSが時間ドメインおよび周波数ドメイン内の場所で発見された場合、例えば、SS/PBCHブロックの既知の構造に基づいて、それぞれ、SSSおよびPBCHの位置を決定し得る。SS/PBCHブロックは、セル定義SSブロック(CD-SSB)であり得る。一次セルは、CD-SSBと関連付けられてもよい。CD-SSBは、同期ラスタ上に位置し得る。セル選択/検索および/または再選択は、CD-SSBに基づいてもよい。
【0089】
SS/PBCHブロックは、無線装置によってセルの一つまたは複数のパラメーターを決定するために使用され得る。無線装置が、例えば、PSSおよびSSSの配列それぞれに基づいて、セルの物理セル識別子(PCI)を決定し得る。無線装置が、例えば、SS/PBCHブロックの位置に基づいて、セルのフレーム境界の位置を決定し得る。SS/PBCHブロックは、送信パターンに従って送信/伝達されたことを示し得る。送信パターンにおけるSS/PBCHブロックは、フレーム境界からの既知の距離(例えば、一つまたは複数のネットワーク、一つまたは複数の基地局、および一つまたは複数の無線装置の間のRAN構成のための事前定義される距離)であり得る。
【0090】
PBCHは、QPSK変調および/または順方向エラー訂正(FEC)を使用し得る。FECは、極性符号化を使用し得る。PBCHによってスパンされる一つまたは複数のシンボルは、PBCHの復調のために一つまたは複数のDM-RSを含んでもよく、またはそれを担持し得る。PBCHは、セルの現在のシステムフレーム番号(SFN)および/またはSS/PBCHブロックタイミングインデックスの表示を含み得る。これらのパラメーターは、無線装置の基地局への時間同期を容易にし得る。PBCHは、無線装置に一つまたは複数のパラメーターを送信/伝達するために使用されるMIBを含んでもよい。MIBは、無線装置によって使用され、セルに関連付けられる残りの最小システム情報(RSSI)を見つけることができる。RMSIは、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)を含んでもよい。SIB1は、セルにアクセスするための無線装置のための情報を含み得る。無線装置が、PDSCHをスケジュールするために使用され得るPDCCHを監視するためにMIBの一つまたは複数のパラメーターを使用し得る。PDSCHは、SIB1を含んでもよい。SIB1は、MIBで提供/含まれるパラメーターを使用してデコードされ得る。PBCHは、SIB1の不在を示し得る。無線装置が、例えば、SIB1の不在を示すPBCHに基づいて、周波数を指し示し得る。無線装置が、無線装置が向けられる周波数でSS/PBCHブロックを検索し得る。
【0091】
無線装置が、同じSS/PBCHブロックインデックスで送信/伝達された一つまたは複数のSS/PBCHブロックが、おおよそ同じ場所に配置される(QCL化)(例えば、実質的に同じ/類似のドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および/または空間Rxパラメーターを有する)と仮定し得る。無線装置が、異なるSS/PBCHブロックインデックスを有するSS/PBCHブロック送信に対してQCLを想定しなくてもよい。SS/PBCHブロック(例えば、半フレーム内にあるブロック)は、空間方向(例えば、セルのカバレッジエリアにわたる異なるビームを使用して)に送信/伝達され得る。第一のSS/PBCHブロックは、第一のビームを使用して第一の空間方向に送信/伝達されてもよく、第二のSS/PBCHブロックは、第二のビームを使用して第二の空間方向に送信/伝達されてもよく、第三のSS/PBCHブロックは、第三のビームを使用して第三の空間方向に送信/伝達されてもよく、第四のSS/PBCHブロックは、第四のビームを使用して第四の空間方向に送信/伝達され得る。
【0092】
基地局が、例えば、キャリアの周波数スパン内で、複数のSS/PBCHブロックを送信/伝達し得る。複数のSS/PBCHブロックの第一のSS/PBCHブロックの第一のPCIは、複数のSS/PBCHブロックの第二のSS/PBCHブロックの第二のPCIとは異なってもよい。異なる周波数位置で送信/伝達されるSS/PBCHブロックのPCIは、異なってもよく、または実質的に同一であり得る。
【0093】
CSI-RSは、基地局によって送信/伝達され、無線装置によってチャネル状態情報(CSI)を獲得/取得/決定するために使用され得る。基地局が、チャネル推定またはその他の任意の適切な目的のために、一つまたは複数のCSI-RSを用いて無線装置を構成し得る。基地局が、同一/類似のCSI-RSのうちの一つまたは複数で無線装置を構成し得る。無線装置が、一つまたは複数のCSI-RSを測定し得る。無線装置が、例えば、一つまたは複数のダウンリンクCSI-RSの測定に基づいて、ダウンリンクチャネル状態を推定し、および/またはCSIレポートを生成することができる。無線装置が、CSIレポートを基地局に送信/伝達し得る(例えば、定期的なCSIレポート、半持続的CSIレポート、および/または不定期CSIレポートに基づく)。基地局が、無線装置によって提供されるフィードバック(例えば、推定ダウンリンクチャネル状態)を使用して、リンク適合を実行し得る。
【0094】
基地局が、一つまたは複数のCSI-RSリソースセットを用いて、無線装置を半静的に構成し得る。CSI-RSリソースは、時間および周波数ドメイン内の位置および周期性と関連付けられてもよい。基地局が、CSI-RSリソースを選択的に起動および/または停止し得る。基地局が、CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースが起動および/または停止されることを無線装置に示し得る。
【0095】
基地局が、CSI測定値を報告するように無線装置を構成し得る。基地局が、定期的に、不定期に、または半永久的にCSIレポートを提供するように、無線装置を構成し得る。定期的なCSIレポートのために、無線装置が、複数のCSIレポート書のタイミングおよび/または周期性で構成され得る。非周期的CSIレポートについては、基地局がCSIレポートを要求し得る。基地局が、無線装置に、構成されるCSI-RSリソースを測定し、測定値に関連するCSIレポートを提供するよう命令し得る。半持続的CSIレポートについては、基地局が、無線装置が定期的に送信/伝達し、周期的レポートを選択的に起動または停止するよう(例えば、一つまたは複数の起動/停止MAC CEおよび/または一つまたは複数のDCIを介して)構成し得る。基地局が、例えば、RRCシグナリングを使用して、CSI-RSリソースセットおよびCSIレポートを用いて無線装置を構成し得る。
【0096】
CSI-RS構成は、例えば、最大32個のアンテナポート(または任意の他の数量のアンテナポート)を示す、一つまたは複数のパラメーターを含み得る。無線装置が、ダウンリンクCSI-RSおよびCORESETが空間的にQCL化され、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がCORESETに対して構成される物理リソースブロック(PRB)の外側にある場合など、ダウンリンクCSI-RSおよびCORESETに対して同じOFDMシンボルを使用/採用するように構成され得る。無線装置が、例えば、ダウンリンクCSI-RSおよびSS/PBCHブロックが空間的にQCL化され、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がSS/PBCHブロックに対して構成されるPRBの外部にある場合、ダウンリンクCSI-RSおよびSS/PBCHブロックに対して同じOFDMシンボルを使用/採用するように構成され得る。
【0097】
ダウンリンクDM-RSは、基地局によって送信/伝達され、チャネル推定のために無線装置によって受信/使用され得る。ダウンリンクDM-RSは、一つまたは複数のダウンリンク物理チャネル(例えば、PDSCH)のコヒーレント復調に使用され得る。ネットワーク(例えば、NRネットワーク)は、データ復調のために、一つまたは複数の可変および/または構成可能なDM-RSパターンをサポートし得る。少なくとも一つのダウンリンクDM-RS構成は、フロントロードDM-RSパターンをサポートし得る。フロントロードDM-RSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、一つまたは二つの隣接するOFDMシンボル)上にマッピングされ得る。基地局が、PDSCHのフロントロードDM-RSシンボルの数/数量(例えば、最大数/数量)で、無線装置を半静的に構成し得る。DM-RS構成は、一つまたは複数のDM-RSポートをサポートし得る。DM-RS構成は、無線装置当たり最大八つの直交ダウンリンクDM-RSポートをサポートし得る(例えば、単一ユーザーMIMOに対し)。DM-RS構成は、無線装置当たり最大4つの直交ダウンリンクDM-RSポートをサポートし得る(例えば、マルチユーザーMIMOに対し)。無線ネットワークは、ダウンリンクおよびアップリンクのための共通DM-RS構造をサポートし得る(例えば、少なくともCP-OFDMについて)。DM-RS位置、DM-RSパターン、および/またはスクランブル配列は、同一であっても異なってもよい。基地局が、ダウンリンクDM-RSおよび対応するPDSCHを、例えば、同じプリコーディングマトリックスを使用して送信/伝達し得る。無線装置が、PDSCHのコヒーレント復調/チャネル推定のために、一つまたは複数のダウンリンクDM-RSを使用し得る。
【0098】
送信機(例えば、基地局の送信機)は、送信帯域幅の一部に対してプリコーダマトリックスを使用し得る。送信機は、第一の帯域幅に第一のプリコーダマトリックスを、第二の帯域幅に第二のプリコーダマトリックスを使用し得る。第一のプリコーダマトリックスと第二のプリコーダマトリックスは、例えば、第一の帯域幅が第二の帯域幅とは異なることに基づいて異なってもよい。無線装置が、同じプリコーディングマトリックスがPRBのセットにわたって使用されると想定し得る。PRBのセットは、プリコーディングリソースブロックグループ(PRG)として決定/示唆/識別/示されることができる。
【0099】
PDSCHは、一つまたは複数の層を含んでもよい。無線装置が、DM-RSを有する少なくとも一つのシンボルが、PDSCHの一つまたは複数の層の層上に存在すると想定し得る。上位層は、PDSCHに対して一つまたは複数のDM-RS(例えば、PDSCHに対して最大3つのDMRS)を構成し得る。ダウンリンクPT-RSは、基地局によって送信/伝達されてもよく、例えば、位相雑音補償のために無線装置によって使用され得る。ダウンリンクPT-RSが存在するかどうかは、RRC構成に依存し得る。ダウンリンクPT-RSの存在および/またはパターンは、例えば、RRCシグナリングの組み合わせ、および/またはDCIによって示され得る他の目的(例えば、変調および符号化スキーム(MCS))のために使用/採用される一つまたは複数のパラメーターとの関連付けを使用して、無線装置固有の基準で構成され得る。ダウンリンクPT-RSの動的存在は、構成される場合、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターと関連付けられてもよい。ネットワーク(例えば、NRネットワーク)は、時間および/または周波数ドメインに定義される複数のPT-RS密度をサポートし得る。周波数ドメイン密度(構成/存在する場合)は、予定された帯域幅の少なくとも一つの構成と関連付けられてもよい。無線装置が、DM-RSポートおよびPT-RSポートに対して同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポートの数量/数は、予定されたリソース内のDM-RSポートの数量/数よりも小さくてもよい。ダウンリンクPT-RSは、無線装置に対して予定された時間/周波数持続時間で構成/割り当て/制限され得る。ダウンリンクPT-RSは、例えば、受信機での位相追跡を促進するために、シンボルを介して送信/伝達され得る。
【0100】
無線装置が、例えば、チャネル推定のために、アップリンクDM-RSを基地局に送信/伝達し得る。基地局が、一つまたは複数のアップリンク物理チャネルのコヒーレント復調のためにアップリンクDM-RSを使用し得る。無線装置が、PUSCHおよび/またはPUCCHでアップリンクDM-RSを送信/伝達し得る。アップリンクDM-RSは、対応する物理チャネルに関連付けられる周波数の範囲に類似する周波数の範囲をまたいでもよい。基地局が、一つまたは複数のアップリンクDM-RS構成で無線装置を構成し得る。少なくとも一つのDM-RS構成は、フロントロードDM-RSパターンをサポートし得る。フロントロードDM-RSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、一つまたは二つの隣接するOFDMシンボル)上にマッピングされ得る。一つまたは複数のアップリンクDM-RSは、PUSCHおよび/またはPUCCHの一つまたは複数のシンボルで送信/伝達するよう構成され得る。基地局が、無線装置が、単一のシンボルDM-RSおよび/またはダブルシンボルDM-RSをスケジュールするために使用し得る、PUSCHおよび/またはPUCCH用のフロントロードDM-RSシンボルの数/量(例えば、最大数/量)で無線装置を半静的に構成し得る。ネットワーク(例えば、NRネットワーク)は、ダウンリンクおよびアップリンク用の共通DM-RS構造をサポートし得る(例えば、サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重化(CP-OFDM)に対して)。DM-RS位置、DM-RSパターン、および/またはDM-RSのスクランブル配列は、実質的に同一であっても異なっていてもよい。
【0101】
PUSCHは、一つまたは複数の層を含んでもよい。無線装置が、PUSCHの一つまたは複数の層の層上に存在するDM-RSを用いて、少なくとも一つのシンボルを送信/伝達し得る。上位層は、PUSCHに対して一つまたは複数のDM-RS(例えば、最大三つのDMRS)を構成し得る。アップリンクPT-RS(位相追跡および/または位相雑音補償のために基地局によって使用され得る)は、例えば、無線装置のRRC構成に応じて、存在し得るし、存在しなくてもよい。アップリンクPT-RSの存在および/またはパターンは、例えば、RRCシグナリングおよび/または他の目的(例えば、MCS)のために構成/採用される一つまたは複数のパラメーターの組み合わせによって、無線装置固有ベース(例えば、UE固有ベース)で構成されてもよく、これはDCIによって示され得る。アップリンクPT-RSの動的存在は、構成される場合、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターと関連付けられてもよい。無線ネットワークは、時間/周波数ドメインで画定される複数のアップリンクPT-RS密度をサポートし得る。周波数ドメイン密度(構成/存在する場合)は、予定された帯域幅の少なくとも一つの構成と関連付けられてもよい。無線装置が、DM-RSポートおよびPT-RSポートに対して同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポートの数量/数は、予定されたリソース内のDM-RSポートの数量/数よりも小さくてもよい。アップリンクPT-RSは、無線装置に対して予定された時間/周波数持続時間で構成/割り当て/制限され得る。
【0102】
一つまたは複数のSRSは、例えば、アップリンクチャネル依存スケジューリングおよび/またはリンク適合をサポートするために、チャネル状態推定のために、無線装置によって基地局に送信/伝達され得る。無線装置によって送信/伝達されるSRSは、基地局が一つまたは複数の周波数でアップリンクチャネル状態を推定することを有効化/可能にし得る。基地局のスケジューラは、推定アップリンクチャネル状態を使用/採用して、無線装置用のアップリンクPUSCH送信用の一つまたは複数のリソースブロックを割り当て得る。基地局が、一つまたは複数のSRSリソースセットで無線装置を半静的に構成し得る。SRSリソースセットの場合、基地局が、一つまたは複数のSRSリソースで無線装置を構成し得る。SRSリソースセット適用性は、例えば、上位層(例えば、RRC)パラメーターによって構成され得る。一つまたは複数のSRSリソースセット(例えば、同一/類似の時間ドメイン挙動、周期的、非周期的、および/または同種のものを有する)のあるSRSリソースセット内のSRSリソースは、例えば、上位層パラメーターがビーム管理を示す場合などに、瞬間(例えば、同時に)送信/伝達され得る。無線装置が、SRSリソースセット内の一つまたは複数のSRSリソースを送信/伝達し得る。ネットワーク(例えば、NRネットワーク)は、非周期的、周期的、および/または半持続的SRS送信をサポートし得る。無線装置が、例えば、一つまたは複数のトリガータイプに基づいて、SRSリソースを送信/伝達し得る。一つまたは複数のトリガータイプは、上位層シグナリング(例えば、RRC)および/または一つまたは複数のDCIフォーマットを含み得る。少なくとも一つのDCIフォーマットは、無線装置に対して使用/採用されて、一つまたは複数の構成されるSRSリソースセットのうちの少なくとも一つを選択し得る。SRSトリガータイプ0は、上位層シグナリングに基づいてトリガーされるSRSを指し得る。SRSトリガータイプ1は、一つまたは複数のDCIフォーマットに基づきトリガーされたSRSを指し得る。無線装置が、例えば、PUSCHとSRSが同じスロットで送信/伝達される場合、PUSCHと対応するアップリンクDM-RSの送信後に、SRSを送信/伝達するように構成され得る。基地局が、SRSリソース構成識別子、SRSポートの数、SRSリソース構成の時間ドメイン挙動(例えば、周期的、半永続的、または非周期的SRSの表示)、スロット、ミニスロット、および/またはサブフレームレベル周期性、周期的および/または非周期的SRSリソースのためのオフセット、SRSリソース内のOFDMシンボルの数、SRSリソースの開始OFDMシンボル、SRS帯域幅、周波数ホッピング帯域幅、サイクリックシフト、および/またはSRSシーケンスIDの少なくとも一つを示す一つまたは複数のSRS構成パラメーターを用いて無線装置を準統計学的に構成することができる。
【0103】
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが伝達されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルが伝達されるチャネルから推測され得るように、決定/画定され得る。受信機は、例えば、第一のシンボルおよび第二のシンボルが同じアンテナポート上で送信/伝達される場合など、アンテナポート上の第一のシンボルを搬送するためのチャネルから、アンテナポート上の第二のシンボルを搬送するためのチャネル(例えば、フェードゲイン、マルチパス遅延、および/または同種のもの)を推測/決定し得る。第一のアンテナポートおよび第二のアンテナポートは、例えば、第一のアンテナポート上の第一のシンボルが搬送されるチャネルの一つまたは複数の大規模特性が、第二のアンテナポート上の第二のシンボルが搬送されるチャネルから推測され得る場合、おおよそ同じ場所に配置される(QCL化)と呼んでもよい。一つまたは複数の大規模特性は、遅延拡散、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および/または空間受信(Rx)パラメーターのうちの少なくとも一つを含み得る。
【0104】
ビーム形成を使用するチャネルは、ビーム管理を必要とし得る。ビーム管理は、ビーム測定、ビーム選択、および/またはビーム表示を含み得る。ビームは、一つまたは複数の基準信号と関連付けられてもよい。ビームは、一つまたは複数のビーム形成基準信号によって識別され得る。無線装置が、例えば、一つまたは複数のダウンリンク基準信号(例えば、CSI-RS)に基づいて、ダウンリンクビーム測定を実行し、ビーム測定レポートを生成し得る。無線装置が、例えば、RRC接続が基地局とセットアップされた後、ダウンリンクビーム測定手順を実行し得る。
【0105】
図11Bは、一つまたは複数のCSI-RSのマッピング例を示す。CSI-RSは、時間ドメインおよび周波数ドメイン内にマッピングされ得る。
図11Bに示す各矩形のブロックは、セルの帯域幅内のリソースブロック(RB)に対応し得る。基地局が、一つまたは複数のCSI-RSを示すCSI-RSリソース構成パラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを送信/伝達し得る。一つまたは複数のパラメーターは、CSI-RSリソース構成のための上位層シグナリング(例えば、RRCおよび/またはMACシグナリング)によって構成され得る。パラメーターの一つまたは複数は、CSI-RSリソース構成アイデンティティ、CSI-RSポートの数、CSI-RS構成(例えば、サブフレーム内のシンボルおよびリソース要素(RE)の位置)、CSI-RSサブフレーム構成(例えば、サブフレーム位置、オフセット、および無線フレームの周期性)、CSI-RS電力パラメーター、CSI-RSシーケンスパラメーター、符号分割多重化(CDM)タイプパラメーター、周波数密度、送信コーム、疑似コロケーション(QCL)パラメーター(例えば、QCL-scramblingidentity、crs-portscount、mbsfn-subframeconfiglist、csi-rs-configZPid、qcl-csi-rs-configNZPid)、および/または他の無線リソースパラメーターの少なくとも一つを含み得る。
【0106】
一つまたは複数のビームは、無線装置固有の構成の無線装置に対して構成され得る。三つのビームを
図11B(ビーム#1、ビーム#2、およびビーム#3)に示すが、より多くのまたはより少ないビームが構成され得る。ビーム#1は、第一のシンボルのRBの一つまたは複数のサブキャリアで送信/伝達され得るCSI-RS1101で割り当てられてもよい。ビーム#2は、第二のシンボルのRBの一つまたは複数のサブキャリアで送信/伝達され得るCSI-RS1102で割り当てられてもよい。ビーム#3は、第三のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信/伝達され得るCSI-RS1103で割り当てられてもよい。基地局が、同じRB内の他のサブキャリア(例えば、CSI-RS1101を送信/伝達するために使用されないもの)を使用して、例えば、周波数分割多重化(FDM)を使用することによって、別の無線装置用のビームに関連付けられる別のCSI-RSを送信し得る。無線装置に使用されるビームは、例えば、時間ドメイン多重化(TDM)を使用することによって、無線装置用のビームが、他の無線装置のビームによって使用されるシンボルとは異なるシンボルを使用するように構成され得る。無線装置が、例えば、TDMを使用することによって、直交シンボル(例えば、重複シンボルなし)のビームで送達され得る。
【0107】
CSI-RS(例えば、CSI-RS1101、1102、1103)は、基地局によって送信/伝達されてもよく、一つまたは複数の測定のために無線装置によって使用され得る。無線装置が、構成されるCSI-RSリソースのRSRPを測定し得る。基地局が、レポート構成で無線装置を構成してもよく、無線装置が、レポート構成に基づいて、RSRP測定値をネットワーク(例えば、一つまたは複数の基地局を介して)に報告し得る。基地局が、報告された測定結果に基づいて、いくつかの基準信号を含む一つまたは複数の送信構成表示(TCI)状態を決定し得る。基地局が、無線装置に(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、および/またはDCIを介して)一つまたは複数のTCI状態を示し得る。無線装置が、一つまたは複数のTCI状態に基づいて決定されるRxビームでダウンリンク送信を受信し得る。無線装置が、ビームビームコレスポンデンス能力を有してもよく、または有しなくてもよい。無線装置が、無線装置がビームビームコレスポンデンス能力を有する場合、例えば、対応するRxビームの空間ドメインフィルターに基づいて、送信(Tx)ビームの空間ドメインフィルターを決定し得る。無線装置が、例えば、無線装置がビームビームコレスポンデンス能力を有していない場合など、Txビームの空間ドメインフィルターを決定するために、アップリンクビーム選択手順を実施することができる。無線装置が、例えば、基地局によって無線装置に構成される一つまたは複数のサウンディング基準信号(SRS)リソースに基づいて、アップリンクビーム選択手順を実行し得る。基地局が、例えば、無線装置によって送信/伝達される一つまたは複数のSRSリソースの測定値に基づいて、無線装置用のアップリンクビームを選択および表示し得る。
【0108】
無線装置が、例えば、ビーム管理手順において、一つまたは複数のビームペアリンクのチャネル品質を決定/評価(例えば、測定)し得る。ビームペアリンクは、基地局のTxビームおよび無線装置のRxビームを含んでもよい。基地局のTxビームは、ダウンリンク信号を送信/伝達してもよく、無線装置のRxビームは、ダウンリンク信号を受信し得る。無線装置が、例えば、評価/決定に基づいて、ビーム測定レポートを送信/伝達し得る。ビーム測定レポートは、一つまたは複数のビーム識別(例えば、ビームインデックス、基準信号インデックス、または類似のもの)、RSRP、プリコーディングマトリックスインジケーター(PMI)、チャネル品質インジケーター(CQI)、および/またはランクインジケーター(RI)のうちの少なくとも一つを含む、一つまたは複数のビームペア品質パラメーターを示し得る。
【0109】
図12Aは、ダウンリンクビーム管理手順の実施例を示す。一つまたは複数のダウンリンクビーム管理手順(例えば、ダウンリンクビーム管理手順P1、P2、およびP3)を実施することができる。手順P1は、TRP(または複数のTRP)のTxビーム上の測定(例えば、無線装置測定)を可能にし得る(例えば、一つまたは複数の基地局Txビームおよび/または無線装置Rxビームの選択をサポートするため)。基地局のTxビームおよび無線装置のRxビームは、それぞれP1の上部列およびP1の底部列に楕円形として示される。ビーム形成(例えば、TRPで)は、一セットのビーム(例えば、破線の矢印により示される反時計回りの方向に回転された楕円として、P1およびP2の上部列に示されるビームスイープ)に対するTxビームスイープを含んでもよい。ビーム形成(例えば、無線装置で)は、ビームのセットに対するRxビームスイープ(例えば、破線矢印によって示される計回りの方向に回転された楕円として、P1およびP3の底部列に示されるビームスイープ)を含み得る。手順P2を使用して、(P2の上部列で、破線の矢印で示される反時計回りの方向に回転された楕円として示される)TRPのTxビーム上の測定(例えば、無線装置測定)を可能にし得る。無線装置および/または基地局が、例えば、手順P2で使用されるビームのセットよりも小さなセットのビームを使用して、または手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順P1を実施することができる。手順P2は、ビーム精密化と呼んでもよい。無線装置が、例えば、基地局の同じTxビームを使用し、および無線装置のRxビームをスイープすることによって、Rxビーム決定のための手順P3を実行し得る。
【0110】
図12Bは、アップリンクビーム管理手順の実施例を示す。一つまたは複数のアップリンクビーム管理手順(例えば、アップリンクビーム管理手順U1、U2、およびU3)を実施することができる。手順U1は、基地局が無線装置のTxビーム上で測定を実行すること(例えば、無線装置の一つまたは複数のTxビームおよび/または基地局のRxビームの選択をサポートするために)を可能にするように使用され得る。無線装置のTxビームおよび基地局のRxビームは、それぞれU1の上部列およびU1の底部列に楕円形として示される)。ビーム形成(例えば、無線装置で)は、一つまたは複数のビームスイープ、例えば、ビームのセット(U1およびU3の底部列に、破線の矢印で示される計回りの方向に回転された楕円として示される)からのTxビームスイープを含んでもよい。ビーム形成(例えば、基地局で)は、一つまたは複数のビームスイープ、例えば、ビームのセット(U1およびU2の上部列に、破線矢印によって示される反時計回りの方向に回転された楕円として示される)からのRxビームスイープを含んでもよい。手順U2は、例えば、UEが固定Txビームを使用する場合など、基地局がそのRxビームを調整することを可能にするために使用され得る。無線装置および/または基地局が、例えば、手順P1で使用されるビームのセットよりも小さなセットのビームを使用して、または手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順U2を実施することができる。手順U2は、ビーム精密化と呼んでもよい。無線装置が、例えば、基地局が固定Rxビームを使用する場合など、そのTxビームを調整する手順U3を実施することができる。
【0111】
無線装置が、例えば、ビーム障害の検出に基づいて、ビーム障害復旧(BFR)手順を開始/スタート/実行し得る。無線装置が、例えば、BFR手順の開始に基づいて、BFR要求(例えば、プリアンブル、UCI、SR、MAC CE、および/または同種のもの)を送信/伝達し得る。無線装置が、例えば、関連する制御チャネルのビームペアリンクの品質が不十分である(例えば、エラーレート閾値よりも高いエラーレート、受信信号パワー閾値より低い受信信号パワー、タイマーの満了、および/または類似のものを有する)という決定に基づいて、ビーム障害を検出し得る。
【0112】
無線装置が、例えば、一つまたは複数のSS/PBCHブロック、一つまたは複数のCSI-RSリソース、および/または一つまたは複数のDM-RSを含む一つまたは複数の基準信号(RS)を使用して、ビームペアリンクの品質を測定し得る。ビームペアリンクの品質は、ブロックエラーレート(BLER)、RSRP値、信号対干渉+ノイズ比(SINR)値、RSRQ値、および/またはRSリソース上で測定されるCSI値のうちの一つまたは複数に基づいてもよい。基地局が、RSリソースが、チャネル(例えば、制御チャネル、共有データチャネル、および/または同種のもの)の一つまたは複数のDM-RSでQCL化されたことを示し得る。チャネルのRSリソースおよび一つまたは複数のDM-RSは、例えば、RSリソースを介して無線装置へ送信されるチャネル特性(例えば、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、空間Rxパラメーター、フェード、および/または同種のもの)が、チャネルを介して無線装置へ送信されるチャネル特性と類似または同一である場合に、QCL化され得る。
【0113】
ネットワーク(例えば、gNBおよび/またはng-eNBを含むNRネットワーク)および/または無線装置が、ランダムアクセス手順を開始/スタート/実行し得る。RRCアイドル(例えば、RRC_IDLE)状態および/またはRRC非アクティブ(例えば、RRC_INACTIVE)状態の無線装置が、ランダムアクセス手順を開始/実行して、ネットワークへの接続セットアップを要求し得る。無線装置が、RRC接続(例えば、RRC_CONNECTED)状態からランダムアクセス手順を開始/スタート/実行し得る。無線装置が、ランダムアクセス手順を開始/スタート/実行して、アップリンクリソースを要求し(例えば、利用可能なPUCCHリソースがない場合、SRのアップリンク送信のために)、および/またはアップリンクタイミングを獲得/取得/決定し得る(例えば、アップリンク同期状態が非同期の場合)。無線装置が、ランダムアクセス手順を開始/スタート/実行して、一つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3などの他のシステム情報ブロック、および/または類似のもの)を要求し得る。無線装置が、ビーム障害復旧要求に対するランダムアクセス手順を開始/スタート/実行し得る。ネットワークは、例えば、ハンドオーバーおよび/またはSCell追加のための時間アライメントを確立するためのランダムアクセス手順を開始/スタート/実行し得る。
【0114】
図13Aは、4ステップランダムアクセス手順の実施例を示す。4ステップランダムアクセス手順は、4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順を含み得る。基地局が、例えば、ランダムアクセス手順を開始する前に、構成メッセージ1310を無線装置に送信/伝達し得る。4ステップランダムアクセス手順は、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)、第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)、第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)、および第四のメッセージ(例えば、Msg 4 1314)を含む、四つのメッセージの送信を含み得る。第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)は、プリアンブル(またはランダムアクセスプリアンブル)を含んでもよい。第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)は、プリアンブルと呼んでもよい。第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)は、ランダムアクセス応答(RAR)として含んでもよい。第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)は、RARと呼んでもよい。
【0115】
構成メッセージ1310は、例えば、一つまたは複数のRRCメッセージを使用して送信/伝達され得る。一つまたは複数のRRCメッセージは、無線装置への一つまたは複数のランダムアクセスチャネル(RACH)パラメーターを示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、一つまたは複数のランダムアクセス手順の一般的なパラメーター(例えば、RACH-configGeneral)、セル固有のパラメーター(例えば、RACH-ConfigCommon)、および/または専用パラメーター(例えば、RACH-configDedicated)のうちの少なくとも一つを含み得る。基地局が、一つまたは複数のRRCメッセージを一つまたは複数の無線装置に送信/伝達(例えば、ブロードキャストまたはマルチキャスト)し得る。一つまたは複数のRRCメッセージは、無線装置固有であり得る。無線装置固有な一つまたは複数のRRCメッセージは、例えば、RRC接続(例えば、RRC_CONNECTED)状態および/またはRRC非アクティブ(例えば、RRC_INACTIVE)状態の無線装置に送信/伝達される専用RRCメッセージであり得る。無線装置が、一つまたは複数のRACHパラメーターに基づいて、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)および/または第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)を送信するための時間周波数リソースおよび/またはアップリンク送信電力を決定し得る。無線装置が、例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターに基づいて、第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)および第四のメッセージ(例えば、Msg 4 1314)を受信するための受信タイミングおよびダウンリンクチャネルを決定し得る。
【0116】
構成メッセージ1310で提供/構成/含まれる一つまたは複数のRACHパラメーターは、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)の送信に利用可能な一つまたは複数の物理RACH(PRACH)機会を示し得る。一つまたは複数のPRACH機会は、事前定義されていてもよい(例えば、一つまたは複数の基地局を含むネットワークによって)。一つまたは複数のRACHパラメーターは、一つまたは複数のPRACH機会(例えば、prach-ConfigIndex)の一つまたは複数の利用可能なセットを示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、(a)一つまたは複数のPRACH機会と、(b)一つまたは複数の基準信号との間の関連を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、(a)一つまたは複数のプリアンブルと、(b)一つまたは複数の基準信号との間の関連を示し得る。一つまたは複数の基準信号は、SS/PBCHブロックおよび/またはCSI-RSであり得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、PRACH機会にマッピングされたSS/PBCHブロックの数量/数、および/またはSS/PBCHブロックにマッピングされたプリアンブルの数量/数を示し得る。
【0117】
構成メッセージ1310で提供/構成/含まれる一つまたは複数のRACHパラメーターを使用して、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)および/または第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)のアップリンク送信電力を決定し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、プリアンブル送信用の基準電力(例えば、受信した標的電力および/またはプリアンブル送信の初期電力)を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターによって示される一つまたは複数の電力オフセットがあり得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、電力ランピングステップ、SSBとCSI-RSとの間の電力オフセット、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)と第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)の送信との間の電力オフセット、および/またはプリアンブルグループ間の電力オフセット値を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、例えば、無線装置が、少なくとも一つの基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)および/またはアップリンクキャリア(例えば、正常アップリンク(NUL)キャリアおよび/または補完的アップリンク(SUL)キャリア)を決定し得ることに基づいて、一つまたは複数の閾値を示し得る。
【0118】
第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)は、一つまたは複数のプリアンブル送信(例えば、プリアンブル送信および一つまたは複数のプリアンブル再送信)を含んでもよい。RRCメッセージは、一つまたは複数のプリアンブルグループ(例えば、グループAおよび/またはグループB)を構成するために使用され得る。プリアンブルグループは、一つまたは複数のプリアンブルを含み得る。無線装置が、例えば、経路損失測定および/または第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)のサイズに基づいて、プリアンブルグループを決定し得る。無線装置が、一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)のRSRPを測定し、RSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSBおよび/またはrsrp-ThresholdCSI-RS)を超えるRSRPを有する少なくとも一つの基準信号を決定し得る。無線装置が、例えば、一つまたは複数のプレアンブルと少なくとも一つの基準信号との間の関連付けがRRCメッセージによって構成される場合、一つまたは複数の基準信号および/または選択されたプリアンブルグループに関連付けられる少なくとも一つのプレアンブルを選択し得る。
【0119】
無線装置が、例えば、構成メッセージ1310で提供/構成/含まれる一つまたは複数のRACHパラメーターに基づいて、プリアンブルを決定し得る。無線装置が、例えば、経路損失測定、RSRP測定、および/または第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)のサイズに基づいて、プリアンブルを決定し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、プリアンブルフォーマット、プリアンブル送信の最大数量/数、および/または一つまたは複数のプリアンブルグループ(例えば、グループAおよびグループB)を決定するための一つまたは複数の閾値を示し得る。基地局が、一つまたは複数のRACHパラメーターを使用して、一つまたは複数のプリアンブルと一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)との間の関連付けを有する無線装置を構成し得る。無線装置が、例えば、関連付けが構成される場合に関連付けに基づいて、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)に含まれるように、プリアンブルを決定し得る。第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)は、一つまたは複数のPRACH機会を介して基地局に送信/伝達され得る。無線装置が、プリアンブルの選択およびPRACH機会の決定のために、一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)を使用し得る。一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、ra-ssb-OccasionMskIndexおよび/またはra-OccasionList)は、PRACH機会と一つまたは複数の基準信号との間の関連付けを示し得る。
【0120】
無線装置が、例えば、(例えば、RARを監視するための監視ウィンドウなどの)プリアンブル送信の後に(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)応答が受信されない場合、プリアンブル再送信を実行し得る。無線装置が、プリアンブル再送信のためのアップリンク送信電力を増加させ得る。無線装置が、例えば、経路損失測定および/またはネットワークによって構成されるターゲット受信プリアンブル電力に基づいて、初期プリアンブル送信電力を選択し得る。無線装置が、プリアンブルを再送信/再伝送することを決定してもよく、アップリンク送信電力をランプアップし得る。無線装置が、プリアンブル再送信のためのランピングステップを示す、一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP)を受信し得る。ランピングステップは、再送信のためのアップリンク送信電力のインクリメント増加の量であり得る。無線装置が、例えば、無線装置が、前のプリアンブル送信と同じ基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)を決定する場合、アップリンク送信電力を増大させ得る。無線装置が、例えば、カウンターパラメーター(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_counter)を使用して、プリアンブル送信および/または再送信の数量/数をカウントし得る。無線装置が、ランダムアクセス手順が、例えば、プリアンブル送信の数量/数が、成功応答(例えば、RAR)を受信せずに、一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、preambleTransMax)によって構成される閾値を超える場合、成功しなかったと決定し得る。
【0121】
第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)(例えば、無線装置によって受信される)は、RARを含んでもよい。第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)は、複数の無線装置に対応する複数のRARを含んでもよい。第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)は、例えば、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)の送信/送信(例えば、伝送)の後(例えば、それに基づき、またはそれに応答して)受信され得る。第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)は、DL-SCH上でスケジュールされてもよく、例えば、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA RNTI)を使用して、PDCCHによって示され得る。第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)は、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)が基地局によって受信されたことを示し得る。第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)は、無線装置の送信タイミングを調整するために無線装置によって使用され得る時間アライメントコマンド、第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)の送信のためのスケジューリンググラント、および/または一時セルRNTI(TC-RNTI)を含んでもよい。無線装置が、例えば、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)を送信/送信(例えば、伝送)した後に、第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)についてPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-Responseウィンドウ)を決定/開始し得る(例えば、プリアンブル)。無線装置が、例えば、無線装置が第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)(例えば、プリアンブル)を送信/伝達するために使用するPRACH機会に基づいて、時間ウィンドウの開始時間を決定し得る。無線装置が、プリアンブル(例えば、シンボルプリアンブル送信を含む第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)が完了した、またはプリアンブル送信の終了からの第一のPDCCH機会にあるシンボル)を含む第一のメッセージの最後のシンボル(例えば、Msg 1 1311)の一つまたは複数のシンボルの後、時間ウィンドウを開始し得る。一つまたは複数のシンボルは、ヌメロロジーに基づき決定され得る。PDCCHは、RRCメッセージによって構成される共通検索空間(例えば、Type1-PDCCH共通検索空間)にマッピングされ得る。無線装置が、例えば、RNTIに基づいて、RARを識別/決定し得る。ランダムアクセス手順を開始/スタートする一つまたは複数のイベントに応じて、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を使用し得る。無線装置が、例えば、ランダムアクセスまたは他の任意の目的に関連する一つまたは複数の通信のために、RA-RNTIを使用し得る。RA-RNTIは、無線装置がプリアンブルを送信/伝達するPRACH機会と関連付けられてもよい。無線装置が、例えば、OFDMシンボルインデックス、スロットインデックス、周波数ドメインインデックス、および/またはPRACH機会のULキャリアインジケーターのうちの少なくとも一つに基づいて、RA-RNTIを決定し得る。RA-RNTIの実施例は、以下のように決定され得る。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idd
ここで、s_idは、PRACH機会の第一のOFDMシンボルのインデックス(例えば、0≦s_id<14)であってもよく、t_idは、システムフレーム内のPRACH機会の第一のスロットのインデックス(例えば、0≦t_id<80)であってもよく、f_idは、周波数ドメイン内のPRACH機会のインデックス(例えば、0≦f_id<8)であってもよく、ul_carrier_idは、プリアンブル送信に使用されるULキャリアであり得る(例えば、NULキャリアの場合は0、SULキャリアの場合は1)。
【0122】
無線装置が、例えば、(例えば、Msg 2 1312で識別されたリソースを使用して)第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)の受信成功後(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)、第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)を送信/伝達し得る。第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)は、例えば、競合ベースのランダムアクセス手順における競合解決のために使用され得る。複数の無線装置が、同じプリアンブルを基地局に送信/伝達してもよく、基地局が、無線装置に対応するRARを送信/伝達し得る。衝突は、例えば、複数の無線装置が、RARをそれ自体に対応するものとして解釈する場合に、起こり得る。競合解決(例えば、第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)および第四のメッセージ(例えば、Msg 4 1314)を使用して)を使用して、無線装置が別の無線装置のアイデンティティを誤って使用しない可能性を増大させてもよい。無線装置が、例えば、競合解決を実施するために、第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)(例えば、割り当てられている場合、C-RNTI、第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)に含まれるTC RNTI、および/または任意の他の適切な識別子)に装置識別子を含み得る。
【0123】
第四のメッセージ(例えば、Msg 4 1314)は、例えば、第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)の送信/送信(例えば、伝送)の後(例えば、それに基づき、またはそれに応答して)受信され得る。基地局が、例えば、C-RNTIが第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)に含まれていた場合など、C-RNTIを使用して、PDCCH上の無線をアドレスし得る(例えば、基地局が、PDCCHを無線装置に送信し得る)。ランダムアクセス手順は、例えば、無線装置の固有のC RNTIがPDCCH上で検出される場合(例えば、PDCCHがC-RNTIによってスクランブルされる)、成功したと決定され得る。第四のメッセージ(例えば、Msg 4 1314)は、例えば、TC RNTIが、第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)に含まれる場合(例えば、無線装置が、RRCアイドル(例えば、RRC_IDLE)状態である場合、またはそうでない場合基地局に接続される場合)、TC RNTIと関連付けられるDL-SCHを使用して受信され得る。例えば、MAC PDUが首尾よくデコードされ、MAC PDUが、第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)で送信/伝達されるCCCH SDUに合致するか、または他の方法で対応する無線装置競合解決アイデンティティMAC CEを含む場合、無線装置が、競合解決が成功したと決定してもよく、および/または無線装置が、ランダムアクセス手順が首尾よく完了したと決定し得る。
【0124】
無線装置が、SULキャリアおよび/またはNULキャリアで構成され得る。初期アクセス(例えば、ランダムアクセス)は、アップリンクキャリアを介してサポートされ得る。基地局が、複数のRACH構成(例えば、一方がSULキャリア用であり、他方がNULキャリア用である、二つの別個のRACH構成)を有する無線装置を構成し得る。SULキャリアで構成されるセル内のランダムアクセスの場合、ネットワークは、どのキャリア(NULまたはSUL)を使用するかを示し得る。無線装置が、例えば、一つまたは複数の基準信号(例えば、NULキャリアに関連付けられる一つまたは複数の基準信号)の測定品質がブロードキャスト閾値よりも低い場合、SULキャリアを使用するように決定し得る。ランダムアクセス手順(例えば、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)および/または第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313))のアップリンク送信は、選択されたキャリア上に留まってもよく、または選択されたキャリアを介して行われてもよい。無線装置が、ランダムアクセス手順(例えば、Msg 1 1311とMsg 3 1313との間で)の間にアップリンクキャリアを切り替えてもよい。無線装置が、例えば、チャネルクリア評価(例えば、リッスン・ビフォア・トーク)に基づいて、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)および/または第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)に対するアップリンクキャリアを決定および/または切り替え得る。
【0125】
図13Bは、2ステップランダムアクセス手順を示す。2ステップランダムアクセス手順は、2ステップの競合のないランダムアクセス手順を含み得る。4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順と同様に、基地局が、手順の開始前に、構成メッセージ1320を無線装置に送信/伝達し得る。構成メッセージ1320は、構成メッセージ1310に対して一部の点で類似し得る。
図13Bに示す手順は、二つのメッセージ、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1321)および第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1322)の送信を含み得る。第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1321)および第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1322)は、それぞれ、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1311)および第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)に対して、いくつかの点で類似し得る。2ステップの競合のないランダムアクセス手順は、第三のメッセージ(例えば、Msg 3 1313)および/または第四のメッセージ(例えば、Msg 4 1314)に類似したメッセージを含まなくてもよい。
【0126】
2ステップ(例えば、競合なし)のランダムアクセス手順は、ビーム障害復旧、他のSI要求、SCell追加、および/またはハンドオーバーのために構成/開始され得る。基地局が、無線装置に、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1321)に使用されるプリアンブルを表示または割り当て得る。無線装置が、PDCCHおよび/またはRRCを介して基地局から、プリアンブル(例えば、ra-PreambleIndex)の表示を受信し得る。
【0127】
無線装置が、例えば、プリアンブルを送信(例えば、伝送)した後(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)、RARに対しPDCCHを監視するための時間ウィンドウ(例えば、ra-Responseウィンドウ)を開始し得る。基地局が、RRCメッセージ(例えば、recoverySearchSpaceId)によって示される検索空間に、別個の時間ウィンドウおよび/または別個のPDCCHなど、一つまたは複数のビーム障害復旧パラメーターで無線装置を構成し得る。基地局が、例えば、ビーム障害復旧要求に関連して、一つまたは複数のビーム障害復旧パラメーターを構成し得る。PDCCHおよび/またはRARを監視するための別個の時間ウィンドウは、ビーム障害復旧要求を送信(例えば、伝送)した後に開始するよう構成され得る(例えば、ウィンドウは、ビーム障害復旧要求を送信(例えば、伝送)した後に任意の数量のシンボルおよび/またはスロットを開始し得る)。無線装置が、検索空間上のCell RNTI(C-RNTI)にアドレス付けられたPDCCH送信に対し監視することができる。2ステップ(例えば、競合なし)のランダムアクセス手順の間、無線装置が、例えば、第一のメッセージ(例えば、Msg 1 1321)を送信(例えば、伝送)し、対応する第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1322)を受信した後(例えば、それに基づき、またはそれに応答して)、ランダムアクセス手順が成功したと決定し得る。無線装置が、例えば、PDCCH送信が対応するC-RNTIにアドレス指定される場合に、ランダムアクセス手順が正常に完了したと決定し得る。無線装置が、例えば、無線装置が、無線装置によって送信/伝達されるプリアンブルに対応するプリアンブル識別子を含むRARを受信し、および/またはRARが、プリアンブル識別子を有するMACサブPDUを含む場合、ランダムアクセス手順が首尾よく完了したと決定し得る。無線装置が、SI要求に対する確認応答の表示として応答を決定し得る。
【0128】
図13Cは、2ステップランダムアクセス手順の実施例を示す。
図13Aおよび13Bに示すランダムアクセス手順に類似して、基地局が、手順の開始前に、構成メッセージ1330を無線装置に送信/伝達し得る。構成メッセージ1330は、構成メッセージ1310および/または構成メッセージ1320に対して一部の点で類似し得る。
図13Cに示す手順は、複数のメッセージ(例えば、第一のメッセージ(例えば、Msg A 1331)および第二のメッセージ(例えば、Msg B 1332)を含む二つのメッセージ)の送信を含み得る。
【0129】
Msg A 1331は、無線装置によるアップリンク送信で送信/伝送され得る。Msg A 1331は、プリアンブル1341の一つまたは複数の送信および/またはトランスポートブロック1342の一つまたは複数の送信を含み得る。トランスポートブロック1342は、第三のメッセージの内容(例えば、Msg 3 1313)(例えば、
図13Aに示される)と類似および/または同等である内容を含み得る。トランスポートブロック1342は、UCI(例えば、SR、HARQ ACK/NACK、および/または類似のもの)を含み得る。無線装置が、例えば、第一のメッセージ(例えば、Msg A 1331)を送信(例えば、伝送)した後(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)、第二のメッセージ(例えば、Msg B 1332)を受信し得る。第二のメッセージ(例えば、Msg B 1332)は、第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1312)(例えば、
図13Aに示されるRAR)の内容、第二のメッセージ(例えば、Msg 2 1322)(例えば、
図13Bに示されるRAR)の内容、および/または第四のメッセージ(例えば、Msg 4 1314)(例えば、
図13Aに示される)と類似および/または同等である内容を含み得る。
【0130】
無線装置が、2ステップランダムアクセス手順(例えば、
図13Cに示す2ステップランダムアクセス手順)を、ライセンスされたスペクトルおよび/またはライセンスされていないスペクトルに対して、スタート/開始し得る。無線装置が、一つまたは複数の要因に基づいて、2ステップランダムアクセス手順をスタート/開始するかどうかを決定し得る。一つまたは複数の要因は、使用中の無線アクセス技術(例えば、LTE、NR、および/または同種のもの)、無線装置が有効なTAを有するかどうか、セルサイズ、無線装置のRRC状態、スペクトルのタイプ(例えば、ライセンスされたもの対ライセンスされていないもの)、および/またはその他の任意の適切な因子のうちの少なくとも一つを含み得る。
【0131】
無線装置が、構成メッセージ1330に含まれる2ステップのRACHパラメーターに基づいて、(例えば、第一のメッセージ(例えば、Msg A 1331)に含まれる)プリアンブル1341および/またはトランスポートブロック1342の無線リソースおよび/またはアップリンク送信電力を決定し得る。RACHパラメーターは、プリアンブル1341および/またはトランスポートブロック1342のMCS、時間周波数リソース、および/または電力制御を示し得る。プリアンブル1341(例えば、PRACH)の送信のための時間周波数リソースおよびトランスポートブロック1342(例えば、PUSCH)の送信のための時間周波数リソースは、FDM、TDM、および/またはCDMを使用して多重化され得る。RACHパラメーターは、無線装置が、第二のメッセージ(例えば、Msg B 1332)を監視および/または受信するための受信タイミングおよびダウンリンクチャネルを決定することを可能にし得る。
【0132】
トランスポートブロック1342は、データ(例えば、遅延に敏感なデータ)、無線装置の識別子、セキュリティ情報、および/またはデバイス情報(例えば、International Mobile Subscriber Identity(IMSI))を含み得る。基地局が、第一のメッセージ(例えば、Msg A 1331)に対する応答として、第二のメッセージ(例えば、Msg B 1332)を送信/伝達し得る。第二のメッセージ(例えば、Msg B 1332)は、プリアンブル識別子、タイミングアドバンスコマンド、電力制御コマンド、アップリンクグラント(例えば、無線リソース割り当ておよび/またはMCS)、無線装置識別子(例えば、競合解決のためのUE識別子)、および/またはRNTI(例えば、C-RNTIまたはTC-RNTI)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。無線装置が、例えば、第二のメッセージ(例えば、Msg B 1332)のプリアンブル識別子が無線装置によって送信/伝達されたプリアンブルに対応するか、一致する場合、および/または第二のメッセージ(例えば、Msg B 1332)の無線装置の識別子が第一のメッセージ(例えば、Msg A 1331)の無線装置の識別子に対応するか、一致する場合(例えば、トランスポートブロック1342)、2ステップランダムアクセス手順が正常に完了したと決定し得る。
【0133】
無線装置および基地局が、制御シグナリング(例えば、制御情報)を交換し得る。制御シグナリングは、L1/L2制御シグナリングと呼ばれてもよく、無線装置または基地局のPHY層(例えば、層1)および/またはMAC層(例えば、層2)に由来し得る。制御シグナリングは、基地局から無線装置へ送信/伝達されるダウンリンク制御シグナリング、および/または無線装置から基地局へ送信/伝達されるアップリンク制御シグナリングを含み得る。
【0134】
ダウンリンク制御シグナリングは、ダウンリンクスケジューリング割り当て、アップリンク無線リソースおよび/またはトランスポートフォーマットを示すアップリンクスケジューリンググラント、スロットフォーマット情報、プリエンプション表示、電力制御コマンド、および/またはその他の任意の適切なシグナリングのうちの少なくとも一つを含んでもよい。無線装置が、基地局によってPDCCHを介して送信/伝達されるペイロード内のダウンリンク制御シグナリングを受信し得る。PDCCHを介して送信/伝達されるペイロードは、ダウンリンク制御情報(DCI)と呼んでもよい。PDCCHは、無線装置のグループに共通なグループ共通PDCCH(GC-PDCCH)であり得る。GC-PDCCHは、グループ共通RNTIによってスクランブルされ得る。
【0135】
基地局が、例えば、送信エラーの検出を容易にするために、一つまたは複数の巡回冗長検査(CRC)パリティビットをDCIに接続し得る。基地局が、例えば、DCIが無線装置(または無線装置のグループ)を意図したものである場合、無線装置の識別子(または無線装置のグループの識別子)でCRCパリティビットをスクランブルし得る。識別子を用いてCRCパリティビットをスクランブルすることは、識別子値およびCRCパリティビットのModulo-2追加(または排他的OR演算)を含んでもよい。識別子は、RNTIの16ビット値を含み得る。
【0136】
DCIメッセージはさまざまな目的に使用され得る。目的は、CRCパリティビットをスクランブルするために使用されるRNTIのタイプによって示され得る。ページングRNTI(P-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ページング情報および/またはシステム情報変更通知を示し得る。P-RNTIは、十六進法で「FFFE」として事前定義され得る。システム情報RNTI(SI-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、システム情報のブロードキャスト送信を示し得る。SI-RNTIは、十六進法で「FFFF」として事前定義され得る。ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ランダムアクセス応答(RAR)を示し得る。セルRNTI(C-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、動的スケジュールのユニキャスト送信および/またはPDCCH順序のランダムアクセスのトリガーを示し得る。一時セルRNTI(TC-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを持つDCIは、競合解決を示しえる(例えば、
図13Aに示されるMsg 3 1313に類似するMsg 3)。基地局によって無線装置に対して構成される他のRNTIの符号化は、構成されたスケジューリングRNTI(CS RNTI)、送信電力制御PUCCH RNTI(TPC PUCCH-RNTI)、送信電力制御PUSCH RNTI(TPC-PUSCH-RNTI)、送信電力制御SRS RNTI(TPC-SRS-RNTI)、Interruption RNTI(INT-RNTI)、スロットフォーマット表示RNTI(SFI-RNTI)、半持続的CSI RNTI(SP-CSI-RNTI)、変調および符号化スキームCell RNTI(MCS-C RNTI)、および/または類似のものを含む。
【0137】
基地局が、例えば、DCIメッセージの目的および/または内容に応じて、一つまたは複数のDCIフォーマットでDCIメッセージを送信/伝達し得る。DCIフォーマット0_0は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用され得る。DCIフォーマット0_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット0_1は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット0_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_0は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用され得る。DCIフォーマット1_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_1は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット1_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット2_0は、無線装置のグループにスロットフォーマット表示を提供するために使用され得る。DCIフォーマット2_1は、無線装置のグループが無線装置のグループに対して意図されていないと想定し得る、物理リソースブロックおよび/またはOFDMシンボルの無線装置のグループに情報提供/通知するために使用され得る。DCIフォーマット2_2は、PUCCHまたはPUSCHに対する送信電力制御(TPC)コマンドの送信に使用され得る。DCIフォーマット2_3は、一つまたは複数の無線装置によるSRS送信用のTPCコマンドのグループの送信に使用され得る。新しい機能のためのDCIフォーマットが、今後のリリースで定義され得る。DCIフォーマットは、異なるDCIサイズを有するか、または同じDCIサイズを共有し得る。
【0138】
基地局が、例えば、DCIをRNTIでスクランブルした後、チャネル符号化(例えば、極性符号化)、レートマッチング、スクランブルおよび/またはQPSK変調を用いてDCIを処理し得る。基地局が、PDCCHのために使用および/または構成されるリソース要素上に、符号化および変調されたDCIをマッピングし得る。基地局が、例えば、DCIのペイロードサイズおよび/または基地局のカバレッジに基づいて、いくつかの連続した制御チャネル要素(CCE)を占有するPDCCHを介して、DCIを送信/伝達し得る。連続するCCEの数(アグリゲーションレベルと称される)は、1、2、4、8、16、および/または任意の他の好適な数であり得る。CCEは、リソース要素グループ(REG)の数(例えば、6)を含み得る。REGは、OFDMシンボルにおけるリソースブロックを含み得る。リソース要素上のコード化および変調されたDCIのマッピングは、CCEおよびREGのマッピング(例えば、CCE~REGマッピング)に基づいてもよい。
【0139】
図14Aは、CORESET構成の実施例を示す。CORESET構成は、帯域幅部分または任意の他の周波数帯用であり得る。基地局が、一つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)上のPDCCHを介してDCIを送信/伝達し得る。CORESETは、無線装置が一つまたは複数の検索空間を使用してDCIを復号化しようと試みる/試行する時間周波数リソースを含んでもよい。基地局が、時間周波数ドメイン内のCORESETのサイズおよび位置を構成し得る。第一のCORESET1401および第二のCORESET1402は、スロット内の第一のシンボルで発生してもよく、または設定/構成され得る。第一のCORESET1401は、周波数ドメイン内の第二のCORESET1402と重複し得る。第三のCORESET1403は、スロット内の第三のシンボルで発生してもよく、または設定/構成され得る。第四のCORESET1404は、スロット内の第七のシンボルで発生してもよく、または設定/構成され得る。CORESETは、周波数ドメイン内に異なる数のリソースブロックを有し得る。
【0140】
図14Bは、CCE~REGマッピングの実施例を示す。CCE~REGマッピングは、CORESETおよびPDCCH処理を介したDCI送信に対して実施され得る。CCE~REGマッピングは、インターリーブマッピング(例えば、周波数多様性を提供する目的)または非インターリーブマッピング(例えば、干渉調整および/または制御チャネルの周波数選択送信を促進する目的)であり得る。基地局が、異なるまたは同一のCCE~REGマッピングを異なるCORESETで実行し得る。CORESETは、CCE~REGマッピングと関連付けられてもよい(例えば、RRC構成によって)。CORESETは、アンテナポートQCLパラメーターで構成され得る。アンテナポートのQCLパラメーターは、CORESETを介したPDCCH受信用のDM-RSのQCL情報を示し得る。
【0141】
基地局が、一つまたは複数のCORESETおよび一つまたは複数の検索空間セットの構成パラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを、無線装置に送信/伝達し得る。構成パラメーターは、検索空間セットとCORESETとの間の関連を示し得る。検索空間セットは、(例えば、所与のアグリゲーションレベルで)CCEによって形成されるPDCCH候補のセットを含んでもよい。構成パラメーターは、アグリゲーションレベルごとに監視されるいくつかのPDCCH候補、PDCCH監視周期性およびPDCCH監視パターン、無線装置によって監視される一つまたは複数のDCIフォーマット、および/または検索空間セットが、共通検索空間セットまたは無線装置固有の検索空間セット(例えば、UE固有の検索空間セット)であるかどうかのうちの少なくとも一つを示し得る。共通検索空間セット内のCCEのセットは、事前定義され、無線装置に既知であり得る。無線装置固有の検索空間セット(例えば、UE固有の検索空間セット)におけるCCEのセットは、例えば、無線装置(例えば、C-RNTI)のアイデンティティに基づいて構成され得る。
【0142】
図14Bで、無線装置が、一つまたは複数のRRCメッセージに基づき、CORESETの時間周波数リソースを決定し得る。無線装置が、例えば、CORESETの構成パラメーターに基づいて、CORESETのCCE~REGマッピング(例えば、インターリーブまたは非インターリーブ、および/またはマッピングパラメーター)を決定し得る。無線装置が、例えば、一つまたは複数のRRCメッセージに基づいて、CORESET上に/のために構成されるいくつかの(例えば、最大で10)検索空間セットを決定し得る。無線装置が、検索空間セットの構成パラメーターに従って、PDCCH候補のセットを監視し得る。無線装置が、一つまたは複数のDCIメッセージを検出するために、一つまたは複数のCORESET内のPDCCH候補のセットを監視し得る。監視は、監視されたDCIフォーマットに従って、PDCCH候補のセットの一つまたは複数のPDCCH候補をデコーディングすることを含み得る。監視は、可能性のある(または構成される)PDCCH位置、可能な(または構成される)PDCCHフォーマット(例えば、CCEの数、共通検索空間におけるPDCCH候補の数、および/または無線装置固有の検索空間におけるPDCCH候補の数)、および可能な(または構成される)DCIフォーマットで一つまたは複数のPDCCH候補のDCI内容を復号することを含み得る。デコーディングは、ブラインド復号化と称され得る。無線装置が、例えば、CRCチェック(例えば、RNTI値に一致するDCIのCRCパリティビットのスクランブルビット)の後(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)、DCIを、無線装置に対して有効であると決定し得る。無線装置が、DCIに含まれる情報(例えば、スケジューリング割り当て、アップリンクグラント、電力制御、スロットフォーマット表示、ダウンリンクプリエンプション、および/または同種のもの)を処理し得る。
【0143】
無線装置が、アップリンク制御シグナリング(例えば、UCI)を基地局に送信/伝達し得る。アップリンク制御シグナリングは、受信したDL-SCHトランスポートブロックに対するHARQ確認応答を含んでもよい。無線装置が、例えば、DL-SCHトランスポートブロックの受信後(例えば、それに基づいて、またはそれに応答して)、HARQ確認応答を送信/伝達し得る。アップリンク制御シグナリングは、物理ダウンリンクチャネルのチャネル品質を示すCSIを含んでもよい。無線装置が、CSIを基地局に送信/伝達し得る。基地局が、受信したCSIに基づいて、ダウンリンク送信の送信フォーマットパラメーター(例えば、マルチアンテナおよびビーム形成スキームを含む)を決定し得る。アップリンク制御シグナリングは、スケジューリング要求(SR)を含み得る。無線装置が、アップリンクデータが基地局に送信可能であることを示すSRを送信/伝達し得る。無線装置が、PUCCHまたはPUSCHを介して、UCI(例えば、HARQ確認応答(HARQ-ACK)、CSIレポート、SRなど)を送信/伝達し得る。無線装置が、いくつかのPUCCHフォーマットのうちの一つを使用して、PUCCHを介してアップリンク制御シグナリングを送信/伝達し得る。
【0144】
複数のPUCCHフォーマット(例えば、五つのPUCCHフォーマット)があり得る。無線装置が、例えば、UCIのサイズ(例えば、UCI送信のアップリンクシンボルの数量/数およびUCIビットの数)に基づいて、PUCCHフォーマットを決定し得る。PUCCHフォーマット0は、一つまたは二つのOFDMシンボルの長さを有してもよく、二つ以下のビットを含んでもよい。無線装置が、例えば、送信が一つまたは二つのシンボルにわたって/介しており、ポジティブまたはネガティブSR(HARQ-ACK/SRビット)を有するHARQ-ACK情報ビットの数量/数が一つまたは二つである場合、PUCCHフォーマット0を使用して、PUCCHリソースを介してUCIを送信/伝達し得る。PUCCHフォーマット1は、いくつかのOFDMシンボル(例えば、4~14個のOFDMシンボルの間)を占めてもよく、2ビット以下のビットを含んでもよい。無線装置が、例えば、送信が四つ以上のシンボルにわたって/介しており、かつHARQ-ACK/SRビットの数が一つまたは二つである場合、PUCCHフォーマット1を使用し得る。PUCCHフォーマット2は、一つまたは二つのOFDMシンボルを占有してもよく、2ビット超を含んでもよい。無線装置が、例えば、送信が一つまたは二つのシンボルにわたって/介しており、UCIビットの数量/数が二つ以上である場合、PUCCHフォーマット2を使用し得る。PUCCHフォーマット3は、いくつかのOFDMシンボル(例えば、4~14個のOFDMシンボルの間)を占めてもよく、2ビット超を含んでもよい。無線装置が、例えば、送信が四つ以上のシンボルであり、UCIビットの数量/数は二つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコード(OCC)を含まない場合、PUCCHフォーマット3を使用し得る。PUCCHフォーマット4は、いくつかのOFDMシンボル(例えば、4~14個のOFDMシンボルの間)を占めてもよく、2ビット超を含んでもよい。無線装置が、例えば、送信が四つ以上のシンボルであり、UCIビットの数量/数が二つ以上であり、PUCCHリソースがOCCを含む場合、PUCCHフォーマット4を使用し得る。
【0145】
基地局が、例えば、RRCメッセージを使用して、複数のPUCCHリソースセットの無線装置に構成パラメーターを送信/伝達し得る。複数のPUCCHリソースセット(例えば、NRでは最大4セット、または他のシステムでは最大任意の他の数量のセット)は、セルのアップリンクBWP上に構成され得る。PUCCHリソースセットは、PUCCHリソースセットインデックス、PUCCHリソース識別子(例えば、pucch-Resourceid)によって識別されるPUCCHリソースを有する複数のPUCCHリソース、および/または無線装置が、PUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうちの一つを使用して送信することができるいくつかの(例えば、最大数)UCI情報ビットで構成され得る。無線装置が、複数のPUCCHリソースセットで構成される場合、例えば、UCI情報ビット(例えば、HARQ-ACK、SR、および/またはCSI)の合計ビット長に基づいて、複数のPUCCHリソースセットのうちの一つを選択し得る。無線装置が、例えば、UCI情報ビットの合計ビット長が2以下である場合に、PUCCHリソースセットインデックスが「0」に等しい第一のPUCCHリソースセットを選択し得る。無線装置が、例えば、UCI情報ビットの合計ビット長が2より大きく、かつ第一の構成値と等しいか、またはそれ以下の場合、PUCCHリソースセットインデックスが「1」に等しい第二のPUCCHリソースセットを選択し得る。無線装置が、例えば、UCI情報ビットの合計ビット長が第一の構成値より大きく、第二の構成値以下である場合に、PUCCHリソースセットインデックスが「2」と等しい第三のPUCCHリソースセットを選択し得る。無線装置が、例えば、UCI情報ビットの合計ビット長が第二の構成値より大きく、かつ第三の値(例えば、1406、1706、または任意の他のビット数)以下である場合に、PUCCHリソースセットインデックスが「3」と等しい第四のPUCCHリソースセットを選択し得る。
【0146】
無線装置が、例えば、複数のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースセットを決定した後、UCI(HARQ-ACK、CSI、および/またはSR)送信用のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースを決定し得る。無線装置が、例えば、PDCCH上で/を介して受信された(例えば、DCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1で)DCIにおけるPUCCHリソースインジケーターに基づいて、PUCCHリソースを決定し得る。DCI内のnビット(例えば3ビット)のPUCCHリソースインジケーターは、PUCCHリソースセット内の複数の(例えば、八つの)PUCCHリソースのうちの一つを示し得る。無線装置が、例えば、PUCCHリソースインジケーターに基づいて、DCIのPUCCHリソースインジケーターによって示されるPUCCHリソースを使用して、UCI(HARQ-ACK、CSIおよび/またはSR)を送信/伝達し得る。
【0147】
図15Aは、無線装置と基地局との間の通信の実施例を示す。無線装置1502および基地局1504は、
図1Aに示す通信ネットワーク100、
図1Bに示される通信ネットワーク150、またはその他の通信ネットワークなど通信ネットワークの一部であり得る。通信ネットワークは、
図15Aに示されるものと実質的に同じまたは類似の構成を有する二つ以上の無線装置および/または二つ以上の基地局を含み得る。
【0148】
基地局1504は、無線装置1502を、エアーインターフェイス(または無線インターフェイス)1506上で無線通信を介してコアネットワーク(図示せず)に接続し得る。基地局1504からエアーインターフェイス1506上の無線装置1502への通信方向は、ダウンリンクと呼んでもよい。無線装置1502からエアーインターフェイス上の基地局1504への通信方向は、アップリンクと呼んでもよい。ダウンリンク送信は、例えば、さまざまな二重方式(例えば、FDD、TDD、および/または二重化技術のいくつかの組み合わせ)を使用して、アップリンク送信から分離され得る。
【0149】
ダウンリンクについて、基地局1504から無線装置1502に送信されるデータは、基地局1504の処理システム1508に提供/転送/送信され得る。データは、例えば、コアネットワークによって、処理システム1508に提供/転送/送信され得る。アップリンクについては、無線装置1502から基地局1504に送信されるデータは、無線装置1502の処理システム1518に提供/転送/送信され得る。処理システム1508および処理システム1518は、層3および層2のOSI機能を実装して、送信のためにデータを処理し得る。層2は、例えば、
図2A、
図2B、
図3、および
図4Aに関して説明したSDAP層、PDCP層、RLC層、およびMAC層を含み得る。層3は、例えば、
図2Bに関して説明されたRRC層を含み得る。
【0150】
無線装置1502に送信されるデータは、例えば、処理システム1508によって処理された後、基地局1504の送信処理システム1510に提供/転送/送信され得る。基地局1504に送信されるデータは、例えば、処理システム1518によって処理された後、無線装置1502の送信処理システム1520に提供/転送/送信され得る。送信処理システム1510および送信処理システム1520は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、例えば、
図2A、
図2B、
図3、および
図4Aに関して説明されたPHY層を含み得る。送信/伝達処理のために、PHY層は、例えば、トランスポートチャネルの順方向エラー訂正符号化、インターリーブ、レートマッチング、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピング、物理チャネルの変調、多重入力多重出力(MIMO)またはマルチアンテナ処理、および/または同種のものを実行し得る。
【0151】
基地局1504の受信処理システム1512は、無線装置1502からアップリンク送信を受信し得る。基地局1504の受信処理システム1512は、一つまたは複数のTRPを含んでもよい。無線装置1502の受信処理システム1522は、基地局1504からダウンリンク送信を受信し得る。無線装置1502の受信処理システム1522は、一つまたは複数のアンテナパネルを含んでもよい。受信処理システム1512および受信処理システム1522は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、例えば、
図2A、
図2B、
図3、および
図4Aに関して説明されたPHY層を含み得る。受信処理のために、PHY層は、例えば、エラー検出、順方向エラー訂正復号、デインターリーブ、物理チャネルへのトランスポートチャネルのデマッピング、物理チャネルの復調、MIMOまたはマルチアンテナ処理、および/または類似のものを実行し得る。
【0152】
基地局1504は、複数のアンテナ(例えば、複数のアンテナパネル、複数のTRPなど)を含んでもよい。無線装置1502は、複数のアンテナ(例えば、複数のアンテナパネルなど)を含んでもよい。複数のアンテナは、空間多重化(例えば、単一ユーザーMIMOまたはマルチユーザーMIMO)、送信/受信多様性、および/またはビームフォーミングなどの一つまたは複数のMIMOまたはマルチアンテナ技術を実施するために使用され得る。無線装置1502および/または基地局1504は、単一のアンテナを有し得る。
【0153】
処理システム1508および処理システム1518は、それぞれメモリー1514およびメモリー1524と関連付けられ得る。メモリー1514およびメモリー1524(例えば、一つまたは複数の非一時的コンピューター可読媒体)は、処理システム1508および/または処理システム1518によってそれぞれ実行され得るコンピュータープログラム命令またはコードを記憶して、一つまたは複数の機能(例えば、本明細書に記述された一つまたは複数の機能、および一般的なコンピューター、プロセッサー、メモリー、および/または他の周辺機器のその他の機能)を実行し得る。送信処理システム1510および/または受信処理システム1512は、それぞれの機能のうちの一つまたは複数を行うために実行され得るコンピュータープログラム命令またはコードを格納する、メモリー1514および/または別のメモリー(例えば、一つまたは複数の非一時的コンピューター可読媒体)に結合され得る。送信処理システム1520および/または受信処理システム1522は、それぞれの機能のうちの一つまたは複数を行うために実行され得るコンピュータープログラム命令またはコードを格納する、メモリー1524および/または別のメモリー(例えば、一つまたは複数の非一時的コンピューター可読媒体)に結合され得る。
【0154】
処理システム1508および/または処理システム1518は、一つまたは複数のコントローラーおよび/または一つまたは複数のプロセッサーを含み得る。一つまたは複数のコントローラーおよび/または一つまたは複数のプロセッサーは、例えば、汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(DSP)、マイクロコントローラー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および/または他のプログラマーブルロジックデバイス、ディスクリートゲートおよび/またはトランジスターロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、オンボードユニット、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。処理システム1508および/または処理システム1518は、信号符号化/処理、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/または無線装置1502および/または基地局1504が無線環境で動作することを可能にし得る任意の他の機能のうちの少なくとも一つを実行し得る。
【0155】
処理システム1508は、一つまたは複数の周辺装置1516に接続され得る。処理システム1518は、一つまたは複数の周辺装置1526に接続され得る。一つまたは複数の周辺装置1516および一つまたは複数の周辺装置1526は、特徴および/または機能を提供するソフトウェアおよび/またはハードウェア、例えばスピーカー、マイク、キーパッド、表示装置、タッチパッド、電源、衛星トランシーバー、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、ハンズフリーヘッドセット、周波数変調(FM)無線ユニット、メディアプレーヤー、インターネットブラウザ、電子制御ユニット(例えば、車両用)、および/または一つまたは複数のセンサー(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、温度センサー、レーダーセンサー、ライダーセンサー、超音波センサー、光センサー、カメラ、および/または類似のもの)を含んでもよい。処理システム1508および/または処理システム1518は、一つまたは複数の周辺装置1516および/または一つまたは複数の周辺装置1526から入力データ(例えば、ユーザー入力データ)を受信し、および/またはそれらに出力データ(例えば、ユーザー出力データ)を提供し得る。無線装置1502の処理システム1518は、電源から電力を受信してもよく、および/または無線装置1502の他の構成要素に電力を分配するように構成され得る。電源は、一つまたは複数の電源、例えば、バッテリー、太陽電池、燃料電池、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。処理システム1508は、グローバル位置決めシステム(GPS)チップセット1517に接続され得る。処理システム1518は、グローバル位置決めシステム(GPS)チップセット1527に接続され得る。GPSチップセット1517およびGPSチップセット1527は、それぞれ無線装置1502および基地局1504の地理的位置情報を決定し、提供するように構成され得る。
【0156】
図15Bは、本明細書に記載のさまざまな装置のいずれかを実施するために使用され得るコンピューティング装置の例示的な要素を示し、例えば、基地局160A、160B、162A、162B、220、および/または1504、無線装置106、156A、156B、210、および/または1502、または本明細書に記載される任意の他の基地局、無線装置、AMF、UPF、ネットワーク装置、またはコンピューティング装置を含む。コンピューティング装置1530は、ランダムアクセスメモリー(RAM)1533、リムーバブル媒体1534(ユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブ、コンパクトディスク(CD)もしくはデジタル多用途ディスク(DVD)、もしくはフロッピーディスクドライブなど)、または任意の他の所望の記憶媒体に格納される命令を実行し得る、一つまたは複数のプロセッサー1531を含み得る。命令はまた、接続される(または内部)ハードドライブ1535に記憶され得る。コンピューティング装置1530はまた、プロセッサー1531上で実行されるプロセス、およびコンピューティング装置1530の任意のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素(例えば、ROM1532、RAM1533、リムーバブル媒体1534、ハードドライブ1535、デバイスコントローラー1537、ネットワークインターフェイス1539、GPS1541、Bluetoothインターフェイス1542、WiFiインターフェイス1543など)へのアクセスを要求する任意のプロセスを監視するための一つまたは複数のコンピュータープログラムの命令を実行し得るセキュリティプロセッサー(図示せず)を含んでもよい。コンピューティング装置1530は、ディスプレイ1536(例えば、スクリーン、表示装置、モニター、テレビなど)などの一つまたは複数の出力装置を含んでもよく、ビデオプロセッサーなどの一つまたは複数の出力デバイスコントローラー1537を含んでもよい。また、リモートコントロール、キーボード、マウス、タッチスクリーン、マイクなど、一つまたは複数のユーザー入力装置1538があり得る。コンピューティング装置1530はまた、有線インターフェイス、無線インターフェイス、または二つの組み合わせであり得る、ネットワークインターフェイス1539などの一つまたは複数のネットワークインターフェイスを含んでもよい。ネットワークインターフェイス1539は、コンピューティング装置1530がネットワーク1540(例えば、RAN、またはその他の任意のネットワーク)と通信するためのインターフェイスを提供し得る。ネットワークインターフェイス1539は、モデム(例えば、ケーブルモデム)を含んでもよく、外部ネットワーク1540は、通信リンク、外部ネットワーク、家庭内ネットワーク、プロバイダーの無線、同軸、ファイバ、またはハイブリッドファイバー/同軸分配システム(例えば、DOCSISネットワーク)、または任意の他の所望のネットワークを含んでもよい。さらに、コンピューティング装置1530は、グローバル位置決め信号を受信および処理し、外部サーバーおよびアンテナから可能な支援を得て、コンピューティング装置1530の地理的位置を決定するように構成され得る、グローバル位置決めシステム(GPS)マイクロプロセッサー1541などの位置検出装置を含んでもよい。
【0157】
図15Bは、ハードウェア構成であり得るが、示されるコンポーネントは、同様にソフトウェアとして実装され得る。所望の場合には、コンピューティング装置1530の構成要素を追加、除去、結合、分割などするように変更を加えてもよい。さらに、構成要素は、基本的なコンピューティング装置および構成要素を使用して実装されてもよく、同じ構成要素(例えば、プロセッサー1531、ROMストレージ1532、ディスプレイ1536など)を使用して、本明細書に記載される他のコンピューティング装置および構成要素のいずれかを実装し得る。例えば、本明細書で説明されるさまざまな構成要素は、
図15Bに示すように、コンピューター可読媒体に格納されたコンピューター実行可能命令を実行するプロセッサーなどの構成要素を有するコンピューティング装置を使用して実装され得る。本明細書に記載されるエンティティの一部または全ては、ソフトウェアベースであってもよく、共通の物理プラットフォームに共存し得る(例えば、要求エンティティは、依存エンティティとは別のソフトウェアプロセスおよびプログラムであってもよく、それら両方とも共通のコンピューティング装置上でソフトウェアとして実行され得る)。
【0158】
図16Aは、アップリンク送信のための例示的な構造を示す。物理アップリンク共有チャネルを表すベースバンド信号の処理は、一つまたは複数の機能を含み得る/実行し得る。この一つまたは複数の機能は、スクランブリング、複素数値シンボルを生成するためのスクランブルビットの変調、一つまたはいくつかの送信層上への複素数値変調シンボルのマッピング、複素数値シンボルを生成するための変換プリコーディング、複素数値シンボルのプリコーディング、プリコーディングされた複素数値シンボルのリソース要素へのマッピング、複素数値時間ドメイン単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)、アンテナポートに対するCP-OFDM信号、または任意の他の信号の生成、および/または同様のものの少なくとも一つを含むことができる。アップリンク送信用のSC-FDMA信号は、例えば、変換プリコーディングが有効化される場合に生成され得る。アップリンク送信用のCP-OFDM信号は、例えば、変換プリコーディングが有効になっていない場合(例えば、
図16Aに示されるように)、生成され得る。これらの機能は例であり、アップリンク送信のための他の機構を実装し得る。
【0159】
図16Bは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調およびアップコンバージョンのための例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポートおよび/または複素数値物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)ベースバンド信号に対する、複素数値SC-FDMA、CP-OFDMベースバンド信号(または任意の他のベースバンド信号)であり得る。フィルターリングは、例えば、送信前に実施/採用され得る。
【0160】
図16Cは、ダウンリンク送信の例示的な構造を示す。物理ダウンリンクチャネルを表すベースバンド信号の処理は、一つまたは複数の機能を含み得る/実行し得る。この一つまたは複数の機能は、物理チャネル上で/を介して送信/伝送されるべきコードワード内の符号化されたビットのスクランブリング、複素数値変調シンボルを生成するためのスクランブルされたビットの変調、複素数値変調シンボルの一つまたはいくつかの送信層上へのマッピング、アンテナポート上での送信のための層上にある複素数値変調シンボルのプリコーディング、アンテナポートの複素数値変調シンボルのリソース要素へのマッピング、アンテナポート毎の複素数値時間ドメインOFDM信号の生成、および/または同様のものを含むことができる。これらの機能は、ダウンリンク送信のための実施例であり、その他の機構を実装し得る。
【0161】
図16Dは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調およびアップコンバージョンのための例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポートまたは任意の他の信号に対する複素数値OFDMベースバンド信号であり得る。フィルターリングは、例えば、送信前に実施/採用され得る。
【0162】
無線装置が、基地局から、複数のセル(例えば、一次セル、一つまたは複数の二次セル)の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を受信し得る。無線装置が、複数のセルを介して、少なくとも一つの基地局(例えば、二重接続の二つ以上の基地局)と通信し得る。一つまたは複数のメッセージ(例えば、構成パラメーターの一部として)は、無線装置を構成するためのPHY、MAC、RLC、PCDP、SDAP、RRC層のパラメーターを含んでもよい。構成パラメーターは、PHYおよびMAC層チャネル、ベアラなどを構成するためのパラメーターを含み得る。構成パラメーターは、PHY、MAC、RLC、PCDP、SDAP、RRC層、および/または通信チャネルに対するタイマーの値を示すパラメーターを含み得る。
【0163】
タイマーは、例えば、開始された場合に、実行を開始し、停止されるか、または満了するまで、実行を続けることができる。タイマーは、動いていない場合に開始され得るか、動いている場合に再起動され得る。タイマーは、値と関連付けられてもよい(例えば、タイマーは、ある値から開始または再開されてもよく、またはゼロから開始され、値に到達したら満了し得る)。タイマーの持続時間は、例えば(例えば、BWPスイッチングにより)タイマーが停止するか、または満了するまで更新され得ない。タイマーを使用して、プロセスの時間期間/ウィンドウを測定し得る。一つまたは複数のタイマーまたは他のパラメーターに関連する実施および/または手順に関して、一つまたは複数のタイマーまたは他のパラメーターを実施するための複数の方法があり得ることが理解されよう。タイマーを実施する複数の方法のうちの一つまたは複数を使用して、手順の時間期間/ウィンドウを測定することができる。ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーは、ランダムアクセス応答を受信するための時間のウィンドウを測定するために使用され得る。二つのタイムスタンプ間の時間差は、例えば、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーを開始して、タイマーの満了を決定する代わりに、使用され得る。時間ウィンドウを測定するためのプロセスは、例えば、タイマーが再開された場合に再開され得る。他の実施例の実施は、時間ウィンドウの測定を再開するために構成/提供され得る。
【0164】
基地局が、一つまたは複数のMAC PDUを無線装置に送信し得る。一実施例では、MAC PDUは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数に整列された)ビットストリングであり得る。一実施例では、ビットストリングは、最上位ビットがテーブルの最初の行の左端のビットであり、最下位ビットがテーブルの最後の行の右端のビットであるテーブルによって表され得る。より一般的には、ビットストリングは、左から右に読み取られ、次いで行の読み取り順序で読み取られる。一実施例では、MAC PDU内のパラメーターフィールドのビット順序は、左端のビットの最初の最上位ビット、および右端のビットの最後の最下位ビットで表される。一実施例では、MAC SDUは、第一のビット以降のMAC PDUに含まれ得る。MAC制御要素(CE)は、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数に整列された)ビットストリングであり得る。一実施例では、MACサブヘッダーは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数に整列された)ビットストリングであり得る。一実施例では、MACサブヘッダーは、対応するMAC SDU、MAC CE、またはパディングの直前に配置することができる。
【0165】
一実施例では、MAC PDUは、一つまたは複数のMACサブPDUを含み得る。一つまたは複数のMACサブPDUのうちのMACサブPDUには、MACサブヘッダーのみ(パディングを含む)、MACサブヘッダーおよびMAC SDU、MACサブヘッダーおよびMAC CE、MACサブヘッダーおよびパディング、またはそれらの組み合わせが含まれる。MAC SDUは、可変サイズであり得る。MACサブヘッダーは、MAC SDU、MAC CE、またはパディングに対応することができる。
【0166】
一実施例では、MACサブヘッダーがMAC SDU、可変サイズのMAC CE、またはパディングに対応する場合、MACサブヘッダーは、1ビット長さを有する予約フィールド(Rフィールド)、1ビット長さを有するフォーマットファイル(Fフィールド)、マルチビット長さを有する論理チャネル識別子(LCID)フィールド、対応するMAC SDUまたは可変サイズのMAC CEの長さをバイトで示すマルチビット長さを有する長さフィールド(Lフィールド)、またはそれらの組み合わせを含み得る。一実施例では、Fフィールドは、Lフィールドのサイズを示し得る。
【0167】
一実施例では、基地局のMACエンティティは、一つまたは複数のMAC CEを無線装置のMACエンティティに送信し得る。一実施例では、一つまたは複数のMAC CEは、SP ZP CSI-RSリソースセット起動/停止MAC CE、PUCCH空間関係起動/停止MAC CE、SP SRS起動/停止MAC CE、PUCCHに関するSP CSIレポート起動/停止MAC CE、UE固有のPDCCHのTCI状態表示MAC CE、UE固有のPDSCHのTCI状態表示MAC CE、非周期的CSIトリガー状態サブセレクションMAC CE、SP CSI-RS/CSI-IMリソースセット起動/停止MAC CE、UE競合解決アイデンティティMAC CE、タイミングアドバンスコマンドMAC CE、DRXコマンドMAC CE、ロングDRXコマンドMAC CE、二次セル(SCell)起動/停止MAC CE(1オクテット)、SCell起動/停止MAC CE(4オクテット)、および/または複製起動/停止MAC CEのうちの少なくとも一つを含んでもよい。一実施例では、基地局のMACエンティティによって無線装置のMACエンティティに送信されるMAC CEなどのMAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーにLCIDを有することができる。異なるMAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーに異なるLCIDを有し得る。例えば、MACサブヘッダーで111011によって与えられたLCIDは、MACサブヘッダーに関連付けられるMAC CEがロングDRXコマンドMAC CEであることを示し得る。
【0168】
一実施例では、無線装置のMACエンティティは、一つまたは複数のMAC CEを、基地局のMACエンティティに送信することができる。一つまたは複数のMAC CEは、ショートバッファステータスレポート(BSR)MAC CE、長いBSR MAC CE、C-RNTI MAC CE、構成されたグラント確認MAC CE、単一エントリーPHR MAC CE、複数エントリーPHR MAC CE、短い短縮BSR、および/または長い短縮BSRのうちの少なくとも一つを含み得る。一実施例では、MAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーにLCIDを有することができる。異なるMAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーに異なるLCIDを有し得る。例えば、MACサブヘッダーで111011によって与えられたLCIDは、MACサブヘッダーに関連付けられるMAC CEがショート遮断コマンドMAC CEであることを示し得る。例えば、PUCCHに関する半永続的レポート、CSIレポートを送信(例えば、伝送)するために使用されるPUCCHリソースは、reportConfigTypeによって構成され得る。PUCCHに関する半永続的レポートは、PUCCH上の無線装置によって使用するための半永続的レポート設定のうちの一つを選択するためのMAC CE起動コマンドによって起動され得る。
【0169】
キャリアアグリゲーション(CA)では、二つ以上のコンポーネントキャリア(CC)が集約され得る。無線装置が、CAの技術を使用して、無線装置の機能に応じて、一つまたは複数のCCで同時に受信または送信し得る。一実施例では、無線装置が、隣接するCCおよび/または隣接しないCCに対してCAをサポートし得る。CCはセルに編成され得る。例えば、CCは一つの一次セル(PCell)と一つまたは複数のSCellとに編成され得る。CAを用いて構成されると、無線装置はネットワークとの一つのRRC接続を有し得る。一実施例では、基地局が、無線装置の能力に応じて、複数の一つまたは複数のSCellの構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを無線装置に送信し得る。CAを用いて構成されると、基地局および/または無線装置が、無線装置のバッテリーまたは電力消費を改善するために、SCellの起動/停止機構を使用し得る。無線装置が一つまたは複数のSCellを用いて構成されると、基地局は一つまたは複数のSCellのうちの少なくとも一つを起動または停止することができる。SCellの構成時に、SCellに関連付けられるSCell状態が「起動」または「休止」に設定されない限り、SCellを停止し得る。無線装置が、SCell起動/停止MAC CEを受信することに応答して、SCellを起動/停止することができる。
【0170】
基地局が、PCell上で帯域幅適合(BA)を有効にするために、アップリンク(UL)帯域幅部分(BWP)およびダウンリンク(DL)BWPを用いて無線装置を構成することができる。キャリアアグリゲーションが構成される場合、基地局が、SCell上でBAを有効にするために、少なくともDL BWPを用いて無線装置をさらに構成することができる(つまり、ULにUL BWPがない場合がある)。PCellの場合、初期アクティブBWPは、初期アクセスに使用される第一のBWPであり得る。ペアースペクトル(例えば、FDD)では、基地局および/または無線装置が、DL BWPとUL BWPを個別に切り替えることができる。非ペアースペクトル(例えば、TDD)では、基地局および/または無線装置が、DL BWPとUL BWPを同時に切り替えることができる。
【0171】
一実施例では、基地局および/または無線装置が、DCIまたはBWP無効性タイマーによって、構成されるBWP間でBWPを切り替えることができる。BWP無効性タイマーがサービングセルに対して構成される場合、基地局および/または無線装置が、サービングセルに関連付けられるBWP無効性タイマーの満了に応答して、アクティブBWPをデフォルトBWPに切り替えることができる。デフォルトBWPは、ネットワークによって構成することができる。一実施例では、FDDシステムの場合、BAで構成される場合、各アップリンクキャリアに対して一つのUL BWP、および一つのDL BWPは、アクティブサービングセルにおいて同時にアクティブであり得る。一実施例では、TDDシステムの場合、一つのDL/UL BWPペアは、アクティブなサービングセルで同時にアクティブであり得る。一つのUL BWPおよび一つのDL BWP(または一つのDL/ULペア)で動作すると、無線装置のバッテリー消費が改善され得る。無線装置が動作し得る一つのアクティブUL BWPおよび一つのアクティブDL BWP以外のBWPは、停止され得る。停止されたBWPでは、無線装置が、PDCCHを監視しなくてもよく、および/またはPUCCH、PRACH、およびUL-SCHに送信し得ない。一実施例では、MACエンティティは、UL-SCH上で送信(例えば、伝送)すること、RACH上で送信(例えば、伝送)すること、PDCCHを監視すること、PUCCHを送信(例えば、伝送)すること、DL-SCHを受信すること、および/またはもしあれば、保存された構成に従って、構成されたグラントタイプ1の一時停止された構成されたアップリンクグラントを(再)初期化することを含む、BWPで構成される起動サービングセルに対して、アクティブBWPに通常の動作を適用し得る。一実施例では、BWPで構成される各起動されたサービングセルの非アクティブBWP上で、MACエンティティは、RACHで送信しなくてもよく、PDCCHを監視しなくてもよく、PUCCHを送信しなくてもよく、SRSを送信しなくてもよく、DL-SCHを受信しなくてもよく、構成されたグラントタイプ2の任意の構成されたダウンリンク割り当ておよび構成されたアップリンクグラントをクリアしてもよく、および/または構成されるタイプ1の任意の構成されたアップリンクグラントを中断し得る。
【0172】
一実施例では、監視する無線装置のためのPDCCH候補のセットは、PDCCH検索空間セットの観点から定義される。検索空間セットは、共通検索空間(CSS)セットまたはユーザー検索空間(USS)セットを含む。無線装置が、以下の一つまたは複数の検索空間セット、つまり、MCGの一次セルでSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、MIB内のpdcch-ConfigSIB1によって、またはPDCCH-ConfigCommon内のsearchSpaceSIB1によって、またはPDCCH-ConfigCommon内のsearchSpaceZeroによって構成されるType0-PDCCH CSSセット、MCGの一次セルでSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、PDCCH-ConfigCommon内のsearchSpaceOtherSystemInformationによって構成されるType0A-PDCCH CSSセット、一次セルでRA-RNTI、MSGB-RNTI、またはTC-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、PDCCH-ConfigCommon内のra-SearchSpaceによって構成されるType1-PDCCH CSSセット、MCGの一次セルでP-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、PDCCH-ConfigCommon内のpagingSearchSpaceによって構成されるType2-PDCCH CSSセット、INT-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、CI-RNTI、またはPS-RNTI、および一次セルの場合のみ、C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、searchSpaceType=commonで PDCCH-Config内のSearchSpaceによって構成されるType3-PDCCH CSSセット、およびC-RNTI、MCS-C-RNTI、SP-CSI-RNTI、CS-RNTI、SL-RNTI、SL-CS-RNTI、またはSL-L-CS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、searchSpaceType=ue-SpecificでPDCCH-Config内のSearchSpaceによって構成されるUSSセット、におけるPDCCH候補を監視する。
【0173】
一実施例では、無線装置は、複数の検索空間(SS)を含む検索空間セットの構成パラメーターに従って、PDCCH候補のセットを監視し得る。無線装置は、一つまたは複数のDCIを検出するために、一つまたは複数のCORESET内のPDCCH候補のセットを監視し得る。監視は、監視されたDCIフォーマットに従って、PDCCH候補のセットの一つまたは複数のPDCCH候補をデコーディングすることを含み得る。監視は、可能な(または構成される)PDCCH位置、可能な(または構成される)PDCCHフォーマット(例えば、CCEの数、共通SSにおけるPDCCH候補の数、および/またはUE固有のSSにおけるPDCCH候補の数)、および可能な(または構成される)DCIフォーマットを有する一つまたは複数のPDCCH候補のDCI内容をデコーディングすることを含み得る。デコーディングは、ブラインド復号化と称され得る。
【0174】
図17は、さまざまなDCIフォーマットの実施例を示す。さまざまなDCIフォーマットは、例えば、基地局によって、制御情報を(例えば、無線装置に)送信(例えば、伝送)するために、および/または無線装置によって使用されるために)使用され得る。制御情報は、PDCCH監視に使用され得る。異なるDCIフォーマットは、異なるDCIフィールドを含んでもよく、および/または異なるDCIペイロードサイズを有し得る。異なるDCIフォーマットは、異なるシグナリング目的を有し得る。DCIフォーマット0_0を使用して、一つのセル内のPUSCH送信をスケジュールし得る。DCIフォーマット0_1を使用して、一つのセル内の一つまたは複数のPUSCH送信をスケジュールし、および/または構成されたグラントPUSCH送信などのための構成されたグラントダウンリンクフィードバック情報(CG-DFI)を示し得る。優先度インデックスは、優先度インジケーターフィールドによって提供され得る。優先度インデックスは、例えば、無線装置が、アクティブDL BWPにおいて、DCI検出(例えば、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット0_2、および/またはDCIフォーマット1_2に対応するDCIの検出)のためにPDCCHを監視する場合に提供され得る。第一のDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット0_1および/またはDCIフォーマット0_2)は、任意の優先度のPUSCH送信をスケジュールしてもよく、および/または第二のDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット1_1および/またはDCIフォーマット1_2)は、例えば、無線装置が、第一のDCIフォーマットおよび/または第二のDCIフォーマットの検出のために、アクティブUL BWPにおいてPDCCHを監視する能力を示す場合、PDSCH受信をスケジュールし得る。第二のDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット1_1および/またはDCIフォーマット1_2)は、任意の優先度の対応するHARQ-ACK情報でPUCCH送信をトリガーし得る。DCIフォーマット1_1は、任意の優先度の対応するHARQ-ACK情報でPUCCH送信をトリガーし得る。
【0175】
無線装置が、PDCCH監視のための無線装置のために構成されるCORESET内の可撓性シンボルがダウンリンクシンボルであると仮定し得る。無線装置が、例えば無線装置が、スロットの一つまたは複数のシンボルを可撓性またはアップリンクとして示す、DCI(例えば、DCIフォーマット2_0)内のスロットフォーマットインジケーター(SFI)インジケーター/インデックスフィールド値を検出しない場合、および/または無線装置が、一つまたは複数のシンボルにおいて、SRS、PUSCH送信、PUCCH送信、および/またはPRACH送信を送信/伝達するように無線装置に示すDCI(例えば、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、またはDCIフォーマット2_3)を検出しない場合、可撓性シンボルがダウンリンクシンボルであると仮定し得る。
【0176】
無線装置が、DCIを介してスケジュールされたダウンリンク送信を受信し得る。無線装置が、ダウンリンク送信が搬送しているトランスポートブロック(TB)を復号化しようとし得る。復号化の試みは、DCIを介してスケジュールされたダウンリンク送信を受信することに基づいてもよい。復号化の試みは、例えば、TBの以前の試み/受信とのソフト結合に基づき(例えば、その後)発生し得る。一つまたは複数の新しいダウンリンク送信は、一つまたは複数のダウンリンク再送信と同一のフレームワークでスケジュールされ得る。無線装置が、例えば、ダウンリンク送信を示す/スケジューリングするDCIにおける新しいデータインジケーター(NDI)フィールドに基づき、ダウンリンク送信が新しい送信であるか、または再送信であるかを決定し得る。ダウンリンクデータ受信(例えば、DL-SCHリソースを介して)からダウンリンクデータに対応するHARQ ACK/NACKの送信までの時間ギャップ/間隔/オフセット(例えば、K1)は、固定され得る。例えば、時間ギャップは、一つまたは複数のサブフレーム、スロット、および/またはシンボルを含み得る。HARQ ACK/NACKに対する事前定義されたタイミングインスタントを有するこのスキームは、動的TDDおよび/またはライセンスされていない動作とうまく混合され得ない。HARQ ACK/NACK送信タイミングを動的に制御することができる、より柔軟なスキームが採用され得る。例えば、DCIフォーマットは、アップリンク送信(例えば、PUCCH)においてDCIによってスケジュールされるデータに対応するHARQ ACK/NACKの送信タイミングを制御および/または示すためのPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングフィールドを含み得る。DCI内のPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングフィールドは、事前定義されたおよび/またはRRC構成テーブル(例えば、HARQタイミングテーブル)内のK1値の一つまたは複数のインデックスのインデックスとして使用され得る。K1値は、ダウンリンクデータ受信の第一の時間に対して、HARQ ACK/NACKを送信(例えば、伝送)するための第二の時間の間のギャップ/間隔/オフセットの情報を提供し得る。無線装置が、例えば、DCIフォーマットを運ぶPDCCH(例えば、開始制御チャネル要素(CCE)インデックス)の位置に基づき、HARQ ACK/NACK送信(例えば、周波数リソース、PUCCHフォーマット、および/またはコードドメイン)のためのリソースを決定し得る。DCIフォーマットは、HARQ ACK/NACK送信のアップリンク送信のための周波数リソースを示すフィールド(例えば、PUCCHリソースインジケーター(PRI)フィールド)を含んでもよい。PRIフィールドは、複数の事前定義されたおよび/またはRRC構成のPUCCHリソースセットのうちの一つを選択するインデックスであり得る。
【0177】
無線装置が、CSIレポートなしでTBを送信(例えば、伝送)するようにスケジュールされ得る。無線装置が、DCIによってPUSCHに関するTBおよび一つまたは複数のCSIレポートを送信(例えば、伝送)するようにスケジュールされ得る。DCIの「時間ドメインリソース割り当て」フィールド値mは、割り当てられたテーブルに行インデックスm+1を提供し得る。インデックス付き行は、スロットオフセットK2、開始および長さインジケーターSLIV(または開始シンボルSおよび割り当て長さL)、PUSCHマッピングタイプ、および/またはPUSCH送信に適用される繰り返し数(例えば、numberOfRepetitionsがリソース割り当てテーブル内に存在する場合)を定義し得る。無線装置が、TBを有さず、かつDCI上の「CSI要求」フィールドによって一つまたは複数のCSIレポートを有するPUSCHを送信(例えば、伝送)するようにスケジュールされ得る。DCIの「時間ドメインリソース割り当て」フィールド値mは、割り当てられたテーブルに行インデックスm+1を提供し得る。インデックス付き行は、開始および長さインジケーターSLIV(または開始シンボルSおよび割り当て長さL)を画定し得る。無線装置が、例えば、一つまたは複数の上位層パラメーターに基づき、PUSCH送信に適用されるPUSCHマッピングタイプおよびK2値を決定し得る。K2は、例えば、pusch-Configが、2~8個の連続PUSCHに対するリソース割り当てを示す行を含む場合、無線装置が複数のPUSCHの第一のPUSCHを送信する(例えば、伝送する)スロットを示し得る。各PUSCHは、別個のSLIVおよび/またはマッピングタイプを有し得る。スケジュールされたPUSCHの数は、DCIフォーマット0_1でシグナリングされたpusch-TimeDomainAllocationListForMultiPUSCHの行において示される有効なSLIVの数によってシグナリングされ得る。
【0178】
無線装置が、例えば、アクティブUL BWPにおいて、minimumSchedulingOffsetK2で構成され得る。minimumSchedulingOffsetK2(例えば、アクティブUL BWP内)は、DCIフォーマット0_1またはDCIフォーマット1_1の「最小適用可能なスケジューリングオフセットインジケーター」フィールドによって示される最小スケジューリングオフセット制限を適用され得る。無線装置が、例えば、無線装置がアクティブUL BWPにおいてminumminimumSchedulingOffsetK2で構成され、DCIフォーマット0_1または1_1において「最小適用可能なスケジューリングオフセットインジケーター」フィールドを受信していない場合、「最小適用可能なスケジューリングオフセットインジケーター」値「0」に基づき示される最小スケジューリングオフセット制限を適用し得る。最小スケジューリングオフセット制限が適用される場合、無線装置が、
【数1】
よりも小さいK
2を有するC-RNTI、CS-RNTI、MCS-C-RNTI、またはSP-CSI-RNTIでスケジュールされるPUSCHを送信(例えば、伝送)するために、スロットn内のDCIでスケジュールされることを予期し得ないが、ここで、K
2minは、適用された最小スケジューリングオフセット制限であり得、μは、スロットnでDCIを受信するときに、スケジュールされたセルのアクティブUL BWPのヌメロロジーであり得、μ’は、例えばスケジュールされたセルにおけるアクティブUL BWP変更に対して、新しいアクティブUL BWPのヌメロロジーであり得る。少なくとも一部の実施例では、μ’はμに等しくてもよい。無線装置が、PUSCH送信がRAR ULグラント、RACH手順に対するfallbackRAR ULグラント、またはPUSCHがTC-RNTIでスケジュールされる場合、最小スケジューリングオフセット制限を適用し得ない。
【0179】
半持続的スケジューリング(SPS)は、ダウンリンクでサポートされてもよく、無線装置が、RRCシグナリングを使用してデータ送信の周期性で構成され得る。半永続的スケジューリングの起動は、PDCCHを使用して行われてもよい。例えば、CS-RNTIは、動的スケジューリングに使用され得る。PDCCHは、時間周波数リソースおよび他のパラメーターに関連付けられる情報を搬送し得る。HARQプロセス番号/IDは、例えば、ダウンリンクデータ送信が開始されるときの時間から導出され得る。無線装置が、半持続的スケジューリングの起動後に定期的にダウンリンク送信を受信し得る。ダウンリンク送信は、例えば、RRC構成の周期性に従って受信され得る。RRC構成の周期性は、送信を起動するPDCCHに示される送信パラメーターに含まれ得る。
【0180】
アップリンクでは、動的グラントのない送信のための二つのスキームがサポートされ得る。二つのスキームは、それらが起動される方法が異なってもよい。第一のスキームは、構成されたグラントタイプ1(またはタイプ1の構成されたグラント)によって起動されてもよく、アップリンクグラントは、グラントの起動を含むRRCによって提供される。第二のスキームは、構成されたグラントタイプ2(またはタイプ2の構成されたグラント)によって起動され得、送信周期性は、RRCによって提供され、および/またはL1/L2制御シグナリングは、ダウンリンクの場合と同様の方法で送信を起動/停止するために使用される。二つのスキームは、データ送信前にスケジューリング要求グラントサイクルが必要ないため、制御シグナリングオーバーヘッド、および/またはアップリンクデータ送信前の遅延を低減し得る。構成されたグラントタイプ2は、ダウンリンクSPSと同様であり得る。RRCシグナリングを使用して、周期性を構成し得る。PDCCH起動は、送信パラメーターを提供し得る。無線装置が、起動コマンドを受信した後、例えば、事前設定された周期性に基づき、バッファ内のデータを送信(例えば、伝送)し得る。バッファにデータがない場合、無線装置が、タイプ1と同様に、何も送信(例えば、伝送)しえない。無線装置が、アップリンクでMAC CEを送信することによって、タイプ2の起動/停止を確認し得る。両方のスキームでは、アップリンク内に重複する時間周波数リソースを有する複数の無線装置が構成され得る。ネットワークは、例えば、アップリンク内に重複する時間周波数リソースを有する複数の無線装置が構成される場合、異なる無線装置からの送信を区別し得る。PUSCHリソース割り当ては、例えば、BWP-UplinkDedicated情報要素における上位層パラメーターconfiguredGrantConfigによって半静的に構成され得る。
【0181】
無線装置が、ベースライン処理時間/能力、および/または追加の攻撃的/より速い処理時間/能力をサポートし得る。無線装置が、処理能力(例えば、サブキャリア間隔ごと)を基地局に報告し得る。無線装置が、例えば、PDSCH処理時間に基づき、(例えば、DCIによってスケジュールされる)PDSCHのHARQ-ACK情報を含む(例えば、HARQ-ACKタイミングK1、使用される一つまたは複数のPUCCHリソース、および/またはTAの効果に基づき決定される)PUCCHの第一のアップリンクシンボルを決定し得る。PUCCHの第一のアップリンクシンボルは、HARQ-ACK情報に関連付けられるPDSCH受信の最後のシンボルの後、時間ギャップ(例えば、Tproc,1)で、またはそれよりも後に開始し得る。HARQ-ACK情報を運ぶPUCCHの第一のアップリンクシンボルは、シンボルL1開始で、またはその開始よりも後に開始され得、ここで、L1は、PDSCHの最後のシンボルの終了後の時間ギャップの後に開始する、そのサイクリックプレフィックス(CP)を有する次のアップリンクシンボルとして定義される。時間ギャップは、Tproc,1=(N1+d1,1+d2)(2048+144).a1に基づき計算され得る。パラメーターa1は、ヌメロロジーμに依存し得る。時間ギャップは、対応する周波数帯域における無線装置PDSCH処理能力に基づき与えられ得る。d1,1は、PDSCHマッピング(例えば、マッピングタイプAまたはマッピングタイプB)およびPDSCHの長さ(シンボルの数)に依存し得る。無線装置が、d2=0を設定し得る。
【0182】
図18は、例示的なPDSCH処理時間を示す。表1は、PDSCH処理能力1のPDSCH復号化時間(「N1」と称される)を示す。表2は、PDSCH処理能力2のPDSCH復号化時間N1を示す。例えば、任意の他のPDSCH処理時間に対応し得る、任意の他の処理能力が使用され得る。PDSCH復号化時間N1は、シンボルの数によって表され得る。PDSCH復号化時間N1は、異なるヌメロロジーに対するものであり得る。
図18に示すように、PDSCH処理能力1について、PDSCH復号化時間N
1は、SCSが60kHz(μ=2)より高い場合、14個のOFDMシンボルよりも大きい。PDSCH処理能力2の場合、PDSCH復号化時間N
1は、60kHz SCSに対して9個のOFDMシンボルである。480kHzおよび960kHzのSCSに対するPDSCH復号化時間N
1は、14個を超えるOFDMシンボル(1スロット)であり得る。N
1は、それぞれの無線装置処理能力に対するμに基づいてもよく、μは、μ
PDCCH、μ
PDSCH、μ
ULのうちの一つに対応し得る。μ
PDCCHは、PDSCHをスケジューリングするPDCCHのサブキャリア間隔に対応し得、μ
PDSCHは、スケジュールされたPDSCHのサブキャリア間隔に対応し得、μ
ULは、HARQ-ACKが伝送されるアップリンクチャネルのサブキャリア間隔に対応し得る。
【0183】
ULデータの送信時間は、例えば、PUSCH準備/処理時間に基づき決定され得る。無線装置が、例えば、トランスポートブロック(DM-RSを含む)に対するPUSCH割り当てにおける第一のアップリンクシンボルがシンボルL2よりも早くない場合、PUSCHを送信(例えば、伝送)し得る。シンボルL2は、スロットオフセット(例えば、K2)、スケジューリングDCIの時間ドメインリソース割り当てによって示されるPUSCH割り当てのSLIVに基づき(例えば、無線装置によって)決定され得る。K2および/またはSLIVについては、
図17に関連して説明することができる。シンボルL2は、長さT
proc,2=max((N
2+d
2,1+d
2)(2048+144).a
1,d
2,2)を有する時間ギャップの後に開始するCPを有する次のアップリンクシンボルとして指定されてもよく、N2は、以下の
図19に関連して説明され得る。時間ギャップは、PUSCHをスケジューリングするDCIを運ぶPDCCHの最後のシンボルの受信の終了後に開始し得る。無線装置が、例えば、PUSCH割り当ての第一のシンボルがDM-RSのみからなる場合、d
2,1=0に設定し得、そうでなければd
2,1=1に設定し得る。パラメーターa
1は、ヌメロロジーμに依存し得る。ヌメロロジーμは、μ
ULおよび/またはμ
PDCCHに対応してもよく、および/またはそれらに依存し得る。
【0184】
図19は、PUSCH準備/処理時間の実施例を示す。表3は、PUSCHタイミング能力1を有する無線装置のスロット数(「N
2」と称される)における例示的なPUSCH準備/処理時間を示す。表4は、PUSCHタイミング能力
2を有する無線装置のスロット数(N2)における例示的なPUSCH準備/処理時間を示す。PUSCHタイミング能力1および2は、
図18に関連して説明され得る。N
2は、ヌメロロジーμに依存してもよく、ここで、μは、PUSCH送信をスケジュールするDCIを運ぶPDCCHのダウンリンクのサブキャリア間隔に対応し得る。ヌメロロジーμは、PUSCHが伝送されるアップリンクチャネルのサブキャリア間隔に対応し得る。
【0185】
無線装置が、対応するPDCCH送信に基づき、例えば、PDSCHが時間的に部分的または完全に重複する場合、C-RNTI、CS-RNTI、またはMCS-C-RNTI、および同じサービングセルで受信される(例えば、CAを介して)一つまたは複数のPDSCHを有するPDCCHによってスケジュールされるサービングセル内のPDSCHを復号化し得る。無線装置が、例えば、PDSCHをスケジューリングするPDCCHが、PDSCHの最も早い開始シンボルの前に少なくとも14個のシンボルを終了する場合、対応するPDCCH送信なしでPDSCHを復号化し得る。シンボル持続時間は、例えば、スケジューリングPDCCHとPDSCHとの間の最小ヌメロロジーに基づき決定され得る。無線装置が、例えば、RA-RNTIまたはMSGB-RNTIでスケジュールされた同じセル内の別のPDSCHが時間的に部分的または完全にオーバーラップする場合、C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIでスケジュールされたPDSCHを復号することを控え得る。無線装置が、構成されるDCIフォーマット0_0、0_1、または0_2を有するPDCCHの検出に基づき、無線装置がトランスポートブロックを生成しない限り、そのDCIによって示されるように、対応するPUSCHを送信(例えば、伝送)し得る。
【0186】
無線装置が、一つまたは複数のSRSリソース構成パラメーターを用いて構成され得る。一つまたは複数のSRSリソース構成パラメーターは、SRSリソースセットの構成を示し得る。SRS-ResourceまたはSRS-PosResourceの上位層パラメーターsourceTypeは、(非周期的SRS送信のために)「非周期的」に設定され得る。無線装置が、ダウンリンクDCI、グループ共通DCI、またはDCIのコードポイントが一つまたは複数のSRSリソースセットをトリガーし得るアップリンクDCIベースのコマンドを受信し得る。非周期的SRS送信をトリガーするPDCCHの最後のシンボルとSRSリソースの第一のシンボルとの間の最小時間間隔は、例えば、使用を伴うリソースセット内のSRSが、コードブックまたはアンテナスイッチングに設定される場合、N2シンボルおよび/またはBWPスイッチングのための追加の持続時間に基づき決定され得る。非周期的SRS送信をトリガーするPDCCHの最後のシンボルとSRSリソースの第一のシンボルとの間の最小時間間隔は、例えば、使用を伴うリソースセット内のSRSが他の値に設定される場合、N2+14シンボル、またはN2+14にBWPスイッチングのための追加の持続時間を加えたものに設定され得る。無線装置が、例えば、無線装置がスロットnの非周期的SRSをトリガーするDCIを受信し、SRSが上位層パラメーターSRS-PosResourceで構成される場合、スロットmのトリガーされたSRSリソースセットの各々における全ての非周期的SRSリソースを送信(例えば、伝送)し得る。スロットmは、各トリガーされたSRSリソースセットの各非周期的SRSリソースに対する上位層パラメーターslotOffset、トリガーされたSRS送信のサブキャリア間隔、トリガーされたSRSのサブキャリア間隔構成、および/またはトリガーされたコマンドを運ぶPDCCHのサブキャリア間隔に基づき(例えば、無線装置によって)決定され得る。
【0187】
無線装置が、例えば、TAGに対するTAC MAC CEの受信後、またはそれに応答して、TAグループ(TAG)内のサービングセル(例えば、全てのサービングセル)上のPUSCH/SRS/PUCCH送信のアップリンクタイミングを調整し得る。TAGのTAC MAC CEは、TAGの現在のアップリンクタイミングに対するアップリンクタイミングの変化を示し得る。無線装置が、TAコマンドフィールド(例えば、絶対TAコマンドフィールド)を含むMsg2 1312(またはMsgB 1332)を受信し得る。無線装置が、受信したTAコマンド(例えば、絶対TAC MAC CE)に基づき、TA値を初期値によって設定し得る。初期アクセス後、TAGに対するTAC MAC CEは、TA値(例えば、現在のTA値)の調整を示し得る。現在のTA値を正の量(例えば、TAC MAC CEを介して受信)で調整することが、対応する量だけTAGのアップリンク送信タイミングを前進させることを示し得る。負の量(TAC MAC CEを介して受信)による現在のTA値の調整は、対応する量だけTAGのアップリンク送信タイミングを遅延させることを示し得る。
【0188】
基地局が、UL時間アライメントの維持のために、(例えば、RRCを介して)timeAlignmentTimer(例えば、TAGごと)を構成し得る。timeAlignmentTimerは、関連付けられるTAGに属するサービングセルがアップリンク時間整合として(例えば、MACエンティティによって)考慮される期間を制御し得る。
【0189】
無線装置が、TAC MAC CEを受信した後、または受信することに応答して、TAコマンドを示されたTAGに適用し、示されたTAGに関連付けられるtimeAlignmentTimerを開始(または再開始)し得る。TAコマンドが、TAGに属するサービングセルに対するランダムアクセス応答メッセージ(例えば、Msg2 1312)で、またはSpCellに対するMsgB 1321で受信され得る場合、無線装置が、このTAGに対するTAコマンドを適用し、このTAGに関連付けられるtimeAlignmentTimerを開始または再開し得る。絶対TAコマンドが、C-RNTI MAC CEを含むMSGA送信に基づき、またはそれに応答して)受信される場合、無線装置が、TAコマンドを一次TAGに適用し、一次TAGに関連付けられるtimeAlignmentTimerを開始(または再開始)し得る。
【0190】
timeAlignmentTimerが満了した場合、無線装置が、timeAlignmentTimerが一次TAGに関連付けられていることに基づき、サービングセルのHARQバッファ(例えば、全てのサービングセルに対する全てのHARQバッファ)をフラッシュすること、構成される場合、RRCを送信して、サービングセル(例えば、全てのサービングセル)のPUCCHをリリースすること、構成される場合、RRCを送信して、サービングセル(例えば、全てのサービングセル)のSRSをリリースすること、構成されたダウンリンク割り当て、および構成されたアップリンクグラントをクリアすること、半持続的CSIレポートのためのPUSCHリソースをクリアすること、満了したとき、(例えば、二次TAG)に対応し得る)timeAlignmentTimersの実行を決定すること、一つまたは複数のTAG(例えば、全てのTAG)の一つまたは複数の現在のTA値を維持すること、のうちの少なくとも一つを実行し得る。。無線装置が、複数の実行timeAlignmentTimerを有し得る。無線装置が、例えば、第一のtimeAlignmentTimer(例えば、一次TAGに関連付けられる)が満了した場合、各timeAlignmentTimer(例えば、二次TAGに関連付けられる)が満了したと決定/想定し得る。
【0191】
timeAlignmentTimerが満了した場合、無線装置が、timeAlignmentTimerが二次TAGに関連付けられていることに基づき、以下の少なくとも一つを実行し得る。HARQバッファ(例えば、全てのHARQバッファ)をフラッシュする、構成される場合、RRCを送信してPUCCHを解放すること、構成される場合、RRCを送信してSRSを解放すること、構成されたダウンリンク割り当て、および構成されたアップリンクグラントをクリアすること、半持続的CSIレポートのためのPUSCHリソースをクリアすること、ならびに/またはこの二次TAGの現在のTA値を維持し得る。
【0192】
無線装置が、サービングセルが属するTAGに関連付けられるtimeAlignmentTimerが動作していない場合、サービングセルへのランダムアクセスプリアンブル(例えば、Msg1 1311)および/またはMsgA 1331送信を実行し得る。無線装置が、一次TAGに関連付けられるtimeAlignmentTimerが実行されていない場合、SpCell上でランダムアクセスプリアンブル(例えば、Msg1 1311)および/またはMsgA 1331送信を送信し得る。無線装置が、サービングセルが属するTAGに関連付けられるtimeAlignmentTimerが実行されていない場合、サービングセルへの他のアップリンク送信を行うことを控え得る。
【0193】
一つまたは複数のタイミング関係(例えば、TA値に関して)は、一つまたは複数のMAC CEタイミング関係および/または一つまたは複数のULタイミング関係を含み得る。一つまたは複数のタイミング関係は、一つまたは複数のタイミング関係ルールに基づいてもよい。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、UL送信タイミング調整(例えば、TA値に基づく)および/またはPUSCH/SRS/PUCCH送信のためのアップリンクタイミングを示し得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、例えば、ダウンリンクでMAC CEを運ぶPDSCHの受信時間/機会に基づき、MAC CEの起動時間(またはダウンリンク構成またはアップリンク構成における無線装置想定)を示し得る。MAC CEは、無線装置がPDSCHに対応するHARQ-ACKを送信(例えば、伝送)したXミリ秒後起動され得る。
【0194】
一つまたは複数のタイミング関係ルールは、一つまたは複数のULグラント(例えば、PUSCH、非周期的SRS、および/またはPUSCHを介したSRSの報告)の送信タイミングを示し得る。ULグラントは、DCIによって示され得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、UL送信(例えば、PUSCH、SRS、PUCCH)の送信タイミングを示し得る。UL送信は、RAR ULグラント、fallbackRAR ULグラント、および/または(例えば、successRARに応答して)HARQ-ACK情報を有するPUCCHによってスケジュールされるPUSCHを含み得る。無線装置が、アップリンクスロットn上でTAC MAC CEを受信し得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、アップリンクスロットn+k+1に基づきUL送信の調整を示してもよく、ここで、kは、(例えば、
図18の表1に示すように)PDSCH処理能力1のPDSCH処理時間、(例えば、
図19の表3に示すように)PUSCHタイミング能力1のPUSCH準備時間、および/またはTAC MAC CEを介して提供され得る最大TA値に基づき決定され得る。TAC MAC CEは、12ビットを含んでもよい。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、RAR ULグラント、fallbackRAR ULグラント、および/または(例えば、successRARに応答して)HARQ-ACK情報を有するPUCCHによってスケジュールされるUL送信の送信タイミングを示し得る。
【0195】
無線装置が、一つまたは複数のTCI状態のうちの一つに対して、ダウンリンクにおけるMAC CE起動コマンドを受信し得る。無線装置が、(例えば、スロットkに起動コマンドを提供するPDSCHに対して)HARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信(例えば、伝送)し得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、無線装置が、スロット
【数2】
の後の第一のアップリンクスロットに起動コマンドを適用し得、ここでμがPUCCHのSCS構成である、ことを示し得る。
【0196】
無線装置が、半永続的レポート設定を示すダウンリンク内の起動コマンドを運ぶPDSCHを受信し得る。無線装置が、PDSCHに対応するアップリンクスロットnにHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信(例えば、伝送)し得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、示された半永続的レポート設定が、スロット
【数3】
の後の第一のアップリンクスロットから開始して適用され得、ここで、mは、PUCCHのSCS構成である、ことを示し得る。
【0197】
無線装置が、一つまたは複数のチャネル測定のためのCSI-RSリソースセットおよび/または干渉測定のためのCSI-IM/NZP CSI-RSリソースセット(例えば、一つまたは複数の構成されるCSIリソース設定と関連付けられる)に対する起動コマンドを受信し得る。無線装置が、ダウンリンク内の選択コマンドを運ぶPDSCHに対応するアップリンクスロットn内のHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信(例えば、伝送)し得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、CSI-RS/CSI-IM送信に対する、対応するアクションおよび/または無線装置想定(例えば、起動されたリソース当たりのTCI-Stateの1に対する参照のリストによって提供される準コロケーション想定に対応する)が、スロット
【数4】
の後の第一のスロットから開始して適用され得、ここでmがPUCCHのSCS構成である、ことを示し得る。CSI-RS/CSI-IM送信は、構成されるCSI-RS/CSI-IMリソース構成に対応し得る。無線装置が、一つまたは複数のCSI-RS/CSI-IMリソースセットの停止コマンドを受信し得る。無線装置が、停止コマンドを運ぶPDSCHに対応するスロットn内のHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信(例えば、伝送)し得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、CSI-RS/CSI-IM送信の停止に関する無線装置想定が、スロット
【数5】
の後の第一のスロットから開始して適用してもよく、ここで、mはPUCCHのSCS構成である、ことを示し得る。CSI-RS/CSI-IM送信は、一つまたは複数のCSI-RS/CSI-IMリソースセットに対応し得る。
【0198】
無線装置が、PUCCHに対して半持続的CSIレポートを実行することを示す起動コマンドを運ぶPDSCHに対応するスロットn内のHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信(例えば、伝送)し得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、無線装置が、スロット
【数6】
の後の第一のスロットから開始して適用されるPUCCHに関する半持続的CSIレポートを実行し得、ここで、mはPUCCHのSCS構成である、ことを示し得る。
【0199】
無線装置が、SRSリソースに対する起動コマンドを受信し得る。無線装置が、スロットnの起動コマンドを運ぶPDSCHに対応するスロットn内のHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信(例えば、伝送)し得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、起動コマンド(および/または構成されるSRSリソースセットに対応するSRS送信に対する無線装置想定)のアクション時間が、スロット
【数6】
の後の第一のスロットから開始して適用され得、ここで、mはPUCCHのSCS構成である、ことを示し得る。
【0200】
無線装置が、起動されたSRSリソースセットに対する停止コマンドを受信し得る。無線装置が、停止コマンドを運ぶPDSCHに対応するスロットn内のHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信(例えば、伝送)し得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、停止されたSRSリソースセットに対応する停止コマンド(および/またはSRS送信の停止に関する無線装置想定)のアクション時間が、スロット
【数7】
の後の第一のスロットから開始して適用されてもよく、ここで、mは、PUCCHのSCS構成である、ことを示し得る。
【0201】
無線装置が、一つまたは複数のZP CSI-RSリソースに対してZP CSI-RSリソースセット起動MAC CEを運ぶPDSCHに対応するアップリンクスロットn内のHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信(例えば、伝送)し得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、起動された一つまたは複数のZP CSI-RSリソースに対応するZP CSI-RSリソースセット起動MAC CEの対応するアクション時間(および/またはPDSCHリソース要素マッピングに関する無線装置想定)が、スロット
【数8】
の後のアップリンク第一のスロットから開始して適用されてもよく、ここで、mはPUCCHのSCS構成である、ことを示し得る。無線装置が、一つまたは複数のZP CSI-RSリソースに対してZP CSI-RSリソースセット停止MAC CEを運ぶPDSCHに対応するアップリンクスロットn内のHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信(例えば、伝送)し得る。一つまたは複数のタイミング関係ルールは、停止されたZP CSI-RSリソースに対応するPDSCHリソース要素マッピングに関する対応するアクションおよび無線装置想定が、スロット
【数9】
の後のアップリンク第一のスロットから開始して適用され得、ここで、mはPUCCHのSCS構成である、ことを示し得る。。
【0202】
無線装置が、バッファステータスレポート(BSR)の構成パラメーターを用いて構成され得る。構成パラメーターは、周期的BSRタイマー(例えば、periodicBSR-Timer)、BSR再送信タイマー(例えば、retxBSR-Timer)、SR遅延タイマーアプリケーションインジケーター(例えば、logical ChannelSR-DelayTimerApplied)、SR遅延タイマー(例えば、logical ChannelSR-DelayTimer)、SRマスクパラメーター(例えば、logicalnelSR-Mask)、または論理チャネルグループ(LCG)グループ指標(例えば、logicalGroup)のうちの少なくとも一つを含み得る。
【0203】
無線装置が、例えば、無線装置のMACエンティティが論理チャネル(LCH)に利用可能な新しいULデータを有することに基づき(例えば、それに応答して)、第一のBSRをトリガーすることができる。LCHは、LCGに属し得る。新しいULデータは、他のLCGに属する利用可能なULデータを含む、他のLCHの優先度よりも高い優先度を有するLCHに属し得る。または、新しいULデータは、現在利用可能なULデータを含む唯一のLCHに属し得る。第一のBSR手順は、本明細書では、通常のBSR(または第一のタイプのBSR)と称され得る。
【0204】
無線装置が、例えば、ULリソースが割り当てられていること、およびパディングビット数がBSR MAC CEにそのサブヘッダーを加えたサイズ以上であることに基づき(例えば、それに応答して)、第二のBSRをトリガーし得る。第二のBSRは、本明細書においてパディングBSR(または第二のタイプのBSR)と称され得る。
【0205】
無線装置が、タイマー(例えば、retxBSR-Timer)の満了、およびULデータを含むLCGに属するLCHのうちの少なくとも一つに基づき(例えば、それに応答して)第三のBSRをトリガーし得る。第三のBSRは、第一のBSR手順と同じタイプのBSRであり得る。第三のBSRは、本明細書では通常のBSRと称され得る。無線装置のMACエンティティは、任意のUL-SCH上の新しいデータの送信のためのULグラントの受信の後、またはそれに応答して、retxBSR-Timerを再開し得る。無線装置のMACエンティティは、第三のBSRをトリガーしたLCHが、BSRがトリガーされた時点で(例えば、BSR再送信タイマー(例えば、retxBSR-Timer)満了によってトリガーされたBSRに対して)送信に利用可能なデータを有する最高優先度LCHであると決定し得る。無線装置が、タイマー(例えば、periodicBSR-Timer)の満了に基づき(例えば、これに応答して)第四のBSRをトリガーすることができる。第四のBSRは、本明細書では周期的BSR(または第三のタイプのBSR)と称され得る。
【0206】
無線装置が、BSRが第一のLCHに対してトリガーされることに基づき(例えば、それに応答して)、SR遅延タイマー(例えば、logical ChannelSR-DelayTimer)を開始または再始動し得る。第一のLCHは、値が真に設定されるlogical ChannelSR-DelayTimerAppliedと関連付けられてもよい。無線装置が、例えば、関連付けられるSR遅延タイマーが実行中であると決定することに基づき、保留状態のBSRに対してSRをトリガーすることを控えてもよい。無線装置が、例えば、BSRがlogicalChannelSR-DelayTimerAppliedが構成されていないか、または偽の値に設定される第二のLCHに対してトリガーされることに基づき(例えば、それに応答して)、実行中のSR遅延タイマーを停止し得る。
【0207】
無線装置が、例えば、BSR(例えば、通常のBSRまたは周期的BSR)を含むMAC PDUが構築されるとき、二つ以上のLCGが送信に利用可能なデータを有することに基づき(例えば、それに応答し)、送信に利用可能なデータを有するLCG(例えば、全てのLCG)に対して長いBSRを報告し得る。無線装置が、例えば、BSRを含むMAC PDUが構築されるときに、送信に利用可能なデータを有するLCG以下に基づき、短いBSRを報告し得る。
【0208】
無線装置が、例えば、パディングビット数が、短いBSRにそのサブヘッダーを加えたサイズ以上であるが、長いBSRにそのサブヘッダーを加えたサイズよりも小さい場合、二つ以上のLCGが、BSR(例えば、パディングBSR)が構築されるとき、送信に利用できるデータを有する場合、および/またはパディングビット数が、短いBSRにそのサブヘッダーを加えたサイズと等しい場合、送信に利用可能なデータを有するLCGの中で最も高い優先度の論理チャネルを有するLCGに対して、短い短縮BSRを報告し得る。
【0209】
無線装置が、パディングビット数が、短いBSRにそのサブヘッダーを加えたサイズ以上であるが、長いBSRにそのサブヘッダーを加えたサイズよりも小さい場合、二つ以上のLCGが、BSR(例えば、パディングBSR)が構築されるとき、送信に利用できるデータを有する場合、および/またはパディングビット数が、短いBSRにそのサブヘッダーを加えたサイズよりも大きい場合、(送信に利用可能なデータを有する、または有しない)最も高い優先度のLCHから始まる減少順に基づき、送信に利用可能なデータを有するLCHを有するLCGの長い短縮BSRを報告することができる。二つ以上のLCGが等しい優先度を有する場合、送信は、LCGIDの昇順にさらに基づいてもよい。
【0210】
無線装置が、パディングビットの数が、短いBSRにそのサブヘッダーを加えたサイズ以上であるが、長いBSRにそのサブヘッダーを加えたサイズよりも小さい場合、および/または最大で一つのLCGが、BSR(例えば、パディングBSR)が構築されるときに送信に利用可能なデータを有する場合、短いBSRを報告し得る。無線装置が、パディングビット数が、長いBSRにそのサブヘッダーを加えたサイズ以上である場合、送信に利用可能なデータを有する全てのLCGに対して長いBSRを報告し得る。
【0211】
無線装置は、少なくとも一つのBSRがトリガーされ、かつキャンセルされず、および/またはUL-SCHリソースが、新しい送信に利用可能であり、UL-SCHリソースが、論理チャネル優先順位付けの結果として、BSR MAC CEにそのサブヘッダーを加えたものを収容することに基づき(例えば、それに応答して)、BSR MAC CEを生成し、周期的BSRタイマー(例えば、periodicBSR-Timer)を開始(または再開始)し、および/またはBSR再送信タイマー(例えば、retxBSR-Timer)を開始(または再開始)するために、多重化および組み立て手順をトリガーし得る。無線装置が、例えば、全ての生成されたBSRが長いBSRであるか、または全ての生成されたBSRが短い短縮BSRである場合、BSR MAC CEを生成し、周期的BSRタイマー(例えば、periodicBSR-Timer)を開始(または再開始)し、および/またはBSR再送信タイマー(例えば、retxBSR-Timer)を開始(または再開始)するために多重化およびアセンブリー手順をトリガーすることを控えてもよい。
【0212】
無線装置が、少なくとも一つのBSRがトリガーされ、かつキャンセルされていないこと、少なくとも一つのBSRの通常のBSRがトリガーされ、および通常のBSRに対するLCHに関連付けられるlogicalChannelSR-DelayTimerが動作していないこと、および/またはUL-SCHリソースが新しい送信に利用可能でないことに基づき(例えば、それに応答して)、SRをトリガーすることができる。UL-SCHが新しい送信に利用可能でないことは、MACエンティティが構成されたアップリンクグラントで構成され、かつ通常のBSRが、logicalChannelSR-Maskが偽に設定されるLCHに対してトリガーされること、または新しい送信に利用可能なUL-SCHリソースが、BSRをトリガーしたLCHに対して構成されるLCPマッピング制限を満たさないことを含み得る。
【0213】
無線装置が、無線装置のMACエンティティが、構成されたアップリンクグラントのタイプ(タイプ0またはタイプ1)のいずれかに対してアクティブ構成を有する場合、および/またはMACエンティティが動的アップリンクグラントを受信した場合、UL-SCHリソースが利用可能であると決定し得る。無線装置が、MACエンティティが受信され、および/または決定されたアップリンクグラントで構成された場合、一つまたは複数のUL-SCHリソースが利用可能であると決定し得る。MACエンティティが、UL-SCHリソースが利用可能であると(例えば、所与の時点で)決定した場合、これは、UL-SCHリソースがその時点で使用可能であることを意味する必要はない。
【0214】
MAC PDUは、複数のイベントがBSRをトリガーした場合、最大で一つのBSR MAC CEを含み得る。通常のBSRおよび周期的BSRは、パディングBSRよりも優先(例えば、より高い優先度)を有し得る。無線装置が、ULグラントが、送信に利用可能な全ての保留状態のデータを収容することができるが、BSR MAC CEにそのサブヘッダーを加えたものを収容するのに十分ではない場合、トリガーされたBSR(例えば、全てのトリガーされたBSR)をキャンセルし得る。無線装置が、例えば、MAC PDUが送信され(例えば、伝送される、MAC PDUが長いまたは短いBSR MAC CEを含み、BSR MAC CEがMAC PDUアセンブリーの前にBSRをトリガーした最後のイベントまで(およびこれを含む)バッファステータスを含む場合、MAC PDUアセンブリーの前にトリガーされたBSR(例えば、全てのBSR)をキャンセルし得る。
【0215】
MAC PDUアセンブリーは、アップリンクグラント受信と対応するMAC PDUの実際の送信との間の任意の時点で発生し得る。BSRおよびSRは、BSR MAC CEを含むMAC PDUの組み立て後であるが、このMAC PDUの送信前にトリガーされ得る。BSRおよびSRは、MAC PDUアセンブリー中にトリガーされ得る。
【0216】
基地局が、無線装置に、一つまたは複数のPUCCHリソースの構成パラメーターおよび/または複数のSR構成の構成パラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを送信(例えば、伝送)し得る。複数のSR構成のうちの第一のSR構成は、複数のLCHのうちの一つまたは複数の第一のLCHに対応し得る。基地局が、一つまたは複数のSR構成を示すパラメーターを含む少なくとも一つのメッセージを無線装置に送信(例えば、伝送)することができる。各SR構成は、一つまたは複数のLCHに対応し得る。各論理チャネルは、一つ以下のSR構成にマッピングされ得る。BSRをトリガーするLCHのSR構成は、トリガーされたSRの対応するSR構成とみなされ得る。
【0217】
一つまたは複数の構成パラメーターは、SR禁止タイマー(例えば、sr_ProhibitTimer)、SR送信の最大数(例えば、sr_TransMax)、PUCCH送信搬送SRのスロット(例えば、periodicityAndOffset)におけるSR送信の周期性およびオフセットを示すパラメーター、および/またはPUCCHリソース、PUCCH送信のシンボルの数(例えば、nrofSymbols)のうちの少なくとも一つを含み得る。SR構成は、SRのためのPUCCHリソースのセットを含み得る。PUCCHリソースのセットは、一つまたは複数のBWPおよび/または一つまたは複数のセル上にあってもよく、および/またはそれに対応し得る。BWPでは、SRのための最大で一つのPUCCHリソースが構成され得る。無線装置が、SRの優先度インデックス0または優先度インデックス1によって構成され得る(例えば、SchedulingRequestResourceConfigのphy-PriorityIndexによって)。無線装置がSRの優先度インデックスを提供されない場合、優先度インデックスは0であり得る。
【0218】
無線装置が、LCHに対して利用可能になるデータに基づき(例えば、それに応答して)、BSRをトリガーし得る。無線装置が、BSRをトリガーするLCHのSR構成が、トリガーされたSRに対する対応するSR構成であると決定し得る。無線装置が、無線装置が新しい送信を有する場合、UL-SCHリソースを要求するSR(例えば、BSRのSR)をトリガーし得る。無線装置が、SRがトリガーされた後、かつSRがキャンセルされるまで、SRを保留状態として決定し得る。一つまたは複数の保留状態のSR(例えば、全ての保留状態のSR)は、例えば、一つまたは複数のULグラントが、送信に利用可能な一つまたは複数の保留状態のデータ(例えば、全ての保留状態のデータ)を収容する場合、キャンセルされ得る。
【0219】
SR禁止タイマーは、無線がSRを送信(例えば、伝送)することを許可されていない持続時間であり得る。無線装置が、sr_ProhibitTimerが実行中である間、アクティブのままであってもよく、アップリンクスケジューリンググラントを示すDCIを検出するためにPDCCHを監視し得る。SR送信の最大数(例えば、sr_TransMax)は、無線装置がSRを最大で送信(送信)することを許可される数であり得る。
【0220】
無線装置が、保留状態のSRのための少なくとも一つの有効なPUCCHリソースがSR送信に利用可能であるかどうかを決定し得る。無線装置が、例えば、有効なPUCCHリソースが利用できないと決定することに基づき、PCellまたはPSCell上でRA手順を開始し得る。無線装置が、例えば、RA手順の開始に基づき、保留状態のSRをキャンセルし得る。無線装置が、例えば、少なくとも一つの有効なPUCCHリソースが測定ギャップと重複しない場合、保留状態のSRに対する少なくとも一つの有効なPUCCHリソースが利用可能であると決定し得る。無線装置が、例えば、対応するSR構成の周期性およびオフセットに基づき、少なくとも一つの有効なPUCCHリソース上でSRを送信することを決定し得る。無線装置が、例えば、PUCCH構成に基づき、PUCCHフォーマット0またはPUCCHフォーマット1を使用してPUCCHを送信(例えば、伝送)し得る。
【0221】
無線装置が、SR禁止タイマーが動作中であると決定することに基づき、別のSRを送信しないと決定し得る(例えば、送信を控え得る)。無線装置が、SR禁止タイマーが満了した後、別のSR送信を待つことができる。無線装置が、SRが送信される(または再送される)回数をカウントするために、SR構成と関連付けられるSR送信カウンター(例えば、SR_COUNTER)を維持し得る。無線装置が、例えば、SR構成のSRがトリガーされ、同じSR構成に対応する保留状態の他のSRがない場合、SR構成のSR_COUNTERを第一の値(例えば、0)に設定することができる。
【0222】
SR禁止タイマーが動作しておらず、SR_COUNTERがSR送信の最大数未満である場合、無線装置が、無線装置の物理層に、保留状態のSRに対する少なくとも一つの有効なPUCCHリソース上でSRを送信(例えば、信号)し、SR_COUNTERを(例えば、1だけ)インクリメントし、SR禁止タイマーを開始するように命令することができる。無線装置が、例えば、SRが送信される(例えば、それに応答して)ことに基づき、アップリンクグラント(例えば、SR禁止タイマーが実行中である間)のDCIを検出するためにPDCCHの監視を開始し得る。無線装置が、例えば、送信に利用可能な保留状態のデータ(例えば、全ての保留状態のデータ)を収容し得る一つまたは複数のアップリンクグラントが受信される場合、保留状態のSRをキャンセルおよび/またはSR禁止タイマーを停止し得る。
【0223】
無線装置が、MAC PDUアセンブリーの前にトリガーされたBSRに対する保留状態のSR(例えば、全ての保留状態のSR)をキャンセルしてもよく、および/またはMAC PDUが送信されたことに基づき(例えば、その後、またはそれに応答して)、各それぞれのsr-ProhibitTimerを停止してもよく、MAC PDUは、MAC PDUアセンブリーの前にBSRをトリガーした最後のイベントまで(およびこれを含む)バッファステータスを含む長いまたは短いBSR MAC CEを含む。無線装置が、BSRに対する保留状態のSR(例えば、全ての保留状態のSR)をキャンセルし、ULグラントが送信に利用可能な全ての保留状態のデータを収容すると決定することによって、各それぞれのsr-ProhibitTimerを停止することができる。
【0224】
SR禁止タイマーの満了まで、送信に利用可能な全ての保留状態のデータを収容するアップリンクグラントが受信されない場合、無線装置が、SRの送信のための少なくとも一つの有効なPUCCHリソースを決定することと、SR禁止タイマーが動作しているかどうかをチェックすることと、SR_COUNTERがSR送信の最大数以上であるかどうか、SR_COUNTERをインクリメントし、SRを送信(例えば、伝送)し、SR禁止タイマーを開始することと、および/またはアップリンクグラントのためのPDCCHを監視することを含む、一つまたは複数のアクションを繰り返し得る。
【0225】
無線装置が、例えば、SR_COUNTERがSR送信の最大数以上の数を示すと決定すること、一つまたは複数のサービングセルに対してPUCCHおよび/またはSRを解放すること、一つまたは複数の構成されたダウンリンク割り当ておよび/またはアップリンクグラントをクリアすること、PCell上でRA手順を開始すること、および/または保留状態のSRをキャンセルすることに基づいてもよい。
【0226】
無線装置(例えば、無線装置のMACエンティティ)は、例えば、保留状態のSRが構成される有効なPUCCHリソースを有さず、かつSRがMAC PDUアセンブリーの前に無線装置のMACエンティティによって開始されたことに基づき、進行中のRA手順を停止し得る。無線装置が、例えば、BSRに対するSRが有効なPUCCHリソースで構成されていないことに基づき、進行中のRA手順を停止し得る。進行中のRA手順は、第一のULグラント(例えば、RA手順のRARによって提供されるULグラント以外)を介してMAC PDUを送信(例えば、伝送)した後、またはそれに応答してキャンセルされ得る。MAC PDUは、MAC PDUアセンブリーの前にBSRをトリガーした最後のイベントまで(およびこれを含む)バッファステータスを含むBSR MAC CEを含んでもよい。進行中のRa手順は、送信に利用可能な全ての保留状態のデータを収容するULグラントが受信された場合にキャンセルされ得る。
【0227】
図20は、RA手順の実施例を示す。複数のアップリンクキャリアおよび複数のRAタイプが構成され得る。ステップ2001で、基地局が、RACH構成の一つまたは複数のパラメーターを含む一つまたは複数のRACH構成メッセージ(例えば、RRCメッセージ)を送信(例えば、伝送)し得る。一つまたは複数のRACH構成メッセージは、
図13に関連して説明したように、メッセージ1310、1320および/または1330で構成され得る。一つまたは複数のRACH構成メッセージは、RA手順の開始前に受信され得る。セルは、SULおよび/またはNULを含んでもよい。RACH構成は、2ステップRAおよび/または4ステップRAを示し得る。無線装置が、基地局から、2ステップRAと4ステップRAとの間の異なる(例えば、独立した)PRACH機会を示す構成パラメーターを受信し得る。基地局が、2ステップRAと4ステップRAとの間で共有される一つまたは複数のPRACH機会、および2ステップRAと4ステップRAに対して分割されたプリアンブルを構成し得る。無線装置が、2ステップRACH構成が存在するか否かにかかわらず、4ステップRACH構成で構成され得る。無線装置が、基地局が、4ステップおよび2ステップのRACHリソース/構成の両方を用いて無線装置を構成する場合、RA手順を開始するためにどのタイプのRACH(2ステップまたは4ステップ)を使用するかを選択し得る。2ステップRAをサポートする無線装置が、例えば、プリアンブルおよびPUSCH送信に対して受信された標的電力が達成され得る場合、2ステップRAタイプを選択し得る。無線装置が、RSRPに基づき、2ステップRAタイプと2ステップRAタイプとの間で選択し得る。
【0228】
一つまたは複数のRACH構成メッセージは、一つまたは複数の共通構成パラメーター(例えば、RA-ConfigCommon IEおよび/またはRA-ConfigCommonTwoStepRA-r16 IE)、および/またはMsgA 1331を構成する一つまたは複数の構成パラメーター(例えば、MsgA-PUSCH-Config IE)を含み得る。一つまたは複数のRACH構成メッセージは、汎用構成パラメーター(例えば、RACH-ConfigGeneric IEまたはRACH-ConfigGenericTwoStepRA IE)、一つまたは複数のセル固有のランダムアクセス構成メッセージ(例えば、RACH-ConfigCommonおよび/またはRACH-ConfigGeneric)、および/または一つまたは複数の専用ランダムアクセス構成メッセージ(例えば、RACH-ConfigDedicated)を含み得る。MsgA-PUSCH-Config IEは、MsgA 1331送信を実行するときに無線装置が使用し得るMsgA PUSCHリソース(例えば、msgA-PUSCH-ResourceList)のリストを含み得る。MsgAペイロードは、BSR MAC CE、電力ヘッドルームレポート(PHR)MAC CE、RRCメッセージ、および/または接続要求を含み得る。
【0229】
無線装置の下位層(例えば、物理層)は、上位層(例えば、MAC層)から、一つまたは複数のSS/PBCHブロックインデックスおよび/または一つまたは複数のPRACH送信パラメーターを受信し得る。一つまたは複数のPRACH送信パラメーターは、PRACHプリアンブルフォーマット、プリアンブルインデックス、対応するRA-RNTI(またはMSGB-RNTI)、PRACHプリアンブル送信のための時間および/または周波数リソース、ならびに/または一つまたは複数のPRACHプリアンブルシーケンスおよびPRACHプリアンブルシーケンスセット(例えば、セットタイプ)におけるシフトを決定するためのパラメーターを示し得る。物理層は、上位層(例えば、MAC層)に、RSRP測定値および/または一つまたは複数の表示の一つまたは複数の対応するセットを提供し得る。
【0230】
ステップ2005で、無線装置が、例えば、一つまたは複数のRACH構成メッセージに基づき、RA手順をトリガーし得る。無線装置が、セルへの初期アクセス、測位手順、アップリンクカバレッジ回復手順、ビーム障害復旧の開始、第二のセルへのハンドオーバーのためのRRC再構成メッセージを(例えば、基地局から)受信すること、PDCCHオーダを(例えば、基地局から)受信すること、(例えば、新しいデータが到着し、無線ステータスが同期外れになった後)無線装置のステータスを再同期すること、新しいデータが無線装置のバッファに到着し、スケジューリング要求(SR)リソースが設定されていないこと、および/または保留状態のデータが無線装置のバッファに存在し、無線装置が(例えば、SR失敗時)SRを送信(例えば、再送)するための最大許容回数に達していること、に基づいて(例えば、それに応答して)RA手順をトリガーすることができる。無線装置のMACエンティティは、進行中のRA手順の数を所与の時点における1に制限し得る。RA手順が進行中であり、新しいRA手順がトリガーされる場合、無線装置が、進行中のRA手順を継続するか、または新しいRA手順を開始(または初期化)するかを決定し得る(例えば、無線装置の実装に基づき)。
【0231】
ステップ2010で、無線装置が、RA手順がトリガーされることに基づき(例えば、それに応答して)RA手順を初期化し得る。RA手順を初期化することが、ステップ2020、RA手順を実施するためのキャリア(SULまたはNUL)を決定すること(例えば、測定されるRSRPに基づき)、ステップ2030、RA手順を実施するためのRAタイプを選択すること(例えば、2ステップRAタイプまたは4ステップRAタイプを決定する)、および/またはステップ2040、選択されたRAタイプに固有の一つまたは複数のRAパラメーター(例えば、変数)を初期化すること、のうちの少なくとも一つを含み得る。無線装置が、開始されたRA手順に対して一つまたは複数のパラメーターを使用し得る。一つまたは複数のパラメーターは、下記の少なくとも一つを含んでもよい。RA_TYPE、PREAMBLE_INDEX、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER、PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTER、PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER、PREAMBLE_BACKOFF、PCMAX、SCALING_FACTOR_BI、POWER_OFFSET_2STEP_RA、MSGA_PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP、およびTEMPORARY_C-RNTI。無線装置が、RA手順パラメーターのうちの一つまたは複数を設定し得る。無線装置が、例えば、選択されたキャリア(SULまたはNUL)に基づき、PCMAXの値を設定し得る。無線装置が、RA手順2010を開始した後、Msg3バッファをフラッシュし得る。無線装置が、RA手順をトリガーした後、MsgAバッファをフラッシュし得る。
【0232】
ステップ2050で、無線装置が、例えば、選択されたRAキャリアおよびRAタイプを有する選択されたRAリソースを使用して、RA手順を実行し得る。RA手順は、RA手順が開始された後に実施され得る。RA手順が4ステップRA手順である場合、RA手順を実施することが、RAリソースを選択し、および一つまたは複数のPRACHプリアンブルを送信(例えば、伝送)すること、一つまたは複数のランダムアクセス応答(RAR)を受信するための一つまたは複数のPDCCHを監視すること、一つまたは複数のPRACHプリアンブルの一つまたは複数の再送信、Msg3の送信、および/または競合解決手順のうちの一つまたは複数を含み得る。RA手順が2ステップRA手順である場合、RA手順を実施することが、RAリソースを選択すること、一つまたは複数のPRACHプリアンブルおよび/または一つまたは複数のMsgAペイロードを送信(例えば、伝送)すること、一つまたは複数のRARを受信するための一つまたは複数のPDCCHを監視すること、一つまたは複数のPRACHプリアンブルおよび/またはMsgAペイロードの一つまたは複数の再送信、4ステップRA手順に切り替えること、および/またはフォールバック手順を実行すること(例えば、フォールバックMAC サブPDUを含むMsgBを受信することに基づきMsg3を送信すること)、のうちの一つまたは複数を含み得る。
【0233】
ステップ2030に戻って参照すると、無線装置が、例えば、アップリンクキャリア(例えば、SULまたはNUL)を選択した後に、RAタイプを選択し得る。無線装置が、RSRP値、遅延要件、サービング(またはターゲット)基地局までの距離、および/またはBSRをトリガーする論理チャネル優先度のうちの一つまたは複数に基づき、RAタイプを選択し得る。無線装置が、例えば、RSRPがRSRP閾値よりも大きい場合、選択されたアップリンクキャリア上でRA手順を実行するために、2ステップRAタイプ(例えば、RA_TYPE=2-stepRA)を選択し得る。無線装置が、例えば、RA手順がシステム情報(SI)取得のためにトリガー/開始される場合、RA手順を実施するための4ステップRAタイプを選択し得る。
【0234】
ステップ2040に戻って参照すると、無線装置が、例えば、RAタイプを決定した後に、選択されたRAタイプに固有の一つまたは複数のRAパラメーターを初期化し得る。無線装置が、RA手順の一つまたは複数のパラメーター(例えば、伝送カウンター、送信タイマー、送信電力設定、および/または応答ウィンドウ)を初期化し得る。選択されたRAタイプが2ステップRA手順(すなわち、RA_TYPE=2-stepRA)である場合、一つまたは複数のRAパラメーターは、少なくとも下記を含み得る。PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP、msgA-TransMax、preambleTransMax、およびまたはSCALING_FACTOR_BI。選択されたRAタイプが4ステップRA手順(すなわち、RA_TYPE=4-stepRA)である場合、一つまたは複数のRAパラメーターは、少なくとも下記を含み得る。PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP、preambleTransMax、およびまたはSCALING_FACTOR_BI。選択されたRAタイプが2ステップRA手順(すなわち、RA_TYPE=2-stepRA)である場合、無線装置が、PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEPをmsgA-PreamblePowerRampingStepに設定し得る。
【0235】
無線装置が、例えば、RA_タイプが、進行中/現在のRA手順中に2-stepRAから4-stepRAに切り替えられる場合、少なくとも一つまたは複数の構成パラメーターに基づき、POWER_OFFSET_2STEP_RAを設定し得る。少なくとも一つまたは複数の構成パラメーターは、PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERおよび/またはPREAMBLE_POWER_RAMPING_STEPを含み得る。無線装置が、(ステップ2040に関連して説明される)4ステップRAタイプに固有のRA変数を初期化し、例えば、進行中/現在のRA手順中に2-stepRAから4-stepRAにRAタイプを切り替えることに基づき(それに応答して)、(ステップ2050に関連して説明される)RA手順を実行し得る。
【0236】
無線装置が、例えば、選択されたPREABLE_INDEXおよび/またはPRACH機会に基づき、RAP送信を実行し得る。無線装置が、選択されたプリアンブルインデックスおよびPRACH機会に基づきRAP送信を実行し、および/または選択されたMsgA PUSCH機会に基づきMsgAペイロード送信を実行し得る。例えば、無線装置が、例えば、電力ランピングカウンターを一時停止する通知が下位層(例えば、物理層)から受信されないことに基づき、および/または選択されたSSBおよび/またはCSI-RSが変更されていない(例えば、以前のRAP送信と同じ)ことに基づき、PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERを(例えば、一つまたは次の値だけ)インクリメントし得る。カウンターステップサイズは、事前定義されてもよく、および/または半静的に構成され得る。
【0237】
無線装置が、例えば、RAP送信の終了(例えば、4ステップRA手順のためのMsg1 1311またはMsg1 1321)から、または終了MsgAペイロード送信(例えば、2ステップRA手順のためのTB 1342)から、第一のダウンリンク制御チャネル機会でRARウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindowまたはmsgB-ResponseWindow)を開始し得る。無線装置が、例えば、RARウィンドウが実行中である間に、特定のRNTI(例えば、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)、一時セル無線ネットワーク一時識別子(TC-RNTI)、C-RNTI、および/またはMSGB-RNTI)によって識別されるSpCell RARの第一のDCIを監視し得る。第一のDCIは、一つまたは複数のRAプリアンブルインデックス、SS/PBCHインデックス、PRACHマスクインデックス、UL/SULインジケーター、周波数および時間ドメインリソース割り当て、変調および/または符号化スキームのうちの少なくとも一つを含み得る。無線装置が、Type1-PDCCH共通検索空間セット内の一つまたは複数のダウンリンク制御チャネルに対する候補のセットを監視し得る。Type1-PDCCH共通検索空間セットは、一つまたは複数の検索空間セット(例えば、PDCCH-ConfigCommonのra-searchSpace)によって構成され得る。
【0238】
2ステップRA手順では、無線装置が、MsgA送信に対応する二つの別個の応答を受信し得る。二つの応答は、RAP(例えば、MsgAプリアンブル)送信に対する第一の応答、および一つまたは複数のTB(例えば、MsgAペイロード)の送信に対する第二の応答を含み得る。無線装置が、PDCCH(例えば、共通検索空間および/または無線装置固有の検索空間)を監視し、第一の応答を検出し得る。第一の応答は、例えば、無線装置がRAPを送信(例えば、伝送)し得るPRACHリソースの時間および/または周波数インデックスに基づき、MSGB-RNTIを含み得る。無線装置が、第二の応答を検出するために、共通検索空間および/または無線装置固有の検索空間を監視し得る。
【0239】
無線装置が、例えば、対応するPRACHまたはMsgAプリアンブルが有効なMsgA PUSCH機会にマッピングされていないと決定することに基づき、MsgAプリアンブル(例えば、MsgA送信の一部として)を送信(例えば、伝送)し得る。無線装置が、MsgAプリアンブルが無効なMsgA PUSCH機会にマッピングされると決定することに基づき、RARウィンドウ中に対応するMSGB-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する第一のDCIを検出し得る。
【0240】
無線装置が、例えば、RA-RNTIまたはMSGB-RNTIに基づき、PDCCHを受信し得る。PDCCHは、例えば、無線装置がMAC PDUを含む一つまたは複数のTBを受信し得ることに基づき、ダウンリンク割り当てを示し得る。MAC PDUは、対応するサブヘッダーを有する少なくとも一つのMACサブPDUを含み得る。サブヘッダーは、無線装置が基地局に送信する(例えば、伝送する)プリアンブルに合致するRAプリアンブル識別子(例えば、RAPID)を含んでもよい。無線装置が、例えば、PDCCH(例えば、MAC PDUおよび/または少なくとも一つのMACサブPDUを示す/スケジューリングする)が受信された場合、RAR受信が成功したと決定し得る。少なくとも一つのMACサブPDUは、一つのRAPIDを含んでもよい。RAPIDは、SI要求に基づき、無線装置によって開始されるランダムアクセス手順に対応し得る。
【0241】
無線装置が、一つまたは複数のRARを受信した後、および/または受信することに応答して、RARウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindowまたはmsgB-ResponseWindow)を停止してもよく、RARは成功として決定される。一つまたは複数のRARの受信は、例えば、一つまたは複数のRARが、無線装置が基地局(例えば、MsgAプリアンブル)に送信する(例えば、伝送する)プリアンブルに対応するRAPIDを含む場合、成功として決定され得る。一つまたは複数のRARは、無線装置に付与される一つまたは複数のアップリンクリソースを示すアップリンクグラントを含み得る。無線装置が、一つまたは複数のアップリンクリソースを介して、一つまたは複数のトランスポートブロック(例えば、Msg3)を送信(例えば、伝送)し得る。無線装置が、ダウンリンク割り当てを使用して、一つまたは複数のTBを復号化/検出するためのパラメーターを識別し得る。ダウンリンク割り当ては、一つまたは複数のTBを運ぶPDSCHの時間および/または周波数リソース割り当て、ならびに/またはPDSCHおよび/またはMCSのサイズのうちの少なくとも一つを示し得る。
【0242】
RARメッセージは、一つまたは複数のMACサブPDUおよび/または任意選択でパディングを含むMAC PDUの形態であり得る。MACサブPDUは、バックオフインジケーターを有するMACサブヘッダー、RAPIDを有するMACサブヘッダー(例えば、SI要求に対する確認応答)、および/またはRAPIDおよびMAC RARを有するMACサブヘッダーのうちの少なくとも一つを含み得る。MAC RARは、固定サイズであり得、予約ビットを示し得るRフィールド、インデックス値TAを示し得るTAC MAC CEフィールド(例えば、タイミング調整の量を制御するため)、アップリンクで使用されるリソースを示し得るULグラントフィールド、および/またはRA手順中に使用されるアイデンティティを示し得るRNTIフィールド(例えば、一時的C-RNTIおよび/またはC-RNTI)のフィールドのうちの少なくとも一つを含み得る。2ステップRA手順の場合、RARは、無線装置競合解決アイデンティティ、一つまたは複数のTBの再送信のためのRV ID、および/または一つまたは複数のTB送信の障害インジケーターの復号化成功のうちの少なくとも一つを含み得る。
【0243】
無線装置が、例えば、送信されたPREAMBLE_INDEXに一致する、一つまたは複数のRAPIDを含む少なくとも一つのRARが、RARウィンドウの満了まで受信されないと決定することに基づき、RAR受信が成功していないと決定し得る。無線装置が、例えば、RAR受信が成功していないと決定することに基づき(例えば、それに応答して、および/またはその後に)、RA手順中に一つまたは複数のPRACHプリアンブルの一つまたは複数の再送信を実行し得る。無線装置が、例えば、RARウィンドウの満了まで、少なくとも一つのMsgBを受信しないことに基づき(例えば、それに応答して)、一つまたは複数のMsgA(例えば、MsgAプリアンブルおよび/またはMsgAペイロード)の再送信を決定し得る。少なくとも一つのMsgBは、無線装置が、以前の送信中にMsgAペイロードに含み得る、競合解決識別子を含んでもよい。無線装置が、例えば、競合解決が成功していないと決定することに基づき(例えば、それに応答して)、MsgAの一つまたは複数のプリアンブルの一つまたは複数の再送信を決定し得る。無線装置が、例えば、4ステップRA手順のためのMsg 3および/または2ステップRA手順のためのMsgBに基づき、競合解決が成功したかどうかを決定し得る。
【0244】
無線装置が、競合解決タイマー(例えば、ra-ContentionResolutionTimer)を開始し得る。無線装置が、Msg3 1313送信の終了後(例えば、無線装置がMsg3を基地局に送信(例えば、伝送)した後)、第一のシンボルの各HARQ再送信で競合解決タイマーを再開し得る。無線装置が、例えば、競合解決タイマーが満了するまで、競合解決の表示を受信しないことに基づき、競合解決が成功していないと決定し得る。無線装置が、例えば、競合解決タイマーの満了後、またはそれに応答して(および/または競合解決の決定が失敗した後、またはそれに応答して)、Msg2 1312(またはMsgB 1332)によって示されるTEMPRARY_C-RNTIを破棄し得る。
【0245】
無線装置が、例えば、MsgBの明示的および/または黙示的な表示に基づき(例えば、fallbackRARメッセージの受信に基づき)、2ステップRA手順から4ステップRA手順にフォールバックし得る。MsgBの黙示的な表示は、MsgBをスケジューリングするPDCCH(例えば、RA-RNTIまたはMSGB-RNTI)を検出するために使用されるRNTIを含み得る。無線装置が、例えば、フォールバックメッセージを受信した後、またはそれに応答して(例えば、MsgBのULグラントによって示されるリソースを介して)、Msg3を送信(例えば、伝送)し得る。無線装置が、4ステップRA手順(例えば、競合解決タイマーを開始すること、および/または競合解決が成功したか、または成功していないかを決定すること)に従ってもよい。
【0246】
無線装置が、特定の期間(例えば、バックオフ時間)の間、一つまたは複数のMsg 1 1311、Msg 1 1321、またはMsg A 1331の再送信を行うことを遅延し得る。無線装置が、例えば、RA手順が競合ベースのランダムアクセス(CBRA)であること(例えば、無線装置のMACエンティティによってプリアンブルが選択される)に基づき、またはそれに応答して、および/またはRA手順が完了していないと決定することに基づき、例えば、RAR受信の成功後、またはそれに応答して、期間(例えば、バックオフ時間)を再送信に適用し得る。再送信へのバックオフ時間は、RA手順が競合解決の失敗の後、またはそれに応答して完了していないと決定することに基づき、(例えば、無線装置によって)適用され得る。無線装置が、ステップ2010に関連して説明されるようにRA手順が開始される場合、バックオフ時間を0ミリ秒に設定し得る。無線装置が、例えば、MACサブPDUのバックオフインジケーター(BI)フィールドの値によって決定されるPREAMBLE_BACKOFF、および/またはスケーリングファクタ(例えば、SCALING_FACTOR_BI)を示す一つまたは複数のRRCメッセージに基づき、バックオフ時間を設定(または更新)し得る。無線装置が、例えば、0とPREAMBLE_BACKOFFとの間の一様な分布に基づき、バックオフ時間を決定し得る。
【0247】
無線装置が、4ステップRA手順を開始し得る。無線装置が、プリアンブル(例えば、Msg1 1311)を送信(例えば、伝送)してもよく、および/またはMsg2を受信するためのRARウィンドウを監視し得る。Msg2は、C-RNTI MAC CEを含むMsg3の送信をスケジュールし得る。無線装置が、例えば、競合解決タイマー(例えば、ra-ContentionResolutionTimer)が実行中である間に、C-RNTIにアドレス付けられたPDCCHを検出し得る。無線装置が、RA手順が上位層(例えば、MACサブ層またはRRCサブ層)によって開始されたと決定することに基づき(例えば、それに応答して)、4ステップRA手順が正常に完了したことを示してもよく、および/またはPDCCHは、新しい送信に対するULグラントを示すC-RNTIにアドレス指定される。
【0248】
無線装置が、Msg3にCCCH SDUを含み得る。無線装置が、例えば、競合解決タイマーが実行中である間に、TEMPORARY_C-RNTIにアドレス付けられたPDCCHを検出し得る。無線装置が、例えば、MAC CEの競合解決アイデンティティを含むMsg4がMsg3のCCCH SDUと一致すると決定することに基づき(例えば、それに応答して)、4ステップRA手順が正常に完了したことを示し得る。
【0249】
無線装置が、2ステップRA手順を開始し得る。無線装置が、MsgAを介してC-RNTI(例えば、C-RNTIを示すC-RNTI MAC CE)を送信(例えば、伝送)し得る。無線装置が、C-RNTIおよび/またはMSGB-RNTI(またはRA-RNTI)でダウンリンク制御チャネルを監視し得る。無線装置が、例えば、C-RNTIにアドレス付けられたPDCCHを受信することに基づき(例えば、その後、またはそれに応答して)、C-RNTIおよび/またはMSGB-RNTI(またはRA-RNTI)でダウンリンク制御チャネルの監視を停止し得る。PDCCHは、ダウンリンク割り当てを含むDCIを含み得る。無線装置が、例えば、DCIに基づき、PDSCH(例えば、MAC PDU)を受信し得る。受信したPDSCH(例えば、MAC PDU)は、TAコマンド(例えば、TA MAC CE)を含んでもよい。無線装置が、例えば、TAコマンドを含むC-RNTIおよび/または対応するPDSCH(またはMAC CE)にアドレス付けられたPDCCHを受信することに基づき(例えば、その後、またはそれに応答して)、C-RNTIおよび/またはMSGB-RNTI(またはRA-RNTI)でダウンリンク制御チャネルの監視を停止し得る。無線装置が、例えば、PDCCHの受信に基づき、2ステップRA手順が正常に完了していること、MsgBの受信が正常に完了していること、および/または競合解決が正常に完了していることを決定し得る。
【0250】
無線装置が、例えば、msgB-ResponseWindowを監視する間に、少なくとも一つの応答(例えば、C-RNTIにアドレス付けられたPDCCHおよび/またはMSGB-RNTIにアドレス付けられたPDCCH)を受信し得る。無線装置が、例えば、C-RNTI(例えば、MsgAに含まれる)にアドレス付けられたPDCCHを検出することに基づき、2ステップRA手順が正常に完了したと決定し得る。PDCCHは、TAコマンドを含むPDSCH(例えば、DCIのダウンリンク割り当てを介して)を示し得る。無線装置が、例えば、C-RNTI(例えば、MsgAに含まれる)にアドレス付けられたPDCCHが検出されると決定することに基づき、2ステップRA手順が正常に完了したと決定し得る。PDCCHは、ULグラントを含むPDSCH(例えば、DCIのダウンリンク割り当てを介して)を示し得る(例えば、無線装置がすでに同期される場合)。C-RNTIにアドレス付けられたPDCCHは、成功応答の表示を含み得る。無線装置が、MSGB-RANTIにアドレス付けられたPDCCHを検出および/または受信し得る。無線装置が、例えば、ダウンリンク割り当て(例えば、MsgAに対する応答)に基づき、PDSCHを受信および/または復号化し得る。MsgAへの応答は、無線装置がMsgAを介して基地局に送信(例えば、伝送)したプリアンブルのプリアンブル識別子に一致するプリアンブル識別子(例えば、RAPID)を含み得る。MsgAに対する応答は、成功RARまたはフォールバックRAR(例えば、fallbackRAR MACサブPDU)を示す明示的または黙示的なインジケーターを含み得る。無線装置が、例えば、MsgAがfallbackRAR MACサブPDUを含み、および/またはRAPが、競合ベースのRAPの中からMACエンティティによって選択されなかったと決定することに基づき、2ステップRA手順が正常に完了したと決定し得る。無線装置が、受信したTAコマンド(例えば、TA MAC CE)および/またはULグラント値を処理し得る。無線装置が、受信したTAコマンドおよび/またはULグラント値を、下位層(例えば、物理層)に示し得る。
【0251】
無線装置が、プリアンブル送信の数(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)をカウントするカウンターを維持し得る。無線装置が、例えば、RAR受信が失敗したことに基づき(例えば、その後、またはそれに応答して)、および/または競合解決が失敗したことに基づき(例えば、その後、またはそれに応答して)、カウンターステップの値だけ(例えば、1だけ)カウンターをインクリメントし得る。無線装置が、RA手順が失敗したと決定し得る。無線装置のMACエンティティは、例えば、プリアンブル送信の数が構成値(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER=preambleTransMax+1)に達したと決定することに基づき(例えば、その後、またはそれに応答して)、RA問題を上部層に示し得る。無線装置が、RA手順が完了していないと決定し得る。一つまたは複数のMsg1 1311、Msg1 1321、またはMsg A 1331の一つまたは複数の再送信は、例えば、プリアンブル送信の数が構成値(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER<preambleTransMax+1)よりも小さいと決定することに基づき(例えば、それに応答して)実施され得る。
【0252】
図21は、さまざまなNTNプラットフォームを示す。NTN(例えば、衛星ネットワーク)は、通信機器中継ノード(例えば、無線遠隔ユニット)または基地局(例えば、NTN基地局)を乗せるために、宇宙船を使用し得る。NTNは、ネットワークまたはネットワークセグメントを含み得る。地上ネットワークは、地球の表面上に位置するネットワークであり得る。NTNは、NTNノード(例えば、衛星)をアクセスネットワーク、バックホールインターフェイスネットワーク、またはその両方として使用するネットワークであり得る。NTNは、一つまたは複数のNTNノード(または宇宙船)を含んでもよい。NTNノードは、曲げパイプペイロード(例えば、透明なペイロード)または再生ペイロードを乗せてもよい。透明なペイロードを有するNTNノードは、オンボード信号処理(例えば、変調および/または符号化などのデジタル信号処理)の能力を有しない送信機/受信機回路を含み得る。NTNノードは、オンボード処理の容量を有する再生ペイロード(例えば、NTN基地局)送信機/受信機回路を含んでもよい。オンボード処理の容量は、受信信号を復調および/または復号化し、および/または信号を地球に送信する前に信号を再生成するために使用され得る。
【0253】
NTNノードは、衛星、バルーン、航空機、高高度プラットフォームステーション(HAPS)、および/または無人航空機システム(UAS)を含んでもよい。例えば、UASは、リンプ、準静止(または静止)HAPS、または疑似衛星局(例えば、HAPS)であり得る。衛星は、90~130分の範囲の軌道期間で、250km~1500kmの高度で低地球軌道(LEO)に配置され得る。地球の表面上の所与の点の観点から、LEO衛星の位置は変化し得る。衛星は、2時間~14時間の範囲の軌道期間で、5000~20000kmの高度で中地球軌道(MEO)に配置され得る。衛星は、高度35,786kmで、かつ赤道の真上に、地表衛星地球軌道(GEO)に配置され得る。地球の表面上の所与の点の観点から、GEOの位置は移動しなくてもよい。
【0254】
図22は、NTNにおける例示的な通信を示す。NTNは、一つまたは複数の透明なNTNプラットフォーム(例えば、ノード)を含んでもよい。NTNノード(例えば、衛星)は、別の衛星(例えば、リンク間衛星通信リンクを介して)または地上(例えば、フィーダー通信リンクを介して)上のゲートウェイから地球に受信信号を転送し得る。ゲートウェイは、基地局(例えば、NTN基地局)と併置されてもよく、または基地局とは別個に位置し得る。NTNノードは、受信信号を、地球上の無線装置から、別のNTNノードまたは地上のゲートウェイに転送し得る。信号は、増幅および/またはサービスリンク周波数(点または帯域幅)とフィーダーリンク周波数との間のシフトで転送され得る。
【0255】
NTNノードは、所与のエリア(例えば、カバレッジエリアまたはセル)にわたって一つまたは複数のビームを生成し得る。ビーム(またはセル)のフットプリントは、スポットビームと呼んでもよい。セル/ビームのフットプリントは、衛星移動(例えば、移動セルを有するLEOまたは移動セルを有するHAPS)によって地球の表面上を移動し得る。セル/ビームのフットプリントは、衛星の動きを補償するために衛星によって使用されるいくつかのビームポインティング機構(例えば、地球固定セルを有するLEO)で地球固定され得る。
図21に示すように、スポットビームのサイズは、システム設計に依存してもよく、数十キロメートル~数千キロメートルの範囲であり得る。
【0256】
伝播遅延(例えば、衛星と地上の間、または複数の衛星の間)は、信号のヘッドが送信元(例えば、NTN基地局またはNTNノード)から受信機(例えば、無線装置)に移動するのに、またはその逆に移動するのにかかる時間量であり得る。アップリンクの場合、送信元は無線装置であってもよく、受信機は基地局/アクセスネットワーク(例えば、NTN基地局)であり得る。ダウンリンクの場合、送信元は基地局/アクセスネットワーク(例えば、NTN基地局)であってもよく、受信機は無線装置であり得る。伝播遅延は、送信者と受信機との間の距離の変化に応じて変化し得る(例えば、NTNノードの移動、無線装置の移動、衛星間リンク、および/またはフィーダーリンクスイッチングによる)。
【0257】
一つまたは複数の基準点は、NTNアーキテクチャーで使用され得る。一つまたは複数の基準点の構成は、アップリンクタイミング同期(例えば、ULフレームおよびDLフレームが基地局で整列されるかどうか)、UL通信のための基地局による遅延の事前補償、UL通信のための無線装置による遅延の事前補償、および/または衛星天体暦データのためのエポック時間を示し得る。NTN内の一つまたは複数の基準点は、無線装置が、伝播遅延(例えば、サービスリンク内の)を決定する(例えば、推定/計算/測定する)こと、伝播遅延(またはRTD)を決定する(例えば、維持/追跡する)こと、および/またはDCIによってスケジュールされるUL送信の送信タイミングまたはMAC CEの作用時間を決定することのうちの一つまたは複数を実行することを可能にし得る。
【0258】
基地局が、セル/ビーム中心で基準点2201を構成し得る(事例1)。事例1では、基準点2201は、地面上にあり得る。基準点2201は、セル/ビーム内の無線装置よりも高い高度を有し得る(例えば、NTNノードまたは基地局からセル/ビーム内の基準点2201への伝播遅延を最小化するために)。基準点2201は、民間航空の飛行高さを超える高度を有し得る。基地局が、NTNノードで基準点2202を構成し得る(事例2)。事例2では、アップリンクタイミング同期は、例えば、ULフレームおよびDLフレームが基地局で整列されていない場合、NTNノードで達成され得る。基地局が、NTNノードとゲートウェイとの間のフィーダーリンク内の基準点2203を構成し得る(事例3)。事例3では、基地局が、NTNノード(例えば、地球固定セルを有するLEO衛星)の移動にもかかわらず、基地局によって事前補償される伝播遅延が固定されたままになるように、基準点2203の位置を構成し得る。基地局が、ゲートウェイで基準点2204を構成し得る(事例4)。事例4では、ゲートウェイの位置を無線装置に(例えば、セキュリティ問題のために)露出させないために、基準点2204は補助基準点とみなされ得る。無線装置が、補助基準点および事前設定された補償時間ウィンドウを決定することによって、ゲートウェイの正確な位置の情報なしに、フィーダーリンク遅延を決定(例えば、測定/算出)し得る。基地局が、基地局で基準点2205を構成し得る(事例5)。事例5では、ULフレームおよびDLフレームは、基地局(例えば、NTN基地局)で整列され得る。
【0259】
基地局と
図22の基準点との間の伝播遅延は、セル/ビームの共通遅延(例えば、セル/ビーム内の全ての無線装置によって経験される遅延)と称され得る。基地局が、例えば、ブロードキャストシグナリング(例えば、SIB1)を介して、セル/ビーム内の全ての無線装置に共通遅延の値を提供し得る。GNSS能力を有する無線装置が、一つまたは複数の測定値に基づき伝播遅延(またはサービスリンク遅延)を推定することを必要とし得る。伝播遅延は、共通遅延および一つまたは複数の他の遅延を含み得る。一つまたは複数の測定値は、無線装置のGNSS取得位置情報を示し得る。一つまたは複数の測定値は、無線装置が、GNSS取得位置および衛星天体暦データ/情報を使用して、伝播遅延を決定(例えば、計算/推定)することを可能にし得る。一つまたは複数の測定値は、無線装置が、GNSS取得位置および一つまたは複数の基準点を使用して、伝播遅延を決定(例えば、計算/推定)することを可能にし得る。一つまたは複数の測定値は、無線装置が、一つまたは複数のタイムスタンプ(例えば、構成されるブロードキャスト信号のタイムスタンプ)を介して伝播遅延を決定、推定/算出することを可能にし得る。一つまたは複数の測定値は、無線装置が、共通遅延が期間にわたって変化する変動レートを決定(例えば、推定/測定)することを可能にし得る。無線装置が、例えば、共通遅延の決定された(例えば、推定/測定された)変動レートに基づき、共通遅延のドリフトレートを決定(例えば、計算)し得る。一つまたは複数の測定値は、無線装置が、サービスリンク遅延が期間にわたって変化し得る変動レート(例えば、衛星天体暦データを使用して)を決定(例えば、推定/測定)することを可能にし得る。無線装置が、サービスリンク遅延の決定された(例えば、推定/測定された)変動レートに基づき、サービスリンク遅延のドリフトレートを決定(例えば、計算)し得る。GNSS能力を有しない無線装置について(またはGNSS精度が正確ではありえない場合)、基地局が、共通遅延をセル/ビームの最大リンクに等しく構成し得る。共通遅延は、GNSS能力を有しない無線装置のグループに対するものであり得る。追加的に、または代替的に、共通遅延は、無線装置のグループ(例えば、フィーダーリンク遅延にサービスリンク遅延の一部分を加えたもの)によって経験される伝播遅延の一部分であり得る。
【0260】
衛星のビーム/セル内の差動遅延は、例えば、最下点でのビーム/セルフットプリントの最大直径(例えば、最大遅延リンク)に基づき決定(例えば、計算)され得る。差動遅延は、NTNノード(例えば、NTN基地局)との通信中に二つの無線装置が経験し得る通信遅延間の最大差を示し得る。本明細書に記載されるように、NTNノード(例えば、NTN基地局)は、地上基地局および/または衛星基地局のうちの一つまたは複数を含んでもよい。差動遅延は、無線装置2210と無線装置2220によって経験される通信遅延の間の差を示し得る。無線装置2210は、セル/ビームの中心の近くに位置し得る。無線装置2220は、セル/ビームのエッジの近くに位置し得る。無線装置2210は、無線装置2220と比較して、より小さなRTDを経験し得る。セル/ビームのエッジへのリンクは、セル/ビームにおける最大伝播遅延を経験し得る。セル/ビーム中心へのリンクは、セル/ビームの最小伝播遅延を経験し得る。LEO衛星の場合、差動RTDは3.12ミリ秒であり得る。
【0261】
基地局が、基準点を構成し得ない。無線装置が、基準点が基地局によって構成されていないと決定することに基づき、基準点がNTNノードに位置すると想定し得る。基地局が、無線装置が事前補償することが予期される伝播遅延の一部分を示し得る。表示は、BSIを介して送信され得る。無線装置が、一つまたは複数の基準点が構成されていないと決定することに基づき、サービスリンク遅延および/またはサービスリンク遅延の一部分を事前補償し得る。
【0262】
図23は、さまざまな伝播遅延の実施例を示す。さまざまな伝播遅延は、異なる高度でのNTNノードに対応し得る。伝播遅延は、一方向遅延を指し得る。一方向遅延は、例えば、送信機から受信機へ、通信システムを介して信号を伝搬するために必要な時間量であり得る。透明なNTNの場合、RTDは、サービスリンク遅延(例えば、NTNノードと無線装置との間)、フィーダーリンク遅延(例えば、NTNゲートウェイとNTNノードとの間)、および/またはゲートウェイと基地局との間(例えば、ゲートウェイとNTN基地局が共位置されていない場合)を含むことができる。RTDは、例えば、透明なペイロードを有するGEO衛星の場合、一方向遅延の四倍であり得る。例えば、
図23に示すように、一方向遅延は、無線装置と衛星との間にあり得、RTDは、一方向遅延の4倍であり得る。追加的または代替的に、一方向遅延が無線装置と基地局との間の遅延に対応する場合、RTDは一方向遅延の二倍であり得る。例えば、GEO衛星の一方向遅延は、138.9ミリ秒であり得る。GEO衛星用のRDTは、約556ミリ秒であり得る。地上ネットワークのRTDは、1ミリ秒未満であり得る。GEO衛星のRTDは、地上ネットワークのそれよりも数百倍長くてもよい。地上ネットワーク(例えば、NR、E-UTRA、LTE)のRTDは、NTNのRTDと比較して無視でき得る。少なくとも一部のシステムでは、高度600kmの透明なペイロードを有するLEO衛星の最大RTDは、25.77ミリ秒であってもよく、および/または高度1200kmの透明なペイロードを有するLEO衛星の場合、の最大RTDは、41.77ミリ秒であり得る。
【0263】
図24は、非地上ネットワーク(NTN)におけるタイミングアドバンス(TA)レポートの実施例を示す。TAレポート手順は、少なくとも一つの条件が満たされた場合にトリガーされ得る。無線装置が、TAレポート情報を(例えば、基地局に)送信し得る。無線装置が、例えば、トリガーされたTAレポート手順に基づき、TAレポート情報を送信し得る。基地局が、タイミングオフセット(例えば、装置固有のタイミングオフセット)を(例えば、TAレポート情報に基づき)送信し得る。タイミングオフセットは、装置固有のタイミングオフセットを決定するために使用され得る。装置固有のタイミングオフセットは、無線装置が、例えば、NTNにおいて、基地局と通信している間、TAとして使用され得る。
【0264】
ステップ2410で、無線装置が、基地局から一つまたは複数の構成メッセージを受信し得る(例えば、時刻T0で、またはその後で)。一つまたは複数の構成メッセージは、一つまたは複数の第一の構成メッセージ、一つまたは複数の第二の構成メッセージ、および/または一つまたは複数の第三の構成メッセージを含み得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、ブロードキャスト情報システム(SIB)を介して受信され得る。一つまたは複数の第一の構成メッセージは、以下の一つまたは複数の構成パラメーターを含む/示すことができる。PUCCHリソース、RACH構成、一つまたは複数のBSR構成、複数のSR構成、および/または複数の構成されたグラント構成。第二の構成メッセージは、(例えば、無線装置における)伝播遅延および/またはTAの決定(例えば、計算)を促進および/または管理する一つまたは複数の構成パラメーターを含む/示すことができる。第二の構成メッセージは、一つまたは複数の衛星天体暦パラメーター、一つまたは複数の共通遅延(例えば、ネットワーク制御された共通遅延)パラメーター、一つまたは複数のTAパラメーター、一つまたは複数の基準点、一つまたは複数の有効期間(有効性ウィンドウ、検証期間、および/または検証ウィンドウとも呼ばれる)、一つまたは複数のタイミングオフセットパラメーター、および/または一つまたは複数のTAマージンを含み得る。一つまたは複数の第三の構成メッセージは、一つまたは複数のTAレポート構成パラメーターを含むことができる。
【0265】
一つまたは複数のタイミングオフセットパラメーターは、セル固有の伝播遅延に対応する一つまたは複数の第一のタイミングオフセットパラメーター(例えば、第一のタイミングオフセットパラメーター)を含み得る。基地局が、セルの最大伝播遅延の関数として、第一のタイミングオフセットパラメーターを決定(例えば、計算または構成)し得る。無線装置が、例えば、第一のタイミングオフセットパラメーターに基づき、セル/ビーム固有のタイミングオフセットを決定(例えば、計算または維持)し得る。無線装置が、基地局から第一のタイミングオフセットパラメーターを受信することに基づき、セル/ビーム固有のタイミングオフセットを決定(例えば、追跡、更新、または維持)し得る。第一のタイミングオフセットパラメーターは、基地局によって更新され得る。
【0266】
一つまたは複数のタイミングオフセットパラメーターは、一つまたは複数のビーム固有のタイミングオフセットに対応する第二のタイミングオフセットパラメーターを含むことができる。一つまたは複数のビーム固有のタイミングオフセットの各々は、セル内の一つまたは複数の対応するビームの一つまたは複数の最大伝播遅延にそれぞれ対応し得る。一つまたは複数のビーム固有のタイミングオフセットのn番目の入力は、例えば、セルがnによってインデックス付けされた二つ以上のビームを含む場合、セルのn番目のビーム(例えば、仮想ビーム)の最大伝播遅延に対応し得る。一つまたは複数のビーム固有のタイミングオフセットのn番目の入力は、セルの最大伝播遅延(例えば、第一のタイミングオフセットパラメーターに示される)とセルのn番目のビームの最大伝播遅延との間の差を示し得る。無線装置が、例えば、第二のタイミングオフセットパラメーターおよび/または第一のタイミングオフセットパラメーターに基づき、セル/ビーム固有のタイミングオフセットを決定し得る。無線装置が、例えば、ビームインジケーター/インデックスが、セル内の基地局(またはNTNノード)との通信に使用されるビームを示すことに基づき、セル固有のタイミングオフセットまたはビーム固有のタイミングオフセットを決定し得る。
【0267】
一つまたは複数のタイミングオフセットパラメーターは、一つまたは複数の第三のタイミングオフセットパラメーター(例えば、第三のタイミングオフセット)を含み得る。第三のタイミングオフセットパラメーターは、例えば、透明なNTNノードを有するNTNシナリオにおいて、および/またはULフレームおよびDLフレームが基地局で整列していない場合に、基地局が事前補償し得る伝播遅延の一部分を示し得る。第三のタイミングオフセットパラメーターは、例えば、ULフレームおよび/またはDLフレームが基地局で整列していない場合、ULフレームタイミングとDLフレームタイミングとの間の差を示し得る。第三のタイミングオフセットパラメーターは、例えば、透明なNTNノードを有するNTNにおいて、第二の構成パラメーターに存在し得ない。無線装置が、第三のタイミングオフセットパラメーターが第二の構成メッセージで示されていないという決定に基づき、K_macタイミングオフセットを0に設定し得る。
【0268】
一つまたは複数の基準点は、無線装置によって使用されて、アップリンクタイミング同期を決定し、フィーダーリンク遅延(例えば、ゲートウェイの位置を知らずに)を決定(例えば、測定または計算)し、サービスリンク遅延(またはサービスリンク遅延の一部分)を決定し、UL/DLフレームアライメントを決定し、および/または衛星天体暦パラメーターのエポック時間を決定(例えば、測定)し得る。
【0269】
一つまたは複数の有効期間は、GNSS取得データの位置(例えば、場所)情報が正確とみなされる有効期間を示す第一の有効期間を含み得る。第一の有効期間は、取得されたGNSS位置情報が有効である(例えば、必要な精度要件および/または最大許容誤差に準拠する)最大期間を示し得る。GNSS位置情報は、無線装置によって取得され得る。無線装置が、新しいGNSS位置情報(例えば、データ)を取得することに基づき(例えば、それに応答して、またはその後に)第一の有効期間を再開し得る。無線装置が、新しいGNSS位置情報を取得し得る(例えば、第一の有効期間が満了したと決定することに基づき)。無線装置が、新しいGNSS位置情報が取得された場合(例えば、その後)、第一の有効期間/ウィンドウを(再)開始し得る。
【0270】
セル/ビーム内の異なる無線装置からの送信は、基地局および/またはNTNノード(例えば、衛星)で時間整列されて、アップリンク直交性を維持し得る。時間アライメント/同期は、異なる無線装置で異なるTA値を使用して、それらの異なる伝播遅延(例えば、RTD)を補償することによって達成され得る。無線装置が、例えば、閉ループTA手順/制御および開ループTA手順/制御の組み合わせに基づき、現在のTA値(および/または無線装置と基地局との間のラウンドトリップ送信遅延(RTT))を決定(例えば、計算/測定/維持)し得る。閉ループTA手順/制御は、TA(例えば、絶対TA)コマンドを受信することに基づいてもよい。TAコマンドは、基地局から受信され得る。TAコマンドは、MAC CEまたはMsg2 1312(またはMsgB 1332)から受信され得る。無線装置が、各TAコマンドMAC CEを受信することに基づき(例えば、それに応答して、またはその後に)閉ループTA値を決定(例えば、維持/算出)し得る。開ループTA手順/制御は、無線装置および/または第二の構成メッセージのGNSS取得位置に基づいてもよい。閉ループTA制御/手順と開ループTA手順/制御とを組み合わせることは、例えば、新しいGNSS取得位置が利用可能になった場合、および/または無線装置が第二の構成メッセージを取得(例えば、読み取り)する場合、閉ループTA値(例えば、累積閉ループTA値)を、事前定義された値(例えば、0)にリセットすることを含み得る。閉ループTA制御と開ループTA制御とを組み合わせることは、(例えば、開ループTA手順/制御に基づき導出/計算される)開ループTA値を閉ループTA値(または閉ループTA手順/制御の一部分)に追加することを含み得る。
【0271】
一つまたは複数のTAマージン(提供される場合)は、例えば、無線装置での伝播遅延および/または現在のTA値を(例えば、自律的に)測定/計算しながら、誘導された一つまたは複数の誤差を補償するために無線装置によって使用され得る。基地局が、補正前精度要件および/またはULタイミング同期要件に基づき、一つまたは複数のTAマージンを構成し得る。無線装置が、例えば、RA手順でプリアンブルを送信(例えば、伝送)するために、一つまたは複数のTAマージンに基づき現在のTA値を調整し得る。一つまたは複数のTAマージンが提供されない場合、無線装置が、無線装置での伝播遅延の過小評価または過大評価をそれぞれ考慮するために、(例えば、双極TAコマンドフィールドを介して)正の値または負の値のいずれかで(例えば、Msg2 1312 or MsgB 1332のTACフィールドを介して)TAコマンドを受信することを期待し得る。
【0272】
衛星天体暦パラメーターは、衛星天体暦情報(例えば、データ)、衛星天体暦情報のエポック時間、第二の有効期間、および/または衛星天体暦情報に対応する一つまたは複数のドリフトレートを含み得る。一つまたは複数のドリフトレートは、軌道減衰/大気抗力に関連付けられる衛星位置/移動の一つまたは複数の変動レートを示し得る。無線装置が、衛星天体暦パラメーターを使用して、衛星の移動パターンを決定(例えば、測定/算出/維持)し、サービスリンク遅延を決定(例えば、推定/測定)し、および/または(例えば、開ループTA手順/制御を介して)現在のTA値を調整し得る。無線装置が、例えば、実装された軌道予測器/伝播器モデルに基づき決定し得る。一つまたは複数のドリフトレートは、ドリフトレート(例えば、一次ドリフトレート)、ドリフトレートの変動レート(例えば、二次ドリフトレート)、および/または二次ドリフトレートの変動レート(例えば、三次ドリフトレート)を含み得る。衛星天体暦情報は、一つまたは複数の衛星天体暦形式で構成され得る。
【0273】
無線装置が、伝播遅延(例えば、サービスリンク遅延または開ループTA値)を決定(例えば、維持/計算/更新)し得る。決定は、一つまたは複数の衛星天体暦パラメーター(例えば、一つまたは複数のドリフトレート)に基づいてもよい。第二の有効期間は、天体暦(例えば、衛星天体暦)パラメーターの有効性時間を示し得る。無線装置が、第二の有効期間中に、第二の構成メッセージの頻繁な取得(例えば、読み取り)をスキップし得る。無線装置が、第二の有効期間中に新しい衛星天体暦データを取得しえない。第二の有効期間は、無線装置が衛星天体暦パラメーターを更新(例えば、読み取るか、または取得)しない間、最大期間(例えば、無線装置が、伝播遅延および/または開ループTA値を決定する際の最大許容誤差を決定するために使用している軌道予測器/伝播器モデルに対応する)を示し得る(例えば、指定し得る)。無線装置が、例えば、新しい衛星天体暦データを取得することに基づき(それに応答して、またはその後に)、第二の有効期間に対応するタイマーを開始(例えば、再開始)し得る。
【0274】
一つまたは複数のTAパラメーターは、共通TA(例えば、共通遅延)、第三の有効期間(例えば、共通TA検証期間)、および/または共通TAの一つまたは複数の高次(例えば、一次、二次、および/または三次)ドリフトレートを示し得ることを示し得る。共通TAは、事前定義される粒度、例えば、一つのスロットで、またはTAC MAC CEの粒度に基づき示され得る。第三の有効期間は、無線装置が共通TAまたは開ループTAを取得する必要がない最大期間を示し得る。第三の有効期間は、無線装置が新しい第二の構成メッセージを取得しない最大期間を示し得る。第三の有効期間が第二の構成メッセージに存在しない場合、無線装置が、例えば、第二の有効期間に基づき、第三の有効期間を設定し得る。共通TAの二次ドリフトレートは、共通TAのドリフトレートが事前定義される期間(例えば、第三の有効期間)にわたって変化する変動レートを示し得る。共通TAの三次ドリフトレートは、共通TAの二次ドリフトレートに対応する変動レートを示してもよく、それによって、共通TAの二次ドリフトレートが事前定義される期間(例えば、第三の有効期間)にわたって変化する。
【0275】
無線装置が、例えば、新しい衛星天体暦パラメーターの受信/読み取りに基づき(例えば、その後、またはそれに応答して)、第二の有効期間を開始(例えば、再開始)し得る。無線装置が、例えば、新しい共通TAパラメーターおよび/または新しい共通TAを読み取る/受信することに基づき(例えば、その後、またはそれに応答して)、第三の有効期間を開始(例えば、再開始)し得る。無線装置が、例えば、GNSSデータを使用して無線装置の新しい位置情報を取得することに基づき(例えば、その後、またはそれに応答して)、第一の有効期間を開始(例えば、再開始)し得る。
【0276】
無線装置が、第二の有効期間が満了になったと決定することに基づき(例えば、それに応答して、またはその後に)、更新された衛星天体暦情報を取得し得る。無線装置が、例えば、第三の有効期間が満了になったと決定することに基づき(例えば、それに応答して、またはその後に)、更新された共通TAを取得し得る。無線装置が、例えば、第一の有効期間/ウィンドウが満了になったと決定することに基づき(例えば、それに応答して、またはその後に)、更新されたGNSS位置情報を取得し得る。
【0277】
無線装置が、例えば、更新された衛星天体暦情報、更新された共通TA、および/または更新されたGNSS位置情報を受信(例えば、読み取り)することに基づき(例えば、それに応答して、またはその後に)、現在のTA値(例えば、開ループ手順/制御)を決定(例えば、計算/測定/更新)し得る。無線装置が、例えば、閉ループTA手順/制御に基づき、現在のTA値を更新し得る。閉ループTA手順/制御は、例えば、TAC MAC CEを受信することに基づいてもよい。
【0278】
無線装置が、例えば、共通TAパラメーターが第二の構成メッセージに存在しないと決定することに基づき(例えば、それに応答して、またはその後に)、共通TAをゼロに設定し得る。無線装置が、例えば、ULタイミング同期がNTNノードに保持される場合、共通TAを事前補償しえない。無線装置が、例えば、透明なペイロードNTNノード(例えば、LEO衛星)を有するNTNに対して、共通TAを事前補償し得ない。
【0279】
基地局が、(例えば、SIBを介して)第二の構成メッセージおよび/または第三の構成メッセージを定期的にブロードキャスト(例えば、160ミリ秒ごと)し得る。無線装置が、例えば、第二の有効期間(および/または第三の有効期間)が構成され、第二の有効期間(および/または第三の有効期間)が第二の構成メッセージが送信される周期性(例えば、ブロードキャスト)よりも大きいと決定することに基づき、第二の構成メッセージを取得しない、および/または読み取らないと決定し得る。無線装置が、例えば、第二の有効期間(および/または第三の有効期間)が実行される場合、第二の構成メッセージを読み取りしない、および/または取得しないことを決定し得る。無線装置が第二の構成メッセージを取得し得る周期性は、例えば、一つまたは複数のドリフトレート(例えば、衛星天体暦パラメーターの一つまたは複数のドリフトレートおよび/または共通TAパラメーターの一つまたは複数のドリフトレート)が構成されるかどうかに基づき、(例えば、無線装置によって)決定され得る。無線装置が、例えば、共通TAの一つまたは複数のドリフトレート(および/または衛星天体暦パラメーターの一つまたは複数のドリフトレート)が構成される場合、現在維持/推定される伝播遅延の不正確性が許容可能であるとみなされる時間ウィンドウにわたって、第二の構成メッセージの読み取り/取得をスキップし得る。無線装置が、例えば、第二の有効期間(および/または第三の有効期間)が構成されていないと決定することに基づき、第二の構成メッセージを定期的に取得し得る。
【0280】
無線装置が、例えば、一つまたは複数のドリフトレート(提供される場合)に基づき、現在のTA値を(例えば、自律的に)決定(例えば、調整/更新/再計算)し得る。基地局が、(第二の構成メッセージを介して)少なくとも一つまたは複数のドリフトレートおよび/または少なくとも一つまたは複数の変動レートを提供することによって、(例えば、開ループTA値を計算/維持するために)シグナリングオーバーヘッドを低減し得る。無線装置が、ある期間(例えば、3秒)にわたる伝播遅延(または開ループTA値)の変化を決定(例えば、維持/追跡)し得る。無線装置が、例えば、一つまたは複数のドリフトレートが提供され、一つまたは複数のドリフトレートの一つまたは複数の変動レートが提供される場合、長期間(例えば、35秒)の伝播遅延(または開ループTA値)の変化を決定(維持/追跡)し得る。伝播遅延の変化は、いくつのドリフトレートが構成されるかに依存し得る(例えば、一つのドリフトレートが構成される場合、3秒が使用されてもよく、三つのドリフトレートが構成される場合、35秒が使用されてもよく、任意の他の量のドラフトレートが、任意の他の持続時間に対応し得る)。追加的に、または代替的に、有効性タイマー(例えば、第二の有効性タイマー、第三の有効性タイマー、またはnが任意の数量であり得るn番目の有効性タイマー)は、伝播遅延の変化の値を示し得る。基地局が、(例えば、無線装置が伝播遅延の変化を決定(例えば、追跡/維持)する能力を増加させるため)一つまたは複数の構成パラメーターを示し得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、フィーダーリンク遅延の三次近似、衛星移動の三次近似、共通遅延の三次近似などに対応し得る。
【0281】
ステップ2420で、無線装置が、TAレポート情報を基地局に送信(例えば、伝送)し得る。TAレポート情報は、デバイス固有のTA情報を含み得る。TAレポート情報は、無線装置の現在のTA値および/または無線装置の位置情報に基づいてもよい。TAレポート情報は、現在のTA値、無線装置によって自律的に計算/測定される伝播遅延の一部、無線装置によって事前補償される伝播遅延の一部、サービスリンク遅延、無線装置と設定された基準点との間の伝播遅延(例えば、
図22に関連して説明したように、一つまたは複数の基準点に基づいて示される)、無線装置による(現在のTA値に基づく)計算された測定値と、装置固有のタイミングオフセットとの差、計算された測定値とセル/ビーム固有のタイミングオフセットとの差、基地局と無線装置間の伝播遅延、オープンループTA値、開ループTA値の一部(例えば、無線装置によって自律的に計算/維持される部分)、無線装置の位置情報、セル/ビーム固有のタイミングオフセットと現在のTA値との差、および/または装置固有のタイミングオフセットと現在のTA値との差、の一つまたは複数を示すことができる。無線装置の位置情報は、無線装置の定量化された位置または無線装置の位置の変化を含み得る。TAレポート情報に関して提供される説明は、本開示に提供される実施例に限定されるとみなされるべきではない。当業者であれば、TAレポート情報の変形が本明細書に記載される実施例にも適用され得ることを認識するであろう。
【0282】
無線装置が、MAC CEコマンド(例えば、TAレポートMAC CE)またはRRCシグナリング(例えば、RRC再構成メッセージ)を介して、TAレポート情報を送信(例えば、伝送)し得る。TAレポート情報は、例えば、ネットワーク要求(例えば、MAC CEコマンドおよび/またはDCI)に基づき、または初期アクセス中に送信され得る。以下でより詳細に論じるように、TAレポート情報は、トリガーされたTAレポート手順に基づいてもよい。
【0283】
基地局が、TAレポート情報(例えば、RRCシグナリングまたはMAC CEコマンドに対応する)のための論理チャネルを構成し得る。基地局が、TAレポート情報の論理チャネルを事前設定された優先度で構成し得る。無線装置が、利用可能なUL-SCHリソースを介して、TAレポート情報2420/2460を送信(例えば、伝送)し得る。TAレポート情報を送信(例えば、伝送)するためのUL-SCHリソースが利用可能であるかどうかは、例えば、論理チャネル優先順位付け手順に基づいてもよい。構成されたグラント(例えば、タイプ1および/またはタイプ2)、ランダムアクセス手順、および/またはBSR手順のためのSRは、TAレポート情報を送信(例えば、伝送)するために使用され得る。
【0284】
初期アクセス(例えば、無線装置がRRC_IDLE状態および/またはRRC_INACTIVE状態でランダムアクセスを実行/開始している間)中にTAレポート情報を送信(例えば、伝送)するために、無線装置が、RA手順を介してTAレポート情報を基地局に送信(例えば、伝送)するように構成され得る。構成は、第三の構成メッセージ内の情報に基づいてもよい。無線装置が、例えば、無線装置がRRC_CONNECTEDモードにある場合、RA手順を介してTAレポート情報を基地局に送信しないように構成され得る。
【0285】
ステップ2430で、無線装置が、タイミングオフセットを受信し得る。タイミングオフセットは、基地局から受信され得る。例えば、
図24に示すように、無線装置が、時間T2でタイミングオフセットを受信し得る。タイミングオフセットは、例えば、TAレポート情報(例えば、無線装置から受信される)に基づき、基地局によって決定(例えば、計算)され得る。
【0286】
基地局が、例えば、無線装置の位置情報に基づき、タイミングオフセットを計算し得る。基地局が、例えば、無線装置のULデータ送信効率を改善する(例えば、送信遅延を低減する)ために、タイミングオフセットを提供し得る。例えば、無線装置がセル中心の近くまたはビーム中心の近くに位置する場合(例えば、
図22の無線装置1)、セル/ビーム固有のタイミングオフセットと無線装置の伝播遅延との間の差は、有意になる(例えば、セル/ビームの差動遅延に近い)場合がある。
【0287】
無線装置が、例えば、TAレポート情報に応答して、タイミングオフセットに対応する(例えば、示す)更新情報を含むメッセージ(例えば、RRCメッセージまたはMAC CEコマンド)を受信し得る。更新された情報(例えば、タイミングオフセット2430および/またはタイミングオフセット2470)は、セル/ビーム固有のタイミングオフセットとタイミングオフセットとの間の差、または装置固有のタイミングオフセットとタイミングオフセットとの間の差を示し得る。基地局が、装置固有のタイミングオフセットを決定/算出し得る。装置固有のタイミングオフセットは、無線装置の現在/以前のTA値よりも大きくてもよく、および/またはセル固有のタイミングオフセットよりも小さくてもよい。
【0288】
タイミングオフセットは、メッセージ(例えば、RRCシグナリングまたはMAC CEコマンド)によって示され得る。RRCシグナリングは、RRC再構成メッセージを含み得る。MAC CEコマンドは、タイミングオフセットMAC CEコマンド(例えば、Koffset_UE MAC CEコマンド)を含んでもよい。
【0289】
ステップ2440で、無線装置が、タイミングオフセットに基づき、装置固有のタイミングオフセット(例えば、Koffset_UE)を決定(例えば、維持、設定、または計算)し得る。タイミングオフセットは、装置固有のタイミングオフセットと同じであり得る。受信されたタイミングオフセットは、装置固有のタイミングオフセットとは異なってもよい。
【0290】
無線装置が、例えば、無線装置がタイミングオフセット2430を受信するときの時刻T2で、装置固有のタイミングオフセットが利用できない/維持されていないと決定し得る。装置固有のタイミングオフセットは、初期アクセス手順の後、および/または時間T2の前に利用可能/維持され得る。装置固有のタイミングオフセットは、例えば、無線装置が時間T2によって無線装置固有のタイミングオフセットを破棄/削除した場合、および/または無線装置が一つまたは複数の以前の通信を介して基地局からタイミングオフセットを受信しなかった場合、時間T2で無線装置で利用可能/維持され得ない。
【0291】
無線装置が、例えば、タイミングオフセットを受信することに基づき(例えば、それに応答して、またはその後に)、装置固有のタイミングオフセットを計算し得る。例えば、無線装置が、基地局からのタイミングオフセットに基づき、装置固有のタイミングオフセットを決定し得る。無線装置が、基地局からのタイミングオフセット、以前の装置固有のタイミングオフセット、第三のタイミングオフセットパラメーター、および/またはセル/ビーム固有のタイミングオフセットに基づき、装置固有のタイミングオフセットを決定(例えば、維持/算出)し得る。例えば、無線装置が、事前/現在のデバイス固有のオフセット(例えば、維持/利用可能な装置固有のタイミングオフセット)からの新しいデバイス固有のオフセット、および基地局から受信されたタイミングオフセットを決定し得る。
【0292】
無線装置が、第三の構成メッセージ(例えば、TAレポート構成メッセージ)に基づき、基地局から受信されるレポート要求(例えば、DCIまたはMAC CE)に応答して、またはその後に、TAレポート情報を報告するように構成され得る。構成は、無線装置がRRC_CONNECTED状態にある間に発生し得る。無線装置が、例えば、レポート要求に基づき、現在のTAを決定(例えば、計算/測定)し、TAレポート情報を送信し得る。無線装置が、例えば、第三の構成メッセージに基づき、TAレポート情報を定期的に報告するように構成され得る。第三の構成メッセージは、TAレポート情報が送信(例えば、伝送)される周期性および/またはTAレポート情報を送信(例えば、伝送)するために、UL-SCHリソース(例えば、タイプ1またはタイプ2の構成されたグラント)を示し得る。
【0293】
第三のメッセージは、TAレポート手順をトリガーするための少なくとも一つのTA条件を示し得る。例えば、少なくとも一つのTA条件は、現在のTA値の変化に対応する第一のTA条件、および/または装置固有のタイミングオフセットと現在のTA値との間の差に対応する第二のTA条件を含み得る。現在のTA値の変化は、例えば、現在のTA値と以前のTA値との間の差に基づき決定され得る)。以前のTA値は、現在のTA値の前に(時間的に)決定(例えば、計算/測定)され得る。例えば、以前のTA値は、最後のTAレポート情報に対応し得る。TAレポート手順は、例えば、(例えば、現在のTA値と以前のTA値との間の変動が閾値よりも大きい場合)現在のTA値が以前のTA値よりも大きい(または小さい)、および/または現在のTA値の変化が閾値よりも大きい(または小さい)、第一のTA条件に基づきトリガーされ得る。TAレポート手順は、例えば、装置固有のタイミングオフセットと現在のTA値との間の差が第二の閾値未満である、第二のTA条件に基づきトリガーされ得る。
【0294】
ステップ2450で、無線装置が、例えば、少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、時間T3で、TAレポート手順をトリガーし得る。ステップ2460で、無線装置が、例えば、トリガーされたTAレポートに基づき、TAレポート情報を送信(例えば、伝送)し得る。TAレポート情報は、利用可能なUL-SCHリソースを使用して送信され得る。ステップ2460は、ステップ2420に記載されるのと同様に実装され得る。ステップ2470で、無線装置が、タイミングオフセットを受信し得る。ステップ2470は、ステップ2430に記載されるのと同様に実装され得る。ステップ2480で、無線装置が、装置固有のタイミングオフセットを決定し得る。ステップ2480は、ステップ2440と同様に実装され得る。
【0295】
セル/ビーム固有のタイミングオフセットおよび/または装置固有のタイミングオフセットは、無線装置によって、(例えば、DCIによってスケジュールされる)アップリンクグラントの因果関係を確保/保証するために使用され得る。無線装置が、セル/ビーム固有のタイミングオフセットおよび/または装置固有のタイミングオフセットを使用して、UL送信のタイミングを決定し得る。UL送信は、DCI、DCIによってスケジュールされるPDSCHに対応するPUCCH上のHARQ-ACK/NACK、PDCCHを介して示される半持続的スケジューリングの停止に対応するPUCCH上のHARQ-ACK、構成されたグラント(例えば、タイプ2の構成されたグラント)の送信機会、および/またはPDCCHによって順序付けられたプリアンブルの送信のためのPRACH機会によってスケジュールされ得る。
【0296】
無線装置が、セル/ビーム固有のタイミングオフセット(利用可能な場合または維持される場合)を使用して、(例えば、4ステップRA手順でMsg2 1312を受信することに基づき、またはそれに応答して)ランダムアクセス応答(RAR)グラントスケジュールPUSCH、(例えば、2ステップRA手順でMsgB 1332を受信することに基づき、またはそれに応答して)fallbackRARグラントスケジュールPUSCH、TC-RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットを持つ/有するDCIフォーマット0_0によってスケジュールされるMsg3 1313再送信、成功競合解決を示すPUCCH上のHARQ-ACK、および/またはPDCCHによって順序付けられたプリアンブルの送信のためのPRACH機会、のうちの一つまたは複数の送信タイミングを決定し得る。競合解決PDSCHは、RA手順においてTC-RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIフォーマット0_1によって、または2ステップRA手順においてTC-RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットを持つ/有するDCIフォーマット0_1によってスケジュールされ得る。
【0297】
セル/ビーム固有のタイミングオフセットおよび/または装置固有のタイミングオフセットが利用可能/維持される場合、無線装置が、ビーム固有のタイミングオフセットを使用してPUSCH送信のスケジューリング時間を決定することを控え得る。PUSCH送信は、RAR ULグラント、RACH手順に対するfallbackRAR ULグラント、および/またはTC-RNTIにアドレス付けられたPDCCHによってスケジュールされるPUSCHグラントのうちの一つまたは複数によってスケジュールされ得る。無線装置が、(利用可能な場合、または維持される場合)装置固有のタイミングオフセットを使用して、スケジュールされるRARグラントまたはfallbackRARグラント、第一のDCIによってスケジュールされる非周期的SRSの送信タイミング、CSI基準リソースタイミングに対応するCSI基準リソースタイミングに対して、第二のDCIによってスケジュールされるPUSCHを介したCSIレポートの送信タイミング、第三のDCIを検出することによってスケジュールされる競合解決PDSCHに対応するPUCCH上のHARQ-ACK/NACK、PDCCHを介して示される半持続的スケジューリングの停止に対応するPUCCH上のHARQ-ACK、および/または構成されたグラント(例えば、タイプ2の構成されたグラント)の第一の送信機会のうちの一つまたは複数ではあり得ないULグラントのスケジューリング/送信時間を決定し得る(例えば、以下の場合、無線装置が、例えば装置固有のタイミングオフセットが示される場合でもセル固有のタイミングオフセットを使用する必要があり得る)。第三のDCIは、TC-RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットを持つ/有するDCIフォーマット0_1、またはTC-RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットを持つ/有するDCIフォーマット0_1であり得る。
【0298】
無線装置が、PDCCHによってスケジュールされるULグラントのスケジューリングタイミングを決定するために、デバイス固有のタイミングオフセット(利用可能な場合または維持される場合)を使用し得る。ULグラントは、C-RNTI、MCS-RNTI、またはCS-RNTIによってスクランブル化/アドレス指定され得る。無線装置が、装置固有のタイミングオフセット(利用可能な場合または維持される場合)を使用して、TC-RNTI、RA-RNTI、および/またはMSGB-RNTIのうちの少なくとも一つにアドレス指定されないPDCCHによってスケジュールされるPUCCH上のHARQ-ACK/NACKのスケジューリングタイミングを決定し得る。
【0299】
無線装置が、例えば、少なくとも、セル/ビーム固有のタイミングオフセット、装置固有のタイミングオフセット、および/またはダウンリンク構成でMAC CEコマンドを搬送するPDSCHの受信時間に基づき、MAC CEコマンド(例えば、PUCCH空間関係起動/停止MAC CE、PUCCH起動/停止MAC CEに関する半持続的CSIレポート、TAC MAC CE、周期的CSIトリガー状態サブ選択)の正しい起動時間(または、ダウンリンク構成における無線想定、またはアップリンク構成における無線想定)を取得(確保/保証)し得る。
【0300】
無線装置が、アップリンク構成上のMAC CEコマンドを運ぶPDSCHに対応するアップリンクスロットn(例えば、TA値に基づく)においてHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信(例えば、伝送)する場合、ダウンリンク構成に対する無線装置のアクションおよび/または想定は、スロット
【数10】
の後の第一のスロットから開始して適用されてもよく、ここで、μはPUCCHのSCS構成である。ダウンリンクスロットnで受信されるMAC CEコマンドが、ダウンリンク内のアクションまたはダウンリンク構成上の仮定を無線装置に示すために使用される場合、無線装置が、コマンドがアップリンクスロット
【数11】
の後の第一のダウンリンクスロットである、ダウンリンクスロットで起動されると、決定(例えば、想定)し得、TAはゼロであると仮定され得、k
1は、セル/ビーム固有のタイミングオフセット、第三のタイミングオフセット(ULフレームおよびDLフレームが基地局で整列されていない場合)、装置固有のタイミングオフセット(利用可能/維持される場合)、および/またはn+k
1によってインデックス付けされたULスロットに基づき決定され得る。無線装置が、MAC CEコマンドを運ぶ受信したPDSCHに対応するHARQ-ACKを送信(例えば、伝送)し得る。
【0301】
アップリンク構成上の無線装置のアクションおよび/または想定は、スロット
【数12】
の後の第一のスロットから開始して適用されてもよく、ここで、μは、例えば、無線装置が、アップリンク構成上のMAC CEコマンドを運ぶPDSCHに対応するアップリンクスロットn(例えば、TA値に基づく)にHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信(例えば、伝送)する場合、PUCCHのSCS構成である。無線装置が、例えば、MAC CEコマンドがダウンリンクスロットnで受信される場合、コマンドがアップリンクスロット
【数13】
で起動されると決定し得る。MAC CEコマンドは、アップリンク内のアクションまたはアップリンク構成上の想定について無線装置に示すために使用され得る。TAは、ゼロであると想定され得る。k
1は、セル/ビーム固有のタイミングオフセット、装置固有のタイミングオフセット、および/またはn+k
1によってインデックス付けされたULスロットに基づき決定され得る。無線装置が、MAC CEコマンドを運ぶ受信PDSCHに対応するHARQ-ACKを送信(例えば、伝送)し得る。
【0302】
無線装置が、セル/ビーム固有のタイミングオフセット、第三のタイミングオフセットパラメーター(ゼロでない場合)、および/または第二のタイミングオフセットパラメーターを使用することによって、ダウンリンク構成でMAC CEコマンドを搬送するPDSCHの受信時間に基づき、MAC CEコマンドの正しい起動時間(またはダウンリンク構成での無線想定)を取得(例えば、確保/保証)し得る。MAC CEコマンドは、PUCCH空間関係起動/停止MAC CE、PUCCH起動/停止MAC CEに関する半持続的CSIレポート、TAC MAC CE、周期的CSIトリガー状態サブ選択、デバイス固有のPDCCH MAC CEに対するTCI状態表示、および/またはデバイス固有のPDSCH MAC CEに対するTCI状態起動/停止のうちの一つであり得る。
【0303】
本明細書で論じるように、基地局が、例えば、無線装置がNTNを介して基地局と通信する場合、TAレポートをトリガーするための少なくとも一つのTA条件を用いて無線装置を構成し得る。構成は、一つまたは複数の構成メッセージ2410に基づいてもよい。無線装置が、例えば、TAレポート手順がトリガーされることに基づき(例えば、それに応答して)、TAレポート情報を基地局に送信(例えば、送信)し得る。無線装置が、タイミングオフセットを受信することに基づき、装置固有のタイミングオフセットを決定(例えば、維持/算出)し得る。
【0304】
少なくとも一部の無線装置が、TAレポート手順の管理が困難であり得る。例えば、無線装置が、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルする必要があるかどうか、および/またはどの状態の下でそうする必要があるか、および/またはトリガーされたTAレポート手順が保留状態である間にTAレポート情報を二回以上送信する必要があるかを決定する困難(例えば、曖昧性)に遭遇し得る。こうした困難/曖昧さは、無線装置の消費電力の増加および/または一つまたは複数の他の無線装置への干渉の増加などの問題につながり得る。例えば、TAレポート手順が必要よりも長い時間期間にわたって保留されると、無線装置がTAレポート情報を不必要に送信(および/または再送信)し得る。TAレポートを効率的な様式で管理するために、本明細書に記載される拡張が提供される。
【0305】
追加的に、または代替的に、少なくとも一部の通信について、TAレポート手順がトリガーされた後に、TAレポート情報が送信される時間は、例えば、TAレポート情報を送信するために利用可能なアップリンク(例えば、UL-SCH)リソースがない場合、不明確であり得る。無線装置が、BSR手順のためにSRをトリガーして、(例えば、UL-SCHリソースが利用できないことに基づき)TAレポート情報を送信する場合、無線装置の送信遅延および/または電力消費を増加させ得る。本明細書に記載される拡張は、TAレポート情報を送信する効率の増加および/またはTAレポート情報の通信の遅延の低減などの改善を提供し得る。
【0306】
追加的に、または代替的に、少なくとも一部の無線装置が、(例えば、DCIによってスケジュールされる)アップリンクグラントの送信タイミングが、セル/ビーム固有のタイミングオフセットまたは装置固有のタイミングオフセットに基づいているかどうかを決定することができ得ない。例えば、DCIは、(例えば、基地局が現在の装置固有のタイミングオフセットに関連付けられる情報を有していないことに起因する)セル/ビーム固有のタイミングオフセットを使用してULグラントの送信時間を示し得る。無線装置が、装置固有のタイミングオフセットに基づき、ULグラントを介して基地局と通信し得る。無線装置が、例えば、無線装置と基地局との間のタイミングのずれに起因して、セル/ビーム内の他の無線装置と干渉し得る。例えば、ULグラントは、第二のUL送信(例えば、fallbackRARグラント、RARグラント、successRARグラント、またはPDCCHによって順序付けられたPRACH機会に対応するプリアンブル送信)と衝突/重複し得る。これにより、無線装置の電力消費量の増加、他の無線ビジョンに対する干渉の増加、および/またはULグラントおよび/もしくは第二のUL送信を再送信する必要性をもたらし得る。例えば、無線装置がアップリンクグラントの送信タイミングを正しく決定すること(例えば、基地局と整列される)、および/または一つまたは複数の他の無線装置への干渉を低減することを可能にするために、TAレポート手順を管理するための拡張が本明細書に説明される。
【0307】
本明細書に記載される制限を克服するために、および/または本明細書の記載から明らかであろう他の制限を克服するために、無線装置が、第一のタイマーの満了、受信される基地局からのタイミングオフセット、および/またはTAレポート情報を送信するために利用可能なアップリンク(例えば、UL-SCH)リソースがないことなどの一つまたは複数の条件に基づき、保留状態のTAレポート手順をキャンセルし得る。無線装置が、TAレポート手順がトリガーされることに基づき、第一のタイマーを開始し得る。無線装置が、TAレポート手順が保留状態である間に、TAレポート情報を一回以上送信し得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順がキャンセルされた後、TAレポート情報を追加時間送信しないことを決定し得る(例えば、送信を控え得る)。TAレポート情報を送信するかどうか、および/または送信するタイミングに関する曖昧性は、本明細書に記載される動作を実施することによって低減され得る。追加的または代替的に、本明細書に記載の動作は、無線装置の電力消費量の低減および/または他の無線装置への干渉の低減などの利点をもたらし得る。
【0308】
本明細書に記載されるように、無線装置が、例えば、TAレポート手順が保留状態である間、および/または(例えば、基地局から)タイミングオフセットを受信しないことに基づき、TAレポート情報を一回以上送信(例えば、伝送)し得る。無線装置が、例えば、TAレポート情報が送信される回数が閾値を満たす(例えば、閾値以上である)と決定することに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。閾値は、本明細書に記載の一つまたは複数の構成メッセージによって示され得る。トリガーされたTAレポートをキャンセルすることによって、無線装置の電力消費が低減され得、他の無線装置への干渉が低減され得、および/または送信効率が改善され得る。
【0309】
本明細書に記載されるように、無線装置が、例えば、TAレポート手順が保留状態であることに基づき、SR手順をトリガーすることによって、TAレポート情報を送信(例えば、伝送)し得る。SRは、本明細書に記載される一つまたは複数の構成メッセージによって示されるSR構成に対応し得る。一つまたは複数のメッセージは、一つまたは複数のSR構成パラメーターを含み得る。一つまたは複数のSR構成パラメーターは、TAレポートに対応し得る。無線装置が、SRをトリガーすることによって、例えば、任意の特定されていない新しいデータを送信するためのアップリンクグラントの代わりに、TAレポート情報を送信するためのアップリンクグラントを受信し得る。本明細書に記載される動作に基づき、アップリンク送信効率が改善されてもよく、および/またはデータ送信遅延が低減され得る。
【0310】
本明細書に記載されるように、無線装置が、例えば、トリガーされたTAレポート手順がキャンセルされることに基づき、アップリンクグラントを介してTA情報を送信しないことを決定し得る(例えば、送信を控え得る)。基地局が、アップリンクグラントを介してTA情報を受信しないことに基づき、タイミングオフセットを無線装置に送信(例えば、伝送)してもよく、および/または無線装置がTAレポート情報を送信(例えば、伝送)するための要求(例えば、DCIまたはMAC CEを介して)を送信(例えば、伝送)し得る。この動作は、セル内の一つまたは複数の他の無線装置への干渉の低減、基地局の複雑さの低減、および/またはTAレポートのためのアップリンクグラントと別のアップリンクグラント(例えば、fallbackRARグラントスケジュールPUSCHおよび/またはRARグラントスケジュールPUSCH)との間のアップリンク衝突の可能性の低減などの利点を提供し得る。
【0311】
本明細書に記載されるように、無線装置が、例えば、トリガーされたTAレポート手順がキャンセルされることに基づき、以前に維持された装置固有のタイミングオフセットを破棄/削除/更新し得る。無線装置が、以前に維持された装置固有のタイミングオフセットがキャンセルされることに基づき、別のタイミングオフセット(例えば、セル/ビーム固有のタイミングオフセット)に基づきULグラントの送信タイミングを決定し得る。基地局が、例えば、他のタイミングオフセットに対応する基地局でのアップリンクグラントの受信時間に基づき、無線装置にTAレポート情報を送信するように要求し得る(例えば、DCIまたはMAC CEを介して)。この動作は、基地局が、以前に見逃されたTAレポート情報を受信することを可能にし得る。追加の利点は、例えば、無線装置、基地局、および/または本明細書に記載の動作を実施する無線通信システム内の任意の他のデバイスについて、本明細書に記載の動作から生じ得る。
【0312】
図25は、TAレポートの実施例を示す。TAレポートは、NTNで実行され得る。無線装置は基地局と通信することができる。無線装置と基地局との間の通信は、NTNを介し得る。TAレポート手順がトリガーされ得る(例えば、少なくとも一つのTA条件が満たされる場合)。第一のタイマーは、トリガーされたTAレポート手順に基づき実行を開始し得る。無線装置が、TAレポート手順がトリガーされる間に、(例えば、
図24に関連して説明されるように)TAレポート情報を基地局に送信し得る。TAレポート情報は、TAレポート手順がトリガーされる間に一回以上送信され得る。TAレポート手順は、例えば、第一のタイマーが満了した場合、またはタイミングオフセット(例えば、
図24のステップ2430に関連して説明されるように)が無線装置によって基地局から受信された場合、キャンセルされ得る。
【0313】
ステップ2501で、無線装置が、時刻T0に基地局から一つまたは複数の構成メッセージを受信することができる。一つまたは複数の構成メッセージは、
図24に関連して説明したものと同様に実装することができる。一つまたは複数の構成メッセージは、TAレポート手順をトリガーするための少なくとも一つのTA条件を示し得る。
【0314】
ステップ2505で、無線装置が、例えば、少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポート手順を(例えば、時間T1で)トリガーし得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順に基づき(例えば、それに応答して)、第一のタイマー(例えば、第一の時間ウィンドウ)を開始し得る。第一のタイマーは、時刻T1で、またはその後に開始することができる。第一のタイマーは、時間T3で終了し得る。装置固有のタイミングオフセットは、例えば、時刻T1の前に、無線装置で維持され得る。以前に維持された装置固有のタイミングオフセットは、基地局と無線装置との間の(例えば、
図24に関連してステップ2430または2470で説明したタイミングオフセットに基づく)一つまたは複数の以前の通信に基づき維持され得る。
【0315】
ステップ2520で、無線装置が、第一のタイマーが動作している間に、タイミングオフセット2508を(例えば、時間T2で)受信し得る。タイミングオフセット2508は、無線装置がTAレポート情報を送信(例えば、伝送)することに基づき(例えば、それに応答して)受信され得る。TAレポート情報については、
図24に関連して説明することができる。無線装置が、タイミングオフセット2508を受信することに基づき(例えば、それに応答して)第一のタイマーを停止し得る。
【0316】
ステップ2520で、無線装置が、タイミングオフセット2508を受信することに基づき(例えば、それに応答して)、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。無線装置が、例えば、時刻T2で、またはその後に、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。
【0317】
追加的または代替的に、無線装置が、第一のタイマーが満了する前にタイミングオフセット2508を受信しなかった場合、ステップ2510で、無線装置が、(例えば、時間T3で)第一のタイマーの満了に基づき(それに応答して)、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。タイミングオフセットを受信しないことは、さまざまな理由から起こり得る。無線装置が、例えば、基地局がTAレポート情報を受信しない場合、タイミングオフセット2508を受信し得ない。無線装置が、例えば、基地局が、TAレポート情報を受信することに基づき(例えば、それに応答して)、タイミングオフセット2508を送信しない場合、タイミングオフセット2508を受信し得ない。無線装置が、タイミングオフセット2508を搬送する受信したPDSCHに復号化障害が発生した場合、タイミングオフセット2508を受信し得ない。無線装置が、例えば、第一のタイマーの満了に基づき(例えば、それに応答して)、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルした後、無線装置が、追加のTAレポート情報を送信することを控え得る。第一のタイマーの満了に基づき(例えば、その後)、追加のTAレポート情報を送信しないこと(例えば、送信を控えること)を決定することが、無線装置の電力消費を低減し得る。
【0318】
一つまたは複数の構成が、第一のタイマー(例えば、第一のタイマーの持続時間)を示し得る。第一のタイマーの持続時間は、
図24に関連して説明される第二の有効期間、
図24に関連して説明される第三の有効期間、
図24に関連して説明される第一の有効期間、および/またはBSIの周期性のうちの一つまたは複数に基づいてもよい。
【0319】
無線装置が、例えば、現在のTA値が有効であることに基づき、TAレポート手順をトリガーし得る。無線装置が、一つまたは複数のTA有効性ルールに基づき、現在のTA値が有効(例えば、最新)であると決定し得る。TA有効性ルールは、開ループTA手順/制御および/または閉ループTA手順/制御に対応し得る。一つまたは複数のTA有効性ルールは、
図24に関連して説明したように、第一の有効期間、第二の有効期間、および/または第三の有効期間に基づいてもよい。
【0320】
現在のTA値は、例えば、第二の有効期間が構成され、第二の有効期間が満了し、新しい衛星天体暦パラメーターが利用できない(例えば、取得されていない)と決定することに基づき、無効であると決定され得る。現在のTA値は、例えば、第三の有効期間が構成され、第三の有効期間が満了し、新しい共通TAパラメーターが利用できないと決定することに基づき、無効であると決定され得る。現在のTA値は、例えば、第一の有効期間が構成され、第一の有効期間が満了し、新しいGNSS取得位置が利用できないと決定することに基づき、無効であると決定され得る。現在のTAは、例えば、
図19に関連して説明したように、時間アライメントタイマー(例えば、timeAlignmentTimer)の満了に基づいて、無効であると決定され得る。
【0321】
一つまたは複数のTA有効性ルールは、衛星天体暦移動のドリフトレートおよび/または共通TA/遅延のドリフトレートに対応する構成パラメーターに基づいてもよい。無線装置が、例えば、ドリフトレートに基づき、(例えば、現在のTA値を計算/測定するため)第二の有効期間の満了および/または第三の有効期間の満了を許容し得る。無線装置が、例えば、ドリフトレートを使用して、第二の有効期間および/または第三の有効期間の満了を補償し得る。無線装置が、無線装置が第二の有効期間が満了したときに新しい衛星天体暦パラメーターを取得した場合、例えば、無線装置におけるドリフトレートおよび/または実装された伝播器モデルに基づき、開ループTA値を決定(例えば、推定/算出)し得る。無線装置が、無線装置が第三の有効期間が満了したときに共通TAパラメーターを取得していない場合、例えば、無線装置におけるドリフトレートおよび/または実装された伝播器モデルに基づき、開ループTA値を決定(例えば、推定/算出)し得る。
【0322】
無線装置が、例えば、現在のTA値が無効であると決定することに基づき(例えば、それに応答して)、TAレポート手順をトリガーすることを控え得る。無線装置が、例えば、現在のTA値が無効である、および/またはトリガーされたTAレポート手順がキャンセルされていないと決定することに基づき(それに応答して)、RA手順をトリガー(例えば、開始)し得る。
【0323】
無線装置が、少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポートをトリガーし得る。無線装置が、例えば、TAレポートのトリガーに基づき(例えば、それに応答して)、利用可能なUL-SCHリソースを介してTAレポート情報を送信しようとし得る。無線装置が、例えば、現在のTA値が無効であり、トリガーされたTAレポートがキャンセルされていないと決定することに基づき(例えば、それに応答して)、TAレポート情報の送信を控え得る。無線装置が、例えば、現在のTA値が無効であり、トリガーされたTAレポートがキャンセルされていないと決定することに基づき(例えば、それに応答して)、ランダムアクセス手順をトリガー/開始し得る。例えば、アップリンクリソース(例えば、PUSCH、PUCCHなど)がTAレポート情報を送信するために利用可能であるにもかかわらず、無線装置が、(例えば、TA値が無効である場合/時に)TAレポート情報を送信し得ない(例えば、送信を控え得る)。
【0324】
無線装置が、第一のタイマーを使用することによって、トリガーされたTAレポート手順が保留状態である期間を決定することができる。無線装置が、例えば、第一のタイマーの満了に基づき、トリガーされたTAレポートをキャンセルすることによって、TAレポート情報の送信を控え得る。
【0325】
図26は、TAレポートの実施例を示す。TAレポートは、NTNで実行され得る。無線装置は基地局と通信することができる。無線装置と基地局との間の通信は、NTNを介し得る。TAレポート手順は、例えば、無線装置が、第一のタイマーが満了した後に、基地局からタイミングオフセットを受信していない場合、キャンセルされ得る。以前に維持された装置固有のタイミングオフセットは、第一のタイマーが満了した後に無効であると決定され得る。他のタイミングオフセットパラメーター(例えば、セル/ビーム固有のパラメーター)が、アップリンク送信に使用され得る。RA手順は、第一のタイマーが満了した後にトリガーされ得る。無線装置が、RA手順を介してTAレポート情報を送信し得る。
【0326】
ステップ2601で、無線装置が、例えば、時間T0で、基地局から一つまたは複数の構成メッセージを受信し得る。一つまたは複数の構成メッセージは、
図24に関連して説明したように実装することができる。一つまたは複数の構成メッセージは、TAレポート手順をトリガーするための少なくとも一つのTA条件を示し得る。
【0327】
ステップ2605で、無線装置が、例えば、時間T1で、TAレポート手順をトリガーし得る。無線装置が、例えば、トリガーされたTAレポート手順に基づき、時間T1で第一のタイマー(例えば、第一の時間ウィンドウ)を開始し得る。第一のタイマーは、時間T1で開始し、時間T3で終了し得る。無線装置が、第一のタイマーが実行中である間に、TAレポート情報を送信(例えば、伝送)し得る。TAレポート情報は、
図24に関連して説明したものと同様であってよい。無線装置が、例えば、第一のタイマーが実行されており、かつタイミングオフセットが基地局から受信されていない場合、TAレポート情報を1回以上送信/再送信(例えば、伝送/再伝送)し得る。
【0328】
ステップ2608で、無線装置が、一つまたは複数の利用可能なUL-SCHリソースを介してTAレポート情報を送信(例えば、伝送)し得る。利用可能なUL-SCHリソースは、タイプ1の構成されたグラント、タイプ2の構成されたグラント、および/または基地局によってスケジュールされる動的グラントに基づいてもよい。利用可能なUL-SCHリソースは、BSR手順のためのSR、および/または一つまたは複数の論理チャネル優先順位付け制限に基づいてもよい。
【0329】
ステップ2630で、無線装置が、第一のタイマーの満了に基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。無線装置が、TAレポートがキャンセルされることに基づき、TAレポート情報2610を(例えば、MAC CEコマンドを介して)一つまたは複数の追加時間送信することを控え得る。
【0330】
無線装置が、第一のタイマーの満了に基づき、一つまたは複数のアップリンク送信を行うことを控え得る。一つまたは複数のアップリンク送信は、PUSCH、SRS、PUCCH(例えば、RAR ULグラントまたはFallbackRAR ULグラントによってスケジュールされるPUSCH以外)、または(例えば、successRARに応答して)HARQ-ACK情報を有するPUCCHを含み得る。
【0331】
第一のタイマーの満了に基づき(例えば、それに応答して)、一つまたは複数のアップリンク送信を実行しないと決定する(例えば、実行を控える)ことが、セル/ビーム内の他の無線装置との干渉を低減し得る。一つまたは複数のアップリンク送信を実施しないと決定すること(例えば、実行を控えること)は、(例えば、4ステップRA手順でMsg2 1312を受信することに基づき、またはそれに応答して)ランダムアクセス応答(RAR)グラントスケジュールPUSCH、(例えば、2ステップRA手順でMsgB 1332を受信することに基づき、またはそれに応答して)fallbackRARグラントスケジュールPUSCH、TC-RNTIによってスクランブルされる(例えば、DCIフォーマット0_0において)PDCCHによってスケジュールされるMsg3 1313再送信、成功競合解決(例えば、TC-RNTIによってスクランブルされる(例えば、DCIフォーマット0_1における)PDCCHによってスケジュールされる競合解決PDSCH、またはTC-RNTIによってスクランブルされる(例えば、DCIフォーマット0_1における)PDCCHによってスケジュールされる競合解決PDSCH)を示すPUCCH上のHARQ-ACK、および/またはPDCCHによって順序付けられたPRACH機会に対応するプリアンブル送信などの、無線装置の他のアップリンク送信との干渉を低減し得る。
【0332】
基地局が、一つまたは複数のアップリンク送信を受信しないことに基づき、タイミングオフセットを送信(例えば、伝送)すること、RA手順を(例えば、PDCCHを介して)順序付けすること、および/またはTAレポート情報を要求することのうちの一つまたは複数を実行し得る。基地局が、例えば、ULグラントを介してTA情報を受信しないことに基づき、(例えば、MAC CEコマンドおよび/またはDCIを介して)要求し、無線装置にTAレポート情報を送信するように要求し、および/または無線装置にRA手順を開始/トリガーするように(例えば、PDCCHを介して)要求し得る。基地局が、例えば、第一のタイマーの満了に基づき(例えば、その後)、RA手順を自律的にトリガー/開始するように無線装置を構成し得る。一つまたは複数のアクションは、基地局が、無線装置のチャネル品質が、一つまたは複数のアップリンク送信を受信しない原因である可能性が低いという決定にさらに基づいてもよい。
【0333】
無線装置が、装置固有のタイミングオフセットが無効であると決定し得る。例えば、無線装置が、第一のタイマーの満了に基づき(例えば、その後)、時間T1の前に維持される装置固有のタイミングオフセットを、(例えば、以前に維持された装置固有のタイミングオフセットを破棄、削除、または無視することによって)無効として決定し得る。無線装置が、装置固有のタイミングオフセットが無効であると決定することに基づき(例えば、それに応答して)、セル/ビーム固有のタイミングオフセットに基づき、(例えば、DCIによってスケジュールされる)ULグラントのスケジューリングタイミングを決定し得る。DCIは、(例えば、C-RNTIまたはMCS-RNTIまたはCS-RNTIによってスクランブルされる)CRCパリティビットを有し得る。少なくとも一部の実施例では、ULグラントは、fallbackRARグラントスケジュールPUSCHまたはRARグラントスケジュールPUSCHではあり得ない。無線装置が、例えば、以前に維持された装置固有のタイミングオフセットが無効であると決定することに基づき(例えば、それに応答して、またはその後に)、セル/ビーム固有のタイミングオフセットを使用して、(例えば、TC-RNTI、RA-RNTI、および/またはMSGB-RNTIのうちの少なくとも一つによってアドレス指定されないPDCCHによってスケジュールされる)PUCCH上のHARQ-ACK/NACKのスケジューリングタイミングを決定し得る。無線装置が、以前に維持された装置固有のタイミングオフセット、セル/ビーム固有のタイミングオフセット、第三のタイミングオフセットパラメーター、および/またはダウンリンク構成でMAC CEコマンドを運ぶPDSCHの受信時間に基づき(例えば、それに応答して)、MAC CEコマンドのアクション時間(またはアップリンク/ダウンリンク構成における想定)を決定し得る。セル/ビームタイミングオフセットおよび/または第三のタイミングオフセットパラメーターは、
図24に関連して説明し得る。
【0334】
以前に維持された装置固有のタイミングオフセットを無効として決定することが、1)無線装置が、トリガーされたTAレポート手順(例えば、基地局からタイミングオフセットを受信しないことによって)をキャンセルすること、および/または2)(例えば、DCIによってスケジュールされる)ULグラントのスケジューリングタイミングおよび/またはMAC CEコマンドのアクションタイミングが、装置固有のタイミングオフセット以外のタイミングオフセットパラメーターに基づき決定されることを、基地局に通知することを可能にし得る。基地局が、例えば、アップリンク送信を受信しないこと、プリアンブルを受信すること、および/またはセル固有のタイミングオフセットに基づきアップリンク送信を受信することのうちの一つまたは複数に基づき、装置固有のタイミングオフセットが無効であると決定/推定し得る。
【0335】
基地局が、(装置固有のタイミングオフセットの代わりに)セル/ビーム固有のタイミングオフセットに基づき、無線装置がULグラントのスケジューリングタイミングを決定していると決定することに基づき(例えば、それに応答して)、一つまたは複数のアクションを取り得る。一つまたは複数のアクションは、(例えば、MAC CEコマンドおよび/またはDCIを介して)TAレポート情報を要求すること、ULグラントの受信時間に基づきタイミングオフセットを送信(例えば、伝送)すること、および/またはPDCCHを介してRA手順を順序付けすることを含み得る。例えば、基地局が、ULグラントの受信時間が、装置固有のタイミングオフセットの代わりにセル/ビーム固有のタイミングオフセットに基づくと決定することに基づき、無線装置にTAレポート情報を送信するように要求し得る。別の実施例では、基地局が、ULグラントの受信時間が、装置固有のタイミングオフセットの代わりにセル/ビーム固有のタイミングオフセットに基づくと決定することに基づき、タイミングオフセットを推定/測定し、および/またはタイミングオフセットを送信し得る。
【0336】
無線装置が、トリガーされたTAレポートをキャンセルすることに基づき、RA手順(例えば、競合ベースのRA手順)をトリガー/開始し得る。無線装置が、RA手順を介してTAレポート情報を送信(例えば、伝送)し得る。TAレポート情報は、MsgAペイロード1342、またはMsgB1332によって示されるULグラント(例えば、RA手順が2ステップRA手順である場合)、Msg3 1313、またはMsg4 1314によって示されるULグラント(例えば、RA手順が4ステップRA手順である場合)に含まれ得る。
【0337】
一つまたは複数の構成メッセージは、例えば、無線装置がRRC_CONNECTED状態(またはRRC_IDLE/RRC_INACTIVE状態)にある場合、RA手順を介してTAレポート情報の送信が有効であることを示すことができる。一つまたは複数の構成メッセージは、例えば、無線装置がRRC_CONNECTED状態(またはRRC_IDLE/RRC_INACTIVE状態)にある場合、RA手順を介したTAレポート情報のレポートが無効化される(例えば、構成/有効化されていない)ことを示し得る。例えば、無線装置が、(例えば、TAレポート構成よりも高い優先度を有し得る)第一のタイマー/ウィンドウの満了およびRA手順を介したTAレポート情報が無効化されることに応答して、ランダムアクセス(RA)手順をトリガー/開始し得る。例えば、無線装置が、RA手順を介してTAレポート情報を送信(例えば、伝送)することが構成/有効化されていないと決定することに基づき、MsgB1332を介して示されるULグラントを介してTAレポート情報を送信し得る(例えば、RA手順は2ステップRA手順である)。例えば、無線装置が、RA手順を介してTAレポート情報を送信(例えば、伝送)することが構成/有効化されていないと決定することに基づき、Msg4 1314を介して示されるULグラントを介してTAレポート情報を送信し得る(例えば、RA手順は4ステップRA手順である)。例示的実施形態では、無線装置が、TAレポート情報を送信(例えば、伝送)することに基づき、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。
【0338】
無線装置が、第一のタイマーの満了、およびRA手順を介してTAレポート情報を報告することが無効化されることに基づき(例えば、それに応答して)RA手順をトリガーすることを控えてもよい。無線装置が、第一のタイマーの満了、およびRA手順を介してTAレポート情報を送信することが構成/有効化されていないことに基づき(例えば、それに応答して)、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。
【0339】
第一のタイマーの満了に基づきRA手順をトリガー/開始することが、無線装置が、1)RA手順を介してTAレポート情報を送信すること、および/または2)以前に維持された装置固有のタイミングオフセットが無効であると基地局に通知することを可能にし得る。
【0340】
図27は、TAレポートの実施例を示す。TAレポートは、NTNで実行され得る。無線装置は基地局と通信することができる。無線装置と基地局との間の通信は、NTNを介し得る。TAレポート手順が保留状態である間、無線装置が、TAレポート情報を基地局に送信した後に、TAレポート情報を追加時間の間再送信する前に、待機期間を待機し得る。TAレポート情報の最大送信時間が構成され得る。無線装置が、TAレポート手順中の最大送信時間以下のTAレポート情報を送信し得る。
【0341】
ステップ2701で、無線装置が、時刻T0に基地局から一つまたは複数の構成メッセージを受信することができる。一つまたは複数の構成メッセージは、
図24に関連して説明したものと同様に実装することができる。
【0342】
ステップ2705で、無線装置が、時間T1でTAレポート手順をトリガーし得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順に基づき(例えば、それに応答して)、第一のタイマー(例えば、時刻T1で、またはその後で)を開始し得る。第一のタイマーは、時間T1で開始し、時間T5で、またはその後に終了し得る。トリガーされたTAレポート手順は、
図25で説明したのと同様の方法でキャンセルされ得る。
【0343】
無線装置が、TAレポートがトリガーされることに基づき(例えば、それに応答して)、第一のタイマーが実行中である間にTAレポート情報を送信し得る。TAレポート情報は、
図24に関連して説明したのと同様に実施することができる。無線装置が、第一のタイマーが動作している間に、TAレポート情報を一回以上送信(または再送信)し得る。例えば、TAレポート情報2708は、時間T2で送信され得る。無線装置が、待機期間(例えば、第一の待機期間2710)を待機し得る。第一の待機期間2710は、時間T2で開始し、時間T3で終了し得る。無線装置が、第一の待機期間2710の間にTAレポート情報の再送信を控え得る。
【0344】
待機期間(例えば、第一の待機期間2710)の期間は、事前構成され得る。待機期間の期間は、例えば、現在のTA値、セル/ビーム固有のタイミングオフセット、現在の装置固有のタイミングオフセット、無線装置と基地局との間の伝播遅延、drx-RetransmissionUL(DRXサイクルが構成される場合)、および/またはSR構成のsr_ProhibitTimerのうちの一つまたは複数に基づき、(例えば、無線装置によって)決定され得る。
【0345】
第一の待機期間2710が満了した後、無線装置が、第一のタイマーが動作しており、かつタイミングオフセットが基地局から受信されていない場合、TAレポート情報2712を(例えば、時間T4において)再送信し得る。無線装置が、TAレポート情報2712が送信された後、第二の待機期間2715を待機し得る。第二の待機期間2715の持続時間は、第一の待機期間2710の持続時間と同じであってもよく、または第一の待機期間2710とは異なってもよい。第二の待機期間2715は、時間T4(例えば、TAレポート情報2712が送信されるとき)で開始し、時間T5で、または時間T5の後に終了し得る。無線装置が、第二の待機期間2715の間にTAレポート情報の再送信を控え得る。
【0346】
無線装置が、時間T5でタイミングオフセットを受信し得る。ステップ2720で、無線装置が、第二の待機期間2715および/または第一のタイマーを停止し得る。無線装置が、タイミングオフセットの受信に基づき、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。無線装置が、タイミングオフセットに基づき、装置固有のタイミングオフセットを決定(例えば、維持/算出)し得る。この決定については、
図24に関連して説明することができる。
【0347】
第二の待機期間2720が、無線装置がタイミングオフセットを受信する前(例えば、基地局から)、および第一のタイマーが満了する前に終了する場合、無線装置が、(例えば、第二の待機期間2720が終了した後であるが、第一のタイマーが満了する前に)一つまたは複数の追加時間の間TAレポート情報を再送信し得る。無線装置が、各TAレポート情報が送信された後に、新しい待機期間を開始し得る。無線装置が、待機期間中にTAレポート情報を追加時間から再送信することを控え得る。無線装置が、第一のタイマーが満了することに基づき(例えば、それに応答して、またはその後に)、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。無線装置が、トリガーされたTAレポートをキャンセルすることに基づき、TAレポート情報を追加時間の間送信することを控え得る。
【0348】
一つまたは複数の構成メッセージは、TAレポート情報の最大送信(または再送信)時間を示す値を含み得る。無線装置が、例えば、RACH構成のプリアンブル送信の最大数(例えば、preambleTransMax)またはSR構成のSR送信の最大数(例えば、sr-TransMax)に基づき、TAレポート情報の最大送信時間を決定し得る。無線装置が、TAレポート情報を最大送信時間を超えて送信することを控え得る。
【0349】
無線装置が、トリガーされたTAレポート手順中にTAレポート情報が送信される回数をカウントするためのカウンターを維持し得る。無線装置が、初期値(例えば、ゼロまたは最大送信時間)によってカウンターを設定し得る。
【0350】
無線装置が、例えば、カウンターがゼロによって初期化される場合、TAレポート情報が送信されるたびに、カウンターを(例えば、1だけ)インクリメントし得る。無線装置が、例えば、カウンターが最大送信時間よりも小さい数を示すことに基づき、TAレポート情報を送信し得る。無線装置が、TAレポート情報を追加の時間送信する前に、待機期間を開始し得る。無線装置が、例えば、カウンターがゼロによって初期化され、最大送信時間以上の数を示すことに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし、および/または第一のタイマーを停止し得る。
【0351】
無線装置が、例えば、カウンターが最大送信時間によって初期化される場合、TAレポート情報が送信されるたびに、カウンターを(例えば、1だけ)減少させ得る。無線装置が、例えば、第一のカウンターがゼロよりも大きいことに基づき、TAレポート情報を送信し得る。無線装置が、TAレポート情報が送信された後、待機期間を開始し得る。無線装置が、例えば、カウンターが最大送信時間によって初期化され、ゼロ以下の数を示すことに基づき、第一のタイマーを停止し、および/またはトリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。
【0352】
TAレポート手順を複数回送信することが、基地局でTAレポート情報を搬送するPUSCHの成功復号化を改善し、および/または無線装置でタイミングオフセットを搬送するPDSCHの成功復号化を改善し得る。TAレポート情報を送信(例えば、伝送)する、および/またはTAレポート情報を追加時間の間再送信する前に待機期間の間待機する最大送信時間を制限することが、無線装置が、TAレポート情報が(例えば、NTNの長い伝播遅延および基地局での復号化時間に起因して)送信された直後に基地局からタイミングオフセットを受信しない場合でも、TAレポート情報の不必要な再送信を低減し得る。不要な再送信を低減することが、無線装置の電力消費を低減し得る。
【0353】
図28は、TAレポートの実施例を示す。TAレポートは、NTNで実行され得る。無線装置は基地局と通信することができる。無線装置と基地局との間の通信は、NTNを介し得る。無線装置が、TAレポート情報が送信された後、待機期間を開始し得る。無線装置が、第一のタイマーの満了後、例えば、タイミングオフセットが受信されておらず、待機期間が満了していないことに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルしないことを決定し得る。
【0354】
ステップ2801で、無線装置が、時刻T0に基地局から一つまたは複数の構成メッセージを受信することができる。一つまたは複数の構成メッセージは、
図24に関連して説明したように実装することができる。
【0355】
ステップ2805として、無線装置が、時間T1でTAレポート手順をトリガーし得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順に基づき、(例えば、時間T1で)第一のタイマーを開始し得る。第一のタイマーは、時間T1で開始し、時間T3で終了し得る。無線装置が、TAレポート手順がトリガーされることに基づき(例えば、それに応答して)、第一のタイマーが動作している間に(例えば、時間T2で)TAレポート情報2808を送信し得る。
【0356】
ステップ2810で、無線装置が、例えば、TAレポート情報が送信されることに基づき(例えば、その後)、タイミングオフセットを受信するための待機期間2812を開始し得る。待機期間2812は、TAレポート情報が送信される時点で開始し得る。例えば、待機期間2812は、時間T2で開始し、時間T5で終了し得る。(第一のタイマーが満了する)時間T3で、無線装置が、例えば、タイミングオフセットが受信されておらず、待機期間2812が満了していない(第一のタイマーの満了前にTAレポート情報が送信されることを示し得る)ことに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルしないことを決定し得る。無線装置が、TAレポート手順をキャンセルするために、待機期間2812が満了するまで待機し得る。
【0357】
ステップ2815で、無線装置が、待機期間2812中にタイミングオフセット(例えば、時間T4で)を受信し得る。無線装置が、例えば、タイミングオフセットが受信されることに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。ステップ2830で、無線装置が、例えば、無線装置が、待機期間2812が満了する時間までにタイミングオフセットを受信しない場合、(例えば、時間T5で)待機期間2812の満了に基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。
【0358】
待機期間2812の持続時間は、例えば、現在のTA値、セル/ビーム固有のタイミングオフセット、現在の装置固有のタイミングオフセット、無線装置と基地局との間の伝播遅延、drx-RetransmissionUL(DRXサイクルが構成される場合)、および/またはSR構成のsr_ProhibitTimerのうちの一つまたは複数に基づき、無線装置によって決定(例えば、事前構成)され得る。待機期間2812の期間は、
図27に関連して説明したように、待機期間2710または2720の期間に基づいて決定され得る。
【0359】
TAレポート情報が送信された後、待機期間2812が満了するまでトリガーされたTAレポートをキャンセルすることを控えることは、トリガーされたTAレポートの早期キャンセルの可能性を低減し、基地局からタイミングオフセットを受信する可能性を増加させ得る。これは、例えば、TAレポート情報が、第一のタイマーが動作している間に時間期間の終わりの近くに送信される場合に有用であり得る。タイミングオフセットを受信する可能性を増加させることによって、無線装置が、第一のタイマーの満了後にRA手順をトリガー/開始する必要性、および/または以前に維持された装置固有のタイミングオフセットを不必要に破棄/削除する可能性を低減し得る。
【0360】
図29は、TAレポートの実施例を示す。TAレポートは、NTNで実行され得る。無線装置は基地局と通信することができる。無線装置と基地局との間の通信は、NTNを介し得る。複数のSR構成パラメーターを使用して、TAレポートのためのSR手順を構成し得る。TAレポート手順がトリガーされた後、一つまたは複数のSRが、TAレポート情報を送信するためのULグラントを要求するために送信され得る。
【0361】
ステップ2901で、無線装置が、時刻T0に基地局から一つまたは複数の構成メッセージを受信することができる。一つまたは複数の構成メッセージは、
図24に関連して説明したように実装することができる。一つまたは複数の構成メッセージは、複数のSR構成パラメーターおよび/またはTAレポートをトリガーするための少なくとも一つのTA条件を含み得る。複数のSR構成パラメーターは、TAレポート手順に対応し得る。複数のSR構成パラメーターは、SR禁止タイマー(例えば、sr_ProhibitTimer)、SR送信の最大数(例えば、sr_TransMax)、スロット内のSR送信の周期性およびオフセットを示すパラメーター(例えば、TAレポートのためのSRを伝達するPUCCH送信のためのperiodicityAndOffset)、SRに対応するPUCCHリソース、および/またはSRを伝達するPUCCH送信用のシンボルの数(例えば、nrofSymbols)を示す一つまたは複数の構成パラメーターを含み得る。
【0362】
ステップ2905で、無線装置が、例えば、少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、時刻T1でTAレポート手順をトリガーし得る。無線装置が、TAレポートがトリガーされることに基づき(例えば、それに応答して)、第一のタイマーを開始し得る。第一のタイマーは、時間T1で開始し、および/または時間T6で終了し得る。第一のタイマーは、
図25の第一のタイマーに類似して構成および/または使用され得る。
【0363】
ステップ2910で、無線装置が、複数のSR構成パラメーターに基づき、SR手順を(例えば、時間T2で)トリガーすることができる。ステップ2912で、無線装置が、SR手順がトリガーされることに基づき、TAレポートと関連付けられるSRを(例えば、時間T3で)送信(例えば、伝送)し得る。SRは、複数のSR構成パラメーターに基づき構成されるSR手順に対応するPUCCHリソースを使用して送信され得る。無線装置のMAC層は、無線装置の物理層に、SR手順に対応するPUCCHリソースを介してSRを送信(例えば、信号/送信)するように命令し得る。無線装置が、例えば、複数のSR構成パラメーターに基づき、SR送信カウンター(例えば、SR_COUNTER)を維持し得る。無線装置が、SRが送信されたことに基づき(例えば、その後)、SR送信カウンターをインクリメントすることができる。無線装置が、TAレポートのための任意のSR手順がトリガーされる(または保留状態である)前に、第一のSR値(例えば、0)によってSR送信カウンターを初期化することができる。
【0364】
無線装置が、例えば、SRが送信されることに基づき(例えば、その後)、SR禁止タイマーを開始し得る。無線装置が、TAレポート情報を送信(例えば、伝送)するためのULグラントを受信するために、一つまたは複数のPDCCH候補を監視し得る。
【0365】
ステップ2914で、ULグラントが(例えば、時間T4で)受信され得る。以下でより詳細に説明するように、無線装置が、受信したULグラントを介してTAレポート情報を送信し得る。SR禁止タイマーが満了した後に無線装置がULグラントを受信しない場合、およびSR禁止タイマーが満了したときに第一のタイマーが満了しなかった場合、無線装置が、SR禁止タイマーが満了すること、SR_COUNTERがsr_TransMaxよりも小さい数を示すこと、および/または第一のタイマーが稼働していることに基づき、TAレポートのためのSRを追加時間の間送信することができる。無線装置が、例えば、SRの再送信に基づき(例えば、その後)、SR_COUNTERをインクリメントすること、別のSR禁止タイマーを開始すること、および/またはULグラントを受信するための一つまたは複数のPDCCHを監視することのうちの少なくとも一つを実行し得る。例えば、各トリガーされたTAレポート(例えば、それが保留状態である限り)について、一つのSR手順が(例えば、SRがトリガーされる場合/後に)進行中であり得る。
【0366】
SR禁止タイマーが満了する前に第一のタイマーが満了し、無線装置が第一のタイマーが満了する時までにULグラントを受信しない場合、無線装置が、第一のタイマーおよびSR禁止タイマーの満了が実行中であることに基づき、トリガーされたTAレポート情報をキャンセルする前に、SR禁止タイマーが満了するのを待つことができる。無線装置が、SR禁止タイマーが実行中である間に、TAレポート情報を送信するためのULグラントを受信し得る。(例えば、SR禁止タイマーが満了する前に)ULグラントが受信される場合、無線装置が、ULグラントを介してTAレポート情報を送信し得、ULグラントを介してTAレポート情報を送信することに基づき(例えば、その後)、SR禁止タイマーを停止すること、SR手順をキャンセルすること、および/またはトリガーされたTAレポートをキャンセルすることのうちの一つまたは複数を実行し得る。無線装置が、SR禁止タイマーが実行中である間にTAレポート情報を送信するためのULグラントを受信しない場合、無線装置が、第一のタイマーの満了およびSR禁止タイマーの満了に基づき(例えば、その後)、SR手順および/またはトリガーTAレポート手順をキャンセルすることができる。無線装置が、SRの追加時間の送信を控えてもよい。無線装置が、例えば、SR手順および/またはトリガーされたTAレポート手順がキャンセルされることに基づき、RA手順をトリガー/開始し得る。無線装置が、例えば、RA手順を介してTAレポート情報を送信することが有効化される(例えば、構成される)と決定することに基づき、RA手順を介してTAレポート情報を送信し得る。RA手順を介したTAレポート情報の送信を有効化または無効化することが、
図26に関連して説明され得る。
【0367】
無線装置がSR禁止タイマーの満了によってULグラントを受信せず、SR_COUNTERがsr_TransMax以上である場合、無線装置が、SR_COUNTERに基づき、一つまたは複数のサービングセルのPUCCHを解放し、一つまたは複数のサービングセルのSRSを解放し、一つまたは複数の構成されたダウンリンク割り当ておよび/またはアップリンクグラントをクリアし、ならびに/または保留状態のSR手順をキャンセルすることができる。無線装置が、SR手順をキャンセルすることに基づき、RA手順をトリガー/開始することができる。無線装置が、トリガーされたRA手順に基づき、および/またはRA手順を介してTAレポート情報を送信することに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。無線装置が、(例えば、RA手順を介してTAレポート情報を送信することが(例えば、RRC_CONNECTED状態に対して)有効化/構成される場合)、例えば、RA手順を介してTAレポート情報を送信することに基づき(例えば、それに応答して)、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。無線装置が、例えば、RA手順を介してTAレポート情報を送信することが(例えば、RRC_CONNECTED状態に対して)無効化されることに基づき(例えば、それに応答して)、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。
【0368】
ステップ2916で、無線装置が、時間T5でTAレポート情報(例えば、TAレポート情報を含むMAC CE)を送信し得る。送信(例えば、伝送)、無線装置が、例えば、TAレポート情報が送信されることに基づき、SR手順をキャンセルし得る。無線装置が、第一のSRがキャンセルされることに基づき、SR禁止タイマーを停止することができる。
【0369】
ステップ2918で、無線装置が、(例えば、時間T6で)基地局からタイミングオフセットを受信し得る。タイミングオフセットは、
図24および/または
図25に関連して説明したように実装することができる。例えば、無線装置が、第一のタイマーの停止、トリガーされたTAレポート手順の取り消し、および/または装置固有のタイミングオフセットの決定(例えば、維持/計算)のうちの少なくとも一つまたは複数を実行し得る。
【0370】
無線装置が、TAレポート情報が送信された後の待機期間中に、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることを控え得る。待機期間は、
図28に関連して説明した待機期間2812と同様であってよい。無線装置が、例えば、待機期間が満了になる前、および/または基地局からのタイミングオフセットが受信される前に、以前に維持された装置固有のタイミングオフセットが有効であると決定し得る。無線装置が、待機期間が実行中である間にタイミングオフセットを受信し得る。無線装置が、タイミングオフセットの受信に基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。
【0371】
無線装置が待機期間中にタイミングオフセットを受信しない場合、無線装置が、待機期間の満了に基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。
図26に関連して説明したように、無線装置が、待機期間の満了に基づき、かつタイミングオフセットを受信しないことに基づき、RA手順をトリガー/開始し得る。無線装置が、RA手順をトリガー/開始すること、および/またはRA手順を介してTAレポート情報を送信することに基づき(例えば、それに応答して)、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。TAレポート手順に対応するSR構成を有することにより、TAレポート情報の送信および/またはスペクトル効率の改善の送信遅延を低減することができる。
【0372】
図30は、TAレポートの実施例を示す。TAレポートは、NTNで実行され得る。無線装置は基地局と通信することができる。無線装置と基地局との間の通信は、NTNを介し得る。BSR手順は、例えば、トリガーされたTAレポート手順に基づきトリガーされ得る。無線装置が、BSR手順に基づき受信されたULグラントを介してTAレポート情報を送信し得る。
【0373】
ステップ3001で、無線装置は基地局から一つまたは複数の構成メッセージを受信することができる。一つまたは複数の構成メッセージは、
図24に関連して説明したように実装することができる。一つまたは複数の構成メッセージは、一つまたは複数のSR構成パラメーターおよび/または一つまたは複数のBSR構成パラメーターを含むことができる。
【0374】
ステップ3005で、無線装置が、例えば、少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポート手順をトリガーし得る。TAレポート手順は、
図24および/または
図25に関連して説明したようにトリガーされ得る。無線装置が、TAレポートがトリガーされることに基づき、第一のタイマーを開始し得る。第一のタイマーは、
図25に関連して説明したように構成および/または使用することができる。
【0375】
ステップ3010で、無線装置が、TAレポートのための第一のSR手順が(例えば、一つまたは複数の構成メッセージに基づき)構成されるかどうかを決定し得る。TAレポートのための第一のSR手順は、
図29に関連して説明したように構成され得る。無線装置が、第一のSR手順が構成されていない(例えば、第一のSR手順に関連付けられる構成パラメーターが一つまたは複数の構成メッセージから欠落/不在である)と決定する場合、方法は、ステップ3020に進み得る。無線装置が、第一のSR手順が構成される(例えば、第一のSRに関連付けられる構成パラメーターが一つまたは複数の構成メッセージに存在する)と決定する場合、方法は、ステップ3015に進み得る。
【0376】
ステップ3015で、無線装置が、TAレポートのための第一のSR手順をトリガーすることができる。TAレポートのためのSR手順は、
図29に関連して説明されるように実施され得る。ステップ3020で、無線装置が、BSR手順をトリガーすることができる。無線装置が、例えば、(例えば、トリガーされたTAレポート手順に起因して)送信のための新しいデータを有するTAレポートに対応するLCHに基づき(例えば、それに応答して)、)BSR手順をトリガーし得る。例えば、無線装置が、RRCメッセージを介して(例えば、安全なチャネルを介して)、その調整を報告するように要求および/または予期される場合、専用LCHが構成され得る。TAレポート情報のLCHは、第一のLCGに属し得る。無線装置が、例えば、TAレポートに対応するLCGが、送信のために利用可能なデータを有する(例えば、このまたは他のLCGに属する)一つまたは複数の他のLCHの優先度よりも高い優先度を有するという決定に基づき、BSR手順をトリガーし得る。無線装置が、基地局に、かつトリガーされたBSR手順に基づき、BSRを送信し得る。BSRは、
図18に関連して説明したように、第一のタイプのBSR、第二のタイプのBSR(例えば、パディングBSR)、第三のタイプのBSR、および/または第四のタイプのBSRであり得る。BSR手順の間、無線装置が、最初に、BSRの送信に利用可能なリソースがあるかどうかをチェックすることができる。無線装置が、例えば、BSRの送信に利用可能なリソースがない場合、SRをトリガーし得る。
【0377】
ステップ3030で、無線装置が、BSR手順をトリガーすることに基づき、TAレポート情報を送信するために任意のUL-SCHリソースが利用可能であるかどうかを決定し得る。無線装置が、UL-SCHリソースが利用可能であると決定する場合、方法は、ステップ3035に進み得る。ステップ3035で、無線装置が、利用可能なUL-SCHリソースを介してTAレポート情報を送信し得る。無線装置が、UL-SCHリソースが利用できないと決定する場合、方法は、ステップ3040に進み得る。
【0378】
無線装置が、UL-SCHリソースが、新しい送信に対して利用できない(例えば、タイプ1の構成されたグラント、タイプ2の構成されたグラント、または動的ULグラントが利用できない)場合、UL-SCHリソースが、例えば一つまたは複数の論理チャネル優先順位付け制限のためにTAレポート情報を送信することに利用できない(例えば、TAレポート情報を送信するためのUL-SCHリソースが、LCPマッピング制限を満たさない)場合、および/またはTAレポート情報のLCHのlogical ChannelSR-Maskが(例えば、無線装置の上位層によって)偽に設定される場合、UL-SCHリソースがTAレポート情報に利用できないと決定し得る。
【0379】
ステップ3040として、無線装置が、TAレポートのためのLCHに対応する第二のSR手順が構成されるかどうかを決定することができる。第二のSR手順が構成される場合、方法は、ステップ3050に進み得る。
【0380】
ステップ3050で、無線装置が、TAレポートのためのLCHに対応する第二のSR手順をトリガーすることができる。無線装置が、第二のSR手順をトリガーすることに基づき(例えば、それに応答して)、SR_COUNTERを初期値だけ初期化することができる。初期値は、TAレポートのためのLCHに対応する他のSR手順が保留状態でない場合、0であり得る。無線装置が、第二のSR手順がトリガーされることに基づき、無線装置の物理層に、第二のSR手順に対応する第二のSRを送信するように命令すること、(例えば、第二のSR構成によって示される)SR禁止タイマーを開始すること、および/またはULグラントを受信する一つまたは複数のPDCCH候補を監視することのうちの一つまたは複数を実行することができる。無線装置が、例えば、無線装置がSR禁止タイマーが満了する前にULグラントを受信しない場合、第二のSRを再送信するための少なくとも一つの有効なPUCCHリソースを決定し得る。無線装置が、例えば、SR禁止タイマーが満了したこと、第一のタイマーが動作していること、および/またはSR_COUNTERがSR送信の最大数よりも小さい数を示すことに基づき、第二のSRを再送信し、SR_COUNTERをインクリメントすることができる。無線装置が、第二のSRの再送信に基づき、新しいSR禁止タイマーを開始することができる。無線装置が、新しいSR禁止タイマーが実行中である間に、ULグラントを受信し、別の第二のSRの再終了を控えるための一つまたは複数の候補PDCCHを監視することができる。
【0381】
無線装置がSR禁止タイマーの満了によってULグラントを受信せず、(例えば、
図29に関連して説明されるように)SR_COUNTERがsr_TransMax以上である場合、無線装置が、SR_COUNTERに基づき、一つまたは複数のサービングセルのPUCCHを解放し、一つまたは複数のサービングセルのSRを解放し、一つまたは複数の構成されたダウンリンク割り当ておよび/またはアップリンクグラントをクリアし、ならびに/または第二のSR手順をキャンセルすることができる。無線装置が、第二のSR手順をキャンセルすることに基づき、TAレポート情報を送信するためのRA手順を開始することができる。無線装置が、トリガーされたRA手順に基づき、および/またはRA手順を介してTAレポート情報を送信することに基づき、(例えば、
図26に関連して説明したように)トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。
【0382】
SR禁止タイマーが実行中である間に第一のタイマーが満了する場合、無線装置が、SR禁止タイマーが実行中であることに基づき、SR禁止タイマーが満了になるまで、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることを控え得る。
【0383】
ステップ3060で、無線装置が、第二のSR手順に基づき、TAレポートのためのULグラントを受信することができる。無線装置が、第二のSR手順をキャンセルすること、SR禁止タイマーを停止すること、および/またはBSR手順をキャンセルすることができる(例えば、TAレポートのためのULグラントを受信することに基づき、ULグラントは、TAレポート情報に関連付けられるデータを収容し、MAC PDUは、ULグラントを介して送信され、および/またはTAレポート情報は、ULグラントを介して送信される)。ULグラントは、送信可能なデータの少なくとも一部分(例えば、全ての保留状態のデータ)を収容し得る。データは、TAレポート情報(例えば、TAレポートMAC CEまたはRRCシグナリング)を含み得る。無線装置が、ULグラントを介して、BSR MAC CEを含むMAC PDUを送信し得る。BSR MAC CEは、長いBSR MAC CEまたは短いBSR MAC CEであり得る。BSR MAC CEは、BSRを含み得る。無線装置が、長い/短いBSR MAC CEを送信することに基づき(例えば、これに応答して)、TAレポート情報を含む保留状態のデータを送信するための第二のULグラントを受信し得る。無線装置が、第二のULグラントを介して、TAレポート情報を送信し得る。
【0384】
無線装置が、
図28に関連して説明したようにTAレポート情報が送信された後、TAレポート情報が送信された後の第二の待機期間中に、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得ない(例えば、キャンセルを控え得る)。無線装置が、第二の待機期間中にタイミングオフセット(例えば、基地局から)を受信する場合、無線装置が、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。無線装置が、受信したタイミングオフセットに基づき、装置固有のタイミングオフセットを決定(例えば、維持/算出)し得る。無線装置が、トリガーされたTAレポートをキャンセルすることに応答して、BSRをキャンセルし得る。無線装置が第二の待機期間中にタイミングオフセットを受信しない場合、無線装置が、第二の待機期間の満了に基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。無線装置が、RA手順をトリガーし得る。無線装置が、トリガーされたRA手順に基づいて、
図26に関連して上述したのと同様の動作を行うことができる。
【0385】
無線装置が、TAレポート情報を送信するための第二のULグラント、および/または第一のタイマーが満了する前に長い/短いBSR MAC CEを送信するためのULグラントを受信しない場合、無線装置が、第二のSRの再送信を控え得る。無線装置が、第一のタイマーの満了に基づき、第二のSR手順、トリガーされたTAレポート手順、および/またはBSR手順をキャンセルすることができる。
【0386】
無線装置が、例えば、第二のSR手順がキャンセルされることに基づき、RA手順をトリガー/開始することができる。無線装置が、RA手順を介してTAレポート情報を送信することが(例えば、RRC_CONNECTED状態に対して)有効化/構成される場合、RA手順を介してTAレポート情報を送信することに基づき(例えば、それに応答して)、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。無線装置が、RA手順を介してTAレポート情報を送信することが(例えば、RRC_CONNECTED状態に対して)無効化されると決定することに基づき(例えば、それに応答して)、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。無線装置が、トリガーされたTAレポートをキャンセルすることに基づき(例えば、それに応答して)、BSRをキャンセルし得る。
【0387】
ステップ3070で、無線装置が、TAレポート情報に基づき(例えば、それに応答して)、タイミングオフセットを(例えば、基地局から)受信し得る。無線装置が、第一のタイマーを停止し、および/またはトリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。BSR手順のためのSRを介してTAレポート情報を送信することが、シグナリングオーバーヘッドを低減するなどの利点を提供し得る。
【0388】
図31は、TAレポートの実施例を示す。TAレポートは、NTNで実行され得る。無線装置は基地局と通信することができる。基地局と無線装置との間の通信は、NTNを介し得る。RA手順は、TAレポート手順に基づきトリガーされ得る。TAレポート情報は、RA手順を介して送信され得る。無線装置が、トリガーされたTA手順をキャンセルする前に、RA手順の完了を可能にし得る。
【0389】
ステップ3101で、無線装置は基地局から一つまたは複数の構成メッセージを受信することができる。一つまたは複数の構成メッセージは、
図24で説明したように実装することができる。一つまたは複数の構成メッセージは、少なくとも、複数のSR構成の構成パラメーター、一つまたは複数のBSR構成、一つまたは複数のRACH構成メッセージ、および/または複数の構成されたグラント構成(例えば、一つまたは複数のタイプ1の構成されたグラント構成および/または一つまたは複数のタイプ2の構成されたグラント構成)を含み得る。
【0390】
ステップ3105で、無線装置が、例えば、少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポート手順をトリガーし得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順に基づき、第一のタイマーを開始し得る。TAレポート手順、少なくとも一つのTA条件、および/または第一のタイマーは、
図25に関連して説明したように実装され得る。
【0391】
ステップ3108で、無線装置が、TAレポートのためのRA手順をトリガーするための一つまたは複数の条件が満たされるかどうかを決定し得る。一つまたは複数の条件が満たされる場合、方法は、ステップ3110に進み得る。一つまたは複数の条件が満たされない場合、方法は、ステップ3109に進み得る。
【0392】
一つまたは複数の条件は、RA手順を介してTAレポート情報を送信(例えば、伝送)することが有効化(例えば、構成)されることを含み得る。一つまたは複数の条件は、(例えば、タイプ1またはタイプ2の構成されたグラントに基づく)次に利用可能なUL-SCHリソース機会までの時間が、次に利用可能なPRACH機会までの時間よりも大きいこと、(例えば、タイプ1またはタイプ2の構成されたグラントに基づく)第一の利用可能なUL-SCHリソース機会が、第一の利用可能なMsgA PUSCH機会に対する時間よりも大きいこと、(例えば、タイプ1および/またはタイプ2の構成されたグラントに対応する)一つまたは複数のUL-SCHリソースが、(例えば、論理チャネル優先順位付け手順による)TAレポート情報を送信するのに利用できないこと、複数の構成されたグラント構成の構成パラメーターが、一つまたは複数の構成メッセージに存在しないこと、(例えば、
図29に関連して説明される)TAレポートに対応するSR構成が一つまたは複数の構成メッセージに存在しないこと、および/または(例えば、
図30に関連して説明されるように)TAレポート情報の論理チャネルに対応する第二のSR構成が、一つまたは複数の構成メッセージに存在しないこと、の一つまたは複数をさらに含んでもよい。
【0393】
一つまたは複数の構成メッセージが、(
図29に関連して説明されるように)TAレポートに対応するSR構成を示す場合、一つまたは複数の条件は、SR構成に対応する次の利用可能なPUCCHリソースまでの時間が、第一の利用可能なPRACH機会(例えば、第一の利用可能なMsgA PUSCH機会)までの時間よりも大きいことをさらに含み得る。
【0394】
一つまたは複数の構成メッセージが、(例えば、
図30に関連して説明されるように)TAレポート情報の論理チャネルに対応する第二のSR構成を示す場合、一つまたは複数の条件は、第二のSR構成に対応する次の利用可能なPUCCHリソースまでの時間が、第一の利用可能なPRACH機会(例えば、第一の利用可能なMsgA PUSCH機会)までの時間よりも大きいことを含み得る。
【0395】
無線装置が、(例えば、
図18に関連して説明されるような第一のタイプのBSRに対応する)BSR手順をトリガーすることができる。BSR手順は、
図30に関連して説明されたように実施され得る。BSR手順は、RA手順をトリガーする前にトリガーされ得る。BSR手順は、例えば、第一のSR構成が構成されていないことに基づき(例えば、一つまたは複数の構成メッセージに基づき)、トリガーされ得る。一つまたは複数の条件は、BSRがトリガーされること、TAレポート情報を送信するために利用可能なUL-SCHリソースがないこと、およびTAレポート情報のLCHに対応する第二のSR構成が構成されていないことを含み得る。(例えば、第二のSRが有効なPUCCHリソースで構成されていないことに起因して)RA手順がトリガーされた場合、無線装置が、例えば、第二のULグラント以外のULグラントを介してMAC PDUを送信することが、RA手順のRAR(例えば、フォールバックRAR)によって提供されること、MAC PDUが、MAC PDUアセンブリー前のBSR(例えば、MAC PDUアセンブリー前のBSRおよび/またはMAC PDUアセンブリー前の最後のイベント)をトリガーした最後のイベントに対応する(および/またはそれを含む)バッファステータスを含むBSR MAC CEを含むこと、および/またはULグラントが、送信に利用可能な保留状態のデータ(例えば、TAレポート情報を含む)を収容すること、うちの一つまたは複数に基づき、RA手順をキャンセルし得る。無線装置が、RA手順のキャンセルに基づき、BSRをキャンセルし得る。
【0396】
ステップ3109において、無線装置が、
図25から
図30に関連して説明したのと同様の方法で、TAレポート情報を送信し得る。無線装置が、例えば、一つまたは複数の条件が満たされていないことに基づき、TAレポート手順をキャンセルし得る。無線装置が、第一のタイマーを停止することができる。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順の結果としてBSR手順がトリガーされる場合、TAレポートのためのBSR手順をキャンセルすることができる。
【0397】
無線装置が、例えば、一つまたは複数の条件(例えば、一つまたは複数の条件が満たされていない)に基づき(例えば、それに応答して)、TAレポート情報を送信(例えば、伝送)するためのRA手順をトリガー/開始し得る。例えば、RA手順を介してTAレポート情報を送信(例えば、伝送)することが無効化され、BSRがトリガーされたTAレポートの結果としてトリガーされ、かつTAレポートを送信(例えば、伝送)するためにUL-SCHリソースが利用できないとき、無線装置が、RA手順をトリガー/開始し得る。例えば、RAをトリガーすることは望ましくない場合があるが、無線装置が、(例えば、無線装置に、その位置を報告するためのより高い優先度を与えるために)少なくとも一部の状態に基づきRAをトリガーするように構成され得る。
【0398】
ステップ3110で、無線装置が、RA手順をトリガーし得る。無線装置が、RA手順を介してTAレポート情報を送信し得る。無線装置が、TAレポート情報を含むMsgAペイロード1342(例えば、RA手順が2ステップRA手順であることに基づく)、またはTAレポート情報を含むMsg3 1313(例えば、RA手順が4ステップRA手順であることに基づく)を送信することによって、RA手順を介してTA情報を送信し得る。無線装置が、(例えば、RA手順が2ステップRA手順であることに基づき)MsgB 1332によって示されるULグラントを介して、または(例えば、RA手順が4ステップRA手順であることに基づき)Msg4 1314によって示されるULグラントを介して、TAレポート情報を送信することによって、RA手順を介してTAレポート情報を送信し得る。
【0399】
無線装置が、第一のタイマーが実行中であり、RA手順が継続中である間に、タイミングオフセット(例えば、基地局から)を受信し得る。無線装置が、タイミングオフセットの受信に基づき、RA手順および/またはトリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。
【0400】
ステップ3120で、無線装置が、(例えば、RA手順が進行中である間)第一のタイマーが満了すると決定し得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることなく、RA手順を継続し得る。
【0401】
ステップ3130で、無線装置が、進行中のRA手順の完了に基づき(例えば、その後)、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。RA手順は、正常に完了されるか、または正常に完了し得ない。成功したRA手順は、例えば、競合解決アイデンティティを受信する無線装置によって示され得る。追加的に、または代替的に、無線装置が、例えば、第一のタイマーが満了することに基づき、RA手順およびTAレポート手順をキャンセルし得る。
【0402】
無線装置が、基地局から、TAレポート手順をトリガーするために少なくとも一つのTA条件を構成する一つまたは複数の構成メッセージを受信し得る。無線装置が、少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポート手順をトリガーし得る。トリガーされたTAレポート手順に基づき、無線装置が、タイミングオフセット(例えば、基地局から)を受信するための第一のタイマーを開始し得る。無線装置が、例えば、第一のタイマーが満了すること、および/または基地局からタイミングオフセットを受信することに基づき(例えば、それに応答して)、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。
【0403】
無線装置が、受信したタイミングオフセット(例えば、基地局から)に基づき、装置固有のタイミングオフセットを決定(例えば、維持/算出)し得る。無線装置が、(例えば、DCIによってスケジュール/示される)アップリンクグラントの送信時間を決定するために、装置固有のタイミングオフセットを使用し得る。少なくとも一部の実施例では、DCIは、RA無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)、MSGB-RNTI、または一時C-RNTI(TC-RNTI)によってスクランブルされたCRCパリティビットを有しないCRCを有し得る。少なくとも一部の実施例では、DCIは、RAプリアンブルインデックスを示す表示を欠いていてもよい。少なくとも一部の実施例では、DCIは、進行中のRA手順中のMsg3の再送信を示すDCIフォーマット1_0になくてもよい。少なくとも一部の実施例では、アップリンクグラントは、RARグラントスケジュールPUSCHまたはfallbackRARグラントスケジュールPUSCHではあり得ない。少なくとも一部の実施例では、アップリンクグラントは、成功した競合解決を示すPUCCH上のHARQ ACKではあり得ない。
【0404】
無線装置が、例えば、装置固有のタイミングオフセットが一つまたは複数の以前の送信から利用可能であること、および/またはトリガーされたTAレポートがキャンセルされることに基づき(例えば、第一のタイマーが満了し、タイミングオフセットが受信されないことに基づき)、アップリンクグラントの送信を実行し得ない(例えば、実行を控え得る)。無線装置が、例えば、装置固有のタイミングオフセットが一つまたは複数の以前の送信から利用可能であること、および/またはトリガーされたTAレポートがキャンセルされることに基づき(例えば、第一のタイマーが満了し、タイミングオフセットが受信されないことに基づき)、装置固有のタイミングオフセットを破棄/削除し得る。
【0405】
無線装置が、第一のタイマーが動作している間にタイミングオフセットが受信されないことに基づき、TAレポート情報を送信し得る。無線装置が、タイミングオフセットの受信に基づき、第一のタイマーを停止し得る。無線装置が、第一のタイマーが動作している間にTAレポート情報が送信される(または再送信される)回数をカウントするための第一のカウンターを維持し得る。第一のカウンターは、(例えば、トリガーされたTAレポート手順に基づき)ゼロに設定され得る。
【0406】
無線装置が、(例えば、第一のカウンターがTAレポート情報の最大送信(または再送信)時間よりも小さいこと、第一のタイマーが動作していること、タイミングオフセットが受信されていないこと、および/または第一の待機期間が満了していることに基づき)TAレポート情報を送信(または再送信)し得る。無線装置が、例えば、TAレポート情報の送信または再送信に基づき、第一のカウンターをインクリメントし得る。無線装置が、TAレポート情報を送信または再送信することに基づき(例えば、それに応答して)第一の待機期間を開始し得る。無線装置が、第一の待機期間中にTAレポート情報を送信することを控えてもよい。無線装置が、タイミングオフセットを受信することに基づき(例えば、それに応答して)、第一の待機期間を停止し得る。
【0407】
無線装置が、第一のタイマーが動作していること、および/または第一のカウンターがTAレポート情報の最大送信(または再送信)時間以上であることに基づき、第一のタイマーを停止することができる。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。第一の待機期間の期間は、無線装置と基地局との間の伝播遅延、またはBSIを介して提供されるセル/ビーム固有のタイミングオフセットに基づき(例えば、無線装置によって)決定され得る。
【0408】
無線装置が、TAレポート情報送信の第一の値で構成され得る。第一の値は、TAレポート情報の最大送信(または再送信)時間を示し得る。無線装置が、TAレポート情報送信の第一の値で構成されなくてもよい。無線装置が、(例えば、RAプリアンブル送信の最大数またはSR送信の最大数に基づき)TAレポート情報送信の第一の値を決定し得る。
【0409】
無線装置が、TAレポート情報の送信に応答して、第二の待機期間を開始し得る。無線装置が、第二の待機期間が実行中である間に、TAレポート情報を追加時間の間送信することを控えてもよい。無線装置が、(例えば、タイミングオフセットの受信に基づき)第二の待機期間を停止し得る。
【0410】
無線装置が、第一のタイマーの満了に基づき、第二の待機期間中にトリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得ない(例えば、キャンセルを控え得る)。無線装置が、(例えば、第二の待機期間の満了および/またはタイミングオフセットの受信に基づき)TAレポート手順をキャンセルし得る。第二の待機期間の持続時間は、無線装置と基地局との間の伝播遅延、または(例えば、BSIを介して提供される)セル/ビーム固有のタイミングオフセットに基づき決定され得る。
【0411】
無線装置が、第一のタイマーの満了に基づきRA手順をトリガー/開始し得る。RA手順を介してTAレポート情報を送信することが、一つまたは複数の構成メッセージを介して有効化/構成され得る。RA手順を介してTAレポート情報を送信することが、一つまたは複数の構成メッセージを介して無効化され得る。少なくとも一部の実施例では、無線装置が、(例えば、RA手順をトリガー/開始することに基づき)トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。無線装置が、(例えば、RA手順を介してTAレポート情報を送信することに基づき)トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。無線装置が、(例えば、第一のタイマーが満了すること、および/またはRA手順を介してTAレポート情報を送信することが無効化されることに基づき)RA手順をトリガー/開始し得ない。TAレポート情報を送信することが、一つまたは複数の利用可能なUL-SCHリソースを介し得る。
【0412】
無線装置が、(例えば、RA手順を介してTAレポート情報を送信することが有効/構成されることに基づき)TAレポート情報を送信するための(RA)手順をトリガー/開始し得る。無線装置が、第一のタイマーが満了/停止されることに基づき、RA手順を停止し得る。無線装置が、トリガーされたTAレポートがキャンセルされることに基づき、RA手順を停止し得る。無線装置が、(例えば、第一のウィンドウの満了および/またはタイミングオフセットを受信しないことに基づき)RA手順を停止/中断し得ない(例えば、停止/中断を控え得る)。無線装置が、(例えば、RA手順が完了していること、および/またはタイミングオフセットを受信することに基づき)トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。RA手順が失敗または成功裏に完了し得る。
【0413】
無線装置が、TAレポートに対応する第一のSR構成に基づき、第一のSR手順をトリガーすることができる。第一のSR構成は、第一のSR禁止タイマーおよび/または第一のSR送信の最大数を示す第一のSR送信値を示し得る。無線装置が、例えば、第一のSRがキャンセルされていないこと、第一のタイマーが動作していること、第一のSR禁止タイマーが動作していないこと、および/または第一のSRカウンターが第一のSR送信値よりも小さいことに基づき(例えば、それに応答して)、第一のSRを送信することができる。無線装置が、例えば、第一のSRの送信に基づき、第一のSR手順をキャンセルおよび/または第一のSR禁止タイマーを停止することができ、無線装置が、第一のSRカウンターをインクリメントし、第一のSR禁止タイマーを開始し、および/または第一のSR禁止タイマーが実行中である間に一つまたは複数の候補PDCCHを監視することができる。TAレポートMAC CEを含むMAC PDUの送信に基づく。
【0414】
無線装置が、第一のSRカウンターを開始することができる。第一のSRカウンターは、第一のSRが送信される回数をカウントするように構成され得る。第一のSRカウンターは、ゼロによって初期化され得る。第一のSRカウンターは、第一のSRがトリガーされること、および/または第一のSR構成に対応する他のSRがトリガーされないことに基づき(例えば、それに応答して)開始され得る。
【0415】
無線装置が、例えば、第一のタイマーが満了であること、および/または第一のSR手順がキャンセルされていないことに基づき、RA手順をトリガー/開始することができる。無線装置が、例えば、第一のタイマーが実行中であること、および/または第一のSRカウンターが第一のSR送信値以上であることに基づき、RA手順をトリガー/開始することができる。無線装置が、RA手順をトリガー/開始することに基づき、第一のSR手順をキャンセルすることができる。
【0416】
無線装置が、例えば、TAレポート情報に対するLCHの優先度が、TAレポート情報に対するLCHと同じLCGで送信するためのデータを有する任意の他のLCHよりも大きいことに基づき、BSR手順を(例えば、第一のSR構成が構成されていないことに基づき)トリガーし得る。無線装置が、例えば、TAレポート情報に対するLCHを有する同じLCG内の他のLCHがないことに基づき、送信のためのデータを有するBSR手順をトリガーし得る。
【0417】
無線装置が、例えば、UL-SCHリソースがTAレポート情報を送信するために利用できないこと、および/またはTAレポート情報に対するLCHが第二のSR構成で構成されることに基づき、第二のSRを(例えば、トリガーされたBSR手順に基づき)トリガーし得る。第二のSR構成は、第二のSR禁止タイマーおよび/または第二のSR送信の最大数を示す第二のSR送信値を示し得る。無線装置が、例えば、第二のSR手順がキャンセルされていないこと、第一のタイマーが実行中であること、第二のSR禁止タイマーが実行中でないこと、および/または第二のSRカウンターが第二のSR送信値よりも小さいことに基づき、第二のSRを送信することができる。第二のSRの送信に基づき、無線装置が、第二のSRカウンターをインクリメントし、第二のSR禁止タイマーを開始し、および/または第二のSR禁止タイマーが実行中である間に一つまたは複数の候補PDCCHを監視することができる。無線装置が、例えば、トリガーされたBSRがキャンセルされることに基づき、第二のSRをキャンセルし得る。
【0418】
無線装置が、(例えば、送信されるTAレポート情報を含むMAC PDUが送信され、ショート/長いBSR MAC CEを含むMAC PDUが送信され、および/またはトリガーされたTAレポートがキャンセルされることに基づき)トリガーされたBSRをキャンセルし得る。無線装置が、例えば、第一のタイマーが満了であり、第二のSR手順がキャンセルされないこと、または第一のタイマーが実行中であり、第二のSRカウンターが第二のSR送信値以上であることに基づき、RA手順をトリガー/開始することができる。無線装置が、RA手順をトリガー/開始することに基づき、第二のSR手順をキャンセルすることができる。
【0419】
無線装置が、第二のSRが送信される回数をカウントするために、第二のSRカウンターを初期化することができる。第二のSRカウンターは、(例えば、第二のSR手順がトリガーされ、第二のSR構成に対応する他のSRがトリガーされないことに基づき)ゼロによって初期化され得る。
【0420】
無線装置が、(例えば、トリガーされたBSR手順およびTAレポート情報のLCHが第二のSR構成で構成されていないことに基づき)RA手順をトリガー/開始して、TAレポート情報を送信し得る。無線装置が、例えば、BSRがトリガーされること、およびTAレポート情報のLCHが第二のSR構成で構成されていないことに基づき、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。無線装置が、RA手順が構成/有効化されていないことを介して、TAレポート情報を送信し得る。少なくとも一部の実施例では、無線装置が、例えば、トリガーされたTAレポートをキャンセルすることに基づき、BSR手順をキャンセルし得る。
【0421】
少なくとも一つのTA条件は、以前のTA値と比較した現在のTA値の変化、または装置固有のタイミングオフセットと現在のTA値との間の差に基づき満たされ得る。少なくとも一部の実施例では、現在のTA値を決定(例えば、計算/維持)する時間は、以前のTA値を決定(計算/維持)する時間の後であり得る。少なくとも一部の実施例では、現在のTA値および/または以前のTA値は、無線装置によって決定(例えば、維持/計算)され得る。現在のTA値および/または以前のTA値は、例えば、閉ループTA手順/制御および/または開ループTA手順/制御の組み合わせに基づき決定され得る。
【0422】
開ループTA手順/制御は、一つまたは複数の衛星天体暦パラメーター、一つまたは複数の共通遅延/TAパラメーター、無線装置の位置情報(例えば、GNSS取得位置)、または第三のタイミングオフセットに基づいてもよい(
図24に関連して説明したように)。少なくとも一部の実施例では、閉ループTA手順/制御は、TA MAC CEおよび/または絶対TA MAC CEの受信に基づいてもよい。
【0423】
タイミングオフセットは、MAC CEコマンドまたはRRCシグナリング(例えば、RRC再構成メッセージ)を介して示され得る。少なくとも一部の実施例では、TAレポート情報は、MAC CEコマンド(例えば、TAレポートMAC CE)またはRRCシグナリング(例えば、RRC再構成メッセージ)に基づいてもよい。
【0424】
無線装置が、NTNを介して基地局と通信し得る。少なくとも一部の実施例では、TAレポート情報は、デバイス固有のTA値、開ループTA値、無線装置とNTNノードとの間の伝播遅延、無線装置の位置情報(例えば、GNSS取得位置)、セル/ビーム固有のタイミングオフセットと現在のTA値との間の差、および/または装置固有のタイミングオフセットと現在のTA値との間の差に基づいてもよい。少なくとも一部の実施例では、第一のタイマーは、一つまたは複数の構成メッセージを介して構成され得る。
【0425】
第一のタイマーの持続時間は、無線装置によって決定され得る。期間は、無線装置のGNSS取得位置の第一の有効性ウィンドウ、衛星(またはNTNノード)の天体暦データ/情報の第二の有効性ウィンドウ、共通TA/遅延の第三の有効性ウィンドウ、またはBSIの周期性のうちの少なくとも一つに基づき決定され得る。
【0426】
無線装置が、時間アライメントタイマーが満了であること、GNSS取得位置情報に対応する第一の有効性ウィンドウが満了になり、無線装置が新しいGNSS取得位置情報を取得できないこと、衛星天体暦パラメーターに対応する第二の有効性ウィンドウが満了となり、無線装置が新しい衛星天体暦パラメーターを取得できないこと、または共通TA/遅延に対応する第三の有効性ウィンドウが満了となり、無線装置が新しい共通TA/遅延パラメーターを取得できないこと、の一つまたは複数に基づき、TAレポートをトリガーしえない(例えば、トリガーを控え得る)。装置固有のタイミングオフセットは、基地局から受信されたタイミングオフセットとは異なり得る。少なくとも一部の実施例では、装置固有のタイミングオフセットは、基地局から受信されたタイミングオフセットと同じであり得る。
【0427】
以下、さまざまな特性が、番号付き条項または段落のセットにおいて強調表示される。これらの特徴は、本発明または発明の概念を限定していると解釈されるものではなく、本明細書に記述されるいくつかの特徴の強調として、そのような特徴の特定の順序の重要性または関連性を示唆することなく、単に提供されるものである。
【0428】
条項1.
無線装置によって、タイミングアドバンス(TA)レポートに対応する一つまたは複数のスケジューリング要求(SR)構成パラメーターを受信することを含む、方法。
【0429】
条項2.
一つまたは複数のSR構成パラメーターに基づき、かつトリガーされたTAレポート手順に基づき、SRをトリガーすることをさらに含む、条項2に記載の方法。
【0430】
条項3.
アップリンクチャネルを介して、トリガーされたSRを送信することをさらに含む、条項1~2のいずれか一項に記載の方法。
【0431】
条項4.
持続時間の表示を受信することをさらに含む、条項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【0432】
条項5.
トリガーされたTAレポート手順に基づき、持続時間に対応するタイマーを開始することをさらに含む、条項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【0433】
条項6.
タイマーの満了、または基地局からタイミングオフセットを受信することのうちの少なくとも一つに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることをさらに含む、条項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【0434】
条項7.
トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を送信すること、またはトリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を含むMAC制御要素(MAC CE)を送信することのうちの少なくとも一つをさらに含む、条項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【0435】
条項8.
MAC PDUまたはMAC CEのうちの少なくとも一つを送信することに基づき、トリガーされたSRをキャンセルすることをさらに含む、条項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【0436】
条項9.
トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を送信することをさらに含み、TAレポート情報を送信することが、無線装置によって、基地局に、および非地上ネットワーク(NTN)を介してである、条項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【0437】
条項10.
トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を送信することをさらに含み、TAレポート情報が、無線装置に関連付けられる現在のTA値、無線装置と基地局との間の通信に関連付けられる伝播遅延、無線装置とネットワーク内の基準点との間の通信に関連付けられる伝播遅延、無線装置の位置、または無線装置に関連付けられる装置固有のタイミングオフセットのうちの少なくとも一つを含む、条項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【0438】
条項11.
タイミングオフセットを受信することと、タイミングオフセットを受信することに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることと、をさらに含む、条項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【0439】
条項12.
一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、コンピューティング装置に条項1~11のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶するメモリーとを含む、コンピューティング装置。
【0440】
条項13.
条項1~11のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される無線装置と、一つまたは複数のSR構成パラメーターを送信するように構成される基地局とを含む、システム。
【0441】
条項14.
実行されると、条項1~11のいずれか一項に記載の方法の性能を生じさせる命令を格納するコンピューター可読媒体。
【0442】
条項15.
基地局によって、タイミングアドバンス(TA)レポートに対応する一つまたは複数のスケジューリング要求(SR)構成パラメーターを送信することを含む、方法。
【0443】
条項16.
TAレポート情報の送信のための第一のSRを受信することをさらに含む、条項15に記載の方法。
【0444】
条項17.
第一のSRに基づき、アップリンクチャネルを示すアップリンクグラントを送信することをさらに含む、条項15~16のいずれか一項に記載の方法。
【0445】
条項18.
アップリンクチャネルを介して、TAレポート情報を受信することをさらに含む、条項15~17のいずれか一項に記載の方法。
【0446】
条項19.
持続時間の表示を送信することをさらに含む、条項15~18のいずれか一項に記載の方法。
【0447】
条項20.
トリガーされたTAレポート手順に基づき、持続時間に対応するタイマーを開始することをさらに含む、条項15~19のいずれか一項に記載の方法。
【0448】
条項21.
タイマーの満了、または無線装置にタイミングオフセットを送信することのうちの少なくとも一つに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることをさらに含む、条項15~20のいずれか一項に記載の方法。
【0449】
条項22.
TAレポート情報を受信することが、TAレポート情報を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を受信すること、またはTAレポート情報を含むMAC制御要素(MAC CE)を受信することのうちの少なくとも一つを含む、条項15~21のいずれか一項に記載の方法。
【0450】
条項23.
MAC PDUまたはMAC CEのうちの少なくとも一つを送信することに基づき、トリガーされたSRをキャンセルすることをさらに含む、条項15~22のいずれか一項に記載の方法。
【0451】
条項24.
TAレポート情報を受信することが、基地局によって、無線装置から、および非地上ネットワーク(NTN)を介してである、条項15~23のいずれか一項に記載の方法。
【0452】
条項25.
TAレポート情報を受信することが、アップリンクチャネルの論理チャネル優先順位付けに基づく、条項15~24のいずれか一項に記載の方法。
【0453】
条項26.
タイミングオフセットを送信することと、タイミングオフセットを送信することに基づき、TAレポート情報に関連付けられるトリガーされたTAレポートをキャンセルすることと、をさらに含む、条項15~25のいずれか一項に記載の方法。
【0454】
条項27.
一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、コンピューティング装置に条項15~26のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶するメモリーとを含む、コンピューティング装置。
【0455】
条項28.
条項15~26いずれか一項に記載の方法を実行するように構成される基地局と、一つまたは複数のSR構成パラメーターを受信するように構成される無線装置とを含む、システム。
【0456】
条項29.
実行されると、条項15~26のいずれか一項に記載の方法の性能を生じさせる命令を格納するコンピューター可読媒体。
【0457】
条項30.
一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、コンピューティング装置に条項1~11のいずれか一項に記載の方法、または条項15~26のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶するメモリーとを含む、コンピューティング装置。
【0458】
条項31.
条項1~11のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される無線装置と、条項15~26のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される基地局とを含む、方法。
【0459】
条項32.
実行されると、条項1~11のいずれか一項に記載の方法、およびまたは条項15~26のいずれか一項に記載の方法の実行を引き起こす命令を格納するコンピューター可読媒体。
【0460】
条項33.
無線装置によって、タイミングアドバンス(TA)レポートに関連付けられる一つまたは複数の構成メッセージを受信することを含み、一つまたは複数の構成メッセージが、持続時間を示す、方法。
【0461】
条項34.
TAレポート手順がトリガーされることに基づき、持続時間に対応するタイマーを開始することをさらに含む、条項33に記載の方法。
【0462】
条項35.
タイマーの満了、または基地局からタイミングオフセットを受信することのうちの少なくとも一つに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることをさらに含む、条項33~34のいずれか一項に記載の方法。
【0463】
条項36.
一つまたは複数の構成メッセージが、TAレポート手順に対応する一つまたは複数のスケジューリング要求(SR)構成パラメーターをさらに含み、方法が、一つまたは複数のSR構成パラメーターに基づき、およびTAレポート手順に基づき、SRをトリガーすることと、アップリンクチャネルを介して、トリガーされたSRを送信することと、をさらに含む、条項33~35のいずれか一項に記載の方法。
【0464】
条項37.
タイミングオフセットを受信することに基づき、装置固有のタイミングオフセットを決定することをさらに含む、条項33~36のいずれか一項に記載の方法。
【0465】
条項38.
トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることに基づき、装置固有のタイミングオフセットを無効にすることをさらに含む、条項33~37のいずれか一項に記載の方法。
【0466】
条項39.
ランダムアクセス(RA)手順を開始することであって、開始することが、タイマーが実行中である間にタイミングオフセットが基地局から受信されていないという決定に基づくように、開始することと、RA手順に関連付けられるメッセージを介して、TAレポート情報を送信することと、をさらに含む、条項33~38のいずれか一項に記載の方法。
【0467】
条項40.
トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を送信することをさらに含み、TAレポート情報が、無線装置に関連付けられる現在のTA値、無線装置と基地局との間の通信に関連付けられる伝播遅延、無線装置とネットワーク内の基準点との間の通信に関連付けられる伝播遅延、無線装置の位置、または無線装置に関連付けられる装置固有のタイミングオフセットを含む、条項33~39のいずれか一項に記載の方法。
【0468】
条項41.
基地局に、媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)コマンドまたは無線リソース制御(RRC)シグナリングに基づき、TAレポート情報を送信することをさらに含む、条項33~40のいずれか一項に記載の方法。
【0469】
条項42.
TAレポート手順中にTA情報が送信される回数を決定することと、閾値を超える回数に基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることと、をさらに含む、条項33~41のいずれか一項に記載の方法。
【0470】
条項43.
一つまたは複数の構成パラメーターが、閾値を示す、条項33~42のいずれか一項に記載の方法。
【0471】
条項44.
タイマーが第一のタイマーであり、方法が、トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTA情報を含む第一のメッセージを送信することと、第一のメッセージの送信に基づき、第二のタイマーを開始することと、第一のタイマーが満了する前に、および第二のタイマーが満了した後に、TA情報を含む第二のメッセージを送信することと、をさらに含む、条項33~43のいずれか一項に記載の方法。
【0472】
条項45.
トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTA情報を含む第一のメッセージを送信することと、第一のメッセージの送信に基づき、第二のタイマーを開始することと、第二のタイマーが実行中である間に、第一の待機期間が実行中である間にTA情報を含む第二のメッセージを送信することを控えることと、をさらに含む、条項33~44のいずれか一項に記載の方法。
【0473】
条項46.
TAレポート手順中にTA情報を送信することに基づき、第三のタイマーを開始することをさらに含み、TAレポート手順をキャンセルすることが、第三のタイマーの満了にさらに基づく、条項33~45のいずれか一項に記載の方法。
【0474】
条項47.
TAレポート手順が、現在のTA値と第一の閾値を満たす以前のTA値との間の差、または装置固有のタイミングオフセットと第二の閾値を満たす現在のTA値との間の差を含む、少なくとも一つのTA条件に基づきトリガーされる、条項33~46のいずれか一項に記載の方法。
【0475】
条項48.
閉ループTA手順および開ループTA手順の組み合わせに基づき、現在のTA値を決定することをさらに含む、条項33~47のいずれか一項に記載の方法。
【0476】
条項49.
持続時間が、無線装置のGNSS取得位置の第一の有効性ウィンドウ、衛星天体暦情報の第二の有効性ウィンドウ、共通TAの第三の有効性ウィンドウ、またはブロードキャストシステム情報の周期性のうちの少なくとも一つに基づく、条項33~48のいずれか一項に記載の方法。
【0477】
条項50.
さらに、時間アライメントタイマーの満了、GNSS取得位置情報に対応する第一の有効性ウィンドウの満了、および無線装置が新しいGNSS取得位置情報を取得できないこと、衛星天体暦パラメーターに対応する第二の有効性ウィンドウの満了、および無線装置が新しい衛星天体暦パラメーターを取得できないこと、または共通TAに対応する第三の有効性ウィンドウの満了の満了、および無線装置が新しい共通TAパラメーターを取得できないこと、の少なくとも一つに基づき、第二のTAレポート手順をトリガーすることを控えることを決定することを、さらに含む、条項33~49のいずれか一項に記載の方法。
【0478】
条項51.
一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、無線装置に、条項33~50のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を格納するメモリーと、を含む、無線装置。
【0479】
条項52.
条項33~50のいずれか一つの方法を実行するように構成される無線装置と、一つまたは複数の構成メッセージを送信するように構成される基地局とを含む、システム。
【0480】
条項53.
実行されると、条項33~50のいずれか一項に記載の方法の性能を生じさせる命令を格納するコンピューター可読媒体。
【0481】
条項54.
無線装置によって、少なくとも一つのタイミングアドバンス(TA)条件を示す一つまたは複数の構成メッセージを受信して、TAレポートをトリガーすることを含む、方法。
【0482】
条項55.
少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポートをトリガーすることをさらに含む、条項54に記載の方法。
【0483】
条項56.
アップリンクリソースを介して、トリガーされたTAレポートに関連付けられるTA情報を送信することをさらに含む、条項54~55のいずれか一項に記載の方法。
【0484】
条項57.
TA情報に基づきタイミングオフセットを受信することをさらに含む、条項54~56のいずれか一項に記載の方法。
【0485】
条項58.
タイミングオフセットの受信に基づき、トリガーされたTAレポートをキャンセルすることをさらに含む、条項54~57のいずれか一項に記載の方法。
【0486】
条項59.
一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、無線装置に、条項54~58のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を格納するメモリーと、を含む、無線装置。
【0487】
条項60.
条項54~58のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される無線装置と、一つまたは複数の構成メッセージを送信するように構成される基地局とを含む、システム。
【0488】
条項61.
実行されると、条項54~58のいずれか一項に記載の方法の性能を生じさせる命令を格納するコンピューター可読媒体。
【0489】
条項62.
無線装置によって、少なくとも一つのタイミングアドバンス(TA)条件を示す一つまたは複数の構成メッセージを受信して、TAレポートをトリガーすることを含む、方法。
【0490】
条項63.
少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポートをトリガーすることをさらに含む、条項62に記載の方法。
【0491】
条項64.
トリガーされたTAレポートに基づき、TA情報に関連付けられる論理チャネルに対応するバッファステータスレポート(BSR)をトリガーすることをさらに含む、条項62~63のいずれか一項に記載の方法。
【0492】
条項65.
TA情報を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を送信することに基づき、BSRをキャンセルすることをさらに含む、条項62~64のいずれか一項に記載の方法。
【0493】
条項66.
BSRをキャンセルすることが、トリガーされたTAレポートがキャンセルされることにさらに基づく、条項62~65のいずれか一項に記載の方法。
【0494】
条項67.
MAC PDUが、BSRコマンドMAC CEを含み、BSRコマンドMAC CEが、長いBSRコマンドMAC CEまたは短いBSRコマンドMAC CEである、条項62~66のいずれか一項に記載の方法。
【0495】
条項68.
TAレポートが構成されていないことに対応する第一のSR構成を決定すること、TA情報の論理チャネル(LCH)の優先度が、送信のためのデータを有する論理チャネルグループ(LCG)に属する任意の他の論理チャネルよりも大きいこと、またはTA情報のLCHを除いてLCGに属する他のLCHが、送信のためのデータを有しないこと、のうちの少なくとも一つに基づき、BSRをトリガーすることをさらに含む、条項62~67のいずれか一項に記載の方法。
【0496】
条項69.
無線装置によって、基地局から、TA情報の論理チャネルに対応するスケジューリング要求(SR)構成を示す一つまたは複数の構成メッセージを受信することをさらに含む、条項62~68のいずれか一項に記載の方法。
【0497】
条項70.
トリガーされたBSR、およびアップリンク共有チャネル(UL-SCH)リソースがTA情報を送信するために利用できないことのうちの少なくとも一つに基づき、SR構成に対応するSRをトリガーすることをさらに含む、条項62~69のいずれか一項に記載の方法。
【0498】
条項71.
トリガーされたSRに基づき、SRを送信することをさらに含む、条項62~70のいずれか一項に記載の方法。
【0499】
条項72.
BSRがキャンセルされることに基づき、トリガーされたSRをキャンセルすることをさらに含む、条項62~71のいずれか一項に記載の方法。
【0500】
条項73.
SRが、SRをトリガーすること、およびSR構成に対応してトリガーされる他のSRが存在しないと決定することに基づき、SRが送信される回数をカウントするために、SRカウンターをゼロに初期化することをさらに含む、条項62~72のいずれか一項に記載の方法。
【0501】
条項74.
SRカウンターがSR送信値を超えるのに応答してランダムアクセス(RA)手順を開始することと、RA手順を開始することに基づき、SRをキャンセルすることとをさらに含む、条項62~73のいずれか一項に記載の方法。
【0502】
条項75.
トリガーされたTAレポートをキャンセルすることが、RA手順を介してTAレポートを送信することにさらに基づく、条項62~74のいずれか一項に記載の方法。
【0503】
条項76.
RA手順を介してTAレポートを送信することが有効化される、条項62~75のいずれか一項に記載の方法。
【0504】
条項77.
RA手順を介してTAレポートを送信することが無効化される、条項62~76のいずれか一項に記載の方法。
【0505】
条項78.
トリガーされたBSR、およびSR構成で構成されていないTA情報の論理チャネルに基づき、TA情報を送信するためにランダムアクセス(RA)手順を開始することをさらに含む、条項62~77のいずれか一項に記載の方法。
【0506】
条項79.
ランダムアクセス(RA)手順を介してTA情報を送信することが有効化されていないと決定することに基づき、トリガーされたTAレポートをキャンセルすることをさらに含む、条項62~78のいずれか一項に記載の方法。
【0507】
条項80.
無線装置が、非地上ネットワーク(NTN)を介して基地局と通信する、条項62~79のいずれか一項に記載の方法。
【0508】
条項81.
少なくとも一つのTA条件が、以前のTA値と比較した現在のTA値の変化であって、現在のTA値を計算する時間が、以前のTA値を計算する時間の後である、変化、または装置固有のタイミングオフセットと現在のTA値との間の差のうちの少なくとも一つに基づき満たされる、条項62~80のいずれか一項に記載の方法。
【0509】
条項82.
閉ループTA手順および開ループTA手順の組み合わせに基づき現在のTA値を計算することと、閉ループTA手順および開ループTA手順の組み合わせに基づき以前のTA値を計算することと、をさらに含む、条項62~81のいずれか一項に記載の方法。
【0510】
条項83.
一つまたは複数の構成パラメーターが、第一のウィンドウの長さを示す、条項62~82のいずれか一項に記載の方法。
【0511】
条項84.
無線装置のGNSS取得位置の第一の有効性ウィンドウ、衛星天体暦情報の第二の有効性ウィンドウ、共通TAの第三の有効性ウィンドウ、またはブロードキャストシステム情報の周期性のうちの少なくとも一つに基づき、第一のタイマーの長さを決定することをさらに含む、条項62~83のいずれか一項に記載の方法。
【0512】
条項85.
一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、無線装置に、条項62~84のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を格納するメモリーと、を含む、無線装置。
【0513】
条項86.
条項62~84のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される無線装置と、一つまたは複数の構成メッセージを送信するように構成される基地局とを含む、システム。
【0514】
条項87.
実行されると、条項62~84のいずれか一項に記載の方法の性能を生じさせる命令を格納するコンピューター可読媒体。
【0515】
条項88.
無線装置によって、少なくとも一つのタイミングアドバンス(TA)条件を示す一つまたは複数の構成メッセージを受信して、TAレポートをトリガーすることを含む、方法。
【0516】
条項89.
少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポートをトリガーすることをさらに含む、条項88に記載の方法。
【0517】
条項90.
トリガーされたTAレポートのために、RA手順を介してTA情報を送信することが有効化されるか否かにかかわらず、TA情報を送信するためのランダムアクセス(RA)手順を開始することをさらに含む、条項88~89のいずれか一項に記載の方法。
【0518】
条項91.
タイミングオフセットの受信に基づきRA手順を停止することをさらに含む、条項88~90のいずれか一項に記載の方法。
【0519】
条項92.
一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、無線装置に、条項88~91のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を格納するメモリーと、を含む、無線装置。
【0520】
条項93.
条項88~91のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される無線装置と、一つまたは複数の構成メッセージを送信するように構成される基地局とを含む、システム。
【0521】
条項94.
実行されると、条項88~91のいずれか一項に記載の方法の性能を生じさせる命令を格納するコンピューター可読媒体。
【0522】
条項95.
無線装置によって、少なくとも一つのタイミングアドバンス(TA)条件を示す一つまたは複数の構成メッセージを受信して、TAレポートをトリガーすることを含む、方法。
【0523】
条項96.
少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポートをトリガーすることをさらに含む、条項95に記載の方法。
【0524】
条項97.
トリガーされたTAレポートについて、TA情報を送信するためのランダムアクセス(RA)手順を開始することをさらに含む、条項95~96のいずれか一項に記載の方法。
【0525】
条項98.
タイミングオフセットの受信に基づき、RA手順を停止することをさらに含む、条項95~97のいずれか一項に記載の方法。
【0526】
条項99.
RA手順を開始することが、一つまたは複数の構成メッセージがRA手順を介してTA情報を送信することが有効化されることを示すこと、一つまたは複数の構成メッセージがRA手順を介してTA情報を送信することが無効化されることを示すこと、一つまたは複数の構成メッセージが、RA手順を介してTA情報を送信することを示さないこと、トリガーされたTAレポートが、第一のタイマーの満了によりキャンセルされることと、TA情報を送信するためにトリガーされたスケジューリング要求(SR)の失敗、アップリンク共有チャネル(UL-SCH)リソースがTA情報を送信するために利用可能でないこと、または、構成されるUL-SCHリソースとTAレポートのトリガー時間との間の時間差が閾値よりも大きいこと、のうちの少なくとも一つに基づく、条項95~98のいずれか一項に記載の方法。
【0527】
条項100.
RA手順が完了していることに基づき、トリガーされたTAレポートをキャンセルすることをさらに含む、条項95~99のいずれか一項に記載の方法。
【0528】
条項101.
RA手順が完了していることが、RA手順が、完了が失敗したか、または首尾よく完了したかのうちの一つであることを含む、条項95~100のいずれか一項に記載の方法。
【0529】
条項102.
一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、無線装置に、条項95~101のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を格納するメモリーと、を含む、無線装置。
【0530】
条項103.
条項95~101のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される無線装置と、一つまたは複数の構成メッセージを送信するように構成される基地局とを含む、システム。
【0531】
条項104.
実行されると、条項95~101のいずれか一項に記載の方法の性能を生じさせる命令を格納するコンピューター可読媒体。
【0532】
無線装置が、複数の動作を含む方法を実施することができる。無線装置が、タイミングアドバンス(TA)レポートに対応する一つまたは複数のスケジューリング要求(SR)構成パラメーターを受信し得る。無線装置が、一つまたは複数のSR構成パラメーターに基づき、かつトリガーされたTAレポート手順に基づき、SRをトリガーすることができる。無線装置が、アップリンクチャネルを介して、トリガーされたSRを送信し得る。無線装置が、持続時間の表示を受信し得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順に基づき、持続時間に対応するタイマーを開始し得る。無線装置が、タイマーの満了、または基地局からタイミングオフセットを受信することのうちの少なくとも一つに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を送信してもよく、および/またはトリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を含むMAC制御要素(MAC CE)を送信し得る。無線装置が、MAC PDUまたはMAC CEのうちの少なくとも一つを送信することに基づき、トリガーされたSRをキャンセルし得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を送信してもよく、TAレポート情報を送信することが、無線装置によって、基地局に、および非地上ネットワーク(NTN)を介し得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を送信してもよく、TAレポート情報が、無線装置に関連付けられる現在のTA値、無線装置と基地局との間の通信に関連付けられる伝播遅延、無線装置とネットワーク内の基準点との間の通信に関連付けられる伝播遅延、無線装置の位置、および/または無線装置に関連付けられる装置固有のタイミングオフセットの少なくとも一つを含み得る。無線装置が、タイミングオフセットを受信し得る。無線装置が、タイミングオフセットの受信に基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。無線装置が、一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、無線装置に、説明された方法、追加の動作を実行させ、および/または追加の要素を含む命令を格納するメモリーとを含んでもよい。システムは、説明された方法、追加の動作を実行するように構成され、および/または追加の要素を含むように構成される無線装置と、(例えば、無線装置によって受信および/または送信された一つまたは複数のメッセージを送信および/または受信するために)無線装置と通信するよう構成される基地局と、を含み得る。コンピューター可読媒体は、実行されると、記載された方法の性能、追加の動作を引き起こす、および/または追加の要素を含む命令を格納し得る。
【0533】
基地局が、複数の動作を含む方法を実行することができる。基地局が、タイミングアドバンス(TA)レポートに対応する一つまたは複数のスケジューリング要求(SR)構成パラメーターを送信し得る。基地局が、TAレポート情報の送信のための第一のSRを受信し得る。基地局が、第一のSRに基づき、アップリンクチャネルを示すアップリンクグラントを送信し得る。基地局が、アップリンクチャネルを介して、TAレポート情報を受信し得る。基地局が、持続時間の表示を送信し得る。基地局が、トリガーされたTAレポート手順に基づき、持続時間に対応するタイマーを開始し得る。基地局が、タイマーの満了、または無線装置にタイミングオフセットを送信することのうちの少なくとも一つに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。TAレポート情報を受信することが、TAレポート情報を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を受信すること、および/またはTAレポート情報を含むMAC制御要素(MAC CE)を受信することのうちの少なくとも一つを含み得る。基地局が、MAC PDUまたはMAC CEのうちの少なくとも一つを送信することに基づき、トリガーされたSRをキャンセルし得る。TAレポート情報を受信することが、基地局によって、無線装置から、および非地上ネットワーク(NTN)を介し得る。TAレポート情報を受信することが、アップリンクチャネルの論理チャネル優先順位付けに基づいてもよい。基地局が、タイミングオフセットを送信し得る。基地局が、タイミングオフセットの送信に基づき、TAレポート情報と関連付けられるトリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。基地局が、一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、基地局に、説明された方法、追加の動作を実行させ、および/または追加の要素を含む命令を格納するメモリーとを含んでもよい。システムは、説明された方法、追加の動作を実行するように構成され、および/または追加の要素を含むように構成される基地局と、(例えば、基地局によって受信および/または送信された一つまたは複数のメッセージを送信および/または受信するために)基地局と通信するよう構成される一つまたは複数の無線装置と、を含み得る。コンピューター可読媒体は、実行されると、記載された方法の性能、追加の動作を引き起こす、および/または追加の要素を含む命令を格納し得る。
【0534】
無線装置が、複数の動作を含む方法を実施することができる。無線装置が、タイミングアドバンス(TA)レポートに関連付けられる一つまたは複数の構成メッセージを受信してもよく、一つまたは複数の構成メッセージは、持続時間を示し得る。無線装置が、TAレポート手順がトリガーされることに基づき、持続時間に対応するタイマーを開始し得る。無線装置が、タイマーの満了、および/または基地局からタイミングオフセットを受信することのうちの少なくとも一つに基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。一つまたは複数の構成メッセージは、TAレポート手順に対応する一つまたは複数のスケジューリング要求(SR)構成パラメーターをさらに含み得る。無線装置が、一つまたは複数のSR構成パラメーターに基づき、かつTAレポート手順に基づき、SRをトリガーすることができる。無線装置が、アップリンクチャネルを介して、トリガーされたSRを送信し得る。無線装置が、タイミングオフセットの受信に基づき、装置固有のタイミングオフセット(例えば、無線装置固有のタイミングオフセット)を決定し得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順のキャンセルに基づき、装置固有のタイミングオフセット(例えば、無線装置固有のタイミングオフセット)を無効化し得る。無線装置が、ランダムアクセス(RA)手順を開始し得る。RA手順を開始することが、タイマーが動作している間に、タイミングオフセットが基地局から受信されていないという決定に基づいてもよい。無線装置が、RA手順に関連付けられるメッセージを介して、TAレポート情報を送信し得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を送信し得る。TAレポート情報は、無線装置に関連付けられる現在のTA値、無線装置と基地局との間の通信に関連付けられる伝播遅延、無線装置とネットワーク内の基準点との間の通信に関連付けられる伝播遅延、無線装置の位置、および/または無線装置に関連付けられる装置固有のタイミングオフセットのうちの少なくとも一つを含み得る。無線装置が、基地局に、媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)コマンドまたは無線リソース制御(RRC)シグナリングに基づき、TAレポート情報を送信し得る。無線装置が、TAレポート手順中にTA情報が送信される回数を決定し得る。無線装置が、閾値を超える回数に基づき、トリガーされたTAレポート手順をキャンセルし得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、閾値を示し得る。タイマーは、第一のタイマーであり得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTA情報を含む第一のメッセージを送信し得る。無線装置が、第一のメッセージを送信することに基づき、第二のタイマーを開始し得る。無線装置が、第一のタイマーが満了する前に、および第二のタイマーが満了した後、TA情報を含む第二のメッセージを送信し得る。無線装置が、トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTA情報を含む第一のメッセージを送信し得る。無線装置が、第一のメッセージを送信することに基づき、第二のタイマーを開始し得る。無線装置が、第二のタイマーが実行中である間に、第一の待機期間が実行中である間にTA情報を含む第二のメッセージを送信することを控え得る。無線装置が、TAレポート手順中にTA情報を送信することに基づき、第三のタイマーを開始し得る。TAレポート手順をキャンセルすることが、第三のタイマーの満了にさらに基づいてもよい。TAレポート手順は、現在のTA値と第一の閾値を満たす以前のTA値との間の差、および/または装置固有のタイミングオフセットと第二の閾値を満たす現在のTA値との間の差を含む、少なくとも一つのTA条件に基づきトリガーされ得る。無線装置が、閉ループTA手順および開ループTA手順の組み合わせに基づき、現在のTA値を決定し得る。持続時間は、無線装置のGNSS取得位置の第一の有効性ウィンドウ、衛星天体暦情報の第二の有効性ウィンドウ、共通TAの第三の有効性ウィンドウ、および/またはブロードキャストシステム情報の周期性のうちの少なくとも一つに基づいてもよい。無線装置が、時間アライメントタイマーの満了、GNSS取得位置情報に対応する第一の有効性ウィンドウの満了および無線装置が新しいGNSS取得位置情報を取得できないこと、衛星天体暦パラメーターに対応する第二の有効性ウィンドウの満了および無線装置が新しい衛星天体暦パラメーターを取得できないこと、または共通TAに対応する第三の有効性ウィンドウの満了および無線装置が新しい共通TAパラメーターを取得できないことの少なくとも一つに基づき、第二のTAレポート手順をトリガーすることを控えることを決定し得る。無線装置が、一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、無線装置に、説明された方法、追加の動作を実行させ、および/または追加の要素を含む命令を格納するメモリーとを含んでもよい。システムは、説明された方法、追加の動作を実行するように構成され、および/または追加の要素を含むように構成される無線装置と、(例えば、無線装置によって受信および/または送信された一つまたは複数のメッセージを送信および/または受信するために)無線装置と通信するよう構成される基地局と、を含み得る。コンピューター可読媒体は、実行されると、記載された方法の性能、追加の動作を引き起こす、および/または追加の要素を含む命令を格納し得る。
【0535】
無線装置が、複数の動作を含む方法を実施することができる。無線装置が、TAレポートをトリガーするための少なくとも一つのタイミングアドバンス(TA)条件を示す一つまたは複数の構成メッセージを受信し得る。無線装置が、少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポートをトリガーし得る。無線装置が、アップリンクリソースを介して、トリガーされたTAレポートと関連付けられるTA情報を送信し得る。無線装置が、TA情報に基づきタイミングオフセットを受信し得る。無線装置が、タイミングオフセットの受信に基づき、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。無線装置が、一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、無線装置に、説明された方法、追加の動作を実行させ、および/または追加の要素を含む命令を格納するメモリーとを含んでもよい。システムは、説明された方法、追加の動作を実行するように構成され、および/または追加の要素を含むように構成される無線装置と、(例えば、無線装置によって受信および/または送信された一つまたは複数のメッセージを送信および/または受信するために)無線装置と通信するよう構成される基地局と、を含み得る。コンピューター可読媒体は、実行されると、記載された方法の性能、追加の動作を引き起こす、および/または追加の要素を含む命令を格納し得る。
【0536】
無線装置が、複数の動作を含む方法を実施することができる。無線装置が、TAレポートをトリガーするための少なくとも一つのタイミングアドバンス(TA)条件を示す一つまたは複数の構成メッセージを受信し得る。無線装置が、少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポートをトリガーし得る。無線装置が、トリガーされたTAレポートに基づき、TA情報と関連付けられる論理チャネルに対応するバッファステータスレポート(BSR)をトリガーし得る。無線装置が、TA情報を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の送信に基づき、BSRをキャンセルし得る。BSRをキャンセルすることが、トリガーされたTAレポートがキャンセルされることにさらに基づいてもよい。MAC PDUは、BSRコマンドMAC CEを含んでもよい。BSRコマンドMAC CEは、長いBSRコマンドMAC CEおよび/または短いBSRコマンドMAC CEを含み得る。無線装置が、TAレポートが構成されていないことに対応する第一のSR構成を決定すること、TA情報の論理チャネル(LCH)の優先度が、送信のためのデータを有する論理チャネルグループ(LCG)に属する任意の他の論理チャネルよりも大きいこと、および/またはTA情報のLCHを除いてLCGに属する他のLCHが、送信のためのデータを有しないこと、のうちの少なくとも一つに基づき、BSRをトリガーし得る。無線装置が、基地局から、TA情報の論理チャネルに対応するスケジューリング要求(SR)構成を示す一つまたは複数の構成メッセージを受信し得る。無線装置が、トリガーされたBSR、および/またはアップリンク共有チャネル(UL-SCH)リソースがTA情報を送信するために利用できないことのうちの少なくとも一つに基づき、SR構成に対応するSRをトリガーすることができる。無線装置が、トリガーされたSRに基づき、SRを送信することができる。無線装置が、BSRがキャンセルされることに基づき、トリガーされたSRをキャンセルし得る。無線装置が、SRをトリガーすること、および/またはSR構成に対応するトリガーされる他のSRがないと決定することのうちの少なくとも一つに基づき、SRが送信される回数をカウントするために、SRカウンターをゼロに初期化することができる。無線装置が、SRカウンターがSR送信値を超えることに応答して、ランダムアクセス(RA)手順を開始することができる。無線装置が、RA手順の開始に基づき、SRをキャンセルし得る。トリガーされたTAレポートをキャンセルすることが、RA手順を介してTAレポートを送信することにさらに基づいてもよい。RA手順を介してTAレポートを送信することが有効化され得る。RA手順を介してTAレポートを送信することが、無効化され得る。無線装置が、トリガーされたBSR、および/またはTA情報の論理チャネルのうちの少なくとも一つがSR構成で構成されていないことに基づき、TA情報を送信するためにランダムアクセス(RA)手順を開始することができる。無線装置が、ランダムアクセス(RA)手順を介してTA情報を送信することが有効化されていないと決定することに基づき、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。無線装置が、非地上ネットワーク(NTN)を介して基地局と通信し得る。少なくとも一つのTA条件は、以前のTA値と比較した現在のTA値の変化であって、現在のTA値を計算する時間が以前のTA値を計算する時間の後である、変化、および/または装置固有のタイミングオフセットと現在のTA値との間の差のうちの少なくとも一つに基づき満たされ得る。無線装置が、閉ループTA手順および開ループTA手順の組み合わせに基づき、現在のTA値を計算し得る。無線装置が、閉ループTA手順と開ループTA手順との組み合わせに基づき、以前のTA値を計算し得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、第一のウィンドウの長さを示し得る。無線装置が、無線装置のGNSS取得位置の第一の有効性ウィンドウ、衛星天体暦情報の第二の有効性ウィンドウ、共通TAの第三の有効性ウィンドウ、および/またはブロードキャストシステム情報の周期性のうちの少なくとも一つに基づき、第一のタイマーの長さを決定し得る。無線装置が、一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、無線装置に、説明された方法、追加の動作を実行させ、および/または追加の要素を含む命令を格納するメモリーとを含んでもよい。システムは、説明された方法、追加の動作を実行するように構成され、および/または追加の要素を含むように構成される無線装置と、(例えば、無線装置によって受信および/または送信された一つまたは複数のメッセージを送信および/または受信するために)無線装置と通信するよう構成される基地局と、を含み得る。コンピューター可読媒体は、実行されると、記載された方法の性能、追加の動作を引き起こす、および/または追加の要素を含む命令を格納し得る。
【0537】
無線装置が、複数の動作を含む方法を実施することができる。無線装置が、TAレポートをトリガーするための少なくとも一つのタイミングアドバンス(TA)条件を示す一つまたは複数の構成メッセージを受信し得る。無線装置が、少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポートをトリガーし得る。無線装置が、トリガーされたTAレポートのために、RA手順を介してTA情報を送信することが有効化されるか否かにかかわらず、TA情報を送信するためのランダムアクセス(RA)手順を開始し得る。無線装置が、タイミングオフセットを受信することに基づき、RA手順を停止し得る。無線装置が、一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、無線装置に、説明された方法、追加の動作を実行させ、および/または追加の要素を含む命令を格納するメモリーとを含んでもよい。システムは、説明された方法、追加の動作を実行するように構成され、および/または追加の要素を含むように構成される無線装置と、(例えば、無線装置によって受信および/または送信された一つまたは複数のメッセージを送信および/または受信するために)無線装置と通信するよう構成される基地局と、を含み得る。コンピューター可読媒体は、実行されると、記載された方法の性能、追加の動作を引き起こす、および/または追加の要素を含む命令を格納し得る。
【0538】
無線装置が、複数の動作を含む方法を実施することができる。無線装置が、TAレポートをトリガーするための少なくとも一つのタイミングアドバンス(TA)条件を示す一つまたは複数の構成メッセージを受信し得る。無線装置が、少なくとも一つのTA条件が満たされることに基づき、TAレポートをトリガーし得る。無線装置が、トリガーされたTAレポートのために、TA情報を送信するためのランダムアクセス(RA)手順を開始し得る。無線装置が、タイミングオフセットの受信に基づき、RA手順を停止し得る。RA手順を開始することが、一つまたは複数の構成メッセージがRA手順を介してTA情報を送信することが有効化されることを示すこと、一つまたは複数の構成メッセージがRA手順を介してTA情報を送信することが無効化されることを示すこと、一つまたは複数の構成メッセージが、RA手順を介してTA情報を送信することを示さないこと、トリガーされたTAレポートが、第一のタイマーの満了によりキャンセルされることと、TA情報を送信するためにトリガーされたスケジューリング要求(SR)の失敗、アップリンク共有チャネル(UL-SCH)リソースがTA情報を送信するために利用可能でないこと、および/または、構成されるUL-SCHリソースとTAレポートのトリガー時間との間の時間差が閾値よりも大きいこと、のうちの少なくとも一つに基づいてもよい。無線装置が、RA手順が完了していることに基づき、トリガーされたTAレポートをキャンセルし得る。RA手順が完了していることは、RA手順が失敗したか、または正常に完了したかのうちの一つであることを含み得る。無線装置が、一つまたは複数のプロセッサーと、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、無線装置に、説明された方法、追加の動作を実行させ、および/または追加の要素を含む命令を格納するメモリーとを含んでもよい。システムは、説明された方法、追加の動作を実行するように構成され、および/または追加の要素を含むように構成される無線装置と、(例えば、無線装置によって受信および/または送信された一つまたは複数のメッセージを送信および/または受信するために)無線装置と通信するよう構成される基地局と、を含み得る。コンピューター可読媒体は、実行されると、記載された方法の性能、追加の動作を引き起こす、および/または追加の要素を含む命令を格納し得る。
【0539】
本明細書に記述された動作のうちの一つまたは複数は、条件付きであり得る。例えば、無線装置、基地局、無線環境、ネットワーク、上記の組み合わせ、および/または類似のものなどにおいてのように、特定の基準が満たされた場合に、一つまたは複数の動作を実施することができる。例示的な基準は、無線装置および/またはネットワークノード構成、トラフィック負荷、初期システムセットアップ、パケットサイズ、トラフィック特性、上記の組み合わせ、および/または類似のものなど、一つまたは複数の条件に基づいてもよい。一つまたは複数の基準が満たされる場合、さまざまな実施例を使用し得る。本明細書に記載される実施例の任意の部分を任意の順序で、任意の条件に基づいて実装することが可能であり得る。
【0540】
基地局が、無線装置のうちの一つまたは複数と通信し得る。無線装置および/または基地局が、複数の技術、および/または同じ技術の複数のリリースをサポートし得る。無線装置が、無線装置のカテゴリーおよび/または能力に応じて、いくつかの特定の能力を有し得る。基地局が、複数のセクター、セル、および/または送信エンティティの一部を含んでもよい。複数の無線装置と通信する基地局が、カバレッジエリア内の総無線装置のサブセットと通信する基地局を指し得る。本明細書で言及される無線装置が、所与の能力を有する、および基地局の所与のセクターにおける、所与のLTE、5G、または他の3GPPもしくはnon-3GPPリリースと互換性のある複数の無線装置に対応し得る。複数の無線装置が、選択された複数の無線装置、カバレッジエリア内の総無線装置のサブセット、および/または無線装置の任意のグループを指し得る。こうした装置は、本明細書の図面および/または説明、および/または類似のものに基づいて、またはそれらに従って、動作、機能、および/または実行し得る。例えば、これらの無線装置および/または基地局が、LTE、5G、または他の3GPPもしくはnon-3GPP技術の旧リリースに基づいて実行し得るため、本開示の方法に準拠しない、複数の基地局および/または複数の無線装置が、カバレッジエリア内にあり得る。
【0541】
本明細書に記載される通信は、任意の量のメッセージ、情報要素、フィールド、パラメーター、値、表示、情報、ビット、および/または類似のものを使用して、決定、生成、送信、および/または受信され得る。一つまたは複数の実施例は、用語/語句メッセージ、情報要素、フィールド、パラメーター、値、表示、情報、ビット、および/または類似のもののいずれかを使用して本明細書に記述され得るが、当業者は、こうした通信が、他のこうした用語を含む、これらの用語のうちの任意の一つまたは複数を使用して実施され得ることを理解する。例えば、一つまたは複数のパラメーター、フィールド、および/または情報要素(IE)は、一つまたは複数の情報オブジェクト、値、および/または任意の他の情報を含み得る。情報オブジェクトは、一つまたは複数の他の物体を含んでもよい。少なくともいくつかの(または全て)パラメーター、フィールド、IE、および/または同種のものが使用されてもよく、コンテキストに応じて互換性があり得る。意味または定義が与えられる場合、かかる意味または定義が支配する。
【0542】
本明細書に記載される実施例の一つまたは複数の要素は、モジュールとして実装され得る。モジュールは、定義された機能を実行する要素、および/または他の要素への定義されたインターフェイスを有する要素であり得る。モジュールは、ハードウェア、ハードウェアと組み合わせたソフトウェア、ファームウェア、ウエットウェア(例えば、生物学的要素を有するハードウェア)、またはそれらの組み合わせに実装されてもよく、それら全ては、挙動的に等価であり得る。例えば、モジュールは、ハードウェアマシン(C、C++、Fortran、Java、Basic、Matlabなど)もしくはSimulink、Stateflow、GNU Octave、またはLabVIEWMathScriptで実行されるように構成されるコンピューター言語で記述されたソフトウェアルーチンで実装され得る。追加的または代替的に、ディスクリートまたはプログラム可能なアナログ、デジタルおよび/または量子ハードウェアを組み込んだ物理ハードウェアを使用してモジュールを実装することが可能であり得る。プログラム可能ハードウェアの実施例としては、コンピューター、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/または複雑なプログラマブル論理デバイス(CPLD)が挙げられる。コンピューター、マイクロコントローラー、および/またはマイクロプロセッサーは、アセンブリー、C、C++などの言語を使用してプログラムされ得る。FPGA、ASIC、CPLDは、多くの場合、プログラマブルデバイスの機能が少ない内部ハードウェアモジュール間の接続を構成し得るVHSICハードウェア記述言語(VHDL)またはVerilogなどのハードウェア記述言語(HDL)を使用してプログラムされる。上述の技術は、機能的モジュールの結果を達成するために組み合わせて使用され得る。
【0543】
本明細書に記載される一つまたは複数の特徴は、一つまたは複数のコンピューターまたは他のデバイスによって実行される、一つまたは複数のプログラムモジュールにおける場合と同様、コンピューターで使用可能なデータおよび/またはコンピューター実行可能命令に実装され得る。一般に、プログラムモジュールは、コンピューター内のプロセッサーまたはデータ処理装置によって実行されると、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実現するルーチン、プログラム、物体、構成要素、データ構造などを含む。コンピューター実行可能命令が、ハードディスク、光ディスク、リムーバブルストレージ媒体、ソリッドステートメモリー、RAMなどの一つまたは複数のコンピューター可読媒体上に記憶され得る。プログラムモジュールの機能は、所望に応じて組み合わせられてもよく、または分配され得る。機能性は、ファームウェアまたはハードウェア等価物、例えば集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などにおいて、全部または一部で実装され得る。特定のデータ構造を使用して、本明細書に記述される一つまたは複数の特徴をより効果的に実装することができ、かかるデータ構造は、本明細書に記述されるコンピューター実行可能命令およびコンピューターで使用可能なデータの範囲内で意図される。
【0544】
非一時的な有形コンピューター可読媒体は、本明細書に記載されるマルチキャリア通信の動作を引き起こすように構成される一つまたは複数のプロセッサーによって実行可能な命令を含み得る。製造品は、プログラム可能ハードウェアがデバイス(例えば、無線装置、無線コミュニケータ、無線装置、基地局など)が本明細書に記載のマルチキャリア通信の動作を可能にさせることを可能にするためにその上に符号化された命令を有する非一時的な有形のコンピューター可読な機械アクセス可能媒体を含み得る。デバイス、またはシステム内などの一つまたは複数の装置は、一つまたは複数のプロセッサー、メモリー、インターフェイス、および/または同種のものを含み得る。他の実施例は、基地局、無線装置またはユーザー機器(無線装置)、サーバー、スイッチ、アンテナ、および/または類似のものなどの装置を含む通信ネットワークを含み得る。ネットワークは、携帯電話、無線、WiFi、4G、5G、3GPPまたはその他の携帯電話規格または推奨の任意の世代、任意の非3GPPネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク、無線パーソナルエリアネットワーク、無線アドホックネットワーク、無線メトロポリタンエリアネットワーク、無線ワイドエリアネットワーク、グローバルエリアネットワーク、衛星ネットワーク、スペースネットワーク、および無線通信を使用する任意の他のネットワークを含むが、これらに限定されない、任意の無線技術を含み得る。任意のデバイス(例えば、無線装置、基地局、または任意のその他のデバイス)またはデバイスの組み合わせを使用して、例えば、上記ステップのうちの一つまたは複数のうちの任意の相補的なステップまたは複数のステップを含む、本明細書に記載のステップのうちの一つまたは複数のうちの任意の組み合わせを実行し得る。
【0545】
実施例は上記に記載されるが、これらの実施例の特徴および/またはステップは、任意の所望の様式で組み合わせ、分割、省略、再構成、改訂、および/または拡張され得る。当業者には、さまざまな変更、改変、および改善が容易に起こるであろう。かかる変更、修正、および改善は、本明細書に明示的に記載されていないが、本明細書の一部となることが意図され、本明細書の記載の趣旨および範囲内であることが意図される。従って、前述の記載は、例示のみを目的としており、限定するものではない。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線装置によって、タイミングアドバンス(TA)レポートに対応する一つまたは複数のスケジューリング要求(SR)構成パラメーターを受信することと、
前記一つまたは複数のSR構成パラメーターに基づき、かつトリガーされたTAレポート手順に基づき、SRをトリガーすることと、
アップリンクチャネルを介して、前記トリガーされたSRを送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
持続時間の表示を受信することと、
前記トリガーされたTAレポート手順に基づき、前記持続時間に対応するタイマーを開始することと、
前記タイマーの満了、または
基地局から、タイミングオフセットを受信することの少なくとも一つに基づき、前記トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トリガーされたTAレポート手順と関連付けられるTAレポート情報を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を送信すること、または
前記トリガーされたTAレポート手順と関連付けられるTAレポート情報を含むMAC制御要素(MAC CE)を送信することの少なくとも一つをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記MAC PDUまたは前記MAC CEのうちの少なくとも一つを送信することに基づき、前記トリガーされたSRをキャンセルすることをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を送信することをさらに含み、前記TAレポート情報を前記送信することが、前記無線装置によって、基地局に、および非地上ネットワーク(NTN)を介して、である、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記トリガーされたTAレポート手順に関連付けられるTAレポート情報を送信することをさらに含み、前記TAレポート情報が、
前記無線装置に関連付けられる現在のTA値、
前記無線装置と基地局との間の通信に関連付けられる伝播遅延、
前記無線装置とネットワーク内の基準点との間の通信に関連付けられる伝播遅延、
前記無線装置の位置、または
前記無線装置に関連付けられる装置固有のタイミングオフセットの少なくとも一つを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
タイミングオフセットを受信することと、
前記タイミングオフセットの前記受信に基づき、前記トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることと、をさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
方法であって、
基地局によって、タイミングアドバンス(TA)レポートに対応する一つまたは複数のスケジューリング要求(SR)構成パラメーターを送信することと、
TAレポート情報の送信のための第一のSRを受信することと、
前記第一のSRに基づき、アップリンクチャネルを示すアップリンクグラントを送信することと、
前記アップリンクチャネルを介して、前記TAレポート情報を受信することと、を含む、方法。
【請求項9】
持続時間の表示を送信することと、
トリガーされたTAレポート手順に基づき、前記持続時間に対応するタイマーを開始することと、
前記タイマーの満了、または
無線装置に、タイミングオフセットを送信することの少なくとも一つに基づき、前記トリガーされたTAレポート手順をキャンセルすることと、をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記TAレポート情報を前記受信することが、
前記TAレポート情報を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を受信すること、または
前記TAレポート情報を含むMAC制御要素(MAC CE)を受信することの少なくとも一つを含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
前記MAC PDUまたは前記MAC CEのうちの少なくとも一つを送信することに基づき、前記トリガーされたSRをキャンセルすることをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記TAレポート情報を前記受信することが、前記基地局によって、無線装置から、および非地上ネットワーク(NTN)を介してである、請求項
8に記載の方法。
【請求項13】
一つまたは複数のプロセッサーと、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実行されると、
コンピューティング装置に、
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法、または
請求項8~12のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶するメモリーと、を含む、コンピューティング装置。
【請求項14】
システムであって、
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法を行うように構成される無線装置と、
請求項8~12のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される基地局と、を含む、システム。
【請求項15】
実行時に、
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法、または
請求項8~12のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を格納したコンピューター可読媒体。
【国際調査報告】