(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】端末装置によって実行される方法及び端末装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/04 20090101AFI20241016BHJP
H04W 76/19 20180101ALI20241016BHJP
H04W 76/30 20180101ALI20241016BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20241016BHJP
H04W 76/14 20180101ALI20241016BHJP
H04B 1/3827 20150101ALI20241016BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W76/19
H04W76/30
H04W92/18
H04W76/14
H04B1/3827 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519675
(86)(22)【出願日】2021-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-05-29
(86)【国際出願番号】 CN2021121709
(87)【国際公開番号】W WO2023050148
(87)【国際公開日】2023-04-06
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ダー
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K011
5K067
【Fターム(参考)】
5K011BA04
5K011DA02
5K011DA26
5K011JA01
5K011KA03
5K067AA33
5K067DD28
5K067EE25
5K067HH21
5K067LL01
(57)【要約】
実施形態によれば、サイドリンクに関する解決策が提案される。端末装置は、サイドリンク通信についての継続的なリスニング・ビフォー・トーク(LBT)障害検出の設定を取得する。この設定は、継続的なLBT障害についての条件を示す。端末装置はまた、サイドリンク通信について継続的なLBT障害を検出する。この条件が満たされた場合、端末装置は、このサイドリンク通信を解放すること、このサイドリンク通信を一時停止すること、又は継続的なLBT障害回復を実行すること、のうちの1つを実行する。これにより、端末装置は電力を削減することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
第1の端末装置において、サイドリンク通信における継続的なリスニング・ビフォー・トーク(LBT)障害についての条件を示す継続的なLBT障害検出の設定を取得することと、
前記条件に基づいて、前記サイドリンク通信について継続的なLBT障害を検出することと、
前記条件が満たされたとの決定に応じて、
前記サイドリンク通信を解放すること、
前記サイドリンク通信を一時停止すること、又は
前記サイドリンク通信について継続的なLBT障害回復を実行すること、
のうちの1つを実行することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記設定を取得することは、
システム情報又は無線リソース制御(RRC)再設定を介して前記設定をネットワーク装置から受信すること、又は
前記設定を予め設定された情報から取得すること、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サイドリンク通信について前記継続的なLBT障害を検出することは、
サイドリンク帯域幅部分(BWP)ごとに前記継続的なLBT障害を検出すること、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記サイドリンクBWPが非アクティブ化されたとの決定に応じて、前記サイドリンク通信についてのLBT障害をカウントするためのカウンタをリセットすることと、
前記継続的なLBT障害を検出するためのタイマを停止させることと、
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記サイドリンクBWPがアップリンクBWPと少なくとも部分的に重複するとの決定、及び前記サイドリンクBWPにおいてサイドリンクのLBT障害が検出されたとの決定に応じて、アップリンクの継続的なLBT障害検出のカウンタの値を1だけ増加させることと、
前記アップリンクの継続的なLBT障害検出のタイマを起動又は再起動することと、
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記サイドリンクBWPがアップリンクBWPと少なくとも部分的に重複するとの決定、及び前記アップリンクBWPにおいてアップリンクのLBT障害が検出されたとの決定に応じて、前記継続的なLBT障害をカウントするためのカウンタの値を1だけ増加させることと、
前記継続的なLBT障害検出のタイマを起動又は再起動することと、
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記サイドリンク通信を解放することは、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のデータ無線ベアラ(DRB:Data Radio Bearer)を解放すること、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のシグナリング無線ベアラ(SRB:Service Radio Bearer)を解放すること、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク通信関連設定を破棄すること、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク固有MACをリセットすること、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についてのPC5-RRC接続を解放すること、
全ての送信先端末装置についての前記PC5-RRC接続の解放又は全ての送信先端末装置を上位層に示すこと、
前記継続的なLBT障害についてネットワーク装置に通知すること、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についての無線リンク障害(RLF)について前記ネットワーク装置に通知すること、又は
前記ネットワーク装置に、前記継続的なLBT障害のBWP情報及びキャリア情報を送信すること、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記サイドリンク通信を一時停止することは、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のDRBを一時停止すること、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のSRBを一時停止すること、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置の前記DRB及び前記SRBについてサイドリンク送信を一時停止すること、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク固有MACをリセットすること、
サイドリンクキャリア及び/又は前記サイドリンクBWPを一時停止すること、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についてのPC5-RRC接続を一時停止すること、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についての前記PC5-RRC接続の一時停止を示すこと、
前記継続的なLBT障害についてネットワーク装置に通知すること、
全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についての無線リンク障害(RLF)について前記ネットワーク装置に通知すること、又は
前記ネットワーク装置に、前記継続的なLBT障害のBWP情報及びキャリア情報を送信すること、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
ネットワーク装置から、前記サイドリンク通信を再設定するための再設定メッセージを受信することと、
前記DRBを再開すること、
前記SRBを再開すること、
前記DRB及び前記SRBについて前記サイドリンク送信を再開すること、
前記サイドリンクキャリア及び/又はサイドリンクBWPを再開すること、
前記PC5-RRC接続を再開すること、又は
前記PC5-RRC接続の再開を上位層に示すこと、
のうちの少なくとも1つを実行することと、
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記継続的なLBT障害回復を実行することは、
前記継続的なLBT障害が発生していない別のサイドリンクBWP又はキャリアに切り替えること、
前記サイドリンクBWP又はサイドリンクキャリアを解放すること、又は
前記サイドリンクBWP又は前記サイドリンクキャリアを非アクティブ化すること、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク装置に、
前記サイドリンクBWPの切替え、
前記サイドリンクBWPの解放又は非アクティブ化、
前記サイドリンクキャリアの切替え、又は
前記サイドリンクキャリアの解放又は非アクティブ化、
のうちの少なくとも1つを示す情報を送信することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記継続的なLBT障害を検出することは、
サイドリンクリソースプールごとに前記継続的なLBT障害を検出すること、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
現在のサイドリンクリソースプールについての前記継続的なLBT障害の検出の決定に応じて、
現在のリソースプールを解放すること、
前記現在のリソースプールを一時停止すること、又は
前記現在のリソースプールを非アクティブ化すること、
のうちの少なくとも1つを実行することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
現在のサイドリンクリソースプールについての前記継続的なLBT障害の検出の決定に応じて、別のリソースプールを再選択すること、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
全てのリソースプールが使用不可能であるとの決定に応じて、
前記サイドリンク通信を解放すること、
前記サイドリンク通信を一時停止すること、
前記サイドリンク通信について前記継続的なLBT障害回復を実行すること、
のうちの1つを実行すること、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記サイドリンク通信について前記継続的なLBT障害を検出することは、
メディアアクセス制御(MAC)エンティティにおいて下位層から受信したLBT障害指示をカウントすること、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
ネットワーク装置から、設定されたサイドリンク許可再送信が前記第1の端末装置においてサポートされるか否かを示す情報を受信することと、
前記設定されたサイドリンク許可再送信がサポートされるとの決定、及びMACプロトコルデータユニット(PDU)の送信が失敗した又は前記MAC PDUのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックの受信がないとの決定に応じて、前記設定されたサイドリンク許可を用いて前記MAC PDUを再送信することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
ネットワーク装置から、サイドリンク受信信号強度インジケータ(RSSI)及びチャネル占有測定についてのサイドリンク測定設定を受信することと、
第2の端末装置に、サイドリンクRSSI及びチャネル占有測定についての前記サイドリンク測定設定を送信することと、
前記第2の端末装置から、サイドリンクRSSI及びチャネル占有測定の測定報告を受信することと、
前記ネットワーク装置に、サイドリンクRSSI及びチャネル占有測定の前記測定報告を送信することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続され、命令を記憶したメモリと、
を備える端末装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1~18の何れか一項に記載の方法を実行する、
端末装置。
【請求項20】
少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~18の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として、電気通信の分野に関し、特に通信の方法、装置及びコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信性能を向上させるためにいくつかの技術が提案されている。例えば、装置間(D2D:device to device)/サイドリンク通信が提案されている。サイドリンクとは、eNBを経由せずに装置と装置との間の特殊な通信メカニズムである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、通信のための解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様では、通信方法が提供される。前記通信方法は、第1の端末装置において、サイドリンク通信における継続的なリスニング・ビフォー・トーク(LBT:listen before talk)障害についての条件を示す継続的なLBT障害検出の設定を取得することと、前記条件に基づいて、前記サイドリンク通信について継続的なLBT障害を検出することと、前記条件が満たされたとの決定に応じて、前記サイドリンク通信を解放すること、前記サイドリンク通信を一時停止すること、又は前記サイドリンク通信について継続的なLBT障害回復を実行すること、のうちの1つを実行することと、を含む。
【0005】
第2の態様では、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに接続され、命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、サイドリンク通信における継続的なリスニング・ビフォー・トーク(LBT:listen before talk)障害についての条件を示す継続的なLBT障害検出の設定を取得することと、前記条件に基づいて、前記サイドリンク通信について継続的なLBT障害を検出することと、前記条件が満たされたとの決定に応じて、前記サイドリンク通信を解放すること、前記サイドリンク通信を一時停止すること、又は前記サイドリンク通信について継続的なLBT障害回復を実行すること、のうちの1つを実行することと、を含む。
【0006】
第3の態様では、少なくとも1つのプロセッサで実行された場合、当該少なくとも1つのプロセッサに、第1の態様又は第2の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶しているコンピュータ可読媒体が提供される。
【0007】
本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0009】
【
図1A】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信環境を示す模式図である。
【
図1B】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信環境を示す模式図である。
【0010】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる、通信のためのシグナリングフローを示す図である。
【0011】
【
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかる、通信のためのシグナリングフローを示す図である。
【0012】
【
図4】本開示の実施形態にかかる、例示的な方法のフローチャートである。
【0013】
【
図5】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0014】
図では、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ここで、いくつかの例示的な実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0016】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0017】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を指す。端末装置の例は、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、携帯電話、セルラーフォン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)装置、超信頼性低遅延通信(URLLC)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)装置、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)装置、Xが歩行者、車両、又はインフラストラクチャ/ネットワークを意味するV2X通信のための車載装置、統合アクセス及びバックホール(IAB)のための装置、衛星及び無人航空機システム(UAS:Unmanned Aircraft System)を包含する高高度プラットフォーム(HAP:High Altitude Platform)を含む非地上系ネットワーク(NTN)内の衛星搭載車両又は航空機搭載車両、拡張現実(AR)、混合現実(MR)、仮想現実(VR)などの、異なるタイプの現実を含むエクステンデッドリアリティ(XR:extended reality)装置、人間の操縦者を持たない航空機でありドローンとして一般に称される無人航空車両(UAV:unmanned aerial vehicle)、高速列車(HST:high speed train)上の装置、又はデジタルカメラなどの画像取得装置、センサーゲーム装置、音楽保存及び再生装置、又は無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧などを可能とするインターネット家電など、を含むがこれらに限定されない。「端末装置」は、公共の安全及びミッションを最重要視する、V2Xアプリケーション、トランスペアレントIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、スマートTV、無線サービス、無線を介するソフトウェア配信、グループ通信及びIoTアプリケーションをサポートするために、「マルチキャスト/ブロードキャスト」機能をさらに有してもよい。また、マルチSIMとして知られる1つ又は複数の加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module )を組み込んでもよい。「端末装置」という用語は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。以下の説明では、用語「端末装置」、「通信装置」、「端末」、「ユーザ機器」及び「UE」は、互換的に使用されてもよい。
【0018】
端末装置又はネットワーク装置は、人工知能(AI:Artificial intelligence)又は機械学習の能力を有していてもよい。一般的に、特定の関数のために収集された多数のデータによって訓練されたモデルが含まれ、いくつかの情報を予測するために使用されることができる。
【0019】
端末装置又はネットワーク装置は、例えば、FR1(410MHz~7125MHz)、FR2(24.25GHz~71GHz)、100GHzより大きい周波数帯域、及びテラヘルツ(THz:Tera Hertz)などのいくつかの周波数範囲において動作し得る。さらに、許可/無許可/共有スペクトルにおいて動作することができる。端末装置は、マルチ無線デュアル接続(MR-DC:Multi-Radio Dual Connectivity)アプリケーションシナリオの下で、ネットワーク装置と2つ以上の接続を有していてもよい。端末装置又はネットワーク装置は、全二重、フレキシブル二重、クロス分割二重モードで動作することができる。
【0020】
本開示の実施形態は、例えば、信号生成器、信号分析器、スペクトル分析器、ネットワーク分析器、テスト端末装置、テストネットワーク装置、チャネルエミュレータ等のテスト機器において実施されてもよい。
【0021】
本開示の実施形態は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコル、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)ネットワークを含むが、これらに限定されない。
【0022】
用語「ネットワーク装置」は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることができる装置を指す。ネットワーク装置の例は、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、IABノード、フェムトノード、ピコノード、再設定可能なインテリジェントサーフェス(RIS:reconfigurable intelligent surface)などの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0023】
一実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置に接続することができる。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスターノードとして、他方をセカンダリ―ノードとしてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。一実施形態において、第1のRAT装置はeNBであり、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、また、第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。
【0024】
本明細書で説明される通信は、New Radioアクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、cdma2000、及びモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)などを含むがこれらに限定されない、任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.85G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、及び第6世代(6G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。本明細書で説明される技術は、上述の無線ネットワーク及び無線技術、並びに他の無線ネットワーク及び無線技術に使用することができる。本開示の実施形態は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコル、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)ネットワークを含むが、これらに限定されない。
【0025】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装も含む。
【0026】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「一実施形態」及び「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指してもよい。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0027】
いくつかの例において、値、手続き、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的な代替例の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
【0028】
上述したように、サイドリンクが提案されている。サイドリンクは、NR/LTE技術を使用しながらも、何のネットワークノードを経由せずに、近接する2つ以上のUE間の直接通信をサポートする。次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN:next generation radio access network)アーキテクチャは、PC5インターフェースをサポートすることができる。UEがどのRRC状態であるかに関係なくUEがNG-RANカバレッジ内にある場合に、及び、UEがNG-RANカバレッジ外にある場合に、PC5インターフェース上のサイドリンク送受信はサポートされる。NRサイドリンク通信は、ユニキャスト、グループキャスト及びブロードキャストを含むことができる。ユニキャストの場合、PC5-RRC接続は、アクセス層(AS:access stratum)内の発信元層2 IDと送信先層2 IDとのペア間の論理的接続である。
【0029】
従来では、モード1とモード2との2つのサイドリンクリソース割当モードがサポートされている。モード1において、サイドリンクリソース割当はネットワークにより提供される。NG-RANは、NRサイドリンク通信のために物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)においてサイドリンクRNTI(SL-RNTI:Sidelink RNTI)を介して、UEにリソースを動的に割り当てることができる。さらに、NG-RANは、2つのタイプの設定されたサイドリンク許可を用いて、UEにサイドリンクリソースを割り当てることができる。タイプ1を用いることにより、RRCは、設定されたサイドリンク許可をNRサイドリンク通信のみに直接提供する。タイプ2を用いることにより、RRCは、設定されたサイドリンク許可の周期性を定義し、PDCCHは、設定されたサイドリンク許可をシグナリング及びアクティブ化するか、又はそれを無効化することができる。PDCCHは、NRサイドリンク通信のためのSL-CS-RNTI(Sidelink Configured Scheduling RNTI)に宛てられる。現在設定されているサイドリンク許可は、初期送信にのみ使用される。
【0030】
モード2において、UEは、リソースプール内でSL送信リソースを決定する。UEは、NG-RANカバレッジ内にある場合、ブロードキャストシステム情報又は専用のシグナリングにより提供され、NG-RANカバレッジ外にある場合、予め設定により提供されるリソースプールから、サイドリンクリソースを自律的に選択する。NG-RANは、NRサイドリンク通信のためにPDCCHでSL-RNTIを介して、UEにリソースを動的に割り当てることができる。現在では、サイドリンクはライセンスバンド(licensed band)においてのみサポートされる。また、アンライセンスバンド(unlicensed band)において行われるサイドリンク通信をサポートすることについて研究が行われている。しかしながら、アンライセンスバンドは不安定であり、帯域上のトラフィックの突然の増加がある場合、継続的なLBT障害が発生する可能性がある。端末装置がアンライセンスバンドにおいてサイドリンク通信を実行し続けると、UE電力の無駄及びトラフィックの大きな遅延が引き起こされる。また、サイドリンクのための設定されたサイドリンク再送信をどのようにサポートするか、及び受信信号強度インジケータ(RSSI:received signal strength indicator)とチャネル占有情報とをピアUE(peer UE)においてどのように取得するかについても、不明である。
【0031】
実施形態によれば、サイドリンクに関する解決策が提案される。端末装置は、継続的なリスニング・ビフォー・トーク(LBT)障害検出の設定を取得する。この設定は、継続的なLBT障害についての条件を示す。端末装置はまた、この条件に基づいて、サイドリンク通信について継続的なLBT障害を検出する。この条件が満たされた場合、端末装置は、このサイドリンク通信を解放すること、このサイドリンク通信を一時停止すること、又はこのサイドリンク通信について継続的なLBT障害回復を実行すること、のうちの1つを実行する。これにより、端末装置は電力を削減することができる。
【0032】
図1Aは、本開示の実施形態を実施可能な通信システムの模式図である。通信ネットワークの一部である通信システム100-1は、端末装置110を備える。通信システムはまた、まとめて「端末装置130」と称されることができる端末装置130-1と、端末装置130-2と、…、端末装置130-Mとを備える。数Nは任意の適切な整数であってもよい。端末装置110は、端末装置130(例えば、端末装置130-1、130-2及び130-N)と通信することができ、端末装置間のリンクはサイドリンクと称される。
【0033】
通信システム100-1は、ネットワーク装置をさらに備える。通信システム100において、ネットワーク装置120と端末装置110とが互いにデータ及び制御情報を通信することが可能である。
図1に示す端末装置の数は、説明のためのみに示されており、いかなる限定も示唆していない。ネットワーク装置120も、端末装置130と通信することができる。この場合、端末装置130-1、130-2及び130-Nは、送信先端末装置/UEと称されることができる。
図1Aに示す通信システム110において、端末装置110と端末装置130とは、ネットワーク装置120のカバレッジ内にある。代替的に、
図1Bに示す通信システム130-1において、端末装置110と端末装置130とは、ネットワーク装置120のカバレッジの外にある。いくつかの他の実施形態において、(端末装置110と端末装置130とを含む)端末装置のうちの1つ又は複数がネットワーク装置120のカバレッジの外にあってもよく、他の端末装置がネットワーク装置120のカバレッジ内にあってもよい。
【0034】
通信システム100における通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)及び第5世代(5G)などのセルラー通信プロトコル、米国電気電子学会(IEEE:Institute for Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線ローカルエリアネットワーク通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むが、これらに限定されない任意の適切な通信プロトコルに従って実現することができる。さらに、通信は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割デュプレクサ(FDD)、時分割デュプレクサ(TDD)、マルチ入力マルチ出力(MIMO)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他の技術を含むが、これらに限定されない任意の適切な無線通信技術を利用してもよい。
【0035】
本開示の実施形態は、任意の適切なシナリオに適用することが可能である。例えば、本開示の実施形態は、能力が低減されたNR装置において実施することができる。代替的に、本開示の実施形態は、NRマルチ入力マルチ出力(MIMO)、NRサイドリンク強化、52.6GHzより高い周波数のNRシステム、最大71GHzの拡張NRオペレーション、非地上系ネットワーク(NTN)上の狭帯域モノのインターネット(NB-IOT)/拡張マシンタイプ通信(eMTC)、NTN、UE省電力強化、NRカバレッジ強化、NB-IOT及びLTE-MTC、統合アクセス及びバックホール(IAB)、NRマルチキャスト及びブロードキャストサービス、又はマルチ無線デュアル接続の強化のうちの一つ内で実施できる。
【0036】
本明細書で使用される用語「スロット」は、動的なスケジューリングユニットを意味する。1つのスロットは、所定数のシンボルを含む。用語「ダウンリンク(DL)サブスロット」は、アップリンク(UL)サブスロットに基づいて構築された仮想サブスロットを指してもよい。DLサブスロットは、1つのDLスロットより少ないシンボルを含んでもよい。本明細書で使用されるスロットは、所定数のシンボルを含む通常スロットと、当該所定数のシンボルよりも少ないシンボルを含むサブスロットとを指してもよい。
【0037】
以下に、本開示の実施形態について詳細に説明する。最初に、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、端末装置とネットワーク装置との間のプロセス200を示すシグナリング図を示す
図2を参照する。説明のためだけに、
図1を参照してプロセス200について説明する。プロセス200には、
図1の端末装置110及びネットワーク装置120が関与してもよい。
【0038】
端末装置110は、継続的なLBT障害検出の設定を取得する。本明細書で使用される用語「リスニング・ビフォー・トーク(LBT)」は、無線通信において使用される技術を指し、この技術により、無線送信機が送信を開始する前に、まずはその無線環境を検知する。無線装置の動作が許可されるネットワークを見つけるか、動作するクリア無線チャネルを見つけるために、LBTは、この装置により使用され得る。本明細書で使用される用語「クリアチャネルアセスメント(CCA:clear channel assessment)」は、RFメディアを評価する技術を指す。CCAは、物理層におけるRF送信についてのリスニングを含み、無線は、RFメディアをリスニングするときに、2つの別々のCCA閾値を使用する。
【0039】
継続的なLBT障害検出の設定は、継続的なLBT障害についての条件を示す。例えば、いくつかの実施形態において、継続的なLBT障害検出の設定は、LBT障害についてのカウンタの閾値を含んでもよく、この閾値は、何回の継続的なサイドリンクのLBT障害イベントの後にサイドリンクについて継続的なLBT障害を検出したとUEが見なすかを決定する。さらに、継続的なLBT障害検出の設定は、継続的なサイドリンクのLBT障害検出についてのタイマの値を含んでもよい。
【0040】
図2を参照し、いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、継続的なLBT障害検出の設定を端末装置110に送信してもよい(2005)。例えば、継続的なLBT障害検出の設定は、システム情報内で送信されることができる。代替的に、継続的なLBT障害検出の設定は、RRC再設定メッセージ内で送信されてもよい。
【0041】
いくつかの他の実施形態において、端末装置110は、予め設定された情報から、継続的なLBT障害検出の設定を取得してもよい(2010)。この場合、端末装置110は、ネットワーク装置120のカバレッジの外にある場合に継続的なLBT障害検出の設定を取得してもよい。
【0042】
端末装置110は、サイドリンク通信について継続的なLBT障害を検出する(2015)。いくつかの実施形態において、端末装置110は、サイドリンク帯域幅部分(BWP:bandwidth part)ごとに継続的なLBT障害を検出してもよい。代替的に、端末装置110は、サイドリンクリソースプールごとに継続的なLBT障害を検出してもよい。
【0043】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、各サイドリンクBWPについての継続的なLBT障害検出のために、1つのカウンタと1つのタイマとを維持する。いくつかの実施形態において、端末装置110は、下位層からMAC層へのLBT障害指示をカウントしてもよい。例えば、下位層からLBT障害指示が受信された場合、端末装置110のMAC層は、タイマを起動又は再起動し、カウンタを1だけ増加させてもよい。カウンタが、継続的なLBT障害検出の設定内で示される閾値以上である場合、継続的なLBT障害についての条件が満たされたことを意味する。この場合、アクティブなSL BWPについての継続的なLBT障害が発生する。タイマが満了した場合、端末装置110は、カウンタを0にリセットしてもよい。代替的に、SL BWPが非アクティブ化された場合、カウンタをリセットし、継続的なLBT障害を検出するためのタイマを停止することができる。いくつかの実施形態において、継続的なLBT障害がMAC層により検出された場合、MAC層は、継続的なLBT障害についてRRC層に通知してもよい。
【0044】
いくつかの実施形態において、継続的なLBT障害についての条件が満たされた場合、端末装置110は、サイドリンク通信を解放してもよい(2020)。これにより、継続的なLBT障害を検出すると、端末装置は、電力削減のために、サイドリンク送受信を停止することができる。
【0045】
例えば、1つのサイドリンクBWPについて継続的なLBT障害が検出された場合、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のデータ無線ベアラ(DRB:data radio bearer)を解放してもよい。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置130のDRBを解放してもよい。代替的に、継続的なLBT障害が検出されたサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のDRBを解放してもよい。本明細書で使用される用語「データ無線ベアラ(DRB)」は、端末装置間、又は端末装置とネットワーク装置との間でデータを伝送するベアラを指すことができる。
【0046】
他の実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサービス無線ベアラ(SRB:service radio bearer)を解放してもよい。継続的なLBT障害は、このサイドリンクBWPにおいて検出される。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のSRBを解放してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のSRBを解放してもよい。本明細書で使用される用語「シグナリング無線ベアラ(SRB)」は、シグナリングメッセージ(例えば、RRC又は/及び非アクセス層(NAS:non-access stratums)メッセージ)を搬送する無線ベアラのタイプを指すことができる。
【0047】
代替的に、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク通信関連設定を破棄してもよい。継続的なLBT障害は、このサイドリンクBWPにおいて検出される。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のサイドリンク通信関連設定を破棄してもよい。代替的に、端末装置130-1及び130-2がこのサイドリンクBWPにおいて動作している場合、端末装置130-1及び130-2のサイドリンク通信関連設定を破棄してもよい。
【0048】
さらに、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。継続的なLBT障害は、このサイドリンクBWPにおいて検出される。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。代替的に、端末装置130-1及び130-2がこのサイドリンクBWPにおいて動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。
【0049】
いくつかの他の実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についてPC5-RRC接続を解放してもよい。継続的なLBT障害は、このサイドリンクBWPにおいて検出される。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110についてPC5-RRC接続を解放してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2についてPC5-RRC接続を解放してもよい。一実施形態において、RRC層端末装置110は、全ての送信先端末装置についてのPC5-RRC接続の解放又は全ての送信先端末装置を上位層(例えば、PC5サイドリンク層)に示してもよい。
【0050】
代替的に、継続的なLBT障害についての条件が満たされた場合、端末装置110は、サイドリンク通信を一時停止してもよい(2025)。これにより、ネットワークは、別のRRC再設定により、継続的LBT問題を修正することができるので、PC5-RRC接続の解放と追加は必要ない。
【0051】
例えば、1つのサイドリンクBWPについて継続的なLBT障害が検出された場合、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のDRBを一時停止してもよい。継続的なLBT障害は、このサイドリンクBWPにおいて検出される。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のDRBを一時停止してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のDRBを一時停止してもよい。
【0052】
他の実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のSRBを一時停止してもよい。継続的なLBT障害は、このサイドリンクBWPにおいて検出される。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のSRBを一時停止してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のSRBを一時停止してもよい。
【0053】
他の実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のDRB及びSRBについてサイドリンク送信を一時停止してもよい。継続的なLBT障害は、このサイドリンクBWPにおいて検出される。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のDRB及びSRBについてサイドリンク送信を一時停止してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のDRB及びSRBについてサイドリンク送信を一時停止してもよい。
【0054】
さらに、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。代替的に、端末装置130-1及び130-2がこのサイドリンクBWPにおいて動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。
【0055】
他の実施形態において、端末装置110は、サイドリンクBWPが継続的なLBT障害として検出されたサイドリンクキャリアを一時停止してもよい。代替的に又はさらに、端末装置110は、継続的なLBT障害が検出されたBWPを一時停止してもよい。
【0056】
いくつかの他の実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についてPC5-RRC接続を一時停止してもよい。継続的なLBT障害は、このサイドリンクBWPにおいて検出される。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110についてPC5-RRC接続を一時停止してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2についてPC5-RRC接続を一時停止してもよい。一実施形態において、RRC層端末装置110は、全ての送信先端末装置又はサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についてのPC5-RRC接続の一時停止を上位層(例えば、PC5サイドリンク層)に示してもよい。
【0057】
例示的な実施形態において、端末装置110は、継続的なLBT障害についてネットワーク装置120に通知してもよい。例えば、サイドリンクの継続的なLBT障害を示すために、情報要素(IE:information element)又は指示をRRCメッセージ(例えばSidelinkUEInformationNRメッセージ)内に含めることができる。
【0058】
代替的に又はさらに、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についての無線リンク障害(RLF)についてネットワーク装置120に通知してもよい。例えば、端末装置110は、SidelinkUEInformationNRメッセージ内でsl-failureをRLF failureとしてセットすることにより、継続的なLBT障害を示してもよい。
【0059】
他の実施形態において、端末装置110は、継続的なLBT障害のサイドリンクBWP情報又はサイドリンクキャリア情報のうちの少なくとも1つをネットワーク装置120に送信してもよい。サイドリンクBWP情報は、サイドリンクBWPのIDを示してもよい。キャリア情報は、サイドリンクキャリアの周波数を示してもよい。
【0060】
ネットワーク装置120は、端末装置110に、サイドリンク通信を再設定するための再設定メッセージを送信してもよい(2040)。再設定メッセージは、端末装置110について、サイドリンクキャリア周波数を再設定するか、又はsdielink BWPを再設定してもよい。この場合、端末装置110はDRBを再開してもよい。代替的に又はさらに、端末装置110は、SRBを再開してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110は、DRB及びSRBについてサイドリンク送信を再開してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110は、サイドリンクキャリアを再開してもよい。代替的に又はさらに、端末装置110は、サイドリンクBWPを再開してもよい。端末装置110はまた、PC5-RRC接続を再開してもよい。この場合、端末装置110は、PC5-RRC接続の再開を上位層、例えばPC5サイドリンク層に示してもよい。これにより、ネットワークは、別のRRC再設定により、継続的LBT問題を修正することができるので、PC5-RRC接続の解放と追加は必要ない。
【0061】
継続的なLBT障害が発生していないサイドリンクBWP又はSLキャリアがない場合、端末装置110は、サイドリンク通信を解放してもよい(2020)。代替的に、端末装置110は、サイドリンク通信を一時停止してもよい(2025)。
【0062】
他の実施形態において、継続的なLBT障害についての条件が満たされた場合、端末装置110は、障害回復を実行してもよい(2030)。これにより、遅延を低減させることができる。
【0063】
例えば、端末装置110には、RRCメッセージを介して、回復手続きのための1組のリソースが提供されてもよい。例えば、端末装置110は、継続的なLBT障害が発生していない別のサイドリンクBWP又はキャリアに切り替えてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110は、サイドリンクBWPを解放してもよい。代替的に又はさらに、端末装置110は、サイドリンクキャリアを解放してもよい。いくつかの他の実施形態において、端末装置110は、サイドリンクBWPを非アクティブ化してもよい。端末装置110は、サイドリンクキャリアを非アクティブ化してもよい。この場合、端末装置110は、情報をネットワーク装置120に送信してもよい(2035)。この情報は、サイドリンクBWPの切替えを示してもよい。代替的に又はさらに、この情報は、サイドリンクBWPの解放又は非アクティブ化を示してもよい。他の実施形態において、この情報は、サイドリンクキャリアの切替えを示してもよい。代替的に又はさらに、この情報は、サイドリンクキャリアの解放又は非アクティブ化を示してもよい。
【0064】
いくつかの実施形態において、サイドリンクBWPとアップリンクBWPとが同じであってもよい。代替的に、サイドリンクBWPとアップリンクBWPとは、同じ中心周波数を有するが、異なる帯域幅を有してもよい。アップリンクの継続的なLBT障害検出の別のカウンタと、アップリンクの継続的なLBT障害検出の別のタイマがあってもよい。サイドリンクBWPがアップリンクBWPと少なくとも部分的に重複するこの状況において、サイドリンク上の1つのLBT障害が下位層(例えば物理層)により示された場合、アップリンクの継続的なLBT検出の前記カウンタを1だけ増加させることができ、アップリンクの継続的なLBT障害検出の前記タイマを起動又は再起動してもよい。代替的に又はさらに、アップリンク上の1つのLBT障害が下位層(例えば物理層)により示された場合、サイドリンク継続的なLBT検出のカウンタを1だけ増加させることができる。サイドリンク継続的LBT検出のタイマを起動又は再起動することもできる。これにより、カウンタは、同じBWP上のUu LBT障害とサイドリンクのLBT障害との間で共有され、これにより、継続的なLBT障害のトリガを速めることができる。
【0065】
上述したように、継続的なLBT障害は、サイドリンクリソースプールごとに検出されてもよい。端末装置110は、各サイドリンクリソースプールについての継続的なLBT障害検出のために、1つのカウンタと1つのタイマとを維持する。1つのリソースプールについて下位層(例えば物理層)からLBT障害指示が受信された場合、端末装置のMAC層は1つのタイマを起動又は再起動し、リソースプールに対応する1つのカウンタを1だけ増加させる。カウンタが設定された閾値以上である場合、UEは、リソースプールについて継続的なLBT障害が発生したと考える。タイマが満了した場合、リソースプールについてカウンタを0にリセットする。これにより、継続的なLBT障害をより小さな粒度で検出することができる。この場合、現在のサイドリンクリソースプールについて継続的なLBT障害が検出された場合、端末装置110は、現在のリソースプールを解放してもよい。代替的に、端末装置110は、現在のリソースプールを一時停止してもよい。他の実施形態において、端末装置110は、現在のリソースプールを非アクティブ化してもよい。
【0066】
いくつかの実施形態において、現在のサイドリンクリソースプールについて継続的なLBT障害が検出された場合、端末装置110は、送信又は再送信されるMACプロトコルデータユニット(PDU:protocol data unit)のためのリソースプールを再選択してもよい。全てのリソースプールが使用不可能である場合、端末装置110は、サイドリンク通信を解放してもよい(2020)。代替的に、端末装置110は、サイドリンク通信を一時停止してもよい(2025)。他の実施形態において、端末装置110は、サイドリンク通信を非アクティブ化してもよい。端末装置110は、継続的なLBT障害回復を実行してもよい(2030)。
【0067】
ネットワーク装置120は、端末装置110に、設定されたサイドリンク許可再送信が第1の端末装置においてサポートされるか否かを示す情報を送信してもよい(2050)。いくつかの実施形態において、上記情報はRRCメッセージ内で送信されてもよい。代替的に、上記情報は、システム情報内で送信されてもよい。この場合、MACプロトコルデータユニット(PDU)の送信又は再送信が失敗した場合、端末装置110は、MAC PDU を端末装置130-1に再送信してもよい(2055)。MAC PDUの失敗した送信は、下位層(例えば物理層)からのLBT障害指示に基づいて、又は受信した否定のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックに基づいて決定されてもよい。代替的に又はさらに、端末装置110がMAC PDUのHARQフィードバックを受信しなかった場合、端末装置110は、MAC PDUを端末装置130-1に再送信してもよい(2055)。換言すれば、PSFCH(物理サイドリンクフィードバックチャネル)受信オケージョンにおいてPSFCH受信がない場合、端末装置110は、MAC PDUを端末装置130-1に再送信してもよい。これにより、設定されたサイドリンク許可を用いてMAC PDUを再送信することができ、これはリソース使用にとって有益である。
【0068】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、そのピアUE(例えば、端末装置130)を、受信信号強度インジケータ(RSSI)及びチャネル占有条件をピアUEへ実行するように設定してもよい。また、端末装置110は、測定結果をピアUEから受信し、測定結果をネットワーク装置120に送信してもよい。これにより、そのピアUEのチャネル状態を把握することができる。チャネル条件が悪い場合、ネットワーク/UEは、条件を改善するために、例えばBWP、キャリアを切り替えるなど、何らかの動作を実行してもよい。詳細については、
図3を参照して説明する。
【0069】
ネットワーク装置120は、サイドリンク測定設定を端末装置110に送信してもよい(3010)。サイドリンク測定は、RSSI及びチャネル占有測定に使用されてもよい。いくつかの実施形態において、サイドリンク測定設定は、RRCReconfigurationメッセージ内で送信されてもよい。代替的に、サイドリンク測定設定は、システム情報内で送信されてもよい。
【0070】
端末装置110は、サイドリンク測定設定を端末装置130-1に送信してもよい(3020)。端末装置130-1は、RRCReconfigurationサイドリンク完了メッセージを端末装置110に送信してもよい(3030)。
【0071】
端末装置130-1は、サイドリンク測定設定に基づいて測定を実行してもよい(3040)。端末装置130-1は、測定報告を端末装置110に送信してもよい(3050)。いくつかの実施形態において、RSSI及びチャネル占有の測定報告は周期的に送信されてもよい。代替的に、測定報告は、発生したイベントに基づいて報告されてもよい。例えば、RRSI又はチャネル占有が閾値を超えている場合、測定報告を送信することができる。代替的に、RRSI又はチャネル占有が閾値を下回っている場合、測定報告を送信することができる。端末装置110は、測定報告をネットワーク装置120に送信してもよい。
【0072】
図4は、本開示の実施形態にかかる例示的な方法400のフローチャートである。方法400は、任意の適切な装置において実施することができる。説明のためのみに、方法400は、
図1に示すような端末装置110において実現することができる。
【0073】
ブロック410において、端末装置110は、継続的なLBT障害検出の設定を取得する。継続的なLBT障害検出の設定は、継続的なLBT障害についての条件を示す。例えば、いくつかの実施形態において、継続的なLBT障害検出の設定は、LBT障害についてのカウンタの閾値を含んでもよい。さらに、継続的なLBT障害検出の設定は、このカウンタのタイマを含んでもよい。
【0074】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、継続的なLBT障害検出の設定をネットワーク装置120から受信してもよい。例えば、継続的なLBT障害検出の設定は、システム情報内で送信されることができる。代替的に、継続的なLBT障害検出の設定は、RRC再設定メッセージ内で送信されてもよい。
【0075】
いくつかの他の実施形態において、端末装置110は、予め設定された情報から、継続的なLBT障害検出の設定を取得してもよい。この場合、端末装置110は、ネットワーク装置120のカバレッジの外にある場合に継続的なLBT障害検出の設定を取得してもよい。
【0076】
ブロック420において、端末装置110は、サイドリンク通信について継続的なLBT障害を検出する。いくつかの実施形態において、端末装置110は、サイドリンク帯域幅部分(BWP:bandwidth part)ごとに継続的なLBT障害を検出してもよい。代替的に、端末装置110は、サイドリンクリソースプールごとに継続的なLBT障害を検出してもよい。
【0077】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、下位層からMAC層へのLBT障害指示をカウントしてもよい。例えば、下位層(例えば、物理層)からLBT障害指示が受信された場合、端末装置110のMAC層は、タイマを起動又は再起動し、カウンタを1だけ増加させてもよい。カウンタが、継続的なLBT障害検出の設定内で示される閾値以上である場合、継続的なLBT障害についての条件が満たされたことを意味する。この場合、アクティブなSL BWPについての継続的なLBT障害が発生する。タイマが満了した場合、端末装置110は、カウンタを0にリセットしてもよい。代替的に、SL BWPが非アクティブ化された場合、カウンタをリセットし、継続的なLBT障害を検出するためのタイマを停止することができる。いくつかの実施形態において、継続的なLBT障害がMAC層により検出された場合、MAC層は、継続的なLBT障害についてRRC層に通知してもよい。
【0078】
いくつかの実施形態において、継続的なLBT障害についての条件が満たされた場合、端末装置110は、サイドリンク通信を解放してもよい。これにより、継続的なLBT障害を検出すると、端末装置は、電力削減のために、サイドリンク送受信を停止することができる。
【0079】
例えば、サイドリンクBWPごとに継続的なLBT障害が検出された場合、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のデータ無線ベアラ(DRB:data radio bearer)を解放してもよい。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のDRBを解放してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のDRBを解放してもよい。本明細書で使用される用語「データ無線ベアラ(DRB)」は、端末装置間、又は端末装置とネットワーク装置との間でデータを伝送するベアラを指すことができる。
【0080】
他の実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサービス無線ベアラ(SRB:service radio bearer)を解放してもよい。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のSRBを解放してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のSRBを解放してもよい。本明細書で使用される用語「シグナリング無線ベアラ(SRB)」は、シグナリングメッセージ(例えば、RRC又は/及び非アクセス層(NAS:non-access stratums)メッセージ)を搬送する無線ベアラのタイプを指すことができる。
【0081】
代替的に、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク通信関連設定を破棄してもよい。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のサイドリンク通信関連設定を破棄してもよい。代替的に、端末装置130-1及び130-2がこのサイドリンクBWPにおいて動作している場合、端末装置130-1及び130-2のサイドリンク通信関連設定を破棄してもよい。
【0082】
さらに、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。代替的に、端末装置130-1及び130-2が、このサイドリンクBWPにおいて動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。
【0083】
いくつかの他の実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についてPC5-RRC接続を解放してもよい。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110についてPC5-RRC接続を解放してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2についてPC5-RRC接続を解放してもよい。一実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置についてのPC5-RRC接続の解放又は全ての送信先端末装置を上位層(例えば、PC5サイドリンク層)に示してもよい。
【0084】
代替的に、継続的なLBT障害についての条件が満たされた場合、端末装置110は、サイドリンク通信を一時停止してもよい。これにより、ネットワークは、別のRRC再設定により、継続的LBT問題を修正することができるので、PC5-RRC接続の解放と追加は必要ない。
【0085】
例えば、サイドリンクBWPごとに継続的なLBT障害が検出された場合、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のDRBを一時停止してもよい。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のDRBを一時停止してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のDRBを一時停止してもよい。
【0086】
他の実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のSRBを一時停止してもよい。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のSRBを一時停止してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のSRBを一時停止してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のDRB及びSRBについてサイドリンク送信を一時停止してもよい。
【0087】
さらに、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。代替的に、端末装置130-1及び130-2がこのサイドリンクBWPにおいて動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2のサイドリンク固有MACをリセットしてもよい。
【0088】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、サイドリンクキャリアを一時停止してもよい。代替的に又はさらに、端末装置110は、BWPを一時停止してもよい。
【0089】
いくつかの他の実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についてPC5-RRC接続を一時停止してもよい。例えば、端末装置110は、全ての送信先端末装置110についてPC5-RRC接続を一時停止してもよい。代替的に、このサイドリンクBWPにおいて端末装置130-1及び130-2が動作している場合、端末装置110は、端末装置130-1及び130-2についてPC5-RRC接続を一時停止してもよい。例示的な実施形態において、端末装置110は、全ての送信先端末装置のPC5-RRC接続の解放又は全ての送信先端末装置を上位層(例えば、PC5サイドリンク層)に示すか、又は、全ての送信先端末装置又はサイドリンクBWPにおいて動作する全ての送信先端末装置についてのPC5-RRC接続の一時停止を上位層に示してもよい。
【0090】
例示的な実施形態において、端末装置110は、継続的なLBT障害についてネットワーク装置120に通知してもよい。例えば、サイドリンクの継続的なLBT障害を示すために、情報要素(IE)又は指示をSidelinkUEInformationNRメッセージ内に含めることができる。
【0091】
代替的に又はさらに、端末装置110は、全ての送信先端末装置又はこのサイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についての無線リンク障害(RLF)についてネットワーク装置120に通知してもよい。例えば、端末装置110は、sl-failureをRLF障害としてセットしてもよい。
【0092】
他の実施形態において、端末装置110は、継続的なLBT障害のBWP情報及びキャリア情報をネットワーク装置120に送信してもよい。BWP情報は、BWP IDを示してもよい。キャリア情報は、キャリアの周波数を示してもよい。
【0093】
他の実施形態において、継続的なLBT障害についての条件が満たされた場合、端末装置110は、ビーム障害回復を実行してもよい。これにより、遅延を低減させることができる。
【0094】
例えば、端末装置110には、RRCメッセージを介してBeamFailureRecoveryConfig内で、回復手続きのための1組のリソースが提供されてもよい。ビーム障害回復は、ビーム障害回復手続き中に選択された最良の候補ビームにおいてRACHを実行することにより発生してもよい。例えば、端末装置110は、継続的なLBT障害が発生していない別のサイドリンクBWP又はキャリアに切り替えてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110は、サイドリンクBWPを解放してもよい。代替的に又はさらに、端末装置110は、サイドリンクキャリアを解放してもよい。いくつかの他の実施形態において、端末装置110は、サイドリンクBWPを非アクティブ化してもよい。端末装置110は、サイドリンクキャリアを非アクティブ化してもよい。この場合、端末装置110は、情報をネットワーク装置120に送信してもよい(2035)。この情報は、サイドリンクBWPの切替えを示してもよい。代替的に又はさらに、この情報は、サイドリンクBWPの解放又は非アクティブ化を示してもよい。他の実施形態において、この情報は、サイドリンクキャリアの切替えを示してもよい。代替的に又はさらに、この情報は、サイドリンクキャリアの解放又は非アクティブ化を示してもよい。
【0095】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、ネットワーク装置120から、サイドリンク送信を再設定するための再設定メッセージを受信してもよい。この場合、端末装置110はDRBを再開してもよい。代替的に又はさらに、端末装置110は、SRBを再開してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110は、DRB及びSRBについてサイドリンク送信を再開してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110は、サイドリンクキャリアを再開してもよい。代替的に又はさらに、端末装置110は、サイドリンクBWPを再開してもよい。端末装置110はまた、PC5-RRC接続を再開してもよい。この場合、端末装置110は、PC5-RRC接続の再開を上位層、例えばMAC層に示してもよい。
【0096】
いくつかの実施形態において、サイドリンクBWPとアップリンクBWPとが同じであってもよい。代替的に、サイドリンクBWPとアップリンクBWPとは、同じ中心周波数を有するが、異なる帯域幅を有してもよい。アップリンクの継続的なLBT障害検出の別のカウンタと、アップリンクの継続的なLBT障害検出の別のタイマがあってもよい。サイドリンクBWPがアップリンクBWPと少なくとも部分的に重複するこの状況において、サイドリンク上のLBT障害が検出された場合、アップリンクの継続的LBT検出の前記カウンタを1だけ増加させることができ、アップリンクの継続的なLBT障害検出の前記タイマを起動又は再起動してもよい。代替的に又はさらに、アップリンク上のLBT障害が検出された場合、サイドリンク継続的LBT検出のカウンタを1だけ増加させることができる。サイドリンク継続的LBT検出のタイマを起動又は再起動することもできる。これにより、カウンタは、同じBWP上のUu LBT障害とサイドリンクのLBT障害との間で共有され、これにより、継続的なLBT障害のトリガを速めることができる。
【0097】
上述したように、継続的なLBT障害は、サイドリンクリソースプールごとに検出されてもよい。これにより、継続的なLBT障害をより小さな粒度で検出することができる。この場合、現在のサイドリンクリソースプールについて継続的なLBT障害が検出された場合、端末装置110は、現在のリソースプールを解放してもよい。代替的に、端末装置110は、現在のリソースプールを一時停止してもよい。他の実施形態において、端末装置110は、現在のリソースプールを非アクティブ化してもよい。
【0098】
いくつかの実施形態において、現在のサイドリンクリソースプールについて継続的なLBT障害が検出された場合、端末装置110は、別のリソースプールを再選択してもよい。全てのリソースプールが使用不可能である場合、端末装置110は、サイドリンク通信を解放してもよい。代替的に、端末装置110は、サイドリンク通信を一時停止してもよい。他の実施形態において、端末装置110は、サイドリンク通信を非アクティブ化してもよい。端末装置110は、継続的なLBT障害回復を実行してもよい。
【0099】
端末装置110は、ネットワーク装置120から、設定されたサイドリンク許可再送信が第1の端末装置においてサポートされるか否かを示す情報を受信してもよい。いくつかの実施形態において、上記情報はRRCメッセージ内で送信されてもよい。代替的に、上記情報は、システム情報内で送信されてもよい。この場合、MACプロトコルデータユニット(PDU)の送信が失敗した場合、端末装置110は、MAC PDU を端末装置130-1に再送信してもよい。代替的に又はさらに、端末装置110がMAC PDUのハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)フィードバックを受信しなかった場合、端末装置110は、MAC PDUを端末装置130-1に再送信してもよい。換言すれば、PSFCH(物理サイドリンクフィードバックチャネル)受信オケージョンにおいてPSFCH受信がない場合、端末装置110は、MAC PDUを端末装置130-1に再送信してもよい。これにより、設定されたサイドリンク許可を用いてMAC PDUを再送信することができ、これはリソース使用にとって有益である。
【0100】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、そのピアUEを、受信信号強度インジケータ(RSSI)及びチャネル占有条件をピアUEへ実行するように設定してもよい。また、端末装置110は、測定結果を報告し返すことができる。これにより、そのピアUEのチャネル状態を把握することができる。チャネル条件が悪い場合、ネットワーク/UEは、条件を改善するために、例えばBWP、キャリアを切り替えるなど、何らかの動作を実行してもよい。
【0101】
端末装置は、サイドリンク測定設定をネットワーク装置120から受信してもよい。サイドリンク測定は、RSSI及びチャネル占有測定に使用されてもよい。いくつかの実施形態において、サイドリンク測定設定は、RRCReconfigurationメッセージ内で送信されてもよい。代替的に、サイドリンク測定設定は、システム情報内で送信されてもよい。
【0102】
端末装置110は、サイドリンク測定設定を端末装置130-1に送信してもよい。端末装置110は、RRCReconfigurationサイドリンク完了メッセージを端末装置130-1から受信してもよい。
【0103】
端末装置110は、測定報告を端末装置130-1から受信してもよい。いくつかの実施形態において、測定報告は周期的に送信されてもよい。代替的に、測定報告は、発生したイベントに基づいて報告されてもよい。例えば、RRSI又はチャネル占有が閾値を超えている場合、測定報告を送信することができる。代替的に、RRSI又はチャネル占有が閾値を下回っている場合、測定報告を送信することができる。端末装置110は、測定報告をネットワーク装置120に送信してもよい。
【0104】
いくつかの実施形態において、第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、サイドリンク通信における継続的なリスニング・ビフォー・トーク(LBT:listen before talk)障害についての条件を示すLBT障害検出の設定を取得し、前記条件に基づいて、前記サイドリンク通信について継続的なLBT障害を検出し、前記条件が満たされたとの決定に応じて、前記サイドリンク通信を解放すること、前記サイドリンク通信を一時停止すること、又は前記サイドリンク通信について継続的なLBT障害回復を実行すること、のうちの1つを実行するように設定されている。
【0105】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、システム情報又は無線リソース制御(RRC)再設定を介して前記設定をネットワーク装置から受信するか、又は、前記設定を予め設定された情報から取得するように設定されている。
【0106】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、サイドリンク帯域幅部分(BWP)ごとに継続的なLBT障害を検出することにより、前記サイドリンク通信について継続的なLBT障害を検出するように設定されている。
【0107】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、前記サイドリンクBWPが非アクティブ化されたとの決定に応じて、前記サイドリンク通信についてのLBT障害をカウントするためのカウンタをリセットし、前記継続的なLBT障害を検出するためのタイマを停止させるように設定されている。
【0108】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、前記サイドリンクBWPがアップリンクBWPと少なくとも部分的に重複するとの決定、及び前記サイドリンクBWPにおいてサイドリンクのLBT障害が検出されたとの決定に応じて、アップリンクの継続的なLBT障害検出のカウンタを1だけ増加させ、前記アップリンクの継続的なLBT障害検出のタイマを起動又は再起動するように設定されている。
【0109】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、前記サイドリンクBWPがアップリンクBWPと少なくとも部分的に重複するとの決定、及び前記アップリンクBWPにおいてアップリンクのLBT障害が検出されたとの決定に応じて、前記継続的なLBT障害をカウントするためのカウンタを1だけ増加させ、前記継続的なLBT障害検出のタイマを起動又は再起動するように設定されている。
【0110】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のデータ無線ベアラ(DRB)を解放すること、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のシグナリング無線ベアラ(SRB)を解放すること、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク通信関連設定を破棄すること、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク固有MACをリセットすること、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についてPC5-RRC接続を解放すること、全ての送信先端末装置の前記PC5-RRC接続の解放又は全ての送信先端末装置を上位層に通知すること、前記継続的なLBT障害についてネットワーク装置に通知すること、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についての無線リンク障害(RLF)について前記ネットワーク装置に通知すること、又は前記ネットワーク装置に、前記継続的なLBT障害のBWP情報及びキャリア情報を送信すること、のうちの少なくとも1つにより、前記サイドリンク通信を解放するように設定されている。
【0111】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のDRBを一時停止すること、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のSRBを一時停止すること、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置の前記DRB及び前記SRBについてサイドリンク送信を一時停止すること、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置のサイドリンク固有MACをリセットすること、サイドリンクキャリア及び/又は前記サイドリンクBWPを一時停止すること、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についてPC5-RRC接続を一時停止すること、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についての前記PC5-RRC接続の一時停止を示すこと、前記継続的なLBT障害についてネットワーク装置に通知すること、全ての送信先端末装置又は前記サイドリンクBWPにおいて動作している全ての送信先端末装置についての無線リンク障害(RLF)について前記ネットワーク装置に通知すること、又は前記ネットワーク装置に、前記継続的なLBT障害のBWP情報及びキャリア情報を送信すること、のうちの少なくとも1つにより、前記サイドリンク通信を一時停止するように設定されている。
【0112】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、ネットワーク装置から、前記サイドリンク通信を再設定するための再設定メッセージを受信し、前記DRBを再開すること、前記SRBを再開すること、前記DRB及び前記SRBについて前記サイドリンク送信を再開すること、前記サイドリンクキャリア及び/又はサイドリンクBWPを再開すること、前記PC5-RRC接続を再開すること、又は前記PC5-RRC接続の再開を上位層に示すこと、のうちの少なくとも1つを実行するように設定されている。
【0113】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、前記継続的なLBT障害が発生していない別のサイドリンクBWP又はキャリアに切り替えること、前記サイドリンクBWP又はサイドリンクキャリアを解放すること、又は前記サイドリンクBWP又は前記サイドリンクキャリアを非アクティブ化すること、のうちの少なくとも1つにより、前記継続的なLBT障害回復を実行するように設定されている。
【0114】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、ネットワーク装置に、前記サイドリンクBWPの切替え、前記サイドリンクBWPの解放又は非アクティブ化、前記サイドリンクキャリアの切替え、又は前記サイドリンクキャリアの解放又は非アクティブ化、のうちの少なくとも1つを示す情報を送信するように設定されている。
【0115】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、サイドリンクリソースプールごとに前記継続的なLBT障害を検出することにより、前記継続的なLBT障害を検出するように設定されている。
【0116】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、現在のサイドリンクリソースプールについての前記継続的なLBT障害の検出の決定に応じて、現在のリソースプールを解放すること、前記現在のリソースプールを一時停止すること、又は前記現在のリソースプールを非アクティブ化すること,のうちの少なくとも1つを実行する。
【0117】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、現在のサイドリンクリソースプールについての前記継続的なLBT障害の検出の決定に応じて、別のリソースプールを再選択するように設定されている。
【0118】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、全てのリソースプールが使用不可能であるとの決定に応じて、前記サイドリンク通信を解放すること、前記サイドリンク通信を一時停止すること、又は前記サイドリンク通信について継続的なLBT障害回復を実行すること、のうちの1つを実行するように設定されている。
【0119】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、メディアアクセス制御(MAC)エンティティにおいて下位層から受信したLBT障害指示をカウントすることにより、前記サイドリンク通信について前記継続的なLBT障害を検出するように設定されている。
【0120】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、ネットワーク装置から、設定されたサイドリンク許可再送信が前記第1の端末装置においてサポートされるか否かを示す情報を受信し、前記設定されたサイドリンク許可再送信がサポートされるとの決定、及びMACプロトコルデータユニット(PDU)の送信が失敗した又は前記MAC PDUのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックの受信がないとの決定に応じて、前記設定されたサイドリンク許可を用いて前記MAC PDUを再送信するように設定されている。
【0121】
いくつかの実施形態において、前記第1の端末装置は回路を備え、前記回路は、ネットワーク装置から、サイドリンク受信信号強度インジケータ(RSSI)及びチャネル占有測定についてのサイドリンク測定設定を受信し、第2の端末装置に、サイドリンクRSSI及びチャネル占有測定についての前記サイドリンク測定設定を送信し、前記第2の端末装置から、サイドリンクRSSI及びチャネル占有測定についての測定報告を受信し、前記ネットワーク装置に、サイドリンクRSSI及びチャネル占有測定についての前記測定報告を送信するように設定されている。
【0122】
図5は本開示の実施形態を実装するのに適した装置500の概略ブロック図である。装置500は、
図1に示す端末装置110及びネットワーク装置120の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置500は、端末装置110において、或いはそれの少なくとも一部として実現されることができる。
【0123】
図示されるように、装置500は、プロセッサ510と、プロセッサ510に接続されたメモリ520と、プロセッサ510に接続された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)540と、TX/RX 540に接続された通信インターフェースとを備える。メモリ520は、プログラム530の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 540は双方向通信に用いられる。TX/RX 540は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0124】
プログラム530は、
図2~
図4を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ510により実行された場合、装置500が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定される。本明細書の実施形態は、装置500のプロセッサ510により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ510は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ510とメモリ520との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段550を形成してもよい。
【0125】
メモリ520は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置500内には1つのメモリ520のみが示されているが、装置500内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ510は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置500は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0126】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0127】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図2から
図4の何れか一つを参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的には、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で接続又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0128】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシンにおいて、部分的にマシンにおいて、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシンにおいてかつ部分的にリモートマシンにおいて、又は完全にリモートマシン又はサーバにおいて実行してもよい。
【0129】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体において実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0130】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続する順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0131】
本開示は、構造的な特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置によって実行される方法であって、
選択された第1の
リソースプールにお
けるサイドリンク
の継続的なリスニング・ビフォー・トーク(LBT)障害
を検出することと、
前記選択された第1のリソースプールにおける前記サイドリンクの継続的なLBT障害の検出に応じて、第2のリソースプールを解放すること
と、
を含む方法。
【請求項2】
設定された全てのリソースプールにおけるサイドリンクの継続的なLBT障害に応じて、全ての送信先について複数の処理を実行することをさらに含み、
前記全ての送信先のうちの各送信先について以下の処理を実行することは、
前記送信先のデータ無線ベアラ(DRB:Data Radio Bearer)を解放すること、
前記送信先のサービス無線ベアラ(SRB:Service Radio Bearer)を解放すること、
前記送信先のサイドリンク通信関連設定を破棄すること、
前記送信先のサイドリンク固有MAC(Media Access Control)をリセットすること、及び
前記送信先についてのPC5-RRC接続の解放を、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層によって上位層に示すこと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
選択された第1のリソースプールにおけるサイドリンクの継続的なリスニング・ビフォー・トーク(LBT)障害を検出する手段と、
前記選択された第1のリソースプールにおける前記サイドリンクの継続的なLBT障害の検出に応じて、第2のリソースプールを解放する手段と、
を備えた端末装置。
【請求項4】
設定された全てのリソースプールにおけるサイドリンクの継続的なLBT障害に応じて、全ての送信先について複数の処理を実行する手段をさらに備え、
前記全ての送信先のうちの各送信先について以下の処理を実行することは、
前記送信先のデータ無線ベアラ(DRB:Data Radio Bearer)を解放すること、
前記送信先のサービス無線ベアラ(SRB:Service Radio Bearer)を解放すること、
前記送信先のサイドリンク通信関連設定を破棄すること、
前記送信先のサイドリンク固有MAC(Media Access Control)をリセットすること、及び
前記送信先についてのPC5-RRC接続の解放を、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層によって上位層に示すこと
を含む、請求項3に記載の端末装置。
【国際調査報告】