IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ノキア テクノロジーズ オサケユイチアの特許一覧

特表2024-538657セルアクティブ化のためのチャネル状態情報レポート時間の短縮
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】セルアクティブ化のためのチャネル状態情報レポート時間の短縮
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20241016BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20241016BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20241016BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20241016BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/32
H04W72/0457 110
H04W72/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519878
(86)(22)【出願日】2022-09-13
(85)【翻訳文提出日】2024-05-10
(86)【国際出願番号】 EP2022075346
(87)【国際公開番号】W WO2023052121
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】17/491,978
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.BLUETOOTH
3.MULTEFIRE
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ハシラマニ ナヴィン
(72)【発明者】
【氏名】ランタ-アホ カッリ マルクス
(72)【発明者】
【氏名】セビール ベノア ピエール
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067CC02
5K067DD34
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067EE56
5K067JJ21
5K067LL11
(57)【要約】
セルアクティブ化のためのチャネル状態情報(CSI)レポート時間を短縮するシステム、方法、装置、及びコンピュータプログラム製品を提供する。1つの方法は、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化中に採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをネットワークノードから受け取ることと、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化コマンド、及び1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションのうちのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を受け取ることと、を含むことができる。方法は、アクティブ化コマンドで指示されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを使用してCSI基準信号(RS)を測定し、アクティブ化に利用可能なセカンダリセル(SCell)のサブセットについてのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することを含むこともできる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、
を備え、前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化中に採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをネットワークノードから受け取ることと、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化コマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションからのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を受け取ることと、
前記アクティブ化コマンドで指示された前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを使用して、前記ネットワークノードからのチャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)を測定し、アクティブ化に利用可能なセカンダリセル(SCell)のサブセットについてのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することと、
を前記装置に少なくとも実行させるように構成される、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記アクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する前記情報は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)内に含まれる、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記ネットワークノードからのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)送信の詳細、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信するために使用されるセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートリソースの少なくとも一方を含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートの前記送信は、
複数のレポート機会に同じセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信すること、又は、
複数のセカンダリセル(SCell)がアクティブ化に利用可能である場合、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを交互に入れ替えること、
の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
アクティブ化されるセカンダリセル(SCell)のためのダウンリンクグラント又はアップリンクグラントが受け取られた時に、前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを非アクティブ化し、前記セカンダリセル(SCell)のために構成された前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)レポートに切り替えることを前記装置に少なくとも実行させるように構成される、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記受け取られたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートをいつ非アクティブ化すべきであるかを決定するための基準を含み、前記基準は、許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数、セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信を許可しているタイマー、或いはダウンリンク又はアップリンクグラントに伴うセカンダリセル(SCell)のための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の受信のうちの少なくとも1つに基づく、
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数に到達した時、又は前記タイマーが満了した時に、前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを解除し、前記セカンダリセル(SCell)のために構成された前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)レポートに切り替えることを前記装置に少なくとも実行させるように構成される、
請求項6に記載の装置。
【請求項8】
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化中に採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをネットワークノードから受け取ることと、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化コマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションからのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を受け取ることと、
前記アクティブ化コマンドで指示された前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを使用して、前記ネットワークノードからのチャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)を測定し、アクティブ化に利用可能なセカンダリセル(SCell)のサブセットについてのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記アクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する前記情報は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)内に含まれる、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記ネットワークノードからのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)送信の詳細、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信するために使用されるセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートリソースの少なくとも一方を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートの前記送信は、
複数のレポート機会に同じセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信すること、又は、
複数のセカンダリセル(SCell)がアクティブ化に利用可能である場合、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを交互に入れ替えること、
の少なくとも一方を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
アクティブ化されるセカンダリセル(SCell)のためのダウンリンクグラント又はアップリンクグラントが受け取られた時に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを非アクティブ化し、前記セカンダリセル(SCell)のために構成された前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)レポートに切り替えることを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記受け取られたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートをいつ非アクティブ化すべきであるかを決定するための基準を含み、前記基準は、許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数、セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信を許可しているタイマー、或いはダウンリンク又はアップリンクグラントに伴うセカンダリセル(SCell)のための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の受信のうちの少なくとも1つに基づく、
請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数に到達した時、又は前記タイマーが満了した時に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを解除し、前記セカンダリセル(SCell)のために構成された前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)レポートに切り替えることを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、
を備え、前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のために採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをユーザ装置に提供することと、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のためのコマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションからのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を前記ユーザ装置に送信することと、
を前記装置に少なくとも実行させるように構成される、
ことを特徴とする装置。
【請求項16】
前記アクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する前記情報は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)内に含まれる、
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記装置からのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)送信の詳細、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信するために使用されるセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートリソースの少なくとも一方を含む、
請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、
アクティブ化された前記セカンダリセル(SCell)についての少なくとも1つのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを前記ユーザ装置から受け取ることと、
アクティブ化された前記セカンダリセル(SCell)上で前記ユーザ装置をスケジュールすることと、
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)のレポートを無効化することと、
を前記装置に少なくとも実行させるように構成される、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートをいつ非アクティブ化すべきであるかを決定するための基準を構成することを前記装置に少なくとも実行させるように構成され、前記基準は、許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信を許可しているタイマーの少なくとも一方に基づく、
請求項15に記載の装置。
【請求項20】
前記許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数に到達した時、又は前記タイマーが満了した時に、前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを解除し、前記セカンダリセル(SCell)のために構成されたデフォルトチャネル状態情報(CSI)レポートに切り替えることを前記装置に少なくとも実行させるように構成される、
請求項19に記載の装置。
【請求項21】
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のために採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをユーザ装置に提供することと、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のためのコマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションからのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を前記ユーザ装置に送信することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項22】
前記アクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する前記情報は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)内に含まれる、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記ユーザ装置へのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)送信の詳細、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信するために使用されるセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートリソースの少なくとも一方を含む、
請求項21に記載の方法。
【請求項24】
アクティブ化された前記セカンダリセル(SCell)のについての少なくとも1つのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを前記ユーザ装置から受け取ることと、
アクティブ化された前記セカンダリセル(SCell)上で前記ユーザ装置をスケジュールすることと、
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)のレポートを無効化することと、
を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートをいつ非アクティブ化すべきであるかを決定するための基準を構成することを含み、前記基準は、許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信を許可しているタイマーの少なくとも一方に基づく、
請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数に到達した時、又は前記タイマーが満了した時に、前記方法は、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを解除し、前記セカンダリセル(SCell)のために構成された前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)レポートに切り替えることを含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化中に採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをネットワークノードから受け取る手段と、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化コマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションからのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を受け取る手段と、
前記アクティブ化コマンドで指示された前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを使用して、前記ネットワークノードからのチャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)を測定し、アクティブ化に利用可能なセカンダリセル(SCell)のサブセットについてのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信する手段と、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項28】
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のために採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをユーザ装置に提供する手段と、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のためのコマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションからのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を前記ユーザ装置に送信する手段と、
を備えることを特徴とする装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
いくつかの実施形態例は、一般にロングタームエボリューション(LTE)又は第5世代(5G)無線アクセス技術又は新無線(new radio:NR)アクセス技術又はその他の通信システムなどの移動体又は無線通信システムを含む通信に関することができる。例えば、いくつかの実施形態例は、一般にセルアクティブ化(セルアクティベーション)(cell activation)のためのチャネル状態情報(channel state information:CSI)レポート時間を短縮するシステム及び/又は方法に関することができる。
【背景技術】
【0002】
移動体又は無線通信システムの例としては、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)地上無線アクセスネットワーク(Terrestrial Radio Access Network:UTRAN)、ロングタームエボリューション(LTE)進化型UTRAN(E-UTRAN)、LTE-Advanced(LTE-A)、MulteFire、LTE-A Pro、及び/又は第5世代(5G)無線アクセス技術又は新無線(NR)アクセス技術を挙げることができる。5G無線システムは、次世代(NG)の無線システム及びネットワークアーキテクチャを意味する。5Gシステムは主に5G新無線(NR)上に構築されるが、5G(又はNG)ネットワークはE-UTRA無線上に構築することもできる。NRは、約10~20Gビット/秒以上のビットレートを提供し、少なくとも拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband:eMBB)及び超高信頼低遅延通信(ultra-reliable low-latency-communication:URLLC)、並びに大規模マシン型通信(massive machine type communication:mMTC)などのサービスカテゴリーをサポートすることができると推定されている。NRは、モノのインターネット(IoT)をサポートするために、極広帯域(extreme broadband)かつ超ロバスト(ultra-robust)な低遅延接続性及び大規模ネットワーキングを提供すると期待されている。IoT及び機械間(Machine-to-Machine:M2M)通信がますます普及するにつれ、低電力、低データレート及び長バッテリー寿命といったニーズを満たすネットワークの必要性が高まると思われる。次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)は、NR無線アクセス及びLTE(及びLTE-Advanced)無線アクセスの両方を提供することができる5GのRANを表す。なお、5Gでは、ユーザ装置に無線アクセス機能を提供できるノード(すなわち、UTRANにおけるノードB(NB)、又はLTEにおける進化型NB(evolved NB:eNB)と同様のノード)を、これらがNR無線上に構築される場合には次世代NB(gNB)と呼ぶことができ、E-UTRA無線上に構築される場合には次世代eNB(NG-eNB)と呼ぶことができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
ある実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含む装置に関することができる。少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化中に採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをネットワークノードから受け取ることを装置に少なくとも行わせるように構成される。装置には、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化コマンド、及び1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションのうちのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を受け取ることと、アクティブ化コマンドで指示されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを使用してチャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)を測定し、アクティブ化に利用可能なセカンダリセル(SCell)のサブセットについてのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することと、をさらに行わせることができる。
【0004】
実施形態は、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化中に採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをネットワークノードから受け取ることを含む方法に関することができる。方法は、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化コマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションのうちのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を受け取ることと、アクティブ化コマンドで指示されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを使用してチャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)を測定し、アクティブ化に利用可能なセカンダリセル(SCell)のサブセットについてのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することと、を含むこともできる。
【0005】
実施形態は、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化中に採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをネットワークノードから受け取る手段を含む装置に関することができる。装置は、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化コマンド、及び1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションのうちのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を受け取る手段と、アクティブ化コマンドで指示されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを使用してチャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)を測定し、アクティブ化に利用可能なセカンダリセル(SCell)のサブセットについてのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信する手段と、を含むこともできる。
【0006】
実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含む装置に関することができる。少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のために採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをユーザ装置に提供することと、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のためのコマンド、及び1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションのうちのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報をユーザ装置に送信することと、を装置に少なくとも行わせることができる。
【0007】
ある実施形態は、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のために採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをユーザ装置に提供することを含む方法に関することができる。方法は、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のためのコマンド、及び1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションのうちのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報をユーザ装置に送信することを含むこともできる。
【0008】
実施形態は、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のために採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをユーザ装置に提供する手段を含む装置に関することができる。装置は、セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のためのコマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションのうちのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報をユーザ装置に送信する手段を含むこともできる。
【0009】
実施形態例を正しく理解できるように添付図面を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】いくつかの実施形態例による方法のフロー図例である。
図2】いくつかの実施形態例による方法のフロー図例である。
図3A】ある実施形態による装置のブロック図例である。
図3B】ある実施形態による装置のブロック図例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書で一般的に図示し説明する特定の実施形態例のコンポーネントは、様々な異なる構成での配置及び設計も可能であると容易に理解されるであろう。従って、以下のセルアクティブ化のためのチャネル状態情報(CSI)レポート時間を短縮するシステム、方法、装置及びコンピュータプログラム製品の特定の実施形態例についての詳細な説明は、特定の実施形態の範囲を限定するように意図するものではなく、選択された実施形態例の代表である。
【0012】
本明細書全体を通じて説明する実施形態例の特徴、構造又は特性は、1又は2以上の実施形態例においていずれかの好適な形で組み合わせることができる。例えば、本明細書全体における「特定の実施形態(certain embodiments)」、「いくつかの実施形態(some embodiments)」という表現法、又はその他の同様の表現の使用は、実施形態に関連して説明する特定の特徴、構造又は特性を少なくとも1つの実施形態に含めることができるという事実を示す。従って、本明細書全体における「特定の実施形態では(in certain embodiments)」、「いくつかの実施形態では(in some embodiments)」、「他の実施形態では(in other embodiments)」という表現法、又はその他の同様の表現の出現は、必ずしも全てが同じ一群の実施形態を示すわけではなく、説明する特徴、構造又は特性を1又は2以上の実施形態例においていずれかの好適な形で組み合わせることもできる。
【0013】
また、必要に応じて、後述する異なる機能又は手順を異なる順序で及び/又は互いに同時に実行することもできる。さらに、必要に応じて、説明する機能又は手順のうちの1つ又は2つ以上を任意とし、又は組み合わせることもできる。従って、以下の説明は、特定の実施形態例の原理及び教示を例示するものであってこれらを限定するものではないとみなすべきである。
【0014】
現在では、マルチRATデュアルコネクティビティ強化(multi-RAT dual-connectivity enhancements)のさらなる強化が検討されている。これらの強化の目的としては、1つのセカンダリセルグループ(SCG)及びセカンダリセル(SCells)の効率的なアクティブ化/非アクティブ化機構のサポートを提供することを挙げることができる。1つのSCGのサポートは、次世代(NG)E-UTRAN新無線-デュアルコネクティビティ(EN-DC)、及び5Gデュアルコネクティビティ(NR-DC)に当てはまることができる。SCellのサポートは、NRキャリアアグリゲーション(CA)に当てはまることができる。これらの目標は、周波数範囲1(FR1)及び周波数範囲2(FR2)に当てはまることができる。
【0015】
アクティブ化すべきSCell上での同期をUEが素早く達成できるようにgNBが1つ又は2つの一時的基準信号(RS)バーストを送信することにより、高速セルアクティブ化が容易になると期待されている。gNBは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)メッセージで、高速アクティブ化及び(temp-RSバーストの数及びそのタイミングの指示を含む)一時的RSトリガー(temporary-RS trigger)を送信することができる。これにより、UEが自動利得制御(automatic gain control:AGC)を設定して時間及び周波数を微調整するのを支援することができるが、SCellは、UEによってチャネル状態情報(CSI)レポートが送信されるまでアクティブとはみなされない。なお、本明細書で説明するように、高速セルアクティブ化は、3GPPリリース15又はリリース16のベースラインアクティブ化時間(baseline activation time)と比較した時のアクティブ化時間の短縮を意味することができる。
【0016】
高速セルアクティブ化を達成するためのボトルネックの1つは、UEがCSIレポートを送信することであると思われる。通常、ネットワークは、周期的CSIレポートを行うようにUEを構成し、これらのレポートの周期性は、ネットワークがオーバーヘッドを最小化して最適なリンク適応を保証できるように設定される。低頻度のCSIレポートは、非周期的CSIレポートで補うことができる。
【0017】
極端に頻繁なCSIレポートはオーバーヘッドを招くだけでなく、セル内の無線リソースコンフィギュレーション(RRC)を構成されたユーザの数を制限してしまうこともある。高速SCellアクティブ化のためには、測定値が利用可能になるとすぐにUEがCSIレポートを送信できることが望ましいと思われるが、アクティブ化後には頻繁なレポートが不要になる可能性がある。
【0018】
この問題に対処するための現在のアプローチは、1スロットの周期性を有する周期的CSIレポートを構成するものから非周期的CSIをトリガーするものまで多岐にわたる。しかしながら、これらのアプローチは最適とは思えない。例えば、1スロットの周期性を有する周期的レポートは、上述した欠点を抱えている。一方で、非周期的レポートの場合には、CSI測定及びレポートのための非周期的CSI-RS送信をUEがいつ受け取れる状態になるかがgNBに分からない。
【0019】
従って、本明細書で詳細に説明するように、いくつかの実施形態例は、少なくとも上述した問題点のみならず、本明細書では明示的に説明していない場合もある他の起こり得る問題にも対処することができる。
【0020】
いくつかの実施形態例は、例えばセミパーシステント(semi-persistent:SP)CSIレポートフレームワークに基づいてSCellアクティブ化のためのCSIレポート時間を短縮する方法論を提供する。ある実施形態によれば、UEに、周期的及び非周期的CSIレポート方法などの他のデフォルトの(及び既に指定されている)CSIレポート方法と共に、SCellアクティブ化中に採用すべき1又は2以上のSP CSIコンフィギュレーションを構成することができる。
【0021】
ある実施形態によれば、SCellアクティブ化中に、gNBは、アクティブ化すべきSP CSIコンフィギュレーションに関する情報を、例えばMAC-CE内でUEに送信することができる。SP CSIコンフィギュレーションは、gNBがUEに送信するSP CSI-RS送信の詳細、及び/又はUEがSP CSIレポートを送信するために使用すべきSP CSIレポートリソースを含むことができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、UEが、AGCを設定して、新たにアクティブ化された(単複の)SCellとの時間同期及び周波数同期を達成すると、SP CSIコンフィギュレーションを採用してCSI-RSを測定し、高速アクティブ化に利用可能な(単複の)SCellのサブセットについてのCSIレポートを送信することができる。1つの実施形態によれば、UEは、複数のレポート機会に実質的に同じCSIレポートを送信することができる。このレポートの繰り返しは、UEがどれほどの頻度で新たなレポートを生成できるかに応じてコンフィギュレーションの周期性にリンクさせることができる。例えば、UEが第3のスロットで新たなレポートを生成できると仮定すると、1スロットの周期性を有するコンフィギュレーションが構成される場合には、実質的に同じレポートが3回連続して繰り返されることになる。いくつかの実施形態では、複数のSCellが高速アクティブ化に利用可能である場合、UEがCSIレポートの優先度ルール(priority rules)に従ってCSIレポートを交互に入れ替えることもできる。
【0023】
いくつかの実施形態によれば、UEは、アクティブ化されるSCellのためのDL又はULグラントを受け取ると、SP CSIレポートを非アクティブ化して、SCellのために構成されたデフォルトCSIレポート方法にフォールバックすることができる。ある実施形態では、送信回数及び/又はSP-CSIレポートの非アクティブ化のための時間に基づく基準を予めUEに構成しておくこともできる。なお、いくつかの実施形態によれば、MAC-CEを介したSP CSIコンフィギュレーションのアクティブ化は、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel:PUSCH)上及び物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel:PUCCH)上の両方のSP CSIレポートに適用することができる。
【0024】
図1は、ある実施形態例によるCSIレポートの取り扱い方法のフロー図例である。例えば、図1の方法は、CSIレポート時間を短縮した高速SCellアクティブ化を可能にすることができる。いくつかの実施形態例では、図1のフロー図を、LTE又は5G NRなどの通信システム内の通信デバイスが実行することができる。例えば、いくつかの実施形態例では、図1の方法を実行する通信デバイスが、UE、サイドリンク(sidelink:SL)UE、無線デバイス、移動局、IoTデバイス、UEタイプの路側機(roadside unit:RSU)、或いはその他の移動式又は固定デバイスなどを含むことができる。
【0025】
図1の例に示すように、105においてUEがRRC接続モードにあると仮定することができ、110において、少なくとも2つのCSIレポートコンフィギュレーション(CSI reporting configurations)を有するUEのためにSCellが構成される。ある実施形態では、CSIレポートコンフィギュレーションのうちの少なくとも1つが、高速SCellアクティブ化中に採用されるSP CSIレポートモード(SP CSI reporting mode)である。また、SP CSIレポートコンフィギュレーションは、SP CSIレポートをいつ非アクティブ化すべきであるかを決定するための基準を含むこともできる。例えば、この基準は、CSIレポート送信回数、解除タイマー(release timer)、及び/又はDLグラント又はULグラントに伴うSCellのためのPDCCHの受信に基づくことができる。
【0026】
図1の例にさらに示すように、115において、予め構成されているSP CSIレポートに切り替えるための指示を含むことができるSCellアクティブ化コマンドを受け取ることができる。UEは、予め構成されているSP CSIレポートに切り替えるための指示を含むSCellアクティブ化コマンドを受け取ると、120において、SP CSIレポートが許可される許容時間に関連するタイマーが構成されていた場合、このタイマーを開始することができる。これに加えて又は代えて、125において、UEは、例えばアクティブ化されるSCellのためのアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)グラントをそのスケジューリングセルから受け取るまで、構成されたSPレポートを使用してCSIレポートを送信することもできる。
【0027】
図1の例では、130において、SP CSIレポートに関連するタイマーが満了したかどうか、又はUEが最大CSIレポート送信回数について構成されている場合には最大CSIレポート送信回数に到達したかどうか、及び/又はDL又はULグラントと共にSCellのためのPDCCHが受け取られたかどうかを判定することができる。SP CSIレポートに関連するタイマーが満了した、UEが最大CSIレポート送信回数について構成されていてこの送信回数に到達した、及び/又はDL又はULグラントと共にSCellのためのPDCCHが受け取られたと判定された場合、140において、UEは、SP CSIレポートコンフィギュレーションを解除し、デフォルトCSIレポートコンフィギュレーションにフォールバックし、通常の3GPP確立手順(normal 3GPP established procedures)に従ってSCellのアクティブ化を進めることができる。なお、複数のSCellがアクティブ化される場合には、アクティブ化されるSCellについて共通のSP CSIレポートを構成することができ、UEが高速アクティブ化の対象であるSCellをアクティブ化し終えるまでSP CSIレポートを利用することができる。SP CSIレポートを非アクティブ化すると、UEは、アクティブ化された(単複の)SCellのための予め構成されたデフォルトCSIレポートスキームにフォールバックする。
【0028】
なお、いくつかの実施形態では、CSIレポートのタイマー及び/又は最大送信回数が構成又は提供されないこともある。このような場合、図1の方法例は、130において、DL又はULグラントと共にSCellのためのPDCCHが受け取られたかどうかを判定することを含むことができる。DL又はULグラントと共にSCellのためのPDCCHが受け取られていないと判定された場合、方法は手順130に戻ることができる。一方で、DLグラント又はULグラントと共にSCellのためのPDCCHが受け取られたと判定された場合、方法は手順140に進み、上述したようにSP CSIレポートコンフィギュレーションを解除してデフォルトCSIレポートコンフィギュレーションに切り替えることができる。
【0029】
なお、図1は、方法又はプロセスの一実施形態例として示すものである。一方で、いくつかの実施形態はこの例に限定されず、本明細書の他の箇所で説明するようなさらなる例も可能である。例えば、いくつかの実施形態ではタイマーを構成しないこともでき、従ってSP CSIレポートの解除又は非アクティブ化のために異なる基準を使用することができる。
【0030】
図2は、1つの実施形態によるCSIレポートの取り扱い方法のフロー図例である。例えば、図2の方法は、CSIレポート時間を短縮した高速SCellアクティブ化を可能にすることができる。いくつかの実施形態例では、図2のフロー図を、LTE又は5G NRなどの通信システム内のネットワークエンティティ又はネットワークノードが実行することができる。いくつかの実施形態例では、図2の方法を実行するネットワークエンティティが、基地局、アクセスノード、ノードB、eNB、gNB、gNB-DU、gNB-CU、NG-RANノード、5Gノード、送信-受信点(transmission-reception points:TRP)、高高度プラットフォーム局(high altitude platform station:HAPS)、又は中継局などを含み、或いは図2の方法を実行するネットワークエンティティをこれらに含めることができる。
【0031】
図2の例に示すように、205において、方法は、CSIレポートコンフィギュレーションを有するUEのためにSCellを構成することを含むことができる。210において、UEにSCellアクティブ化コマンドを送信することができる。例えば、ある実施形態では、SCellアクティブ化中に、アクティブ化されるSP CSIコンフィギュレーションに関する情報をMAC CEでUEに送信することができる。215において、SP CSIレポートコンフィギュレーションのための受信機(Rx)をアクティブ化することができる。
【0032】
ある実施形態によれば、図1に関して説明したようなタイマー(例えば、timer_ue)がUEに構成されており、その満了時にUEがSP-CSIレポートコンフィギュレーションを解除すべきである場合、ネットワークノードは(図1の例ではBTSタイマー又はtimer_btsとして示す)独自のタイマーを有することができる。1つの実施形態では、場合によってはUEが正確にいつタイマーをアクティブ化するかについての不確実性、及びUEに許可すべき妥当な数の最大送信回数を考慮するために、BTSタイマーの方がUEタイマーよりも長いことができる(すなわち、timer_bts>timer_ue)。図2の例に示すように、220においてBTSタイマーを開始することができる。225において、BTSタイマーが満了したかどうか、又は最大数のSP CSIレポートが受け取られたかどうかを判定することができる。BTSタイマーが満了した、及び/又は最大数のSP CSIレポートが受け取られたと判定された場合、方法は、230において、SP CSIレポートを解除して(単複の)デフォルトCSIレポートコンフィギュレーションに切り替えることを含むことができる。
【0033】
図2の例にさらに示すように、235において、CSIレポートが受け取られたかどうかを判定することができる。受け取られていない場合、方法は手順225に戻ることができる。アクティブ化の対象であるSCellについてのCSIレポートが受け取られると、240において、方法は、アクティブ化されたSCell上でUEをスケジュールしてデフォルトの予め構成されたCSIレポートモードに切り替え、すなわちSP CSIレポートを無効化することを含むことができる。また、UEは、高速SCellアクティブ化のために構成されたSP CSIレポートリソース上で送信を行う必要がなく、従ってサービングセルは、エラー又は障害検出シナリオを目的としてレポートの不在を考慮する必要がない。
【0034】
いくつかの実施形態例を実装するには、CSI-ReportingConfig情報要素(IE)を、SP CSIレポートが周期的な(デフォルトの)CSIレポートコンフィギュレーション内でネスト化されるのを可能にするように修正することができる。オーバーヘッドを削減し、gNBにおけるリソース管理を単純化できるようにするために、デフォルトCSIレポートコンフィギュレーションをベースとして使用して(例えば、デフォルトコンフィギュレーションがSP CSIレポートコンフィギュレーションのサブセットである状態で)SP CSIレポートコンフィギュレーションをシグナリングすることができる。また、ある実施形態では、CSI-ReportingConfig IE を、SP CSIレポートを解除するためのタイマー及び送信回数基準を含むように修正することもできる。いくつかの実施形態では、SP CSIのレポート周期性(reporting periodicity)を少なくとも1スロットに短縮することができる。ある実施形態例によれば、高速SCellアクティブ化のためのMAC CEを、アクティブ化すべきCSIレポートコンフィギュレーションをシグナリングするためのコードポイント(code point)を含むように修正することができる。1つのSP CSIレポートコンフィギュレーションのみを構成し又は構成できる場合には、MAC CEから新たなコードポイントを省くことができる。いくつかの実施形態では、UEが、少なくとも1つのSP CSIレポート機会にCSIレポートを送信する必要がなく、複数の機会において実質的に同じCSIレポートを繰り返すことができ、このためCSI計算時間に基づいて所与の機会に何をレポートすべきかについてのタイミングに影響が及ぶことがある。さらに、いくつかの実施形態は、グラントの受信、タイマーの満了、又は最大送信回数の到達時にSP CSIレポートの非アクティブ化を行うことができる。
【0035】
なお、図2は、方法又はプロセスの一実施形態例として示すものである。一方で、いくつかの実施形態はこの例に限定されず、本明細書の他の箇所で説明するようなさらなる例も可能である。例えば、いくつかの実施形態ではタイマーを構成せず、代わりにSP CSIレポートをいつ解除又は非アクティブ化すべきであるかを決定するために異なる基準を使用することができる。
【0036】
図3Aに、ある実施形態による装置10の例を示す。ある実施形態では、装置10が、通信ネットワーク内のノード、ホスト又はサーバであることができ、或いはこのようなネットワークにサービスを提供することができる。例えば、装置10は、LTEネットワーク、5G又はNRなどの無線アクセスネットワークに関連するネットワークノード、衛星、基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)、5GノードB又はアクセスポイント、次世代ノードB(NG-NB又はgNB)、TRP、HAPS、統合アクセス及びバックホール(integrated access and backhaul:IAB)ノード、及び/又はWLANアクセスポイントであることができる。いくつかの実施形態例では、装置10が、例えばgNB又は他の同様の無線ノードであることができる。
【0037】
いくつかの実施形態例では、装置10が分散コンピュータシステムとしてのエッジクラウドサーバを含むことができ、サーバ及び無線ノードが、無線経路又は有線接続を介して互いに通信するスタンドアロン装置であることができ、又は有線接続を介して通信する実質的に同じエンティティ内に位置することができると理解されたい。例えば、装置10がgNBに相当するいくつかの実施形態例では、装置10を中央ユニット(central unit:CU)アーキテクチャ、及びgNBの機能を分割する分散ユニット(distributed unit:DU)アーキテクチャで構成することができる。このようなアーキテクチャでは、CUが、ユーザデータの転送、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位及び/又はセッション管理などのgNB機能を含む論理ノードであることができる。CUは、フロントホールインターフェイス(front-haul interface)を介して(単複の)DUの動作を制御することができる。DUは、機能分割オプション(functional split option)に応じて、gNB機能のサブセットを含む論理ノードであることができる。なお、当業者であれば、装置10は、図3Aに示していないコンポーネント又は機能を含むこともできると理解するであろう。
【0038】
図3Aの例に示すように、装置10は、情報を処理して命令又は動作を実行するプロセッサ12を含むことができる。プロセッサ12は、いずれかのタイプの汎用又は専用プロセッサであることができる。実際には、プロセッサ12は、一例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサ、又は他のいずれかの処理手段のうちの1つ又は2つ以上を含むことができる。図3Aには単一のプロセッサ12を示しているが、他の実施形態によれば複数のプロセッサを利用することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、装置10が、マルチプロセッシングをサポートできるマルチプロセッサシステム(例えば、この場合、プロセッサ12はマルチプロセッサを表すことができる)を形成できる2又は3以上のプロセッサを含むこともできると理解されたい。いくつかの実施形態では、マルチプロセッサシステムが密結合又は(例えば、コンピュータクラスタを形成するように)疎結合であることができる。
【0039】
プロセッサ12は、例えばアンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化及び復号、情報のフォーマット化、並びに通信又は通信リソースの管理に関連するプロセスを含む装置10の全体的制御を含むことができる、装置10の動作に関連する機能を実行することができる。
【0040】
装置10は、情報及びプロセッサ12が実行できる命令を記憶する、プロセッサ12に結合できる(内部又は外部)メモリ14をさらに含むことができ、又はこのようなメモリ14に結合することができる。メモリ14は、1又は2以上のメモリであることができ、ローカルアプリケーション環境に適したいずれかのタイプであることができ、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及び/又は取り外し可能メモリなどのいずれかの好適な揮発性又は不揮発性データ記憶技術を使用して実装することができる。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、磁気ディスク又は光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、又はその他のいずれかのタイプの非一時的機械又はコンピュータ可読媒体、或いはその他の適切な記憶手段のいずれかの組み合わせを含むことができる。メモリ14に記憶された命令は、プロセッサ12による実行時に装置10が本明細書で説明するタスクを実行することを可能にするプログラム命令又はコンピュータプログラムコードを含むことができる。
【0041】
ある実施形態例では、装置10が、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ又はその他のいずれかの記憶媒体などの外部コンピュータ可読記憶媒体を受け入れて読み取るように構成された(内部又は外部)ドライブ又はポートをさらに含むことができ、或いはこのようなドライブ又はポートにさらに結合することができる。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ12及び/又は装置10によって実行されるコンピュータプログラム又はソフトウェアを記憶することができる。
【0042】
いくつかの実施形態例では、装置10が、装置10との間で信号及び/又はデータを送受信するための1又は2以上のアンテナ15を含み、又はこのようなアンテナ15に結合することもできる。装置10は、情報を送受信するように構成されたトランシーバ18をさらに含み、又はこのようなトランシーバ18に結合することができる。トランシーバ18は、例えば(単複の)アンテナ15に結合できる複数の無線インターフェイス、又はその他のいずれかの適切な送受信手段を含むことができる。無線インターフェイスは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(global system for mobile communications:GSM)、狭帯域モノのインターネット(narrow band Internet of Things:NB-IoT)、LTE、5G、WLAN、Bluetooth(BT)、Bluetooth Low Energy(BT-LE)、近距離無線通信(NFC)、無線周波数識別子(RFID)、超広帯域(UWB)及びMulteFireなどのうちの1つ又は2つ以上を含む複数の無線アクセス技術に対応することができる。無線インターフェイスは、1又は2以上のダウンリンクを介した送信のためのシンボルを生成して(例えば、アップリンクを介して)シンボルを受け取るために、フィルタ、変換器(例えば、デジタル-アナログ変換器など)、マッパ、及び高速フーリエ変換(FFT)モジュールなどのコンポーネントを含むことができる。
【0043】
従って、トランシーバ18は、(単複の)アンテナ15による送信のために情報を搬送波波形に変調し、(単複の)アンテナ15を介して受け取られた情報を装置10の他の要素によるさらなる処理のために復調するように構成することができる。他の実施形態では、トランシーバ18が、信号又はデータを直接送受信することができる。これに加えて又は代えて、いくつかの実施形態では、装置10が、入力及び/又は出力デバイス(I/Oデバイス)又は入力/出力手段を含むことができる。
【0044】
ある実施形態例では、メモリ14が、プロセッサ12によって実行された時に機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶することができる。モジュールは、例えば装置10にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含むことができる。メモリは、装置10にさらなる機能を提供する、アプリケーション又はプログラムなどの1又は2以上の機能モジュールを記憶することもできる。装置10のコンポーネントは、ハードウェア内に、又はハードウェアとソフトウェアとのいずれかの好適な組み合わせとして実装することができる。
【0045】
いくつかの実施形態例によれば、プロセッサ12及びメモリ14は、処理回路/手段又は制御回路/手段に含まれ、或いはその一部を形成することができる。また、いくつかの実施形態では、トランシーバ18がトランシーバ回路/手段に含まれ、或いはその一部を形成することができる。
【0046】
本明細書で使用する「回路(circuitry)」という用語は、ハードウェアのみの回路実装(例えば、アナログ回路及び/又はデジタル回路)、ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、装置(例えば、装置10)に様々な機能を実行させるように協働するソフトウェア(デジタルシグナルプロセッサを含む)を含む(単複の)ハードウェアプロセッサのいずれかの部分、及び/又は動作のためにソフトウェアを使用するが、動作に必要でない時にはソフトウェアが存在しない場合もある(単複の)ハードウェア回路及び/又は(単複の)プロセッサ、又はその一部を意味することができる。さらなる例として、本明細書で使用する「回路」という用語は、単にハードウェア回路又はプロセッサ(又は複数のプロセッサ)、或いはハードウェア回路又はプロセッサの一部、並びに付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装を対象とすることもできる。また、回路という用語は、例えばサーバ内、セルラーネットワークノード又はデバイス内、又はその他のコンピュータ又はネットワークデバイス内のベースバンド集積回路を対象とすることもできる。
【0047】
上述したように、いくつかの実施形態例では、装置10が、基地局、アクセスポイント、ノードB、eNB、gNB、TRP、HAPS、IABノード、中継ノード、WLANアクセスポイント、衛星などのネットワーク要素又はRANノード、或いはその一部であることができる。1つの実施形態例では、装置10が、gNB又はその他の無線ノード、或いはgNBのCU及び/又はDUであることができる。いくつかの実施形態によれば、メモリ14及びプロセッサ12は、本明細書で説明するいずれかの実施形態に関連する機能を実行するように装置10を制御することができる。例えば、いくつかの実施形態では、装置10を、図1図2に示すような本明細書で説明するフローチャート又はシグナリング図のうちのいずれかに示すプロセス、或いは本明細書で説明する他のいずれかの方法のうちの1つ又は2つ以上を実行するように構成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書で説明するように、装置10を、例えば高速セルアクティブ化のためにCSIレポート時間を短縮できる、CSIレポートに関連する手順を実行するように構成することができる。
【0048】
ある実施形態によれば、メモリ14及びプロセッサ12は、SCellアクティブ化のために採用すべき1又は2以上のSP CSIコンフィギュレーションをUEに提供するように装置10を制御することができる。ある実施形態では、メモリ14及びプロセッサ12が、SCellのアクティブ化のためのコマンドをUEに送信し、提供された1又は2以上のSP CSIコンフィギュレーションのうちのアクティブ化すべきSP CSIコンフィギュレーションに関する情報を提供するように装置10を制御することができる。1つの例では、アクティブ化すべきSP CSIコンフィギュレーションに関する情報をMAC CE内に含めることができる。
【0049】
いくつかの実施形態によれば、SP CSIコンフィギュレーションが、装置10が送信するSP CSI基準信号(RS)送信の詳細、及び/又はSP CSIレポートを送信するために使用すべき(単複の)SP CSIレポートリソースを含むことができる。ある実施形態では、メモリ14及びプロセッサ12が、アクティブ化されたSCellの少なくとも1つのSP CSIレポートをUEから受け取って、アクティブ化されたSCell上でUEをスケジュールし、SP CSIのレポートを無効化又は非アクティブ化するように装置10を制御することができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、メモリ14及びプロセッサ12が、SP CSIレポートをいつ非アクティブ化するかを決定するための基準を構成するように装置10を制御することができる。例えば、構成された基準は、許可されたSP CSIレポート送信回数、及び/又はSP CSIレポート送信を許可しているタイマーに基づくことができる。ある実施形態によれば、メモリ14及びプロセッサ12は、許可されたSP CSIレポート送信回数に到達した時又はタイマーが満了した時に、SP CSIコンフィギュレーションを解除又は非アクティブ化して、SCellのために構成されたデフォルトCSIレポートに切り替えるように装置10を制御することができる。
【0051】
図3Aに、ある実施形態による装置10の例を示す。ある実施形態では、装置10が、通信ネットワーク内のノード、ホスト又はサーバであることができ、或いはこのようなネットワークにサービスを提供することができる。例えば、装置10は、LTEネットワーク、5G又はNRなどの無線アクセスネットワークに関連するネットワークノード、衛星、基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)、5GノードB又はアクセスポイント、次世代ノードB(NG-NB又はgNB)、TRP、HAPS、統合アクセス及びバックホール(integrated access and backhaul:IAB)ノード、及び/又はWLANアクセスポイントであることができる。いくつかの実施形態例では、装置10が、例えばgNB又は他の同様の無線ノードであることができる。
【0052】
いくつかの実施形態例では、装置10が分散コンピュータシステムとしてのエッジクラウドサーバを含むことができ、サーバ及び無線ノードが、無線経路又は有線接続を介して互いに通信するスタンドアロン装置であることができ、又は有線接続を介して通信する実質的に同じエンティティ内に位置することができると理解されたい。例えば、装置10がgNBを表すいくつかの実施形態例では、装置10を中央ユニット(central unit:CU)アーキテクチャ、及びgNBの機能を分割する分散ユニット(distributed unit:DU)アーキテクチャで構成することができる。このようなアーキテクチャでは、CUが、ユーザデータの転送、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位及び/又はセッション管理などのgNB機能を含む論理ノードであることができる。CUは、フロントホールインターフェイス(front-haul interface)を介して(単複の)DUの動作を制御することができる。DUは、機能分割オプション(functional split option)に応じて、gNB機能のサブセットを含む論理ノードであることができる。なお、当業者であれば、装置10は、図3Aに示していないコンポーネント又は機能を含むこともできると理解するであろう。
【0053】
図3Aの例に示すように、装置10は、情報を処理して命令又は動作を実行するプロセッサ12を含むことができる。プロセッサ12は、いずれかのタイプの汎用又は専用プロセッサであることができる。実際には、プロセッサ12は、一例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサ、又は他のいずれかの処理手段のうちの1つ又は2つ以上を含むことができる。図3Aには単一のプロセッサ12を示しているが、他の実施形態によれば複数のプロセッサを利用することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、装置10が、マルチプロセッシングをサポートできるマルチプロセッサシステム(例えば、この場合、プロセッサ12はマルチプロセッサを表すことができる)を形成できる2又は3以上のプロセッサを含むこともできると理解されたい。いくつかの実施形態では、マルチプロセッサシステムが密結合又は(例えば、コンピュータクラスタを形成するように)疎結合であることができる。
【0054】
プロセッサ12は、例えばアンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化及び復号、情報のフォーマット化、並びに通信又は通信リソースの管理に関連するプロセスを含む装置10の全体的制御を含むことができる、装置10の動作に関連する機能を実行することができる。
【0055】
装置10は、情報及びプロセッサ12が実行できる命令を記憶する、プロセッサ12に結合できる(内部又は外部)メモリ14をさらに含むことができ、又はこのようなメモリ14に結合することができる。メモリ14は、1又は2以上のメモリであることができ、ローカルアプリケーション環境に適したいずれかのタイプであることができ、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及び/又は取り外し可能メモリなどのいずれかの好適な揮発性又は不揮発性データ記憶技術を使用して実装することができる。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、磁気ディスク又は光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、又はその他のいずれかのタイプの非一時的機械又はコンピュータ可読媒体、或いはその他の適切な記憶手段のいずれかの組み合わせを含むことができる。メモリ14に記憶された命令は、プロセッサ12による実行時に装置10が本明細書で説明するタスクを実行することを可能にするプログラム命令又はコンピュータプログラムコードを含むことができる。
【0056】
ある実施形態例では、装置10が、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ又はその他のいずれかの記憶媒体などの外部コンピュータ可読記憶媒体を受け入れて読み取るように構成された(内部又は外部)ドライブ又はポートをさらに含むことができ、或いはこのようなドライブ又はポートにさらに結合することができる。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ12及び/又は装置10によって実行されるコンピュータプログラム又はソフトウェアを記憶することができる。
【0057】
いくつかの実施形態例では、装置10が、装置10との間で信号及び/又はデータを送受信するための1又は2以上のアンテナ15を含み、又はこのようなアンテナ15に結合することもできる。装置10は、情報を送受信するように構成されたトランシーバ18をさらに含み、又はこのようなトランシーバ18に結合することができる。トランシーバ18は、例えば(単複の)アンテナ15に結合できる複数の無線インターフェイス、又はその他のいずれかの適切な送受信手段を含むことができる。無線インターフェイスは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(global system for mobile communications:GSM)、狭帯域モノのインターネット(narrow band Internet of Things:NB-IoT)、LTE、5G、WLAN、Bluetooth(BT)、Bluetooth Low Energy(BT-LE)、近距離無線通信(NFC)、無線周波数識別子(RFID)、超広帯域(UWB)及びMulteFireなどのうちの1つ又は2つ以上を含む複数の無線アクセス技術に対応することができる。無線インターフェイスは、1又は2以上のダウンリンクを介した送信のためのシンボルを生成して(例えば、アップリンクを介して)シンボルを受け取るために、フィルタ、変換器(例えば、デジタル-アナログ変換器など)、マッパ、及び高速フーリエ変換(FFT)モジュールなどのコンポーネントを含むことができる。
【0058】
従って、トランシーバ18は、(単複の)アンテナ15による送信のために情報を搬送波波形に変調し、(単複の)アンテナ15を介して受け取られた情報を装置10の他の要素によるさらなる処理のために復調するように構成することができる。他の実施形態では、トランシーバ18が、信号又はデータを直接送受信することができる。これに加えて又は代えて、いくつかの実施形態では、装置10が、入力及び/又は出力デバイス(I/Oデバイス)又は入力/出力手段を含むことができる。
【0059】
ある実施形態例では、メモリ14が、プロセッサ12によって実行された時に機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶することができる。モジュールは、例えば装置10にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含むことができる。メモリは、装置10にさらなる機能を提供する、アプリケーション又はプログラムなどの1又は2以上の機能モジュールを記憶することもできる。装置10のコンポーネントは、ハードウェア内に、又はハードウェアとソフトウェアとのいずれかの好適な組み合わせとして実装することができる。
【0060】
いくつかの実施形態例によれば、プロセッサ12及びメモリ14は、処理回路/手段又は制御回路/手段に含まれ、或いはその一部を形成することができる。また、いくつかの実施形態では、トランシーバ18がトランシーバ回路/手段に含まれ、或いはその一部を形成することができる。
【0061】
本明細書で使用する「回路(circuitry)」という用語は、ハードウェアのみの回路実装(例えば、アナログ回路及び/又はデジタル回路)、ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、装置(例えば、装置10)に様々な機能を実行させるように協働するソフトウェア(デジタルシグナルプロセッサを含む)を含む(単複の)ハードウェアプロセッサのいずれかの部分、及び/又は動作のためにソフトウェアを使用するが、動作に必要でない時にはソフトウェアが存在しない場合もある(単複の)ハードウェア回路及び/又は(単複の)プロセッサ、又はその一部を意味することができる。さらなる例として、本明細書で使用する「回路」という用語は、単にハードウェア回路又はプロセッサ(又は複数のプロセッサ)、或いはハードウェア回路又はプロセッサの一部、並びに付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装を対象とすることもできる。また、回路という用語は、例えばサーバ内、セルラーネットワークノード又はデバイス内、又はその他のコンピュータ又はネットワークデバイス内のベースバンド集積回路を対象とすることもできる。
【0062】
上述したように、いくつかの実施形態例では、装置10が、基地局、アクセスポイント、ノードB、eNB、gNB、TRP、HAPS、IABノード、中継ノード、WLANアクセスポイント、衛星などのネットワーク要素又はRANノード、或いはその一部であることができる。1つの実施形態例では、装置10が、gNB又はその他の無線ノード、或いはgNBのCU及び/又はDUであることができる。いくつかの実施形態によれば、メモリ14及びプロセッサ12は、本明細書で説明するいずれかの実施形態に関連する機能を実行するように装置10を制御することができる。例えば、いくつかの実施形態では、装置10を、図1図2に示すような本明細書で説明するフローチャート又はシグナリング図のうちのいずれかに示すプロセス、或いは本明細書で説明する他のいずれかの方法のうちの1つ又は2つ以上を実行するように構成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書で説明するように、装置10を、例えばセルアクティブ化のためにCSIレポート時間を短縮できる、CSIレポートに関連する手順を実行するように構成することができる。
【0063】
ある実施形態によれば、メモリ14及びプロセッサ12は、SCellアクティブ化のために採用すべき1又は2以上のSP CSIコンフィギュレーション、並びにデフォルトCSIコンフィギュレーションをUEに提供するように装置10を制御することができる。ある実施形態では、メモリ14及びプロセッサ12が、SCellのアクティブ化のためのコマンドをUEに送信し、提供された1又は2以上のSP CSIコンフィギュレーションのうちのアクティブ化すべきSP CSIコンフィギュレーションに関する情報を提供するように装置10を制御することができる。1つの例では、アクティブ化すべきSP CSIコンフィギュレーションに関する情報をMAC CE内に含めることができる。
【0064】
いくつかの実施形態によれば、SP CSIコンフィギュレーションが、装置10によって送信されたSP CSI基準信号(RS)送信の詳細、及び/又はSP CSIレポートを送信するために使用すべき(単複の)SP CSIレポートリソースを含むことができる。ある実施形態では、メモリ14及びプロセッサ12が、アクティブ化されたSCellの少なくとも1つのSP CSIレポートをUEから受け取って、アクティブ化されたSCell上でUEをスケジュールし、SP CSIのレポートを無効化又は非アクティブ化するように装置10を制御することができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、メモリ14及びプロセッサ12が、SP CSIレポートをいつ非アクティブ化するかを決定するための基準を構成するように装置10を制御することができる。例えば、構成された基準は、許可されたSP CSIレポート送信回数、及び/又はSP CSIレポート送信を許可しているタイマーに基づくことができる。ある実施形態によれば、メモリ14及びプロセッサ12は、許可されたSP CSIレポート送信回数に到達した時又はタイマーが満了した時に、SP CSIコンフィギュレーションを解除又は非アクティブ化して、SCellのために構成されたデフォルトCSIレポートに切り替えるように装置10を制御することができる。
【0066】
図3Bに、別の実施形態による装置20の例を示す。ある実施形態では、装置20が、UE、通信ノード、移動機器(mobile equipment:ME)、移動局、移動デバイス、固定デバイス、IoTデバイス、又はその他のデバイスなどの、通信ネットワーク内の又はこのようなネットワークに関連するノード又は要素であることができる。本明細書で説明するように、UEは、例えば移動局、移動機器、移動ユニット、移動式バイス、ユーザデバイス、加入者局、無線端末、タブレット、スマートフォン、IoTデバイス、センサ又はNB-IoTデバイス、時計又はその他のウェアラブル、ヘッドマウント型ディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療用デバイス及びそのアプリケーション(例えば、遠隔手術)、産業装置及びそのアプリケーション(例えば、産業及び/又は自動化処理チェーンのコンテキストで動作するロボット及び/又はその他の無線装置)、消費者向け電子デバイス、商業及び/又は産業無線ネットワーク上で動作するデバイスなどと呼ぶこともできる。一例として、装置20は、例えば無線ハンドヘルドデバイス又は無線プラグインアクセサリなどに実装することができる。
【0067】
いくつかの実施形態例では、装置20が、1又は2以上のプロセッサ、1又は2以上のコンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリ又はストレージなど)、1又は2以上の無線アクセスコンポーネント(例えば、モデム又はトランシーバなど)、及び/又はユーザインターフェイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、装置20を、GSM、LTE、LTE-A、NR、5G、WLAN、WiFi、NB-IoT、Bluetooth、NFC、MulteFire、及び/又は他のいずれかの無線アクセス技術などの1又は2以上の無線アクセス技術を使用して動作するように構成することができる。なお、当業者であれば、装置20は、図3Bに示していないコンポーネント又は特徴を含むこともできると理解するであろう。
【0068】
図3Bの例に示すように、装置20は、情報を処理して命令又は動作を実行するプロセッサ22を含み、又はこのようなプロセッサ22に結合することができる。プロセッサ22は、いずれかのタイプの汎用又は専用プロセッサであることができる。実際には、プロセッサ22は、一例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は2つ以上を含むことができる。図3Bには単一のプロセッサ22を示しているが、他の実施形態によれば複数のプロセッサを利用することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、装置20が、マルチプロセッシングをサポートできるマルチプロセッサシステム(例えば、この場合、プロセッサ22はマルチプロセッサを表すことができる)を形成できる2又は3以上のプロセッサを含むこともできると理解されたい。いくつかの実施形態では、マルチプロセッサシステムが密結合又は(例えば、コンピュータクラスタを形成するように)疎結合であることができる。
【0069】
プロセッサ22は、いくつかの例としてアンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化及び復号、情報のフォーマット化、並びに通信リソースの管理に関連するプロセスを含む装置20の全体的制御を含む、装置20の動作に関連する機能を実行することができる。
【0070】
装置20は、情報及びプロセッサ22が実行できる命令を記憶する、プロセッサ22に結合できる(内部又は外部)メモリ24をさらに含むことができ、又はこのようなメモリ24に結合することができる。メモリ24は、1又は2以上のメモリであることができ、ローカルアプリケーション環境に適したいずれかのタイプであることができ、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及び/又は取り外し可能メモリなどのいずれかの好適な揮発性又は不揮発性データ記憶技術を使用して実装することができる。例えば、メモリ24は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、磁気ディスク又は光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、又はその他のいずれかのタイプの非一時的機械又はコンピュータ可読媒体のいずれかの組み合わせを含むことができる。メモリ24に記憶された命令は、プロセッサ22による実行時に装置20が本明細書で説明するタスクを実行することを可能にするプログラム命令又はコンピュータプログラムコードを含むことができる。
【0071】
ある実施形態では、装置20が、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ又はその他のいずれかの記憶媒体などの外部コンピュータ可読記憶媒体を受け入れて読み取るように構成された(内部又は外部)ドライブ又はポートをさらに含むことができ、或いはこのようなドライブ又はポートにさらに結合することができる。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ22及び/又は装置20によって実行されるコンピュータプログラム又はソフトウェアを記憶することができる。
【0072】
いくつかの実施形態例では、装置20が、ダウンリンク信号を受け取って装置20からアップリンクを介して送信を行うための1又は2以上のアンテナ25を含み、又はこのようなアンテナ25に結合することもできる。装置20は、情報を送受信するように構成されたトランシーバ28をさらに含むことができる。トランシーバ28は、アンテナ25に結合された無線インターフェイス(例えば、モデム)を含むこともできる。無線インターフェイスは、GSM、LTE、LTE-A、5G、NR、WLAN、NB-IoT、Bluetooth、BT-LE、NFC、RFID及びUWBなどのうちの1つ又は2つ以上を含む複数の無線アクセス技術に対応することができる。無線インターフェイスは、ダウンリンク又はアップリンクによって搬送されるOFDMAシンボルなどのシンボルを処理するために、フィルタ、変換器(例えば、デジタルアナログ変換器など)、シンボルデマッパ(symbol demappers)、信号整形コンポーネント(signal shaping components)、及び逆高速フーリエ変換(IFFT)モジュールなどの他のコンポーネントを含むこともできる。
【0073】
例えば、トランシーバ28は、(単複の)アンテナ25による送信のために情報を搬送波波形に変調し、(単複の)アンテナ25を介して受け取られた情報を装置20の他の要素によるさらなる処理のために復調するように構成することができる。他の実施形態では、トランシーバ28が、信号又はデータを直接送受信することができる。これに加えて又は代えて、いくつかの実施形態では、装置20が、入力装置及び/又は出力デバイス(I/Oデバイス)を含むこともできる。いくつかの実施形態では、装置20が、グラフィカルユーザインターフェイス又はタッチ画面などのユーザインターフェイスをさらに含むことができる。
【0074】
ある実施形態では、メモリ24が、プロセッサ22によって実行された時に機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶する。モジュールは、例えば装置20にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含むことができる。メモリは、装置20にさらなる機能を提供する、アプリケーション又はプログラムなどの1又は2以上の機能モジュールを記憶することもできる。装置20のコンポーネントは、ハードウェア内に、又はハードウェアとソフトウェアとのいずれかの好適な組み合わせとして実装することができる。ある実施形態例によれば、装置20は、任意にNRなどのいずれかの無線アクセス技術に従って無線又は有線通信リンク70を介して装置10と通信するように構成することができる。
【0075】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ22及びメモリ24は、処理回路又は制御回路に含まれ、或いはその一部を形成することができる。また、いくつかの実施形態では、トランシーバ28がトランシーバ回路に含まれ、或いはその一部を形成することができる。
【0076】
上述したように、いくつかの実施形態によれば、装置20は、例えばUE、SL UE、中継UE、移動デバイス、移動局、ME、IoTデバイス及び/又はNB-IoTデバイスなどであることができる。いくつかの実施形態によれば、メモリ24及びプロセッサ22は、図1図2に図示し又はこれらの図に関して説明した動作のうちの1つ又は2つ以上、或いは本明細書で説明する他のいずれかの方法などの、本明細書で説明する実施形態のいずれかに関連する機能を実行するように装置20を制御することができる。例えば、ある実施形態では、装置20を、例えば本明細書の他の箇所で詳細に説明したような、セルアクティブ化のためにCSIレポート時間を短縮できる、CSIレポートに関連するプロセスを実行するように制御することができる。
【0077】
ある実施形態では、メモリ24及びプロセッサ22が、SCellアクティブ化中に採用すべき1又は2以上のSP CSIコンフィギュレーション、並びにデフォルトCSIコンフィギュレーションをネットワークノード(例えば、gNB)から受け取るように装置20を制御することができる。ある実施形態によれば、メモリ24及びプロセッサ22は、SCellのアクティブ化コマンドと、1又は2以上のSP CSIコンフィギュレーションのうちのアクティブ化すべきSP CSIコンフィギュレーションに関する情報とを受け取るように装置20を制御することができる。ある実施形態では、メモリ24及びプロセッサ22が、アクティブ化コマンドで示されるSP CSIコンフィギュレーションを使用してCSI-RSを測定し、アクティブ化に利用できるSCellのサブセットについてのSP CSIレポートを送信するように装置20を制御することができる。1つの例によれば、アクティブ化すべきSP CSIコンフィギュレーションに関する情報をMAC CE内に含めることができる。
【0078】
いくつかの実施形態によれば、SP CSIコンフィギュレーションが、ネットワークノードからの(すなわち、ネットワークノードによって送信される)SP CSI-RS送信の詳細、及び/又はSP CSIレポートを送信するために使用すべきSP CSIレポートリソースを含むことができる。いくつかの実施形態では、SP CSIレポートを送信するために、メモリ24及びプロセッサ22が、複数のSCellが高速アクティブ化に利用可能である場合に複数のレポート機会に実質的に同じSP CSIレポートを送信し、及び/又はSP CSIレポートを交互に入れ替えるように装置20を制御することができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、アクティブ化されるSCellのためのDL又はULグラントが受け取られると、メモリ24及びプロセッサ22は、SP CSIレポートを非アクティブ化して、そのSCellのために構成されたデフォルトCSIレポートに切り替えるように装置20を制御することができる。
【0080】
ある実施形態によれば、受け取られたSP CSIコンフィギュレーションは、SP CSIレポートをいつ非アクティブ化すべきであるかを決定するための基準を含むことができる。例えば、これらの基準は、許可されたSP CSIレポート送信回数、SP CSIレポート送信を許可しているタイマー、及び/又はDL又はULグラントに伴うSCellのためのPDCCHの受信に基づくことができる。1つの実施形態では、メモリ24及びプロセッサ22が、許可されたSP CSIレポート送信回数に到達した時又はタイマーが満了した時に、SP CSIコンフィギュレーションを解除して、SCellのために構成されたデフォルトCSIレポートに切り替えるように装置20を制御することができる。
【0081】
いくつかの実施形態例では、装置(例えば、装置10及び/又は装置20)が、本明細書で説明した方法、プロセス又はいずれかの変形例を実行する手段を含むことができる。手段の例としては、本明細書で説明した動作のうちのいずれかを実行させる1又は2以上のプロセッサ、メモリ、コントローラ、送信機、受信機、センサ、回路、及び/又はコンピュータプログラムコードを挙げることができる。
【0082】
以上の点から、いくつかの実施形態例は、既存の技術的プロセスを凌ぐ複数の技術的改善、強化及び/又は利点をもたらし、少なくとも無線ネットワーク制御及び/又は管理の技術分野の改善を構成する。例えば、上記で詳細に説明したように、いくつかの実施形態例は、CSIレポート時間を短縮して高速SCellアクティブ化を可能にする方法、装置及び/又はシステムを提供するように構成される。いくつかの実施形態は、高速SCellアクティブ化中のCSIレポートに起因する遅延を最小化することにより、SCellのためのSCellアクティブ化コマンドを送信してから新たにアクティブ化されたSCell上でデータをスケジュールできるようになるまでの遅延をさらに最小化する方法を提供する。また、アクティブ化のための追加ステップが不要になり(SCellアクティブ化プロセス内に組み込まれ)、新たにアクティブ化されたSCellの最初のスケジューリングメッセージによって非アクティブ化が暗黙的に実行され、従ってSP CSIレポートのアクティブ期間が短い(新たにアクティブ化されたSCell上でデータがスケジュールされていないことによってSP CSIレポートのアクティブ期間が長い場合には、そもそも高速SCellアクティブ化が不要である)ため、いくつかの実施形態によって導入されるオーバーヘッドも最小である。また、いくつかの実施形態では、複数の構成を許可することにより、gNBが同時に複数のUEを効率的に管理することができる。
【0083】
従って、いくつかの実施形態例を使用することで、通信ネットワーク、並びに基地局、eNB、gNB、及び/又はIoTデバイス、UE又は移動局などのノードの機能が改善される。
【0084】
いくつかの実施形態例では、本明細書で説明した方法、プロセス、シグナリング図、アルゴリズム又はフローチャートのうちのいずれかの機能を、メモリ又はその他のコンピュータ可読又は有形媒体に記憶されたソフトウェア及び/又はコンピュータプログラムコード又はコードの一部によって実装し、プロセッサによって実行することができる。
【0085】
いくつかの実施形態例では、装置が、少なくとも1つの演算プロセッサ又はコントローラによって実行できる(単複の)演算動作として、或いは(追加又は更新されたソフトウェアルーチンを含む)プログラム又はプログラムの一部として構成された少なくとも1つのソフトウェアアプリケーション、モジュール、ユニット又はエンティティを含み、又はこれらに関連することができる。ソフトウェアルーチン、アプレット及びマクロを含むプログラム製品又はコンピュータプログラムとも呼ばれるプログラムは、いずれかの装置可読データ記憶媒体に記憶され、特定のタスクを実行するためのプログラム命令を含むことができる。コンピュータプログラム製品は、プログラムが実行された時にいくつかの実施形態例を実行するように構成された1又は2以上のコンピュータ実行可能コンポーネントを含むことができる。1又は2以上のコンピュータ実行可能コンポーネントは、少なくとも1つのソフトウェアコード又はコードの一部であることができる。実施形態例の機能を実装するために必要な修正及び構成は、追加又は更新された(単複の)ソフトウェアルーチンとして実装できる(単複の)ルーチンとして実行することができる。1つの例では、(単複の)ソフトウェアルーチンを装置にダウンロードすることができる。
【0086】
一例として、ソフトウェア又はコンピュータプログラムコード又はコードの一部は、ソースコード形態、オブジェクトコード形態、又は何らかの中間形態を取ることができ、プログラムを搬送できるいずれかのエンティティ又はデバイスであることができる何らかのキャリア、配布媒体、又はコンピュータ可読媒体に記憶することができる。このようなキャリアとしては、例えば記録媒体、コンピュータメモリ、リードオンリメモリ、光電気及び/又は電気キャリア信号、電気通信信号、及び/又はソフトウェア配布パッケージを挙げることができる。コンピュータプログラムは、必要な処理能力に応じて単一の電子デジタルコンピュータ内で実行することも、或いは複数のコンピュータ間に分散することもできる。コンピュータ可読媒体又はコンピュータ可読記憶媒体は非一時的媒体であることができる。
【0087】
他の実施形態例では、実施形態例の機能を、例えば特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はハードウェアとソフトウェアとの他のいずれかの組み合わせの使用を通じて、装置に含まれるハードウェア又は回路によって実行することができる。さらに別の実施形態例では、実施形態例の機能を、インターネット又は他のネットワークからダウンロードされた電磁信号によって搬送できる非有形手段などの信号として実装することができる。
【0088】
ある実施形態例によれば、ノード、デバイス又は対応するコンポーネントなどの装置を、回路、コンピュータ、又はシングルチップコンピュータ素子などのマイクロプロセッサとして、或いは少なくとも(単複の)演算動作に使用される記憶容量を提供するメモリ、及び/又は(単複の)演算動作を実行する演算プロセッサを含むことができるチップセットとして構成することができる。
【0089】
本明細書で説明した実施形態例は、特定の実施形態の説明に関連して単数表現又は複数表現のどちらを使用しているかにかかわらず、単数及び複数の実施形態の両方に適用することができる。例えば、単一のネットワークノードの動作について説明している実施形態は、ネットワークノードの複数のインスタンスを含む実施形態例にも適用することができ、その逆もまた同様である。
【0090】
当業者であれば、上述した実施形態例は、異なる順序の手順、及び/又は開示したものとは異なる構成のハードウェア要素を使用して実施することもできると容易に理解するであろう。従って、これらの実施形態例に基づいていくつかの実施形態を説明したが、当業者には、実施形態例の趣旨及び範囲から逸脱することなく一定の修正、変形及び代替構造が明白であることが明らかであろう。
【0091】
部分的用語集
AGC:自動利得制御
CE:制御要素
CSI:チャネル状態情報
DCI:ダウンリンク制御情報
DL:ダウンリンク
MAC:媒体アクセス制御
PUCCH:物理アップリンク制御チャネル
PUSCH:物理アップリンク共有チャネル
RS:基準シンボル
SCell:セカンダリセル
SP:セミパーシステント
SRS:サウンディング基準シンボル
Temp:一時的な
UE:ユーザ装置
UL:アップリンク
ZP:ゼロパワー
【符号の説明】
【0092】
105 UEがRRC接続モードにある
110 (CSIレポートコンフィギュレーションを含む)UEのためにSCellを構成
115 SCellアクティブ化コマンドを受信
120 SP CSIレポートの解除に関連するタイマーが構成されている場合、このタイマーを開始
125 アクティブ化コマンドによって示されるCSIレポートコンフィギュレーションを使用して(単複の)CSIレポートを送信
130 タイマーの満了、最大CSIレポート送信回数への到達、及び/又はDL又はULグラントに伴うSCellのためのPDCCHの受信が発生したか?
140 SP CSIレポートを解除して(単複の)デフォルトCSIレポートコンフィギュレーションに切り替え
図1
図2
図3A-3B】
【手続補正書】
【提出日】2024-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信のための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、
を備え、前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化中に採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをネットワークノードから受け取ることと、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化コマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションからのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を受け取ることと、
前記アクティブ化コマンドで指示された前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを使用して、前記ネットワークノードからのチャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)を測定し、アクティブ化に利用可能なセカンダリセル(SCell)のサブセットについてのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することと、
アクティブ化されるセカンダリセル(SCell)のためのダウンリンク又はアップリンクグラントが受け取られた時に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを非アクティブ化し、前記セカンダリセル(SCell)のための前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに切り替えることと、
を前記装置に少なくとも実行させるように構成される、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記アクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する前記情報は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)内に含まれる、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記ネットワークノードからのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)送信の詳細、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信するために使用されるセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートリソースの少なくとも一方を含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートの前記送信は、
複数のレポート機会に同じセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信すること、又は、
複数のセカンダリセル(SCell)がアクティブ化に利用可能である場合、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを交互に入れ替えること、
の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記受け取られたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをいつ非アクティブ化すべきであるかを決定するための基準を含み、前記基準は、許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数、セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信を許可しているタイマー、或いは前記ダウンリンク又はアップリンクグラントに伴うセカンダリセル(SCell)のための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の受信のうちの少なくとも1つに基づく、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数に到達した時、又は前記タイマーが満了した時に、前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを解除し、前記セカンダリセル(SCell)のための前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに切り替えることを前記装置に少なくとも実行させるように構成される、
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
通信のための方法であって、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化中に採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをネットワークノードから受け取ることと、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化コマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションからのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を受け取ることと、
前記アクティブ化コマンドで指示された前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを使用して、前記ネットワークノードからのチャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)を測定し、アクティブ化に利用可能なセカンダリセル(SCell)のサブセットについてのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することと、
前記セカンダリセル(SCell)のためのダウンリンク又はアップリンクグラントが受け取られたことに応答して、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを非アクティブ化し、前記セカンダリセル(SCell)のための前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに切り替えることと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記アクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する前記情報は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)内に含まれる、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記ネットワークノードからのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)送信の詳細、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信するために使用されるセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートリソースの少なくとも一方を含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートの前記送信は、
複数のレポート機会に同じセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信すること、又は、
複数のセカンダリセル(SCell)がアクティブ化に利用可能である場合、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを交互に入れ替えること、
の少なくとも一方を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記受け取られたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをいつ非アクティブ化すべきであるかを決定するための基準を含み、前記基準は、許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数、セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信を許可しているタイマー、或いはダウンリンク又はアップリンクグラントに伴うセカンダリセル(SCell)のための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の受信のうちの少なくとも1つに基づく、
請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数に到達した時、又は前記タイマーが満了した時に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを解除し、前記セカンダリセル(SCell)のための前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに切り替えることを含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
通信のための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、
を備え、前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のために採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをユーザ装置に提供することと、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のためのコマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションからのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を前記ユーザ装置に送信することと、
許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数に到達した時、又はタイマーが満了した時に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを解除し、前記セカンダリセル(SCell)のための前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに切り替えることと、
を前記装置に少なくとも実行させるように構成される、
ことを特徴とする装置。
【請求項14】
前記アクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する前記情報は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)内に含まれる、
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記装置からのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)送信の詳細、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信するために使用されるセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートリソースの少なくとも一方を含む、
請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、
アクティブ化された前記セカンダリセル(SCell)についての少なくとも1つのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを前記ユーザ装置から受け取ることと、
アクティブ化された前記セカンダリセル(SCell)上で前記ユーザ装置をスケジュールすることと、
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)のレポートを無効化することと、
を前記装置に少なくとも実行させるように構成される、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをいつ非アクティブ化すべきであるかを決定するための基準を構成することを前記装置に少なくとも実行させるように構成され、前記基準は、前記許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信を許可している前記タイマーの少なくとも一方に基づく、
請求項13に記載の装置。
【請求項18】
通信のための方法であって、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のために採用すべき1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーション、及びデフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションをユーザ装置に提供することと、
セカンダリセル(SCell)のアクティブ化のためのコマンド、及び前記1又は2以上のセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションからのアクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する情報を前記ユーザ装置に送信することと、
許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数に到達した時、又はタイマーが満了した時に、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを解除し、前記セカンダリセル(SCell)のための前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに切り替えることと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
前記アクティブ化すべきセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションに関する前記情報は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)内に含まれる、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションは、前記ユーザ装置へのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)送信の詳細、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを送信するために使用されるセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートリソースの少なくとも一方を含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項21】
アクティブ化された前記セカンダリセル(SCell)のについての少なくとも1つのセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートを前記ユーザ装置から受け取ることと、
アクティブ化された前記セカンダリセル(SCell)上で前記ユーザ装置をスケジュールすることと、
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)のレポートを無効化することと、
を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポートをいつ非アクティブ化すべきであるかを決定するための基準を構成することを含み、前記基準は、許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数、又はセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信を許可しているタイマーの少なくとも一方に基づく、
請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記許可されたセミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)レポート送信回数に到達した時、又は前記タイマーが満了した時に、前記方法は、前記セミパーシステント(SP)チャネル状態情報(CSI)コンフィギュレーションを解除し、前記セカンダリセル(SCell)のために構成された前記デフォルトチャネル状態情報(CSI)レポートに切り替えることを含む、
請求項22に記載の方法。
【国際調査報告】