(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてネットワークスライス登録を管理する方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
H04W 48/18 20090101AFI20241016BHJP
H04W 48/02 20090101ALI20241016BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20241016BHJP
【FI】
H04W48/18
H04W48/02
H04W88/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521131
(86)(22)【出願日】2022-10-07
(85)【翻訳文提出日】2024-04-08
(86)【国際出願番号】 KR2022015221
(87)【国際公開番号】W WO2023059164
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】10-2021-0134458
(32)【優先日】2021-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0136862
(32)【優先日】2021-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0139153
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0142629
(32)【優先日】2021-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ, ホ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ソ, ドン ウン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE16
(57)【要約】
【課題】無線通信システムにおいてネットワークスライス登録を管理する方法及びその装置を提供する。
【計結手段】本発明の無線通信システムにおいてAMF(access and mobility management function)によって遂行される方法は、1以上のS-NSSAIs(single network slice selection assistance information)に対するUE(user equipment)の登録要請に基づき、UEのアクセスタイプに関する情報を含むスライスの利用可能性の確認のための要請メッセージをNSACF(network slice admission control function)に送信する段階と、NSACFで1以上のS-NSSAIsに対するスライスの利用可能性の確認がUEのアクセスタイプに基づいて行われた場合、NSACFからスライスの利用可能性の確認の結果に関する情報を含む応答メッセージを受信する段階と、応答メッセージに基づき、1以上のS-NSSAIsに対する登録応答をUEに送信する段階と、を含有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてAMF(access and mobility management function)によって遂行される方法であって、
1以上のS-NSSAIs(single network slice selection assistance information)に対するUE(user equipment)の登録要請に基づき、前記UEのアクセスタイプに関する情報を含むスライスの利用可能性の確認のための要請メッセージをNSACF(network slice admission control function)に送信する段階と、
前記NSACFで前記1以上のS-NSSAIsに対する前記スライスの利用可能性の確認が前記UEのアクセスタイプに基づいて行われた場合、前記NSACFから前記スライスの利用可能性の確認の結果に関する情報を含む応答メッセージを受信する段階と、
前記応答メッセージに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対する登録応答を前記UEに送信する段階と、を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記スライスの利用可能性の確認は、前記UEのアクセスタイプ及び前記NSACFの設定に基づいて行われ、
前記NSACFの設定は、前記NSACFにおけるNSACに対して設定された少なくとも1つのアクセスタイプを示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEのアクセスタイプが前記NSACに対して設定されていない場合、前記AMFからの前記要請メッセージは、前記1以上のS-NSSAIsの各々に対して登録された前記UEの数の増減なしに受諾され、
前記UEのアクセスタイプが前記NSACに対して設定され、前記1以上のS-NSSAIsの各々に対して登録されたUEの数が前記1以上のS-NSSAIsの各々に対する最大数に達している場合、前記1以上のS-NSSAIsに対する登録拒絶指示を含む前記登録応答は、前記AMFに送信され、
前記登録拒絶指示を含む前記登録応答は、前記アクセスタイプを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
事業者ポリシーに基づきNSACが前記UEに対して免除された場合、前記1以上のS-NSSAIsに対する前記スライスの利用可能性の確認を省略する段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線通信システムにおいてNSACF(network slice admission control function)によって遂行される方法であって、
1以上のS-NSSAIs(single network slice selection assistance information)に対するUE(user equipment)の登録要請に基づき、前記UEのアクセスタイプに関する情報を含むスライスの利用可能性の確認のための要請メッセージをAMF(access and mobility management function)から受信する段階と、
前記UEのアクセスタイプに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対するスライスの利用可能性の確認を行う段階と、
前記AMFに前記スライスの利用可能性の確認の結果に関する情報を含む応答メッセージを送信する段階と、を有し、
前記応答メッセージに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対する登録応答が前記AMFから前記UEに送信されることを特徴とする方法。
【請求項6】
無線通信システムにおけるAMF(access and mobility management function)であって、
前記AMFは、
送受信部と、
前記送受信部に連結された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
1以上のS-NSSAIs(single network slice selection assistance information)に対するUE(user equipment)の登録要請に基づき、前記UEのアクセスタイプに関する情報を含むスライスの利用可能性の確認のための要請メッセージをNSACF(network slice admission control function)に送信し、
前記NSACFで前記1以上のS-NSSAIsに対する前記スライスの利用可能性の確認が前記UEのアクセスタイプに基づいて行われた場合、前記NSACFから前記スライスの利用可能性の確認の結果に関する情報を含む応答メッセージを受信し、
前記応答メッセージに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対する登録応答を前記UEに送信するように構成されることを特徴とするAMF。
【請求項7】
前記スライスの利用可能性の確認は、前記UEのアクセスタイプ及び前記NSACFの設定に基づいて行われ、
前記NSACFの設定は、前記NSACFにおけるNSACに対して設定された少なくとも1つのアクセスタイプを示す情報を含むことを特徴とする請求項6に記載のAMF。
【請求項8】
前記UEのアクセスタイプが前記NSACに対して設定されていない場合、前記AMFからの前記要請メッセージは、前記1以上のS-NSSAIsの各々に対して登録された前記UEの数の増減なしに受諾され、
前記UEのアクセスタイプが前記NSACに対して設定され、前記1以上のS-NSSAIsの各々に対して登録されたUEの数が前記1以上のS-NSSAIsの各々に対する最大数に達している場合、前記1以上のS-NSSAIsに対する登録拒絶指示を含む前記登録応答は、前記AMFに送信され、
前記登録拒絶指示を含む前記登録応答は、前記アクセスタイプを含むことを特徴とする請求項6に記載のAMF。
【請求項9】
前記アクセスタイプは、3GPP(登録商標)(3
rd generation partnership project)アクセス又はnon-3GPP(登録商標)アクセスのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項6に記載のAMF。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサは、事業者ポリシーに基づきNSACが前記UEに対して免除された場合、前記1以上のS-NSSAIsに対する前記スライスの利用可能性の確認を省略するように更に構成されることを特徴とする請求項6に記載のAMF。
【請求項11】
前記UEがEPC(evolved packet core)から5GC(5th Generation Core network)に移動した場合、前記UEのPDN (Packet Data Network)連結に関するNSACは、免除されることを特徴とする請求項6に記載のAMF。
【請求項12】
無線通信システムにおけるNSACF(network slice admission control function)であって、
前記NSACFは、
送受信部と、
前記送受信部に連結された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
1以上のS-NSSAIs(single network slice selection assistance information)に対するUE(user equipment)の登録要請に基づき、前記UEのアクセスタイプに関する情報を含むスライスの利用可能性の確認のための要請メッセージをAMF(access and mobility management function)から受信し、
前記UEのアクセスタイプに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対するスライスの利用可能性の確認を行い、
前記AMFに前記スライスの利用可能性の確認の結果に関する情報を含む応答メッセージを送信するように構成され、
前記応答メッセージに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対する登録応答が前記AMFから前記UEに送信されることを特徴とするNSACF。
【請求項13】
前記スライスの利用可能性の確認は、前記UEのアクセスタイプ及び前記NSACFの設定に基づいて行われ、
前記NSACFの設定は、前記NSACFにおけるNSACに対して設定された少なくとも1つのアクセスタイプを示す情報を含むことを特徴とする請求項12に記載のNSACF。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEのアクセスタイプが前記NSACに対して設定されていない場合、前記AMFからの前記要請メッセージを、前記1以上のS-NSSAIsの各々に対して登録された前記UEの数の増減なしに受諾し、
前記UEのアクセスタイプが前記NSACに対して設定され、前記1以上のS-NSSAIsの各々に対して登録されたUEの数が前記1以上のS-NSSAIsの各々に対する最大数に達している場合、前記1以上のS-NSSAIsに対する登録拒絶指示を含む前記登録応答を、前記AMFに送信するように更に構成され、
前記登録拒絶指示を含む前記登録応答は、前記アクセスタイプを含むことを特徴とする請求項12に記載のNSACF。
【請求項15】
前記アクセスタイプは、3GPP(登録商標)(3
rd generation partnership project)アクセス又はnon-3GPP(登録商標)アクセスのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項12に記載のNSACF。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおいてネットワークスライス登録を管理するための方法及びその装置に係り、更に無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて免除サービスを提供する方法及びその装置のためのものであり、また無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて免除サービスを提供する方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信が、世代から世代へと発展してきた過程を振り返ると、音声、マルチメディア、データのような、主に人間対象のサービスのための技術が開発されてきた。5G(5th generation)通信システムの商用化以後、爆発的な増加傾向にあるコネクティッド機器が通信ネットワークに連結されると見込まれている。ネットワークに連結された事物の例としては、車両、ロボット、ドローン、家電製品、ディスプレイ、各種インフラに設けられたスマートセンサ、建設機械、工場装備などがある。モバイル機器は、拡張現実メガネ、仮想現実ヘッドセット、ホログラム機器のような多様なフォームファクタに進化すると予想される。6G(6th generation)時代には、数千億個の機器及び事物を連結して多様なサービスを提供するために、改善された6G通信システムを開発するための努力がなされている。そのような理由により、6G通信システムは、5G通信以後(beyond 5G)システムと呼ばれている。
【0003】
2030年ごろに実現すると予測される6G通信システムにおいて、最大伝送速度はテラ(即ち、1,000ギガ)bps、無線遅延時間は100マイクロ秒(μsec)である。即ち、5G通信システム対比で6G通信システムにおける伝送速度は50倍速くなり、無線遅延時間は10分の1に短縮される。
【0004】
そのような速いデータ伝送速度及び超低(ultra low)遅延時間を達成するために、6G通信システムは、テラヘルツ(terahertz)帯域(例えば、95ギガヘルツ(95GHz)から3テラヘルツ(3THz)までの帯域のようなもの)における具現が考慮されている。テラヘルツ帯域においては、5Gで導入されたミリメートル波(mmWave)帯域に比べて更に深刻な経路損失現象及び大気吸収現象により、信号到達距離、即ちカバレージを保証する技術の重要性が更に大きくなると予想される。カバレージを保証するための主要技術として、RF(radio frequency)素子、アンテナ、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)よりもカバレージ側面において更に優れた新規波形(waveform)、ビームフォーミング(beamforming)、及び巨大配列多重入出力(massive MIMO:miassive multiple-input and multiple-output)、全次元多重入出力(FD-MIMO:full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、大規模アンテナ(large scale antenna)のような多重アンテナ伝送技術などが開発されなければならない。それ以外にも、テラヘルツ帯域信号のカバレージを改善させるために、メタ物質(metamaterial)基盤のレンズ及びアンテナ、OAM(orbital angular momentum)を利用した高次元空間多重化技術、RIS(reconfigurable intelligent surface)のような新たな技術が論議されている。
【0005】
また、周波数効率向上及びシステムネットワーク改善のために、6G通信システムでは、上向きリンク(uplink)と下向きリンク(downlink)とが同一時間に同一周波数資源を同時に活用する全二重化(full duplex)技術、衛星(satellite)及びHAPS(high-altitude platform stations)などを統合的に活用するネットワーク技術、移動基地局などを支援してネットワーク運用の最適化及び自動化などを可能にするネットワーク構造革新技術、スペクトル使用予測に基づく衝突回避を介する動的周波数共有(dynamic spectrum sharing)技術、AI(artificial intelligence)を設計段階から活用して終端間(end-to-end)AI支援機能を内在化させてシステム最適化を実現するAI基盤通信技術、端末演算能の限界を超える複雑度のサービスを超高性能通信及びコンピューティング資源(MEC(mobile edge computing)、クラウドなど)を活用して実現する次世代分散コンピューティング技術などの開発がなされている。それだけではなく、6G通信システムで利用される新たなプロトコルの設計、ハードウェア基盤のセキュリティ環境の具現、並びにデータ安全活用のためのメカニズム開発、及びプライバシー維持方法に関する技術開発を介してデバイス間の連結性を更に強化し、ネットワークを更に最適化してネットワークエンティティのソフトウェア化を促進し、無線通信の開放性を高めようとする試みが続けられている。
【0006】
そのような6G通信システムの研究及び開発により、事物間の連結だけではなく、人と事物との連結までのいずれをも含む6G通信システムの超連結性(hyper-connectivity)を介して新たな次元の超連結経験(the next hyper-connected experience)が可能になると期待される。具体的には、6G通信システムを介して、超実感拡張現実(truly immersive extended reality、truly immersive XR)、高精密モバイルホログラム(high-fidelity mobile hologram)、デジタル複製(digital replica)のようなサービス提供が行われると見込まれる。また、セキュリティ及び信頼度の増進を介する遠隔手術(remote surgery)、産業自動化(industrial automation)、及び非常応答(emergency response)のようなサービスが6G通信システムを介して提供されることにより、産業、医療、自動車、家電のような多様な分野で応用されるであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、無線通信システムにおいてネットワークスライス登録を管理する方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態は、無線通信システムにおいてネットワークスライス登録を管理するための技術に関するものであり、ネットワークスライシングは、ネットワークに特定のサービスを支援するNFsのセットを論理的に設定し、ネットワークスライスを、他のサービスを支援するNFsのセットによってネットワークを設定した他のスライスから分離するための技術である。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による無線通信システムのAMF(access and mobility management function)によって行される方法は、1以上のS-NSSAI(single network slice selection assistance information)に対するUE(user equipment)の登録要求に基づき、前記UEのアクセスタイプに関する情報を含むスライスの利用可能性の確認のための要請メッセージをNSACF(network slice admission control function)に送信する段階と、前記NSACFで前記1以上のS-NSSAIに対する前記スライスの利用可能性の確認が前記UEのアクセスタイプに基づいて行われた場合、前記NSACFから前記スライスの利用可能性の確認の結果に関する情報を含む応答メッセージを受信する段階と、前記応答メッセージに基づき、前記1以上のS-NSSAIに対する登録応答を前記UEに送信する段階と、を有する。
【0010】
本発明の実施形態の特徴、並びに他の側面及びその利点は、図面を参照した以下の説明から更に十分に理解されるであろう。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、無線通信システムにおいて、NSAC手続きを介してスライスの総量を調節する状況でS-NSSAIに関する(例えば、S-NSSAIに連繋されたセッションがEPCから5GCに伝達される場合)クォータチェック結果によりサービス連続性が支援されない状況を防止し、サービス連続性を支援するためにNSAC手続きを免除するサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態による5GS(generation system)のシステム構造を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態による端末登録手続き(registration procedure)を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態による端末の許容スライス変更手続きについて説明するための図である。
【
図4】本発明の一実施形態による分離された手続きを利用して許容スライスに新たなスライスを追加し、許容スライスから既存のスライスを削除するための手続きについて説明するための図である。
【
図5】本発明の一実施形態による統合された手続きを利用して許容スライスに新たなスライスを追加し、許容スライスから既存のスライスを削除するための方法について説明するための図である。
【
図6】本発明の一実施形態による端末の構成を示す図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるネットワークエンティティの構成を示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態による5GSのシステム構造を示す図である。
【
図9】本発明の一実施形態による端末登録手続き(registration procedure)を示す図である。
【
図10】本発明の一実施形態による登録された端末のAMF(access and mobility management function)を変更する手続きを示す図である。
【
図11】本発明の他の実施形態による端末登録手続きを示す図である。
【
図12】本発明の更に他の実施形態による登録された端末のAMFを変更する手続きを示す図である。
【
図13】本発明の一実施形態によるPDU(protocol data unit)セッションの樹立手続きを示す図である。
【
図14】本発明の一実施形態による端末の構造を示す図である。
【
図15】本発明の一実施形態によるネットワークエンティティの構造を示す図である。
【
図16】本発明の一実施形態による5GSのシステム構造を示す図である。
【
図17】本発明の一実施形態による端末登録手続きを示す図である。
【
図18】本発明の一実施形態による登録された端末のAMFを変更する手続きを示す図である。
【
図19】本発明の更に他の実施形態による端末登録手続きを示す図である。
【
図20】本発明の更に他の実施形態による登録された端末のAMFを変更する手続きを示す図である。
【
図21】本発明の一実施形態によるPDUセッションの樹立手続きを示す図である。
【
図22】本発明の一実施形態による端末の構造を示す図である。
【
図23】本発明の一実施形態によるネットワークエンティティの構造を示す図である。
【
図24】本発明の一実施形態によるPDUセッションの樹立手続きを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
本発明の実施形態は、無線通信システムにおいてネットワークスライスの登録管理のための技術に関するものである。
【0015】
更なる側面が以下の本明細書で部分的に説明されるが、以下の本発明の説明から更に良好に理解されるか、或いは本発明で提供される実施形態の実施を介して習得され得る。
【0016】
本発明の一実施形態による無線通信システムにおいてAMF(access and mobility management function)によって遂行される方法は、1以上のS-NSSAI(single network slice selection assistance information)に対するUE(user equipment)の登録要請に基づき、前記UEのアクセスタイプに関する情報を含むスライスの利用可能性の確認のための要請メッセージをNSACF(network slice admission control function)に送信する段階と、前記NSACFで前記1以上のS-NSSAIsに対する前記スライスの利用可能性の確認が前記UEのアクセスタイプに基づいて行われた場合、前記NSACFから前記スライスの利用可能性の確認の結果に関する情報を含む応答メッセージを受信する段階と、前記応答メッセージに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対する登録応答を前記UEに送信する段階と、を有する。
【0017】
本発明の一実施形態による無線通信システムにおいてNSACF(network slice admission control function)によって遂行される方法は、1以上のS-NSSAIs(single network slice selection assistance informations)に対するUE(user equipment)の登録要請に基づき、前記UEのアクセスタイプに関する情報を含むスライスの利用可能性の確認のための要請メッセージをAMF(access and mobility management function)から受信する段階と、前記UEのアクセスタイプに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対するスライスの利用可能性の確認を行う段階と、前記AMFに前記スライスの利用可能性の確認の結果に関する情報を含む応答メッセージを送信する段階と、を有し、前記応答メッセージに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対する登録応答が前記AMFから前記UEに送信される。
【0018】
本発明の一実施形態による無線通信システムにおけるAMF(access and mobility management function)は、送受信部と、前記送受信部に連結された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、1以上のS-NSSAIs(single network slice selection assistance information)に対するUE(user equipment)の登録要請に基づき、前記UEのアクセスタイプに関する情報を含むスライスの利用可能性の確認のための要請メッセージをNSACF(network slice admission control function)に送信し、前記NSACFで前記1以上のS-NSSAIsに対する前記スライスの利用可能性の確認が前記UEのアクセスタイプに基づいて行われた場合、前記NSACFから前記スライスの利用可能性の確認の結果に関する情報を含む応答メッセージを受信し、前記応答メッセージに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対する登録応答を前記UEに送信するように構成される。
【0019】
本発明の一実施形態による無線通信システムにおけるNSACF(network slice admission control function)は、送受信部と、前記送受信部に連結された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、1以上のS-NSSAIs(single network slice selection assistance information)に対するUE(user equipment)の登録要請に基づき、前記UEのアクセスタイプに関する情報を含むスライスの利用可能性の確認のための要請メッセージをAMF(access and mobility management function)から受信し、前記UEのアクセスタイプに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対するスライスの利用可能性の確認を行い、前記AMFに前記スライスの利用可能性の確認の結果に関する情報を含む応答メッセージを送信するように構成され、前記応答メッセージに基づき、前記1以上のS-NSSAIsに対する登録応答が前記AMFから前記UEに送信される。
【0020】
以下の詳細な説明をする前に、本明細書の全般に亘って使用される用語及び文言の定義について説明することが望ましいであろう。「含む」及び「構成する」という用語及びその派生語は、制限なく「包含」を意味する。「又は」という用語は、包括的であり、「及び/又は」を意味する。「関する」及び「それに関する」という文言及びその派生語は、「含む」、「含まれる」、「相互連結する」、「込めている」、「込められている」、「連結する」又は「連結される」、「結合する」又は「結合される」、「~と通信する」、「~と協力する」、「入り込む」、「併置する」、「近接する」、「~にまとめられている」又は「~とまとめられている」、「有する」、「~の属性を有する」というようなものを意味する。「制御部」という用語は、少なくとも1つの動作を制御する全ての装置、システム、又はその一部を意味し、そのような装置は、ハードウェア、ファームウェア若しくはソフトウェア、又はそれらのうちの少なくとも2つの組み合わせによって具現され得る。特定のコントローラに関する機能は、ローカルであっても遠隔であってもよく、中央集中化されるか又は分散される。
【0021】
また、以下で説明する多様な機能は1以上のコンピュータプログラムによって具現されるか又は支援され、各機能はコンピュータでプログラムコードに作成されてコンピュータ読み取り可能な媒体に具現される。「アプリケーション」及び「プログラム」という用語は、1以上のコンピュータプログラム、ソフトウェア構成要素、命令セット、手続き、機能、個体、クラス、インスタンス、関連データ、又はそれらの一部を、適するコンピュータ読み取り可能なプログラムコードによって具現したものを意味する。「コンピュータ読み取り可能なプログラムコード」という文言は、ソースコード、目的コード、実行コードのような全ての類型のコンピュータコードを含む。「コンピュータ読み取り可能な媒体」という文言は、ROM(read-only memory)(読み取り専用メモリ)、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブ、CD(compact disk)、DVD(digital video disc)、又はその他の類型のメモリのような、コンピュータによってアクセスされる全ての類型の媒体を含む。「非一時的」コンピュータ読み取り可能な媒体は、一時的な、電気、又はその他信号を伝送する有線、無線、光学、又はその他の通信リンクを除く。非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体は、データが永久に保存される媒体と、書き換え可能な光ディスク、又は消去可能なメモリ装置のように、データが保存され、上書きし得る媒体とを含む。
【0022】
明細書書全般に亘って提供する特定の単語及び句節に関する定義が提供され、当業者であるならば、それらを例示として限定されるものではなく、前のみならず、当該の単語及び句節の将来的な使用にも定義が適用され得ることが、自明に理解される。
【0023】
以下で説明する
図1~
図24及び本明細書における本発明の原理について説明するために使用される多様な実施形態は、単に例示のためのものであり、いかなる方式によっても本発明の範囲を制限するものと解釈されるものではない。当業者であるならば、本発明の原理を理解し、本発明は、任意の配列されたシステム又はデバイスで適切に具現される。
【0024】
明細書全般において、「少なくとも1つのa、b、又はc」という表現は、単にa、単にb、単にc、a及びbのいずれも、a及びcのいずれも、b及びcのいずれも、a、b、及びcのいずれも示すことができる。
【0025】
明細書全般において、レイヤは、エンティティとして説明される。
【0026】
以下、本発明は、無線通信システムにおいて多様なサービスを支援するための方法及びその装置に関するものである。具体的に、本発明は、無線通信システムにおいてネットワークスライスを利用しようとする端末登録を管理することにより、多様なサービスを支援するための技術について説明する。
【0027】
以下、説明で使用される接続ノード(node)を識別するための用語、網客体(network entity)又はNFs(network functions)を称する用語、メッセージを称する用語、網客体間インターフェースを称する用語、多様な識別情報を称する用語は、説明の便宜のために例示したものである。従って、本発明によるネットワークスライス登録方法は、後述する用語に限定されるものではなく、同等な技術的意味を有する対象を称する他の用語が使用され得る。
【0028】
以下、説明の便宜のために、本発明は、3GPP LTE(3rd generation partnership project long term evolution)及び5G規格で定義している用語及び名称を使用する。しかし、本発明は、上述の用語及び名称によって限定されるものではなく、他の規格によるシステムにも、同一に適用される。
【0029】
以下、説明の便宜のために、接続制御及び状態管理のために情報を交換する対象をNF(network function)の名称(例えば、AMF(access and mobility management function)、SMF(session management function)、NSSF(network slice selection function)など)を利用して説明する。しかし、本発明の実施形態は、実際に、NFがインスタンス(instance)(AMF instance、SMF instance、NSSF instanceなど)として具現される場合にも、同一に適用される。
【0030】
多様なネットワーク構造において、多様なサービスを支援するためにネットワークスライシング(network slicing)技術が導入されてきた。ネットワークスライシングは、特定のサービスを支援するためのネットワーク要素(NF)の集合であり、ネットワークを論理的に構成し、それを他のスライスから分離する技術である。1つの端末は、多様なサービスを受ける場合、2以上のスライスに接続することができる。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態による5GSのシステム構造を示す図である。
【0032】
5GSは、5Gコアネットワーク、基地局、端末などによって構成される。5Gコアネットワーク(又は、5G核心網)は、AMF 120、SMF 135、UPF(user plane function)130、PCF(policy control function)140、UDM(unified data management)145、NSSF 160、NWDAF(network data analytics function)165、N3F(non-3GPP function)115などによって構成される。
【0033】
端末(UE:user equipment)100は、3GPPラジオ接続ネットワーク(radio access network)基地局110とnon-3GPP接続ネットワーク111とを介して5Gコアネットワークに接続する。端末100は、基地局110を介してAMF 120にN2インターフェースで連結され、UPF 130にN3インターフェースで連結される。3GPP AN110は、基地局(base station)以外に、「アクセスポイント(AP:access point)」、「eNodeB(eNB)」、「5Gノード(5th generation node)」、「gNodeB(gNB)」、又はそれと同等な技術的意味を有する他の用語に称される。N3F(non-3GPP function)115は、3GPPで定義されていない接続ネットワーク(non-3GPP access network)(例えば、Wi-Fi(wireless fidelity)など)111を介して接続した端末100のためのN2インターフェース及びN3インターフェースの終了点(termination)として動作するNF(network function)である。N3F 115は、N2制御プレーン(control plane)シグナリング及びN3ユーザプレーン(user plane)パケットを処理する。non-3GPP接続ネットワーク111を介してN3F 115に連結された端末100は、N3F 115を介してAMF 120にN2インターフェースで連結され、UPF 130にN3インターフェースで連結される。N3F 115には、N3IWF(non-3GPP interworking function)、TNGF(trusted non-3GPP gateway function)などがある。
【0034】
AMF 120は、端末(UE)に関する無線網接続(access)及び移動性(mobility)を管理するNF(network function)である。SMF 135は端末に関するセッション(session)を管理するNFであり、セッション情報は、QoS(quality of service)情報、課金情報、パケット処理に関する情報が含まれる。UPF(user plane function)130は、ユーザプレーントラフィック(user plane traffic)を処理するNFであり、SMF 135によって制御を受ける。PCF 140は、無線通信システムにおいてサービスを提供するための事業者ポリシー(operator policy)を管理するNFである。
【0035】
UDM 145は、端末の加入者情報(UE subscription)を保存して管理するNFである。UDR(unified data repository)150は、データを保存して管理するNFである。UDR 150は、端末加入情報を保存してUDM 145に端末加入情報を提供する。また、UDR 150は、事業者ポリシー情報を保存してPCF 140に事業者ポリシー情報を提供する。
【0036】
NWDAF 165は、5Gシステムが動作するための分析情報を提供するNFである。NWDAF 165は、5Gシステムを構成する他のNF又はOAM(operation、administration and maintenance)からデータを収集し、収集されたデータを分析して分析結果を他のNFに提供する。NSACF(network slice admission control function)180は、ネットワークスライス入場制御(NSAC:network slice admission control)の対象になるネットワークスライスの登録端末数及びセッション数をモニタリングして制御するNFである。NSACF 180には、ネットワークスライス別の最大登録端末数及び最大セッション数に関する設定情報が保存されている。
【0037】
以下では、説明の便宜のために、接続制御及び状態管理のために情報を交換する対象を総称してNFとして説明する。しかし、本発明の実施形態は、実際にNFがインスタンス(instance)(AMF instance、SMF instance、NSSF instanceなど)として具現される場合にも、同一に適用される。
【0038】
本発明において、インスタンス(instance)は、特定のNFがソフトウェアのコード形態として存在し、物理的なコンピューティングシステム、例えばコアネットワーク上に存在する特定のコンピューティングシステムでNFの機能を遂行するために、コンピューティングシステムから物理的又は/及び論理的な資源を割り当てられて実行可能な状態を意味する。従って、AMF instance、SMF instance、及びNSSF instanceは、それぞれコアネットワーク上に存在する特定のコンピューティングシステムから、AMF、SMF、NSSF動作のために物理的又は/及び論理的資源を割り当てられて使用することを意味する。結果として、物理的なAMF、SMF、及びNSSF装置、並びにネットワーク上に存在する特定のコンピューティングシステムからの、AMF、SMF、NSSF動作のために物理的又は/及び論理的資源を割り当てられて使用するAMF instance、SMF instance、及びNSSF instanceは、同一動作を遂行する。従って、本発明の実施形態において、NF(AMF、SMF、UPF、NSSF、NRF、SCPなど)と記述された事項はNF instanceで代替されるか、或いは反対にNF instanceと記述された事項がNFで代替されて適用される。同様に、本発明の実施形態において、network sliceと記述された事項はnetwork slice instanceで代替されるか、或いは反対にnetwork slice instanceと記述された事項はnetwork sliceで代替されて適用される。
【0039】
本発明の一実施形態によると、3GPPで定義された5Gシステムでは、1つのネットワークスライスをS-NSSAI(single-network slice selection assistance information)と称する。S-NSSAIは、SST(slice/service type)値とSD(slice differentiator)値とによって構成される。SSTは、スライスが支援するサービスの特性(例えば、eMBB(enhanced mobile broadband)、IoT(Internet of things)、URLLC(ultra-reliable and low-latency communications)、V2X(vehicle to everything)など)を示す。SDは、SSTと称される特定サービスに関する更なる識別子として使用される値である。
【0040】
NSSAIは、1以上のS-NSSAIによって構成される。NSSAIの例としては、端末に保存されているconfigured NSSAI、端末が要請するrequested NSSAI、5G核心網のNF(例えば、AMF、NSSFなど)が決定する端末が利用するように許容されたallowed NSSAI、端末が加入しているsubscribed NSSAIなどが含まれるが、上記例示に制限されるものではない。
【0041】
端末100は、3GPP接続ネットワーク110及びnon-3GPP接続ネットワーク111に同時に連結されて5Gシステムに登録される。具体的に、端末100は、3GPP基地局110に接続してAMF 120と登録手続き(registration procedure)を遂行する。登録手続き中、AMF 120は、3GPP基地局110に接続した端末が利用可能な許容スライス(allowed NSSAI)を決定して端末100に割り当てる。それを第1許容スライスと称する。端末100は、non-3GPP接続ネットワーク111に接続し、N3F 115を介してAMF 120と登録手続き(registration procedure)を行う。登録手続き中、AMF 120は、non-3GPP接続ネットワーク111に接続した端末が利用可能な許容スライス(allowed NSSAI)を決定して端末100に割り当てる。それを第2許容スライスと称する。第1許容スライス及び第2許容スライスは、同一S-NSSAIを含むか又は他のS-NSSAIを含む。
【0042】
図2は、本発明の一実施形態による端末登録手続き(registration procedure)を示す図である。
【0043】
図2を参照すると、本発明の一実施形態による端末100は、3GPP接続ネットワーク基地局110及びnon-3GPP接続ネットワーク111に接続してAMF 120と登録手続きを行う。本発明の実施形態に対する説明において、アクセスネットワーク(access network)とアクセスタイプ(access type)とが混用されて使用される。
【0044】
なお、説明の便宜のために、端末登録手続き(UE registration procedure)を例として挙げて、本発明の一実施形態によるネットワークスライス登録管理方法について説明したが、端末登録手続きだけではなく、端末が始める他の手続き(UE-initiated procedures)においても、本発明の実施形態が適用可能である。例えば、端末が始める他の手続きは、UE-initiated deregistration、UE registrationの間のNSSAA(network slice specific authentication and authorization)などを含むが、それは、一例のみであり、端末が始める手続きである場合、本発明の実施形態が適用される。
【0045】
210段階:端末100は、3GPP接続ネットワーク基地局110に接続してRegistration Requestメッセージを伝送する。Registration Requestメッセージには、端末が利用しようとする要請スライス(requested NSSAI)(例:S-NSSAI A)に関する情報が含まれる。
【0046】
212段階:本発明の一実施形態により、Registration Requestメッセージを受信した基地局110は、端末100から受信されたrequested NSSAIに基づき、Registration Requestを伝送するAMF 120を選択する。例えば、基地局110は、requested NSSAIを支援するAMF 120を選択する。
【0047】
214段階:基地局110は、212段階で選択されたAMF 120にRegistration Requestメッセージを伝送する。AMF 120は、端末の要請スライス(requested NSSAI)、端末加入スライス(subscribed S-NSSAI)、端末接続ネットワーク(3GPP AN)、事業者ポリシー(operator policy)に基づき、現在の端末が接続した(214段階のRegistration Requestメッセージを送信した)接続ネットワーク(3GPP access)に適用される許容スライス(allowed NSSAI)を決定する。例えば、AMF 120は、端末の要請スライス(例:S-NSSAI A)を許容スライス(例:S-NSSAI A)に含める。
【0048】
216段階:AMF 120は、AMF 120に保存された設定情報に基づき、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。例えば、設定情報は、どのS-NSSAIがNSAC対象であるかを示す情報、NSAC対象になるS-NSSAIがEPC(evolved packet core) counting対象であるか否か、NSAC対象になるS-NSSAIが5GC(5th Generation Core network) counting対象であるか否か、どのaccess type(例えば、3GPP access、non-3GPP access、both of 3GPP access and non-3GPP accessなど)がS-NSSAIのためのNSAC対象であるかを示す情報を含む。また、AMF 120は、設定情報に基づき、端末100が現在接続した基地局110のaccess type(即ち、端末が要請メッセージの送信に利用したaccess type)がS-NSSAIのためのNSAC対象になるaccess typeであるか否かを判断する。
【0049】
許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIである場合、AMF 120は、端末100の許容スライスを許容することを確定する前に、5G核心網のNSACF 180にスライスの利用可能性を確認する。そのために、AMF 120は、NSACF 180にSlice Availability要請メッセージを伝送する。Slice Availability要請メッセージには、対象になるスライス情報(例:S-NSSAI(s)、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)、端末が接続した基地局のaccess type情報(例:3GPP、non-3GPPなど)、端末位置情報(例:TAなど)、端末ID情報(例:SUPI(subscription permanent identifier)、5G-GUTI(globally unique temporary identifier)など)のうちの少なくとも一つが含まれる。
【0050】
許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIではない場合、或いはNSACの対象になるS-NSSAIや、端末が接続したaccess typeがNSACの対象ではない場合、AMF 120は、216段階~220段階を遂行しない。一実施形態によるAMF 120は、222段階を遂行して端末100に許容スライスを伝達する。例えば、222段階において、AMF 120は、許容スライスに関する情報を含むRegistration Acceptメッセージを3GPP基地局110に伝送する。3GPP基地局110に伝送されたRegistration Acceptメッセージは、端末100に伝達される。他の実施形態により、AMF 120は、端末100に対する許容スライスが存在しない場合、Registration Rejectメッセージを3GPP基地局110に伝送する。3GPP基地局110に伝送されたRegistration Rejectメッセージは、端末100に伝達される。
【0051】
218段階:NSACF 180は、AMF 120から受信されたNSAC対象になるスライス(例:S-NSSAI、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)のスライスポリシー、及び対象になるスライスの現在の接続端末数を確認する。NSACF 180は、NSACF 180に保存された設定情報に基づき、AMF 120から受信されたスライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。例えば、設定情報は、S-NSSAIがNSAC対象であるか否かを示す情報、NSAC対象になるS-NSSAIがEPC counting対象であるか否かを示す情報、NSAC対象になるS-NSSAIが5GC counting対象であるか否かを示す情報、及びどのaccess type(例えば、3GPP access、non-3GPP access、そのどちらもなど)がS-NSSAIのためのNSACの対象になるかを示す情報を含む。NSACF 180は、設定情報、AMF 120から受信された情報に基づき、AMF 120から受信されたスライス及びaccess typeがNSAC対象であるか否かを判断する。
【0052】
例えば、NSACF 180は、AMF 120から受信された要請メッセージに含まれるaccess typeがNSAC対象であるか否かを判断する。AMF 120から受信された要請メッセージに含まれるaccess typeがNSAC対象である場合、NSACF 180は、下記のように、現在の接続端末数を増減させるための動作を遂行する。AMF 120から受信された要請メッセージに含まれるaccess typeがNSAC対象ではない場合、NSACF 180は、現在の接続端末数を増減させるための動作を遂行しない。
【0053】
NSACF 180は、NSAC対象になるスライスのスライスポリシーのうちの最大端末数とNSAC対象になるスライスの現在の接続端末数とを比較し、NSAC対象になるスライスの現在の接続端末数が最大端末数に達していない場合、NSACF 180は、NSAC対象スライスが現在利用可能であると判断する。NSAC対象スライスが現在利用可能である場合、NSACF 180は、216段階の要請メッセージに基づき、NSAC対象スライスの現在の接続端末数を1ほど増加させる。また、NSACF 180は、S-NSSAIを利用している接続端末数を管理するために216要請メッセージに含まれる端末ID及びaccess typeを保存する。
【0054】
或いは、例えばNSACF 180は、NSAC対象になるスライスのスライスポリシーのうちの最大端末数とNSAC対象になるスライスの現在の接続端末数とを比較し、NSAC対象になるスライスの現在の接続端末数が最大端末数に達している場合、NSACF 180は、NSAC対象スライスが現在利用可能ではないと判断する。
【0055】
220段階:NSACF 180は、AMF 120にSlice Availability応答メッセージを返信する。Slice Availability応答メッセージには、NSAC対象になるスライス情報(例:S-NSSAI、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)、NSAC対象になるスライスの利用が可能か否か(例:利用可能又は利用不可能を示す指示子(indication)、原因値(cause value)など)、NSAC対象になるaccess type関連情報のうちの少なくとも一つが含まれる。NSAC対象になるaccess type関連情報は、多様な形態が可能である。例えば、NSAC対象になるaccess type関連情報は、S-NSSAIのためのNSAC対象になるaccess type情報、S-NSSAIのためのNSAC対象にならないaccess type情報、AMFから受信されたaccess typeがS-NSSAIのためのNSAC対象であるか否かのような情報が含まれる。
【0056】
AMF 120から受信された要請メッセージに含まれるaccess typeがNSAC対象ではない場合、Slice Availability応答メッセージには、AMF 120が要請したS-NSSAIのためのaccess typeがNSAC対象にならないという情報を含む。
【0057】
AMF 120は、NSACF 180から受信されたスライスの利用が可能か否かにより、許容スライスを確定する。また、AMF 120は、AMF 120に保存された設定情報及び/又はNSACF 180から受信された情報に基づき、S-NSSAIのためのNSAC対象になるaccess typeを決定する。例えば、NSACF 180からスライス(S-NSSAI)が利用可能であることを返信されて、access type(例えば、端末が接続したaccess type、又は許容スライスに適用されるaccess type)がS-NSSAIのためのNSAC対象である場合、AMF 120は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含める。或いは、例えばNSACF 180からスライス(S-NSSAI)が利用不可能であることを返信されて、端末が接続した基地局のaccess type(例えば、端末が接続したaccess type、又は許容スライスに適用されるaccess type)がS-NSSAIのためのNSAC対象である場合、AMF 120は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含めない。更に、AMF 120は、スライス(S-NSSAI)を拒絶スライス(rejected NSSAI)に含める。access type(例えば、端末が接続したaccess type又は許容スライスに適用されるaccess type)がS-NSSAIのためのNSAC対象ではない場合、AMF 120は、許容スライスの決定の際に、NSACF 180から受信されたスライスの利用が可能か否かを考慮しない。
【0058】
222段階:AMF 120は、214段階で受信したRegistration Requestメッセージに対する応答メッセージ(Registration Accept又はRegistration Rejectメッセージ)を基地局110に伝送する。Registration Acceptメッセージには、許容スライス(allowed NSSAI)又は拒絶スライス(rejected NSSAI)のうちの少なくとも一つに関する情報が含まれる。端末が利用可能なスライスがない場合、AMF 120は、Registration Rejectメッセージを伝送する。
【0059】
224段階:基地局110は、AMF 120から受信されたRegistration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを端末100に伝送する。Registration Acceptメッセージを受信した端末100は、Registration Acceptメッセージに含まれる情報を基に、3GPP ANに適用される許容スライス及び/又は拒絶スライスに関する情報を保存する。また、端末100は、その後に通信で新たに受信された許容スライス及び/又は拒絶スライスを3GPP ANにおいて使用する。
【0060】
240段階:端末100は、non-3GPP接続ネットワーク111に接続してRegistration Requestメッセージを伝送する。Registration Requestメッセージは、端末が利用しようとする要請スライス(requested NSSAI、例:S-NSSAI A)に関する情報を含む。本発明の一実施形態により、Registration Requestメッセージを受信したnon-3GPP接続ネットワーク111は、端末100から受信されたメッセージをN3F 115に伝達する。
【0061】
242段階:N3F 115は、端末100から受信されたrequested NSSAI及び/又は端末ID(例:5G-GUTIなど)に基づき、Registration Requestを伝送するAMFを選択する。例えば、N3F 115は、端末ID(例:5G-GUTIなど)に基づいて指示されるAMFを選択する。
【0062】
244段階:N3F 115は、242段階で選択されたAMF 120にRegistration Requestメッセージを伝送する。AMF 120は、端末の要請スライス(requested NSSAI)、端末加入スライス(subscribed S-NSSAI)、non-3GPPアクセスネットワーク、及び端末100に関する事業者ポリシー(operator policy)に基づき、現在の端末100が接続した(240段階のRegistration Requestメッセージを送信した)接続ネットワーク(non-3GPP access)に適用する許容スライス(allowed NSSAI)を決定する。また、許容スライスの決定の際に、AMF 120は、210段階~224段階で決定された許容スライス及び/又は拒絶スライスを考慮する。例えば、AMF 120は、端末の要請スライス(例:S-NSSAI A)を許容スライス(例:S-NSSAI A)に含める。
【0063】
246段階:AMF 120は、AMF 120に保存された設定情報に基づき、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIである場合、AMF 120は、端末100に許容スライスを許容することを確定する前に、5G核心網のNSACF 180にスライスの利用可能性を確認する。上述の方法は、216段階で記述された方法と同一である。
【0064】
許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIではない場合、或いはNSACの対象になるS-NSSAIや、端末が接続したaccess typeがNSACの対象ではない場合、AMF 120は、246段階~250段階を遂行しない。AMF 120は、252段階及び254段階を遂行して端末100に許容スライスを伝達する。
【0065】
248段階:NSACF 180は、NSACF 180に保存された設定情報に基づき、AMF 120から受信されたスライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。NSACF 180は、判断の結果による動作を遂行する。上述の方法は、218段階で記述された方法と同一である。
【0066】
250段階:NSACF 180は、AMF 120にSlice Availability応答メッセージを返信する。上述の方法は、220段階で記述された方法と同一である。
【0067】
AMF 120は、NSACF 180から受信されたスライスの利用が可能か否かにより、許容スライスを確定する。上述の方法は、220段階で記述された方法と同一である。
【0068】
252段階:AMF 120は、244段階で受信したRegistration Requestメッセージに対する応答メッセージ(Registration Accept又はRegistration Rejectメッセージ)をN3F 115に伝送する。Registration Acceptメッセージには、許容スライス(allowed NSSAI)又は拒絶スライス(rejected NSSAI)のうちの少なくとも一つに関する情報が含まれる。端末100が利用可能なスライスがない場合、AMF 120は、Registration Rejectメッセージを伝送する。
【0069】
254段階:N3F 115は、non-3GPP接続ネットワーク111を介してRegistration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを端末100に伝送する。Registration Acceptメッセージを受信した端末100は、Registration Acceptメッセージに含まれるnon-3GPP ANに適用される許容スライス及び/又は拒絶スライスに関する情報を保存する。また、端末100は、その後に通信で新たに受信された許容スライス及び/又は拒絶スライスをnon-3GPP ANにおいて使用する。
【0070】
本発明の実施形態によると、NSACF 180は、端末の登録別スライスの利用可能性を判断する。それにより、端末100が210段階及び240段階で同一スライス(例:S-NSSAI A)を要請したとしても、218段階及び248段階の発生時点又はaccess typeなどにより、当該スライスの利用可能性が異なる。即ち、218段階のNSACF 180は当該スライス(例:S-NSSAI A)が利用可能であると判断したが、248段階のNSACF 180は、当該スライス(例:S-NSSAI A)が利用不可能であると判断する。それは、218段階の時点では現在の登録端末数が最大端末数よりも少なく利用可能であったが、248段階の時点では現在の登録端末数が最大端末数よりも多いか又はそれと同じであり利用可能ではなかったためである。
【0071】
或いは、218段階の要請に含まれるaccess typeは、S-NSSAIのためのNSAC対象になるaccess typeに続いて利用可能であると判断されたが、248段階の要請に含まれるaccess typeは、S-NSSAIのためのNSAC対象になるaccess typeではなく、利用可能ではないと判断されたためである。それにより、AMF 120は、222段階で伝送されるRegistration Acceptメッセージに当該スライス(例:S-NSSAI A)をallowed NSSAIとして含めて端末100に伝送する。なお、AMF 120は、252段階で伝送されるRegistration Acceptメッセージに当該スライス(例:S-NSSAI A)をrejected NSSAIとして含めて、254段階で端末100に伝送する。
【0072】
図2では、本発明の説明のために、3GPP接続ネットワークの登録手続きとnon-3GPP接続ネットワークの登録手続きとを順次に記述したが、non-3GPP接続ネットワークの登録手続きがあった後、3GPP接続ネットワークの登録手続きが発生し得る。
【0073】
以下では、
図3~
図5を参照して、本発明の実施形態による端末の許容スライス変更手続きについて説明する。端末100がnon-3GPP接続ネットワーク111を介してAMF 120とメッセージをやり取りする場合、端末100がnon-3GPP接続ネットワーク111に伝送するメッセージはN3F 115を介してAMF 120に伝達され、AMF 115がnon-3GPP接続ネットワーク111に伝送するメッセージはN3F 115を介してnon-3GPP接続ネットワーク111に伝達されるが、図面では、N3F 115を介するメッセージ伝達を省略した。本発明の実施形態に対する説明において、access networkとaccess typeとが混用されて使用される。
【0074】
なお、説明の便宜のために、端末設定アップデート手続き(UE configuration update procedure)を例として挙げて、本発明の一実施形態によるネットワークスライス登録管理方法について説明したが、端末設定アップデート手続きだけではなく、ネットワーク又はサーバが始める他の手続き(network-initiated procedures)においても本発明の実施形態が適用される。例えば、ネットワーク又はサーバが始める他の手続きは、network-initiated deregistration、AAA(authentication authorization accounting) server triggered NSSAA、AAA server triggered NSSAA revocationなどを含むが、それらは、一例のみであり、ネットワーク又はサーバが始める手続きである場合、本発明の実施形態が適用される。
【0075】
本発明の実施形態によるAMF 120は、多様な理由により、端末の設定情報をアップデートすると決定する。
【0076】
例えば、AMF 120から
図2に示した手続きを介して端末100に伝送された許容スライスは、S-NSSAI A、S-NSSAI Bを含む。このとき、
図2に示したAMF 120が許容スライスを決定する過程において、AMF 120は、UDM 145に保存された端末100の加入情報に含まれる加入スライスのみを許容スライスに含める。即ち、UDM 145に保存された端末100が加入したスライスは、S-NSSAI A及びS-NSSAI Bを含む。その後、UDM 145に保存された端末100が加入したスライス情報からS-NSSAI Bが削除される。UDM 145は、S-NSSAI Bが、端末100が加入したスライス情報から削除されたことをAMF 120に知らせる。AMF 120は、削除されたS-NSSAI Bが端末100の許容スライスに含まれるか否かを判断し、含まれる場合、S-NSSAI Bを許容スライスから削除するために端末の設定情報をアップデートすると決定する。
【0077】
他の例によると、AMF 120が
図2に示した手続きを介して端末100に伝送された許容スライスは、S-NSSAI A、S-NSSAI Bを含む。その後、UDM 145に保存された端末100が加入した加入情報にS-NSSAI Cが追加される。UDM 145は、S-NSSAI Cが、端末100が加入した加入情報に追加されたことをAMF 120に知らせる。AMF 120は、S-NSSAI Cを許容スライスに追加すると決定する。それにより、AMF 120は、S-NSSAI Cを許容スライスに追加するために端末の設定情報をアップデートすると決定する。
【0078】
図3は、本発明の一実施形態による端末の許容スライス変更手続きについて説明するための図である。
【0079】
以下では、
図3を参照して、許容スライスにS-NSSAI Cを追加するために端末の設定情報をアップデートする場合、及び許容スライスからS-NSSAI Bを削除するために端末の設定情報をアップデートする場合について説明する。
【0080】
Case 1:許容スライスにS-NSSAI Cを追加するために端末の設定情報をアップデートする場合
【0081】
310段階:AMF 120は、多様な理由により、端末100の設定情報をアップデートすると決定する。例えば、AMF 120は、端末100の許容スライス(例:S-NSSAI A、S-NSSAI Bを含む)に他のスライス(例:S-NSSAI C)を追加すると決定する。それにより、AMF 120は、S-NSSAI Cを許容スライスに追加するために端末100の設定情報をアップデートすると決定する。
【0082】
312段階:AMF 120は、許容スライスにS-NSSAI Cを追加する前に、AMF 120に保存された設定情報に基づき、当該S-NSSAI CがNSAC対象になるS-NSSAIであるか否かを判定する。例えば、AMF 120は、当該S-NSSAI CがNSAC対象になるS-NSSAIである場合、NSACF 200との手続き(314段階~318段階)を遂行すると決定する。また、AMF 120は、保存された設定情報に基づき、当該S-NSSAI CのためにNSACに適用される1以上の第1access typeを決定する。例えば、AMF 120はS-NSSAI CがNSAC対象になるスライスであり、3GPPaccess typeはNSACに適用される一方、non-3GPP accessはNSACに適用されないと決定する。或いは、AMF 120は、3GPPaccess typeとnon-3GPPaccess typeとのいずれもがNSAC対象になるaccess typeに決定する。
【0083】
AMF 120は、S-NSSAI Cを追加する許容スライス(即ち、変更する許容スライス、change of allowed NSSAI)に適用される1以上の第2 access typeを決定する。例えば、AMF 120は、S-NSSAI Cを、3GPP access type、non-3GPP access type、又は3GPP access typeとnon-3GPP access typeとのいずれにも該当する許容スライスに追加すると決定する。
【0084】
AMF 120は、第1 access typeと第2 access typeとを比較する。
【0085】
比較の結果として、第1 access typeと第2 access typeとが同一である場合、AMF 120は、NSACF 200との手続き(314段階~316段階)を遂行すると決定する。即ち、AMF 120がS-NSSAI Cを追加しようとする許容スライスに適用される第2 access type(例えば、3GPP access)とNSAC対象になる第1 access type(例えば、3GPP access)とが同一である場合、AMF 120とNSACF 200との手続き(314段階~318段階)が遂行される。
【0086】
比較の結果として、第1 access typeと第2 access typeとが同一ではない場合、即ちAMF 120がS-NSSAI Cを追加しようとする許容スライスに適用される第2 access type(例えば、3GPP access)とNSAC対象になる第1 access type(例えば、non-3GPP access、又は3GPP accessとnon-3GPP accessとのいずれもがNSAC対象ではない場合)が同一ではない場合、AMF 120は、NSACF 200との手続き(314段階~318段階)を遂行しないと決定する。
【0087】
314段階:312段階でNSACF 200との手続きを遂行すると決定したAMF 120は、端末100の許容スライスにS-NSSAI Cを追加することを確定する前に、5G核心網のNSACF 200にスライスの利用可能性を確認する。即ち、AMF 120は、許容スライスに対する現在の端末数の増加(increase)を要請する。そのために、AMF 120は、NSACF 200にSlice Availability要請メッセージを伝送する。Slice Availability要請メッセージには、NSAC対象になり、許容スライスに追加するスライス情報(例:S-NSSAI(s)、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)、第2 access type情報(例:3GPP、non-3GPP、そのどちらもなど)、端末位置情報(例:TAなど)、端末ID情報(例:SUPI、5G-GUTIなど)、又はupdate flag(例:現在の端末数の増加(increase)を示す指示子)のうちの少なくとも一つが含まれる。
【0088】
316段階:NSACF 200は、AMF 120から受信されたスライスの現在の接続端末数を確認する。NSACF 200は、受信したスライスの現在の接続端末数、最大端末数情報に基づき、スライスが許容されるか否かを判定する。上述の方法は、218段階で記述された方法と同一である。
【0089】
318段階:NSACF 200は、AMF 120にSlice Availability応答メッセージを返信する。AMF 120は、NSACF 200から受信されたスライスの利用が可能か否か、及び/又はS-NSSAIのためのNSAC対象になるaccess type情報、AMF 120設定情報のうちの少なくとも一つに基づき、許容スライスを確定する。上述の方法は、220段階で記述された方法と同一である。
【0090】
320段階:AMF 120は、最終確定の許容スライスに関する情報を含むUE Configuration Updateメッセージを端末100に伝送する。更に、UE Configuration Updateメッセージは、AMF 120が決定した拒絶スライスに関する情報を含む。例えば、NSACF 200においてS-NSSAI Cを利用可能であると判断した場合、S-NSSAI Cは、許容スライスに含まれる。他の例により、NSACF 200においてS-NSSAI Cを利用可能ではないと判断した場合、S-NSSAI Cは、拒絶スライスに含まれる。UE Configuration Updateメッセージは、許容スライスに適用される第2 access type(例:3GPP access)を支援する基地局110を介して端末100に伝送される。
【0091】
322段階:基地局110は、端末100にUE Configuration Updateメッセージを伝送する。UE Configuration Updateメッセージを受信した端末100は、UE Configuration Updateメッセージに含まれる第2 access typeに適用される許容スライス及び/又は拒絶スライスに関する情報を保存する。また、端末100は、その後に通信で新たに受信された許容スライス及び/又は拒絶スライスを第2 access typeにおいて利用する。
【0092】
Case 2:許容スライスからS-NSSAI Bを削除するために端末の設定情報をアップデートする場合
【0093】
310段階:AMF 120は、多様な理由により、端末100の設定情報をアップデートすると決定する。例えば、AMF 120は、端末100の許容スライス(例:S-NSSAI A、S-NSSAI Bを含む)に含まれるスライスのうちの一部(例:S-NSSAI B)又は全部を許容スライスから削除すると決定する。それにより、AMF 120は、S-NSSAI Bを許容スライスから削除するために端末100の設定情報をアップデートすると決定する。
【0094】
312段階:AMF 120は、許容スライスからS-NSSAI Bを削除する前に、AMF 120に保存された設定情報に基づき、当該S-NSSAI BがNSAC対象になるS-NSSAIであるか否かを判定する。例えば、AMF 120は、当該S-NSSAI CがNSAC対象になるS-NSSAIである場合、NSACF 200との手続き(314段階~318段階)を遂行すると決定する。また、AMF 120は、保存された設定情報に基づき、当該S-NSSAI BのためにNSACに適用される1以上の第1 access typeを決定する。例えば、AMF 120はS-NSSAI BがNSAC対象になるスライスであり、3GPP access typeはNSACに適用される一方、non-3GPP accessはNSACに適用されないと決定する。或いは、AMF 120は、3GPP access typeとnon-3GPP access typeとのいずれもがNSAC対象になるaccess typeに決定する。
【0095】
AMF 120は、S-NSSAI Bを削除する許容スライスに適用される1以上の第2 access typeを決定する。例えば、AMF 120は、S-NSSAI Bを、3GPP access type、non-3GPP access type、又は3GPP access typeとnon-3GPP access typeとのいずれにも該当する許容スライスから削除すると決定する。
【0096】
AMF 120は、第1 access typeと第2 access typeとを比較する。
【0097】
比較の結果として、第1 access typeと第2 access typeとが同一である場合、AMF 120は、NSACF 200との手続き(314段階~316段階)を遂行すると決定する。即ち、AMF 120がS-NSSAI Bを削除しようとする許容スライスに適用される第2 access type(例えば、3GPP access)とNSAC対象になる第1 access type(例えば、3GPP access)とが同一である場合、AMF 120とNSACF 200との手続き(314段階~316段階)が遂行される。
【0098】
比較の結果として、第1 access typeと第2 access typeとが同一ではない場合、即ちAMF 120がS-NSSAI Bを削除しようとする許容スライスに適用される第2 access type(例えば、3GPP access)とNSAC対象になる第1 access type(例えば、non-3GPP access、又は3GPP accessとnon-3GPP accessとのいずれもがNSAC対象ではない場合)とが同一ではない場合、AMF 120は、NSACF 200との手続き(314段階~316段階)を遂行しないと決定する。
【0099】
314段階:312段階でNSACF 200との手続きを遂行すると決定したAMF 120は、端末100の許容スライスからS-NSSAI Bを削除することを確定する前に、5G核心網のNSACF 200にスライスの利用可能性を確認する。即ち、AMF 120は、許容スライスに対する現在の端末数の減少(decrease)を要請する。そのために、AMF 120は、NSACF 200にSlice Availability要請メッセージを伝送する。Slice Availability要請メッセージには、NSAC対象になり、許容スライスから削除するスライス情報(例:S-NSSAI(s)、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)、第2 access type情報(例:3GPP、non-3GPP、そのどちらもなど)、端末位置情報(例:TAなど)、端末ID情報(例:SUPI、5G-GUTIなど)、update flag(例:現在の端末数の減少(decrease)を示す指示子)のうちの少なくとも一つが含まれる。
【0100】
316段階:NSACF 200は、AMF 120から受信されたスライスの現在の接続端末数を減少させる。また、NSACF 200は、NSACF 200が管理している端末IDリストから受信された端末IDを削除する。
【0101】
318段階:NSACF 200は、AMF 120にSlice Availability応答メッセージを送信する。Slice Availability応答メッセージには、AMF 120の要請(現在の端末数の減少)が成功裏になされたことを示す情報が含まれる。AMF 120は、端末100の許容スライスからS-NSSAI Bを削除する。更に、AMF 120は、許容スライスから削除されたS-NSSAI Bを拒絶スライスに決定する。
【0102】
320段階:AMF 120は、最終確定の許容スライスに関する情報を含むUE Configuration Updateメッセージを端末100に伝送する。更に、UE Configuration Updateメッセージは、AMF 120が決定した拒絶スライスに関する情報を含む。UE Configuration Updateメッセージは、許容スライスに適用される第2 access type(例:3GPP access)を支援する基地局110を介して端末100に伝送される。
【0103】
322段階:基地局110は、端末100にUE Configuration Updateメッセージを伝送する。UE Configuration Updateメッセージを受信した端末100は、UE Configuration Updateメッセージに含まれる第2 access typeに適用される許容スライス及び/又は拒絶スライスに関する情報を保存する。また、端末100は、その後に通信で新たに受信された許容スライス及び/又は拒絶スライスを第2 access typeにおいて利用する。
【0104】
Case 3:S-NSSAI Bを許容スライスから削除してS-NSSAI Cを許容スライスに追加するために端末の設定情報をアップデートする場合(分離された手続き利用)
【0105】
図4は、本発明の一実施形態による分離された手続きを利用して許容スライスに新たなスライスを追加し、許容スライスから既存のスライスを削除するための方法について説明するための図である。
【0106】
図4は、許容スライスに新たなスライスを追加する手続きと許容スライスから既存のスライスを削除する手続きとが互いに異なるメッセージによって遂行される方法を示す。
【0107】
410段階:AMF 120は、多様な理由により、端末100の設定情報をアップデートすると決定する。例えば、AMF 120は、端末100の許容スライス(例:S-NSSAI A、S-NSSAI Bを含む)に他のスライス(例:S-NSSAI C)を追加すると決定する。また、AMF 120は、端末の許容スライス(例:S-NSSAI A、S-NSSAI Bを含む)に含まれるスライスのうちの一部(例:S-NSSAI B)又は全部を許容スライスから削除すると決定する。それにより、AMF 120は、S-NSSAI Cを許容スライスに追加してS-NSSAI Bを許容スライスから削除するために端末の設定情報をアップデートすると決定する。
【0108】
412段階:AMF 120は、許容スライスにS-NSSAI Cを追加してS-NSSAI Bを許容スライスから削除する前に、AMF 120に保存された設定情報に基づき、当該S-NSSAI B及びS-NSSAI CがNSAC対象になるS-NSSAIであるか否かを決定する。例えば、AMF 120は、当該S-NSSAI B及び/又はS-NSSAI CがNSAC対象になるS-NSSAIである場合、NSACF 200との手続き(414段階~418段階)を遂行すると決定する。また、AMF 120は、保存された設定情報に基づき、当該S-NSSAI B及びS-NSSAI CのためにNSACに適用される1以上の第1 access typeを決定する。例えば、AMF 120はS-NSSAI B及び/又はS-NSSAI CがNSAC対象になるスライスであり、3GPP access typeはNSACに適用される一方、non-3GPP accessはNSACに適用されないと決定する。或いは、AMF 120は、3GPP access typeとnon-3GPP access typeとのいずれもがS-NSSAI B及び/又はS-NSSAI CのためのNSAC対象になるaccess typeに決定する。
【0109】
AMF 120は、S-NSSAI B及び/又はS-NSSAI Cを追加する許容スライス(即ち、変更する許容スライス、change of allowed NSSAI)に適用される1以上の第2 access typeを決定する。例えば、AMF 120は、S-NSSAI B及び/又はCを、3GPP access type、non-3GPP access type、又は3GPP access typeとnon-3GPP access typeとのいずれにも該当する許容スライスに追加すると決定する。
【0110】
AMF 120は、第1 access typeと第2 access typeとを比較する。
【0111】
比較の結果として、S-NSSAI Bのための第1 access typeと第2 access typeとが同一である場合、即ちAMF 120がS-NSSAI Bを削除しようとする許容スライスに適用される第2 access type(例えば、3GPP access、non-3GPP access、又は3GPP accessとnon-3GPP accessとのいずれも)とS-NSSAI BのためのNSAC対象になる第1 access type(例えば、3GPP access、non-3GPP access、又は3GPP accessとnon-3GPP accessとのいずれも)とが同一である場合、AMF 120は、S-NSSAI Bを許容スライスから削除する前に、NSACF 200との手続き(414段階~418段階)を遂行すると決定する。
【0112】
比較の結果として、S-NSSAI Cのための第1 access typeと第2 access typeとが同一である場合、即ちAMF 120がS-NSSAI Cを追加しようとする許容スライスに適用される第2 access type(例えば、3GPP access、non-3GPP access、又は3GPP accessとnon-3GPP accessとのいずれも)とS-NSSAI CのためのNSAC対象になる第1 access type(例えば、3GPP access、non-3GPP access、又は3GPP accessとnon-3GPP accessとのいずれも)とが同一である場合、AMF 120は、S-NSSAI Cを許容スライスに追加する前に、NSACFとの手続き(414段階~418段階)を遂行すると決定する。
【0113】
比較の結果として、第1 access typeと第2 access typeとが同一ではない場合、即ちAMF 120が許容スライスに適用される第2 access type(例えば、3GPP access)とNSAC対象になる第1 access type(例えば、non-3GPP access、又は3GPP accessとnon-3GPP accessとのいずれもがNSAC対象ではない場合)とが同一ではない場合、AMF 120は、NSACF 200との手続き(414段階~418段階)を遂行しないと決定する。一実施形態によるAMF 120は、420段階を遂行してUE Configuration Updateメッセージを3GPP基地局110に伝送する。UE Configuration Updateメッセージは、基地局110から端末100に伝達される。
【0114】
414段階:412段階でNSACF 200との手続きを遂行すると決定したAMF 120は、端末100の許容スライスにS-NSSAI Cを追加することを確定する前に、5G核心網のNSACF 200にスライのス利用可能性を確認する。即ち、AMF 120は、S-NSSAI Cを利用する現在の端末数の増加(increase)を要請する。そのために、AMF 120は、NSACF 200にSlice Availability要請メッセージを伝送する。Slice Availability要請メッセージには、NSAC対象になり、許容スライスに追加するスライス情報(例:S-NSSAI(s)、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)、第2 access type情報(例:3GPP、non-3GPP、3GPP accessとnon-3GPP accessとのいずれもなど)、端末位置情報(例:TAなど)、端末ID情報(例:SUPI、5G-GUTIなど)、又はupdate flag(例:現在の端末数の増加を示す指示子)のうちの少なくとも一つが含まれる。
【0115】
416段階:NSACF 200は、AMF 120から受信されたスライスの現在の接続端末数を確認する。NSACF 200は、受信したスライスの現在の接続端末数、最大端末数情報に基づき、スライスが許容されるか否かを判定する。上述の方法は、316段階で記述された方法と同一である。
【0116】
418段階:NSACF 200は、AMF 120にSlice Availability応答メッセージを返信する。AMF 120は、NSACF 200から受信されたスライスの利用が可能か否か、及び/又はS-NSSAIのためのNSAC対象になるaccess type情報、AMF 120設定情報のうちの少なくとも一つに基づき、許容スライスを確定する。上述の方法は、318段階で記述された方法と同一である。
【0117】
420段階:AMF 120は、最終確定の許容スライスに関する情報を含むUE Configuration Updateメッセージを端末100に伝送する。UE Configuration Updateメッセージは、3GPP基地局110から端末100に伝達される。更に、UE Configuration Updateメッセージは、AMF 120が決定した拒絶スライスに関する情報を含む。UE Configuration Updateメッセージは、許容スライスに適用される第2 access type(例:3GPP access)を支援する基地局110を介して端末100に伝送される。
【0118】
422段階:基地局110は、端末100にUE Configuration Updateメッセージを伝送する。UE Configuration Updateメッセージを受信した端末100は、UE Configuration Updateメッセージに含まれる第2 access typeに適用される許容スライス及び/又は拒絶スライスに関する情報を保存する。また、端末100は、その後に通信で新たに受信された許容スライス及び/又は拒絶スライスを第2 access typeにおいて利用する。
【0119】
424段階:412段階でNSACF 200との手続きを遂行すると決定したAMF 120は、端末100の許容スライスからS-NSSAI Bを削除することを確定する前に、5G核心網のNSACF 200にスライスの利用可能性を確認する。即ち、AMF 120は、S-NSSAI Bを利用する現在の端末数の減少(decrease)を要請する。そのために、AMF 120は、NSACF 200にSlice Availability要請メッセージを伝送する。Slice Availability要請メッセージには、NSAC対象になり、許容スライスから削除するスライス情報(例:S-NSSAI(s)、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)、第2 access type情報(例:3GPP、non-3GPP、3GPP accessとnon-3GPP accessとのいずれもなど)、端末位置情報(例:TAなど)、端末ID情報(例:SUPI、5G-GUTIなど)、又はupdate flag(例:現在の端末数の減少を示す指示子)のうちの少なくとも一つが含まれる。
【0120】
426段階:NSACF 200は、AMF 120から受信されたスライスの現在の接続端末数を減少させる。また、NSACF 200は、NSACF 200が管理している端末IDリストから受信された端末IDを削除する。上述の方法は、316段階で記述された方法と同一である。
【0121】
428段階:NSACF 200は、AMF 120にSlice Availability応答メッセージを返信する。Slice Availability応答メッセージには、AMF 120の要請(現在の端末数の減少)が成功裏になされたことを示す情報が含まれる。AMF 120は、端末100の許容スライスからS-NSSAI Bを削除する。更に、AMF 120は、許容スライスから削除されたS-NSSAI Bを拒絶スライスに決定する。上述の方法は、318段階で記述された方法と同一である。
【0122】
430段階:AMF 120は、最終確定の許容スライスに関する情報を含むUE Configuration Updateメッセージを端末100に伝送する。更に、UE Configuration Updateメッセージは、AMF 120が決定した拒絶スライスに関する情報を含む。UE Configuration Updateメッセージは、許容スライスに適用される第2 access type(例:non-3GPP access)を支援するnon-3GPP接続ネットワーク111を介して端末100に伝送される。
【0123】
432段階:non-3GPP接続ネットワーク111は、端末100にUE Configuration Updateメッセージを伝送する。UE Configuration Updateメッセージを受信した端末100は、UE Configuration Updateメッセージに含まれる第2 access typeに適用される許容スライス及び/又は拒絶スライスに関する情報を保存する。また、端末100は、その後に通信で新たに受信された許容スライス及び/又は拒絶スライスを第2 access typeにおいて利用する。
【0124】
図4は、説明の便宜のために、許容スライスに新たなスライスを追加する手続きと許容スライスから既存のスライスを削除する手続きとを順次に記述したが、許容スライスから既存のスライスを削除する手続きが遂行された後、許容スライスに新たなスライスを追加する手続きが発生する。
【0125】
図4に示した実施形態により、許容スライスに新たなスライスを追加する手続きと許容スライスから既存のスライスを削除する手続きとが互いに異なるメッセージによって遂行される場合、NSACF 200は、各メッセージを互いに独立して処理する。即ち、端末100の許容スライスに新たに追加されるスライスの入場制御(admission control)結果と端末100の許容スライスから削除されるスライスの入場制御(admission control)結果とは、互いに独立して生じ、影響を与えない。本発明の実施形態によると、412段階において、AMF 120は、3GPP accessのための許容スライスからS-NSSAIを削除し、non-3GPP accessのための許容スライスにS-NSSAIを追加すると決定する。そのために、AMF 120は、3GPP accessのための許容スライスからS-NSSAIを削除するための手続きとnon-3GPP accessのための許容スライスにS-NSSAIを追加するための手続きとを行う。
【0126】
端末100の許容スライスに新たに追加されるスライスの入場制御(admission control)結果と端末100の許容スライスから削除されるスライスの入場制御(admission control)結果とは、互いに独立して生じ、影響を与えないため、non-3GPP accessのための許容スライスにS-NSSAIを追加するための手続きの結果が成功したものであるか否かを保証することができない。即ち、3GPP accessのための許容スライスからS-NSSAIを削除したが、non-3GPP accessのための許容スライスにS-NSSAIを追加するための端末数の増加(increase)要請をNSACF 200が拒絶することがあり、それによりnon-3GPP accessのための許容スライスにS-NSSAIを追加することができない。
【0127】
Case 4:S-NSSAI Bを許容スライスから削除してS-NSSAI Cを許容スライスに追加するために端末の設定情報をアップデートする場合(統合された手続き利用)
【0128】
図5は、本発明の一実施形態による統合された手続きを利用して許容スライスに新たなスライスを追加し、許容スライスから既存のスライスを削除するための方法について説明するための図である。
【0129】
図5を参照すると、許容スライスに新たなスライスを追加する手続きと許容スライスから既存のスライスを削除する手続きとが1つの統合されたメッセージによって遂行される方法について説明する。
【0130】
510段階:AMF 120は、多様な理由により、端末100の設定情報をアップデートすると決定する。例えば、AMF 120は、端末100の許容スライス(例:S-NSSAI A、S-NSSAI Bを含む)に他のスライス(例:S-NSSAI C)を追加すると決定する。また、AMF 120は、端末100の許容スライス(例:S-NSSAI A、S-NSSAI Bを含む)に含まれるスライスのうちの一部(例:S-NSSAI B)又は全部を許容スライスから削除すると決定する。それにより、AMF 120は、S-NSSAI Cを許容スライスに追加してS-NSSAI Bを許容スライスから削除するために端末100の設定情報をアップデートすると決定する。
【0131】
512段階:AMF 120は、許容スライスにS-NSSAI Cを追加してS-NSSAI Bを許容スライスから削除する前に、AMF 120に保存された設定情報に基づき、当該S-NSSAI B及びS-NSSAI CがNSAC対象になるS-NSSAIであるか否かを判定する。AMF 120は、保存された設定情報に基づき、当該S-NSSAI B及びS-NSSAI CのためにNSACに適用される1以上の第1 access typeを決定する。また、AMF 120は、S-NSSAI B及び/又はS-NSSAI Cを追加する許容スライスに適用される1以上の第2 access typeを決定する。当該手続きは、412段階と同一である。
【0132】
514段階:512段階でNSACF200との手続きを遂行すると決定したAMF 120は、端末100の許容スライスにS-NSSAI Cを追加して許容スライスからS-NSSAI Bを削除することを確定する前に、5G核心網のNSACF 200にスライスの利用可能性を確認する。即ち、AMF 120は、S-NSSAI Bを利用する現在の端末数の減少(decrease)及び/又はS-NSSAI Cを利用する現在の端末数の増加(increase)を要請する。そのために、AMF 120は、NSACF 200にSlice Availability要請メッセージを伝送する。Slice Availability要請メッセージには、NSAC対象になり、許容スライスに追加するスライス情報(例:S-NSSAI(s)、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)、スライスを追加する許容スライス(即ち、変更する許容スライス、change of allowed NSSAI)に適用される第2 access type情報(例:3GPP、non-3GPP、3GPP accessとnon-3GPP accessとのいずれもなど)、スライスを追加する許容スライスに適用される端末位置情報(例:TAなど)、スライスを追加する許容スライスに適用されるupdate flag(例:現在の端末数の増加(increase)を示す指示子)、NSAC対象になり、許容スライスから削除するスライス情報(例:S-NSSAI(s)、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)、スライスを削除する許容スライス(即ち、変更する許容スライス、change of allowed NSSAI)に適用される第2 access type情報(例:3GPP、non-3GPP、3GPP accessとnon-3GPP accessとのいずれもなど)、スライスを削除する許容スライスに適用される端末位置情報(例:TAなど)、スライスを削除する許容スライスに適用されるupdate flag(例:現在の端末数の減少(decrease)を示す指示子)、又は端末ID情報(例:SUPI、5G-GUTIなど)のうちの少なくとも一つが含まれる。
【0133】
本発明の実施形態によると、512段階で3GPP accessのための許容スライスからS-NSSAIを削除してnon-3GPP accessのための許容スライスにS-NSSAIを追加すると決定することにより、NSACF 200との手続きを遂行すると決定したAMF 120は、5G核心網のNSACF 200にS-NSSAIのためのaccess type変更、即ちS-NSSAIが登録されたaccess typeを3GPP accessからnon-3GPP accessに変更することを要請する。そのために、AMF 120は、NSACF 200にSlice Availability要請メッセージを伝送する。Slice Availability要請メッセージには、NSAC対象になるスライス情報(例:S-NSSAI(s)、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)、スライスを使用している現在access type情報(例:3GPP access)、スライスを使用する新たなaccess type情報(例:non-3GPP access)、端末位置情報(例:TAなど)、端末ID情報(例:SUPI、5G-GUTIなど)、update flag(例:access type変更を示す指示子)のうちの少なくとも一つが含まれる。
【0134】
516段階:NSACF 200は、update flagが、端末数増加及び/又は端末数減少指示子を示す場合、AMF 120から受信されたスライスの現在の接続端末数を確認する。NSACF 200は、受信したスライスの現在の接続端末数、最大端末数情報に基づき、スライスが許容されるか否かを判定する。上述の方法は、316段階で記述された方法と同一である。
【0135】
他の実施形態によると、update flagがaccess type変更指示子を示す場合、NASCF 200は、S-NSSAIのために端末IDに保存されているaccess typeを、スライスを使用している現在のaccess type情報(例:3GPP access)からスライスを使用する新たなaccess type情報(例:non-3GPP access)に変更する。S-NSSAIのためのaccess typeを変更したものであるため、NSACF 200は、端末数を増減させない。
【0136】
518段階:NSACF 200は、AMF 120にSlice Availability応答メッセージを返信する。AMF 120は、NSACF 200から受信されたスライスの利用が可能か否か、及び/又はS-NSSAIのためのNSAC対象になるaccess type情報、AMF 120設定情報のうちの少なくとも一つに基づき、許容スライスを確定する。上述の方法は、318段階で記述された方法と同一である。
【0137】
520段階:AMF 120は、最終確定の許容スライスに関する情報を含むUE Configuration Updateメッセージを3GPP基地局110に伝送する。UE Configuration Updateメッセージは、3GPP基地局110から端末100に伝達される。更に、UE Configuration Updateメッセージは、AMF 120が決定した拒絶スライスに関する情報を含む。UE Configuration Updateメッセージは、許容スライスに適用される第2 access type(例:3GPP access)を支援する基地局110を介して端末100に伝送される。
【0138】
522段階:3GPP基地局110は、端末100にUE Configuration Updateメッセージを伝送する。UE Configuration Updateメッセージを受信した端末100は、UE Configuration Updateメッセージに含まれる第2 access typeに適用される許容スライス及び/又は拒絶スライスに関する情報を保存する。また、端末100は、その後に通信で新たに受信された許容スライス及び/又は拒絶スライスを第2 access typeにおいて利用する。
【0139】
524段階:AMF 120は、最終確定の許容スライスに関する情報を含むUE Configuration UpdateメッセージをN3GPP接続ネットワーク111に伝送する。UE Configuration Updateメッセージは、N3GPP接続ネットワーク111から端末100に伝達される。更に、UE Configuration Updateメッセージは、AMF 120が決定した拒絶スライスに関する情報を含む。UE Configuration Updateメッセージは、許容スライスに適用される第2 access type(例:non-3GPP access)を支援するN3GPP接続ネットワーク111を介して端末100に伝送される。
【0140】
526段階:N3GPP接続ネットワーク111は、端末100にUE Configuration Updateメッセージを伝送する。UE Configuration Updateメッセージを受信した端末100は、UE Configuration Updateメッセージに含まれる第2 access typeに適用される許容スライス、及び/又は拒絶スライスに関する情報を保存する。また、端末100は、その後に通信で新たに受信された許容スライス及び/又は拒絶スライスを第2 access typeにおいて利用する。
【0141】
図5は、説明の便宜のために、許容スライスに新たなスライスを追加する手続きと許容スライスから既存のスライスを削除する手続きとを順次に記述したが、許容スライスから既存のスライスを削除する手続きがあった後、許容スライスに新たなスライスを追加する手続きが発生する。
【0142】
図5に示した実施形態により、許容スライスに新たなスライスを追加する手続きと許容スライスから既存のスライスを削除する手続きとは、1つの統合されたメッセージによって遂行される。本発明の実施形態によると、512段階において、AMF 120は、3GPP accessのための許容スライスからS-NSSAIを削除してnon-3GPP accessのための許容スライスにS-NSSAIを追加すると決定する。そのために、AMF 120は、S-NSSAIのための接続ネットワークを変更するための手続きを行う。それにより、non-3GPP accessのための許容スライスにS-NSSAIを追加するための手続きは、端末数の増加を要求しないため、non-3GPP accessのための許容スライスにS-NSSAIを追加する。
【0143】
図6は、本発明の一実施形態による端末600の構成を示す図である。
【0144】
図6に示すように、本実施形態の端末600は、送受信部610、メモリ620、プロセッサ630を含む。上述の端末600の通信方法により、端末600のプロセッサ630、送受信部610、及びメモリ620が動作する。但し、端末600の構成要素は、上述の例に限定されるものではない。例えば、端末600は、上述の構成要素よりも更に多くの構成要素を含むか又は更に少ない構成要素を含む。それだけではなく、プロセッサ630、送受信部610、及びメモリ620が1つのチップ(chip)形態に具現され得る。
【0145】
送受信部610は、端末600の受信部及び端末の送信部を総称したものであり、基地局又はネットワークエンティティと信号を送受信する。基地局と送受信する信号は、制御情報及びデータを含む。そのために、送受信部610は、送信される信号の周波数を上昇変換して増幅するRF(radio frequency)送信機と受信される信号を低ノイズ増幅して周波数を下降変換するRF受信機とによって構成される。但し、それは、送受信部610の一実施形態のみであり、送受信部610の構成要素は、RF送信機及びRF受信機に限定されるものではない。
【0146】
また、送受信部610は、有線/無線送受信部を含むが、信号を送受信するための多様な構成を含み得る。
【0147】
また、送受信部610は、無線チャネルを介して信号を受信してプロセッサ630に出力し、プロセッサ630から出力された信号を、無線チャネルを介して伝送する。
【0148】
また、送受信部610は、通信信号を受信してプロセッサに出力し、プロセッサから出力された信号を、有線/無線通信網を介してネットワークエンティティに伝送する。
【0149】
メモリ620は、端末600の動作に必要なプログラム及びデータを保存する。また、メモリ620は、端末600で獲得される信号に含まれる制御情報又はデータを保存する。メモリ620は、ROM(read-only memory)、RAM(random access memory)、ハードディスク、CD-ROM(compact disc read only memory)、及びDVD(digital versatile disc)のような記録媒体、又は記録媒体の組み合わせによって構成される。
【0150】
プロセッサ630は、上述の本発明の実施形態によって端末600が動作するように一連の過程を制御する。プロセッサ630は、少なくとも1以上のプロセッサを含む。例えば、プロセッサ630は、通信のための制御を行うCP(communication processor)、及び応用プログラムのような上位階層を制御するAP(application processor)を含む。
【0151】
図7は、本発明の一実施形態によるネットワークエンティティ(network entity)700の構成を示す図である。
【0152】
図7に示すように、本実施形態のネットワークエンティティ700は、送受信部710、メモリ720、プロセッサ730を含む。上述のネットワークエンティティの通信方法により、ネットワークエンティティ700のプロセッサ730、送受信部710、及びメモリ720が動作する。但し、ネットワークエンティティ700の構成要素は、上述の例に限定されるものではない。例えば、ネットワークエンティティ700は、上述の構成要素よりも更に多くの構成要素を含むか又は更に少ない構成要素を含む。それだけではなく、プロセッサ730、送受信部710、及びメモリ720が1つのチップ(chip)形態にも具現され得る。ネットワークエンティティ700は、上述のAMF、SMF、PCF、UDM、UPFのようなNFを含む。また、ネットワークエンティティ700は、BSを含み得る。
【0153】
送受信部710は、ネットワークエンティティ700の受信部とネットワークエンティティの送信部とを総称したものであり、端末又は他のネットワークエンティティと信号を送受信する。ここで、送受信する信号は、制御情報及びデータを含む。そのために、送受信部710は、送信される信号の周波数を上昇変換して増幅するRF送信機と受信される信号を低ノイズ増幅して周波数を下降変換するRF受信機とによって構成される。但し、それは、送受信部710の一実施形態のみであり、送受信部710の構成要素は、RF送信機及びRF受信機に限定されるものではない。送受信部710は、有線/無線送受信部を含むが、信号を送受信するための多様な構成を含み得る。
【0154】
また、送受信部710は、通信チャネル(例えば、無線チャネル)を介して信号を受信してプロセッサ730に出力し、プロセッサ730から出力された信号を、通信チャネルを介して伝送する。
【0155】
また、送受信部710は、通信信号を受信してプロセッサに出力し、プロセッサから出力された信号を、有線/無線通信網を介して端末又は他のネットワークエンティティに伝送する。
【0156】
メモリ720は、ネットワークエンティティ700の動作に必要なプログラム及びデータを保存する。また、メモリ720は、ネットワークエンティティ700で獲得される信号に含まれる制御情報又はデータを保存する。メモリ720は、ROM、RAM、ハードディスク、CD-ROM、及びDVDのような記録媒体、又は記録媒体の組み合わせによって構成される。
【0157】
プロセッサ730は、上述の本発明の実施形態によってネットワークエンティティ700が動作するように一連の過程を制御する。プロセッサ730は、少なくとも1以上のプロセッサを含む。
【0158】
多様なネットワーク構造において、多様なサービスを支援するためにネットワークスライシング(network slicing)技術が導入された。ネットワークスライシングは、特定サービスを支援するためのネットワーク要素(NF)の集合であり、ネットワークを論理的に構成し、それを他のスライスから分離する技術である。1つの端末は、多様なサービスを受ける場合、2以上のスライスに接続することができる。そのようなネットワークスライシングにおいて、NSAC(network slice admission control)手続きを介してスライスの総量を調節しなければならない場合、S-NSSAIに関する(例えば、S-NSSAIに連繋されたセッションがEPC(evolved packet core)から5GCに伝達される場合)クォータチェックを行い、その結果によりサービスの連続性が支援されないという問題点が生じ得る。
【0159】
上述のような問題点を解決するための本発明は、無線通信システムにおける制御信号処理方法において、基地局から伝送される第1制御信号を受信する段階と、受信された第1制御信号を処理する段階と、処理に基づいて生成された第2制御信号を基地局に伝送する段階と、を有することを特徴とする。
【0160】
本発明の一実施形態によると、無線通信システムにおいて、NSAC手続きを介してスライスの総量を調節する状況でS-NSSAIに関する(例えば、S-NSSAIに連繋されたセッションがEPCから5GCに伝達される場合)クォータチェック結果によりサービス連続性が支援されない状況を防止し、サービス連続性を支援するためにNSAC手続きを免除するサービスを提供することができる。
【0161】
図8は、本発明の一実施形態による5GSのシステム構造を示す図である。
【0162】
5GSは、5Gコアネットワーク、基地局、端末などによって構成される。5Gコアネットワーク(又は、5G核心網)は、AMF 820、SMF 835、UPF 830、PCF 840、UDM 845、NSSF 860、NWDAF 865、N3Fなどによって構成される。
【0163】
端末800は、ラジオ接続ネットワーク(radio access network)基地局810を介して5Gコアネットワークに接続する。接続ネットワーク基地局810は、3GPP接続ネットワーク(例えば、NR、E-UTRAなど)又はnon-3GPP接続ネットワーク(例えば、Wi-Fiなど)のタイプを支援する。端末800は、基地局810を介してAMF 820にN2インターフェースで連結され、UPF 830にN3インターフェースで連結される。基地局810は、基地局(base station)以外に、「アクセスポイント(AP:access point)」、「eNodeB(eNB)」、「5Gノード(5th generation node)」、「gNodeB(gNB)」、又はそれと同等な技術的意味を有する他の用語に称される。N3F(non-3GPP function)は、3GPPで定義されていない接続ネットワーク(non-3GPP access network)(例えば、Wi-Fiなど)811を介して接続した端末800のためのN2インターフェース終了点及びN3インターフェース終了点(termination)として動作するNF(network function)である。N3Fは、N2制御プレーン(control plane)シグナリング及びN3ユーザプレーン(user plane)パケットを処理する。
【0164】
AMF 820は、端末(UE)に関する無線網接続(access)及び移動性(mobility)を管理するNFである。SMF 835は端末に関するセッション(session)を管理するNFであり、セッション情報には、QoS情報、課金情報、パケット処理に関する情報を含む。
【0165】
UPF 830は、ユーザプレーントラフィック(user plane traffic)を処理するNFであり、SMF 835によって制御を受ける。PCF 840は、無線通信システムにおいて、サービスを提供するための事業者ポリシー(operator policy)を管理するNFである。UDM 845は、端末の加入者情報(UE subscription)を保存して管理するNFである。UDRは、データを保存して管理するNFである。UDRは、端末加入情報を保存し、UDMに端末加入情報を提供する。また、UDRは、事業者ポリシー情報を保存し、PCFに事業者ポリシー情報を提供する。NWDAF 865は、5Gシステムが動作するための分析情報を提供するNFである。NWDAFは、5Gシステムを構成する他のNF又はOAMからデータを収集し、収集されたデータを分析して分析結果を他のNFに提供する。
【0166】
NSACF 880は、NSACの対象になるネットワークスライスの登録端末数及びセッション数をモニタリングして制御するNFである。NSACF 880には、ネットワークスライス別の最大登録端末数及び最大セッション数に関する設定情報が保存される。
【0167】
以下では、説明の便宜のために、接続制御及び状態管理のために情報を交換する対象を総称してNFとして説明する。しかし、本発明の実施形態は、実際にNFがインスタンス(instance)(AMF instance、SMF instance、NSSF instanceなど)として具現される場合にも、同一に適用される。
【0168】
本発明において、インスタンス(instance)は、特定のNFがソフトウェアのコード形態として存在し、物理的なコンピューティングシステム、例えばコアネットワーク上に存在する特定のコンピューティングシステムでNFの機能を遂行するために、コンピューティングシステムから物理的又は/及び論理的な資源を割り当てられて実行可能な状態を意味する。従って、AMF instance、SMF instance、及びNSSF instanceは、それぞれコアネットワーク上に存在する特定のコンピューティングシステムから、AMF、SMF、NSSF動作のために物理的又は/及び論理的資源を割り当てられて使用することを意味する。結果として、物理的なAMF、SMF、及びNSSF装置、並びにネットワーク上に存在する特定のコンピューティングシステムからの、AMF、SMF、NSSF動作のために物理的又は/及び論理的資源を割り当てられて使用するAMF instance、SMF instance、及びNSSF instanceは、同一動作を遂行する。従って、本発明の実施形態において、NF(AMF、SMF、UPF、NSSF、NRF、SCPなど)と記述された事項はNF instanceで代替されるか、或いは反対にNF instanceと記述された事項はNFで代替されて適用される。同様に、本発明の実施形態において、network sliceと記述された事項はnetwork slice instanceで代替されるか、或いは反対にnetwork slice instanceと記述された事項はnetwork sliceで代替されて適用される。
【0169】
本発明の一実施形態によると、3GPPで定義された5Gシステムでは、1つのネットワークスライスをS-NSSAI(single-network slice selection assistance information)と称する。S-NSSAIは、SST(slice/service type)値とSD(slice differentiator)値とによって構成される。SSTは、スライスが支援するサービスの特性(例えば、eMBB(enhanced mobile broadband)、IoT(Internet of things)、URLLC(ultra-reliable and low-latency communications)、V2X(vehicle-to-everything)など)を示す。SDは、SSTと称される特定サービスに関する更なる識別子として使用される値である。
【0170】
NSSAIは、1以上のS-NSSAIによって構成される。NSSAIの例としては、端末に保存されているconfigured NSSAI、端末が要請するrequested NSSAI、5G核心網のNF(例えば、AMF、NSSFなど)が決定する端末が利用するように許容されたallowed NSSAI、端末が加入しているsubscribed NSSAIなどを含むが、上記例示に制限されるものではない。
【0171】
端末800は、接続ネットワーク810に同時に連結されて5Gシステムに登録される。具体的に、端末800は、基地局810に接続してAMF 820と端末の登録手続き(registration procedure)を遂行する。登録手続き中、AMF 820は、基地局810に接続した端末が利用可能な許容スライス(allowed NSSAI)を決定して端末800に割り当てる。
【0172】
図9は、本発明の一実施形態による端末登録手続き(registration procedure)を示す図である。
【0173】
図9を参照すると、本発明の一実施形態による端末800は、基地局810に接続してAMF 820と登録手続きを行う。
【0174】
910段階:端末800は、基地局810に接続してRegistration Requestメッセージを伝送する。Registration Requestメッセージには、端末が利用しようとする要請されたNSSAI(例:S-NSSAI A)に関する情報が含まれる。
【0175】
912段階:本発明の一実施形態により、Registration Requestメッセージを受信した基地局810は、端末800から受信されたrequested NSSAIに基づき、Registration Requestを伝送するAMF 820を選択する。例えば、基地局810は、requested NSSAIを支援するAMF 820を選択する。
【0176】
914段階:基地局810は、912段階で選択されたAMF 820にRegistration Requestメッセージを伝送する。AMF 820は、Registration Requestメッセージを処理する端末加入情報の獲得が必要になる。
【0177】
916段階:AMF 820は、UDM 845に端末加入情報を要請する。端末加入情報要請メッセージには、端末ID(例:SUPI、5G-GUTIなど)が含まれる。
【0178】
918段階:UDM 845は、端末IDに該当する端末加入情報をAMF 820に返信する。端末加入情報には、端末800が加入したスライス情報(subscribed S-NSSAIs)が含まれる。
【0179】
920段階:AMF 820は、端末800によって要請されたNSSAI、端末800の加入されたS-NSSAIs、端末800によって接続された3GPPアクセスネットワーク、基地局810が支援するネットワークスライス(S-NSSAI supported by RAN)、又は事業者ポリシー(operator policy)のうちの少なくとも一つに基づき、許容スライス(allowed NSSAI)を決定する。
【0180】
例えば、AMF 820は、端末800によって要請されたNSSAI(例:S-NSSAI A)が端末800の加入されたS-NSSAIsに含まれ、基地局810が支援するネットワークスライス(S-NSSAI supported by RAN)に含まれる場合、端末800によって要請されたNSSAIを許容スライス(例:S-NSSAI A)に含めることを決定する。
【0181】
AMF 820は、AMF 820に保存された設定情報に基づき、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。例えば、設定情報は、どのS-NSSAIがNSAC対象であるかを示す情報を含む。
【0182】
許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIである場合、AMF 820は、端末800に許容スライスを許容することを確定する前に、5G核心網のNSACF 880にスライスの利用可能性を確認する。NSACF 880は、S-NSSAIに登録された端末数が最大登録端末数よりも少ない場合、スライスが利用可能であることをAMF 820に返信する。AMF 820は、NSACF 880からS-NSSAIが利用可能であることを受信した場合、当該S-NSSAIを許容スライスに含めることを決定する。
【0183】
他の例によると、事業者ポリシーに基づき、AMF 820は、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。例えば、AMF 820は、EPCから移された(ハンドオーバーされた)PDN connection(PDU session)に連繋されたS-NSSAIをNSACから免除すると決定する。NSACを免除するという意味は、NSACF 880にスライスの利用可能性を確認する手続きを遂行せず(省略し)、当該S-NSSAIを許容スライスに含めることを決定するという意味である。AMF 820は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報をUE contextとして保存する。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。それにより、AMF 820は、その後に当該S-NSSAIに関するスライスの利用可能性の確認のためのNSACF 880との手続きを省略する。
【0184】
端末800が要請したS-NSSAIが許容スライスに含まれない場合、AMF 820は、S-NSSAIを拒絶スライス(rejected S-NSSAIs)に含める。
【0185】
AMF 820は、914段階で受信したRegistration Requestメッセージに対する応答として、Registration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを基地局810に伝送する。Registration Acceptメッセージは、許容スライス(allowed NSSAI)又は拒絶スライス(rejected NSSAI)のうちの少なくとも一つを含む。端末800が利用可能なスライスがない場合、即ち許容スライスがない場合、AMF 820は、Registration Rejectメッセージを伝送する。
【0186】
922段階:基地局810は、AMF 820から受信されたRegistration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを端末800に伝送する。Registration Acceptメッセージを受信した端末800は、Registration Acceptメッセージに含まれる許容スライス及び/又は拒絶スライスを保存する。また、端末800は、その後に通信で受信した許容スライスを利用してPDUセッションを樹立する。
【0187】
図10は、本発明の一実施形態による登録された端末のAMFを変更する手続きを示す図である。
【0188】
1010段階:
図9に示した手続きを介してネットワークに登録された端末800は、多様な理由により、Registration Requestメッセージを伝送する。例えば、端末800の移動による位置変更又は使用しようとするスライス変更のために、Registration Requestメッセージを伝送する。Registration Requestメッセージは、端末ID(例えば、SUPI、5G-GUTIなど)又はrequested NSSAIのうちの少なくとも一つを含む。
【0189】
1012段階:基地局810は、端末800から受信された情報に基づき、AMF 1000を選択する。ここで、基地局810が選択したAMF 1000は、
図2で端末のRegistration Requestを処理したAMF 820とは異なるAMFである。
【0190】
1014段階:AMF 1000は、受信したRegistration Requestメッセージを処理する。AMF 1000は、受信したRegistration Requestメッセージを処理するために、UE context及び/又は端末の加入情報を獲得すると決定する。
【0191】
1016段階:AMF 1000は、前に端末800を支援(serving)したOld AMF 820にUE contextを要請する。要請メッセージは、端末IDを含む。
【0192】
1018段階:Old AMF 820は、端末IDと称される端末800のUE contextをAMF 1000に返信する。Old AMF 820がAMF 1000に伝送するUE contextには、NSACから免除されたS-NSSAI関する情報が含まれる。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。
【0193】
1020段階:AMF 1000は、UDM 845に端末加入情報を要請する。端末加入情報要請メッセージには、端末ID(例:SUPI、5G-GUTIなど)が含まれる。
【0194】
1022段階:UDM 145は、端末IDに該当する端末加入情報をAMF 1000に返信する。端末加入情報には、端末800が加入したスライス情報(subscribed S-NSSAIs)が含まれる。
【0195】
1024段階:AMF 1000は、端末の要請スライス(requested NSSAI)、端末加入スライス(subscribed S-NSSAIs)、端末接続ネットワーク(3GPP AN)、基地局810が支援するネットワークスライス(S-NSSAI supported by RAN)、事業者ポリシー(operator policy)、又はOld AMF 820から受信されたUE contextのうちの少なくとも一つに基づき、許容スライス(allowed NSSAI)を決定する。
【0196】
例えば、AMF 1000は、AMF 1000に保存された設定情報に基づき、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。例えば、設定情報は、どのS-NSSAIがNSAC対象であるかを示す情報を含む。
【0197】
許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIである場合、AMF 1000は、端末800に許容スライスを許容することを確定する前に、5G核心網のNSACF 880にスライスの利用可能性を確認する。NSACF 880は、S-NSSAIに登録された端末数が最大登録端末数よりも少ない場合、スライスが利用可能であることをAMF 1000に返信する。AMF 1000は、NSACF 880からS-NSSAIが利用可能であることを受信した場合、当該S-NSSAIを許容スライスに含めることを決定する。
【0198】
他の例によると、UE contextに基づき、AMF 1000は、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。例えば、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報がUE contextに含まれる場合、AMF 1000は、当該S-NSSAIをNSACから免除すると決定する。それにより、AMF 1000は、NSACF 880にスライスの利用可能性を確認する手続きを遂行せず(省略し)、当該S-NSSAIを許容スライスに含めることを決定する。
【0199】
UE contextにS-NSSAIが免除されたことを示す情報が含まれる場合、AMF 1000は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報をUE contextとして保存する。それにより、AMF 1000は、その後に当該S-NSSAIに関するスライスの利用可能性の確認のためのNSACF 880との手続きを省略する。
【0200】
端末800が要請したS-NSSAIが許容スライスに含まれない場合、AMF 1000は、S-NSSAIを拒絶スライス(rejected S-NSSAIs)に含める。
【0201】
AMF 1000は、1014段階で受信したRegistration Requestメッセージに対する応答として、Registration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを基地局810に伝送する。Registration Acceptメッセージは、許容スライス(allowed NSSAI)又は拒絶スライス(rejected NSSAI)のうちの少なくとも一つに関する情報を含む。端末800が利用可能なスライスがない場合、即ち許容スライスがない場合、AMF 1000は、Registration Rejectメッセージを伝送する。
【0202】
1026段階:基地局810は、AMF 1000から受信されたRegistration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを端末800に伝送する。Registration Acceptメッセージを受信した端末800は、Registration Acceptメッセージに含まれる許容スライス及び/又は拒絶スライスを保存する。また、端末800は、その後に通信で受信した許容スライスを利用してPDUセッションを樹立する。
【0203】
図11は、本発明の他の実施形態による端末登録手続きを示す図である。
【0204】
1110段階:端末800は、基地局810に接続してRegistration Requestメッセージを伝送する。Registration Requestメッセージには、端末800が利用しようとする要請スライス(requested NSSAI、例:S-NSSAI A)が含まれる。
【0205】
1112段階:本発明の一実施形態により、Registration Requestメッセージを受信した基地局810は、端末800から受信されたrequested NSSAIに基づき、Registration Requestを伝送するAMF 820を選択する。例えば、基地局810は、requested NSSAIを支援するAMF 820を選択する。
【0206】
1114段階:基地局810は、1112段階で選択されたAMF 820にRegistration Requestメッセージを伝送する。AMF 820は、Registration Requestメッセージを処理する端末加入情報の獲得が必要になる。
【0207】
1116段階:AMF 820は、UDM 845に端末加入情報を要請する。端末加入情報要請メッセージは、端末ID(例:SUPI、5G-GUTIなど)を含む。
【0208】
1118段階:UDM 845は、端末IDに該当する端末加入情報をAMF 820に返信する。端末加入情報には、端末800が加入したスライス(subscribed S-NSSAIs)に関する情報が含まれる。
【0209】
AMF 820は、端末800の要請スライス(requested NSSAI)、端末800の加入スライス(subscribed S-NSSAIs)、端末800によって接続された3GPP接続ネットワーク、基地局810が支援するネットワークスライス(S-NSSAI supported by RAN)、又は事業者ポリシー(operator policy)のうちの少なくとも一つに基づき、許容スライス(allowed NSSAI)を決定する。
【0210】
例えば、端末800によって要請されたNSSAI(例:S-NSSAI A)が端末800dml加入スライスに含まれ、基地局810が支援するネットワークスライスに含まれる場合、AMF 820は、端末800が要請したスライスを許容スライス(例:S-NSSAI A)に含めることを決定する。
【0211】
AMF 820は、AMF 820に保存された設定情報に基づき、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。例えば、設定情報は、どのS-NSSAIがNSAC対象であるかを示す情報を含む。
【0212】
許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIである場合、AMF 820は、端末800に許容スライスを許容することを確定する前に、5G核心網のNSACF 880にスライスの利用可能性を確認する。NSACF 880は、S-NSSAIに登録された端末数が最大登録端末数よりも少ない場合、スライスが利用可能であることをAMF 820に返信する。AMF 820は、NSACF 880からS-NSSAIが利用可能であることを受信した場合、当該S-NSSAIを許容スライスに含めることを決定する。
【0213】
他の例によると、事業者ポリシーに基づき、AMF 820は、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。例えば、AMF 820は、EPCから移された(ハンドオーバーされた)PDN connectionに連繋されたS-NSSAIをNSACから免除すると決定する。NSACを免除するという意味は、NSACF 880にスライスの利用可能性を確認する手続きでNSACF 880にNSACから免除されたS-NSSAI情報を知らせることを意味する。
【0214】
1120段階:AMF 820は、NSACF 880にNSAC要請メッセージを伝送する。
【0215】
NSAC要請メッセージは、NSAC対象になるS-NSSAI情報、端末ID、又は現在の端末数の増加(increase)若しくは減少(decrease)を示す指示子のうちの少なくとも一つを含む。NSACF 880は、NSAC要請メッセージを処理する。例えば、NSAC要請メッセージに端末数の増加を示す指示子が含まれる場合、NSACF 880は、現在の登録端末数と最大登録端末数とを比較し、現在の登録端末数が最大登録端末数に達していない場合、NSACFが保存/管理しているS-NSSAIに該当する現在の登録端末数を増加させる。また、NSACF 880は、S-NSSAIに登録された端末IDを保存する。現在の登録端末数と最大登録端末数とを比較し、現在の登録端末数が最大登録端末数に達している場合(又は、現在の登録端末数が最大登録端末数を超えた場合)、NSACF 880は、それ以上現在の登録端末数を増加させることができないと判断する。即ち、その場合、NSACF 880は、AMF 820から受信された要請を成功裏に処理することができない。
【0216】
他の実施形態により、NSAC要請メッセージには、NSAC対象になるS-NSSAI情報(又は、NSAC対象から免除されたS-NSSAI情報)、端末ID、又はNSAC免除を示す指示子のうちの少なくとも一つが含まれる。NSACは、要請メッセージを処理する。例えば、要請メッセージに含まれるS-NSSAIがNSACから免除されたため、NSACF 880は、S-NSSAIに該当する現在の登録端末数を変更しない。また、NSACF 880は、NSACから免除されたS-NSSAIのための端末IDを保存する。
【0217】
1122段階:NSACF 880は、AMF 820にNSAC応答メッセージを伝送する。NSAC応答メッセージは、1120段階のNSAC要請メッセージの処理結果を示す情報を含む。NSAC応答メッセージは、対象になるスライス情報(例:S-NSSAI、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)又は対象になるスライスの利用が可能か否か(例:利用可能又は利用不可能を示す指示子(indication)、原因値(cause value)など)のうちの少なくとも一つを含む。例えば、NSACから免除されたS-NSSAI要請を処理した場合、NSACF 880は、スライスが利用可能であることを示す情報を含む。又は、NSACF 880は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報を含む。或いは、現在の登録端末数が最大登録端末数に達してそれ以上現在の登録端末数を増加させることができない場合、NSAC応答メッセージは、スライスが利用不可能であることを示す情報を含む。
【0218】
1124段階:AMF 820は、NSACF 880から受信されたスライスの利用が可能か否かにより、許容スライスを確定する。
【0219】
例えば、NSACF 880からスライス(S-NSSAI)が利用可能であるか又ははS-NSSAIが免除されたことを示す情報が返信された場合、AMF 820は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含める。或いは、例えばNSACF 880からスライス(S-NSSAI)が利用不可能であることが返信された場合、AMF 820は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含めない。更に、AMF 820は、スライス(S-NSSAI)を拒絶スライス(rejected NSSAI)に含める。或いは、例えばNSACを免除すると決定したS-NSSAIに対してNSACF 880から当該スライス(S-NSSAI)が利用不可能(失敗)であることが返信された場合、AMF 820は、スライスが利用不可能であるが、NSACを免除すると決定したため、NSACF 880から受信された応答(スライスの利用が不可能)を無視すると決定する。即ち、AMF 820は、スライスが利用不可能であるが、NSACを免除すると決定したため、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含める。AMF 820は、S-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報をUE contextとして保存する。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。
【0220】
NSACF 880からS-NSSAIが免除されたことを示す情報が返信された場合、AMF 820は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報をUE contextとして保存する。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。それにより、AMF 820は、その後に当該S-NSSAIに関するスライスの利用可能性の確認のためのNSACF 880との手続きを省略する。
【0221】
AMF 820は、1114段階で受信したRegistration Requestメッセージに対する応答として、Registration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを基地局810に伝送する。Registration Acceptメッセージは、許容スライス(allowed NSSAI)又は拒絶スライス(rejected NSSAI)のうちの少なくとも一つに関する情報を含む。端末が利用可能なスライスがない場合、即ち許容スライスがない場合、AMF 820は、Registration Rejectメッセージを伝送する。
【0222】
1126段階:基地局810は、AMF 820から受信されたRegistration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを端末800に伝送する。Registration Acceptメッセージを受信した端末800は、Registration Acceptメッセージに含まれる許容スライス及び/又は拒絶スライスを保存する。また、端末800は、その後に通信で受信した許容スライスを利用してPDUセッションを樹立する。
【0223】
図12は、本発明の更に他の実施形態による登録された端末のAMFを変更する手続きを示す図である。
【0224】
1210段階:
図11に示した手続きを介してネットワークに登録された端末800は、多様な理由により、Registration Requestメッセージを伝送する。例えば、端末800の移動による位置変更又は使用しようとするスライス変更のために、Registration Requestメッセージを伝送する。Registration Requestメッセージには、端末ID(例えば、SUPI、5G-GUTIなど)又はrequested NSSAIのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0225】
1212段階:基地局810は、端末800から受信された情報に基づき、AMFを選択する。ここで、基地局810が選択したAMF 1000は、
図11で端末800のRegistration Requestを処理したAMF 120とは異なるAMFである。
【0226】
1214段階:AMF 1000は、受信したRegistration Requestメッセージを処理する。AMF 1000は、受信したRegistration Requestメッセージを処理するために、UE context及び/又は端末の加入情報を獲得すると決定する。
【0227】
1216段階:AMF 1000は、前に端末800を支援(serving)したOld AMF 820にUE contextを要請する。要請メッセージは、端末IDを含む。
【0228】
1218段階:Old AMF 820は、端末IDと称される端末のUE contextをAMF 1000に返信する。Old AMF 820が、スライスが利用不可能であるが、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含める場合、UE contextは、S-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報を含む。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。
【0229】
1220段階:AMF 1000は、UDM 845に端末加入情報を要請する。端末加入情報要請メッセージには、端末ID(例:SUPI、5G-GUTIなど)が含まれる。
【0230】
1222段階:UDM 845は、端末IDに該当する端末加入情報をAMF 300に返信する。端末加入情報には、端末800が加入したスライス情報(subscribed S-NSSAIs)が含まれる。
【0231】
1224段階:AMF 1000は、端末800の要請スライス(requested NSSAI)、端末800の加入スライス(subscribed S-NSSAIs)、端末800によって接続された3GPP接続ネットワーク、基地局810が支援するネットワークスライス(S-NSSAI supported by RAN)、事業者ポリシー(operator policy)、又はOld AMF 820から受信されたUE contextのうちの少なくとも一つに基づき、許容スライス(allowed NSSAI)を決定する。
【0232】
例えば、AMF 1000は、AMF 1000に保存された設定情報に基づき、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。例えば、設定情報は、どのS-NSSAIがNSAC対象であるかを示す情報を含む。
【0233】
許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIである場合、AMF 1000は、端末800に許容スライスを許容することを確定する前に、5G核心網のNSACF 880にスライスの利用可能性を確認する。
【0234】
スライスの利用可能性を確認するために、AMF 1000は、NSACF 880にNSAC要請メッセージを伝送する。NSAC要請メッセージには、NSAC対象になるS-NSSAI情報、端末ID、又は現在の端末数の増加(increase)若しくは減少(decrease)を示す指示子のうちの少なくとも一つが含まれる。NSACF 880は、NSAC要請メッセージを処理する。例えば、NSACF 880は、NSACFが保存している端末IDのうちのNSAC要請メッセージに含まれる端末IDに関する情報を確認する。受信した端末IDに対して、NSACから免除されたS-NSSAI情報が保存され、保存されているNSACから免除されたS-NSSAI情報が受信したS-NSSAIと同一である場合、NSACF 880は、受信したNSAC要請メッセージに含まれるS-NSSAIがNSACから免除されたスライスであることを知ることができる。それにより、NSACF 880は、要請メッセージに含まれるS-NSSAIは、NSACから免除されたため、NSACF 880は、S-NSSAIに該当する現在の登録端末数を変更しない。
【0235】
1226段階:NSACF 880は、AMF 1000にNSAC応答メッセージを伝送する。NSAC応答メッセージは、1224段階のNSAC要請メッセージの処理結果を示す情報を含む。NSAC応答メッセージは、対象になるスライス情報(例:S-NSSAI、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)又は対象になるスライスの利用が可能か否か(例:利用可能又は利用不可能を示す指示子(indication)、原因値(cause value)など)のうちの少なくとも一つを含む。例えば、NSACから免除されたS-NSSAI要請を処理した場合、NSACF 880は、スライスが利用可能であることを示す情報を含む。又は、NSACF 880は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報を含む。或いは、現在の登録端末数が最大登録端末数に達してそれ以上現在の登録端末数を増加させることができない場合、NSAC応答メッセージは、スライスが利用不可能であることを示す情報を含む。
【0236】
1228段階:AMF 1000は、NSACF 880から受信されたスライスの利用が可能か否かにより、許容スライスを確定する。例えば、NSACF 880からスライス(S-NSSAI)が利用可能であるか又はS-NSSAIが免除されたことを示す情報が返信された場合、AMF 1000は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含める。UE contextにS-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報及び/又はNSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む場合、AMF 1000は、上記情報をUE contextから削除する。
【0237】
或いは、例えばNSACF 880からスライス(S-NSSAI)が利用不可能であることが返信された場合、AMF 1000は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含めない。更に、AMF 1000は、スライス(S-NSSAI)を拒絶スライス(rejected NSSAI)に含める。UE contextにS-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報を含む場合、AMF 1000は、NSACF 880から受信された応答(スライスの利用が不可能)を無視すると決定する。即ち、AMF 1000は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含める。また、AMF 1000は、UE contextに含まれるS-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報をそのまま維持する。
【0238】
NSACF 880からS-NSSAIが免除されたことを示す情報が返信された場合、AMF 1000は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報をUE contextとして保存する。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。それにより、AMF 1000は、その後に当該S-NSSAIに関するスライスの利用可能性の確認のためのNSACF 880との手続きを省略する。
【0239】
AMF 1000は、1214段階で受信したRegistration Requestメッセージに対する応答として、Registration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを基地局810に伝送する。Registration Acceptメッセージには、許容スライス(allowed NSSAI)又は拒絶スライス(rejected NSSAI)のうちの少なくとも一つが含まれる。端末が利用可能なスライスがない場合、即ち許容スライスがない場合、AMF 1000は、Registration Rejectメッセージを伝送する。
【0240】
1230段階:基地局810は、AMF 1000から受信されたRegistration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを端末800に伝送する。Registration Acceptメッセージを受信した端末800は、Registration Acceptメッセージに含まれる許容スライス及び/又は拒絶スライスを保存する。また、端末800は、その後に通信で受信した許容スライスを利用してPDUセッションを樹立する。
【0241】
その後の段階において、端末800は、NSACが免除された対象になるPDUセッションを解約(release)する。AMF 1000は、UE contextに保存されているNSACが免除された対象になる全てのPDUセッションが解約(release)された場合、UE contextからS-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報及び/又はNSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を削除する。
【0242】
図13は、本発明の一実施形態によるPDUセッションの樹立手続きを示す図である。
【0243】
1310段階:
図9~
図12に示した手続きを介してネットワークに登録された端末800は、基地局810に接続してPDU Session Requestメッセージを伝送する。PDU Session Requestメッセージには、端末800が利用しようとするスライス(例:S-NSSAI A)が含まれる。当該スライスは、許容スライスに含まれるS-NSSAIのうちの一つである。
【0244】
1312段階:本発明の一実施形態により、PDU Session Requestメッセージを受信した基地局810は、端末800を支援(serving)するAMF 820又は1000にPDU Session Requestを伝送する。
【0245】
AMF 820又は1000は、本発明で上述した多様な実施形態により、端末800が要請したS-NSSAIがNSAC対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。
【0246】
また、AMF 820又は1000は、端末800が要請したS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。例えば、AMF 820又は1000は、事業者ポリシーに基づき、端末800が要請したS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。或いは、AMF 820又は1000は、AMFが保存しているUE contextに当該S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報を含む場合、AMF 820又は1000は、端末800が要請したS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。AMF 820又は1000は、当該S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報をUE contextに保存する。
【0247】
1314段階:AMF 820又は1000は、SMF 835にPDU session要請メッセージを伝送する。PDU session要請メッセージには、端末が要請したS-NSSAIが含まれる。端末800が要請したS-NSSAIがNSACから免除された場合、PDU session要請メッセージは、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報(指示子)を含む。
【0248】
AMF 820又は1000からPDU session要請メッセージを受信したSMF 835は、受信されたS-NSSAIがNSAC対象になるか否かを判断する。受信されたS-NSSAIがNSAC対象である場合、SMF 835は、1316段階~1318段階を遂行してNSACF 880にスライスの利用が可能か否かを確認する。受信されたS-NSSAIがNSACから免除された場合、SMF 835は、NSACF 880にスライスの利用が可能か否かを確認する手続き、即ち1316段階~1318段階を省略する。
【0249】
1316段階:受信されたS-NSSAIがNSAC対象である場合、SMF 835は、NSACF 880にNSAC要請メッセージを伝送する。NSAC要請メッセージには、NSAC対象になるS-NSSAI情報、端末ID、PDU sessionID、又は現在セッション数増加(increase)若しくは減少(decrease)を示す指示子のうちの少なくとも一つが含まれる。NSACF 880は、NSAC要請メッセージを処理する。例えば、NSAC要請メッセージにセッション数の増加を示す指示子が含まれる場合、NSACF 880は、NSACFが保存/管理しているS-NSSAIに該当する現在のセッション数を増加させる。また、NSACF 880は、S-NSSAIに登録された端末ID及び/又はPDU sessionIDを保存する。
【0250】
1318段階:NSACF 880は、SMF 835にNSAC応答メッセージを伝送する。NSAC応答メッセージは、1316段階のNSAC要請メッセージの処理結果を示す情報を含む。例えば、SMF 835による要請により現在のセッション数を増加させた場合、NSACF 880は、スライスが利用可能であることを示す情報を含む。
【0251】
1320段階:1314段階で端末800が要請したS-NSSAIがNSACから免除された場合、或いは1318段階でNSACF 880から受信された要請メッセージ処理結果に基づき、SMF 835は、PDUセッション要請を処理する。例えば、1314段階で端末が要請したS-NSSAIがNSACから免除された場合、或いは1318段階でNSACF 880からスライスが利用可能であることを示す情報を受信した場合、SMF 835は、当該S-NSSAIへのPDUセッションの樹立を許容すると決定する。SMF 835は、AMF 820又は1000にPDU session応答メッセージを伝送する。
【0252】
1322段階:AMF 820又は1000は、基地局810を介して端末800にPDU session応答メッセージを伝送する。
【0253】
1324段階:基地局810は、AMF 820から受信されたPDU session応答メッセージを端末800に伝送する。PDU session応答メッセージを受信した端末800は、S-NSSAIに連繋されて樹立されたPDUセッションを利用してデータを送受する。
【0254】
図14は、本発明の一実施形態による端末の構造を示す図である。
【0255】
図14を参照すると、端末は、送受信部1410、制御部1420、保存部1430を含む。本実施形態において、制御部1420は、回路又はアプリケーション特定統合回路、或いは少なくとも1つのプロセッサとして定義される。
【0256】
送受信部1410は、他のネットワークエンティティと信号を送受信する。送受信部1410は、例えば基地局からシステム情報を受信して同期信号又は基準信号を受信する。
【0257】
制御部1420は、本実施形態による端末の全般的な動作を制御する。例えば、制御部1420は、上述したフローチャートによる動作を遂行するように各ブロック間の信号フローを制御する。
【0258】
保存部1430は、送受信部1410を介して送受信される情報、及び制御部1420を介して生成される情報のうちの少なくとも一つを保存する。
【0259】
図15は、本発明の一実施形態によるネットワークエンティティの構造を示す図である。
【0260】
図15を参照すると、ネットワークエンティティは、送受信部1510、制御部1520、保存部1530を含む。本実施形態において、制御部1520は、回路又はアプリケーション特定統合回路、或いは少なくとも1つのプロセッサとして定義される。
【0261】
送受信部1510は、他のネットワークエンティティと信号を送受信する。
【0262】
制御部1520は、本実施形態による端末の全般的な動作を制御する。例えば、制御部1520は、上述のフローチャートによる動作を遂行するように各ブロック間の信号フローを制御する。
【0263】
保存部1530は、送受信部1510を介して送受信される情報、及び制御部1520を介して生成される情報のうちの少なくとも一つを保存する。
【0264】
多様なネットワーク構造において、多様なサービスを支援するためにネットワークスライシング(network slicing)技術が導入された。ネットワークスライシングは、特定サービスを支援するためのネットワーク要素(NF)の集合であり、ネットワークを論理的に構成し、それを他のスライスから分離する技術である。1つの端末は、多様なサービスを受ける場合、2以上のスライスに接続することができる。そのようなネットワークスライシングにおいて、NSAC(network slice admission control)手続きを介してスライスの総量を調節しなければならない場合、S-NSSAIに関する(例えば、S-NSSAIに連繋されたセッションがEPCから5GCに伝達される場合)クォータチェックを遂行し、その結果によりサービスの連続性が支援されないという問題が生じる。
【0265】
上述のような問題点を解決するための本発明は、無線通信システムにおける制御信号処理方法において、基地局から伝送される第1制御信号を受信する段階と、受信された第1制御信号を処理する段階と、処理に基づいて生成された第2制御信号を基地局に伝送する段階と、を有することを特徴とする。
【0266】
本発明の一実施形態によると、無線通信システムにおいて、NSAC手続きを介してスライスの総量を調節する状況でS-NSSAIに関する(例えば、S-NSSAIに連繋されたセッションがEPCから5GCに伝達される場合)クォータチェック結果によりサービス連続性が支援されない状況を防止し、サービス連続性を支援するためにNSAC手続きを免除するサービスを提供することができる。
【0267】
図16は、本発明の一実施形態による5GSのシステム構造を示す図である。
【0268】
5GSは、5Gコアネットワーク、基地局、端末などによって構成される。5Gコアネットワーク(又は、5G核心網)は、AMF 1620、SMF 1635、UPF 1630、PCF 1640、UDM 1645、NSSF 1660、NWDAF 1665、N3Fなどによって構成される。
【0269】
端末1600は、ラジオ接続ネットワーク(radio access network)基地局1610を介して5Gコアネットワークに接続する。接続ネットワーク基地局1610は、3GPP接続ネットワーク(例えば、NR、E-UTRAなど)又はnon-3GPP接続ネットワーク(例えば、Wi-Fiなど)のタイプを支援する。端末1600は、基地局1610を介してAMF 1620にN2インターフェースで連結され、UPF 1630にN3インターフェースで連結される。基地局1610は、基地局(base station)以外に、「アクセスポイント(AP:access point)」、「eNodeB(eNB)」、「5Gノード(5th generation node)」、「gNodeB(gNB)」、又はそれと同等な技術的意味を有する他の用語に称される。N3F(non-3GPP function)は、3GPPで定義されていない接続ネットワーク(non-3GPP access network)(例えば、Wi-Fiなど)1611を介して接続した端末800のためのN2インターフェースインターフェース終了点(termination)及びN3インターフェース終了点(termination)として動作するNF(network function)である。N3Fは、N2制御プレーン(control plane)シグナリング及びN3ユーザプレーン(user plane)パケットを処理する。
【0270】
AMF 1620は、端末(UE)に関する無線網接続(access)及び移動性(mobility)を管理するNFである。SMF 1635は端末に関するセッション(session)を管理するNFであり、セッション情報は、QoS情報、課金情報、パケット処理に関する情報を含む。
【0271】
UPF 1630は、ユーザプレーントラフィック(user plane traffic)を処理するNFであり、SMF 1635によって制御を受ける。PCF 1640は、無線通信システムにおいて、サービスを提供するための事業者ポリシー(operator policy)を管理するNFである。UDM 1645は、端末の加入者情報(UE subscription)を保存して管理するNFである。
【0272】
UDRは、データを保存して管理するNFである。UDRは、端末加入情報を保存し、UDM 1645に端末加入情報を提供する。また、UDRは、事業者ポリシー情報を保存し、PCF 1640に事業者ポリシー情報を提供する。NWDAF 1665は、5Gシステムが動作するための分析情報を提供するNFである。NWDAF 1665は、5Gシステムを構成する他のNF又はOAMからデータを収集し、収集されたデータを分析して分析結果を他のNFに提供する。
【0273】
NSACF 1680は、NSACの対象になるネットワークスライスの登録端末数及びセッション数をモニタリングして制御するNFである。NSACF 1680には、ネットワークスライス別の最大登録端末数及び最大セッション数に関する設定情報が保存される。
【0274】
以下では、説明の便宜のために、接続制御及び状態管理のために情報を交換する対象を総称してNFとして説明する。しかし、本発明の実施形態は、実際にNFがインスタンス(instance)(AMF instance、SMF instance、NSSF instanceなど)として具現される場合にも、同一に適用される。
【0275】
本発明においてインスタンス(instance)は、特定のNFがソフトウェアのコード形態として存在し、物理的なコンピューティングシステム、例えばコアネットワーク上に存在する特定のコンピューティングシステムでNFの機能を遂行するために、コンピューティングシステムから物理的又は/及び論理的な資源を割り当てられて実行可能な状態を意味する。従って、AMF instance、SMF instance、及びNSSF instanceは、それぞれコアネットワーク上に存在する特定のコンピューティングシステムからAMF、SMF、NSSF動作のために物理的又は/及び論理的資源を割り当てられて使用することを意味する。結果として、物理的なAMF、SMF、及びNSSF装置、並びにネットワーク上に存在する特定のコンピューティングシステムからの、AMF、SMF、NSSF動作のために物理的又は/及び論理的資源を割り当てられて使用するAMF instance、SMF instance、及びNSSF instanceは、同一動作を遂行する。従って、本発明の実施形態において、NF(AMF、SMF、UPF、NSSF、NRF、SCPなど)と記述された事項はNF instanceで代替されるか、或いは反対にNF instanceと記述された事項がNFで代替されて適用される。同様に、本発明の実施形態において、network sliceと記述された事項はnetwork slice instanceで代替されるか、或いは反対にnetwork slice instanceと記述された事項はnetwork sliceで代替されて適用される。
【0276】
本発明の一実施形態によると、3GPPで定義された5Gシステムでは、1つのネットワークスライスをS-NSSAI(single-network slice selection assistance information)と称する。S-NSSAIは、SST(slice/service type)値とSD(slice differentiator)値とによって構成される。SSTは、スライスが支援するサービスの特性(例えば、eMBB、IoT、URLLC、V2Xなど)を示す。SDは、SSTと称される特定サービスに関する更なる識別子として使用される値である。
【0277】
NSSAIは、1以上のS-NSSAIによって構成される。NSSAIの例としては、端末に保存されているconfigured NSSAI、端末が要請するrequested NSSAI、5G核心網のNF(例えば、AMF、NSSFなど)が決定する端末が利用するように許容されたallowed NSSAI、端末が加入しているsubscribed NSSAIなどを含むが、上記例に制限されるものではない。
【0278】
端末1600は、接続ネットワーク1610に同時に連結されて5Gシステムに登録される。具体的に、端末1600は、基地局1610に接続してAMF 1620と端末の登録手続き(registration procedure)を遂行する。登録手続き中、AMF 1620は、基地局1610に接続した端末が利用可能な許容スライス(allowed NSSAI)を決定して端末1600に割り当てる。
【0279】
図17は、本発明の一実施形態による端末登録手続き(registration procedure)を示す図である。
【0280】
図17を参照すると、本発明の一実施形態による端末1600は、基地局1610に接続してAMF 1620と登録手続きを行う。
【0281】
1710段階:端末1600は、基地局1610に接続してRegistration Requestメッセージを伝送する。Registration Requestメッセージには、端末が利用しようとする要請スライス(requested NSSAI、例:S-NSSAI A)が含まれる。
【0282】
1712段階:本発明の一実施形態により、Registration Requestメッセージを受信した基地局1610は、端末1600から受信されたrequested NSSAIに基づき、Registration Requestを伝送するAMFを選択する。例えば、基地局1610は、requested NSSAIを支援するAMFを選択する。
【0283】
1714段階:基地局1610は、1712段階で選択されたAMF 1620にRegistration Requestメッセージを伝送する。AMF 1620は、Registration Requestメッセージを処理する端末加入情報の獲得が必要になる。
【0284】
1716段階:AMF 1620は、UDM 1645に端末加入情報を要請する。端末加入情報要請メッセージは、端末ID(例:SUPI、5G-GUTIなど)を含む。
【0285】
1718段階:UDM 1645は、端末IDに該当する端末加入情報をAMF 1620に返信する。端末加入情報は、端末1600が加入したスライス情報(subscribed S-NSSAIs)を含む。
【0286】
1720段階:AMF 1620は、端末1600の要請スライス(requested NSSAI)、端末1600の加入スライス(subscribed S-NSSAIs)、端末1600の3GPP接続ネットワーク、基地局1610が支援するネットワークスライス(S-NSSAI supported by RAN)、又は事業者ポリシー(operator policy)のうちの少なくとも一つに基づき、許容スライス(allowed NSSAI)を決定する。
【0287】
例えば、AMF 1620は、端末1600の要請スライス(例:S-NSSAI A)が端末1600の加入スライスに含まれ、基地局1610が支援するネットワークスライスに含まれる場合、端末1600が要請したスライスを許容スライス(例:S-NSSAI A)に含めることを決定する。
【0288】
AMF 1620は、AMF 1620に保存された設定情報に基づき、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。例えば、設定情報は、どのS-NSSAIがNSAC対象であるかを示す情報を含む。
【0289】
許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIである場合、AMF 1620は、端末1600に許容スライスを許容することを確定する前に、5G核心網のNSACF 1680にスライスの利用可能性を確認する。NSACF 1680は、S-NSSAIに登録された端末数が最大登録端末数よりも少ない場合、スライスが利用可能であることをAMF 1620に返信する。AMF 1620は、NSACF 1680からS-NSSAIが利用可能であることを受信した場合、当該S-NSSAIを許容スライスに含めることを決定する。
【0290】
他の例によると、事業者ポリシーに基づき、AMF 1620は、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。例えば、AMF 1620は、EPCから移された(ハンドオーバーされた)PDN connection(PDU session)に連繋されたS-NSSAIをNSACから免除すると決定する。NSACを免除するという意味は、NSACF 1680にスライスの利用可能性を確認する手続きを遂行せず(省略し)、当該S-NSSAIを許容スライスに含めることを決定するという意味である。AMF 1620は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報をUE contextとして保存する。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。それにより、AMF 300は、その後に当該S-NSSAIに関するスライスの利用可能性の確認のためのNSACF 1680との手続きを省略する。
【0291】
端末1600が要請したS-NSSAIが許容スライスに含まれない場合、AMF 1620は、S-NSSAIを拒絶スライス(rejected S-NSSAIs)に含める。
【0292】
AMF 1620は、1714段階で受信したRegistration Requestメッセージに対する応答Registration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを基地局1610に伝送する。Registration Acceptメッセージは、許容スライス(allowed NSSAI)又は拒絶スライス(rejected NSSAI)のうちの少なくとも一つを含む。端末1600が利用可能なスライスがない場合、即ち許容スライスがない場合、AMF 1620は、Registration Rejectメッセージを伝送する。
【0293】
1722段階:基地局1610は、AMF 1620から受信されたRegistration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを端末1600に伝送する。Registration Acceptメッセージを受信した端末1600は、Registration Acceptメッセージに含まれる許容スライス及び/又は拒絶スライスを保存する。また、端末1600は、その後に通信で受信した許容スライスを利用してPDUセッションを樹立する。
【0294】
図18は、本発明の一実施形態による登録された端末のAMFを変更する手続きを示す図である。
【0295】
1810段階:
図17に示した手続きを介してネットワークに登録された端末1600は、多様な理由により、Registration Requestメッセージを伝送する。例えば、端末1600移動による位置変更又は使用しようとするスライス変更のために、Registration Requestメッセージを伝送する。Registration Requestメッセージは、端末ID(例えば、SUPI、5G-GUTIなど)又はrequested NSSAIのうちの少なくとも一つを含む。
【0296】
1812段階:基地局1610は、端末1600から受信された情報に基づき、AMF 1800を選択する。ここで、基地局1610が選択したAMF 1800は、
図17で端末1600のRegistration Requestを処理したAMF 1620とは異なるAMFである。
【0297】
1814段階:AMF 1800は、受信したRegistration Requestメッセージを処理する。AMF 1800は、受信したRegistration Requestメッセージを処理するために、UE context及び/又は端末の加入情報を獲得すると決定する。
【0298】
1816段階:AMF 1800は、前に端末を支援(serving)したOld AMF 1620にUE contextを要請する。要請メッセージは、端末IDを含む。
【0299】
1818段階:Old AMF 1620は、端末IDと称される端末のUE contextをAMF 1800に返信する。Old AMF 1620がAMF 1800に伝送するUE contextには、NSACから免除されたS-NSSAIに関する情報が含まれる。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。
【0300】
1820段階:AMF 1800は、UDM 1645に端末加入情報を要請する。端末加入情報要請メッセージには、端末ID(例:SUPI、5G-GUTIなど)が含まれる。
【0301】
1822段階:UDM 1645は、端末IDに該当する端末加入情報をAMF 1800に返信する。端末加入情報には、端末1600が加入したスライス情報(subscribed S-NSSAIs)が含まれる。
【0302】
1824段階:AMF 1800は、端末1600の要請スライス(requested NSSAI)、端末1600の加入スライス(subscribed S-NSSAIs)、端末接続ネットワーク(3GPP AN)、基地局1610が支援するネットワークスライス(S-NSSAI supported by RAN)、事業者ポリシー(operator policy)、又はOld AMF 1620から受信されたUE contextのうちの少なくとも一つに基づき、許容スライス(allowed NSSAI)を決定する。
【0303】
例えば、AMF 1800は、AMF 1800に保存された設定情報に基づき、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。例えば、設定情報は、どのS-NSSAIがNSAC対象であるかを示す情報を含む。
【0304】
許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIである場合、AMF 1800は、端末1600に許容スライスを許容することを確定する前に、5G核心網のNSACF 1680にスライスの利用可能性を確認する。NSACF 1680は、S-NSSAIに登録された端末数が最大登録端末数よりも少ない場合、スライスが利用可能であることをAMF 1800に返信する。AMF 1800は、NSACF 1680からS-NSSAIが利用可能であることを受信した場合、当該S-NSSAIを許容スライスに含めることを決定する。
【0305】
他の例によると、UE contextに基づき、AMF 1800は、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。例えば、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報がUE contextに含まれる場合、AMF 1800は、当該S-NSSAIをNSACから免除すると決定する。それにより、AMF 1800は、NSACF 1680にスライスの利用可能性を確認する手続きを遂行せず(省略し)、当該S-NSSAIを許容スライスに含めることを決定する。
【0306】
UE contextにS-NSSAIが免除されたことを示す情報が含まれる場合、AMF 1800は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報をUE contextとして保存する。それにより、AMF 1800は、その後に当該S-NSSAIに関するスライスの利用可能性の確認のためのNSACF 1680との手続きを省略する。
【0307】
端末1600が要請したS-NSSAIが許容スライスに含まれない場合、AMF 1800は、S-NSSAIを拒絶スライス(rejected S-NSSAIs)に含める。
【0308】
AMF 1800は、1814段階で受信したRegistration Requestメッセージに対する応答メッセージ(Registration Accept又はRegistration Rejectメッセージ)を端末1600に伝送する。Registration Acceptメッセージには、許容スライス(allowed NSSAI)又は拒絶スライス(rejected NSSAI)のうちの少なくとも一つが含まれる。端末1600が利用可能なスライスがない場合、即ち許容スライスがない場合、AMF 1800は、Registration Rejectメッセージを伝送する。
【0309】
1826段階:基地局1610は、AMF 300から受信されたRegistration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを端末1600に伝送する。Registration Acceptメッセージを受信した端末1600は、Registration Acceptメッセージに含まれる許容スライス及び/又は拒絶スライスを保存する。また、端末1600は、その後に通信で受信した許容スライスを利用してPDUセッションを樹立する。
【0310】
図19は、本発明の更に他の実施形態による端末登録手続きを示す図である。
【0311】
1910段階:端末1600は、基地局1610に接続してRegistration Requestメッセージを伝送する。Registration Requestメッセージには、端末が利用しようとする要請スライス(requested NSSAI、例:S-NSSAI A)が含まれる。
【0312】
1912段階:本発明の一実施形態により、Registration Requestメッセージを受信した基地局1610は、端末1600から受信されたrequested NSSAIに基づき、Registration Requestを伝送するAMFを選択する。例えば、基地局1610は、requested NSSAIを支援するAMFを選択する。
【0313】
1914段階:基地局1610は、1912段階で選択されたAMF 1620にRegistration Requestメッセージを伝送する。AMF 1620は、Registration Requestメッセージを処理する端末加入情報の獲得が必要になる。
【0314】
1916段階:AMF 1620は、UDM 1645に端末加入情報を要請する。端末加入情報要請メッセージは、端末ID(例:SUPI、5G-GUTIなど)を含む。
【0315】
1918段階:UDM 1645は、端末IDに該当する端末加入情報をAMF 1620に返信する。端末加入情報は、端末1600が加入したスライス情報(subscribed S-NSSAIs)を含む。
【0316】
AMF 1620は、端末の要請スライス(requested NSSAI)、端末加入スライス(subscribed S-NSSAIs)、端末接続ネットワーク(3GPP AN)、基地局1610が支援するネットワークスライス(S-NSSAI supported by RAN)、又は事業者ポリシー(operator policy)のうちの少なくとも一つに基づき、許容スライス(allowed NSSAI)を決定する。
【0317】
例えば、AMF 1620は、端末の要請スライス(例:S-NSSAI A)が端末加入スライスに含まれ、基地局1610が支援するネットワークスライスに含まれる場合、端末が要請したスライスを許容スライス(例:S-NSSAI A)に含めることを決定する。
【0318】
AMF 1620は、AMF 1620に保存された設定情報に基づき、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。例えば、設定情報は、どのS-NSSAIがNSAC対象であるかを示す情報を含む。
【0319】
許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIである場合、AMF 1620は、端末1600に許容スライスを許容することを確定する前に、5G核心網のNSACF 880にスライスの利用可能性を確認する。NSACF 1680は、S-NSSAIに登録された端末数が最大登録端末数よりも少ない場合、スライスが利用可能であることをAMF 1620に返信する。AMF 1620は、NSACF 1680からS-NSSAIが利用可能であることを受信した場合、当該S-NSSAIを許容スライスに含めることを決定する。
【0320】
他の例によると、事業者ポリシーに基づき、AMF 1620は、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。例えば、AMF 1620は、EPCから移された(ハンドオーバーされた)PDN connectionに連繋されたS-NSSAIをNSACから免除すると決定する。NSACを免除するという意味は、NSACF 1680にスライスの利用可能性を確認する手続きでNSACF 1680にNSACから免除されたS-NSSAI情報を知らせることを意味する。
【0321】
1920段階:AMF 1620は、NSACF 1680にNSAC要請メッセージを伝送する。
【0322】
NSAC要請メッセージには、NSAC対象になるS-NSSAI情報、端末ID、又は現在の端末数の増加(increase)若しくは減少(decrease)を示す指示子のうちの少なくとも一つが含まれる。NSACF 1680は、NSAC要請メッセージを処理する。例えば、NSAC要請メッセージに端末数の増加を示す指示子が含まれる場合、NSACF 1680は、現在の登録端末数と最大登録端末数とを比較し、現在の登録端末数が最大登録端末数に達していない場合、NSACF 1680が保存/管理しているS-NSSAIに該当する現在の登録端末数を増加させる。また、NSACF 1680は、S-NSSAIに登録された端末IDを保存する。現在の登録端末数と最大登録端末数とを比較し、現在の登録端末数が最大登録端末数に達している場合(又は、現在の登録端末数が最大登録端末数を超えた場合)、NSACF 1680は、それ以上現在の登録端末数を増加させることができないと判断する。即ち、その場合、NSACF 1680は、AMF 1620から受信された要請を成功裏に処理することができない。
【0323】
他の実施形態により、NSAC要請メッセージには、NSAC対象になるS-NSSAI情報(又は、NSAC対象から免除されたS-NSSAI情報)、端末ID、又はNSAC免除を示す指示子のうちの少なくとも一つが含まれる。NSACは、要請メッセージを処理する。例えば、要請メッセージに含まれるS-NSSAIがNSACから免除されたため、NSACF 1680は、S-NSSAIに該当する現在の登録端末数を変更しない。また、NSACF 1680は、NSACから免除されたS-NSSAIのための端末IDを保存する。
【0324】
1922段階:NSACF 1680は、AMF 1620にNSAC応答メッセージを伝送する。NSAC応答メッセージは、1920段階のNSAC要請メッセージの処理結果を示す情報を含む。NSAC応答メッセージには、対象になるスライス情報(例:S-NSSAI、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)又は対象になるスライスの利用が可能か否か(例:利用可能又は利用不可能を示す指示子(indication)、原因値(cause value)など)のうちの少なくとも一つが含まれる。例えば、NSACから免除されたS-NSSAI要請を処理した場合、NSACF 1680は、スライスが利用可能であることを示す情報を含む。又は、NSACF 1680は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報を含む。或いは、現在の登録端末数が最大登録端末数に達してそれ以上現在の登録端末数を増加させることができない場合、NSAC応答メッセージには、スライスが利用不可能であることを示す情報が含まれる。
【0325】
1924段階:AMF 1620は、NSACF 1680から受信されたスライスの利用が可能か否かにより、許容スライスを確定する。例えば、NSACF 1680からスライス(S-NSSAI)が利用可能であるか又はS-NSSAIが免除されたことを示す情報が返信された場合、AMF 1620は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含める。或いは、例えばNSACF 1680からスライス(S-NSSAI)が利用不可能であることが返信された場合、AMF 1620は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含めない。更に、AMF 1620は、スライス(S-NSSAI)を拒絶スライス(rejected NSSAI)に含める。或いは、例えばNSACを免除すると決定したS-NSSAIに対してNSACF 1680から当該スライス(S-NSSAI)が利用不可能(失敗)であることが返信された場合、AMF 1620は、スライスが利用不可能であるが、NSACを免除すると決定したため、NSACF 1680から受信された応答(スライスの利用が不可能)を無視すると決定する。即ち、AMF 1620は、スライスが利用不可能であるが、NSACを免除すると決定したため、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含める。AMF 1620は、S-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報をUE contextとして保する。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。
【0326】
NSACF 1680からS-NSSAIが免除されたことを示す情報が返信された場合、AMF 1620は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報をUE contextとして保存する。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。それにより、AMF 1620は、その後に当該S-NSSAIに関するスライスの利用可能性の確認のためのNSACF 1680との手続きを省略する。
【0327】
AMF 1620は、1914段階で受信したRegistration Requestメッセージに対するRegistration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを基地局1610に伝送する。Registration Acceptメッセージには、許容スライス(allowed NSSAI)又は拒絶スライス(rejected NSSAI)のうちの少なくとも一つが含まれる。端末1600が利用可能なスライスがない場合、即ち許容スライスがない場合、AMF 1620は、Registration Rejectメッセージを伝送する。NSACを免除すると決定したS-NSSAIに対して、NSACF 1680から当該スライス(S-NSSAI)が利用不可能(失敗)であることを受信したが、当該スライスが利用不可能であるもののNSACを免除すると決定した場合、AMF 1620は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含め、またS-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報をRegistration Acceptメッセージに含める。例えば、Registration Acceptメッセージには、スライス情報(S-NSSAI)、スライスに連繋された現在の樹立されたPDUセッションについてのみ利用可能であることを示す指示子、スライスに連繋された利用可能なPDUセッション(即ち、現在の樹立されたPDUセッション)を示す指示子(例えば、PDU session ID(s)など)などが含まれる。
【0328】
1926段階:基地局1610は、AMF 1620から受信されたRegistration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを端末1600に伝送する。Registration Acceptメッセージを受信した端末1600は、Registration Acceptメッセージに含まれる許容スライス及び/又は拒絶スライスを保存する。また、端末1600は、その後に通信で受信した許容スライスを利用してPDUセッションを樹立する。Registration Acceptメッセージに、スライス情報(S-NSSAI)、スライスに連繋された現在の樹立されたPDUセッションについてのみ利用可能であることを示す指示子、スライスに連繋された利用可能なPDUセッション(即ち、現在の樹立されたPDUセッション)を示す指示子(例えば、PDU session ID(s)など)などが含まれる場合、端末1600は、当該スライスに連繋されたPDUセッションを更に要請しない。
【0329】
図20は、本発明の更に他の実施形態による登録された端末のAMFを変更する手続きを示す図である。
【0330】
2010段階:
図19に示した手続きを介してネットワークに登録された端末1600は、多様な理由により、Registration Requestメッセージを伝送する。例えば、端末1600の移動による位置変更又は使用しようとするスライス変更のために、Registration Requestメッセージを伝送する。Registration Requestメッセージは、端末ID(例えば、SUPI、5G-GUTIなど)又はrequested NSSAIのうちの少なくとも一つを含む。
【0331】
2012段階:基地局1610は、端末1600から受信された情報に基づき、AMFを選択する。ここで、基地局1610が選択したAMF 1800は、
図19で端末1600のRegistration Requestを処理したAMF 1620とは異なるAMFである。
【0332】
2014段階:AMF 1800は、受信したRegistration Requestメッセージを処理する。AMF 1800は、受信したRegistration Requestメッセージを処理するために、UE context及び/又は端末加入情報を獲得すると決定する。
【0333】
2016段階:AMF 1800は、前に端末を支援(serving)したOld AMF 1620にUE contextを要請する。要請メッセージは、端末IDを含む。
【0334】
2018段階:Old AMF 1620は、端末IDと称される端末1600のUE contextをAMF 1800に返信する。Old AMF 1620が、スライスが利用不可能であるが、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含める場合、UE contextは、S-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報を含む。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。
【0335】
2020段階:AMF 1800は、UDM 1645に端末加入情報を要請する。端末加入情報要請メッセージには、端末ID(例:SUPI、5G-GUTIなど)が含まれる。
【0336】
2022段階:UDM 1645は、端末IDに該当する端末加入情報をAMF 1800に返信する。端末加入情報には、端末1600が加入したスライス情報(subscribed S-NSSAIs)が含まれる。
【0337】
2024段階:AMF 1800は、端末の要請スライス(requested NSSAI)、端末加入スライス(subscribed S-NSSAIs)、端末接続ネットワーク(3GPP AN)、基地局1610が支援するネットワークスライス(S-NSSAI supported by RAN)、事業者ポリシー(operator policy)、又はOld AMF 1620から受信されたUE contextのうちの少なくとも一つに基づき、許容スライス(allowed NSSAI)を決定する。
【0338】
例えば、AMF 1800は、AMF 1800に保存された設定情報に基づき、許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。例えば、設定情報は、どのS-NSSAIがNSAC対象であるかを示す情報を含む。
【0339】
許容スライスに含まれるS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIである場合、AMF 1800は、端末1600に許容スライスを許容することを確定する前に、5G核心網のNSACF 1680にスライスの利用可能性を確認する。
【0340】
スライスの利用可能性を確認するために、AMF 1800は、NSACF 1680にNSAC要請メッセージを伝送する。NSAC要請メッセージには、NSAC対象になるS-NSSAI情報、端末ID、又は現在の端末数の増加(increase)若しくは減少(decrease)を示す指示子のうちの少なくとも一つが含まれる。NSACF 1680は、NSAC要請メッセージを処理する。例えば、NSACF 1680は、NSACFが保存している端末IDのうちのNSAC要請メッセージに含まれる端末IDに関する情報を確認する。受信した端末IDに対して、NSACから免除されたS-NSSAI情報が保存され、保存されているNSACから免除されたS-NSSAI情報が受信したS-NSSAIと同一である場合、NSACF 1680は、受信したNSAC要請メッセージに含まれるS-NSSAIがNSACから免除されたスライスであることを知ることができる。それにより、NSACF 1680は、要請メッセージに含まれるS-NSSAIがNSACから免除されたため、NSACF 1680は、S-NSSAIに該当する現在の登録端末数を変更しない。
【0341】
2026段階:NSACF 1680は、AMF 1800にNSAC応答メッセージを伝送する。NSAC応答メッセージは、1920段階のNSAC要請メッセージの処理結果を示す情報を含む。NSAC応答メッセージには、対象になるスライス情報(例:S-NSSAI、requested NSSAI、allowed NSSAI、subscribed S-NSSAIなど)又は対象になるスライスの利用が可能か否か(例:利用可能又は利用不可能を示す指示子(indication)、原因値(cause value)など)のうちの少なくとも一つが含まれる。例えば、NSACから免除されたS-NSSAI要請を処理した場合、NSACF 1680は、スライスが利用可能であることを示す情報を含む。又は、NSACF 1680は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報を含む。或いは、現在の登録端末数が最大登録端末数に達してそれ以上現在の登録端末数を増加させることができない場合、NSAC応答メッセージには、スライスが利用不可能であることを示す情報が含まれる。
【0342】
2028段階:AMF 1800は、NSACF 1680から受信されたスライスの利用が可能か否かにより、許容スライスを確定する。例えば、NSACF 1680からスライス(S-NSSAI)が利用可能であるか又はS-NSSAIが免除されたことを示す情報が返信された場合、AMF 1800は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含める。UE contextにS-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報及び/又はNSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む場合、AMF 1800は、上記情報をUE contextから削除する。
【0343】
或いは、例えばNSACF 1680からスライス(S-NSSAI)が利用不可能であることが返信された場合、AMF 1800は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含めな。更に、AMF 1800は、スライス(S-NSSAI)を拒絶スライス(rejected NSSAI)に含める。UE contextにS-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報を含む場合、AMF 1800は、NSACF 1680から受信された応答(スライスの利用が不可能)を無視すると決定する。即ち、AMF 1800は、スライス(S-NSSAI)を許容スライスに含める。また、AMF 1800は、UE contextに含まれるS-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報をそのまま維持する。
【0344】
NSACF 1680からS-NSSAIが免除されたことを示す情報が返信された場合、AMF 1800は、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報をUE contextとして保存する。また、UE contextは、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を含む。それにより、AMF 1800は、その後に当該S-NSSAIに関するスライスの利用可能性の確認のためのNSACF 1680との手続きを省略する。
【0345】
AMF 1800は、2014段階で受信したRegistration Requestメッセージに対する応答メッセージ(Registration Accept又はRegistration Rejectメッセージ)を端末1600に伝送する。Registration Acceptメッセージには、許容スライス(allowed NSSAI)又は拒絶スライス(rejected NSSAI)のうちの少なくとも一つが含まれる。端末が利用可能なスライスがない場合、即ち許容スライスがない場合、AMF 300は、Registration Rejectメッセージを伝送する。
【0346】
2030段階:基地局1610は、AMF 1800から受信されたRegistration Acceptメッセージ又はRegistration Rejectメッセージを端末1600に伝送する。Registration Acceptメッセージを受信した端末1600は、Registration Acceptメッセージに含まれる許容スライス及び/又は拒絶スライスを保存する。また、端末1600は、その後に通信で受信した許容スライスを利用してPDUセッションを樹立する。
【0347】
その後の段階において、端末1600は、NSACが免除された対象になるPDUセッションを解約(release)する。AMF 1800は、UE contextに保存されているNSACが免除された対象になる全てのPDUセッションが解約(release)された場合、UE contextからS-NSSAIが利用不可能であるが、許容スライスに含まれることを示す情報及び/又はNSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)を削除する。
【0348】
図21は、本発明の一実施形態によるPDUセッションの樹立手続きを示す図である。
【0349】
2110段階:
図17~
図20に示した手続きを介してネットワークに登録された端末2100は、基地局2110に接続してPDU Session Requestメッセージを伝送する。PDU Session Requestメッセージには、端末が利用しようとするスライス(例:S-NSSAI A)が含まれる。当該スライスは、許容スライスに含まれるS-NSSAIのうちの一つである。また、PDU Session Requestメッセージには、PDUセッションを示す指示子情報(例えば、PDU session IDなど)が含まれる。
【0350】
2112段階:本発明の一実施形態により、PDU Session Requestメッセージを受信した基地局2110は、端末2100を支援(serving)するAMF 1620又は1800にPDU Session Requestを伝送する。
【0351】
AMF 1620又は1800は、本発明で上述した多様な実施形態により、端末2100が要請したS-NSSAIがNSAC対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。
【0352】
また、AMF 1620又は1800は、端末が要請したS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。例えば、AMF 1620又は1800は、事業者ポリシーに基づき、端末2100が要請したS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。或いは、AMF 1620又は1800は、AMFが保存しているUE contextに当該S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報を含む場合、端末2100が要請したS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSACを免除すると決定する。AMF 1620又は1800は、当該S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報をUE contextに保存する。
【0353】
また、AMF 1620又は1800は、端末2100が要請したPDUセッションが、NSACが免除された対象になるPDUセッションであるか否かを確認する。例えば、AMF 1620又は1800は、EPCから移された(ハンドオーバーされた)PDN connection(PDU session)をNSAC対象から免除すると決定し、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)をUE contextに保存する。AMF 1620又は1800は、UE contextに保存されたNSACが免除されたPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)と、PDU Session Requestメッセージに含まれるPDUセッションを示す指示子情報(例えば、PDU session IDなど)と、を比較し、端末2100が要請したPDUセッションが、NSACが免除された対象になるPDUセッションであるか否かを確認する。即ち、PDU Session Requestメッセージに含まれるPDUセッションを示す指示子情報(例えば、PDU session IDなど)が、UE contextに保存されたNSACが免除されたPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)に含まれる場合、AMF 1620又は1800は、端末2100が要請したPDUセッションが、NSACが免除されたPDUセッションであると判断する。
【0354】
AMF 1620又は1800は、事業者ポリシーに基づき、端末2100が要請したPDUセッションの樹立が受諾されるか否かを決定する。例えば、AMF 1620又は1800は、端末2100が要請したPDU Session Requestメッセージに含まれるS-NSSAIがNSAC免除の対象であるか、或いはPDU Session Requestメッセージに含まれるPDU session IDがNSAC免除対象である場合、PDUセッションの樹立手続きを遂行すると決定する。それにより、AMF 1620又は1800は、2114段階を遂行する。
【0355】
2114段階:AMF 1620又は1800は、SMF 1635にPDU session要請メッセージを伝送する。PDU session要請メッセージには、端末が要請したS-NSSAIが含まれる。端末2100が要請したS-NSSAIがNSACから免除された場合、PDU session要請メッセージは、S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報(指示子)を含む。
【0356】
AMF 1620又は1800からPDU session要請メッセージを受信したSMF 1635は、受信されたS-NSSAIがNSAC対象になるか否かを判断する。受信されたS-NSSAIがNSAC対象である場合、SMF 1635は、2116段階~2118段階を遂行してNSACF 1680にスライスの利用が可能か否かを確認する。受信されたS-NSSAIがNSACから免除された場合、SMF 1635は、NSACF 1680にスライスの利用可能性があるか否かを確認する手続き、即ち2116段階~2118段階を省略する。
【0357】
2116段階:受信されたS-NSSAIがNSAC対象である場合、SMF 1635は、NSACF 1680にNSAC要請メッセージを伝送する。NSAC要請メッセージには、NSAC対象になるS-NSSAI情報、端末ID、PDU sessionID、又は現在セッション数増加(increase)若しくは減少(decrease)を示す指示子のうちの少なくとも一つが含まれる。NSACF 1680は、NSAC要請メッセージを処理する。例えば、NSAC要請メッセージにセッション数の増加を示す指示子が含まれる場合、NSACF 1680は、NSACFが保存/管理しているS-NSSAIに該当する現在のセッション数を増加させる。また、NSACF 1680は、S-NSSAIに登録された端末ID及び/又はPDU sessionIDを保存する。
【0358】
2118段階:NSACF 1680は、SMF 1635にNSAC応答メッセージを伝送する。NSAC応答メッセージは、2116段階のNSAC要請メッセージの処理結果を示す情報を含む。例えば、SMF 1635による要請により現在のセッション数を増加させた場合、NSACF 1680は、スライスが利用可能であることを示す情報を含む。
【0359】
2120段階:2114段階で端末2100が要請したS-NSSAIがNSACから免除された場合、或いは2118段階でNSACF 1680から受信された要請メッセージ処理結果に基づき、SMF 1635は、PDUセッション要請を処理する。例えば、2114段階で端末が要請したS-NSSAIがNSACから免除された場合、或いは2118段階でNSACF 1680からスライスが利用可能であることを示す情報を受信した場合、SMF 1635は、当該S-NSSAIへのPDUセッションの樹立を許容すると決定する。SMF 1635は、AMF 1620又は1800にPDU session応答メッセージを伝送する。
【0360】
2122段階:AMF 1620又は1800は、基地局2110を介して端末2100にPDU session応答メッセージを伝送する。
【0361】
2124段階:基地局2110は、AMF 1620又は1800から受信されたPDU session応答メッセージを端末2100に伝送する。PDU session応答メッセージを受信した端末2100は、S-NSSAIに連繋されて樹立されたPDUセッションを利用してデータを送受信する。
【0362】
図22は、本発明の一実施形態による端末の構造を示す図である。
【0363】
図22を参照すると、端末は、送受信部2210、制御部2220、保存部2230を含む。本実施形態において、制御部2220は、回路又はアプリケーション特定統合回路、或いは少なくとも1つのプロセッサとして定義される。
【0364】
送受信部2210は、他のネットワークエンティティと信号を送受信する。送受信部2210は、例えば基地局からシステム情報を受信して同期信号又は基準信号を受信する。
【0365】
制御部2220は、本実施形態による端末の全般的な動作を制御する。例えば、制御部2220は、上述のフローチャートによる動作を遂行するように各ブロック間の信号フローを制御する。
【0366】
保存部2230は、送受信部2210を介して送受信される情報、及び制御部2220を介して生成される情報のうちの少なくとも一つを保存する。
【0367】
図23は、本発明の一実施形態によるネットワークエンティティの構造を示す図である。
【0368】
図23を参照すると、ネットワークエンティティは、送受信部2310、制御部2320、保存部2330を含む。本実施形態において、制御部2320は、回路又はアプリケーション特定統合回路、或いは少なくとも1つのプロセッサとして定義される。
【0369】
送受信部2310は、他のネットワークエンティティと信号を送受信する。
【0370】
制御部2320は、本実施形態による端末の全般的な動作を制御する。例えば、制御部2320は、上述のフローチャートによる動作を遂行するように各ブロック間の信号フローを制御する。
【0371】
保存部2330は、送受信部2310を介して送受信される情報、及び制御部2320を介して生成される情報のうちの少なくとも一つを保存する。
【0372】
図24は、本発明の一実施形態によるPDUセッションの樹立手続きを示す図である。
【0373】
2410段階:
図17~
図20に示した手続きを介してネットワークに登録された端末2100は、基地局2110に接続してPDU Session Requestメッセージを伝送する。PDU Session Requestメッセージには、端末が利用しようとするスライス(例:S-NSSAI A)が含まれる。当該スライスは、許容スライスに含まれるS-NSSAIのうちの一つである。また、PDU Session Requestメッセージには、PDUセッションを示す指示子情報(例えば、PDU session IDなど)が含まれる。
【0374】
2412段階:本発明の一実施形態により、PDU Session Requestメッセージを受信した基地局1610は、端末2100を支援(serving)するAMF 1620又は1800にPDU Session Requestを伝送する。
【0375】
AMF 1620又は1800は、本発明で上述した多様な実施形態により、端末2100が要請したS-NSSAIがNSAC対象になるS-NSSAIであるか否かを判断する。例えば、AMF 1620又は1800は、事業者ポリシーに基づき、端末2100が要請したS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるが、NSAC免除対象になるS-NSSAIであることを決定する。或いは、AMF 1620又は1800は、AMFが保存しているUE contextに当該S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報を含む場合、端末2100が要請したS-NSSAIがNSACの対象になるS-NSSAIであるにしても、NSAC免除の対象になるS-NSSAIであることを決定する。AMF 1620又は1800は、当該S-NSSAIがNSACから免除されたことを示す情報をUE contextに保存する。
【0376】
また、AMF 1620又は1800は、端末2100が要請したPDUセッションが、NSACが免除された対象になるPDUセッションであるか否かを確認する。例えば、AMF 1620又は1800は、EPCから移された(ハンドオーバーされた)PDN connection(PDU session)をNSAC対象から免除すると決定し、NSACが免除された対象になるPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)をUE contextに保存する。AMF 1620又は1800は、UE contextに保存されたNSACが免除されたPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)と、PDU Session Requestメッセージに含まれるPDUセッションを示す指示子情報(例えば、PDU session IDなど)とを比較し、端末2100が要請したPDUセッションが、NSACが免除された対象になるPDUセッションであるか否かを確認する。即ち、PDU Session Requestメッセージに含まれるPDUセッションを示す指示子情報(例えば、PDU session IDなど)が、UE contextに保存されたNSACが免除されたPDUセッション情報(例えば、PDU session ID(s)など)に含まれていない場合、AMF 1620又は1800は、端末2100が要請したPDUセッションが、NSACが免除された対象になるPDUセッションではないと判断する。
【0377】
AMF 1620又は1800は、事業者ポリシーに基づき、端末2100が要請したPDUセッションの樹立が受諾されたか否かを決定する。例えば、AMF 1620又は1800は、端末2100が要請したPDU Session Requestメッセージに含まれるS-NSSAIがNSAC免除対象であるが、PDU Session Requestメッセージに含まれるPDU session IDがNSAC免除対象ではない場合、PDUセッションの樹立要請を拒絶すると決定する。
【0378】
2414段階:AMF 1620又は1800は、基地局2110を介して端末2100にPDU session応答メッセージを伝送する。2412段階でPDUセッションの樹立要請を拒絶すると決定した場合、AMF 1620又は1800は、PDUセッションの樹立が拒絶されたことを示す情報、例えばPDU session establishment rejectメッセージをPDU session応答メッセージとして端末2100に伝送する。PDU session応答メッセージには、セッションの樹立が拒絶された理由(cause value)が含まれる。
【0379】
2416段階:基地局2110は、AMF 1620又は1800から受信されたPDU session応答メッセージを端末2100に伝送する。PDU session応答メッセージとしてPDU session establishment rejectメッセージを受信した場合、端末2100は、端末が要請したPDUセッションの樹立が拒絶されたことを知ることができる。
【0380】
本発明の特許請求の範囲又は明細書に記載された実施形態による方法は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせの形態として具現される(implemented)。
【0381】
ソフトウェアとして具現される場合、1以上のプログラム(ソフトウェアモジュール)を保存するコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存される1以上のプログラムは、電子装置(device)内の1以上のプロセッサによって実行可能になるように構成される(configured for execution)。1以上のプログラムは、電子装置により、本発明の特許請求の範囲又は明細書に記載された実施形態による方法を実行させる命令語(instructions)を含む。
【0382】
そのようなプログラム(ソフトウェアモジュール、ソフトウェア)は、RAM、フラッシュ(flash)メモリを含む不揮発性(non-volatile)メモリ、ROM、電気的消去可能でプログラム可能なROM(EEPROM:electrically erasable programmable read-only memory)、磁気ディスク保存装置(magnetic disc storage device)、CD-ROM、デジタル多目的ディスク(DVD:digital versatile disc)、他の形態の光学保存装置、又はマグネチックカセット(magnetic cassette)に保存される。或いは、それらの一部又は全部の組み合わせによって構成されたメモリに保存される。また、それぞれの構成メモリは、多数個含まれる。
【0383】
また、プログラムは、インターネット(Internet)、イントラネット(intranet)、LAN(local area network)、WAN(wide area network)、若しくはSAN(storage area network)のような通信ネットワーク、又はそれらの組み合わせによって構成された通信ネットワークを介してアクセスされる付着可能な(attachable)保存装置(storage device)に保存される。そのような保存装置は、外部ポートを介して本発明の実施形態を遂行する装置に接続される。また、通信ネットワーク上の別途の保存装置が本発明の実施形態を遂行する装置に接続される。
【0384】
本発明により、無線通信システムが、UEが登録されたネットワークスライスを効率的に管理し、ネットワークスライスを介して多様なサービスを支援するネットワークスライスアップデート手続きが提供される。上述の本発明の具体的な実施形態において、本明細書に含まれる構成要素は、提示された具体的な実施形態により、単数又は複数に表現されている。しかし、単数又は複数の表現は、説明の便宜のために提示された状況に適して選択されたものであり、本発明が、単数又は複数の構成要素に制限されるものではなく、複数に表現された構成要素であるとしても、単数によって構成されるか又は単数によって表現された構成要素であるとしても、複数によって構成され得る。
【0385】
なお、本発明の詳細な説明では、具体的な実施形態について説明したが、本発明の範囲から外れない限度内で、様々な変形が可能であることは言うまでもない。従って、本発明の範囲は、説明した実施形態に限られて決定されるものではなく、特許請求の範囲だけではなく、特許請求の範囲と均等なものによっても定められる。
【0386】
本発明を多様な実施形態について説明したが、当該技術分野において当業者に多様な変形及び修正が提案され得る。本発明は、特許請求の範囲内に該当するそのような変形及び修正も含むことを意図する。
【符号の説明】
【0387】
100、600、800、1600 端末(UE)
110 3GPP(ラジオ)(接続ネットワーク)基地局(3GPP AN)
111 non-3GPP接続ネットワーク
115 N3F(non-3GPP function)
120、820、1000、1620、1800 AMF(access and mobility management function)
130、830、1630 UPF(user plane function)
135、835、1635 SMF(session management function)
140、840、1640 PCF(policy control function)
145、845、1645 UDM(うnified data management)
150 UDR(unified data repository)
160、860、1660 NSSF(network slice selection function)
165、865、1665 NWDAF(network data analytics function)
180、200、880、1680 NSACF(network slice admission control function)
610、710、1410、1510、2210、2310 送受信部
620、720 メモリ
630、730 プロセッサ
700 ネットワークエンティティ
810、1610 (ラジオ)(接続ネットワーク)基地局
1420、1520、2220、2320 制御部
1430、1530、2230、2330 保存部
【国際調査報告】