IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特表2024-538747UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置
<>
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図1
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図2
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図3
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図4
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図5
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図6
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図7
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図8
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図9
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図10
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図11
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図12
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図13
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図14
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図15
  • 特表-UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、及び地理的に選択されたAMF装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 60/04 20090101AFI20241016BHJP
   H04W 36/12 20090101ALI20241016BHJP
   H04W 8/26 20090101ALI20241016BHJP
【FI】
H04W60/04
H04W36/12
H04W8/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521291
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 JP2022037967
(87)【国際公開番号】W WO2023068119
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111048128
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】ティワリ クンダン
(72)【発明者】
【氏名】田村 利之
(72)【発明者】
【氏名】イアネフ イスクレン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067HH22
5K067JJ39
(57)【要約】
【課題】 UEがあるPLMNから別のPLMNに移動し、非地理的に選択されたAMFから地理的に選択されたAMFへのモビリティが行われる場合、地理的に選択されたAMFがUEコンテキストを取得できない場合がある。これはサービスの損失につながる。
【解決手段】 ユーザ装置(UE)の方法は、登録手順を開始することを含む。前記方法は、登録要求メッセージを送信することを含む。前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含む。前記第1のNASコンテナは、第1の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記第1の完全性保護された登録要求メッセージは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである。前記第2のNASコンテナは、第2の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記第2の完全性保護された登録要求メッセージは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)の方法であって、前記方法は、
登録手順を開始し、
登録要求メッセージを送信する
ことを含み、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第1の完全性保護された登録要求メッセージは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージであり、
前記第2のNASコンテナは、第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2の完全性保護された登録要求メッセージは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF(Access and Mobility Management Function))装置の方法であって、前記方法は、
登録要求メッセージを受信する
ことを含み、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2のNASコンテナは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記方法は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する
ことを含み、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第1の5G-GUTIと前記第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記方法は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する
ことを含み、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第1の5G-GUTIに関連する第1のユーザ装置(UE)コンテキストを含み、
前記方法は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する
ことを含み、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第2の5G-GUTI及び前記第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記方法は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する
ことを含み、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、第2の5G-GUTIに関連する第2のUEコンテキストを含む
ことを特徴とする方法。
【請求項3】
ユーザ装置(UE(User Equipment))であって、
登録手順を開始する手段と、
登録要求メッセージを送信する手段と、
を備え、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第1の完全性保護された登録要求メッセージは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージであり、
前記第2のNASコンテナは、第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2の完全性保護された登録要求メッセージは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである
ことを特徴とするユーザ装置。
【請求項4】
地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF(Access and Mobility Management Function))装置であって、
登録要求メッセージを受信する手段
を備え、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2のNASコンテナは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記装置は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する手段
を備え、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第1の5G-GUTIと前記第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記装置は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する手段
を備え、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第1の5G-GUTIに関連する第1のユーザ装置(UE)コンテキストを含み、
前記装置は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する手段
を備え、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第2の5G-GUTI及び前記第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記装置は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する手段
を備え、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第2の5G-GUTIに関連する第2のUEコンテキストを含む
ことを特徴とする装置。
【請求項5】
通信端末の方法であって、前記方法は、
第1のPLMN(Public Land Mobile Network)における第1のアクセスに登録し、
前記第1のPLMNにおける第1のコアネットワーク装置に関連する前記第1のアクセスのための第1の一時識別子及び第1のネットワークアクセス層(NAS(Network Access Stratum))コンテナを格納し、
第2のアクセスを介して第2のPLMNに登録し、
前記第2のアクセスを介して前記第2のPLMNに登録した後、第1のアクセスを介して前記第2のPLMNに登録し、
第2の一時識別子と、前記第2のPLMNにおける地理的に選択されたコアネットワーク装置に関連する前記第2のアクセスのための第2のNASコンテナとを格納し、
前記地理的に選択されたコアネットワーク装置に、前記第1の一時識別子、前記第1のNASコンテナ、前記第2の一時識別子、及び前記第2のNASコンテナを送信する
ことを含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、UEの方法、地理的に選択されたAMF装置の方法、UE、地理的に選択されたAMF装置、及び通信端末の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
UEが、3GPPアクセス(3GPP access)及び非3GPPアクセス(non-3GPP access)を介してPLMNに登録される場合、この場合、UEは同じAMFに登録される。UEが3GPPアクセス及び非3GPPアクセスを介して2つの異なるPLMNに登録される場合、この場合、UEは異なるPLMNに属する2つの異なるAMFに登録される。UEとネットワークは2つの独立した5GMMコンテキストと2つの独立した5GSMコンテキストを維持する、つまり、UEとネットワークは、3GPPアクセス用の5GMMコンテキストと5GSMコンテキスト、及び、非3GPPアクセス用の5GMMコンテキストと5GSMコンテキストを維持する。1つのアクセス(例えば、3GPPアクセス)でアクセスされるサービスは、別のアクセス(例えば、非3GPPアクセス)でアクセスされるサービスから独立している。ある登録エリア(例えば、古い登録エリア)から別の登録エリア(例えば、新しい登録エリア)へ又はあるPLMN(例えば、古いPLMN)から別のPLMN(例えば、新しいPLMN)へUEが移動するときのモビリティ手順中、UEコンテキスト(例えば、5GMMコンテキスト又は5GSMコンテキスト)は、新しいAMFから古いAMFに転送されたNASコンテナの完全性チェックが古いAMFで正常に行われたとき、古い登録エリアを提供する古いAMFから新しい登録エリアを提供する新しいAMFに転送される。
【0003】
UEが非3GPPアクセスのみを介してPLMNに登録されている場合、N3IWFは非地理的に選択されたAMF(non-geographically selected AMF)を選択する可能性がある。オペレータのポリシに基づいて、割り当てられた5G-GUTIのGUAMIは、PLMNが非地理的に選択されたAMFによってサービスを提供されるか、地理的に選択されたAMF(geographically selected AMF)によってサービスを提供されるかを示す。UEが非3GPPアクセスを介して非地理的に選択されたAMFに登録している間に、UEが3GPPアクセスを介して登録手順を開始すると、非地理的に選択されたAMFから地理的に選択されたAMFへのモビリティが実行される。この場合、例えば、RRC接続確立手順(RRC connection establishment procedure)中に、UEは、5G-GUTIを含むNAS登録要求メッセージ(NAS registration request message)を含むRRCセットアップ完了メッセージ(RRC setup complete message)をNG-RANに送信する。NAS登録要求メッセージは、本明細書では登録要求メッセージ(registration request message)と呼ばれることがある。NG-RANが5G-GUTIを受信し、5G-GUTIが非地理的に選択されたAMFを示していると判断した場合、NG-RANは、地理的に選択されたAMFに登録要求メッセージを向ける(又は送信する)。この場合、地理的に選択されたAMFは、非地理的に選択されたAMFとのUEコンテキスト転送手順(UE context transfer procedure)を開始する。地理的に選択されたAMFでUEコンテキスト転送手順が正常に実行された後、UEは3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方を介して地理的に選択されたAMFに登録される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP TR 21.905: "Vocabulary for 3GPP Specifications". V16.0.0 (2019-06)
【非特許文献2】GSM Association Official Document NG.116: “Generic Network Slice Template” V2.0 (2019-10) - https://www.gsma.com/newsroom/wp-content/uploads/NG.116-v2.0.pdf
【非特許文献3】3GPP TS 23.501: "System architecture for the 5G System (5GS)". V17.2.0 (2021-09)
【非特許文献4】3GPP TS 23.502: "Procedures for the 5G System (5GS)". V17.2.0 (2021-09).
【非特許文献5】3GPP TS 33.501: “Security architecture and procedures for 5G system” v 17.3.0 (2021-09)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
UEがあるPLMNから別のPLMNに移動し、非地理的に選択されたAMFから地理的に選択されたAMFへのモビリティが行われる場合、地理的に選択されたAMFがUEコンテキストを取得できない場合がある。これはサービスの損失につながる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の態様によれば、ユーザ装置(UE)の方法は、登録手順を開始することを含む。前記方法は、登録要求メッセージを送信することを含む。前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含む。前記第1のNASコンテナは、第1の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記第1の完全性保護された登録要求メッセージは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである。前記第2のNASコンテナは、第2の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記第2の完全性保護された登録要求メッセージは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである。
【0007】
本開示の態様によれば、地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF(Access and Mobility Management Function))装置の方法は、登録要求メッセージを受信することを含む。前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含む。前記第1のNASコンテナは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第1の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記第2のNASコンテナは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第2の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記方法は、第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信することを含む。前記第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第1の5G-GUTIと前記第1の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記方法は、第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信することを含む。前記第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第1の5G-GUTIに関連する第1のユーザ装置(UE)コンテキストを含む。前記方法は、第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信することを含む。前記第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第2の5G-GUTI及び前記第2の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記方法は、第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信することを含む。前記第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、第2の5G-GUTIに関連する第2のUEコンテキストを含む。
【0008】
本開示の態様によれば、ユーザ装置(UE(User Equipment))は、登録手順を開始する手段を備える。前記ユーザ装置は、登録要求メッセージを送信する手段を備える。前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含む。前記第1のNASコンテナは、第1の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記第1の完全性保護された登録要求メッセージは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである。前記第2のNASコンテナは、第2の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記第2の完全性保護された登録要求メッセージは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである。
【0009】
本開示の態様によれば、地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)装置は、登録要求メッセージを受信する手段を備える。前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含む。前記第1のNASコンテナは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第1の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記第2のNASコンテナは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第2の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能装置は、第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する手段を備える。前記第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第1の5G-GUTIと前記第1の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能装置は、第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する手段を備える。前記第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第1の5G-GUTIに関連する第1のユーザ装置(UE)コンテキストを含む。前記地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能装置は、第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する手段を備える。前記第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第2の5G-GUTI及び前記第2の完全性保護された登録要求メッセージを含む。前記地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能装置は、第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する手段を備える。前記第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、第2の5G-GUTIに関連する第2のUEコンテキストを含む。
【0010】
本開示の態様によれば、通信端末の方法は、第1のPLMN(Public Land Mobile Network)に第1のアクセスを登録することを含む。前記方法は、第1のコアネットワーク装置に関連する前記第1のアクセスのための第1の一時識別子及び第1のネットワークアクセス層(Network Access Stratum(NAS))コンテナを前記第1のPLMNに格納することを含む。前記方法は、第2のアクセスを介して第2のPLMNに登録することを含む。前記方法は、前記第2のアクセスを介して前記第2のPLMNに登録した後、第1のアクセスを介して前記第2のPLMNに登録することを含む。前記方法は、第2の一時識別子と、地理的に選択されたコアネットワーク装置に関連する前記第2のアクセスのための第2のNASコンテナとを前記第2のPLMNに格納することを含む。前記方法は、前記地理的に選択されたコアネットワーク装置に、前記第1の一時識別子、前記第1のNASコンテナ、前記第2の一時識別子、及び前記第2のNASコンテナを送信することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、第1の態様(非地理的に選択されたAMFから地理的に選択されたAMFへのAMF変更を伴うモビリティ手順)のシグナリング図である。
図2図2は、第2の態様(3GPPアクセス及び非3GPPアクセスのためのUEの結合登録手順)のシグナリング図である。
図3図3は、第3の態様(3GPPアクセス及び非3GPPアクセスを介した同時登録手順をサポートしないPLMNへの登録手順)のシグナリング図である。
図4図4は、第4の態様(AMF再配置を伴う登録手順)のシグナリング図である。
図5図5は、システム概要を示す図である。
図6図6は、ユーザ装置(User equipment)(UE)を示すブロック図である。
図7図7は、(R)ANノードのブロック図である。
図8図8は、O-RANアーキテクチャに基づく(R)ANノードのシステム概要を示す図である。
図9図9は、無線ユニット(Radio Unit)(RU)を示すブロック図である。
図10図10は、分散ユニット(Distributed Unit)(DU)を示すブロック図である。
図11図11は、集中ユニット(Centralized Unit)(CU)を示すブロック図である。
図12図12は、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function)(AMF)を示すブロック図である。
図13図13は、統合データ管理(Unified Data Management)(UDM)を示すブロック図である。
図14図14は、登録手順を示す図である。
図15図15は、登録手順を示す図である。
図16図16は、AMF再割り当て手順による登録(registration with AMF re-allocation procedure)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<略語>
本文書の目的上、非特許文献1及び以下に示される略語が適用される。本文書で定義された略語は、非特許文献1で同じ略語が定義されている場合には、それよりも優先される。
【0013】
4G-GUTI 4G Globally Unique Temporary UE Identity
5GC 5G Core Network
5GLAN 5G Local Area Network
5GS 5G System
5G-AN 5G Access Network
5G-AN PDB 5G Access Network Packet Delay Budget
5G-EIR 5G-Equipment Identity Register
5G-GUTI 5G Globally Unique Temporary Identifier
5G-BRG 5G Broadband Residential Gateway
5G-CRG 5G Cable Residential Gateway
5G GM 5G Grand Master
5G-RG 5G Residential Gateway
5G-S-TMSI 5G S-Temporary Mobile Subscription Identifier
5G VN 5G Virtual Network
5QI 5G QoS Identifier
AF Application Function
AMF Access and Mobility Management Function
AMF-G Geographically selected Access and Mobility Management Function
AMF-NG Non-Geographically selected Access and Mobility Management Function
AS Access Stratum
ATSSS Access Traffic Steering, Switching, Splitting
ATSSS-LL ATSSS Low-Layer
AUSF Authentication Server Function
AUTN Authentication token
BMCA Best Master Clock Algorithm
BSF Binding Support Function
CAG Closed Access Group
CAPIF Common API Framework for 3GPP northbound APIs
CHF Charging Function
CN PDB Core Network Packet Delay Budget
CP Control plane
DAPS Dual Active Protocol Stacks
DL Downlink
DN Data Network
DNAI DN Access Identifier
DNN Data Network Name
DRX Discontinuous Reception
DS-TT Device-side TSN translator
ePDG evolved Packet Data Gateway
EBI EPS Bearer Identity
EPS Evolved Packet System
EUI Extended Unique Identifier
FAR Forwarding Action Rule
FN-BRG Fixed Network Broadband RG
FN-CRG Fixed Network Cable RG
FN-RG Fixed Network RG
FQDN Fully Qualified Domain Name
GFBR Guaranteed Flow Bit Rate
GMLC Gateway Mobile Location Centre
GPSI Generic Public Subscription Identifier
GUAMI Globally Unique AMF Identifier
GUTI Globally Unique Temporary UE Identity
HR Home Routed (roaming)
IAB Integrated access and backhaul
IMEI/TAC IMEI Type Allocation Code
IPUPS Inter PLMN UP Security
I-SMF Intermediate SMF
I-UPF Intermediate UPF
LADN Local Area Data Network
LBO Local Break Out (roaming)
LMF Location Management Function
LoA Level of Automation
LPP LTE Positioning Protocol
LRF Location Retrieval Function
MCC Mobile country code
MCX Mission Critical Service
MDBV Maximum Data Burst Volume
MFBR Maximum Flow Bit Rate
MICO Mobile Initiated Connection Only
MITM Man In the Middle
MNC Mobile Network Code
MPS Multimedia Priority Service
MPTCP Multi-Path TCP Protocol
N3IWF Non-3GPP InterWorking Function
N3GPP Non-3GPP access
N5CW Non-5G-Capable over WLAN
NAI Network Access Identifier
NAS Non-Access-Stratum
NEF Network Exposure Function
NF Network Function
NGAP Next Generation Application Protocol
NID Network identifier
NPN Non-Public Network
NR New Radio
NRF Network Repository Function
NSI ID Network Slice Instance Identifier
NSSAA Network Slice-Specific Authentication and Authorization
NSSAAF Network Slice-Specific Authentication and Authorization Function
NSSAI Network Slice Selection Assistance Information
NSSF Network Slice Selection Function
NSSP Network Slice Selection Policy
NSSRG Network Slice Simultaneous Registration Group
NW-TT Network-side TSN translator
NWDAF Network Data Analytics Function
PCF Policy Control Function
PDB Packet Delay Budget
PDR Packet Detection Rule
PDU Protocol Data Unit
PEI Permanent Equipment Identifier
PER Packet Error Rate
PFD Packet Flow Description
PLMN Public Land Mobile Network
PNI-NPN Public Network Integrated Non-Public Network
PPD Paging Policy Differentiation
PPF Paging Proceed Flag
PPI Paging Policy Indicator
PSA PDU Session Anchor
PTP Precision Time Protocol
QFI QoS Flow Identifier
QoE Quality of Experience
RACS Radio Capabilities Signalling optimisation
(R)AN (Radio) Access Network
RG Residential Gateway
RIM Remote Interference Management
RQA Reflective QoS Attribute
RQI Reflective QoS Indication
RSN Redundancy Sequence Number
SA NR Standalone New Radio
SBA Service Based Architecture
SBI Service Based Interface
SCP Service Communication Proxy
SD Slice Differentiator
SEAF Security Anchor Functionality
SEPP Security Edge Protection Proxy
SMF Session Management Function
SMSF Short Message Service Function
SN Sequence Number
SN name Serving Network Name.
SNPN Stand-alone Non-Public Network
S-NSSAI Single Network Slice Selection Assistance Information
SSC Session and Service Continuity
SSCMSP Session and Service Continuity Mode Selection Policy
SST Slice/Service type
SUCI Subscription Concealed Identifier
SUPI Subscription Permanent Identifier
SV Software Version
TMSI Temporary Mobile Subscriber Identity
TNAN Trusted Non-3GPP access Network
TNAP Trusted Non-3GPP access Point
TNGF Trusted Non-3GPP Gateway Function
TNL Transport Network Layer
TNLA Transport Network Layer Association
TSC Time Sensitive Communication
TSCAI TSC Assistance Information
TSN Time Sensitive Networking
TSN GM TSN Grand Master
TSP Traffic Steering Policy
TT TSN Translator
TWIF Trusted WLAN Interworking Function
UCMF UE radio Capability Management Function
UDM Unified Data Management
UDR Unified Data Repository
UDSF Unstructured Data Storage Function
UL Uplink
UL CL Uplink Classifier
UPF User plane Function
URLLC Ultra Reliable Low Latency Communication
URRP-AMF UE Reachability Request Parameter for AMF
URSP UE Route Selection Policy
VID VLAN Identifier
VLAN Virtual Local Area Network
VPLMN Visited PLMN
W-5GAN Wireline 5G Access Network
W-5GBAN Wireline BBF Access Network
W-5GCAN Wireline 5G Cable Access Network
W-AGF Wireline Access Gateway Function
【0014】
<定義>
本文書の目的上、非特許文献1及び以下に記載されている略語が適用される。非特許文献1で同じ略語が定義されている場合には、本文書で定義される略語は、非特許文献1で同じ略語よりも優先する。
【0015】
<全般>
当業者であれば、図中の要素は簡略化のために示されており、必ずしも一定の縮尺で描かれていないかもしれないことを理解するであろう。更に、装置の構造上、装置の1つ又は複数のコンポーネントは、図では従来の記号で表されていることがあり、図面は、本明細書の説明の恩恵を受ける当業者には容易に明らかとなるであろう細部で図面が見えにくくならないように、本開示の態様を理解するのに関連する特定の詳細のみを示す場合がある。
【0016】
本開示の原理の理解を促進する目的で、図に示された態様を参照し、それらを説明するために特定の言語を使用する。しかしながら、それによって本開示の範囲を限定するものではないことが理解されるであろう。図示されたシステムにおけるそのような変更及び更なる修正、及び、当業者が通常思いつくであろう本開示の原理のさらなる応用は、本開示の範囲内であると解釈されるべきである。
【0017】
「含む」(comprises)、「含む」(comprising)という用語、又はそれらの他の変形は、非排他的な包含をカバーするように意図されており、ステップのリストを構成するプロセス又は方法に、それらのステップのみを含むのではなく、明示的にリストされていない又はそのようなプロセス又は方法に固有の他のステップを含んでもよい。同様に、「~と、を含む」(comprises... a)が前に付く、1つ以上のデバイス、エンティティ、サブシステム、要素、構造、又はコンポーネントは、さらなる制約がなければ、他のデバイス、サブシステム、要素、構造、コンポーネント、追加のデバイス、追加のサブシステム、追加の要素、追加の構造、又は追加のコンポーネントの存在を妨げない。本明細書全体にわたる、「ある態様において」(in an Aspect)、「別の態様において」(in another Aspect)という語句、及び同様の表現が出現する場合、必ずしもそうであるわけではないが、全て同じ態様を指してもよい。
【0018】
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で提供されるシステム、方法、及び例は、単なる例示であり、限定することを意図したものではない。
【0019】
以下の明細書及び特許請求の範囲では、幾つかの用語について言及するが、これらの用語は以下の意味を有するように定義されるものとする。単数形「a」、「an」、「the」には、文脈上明らかに別段の指示がない限り、複数形の言及が含まれる。
【0020】
データは意味のある情報であり、パラメータに起因する値を表すため、本明細書で使用されるように、情報はデータ及び知識に関連付けられる。更なる知識は、抽象的又は具体的な概念の理解を意味する。この例示的なシステムは、開示された主題の説明を容易にするために簡略化されており、本開示の範囲を限定することを意図していないことに留意されたい。システムに加えて、又はシステムの代わりに、本明細書に開示される態様を実装するために、他のデバイス、システム、及び構成が使用されてもよく、そのような態様は全て、本開示の範囲内であると考えられる。
【0021】
以下の態様における「UEコンテキスト」という用語は、AMFに格納された5GMMコンテキスト、及び任意選択で5GSMコンテキストを意味する場合がある。5G NASセキュリティコンテキストは、5GMMコンテキストの一部である場合がある。以下で使用される用語「NASセキュリティコンテキスト」は、非特許文献5に定義されている5G NASセキュリティコンテキストを意味する場合がある。
【0022】
AMFとUEは、あらゆるアクセスに対する第1の登録時に、単一セットのNASキーとアルゴリズムを含む共通の5G NASセキュリティコンテキストを確立する。AMFとUEは、各アクセス(つまり、3GPPアクセスと非3GPPアクセス)の2組のNAS COUNTを含む、共通のNASセキュリティコンテキストにおいて各NAS接続(NAS connection)に固有のパラメータも保存する。
【0023】
以下に説明する各態様及び各態様に含まれる要素は、独立して実装されてもよいし、他のものと組み合わせて実装されてもよい。これらの側面には、互いに異なる新たな特徴が含まれる。従って、これらの態様は、互いに異なる目的の達成又は問題の解決に寄与し、互いに異なる利点の獲得に寄与する。
【0024】
各態様における登録手順(Registration procedure)は、初期登録手順(initial Registration procedure)、モビリティ登録手順(mobility registration procedure)、又は周期的な登録手順(periodic registration procedure)とすることができるが、これらの手順に限定されない。
【0025】
<第1の態様>
UEが非3GPPアクセスを介して非地理的に選択されたAMFにすでに登録しているときに、UEが3GPPアクセスを介して登録手順を開始すると、UEは、NASセキュリティコンテキストを使用して、割り当てられた5G-GUTIを含む登録要求メッセージの完全性保護(integrity protection)を実行し、3GPPアクセスを介して、完全性保護された(integrity protected)登録要求メッセージ(integrity protected registration request message)を含むRRCセットアップ完了メッセージを送信する。NG-RANがRRC接続確立手順中に完全性保護された登録要求メッセージを含むRRCセットアップ完了メッセージを受信すると、NG-RANは地理的に選択されたAMFに完全性保護された登録要求メッセージをルーティング(又は送信)する。次に、地理的に選択されたAMF(例えば、新しいAMF)は、UEから受信した完全性保護された登録要求メッセージを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを送信することによって、N14インターフェースを介して非地理的に選択されたAMF(例えば、古いAMF)とのUEコンテキスト転送手順を開始する。この場合、古いAMFは、登録要求メッセージの完全性が3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストで保護されているか、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストで保護されているかを知らない。これにより、登録要求メッセージの完全性チェックが失敗する可能性がある。例えば、古いAMFが完全性チェックに使用するNASセキュリティコンテキストのセキュリティパラメータが、UEが使用するNASセキュリティコンテキストのセキュリティパラメータと異なる可能性があるため、これにより、登録要求メッセージの完全性チェックが失敗する可能性がある。UEと非地理的に選択されたAMFの間のNASセキュリティコンテキストの不一致は、最終的に非地理的に選択されたAMFから地理的に選択されたAMFへのUEコンテキスト転送の失敗につながる。その結果、3GPPアクセスを介した登録手順は失敗する。例えば、非地理的に選択されたAMFから地理的に選択されたAMFへのモビリティが行われる場合、AMFによるUEコンテキストの転送のための完全性チェックが失敗する場合がある。
【0026】
第1の態様は、AMFが、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージ内で示されたアクセスタイプに対応するMMコンテキストを有さない場合でも、AMFが完全性チェックを実行する解決策を開示する。第1の態様では、上記の問題点を解決できる。例えば、MMコンテキストは、5GMMコンテキスト又は5GSMコンテキストであってもよい。
【0027】
UEがPLMNのAMFに正常に登録すると、UEは現在のNASセキュリティコンテキストをMEメモリ又はUSIMカードに保存する。UEが非3GPPアクセスで登録されている間に、UEが3GPPアクセスでPLMNへの登録手順を実行するとき(例えば、UEが非3GPPアクセスを介して非地理的に選択されたAMFに登録されている間に、UEが3GPPアクセスを介してPLMNへの登録手順を実行するとき)、UEは、非特許文献5で定義された完全性保護メカニズムを使用して登録要求メッセージの完全性を保護し、完全性保護された登録要求メッセージを3GPPアクセスを介して送信する。完全性保護された登録要求メッセージには、5G-GUTIと、3GPPアクセスに設定されるNAS接続識別子(NAS connection identifier)と呼ばれる情報要素が含まれる。
【0028】
地理的に選択されたAMFがUEから完全性保護された登録要求メッセージを受信すると、地理的に選択されたAMFは、5G-GUTIと3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプパラメータ(又は3GPPアクセスを識別するためのその他の表記)を含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを、他の情報要素とともに、非地理的に選択されたAMFに送信する。Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージは、完全性保護された登録要求メッセージを含んでもよい。地理的に選択されたAMFは、本開示では地理的AMF(geographical AMF)又はAMF-Gと呼ばれてもよい。非地理的に選択されたAMFは、本開示では非地理的AMF(non-geographical AMF)又はAMF-NGと呼ばれてもよい。本開示では、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージは、Namf_Communication_UEContextTransferメッセージと呼ばれてもよい。非地理的に選択されたAMFがNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを受信すると、非地理的に選択されたAMFは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージで受信されたUEの5G-GUTIに関連するUEコンテキストを見つける。非地理的に選択されたAMFは、3GPPアクセス用のMMコンテキストが存在しないことがわかるが、非地理的に選択されたAMFは、完全性チェックには、UL NAS COUNT完全性保護パラメータ(UL NAS COUNT integrity protection parameter)の0(ゼロ)値を使用することにより、受信したNASメッセージ(例えば、完全性保護された登録要求メッセージ)の完全性チェックを実行する。完全性チェックが成功すると、AMF-NGは、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージをAMF-Gに送信する。AMF-Gは、3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方の登録手順を完了し、新しい5G-GUTIを割り当て、新しい5G-GUTIをUEに送信する。
【0029】
図1は、非地理的に選択されたAMFから地理的に選択されたAMFへのAMF変更を伴うモビリティ手順を示す。
【0030】
第1の態様の詳細な手順を以下に説明する。
【0031】
0.UEは、非3GPPアクセスを介して非地理的に選択されたAMFに登録され、5G-GUTIがUEに割り当てられる。NASセキュリティコンテキストは、非3GPPアクセス用に作成される。例えば、UE及び非地理的に選択されたAMFは、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを有する。更に、UEはまだ3GPPアクセスに登録されていない。
【0032】
1a-1b.UEは3GPPアクセスを介して登録手順を開始する。UEは、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、登録要求メッセージの完全性保護を実行する。登録要求メッセージには、5G-GUTIと非3GPPアクセスに設定されたNAS接続識別子が含まれる。UEは完全性保護された登録要求メッセージを送信する。例えば、UEは、完全性保護された登録要求メッセージを含むRRCメッセージを送信する。完全性保護された登録要求メッセージは、本開示では登録要求メッセージと呼ばれてもよい。一意のNAS接続識別子の値(又はNAS接続識別子の値)は、3GPPアクセスの場合は「0x01」に設定され、非3GPPアクセスの場合は「0x02」に設定される。例えば、UEは、NAS接続識別子を3GPPアクセス又は「0x01」に設定し、登録要求メッセージにNAS接続識別子を含める。
【0033】
別の例では、ステップ0で作成された共通の5G NASセキュリティコンテキストと、3GPPアクセス用のUL NAS COUNTが保存されていない場合、ゼロに設定される3GPPアクセス用のUL NAS COUNTを使用して、それ以外の場合は、保存されているUL NAS COUNTを使用して、登録要求メッセージは完全性が保護される。
【0034】
2-3.NG-RANがUEから登録要求メッセージを含むRRCメッセージを受信すると、NG-RANは登録要求メッセージを地理的に選択されたAMF(AMF-G)にルーティング(又は送信)する。登録要求メッセージには、5G-GUTIが含まれる。5G-GUTIは、非地理的に選択されたAMF(すなわち、AMF-NG)を示すことができる。
【0035】
4.AMF-Gは、5G-GUTIを含む登録要求メッセージを受信すると、受信した登録要求メッセージ内の5G-GUTIを用いてターゲットAMFを特定する。ターゲットAMFは、AMF-GがNamf_Communication_UEContextTransferを実行するAMFであってもよい。AMF-Gは、3GPPアクセス(又は3GPPアクセスを識別するその他の表記)に設定されたアクセスタイプ、完全性保護されたNASメッセージ、及び5G-GUTIを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを送信する。Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージには、登録要求メッセージで受信したNAS接続識別子が含まれてもよい。完全性保護(integrity protected)されたNASメッセージは、ステップ4でNG-RANから受信された、完全性保護された登録要求メッセージであってもよい。完全性保護されたNASメッセージは、NG-RANから受信された完全性保護された登録要求メッセージであってもよい。完全性保護されたNASメッセージは、本開示では完全な(complete)登録要求(Registration Request)又は完全性保護(integrity protected)完全な(complete)登録要求NASメッセージ(Registration Request NAS message)と呼ばれてもよい。例えば、AMF-Gが、登録要求メッセージにおいて受信した5G-GUTIを用いて、AMF-NGをターゲットAMFとして識別する場合、AMF-Gは、アクセスタイプを3GPPアクセスに設定した(又は3GPPアクセスを識別するためのその他の表記)と、完全性保護されたNASメッセージとを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージをAMF-NGに送信する。
【0036】
5.AMF-NGがNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを受信すると、AMF-NGは、次の手順のいずれかを使用して、完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行することを決定する。
【0037】
i)AMF-NGは、本ケースの場合、3GPPアクセスであるアクセスタイプ情報要素で受信された値に対応するUEについてのAMF-NG内のNASセキュリティコンテキストを使用する。AMF-NGは、ステップ0で作成された共通の5G NASセキュリティコンテキストと、3GPPアクセス用に保存されたUL NAS COUNTがない場合、ゼロに設定されるUL NAS COUNTと、を使用するか、又は、3GPPアクセス用の保存されたNASカウントを使用する。
【0038】
ii)AMF-NGは、非3GPPアクセスであるNAS接続識別子で受信した値に対応するNASセキュリティコンテキストを使用する。AMF-NGは、非3GPPアクセスに基づく5G NASセキュリティコンテキストを使用して、NASメッセージの完全性をチェックする。
【0039】
例えば、AMF-NGは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージ内のアクセスタイプが3GPPアクセスに設定されている場合でも、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行する。
【0040】
例えば、AMF-NGは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージ内のアクセスタイプが3GPPアクセスに設定されていると判断し、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージのアクセスタイプが3GPPアクセスに設定されている場合でも非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行してもよい。
【0041】
例えば、AMF-NGは、非3GPPアクセスに設定されたNAS接続識別子を受信した場合、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを用いて、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行してもよい。
【0042】
例えば、AMF-NGは、NAS接続識別子が非3GPPアクセスに設定されていると判定した場合、完全性保護されたNASメッセージが非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストによって保護されていると判定してもよい。次いで、AMF-NGは、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全性が保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行することができる。
【0043】
一例では、NAS接続識別子は、ステップ1の登録要求メッセージ内の平文要素(clear text element)として送信される。AMF-NGが登録要求メッセージを受信すると、NAS接続識別子を読み取り、NAS接続識別子の値に基づいて、3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用するか、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用するかを決定する。
【0044】
一例では、NAS接続識別子はオプション(optional)の情報要素である。NAS接続識別子がない場合は、アクセスタイプに関連する5G NASセキュリティコンテキストを使用して完全性チェックが実行される。
【0045】
一例では、NAS接続識別子とアクセスタイプの両方が存在する場合、AMF-NGは、アクセスタイプ又はNAS接続識別子のいずれかに関連する5G NASセキュリティコンテキストを使用することができる。
【0046】
6.完全性チェックが成功すると、AMF-NGは、UEの非3GPPアクセスのための5GMMコンテキストを含むNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージをAMF-Gに送信する。
【0047】
7.Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信すると、AMF-Gは、非特許文献4のセクション4.2.2.2.2のステップ6から19を実行し、AMF-Gは、新しく割り当てられた5G-GUTIを含む登録受諾メッセージ(registration accept message)をUEに送信する。
【0048】
8.登録受諾メッセージを受信すると、UEはUEが3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方に対してAMF-Gに登録されていると結論付ける。UEは、登録完了メッセージ(Registration complete message)をAMF-Gに送信する。
【0049】
<第1の態様の変形例1>
ステップ4で、AMF-Gは、0に設定された完全性保護パラメータ用の新しいUL NAS COUNTをNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージに含める。AMF-Gからのこの明示的な表示により、AMF-NGは、受信したNASメッセージの完全性チェックに完全性保護のためのUL NAS COUNTの値(すなわち、値「0」)を使用する。
【0050】
<第1の態様の変形例2>
第1の態様の原則は、UEが第1のアクセスのみで第1のPLMNに登録され、UEが5G-GUTI、第1のPLMNに関連付けられた5G NASセキュリティコンテキストを有する場合にも適用できる。UEは第2のアクセスで登録されていない、つまり、UEはセキュリティコンテキスト(例えば、第2のアクセスに関連するセキュリティコンテキスト)を持たず、UEは登録解除状態にある。UEは、第2のPLMNへの第2のアクセスを通じて登録を開始する。この場合、AMF-NGは古いAMF、つまり第1のPLMNのAMFのように動作し、AMF-Gは新しいAMF、つまり第2のPLMNのAMFのように動作する。UE、古いAMF、及び新しいAMFは、第1の態様で説明した手順に従い、第2のアクセスを介して第2のPLMNへの登録手順を実行する。
【0051】
一例では、UEが第2のアクセスを介して第2のPLMNに登録しているとき、UEは、第1のPLMNによって割り当てられた5G-GUTIを登録要求メッセージに含める。一例では、UEが第2のPLMNへ第2のアクセスを介して登録手順を開始するとき、UEは登録要求メッセージで5G-GUTIの代わりにSUCIを送信する。この場合、UEとネットワークは、登録要求メッセージの完全性を保護し、受信した登録要求メッセージの完全性をチェックするために次のいずれかの方法を実行する。
【0052】
-UEは、共通の5G NASセキュリティコンテキストとゼロに設定されたUL NAS COUNTを使用して、登録要求メッセージを完全性保護する。新しいAMFが古いAMFに登録要求メッセージを送信するとき、古いAMFは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージで受信したアクセスタイプパラメータに関連付けられたセキュリティコンテキストを使用する、つまり、古いAMFは、アクセスタイプに対応するNAS接続識別子に関連するセキュリティコンテキストを使用して、登録要求メッセージの完全性をチェックする。この場合、UEは第1のPLMNへ第2のアクセスを介して一度も登録されていないため、古いAMFは共通の5G NASセキュリティコンテキストとゼロに設定されたUL NAS COUNTを使用して登録要求メッセージの完全性をチェックする。完全性チェックが成功した後、古いAMFは、UEコンテキストを新しいAMFに送信する。
【0053】
-UEは、第1のアクセスの5G NAS セキュリティコンテキストを使用して登録要求メッセージを完全性保護する。UEは、登録要求メッセージの完全性を保護するために使用される5G NASセキュリティコンテキストのNAS接続識別子として設定された値を有するNAS接続識別子の情報要素を含める。この場合、NAS接続識別子の値は、第1のアクセスに対応するNAS接続識別子の値に設定される。この情報要素は平文(clear text)として送信される。古いAMFが登録要求メッセージを受信すると、古いAMFは、NAS接続識別子の値に対応する5G NASセキュリティコンテキストを使用して、受信した登録要求メッセージの完全性をチェックする。完全性チェックが成功すると、古いAMFはUEコンテキストを新しいAMFに送信する。
【0054】
<第1の態様の変形例3>
ステップ1bにおいて、UEは、3GPPアクセスを介してアクセスしているにもかかわらず、非3GPPアクセスに設定されたNAS接続識別子を登録要求メッセージに含める。これは、UEが非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して登録要求メッセージの完全性保護を実行したことのAMF-Gに対する明示的な表示である。この表示により、AMF-Gは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージに非3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含め、ステップ4でこのメッセージをAMF-NGに送信する。次に、AMF-NGは、ステップ5で非3GPPアクセスに設定された受信アクセスタイプに基づいて、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行する。
【0055】
<第1の態様の変形例4>
ステップ4で、AMF-Gは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージに非3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含め、割り当てられた5G-GUTI又はAMF-G内のローカル構成に基づいてAMF-NGが非地理的に選択されたAMFであることをAMF-Gが検出した場合、このメッセージをAMF-NGに送信する。次に、AMF-NGは、ステップ5で非3GPPアクセスに設定された受信したアクセスタイプに基づいて、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行する。
【0056】
<第1の態様の変形例5>
古いAMF(例えばAMF-NG)は、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを受信すると、非地理的AMFを示す5G-GUTIのGUAMIに基づいて5G-GUTIが非3GPPアクセスを介してUEに割り当てられている場合、非3GPPアクセスに関連する5G NASセキュリティコンテキスト(例えば、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキスト)を使用し、それ以外の場合は、5G-GUTIが5G-GUTIのGUAMI、例えば地理的AMFを示すGUAMI、に基づいて3GPPアクセス経由で割り当てられていることを5G-GUTIが示している場合、3GPPアクセスに関連する5G NASセキュリティコンテキストを使用する。
【0057】
<第2の態様>
UEは、3GPPアクセス及び非3GPPアクセスを介してPLMN(例えば、古いPLMN)に登録され、単一の5G-GUTIがUEに割り当てられる。例えば、UEは、3GPPアクセス及び非3GPPアクセスを介して、古いPLMN内の地理的に選択されたAMFに登録される。古いPLMNにおける地理的に選択されたAMFは、本開示では古いAMFと呼ばれる場合がある。次に、UEは非3GPPアクセスのみを介して新しいPLMNに登録する。これは、例えば、UEが古いPLMNで地理的に選択されたAMFに登録された後、UEが機内モード(airplane mode)に設定され、別の国に移動し、Wi-Fi(登録商標)アクセスのみがアクティブになる場合に生じ得る。この場合、新しいPLMNのN3IWFは、新しいPLMNで非地理的に選択されたAMFを選択する場合があり、非3GPPアクセスの5GMMコンテキスト(例えば、古いPLMNに関連する非3GPPアクセスの5GMMコンテキスト)のみが、古いPLMNの地理的に選択されたAMFから新しいPLMNの非地理的に選択されたAMFに転送される。新しいPLMN内の非地理的に選択されたAMFは、本開示では新しいAMFと呼ばれることがある。次に、新しいAMFは、非3GPPアクセス用の5G-GUTIをUEに割り当てる。
【0058】
その後、UEが3GPPアクセス経由で新しいPLMNに登録するとき(例えば、UEが3GPPアクセスを介して新しいPLMN内の地理的に選択されたAMFに登録するとき)、UEは、非特許文献4に従って、新しいPLMN内の非地理的に選択されたAMFによって割り当てられた5G-GUTIを含む登録要求メッセージを送信する。この場合、非特許文献4によれば、新しいPLMNで地理的に選択された新しいAMFは、3GPPアクセスの5GMMコンテキストと3GPPアクセスの5GSMコンテキストを古いAMF(例えば、古いPLMNで地理的に選択されたAMF)から取得(fetch)しない。これにより、3GPPアクセス上の全てのPDUセッションを古いAMFから新しいAMFに転送できないため、3GPPアクセス上のサービスが失われる。
【0059】
第2の態様は、登録手順中に新たなAMFにより2つの異なるAMFから3GPPアクセスのUEコンテキストと非3GPPアクセスのUEコンテキストを取得する方法を開示する。第2の態様により、上記の問題を解決できる。
【0060】
第2の態様は、以下の状況におけるPLMN2(例えば、新しいPLMN)における登録手順を開示する。
【0061】
-UEは、PLMN1(例えば、古いPLMN)のAMF1に関連付けられた有効な5G-GUTI 1と、3GPPアクセス用の対応するセキュリティコンテキスト(例えば、NASセキュリティコンテキスト1)を持っている。
【0062】
-UEには、PLMN2のAMF-NGに関連付けられた有効な5G-GUTI 2と、非3GPPアクセス用の対応するセキュリティコンテキスト(例えば、NASセキュリティコンテキスト2)がある。
【0063】
この場合、UEは2つのNASコンテナ、5G-GUTI 1及び5G-GUTI 2を含む登録要求メッセージを送信する。UEは、5G-GUTI 1に関連したNASセキュリティコンテキスト1を使用して、AMF-Gに送信される登録要求メッセージの完全性保護を実行し、2つのNASコンテナの第1のコンテナにNASセキュリティコンテキスト1に基づく完全性保護された登録要求メッセージを含める。UEは、5G-GUTI 2に関連するセキュリティコンテキスト2を使用して、AMF-Gに送信される登録要求メッセージの完全性保護を実行し、2つのNASコンテナの第2のNASコンテナに、NASセキュリティコンテキスト2に基づく完全性保護された登録要求メッセージを含める。AMF-Gが登録要求メッセージを受信すると、AMF-Gは2つのUEコンテキスト転送手順を実行する。1つはPLMN1との3GPPアクセス用で、もう1つはPLMN2との非3GPPアクセス用である。AMF-Gは、AMF1からの3GPPアクセス用のUEコンテキストと、AMF-NGからの非3GPPアクセス用のUEコンテキストの両方を受信すると、3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方の登録手順を完了する。
【0064】
図2は、2つの異なるPLMNに属する2つの異なるAMFから3GPPアクセス及び非3GPPアクセスに関連するUEコンテキストを取得する手順を示す。図2において、PLMN2(又は第2のPLMN)は、非3GPPアクセス(又は非3GPPアクセスネットワーク)、NG-RAN、AMF-G、及びAMF-NGを含む。また、図2において、PLMN1(又は第1のPLMN)は、AMF1(又は第1のAMF)を含む。例えば、PLMN1はPLMN2とは異なる。非3GPPアクセス(又は非3GPPアクセスネットワーク)は、本開示ではN3GPPと呼ばれることがある。
【0065】
第2の態様の詳細な手順を以下に説明する。
【0066】
0.UEは、第1のPLMNのAMF1に、3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方で正常に登録される。この場合、5G-GUTI 1がUEに割り当てられる。第1のPLMNは、本開示ではPLMN1と呼ばれることがある。例えば、5G-GUTI 1はAMF1によって割り当てられる。また、例えば、UE及びAMF1は、5G-GUTI 1に関連するNASセキュリティコンテキストを有する。5G-GUTI 1に関連するNASセキュリティコンテキストは、ステップ0の3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方への登録手順中に作成されてもよい。5G-GUTI 1に関連するNASセキュリティコンテキストは、本開示では、5G-GUTI 1に関連する3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキスト又はセキュリティコンテキスト1と呼ばれることがある。
【0067】
1.UEは、非3GPPアクセスを介して第2のPLMNに登録する。非地理的に選択されたAMF(つまり、AMF-NG)がUEに対して選択される。この場合、非3GPPアクセス用の5G-GUTI 2がUEに割り当てられる。この時点で、UEとAMF1は、5G-GUTI 1に関連する3GPPアクセスのUEコンテキストをまだ保持している。第2のPLMNは、本開示ではPLMN2と呼ばれることがある。例えば、5G-GUTI 2はAMF-NGによって割り当てられる。例えば、この時点では、UEとAMF1は、5G-GUTI 1に対応する3GPP アクセスのUEコンテキストをまだ保持している。更に、例えば、UE及びAMF-NGは、5G-GUTI 2に関連するNASセキュリティコンテキストを有する。5G-GUTI 2に関連するNASセキュリティコンテキストは、ステップ1の非3GPPアクセスを介した第2のPLMNへの登録手順中に作成されてもよい。5G-GUTI 2に関連するNASセキュリティコンテキストは、本開示では、5G-GUTI 2に関連する非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキスト、又はセキュリティコンテキスト2と呼ばれることがある。
【0068】
2.UEは、3GPPアクセスを介して第2のPLMNへの登録手順を開始する。UEは、5G-GUTI 1に関連するNASセキュリティコンテキストを使用して、登録要求メッセージの完全性保護を実行し、UEは、5G-GUTI 1に関連するNASセキュリティコンテキストに基づくこの完全性保護された登録要求メッセージをNASコンテナ1に設定する。UEは、5G-GUTI 2に関連するNASセキュリティコンテキストを使用して、登録要求メッセージの完全性保護も実行し、UEは、5G-GUTI 2に関連するNASセキュリティコンテキストに基づくこの完全性保護された登録要求メッセージをNASコンテナ2に設定する。
【0069】
3.UEは、5G-GUTI 1、NASコンテナ1、5G-GUTI 2、及びNASコンテナ2を含む登録要求メッセージを送信する。5G-GUTI 1には、追加の5G-GUTIが設定されてもよい。5G-GUTI 2には、追加の5G-GUTIが設定されてもよい。例えば、UEは、5G-GUTI 1、5G-GUTI 1に関連付けられたNASコンテナ1、5G-GUTI 2、及び5G-GUTI 2に関連付けられたNASコンテナ2を送信する。UEは、登録要求メッセージに、5G-GUTI 1がNASコンテナ1に関連付けられていることをAMF-Gが判断できるようにするための情報及びAMF-Gが5G-GUTI 2がNASコンテナ2に関連付けられていることを判断できるようにするための情報を含めてもよい。
【0070】
4. AMF-GがUEから登録要求メッセージを受信すると、AMF-Gは、5G-GUTI 1、受信したNASコンテナ1内の完全性保護されたNASメッセージ、及び3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージをAMF1に送信する。例えば、AMF-Gは、5G-GUTI 1、5G-GUTI 1に関連するNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性保護された登録要求メッセージを含む受信したNASコンテナ1、及び3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージをAMF1に送信する。例えば、AMF-Gは、5G-GUTI 1、5G-GUTI 1に関連付けられたNASコンテナ1、及び3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージをAMF1に送信する。例えば、AMF-Gは、5G-GUTI 1又はステップ3でUEから受信した情報に基づいて、NASコンテナ1が5G-GUTI 1に関連付けられていると判断し、5G-GUTI 1、受信したNASコンテナ1、及び3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージをAMF1に送信する。
【0071】
5.AMF1がNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを受信すると、AMF1は、5G-GUTI 1に関連する3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、NASコンテナ1内の完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行する。例えば、AMF1は、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージ内のアクセスタイプが3GPPアクセスに設定されていると判断し、5G-GUTI 1に関連する3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全性保護されたNASメッセージ(つまり、NASコンテナ1で受信された完全性保護された登録要求メッセージ)の完全性チェックを実行する。
【0072】
6.完全性チェックが成功すると、AMF1は、UEの3GPPアクセスのための5GMMコンテキストを含むNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージをAMF-Gに送信する。Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、UEの3GPPアクセスのための5GSMコンテキストを含むことができる。UEの3GPPアクセスのための5GMMコンテキスト及びUEの3GPPアクセスのための5GSMコンテキストは、5G-GUTI 1に関連してもよい。
【0073】
7.次に、AMF-Gは、5G-GUTI 2、受信したNASコンテナ2内の完全性が保護されたNASメッセージ、及び3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージをAMF-NGに送信する。例えば、AMF-Gは、5G-GUTI 2、5G-GUTI 2に関連するNASセキュリティコンテキストに基づく完全性保護された登録要求メッセージを含む受信したNASコンテナ2、及び3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージをAMF-NGに送信する。例えば、AMF-Gは、5G-GUTI 2、5G-GUTI 2に関連付けられたNASコンテナ2、及び3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージAMF-NGに送信する。例えば、AMF-Gは、5G-GUTI 2又はステップ3でUEから受信した情報に基づいて、NASコンテナ2が5G-GUTI 2に関連付けられていると判断し、5G-GUTI 2、受信したNASコンテナ2、及び3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージをAMF-NGに送信する。
【0074】
8.AMF-NGがNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを受信すると、AMF-NGに3GPPアクセス用のMMコンテキストがない場合でも5G-GUTI 2に関連するNASセキュリティコンテキストを使用して、AMF-NGは、NASコンテナ2内の完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行する。この場合、AMF-NGは、完全性保護のためのUL NAS COUNTの値を使用し、この値は、受信したNASメッセージ(つまり、NASコンテナ2内の完全性保護されたNASメッセージ)の完全性チェックのために0に設定される。例えば、AMF-NGは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージ内のアクセスタイプが3GPPアクセスに設定されていると判断し、5G-GUTI 2に関連するNASセキュリティコンテキストを使用して受信した完全性保護されたNASメッセージ(つまり、受信した完全性保護された登録要求メッセージ)の完全性チェックを実行する。
【0075】
9.完全性チェックが成功すると、AMF-NGは、UEの非3GPPアクセスのための5GMMコンテキストを含むNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージをAMF-Gに送信する。Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、UEの非3GPPアクセスのための5GSMコンテキストを含んでもよい。UEの非3GPPアクセスのための5GMMコンテキスト及びUEの非3GPPアクセスのための5GSMコンテキストは、5G-GUTI 2に関連してもよい。
【0076】
10.ステップ6及びステップ9でNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信すると、AMF-Gは非特許文献4のセクション4.2.2.2.2のステップ6から19を実行し、AMF-GはUEに新しく割り当てられた5G-GUTIを含む登録受諾メッセージを送信する。
【0077】
11.登録受諾メッセージを受信すると、UEは、AMF-Gで3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方に登録されていると結論付ける。UEは、登録完了メッセージをAMF-Gに送信する。
【0078】
一例では、ステップ7はステップ4の前に実行されてもよい。例えば、AMF-Gは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージをAMF-NGに送信し、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージをAMF-NGから受信し、そして、AMF-Gは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージをAMF1に送信する。
【0079】
一例では、ステップ4とステップ7は同時に実行されてもよい。
【0080】
<第2の態様の第1の変形例>
一例では、UEはNASコンテナ2と5G-GUTI 2のみを含め、NASコンテナ1と5G-GUTI 1を含めない。AMF-Gは、最初にステップ7~9を実行し、次にステップ4~7を実行する。ステップ7~9が正常に実行され、UEコンテキストがAMF-NGからAMF-Gに正常に転送された後、AMF-Gはステップ4を実行し、当該AMFは、UEが有効に(validated)されていることを示す情報要素とSUPI(例えば、UEに関連するSUPI)をNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージに含める。UEがAMF-NGで正常に有効にされているとき、AMF-Gはこの値を設定する。
AMF1は、UEが有効にされていることを示す情報要素とSUPIを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを受信すると、AMF1は、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージでUEコンテキストをAMF-Gに送信する。AMF-Gは、態様2で説明したように登録手順を完了する。
【0081】
<第3の態様>
N3IWFが非地理的に選択されたAMFにのみ接続されている場合が存在し得る。つまり、N3IWFは地理的に選択されたAMFとは接続されない。このようなネットワークトポロジでは、UEがPLMNの非地理的に選択されたAMFを使用して非3GPPアクセスを介してすでに登録している間に、UEが3GPPアクセスを介してPLMNへの登録手順を実行する場合、地理的に選択された新しいAMFが選択され、選択されたAMFは3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方に使用され、これは、両方のアクセスが同じPLMNに接続されているためである。この場合、ネットワークトポロジの制限によりN3IWFが選択されたAMFと通信できないため、UEは非3GPPアクセスを介したサービスを失う。例えば、非地理的に選択されたAMFから地理的に選択されたAMFへのモビリティを行う場合、ネットワークトポロジによってはモビリティの手順が不明確になる場合がある。
【0082】
第3の態様は、同じAMFで3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方についてUEの登録が不可能な場合のシナリオを処理する方法を開示する。第3の態様は、上記の問題点の解決策を開示する。
【0083】
第3の態様は、N3IWFは非地理的に選択されたAMFにのみ接続されるため、3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方について地理的に選択されたAMFにUEを登録できない場合の解決策を開示する。この場合、地理的に選択されたAMFは、ユーザのサブスクリプション又はオペレータのポリシに従って、一のアクセスのみの登録手順を進める。UEが3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方で同時に接続できないという表示(indication)を受信した場合、UEは同じPLMNへの一のアクセスを介して登録されている間、別のアクセスを介してPLMNへの登録手順を開始しない。
【0084】
図3は、PLMN内で同時に3GPPアクセスと非3GPPアクセスのために同じAMFにUEを登録できない場合の登録手順を示す。
【0085】
以下、第3の態様の詳細な手順を説明する。
【0086】
0.UEは、非3GPPアクセスを介して非地理的に選択されたAMF(つまり、AMF-NG)に登録され、5G-GUTIがUEに割り当てられる。NASセキュリティコンテキストは、非3GPPアクセス用に作成される。例えば、UE及び非地理的に選択されたAMFは、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを有する。
【0087】
1a~1b.UEは3GPPアクセスを介して登録手順を開始する。UEは、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、登録要求メッセージの完全性保護を実行する。UEは、登録要求メッセージ(例えば、完全性保護された登録要求メッセージ)を送信する。登録要求メッセージには、5G-GUTI、ユーザ優先アクセスタイプ(user preferred access type)、及び3GPPアクセスに設定されたNAS接続識別子が含まれる。ユーザ優先アクセスタイプは、両方のアクセスタイプに対する登録が不可能な場合に、どちらのアクセスタイプが(例えば、より高い優先度で)優先される登録かを示す。ユーザが優先するアクセスタイプは、3GPPアクセス又は非3GPPアクセスのいずれかに設定できる。例えば、3GPPアクセスに設定されたユーザ優先アクセスタイプは、両方のアクセスタイプでの登録が不可能な場合に、3GPPアクセスでの登録がUEによって優先されることを示す。例えば、非3GPPアクセスに設定されたユーザ優先アクセスタイプは、両方のアクセスタイプでの登録が不可能な場合に、非3GPPアクセスでの登録がUEによって優先されることを示す。一意のNAS接続識別子の値(又はNAS接続識別子の値)は、3GPPアクセスの場合は「0x01」に設定され、非3GPPアクセスの場合は「0x02」に設定される。
【0088】
2.AMF-GがUEから5G-GUTIを含む登録要求メッセージを受信すると、AMF-Gは、登録要求メッセージで受信した5G-GUTIを使用してターゲットAMFを識別する。ターゲットAMFは、AMF-GがNamf_Communication_UEContextTransferを実行するAMFであってもよい。AMF-Gは、3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプと完全性保護されたNASメッセージを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを送信する。Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージには、登録要求メッセージで受信したNAS接続識別子が含まれてもよい。完全性保護されたNASメッセージは、ステップ2で受信された完全性保護された登録要求メッセージであってもよい。完全性保護されたNASメッセージは、本開示では完全(complete)登録要求(Registration Request)又は完全性保護(integrity protected)完全(complete)登録要求NASメッセージ(Registration Request NAS message)と呼ばれることがある。例えば、AMF-Gが、登録要求メッセージにおいて受信した5G-GUTIを用いて、AMF-NGをターゲットAMFとして識別する場合、AMF-Gは、3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプ(又は3GPPアクセスを識別するその他の表記)と完全性保護されたNASメッセージを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージをAMF-NGに送信する。
【0089】
3.AMF-NGがAMF-GからNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを受信すると、AMF-NGは、AMF-NGが3GPPアクセス用のMMコンテキストを持たない場合でも、UEについてのAMF-NG内のNASセキュリティコンテキストを使用して、完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行する。この場合、AMF-NGは、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックにUL NAS COUNT完全性保護パラメータの0(ゼロ)値を使用する。
【0090】
完全性チェックが成功すると、AMF-NGは、非3GPPコンテキスト(例えば、非3GPPアクセスに関連するUEコンテキスト、UEの非3GPPアクセス用の5GMMコンテキスト、及びUEの非3GPPアクセス用の5GSMコンテキスト)をAMF-Gに転送できるかどうかを決定する。例えば、N3IWFがAMF-NGとの接続のみを確立できる場合、AMF-NGは非3GPPコンテキストをAMF-Gに転送できないと判断する。例えば、AMF-NGは、N3IWFとAMF-G間の到達可能性(reachability)を考慮して、N3IWFとAMF-NG間のN2リファレンスポイント(N2 reference point)のネットワーク構成に基づき、N3IWFがAMF-NGとの接続のみを確立できると判断し、AMF-NGは非3GPPコンテキストをAMF-Gに転送できないと判断する。
【0091】
例えば、AMF-NGは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージ内のアクセスタイプが3GPPアクセスに設定されていると判断し、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージのアクセスタイプが3GPPアクセスに設定されている場合でも、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行する。
【0092】
例えば、AMF-NGは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージ内のアクセスタイプが3GPPアクセスに設定されている場合でも、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行する。
【0093】
例えば、AMF-NGは、非3GPPアクセスに設定されたNAS接続識別子を受信した場合、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを用いて、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行してもよい。
【0094】
例えば、AMF-NGは、NAS接続識別子が非3GPPアクセスに設定されていると判定した場合、完全性保護されたNASメッセージが非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストによって保護されていると判定してもよい。次いで、AMF-NGは、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行してもよい。
【0095】
4.AMF-NGは、非3GPPコンテキストをAMF-Gに転送できない旨の原因(又は情報)を含むNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージをAMF-Gに送信する。
【0096】
例えば、AMF-NGは、AMF-NGがN3IWFとAMF-G間の到達可能性を考慮して、N3IWFとAMF-NG間のN2リファレンスポイントのネットワーク構成に基づき、N3IWFはAMF-NGとの接続のみを確立できることを判断し、AMF-NGが非3GPPコンテキストをAMF-Gに転送できないと判断した場合、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージをAMF-Gに送信する。
【0097】
例えば、AMF-NGは、AMF-NGがN3IWFとAMF-G間の到達可能性を考慮して、N3IWFとAMF-NG間のN2リファレンスポイントのネットワーク構成に基づき、N3IWFはAMF-NGとのみ接続を確立できると判断し、AMF-NGが非3GPPコンテキストをAMF-Gに転送できないと判断した場合、N3IWFがAMF-NGとのみ接続を確立できることを示す原因(又は情報)を含むNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージをAMF-Gに送信する。
【0098】
5.非3GPPコンテキストを転送できないことを示す原因(又は、N3IWFがAMF-NGとの接続のみを確立できることを示す原因)を持つNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信したとき、オペレータのポリシ、UDMからのユーザのサブスクリプション(例えば、3GPPアクセスのサブスクリプションは非3GPPアクセスよりも優先度が高い、又は非3GPPアクセスのサブスクリプションは3GPPアクセスよりも優先度が高い)、ステップ1bの登録要求メッセージで示されたユーザ優先アクセスタイプの少なくとも1つに応じて、AMF-Gは3GPPアクセス経由で登録手順を受諾し、非3GPPアクセス経由でUEの登録を解除できる、又は、(例えば、非3GPPアクセスのサブスクリプションの優先順位が高いとき)3GPPアクセスを介した登録手順を拒否する。例えば、AMF-Gは、オプションA(ステップ6a~7a)又はオプションB(ステップ6b~7b)のいずれかを実行する。オペレータのポリシは、3GPPアクセスのサブスクリプションが非3GPPアクセスよりも優先されるか、又は非3GPPアクセスのサブスクリプションが3GPPアクセスよりも優先されるかを示す場合がある。オペレータのポリシはAMF-Gに設定することも、AMF-Gが別のネットワークノードからオペレータのポリシを受信することもできる。
【0099】
オプションA:
6a.ステップ5の決定に基づいて、AMF-Gが登録手順を受諾すると、AMF-Gは、3GPPアクセスに設定された登録結果タイプ(registration result type)(又は登録結果(registration result))を含む登録受諾メッセージをUEに送信する。3GPPアクセスに設定された登録結果タイプは、3GPPアクセスに対する登録の完了を示してもよい。AMF-Gは、更に、AMF-GがUEを3GPPアクセスと非3GPPアクセスに同時に登録できないことを示すために、既存の情報要素(例えば、5GMM原因(5GMM cause))又は新しい情報要素を登録受諾メッセージに含める。既存の情報要素(例えば、5GMM原因)又は新しい情報要素はまた、非3GPPアクセスが地理的に選択されたAMF(例えばAMF-G)に移動できない、又はUEは3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方を介して同時に接続することはできないことを示してもよい。
【0100】
例えば、AMF-Gが3GPPアクセスに設定されたユーザ優先アクセスタイプを受信した場合、AMF-Gは3GPPアクセスによる登録手順を受け入れ、登録受諾メッセージを送信する。
【0101】
例えば、AMF-Gが3GPPアクセスのサブスクリプションが非3GPPアクセスよりも高い優先順位を持っていることを示すユーザサブスクリプション(又は、3GPPアクセスが非3GPPアクセスよりも優先されることを示す情報)をUDMから受信した場合、AMF-Gは3GPPアクセスを介して登録手順を受け入れ、AMF-Gは登録受諾メッセージを送信する。
【0102】
例えば、3GPPアクセスサブスクリプションが非3GPPアクセスよりも高い優先順位を持っていることを示す(又は3GPPアクセスが非3GPPアクセスよりも高い優先順位を持っていることを示す)ことがオペレータのポリシに示されているとAMF-Gが判断した場合、AMF-Gは3GPPアクセスを介して登録手順を受け入れ、AMF-Gは登録受諾メッセージを送信する。
【0103】
7a.ステップ6aで説明したように、UEが既存の情報要素又は新しい情報要素を含む登録受諾メッセージを受信すると、UEは、自身が3GPPアクセスのみに登録されているとみなす。
【0104】
8a.ステップ6aで説明したように、UEが既存の情報要素又は新しい情報要素を含む登録受諾メッセージを受信すると、UEは非3GPPアクセスのためのUE開始の登録解除手順(UE initiated Deregistration procedure)を非特許文献4に従って開始する。
【0105】
オプションB:
6b.AMF-Gがステップ5の決定に基づいて、非3GPPアクセスのサブスクリプションが3GPPアクセスよりも優先されるため、登録手順を拒否した場合、AMF-Gは3GPPアクセスの登録手順を拒否し、AMF-Gが3GPPアクセスと非3GPPアクセスのためにUEを同時に登録できないことを示す新しい情報要素を含む登録拒否メッセージ(registration reject message)をUEに送信する。新しい情報要素はまた、非3GPPアクセスが地理的に選択されたAMFに移動できないこと、又はUEが3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方で同時に接続できないことを示してもよい。
【0106】
例えば、AMF-Gが非3GPPアクセスに設定されたユーザ優先アクセスタイプを受信した場合、AMF-Gは3GPPアクセスでの登録手順を拒否し、登録拒否メッセージを送信する。
【0107】
例えば、AMF-Gが、UDMから、非3GPPアクセスサブスクリプションが3GPPアクセスよりも高い優先順位を持っていることを示すユーザサブスクリプション(又は、非3GPPアクセスが3GPPアクセスよりも高い優先順位を持っていることを示す情報)を受信した場合、AMF-Gは3GPPアクセスを介した登録手順を拒否し、AMF-Gは登録拒否メッセージを送信する。
【0108】
例えば、オペレータのポリシが、非3GPPアクセスサブスクリプションが3GPPアクセスよりも高い優先順位を持っていることを示している(又は非3GPPアクセスが3GPPアクセスよりも高い優先順位を持っていることと示している)とAMF-Gが判断した場合、AMF-Gは3GPPアクセスを介した登録手順を拒否し、AMF-Gは登録拒否メッセージを送信する。
【0109】
7b.ステップ6bで説明したように、UEが新しい情報要素を含む登録拒否メッセージを受信すると、UEは、UEが非3GPPアクセスのみに登録されているとみなす。例えば、ステップ7bで、UEは、非3GPPアクセスを介してAMF-NGに登録される。
【0110】
8b.UEが同じPLMN内の非3GPPアクセスを介して登録されている間、UEは3GPPアクセスを介して登録手順を開始しない。
【0111】
<第3の態様の変形例1>
ステップ7aにおいて、UEは、3GPPアクセスを介してAMF-Gに登録することができ、UEは、非3GPPアクセスを介してAMF-NGに登録することができる。この場合、UEは非3GPPアクセス用の5G-GUTIと、非3GPPアクセス用の関連付けられたMMコンテキストを維持する。この変形例1では、3GPPアクセスと非3GPPアクセスの両方が同じPLMNによって提供される場合でも、UEは2つの5G-GUTIを保持し、1つは3GPPアクセス用、もう1つは非3GPPアクセス用である。この場合、AMF-NGに登録された非3GPPアクセスを維持するために、ステップ8aはUEによって実行されない。
【0112】
<第3の態様の変形例2>
ステップ8aの後、UEは、AMF-Gによって割り当てられた5G-GUTIを使用して、非3GPPアクセスを介して登録手順を開始することができる。
【0113】
<第3の態様の変形例3>
ステップ1bにおいて、UEは、3GPPアクセスを介してアクセスしているにもかかわらず、非3GPPアクセスに設定されたNAS接続識別子を登録要求メッセージに含める。これは、UEが非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して登録要求メッセージの完全性保護を実行したことを示すAMF-Gに対する明示的な表示(explicit indication)である。この表示により、AMF-Gは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージに非3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含め、ステップ2でこのメッセージをAMF-NGに送信する。次に、AMF-NGは、ステップ3で非3GPPアクセスに設定された受信したアクセスタイプに基づいて、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行する。
【0114】
<第3の態様の変形例4>
ステップ1bにおいて、UEは、3GPPアクセスを介してアクセスしているにもかかわらず、非3GPPアクセスに設定されたNAS接続識別子を登録要求メッセージに含める。これは、UEが非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して登録要求メッセージの完全性保護を実行したことを示すAMF-Gに対する明示的な表示(explicit indication)である。この表示により、AMF-Gは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージに非3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含め、ステップ2でこのメッセージをAMF-NGに送信する。次に、AMF-NGは、ステップ3で非3GPPアクセスに設定された受信したアクセスタイプに基づいて、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行する。
【0115】
<第3の態様の変形例5>
ステップ2では、AMF-Gは、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージに非3GPPアクセスに設定されたアクセスタイプを含め、割り当てられた5G-GUTI又はAMF-Gのローカル構成に基づいてAMF-NGが非地理的に選択されたAMFであることをAMF-Gが検出した場合、このメッセージをAMF-NGに送信する。次に、AMF-NGは、ステップ3で非3GPPアクセスに設定された受信したアクセスタイプに基づいて、非3GPPアクセスのNASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全性保護されたNASメッセージの完全性チェックを実行する。
【0116】
<第4の態様>
非特許文献4に定義されているように、登録手順中にAMFの再配置(AMF relocation)が発生すると、初期AMF(Initial AMF)は、UEコンテキストを取得するために、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを古いAMF(Old AMF)(AMF3)に送信する。初期AMF(AMF1)は、Namf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを送信するためのAMFであってもよい。完全性チェックが成功すると、古いAMFはUEコンテキストを初期AMFに送信する。初期(Initial)AMFが、要求されたNSSAI(requested NSSAI)を処理できないが、要求されたNSSAIはターゲットAMFによって処理できると初期AMFが判断した場合、初期AMFは登録要求メッセージをNG-RAN経由でターゲットAMF(AMF2)に転送する。初期AMFは、登録要求メッセージのNASメッセージコンテナを解読(decipher)し、NASメッセージ(又はNASコンテナ)に含まれる登録要求メッセージを送信するかもしれない。ただし、初期AMFがUEから受信した完全性保護された登録要求メッセージは初期AMFからターゲットAMFに送信されないため、ターゲットAMFがどのようにして古いAMFからUEコンテキストを取得するかは明らかではない。例えば、初期AMFが登録要求メッセージをターゲットAMFに転送する場合に、古いAMFによってUE有効性チェックがどのように実行されるかも明確ではない。この場合、ターゲットAMFによって受信された登録要求メッセージは、UEから初期AMFに送信されたものと同じではない可能性があり、古いAMFにおけるUEの有効性チェックが失敗する可能性がある。
【0117】
第4の態様は、上記の問題を解決し、ターゲットAMFが完全性保護された登録要求メッセージを持たない場合に、AMF再配置手順中にターゲットAMFによって古いAMFからUEコンテキストを取得する方法を開示する。古いAMFでの登録要求メッセージの完全性チェックが成功した後、初期AMFが古いAMFからUEコンテキストを受信するシナリオでは、UEの完全性保護された登録要求メッセージが古いAMFでの完全性チェックに合格(pass)したため、初期AMFはUEが有効にされているとマークしている、つまり、UEは本物のUE(genuine UE)である。初期AMFがリルートNASメッセージ(reroute NAS message)をNG-RANに送信すると、初期AMFは、UEが有効にされていることを示す情報要素とSUPI(例えば、UEに関連するSUPI)を含める。リルートNASメッセージを受信すると、NG-RANは、当該情報要素及びSUPIを含む初期NASメッセージ(Initial NAS message)をターゲットAMFに送信する。ターゲットAMFが上記情報要素とSUPIを含むリルートNASメッセージ(又は初期NASメッセージ)を受信すると、ターゲットAMFは、SUPI及びUEが有効にされていることを示す情報要素を含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを古いAMFに送信する。UEが有効にされていることを示す情報要素とSUPIを含むNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージを受信すると、ターゲットAMFは、SUPIに対応するUEコンテキストを含むNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを送信する。ターゲットAMFは当該メッセージを受信すると、更に登録手順を処理する。
【0118】
第4の態様の詳細なステップを以下に説明する。
【0119】
初期AMFとターゲットAMFは、NRFにその機能(capability)を登録する。
【0120】
1.UEは、RRC接続セットアップ手順中のRRCセットアップ完了(RRCsetupcomplete)メッセージ中で登録要求メッセージを(R)ANに送信することにより、アイドルモードで登録手順を開始し、(R)ANは、初期UEメッセージ(Initial UE message)内で登録要求メッセージを初期AMFに送信する。
【0121】
2.AMFが登録要求をリルーティング(Reroute)するか決定するためにSUPI及び/又はUEのサブスクリプション情報を必要とする場合、又は、登録要求が完全性が保護された状態で送信されなかった場合又は完全性保護が失敗したと示された場合、AMFはアイデンティティ要求応答手順(identity request response procedure)、認証手順(authentication procedure)、セキュリティモードコマンド手順(Security mode command procedure)を実行する。登録要求は、本開示では登録要求メッセージと呼ばれてもよい。
【0122】
例えば、ステップ2中に、初期AMFは、古いAMFでの登録要求メッセージの完全性チェックが成功した後、古いAMFからUEのUEコンテキストを受信し、UEの完全性保護された登録要求メッセージが古いAMFでの完全性チェックに合格したため、初期AMFはUEが有効にされているとマークする、つまり、UEは本物のUEである。例えば、初期AMFは、UEコンテキストを取得するために古いAMFにNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信して、古いAMFから、UEコンテキストを含むNamf_Communication_UEContextTransfer応答を受信する。非特許文献4の図4.2.2.2.2-1のステップ4から9bを実行してもよい。
【0123】
3a.初期AMFが登録要求をリルーティングするかどうかを決定するためにUEのサブスクリプション情報を必要とし、UEのスライス選択サブスクリプション情報(selection subscription information)が古いAMFによって提供されなかった場合、AMFはUDMを選択する。
【0124】
3b.初期AMFからUDM:Nudm_SDM_Get(SUPI、スライス選択サブスクリプションデータ(Slice Selection Subscription data))
例えば、初期AMFは、SUPI及びスライス選択サブスクリプションデータを含むNudm_SDM_GetをUDMに送信する。初期AMFは、Nudm_SDM_Getサービスオペレーション(Nudm_SDM_Get service operation)を呼び出して、UDMからUEのスライス選択サブスクリプションデータを要求する。UDMは、Nudr_DM_Query(SUPI、スライス選択サブスクリプションデータ)によってUDRからこの情報を取得してもよい。例えば、UDMは、SUPI及びスライス選択サブスクリプションデータを含むNudr_DM_QueryによってUDRからこの情報を取得してもよい。
【0125】
3c.UDMから初期AMF:Nudm_SDM_Getへの応答。例えば、UDMは初期AMFにNudm_SDM_Getへの応答を送信する。AMFは、Subscribed S-NSSAIを含むスライス選択サブスクリプションデータを取得する。UDMは、スライス選択データで初期AMFに応答する。
【0126】
4a.初期AMFからNSSF:Nnssf_NSSelection_Get(要求されたNSSAI、[要求されたNSSAIのマッピング]([Mapping Of Requested NSSAI])、デフォルトのS-NSSAI表示を持つSubscribed S-NSSAI(Subscribed S-NSSAI(s) with the default S-NSSAI indication)、[NSSRG 情報]([NSSRG information])、TAI、他のアクセスタイプの許可されたNSSAI(Allowed NSSAI for the other access type)(存在する場合)、[許可されたNSSAIのマッピング]([Mapping of Allowed NSSAI])、SUPIのPLMN ID)。例えば、初期AMFはNSSFに、要求されたNSSAI、要求されたNSSAIのマッピング、デフォルトのS-NSSAI表示を持つSubscribed S-NSSAI、NSSRG 情報、TAI、他のアクセスタイプの許可されたNSSAI(存在する場合)、許可されたNSSAIのマッピング、SUPIのPLMN IDを含むNnssf_NSSelection_Getを送信してもよい。
【0127】
スライスを選択する必要がある場合、例えば、初期AMFは、サブスクリプション情報によって許可された要求されたNSSAIの全てのS-NSSAIにサービスを提供することはできない場合、初期AMFは、要求されたNSSAI、オプションとして、要求されたNSSAIのマッピング、デフォルトのS-NSSAI表示を持つSubscribed S-NSSAI、[NSSRG 情報]、他のアクセスタイプの許可されたNSSAI(存在する場合)、許可されたNSSAIのマッピング、SUPIのPLMN ID、及びUEのTAIを含めることでNSSFからNnssf_NSSelection_Getサービスオペレーションを呼び出す。
【0128】
AMFは、利用可能な場合、非特許文献3の5.15.12項で定義される、HPLMNのS-NSSAIについてのNSSRG情報が含め、これには、UEがネットワークスライスの同時登録に対するサブスクリプションベースの制限のサポート(support of the subscription-based restrictions to simultaneous registration of network slices)を示しているかどうか及びUDMがすべてのSubscribed S-NSSAIを非サポートUEに提供することを示したかどうかの情報が含まれる。
【0129】
4b.NSSFから初期AMF:Nnssf_NSSelection_Getへの応答(AMFセット(AMF Set)又はAMFアドレスのリスト(list of AMF addresses)、第1のアクセスタイプの許可されたNSSAI(Allowed NSSAI for the first access type)、[許可されたNSSAIのマッピング]([Mapping Of Allowed NSSAI])、[第2のアクセスタイプの許可されたNSSAI]([Allowed NSSAI for the second access type])、[許可されたNSSAIのマッピング]、[NSI ID]、[NRF]、[拒否されたリスト(S-NSSAI、原因値)]([List of rejected (S-NSSAI(s), cause value(s))])、[サービングPLMNの設定されたNSSAI]([Configured NSSAI for the Serving PLMN])、[設定されたNSSAIのマッピング]([Mapping Of Configured NSSAI]))。例えば、NSSFは、AMFセット又はAMFアドレスのリスト、第1のアクセスタイプの許可されたNSSAI、許可されたNSSAIのマッピング、第2のアクセスタイプの許可されたNSSAI、許可されたNSSAIのマッピング、NSI ID、NRF、拒否されたリスト(S-NSSAI、原因値)、サービングPLMNの設定されたNSSAI、設定されたNSSAIのマッピングを含むNnssf_NSSelection_Getへの応答を初期AMFに送信してもよい。
【0130】
NSSFは、第1のアクセスタイプの許可されたNSSAI、オプションとして許可されたNSSAIのマッピング、(もしあれば)第2のアクセスタイプの許可されたNSSAI、オプションとして許可されたNSSAIのマッピング、ターゲットAMFセット(Target AMF Set)、又は設定に基づいて候補AMFのリスト(the list of candidate AMF(s))を初期AMFに返す。NSSFは、特定のS-NSSAIに対応するネットワークスライスインスタンスに関連付けられたNSI IDを返してもよい。NSSFは、選択されたネットワークスライスインスタンス内のNF/サービスを選択するために使用されるNRFを返してもよい。許可されたNSSAIに含まれていないS-NSSAIの拒否原因に関する情報も返してもよい。NSSFは、サービングPLMNの設定されたNSSAI、及び場合によっては関連する設定されたNSSAIのマッピングを返してもよい。NSSRG情報が要求に含まれていた場合、NSSFは設定されたNSSAIを提供する。
【0131】
5.初期AMFから古いAMF:Namf_Communication_RegistrationStatusUpdate(失敗の原因(failure cause))。例えば、初期AMFは、失敗原因を含むNamf_Communication_RegistrationStatusUpdateを古いAMFに送信してもよい。
【0132】
別のAMFが選択された場合、初期AMFは古いAMFに拒否表示を送信し、UE登録手順が初期AMFで完全に完了しなかったことを伝える。古いAMFは、Namf_Communication_UEContextTransferがまったく受信されなかったかのように続行する。
【0133】
6a.初期AMFからNRF:Nnrf_NFDiscovery_Request(NFタイプ、AMFセット)。例えば、初期AMFは、NFタイプ、AMFセットを含むNnrf_NFDiscovery_RequestをNRFに送信してもよい。
【0134】
初期AMFがターゲットAMFアドレスをローカルに保存せず、初期AMFがターゲットAMFへの直接リルートを使用する場合、又は(NG-R)ANメッセージ経由のリルートにAMFアドレスを含める必要がある場合、初期AMFは、NRFからNnrf_NFDiscovery_Requestサービスオペレーションを呼び出して、UEにサービスを提供するために必要なNF機能を持つ適切なターゲットAMFを見つける。NFタイプはAMFに設定される。AMFセットはNnrf_NFDiscovery_Requestに含まれる。
【0135】
6b.NRFからAMF:Nnrf_NFDiscovery_Requestへの応答((AMFポインター、AMFアドレス、及び追加の選択ルールとNF機能)のリスト)。例えば、NRFは、初期AMFに、(AMFポインター、AMFアドレス、及び追加の選択ルールとNF機能)のリストを含むNnrf_NFDiscovery_Requestへの応答を送信してもよい。
【0136】
NRFは、潜在的なターゲットAMFのリストを返信する。NRFはまた、候補AMFによって提供されるサービスの詳細を、選択されたAMFがNRFに登録した各種類の通知サービスの通知エンドポイント(利用可能な場合)とともに提供してもよい。代替として、潜在的なターゲットAMFとその機能のリスト、及びオプションで追加の選択ルールが提供される。登録されたNFと必要な機能に関する情報に基づいて、ターゲットAMFが初期AMFによって選択される。
【0137】
UEと初期AMFの間にセキュリティアソシエーションが確立されている場合、登録の失敗を回避するために、初期AMFはステップ7(A)を実行してNASメッセージをターゲットAMFに転送する。
【0138】
初期AMFがターゲットAMFセットの一部ではなく、ターゲットAMFセットを使用してNRFにクエリを実行しても候補AMFのリストを取得できない場合(例えば、AMF上でローカルに事前設定されたNRFが要求された情報を提供しない、NSSFによって提供される適切なNRFへのクエリが成功しない、又は初期AMFがサービスを提供するAMFとして認可されていないことを初期AMFが知っている、など)、UEと初期AMFの間でセキュリティアソシエーションが確立されていなければ、初期AMFは、ステップ7(B)を実行して、(R)ANを介して、NASメッセージをターゲットAMFに転送し;(R)ANがターゲットAMFを選択できるようにするために許可されたNSSAIとAMFセットが含まれている。
【0139】
7(A).初期AMFが、ローカルポリシとサブスクリプション情報に基づいて、NASメッセージをターゲットAMFに直接転送することを決定した場合、初期AMFは、ターゲットAMFに対してNamf_Communication_N1MessageNotifyを呼び出し、リルートされた(Rerouted)NASメッセージを運ぶ。Namf_Communication_N1MessageNotifyサービスオペレーションには、ANアクセス情報(例えば、(R)ANがN2終端点を識別できるようにする情報、CAGセルのCAG識別子)、完全な登録要求メッセージ(full Registration Request message)及びUEのSUPI、UEが有効にされていることを示す情報要素、及び利用可能な場合はMMコンテキストが含まれる。初期AMFがステップ4bで説明したようにNSSFから情報を取得した場合、AMFセット又はAMFアドレスのリストを除くその情報が含まれる。次に、ターゲットAMFは、ステップ8で、ターゲットAMFからRANへの第1のメッセージ内のUEの新しい更新されたN2終端ポイントで(R)ANを更新する。例えば、古いAMFでの登録要求メッセージの完全性チェックが成功した後、初期AMFが古いAMFからUEのUEコンテキストを受信し、UEの完全性保護された登録要求メッセージが古いAMFでの完全性チェックに合格したため、初期AMFがUEが有効にされているとマークする、つまりUEは本物である場合、初期AMFは、Namf_Communication_N1MessageNotifyにUEが有効にされていることを示す情報要素を含める。例えば、古いAMFでの登録要求メッセージの完全性チェックが成功した後、初期AMFが古いAMFからUEのUEコンテキストを受信し、UEの完全性保護された登録要求メッセージが古いAMFでの完全性チェックに合格したため、初期AMFがUEが有効にされているとしてマークする、つまり、UEは本物である場合、初期AMFは、Namf_Communication_N1MessageNotifyに、UEコンテキスト(例えば、UEのMMコンテキスト)と、UEが有効にされていることを示す情報要素を含める。情報要素は、古いAMFにおける登録要求メッセージの完全性チェックが成功した後、初期AMFが古いAMFからUEのUEコンテキストを受信することを示してもよい。情報要素は、UEの完全性保護された登録要求メッセージが古いAMFでの完全性チェックに合格したため、初期AMFがUEが有効にされているとマークすること、つまり、UEが本物のUEであることを示してもよい。情報要素は、登録要求メッセージの完全性チェックを実行する必要がないことを示してもよい。
【0140】
ターゲットAMFがSUPI、UEが有効にされていることを示す情報要素、MMコンテキストを含むNamf_Communication_N1MessageNotifyメッセージを受信した場合、ターゲットAMFは、Namf_Communication_UEContextTransferサービスを呼び出さず、非特許文献4に定義されているように、登録手順を続行する(ターゲットAMFが新しいAMFに対応する)。
【0141】
7(B).初期AMFが、ローカルポリシとサブスクリプション情報に基づいて、ターゲットAMFがNSSFから返されず、候補AMFのリストによって識別されない限り、(R)AN経由でターゲットAMFにNASメッセージを転送することを決定した場合、初期AMFは、リルートNASメッセージを(R)ANに送信する(ステップ7(B)、ステップ7a)。リルートNASメッセージには、ターゲットAMFに関する情報と完全な登録要求メッセージが含まれる。古いAMFが登録要求メッセージの完全性を正常にチェックしたため、又はステップ2で認証手順が正常に実行されたため、初期AMFがステップ2で古いAMFからMMコンテキストを受信した場合、初期AMFはSUPIとUEが有効にされていることを示す情報要素を含める。(R)ANは、NSSFが提供したステップ4bからの情報を含むスライシングによるリルーティングを示す初期UEメッセージをターゲットAMFに送信する(ステップ7(B)ステップ7b)。NG-RANは、初期NASメッセージへのリルートNASメッセージに、SUPI、UEが有効にされていることを示す情報要素、及びその他の受信した情報要素も含める。
【0142】
例えば、古いAMFでの登録要求メッセージの完全性チェックが成功した後、初期AMFが古いAMFからUEのUEコンテキストを受信し、UEの完全性保護された登録要求メッセージが古いAMFでの完全性チェックに合格したため、初期AMFがUEが有効にされているとマークする、つまり、UEは本物のUEである場合、初期AMFは、リルートNASメッセージに、UEが有効にされていることを示す情報要素を含める。例えば、古いAMFでの登録要求メッセージの完全性チェックが成功した後、初期AMFが古いAMFからUEのUEコンテキストを受信し、UEの完全性保護された登録要求メッセージが古いAMFでの完全性チェックに合格したため、初期AMFがUEが有効にされているとマークする、つまり、UEは本物のUEである場合、初期AMFは、リルートNASメッセージに、UEコンテキスト(例えば、UEのMMコンテキスト)と、UEが有効にされていることを示す情報要素を含める。
【0143】
8.ターゲットAMFがSUPIとUEが有効にされていることを示す情報要素を受信した場合、ターゲットAMFは、SUPIと、UEが有効にされていることを示す情報要素を、Namf_Communication_UEContextTransferメッセージで古いAMFに送信する。SUPI及びUEが有効にされていることを示す情報要素を含むNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを受信すると、古いAMFは、完全性チェックを実行せずに、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージでUEコンテキストをターゲットAMFに送信する。
【0144】
ターゲットAMFがSUPIとUEが有効にされていることを示す情報要素を受信しない場合、ステップ7(A)ステップ7a又はステップ7(B)ステップ7bで送信された登録要求メッセージを受信すると、ターゲットAMFは、非特許文献4に定義されている登録手順を続行し(ターゲットAMFは新しいAMFに対応する)、これには、古いAMFから取得したUEコンテキストが含まれる。5Gセキュリティコンテキストが初期AMFから受信された場合、ターゲットAMFは古いAMFから取得した5Gセキュリティコンテキストの代わりに、そのコンテキストを引き続き使用する。初期AMFが NASメッセージをターゲットAMFに転送することを決定した場合(ステップ7(A)、ターゲットAMFから(R)ANへの第1のメッセージ(初期コンテキストセットアップ要求(Initial Context Setup Request)又はダウンリンクNASトランスポート(Downlink NAS Transport)のいずれか)には、初期AMFのAMF名(AMF name)とターゲットAMF UE NGAP IDが含まれる。
【0145】
<第4の態様の変形例1>
7(B)のステップ7aにおいて、古いAMFが登録要求メッセージの完全性を正常にチェックしたため、又はステップ2で認証手順が正常に実行されたため、初期AMFがステップ2で古いAMFからUEコンテキストを受信した場合、初期AMFは、SUPIと、UEが有効にされていることを示す情報要素と、古いAMFから受信したMMコンテキストを含める。(R)ANは、NSSFが提供したステップ4bからの情報を含む、スライシングによるリルートを示す初期UEメッセージをターゲットAMFに送信する(ステップ7b)。NG-RANは、初期NASメッセージへのリルートNASメッセージにSUPI、UEが有効にされていることを示す情報要素、MMコンテキスト、及びその他の受信した情報要素も含める。
【0146】
ターゲットAMFが、SUPI、UEが有効にされていることを示す情報要素、及びMMコンテキストを含む初期NASメッセージを受信すると、ターゲットAMFは、Namf_Communication_UEContextTransferサービスを呼び出さず、非特許文献4に定義されている登録手順を継続する(ターゲットAMFが新しいAMFに対応する)。
【0147】
<第4の態様の変形例2>
第4の態様のステップ2で認証手順及びセキュリティモードコマンド手順が行われた場合、初期AMFが2つの登録要求メッセージを有する場合があり、1つ(登録要求メッセージ1)はステップ1でUEから受信した完全登録要求メッセージ、もう1つ(登録要求メッセージ2)はセキュリティコマンド完了メッセージにある。この場合、初期AMFは次の2つのオプションのいずれかを実行する。
【0148】
i)初期AMFは、ステップ1で受信した完全登録要求メッセージ(登録要求メッセージ1)をリルートNASメッセージで送信する。ターゲットAMFがNG-RANからの初期NASメッセージでこの登録要求メッセージを受信すると、ターゲットAMFは、この登録要求メッセージをNamf_Communication_UEContextTransfer要求メッセージで古いAMFに送信し、古いAMFからUEコンテキストを取得する。
【0149】
ii)初期AMFは、(R)AN(例えば、NG-RAN)へのリルートNASメッセージに登録要求メッセージ1と登録要求メッセージ2の両方を含める。リルートNASメッセージを受信すると、(R)ANはターゲットAMFへの初期UEメッセージにこれら2つの登録要求メッセージを含める。ターゲットAMFが初期UEメッセージを受信すると、ターゲットAMFは、登録要求メッセージ1を古いAMFに送信してUEコンテキストを取得し、登録要求メッセージ2の情報要素を使用して登録手順を実行し、例えば、登録要求メッセージ2の要求されたNSSAIを使用して許可されたNSSAIリストを計算する。
【0150】
一例では、初期AMFは、登録要求メッセージ1を第1のNAS PDU(初期UEメッセージ内の既存の情報要素NAS PDU)に配置し、登録要求メッセージ2をINITIAL UE MESSAGEの第2のNAS PDUに配置する。ターゲットAMFが(R)ANから初期登録要求メッセージ(initial registration request message)を受信すると、ターゲットAMFは第1のNAS PDUを古い AMFに送信してUEコンテキストを取得し、第2のNAS PDUの登録要求メッセージ2を使用して、上記に定義された登録手順を処理する。
【0151】
一例では、初期AMFは、2つの登録要求メッセージのうちどちらを使用してUEコンテキストを取得するために古いAMFに送信するか、またどちらを使用して登録要求メッセージを処理するかの明示的な表示を含める。これらの明示的な表示(indicator)を受信すると、ターゲットAMFは上記のように適切に実行する。
【0152】
<システム概要>
図5は、上記の態様が適用可能な移動体(携帯電話(cellular)又は無線)用の電気通信システム1を概略的に示す。
【0153】
電気通信システム1は、エンドツーエンド通信が可能なシステムの概要を表す。例えば、UE3(又はユーザ装置、「モバイルデバイス」3)は、それぞれの(R)ANノード5及びコアネットワーク7を介して、データネットワーク20内の他のUE3又はサービスサーバと通信する。
【0154】
(R)ANノード5は、5G無線アクセス技術(radio access technology)(RAT)、E-UTRA無線アクセス技術、Beyond 5G RAT、6G RAT、及び、電気電子学会(Institute of Electrical and Electronics Engineers)(IEEE)によって定義されたワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network)(WLAN)テクノロジを含む非3GPP RATを含む、あらゆる無線アクセスをサポートする。
【0155】
(R)ANノード5は、無線ユニット(Radio Unit)(RU)、分散ユニット(Distributed Unit)(DU)、及び集中ユニット(Centralized Unit)(CU)に分割することができる。幾つかの態様では、各ユニットは互いに接続され、上記の単位はそれぞれO-RU、O-DU、O-CUと呼ばれる、オープンRAN(O-RAN)アライアンスによって定義されたアーキテクチャを採用することによって(R)ANノード5を構成することができる。
【0156】
(R)ANノード5は、制御プレーン機能とユーザプレーン機能とに分割されてもよい。更に、通信をサポートするために複数のユーザプレーン機能を割り当てることができる。幾つかの態様では、ユーザトラフィックは、複数のユーザプレーン機能に分散されてもよく、各ユーザプレーン機能にわたるユーザトラフィックは、UE3と(R)ANノード5の両方に集約される。この分割アーキテクチャは、「デュアル接続」(dual connectivity)又は「マルチ接続」(Multi connectivity)と呼ばれることがある。
【0157】
また、(R)ANノード5は、衛星アクセスを利用した通信にも対応可能である。幾つかの態様では、(R)ANノード5は、衛星アクセス及び地上アクセスをサポートすることができる。
【0158】
なお、(R)ANノード5は、非無線アクセス用のアクセスノードと呼ぶこともできる。非無線アクセスには、Broadband Forum(BBF)によって定義された固定回線アクセスと、Innovative Optical and Wireless Network(IOWN)によって定義された光アクセスが含まれる。
【0159】
コアネットワーク7は、電気通信システム1における通信をサポートするための論理ノード(又は「機能」)を含んでもよい。例えば、コアネットワーク7は、とりわけ、制御プレーン機能及びユーザプレーン機能を含む5Gコアネットワーク(5GC)であってもよい。論理ノード内の各機能はネットワーク機能として考えることができる。ネットワーク機能は、Service Based Architecture(SBA)を適用することにより、別のノードに提供されてもよい。
【0160】
ネットワーク機能は、欧州電気通信標準化協会(European Telecommunications Standards Institute)によって定義されたネットワーク仮想化テクノロジであるNetwork Functions Virtualization(ETSI NFV)を採用することによって、分散型、冗長型、ステートレス型、スケーラブルな機能として展開でき、複数の場所からサービスを提供し、各場所で複数の実行インスタンスを提供する。
【0161】
コアネットワーク7は、非公衆ネットワーク(Non-Public Network)(NPN)をサポートしてもよい。NPNは、スタンドアロンの非公衆ネットワーク(Stand-alone Non-Public Network)(SNPN)又は公衆ネットワーク統合型(Public Network Integrated)NPN(PNI-NPN)であってよい。
【0162】
周知のように、UE3は、電気通信システム1によってカバーされる地理的エリア内を移動しているときに、(R)ANノード5によってサービスされるエリア(すなわち、無線セル)に出入りするかもしれない。UE3を追跡し、異なる(R)ANノード5間の移動を容易にするために、コアネットワーク7は、少なくとも1つのアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)70を備える。AMF70は、コアネットワーク7に接続された(R)ANノード5と通信する。一部のコアネットワークでは、AMF70の代わりに、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity)(MME)、ビヨンド5G(beyond 5G)用のモビリティ管理ノード(mobility management node)、又は6G用のモビリティ管理ノードが使用されてもよい。
【0163】
コアネットワーク7は、とりわけ、セッション管理機能(Session Management Function)(SMF)71、ユーザプレーン機能(User plane Function)(UPF)72、ポリシ制御機能(Policy Control Function)(PCF)73、ネットワークエクスポージャ機能(Network Exposure Function)(NEF)74、統合データ管理(Unified Data Management)(UDM)75、及びネットワークデータ分析機能(Network Data Analytics Function)(NWDAF)76も含む。UE3が訪問先パブリックランドモバイルネットワーク(VPLMN(visited Public Land Mobile Network))にローミングしている場合、UE3のホームパブリックランドモバイルネットワーク(HPLMN(home Public Land Mobile Network))は、UDM75と、ローミングアウト(roaming-out)UE3に対して、SMF71、UPF72、及びPCF73の機能の少なくとも一部を提供する。
【0164】
UE3及びそれぞれのサービング(R)ANノード5は、適切なエアインターフェース(例えば、いわゆる「Uu」インターフェースなど)を介して接続される。隣接する(R)ANノード5は、適切な(R)ANノード5から(R)ANノードへのインターフェース((R)AN node 5 to (R)AN node interface)(いわゆる「Xn」インターフェース)を介して相互に接続される。各(R)ANノード5は、適切なインターフェース(いわゆる「N2」/「N3」インターフェースなど)を介してコアネットワーク7内のノード(いわゆるコアネットワークノードなど)にも接続される。コアネットワーク7からは、データネットワーク20への接続も提供される。データネットワーク20は、インターネット、公衆ネットワーク、外部ネットワーク、プライベートネットワーク、又はPLMNの内部ネットワークであってもよい。データネットワーク20がPLMNオペレータ又はモバイル仮想ネットワークオペレータ(MVNO)によって提供される場合、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サービスはそのデータネットワーク20によって提供されてもよい。UE3は、IPv4、IPv6、IPv4v6、Ethernet(登録商標)、又は非構造化データタイプ(unstructured data type)を使用してデータネットワーク20に接続することができる。
【0165】
「Uu」インターフェースは、Uuインターフェースの制御プレーン(Control plane)とUuインターフェースのユーザープレーン(User plane)を含むことができる。
【0166】
Uuインターフェースのユーザプレーンは、UE3とサービング(R)ANノード5の間でユーザトラフィックを伝達する役割を果たす。Uuインターフェースのユーザプレーンは、物理接続上でSDAP、PDCP、RLC、及びMACサブレイヤを備えた階層構造を持ってもよい。
【0167】
Uuインターフェースの制御プレーンは、UE3とサービング(R)ANノード5の間の接続を確立、変更、解放する役割を果たす。Uuインターフェースの制御プレーンは、物理接続上でRRC、PDCP、RLC、及びMACサブレイヤを備えた階層構造を持ってもよい。
【0168】
例えば、次のメッセージは、ASシグナリングをサポートするためにRRC層を介して通信される。
【0169】
-RRCセットアップ要求メッセージ(RRC Setup Request message):このメッセージは、UE3から(R)ANノード5に送信される。本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータがRRCセットアップ要求メッセージに一緒に含まれてもよい。
--establishmentCause及びue-Identity。ue-Identityは、ng-5G-S-TMSI-Part1又はrandomValueの値を有してよい。
【0170】
-RRCセットアップメッセージ(RRC Setup message):このメッセージは、(R)ANノード5からUE3に送信される。RRC Setup messageには、本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータが一緒に含まれてもよい。
--masterCellGroup及びradioBearerConfig
【0171】
-RRCセットアップ完了メッセージ(RRC Setup Complete message):このメッセージは、UE3から(R)ANノード5に送信される。RRCセットアップ完了メッセージには、本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータが一緒に含まれてもよい。
--guami-Type、iab-NodeIndication、idleMeasAvailable、mobilityState、ng-5G-S-TMSI-Part2、registeredAMF、selectedPLMN-Identity
【0172】
UE3とAMF70とは、適切なインターフェース(例えば、いわゆるN1インターフェース等)を介して接続される。N1インターフェースは、NASシグナリングをサポートするために、UE3とAMF70との間の通信を提供する役割を担う。N1インターフェースは、3GPPアクセス上及び非3GPPアクセス上で確立できる。例えば、次のメッセージは、N1インターフェース経由で通信される。
【0173】
-登録要求メッセージ(Registration Request message):このメッセージは、UE3からAMF70に送信される。登録要求メッセージには、本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータが一緒に含まれてもよい。
--5GS登録タイプ(5GS registration type)、ngKSI、5GSモバイルアイデンティティ(5GS mobile identity)、現行ではないネイティブNASキーセット識別子(Non-current native NAS key set identifier)、5GMM機能(5GMM capability)、UEセキュリティ機能(UE security capability)、要求されたNSSAI(Requested NSSAI)、最後に訪問した登録済み TAI (Last visited registered TAI)、S1 UEネットワーク機能(S1 UE network capability)、アップリンクデータステータス(Uplink data status)、PDUセッションステータス(PDU session status)、MICO表示(MICO indication)、UEステータス(UE status)、追加GUTI(Additional GUTI)、許可されたPDUセッションステータス(Allowed PDU session status)、UEの利用設定(UE’s usage setting)、要求されたDRXパラメータ(Requested DRX parameters)、EPS NASメッセージコンテナ(EPS NAS message container)、LADN表示(LADN indication)、ペイロードコンテナタイプ(Payload container type)、ペイロードコンテナ(Payload container)、ネットワークスライシング表示(Network slicing indication)、5GSアップデートタイプ(5GS update type)、移動局クラスマーク2(Mobile station classmark 2)、サポートされているコーデック(Supported codecs)、NASメッセージコンテナ(NAS message container)、EPSベアラーコンテキストステータス(EPS bearer context status)、要求された拡張DRXパラメータ(Requested extended DRX parameters)、T3324値(T3324 value)、UE無線機能ID(UE radio capability ID)、要求されたマッピングされたNSSAI(Requested mapped NSSAI)、要求された追加情報(Additional information requested)、要求されたWUS支援情報(Requested WUS Assistance Information)、N5GC表示(N5GC indication)、及び要求されたNB-N1モードDRXパラメータ(Requested NB-N1 mode DRX parameters)。
【0174】
-登録承諾メッセージ(Registration Accept message):このメッセージは、AMF70からUE3に送信される。登録承諾メッセージには、本開示の態様で開示するパラメータに加えて、以下のパラメータが一緒に含まれてもよい。
--5GS登録結果(5GS registration result)、5G-GUTI、同等のPLMN(Equivalent PLMNs)、TAIリスト(TAI list)、許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)、拒否されたNSSAI(Rejected NSSAI)、設定されたNSSAI(Configured NSSAI)、5GSネットワーク機能のサポート(5GS network feature support)、PDUセッションステータス(PDU session status)、PDUセッションの再アクティブ化の結果(PDU session reactivation result)、PDUセッション再アクティブ化結果エラー原因(PDU session reactivation result error cause)、LADN情報(LADN information)、MICO表示(MICO indication)、ネットワークスライシングの表示(Network slicing indication)、サービスエリア一覧(Service area list)、T3512値(T3512 value)、非3GPP登録解除タイマ値(Non-3GPP de-registration timer value)、T3502値(T3502 value)、緊急電話番号リスト(Emergency number list)、拡張緊急番号リスト(Extended Emergency number list)、SORトランスパラントコンテナ(SOR transparent container)、EAPメッセージ(EAP message)、NSSAIインクルージョンモード(NSSAI inclusion mode)、オペレータ定義のアクセスカテゴリ定義(Operator-defined access category definitions)、ネゴシエートされたDRXパラメータ(Negotiated DRX parameters)、非3GPP NWポリシ(Non-3GPP NW policies)、EPSベアラーコンテキストステータス(EPS bearer context status)、ネゴシエートされた拡張DRXパラメータ(Negotiated extended DRX parameters)、T3447値(T3447 value)、T3448値(T3448 value)、T3324値(T3324 value)、UE無線機能ID(UE radio capability ID)、UE無線機能ID削除表示(UE radio capability ID deletion indication)、ペンディングNSSAI(Pending NSSAI)、鍵データの暗号化(Ciphering key data)、CAG情報一覧(CAG information list)、トランケイティッド5G-S-TMSI構成(Truncated 5G-S-TMSI configuration)、ネゴシエイティッドWUSアシスタンス情報(Negotiated WUS Assistance Information)、ネゴシエイティッドNB-N1モードDRXパラメータ(Negotiated NB-N1 mode DRX parameters)、及びエクステンデッドリジェクティッドNSSAI(Extended rejected NSSAI))。
【0175】
-登録完了メッセージ(Registration Complete message):このメッセージは、UE3からAMF70に送信される。登録完了メッセージには、本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータが一緒に含まれてもよい。
【0176】
--SORトランスパラントコンテナ(SOR transparent container).
-認証要求メッセージ(Authentication Request message):このメッセージは、AMF70からUE3に送信される。認証要求メッセージには、本開示の諸態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータが一緒に含まれてもよい。
--ngKSI、ABBA、認証パラメータRAND(Authentication parameter RAND)(5G認証チャレンジ(5G authentication challenge))、認証パラメータAUTN(Authentication parameter AUTN)(5G認証チャレンジ(5G authentication challenge))、及びEAPメッセージ(EAP message)。
【0177】
-認証応答メッセージ(Authentication Response message):このメッセージは、UE3からAMF70に送信される。本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータが認証応答メッセージに一緒に入力されてもよい。
--認証応答メッセージアイデンティティ(Authentication Response message identity)、認証応答パラメータ(Authentication response parameter)、及びEAPメッセージ(EAP message)。
【0178】
-認証結果メッセージ(Authentication Result message):このメッセージは、AMF70からUE3に送信される。本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータが認証結果メッセージに一緒に入力されてもよい。
--ngKSI、EAPメッセージ(EAP message)、及びABBA.
-認証失敗メッセージ(Authentication Failure message):このメッセージは、UE3からAMF70に送信される。本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータが認証失敗メッセージに一緒に入力されてもよい。
【0179】
--認証失敗メッセージアイデンティティ(Authentication Failure message identity)、5GMM原因(5GMM cause)、及び認証失敗パラメータ(Authentication failure parameter)。
【0180】
-認証拒否メッセージ(Authentication Reject message):このメッセージは、AMF70からUE3に送信される。本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータが認証拒否メッセージに一緒に入力されてもよい。
--EAPメッセージ(EAP message)。
【0181】
-サービス要求メッセージ(Service Request message):このメッセージは、UE3からAMF70に送信される。本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータがサービス要求メッセージに一緒に入力されてもよい。
--ngKSI、サービスタイプ(Service type)、5G-S-TMSI、アップリンクデータステータス(Uplink data status)、PDUセッションステータス(PDU session status)、許可されたPDUセッションステータス(Allowed PDU session status)、NASメッセージコンテナ(NAS message container)。
【0182】
-サービス承諾メッセージ(Service Accept message):このメッセージは、AMF70からUE3に送信される。本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータがサービス受諾メッセージに一緒に入力されてもよい。
--PDUセッションステータス(PDU session status)、PDUセッションの再アクティブ化の結果(PDU session reactivation result)、PDUセッション再アクティブ化結果エラー原因(PDU session reactivation result error cause)、EAPメッセージ(EAP message)、及びT3448値(T3448 value)。
【0183】
-サービス拒否メッセージ(Service Reject message):このメッセージは、AMF70からUE3に送信される。本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータがサービス拒否メッセージに一緒に入力されてもよい。
--5GMMコーズ(5GMM cause)、PDUセッションステータス(PDU session status)、T3346値(T3346 value)、EAPメッセージ(EAP message)、T3448値(T3448 value)、及びCAG情報一覧(CAG information list)。
【0184】
-構成更新コマンドのメッセージ(Configuration Update Command message):このメッセージは、AMF70からUE3に送信される。本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータが構成更新コマンドメッセージに一緒に入力されてもよい。
--構成更新表示(Configuration update indication)、5G-GUTI、TAIリスト(TAI list)、許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)、サービスエリア一覧(Service area list)、ネットワークの完全名(Full name for network)、ネットワークの短縮名(Short name for network)、ローカルタイムゾーン(Local time zone)、世界時とローカルタイムゾーン(Universal time and local time zone)、ネットワーク夏時間(Network daylight saving time)、LADN情報(LADN information)、MICO表示(MICO indication)、ネットワークスライス表示(Network slicing indication)、設定されたNSSAI(Configured NSSAI)、拒否されたNSSAI(Rejected NSSAI)、オペレータ定義のアクセスカテゴリ定義(Operator-defined access category definitions)、SMS表示(SMS indication)、T3447値(T3447 value)、CAG情報リスト(CAG information list)、UE無線機能ID(UE radio capability ID)、UE無線機能ID削除表示(UE radio capability ID deletion indication)、5GS登録結果(5GS registration result)、トランケイティッド5G-S-TMSI構成(Truncated 5G-S-TMSI configuration)、追加設定表示(Additional configuration indication)、及び拡張された拒否NSSAI(Extended rejected NSSAI)。
【0185】
-構成更新完了メッセージ(Configuration Update Complete message):このメッセージは、UE3からAMF70に送信される。本開示の態様によって開示されるパラメータに加えて、以下のパラメータが構成更新完了メッセージに一緒に入力されてもよい。
--構成更新完了メッセージアイデンティティ(Configuration update complete message identity)。
【0186】
<ユーザ装置(UE)>
図6は、UE3(モバイルデバイス3)の主要な構成要素を示すブロック図である。図示のように、UE3は、1つ又は複数のアンテナ32を介して接続されたノードに信号を送信し、接続されたノードから信号を受信するように動作可能な送受信機回路31を含む。また、UE3は、外部から情報を入力したり、外部に情報を出力したりするためのユーザインターフェース34を備えていてもよい。必ずしも図には示されていないが、UE3は、従来のモバイルデバイスの通常の機能を全て備えていてもよく、これは、必要に応じて、ハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアの任意の1つ又は任意の組み合わせによって提供されてもよい。ソフトウェアは、メモリにプレインストールされてもよく、及び/又は、通信ネットワークを介して、又はリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device)(RMD)からダウンロードされてもよい。コントローラ33は、メモリ36に格納されたソフトウェアに従ってUE3の動作を制御する。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム361と、少なくとも送受信機制御モジュール3621を有する通信制御モジュール362とを含む。通信制御モジュール362(送受信機制御モジュール3621を使用)は、UE3と、(R)ANノード5及びAMF10などの他のノードとの間のシグナリング及びアップリンク/ダウンリンクデータパケットの処理(生成/送信/受信)を担当する。このようなシグナリングには、例えば、(UE3に対する)アクセス及びモビリティ管理手順に関連する、適切にフォーマットされたシグナリングメッセージ(例えば、登録要求メッセージ及び関連する応答メッセージ)が含まれてもよい。コントローラ33は、1つ以上のユニバーサル加入者識別モジュール(USIM(Universal Subscriber Identity Module))35と相互作用する。複数のUSIM35が装備されている場合、コントローラ33は、1つのUSIM35のみをアクティベートしてもよいし、複数のUSIM35を同時にアクティベートしてもよい。
【0187】
UE3は、例えば、非公衆ネットワーク(Non-Public Network)(NPN)をサポートしてもよい。NPNは、スタンドアロンの非公衆ネットワーク(Stand-alone Non-Public Network)(SNPN)又は公衆ネットワーク統合型(Public Network Integrated)NPN(PNI-NPN)であってよい。
【0188】
UE3は、例えば、生産又は製造のための機器のアイテム、及び/又はエネルギー関連の機械のアイテムであってもよい(例えば、ボイラー、エンジン、タービン、ソーラーパネル、風力タービン、水力発電機、火力発電機、原子力発電所、電池、原子力システム及び/又は関連機器、重電気機械、真空ポンプを含むポンプ、コンプレッサー、ファン、送風機、油圧装置、空気圧機器、金属加工機械、マニピュレーター、ロボット及び/又はそのアプリケーションシステム、ツール、金型(molds or dies)、ロールズ(rolls)、搬送装置、昇降装置、資材運搬装置、繊維機械、ミシン、印刷及び/又は関連機械、紙加工機械、化学機械、鉱山及び/又は建設機械及び/又は関連機器、農業、林業及び/又は漁業用の機械及び/又は器具、安全及び/又は環境保全装置、トラクター、精密ベアリング、チェーン、歯車、動力伝達装置、潤滑装置、バルブ、パイプ継手などの設備又は機械、及び/又は前述の設備又は機械などのアプリケーションシステムなど)。
【0189】
UE3は、例えば、輸送機器のアイテムであってよい(例えば、鉄道車両、自動車、オートバイ、自転車、電車、バス、カート、人力車、船舶及びその他の水上車両、航空機、ロケット、人工衛星、ドローン、気球などの輸送機器)。
【0190】
UE3は、例えば、情報通信機器(例えば、電子コンピュータ及び関連機器、通信及び関連機器、電子部品などの情報通信機器)であってもよい。
【0191】
UE3は、例えば、冷凍機、冷凍機応用製品、貿易及び/又はサービス業の機器、自動販売機、自動サービス機、事務用機械又は機器、家庭用電化製品及び電子機器(例えば、オーディオ機器、ビデオ機器、ラウドスピーカー(loud speaker)、ラジオ、テレビ、電子レンジ、炊飯器、コーヒーマシン、食洗機、洗濯機、乾燥機、電子ファン又は関連機器、掃除機などの家庭用電化製品)であってもよい。
【0192】
UE3は、例えば、電気応用システム又は機器(例えば、X線システム、粒子加速器、ラジオアイソトープ装置、音響装置、電磁応用装置、電力応用装置などの電気応用システム又は装置)であってよい。
【0193】
UE3は、例えば、電灯、照明器具、測定器、分析器、試験器、或いは測量器や感知器(例えば、煙警報器、人感警報センサー、モーションセンサー、無線タグなどの測量機器又は感知機器)、時計、実験器具、光学機器、医療機器及び/又はシステム、武器、刃物、手工具などであってよい。
【0194】
UE3は、例えば、無線を備えた携帯情報端末又は関連機器(別の電子デバイス(例えば、パソコン、電気測定器)に接続又は挿入するように設計されたワイヤレスカード又はモジュールなど))であってもよい。
【0195】
UE3は、様々な有線及び/又は無線通信技術を利用して、「モノのインターネット(internet of things)(IoT)」に関して、後述するアプリケーション、サービス、及びソリューションを提供する装置又はシステムの一部であってよい。
【0196】
モノのインターネットデバイス(又は「モノ」(things))には、適切な電子機器、ソフトウェア、センサー、ネットワーク接続などが装備されていてもよく、これにより、これらのデバイスはデータを収集し、相互に、又は他の通信デバイスとデータを交換できるようになる。IoTデバイスは、内部メモリに保存されたソフトウェア命令に従う自動化された機器で構成されていてもよい。IoTデバイスは、人間による監視や対話を必要とせずに動作してもよい。IoTデバイスは、長期間静止したり非アクティブなままになってもよい。IoTデバイスは、(一般に)固定装置の一部として実装されてもよい。IoTデバイスは、非固定装置(車両など)に埋め込まれたり、監視/追跡される動物や人に取り付けられたりしてもよい。
【0197】
IoT技術は、そのような通信デバイスが人間の入力によって制御されるか、メモリに格納されたソフトウェア命令によって制御されるかに関係なく、データを送受信するために通信ネットワークに接続できる任意の通信デバイス上で実装できることが理解されるであろう。
【0198】
IoTデバイスは、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、マシンツーマシン(M2M)通信デバイス、又は狭帯域IoT UE(NB-IoT UE)とも呼ばれることがあることが理解されるであろう。UE3が1つ以上のIoT又はMTCアプリケーションをサポートできることが理解されるであろう。
【0199】
UE3は、スマートフォン又はウェアラブルデバイス(例えば、スマートグラス、スマートウォッチ、スマートリング、又はヒアラブルデバイス)であってもよい。
【0200】
UE3は、自動車、コネクテッドカー、自動運転車、車両装置、オートバイ、V2X(Vehicle to Everything)通信モジュール(例えば、車両から車両への通信モジュール、車両からインフラへの通信モジュール、車両から人々への通信モジュール、車両からネットワークへの通信モジュール)であってよい。
【0201】
<(R)AN ノード>
図7は、例示的な(R)ANノード5、例えば基地局(LTEの「eNB」、5Gの「gNB」、5G以降の基地局、6Gの基地局)の主な構成要素を示すブロック図である。図示のように、(R)ANノード5は、1つ又は複数のアンテナ52及び52を介して接続されたUE3に信号を送信し、接続されたUE3から信号を受信し、ネットワークインターフェース53を介して他のネットワークノードと信号を(直接的又は間接的に)送受信するように動作可能な送受信機回路51を含む。コントローラ54は、メモリ55に格納されたソフトウェアに従って、(R)ANノード5の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリにプレインストールされてもよく、及び/又は、通信ネットワークを介して、又はリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device)(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアには、とりわけ、オペレーティングシステム551と、少なくとも送受信機制御モジュール5521を有する通信制御モジュール552が含まれる。
【0202】
通信制御モジュール552(送受信機制御サブモジュールを使用)は、(R)ANノード5と、UE3、別の(R)ANノード5、AMF70、UPF72などの他のノードとの間のシグナリングの処理(生成/送信/受信)を(例えば、直接的又は間接的に)処理する。シグナリングには、例えば、無線接続及び(特定のUE3に対する)コアネットワーク7との接続に関連する、特に、接続の確立と維持に関連する適切にフォーマットされたシグナリングメッセージ(例えば、RRC接続の確立及びその他のRRCメッセージ)、NGアプリケーションプロトコル(NGAP)メッセージ(つまり、N2参照ポイントによるメッセージ)、及びXnアプリケーションプロトコル(XnAP)メッセージ(Xnリファレンスポイントによるメッセージ)などが含まれてもよい。このようなシグナリングには、例えば、送信の場合のブロードキャスト情報(例えば、マスター情報及びシステム情報)も含まれる場合がある。
【0203】
コントローラ54はまた、実装される場合、UEモビリティ推定及び/又は移動軌跡推定などの関連タスクを処理するように(ソフトウェア又はハードウェアによって)構成される。
【0204】
(R)ANノード5は、非公衆ネットワーク(Non-Public Network)(NPN)をサポートしてよい。NPNは、スタンドアロンの非公衆ネットワーク(Stand-alone Non-Public Network)(SNPN)又は公衆ネットワーク統合型(Public Network Integrated)NPN(PNI-NPN)の場合がある。
【0205】
<O-RANアーキテクチャに基づく(R)ANノード5のシステム概要>
図8は、(R)ANノード5の態様が適用可能なO-RANアーキテクチャに基づく(R)ANノード5を概略的に示す。
【0206】
O-RANアーキテクチャに基づく(R)ANノード5は、(R)ANノードが無線ユニット(RU)60、分散ユニット(DU)61、及び集中ユニット(CU)62に分割されるシステム概要を表す。幾つかの態様では、各ユニットを組み合わせることができる。例えば、RU60は、統合/結合ユニットとしてDU61と統合/結合することができ、DU61は、別の統合/結合ユニットとしてCU62と統合/結合することができる。ユニット(例えば、RU60、DU61、及びCU62の1つ)の説明における任意の機能は、上記の統合/結合ユニットで実装することができる。更に、CU62は、CU制御プレーン(Control plane)(CP)とCUユーザプレーン(User plane)(UP)のような2つの機能ユニットに分離することができる。CU CPは、(R)ANノード5内に制御プレーン機能を有する。CU UPは、(R)ANノード5内にユーザプレーン機能を有する。各CU CPは、適切なインターフェース(いわゆる「E1」インターフェースなど)を介してCU UPに接続される。
【0207】
UE3及びそれぞれのサービングRU60は、適切なエアインターフェース(例えば、いわゆる「Uu」インターフェースなど)を介して接続される。各RU60は、適切なインターフェース(いわゆる「フロントホール」(Front haul)、「オープンフロントホール」(Open Front haul)、「F1」インターフェースなど)を介してDU61に接続される。各DU61は、適切なインターフェース(いわゆる「ミッドホール」(Mid haul)、「オープンミッドホール」(Open Mid haul)、「E2」インターフェースなど)を介してCU62に接続される。各CU62は、適切なインターフェース(いわゆる「バックホール」(Back haul)、「オープンバックホール」(Open Back haul)、「N2」/「N3」インターフェースなど)を介してコアネットワーク7内のノード(いわゆるコアネットワークノード(core network nodes)など)にも接続される。更に、DU61のユーザプレーン(User plane)部分も、適切なインターフェース(いわゆる「N3」インターフェースなど)を介してコアネットワークノード7に接続してもよい。
【0208】
RU60、DU61、CU62の間で分割された機能に応じて、各ユニットは、(R)ANノード5によって提供される機能の一部を提供する。例えば、RU60は、エアインターフェースを介してUE3と通信するための機能を提供することができ、DU61は、MAC層及びRLC層をサポートするための機能を提供することができ、CU62は、PDCP層、SDAP層及びRRC層をサポートするための機能を提供してもよい。
【0209】
<無線ユニット(Radio Unit)(RU)>
図9は、例示的なRU60、例えば基地局(LTEの「eNB」、5Gの「gNB」、5G以降の基地局、6Gの基地局)のRU部分の主な構成要素を示すブロック図である。図示のように、RU60は、1つ又は複数のアンテナ602及び1つ又は複数のアンテナ602を介して接続されたUE3に信号を送信し、接続されたUE3から信号を受信し、ネットワークインターフェース603を介して、他のネットワークノード又はネットワークユニットとの間で(直接的又は間接的に)信号を送受信するように動作可能な送受信機回路601を含む。コントローラ604は、メモリ605に格納されたソフトウェアに従って、RU60の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリにプレインストールされてもよく、及び/又は、通信ネットワークを介して、又はリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device)(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアには、とりわけ、オペレーティングシステム6051と、少なくとも送受信機制御モジュール60521を有する通信制御モジュール6052が含まれる。
【0210】
通信制御モジュール6052(送受信機制御サブモジュールを使用)は、RU60と、UE3、別のRU60、DU61などの他のノードとの間のシグナリングの処理(生成/送信/受信)を(例えば、直接的又は間接的に)処理する。シグナリングは、例えば、無線接続及びRU60との接続(特定のUE3に対する)、特にMAC層及びRLC層に関連する、適切にフォーマットされたシグナリングメッセージを含んでもよい。
【0211】
コントローラ604はまた、実装される場合、UEモビリティ推定及び/又は移動軌跡推定などの関連タスクを処理するように(ソフトウェア又はハードウェアによって)構成される。
【0212】
RU60は、非公衆ネットワーク(Non-Public Network)(NPN)をサポートしてもよい。NPNは、スタンドアロンの非公衆ネットワーク(Stand-alone Non-Public Network)(SNPN)又は公衆ネットワーク統合型(Public Network Integrated)NPN(PNI-NPN)であってよい。
【0213】
上述したように、RU60は、統合/結合ユニットとしてDU61と統合/結合することができる。RU60について説明した機能はいずれも、上記の統合/結合ユニットで実装することができる。
【0214】
<分散ユニット(Distributed Unit)(DU)>
図10は、例示的なDU61、例えば基地局(LTEの「eNB」、5Gの「gNB」、5G以降の基地局、6Gの基地局)のDU部分の主な構成要素を示すブロック図である。図示のように、装置は、ネットワークインターフェース612を介して、(RU60を含め)他のノード又はユニットとの間で信号を送受信するように動作可能な送受信機回路611を含む。コントローラ613は、メモリ614に格納されたソフトウェアに従って、DU61の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ614にプレインストールされてもよく、及び/又は、通信ネットワークを介して、又はリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device)(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアには、とりわけ、オペレーティングシステム6141と、少なくとも送受信機制御モジュール61421を有する通信制御モジュール6142が含まれる。通信制御モジュール6142(その送受信機制御モジュール61421を使用)は、DU61と、RU60並びに他のノード及びユニットなどの他のノード及びユニットとの間のシグナリングの処理(生成/送信/受信)を処理する。
【0215】
DU61は、非公衆ネットワーク(Non-Public Network)(NPN)をサポートしてもよい。NPNは、スタンドアロンの非公衆ネットワーク(Stand-alone Non-Public Network)(SNPN)又は公衆ネットワーク統合型(Public Network Integrated)NPN(PNI-NPN)であってよい。
【0216】
上述したように、RU60は、統合/結合ユニットとしてDU61と統合/結合することができる。DU61について説明した機能はいずれも、上記の統合/結合ユニットで実装することができる。
【0217】
<集中ユニット(Centralized Unit)(CU)>
図11は、例示的なCU62、例えば基地局(LTEの「eNB」、5Gの「gNB」、5G以降の基地局、6Gの基地局)のCU部分の主な構成要素を示すブロック図である。図示のように、装置は、ネットワークインターフェース622を介して、(DU61を含め)他のノード又はユニットとの間で信号を送受信するように動作可能な送受信機回路621を含む。コントローラ623は、メモリ624に格納されたソフトウェアに従って、CU62の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ624にプレインストールされてもよく、及び/又は、通信ネットワークを介して、又はリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device)(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアには、とりわけ、オペレーティングシステム6241と、少なくとも送受信機制御モジュール62421を有する通信制御モジュール6242が含まれる。通信制御モジュール6242(その送受信機制御モジュール62421を使用)は、CU62と、DU61並びに他のノード及びユニットなどの他のノード及びユニットとの間のシグナリングの処理(生成/送信/受信)を処理する。
【0218】
CU62は、非公衆ネットワーク(Non-Public Network)(NPN)をサポートしてもよい。NPNは、スタンドアロンの非公衆ネットワーク(Stand-alone Non-Public Network)(SNPN)又は公衆ネットワーク統合型(Public Network Integrated)NPN(PNI-NPN)であってよい。
【0219】
上述したように、CU62は、統合/結合ユニットとしてDU61と統合/結合することができる。CU62について説明した機能はいずれも、上記の統合/結合ユニットで実装することができる。
【0220】
<AMF>
図12は、AMF70の主な構成要素を示すブロック図である。図示のように、装置は、ネットワークインターフェース702を介して、(UE3を含め)他のノード又はユニットとの間で信号を送受信するように動作可能な送受信機回路701を含む。コントローラ703は、メモリ704に格納されたソフトウェアに従って、AMF70の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ704にプレインストールされてもよく、及び/又は、通信ネットワークを介して、又はリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device)(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアには、とりわけ、オペレーティングシステム7041と、少なくとも送受信機制御モジュール70421を有する通信制御モジュール7042が含まれる。通信制御モジュール7042(その送受信機制御モジュール70421を使用)は、AMF70と、UE3(例えば(R)ANノード5を介して)並びに他の(UE3がローミングインしている場合、UE3のHPLMN内のコアネットワークノードを含め)コアネットワークノードなどの他のノードとの間のシグナリングの処理(生成/送信/受信)を処理する。このようなシグナリングには、例えば、(UE3に対する)アクセス及びモビリティ管理手順(access and mobility management procedures)に関連する、適切にフォーマットされたシグナリングメッセージ(例えば、登録要求メッセージ(Registration Request message)及び関連する応答メッセージ(associated response messages))が含まれてもよい。
【0221】
AMF70は、非公衆ネットワーク(Non-Public Network)(NPN)をサポートしてもよい。NPNは、スタンドアロンの非公衆ネットワーク(Stand-alone Non-Public Network)(SNPN)又は公衆ネットワーク統合型(Public Network Integrated)NPN(PNI-NPN)であってよい。
【0222】
<UDM>
図13は、UDM75の主な構成要素を示すブロック図である。図示のように、装置は、ネットワークインターフェース752を介して、(AMF70を含め)他のノードとの間で信号を送受信するように動作可能な送受信機回路751を含む。コントローラ753は、メモリ754に格納されたソフトウェアに従って、UDM75の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ754にプレインストールされてもよく、及び/又は、通信ネットワークを介して、又はリムーバブルデータ記憶装置(removable data storage device)(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアには、とりわけ、オペレーティングシステム7541と、少なくとも送受信機制御モジュール75421を有する通信制御モジュール7542が含まれる。通信制御モジュール7542は(その送受信機制御モジュール75421を使用して、UDM75と、AMF70並びに(UE3がローミングアウトしている場合、UE3のVPLMN内のコアネットワークノードを含む他のコアネットワークノードなどの他のノードとの間のシグナリングの処理(生成/送信/受信)を処理する。このようなシグナリングは、例えば、(UE3に対する)モビリティ管理手順(mobility management procedure)に関連する、適切にフォーマットされたシグナリングメッセージ(例えば、サービスベースのインターフェースに基づくハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol)(HTTP)レストフルメソッド(restful methods))を含んでもよい。
【0223】
UDM75は、非公衆ネットワーク(Non-Public Network)(NPN)をサポートしてもよい。NPNは、スタンドアロンの非公衆ネットワーク(Stand-alone Non-Public Network)(SNPN)又は公衆ネットワーク統合型(Public Network Integrated)NPN(PNI-NPN)であってよい。
【0224】
<変形例と代替例>
詳細な態様については上で説明した。当業者であれば理解するように、本明細書に具体化された開示から利益を享受しながら、上記の態様に対して多くの修正及び代替を行うことができる。例示として、これらの代替案及び修正案のいくつかをここで説明する。
【0225】
上記の説明では、理解を容易にするために、UE3及びネットワーク装置が、多数の個別のモジュール(通信制御モジュールなど)を有するものとして説明した。これらのモジュールは特定のアプリケーションに対してこの方法で提供される場合があるが、例えば、開示を実装するために既存のシステムが変更されている場合、他のアプリケーションでは、例えば、最初から発明の機能を念頭に置いて設計されたシステムでは、これらのモジュールはオペレーティングシステム全体又はコードに組み込まれてもよく、これらのモジュールは個別の実体として認識できないかもしれない。これらのモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせで実装してもよい。
【0226】
各コントローラは、例えば、1つ又は複数のハードウェア実装コンピュータプロセッサ、マイクロプロセッサ、中央処理装置(central processing units)(CPU)、算術論理演算装置(arithmetic logic units)(ALU)、入出力(IO)回路、内部メモリ/キャッシュ(プログラム及び/又はデータ)、処理レジスタ(processing registers)、通信バス(例えば、制御バス、データバス、アドレスバスなど)、ダイレクトメモリアクセス(direct memory access)(DMA)機能、ハードウェア又はソフトウェアで実装されたカウンタ、ポインタ、及び/又はタイマ、及び/又は同様のものを含め(ただし、これに限定されない)、処理回路の任意の適切な形式を備えることができる。
【0227】
上記の態様では、多数のソフトウェアモジュールについて説明した。当業者には理解されるように、ソフトウェアモジュールは、コンパイルされた又はコンパイルされていない形式で提供され、コンピュータネットワーク上の信号として、又は記録媒体上でUE3及びネットワーク装置に供給されてもよい。更に、このソフトウェアの一部又は全てによって実行される機能は、1つ又は複数の専用ハードウェア回路を使用して実行してもよい。しかしながら、ソフトウェアモジュールの使用は、UE3及びネットワーク装置の機能を更新するためのそれらの更新を容易にするので好ましい。
【0228】
上記の態様では、3GPP無線通信(無線アクセス)技術が使用される。しかし、他の無線通信技術(例えば、WLAN、Wi-Fi、WiMAX、Bluetoothなど)及び他の固定回線通信技術(例えば、BBFアクセス、ケーブルアクセス、光アクセスなど)も、上記の態様に従って使用されてもよい。
【0229】
ユーザ装置のアイテムには、例えば、携帯電話、スマートフォン、ユーザ装置、携帯情報端末、ラップトップ/タブレットコンピュータ、ウェブブラウザ、電子書籍リーダーなどの通信装置が含まれてもよい。このようなモバイル(又は一般的には固定の)デバイスは通常、ユーザによって操作されるが、いわゆる「モノのインターネット」(Internet of things)(IoT)デバイスや同様のマシンタイプコミュニケーション(machine-type communication)(MTC)デバイスをネットワークに接続することも可能である。簡単にするために、本出願は説明においてモバイルデバイス(又はUE)に言及する。しかし、説明される技術は、そのような通信デバイスが人間の入力によって制御されるか、メモリに保存されたソフトウェア命令によって制御されるかに関係なく、データを送受信するために通信ネットワークに接続できる任意の通信デバイス(モバイル及び/又は一般に固定)上で実装できることが理解されるであろう。
【0230】
他の様々な修正は当業者には明らかであり、ここでは更に詳細には説明しない。
【0231】
上記に開示した例示的な態様の全部又は一部は、以下のように表現することもできるが、これらに限定されるものではない。
【0232】
<4.2.2.2.2 登録概論>
図4.2.2.2.2-1:登録手順(図14参照)
【0233】
1.UEから(R)AN:ANメッセージ(ANパラメータ(AN parameters)、登録要求(登録タイプ(Registration type)、SUCI又は5G-GUTI又はPEI、[最後に訪問したTAI(last visited TAI)(利用可能な場合)]、セキュリティパラメータ、[要求されたNSSAI(Requested NSSAI)]、[要求されたNSSAIのマッピング(Mapping Of Requested NSSAI)]、[デフォルト設定されたNSSAI表示(Default Configured NSSAI Indication)]、[UE無線機能アップデート(UE Radio Capability Update)]、[UE MMコアネットワーク機能(UE MM Core Network Capability)]、[PDUセッションステータス(PDU Session status)]、[アクティブ化されるPDUセッションのリスト(List Of PDU Sessions To Be Activated)]、[フォローオン要求(Follow-on request)]、[MICOモードの好み(MICO mode preference)]、[要求されたアクティブ時間(Requested Active Time)]、[E-UTRA及びNRの要求されたDRXパラメータ(Requested DRX parameters for E-UTRA and NR)]、[NB-IoTの要求されたDRXパラメータ(Requested DRX parameters for NB-IoT)]、[拡張アイドルモードDRXパラメータ(extended idle mode DRX parameters)]、[LADN DNN又はLADN要求の表示情報(LADN DNN(s) or Indicator Of Requesting LADN information)]、[NASメッセージコンテナ([NAS message container)]、[拡張カバレッジの使用制限のサポート(Support for restriction of use of Enhanced Coverage)]、[優先ネットワーク動作(Preferred Network Behaviour)]、[UEページング確率情報(UE paging probability information)]、[UEポリシコンテナ(UE Policy Container)(PSIのリスト(list of PSIs)、ANDSPに対するUEサポートの表示、及びオペレーティングシステム識別子(indication of UE support for ANDSP and the operating system identifier))]及び[UE無線機能ID(UE radio capability ID)]、[解放要求表示(Release Request indication)]、[ページング制限情報(Paging Restriction Information)]、PEI、[NSSRG処理サポート表示(NSSRG handling support indication)]、[災害状況を伴うPLMN(PLMN with Disaster Condition)]))。
【0234】
注1:UEポリシコンテナとその使用法は、TS23.503[20]で定義されている。
【0235】
NG-RANの場合、ANパラメータには、例えば、5G-S-TMSI又はGUAMI、選択されたPLMN ID(Selected PLMN ID)(又はPLMN ID及びNID、TS23.501[2]の5.30項を参照)及びNSSAI情報が含まれ、ANパラメータには確立原因(Establishment cause)も含まれる。確立原因は、RRC接続の確立を要求する理由を提供する。UEがANパラメータの一部としてNSSAI情報を含めるかどうか、及びどのように含めるかは、TS23.501[2]の5.15.9項で指定されているように、アクセス層接続確立NSSAIインクルージョンモードパラメータ(Access Stratum Connection Establishment NSSAI Inclusion Mode parameter)の値に依存する。
【0236】
UEが5GSにアクセスするIABノードである場合、ANパラメータにはIAB表示(IAB-Indication)も含まれる。
【0237】
登録タイプは、初期登録(つまり、UEはRM-DEREGISTERED状態にある)、モビリティ登録の更新(つまり、UEはRM-REGISTERED状態にあり、モビリティのため、又はUEがその機能やプロトコルパラメータを更新する必要があるため、又は使用を許可されているネットワークスライスのセットの変更を要求するため、登録手順を開始する)、周期的な登録更新(つまり、UEはRM-REGISTERED状態にあり、周期的な登録更新タイマの期限切れにより登録手順を開始する。4.2.2.2.1項を参照)、緊急登録(つまり、UEは制限されたサービス状態にある)、又は災害ローミング登録をUEが実行したいかどうかを示す。
【0238】
UEがE-UTRAを使用している場合、UEは、登録要求に関連付けられたRRC接続確立シグナリングで、AMF選択に関連するCIoT 5GS 最適化のサポートを示す。
【0239】
UEが初期登録又は災害ローミング登録を実行している場合、UEは登録要求メッセージで次のようにUE識別情報を示し、これらは、PLMNへの登録の場合の優先順位の降順にリストされている。
i)UEが有効なEPS GUTIを持っている場合、EPS GUTIからマッピングされた5G-GUTI。
ii)利用可能な場合、UEが登録しようとしているPLMNによって割り当てられたネイティブ5G-GUTI、
iii)利用可能な場合、UEが登録しようとしているPLMNに対する同等のPLMN(equivalent PLMN)によって割り当てられたネイティブ5G-GUTI、
iv)利用可能な場合、他のPLMNによって割り当てられたネイティブ5G-GUTI。
注2:これは、別のアクセスタイプを介して割り当てられた5G-GUTIである場合もある。
v)それ以外の場合、UEはTS33.501[15]で定義されているように、登録要求にSUCIを含める。
【0240】
UEがSNPNに登録している場合、UEが初期登録を実行しているとき、UEは、登録要求メッセージで次のようにUE識別情報を示し、これらは、優先順位の降順にリストされている。
i)利用可能な場合、UEが登録しようとしているのと同じSNPNによって割り当てられたネイティブ5G-GUTI、
ii)利用可能な場合、5G-GUTIを割り当てたSNPNのNIDと共に任意の他のSNPNによって割り当てられたネイティブ5G-GUTI、
iii)それ以外の場合、UEはTS33.501[15]で定義されているように、登録要求にSUCIを含める。
【0241】
初期登録を実行するUEが有効なEPS GUTIとネイティブ5G-GUTIの両方を持っている場合、UEはネイティブ5G-GUTIも追加GUTIとして示す。複数のネイティブ5G-GUTIが利用可能な場合、UEは、上記のリストの項目(ii)~(iv)の中から優先度の降順で5G-GUTIを選択する。
【0242】
UEが初期NASメッセージとして登録要求メッセージを送信しており、UEが有効な5G NASセキュリティコンテキストを持ち、UEが非平文IE(non-cleartext IEs)を送信する必要がある場合、NASメッセージコンテナが含まれる。TS24.501[25]の4.4.6項を参照。UEが非平文IEを送信する必要がない場合、UEはNASメッセージコンテナを含めずに登録要求メッセージを送信する。
【0243】
UEが有効な5G NASセキュリティコンテキストを持たない場合、UEはNASメッセージコンテナを含めずに登録要求メッセージを送信する。UEは、ステップ9bでセキュリティモード完了メッセージ(Security Mode Complete message)の一部として送信されるNASメッセージコンテナに登録要求メッセージ全体(つまり、平文IE及び非平文IEを含む)を含める。
【0244】
UEがネイティブ5G-GUTIで初期登録を実行しているとき(つまり、UEがRM-DEREGISTERED状態にあるとき)、UEは関連するGUAMI情報をANパラメータで示す。UEがSUCIを使用して初期登録を実行している場合、UEはANパラメータでGUAMI情報を示さない。
【0245】
UEが初期登録又はモビリティ登録を実行しており、CIoT 5GS最適化がサポートされている場合、UEは優先ネットワーク動作(Preferred Network Behaviour)を示す(TS23.501[2]の5.31.2項を参照)。S1モードがサポートされている場合、UEのEPC優先ネットワーク動作(EPC Preferred Network Behaviour)は登録要求メッセージのS1UEネットワーク機能(S1 UE network capabilities)に含まれる。TS24.501[25]の8.2.6.1項を参照。
【0246】
緊急登録の場合、UEが有効な5G-GUTIを利用できない場合、SUCIが含まれる。UEにSUPIも有効な5G-GUTIもない場合、PEIが含まれる。他の場合には、5G-GUTIが含まれ、最後にサービスを提供したAMF(last serving AMF)を示す。
【0247】
UEは、TS23.501[2]の5.16.3.7項に定義されているように、その構成に基づいてUEの使用設定(usage setting)を提供してもよい。UEは、(TS23.501[2]の5.15.5.2.1項に記載されるように要求されたNSSAIを提供し、TS23.501[2]の5.15.12項に記載されているとおり、UEがネットワークスライスの同時登録に対するサブスクリプションベースの制限(subscription-based restrictions to simultaneous registration of network slices)をサポートしている場合、NSSRG情報の制約も考慮に入れ、初期登録又はモビリティ登録更新(Initial Registration or Mobility registration update)の場合、UEは、要求されたNSSAI内のS-NSSAIがSubscribed S-NSSAIに基づいて許可されているかどうかをネットワークが確実に確認できるように、HPLMN S-NSSAIに対する要求されたNSSAIの各S-NSSAIのマッピングである要求されたNSSAIのマッピング(利用可能な場合)を含める。PLMN間のモビリティの場合、TS23.501[2]の5.15.5.2.1項に記載されているとおり、確立されたPDUセッションに対応するサービングPLMN S-NSSAIがUEに存在しない場合、確立されたPDUセッションに関連付けられた関連HPLMN S-NSSAIは、要求されたNSSAIのマッピングで提供される。
【0248】
TS23.501[2]で定義されているように、UEがデフォルト設定されたNSSAI(Default Configured NSSAI)を使用している場合、UEはデフォルト設定されたNSSAI表示(Default Configured NSSAI indication)を含める。
【0249】
UEは、AMFからのWUS支援情報(WUS Assistance Information)の割り当てをサポートする場合、UEページング確率情報(UE paging probability information)を含めることができる(TS23.501[2]を参照)。
【0250】
モビリティ登録更新の場合、UEは保留中のアップリンクデータが存在するPDUセッションをアクティブ化されるPDUセッションのリストに含める。UEがアクティブ化されるPDUセッションのリストを含める場合、UEは、登録要求が関連するアクセスにのみ関連付けられたPDUセッションを示す。TS24.501[25]で定義されているとおり、UEは、ネットワークによって受け入れられる常時オンのPDUセッションを、それらのPDUセッションに保留中のアップリンクデータがない場合でも、アクティブ化されるPDUセッションのリストに含める。
【0251】
注3:LADNに対応するPDUセッションは、UEがLADNの利用可能なエリア外にある場合、アクティブ化されるPDUセッションのリストに含まれない。
【0252】
TS23.501[2]の5.4.4a項に定義されているとおり、UE MMコアネットワーク機能はUEによって提供され、AMFによって処理される。UEは、TS23.501[2]の5.17.2.3.1項に定義されているとおり、アタッチ手順中にPDN接続要求の要求タイプフラグ「ハンドオーバ」をサポートするかどうかの表示をUE MMコアネットワーク機能に含める。UEが「厳密に周期的な登録タイマ表示」(Strictly Periodic Registration Timer Indication)をサポートする場合、UEは、UE MMコアネットワーク能力において「厳密に周期的な登録タイマ表示」(Strictly Periodic Registration Timer Indication)の能力を示す。UEがCAGをサポートする場合、UEは、UE MMコアネットワーク能力において「CAGサポート」(CAG supported)の能力を示す。UEが2つ以上のUSIMを運用し、1つ以上のマルチUSIM機能をサポートし、使用する予定の場合、UEは、UE MMコアネットワーク機能でTS23.501[2]の5.38項に記載されている1つ以上のマルチUSIM固有の機能を示す。
【0253】
UEは、TS23.501[2]の5.6.5項に記載されているように、LADN DNN又はLADN情報要求の表示(Indication Of Requesting LADN Information)のいずれかを提供できる。
【0254】
利用可能な場合、AMFがUEの登録エリアを生成できるように、最後に訪問したTAIが含まれる。
【0255】
セキュリティパラメータは認証と完全性保護に使用される。TS33.501[15]を参照。要求されたNSSAIは、ネットワークスライス選択支援情報(Network Slice Selection Assistance Information)(TS23.501[2]の5.15項で定義)を示す。PDUセッションステータスは、UEで以前に確立されたPDUセッションを示す。UEが3GPPアクセス及び非3GPPアクセスを介して異なるPLMNに属する2つのAMFに接続されている場合、PDUセッションステータスは、UE内の現在のPLMNで確立されたPDUセッションを示す。
【0256】
フォローオン(Follow-on)要求は、UEに保留中のアップリンクシグナリングがあり、UEがアクティブ化されるPDUセッションのリストを含めていない場合、又は登録タイプがUEが緊急登録の実行を希望していることを示している場合に含められる。初期登録及びモビリティ登録更新では、UEは、TS23.501[2]の5.4.5項で定義されているように、UE要求のDRXパラメータ(UE Requested DRX parameters)を提供する。UEは、TS23.501[2]の5.31.7.2項に定義されている拡張アイドルモードDRXパラメータ(extended idle mode DRX parameters)を提供して、拡張アイドルモードDRXを要求することができる。
【0257】
UEは、TS23.501[2]に記載されているように、UE Radio Capability Update表示(UE Radio Capability Update indication)を提供する。
【0258】
UEは、MICOモードの好みを含め、任意選択的に、UEがアクティブ時間でMICOモードを使用したい場合に、要求アクティブ時間値を含める。
【0259】
UEは、UE MMコアネットワーク機能でそのサービスギャップ制御機能(Service Gap Control Capability)を示すことができる。TS23.501[2]の5.31.16項を参照。
【0260】
UE内でサービスギャップタイマ(Service Gap Timer)が実行されているUEの場合、UEは、緊急サービスや例外報告などの規制優先サービスのためのネットワークアクセスは除き、登録要求メッセージにフォローオン(Follow-on)要求表示又はアップリンクデータステータスを設定しない(TS23.501[2]の5.31.16項を参照)。
【0261】
UEがRACSをサポートし、UE無線機能IDが割り当てられている場合、UEはTS23.501[2]の5.4.4.1a項で定義されているUE無線機能IDを非平文IEとして示す。
【0262】
PEIは、4.2.2.2.1項で説明されているように、初期登録時にUEから取得できる。
【0263】
UEがネットワークスライスの同時登録に対するサブスクリプションベースの制限機能(subscription-based restrictions to simultaneous registration of network slices feature)をサポートする場合、UEは、TS23.501[2]の5.15.12項に係るNSSRG処理サポート表示(NSSRG handling support indication)を含める。AMFは、UEがこの機能をサポートするかどうかをUEコンテキストに保存する。
【0264】
例えば、モビリティ又は周期的な登録を実行した後、MUSIMモードのUEがすぐにCM-IDLE状態に入りたい場合、UEは解放要求表示を含め、オプションでページング制限情報を提供する。
【0265】
UEが災害ローミング登録を行っている場合、UEが災害状態のPLMNを示す有効な5G-GUTIを持たず、災害状態(Disaster Condition)を伴うPLMNがUEのHPLMNではない、又は災害状態を伴うPLMNがUEのHPLMNであるがUEがそのSUCIを提供しない場合、UEはPLMNに災害状況を示すことができる。
【0266】
2.5G-S-TMSI又はGUAMIが含まれていない場合、又は5G-S-TMSI若しくはGUAMIが有効なAMFを示していない場合、(R)ANは、可能な場合、(R)AT及び要求されたNSSAIに基づいて、AMFを選択する。
【0267】
(R)ANは、TS23.501[2]の6.3.5項に記載されているようにAMFを選択する。UEがCM-CONNECTED状態にある場合、(R)ANは、UEのN2接続に基づいて登録要求メッセージをAMFに転送できる。
【0268】
(R)ANが適切なAMFを選択できない場合、(R)ANでAMF選択を実行するように設定されているAMFに登録要求を転送する。
【0269】
3.(R)ANから新しいAMF:N2メッセージ(N2パラメータ、登録要求(ステップ1で説明)及び[LTE-M表示(LTE-M Indication)])。
【0270】
NG-RANが使用される場合、N2パラメータには、選択されたPLMN ID(又はPLMN ID及びNID、TS23.501[2]の5.30項を参照)、位置情報、UEがキャンプしているセルに関連するセル識別情報(Cell Identity)、セキュリティ情報を含むUEコンテキストをNG-RANで設定する必要があることを示すUEコンテキスト要求が含まれる。
【0271】
NG-RANが使用される場合、N2パラメータにはまた、確立原因が含まれ、ステップ1でANパラメータにおいて表示が受信された場合、IAB表示も含まれる。
【0272】
要求されたNSSAIのマッピングは、利用可能な場合にのみ提供される。
【0273】
UEによって示された登録タイプが周期的な登録更新である場合、ステップ4から19は省略されてもよい。
【0274】
確立原因が優先サービス(MPS、MCSなど)に関連付けられている場合、AMFは、優先度情報を示すMessage Priorityヘッダーを含める。他のNFは、TS29.500[17]で規定されているように、サービスベースのインターフェースにMessage Priorityヘッダーを含めることによって優先度情報を中継する。
【0275】
UEが使用しているRATタイプが決定され(4.2.2.2.1項を参照)、それに基づいてAMFは、UEがNB-IoTへの、又はNB-IoTからのInter-RATモビリティを実行しているかどうかを決定する。AMFは、LTE M表示を受信すると、RATタイプがLTE-Mであるとみなして、UEコンテキストにLTE-M表示を格納する。
【0276】
UEが優先ネットワーク動作を含めた場合、これはTS23.501[2]の5.31.2項で定義されているように、UEがサポートし、ネットワークで利用可能であると期待されるネットワーク動作を定義する。
【0277】
UEが優先ネットワーク動作を含めており、UEが優先ネットワーク動作でサポートすることを示したものがネットワークサポートと互換性がない場合、AMFは適切な原因値(例えば、このPLMNでの再試行を回避する値)を使用して登録要求を拒否する。
【0278】
UEに関するAMFのUEコンテキストでサービスギャップタイマ(Service Gap Timer)が実行されており、フォローオン要求表示(Follow-on Request indication)又はアップリンクデータステータスが登録要求メッセージに含まれている場合、AMFは、フォローオン要求表示とアップリンクデータステータスを無視し、ステータスに関連するアクションを実行しない。
【0279】
UEがステップ1でUE無線機能IDを含めており、AMFがRACSをサポートしている場合、AMFはUEコンテキストに無線機能IDを保存する。
【0280】
NR衛星アクセスの場合、gNBから受信した選択されたPLMN ID及びULI(セルIDを含む)に基づいて、UEが現在のUE位置での動作が許可されていないPLMNに登録しようとしているとAMFが判断できる場合、AMFは、適切な理由値と、AMFで既知の場合、UEの所在地の国と、を示す登録要求を拒否する。それ以外の場合、例えばAMFが最終的な決定を下すのに十分な精度でUEの位置を認識していない場合、AMFは登録手順を進め、TS23.273[51]の6.10.1項に規定されているように、UE位置手順(UE location procedure)を開始し、LMFから受信した情報により、UEがそのUEの位置での動作が許可されていないPLMNに登録されていることが証明された場合、UEの登録を解除する準備をしてもよい。
【0281】
注4:位置情報は、AMFがあらゆる場合にUEが位置する国を特定できるほど十分に正確であることは保証できない。
【0282】
注5:一部の国では複数のMCCが使用されており、901などの一部のMCCは複数の国で許可されるため、UEは、UEに返されたMCCとは異なるMCCを使用してPLMNに登録できる。
【0283】
UEが位置する国からの登録拒否を受信すると、UEは、TS23.122[22]に規定されているように、UEの位置での動作が許可されているPLMNへの登録を試みる。
【0284】
災害ローミング登録については、NG-RANから受信したULI(セルIDを含む)、UEの5G-GUTIから導出される、UEのSUCIから導出される、又はUEによって示される災害状況を備えたPLMN、及びローカル設定に基づいて、AMFは災害ローミングサービス(Disaster Roaming service)を提供できるかどうかを判断する。現在の位置が災害ローミングサービスの対象ではない場合、又は災害ローミングサービスが、UEの5G-GUTIから導出される、UEのSUCIから導出される、又はUEによって示される災害状況を備えたPLMNに提供されない場合、AMFは適切な理由値を示して登録要求を拒否する。
【0285】
4.[条件付き(Conditional)]新しいAMFから古いAMF:Namf_Communication_UEContextTransfer(完全登録要求)、又は新しいAMFからUDSF:Nudsf_Unstructured Data Management_Query()。
【0286】
新しいAMFは、UEの5G-GUTIを使用して古いAMFを決定する。新しいAMFが登録要求でNIDを受信した場合、5G-GUTIがSNPNによって割り当てられたと判断し、5G-GUTIとSNPNのNIDを使用して古いAMFを決定する。
【0287】
(UDSF導入あり):UEの5G-GUTIが登録要求に含まれており、サービングAMFが最後の登録手順以降に変更されている場合、新しいAMFと古いAMFが同じAMFセット内にあり、UDSFがデプロイ(deploy)されていると、新しいAMFは、Nudsf_UnstructuredDataManagement_Queryサービスオペレーションを使用して、格納されたUEのSUPI及びUEコンテキストをUDSFから直接取得し、UDSFが導入されていない場合、実装固有の手段を介して格納されたUEコンテキストを共有できる。これには、特定のUEについての各NFコンシューマによるイベントサブスクリプション情報も含まれる。この場合、新しいAMFは、完全性保護(integrity protected)完全(complete)登録要求NASメッセージ(Registration Request NAS message)を使用して、完全性保護(integrity protection)を実行及び検証する。
【0288】
(UDSF導入なし):UEの5G-GUTIが登録要求に含まれており、サービングAMFが最後の登録手順以降に変更されている場合、新しいAMFは、完全性が保護されていてよい(integrity protected)完全(complete)登録要求NASメッセージとともにアクセスタイプを含む古いAMF上でのNamf_Communication_UEContextTransferサービスオペレーションを呼び出すことができ、UEのSUPIとUEコンテキストを要求する。このサービスオペレーションの詳細については、5.2.2.2.2項を参照。このとき、コンテキスト転送サービスオペレーションの呼び出しが要求されたUEに対応する場合に、古いAMFは、5G-GUTIと完全性保護された完全登録要求NASメッセージ、又は、SUPIとUEが新しいAMFからの有効にされたことを示す表示を使用して、完全性保護を検証する。古いAMFは、アクセスタイプに関連する5G NASセキュリティコンテキストを使用して、受信した完全登録要求メッセージの完全性をチェックする。この場合、UEは、共通の5G NASセキュリティコンテキスト、アクセスタイプに対応するUL NAS COUNTが記憶されていない場合にゼロに設定されるUL NAS COUNTを使用し、他方、記憶されたUL NASカウント、及びアクセスタイプに対応するNAS接続識別子を使用する。古いAMFは、UEについての各NFコンシューマによるイベントサブスクリプション情報も新しいAMFに転送する。古いAMFがまだゼロ以外のMO例外データカウンタ(MO Exception Data Counter)を(H-)SMFに報告していない場合、コンテキスト応答にはMO例外データカウンタも含まれる。
【0289】
古いAMFに別のアクセスタイプ(この手順で示されたアクセスタイプとは異なる)のPDUセッションがあり、古いAMFがN2インターフェースを新しいAMFに再配置する可能性がないと判断した場合、古いAMFはUEのSUPIを返し、登録要求が完全性保護のために検証されたことを示すが、残りのUEコンテキストを含めない。
【0290】
PLMN間のモビリティの場合、UEコンテキスト情報には、古いPLMNの許可されたNSSAIが含まれず、各アクセスタイプの許可されたNSSAIに対応するHPLMN S-NSSAIが含まれる。
【0291】
注6:新しいAMFは、古いAMFにおける以前の完全性チェックの失敗後に新しいAMFがUE認証を成功させた場合、ステップ9aに従ってUEが有効にされていることを示す表示を設定する。
【0292】
注7:NFコンシューマは、UEが新しいAMFに正常に登録された後、新しいAMFでイベントを再度サブスクライブする必要はない。
【0293】
新しいAMFがハンドオーバ手順中に古いAMFからUEコンテキストをすでに受信している場合、ステップ4、5、及び10はスキップされる。
【0294】
緊急登録の場合、UEがAMFに知られていない5G-GUTIで自身を識別する場合、ステップ4と5はスキップされ、AMFは直ちにUEにSUPIを要求する。UEがPEIで自身を識別する場合、SUPI要求はスキップされる。ユーザ識別子なしでの緊急登録の許可は、地域の規制によって異なる。
【0295】
5.[条件付き]古いAMFから新しいAMFへ:Namf_Communication_UEContextTransferへの応答(SUPI、AMFにおけるUEコンテキスト(表5.2.2.2.2-1による))、又はUDSFから新しいAMFへ:Nudsf_Unstructured Data Management_Query ()。古いAMFは、UEコンテキストについての実装固有の(ガード)タイマを開始してもよい。
【0296】
ステップ4でUDSFが照会(query)された場合、UDSFは、確立されたPDUセッションを含む関連コンテキストを使用して、Nudsf_Unstructured Data Management_Query呼び出しで新しいAMFに応答し、古いAMFは、SMF情報DNN、S-NSSAI、PDUセッションID、N3IWF/TNGF/W-AGFへのアクティブなNGAP UE-TNLAバインディングを含め、古いAMFは、NGAP UE-TNLAバインディングに関する情報を含める。ステップ4で古いAMFが照会された場合、古いAMFは、UEのSUPIとUEコンテキストを含めることによって、Namf_Communication_UEContextTransfer呼び出しで新しいAMFに応答する。
【0297】
古いAMFが確立されたPDUセッションに関する情報を保持しており、それが初期登録ではない場合、古いAMFはSMF情報、DNN、S-NSSAI、及びPDUセッションIDを含める。
【0298】
古いAMFがN3IWF、W-AGF、又はTNGFを介して確立されたUEコンテキストを保持している場合、古いAMFはN3IWF、W-AGF、又はTNGFを介してCM状態を含める。UEがN3IWF、W-AGF、又はTNGF経由でCM-CONNECTED状態にある場合、古いAMFはNGAP UE-TNLAバインディングに関する情報を含める。
【0299】
古いAMFが登録要求NASメッセージの完全性チェックに失敗した場合、古いAMFは完全性チェックの失敗を示す。新しいAMFが認証されていないUEに対する緊急サービスを許可するように設定されている場合、新しいAMFは次のように動作する。
【0300】
-UEに緊急PDUセッションしかない場合、AMFは認証及びセキュリティ手順をスキップするか、認証が失敗する可能性があることを受け入れてモビリティ登録更新手順(Mobility registration update procedure)を続行するか、又は
【0301】
-UEに緊急PDUセッションと非緊急PDUセッションの両方があり、認証が失敗した場合、AMFはモビリティ登録更新手順を続行し、4.3.4.2項で指定されているように全ての非緊急PDUセッションを非アクティブ化する。
【0302】
注8:新しいAMFは、DNNが緊急DNNと一致するかどうかを確認することで、PDUセッションが緊急サービスに使用されているかどうかを判断できる。
【0303】
古いAMFがAMポリシアソシエーションに関する情報とUEポリシアソシエーションに関する情報(つまり、TS23.503[20]で定義されているUEポリシを更新するためのポリシ制御要求トリガ)を保持している場合、古いAMFは、AMポリシアソシエーション、UEポリシアソシエーション、及びPCF IDに関する情報を含める。ローミングの場合、V-PCF IDとH-PCF IDが含まれる。
【0304】
古いAMFがUE関連のNWDAFサービスのコンシューマであった場合、古いAMFは、アクティブ分析サブスクリプションに関する情報、すなわち、サブスクリプション相関ID、NWDAF識別子(すなわち、インスタンスID又はセットID)、分析ID、及び関連付けられる分析固有データをNamf_Communication_UEContextTransfer応答に含める。新しいAMFによる分析情報の使用は、TS23.288[50]において指定される。
【0305】
PLMN間のモビリティの間、新しいAMFでのUE radio capability IDの処理はTS23.501[2]で定義されているとおりである。
【0306】
注9:新しいAMFがコンテキスト取得にUDSFを使用する場合、同時に古いAMFでのUEシグナリングによる古いAMF、新しいAMF、UDSF間の相互作用が実装上の問題となる。
【0307】
6.[条件付き]新しいAMFからUE:識別情報の要求(Identity Request) ()。
【0308】
SUCIがUEによって提供されず、古いAMFから取得されなかった場合、アイデンティティ要求手順(Identity Request procedure)は、AMFがSUCIを要求するUEにアイデンティティ要求(Identity Request)メッセージを送信することによって開始される。
【0309】
7.[条件付き]UEから新しいAMFへ:識別情報の応答(Identity Response) ()。
【0310】
UEは、SUCIを含むIdentity Responseメッセージで応答する。UEは、TS33.501[15]で指定されているように、HPLMNのプロビジョニングされた公開キーを使用してSUCIを導出する。
【0311】
8.AMFは、AUSFを呼び出すことによってUE認証を開始することを決定する場合がある。その場合、AMFは、TS23.501[2]の6.3.4項に記載されているように、SUPI又はSUCIに基づいてAUSFを選択する。
【0312】
AMFが認証されていないSUPIの緊急登録(Emergency Registration)をサポートするように設定されており、UEが登録タイプの緊急登録を示した場合、AMFは認証をスキップするか、認証が失敗する可能性があることを受け入れて登録手順を続行する。
【0313】
9a.認証が必要な場合、AMFはAUSFに認証を要求し、UEに関するトレース要件(Tracing Requirements)がAMFで利用可能な場合、AMFはAUSFへの要求でトレース要件を提供する。AMFからの要求に応じて、AUSFはUEの認証を実行する。認証はTS33.501[15]に記載されているように実行される。AUSFは、TS23.501[2]の6.3.8項で説明されているようにUDMを選択し、UDMから認証データを取得する。
【0314】
編集者注:災害ローミング登録の場合、AUSFがUEの認証をどのように実行するかはFFSである。
【0315】
UEが認証されると、AUSFは関連するセキュリティ関連情報をAMFに提供する。AMFがSUCIをAUSFに提供した場合、AUSFは認証が成功した後にのみSUPIをAMFに返す。
【0316】
ステップ5での古いAMFでの完全性チェックの失敗によってトリガされた新しいAMFでの認証が成功した後、新しいAMFは上記のステップ4を再度呼び出し、UEが有効にされたことを示す(つまり、5.2.2.2.2項で指定されている理由パラメータを通じて)。
【0317】
9b NASセキュリティコンテキストが存在しない場合、TS33.501[15]の説明に従ってNASセキュリティの開始が実行される。ステップ1でUEがNASセキュリティコンテキストを持たなかった場合、UEはTS24.501[25]で定義されている完全な登録要求メッセージを含める。
【0318】
AMFは、4.2.2.2.3項で説明されているように、登録要求をリルーティングする必要があるかどうかを決定し、ここで、初期AMFはAMFを指す。
【0319】
9c.5G-ANがUEコンテキストを要求した場合、AMFはNGAP手順を開始し、TS38.413[10]で指定されているセキュリティコンテキストを5G-ANに提供する。また、AMFがEPSフォールバックがサポートされていると判断した場合(例えば、TS23.501[2]の5.17.2.3.1項で定義されているアタッチ手順中のPDN接続要求の要求タイプフラグ「ハンドオーバ」をサポートするUEの機能、サブスクリプションデータ、及びローカルポリシに基づいて)、AMFは、TS38.413[10]に規定されているように、「音声のEPSフォールバックのリダイレクションが可能である(Redirection for EPS fallback for voice is possible)」という表示を5G-ANに送信する。それ以外の場合、AMFは「音声のEPSフォールバックのリダイレクトは不可能である(Redirection for EPS fallback for voice is not possible)」と示す。加えて、UEに関するトレース要件がAMFで利用可能な場合、AMFは、NGAP手順でトレース要件を5G-ANに提供する。
【0320】
9d.5G-ANはセキュリティコンテキストを保存し、AMFに確認応答する。5G-ANは、TS33.501[15]に記載されているように、セキュリティコンテキストを使用して、UEと交換されるメッセージを保護する。
【0321】
10.[条件付き]新しいAMFから古いAMFへ:Namf_Communication_RegistrationStatusUpdate(スライスがサポートされていないなどの理由で、解放されるPDUセッションID)。
【0322】
AMFが変更された場合、新しいAMFは、Namf_Communication_RegistrationStatusUpdateサービスオペレーションを呼び出すことによって、新しいAMFへのUEの登録が完了したことを古いAMFに通知する。
【0323】
認証/セキュリティ手順が失敗した場合、登録は拒否され、新しいAMFは古いAMFに対して拒否表示を伴うNamf_Communication_RegistrationStatusUpdateサービスオペレーションを呼び出す。古いAMFは、UEコンテキスト転送サービスオペレーションが全く受信されなかったかのように続行する。
【0324】
古い登録エリアで使用されている1つ以上のS-NSSAIがターゲットの登録エリアでサービスを提供できない場合、新しいAMFは、どのPDUセッションが新しい登録エリアでサポートできないかを決定する。新しいAMFは、古いAMFに対して拒否されたPDUセッションIDを含むNamf_Communication_RegistrationStatusUpdateサービスオペレーションを呼び出す。その後、新しいAMFはそれに応じてPDUセッションステータスを変更する。古いAMFは、Nsmf_PDUSession_ReleaseSMContextサービスオペレーションを呼び出すことによって、対応するSMFにUEのSMコンテキストをローカルに解放するように通知する。
【0325】
新しいAMFがステップ5のUEコンテキスト転送でAMポリシアソシエーション及びUEポリシアソシエーションに関する情報を受信し、ローカルポリシに基づいて、PCF IDによって識別されるPCFをAMポリシアソシエーション及びUEポリシアソシエーションに使用しないことを決定する場合、UEコンテキスト内のAMポリシアソシエーション及びUEポリシアソシエーションはもう使用されないことを古いAMFに通知し、その後ステップ15でPCF選択が実行される。
【0326】
新しいAMFがステップ5でUE関連の分析サブスクリプションに関する情報をUEコンテキスト転送で受信した場合、新しいAMFは古いAMFから分析サブスクリプションを引き継ぐことができる。それ以外の場合、代わりに新しいAMFが新しい分析サブスクリプションを作成することを決定した場合、もう必要のない分析サブスクリプション(サブスクリプション相関ID(Subscription Correlation ID)によって識別される)について古いAMFに通知し、古いAMFは、TS23.288[50]に従って、UEのNWDAF分析サブスクリプションをアンサブスクライブ(unsubscribe)してもよい。
【0327】
11.[条件付き]新しいAMFからUE:識別情報の要求(Identity Request)/応答(Response)(PEI)。
【0328】
PEIがUEによって提供されなかった場合、又は古いAMFから取得されなかった場合、アイデンティティ要求手順は、AMFがPEIを取得するためにアイデンティティ要求メッセージをUEに送信することによって開始される。UEが緊急登録を実行して認証できない場合を除き、PEIは暗号化されて転送される。
【0329】
緊急登録(Emergency Registration)の場合、UEは登録要求にPEIを含めている可能性がある。その場合、PEIの取得はスキップされる。
【0330】
UE MMコアネットワーク機能に示されているように、UEがRACSをサポートする場合、AMFはUEのPEIを使用して、RACS動作の目的でIMEI/TACを取得する。
【0331】
12.オプションで、新しいAMFは、N5g-eir_EquipmentIdentityCheck_Getサービスオペレーションを呼び出してMEアイデンティティチェックを開始する(5.2.4.2.2項を参照)。
【0332】
PEIチェックは、4.7項で説明されているように実行される。
【0333】
緊急登録の場合、PEIがブロックされた場合、オペレータポリシによって緊急登録手順を続行するか停止するかが決定される。
【0334】
13.ステップ14を実行する場合は、新しいAMFは、SUPIに基づいてUDMを選択し、その後、UDMはUDRインスタンスを選択できる。TS23.501[2]の6.3.9項を参照のこと。
【0335】
AMFは、TS23.501[2]の6.3.8項に記載されているようにUDMを選択する。
【0336】
14a-c.最後の登録手順以降にAMFが変更された場合、又はUEがAMF内の有効なコンテキストを参照しないSUPIを提供した場合、又はUEが非3GPPアクセスにすでに登録しているのと同じAMFに登録する場合(つまり、UEは非3GPPアクセスを介して登録されており、この登録手順を開始して3GPPアクセスを追加する場合)、新しいAMFは、登録されるアクセスについてNudm_UECM_Registrationを使用してUDMに登録する(そして、UDMがこのAMFの登録を解除したときに通知を受けるようにサブスクライブする)。この場合、AMFがこのUEのイベントエクスポージャサブスクリプション情報(event exposure subscription information)を持っていない場合、AMFはそれをUDMに通知する。次に、UDMが、このUE又はこのUEが属するグループのいずれか(おそらくUDRから取得される)についてのAMFで検出されたイベントに対して、該当する既存のイベントエクスポージャサブスクリプション(existing applicable event exposure subscriptions)を持っている場合、UDMは、イベント公開サブスクリプションを再作成するためにNamf_EventExposure_Subscribeサービスを呼び出す。
【0337】
AMFは、「Homogenous Support of IMS Voice over PS Sessions」表示(TS23.501[2]の5.16.3.3項を参照)をUDMに提供する。TS23.501[2]の5.16.3.2項に規定されているとおり、AMFが「IMS Voice over PS Session」のサポートの評価を完了していない限り、「Homogenous Support of IMS Voice over PS Sessions」表示は含まれない。
【0338】
初期登録中に、AMFとUEがNG-RANからUTRANへのSRVCCをサポートする場合、AMFはUDMにUE SRVCC機能を提供する。
【0339】
UE SRVCC能力のみが変化したとAMFが判断した場合、AMFはUE SRVCC能力をUDMに送信する。
【0340】
注10:このステップでは、AMFがこのUEのIMS Voice over PS Session Supported表示の設定を決定するために必要な情報を全て持っていない可能性がある(TS23.501[2]の5.16.3.2項を参照)。従って、AMFは、この手順の後半で「Homogenous Support of IMS Voice over PS Sessions」を送信できる。
【0341】
AMFにUEのサブスクリプションデータがない場合、AMFは、Nudm_SDM_Getを使用して、アクセス及びモビリティサブスクリプションデータ(Access and Mobility Subscription data)、SMF選択サブスクリプションデータ(SMF Selection Subscription data)、SMFデータ内のUEコンテキスト(UE context in SMF data)、及びLCSモバイル発信(LCS mobile origination)を取得する。AMFがすでにUEのサブスクリプションデータを持っているが、UEコンテキストのSoRアップデート表示により、AMFがNAS登録タイプ(「初期登録」(Initial Registration)又は「緊急登録」(Emergency Registration))に応じてSoR情報を取得する必要がある場合(TS23.122[22]の付録Cを参照)、AMFはNudm_SDM_Getを使用してローミングのステアリング情報(Steering of Roaming information)を取得する。これには、UDMがNudr_DM_QueryによってUDRからこの情報を取得できることが必要である。成功した応答を受信した後、AMFは、要求されたデータが変更されたときにNudm_SDM_Subscribeを使用して通知を受けるようにサブスクライブし、UDMは、Nudr_DM_SubscribeによってUDRをサブスクライブできる。GPSIがUEサブスクリプションデータで利用可能な場合、GPSIは、UDMからのアクセス及びモビリティサブスクリプションデータでAMFに提供される。UDMは、ネットワークスライシングのためのサブスクリプションデータがUEに対して更新されたという表示を提供することができる。UEがサービングPLMNでMPSに加入している場合、「MPS優先度(MPS priority)」は、AMFに提供されるアクセス及びモビリティサブスクリプションデータに含まれる。UEがサービングPLMNでMCXに加入している場合、「MCX優先度(MCX priority)」は、AMFに提供されるアクセス及びモビリティサブスクリプションデータに含まれる。また、UDMは、アクセス及びモビリティサブスクリプションデータの一部として、IAB-Operation allowed IndicationをAMFに提供する。AMFは、初期セットアップがステップ9cにある場合には、IABノードが許可されているという表示を含めて、NG-RANにおけるUEコンテキストのセットアップ、又はNG-RANにおけるUEコンテキストの変更をトリガする。
【0342】
編集者注:災害ローミング登録の場合、UDMが災害ローミングサービス(Disaster Roaming service)に該当するサブスクリプションデータをAMFに提供する方法はFFSである。
【0343】
新しいAMFは、UEに提供するアクセスタイプをUDMに提供し、アクセスタイプは「3GPPアクセス」に設定される。UDMは、関連付けられたアクセスタイプをサービングAMFとともに保存し、他のアクセスタイプに関連付けられたAMF Identityがあれば削除しない。UDMは、AMF登録時にNudr_DM_Updateによって提供された情報をUDRに格納してもよい。
【0344】
UEがアクセスのために古いAMFに登録されており、古いAMFと新しいAMFは同じPLMN内にある場合、新しいAMFは、別個/独立したNudm_UECM_Registrationを送信して、古いAMFの再配置が正常に完了した後、古いAMFで使用されていたアクセスに設定されたアクセスタイプでUDMを更新する。
【0345】
新しいAMFは、UDMからアクセス及びモビリティサブスクリプションデータを取得した後、UEのUEコンテキストを作成する。アクセス及びモビリティサブスクリプションデータには、UEが平文で3GPPアクセスRRC接続確立にNSSAIを含めることが許可されているかどうかが含まれる。アクセス及びモビリティサブスクリプションデータには、拡張カバレッジ制限情報(Enhanced Coverage Restricted information)が含まれる場合がある。UDMから受信し、UEがステップ1で拡張カバレッジの使用制限のサポートを含んでいた場合、AMFは、TS23.501[2]の5.31.12項に規定されているように、UEに対して拡張カバレッジが制限されているかどうかを決定し、更新された拡張カバレッジ制限情報(Enhanced Coverage Restricted information)をUEコンテキストに保存する。
【0346】
アクセス及びモビリティサブスクリプションデータ(Access and Mobility Subscription data)には、NB-IoT UE優先度(NB-IoT UE Priority)が含まれる場合がある。
【0347】
サブスクリプションデータには、サービスギャップタイムパラメータが含まれる場合がある。UDMから受信した場合、AMFはこのサービスギャップタイムをUEについてのAMFにおけるUEコンテキストに保存する。
【0348】
UEが正常に認証されなかった緊急登録の場合、AMFはUDMに登録しない。
【0349】
AMFは、TS23.501[2]の5.3.4.1.1項に規定されているモビリティ制限を強制する。緊急登録の場合、AMFはモビリティ制限、アクセス制限、地域制限、又はサブスクリプション制限をチェックしない。緊急登録の場合、AMFはUDMからの失敗した登録応答を無視し、登録手順を続行する。
【0350】
注11:AMFは、対応する機能がAMFとUDMの両方でサポートされている場合、UDMがサブスクライブ済のデータを即座に返すようにトリガする即時レポート表示(Immediate Report Indication)を備えたNudm_SDM_SubscribeサービスオペレーションをNudm_SDM_Getサービスオペレーションの代わりに使用できる。
【0351】
14d.ステップ14aに示されているように、UDMがサービングAMFとともに関連するアクセスタイプ(例えば、3GPP)を保存する場合、UDMは、同じ(例えば、3GPP)アクセスに対応する古いAMF(存在する場合)に対してNudm_UECM_DeregistrationNotification(5.2.3.2.2項を参照)を開始する。ステップ5で開始されたタイマが実行されていない場合、古いAMFは同じアクセスタイプのUEコンテキストを削除する可能性がある。そうでない場合、AMFは、タイマが期限切れになったときに、同じアクセスタイプのUEコンテキストを削除してもよい。UDMによって示されたサービングNF削除理由が初期登録の場合、4.2.2.3.2項に記載されているように、古いAMFは、UEの関連する全てのSMFに対してNsmf_PDUSession_ReleaseSMContext(SMコンテキストID)サービスオペレーションを呼び出し、同じアクセスタイプについてUEが古いAMFから登録解除されたことを通知する。SMFは、この通知を受け取るとPDUセッションを解放する。
【0352】
古いAMFがPCFとAMポリシアソシエーション及びUEポリシアソシエーションを確立していて、古いAMFがPCF IDを新しいAMFに転送しなかった場合(例えば、新しいAMFが異なるPLMNにある)、古いAMFは、4.16.3.2項に定義されているとおりAMF開始の(AMF-initiated)ポリシアソシエーション終了(Policy Association Termination)手順を実行し、4.16.13.1項に定義されているとおりAMF開始のUEポリシアソシエーション終了(UE Policy Association Termination)手順を実行する。加えて、古いAMFがUEコンテキストでPCF IDを転送したが、新しいAMFは、ステップ10で、UEコンテキスト内のAMポリシアソシエーション情報とUEポリシアソシエーション情報が使用されないことを通知する場合、古いAMFは4.16.3.2項に定義されているとおりAMF開始のポリシアソシエーション終了手順を実行し、4.16.13.1項に定義されているとおりAMF開始のUEポリシアソシエーション終了手順を実行する。
【0353】
古いAMFがそのUEに対してN2接続を持っている場合(例えば、UEがRRC Inactive状態にあったが、現在はE-UTRANに移動しているか、古いAMFがサービスを提供していないエリアに移動しているため)、古いAMFは、UEが既にローカルでNG-RANのRRC接続を解放したことを示す原因値を使用して、AN解放(4.2.6項を参照)を実行する。
【0354】
古いAMFのUEコンテキストに、NSACの対象となる1つ以上のS-NSSAIを含む許可されたNSSAIが含まれている場合、UDMからNudm_UECM_DeregistrationNotificationを受信すると、古いAMFは、減少するように設定された更新フラグパラメータ(節4.2.11.2参照)と共に、NSACの対象となる各S-NSSAIの更新要求メッセージを対応するNSACFに送信する(4.2.11.2項を参照)。
【0355】
ステップ14aでAMFがイベント公開サブスクリプション(event exposure subscription)が利用できないことを示さない場合、登録手順の最後に、AMFはUDMとのイベント公開サブスクリプションの同期(synchronization of event exposure subscriptions)を開始することができる。
【0356】
注12:AMFは、イベントがUEコンテキスト内で(例えば、古いAMFから受信したように)いつでもローカルポリシに基づいて利用可能である場合でも、UDMとの同期を開始できる。これは、サブスクリプション変更関連イベント中に実行できる。
【0357】
14e.[条件付き]古いAMFが別のアクセスタイプ(つまり、非3GPPアクセス)のUEコンテキストを持たない場合、古いAMFはNudm_SDM_unsubscribeを使用してサブスクリプションデータについてUDMをアンサブスクライブ(unsubscribe)する。
【0358】
15.AMFがPCF通信を開始することを決定した場合、AMFは次のように動作する。
【0359】
新しいAMFがステップ5で古いAMFからのUEコンテキストに含まれる(V-)PCF IDによって識別される(V-)PCFを使用することを決定した場合、AMFは、(V-)PCF IDによって識別される(V-)PCFに接続してポリシを取得する。AMFがPCFの検出と選択を実行することを決定した場合、AMFは(V)-PCFを選択し、TS23.501[2]の6.3.7.1項に記載されているとおり及び4.3.2.2.3.3項に記載されているV-NRFとH-NRFの相互作用によってH-PCFを選択してもよい(ローミングシナリオの場合)。
【0360】
16.[オプション(Optional)]新しいAMFは、AMポリシアソシエーションの確立/変更を実行する。緊急登録の場合、この手順はスキップされる。
【0361】
新しいAMFがステップ15で新しい(V-)PCFを選択した場合、新しいAMFは、4.16.1.2項で定義されているように、選択された(V-)PCFとAMポリシアソシエーションの確立を実行する。
【0362】
古いAMFからのUEコンテキストに含まれる(V-)PCF IDで識別される(V-)PCFが使用される場合、新しいAMFは、4.16.2.1.2項で定義されているように、(V-)PCFを使用してAMポリシアソシエーション変更を実行する。
【0363】
AMFが調整のためにモビリティ制限(例えば、UEの位置)をPCFに通知する場合、又は、何らかの条件(例えば、使用中のアプリケーション、日時)によりPCFがモビリティ制限自体を更新する場合、PCFは、更新されたモビリティ制限をAMFに提供する。サブスクリプション情報にトレース要件(Tracing Requirements)が含まれる場合、AMFはPCFにトレース要件(Tracing Requirements)を提供する。
【0364】
AMFがDNN置換(DNN replacement)をサポートする場合、AMFはPCFに許可されたNSSAIを提供し、利用可能な場合は許可されたNSSAIのマッピングを提供する。
【0365】
PCFがDNN置換をサポートしている場合、PCFはAMFにDNN置換のトリガを提供する。
【0366】
17.[条件付き]AMFからSMF:Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext ()。
【0367】
緊急登録(Emergency Registered)UE(TS23.501[2]を参照)の場合、このステップは、登録タイプがモビリティ登録更新の場合に適用される。
【0368】
AMFは、次のシナリオでNsmf_PDUSession_UpdateSMContext(5.2.8.2.6項を参照)を呼び出す。
【0369】
-アクティブ化されるPDUセッションのリストがステップ1の登録要求に含まれている場合、AMFは、これらのPDUセッションのユーザプレーン接続をアクティブにするために、PDUセッションに関連付けられたSMFにNsmf_PDUSession_UpdateSMContext Request要求を送信する。4.2.3.2項に記載されているステップ5以降のステップは、RRCインアクティブ支援情報(RRC Inactive Assistance Information)を送信することなく、また4.2.3.2項のステップ12に記載されているAMFから(R)ANへのMM NASサービス承認(MM NAS Service Accept)を送信することなく、ユーザプレーン接続のアクティベーションを完了するために実行される。PDUセッションのユーザプレーン接続がアクティブ化されると、UEのAS層はそれをNAS層に通知する。
【0370】
-ステップ3で、UEがNB-IoTへの、又はNB-IoTからのInter-RATモビリティを実行しているとAMFが判断した場合、AMFは、UEのPDUセッションに関連付けられたSMFにNsmf_PDUSession_UpdateSMContext要求を送信し、従って、SMFは、「RAT間の移動でのPDUセッション継続性(PDU Session continuity at inter RAT mobility)」サブスクリプションデータに従ってそれらを更新できる。4.2.3.2項に記載のステップ5以降のステップは、4.2.3.2項のステップ12に記載したAMFから(R)ANへMM NASサービス承認(MM NAS Service Accept)を送信することなく実行される。
【0371】
サービングAMFが変更された場合、新しいサービングAMFは、UEへのシグナリングパスの責任を引き継いだことを各PDUセッションのSMFに通知し、新しいサービングAMFは、ステップ5で古いAMFから受信したSMF情報を使用して、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextサービスオペレーションを呼び出す。また、PDUセッションを再アクティブ化するかどうかも示す。
【0372】
注13:UEが別のPLMNに移動する場合、サービングPLMNのAMFは、ホームルーティングPDUセッション(Home Routed PDU session)のサービングPLMNにV-SMFを挿入又は変更できる。この場合、4.23.3項で説明されているのと同じ手順が、I-SMFの変更と同様にV-SMFの変更にも適用される(つまり、I-SMFをV-SMFに置き換えることによって)。PLMN間の変更中に、同じSMFが使用される場合、オペレータのポリシに応じてセッションの継続性をサポートできる。
【0373】
4.2.3.2項に記載されているステップ5以降のステップが実行される。「再活性化するPDUセッション(PDU Session(s) to be re-activated)」に含まれないPDUセッションに対して中間UPFの挿入、削除、変更が行われた場合、この手順は、(R)ANと5GCの間のN3ユーザプレーンを更新するために、N11とN2の相互作用なしで実行される。
【0374】
AMFは、次のシナリオでSMFに対してNsmf_PDUSession_ReleaseSMContextサービスオペレーションを呼び出す。
【0375】
-いずれかのPDUセッションステータスが、UEで解放されたことを示している場合、AMFは、PDUセッションに関連するネットワークリソースを解放するために、SMFに対してNsmf_PDUSession_ReleaseSMContextサービスオペレーションを呼び出す。
【0376】
サービングAMFが変更された場合、新しいAMFは、UEに関連付けられた全てのSMFでステップ18が完了するまで待機する。それ以外の場合は、ステップ19~22をこのステップと並行して続行できる。
【0377】
18.[条件付き]新しいAMFと古いAMFが同じPLMN内にある場合、新しいAMFはTS29.413[64]で指定されているように、UEコンテキスト変更要求をN3IWF/TNGF/W-AGFに送信する。
【0378】
AMFが変更され、古いAMFがN3IWF、W-AGF又はTNGFを介してUEがCM-CONNECTED状態にあることを示した場合で新しいAMFと古いAMFが同じPLMNにある場合、新しいAMFは、UEが接続されているN3IWF/TNGF/W-AGFへのNGAP UEアソシエーションを作成する。これにより、古いAMFとN3IWF/TNGF/W-AGFの間の既存のNGAP UEアソシエーションが自動的に解放される。
【0379】
19.N3IWF/TNGF/W-AGFは、UEコンテキスト修正応答(UE Context Modification Response)を新しいAMFに送信する。
【0380】
19a.[条件付き]新しいAMFがステップ19でN3IWF、W-AGF、又はTNGFから応答メッセージを受信した後、新しいAMFは、ステップ14aとしてアクセスタイプは「非3GPPアクセス」に設定してNudm_UECM_Registrationを使用してUDMに登録する。UDMは、関連付けられたアクセスタイプをサービングAMFとともに保存し、他のアクセスタイプに関連付けられたAMF識別情報(AMF Identity)があれば削除しない。UDMは、AMF登録時にNudr_DM_Updateによって提供された情報をUDRに格納してもよい。
【0381】
19b.[条件付き]ステップ19aで示されているように、UDMがサービングAMFとともに関連するアクセスタイプ(つまり、非3GPP)を保存すると、UDMは同じ(つまり、非3GPP)アクセスに対応する古いAMFに対してNudm_UECM_DeregistrationNotification(5.2.3.2.2項を参照)を開始する。古いAMFは、非3GPPアクセスのUEコンテキストを削除する。
【0382】
19c.古いAMFは、Nudm_SDM_unsubscribeを使用して、サブスクリプションデータのUDMのサブスクライブを解除する。
【0383】
20a.ボイド(Void)
【0384】
21.新しいAMFからUE:登録受諾(5G-GUTI、登録エリア(Registration Area)、[モビリティ制限(Mobility restrictions)]、[PDUセッションステータス(PDU Session status)]、[許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)]、[許可されたNSSAIのマッピング(Mapping Of Allowed NSSAI)]、[サービングPLMNの設定されたNSSAI(Configured NSSAI for the Serving PLMN)]、[設定されたNSSAIのマッピング(Mapping Of Configured NSSAI)]、[NSSRG情報(NSSRG Information)]、[拒否されたS-NSSAI(rejected S-NSSAIs)]、[保留中のNSSAI(Pending NSSAI)]、[保留中のNSSAIのマッピング(Mapping Of Pending NSSAI)]、[周期的な登録更新タイマ(Periodic Registration Update timer)]、[アクティブ時間(Active Time)]、[厳密に周期的な登録タイマの表示(Strictly Periodic Registration Timer Indication)]、[LADN情報(LADN Information)]、[受け入れられたMICOモード(accepted MICO mode)]、[IMS Voice over PS Sessionのサポートされた表示(IMS Voice over PS session supported Indication)]、[緊急サービスサポート表示(Emergency Service Support indicator)]、[E-UTRA及びNRの受け入れられたDRXパラメータ(Accepted DRX parameters for E-UTRA and NR)]、[NB-IoTの受け入れられたDRXパラメータ(Accepted DRX parameters for NB-IoT)]、[拡張アイドルモードDRXパラメータ(extended idle mode DRX parameters)]、[ページングタイムウィンドウ(Paging Time Window)]、[N26を使用しないインターワーキングのネットワークサポート(Network support of Interworking without N26)]、[アクセス層接続確立NSSAI包含モード(Access Stratum Connection Establishment NSSAI Inclusion Mode)]、[ネットワークスライシングサブスクリプション変更表示(Network Slicing Subscription Change Indication)]、[オペレータ定義のアクセスカテゴリ定義(Operator-defined access category definitions)]、[同等のPLMNのリスト(List of equivalent PLMNs)]、[拡張カバレッジ制限情報(Enhanced Coverage Restricted information)]、[サポートされるネットワーク動作(Supported Network Behaviour)]、[サービスギャップタイム(Service Gap Time)]、[PLMN割り当てのUE無線機能ID(PLMN-assigned UE radio capability ID)]、[PLMN割り当てのUE無線機能IDの削除(PLMN-assigned UE radio capability ID deletion])]、[WUSアシスタンス情報(WUS Assistance Information)]、[トランケイティッド5G-S-TMSI構成(Truncated 5G-S-TMSI Configuration)]、[接続解放のサポート(Connection Release Supported)]、[音声サービスのページング原因表示のサポート(Paging Cause Indication for Voice Service Supported)]、[ページング制限のサポート(Paging Restriction Supported)]、[ページング要求の拒否のサポート(Reject Paging Request Supported)])。
【0385】
要求されたNSSAIに、ネットワークスライス固有の認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization)の対象となるHPLMNのS-NSSAIにマッピングされるS-NSSAIが含まれておらず、AMFは、現在のUEのトラッキングエリア内でUEについての許可されたNSSAIにおいてS-NSSAIを提供できないと判断し、現在のUE登録手順にまだ関与していないデフォルトS-NSSAIが更に考慮されない場合、AMFはUE登録を拒否し、拒否メッセージに拒否されたS-NSSAIのリストを含め、それぞれに適切な拒否原因値(rejection cause value)が設定される。
【0386】
UEに関するアクセスタイプについての許可されたNSSAIは、登録受諾メッセージを運ぶN2メッセージに含まれている。許可されたNSSAIには、アクセスタイプに関わらず、サブスクリプション情報に基づく、ネットワークスライス固有の認証と認可を必要としないS-NSSAI、及び、AMFのUEコンテキストに基づく、ネットワークスライス固有の認証と認可が以前に成功したS-NSSAIのみが含まれる。保留中NSSAIのマッピングは、サービングPLMNの保留中NSSAIの各S-NSSAIをHPLMN S-NSSAIにマッピングするものである。
【0387】
UEが登録要求のUE MMコアネットワーク機能でネットワークスライス固有の認証及び認可手順のサポートを示した場合、AMFは、TS24.501[25]の4.6.2.4項に記載されているとおり、サブスクリプション情報にネットワークスライス固有の認証と認可の対象であることが示されているHPLMNのS-NSSAIにマッピングされるS-NSSAIを保留中NSSAIに含める。このような場合、ネットワークポリシに基づいて、同じS-NSSAIの別のアクセスタイプでネットワークスライス固有の認証及び認可がすでに開始されているS-NSSAIは除き、AMFはステップ25で、4.2.9.2項に規定されているネットワークスライス固有の認証及び認可手順をトリガする。UEは、アクセスタイプに関係なく、ネットワークスライス固有の認証及び認可手順が完了するまで、保留中NSSAIのリストに含まれるS-NSSAIへの再登録を試みない。
【0388】
UEが登録要求のUE 5GMMコアネットワーク機能でネットワークスライス固有の認証及び認可手順のサポートを示しておらず、要求されたNSSAIに、ネットワークスライス固有の認証及び認可の対象となるHPLMN S-NSSAIにマッピングされるS-NSSAIが含まれる場合、AMFは、要求されたNSSAI内のそれらのS-NSSAIを拒否されたS-NSSAIに含める。
【0389】
S-NSSAIを許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)に提供できない場合、次の理由がある。
【0390】
-要求されたNSSAI内の全てのS-NSSAIが、ネットワークスライス固有の認証及び認可の対象である、又は
【0391】
-要求されたNSSAIが提供されていないか、要求されたNSSAI内のS-NSSAIがいずれもSubscribed S-NSSAIと一致せず、Subscribed S-NSSAIでデフォルトとしてマークされている全てのS-NSSAIが、ネットワークスライス固有の認証及び認可の対象である。
【0392】
AMFは空の許可されたNSSAIを提供するものとする。空の許可されたNSSAIと保留中のNSSAIを受信すると、UEはPLMNに登録されているが、例えば、UEが許可されたNSSAIを受信するまで、緊急サービス(TS24.501[25]を参照)を除いて、どのアクセスにおいてもPLMNによって提供されるサービスの使用を試みることなく、ネットワークスライス固有の認証及び認可手順の完了を待つ。
【0393】
AMFは、ステップ14で取得したNB-IoT優先度(NB-IoT Priority)を保存し、それをUEに割り当てられた5G-S-TMSIに関連付ける。
【0394】
3GPPアクセス経由で受信した登録要求メッセージにページング制限情報が含まれていない場合、AMFはこのUEに保存されているページング制限情報を削除し、それに応じてページング制限を停止する。
【0395】
3GPPアクセス経由で受信した登録要求メッセージに解放要求(Release Request)表示が含まれている場合、次のようになる。
【0396】
-AMFは、受信したページング制限情報でUEコンテキストを更新し、4.2.3.3項で説明されているように、ネットワークでトリガされるサービス要求手順(network triggered Service Request procedure)でそれを強制する。
【0397】
-AMFはユーザープレーンリソースを確立せず、登録手順の完了後、4.2.6項で説明されているようにAN解放手順をトリガする。
【0398】
AMFは、登録要求が受け入れられたことを示す登録受諾メッセージをUEに送信する。AMFが新しい5G-GUTIを割り当てる場合、5G-GUTIが含まれる。UEから「初期登録」(Initial Registration)、「モビリティ登録更新」(mobility registration update)、又は「災害ローミング登録」(Disaster Roaming Registration)タイプの登録要求メッセージを受信すると、AMFは、登録受諾メッセージに新しい5G-GUTIを含める。UEから「周期的な登録更新」(periodic registration update)タイプの登録要求メッセージを受信すると、AMFは、登録受諾メッセージに新しい5G-GUTIを含める。UEが同じPLMN内の別のアクセスを介してすでにRM-REGISTERED状態にある場合、UEは両方の登録に対して登録承諾で受信した5G-GUTIを使用する。登録承諾に5G-GUTIが含まれていない場合、UEは既存の登録に割り当てられた5G-GUTIを新規登録にも使用する。AMFが新しい登録エリアを割り当てる場合、AMFは登録受諾メッセージを介して登録エリアをUEに送信する。災害ローミング登録の場合、AMFはTS23.501[2]の5.40項に規定されている災害状況のあるエリアに限定して登録エリアを割り当てる。登録受諾メッセージに登録エリアが含まれていない場合、UEは古い登録エリアを有効であると見なす。モビリティ制限がUEに適用され、登録タイプが緊急登録ではない場合、モビリティ制限が含まれる。AMFは、確立されたPDUセッションをPDUセッションステータスでUEに通知する。UEは、受信したPDUセッションステータスで確立済みとしてマークされていないPDUセッションに関連する内部リソースをローカルに削除する。AMFがステップ18でPDUセッションのUPアクティベーションのためにNsmf_PDUSession_UpdateSMContext手順を呼び出し、SMFから拒否(rejection)を受信した場合、AMFはUEにPDUセッションIDとユーザープレーンリソースがアクティベートされなかった原因を通知する。UEが3GPPアクセスと非3GPPアクセスを介して異なるPLMNに属する2つのAMFに接続している場合、UEは、受信したPDUセッションステータスで確立済みとしてマークされていない、現在のPLMNのPDUセッションに関連する内部リソースをローカルに削除する。PDUセッションステータス情報が登録要求に含まれていた場合、AMFはPDUセッションステータスをUEに示す。
【0399】
RATタイプがNB-IoTで、ネットワークがコントロールプレーン再配置表示手順(Control plane Relocation Indication procedure)を使用するように構成されている場合、AMFは、コントロールプレーンCIoT 5GS最適化を使用するUEがトランケイティッド5G-S-TMSI(Truncated 5G-S-TMSI)を作成するために使用するトランケイティッド5G-S-TMSI構成(Truncated 5G-S-TMSI configuration)を、登録受諾メッセージに含める。TS23.501[2]の5.31.4.3項を参照。
【0400】
登録承諾で提供される許可されたNSSAIは登録エリアで有効であり、登録エリアに含まれるトラッキングエリアを有する全てのPLMNに適用される。許可されたNSSAIのマッピングは、許可されたNSSAIの各S-NSSAIのHPLMN S-NSSAIへのマッピングである。設定されたNSSAIのマッピングは、サービングPLMNの設定されたNSSAIの各S-NSSAIのHPLMN S-NSSAIへのマッピングである。
【0401】
UEがネットワークスライスの同時登録に対するサブスクリプションベースの制限機能のサポートを示した場合、AMFは、利用可能な場合、TS23.501[2]の5.15.12項で定義されているNSSRG情報を含める。
【0402】
UEがネットワークスライスの同時登録に対するサブスクリプションベースの制限機能のサポートを示しておらず、UEのサブスクリプション情報にSRG情報が含まれており、AMFが設定されたNSSAIをUEに提供している場合、設定されたNSSAIには、TS23.501[2]の5.15.12項によるS-NSSAIが含まれる。
【0403】
AMFは、登録受諾メッセージに、TS23.501[2]の5.6.5項に記載されている、UEに対してAMFが決定した登録エリア内で利用可能なLADNのリストのLADN情報を含める。AMFは、TS24.501[25]に記載されているように、UEが適用可能なオペレータ固有のアクセスカテゴリ定義を決定できるように、オペレータ定義のアクセスカテゴリ定義を含んでもよい。
【0404】
UEが登録要求にMICOモードを含めた場合、AMFは登録受諾メッセージでMICOモードを使用するかどうかを応答する。MICOモードがUEに許可されている場合、AMFは、登録受諾メッセージにアクティブタイム値及び/又は厳密に周期的な登録タイマ表示(Strictly Periodic Registration Timer Indication)を含めることができる。TS23.501[2]の第5.31.7項に記載されているとおり、UEの省電力を可能にするように、AMFは、ローカル設定、利用可能な場合、予想されるUEの動作(Expected UE Behaviour)、UEが示したプリファレンス、UEの機能、UEサブスクリプション情報及びネットワークポリシ、又はそれらの組み合わせに基づいて、周期的な登録更新(Periodic Registration Update)タイマ値、アクティブタイム(Active Time)値、及び厳密に周期的な登録タイマ表示(Strictly Periodic Registration Timer Indication)を決定する。ステップ1で説明したように、UEが登録要求メッセージ内で周期的な登録タイマ表示(Strictly Periodic Registration Timer Indication)の機能を示した場合、AMFは、厳密に周期的な登録タイマ表示をUEに適用することを決定する。AMFが厳密に周期的な登録タイマ表示とともに周期的な登録更新タイマ値をUEに提供する場合、UEとAMFは、TS23.501[2]の5.31.7.5項に記載されているように、このステップの後に周期的な登録更新タイマを開始する。
【0405】
3GPPアクセスを介した登録の場合、AMFはTS23.501[2]の5.16.3.2項に記載されているように、IMS Voice over PS Sessionサポート表示(IMS Voice over PS session supported Indication)を設定する。IMS Voice over PS Sessionサポート表示を設定するために、AMFは、4.2.8a項のUE Capability Match Request手順を実行して、IMS Voice over PSに関連するUEとNG-RAN無線機能の互換性をチェックする必要がある場合がある。AMFがNG-RANから音声サポート一致表示(Voice Support Match Indicator)を時間通りに受信しなかった場合、実装に基づいて、AMFはIMS Voice over PS Sessionサポート表示を設定し、後の段階でそれを更新してもよい。
【0406】
3GPPアクセスでの登録の場合であって、AMFはローカル設定に従って、TS23.501[2]の5.3.4.3.3項に記載されているように、NG-RANが現在のTAでは利用できないネットワークスライスをサポートするセルにUEをリダイレクトできるようにするためのターゲットNSSAI及び対応するRFSPインデックス取得又は決定する場合、AMFはターゲットNSSAIと対応するRFSPインデックスをNG-RANに提供する。
【0407】
非3GPPアクセスを介した登録の場合、AMFは、TS23.501[2]の5.16.3.2a項に記載されているように、IMS Voice over PS Sessionサポート表示を設定する。
【0408】
緊急サービスサポート表示は、緊急サービスがサポートされていること、つまり、UEが緊急サービスのPDUセッションを要求できることをUEに通知する。AMFがアクセス及びモビリティサブスクリプションデータの一部としてUDMから「MPS優先度」を受け取った場合、オペレータポリシに基づいて、「MPS優先度」は、TS24.501[25]に規定されているとおり、選択されたPLMN内でAccess Identity 1の設定が有効かどうかをUEに通知するために、UEへの登録受諾メッセージに含まれる。AMFがアクセス及びモビリティサブスクリプションデータの一部としてUDMから「MCX優先度」を受信した場合、オペレータポリシとMCXサービスへのUEサブスクリプションに基づいて、「MCX優先度」は、TS24.501[25]に規定されているとおり、選択されたPLMN内でAccess Identity 2の設定が有効かどうかをUEに通知するために、UEへの登録受諾メッセージに含まれる。受け入れられたDRXパラメータは、TS23.501[2]の5.4.5項で定義されている。AMFは、UEが登録要求メッセージにNB-IoTの要求されたDRXパラメータを含めた場合、NB-IoT用の受け入れられたDRXパラメータを含める。AMFは、TS23.501[2]の5.17.2.3.1項に記載されているように、N26パラメータを使用しないインターワーキングのネットワークサポートを設定する。AMFが拡張アイドルモードDRXの使用を受け入れる場合、TS23.501[2]の5.31.7.2項に記載されているとおり、AMFは拡張アイドルモード(extended idle mode)DRXパラメータとページングタイムウィンドウ(Paging Time Window)を含める。
【0409】
UDMがUEにサブスクリプションが変更されたことを示すことを意図している場合、ネットワークスライシングサブスクリプション変更表示(Network Slicing Subscription Change Indication)が含まれる。AMFがネットワークスライシングサブスクリプション変更表示を含める場合、UEは全てのPLMNの全てのネットワークスライシング設定をローカルに消去し、該当する場合は、受信した情報に基づいて現在のPLMNの構成を更新する。
【0410】
TS23.501[2]の5.15.9項に規定されているとおり、アクセスストラタム接続確立NSSAI包含モード(Access Stratum Connection Establishment NSSAI inclusion mode)は、アクセスストラタム接続確立(Access Stratum Connection Establishment)に、存在する場合、どのNSSAIを含めるかをUEに表示するために含まれている。AMFは、RRC接続確立の許可にNSSAIを含めることで許可されることが示されている場合のみ、3GPPアクセスのTS23.501[2]の5.15.9項で定義されている動作モードa、b、cに値を設定できる。
【0411】
PLMNに登録されているUEの場合、AMFは、TS24.501[25]で指定されているように処理される同等のPLMNのリストを提供する場合がある。SNPNに登録されているUEの場合、AMFは同等のPLMNのリストをUEに提供しない。
【0412】
UEがステップ1で拡張カバレッジの使用制限のサポートを含めた場合、AMFはN2メッセージで拡張カバレッジ制限情報(Enhanced Coverage Restricted information)をNG-RANに送信する。AMFは、拡張カバレッジ制限情報も登録受諾メッセージでUEに送信する。
【0413】
UEが登録受諾メッセージで拡張カバレッジ制限情報(Enhanced Coverage Restricted information)を受信した場合、UEはこの情報を保存し、拡張カバレッジ制限情報の値を使用して拡張カバレッジ機能を使用するかどうかを決定する。
【0414】
UEとAMFがMICOモードを有効にするためにネゴシエートし、AMFが拡張接続タイマを使用する場合、AMFはこのステップで拡張接続時間値(Extended Connected Time value)をNG-RANに提供する(TS23.501[2]の5.31.7.3項を参照)。拡張接続時間値は、非アクティブに関係なく、RANがUEをRRC-CONNECTED状態に維持する必要がある最小時間を示す。
【0415】
UEがその登録要求に優先ネットワーク動作を含めた場合、AMFは、サポートされるネットワーク動作情報(Supported Network Behaviour information)(TS23.501[2]の5.31.2項を参照)でサポート及び受け入れられるCIoT 5GS最適化を示す。
【0416】
AMFは、登録要求を拒否することで、UEを5GCから誘導(steer)することができる。AMFは、5GCからUEを誘導する前に、優先及びサポートされるネットワーク動作(Preferred and Supported Network Behaviour)(TS23.501[2]の5.31.2項を参照)とUEへのEPCの可用性を考慮する。
【0417】
AMFがMICOモードを受け入れ、モバイル終端データ又は保留中のシグナリングがある可能性があることを認識している場合、AMFは、TS23.501[2]の5.31.7.3項に記載されているように、少なくとも延長接続時間の間N2接続を維持し、拡張接続時間値をRANに提供する。
【0418】
サービスギャップタイムがサブスクリプション情報(ステップ14a~c)に存在しているか、又はサービスギャップタイムがAMFへの加入者データ更新通知手順(Subscriber Data Update Notification to AMF procedure)(4.5.1項を参照)によって更新されており、かつUEはUEサービスギャップ制御機能(UE Service Gap Control Capability)を示した場合、AMFは、サービスギャップタイムを含める。
【0419】
UEが登録受諾メッセージでサービスギャップタイムを受信した場合、UEはこのパラメータを保存し、サービスギャップ制御を適用する(TS23.501[2]の5.31.16項を参照)。
【0420】
ネットワークがWUSグループ化(WUS grouping)をサポートしている場合(TS23.501[2]を参照)、AMFはWUS支援情報(WUS Assistance Information)をUEに送信する。UEがステップ1でUEページング確率情報(UE paging probability information)を提供した場合、AMFはそれを考慮してWUS支援情報を決定する。
【0421】
UEとAMFがTS23.501[2]の5.4.4.1a項で定義されているRACSをサポートし、AMFはUE無線機能IDを使用してUEを設定する必要があり、AMFは、UEに対するNB-IoT無線機能以外のUE無線機能をすでに有する場合、AMFは、UEの無線機能のUE radio capability IDをUEに提供してもよく、UCMFは、このUEに対するNucmf_assignサービスオペレーションでAMFに返す。あるいは、UEとAMFがRACSをサポートする場合、AMFは、このPLMN内でPLMN割り当てのUE radio capability ID(any PLMN-assigned UE Radio Capability ID in this PLMN)を削除する表示をUEに提供してもよい(TS23.501[2]の5.4.4.1a項を参照)。
【0422】
UEが「CAGサポート」されており、AMFがUEのCAG情報を更新する必要がある場合、AMFは登録受諾メッセージ内のモビリティ制限の一部としてCAG情報を含めることができる。
【0423】
UEが登録要求メッセージで音声サービスのページング原因表示機能のサポート(support for the Paging Cause Indication for Voice Service feature)を示し、ネットワークがUEの音声サービスのページング原因表示機能をサポートし、適用する予定の場合、AMFは、登録受諾メッセージを運ぶN2メッセージ内に、UEが音声サービスのページング原因表示機能(Paging Cause Indication for Voice Service feature)をサポートしているという表示を含める。
【0424】
マルチUSIM UE(Multi-USIM UE)がステップ1でUE5GMMコアネットワーク機能で1つ以上のマルチUSIM固有機能のサポートを示した場合、AMFは、TS23.501[2]の5.38項に記載されている対応する1つ以上のマルチUSIM固有の機能がサポートされているかどうかを、接続解放のサポート(Connection Release Supported)、音声サービスのページング原因表示のサポート(Paging Cause Indication for Voice Service Supported)、ページング制限のサポート(Paging Restriction Supported)、ページング要求の拒否のサポート(Reject Paging Request Supported)表示(indications)の1つ又は複数を提供することにより、ネットワーク能力とネットワークによる設定に基づいて(つまり、ローカルネットワークポリシに基づいて)、マルチUSIM UEに示す。マルチUSIM UEが音声サービスのページング原因表示機能のサポートを示している場合、音声サービスのページング原因表示をサポートするAMFは、UEが音声サービスのページング原因表示機能をサポートするという表示をN2メッセージに含める。AMFは、ページング制限のサポート(Paging Restriction Supported)と、接続解放のサポート(Connection Release Supported)又はページング要求の拒否のサポート(Reject Paging Request Supported)のいずれかのみを示す。UEは、AMFがサポートされていると示したマルチUSIM固有の機能のみを使用する。
【0425】
21b.[オプション]新しいAMFは、4.16.11項で定義されているように、UEポリシアソシエーション確立(UE Policy Association Establishment)を実行する。緊急登録の場合、この手順はスキップされる。
【0426】
新しいAMFは、Npcf_UEPolicyControl Create RequestをPCFに送信する。PCFは、Npcf_UEPolicyControl Create Responseを新しいAMFに送信する。
【0427】
PCFは、4.2.4.3項で定義されているように、UE構成更新手順(UE Configuration Update Procedure)をトリガする。
【0428】
22.[条件付き]UEから新しいAMFへ:登録完了(Registration Complete) ()。
【0429】
ステップ21で[サービングPLMNの設定されたNSSAI]、[設定されたNSSAIのマッピング]、[NSSRG情報]、及びネットワークスライシングサブスクリプション変更表示(Network Slicing Subscription Change Indication)、又はCAG情報のいずれかを受信した後、正常に更新されたときUEは登録完了メッセージをAMFに送信する。
【0430】
UEは、新しい5G-GUTIが割り当てられたかどうかを確認するために、登録完了メッセージをAMFに送信する。
【0431】
新しい5G-GUTIが割り当てられた場合、下位層(3GPPアクセス又は非3GPPアクセス)がUEのRM層に、登録完了メッセージが無線インターフェースを介して正常に転送されたことを示すと、UEは新しい5G-GUTIを3GPPアクセスの下位層に渡す。
【0432】
注14:上記が必要なのは、NG-RANがRRC Inactive状態を使用する可能性があり、5G-GUTIの一部がページングフレーム(Paging Frame)の計算に使用されるためである(TS38.304[44]及びTS36.304[43]を参照)。5G-ANがUEにその受信を確認した後、登録完了(Registration Complete)がAMFに確実に配信されることが想定される。
【0433】
アクティブ化されるPDUセッションのリストが登録要求に含まれておらず、登録手順がCM-CONNECTED状態で開始されなかった場合、AMFは4.2.6項に従ってUEとのシグナリング接続を解放する。
【0434】
フォローオン(Follow-on)要求が登録要求に含まれる場合、AMFは登録手順の完了後にシグナリング接続を解放しない。
【0435】
一部のシグナリングがAMF内又はUEと5GCの間で保留されていることをAMFが認識している場合、AMFは登録手順の完了直後にシグナリング接続を解放しない。
【0436】
ステップ21でPLMN割り当てのUE無線能力ID(PLMN-assigned UE radio capability ID)が含まれる場合、AMFは、登録完了メッセージを受信すると、PLMN割り当てのUE無線能力IDをUEコンテキストに格納する。
【0437】
UEがステップ21でPLMN割り当てのUE無線機能ID削除表示(PLMN-assigned UE Radio Capability ID deletion indication)を受信した場合、UEは、このPLMNに対するPLMN割り当てのUE無線機能IDを削除する。
【0438】
23.[条件付き]AMFからUDM:14bでUDMによってAMFに提供されるアクセス及びモビリティサブスクリプションデータが、UDMがこの情報に関する受信の応答をUEに要求するという表示と共にローミングのステアリング情報を含む場合、AMFは、Nudm_SDM_Infoを使用してUE応答をUDMに提供する。ローミングのステアリング情報のハンドリングに関してより詳しくは、TS23.122[22]を参照されたい。
【0439】
23a.3GPPアクセスを介した登録の場合、AMFがシグナリング接続を解放しない場合、AMFはRRC非アクティブアシスタンス情報(RRC Inactive Assistance Information)をNG-RANに送信する。
【0440】
非3GPPアクセスを介した登録の場合、UEが3GPPアクセスでもCM-CONNECTED状態にある場合、AMFはRRC非アクティブアシスタンス情報をNG-RANに送信する。
【0441】
また、AMFは、Nudm_SDM_Infoサービスオペレーションを使用して、UEがCAG情報又はネットワークスライシングサブスクリプション変更表示(Network Slicing Subscription Change Indication)(ステップ21及びステップ22を参照)を受信し、それに基づいて動作したという確認応答をUDMに提供する。
【0442】
24.[条件付き]AMFからUDM:ステップ14aの後、前述のステップのいずれかと並行して、AMFはNudm_UECM_Updateを使用して「PSセッションにおけるIMS音声の同質サポート(Homogeneous Support of IMS Voice over PS Sessions)」表示をUDMに送信する。
【0443】
-AMFがIMS Voice over PS Sessionsのサポートを評価している場合は、TS23.501[2]の5.16.3.2項を参照のこと。
【0444】
-AMFがHomogeneous Support of IMS Voice over PS Sessionsを更新する必要があると判断した場合は、TS23.501[2]の5.16.3.3項を参照のこと。
【0445】
25.[条件付き]UEが登録要求のUE MMコアネットワーク機能でネットワークスライス固有の認証及び認可手順のサポートを示し、及び、HPLMNのS-NSSAIはネットワークスライス固有の認証と認可の対象となる場合、関連する手順はこのステップで実行される(4.2.9.1項を参照)。全てのS-NSSAIに対してネットワークスライス固有の認証及び認可手順が完了すると、AMFは、UE構成更新手順をトリガして、ネットワークスライス固有の認証と認可が成功したS-NSSAIも含む許可されたNSSAIを配信し、拒否されたNSSAIを適切な拒否原因値とともに含める。
【0446】
保留中のネットワークスライス固有の認証及び認可により、登録エリアのトラッキングエリアが以前に非許可エリアとして割り当てられていた場合、AMFはモビリティ制限を削除する。
【0447】
AMFは、ネットワークスライス固有の認証及び認可の対象となるHPLMNの任意のS-NSSAIに対するネットワークスライス固有の認証及び認可が成功したことの表示をUEコンテキストに格納する。
【0448】
ネットワークスライス固有の認証及び認可手順が完了したら、AMFがPLMNによってすでに認証及び認可されているUEの許可されたNSSAIにS-NSSAIを提供できず、デフォルトのS-NSSAIを更に検討できない場合、AMFは、4.2.2.3.3項に記載されているネットワーク開始の登録解除手順(Network-initiated Deregistration procedure)を実行し、明示的な登録解除要求メッセージに、拒否されたS-NSSAIのリストを含め、それぞれに適切な拒否原因値が含まれる。
【0449】
NFコンシューマへのモビリティ関連イベント通知は、4.15.4項で説明されているケースの場合、この手順の最後にトリガされる。
【0450】
<4.2.2.2.2 登録概論>
図4.2.2.2.2-1:登録手順(図15参照)
【0451】
1.UEから(R)AN:ANメッセージ(ANパラメータ(AN parameters)、登録要求(登録タイプ(Registration type)、SUCI又は5G-GUTI又はPEI、[最後に訪問したTAI(last visited TAI)(利用可能な場合)]、セキュリティパラメータ、[要求されたNSSAI(Requested NSSAI)]、[要求されたNSSAIのマッピング(Mapping Of Requested NSSAI)]、[デフォルト設定されたNSSAI表示(Default Configured NSSAI Indication)]、[UE無線機能アップデート(UE Radio Capability Update)]、[UE MMコアネットワーク機能(UE MM Core Network Capability)]、[PDUセッションステータス(PDU Session status)]、[アクティブ化されるPDUセッションのリスト(List Of PDU Sessions To Be Activated)]、[フォローオン要求(Follow-on request)]、[MICOモードの好み(MICO mode preference)]、[要求されたアクティブ時間(Requested Active Time)]、[E-UTRA及びNRの要求されたDRXパラメータ(Requested DRX parameters for E-UTRA and NR)]、[NB-IoTの要求されたDRXパラメータ(Requested DRX parameters for NB-IoT)]、[拡張アイドルモードDRXパラメータ(extended idle mode DRX parameters)]、[LADN DNN又はLADN情報要求の表示(LADN DNN(s) or Indicator Of Requesting LADN information)]、[NASメッセージコンテナ([NAS message container)]、[拡張カバレッジの使用制限のサポート(Support for restriction of use of Enhanced Coverage)]、[優先ネットワーク動作(Preferred Network Behaviour)]、[UEページング確率情報(UE paging probability information)]、[UEポリシコンテナ(UE Policy Container)(PSIのリスト(list of PSIs)、ANDSPに対するUEサポートの表示、及びオペレーティングシステム識別子(indication of UE support for ANDSP and the operating system identifier))]及び[UE無線機能ID(UE radio capability ID)]、[解放要求表示(Release Request indication)]、[ページング制限情報(Paging Restriction Information)]、PEI、[NSSRG処理サポート表示(NSSRG handling support indication)]、[災害条件を伴うPLMN(PLMN with Disaster Condition)]、NAS接続識別子(NAS connection identifier)))。
【0452】
注1:UEポリシコンテナとその使用法はTS23.503[20]で定義されている。
【0453】
NG-RANの場合、ANパラメータには、例えば、5G-S-TMSI又はGUAMI、選択されたPLMN ID(Selected PLMN ID)(又はPLMN ID及びNID、TS23.501[2]の5.30項を参照)及びNSSAI情報が含まれ、ANパラメータには確立原因(Establishment cause)も含まれる。確立原因は、RRC接続の確立を要求する理由を提供する。UEがANパラメータの一部としてNSSAI情報を含めるかどうか、及びどのように含めるかは、TS23.501[2]の5.15.9項に規定されているように、アクセス層接続確立NSSAIインクルージョンモードパラメータ(Access Stratum Connection Establishment NSSAI Inclusion Mode parameter)の値に依存する。
【0454】
UEが5GSにアクセスするIABノードである場合、ANパラメータにはIAB表示(IAB-Indication)も含まれる。
【0455】
登録タイプは、初期登録(つまり、UEはRM-DEREGISTERED状態にある)、モビリティ登録の更新(つまり、UEはRM-REGISTERED状態にあり、モビリティのため、又はUEがその機能やプロトコルパラメータを更新する必要があるため、又は使用を許可されているネットワークスライスのセットの変更を要求するため、登録手順を開始する)、周期的な登録更新(つまり、UEはRM-REGISTERED状態にあり、周期的な登録更新タイマの期限切れにより登録手順を開始する。4.2.2.2.1項を参照)、緊急登録(つまり、UEは制限されたサービス状態にある)、又は災害ローミング登録をUEが実行したいかどうかを示す。
【0456】
UEがE-UTRAを使用している場合、UEは、登録要求に関連付けられたRRC接続確立シグナリングで、AMF選択に関連するCIoT 5GS 最適化のサポートを示す。
【0457】
UEが初期登録又は災害ローミング登録を実行している場合、UEは登録要求メッセージで次のようにUE識別情報を示し、これらは、PLMNへの登録の場合の優先順位の降順にリストされている。
i)UEが有効なEPS GUTIを持っている場合、EPS GUTIからマッピングされた5G-GUTI。
ii)利用可能な場合、UEが登録しようとしているPLMNによって割り当てられたネイティブ5G-GUTI、
iii)利用可能な場合、UEが登録しようとしているPLMNに対する同等のPLMN(equivalent PLMN)によって割り当てられたネイティブ5G-GUTI、
iv)利用可能な場合、他のPLMNによって割り当てられたネイティブ5G-GUTI。
注2:これは、別のアクセスタイプを介して割り当てられた5G-GUTIである場合もある。
v)それ以外の場合、UEはTS33.501[15]で定義されているように、登録要求にSUCIを含める。
【0458】
UEがSNPNに登録している場合、UEが初期登録を実行しているとき、UEは、登録要求メッセージで次のようにUE識別情報を示し、これらは、優先順位の降順にリストされている。
i)利用可能な場合、UEが登録しようとしているのと同じSNPNによって割り当てられたネイティブ5G-GUTI、
ii)利用可能な場合、5G-GUTIを割り当てたSNPNのNIDと共に任意の他のSNPNによって割り当てられたネイティブ5G-GUTI、
iii)それ以外の場合、UEはTS33.501[15]で定義されているように、登録要求にSUCIを含める。
【0459】
初期登録を実行するUEが有効なEPS GUTIとネイティブ5G-GUTIの両方を持っている場合、UEはネイティブ5G-GUTIも追加GUTIとして示す。複数のネイティブ5G-GUTIが利用可能な場合、UEは、上記のリストの項目(ii)~(iv)の中から優先度の降順で5G-GUTIを選択する。
【0460】
UEが初期NASメッセージとして登録要求メッセージを送信しており、UEが有効な5G NASセキュリティコンテキストを持ち、UEが非平文IE(non-cleartext IEs)を送信する必要がある場合、NASメッセージコンテナが含まれる。TS24.501[25]の4.4.6項を参照。UEが非平文IEを送信する必要がない場合、UEはNASメッセージコンテナを含めずに登録要求メッセージを送信する。
【0461】
UEが有効な5G NASセキュリティコンテキストを持たない場合、UEはNASメッセージコンテナを含めずに登録要求メッセージを送信する。UEは、ステップ9bでセキュリティモード完了メッセージ(Security Mode Complete message)の一部として送信されるNASメッセージコンテナに登録要求メッセージ全体(つまり、平文IE及び非平文IEを含む)を含める。
【0462】
UEがネイティブ5G-GUTIで初期登録を実行しているとき(つまり、UEがRM-DEREGISTERED状態にあるとき)、UEは関連するGUAMI情報をANパラメータで示す。UEがSUCIを使用して初期登録を実行している場合、UEはANパラメータでGUAMI情報を示さない。
【0463】
UEが初期登録又はモビリティ登録を実行しており、CIoT 5GS最適化がサポートされている場合、UEは優先ネットワーク動作(Preferred Network Behaviour)を示す(TS23.501[2]の5.31.2項を参照)。S1モードがサポートされている場合、UEのEPC優先ネットワーク動作(EPC Preferred Network Behaviour)は登録要求メッセージのS1UEネットワーク機能(S1 UE network capabilities)に含まれる。TS24.501[25]の8.2.6.1項を参照。
【0464】
緊急登録の場合、UEが有効な5G-GUTIを利用できない場合、SUCIが含まれる。UEにSUPIも有効な5G-GUTIもない場合、PEIが含まれる。他の場合には、5G-GUTIが含まれ、最後にサービスを提供したAMF(last serving AMF)を示す。
【0465】
UEは、TS23.501[2]の5.16.3.7項に定義されているように、その構成に基づいてUEの使用設定(usage setting)を提供してもよい。UEは、(TS23.501[2]の5.15.5.2.1項に記載されるように要求されたNSSAIを提供し、TS23.501[2]の5.15.12項に記載されているとおり、UEがネットワークスライスの同時登録に対するサブスクリプションベースの制限(subscription-based restrictions to simultaneous registration of network slices)をサポートしている場合、NSSRG情報の制約も考慮に入れ、初期登録又はモビリティ登録更新(Initial Registration or Mobility registration update)の場合、UEは、要求されたNSSAI内のS-NSSAIがSubscribed S-NSSAIに基づいて許可されているかどうかをネットワークが確実に確認できるように、HPLMN S-NSSAIに対する要求されたNSSAIの各S-NSSAIのマッピングである要求されたNSSAIのマッピング(利用可能な場合)を含める。PLMN間のモビリティの場合、TS23.501[2]の5.15.5.2.1項に記載されているとおり、確立されたPDUセッションに対応するサービングPLMN S-NSSAIがUEに存在しない場合、確立されたPDUセッションに関連付けられた関連HPLMN S-NSSAIは、要求されたNSSAIのマッピングで提供される。
【0466】
TS23.501[2]で定義されているように、UEがデフォルト設定されたNSSAI(Default Configured NSSAI)を使用している場合、UEはデフォルト設定されたNSSAI表示(Default Configured NSSAI indication)を含める。
【0467】
UEは、AMFからのWUS支援情報(WUS Assistance Information)の割り当てをサポートする場合、UEページング確率情報(UE paging probability information)を含めることができる(TS 23.501[2]を参照)。
【0468】
モビリティ登録更新の場合、UEは保留中のアップリンクデータが存在するPDUセッションをアクティブ化されるPDUセッションのリストに含める。UEがアクティブ化されるPDUセッションのリストを含める場合、UEは、登録要求が関連するアクセスにのみ関連付けられたPDUセッションを示す。TS24.501[25]で定義されているとおり、UEは、ネットワークによって受け入れられる常時オンのPDUセッションを、それらのPDUセッションに保留中のアップリンクデータがない場合でも、アクティブ化されるPDUセッションのリストに含める。
【0469】
注3:LADNに対応するPDUセッションは、UEがLADNの利用可能なエリア外にある場合、アクティブ化されるPDUセッションのリストに含まれない。
【0470】
TS23.501[2]の5.4.4a項で定義されているとおり、UE MMコアネットワーク機能はUEによって提供され、AMFによって処理される。UEは、TS23.501[2]の5.17.2.3.1項で定義されているとおり、アタッチ手順中にPDN接続要求の要求タイプフラグ「ハンドオーバ」をサポートするかどうかの表示をUE MMコアネットワーク機能に含める。UEが「厳密に周期的な登録タイマ表示」(Strictly Periodic Registration Timer Indication)をサポートする場合、UEは、UE MMコアネットワーク能力において「厳密に周期的な登録タイマ表示」(Strictly Periodic Registration Timer Indication)の能力を示す。UEがCAGをサポートする場合、UEは、UE MMコアネットワーク能力において「CAGサポート」(CAG supported)の能力を示す。UEが2つ以上のUSIMを運用し、1つ以上のマルチUSIM機能をサポートし、使用する予定の場合、UEは、UE MMコアネットワーク機能でTS23.501[2]の5.38項に記載されている1つ以上のマルチUSIM固有の機能を示す。
【0471】
UEは、TS23.501[2]の5.6.5項に記載されているように、LADN DNN又はLADN情報要求の表示(Indication Of Requesting LADN information)のいずれかを提供できる。
【0472】
利用可能な場合、AMFがUEの登録エリアを生成できるように、最後に訪問したTAIが含まれる。
【0473】
セキュリティパラメータは認証と完全性保護に使用される。TS33.501[15]を参照。要求されたNSSAIは、ネットワークスライス選択支援情報(Network Slice Selection Assistance Information)(TS23.501[2]の5.15項で定義)を示す。PDUセッションステータスは、UEで以前に確立されたPDUセッションを示す。UEが3GPPアクセス及び非3GPPアクセスを介して異なるPLMNに属する2つのAMFに接続されている場合、PDUセッションステータスは、UE内の現在のPLMNで確立されたPDUセッションを示す。
【0474】
フォローオン(Follow-on)要求は、UEに保留中のアップリンクシグナリングがあり、UEがアクティブ化されるPDUセッションのリストを含めていない場合、又は登録タイプがUEが緊急登録の実行を希望していることを示している場合に含められる。初期登録及びモビリティ登録更新では、UEは、TS23.501[2]の5.4.5項で定義されているように、UE要求のDRXパラメータ(UE Requested DRX parameters)を提供する。UEは、TS23.501[2]の5.31.7.2項に定義されている拡張アイドルモードDRXパラメータ(extended idle mode DRX parameters)を提供して、拡張アイドルモードDRXを要求することができる。
【0475】
UEは、TS23.501[2]に記載されているように、UE Radio Capability Update 表示(UE Radio Capability Update indication)を提供する。
【0476】
UEは、MICOモードの好みを含め、任意選択的に、UEがアクティブ時間でMICOモードを使用したい場合に、要求アクティブ時間値を含める。
【0477】
UEは、UE MMコアネットワーク機能でサービスギャップ制御機能(Service Gap Control Capability)を示すことができる。TS23.501[2]の5.31.16項を参照。
【0478】
UE内でサービスギャップタイマ(Service Gap Timer)が実行されているUEの場合、UEは、緊急サービスや例外報告などの規制優先サービスのためのネットワークアクセスは除き、登録要求メッセージにフォローオン(Follow-on)要求指示又はアップリンクデータステータスを設定しない(TS23.501[2]の5.31.16項を参照)。
【0479】
UEがRACSをサポートし、UE無線機能IDが割り当てられている場合、UEはTS23.501[2]の5.4.4.1a項で定義されているUE無線機能IDを非平文IEとして示す。
【0480】
PEIは、4.2.2.2.1項で説明されているように、初期登録時にUEから取得できる。
【0481】
UEがネットワークスライスの同時登録に対するサブスクリプションベースの制限機能(subscription-based restrictions to simultaneous registration of network slices feature)をサポートする場合、UEは、TS23.501[2]の5.15.12項に係るNSSRG処理サポート表示(NSSRG handling support indication)を含める。AMFは、UEがこの機能をサポートするかどうかをUEコンテキストに保存する。
【0482】
例えば、モビリティ又は周期的な登録を実行した後、MUSIMモードのUEがすぐにCM-IDLE状態に入りたい場合、UEは解放要求表示を含め、オプションでページング制限情報を提供する。
【0483】
UEが災害ローミング登録を行っている場合、UEが災害状態のPLMNを示す有効な5G-GUTIを持たず、災害条件(Disaster Condition)を伴うPLMNがUEのHPLMNではない、又は災害状態を伴うPLMNがUEのHPLMNであるがUEがそのSUCIを提供しない場合、UEはPLMNに災害状況を示すことができる。
【0484】
3GPPアクセスに対応する5G NASセキュリティコンテキストが登録要求メッセージの完全性を保護するために使用される場合、UEは、3GPPアクセスに設定された値を有するNAS接続識別子を含める。この情報要素は平文IEとして送信される場合がある。
【0485】
2.5G-S-TMSI又はGUAMIが含まれていない場合、又は5G-S-TMSI若しくはGUAMIが有効なAMFを示していない場合、(R)ANは、可能な場合、(R)AT及び要求されたNSSAIに基づいて、AMFを選択する
【0486】
(R)ANは、TS23.501[2]の6.3.5項に記載されているようにAMFを選択する。UEがCM-CONNECTED状態にある場合、(R)ANは、UEのN2接続に基づいて登録要求メッセージをAMFに転送できる。
【0487】
(R)ANが適切なAMFを選択できない場合、(R)ANでAMF選択を実行するように設定されているAMFに登録要求を転送する。
【0488】
3.(R)ANから新しいAMF:N2メッセージ(N2パラメータ、登録要求(ステップ1で説明)及び[LTE-M表示(LTE-M Indication)])。
【0489】
NG-RANが使用される場合、N2パラメータには、選択されたPLMN ID(又はPLMN ID及びNID、TS23.501[2]の5.30項を参照)、位置情報、UEがキャンプしているセルに関連するセル識別情報(Cell Identity)、セキュリティ情報を含むUEコンテキストをNG-RANで設定する必要があることを示すUEコンテキスト要求が含まれる。
【0490】
NG-RANが使用される場合、N2パラメータにはまた、確立原因が含まれ、ステップ1でANパラメータにおいて表示が受信された場合、IAB表示も含まれる。
【0491】
要求されたNSSAIのマッピングは、利用可能な場合にのみ提供される。
【0492】
UEによって示された登録タイプが周期的な登録更新である場合、ステップ4から19は省略されてもよい。
【0493】
確立原因が優先サービス(MPS、MCSなど)に関連付けられている場合、AMFは、優先度情報を示すMessage Priorityヘッダーを含める。他のNFは、TS29.500[17]で規定されているように、サービスベースのインターフェースにMessage Priorityヘッダーを含めることによって優先度情報を中継する。
【0494】
UEが使用しているRATタイプが決定され(4.2.2.2.1項を参照)、それに基づいてAMFは、UEがNB-IoTへの、又はNB-IoTからのInter-RATモビリティを実行しているかどうかを決定する。AMFは、LTE M表示を受信すると、RATタイプがLTE-Mであるとみなして、UEコンテキストにLTE-M表示を格納する。
【0495】
UEが優先ネットワーク動作を含めた場合、これはTS23.501[2]の5.31.2項で定義されているように、UEがサポートし、ネットワークで利用可能であると期待されるネットワーク動作を定義する。
【0496】
UEが優先ネットワーク動作を含めており、UEが優先ネットワーク動作でサポートすることを示したものがネットワークサポートと互換性がない場合、AMFは適切な理由値(例えば、このPLMNでの再試行を回避する値)を使用して登録要求を拒否する。
【0497】
UEに関するAMFのUEコンテキストでサービスギャップタイマ(Service Gap Timer)が実行されており、フォローオン要求表示(Follow-on Request indication)又はアップリンクデータステータスが登録要求メッセージに含まれている場合、AMFは、フォローオン要求表示とアップリンクデータステータスを無視し、ステータスに関連するアクションを実行しない。
【0498】
UEがステップ1でUE無線機能IDを含めており、AMFがRACSをサポートしている場合、AMFはUEコンテキストに無線機能IDを保存する。
【0499】
NR衛星アクセスの場合、gNBから受信した選択されたPLMN ID及びULI(セルIDを含む)に基づいて、UEが現在のUE位置での動作が許可されていないPLMNに登録しようとしているとAMFが判断できる場合、AMFは、適切な理由値と、AMFで既知の場合、UEの所在地の国と、を示す登録要求を拒否する。それ以外の場合、例えばAMFが最終的な決定を下すのに十分な精度でUEの位置を認識していない場合、AMFは登録手順を進め、TS23.273[51]の6.10.1項に規定されているようにUE位置手順(UE location procedure)を開始し、LMFから受信した情報により、UEがそのUEの位置での動作が許可されていないPLMNに登録されていることが証明された場合、UEの登録を解除する準備をしてもよい。
【0500】
注4:位置情報は、AMFがあらゆる場合にUEが位置する国を特定できるほど十分に正確であることは保証できない。
【0501】
注5:一部の国では複数のMCCが使用されており、901などの一部のMCCは複数の国で許可されるため、UEは、UEに返されたMCCとは異なるMCCを使用してPLMNに登録できる。
【0502】
UEが位置する国からの登録拒否を受信すると、UEは、TS23.122[22]に規定されているように、UEの位置での動作が許可されているPLMNへの登録を試みる。
【0503】
災害ローミング登録については、NG-RANから受信したULI(セルIDを含む)、UEの5G-GUTIから導出される、UEのSUCIから導出される、又はUEによって示される災害状況を備えたPLMN、及びローカル設定に基づいて、AMFは災害ローミングサービス(Disaster Roaming service)を提供できるかどうかを判断する。現在の位置が災害ローミングサービスの対象ではない場合、又は災害ローミングサービスが、UEの5G-GUTIから導出される、UEのSUCIから導出される、又はUEによって示される災害状況を備えたPLMNに提供されない場合、AMFは適切な理由値を示して登録要求を拒否する。
【0504】
4.[条件付き(Conditional)]新しいAMFから古いAMF:Namf_Communication_UEContextTransfer(完全登録要求、NAS接続識別子)、又は新しいAMFからUDSF:Nudsf_Unstructured Data Management_Query()。
【0505】
新しいAMFは、UEの5G-GUTIを使用して古いAMFを決定する。新しいAMFが登録要求でNIDを受信した場合、5G-GUTIがSNPNによって割り当てられたと判断し、5G-GUTIとSNPNのNIDを使用して古いAMFを決定する。
【0506】
(UDSF導入あり):UEの5G-GUTIが登録要求に含まれており、サービングAMFが最後の登録手順以降に変更されている場合、新しいAMFと古いAMFが同じAMFセット内にあり、UDSFがデプロイ(deploy)されていると、新しいAMFは、Nudsf_UnstructuredDataManagement_Queryサービスオペレーションを使用して、格納されたUEのSUPI及びUEコンテキストをUDSFから直接取得し、UDSFが導入されていない場合、実装固有の手段を介して格納されたUEコンテキストを共有できる。これには、特定のUEについての各NFコンシューマによるイベントサブスクリプション情報も含まれる。この場合、新しいAMFは、完全性保護(integrity protected)完全(complete)登録要求NASメッセージ(Registration Request NAS message)を使用して、完全性保護(integrity protection)を実行及び検証する。
【0507】
(UDSF導入なし):UEの5G-GUTIが登録要求に含まれており、サービングAMFが最後の登録手順以降に変更されている場合、新しいAMFは、完全性が保護されていてよい(integrity protected)完全(complete)登録要求NASメッセージとともにアクセスタイプを含む古いAMF上でのNamf_Communication_UEContextTransferサービスオペレーションを呼び出すことができ、UEのSUPIとUEコンテキストを要求する。古いAMFは、完全な登録要求で受信したNAS接続識別子(NAS connection identifier)を含める場合がある。このサービスオペレーションの詳細については、5.2.2.2.2項を参照。このとき、コンテキスト転送サービスオペレーションの呼び出しが要求されたUEに対応する場合に、古いAMFは、5G-GUTIと完全性保護された完全登録要求NASメッセージ、又は、SUPIとUEが新しいAMFから有効にされたことを示す表示を使用して、完全性保護を検証する。古いAMFは、UEについての各NFコンシューマによるイベントサブスクリプション情報も新しいAMFに転送する。古いAMFがまだゼロ以外のMO例外データカウンタ(MO Exception Data Counter)を(H-)SMFに報告していない場合、コンテキスト応答にはMO例外データカウンタも含まれる。
【0508】
古いAMFに別のアクセスタイプ(この手順で示されたアクセスタイプとは異なる)のPDUセッションがあり、古いAMFがN2インターフェースを新しいAMFに再配置する可能性がないと判断した場合、古いAMFはUEのSUPIを返し、登録要求が完全性保護のために有効にされたことを示すが、残りのUEコンテキストを含めない。
【0509】
PLMN間のモビリティの場合、UEコンテキスト情報には、古いPLMNの許可されたNSSAIが含まれず、各アクセスタイプの許可されたNSSAIに対応するHPLMN S-NSSAIが含まれる。
【0510】
注6:新しいAMFは、古いAMFにおける以前の完全性チェックが失敗後に新しいAMFがUE認証を成功させた場合、ステップ9aに従ってUEが有効にされていることを示す表示を設定する。
【0511】
注7:NFコンシューマは、UEが新しいAMFに正常に登録された後、新しいAMFでイベントを再度サブスクライブする必要はない。
【0512】
新しいAMFがハンドオーバ手順中に古いAMFからUEコンテキストをすでに受信している場合、ステップ4、5、及び10はスキップされる。
【0513】
緊急登録の場合、UEがAMFに知られていない5G-GUTIで自身を識別する場合、ステップ4と5はスキップされ、AMFは直ちにUEにSUPIを要求する。UEがPEIで自身を識別する場合、SUPI要求はスキップされる。ユーザ識別子なしでの緊急登録の許可は、地域の規制によって異なる。
【0514】
5.[条件付き]古いAMFから新しいAMFへ:Namf_Communication_UEContextTransferへの応答(SUPI、AMFにおけるUEコンテキスト(表5.2.2.2.2-1による))、又はUDSFから新しいAMFへ:Nudsf_Unstructured Data Management_Query ()。古いAMFは、UEコンテキストについての実装固有の(ガード)タイマを開始してもよい。
【0515】
ステップ4でUDSFが照会(query)された場合、UDSFは、確立されたPDUセッションを含む関連コンテキストを使用して、Nudsf_Unstructured Data Management_Query呼び出しで新しいAMFに応答し、古いAMFは、SMF情報DNN、S-NSSAI、PDUセッションID、N3IWF/TNGF/W-AGFへのアクティブなNGAP UE-TNLAバインディングを含め、古いAMFは、NGAP UE-TNLAバインディングに関する情報を含める。ステップ4で古いAMFが照会された場合、古いAMFは、UEのSUPIとUEコンテキストを含めることによって、Namf_Communication_UEContextTransfer呼び出しで新しいAMFに応答する。
【0516】
古いAMFが確立されたPDUセッションに関する情報を保持しており、それが初期登録ではない場合、古いAMFはSMF情報、DNN、S-NSSAI、及びPDUセッションIDを含める。
【0517】
古いAMFがN3IWF、W-AGF、又はTNGFを介して確立されたUEコンテキストを保持している場合、古いAMFはN3IWF、W-AGF、又はTNGFを介してCM状態を含める。UEがN3IWF、W-AGF、又はTNGF経由でCM-CONNECTED状態にある場合、古いAMFはNGAP UE-TNLAバインディングに関する情報を含める。
【0518】
古いAMFは、NAS接続識別子に対応する5G NASセキュリティコンテキストを使用して、完全な登録要求の完全性チェックを実行する。
【0519】
古いAMFが登録要求NASメッセージの完全性チェックに失敗した場合、古いAMFは完全性チェックの失敗を示す。新しいAMFが認証されていないUEに対する緊急サービスを許可するように設定されている場合、新しいAMFは次のように動作する。
【0520】
-UEに緊急PDUセッションしかない場合、AMFは認証及びセキュリティ手順をスキップするか、認証が失敗する可能性があることを受け入れてモビリティ登録更新手順(Mobility registration update procedure)を続行する、又は
【0521】
-UEに緊急PDUセッションと非緊急PDUセッションの両方があり、認証が失敗した場合、AMFはモビリティ登録更新手順を続行し、4.3.4.2項で指定されているように全ての非緊急PDUセッションを非アクティブ化する。
【0522】
注8:新しいAMFは、DNNが緊急DNNと一致するかどうかを確認することで、PDUセッションが緊急サービスに使用されているかどうかを判断できる。
【0523】
古いAMFがAMポリシアソシエーションに関する情報とUEポリシアソシエーションに関する情報(つまり、TS23.503[20]で定義されているUEポリシを更新するためのポリシ制御要求トリガ)を保持している場合、古いAMFは、AMポリシアソシエーション、UEポリシアソシエーション、及びPCF IDに関する情報を含める。ローミングの場合、V-PCF IDとH-PCF IDが含まれる。
【0524】
古いAMFがUE関連のNWDAFサービスのコンシューマであった場合、古いAMFは、アクティブ分析サブスクリプションに関する情報、すなわち、サブスクリプション相関ID、NWDAF識別子(すなわち、インスタンスID又はセットID)、分析ID、及び関連付けられる分析固有データをNamf_Communication_UEContextTransfer応答に含める。新しいAMFによる分析情報の使用は、TS23.288[50]において指定される。
【0525】
PLMN間のモビリティの間、新しいAMFでのUE radio capability IDの処理はTS23.501[2]で定義されているとおりである。
【0526】
注9:新しいAMFがコンテキスト取得にUDSFを使用する場合、同時に古いAMFでのUEシグナリングによる古いAMF、新しいAMF、UDSF間の相互作用が実装上の問題となる。
【0527】
6.[条件付き]新しいAMFからUE:識別情報の要求(Identity Request) ()。
【0528】
SUCIがUEによって提供されず、古いAMFから取得されなかった場合、アイデンティティ要求手順(Identity Request procedure)は、AMFがSUCIを要求するUEにアイデンティティ要求(Identity Request)メッセージを送信することによって開始される。
【0529】
7.[条件付き]UEから新しいAMFへ:識別情報の応答(Identity Response) ()。
【0530】
UEは、SUCIを含むIdentity Responseメッセージで応答する。UEは、TS33.501[15]で指定されているように、HPLMNのプロビジョニングされた公開キーを使用してSUCIを導出する。
【0531】
8.AMFは、AUSFを呼び出すことによってUE認証を開始することを決定する場合がある。その場合、AMFは、TS23.501[2]の6.3.4項に記載されているように、SUPI又はSUCIに基づいてAUSFを選択する。
【0532】
AMFが認証されていないSUPIの緊急登録(Emergency Registration)をサポートするように設定されており、UEが登録タイプの緊急登録を示した場合、AMFは認証をスキップするか、認証が失敗する可能性があることを受け入れて登録手順を続行する。
【0533】
9a.認証が必要な場合、AMFはAUSFに認証を要求し、UEに関するトレース要件(Tracing Requirements)がAMFで利用可能な場合、AMFはAUSFへの要求でトレース要件を提供する。AMFからの要求に応じて、AUSFはUEの認証を実行する。認証はTS33.501[15]に記載されているように実行される。AUSFは、TS23.501[2]の6.3.8項で説明されているようにUDMを選択し、UDMから認証データを取得する。
【0534】
編集者注:災害ローミング登録の場合、AUSFがUEの認証をどのように実行するかはFFSである。
【0535】
UEが認証されると、AUSFは関連するセキュリティ関連情報をAMFに提供する。AMFがSUCIをAUSFに提供した場合、AUSFは認証が成功した後にのみSUPIをAMFに返す。
【0536】
ステップ5での古いAMFでの完全性チェックの失敗によってトリガされた新しいAMFでの認証が成功した後、新しいAMFは上記のステップ4を再度呼び出し、UEが有効にされたことを示す(つまり、5.2.2.2.2項で指定されている理由パラメータを通じて)。
【0537】
9b NASセキュリティコンテキストが存在しない場合、TS33.501[15]の説明に従ってNASセキュリティの開始が実行される。ステップ1でUEがNASセキュリティコンテキストを持たなかった場合、UEはTS24.501[25]で定義されている完全な登録要求メッセージを含める。
【0538】
AMFは、4.2.2.2.3項で説明されているように、登録要求をリルーティングする必要があるかどうかを決定し、ここで、初期AMFはAMFを指す。
【0539】
9c.5G-ANがUEコンテキストを要求した場合、AMFはNGAP手順を開始し、TS38.413[10]で指定されているセキュリティコンテキストを5G-ANに提供する。また、AMFがEPSフォールバックがサポートされていると判断した場合(例えば、TS23.501[2]の5.17.2.3.1項で定義されているアタッチ手順中のPDN接続要求の要求タイプフラグ「ハンドオーバ」をサポートするUEの機能、サブスクリプションデータ、及びローカルポリシに基づいて)、AMFは、TS38.413[10]に規定されているように、「音声のEPSフォールバックのリダイレクションが可能である(Redirection for EPS fallback for voice is possible)」という表示を5G-ANに送信する。それ以外の場合、AMFは「音声のEPSフォールバックのリダイレクトは不可能である(Redirection for EPS fallback for voice is not possible)」と示す。加えて、UEに関するトレース要件がAMFで利用可能な場合、AMFは、NGAP手順でトレース要件を5G-ANに提供する。
【0540】
9d.5G-ANはセキュリティコンテキストを保存し、AMFに確認応答する。5G-ANは、TS33.501[15]に記載されているように、セキュリティコンテキストを使用して、UEと交換されるメッセージを保護する。
【0541】
10.[条件付き]新しいAMFから古いAMFへ:Namf_Communication_RegistrationStatusUpdate(スライスがサポートされていないなどの理由で、解放されるPDUセッションID)。
【0542】
AMFが変更された場合、新しいAMFは、Namf_Communication_RegistrationStatusUpdateサービスオペレーションを呼び出すことによって、新しいAMFへのUEの登録が完了したことを古いAMFに通知する。
【0543】
認証/セキュリティ手順が失敗した場合、登録は拒否され、新しいAMFは古いAMFに対して拒否表示を伴うNamf_Communication_RegistrationStatusUpdateサービスオペレーションを呼び出す。古いAMFは、UEコンテキスト転送サービスオペレーションが全く受信されなかったかのように続行する。
【0544】
古い登録エリアで使用されている1つ以上のS-NSSAIがターゲットの登録エリアでサービスを提供できない場合、新しいAMFは、どのPDUセッションが新しい登録エリアでサポートできないかを決定する。新しいAMFは、古いAMFに対して拒否されたPDUセッションIDを含むNamf_Communication_RegistrationStatusUpdateサービスオペレーションを呼び出す。その後、新しいAMFはそれに応じてPDUセッションステータスを変更する。古いAMFは、Nsmf_PDUSession_ReleaseSMContextサービスオペレーションを呼び出すことによって、対応するSMFにUEのSMコンテキストをローカルに解放するように通知する。
【0545】
新しいAMFがステップ5のUEコンテキスト転送でAMポリシアソシエーション及びUEポリシアソシエーションに関する情報を受信し、ローカルポリシに基づいて、PCF IDによって識別されるPCFをAMポリシアソシエーション及びUEポリシアソシエーションに使用しないことを決定する場合、UEコンテキスト内のAMポリシアソシエーション及びUEポリシアソシエーションはもう使用されないことを古いAMFに通知し、その後ステップ15でPCF選択が実行される。
【0546】
新しいAMFがステップ5でUE関連の分析サブスクリプションに関する情報をUEコンテキスト転送で受信した場合、新しいAMFは古いAMFから分析サブスクリプションを引き継ぐことができる。それ以外の場合、代わりに新しいAMFが新しい分析サブスクリプションを作成することを決定した場合、もう必要のない分析サブスクリプション(サブスクリプション相関ID(Subscription Correlation ID)によって識別される)について古いAMFに通知し、古いAMFは、TS23.288[50]に従って、UEのNWDAF分析サブスクリプションをアンサブスクライブ(unsubscribe)してもよい。
【0547】
11.[条件付き]新しいAMFからUE:識別情報の要求(Identity Request)/応答(Response)(PEI)。
【0548】
PEIがUEによって提供されなかった場合、又は古いAMFから取得されなかった場合、アイデンティティ要求手順は、AMFがPEIを取得するためにアイデンティティ要求メッセージをUEに送信することによって開始される。UEが緊急登録を実行して認証できない場合を除き、PEIは暗号化されて転送される。
【0549】
緊急登録(Emergency Registration)の場合、UEは登録要求にPEIを含めている可能性がある。その場合、PEIの取得はスキップされる。
【0550】
UE MMコアネットワーク機能に示されているように、UEがRACSをサポートする場合、AMFはUEのPEIを使用して、RACS動作の目的でIMEI/TACを取得する。
【0551】
12.オプションで、新しいAMFは、N5g-eir_EquipmentIdentityCheck_Getサービスオペレーションを呼び出してMEアイデンティティチェックを開始する(5.2.4.2.2項を参照)。
【0552】
PEIチェックは、4.7項で説明されているように実行される。
【0553】
緊急登録の場合、PEIがブロックされた場合、オペレータポリシによって緊急登録手順を続行するか停止するかが決定される。
【0554】
13.ステップ14を実行する場合は、新しいAMFは、SUPIに基づいてUDMを選択し、その後、UDMはUDRインスタンスを選択できる。TS23.501[2]の6.3.9項を参照のこと。
【0555】
AMFは、TS23.501[2]の6.3.8項に記載されているようにUDMを選択する。
【0556】
14a-c.最後の登録手順以降にAMFが変更された場合、又はUEがAMF内の有効なコンテキストを参照しないSUPIを提供した場合、又はUEが非3GPPアクセスにすでに登録しているのと同じAMFに登録する場合(つまり、UEは非3GPPアクセスを介して登録されており、この登録手順を開始して3GPPアクセスを追加する場合)、新しいAMFは、登録されるアクセスについてNudm_UECM_Registrationを使用してUDMに登録する(そして、UDMがこのAMFの登録を解除したときに通知を受けるようにサブスクライブする)。この場合、AMFがこのUEのイベントエクスポージャサブスクリプション情報(event exposure subscription information)を持っていない場合、AMFはそれをUDMに通知する。次に、UDMが、このUE又はこのUEが属するグループのいずれか(おそらくUDRから取得される)についてのAMFで検出されたイベントに対して、該当する既存のイベントエクスポージャサブスクリプション(existing applicable event exposure subscriptions)を持っている場合、UDMは、イベント公開サブスクリプションを再作成するためにNamf_EventExposure_Subscribeサービスを呼び出す。
【0557】
AMFは、「Homogenous Support of IMS Voice over PS Sessions」表示(TS23.501[2]の5.16.3.3項を参照)をUDMに提供する。TS23.501[2]の5.16.3.2項に規定されているとおり、AMFが「IMS Voice over PS Session」のサポートの評価を完了していない限り、「Homogenous Support of IMS Voice over PS Sessions」表示は含まれない。
【0558】
初期登録中に、AMFとUEがNG-RANからUTRANへのSRVCCをサポートする場合、AMFはUDMにUE SRVCC機能を提供する。
【0559】
UE SRVCC能力のみが変化したとAMFが判断した場合、AMFはUE SRVCC能力をUDMに送信する。
【0560】
注10:このステップでは、AMFがこのUEのIMS Voice over PS Session Supported表示の設定を決定するために必要な情報を全て持っていない可能性がある(TS23.501[2]の5.16.3.2項を参照)。従って、AMFは、この手順の後半で「Homogenous Support of IMS Voice over PS Sessions」を送信できる。
【0561】
AMFにUEのサブスクリプションデータがない場合、AMFは、Nudm_SDM_Getを使用して、アクセス及びモビリティサブスクリプションデータ(Access and Mobility Subscription data)、SMF選択サブスクリプションデータ(SMF Selection Subscription data)、SMFデータ内のUEコンテキスト(UE context in SMF data)、及びLCSモバイル発信(LCS mobile origination)を取得する。AMFがすでにUEのサブスクリプションデータを持っているが、UEコンテキストのSoRアップデート表示により、AMFがNAS登録タイプ(「初期登録」(Initial Registration)又は「緊急登録」(Emergency Registration))に応じてSoR情報を取得する必要がある場合(TS23.122[22]の付録Cを参照)、AMFはNudm_SDM_Getを使用してローミングのステアリング情報(Steering of Roaming information)を取得する。これには、UDMがNudr_DM_QueryによってUDRからこの情報を取得できることが必要である。成功した応答を受信した後、AMFは、要求されたデータが変更されたときにNudm_SDM_Subscribeを使用して通知を受けるようにサブスクライブし、UDMは、Nudr_DM_SubscribeによってUDRをサブスクライブできる。GPSIがUEサブスクリプションデータで利用可能な場合、GPSIは、UDMからのアクセス及びモビリティサブスクリプションデータでAMFに提供される。UDMは、ネットワークスライシングのためのサブスクリプションデータがUEに対して更新されたという表示を提供することができる。UEがサービングPLMNでMPSに加入している場合、「MPS優先度(MPS priority)」は、AMFに提供されるアクセス及びモビリティサブスクリプションデータに含まれる。UEがサービングPLMNでMCXに加入している場合、「MCX優先度(MCX priority)」は、AMFに提供されるアクセス及びモビリティサブスクリプションデータに含まれる。また、UDMは、アクセス及びモビリティサブスクリプションデータの一部として、IAB-Operation allowed IndicationをAMFに提供する。AMFは、初期セットアップがステップ9cにある場合には、IABノードが許可されているという表示を含めて、NG-RANにおけるUEコンテキストのセットアップ、又はNG-RANにおけるUEコンテキストの変更をトリガする。
【0562】
編集者注:災害ローミング登録の場合、UDMが災害ローミングサービス(Disaster Roaming service)に該当するサブスクリプションデータをAMFに提供する方法はFFSである。
【0563】
新しいAMFは、UEに提供するアクセスタイプをUDMに提供し、アクセスタイプは「3GPPアクセス」に設定される。UDMは、関連付けられたアクセスタイプをサービングAMFとともに保存し、他のアクセスタイプに関連付けられたAMF Identityがあれば削除しない。UDMは、AMF登録時にNudr_DM_Updateによって提供された情報をUDRに格納してもよい。
【0564】
UEがアクセスのために古いAMFに登録されており、古いAMFと新しいAMFは同じPLMN内にある場合、新しいAMFは、別個/独立したNudm_UECM_Registrationを送信して、古いAMFの再配置が正常に完了した後、古いAMFで使用されていたアクセスに設定されたアクセスタイプでUDMを更新する。
【0565】
新しいAMFは、UDMからアクセス及びモビリティサブスクリプションデータを取得した後、UEのUEコンテキストを作成する。アクセス及びモビリティサブスクリプションデータには、UEが平文で3GPPアクセスRRC接続確立にNSSAIを含めることが許可されているかどうかが含まれる。アクセス及びモビリティサブスクリプションデータには、拡張カバレッジ制限情報(Enhanced Coverage Restricted information)が含まれる場合がある。UDMから受信し、UEがステップ1で拡張カバレッジの使用制限のサポートを含んでいた場合、AMFは、TS23.501[2]の5.31.12項に規定されているように、UEに対して拡張カバレッジが制限されているかどうかを決定し、更新された拡張カバレッジ制限情報(Enhanced Coverage Restricted information)をUEコンテキストに保存する。
【0566】
アクセス及びモビリティサブスクリプションデータ(Access and Mobility Subscription data)には、NB-IoT UE優先度(NB-IoT UE Priority)が含まれる場合がある。
【0567】
サブスクリプションデータには、サービスギャップタイムパラメータが含まれる場合がある。UDMから受信した場合、AMFはこのサービスギャップタイムをUEについてのAMFにおけるUEコンテキストに保存する。
【0568】
UEが正常に認証されなかった緊急登録の場合、AMFはUDMに登録しない。
【0569】
AMFは、TS23.501[2]の5.3.4.1.1項に規定されているモビリティ制限を強制する。緊急登録の場合、AMFはモビリティ制限、アクセス制限、地域制限、又はサブスクリプション制限をチェックしない。緊急登録の場合、AMFはUDMからの失敗した登録応答を無視し、登録手順を続行する。
【0570】
注11:AMFは、対応する機能がAMFとUDMの両方でサポートされている場合、UDMがサブスクライブ済のデータを即座に返すようにトリガする即時レポート表示(Immediate Report Indication)を備えたNudm_SDM_SubscribeサービスオペレーションをNudm_SDM_Getサービスオペレーションの代わりに使用できる。
【0571】
14d.ステップ14aに示されているように、UDMがサービングAMFとともに関連するアクセスタイプ(例えば、3GPP)を保存する場合、UDMは、同じ(例えば、3GPP)アクセスに対応する古いAMF(存在する場合)に対してNudm_UECM_DeregistrationNotification(5.2.3.2.2項を参照)を開始する。ステップ5で開始されたタイマが実行されていない場合、古いAMFは同じアクセスタイプのUEコンテキストを削除する可能性がある。そうでない場合、AMFは、タイマが期限切れになったときに、同じアクセスタイプのUEコンテキストを削除してもよい。UDMによって示されたサービングNF削除理由が初期登録の場合、4.2.2.3.2項に記載されているように、古いAMFは、UEの関連する全てのSMFに対してNsmf_PDUSession_ReleaseSMContext(SMコンテキストID)サービスオペレーションを呼び出し、同じアクセスタイプについてUEが古いAMFから登録解除されたことを通知する。SMFは、この通知を受け取るとPDUセッションを解放する。
【0572】
古いAMFがPCFとAMポリシアソシエーション及びUEポリシアソシエーションを確立していて、古いAMFがPCF IDを新しいAMFに転送しなかった場合(例えば、新しいAMFが異なるPLMNにある)、古いAMFは、4.16.3.2項に定義されているとおりAMF開始の(AMF-initiated)ポリシアソシエーション終了(Policy Association Termination)手順を実行し、4.16.13.1項に定義されているとおりAMF開始のUEポリシアソシエーション終了(UE Policy Association Termination)手順を実行する。加えて、古いAMFがUEコンテキストでPCF IDを転送したが、新しいAMFは、ステップ10で、UEコンテキスト内のAMポリシアソシエーション情報とUEポリシアソシエーション情報が使用されないことを通知する場合、古いAMFは4.16.3.2項に定義されているとおりAMF開始のポリシアソシエーション終了手順を実行し、4.16.13.1項に定義されているとおりAMF開始のUEポリシアソシエーション終了手順を実行する。
【0573】
古いAMFがそのUEに対してN2接続を持っている場合(例えば、UEがRRC Inactive状態にあったが、現在はE-UTRANに移動しているか、古いAMFがサービスを提供していないエリアに移動しているため)、古いAMFは、UEが既にローカルでNG-RANのRRC接続を解放したことを示す原因値を使用して、AN解放(4.2.6項を参照)を実行する。
【0574】
古いAMFのUEコンテキストに、NSACの対象となる1つ以上のS-NSSAIを含む許可されたNSSAIが含まれている場合、UDMからNudm_UECM_DeregistrationNotificationを受信すると、古いAMFは、減少するように設定された更新フラグパラメータ(節4.2.11.2参照)と共に、NSACの対象となる各S-NSSAIの更新要求メッセージを対応するNSACFに送信する(4.2.11.2項を参照)。
【0575】
ステップ14aでAMFがイベント公開サブスクリプション(event exposure subscription)が利用できないことを示さない場合、登録手順の最後に、AMFはUDMとのイベント公開サブスクリプションの同期(synchronization of event exposure subscriptions)を開始することができる。
【0576】
注12:AMFは、イベントがUEコンテキスト内で(例えば、古いAMFから受信したように)いつでもローカルポリシに基づいて利用可能である場合でも、UDMとの同期を開始できる。これは、サブスクリプション変更関連イベント中に実行できる。
【0577】
14e.[条件付き]古いAMFが別のアクセスタイプ(つまり、非3GPPアクセス)のUEコンテキストを持たない場合、古いAMFはNudm_SDM_unsubscribeを使用してサブスクリプションデータについてUDMをアンサブスクライブ(unsubscribe)する。
【0578】
15.AMFがPCF通信を開始することを決定した場合、AMFは次のように動作する。
【0579】
新しいAMFがステップ5で古いAMFからのUEコンテキストに含まれる(V-)PCF IDによって識別される(V-)PCFを使用することを決定した場合、AMFは、(V-)PCF IDによって識別される(V-)PCFに接続してポリシを取得する。AMFがPCFの検出と選択を実行することを決定した場合、AMFは(V)-PCFを選択し、TS23.501[2]の6.3.7.1項に記載されているとおり及び4.3.2.2.3.3項に記載されているV-NRFとH-NRFの相互作用によってH-PCFを選択してもよい(ローミングシナリオの場合)。
【0580】
16.[オプション(Optional)]新しいAMFは、AMポリシアソシエーションの確立/変更を実行する。緊急登録の場合、この手順はスキップされる。
【0581】
新しいAMFがステップ15で新しい(V-)PCFを選択した場合、新しいAMFは、4.16.1.2項で定義されているように、選択された(V-)PCFとAMポリシアソシエーションの確立を実行する。
【0582】
古いAMFからのUEコンテキストに含まれる(V-)PCF IDで識別される(V-)PCFが使用される場合、新しいAMFは、4.16.2.1.2項で定義されているように、(V-)PCFを使用してAMポリシアソシエーション変更を実行する。
【0583】
AMFが調整のためにモビリティ制限(例えば、UEの位置)をPCFに通知する場合、又は、何らかの条件(例えば、使用中のアプリケーション、日時)によりPCFがモビリティ制限自体を更新する場合、PCFは、更新されたモビリティ制限をAMFに提供する。サブスクリプション情報にトレース要件(Tracing Requirements)が含まれる場合、AMFはPCFにトレース要件(Tracing Requirements)を提供する。
【0584】
AMFがDNN置換(DNN replacement)をサポートする場合、AMFはPCFに許可されたNSSAIを提供し、利用可能な場合は許可されたNSSAIのマッピングを提供する。
【0585】
PCFがDNN置換をサポートしている場合、PCFはAMFにDNN置換のトリガを提供する。
【0586】
17.[条件付き]AMFからSMF:Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext ()。
【0587】
緊急登録(Emergency Registered)UE(TS23.501[2]を参照)の場合、このステップは、登録タイプがモビリティ登録更新の場合に適用される。
【0588】
AMFは、次のシナリオでNsmf_PDUSession_UpdateSMContext(5.2.8.2.6項を参照)を呼び出す。
【0589】
-アクティブ化されるPDUセッションのリストがステップ1の登録要求に含まれている場合、AMFは、これらのPDUセッションのユーザプレーン接続をアクティブにするために、PDUセッションに関連付けられたSMFにNsmf_PDUSession_UpdateSMContext Request要求を送信する。4.2.3.2項に記載されているステップ5以降のステップは、RRCインアクティブ支援情報(RRC Inactive Assistance Information)を送信することなく、また4.2.3.2項のステップ12に記載されているAMFから(R)ANへのMM NASサービス承認(MM NAS Service Accept)を送信することなく、ユーザプレーン接続のアクティベーションを完了するために実行される。PDUセッションのユーザプレーン接続がアクティブ化されると、UEのAS層はそれをNAS層に通知する。
【0590】
-ステップ3で、UEがNB-IoTへの、又はNB-IoTからのInter-RATモビリティを実行しているとAMFが判断した場合、AMFは、UEのPDUセッションに関連付けられたSMFにNsmf_PDUSession_UpdateSMContext要求を送信し、従って、SMFは、「RAT間の移動でのPDUセッション継続性(PDU Session continuity at inter RAT mobility)」サブスクリプションデータに従ってそれらを更新できる。4.2.3.2項に記載のステップ5以降のステップは、4.2.3.2項のステップ12に記載したAMFから(R)ANへMM NASサービス承認(MM NAS Service Accept)を送信することなく実行される。
【0591】
サービングAMFが変更された場合、新しいサービングAMFは、UEへのシグナリングパスの責任を引き継いだことを各PDUセッションのSMFに通知し、新しいサービングAMFは、ステップ5で古いAMFから受信したSMF情報を使用して、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextサービスオペレーションを呼び出す。また、PDUセッションを再アクティブ化するかどうかも示す。
【0592】
注13:UEが別のPLMNに移動する場合、サービングPLMNのAMFは、ホームルーティングPDUセッション(Home Routed PDU session)のサービングPLMNにV-SMFを挿入又は変更できる。この場合、4.23.3項で説明されているのと同じ手順が、I-SMFの変更と同様にV-SMFの変更にも適用される(つまり、I-SMFをV-SMFに置き換えることによって)。PLMN間の変更中に、同じSMFが使用される場合、オペレータのポリシに応じてセッションの継続性をサポートできる。
【0593】
4.2.3.2項に記載されているステップ5以降のステップが実行される。「再活性化するPDUセッション(PDU Session(s) to be re-activated)」に含まれないPDUセッションに対して中間UPFの挿入、削除、変更が行われた場合、この手順は、(R)ANと5GCの間のN3ユーザプレーンを更新するために、N11とN2の相互作用なしで実行される。
【0594】
AMFは、次のシナリオでSMFに対してNsmf_PDUSession_ReleaseSMContextサービスオペレーションを呼び出す。
【0595】
-いずれかのPDUセッションステータスが、UEで解放されたことを示している場合、AMFは、PDUセッションに関連するネットワークリソースを解放するために、SMFに対してNsmf_PDUSession_ReleaseSMContextサービスオペレーションを呼び出す。
【0596】
サービングAMFが変更された場合、新しいAMFは、UEに関連付けられた全てのSMFでステップ18が完了するまで待機する。それ以外の場合は、ステップ19~22をこのステップと並行して続行できる。
【0597】
18.[条件付き]新しいAMFと古いAMFが同じPLMN内にある場合、新しいAMFはTS29.413[64]で指定されているように、UEコンテキスト変更要求をN3IWF/TNGF/W-AGFに送信する。
【0598】
AMFが変更され、古いAMFがN3IWF、W-AGF又はTNGFを介してUEがCM-CONNECTED状態にあることを示した場合で新しいAMFと古いAMFが同じPLMNにある場合、新しいAMFは、UEが接続されているN3IWF/TNGF/W-AGFへのNGAP UEアソシエーションを作成する。これにより、古いAMFとN3IWF/TNGF/W-AGFの間の既存のNGAP UEアソシエーションが自動的に解放される。
【0599】
19.N3IWF/TNGF/W-AGFは、UEコンテキスト修正応答(UE Context Modification Response)を新しいAMFに送信する。
【0600】
19a.[条件付き]新しいAMFがステップ19でN3IWF、W-AGF、又はTNGFから応答メッセージを受信した後、新しいAMFは、ステップ14aとしてアクセスタイプは「非3GPPアクセス」に設定してNudm_UECM_Registrationを使用してUDMに登録する。UDMは、関連付けられたアクセスタイプをサービングAMFとともに保存し、他のアクセスタイプに関連付けられたAMF識別情報(AMF Identity)があれば削除しない。UDMは、AMF登録時にNudr_DM_Updateによって提供された情報をUDRに格納してもよい。
【0601】
19b.[条件付き]ステップ19aで示されているように、UDMがサービングAMFとともに関連するアクセスタイプ(つまり、非3GPP)を保存すると、UDMは同じ(つまり、非3GPP)アクセスに対応する古いAMFに対してNudm_UECM_DeregistrationNotification(5.2.3.2.2項を参照)を開始する。古いAMFは、非3GPPアクセスのUEコンテキストを削除する。
【0602】
19c.古いAMFは、Nudm_SDM_unsubscribeを使用して、サブスクリプションデータのUDMのサブスクライブを解除する。
【0603】
20a.ボイド(Void)
【0604】
21.新しいAMFからUE:登録受諾(5G-GUTI、登録エリア(Registration Area)、[モビリティ制限(Mobility restrictions)]、[PDUセッションステータス(PDU Session status)]、[許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)]、[許可されたNSSAIのマッピング(Mapping Of Allowed NSSAI)]、[サービングPLMNの設定されたNSSAI(Configured NSSAI for the Serving PLMN)]、[設定されたNSSAIのマッピング(Mapping Of Configured NSSAI)]、[NSSRG情報(NSSRG Information)]、[拒否されたS-NSSAI(rejected S-NSSAIs)]、[保留中のNSSAI(Pending NSSAI)]、[保留中のNSSAIのマッピング(Mapping Of Pending NSSAI)]、[周期的な登録更新タイマ(Periodic Registration Update timer)]、[アクティブ時間(Active Time)]、[厳密に周期的な登録タイマの表示(Strictly Periodic Registration Timer Indication)]、[LADN情報(LADN Information)]、[受け入れられたMICOモード(accepted MICO mode)]、[IMS Voice over PS Sessionのサポートされた表示(IMS Voice over PS session supported Indication)]、[緊急サービスサポート表示(Emergency Service Support indicator)]、[E-UTRA及びNRの受け入れられたDRXパラメータ(Accepted DRX parameters for E-UTRA and NR)]、[NB-IoTの受け入れられたDRXパラメータ(Accepted DRX parameters for NB-IoT)]、[拡張アイドルモードDRXパラメータ(extended idle mode DRX parameters)]、[ページングタイムウィンドウ(Paging Time Window)]、[N26を使用しないインターワーキングのネットワークサポート(Network support of Interworking without N26)]、[アクセス層接続確立NSSAI包含モード(Access Stratum Connection Establishment NSSAI Inclusion Mode)]、[ネットワークスライシングサブスクリプション変更表示(Network Slicing Subscription Change Indication)]、[オペレータ定義のアクセスカテゴリ定義(Operator-defined access category definitions)]、[同等のPLMNのリスト(List of equivalent PLMNs)]、[拡張カバレッジ制限情報(Enhanced Coverage Restricted information)]、[サポートされるネットワーク動作(Supported Network Behaviour)]、[サービスギャップタイム(Service Gap Time)]、[PLMN割り当てのUE無線機能ID(PLMN-assigned UE radio capability ID]、[PLMN割り当てのUE無線機能IDの削除(PLMN-assigned UE radio capability ID deletion])]、[WUSアシスタンス情報(WUS Assistance Information)]、[トランケイティッド5G-S-TMSI構成(Truncated 5G-S-TMSI Configuration)]、[接続解放のサポート(Connection Release Supported)]、[音声サービスのページング原因表示のサポート(Paging Cause Indication for Voice Service Supported)]、[ページング制限のサポート(Paging Restriction Supported)]、[ページング要求の拒否のサポート(Reject Paging Request Supported)])。
【0605】
要求されたNSSAIに、ネットワークスライス固有の認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization)の対象となるHPLMNのS-NSSAIにマッピングされるS-NSSAIが含まれておらず、AMFは、現在のUEのトラッキングエリア内でUEについての許可されたNSSAIにおいてS-NSSAIを提供できないと判断し、現在のUE登録手順にまだ関与していないデフォルトS-NSSAIが更に考慮されない場合、AMFはUE登録を拒否し、拒否メッセージに拒否されたS-NSSAIのリストを含め、それぞれに適切な拒否原因値(rejection cause value)が設定される。
【0606】
UEに関するアクセスタイプについての許可されたNSSAIは、登録受諾メッセージを運ぶN2メッセージに含まれている。許可されたNSSAIには、アクセスタイプに関わらず、サブスクリプション情報に基づく、ネットワークスライス固有の認証と認可を必要としないS-NSSAI、及び、AMFのUEコンテキストに基づく、ネットワークスライス固有の認証と認可が以前に成功したS-NSSAIのみが含まれる。保留中NSSAIのマッピングは、サービングPLMNの保留中NSSAIの各S-NSSAIをHPLMN S-NSSAIにマッピングするものである。
【0607】
UEが登録要求のUE MMコアネットワーク機能でネットワークスライス固有の認証及び認可手順のサポートを示した場合、AMFは、TS24.501[25]の4.6.2.4項に記載されているとおり、サブスクリプション情報にネットワークスライス固有の認証と認可の対象であることが示されているHPLMNのS-NSSAIにマッピングされるS-NSSAIを保留中NSSAIに含める。このような場合、ネットワークポリシに基づいて、同じS-NSSAIの別のアクセスタイプでネットワークスライス固有の認証及び認可がすでに開始されているS-NSSAIは除き、AMFはステップ25で、4.2.9.2項に規定されているネットワークスライス固有の認証及び認可手順をトリガする。UEは、アクセスタイプに関係なく、ネットワークスライス固有の認証及び認可手順が完了するまで、保留中NSSAIのリストに含まれるS-NSSAIへの再登録を試みない。
【0608】
UEが登録要求のUE 5GMMコアネットワーク機能でネットワークスライス固有の認証及び認可手順のサポートを示しておらず、要求されたNSSAIに、ネットワークスライス固有の認証及び認可の対象となるHPLMN S-NSSAIにマッピングされるS-NSSAIが含まれる場合、AMFは、要求されたNSSAI内のそれらのS-NSSAIを拒否されたS-NSSAIに含める。
【0609】
S-NSSAIを許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)に提供できない場合、次の理由がある。
【0610】
-要求されたNSSAI内の全てのS-NSSAIが、ネットワークスライス固有の認証及び認可の対象であるか、又は
【0611】
-要求されたNSSAIが提供されていないか、要求されたNSSAI内のS-NSSAIがいずれもSubscribed S-NSSAIと一致せず、Subscribed S-NSSAIでデフォルトとしてマークされている全てのS-NSSAIが、ネットワークスライス固有の認証及び認可の対象である。
【0612】
AMFは空の許可されたNSSAIを提供するものとする。空の許可されたNSSAIと保留中のNSSAIを受信すると、UEはPLMNに登録されているが、例えば、UEが許可されたNSSAIを受信するまで、緊急サービス(TS24.501[25]を参照)を除いて、アクセス時にPLMNによって提供されるサービスの使用を試みることなく、ネットワークスライス固有の認証及び認可手順の完了を待つ。
【0613】
AMFは、ステップ14で取得したNB-IoT優先度(NB-IoT Priority)を保存し、それをUEに割り当てられた5G-S-TMSIに関連付ける。
【0614】
3GPPアクセス経由で受信した登録要求メッセージにページング制限情報が含まれていない場合、AMFはこのUEに保存されているページング制限情報を削除し、それに応じてページング制限を停止する。
【0615】
3GPPアクセス経由で受信した登録要求メッセージに解放要求(Release Request)表示が含まれている場合、次のようになる。
【0616】
-AMFは、受信したページング制限情報でUEコンテキストを更新し、4.2.3.3項で説明されているように、ネットワークでトリガされるサービス要求手順(network triggered Service Request procedure)でそれを強制する。
【0617】
-AMFはユーザープレーンリソースを確立せず、登録手順の完了後、4.2.6項で説明されているようにAN解放手順をトリガする。
【0618】
AMFは、登録要求が受け入れられたことを示す登録受諾メッセージをUEに送信する。AMFが新しい5G-GUTIを割り当てる場合、5G-GUTIが含まれる。UEから「初期登録」(Initial Registration)、「モビリティ登録更新」(mobility registration update)、又は「災害ローミング登録」(Disaster Roaming Registration)タイプの登録要求メッセージを受信すると、AMFは、登録受諾メッセージに新しい5G-GUTIを含める。UEから「周期的な登録更新」(periodic registration update)タイプの登録要求メッセージを受信すると、AMFは、登録受諾メッセージに新しい5G-GUTIを含める。UEが同じPLMN内の別のアクセスを介してすでにRM-REGISTERED状態にある場合、UEは両方の登録に対して登録承諾で受信した5G-GUTIを使用する。登録承諾に5G-GUTIが含まれていない場合、UEは既存の登録に割り当てられた5G-GUTIを新規登録にも使用する。AMFが新しい登録エリアを割り当てる場合、AMFは登録受諾メッセージを介して登録エリアをUEに送信する。災害ローミング登録の場合、AMFはTS23.501[2]の5.40項に規定されている災害状況のあるエリアに限定して登録エリアを割り当てる。登録受諾メッセージに登録エリアが含まれていない場合、UEは古い登録エリアを有効であると見なす。モビリティ制限がUEに適用され、登録タイプが緊急登録ではない場合、モビリティ制限が含まれる。AMFは、確立されたPDUセッションをPDUセッションステータスでUEに通知する。UEは、受信したPDUセッションステータスで確立済みとしてマークされていないPDUセッションに関連する内部リソースをローカルに削除する。AMFがステップ18でPDUセッションのUPアクティベーションのためにNsmf_PDUSession_UpdateSMContext手順を呼び出し、SMFから拒否(rejection)を受信した場合、AMFはUEにPDUセッションIDとユーザープレーンリソースがアクティベートされなかった原因を通知する。UEが3GPPアクセスと非3GPPアクセスを介して異なるPLMNに属する2つのAMFに接続している場合、UEは、受信したPDUセッションステータスで確立済みとしてマークされていない、現在のPLMNのPDUセッションに関連する内部リソースをローカルに削除する。PDUセッションステータス情報が登録要求に含まれていた場合、AMFはPDUセッションステータスをUEに示す。
【0619】
RATタイプがNB-IoTで、ネットワークがコントロールプレーン再配置表示手順(Control plane Relocation Indication procedure)を使用するように構成されている場合、AMFは、コントロールプレーンCIoT 5GS最適化を使用するUEがトランケイティッド5G-S-TMSI(Truncated 5G-S-TMSI)を作成するために使用するトランケイティッド5G-S-TMSI構成(Truncated 5G-S-TMSI configuration)を、登録受諾メッセージに含める。TS23.501[2]の5.31.4.3項を参照。
【0620】
登録承諾で提供される許可されたNSSAIは登録エリアで有効であり、登録エリアに含まれるトラッキングエリアを有する全てのPLMNに適用される。許可されたNSSAIのマッピングは、許可されたNSSAIの各S-NSSAIのHPLMN S-NSSAIへのマッピングである。設定されたNSSAIのマッピングは、サービングPLMNの設定されたNSSAIの各S-NSSAIのHPLMN S-NSSAIへのマッピングである。
【0621】
UEがネットワークスライスの同時登録に対するサブスクリプションベースの制限機能のサポートを示した場合、AMFは、利用可能な場合、TS23.501[2]の5.15.12項で定義されているNSSRG情報を含める。
【0622】
UEがネットワークスライスの同時登録に対するサブスクリプションベースの制限機能のサポートを示しておらず、UEのサブスクリプション情報にSRG情報が含まれており、AMFが設定されたNSSAIをUEに提供している場合、設定されたNSSAIには、TS23.501[2]の5.15.12項によるS-NSSAIが含まれる。
【0623】
AMFは、登録受諾メッセージに、TS23.501[2]の5.6.5項に記載されている、UEに対してAMFが決定した登録エリア内で利用可能なLADNのリストのLADN情報を含める。AMFは、TS24.501[25]に記載されているように、UEが適用可能なオペレータ固有のアクセスカテゴリ定義を決定できるように、オペレータ定義のアクセスカテゴリ定義を含んでもよい。
【0624】
UEが登録要求にMICOモードを含めた場合、AMFは登録受諾メッセージでMICOモードを使用するかどうかを応答する。MICOモードがUEに許可されている場合、AMFは、登録受諾メッセージにアクティブタイム値及び/又は厳密に周期的な登録タイマ表示(Strictly Periodic Registration Timer Indication)を含めることができる。TS23.501[2]の第5.31.7項に記載されているとおり、UEの省電力を可能にするように、AMFは、ローカル設定、利用可能な場合、予想されるUEの動作(Expected UE Behaviour)、UEが示したプリファレンス、UEの機能、UEサブスクリプション情報及びネットワークポリシ、又はそれらの組み合わせに基づいて、周期的な登録更新(Periodic Registration Update)タイマ値、アクティブタイム(Active Time)値、及び厳密に周期的な登録タイマ表示(Strictly Periodic Registration Timer Indication)を決定する。ステップ1で説明したように、UEが登録要求メッセージ内で周期的な登録タイマ表示(Strictly Periodic Registration Timer Indication)の機能を示した場合、AMFは、厳密に周期的な登録タイマ表示をUEに適用することを決定する。AMFが厳密に周期的な登録タイマ表示とともに周期的な登録更新タイマ値をUEに提供する場合、UEとAMFは、TS23.501[2]の5.31.7.5項に記載されているように、このステップの後に周期的な登録更新タイマを開始する。
【0625】
3GPPアクセスを介した登録の場合、AMFはTS23.501[2]の5.16.3.2項に記載されているように、IMS Voice over PS Sessionサポート表示(IMS Voice over PS session supported Indication)を設定する。IMS Voice over PS Sessionサポート表示を設定するために、AMFは、4.2.8a項のUE Capability Match Request手順を実行して、IMS Voice over PSに関連するUEとNG-RAN無線機能の互換性をチェックする必要がある場合がある。AMFがNG-RANから音声サポート一致表示(Voice Support Match Indicator)を時間通りに受信しなかった場合、実装に基づいて、AMFはIMS Voice over PS Sessionサポート表示を設定し、後の段階でそれを更新してもよい。
【0626】
3GPPアクセスでの登録の場合であって、AMFはローカル設定に従って、TS23.501[2]の5.3.4.3.3項に記載されているように、NG-RANが現在のTAでは利用できないネットワークスライスをサポートするセルにUEをリダイレクトできるようにするためのターゲットNSSAI及び対応するRFSPインデックス取得又は決定する場合、AMFはターゲットNSSAIと対応するRFSPインデックスをNG-RANに提供する。
【0627】
非3GPPアクセスを介した登録の場合、AMFは、TS23.501[2]の5.16.3.2a項に記載されているように、IMS Voice over PS Sessionサポート表示を設定する。
【0628】
緊急サービスサポート表示は、緊急サービスがサポートされていること、つまり、UEが緊急サービスのPDUセッションを要求できることをUEに通知する。AMFがアクセス及びモビリティサブスクリプションデータの一部としてUDMから「MPS優先度」を受け取った場合、オペレータポリシに基づいて、「MPS優先度」は、TS24.501[25]に規定されているとおり、選択されたPLMN内でAccess Identity 1の設定が有効かどうかをUEに通知するために、UEへの登録受諾メッセージに含まれる。AMFがアクセス及びモビリティサブスクリプションデータの一部としてUDMから「MCX優先度」を受信した場合、オペレータポリシとMCXサービスへのUEサブスクリプションに基づいて、「MCX優先度」は、TS24.501[25]に規定されているとおり、選択されたPLMN内でAccess Identity 2の設定が有効かどうかをUEに通知するために、UEへの登録受諾メッセージに含まれる。受け入れられたDRXパラメータは、TS23.501[2]の5.4.5項で定義されている。AMFは、UEが登録要求メッセージにNB-IoTの要求されたDRXパラメータを含めた場合、NB-IoT用の受け入れられたDRXパラメータを含める。AMFは、TS23.501[2]の5.17.2.3.1項に記載されているように、N26パラメータを使用しないインターワーキングのネットワークサポートを設定する。AMFが拡張アイドルモードDRXの使用を受け入れる場合、TS23.501[2]の5.31.7.2項に記載されているとおり、AMFは拡張アイドルモード(extended idle mode)DRXパラメータとページングタイムウィンドウ(Paging Time Window)を含める。
【0629】
UDMがUEにサブスクリプションが変更されたことを示すことを意図している場合、ネットワークスライシングサブスクリプション変更表示(Network Slicing Subscription Change Indication)が含まれる。AMFがネットワークスライシングサブスクリプション変更表示を含める場合、UEは全てのPLMNの全てのネットワークスライシング設定をローカルに消去し、該当する場合は、受信した情報に基づいて現在のPLMNの構成を更新する。
【0630】
TS23.501[2]の5.15.9項に規定されているとおり、アクセスストラタム接続確立NSSAI包含モード(Access Stratum Connection Establishment NSSAI inclusion mode)は、アクセスストラタム接続確立(Access Stratum Connection Establishment)に、存在する場合、どのNSSAIを含めるかをUEに表示するために含まれている。AMFは、RRC接続確立の許可にNSSAIを含めることで許可されることが示されている場合のみ、3GPPアクセスのTS23.501[2]の5.15.9項で定義されている動作モードa、b、cに値を設定できる。
【0631】
PLMNに登録されているUEの場合、AMFは、TS24.501[25]で指定されているように処理される同等のPLMNのリストを提供する場合がある。SNPNに登録されているUEの場合、AMFは同等のPLMNのリストをUEに提供しない。
【0632】
UEがステップ1で拡張カバレッジの使用制限のサポートを含めた場合、AMFはN2メッセージで拡張カバレッジ制限情報(Enhanced Coverage Restricted information)をNG-RANに送信する。AMFは、拡張カバレッジ制限情報も登録受諾メッセージでUEに送信する。
【0633】
UEが登録受諾メッセージで拡張カバレッジ制限情報(Enhanced Coverage Restricted information)を受信した場合、UEはこの情報を保存し、拡張カバレッジ制限情報の値を使用して拡張カバレッジ機能を使用するかどうかを決定する。
【0634】
UEとAMFがMICOモードを有効にするためにネゴシエートし、AMFが拡張接続タイマを使用する場合、AMFはこのステップで拡張接続時間値(Extended Connected Time value)をNG-RANに提供する(TS23.501[2]の5.31.7.3項を参照)。拡張接続時間値は、非アクティブに関係なく、RANがUEをRRC-CONNECTED状態に維持する必要がある最小時間を示す。
【0635】
UEがその登録要求に優先ネットワーク動作を含めた場合、AMFは、サポートされるネットワーク動作情報(Supported Network Behaviour information)(TS23.501[2]の5.31.2項を参照)でサポート及び受け入れられるCIoT 5GS最適化を示す。
【0636】
AMFは、登録要求を拒否することで、UEを5GCから誘導(steer)することができる。AMFは、5GCからUEを誘導する前に、優先及びサポートされるネットワーク動作(Preferred and Supported Network Behaviour)(TS23.501[2]の5.31.2項を参照)とUEへのEPCの可用性を考慮する。
【0637】
AMFがMICOモードを受け入れ、モバイル終端データ又は保留中のシグナリングがある可能性があることを認識している場合、AMFは、TS23.501[2]の5.31.7.3項に記載されているように、少なくとも延長接続時間の間N2接続を維持し、拡張接続時間値をRANに提供する。
【0638】
サービスギャップタイムがサブスクリプション情報(ステップ14a~c)に存在しているか、又はサービスギャップタイムがAMFへの加入者データ更新通知手順(Subscriber Data Update Notification to AMF procedure)(4.5.1項を参照)によって更新されており、かつUEはUEサービスギャップ制御機能(UE Service Gap Control Capability)を示した場合、AMFは、サービスギャップタイムを含める。
【0639】
UEが登録受諾メッセージでサービスギャップタイムを受信した場合、UEはこのパラメータを保存し、サービスギャップ制御を適用する(TS23.501[2]の5.31.16項を参照)。
【0640】
ネットワークがWUSグループ化(WUS grouping)をサポートしている場合(TS23.501[2]を参照)、AMFはWUS支援情報(WUS Assistance Information)をUEに送信する。UEがステップ1でUEページング確率情報(UE paging probability information)を提供した場合、AMFはそれを考慮してWUS支援情報を決定する。
【0641】
UEとAMFがTS23.501[2]の5.4.4.1a項で定義されているRACSをサポートし、AMFはUE無線機能IDを使用してUEを設定する必要があり、AMFは、UEに対するNB-IoT無線機能以外のUE無線機能をすでに有する場合、AMFは、UEの無線機能のUE radio capability IDをUEに提供してもよく、UCMFは、このUEに対するNucmf_assignサービスオペレーションでAMFに返す。あるいは、UEとAMFがRACSをサポートする場合、AMFは、このPLMN内でPLMN割り当てのUE radio capability ID(any PLMN-assigned UE Radio Capability ID in this PLMN)を削除する表示をUEに提供してもよい(TS23.501[2]の5.4.4.1a項を参照)。
【0642】
UEが「CAGサポート」されており、AMFがUEのCAG情報を更新する必要がある場合、AMFは登録受諾メッセージ内のモビリティ制限の一部としてCAG情報を含めることができる。
【0643】
UEが登録要求メッセージで音声サービスのページング原因表示機能のサポート(support for the Paging Cause Indication for Voice Service feature)を示し、ネットワークがUEの音声サービスのページング原因表示機能をサポートし、適用する予定の場合、AMFは、登録受諾メッセージを運ぶN2メッセージ内に、UEが音声サービスのページング原因表示機能(Paging Cause Indication for Voice Service feature)をサポートしているという表示を含める。
【0644】
マルチUSIM UE(Multi-USIM UE)がステップ1でUE5GMMコアネットワーク機能で1つ以上のマルチUSIM固有機能のサポートを示した場合、AMFは、TS23.501[2]の5.38項に記載されている対応する1つ以上のマルチUSIM固有の機能がサポートされているかどうかを、接続解放のサポート(Connection Release Supported)、音声サービスのページング原因表示のサポート(Paging Cause Indication for Voice Service Supported)、ページング制限のサポート(Paging Restriction Supported)、ページング要求の拒否のサポート(Reject Paging Request Supported)表示(indications)の1つ又は複数を提供することにより、ネットワーク能力とネットワークによる設定に基づいて(つまり、ローカルネットワークポリシに基づいて)、マルチUSIM UEに示す。マルチUSIM UEが音声サービスのページング原因表示機能のサポートを示している場合、音声サービスのページング原因表示をサポートするAMFは、UEが音声サービスのページング原因表示機能をサポートするという表示をN2メッセージに含める。AMFは、ページング制限のサポート(Paging Restriction Supported)と、接続解放のサポート(Connection Release Supported)又はページング要求の拒否のサポート(Reject Paging Request Supported)のいずれかのみを示す。UEは、AMFがサポートされていると示したマルチUSIM固有の機能のみを使用するものとする。
【0645】
21b.[オプション]新しいAMFは、4.16.11項で定義されているように、UEポリシアソシエーション確立(UE Policy Association Establishment)を実行する。緊急登録の場合、この手順はスキップされる。
【0646】
新しいAMFは、Npcf_UEPolicyControl Create RequestをPCFに送信する。PCFは、Npcf_UEPolicyControl Create Responseを新しいAMFに送信する。
【0647】
PCFは、4.2.4.3項で定義されているように、UE構成更新手順(UE Configuration Update Procedure)をトリガする。
【0648】
22.[条件付き]UEから新しいAMFへ:登録完了(Registration Complete) ()。
【0649】
ステップ21で[サービングPLMNの設定されたNSSAI]、[設定されたNSSAIのマッピング]、[NSSRG情報]、及びネットワークスライシングサブスクリプション変更表示(Network Slicing Subscription Change Indication)、又はCAG情報のいずれかを受信した後、正常に更新されたときUEは登録完了メッセージをAMFに送信する。
【0650】
UEは、新しい5G-GUTIが割り当てられたかどうかを確認するために、登録完了メッセージをAMFに送信する。
【0651】
新しい5G-GUTIが割り当てられた場合、下位層(3GPPアクセス又は非3GPPアクセス)がUEのRM層に、登録完了メッセージが無線インターフェースを介して正常に転送されたことを示すと、UEは新しい5G-GUTIを3GPPアクセスの下位層に渡す。
【0652】
注14:上記が必要なのは、NG-RANがRRC Inactive状態を使用する可能性があり、5G-GUTIの一部がページングフレーム(Paging Frame)の計算に使用されるためである(TS38.304[44]及びTS36.304[43]を参照)。5G-ANがUEにその受信を確認した後、登録完了(Registration Complete)がAMFに確実に配信されることが想定される。
【0653】
アクティブ化されるPDUセッションのリストが登録要求に含まれておらず、登録手順がCM-CONNECTED状態で開始されなかった場合、AMFは4.2.6項に従ってUEとのシグナリング接続を解放する。
【0654】
フォローオン(Follow-on)要求が登録要求に含まれる場合、AMFは登録手順の完了後にシグナリング接続を解放しない。
【0655】
一部のシグナリングがAMF内又はUEと5GCの間で保留されていることをAMFが認識している場合、AMFは登録手順の完了直後にシグナリング接続を解放しない。
【0656】
ステップ21でPLMN割り当てのUE無線能力ID(PLMN-assigned UE radio capability ID)が含まれる場合、AMFは、登録完了メッセージを受信すると、PLMN割り当てのUE無線能力IDをUEコンテキストに格納する。
【0657】
UEがステップ21でPLMN割り当てのUE無線機能ID削除表示(PLMN-assigned UE Radio Capability ID deletion indication)を受信した場合、UEは、このPLMNに対するPLMN割り当てのUE無線機能IDを削除する。
【0658】
23.[条件付き]AMFからUDM:14bでUDMによってAMFに提供されるアクセス及びモビリティサブスクリプションデータが、UDMがこの情報に関する受信の応答をUEに要求するという表示と共にローミングのステアリング情報を含む場合、AMFは、Nudm_SDM_Infoを使用してUE応答をUDMに提供する。ローミングのステアリング情報のハンドリングに関してより詳しくは、TS23.122[22]を参照されたい。
【0659】
23a.3GPPアクセスを介した登録の場合、AMFがシグナリング接続を解放しない場合、AMFはRRC非アクティブアシスタンス情報(RRC Inactive Assistance Information)をNG-RANに送信する。
【0660】
非3GPPアクセスを介した登録の場合、UEが3GPPアクセスでもCM-CONNECTED状態にある場合、AMFはRRC非アクティブアシスタンス情報をNG-RANに送信する。
【0661】
また、AMFは、Nudm_SDM_Infoサービスオペレーションを使用して、UEがCAG情報又はネットワークスライシングサブスクリプション変更表示(Network Slicing Subscription Change Indication)(ステップ21及びステップ22を参照)を受信し、それに基づいて動作したという確認応答をUDMに提供する。
【0662】
24.[条件付き]AMFからUDM:ステップ14aの後、前述のステップのいずれかと並行して、AMFはNudm_UECM_Updateを使用して「PSセッションにおけるIMS音声の同質サポート(Homogeneous Support of IMS Voice over PS Sessions)」表示をUDMに送信する。
【0663】
-AMFがIMS Voice over PS Sessionsのサポートを評価している場合は、TS23.501[2]の5.16.3.2項を参照のこと。
【0664】
-AMFがHomogeneous Support of IMS Voice over PS Sessionsを更新する必要があると判断した場合は、TS23.501[2]の5.16.3.3項を参照のこと。
【0665】
25.[条件付き]UEが登録要求のUE MMコアネットワーク機能でネットワークスライス固有の認証及び認可手順のサポートを示し、及び、HPLMNのS-NSSAIはネットワークスライス固有の認証と認可の対象となる場合、関連する手順はこのステップで実行される(4.2.9.1項を参照)。全てのS-NSSAIに対してネットワークスライス固有の認証及び認可手順が完了すると、AMFは、UE構成更新手順をトリガして、ネットワークスライス固有の認証と認可が成功したS-NSSAIも含む許可されたNSSAIを配信し、拒否されたNSSAIを適切な拒否原因値とともに含める。
【0666】
保留中のネットワークスライス固有の認証及び認可により、登録エリアのトラッキングエリアが以前に非許可エリアとして割り当てられていた場合、AMFはモビリティ制限を削除する。
【0667】
AMFは、ネットワークスライス固有の認証及び認可の対象となるHPLMNの任意のS-NSSAIに対するネットワークスライス固有の認証及び認可が成功したことの表示をUEコンテキストに格納する。
【0668】
ネットワークスライス固有の認証及び認可手順が完了したら、AMFがPLMNによってすでに認証及び認可されているUEの許可されたNSSAIにS-NSSAIを提供できず、デフォルトのS-NSSAIを更に検討できない場合、AMFは、4.2.2.3.3項に記載されているネットワーク開始登録解除手順(Network-initiated Deregistration procedure)を実行し、明示的な登録解除要求メッセージに、拒否されたS-NSSAIのリストを含め、それぞれに適切な拒否原因値が含まれる。
【0669】
NFコンシューマへのモビリティ関連イベント通知は、4.15.4項で説明されているケースの場合、この手順の最後にトリガされる。
【0670】
<4.2.2.2.3 AMF再割り当てによる登録>
AMFが登録要求を受信すると、例えば初期AMFがUEにサービスを提供するのに適切なAMFではない場合など、AMFは登録要求を別のAMFにリルーティングする必要がある場合がある。図4.2.2.2.3-1で説明されているAMF再割り当て手順による登録は、登録手順中にUEのNASメッセージをターゲットAMFにリルーティングするために使用される。
【0671】
図4.2.2.2.3-1:AMF再割り当て手順による登録(図16を参照)
【0672】
初期AMFとターゲットAMFは、NRFにその機能を登録する。
【0673】
1.図4.2.2.2.2-1のステップ1及び2が発生し、(R)ANは初期UEメッセージ内で登録要求メッセージを初期AMFに送信する。
【0674】
2.AMFが登録要求をリルーティングするかどうかを決定するためにSUPI及び/又はUEのサブスクリプション情報を必要とする場合、又は登録要求が完全性を保護されて送信されなかった場合、又は完全性保護が失敗として示された場合、AMFは図4.2.2.2.2-1のステップ4~9a又は9bを実行する。
【0675】
3a.[条件付き]初期AMFが登録要求をリルーティングするかどうかを決定するためにUEのサブスクリプション情報を必要とし、UEのスライス選択サブスクリプション情報が古いAMFによって提供されなかった場合、AMFはTS23.501[2]の6.3.8項に記載されているようにUDMを選択する。
【0676】
3b.初期AMFからUDM:Nudm_SDM_Get(SUPI、スライス選択サブスクリプションデータ(Slice Selection Subscription data))。
【0677】
初期AMFは、Nudm_SDM_Get(5.2.3.3.1項を参照)サービスオペレーションを呼び出すことによって、UDMからUEのスライス選択サブスクリプションデータを要求する。UDMは、Nudr_DM_Query(SUPI、スライス選択サブスクリプションデータ(Slice Selection Subscription data))によってUDRからこの情報を取得することができる。
【0678】
3c.UDMから初期AMFへ:Nudm_SDM_Getへの応答。AMFは、Subscribed S-NSSAIを含むスライス選択サブスクリプションデータを取得する。
【0679】
UDMはスライス選択データで初期AMFに応答する。
【0680】
編集者注:災害ローミング登録の場合、UDMが災害ローミングサービスに適用可能なスライス選択サブスクリプションデータをAMFに提供する方法はFFSである。
【0681】
4a.[条件付き]初期AMFからNSSF:Nnssf_NSSelection_Get(要求されたNSSAI(Requested NSSAI)、[要求されたNSSAIのマッピング(Mapping Of Requested NSSAI)]、デフォルトのS-NSSAI表示を持つSubscribed S-NSSAI(Subscribed S-NSSAI(s) with the default S-NSSAI indication)、[NSSRG情報(NSSRG Information)]、TAI、他のアクセスタイプの許可されたNSSAI(Allowed NSSAI for the other access type)(存在する場合)、[許可されたNSSAIのマッピング(Mapping of Allowed NSSAI)]、SUPIのPLMN ID)。
【0682】
スライス選択が必要な場合(TS23.501[2]の5.15.5.2.1項を参照)、例えば、初期AMFは、サブスクリプション情報によって許可されている要求されたNSSAIの全てのS-NSSAIにサービスを提供することはできない場合、初期AMFは、要求されたNSSAI、オプションとして、要求されたNSSAIのマッピング、デフォルトのS-NSSAI表示を持つSubscribed S-NSSAI、[NSSRG情報]、他のアクセスタイプの許可されたNSSAI(存在する場合)、許可されたNSSAIのマッピング、SUPIのPLMN ID、及びUEのTAIを含めることによってNSSFからNnssf_NSSelection_Getサービスオペレーションを呼び出す。
【0683】
AMFは、利用可能な場合、TS23.501[2]の5.15.12項で定義されている、HPLMNのS-NSSAIに関するNSSRG情報を含め、これには、UEがネットワークスライスの同時登録に対するサブスクリプションベースの制限のサポート(support of the subscription-based restrictions to simultaneous registration of network slices)を示しているかどうか、及び、UDMが、すべてのSubscribed S-NSSAIを非サポートUEに提供することを示したかどうかの情報が含まれる。
【0684】
4b.[条件付き]NSSFから初期AMF:Nnssf_NSSelection_Getへの応答(AMFセット(AMF Set)又はAMFアドレスのリスト(list of AMF addresses)、第1のアクセスタイプの許可されたNSSAI(Allowed NSSAI for the first access type)、[許可されたNSSAIのマッピング(Mapping Of Allowed NSSAI)]、[第2のアクセスタイプの許可されたNSSAI(Allowed NSSAI for the second access type)]、[許可されたNSSAIのマッピング(Mapping of Allowed NSSAI)]、[NSI ID]、[NRF]、[拒否されたリスト(S-NSSAI、原因値)(List of rejected (S-NSSAI(s), cause value(s)))]、[サービングPLMNの設定されたNSSAI(Configured NSSAI for the Serving PLMN)]、[設定されたNSSAIのマッピング(Mapping Of Configured NSSAI)])。
【0685】
NSSFは、TS23.501[2]の5.15.5.2.1項のポイント(B)で指定されたステップを実行する。NSSFは、第1のアクセスタイプの許可されたNSSAI、オプションとして、許可されたNSSAIのマッピング、第2のアクセスタイプの許可されたNSSAI(存在する場合)、オプションとして、許可されたNSSAIのマッピング、及びターゲットAMFセット、又は構成に基づいた候補AMFのリストを初期AMFに返す。NSSFは、特定のS-NSSAIに対応するネットワークスライスインスタンスに関連付けられたNSI IDを返してもよい。NSSFは、選択されたネットワークスライスインスタンス内でNF/サービスを選択するために使用されるNRFを返してもよい。許可されたNSSAIに含まれていないS-NSSAIの拒否原因に関する情報も返す場合がある。NSSFは、サービングPLMNの設定されたNSSAI、及び場合によっては設定されたNSSAIの関連マッピングを返す場合がある。NSSRG情報が要求に含まれていた場合、TS23.501[2]の5.15.12項に記載されている通り、NSSFは設定されたNSSAIを提供する。
【0686】
注1:もしあれば、NSSFによって返されるNRFは、オペレータの展開決定に従って、NRFの任意のレベル(TS23.501[2]の6.2.6項を参照)に属する。
【0687】
5.[条件付き]初期AMFから古いAMF:Namf_Communication_RegistrationStatusUpdate(失敗の原因(failure cause))。
【0688】
別のAMFが選択された場合、初期AMFは古いAMFに拒否指示(reject indication)を送信し、UE登録手順が初期AMFで完全には完了しなかったことを伝える。古いAMFは、Namf_Communication_UEContextTransferがまったく受信されなかったかのように続行する。
【0689】
6a.[条件付き]初期AMFからNRF:Nnrf_NFDiscovery_Request(NFタイプ、AMFセット)。
【0690】
初期AMFがターゲットAMFアドレスをローカルに保存せず、初期AMFがターゲットAMFへの直接リルートを使用する予定である場合、又は(NG-R)AN経由のリルートメッセージにAMFアドレスを含める必要がある場合、初期AMFはNRFからNnrf_NFDiscovery_Requestサービスオペレーションを呼び出し、UEにサービスを提供するために必要なNF機能を持つ適切なターゲットAMFを見つける。NFタイプはAMFに設定される。AMFセットはNnrf_NFDiscovery_Requestに含まれる。
【0691】
6b.[条件付き]NRFからAMF:Nnrf_NFDiscovery_Requestへの応答((AMFポインター(AMF pointer)、AMFアドレス(AMF address)、及び追加の選択ルールとNF機能)(plus additional selection rules and NF capabilities)のリスト)。
【0692】
NRFは、潜在的なターゲットAMFのリスト(list of potential target AMF(s))で応答する。NRFはまた、候補AMFによって提供されるサービスの詳細を、選択されたAMFがNRFに登録した通知サービスの各タイプについての通知エンドポイント(利用可能な場合)とともに提供してもよい。代替として、潜在的なターゲットAMFとその機能とオプションで追加の選択ルールのリストが提供される。登録されたNFと必要な機能に関する情報に基づいて、ターゲットAMFが初期AMFによって選択される。
【0693】
UEと初期AMFとの間にセキュリティアソシエーションが確立されている場合、登録失敗を回避するために、初期AMFはステップ7(A)を実行することによってNASメッセージをターゲットAMFに転送する。
【0694】
注2:初期AMFが(R)AN経由でNASメッセージをターゲットAMFに転送する場合、初期AMF内のセキュリティコンテキストはターゲットAMFに転送されない。この場合、UE内のセキュリティコンテキストとターゲットAMFが同期していないため、UEはターゲットAMFから送信されたNASメッセージを拒否する。
【0695】
注3:手順7(A)でAMF再割り当てを実行した場合、ネットワークスライスの分離(Network slice isolation)を完全に維持することはできない。
【0696】
初期AMFがターゲットAMFセットの一部ではなく、ターゲットAMFセットを使用してNRFにクエリを実行しても候補AMFのリストを取得できない場合(例えば、AMF上でローカルに事前設定されたNRFは要求された情報を提供しない、NSSFによって提供された適切なNRFへのクエリが成功しなかった、又は、初期AMFは、初期AMFがサービスを提供するAMFとして認可されていないことを認識している、など)、初期AMFは、UEと初期AMFの間にセキュリティアソシエーションが確立されていない限り、ステップ7(B)を実行して、(R)ANを介して、NASメッセージをターゲットAMFに転送し、許可されたNSSAIとAMFセットは、TS23.501[2]の6.3.5項に記載されているように、(R)ANがターゲットAMFを選択できるようにするために含まれている。
【0697】
7(A).初期AMFがローカルポリシとサブスクリプション情報に基づいて、NASメッセージをターゲットAMFに直接転送することを決定した場合、初期AMFはターゲットAMFに対してNamf_Communication_N1MessageNotifyを呼び出し、リルーティングされたNASメッセージを伝送する。Namf_Communication_N1MessageNotifyサービスオペレーションには、ANアクセス情報(例えば、(R)ANがN2終端点(N2 terminating point)を識別できるようにする情報、CAGセルのCAG識別子)及び完全な登録要求メッセージ(full Registration Request message)、及びUEのSUPI、UEが有効にされていることを示す情報要素と、利用可能な場合はMMコンテキストが含まれる。ステップ4bで説明したように、初期AMFがNSSFから情報を取得した場合、AMFセット又はAMFアドレスのリストを除くその情報が含まれる。次に、ターゲットAMFは、ステップ8でターゲットAMFからRANへの第1のメッセージ内のUEの新しく更新されたN2終端ポイントで(R)ANを更新する。
【0698】
7(B).ターゲットAMFがNSSFから返され候補AMFのリストによって識別されない限り初期AMFが(R)AN経由でNASメッセージをターゲットAMFに転送することをローカルポリシとサブスクリプション情報に基づいて決定した場合、初期AMFは、リルート(Reroute)NASメッセージを(R)ANに送信する(ステップ7a)。リルートNASメッセージには、ターゲットAMFに関する情報と完全な登録要求メッセージ(full Registration Request message)が含まれる。古いAMFが登録要求メッセージの完全性を正常にチェックしたか又はステップ2で認証手順が正常に実行されたときに、ステップ2で初期AMFが古いAMFからのMMコンテキストを受信又はMMコンテキストなしのSUPIを受信した場合、初期AMFは、ステップ4bで説明したように初期AMFが情報を取得した場合に、SUPIと、UEが有効にされていることを示す情報要素とを含める。初期AMFがステップ4bで説明したように情報を取得した場合、その情報が含まれる。(R)ANは、NSSFが提供したステップ4bからの情報を含む、スライシングによるリルートを示す初期UEメッセージをターゲットAMFに送信する(ステップ7b)。(R)ANは、初期NASメッセージに対するリルートNASメッセージにSUPIと、UEが有効にされていることを示す情報要素、及び他の受信した情報要素も含める。
【0699】
8.ターゲットAMFがSUPIとUEが有効にされていることを示す情報要素(information element indicating the UE is validated)を受信した場合、ターゲットAMFはSUPIとUEが有効にされていることを示す情報要素をNamf_Communication_UEContextTransferメッセージで古いAMFに送信する。SUPIとUEが有効にされていることを示す情報要素を含むNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを受信すると、古いAMFは、完全性チェックを実行せずに、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージでUEコンテキストをターゲットAMFに送信する。ターゲットAMFがSUPIとUEが有効にされていることを示す情報要素を受信しない場合、ステップ7(A)a又はステップ7(B)bで送信された登録要求メッセージを受信した後、ターゲットAMFは、図4.2.2.2.2-1のステップ4から22までの登録手順を続行し(ターゲットAMFは新しいAMFに対応する)、これには、古いAMFから取得したUEコンテキストが含まれる。5Gセキュリティコンテキストが初期AMFから受信された場合、ターゲットAMFは古いAMFから取得した5Gセキュリティコンテキストの代わりに、そのコンテキストを引き続き使用する。初期AMFがNASメッセージをターゲットAMFに転送することを決定した場合(ステップ7(A)、ターゲットAMFから(R)ANへの第1のメッセージ(初期コンテキストセットアップ要求、又はダウンリンクNASトランスポートのいずれか)には、初期AMFのAMF名(AMF name)とターゲットAMF UE NGAP IDが含まれる。
【0700】
当業者には理解されるように、本開示は方法及びシステムとして具体化することができる。従って、本開示は、完全にハードウェアの実施形態、ソフトウェアの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアの側面を組み合わせた実施形態の形態をとることができる。
【0701】
ブロック図の各ブロックはコンピュータプログラム命令によって実装できることが理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてマシンを生成し、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令は、フローチャート及び/又はブロック図のブロックで指定された機能/動作を実装する手段を作成する。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサは、例えば、複数のマイクロプロセッサ、1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成などのコンピューティングデバイスの組み合わせとして実装されてもよい。
【0702】
本明細書に開示される例に関連して説明される方法又はアルゴリズムは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、又はその2つの組み合わせで直接具現化することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、又は当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体に常駐することができる。記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。あるいは、記憶媒体はプロセッサと一体であってもよい。プロセッサと記憶媒体は、ASIC内に存在する場合がある。
【0703】
開示された例の前述の説明は、当業者が本開示を作成又は使用できるようにするために提供されたものである。これらの例に対するさまざまな修正は当業者には容易に明らかであろう。本明細書で定義される一般原理は、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく他の例に適用することができる。従って、本開示は、本明細書に示される例に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示される原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【0704】
本開示は、その例示的な態様を参照して特に図示及び説明されてきたが、本開示はこれらの態様に限定されない。この文書によって定義される本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細におけるさまざまな変更を行うことができることが当業者には理解されよう。例えば、上記の態様は5GSに限定されるものではなく、5GS以外の通信システム(例えば、6Gシステム、ビヨンド(Beyond)5Gシステム)にも適用可能である。
【0705】
上記に開示した実施の形態の全部又は一部は、以下の付記のようにも記載できるが、これらに限定されるものではない。
【0706】
付記1.非地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)装置の方法であって、前記方法は、
地理的に選択されたAMF装置からNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを受信する
ことを含み、
前記Namf_Communication_UEContextTransferメッセージは、登録要求メッセージと、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project(3GPP))アクセスに設定されたアクセスタイプを示す情報と、を含み、
前記方法は、
前記Namf_Communication_UEContextTransferメッセージに前記情報が含まれている場合、非3GPPアクセス用の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))セキュリティコンテキストに基づいて前記登録要求メッセージの完全性チェックを実行する
ことを含むことを特徴とする方法。
【0707】
付記2.付記1に記載の方法であって、前記方法は、更に、
前記非地理的に選択されたAMF装置が完全性チェックに成功した場合、前記地理的に選択されたAMFにNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを送信する
ことを含むことを特徴とする方法。
【0708】
付記3.地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)装置の方法であって、前記方法は、
登録要求メッセージを受信する
ことを含み、
前記登録要求メッセージは、前記登録要求メッセージが非第3世代パートナーシッププロジェクト(non-3rd Generation Partnership Project(非3GPP))アクセス用の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))セキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護されていることを示す情報を含み、
前記方法は、
Namf_Communication_UEContextTransferメッセージを非地理的に選択されたAMF装置に送信する
ことを含み、
前記Namf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記情報を含む
ことを特徴とする方法。
【0709】
付記4.地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)装置の方法であって、前記方法は、
登録要求メッセージを受信する
ことを含み、
前記登録要求メッセージは、前記登録要求メッセージが非第3世代パートナーシッププロジェクト(non-3rd Generation Partnership Project(非3GPP)アクセス用の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))セキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護されていることを示す第1の情報と、3GPPアクセスを介した登録が優先されるか、前記非3GPPアクセスを介した登録が優先されるかを示す第2情報とを含み、
前記方法は、
Namf_Communication_UEContextTransferメッセージを非地理的に選択されたAMF装置に送信し
前記非地理的に選択されたAMF装置からNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する
ことを含み、
前記Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、非3GPPアクセスに関連するユーザ装置(UE)コンテキストを転送できない、又は、非3GPPインターワーキング機能(Non-3GPP InterWorking Function(N3IWF))は、前記非地理的に選択されたAMF装置との接続のみを確立できることを示す第3の情報を含み、
前記方法は、
前記第2の情報が前記3GPPアクセスを介した登録が好ましいことを示す場合に、登録受諾メッセージを送信する
ことを含み、
前記登録受諾メッセージは、前記地理的に選択されたAMF装置が前記3GPPアクセスと前記非3GPPアクセスのためにUEを同時に登録できないことを示す第4の情報を含み、
前記方法は、
前記第2の情報が前記非3GPPアクセスを介した登録が好ましいことを示す場合に、登録拒否メッセージを送信する
ことを含み、
前記登録拒否メッセージは前記第4の情報を含む
ことを特徴とする方法。
【0710】
付記5.ユーザ装置(UE)の方法であって、前記方法は、
登録手順を開始し、
登録要求メッセージを送信する
ことを含み、
前記登録要求メッセージは、前記登録要求メッセージが非第3世代パートナーシッププロジェクト(non-3rd Generation Partnership Project(非3GPP)アクセス用の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))セキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護されていることを示す第1の情報を含む
ことを特徴とする方法。
【0711】
付記6.付記5に記載の方法であって、
前記登録要求メッセージは、3GPPアクセスを介した登録が優先されるか、又は前記非3GPPアクセスを介した登録が優先されるかを示す第2の情報を含む
ことを特徴とする方法。
【0712】
付記7.付記6に記載の方法であって、前記方法は、更に、
前記第2の情報が前記3GPPアクセスを介した登録が好ましいことを示す場合、登録受諾メッセージを受信する
ことを含み、
前記登録受諾メッセージは、地理的に選択されたAMF装置が前記3GPPアクセスと前記非3GPPアクセスのためにUEを同時に登録できないことを示す第3の情報を含み、
前記方法は、
前記第2の情報が前記非3GPPアクセスを介した登録が好ましいことを示す場合、登録拒否メッセージを受信する
ことを含み、
前記登録拒否メッセージは第3の情報を含む
ことを特徴とする方法。
【0713】
付記8.非地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(non-Access and Mobility Management Function(AMF))装置の方法であって、前記方法は、
地理的に選択されたAMF装置からNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを受信する
ことを含み、
前記Namf_Communication_UEContextTransferメッセージは、登録要求メッセージと、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project(3GPP))アクセスに設定されたアクセスタイプを示す情報と、を含み、
前記方法は、
前記Namf_Communication_UEContextTransferメッセージに前記情報が含まれている場合、非3GPPアクセス用の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))セキュリティコンテキストに基づいて前記登録要求メッセージの完全性チェックを実行し、
前記非地理的に選択されたAMF装置が完全性チェックを正常に実行し、前記非地理的に選択されたAMF装置が、前記非地理的に選択されたAMF装置のみに非3GPPインターワーキング機能(Non-3GPP InterWorking Function(N3IWF))が接続されていると判断した場合、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを前記地理的に選択されたAMF装置に送信する
ことを含み、
前記Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記非3GPPアクセスに関連するユーザ装置(UE)コンテキストを転送できないこと、又は前記N3IWFが前記非地理的に選択されたAMF装置との接続のみを確立できることを示す情報を含む
ことを特徴とする方法。
【0714】
付記9.非地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(non-Access and Mobility Management Function(AMF))装置であって、前記装置は、
地理的に選択されたAMF装置からNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを受信する手段
を備え、
前記Namf_Communication_UEContextTransferメッセージは、登録要求メッセージと、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project(3GPP))アクセスに設定されたアクセスタイプを示す情報と、を含み、
前記装置は、
前記Namf_Communication_UEContextTransferメッセージに前記情報が含まれている場合、非3GPPアクセス用の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))セキュリティコンテキストに基づいて前記登録要求メッセージの完全性チェックを実行する手段
を含むことを特徴とする方法。
【0715】
付記10.付記9に記載の非地理的に選択されたAMF装置であって、
前記非地理的に選択されたAMF装置が完全性チェックを正常に実行した場合、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを前記地理的に選択されたAMF装置に送信する手段
を含むことを特徴とする装置。
【0716】
付記11.地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF(Access and Mobility Management Function))装置であって、
登録要求メッセージを受信する手段
を備え、
前記登録要求メッセージは、前記登録要求メッセージが非第3世代パートナーシッププロジェクト(non-3rd Generation Partnership Project(非3GPP)アクセス用の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))セキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護されていることを示す情報を含み、
前記装置は、
Namf_Communication_UEContextTransferメッセージを非地理的に選択されたAMF装置に送信する手段
を含み、
前記Namf_Communication_UEContextTransferメッセージは前記情報を含む
ことを特徴とする装置。
【0717】
付記12.地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF(Access and Mobility Management Function))装置であって、
登録要求メッセージを受信する手段
を備え、
前記登録要求メッセージは、前記登録要求メッセージが非第3世代パートナーシッププロジェクト(non-3rd Generation Partnership Project(非3GPP)アクセス用の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))セキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護されていることを示す第1の情報と、3GPPアクセスを介した登録が優先されるか、前記非3GPPアクセスを介した登録が優先されるかを示す第2情報とを含み、
前記装置は、
Namf_Communication_UEContextTransferメッセージを非地理的に選択されたAMF装置に送信する手段と、
前記非地理的に選択されたAMF装置からNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する手段と、
を含み、
前記Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、非3GPPアクセスに関連するユーザ装置(UE)コンテキストを転送できない、又は、非3GPPインターワーキング機能(Non-3GPP InterWorking Function(N3IWF))は、前記非地理的に選択されたAMF装置との接続のみを確立できることを示す第3の情報を含み、
前記装置は、
前記第2の情報が前記3GPPアクセスを介した登録が好ましいことを示す場合に、登録受諾メッセージを送信する
ことを含み、
前記登録受諾メッセージは、前記地理的に選択されたAMF装置が前記3GPPアクセスと前記非3GPPアクセスのためにUEを同時に登録できないことを示す第4の情報を含み、
前記装置は、
前記第2の情報が前記非3GPPアクセスを介した登録が好ましいことを示す場合に、登録拒否メッセージを送信する手段
を含み、
前記登録拒否メッセージは前記第4の情報を含む
ことを特徴とする装置。
【0718】
付記13.ユーザ装置(UE(User Equipment))であって、
登録手順を開始する手段と、
登録要求メッセージを送信する手段と、
を備え、
前記登録要求メッセージは、前記登録要求メッセージが非第3世代パートナーシッププロジェクト(non-3rd Generation Partnership Project(非3GPP)アクセス用の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))セキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護されていることを示す第1の情報を含む
ことを特徴とするUE。
【0719】
付記14.付記13に記載のUEであって、
前記登録要求メッセージは、3GPPアクセスを介した登録が優先されるか、前記非3GPPアクセスを介した登録が優先されるかを示す第2情報を含む
ことを特徴とするUE。
【0720】
付記15.付記14に記載のUEであって、前記UEは更に、
前記第2の情報が前記3GPPアクセスを介した登録が好ましいことを示す場合、登録受諾メッセージを受信する手段
を備え、
前記登録受諾メッセージは、地理的に選択されたAMF装置が前記3GPPアクセスと前記非3GPPアクセスのためにUEを同時に登録できないことを示す第3の情報を含み、
前記UEは、
前記第2の情報が前記非3GPPアクセスを介した登録が好ましいことを示す場合、登録拒否メッセージを受信する手段
を備え、
前記登録拒否メッセージは第3の情報を含む
ことを特徴とするUE。
【0721】
付記16.非地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(non-Access and Mobility Management Function(AMF))装置であって、前記装置は、
地理的に選択されたAMF装置からNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを受信する手段
を備え、
前記Namf_Communication_UEContextTransferメッセージは、登録要求メッセージと、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project(3GPP))アクセスに設定されたアクセスタイプを示す情報と、を含み、
前記装置は、
前記Namf_Communication_UEContextTransferメッセージに前記情報が含まれている場合、非3GPPアクセス用の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))セキュリティコンテキストに基づいて前記登録要求メッセージの完全性チェックを実行する手段と、
前記非地理的に選択されたAMF装置が完全性チェックを正常に実行し、前記非地理的に選択されたAMF装置が、前記非地理的に選択されたAMF装置のみに非3GPPインターワーキング機能(Non-3GPP InterWorking Function(N3IWF))が接続されていると判断した場合、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを前記地理的に選択されたAMF装置に送信する手段と
を備え、
前記Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記非3GPPアクセスに関連するユーザ装置(UE)コンテキストを転送できないこと、又は前記N3IWFが前記非地理的に選択されたAMF装置との接続のみを確立できることを示す情報を含む
ことを特徴とする装置。
【0722】
付記17.非地理的に選択されたコアネットワーク装置の方法であって、前記方法は、
地理的に選択されたコアネットワーク装置から、第1のアクセスを示すアクセスタイプ情報を含む第1のメッセージを受信し、
前記第1のアクセスに対してネットワークアクセス層(Network Access Stratum(NAS))セキュリティコンテキストを使用して完全性チェックを実行し、
前記第1のメッセージに対応する第2のメッセージを前記地理的に選択されたコアネットワーク装置に送信し、
前記第1のアクセスを示す前記アクセスタイプ情報は、第2のアクセスを介して前記非地理的に選択されたコアネットワーク装置に登録された通信端末から基地局に送信される
ことを特徴にする方法。
【0723】
付記18.地理的に選択されたコアネットワーク装置の方法であって、
第1のアクセスを介して登録手順を開始する通信端末と通信し、
前記通信端末が使用する前記第1のアクセスタイプと前記第2のアクセスタイプとの間のアクセスタイプの優先順位を示す第3のメッセージを前記通信端末から受信し、
前記第1のアクセスに関連する完全性チェックを開始するために、前記第1のアクセスタイプを示す第4のメッセージを、非地理的に選択されたコアネットワーク装置に送信し、
前記非地理的に選択されたコアネットワーク装置から、前記地理的に選択されたコアネットワーク装置が前記非地理的に選択されたコアネットワーク装置用のインターフェースに接続できない又は第2のアクセスコンテキストが転送できないことを示す第5のメッセージを受信し、
オペレータポリシ、ユーザサブスクリプション、及び前記第3のメッセージに関連する情報の少なくとも1つに基づいて、前記第1のアクセスを介しての登録手順と前記第2のアクセスを介しての登録手順との少なくとも1つを実行する
ことを含むことを特徴とする方法。
【0724】
付記19.付記18に記載の方法であって、
前記通信端末が前記第1のアクセスと前記第2のアクセスに同時に登録できないことを示す第6のメッセージを前記通信端末に送信する
ことを含み、
前記通信端末は、前記第6のメッセージに基づいて、前記通信端末が前記第1のアクセスに登録されているとみなす
ことを特徴とする方法。
【0725】
付記20.付記18に記載の方法であって、
前記通信端末が前記第1のアクセスと前記第2のアクセスに同時に登録できないことを示す第7のメッセージを前記通信端末に送信する
ことを含み、
前記通信端末は、前記第7のメッセージに基づいて、前記通信端末が前記第2のアクセスに登録されているとみなす
ことを特徴とする方法。
【0726】
付記21.コアネットワーク装置の方法であって、
通信端末と通信し、
前記通信端末が前記通信端末から他のコアネットワーク装置に第9のメッセージを送信することが有効にされていることを示す第8のメッセージを基地局に送信する
ことを含むことを特徴とする方法。
【0727】
付記22.コアネットワーク装置の方法であって、
Namf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信し、
Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信し、
メッセージを送信する
ことを含み、
前記メッセージは、ユーザ装置(User Equipment)が有効にされたことを示す情報を含む
ことを含むことを特徴とする方法。
【0728】
付記23.第1のコアネットワーク装置の方法であって、
第2のコアネットワーク装置からメッセージを受信する
ことを含み、
前記メッセージは、ユーザ装置(User Equipment)が有効化されたことを示す情報を含み、
前記方法は、
前記情報を第3のコアネットワーク装置に送信する
ことを含むことを特徴とする方法。
【0729】
付記24.第1のコアネットワーク装置の方法であって、
ユーザ装置(User Equipment)が有効化されたことを示す情報を受信し、
前記UEに対する登録要求メッセージの完全性チェックを実行せずに、前記UEに対してUEコンテキストを送信する
ことを含むことを特徴とする方法。
【0730】
付記25.ユーザ装置(UE)の方法であって、前記方法は、
登録手順を開始し、
登録要求メッセージを送信する
ことを含み、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1の完全性保護(integrity protected)登録要求メッセージを含み、
前記第1の完全性保護された登録要求メッセージは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージであり、
前記第2のNASコンテナは、第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2の完全性保護された登録要求メッセージは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである
ことを特徴とする方法。
【0731】
付記26.地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF(Access and Mobility Management Function))装置の方法であって、
登録要求メッセージを受信する
ことを含み、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2のNASコンテナは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記方法は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する
ことを含み、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第1の5G-GUTIと前記第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記方法は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する
ことを含み、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第1の5G-GUTIに関連する第1のユーザ装置(UE)コンテキストを含み、
前記方法は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する
ことを含み、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第2の5G-GUTI及び前記第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記方法は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する
ことを含み、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第2の5G-GUTIに関連する第2のUEコンテキストを含む
ことを特徴とする方法。
【0732】
付記27.ユーザ装置(UE(User Equipment))であって、
登録手順を開始する手段と、
登録要求メッセージを送信する手段と
を備え、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1の完全性保護(integrity protected)登録要求メッセージを含み、
前記第1の完全性保護された登録要求メッセージは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージであり、
前記第2のNASコンテナは、第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2の完全性保護された登録要求メッセージは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである
ことを特徴とするユーザ装置。
【0733】
付記28.地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)装置であって、
登録要求メッセージを受信する手段
を備え、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2のNASコンテナは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能装置は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する手段
を備え、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第1の5G-GUTIと前記第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能装置は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する手段
を備え、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第1の5G-GUTIに関連する第1のユーザ装置(UE)コンテキストを含み、
前記地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能装置は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する手段
を備え、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第2の5G-GUTI及び前記第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能装置は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する手段
を備え、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第2の5G-GUTIに関連する第2のUEコンテキストを含む
ことを特徴とする地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能装置。
【0734】
付記29.通信端末の方法であって、
第1のPLMN(Public Land Mobile Network)において第1のアクセスに登録し、
前記第1のPLMNにおける第1のコアネットワーク装置に関連する前記第1のアクセスのための第1の一時識別子及び第1のネットワークアクセス層(Network Access Stratum(NAS))コンテナを格納し、
第2のアクセスを介して第2のPLMNに登録し、
前記第2のアクセスを介して前記第2のPLMNに登録した後、第1のアクセスを介して前記第2のPLMNに登録し、
第2の一時識別子と、前記第2のPLMNにおける地理的に選択されたコアネットワーク装置に関連する前記第2のアクセスのための第2のNASコンテナとを格納し、
前記地理的に選択されたコアネットワーク装置に、前記第1の一時識別子、前記第1のNASコンテナ、前記第2の一時識別子、及び前記第2のNASコンテナを送信する
ことを含むことを特徴とする方法。
【0735】
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0736】
この出願は、2021年10月22日に出願された日本出願特願2021-11048128を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0737】
1 電気通信システム
3 UE
5 (R)AN ノード
7 コアネットワーク(core network)
20 データネットワーク(data network)
31 送受信機回路
32 アンテナ
33 コントローラ(controller)
34 ユーザインターフェース
35 USIM
36 メモリ
51 送受信機回路
52 アンテナ
53 ネットワークインターフェース
54 コントローラ
55 メモリ
60 RU
61 DU
62 CU
70 AMF
71 SMF
72 UPF
73 PCF
74 NEF
75 UDM
76 NWDAF
361 オペレーティングシステム
362 通信制御モジュール
551 オペレーティングシステム
552 通信制御モジュール
601 送受信機回路
602 アンテナ
603 ネットワークインターフェース
604 コントローラ
605 メモリ
611 送受信機回路
612 ネットワークインターフェース
613 コントローラ
614 メモリ
621 送受信機回路
622 ネットワークインターフェース
623 コントローラ
624 メモリ
701 送受信機回路
702 ネットワークインターフェース
703 コントローラ
704 メモリ
751 送受信機回路
752 ネットワークインターフェース
753 コントローラ
754 メモリ
3621 送受信機制御モジュール
5521 送受信機制御モジュール
6051 オペレーティングシステム
6052 通信制御モジュール
6141 オペレーティングシステム
6142 通信制御モジュール
6241 オペレーティングシステム
6242 通信制御モジュール
7041 オペレーティングシステム
7042 通信制御モジュール
7541 オペレーティングシステム
7542 通信制御モジュール
60521 送受信機制御モジュール
61421 送受信機制御モジュール
62421 送受信機制御モジュール
70421 送受信機制御モジュール
75421 送受信機制御モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-04-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)の方法であって、前記方法は、
登録手順を開始し、
登録要求メッセージを送信する
ことを含み、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第1の完全性保護された登録要求メッセージは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージであり、
前記第2のNASコンテナは、第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2の完全性保護された登録要求メッセージは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF(Access and Mobility Management Function))装置の方法であって、前記方法は、
登録要求メッセージを受信する
ことを含み、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2のNASコンテナは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記方法は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する
ことを含み、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第1の5G-GUTIと前記第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記方法は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する
ことを含み、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第1の5G-GUTIに関連する第1のユーザ装置(UE)コンテキストを含み、
前記方法は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する
ことを含み、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第2の5G-GUTI及び前記第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記方法は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する
ことを含み、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、第2の5G-GUTIに関連する第2のUEコンテキストを含む
ことを特徴とする方法。
【請求項3】
ユーザ装置(UE(User Equipment))であって、
登録手順を開始する手段と、
登録要求メッセージを送信する手段と、
を備え、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第1の完全性保護された登録要求メッセージは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージであり、
前記第2のNASコンテナは、第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2の完全性保護された登録要求メッセージは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された登録要求メッセージである
ことを特徴とするユーザ装置。
【請求項4】
地理的に選択されたアクセス及びモビリティ管理機能(AMF(Access and Mobility Management Function))装置であって、
登録要求メッセージを受信する手段
を備え、
前記登録要求メッセージは、第1の5Gグローバルユニーク一時識別子(5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identifier))、第1の非アクセス層(NAS(Non-Access-Stratum))コンテナ、第2の5G-GUTI、及び第2のNASコンテナを含み、
前記第1のNASコンテナは、第1のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記第2のNASコンテナは、第2のNASセキュリティコンテキストに基づいて完全性が保護された第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記装置は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する手段
を備え、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第1の5G-GUTIと前記第1の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記装置は、
第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する手段
を備え、
前記第1のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第1の5G-GUTIに関連する第1のユーザ装置(UE)コンテキストを含み、
前記装置は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージを送信する手段
を備え、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransferメッセージは、前記第2の5G-GUTI及び前記第2の完全性保護された登録要求メッセージを含み、
前記装置は、
第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージを受信する手段
を備え、
前記第2のNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージは、前記第2の5G-GUTIに関連する第2のUEコンテキストを含む
ことを特徴とする装置。
【国際調査報告】