IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ノキア テクノロジーズ オサケユイチアの特許一覧

特表2024-538812SDTに対するスケジューリング要求及びランダムアクセスのトリガ
<>
  • 特表-SDTに対するスケジューリング要求及びランダムアクセスのトリガ 図1
  • 特表-SDTに対するスケジューリング要求及びランダムアクセスのトリガ 図2
  • 特表-SDTに対するスケジューリング要求及びランダムアクセスのトリガ 図3
  • 特表-SDTに対するスケジューリング要求及びランダムアクセスのトリガ 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】SDTに対するスケジューリング要求及びランダムアクセスのトリガ
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/115 20230101AFI20241016BHJP
   H04W 74/0833 20240101ALI20241016BHJP
【FI】
H04W72/115
H04W74/0833
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524382
(86)(22)【出願日】2021-10-29
(85)【翻訳文提出日】2024-04-23
(86)【国際出願番号】 CN2021127514
(87)【国際公開番号】W WO2023070543
(87)【国際公開日】2023-05-04
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.BLUETOOTH
3.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ウー チュンリー
(72)【発明者】
【氏名】トゥルティネン サムリ ヘイッキ
(72)【発明者】
【氏名】コスキネン ユッシ-ペッカ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD34
5K067EE02
(57)【要約】
本開示は、スモールデータ伝送(SDT)のためにスケジューリング要求(SR)及びランダムアクセス(RA)をトリガするデバイス、方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体を開示する。例示的な実施形態では、端末デバイスは、ネットワークデバイスから、SDTプロシージャに対して1つ以上のコンフィグレーションされたgrant(CG)リソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネル(LCH)に関連付けられた1つ以上のデータ無線ベアラ(DRB)のリストを受信する。端末デバイスが非アクティブモードでSDTプロシージャを開始した後、バッファステータスレポート(BSR)がトリガされると端末が決定する場合、端末デバイスは、SRマスクのコンフィグレーションがSDTに対してコンフィグレーションされたLCHに適用されるべきかどうかを決定する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリと、
を含み、
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記端末デバイスに
ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のデータ無線ベアラ(DRB)のリストを受信することと、
非アクティブモードで、前記SDTプロシージャを開始することと、
バッファステータスレポート(BSR)がトリガされるという決定に従って、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションがSDTに対してコンフィグレーションされた論理チャネルに適用されるべきかどうかを決定することと、
を行わせるように構成される、前記端末デバイス。
【請求項2】
前記スケジューリング要求マスクの前記コンフィグレーションが、
前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの前記少なくとも1つを介したSDTが許可された論理チャネルによって、前記BSRがトリガされると決定することに応答して、
前記スケジューリング要求マスクの前記コンフィグレーションが適用されるべきではないと決定すること、または
SDTに対してコンフィグレーションされた前記論理チャネルのスケジューリング要求に対する前記スケジューリング要求マスクを、trueであり前記スケジューリング要求マスクを適用するように設定すること、
によって適用されるべきかどうかを決定することを前記端末デバイスに行わせる、請求項1に記載の端末デバイス。
【請求項3】
前記スケジューリング要求マスクの前記コンフィグレーションが、
前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの前記少なくとも1つを介したSDTが許可されていない論理チャネルによって、前記BSRがトリガされると決定することに応答して、前記スケジューリング要求マスクの前記コンフィグレーションが適用されるべきであると決定すること、
によって適用されるべきかどうかを決定することを前記端末デバイスに行わせる、請求項1に記載の端末デバイス。
【請求項4】
前記スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースの前記コンフィグレーションは、前記SDTに対して接続再開試行を開始するために前記非アクティブモードで前記端末デバイスによって使用されるためのものである、請求項1に記載の端末デバイス。
【請求項5】
端末デバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリと、
を含み、
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記端末デバイスに
ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの前記少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のDRBのリストを受信することと、
ランダムアクセスプロシージャが開始されるべきであると決定することに応答して、前記ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定することと、
を行わせるように構成される、前記端末デバイス。
【請求項6】
前記ランダムアクセスプロシージャの前記開始が、
専用帯域幅部分(BWP)上で開始される前記SDTプロシージャ、
前記専用BWP上で前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソース内の前記専用BWPに関連付けられた同期信号ブロック(SSB)の無効、または
タイミングアドバンスの無効、
のうちの少なくとも1つに応答して、前記ランダムアクセスプロシージャの前記開始が遅延すべきであると決定すること、
によって遅延すべきかどうかを決定することを、前記端末デバイスに行わせる、請求項5に記載の端末デバイス。
【請求項7】
候補ビーム検出数もしくはコンフィグレーションされたgrantオケージョン数まで、または前記ランダムアクセスプロシージャを開始するための命令を前記ネットワークデバイスから受信するまで、前記ランダムアクセスプロシージャの前記開始をタイマーを用いて遅延させること、
のうちの少なくとも1つを、前記端末デバイスにさらに行わせる、請求項6に記載の端末デバイス。
【請求項8】
タイミングアドバンスが期限切れのときに、または有効なSSBが存在しないときに、前記端末デバイスのバッファ内に伝送されるデータが存在する場合に前記ランダムアクセスプロシージャを開始することを前記端末デバイスにさらに行わせる、請求項6に記載の端末デバイス。
【請求項9】
前記ランダムアクセスプロシージャの前記開始が、
初期BWP上で開始される前記SDTプロシージャに応答して、前記ランダムアクセスプロシージャの前記開始が遅延すべきではないと決定すること、
によって遅延すべきかどうかを決定することを、前記端末デバイスに行わせる、請求項5に記載の端末デバイス。
【請求項10】
前記初期BWP上で前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースに関連付けられたSSBの無効、または前記タイミングアドバンスの前記無効のうちの少なくとも1つに基づいて前記ランダムアクセスプロシージャを開始することを、前記端末デバイスにさらに行わせる、請求項9に記載の端末デバイス。
【請求項11】
方法であって、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のデータ無線ベアラ(DRB)のリストを受信することと、
非アクティブモードで前記SDTプロシージャを開始することと、
バッファステータスレポート(BSR)がトリガされるという決定に従って、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションがSDTに対してコンフィグレーションされた論理チャネルに適用されるべきかどうかを決定することと、
を含む、前記方法。
【請求項12】
前記スケジューリング要求マスクの前記コンフィグレーションが適用されるべきかどうかを決定することは、
前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの前記少なくとも1つを介したSDTが許可された論理チャネルによって、前記BSRがトリガされると決定することに応答して、
前記スケジューリング要求マスクの前記コンフィグレーションが適用されるべきではないと決定すること、または
SDTに対してコンフィグレーションされた前記論理チャネルのスケジューリング要求に対する前記スケジューリング要求マスクを、trueであり前記スケジューリング要求マスクを適用するように設定すること、
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記スケジューリング要求マスクの前記コンフィグレーションが適用されるべきかどうかを決定することは、
前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの前記少なくとも1つを介したSDTが許可されていない論理チャネルによって、前記BSRがトリガされると決定することに応答して、前記スケジューリング要求マスクの前記コンフィグレーションが適用されるべきであると決定すること、
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースの前記コンフィグレーションは、前記SDTに対する接続再開試行を開始するために前記非アクティブモードで前記端末デバイスによって使用されるためのものである、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
方法であって、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの前記少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のDRBのリストを受信することと、
ランダムアクセスプロシージャが開始されるべきであると決定することに応答して、前記ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定することと、
を含む、前記方法。
【請求項16】
前記ランダムアクセスプロシージャの前記開始が遅延すべきかどうかを決定することは、
専用帯域幅部分(BWP)上で開始される前記SDTプロシージャ、
前記専用BWP上で前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソース内の前記専用BWPに関連付けられた同期信号ブロック(SSB)の無効、または
タイミングアドバンスの無効、
のうちの少なくとも1つに応答して、
前記ランダムアクセスプロシージャの前記開始が遅延すべきであると決定することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
候補ビーム検出数もしくはコンフィグレーションされたgrantオケージョン数まで、または前記ランダムアクセスプロシージャを開始するための命令を前記ネットワークデバイスから受信するまで、前記ランダムアクセスプロシージャの前記開始をタイマーを用いて遅延させること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
タイミングアドバンスが期限切れのときに、または有効なSSBが存在しないときに、前記端末デバイスのバッファ内に伝送されるデータが存在する場合に前記ランダムアクセスプロシージャを開始することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ランダムアクセスプロシージャの前記開始が遅延すべきかどうかを決定することは、
初期BWP上で開始される前記SDTプロシージャに応答して、前記ランダムアクセスプロシージャの前記開始が遅延すべきではないと決定することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記初期BWP上で前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースに関連付けられたSSBの無効、または前記タイミングアドバンスの前記無効のうちの少なくとも1つに基づいて前記ランダムアクセスプロシージャを開始することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
装置であって、
ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のデータ無線ベアラ(DRB)のリストを受信するための手段と、
非アクティブモードで前記SDTプロシージャを開始するための手段と、
バッファステータスレポート(BSR)がトリガされるという決定に従って、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションがSDTに対してコンフィグレーションされた論理チャネルに適用されるべきかどうかを決定するための手段と、
を含む、前記装置。
【請求項22】
装置であって、
ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び前記1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のデータ無線ベアラ(DRB)のリストを受信するための手段と、
ランダムアクセスプロシージャが開始されるべきであると決定することに応答して、前記ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定するための手段と、
を含む、前記装置。
【請求項23】
プログラム命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、前記コンピュータ可読記憶媒体に格納され、デバイスのプロセッサによって実行されると、前記デバイスに請求項11~14のいずれかに記載の方法を実行させる、前記コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
プログラム命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、前記コンピュータ可読記憶媒体に格納され、デバイスのプロセッサによって実行されると、前記デバイスに請求項15~20のいずれかに記載の方法を実行させる、前記コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施形態は、一般に、通信分野に関し、特に、スモールデータ伝送(SDT)に対するスケジューリング要求(SR)及びランダムアクセス(RA)をトリガするデバイス、方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
非アクティブ状態でのユーザ機器(UE)は、非アクティブ状態から接続状態に移行することによる、シグナリングオーバーヘッド及び遅延を減少させるためにSDTを実行することができる。2つの一般的なタイプのSDTは、ランダムアクセスチャネル(RACH)ベースのSDT(RACHベースのSDT)及びコンフィグレーションされたgrantベースのSDT(CG-SDT)を含む。CG-SDTの場合、1つ以上のCGリソースは、初期帯域幅部分(BWP)か別個のSDT BWPかいずれかにコンフィグレーションされ得る。CGリソースに関連付けられた同期信号ブロック(synchronization signal block:SSB)の基準信号受信電力(Reference Signal Receiving Power:RSRP)のいずれもSDTタイプの選択フェーズでCG-SDT基準のRSRP閾値を上回らない場合、UEは、RA-SDT基準が満たされると、RA-SDTを選択し得る。
【0003】
SDTプロシージャ中、スケジューリング要求(SR)は、ULリソースの不足によりトリガされ得る。SRリソースがSDTに対してコンフィグレーションされない場合、バッファステータスレポート(BSR)がSDTデータによってトリガされるときに、SRリソースが利用可能でないため、UEはランダムアクセス(RA)をトリガし得る。SR及びRAのトリガにより、不要なBWPスイッチングが誘導され得る。
【発明の概要】
【0004】
概して、本開示の例示的な実施形態は、SDTに対するSR及びRAをトリガするデバイス、方法、装置、及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0005】
第一態様では、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリとを含む、端末デバイスを提供する。少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrant(CG)リソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネル(LCH)に関連付けられた1つ以上のデータ無線ベアラ(DRB)のリストを受信することを、端末デバイスに行わせるように構成される。さらに、非アクティブモードでSDTプロシージャを開始して、バッファステータスレポート(BSR)がトリガされるという決定に従って、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションがSDTに対してコンフィグレーションされたLCHに適用されるべきかどうかを決定することを、端末デバイスに行わせる。
【0006】
第二態様では、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリとを含む、端末デバイスが提供される。少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ネットワークデバイスから、SDTプロシージャに対する1つ以上のCGリソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれのLCHに関連付けられた1つ以上のDRBのリストを受信することを、端末デバイスに行わせるように構成される。さらに、ランダムアクセスプロシージャが開始されるべきであると決定することに応答して、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定することを、端末デバイスに行わせる。
【0007】
第三態様では、方法が提供される。方法では、端末デバイスは、ネットワークデバイスから、SDTプロシージャに対する1つ以上のCGリソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれのLCHに関連付けられた1つ以上のDRBのリストを受信する。端末デバイスが非アクティブモードでSDTプロシージャを開始した後、BSRがトリガされると端末が決定する場合、端末デバイスは、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションがSDTに対してコンフィグレーションされたLCHに適用されるべきかどうかを決定する。
【0008】
第四態様では、方法が提供される。方法では、端末デバイスは、ネットワークデバイスから、SDTプロシージャに対する1つ以上のCGリソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれのLCHに関連付けられた1つ以上のDRBのリストを受信する。ランダムアクセスプロシージャが開始されるべきであると端末デバイスが決定する場合、端末デバイスは、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定する。
【0009】
第五態様では、第三または第四態様による方法を実行するための手段を含む装置が提供される。
【0010】
第六態様では、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータ可読記憶媒体はその上に格納されたプログラム命令を含む。命令は、デバイスのプロセッサによって実行されると、第三または第四態様による方法をデバイスに実行させる。
【0011】
発明の概要のセクションは、本開示の例示的な実施形態の重要または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、また、本開示の範囲を制限するために使用されることを意図するものでもないことを、理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の説明を通じて容易に理解できるようになるであろう。
【0012】
次に、いくつかの例示的な実施形態を、添付の図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の例示的な実施形態を実施し得る例示的な環境を示す。
図2】本開示のいくつかの例示的な実施形態による、スケジューリング要求(SR)のトリガ強化のための例示の方法のフローチャートを示す。
図3】本開示のいくつかの他の例示的な実施形態による、ランダムアクセス(RA)のトリガ強化のための例示の方法のフローチャートを示す。
図4】本開示の例示的な実施形態を実施するのに好適なデバイスの簡略化されたブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面全体を通して、同一または類似の参照番号は、同一または類似の要素を表す。
【0015】
次に、本開示の原理を、いくつかの例示的な実施形態を参照しながら説明する。これらの例示的な実施形態は、ただ説明のために記載されたものにすぎず、当業者が本開示を理解し実施するのに役立つものであるが、本開示の範囲については、いかなる制限をも示唆するものではないことを理解されたい。本明細書に記載の開示は、以下に記載されている以外にも様々な方法で実施することができる。
【0016】
下記の説明及び特許請求の範囲では、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、別段の定義がない限り、本開示が属する技術分野の当業者により一般的に理解される意味と同じ意味を有する。
【0017】
本明細書で使用される場合、用語「端末装置」または「ユーザ機器」(UE)は、互いとまたは基地局と無線通信が可能な任意の端末装置を指す。通信は、電磁信号、電波、赤外線信号、及び/または無線で情報を伝達するのに適した他の種類の信号を使用して、無線信号を送信及び/または受信することを含み得る。いくつかの例示の実施形態では、UEは、直接的な人のインタラクションなしに、情報を送信及び/または受信するように構成されてよい。例えば、UEは、内部イベントまたは外部イベントによりトリガされるとき、またはネットワーク側からの要求に応えて、所定のスケジュールで情報を基地局に送信し得る。
【0018】
UEの例は、スマートフォン、無線対応タブレットコンピュータ、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、無線カスタマ構内設備(CPE)、センサ、計量装置、腕時計などのパーソナルウェアラブル、及び/または通信が可能である乗り物を含むが、これらに限定されない。説明の目的で、いくつかの例示的な実施形態は、端末装置の例としてUEを参照して説明され、用語「端末装置」及び「ユーザ機器」(UE)は、本開示の文脈において交換可能に使用されてよい。
【0019】
本明細書で使用される場合、用語「ネットワークデバイス」は、それを介して通信ネットワーク内の端末装置にサービスを提供することができるデバイスを指す。例として、ネットワークデバイスは基地局を含み得る。本明細書で使用される場合、用語「基地局」(BS)は、それを介して通信ネットワーク内の端末装置にサービスを提供することができるネットワークデバイスを指す。基地局は、それを介して端末装置またはUEが通信ネットワークにアクセスすることができる任意の適切なデバイスを含み得る。基地局の例は、中継器、アクセスポイント(AP)、送信ポイント(TRP)、ノードB(NodeBまたはNB)、発展型NodeB(eNodeBまたはeNB)、新無線技術(NR)NodeB(gNB)、リモート無線モジュール(RRU)、無線ヘッダー(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、フェムト、ピコなどの低電力ノードを含む。
【0020】
本明細書で使用される場合、用語「回路」は、次の1つまたは複数または全てを指してよい。
(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログ及び/またはデジタル回路のみで実装など)、
(b)ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、例えば(該当する場合)、(i)アナログ及び/またはデジタルハードウェア回路(複数可)とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、及び(ii)ハードウェアプロセッサ(複数可)の任意の部分とソフトウェア(携帯電話またはサーバなどの装置に様々な機能を実行させるように協働するデジタル信号プロセッサ(複数可)、ソフトウェア、及びメモリ(複数可)を含む)、及び、
(c)動作のためにソフトウェア(例えばファームウェア)を必要とするハードウェア回路(複数可)、及び/またはマイクロプロセッサ(複数可)もしくはマイクロプロセッサ(複数可)の一部などのプロセッサ(複数可)であるが、動作に不要な場合はソフトウェアは存在しない場合がある。
【0021】
回路のこの定義は、あらゆる請求項を含む、本出願におけるこの用語のすべての使用に適用される。さらなる例として、回路という用語は、本出願で使用する場合、単なるハードウェア回路またはプロセッサ(もしくは複数のプロセッサ)、あるいはハードウェア回路またはプロセッサの一部、ならびにそれに(またはそれらに)付随するソフトウェア及び/またはファームウェアの一実施態様も包含する。用語回路はまた、例えば、特定の請求項の要素に該当する場合、モバイルデバイスに対するベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラー基地局、または他のコンピューティングもしくは基地局内の同様の集積回路も包含する。
【0022】
本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈による明確な別段の指示がない限り、複数形も含むことが意図されている。用語「~を含む(includes)」及びその変形は、「~を含むが、これに限定されない」を意味する開放的な用語として解釈されるべきである。用語「~に基づく」は、「~に少なくとも部分的に基づく」と解釈されるべきである。用語「一実施形態(one embodiment)」及び「実施形態(an embodiment)」は、「少なくとも1つの実施形態」と解釈されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と解釈されるべきである。明示的及び暗示的な他の定義が下記に含まれ得る。
【0023】
本明細書で使用されるように、「第一の」、「第二の」などの用語が種々の要素を説明するために本明細書で使用されてよいが、これらの要素がこれらの用語によって制限される必要はない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにだけ使われる。例えば、例示の実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素が第2の要素と呼ばれてもよく、同様に、第2の要素が第1の要素と呼ばれてもよい。本明細書で使用される場合、用語「及び/または」は、列記された用語の1つ以上のありとあらゆる組み合わせを包含する。
【0024】
RA-SDTの場合、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリース17(REL17)では、RACHベースのスキーム(2-step及び4-stepのRACHを含む)に対するアップリンク(UL)スモールデータ伝送を使用して、例えば、メッセージA(MSGA)またはメッセージ3(MSG3)を使用して、INACTIVE状態からスモールデータパケットに対するUser-Plane(UP)データ伝送を可能にする。フレキシブルペイロードのサイズは、ULでのUPデータ伝送をサポートするためにMSGA及びMSG3に対してINACTIVE状態で現在可能である、Release16(Rel-16)での共通制御チャネル(common control channel:CCCH)メッセージのサイズよりも大きくなるように提供される。実際のペイロードのサイズは、ネットワーク(NW)コンフィグレーションに依存する場合がある。RACHベースのSDTの場合、INACTIVE状態でのコンテキストのフェッチ及びデータの転送(アンカーリロケーションの有無にかかわらず)をサポートする。RA-SDTの場合、コンテンションフリーランダムアクセス(Contention Free Random Access:CFRA)をサポートしない。別個の検索空間は、RA-SDTを実行するUEに共通である。
【0025】
CG-SDTでは、タイミングアドバンス(TA)が有効である場合、コンフィグレーションされたgrantタイプ1を再利用することによってプリコンフィグレーションされたPUSCHリソース上でのULデータの伝送を許可し、INACTIVE状態でコンフィグレーションされたgrantタイプ1リソースを介してスモールデータ伝送を提供する。コンフィグレーションされたgrantタイプ1リソースは、INACTIVE状態の間のULでのスモールデータ伝送に対してコンフィグレーションされる。UE特有の検索空間は、CG-SDTを実行するUEに対してコンフィグレーションされてもよい。UEがシステム情報変更のためにSDTを開始した後、UEはページングを監視する必要がある場合がある。CG-SDTリソースは、初期BWPか別個のSDT BWPかいずれかの上でコンフィグレーションされることができる。同期信号ブロック(synchronization signal block:SSB)の基準信号受信電力(Reference Signal Receiving Power:RSRP)のいずれもSDTタイプの選択フェーズでCG-SDT基準のRSRP閾値を上回らない場合、UEは、RA-SDT基準が満たされると、RA-SDTを選択し得る。
【0026】
UEが無線リソース制御(RRC)再開プロシージャを、RRCReleaseを受信するセルとは異なる別のセルから開始すると、UEはCG-SDTリソース(格納されている場合)を解放し得る。RRC_CONNECTED状態中に以前にコンフィグレーションされたセル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier:C-RNTI)をUEに使用して、CG-SDT中に物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)を監視し得る。コンフィグレーションされたスケジューリング-RNTI(Configured Scheduling-RNTI:CS-RNTI)ベースの動的再伝送メカニズムをCG-SDTに再使用することができる。CS-RNTIがRRC_CONNECTEDで以前にコンフィグレーションされたものと同じであるか、新しいCS-RNTIがUEに提供されるかは、さらなる検討課題である。
【0027】
CGリソース選択の目的で、UEは後続のCG伝送に対してSSBを再評価し得る。有効なSSBがない場合、または候補ビーム検出のサンプルが利用できない場合、何が起こるかは、さらなる検討課題である。CG-SDTコンフィグレーションには、RRC_INACTIVEでの新しいTAタイマー、SDTでのTA妥当性確認メカニズムのRSRP変更閾値、及び/またはビーム選択のための(UEはデータ伝送に対するビーム及び関連付けられたCGリソースを選択するための)SSB RSRP閾値を含み得る、いくつかのパラメータが含まれる場合がある。これらのパラメータが複数のCG-SDTコンフィグレーションに共通であるか、CG-SDTコンフィグレーションごとに共通であるかは、さらなる検討課題である。
【0028】
SDTプロシージャ中、UEは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol:PDCP)再確立を、PDCP再確立のインジケーションを明示することなく、黙示的に実行し得る。ロバストなヘッダー圧縮(Robust Header Compression:ROHC)連続性をサポートすべきかどうかは、ネットワークによって明示的にコンフィグレーションされ得る。SDTの場合、PDCP二重化及び接続モードの間欠受信(Discontinuous Reception:DRX)をサポートし得ないが、パワーヘッドルームレポート(Power Headroom Report:PHR)機能をサポートし得る。
【0029】
SDTの場合、スケジューリング要求(SR)リソースをコンフィグレーションし得ない。この場合、バッファステータスレポート(BSR)がSDTデータによってトリガされるときに、SRリソースが利用可能でないため、UEはランダムアクセス(RA)をトリガし得る。例えば、CG伝送フェーズ中、UEがNWから応答を受信した後、ULリソースがないため、UEはレガシーRACHプロシージャをトリガし得る。メディアアクセスコントロール(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の再構築を必要とし得ない。RA-SDT RAリソースを後続データに使用することができるかどうかはさらなる検討課題である。
【0030】
例として、SSB評価を実行するときに、TAが無効であるときに、及び/またはULリソースの不足によりSRがトリガされるときに、適格なSSBがない場合、UEはRACHプロシージャを開始し得る。CG-SDTリソースが専用BWP上にコンフィグレーションされ、専用BWP上にコンフィグレーションされたRAリソースがない場合、UEはRACHプロシージャを実行するために初期BWPにスイッチングする必要があり得る。
【0031】
例えば、サービングセル上でのRAプロシージャの開始時に、RAプロシージャに対するキャリアを選択した後、このサービングセルの選択されたキャリアについて、UEのMACエンティティは、PRACHオケージョンがアクティブなUL BWPに対してコンフィグレーションされていない場合にアクティブなUL BWPを、initialUplinkBWPによってインディケートされるBWPにスイッチングし得る。サービングセルが特別なセル(special cell:SpCell)である場合、MACエンティティは、アクティブなDL BWPをinitialDownlinkBWPによってインディケートされるBWPにスイッチングしてもよい。PRACHオケージョンがアクティブなUL BWPにコンフィグレーションされる場合、サービングセルが特別なセル(special cell:SpCell)であるときに、アクティブなDL BWPがアクティブなUL BWPと同じbwp-Idを有しない場合、MACエンティティは、アクティブなDL BWPを、アクティブなUL BWPと同じbwp-Idを有するDL BWPにスイッチングしてもよい。MACエンティティは、実行中の場合、このサービングセルのアクティブなDL BWPに関連付けられたbwp-InactivityTimerを停止し得る。サービングセルがセカンダリセル(SCell)である場合、MACエンティティは、実行中の場合、SpCellのアクティブなDL BWPに関連付けられたbwp-InactivityTimerを停止し得る。MACエンティティは、SpCellのアクティブなDL BWP及びこのサービングセルのアクティブなUL BWPにRAプロシージャを実行し得る。
【0032】
さらに、通常のBSRをトリガした論理チャネル(LCH)に対してSRマスクがコンフィグレーションされていない場合、grantがコンフィグレーションされているCONNECTEDモードのUEはSRをトリガし得る。マスクがコンフィグレーションされていない場合、通常、専用SRがCONNECTEDモードに対してコンフィグレーションされるため、CONNECTEDモードでは問題になり得ない。ただし、SDTプロシージャ中のINACTIVEモードでは適用できない場合がある。INACTIVEモード中にSRマスクがfalseに設定される場合にSRがトリガされると、CG-SDTリソースがまだ利用可能であるにもかかわらず、CG-SDTプロシージャ中に不要なRAプロシージャ及びさらなるBWPのスイッチングが起こり得る。
【0033】
本開示の例示的な実施形態は、不要なSR及び/またはRAのトリガを回避して、不要なBWPスイッチングを回避するために、SDTに対するSR及びRAのトリガ強化スキームを提供する。一態様では、SRトリガ強化の場合、CG-SDTができる端末デバイス(UEなど)は、ネットワークデバイス(基地局など)からSDTプロシージャに対して1つ以上のコンフィグレーションされたgrant(CG)リソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネル(LCH)に関連付けられたデータ無線ベアラ(DRB)のリストを受信する。RRC_INACTIVEモードなど、非アクティブモード中の端末デバイスがSDTプロシージャを開始した後、端末デバイスは、バッファステータスレポート(BSR)をトリガしたLCHの、1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されるかどうかを決定する。LCHのSDTが許可される場合、端末デバイスは、LCHにスケジューリング要求(SR)マスクのコンフィグレーションを適用するべきかどうかを決定する。
【0034】
いくつかの例示的な実施形態では、CGリソースのうちの少なくとも1つが有効であると端末デバイスが決定する場合、端末デバイスは、SRマスクのコンフィグレーションをLCHに適用すべきではないと決定する。その結果、端末デバイスはSRマスクをバイパスし得る。代替に、RRC_CONNECTEDモードなど、接続モードでSRマスクがfalseであると設定される場合、端末デバイスはSRマスクをtrueであると設定し得る。従って、SDTプロシージャ中に不要なSRトリガを防止し得る。
【0035】
別の態様では、RAトリガ強化の場合、CG-SDTができる端末デバイスは、RAプロシージャが必要であると端末デバイスが決定するときにRAプロシージャの開始を遅延させる。そのため、不要なRAトリガも防止し得る。
【0036】
このようにして、不要なSR及びRAのトリガを防止し得ることによって、消費電力が節約され、シグナリングオーバーヘッドが減少し、システム効率が向上する。
【0037】
図1は、本開示の例示的な実施形態を実施し得る例示的な環境100を示す。
【0038】
環境100は、通信ネットワークの一部であり得、相互に通信していることができる端末デバイス110及びネットワークデバイス120を含む。本開示の範囲にいかなる制限も示唆することなく、説明のためにのみ、2つのデバイスが環境100内に示されていることを理解されたい。任意の適切な数の端末デバイス及びネットワークデバイスを環境100内に含んでもよい。
【0039】
端末デバイス110は、ネットワークデバイス120または他の端末デバイスと、直接にまたはネットワークデバイス120を介して通信することができる。環境100内での通信は、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)、ロングタームエボリューション(long term evolution:LTE)、LTEアドバンスト(LTE-Advanced:LTE-A)、第5世代新無線(fifth generation New Radio:5G NR)、ワイヤレスフィデリティとマイクロ波アクセスの世界的な相互運用性(Wireless Fidelity:Wi-FiとWorldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX)規格など、既に存在している、または今後開発される任意の適切な通信規格またはプロトコルに従い得、そして例えば、多入力多出力(Multiple-Input Multiple-Output:MIMO)、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)、時分割多重化(time division multiplexing:TDM)、周波数分割多重化(frequency division multiplexing:FDM)、符号分割多重化(code division multiplexing:CDM)、Bluetooth、ZigBee、及びマシンタイプ通信(machine type communication:MTC)、高速大容量(enhanced mobile broadband:eMBB)、大規模マシンタイプ通信(massive machine type communication:mMTC)、超高信頼性低レイテンシ通信(ultra-reliable low latency communication:URLLC)、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)、デュアルコネクション(Dual Connection:DC)、及び新無線無認可(New Radio Unlicensed:NR-U)技術を含む、任意の適切な通信技術を採用する。
【0040】
端末デバイス110は、ネットワークデバイス120から、非アクティブ状態またはモード(RRC_INACTIVEなど)中のSDTプロシージャに対する1つ以上のCGリソースのコンフィグレーションを受信することができる。端末デバイス110は、ネットワークデバイス120から、1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれのLCHに関連付けられたDRBのリストをさらに受信する。様々な例示的な実施形態では、端末デバイス110は、消費電力を節約し、システム効率を向上させるために不要なSR及び/またはRAトリガを回避しようとする。
【0041】
SRトリガ強化のためのいくつかの例示的な実施形態については、図2を参照して以下に説明する。
【0042】
図2は、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、端末デバイス110での例示的なSRトリガ強化方法200のフローチャートを示す。
【0043】
図2に示されるように、ブロック205では、端末デバイス110は、ネットワークデバイス120から、SDTプロシージャに対する1つ以上のCGリソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれのLCHに関連付けられたDRBのリストを受信する。1つ以上のCGリソースのコンフィグレーションは、非アクティブモード中の端末デバイス110によって、SDTに対する接続再開試行を開始するために使用され得る。CGリソースは、専用BWPまたは初期BWP上にコンフィグレーションされ得る。
【0044】
ブロック210では、端末デバイス110はSDTプロシージャを開始する。ブロック215では、BSRがトリガされると端末デバイス110が決定する場合、端末デバイス110は、SRマスクのコンフィグレーションがSDTに対してコンフィグレーションされたLCHに適用されるべきかどうかを決定する。
【0045】
例えば、いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス110がCONNECTEDモードにある場合、端末デバイス110は、ネットワークデバイス120から、SDTのためにLCHまたはLCHに関連付けられたDRBに対するSRマスクのコンフィグレーションを受信し得る。SRマスク(またはSR-mask)はtrueまたはfalseであると設定されることができる。従来、アクティブモードでのSDTプロシージャ中、SR-mask=trueの場合、SRはトリガされず、SR-mask=falseの場合、SRはトリガされる。CONNECTEDモードから格納されたSR-maskコンフィグレーションは、INACTIVEモードでも引き続き使用し得る。SR-maskがCONNECTEDモードから格納されていない場合、SR-maskのデフォルト値はfalseである。従って、SR-mask=falseの場合、CG-SDTリソースのうちの少なくとも1つがまだ使用可能であるにもかかわらず、CG-SDTプロシージャ中にSRがトリガされ、不要なRAがトリガされる。
【0046】
本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、端末デバイス110は、BSRをトリガしたLCTの、1つ以上のCGリソースのうち少なくとも1つを介したSDTが許可されるかどうかに基づいて、SRマスクを適用すべきかどうかを決定し得る。LCHが許可される場合、端末デバイス110は、SRマスクのコンフィグレーションが適用されないと決定してもよく、または代替に、それがtrueに設定されているとみなしてもよい。そうでなければ、LCHが許可されない場合、端末デバイス110は、SRマスクが適用されると決定してもよく、または代替に、それがfalseに設定されているとみなしてもよい。換言すれば、LCHに対して格納されているSRマスクコンフィグレーションに関係なく、SDTプロシージャ中、BSRは1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されるLCHによってトリガされるとSRをトリガせず、BSRは1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されないLCHによってトリガされるとSRをトリガする。次いでSRがトリガされると、INACTIVEモードでのSDT中に利用可能な専用SRリソースがないため、RAプロシージャになる。例えば、1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つが有効であると端末デバイス110が決定する場合、端末デバイス110は、SRマスクのコンフィグレーションを適用すべきではないと決定する。例えば、端末デバイス110は、SRマスクをバイパスするためのSRマスクのコンフィグレーションを考慮しなくてもよい。従って、LCHのSRマスクがCONNCECTEDモード中にfalseであるとコンフィグレーションされ、格納される場合でも、端末デバイス110はSRをトリガしない。
【0047】
いくつかの例示的な実施形態では、CONNCECTEDモードとINACTIVEモードで使用されるSRマスクは、明示的なリコンフィグレーションなしで、異なる場合がある。例えば、端末デバイス110は、CONCECTEDモードに格納されたSRマスクコンフィグレーションに関わらず、SDTプロシージャに対するLCHまたはデータベアラに対してSRマスクをtrueであると設定してもよい。
【0048】
いくつかの例示的な実施形態では、LCHがトリガしたBSRがCG-SDTリソースのうちの少なくとも1つを介して許可される場合、SRマスクコンフィグレーションを考慮することなく、CG-SDTに有効なSSBが存在する限り、SRはトリガされない。代替またはさらに、LCHがトリガしたBSRに関連付けられたCG-SDTリソースが有効でない場合(例えば、利用可能なCG-SDTリソースに関連付けられた有効なSSBがない場合)、有効なCG-SDTリソースが全くない場合を除き、SRはトリガされない。
【0049】
従って、SDTプロシージャ中、不要なSRトリガを回避し得るため、端末デバイス110での消費電力が節約され得る。さらに、シグナリングオーバーヘッドが減少し得、システム効率が向上し得る。
【0050】
上述のように、CG-SDTプロシージャ中に、SSB評価を実行するときに、TAが無効であるときに、及び/またはULリソースの不足によりSRがトリガされるときに、適格なSSBがない場合、RAプロシージャを開始し得る。本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、端末デバイス110はRAプロシージャの開始を遅延させると、リソース消費が削減され、リソース使用率が高まり、さらにシステム効率が向上する。
【0051】
RAトリガ強化のためのいくつかの例示的な実施形態については、図3を参照して以下に説明する。
【0052】
図3は、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、端末デバイス110での例示的なRAトリガ強化方法300のフローチャートを示す。
【0053】
図3に示されるように、ブロック305では、端末デバイス110は、ネットワークデバイス120から、図2に示されたブロック205と同様に、SDTプロシージャに対する1つ以上のCGリソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されるそれぞれのLCHに関連付けられたDRBのリストを受信する。次いで、ブロック310では、RAプロシージャが開始されるべきであると端末デバイス110が決定する場合、端末デバイス110は、RAプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定する。例えば、SSB評価を実行するときに、TAが無効であるときに、及び/またはULリソースの不足によりSRがトリガされるときに、適格なSSBがない場合、端末デバイス110はRAプロシージャが開始されるべきであると決定する。この状況では、端末デバイス110は、RAプロシージャを遅延させるべきかどうかを決定する。
【0054】
いくつかの例示的な実施形態では、SSB評価が実行されるときに適格なSSBがない場合、端末デバイス110は、ビームまたは無線リンク障害回復を即時にトリガすることを回避するために、RAトリガを遅延させることを決定し得る。これは、なんらかの突然の(そして短期間の)障害物またはフェードが存在した場合、ビーム障害または無線リンク障害がすぐに回復し得るためである。この場合、遅延により不要なRAトリガが回避され得るため、消費電力が削減され、ネットワーク容量が削減され、システム効率が向上する。
【0055】
いくつかの例示的な実施形態では、CG-SDTリソースまたは進行中のSDTプロシージャがRACHコンフィグレーションのない専用BWP上にあるかどうかに応じて、RAプロシージャを遅延させても、または区別してもよい。例えば、CG-SDTリソースが専用BWP上にコンフィグレーションされる場合、遅延を適用し得る。CG-SDTが初期BWP上で実行される場合、端末デバイス110は、RAプロシージャが遅延せずに、即時にトリガされると決定し得る。CG-SDTに有効なSSBがない場合のRAトリガは、不要なBWPスイッチングを回避するために、タイマー(もしくはカウンタ)を用いて遅延してもよく、または候補ビーム検出数(例えば、候補ビーム検出のサンプル数)もしくはCGオケージョン数まで遅延してもよい。
【0056】
上述のような、TAが無効である場合、従来、タイムアライメントタイマー(TAT)の期限切れの際に、RAプロシージャをトリガする。いくつかの例示的な実施形態では、RAトリガは、TAT期限切れと、端末デバイス110のバッファ内で利用可能なデータとの両方を考慮し得る。例えば、TAが無効であるときに、端末デバイス110のバッファに送信されるべきデータがある場合、RAは遅延し得る。従って、TAが無効になると、バッファ内に送信に利用可能なULデータが存在する場合、RAはトリガされる。すなわち、TATが期限切れになると、即時にRAプロシージャは開始されない。
【0057】
バッファ内の利用可能なデータは、SSBの有効性と共に考慮され得る。例えば、CG-SDTに有効なSSBが存在しない場合、端末デバイス110は、送信されるデータがバッファに到着するまで、RAプロシージャを開始しない。
【0058】
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス110は、ネットワークデバイス120からRAトリガの命令(instruction)を受信するまで、RAプロシージャを遅延させ得る。例えば、端末デバイス110は、RAプロシージャを開始するためのPDCCH命令(order)をNW側から受信しない限り、専用BWPを継続し得る。RAトリガの遅延により、不要なBWPスイッチング及びビーム及び/または無線リンク障害の回復が回避され得ることによって、システム効率が向上し得る。
【0059】
図4は、本開示の例示の実施形態を実施するのに適しているデバイス400の簡略化されたブロック図である。
【0060】
示されるように、デバイス400は、プロセッサ410、プロセッサ410に結合されたメモリ420、プロセッサ410に結合された通信モジュール430、及び通信モジュール430に結合された通信インタフェース(図示せず)を含む。メモリ420は、少なくとも1つのプログラム440を格納する。通信モジュール430は、例えば複数のアンテナを介した、双方向通信用である。通信インタフェースは、通信に必要な任意のインタフェースを表してよい。
【0061】
プログラム440は、図1図3を参照して本明細書で説明されるように、関連付けられたプロセッサ410によって実行されると、デバイス400が本開示の例示的な実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本明細書の例示的な実施形態は、デバイス400のプロセッサ410が実行可能なコンピュータソフトウェアにより、またはハードウェアにより、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより、実施され得る。プロセッサ410は、本開示の様々な例示的な実施形態を実施するように構成され得る。
【0062】
メモリ420は、ローカルテクニカルネットワークに適している任意のタイプのものであることができ、非限定的な例として、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されることができる。デバイス400には1つのメモリ420のみが示されるが、デバイス400にはいくつかの物理的に別個のメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ410は、ローカルテクニカルネットワークに好適な任意の種類のものであり得、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含み得る。デバイス400は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的にスレーブされた特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してよい。
【0063】
デバイス400が端末デバイス110として機能する場合、プロセッサ410及び通信モジュール430は協働して、図1図3を参照して上述される方法200及び300を実装し得る。図1図3を参照して上述されるすべての操作及び特徴は、デバイス400にも同様に適用可能であり、同様の効果を有する。簡略化のため、詳細を省略する。
【0064】
一般に、本開示の様々な例示的な実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組み合わせで実施され得る。いくつかの態様は、ハードウェアで実施されてもよく、一方、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実施されてもよい。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、または他のいくつかの図的記述を使用して図示及び説明がなされているが、本明細書で説明されているブロック、装置、システム、技法または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、特殊用途の回路もしくはロジック、汎用のハードウェアもしくはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、あるいはそれらの何らかの組み合わせにより実施し得ることを理解されたい。
【0065】
本開示はまた、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図1図3を参照して上記で説明した方法200または300を実行するために、プログラムモジュールに含まれるものなど、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型を実施する、ルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な例示的な実施形態において、望ましいように、プログラムモジュール間で組み合わされ、または分割されてよい。プログラムモジュールの機械実行可能な命令は、ローカルデバイス内または分散型デバイス内で実行され得る。分散型デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートの両方の記憶媒体に配置され得る。
【0066】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書き込まれ得る。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供され得、その結果、プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャート及び/またはブロック図で規定された機能/動作が実行されるようになる。プログラムコードは、完全にマシン上で実行される場合もあれば、スタンドアローンのソフトウェアパッケージとして一部マシン上で実行される場合もあり、一部がマシン上で実行され、一部がリモートマシン上で実行される場合もあれば、完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行される場合もある。
【0067】
本開示の文脈において、コンピュータプログラムコードまたは関連データは、デバイス、装置、またはプロセッサが前述の様々なプロセス及び動作を実行することを可能にするために、任意の好適なキャリアにより運ばれ得る。キャリアの例には、信号、コンピュータ可読媒体が挙げられる。
【0068】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読媒体は、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、またはデバイス、あるいは上記の任意好適な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、1本以上のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、光記憶装置、磁気記憶装置、または上記の任意好適な組み合わせが挙げられるだろう。
【0069】
さらに、動作は特定の順序で示されているが、これは望ましい結果を得るために、そのような動作が、示された特定の順序で実行されること、または順次に実行されること、または図示された全ての動作が実行されることを要求するものと理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク処理及び並列処理が有利な場合もある。同様に、いくつかの具体的な実施態様の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限と解釈されるべきではなく、特定の例示的な実施形態に固有であり得る特徴の説明と解釈されるべきである。別個の例示的な実施形態の文脈で説明されている特定の特徴は、単一の実施形態のうちで組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴もまた、複数の例示的な実施形態で別々に、または任意の好適なサブコンビネーションで実施してもよい。
【0070】
本開示は、構造的特徴及び/または方法論的行為に特有の言語で説明されているが、添付の特許請求の範囲で定義される本開示は、必ずしも前述の具体的な特徴または行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、上記の具体的な特徴及び行為は、特許請求の範囲を実施するための例示的な形態として開示されている。
【0071】
本技法の様々な例示的な実施形態を説明してきた。上記に加えて、または上記の代替として、以下の例を説明する。以下の例のいずれかに記載されている特徴は、本明細書に記載されている他の例のいずれかと共に利用することができる。
【0072】
いくつかの態様では、端末デバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリとを含み、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のデータ無線ベアラ(DRB)のリストを受信することと、非アクティブモードでSDTプロシージャを開始することと、バッファステータスレポート(BSR)がトリガされるという決定に従って、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションがSDTに対してコンフィグレーションされた論理チャネルに適用されるべきかどうかを決定することとをデバイスに行わせるように構成される。
【0073】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可された論理チャネルによって、BSRがトリガされると決定することに応答して、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきではないと決定すること、またはSDTに対してコンフィグレーションされた論理チャネルのスケジューリング要求に対するスケジューリング要求マスクを、trueでありスケジューリング要求マスクを適用すると設定することによって、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきかどうかを決定することを、端末デバイスに行わせる。
【0074】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されていない論理チャネルによって、BSRがトリガされると決定することに応答して、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきであると決定することよって、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきかどうかを決定することを端末デバイスに行わせる。
【0075】
いくつかの例示的な実施形態では、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーションは、SDTに対する接続再開試行を開始するために非アクティブモードで端末デバイスによって使用されるためのものである。
【0076】
いくつかの態様では、端末デバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリとを含み、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のデータ無線ベアラ(DRB)のリストを受信することと、ランダムアクセスプロシージャが開始されるべきであると決定することに応答して、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定することとをデバイスに行わせるように構成される。
【0077】
いくつかの例示的な実施形態では、専用帯域幅部分(BWP)上で開始されるSDTプロシージャ、専用BWP上の1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソース内の専用BWPに関連付けられた同期信号ブロック(SSB)の無効、またはタイミングアドバンスの無効のうちの少なくとも1つに応答して、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきであると決定することによって、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定することを端末デバイスに行わせる。
【0078】
いくつかの例示的な実施形態では、候補ビーム検出数もしくはコンフィグレーションされたgrantオケージョン数まで、またはランダムアクセスプロシージャを開始するための命令をネットワークデバイスから受信するまで、ランダムアクセスプロシージャの開始をタイマーを用いて遅延させることのうちの少なくとも1つを、端末デバイスにさらに行わせる。
【0079】
いくつかの例示的な実施形態では、タイミングアドバンスが期限切れのときに、または有効なSSBが存在しないときに、端末デバイスのバッファ内に伝送されるデータが存在する場合にランダムアクセスプロシージャを開始することを、端末デバイスにさらに行わせる。
【0080】
いくつかの例示的な実施形態では、初期BWP上で開始されるSDTプロシージャに応答して、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきではないと決定することによって、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定することを端末デバイスに行わせる。
【0081】
いくつかの例示的な実施形態では、初期BWP上で1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースに関連付けられたSSBの無効、またはタイミングアドバンスの無効のうちの少なくとも1つに基づいてランダムアクセスプロシージャを開始することを端末デバイスにさらに行わせる。
【0082】
いくつかの態様では、方法は、端末デバイスによって、ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のデータ無線ベアラ(DRB)のリストを受信することと、非アクティブモードでSDTプロシージャを開始することと、バッファステータスレポート(BSR)がトリガされるという決定に従って、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションがSDTに対してコンフィグレーションされた論理チャネルに適用されるべきかどうかを決定することとを含む。
【0083】
いくつかの例示的な実施形態では、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきかどうかを決定することは、1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可された論理チャネルによって、BSRがトリガされると決定することに応答して、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきではないと決定すること、またはSDTに対してコンフィグレーションされた論理チャネルのスケジューリング要求に対するスケジューリング要求マスクを、trueでありスケジューリング要求マスクを適用するように設定することを含む。
【0084】
いくつかの例示的な実施形態では、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきかどうかを決定することは、1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されていない論理チャネルによって、BSRがトリガされると決定することに応答して、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきであると決定することを含む。
【0085】
いくつかの例示的な実施形態では、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーションは、SDTに対する接続再開試行を開始するために非アクティブモードで端末デバイスによって使用されるためのものである。
【0086】
いくつかの態様では、方法は、端末デバイスによって、ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のDRBのリストを受信することと、ランダムアクセスプロシージャが開始されるべきであると決定することに応答して、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定することとを含む。
【0087】
いくつかの例示的な実施形態では、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定することは、専用帯域幅部分(BWP)上で開始されるSDTプロシージャ、専用BWP上の1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソース内の専用BWPに関連付けられた同期信号ブロック(SSB)の無効、またはタイミングアドバンスの無効のうちの少なくとも1つに応答して、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきであると決定することを含む。
【0088】
いくつかの例示的な実施形態では、方法は、候補ビーム検出数もしくはコンフィグレーションされたgrantオケージョン数まで、またはランダムアクセスプロシージャを開始するための命令をネットワークデバイスから受信するまで、ランダムアクセスプロシージャの開始をタイマーを用いて遅延させることのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0089】
いくつかの例示的な実施形態では、方法は、タイミングアドバンスが期限切れのときに、または有効なSSBが存在しないときに、端末デバイスのバッファ内に伝送されるデータが存在する場合にランダムアクセスプロシージャを開始することをさらに含む。
【0090】
いくつかの例示的な実施形態では、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定することは、初期BWP上で開始されるSDTプロシージャに応答して、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきではないと決定することを含む。
【0091】
いくつかの例示的な実施形態では、方法は、初期BWP上で1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースに関連付けられたSSBの無効、またはタイミングアドバンスの無効のうちの少なくとも1つに基づいてランダムアクセスプロシージャを開始することをさらに含む。
【0092】
いくつかの態様では、装置は、端末デバイスによって、ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のデータ無線ベアラ(DRB)のリストを受信するための手段と、非アクティブモードでSDTプロシージャを開始するための手段と、バッファステータスレポート(BSR)がトリガされるという決定に従って、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションがSDTに対してコンフィグレーションされた論理チャネルに適用されるべきかどうかを決定するための手段とを含む。
【0093】
いくつかの例示的な実施形態では、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきかどうかを決定するための手段は、1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可された論理チャネルによって、BSRがトリガされると決定することに応答して、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきではないと決定するための手段、またはSDTに対してコンフィグレーションされた論理チャネルのスケジューリング要求に対するスケジューリング要求マスクを、trueでありスケジューリング要求マスクを適用するように設定するための手段を含む。
【0094】
いくつかの例示的な実施形態では、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきかどうかを決定するための手段は、1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されていない論理チャネルによって、BSRがトリガされると決定することに応答して、スケジューリング要求マスクのコンフィグレーションが適用されるべきであると決定するための手段を含む。
【0095】
いくつかの例示的な実施形態では、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーションは、SDTに対して接続再開試行を開始するために非アクティブモードで端末デバイスによって使用されるためのものである。
【0096】
いくつかの態様では、装置は、端末デバイスによって、ネットワークデバイスから、スモールデータ伝送(SDT)プロシージャのために1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのコンフィグレーション、及び1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTが許可されたそれぞれの論理チャネルに関連付けられた1つ以上のDRBのリストを受信するための手段と、ランダムアクセスプロシージャが開始されるべきであると決定することに応答して、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定するための手段とを含む。
【0097】
いくつかの例示的な実施形態では、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定するための手段は、専用帯域幅部分(BWP)上で開始されるSDTプロシージャ、専用BWP上の1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソース内の専用BWPに関連付けられた同期信号ブロック(SSB)の無効、またはタイミングアドバンスの無効のうちの少なくとも1つに応答して、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきであると決定するための手段を含む。
【0098】
いくつかの例示的な実施形態では、装置は、タイマーを用いてランダムアクセスプロシージャの開始を遅延させるための手段、候補ビーム検出数もしくはコンフィグレーションされたgrantオケージョン数までランダムアクセスプロシージャの開始を遅延させるための手段、またはランダムアクセスプロシージャを開始するための命令をネットワークデバイスから受信するまでランダムアクセスプロシージャの開始を遅延させるための手段のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0099】
いくつかの例示的な実施形態では、装置は、タイミングアドバンスが期限切れのときに、または有効なSSBが存在しないときに、端末デバイスのバッファ内に伝送されるデータが存在する場合にランダムアクセスプロシージャを開始するための手段をさらに含む。
【0100】
いくつかの例示的な実施形態では、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきかどうかを決定するための手段は、初期BWP上で開始されるSDTプロシージャに応答して、ランダムアクセスプロシージャの開始が遅延すべきではないと決定するための手段を含む。
【0101】
いくつかの例示的な実施形態では、装置は、初期BWP上で開始されるSDTプロシージャに応答して、初期BWP上で1つ以上のコンフィグレーションされたgrantリソースに関連付けられたSSBの無効、またはタイミングアドバンスの無効のうちの少なくとも1つに基づいてランダムアクセスプロシージャを開始するための手段をさらに含む。
【0102】
いくつかの態様では、コンピュータ可読記憶媒体は、その上に格納されたプログラム命令を含み、命令は、デバイスのプロセッサによって実行されると、本開示のいくつかの例示的な実施形態による方法をデバイスに実行させる。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-06-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信のための端末デバイスであって、
ネットワークデバイス(120)から、スモールデータ送信(SDT)手順のための1つまたは複数の設定されたグラント(CG)リソースの構成と、前記1つまたは複数のCGリソースのうちの少なくとも1つを介したSDTに許可された各論理チャネルに関連付けられた1つまたは複数のデータ無線ベアラ(DRB)のリストとを受信することと、
前記CG-SDT手順が進行している間、
前記1つまたは複数のCG-SDTリソースに関連付けられた有効なSSBが存在しない場合、前記1つまたは複数のDRBのうちの少なくとも1つに関連付けられた送信すべきデータが前記端末デバイスのバッファで利用可能かどうかをチェックすることと、
前記1つまたは複数のDRBのうちの少なくとも1つに関連付けられた送信すべきデータが前記バッファで利用可能な場合、ランダムアクセス手順を開始することと、
前記1つまたは複数のDRBのうちの少なくとも1つに関連付けられた送信すべきデータが前記バッファで利用できない場合、前記ランダムアクセス手順を開始しないことと、
を行うように構成された、前記端末デバイス。
【請求項2】
前記ランダムアクセス手順を開始しないことによって前記ランダムアクセス手順の前記開始を遅延させるかどうかを判断するように構成された、請求項1に記載の端末デバイス。
【請求項3】
前記ランダムアクセス手順は、前記1つまたは複数のCG-SDTリソースに関連付けられた有効なSSBが存在しないと判断することによって開始されてよいと判断することと、
前記ランダムアクセス手順を開始してよいと判断することに応答して、前記バッファ内の前記1つまたは複数のDRBのうちの少なくとも1つに関連付けられた利用可能なデータを考慮することにより、前記ランダムアクセス手順の開始を遅延させるかどうか判断することと、
を行うように構成された、請求項2に記載の端末デバイス。
【請求項4】
前記1つまたは複数のDRBのうちの少なくとも1つに関連付けられた送信すべきデータが前記バッファで利用可能であり、前記CG-SDT手順に関連付けられた有効なSSBがなくなるまで、前記ランダムアクセス手順の開始を遅延させる
ように構成された、請求項3に記載の端末デバイス。
【請求項5】
前記1つまたは複数のCG-SDTリソースに関連付けられたSSBが存在しないという基準信号受信パワー(RSRP)がRSRP閾値を超えると判断されると、前記1つまたは複数のCG-SDTリソースに関連付けられた有効なSSBが存在しないと判断する
ように構成された、請求項1~4のいずれか1項に記載の端末デバイス。
【請求項6】
前記ランダムアクセス手順が、ランダムアクセスSDT(RA-SDT)手順とは異なる、請求項1~5のいずれか1項に記載の端末デバイス。
【請求項7】
方法であって、
端末デバイス(110)で、ネットワークデバイス(120)から、スモールデータ送信(SDT)手順のための1つまたは複数の設定されたグラント(CG)リソースの構成と、前記1つまたは複数のCGリソースの少なくとも1つを介したSDTに許可された各論理チャネルに関連付けられた1つまたは複数のデータ無線ベアラ(DRB)のリストとを受信することと、
前記CG-SDT手順が進行している間、
前記1つまたは複数のCG-SDTリソースに関連付けられた有効なSSBが存在しない場合、前記1つまたは複数のDRBのうちの少なくとも1つに関連付けられた送信すべきデータが前記端末デバイスのバッファで利用可能かどうかをチェックすることと、
前記1つまたは複数のDRBのうちの少なくとも1つに関連付けられた送信すべきデータが前記バッファで利用可能な場合、ランダムアクセス手順を開始することと、
前記1つまたは複数のDRBのうちの少なくとも1つに関連付けられた送信すべきデータが前記バッファで利用できない場合、前記ランダムアクセス手順を開始しないことと、
を含む、前記方法。
【請求項8】
前記ランダムアクセス手順を開始しないことによって前記ランダムアクセス手順の前記開始を遅延させるかどうかを判断すること
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ランダムアクセス手順は、前記1つまたは複数のCG-SDTリソースに関連付けられた有効なSSBが存在しないと判断することによって開始されてよいと判断することと、
前記ランダムアクセス手順を開始してよいと判断することに応答して、前記バッファ内の前記1つまたは複数のDRBのうちの少なくとも1つに関連付けられた利用可能なデータを考慮することにより、前記ランダムアクセス手順の開始を遅延させるかどうかを判断することと、
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数のDRBのうちの少なくとも1つに関連付けられた送信すべきデータが前記バッファで利用可能であり、前記CG-SDT手順に関連付けられた有効なSSBがなくなるまで、前記ランダムアクセス手順の開始を遅延させること
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数のCG-SDTリソースに関連付けられたSSBが存在しないという基準信号受信パワー(RSRP)がRSRP閾値を超えると判断されると、前記1つまたは複数のCG-SDTリソースに関連付けられた有効なSSBが存在しないと判断すること
をさらに含む、請求項7~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記ランダムアクセス手順が、ランダムアクセスSDT(RA-SDT)手順とは異なる、請求項7~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
プログラム命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、デバイスのプロセッサによって実行されると、前記デバイスに請求項7~12のいずれかに記載の方法を実行させる、前記コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】