(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】乳癌治療用注射可能な医薬組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 31/661 20060101AFI20241016BHJP
A61K 31/565 20060101ALI20241016BHJP
A61P 15/00 20060101ALI20241016BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20241016BHJP
A61K 9/08 20060101ALI20241016BHJP
A61K 47/44 20170101ALI20241016BHJP
A61K 47/10 20170101ALI20241016BHJP
A61K 47/14 20170101ALI20241016BHJP
【FI】
A61K31/661
A61K31/565
A61P15/00
A61P35/00
A61K9/08
A61K47/44
A61K47/10
A61K47/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525282
(86)(22)【出願日】2022-10-29
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 IB2022060430
(87)【国際公開番号】W WO2023073651
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202121049524
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520460959
【氏名又は名称】カシーヴ バイオサイエンシズ,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】プロヒット,パルヴァ ヨゲシュチャンドラ
(72)【発明者】
【氏名】サングル,ガネーシュ ヴィシュヴァナート
(72)【発明者】
【氏名】メータ,サンディップ パレーシュバーイー
(72)【発明者】
【氏名】ウナドゥカット,ヴィシャル バーラトバーイー
(72)【発明者】
【氏名】パンジャ,ヒタ ニシル
(72)【発明者】
【氏名】ヴェカリヤ,サガール ラクスマンバーイー
【テーマコード(参考)】
4C076
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA14
4C076BB15
4C076CC30
4C076CC42
4C076DD37
4C076DD38
4C076DD45
4C076DD46
4C076DD59
4C076DD60
4C076EE23
4C076EE24
4C076EE53
4C086AA01
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4C086DA09
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4C086MA01
4C086MA04
4C086MA16
4C086MA66
4C086NA12
4C086NA15
4C086ZA81
4C086ZB26
(57)【要約】
本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む注射用組成物であって、化合物Iの徐放性を提供し、それにより血漿中フルベストラント濃度を維持する、注射用組成物に関し。また、本発明は、式Iの化合物、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む乳癌の治療方法のための使用に関する。
【化1】
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式で表される化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および
【化1】
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;
を含む筋肉内組成物であって、
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有する、筋肉内組成物。
【請求項2】
化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が、約20mg/ml~約300mg/ml、約30mg/ml~約300mg/ml、約40mg/ml~約300mg/ml、約50mg/ml~約300mg/ml、約60mg/ml~約300mg/ml、約70mg/ml~約300mg/ml、約80mg/ml~約300mg/ml, 約90mg/ml~約300mg/ml、約100mg/ml~約300mg/ml、約110mg/ml~約300mg/ml、約120mg/ml~約300mg/ml、約130mg/ml~約300mg/ml、約140mg/ml~約300mg/ml、約150mg/ml~約300mg/ml、 約160mg/ml~約300mg/ml、約170mg/ml~約300mg/ml、約180mg/ml~約300mg/ml、約190mg/ml~約300mg/ml、約200mg/ml~約300mg/ml、約210mg/ml~約300mg/ml、約220mg/ml~約300mg/ml、 約230mg/ml~約300mg/ml、約240mg/ml~約300mg/ml、約250mg/ml~約300mg/ml、約260mg/ml~約300mg/ml、約270mg/ml~約300mg/ml、約280mg/ml~約300mg/ml、または約290mg/ml~約300mg/mlからなる群から選択される、請求項1に記載の筋肉内組成物。
【請求項3】
化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が、約20mg/ml、約30mg/ml、約40mg/ml、約50mg/ml、約60mg/ml、約70、mg/ml、約80mg/ml、約90mg/ml、約100mg/ml、約110mg/ml、約120mg/ml、約130mg/ml、約140mg/ml、約150mg/ml、 約160mg/ml、約170mg/ml、約180mg/ml、約190mg/ml、約200mg/ml、約210mg/ml、約220mg/ml、約230mg/ml、約240mg/ml、約250mg/ml、約260mg/ml、約270mg/ml、約280mg/ml、約290mg/ml、または約300mg/ml、から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および
少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤;
を含む筋肉内組成物であって、
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む前記筋肉内組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を維持する、筋肉内組成物。
【請求項5】
血漿中フルベストラント濃度を維持する前記所望の期間が、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月から選択される、請求項4に記載の筋肉内組成物。
【請求項6】
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、請求項4に記載の筋肉内組成物。
【請求項7】
それを必要とする対象に投与された前記筋肉内組成物が、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml,少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、 少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、 少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、 少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/ml、少なくとも50ng/ml、少なくとも51ng/ml、少なくとも52ng/ml、 少なくとも53ng/ml、少なくとも54ng/ml、少なくとも55ng/ml、少なくとも56ng/ml、少なくとも57ng/ml、少なくとも58ng/ml、少なくとも59ng/ml、少なくとも60ng/ml、少なくとも61ng/ml、少なくとも62ng/ml、 少なくとも63ng/ml、少なくとも64ng/ml、少なくとも65ng/ml、少なくとも66ng/ml、少なくとも67ng/ml、少なくとも68ng/ml、少なくとも69ng/ml、少なくとも70ng/ml、少なくとも71ng/ml、少なくとも72ng/ml、 少なくとも73ng/ml、少なくとも74ng/ml、少なくとも75ng/ml、少なくとも76ng/ml、少なくとも77ng/ml、少なくとも78ng/ml、少なくとも79ng/ml、または少なくとも80ng/ml、少なくとも81ng/ml、少なくとも82ng/ml、少なくとも83ng/ml、少なくとも84ng/ml、少なくとも85ng/ml、少なくとも86ng/ml、少なくとも87ng/ml、少なくとも88ng/ml、少なくとも89ng/ml、少なくとも90ng/ml、少なくとも91ng/ml、少なくとも92ng/ml、少なくとも93ng/ml、少なくとも94ng/ml、少なくとも95ng/ml、少なくとも96ng/ml、少なくとも97ng/ml、少なくとも98、少なくとも99ng/ml、または少なくとも100ng/mlからなる群から選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、請求項6に記載の筋肉内組成物。
【請求項8】
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約500ng/mlに維持する、請求項4に記載の筋肉内組成物。
【請求項9】
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、約1ng/ml~約490ng/ml、約1ng/ml~約480ng/ml、約1ng/ml~約470ng/ml、約1ng/ml~約460ng/ml、約1ng/ml~約450ng/ml、 約1ng/ml~約440ng/ml、約1ng/ml~約430ng/ml、約1ng/ml~約420ng/ml、約1ng/ml~約410ng/ml、約1ng/ml~約400ng/ml、約1ng/ml~約390ng/ml、 約1ng/ml~約380ng/ml、約1ng/ml~約370ng/ml、約1ng/ml~約360ng/ml、約1ng/ml~約350ng/ml、約1ng/ml~約340ng/ml、 約1ng/ml~約330ng/ml、約1ng/ml~約320ng/ml、約1ng/ml~約310ng/ml、約1ng/ml~約300ng/ml、約1ng/ml~約290ng/ml、約1ng/ml~約280ng/ml、 約1ng/ml~約270ng/ml、約1ng/ml~約260ng/ml、約1ng/ml~約250ng/ml、約1ng/ml~約240ng/ml、約1ng/ml~約230ng/ml、 約1ng/ml~約220ng/ml、約1ng/ml~約210ng/ml、約1ng/ml~約200ng/ml、約1ng/ml~約190ng/ml、約1ng/ml~約180ng/ml、約1ng/ml~約170ng/ml、約1ng/ml~約160ng/ml、約1ng/ml~約150ng/ml、約1ng/ml~約140ng/ml、約1ng/ml~約130ng/ml、約1ng/ml~約120ng/ml、約1ng/ml~約110ng/ml、または約1ng/ml~約100ng/mlからなる群から選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、請求項8に記載の筋肉内組成物。
【請求項10】
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、 約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、 約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlからなる群から選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、請求項9に記載の筋肉内組成物。
【請求項11】
化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;
を含む筋肉内組成物であって、
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、筋肉内組成物。
【請求項12】
前記所望の期間が、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される、請求項11に記載の筋肉内組成物。
【請求項13】
化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;
を含む筋肉内組成物であって、
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約500ng/mlに維持する、筋肉内組成物。
【請求項14】
前記所望の期間が、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される、請求項13に記載の筋肉内組成物。
【請求項15】
少なくとも1つの賦形剤が、油、溶媒、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー、またはそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の筋肉内組成物。
【請求項16】
乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法であって、
下記の化学式で表される化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および
【化2】
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;
を有する組成物を、その治療を必要とする対象に筋肉内投与することを含み、
その治療を必要とする対象に投与される前記組成物は、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有する、治療方法。
【請求項17】
化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約20mg/ml~約300mg/ml、約30mg/ml~約300mg/ml、約40mg/ml~約300mg/ml、約50mg/ml~約300mg/ml、約60mg/ml~約300mg/ml、約70mg/ml~約300mg/ml、約80mg/ml~約300mg/ml,約90mg/ml~約300mg/ml、約100mg/ml~約300mg/ml、約110mg/ml~約300mg/ml、約120mg/ml~約300mg/ml、約130mg/ml~約300mg/ml、約140mg/ml~約300mg/ml、約150mg/ml~約300mg/ml、約160mg/ml~約300mg/ml、約170mg/ml~約300mg/ml、約180mg/ml~約300mg/ml、約190mg/ml~約300mg/ml、約200mg/ml~約300mg/ml、約210mg/ml~約300mg/ml、約220mg/ml~約300mg/ml、約230mg/ml~約300mg/ml、約240mg/ml~約300mg/ml、約250mg/ml~約300mg/ml、約260mg/ml~約300mg/ml、約270mg/ml~約300mg/ml、約280mg/ml~約300mg/ml、または約290mg/ml~約300mg/mlからなる群から選択される、請求項16に記載の治療方法。
【請求項18】
その治療を必要とする対象に投与される前記組成物が、約20mg/ml、約30mg/ml、約40mg/ml、約50mg/ml、約60mg/ml、約70、mg/ml、約80mg/ml、約90mg/ml、 約100mg/ml、約110mg/ml、約120mg/ml、約130mg/ml、約140mg/ml、約150mg/ml、約160mg/ml、約170mg/ml、約180mg/ml、約190mg/ml、約200mg/ml、約210mg/ml、約220mg/ml、約230mg/ml、約240mg/ml、約250mg/ml、約260mg/ml、約270mg/ml、約280mg/ml、約290mg/mlまたは約300mg/mlから選択される、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有する、請求項17に記載の治療方法。
【請求項19】
化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;
を含む筋肉内組成物を、それを必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法であって、
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を維持する、治療方法。
【請求項20】
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、請求項19に記載の治療方法。
【請求項21】
前記所望の期間が、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される、請求項19に記載の治療方法。
【請求項22】
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/ml、少なくとも50ng/ml、少なくとも51ng/ml、少なくとも52ng/ml、少なくとも53ng/ml、少なくとも54ng/ml、少なくとも55ng/ml、少なくとも56ng/ml、少なくとも57ng/ml、少なくとも58ng/ml、少なくとも59ng/ml、少なくとも60ng/ml、少なくとも61ng/ml、少なくとも62ng/ml、少なくとも63ng/ml、少なくとも64ng/ml、少なくとも65ng/ml、少なくとも66ng/ml、少なくとも67ng/ml、少なくとも68ng/ml、少なくとも69ng/ml、少なくとも70ng/ml、少なくとも71ng/ml、少なくとも72ng/ml、少なくとも73ng/ml、少なくとも74ng/ml、少なくとも75ng/ml、少なくとも76ng/ml、少なくとも77ng/ml、少なくとも78ng/ml、少なくとも79ng/ml、少なくとも80ng/ml、少なくとも81ng/ml、少なくとも82ng/ml、少なくとも83ng/ml、少なくとも84ng/ml、少なくとも85ng/ml、少なくとも86ng/ml、少なくとも87ng/ml、少なくとも88ng/ml、少なくとも89ng/ml、少なくとも90ng/ml、少なくとも91ng/ml、少なくとも92ng/ml、少なくとも93ng/ml、少なくとも94ng/ml、少なくとも95ng/ml、少なくとも96ng/ml、少なくとも97ng/ml、少なくとも98ng/ml、少なくとも99ng/ml、または少なくとも100ng/mlからなる群より選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、請求項20に記載の治療方法。
【請求項23】
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約500ng/mlに維持する、請求項19に記載の治療方法。
【請求項24】
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、約1ng/ml~約440ng/ml、約1ng/ml~約430ng/ml、約1ng/ml~約420ng/ml、約1ng/ml~約410ng/ml、約1ng/ml~約400ng/ml、約1ng/ml~約390ng/ml、約1ng/ml~約380ng/ml、約1ng/ml~約370ng/ml、約1ng/ml~約360ng/ml、約1ng/ml~約350ng/ml、約1ng/ml~約340ng/ml、約1ng/ml~約330ng/ml、約1ng/ml~約320ng/ml、約1ng/ml~約310ng/ml、約1ng/ml~約300ng/ml、約1ng/ml~約290ng/ml、約1ng/ml~約280ng/ml、約1ng/ml~約270ng/ml、約1ng/ml~約260ng/ml、約1ng/ml~約250ng/ml、約1ng/ml~約240ng/ml、約1ng/ml~約230ng/ml、約1ng/ml~約220ng/ml、約1ng/ml~約210ng/ml、約1ng/ml~約200ng/ml、約1ng/ml~約190ng/ml、約1ng/ml~約180ng/ml、約1ng/ml~約170ng/ml、約1ng/ml~約160ng/ml、約1ng/ml~約150ng/ml、約1ng/ml~約140ng/ml、約1ng/ml~約130ng/ml、約1ng/ml~約120ng/ml、約1ng/ml~約110ng/ml、または約1ng/ml~約100ng/mlからなる群より選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、請求項23に記載の治療方法。
【請求項25】
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlからなる群から選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、請求項23に記載の治療方法。
【請求項26】
化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;
を含む筋肉内組成物を、
必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、治療方法。
【請求項27】
前記所望の期間が、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤
を含む筋肉内組成物を、
必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、
それを必要とする対象に投与される前記筋肉内組成物が、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約500ng/mlに維持する治療方法。
【請求項29】
前記所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される、請求項28に記載の治療方法、。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下記の化学式で表される化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および
【化1】
少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤;を含有する注射用組成物であって、該注射用組成物が化合物Iの徐放性を提供し、それによりフルベストラントの血漿中濃度を維持する、注射用組成物に関する。本発明の組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含有する注射による静脈内投与または筋肉内投与を意図する。
【背景技術】
【0002】
よく知られたエストロゲン受容体拮抗薬フルベストラントは、抗エストロゲン療法後に病勢進行した閉経後女性のホルモン受容体陽性転移性乳癌の治療に使用される。フルベストラントは、タモキシフェンによる治療が無効となった被験者に臨床的治療効果を示し、ホルモン感受性乳癌の新しい治療法を開始した。
【0003】
エストロゲン遮断は、乳房および生殖管の多くの良性および悪性疾患の治療の基本である。閉経前の女性では、外科的、放射線治療的、または内科的手段による卵巣機能の切除によって、閉経後の女性ではアロマターゼ阻害剤の使用によって、これが達成される。
【0004】
フルベストラントは、他のステロイド系化合物とともに、これらの化合物の組成を困難にするある種の物理的性質を示す。フルベストラントは、他のステロイド系化合物と比較しても親油性の高い分子であり、その水溶性は極めて低い。
【0005】
血漿中のフルベストラント濃度を維持するためには、必要な量のフルベストラントを放出するためには、組成物の容量を大きく、少なくとも10mlにする必要がある。このため、医師はヒトの治療にはかなり多量のフルベストラント組成物を注射しなければならない。溶解性の悪い薬物は、しばしばバイオアベイラビリティが悪く、治療上有効な薬物の血中濃度を得るためには高用量の投与が必要となる。フルベストラントの溶解性と経口バイオアベイラビリティが低いため、現在、この薬物はオイルベースのフルベストラント組成物の筋肉内注射により投与されている。
【0006】
ファスロデックス(登録商標)製剤は、1日目、15日目、29日目、およびその後毎月1回の筋肉内注射による投与が承認されている。この注射剤にはヒマシ油が含まれており、粘性があるため注射時に痛みを伴うことがある。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、下記の化学式で表される化合物I、または、化合物Iの薬学的に許容される塩またはその溶媒和物;および
【化2】
少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤;を含む注射用組成物に関し、この注射用組成物は、化合物Iの徐放性を提供し、それによりフルベストラントの血漿中濃度を所望の期間維持する。
【0008】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む注射可能な組成物を提供し、ここで、注射可能な徐放性組成物は、静脈内投与または筋肉内投与を意図する。
【0009】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物に関し、この注射用組成物は、化合物Iの徐放を提供し、それによってフルベストラントの血漿中濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに所望の期間維持する。
【0010】
1つの実施形態において、本発明は、そのような治療を必要とする対象に、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。
【0011】
1つの実施形態において、乳房または生殖管のホルモン依存性良性疾患または悪性疾患が乳癌である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】雌性Sprague Dawley(SD)ラットに化合物Iを有する組成物を単回筋肉内投与した後のフルベストラントの平均±SD血漿中濃度時間プロファイル。
【
図2】雌性Sprague Dawley(SD)ラットへの化合物Iの単回筋肉内投与後の平均±SD血漿中濃度時間プロファイル。
【
図3】雌性ビーグル犬に化合物Iを有する組成物を単回筋肉内投与した後のフルベストラントの平均±SD血漿中濃度時間プロファイル。
【
図4】雌性ビーグル犬に化合物Iを単回筋肉内投与したときの平均±SD血漿中濃度時間プロファイル。
【
図5】雌性ビーグル犬に化合物Iを有する組成物を単回筋肉内投与した後のフルベストラントの平均±SD血漿中濃度時間プロファイル。
【
図6】雌性ビーグル犬への化合物Iの単回筋肉内投与後の平均±SD血漿中濃度時間プロファイル。
【
図7】雄性カニクイザルにファスロデックスまたは化合物Iを有する組成物を単回筋肉内投与したときのフルベストラントおよび化合物Iの平均±SD血漿中濃度時間プロファイル。
【発明を実施するための形態】
【0013】
商業的に入手可能なフルベストラント組成物は、所望の血漿中フルベストラント濃度を達成するために多量の注射を必要とする。このため、医師はヒトの治療に十分な量を投与するために、過剰な量の組成物を注射しなければならない。したがって、フルベストラントの血漿中濃度を維持し、低注射量の濃縮剤形が求められている。また、ESR1変異体集団においてより高い有効性を得るために、あるいは乳房切除の可能性を減らすために腫瘍を縮小するために、フルベストラントの血漿中濃度をより高くすることに対する大きなアンメットニーズが存在する。
【0014】
したがって、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む注射用組成物を提供し、血漿中フルベストラント濃度を所望の期間維持する低容量注射を提供することができる。
【0015】
本明細書で使用する場合、「筋肉内組成物(intramuscular composition)」という用語は、それを必要とする対象の任意の筋肉内部位に注射し、それによって注射部位から薬物を連続的に放出することを意図した組成物を指す。筋肉内注射部位は、腕(三角筋)、大腿筋(外側広筋)、臀部(臀筋)から選択される。
【0016】
本明細書で使用される用語「血漿中フルベストラント濃度(blood plasma fulvestrant)を維持する」または「フルベストラントの血漿中濃度を維持する」とは、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を有する注射用組成物の投与後、所望の期間、対象において約1ng/ml~約100ng/mlのフルベストラントの血漿中濃度が達成されることをいう。
【0017】
本明細書で使用する「約」という用語は、前記値からの±5%の偏差を意味する。
【0018】
本明細書において、「塩」という用語は、本発明の化合物の酸塩または塩基塩を意味する。塩基性化合物の塩は、鉱酸、有機カルボン酸、有機スルホン酸などと形成される塩である。適切な酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン-p-スルホン酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ベンゼンスルホン酸などが挙げられる。酸性化合物の塩は、塩基、すなわちアルカリおよびアルカリ土類金属カチオン、例えばナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムイオン、アンモニウムカチオン、例えばアンモニウム、トリメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウムなどのカチオン種と形成される。酸性化合物の塩は、有機塩基、すなわちトロメタミン(トリス)およびメグルミンで形成される。本発明において、化合物Iと形成される塩は、一価または二価、例えば一ナトリウム塩または二ナトリウム塩から選択される。
【0019】
本明細書で使用する場合、「徐放性」という用語は、所望の期間、組成物から薬物が持続的に放出されることを意味する。実施形態において特に限定がない限り、「徐放性」という用語は、化合物Iまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有する組成物を注射した後の、化合物Iまたはフルベストラントの徐放性を含む。
【0020】
本明細書で使用される用語「対象(subject)」とは、動物またはヒトを指す。動物は、げっ歯類、非げっ歯類または哺乳類から選択される。ヒトは、健常患者または疾患患者を含む。
【0021】
本明細書において、「標準的なフルベストラント注射製剤」という用語は、ファスロデックス(登録商標)またはファスロデックス(登録商標)と同等のフルベストラント組成物を指す。また、市販または調製されている製剤を指す。
【0022】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む、注射による投与に適合した注射用医薬組成物を提供する。より詳細には、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物、および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む、注射による静脈内投与または筋肉内投与を意図した組成物である。
【0023】
1つの実施形態において、静脈内投与または筋肉内投与を意図した医薬組成物は、溶液、乳剤、懸濁液、注射用または注入用の粉末、または注射用ゲルおよびインプラントの剤形から選択される。これらは、ヒトまたは動物の体内に直接投与することを意図した無菌製剤である。
【0024】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む、筋肉内および静脈内投与を意図した徐放性医薬組成物であって、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後にフルベストラントの血漿中濃度を維持する、徐放性医薬組成物を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物は、本発明の組成物中、約1~約30%w/v、約1~2%w/v、約2~3%w/v、約3~4%w/v、約4~5%w/v、約5~6%w/v、約6~7%w/v、約7~8%w/v、約8~9%w/v、約9~10%w/v、約10~11%w/v、約11~12%w/v、約12~13%w/v、約13~14%w/v、約14~15%w/v、約15~16%w/v、約16~17%w/v、約17~18%w/v、約18~19%w/v、約19~20%w/v、約20~21%w/v、約21~22%w/v、約22~23%w/v、約23~24%w/v、約24~25%w/v、約25~26%w/v、約26~27%w/v、約27~28%w/v、約28~29%w/v、または約29~30%w/vから選択される濃度で存在する。1つの実施形態において、本発明の任意の組成物中の化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物は、約1~約30%w/v、約2~約30%w/v、約3~約30%w/v、約4~約30%w/v、約5~約30%w/vまたは約10~約30%w/vから選択される濃度で存在する。
【0025】
1つの実施形態において、本発明は、下記の化学式で表される化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;を含む筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される前記組成物は、約10mg~約1000mgの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む。
【化3】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤であって、それを必要とする対象に投与される前記組成物が、50mg~約1000mg、100mg~約1000mg、150mg~約1000mg、50mg~約1000mg、100mg~約800mg、150mg~約800mg、50mg~約600mg、100mg~約600mg、150mg~約600mg、50mg~約500mg、100mg~約500mg、150mg~約500mgからなる群から選択される化合物I、薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む。
【0026】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、 約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、または約500mgからなる群から選択される化合物I、薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む。
【0027】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性疾患または悪性疾患を治療する方法を提供する。1つの実施形態において、乳房のホルモン依存性良性疾患または悪性疾患を治療する方法は、乳癌の治療方法である。
【0028】
1つの実施形態において、本発明は、下記の化学式で表される化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;の注射用組成物を提供し、この注射用組成物は、化合物Iの徐放を提供し、それによってフルベストラントの血漿中濃度を維持する。
【化4】
1つの実施形態において、注射用組成物は、静脈内組成物または筋肉内組成物であり得る。
【0029】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物は、血漿中に化合物Iの徐放性を与え、それによって所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を維持することを意図する。
【0030】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1週間、血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0031】
別の実施形態において、血漿中フルベストラント濃度の維持は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月または3ヶ月からなる群から選択される所望の期間達成される。
【0032】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む注射用組成物を提供し、ここで、この組成物は、このような治療を必要とする対象に静脈内投与される。
【0033】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤は、油、溶媒、界面活性剤、抗酸化剤、ポリマーまたはそれらの混合物から選択される。
【0034】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;約10mg/ml~約300mg/mlを有する。別の実施形態において、本発明の組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;の濃度と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とを含み、ここで、それを必要とする対象に投与される前記組成物は、約20mg/ml~約300mg/ml、約30mg/ml~約300mg/ml、約40mg/ml~約300mg/ml、約50mg/ml~約300mg/ml、約60mg/ml~約300mg/ml、約70mg/ml~約300mg/ml、約80mg/ml~約300mg/ml、約90mg/ml~約300mg/ml、約100mg/ml~約300mg/ml、約110mg/ml~約300mg/ml、約120mg/ml~約300mg/ml、約130mg/ml~約300mg/ml、約140mg/ml~約300mg/ml、約150mg/ml~約300mg/ml、約160mg/ml~約300mg/ml、約170mg/ml~約300mg/ml、約180mg/ml~約300mg/ml、約190mg/ml~約300mg/ml、約200mg/ml~約300mg/ml、約210mg/ml~約300mg/ml、約220mg/ml~約300mg/ml、約230mg/ml~約300mg/ml、約240mg/ml~約300mg/ml、約250mg/ml~約300mg/ml、約260mg/ml~約300mg/ml、約270mg/ml~約300mg/ml、約280mg/ml~約300mg/ml、または約290mg/ml~約300mg/mlから選択される、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有する。
【0035】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される前記組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約10mg/mlである組成物を提供する。1つの実施形態において、化合物Iまたはその薬学的に許容される塩および溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物Iまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の濃度が、約20mg/ml、約30mg/ml、約40mg/ml、約50mg/ml、約60mg/ml、約70、mg/ml、約80mg/ml、約90mg/ml、約100mg/ml、約110mg/ml、約120mg/ml、約130mg/ml、約140mg/ml、約150mg/ml、約160mg/ml、約170mg/ml、約180mg/ml、約190mg/ml、約200mg/ml、約210mg/ml、約220mg/ml、約230mg/ml、約240mg/ml、約250mg/ml、約260mg/ml、約270mg/ml、約280mg/ml、約290mg/ml、または約300mg/mlから選択される。
【0036】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0037】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1週間、血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0038】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、筋肉内組成物は、所望の期間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持し、ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0039】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される前記組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/ml、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12nng/ml,少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48、少なくとも49ng/ml、または少なくとも50ng/ml、少なくとも51ng/ml、少なくとも52ng/ml、少なくとも53ng/ml、少なくとも54ng/ml、少なくとも55ng/ml、少なくとも56ng/ml、少なくとも57ng/ml、少なくとも58ng/ml、少なくとも59ng/ml、少なくとも60ng/ml、少なくとも61ng/ml、少なくとも62ng/ml、少なくとも63ng/ml、少なくとも64ng/ml、少なくとも65ng/ml、少なくとも66ng/ml、少なくとも67ng/ml、少なくとも68ng/ml、少なくとも69ng/ml、少なくとも70ng/ml、少なくとも71ng/ml、少なくとも72ng/ml、少なくとも73ng/ml、少なくとも74ng/ml、少なくとも75ng/ml、少なくとも76ng/ml、少なくとも77ng/ml、少なくとも78ng/ml、少なくとも79ng/ml、または少なくとも80ng/ml、少なくとも81ng/ml、少なくとも82ng/ml、少なくとも83ng/ml、少なくとも84ng/ml、少なくとも85ng/ml、少なくとも86ng/ml、少なくとも87ng/ml、少なくとも88ng/ml、少なくとも89ng/ml、少なくとも90ng/ml、少なくとも91ng/ml、少なくとも92ng/ml、少なくとも93ng/ml、少なくとも94ng/ml、少なくとも95ng/ml、少なくとも96ng/ml、少なくとも97ng/ml、少なくとも98ng/ml、少なくとも99ng/mlまたは少なくとも100ng/mlからなる群より選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0040】
1つの実施形態において、筋肉内組成物は、少なくとも1ng/ml、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48、少なくとも49ng/ml、少なくとも50ng/ml、少なくとも51ng/ml、少なくとも52ng/ml、少なくとも53ng/ml、少なくとも54ng/ml、少なくとも55ng/ml、少なくとも56ng/ml、少なくとも57ng/ml、少なくとも58ng/ml、少なくとも59ng/ml、少なくとも60ng/ml、少なくとも61ng/ml、少なくとも62ng/ml、少なくとも63ng/ml、少なくとも64ng/ml、少なくとも65ng/ml、少なくとも66ng/ml、少なくとも67ng/ml、少なくとも68ng/ml、少なくとも69ng/ml、少なくとも70ng/ml、少なくとも71ng/ml、少なくとも72ng/ml、少なくとも73ng/ml、少なくとも74ng/ml、少なくとも75ng/ml、少なくとも76ng/ml、少なくとも77ng/ml、少なくとも78ng/ml、少なくとも79ng/ml、または少なくとも80ng/ml、少なくとも81ng/ml、少なくとも82ng/ml、少なくとも83ng/ml、少なくとも84ng/ml、少なくとも85ng/ml、少なくとも86ng/ml、少なくとも87ng/ml、少なくとも88ng/ml、少なくとも89ng/ml、少なくとも90ng/ml、少なくとも91ng/ml、少なくとも92ng/ml、少なくとも93ng/ml、少なくとも94ng/ml、少なくとも95ng/ml、少なくとも96ng/ml、少なくとも97ng/ml、少なくとも98ng/ml、少なくとも99ng/mlまたは少なくとも100ng/mlからなる群より選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0041】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される前記組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1週間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される前記組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射後、少なくとも1週間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/ml、または少なくとも50ng/mlから選択されるフルベストラントの血漿中濃度を維持する。
【0042】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2週間、フルベストラントの血漿中濃度を少なくとも1ng/mlに維持する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む筋肉内組成物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも2週間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択されるフルベストラントの血漿中濃度を維持する。
【0043】
1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも3週間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択されるフルベストラントの血漿中濃度を維持する。
【0044】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも4週間、フルベストラントの血漿中濃度を少なくとも1ng/mlに維持する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物Iを含む組成物を注射した後、少なくとも4週間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択されるフルベストラントの血漿中濃度を維持する。
【0045】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1ヶ月間、少なくとも1ng/mlのフルベストラントの血漿中濃度を維持する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1ヶ月間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択されるフルベストラントの血漿中濃度を維持する。
【0046】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2ヶ月間、少なくとも1ng/mlのフルベストラントの血漿中濃度を維持する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、組成物の化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2か月、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0047】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される前記組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3ヶ月間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される前記組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3ヶ月間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0048】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約500ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、筋肉内組成物は、所望の期間、約1ng/ml~約500ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持し、ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0049】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約500ng/ml、約1ng/ml~約490ng/ml、約1ng/ml~約480ng/ml、約1ng/ml~約470ng/ml、約1ng/ml~約460ng/ml、約1ng/ml~約450ng/ml、約1ng/ml~約440ng/ml、約1ng/ml~約430ng/ml、約1ng/ml~約420ng/ml、約1ng/ml~約410ng/ml、約1ng/ml~約400ng/ml、約1ng/ml~約390ng/ml、約1ng/ml~約380ng/ml、約1ng/ml~約370ng/ml、約1ng/ml~約360ng/ml、約1ng/ml~約350ng/ml、約1ng/ml~約340ng/ml、約1ng/ml~約330ng/ml、約1ng/ml~約320ng/ml、約1ng/ml~約310ng/ml、約1ng/ml~約300ng/ml、約1ng/ml~約290ng/ml、約1ng/ml~約280ng/ml、約1ng/ml~約270ng/ml、約1ng/ml~約260ng/ml、約1ng/ml~約250ng/ml、約1ng/ml~約240ng/ml、約1ng/ml~約230ng/ml、約1ng/ml~約220ng/ml、約1ng/ml~約210ng/ml、約1ng/ml~約200ng/ml、約1ng/ml~約190ng/ml、約1ng/ml~約180ng/ml、約1ng/ml~約170ng/ml、約1ng/ml~約160ng/ml、約1ng/ml~約150ng/ml、1ng/ml~約140ng/ml、約1ng/ml~約130ng/ml、約1ng/ml~約120ng/ml、約1ng/ml~約110ng/ml、約1ng/ml~約100ng/mlからなる群から選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、組成物を提供する。1つの実施形態において、筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後の所望の期間、約1ng/ml~約500ng/ml、約1ng/ml~約490ng/ml、約1ng/ml~約480ng/ml、約1ng/ml~約470ng/ml、約1ng/ml~約460ng/ml、約1ng/ml~約450ng/ml、約1ng/ml~約440ng/ml、約1ng/ml~約430ng/ml、約1ng/ml~約420ng/ml、約1ng/ml~約410ng/ml、約1ng/ml~約400ng/ml、約1ng/ml~約390ng/ml、約1ng/ml~約380ng/ml、約1ng/ml~約370ng/ml、約1ng/ml~約360ng/ml、約1ng/ml~約350ng/ml、約1ng/ml~約340ng/ml、約1ng/ml~約330ng/ml、約1ng/ml~約320ng/ml、約1ng/ml~約310ng/ml、約1ng/ml~約300ng/ml、約1ng/ml~約290ng/ml、約1ng/ml~約280ng/ml、約1ng/ml~約270ng/ml、約1ng/ml~約260ng/ml、約1ng/ml~約250ng/ml、約1ng/ml~約240ng/ml、約1ng/ml~約230ng/ml、約1ng/ml~約220ng/ml、約1ng/ml~約210ng/ml、約1ng/ml~約200ng/ml、約1ng/ml~約190ng/ml、約1ng/ml~約180ng/ml、約1ng/ml~約170ng/ml、約1ng/ml~約160ng/ml、約1ng/ml~約150ng/ml、約1ng/ml~約140ng/ml、約1ng/ml~約130ng/ml、約1ng/ml~約120ng/ml、約1ng/ml~約110ng/ml、または約1ng/ml~約100ng/mlからなる群より選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する;ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0050】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持し;ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0051】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物Iを含む組成物を注射してから少なくとも1週間、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、組成物を提供する。
【0052】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2週間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0053】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも2週間、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する組成物である。
【0054】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3週間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも3週間、約2ng/ml~約100ng/ml、組成物、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、組成物を提供する。
【0055】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも4週間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0056】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも4週間、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、組成物を提供する。
【0057】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1ヶ月間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも1ヶ月間、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlのから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、組成物を提供する。
【0058】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2ヶ月間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2ヶ月間、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、 約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlのから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、組成物を提供する。
【0059】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3ヶ月間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物、および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内注射用組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも3ヶ月間、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、組成物を提供する。
【0060】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供する、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が、約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/ml、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml,少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/ml、少なくとも50ng/ml、少なくとも51ng/ml、少なくとも52ng/ml、少なくとも53ng/ml、少なくとも54ng/ml、少なくとも55ng/ml、少なくとも56ng/ml、少なくとも57ng/ml、少なくとも58ng/ml、少なくとも59ng/ml、少なくとも60ng/ml、少なくとも61ng/ml、少なくとも62ng/ml、少なくとも63ng/ml、少なくとも64ng/ml、少なくとも65ng/ml、少なくとも66ng/ml、少なくとも67ng/ml、少なくとも68ng/ml、少なくとも69ng/ml、少なくとも70ng/ml、少なくとも71ng/ml、少なくとも72ng/ml、少なくとも73ng/ml、少なくとも74ng/ml、少なくとも75ng/ml、少なくとも76ng/ml、少なくとも77ng/ml、少なくとも78ng/ml、少なくとも79ng/ml、少なくとも80ng/ml、少なくとも81ng/ml、少なくとも82ng/ml、少なくとも83ng/ml、少なくとも84ng/ml、少なくとも85ng/ml、少なくとも86ng/ml、少なくとも87ng/ml、少なくとも88ng/ml、少なくとも89ng/ml、少なくとも90ng/ml、少なくとも91ng/ml、少なくとも92ng/ml、少なくとも93ng/ml、少なくとも94ng/ml、少なくとも95ng/ml、少なくとも96ng/ml、少なくとも97ng/ml、少なくとも98ng/ml、少なくとも99ng/mlまたは少なくとも100ng/mlからなる群から選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、約10mg/ml~約300mg/mlの、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有し;化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後の所望の期間、少なくとも1ng/ml、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/ml、少なくとも50ng/ml、少なくとも51ng/ml、少なくとも52ng/ml、少なくとも53ng/ml、少なくとも54ng/ml、少なくとも55ng/ml、少なくとも56ng/ml、少なくとも57ng/ml、少なくとも58ng/ml、少なくとも59ng/ml、少なくとも60ng/ml、少なくとも61ng/ml、少なくとも62ng/ml、少なくとも63ng/ml、少なくとも64ng/ml、少なくとも65ng/ml、少なくとも66ng/ml、少なくとも67ng/ml、少なくとも68ng/ml、少なくとも69ng/ml、少なくとも70ng/ml、少なくとも71ng/ml、少なくとも72ng/ml、少なくとも73ng/ml、少なくとも74ng/ml、少なくとも75ng/ml、少なくとも76ng/ml、少なくとも77ng/ml、少なくとも78ng/ml、少なくとも79ng/ml、少なくとも80ng/ml、少なくとも81ng/ml、少なくとも82ng/ml、少なくとも83ng/ml、少なくとも84ng/ml、少なくとも85ng/ml、少なくとも86ng/ml、少なくとも87ng/ml、少なくとも88ng/ml、少なくとも89ng/ml、少なくとも90ng/ml、少なくとも91ng/ml、少なくとも92ng/ml、少なくとも93ng/ml、少なくとも94ng/ml、少なくとも95ng/ml、少なくとも96ng/ml、少なくとも97ng/ml、少なくとも98ng/ml、少なくとも99ng/ml、または少なくとも100ng/mlからなる群から選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する;ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0061】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する;ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0062】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1週間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0063】
1つの実施形態において、それを必要とする対象に投与される筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2週間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0064】
1つの実施形態において、それを必要とする対象に投与される筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3週間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0065】
1つの実施形態において、それを必要とする対象に投与される筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも4週間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0066】
1つの実施形態において、それを必要とする対象に投与される筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1ヶ月間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0067】
1つの実施形態において、それを必要とする対象に投与される筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2ヶ月間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0068】
1つの実施形態において、それを必要とする対象に投与される筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3ヶ月間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0069】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約500ng/mlに維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約500ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する;ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0070】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する;ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0071】
1つの実施形態において、それを必要とする対象に投与される筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1週間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する。
【0072】
1つの実施形態において、筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、これを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した少なくとも2週間後に、フルベストラントの血中血漿濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する。
【0073】
1つの実施形態において、筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、これを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3週間、フルベストラントの血中血漿濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する。
【0074】
1つの実施形態において、筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、これを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも4週間、フルベストラントの血中血漿濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する。
【0075】
1つの実施形態において、筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、これを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1ヶ月間、フルベストラントの血中血漿濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する。
【0076】
1つの実施形態において、筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、これを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2ヶ月間、フルベストラントの血中血漿濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する。
【0077】
1つの実施形態において、筋肉内組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有し、これを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3ヶ月間、フルベストラントの血漿中濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する。
【0078】
1つの実施形態において、組成物は少なくとも1つの賦形剤を含み、賦形剤は油、溶媒、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマーまたはそれらの混合物から選択される。
【0079】
1つの実施形態において、油またはビヒクルは、構造的に修飾または加水分解されたヤシ油、ヒマシ油、オリーブ油、ダイズ油、サフラワー油、トリグリセリド、オクチルおよびデシルグリセレート、オレイン酸エチル、リノール酸グリセリル、リノール酸エチル、オレイン酸グリセリル、中鎖グリセリド(MCT)、オレイン酸コレステリル/リノール酸またはそれらの混合物からなる群から選択される。1つの実施形態において、油またはビヒクルは、その組成物の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%または少なくとも約95%w/vからなる群から選択される割合を有する。1つの実施形態において、油またはビヒクルは、その組成物の約1%~約95%w/vからなる群から選択される量で存在する。1つの実施形態において、油またはビヒクルは、少なくとも3%w/v、少なくとも5%w/v、少なくとも10%w/v、少なくとも15%w/v、少なくとも20%w/v、少なくとも25%w/v、少なくとも30%w/v、少なくとも35%w/v、少なくとも40%w/v、少なくとも45%w/v、少なくとも50%w/v、少なくとも55%w/v、少なくとも60%w/v、少なくとも65%w/v、少なくとも70%w/v、少なくとも75%w/v、少なくとも80%w/v、少なくとも85%w/v、少なくとも90%w/vまたは少なくとも95%w/vからなる群から選択される量で存在する。1つの実施形態において、組成物中に存在する油またはビヒクルの濃度は、約95%w/v以下、約90%w/v以下、約85%w/v以下、約80%w/v以下、約75%w/v以下、約50%w/v以下、約45%w/v以下、約40%w/v以下、約35%w/v以下、約70%w/v以下、約65%w/v以下、約60%w/v以下、約55%w/v以下、約30%w/v以下、約25%w/v以下、約20%w/v以下、約15%w/v以下;または約10%w/v以下から選択される。
【0080】
1つの実施形態において、溶媒は、薬学的に許容される極性プロトン性溶媒および非プロトン性溶媒、またはそれらの混合物から選択することができる。極性プロトン性溶媒としては、アルキルアルコール、エタノール、tert-ブタノール、ベンジルアルコール、セチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、グリセロール、ポリソルベート、例えばポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート80、シクロデキストリン(ヒドロキシプロピル-α-1-シクロデキストリンなど)、ポリアルキレングリコール、例えばポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレングリコール200(PEG200)、ポリエチレングリコール300(PEG300)、ポリエチレングリコール400(PEG400)、ポリエチレングリコール600(PEG600)、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、およびナイアシンアミドなどの一級アミド。薬学的に許容される極性非プロトン性溶媒としては、N-メチルピロリドン、酢酸エチル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、二級アミドおよび三級アミドが挙げられ、ここで二級アミドはN-エチルアセトアミドから選択される、N-エチルホルムアミドから選択され、三級アミドは、ジメチルアセトアミド(DMA)、N-メチル-N-ビニルアセトアミド、N,N-ジメチルプロピオンアミド、N,N-ジエチルアセトアミド(DEA)、N,N-ジイソプロピルホルムアミド、N-メチルピロリジンおよびN,N-ジメチルホルムアミドから選択される。1つの実施形態において、溶媒は、可溶化剤としても使用される。
【0081】
1つの実施形態において、溶媒は、その組成物の約1%~約70%w/vからなる群から選択される量で存在する。1つの実施形態において、溶媒は少なくとも3%w/v、少なくとも5%w/v、少なくとも10%w/v、少なくとも15%w/v、少なくとも20%w/v、少なくとも25%w/v、少なくとも30%w/v、少なくとも35%w/v、少なくとも40%w/v、少なくとも45%w/v、少なくとも50%w/v、少なくとも55%w/v、少なくとも60%w/v、少なくとも65%w/v、または少なくとも70%w/vからなる群から選択される量で存在する。
【0082】
1つの実施形態において、組成物中に存在する薬学的に許容される溶媒の濃度は少なくとも3%w/v、少なくとも5%w/v、少なくとも7%w/v、少なくとも10%w/v、少なくとも11%w/v、少なくとも12%w/v、少なくとも13%w/v、少なくとも14%w/v、少なくとも15%w/vまたは少なくとも16%w/vから選択される。
【0083】
1つの実施形態において、組成物中に存在する薬学的に許容される溶媒の濃度は、約38%w/v以下、約36%w/v以下、約34%w/v以下、約32%w/v以下、約30%w/v、約28%w/v以下、約26%w/v以下、約24%w/v以下、約22%w/v以下、約20%w/v以下、約18%w/v以下、約16%w/v以下、約14%w/v以下、約12%w/v以下、約10%w/vから選択される。1つの実施形態において、上記組成物のいずれかに存在する薬学的に許容可能な溶媒はとして本明細書に記載される任意の最小値または最大値の範囲から選択される、3~35%w/v、4~35%w/v、5~35%w/v、5~32%w/v、7~32%w/v、10~30%w/v、12~28%w/v、15~25%w/v、17~23%w/v、18~22%w/vまたは19~21%w/v。
【0084】
1つの実施形態において、組成物中に存在する薬学的に許容されるアルコールの濃度は以下から選択される、約38%w/v以下、約36%w/v以下、約34%w/v以下、約32%w/v以下、約30%w/v以下、約28%w/v以下、約26%w/v以下、約24%w/v以下、約22%w/v以下、約20%w/v以下、約18%w/v以下、約16%w/v以下、約14%w/v以下、約12%w/v以下、約10%w/vから選択される。1つの実施形態において、上記組成物のいずれかに存在する薬学的に許容されるアルコールは、3~35%w/v、4~35%w/v、5~35%w/v、5~32%w/v、7~32%w/v、10~30%w/v、12~28%w/v、15~25%w/v、17~23%w/v、18~22%w/vまたは19~21%w/vからなる群から選択される任意の最小値または最大値の範囲から選択される。
【0085】
薬学的に許容される非水性エステル溶媒(non-aqueous ester solvent)は、1種または2種以上の薬学的に許容される非水性エステル溶媒の混合物からなり得る。1つの実施形態において、薬学的に許容される非水エステル溶媒は、安息香酸ベンジル、オレイン酸エチル、酢酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、またはそれらの混合物から選択される。
【0086】
1つの実施形態において、本発明の組成物のいずれかに存在する薬学的に許容される非水性エステル溶媒の濃度は、少なくとも約5%w/v、少なくとも約8%w/v、少なくとも約10%w/v、少なくとも約11%w/v、少なくとも約12%w/v、少なくとも約13%w/v、少なくとも約15%w/v、少なくとも約16%w/v、少なくとも約17%w/v、少なくとも約18%w/v、少なくとも約19%w/vまたは少なくとも約20%w/vから選択される。1つの実施形態では、薬学的に許容される非水性エステル溶媒の最大濃度は、約60%w/v以下、約50%w/v以下、約45%w/v以下、約40%w/v以下、約35%w/v以下、約30%w/v以下、および約25%w/v以下から選択される。1つの実施形態では、本発明の組成物のいずれかに存在する薬学的に許容される非水性エステル溶媒の範囲は、1~60%w/v、5~60%w/v、7~55%w/v、8~50%w/v、10~50%w/v、10~45%w/v、10~40%w/v、10~35%w/v、10~30%w/v、10~25%w/v、12~25%w/v、12~22%w/v、12~20%w/v、12~18%w/v、13~17%w/vまたは14~16%w/vから選択される。
【0087】
1つの実施形態において、界面活性剤は、エチレン、プロピレンオキシド、ソルビタンエステル(例えば、ソルビタンモノラウレート)、エトキシレート、およびコポリマーのような、非イオン性またはイオン性界面活性剤から選択される。市販のイオン性界面活性剤の例としては、硫酸塩(アニオン性)またはエステルスルホン酸塩、第4級アンモニウム塩(カチオン性)、ポロクサマー188、脂肪酸などが挙げられ、その組成物の約0.01%~約50%w/vから選択される量で存在する。1つの実施形態において、界面活性剤は、その組成物の、約0.01%~約1%w/v、約0.01%~約2%w/v、約0.01%~約3%w/v、約0.01%~約4%w/v、約0.01%~約5%w/v、約0.01%~約6%w/v、約0.01%~約7%w/v、約0.01%~約8%w/v、約0.01%~約9%w/v、約0.01%~約10%w/v、約0.01%~約20%w/v、約0.01%~約30%w/v、約0.01%~約40%w/v、または約0.01%~約50%w/vの群から選択される割合で存在する。
【0088】
1つの実施形態において、酸化防止剤は、α-トコフェロール、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、チオグリセロールおよびその誘導体、重硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、チオ尿素、アスコルビン酸エステル、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)、トコフェロール、リポ酸、α-リポ酸、ジヒドロリポ酸から選択される。1つの実施形態において、酸化防止剤は、その組成物の約0.01%~約50%w/vから選択される量で存在する。1つの実施形態において、界面活性剤は、組成物の、約0.01%~約1%w/v、約0.01%~約2%w/v、約0.01%~約3%w/v、約0.01%~約4%w/v、約0.01%~約5%w/v、約0.01%~約6%w/v、約0.01%~約7%w/v、約0.01%~約8%w/v、約0.01%~約9%w/v、約0.01%~約10%w/v、約0.01%~約12%w/v、約0.01%~約14%w/v、約0.01%~約16%w/v、約0.01%~約18%w/v、約0.01%~約20%w/v、約0.01%~約22%w/v、約0.01%~約24%w/v、約0.01%~約26%w/v、約0.01%~約28%w/v、約0.01%~約30%w/v、約0.01%~約32%w/v、約0.01%~約34%w/v、約0.01%~約36%w/v、約0.01%~約38%w/v、約0.01%~約40%w/v、約0.01%~約42%w/v、約0.01%~約44%w/v、約0.01%~約46%w/v、約0.01%~約48%w/v、または約0.01%~約50%w/vの群から選択される割合で存在する。
【0089】
1つの実施形態において、ポリマーは、ポリ(D,L-ラクチド)(DL-PLA)、ポリ(D,L-ラクチド-コ-グリコリド)(PLGA)から50:50、65:35、75:25、85:15のように異なる割合で選択される、エステル(キャップなし)またはカルボン酸末端ポリ(D,Lグリコリド)DL-PLGのような異なる末端基を50:50、65:35、75:25、85:15、PDLG(50:50)およびPDLG(75:25)、DL-PLA、ポリ(L-ラクチド)(L-PLA)、ポリ(D,L-ラクチド-コ-グリコリド)-ポリエチレングリコール(PLGA-PEG)コンジュゲート、ポリ(D,L-ラクチド-コ-グリコリド)-ポリカプロラクトン(PLGA-PCL)コンジュゲート、ポリ(D,L-ラクチド-コ-グリコリド)-ポリ(L-ラクチド)(PLGA-PLL)コンジュゲート、カルボキシメチルセルロース、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、PLGA-PEG-PLGAポリ(D,L-ラクチド-コ-グリコリド)-ポリエチレングリコール-ポリ(D,L-ラクチド-コ-グリコリド)。1つの実施形態において、ポリマーは、その組成物の少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%または少なくとも約95%w/vからなる群から選択される。1つの実施形態において、ポリマーは、その組成物の約1%~約80%w/vから選択される。1つの実施形態において、組成物中に存在するポリマーの濃度は、少なくとも3%w/v、少なくとも5%w/v、少なくとも10%w/v、少なくとも15%w/v、少なくとも20%w/v、少なくとも25%w/vから選択される、少なくとも30%w/v、少なくとも35%w/v、少なくとも40%w/v、少なくとも45%w/v、少なくとも50%w/v、少なくとも55%w/v、少なくとも60%w/v、少なくとも65%w/v、少なくとも70%w/v、少なくとも75%w/vまたは少なくとも80%w/vから選択される。1つの実施形態では、組成物中に存在するポリマーの濃度は、約80%w/v以下、約75%w/v以下、約70%w/v以下、約65%w/v以下、約60%w/v約55%w/v以下、約50%w/v以下、約45%w/v以下、約40%w/v以下、約35%w/v以下、約30%w/v以下、約25%w/v以下、約20%w/v以下、約15%w/v以下、または約10%w/v以下から選択される。
【0090】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有する組成物からなる低容量注射剤を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有する組成物からなる筋肉内注射可能な組成物を提供し、ここで、筋肉内経路を通して投与される注射可能な容量は、約1ml~約10mlである。1つの実施態様において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有する組成物からなる低容量注射剤を提供する。1つの実施態様において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有する組成物からなる筋肉内注射用組成物を提供し、ここで、筋肉内経路を通して投与される注射可能量は、約0.1ml~約10mlである。1つの実施形態において、筋肉内経路で投与される注射可能な容量はから選択される、約1ml~約9ml、約1ml~約8ml、約1ml~約7ml、約1ml~約6ml、約1ml~約5ml、約1ml~約4ml、約1ml~約3ml、または約1ml~約2mlから選択される。1つの実施形態において、組成物の筋肉内経路を通じて投与される注射可能な容量は、約0.1ml~約9ml、約0.1ml~約8ml、約0.1ml~約7ml、約0.1ml~約6ml、約0.1ml~約5ml、約0.1ml~約4ml、約0.1ml~約3ml、または約0.1ml~約2mlから選択される。1つの実施形態において、組成物の筋肉内経路を通じて投与される注射可能な容量は、約1ml、約2ml、約3ml、約4ml、約5ml、約6ml、約7ml、約8ml、約9mlまたは約10mlから選択される。1つの実施形態において、組成物の筋肉内経路を通じて投与される注射可能容量は、約0.1ml、約0.2ml、約0.3ml、約0.4ml、約0.5ml、約1.5ml、約2.5ml、約3.3ml、約3.5ml、約4.5ml、約5.5ml、約6.5ml、約7.5ml、約8.5ml、または約9.5mlから選択される。
【0091】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む分割用量の筋肉内注射を意図した医薬組成物を提供する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む組成物の分割用量は、等しく分割された用量であり、2つの異なる注射部位で投与される。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む組成物を含み、この組成物の単回または均等分割投与で血漿中フルベストラント濃度を達成する。
【0092】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を使用し、任意選択でアロマターゼ阻害剤、CDK-4/6阻害剤、PI3K(ホスファチジルイノシトール-3-キナーゼ)阻害剤または哺乳動物ラパマイシン標的(mTOR)阻害剤から選択される治療剤と併用することからなる、乳房または生殖器の良性または悪性疾患の治療方法を提供する。
【0093】
1つの実施形態において、アロマターゼ阻害剤は、アミノグルテチミド、テストラクトン、アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ボロゾール、ホルメスタン、ファドロゾール、1,4,6-アンドロスタトリエン-3,17-ジオン、フェマーラ、および4-アンドロステン-3,6,17-トリオンから選択される。
【0094】
1つの実施形態において、CDK-4阻害剤は、パルボシクリブ、リボシクリブ、およびアベマシクリブから選択される。
【0095】
1つの実施形態において、PI3K(ホスファチジルイノシトール-3-キナーゼ)阻害剤は、アルペリシブから選択される。
【0096】
1つの実施形態において、哺乳類ラパマイシン標的(mTOR)阻害剤は、エベロリムスから選択される。
【0097】
本発明のさらなる特徴は、乳房または生殖管の良性疾患または悪性疾患の治療、好ましくは乳癌の治療のための、本明細書中に上記に記載されるような医薬組成物の調製における、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤の使用である。
【0098】
1つの実施形態において、本発明の組成物は、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患に使用される。
【0099】
1つの実施形態において、乳房のホルモン依存性良性または悪性疾患は、乳癌である。
【0100】
1つの実施態様において、乳房または生殖管のホルモン依存性良性疾患または悪性疾患を治療するための方法であって、その治療を必要とする対象に、下記の化学式で表される化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;を、筋肉内投与することを含む、治療方法を提供する。
【化5】
【0101】
1つの実施態様において、本発明は、そのような治療を必要とする対象に、下記の化学式が表す化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供し、ここで、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤は、油、界面活性剤、溶媒、ポリマーまたはそれらの混合物から選択される。
【化6】
【0102】
1つの実施態様において、本発明はそのような治療を必要とする対象に、下記の化学式で表される化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供し;ここで、その治療を必要とする対象に投与される組成物は、約10mg~約1000mgの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む。
【化7】
1つの実施態様において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を、そのような治療を必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性疾患または悪性疾患を治療するための方法を提供し;ここで、その治療を必要とする対象に投与される組成物は、50mg~約1000mg、100mg~約1000mg、150mg~約1000mg、50mg~約1000mg、100mg~約800mg、150mg~約800mg、50mg~約600mg、100mg~約600mg、150mg~約600mg、50mg~約500mg、100mg~約500mg、150mg~約500mgからなる群から選択される化合物I、薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む。
【0103】
1つの実施態様において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を、そのような治療を必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性疾患または悪性疾患を治療するための方法を提供し;ここで、その治療を必要とする対象に投与される組成物は、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、 約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、または約500mgからなる群より選択される化合物I、薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む。
【0104】
1つの実施形態において、本発明は、下記の化学式で表される化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および
【化8】
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;を有する組成物を、その治療を必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供し、ここで、その治療を必要とする対象に投与される組成物は、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有する。
【0105】
1つの実施態様において、本発明は、そのような治療を必要とする対象に、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を有する組成物を筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供するであって、それを必要とする対象に投与される組成物が、約20mg/ml~約300mg/ml、約30mg/ml~約300mg/ml、約40mg/ml~約300mg/ml、約50mg/ml~約300mg/ml、約60mg/ml~約300mg/ml、約70mg/ml~約300mg/ml、約80mg/ml~約300mg/ml、約90mg/ml~約300mg/ml、約100mg/ml~約300mg/ml、約110mg/ml~約300mg/ml、約120mg/ml~約300mg/ml、約130mg/ml~約300mg/ml、約140mg/ml~約300mg/ml、約150mg/ml~約300mg/ml、約160mg/ml~約300mg/ml、約170mg/ml~約300mg/ml、約180mg/ml~約300mg/ml、約190mg/ml~約300mg/ml、約200mg/ml~約300mg/ml、約210mg/ml~約300mg/ml、約220mg/ml~約300mg/ml、約230mg/ml~約300mg/ml、約240mg/ml~約300mg/ml、約250mg/ml~約300mg/ml、約260mg/ml~約300mg/ml、約270mg/ml~約300mg/ml、約280mg/ml~約300mg/ml、または約290mg/ml~約300mg/mlから選択される化合物I、薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有する。
【0106】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、必要とする対象に投与される組成物が、約10mg/mlの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有する、方法を提供する。
【0107】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、必要とする対象に投与される組成物が、約20mg/ml、約30mg/ml、約40mg/ml、約50mg/ml、約60mg/ml、約70、mg/ml、約80mg/ml、約90mg/ml、約100mg/ml、約110mg/ml、約120mg/ml、約130mg/ml、約140mg/ml、約150mg/ml、約160mg/ml、約170mg/ml、約180mg/ml、約190mg/ml、約200mg/ml、約210mg/ml、約220mg/ml、約230mg/ml、約240mg/ml、約250mg/ml、約260mg/ml、約270mg/ml、約280mg/ml、約290mg/mlまたは約300mg/mlから選択される化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有する、方法を提供する。
【0108】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。
【0109】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。ここで、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/ml、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml,少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/ml、少なくとも50ng/ml、少なくとも51ng/ml、少なくとも52ng/ml、少なくとも53ng/ml、少なくとも54ng/ml、少なくとも55ng/ml、少なくとも56ng/ml、少なくとも57ng/ml、少なくとも58ng/ml、少なくとも59ng/ml、少なくとも60ng/ml、少なくとも61ng/ml、少なくとも62ng/ml、少なくとも63ng/ml、少なくとも64ng/ml、少なくとも65ng/ml、少なくとも66ng/ml、少なくとも67ng/ml、少なくとも68ng/ml、少なくとも69ng/ml、少なくとも70ng/ml、少なくとも71ng/ml、少なくとも72ng/ml、少なくとも73ng/ml、少なくとも74ng/ml、少なくとも75ng/ml、少なくとも76ng/ml、少なくとも77ng/ml、少なくとも78ng/ml、少なくとも79ng/ml、または少なくとも80ng/ml、少なくとも81ng/ml、少なくとも82ng/ml、少なくとも83ng/ml、少なくとも84ng/ml、少なくとも85ng/ml、少なくとも86ng/ml、少なくとも87ng/ml、少なくとも88ng/ml、少なくとも89ng/ml、少なくとも90ng/ml、少なくとも91ng/ml、少なくとも92ng/ml、少なくとも93ng/ml、少なくとも94ng/ml、少なくとも95ng/ml、少なくとも96ng/ml、少なくとも97ng/ml、少なくとも98ng/ml、少なくとも99ng/mlまたは少なくとも100ng/mlからなる群より選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0110】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物Iを含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/ml、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/ml、少なくとも50ng/ml、少なくとも51ng/ml、少なくとも52ng/ml、少なくとも53ng/ml、少なくとも54ng/ml、少なくとも55ng/ml、少なくとも56ng/ml、少なくとも57ng/ml、少なくとも58ng/ml、少なくとも59ng/ml、少なくとも60ng/ml、少なくとも61ng/ml、少なくとも62ng/ml、少なくとも63ng/ml、少なくとも64ng/ml、少なくとも65ng/ml、少なくとも66ng/ml、少なくとも67ng/ml、少なくとも68ng/ml、少なくとも69ng/ml、少なくとも70ng/ml、少なくとも71ng/ml、少なくとも72ng/ml、少なくとも73ng/ml、少なくとも74ng/ml、少なくとも75ng/ml、少なくとも76ng/ml、少なくとも77ng/ml、少なくとも78ng/ml、少なくとも79ng/ml、少なくとも80ng/ml、少なくとも81ng/ml、少なくとも82ng/ml、少なくとも83ng/ml、少なくとも84ng/ml、少なくとも85ng/ml、少なくとも86ng/ml、少なくとも87ng/ml、少なくとも88ng/ml、少なくとも89ng/ml、少なくとも90ng/ml、少なくとも91ng/ml、少なくとも92ng/ml、少なくとも93ng/ml、少なくとも94ng/ml、少なくとも95ng/ml、少なくとも96ng/ml、少なくとも97ng/ml、少なくとも98ng/ml、少なくとも99ng/mlまたは少なくとも100ng/mlからなる群より選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0111】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法を提供する。必要とする対象に投与された組成物は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を少なくとも1ng/mlに維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法を提供する。必要な対象に投与された組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を少なくとも1ng/mlに維持する。ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0112】
1つの実施形態において、本発明は、下記化学式で表される化合物I、または、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;を含む筋肉内組成物を、
【化9】
必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法を提供するであって、それを必要とする対象に投与された組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を必要とする対象に注射した後、少なくとも1週間、血漿中フルベストラント濃度を少なくとも1ng/mlに維持する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物は、それを必要とする対象に投与された場合、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月の期間から選択される少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0113】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法を提供する。化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1週間、それを必要とする対象に投与された組成物が、少なくとも1ng/mlのフルベストラントの血漿中濃度を維持する。
【0114】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内投与組成物を、それを必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法を提供する。それを必要とする対象に投与される組成物が、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/ml、または少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を、少なくとも1週間維持する。
【0115】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2週間、血漿中フルベストラント濃度を少なくとも1ng/mlに維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法を提供するであって、該組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも2週間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0116】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法を提供するであって、該組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも3週間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0117】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。化合物Iを含む組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも4週間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも4週間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0118】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1ヶ月、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1ヶ月間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0119】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2ヶ月、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2ヶ月間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml,少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0120】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性疾患または悪性疾患を治療するための方法であって、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3ヶ月間、血漿中フルベストラント濃度を少なくとも1ng/mlに維持することを特徴とする方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性疾患または悪性疾患を治療するための方法を提供し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3ヶ月間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/mlから少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0121】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法であって、必要とする対象に投与された化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約500ng/mlに維持する方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法であって、必要な対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約500ng/mlに維持する。
【0122】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約500ng/ml、約1ng/ml~約490ng/ml、約1ng/ml~約480ng/ml、約1ng/ml~約470ng/ml、約1ng/ml~約460ng/ml、約1ng/ml~約450ng/ml、約1ng/ml~約440ng/ml、約1ng/ml~約430ng/ml、約1ng/ml~約420ng/ml、約1ng/ml~約410ng/ml、約1ng/ml~約400ng/ml、約1ng/ml~約390ng/ml、約1ng/ml~約380ng/ml、約1ng/ml~約370ng/ml、約1ng/ml~約360ng/ml、約1ng/ml~約350ng/ml、約1ng/ml~約340ng/ml、約1ng/ml~約330ng/ml、約1ng/ml~約320ng/ml、約1ng/ml~約310ng/ml、約1ng/ml~約300ng/ml、約1ng/ml~約290ng/ml、約1ng/ml~約280ng/ml、約1ng/ml~約270ng/ml、約1ng/ml~約260ng/ml、約1ng/ml~約250ng/ml、約1ng/ml~約240ng/ml、約1ng/ml~約230ng/ml、約1ng/ml~約220ng/ml、約1ng/ml~約210ng/ml、約1ng/ml~約200ng/ml、約1ng/ml~約190ng/ml、約1ng/ml~約180ng/ml、1ng/ml~約170ng/ml、約1ng/ml~約160ng/ml、約1ng/ml~約150ng/ml、約1ng/ml~約140ng/ml、約1ng/ml~約130ng/ml、約1ng/ml~約120ng/ml、1ng/ml~約110ng/ml、1ng/ml~約100ng/mlからなる群から選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性疾患または悪性疾患を治療するための方法を提供する。それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後の所望の期間、約1ng/ml~約500ng/ml、約1ng/ml~約490ng/ml、約1ng/ml~約480ng/ml、約1ng/ml~約470ng/ml、約1ng/ml~約460ng/ml、約1ng/ml~約450ng/ml、約1ng/ml~約440ng/ml、約1ng/ml~約430ng/ml、約1ng/ml~約420ng/ml、約1ng/ml~約410ng/ml、約1ng/ml~約400ng/ml、約1ng/ml~約390ng/ml、約1ng/ml~約380ng/ml、約1ng/ml~約370ng/ml、約1ng/ml~約360ng/ml、約1ng/ml~約350ng/ml、約1ng/ml~約340ng/ml、約1ng/ml~約330ng/ml、約1ng/ml~約320ng/ml、約1ng/ml~約310ng/ml、約1ng/ml~約300ng/ml、約1ng/ml~約290ng/ml、約1ng/ml~約280ng/ml、約1ng/ml~約270ng/ml、約1ng/ml~約260ng/ml、約1ng/ml~約250ng/ml、約1ng/ml~約240ng/ml、約1ng/ml~約230ng/ml、約1ng/ml~約220ng/ml、約1ng/ml~約210ng/ml、約1ng/ml~約200ng/ml、約1ng/ml~約190ng/ml、約1ng/ml~約180ng/ml、約1ng/ml~約170ng/ml、約1ng/ml~約160ng/ml、約1ng/ml~約150ng/ml、約1ng/ml~約140ng/ml、約1ng/ml~約130ng/ml、約1ng/ml~約120ng/ml、約1ng/ml~約110ng/ml、約1ng/ml~約100ng/mlからなる群から選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0123】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法であって、必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、薬学的に許容される塩またはその溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する、方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、必要な対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する、方法を提供する。ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0124】
1つの実施形態において、本発明は、下記の化学式で表される化合物I、または、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供し、
【化10】
それを必要とする対象に投与される前記組成物は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1週間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物は;それを必要とする対象に投与された場合、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも2週間後、少なくとも3週間後、少なくとも4週間後、少なくとも1ヶ月後、少なくとも2ヶ月後または少なくとも3ヶ月後から選択される期間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0125】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。ここで、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1週間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療する方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1週間、約2ng/ml~約100ng/ml、4ng/ml~約100ng/ml、6ng/ml~約100ng/ml、8ng/ml~約100ng/ml、10ng/ml~約100ng/ml、12ng/ml~約100ng/ml、 14ng/ml~約100ng/ml、16ng/ml~約100ng/ml、18ng/ml~約100ng/ml、20ng/ml~約100ng/ml、22ng/ml~約100ng/ml、24ng/ml~約100ng/ml、26ng/ml~約100ng/ml、 28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。
【0126】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。ここで、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2週間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。ここで、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2週間、約2ng/ml~約100ng/ml、4ng/ml~約100ng/ml、6ng/ml~約100ng/ml、8ng/ml~約100ng/ml、10ng/ml~約100ng/ml、12ng/ml~約100ng/ml、14ng/ml~約100ng/ml、 16ng/ml~約100ng/ml、18ng/ml~約100ng/ml、20ng/ml~約100ng/ml、22ng/ml~約100ng/ml、24ng/ml~約100ng/ml、26ng/ml~約100ng/ml、28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0127】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。ここで、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3週間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも3週間、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0128】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む前記組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも4週間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも4週間、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0129】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む前記組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1ヶ月間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも1ヶ月間、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0130】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む前記組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2ヶ月間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。それを必要とする対象に投与される前記組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも2ヶ月間、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0131】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む前記組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3ヶ月間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。それを必要とする対象に投与される前記組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも3ヶ月間、約2ng/ml~約100ng/ml、約4ng/ml~約100ng/ml、約6ng/ml~約100ng/ml、約8ng/ml~約100ng/ml、約10ng/ml~約100ng/ml、約12ng/ml~約100ng/ml、約14ng/ml~約100ng/ml、約16ng/ml~約100ng/ml、約18ng/ml~約100ng/ml、約20ng/ml~約100ng/ml、約22ng/ml~約100ng/ml、約24ng/ml~約100ng/ml、約26ng/ml~約100ng/ml、約28ng/ml~約100ng/ml、または約30ng/ml~約100ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0132】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する;ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0133】
1つの実施形態において、本発明は、下記の化学式で表される化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、前記筋肉内組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む、筋肉内組成物であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度;約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1週間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、組成物。
【化11】
【0134】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度が、10mg/ml~300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも1週間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。
【0135】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物Iの濃度を有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後少なくとも2週間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度の維持を達成する、方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、かつ化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも2週間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0136】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物Iの濃度を有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3週間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも3週間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0137】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度を有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも4週間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度を有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射してから少なくとも4週間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml、少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0138】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度;約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1ヶ月間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供すし、ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1ヶ月間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml,少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0139】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度を有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2ヶ月間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2ヶ月間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml,少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0140】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、約10mg/ml~約300mg/mlの化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度を有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3ヶ月間、少なくとも1ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法を提供する。ここで、それを必要とする対象に投与される組成物は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度が約10mg/ml~約300mg/mlであり、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3ヶ月間、少なくとも2ng/ml、少なくとも3ng/ml、少なくとも4ng/ml、少なくとも5ng/ml、少なくとも6ng/ml、少なくとも7ng/ml、少なくとも8ng/ml、少なくとも9ng/ml、少なくとも10ng/ml、少なくとも11ng/ml,少なくとも12ng/ml、少なくとも13ng/ml、少なくとも14ng/ml、少なくとも15ng/ml、少なくとも16ng/ml、少なくとも17ng/ml、少なくとも18ng/ml、少なくとも19ng/ml、少なくとも20ng/ml、少なくとも21ng/ml、少なくとも22ng/ml、少なくとも23ng/ml、少なくとも24ng/ml、少なくとも25ng/ml、少なくとも26ng/ml、少なくとも27ng/ml、少なくとも28ng/ml、少なくとも29ng/ml、または少なくとも30ng/ml、少なくとも31ng/ml、少なくとも32ng/ml、少なくとも33ng/ml、少なくとも34ng/ml、少なくとも35ng/ml、少なくとも36ng/ml、少なくとも37ng/ml、少なくとも38ng/ml、少なくとも39ng/ml、少なくとも40ng/ml、少なくとも41ng/ml、少なくとも42ng/ml、少なくとも43ng/ml、少なくとも44ng/ml、少なくとも45ng/ml、少なくとも46ng/ml、少なくとも47ng/ml、少なくとも48ng/ml、少なくとも49ng/mlまたは少なくとも50ng/mlから選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【0141】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約500ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約500ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する;ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0142】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の約10mg/ml~約300mg/mlの濃度を有し、かつ化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約500ng/ml、約1ng/ml~約490ng/ml、約1ng/ml~約480ng/ml、約1ng/ml~約470ng/ml、約1ng/ml~約460ng/ml,約1ng/ml~約450ng/ml、約1ng/ml~約440ng/ml、約1ng/ml~約430ng/ml、約1ng/ml~約420ng/ml、約1ng/ml~約410ng/ml、約1ng/ml~約400ng/ml、約1ng/ml~約390ng/ml、約1ng/ml~約380ng/ml、約1ml、約1ng/ml~約340ng/ml、約1ng/ml~約330ng/ml、約1ng/ml~約370ng/ml、約1ng/ml~約360ng/ml、約1ng/ml~約350ng/320ng/ml、約1ng/ml~約310ng/ml、約1ng/ml~約300ng/ml、約1ng/ml~約290ng/ml、約1ng/ml~約280ng/ml、約1ng/ml~約270ng/ml、約1ng/ml~約260ng/ml、約1ng/ml~約250ng/ml、約1ng/ml~約240ng/ml、約1ng/ml~約230ng/ml、約1ng/ml~約220ng/ml、約1ng/ml~約210ng/ml、約1ng/ml~約200ng/ml、約1ng/ml~約190ng/ml、約1ng/ml~約180ng/ml、約1ng/ml~約170ng/ml、約1ng/ml~約160ng/ml、約1ng/ml~約150ng/ml、約1ng/ml~約140ng/ml、約1ng/ml~約130ng/ml、約1ng/ml~約120ng/ml、約1ng/ml~約110ng/ml、約1ng/ml~約100ng/mlからなる群から選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の約10mg/ml~約300mg/mlの濃度を有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、約1ng/ml~約500ng/ml、約1ng/ml~約490ng/ml、約1ng/ml~約480ng/ml、約1ng/ml~約470ng/ml、約1ng/ml~約460ng/ml、約1ng/ml~約450ng/ml,約1ng/ml~約460ng/ml、約1ng/ml~約450ng/ml、約1ng/ml~約440ng/ml、約1ng/ml~約430ng/ml、約1ng/ml~約420ng/ml、約1ng/ml~約410ng/ml、約1ng/ml~約400ng/ml、約1ng/ml~約390ng/ml、約1ng/ml~約380ng/ml、約1ng/ml~約370ng/ml、約1ng/ml~約360ng/ml、約1ng/ml~約350ng/ml約1ng/ml~約340ng/ml約1ng/ml~約330ng/ml約1ng/ml~約320ng/ml約1ng/ml~約310ng/ml約1ng/ml~約300ng/ml約1ng/ml~約290ng/ml約1ng/ml~約280ng/ml約1ng/ml~約270ng/ml、約1ng/ml~約260ng/ml、約1ng/ml~約250ng/ml、約1ng/ml~約240ng/ml、約1ng/ml~約230ng/ml、約1ng/ml~約220ng/ml、約1ng/ml~約210ng/ml、約1ng/ml~約200ng/ml、約1ng/ml~約190ng/ml、約1ng/ml~約180ng/ml、約1ng/ml~約170ng/ml、約1ng/ml~約160ng/ml、約1ng/ml~約150ng/ml、約1ng/ml~約140ng/ml、約1ng/ml~約130ng/ml、約1ng/ml~約120ng/ml、約1ng/ml~約110ng/ml、約1ng/ml~約100ng/mlからなる群から選択される血漿中フルベストラント濃度を維持する方法を提供する;ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0143】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する、方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、必要とする対象に投与される組成物が、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、所望の期間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する;ここで、所望の期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月または少なくとも3ヶ月からなる群から選択される。
【0144】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に投与される筋肉内組成物は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1週間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する。
【化12】
【0145】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、組成物が、化合物Iの濃度を約10mg/ml~約300mg/ml有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後少なくとも2週間、血漿フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する、方法を提供する。
【0146】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3週間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する、方法を提供する。
【0147】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも4週間、約1ng/ml~約100ng/mlの血漿中フルベストラント濃度を維持する、方法を提供する。
【0148】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも1ヶ月間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する、方法を提供する。
【0149】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度:約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも2ヶ月間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する、方法を提供する。
【0150】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む筋肉内組成物を、必要とする対象に筋肉内投与することを含む、乳房または生殖管のホルモン依存性良性または悪性疾患を治療するための方法であって、組成物が、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物の濃度;約10mg/ml~約300mg/mlを有し、化合物I、薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、少なくとも3ヶ月間、血漿中フルベストラント濃度を約1ng/ml~約100ng/mlに維持する、方法を提供する。
【0151】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤の筋肉内組成物を提供し、ここで、この組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、標準的なフルベストラント注射製剤と比較して、フルベストラントのCmaxを10:1の比率で送達することができる。1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤の筋肉内組成物を提供し、この組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物からなる組成物を注射した後、標準的なフルベストラント注射製剤と比較して、フルベストラントのCmaxを40:1の比率で送達することができる。1つの実施形態において、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物から得られるCmax;標準的なフルベストラント注射製剤と比較しての比は化合物Iを含む組成物を注射した後、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1、24:1、25:1、26:1、27:1、28:1、29:1、30:1、31:1、32:1、33:1、34:1、35:1、36:1、37:1、38:1、39:1、40:1から選択され得る。
【0152】
1つの実施形態において、本発明は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物;および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤;を含む筋肉内組成物を提供し、ここで、この組成物は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、標準的なフルベストラント注射製剤と比較して、フルベストラントのAUC(0-1)を2:1の比率で送達することができる。1つの実施形態において、標準フルベストラント注射製剤と比較して化合物Iを含む組成物から得られるCmaxの比は、化合物I、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を注射した後、20:1、19:1、18:1、17:1、16:1、15:1、14:1、13:1、12:1、11:1、10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1から選択され得る。1つの実施形態において、測定されるAUC(o-t)は、AUC(0~7日)、AUC(0~14日)、AUC(0~21日)、AUC(0~28日)、AUC(0~60日)、AUC(0~180日)から選択され得る。
【0153】
略語
hr 時間
obs 観察または観察
ng/ml ナノグラム/ミリリットル
h. ng/ml 時間。 ナノグラム/ミリリットル
1/hr 1時間に1本
mL/min/kg ミリリットル/分/キログラム
L/Kg リットル/キログラム
Cmax 最大血漿濃度
Tmax 最大血漿濃度までの時間
AUC 濃度-時間曲線の下の領域
AUClast 測定可能な最後の濃度までのAUC
AUCinf_obs 無限遠観察に外挿されたAUC
AUC%exp.pol AUC% の外挿
Kel 除去速度定数
T1/2 末端除去半減期
Cl/Fobs 観察された見かけの総血漿クリアランス
Vz/Fobs 観測された見かけの分布量
MRTlast 測定可能な最後の濃度までの平均滞留時間
MCT 中鎖トリグリセリド
PLGA-PEG-PLGA ポリ(D,L-ラクチド-co-グリコリド)-ポリエチレングリコール-ポリ(D,L-ラクチド-co-グリコリド)
q.s. 十分な量
【0154】
【0155】
手順:
1) フルベストラントをアルコールおよびベンジルアルコールと特定組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) 上記溶液に安息香酸ベンジルを加え、よく混合した。
3) ヒマシ油を用いて容量を100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0156】
【0157】
手順:
1) 化合物Iをアルコールおよびベンジルアルコールと、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) プロピレングリコール、ソルビタンモノラウレート、ポロキサマー188を上記の溶液に加え、よく混合して透明な溶液を得た。
3) ヒマシ油を用いて容量を100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0158】
【0159】
手順:
1) 化合物Iをアルコールおよびベンジルアルコールと、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) 上記の溶液にヒマシ油を加え、よく混合した。
3) MCTを使用して100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0160】
【0161】
手順:
1) 化合物Iをアルコールおよびベンジルアルコールと、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) ポリソルバット80とα-トコフェロールを上記の溶液に加え、よく混合した。
3) ヒマシ油を用いて容量を100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0162】
【0163】
手順:
1)化合物Iをプロピレングリコールおよびベンジルアルコールと、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2)上記の溶液にヒマシ油を加え、よく混合した。
3)MCTを使用して容量を100%にし、均一な溶液を得るためによく混合した。
【0164】
【0165】
手順:
1) 化合物Iをプロピレングリコールおよびベンジルアルコールと、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) ポリソルバット80とαトコフェロールを上記溶液に添加し、よく混合した。
3) 上記の溶液にヒマシ油を加え、よく混合した。
4) MCTを使用して容量を100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0166】
【0167】
手順:
1) 化合物IとN-メチルピロリドンを、特定の組成に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) 上記溶液にPLGAを添加し、よく混合した。
3) N-メチルピロリドンを100%になるように加え、よく混合して均一な溶液を得た。
【0168】
【0169】
手順 :
1) 化合物Iを、特定の組成物に規定された量のN-メチルピロリドンと、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) PLGA-PEG-PLGAを上記溶液中のブロックコポリマーに添加し、よく混合した。
3) N-メチルピロリドンを用いて容量を100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0170】
【0171】
手順:
1) 化合物Iを、特定の組成物に規定された量のアルコールと、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) PLGAとベンジルアルコールを、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
3) 上記両方の溶液を混合し、アルコールで100%になるようにし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0172】
【0173】
手順:
1) 化合物IとPLGAを有機溶媒(油相)に溶解した。この油相をポリビニルアルコールの0.5%水溶液に分散させ、O/Wエマルションを作製した。このエマルジョンを窒素下で撹拌して有機溶媒を蒸発させ、油相を固化させた。マイクロカプセルは濾過によって集められ、水ですすぎ、乾燥させた。マイクロスフェアーは別成分としてガラスバイアルに保存した。
2) カルボキシメチルセルロースとポリソルバット80を注射用水に溶解した。この溶液をシリンジに充填し、投与時にミクロスフェアを再懸濁させるための希釈剤として使用した。
【0174】
【0175】
手順 :
1) 化合物Iをアルコールおよびベンジルアルコールと、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) 上記溶液にプロピレングリコール、ポロキサマー188を添加し、よく混合して透明な溶液を得た。
3) 上記の溶液にヒマシ油を加え、よく混合して透明な溶液を得た。
4) MCTを使用して100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0176】
【0177】
手順 :
1) 化合物Iを、特定の組成物に規定された量のアルコールと、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) ショ糖酢酸イソ酪酸エステルとベンジルアルコールを、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
3) 上記両方の溶液を混合し、アルコールで100%にした。この溶液をさらによく混合し、均一な溶液を得た。
【0178】
【0179】
手順 :
1) 化合物IをDMA(N,N-ジメチルアセトアミド)と特定組成物に規定された量で混合し、透明な溶液が得られるまで攪拌した。
2) ショ糖酢酸イソ酪酸エステルとベンジルアルコールを、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
3) 上記両方の溶液を混合し、アルコールで100%にした。この溶液をさらによく混合し、均一な溶液を得た。
【0180】
【0181】
手順 :
1) 化合物Iを、特定の組成物に規定された量のアルコールと、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) ショ糖酢酸イソ酪酸エステルとベンジルアルコールを、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
3) 両方の溶液を混合し、安息香酸ベンジルを加え、MCTを使用して100%になるように体積を調整し、均一な溶液が得られるようによく混合する。
【0182】
【0183】
手順:
1) 化合物Iをアルコールおよびベンジルアルコールと、特定の組成物に規定された量で攪拌しながら混合した。溶液を攪拌し、透明な溶液を得た。
2) 上記溶液に安息香酸ベンジルを加え、よく混合した。
3) ヒマシ油を用いて100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0184】
実施例16:化合物Iの可溶化組成物中での安定性
【表16】
【0185】
手順 :
1) 化合物Iをアルコールおよびベンジルアルコールと、特定の組成物に規定された量で攪拌しながら混合した。溶液を攪拌し、透明な溶液を得た。
2) 上記溶液に安息香酸ベンジルを加え、よく混合した。
3) ヒマシ油を用いて100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0186】
実施例17:化合物Iの可溶化組成物中での安定性
【表17】
【0187】
手順 :
1) 化合物Iをアルコールおよびベンジルアルコールと、特定の組成物に規定された量で攪拌しながら混合した。溶液を攪拌し、透明な溶液を得た。
2) 上記溶液に安息香酸ベンジルを加え、よく混合した。
3) ヒマシ油を用いて100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0188】
実施例18:ラットにおける薬物動態データ
【0189】
本試験の目的は、雌性ラットを用いて化合物Iの単回注射と2回注射を比較し、薬物動態に及ぼす影響を検討することであった。試験は雌性SDラットを用い、1群あたりn=6匹で実施した。ファスロデックス52mg/kg(ヒト等価用量)を、投与量を半分に分割して2部位にIM投与した。同様に59mg/kg(化合物I濃度100mg/mL)(フルベストラント換算52mg/kg)を単回注射(IM1部位)または投与量を半分に分割してIM2部位注射した。0.25、0.50、1、2、4、8、12、24、48、72、96、120、144、168時間後に採血を行った。各時点で、抗凝固剤としてLi-ヘパリンを含むチューブに0.3mLの血液を採取した。血漿分離のため、血液を5000rpm、10分間、4℃で遠心分離し、採取した血漿はさらに分析するまで-80℃で保存した。
【0190】
フルベストラントと化合物Iの定量には、目的に合ったLC-MS/MS法を用いて血漿サンプルのバイオアナリシスを行った。フルベストラントと化合物Iの直線性範囲は2~2000ng/mLだった。3群すべてにおけるフルベストラント濃度の生物分析サマリーを表1に、グラフ表示を
図1に示す。化合物Iの濃度を表2に、グラフ表示を
図2に示す。フルベストラントと化合物Iの血漿中薬物動態パラメータは、標準的なノンコンパートメント解析(Phoenix(登録商標)ソフトウェア、バージョン8.1、Pharsight Corporation、Mountain View、カリフォルニア94040/アメリカ)を用いて、線形補間を用いた線形台形法で計算した。
【表18】
【表19】
【0191】
実施例19: 犬の薬物動態データ
手順:
本研究では合計9頭のメスのビーグル犬を使用した。試験はパラレルデザイン試験として行われた。
投与当日、各犬は動物IDにより識別された。1頭の犬を収容する各犬舎は、ケージ番号、動物識別番号、性別、試験番号、実験開始日および終了日が記載されたケージカードにより識別された。
すべての犬に臀部に筋肉内投与した。
投与量は均等に分割され、2つのIM部位に投与された。
ファスロデックス(フルベストラントおよび化合物I)は表3に示すように投与した。
【表20】
【0192】
血液サンプルは、投与前0時間、投与後0.25、0.5、1、2、4、8、12、24、48、72、96、120、144、168、192、216、240、264、288、312、336時間に頸静脈から採取した(合計22時点/犬)。各時点で、~0.5mLの血液を採取し、あらかじめK2EDTAで標識したバキュテナー管に移し、抗凝固剤と血液が混ざりやすいように、管を反転させて静かに混合した。血液サンプルは遠心分離までゲルパックに保存した。採取した血液サンプルを5000rpm、5分間、4℃で遠心分離した。遠心分離後、血漿を分離した。すべての血漿サンプルは、あらかじめ標識(動物ID番号、時点、試験番号、グループ)されたチューブに移され、分析まで-70±10℃で保存された。
【0193】
血漿試料を用いた生物学的分析は、以下の定量を目的とした目的に適合したLC-MS/MS法を用いて実施した:-
グループ1 -フルベストラント
グループ2 -フルベストラントと化合物I
グループ3 -フルベストラントと化合物I
【0194】
フルベストラントと化合物Iの分析物の直線性範囲は1~1000ng/mLだった。3つのグループのフルベストラント濃度の生物分析サマリーを表4に、グラフ表示を
図3に示す。プロドラッグである化合物Iの濃度を表5に、グラフ表示を
図4に示す。フルベストラントと化合物Iの血漿中薬物動態パラメータは、標準的な非コンパートメント分析(Phoenix(登録商標)ソフトウェア、バージョン8.3、Pharsight Corporation、Mountain View、カリフォルニア94040/アメリカ)を用いて、線形補間による線形台形法で計算した。化合物I投与後に得られたフルベストラントのCmaxおよびAUCのファスロデックス投与後に対する比を表6(A)および表6(B)に示す。
【表21】
【表22】
【表23】
【0195】
【0196】
手順:
1) 化合物Iを、特定の組成物に規定された量のアルコールと、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) 上記の溶液に安息香酸ベンジルを加え、よく混合した。
3) ヒマシ油を用いて容量を100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0197】
【0198】
手順:
1) 化合物Iを、アルコールおよびベンジルアルコールと、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) 上記の溶液に安息香酸ベンジルを加え、よく混合した。
3) ヒマシ油を用いて容量を100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0199】
【0200】
手順:
1) 化合物Iとジメチルアセトアミドを、特定の組成に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) 上記溶液にPLGAを加え、均一な溶液になるまでよく混合した。
【0201】
【0202】
手順:
1) 化合物Iを、アルコール、ベンジルアルコールおよびジメチルアセトアミドと、特定の組成物に規定された量で、透明な溶液が得られるまで攪拌しながら混合した。
2) α-リポ酸を上記の溶液に加え、よく混合した。
3) 安息香酸ベンジルを用いて100%にし、よく混合して均一な溶液を得た。
【0203】
実施例24: 雌のビーグル犬を用いた薬物動態試験
手順:
本試験では合計2頭の雌のビーグル犬を使用した。
投与当日、各犬は動物IDで識別された。1頭の犬を収容する各犬舎は、ケージ番号、動物識別番号、性別、試験番号、実験開始日および終了日が記載されたケージカードにより識別された。
すべてのイヌに臀部に筋肉内投与した。
投与量は均等に分割され、2つのIM部位に投与された。
化合物Iは表7に示すように投与した。
【0204】
【0205】
血液サンプルは、投与前0時間、投与後0.25、0.5、1、2、4、8、12、24、48、72、96、120、144、168、192、216、240、264、288、312、366時間に頸静脈から採取した(合計22時点/犬)。各時点で、~0.5mLの血液を採取し、あらかじめ標識したK2EDTAコートバキュテイナー管に移し、抗凝固剤と血液の混合を促進するため、管を反転させて静かに混合した。血液サンプルは遠心分離までゲルパックに保存した。採取された血液サンプルは、5000rpm、5分間、4℃で遠心分離され、遠心分離後に血漿が分離された。血漿検体はすべてあらかじめ標識(動物ID番号、時点、試験番号、グループ)したチューブに移し、分析まで-70±10℃で保存した。
【0206】
血漿サンプルのバイオアナリシスは、フルベストラントと化合物Iの定量に目的に合ったLC-MS/MS法を用いて行った。
【0207】
フルベストラントと化合物 I の直線性範囲は 1~1000 ng/mL であった。フルベストラント濃度の生物分析サマリーを表 8 に、グラフ表示を図 5 に示す。化合物 I の濃度を表 9 に、グラフ表示を図 6 に示す。フルベストラントと化合物Iの血漿中薬物動態パラメータは、標準的な非コンパートメント分析(Phoenix(登録商標)ソフトウェア、バージョン8.3、Pharsight Corporation、Mountain View、カリフォルニア94040/アメリカ)線形補間による線形台形法を用いて計算した。
【0208】
【0209】
【0210】
実施例25: 雄性カニクイザルにおける化合物Iの薬物動態試験
【0211】
手順:
この単回投与薬物動態試験では、4匹の非ナイーブ雄性Cynoサル(年齢2.5~6歳、体重2~5kg)を無作為に2群に割り付け、単回筋肉内(IM)投与後のファスロデックス(1匹)と化合物I(3匹)の薬物動態を評価した。投与後336時間(14日間)まで血漿中の被験物質をモニターした。試験開始0日目にファスロデックス25mg/kg(フルベストラント強度50mg/mL、ヒト等価用量500mg)をサルに筋肉内投与した。投与量0.5mL/kgを2部位に等分注した。投与量28.3mg/kg(フルベストラント換算25mg/kg)、強度169.5mg/mL(フルベストラント換算150mg/mL)の化合物Iを試験開始0日目にサルに筋肉内投与した。投与量は0.15mL/kgとし、1カ所に筋肉内投与した。血液は0時間(投与前)、0.25、1、2、4、8、12、24、48、72、96、120、144、168、192、216、240、264、288、312、336時間に頭静脈または伏在静脈
【0212】
より採取した。化合物Iとフルベストラントの血漿中濃度をLC/MS/MSを用いて測定し、半対数血漿中濃度-時間曲線を作成した。薬物動態解析は非コンパートメントモデルを用いて行った。薬物動態プロファイルを
図7に、薬物動態パラメータを表10に示す。
【表31】
【国際調査報告】