(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】複合フィルタおよびこれを具備した浄水器
(51)【国際特許分類】
C02F 1/28 20230101AFI20241016BHJP
B01D 25/00 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
C02F1/28 G
B01D25/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525890
(86)(22)【出願日】2022-07-22
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 KR2022010825
(87)【国際公開番号】W WO2023090578
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0157857
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0159772
(32)【優先日】2021-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514170813
【氏名又は名称】コーウェイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】COWAY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ムン,テ フン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ソン ハン
(72)【発明者】
【氏名】ユ,グン サン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,ドゥ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジョン フン
【テーマコード(参考)】
4D116
4D624
【Fターム(参考)】
4D116AA11
4D116EE02
4D116EE03
4D116QB48
4D116QB49
4D116TT02
4D116TT08
4D116VV07
4D624AA02
4D624BC01
4D624CA15
4D624CB12
4D624CB32
4D624CC13
4D624CC52
(57)【要約】
複合フィルタおよび複合フィルタを具備した浄水器が提供される。本発明の一実施例に係る複合フィルタは第1内部空間が形成されるカバーキャップ;下部フィルタを具備する下部フィルタ構造体;第1連結チューブ空間および第2連結チューブ空間が形成される連結チューブ;第2内部空間が形成されるハウジング胴体;前記第2内部空間を第1ハウジング胴体空間および第2ハウジング胴体空間に区画し、上部フィルタを具備する上部フィルタ構造体;第1入水ポート、第1出水ポート、第2入水ポートおよび第2出水ポートを具備するハウジングヘッド;前記第1入水ポートに流入する第1原水が前記第1出水ポートを通じて第1浄水に排出されるように形成される第1流路;および前記第2入水ポートに流入する第2原水が前記第2出水ポートを通じて第2浄水に排出されるように形成される第2流路;を含むことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に第1内部空間が形成されるカバーキャップ;
前記第1内部空間に配置され、下部フィルタを具備する下部フィルタ構造体;
長さが延長され内部に長手方向に延びる第1連結チューブ空間および第2連結チューブ空間が形成され下端部が前記下部フィルタ構造体と結合されることによって、前記下部フィルタ構造体とともに前記第1内部空間を第1カバーキャップ空間と第2カバーキャップ空間に区画する連結チューブ;
内部に上側が外部に開放される第2内部空間が形成され、前記第2内部空間に前記カバーキャップ、前記下部フィルタ構造体および前記連結チューブが配置されるハウジング胴体;
前記下部フィルタ構造体の上側に配置されて前記連結チューブと結合され、下端部が前記カバーキャップに結合されることによって前記第2内部空間のうち前記カバーキャップの上側を第1ハウジング胴体空間および第2ハウジング胴体空間に区画し、上部フィルタを具備する上部フィルタ構造体;
前記ハウジング胴体の上側に結合され、内部に第1入水空間、第1出水空間、第2入水空間および第2出水空間が形成され、前記第1入水空間と連結される第1入水ポート、前記第1出水空間と連結される第1出水ポート、前記第2入水空間と連結される第2入水ポートおよび前記第2出水空間と連結される第2出水ポートを具備するハウジングヘッド;
前記第1入水ポートに流入する第1原水が前記第1入水空間、前記第1ハウジング胴体空間、前記上部フィルタ、前記第2ハウジング胴体空間および前記第1出水空間を経由した後、前記第1出水ポートを通じて第1浄水に排出されるように形成される第1流路;および
前記第2入水ポートに流入する第2原水が前記第2入水空間、前記第1連結チューブ空間、前記第1カバーキャップ空間、前記下部フィルタ、前記第2カバーキャップ空間、前記第2連結チューブ空間および前記第2出水空間を経由した後、前記第2出水ポートを通じて第2浄水に排出されるように形成される第2流路;を含む、複合フィルタ。
【請求項2】
前記ハウジングヘッドは、
前記ハウジング胴体の上側をカバーするハウジングヘッド胴体;
第1入水空間、第1出水空間を区画するように前記ハウジングヘッド胴体から下側に延びる第1区画壁体;
第1出水空間、第2出水空間を区画するように前記ハウジングヘッド胴体から下側に延びる第2区画壁体;および
第2出水空間および第2入水空間を区画するように前記ハウジングヘッド胴体から下側に延びる第3区画壁体;を含み、
前記第1区画壁体、前記第2区画壁体および前記第3区画壁体は順次直径が小さい円筒状で形成される、請求項1に記載の複合フィルタ。
【請求項3】
前記連結チューブは、
管状で形成され、前記第2連結チューブ空間と前記第2カバーキャップ空間が連結されるように下端部に少なくとも一つの貫通ホールが形成される外壁;および
前記外壁の内部に配置されて前記第1連結チューブ空間と前記第2連結チューブ空間を区画するガイド壁;を含み、
前記ガイド壁の上端部は前記第2入水空間と前記第1連結チューブ空間が連結されるように前記第3区画壁体に結合され、
前記外壁の上端部は前記第2出水空間と前記第2連結チューブ空間が連結されるように前記第2区画壁体に結合される、請求項2に記載の複合フィルタ。
【請求項4】
前記連結チューブは、
前記外壁の下端部と前記ガイド壁の下端部の間に形成され、前記第2連結チューブ空間が前記第1カバーキャップ空間と区画されるように前記第2連結チューブ空間の下側を閉鎖し、前記第1連結チューブ空間が前記第1カバーキャップ空間と連結されるように前記第1連結チューブ空間の下側を開放する連結チューブ胴体;
前記下部フィルタ構造体の下端部が前記カバーキャップから離隔するように前記連結チューブ胴体から下側に突出する少なくとも一つの突起;をさらに含む、請求項3に記載の複合フィルタ。
【請求項5】
前記上部フィルタは外側に前記第1ハウジング胴体空間が形成され、内側に前記第2ハウジング胴体空間が形成されるように中空状で形成され、
前記上部フィルタ構造体は、
前記上部フィルタの上側を支持する第1アッパーキャップ;および
前記上部フィルタの下側を支持する第1ローワーキャップ;を含み、
前記連結チューブは前記上部フィルタ、前記第1アッパーキャップおよび前記第1ローワーキャップに貫通して配置される、請求項2に記載の複合フィルタ。
【請求項6】
前記第1アッパーキャップは前記第1ハウジング胴体空間と前記第2ハウジング胴体空間を区画するように上側に延び、前記第1区画壁体と結合される円筒状のガイド部材;をさらに含み、
前記連結チューブは前記ガイド部材の内側に貫通して配置される、請求項5に記載の複合フィルタ。
【請求項7】
前記下部フィルタは外側に前記第1カバーキャップ空間が形成され、内側に前記第2カバーキャップ空間が形成されるように中空状で形成され、
前記下部フィルタ構造体は、
前記下部フィルタの上側を支持する第2アッパーキャップ;および
前記下部フィルタの下側を支持する第2ローワーキャップ;を含み、
前記連結チューブは前記連結チューブの下端部が前記第2カバーキャップ空間に配置されるように前記下部フィルタ、前記第2アッパーキャップおよび前記第2ローワーキャップに貫通して配置される、請求項1に記載の複合フィルタ。
【請求項8】
前記第2カバーキャップ空間に配置される中空状の付加フィルタ;をさらに含む、請求項7に記載の複合フィルタ。
【請求項9】
前記第1出水ポートに一側が連結され、前記第2入水ポートに他側が連結される外部フィルタ;をさらに含み、
前記第1出水ポートは前記外部フィルタを経て前記第2入水ポートに連結され、
前記第2原水は前記第1浄水である、請求項1に記載の複合フィルタ。
【請求項10】
第1内部空間が形成されるハウジング胴体;
前記第1内部空間に配置され、第1フィルタを具備し、前記第1フィルタの外周面と前記ハウジング胴体の内周面で定義される第1ハウジング胴体空間を区画する第1フィルタ構造体;
前記第1フィルタを貫通するように長さが延長され内部に長手方向に延びる第1連結チューブ空間および第2連結チューブ空間が形成され、外周面と前記第1フィルタの内周面で定義される第2ハウジング胴体空間を区画する連結チューブ;
前記ハウジング胴体の上側に配置され、内部に第1入水空間および第1出水空間が形成され、前記第1入水空間と連結される第1入水ポートおよび前記第1出水空間と連結される第1出水ポートを具備するハウジングヘッド;および
前記第1入水ポートに流入する第1原水が前記第1入水空間、第1連結チューブ空間、前記第1ハウジング胴体空間、前記第1フィルタ、前記第2ハウジング胴体空間、前記第2連結チューブ空間および前記第1出水空間を経由した後、前記第1出水ポートを通じて第1浄水に排出されるように形成される第1流路;を含む、複合フィルタ。
【請求項11】
前記ハウジングヘッドは、
前記連結チューブの上端部に結合され、内部に第2内部空間が形成されるハウジングヘッド胴体;
前記第2内部空間を前記第1連結チューブ空間と流体疎通可能であるように連結される第1入水空間および前記第2連結チューブ空間と流体疎通可能であるように連結される第1出水空間に区画する第1区画壁体;
前記第1連結チューブ空間と前記第1入水空間を連結する中空状の第1連結部材;および
前記第2連結チューブ空間と前記第1出水空間を連結する中空状の第2連結部材;を含む、請求項10に記載の複合フィルタ。
【請求項12】
前記連結チューブは、
管状の外壁;
前記外壁の内部を前記第1連結チューブ空間と前記第2連結チューブ空間に区画するガイド壁;
前記第1連結チューブ空間と前記第1ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第1部分に形成される少なくとも一つの第1貫通ホール;および
前記第2連結チューブ空間と前記第2ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第2部分に形成される少なくとも一つの第2貫通ホール;を含む、請求項11に記載の複合フィルタ。
【請求項13】
前記連結チューブは、
内部に第1連結チューブ空間が形成される管状の第1ガイド管;
前記第1連結チューブ空間と前記第1ハウジング胴体空間が連結されるように前記第1ガイド管の第1部分に形成される少なくとも一つの第1貫通ホール;
内部に第2連結チューブ空間が形成されて管状で形成され、前記第1ガイド管と平行するように配置される第2ガイド管;および
前記第2連結チューブ空間と前記第2ハウジング胴体空間が連結されるように前記第2ガイド管の第2部分に形成される少なくとも一つの第2貫通ホール;を含む、請求項11に記載の複合フィルタ。
【請求項14】
前記第1フィルタは外側に前記第1ハウジング胴体空間が形成され、内側に前記第2ハウジング胴体空間が形成されるように中空状で形成され、
前記第1フィルタ構造体は、
前記第1フィルタの上側を支持する第1アッパーキャップ;および
前記第1フィルタの下側を支持する第1ローワーキャップ;を含み、
前記連結チューブは前記第1フィルタ、前記第1アッパーキャップおよび前記第1ローワーキャップに貫通して配置される、請求項10に記載の複合フィルタ。
【請求項15】
前記第1内部空間の前記第1フィルタ構造体の下側に配置され、第2フィルタを具備し、前記第2フィルタの外周面と前記ハウジング胴体の内周面で定義される第3ハウジング胴体空間を区画する第2フィルタ構造体;をさらに含み、
前記連結チューブは内部に長手方向に延びる第3連結チューブ空間および第4連結チューブ空間がさらに形成され、外周面と前記第2フィルタの内周面で定義される第4ハウジング胴体空間を区画し、
前記ハウジングヘッドは前記第2内部空間に前記第3連結チューブ空間と流体疎通可能であるように連結される第2入水空間および前記第4連結チューブ空間と流体疎通可能であるように連結される第2出水空間がさらに形成され、前記第2入水空間と連結される第2入水ポートおよび前記第2出水空間と連結される第2出水ポートをさらに含み、
前記第2入水ポートに流入する第2原水が前記第2入水空間、第3連結チューブ空間、前記第3ハウジング胴体空間、前記第2フィルタ、前記第4ハウジング胴体空間、前記第4連結チューブ空間および前記第2出水空間を経由した後、前記第2出水ポートを通じて第2浄水に排出されるように形成される第2流路;を含む、請求項11に記載の複合フィルタ。
【請求項16】
前記ハウジングヘッドは、
前記第1入水空間および前記第1出水空間と前記第2入水空間を区画する第2区画壁体;
前記第1入水空間、前記第1出水空間および前記第2入水空間と前記第2出水空間を区画する第3区画壁体;
前記第3連結チューブ空間と前記第2入水空間を連結する中空状の第3連結部材;および
前記第4連結チューブ空間と前記第2出水空間を連結する中空状の第4連結部材;をさらに含む、請求項15に記載の複合フィルタ。
【請求項17】
前記連結チューブは、
管状の外壁;
前記外壁の内部を前記第1連結チューブ空間、前記第2連結チューブ空間、第3連結チューブ空間および第4連結チューブ空間に区画するガイド壁;
前記第1連結チューブ空間と前記第1ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第1部分に形成される少なくとも一つの第1貫通ホール;
前記第2連結チューブ空間と前記第2ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第2部分に形成される少なくとも一つの第2貫通ホール;
前記第3連結チューブ空間と前記第3ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第3部分に形成される少なくとも一つの第3貫通ホール;および
前記第4連結チューブ空間と前記第2ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第4部分に形成される少なくとも一つの第4貫通ホール;を含む、請求項16に記載の複合フィルタ。
【請求項18】
前記第1フィルタは外側に前記第1ハウジング胴体空間が形成され、内側に前記第2ハウジング胴体空間が形成されるように中空状で形成され、
前記第1フィルタ構造体は前記第1フィルタの上側を支持する第1アッパーキャップ;および
前記第1フィルタの下側を支持する第1ローワーキャップ;を含み、
前記連結チューブは前記第1フィルタ、前記第1アッパーキャップおよび前記第1ローワーキャップに貫通して配置され、
第2フィルタは外側に前記第3ハウジング胴体空間が形成され、内側に前記第4ハウジング胴体空間が形成されるように中空状で形成され、
前記第2フィルタ構造体は前記第2フィルタの上側を支持する第2アッパーキャップ;および
前記第2フィルタの下側を支持する第2ローワーキャップ;を含み、
前記連結チューブは前記第2フィルタ、前記第2アッパーキャップおよび前記第2ローワーキャップに貫通して配置される、請求項17に記載の複合フィルタ。
【請求項19】
前記第1ローワーキャップは下部面に前記連結チューブの外周面に沿って上側に陥没形成される結合溝を具備し、
前記第2アッパーキャップは上部面に前記連結チューブの外周面に沿って上側に突出形成され、前記結合溝に挿入されて密閉結合される結合突起を具備し、
前記第2アッパーキャップの内部には前記第1貫通ホールと連結されて前記第1ハウジング胴体空間と前記第1連結チューブ空間を連結させる連結空間が形成され、
前記第1流路は前記第1ハウジング胴体空間および前記第1連結チューブ空間の間の前記連結空間をさらに経由する、請求項18に記載の複合フィルタ。
【請求項20】
請求項1から請求項19のいずれか一項に記載された複合フィルタ;
前記第1流路および前記第2流路の流れを断続するバルブ部;および
前記バルブ部の動作を制御する制御部;を含む、複合フィルタを具備した浄水器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複合フィルタおよびこれを具備した浄水器に関し、より詳細には、内部に複数のフィルタが配置され、フィルタごとに独立した流路を有する複合フィルタおよびこれを具備した浄水器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に浄水器は、入水された原水を使用者が飲用できる浄水に濾過して使用者に提供する装置である。このような浄水器は、原水の濾過のために複数のフィルタを組み合わせて使うことになるが、このようにそれぞれのフィルタを組み合わせて使う場合は浄水器内部のレイアウトが複雑になり、内部でフィルタが占めることになる体積が増加することになって浄水器全体の体積が増加することになる問題があった。したがって、これを解決するために、それぞれのフィルタが一体化した複合フィルタが使われたりもする。
【0003】
JOYOUNG CO LTDの中国特許出願公開第108786258号明細書は従来の複合フィルタを開示する。このような複合フィルタには第1フィルタと第2フィルタがケースと装着ヘッドが密封されて形成される内部空間に上下方向に積層される構造が開示される。また、隔離カバー、第1上段カバーおよび第2上段カバーが備えられて第1フィルタと第2フィルタを経由する流路を互いに隔離する構造が開示される。この時、中国特許出願公開第108786258号明細書に開示された発明は第1フィルタと第2フィルタをケース内部に固定するための単一の構造体がないため、ケース内部に第1フィルタと第2フィルタの組立が複雑であるという問題がある。また、互いに隔離された第1フィルタを経る流路と第2フィルタを経る流路がすべて第1フィルタの外側に2重で形成されて外部に連結されたことにより、各流路の放射方向の幅が狭くなって流体の流れが円滑でないだけでなく、流体の円滑な流れを確保するために複合フィルタの大きさを最小化するのに限界があるという問題がある。さらに、ケース内部に流路を形成するために第1フィルタおよび第2フィルタがすべて必要であるため、第1フィルタまたは第2フィルタを選択的にケース内部に設置して使用できないという限界がある。
【0004】
FOSHAN SHUNDE MIDEA WATER DISPENSER MFG CO LTDおよびMIDEA GROUP CO LTDの中国実用新案第206837602号明細書は従来の複合フィルタを開示する。このような複合フィルタには第1フィルタエレメントと第2フィルタエレメントがフィルタアダプタと密封されるハウジング内部に形成される空間に上下方向に積層される構造が開示される。この時、中国実用新案第206837602号明細書に開示された発明は第1フィルタエレメントと第2フィルタエレメントが直接ハウジングの内部に結合されることにより、第1フィルタエレメントと第2フィルタエレメントのハウジングへの組立が複雑であるという問題があった。また、第1フィルタエレメントを経由する流路と第2フィルタエレメントを経由する流路がすべて第1フィルタエレメントの外側を通じて外部に連結されることにより、各流路の放射方向の幅が減少して流体の流れが円滑でないだけでなく、複合フィルタの大きさを最小化し難いという問題がある。
【0005】
ZHEJIANG LONSID HEALTHY DRINKING WATER EQUIPMENT CO LTDの中国実用新案第211871582号明細書は従来の複合フィルタを開示する。このような複合フィルタにはプレフィルタとポストカーボンフィルタがフィルタ瓶と密封されるフィルタ瓶の蓋の内部に形成される空間に上下方向に積層される構造が開示されている。この時、中国実用新案第211871582号明細書に開示された発明も、プレフィルタとポストカーボンフィルタが直接フィルタ瓶の内部に結合されることにより、プレフィルタとポストカーボンフィルタのフィルタ瓶の内部への組立が複雑であるという問題があった。また、プレフィルタを経由する流路とポストカーボンフィルタを経由する流路がすべてポストカーボンフィルタの外側を通じて外部に連結ことにより、流路の放射方向の幅が減少する問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許出願公開第108786258号明細書
【特許文献2】中国実用新案第206837602号明細書
【特許文献3】中国実用新案第211871582号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記のような問題点を解決するために、本発明は、ハウジング胴体の内部に上部フィルタと下部フィルタが上下方向に積層されることによって、互いに独立した上部フィルタを経由する第1流路と下部フィルタを経由する第2流路を同時に提供する複合フィルタを提供することに目的がある。
【0008】
本発明は、カバーキャップを具備することによって下部フィルタ構造体と上部フィルタ構造体をハウジング胴体の内部に容易に組み立てることができる複合フィルタを提供することに目的がある。
【0009】
本発明は、内部に第1連結チューブ空間と第2連結チューブ空間が形成される連結チューブを具備することによって、ハウジング胴体および上部フィルタ構造体と独立した流路として下部フィルタ構造体の第2流路を提供することができ、複合フィルタの大きさを最小化できる複合フィルタを提供することに目的がある。
【0010】
本発明は、第1流路と第2流路が上部フィルタ構造体および下部フィルタ構造体の中央部を通じて外部と連結されることによって、流路の幅を広げて流体が円滑に移動できる複合フィルタを提供することに目的がある。
【0011】
本発明は、複数のポートが備えられるハウジングヘッドを具備することによって、第1流路と第2流路が連結される方式を多様に設計できる複合フィルタを提供することに目的がある。
【0012】
本発明は、連結チューブ胴体の下側に突起を具備することによって、カバーキャップと連結チューブ胴体の間を通じて流体が円滑に移動できる空間を提供する複合フィルタを提供することに目的がある。
【0013】
本発明は、第2カバーキャップ空間に付加フィルタを配置することによって、複合フィルタの大きさを最小化しながらも原水を追加で濾過できる複合フィルタを提供することに目的がある。
【0014】
本発明は、外部フィルタが第1流路と第2流路の間に連結されることによって、複合フィルタに設置され難いフィルタを追加で使用できる複合フィルタを提供することに目的がある。
【0015】
本発明は、連結チューブの内部に独立した第1連結チューブ空間乃至第4連結チューブ空間を具備することによって、第1フィルタ構造体または第2フィルタ構造体のみ結合された状態でも原水を浄水することができる複合フィルタを提供することに目的がある。
【0016】
本発明は、連結チューブに第1フィルタ構造体と第2フィルタ構造体を貫通結合させることによって、第1フィルタ構造体と第2フィルタ構造体をハウジング胴体の内部に容易に組み立てることができる複合フィルタを提供することに目的がある。
【0017】
本発明は、連結チューブ内部に形成される連結チューブ空間をガイド管を通じて形成することによって、連結チューブの製造工程を単純化できる複合フィルタを提供することに目的がある。
【0018】
本発明は、ハウジングヘッドに備えられる複数の入出水ポートがそれぞれ複数個で形成されることによって、複合フィルタを追加で配置して直列または並列で連結できる複合フィルタを提供することに目的がある。
【0019】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は下記の記載から本発明が属する技術分野の通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0020】
前記課題を解決するために本発明の一側面に係る複合フィルタは、内部に第1内部空間が形成されるカバーキャップ;前記第1内部空間に配置され、下部フィルタを具備する下部フィルタ構造体;長さが延長され内部に長手方向に延びる第1連結チューブ空間および第2連結チューブ空間が形成され下端部が前記下部フィルタ構造体と結合されることによって、前記下部フィルタ構造体とともに前記第1内部空間を第1カバーキャップ空間と第2カバーキャップ空間に区画する連結チューブ;内部に上側が外部に開放される第2内部空間が形成され、前記第2内部空間に前記カバーキャップ、前記下部フィルタ構造体および前記連結チューブが配置されるハウジング胴体;前記下部フィルタ構造体の上側に配置されて前記連結チューブと結合され、下端部が前記カバーキャップに結合されることによって前記第2内部空間のうち前記カバーキャップの上側を第1ハウジング胴体空間および第2ハウジング胴体空間に区画し、上部フィルタを具備する上部フィルタ構造体;前記ハウジング胴体の上側に結合され、内部に第1入水空間、第1出水空間、第2入水空間および第2出水空間が形成され、前記第1入水空間と連結される第1入水ポート、前記第1出水空間と連結される第1出水ポート、前記第2入水空間と連結される第2入水ポートおよび前記第2出水空間と連結される第2出水ポートを具備するハウジングヘッド;前記第1入水ポートに流入する第1原水が前記第1入水空間、前記第1ハウジング胴体空間、前記上部フィルタ、前記第2ハウジング胴体空間および前記第1出水空間を経由した後、前記第1出水ポートを通じて第1浄水に排出されるように形成される第1流路;および前記第2入水ポートに流入する第2原水が前記第2入水空間、前記第1連結チューブ空間、前記第1カバーキャップ空間、前記下部フィルタ、前記第2カバーキャップ空間、前記第2連結チューブ空間および前記第2出水空間を経由した後、前記第2出水ポートを通じて第2浄水に排出されるように形成される第2流路;を含むことができる。
【0021】
この時、前記ハウジングヘッドは前記ハウジング胴体の上側をカバーするハウジングヘッド胴体;第1入水空間、第1出水空間を区画するように前記ハウジングヘッド胴体から下側に延びる第1区画壁体;第1出水空間、第2出水空間を区画するように前記ハウジングヘッド胴体から下側に延びる第2区画壁体;および第2出水空間および第2入水空間を区画するように前記ハウジングヘッド胴体から下側に延びる第3区画壁体;を含み、前記第1区画壁体、前記第2区画壁体および前記第3区画壁体は順次直径が小さい円筒状で形成され得る。
【0022】
この時、前記連結チューブは管状で形成され、前記第2連結チューブ空間と前記第2カバーキャップ空間が連結されるように下端部に少なくとも一つの貫通ホールが形成される外壁;および前記外壁の内部に配置されて前記第1連結チューブ空間と前記第2連結チューブ空間を区画するガイド壁;を含み、前記ガイド壁の上端部は前記第2入水空間と前記第1連結チューブ空間が連結されるように前記第3区画壁体に結合され、前記外壁の上端部は前記第2出水空間と前記第2連結チューブ空間が連結されるように前記第2区画壁体に結合され得る。
【0023】
この時、前記連結チューブは前記外壁の下端部と前記ガイド壁の下端部の間に形成され、前記第2連結チューブ空間が前記第1カバーキャップ空間と区画されるように前記第2連結チューブ空間の下側を閉鎖し、前記第1連結チューブ空間が前記第1カバーキャップ空間と連結されるように前記第1連結チューブ空間の下側を開放する連結チューブ胴体;前記下部フィルタ構造体の下端部が前記カバーキャップから離隔するように前記連結チューブ胴体から下側に突出する少なくとも一つの突起;をさらに含むことができる。
【0024】
この時、前記上部フィルタは外側に前記第1ハウジング胴体空間が形成され、内側に前記第2ハウジング胴体空間が形成されるように中空状で形成され、前記上部フィルタ構造体は前記上部フィルタの上側を支持する第1アッパーキャップ;および前記上部フィルタの下側を支持する第1ローワーキャップ;を含み、前記連結チューブは前記上部フィルタ、前記第1アッパーキャップおよび前記第1ローワーキャップに貫通して配置され得る。
【0025】
この時、前記第1アッパーキャップは前記第1ハウジング胴体空間と前記第2ハウジング胴体空間を区画するように上側に延び、前記第1区画壁体と結合される円筒状のガイド部材;をさらに含み、前記連結チューブは前記ガイド部材の内側に貫通して配置され得る。
【0026】
この時、前記下部フィルタは外側に前記第1カバーキャップ空間が形成され、内側に前記第2カバーキャップ空間が形成されるように中空状で形成され、前記下部フィルタ構造体は前記下部フィルタの上側を支持する第2アッパーキャップ;および前記下部フィルタの下側を支持する第2ローワーキャップ;を含み、前記連結チューブは前記連結チューブの下端部が前記第2カバーキャップ空間に配置されるように前記下部フィルタ、前記第2アッパーキャップおよび前記第2ローワーキャップに貫通して配置され得る。
【0027】
この時、前記第2カバーキャップ空間に配置される中空状の付加フィルタ;をさらに含むことができる。
【0028】
この時、前記第1出水ポートに一側が連結され、前記第2入水ポートに他側が連結される外部フィルタ;をさらに含み、前記第1出水ポートは前記外部フィルタを経て前記第2入水ポートに連結され、前記第2原水は前記第1浄水であり得る。
【0029】
前記課題を解決するために本発明の他の側面に係る複合フィルタは、第1内部空間が形成されるハウジング胴体;前記第1内部空間に配置され、第1フィルタを具備し、前記第1フィルタの外周面と前記ハウジング胴体の内周面で定義される第1ハウジング胴体空間を区画する第1フィルタ構造体;前記第1フィルタを貫通するように長さが延長され内部に長手方向に延びる第1連結チューブ空間および第2連結チューブ空間が形成され、外周面と前記第1フィルタの内周面で定義される第2ハウジング胴体空間を区画する連結チューブ;前記ハウジング胴体の上側に配置され、内部に第1入水空間および第1出水空間が形成され、前記第1入水空間と連結される第1入水ポートおよび前記第1出水空間と連結される第1出水ポートを具備するハウジングヘッド;および前記第1入水ポートに流入する第1原水が前記第1入水空間、第1連結チューブ空間、前記第1ハウジング胴体空間、前記第1フィルタ、前記第2ハウジング胴体空間、前記第2連結チューブ空間および前記第1出水空間を経由した後、前記第1出水ポートを通じて第1浄水に排出されるように形成される第1流路;を含むことができる。
【0030】
この時、前記ハウジングヘッドは前記連結チューブの上端部に結合され、内部に第2内部空間が形成されるハウジングヘッド胴体;前記第2内部空間を前記第1連結チューブ空間と流体疎通可能であるように連結される第1入水空間および前記第2連結チューブ空間と流体疎通可能であるように連結される第1出水空間に区画する第1区画壁体;前記第1連結チューブ空間と前記第1入水空間を連結する中空状の第1連結部材;および前記第2連結チューブ空間と前記第1出水空間を連結する中空状の第2連結部材;を含むことができる。
【0031】
この時、前記連結チューブは管状の外壁;前記外壁の内部を前記第1連結チューブ空間と前記第2連結チューブ空間に区画するガイド壁;前記第1連結チューブ空間と前記第1ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第1部分に形成される少なくとも一つの第1貫通ホール;および前記第2連結チューブ空間と前記第2ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第2部分に形成される少なくとも一つの第2貫通ホール;を含むことができる。
【0032】
この時、前記連結チューブは内部に第1連結チューブ空間が形成される管状の第1ガイド管;前記第1連結チューブ空間と前記第1ハウジング胴体空間が連結されるように前記第1ガイド管の第1部分に形成される少なくとも一つの第1貫通ホール;内部に第2連結チューブ空間が形成されて管状で形成され、前記第1ガイド管と平行するように配置される第2ガイド管;および前記第2連結チューブ空間と前記第2ハウジング胴体空間が連結されるように前記第2ガイド管の第2部分に形成される少なくとも一つの第2貫通ホール;を含むことができる。
【0033】
この時、前記第1フィルタは外側に前記第1ハウジング胴体空間が形成され、内側に前記第2ハウジング胴体空間が形成されるように中空状で形成され、前記第1フィルタ構造体は前記第1フィルタの上側を支持する第1アッパーキャップ;および前記第1フィルタの下側を支持する第1ローワーキャップ;を含み、前記連結チューブは前記第1フィルタ、前記第1アッパーキャップおよび前記第1ローワーキャップに貫通して配置され得る。
【0034】
この時、前記第1内部空間の前記第1フィルタ構造体の下側に配置され、第2フィルタを具備し、前記第2フィルタの外周面と前記ハウジング胴体の内周面で定義される第3ハウジング胴体空間を区画する第2フィルタ構造体;をさらに含み、前記連結チューブは内部に長手方向に延びる第3連結チューブ空間および第4連結チューブ空間がさらに形成され、外周面と前記第2フィルタの内周面で定義される第4ハウジング胴体空間を区画し、前記ハウジングヘッドは前記第2内部空間に前記第3連結チューブ空間と流体疎通可能であるように連結される第2入水空間および前記第4連結チューブ空間と流体疎通可能であるように連結される第2出水空間がさらに形成され、前記第2入水空間と連結される第2入水ポートおよび前記第2出水空間と連結される第2出水ポートをさらに含み、前記第2入水ポートに流入する第2原水が前記第2入水空間、第3連結チューブ空間、前記第3ハウジング胴体空間、前記第2フィルタ、前記第4ハウジング胴体空間、前記第4連結チューブ空間および前記第2出水空間を経由した後、前記第2出水ポートを通じて第2浄水に排出されるように形成される第2流路;を含むことができる。
【0035】
この時、前記ハウジングヘッドは前記第1入水空間および前記第1出水空間と前記第2入水空間を区画する第2区画壁体;前記第1入水空間、前記第1出水空間および前記第2入水空間と前記第2出水空間を区画する第3区画壁体;前記第3連結チューブ空間と前記第2入水空間を連結する中空状の第3連結部材;および前記第4連結チューブ空間と前記第2出水空間を連結する中空状の第4連結部材;をさらに含むことができる。
【0036】
この時、前記連結チューブは管状の外壁;前記外壁の内部を前記第1連結チューブ空間、前記第2連結チューブ空間、第3連結チューブ空間および第4連結チューブ空間に区画するガイド壁;前記第1連結チューブ空間と前記第1ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第1部分に形成される少なくとも一つの第1貫通ホール;前記第2連結チューブ空間と前記第2ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第2部分に形成される少なくとも一つの第2貫通ホール;前記第3連結チューブ空間と前記第3ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第3部分に形成される少なくとも一つの第3貫通ホール;および前記第4連結チューブ空間と前記第2ハウジング胴体空間が連結されるように前記外壁の第4部分に形成される少なくとも一つの第4貫通ホール;を含むことができる。
【0037】
この時、前記第1フィルタは外側に前記第1ハウジング胴体空間が形成され、内側に前記第2ハウジング胴体空間が形成されるように中空状で形成され、前記第1フィルタ構造体は前記第1フィルタの上側を支持する第1アッパーキャップ;および前記第1フィルタの下側を支持する第1ローワーキャップ;を含み、前記連結チューブは前記第1フィルタ、前記第1アッパーキャップおよび前記第1ローワーキャップに貫通して配置され、第2フィルタは外側に前記第3ハウジング胴体空間が形成され、内側に前記第4ハウジング胴体空間が形成されるように中空状で形成され、前記第2フィルタ構造体は前記第2フィルタの上側を支持する第2アッパーキャップ;および前記第2フィルタの下側を支持する第2ローワーキャップ;を含み、前記連結チューブは前記第2フィルタ、前記第2アッパーキャップおよび前記第2ローワーキャップに貫通して配置され得る。
【0038】
この時、前記第1ローワーキャップは下部面に前記連結チューブの外周面に沿って上側に陥没形成される結合溝を具備し、前記第2アッパーキャップは上部面に前記連結チューブの外周面に沿って上側に突出形成され、前記結合溝に挿入されて密閉結合される結合突起を具備し、前記第2アッパーキャップの内部には前記第1貫通ホールと連結されて前記第1ハウジング胴体空間と前記第1連結チューブ空間を連結させる連結空間が形成され、前記第1流路は前記第1ハウジング胴体空間および前記第1連結チューブ空間の間の前記連結空間をさらに経由することができる。
【0039】
この時、前述した一側面または他の側面に係る複合フィルタを具備する浄水器は、前述した一側面または他の側面に係る複合フィルタ;前記第1流路および前記第2流路の流れを断続するバルブ部;および前記バルブ部の動作を制御する制御部;を含むことができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明の第1実施例に係る複合フィルタは、ハウジング胴体の内部に上部フィルタと下部フィルタが上下方向に積層されることによって、互いに独立した上部フィルタを経由する第1流路と下部フィルタを経由する第2流路を同時に提供することができる。
【0041】
本発明の第1実施例に係る複合フィルタは、カバーキャップを具備することによって下部フィルタ構造体と上部フィルタ構造体をハウジング胴体の内部に容易に組み立てることができる。
【0042】
本発明の第1実施例に係る複合フィルタは、内部に第1連結チューブ空間と第2連結チューブ空間が形成される連結チューブを具備することによって、ハウジング胴体および上部フィルタ構造体と独立した流路として下部フィルタ構造体の第2流路を提供することができ、複合フィルタの大きさを最小化することができる。
【0043】
本発明の第1実施例に係る複合フィルタは、第1流路と第2流路が上部フィルタ構造体および下部フィルタ構造体の中央部を通じて外部と連結されることによって、流路の幅を広げて流体が円滑に移動することができる。
【0044】
本発明の第1実施例に係る複合フィルタは、複数のポートが備えられるハウジングヘッドを具備することによって、第1流路と第2流路が連結される方式を多様に設計することができる。
【0045】
本発明の第1実施例に係る複合フィルタは、連結チューブ胴体の下側に突起を具備することによって、カバーキャップと連結チューブ胴体の間を通じて流体が円滑に移動できる空間を提供する。
【0046】
本発明の第1実施例に係る複合フィルタは、第2カバーキャップ空間に付加フィルタを配置することによって、複合フィルタの大きさを最小化しながらも原水を追加で濾過することができる。
【0047】
本発明の第1実施例に係る複合フィルタは、外部フィルタが第1流路と第2流路の間に連結されることによって、複合フィルタに設置され難いフィルタを追加で使うことができる。
【0048】
本発明の第2実施例に係る複合フィルタは、連結チューブの内部に独立した第1連結チューブ空間乃至第4連結チューブ空間を具備することによって、第1フィルタ構造体または第2フィルタ構造体のみ結合された状態でも原水を浄水することができる。
【0049】
本発明の第2実施例に係る複合フィルタは、連結チューブに第1フィルタ構造体と第2フィルタ構造体を貫通結合させることによって、第1フィルタ構造体と第2フィルタ構造体をハウジング胴体の内部に容易に組み立てることができる。
【0050】
本発明の第2実施例に係る複合フィルタは、連結チューブ内部に形成される連結チューブ空間をガイド管を通じて形成することによって、連結チューブの製造工程を単純化することができる。
【0051】
本発明の第2実施例に係る複合フィルタは、ハウジングヘッドに備えられる複数の入出水ポートがそれぞれ複数個で形成されることによって、複合フィルタを追加で配置して直列または並列で連結することができる。
【0052】
本発明の効果は前記の効果に限定されるものではなく、本発明の説明または請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能なすべての効果を含むものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】本発明の第1実施例に係る複合フィルタを図示した断面図である。
【
図2】本発明の第1実施例に係る複合フィルタのハウジング胴体、上部フィルタ構造体、下部フィルタ構造体および連結チューブを分解して図示した断面図である。
【
図3】本発明の第1実施例に係る複合フィルタのハウジングヘッドを図示した平面図である。
【
図4】本発明の第1実施例に係る複合フィルタの第1流路および第2流路を図示した図面である。
【
図5】
図4のA部分を拡大して図示した断面図である。
【
図6】
図4のB部分を拡大して図示した断面図である。
【
図7】本発明の第1実施例に係る複合フィルタを具備した浄水器を図示した構成図である。
【
図8】本発明の第1実施例に係る複合フィルタを具備した浄水器の全体水配管図を図示した構成図である。
【
図9】本発明の第2実施例に係る複合フィルタの連結チューブの第1連結チューブ空間および第2連結チューブ空間が示されるように図示した断面図である。
【
図10】本発明の第2実施例に係る複合フィルタの連結チューブの第3連結チューブ空間および第4連結チューブ空間が示されるように図示した断面図である。
【
図11】本発明の第2実施例に係る複合フィルタのハウジング胴体、第1フィルタ構造体、第2フィルタ構造体および連結チューブを分解して図示した断面図である。
【
図12】
図11の本発明の第2実施例に係る連結チューブのA-A部分を拡大して図示した断面図である。
【
図13】
図11の本発明の第2実施例の変形例に係る連結チューブのA-A部分を拡大して図示した断面図である。
【
図14】本発明の第2実施例に係る複合フィルタのハウジングヘッドを図示した斜視図である。
【
図15】本発明の第2実施例に係る複合フィルタのハウジングヘッドを図示した断面図である。
【
図16】本発明の第2実施例に係る複合フィルタの第1流路を図示した断面図である。
【
図18】本発明の第2実施例に係る複合フィルタの第2流路を図示した断面図である。
【
図20】本発明の第2実施例に係る複合フィルタを具備した浄水器を図示した構成図である。
【
図21】本発明の第2実施例に係る複合フィルタを具備した浄水器の全体水配管図を図示した構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は種々の異なる形態で具現され得ここで説明する実施例に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために説明に関わらない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素に対しては同じ参照符号を付した。
【0055】
本明細書および請求の範囲に使われた単語と用語は通常的または辞書的な意味に限定解釈されず、自身の発明を最善の方法で説明するために発明者が用語と概念を定義できる原則に則って本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【0056】
したがって、本明細書に記載された実施例と図面に図示された構成は本発明の好ましい一実施例に該当し、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので該当構成は本発明の出願時点でこれを代替する多様な均等物と変形例があり得る。
【0057】
本明細書で、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを説明しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0058】
或る構成要素が他の構成要素の「上部」または「下部」にあるとは、特別な事情がない限り他の構成要素とすぐに接して「上部」または「下部」に配置されることだけでなく、その中間にさらに他の構成要素が配置される場合も含む。また、或る構成要素が他の構成要素と「連結」されているとは、特別な事情がない限り互いに直接連結されることだけでなく間接的に互いに連結される場合も含む。
【0059】
以下では、図面を参照して本発明の第1実施例に係る複合フィルタを説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る複合フィルタを図示した断面図である。
図2は、本発明の第1実施例に係る複合フィルタのハウジング胴体、上部フィルタ構造体、下部フィルタ構造体および連結チューブを分解して図示した断面図である。
図3は、本発明の第1実施例に係る複合フィルタのハウジングヘッドを図示した平面図である。
【0060】
図1~
図2に図示された通り、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000はカバーキャップ1500、下部フィルタ構造体1300、連結チューブ1400、ハウジング胴体1120、上部フィルタ構造体1200およびハウジングヘッド1110を具備することによって、内部に独立した第1流路および第2流路が形成される。
【0061】
図1および
図2に図示された通り、カバーキャップ1500は内部に第1内部空間1501が形成される筒状で形成される。カバーキャップ1500は後述するハウジング胴体1120と上下方向に延びた軸に垂直な断面が同一に形成されてハウジング胴体1120の内部にカバーキャップ1500が配置され得るのであれば、その形状に制限はない。
【0062】
この時、カバーキャップ1500は
図1および
図2に図示された通り、上側が開放され下側が閉鎖されるように形成される。これに伴い、カバーキャップ1500の開放された上側には下部フィルタ構造体1300が挿入されて配置される。
【0063】
下部フィルタ構造体1300はカバーキャップ1500の内部に配置されてカバーキャップ1500と結合し、カバーキャップ1500の第1内部空間1501を第1カバーキャップ空間CC1と第2カバーキャップ空間CC2に区画する。
【0064】
このために、
図1および
図2に図示された通り、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000の下部フィルタ構造体1300は下部フィルタ1330、第2アッパーキャップ1310、第2ローワーキャップ1320を具備する。
【0065】
下部フィルタ1330は
図1および
図6に図示された通り、第1カバーキャップ空間CC1と第2カバーキャップ空間CC2を区画し、外側に第1カバーキャップ空間CC1に形成されて内側に第2カバーキャップ空間CC2が形成される中空状で形成される。この時、下部フィルタ1330は
図6に図示された通り、円筒状で形成され得るが、中空状で形成されるのであればその形状に制限はない。下部フィルタ1330は第1カバーキャップ空間CC1に位置する原水が下部フィルタ1330を貫通して第2カバーキャップ空間CC2に移動する過程で原水に含まれた異物を除去する役割をし、下部フィルタ1330として使われるフィルタの種類に制限はない。
【0066】
この時、
図1および
図2に図示された通り、下部フィルタ1330の上側には第2アッパーキャップ1310が結合され、下部フィルタ1330の下側には第2ローワーキャップ1320が結合される。
【0067】
第2アッパーキャップ1310は下部フィルタの上側を支持し、第1カバーキャップ空間CC1の原水がすべて第2カバーキャップ空間CC2に移動できるように、下部フィルタ1330を支持したままカバーキャップ1500の上側内周面に密閉結合される。このために、第2アッパーキャップ1310の外周面にはシーリング部材が配置され得る。
【0068】
図1および
図2に図示された通り、第2アッパーキャップ1310は下部フィルタ1330を支持するために第2アッパーキャップ胴体1312および第2下方支持部材1314を含む。第2アッパーキャップ胴体1312は下部フィルタ1330の上部面をカバーするように下部フィルタ1330の上部面の形状と対応するように中央が貫通した形状で形成され、第2下方支持部材1314は第2アッパーキャップ胴体1312の外周面と内周面から下側に突出して形成される。これに伴い、第2下方支持部材1314に下部フィルタ1330の上端部が挿入されて結合される。
【0069】
第2ローワーキャップ1320も下部フィルタ1330を支持するために第2ローワーキャップ胴体1322および第2上方支持部材1324を含む。第2ローワーキャップ胴体1322は下部フィルタ1330の下部面をカバーするように下部フィルタ1330の下部面の形状と対応するように中央が貫通した形状で形成され、第2上方支持部材1324は第2ローワーキャップ胴体1322の外周面と内周面から上側に突出して形成される。これに伴い、第2上方支持部材1324に下部フィルタ1330の下端部が挿入されて結合される。
【0070】
図1に図示された通り、第2カバーキャップ空間CC2には連結チューブ1400を囲むように形成される中空状の付加フィルタ1340がさらに配置され得る。付加フィルタ1340は下部フィルタ1330を通じて濾過された浄水が付加フィルタ1340を通じて追加的に濾過されるようにする。付加フィルタ1340として使われ得るフィルタの種類には制限がなく、公知の多様なフィルタが使われ得る。
【0071】
第2アッパーキャップ1310、下部フィルタ1330および第2ローワーキャップ1320が結合された状態で、連結チューブ1400の下端部が第2アッパーキャップ1310、下部フィルタ1330および第2ローワーキャップ1320を貫通して結合することになる。これに伴い、連結チューブ1400の下端部が第2カバーキャップ空間に配置される。
【0072】
連結チューブ1400は上下方向に長さが延びて形成される筒状であって、内部に延びる方向に形成される第1連結チューブ空間PC2と第2連結チューブ空間PC3が形成される。第1連結チューブ空間PC2と第2連結チューブ空間PC3は互いに独立するように形成される。
【0073】
連結チューブ1400の下端部は第2アッパーキャップ1310および第2ローワーキャップ1320を貫通して配置され、第2アッパーキャップ1310および第2ローワーキャップ1320と密閉結合される。すなわち、
図1に図示された通り、第2アッパーキャップ1310および第2ローワーキャップ1320の内側面と連結チューブ1400の外周面の間にシーリング部材が配置され得る。
【0074】
この時、連結チューブ1400は第2アッパーキャップ1310および第2ローワーキャップ1320と結合することによって第1カバーキャップ空間CC1と第2カバーキャップ空間CC2をそれぞれ独立した空間に区画することになるが、このために、
図1および
図2に図示された通り、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000の連結チューブ1400は外壁1420、ガイド壁1430、連結チューブ胴体1410、突起1412を含む。
【0075】
外壁1420は上下方向に延びて形成される管状で形成されて連結チューブ1400の最外郭に配置される。外壁1420の延長方向に垂直な断面の形状は第2アッパーキャップ1310および第2ローワーキャップ1320と密閉結合され得るのであれば、その形状に制限はない。外壁1420は第2アッパーキャップ1310および第2ローワーキャップ1320と密閉結合されることによって外壁1420の外周面と第2アッパーキャップ1310、下部フィルタ1330および第2ローワーキャップ1320の内周面で定義される第2カバーキャップ空間CC2とその他のカバーキャップ1500の内部空間であって、連結チューブ1400の内部空間を除いた空間を第1カバーキャップ空間CC1に区画することになる。
【0076】
外壁1420の内部には上下方向に空間が形成され、このような空間にはガイド壁1430が配置される。ガイド壁1430は外壁1420のように上下方向に延びる管状で形成される。これに伴い、外壁1420の内周面とガイド壁1430の外周面で定義される第2連結チューブ空間PC3が形成され、ガイド壁1430の内部には第1連結チューブ空間PC2が形成される。
【0077】
外壁1420とガイド壁1430は長手方向に垂直な断面が円筒状で形成される管状で形成され得、内部の第1連結チューブ空間PC2と第2連結チューブ空間PC3の形状が対称的に形成され得るように外壁1420とガイド壁1430の長手方向の中心は一致するように配置され得る。
【0078】
図1および
図2に図示された通り、第2連結チューブ空間PC3と第2カバーキャップ空間CC2は流体疎通可能であるように連結される。このために、外壁1420には第2連結チューブ空間PC3と第2カバーキャップ空間CC2を連結する貫通ホール1421が形成される。貫通ホール1421の形状や個数には制限がない。
【0079】
図1に図示された通り、連結チューブ1400の下端部には連結チューブ胴体1410が形成される。より詳細には連結チューブ胴体1410は外壁1420の下端部とガイド壁1430の下端部の間に形成されて第1連結チューブ空間PC2と第1カバーキャップ空間CC1が連結される反面、第2連結チューブ空間PC3と第1カバーキャップ空間CC1に連結されないように第2連結チューブ空間PC3の下側を閉鎖する。
【0080】
この時、連結チューブ1400の下側、より詳細には、連結チューブ胴体1410の下部面には下側に突出する少なくとも一つの突起1412が形成される。突起1412は連結チューブ胴体1410の下部面とカバーキャップ1500の内側下部面の間を離隔させる。これに伴い、第1連結チューブ空間PC2と第1カバーキャップ空間CC1は突起1412によって連結チューブ胴体1410とカバーキャップ1500の内側下部面の間の空間を通じて連結される。
【0081】
一方、
図1および
図2に図示された通り、ハウジング胴体1120は内部に第2内部空間1121が形成される函体で形成される。ハウジング胴体1120の第2内部空間1121には下部フィルタ構造体1300、カバーキャップ1500および連結チューブ1400が、前述した通り結合された状態で配置される。
【0082】
この時、カバーキャップ1500は第2内部空間1121の下部に配置され、カバーキャップ1500の外周面はハウジング胴体1120の内周面に接するように配置され、カバーキャップ1500の下部面はハウジング胴体1120の内側下部面に接するように配置される。すなわち、下部フィルタ1330およびこれを支持するための第2アッパーキャップ1310および第2ローワーキャップ1320をハウジング胴体1120に直接結合させずにカバーキャップ1500を通じて結合させた状態でハウジング胴体1120の第2内部空間1121に配置することによって、複合フィルタ1000内部の独立した流路を容易に形成できるようになる。
【0083】
この時、ハウジング胴体1120は第2内部空間1121に連結チューブ1400が配置された状態で連結チューブ1400の上端部がハウジング胴体1120の第2内部空間1121の上側に配置されるように連結チューブ1400の延長長さに対応するように延びる。
【0084】
この時、
図1に図示された通り、ハウジング胴体1120の上側は外部と通じるように開放されて形成される。すなわち、第2内部空間1121が上側を通じて外部と開放されるように形成される。この時、ハウジング胴体1120の上側は連結チューブ1400の外周面に所定の間隔を有して放射方向に離隔するように突出する開口部が形成され得るが、後述するハウジングヘッド1110と結合して第2内部空間1121を外部と区画できるのであれば、その形状に制限はない。
【0085】
図1および
図2に図示された通り、第2内部空間1121の上側には上部フィルタ構造体1200が配置される。これに伴い、上部フィルタ構造体1200は下部フィルタ構造体1300の上側に配置され、連結チューブ1400およびカバーキャップ1500に結合して第2内部空間1121のうちカバーキャップ1500の上側を第1ハウジング胴体空間PW1と第2ハウジング胴体空間PC1に区画する。
【0086】
これをより詳細に説明すると、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000の上部フィルタ構造体1200は、上部フィルタ1230、第1アッパーキャップ1210および第1ローワーキャップ1220を含む。
【0087】
上部フィルタ1230は
図1および
図5に図示された通り、第1ハウジング胴体空間PW1と第2ハウジング胴体空間PC1を区画し、外側に第1ハウジング胴体空間PW1に形成され、内側に第2ハウジング胴体空間PC1が形成される中空状で形成される。
【0088】
この時、上部フィルタ1230は下部フィルタ1330と同様に
図5に図示された通り、円筒状で形成され得るが、中空状で形成されるのであれば、その形状に制限はない。上部フィルタ1230は第1ハウジング胴体空間PW1に位置する原水が上部フィルタ1230を貫通して第2ハウジング胴体空間PC1に移動する過程で原水に含まれた異物を除去する役割をし、上部フィルタ1230として使われるフィルタの種類に制限はない。また、上部フィルタ1230と下部フィルタ1330は同じ種類のフィルタであってもよく、異なる種類のフィルタであってもよく、これに制限されるものではない。
【0089】
この時、
図1および
図2に図示された通り、上部フィルタ1230の上側には第1アッパーキャップ1210が結合され、上部フィルタ1230の下側には第1ローワーキャップ1220が結合される。
【0090】
第1アッパーキャップ1210は上部フィルタの上側を支持し、第1ハウジング胴体空間PW1の原水がすべて第2ハウジング胴体空間PC1に移動できるように上部フィルタ1230を支持したまま後述するハウジングヘッド1110に結合される。
【0091】
図1および
図2に図示された通り、第1アッパーキャップ1210は上部フィルタ1230を支持するために第1アッパーキャップ胴体1212および第1下方支持部材1214を含む。第1アッパーキャップ胴体1212は上部フィルタ1230の上部面をカバーするように上部フィルタ1230の上部面の形状と対応するように中央が貫通した形状で形成され、第1下方支持部材1214は第1アッパーキャップ胴体1212の外周面と内周面から下側に突出して形成される。これに伴い、第1下方支持部材1214に上部フィルタ1230の上端部が挿入されて結合される。
【0092】
第1アッパーキャップ1210の上部面には
図1に図示された通り、上側に突出するガイド部材1216が形成される。ガイド部材1216は
図1に図示された通り、第1下方支持部材1214から上側に延びて形成され得る。この時、ガイド部材1216はハウジング胴体1120の第2内部空間1121に上部フィルタ構造体1200が配置された状態でガイド部材1216が連結チューブ1400の上端部を囲むことができるように長さが延びる。
【0093】
第1ローワーキャップ1220も上部フィルタ1230を支持するために第1ローワーキャップ胴体1222および第1上方支持部材1224を含む。第1ローワーキャップ胴体1222は上部フィルタ1230の下部面をカバーするように上部フィルタ1230の下部面の形状と対応するように中央が貫通した形状で形成され、第1上方支持部材1224は第1ローワーキャップ胴体1222の外周面と内周面から上側に突出して形成される。これに伴い、第1上方支持部材1224に上部フィルタ1230の下端部が挿入されて結合される。
【0094】
第1ローワーキャップ1220の第1上方支持部材1224の外周面はカバーキャップ1500の上側に密閉結合される。すなわち、第1ローワーキャップ1220は第1ローワーキャップ胴体1222の下部面が第2アッパーキャップ胴体1312の上部面によって支持され、第1上方支持部材1224の外部面は第2アッパーキャップ胴体1312の上側としてカバーキャップ1500の上端部内周面に結合される。この時、密閉結合のために第1上方支持部材1224の外周面とカバーキャップ1500の内周面の間にはシーリング部材が配置され得る。
【0095】
図1に図示された通り、第1アッパーキャップ1210、上部フィルタ1230および第1ローワーキャップ1220が結合された状態で第1アッパーキャップ1210、上部フィルタ1230および第1ローワーキャップ1220に連結チューブ1400が貫通して配置される。
【0096】
これに伴い、連結チューブ1400の外壁1420の外周面と第1アッパーキャップ1210、上部フィルタ1230および第1ローワーキャップ1220の結合によって形成される上部フィルタ構造体1200の内側面で第2ハウジング胴体空間PC1が定義され、上部フィルタ構造体1200の外側面とハウジング胴体1120の内側面によって第1ハウジング胴体空間PW1が定義される。特に、第1ハウジング胴体空間PW1はガイド部材1216の外周面および第1アッパーキャップ胴体1212の上部面とハウジング胴体1120の内側面と離隔した間空間を含む。これを通じて第1ハウジング胴体空間PW1が後述するハウジングヘッド1110に形成される第1入水空間RW1と流体疎通可能に連結され得る。
【0097】
図1および
図3に図示された通り、ハウジング胴体1120の上側にはハウジングヘッド1110が結合される。ハウジングヘッド1110が結合されることにより、ハウジング胴体1120の第2内部空間1121が外部と区画される。
【0098】
この時、
図1および
図3に図示された通り、ハウジングヘッド1110の内部には第1入水空間RW1、第1出水空間RC1、第2入水空間RC2および第2出水空間RC3が形成される。この時、ハウジングヘッド1110の一側には第1入水ポート1115、第1出水ポート1116、第2入水ポート1117および第2出水ポート1118が形成される。
【0099】
第1入水ポート1115は第1入水空間RW1と連結され、外部から第1入水空間RW1を通じて第1原水W1をハウジング胴体1120の内部に流入させることができるように外部と流体疎通可能に形成される。第1出水ポート1116は第1出水空間RC1と連結され、第1出水空間RC1に排出される第1浄水C1を第1出水ポート1116を通じて外部に排出できるように外部と流体疎通可能に形成される。
【0100】
第2入水ポート1117は第2入水空間RC2と連結され、外部から第2入水空間RC2を通じて第2原水C2をハウジング胴体1120の内部に流入させることができるように外部と流体疎通可能に形成される。第2出水ポート1118は第2出水空間RC3と連結され、第2出水空間RC3に排出される第2浄水C3を第2出水ポート1118を通じて外部に排出できるように外部と流体疎通可能に形成される。
【0101】
この時、ハウジングヘッド1110の内部に形成される第1入水空間RW1、第1出水空間RC1、第2入水空間RC2および第2出水空間RC3はそれぞれ第1ハウジング胴体空間PW1、第2ハウジング胴体空間PC1、第2連結チューブ空間PC3および第1連結チューブ空間PC2と連結される。
【0102】
このために、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000のハウジングヘッド1110はハウジングヘッド胴体1114、第1区画壁体1113、第2区画壁体1112および第3区画壁体1111を具備する。
【0103】
図1に図示された通り、ハウジングヘッド胴体1114はハウジング胴体1120の開放された上側をカバーするように形成される。これに伴い、ハウジング胴体1120の第2内部空間1121とハウジング胴体1120の外部空間が区画される。
【0104】
ハウジングヘッド胴体1114の内側には第1入水空間RW1と第1出水空間RC1を区画するようにハウジングヘッド胴体1114の内側上部面から下側に延びる第1区画壁体1113が形成される。第1区画壁体1113の下端部は第1アッパーキャップ1210のガイド部材1216の上端部に結合される。これに伴い、第1入水空間RW1と第1ハウジング胴体1120空間が連結される。この時、第1区画壁体1113はガイド部材1216に対応できるように円筒状で形成され得るが、第1入水空間RW1を区画できるのであれば、その形状に制限はない。
【0105】
第2区画壁体1112はハウジングヘッド胴体1114の内側に形成される第1出水空間RC1を第2出水空間RC3と区画されるようにハウジングヘッド胴体1114の内側上部面から下側に延びて形成される。第2区画壁体1112の下端部は連結チューブ1400の外壁1420の上端部に結合される。これに伴い、第1出水空間RC1と第2ハウジング胴体空間PC1が連結される。この時、第2区画壁体1112は外壁1420に対応できるように円筒状で形成され得るが、第1出水空間RC1を区画できるのであれば、その形状に制限はない。
【0106】
第3区画壁体1111はハウジングヘッド胴体1114の内側に形成される第2出水空間RC3を第2入水空間RC2と区画されるようにハウジングヘッド胴体1114の内側上部面から下側に延びて形成される。第3区画壁体1111の下端部は連結チューブ1400のガイド壁1430の上端部に結合される。これに伴い、第2出水空間RC3と第2連結チューブ空間PC3が連結され、第2入水空間RC2と第1連結チューブ空間PC2が連結される。この時、第3区画壁体1111はガイド壁1430に対応できるように円筒状で形成され得るが、第2入水空間RC2を区画できるのであれば、その形状に制限はない。
【0107】
図3に図示された通り、第1区画壁体1113、第2区画壁体1112および第3区画壁体1111は順次直径が小さい円筒状で形成され得、各円の中心が一致するように配置され得る。また、第1区画壁体1113とガイド部材1216、第2区画壁体1112と外壁1420および第3区画壁体1111とガイド壁1430は密閉結合され得るのであれば、結合方式に制限はない。
【0108】
以下では、
図4~
図6を参照して複合フィルタ1000の内部に形成される第1流路および第2流路について説明する。
図4は、本発明の第1実施例に係る複合フィルタの第1流路および第2流路を図示した図面である。
図5は、
図4のA部分を拡大して図示した断面図である。
図6は、
図4のB部分を拡大して図示した断面図である。
【0109】
図3および
図4に図示された通り、第1流路は第1原水W1が複合フィルタ1000を経て第1浄水C1に濾過されて外部に排出される経路である。
【0110】
これをより詳細に説明すると、外部から複合フィルタ1000に流入する第1原水W1は第1入水ポート1115を通じて第1入水空間RW1に流入する。第1原水W1は第1区画壁体1113とガイド部材1216およびハウジング胴体1120の内部面に沿って第1ハウジング胴体空間PW1に移動することになる。
【0111】
図5に図示された通り、第1ハウジング胴体空間PW1に位置した第1原水W1は上部フィルタ1230を経て第2ハウジング胴体空間PC1に移動しながら濾過されて第1浄水C1となる。生成された第1浄水C1は第2ハウジング胴体空間PC1からガイド部材1216と外壁1420に沿ってハウジングヘッド1110の第1出水空間RC1に移動することになる。第1出水空間RC1に移動した第1浄水C1は第1出水ポート1116を通じて外部に排出される。
【0112】
一方、第2流路は第1流路と独立的に形成される。これに伴い、一つの複合フィルタ1000の内部には2個の独立した流路が形成されて浄水を生成できるようになる。すなわち、第2流路は第1原水W1と別個の第2原水C2が複合フィルタ1000を経て第2浄水C3に濾過されて外部に排出される経路である。
【0113】
これをより詳細に説明すると、外部から複合フィルタ1000に流入する第2原水C2は第2入水ポート1117を通じて第2入水空間RC2に流入する。第2原水C2は第3区画壁体1111の内部面に沿って第1連結チューブ空間PC2に移動することになる。第2原水C2はカバーキャップ1500の内側下部面に移動されて第1カバーキャップ空間CC1に移動することになる。
【0114】
図6に図示された通り、第2原水C2は第1カバーキャップ空間CC1から下部フィルタ1330を経て第2カバーキャップ空間CC2に移動しながら濾過されて第2浄水C3となる。生成された第2浄水C3は第2カバーキャップ空間CC2に配置された付加フィルタ1340を経て追加で濾過され得る。第2浄水C3は外壁1420の下端部に形成された貫通ホール1421を通じて第2連結チューブ空間PC3に移動することになる。第2浄水C3は外壁1420とガイド壁1430に沿って上側の第2出水空間RC3に移動することになる。第2出水空間RC3に移動した第2浄水C3は第2出水ポート1118を通じて外部に排出される。
【0115】
一方、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000の第1出水ポート1116は第1流路と第2流路が連結されるように第2入水ポート1117に連結され得る。これに伴い、第1浄水C1は第2入水ポート1117に流入する第2原水C2となる。これを通じて、第1原水W1は上部フィルタ1230、下部フィルタ1330および付加フィルタ1340を経て十分に濾過され得るようになる。
【0116】
本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000は外部フィルタ1800をさらに含むことができる。外部フィルタ1800は複合フィルタ1000の外部に配置されて一側が第1出水ポート1116に連結され、他側が第2入水ポート1117に連結される。これに伴い、第1原水W1は外部フィルタ1800を通じて追加的に濾過され得るようになる。
【0117】
この時、外部フィルタ1800は複合フィルタ1000内に配置される上部フィルタ1230または下部フィルタ1330と異なる種類のフィルタであり得るが、これに制限されるものではない。特に、浄水を濾過する過程で濃縮水が発生する逆浸透圧フィルタの場合には、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000の構造のために上部フィルタ1230および下部フィルタ1330とともに複合フィルタ1000の内部に配置され得ないので、外部フィルタ1800として複合フィルタ1000に結合されて使われ得る。
【0118】
以下では、
図7および
図8を参照して、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000が備えられた浄水器を説明する。
図7は、本発明の第1実施例に係る複合フィルタを具備した浄水器を図示した構成図である。
図8は、本発明の第1実施例に係る複合フィルタを具備した浄水器の全体水配管図を図示した構成図である。
【0119】
図7および
図8に図示された通り、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000が備えられた浄水器はバルブ部1600および制御部1700を含む。
【0120】
図7に図示された通り、バルブ部1600は第1原水W1の流れを断続する第1バルブ1610と、第1浄水C1の流れを断続する第2バルブ1620と、第2原水C2の流れを断続する第3バルブ1630および第2浄水C3の流れを断続する第4バルブ1640を含むことができ、制御部1700は第1バルブ1610、第2バルブ1620、第3バルブ1630および第4バルブ1640の開閉を制御する。
【0121】
この時、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000の第1流路と第2流路が独立した流路として使われる場合、使用者は制御部1700を通じて、第1バルブ1610および第2バルブ1620を開閉することで第1流路を断続することができ、第3バルブ1630および第4バルブ1640を開閉することで第2流路を断続できるようになる。
【0122】
反面、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000の第1流路と第2流路が連結された流路として使われる場合、すなわち、第1出水ポート1116と第2入水ポート1117が連結された場合、使用者は制御部1700を通じて第1バルブ1610、第2バルブ1620、第3バルブ1630および第4バルブ1640を開閉することで第1流路および第2流路を共に断続できるようになる。
【0123】
一方、
図8に図示された通り、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000が備えられた浄水器は複合フィルタ1000の外部に配置されて一側が第1出水ポート1116に連結され、他側が第2入水ポート1117に連結される外部フィルタ1800がさらに含まれ得る。この時、外部フィルタ1800は濾過過程で発生する濃縮水W2を排出する流路が形成され得、本発明の第1実施例に係る複合フィルタ1000が備えられた浄水器は濃縮水W2を排出する流路を開閉できる第5バルブ1650をさらに具備することができる。
【0124】
これに伴い、使用者は制御部1700を通じて、第1バルブ1610、第2バルブ1620、第3バルブ1630および第4バルブ1640を開閉することで第1流路および第2流路を共に断続することができ、第1流路を経て排出される第2浄水C3が外部フィルタ1800を経ながら発生する濃縮水W2を外部に排出するために第5バルブ1650を開閉できるようになる。
【0125】
以下では、図面を参照して本発明の第2実施例に係る複合フィルタを説明する。
図9は本発明の第2実施例に係る複合フィルタの連結チューブの第1連結チューブ空間および第2連結チューブ空間が示されるように図示した断面図である。
図10は、本発明の第2実施例に係る複合フィルタの連結チューブの第3連結チューブ空間および第4連結チューブ空間が示されるように図示した断面図である。
図11は、本発明の第2実施例に係る複合フィルタのハウジング胴体、第1フィルタ構造体、第2フィルタ構造体および連結チューブを分解して図示した断面図である。
図12は、
図11の本発明の第2実施例に係る連結チューブのA-A部分を拡大して図示した断面図である。
図13は、
図11の本発明の第2実施例の変形例に係る連結チューブのA-A部分を拡大して図示した断面図である。
【0126】
図9に図示された通り、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000はハウジング胴体2100、第1フィルタ構造体2300、連結チューブ2400、第2フィルタ構造体2500およびハウジングヘッド2200を具備することによって、内部に独立した第1流路および第2流路が形成される。
【0127】
図9および
図10に図示された通り、ハウジング胴体2100は内部に第1内部空間2110が形成される函体状で形成される。ハウジング胴体2100は上下方向に延びた軸に垂直な断面が円形で形成され得るが、内部に第1内部空間2110が上下方向に延びて形成されるのであれば、その形状に制限はない。
【0128】
この時、ハウジング胴体2100は
図9および
図10に図示された通り、上側が開放され下側が閉鎖されるように形成される。これに伴い、ハウジング胴体2100の開放された上側では後述する連結チューブ2400が挿入される。
【0129】
第1フィルタ構造体2300は第1内部空間2110に配置され、第1内部空間2110を第1ハウジング胴体空間2111と第2ハウジング胴体空間2112に区画する。このために、
図9および
図11に図示された通り、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000の第1フィルタ構造体2300は第1フィルタ2310、第1アッパーキャップ2320および第1ローワーキャップ2330を具備する。
【0130】
第1フィルタ2310は
図9および
図17に図示された通り、第1ハウジング胴体空間2111と第2ハウジング胴体空間2112を区画する。これをより詳細に説明すると、第1フィルタ2310は第1フィルタ2310の外周面とハウジング胴体2100の内周面で定義される第1ハウジング胴体空間2111と第1フィルタ2310の内周面と後述する連結チューブ2400の外周面で定義される第2ハウジング胴体空間2112を区画する。
【0131】
この時、第1フィルタ2310は第1フィルタ2310の外側に第1ハウジング胴体空間2111が形成され、内側に第2ハウジング胴体空間2112が形成されるように中空状で形成される。第1フィルタ2310は
図17に図示された通り、円筒状で形成され得るが、中空状で形成されるのであれば、その形状に制限はない。
【0132】
第1フィルタ2310は第1ハウジング胴体空間2111に位置する原水が第1フィルタ2310を貫通して第2ハウジング胴体空間2112に移動する過程で原水に含まれた異物を除去する役割をし、第1フィルタ2310として使われるフィルタの種類に制限はない。
【0133】
この時、
図9および
図11に図示された通り、第1フィルタ2310の上側には第1アッパーキャップ2320が結合され、第1フィルタ2310の下側には第1ローワーキャップ2330が結合される。
【0134】
第1アッパーキャップ2320は第1フィルタ2310の上側を支持し、第1ハウジング胴体空間2111の原水がすべて第2ハウジング胴体空間2112に移動できるように第1フィルタ2310を支持したままハウジング胴体2100の上側内周面に密閉結合される。このために、第1アッパーキャップ2320の外周面にはシーリング部材が配置され得る。
【0135】
図9および
図11に図示された通り、第1アッパーキャップ2320は第1フィルタ2310を支持するために第1アッパーキャップ胴体2323および第1下方支持部材2324を含む。第1アッパーキャップ胴体2323は第1フィルタ2310の上部面をカバーするように第1フィルタ2310の上部面の形状と対応するように中央が貫通した形状で形成され、第1下方支持部材2324は第1アッパーキャップ胴体2323の外周面と内周面から下側に突出して形成される。これに伴い、第1下方支持部材2324に第1フィルタ2310の上端部が挿入されて結合される。
【0136】
図11に図示された通り、第1ローワーキャップ2330も第1フィルタ2310を支持するために第1ローワーキャップ胴体2333および第1上方支持部材2334を含む。第1ローワーキャップ胴体2333は第1フィルタ2310の下部面をカバーするように第1フィルタ2310の下部面の形状と対応するように中央が貫通した形状で形成され、第1上方支持部材2334は第1ローワーキャップ胴体2333の外周面と内周面から上側に突出して形成される。これに伴い、第1上方支持部材2334に第1フィルタ2310の下端部が挿入されて結合される。
【0137】
一方、
図10に図示された通り、第1フィルタ構造体2300の下側には第2フィルタ構造体2500が配置される。すなわち、ハウジング胴体2100の第1内部空間2110の上側には第1フィルタ構造体2300が配置され、下側には第2フィルタ構造体2500が配置される。
【0138】
第2フィルタ構造体2500は第1フィルタ構造体2300によって区画される第1ハウジング胴体空間2111と第2ハウジング胴体空間2112を除いた第1内部空間2110を再び第3ハウジング胴体空間2113と第4ハウジング胴体空間2114に区画する。このために、
図10および
図11に図示された通り、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000の第2フィルタ構造体2500は第2フィルタ2510、第2アッパーキャップ2520および第2ローワーキャップ2530を具備する。
【0139】
第2フィルタ2510は
図10および
図19に図示された通り、第3ハウジング胴体空間2113と第4ハウジング胴体空間2114を区画する。これをより詳細に説明すると、第2フィルタ2510は第2フィルタ2510の外周面とハウジング胴体2100の内周面で定義される第3ハウジング胴体空間2113と第2フィルタ2510の内周面と後述する連結チューブ2400の外周面で定義される第4ハウジング胴体空間2114を区画する。
【0140】
この時、第2フィルタ2510は第2フィルタ2510の外側に第3ハウジング胴体空間2113が形成され、内側に第4ハウジング胴体空間2114が形成されるように中空状で形成される。第1フィルタ2310は
図19に図示された通り、円筒状で形成され得るが、中空状で形成されるのであれば、その形状に制限はない。
【0141】
第2フィルタ2510は第3ハウジング胴体空間2113に位置する原水が第2フィルタ2510を貫通して第4ハウジング胴体空間2114に移動する過程で原水に含まれた異物を除去する役割をし、第2フィルタ2510として使われるフィルタの種類に制限はない。すなわち、第1フィルタ2310と第2フィルタ2510はそれぞれ独立したフィルタであって、同じ種類のフィルタであってもよく異なる種類のフィルタであってもよい。
【0142】
この時、
図10および
図11に図示された通り、第2フィルタ2510の上側には第2アッパーキャップ2520が結合され、第2フィルタ2510の下側には第2ローワーキャップ2530が結合される。
【0143】
第2アッパーキャップ2520は第2フィルタ2510の上側を支持し、第3ハウジング胴体空間2113の原水がすべて第4ハウジング胴体空間2114に移動できるように第2フィルタ2510を支持したままハウジング胴体2100の下側内周面に密閉結合される。このために、第2アッパーキャップ2520の外周面にはシーリング部材が配置され得る。
【0144】
図10および
図11に図示された通り、第2アッパーキャップ2520は第2フィルタ2510を支持するために第2アッパーキャップ胴体2523および第2下方支持部材2524を含む。第2アッパーキャップ胴体2523は第2フィルタ2510の上部面をカバーしながら第2フィルタ2510の上部面の形状と対応するように中央が貫通した形状で形成される。第2下方支持部材2524は第2アッパーキャップ胴体2523の外周面と内周面から下側に突出して形成される。これに伴い、第2下方支持部材2524に第2フィルタ2510の上端部が挿入されて結合される。
【0145】
図10および
図11に図示された通り、第2アッパーキャップ2520の上部面には結合突起2521が上側に突出形成され、より詳細には、後述する連結チューブ2400の外周面に沿って上側に突出形成される。これに伴い結合突起2521は第2アッパーキャップ2520の上部面の中央部に形成され、後述する連結チューブ2400が貫通できるように中空状の筒状で形成される。結合突起2521の外周面の突出方向に垂直な断面の形状には制限がない。
【0146】
結合突起2521は第2ローワーキャップ2530の下部面に後述する連結チューブ2400の外周面に沿って上側に陥没形成される結合溝2331に挿入されて結合される。結合溝2331は結合突起2521と対応するように第2ローワーキャップ2530の下部面の中心部に形成される。結合溝2331の陥没方向に垂直な断面の形状は結合突起2521と対応するように形成され得るのであれば、その形状に制限はない。
【0147】
この時、結合突起2521が結合溝2331に挿入されたまま密閉結合され得るように結合突起2521の外周面と結合溝2331の内周面の間には
図9に図示された通り、シーリング部材が配置され得る。
【0148】
一方、
図10および
図11に図示された通り、第1フィルタ構造体2300の下部に第2フィルタ構造体2500が配置される場合、後述する連結チューブ2400の第1連結チューブ空間2421と第1ハウジング胴体空間2111を連結するために、第2アッパーキャップ2520には連結空間2522が形成される。ただし、連結空間2522は連結チューブ2400に対する説明と共に後述する。
【0149】
図11に図示された通り、第2ローワーキャップ2530は第2フィルタ2510の下側を支持するために第2ローワーキャップ胴体2533および第2上方支持部材2534を含む。第2ローワーキャップ胴体2533は第2フィルタ2510の下部面をカバーするように第2フィルタ2510の下部面の形状と対応するように中央が貫通した形状で形成され、第2上方支持部材2534は第2ローワーキャップ胴体2533の外周面と内周面から上側に突出して形成される。これに伴い、第2上方支持部材2534に第2フィルタ2510の下端部が挿入されて結合される。
【0150】
図9および
図11に図示された通り、第1アッパーキャップ2320、第1フィルタ2310および第1ローワーキャップ2330が結合された状態で連結チューブ2400は第1アッパーキャップ2320、第1フィルタ2310および第1ローワーキャップ2330を貫通して結合することになる。この時、第1フィルタ構造体2300は連結チューブ2400の上側に結合される。
【0151】
このために、連結チューブ2400は上下方向に長さが延びて形成される筒状であって、内部に連結チューブ2400の長手方向に延長形成される第1連結チューブ空間2421と第2連結チューブ空間2422が形成される。この時、第1連結チューブ空間2421と第2連結チューブ空間2422は互いに独立するように形成される。
【0152】
連結チューブ2400は第1アッパーキャップ2320および第1ローワーキャップ2330を貫通して配置された状態で、第1アッパーキャップ2320および第1ローワーキャップ2330と密閉結合される。すなわち、
図9および
図11に図示された通り、第1アッパーキャップ2320および第1ローワーキャップ2330の内側面と連結チューブ2400の外周面の間にシーリング部材が配置され得る。これに伴い、連結チューブ2400の外周面は第1ローワーキャップ2330と結合されることによって連結チューブ2400は第1フィルタ2310の内周面と連結チューブ2400の外周面で定義される第2ハウジング胴体空間2112を区画できるようになる。
【0153】
また、連結チューブ2400の内部には連結チューブ2400の長手方向に延長形成される第3連結チューブ空間2423と第4連結チューブ空間2424がさらに形成され得る。この時、第3連結チューブ空間2423と第4連結チューブ空間2424は第1連結チューブ空間2421および第2連結チューブ空間2422と共に互いに独立するように形成される。
【0154】
この時、第1連結チューブ空間2421~第4連結チューブ空間2424は
図12に図示された通り、連結チューブ2400の外壁2410の内周面に沿って周方向に配置され得る。また、第1連結チューブ空間2421~第4連結チューブ空間2424の断面の面積は同一に形成され得る。
【0155】
連結チューブ2400は第1アッパーキャップ2320、第1フィルタ2310および第1ローワーキャップ2330を貫通して配置された状態で、第2アッパーキャップ2520、第2フィルタ2510および第2ローワーキャップ2530に貫通され得る。この時、連結チューブ2400は第1アッパーキャップ2320および第1ローワーキャップ2330と同様に、第2アッパーキャップ2520および第2ローワーキャップ2530と密閉結合される。すなわち、
図2および
図11に図示された通り、第2アッパーキャップ2520および第2ローワーキャップ2530の内側面と連結チューブ2400の外周面の間にシーリング部材が配置され得る。これに伴い、連結チューブ2400の外壁2410の外周面は第2アッパーキャップ2520と結合されることによって第1ハウジング胴体空間2111および第2ハウジング胴体空間2112を第3ハウジング胴体空間2113および第4ハウジング胴体空間2114と区画することになる。
【0156】
また、連結チューブ2400の外壁2410の外周面は第2ローワーキャップ2530と結合されることによって第2フィルタ2510の内周面と連結チューブ2400の外周面で定義される第4ハウジング胴体空間2114を区画できるようになる。
【0157】
この時、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000の連結チューブ2400は内部に第1連結チューブ空間2421~第4連結チューブ空間2424を形成するために外壁2410およびガイド壁2420を含むことができる。
【0158】
外壁2410は上下方向に延びて形成される管状で形成されて連結チューブ2400の最外郭に配置される。外壁2410の延長方向に垂直な断面の形状は第1アッパーキャップ2320と第1ローワーキャップ2330および第2アッパーキャップ2520と第2ローワーキャップ2530と密閉結合され得るのであれば、その形状に制限はない。
【0159】
この時、
図12に図示された通り、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000の連結チューブ2400の外壁2410の内部には上下方向に延びる第1連結チューブ空間2421~第4連結チューブ空間2424が形成されるようにガイド壁2420が配置される。この時、ガイド壁2420は第1連結チューブ空間2421~第4連結チューブ空間2424が外壁2410の周り方向に沿って並んで配置され得るように長手方向に垂直な断面が「十」字状で形成され得る。
【0160】
ガイド壁2420によって区画される第1連結チューブ空間2421は連結チューブ2400のように上下方向に延びて形成される。この時、第1連結チューブ空間2421は上側が連結チューブ2400の上端まで延びて連結チューブ2400の上側に開放され、下側が外壁2410の第1部分まで延びる。この時、第1部分は第1フィルタ構造体2300が連結チューブ2400の上側に結合した状態で第1フィルタ構造体2300の下側に形成される。
【0161】
第1部分には
図9および
図11に図示された通り、第1貫通ホール2411が少なくとも一つ形成される。これに伴い、第1貫通ホール2411を通じて第1連結チューブ空間2421と第1ハウジング胴体空間2111が流体疎通可能であるように連結される。この時、第1連結チューブ空間2421が下側に延びる長さは下端部が第1貫通ホール2411を通じて第1ハウジング胴体空間2111と連結され得るのであれば、延びる長さに制限はない。
【0162】
この時、
図9に図示された通り、第2フィルタ構造体2500が第1フィルタ構造体2300の下側に配置される場合には、第1部分が第2フィルタ構造体2500の内部に位置できるようになる。この場合、第1部分に形成された第1貫通ホール2411と連結されるように第2アッパーキャップ2520の内部には連結空間2522が形成され得る。これに伴い、連結空間2522は第1ハウジング胴体空間2111と第1連結チューブ空間2421を連結することになる。
【0163】
連結空間2522は第1ハウジング胴体空間2111と第1連結チューブ空間2421を連結できるのであれば、その形状に制限はない。本実施例では
図9に図示された通り、連結空間2522の一側が第2アッパーキャップ2520の内周面の一側に形成され、他側が第2アッパーキャップ2520の上部面の一側に形成され得る。
【0164】
一方、
図9に図示された通り、ガイド壁2420によって区画される第2連結チューブ空間2422は第1連結チューブ空間2421と共に並んで上下方向に延びて形成される。この時、第2連結チューブ空間2422は上端部が連結チューブ2400の上端まで延びて連結チューブ2400の上側に開放され、下端部が外壁2410の第2部分まで延びる。この時、第2部分は第1フィルタ構造体2300が連結チューブ2400の上側に結合した状態で第1フィルタ2310の内周面側に形成される。
【0165】
第2部分には
図9に図示された通り、第2貫通ホール2412が少なくとも一つ形成される。これに伴い、第2貫通ホール2412を通じて第2連結チューブ空間2422と第2ハウジング胴体空間2112が流体疎通可能であるように連結される。この時、第2連結チューブ空間2422が下側に延びる長さは下端部が第2貫通ホール2412を通じて第2ハウジング胴体空間2112と連結され得るのであれば、延びる長さに制限はない。
【0166】
図10に図示された通り、ガイド壁2420によって区画される第3連結チューブ空間2423は連結チューブ2400のように上下方向に延びて形成される。この時、第3連結チューブ空間2423は上側が連結チューブ2400の上端まで延びて連結チューブ2400の上側に開放され、下側が外壁2410の第3部分まで延びる。この時、第3部分は第2フィルタ構造体2500が連結チューブ2400の下側に結合した状態で第2フィルタ構造体2500の下側に形成される。
【0167】
第3部分には
図10に図示された通り、第3貫通ホール2413が少なくとも一つ形成される。これに伴い、第3貫通ホール2413を通じて第3連結チューブ空間2423と第3ハウジング胴体空間2113が流体疎通可能であるように連結される。この時、第3連結チューブ空間2423が下側に延びる長さは下端部が第3貫通ホール2413を通じて第3ハウジング胴体空間2113と連結され得るのであれば、延びる長さに制限はない。
【0168】
この時、
図10に図示された通り、第2フィルタ構造体2500の第2ローワーキャップ2530の下部面は第3貫通ホール2413を通じて第3連結チューブ空間2423と第3ハウジング胴体空間2113が連結され得るようにハウジング胴体2100の内側下部面から所定の間隔だけ離隔する。
【0169】
一方、
図10に図示された通り、ガイド壁2420によって区画される第4連結チューブ空間2424は第3連結チューブ空間2423と共に並んで上下方向に延びて形成される。この時、第4連結チューブ空間2424は上端部が連結チューブ2400の上端まで延びて連結チューブ2400の上側に開放され、下端部が外壁2410の第4部分まで延びる。この時、第4部分は第2フィルタ構造体2500が連結チューブ2400の下側に結合した状態で第2フィルタ2510の内周面側に形成される。
【0170】
第4部分には
図10に図示された通り、第4貫通ホール2414が少なくとも一つ形成される。これに伴い、第4貫通ホール2414を通じて第4連結チューブ空間2424と第4ハウジング胴体空間2114が流体疎通可能であるように連結される。この時、第4連結チューブ空間2424が下側に延びる長さは下端部が第4貫通ホール2414を通じて第2ハウジング胴体空間2112と連結され得るのであれば、延びる長さに制限はない。
【0171】
図13を参照すると、本発明の第2実施例の変形例に係る複合フィルタ2000の連結チューブ2400は内部に第1連結チューブ空間2421~第4連結チューブ空間2424を形成するためにガイド壁2420の代わりに第1ガイド管2431、第2ガイド管2432、第3ガイド管2433および第4ガイド管2434を含むことができる。
【0172】
第1ガイド管2431は内部に第1連結チューブ空間2421が形成される管であって、長さが延びて形成される。第1ガイド管2431は外壁2410の内部に連結チューブ2400の延長長さ方向と並んで配置され、上端部は連結チューブ2400の上側に配置され、下端部は第1部分まで延びる。この時、第1ガイド管2431の上端部は連結チューブ2400の上側に開放され、第1ガイド管2431の下端部は第1部分に形成される第1貫通ホール2411と連結されることによって第1連結チューブ空間2421と第1ハウジング胴体空間2111が連結される。
【0173】
第2ガイド管2432は内部に第2連結チューブ空間2422が形成される管であって、長さが延びて形成される。第2ガイド管2432は外壁2410の内部に第1ガイド管2431と並んで連結チューブ2400の延長長さ方向に配置され、上端部は連結チューブ2400の上側に配置され、下端部は第2部分まで延びる。この時、第2ガイド管2432の上端部は連結チューブ2400の上側に開放され、第2ガイド管2432の下端部は第2部分に形成される第2貫通ホール2412と連結されることによって第2連結チューブ空間2422と第2ハウジング胴体空間2112が連結される。
【0174】
第3ガイド管2433も内部に第3連結チューブ空間2423が形成される管であって、長さが延びて形成される。第3ガイド管2433は外壁2410の内部に第1ガイド管2431および第2ガイド管2432と共に連結チューブ2400の延長長さ方向と並んで配置され、上端部は連結チューブ2400の上側に配置され、下端部は第3部分まで延びる。この時、第3ガイド管2433の上端部は連結チューブ2400の上側に開放され、第3ガイド管2433の下端部は第3部分に形成される第3貫通ホール2413と連結されることによって第3連結チューブ空間2423と第3ハウジング胴体空間2113が連結される。
【0175】
第4ガイド管2434も同様に内部に第4連結チューブ空間2424が形成される管であって、長さが延びて形成される。第4ガイド管2434は外壁2410の内部に連結チューブ2400の延長長さ方向と並んで配置され、上端部は連結チューブ2400の上側に配置され、下端部は第4部分まで延びる。この時、第4ガイド管2434の上端部は連結チューブ2400の上側に開放され、第4ガイド管2434の下端部は第4部分に形成される第4貫通ホール2414と連結されることによって第4連結チューブ空間2424と第4ハウジング胴体空間2114が連結される。
【0176】
この時、
図14に図示された通り、第1ガイド管2431、第2ガイド管2432、第3ガイド管2433および第4ガイド管2434は連結チューブ2400の長手方向の中心軸を中心に外壁2410の周りに沿って配置され得る。
【0177】
図14は、本発明の第2実施例に係る複合フィルタのハウジングヘッドを図示した斜視図である。
図15は、本発明の第2実施例に係る複合フィルタのハウジングヘッドを図示した断面図である。
【0178】
図9および
図10に図示された通り、ハウジングヘッド2200はハウジング胴体2100の上側、より詳細には、連結チューブ2400の上端部に結合される。この時、ハウジングヘッド2200は内部には第2内部空間が形成される。
【0179】
この時、
図15に図示された通り、ハウジングヘッド2200の第2内部空間は第1連結チューブ空間2421と連結される第1入水空間2211、第2連結チューブ空間2422と連結される第1出水空間2221、第3連結チューブ空間2423と連結される第2入水空間2231および第4連結チューブ空間2424と連結される第2出水空間2241で区画される。
【0180】
この時、
図15に図示された通り、ハウジングヘッド2200の内部に形成される第1入水空間2211、第1出水空間2221、第2入水空間2231および第2出水空間2241は長さが延びて形成されて互いに並んで形成され得る。
【0181】
このために、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000のハウジングヘッド2200は第1区画壁体2251、第2区画壁体2252および第3区画壁体2253を含むことができる。
【0182】
この時、
図15に図示された通り、第1区画壁体2251は第2内部空間を第1入水空間2211と第1出水空間2221に区画することができ、第2区画壁体2252は第1入水空間2211および第1出水空間2221と第2入水空間2231を区画することができ、第3区画壁体2253は第1入水空間2211、第1出水空間2221および第2入水空間2231と第2出水空間2241を区画することができる。これに伴い、第1区画壁体2251、第2区画壁体2252および第3区画壁体2253はハウジングヘッド2200の一側から他側に延びて並んで形成され得る。
【0183】
この時、
図14および
図15に図示された通り、本発明の第2実施例に係るハウジングヘッド2200は一側に第1入水ポート2210、第1出水ポート2220、第2入水ポート2230および第2出水ポート2240を具備する。
【0184】
第1入水ポート2210は第1入水空間2211と連結され、外部から第1入水空間2211を通じて第1原水W1がハウジング胴体2100の内部に流入できるように外部と流体疎通可能に形成される。第1出水ポート2220は第1出水空間2221と連結され、第1出水空間2221に排出される第1浄水C1を第1出水ポート2220を通じて外部に排出できるように外部と流体疎通可能に形成される。
【0185】
第2入水ポート2230は第2入水空間2231と連結され、外部から第2入水空間2231を通じて第2原水C2がハウジング胴体2100の内部に流入できるように外部と流体疎通可能に形成される。第2出水ポート2240は第2出水空間2241と連結され、第2出水空間2241に排出される第2浄水C3を第2出水ポート2240を通じて外部に排出できるように外部と流体疎通可能に形成される。
【0186】
この時、第1入水ポート2210、第1出水ポート2220、第2入水ポート2230および第2出水ポート2240は複数個で形成され得る。本実施例ではそれぞれ二つずつ形成される。これに伴い、一対の第1入水ポート2210は第1入水空間2211の長手方向の両端部にそれぞれ形成され得る。同様に、一対の第1出水ポート2220は第1出水空間2221の長手方向の両端部にそれぞれ形成され、一対の第2入水ポート2230は第2入水空間2231の長手方向の両端部にそれぞれ形成され、一対の第2出水ポート2240は第2出水空間2241の長手方向の両端部にそれぞれ形成され得る。
【0187】
このように、第1入水ポート2210、第1出水ポート2220、第2入水ポート2230および第2出水ポート2240が複数個で形成されることによって、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000を複数個連結して使うことができる。この時、複数の複合フィルタ2000を連結する方式には制限がない。
【0188】
例えば、複数の複合フィルタ2000を並列で連結する場合、複数の複合フィルタ2000のうちいずれか一つの複合フィルタ2000の第1入水ポート2210および第1出水ポート2220はそれぞれ複数の複合フィルタ2000のうち他の複合フィルタ2000の第1入水ポート2210および第1出水ポート2220に連結され得る。
【0189】
反面、他の例として複数の複合フィルタ2000を直列で連結する場合、複数の複合フィルタ2000のうちいずれか一つの複合フィルタ2000の第1入水ポート2210および第1出水ポート2220はそれぞれ複数の複合フィルタ2000のうち他の複合フィルタ2000の第1出水ポート2220および第1入水ポート2210に連結され得る。
【0190】
この時、
図15に図示された通り、本発明の第2実施例に係るハウジングヘッド2200は第1入水ポート2210、第1出水ポート2220、第2入水ポート2230および第2出水ポート2240をそれぞれ閉鎖できる第1入水ポート蓋2212第1出水ポート蓋2222、第2入水ポート蓋2232および第2出水ポート蓋2242を具備することができる。
【0191】
一方、
図14に図示された通り、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000のハウジングヘッド2200は第1連結チューブ空間2421と第1入水空間2211を連結する中空状の第1連結部材2213、第2連結チューブ空間2422と第1出水空間2221を連結する中空状の第2連結部材2223、第3連結チューブ空間2423と第2入水空間2231を連結する中空状の第3連結部材2233および第4連結チューブ空間2424と第2出水空間2241を連結する中空状の第4連結部材2243を具備する。
【0192】
この時、
図14に図示された通り、第1連結部材2213、第2連結部材2223、第3連結部材2233および第4連結部材2243はハウジングヘッド2200の下部面から突出して形成され得る。
【0193】
第1連結部材2213は第1連結チューブ空間2421と第1入水空間2211を連結するために、第1連結部材2213の外周面と第1連結チューブ空間2421の内周面が密閉結合される。このために第1連結部材2213の長手方向に垂直な断面と第1連結チューブ空間2421の上端部の長手方向に垂直な断面は対応するように形成される。第2連結部材2223、第3連結部材2233および第4連結部材2243も第1連結部材2213のように、それぞれの外周面が第2連結チューブ空間2422、第3連結チューブ空間2423および第4連結チューブ空間2424の内周面に密閉結合されるために断面が対応するように形成される。この時、断面の形状には制限がなく、
図14でのように円形で形成され得る。
【0194】
以下では、
図16~
図18を参照して複合フィルタ2000の内部に形成される第1流路および第2流路について説明する。
図16は、本発明の第2実施例に係る複合フィルタの第1流路を図示した断面図である。
図17は、
図16のB-B部分を図示した断面図である。
図18は、本発明の第2実施例に係る複合フィルタの第2流路を図示した断面図である。
図19は、
図18のC-C部分を図示した断面図である。
【0195】
図16に図示された通り、第1流路は第1原水W1が複合フィルタ2000を経て第1浄水C1に濾過されて外部に排出される経路である。
【0196】
これをより詳細に説明すると、外部から複合フィルタ2000に流入する第1原水W1は第1入水ポート2210を通じて第1入水空間2211に流入する。第1原水W1は第1区画壁体2251とハウジングヘッド2200の内部面に沿って移動し、第1連結部材2213を通じて第1連結チューブ空間2421に移動することになる。
【0197】
図16に図示された通り、第1連結チューブ空間2421に沿って下側に移動して第1貫通ホール2411を通じて沿って第1ハウジング胴体空間2111に移動することになる。
【0198】
図16および
図17に図示された通り、第1ハウジング胴体空間2111に位置した第1原水W1は第1フィルタ2310を経て第2ハウジング胴体空間2112に移動しながら濾過されて第1浄水C1となる。生成された第1浄水C1は第2ハウジング胴体空間2112から第2貫通ホール2412を通じて連結チューブ2400の第2連結チューブ空間2422に移動することになる。第1浄水C1は第2連結チューブ空間2422に沿って上側に移動することになり、第2連結部材2223を通じて第1出水空間2221に移動することになる。第1出水空間2221に移動した第1浄水C1は第1出水ポート2220を通じて外部に排出される。
【0199】
一方、第2流路は第1流路と独立的に形成される。これに伴い、一つの複合フィルタ2000の内部には2個の独立した流路が形成されて浄水を生成できるようになる。すなわち、第2流路は第1原水W1と別個の第2原水C2が複合フィルタ2000を経て第2浄水C3に濾過されて外部に排出される経路である。
【0200】
これをより詳細に説明すると、
図18および
図19に図示された通り、外部から複合フィルタ2000に流入する第2原水C2は第2入水ポート2230を通じて第2入水空間2231に流入する。第2原水C2は第3連結部材2233を通じて第3連結チューブ空間2423に移動することになる。
【0201】
図18に図示された通り、第3連結チューブ空間2423に沿って下側に移動して第3貫通ホール2413を通じて排出される第2原水C2は第3ハウジング胴体空間2113に移動することになる。
【0202】
図19に図示された通り、第2原水C2は第3ハウジング胴体空間2113から第2フィルタ2510を経て第4ハウジング胴体空間2114に移動しながら濾過されて第2浄水C3となる。第2浄水C3は第4貫通ホール2414を通じて第4ハウジング胴体空間2114から第4連結チューブ空間2424に移動することになる。第2浄水C3は第4連結チューブ空間2424に沿って上側に移動することになる。
【0203】
上側に移動した第2浄水C3は第4連結部材2243を通じて第2出水空間2241に移動することになる。第2出水空間2241に移動した第2浄水C3は第2出水ポート2240を通じて外部に排出される。
【0204】
一方、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000の第1出水ポート2220は第1流路と第2流路が連結されるように第2入水ポート2230に連結され得る。これに伴い、第1浄水C1は第2入水ポート2230に流入する第2原水C2となる。これを通じて、第1原水W1は第1フィルタ2310および第2フィルタ2510を経て十分に濾過され得るようになる。
【0205】
本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000は外部フィルタ2800をさらに含むことができる。外部フィルタ2800は複合フィルタ2000の外部に配置されて一側が第1出水ポート2220に連結され、他側が第2入水ポート2230に連結される。これに伴い、第1原水W1は外部フィルタ2800を通じて追加的に濾過され得るようになる。
【0206】
この時、外部フィルタ2800は複合フィルタ2000内に配置される第1フィルタ2310または第2フィルタ2510と異なる種類のフィルタであり得るが、これに制限されるものではない。特に、浄水を濾過する過程で濃縮水が発生する逆浸透圧フィルタの場合には、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000の構造のために第1フィルタ2310および第2フィルタ2510とともに複合フィルタ2000の内部に配置され得ないので、外部フィルタ2800として複合フィルタ2000に結合されて使われ得る。
【0207】
以下では、
図20および
図21を参照して、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000が備えられた浄水器を説明する。
図20は、本発明の第2実施例に係る複合フィルタを具備した浄水器を図示した構成図である。
図21は、本発明の第2実施例に係る複合フィルタを具備した浄水器の全体水配管図を図示した構成図である。
【0208】
図20および
図21に図示された通り、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000が備えられた浄水器はバルブ部2600および制御部2700を含む。
【0209】
図20に図示された通り、バルブ部2600は第1原水W1の流れを断続する第1バルブ2610と、第1浄水C1の流れを断続する第2バルブ2620と、第2原水C2の流れを断続する第3バルブ2630および第2浄水C3の流れを断続する第4バルブ2640を含むことができ、制御部2700は第1バルブ2610、第2バルブ2620、第3バルブ2630および第4バルブ2640の開閉を制御する。
【0210】
この時、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000の第1流路と第2流路が独立した流路として使われる場合、使用者は制御部2700を通じて、第1バルブ2610および第2バルブ2620を開閉することで第1流路を断続することができ、第3バルブ2630および第4バルブ2640を開閉することで第2流路を断続できるようになる。
【0211】
反面、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000の第1流路と第2流路が連結された流路として使われる場合、すなわち、第1出水ポート2220と第2入水ポート2230が連結された場合、使用者は制御部2700を通じて第1バルブ2610、第2バルブ2620、第3バルブ2630および第4バルブ2640を開閉することで第1流路および第2流路を共に断続できるようになる。
【0212】
一方、
図21に図示された通り、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000が備えられた浄水器は複合フィルタ2000の外部に配置されて一側が第1出水ポート2220に連結され、他側が第2入水ポート2230に連結される外部フィルタ2800がさらに含まれ得る。この時、外部フィルタ2800は濾過過程で発生する濃縮水W2を排出する流路が形成され得、本発明の第2実施例に係る複合フィルタ2000が備えられた浄水器は濃縮水W2を排出する流路を開閉できる第5バルブ2650をさらに具備することができる。
【0213】
これに伴い、使用者は制御部2700を通じて、第1バルブ2610、第2バルブ2620、第3バルブ2630および第4バルブ2640を開閉することで第1流路および第2流路を共に断続することができ、第1流路を経て排出される第2浄水C3が外部フィルタ2800を経ながら発生する濃縮水W2を外部に排出するために第5バルブ2650を開閉できるようになる。
【0214】
以上、本発明の多様な実施例に係る複合フィルタおよび複合フィルタを具備した浄水器について説明したが、本実施例に係る複合フィルタは浄水器にのみ適用され得るものではなく、原水を濾過する複数のフィルタを単一の構造体で提供を受ける必要がある装置にも使われ得ることを本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば明確に理解できるであろう。
【0215】
以上のように本発明に係る好ましい実施例を詳察したが、前述された実施例以外にも本発明がその趣旨や範疇から逸脱することなく他の特定形態で具体化され得るという事実は該当技術に通常の知識を有する者には自明である。したがって、前述した実施例は制限的なものではなく、例示であるものと見なされるべきであり、これに伴い、本発明は前述した説明に限定されず、添付された請求項の範疇およびその同等範囲内で変更され得る。
【国際調査報告】