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特表2024-538832ガイドラインを含むフレームおよび当該フレームを含む電池モジュール
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  • 特表-ガイドラインを含むフレームおよび当該フレームを含む電池モジュール 図1a
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-23
(54)【発明の名称】ガイドラインを含むフレームおよび当該フレームを含む電池モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/207 20210101AFI20241016BHJP
   H01M 50/588 20210101ALI20241016BHJP
   H01M 50/591 20210101ALI20241016BHJP
【FI】
H01M50/207
H01M50/588
H01M50/591
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525910
(86)(22)【出願日】2023-05-11
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 KR2023006440
(87)【国際公開番号】W WO2023243869
(87)【国際公開日】2023-12-21
(31)【優先権主張番号】10-2022-0073815
(32)【優先日】2022-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0047764
(32)【優先日】2023-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ヒョン・ジェ・イ
【テーマコード(参考)】
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H040AA03
5H040AA18
5H040AT06
5H040AY05
5H040AY10
5H040JJ03
5H040NN01
5H043AA19
5H043BA11
5H043GA23
5H043GA25
5H043KA45
5H043LA02
(57)【要約】
本発明の一実施形態に係るフレームは、絶縁シートの付着をガイドするように設けられた第1ガイドラインと、前記第1ガイドラインとは異なる高さに、前記第1ガイドラインの第1長さとは異なる第2長さを有するように設けられた第2ガイドラインと、を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁シートの付着をガイドするように設けられた第1ガイドラインと、
前記第1ガイドラインとは異なる高さに、前記第1ガイドラインの第1長さとは異なる第2長さを有するように設けられた第2ガイドラインと、
を含む、フレーム。
【請求項2】
前記第1ガイドラインおよび前記第2ガイドラインは、
内面に形成され、内部空間に向かって突出する、請求項1に記載のフレーム。
【請求項3】
前記第1ガイドラインの第1高さは、前記第2ガイドラインの第2高さよりも高く、
前記第1長さは、前記第2長さよりも長い、請求項1に記載のフレーム。
【請求項4】
前記第1高さを超えることなく、第1ガイドラインに沿って付着される絶縁シートをさらに含む、請求項3に記載のフレーム。
【請求項5】
前記絶縁シートは、
前記第2ガイドラインの少なくとも一部をカバーした状態で付着される、請求項4に記載のフレーム。
【請求項6】
前記第2ガイドラインは、
前記第1ガイドラインに平行である、請求項1に記載のフレーム。
【請求項7】
前記第1ガイドラインは、
高さ方向を横切る方向に沿って前記第2ガイドラインとの高さの差が異なる、請求項1に記載のフレーム。
【請求項8】
前記第1ガイドラインおよび前記第2ガイドラインがガイドグループを形成し、
前記ガイドグループは、前記絶縁シートが付着される内面の縁部に複数設けられる、請求項1に記載のフレーム。
【請求項9】
二次電池と、
請求項1~8のいずれか一項に記載のフレームであって、前記二次電池を収容し、外郭を形成する前記フレームと、
を含み、
前記フレームは、
内面に絶縁シートが付着されることをガイドするように設けられた第1ガイドラインと、
前記第1ガイドラインとは異なる高さに、前記第1ガイドラインの第1長さとは異なる第2長さを有するように設けられた第2ガイドラインと、
を含む、電池モジュール。
【請求項10】
前記第1ガイドラインおよび前記第2ガイドラインがガイドグループを形成し、
前記ガイドグループは、前記絶縁シートが付着される前記内面の縁部に複数設けられる、請求項9に記載の電池モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年06月16日付けの韓国特許出願第10-2022-0073815号および2023年04月11日付けの韓国特許出願第10-2023-0047764号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
【0002】
本発明は、ガイドラインを含むフレームおよび当該フレームを含む電池モジュールに関する。
【背景技術】
【0003】
環境汚染の問題を解決し、石油資源の枯渇に伴う代替エネルギー源の需要を解決するために、環境にやさしいエネルギー源に基づく電力生産に関する研究および開発が行われている。特に、繰り返し充電/放電が可能な二次電池に関する研究が活発に行われており、二次電池の材料、構造、工程、安定性のような様々な側面からの研究/開発が行われている。
【0004】
二次電池システムは、複数の二次電池の直列/並列配置により電池モジュールを形成することができる。また、複数の電池モジュールが結合して電池パックを形成することができる。
【0005】
電池モジュールの内部に設けられる複数の二次電池は、連結部材を介した外部との電気的連結以外には、他の構成との絶縁が必要な場合がある。特に、電気伝導性の高いアルミニウムのような材質からなる一部のフレームでは、絶縁の必要性がより大きくなり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、ガイドラインを提供して迅速かつ効果的に絶縁部材が付着されるフレームおよび電池モジュールを提供することにある。
【0007】
ただし、本発明が解決しようとする技術的課題は、上述した課題に限定されず、言及していない他の課題は、以下に記載された発明の説明から当業者に明らかに理解できるものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係るフレームは、絶縁シートの付着をガイドするように設けられた第1ガイドラインと、前記第1ガイドラインとは異なる高さに、前記第1ガイドラインの第1長さとは異なる第2長さを有するように設けられた第2ガイドラインと、を含むことができる。
【0009】
本発明の一実施形態に係る電池モジュールは、二次電池と、前記二次電池を収容し、外郭を形成するフレームと、を含み、前記フレームは、内面に絶縁シートが付着されることをガイドするように設けられた第1ガイドラインと、前記第1ガイドラインとは異なる高さに、前記第1ガイドラインの第1長さとは異なる第2長さを有するように設けられた第2ガイドラインと、を含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の好ましい実施形態によると、迅速かつ効果的に絶縁部材が付着されることができる。
本発明の好ましい実施形態によると、絶縁部材が既定の位置に付着されることで絶縁性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1a】本発明の一実施形態に係る電池モジュールを示す斜視図である。
図1b】本発明の一実施形態に係るフレームを示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係るガイドラインを示す拡大図である。
図3】本発明の一実施形態に係る絶縁シートがガイドラインに基づいて付着される様子を示す拡大図である。
図4】本発明の他の実施形態に係るガイドラインおよびガイドラインに絶縁シートが付着される様子を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように本発明の好ましい実施形態について詳しく説明する。ただし、本発明は、種々の異なる形態で実現されてもよく、以下の実施形態により制限または限定されるものではない。
【0013】
本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分または本発明の要旨を不要に曖昧にする恐れがある関連の公知技術に関する詳細な説明は省略し、本明細書において、各図面の構成要素に参照符号を付するにあたり、明細書の全体にわたって同一または類似の構成要素に対しては、同一または類似の参照符号を付するようにする。
【0014】
また、本明細書および特許請求の範囲で用いられている用語や単語は、通常的もしくは辞書的な意味に限定して解釈してはならず、発明者らは、自分の発明を最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義することができるという原則に則って、本発明の技術的思想に合致する意味と概念に解釈すべきである。
【0015】
図1aは、本発明の一実施形態に係る電池モジュールを示す斜視図であり、図1bは、本発明の一実施形態に係るフレームを示す斜視図である。
電池モジュール1は、フレーム2を含むことができる。フレーム2は、電池モジュール1の外郭を形成することができる。
【0016】
フレーム2は、二次電池を収容するように設けられることができる。フレーム2は、二次電池を囲む形態で電池モジュール1の外郭を形成することができる。別の言い方をすると、電池モジュール1は、フレーム2を含むことができ、フレーム2は、電池モジュールの外郭を形成し、かつ、二次電池を囲むことができる。
図1を参照すると、フレーム2は、「U」字状であってもよいが、特にこれに限定されるものではない。
【0017】
フレーム2は、底部10を含むことができる。例えば、図1を参照すると、底部10は、XY平面上に形成されることができる。二次電池がフレーム2に収容された場合、底部10は、二次電池を支持することができる。
【0018】
フレーム2は、側部20を含むことができる。例えば、図1を参照すると、側部20は、XY平面から+Z方向に延びるように形成されることができる。二次電池がフレーム2に収容された場合、側部20の内面21は、二次電池と対面することができる。
【0019】
内面21は、縁部22を含むことができる。縁部22は、内面21のエッジ末端を含み、エッジ末端から所定範囲までと定義することができる。別の言い方をすると、縁部22は、後述するガイドライン(例えば、110、120)が形成された部分を含むことができる。
底部10および側部20は、二次電池を収容可能な内部空間(または、収容空間)を定義することができる。
【0020】
側部20の内面21には、絶縁シート200が付着されることができる。絶縁シート200が縁部22に付着されるごとに誤差が発生するか、または不規則に配置されると、絶縁機能が低下するか、もしくは他の構成と干渉する問題が発生し得る。したがって、絶縁シート200の付着時に、誤差が最小化されるとともに、既定の位置に正確に付着されるためのガイドラインが必要である。
【0021】
絶縁シート200は、縁部22に形成されたガイドライン(例えば、110、120)に沿って付着されることができ、それに関する詳しい内容は後述する。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態に係るガイドラインを示す拡大図である。
フレーム2は、第1ガイドライン110を含むことができる。第1ガイドライン110は、絶縁シート200の付着をガイドするように設けられることができる。例えば、絶縁シート200は、第1ガイドライン110に沿って付着されることができる。
【0023】
フレーム2は、第2ガイドライン120を含むことができる。第2ガイドライン120は、第1ガイドライン110の第1長さ(L1)とは異なる第2長さ(L2)に形成されることができる。
【0024】
第1ガイドライン110および第2ガイドライン120は、内面21から突出することができる。例えば、第1ガイドライン110および第2ガイドライン120は、内面21に形成され、内部空間に向かって突出することができる。
【0025】
第2ガイドライン120は、第1ガイドライン110に平行であることができる。
第2ガイドライン120は、第1ガイドライン110とは異なる高さに形成されることができる。例えば、第1ガイドライン110の高さは、第2ガイドラインの高さよりも高くてもよい。高さは、底部10を基準とする高さであってもよい。図2を参照すると、第1ガイドライン110の第1高さ(H1)は、第2ガイドライン120の第2高さ(H2)よりも高くてもよい。
【0026】
第1ガイドライン110および第2ガイドライン120がガイドグループ100を形成することができる。ガイドグループ100は、絶縁シート200が付着される内面21の縁部22に複数設けられることができる。例えば、ガイドグループ100は、内面21の縁部22の4部分に形成されることができる。ただし、これに限定されない。
【0027】
図3は、本発明の一実施形態に係る絶縁シートがガイドラインに基づいて付着される様子を示す拡大図である。
フレーム2には、絶縁シート200が付着されることができる。
【0028】
絶縁シート200は、第1ガイドライン110の第1高さ(H1)を超えないように付着されることができる。例えば、第1ガイドライン110は、絶縁シート200が付着される上限となることができる。
【0029】
絶縁シート200は、第1ガイドライン110に沿って付着されることができる。例えば、絶縁シート200は、第1ガイドライン110が延びた方向に沿って付着されることができる。
【0030】
絶縁シート200は、第1長さ(L1)と第2長さ(L2)の長さの差(LD)だけ、付着位置が選択的に決められることができる。例えば、絶縁シート200は、第2ガイドライン120をカバーする位置に付着され、第2ガイドライン120の末端から長さの差(LD)だけ離れた第1ガイドライン110の末端までカバーするように付着されることができる。別の言い方をすると、絶縁シート200は、第1ガイドライン110および第2ガイドライン120に基づいて、Y軸に沿って2方向(例えば、+Y方向および-Y方向)に付着されることができる。
【0031】
絶縁シート200は、第2ガイドライン120をカバーすることができる。例えば、絶縁シート200は、第2ガイドライン120の少なくとも一部をカバーした状態で付着されることができる。また、絶縁シート200は、第2ガイドライン120をカバーした状態で、底部10から第2高さ(H2)で内面21に付着されることができる。絶縁シート200は、第2ガイドライン120をカバーした状態で、底部10から第1高さ(H1)で内面21に付着されることができる。別の言い方をすると、絶縁シート200は、第1ガイドライン110および第2ガイドライン120に基づいて、Z軸に沿って2方向(例えば、+Z方向および-Z方向)に付着されることができる。
【0032】
上述したように、絶縁シート200は、第1ガイドライン110および第2ガイドライン120に基づいて、2軸(例えば、Y軸およびZ軸)の4方向(例えば、+Y方向および-Y方向、+Z方向および-Z方向)にガイドされることができる。これにより、絶縁部材200が既定の位置に付着されることで絶縁性能を向上させることができ、迅速かつ効果的に絶縁部材200が付着されることができる。
【0033】
図4は、本発明の他の実施形態に係るガイドラインおよびガイドラインに絶縁シートが付着される様子を示す拡大図である。
第1ガイドライン110aは、高さ方向を横切る方向に沿って第2ガイドライン120aとの高さの差が異なるように設けられることができる。例えば、第1ガイドライン110aは、高さ方向(例えば、HD1、HD2、HD3方向)に対して傾斜した方向に延びることができる。これにより、第1ガイドライン110aと第2ガイドライン120aは、所定方向(例えば、-Y方向)に沿って高さの差(例えば、HD1、HD2、HD3)が異なり得る。
【0034】
絶縁シート200aは、第1ガイドライン110aが延びた傾斜方向に沿って付着されることができる。
絶縁シート200aは、+Y方向および-Y方向に沿って長さの差(LDa)となるように選択的に付着されることができる。別の言い方をすると、第1ガイドライン110aおよび第2ガイドライン120aは、絶縁シート200aをY軸を基準に2方向にガイドすることができる。
【0035】
絶縁シート200aは、+Z方向および-Z方向に沿って高さの差(例えば、HD1、HD2、HD3)となるように選択的に付着されることができる。別の言い方をすると、第1ガイドライン110aおよび第2ガイドライン120aは、絶縁シート200aをZ軸を基準に2方向にガイドすることができる。また、第1ガイドライン110aおよび第2ガイドライン120aは、Z軸方向に少なくとも3個の高さで付着されるように絶縁シート200aをガイドすることができる。
【0036】
上述したように、絶縁シート200aは、第1ガイドライン110aおよび第2ガイドライン120aに基づいて、2軸(例えば、Y軸およびZ軸)の4方向(例えば、+Y方向および-Y方向、+Z方向および-Z方向)にガイドされることができる。また、第1ガイドライン110aおよび第2ガイドライン120aは、Z軸方向に少なくとも3個の高さで付着されるように絶縁シート200aをガイドすることができる。これにより、絶縁部材200aが既定の位置に付着されることで絶縁性能を向上させることができ、迅速かつ効果的に絶縁部材200aが付着されることができる。
【0037】
以上、限定された実施形態および図面により本発明を説明したが、本発明は、これにより限定されず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者により、本発明の技術思想および後述する特許請求の範囲と均等な範囲内で様々な実施が可能である。
【符号の説明】
【0038】
1:電池モジュール
2:フレーム
10:底部
20:側部
21:内面
22、22a:縁部
100、100a:ガイドグループ
110、110a:第1ガイドライン
120、120a:第2ガイドライン
200、200a:絶縁シート
図1a
図1b
図2
図3
図4
【国際調査報告】