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特表2024-538867階層的モバイルアプリケーションの起動
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-24
(54)【発明の名称】階層的モバイルアプリケーションの起動
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/72415 20210101AFI20241017BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20241017BHJP
   H04L 12/28 20060101ALI20241017BHJP
【FI】
H04M1/72415
H04Q9/00 301D
H04L12/28 500G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518507
(86)(22)【出願日】2021-09-24
(85)【翻訳文提出日】2024-05-09
(86)【国際出願番号】 US2021051981
(87)【国際公開番号】W WO2023048720
(87)【国際公開日】2023-03-30
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ビリッグ,ノエル
(72)【発明者】
【氏名】ビーン,レイチェル
(72)【発明者】
【氏名】バンサル,サミール
(72)【発明者】
【氏名】アルバレス,ミシェル
(72)【発明者】
【氏名】ハリス,クラーク
(72)【発明者】
【氏名】コノバー,クリストファー
【テーマコード(参考)】
5K048
5K127
【Fターム(参考)】
5K048AA04
5K048BA01
5K048BA12
5K048BA13
5K048DB01
5K048DC01
5K048EB02
5K048EB12
5K048EB15
5K048FB15
5K048GC01
5K048HA23
5K127AA11
5K127BA03
5K127BB25
5K127CA08
5K127CB12
5K127CB19
5K127CB21
5K127GA14
5K127GD16
5K127LA02
(57)【要約】
アプリケーションの階層的アプリケーションの起動を実行するための様々なアレンジメントが提示される。ユーザアカウントに関連して1つまたは複数のスマートホーム装置を登録するための要求を受け取ることができる。スマートホーム装置は、要求を受け取ったのに基づいてユーザアカウントにマップすることができる。ユーザアカウントにマップされるアプリケーションが起動されてもよく、アプリケーションは、ユーザアカウントに登録された1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを分析することができる。ユーザアカウントに登録された1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを分析したのに基づいて、初期起動インタフェースを選択し、提示のために出力することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法であって、前記方法は、
ユーザアカウントに関連して1つまたは複数のスマートホーム装置を登録するための1つまたは複数の要求を受け取ることと、
受け取った前記1つまたは複数の要求に基づいて前記1つまたは複数のスマートホーム装置を前記ユーザアカウントにマップすることと、
モバイル装置によって実行されるアプリケーションにより、起動するための要求を受け取ることと
を含み、
前記モバイル装置によって実行される前記アプリケーションは、前記ユーザアカウントにマップされ、
前記方法は、
前記ユーザアカウントに登録された前記1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを分析することと、
前記ユーザアカウントに登録された前記1つまたは複数のスマートホーム装置と前記ユーザインタフェース階層とを分析したのに基づいて、複数の初期起動インタフェースから、起動するための前記要求を前記受け取ったのに応答して前記アプリケーションによって提示されるべき初期起動インタフェースを選択することと、
前記モバイル装置によって実行される前記アプリケーションにより、選択された前記初期起動インタフェースを出力することと
をさらに含む、階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、少なくとも2つのスマートホーム装置を備える、請求項1に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項3】
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置が前記ユーザインタフェース階層に基づいて異なるカテゴリのスマートホーム装置からなることに基づく、請求項2に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項4】
ステータスカード要素が、前記異なるカテゴリのスマートホーム装置の各カテゴリに対して前記初期起動インタフェースの一部として提示され、
各ステータスカード要素に対して、対応するカテゴリのスマートホーム装置の現在のステータスが提示される、請求項3に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項5】
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、同じカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置がすべて前記同じカテゴリのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェースである、請求項2に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項6】
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるタイプのスマートホーム装置からなるが、同じカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置が前記同じカテゴリのスマートホーム装置からなるが、異なるタイプのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェースである、請求項2に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項7】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、単一のスマートホーム装置だけを備える、請求項1に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項8】
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記単一のスマートホーム装置および前記ユーザインタフェース階層に基づいて最低階層の初期起動インタフェースである、請求項7に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項9】
前記単一のスマートホーム装置はビデオカメラであり、前記選択された起動インタフェースは、前記ビデオカメラを使用して取り込まれる装置レベルビデオフィードである、請求項8に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、
ビデオカメラ、
スマートサーモスタット、
無線ネットワークルータ、
スマートドアベル、
スマートハザード検出器、
スマートホームアシスタント装置、
スマートスピーカ、
スマートディスプレイ、および
スマート空気清浄器
からなる群から選択されたスマートホーム装置である、請求項1に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、単一の構造で設置された1つまたは複数のスマートホーム装置である、請求項1に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項12】
電子ディスプレイと、
無線ネットワークインタフェースと、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記電子ディスプレイ、前記無線ネットワークインタフェース、および前記1つまたは複数のプロセッサに通信可能に結合されるメモリと
を備えるモバイル電子装置であって、
前記メモリは、前記1つまたは複数のプロセッサで読取り可能であり、前記メモリにプロセッサ可読命令を保存しており、前記プロセッサ可読命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、
ユーザアカウントに関連して1つまたは複数のスマートホーム装置を登録するための1つまたは複数の要求を受け取ることと、
前記1つまたは複数の要求を受け取ったのに基づいて、前記1つまたは複数のスマートホーム装置を前記ユーザアカウントにマップすることと、
前記ユーザアカウントにマップされるアプリケーションを起動するための要求を受け取ることと、
前記ユーザアカウントに登録された前記1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを分析することと、
前記ユーザアカウントに登録された前記1つまたは複数のスマートホーム装置と前記ユーザインタフェース階層とを分析したのに基づいて、複数の初期起動インタフェースから、起動するための前記要求を前記受け取ったのに応答して前記アプリケーションによって提示されるべき初期起動インタフェースを選択することと、
選択された前記初期起動インタフェースを前記電子ディスプレイに出力することと
をさせる、モバイル電子装置。
【請求項13】
前記プロセッサ可読命令は、前記モバイル電子装置の前記メモリに、アプリケーションストアから前記無線ネットワークインタフェースを介してダウンロードされる前記アプリケーションとしてロードされる、請求項12に記載のモバイル電子装置。
【請求項14】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、少なくとも2つのスマートホーム装置を備え、
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置が前記ユーザインタフェース階層に基づいて異なるカテゴリのスマートホーム装置からなることに基づく、請求項12に記載のモバイル電子装置。
【請求項15】
ステータスカード要素が、前記異なるカテゴリのスマートホーム装置の各カテゴリに対して前記初期起動インタフェースの一部として提示され、
各ステータスカード要素に対して、対応するカテゴリのスマートホーム装置の現在のステータスが提示される、請求項14に記載のモバイル電子装置。
【請求項16】
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、同じカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置がすべて前記同じカテゴリのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェースである、請求項14に記載のモバイル電子装置。
【請求項17】
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるタイプのスマートホーム装置からなるが、同じカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置が前記同じカテゴリのスマートホーム装置からなるが、異なるタイプのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェースである、請求項14に記載のモバイル電子装置。
【請求項18】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、単一のスマートホーム装置を備え、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記単一のスマートホーム装置および前記ユーザインタフェース階層に基づいて最低階層の初期起動インタフェースである、請求項12に記載のモバイル電子装置。
【請求項19】
前記単一のスマートホーム装置はビデオカメラであり、前記選択された起動インタフェースは、前記ビデオカメラを使用して取り込まれる装置レベルビデオフィードである、請求項18に記載のモバイル電子装置。
【請求項20】
非一時的プロセッサ可読媒体であって、1つまたは複数のプロセッサに、
ユーザアカウントに関連して1つまたは複数のスマートホーム装置を登録するための1つまたは複数の要求を受け取ることと、
前記1つまたは複数の要求を受け取ったのに基づいて前記1つまたは複数のスマートホーム装置を前記ユーザアカウントにマップすることと、
前記ユーザアカウントにマップされるアプリケーションを起動するための要求を受け取ることと、
前記ユーザアカウントに登録された前記1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを前記アプリケーションにより分析することと、
前記ユーザアカウントに登録された前記1つまたは複数のスマートホーム装置と前記ユーザインタフェース階層とを分析したのに基づいて、複数の初期起動インタフェースから、起動するための前記要求を前記受け取ったのに応答して前記アプリケーションによって提示されるべき初期起動インタフェースを前記アプリケーションにより選択することと、
前記アプリケーションにより、選択された前記初期起動インタフェースを表示のために出力することと
をさせるように構成されたプロセッサ可読命令を含む、非一時的プロセッサ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
背景
スマートホーム装置を制御するために使用されるようなモバイルアプリケーションは、ユーザが有し得る多くの種類のコンフィギュレーションを処理するように設計される傾向がある。したがって、モバイルアプリケーションの多くのオプションが、特定のユーザにとって有用ではないことがある。これらのオプションの存在は、ユーザの観点からすれば、モバイルアプリケーションと対話するときにユーザの効率を複雑にしかつ低下させ得る。しかしながら、プロバイダの観点からすれば、これらのオプションをなくすと、他のユーザ向けのモバイルアプリケーションの機能性を低下させることになる。
【発明の概要】
【0002】
概要
様々な実施形態が、階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法に関連して記述される。いくつかの実施形態では、階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法が記述される。本方法は、ユーザアカウントに関連して1つまたは複数のスマートホーム装置を登録するための1つまたは複数の要求を受け取ることを含むことができる。本方法は、1つまたは複数の受け取った要求に基づいて1つまたは複数のスマートホーム装置をユーザアカウントにマップすることを含むことができる。本方法は、モバイル装置によって実行されるアプリケーションにより、起動するための要求を受け取ることを含むことができる。モバイル装置によって実行されるアプリケーションは、ユーザアカウントにマップされ得る。本方法は、ユーザアカウントに登録された1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを分析することを含むことができる。本方法は、ユーザアカウントに登録された1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを分析したのに基づいて、複数の初期起動インタフェースから、起動するための要求を受け取ったのに応答してアプリケーションによって提示されるべき初期起動インタフェースを選択することを含むことができる。本方法は、モバイル装置によって実行されるアプリケーションにより、選択された初期起動インタフェースを出力することを含むことができる。
【0003】
かかる方法の実施形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる、1つまたは複数のスマートホーム装置は、少なくとも2つのスマートホーム装置を備えることができる。少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるカテゴリのスマートホーム装置からなり得る。複数の初期起動インタフェースから選択された初期起動インタフェースは、少なくとも2つのスマートホーム装置がユーザインタフェース階層に基づいて異なるカテゴリのスマートホーム装置からなることに基づくことができる。ステータスカード要素が、異なるカテゴリのスマートホーム装置の各カテゴリに対して初期起動インタフェースの一部として提示され得る。各ステータスカード要素に対して、対応するカテゴリのスマートホーム装置の現在のステータスが提示され得る。少なくとも2つのスマートホーム装置は、同じカテゴリのスマートホーム装置からなることができる。複数の初期起動インタフェースから選択された初期起動インタフェースは、少なくとも2つのスマートホーム装置がすべて同じカテゴリのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェース(a middle-tier initial launch interface)であり得る。少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるタイプのスマートホーム装置からなり得るが、同じカテゴリのスマートホーム装置からなる。複数の初期起動インタフェースから選択された初期起動インタフェースは、少なくとも2つのスマートホーム装置が同じカテゴリのスマートホーム装置からなるが、異なるタイプのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェースであり得る。1つまたは複数のスマートホーム装置は、単一のスマートホーム装置だけを備えることができる。複数の初期起動インタフェースから選択された初期起動インタフェースは、単一のスマートホーム装置およびユーザインタフェース階層に基づいて最低階層の初期起動インタフェース(a lowest-tier initial launch interface)であり得る。単一のスマートホーム装置はビデオカメラであってもよく、選択された起動インタフェースは、ビデオカメラを使用して取り込まれ得る装置レベルビデオフィードであり得る。1つまたは複数のスマートホーム装置は、ビデオカメラ、スマートサーモスタット、無線ネットワークルータ、スマートドアベル、スマートハザード検出器、スマートホームアシスタント装置、スマートスピーカ、スマートディスプレイ、およびスマート空気清浄器からなる群から選択されたスマートホーム装置であり得る。1つまたは複数のスマートホーム装置は、単一の構造で設置された1つまたは複数のスマートホーム装置であり得る。
【0004】
いくつかの実施形態では、モバイル電子装置が記述される。本装置は、電子ディスプレイを含むことができる。本装置は、無線ネットワークインタフェースを含むことができる。本装置は、1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。本装置は、電子ディスプレイ、無線ネットワークインタフェース、および1つまたは複数のプロセッサに通信可能に結合されるメモリを含むことができる。本メモリは、1つまたは複数のプロセッサで読取り可能であり、メモリにプロセッサ可読命令を保存しており、プロセッサ可読命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、ユーザアカウントに関連して1つまたは複数のスマートホーム装置を登録するための1つまたは複数の要求を受け取らせることができる。1つまたは複数のプロセッサは、1つまたは複数の要求を受け取ったのに基づいて、1つまたは複数のスマートホーム装置をユーザアカウントにマップすることができる。1つまたは複数のプロセッサは、ユーザアカウントにマップされ得るアプリケーションを起動するための要求を受け取ることができる。1つまたは複数のプロセッサは、ユーザアカウントに登録された1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを分析することができる。1つまたは複数のプロセッサは、ユーザアカウントに登録された1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを分析したのに基づいて、複数の初期起動インタフェースから、起動するための要求を受け取ったのに応答してアプリケーションによって提示されるべき初期起動インタフェースを選択することができる。1つまたは複数のプロセッサは、選択された初期起動インタフェースを電子ディスプレイに出力することができる。
【0005】
かかる装置の実施形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる、プロセッサ可読命令は、モバイル電子装置のメモリに、アプリケーションストアから無線ネットワークインタフェースを介してダウンロードされるアプリケーションとしてロードされる。1つまたは複数のスマートホーム装置は、少なくとも2つのスマートホーム装置を備えることができる。少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるカテゴリのスマートホーム装置からなり得る。複数の初期起動インタフェースから選択された初期起動インタフェースは、少なくとも2つのスマートホーム装置がユーザインタフェース階層に基づいて異なるカテゴリのスマートホーム装置からなるのに基づくことができる。ステータスカード要素が、異なるカテゴリのスマートホーム装置の各カテゴリに対して初期起動インタフェースの一部として提示され得る。各ステータスカード要素に対して、対応するカテゴリのスマートホーム装置の現在のステータスが提示され得る。少なくとも2つのスマートホーム装置は、同じカテゴリのスマートホーム装置からなり得る。複数の初期起動インタフェースから選択された初期起動インタフェースは、少なくとも2つのスマートホーム装置がすべて同じカテゴリのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェースであり得る。少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるタイプのスマートホーム装置からなり得るが、同じカテゴリのスマートホーム装置からなる。複数の初期起動インタフェースから選択された初期起動インタフェースは、少なくとも2つのスマートホーム装置が同じカテゴリのスマートホーム装置からなるが、異なるタイプのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェースであり得る。1つまたは複数のスマートホーム装置は、単一のスマートホーム装置を備えることができる。複数の初期起動インタフェースから選択された初期起動インタフェースは、単一のスマートホーム装置およびユーザインタフェース階層に基づいて最低階層の初期起動インタフェースであり得る。単一のスマートホーム装置はビデオカメラであってもよく、選択された起動インタフェースは、ビデオカメラを使用して取り込まれ得る装置レベルビデオフィードであり得る。
【0006】
いくつかの実施形態では、非一時的プロセッサ可読媒体が記述される。本媒体は、1つまたは複数のプロセッサに、ユーザアカウントに関連して1つまたは複数のスマートホーム装置を登録するための1つまたは複数の要求を受け取らせるように構成されたプロセッサ可読命令を含むことができる。1つまたは複数のプロセッサは、1つまたは複数の要求を受け取ったのに基づいて1つまたは複数のスマートホーム装置をユーザアカウントにマップすることができる。1つまたは複数のプロセッサは、ユーザアカウントにマップされ得るアプリケーションを起動するための要求を受け取ることができる。1つまたは複数のプロセッサは、ユーザアカウントに登録された1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とをアプリケーションにより分析することができる。1つまたは複数のプロセッサは、ユーザアカウントに登録された1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを分析したのに基づいて、複数の初期起動インタフェースから、起動するための要求を受け取ったのに応答してアプリケーションによって提示されるべき初期起動インタフェースをアプリケーションにより選択することができる。1つまたは複数のプロセッサは、アプリケーションにより、選択された初期起動インタフェースを表示のために出力する。
【0007】
様々な実施形態の本質および利点のさらなる理解が以下の図を参照して実現され得る。添付図において、類似の構成要素または特徴は同じ参照ラベルを有することができる。さらに、同じタイプの様々な構成要素が、参照ラベルの後にダッシュと類似の構成要素を区別する第2のラベルとを付けることによって区別され得る。第1の参照ラベルだけが本明細書に使用される場合、この記述は、第2の参照ラベルに関係なく同じ第1の参照ラベルを有する類似の構成要素のいずれか1つに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】様々なスマートホーム装置が存在するスマートホーム環境の実施形態を示す図である。
図2A】スマートホーム装置インタフェースの階層の実施形態を示す図である。
図2B】スマートホーム装置インタフェースの階層の別の実施形態を示す図である。
図3】階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するシステムの実施形態を示す図である。
図4A】装置専用のインタフェースの実施形態を示す図である。
図4B】カテゴリ専用のインタフェースの実施形態を示す図である。
図4C】ホームレベルインタフェースの実施形態を示す図である。
図4D】別のホームレベルインタフェースの実施形態を示す図である。
図5】階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な説明
スマートホーム装置のユーザは、ユーザが自分のホーム内に設置する装置の数およびタイプが大きく異なることができる。ユーザは、単一のスマートホーム装置を購入し、この装置を自分のホーム内に設置し、この装置を、1つまたは複数の追加のスマートホーム装置を設置する前のしばらくの間使用することができる。かなりの数のユーザが、防犯カメラなどの単一のスマートホーム装置だけを設置することができる。しかしながら、他のユーザが、かなりの数のスマートホーム装置、場合により同じタイプ(例えば、多数の防犯カメラ)または場合により異なるタイプ(例えば、防犯カメラおよびスマートサーモスタット)を設置することができる。例えば、スマートホーム装置の「パワー」ユーザは、自分のホーム内に1つまたは複数のスマートサーモスタット、スマートハザード検出器、ビデオドアベル、ビデオカメラ、スマートアウトレット、およびホームアシスタントを設置することができる。したがって、多数のスマートホーム装置が設置される場合、これらの装置は、同じカテゴリまたは異なるカテゴリからなり得る。
【0010】
様々なタイプのスマートホーム装置を販売するエンティティは、ユーザがどんなスマートホーム装置とも対話することを可能にする単一の統一アプリケーションを有したいと所望することができ、このスマートホーム装置は、エンティティによって直接販売されたスマートホーム装置を含み、さらに第三者の互換装置も含むことができる。統一アプリケーションは、本明細書で詳述されるように、ユーザがホーム内に設置している特定のアレンジメントに基づいて異なる状況に適合することができる。具体的には、アプリケーションが起動されるときに、ユーザに提示される初期起動インタフェースは、ユーザのホーム内に設置された特定の数またはタイプのスマートホーム装置に基づくことができる。例えば、多くのスマートホーム装置を有するユーザは、自分のホーム内に設置された2つのセキュリティスマートホーム装置だけを有するユーザとは異なる起動インタフェースを受け取ることになり、このユーザはまた、自分のホーム内に単一のスマートホーム装置を有するユーザとは異なる起動インタフェースも受け取ることになる。本明細書で詳述される実施形態は、階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法およびシステムを開示する。そのようなアレンジメントは、例えば、ユーザによって所望されるはずのアプリケーションの特徴へのユーザのアクセスを有意に加速し、不必要なインタフェースを介してナビゲートする必要性をなくすことによりユーザの欲求不満を低減することができる。
【0011】
本明細書での記述はスマートホーム装置に重点を置くが、同じ原理を、必ずしもスマートホーム装置ではない他の形態のコンピュータ化装置に適用できることが理解されるべきである。例えば、分散型センサなどの、他の形態のモノのインターネット(IoT)装置は、アプリケーションによって同様の方法で管理することができる。同様に、自律装置のフリート(例えば、陸上車両、無人航空機)も同様に管理することができる。
【0012】
図1は、様々なスマートホーム装置が存在するスマートホーム環境100の実施形態を示す。スマートホーム環境100は、様々な一体化装置を有する建造物150(例えば、家、デイケア、オフィスビル、アパート、コンドミニアム、ガレージ、または移動住宅)を含む。装置が、アパートやコンドミニアムなどの建造物150全体を含まないスマートホーム環境100にも一体化され得ることが理解されよう。さらに、スマートホーム環境100は、実際の建造物150の外側の装置を制御しかつ/またはこの装置に結合され得る。実際、スマートホーム環境100内のいくつかの装置は、建造物150内に物理的に存在する必要はない。
【0013】
「スマートホーム環境」とは、一戸建て住宅などのホームのスマート環境を指すことができるが、本教示の範囲はそれに限定されるものではないことを理解されたい。本教示は、制限なく、二世帯用住宅、タウンホーム、複合共同住宅、ホテル、小売店、オフィスビル、工業用建物、およびより一般には任意の居住スペースもしくは作業スペースにも適用可能である。
【0014】
ユーザ、顧客、据付者、住宅所有者、占有者、客、テナント、家主、修繕人などの用語は、本明細書に記載のいくつかの特定の状況の文脈で行動する1人または複数の人を指して使用され得るが、これらの参照は、そのような行動を行っている1人または複数の人に関して本教示の範囲を限定するものではないことも理解されたい。したがって、例えば、ユーザ、顧客、購入者、据付者、購読者、および住宅所有者の用語は、一戸建て住宅の場合は同一人であることが多い、というのは、世帯主は、購入決定を行い、ユニットを購入し、ユニットを設置しかつ構成する人であることが多く、ユニットのユーザのうちの一人でもあるからである。しかしながら、家主-テナント環境などの他のシナリオでは、顧客はユニットを購入することに関する家主であってもよく、据付者はローカルアパート管理者であってもよく、第1のユーザはテナントであってもよく、第2のユーザは、この場合も遠隔制御機能に関して家主であってもよい。重要なことには、行動を行う人の身元は、実装形態のうちの1つまたは複数によって提供される特定の利点と密接な関係があり得るが、そのような身元は、本教示の範囲を、それらの特定の身元を有するそれらの特定の個人に必ず限定するものとして続く記述で解釈されるべきではない。
【0015】
図示の建造物150は、壁154を介して互いに少なくとも部分的に隔てられた複数の部屋152を含む。壁154は、内壁または外壁を含むことができる。各部屋は、床156および天井158をさらに含むことができる。装置が、壁154、床156または天井158上に取り付けられ、これらと一体化され、かつ/またはこれらによって支持され得る。
【0016】
いくつかの実装形態では、スマートホーム環境100の一体化装置は、種々の有用なスマートホーム機能を提供するために、スマートホームネットワーク内で互いにかつ/または中央サーバもしくはクラウドコンピューティングシステムとシームレスに一体化するインテリジェント多感知ネットワーク接続型装置を含む。スマートホーム環境100は、1つまたは複数のインテリジェント多感知ネットワーク接続型サーモスタット102(以後「スマートサーモスタット102」と称する)と、1つまたは複数のインテリジェント多感知ネットワーク接続型ハザード検出ユニット104(以後「スマートハザード検出器104」と称する)と、1つまたは複数のインテリジェント多感知ネットワーク接続型通路インタフェース装置106および120と、1つまたは複数のインテリジェント多感知スマートアラームシステム122(以後「スマートアラームシステム122」と称する)とを含むことができる。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のスマートサーモスタット102は、周囲気候特性(例えば、温度および/または湿度)を検出し、それによってHVACシステム103を制御する。例えば、それぞれのスマートサーモスタット102は周囲温度センサを含む。
【0017】
スマートハザード検出器は、環境内に存在する煙、一酸化炭素、および/または他のハザードを検出することができる。1つまたは複数のスマートハザード検出器104は、それぞれの熱源(例えば、ストーブ、オーブン、他の器具、暖炉など)に向けられた熱放射センサを含むことができる。例えば、台所153内のスマートハザード検出器104は、ネットワーク接続型器具112に向けられた熱放射センサを含む。熱放射センサは、それぞれの熱源(または各熱源の一部)の温度を決定することができ、熱放射センサは、この熱源に向けられ、対応する黒体放射データを出力として提供することができる。
【0018】
スマートドアベル106および/またはスマートドアロック120は、ある場所(例えば、外側ドア)に対する人の接近または退去を検出し、ドアベル/ドアのロッキング機能を制御し(例えば、携帯用電子装置166からユーザ入力を受け取って、スマートドアロック120のかんぬきを作動させ)、人の接近または退去を音声または視覚的手段で知らせ、かつ/または、セキュリティシステムに対する設定を(例えば、占有者が行き来するときにセキュリティシステムをアクティブまたは非アクティブにするように)制御する。いくつかの実装形態では、スマートドアベル106は、カメラ118-1の構成要素または特徴の一部または全部を含む。いくつかの実装形態では、スマートドアベル106はカメラ118-1を含み、したがって、この書類では「ドアベルカメラ106」とも呼ばれる。カメラ118-1および/またはカメラ118-2は、本明細書での様々な実施形態に関連して詳述されるストリーミングビデオカメラおよびストリーミングオーディオ装置として機能することができる。カメラ118は、屋内などの場所で壁に取り付けられてもよく、あるいはカメラ118-2と共に示されているような表面上で可動でありかつ表面上に置くことができる。カメラ118の様々な実施形態が、屋内または屋外に設置され得る。
【0019】
スマートアラームシステム122は、近接近内の個人の存在を(例えば、内蔵のIRセンサを使用して)検出し、アラームを(例えば、内蔵のスピーカを介して、または1つまたは複数の外部スピーカにコマンドを送ることにより)鳴らし、スマートホーム環境100の内部/外側のエンティティまたはユーザに通知を送ることができる。いくつかの実装形態では、スマートアラームシステム122は、ユーザの身元を確認するための1つまたは複数の入力装置またはセンサ(例えば、キーパッド、バイオメトリックススキャナ、NFCトランシーバ、マイクロフォン)と、1つまたは複数の出力装置(例えば、ディスプレイ、スピーカ)とを含む。いくつかの実装形態では、スマートアラームシステム122は、ディスアーミング行動(disarming action)が行われない限り、トリガ条件または事象を検出するとアラームを鳴らすように、アームドモード(armed mode)に設定されてもよい。
【0020】
いくつかの実装形態では、スマートホーム環境100は、1つまたは複数のインテリジェント多感知ネットワーク接続型スマート壁コンセント110と共に、1つまたは複数のインテリジェント多感知ネットワーク接続型壁スイッチ108(以後、「スマート壁スイッチ108」と称する)を含む。スマート壁スイッチ108は、周囲照明条件を検出し、部屋占有状態を検出し、1つまたは複数の照明の電力状態および/または薄暗い状態を制御することができる。いくつかの例では、スマート壁スイッチ108は、天井ファンなどのファンの電力状態または速度を制御することもできる。スマート壁コンセント110は、部屋または筐体の占有を検出し、1つまたは複数の壁コンセントへの電力供給を(例えば、ホームに誰もいなければ電力がコンセントに供給されないように)制御することができる。
【0021】
いくつかの実装形態では、図1のスマートホーム環境100は、冷蔵庫、ストーブ、オーブン、テレビ、洗濯機、乾燥機、照明、ステレオ、インターコムシステム、壁時計、ガレージドアオープナ、床ファン、天井ファン、壁エアコン、プールヒータ、かんがいシステム、セキュリティシステム、スペースヒータ、窓ACユニット、電動ダクトベントなどの複数のインテリジェント多感知ネットワーク接続型器具112(以後、「スマート器具112」と称する)を含む。いくつかの実装形態では、器具がプラグインされると、例えばそれがどんなタイプの器具かを示すことにより、それ自体をスマートホームネットワークに知らせることができ、器具は、スマートホームの制御部と自動的に一体化することができる。器具によるスマートホームへのそのような通信は、有線通信プロトコルでも無線通信プロトコルでも容易にすることができる。スマートホームは、スマート壁コンセント110によって制御され得る、古い従来型の洗濯機/乾燥機や冷蔵庫などの様々な非通信レガシー器具140も含むことができる。スマートホーム環境100は、スマートハザード検出器104またはスマート壁スイッチ108によって提供されたIR信号によって制御され得る、赤外線(「IR」)制御の壁エアコンまたは他のIR制御の装置などの様々な部分的に通信するレガシー器具142をさらに含むことができる。
【0022】
いくつかの実装形態では、スマートホーム環境100は、スマートホーム環境100内でのビデオ監視およびセキュリティを提供するように構成された1つまたは複数のネットワーク接続型カメラ118を含む。カメラ118は、建造物150および/または建造物150内の特定の部屋152の占有を決定するために使用されてもよく、したがって占有センサとして働くことができる。例えば、カメラ118によって取り込まれたビデオは、建造物150内(例えば、特定の部屋152内)の占有者の存在を識別するために処理され得る。特定の個人が、例えば、自分の容姿(例えば、身長、顔)および/または動作(例えば、自分の歩行/歩き方)に基づいて識別され得る。カメラ118は、1つまたは複数のセンサ(例えば、IRセンサ、運動検出器)、入力装置(例えば、音声を取り込むためのマイクロフォン)、および出力装置(例えば、音声を出力するためのスピーカ)をさらに含むことができる。いくつかの実装形態では、カメラ118は、日中モードおよび微光モード(例えば、夜間モード)で動作するように各々構成される。いくつかの実装形態では、カメラ118は、カメラが微光モードで動作している間、照明を提供するための1つまたは複数のIR照明器を各々含む。いくつかの実装形態では、カメラ118は、1つまたは複数の屋外カメラを含む。いくつかの実装形態では、屋外カメラは、耐候性および/または太陽光線補償などの追加の特徴および/または構成要素を含む。
【0023】
スマートホーム環境100は、追加的にまたは代替的に、1つまたは複数の他の占有センサ(例えば、スマートドアベル106、スマートドアロック120、タッチスクリーン、IRセンサ、マイクロフォン、周辺光センサ、運動検出器、スマート常夜灯170など)を含むことができる。いくつかの実装形態では、スマートホーム環境100は、占有者上に配置されたRFIDタグまたは占有者に埋め込まれたRFIDタグに基づいて占有を決定する無線識別(RFID)リーダ(例えば、各部屋152内または各部屋152の一部の中に)を含む。例えば、RFIDリーダは、スマートハザード検出器104と一体化され得る。
【0024】
スマートホームアシスタント119は、ターンオンされると、周囲環境を連続的に聞く1つまたは複数のマイクロフォンを有することができる。スマートホームアシスタント119は、場合によりトリガリングフレーズが先行する、ユーザが提起した口頭クエリに応答することが可能であり得る。スマートホームアシスタント119は、音声ストリームを出力してもよく、カメラが装置の一部として一体化されれば、映像をサーバシステム164にストリーミングすることができ、かつ/またはディスプレイが装置の一部として組み込まれれば、映像を出力することができる。
【0025】
ネットワークの接続性のおかげで、図1のスマートホーム装置のうちの1つまたは複数により、ユーザは、ユーザが装置の近くにいなくても装置と対話することがさらに可能になり得る。例えば、ユーザは、コンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはタブレット)または他の携帯用コンピュータ化電子装置166(例えば、スマートフォンなどの携帯電話、ゲーミング装置)を使用して装置と通信することができる。ウェブページまたはアプリケーションは、ユーザからの通信を受け取り、この通信に基づいて装置を制御し、かつ/または装置の動作に関する情報をユーザに提示するように構成され得る。例えば、ユーザは、装置(例えば、スマートサーモスタット102)の現在の設定点温度を見て、この温度を、コンピュータを使用して調整することができる。ユーザは、この遠隔通信中に建造物内にあるか、または建造物の外側にあり得る。
【0026】
上で論じたように、ユーザは、ネットワーク接続されたコンピュータまたは携帯用電子装置166を使用して、スマートホーム環境100内でスマート装置を制御することができる。いくつかの例では、占有者(例えば、ホームに住む個人)の一部または全員が、自分の携帯用電子装置166に、サーバシステム164によって維持されているユーザアカウントを登録することができる。このような登録は、占有者および/または装置をホームに関連するものとして認証するとともに、占有者に、装置を使用してユーザアカウントにも登録されているホーム内のスマート装置を制御する許可を与えるために、サーバシステム164において行うことができる。占有者は、例えば占有者が勤務しているかまたは休暇を取っているときに、自分の登録済み携帯用電子装置166を使用してホームのスマート装置を遠隔で制御することができる。占有者は、占有者がホーム内に実際に位置しているときに、例えば占有者がホーム内の長椅子上に座っているときに、自分の登録済み装置を使用してスマート装置を制御することもできる。携帯用電子装置166を登録する代わりに、またはこれに加えて、スマートホーム環境100は、どの個人がホーム内に住んでいるか、したがって占有者であるか、および、どの携帯用電子装置166がそれらの個人に関連付けられているか、に関して推論することができることが理解されるべきである。そのため、スマートホーム環境は、誰が占有者であるかを学習し、それらの個人に関連付けられた携帯用電子装置166がホームのスマート装置を制御することを可能にすることができる。
【0027】
いくつかの実装形態では、処理する能力および感知する能力を含むことに加えて、スマートサーモスタット102、スマートハザード検出器104、スマートドアベル106、スマート壁スイッチ108、スマート壁コンセント110、ネットワーク接続型器具112、カメラ118、スマートホームアシスタント119、スマートドアロック120、および/またはスマートアラームシステム122(まとめて「スマートホーム装置」と称される)は、他のスマート装置、中央サーバもしくはクラウドコンピューティングシステム、および/またはネットワーク接続される他の装置とデータ通信および情報共有をすることができる。データ通信は、様々な顧客もしくは標準無線プロトコル(例えば、IEEE802.15.4、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、6LoWPAN、Thread(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、Bluetooth(登録商標) Smart、ISA100.11a、WirelessHART(登録商標)、MiWiなど)のいずれか、および/または様々な顧客もしくは標準有線プロトコル(例えば、Ethernet(登録商標)、HomePlugなど)のいずれか、あるいは、この書類の出願日現在でまだ開発されていない通信プロトコルを含む他の適当な通信プロトコルを使用して行うことができる。少なくともいくつかのスマートホーム装置は、比較的低い電力のメッシュネットワーキングプロトコルを使用して互いに通信することができる。
【0028】
いくつかの実装形態では、いくつかのスマート装置が無線リピータまたは有線リピータとして働く。ライン電力へのアクセスを有するスマートホーム装置は、比較的低い電力の通信プロトコル(例えば、メッシュネットワーキングプロトコル)と比較的高い電力の通信プロトコル(例えば、WiFi)との橋渡しとして働くことができる。このようなアレンジメントにより、電池式装置は遠隔サーバと通信することが可能になる。いくつかのスマート装置は、ネットワークとの通信を可能にするネットワークインタフェース160と通信することができる。ネットワーク162は、インターネット、場合により、ユーザのホーム内にあるような1つまたは複数の無線または有線のローカルエリアネットワークを含むことができる。スマート装置は、インターネットを介してクラウドベースのサーバシステム164と通信することができる。サーバシステム164は、スマート装置に関連する製造業者、サポートエンティティ、またはサービスプロバイダに関連付けられ得る。いくつかの実装形態では、ユーザは、電話やインターネット接続されたコンピュータなどの他の通信手段の使用を必要とするのではなく、スマート装置自体を使用して顧客サポートと接触することができる。いくつかの実装形態では、ソフトウェア更新は、サーバシステム164からスマート装置に自動的に(例えば、利用可能なとき、購入されたとき、または定期的な間隔を置いて)送信される。
【0029】
いくつかの実装形態では、ネットワークインタフェース160は従来型ネットワーク装置(例えば、ルータ)を含み、図1のスマートホーム装置100は、ネットワーク162に直接またはネットワークインタフェース160を介して通信可能に結合されるハブ装置180を含む。ハブ装置180は、上記のインテリジェント多感知ネットワーク接続型装置(例えば、スマートホーム環境100のスマート装置)のうちの1つまたは複数にさらに通信可能に結合される。これらの各スマート装置が、少なくともスマートホーム環境100内で利用可能な1つまたは複数の無線通信ネットワーク(例えば、ZigBee、Z-Wave、Insteon、Bluetooth、Wi-Fi、および他の無線通信ネットワーク)を使用してハブ装置180と任意に通信する。いくつかの実装形態では、ハブ装置180およびハブ装置と/に結合される装置は、スマートフォン上で走るアプリケーションを介して、家庭用コントローラ、ラップトップ、タブレットコンピュータ、ゲームコンソールまたは類似の電子装置で制御されかつ/またはこれらの装置と対話されることができる。いくつかの実装形態では、かかるコントローラのアプリケーションのユーザは、ハブ装置または結合されたスマートホーム装置のステータスを見て、ハブ装置をホームネットワークに新たに導入されるスマート装置と相互運用するように構成し、新たなスマート装置を任命し、そして接続済みスマート装置などの設定を調整するまたは見ることができる。いくつかの実装形態では、ハブ装置は、能力が低いスマート装置の性能を伸ばして、同じタイプの極めて能力が高いスマート装置の性能にマッチさせ、多数の異なる装置タイプの機能性を(たとえ異なる通信プロトコルを横断してでも)統合し、新たな装置の追加およびハブ装置の就役を簡素化するように構成される。いくつかの実装形態では、ハブ装置180は、スマートホーム環境100のスマート装置に関連するデータまたはこの装置によって出力されたデータを保存するためのローカル記憶装置をさらに含む。いくつかの実装形態では、データは、カメラ装置によって出力されたビデオ(映像)データ、スマート装置によって出力されたメタデータ、スマート装置用の設定情報、スマート装置用の使用ログなどのうちの1つまたは複数を含む。
【0030】
いくつかの実装形態では、スマートホーム装置100は、スマートホーム装置100のスマート装置に関連するデータまたはこのスマート装置によって出力されたデータを保存するためのローカル記憶装置190を含む。いくつかの実装形態では、データは、カメラ装置(例えば、カメラ118またはスマートドアベル106)によって出力されたビデオデータ、スマート装置によって出力されたメタデータ、スマート装置用の設定情報、スマート装置の使用ログなどのうちの1つまたは複数を含む。いくつかの実装形態では、ローカル記憶装置190は、スマートホームネットワークを介して1つまたは複数のスマート装置に通信可能に結合される。いくつかの実装形態では、ローカル記憶装置190は、有線通信ネットワークおよび/または無線通信ネットワークを介して1つまたは複数のスマート装置に選択的に結合される。いくつかの実装形態では、ローカル記憶装置190は、外部ネットワーク条件が不十分であるときにビデオデータを保存するために使用される。例えば、ローカル記憶装置190は、カメラ118の符号化ビットレートが外部ネットワーク(例えば、ネットワーク162)の利用可能帯域幅を超えるときに使用される。いくつかの実装形態では、ローカル記憶装置190は、1つまたは複数のカメラ(例えば、カメラ118)からのビデオデータを、このビデオデータをクラウドベースのサーバシステム(例えば、サーバシステム164)に転送する前に一時的に保存する。
【0031】
図1の例示的スマートホーム環境100内にさらに含まれ示されているのがサービスロボット168であり、様々な家事のいずれかを自律的に行うように各々構成されている。いくつかの実装形態では、サービスロボット168はそれぞれ、床掃除、床洗浄などを行うように構成することができる。いくつかの実装形態では、サービスロボットは、部屋から部屋へと人に追従し、人が部屋の中にいる間に監視され得るようにサービスロボット自体を位置付けることができる。サービスロボットは、サービスロボットがたぶん邪魔にならないが、部屋の比較的明瞭な視野を依然として有する部屋内の場所で停止することができる。いくつかの実施形態では、スマート空気清浄器が存在することができる。
【0032】
携帯用電子装置166などのコンピュータ化装置にインストールされるアプリケーションは、図1に提示されているような1つまたは複数のスマートホーム装置と対話するために使用することができる。このようなスマートホーム装置は、同じエンティティによって製造または配送されてもよく、または様々な第三者エンティティのより大きい互換エコシステムの一部でもよい。図2Aは、スマートホーム装置インタフェースの階層200Aの実施形態を示す。
【0033】
階層200Aは、アプリケーションが初めて起動されるときにユーザに提示される起動ユーザインタフェース(UI)を決定するために使用することができる。いくつかの実施形態では、階層200Aは3つのレベルを有する。「起動」とは、ユーザが、使用するアプリケーションをアクティブにするときを指す。例えば、スマートフォン上で、起動するには、通常、ユーザがスマートフォンのホームスクリーン上の対応するアイコンに触れる必要がある。あるいは、ユーザは、電子装置にコマンドを、例えば「スマートホームアプリケーションを起動せよ」などと話しかけてもよい。「起動ユーザインタフェース」とは、ユーザが対話することができる、提示される第1のUIを指す。例えば、アプリケーションがロードする間に提示されるスプラッシュスクリーンは起動UIではない。むしろ、起動UIは、ユーザが1つまたは複数のスマートホーム装置と対話できるようにする第1のUIである。
【0034】
いくつかの実施形態では、階層200Aには3つのレベルを伴うことができる。最低レベルは装置レベルにあり得る。図示のように、階層200Aは装置レベルUI203を含む。単一のスマートホーム装置だけがユーザアカウントにマップされる場合、ユーザアカウントにマップされたアプリケーションが起動されると、装置レベルUI203が提示され得る。装置レベルUI203は、単一の特定タイプの装置に対応することができる。装置レベルUIの一例が図4Aに示されている。例として、6つの装置230が階層200Aの一部として示されている。これらの装置は、図1に関連して示されるタイプの装置のいずれかでよい。ユーザが自分のユーザアカウントにマップされた装置230のいずれかの1つだけを有する場合、アプリケーションの起動時に、ユーザには、その装置に対応する装置レベルUI203が提示され得る。装置レベルUI203は、設置される装置のタイプに基づいて異なることができる。例えば、装置レベルUI203は、そのユーザが自分のユーザアカウントにマップされたビデオカメラだけを有していれば、ビデオフィード(video feed)とすることができる、または、装置レベルUI203は、そのユーザが自分のユーザアカウントにマップされたスマートホームアシスタントだけを有していれば、メディアコントロールインタフェースとすることができる。
【0035】
カテゴリレベルUI202は、ユーザが自分のユーザアカウントにマップされた多数の装置を有するが、装置のすべてが同じカテゴリのものである場合、起動UIとして提示され得る。階層200Aは、可能なすべてのタイプのスマートホーム装置が様々な予め定義されたカテゴリに分けられることを含むことができる。同じカテゴリ内の装置は、共通する少なくともいくつかの態様を共有する。一例として、5つの装置カテゴリが存在することができる。そのような装置カテゴリは、セキュリティ/安全性、メディア、気候、接続性、および照明を含むことができる。セキュリティ/安全性には、セキュリティまたは安全性を維持することに関連する任意の装置、例えば、ビデオカメラ、スマートドアロック、ハザード検出器(例えば、煙検出器、一酸化炭素検出器)、スマートドアベル、スマートガレージオープナ、スマートゲートオープナ、セキュリティシステム構成要素(例えば、窓センサ、ドアセンサ、運動センサ、水センサ、プールセンサ)、スマートアラームなどを伴うことができる。メディアには、メディアを出力することができる任意の装置、例えば、スマートホームアシスタント、スマートスピーカ、スマートディスプレイ/テレビ、およびスマートホームハブを伴うことができる。気候には、気候を制御または監視することに関連する任意の装置、例えば、サーモスタット、温度センサ、スマートヒータ、スマートエアコン、スマート大気質センサ、スマートラジエータ、スマート加湿器、スマートファン、スマート除湿器、およびスマートエアーフレッシュナなどを伴うことができる。接続性には、ネットワーク接続性に関連する任意の装置、例えば、インターネットルータおよびネットワークメッシュアクセスポイントなどを伴うことができる。照明には、ライトの電源をオンまたはオフすることに関連する任意の装置、例えば、スマート電球、スマートライトスイッチ、またはスマートアウトレットなどを含むことができる。
【0036】
他の様々な装置が、カテゴリに適合しない場合があり、したがって最高レベルの全デバイスビューという名目でリストに記載され得る。他の実施形態では、包括的な「他の」カテゴリなどの追加または代替のカテゴリが、これらの形態のスマート装置の一部または全部を含むように作られることができる。このようなスマート装置としては、車両、パーソナルモビリティ装置(例えば、電動スクータ、電動自転車)オーニング、バスタブ、ベッド、ブレンダ、ブラインド、ボイラ、装置充電器、クロックもしくはクロックラジオ、コーヒー/ティーメーカ、コンピュータ、クックトップ、カーテン、食品脱水機、皿洗い器、ドア、乾燥機、エレベータ、蛇口、浄水器、暖炉、揚げ鍋、庭制御装置、グリル、排気フード、湯沸かし、ロケータタグ(キーやスマートフォンなどの他の装置に装着され得る)、郵便受け、マイクロフォン、電子レンジ、モップ、芝刈り機、マルチクッカ、オーブン、パーゴラ、スマートフォン、画像ディスプレイ、圧力鍋、冷蔵庫、サービスロボット、シーンコントローラ、シャワー、シャッタ、低温調理器、スプリンクラシステム、スタイラ、トイレ、掃除機、バルブ、換気扇、洗濯機、給湯器、およびヨーグルトメーカを含むことができる。
【0037】
カテゴリレベルUI202の一例が図4Bにある。カテゴリレベルUI202は、設置される装置のカテゴリに基づいて異なることができる。例えば、カテゴリレベルUI202は、そのユーザが自分のユーザアカウントにマップされたビデオ装置だけを有していれば、多数のビデオフィードを含むことができる、または、カテゴリレベルUI202は、そのユーザが自分のユーザアカウントにマップされたスマートホームアシスタントまたは他の様々なメディア装置だけを有していれば、メディアコントロールインタフェースとすることができる。
【0038】
(スマートアウトレットは、スマートアウトレットが制御する装置に基づいて多数のカテゴリに分類することができる。例えば、スマートアウトレットがランプを制御する場合、スマート出力は照明カテゴリの一部として分類することができる。カテゴリ分類は、ユーザによって手動で行うことができる、あるいは、ユーザによって提供されるスマートアウトレットまたはユーザによって指定される機能に対する名前に基づいて、サーバシステム164またはアプリケーション320によって自動的に行われてもよい。他のタイプの装置を特定の装置カテゴリの装置カテゴリ220にそのようにカテゴリ分類することも可能である。)
他の実施形態では、より少ない数またはより多い数の装置カテゴリ220が存在することができる。例えば、いくつかの実施形態では、「包括的な」カテゴリは、別の予め定義されたカテゴリに適合しないスマート装置のために存在することができる。アプリケーションまたはサーバシステムは、どの装置がカテゴリに分類されるかを定義する、各装置カテゴリまたは装置カテゴリ220の定義を保存することができる。したがって、例えば、ユーザがスマートホームアシスタントをインストールする場合、アプリケーションまたはサーバは、スマートホームアシスタントをユーザ入力を伴わずに適切に分類することができる。いくつかの実施形態では、カテゴリが、大気質センサおよび/またはスマート空気清浄器を含むことができる、大気質/空気清浄器カテゴリなどの特定タイプの装置に対して定義され得る。
【0039】
ホームレベル210は、階層200Aの最高レベルを表すことができる。ユーザが自分のユーザアカウントにマップされた多数の装置を有し、多数の装置が異なる装置カテゴリに分類される場合、ホームレベルUI201は起動UIとして提示され得る。ホームレベルUI201は、ユーザが装置をマップしている各カテゴリにステータスを提供することができる。ホームレベルUI201の一例が図4Cおよび図4Dにある。ホームレベル210は、ユーザが自分のユーザアカウントにマップされた装置を有している特定の装置カテゴリに基づいて異なり得る。例えば、ユーザが自分のホームに設置された装置230-1および装置230-3を有する場合、装置カテゴリ220-1および220-2だけのための要素が、ホームレベルUI201から除外される装置カテゴリ220-3と共に提示され得る。
【0040】
階層200Aがどのように機能することができるかの一例として、ユーザが、自分のホームに設置され、自分のユーザアカウントにマップされた装置230-3だけを有する場合、装置230-3のタイプに特有の装置レベルUI203は起動UIとして提示されることになる。そのユーザが装置230-3および装置230-4(同じタイプの装置であってもよく、または同じカテゴリの一部である異なるタイプの装置であってもよい)だけを有する場合、装置220-2に対応するカテゴリレベルUI202は起動UIとして提示されることになる。そのユーザが、自分のユーザアカウントにマップされ、ホームに設置された装置230-2および装置230-5などの多数のカテゴリからの装置を有する場合、ホームレベルUI201が提示され得る。この例では、ホームレベルUI201は、装置カテゴリ220-1および220-3に対応するUI要素を含むことができるが、装置カテゴリ220-2は、スマート装置が装置カテゴリ220-2に対応するホーム内に存在しないので除外されることになる。
【0041】
階層200Aは動的に分析され得る、つまり、ホーム内の、ユーザアカウントにマップされたスマートホーム装置が追加または除去されるときに、起動UIは、その1つまたは複数のスマートホーム装置に基づいて変更される。例えば、最初はユーザが、自分のユーザアカウントにマップされた装置230-1だけを有することができ、したがって装置レベルUI203を起動UIとして受け取ることができる。ユーザが次いで装置230-6を自分のユーザアカウントにマップする場合、ユーザは、ホームレベルUI201をアプリケーション内の自分の起動UIとして受け取ることができる。
【0042】
階層200Aは3つのレベルを有するものとして示されているが、他の実施形態では、それより少ない(すなわち2つ)または多い(すなわち4つ以上)レベルが存在し得る。図2Bは、スマートホーム装置インタフェースの階層200Bの別の実施形態を示す。階層200Bは5つのレベルを含むことができる。階層200Aに関連して詳述したレベルに加えて、装置タイプ235、マルチホームレベル206、またはその両方が存在し得る。この実施形態では、ユーザが自分のユーザアカウントにマップされた多数のホームとこれらのホームに設置された装置とを有する場合、起動UIはマルチホームレベルUI204であり得る。このレベルでは、ユーザは、ユーザが対話したいと所望する特定のホームを選択することができる。いくつかの実施形態では、マルチホームレベル206が利用可能である場合でも、最低レベル起動UIが、装置がアプリケーションを実行する場所に基づいて選択され得る。
【0043】
そのユーザが自分のホームに設置された同じタイプの複数の装置だけを有する場合、タイプレベルUI205が使用され得る。例えば、ユーザが自分のホームに設置された2つのセキュリティビデオカメラ(例えば、装置タイプ235-1)だけを有する場合、起動UIはタイプレベルUI205であり得る。そのユーザが、ビデオ機能を有しているが、専用のビデオカメラ(例えば、スマートドアベル)ではない別の装置を追加すべきであれば、(スマートベルおよびビデオカメラが同じ装置カテゴリの一部であると仮定して)カテゴリレベルUI202が提示されるはずである。階層200Bの例では、タイプレベルUI205は、1つまたは複数の特定の装置カテゴリにのみ利用可能であり得る(例えば、タイプレベルUI205がどのようにして装置カテゴリ220-1および220-2に利用できないか、など)。他の実施形態では、図2Aおよび図2Bに関連して詳述したレベルのサブセットまたはより多くのレベルを有する階層が作成され得る。
【0044】
図3は、階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するシステム300の実施形態を示す。システム300は、図2Aおよび図2Bの階層あるいはこれらの階層の変形形態を実装することができる。システム300は、モバイル装置310、ネットワーク162、およびサーバシステム164を含むことができる。
【0045】
サーバシステム164は、スマートホーム装置およびモバイル装置310を登録することができるユーザアカウントを維持することができる。アプリケーション320は、アプリケーション320がユーザネームやパスワードなどによってログインされるサーバシステム164においてユーザアカウントに登録されているスマートホーム装置に関連する情報を管理/提示することだけを可能にすることができる。
【0046】
携帯用電子装置166(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ゲーミング装置など)の実施形態を表すことができるモバイル装置310は、ネットワークインタフェース312、処理システム314、ディスプレイ316、およびユーザインタフェース318を含むことができる。他の構成要素が存在することができるが、図3を簡単にするために示されていない。ネットワークインタフェース312は、モバイル装置310がセルラーネットワークやWi-Fiネットワークなどの様々な無線ネットワークを介して通信することを可能にすることができる。処理システム314は、アプリケーション320などのソフトウェアの実行を可能にする1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。ディスプレイ316は、モバイル装置310の一部として組み込まれてもよく、情報がモバイル装置310によって提示されることを可能にし得る。ディスプレイ316は、ディスプレイとユーザインタフェース318の両方として機能するタッチスクリーンであり得る。ユーザインタフェース318は、タッチスクリーンの一部として組み込まれたキーパッド、音声インタフェース、またはユーザが入力を行うために対話することができるインタフェースの他の形態であり得る。モバイル装置310の他の構成要素、例えばアプリケーション320を保存するために使用され得る非一時的プロセッサ可読媒体などは示されていない。
【0047】
アプリケーション320は、モバイル装置310にインストールされ得る。アプリケーション320は、アプリケーション(「app」)ストアからモバイル装置310によってダウンロードされ、インストールされ、処理システム314を使用して実行され得る。他の実施形態では、アプリケーション320は、モバイル装置310にオペレーティングシステム(OS)の一部などがプレインストールされた状態になっている。
【0048】
アプリケーション320は、マップ済み装置アナライザ322、UI生成エンジン324、装置プロファイルデータストア326、およびUIデータストア328を含む。これらの各構成要素は、アプリケーション320の一部としてのソフトウェアとして実装され得る。他の実施形態では、これらの構成要素の一部または全部がモバイル装置310の専用ハードウェアの一部として実装されることが可能であり得る。さらに、アプリケーション320の構成要素の機能の一部または全部が、モバイル装置310によって局所的に実行および実施されるのではなく、サーバシステム164によって遠隔で実施され得る。
【0049】
マップ済み装置アナライザ322は、アプリケーション320によって現在ログインされたユーザアカウントに適合する特定のスマートホーム装置を分析することができる。マップ済み装置アナライザ322は、アプリケーション320に現在ログインされたユーザアカウントにマップされるスマートホーム装置のメーカ/モデルおよび/またはカテゴリを示す装置プロファイルデータストア326にアクセスすることができる。装置プロファイルデータストア326は、アプリケーション320の一部として局所的に保存され得る、またはサーバシステム164によって遠隔で維持され得る。遠隔で維持される場合、マップ済み装置アナライザ322は、アプリケーション320に現在ログインされたユーザアカウントにマップされた装置のリストを取得するために、起動時にサーバシステム164にアクセスすることができる。マップ済み装置アナライザ322は、スマートホーム装置の数および/またはスマートホーム装置が異なるカテゴリにマップされるかどうかを決定することができる。アプリケーション320にマップされたユーザアカウントにマップされるスマートホーム装置の分析に基づいて、マップ済み装置アナライザ322は、図2Aおよび図2Bに関連して詳述したような、階層に従って多数の利用可能な起動UIから起動UIを選択することができる。ユーザアカウントのスマートホーム装置をすべて取り込む最低レベルUIは、以前に詳述したように使用され得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、この分析は、アプリケーション320が起動されたとき、マップ済み装置アナライザ322によって行われる。他の実施形態では、この分析は、スマートホーム装置がユーザから追加または除去されると決定されたときは必ずマップ済み装置アナライザ322によって行われる。他の実施形態では、マップ済み装置アナライザ322および/または装置プロファイルデータストア326は、例えば、スマートホーム装置が追加または除去されたときは必ず、サーバシステム164によって行われてもよい。分析がアプリケーション起動時に行われない場合、アプリケーション320は、アプリケーション起動時に提示されるべきである特定の起動UIの指示を保存することができる。
【0051】
UI生成エンジン324は、使用されるべき特定のUIの指示を受け取り、ディスプレイ316による提示のための起動UIを生成することができる。ディスプレイ316によって提示される起動UIは、ユーザがアプリケーション320の起動に続いて対話することができる第1のUIである。起動UIを作成するために使用されるフォーマッティングおよびグラフィック要素が、UIデータストア328から検索され得る。
【0052】
図4A図4Dは、階層に基づいて選択され得る起動UIとユーザアカウントにマップされた特定のスマートホーム装置との例を示す。図4A図4Dの例は、図2Aの階層200Aに基づいている。図4Aは、装置レベルユーザインタフェース400Aの実施形態を示す。装置レベルUI400Aは、ユーザが、自分のモバイル装置がログインされているユーザアカウントにリンクされる単一のスマートホーム装置だけを有する場合、モバイル装置によって提示されることになる。例えば、階層200Aに従って、装置カテゴリ220-1はセキュリティであってもよく、装置230-1はビデオカメラであってもよい。さらに、図4Aの例では、装置230-1はビデオカメラであるので、装置レベルUI400Aはビデオインタフェースである。
【0053】
図4Bは、カテゴリレベルユーザインタフェース400Bの実施形態を示す。カテゴリレベルUI400Bは、ユーザが、自分のモバイル装置がログインされているユーザアカウントにリンクされる多数のスマートホーム装置を有し、スマートホーム装置のすべてが同じカテゴリの一部である場合、モバイル装置によって起動UIとして提示されることになる。例えば、階層200Aに従って、装置カテゴリ220-1はセキュリティであってもよく、装置230-1はビデオカメラであってもよく、装置230-2はビデオドアベルであってもよい。さらに、図4Bの例では、装置カテゴリ220-1はセキュリティであるので、カテゴリレベルUI400Bは、各装置230-1および230-2からライブストリームまたはビデオスチール(video still)を提供するビデオインタフェースであり得る。カテゴリレベルUI400Bは装置レベルより上にあるので、別個のカード要素が各装置に提示され得る。カード要素410は、装置230-1からのライブストリームまたはビデオスチールとすることができ、カード要素411は、装置230-2からのライブストリームまたはビデオスチールであり得る。場所、名前、充電レベルなどの追加の情報は、各装置について、そのそれぞれのカード要素上に提示され得る。起動UIが提示されるカテゴリ内の、ユーザが有する装置の数に基づいて、各カード要素を見るためにスクローリングが必要であり得る。特定のカード要素を選択すると、カード要素に対応するスマートホーム装置のために装置レベルインタフェースにナビゲートすることができる。カテゴリレベルUI400Bにおけるカード要素の順序付けは、ユーザによって手動で設定することができる。
【0054】
図4Cは、ホームレベルインタフェースの実施形態を示す。ホームレベルUI400Cは、ユーザが、自分のモバイル装置がログインされているユーザアカウントにリンクされる少なくとも2つのスマートホーム装置を有しており、スマートホーム装置が異なるカテゴリの一部である場合に、アプリケーションが起動されるときにモバイル装置によって起動UIとして提示されることになる。例えば、階層200Aに従って、装置カテゴリ220-1はセキュリティであってもよく、装置230-1はビデオカメラであってもよく、装置230-2はビデオドアベルであってもよい。さらに、ユーザは、メディアカテゴリであり得る装置カテゴリ220-2の一部であるスマートホーム装置を有する。ホームレベルUI400Cはカテゴリレベルの上位にあるので、別個のカード要素が各カテゴリのために提示され得る。カード要素420は、メディアカテゴリ(装置カテゴリ220-2)内のユーザ用のすべての装置に対応することができ、カード要素421は、セキュリティカテゴリ(装置カテゴリ220-1)内のユーザアカウントにマップされるすべての装置に対応することができる。ホームレベルUI400Cでは、単一のカード要素が2つ以上の装置に対応することができるので、カテゴリ内のすべての装置向けのすべての情報が同時に提示され得るわけではない。例えば、カード要素421は、装置カテゴリ220-1内の装置からのデフォルトビデオスチールまたはライブフィードを示す。ユーザは、スワイプして、ホームレベルUI400Cにとどまりながら装置選択インジケータ422によって示される通りに他の装置(およびそれらの関連するビデオスチールまたはライブフィード)を選択することができる。カテゴリに関連する追加情報が各カード要素上に提示され得る。例えば、メディアカテゴリ用のカード要素420上には、現在出力されているメディアの曲のタイトル、アーティストの名前、およびアルバムカバーを含むメディア専用の情報が提示される。セキュリティカテゴリ用のカード要素420上には、カメラの名前、カメラの位置、およびカメラがライブであるかどうかの指示が示され得る。
【0055】
ホームレベルUI400Cの例では、単一のメディア装置だけが存在し、カード要素420によって示されるが、他のメディア装置があれば同様のスワイプインタフェースが使用され得る。あるいは、アクティブであるまたはメディアを出力している装置名は、例えばアクティブ装置インジケータ423によって示され得る。
【0056】
ユーザがカード要素を選択する(例えば、これに触れる)と、対応するカテゴリUIは、カテゴリ内の多数の装置がホーム内のユーザアカウントにマップされる場合に出力され得る。単一の装置だけがカテゴリ内に存在し、カード要素がホームレベルUI400C上で選択されると、単一の装置用の装置レベルUIが提示され得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、カテゴリセレクタ424は、ユーザがカテゴリではなく物理的部屋順にソートすることを可能にする。いくつかのアレンジメントでは、各装置カテゴリ用のカード要素ではなく、ユーザのホーム内の各部屋用のカード要素が提示され得る。ホームレベルUI400C内のカード要素の順序付けは、ユーザが手動で設定することができる。
【0058】
図4Dは、ホームレベルインタフェース400Dの実施形態を示す。ホームレベルUI400Dは、ユーザが、自分のモバイル装置がログインされるユーザアカウントにリンクされる3つ以上のスマートホーム装置を有しており、かつスマートホーム装置が異なるカテゴリの一部である場合、アプリケーションが起動されるときにモバイル装置によって起動UIとして提示されることになる。例えば、階層200Aに従って、ユーザは、ユーザアカウントに、メディアカテゴリであり得る装置カテゴリ220-2の一部であるスマートホーム装置をマップしている。さらに、ユーザは、ユーザアカウントに、少なくとも4つの照明装置(装置カテゴリ220-3)およびスマートサーモスタット(図2Aに示されていない第4の装置カテゴリ)をマップしている。
【0059】
ホームレベルUI400Cはカテゴリレベルの上位にあるので、別個のカード要素が各カテゴリのために提示され得る。カード要素420は、メディアカテゴリ(装置カテゴリ220-2)内のユーザ用のすべての装置に対応することができ、カード要素430は、照明カテゴリ内のユーザアカウントにマップされるすべての装置に対応することができ、カード要素431は、気候カテゴリ内のユーザアカウントにマップされるすべての装置に対応することができる。カード要素420では、メディアが2つのスピーカを介して出力されているという指示が存在し、したがって少なくとも2つのメディア装置がホームに存在し、ユーザアカウントにマップされている。ホームレベルUI400Cでは、単一のカード要素が2つ以上の装置に対応することができるので、カテゴリ内のすべての装置向けのすべての情報が同時に提示され得るわけではない。例えば、カード要素430は、オンである照明装置の数は示すが、もしある場合、オフである照明装置の数は示さない。この例では、セキュリティカテゴリは示されていない。これは、セキュリティカテゴリ内の装置がホームでユーザアカウントにマップされること、または、セキュリティカテゴリがオフスクリーンであり、カテゴリに到達するためにスクローリングが必要であること意味することができる。
【0060】
カテゴリに関連する追加情報は、各カード要素上に提示され得る。例えば、照明カテゴリ用のカード要素430上には、ターンオンされた照明の数およびそうした照明がオンである部屋の数の書き込み指示が示されている。さらに、黄色は、照明がオンであることを示すために使用される(それとは対照的に、すべての照明がオフであれば、例えば灰色が使用される)。気候カテゴリ用のカード要素431上には、スマートサーモスタットにおける設定点温度および現在温度が示され得る。さらに、赤色またはオレンジ色は、暖房がアクティブであることを示すことができ、青色は、冷房がアクティブであることを示すことができ、灰色は、HVACシステムがオフであることを示すことができる。他のカテゴリと同様に、多数の気候装置が存在する場合、カード要素431は、横方向にスワイプして他の気候カテゴリ装置に関する情報を見ることを可能にする。
【0061】
カード要素420、430、および431の順序付けは、例えばユーザが最も使用するカテゴリを最上部に見せるために、ユーザが選択可能とすることができる。単一の装置に対応するカード要素を選択すると、装置専用のUIをアクティブにすることができる。同じカテゴリ内の多数の装置に対応するカード要素を選択すると、カテゴリ専用のUIをアクティブにすることができる。それにより、特定の装置がカテゴリ専用UI内で選択されれば、装置専用UIは提示されるはずである。
【0062】
様々な方法が、図1図4Dのスマートホームアレンジメント、階層、システム、および起動UIを使用して実行され得る。図5は、階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法500の実施形態を示す。方法500は、図3のシステム300を使用して実行され得る。
【0063】
ブロック510で、スマート装置をユーザアカウントに登録するための要求を受け取ることができる。この要求は、ブロック560で階層的モバイルアプリケーション起動がそれを介して行われる、同じモバイルアプリケーションによって受け取られ、同じモバイルアプリケーションを介してユーザアカウントに登録されるが、別のモバイル装置上で、またはモバイル装置によるかコンピュータ化装置を介してかのどちらかでアクセスされる、ウェブベースのスマート装置登録インタフェースなどの他のインタフェース上で実行され得る。登録により、ブロック520で、スマート装置は、スマート装置から取得されたデータをユーザアカウントに関連して見ることができかつ/またはコマンドをユーザアカウントに関連してスマート装置に送ることができるように、ユーザアカウントにマップされ得る。サーバシステム164などの遠隔サーバシステムは、ユーザアカウントにマップされたスマートホーム装置を示すデータベースを維持する。同様のマップが、ユーザアカウントにマップされているモバイル装置に局所的に維持され得る。ブロック510で登録されたスマート装置は、モバイルアプリケーションを公開した同じエンティティによって販売または製作されてもよく、または、サポートされた第三者スマートホーム装置(他のエンティティによって製作または販売される)であってもよい。ブロック510および520は、ユーザがこのホームに設置している(または設置するプロセスにある)各スマートホーム装置を追加するために、同じモバイル装置でまたはユーザアカウントにマップされた異なる装置で繰り返し実行され得る。
【0064】
ブロック530で、モバイルアプリケーションを起動するための要求が、アプリケーションおよび/またはモバイル装置がユーザアカウントにマップされるモバイル装置によって受け取られ得る。ブロック530は、ユーザが触れること、音声コマンドを発行すること、またはその他の方法でモバイル装置に、スマートホーム装置と対話するために使用されるモバイルアプリケーションが起動されるべきであることを示す入力を提供することを伴うことができる。ブロック530が実行されるのに応答して、モバイルアプリケーションは、モバイル装置で実行されることを始めることができる。
【0065】
ブロック540で、ユーザアカウントにマップされた登録済みスマートホーム装置は分析される。分析は、図2Aおよび図2Bに関連して詳述したように、各登録済みスマートホーム装置が分類されるカテゴリを決定するために、階層200Aや階層200Bなどの保存済み階層を使用することを伴うことができる。階層の詳細、例えば、階層内のレベルの数、および階層内のカテゴリの定義などは、アプリケーションを展開したエンティティによって予め定義されることができ、アプリケーションの一部として(または、分析が遠隔サーバシステムで行われる場合は遠隔サーバシステムで)更新されることができる。階層は、アプリケーションをリリースした同じエンティティによって販売または製造されたスマートホーム装置だけでなく、サポートされた第三者スマートホーム装置も分類するために使用することができる。
【0066】
ブロック540は、ブロック530に応答して実行され得る。すなわち、アプリケーション起動要求が受け取られたのに応答して、モバイル装置によって実行されるアプリケーションはブロック540を実行することができる、あるいは、このアプリケーションは、遠隔サーバシステムに、ブロック540を実行させるようメッセージを送ることができる。あるいは、ブロック540および550は、ブロック530の前に実行されてもよく、ブロック540および550の結果は、ブロック530が実行されるのに応答して使用するために保存されてもよい。例えば、時折、定期的に、またはブロック520が実行されるのに応答して、モバイル装置によって実行されるモバイルアプリケーションは、ブロック540および550を実行することができる、あるいは、かかるブロックは、例えばブロック520が実行されるのに応答して、遠隔サーバシステムによって実行されてもよい。保存された結果は、遠隔サーバシステムによって遠隔で保存されるか、またはアプリケーションのデータと共に保存するためにモバイル装置に転送され得る。モバイル装置での結果の保存は、サーバシステムから少ない情報が検索されればよいので、起動時にアプリケーションのより速いスタートアップを可能にすることができる。
【0067】
ブロック550で、初期起動UIは、ブロック540の階層を伴う分析に基づいて、多数の利用可能な起動UIから選択することができる。選択される初期起動UIは、ユーザアカウントにマップされたスマートホーム装置をすべて取り込む最低レベル起動UIとすることができる。階層200Aに基づく3つの可能な(ただし非限定的な)例は、1)単一のスマートホーム装置だけがユーザアカウントにマップされる場合、装置レベルUIが起動UIとして使用され得る、2)同じカテゴリ内に分類された多数のスマートホーム装置がユーザアカウントにマップされる場合、カテゴリレベルUIが起動UIとして使用され得る、および3)多数のカテゴリに分類された多数のスマートホーム装置がユーザアカウントにマップされる場合、ホームレベルUIが起動UIとして使用され得る、を含むことができる。そのような起動UIの例が、図4A図4Cにそれぞれ提供される。
【0068】
ブロック560で、ブロック550からの、選択された初期起動インタフェースは提示するために出力され得る。ブロック560は、実行されているブロック530~550に、その特定の順序にではないが、先述の通り依存することができる。選択された初期起動インタフェースは、ユーザがユーザアカウントにマップされたスマートホーム装置のすべてに関するデータを見ることを可能にすることができ、初期起動UIから、アプリケーションの他のUIへのナビゲーションを可能にすることができる。
【0069】
方法500が実行されたのに続いて、スマートホーム装置が追加またはユーザアカウントから削除される場合、次回の方法500がモバイル装置に対して実行される。初期UIは、ユーザアカウントにこのとき登録されたスマートホーム装置の修正済み群に基づいて変化することができる。
【0070】
上述した方法、システム、および装置は、例として意図されているにすぎないことが留意されるべきである。様々な実施形態が必要に応じて様々な手順または構成要素を除外、置換、または追加することができることが強調されなければならない。例えば、代替実施形態では、方法は記述されたものとは異なる順序で実行され得ること、および、様々なステップが追加、除外、組み合わされ得ることが理解されるべきである。また、いくつかの実施形態に関して記述された特徴が他の様々な実施形態で組み合わされてもよい。実施形態の異なる態様および要素が同様の方法で組み合わされてもよい。また、技術が発達すること、したがって要素の多くが例であることが強調されるべきであり、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
【0071】
具体的な詳細は、実施形態の十分な理解を提供するために本明細書に与えられる。しかしながら、実施形態はこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが、当業者によって理解されるであろう。例えば、周知のプロセス、構造、および技術は、実施形態を曖昧にするのを回避するために不必要な詳細なしに示されている。この記述は、実施形態例だけを提供し、本発明の範囲、適用可能性、またはコンフィギュレーションを制限するものではない。むしろ、実施形態の前述の説明は、当業者に、本発明の実施形態を実装するための実施可能な説明を提供する。要素の機能またはアレンジメントの様々な変更が、本発明の精神および範囲から逸脱することなくなされ得る。
【0072】
また、実施形態は、流れ図またはブロック図として描かれるプロセスとして記述され得ることに留意されたい。各実施形態が動作を逐次プロセスとして記述し得るが、動作の多くは、並行してまたは同時に実行することができる。加えて、動作の順序は再編成され得る。プロセスは、図に含まれていない追加ステップを有することができる。
【0073】
いくつかの実施形態について説明してきたので、様々な変更形態、代替構成、および同等物が本発明の精神から逸脱することなく使用され得ることを当業者なら理解するであろう。例えば、上記の要素は、単にさらに大きいシステムの構成要素であってもよく、他の規則が、本発明の適用に優先する、またはその他の方法で本発明の適用を修正してもよい。また、いくつかのステップが、上記の要素が考慮される前に、間に、または後で引き受けられてもよい。したがって、上記説明は、本発明の範囲を限定するものと受け取られるべきでない。
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-07-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法であって、前記方法は、
ユーザアカウントに関連して1つまたは複数のスマートホーム装置を登録するための1つまたは複数の要求を受け取ることと、
受け取った前記1つまたは複数の要求に基づいて前記1つまたは複数のスマートホーム装置を前記ユーザアカウントにマップすることと、
モバイル装置によって実行されるアプリケーションにより、起動するための要求を受け取ることと
を含み、
前記モバイル装置によって実行される前記アプリケーションは、前記ユーザアカウントにマップされ、
前記方法は、
前記ユーザアカウントに登録された前記1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを分析することと、
前記ユーザアカウントに登録された前記1つまたは複数のスマートホーム装置と前記ユーザインタフェース階層とを分析したのに基づいて、複数の初期起動インタフェースから、起動するための前記要求を受け取ったのに応答して前記アプリケーションによって提示されるべき初期起動インタフェースを選択することと、
前記モバイル装置によって実行される前記アプリケーションにより、選択された前記初期起動インタフェースを出力することと
をさらに含む、階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、少なくとも2つのスマートホーム装置を備える、請求項1に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項3】
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置が前記ユーザインタフェース階層に基づいて異なるカテゴリのスマートホーム装置からなることに基づく、請求項2に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項4】
ステータスカード要素が、前記異なるカテゴリのスマートホーム装置の各カテゴリに対して前記初期起動インタフェースの一部として提示され、
各ステータスカード要素に対して、対応するカテゴリのスマートホーム装置の現在のステータスが提示される、請求項3に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項5】
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、同じカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置がすべて前記同じカテゴリのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェースである、請求項2に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項6】
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるタイプのスマートホーム装置からなるが、同じカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置が前記同じカテゴリのスマートホーム装置からなるが、異なるタイプのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェースである、請求項2に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項7】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、単一のスマートホーム装置だけを備える、請求項1に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項8】
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記単一のスマートホーム装置および前記ユーザインタフェース階層に基づいて最低階層の初期起動インタフェースである、請求項7に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項9】
前記単一のスマートホーム装置はビデオカメラであり、前記選択された起動インタフェースは、前記ビデオカメラを使用して取り込まれる装置レベルビデオフィードである、請求項8に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、
ビデオカメラ、
スマートサーモスタット、
無線ネットワークルータ、
スマートドアベル、
スマートハザード検出器、
スマートホームアシスタント装置、
スマートスピーカ、
スマートディスプレイ、および
スマート空気清浄器
からなる群から選択されたスマートホーム装置である、請求項1に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、単一の構造で設置された1つまたは複数のスマートホーム装置である、請求項1に記載の階層的モバイルアプリケーションの起動を実行するための方法。
【請求項12】
電子ディスプレイと、
無線ネットワークインタフェースと、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記電子ディスプレイ、前記無線ネットワークインタフェース、および前記1つまたは複数のプロセッサに通信可能に結合されるメモリと
を備えるモバイル電子装置であって、
前記メモリは、前記1つまたは複数のプロセッサで読取り可能であり、前記メモリにプロセッサ可読命令を保存しており、前記プロセッサ可読命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、
ユーザアカウントに関連して1つまたは複数のスマートホーム装置を登録するための1つまたは複数の要求を受け取ることと、
前記1つまたは複数の要求を受け取ったのに基づいて、前記1つまたは複数のスマートホーム装置を前記ユーザアカウントにマップすることと、
前記ユーザアカウントにマップされるアプリケーションを起動するための要求を受け取ることと、
前記ユーザアカウントに登録された前記1つまたは複数のスマートホーム装置とユーザインタフェース階層とを分析することと、
前記ユーザアカウントに登録された前記1つまたは複数のスマートホーム装置と前記ユーザインタフェース階層とを分析したのに基づいて、複数の初期起動インタフェースから、起動するための前記要求を前記受け取ったのに応答して前記アプリケーションによって提示されるべき初期起動インタフェースを選択することと、
選択された前記初期起動インタフェースを前記電子ディスプレイに出力することと
をさせる、モバイル電子装置。
【請求項13】
前記プロセッサ可読命令は、前記モバイル電子装置の前記メモリに、アプリケーションストアから前記無線ネットワークインタフェースを介してダウンロードされる前記アプリケーションとしてロードされる、請求項12に記載のモバイル電子装置。
【請求項14】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、少なくとも2つのスマートホーム装置を備え、
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置が前記ユーザインタフェース階層に基づいて異なるカテゴリのスマートホーム装置からなることに基づく、請求項12に記載のモバイル電子装置。
【請求項15】
ステータスカード要素が、前記異なるカテゴリのスマートホーム装置の各カテゴリに対して前記初期起動インタフェースの一部として提示され、
各ステータスカード要素に対して、対応するカテゴリのスマートホーム装置の現在のステータスが提示される、請求項14に記載のモバイル電子装置。
【請求項16】
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、同じカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置がすべて前記同じカテゴリのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェースである、請求項14に記載のモバイル電子装置。
【請求項17】
前記少なくとも2つのスマートホーム装置は、異なるタイプのスマートホーム装置からなるが、同じカテゴリのスマートホーム装置からなり、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記少なくとも2つのスマートホーム装置が前記同じカテゴリのスマートホーム装置からなるが、異なるタイプのスマートホーム装置からなるのに基づいて中間階層の初期起動インタフェースである、請求項14に記載のモバイル電子装置。
【請求項18】
前記1つまたは複数のスマートホーム装置は、単一のスマートホーム装置を備え、
前記複数の初期起動インタフェースから選択された前記初期起動インタフェースは、前記単一のスマートホーム装置および前記ユーザインタフェース階層に基づいて最低階層の初期起動インタフェースである、請求項12に記載のモバイル電子装置。
【請求項19】
前記単一のスマートホーム装置はビデオカメラであり、前記選択された起動インタフェースは、前記ビデオカメラを使用して取り込まれる装置レベルビデオフィードである、請求項18に記載のモバイル電子装置。
【請求項20】
1つまたは複数のプロセッサに請求項1~11のいずれか1項に記載の方法を実行させるための、プログラム。
【国際調査報告】