(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-24
(54)【発明の名称】ハウジングを有するエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20241017BHJP
【FI】
A24F40/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024525168
(86)(22)【出願日】2021-11-02
(85)【翻訳文提出日】2024-04-25
(86)【国際出願番号】 CN2021128146
(87)【国際公開番号】W WO2023077261
(87)【国際公開日】2023-05-11
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】リウ リウ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA02
4B162AA22
4B162AB11
4B162AC02
(57)【要約】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生ユニットを備える。エアロゾル発生装置は、第一のハウジング内表面、第一のハウジング外表面、および第一のハウジング内表面と第一のハウジング外表面との間に位置する第一のハウジング界面を備える第一のハウジング部分をさらに備える。エアロゾル発生装置は、第二のハウジング内表面、第二のハウジング外表面、および第二のハウジング内表面と第二のハウジング外表面との間に位置する第二のハウジング界面を備える第二のハウジング部分をさらに備える。第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分と係合可能であり、これにより、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング内表面および第二のハウジング内表面が一緒に、エアロゾル発生ユニットを受容するための内部ハウジング空間を画定し、かつ第一のハウジング界面および第二のハウジング界面が一緒に、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面を画定する。第一のハウジング界面は、封止材料を受容するための第一の貯蔵部を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置であって、
エアロゾル発生ユニットと、
第一のハウジング内表面、第一のハウジング外表面、および前記第一のハウジング内表面と前記第一のハウジング外表面との間に位置する第一のハウジング界面を備える第一のハウジング部分と、
第二のハウジング内表面、第二のハウジング外表面、および前記第二のハウジング内表面と前記第二のハウジング外表面との間に位置する第二のハウジング界面を備える第二のハウジング部分と、を備え、
前記第一のハウジング部分が前記第二のハウジング部分と係合可能であり、これにより、前記第一のハウジング部分が前記第二のハウジング部分と係合する時、前記第一のハウジング内表面および前記第二のハウジング内表面が一緒に、前記エアロゾル発生ユニットを受容するための内部ハウジング空間を画定し、かつ前記第一のハウジング界面および第二のハウジング界面が一緒に、前記第一のハウジング部分と前記第二のハウジング部分との間の前記界面を画定し、
前記第一のハウジング界面が、封止材料を受容するための第一の貯蔵部を備える、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記第一の貯蔵部が、前記第一のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部を備える、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記第一の貯蔵部が、前記第一のハウジング界面の周囲に位置する複数の凹部を備える、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記第二のハウジング界面が、前記第一のハウジング部分が前記第二のハウジング部分と係合する時に、前記封止材料が前記第一の貯蔵部を少なくとも部分的に充填してもよいように位置する封止材料を含む、請求項1~3のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記封止材料が、前記第一のハウジング部分が前記第二のハウジング部分と係合する時、前記第一のハウジング部分と前記第二のハウジング部分との間の前記界面全体の周囲に封止連続体を提供する、請求項4に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記封止材料が接着材料を含む、請求項4または請求項5に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記第一のハウジング界面が第一の着座部分を備え、かつ前記第二のハウジング界面が第二の着座部分を備え、かつ前記第一のハウジング部分が前記第二のハウジング部分と係合する時に前記第一の着座部分が前記第二の着座部分と接触する、請求項1~6のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記第一の着座部分が、前記第一の貯蔵部と前記第一のハウジング外表面との間に配設される、請求項7に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記第一の着座部分が、前記第一のハウジング界面の周囲に連続体の状態で延び、かつ前記第二の着座部分が、前記第二のハウジング界面の周囲に連続体の状態で延びる、請求項7または請求項8に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記第一のハウジング部分が前記第二のハウジング部分と係合された時、前記第一のハウジング部分を前記第二のハウジング部分へと保持するための保持手段をさらに備える、請求項1~9のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
前記保持手段が、前記第一のハウジング部分の上に提供された保持凹部と、前記第一のハウジング部分が前記第二のハウジング部分と係合する時に前記保持突出部が前記保持凹部と係合するように配設された前記第二のハウジング部分の上に提供された保持突出部とを備える、請求項10に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記第一の貯蔵部が、少なくとも0.05ミリメートルの深さを有する、請求項1~11のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
前記第一の貯蔵部が、0.5ミリメートル以下の深さを有する、請求項1~12のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項14】
前記第一の貯蔵部が、少なくとも0.1ミリメートルの幅を有する、請求項1~13のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項15】
前記第一の貯蔵部が、1ミリメートル以下の幅を有する、請求項1~14のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項16】
前記第二のハウジング界面が、封止材料を受容するための第二の貯蔵部を備え、前記第一のハウジング部分が前記第二のハウジング部分と係合する時、前記第一の貯蔵部が前記第二の貯蔵部と整列する、請求項1~15のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項17】
前記第二の貯蔵部が、前記第二のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部を備える、請求項16に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項18】
前記第二の貯蔵部が、前記第二のハウジング界面の周囲に位置する複数の凹部を備える、請求項16に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項19】
前記第二の貯蔵部が、少なくとも0.05ミリメートルの深さを有する、請求項16~18のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項20】
前記第二の貯蔵部が、0.5ミリメートル以下の深さを有する、請求項16~19のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項21】
前記第一および第二の貯蔵部の前記開口部が、前記エアロゾル発生装置の前記長軸方向軸と整列される、請求項16~20のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項22】
前記第一および第二の貯蔵部の前記開口部が、前記エアロゾル発生装置の横断軸と整列される、請求項16~20のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第一のハウジング部分と、第二のハウジング部分とを備えるエアロゾル発生装置に関連する。具体的には、本発明は、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分を備えるハウジングを備えるエアロゾル発生装置に関し、第一のハウジング部分は、第一の貯蔵部を備える。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生システムの一つのタイプは、電気的に作動する喫煙システムである。公知の手持ち式の電気的に作動する喫煙システムは、一般的に、再充電可能電池と、制御電子回路と、エアロゾル発生装置で使用するために特別に設計されたエアロゾル発生物品を加熱するための電気ヒーターとを備える、エアロゾル発生装置を備える。一部の実施例では、エアロゾル発生物品は、たばこロッドまたはたばこプラグなどのエアロゾル形成基体を備え、またエアロゾル発生装置内に収容されたヒーターは、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置の中へと挿入された時に、エアロゾル形成基体の中へと挿入される、またはその周囲に位置特定される。代替的な電気的に作動する喫煙システムでは、エアロゾル発生物品は、ルースたばこなどのエアロゾル形成基体を含有するカプセルを備えてもよい。
【0003】
知られているエアロゾル発生装置は、電源、ユーザーインターフェース、電子制御ユニット、およびヒーターなどのいくつかの構成要素を備える。これらの機能的構成要素は、集合的にエアロゾル発生ユニットと呼ばれてもよい。エアロゾル発生ユニットは、他の構成要素を備えてもよい。知られているエアロゾル発生装置では、エアロゾル発生ユニットは、外部ハウジング内に収容されてもよい。外部ハウジングは、エアロゾル発生ユニットの様々な構成要素を損傷から保護するように作用する場合がある。外部ハウジングは、エアロゾル発生ユニットの構成要素の少なくとも一部を隠すことによって、エアロゾル発生装置の全体的な視覚的外観を高める場合がある。
【0004】
しかしながら、ユーザーがエアロゾル発生装置の外観を改変することを望む場合があることが考えられる。
【0005】
その結果、外部ハウジングによってエアロゾル発生ユニットへともたらされる保護を損なうことなく、エアロゾル発生装置の外観がそれによって変化する場合がある手段を提供することが望ましいことになる。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、エアロゾル発生装置に関する。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生ユニットを備えてもよい。エアロゾル発生装置は、第一のハウジング部分を備えてもよい。第一のハウジング部分は、第一のハウジング内表面を備えてもよい。第一のハウジング部分は、第一のハウジング外表面を備えてもよい。第一のハウジング部分は、第一のハウジング内表面と第一のハウジング外表面との間に位置する第一のハウジング界面を備えてもよい。エアロゾル発生装置は、第二のハウジング部分を備えてもよい。第二のハウジング部分は、第二のハウジング内表面を備えてもよい。第二のハウジング部分は、第二のハウジング外表面を備えてもよい。第二のハウジング部分は、第二のハウジング内表面と第二のハウジング外表面との間に位置する第二のハウジング界面を備えてもよい。第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分と係合可能であってもよい。第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分と係合可能であってもよく、これにより、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング内表面および第二のハウジング内表面は一緒に、エアロゾル発生ユニットを受容するための内部ハウジング空間を画定する。第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分と係合可能であってもよく、これにより、第一のハウジング界面および第二のハウジング界面は一緒に、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面を画定する。第一のハウジング界面は、封止材料を受容するための第一の貯蔵部を備えてもよい。
【0007】
以下の非限定的な実施例で、添付図の図面を参照しながら本発明をさらに記述する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明によるエアロゾル発生装置の斜視図を示す。
【
図2】本発明によるエアロゾル発生装置の一部分の断面図を示す。
【
図3】本発明によるエアロゾル発生装置の一部分の詳細な断面図を示す。
【
図4】本発明による代替的なエアロゾル発生装置の一部分の詳細な断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明によると、エアロゾル発生ユニットと、第一のハウジング内表面、第一のハウジング外表面、および第一のハウジング内表面と第一のハウジング外表面との間に位置する第一のハウジング界面を備える第一のハウジング部分と、第二のハウジング内表面、第二のハウジング外表面、および第二のハウジング内表面と第二のハウジング外表面との間に位置する第二のハウジング界面を備える第二のハウジング部分と、を備えるエアロゾル発生装置が提供される。第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分と係合可能であり、これにより、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング内表面および第二のハウジング内表面が一緒に、エアロゾル発生ユニットを受容するための内部ハウジング空間を画定し、かつ第一のハウジング界面および第二のハウジング界面が一緒に、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面を画定する。第一のハウジング界面は、封止材料を受容するための第一の貯蔵部を備える。
【0010】
第一のハウジング部分および第二のハウジング部分は集合的に、エアロゾル発生装置の外部ハウジングを形成する。したがって、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分は一緒に、第一のハウジング外表面および第二のハウジング外表面によって形成される視覚的に魅力的な外表面を提供する。第一のハウジング部分および第二のハウジング部分は一緒に、損傷からエアロゾル発生ユニットを保護してもよい。例えば、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分は、エアロゾル発生装置の中への埃またはダストの侵入からエアロゾル発生ユニットを保護する場合がある。
【0011】
二部品、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分から形成された外部ハウジングの提供は有利なことに、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分の各々が異なる色またはテクスチャを有することを可能にする場合がある。これは、より多くの可能な色またはテクスチャの組み合わせを提供することによって、エアロゾル発生物品の視覚的外観を高める場合がある。
【0012】
第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分と係合可能であってもよい。この場合、第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分から分離されてもよい。これは、クリーニングおよびメンテナンスのためのエアロゾル発生ユニットへのアクセスを可能にする場合がある。これはまた、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分のうちの一つ以上を交換することも可能にする場合がある。これは有利なことに、ユーザーが、特定の色、テクスチャ、またはその他の特徴付ける機能を有する第一のハウジング部分および第二のハウジング部分を組み合わせることによって、自身のエアロゾル発生装置の設計をカスタマイズすることを可能にする場合がある。
【0013】
本明細書で使用される場合、「係合された」という用語は、エアロゾル発生装置が第一のハウジング部分および第二のハウジング部分と一緒に完全に組み立てられた時に、エアロゾル発生装置の外部ハウジングを形成する状態を指す。下記でより詳細に考察するように、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分が一緒に押される場合、二つの部分が最大の意図される程度まで一緒に押される時、第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分と係合する。
【0014】
第一のハウジング界面上に第一の貯蔵部を提供することは、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分と組み合わせて封止材料を使用することを可能にする場合がある。
【0015】
封止材料の提供は、ダストまたは他の微粒子が、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面に沿ってエアロゾル発生装置の中へと通ることを低減または防止する場合がある。これは有利なことに、エアロゾル発生ユニットが損傷されるようになることからさらに保護する場合がある。
【0016】
下記に記述するように、封止材料は、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面に提供されてもよい。例えば、組み立ての前に、封止材料は、第一のハウジング界面または第二のハウジング界面のうちの少なくとも一つの上に提供されてもよい。しかしながら、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、封止材料は圧縮される場合があり、また毛細管作用によってまたは別の方法で第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面に沿って流れる場合がある。これは、封止を損なう場合があるため、望ましくない場合がある。封止材料は、第一もしくは第二のハウジング内表面、または第一もしくは第二のハウジング外表面のうちの少なくとも一つの上へと界面を通って外へと出る場合さえもある。これは、視覚的に魅力的ではない場合があり、またはエアロゾル発生ユニットの機能と干渉する場合があるため、望ましくない場合がある。
【0017】
その結果、第一のハウジング界面内に貯蔵部を提供することは、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に、何らかの過剰な封止材料を捉え、そして保持するように作用する場合がある。これは有利なことに、封止材料が、第一もしくは第二のハウジング内表面、または第一もしくは第二のハウジング外表面のいずれかへと流れるのを防止する場合がある。
【0018】
第一の貯蔵部は、第一のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部を備えてもよい。
【0019】
この場合、凹部は、第一のハウジング界面の周囲に延びる単一の連続的なループとして提供されてもよい。
【0020】
これは、封止材料を、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の全長の周囲に提供することを可能にする場合がある。これは、今度は、有利なことに、封止材料の保持を改善し、かつ封止材料が第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の外へと漏れることをさらに防止する場合がある。
【0021】
第一の貯蔵部は、第一のハウジング界面の周囲に位置する複数の凹部を備えてもよい。
【0022】
この場合、凹部は、第一のハウジング界面内の複数の個別の凹部として提供されてもよい。複数の個別の凹部の提供は、有利なことに、封止材料が、界面の周囲の異なる点で、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間で界面の外へ漏れるのを防止する場合がある。
【0023】
複数の凹部は、任意の数の凹部を備えてもよい。例えば、複数の凹部は、少なくとも2個、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、または少なくとも25個の個々の凹部を備えてもよい。複数の凹部の凹部は、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の周囲に均等に離隔してもよい。
【0024】
エアロゾル発生装置は、封止材料をさらに備えてもよい。封止材料は、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面において提供されてもよい。封止材料は、第一のハウジング界面上に提供されてもよい。封止材料は、第二のハウジング界面上に提供されてもよい。
【0025】
第二のハウジング界面は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に、封止材料が第一の貯蔵部を少なくとも部分的に充填してもよいように位置する封止材料を含んでもよい。
【0026】
上述のように、封止材料の提供は、ダストまたは他の微粒子が、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面に沿ってエアロゾル発生装置の中へと通ることを低減または防止する。これは有利なことに、エアロゾル発生ユニットが損傷されるようになることからさらに保護する場合がある。第一のハウジング界面の第一の貯蔵部に近い第二のハウジング界面上の場所において封止材料を提供することによって、過剰な封止材料は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、貯蔵部の中へと容易に流れる場合がある。
【0027】
封止材料は、第二のハウジング界面へと接着されてもよい。
【0028】
封止材料は、封止材料の一連の個別の部分として提供されてもよい。封止材料は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面全体の周囲に封止連続体を提供してもよい。
【0029】
これは、有利なことに、界面全体に封止材料の途切れのないバリアが提供されるため、ダストまたは他の微粒子の侵入をさらに防止する場合がある。封止材料は、例えば、組み立て前の第二のハウジング界面上に封止材料の個別の部分として提供されてもよいことが理解される。第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、圧力は、封止材料を拡散させて第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面全体の周囲に封止連続体を形成する場合がある。別の方法として、封止材料は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する前でさえも、例えば、第二のハウジング界面上に封止連続体として提供される場合がある。
【0030】
封止材料は、任意の材料を含んでもよい。封止材料は、IPコード(保護等級)に従ってIP67に適合する材料を含んでもよい。封止材料は、弾性的に変形可能であってもよい。封止材料は、高分子材料を含んでもよい。例えば、封止材料は、シリコーン、ゴム、ポリエーテル、およびアクリレートのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0031】
封止材料は接着材料を含んでもよい。接着剤封止材料の提供は、有利なことに、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング部分を第二のハウジング部分に保持するのに役立つ場合がある。これはまた、有利なことに、封止材料と第一および第二のハウジング界面との間の封止も改善する場合がある。
【0032】
第一のハウジング界面は、第一の着座部分を備えてもよく、また第二のハウジング界面は、第二の着座部分を備えてもよく、第一の着座部分は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第二の着座部分と接触する。
【0033】
第一の着座部分および第二の着座部分の提供は、有利なことに、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合した時、ユーザーへと明確な表示を提供する場合がある。例えば、ユーザーは、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分を一緒に押すことによってエアロゾル発生装置を組み立ててもよい。ユーザーは、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分のさらなる移動を防止する抵抗をユーザーが感じるまで、これを行ってもよい。この抵抗は、第一の着座部分が第二の着座部分と接触することによって提供される場合がある。第一の着座部分および第二の着座部分のうちの少なくとも一つは、補強されてもよい。これは有利なことに、第一の着座部分および第二の着座部分のうちの少なくとも一つの寿命を改善する場合がある。
【0034】
第一の着座部分は、第一の貯蔵部と第一のハウジング外表面との間に配設されてもよい。これは有利なことに、封止材料が第一の貯蔵部からエアロゾル発生装置の外表面へと通ることを防止する場合がある。
【0035】
第一の着座部分は、第一のハウジング外表面へと延びてもよい。これは有利なことに、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合した時に、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間にギャップが見えないため、エアロゾル発生装置の外部からの清浄な外観を提供する場合がある。
【0036】
下記に記述されるように、第二のハウジング界面上に第二の貯蔵部が提供されてもよい。この場合、第二の着座部分は、第二の貯蔵部と第二のハウジング外表面との間に配設されてもよい。
【0037】
第一の着座部分は、第一のハウジング界面の周囲で連続体の状態で延びてもよく、また第二の着座部分は、第二のハウジング界面の周囲で連続体の状態で延びてもよい。
【0038】
これは有利なことに、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面全体を通して、封止材料が第一の貯蔵部からエアロゾル発生装置の外表面へと通ることを防止する場合がある。
【0039】
エアロゾル発生装置は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合した時に、第一のハウジング部分を第二のハウジング部分へと保持するための保持手段をさらに備えてもよい。
【0040】
これは有利なことに、使用中に第一のハウジング部分および第二のハウジング部分が不注意に取り外されることを防止する場合がある。
【0041】
保持手段は、任意の保持手段であってもよい。例えば、保持手段としては、磁気保持手段、締まり嵌め、またはラッチを含んでもよい。保持手段は、第一のハウジング部分上に提供される保持凹部と、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に保持突出部が保持凹部と係合するように配設された第二のハウジング部分上に提供される保持突出部とを備えてもよい。
【0042】
第一のハウジング界面が第一の着座部分を備え、また第二のハウジング界面が第二の着座部分を備える場合、保持突出部は、第一の着座部分が第二の着座部分と接触する時に、保持凹部と係合してもよい。
【0043】
第一の貯蔵部は、任意の深さを有してもよい。第一の貯蔵部は、少なくとも0.05ミリメートルの深さを有してもよい。例えば、第一の貯蔵部は、少なくとも0.075ミリメートル、または少なくとも0.1ミリメートルの深さを有してもよい。
【0044】
本明細書で使用される場合、「深さ」という用語は、貯蔵部の開口部から貯蔵部の反対側の端までの、貯蔵部の開口部と直角を成す方向での最大距離を指す。
【0045】
第一の貯蔵部は、0.5ミリメートル以下の深さを有してもよい。例えば、第一の貯蔵部は、0.25ミリメートル以下、または0.1ミリメートル以下の深さを有してもよい。
【0046】
第一の貯蔵部は、約0.1ミリメートルの深さを有してもよい。
【0047】
第一の貯蔵部は、任意の幅を有してもよい。第一の貯蔵部は、少なくとも0.1ミリメートルの幅を有してもよい。例えば、第一の貯蔵部は、少なくとも0.25ミリメートル、または少なくとも0.4ミリメートルの幅を有してもよい。
【0048】
本明細書で使用される場合、「幅」という用語は、貯蔵部の深さに対して垂直な方向における貯蔵部の開口部の最小寸法を指す。第一の貯蔵部が第一のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部として提供される場合、幅は、凹部の深さに対して垂直な連続的な凹部の開口部の最小寸法を指す。
【0049】
第一の貯蔵部は、1ミリメートル以下の幅を有してもよい。例えば、第一の貯蔵部は、0.75ミリメートル以下、または0.5ミリメートル以下の幅を有してもよい。
【0050】
第一の貯蔵部は、約0.43ミリメートルの幅を有してもよい。
【0051】
第二のハウジング界面は、封止材料を受容するための第二の貯蔵部を備えてもよく、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一の貯蔵部は第二の貯蔵部と整列する。
【0052】
第一の貯蔵部と同様に、第二のハウジング界面内に第二の貯蔵部を提供することは、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、あらゆる過剰な封止材料を収集し、そして保持するように作用する場合がある。これは有利なことに、封止材料が、第一もしくは第二のハウジング内表面、または第一もしくは第二のハウジング外表面のいずれかへと流れるのを防止する場合がある。
【0053】
第一の貯蔵部と整列された第二の貯蔵部の提供は有利なことに、より大きい量の過剰な封止材料を同じ場所に保持することを可能にする。第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一の凹部の開口部は、第二の貯蔵部の開口部と整列してもよく、これにより二つの貯蔵部は流体連通する。
【0054】
第二の貯蔵部は、第二のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部を備えてもよい。
【0055】
この場合、凹部は、第二のハウジング界面の周囲に延びる単一の連続的なループとして提供されてもよい。
【0056】
これは、封止材料を、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の全長の周囲に提供することを可能にする場合がある。これは、今度は、有利なことに、封止材料の保持を改善し、かつ封止材料が第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の外へと漏れることをさらに防止する場合がある。
【0057】
第二の貯蔵部は、第二のハウジング界面の周囲に位置する複数の凹部を備えてもよい。
【0058】
この場合、凹部は、第二のハウジング界面内の複数の個別の凹部として提供されてもよい。複数の個別の凹部の提供は、有利なことに、封止材料が、界面の周囲の異なる点で、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間で界面の外へ漏れるのを防止する場合がある。
【0059】
複数の凹部は、任意の数の凹部を備えてもよい。例えば、複数の凹部は、少なくとも2個、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、または少なくとも25個の個々の凹部を備えてもよい。複数の凹部の凹部は、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の周囲に均等に離隔してもよい。
【0060】
第二の貯蔵部は、任意の深さを有してもよい。第二の貯蔵部は、少なくとも0.05ミリメートルの深さを有してもよい。例えば、第二の貯蔵部は、少なくとも0.075ミリメートル、または少なくとも0.1ミリメートルの深さを有してもよい。
【0061】
第二の貯蔵部は、0.5ミリメートル以下の深さを有してもよい。例えば、第二の貯蔵部は、0.25ミリメートル以下、または0.1ミリメートル以下の深さを有してもよい。
【0062】
第二の貯蔵部は、約0.1ミリメートルの深さを有してもよい。
【0063】
第二の貯蔵部は、任意の幅を有してもよい。第二の貯蔵部は、少なくとも0.1ミリメートルの幅を有してもよい。例えば、第二の貯蔵部は、少なくとも0.25ミリメートル、または少なくとも0.4ミリメートルの幅を有してもよい。
【0064】
第二の貯蔵部は、1ミリメートル以下の幅を有してもよい。例えば、第二の貯蔵部は、0.75ミリメートル以下、または0.5ミリメートル以下の幅を有してもよい。
【0065】
第二の貯蔵部は、約0.43ミリメートルの幅を有してもよい。
【0066】
第一および第二の貯蔵部の開口部は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸と整列されてもよい。
【0067】
本明細書で使用される場合「長軸方向軸」という用語は、エアロゾル発生装置の最も長い寸法と平行な軸を指す。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸に沿って第一のハウジング部分を第二のハウジング部分に向かって摺動することによって組み立てられてもよい。この場合、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面は、エアロゾル発生装置の横断軸と平行であってもよい。
【0068】
本明細書で使用される場合「横断軸」という用語は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸と垂直な軸を指す。
【0069】
第一のハウジング部分および第二のハウジング部分は、実質的に同じ長さを有してもよく、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面は、長軸方向軸に沿ってエアロゾル発生装置の真ん中にあってもよいことを意味する。
【0070】
第一のハウジング界面は、第一のハウジング内表面と第一のハウジング外表面との間の最短線である場合があり、また第二のハウジング界面は、第二のハウジング内表面と第二のハウジング外表面との間の最短線である場合があるため、エアロゾル発生装置の長軸方向軸と整列した第一および第二の貯蔵部の開口部を提供することは、有利なことに、エアロゾル発生装置の構造を単純化する場合がある。
【0071】
第一のハウジング部分および第二のハウジング部分がエアロゾル発生装置の横断軸に沿って交わる場合、エアロゾル発生装置の長軸方向軸と整列した第一および第二の貯蔵部の提供は、追加的な構成要素を必要とすることなく、第一および第二の貯蔵部を既存の第一のハウジング界面および第二のハウジング界面内に含むことを可能にする場合がある。
【0072】
第一および第二の貯蔵部の開口部は、エアロゾル発生装置の横断軸と整列されてもよい。
【0073】
第一のハウジング界面は、第一のハウジング内表面と第一のハウジング外表面との間の曲がりくねった経路をたどってもよい。同様に、第二のハウジング界面は、第二のハウジング内表面と第二のハウジング外表面との間の曲がりくねった経路をたどってもよい。これは、ハウジングの内表面とハウジングの外表面との間の直線と比較して、第一のハウジング界面および第二のハウジング界面の長さを増加する場合がある。第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の曲がりくねった界面の提供は、有利なことに、界面の延ばされた長さに起因して、いかなる封止材料も第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面から外へと漏れるのを防止する場合がある。
【0074】
曲がりくねった界面は、長軸方向に延びる第一のハウジング界面および第二のハウジング界面の一部分を含んでもよい。第一の凹部および第二の凹部は、長軸方向に延びるハウジング界面の部分上に提供されてもよい。この場合、第一および第二の貯蔵部の開口部は、エアロゾル発生装置の横断軸と整列されてもよい。
【0075】
本発明は特許請求の範囲で定義される。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記述される別の実施例、実施形態、または態様のうちの任意の一つ以上の特徴と組み合わせられてもよい。
【0076】
実施例1:エアロゾル発生装置であって、エアロゾル発生ユニットと、第一のハウジング内表面、第一のハウジング外表面、および第一のハウジング内表面と第一のハウジング外表面との間に位置する第一のハウジング界面を備える第一のハウジング部分と、第二のハウジング内表面、第二のハウジング外表面、および第二のハウジング内表面と第二のハウジング外表面との間に位置する第二のハウジング界面を備える第二のハウジング部分と、を備え、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合可能であり、これにより、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング内表面および第二のハウジング内表面が一緒に、エアロゾル発生ユニットを受容するための内部ハウジング空間を画定し、かつ第一のハウジング界面および第二のハウジング界面が一緒に、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面を画定し、第一のハウジング界面が、封止材料を受容するための第一の貯蔵部を備える、エアロゾル発生装置。
【0077】
実施例2:第一の貯蔵部が、第一のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部を備える、実施例1によるエアロゾル発生装置。
【0078】
実施例3:第一の貯蔵部が、第一のハウジング界面の周囲に位置する複数の凹部を備える、実施例1によるエアロゾル発生装置。
【0079】
実施例4:第二のハウジング界面が、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に、封止材料が第一の貯蔵部を少なくとも部分的に充填してもよいように位置する封止材料を含む、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0080】
実施例5:封止材料が、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面全体の周囲に封止連続体を提供する、実施例4によるエアロゾル発生装置。
【0081】
実施例6:封止材料が接着材料を含む、実施例4または実施例5によるエアロゾル発生装置。
【0082】
実施例7:第一のハウジング界面が第一の着座部分を備え、かつ第二のハウジング界面が第二の着座部分を備え、かつ第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に第一の着座部分が第二の着座部分と接触する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0083】
実施例8:第一の着座部分が、第一の貯蔵部と第一のハウジング外表面との間に配設される、実施例7によるエアロゾル発生装置。
【0084】
実施例9:第一の着座部分が、第一のハウジング界面の周囲に連続体の状態で延び、かつ第二の着座部分が、第二のハウジング界面の周囲に連続体の状態で延びる、実施例7または実施例8によるエアロゾル発生装置。
【0085】
実施例10:第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合された時、第一のハウジング部分を第二のハウジング部分へと保持するための保持手段をさらに備える、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0086】
実施例11:保持手段が、第一のハウジング部分の上に提供された保持凹部と、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に保持突出部が保持凹部と係合するように配設された第二のハウジング部分の上に提供された保持突出部とを備える、実施例10によるエアロゾル発生装置。
【0087】
実施例12:第一の貯蔵部が、少なくとも0.05ミリメートルの深さを有する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0088】
実施例13:第一の貯蔵部が、0.5ミリメートル以下の深さを有する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0089】
実施例14:第一の貯蔵部が、少なくとも0.1ミリメートルの幅を有する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0090】
実施例15:第一の貯蔵部が、1ミリメートル以下の幅を有する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0091】
実施例16:第二のハウジング界面が、封止材料を受容するための第二の貯蔵部を備え、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一の貯蔵部が第二の貯蔵部と整列する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0092】
実施例17:第二の貯蔵部が、第二のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部を備える、実施例16によるエアロゾル発生装置。
【0093】
実施例18:第二の貯蔵部が、第二のハウジング界面の周囲に位置する複数の凹部を備える、実施例16によるエアロゾル発生装置。
【0094】
実施例19:第二の貯蔵部が、少なくとも0.05ミリメートルの深さを有する、実施例16~18のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
【0095】
実施例20:第二の貯蔵部が、0.5ミリメートル以下の深さを有する、実施例16~19のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
【0096】
実施例21:第一および第二の貯蔵部の開口部が、エアロゾル発生装置の長軸方向軸と整列される、実施例16~20のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
【0097】
実施例22:第一および第二の貯蔵部の開口部が、エアロゾル発生装置の横断軸と整列される、実施例16~20のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
【0098】
図1は、本発明によるエアロゾル発生装置100を示す。エアロゾル発生装置100は、第一のハウジング部分110と、第二のハウジング部分120とを含み、それらは第一のハウジング部分110と第二のハウジング部分120との間の界面130で交わる。第一のハウジング部分110は、第二のハウジング部分120と係合する。第一のハウジング部分110および第二のハウジング部分120は、実質的に同じ長さであり、これにより界面130は、長軸方向でエアロゾル発生装置100の中心に配置される。界面130は、エアロゾル発生装置の横断軸と整列する。第一のハウジング部分110および第二のハウジング部分120は一緒に、エアロゾル発生装置100の外部ハウジングを形成する。エアロゾル発生ユニット(図示せず)は、第一のハウジング部分110および第二のハウジング部分120内に配置される。
【0099】
図2で最も良好に示されるように、第一のハウジング部分110は、第一のハウジング内表面112および第一のハウジング外表面111を備える。第二のハウジング部分120は、第二のハウジング内表面122および第二のハウジング外表面121を備える。第一のハウジング外表面111および第二のハウジング外表面121は一緒に、エアロゾル発生装置の外表面を画定する。第一のハウジング内表面112および第二のハウジング内表面122は一緒に、エアロゾル発生ユニット(図示せず)を収容するハウジングの内表面を画定する。第一のハウジング部分110と第二のハウジング部分120との間の界面130は、曲がりくねった経路をたどり、またエアロゾル発生装置100の長軸方向軸と整列した部分を含む。
【0100】
「A」として特定されたエアロゾル発生装置の一部分を、
図3および
図4により詳細に示す。
【0101】
図3は、
図2に示すエアロゾル発生装置100の部分「A」のより詳細な図を示す。第一のハウジング部分110は、第一のハウジング内表面112と第一のハウジング外表面111との間に配置される第一のハウジング界面113を含む。第二のハウジング部分120は、第二のハウジング内表面122と第二のハウジング外表面121との間に位置する第二のハウジング界面123を含む。第一のハウジング部分110が第二のハウジング部分120と係合する時、第一のハウジング界面113および第二のハウジング界面123は互いに重なる。
【0102】
第一のハウジング界面113は、第一の貯蔵部114を含む。第一の貯蔵部114は、第一のハウジング界面113の周囲に延びる連続的な凹部を備える。
【0103】
第一の貯蔵部114は、0.1mmの深さおよび0.43ミリメートルの幅を有する。
【0104】
第二のハウジング界面123は、第二の貯蔵部124を含む。第二の貯蔵部124は、第二のハウジング界面123の周囲に延びる連続的な凹部を備える。
【0105】
第二の貯蔵部124は、0.1mmの深さおよび0.83ミリメートルの幅を有する。
【0106】
第一の貯蔵部114の開口部は、第一のハウジング部分110が第二のハウジング部分120と係合する時、第二の貯蔵部124の開口部と整列し、かつそれにすぐ隣接する。
【0107】
封止材料(図示せず)が、第一の貯蔵部114内および第二の貯蔵部124内に提供される。封止材料は、第一のハウジング部分110と第二のハウジング部分120との間の界面130全体の周囲に封止連続体を提供する。封止材料は接着材料を含む。第一のハウジング部分110が第二のハウジング部分120と係合する時、封止材料は圧縮され、そして第一のハウジング部分110と第二のハウジング部分120との間の界面130に沿って流れて封止を作り出す。過剰な封止材料は、第一の貯蔵部114および第二の貯蔵部124内に保持される。
【0108】
第一のハウジング界面113は、第一の着座部分115をさらに備える。第一の着座部分115は、第一の貯蔵部114と第一のハウジング外表面111との間に配置される。第一の着座部分115は、第一のハウジング界面113の周囲に連続体の状態で延びる。
【0109】
第二のハウジング界面123は、第二の着座部分125をさらに備える。第二の着座部分125は、第二の貯蔵部124と第二のハウジング外表面121との間に配置される。第二の着座部分125は、第二のハウジング界面123の周囲に連続体の状態で延びる。
【0110】
第一のハウジング部分110が第二のハウジング部分120と係合する時、第一の着座部分115は、第二の着座部分125と直接接触の状態になって、長軸方向でのいかなるさらなる移動も防止する。
【0111】
エアロゾル発生装置は、第一のハウジング部分110が第二のハウジング部分120と係合した時に、第一のハウジング部分110を第二のハウジング部分120に保持するための保持手段(図示せず)をさらに備える。保持手段は、第一のハウジング部分110上に提供される保持凹部と、第二のハウジング部分120上に提供される保持突出部とを備え、これにより第一のハウジング部分110が第二のハウジング部分120と係合する時、保持突出部は保持凹部と係合するように配設される。
【0112】
図3に示す実施形態では、第一の貯蔵部114および第二の貯蔵部124の開口部は、エアロゾル発生装置110の長軸方向軸と整列される。
【0113】
代替的な実施形態を
図4に示す。
図3と同様、
図4は、
図2に示すエアロゾル発生装置100の部分「A」のより詳細な図を示す。
図4に示す実施形態は、第一の貯蔵部114および第二の貯蔵部124の場所以外は、
図3に示すものと同様である。
図4の実施形態では、第一の貯蔵部114は、エアロゾル発生装置100の長軸方向と実質的に整列する第一のハウジング界面113の一部分の上に提供される。同様に、第二の貯蔵部124は、エアロゾル発生装置100の長軸方向と実質的に整列する第二のハウジング界面123の一部分の上に提供される。結果として、
図4では、第一の貯蔵部114および第二の貯蔵部124の開口部は、エアロゾル発生装置110の横断軸と整列される。
【0114】
使用時に、ユーザーは、第一のハウジング部分110および第二のハウジング部分120を、第一の着座部分115が第二の着座部分125と接触するまで、エアロゾル発生ユニット上で反対向きに、かつ長軸方向に摺動させることによって、エアロゾル発生装置100を組み立ててもよい。この時点で、保持突出部は、保持突出部と係合して、第一のハウジング部分110を第二のハウジング部分120へと固定する。この時点で、第一のハウジング部分110は、第二のハウジング部分120と係合していると考えられる。この行為は、第一のハウジング部分110と第二のハウジング部分120との間の界面130を横切って流れて封止を形成する場合がある封止材料を圧縮する。あらゆる過剰な封止材料は、エアロゾル発生装置100の外への漏れを防止するために、第一の貯蔵部114および第二の貯蔵部124内に収集される。
【0115】
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的については、別段の表示がない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表すすべての数は、すべての事例において「約」という用語によって修飾されることが理解される。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。したがって、この文脈では、数字AはA±10%として理解される。この文脈内では、数字Aは、数字Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられてもよい。数Aは、添付の特許請求の範囲で使用されるような一部の事例において、それによってAが逸脱する量が特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性(複数可)に実質的に影響を与えないという条件で、上記に列挙される割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。
【0116】
本発明によると、エアロゾル発生ユニットと、第一のハウジング内表面、第一のハウジング外表面、および第一のハウジング内表面と第一のハウジング外表面との間に位置する第一のハウジング界面を備える第一のハウジング部分と、第二のハウジング内表面、第二のハウジング外表面、および第二のハウジング内表面と第二のハウジング外表面との間に位置する第二のハウジング界面を備える第二のハウジング部分と、を備えるエアロゾル発生装置が提供される。第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分と係合可能であり、これにより、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング内表面および第二のハウジング内表面が一緒に、エアロゾル発生ユニットを受容するための内部ハウジング空間を画定し、かつ第一のハウジング界面および第二のハウジング界面が一緒に、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面を画定する。第一のハウジング界面は、封止材料を受容するための第一の貯蔵部を備える。
【0117】
第一のハウジング部分および第二のハウジング部分は集合的に、エアロゾル発生装置の外部ハウジングを形成する。したがって、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分は一緒に、第一のハウジング外表面および第二のハウジング外表面によって形成される視覚的に魅力的な外表面を提供する。第一のハウジング部分および第二のハウジング部分は一緒に、損傷からエアロゾル発生ユニットを保護してもよい。例えば、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分は、エアロゾル発生装置の中への埃またはダストの侵入からエアロゾル発生ユニットを保護する場合がある。
【0118】
二部品、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分から形成された外部ハウジングの提供は有利なことに、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分の各々が異なる色またはテクスチャを有することを可能にする場合がある。これは、より多くの可能な色またはテクスチャの組み合わせを提供することによって、エアロゾル発生物品の視覚的外観を高める場合がある。
【0119】
第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分と係合可能であってもよい。この場合、第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分から分離されてもよい。これは、クリーニングおよびメンテナンスのためのエアロゾル発生ユニットへのアクセスを可能にする場合がある。これはまた、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分のうちの一つ以上を交換することも可能にする場合がある。これは有利なことに、ユーザーが、特定の色、テクスチャ、またはその他の特徴付ける機能を有する第一のハウジング部分および第二のハウジング部分を組み合わせることによって、自身のエアロゾル発生装置の設計をカスタマイズすることを可能にする場合がある。
【0120】
本明細書で使用される場合、「係合された」という用語は、エアロゾル発生装置が第一のハウジング部分および第二のハウジング部分と一緒に完全に組み立てられた時に、エアロゾル発生装置の外部ハウジングを形成する状態を指す。下記でより詳細に考察するように、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分が一緒に押される場合、二つの部分が最大の意図される程度まで一緒に押される時、第一のハウジング部分は、第二のハウジング部分と係合する。
【0121】
第一のハウジング界面上に第一の貯蔵部を提供することは、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分と組み合わせて封止材料を使用することを可能にする場合がある。
【0122】
封止材料の提供は、ダストまたは他の微粒子が、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面に沿ってエアロゾル発生装置の中へと通ることを低減または防止する場合がある。これは有利なことに、エアロゾル発生ユニットが損傷されるようになることからさらに保護する場合がある。
【0123】
下記に記述するように、封止材料は、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面に提供されてもよい。例えば、組み立ての前に、封止材料は、第一のハウジング界面または第二のハウジング界面のうちの少なくとも一つの上に提供されてもよい。しかしながら、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、封止材料は圧縮される場合があり、また毛細管作用によってまたは別の方法で第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面に沿って流れる場合がある。これは、封止を損なう場合があるため、望ましくない場合がある。封止材料は、第一もしくは第二のハウジング内表面、または第一もしくは第二のハウジング外表面のうちの少なくとも一つの上へと界面を通って外へと出る場合さえもある。これは、視覚的に魅力的ではない場合があり、またはエアロゾル発生ユニットの機能と干渉する場合があるため、望ましくない場合がある。
【0124】
その結果、第一のハウジング界面内に貯蔵部を提供することは、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に、何らかの過剰な封止材料を捉え、そして保持するように作用する場合がある。これは有利なことに、封止材料が、第一もしくは第二のハウジング内表面、または第一もしくは第二のハウジング外表面のいずれかへと流れるのを防止する場合がある。
【0125】
第一の貯蔵部は、第一のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部を備えてもよい。
【0126】
この場合、凹部は、第一のハウジング界面の周囲に延びる単一の連続的なループとして提供されてもよい。
【0127】
これは、封止材料を、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の全長の周囲に提供することを可能にする場合がある。これは、今度は、有利なことに、封止材料の保持を改善し、かつ封止材料が第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の外へと漏れることをさらに防止する場合がある。
【0128】
第一の貯蔵部は、第一のハウジング界面の周囲に位置する複数の凹部を備えてもよい。
【0129】
この場合、凹部は、第一のハウジング界面内の複数の個別の凹部として提供されてもよい。複数の個別の凹部の提供は、有利なことに、封止材料が、界面の周囲の異なる点で、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間で界面の外へ漏れるのを防止する場合がある。
【0130】
複数の凹部は、任意の数の凹部を備えてもよい。例えば、複数の凹部は、少なくとも2個、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、または少なくとも25個の個々の凹部を備えてもよい。複数の凹部の凹部は、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の周囲に均等に離隔してもよい。
【0131】
エアロゾル発生装置は、封止材料をさらに備えてもよい。封止材料は、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面において提供されてもよい。封止材料は、第一のハウジング界面上に提供されてもよい。封止材料は、第二のハウジング界面上に提供されてもよい。
【0132】
第二のハウジング界面は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に、封止材料が第一の貯蔵部を少なくとも部分的に充填してもよいように位置する封止材料を含んでもよい。
【0133】
上述のように、封止材料の提供は、ダストまたは他の微粒子が、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面に沿ってエアロゾル発生装置の中へと通ることを低減または防止する。これは有利なことに、エアロゾル発生ユニットが損傷されるようになることからさらに保護する場合がある。第一のハウジング界面の第一の貯蔵部に近い第二のハウジング界面上の場所において封止材料を提供することによって、過剰な封止材料は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、貯蔵部の中へと容易に流れる場合がある。
【0134】
封止材料は、第二のハウジング界面へと接着されてもよい。
【0135】
封止材料は、封止材料の一連の個別の部分として提供されてもよい。封止材料は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面全体の周囲に封止連続体を提供してもよい。
【0136】
これは、有利なことに、界面全体に封止材料の途切れのないバリアが提供されるため、ダストまたは他の微粒子の侵入をさらに防止する場合がある。封止材料は、例えば、組み立て前の第二のハウジング界面上に封止材料の個別の部分として提供されてもよいことが理解される。第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、圧力は、封止材料を拡散させて第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面全体の周囲に封止連続体を形成する場合がある。別の方法として、封止材料は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する前でさえも、例えば、第二のハウジング界面上に封止連続体として提供される場合がある。
【0137】
封止材料は、任意の材料を含んでもよい。封止材料は、IPコード(保護等級)に従ってIP67に適合する材料を含んでもよい。封止材料は、弾性的に変形可能であってもよい。封止材料は、高分子材料を含んでもよい。例えば、封止材料は、シリコーン、ゴム、ポリエーテル、およびアクリレートのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0138】
封止材料は接着材料を含んでもよい。接着剤封止材料の提供は、有利なことに、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング部分を第二のハウジング部分に保持するのに役立つ場合がある。これはまた、有利なことに、封止材料と第一および第二のハウジング界面との間の封止も改善する場合がある。
【0139】
第一のハウジング界面は、第一の着座部分を備えてもよく、また第二のハウジング界面は、第二の着座部分を備えてもよく、第一の着座部分は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第二の着座部分と接触する。
【0140】
第一の着座部分および第二の着座部分の提供は、有利なことに、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合した時、ユーザーへと明確な表示を提供する場合がある。例えば、ユーザーは、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分を一緒に押すことによってエアロゾル発生装置を組み立ててもよい。ユーザーは、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分のさらなる移動を防止する抵抗をユーザーが感じるまで、これを行ってもよい。この抵抗は、第一の着座部分が第二の着座部分と接触することによって提供される場合がある。第一の着座部分および第二の着座部分のうちの少なくとも一つは、補強されてもよい。これは有利なことに、第一の着座部分および第二の着座部分のうちの少なくとも一つの寿命を改善する場合がある。
【0141】
第一の着座部分は、第一の貯蔵部と第一のハウジング外表面との間に配設されてもよい。これは有利なことに、封止材料が第一の貯蔵部からエアロゾル発生装置の外表面へと通ることを防止する場合がある。
【0142】
第一の着座部分は、第一のハウジング外表面へと延びてもよい。これは有利なことに、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合した時に、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間にギャップが見えないため、エアロゾル発生装置の外部からの清浄な外観を提供する場合がある。
【0143】
下記に記述されるように、第二のハウジング界面上に第二の貯蔵部が提供されてもよい。この場合、第二の着座部分は、第二の貯蔵部と第二のハウジング外表面との間に配設されてもよい。
【0144】
第一の着座部分は、第一のハウジング界面の周囲で連続体の状態で延びてもよく、また第二の着座部分は、第二のハウジング界面の周囲で連続体の状態で延びてもよい。
【0145】
これは有利なことに、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面全体を通して、封止材料が第一の貯蔵部からエアロゾル発生装置の外表面へと通ることを防止する場合がある。
【0146】
エアロゾル発生装置は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合した時に、第一のハウジング部分を第二のハウジング部分へと保持するための保持手段をさらに備えてもよい。
【0147】
これは有利なことに、使用中に第一のハウジング部分および第二のハウジング部分が不注意に取り外されることを防止する場合がある。
【0148】
保持手段は、任意の保持手段であってもよい。例えば、保持手段としては、磁気保持手段、締まり嵌め、またはラッチを含んでもよい。保持手段は、第一のハウジング部分上に提供される保持凹部と、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に保持突出部が保持凹部と係合するように配設された第二のハウジング部分上に提供される保持突出部とを備えてもよい。
【0149】
第一のハウジング界面が第一の着座部分を備え、また第二のハウジング界面が第二の着座部分を備える場合、保持突出部は、第一の着座部分が第二の着座部分と接触する時に、保持凹部と係合してもよい。
【0150】
第一の貯蔵部は、任意の深さを有してもよい。第一の貯蔵部は、少なくとも0.05ミリメートルの深さを有してもよい。例えば、第一の貯蔵部は、少なくとも0.075ミリメートル、または少なくとも0.1ミリメートルの深さを有してもよい。
【0151】
本明細書で使用される場合、「深さ」という用語は、貯蔵部の開口部から貯蔵部の反対側の端までの、貯蔵部の開口部と直角を成す方向での最大距離を指す。
【0152】
第一の貯蔵部は、0.5ミリメートル以下の深さを有してもよい。例えば、第一の貯蔵部は、0.25ミリメートル以下、または0.1ミリメートル以下の深さを有してもよい。
【0153】
第一の貯蔵部は、約0.1ミリメートルの深さを有してもよい。
【0154】
第一の貯蔵部は、任意の幅を有してもよい。第一の貯蔵部は、少なくとも0.1ミリメートルの幅を有してもよい。例えば、第一の貯蔵部は、少なくとも0.25ミリメートル、または少なくとも0.4ミリメートルの幅を有してもよい。
【0155】
本明細書で使用される場合、「幅」という用語は、貯蔵部の深さに対して垂直な方向における貯蔵部の開口部の最小寸法を指す。第一の貯蔵部が第一のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部として提供される場合、幅は、凹部の深さに対して垂直な連続的な凹部の開口部の最小寸法を指す。
【0156】
第一の貯蔵部は、1ミリメートル以下の幅を有してもよい。例えば、第一の貯蔵部は、0.75ミリメートル以下、または0.5ミリメートル以下の幅を有してもよい。
【0157】
第一の貯蔵部は、約0.43ミリメートルの幅を有してもよい。
【0158】
第二のハウジング界面は、封止材料を受容するための第二の貯蔵部を備えてもよく、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一の貯蔵部は第二の貯蔵部と整列する。
【0159】
第一の貯蔵部と同様に、第二のハウジング界面内に第二の貯蔵部を提供することは、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、あらゆる過剰な封止材料を収集し、そして保持するように作用する場合がある。これは有利なことに、封止材料が、第一もしくは第二のハウジング内表面、または第一もしくは第二のハウジング外表面のいずれかへと流れるのを防止する場合がある。
【0160】
第一の貯蔵部と整列された第二の貯蔵部の提供は有利なことに、より大きい量の過剰な封止材料を同じ場所に保持することを可能にする。第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一の凹部の開口部は、第二の貯蔵部の開口部と整列してもよく、これにより二つの貯蔵部は流体連通する。
【0161】
第二の貯蔵部は、第二のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部を備えてもよい。
【0162】
この場合、凹部は、第二のハウジング界面の周囲に延びる単一の連続的なループとして提供されてもよい。
【0163】
これは、封止材料を、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の全長の周囲に提供することを可能にする場合がある。これは、今度は、有利なことに、封止材料の保持を改善し、かつ封止材料が第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の外へと漏れることをさらに防止する場合がある。
【0164】
第二の貯蔵部は、第二のハウジング界面の周囲に位置する複数の凹部を備えてもよい。
【0165】
この場合、凹部は、第二のハウジング界面内の複数の個別の凹部として提供されてもよい。複数の個別の凹部の提供は、有利なことに、封止材料が、界面の周囲の異なる点で、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間で界面の外へ漏れるのを防止する場合がある。
【0166】
複数の凹部は、任意の数の凹部を備えてもよい。例えば、複数の凹部は、少なくとも2個、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、または少なくとも25個の個々の凹部を備えてもよい。複数の凹部の凹部は、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面の周囲に均等に離隔してもよい。
【0167】
第二の貯蔵部は、任意の深さを有してもよい。第二の貯蔵部は、少なくとも0.05ミリメートルの深さを有してもよい。例えば、第二の貯蔵部は、少なくとも0.075ミリメートル、または少なくとも0.1ミリメートルの深さを有してもよい。
【0168】
第二の貯蔵部は、0.5ミリメートル以下の深さを有してもよい。例えば、第二の貯蔵部は、0.25ミリメートル以下、または0.1ミリメートル以下の深さを有してもよい。
【0169】
第二の貯蔵部は、約0.1ミリメートルの深さを有してもよい。
【0170】
第二の貯蔵部は、任意の幅を有してもよい。第二の貯蔵部は、少なくとも0.1ミリメートルの幅を有してもよい。例えば、第二の貯蔵部は、少なくとも0.25ミリメートル、または少なくとも0.4ミリメートルの幅を有してもよい。
【0171】
第二の貯蔵部は、1ミリメートル以下の幅を有してもよい。例えば、第二の貯蔵部は、0.75ミリメートル以下、または0.5ミリメートル以下の幅を有してもよい。
【0172】
第二の貯蔵部は、約0.43ミリメートルの幅を有してもよい。
【0173】
第一および第二の貯蔵部の開口部は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸と整列されてもよい。
【0174】
本明細書で使用される場合「長軸方向軸」という用語は、エアロゾル発生装置の最も長い寸法と平行な軸を指す。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸に沿って第一のハウジング部分を第二のハウジング部分に向かって摺動することによって組み立てられてもよい。この場合、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面は、エアロゾル発生装置の横断軸と平行であってもよい。
【0175】
本明細書で使用される場合「横断軸」という用語は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸と垂直な軸を指す。
【0176】
第一のハウジング部分および第二のハウジング部分は、実質的に同じ長さを有してもよく、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面は、長軸方向軸に沿ってエアロゾル発生装置の真ん中にあってもよいことを意味する。
【0177】
第一のハウジング界面は、第一のハウジング内表面と第一のハウジング外表面との間の最短線である場合があり、また第二のハウジング界面は、第二のハウジング内表面と第二のハウジング外表面との間の最短線である場合があるため、エアロゾル発生装置の長軸方向軸と整列した第一および第二の貯蔵部の開口部を提供することは、有利なことに、エアロゾル発生装置の構造を単純化する場合がある。
【0178】
第一のハウジング部分および第二のハウジング部分がエアロゾル発生装置の横断軸に沿って交わる場合、エアロゾル発生装置の長軸方向軸と整列した第一および第二の貯蔵部の提供は、追加的な構成要素を必要とすることなく、第一および第二の貯蔵部を既存の第一のハウジング界面および第二のハウジング界面内に含むことを可能にする場合がある。
【0179】
第一および第二の貯蔵部の開口部は、エアロゾル発生装置の横断軸と整列されてもよい。
【0180】
第一のハウジング界面は、第一のハウジング内表面と第一のハウジング外表面との間の曲がりくねった経路をたどってもよい。同様に、第二のハウジング界面は、第二のハウジング内表面と第二のハウジング外表面との間の曲がりくねった経路をたどってもよい。これは、ハウジングの内表面とハウジングの外表面との間の直線と比較して、第一のハウジング界面および第二のハウジング界面の長さを増加する場合がある。第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の曲がりくねった界面の提供は、有利なことに、界面の延ばされた長さに起因して、いかなる封止材料も第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面から外へと漏れるのを防止する場合がある。
【0181】
曲がりくねった界面は、長軸方向に延びる第一のハウジング界面および第二のハウジング界面の一部分を含んでもよい。第一の凹部および第二の凹部は、長軸方向に延びるハウジング界面の部分上に提供されてもよい。この場合、第一および第二の貯蔵部の開口部は、エアロゾル発生装置の横断軸と整列されてもよい。
【0182】
本発明は特許請求の範囲で定義される。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記述される別の実施例、実施形態、または態様のうちの任意の一つ以上の特徴と組み合わせられてもよい。
【0183】
実施例1:エアロゾル発生装置であって、エアロゾル発生ユニットと、第一のハウジング内表面、第一のハウジング外表面、および第一のハウジング内表面と第一のハウジング外表面との間に位置する第一のハウジング界面を備える第一のハウジング部分と、第二のハウジング内表面、第二のハウジング外表面、および第二のハウジング内表面と第二のハウジング外表面との間に位置する第二のハウジング界面を備える第二のハウジング部分と、を備え、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合可能であり、これにより、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング内表面および第二のハウジング内表面が一緒に、エアロゾル発生ユニットを受容するための内部ハウジング空間を画定し、かつ第一のハウジング界面および第二のハウジング界面が一緒に、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面を画定し、第一のハウジング界面が、封止材料を受容するための第一の貯蔵部を備える、エアロゾル発生装置。
【0184】
実施例2:第一の貯蔵部が、第一のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部を備える、実施例1によるエアロゾル発生装置。
【0185】
実施例3:第一の貯蔵部が、第一のハウジング界面の周囲に位置する複数の凹部を備える、実施例1によるエアロゾル発生装置。
【0186】
実施例4:第二のハウジング界面が、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に、封止材料が第一の貯蔵部を少なくとも部分的に充填してもよいように位置する封止材料を含む、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0187】
実施例5:封止材料が、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の界面全体の周囲に封止連続体を提供する、実施例4によるエアロゾル発生装置。
【0188】
実施例6:封止材料が接着材料を含む、実施例4または実施例5によるエアロゾル発生装置。
【0189】
実施例7:第一のハウジング界面が第一の着座部分を備え、かつ第二のハウジング界面が第二の着座部分を備え、かつ第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に第一の着座部分が第二の着座部分と接触する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0190】
実施例8:第一の着座部分が、第一の貯蔵部と第一のハウジング外表面との間に配設される、実施例7によるエアロゾル発生装置。
【0191】
実施例9:第一の着座部分が、第一のハウジング界面の周囲に連続体の状態で延び、かつ第二の着座部分が、第二のハウジング界面の周囲に連続体の状態で延びる、実施例7または実施例8によるエアロゾル発生装置。
【0192】
実施例10:第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合された時、第一のハウジング部分を第二のハウジング部分へと保持するための保持手段をさらに備える、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0193】
実施例11:保持手段が、第一のハウジング部分の上に提供された保持凹部と、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時に保持突出部が保持凹部と係合するように配設された第二のハウジング部分の上に提供された保持突出部とを備える、実施例10によるエアロゾル発生装置。
【0194】
実施例12:第一の貯蔵部が、少なくとも0.05ミリメートルの深さを有する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0195】
実施例13:第一の貯蔵部が、0.5ミリメートル以下の深さを有する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0196】
実施例14:第一の貯蔵部が、少なくとも0.1ミリメートルの幅を有する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0197】
実施例15:第一の貯蔵部が、1ミリメートル以下の幅を有する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0198】
実施例16:第二のハウジング界面が、封止材料を受容するための第二の貯蔵部を備え、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分と係合する時、第一の貯蔵部が第二の貯蔵部と整列する、いずれかの先行する実施例によるエアロゾル発生装置。
【0199】
実施例17:第二の貯蔵部が、第二のハウジング界面の周囲に延びる連続的な凹部を備える、実施例16によるエアロゾル発生装置。
【0200】
実施例18:第二の貯蔵部が、第二のハウジング界面の周囲に位置する複数の凹部を備える、実施例16によるエアロゾル発生装置。
【0201】
実施例19:第二の貯蔵部が、少なくとも0.05ミリメートルの深さを有する、実施例16~18のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
【0202】
実施例20:第二の貯蔵部が、0.5ミリメートル以下の深さを有する、実施例16~19のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
【0203】
実施例21:第一および第二の貯蔵部の開口部が、エアロゾル発生装置の長軸方向軸と整列される、実施例16~20のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
【0204】
実施例22:第一および第二の貯蔵部の開口部が、エアロゾル発生装置の横断軸と整列される、実施例16~20のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
【国際調査報告】