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特表2024-538897無線ネットワークにおける中継構成のための方法、デバイス、およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】無線ネットワークにおける中継構成のための方法、デバイス、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/14 20180101AFI20241018BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20241018BHJP
   H04W 76/11 20180101ALI20241018BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20241018BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W88/14
H04W76/11
H04W88/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545803
(86)(22)【出願日】2021-10-21
(85)【翻訳文提出日】2023-08-29
(86)【国際出願番号】 CN2021125174
(87)【国際公開番号】W WO2023065198
(87)【国際公開日】2023-04-27
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】チェン, リン
(72)【発明者】
【氏名】ワン, メンジェン
(72)【発明者】
【氏名】ドゥー, ウェイチャン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ, ウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD23
5K067EE03
5K067EE22
5K067GG01
5K067HH21
(57)【要約】
本開示は、概して、無線通信におけるサイドリンク通信のための方法、デバイス、およびシステムに関する。CUによって実施される1つの方法は、第1の転送メッセージを無線通信ノードの中央ユニット(CU)に伝送することを含み、第1の転送メッセージは、無線ネットワークにおける中継UEに関連付けられた第1のメッセージに基づき、第1の転送メッセージは、以下のフィールド:CUにおいて遠隔UEを識別するCUレベル遠隔UE識別子(ID)、DUにおいて遠隔UEを識別するDUレベル遠隔UE ID、遠隔UEのID、または遠隔UEのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークにおける無線通信ノードの分散型ユニット(DU)によって実施される方法であって、前記方法は、
第1の転送メッセージを前記無線通信ノードの中央ユニット(CU)に伝送することを含み、
前記第1の転送メッセージは、以下のフィールド:
前記CUにおいて遠隔UEを識別するCUレベル遠隔UE識別子(ID)、
前記DUにおいて遠隔UEを識別するDUレベル遠隔UE ID、
前記遠隔UEのID、または
前記遠隔UEのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)
のうちの少なくとも1つをさらに備えている、方法。
【請求項2】
前記第1の転送メッセージを前記CUに伝送する前、前記方法は、
第1のメッセージを中継UEから受信することをさらに含み、
前記第1のメッセージは、前記無線ネットワークにおける前記遠隔UEのための無線リソース制御(RRC)接続を設定するための要求を示し、
前記第1のメッセージは、前記遠隔UEを示し、
前記第1の転送メッセージは、前記第1のメッセージに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記遠隔UEの前記IDは、前記DU、前記CU、または前記無線ネットワークにおける中継UEの範囲内の遠隔UEを識別するローカルUE ID、または、前記遠隔UEの層2(L2)ソースIDのうちの1つを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のメッセージは、前記遠隔UEから伝送される第2のメッセージを備え、
前記第1のメッセージは、適合層を備え、前記適合層は、サブヘッダを備え、前記サブヘッダは、前記遠隔UEのIDを備えている、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のメッセージを前記中継UEから受信後、前記方法は、
前記DUレベル遠隔UE ID、または
前記遠隔UEのID
のうちの1つに基づいて、前記遠隔UEと前記中継UEとの間の関連付けを確立することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
第2の転送メッセージを前記CUから受信することであって、前記第2の転送メッセージは、RRCメッセージに基づき、前記第2の転送メッセージは、以下のフィールド:
前記CUレベル遠隔UE ID;
前記DUレベル遠隔UE ID、または
前記RRCメッセージに関連付けられたシグナリング無線ベアラ(SRB)ID、
のうちの少なくとも1つをさらに備えている、ことと、
前記RRCメッセージを前記中継UEに転送することと
をさらに含み、
前記RRCメッセージは、前記遠隔UEのIDを備えている、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の転送メッセージを前記CUから受信後、前記方法は、
前記第2の転送メッセージ内で搬送される前記DUレベル遠隔UE IDに基づいて前記遠隔UEを識別することと、
前記識別された遠隔UEに基づいて前記遠隔UEの前記IDを取得することと
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記RRCメッセージを前記中継UEに転送する前、前記方法は、
前記遠隔UEと前記中継UEとの間の関連付けに基づいて前記中継UEを識別することと、
前記遠隔UEの前記IDおよび前記RRCメッセージに関連付けられたSRB IDを適合層のサブヘッダ内にカプセル化することと
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記CUレベル遠隔UE IDは、前記遠隔UEのgNB-CU UE F1AP IDを備え、
前記DUレベル遠隔UE IDは、前記遠隔UEのgNB-DU UE F1AP IDを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の転送メッセージは、以下のフィールド:
前記CUにおいて中継UEを識別するCUレベル中継UE ID、または
前記DUにおいて中継UEを識別するDUレベル中継UE ID
のうちの少なくとも1つをさらに備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記CUレベル中継UE IDは、前記中継UEのgNB-CU UE F1AP IDを備え、
前記DUレベル中継UE IDは、前記中継UEのgNB-DU UE F1AP IDを備えている、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
無線ネットワークにおける無線通信ノードのCUによって実施される方法であって、前記方法は、
第1のF1アプリケーションプロトコル(F1AP)シグナリングを前記無線通信ノードのDUに伝送し、中継UEのためのUEコンテキストを構成すること、または、
第2のF1APシグナリングを前記DUに伝送し、遠隔UEのためのUEコンテキストを構成すること
を含み、
前記遠隔UEは、前記中継UEを使用する前記無線通信ノードまでの間接経路で構成される、方法。
【請求項13】
前記第1のF1APシグナリングは、
前記CUにおいて中継UEを識別するCUレベル中継UE ID、
前記DUにおいて中継UEを識別するDUレベル中継UE ID、
前記遠隔UEの前記ID、
前記中継UEと前記遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルを構成するための要求、
前記中継UEと前記無線通信ノードとの間のUu RLCチャネルを構成するための要求、または
ベアラマッピング構成
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記中継UEと前記遠隔UEとの間の前記PC5 RLCチャネルを構成するための前記要求は、構成されるべきPC5 RLCチャネルのリストを備え、構成されるべきPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各PC5 RLCチャネルは、
前記PC5 RLCチャネルのID、
前記PC5 RLCチャネルのサービスの質(QoS)プロファイル、
QoSフローと前記PC5 RLCチャネルとの間のマッピング、
QoSフローレベルQoSプロファイル、
制御プレーントラフィックタイプ、
前記PC5 RLCチャネルのRLCモード、
ベアラマッピング情報、または
前記遠隔UEの前記ID
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
構成されるべきPC5 RLCチャネルの前記リストは、
設定されるべきPC5 RLCチャネルのリスト、
修正されるべきPC5 RLCチャネルのリスト、または
解放されるべきPC5 RLCチャネルのリスト
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記PC5 RLCチャネルまたは前記QoSフローの前記QoSプロファイルは、パケット遅延上限(PDB)情報のうちの少なくとも1つを備えている、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記PDB情報は、前記中継UEと遠隔UEとの間のパケット遅延上限を示す、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記中継UEと前記無線通信ノードとの間の前記Uu RLCチャネルを構成するための前記要求は、構成されるべきUu RLCチャネルの前記リストを備え、構成されるべきUu RLCチャネルの前記リスト内の各Uu RLCチャネルは、
前記Uu RLCチャネルのID、
前記Uu RLCチャネルのQoSプロファイル、
QoSフローと前記Uu RLCチャネルとの間のマッピング、
QoSフローレベルQoSプロファイル、
制御プレーントラフィックタイプ、
前記Uu RLCチャネルのRLCモード、または
ベアラマッピング構成
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
構成されるべきUu RLCチャネルの前記リストは、
設定されるべきUu RLCチャネルのリスト、
修正されるべきUu RLCチャネルのリスト、または
解放されるべきUu RLCチャネルのリスト
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記Uu RLCチャネルの前記QoSプロファイルは、パケット遅延上限(PDB)情報を備えている、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記PDB情報は、前記無線通信ノードと前記中継UEとの間のパケット遅延上限、または前記DUと前記中継UEとの間のパケット遅延上限のうちの1つを示す、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のF1APシグナリングを前記DUに伝送後、前記方法は、
前記DUから、前記第1のF1APシグナリングに対する第1の応答メッセージを受信することをさらに含み、前記第1の応答メッセージは、
PC5 RLCチャネル構成、または
Uu RLCチャネル構成
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項12に記載の方法。
【請求項23】
前記Uu RLCチャネル構成または前記PC5 RLCチャネル構成は、前記第1の応答メッセージ内のDU/CU RRC情報内で搬送される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記PC5 RLCチャネル構成は、
設定されたPC5 RLCチャネルのリスト、
設定に失敗したPC5 RLCチャネルのリスト、または
修正されたPC5 RLCチャネルのリスト、
のうちの少なくとも1つを備え、
前記Uu RLCチャネル構成は、
設定されたUu RLCチャネルのリスト、
設定に失敗したUu RLCチャネルのリスト、または
修正されたUu RLCチャネルのリスト
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
設定されたUu RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルまたは修正されたUu RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、
Uu RLCチャネルID、または
Uu論理チャネルID
のうちの少なくとも1つを備え、
設定に失敗したUu RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、Uu RLCチャネルIDおよび対応する失敗原因を備えている、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
設定されたPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルまたは修正されたPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、
PC5 RLCチャネルID、または
PC5論理チャネルID
のうちの少なくとも1つを備え、
設定に失敗したPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、PC5 RLCチャネルIDおよび対応する失敗原因を備えている、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記第2のF1APシグナリングは、
前記CUにおいて遠隔UEを識別するCUレベル遠隔UE ID、
前記DUにおいて遠隔UEを識別するDUレベル遠隔UE ID、
前記遠隔UEのID、
前記中継UEと前記遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルを構成するための要求、または
ベアラマッピング構成
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項12に記載の方法。
【請求項28】
前記遠隔UEの前記IDは、前記無線通信ノードおよび前記中継UEに関して遠隔UEを識別するローカルUE ID、または前記遠隔UEのL2ソースIDのうちの1つを備えている、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第2のF1APシグナリングを前記DUに伝送後、前記方法は、前記DUから、前記第2のF1APシグナリングに対する第2の応答メッセージを受信することをさらに含み、前記第2の応答メッセージは、PC5 RLCチャネル構成を備えている、請求項12に記載の方法。
【請求項30】
前記PC5 RLCチャネル構成は、前記第2の応答メッセージ内のDU/CU RRC情報内で搬送される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記PC5 RLCチャネル構成は、
設定されたPC5 RLCチャネルのリスト、
設定に失敗したPC5 RLCチャネルのリスト、または
修正されたPC5 RLCチャネルのリスト
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
設定されたPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルまたは修正されたPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、
PC5 RLCチャネルID、または
PC5論理チャネルID、
のうちの少なくとも1つを備え、
設定に失敗したPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、PC5 RLCチャネルIDおよび対応する失敗原因を備えている、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
無線ネットワークにおける無線通信ノードの中央ユニット(CU)によって実施される方法であって、前記方法は、
遠隔UEのIDを前記遠隔UEに送信することを含み、前記遠隔UEの前記IDは、中継UEを介して前記遠隔UEと前記無線通信ノードとの間でトラフィックを中継するために使用される、方法。
【請求項34】
前記遠隔UEの前記IDを送信する前、前記方法は、
前記遠隔UEの前記IDを要求する前記中継UEからの要求を受信することをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記要求は、
前記遠隔UEからのRRC設定要求メッセージ、
前記遠隔UEからの層-2リンク確立メッセージ、または
前記遠隔UEからの第1のUu RRCメッセージ
のうちの1つを前記中継UEが受信することによってトリガされる、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信することは、
前記中継UEを中継器として使用して、前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信することを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信する前、前記方法は、
前記遠隔UEが前記無線通信ノードとの間接接続に切り替えられる必要があるかどうかを決定することをさらに含み、
前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信することは、
前記遠隔UEが前記間接接続に切り替えられる必要があることの決定において、RRC再構成メッセージを介して前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信することを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
前記遠隔UEの前記IDは、前記無線通信ノードによって割り当てられる、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信する前、前記方法は、
ハンドオーバ応答メッセージを標的無線通信ノードから受信することをさらに含み、前記ハンドオーバ応答メッセージは、前記遠隔UEの前記IDを備えている、請求項33に記載の方法。
【請求項40】
無線ネットワークにおける無線通信ノードのCUによって実施される方法であって、前記方法は、
第1のメッセージを前記無線通信ノードのDUに伝送し、前記DUと中継UEとの間のUu RLCチャネルを構成すること、または、
第2のメッセージを前記DUに伝送し、前記中継UEと遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルの中継UE側構成を構成すること
を含み、
前記Uu RLCチャネルまたは前記PC5 RLCチャネルは、前記遠隔UEに向けられたトラフィックを送達するために使用され、前記中継UEは、前記遠隔UEと前記無線通信ノードとの間の中継器としての役割を果たす、方法。
【請求項41】
前記第1のメッセージおよび前記第2のメッセージは、前記中継UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリング、または非UE特有のF1APシグナリングのうちの1つを介して伝送される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記第1のメッセージは、以下のフィールド:
前記Uu RLCチャネルのID、
前記Uu RLCチャネルのサービスの質(QoS)プロファイル、
QoSフローと前記Uu RLCチャネルとの間のマッピング、
QoSフローレベルQoSプロファイル、
制御プレーントラフィックタイプ、
前記Uu RLCチャネルのRLCモード、または
ベアラマッピング構成
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記QoSフローと前記Uu RLCチャネルとの間の前記マッピングは、前記遠隔UEの前記ID、QoSフロー識別子(QFI)、または前記Uu RLCチャネルのIDのうちの少なくとも1つを備えている、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記遠隔UEの前記IDは、
前記CUにおいて前記遠隔UEを識別するCUレベル遠隔UE ID、
前記DUにおいて前記遠隔UEを識別するDUレベル遠隔UE ID、
前記遠隔UEを識別するローカルUE ID、
前記遠隔UEのL2 ID、または
前記遠隔UEのC-RNTI
のうちの1つを備えている、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記制御プレーントラフィックタイプは、
シグナリング無線ベアラ0(SRB0)、
SRB1、
SRB2、または
SRB3
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
前記制御プレーントラフィックタイプは、優先順位レベルによって表される、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
前記第2のメッセージは、以下のフィールド:
前記PC5 RLCチャネルのID、
前記PC5 RLCチャネルのQoSプロファイル、
QoSフローと前記PC5 RLCチャネルとの間のマッピング、
QoSフローレベルQoSプロファイル、
制御プレーントラフィックタイプ、
前記PC5 RLCチャネルのRLCモード、
ベアラマッピング情報、または
前記遠隔UEのID
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項40に記載の方法。
【請求項48】
第3のメッセージを前記DUに伝送し、前記PC5 RLCチャネルの遠隔UE側構成を構成することをさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項49】
前記第3のメッセージは、前記遠隔UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリング、または非UE特有のF1APシグナリングのうちの1つを介して伝送される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記第3のメッセージは、以下のフィールド:
前記PC5 RLCチャネルのID、
前記PC5 RLCチャネルのQoS構成、
QoSフローと前記PC5 RLCチャネルとの間のマッピング、
QoSフローレベルQoS、
制御プレーントラフィックタイプ、
前記PC5 RLCチャネルのRLCモード、
ベアラマッピング情報、または
前記中継UEのID
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
第4のメッセージを前記DUに伝送し、前記遠隔UEのダウンリンク(DL)ユーザプレーン(UP)トラフィックをサポートするためのベアラマッピングを構成することをさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項52】
前記第4のメッセージは、前記中継UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリングを介して伝送され、前記第4のメッセージは、前記遠隔UEのGTP-Uトンネルと前記中継UEの前記Uu RLCチャネルのIDとの間のマッピングを備えている、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記第4のメッセージは、前記遠隔UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリングを介して伝送され、
前記第4のメッセージは、前記遠隔UEのGTP-Uトンネルと前記中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを備え、前記Uu RLCチャネルは、前記Uu RLCチャネルのIDと前記中継UEのIDとの組み合わせによって識別される、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
第5のメッセージを前記DUに伝送し、前記遠隔UEのダウンリンク(DL)制御プレーン(CP)トラフィックをサポートするためのベアラマッピングを構成することをさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項55】
前記第5のメッセージは、前記中継UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリングを介して伝送され、前記第5のメッセージは、前記遠隔UEのSRBと前記中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを備え、前記遠隔UEの前記SRBは、前記SRBのIDと前記遠隔UEのIDとの組み合わせによって識別される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記第5のメッセージは、前記遠隔UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリングを介して伝送され、前記第5のメッセージは、前記遠隔UEのSRBと前記中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを備え、前記Uu RLCチャネルは、前記Uu RLCチャネルのIDと前記中継UEのIDとの組み合わせによって識別される、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
無線ネットワークにおける第1の無線通信ノードのCUによって実施される方法であって、前記方法は、
第1のメッセージを前記第1の無線通信ノードのDUに伝送することを含み、前記第1のメッセージは、中継UEまたは遠隔UEのうちの少なくとも1つに関するサイドリンク通信認可情報を備えている、方法。
【請求項58】
前記サイドリンク通信認可情報は、
前記中継UEのための5G ProSe層-2UE/ネットワーク中継認可、または
前記中継UEのための層-3UE/ネットワーク中継認可、
5G ProSe層-2遠隔UE認可、または
ProSe直接発見認可
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記無線ネットワークのアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)または前記無線ネットワークの第2の無線通信ノードから受信された第2のメッセージに基づいて前記サイドリンク通信認可情報を受信することをさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
無線ネットワークにおける無線デバイスによって実施される方法であって、前記方法は、
前記無線デバイスのIDを前記無線ネットワークにおける無線通信ノードのCUから受信することを含み、前記無線デバイスの前記IDは、中継UEを介して前記無線デバイスと前記無線通信ノードとの間でトラフィックを中継するために使用される、方法。
【請求項61】
前記無線デバイスのIDを受信する前、前記方法は、
メッセージを前記中継UEに送信することをさらに含み、前記メッセージは、前記無線デバイスの前記IDを要求することを示す、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記メッセージは、
RRC設定要求メッセージ、
層-2リンク確立メッセージ、または
第1のUu RRCメッセージ
のうちの1つを備えている、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記無線デバイスのIDを前記CUから受信することは、
前記中継UEを中継器として使用して、前記無線デバイスのIDを前記CUから受信すること、または、
RRC再構成メッセージを介して前記無線デバイスのIDを前記CUから受信すること
を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
前記RRC再構成メッセージは、前記無線デバイスが前記無線通信ノードとの間接接続に切り替えられる必要があることの決定において、前記中継UEを中継器として使用して前記CUから送信される、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記無線デバイスの前記IDは、前記無線通信ノードまたは前記CUによって割り当てられる、請求項60に記載の方法。
【請求項66】
前記無線デバイスの前記IDは、ハンドオーバ構成メッセージを介して前記無線通信ノードに送信される標的無線通信ノードによって割り当てられる、請求項60に記載の方法。
【請求項67】
コンピュータ命令を記憶するためのメモリと、前記メモリと通信するプロセッサとを備えている無線通信のためのデバイスであって、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、前記プロセッサは、請求項1-66のいずれか1項に記載の方法を実装するように構成される、デバイス。
【請求項68】
非一過性コンピュータ読み取り可能なプログラム媒体を備えているコンピュータプログラム製品であって、前記非一過性コンピュータ読み取り可能なプログラム媒体は、その上に記憶されたコンピュータコードを有し、前記コンピュータコードは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、請求項1-66のいずれか1項に記載の方法を前記1つ以上のプロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、無線通信を対象とし、特に、サイドリンク通信のための方法、デバイス、およびシステムを対象とする。
【背景技術】
【0002】
無線マルチメディアサービスの開発に伴って、高データレートサービスの需要が、著しく増加している。そのような条件下では、無線通信ネットワークのシステム容量およびサービス区域の要件は、より高くなる。他方、公共安全性、ソーシャルネットワーク、短距離データ共有、ローカル広告等の用途シナリオをサポートするために、1つのデバイスが別の隣接するデバイスと通信することを可能にする近接サービスの需要も、増加している。結果として、デバイス間(D2D)通信技術が、そのような需要にサービス供給するために提案されている。D2D技術を採用することによって、無線通信ネットワークの負担は、減少させられ得、ユーザ機器の電力消費は、減らされ得、データレートは、増加させられ得、ネットワークインフラストラクチャのロバスト性は、改良され得る。D2D技術は、近接サービス(ProSe)またはサイドリンク通信とも称され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、無線通信ネットワークにおけるサイドリンク通信のための方法、デバイス、およびシステムを対象とする。
【0004】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークにおける無線通信ノードの分散型ユニット(DU)によって実施される方法が、開示される。方法は、第1の転送メッセージを無線通信ノードの中央ユニット(CU)に伝送することを含み得、第1の転送メッセージは、以下のフィールド:CUにおいて遠隔UEを識別するCUレベル遠隔UE識別子(ID)、DUにおいて遠隔UEを識別するDUレベル遠隔UE ID、遠隔UEのID、または遠隔UEのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークにおける無線通信ノードの中央ユニット(CU)によって実施される方法が、開示される。方法は、第1のF1アプリケーションプロトコル(F1AP)シグナリングを無線通信ノードのDUに伝送し、中継UEのためのUEコンテキストを構成すること、または、第2のF1APシグナリングをDUに伝送し、遠隔UEのためのUEコンテキストを構成することであって、遠隔UEは、中継UEを使用する無線通信ノードまでの間接経路で構成される、ことを含み得る。
【0006】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークにおける無線通信ノードのCUによって実施される方法が、開示される。方法は、遠隔UEのIDを遠隔UEに送信することを含み得、遠隔UEのIDは、中継UEを介して遠隔UEと無線通信ノードとの間でトラフィックを中継するために使用される。
【0007】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークにおける無線通信ノードのCUによって実施される方法が、開示される。方法は、第1のメッセージを無線通信ノードのDUに伝送し、DUと中継UEとの間のUu RLCチャネルを構成すること、または、第2のメッセージをDUに伝送し、中継UEと遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルの中継UE側構成を構成することを含み得、Uu RLCチャネルおよびPC5 RLCチャネルは、遠隔UEに向けられたトラフィックを送達するために使用され、中継UEは、遠隔UEと無線通信ノードとの間の中継器としての役割を果たす。
【0008】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークにおける第1の無線通信ノードのCUによって実施される方法が、開示される。方法は、第1のメッセージを第1の無線通信ノードのDUに伝送することを含み得、第1のメッセージは、中継UEまたは遠隔UEのうちの少なくとも1つに関するサイドリンク通信認可情報を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークにおける無線デバイスによって実施される方法が、開示される。方法は、無線デバイスのIDを無線ネットワークにおける無線デバイスのCUから受信することを含み得、無線デバイスのIDは、中継UEを介して無線デバイスと無線通信ノードとの間でトラフィックを中継するために使用される。
【0010】
いくつかの実施形態では、ネットワーク要素または無線デバイスが、開示され、ネットワーク要素または無線デバイスは、プロセッサとメモリとを備え、プロセッサは、メモリからコードを読み出し、実施形態のいずれかに記載される任意の方法を実装するように構成されている。
【0011】
いくつかの実施形態では、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能な媒体コードを備えているコンピュータプログラム製品であって、コードは、プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに実施形態のいずれかに記載された任意の方法を実装させる、コンピュータプログラム製品が、開示される。
【0012】
上記の実施形態およびその実装の他の側面および代替は、以下の図面、説明、および請求項において、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、例示的無線通信ネットワークを示す。
【0014】
図2図2は、例示的無線ネットワークノードを示す。
【0015】
図3図3は、例示的ユーザ機器を示す。
【0016】
図4図4は、サイドリンク通信のための例示的データ経路を示す。
【0017】
図5図5は、無線通信ネットワークにおける適合層を伴う例示的プロトコルスタックを示す。
【0018】
図6図6は、遠隔UEのためのローカルIDを配分するための例示的プロシージャを示す。
【0019】
図7図7は、遠隔UEのためのローカルIDを配分するための別の例示的プロシージャを示す。
【0020】
図8図8は、サイドリンク通信開始に関する例示的プロシージャを示す。
【0021】
図9図9は、サイドリンク通信開始に関する別の例示的プロシージャを示す。
【0022】
図10図10は、サイドリンク通信プロシージャのための例示的メッセージフローを示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(無線通信ネットワーク)
図1は、コアネットワーク110と、無線アクセスネットワーク(RAN)120とを含む例示的無線通信ネットワーク100を示す。コアネットワーク110は、少なくとも1つのモビリティ管理エンティティ(MME)112および/または少なくとも1つのアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)をさらに含む。コアネットワーク110に含まれ得る、他の機能は、図1に示されていない。RAN120は、複数の基地局、例えば、基地局122および124をさらに含む。基地局は、4G LTEのための少なくとも1つの進化型NodeB(eNB)、または5G新規無線(NR)のための次世代NodeB(gNB)、またはUMTS NodeB等の任意の他のタイプの信号伝送/受信デバイスを含み得る。eNB122は、S1インターフェースを介してMME112と通信し得る。eNB122とgNB124との両方は、Ngインターフェースを介してAMF114に接続し得る。各基地局は、少なくとも1つのセルを管理し、サポートする。例えば、基地局gNB124は、セル1、セル2、およびセル3を管理し、サポートするように構成され得る。
【0024】
gNB124は、中央ユニット(CU)と、少なくとも1つの分散ユニット(DU)とを含み得る。CUおよび少なくとも1つのDUは、共同設置され得るか、または、それらは、異なる場所に分割され得る。CUおよびDUは、F1インターフェースを介して接続され得る。代替として、5Gネットワークに接続することが可能なeNBに関して、それは、同様に、CUと少なくとも1つのDUとに分割され、それらは、それぞれ、ng-eNB-CUおよびng-eNB-DUと称され得る。ng-eNB-CUおよび少なくとも1つのng-eNB-DUは、W1インターフェースを介して接続され得る。
【0025】
無線通信ネットワーク100は、複数のUE、例えば、UE130と、UE132とを含み得る。UEは、Uuインターフェースを介して基地局に接続され得る。例えば、図1に示されるように、UE130は、Uuインターフェースを介してgNB124に接続される。加えて、サイドリンク通信が、サポートされ得、UE132は、UE130を中継器として使用することによって、基地局に間接的に接続し得る。サイドリンク通信設定では、UE132は、遠隔UEと称され得、UE130は、中継UEと称され得る。遠隔UEと中継UEとは、図1に示されるように、PC5インターフェースを介して接続され得る。
【0026】
無線通信ネットワーク100は、例えば、2G、3G、4G/LTE、または5Gセルラー通信ネットワークとして実装され得る。対応して、基地局122および124は、2G基地局、3G NodeB、LTE eNB、または5G NR gNBとして実装され得る。UE160は、無線通信ネットワーク100にアクセスすることが可能である移動または固定通信デバイスとして実装され得る。UE160は、携帯電話、ラップトップコンピュータ、タブレット、携帯情報端末、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、MTC/eMTCデバイス、分散型遠隔センサデバイス、路側補助機器、XRデバイス、およびデスクトップコンピュータを含み得るが、それらに限定されない。UE160は、PC5インターフェースを介して別のUEへのサイドリンク通信をサポートし得る。
【0027】
下記の説明は、図1に示されるように、セルラー無線通信システムに焦点を当てるが、基本原理は、無線デバイスをページングするための他のタイプの無線通信システムにも適用可能である。これらの他の無線システムは、限定ではないが、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、およびWiMaxネットワークを含み得る。
【0028】
図2は、ネットワーク基地局(例えば、無線アクセスネットワークノード)、コアネットワーク(CN)、および/または動作および保守(OAM)を実装するための電子デバイス200の例を示す。1つの実装では、例示的電子デバイス200は、UEおよび/または他の基地局と通信情報を伝送/受信するために、無線伝送/受信(Tx/Rx)回路網208を含み得る。電子デバイス200は、他の基地局および/またはコアネットワークとの通信のためのネットワークインターフェース回路網209も含み得る。ネットワークインターフェース回路網は、光学または有線相互接続、イーサネット(登録商標)、および/または他のデータ伝送媒体/プロトコルに基づき得る。電子デバイス200は、オペレータ等と通信するための入/出力(I/O)インターフェース206を含み得る。
【0029】
電子デバイス200は、システム回路網204も含み得る。システム回路網204は、プロセッサ221および/またはメモリ222を含み得る。メモリ222は、オペレーティングシステム224と、命令226と、パラメータ228とを含み得る。命令226は、ネットワークノードの機能を実施するために、プロセッサ221のうちの1つ以上による実行のために構成され得る。パラメータ228は、命令226の実行をサポートするためのパラメータを含み得る。例えば、パラメータは、ネットワークプロトコル設定値、帯域幅パラメータ、無線周波数マッピング割り当て、および/または他のパラメータを含み得る。
【0030】
図3は、端末デバイス300(例えば、ユーザ機器(UE))を実装するための電子デバイスの例を示す。UE300は、モバイルデバイス、例えば、スマートフォン、または任意の他のデバイス内に配置された無線通信モジュールであり得る。UE300は、以下の一部または全部を含み得る:通信インターフェース302、システム回路網304、入/出力インターフェース(I/O)306、ディスプレイ回路網308、およびストレージ309。ディスプレイ回路網は、ユーザインターフェース310を含み得る。システム回路網304は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または他の論理/回路網の任意の組み合わせを含み得る。システム回路網304は、例えば、1つ以上のシステムオンチップ(SoC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、別々のアナログおよびデジタル回路、および他の回路網とともに実装され得る。システム回路網304は、UE300内の任意の所望の機能性の実装の一部であり得る。その点に関して、システム回路網304は、例として、音楽およびビデオのデコーディングおよび再生、例えば、MP3、MP4、MPEG、AVI、FLAC、AC3、またはWAVデコーディングおよび再生;アプリケーションの起動;ユーザ入力の承認;アプリケーションデータの保存および読み出し;一例として、インターネット接続のためのセルラー電話コールまたはデータ接続の確立、維持、および終了;無線ネットワーク接続、Bluetooth(登録商標)接続、または他の接続の確立、維持、および終了;および、ユーザインターフェース310に関する関連情報の表示を促進する論理を含み得る。ユーザインターフェース310および入/出力(I/O)インターフェース306は、グラフィカルユーザインターフェース、タッチセンサ式ディスプレイ、触知フィードバックまたは他の触知出力、音声または顔認識入力、ボタン、スイッチ、スピーカおよび他のユーザインターフェース要素を含み得る。I/Oインターフェース306の追加の例は、マイクロホン、ビデオおよび静止画像カメラ、温度センサ、振動センサ、回転および向きセンサ、ヘッドセットおよびマイクロホン入/出力ジャック、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ、メモリカードスロット、放射センサ(例えば、IRセンサ)、および他のタイプの入力を含み得る。
【0031】
図3を参照すると、通信インターフェース302は、無線周波数(RF)伝送(Tx)および受信(Rx)回路網316を含み得、それは、1つ以上のアンテナ314を通して、信号の伝送および受信をハンドリングする。通信インターフェース302は、1つ以上の送受信機を含み得る。送受信機は、変調/復調回路網、デジタル/アナログコンバータ(DAC)、シェーピングテーブル、アナログ/デジタルコンバータ(ADC)、フィルタ、波形シェーパ、フィルタ、前置増幅器、電力増幅器、および/または1つ以上のアンテナを通して、または(いくつかのデバイスに関して)物理的(例えば、有線)媒体を通して、伝送および受信するための他の論理を含む無線送受信機であり得る。伝送および受信される信号は、多種多様なフォーマット、プロトコル、変調(例えば、QPSK、16-QAM、64-QAM、または256-QAM)、周波数チャネル、ビットレート、およびエンコーディングのいずれかに準拠し得る。1つの具体的例として、通信インターフェース302は、2G、3G、BT、Wifi、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)+、4G/ロングタームエボリューション(LTE)、および5G規格下の伝送および受信をサポートする送受信機を含み得る。しかしながら、下で説明される技法は、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP(登録商標))、GSM(登録商標)アソシエーション、3GPP(登録商標)2、IEEE、または他のパートナシップまたは規格団体に由来するかどうかにかかわらず、他の無線通信技術にも適用可能である。
【0032】
図3を参照すると、システム回路網304は、1つ以上のプロセッサ321と、メモリ322とを含み得る。メモリ322は、例えば、オペレーティングシステム324と、命令326と、パラメータ328とを記憶する。プロセッサ321は、UE300のための所望の機能性を行うための命令326を実行するように構成され得る。パラメータ328は、命令326のための構成および動作オプションを提供および規定し得る。メモリ322は、UE300が通信インターフェース302を通して送信するであろう、または受信している任意のBT、Wifi、3G、4G、5G、または他のデータも記憶し得る。種々の実装では、UE300のためのシステム電力は、バッテリまたは変換器等の電力貯蔵デバイスによって、供給され得る。
【0033】
(サイドリンク通信)
サイドリンク通信は、サービス区域を拡張し、無線通信ネットワークの電力消費を改良することを狙いとする。サイドリンクベースの中継通信は、屋内中継通信、スマート農園、スマート工場、および公共安全性サービス等の用途に適用され得る。図1は、サイドリンクベースの中継通信を適用するための2つのモードを示す。
【0034】
(モード1:UE/ネットワーク中継)
モード1では、UE132は、不良サービス区域条件を伴うエリア内、またはサービス区域を全く伴わないエリア内に存在し得る。UE132は、ネットワークによって含まれる近隣のUE130を介してネットワーク(例えば、gNB124)と通信することを可能にされる。結果として、ネットワークのサービス区域は、拡張され、ネットワークの容量は、増加させられる。このシナリオでは、UE130は、UE/ネットワーク中継UE(または、簡単のために中継UE)と称され得、UE132は、遠隔UEと称され得ることに留意されたい。
【0035】
(モード2:UE/UE中継)
緊急状況(例えば、地震)中、無線通信ネットワークが、異常に動作し得るか、または、ネットワークのサイドリンク通信範囲が、拡張される必要がある。したがって、中継通信は、UEが中継UEを介して互いに通信を有することを可能にするために設計される。図1に示されるように、UE134は、UE136(または図1に示されない、複数の中継UE)を介してUE138と通信し得、UE136は、モード2では、UE/UE中継UEと称される。
【0036】
(中継スキーム)
UEトラフィック中継をサポートするために、2つのスキームが、中継のための異なる層を使用して実装され得る。1つのスキームは、層3((例えば、インターネットプロトコル(IP)層)ベースであり得、別のスキームは、層2(例えば、アクセス層)ベースであり得る。層3ベースの中継は、UEのIP層情報(例えば、IPアドレスおよび/またはIPポート数)に従って、データを転送する一方、層2ベースの中継は、ユーザプレーン(UP)および制御プレーン(CP)のデータをアクセス層内でルーティングおよび転送する。層2中継は、ネットワーク要素(例えば、コアネットワークおよび/または基地局)が、遠隔UEおよび中継をより効果的に管理することを可能にし得る。
【0037】
(CUおよびDU分割アーキテクチャ)
上で説明されるように、gNB124は、1つのCUと、複数のDUとを含み得、gNBのRAN機能性は、CUとDUとに分散される。例えば、RAN機能は、5Gプロトコルスタックのパケットデータ収束プロトコル(PDCP)層と無線リンク制御(RLC)層との間の点において分割され得、DUは、RLC層機能まで(RLC層機能を含む)の全てのプロセスをハンドリングし、CUは、コアネットワークに先立って、PDCP層および上位層機能をハンドリングするであろう。PDCP層およびそれ以降からのスタックの分離を通して、CUは、プロビジョニングされたネットワークにおける複数の異種技術の中のクラウドベースの収束点としての機能を果たすことが可能であり、故に、CUは、複数の異種DUにサービスすることが可能であろう。
【0038】
図4は、CU/DU分割アーキテクチャ下のサイドリンク通信の例示的実装を示す。本開示では、データ機能性の観点から、UEのためのデータトラフィックは、制御プレーン(CP)トラフィックと、ユーザプレーン(UP)トラフィックとを含む。データ方向の観点から、データトラフィックは、アップリンク(UL)トラフィックと、ダウンリンク(DL)トラフィックとを含む。例えば、図4では、ULトラフィックは、遠隔UEまたは中継UEから開始され、CUに伝送され得、CUは、ULトラフィックをコアネットワークにさらに転送し得る。DLトラフィックは、コアネットワークから送信され、遠隔UEまたは中継UEに送達され得る。図4に示されるように、遠隔UEは、DUへの直接アクセスを有していないので、遠隔UEに向けられたDL/ULトラフィックは、中継UEによって、中継される必要がある。さらに、遠隔UEのためのトラフィック410と、中継UEのためのトラフィック412とが存在し得る。CU/DU分割展開では、CU、DU、および中継UE等の関与するネットワーク要素が、トラフィックを適宜ルーティングするように、トラフィックのソースおよび宛先を識別することが可能であることが重要である。例えば、トラフィック410に関して、DUは、Uu RLCチャネル420を使用し得、Uu RLCチャネル420は、遠隔UEに関連付けられている。トラフィック412に関して、DUは、Uu RLCチャネル422を使用し得、Uu RLCチャネル422は、中継UEに関連付けられている。別の例に関して、中継UEは、それ自体に向けられたトラフィックと、遠隔UEに向けられたトラフィックとを識別し得る。中継UEは、PC5 RLCチャネルを介してトラフィックを遠隔UEに転送(または中継)し得る。
【0039】
本開示では、UEの識別子(ID)が、トラフィックをルーティングするための標識として使用され得る。UEのIDは、例えば、ローカルUE ID、UEの層2(L2)ソースID、UEのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)等を含み得る。ローカルUE IDは、CU、DU、中継UEの範囲内であるUE、および遠隔UEを識別し得る識別子を含み得る。ローカルUE IDは、gNB(またはCU)によって割り当てられ得る。
【0040】
UEとgNB(すなわち、CU+DU)との間のトラフィック送達をサポートするために、種々のリソースが、関与するネットワーク要素に対して構成される必要がある。例えば、図4に示されるように、これらのリソースは、以下を含み得る:CUとDUとの間のGPRSトンネルプロトコル(GTP)トンネル;DUと中継UEとの間のUu無線リンク制御(RLC)チャネルを含むUuインターフェース;および、中継UEと遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルを含むPC5インターフェース。リソースの各タイプは、複数のインスタンスを含み得る。例えば、いくつかのリソースインスタンスが中継UE自体のためのトラフィックをサポートするために配分され得る一方、いくつかのリソースインスタンスは、遠隔UEのためのトラフィックをサポートするために配分され得る。さらに、Uu RLCチャネル等のあるタイプのリソースインスタンスに関して、各リソースインスタンスは、異なる特性で構成され得る。特性は、サービスの質(QoS)、データトラフィックタイプ(例えば、ユーザプレーンデータまたは制御プレーンデータ)、ベアラマッピング等を含み得る。例えば、PC5 RLCチャネルは、より高いQoS要件をサポートし、別のPC5 RLCチャネルは、より低いQoS要件をサポートする。別の例に関して、Uu RLCチャネルは、シグナリング無線ベアラ(SRB)1にマッピングされ、別のRLCチャネルは、SRB2にマッピングされる。別の例に関して、あるGTPトンネルは、遠隔UEトラフィック伝送のために構成され、別のGTPトンネルは、中継UEトラフィック伝送のために構成される。GTPトンネル、Uu RLCチャネル、およびPC5 RLCチャネルは、単に、使用されるべき例示的プロトコル/リンクであり、他のタイプのプロトコル/リンクも、データ/信号伝送を実装するために適合され得ることに留意されたい。
【0041】
本開示では、種々の実施形態は、少なくとも以下ための解決策を提供するために開示される:関与するネットワーク要素における遠隔UEを識別すること;、遠隔UEのためのトラフィックを中継するための種々のリソースを構成すること;遠隔UEへのトラフィック中継をサポートするためのシステム情報をオーサリングすることおよび送達すること。これらの実施形態では、種々のタイプのシグナリングが、CU、DU、中継UE、および遠隔UE等のネットワーク要素間で使用され得る。シグナリングは、UE特有(または、UEが関連付けられている)シグナリングと、非UE特有(または、UEが関連付けられていない)シグナリングとを含み得る。さらなる詳細は、以下の節に説明されるであろう。
【0042】
(L2適合層とのサイドリンク通信)
本開示では、適合層が、遠隔UEのID等のサイドリンク通信関連情報を搬送するために使用され得、サイドリンク通信関連情報は、前で説明されたような遠隔UEのローカルID、または遠隔UEのL2ソースID、または別の形態のUE IDを含む。
【0043】
図5は、L2 UE/ネットワーク中継のための例示的プロトコルスタックを示す。基礎原理は、ユーザプレーン(UP)および制御プレーン(CP)の両方に適用される。適合層514および516は、中継UEとgNBとの間のUuインターフェースにおいて、RLCサブ層の上部に設置される。同様に、適合層510および512は、遠隔UEと中継UEとの間のPC5インターフェースにおいて、RLCサブ層の上部に設置される。
【0044】
本開示では、適合層上において、サブヘッダが、遠隔UEと中継UEとの間および/または中継UEとDUとの間で中継されるトラフィックに追加され得る。遠隔UEのIDおよび/または無線ベアラ(RB)ID等の遠隔UE関連情報は、サブヘッダ内にカプセル化され得る。したがって、層2レベルでは、関与するネットワーク要素は、トラフィックのソースまたは宛先を解決し得る。図5は、サブヘッダ522を伴う適合層520の詳細図を示す。サブヘッダは、遠隔UEのIDおよび/またはRB IDでカプセル化される。換言すると、遠隔UEのIDおよび/またはRB IDは、サブヘッダ522内で搬送され得る。1つの実装では、RBは、シグナリングRB(SRB)またはデータRB(DRB)を含み得る。本開示では、遠隔UEに関連付けられる、データパケットが、遠隔UEと、中継UEと、DUとの間で通信されるとき、適合層サブヘッダが、識別情報を搬送するために使用され得る。データパケットは、シグナリングおよびユーザデータを搬送し得る。
【0045】
図5に示されるように、Uuインターフェース上では、SDAP層およびPDCP層が、遠隔UEとgNBとの間で終結させられる一方、RLC層、MAC層、およびPHY層は、遠隔UEと中継UEとの間または中継UEとgNBとの間で終結させられる。したがって、遠隔UEのためのトラフィック中継をサポートするために、PC5 RLC層が、遠隔UEおよび中継UE上に構成される必要があり得、Uu RLC層が、中継UEおよびgNB(またはgNBのDU)上に構成される必要があり得る。図5に示されないが、無線リソース制御(RRC)層も、遠隔UEとgNBとの間で終結させられ得る。
【0046】
図5に示されるように、CU/DU分割シナリオでは、適合層は、DUレベル内で終結させられる。遠隔UEの観点から、遠隔UEのUuデータ無線ベアラ(DRB)に対応するF1-Uトンネルが、DUとCUとの間に設定され得る。同様に、遠隔UEに対応するF1-C接続が、DUとCUとの間で維持される。
【0047】
(実施形態1)
前節に説明されるように、遠隔UEのトラフィック中継をサポートするために、適合層は、UuインターフェースおよびPC5インターフェースの両方上でサポート(または実装)される。適合層サブヘッダは、遠隔UEのIDおよび中継されるトラフィックのRB IDを含み得る。中継UEは、遠隔UEのIDを適合層サブヘッダから解決する必要があり得る。一方、遠隔UEは、中継UEによって中継されるべきトラフィックを開始するとき、同じIDをカプセル化する必要があり得る。遠隔UEのIDは、ローカルIDを含み得、それは、CU、DU、および中継UEの範囲内の遠隔UE、および遠隔UEを識別し得る。本実施形態では、遠隔UEのローカルIDは、gNBによって割り当てられ得る。
【0048】
本実施形態では、遠隔UEのためのローカルIDを要求および分配する方法に関する種々の実装が、説明される。
【0049】
図6を参照すると、遠隔UEおよび中継UEは、以下のステップを使用して、遠隔UEのローカルIDを取得し得る。本開示では、各実施形態のためのステップは、例示的目的のためにすぎず、他の代替も、適用され得る。例えば、ステップの一部のみが、実施される必要があり得る。別の例に関して、一続きのステップが、調節され得る。別の例に関して、いくつかのステップは、組み合わせられ得る(例えば、いくつかのメッセージが、1つのメッセージ内に組み合わせられ得る)。別の例に関して、単一ステップが、分割され得る(例えば、1つのメッセージが、2つのサブメッセージを介して送信され得る)。
【0050】
(ステップ1)
遠隔UEが、RRCメッセージ、例えば、PC5 RLCチャネルを介してRRCSetupRequestメッセージを中継UEに送信することによって、サイドリンク通信を開始する。
【0051】
代替として、遠隔UEは、ステップ1において、層-2リンク確立メッセージ(例えば、直接通信要求)または第1のUu RRCメッセージを送信し、ローカルID(遠隔UEのための)入手プロセスをトリガし得る。さらなる詳細は、下で説明される。
【0052】
(ステップ2)
中継UEは、遠隔UEのローカルIDの知識をまだ有していない。RRCSetupRequestメッセージを受信すると、中継UEは、遠隔UEのローカルIDをgNBから要求し得る。例えば、中継UEは、SidelInkUEInformationまたは他のRRCシグナリングをgNBに送信し、遠隔UEのローカルIDを要求し得る。SidelInkUEInformationまたは他のRRCシグナリングは、以下のうちの少なくとも1つを含み得る:遠隔UEの宛先L2 ID、遠隔UEの指示(または識別子)、または遠隔UEのローカルIDを要求するための指示。
【0053】
代替として、層-2リンク確立メッセージを遠隔UEから受信すると、中継UEが接続状態にある場合、中継UEは、SidelInkUEInformationまたは他のRRCシグナリングを介して遠隔UEのためのローカルIDを要求し得る。
【0054】
別の代替として、第1のUu RRCメッセージを遠隔UEから受信すると、中継UEがアイドルまたは非アクティブ状態にある場合、中継UEは、SidelInkUEInformationまたは他のRRCシグナリングを介して遠隔UEのためのローカルIDを要求し得る。
【0055】
(ステップ3)
ローカルIDのための要求を受信すると、gNB(例えば、CU)は、RRCReconfigurationメッセージを介して遠隔UEのローカルIDで中継UEに応答し得る。
【0056】
1つの実装では、PC5インターフェース上の適合層のサブヘッダは、SRB0メッセージのために適用可能ではないこともある。すなわち、遠隔UEがSRB0メッセージを中継UEに送信するとき、遠隔UEがそのローカルIDでサブヘッダをカプセル化していない。これは、サイドリンク通信セッションが開始されるとき、遠隔UEがそれに割り当てられるローカルIDをまだ受信していないからであり得る。したがって、中継UEがSRB0メッセージを遠隔UEから受信するとき、中継UEは、適合層のサブヘッダを単独でカプセル化し、SRB0の適切なルーティングを確実にする必要がある。中継UEがgNBによって割り当てられるローカル遠隔UE IDを受信した後のみ(例えば、上記のステップ3を介して)、中継UEが遠隔UEのローカルIDを適合層サブヘッダ内にカプセル化し、SRB0 RRCメッセージをgNBに転送し得ることに留意されたい。
【0057】
1つの実装では、gNBが、遠隔UEのローカルIDを中継UEに送信した後、中継UEは、例えば、PC5 RRCシグナリングを介してローカルIDを遠隔UEに転送し得る。遠隔UEは、次いで、gNBに向かって中継されるべき後続メッセージ(例えば、SRB1、SRB2等)およびデータパケットをカプセル化することが可能であり得る。
【0058】
1つの実装では、中継UEは、複数の遠隔UEをサポートし得る。効率を改良するために、中継UEは、複数のローカルIDをgNBから一度に要求し得る。例えば、中継UEは、要求される遠隔ローカルIDの数をgNBに送信し得る。gNBは、次に、複数の遠隔UEのためのローカルIDのリストで中継UEに応答し得る。後に、遠隔UEがPC5インターフェースを介して中継UEと接続を試みるとき、または、遠隔UEが第1のRRCメッセージを中継UEに送信するとき、中継UEは、ローカルIDをローカルIDのリストから選択し、それを遠隔UEに割り当て得る。中継UEは、割り当てられたローカルUEを遠隔UEにさらに通知し得る。中継UEは、遠隔UEのL2ソースIDおよびその対応するローカルIDをgNBに送信することも選定し得、したがって、gNBは、遠隔UEのローカルIDとその対応するL2ソースIDとの間のマッピングを確立し得る。1つの実装では、UEのL2宛先IDも、特定のUEを識別するために使用され得る。
【0059】
1つの実装では、中継UEによって通知されるのではなく、遠隔UEのためのローカルIDは、直接、遠隔UEに向かったRRCシグナリングメッセージを介してgNBによって構成され得る。例えば、図7に示されるように、ステップ1における遠隔UEからのRRCSetupRequestメッセージを受信すると、gNBは、ステップ2において、ローカルUE IDを搬送するメッセージを送信し得る。メッセージは、RRCSetupメッセージ、RRCResumeメッセージ、RRCReestablishmentメッセージ、またはRRCReconfigurationメッセージ等を含み得る。
【0060】
1つの実装では、遠隔UEのためのローカルIDは、適合層サブヘッダを介して遠隔UEに送達され得る。例えば、RRCResume/RRCReestablishmentメッセージが、PC5 RLCチャネルを介して遠隔UEに送達されるとき、適合層サブヘッダを搬送し得、適合層サブヘッダは、遠隔UEに関するローカルUE IDおよび/またはRB ID情報を含み得る。遠隔UEは、ローカルIDおよび/またはRB IDを適合層サブヘッダからカプセル化解除し得る。続いて、遠隔UEは、アップリンクトラフィックのための適合層サブヘッダをカプセル化し得る。
【0061】
1つの実装では、UEは、gNBとの直接接続から間接接続に切り替えられ得る。例えば、遠隔UEの信号サービス区域条件が、閾値を下回ると決定される場合。これは、直接/間接経路切り替えシナリオと称される。このシナリオでは、切り替えられるべきUEは、候補遠隔UEである。gNBは、候補遠隔UEのためのローカルIDを割り当て、好適な中継UEを見出し、切り替えをサポートし得る。gNBは、次いで、例えば、RRCReconfigurationメッセージを介して候補遠隔UEのためのローカルIDを中継UEまたは候補遠隔UEのいずれかに送信し得る。
【0062】
(実施形態2)
遠隔UEのためのトラフィックを適切にルーティングするために、DUは、遠隔UEのローカルIDを把握する必要がある。加えて、CUおよびDUはまた、例えば、各UEのIDを使用することによって、中継UEを遠隔UEに関連付けることが可能であるべきである。
【0063】
CU/DU分割シナリオでは、CUとDUとは、F1インターフェースを介して通信し得る。F1アプリケーションプロトコル(F1AP)は、F1AP機能を履行するために要求される、DUとCUとの間のシグナリングサービスを提供する。F1APサービスは、2つのグループ、すなわち、UEが関連付けられていない(または非UE特有の)グループと、UEが関連付けられた(またはUE特有の)グループとに分割される。F1APメッセージがUEに関連付けられているとき、UEに関連付けられた論理F1接続が、DUおよびCUにおいてUEを識別することを促進するために使用される。UEが関連付けられる論理F1-接続は、GNB-CU UE F1AP IDおよびGNB-DU UE F1AP ID等のIDによって識別され得る。例えば、受信されたUEが関連付けられたF1APメッセージに関して、CUは、GNB-CU UE F1AP ID情報要素(IE)に基づいて関連付けられたUEを識別する。同様に、DUは、GNB-DU UE F1AP ID IEに基づいて関連付けられたUEを識別する。
【0064】
1つの実装では、UEが関連付けられた論理F1-接続は、F1UEコンテキストがgNB-DU内で設定される前、存在し得る。UEは、RRCリンク設定を開始すると、RRCSetupRequestメッセージをDUに送信する。DUは、この初期RRCメッセージをCUに転送し得る。転送は、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを介して実施され得る。このメッセージは、UEのためのgNB-DU UE F1AP IDと、DUによって配分されたUEのC-RNTIとを含み得る。
【0065】
1つの実装では、DL RRCメッセージ転送に関して、転送メッセージは、DUがUEに配分するgNB-DU UE F1AP IDと、CUがUEに配分するgNB-CU UE F1AP IDとを含み得る。後続のUE特有のF1APシグナリングに関して、gNB-DU UE F1AP IDおよびgNB-CU UE F1AP IDが、含まれ、したがって、DUおよび/またはCUは、特定のUEを識別することが可能であり得る。
【0066】
層2中継スキームを使用するサイドリンク通信では、DUが、遠隔UEの中継アップリンク制御プレーン(UL CP)パケットを受信すると、DUは、適合層サブヘッダ内に含まれる遠隔UEのローカルUE IDを遠隔UEの対応するgNB-DU UE F1AP IDおよび/またはgNB-CU UE F1AP IDに関連付けることが可能であるべきである。次いで、DUは、遠隔UEの論理F1接続を介して遠隔UEのUL CPパケットを転送し得る(RRCシグナリングを搬送し得る)。同様に、遠隔UEのダウンリンク制御プレーン(DL CP)パケットに関して、CUは、遠隔UEの論理F1接続を介して遠隔UEのRRCシグナリングを転送すべきであり、遠隔UEが関連付けられたF1APシグナリングは、遠隔UEのgNB-DU UE F1AP IDおよび/またはgNB-CU UE F1AP IDを含むべきであり、それは、DUによって、対応する遠隔UEを識別するために使用され得る。次いで、DUは、遠隔UEのローカルIDおよび/またはRB IDで中継DL CPパケットの適合層サブヘッダをカプセル化する。
【0067】
本実施形態では、種々の実装が、DUが遠隔UEのIDと遠隔UEのgNB-DU UE F1AP ID(またはgNB-CU UE F1AP ID)との間の関連付けを確立することを促進するために説明される。遠隔UEのIDは、gNBによって割り当てられるローカルID(またはローカルUE IDと称される)を含み得る。
【0068】
(実装1)
本実装では、中継UEは、遠隔UEのローカルIDを認知している。
【0069】
本実装における例示的メッセージフローに関して、図8を参照されたい。
【0070】
(ステップ1)
中継UEが、RRCSetupRequestメッセージを遠隔UEから受信する。中継UEは、遠隔UEのローカルIDおよびRB IDでRRCSetupRequestメッセージの適合層サブヘッダをカプセル化し得る。
【0071】
(ステップ2)
中継UEが、Uu RLCチャネルを介して中継されるRRCSetupRequestメッセージをDUに転送する。
【0072】
(ステップ3)
RRCSetupRequestメッセージを受信すると、DUは、適合層サブヘッダに基づいて、それがSRB0メッセージに対応することを検出し得る。DUは、中継UEと遠隔UEとの間の関連付けを記録し得る。
【0073】
DUは、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERをCUに送信する。INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERは、以下のフィールドのうちの少なくとも1つを含み得る:遠隔UEのためのgNB-DU UE F1AP ID;遠隔UEのためのC-RNTI;遠隔UEのID;RRC-コンテナ等。遠隔UEのIDは、gNBによって割り当てられるローカルIDまたは遠隔UEのL2ソースIDであり得る。CUがローカルIDを割り当てるので、ローカルIDがCUによって把握されていることに留意されたい。
【0074】
INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERを受信すると、CUは、遠隔UEのためのIDに基づいて遠隔UEをそのL2ソースIDに関連付け得る。CUは、遠隔UEを中継UEに関連付け得る。CUは、遠隔UEのローカルIDが所与の中継UEによって以前に要求されているので、または、ローカルIDが、CUがローカルIDを割り当てるとき、中継UEに関連付けられた遠隔UEに割り当てられるので、遠隔UEのL2ソースIDまたはローカルIDを中継UE(PC5インターフェースを介して遠隔UEに接続される)に関連付け得る。加えて、CUは、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージに基づいて遠隔UEのC-RNTIおよび遠隔UEのgNB-DU UE F1AP IDを認知し得る。
【0075】
(ステップ4)
CUが、DL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをDUに送信し、それは、遠隔UEのgNB-DU UE F1AP ID、遠隔UEのgNB-CU UE F1AP ID、遠隔UEに割り当てられるSRB ID(またはRB ID)、およびRRCコンテナを含み得る。RRCコンテナは、gNBから遠隔UEに送信されるRRCSetupメッセージを含み得る。
【0076】
(ステップ5)
DL RRC MESSAGE TRANSFERを受信すると、DUが、(メッセージ内の)gNB-DU UE F1AP IDおよびRRCcontainer内のRRCメッセージの対応するSRBに基づいて遠隔UEを識別することが可能であり得る。次いで、DUは、遠隔UEのローカルIDおよびSRB IDで適合層サブヘッダをカプセル化し、次いで、RRCメッセージ(例えば、RRCSetup)を中継UEに送達し得る。
【0077】
(ステップ6)
Uu RLCチャネルを介したRRCメッセージを受信すると、中継UEは、適合層サブヘッダに基づいてメッセージが遠隔UEに向けられていることを識別することが可能であり得る。DUは、適合層サブヘッダを除去し、次いで、PC5 RRCチャネルを介してRRCSetupメッセージを遠隔UEに転送する。
【0078】
(実装2)
本実装は、実装1に類似し、6つのステップも含む。簡単のため、変動を伴うステップのみが、下で説明される。他のステップは、上記の実装1内の対応するステップに戻って参照され得る。
【0079】
(ステップ3)
RRCSetupRequestメッセージを受信すると、DUは、適合層サブヘッダに基づいて、それがSRB0メッセージに対応することを検出し得る。DUは、中継UEと遠隔UEとの間の関連付けを記録し得る。
【0080】
DUが、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERをCUに送信する。INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERは、以下のフィールドのうちの少なくとも1つを含み得る:遠隔UEのためのgNB-DU UE F1AP ID、遠隔UEのためのC-RNTI、遠隔UEのID、RRC-コンテナ、中継UEのためのgNB-DU UE F1AP ID、中継UEのためのgNB-DU UE F1AP ID等。遠隔UEのIDは、gNBによって割り当てられるローカルIDまたは遠隔UEのL2ソースIDであり得る。ローカルIDは、CUがローカルIDを割り当てるため、CUによって把握されていることに留意されたい。
【0081】
INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERを受信すると、CUは、中継UEのgNB-DU UE F1AP IDおよび/または中継UEのgNB-CU UE F1AP IDに基づいて遠隔UEを中継UEに関連付け得る。加えて、CUは、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージに基づいて遠隔UEのC-RNTIおよび遠隔UEのgNB-DU UE F1AP IDを認知し得る。
【0082】
(実装3)
上で説明されるように、直接/間接経路切り替えシナリオでは、UEは、gNBへの直接接続から間接接続に切り替えられ得る。切り替えの前、gNBは、予定されている切り替えのためにUEを構成し得る。例に関しては、図9を参照されたい。上で説明されるように、gNBは、CUと、DUとを含む。
【0083】
(ステップ1)
gNBが、遠隔UEが中継UEを介した間接アクセスに切り替えられる必要があることを決定する。CUは、RRCReconfigurationメッセージを介して遠隔UEのためのローカルIDを配分し得る。RRCReconfigurationは、割り当てられた中継UEに関連する情報も含み得る。
【0084】
(ステップ2)
応答として、遠隔UEが、RRCReconfigurationCompleteメッセージを中継UEに送信する。PC5インターフェースにおける適合層は、RRCReconfigurationCompleteメッセージのためにカプセル化される。適合層は、サブヘッダを有する。遠隔UEは、遠隔UEのIDおよびRB IDで適合層サブヘッダをカプセル化し得る。遠隔UEのIDは、UEのローカルIDまたは遠隔UEのL2ソースIDのうちの1つを含み得る。
【0085】
(ステップ3)
中継UEが、非アクティブまたはアイドル状態にあり得、gNBとのRRC接続を有していないこともある。中継UEは、gNBとRRC接続設定を開始し、それ自体のL2ソースIDをgNBに送信し得る。gNBは、この中継UEが、gNBが経路切り替えを実施するために遠隔UEに以前に割り当てた、中継UEであることを識別することもある。
【0086】
(ステップ4)
CUが、サイドリンク通信をサポートするために、中継UEのUEコンテキストを構成する。CUは、F1APシグナリング(例えば、UEContext設定またはUEContext修正要求メッセージ)を中継UEのためにDUに送信し得(すなわち、シグナリングは、中継UEを標的化する)、それは、以下のフィールドのうちの少なくとも1つを含み得る。
・ CUにおいて中継UEを識別するCUレベル中継ID、
・ DUにおいて中継UEを識別するDUレベル中継ID、
・ 遠隔UEのID、
・ 中継UEと遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルを構成するための要求、または、
・ 中継UEとgNBとの間のUu RLCチャネルを構成するための要求。
【0087】
(ステップ5)
DUが、ステップ4においてCUによって要求されるような対応するリソースを構成し得る。DUは、次いで、F1APシグナリング(例えば、UEContext設定応答メッセージまたはUEContext修正応答メッセージ)をCUに送信し得、それは、PC5 RLCチャネルおよびUu RLCチャネル構成情報を含み得る。PC5 RLCチャネルおよびUu RLCチャネル構成情報に関する詳細は、別の実施形態に説明され、それは、後の節に見出されるであろう。
【0088】
(ステップ6)
CUが、サイドリンク通信をサポートするための遠隔UEのUEコンテキストを構成する。CUは、F1APシグナリング(例えば、UEContext設定要求メッセージ)を遠隔UEのためにDUに送信し得(すなわち、シグナリングは、遠隔UEを標的化する)、それは、以下のフィールドのうちの少なくとも1つを含み得る。
・ CUにおいて遠隔UEを識別するCUレベル遠隔ID、
・ 遠隔UEのID、
・ 中継UEと遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルを構成するための要求、または、
・ ベアラマッピング構成。
【0089】
遠隔UEのIDは、gNBによって割り当てられるローカルIDまたは遠隔UEのL2ソースIDを含み得る。
【0090】
(ステップ7)
DUが、ステップ6においてCUによって要求されるような対応するリソースを構成し得る。DUは、次いで、F1APシグナリング(例えば、UEContext設定応答メッセージまたはUEContext修正応答メッセージ)をCUに送信し得、それは、PC5 RLCチャネル構成情報を含み得る。
【0091】
(ステップ8)
CUが、RRCReconfigurationメッセージを中継UEに送信し、遠隔UEのトラフィック中継のためのUu RLCチャネルおよび/またはPC5 RLCチャネルを構成し得る。
【0092】
(ステップ9)
ここでは、中継UEは、gNBとのRRC接続を設定しており、遠隔UEトラフィック中継をサポートするためのUu RLCチャネルも、構成されている。中継UEは、遠隔UEからステップ2において受信されたRRCReconfigurationCompleteメッセージをgNBに転送し得る。
【0093】
(ステップ10)
DUが、経路切り替えの前、以前に遠隔UEにサービスしている場合、DUは、適合層サブヘッダ内にカプセル化された遠隔UEのIDを介して遠隔UEを識別し得、次いで、DUは、UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをCUに送信し得る。UL RRC MESSAGE TRANSFERは、以下のフィールドのうちの少なくとも1つを含み得る:遠隔UEのためのgNB-DU UE F1AP ID、または遠隔UEのためのgNB-CU F1AP ID。UL RRC MESSAGE TRANSFERを受信すると、CUは、遠隔UEを中継UEに関連付け得る。例えば、遠隔UEのためのgNB-CU F1AP IDまたは遠隔UEのためのgNB-DU F1AP IDに基づく。CUは、遠隔UE IDと中継UE IDとの間の関連付けに基づいて対応する中継UEを識別し得ることに留意されたい。
【0094】
(実装4)
本実装では、基地局ハンドオーバ条件も、検討される。
【0095】
UEが、直接/間接経路切り替えを実施し、異なるgNBによってサービスされる中継UEに切り替える場合、ソースgNBは、ハンドオーバ準備プロシージャを実施する必要がある。このプロシージャ中、標的gNBは、切り替えられるべきUEのためのローカルIDを割り当て、ローカルIDをソースgNBに送信し得る。ソースgNBは、次いで、RRCシグナリング等のメッセージを介してこのローカルIDを切り替えられるべきUEに送信する。
【0096】
代替として、標的gNBのCUが、他の遠隔UEコンテキストと一緒に、遠隔UEのためのローカルIDを標的gNBのDUに送信し得る。
【0097】
(実施形態3)
サイドリンク通信をサポートするために、種々のリソースが、構成される必要があり、構成は、複数のネットワーク要素およびインターフェースに適用される。図4に戻って参照すると、遠隔UEとCUとの間のデータ経路を辿ると、これらのインターフェース、すなわち、遠隔UEと中継UEとの間のインターフェース(すなわち、PC5インターフェース)、中継UEとDUとの間のインターフェース(すなわち、Uuインターフェース)が構成される必要がある。
【0098】
具体的に、DUと中継UEとを接続するUu RLCチャネルと、中継UEと遠隔UEとを接続するPC5 RLCチャネルとが、構成される必要がある。
【0099】
アップリンクユーザプレーントラフィックを適切にルーティングするために、DUは、適合層サブヘッダ内の遠隔UEのIDおよび/または無線ベアラ(RB)情報に基づいて遠隔UEのDRBに関連付けられたGTPユーザプレーン(GTP-U)トンネルを決定することが可能であるべきである。RB情報は、RB IDを含み得る。次いで、DUは、遠隔UEに関連付けられたまたはそれに割り当てられるGTP-Uトンネルを介して遠隔UEのアップリンクユーザプレーントラフィックを送達することが可能であり得る。
【0100】
同様に、CUは、遠隔UEのGTP-Uトンネルを介して遠隔UEのダウンリンクユーザプレーントラフィックを送達し得る。DU側では、遠隔UEのダウンリンクユーザプレーントラフィックを受信すると、使用されるGTP-Uトンネルに基づいて、DUは、遠隔UEおよびその関連付けられたRB情報(例えば、RB ID、またはDRB ID)を識別する。DUは、遠隔UEのID/RB IDと遠隔UEのGTP-Uトンネルとの間の関連付けをさらに確立し得る。DUは、次いで、適合層サブヘッダとともに中継されるダウンリンクユーザプレーンデータパケットをカプセル化し得、適合層サブヘッダは、遠隔UEのIDとRB IDとを含み得る。カプセル化後、DUは、データパケットを遠隔UEに割り当てられるUu RLCチャネルにマッピングし、データパケットを対応するUu RLCチャネルに送達し得る。
【0101】
図4を参照すると、DUは、遠隔UEに向けられたデータパケットを中継UEに向けられたデータパケットから区別することが可能である。DUは、本質的に、遠隔UEのためのGTP-Uトンネルを遠隔UEに関連付けられた対応するUu RLCチャネルに接続(またはマッピング)する。複数のUu RLCチャネルが存在し得、各チャネルがQoSフローにマッピングされ得、各チャネルがRBにもマッピングされ得ることに留意されたい。
【0102】
本実施形態では、サイドリンク通信をサポートするために、遠隔UEのRB/GTP-UトンネルとUu RLCチャネルとの間のUu RLCチャネル、PC5 RLCチャネル、およびベアラマッピングルールが、構成され得る。構成は、CUとDUとの間のシグナリングを使用することによって、実施され得る。さらなる詳細は、下で説明される。
【0103】
(Uu RLCチャネル構成)
Uu RLCチャネル構成は、以下のパラメータを含み得る。
・Uu RLCチャネルのチャネルID、
・ Uu RLCチャネルのQoS構成、
・ QoSフローとUu RLCチャネルとの間のマッピング、
・ QoSフローレベルQoSプロファイル、
・ 制御プレーントラフィックタイプ、
・ Uu RLCチャネルのRLCモード、または、
・ ベアラマッピング構成。
【0104】
上記のリストでは、QoSフローとUu RLCチャネルとの間のマッピングは、遠隔UEのID、QoSフロー識別子(QFI)、またはUu RLCチャネルのチャネルIDのうちの少なくとも1つに基づき得る。例えば、QFIは、チャネルIDまたは遠隔UEのIDの組み合わせにマッピングされ得、QFIは、チャネルIDにマッピングされ得る。
【0105】
1つの実装では、QoSフローは、プロファイルQoSフローとも称され得る。
【0106】
Uu RLCチャネルのQoSプロファイルは、パケット遅延上限(PDB)情報またはQoSフローレベルQoSプロファイルのうちの少なくとも1つを含み得る。PDBは、中継UEと遠隔UEとの間のパケット遅延上限を示す。
【0107】
前で説明されたように、遠隔UEのIDは、gNB(またはCU)によって割り当てられるローカルUE ID、遠隔UEのL2ソースID、または遠隔UEのC-RNTIを含み得る。
【0108】
制御プレーントラフィックタイプは、SRB0、SRB1、SRB2、SRB3等のうちの1つを含み得る。制御プレーントラフィックタイプは、優先順位レベルによっても表され得る。
【0109】
CUは、種々のタイプの構成メッセージをDUに送信し、Uu RLCチャネルを構成し得る。
【0110】
1つの実装では、CUは、中継UEが関連付けられたF1APシグナリングを介してUu RLCチャネルを構成し得、F1APシグナリングは、PC5 RLCチャネル設定要求、Uu RLCチャネル修正要求、またはPC5 RLCチャネル解放要求のうちの1つを含み得る。各要求は、対応するUu RLCチャネル構成と一緒に設定(または修正)される必要があるUu RLCチャネルのリストを含み得る。Uu RLCチャネル構成は、任意の組み合わせにおいて、上でリストアップされたUu RLCチャネル構成パラメータを含み得る。
【0111】
1つの実装では、CUは、UEが関連付けられていないF1APシグナリングを介してUu RLCチャネルを構成し得る。この場合、設定(または修正)される必要があるUu RLCチャネルのリストおよび対応するUu RLCチャネル構成に加え、メッセージは、中継UEのIDをさらに含み得、したがって、中継UEは、DUによって識別され得る。
【0112】
応答として、DUは、応答メッセージ(例えば、応答F1APメッセージ)をCUに送信し得、それは、設定されている、Uu RLCチャネルのリストを含み得る。リスト内の各Uu RLCチャネルは、Uu RLCチャネルIDおよび/またはUu RLCチャネルに対応するUu論理チャネルIDを含み得る。1つの実装では、Uu RLCチャネルの各々に関する詳細なUu RLCチャネル構成が、DU/CU RRC情報内で搬送され得る。設定に失敗したいくつかのUu RLCチャネルが存在する場合、応答メッセージは、設定に失敗したUu RLCチャネルのリストも含み得る。リスト内の各Uu RLCチャネルは、対応するUu RLCチャネルに関するUu RLCチャネルIDおよび失敗原因を含み得る。さらに、CUからの構成メッセージが修正される必要があるUu RLCチャネルのリストを含む場合、DUは、応答メッセージをCUに送信し得、それは、修正されたUu RLCチャネルのリストを含み得る。リスト内の各Uu RLCチャネルは、Uu RLCチャネルIDを含み得る。同様に、エラー条件も、CUに戻るように報告され得る。
【0113】
(PC5 RLCチャネル構成)
PC5 RLCチャネル構成は、以下を含み得る。
・ PC5 RLCチャネルのチャネルID、
・ PC5 RLCチャネルのQoS構成、
・ QoSフローとPC5 RLCチャネルとの間のマッピング、
・ QoSフローレベルQoS、
・ 制御プレーントラフィックタイプ、
・ PC5 RLCチャネルのRLCモード、または
・ ベアラマッピング情報。
【0114】
PC5 RLCチャネル構成は、中継UEまたは遠隔UEのいずれかに適用され得ることに留意されたい。PC5 RLCチャネル構成が中継UEに適用されるとき、PC5 RLCチャネル構成は、遠隔UEのIDをさらに含み得る。PC5 RLCチャネル構成が遠隔UEに適用されるとき、PC5 RLCチャネル構成は、中継UEのIDをさらに含み得る。中継UE IDのIDは、中継UEのgNB-DU UE F1AP ID、中継UEのgNB-CU F1AP ID、中継UEのためのCUによって割り当てられるローカルID、または中継UEのC-RNTIのうちの1つを含み得る。
【0115】
上記のリストでは、QoSフローとPC5 RLCチャネルとの間のマッピングは、遠隔UEのID、QoSフロー識別子(QFI)、またはPC5 RLCチャネルのチャネルIDのうちの少なくとも1つに基づき得る。例えば、QFIは、チャネルIDまたは遠隔UEのIDの組み合わせにマッピングされ得、QFIは、チャネルIDにマッピングされ得る。
【0116】
1つの実装では、QoSフローは、プロファイルQoSフローとも称され得る。
【0117】
PC5 RLCチャネルのQoSプロファイルは、パケット遅延上限(PDB)情報またはQoSフローレベルQoSプロファイルのうちの少なくとも1つを含み得る。PDBは、gNBと中継UEとの間、またはDUと中継UEとの間のパケット遅延上限を示す。
【0118】
制御プレーントラフィックタイプは、SRB0、SRB1、SRB2、SRB3等のうちの1つを含み得る。制御プレーントラフィックタイプは、優先順位レベルによっても表され得る。
【0119】
CUは、PC5 RLCチャネルを構成するために種々のタイプのメッセージをDUに送信し得る。
【0120】
1つの実装では、CUは、中継UEが関連付けられたF1APシグナリングを介してPC5 RLCチャネルを構成し得、F1APシグナリングは、PC5 RLCチャネル設定要求、PC5 RLCチャネル修正要求、またはPC5 RLCチャネル解放要求のうちの1つを含み得る。各要求は、対応するPC5 RLCチャネル構成と一緒に設定(または修正)される必要があるPC5 RLCチャネルのリストを含み得る。PC5 RLCチャネル構成は、任意の組み合わせにおいて、上にリストアップされたPC5 RLCチャネル構成パラメータを含み得る。
【0121】
1つの実装では、CUは、遠隔UEが関連付けられたF1APシグナリングを介してPC5 RLCチャネルを構成し得、F1APシグナリングは、PC5 RLCチャネル設定要求、PC5 RLCチャネル修正要求、PC5 RLCチャネル解放要求、Uu DRB設定要求、Uu DRB修正要求、Uu DRB解放要求、GTP-U設定要求、GTP-U修正要求、またはGTP-U解放要求のうちの1つを含み得る。各要求は、対応するPC5 RLCチャネル構成と一緒に設定(または修正)される必要があるPC5 RLCチャネルのリストを含み得る。PC5 RLCチャネル構成は、任意の組み合わせにおいて、上にリストアップされたPC5 RLCチャネル構成パラメータを含み得る。
【0122】
1つの実装では、CUは、UEが関連付けられていないF1APシグナリングを介してPC5 RLCチャネルを構成し得る。この場合、設定(または修正)される必要があるPC5 RLCチャネルのリストおよび対応するPC5 RLCチャネル構成に加え、メッセージは、中継UEのIDおよび/または遠隔UEのIDをさらに含み得る。
【0123】
応答として、DUは、応答メッセージ(例えば、応答F1APメッセージ)をCUに送信し得、それは、設定されたPC5 RLCチャネルのリストを含み得る。リスト内の各Uu RLCチャネルは、PC5 RLCチャネルIDおよび/またはPC5 RLCチャネルに対応するPC5論理チャネルIDを含み得る。1つの実装では、PC5 RLCチャネルの各々に関する詳細なUu RLCチャネル構成は、DU/CU RRC情報内で搬送され得る。設定に失敗したいくつかのPC5 RLCチャネルが存在する場合、応答メッセージは、設定に失敗したPC5 RLCチャネルのリストも含み得る。リスト内の各PC5 RLCチャネルは、対応するPC5 RLCチャネルに関するPC5 RLCチャネルIDおよび失敗原因を含み得る。CUからの構成メッセージが、修正される必要があるPC5 RLCチャネルのリストを含む場合、DUは、応答メッセージをCUに送信し得、それは、修正されたPC5 RLCチャネルのリストを含み得る。リスト内の各PC5 RLCチャネルは、PC5 RLCチャネルIDを含み得る。同様に、エラー条件も、CUに戻るように報告され得る。
【0124】
(ダウンリンクユーザプレーン(DL UP)ベアラマッピング構成)
CUは、種々のタイプのメッセージをDUに送信し、DL UPベアラマッピングを構成し得る。
【0125】
1つの実装では、CUは、中継UEが関連付けられたシグナリングを介してベアラマッピング構成をDUに送信し得る。ベアラマッピング構成は、遠隔UEのGTP-Uトンネルと中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを含み得る。例として、GTP-Uトンネルは、トンネルのIPアドレスとトンネルのトンネルエンドポイント識別子(TEID)との組み合わせによって識別され得、Uu RLCチャネルは、チャネルIDによって識別され得る。
【0126】
1つの実装では、CUは、遠隔UEが関連付けられたシグナリングを介してベアラマッピング構成をDUに送信し得る。ベアラマッピング構成は、遠隔UEのGTP-Uトンネルと中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを含み得る。例として、GTP-Uトンネルは、トンネルのIPアドレスとトンネルのTEIDとの組み合わせによって識別され得る。Uu RLCチャネルは、チャネルIDと中継UEのIDとの組み合わせによって識別され得る。中継UEのIDは、中継UEのgNB-DU UE F1AP IDと、gNB-CU F1AP IDとを含み得る。
【0127】
1つの実装では、CUは、UEが関連付けられていないF1APシグナリングを介してベアラマッピング構成をDUに送信し得る。ベアラマッピング構成は、遠隔UEのGTP-Uトンネルと中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを含み得る。例として、GTP-Uトンネルは、トンネルのIPアドレスとトンネルのTEIDとの組み合わせによって識別され得、Uu RLCチャネルは、チャネルIDと中継UEのIDとの組み合わせによって識別され得る。
【0128】
(ダウンリンク制御プレーン(DL CP)ベアラマッピング構成)
CUは、種々のタイプのメッセージをDUに送信し、DL CPベアラマッピングを構成し得る。
【0129】
1つの実装では、CUは、中継UEが関連付けられたシグナリングを介してベアラマッピング構成をDUに送信し得る。ベアラマッピング構成は、遠隔UEのSRBと中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを含み得る。例として、SRBは、SRBのIDと遠隔UEのIDとの組み合わせによって識別され得る。遠隔UEのIDは、遠隔UEのgNB-DU UE F1AP ID、遠隔UEのgNB-CU F1AP ID、または遠隔UEのローカルIDのうちの1つを含み得る。ローカルIDは、CU/gNBによって割り当てられ得る。中継UEのUu RLCチャネルは、Uu RLCチャネルのIDによって識別され得る。
【0130】
1つの実装では、CUは、遠隔UEが関連付けられたシグナリングを介してベアラマッピング構成をDUに送信し得る。ベアラマッピング構成は、遠隔UEのSRBと中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを含み得る。例として、SRBは、SRBのIDによって識別され得る。中継UEのUu RLCチャネルは、中継UEのIDとUu RLCチャネルのIDとの組み合わせによって識別され得る。中継UEのIDは、中継UEのgNB-DU UE F1AP IDまたは中継UEのgNB-CU F1AP IDのうちの1つを含み得る。
【0131】
1つの実装では、CUは、UEが関連付けられていないF1APシグナリングを介してベアラマッピング構成をDUに送信し得る。ベアラマッピング構成は、遠隔UEのSRBと中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを含み得る。例として、SRBは、SRBのIDと遠隔UEのIDとの組み合わせによって識別され得る。中継UEのUu RLCチャネルは、中継UEのIDとUu RLCチャネルのIDとの組み合わせによって識別され得る。
【0132】
(実施形態4)
AMFは、無線アクセスネットワーク(RAN)に、ProSe直接発見およびProSe直接通信(すなわち、ProSe直接発見のための5G ProSe UEとして、またはProSe直接通信のための5G ProSe UEとして)、UE/ネットワーク中継発見および通信(すなわち、5G ProSe層-2遠隔UEとして、5G ProSe層-2UE/ネットワーク中継器として、または層-3UE/ネットワーク中継器として)に関するUE認可ステータスについての指示を提供し得る。
【0133】
DUが中継UEのためのリソースを配分するために、CUは、UEコンテキスト設定要求メッセージまたはUEコンテキスト修正要求メッセージ等のメッセージを介して5G ProSe層-2UE/ネットワーク中継IEまたは層-3UE/ネットワーク中継認可IE等の認可情報要素(IE)をDUに送達し得る。例えば、中継UEが層-2UE/ネットワーク中継を実施するために認可されている場合、DUは、遠隔UEの第1のRRCメッセージを転送し、すなわち、遠隔UEのためのgNB-DU UE F1AP IDを配分し、遠隔UEのための初期UL RRCメッセージ転送を伝送し得る。そうでなければ、中継UEが層-2UE/ネットワーク中継を実施するために認可されていない場合、DUは、第1のRRCメッセージを破棄し得る。さらに、DUは、認可IEを使用して、サイドリンク発見および/または通信リソースが中継UEのために構成されるべきであるかどうかをチェックし得る。中継UEが層-3UE/ネットワーク中継のために認可されている場合、DUは、サイドリンク発見およびサイドリンク通信リソースを中継UEに配分し得る。
【0134】
DUは、遠隔UEがサイドリンク発見および/または通信リソースを配分され得るかどうかもチェックする必要があり得、したがって、CUは、5G ProSe層-2遠隔UE認可IEもDUに送信する必要がある。
【0135】
1つの実装では、ProSe発見をサポートするために、CUは、ProSe直接発見IEをアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)から受信し得る。CUは、次いで、ProSe直接発見認可IEをDUに送信し得る。
【0136】
中継UE、遠隔UE、またはProSe発見対応UEのためのハンドオーバプロシージャ中、ソースgNBは、ハンドオーバ要求メッセージ内でUE認可情報を標的gNBに送信し得、ハンドオーバ要求メッセージは、5G ProSe層-2UE/ネットワーク中継IE、層-3UE/ネットワーク中継認可IE、5G ProSe層-2遠隔UE認可IE、またはProSe直接発見認可IEを含み得る。
【0137】
(実施形態5)
本実施形態では、遠隔UEの初期アクセスのための例示的シグナリングプロシージャが、参照として、図10を使用して説明される。
【0138】
(ステップ1)
遠隔UEが、RRCSetupRequestメッセージを、PC5 RLCチャネルを介して中継UEに送信する。
【0139】
(ステップ2-5)
中継UEは、遠隔UEのローカルIDの知識を有していない。中継UEは、SidelInkUEInformationまたは他のRRCシグナリングをgNBに送信することによって、ローカルIDをgNBから要求し得る。SidelInkUEInformationまたは他のRRCシグナリングは、以下のうちの少なくとも1つを含み得る:、遠隔UEの宛先L2 ID、遠隔UEの指示(または識別子)、または遠隔UEのローカルIDを要求するための指示。
【0140】
SidelInkUEInformationを受信すると、gNB(例えば、CU)は、遠隔UEのためのローカルIDを割り当て、RRCReconfigurationメッセージを介してそれを中継UEに送信し得る。PC5インターフェースを介した適合層が、サポートされる場合、遠隔UEは、gNBに向かって中継されるべきSRBメッセージ(例えば、SRB1、SRB2等)およびデータパケットをカプセル化し得るように、ローカルIDを把握する必要があり得る。この場合、中継UEは、ステップ5に示されるように、PC5 RRCシグナリングを介してローカル遠隔UE IDも遠隔UEに送信し得る。
【0141】
(ステップ6)
中継UEが遠隔UEのローカルIDを入手すると、中継UEは、遠隔UEのローカルIDを適合層サブヘッダ内にカプセル化し、次いで、Uu RLCチャネルを介してRRCSetupRequestメッセージをgNB-DUに転送し得る。1つの実装では、Uu RLCチャネルは、遠隔UEのSRB0メッセージ送達のための所定のRLCチャネルを含む。
【0142】
(ステップ7)
Uu RLCチャネルを介した中継UEからのRRCSetupRequestメッセージを受信すると、DUは、適合層サブヘッダに基づいて、それがSRB0メッセージに対応することを決定し得る。DUは、それが遠隔UEからの第1のRRCメッセージであることを識別し得る。DUは、遠隔UEのためのC-RNTIを配分し、中継UEと遠隔UEとの間の関連付けを記録し得る。次いで、DUは、遠隔UEのためのgNB-DU UE F1AP IDを配分し、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERをCUに送信する。INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERは、以下のフィールドのうちの少なくとも1つを含み得る:遠隔UEのためのgNB-DU UE F1AP ID、遠隔UEのためのC-RNTI、遠隔UEのID、RRC-コンテナ等。遠隔UEのIDは、gNBによって割り当てられるローカルIDまたは遠隔UEのL2ソースIDであり得る。
【0143】
(ステップ8)
INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERを受信すると、CUは、遠隔UEのためのIDに基づいて遠隔UEをそのL2ソースIDに関連付け得る。CUは、遠隔UEを中継UEに関連付け得る。CUは、遠隔UEのローカルIDが所与の中継UEによって以前に要求されているので、または、CUがローカルIDを割り当てるとき、ローカルIDが中継UEに関連付けられた遠隔UEに割り当てられるので、遠隔UEのL2ソースIDまたはローカルIDを中継UE(PC5インターフェースを介して遠隔UEに接続される)に関連付け得る。加えて、CUは、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージに基づいて遠隔UEのC-RNTIおよび遠隔UEのgNB-DU UE F1AP IDを認知し得る。
【0144】
INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERを受信すると、CUは、遠隔UEのためのIDに基づいて遠隔UEを関連付け得る。例えば、CUは、遠隔UEのローカルIDが中継UEによって要求されるので、遠隔UEのL2ソースIDとPC5接続中継UEとを関連付け得る。加えて、CUは、遠隔UEのC-RNTIおよび遠隔UEのgNB-DU UE F1AP IDを認知し得る。CUは、遠隔UEのためのgNB-CU UE F1AP IDを配分し、遠隔UEに向かうRRCSetupメッセージを生成する。次いで、CUは、DL RRC MESSAGE TRANSFERをDUに送信し、それは、遠隔UEのgNB-DU UE F1AP ID、遠隔UEのgNB-CU UE F1AP ID、遠隔UEに割り当てられるSRB ID、およびRRCコンテナを含み得る。RRCcontainerは、gNBから遠隔UEに送信される、RRCSetupメッセージを含み得る。
【0145】
(ステップ9)
DL RRC MESSAGE TRANSFERを受信すると、DUは、gNB-DU UE F1AP ID(メッセージ内)とRRCcontainer内のRRCメッセージの対応するSRBとに基づいて遠隔UEを識別することが可能であり得る。次いで、DUは、遠隔UEのローカルIDおよびRB IDで適合層サブヘッダをカプセル化し、次いで、Uu RLCチャネルを介してRRCメッセージ(例えば、RRCSetup)を中継UEに送達し得る。
【0146】
(ステップ10)
中継UEが、適合層サブヘッダを除去し、次いで、PC5 RRCチャネルを介してRRCSetupメッセージを遠隔UEに送達する。
【0147】
(ステップ11-13)
遠隔UEが、RRCSetupCompleteメッセージをDUに送信し、それは、中継UEによって転送される。この時点において、適合層サブヘッダは、遠隔UEによって、カプセル化され得る。中継UEは、RRCSetupCompleteメッセージを対応するUu RLCチャネルにマッピングし、次いで、パケットをDUに送信するために、適合層サブヘッダをチェックし得る。
【0148】
DUは、適合層サブヘッダを除去し、R RRCSetupComplete RCメッセージを遠隔UEのためのUL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ内にカプセル化し、それをCUに送信する。
【0149】
(ステップ14)
CUが、INITIAL UE MESSAGEをAMFに送信する。
【0150】
(ステップ15)
AMFが、INITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージをCUに送信する。
【0151】
(ステップ16)
CUは、DUにおいて遠隔UEコンテキストを確立するために、UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを送信する。このメッセージにおいて、CUは、SecurityModeCommand メッセージをカプセル化し得る。
【0152】
(ステップ17-18)
DUが、SecurityModeCommand メッセージを遠隔UEに送信し、それは、中継UEによって転送される。
【0153】
(ステップ19)
gNB-DUが、遠隔UEのためのUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージをCUに送信する。
【0154】
(ステップ20-21)
遠隔UEが、SecurityModeCompleteメッセージで応答し、中継UEを介してそれをDUに送信する。
【0155】
(ステップ22)
DUが、RRCメッセージをUL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ内にカプセル化し、それをCUに送信する。
【0156】
(ステップ23)
CUが、遠隔UEのためのRRCReconfigurationメッセージを生成し、それをDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ内にカプセル化する。
【0157】
(ステップ24-25)
DUが、RRCReconfigurationメッセージを遠隔UEに送信する。
【0158】
(ステップ26-26)
遠隔UEが、RRCReconfigurationCompleteメッセージをDUに送信する。
【0159】
(ステップ28)
DUが、RRCメッセージをUL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ内にカプセル化し、それをgNB-CUに送信する。
【0160】
(ステップ29)
CUが、INITIAL CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージをAMFに送信する。
【0161】
この段階では、RRC接続設定は、CU/DU分割シナリオのために完了されている。このプロシージャ中、CUは、Uu RLCチャネルおよび/またはPC5 RLCチャネル構成およびベアラマッピング構成のために、RRCReconfigurationメッセージを中継UEおよび/または遠隔UEに送信し得る。これらの構成が完了されると、遠隔UEは、データ無線ベアラ(DRB)を確立するためのより多くのサービス要求を開始し得る。中継UEおよび遠隔UEの両方は、Uu RLCチャネルおよび/またはPC5 RLCチャネルおよびベアラマッピング構成のために、gNBによって再構成され得る。
【0162】
上記説明および付随の図面は、具体的な例示的実施形態および実装を提供する。しかしながら、説明される主題は、種々の異なる形態において具現化され得、したがって、網羅または請求される主題は、本明細書に記載される任意の例示的実施形態に限定されないように解釈されることを意図している。請求または網羅される主題に関する合理的に広範な範囲が、意図される。とりわけ、例えば、主題は、方法、デバイス、コンポーネント、システム、またはコンピュータコードを記憶するための非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体として具現化され得る。故に、実施形態は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、記憶媒体、またはそれらの任意の組み合わせの形態をとってもよい。例えば、上で説明される方法実施形態は、メモリ内に記憶されるコンピュータコードを実行することによって、メモリおよびプロセッサを含むコンポーネント、デバイス、またはシステムによって実装され得る。
【0163】
本明細書および請求項全体を通して、用語は、明示的に記載される意味以外にも文脈において示唆または含意される微妙な意味を有し得る。同様に、本明細書に使用されるような語句「一実施形態/実装では(in one embodiment/implementation)」は、必ずしも同じ実施形態を指すわけではなく、本明細書に使用されるような語句「別の実施形態/実装では(in another embodiment/implementation)」は、必ずしも異なる実施形態を指すわけではない。例えば、請求される主題が、全体的または部分的に、例示的実施形態の組み合わせを含むことを意図している。
【0164】
本開示では、種々の実施形態は、より多くのシナリオを網羅し、および/またはより多くの解決策を提供するために、組み合わせられ得る。単一実施形態は、部分的機能性を網羅するように分割され得る。ある実施形態におけるステップは、例示的目的のためのものにすぎず、調節され得る。
【0165】
一般に、専門用語は、少なくとも部分的に、文脈における使用から理解され得る。例えば、本明細書に使用されるような「および」、「または」、または「および/または」等の用語は、少なくとも部分的に、そのような用語が使用される文脈に依存し得る、種々の意味を含み得る。典型的に、「または」は、A、B、またはC等のリストを関連付けるために使用される場合、ここでは包括的な意味で使用されるA、B、およびC、および、ここでは排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味することを意図している。加えて、本明細書に使用されるような用語「1つ以上の」は、少なくとも部分的に、文脈に応じて、単数形の意味で任意の特徴、構造、または特性を説明するために使用され得る、または複数形の意味で特徴、構造、または特性の組み合わせを説明するために使用され得る。同様に、「a」、「an」、または「the」等の用語は、少なくとも部分的に、文脈に応じて、単数形の使用を伝えるように、または複数形の使用を伝えるように理解され得る。加えて、用語「~に基づいて」は、必ずしも、因子の排他的セットを伝えることを意図しないように理解され得、代わりに、再び、少なくとも部分的に、文脈に応じて、必ずしも明確に説明されない追加の因子の存在を可能にし得る。
【0166】
本明細書を通した特徴、利点、または同様の用語の言及は、本解決策を用いて実現され得る特徴および利点の全てが、その任意の単一の実装に含まれるべきである、または含まれることを意味しない。むしろ、特徴および利点を言及する用語は、実施形態に関係して説明される具体的特徴、利点、または特性が、本解決策の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解される。したがって、本明細書全体を通して、特徴および利点および同様の用語の議論は、必ずしもではないが、同じ実施形態を参照し得る。
【0167】
さらに、本解決策の説明される特徴、利点、および特性は、1つ以上の実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。当業者は、本明細書の説明に照らして、本解決策が、特定の実施形態の具体的特徴または利点のうちの1つ以上を伴わずに実践され得ることを認識するであろう。他の事例では、解決策の全ての実施形態に存在しないこともある追加の特徴および利点が、ある実施形態において認識され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-08-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークにおける無線通信ノードの分散型ユニット(DU)によって実施される方法であって、前記方法は、第1の転送メッセージを前記無線通信ノードの中央ユニット(CU)に伝送することを含み、
前記第1の転送メッセージは、遠隔UEのIDを備え、前記遠隔UEを中継UEに関連付けるように前記CUをトリガし、前記中継UEは、前記遠隔UEと前記無線通信ノードとの間の中継器としての役割を果たす、方法。
【請求項2】
前記遠隔UEの前記IDは前記無線ネットワークにおける中継UEの範囲内の前記遠隔UEを識別するローカルUE ID備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の転送メッセージは前記DUにおいて前記中継UEを識別するDUレベル中継UE IDさらに備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DUレベル中継UE IDは、前記中継UEのgNB-DU UE F1AP IDを備えている、請求項に記載の方法。
【請求項5】
無線ネットワークにおける無線通信ノードのCUによって実施される方法であって、前記方法は、
第1のF1アプリケーションプロトコル(F1AP)シグナリングを前記無線通信ノードのDUに伝送し、中継UEのためのUEコンテキストを構成すること、または、
第2のF1APシグナリングを前記DUに伝送し、遠隔UEのためのUEコンテキストを構成すること
を含み、
前記遠隔UEは、前記中継UEを使用する前記無線通信ノードまでの間接経路で構成される、方法。
【請求項6】
前記第1のF1APシグナリングは
前記遠隔UEID、
前記中継UEと前記遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルを構成するための要求、または
前記中継UEと前記無線通信ノードとの間のUu RLCチャネルを構成するための要求
うちの少なくとも1つを備えている、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記中継UEと前記遠隔UEとの間の前記PC5 RLCチャネルを構成するための前記要求は、構成されるべきPC5 RLCチャネルのリストを備え、
前記構成されるべきPC5 RLCチャネルリスト内の各PC5 RLCチャネルは、
前記PC5 RLCチャネルのID、
前記PC5 RLCチャネルのサービスの質(QoS)プロファイル
制御プレーントラフィックタイプ
前記遠隔UEID
のうちの少なくとも1つを備え
前記構成されるべきPC5 RLCチャネルのリストは、
設定されるべきPC5 RLCチャネルのリスト、
修正されるべきPC5 RLCチャネルのリスト、または
解放されるべきPC5 RLCチャネルのリスト
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記PC5 RLCチャネル前記QoSプロファイルは、パケット遅延上限(PDB)情報備え、前記PDB情報は、前記中継UEと遠隔UEとの間のパケット遅延上限を示す、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記中継UEと前記無線通信ノードとの間の前記Uu RLCチャネルを構成するための前記要求は、構成されるべきUu RLCチャネルリストを備え、前記構成されるべきUu RLCチャネルリスト内の各Uu RLCチャネルは、
前記Uu RLCチャネルのID、
前記Uu RLCチャネルのQoSプロファイル、または
制御プレーントラフィックタイ
うちの少なくとも1つを備えている、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記Uu RLCチャネルの前記QoSプロファイルは、パケット遅延上限(PDB)情報を備え、前記PDB情報は、前記DUと前記中継UEとの間のパケット遅延上限を示す、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のF1APシグナリングを前記DUに伝送後、前記方法は、前記DUから、前記第1のF1APシグナリングに対する第1の応答メッセージを受信することをさらに含み、
前記第1の応答メッセージは、
PC5 RLCチャネル構成、または
Uu RLCチャネル構成
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記無線通信ノードのCUから、前記DUと前記中継UEとの間のUu RLCチャネルを構成するための第1のメッセージを受信すること、または
前記CUから、前記中継UEと前記遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルの中継UE側構成を構成するための第2のメッセージを受信すること
をさらに含み、
前記Uu RLCチャネルまたは前記PC5 RLCチャネルは、前記遠隔UEに向けられたトラフィックを送達するために使用され、前記中継UEは、前記遠隔UEと前記無線通信ノードとの間の中継器としての役割を果たす、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記CUから、前記遠隔UEのダウンリンク(DL)ユーザプレーン(UP)トラフィックをサポートするためのベアラマッピングを構成するための第3のメッセージを受信することと、
前記CUから、前記遠隔UEのDL制御プレーン(CP)トラフィックをサポートするためのベアラマッピングを構成するための第4のメッセージを受信することと
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第4のメッセージは、前記遠隔UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリングを介して伝送され、前記第4のメッセージは、前記遠隔UEのSRBと前記中継UEの前記Uu RLCチャネルとの間のマッピングを備え、前記Uu RLCチャネルは、前記Uu RLCチャネルのIDと前記中継UEのIDとの組み合わせによって識別される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のF1アプリケーションプロトコル(F1AP)シグナリングは、前記DUと前記中継UEとの間のUu RLCチャネルを構成することをトリガし、
前記第2のF1APシグナリングは、前記中継UEと前記遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルを構成することをトリガし、
前記Uu RLCチャネルおよび前記PC5 RLCチャネルは、前記遠隔UEに向けられたトラフィックを送達するために使用され、前記中継UEは、前記遠隔UEと前記無線通信ノードとの間の中継器としての役割を果たす、請求項5に記載の方法。
【請求項16】
第4のメッセージを前記DUに伝送し、前記遠隔UEのダウンリンク(DL)ユーザプレーン(UP)トラフィックをサポートするためのベアラマッピングを構成することと、
第5のメッセージを前記DUに伝送し、前記遠隔UEのダウンリンク(DL)制御プレーン(CP)トラフィックをサポートするためのベアラマッピングを構成することと
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項17】
前記第5のメッセージは、前記遠隔UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリングを介して伝送され、前記第5のメッセージは、前記遠隔UEのSRBと前記中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを備え、前記Uu RLCチャネルは、前記Uu RLCチャネルのIDと前記中継UEのIDとの組み合わせによって識別される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第6のメッセージを前記DUに伝送することをさらに含み、前記第6のメッセージは、前記中継UEまたは前記遠隔UEのうちの少なくとも1つに関するサイドリンク通信認可情報を備え、前記サイドリンク通信認可情報は、
前記中継UEのための5G ProSe層-2UE/ネットワーク中継認可、または
前記中継UEのための層-3UE/ネットワーク中継認可、
5G ProSe層-2遠隔UE認可、または
ProSe直接発見認可
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項5に記載の方法。
【請求項19】
無線通信ノードの分散型ユニット(DU)であって、前記DUは、コンピュータ命令を記憶するためのメモリと、前記メモリと通信するプロセッサとを備え、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、前記プロセッサは、
第1の転送メッセージを前記無線通信ノードの中央ユニット(CU)に伝送すること
を前記DUに行わせるように構成され、
前記第1の転送メッセージは、遠隔UEのIDを備え、前記遠隔UEを中継UEに関連付けるように前記CUをトリガし、前記中継UEは、前記遠隔UEと前記無線通信ノードとの間の中継器としての役割を果たす、DU。
【請求項20】
デバイスであって、前記デバイスは、コンピュータ命令を記憶するためのメモリと、前記メモリと通信するプロセッサとを備え、前記プロセッサは、前記コンピュータ命令を実行すると、請求項5に記載の方法を実装するように構成される、デバイス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
上記の実施形態およびその実装の他の側面および代替は、以下の図面、説明、および請求項において、より詳細に説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線ネットワークにおける無線通信ノードの分散型ユニット(DU)によって実施される方法であって、前記方法は、
第1の転送メッセージを前記無線通信ノードの中央ユニット(CU)に伝送することを含み、
前記第1の転送メッセージは、以下のフィールド:
前記CUにおいて遠隔UEを識別するCUレベル遠隔UE識別子(ID)、
前記DUにおいて遠隔UEを識別するDUレベル遠隔UE ID、
前記遠隔UEのID、または
前記遠隔UEのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)
のうちの少なくとも1つをさらに備えている、方法。
(項目2)
前記第1の転送メッセージを前記CUに伝送する前、前記方法は、
第1のメッセージを中継UEから受信することをさらに含み、
前記第1のメッセージは、前記無線ネットワークにおける前記遠隔UEのための無線リソース制御(RRC)接続を設定するための要求を示し、
前記第1のメッセージは、前記遠隔UEを示し、
前記第1の転送メッセージは、前記第1のメッセージに基づく、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記遠隔UEの前記IDは、前記DU、前記CU、または前記無線ネットワークにおける中継UEの範囲内の遠隔UEを識別するローカルUE ID、または、前記遠隔UEの層2(L2)ソースIDのうちの1つを備えている、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第1のメッセージは、前記遠隔UEから伝送される第2のメッセージを備え、
前記第1のメッセージは、適合層を備え、前記適合層は、サブヘッダを備え、前記サブヘッダは、前記遠隔UEのIDを備えている、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記第1のメッセージを前記中継UEから受信後、前記方法は、
前記DUレベル遠隔UE ID、または
前記遠隔UEのID
のうちの1つに基づいて、前記遠隔UEと前記中継UEとの間の関連付けを確立することをさらに含む、項目2に記載の方法。
(項目6)
第2の転送メッセージを前記CUから受信することであって、前記第2の転送メッセージは、RRCメッセージに基づき、前記第2の転送メッセージは、以下のフィールド:
前記CUレベル遠隔UE ID;
前記DUレベル遠隔UE ID、または
前記RRCメッセージに関連付けられたシグナリング無線ベアラ(SRB)ID、
のうちの少なくとも1つをさらに備えている、ことと、
前記RRCメッセージを前記中継UEに転送することと
をさらに含み、
前記RRCメッセージは、前記遠隔UEのIDを備えている、項目1または2に記載の方法。
(項目7)
前記第2の転送メッセージを前記CUから受信後、前記方法は、
前記第2の転送メッセージ内で搬送される前記DUレベル遠隔UE IDに基づいて前記遠隔UEを識別することと、
前記識別された遠隔UEに基づいて前記遠隔UEの前記IDを取得することと
をさらに含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記RRCメッセージを前記中継UEに転送する前、前記方法は、
前記遠隔UEと前記中継UEとの間の関連付けに基づいて前記中継UEを識別することと、
前記遠隔UEの前記IDおよび前記RRCメッセージに関連付けられたSRB IDを適合層のサブヘッダ内にカプセル化することと
をさらに含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記CUレベル遠隔UE IDは、前記遠隔UEのgNB-CU UE F1AP IDを備え、
前記DUレベル遠隔UE IDは、前記遠隔UEのgNB-DU UE F1AP IDを備えている、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記第1の転送メッセージは、以下のフィールド:
前記CUにおいて中継UEを識別するCUレベル中継UE ID、または
前記DUにおいて中継UEを識別するDUレベル中継UE ID
のうちの少なくとも1つをさらに備えている、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記CUレベル中継UE IDは、前記中継UEのgNB-CU UE F1AP IDを備え、
前記DUレベル中継UE IDは、前記中継UEのgNB-DU UE F1AP IDを備えている、項目10に記載の方法。
(項目12)
無線ネットワークにおける無線通信ノードのCUによって実施される方法であって、前記方法は、
第1のF1アプリケーションプロトコル(F1AP)シグナリングを前記無線通信ノードのDUに伝送し、中継UEのためのUEコンテキストを構成すること、または、
第2のF1APシグナリングを前記DUに伝送し、遠隔UEのためのUEコンテキストを構成すること
を含み、
前記遠隔UEは、前記中継UEを使用する前記無線通信ノードまでの間接経路で構成される、方法。
(項目13)
前記第1のF1APシグナリングは、
前記CUにおいて中継UEを識別するCUレベル中継UE ID、
前記DUにおいて中継UEを識別するDUレベル中継UE ID、
前記遠隔UEの前記ID、
前記中継UEと前記遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルを構成するための要求、
前記中継UEと前記無線通信ノードとの間のUu RLCチャネルを構成するための要求、または
ベアラマッピング構成
のうちの少なくとも1つを備えている、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記中継UEと前記遠隔UEとの間の前記PC5 RLCチャネルを構成するための前記要求は、構成されるべきPC5 RLCチャネルのリストを備え、構成されるべきPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各PC5 RLCチャネルは、
前記PC5 RLCチャネルのID、
前記PC5 RLCチャネルのサービスの質(QoS)プロファイル、
QoSフローと前記PC5 RLCチャネルとの間のマッピング、
QoSフローレベルQoSプロファイル、
制御プレーントラフィックタイプ、
前記PC5 RLCチャネルのRLCモード、
ベアラマッピング情報、または
前記遠隔UEの前記ID
のうちの少なくとも1つを備えている、項目13に記載の方法。
(項目15)
構成されるべきPC5 RLCチャネルの前記リストは、
設定されるべきPC5 RLCチャネルのリスト、
修正されるべきPC5 RLCチャネルのリスト、または
解放されるべきPC5 RLCチャネルのリスト
のうちの少なくとも1つを備えている、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記PC5 RLCチャネルまたは前記QoSフローの前記QoSプロファイルは、パケット遅延上限(PDB)情報のうちの少なくとも1つを備えている、項目14に記載の方法。
(項目17)
前記PDB情報は、前記中継UEと遠隔UEとの間のパケット遅延上限を示す、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記中継UEと前記無線通信ノードとの間の前記Uu RLCチャネルを構成するための前記要求は、構成されるべきUu RLCチャネルの前記リストを備え、構成されるべきUu RLCチャネルの前記リスト内の各Uu RLCチャネルは、
前記Uu RLCチャネルのID、
前記Uu RLCチャネルのQoSプロファイル、
QoSフローと前記Uu RLCチャネルとの間のマッピング、
QoSフローレベルQoSプロファイル、
制御プレーントラフィックタイプ、
前記Uu RLCチャネルのRLCモード、または
ベアラマッピング構成
のうちの少なくとも1つを備えている、項目13に記載の方法。
(項目19)
構成されるべきUu RLCチャネルの前記リストは、
設定されるべきUu RLCチャネルのリスト、
修正されるべきUu RLCチャネルのリスト、または
解放されるべきUu RLCチャネルのリスト
のうちの少なくとも1つを備えている、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記Uu RLCチャネルの前記QoSプロファイルは、パケット遅延上限(PDB)情報を備えている、項目18に記載の方法。
(項目21)
前記PDB情報は、前記無線通信ノードと前記中継UEとの間のパケット遅延上限、または前記DUと前記中継UEとの間のパケット遅延上限のうちの1つを示す、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記第1のF1APシグナリングを前記DUに伝送後、前記方法は、
前記DUから、前記第1のF1APシグナリングに対する第1の応答メッセージを受信することをさらに含み、前記第1の応答メッセージは、
PC5 RLCチャネル構成、または
Uu RLCチャネル構成
のうちの少なくとも1つを備えている、項目12に記載の方法。
(項目23)
前記Uu RLCチャネル構成または前記PC5 RLCチャネル構成は、前記第1の応答メッセージ内のDU/CU RRC情報内で搬送される、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記PC5 RLCチャネル構成は、
設定されたPC5 RLCチャネルのリスト、
設定に失敗したPC5 RLCチャネルのリスト、または
修正されたPC5 RLCチャネルのリスト、
のうちの少なくとも1つを備え、
前記Uu RLCチャネル構成は、
設定されたUu RLCチャネルのリスト、
設定に失敗したUu RLCチャネルのリスト、または
修正されたUu RLCチャネルのリスト
のうちの少なくとも1つを備えている、項目22に記載の方法。
(項目25)
設定されたUu RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルまたは修正されたUu RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、
Uu RLCチャネルID、または
Uu論理チャネルID
のうちの少なくとも1つを備え、
設定に失敗したUu RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、Uu RLCチャネルIDおよび対応する失敗原因を備えている、項目24に記載の方法。
(項目26)
設定されたPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルまたは修正されたPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、
PC5 RLCチャネルID、または
PC5論理チャネルID
のうちの少なくとも1つを備え、
設定に失敗したPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、PC5 RLCチャネルIDおよび対応する失敗原因を備えている、項目24に記載の方法。
(項目27)
前記第2のF1APシグナリングは、
前記CUにおいて遠隔UEを識別するCUレベル遠隔UE ID、
前記DUにおいて遠隔UEを識別するDUレベル遠隔UE ID、
前記遠隔UEのID、
前記中継UEと前記遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルを構成するための要求、または
ベアラマッピング構成
のうちの少なくとも1つを備えている、項目12に記載の方法。
(項目28)
前記遠隔UEの前記IDは、前記無線通信ノードおよび前記中継UEに関して遠隔UEを識別するローカルUE ID、または前記遠隔UEのL2ソースIDのうちの1つを備えている、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記第2のF1APシグナリングを前記DUに伝送後、前記方法は、前記DUから、前記第2のF1APシグナリングに対する第2の応答メッセージを受信することをさらに含み、前記第2の応答メッセージは、PC5 RLCチャネル構成を備えている、項目12に記載の方法。
(項目30)
前記PC5 RLCチャネル構成は、前記第2の応答メッセージ内のDU/CU RRC情報内で搬送される、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記PC5 RLCチャネル構成は、
設定されたPC5 RLCチャネルのリスト、
設定に失敗したPC5 RLCチャネルのリスト、または
修正されたPC5 RLCチャネルのリスト
のうちの少なくとも1つを備えている、項目29に記載の方法。
(項目32)
設定されたPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルまたは修正されたPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、
PC5 RLCチャネルID、または
PC5論理チャネルID、
のうちの少なくとも1つを備え、
設定に失敗したPC5 RLCチャネルの前記リスト内の各チャネルは、PC5 RLCチャネルIDおよび対応する失敗原因を備えている、項目31に記載の方法。
(項目33)
無線ネットワークにおける無線通信ノードの中央ユニット(CU)によって実施される方法であって、前記方法は、
遠隔UEのIDを前記遠隔UEに送信することを含み、前記遠隔UEの前記IDは、中継UEを介して前記遠隔UEと前記無線通信ノードとの間でトラフィックを中継するために使用される、方法。
(項目34)
前記遠隔UEの前記IDを送信する前、前記方法は、
前記遠隔UEの前記IDを要求する前記中継UEからの要求を受信することをさらに含む、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記要求は、
前記遠隔UEからのRRC設定要求メッセージ、
前記遠隔UEからの層-2リンク確立メッセージ、または
前記遠隔UEからの第1のUu RRCメッセージ
のうちの1つを前記中継UEが受信することによってトリガされる、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信することは、
前記中継UEを中継器として使用して、前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信することを含む、項目33に記載の方法。
(項目37)
前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信する前、前記方法は、
前記遠隔UEが前記無線通信ノードとの間接接続に切り替えられる必要があるかどうかを決定することをさらに含み、
前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信することは、
前記遠隔UEが前記間接接続に切り替えられる必要があることの決定において、RRC再構成メッセージを介して前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信することを含む、項目33に記載の方法。
(項目38)
前記遠隔UEの前記IDは、前記無線通信ノードによって割り当てられる、項目33に記載の方法。
(項目39)
前記遠隔UEの前記IDを前記遠隔UEに送信する前、前記方法は、
ハンドオーバ応答メッセージを標的無線通信ノードから受信することをさらに含み、前記ハンドオーバ応答メッセージは、前記遠隔UEの前記IDを備えている、項目33に記載の方法。
(項目40)
無線ネットワークにおける無線通信ノードのCUによって実施される方法であって、前記方法は、
第1のメッセージを前記無線通信ノードのDUに伝送し、前記DUと中継UEとの間のUu RLCチャネルを構成すること、または、
第2のメッセージを前記DUに伝送し、前記中継UEと遠隔UEとの間のPC5 RLCチャネルの中継UE側構成を構成すること
を含み、
前記Uu RLCチャネルまたは前記PC5 RLCチャネルは、前記遠隔UEに向けられたトラフィックを送達するために使用され、前記中継UEは、前記遠隔UEと前記無線通信ノードとの間の中継器としての役割を果たす、方法。
(項目41)
前記第1のメッセージおよび前記第2のメッセージは、前記中継UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリング、または非UE特有のF1APシグナリングのうちの1つを介して伝送される、項目40に記載の方法。
(項目42)
前記第1のメッセージは、以下のフィールド:
前記Uu RLCチャネルのID、
前記Uu RLCチャネルのサービスの質(QoS)プロファイル、
QoSフローと前記Uu RLCチャネルとの間のマッピング、
QoSフローレベルQoSプロファイル、
制御プレーントラフィックタイプ、
前記Uu RLCチャネルのRLCモード、または
ベアラマッピング構成
のうちの少なくとも1つを備えている、項目40に記載の方法。
(項目43)
前記QoSフローと前記Uu RLCチャネルとの間の前記マッピングは、前記遠隔UEの前記ID、QoSフロー識別子(QFI)、または前記Uu RLCチャネルのIDのうちの少なくとも1つを備えている、項目42に記載の方法。
(項目44)
前記遠隔UEの前記IDは、
前記CUにおいて前記遠隔UEを識別するCUレベル遠隔UE ID、
前記DUにおいて前記遠隔UEを識別するDUレベル遠隔UE ID、
前記遠隔UEを識別するローカルUE ID、
前記遠隔UEのL2 ID、または
前記遠隔UEのC-RNTI
のうちの1つを備えている、項目43に記載の方法。
(項目45)
前記制御プレーントラフィックタイプは、
シグナリング無線ベアラ0(SRB0)、
SRB1、
SRB2、または
SRB3
のうちの少なくとも1つを備えている、項目42に記載の方法。
(項目46)
前記制御プレーントラフィックタイプは、優先順位レベルによって表される、項目42に記載の方法。
(項目47)
前記第2のメッセージは、以下のフィールド:
前記PC5 RLCチャネルのID、
前記PC5 RLCチャネルのQoSプロファイル、
QoSフローと前記PC5 RLCチャネルとの間のマッピング、
QoSフローレベルQoSプロファイル、
制御プレーントラフィックタイプ、
前記PC5 RLCチャネルのRLCモード、
ベアラマッピング情報、または
前記遠隔UEのID
のうちの少なくとも1つを備えている、項目40に記載の方法。
(項目48)
第3のメッセージを前記DUに伝送し、前記PC5 RLCチャネルの遠隔UE側構成を構成することをさらに含む、項目40に記載の方法。
(項目49)
前記第3のメッセージは、前記遠隔UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリング、または非UE特有のF1APシグナリングのうちの1つを介して伝送される、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記第3のメッセージは、以下のフィールド:
前記PC5 RLCチャネルのID、
前記PC5 RLCチャネルのQoS構成、
QoSフローと前記PC5 RLCチャネルとの間のマッピング、
QoSフローレベルQoS、
制御プレーントラフィックタイプ、
前記PC5 RLCチャネルのRLCモード、
ベアラマッピング情報、または
前記中継UEのID
のうちの少なくとも1つを備えている、項目48に記載の方法。
(項目51)
第4のメッセージを前記DUに伝送し、前記遠隔UEのダウンリンク(DL)ユーザプレーン(UP)トラフィックをサポートするためのベアラマッピングを構成することをさらに含む、項目40に記載の方法。
(項目52)
前記第4のメッセージは、前記中継UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリングを介して伝送され、前記第4のメッセージは、前記遠隔UEのGTP-Uトンネルと前記中継UEの前記Uu RLCチャネルのIDとの間のマッピングを備えている、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記第4のメッセージは、前記遠隔UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリングを介して伝送され、
前記第4のメッセージは、前記遠隔UEのGTP-Uトンネルと前記中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを備え、前記Uu RLCチャネルは、前記Uu RLCチャネルのIDと前記中継UEのIDとの組み合わせによって識別される、項目51に記載の方法。
(項目54)
第5のメッセージを前記DUに伝送し、前記遠隔UEのダウンリンク(DL)制御プレーン(CP)トラフィックをサポートするためのベアラマッピングを構成することをさらに含む、項目40に記載の方法。
(項目55)
前記第5のメッセージは、前記中継UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリングを介して伝送され、前記第5のメッセージは、前記遠隔UEのSRBと前記中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを備え、前記遠隔UEの前記SRBは、前記SRBのIDと前記遠隔UEのIDとの組み合わせによって識別される、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記第5のメッセージは、前記遠隔UEに関連付けられたUE特有のF1APシグナリングを介して伝送され、前記第5のメッセージは、前記遠隔UEのSRBと前記中継UEのUu RLCチャネルとの間のマッピングを備え、前記Uu RLCチャネルは、前記Uu RLCチャネルのIDと前記中継UEのIDとの組み合わせによって識別される、項目54に記載の方法。
(項目57)
無線ネットワークにおける第1の無線通信ノードのCUによって実施される方法であって、前記方法は、
第1のメッセージを前記第1の無線通信ノードのDUに伝送することを含み、前記第1のメッセージは、中継UEまたは遠隔UEのうちの少なくとも1つに関するサイドリンク通信認可情報を備えている、方法。
(項目58)
前記サイドリンク通信認可情報は、
前記中継UEのための5G ProSe層-2UE/ネットワーク中継認可、または
前記中継UEのための層-3UE/ネットワーク中継認可、
5G ProSe層-2遠隔UE認可、または
ProSe直接発見認可
のうちの少なくとも1つを備えている、項目57に記載の方法。
(項目59)
前記無線ネットワークのアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)または前記無線ネットワークの第2の無線通信ノードから受信された第2のメッセージに基づいて前記サイドリンク通信認可情報を受信することをさらに含む、項目57に記載の方法。
(項目60)
無線ネットワークにおける無線デバイスによって実施される方法であって、前記方法は、
前記無線デバイスのIDを前記無線ネットワークにおける無線通信ノードのCUから受信することを含み、前記無線デバイスの前記IDは、中継UEを介して前記無線デバイスと前記無線通信ノードとの間でトラフィックを中継するために使用される、方法。
(項目61)
前記無線デバイスのIDを受信する前、前記方法は、
メッセージを前記中継UEに送信することをさらに含み、前記メッセージは、前記無線デバイスの前記IDを要求することを示す、項目60に記載の方法。
(項目62)
前記メッセージは、
RRC設定要求メッセージ、
層-2リンク確立メッセージ、または
第1のUu RRCメッセージ
のうちの1つを備えている、項目61に記載の方法。
(項目63)
前記無線デバイスのIDを前記CUから受信することは、
前記中継UEを中継器として使用して、前記無線デバイスのIDを前記CUから受信すること、または、
RRC再構成メッセージを介して前記無線デバイスのIDを前記CUから受信すること
を含む、項目60に記載の方法。
(項目64)
前記RRC再構成メッセージは、前記無線デバイスが前記無線通信ノードとの間接接続に切り替えられる必要があることの決定において、前記中継UEを中継器として使用して前記CUから送信される、項目63に記載の方法。
(項目65)
前記無線デバイスの前記IDは、前記無線通信ノードまたは前記CUによって割り当てられる、項目60に記載の方法。
(項目66)
前記無線デバイスの前記IDは、ハンドオーバ構成メッセージを介して前記無線通信ノードに送信される標的無線通信ノードによって割り当てられる、項目60に記載の方法。
(項目67)
コンピュータ命令を記憶するためのメモリと、前記メモリと通信するプロセッサとを備えている無線通信のためのデバイスであって、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、前記プロセッサは、項目1-66のいずれか1項に記載の方法を実装するように構成される、デバイス。
(項目68)
非一過性コンピュータ読み取り可能なプログラム媒体を備えているコンピュータプログラム製品であって、前記非一過性コンピュータ読み取り可能なプログラム媒体は、その上に記憶されたコンピュータコードを有し、前記コンピュータコードは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、項目1-66のいずれか1項に記載の方法を前記1つ以上のプロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】