IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ケーティー・アンド・ジー・コーポレーションの特許一覧

特表2024-538911付加映像を提供する電子装置及びその動作方法
<図1>
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図1
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図2
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図3
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図4
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図5
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図6
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図7
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図8
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図9
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図10
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図11
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図12A
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図12B
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図13A
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図13B
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図14A
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図14B
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図15
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図16
  • 特表-付加映像を提供する電子装置及びその動作方法 図17
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】付加映像を提供する電子装置及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20241018BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20241018BHJP
   A24F 40/65 20200101ALI20241018BHJP
【FI】
G06F3/01 510
A24F40/60
A24F40/65
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578834
(86)(22)【出願日】2023-08-21
(85)【翻訳文提出日】2023-12-20
(86)【国際出願番号】 KR2023012313
(87)【国際公開番号】W WO2024063344
(87)【国際公開日】2024-03-28
(31)【優先権主張番号】10-2022-0118727
(32)【優先日】2022-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウォンキョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン キュ
(72)【発明者】
【氏名】ソヌ、ポール チュン
【テーマコード(参考)】
4B162
5E555
【Fターム(参考)】
4B162AA01
4B162AB11
4B162AC37
4B162AD20
4B162AD32
4B162AD40
4B162AD41
5E555AA26
5E555AA76
5E555BA01
5E555BA38
5E555BB01
5E555BB38
5E555BC01
5E555BD01
5E555BE17
5E555CA42
5E555CA47
5E555CA50
5E555CB01
5E555CB21
5E555CB23
5E555CC01
5E555DA08
5E555DA09
5E555DB56
5E555DB57
5E555DC09
5E555DC84
5E555DC85
5E555DD07
5E555EA07
5E555EA08
5E555EA11
5E555FA00
(57)【要約】
一例に係る電子装置はユーザに付加映像を提供するために、外部装置から喫煙イベントに対するデータを受信し、受信された喫煙イベントに対するデータに基づいて喫煙イベントに対応する少なくとも1つのグラフィックオブジェクトを含む映像データを生成し、映像データをディスプレイを介して出力することによってユーザに付加映像を提供できディスプレイを介して付加映像及びユーザの視野に対応する現実の場面がユーザに同時に観察される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
外部装置との通信を行う通信モジュールと、
ディスプレイと、
前記通信モジュール及び前記ディスプレイと電気的に接続されるプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、前記通信モジュールを介して前記外部装置から喫煙イベントに対するデータを受信し、前記喫煙イベントに対する前記データに基づいて前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つのグラフィックオブジェクトを含む映像データを生成し、前記ディスプレイを介して前記映像データを出力する、電子装置。
【請求項2】
前記映像データの出力によって示される付加映像に対する光経路及び前記ディスプレイを通過した現実の場面に対する光経路が互いに対応する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記喫煙イベントに対するデータは、前記外部装置のセンサを介して検出された圧力変化又は加速度変化に対するデータである、請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
外部のオーディオデータを取得するマイクモジュールをさらに含み、
前記プロセッサは、
前記外部装置から前記喫煙イベントに対するデータを受信する場合、前記マイクモジュールを活性化し、
前記活性化したマイクモジュールを介して外部から取得されたオーディオデータを受信し、
前記受信された喫煙イベントに対するデータ及び前記受信されたオーディオデータに基づいて、前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つのグラフィックオブジェクトを含む前記映像データを生成する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
少なくとも1つのセンサを含む検出モジュールをさらに含み、
前記プロセッサは、
前記検出モジュールを介して前記外部装置の近接有無、前記電子装置のユーザの唇の形の変化有無、及び前記電子装置の動きのうち少なくとも1つに対する検出データを取得し、
前記受信された喫煙イベントに対するデータ及び前記取得された検出データに基づいて、前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つのグラフィックオブジェクトを含む前記映像データを生成する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記喫煙イベントに対するデータに基づいて前記映像データの出力時点を決定し、
前記出力時点に前記映像データを出力することによって付加映像を出力するように前記ディスプレイを制御する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記電子装置のユーザが第1動作を行う第1時点を決定し、
前記第1時点以後、前記ユーザが第2動作を行う第2時点を決定し、
前記第1時点と前記第2時点との間の区間に基づいて前記映像データの出力時点を決定する、請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記第1時点と前記第2時点との間の区間に基づいて吸気時間を決定し、
前記第1時点と前記第2時点との間の区間及び前記吸気時間に基づいて呼気の開始時点を決定し、
前記呼気の前記開始時点を前記映像データの前記出力時点として決定する、請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記ディスプレイは、
ビーム出力装置と、
ハーフミラーと、
を含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項10】
前記ディスプレイは、EPE(Exit pupil expander)装置を含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項11】
前記外部装置は電子タバコである、請求項1に記載の電子装置。
【請求項12】
電子装置によって行われる付加映像出力方法は、
外部装置から喫煙イベントに対するデータを受信する動作と、
前記受信された喫煙イベントに対するデータに基づいて前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つのグラフィックオブジェクトを含む映像データを生成する動作と、
前記映像データをディスプレイを介して出力することにより付加映像を出力する動作と、
を含む、付加映像出力方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施形態はユーザに付加映像を提供する技術に関し、具体的に、ユーザにディスプレイを介して拡張現実のための付加映像を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子タバコに対する需要が少しずつ増加している。また、このように電子タバコに対する需要が増加することにより、電子タバコに関する機能が持続的に開発されている。特に、電子タバコの種類及び特性による関連機能が持続的に開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一実施形態は、ユーザに付加映像を提供する電子装置を提供することにある。
【0004】
一実施形態は、電子装置によって行われる付加映像提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る電子装置において、外部装置との通信を行う通信モジュールと、ディスプレイと、前記通信モジュール及び前記ディスプレイと電気的に接続されるプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、前記通信モジュールを介して前記外部装置から喫煙イベントに対するデータを受信し、前記喫煙イベントに対する前記データに基づいて前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つのグラフィックオブジェクトを含む映像データを生成し、前記ディスプレイを介して前記映像データを出力することができる。
【0006】
前記映像データの出力によって示される付加映像に対する光経路及び前記ディスプレイを通過した現実の場面に対する光経路が互いに対応することができる。
【0007】
前記喫煙イベントに対するデータは、前記外部装置のセンサを介して検出された圧力変化又は加速度変化に対するデータであってもよい。
【0008】
前記電子装置は、外部のオーディオデータを取得するマイクモジュールをさらに含み、前記プロセッサは、前記外部装置から前記喫煙イベントに対するデータを受信する場合、前記マイクモジュールを活性化し、前記活性化したマイクモジュールを介して外部から取得されたオーディオデータを受信し、前記受信された喫煙イベントに対するデータ及び前記受信されたオーディオデータに基づいて、前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つのグラフィックオブジェクトを含む前記映像データを生成することができる。
【0009】
前記電子装置は、少なくとも1つのセンサを含む検出モジュールをさらに含み、前記プロセッサは、前記検出モジュールを介して前記外部装置の近接有無、前記電子装置のユーザの唇の形の変化有無、及び前記電子装置の動きのうち少なくとも1つに対する検出データを取得し、前記受信された喫煙イベントに対するデータ及び前記取得された検出データに基づいて、前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つのグラフィックオブジェクトを含む前記映像データを生成することができる。
【0010】
前記プロセッサは、前記喫煙イベントに対するデータに基づいて前記映像データの出力時点を決定し、前記出力時点に前記映像データを出力することによって付加映像を出力するように前記ディスプレイを制御することができる。
【0011】
前記プロセッサは、前記電子装置のユーザが第1動作を行う第1時点を決定し、前記第1時点以後、前記ユーザが第2動作を行う第2時点を決定し、前記第1時点と前記第2時点との間の区間に基づいて前記映像データの出力時点を決定することができる。
【0012】
前記プロセッサは、前記第1時点と前記第2時点との間の区間に基づいて吸気時間を決定し、前記第1時点と前記第2時点との間の区間及び前記吸気時間に基づいて呼気の開始時点を決定し、
【0013】
前記呼気の前記開始時点を前記映像データの前記出力時点として決定することができる。
【0014】
前記ディスプレイは、ビーム出力装置と、ハーフミラーとを含むことができる。
【0015】
前記ディスプレイは、EPE(Exit pupil expander)装置を含むことができる。
【0016】
前記外部装置は電子タバコであってもよい。
【0017】
一実施形態に係る電子装置によって行われる付加映像出力方法は、外部装置から喫煙イベントに対するデータを受信する動作と、前記受信された喫煙イベントに対するデータに基づいて前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つのグラフィックオブジェクトを含む映像データを生成する動作と、前記映像データをディスプレイを介して出力することにより付加映像を出力する動作とを含むことができる。
【発明の効果】
【0018】
現実世界の画面上に付加映像を表示する電子装置を提供することができる。
【0019】
電子装置によって行われる付加映像提供方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】一例に係る無煙吸入システムの概略図を図示する。
図2】一例に係る電子装置及び無煙吸入機構のブロック図を示す。
図3】一実施形態に係る付加映像を提供する方法のフローチャートを示す。
図4】一例に係る電子装置のディスプレイの第1状態を示す。
図5】一例に係る電子装置のディスプレイの第2状態を示す。
図6】一例に係る無煙吸入機構に対する吸入に対応する電子装置のディスプレイの状態を示す。
図7】他の一例に係る電子装置のブロック図を示す。
図8】一例に係るディスプレイを介して付加映像をユーザに提供するための方法を示す。
図9】他の一例に係るディスプレイを介して付加映像をユーザに提供するための方法を示す。
図10】一例に係るオーディオデータに基づいて映像データを生成する方法のフローチャートを示す。
図11】一例に係るユーザの唇の形に基づいて映像データを生成する方法のフローチャートを示す。
図12A】一例に係る電子装置が音声認識に基づいて位置を探索する例示図である。
図12B図12Aに示す電子装置が位置探索結果を表示したディスプレイの例示図である。
図13A】一例に係る電子装置が音声認識に基づいて平均喫煙量に対する質疑を受信する例示図である。
図13B図13Aに示す電子装置が平均喫煙量を表示したディスプレイの例示図である。
図14A】一例に係るユーザの喫煙行為を区間別に分類して示すものである。
図14B】一例に係る映像データの出力時点を決定し、付加映像を提供するための方法のフローチャートである。
図15】一例に係るユーザと外部装置との間の距離に基づいて映像データの出力時点を決定する方法のフローチャートである。
図16】一例に係る外部装置の静電容量センサの値に基づいて映像データの出力時点を決定する方法のフローチャートである。
図17】一例に係る外部装置の方位変化センサの値に基づいて映像データの出力時点を決定する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
実施形態に対する特定な構造的又は機能的な説明は、単なる例示のための目的として開示されたものであって、様々な形態に変更されることができる。したがって、実施形態は特定な開示形態に限定されることなく、本明細書の範囲は技術的な思想に含まれる変更、均等物ないし代替物を含む。
【0022】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることがあるが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に、第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。
【0023】
いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」されているか「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在し得るものと理解されなければならない。
【0024】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0025】
異なるように定義さがれない限り、技術的又は科学的な用語を含んで、ここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0026】
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。図面を参照して説明する際に、図面符号に拘わらず同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0027】
図1は、一例に係る無煙吸入システムの概略図を図示する。
【0028】
図1を参照すると、無煙吸入システムは、電子装置100及び無煙吸入機構200を含む。本開示において、電子装置100は、ユーザによって着用可能な(wearable)電子装置を意味する。例えば、電子装置100は、メガネ又はゴーグル形態の着用可能なヘッドマウントディスプレイ(head mounted display:HMD)(例えば、AR glass又はVR装置)に該当する。本開示において、無煙吸入機構200は、ユーザにニコチン(又は、タバコ香味)を伝達するものの、煙を発生させない装置を意味する。例えば、無煙吸入機構200は、従来のエアロゾル生成装置と同一又は類似の外観で形成されてもよい。また、無煙吸入機構200は、従来のエアロゾル生成物品と同じ形態の無煙タバコが挿入(又は、脱着)されてもよい。但し、無煙吸入機構200の外観及び挿入(又は、脱着)される無煙タバコの形態はこれに制限されず、メーカーの設計に応じて変更されることは当業者にとって自明である。
【0029】
一実施形態において、電子装置100はフェースプレート(face plate)101及び装着部103を含む。
【0030】
一実施形態において、電子装置100のフェースプレート101は、ユーザの顔前面のうち少なくとも一部に着用されてもよい。例えば、フェースプレート101は、ユーザの顔前面のうち少なくとも一部(例えば、鼻)によって支持される複数の構成要素(例えば、鼻筋(nose pad))を含む。
【0031】
一実施形態において、電子装置100の装着部103は、フェースプレート101の一部に結合されてユーザの体の一部(例えば、耳)に支持されてもよい。例えば、装着部103は、フェースプレート101がユーザの目の周辺に密着されるように、メガネのテンプル(temple)、ストラップ(strap)、又はヘルメット(helmet)から構成されてもよい。
【0032】
一実施形態において、電子装置100は、プロセッサ110、ディスプレイ120、及び通信モジュール130を含む。電子装置100は、センサ(例えば、カメラ)をさらに含む。一実施形態において、プロセッサ110及び通信モジュール130は、電子装置100の装着部103の少なくとも一部分に配置されるが、プロセッサ110及び通信モジュール130が配置される部分はこれに制限されることはない。他の実施形態において、プロセッサ110及び通信モジュール130のうち少なくとも1つの構成要素は、電子装置100のフェースプレート101でディスプレイ120部分を除いた一部分に配置されてもよい。一実施形態において、ディスプレイ120は、メガネのレンズ形態であってもよいため、電子装置100のフェースプレート101に配置されてもよい。
【0033】
一実施形態において、電子装置100及び無煙吸入機構200は、通信インターフェースを介して通信を接続することができる。例えば、電子装置100の通信モジュール130は、無線通信又は有線通信を介してネットワークに接続されて無煙吸入機構200と通信できる。無線通信は、WI-FI(wireless fidelity)、BT(Bluetooth(登録商標))、NFC(near field communication)、又はセルラー通信(例えば、LTE、LTE-A、CDMA、WCDMA(登録商標)、UMTSなど)のうち少なくとも1つを含む。有線通信は、USB(universal serial bus)又はHDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)のうち少なくとも1つを含む。
【0034】
一実施形態において、電子装置100は、通信モジュール130を介して無煙吸入機構200から受信されたデータに基づいて映像データを生成し、映像データをディスプレイ120を介して出力することにより様々な映像をユーザに提供することができる。これに対する具体的な内容は後述する。
【0035】
図2は、一例に係る電子装置及び無煙吸入機構のブロック図を示す。
【0036】
一実施形態によれば、図1を参照して上述した電子装置100は、プロセッサ110、ディスプレイ120、通信モジュール130及びセンサ140を含む。
【0037】
一実施形態によれば、図1を参照して上述した無煙吸入機構200は、センサ210、プロセッサ220及び通信モジュール230を含む。
【0038】
一実施形態において、無煙吸入機構200のプロセッサ220は、ユーザの喫煙イベントを検出することができる。本開示において「喫煙イベント」は、無煙吸入機構200に含まれたセンサを介して検出されるユーザのパフを意味する。即ち、無煙吸入機構200のプロセッサ220は、無煙吸入機構200に挿入された無煙タバコを介してユーザの吸気(inhalation)を検出することにより、喫煙イベントの発生を検出することができる。
【0039】
一実施形態において、無煙吸入機構200のプロセッサ220は、センサ210を介して喫煙イベントの発生を検出することができる。例えば、センサ210を介して検出された圧力変化(例えば、圧力降下)が予め設定された閾値よりも大きい場合、プロセッサ220は、喫煙イベントの発生を検出してもよい。一実施形態において、無煙吸入機構200のプロセッサ220は、通信モジュール230を介して喫煙イベントに対するデータを電子装置100に送信してもよい。
【0040】
一実施形態において、電子装置100のプロセッサ110は、通信モジュール130を介して無煙吸入機構200からデータを受信することができる。例えば、電子装置100の通信モジュール130は、無煙吸入機構200の通信モジュール230と通信接続を行い、無煙吸入機構200から喫煙イベントに対するデータを受信してもよい。一実施形態において、無煙吸入機構200の電源状態がオン(on)される場合、電子装置100は、通信モジュール130を介して無煙吸入機構200の通信モジュール230と自動(automatically)で通信リンクを設立し得る。例えば、電子装置100及び無煙吸入機構200の通信リンクが設立された後に無煙吸入機構200のセンサ210を介して喫煙イベントが検出されれば、電子装置100は、通信モジュール130を介して無煙吸入機構200から喫煙イベントに対するデータを受信してもよい。異なる例として、電子装置100及び無煙吸入機構200の通信接続が設立された後に閾時間(例えば、15秒)以内に無煙吸入機構200のセンサ210を通した喫煙イベントが検出されなければ、電子装置100は、無煙吸入機構200との通信接続を解除してもよい。電子装置100及び無煙吸入機構200の間の通信接続が解除された場合、無煙吸入機構200の電源状態がオフ(off)に切り替えられる。
【0041】
一実施形態において、電子装置100のプロセッサ110は、無煙吸入機構200から受信された喫煙イベントに対する映像データを生成し、ディスプレイ120を介して付加映像(即ち、喫煙イベントに対する映像データ)をユーザに提供することができる。ここで、付加映像は、喫煙イベントに対応する少なくとも1つのグラフィックオブジェクト(例えば、煙のオブジェクト)を含む。例えば、プロセッサ110は、無煙吸入機構200における圧力降下が終了する時点以後に付加映像をユーザに提供し、付加映像はユーザの呼気(exhalation)に対応する煙オブジェクトを含む。ここで、「圧力降下が終了する時点」は、ユーザの1回パフ動作に対応する時間内で吸気が終了する時点を意味する。このように、無煙吸入機構200を介して喫煙をするユーザは、実際にタバコの煙を視覚的に観察できないが、煙のオブジェクトで喫煙を可視化する付加映像によってユーザの喫煙満足感が増大される。
【0042】
図3は、一実施形態に係る付加映像を提供する方法のフローチャートを示す。図4は、一例に係る電子装置のディスプレイの第1状態を示す。図5は、一例に係る電子装置のディスプレイの第2状態を示す。
【0043】
一実施形態によれば、電子装置は動作301、303及び305を介してユーザに付加映像を提供することができる。
【0044】
動作301において、電子装置(例えば、図2の電子装置100)のプロセッサ(例えば、図2のプロセッサ110)は、通信モジュール(例えば、図2の通信モジュール130)を介して外部装置(例えば、図2の無煙吸入機構200)から喫煙イベントに対するデータを受信する。外部装置は、電子タバコであってもよい。
【0045】
例えば、図4を参照すると、ユーザが体の一部(例えば、頭)に電子装置100を着用することにより、ユーザは、ディスプレイ(例えば、図2のディスプレイ120)を介してユーザの視野に対応する現実の場面400を観察することができる。ここで、ディスプレイ120は、付加映像が出力されていない状態の透明なレンズに該当する。そのため、ユーザがディスプレイ120を介して見ることができる現実の場面400は、ユーザが無煙吸入機構200を介して喫煙する実際の空間における周囲の環境を意味する。その後、ユーザが電子装置100を着用した状態で無煙吸入機構200を介して無煙タバコを吸入すると、電子装置100のプロセッサ110は無煙吸入機構200から喫煙イベントに対するデータを受信することができる。
【0046】
一実施形態によれば、無煙吸入機構200のプロセッサ(例えば、図2のプロセッサ220)は、圧力センサ(例えば、図2のセンサ210)を介して圧力変化を検出し、センサ210を介して圧力変化が最初に検出された時点をユーザが無煙タバコを介して吸気を始めた時点tとして決定する。無煙吸入機構200のプロセッサ220は、時点tで圧力変化に対応する喫煙イベントの発生を示すデータを電子装置100に送信する。
【0047】
一実施形態によれば、ユーザが無煙タバコに対する1回の吸入を終了すれば、電子装置100のプロセッサ110は、無煙吸入機構200から喫煙イベントの終了に対するデータを受信する。例えば、無煙吸入機構200のプロセッサ220は、センサ210を介して検出された圧力変化(例えば、圧力降下)がこれ以上発生しない時点をユーザが無煙タバコを通した1回の吸気を終了した時点tとして決定する。無煙吸入機構200のプロセッサ220は、時点tで圧力変化の終了に対するデータを電子装置100に送信する。
【0048】
一実施形態において、電子装置100のプロセッサ110は、時点t及びtの時間差に基づいて出力する映像データを生成することができる。他の実施形態において、電子装置100のプロセッサ110は、時点tから時点tまでの圧力変化程度に基づいて映像データを生成してもよい。それに対する具体的な説明は、図6を参照して後述する。
【0049】
前記で喫煙イベントは、無煙吸入機構200の圧力変化に基づいて検出される喫煙イベントであると説明したが、喫煙イベントは、様々なセンサによって検出されるイベントであってもよい。喫煙イベントに対する様々な実施形態について、以下で図15図17を参照して詳細に説明される。
【0050】
動作303において、電子装置100のプロセッサ110は、喫煙イベントに対応する少なくとも1つのグラフィックオブジェクトを含む映像データを生成する。映像データは、グラフィックオブジェクトが連続的に出力される動画に対するデータであってもよい。映像データがディスプレイ120を介して出力される場合、ユーザに提供される動画は、付加映像505に命名される。例えば、付加映像505が出力される間にグラフィックオブジェクト510の形状は変化し得る。一実施形態によれば、グラフィックオブジェクト510はタバコの煙の形状であってもよい。
【0051】
一実施形態によれば、プロセッサ110は、無煙吸入機構200から受信されるデータに基づいて付加映像505の時間を決定し、付加映像505内から出力されるグラフィックオブジェクト510の形状を決定することができる。例えば、付加映像505の時間は予測(又は、決定)されたユーザの呼気時間に対応する。ユーザの呼気時間を決定する方法について、以下の図14を参照して詳細に説明される。
【0052】
動作305において、電子装置100のプロセッサ110は、ディスプレイ120を介して映像データを出力することによって付加映像505をユーザに提供する。
【0053】
図5を参照して示された一例によれば、ユーザが無煙タバコを通した吸気の後に呼気を行うとき、ユーザは、ディスプレイ120を介して現実に場面500に付加映像505が重なった画面を観察することができる。ここで、電子装置100は、装着部(例えば、図1の装着部103)に配置される別途のビーム(beam)出力装置を介して映像データに対する光をディスプレイ120に出力する。ユーザに提供される付加映像505は、従来における巻タバコ(柔軟タバコ)を通した喫煙時に発生し得るタバコの煙に対応するグラフィックオブジェクト510を含む。
【0054】
図6は、一例に係る無煙吸入機構に対する吸入に対応する電子装置のディスプレイの状態を示す。
【0055】
図6を参照すると、図1を参照して前述の電子装置100のプロセッサ110は、ディスプレイ120を介して喫煙イベントに対応する付加映像610,620をユーザに提供することができる。
【0056】
一実施形態によれば、プロセッサ110は、ユーザの吸入程度に基づいて付加映像610,620のための映像データを生成することができる。例えば、電子装置100が外部装置である図1の無煙吸入機構200から受信した喫煙イベントに対するデータは、ユーザの吸入程度に対するデータを含んでもよく、電子装置100のプロセッサ110は、ユーザの吸入程度に対応する映像データを生成してもよい。
【0057】
一実施形態によれば、電子装置100は、無煙吸入機構200からユーザの吸入程度に対するデータとして圧力変化に対するデータを受信し、受信された圧力変化に対するデータに対応する映像データをディスプレイ120を介して出力してもよい。
【0058】
例えば、電子装置100が無煙吸入機構200から受信した吸入程度に対するデータは、第1吸入圧力(負の値)を含む。即ち、ユーザが無煙吸入機構200のマウスピースの部分を吸い込むことにより、無煙吸入機構200の気流通路に配置されたセンサ(例えば、図2のセンサ210)は、前記の通路内の圧力降下を検出する。ここで、第1吸入圧力は、ユーザが無煙吸入機構200のマウスピースの部分を実質的に弱く吸い込んだときに検出された圧力変化値であってもよい。
【0059】
電子装置100は、第1吸入圧力に対応する映像データを生成することができる。例えば、電子装置100は、メモリ(図示せず)に予め格納されたデータに基づいて第1吸入圧力に対応する映像データを決定することができる。ここで、電子装置100のメモリは、圧力値に対応する映像データを予め格納してもよい。その後、電子装置100は、第1吸入圧力が検出された場合に決定された第1吸入圧力に対応する映像データをディスプレイ120を介して出力することで付加映像610をユーザに提供することができる。例えば、ユーザは、ディスプレイ120を介して現実の場面600aに決定された第1吸入圧力に対応する付加映像610が重なった画面を見ることができる。
【0060】
異なる例として、電子装置100が無煙吸入機構200から受信した吸入程度に対するデータは第2吸入圧力(マイナスの値)を含む。即ち、ユーザが無煙吸入機構200のマウスピースの部分を吸い込むことにより、無煙吸入機構200の気流通路に配置されたセンサ210は前記の通路内の圧力降下を検出し得る。ここで、第2吸入圧力は、ユーザが無煙吸入機構200のマウスピースの部分を実質的に強く吸い込んだときに検出された圧力変化値である。また、第2吸入圧力の絶対値は、第1吸入圧力の絶対値よりも大きくてもよい。
【0061】
電子装置100は、第2吸入圧力に対応する映像データを決定する。例えば、電子装置100は、メモリ(図示せず)に予め格納されたデータに基づいて第2吸入圧力に対応する映像データを決定することができる。その後、電子装置100は、決定された第2吸入圧力に対応する映像データをディスプレイ120を介して出力することで、付加映像620をユーザに提供することができる。例えば、ユーザは、ディスプレイ120を介して現実場面600bに決定された第2吸入圧力に対応する付加映像620が重なった画面を見ることができる。
【0062】
第1吸入圧力に対応する付加映像610及び第2吸入圧力に対応する付加映像620は異なるグラフィックオブジェクトを含む。例えば、第1吸入圧力に対応する付加映像610及び第2吸入圧力に対応する付加映像620のそれぞれは、タバコの煙を描写するグラフィックオブジェクトを含むが、タバコの煙の特徴(例えば、タバコの煙量及び/又はタバコの煙の形)は互いに互いに異なってもよい。即ち、ユーザが無煙吸入機構200のマウスピースの部分を相対的に強く吸い込んだときの付加映像620は、相対的に弱く吸い込んだときの付加映像610よりも大きくて、豊富なタバコの煙の形状を含むことができる。
【0063】
他の実施形態において、電子装置100は、無煙吸入機構200からユーザの吸入程度に対するデータとして吸入時間に対するデータを受信してもよく、受信された吸入時間に対するデータに対応する映像データを生成し、映像データをディスプレイ120を介して出力してもよい。
【0064】
例えば、電子装置100が無煙吸入機構200から受信した吸入程度に対するデータは、第1吸入時間(例えば、1秒)を含んでもよい。即ち、ユーザが無煙吸入機構200のマウスピースの部分を吸い込むことにより、無煙吸入機構200は、無煙吸入機構200に含まれている圧力センサ又は静電容量センサなどを介してユーザの吸入が開始されることを検出することができる。その後、無煙吸入機構200は、無煙吸入機構200に含まれたタイマを介してユーザが1回の吸入時間を測定することで第1吸入時間を1秒として決定することができる。ここで、第1吸入時間は、ユーザが無煙吸入機構200のマウスピースの部分を相対的に短く吸い込んだときに検出された吸入時間である。
【0065】
電子装置100は、第1吸入時間に対応する映像データを決定することができる。例えば、電子装置100は、メモリに予め格納されたデータに基づいて第1吸入時間に対応する映像データを生成してもよい。ここで、電子装置100のメモリには、無煙吸入機構200における吸入時間に対応する映像データが予め格納されていてもよい。その後、電子装置100は、決定された第1吸入時間に対応する映像データをディスプレイ120を介して出力することで、付加映像610をユーザに提供することができる。例えば、ユーザは、ディスプレイ120を介して現実場面600aに決定された第1吸入時間に対応する付加映像610が重なった画面を見ることができる。
【0066】
異なる例として、電子装置100が無煙吸入機構200から受信した吸入程度に対するデータは、第2吸入時間(例えば、2秒)を含んでもよい。即ち、ユーザが無煙吸入機構200のマウスピースの部分を吸い込むことで、無煙吸入機構200は、無煙吸入機構200に含まれた圧力センサ又は静電容量センサなどを介してユーザの吸入が開始されることを検出することができる。その後、無煙吸入機構200は、無煙吸入機構200に含まれたタイマを介してユーザが1回の吸入時間をカウントすることにより、第2吸入時間を2秒として決定してもよい。ここで、第2吸入時間は、ユーザが無煙吸入機構200のマウスピースの部分を相対的に長く吸い込んだときに検出された吸入時間である。
【0067】
電子装置100は、第2吸入時間に対応する映像データを決定することができる。例えば、電子装置100は、メモリに予め格納されたデータに基づいて第2吸入時間に対応する映像データを生成してもよい。その後、電子装置100は、決定された第2吸入時間に対応する映像データをディスプレイ120を介して出力することで、付加映像620をユーザに提供することができる。例えば、ユーザは、ディスプレイ120を介して現実場面600bに決定された第2吸入時間に対応する付加映像620が重なった画面を見ることができる。
【0068】
第1吸入時間に対応する付加映像610及び第2吸入時間に対応する付加映像620は、異なるグラフィックオブジェクトを含む。例えば、第1吸入時間に対応する付加映像610及び第2吸入時間に対応する付加映像620のそれぞれは、タバコの煙を描写するグラフィックオブジェクトを含むが、タバコの煙の特徴(例えば、タバコの煙量及び/又はタバコの煙の形)は互いに互いに異なってもよい。即ち、ユーザが無煙吸入機構200のマウスピースの部分を相対的に長く吸い込んだときの付加映像620は、相対的に短く吸い込んだときの付加映像610よりも大きくて豊富なタバコの煙の形状を含む。
【0069】
図7は、他の一例に係る電子装置のブロック図を示す。
【0070】
一実施形態によれば、電子装置700は、プロセッサ710、ディスプレイ720、通信モジュール730、マイクモジュール740、及び検出モジュール750を含む。図7における電子装置700は、図1における電子装置100に対応するため、図7のプロセッサ710、ディスプレイ720及び通信モジュール730に対する具体的な説明は、図1のプロセッサ110、ディスプレイ120及び通信モジュール130に対する具体的な説明に対応する。
【0071】
マイクモジュール740は、外部からオーディオデータを取得することができる。例えば、マイクモジュール740は外部のオーディオデータを取得し、取得されたオーディオデータを電気的な信号に切り替えることができる。
【0072】
一実施形態によれば、プロセッサ710は、予め設定された条件が満足される場合にマイクモジュール740を不活性化状態から活性化状態に切り替えることができる。例えば、電子装置700が無煙吸入機構200から喫煙イベントに対するデータを受信する場合、予め設定された条件が満足される。即ち、電子装置700が無煙吸入機構200から喫煙イベントに対するデータ(例えば、圧力変化に対するデータ、ユーザの吸入時間に対するデータなど)を受信すると、プロセッサ710は、マイクモジュール740を不活性化状態から活性化状態に切り替えることができる。
【0073】
一実施形態によれば、検出モジュール750は、電子装置700の作動状態又は外部環境の状態を検出し、検出された状態に対応する電気信号又はデータ値を生成できるように少なくとも1つのセンサを含むことができる。例えば、検出モジュール750は、近接センサ752、イメージセンサ754及び加速度センサ756を含んでもよい。
【0074】
一実施形態によれば、プロセッサ710は、近接センサ752を介して外部装置(例えば、無煙吸入機構200)の近接有無を検出する。プロセッサ710は、通信モジュール730を介して無煙吸入機構200から受信された喫煙イベントに対するデータ及び前記無煙吸入機構200の近接有無に基づいて、ディスプレイ720を介して喫煙イベントに対応する映像データを出力することができる。
【0075】
一実施形態によれば、プロセッサ710は、イメージセンサ754を介してユーザの唇の形の変化有無を検出することができる。即ち、電子装置700を着用したユーザの唇の形を取得できるように、イメージセンサ754は、電子装置700のフェースプレート(例えば、図1のフェースプレート101)の下部領域のうちの一領域に配置されてもよい。プロセッサ710は、通信モジュール730を介して無煙吸入機構200から受信された喫煙イベントに対するデータ、及びユーザの唇の形の変化有無に基づいて喫煙イベントに対応する映像データを生成してもよい。
【0076】
一実施形態によれば、プロセッサ710は、加速度センサ756を介して電子装置700の動きを検出することができる。プロセッサ710は、通信モジュール730を介して無煙吸入機構200から受信された喫煙イベントに対するデータ及び電子装置700の動きに基づいて、ディスプレイ720を介して喫煙イベントに対応する映像データを生成することができる。
【0077】
図8は、一例に係るディスプレイを介して付加映像をユーザに提供するための方法を示す。
【0078】
一実施形態に係る図7を参照して上述した電子装置700のディスプレイ720-1は、グラス810、ビーム出力装置820、少なくとも1つのレンズ830及びハーフミラー840を含む。例えば、電子装置700のプロセッサ710は、映像データをビーム出力装置820を介して出力してもよい。ビーム出力装置820によって出力されたビームがレンズ830及びハーフミラー840を介してユーザの目806に提供されることで、ユーザは、付加映像804が提供されることができる。同時に、ユーザの目806には現実場面802が提供されてもよい。言い換えれば、映像データの出力によって示される付加映像804に対する光の通路、及びディスプレイ720-1を通過した現実の場面802に対する光の通路が互いに対応する。そのため、ユーザは、現実場面802及び付加映像804を重複して観察することができる。
【0079】
図9は、他の一例に係るディスプレイを介して付加映像をユーザに提供するための方法を示す。
【0080】
一実施形態に係る図7を参照して上述した電子装置700のディスプレイ720-2は、光導波管910、ビーム出力装置920、及び少なくとも1つのレンズ930を含む。例えば、ディスプレイ720-2は、EPE(Exit pupil expander)装置を含む。
【0081】
電子装置700のプロセッサ710は、映像データをビーム出力装置920を介して出力する。ビーム出力装置920により出力されたビームがレンズ930を介して光導波管910を通じて行うことができる。光導波管910を通じて行われたビームがユーザの目906に提供されることで、ユーザは、付加映像904が提供されることができる。同時に、ユーザの目906には現実場面902が提供され得る。言い換えれば、映像データの出力によって示される付加映像904に対する光の通路及びディスプレイ720-2を通過した現実の場面902に対する光の通路が互いに対応する。そのため、ユーザは、現実場面902及び付加映像904を重複して観察することができる。
【0082】
図10は、一例に係るオーディオデータに基づいて映像データを生成する方法のフローチャートを示す。
【0083】
一実施形態によれば、図3を参照して上述した動作303は、動作1001、1003及び1005を含む。動作1001、1003及び1005は、図1に示す電子装置100のプロセッサ110又は図7に示す電子装置700のプロセッサ710により行われる。
【0084】
動作1001において、電子装置700のプロセッサ710は、マイクモジュール(例えば、図7のマイクモジュール740)を不活性化状態から活性化状態に切り替える。例えば、プロセッサ710は、予め設定された条件が満足される場合にマイクモジュール740を不活性化状態から活性化状態に切り替えることができる。ここで、無煙吸入機構(例えば、図2の無煙吸入機構200)から喫煙イベントに対するデータが受信された場合、無煙吸入機構200との通信リンクが設立された場合、及び/又はマイクモジュール740を活性化するためのユーザ入力が受信された場合、予め設定された条件が満足される。
【0085】
動作1003において、電子装置700のプロセッサ710は、マイクモジュール740を介して外部から取得されたオーディオデータを受信する。例えば、オーディオデータは、ユーザが無煙吸入機構200のマウスピースの部分を吸い込む吸気に対応する声信号及び/又は吸気直後の呼気に対応する声信号を含む。
【0086】
一実施形態によれば、マイクモジュール740は、外部から取得されたアナログ信号である声信号をデジタル信号に変換させるA/Dコンバータ(analog to digital converter(ADC))含む。例えば、マイクモジュール740のADCは、外部から取得されたユーザの吸気及び/又は呼気に対応する声信号をデジタル信号に変換させ、電子装置700のプロセッサ710は、変換されたデジタル信号をメモリに格納してもよい。ここで、ADCは、外部から取得されたユーザの吸気及び/又は呼気に対応する声信号に対して標本化、量子化及び符号化などの一連の段階を経てデジタル信号に変換させることができる。その後、マイクモジュール740を介してオーディオデータが受信されれば、電子装置700のプロセッサ710は、前記メモリに格納されたデジタル信号に基づいて受信されたオーディオデータがユーザの吸気に対応する声信号を含むか否か、呼気に対応する声信号を含むか否かを判断してもよい。
【0087】
動作1005において、電子装置700のプロセッサ710は、受信された喫煙イベントに対するデータ及びオーディオデータに基づいて映像データを出力する。
【0088】
本開示において、「喫煙イベントに対するデータ」とは、ユーザが無煙吸入機構200を介して無煙タバコを吸入することにより、無煙吸入機構200内の圧力変化に対するデータを意味する。また、本開示において、「オーディオデータ」とは、喫煙者の吸気に対応する声信号及び/又は呼気に対応する声信号を含む。
【0089】
例えば、無煙吸入機構200から予め設定された閾値よりも大きい圧力変化に対するデータが受信され、マイクモジュール740からユーザの吸気に対応する声信号を含むオーディオデータが受信されれば、電子装置700のプロセッサ710は、ディスプレイ720を介して映像データを出力することができる。ここで、映像データは、無煙吸入機構200から受信された圧力変化値及びマイクモジュール740から受信された声信号に基づいて決定されてもよい。
【0090】
異なる例として、無煙吸入機構200から予め設定された閾値よりも大きい圧力変化に対するデータが受信されれば、電子装置700のプロセッサ710はディスプレイ720を介して出力する映像データを生成してもよい。その後、マイクモジュール740からユーザの呼気に対応する声信号を含むオーディオデータが受信されれば、電子装置700のプロセッサ710は、オーディオデータが受信された時点からディスプレイ720を介して映像データを出力してもよい。
【0091】
図11は、一例に係るユーザの唇の形に基づいて映像データを生成する方法のフローチャートを示す。
【0092】
一実施形態によれば、図3を参照して上述した動作303は、動作1101及び1103を含む。動作1101及び1103は、図1の電子装置100のプロセッサ110又は図7の電子装置700のプロセッサ710により行われる。
【0093】
動作1101において、電子装置700のプロセッサ710は、検出モジュール750を介して無煙吸入機構200の近接有無、ユーザの唇の形の変化有無、及び無煙吸入機構200の動きのうち少なくとも1つに対するデータを取得する。
【0094】
例えば、電子装置700のプロセッサ710は、近接センサ(例えば、図7の近接センサ752)を介して無煙吸入機構200が電子装置700に近接するか否かに対するデータを取得してもよい。即ち、ユーザが電子装置700を着用している場合、電子装置700のプロセッサ710は、無煙吸入機構200が電子装置700に近づくことに基づいて、ユーザの喫煙イベントを検出することができる。
【0095】
異なる例として、電子装置700のプロセッサ710は、イメージセンサ754を介してユーザの唇の形が変化するか否かに対するデータを取得してもよい。即ち、ユーザが電子装置700を着用している場合に、ユーザの唇の形が特定の形(例えば、「O」の音を出すときの唇の形)に変化することを介して、電子装置700のプロセッサ710はユーザにより喫煙動作が行われることを決定してもよい。
【0096】
更なる例として、電子装置700のプロセッサ710は、加速度センサ756を介して電子装置700の動きに対するデータを取得してもよい。即ち、ユーザが電子装置700を着用した場合、電子装置700のプロセッサ710は、検出された電子装置700を着用したユーザの動きに基づいてユーザの喫煙イベントを検出してもよい。
【0097】
動作1103において、電子装置700のプロセッサ710は、受信された喫煙イベントに関するデータ及び取得された検出データに基づいて映像データを生成する。
【0098】
例えば、無煙吸入機構200から予め設定された閾値よりも大きい圧力変化に対するデータが受信され、検出モジュール750から無煙吸入機構200の近接有無、ユーザの唇の形の変化有無、及び電子装置700の動きのうち少なくとも1つの検出データが受信されれば、電子装置700のプロセッサ710は、ディスプレイ720を介して映像データを出力してもよい。ここで、映像データは、無煙吸入機構200から受信された圧力変化値及び検出モジュール750から受信された検出データに基づいて生成されることができる。
【0099】
図12Aは、一例に係る電子装置が音声認識に基づいて位置を探索する例示図である。図12Bは、図12Aに示す電子装置が位置探索結果を表示したディスプレイの例示図である。
【0100】
図12Aを参照すると、電子装置700、無煙吸入機構200及びユーザ端末装置1200は通信インターフェースを介して通信を接続することができる。例えば、電子装置700の通信モジュール730は、無線通信又は有線通信を介してネットワークに接続され、無煙吸入機構200及び/又はユーザ端末装置1200と通信できる。
【0101】
一実施形態において、電子装置700は、マイクモジュール740を介して音声認識を行うことができる。例えば、電子装置700のプロセッサ710は、別途の音声認識プロセッサの活性化のためのウェイクアップ命令語(wake-up command)1210で特定の音声(例えば、「OK、装置」)を予め設定してもよい。その後、マイクモジュール740を介して「OK、装置」という音声が入力されれば、プロセッサ710は、受信された音声が予め設定された音声に対応すると判断して音声認識プロセッサを活性化することができる。
【0102】
一実施形態において、電子装置700のプロセッサ710は、ユーザ端末装置1200に地図データを要求するための命令語として、特定の音声(例えば、「近所」、「周辺」、「どこ」、「探して」、「教えて」など)を予め設定してもよい。その後、マイクモジュール740を介して「近所の喫煙ブースを探して」1020という音声が入力されれば、電子装置700のプロセッサ710は、入力された音声に予め設定された命令語が含まれているか否かを判断する。電子装置700のプロセッサ710は、入力された音声に予め設定された命令語が含まれると判断されれば、通信モジュール730を介してユーザ端末装置1200に地図データを要求することができる。
【0103】
図12Bを参照すると、電子装置700のプロセッサ710は、ディスプレイ720を介して位置探索結果を含む映像データを生成することができる。例えば、ユーザは、ディスプレイ720を介して現実場面にユーザ端末装置1200から受信された地図データが重なった画面1230を見ることができる。ここで、ユーザ端末装置1200から受信された地図データは、ユーザ端末装置1200からミラーリング(mirroring)技術により共有されたデータを意味する。例えば、ユーザ端末装置1200から受信された地図データは、ユーザ端末装置1200のアプリケーション(例えば、ナビゲーションアプリケーション)を介して取得された地図データが共有されたものであってもよい。
【0104】
図13Aは、一例に係る電子装置が音声認識に基づいて平均喫煙量を探索する例示図である。図13Bは、図13Aに示す電子装置が平均喫煙量を表示したディスプレイの例示図である。
【0105】
図13Aを参照すると、電子装置700、無煙吸入機構200及びユーザ端末装置1300は通信インターフェースを介して通信を接続することができる。例えば、電子装置700の通信モジュール730は、無線通信又は有線通信を介してネットワークに接続されて無煙吸入機構200及び/又はユーザ端末装置1300と通信できる。
【0106】
一実施形態において、電子装置700は、マイクモジュール740を介して音声認識を行うことができる。例えば、電子装置700のプロセッサ710は、別途の音声認識プロセッサの活性化のためのウェイクアップ命令語(wake-up command)1310で特定の音声(例えば、「OK、装置」)を予め設定してもよい。その後、マイクモジュール740を介して「OK、装置」という音声が入力されれば、プロセッサ710は、受信された音声が予め設定された音声に対応すると判断して音声認識プロセッサを活性化できる。
【0107】
一実施形態において、電子装置700のプロセッサ710は、ユーザ端末装置1300に平均喫煙量データ及び現在喫煙量データの少なくとも1つを要求するための命令語として、特定の音声(例えば、「今月」、「今日」、「平均」、「喫煙量」、又は「教えて」)を予め設定してもよい。その後、マイクモジュール740を介して「今月の平均喫煙量を教えて」「1320」という音声が入力されれば、電子装置700のプロセッサ710は、入力された音声に予め設定された命令語が含まれているか否かを判断する。電子装置700のプロセッサ710は、入力された音声に予め設定された命令語が含まれるものと判断されれば、通信モジュール730を介してユーザ端末装置1300に平均喫煙量データ及び現在喫煙量データの少なくとも1つを要求することができる。
【0108】
図13Bを参照すると、電子装置700のプロセッサ710は、ディスプレイ720を介して平均喫煙量データを含む映像データを出力することができる。例えば、ユーザは、ディスプレイ720を介して現実場面にユーザ端末装置1300から受信された平均喫煙量データが重なった画面1330を見ることができる。ここで、ユーザ端末装置1300から受信された平均喫煙量データは、ユーザ端末装置1300からミラーリング技術によって共有されたデータを意味する。例えば、ユーザ端末装置1300から受信された平均喫煙量データは、ユーザ端末装置1300のアプリケーション(例えば、喫煙習慣モニタリングアプリケーション)を介して取得された喫煙量データが共有されたものであってもよい。
【0109】
図14Aは、一例に係るユーザの喫煙行為を区間別に分類して示すものである。
【0110】
一実施形態に係るユーザは、T時点からT時点までの喫煙行為を実施する。
【0111】
図14Aを参照すると、一実施形態に係るユーザはt時点から2時点の間のD区間において、外部装置(例えば、図2の無煙吸入機構200)を介して喫煙可能物質(例えば、エアロゾル)を吸入する。無煙吸入機構200は、様々な方式でエアロゾルを生成してもよい。以下、D区間におけるユーザの動作は「煙の吸入」動作として称し、ユーザは、無煙吸入機構200の煙の吸入動作によって口の中に喫煙可能物質(例えば、エアロゾル)を集めることができる。D区間では、ユーザと無煙吸入機構200の一側(例えば、吸引口又はマウスピース)は互いに接触している状態である。
【0112】
一実施形態に係るユーザは、t時点からt時点の間のD区間の間に口の中に集められた喫煙可能物質を肺に吸入する。以下で、D区間におけるユーザの動作は「吸気」動作(又は、「吸気及び手下げ」動作)に称し、ユーザは、無煙吸入機構200の一側を唇から分離させて吸入する間に手を下げる。D区間では、ユーザと無煙吸入機構200とが分離される。
【0113】
一実施形態に係るユーザは、t時点からt時点の間のD区間において、吸入した喫煙可能物質を吐きだす。以下で、D区間におけるユーザの動作は「呼気」動作として称する。
【0114】
一実施形態に係るD区間の長さ(吸気時間)はD区間の長さ(煙の吸入時間)に基づいて推定され得る。一例として、D区間の長さ(吸気時間)は、D区間の長さ(煙の吸入時間)に比例してもよい。例えば、煙の吸入時間が1秒である場合、吸気時間も1秒であってもよく、煙の吸入時間が3秒である場合、吸気時間も3秒であってもよい。又は、人工神経網を用いて煙の吸入時間に対応する吸気時間が予測されてもよい。例えば、煙の吸入時間及び吸気時間のペア学習データに基づいて学習された人工神経網に煙の吸入時間を入力し、これに対応する吸気時間が予測されることもできる。但し、煙の吸入時間に基づいて吸気時間を推定する方法は、上記の例示に限定されない。
【0115】
区間の長さ(吸気時間)を予測できることは、t(呼気時点)を予測できることを意味する。即ち、D区間の長さ(煙の吸入時間)を測定を介してD区間の長さを予測することができ、測定されたD区間の長さに予測されたD区間の長さを加えると、t(呼気時点)を予測することができる。
【0116】
一実施形態によれば、D区間の長さ(呼気時間)は、D区間の長さ(煙の吸入時間)及びD区間の長さ(吸気時間)のうち少なくとも1つに基づいて決定され得る。例えば、D区間の長さ又はD区間の長さに比例するよう、D区間の長さが決定されてもよい。予測されたt(呼気時点)及びD区間の長さに基づいてt時点が予測され得る。
【0117】
一実施形態によれば、ユーザは、D区間の長さに関する情報を予め電子装置700に設定することができる。例えば、D区間の長さ又はD区間の長さに対するD区間の長さの比率は、ユーザに応じて設定されてもよい。仮想煙の出力時間を相対的に長く保持したいユーザは、比率を大きく設定してもよい。
【0118】
図14Bは、一例に係る映像データの出力時点を決定し、付加映像を提供するための方法のフローチャートである。
【0119】
一実施形態に係る仮想喫煙システムにおいて、ユーザは、現実世界の外部装置(例えば、図2の無煙吸入機構200)を通した喫煙を電子装置(例えば、図7の電子装置700)と連動して喫煙の仮想現実又は拡張現実を体験することができる。より具体的に、一実施形態に係る電子装置700は、ユーザが無煙吸入機構200を介して喫煙中に息を吐き出す時点に仮想空間においても仮想煙を実現することで、異質感のない仮想煙を実現することができる。
【0120】
一実施形態に係るユーザは、図14AにおけるDからDの動作を少なくとも一回以上繰り返して喫煙行為を実施し、無煙吸入機構200又は電子装置700はユーザのタバコの煙の吸入、吸気及び呼気を検出したり予測して仮想煙を実現することができる。以下、「仮想煙を実現」することは、仮想煙の実現時点、持続時間、及び仮想煙の外形(例えば、形、色)のうち少なくとも1つを決定することを含む。
【0121】
図14Bを参照すると、動作1410において、ユーザは、無煙吸入機構200から喫煙可能物質を吸入する。電子装置700は、ユーザが煙の吸入動作(即ち、無煙吸入機構200で喫煙可能物質を口を用いて吸う動作)を行う時間(例えば、図14AのD)を測定することができる。
【0122】
動作1420において、ユーザは、煙の吸入を終了されれば、吸気及び手下げ動作を行う。電子装置700は、ユーザが吸気及び手下げ動作を行う時間(例えば、図14AのD)を測定することができる。
【0123】
動作1430において、電子装置700は、煙の吸入時間に基づいて吸気及び手下げしている時間及びユーザの呼気の開始時点(例えば、図14Aのt)を予測する。予測されたユーザの呼気の開始時点は、映像データの出力時点として決定されてもよい。
【0124】
動作1440において、電子装置700は、ユーザが呼気を開始すれば、電子装置700は、ユーザが呼気を行う時間(例えば、図14AでD)の間に付加映像を提供する。例えば、電子装置700は、決定された出力時点から映像データを電子装置700のディスプレイ720に出力することによって付加映像をユーザに提供することができる。
【0125】
呼気を始めた後、予め決定された時間が経過すれば、電子装置700は付加映像の提供を終了1450する。
【0126】
図15は、一例に係るユーザと外部装置との間の距離に基づいて映像データの出力時点を決定する方法のフローチャートである。
【0127】
一実施形態に係る無煙吸入機構200のセンサ210は距離検出センサを含む。例えば、距離検出センサは、赤外線方式、ライダ方式又は超音波方式などのセンサであってもよい。但し、本開示の距離検出センサは、上記の方式に限定されることはない。
【0128】
一実施形態に係るユーザが喫煙を開始すれば、距離検出センサは、ユーザの体の一部(例えば、唇)と無煙吸入機構200との間の距離をモニタリングする。距離検出センサによって生成されたデータは、電子装置700に送信される。電子装置700は、距離検出センサのモニタリング結果に基づいて映像データの出力時点を決定する。電子装置700は、決定された出力時点に付加映像をユーザに提供することで、ユーザに拡張現実における喫煙経験を提供することができる。
【0129】
一実施形態によれば、図14を参照して上述した動作1430は、以下の動作1510及び1520を含む。
【0130】
動作1510において、電子装置700は、ユーザと無煙吸入機構200との間の距離をモニタリングする。例えば、無煙吸入機構200がユーザの体の一部と接触する第1時点を検出する動作及び無煙吸入機構200がユーザの体から遠ざかる第2時点を検出する動作を含む。
【0131】
例えば、第1時点を検出する動作は、無煙吸入機構200とユーザの体が第1閾値以内の距離近接することを距離検出センサが検出することを含む。
【0132】
例えば、第2時点を検出する動作は、無煙吸入機構200とユーザの体が接触した後ユーザの体が第2閾値超過の距離から離脱することを距離検出センサが検出することを含む。
【0133】
動作1520において、電子装置700は、モニタリング結果に基づいて映像データの出力時点を決定する。
【0134】
第1時点は、ユーザが煙の吸入動作を始める時点であってもよい。第1時点と第2時点との間の区間は、ユーザが無煙吸入機構200から喫煙可能物質を口に吸入する時間であってもよく、煙の吸入時間に基づいてユーザの第1呼吸時間が予測され得る。ここで、第1呼吸は、吸気動作を意味する。第2時点は、ユーザが吸入(即ち、喫煙可能物質を肺に吸入する行為)を始める時点であってもよい。第1時点と第2時点との間の区間及び第1呼吸時間に基づいて、第2呼吸の開始時点が予測される。ここで、第2呼吸は、呼気動作を意味する。即ち、第2呼吸の開始時点は、ユーザが呼気を始める時点であってもよい。例えば、第2呼吸の開始時点が映像データの出力時点として決定されてもよい。
【0135】
一実施形態によれば、ユーザの煙の吸入時間は、第1時点と第2時点との間の区間であるため、ユーザが吸気を行う時間である第1呼吸時間が煙の吸入時間と同様に推定され得る。その後、電子装置700は、ユーザが呼気を始める時点である第2呼吸の時点を、第2時点から第1呼吸時間が経過した時点として予測できる。
【0136】
例えば、無煙吸入機構200にユーザの体に接する第1時点から第2無煙吸入機構200でユーザの体が分離される第2時点が1秒であれば、第1呼吸時間が1秒として推定されてもよい。ユーザが吸気を行う時間も第1呼吸時間と同様に1秒であると予測される。そのため、第2呼吸(即ち、呼気)が始まる時点は、ユーザの体の一部が無煙吸入機構200から分離した後から1秒であると予測される。そのため、無煙吸入機構200は、無煙吸入機構200がユーザの体部位から分離される時点から1秒後を映像データの出力時点として決定することができる。
【0137】
一実施形態によれば、動作1520は、第1時点と第2時点との間の区間に基づいてユーザの吸入量及び呼吸量を推定する動作を含む。ユーザの吸入量は、無煙吸入機構200とユーザの体が接触した状態で、ユーザが無煙吸入機構200を介して吸入するエアロゾルの吸入量を示す。ユーザの呼吸量は、無煙吸入機構200がユーザの体部位に接触していない状態で、ユーザが吸入する吸気量を示す。推定された呼吸量と吸入量に基づいて、映像データの出力時点を予測することができる。
【0138】
一実施形態に係る動作1520は、無煙吸入機構200が予め決定された動作条件が満足されるかを判断する動作、及び無煙吸入機構200が動作条件を満足するという判断に基づいて映像データの出力時点を決定する動作を含む。例えば、ユーザが無煙吸入機構200の電源をオン又はオフする場合、無煙吸入機構200に含まれているパフ(puff)センサ又は圧力センサが吸入を検出する場合、予め設定された動作条件が満足され得る。距離検出センサの検出値は、ユーザの特定の体部位ではない、その他の体部位(例えば、指)によって変化されてもよく、距離検出センサは、ユーザが電源をオン又はオフする場合にのみ作動できるように構成されてもよく、距離検出センサは、パフセンサ又は圧力センサなどを介してユーザの吸入検出に応答して作動するように構成されてもよい。但し、本開示の吸入センサは、パフセンサ又は圧力センサに限定されることはない。
【0139】
図16は、一例に係る外部装置の静電容量センサの値に基づいて映像データの出力時点を決定する方法のフローチャートである。
【0140】
一実施形態に係る無煙吸入機構200のセンサ210は静電容量センサを含む。例えば、静電容量センサは、キャパシタ(Capacitor)に基づいて構成されるセンサであってもよい。但し、本開示の静電容量センサは、上記の方式に限定されることはない。
【0141】
一実施形態に係るユーザが喫煙を開始すれば、静電容量センサは、ユーザの体の一部(例えば、唇)が無煙吸入機構200に接触した場合に、変化する静電容量センサの静電容量をモニタリングする。静電容量センサによって生成されたデータは電子装置700に送信される。電子装置700は、静電容量センサのモニタリング結果に基づいて映像データの出力時点を決定する。電子装置700は、決定された出力時点に付加映像をユーザに提供することでユーザに拡張現実における喫煙経験を提供することができる。
【0142】
一実施形態によれば、図14を参照して上述した動作1430は、以下の動作1610及び1620を含む。
【0143】
動作1610において、電子装置700は、静電容量センサの変化値をモニタリングする。
【0144】
一実施形態によれば、動作1610は、無煙吸入機構200にユーザの体(例えば、唇)が接触する第1時点を検出する動作、及び無煙吸入機構200からユーザの体が遠ざかる(又は、離脱する)第2時点を検出する動作を含む。
【0145】
例えば、第1時点を検出する動作は、ユーザの体部位が無煙吸入機構200に接触する場合に検出される静電容量が第1閾値以内に到達することを静電容量センサが検出することを含む。
【0146】
例えば、第2時点を検出する動作は、無煙吸入機構200からユーザの体の一部が分離された場合に検出される静電容量が第2閾値を超過することを静電容量センサが検出することを含む。
【0147】
動作1620において、電子装置700は、静電容量のモニタリング結果に基づいて映像データの出力時点を決定する。
【0148】
図17は、一例に係る外部装置の方位変化センサの値に基づいて映像データの出力時点を決定する方法のフローチャートである。
【0149】
一実施形態に係る無煙吸入機構200は、方位変化センサを含む。例えば、方位変化センサは、ジャイロセンサ、加速度センサ、又は、3dof/6dofセンサなどのセンサであってもよい。但し、本開示の方位変化センサは上記の方式に限定されることはない。
【0150】
一実施形態に係るユーザが喫煙を開始すれば、方位変化センサは、無煙吸入機構200の方位変化をモニタリングする。方位変化センサによって生成されたデータは、電子装置700に送信されてもよい。電子装置700は、方位変化センサのモニタリング結果に基づいて映像データの出力時点を決定する。電子装置700は、決定された出力時点に付加映像をユーザに提供することでユーザに拡張現実における喫煙経験を提供することができる。
【0151】
一実施形態によれば、図14を参照して上述した動作1430は、以下の動作1710及び1720を含む。
【0152】
動作1710において、電子装置700は、無煙吸入機構200がユーザの体に接触する第1時点を検出する動作及び無煙吸入機構200からユーザの体が遠ざかる第2時点を検出する動作を含む。
【0153】
例えば、第1時点を検出する動作は、無煙吸入機構200とユーザの体が第1閾値以内の方位に近接することを方位変化センサが検出し、ユーザがユーザの体で無煙吸入機構200を持ってくる間の加速度変化を検出することを含む。
【0154】
例えば、第2時点を検出する動作は、無煙吸入機構200からユーザ体が第2閾値超過の方位から離脱することを検出し、ユーザがユーザの体から無煙吸入機構200を引き離す間の加速度変化を検出することを含む。
【0155】
一実施形態によれば、ユーザが手を下げている場合の無煙吸入機構200のx、y、z軸の方位と、ユーザが無煙吸入機構200をユーザの体と接触した場合の無煙吸入機構200のx、y、z軸の方位とを比較して方位変化を測定することができる。ユーザが無煙吸入機構200を取って手を動かす場合、測定される加速度は増加してから減少して止まる。加速度の変化区間を測定することで方位変化が予測され、予測された方位変化に基づいてユーザの喫煙時間を推定することができる。
【0156】
動作1720において、電子装置700は、モニタリング結果に基づいて映像データの出力時点を決定する。
【0157】
実施形態に係る方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0158】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、又はそのいずれかの組み合わせを含んでもよく、希望のように動作するように処理装置を構成したり独立的又は結合的に(collectively)処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されるか、処理装置に命令又はデータを提供するために、いずれかのタイプの機械、コンポーネント、物理的装置、仮想装置、コンピュータ記憶媒体、又は送信される信号波に永久的に具体化することができる。ソフトウェアは、ネットワーク接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法で格納又は実行されてもよい。ソフトウェア及びデータは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができる。
【0159】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順に実行され、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態に結合又は組み合わせられてもよく、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0160】
したがって、他の具現、他の実施形態および特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求範囲の範囲に属する。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15
図16
図17
【国際調査報告】