(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバ
(51)【国際特許分類】
H04W 36/00 20090101AFI20241018BHJP
H04W 36/36 20090101ALI20241018BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20241018BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20241018BHJP
【FI】
H04W36/00
H04W36/36
H04W72/0457 110
H04W16/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518704
(86)(22)【出願日】2022-10-21
(85)【翻訳文提出日】2024-03-25
(86)【国際出願番号】 US2022078521
(87)【国際公開番号】W WO2023070092
(87)【国際公開日】2023-04-27
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】プンヤスロック・パーカヤズサ
(72)【発明者】
【氏名】オズカン・オズトゥルク
(72)【発明者】
【氏名】シペン・ジュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067JJ39
(57)【要約】
本開示の様々な態様は、一般に、ワイヤレス通信に関する。いくつかの態様では、ネットワークノードは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するユーザ機器(UE)に関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信することができ、セカンダリノード解放要求は、ネットワークノードがUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す。ネットワークノードは、セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施することができる。数多くの他の態様が説明される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信のためのネットワークノードであって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサと、
を備え、前記1つ又は複数のプロセッサは、
複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するユーザ機器(UE)に関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信することであって、前記セカンダリノード解放要求は、前記ネットワークノードが前記UEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードが前記UEに関連する前記セカンダリノードであることを示す、受信することと、
前記セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施することと、
を行うように構成される、ネットワークノード。
【請求項2】
前記セカンダリノード解放要求は、前記条件付きハンドオーバ動作の後にUEコンテキストが維持されることを示す指示を含む、請求項1に記載のネットワークノード。
【請求項3】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記データ転送動作を実施するために、早期データ転送プロセスを停止するように構成される、請求項1に記載のネットワークノード。
【請求項4】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記データ転送動作を実施するために、遅延データ転送プロセスを開始するように構成される、請求項1に記載のネットワークノード。
【請求項5】
前記1つ又は複数のプロセッサは、ターゲットマスタノードに移動されないセカンダリノード終端データベアラのセットを示す指示を受信するように更に構成され、前記1つ又は複数のプロセッサは、前記データ転送動作を実施するために、前記UEに接続するためのランダムアクセスチャネル手順の完了の成功に少なくとも部分的に基づいて、前記UEと通信するために前記セカンダリノード終端データベアラのセットを使用するように構成される、請求項1に記載のネットワークノード。
【請求項6】
前記1つ又は複数のプロセッサは、ターゲットマスタノードに移動されるセカンダリノード終端データベアラのセットを示す指示を受信するように更に構成され、前記1つ又は複数のプロセッサは、前記データ転送動作を実施するために、前記UEへのデータ送信のための前記セカンダリノード終端データベアラのセットの使用を停止するように構成される、請求項1に記載のネットワークノード。
【請求項7】
ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサと、
を備え、前記1つ又は複数のプロセッサは、
条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、
複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信し、
前記複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、前記条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止する、ように構成される、UE。
【請求項8】
前記1つ又は複数のプロセッサは、
前記複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを送信し、
更新された条件付きハンドオーバ構成を受信する、ように更に構成される、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記更新された条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施するように更に構成される、請求項8に記載のUE。
【請求項10】
前記1つ又は複数のプロセッサは、
前記複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを送信し、
前記UEが、前記条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し続けることを示す継続メッセージを受信する、ように更に構成される、請求項7に記載のUE。
【請求項11】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記条件付きハンドオーバ構成に従って、前記条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開するように更に構成される、請求項10に記載のUE。
【請求項12】
前記1つ又は複数のプロセッサは、
プライマリセカンダリセルグループセル(PSCell)に関連するランダムアクセスチャネル手順を実施し、
前記ランダムアクセスチャネル手順に少なくとも部分的に基づいて、前記PSCellにアクセスし、
前記PSCellへのアクセスに応答して、前記条件付きハンドオーバ構成を棄却する、ように更に構成される、請求項7に記載のUE。
【請求項13】
前記1つ又は複数のプロセッサは、
プライマリセカンダリセルグループセル(PSCell)に関連するランダムアクセスチャネル手順を実施し、
前記ランダムアクセスチャネル手順の失敗に応答して、前記条件付きハンドオーバ構成に従って、前記条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開する、ように更に構成される、請求項7に記載のUE。
【請求項14】
ワイヤレス通信のためのネットワークノードであって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサと、
を備え、前記1つ又は複数のプロセッサは、
複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をユーザ機器(UE)に送信し、
前記複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信し、
前記UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージを前記UEに送信する、ように構成される、ネットワークノード。
【請求項15】
前記条件付きハンドオーバ構成メッセージは、前記UEが初期の条件付きハンドオーバ構成の使用を再開することを示す、請求項14に記載のネットワークノード。
【請求項16】
前記条件付きハンドオーバ構成メッセージは、前記UEによって使用される更新された条件付きハンドオーバ構成を含む、請求項14に記載のネットワークノード。
【請求項17】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記更新された条件付きハンドオーバ構成を取得するために、1つ又は複数のターゲットマスタノードに関連する条件付きハンドオーバ構成修正手順を実施するように更に構成される、請求項16に記載のネットワークノード。
【請求項18】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記条件付きハンドオーバ構成修正手順を実施するために、前記複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を前記条件付きハンドオーバ構成修正手順のソース構成として使用することに少なくとも部分的に基づいて、前記条件付きハンドオーバ構成修正手順を実施するように構成される、請求項17に記載のネットワークノード。
【請求項19】
ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサと、
を備え、前記1つ又は複数のプロセッサは、
条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することと、
条件付きプライマリセカンダリセルグループセル(PSCell)構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することであって、前記条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む、受信することと、
前記条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、前記条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施することと、
前記条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、前記条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することと、を行うように構成される、UE。
【請求項20】
前記1つ又は複数のプロセッサは、
前記トリガイベントの前記発生に対応するPSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施し、
前記ランダムアクセスチャネル手順に少なくとも部分的に基づいて、前記PSCellにアクセスし、
前記トリガイベントの前記発生に対応する前記PSCellに関連する複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を適用し、
前記PSCellへのアクセス及び複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用に応答して、前記条件付きハンドオーバ構成を棄却する、ように更に構成される、請求項19に記載のUE。
【請求項21】
前記1つ又は複数のプロセッサは、
前記トリガイベントの前記発生に対応する前記PSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施し、
前記ランダムアクセスチャネル手順の失敗に応答して、前記条件付きハンドオーバ構成に従って、前記条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開する、ように更に構成される、請求項20に記載のUE。
【請求項22】
前記第1の無線リソース制御通信は、1つ又は複数の準備されたターゲットプライマリセルにそれぞれ対応する1つ又は複数の指示を含み、各指示は、前記UEが、PSCell追加手順を完了すると、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する条件付きハンドオーバ構成を保持するか、それとも棄却するかを示す、請求項19に記載のUE。
【請求項23】
前記1つ又は複数の指示のうちの指示は、前記それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに対応するターゲットプライマリセル構成が完全な構成であることに少なくとも部分的に基づいて、前記UEが前記それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する前記条件付きハンドオーバ構成を保持することを示す、請求項22に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に明確に組み込まれる、「CONDITIONAL HANDOVER WITH MULTIPLE RADIO ACCESS TECHNOLOGY DUAL CONNECTIVITY」と題する2021年10月21日に出願された米国仮特許出願第63/262,851号、及び「CONDITIONAL HANDOVER WITH MULTIPLE RADIO ACCESS TECHNOLOGY DUAL CONNECTIVITY」と題する2022年10月20日に出願された米国非仮特許出願第18/048,259号の優先権を主張する。
【0002】
本開示の態様は概して、ワイヤレス通信に関し、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバのための技法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、及びブロードキャストなどの様々な遠隔通信サービスを提供するために、広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を利用することができる。そのような多元接続技術の例としては、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)システム、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access、OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(single-carrier frequency division multiple access、SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(time division synchronous code division multiple access、TD-SCDMA)システム、及びロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)が挙げられる。LTE/LTE-Advancedは、第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPP(登録商標、下記同様))によって公表されたUniversal Mobile Telecommunications System(UMTS)モバイル規格に対する拡張のセットである。
【0004】
ワイヤレスネットワークは、ユーザ機器(UE)又は複数のUEなどのワイヤレス通信デバイスのための通信をサポートする1つ又は複数のネットワークノードを含むことができる。UEは、ダウンリンク通信及びアップリンク通信を介してネットワークノードと通信する場合がある。「ダウンリンク」(又は「DL」)はネットワークノードからUEへの通信リンクを指し、「アップリンク」(又は「UL」)はUEからネットワークノードへの通信リンクを指す。いくつかのワイヤレスネットワークは、ローカルリンク(例えば、他の例の中でもとりわけ、サイドリンク(SL)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)リンク、及び/又はワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)リンク)などを介して、デバイス間通信をサポートすることができる。
【0005】
上記の多元接続技術は、異なるUEが都市、国家、地域、及び/又は地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。5Gと呼ばれることがある新無線(New Radio、NR)は、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格に対する拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善することと、コストを下げることと、サービスを改善することと、新しいスペクトルを利用することと、ダウンリンク上でサイクリックプレフィックス(cyclic prefix、CP)を有する直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)(CP-OFDM)を使用し、アップリンク上でCP-OFDM及び/又はシングルキャリア周波数分割多重(single-carrier frequency division multiplexing、SC-FDM)(離散フーリエ変換拡散OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM、DFT-s-OFDM)としても知られている)を使用し、並びにビームフォーミング、多入力多出力(multiple-input multiple-output、MIMO)アンテナ技術、及びキャリアアグリゲーションをサポートする、他のオープン規格とより良く統合することとによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けているので、LTE、NR、及び他の無線アクセス技術における更なる改善は、有用なままである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書で説明されるいくつかの態様は、ネットワークノードによって実施されるワイヤレス通信の方法に関する。方法は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するユーザ機器(UE)に関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信することを含むことができ、セカンダリノード解放要求は、ネットワークノードがUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す。方法は、セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施することを含むことができる。
【0007】
本明細書で説明するいくつかの態様は、UEによって実施されるワイヤレス通信の方法に関する。方法は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施することを含むことができる。方法は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することを含むことができる。方法は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することを含むことができる。
【0008】
本明細書で説明されるいくつかの態様は、ネットワークノードによって実施されるワイヤレス通信の方法に関する。方法は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をUEに送信することを含むことができる。方法は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信することを含むことができる。方法は、UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージをUEに送信することを含むことができる。
【0009】
本明細書で説明するいくつかの態様は、UEによって実施されるワイヤレス通信の方法に関する。方法は、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することを含むことができる。方法は、条件付きプライマリセカンダリセルグループセル(PSCell)構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することを含むことができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。方法は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施することを含むことができる。方法は、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することを含むことができる。
【0010】
本明細書で説明されるいくつかの態様は、ネットワークノードによって実施されるワイヤレス通信の方法に関する。方法は、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をUEに送信することを含むことができる。方法は、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をUEに送信することを含むことができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。
【0011】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のためのネットワークノードに関する。ネットワークノードは、メモリと、メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサと、を含んでもよい。1つ又は複数のプロセッサは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するUEに関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信するように構成されることができ、セカンダリノード解放要求は、ネットワークノードがUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す。1つ又は複数のプロセッサは、セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施するように構成されることができる。
【0012】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のためのUEに関する。ユーザ機器は、メモリと、メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサと、を含み得る。1つ又は複数のプロセッサは、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施するように構成されることができる。1つ又は複数のプロセッサは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信するように構成されることができる。1つ又は複数のプロセッサは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止するように構成されることができる。
【0013】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のためのネットワークノードに関する。ネットワークノードは、メモリと、メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサと、を含んでもよい。1つ又は複数のプロセッサは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をUEに送信するように構成されることができる。1つ又は複数のプロセッサは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信するように構成されることができる。1つ又は複数のプロセッサは、UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージをUEに送信するように構成されることができる。
【0014】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のためのUEに関する。ユーザ機器は、メモリと、メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサと、を含み得る。1つ又は複数のプロセッサは、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信するように構成されることができる。1つ又は複数のプロセッサは、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信するように構成されることができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。1つ又は複数のプロセッサは、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施するように構成されることができる。1つ又は複数のプロセッサは、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止するように構成されることができる。
【0015】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のためのネットワークノードに関する。ネットワークノードは、メモリと、メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサと、を含んでもよい。1つ又は複数のプロセッサは、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をUEに送信するように構成されることができる。1つ又は複数のプロセッサは、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をUEに送信するように構成されることができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。
【0016】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ネットワークノードによるワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令のセットは、ネットワークノードの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、ネットワークノードに、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するUEに関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信させることができ、セカンダリノード解放要求は、ネットワークノードがUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す。命令のセットは、ネットワークノードの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、ネットワークノードに、セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施させることができる。
【0017】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令のセットは、UEの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、UEに、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施させることができる。命令のセットは、UEの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、UEに、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信させることができる。命令のセットは、UEの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、UEに、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止させることができる。
【0018】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ネットワークノードによるワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令のセットは、ネットワークノードの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、ネットワークノードに、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をUEに送信させることができる。命令のセットは、ネットワークノードの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、ネットワークノードに、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信させることができる。命令のセットは、ネットワークノードの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、ネットワークノードに、UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージをUEに送信させることができる。
【0019】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令のセットは、UEの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、UEに、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信させることができる。命令のセットは、UEの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、UEに、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信させることができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。命令のセットは、UEの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、UEに、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施させ、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施させることができる。命令のセットは、UEの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、UEに、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止させることができる。
【0020】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ネットワークノードによるワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令のセットは、ネットワークノードの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、ネットワークノードに、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をUEに送信させることができる。命令のセットは、ネットワークノードの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、ネットワークノードに、条件付きプライマリPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をUEに送信させることができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。
【0021】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置に関する。装置は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するUEに関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信するための手段を含むことができ、セカンダリノード解放要求は、装置がUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す。装置は、セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施するための手段を含むことができる。
【0022】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置に関する。装置は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施するための手段を含むことができる。装置は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信するための手段を含むことができる。装置は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止するための手段を含むことができる。
【0023】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置に関する。装置は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をUEに送信するための手段を含むことができる。装置は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信するための手段を含むことができる。装置は、UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージをUEに送信するための手段を含むことができる。
【0024】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置に関する。装置は、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信するための手段を含むことができる。装置は、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信するための手段を含むことができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。装置は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施するための手段を含むことができる。装置は、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止するための手段を含むことができる。
【0025】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置に関する。装置は、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をUEに送信するための手段を含むことができる。装置は、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をUEに送信するための手段を含むことができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。
【0026】
態様は、一般に、図面及び本明細書を参照して本明細書に実質的に記載されるとともに、図面及び本明細書によって示すような、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ネットワークエンティティ、ネットワークノード、ワイヤレス通信デバイス、及び/又は処理システムを含む。
【0027】
前述のことは、以下の「発明を実施するための形態」をよりよく理解することができるために、本開示による実施例の特徴及び技術的利点をかなり広範に概説している。以降では、追加的な特徴及び利点が説明される。開示される概念及び具体例は、本開示の同じ目的を遂行するための他の構造を変更又は設計するための基礎として容易に利用することができる。そのような等価の構造は、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱しない。本明細書で開示する概念の特性、それらの編成と動作方法の両方は、添付の図とともに検討されると、関連する利点とともに以下の説明からより良く理解されよう。図の各々は、特許請求の範囲の限定の定義としてではなく、例示及び説明のために提供される。
【0028】
態様は、いくつかの実施例を例示することによって本開示で説明されるが、そのような態様を多くの異なる構成及びシナリオにおいて実装することができることを当業者は理解されよう。本明細書に記載される技術は、異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、及び/又はパッケージング構成を使用して実装することができる。例えば、いくつかの態様は、集積チップ実施形態又は他の非モジュール構成要素ベースのデバイス(例えば、エンドユーザデバイス、ビークル、通信デバイス、コンピューティングデバイス、産業機器、小売/購買デバイス、医療デバイス、及び/又は人工知能対応デバイス)を介して実装することができる。態様は、チップレベル構成要素、モジュール式構成要素、非モジュール式構成要素、非チップレベル構成要素、デバイスレベル構成要素、及び/又はシステムレベル構成要素において実装することができる。説明する態様及び特徴を組み込むデバイスは、特許請求及び説明する態様の実装及び実践のために、追加の構成要素及び特徴を含むことができる。例えば、無線信号の送信及び受信は、アナログ用途及びデジタル用途の1つ又は複数の構成要素(例えば、アンテナ、無線周波数(radio frequency、RF)チェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、プロセッサ、インターリーバ、加算器(adder)、及び/又は加算器(summer)を含むハードウェア構成要素)を含んでもよい。本明細書に記載される態様は、様々なサイズ、形状、及び構造の多種多様なデバイス、構成要素、システム、分散型構成、及び/又はエンドユーザデバイスにおいて実践することができることが意図される。
【0029】
本開示の上記で列挙された特徴を詳細に理解することができるように、そのいくつかが添付の図面に示される態様を参照することによって、上記で手短に要約された、より詳細な説明が得られる場合がある。しかしながら、本説明は他の等しく効果的な態様を許容することがあるので、添付の図面が、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、その範囲の限定と見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面における同じ参照番号は、同じ又は同様の要素を識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本開示による、ワイヤレスネットワークの一実施例を示す図である。
【
図2】本開示による、ワイヤレスネットワーク内でユーザ機器(UE)と通信している基地局の一実施例を示す図である。
【
図3】本開示による、デュアルコネクティビティの実施例を示す図である。
【
図4】本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する実施例を示す図である。
【
図5】本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する実施例を示す図である。
【
図6】本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する実施例を示す図である。
【
図7】本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する実施例を示す図である。
【
図8】本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する実施例を示す図である。
【
図9】本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する例示的なプロセスを示す図である。
【
図10】本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する例示的なプロセスを示す図である。
【
図11】本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する例示的なプロセスを示す図である。
【
図12】本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する例示的なプロセスを示す図である。
【
図13】本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する例示的なプロセスを示す図である。
【
図14】本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な装置の図である。
【
図15】本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な装置の図である。
【
図16】本開示による、例示的な非集約型基地局アーキテクチャの図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本開示の様々な態様が、添付の図面を参照して以下でより十分に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造又は機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が徹底的で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示する本開示の任意の態様を包含することが意図されていることを、当業者は理解されたい。例えば、本明細書に記載する任意の数の態様を使用して、装置が実装されてもよく、又は方法が実践されてもよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載する本開示の様々な態様に加えて、又はそれらの態様以外の、他の構造、機能性、又は構造及び機能性を使用して実践されるような装置又は方法を包含することが意図されている。本明細書で開示する本開示のいずれの態様も、特許請求の範囲の1つ又は複数の要素によって具現化できることを理解されたい。
【0032】
次に、様々な装置及び技術を参照して電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置及び技術は、以下の発明を実施するための形態において説明され、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(「要素」と総称される)によって添付の図面に示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを使用して実装することができる。そのような要素がハードウェアとして実装される又はソフトウェアとして実装されるかは、具体的な適用例及び全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0033】
態様は、5G又は新無線(NR)無線アクセス技術(radio access technology、RAT)に一般的に関連付けられた用語を使用して本明細書に記載される場合があるが、本開示の態様は、3G RAT、4G RAT、及び/又は5Gの後(例えば、6G)のRATなどの他のRATに適用することができる。
【0034】
図1は、本開示による、ワイヤレスネットワーク100の一実施例を示す図である。ワイヤレスネットワーク100は、他の例の中でも、5G(例えば、NR)ネットワーク及び/又は4G(例えば、ロングタームエボリューション(LTE))ネットワークの要素であってもよく、又はそれらを含んでもよい。ワイヤレスネットワーク100は、1つ若しくは複数のネットワークノード110(ネットワークノード110a、ネットワークノード110b、ネットワークノード110c、及びネットワークノード110dとして示す)、ユーザ機器(UE)120若しくは複数のUE120(UE120a、UE120b、UE120c、UE120d、及びUE120eとして示す)、及び/又は他のエンティティを含んでもよい。ネットワークノード110は、UE120と通信するネットワークノードである。図示のように、ネットワークノード110は、1つ又は複数のネットワークノードを含むことができる。例えば、ネットワークノード110は、集約型ネットワークノードであってもよく、これは、集約型ネットワークノードが、単一の無線アクセスネットワーク(RAN)ノード内(例えば、単一のデバイス又はユニット内)に物理的又は論理的に統合された無線プロトコルスタックを利用するように構成されることを意味する。別の実施例として、ネットワークノード110は、非集約型ネットワークノード(非集約型基地局と呼ばれることもある)であってもよく、これは、ネットワークノード110が、2つ以上のノード(1つ又は複数の中央ユニット(CU)、1つ又は複数の分散ユニット(DU)、又は1つ又は複数の無線ユニット(RU)など)の間で物理的又は論理的に分散されたプロトコルスタックを利用するように構成されることを意味する。
【0035】
いくつかの実施例では、ネットワークノード110は、無線アクセスリンクを介してUE120と通信する、RUなどのネットワークノードであるか、又はそれを含む。いくつかの実施例では、ネットワークノード110は、フロントホールリンク又はミッドホールリンクを介して他のネットワークノード110と通信する、DUなどのネットワークノードであるか、又はそれを含む。いくつかの実施例では、ネットワークノード110は、ミッドホールリンクを介して他のネットワークノード110と、又はバックホールリンクを介してコアネットワークと通信する、CUなどのネットワークノードであるか、又はそれを含む。いくつかの実施例では、ネットワークノード110(集約型ネットワークノード110又は非集約型ネットワークノード110など)は、1つ又は複数のRU、1つ又は複数のCU、及び/又は1つ又は複数のDUなど、複数のネットワークノードを含んでもよい。ネットワークノード110は、例えば、NR基地局、LTE基地局、ノードB、(例えば、4Gにおける)eNB、(例えば、5Gにおける)gNB、アクセスポイント、送信受信ポイント(TRP)、DU、RU、CU、ネットワークのモビリティ要素、コアネットワークノード、ネットワーク要素、ネットワーク機器、RANノード、又はそれらの組合せを含んでもよい。いくつかの実施例では、ネットワークノード110は、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、エアインターフェース又は仮想ネットワークなどの様々なタイプのフロントホール、ミッドホール及び/又はバックホールインターフェースを通じて、互いに、又はワイヤレスネットワーク100内の1つ若しくは複数の他のネットワークノード110に相互接続されることができる。
【0036】
いくつかの実施例では、ネットワークノード110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供することができる。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)では、「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に応じて、ネットワークノード110のカバレージエリア及び/又はこのカバレージエリアにサービスするネットワークノードサブシステムを指す場合がある。ネットワークノード110は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、及び/又は別のタイプのセルに通信カバレージを提供することができる。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーすることができ、サービスに加入しているUE120による無制限アクセスを可能にすることができる。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができ、サービスに加入しているUE120による無制限アクセスを可能にすることができる。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、自宅)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連付けを有するUE120(例えば、非公開加入者グループ(closed subscriber group、CSG)内のUE120)による制限付きアクセスを可能にすることができる。マクロセル用のネットワークノード110は、マクロネットワークノードと呼ばれることがある。ピコセルのためのネットワークノード110は、ピコネットワークノードと呼ばれることがある。フェムトセルのためのネットワークノード110は、フェムトネットワークノード又はホーム内ネットワークノードと呼ばれることがある。
図1に示す実施例では、ネットワークノード110aは、マクロセル102aのためのマクロネットワークノードであってもよく、ネットワークノード110bは、ピコセル102bのためのピコネットワークノードであってもよく、ネットワークノード110cは、フェムトセル102cのためのフェムトネットワークノードであってもよい。ネットワークノードは、1つ以上(例えば、3つ)のセルをサポートしてもよい。いくつかの実施例では、セルは、必ずしも静止していない場合があり、セルの地理的エリアは、モバイルであるネットワークノード110(例えば、モバイルネットワークノード)の位置に従って、移動する場合がある。
【0037】
いくつかの態様では、「基地局」又は「ネットワークノード」という用語は、集約型基地局、非集約型基地局、統合アクセス及びバックホール(IAB)ノード、中継ノード、又はそれらの1つ若しくは複数の構成要素を指す場合がある。例えば、いくつかの態様では、「基地局」又は「ネットワークノード」は、CU、DU、RU、準リアルタイム(準RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)、又は非リアルタイム(非RT)RIC、又はそれらの組合せを指す場合がある。いくつかの態様では、「基地局」又は「ネットワークノード」という用語は、ネットワークノード110に関連して本明細書に記載される機能などの1つ又は複数の機能を実施するように構成された1つのデバイスを指す場合がある。いくつかの態様では、「基地局」又は「ネットワークノード」という用語は、1つ又は複数の機能を実施するように構成された複数のデバイスを指す場合がある。例えば、いくつかの分散システムでは、(同じ地理的位置又は異なる地理的位置に位置することができる)複数の異なるデバイスの各々が、機能の少なくとも一部分を実施するように、又は機能の少なくとも一部分の実施を複製するように構成されてもよく、「基地局」又は「ネットワークノード」という用語は、それらの異なるデバイスのうちの任意の1つ又は複数を指す場合がある。いくつかの態様では、「基地局」又は「ネットワークノード」という用語は、1つ若しくは複数の仮想基地局又は1つ若しくは複数の仮想基地局機能を指す場合がある。例えば、いくつかの態様では、2つ以上の基地局機能が単一のデバイス上でインスタンス化され得る。いくつかの態様では、「基地局」又は「ネットワークノード」という用語は、基地局機能のうちの1つを指し、別の基地局機能を指さないことがある。このようにして、単一のデバイスは、2つ以上の基地局を含み得る。
【0038】
ワイヤレスネットワーク100は、1つ又は複数の中継局を含んでもよい。中継局は、上流ノード(例えば、ネットワークノード110又はUE120)からデータの送信を受信し、データの送信を下流ノード(例えば、UE120又はネットワークノード110)へ送ることができるネットワークノードである。中継局は、他のUE120のための送信を中継することができるUE120であってもよい。
図1に示す実施例では、ネットワークノード110d(例えば、中継ネットワークノード)は、ネットワークノード110a(例えば、マクロネットワークノード)とUE120dとの間の通信を容易にするために、ネットワークノード110a及びUE120dと通信してもよい。通信を中継するネットワークノード110は、中継局、中継基地局、中継ネットワークノード、中継ノード、リレーなどと呼ばれることがある。
【0039】
ワイヤレスネットワーク100は、マクロネットワークノード、ピコネットワークノード、フェムトネットワークノード、中継ネットワークノードなどの異なるタイプのネットワークノード110を含む異種ネットワークであってもよい。これらの異なるタイプのネットワークノード110は、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、及び/又は干渉に対する異なる影響を有する場合がある。例えば、マクロネットワークノードは、高い送信電力レベル(例えば、5~40ワット)を有する場合があるが、ピコネットワークノード、フェムトネットワークノード、及び中継ネットワークノードは、より低い伝送電力レベル(例えば、0.1~2ワット)を有する場合がある。
【0040】
ネットワークコントローラ130は、ネットワークノード110のセットに結合する、又はネットワークノード110のセットと通信することができ、これらのネットワークノード110のための協調及び制御を行ってもよい。ネットワークコントローラ130は、バックホール通信リンク又はミッドホール通信リンクを介してネットワークノード110と通信してもよい。ネットワークノード110は、無線又は有線バックホール通信リンクを介して直接又は間接的に互いと通信してもよい。いくつかの態様では、ネットワークコントローラ130は、CU若しくはコアネットワークデバイスであってもよく、又はCU若しくはコアネットワークデバイスを含んでもよい。
【0041】
UE120は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散している場合があり、各UE120は、固定又はモバイルである場合がある。UE120は、例えば、アクセス端末、端末、移動局、及び/又は加入者ユニットを含んでもよい。UE120は、セルラ電話(例えば、スマートフォン)、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、無線モデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイス、生体デバイス、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウオッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(例えば、スマートリング又はスマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(例えば、音楽デバイス、ビデオデバイス、及び/又は衛星ラジオ)、ビークル構成要素若しくはセンサ、スマートメータ/センサ、産業用製造機器、全地球測位システムデバイス、ネットワークノードのUE機能、及び/又は無線媒体若しくは有線媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスであってもよい。
【0042】
いくつかのUE120は、マシンタイプ通信(machine-type communication、MTC)UE、又は発展型若しくは拡張マシンタイプ通信(evolved or enhanced machine-type communication、eMTC)UEと見なされてもよい。MTC UE及び/又はeMTC UEは、例えば、ネットワークノード、別のデバイス(例えば、リモートデバイス)、又は何らかの他のエンティティと通信することができる、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサ、メータ、モニタ、及び/又は位置タグを含んでもよい。いくつかのUE120は、モノのインターネット(Internet-of-Things、IoT)デバイスと見なされてもよく、かつ/又はNB-IoT(狭帯域IoT(narrowband IoT))デバイスとして実装されてもよい。いくつかのUE120は、顧客構内機器と見なされてもよい。UE120は、プロセッサ構成要素及び/又はメモリ構成要素などのUE120の構成要素を収容するハウジングの内部に含まれてもよい。いくつかの実施例では、プロセッサ構成要素及びメモリ構成要素は、互いに結合されてもよい。例えば、プロセッサ構成要素(例えば、1つ又は複数のプロセッサ)とメモリ構成要素(例えば、メモリ)は、動作可能に結合され、通信可能に結合され、電子的に結合され、かつ/又は電気的に結合されてもよい。
【0043】
一般に、任意の数のワイヤレスネットワーク100を所与の地理的エリアにおいて展開することができる。各ワイヤレスネットワーク100は、特定のRATをサポートしてもよく、1つ又は複数の周波数上で動作することができる。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることがある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることがある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアにおいて単一のRATをサポートしてもよい。場合によっては、NRネットワーク又は5G RATネットワークを展開することができる。
【0044】
いくつかの実施例では、2つ以上のUE120(例えば、UE120a及びUE120eとして示す)は、1つ又は複数のサイドリンクチャネルを使用して(例えば、互いと通信するための媒介としてネットワークノード110を使用せずに)直接通信することができる。例えば、UE120は、ピアツーピア(peer-to-peer、P2P)通信、デバイス間(device-to-device、D2D)通信、(例えば、ビークル間(vehicle-to-vehicle、V2V)プロトコル、ビークルツーインフラストラクチャ(vehicle-to-infrastructure、V2I)プロトコル、又はビークル歩行者間(vehicle-to-pedestrian、V2P)プロトコルを含んでもよい)ビークルツーエブリシング(vehicle-to-everything、V2X)プロトコル、及び/又はメッシュネットワークを使用して通信してもよい。そのような実施例では、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、及び/又はネットワークノード110によって実施されるものとして本明細書の中の他の箇所で説明する他の動作を実施することができる。
【0045】
ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、周波数又は波長によって様々なクラス、帯域、チャネルなどに再分割することができる電磁スペクトルを使用して通信することができる。例えば、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、1つ又は複数の動作帯域を使用して通信してもよい。5G NRでは、2つの初期動作帯域が、周波数範囲の呼称FR1(410MHz~7.125GHz)及びFR2(24.25GHz~52.6GHz)として特定されている。FR1の一部分は6GHzよりも高いが、FR1は、しばしば、様々な文書及び論文において(互換的に)「サブ6GHz」帯域と呼ばれることを理解されたい。同様の命名法上の問題がFR2に関して生じることがあるが、これは、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域として識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、文書及び論文において、しばしば、「ミリメートル波」帯域と(互換的に)呼ばれる。
【0046】
FR1とFR2との間の周波数は、しばしば、中間帯域周波数と呼ばれる。最近の5G NR研究では、これらの中間帯域周波数のための動作帯域を、周波数範囲呼称FR3(7.125GHz~24.25GHz)として特定している。FR3内に入る周波数帯域は、FR1特性及び/又はFR2特性を継承してもよく、したがって、事実上、FR1及び/又はFR2の特徴を中間帯域周波数に拡張してもよい。更に、より高い周波数帯域が、52.6GHzを超えて5G NR動作を拡張するために現在探求されている。例えば、3つのより高い動作帯域が周波数範囲呼称FR4a又はFR4-1(52.6GHz~71GHz)、FR4(52.6GHz~114.25GHz)、及びFR5(114.25GHz~300GHz)として特定されている。これらのより高い周波数帯域の各々は、EHF帯域内に入る。
【0047】
上記の例を念頭に置いて、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満であってもよい、FR1内にあってもよい、又は中間帯域周波数を含むことができる周波数を広く表すことがあることを理解されたい。更に、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」などの用語は、本明細書で使用される場合、中間帯域周波数を含むことができる、FR2、FR4、FR4-a若しくはFR4-1、及び/又はFR5内にあってもよい、あるいはEHF帯域内にあってもよい周波数を広く表すことがあることを理解されたい。これらの動作帯域(例えば、FR1、FR2、FR3、FR4、FR4-a、FR4-1、及び/又はFR5)に含まれる周波数は、修正されることがあり、本明細書に記載される技術は、それらの修正された周波数範囲に適用可能であることが企図される。
【0048】
いくつかの態様では、ネットワークノードは、通信マネージャ150を含んでもよい。本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、通信マネージャ150は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するUEに関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信することであって、セカンダリノード解放要求は、ネットワークノードがUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す、受信することと、セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施することと、を行うことができる。本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、通信マネージャ150は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をUEに送信し、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信し、UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージをUEに送信することができる。本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、通信マネージャ150は、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をUEに送信し、条件付きプライマリセカンダリセルグループセル(PSCell)構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をUEに送信することができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。追加又は代替として、通信マネージャ150は、本明細書に記載される1つ又は複数の他の動作を実行することができる。
【0049】
いくつかの態様では、UE120は、通信マネージャ140を含んでもよい。本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、通信マネージャ140は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信し、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することができる。本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、通信マネージャ140は、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することと、条件付きプライマリPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することであって、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む、受信することと、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施することと、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することと、を行い得る。追加又は代替として、通信マネージャ140は、本明細書に記載される1つ又は複数の他の動作を実施することができる。
【0050】
上記に示すように、
図1は、一実施例として与えられる。他の実施例は、
図1に関して説明するものと異なってもよい。
【0051】
図2は、本開示による、ワイヤレスネットワーク100内でユーザ機器(UE)120と通信しているネットワークノード110の一実施例200を示す図である。ネットワークノード110は、T個のアンテナ(T≧1)などのアンテナ234a~234tのセットを装備してもよい。UE120は、R個のアンテナ(R≧1)などのアンテナ252a~252rのセットを装備してもよい。実施例200のネットワークノード110は、アンテナ234及びモデム254などの1つ又は複数の無線周波数構成要素を含む。いくつかの実施例では、ネットワークノード110は、インターフェース、通信構成要素、又はUE120若しくは別のネットワークノードとの通信を容易にする別の構成要素を含むことができる。いくつかのネットワークノード110は、1つ若しくは複数のCU又は1つ若しくは複数のDUなど、UE120との直接通信を容易にする無線周波数構成要素を含まないことがある。
【0052】
ネットワークノード110において、送信プロセッサ220は、データソース212から、UE120(又はUE120のセット)に宛てられたデータを受信してもよい。送信プロセッサ220は、UE120から受信された1つ又は複数のチャネル品質インジケータ(channel quality indicators、CQI)に少なくとも部分的に基づいて、そのUE120用の1つ又は複数の変調及びコーディング方式(modulation and coding schemes、MCS)を選択してもよい。ネットワークノード110は、UE120用に選択されたMCS(単数又は複数)に少なくとも部分的に基づいて、UE120用にデータを処理(例えば、符号化及び変調)してもよく、データシンボルをUE120に提供してもよい。送信プロセッサ220は、(例えば、半静的リソース区分情報(semi-static resource partitioning information、SRPI)のための)システム情報及び制御情報(例えば、CQI要求、許可、及び/又は上位レイヤシグナリング)を処理し、オーバーヘッドシンボル及び制御シンボルを提供することができる。送信プロセッサ220は、基準信号(例えば、セル固有基準信号(cell-specific reference signal、CRS)又は復調基準信号(demodulation reference signal、DMRS))及び同期信号(例えば、1次同期信号(primary synchronization signal、PSS)又は2次同期信号(secondary synchronization signal、SSS))のための基準シンボルを生成することができる。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、該当する場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行してもよく、出力シンボルストリームのセット(たとえば、T個の出力シンボルストリーム)を、モデム232a~232tとして示されるモデム232の対応するセット(たとえば、T個のモデム)に提供してもよい。例えば、各出力シンボルストリームは、モデム232の変調器構成要素(MODとして示される)に提供されてもよい。各モデム232は、それぞれの変調器構成要素を使用して(例えば、OFDM用に)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得してもよい。各モデム232は更に、それぞれの変調器構成要素を使用して、出力サンプルストリームを処理(例えば、アナログに変換、増幅、フィルタリング、及び/又はアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得してもよい。モデム232a~232tは、ダウンリンク信号のセット(例えば、T個のダウンリンク信号)を、アンテナ234a~234tとして示されるアンテナ234の対応するセット(例えば、T個のアンテナ)を介して送信してもよい。
【0053】
UE120において、アンテナ252のセット(アンテナ252a~252rとして示す)は、ネットワークノード110及び/又は他のネットワークノード110からダウンリンク信号を受信してもよく、受信信号のセット(例えば、R個の受信信号)を、モデム254a~254rとして示すモデム254のセット(例えば、R個のモデム)に提供してもよい。例えば、各受信信号は、モデム254の復調器構成要素(DEMODとして示される)に提供されてもよい。各モデム254は、それぞれの復調器構成要素を使用して、受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、及び/又はデジタル化)して、入力サンプルを取得してもよい。各モデム254は、復調器構成要素を使用して(例えば、OFDM用に)入力サンプルを更に処理して、受信シンボルを取得してもよい。MIMO検出器256は、モデム254から受信シンボルを取得してもよく、該当する場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行してもよく、検出されたシンボルを提供してもよい。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(例えば、復調及び復号)することができ、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供することができ、復号された制御情報及びシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供することができる。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つ又は複数のコントローラ、1つ又は複数のプロセッサ、又はそれらの組合せを指すことがある。チャネルプロセッサは、他の例の中でも、基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)パラメータ、受信信号強度インジケータ(received signal strength indicator、RSSI)パラメータ、基準信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)パラメータ、及び/又はCQIパラメータを決定することができる。いくつかの実施例では、UE120の1つ又は複数の構成要素は、ハウジング284内に含まれてもよい。
【0054】
ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294、コントローラ/プロセッサ290、及びメモリ292を含んでもよい。ネットワークコントローラ130は、例えば、コアネットワーク内の1つ又は複数のデバイスを含んでもよい。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294を介してネットワークノード110と通信してもよい。
【0055】
1つ又は複数のアンテナ(例えば、アンテナ234a~234t及び/又はアンテナ252a~252r)は、他の例の中でも、1つ又は複数のアンテナパネル、1つ又は複数のアンテナグループ、アンテナ要素の1つ又は複数のセット、及び/又は1つ又は複数のアンテナアレイを含んでもよく、又はそれらの内に含まれてもよい。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、及び/又はアンテナアレイは、(単一のハウジング若しくは複数のハウジング内の)1つ又は複数のアンテナ要素、コプレーナアンテナ要素のセット、非コプレーナアンテナ要素のセット、並びに/又は、
図2の1つ又は複数の構成要素などの1つ又は複数の送信構成要素及び/若しくは受信構成要素に結合された1つ又は複数のアンテナ要素を含んでもよい。
【0056】
アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータ及びコントローラ/プロセッサ280からの(例えば、RSRP、RSSI、RSRQ、及び/又はCQIを含む報告用の)制御情報を受信し、処理することができる。送信プロセッサ264は、1つ又は複数の基準信号のための基準シンボルを生成することができる。送信プロセッサ264からのシンボルは、該当する場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(例えば、DFT-s-OFDM又はCP-OFDM用に)モデム254によって更に処理され、ネットワークノード110に送信されてもよい。いくつかの実施例では、UE120のモデム254は、変調器及び復調器を含んでもよい。いくつかの実施例では、UE120は、送受信機を含む。送受信機は、アンテナ(単数又は複数)252、モデム(単数又は複数)254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、及び/又はTX MIMOプロセッサ266の任意の組合せを含んでもよい。送受信機は、(例えば、
図4~
図15を参照して)本明細書に記載される方法のうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ(例えば、コントローラ/プロセッサ280)及びメモリ282によって使用することができる。
【0057】
ネットワークノード110において、UE120及び/又は他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、モデム232(例えば、DEMODとして示す、モデム232の復調器構成要素)によって処理され、該当する場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によって更に処理されて、UE120によって送られた復号されたデータ及び制御情報を取得してもよい。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供することができる。ネットワークノード110は、通信ユニット244を含んでもよく、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130と通信することができる。ネットワークノード110は、ダウンリンク通信及び/又はアップリンク通信のために1つ又は複数のUE120をスケジュールするためのスケジューラ246を含んでもよい。いくつかの実施例では、ネットワークノード110のモデム232は、変調器及び復調器を含んでもよい。いくつかの実施例では、ネットワークノード110は、送受信機を含む。送受信機は、アンテナ(単数又は複数)234、モデム(単数又は複数)232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、及び/又はTX MIMOプロセッサ230の任意の組合せを含んでもよい。送受信機は、(例えば、
図4~
図15を参照して)本明細書に記載される方法のうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ(例えば、コントローラ/プロセッサ240)及びメモリ242によって使用することができる。
【0058】
ネットワークノード110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、及び/又は
図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する1つ又は複数の技法を実施してもよい。例えば、ネットワークノード110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、及び/又は
図2の任意の他の構成要素は、例えば、
図9のプロセス900、
図10のプロセス1000、
図11のプロセス1100、
図12のプロセス1200、
図13のプロセス1300、及び/又は本明細書に記載される他のプロセスの動作を実施又は指示してよい。メモリ242及びメモリ282は、ネットワークノード110及びUE120それぞれのためのデータ及びプログラムコードを記憶することができる。いくつかの実施例では、メモリ242及び/又はメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つ又は複数の命令(例えば、コード及び/又はプログラムコード)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含んでもよい。例えば、1つ又は複数の命令は、ネットワークノード110及び/又はUE120の1つ又は複数のプロセッサによって(例えば、直接、又はコンパイル、コンバート、及び/若しくは解釈された後に)実施されると、1つ又は複数のプロセッサ、UE120、及び/又はネットワークノード110に、例えば、
図9のプロセス900、
図10のプロセス1000、
図11のプロセス1100、
図12のプロセス1200、
図13のプロセス1300、及び/又は本明細書に記載されるような他のプロセスの動作を実施又は指示させてもよい。いくつかの実施例では、命令を実行することは、他の例の中でも、命令を実行すること、命令を変換すること、命令をコンパイルすること、及び/又は命令を解釈することを含んでもよい。
【0059】
いくつかの態様では、ネットワークノードは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するUEに関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信するための手段であって、セカンダリノード解放要求は、ネットワークノードがUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す、受信するための手段、及び/又はセカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施するための手段を含む。いくつかの態様では、ネットワークノードは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をUEに送信するための手段、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信するための手段、及び/又はUEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージをUEに送信するための手段を含む。いくつかの態様では、ネットワークノードは、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をUEに送信するための手段、及び/又は条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をUEに送信するための手段を含み、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。いくつかの態様では、本明細書に記載される動作をネットワークノードに実施させる手段は、例えば、通信マネージャ150、送信プロセッサ220、TX MIMOプロセッサ230、モデム232、アンテナ234、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、コントローラ/プロセッサ240、メモリ242、又はスケジューラ246のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0060】
いくつかの態様では、UEは、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施するための手段、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信するための手段、及び/又は複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止するための手段を含む。いくつかの態様では、UEは、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信するための手段、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信するための手段であって、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む、受信するための手段、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施するための手段、及び/又は条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止するための手段を含む。いくつかの態様では、本明細書に記載される動作をUEに実施させるための手段は、例えば、通信マネージャ140、アンテナ252、モデム254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、コントローラ/プロセッサ280、又はメモリ282のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0061】
5G NRシステムなどの通信システムの展開は、様々な構成要素又は構成部分を用いて複数の方法で構成され得る。5G NRシステム又はネットワークでは、ネットワークノード、ネットワークエンティティ、ネットワークのモビリティ要素、RANノード、コアネットワークノード、ネットワーク要素、基地局、又はネットワーク機器が、集約型若しくは非集約型アーキテクチャで実装されてもよい。例えば、基地局(例えば、例の中でもとりわけ、ノードB(NB)、発展型NB(eNB)、NR BS、5G NB、アクセスポイント(AP)、TRP、又はセル)、又は基地局機能を実施する1つ若しくは複数のユニット(又は1つ若しくは複数の構成要素)が、集約型基地局(スタンドアロン基地局又はモノリシック基地局としても知られる)又は非集約型基地局として実装されてもよい。「ネットワークエンティティ」又は「ネットワークノード」は、非集約型基地局又は非集約型基地局の1つ又は複数のユニット(1つ若しくは複数のCU、1つ若しくは複数のDU、1つ若しくは複数のRU、又はそれらの組合せなど)を指すことがある。
【0062】
集約型基地局(例えば、集約型ネットワークノード)は、単一のRANノード内で(例えば、単一のデバイス又はユニット内で)物理的又は論理的に統合された無線プロトコルスタックを利用するように構成されてもよい。非集約型基地局(例えば、非集約型ネットワークノード)は、2つ以上のユニット(例えば、1つ若しくは複数のCU、1つ若しくは複数のDU、又は1つ若しくは複数のRU)間で物理的又は論理的に分散されたプロトコルスタックを利用するように構成されることができる。いくつかの例では、CUが、ネットワークノード内に実装されてもよく、1つ又は複数のDUが、CUと併置されてもよく、又は代わりに、1つ若しくは複数の他のネットワークノード全体にわたって地理的に若しくは仮想的に分散されてもよい。DUは、1つ又は複数のRUと通信するように実装され得る。CU、DU、及びRUの各々は、例の中でもとりわけ、仮想中央ユニット(VCU)、仮想分散型ユニット(VDU)、又は仮想無線ユニット(VRU)などの仮想ユニットとして実装することもできる。
【0063】
基地局タイプの動作又はネットワーク設計は、基地局機能の集約特性を考慮し得る。例えば、非集約型基地局を、IABネットワーク、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN(例えば、O-RANアライアンスの支援によるネットワーク構成))、又は仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN、クラウド無線アクセスネットワーク(C-RAN)としても知られる)において利用して、基地局機能を個別に展開できる1つ又は複数のユニットに分離することにより、通信システムのスケーリングを容易にしてもよい。非集約型基地局は、様々な物理的位置にある2つ以上のユニットにわたって実装された機能、並びに少なくとも1つのユニットに対して仮想的に実装された機能を含んでもよく、これにより、ネットワーク設計における柔軟性を可能にすることができる。非集約型基地局の様々なユニットは、非集約型基地局の少なくとも1つの他のユニットと有線又は無線通信するように構成することができる。非集約型基地局アーキテクチャの実施例については、
図16に関連して更に説明する。
【0064】
図2のブロックは、個別の構成要素として示されるが、ブロックに関して上述した機能は、単一のハードウェア、ソフトウェア、若しくは組合せ構成要素において、又は構成要素の様々な組合せにおいて実装されてもよい。例えば、送信プロセッサ264、受信プロセッサ258、及び/又はTX MIMOプロセッサ266に関して説明した機能は、コントローラ/プロセッサ280によって又はコントローラ/プロセッサ280の制御下で実行されてもよい。
【0065】
上記に示すように、
図2は、一実施例として与えられる。他の実施例は、
図2に関して説明されるものとは異なってもよい。
【0066】
図3は、本開示による、デュアルコネクティビティの実施例300を示す図である。
図3に示す実施例は、発展型ユニバーサル移動体通信システム地上波無線アクセス(E-UTRA)-NRデュアルコネクティビティ(ENDC)モードのためのものである。ENDCモードでは、UE120は、マスタセルグループ(MCG)上でLTE RATを使用して通信し、UE120は、セカンダリセルグループ(SCG)上でNR RATを使用して通信する。しかし、本明細書に記載される態様は、ENDCモード(例えば、MCGがLTE RATに関連付けられ、SCGがNR RATに関連付けられる)、NR-E-UTRAデュアルコネクティビティ(NEDC)モード(例えば、MCGがNR RATに関連付けられ、SCGがLTE RATに関連付けられる)、又は別の複数RATデュアルコネクティビティモードに適用されてもよい。ENDCモードは、NR又は5G非スタンドアロン(NSA)モードと呼ばれることがある。したがって、本明細書で使用する「デュアルコネクティビティモード」は、ENDCモード、NEDCモード、及び/又は別のタイプのデュアルコネクティビティモードを指すことがある。
【0067】
図3に示すように、UE120は、eNB(例えば、4G基地局110)及びgNB(例えば、5G基地局110)の両方と通信することができ、eNB及びgNBは、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)、サービングゲートウェイ(SGW)、及び/又は他のデバイスを含む発展型パケットコア(EPC)として示す、4G/LTEコアネットワークと(例えば、直接的又は間接的に)通信することができる。
図3では、PGWとSGWとをまとめてP/SGWとして示す。いくつかの態様では、eNBとgNBは、同じ基地局110に併置されることができる。いくつかの態様では、eNBとgNBは、異なる基地局110に含まれ得る(例えば、併置されないことがある)。
【0068】
図3に更に示すように、いくつかの態様では、5G NSAモードでの動作を許可するワイヤレスネットワークは、第1のRAT(例えば、LTE RAT又は4G RAT)のためにMCG及び第2のRAT(例えば、NR RAT又は5G RAT)のためにSCGを使用するような動作を許可してもよい。この場合、UE120は、MCGを介してeNBと通信することができ、UE120は、SCGを介してgNBと通信することができる。図示の実施例では、eNBはマスタノードであることができ、gNBはセカンダリノードであることができる。他の複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティの実装形態では、マスタノード及びセカンダリノードはそれぞれ、他のタイプのネットワークノードであってもよく、又はそれを含んでもよい。例えば、例の中でもとりわけ、マスタノードはgNBであってもよく、セカンダリノードはeNBであってもよく、マスタノード及び/若しくはセカンダリノードは、統合アクセス及びバックホール(IAB)ノードであってもよく、並びに/又はマスタノード及び/若しくはセカンダリノードは、中継デバイスであってもよい。MCGは、マスタノードによって提供されるセルのセットである。SCGは、セカンダリノードによって提供されるセルのセットである。MCG内のセルは、キャリアアグリゲーション(CA)のために構成されることができ、その場合、プライマリセル(Pcell)、及びセカンダリセル(SCell)のセットが存在することができる。同様に、SCG内のセルは、PSCell、及びセカンダリSGCセル(SCG SCell)のセットが存在するように、CAのために構成することができる。
【0069】
いくつかの態様では、MCGは、(例えば、モビリティ、カバレージ、及び/又は制御プレーン情報のために)UE120と4G/LTEコアネットワークとの間のネットワーク接続をアンカーすることができ、SCGは、(例えば、データトラフィック及び/又はユーザプレーン情報のために)スループットを増大させるために追加のキャリアとして追加されることができる。いくつかの態様では、gNBとeNBは、互いの間でユーザプレーン情報を転送しないことがある。いくつかの態様では、デュアルコネクティビティモードで動作するUE120は、(例えば、ENDC又はNEDCの場合)LTE基地局110(例えば、eNB)及びNR基地局110(例えば、gNB)と同時に接続されることができる。いくつかの態様では、MCGは、第1の周波数帯域(例えば、サブ6GHz帯域及び/又はFR1帯域)に関連付けられることができ、SCGは、第2の周波数帯域(例えば、ミリメートル波帯域及び/又はFR2帯域)に関連付けられることができる。
【0070】
UE120は、1つ又は複数の無線ベアラ(例えば、データ無線ベアラ(DRB)及び/又はシグナリング無線ベアラ(SRB))を使用して、MCG及びSCGを介して通信することができる。例えば、UE120は、1つ又は複数のDRBを使用して、MCG及び/又はSCGを介してデータを送信又は受信することができる。同様に、UE120は、1つ又は複数のSRBを使用して制御情報(例えば、無線リソース制御情報及び/又は測定報告)を送信又は受信することができる。いくつかの態様では、無線ベアラは、特定のセルグループに専用であることができる(例えば、無線ベアラは、MCGベアラ又はSCGベアラであることができる)。いくつかの態様では、無線ベアラはスプリット無線ベアラであることができる。スプリット無線ベアラは、アップリンク及び/又はダウンリンクにおいて分割されることができる。例えば、DRBは、ダウンリンク上で分割されることができる(例えば、UE120は、DRBにおいてMCG又はSCGのダウンリンク情報を受信することができる)が、アップリンク上では分割されなくてもよい(例えば、アップリンクは、MCG又はSCGへのプライマリパスによって分割されなくてもよく、その結果、UE120は、プライマリパス上でのみアップリンクにおいて送信する)。いくつかの態様では、DRBは、MCG又はSCGへのプライマリパスによってアップリンク上で分割されることができる。アップリンクにおいて分割されるDRBは、アップリンク送信バッファのサイズがアップリンクデータ分割閾値を満たすまで、プライマリパスを使用してデータを送信することができる。アップリンク送信バッファがアップリンクデータ分割閾値を満たす場合、UE120は、DRBを使用してMCG又はSCGにデータを送信することができる。
【0071】
UEが移動するにつれて(及び/又はネットワークノードが移動するにつれて)、UEは、UEにサービスするセルを変更することができる。異なるPCellに変更する手順をハンドオーバと呼び、PSCellを追加する手順をPSCell追加と呼び、PSCellを変更する手順をPSCell変更と呼ぶ。異なるセカンダリノードによって提供されたPSCellが追加される場合、セカンダリノード追加手順が使用されることができる。
【0072】
場合によっては、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティモードで動作するUEは、条件付きハンドオーバによって構成されることができる。条件付きハンドオーバでは、ネットワークは、ハンドオーバがいつ実行されるべきかについての1つ又は複数のトリガ条件を用いてUEを構成する。例えば、条件付きハンドオーバトリガ条件は、他の例の中でもとりわけ、チャネル測定値の指定された値の検出及び/又はチャネル測定値による閾値の充足を含むことができる。複数の候補ターゲットセルが複数のターゲットネットワークノードにおいて準備されることができ、1つ又は複数のトリガ条件が満たされると、UEは、ネットワークからの更なる命令なしにハンドオーバを実施することができる。条件付きハンドオーバを使用することで、無線状態が悪くなる前にハンドオーバコマンドを送信することができ、それによってハンドオーバの成功の可能性が高まる。
【0073】
条件付きハンドオーバ手順に関連して、ターゲットマスタノードは、ソースセカンダリノードの保持、ソースセカンダリノードの変更、又はソースセカンダリノードの解放を決定することができる。ワイヤレス通信規格は、ターゲットマスタノードがセカンダリノードを解放する場合にセカンダリノード終端データベアラをどのように処理するかを規定しているが、ターゲットマスタノードがセカンダリノードを保持又は変更するシナリオにおいて、セカンダリノードを解放するシナリオと同様にセカンダリノード終端データベアラを処理することは、データ転送の損失又は他のネットワーク非効率性をもたらすることがある。加えて、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバを監視しているUEが、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成、条件付きPSCell追加構成、及び/又は条件付きPSCell変更構成によって構成されると、MCG構成は、結果として変化することがある。初期の条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバを監視し続けることは、不正確な測定結果につながる可能性があり、それは、トリガ条件を適切に決定するためのUEの能力を低減させることがあり、それにより、無線接続の劣化の前に条件付きハンドオーバ、条件付きPSCell追加、又は条件付きPSCell変更を実施することの失敗につながる。
【0074】
本明細書に記載される技法及び装置のいくつかの態様は、ターゲットマスタノードがセカンダリノードを保持又は変更するシナリオにおけるセカンダリノード終端データベアラを処理するものとして提供することができる。例えば、いくつかの態様では、ネットワークノードは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するUEに関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信することができ、セカンダリノード解放要求は、ネットワークノードがUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す。セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、ネットワークノードは、例えば、早期データ転送プロセスを停止し、遅延データ転送プロセスを開始することを含む、データ転送動作を実施することができる。このようにして、ネットワークは、セカンダリノード終端ベアラを適切に処理するように構成されることができ、それにより、ネットワーク効率を改善し、通信が失われる可能性を低減する。
【0075】
本明細書に記載される技法及び装置のいくつかの態様は、UEが複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成、条件付きPSCell追加構成、及び/又は条件付きPSCell変更構成によって構成されるときに、条件付きハンドオーバを処理する手順を提供することができる。例えば、ネットワークノードは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信することができ、UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージをUEに送信することができる。いくつかの態様では、UEは、条件付きPSCell構成(例えば、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成)を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することができる。UEは、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施することができる。UEは、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することができる。このようにして、いくつかの態様は、UEが、条件付きハンドオーバ手順に影響を及ぼし得る構成の変化に適応することを可能にすることができ、それにより、ネットワーク効率を改善し、通信が失われる機会を減少させる。
【0076】
上記に示すように、
図3は、一実施例として与えられる。他の例が、
図3に関して説明されたこととは異なる場合がある。
【0077】
図4は、本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する一実施例400を示す図である。
図4に示すように、UE402、ソースマスタノード404(「S-MN」として示す)、ネットワークノード406(ソースセカンダリノードとも称され、「ネットワークノード(S-SN)」として示す)、及びターゲットマスタノード408(「T-MN」として示す)が、互いに通信することができる。ソースマスタノード404、ソースセカンダリノード406、及びターゲットマスタノード408のうちの1つ又は複数が、UE402とワイヤレス通信ネットワークのユーザプレーン機能410(「UPF」として示す)との間でのデータ通信を容易にすることができる。実施例400において、UE402は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティモードで動作することができ、条件付きハンドオーバ構成によって構成されることができる。
【0078】
参照番号412によって示すように、UE402は、ソースマスタノード404に測定報告を送信することができる。測定報告の受信に応答して、参照番号414によって示すように、ソースマスタノード404は、ハンドオーバ要求をターゲットマスタノード408に送信することができる。ハンドオーバ要求は、UE識別子(ID)と、セカンダリノードIDと、(例えば、1つ又は複数のアプリケーションプロトコルレベルIDを使用して)ソースセカンダリノードに関連付けられたUEコンテキスト情報とを示すことができる。ハンドオーバ要求はまた、ターゲットセルIDと、条件付きハンドオーバ手順が開始されたことを示す条件付きハンドオーバインジケータとを示すことができる。
【0079】
実施例400において、ターゲットマスタノード408は、ソースセカンダリノード406の保持を決定することができ、参照番号416によって示すように、セカンダリノード追加要求(「SN追加要求」として示す)をソースセカンダリノード406に送信することができる。セカンダリノード追加要求は、ソースセカンダリノードに関連付けられたUEコンテキスト情報を参照する1つ又は複数のインジケータを含むことができる。セカンダリノード追加要求はまた、条件付きハンドオーバ手順が開始されたことを示す条件付きハンドオーバインジケータを含むことができる。参照番号418によって示すように、ソースセカンダリノード406は、セカンダリノード追加要求肯定応答(「SN追加req ack」として示す)をターゲットマスタノード408に送信することができる。セカンダリノード追加要求肯定応答は、ハンドオーバ中にソースセカンダリノード406に移動されるマスタノード終端ベアラのデータ転送アドレスを示すことができる。
【0080】
参照番号420によって示すように、ソースセカンダリノード406は、ハンドオーバ要求肯定応答(「HO req ack」として示す)をソースマスタノード404に送信することができる。ハンドオーバ要求肯定応答は、UE402に送信されるハンドオーバコマンドを含むトランスペアレントコンテナを含むことができる。ハンドオーバ要求肯定応答は、例えば、ターゲットマスタノード408に移動されるデータベアラ(マスタノード終端ベアラ若しくはセカンダリノード終端ベアラ)及び/又はソースセカンダリノード406に移動されるマスタノード終端ベアラなどのデータベアラのデータ転送アドレスを示すことができる。ハンドオーバ要求肯定応答によって示されるデータ転送アドレスは、早期データ転送及び遅延データ転送のために使用されることができる。ハンドオーバ要求肯定応答は、ソースセカンダリノード406に関連付けられたUEコンテキストが保持されることを示すことができる。
【0081】
参照番号422によって示すように、ソースマスタノード404は、無線リソース制御再構成通信(「RRC Reconfig」として示す)を送信することができ、UE402は、それを受信することができる。参照番号424によって示すように、ソースマスタノード404は、Xn-Uアドレス指示を送信することができ、ソースセカンダリノード406は、それを受信することができる。Xn-Uアドレス指示は、ターゲットマスタノード408に移動されるセカンダリノード終端ベアラのデータ転送アドレスを示す、(例えば、Xnインターフェースに対応する)Xnアプリケーションプロトコルに関連するアドレス指示である。Xn-Uアドレス指示はまた、条件付きハンドオーバインジケータを含むことができる。いくつかの態様では、別個のXn-Uアドレス指示手順が、手順の異なる転送アドレスに異なるターゲットマスタノードを提供するために使用されることができる。
【0082】
参照番号426によって示すように、ソースセカンダリノード406は、早期ステータス転送をソースマスタノード404に送信することができ、参照番号428によって示すように、ソースセカンダリノード406は、早期ステータス転送をターゲットマスタノード408に送信することができる。参照番号430によって示すように、ソースセカンダリノード406は、早期データ転送を実施することができる。早期データ転送は、ソースセカンダリノード406が、UPF410から受信され、UE402に宛てられたデータを、UE402への接続が成功する前にターゲットマスタノード408に転送するプロセスである。
【0083】
参照番号432によって示すように、条件付きハンドオーバがトリガされることができ、参照番号434によって示すように、条件付きハンドオーバのトリガに応答して、UE402及びターゲットマスタノード408は、ハンドオーバを容易にするためにランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。ランダムアクセスチャネル手順の完了に成功すると、UE402は、参照番号436によって示すように、無線リソース制御再構成完了メッセージ(「RRC reconfig完了」として示す)をターゲットマスタノード408に送信することができる。参照番号438によって示すように、UE402及びソースセカンダリノード406は、ハンドオーバを更に容易にするためにランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。参照番号440によって示すように、ターゲットマスタノード408は、ハンドオーバ成功メッセージ(「HO成功」として示す)をソースマスタノード404に送信することができる。
【0084】
ハンドオーバ成功メッセージの受信に応答して、参照番号442によって示すように、ソースマスタノード404は、セカンダリノード解放要求(「SN解放req」として示す)を送信することができ、ソースセカンダリノード406は、それを受信することができる。セカンダリノード解放要求は、ソースセカンダリノード406がUE402に関連するセカンダリノードであり続けることを示すことができる。セカンダリノード解放要求は、ソースセカンダリノードに関連付けられたUEコンテキストが条件付きハンドオーバ動作の後に維持されることを示す指示を含むことができる。
【0085】
セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、ソースセカンダリノード406は、データ転送動作を実施することができる。参照番号444によって示すように、例えば、ソースセカンダリノード406は、セカンダリノードステータス転送手順を実施することができる。いくつかの態様では、ソースセカンダリノード406は、早期データ転送プロセスを停止すること、及び/又は遅延データ転送プロセスを開始することにより、データ転送動作を実施することができる。いくつかの態様では、ソースセカンダリノード406は、ターゲットマスタノード408に移動されないセカンダリノード終端データベアラのセットを示す指示(例えば、Xn-Uアドレス指示)を受信することができる。ソースセカンダリノード406は、UEに接続するためのランダムアクセスチャネル手順の完了の成功に少なくとも部分的に基づいて、UEと通信するためにセカンダリノード終端データベアラのセットを使用することにより、データ転送動作を実施することができる。いくつかの態様では、ソースセカンダリノード406は、ターゲットマスタノード408に移動されるセカンダリノード終端データベアラのセットを示す指示(例えば、Xn-Uアドレス指示)を受信することができ、ソースセカンダリノード406は、UE402へのデータ送信のためのセカンダリノード終端データベアラのセットの使用を停止することにより、データ転送動作を実施することができる。参照番号446によって示すように、ソースセカンダリノード406は、いくつかの態様ではデータ転送動作を実施することの一部と見なされ得る遅延データ転送を実施することができる。
【0086】
上記に示すように、
図4は、一実施例として与えられる。他の例が、
図4に関して説明されたこととは異なる場合がある。
【0087】
図5は、本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する一実施例500を示す図である。実施例500は、実施例400と同様であることができるが、実施例500では、ターゲットマスタノードは、セカンダリノードの変更を決定する。
図5に示すように、UE502、ソースマスタノード504(「S-MN」として示す)、ソースセカンダリノード506(「ネットワークノード(S-SN)」として示す)、ターゲットマスタノード508(「T-MN」として示す)、及びターゲットセカンダリノード510(「T-SN」として示す)が、互いに通信することができる。ソースマスタノード504、ソースセカンダリノード506、ターゲットマスタノード508、及びターゲットセカンダリノード510のうちの1つ又は複数が、UE502とワイヤレス通信ネットワークのユーザプレーン機能512(「UPF」として示す)との間でのデータ通信を容易にすることができる。実施例500では、UE502は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティモードで動作することができ、条件付きハンドオーバ構成によって構成されることができる。
【0088】
参照番号514によって示すように、UE502は、ソースマスタノード504に測定報告を送信することができる。測定報告の受信に応答して、参照番号516によって示すように、ソースマスタノード504は、ハンドオーバ要求をターゲットマスタノード508に送信することができる。ハンドオーバ要求は、UE IDと、セカンダリノードIDと、(例えば、1つ又は複数のアプリケーションプロトコルレベルIDを使用して)ソースセカンダリノードに関連付けられたUEコンテキスト情報とを示すことができる。ハンドオーバ要求はまた、ターゲットセルIDと、条件付きハンドオーバ手順が開始されたことを示す条件付きハンドオーバインジケータとを示すことができる。
【0089】
実施例500では、ターゲットマスタノード508は、セカンダリノードの変更を決定することができ、参照番号518によって示すように、セカンダリノード追加要求(「SN追加要求」として示す)をターゲットセカンダリノード510に送信することができる。セカンダリノード追加要求は、条件付きハンドオーバ手順が開始されたことを示す条件付きハンドオーバインジケータを含むことができる。参照番号520によって示すように、ターゲットセカンダリノード510は、セカンダリノード追加要求肯定応答(「SN追加req ack」として示す)をターゲットマスタノード508に送信することができる。セカンダリノード追加要求肯定応答は、ハンドオーバ中にターゲットセカンダリノード510に移動されるマスタノード終端ベアラのデータ転送アドレスを示すことができる。
【0090】
参照番号522によって示すように、ターゲットマスタノード508は、ハンドオーバ要求肯定応答(「HO req ack」として示す)をソースマスタノード504に送信することができる。ハンドオーバ要求肯定応答は、UE502に送信されるハンドオーバコマンドを含むトランスペアレントコンテナを含むことができる。ハンドオーバ要求肯定応答は、例えば、ターゲットマスタノード508に移動されるデータベアラ(マスタノード終端ベアラ若しくはセカンダリノード終端ベアラ)及び/又はターゲットセカンダリノード510に移動されるデータベアラ(マスタノード終端ベアラ若しくはセカンダリノード終端ベアラ)などのデータベアラのデータ転送アドレスを示すことができる。ハンドオーバ要求肯定応答によって示されるデータ転送アドレスは、早期データ転送及び遅延データ転送のために使用されることができる。
【0091】
参照番号526によって示すように、ソースマスタノード504は、ターゲットマスタノード508又はターゲットセカンダリノード510に移動されるセカンダリノード終端ベアラのデータ転送アドレスを示すXn-Uアドレス指示を送信することができ、ソースセカンダリノード506は、それを受信することができる。Xn-Uアドレス指示はまた、条件付きハンドオーバインジケータを含むことができる。参照番号528によって示すように、ソースセカンダリノード506は、早期ステータス転送をソースマスタノード504に送信することができ、参照番号530によって示すように、ソースセカンダリノード506は、早期ステータス転送をターゲットマスタノード508に送信することができる。ターゲットマスタノード508は、参照番号532によって示すように、早期ステータス転送をターゲットセカンダリノード510に送信することができる。参照番号534によって示すように、ソースセカンダリノード506は、早期データ転送を実施することができる。
【0092】
参照番号536によって示すように、条件付きハンドオーバがトリガされることができ、参照番号538によって示すように、条件付きハンドオーバのトリガに応答して、UE502及びターゲットマスタノード508は、ハンドオーバを容易にするためにランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。ランダムアクセスチャネル手順の完了に成功すると、UE502は、参照番号540によって示すように、無線リソース制御再構成完了メッセージ(「RRC reconfig完了」として示す)をターゲットマスタノード508に送信することができる。参照番号542によって示すように、UE402及びターゲットセカンダリノード510は、ハンドオーバを更に容易にするためにランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。参照番号544によって示すように、ターゲットマスタノード508は、セカンダリノード再構成完了メッセージ(「SN reconfig compl.」として示す)をターゲットセカンダリノード510に送信することができる。参照番号546によって示すように、ターゲットマスタノード508は、ハンドオーバ成功メッセージ(「HO成功」として示す)をソースマスタノード504に送信することができる。
【0093】
ハンドオーバ成功メッセージの受信に応答して、参照番号548によって示すように、ソースマスタノード504は、セカンダリノード解放要求(「SN解放req」として示す)を送信することができ、ソースセカンダリノード506は、それを受信することができる。セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、ソースセカンダリノード506は、データ転送動作を実施することができる。参照番号550によって示すように、例えば、ソースセカンダリノード506は、セカンダリノードステータス転送手順を実施することができる。いくつかの態様では、ソースセカンダリノード506は、早期データ転送プロセスを停止すること、及び/又は遅延データ転送プロセスを開始することにより、データ転送動作を実施することができる。いくつかの態様では、ソースセカンダリノード506は、ターゲットマスタノード508に移動されるセカンダリノード終端データベアラのセットを示す指示(例えば、Xn-Uアドレス指示)を受信することができ、ソースセカンダリノード506は、UE502へのデータ送信のためのセカンダリノード終端データベアラのセットの使用を停止することにより、データ転送動作を実施することができる。参照番号552によって示すように、ソースセカンダリノード506は、いくつかの態様ではデータ転送動作を実施することの一部と見なされ得る遅延データ転送を実施することができる。
【0094】
上記に示すように、
図5は、一実施例として与えられる。他の実施例が、
図5に関して説明されたこととは異なる場合がある。
【0095】
図6は、本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する一実施例600を示す図である。
図6に示すように、UE605、ソースマスタノード610(「ネットワークノード(S-MN)」として示す)、セカンダリノード615(「SN」として示す)、及びターゲットマスタノード620(「T-MN」として示す)が、互いに通信することができる。
【0096】
参照番号625によって示すように、UE605は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ測定を実施することができる。参照番号630によって示すように、ソースマスタノード610は、無線リソース制御再構成通信(「RRC reconfig」として示す)を送信することができ、UE605は、それを受信することができる。無線リソース制御再構成通信は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含むことができる。参照番号635によって示すように、UE605は、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することができる。UE605は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することができる。
【0097】
参照番号640によって示すように、UE605及びセカンダリノード615は、ランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。ランダムアクセスチャネル手順の完了に成功すると、参照番号645によって示すように、UE605は、無線リソース制御再構成完了メッセージ(「RRC reconfig compl.」として示す)を送信することができ、ソースマスタノード610は、それを受信することができる。無線リソース制御再構成完了メッセージは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示すことができる。参照番号650によって示すように、ソースマスタノード610は、セカンダリノード再構成完了メッセージ(「SN reconfig compl.」として示す)をセカンダリノード615に送信することができる。
【0098】
参照番号655によって示すように、ソースマスタノード610は、更新された条件付きハンドオーバ構成を取得するために、1つ又は複数のターゲットマスタノード(例えば、ターゲットマスタノード620)に関連する条件付きハンドオーバ構成修正手順を実施することができる。いくつかの態様では、例えば、ソースマスタノード610は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を条件付きハンドオーバ構成修正手順のソース構成として使用することに少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ構成修正手順を実施することができる。
【0099】
参照番号660によって示すように、ソースマスタノード610は、条件付きハンドオーバ構成メッセージ(「CHO config」として示す)を送信することができ、UE605は、それを受信することができる。条件付きハンドオーバ構成メッセージは、UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示すことができる。いくつかの態様では、条件付きハンドオーバ構成メッセージは、UEによって使用される更新された条件付きハンドオーバ構成を含むことができる。いくつかの態様では、条件付きハンドオーバ構成メッセージは、UEが初期の条件付きハンドオーバ構成を使用して再開することを示すことができる。参照番号665によって示すように、UE605は、条件付きハンドオーバ測定の実施を再開することができる。例えば、条件付きハンドオーバ構成メッセージに基づいて、UE605は、更新された条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施することができ、又は初期の条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施することができる。
【0100】
上記に示すように、
図6は、一実施例として与えられる。他の例が、
図6に関して説明されたこととは異なる場合がある。
【0101】
図7は、本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する一実施例700を示す図である。
図7に示すように、UE705、ソースマスタノード710(「ネットワークノード(S-MN)」として示す)、及びセカンダリノード715(「SN」として示す)が、互いに通信することができる。
【0102】
参照番号725によって示すように、UE705は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ測定を実施することができる。参照番号730によって示すように、ソースマスタノード710は、無線リソース制御再構成通信(「RRC reconfig」として示す)を送信することができ、UE705は、それを受信することができる。無線リソース制御再構成通信は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含むことができる。参照番号735によって示すように、UE705は、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することができる。UE705は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することができる。
【0103】
参照番号740によって示すように、UE705及びセカンダリノード715は、ランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。例えば、いくつかの態様では、UE705は、PSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。ランダムアクセスチャネル手順の完了に成功すると、参照番号745によって示すように、UE705は、無線リソース制御再構成完了メッセージ(「RRC reconfig compl.」として示す)を送信することができ、ソースマスタノード710は、それを受信することができる。無線リソース制御再構成完了メッセージは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示すことができる。参照番号750によって示すように、ソースマスタノード710は、セカンダリノード再構成完了メッセージ(「SN reconfig compl.」として示す)をセカンダリノード715に送信することができる。
【0104】
参照番号755によって示すように、UE705は、条件付きハンドオーバ構成を棄却することができる。例えば、いくつかの態様では、UE705は、ランダムアクセスチャネル手順を介したPSCellへのアクセスに応答して、条件付きハンドオーバ構成を棄却することができる。いくつかの態様では、UE705は、ランダムアクセスチャネル手順の失敗に応答して、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開することができる。
【0105】
上記に示すように、
図7は、一実施例として与えられる。他の例が、
図7に関して説明されたこととは異なる場合がある。
【0106】
図8は、本開示による、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する一実施例800を示す図である。
図8に示すように、UE802、ソースマスタノード804(「ネットワークノード(S-MN)」として示す)、第1のターゲットマスタノード806(「T-MN1」として示す)、第2のターゲットマスタノード808(「T-MN2」として示す)、第1のターゲットセカンダリノード810(「T-SN1」として示す)、及び第2のターゲットセカンダリノード812(「T-SN2」として示す)が、互いに通信することができる。
【0107】
参照番号814によって示すように、UE802は、ソースマスタノード804に測定報告を送信することができる。参照番号816によって示すように、ソースマスタノード804は、ターゲットセカンダリノード1及びターゲットセカンダリノード2に関連する条件付きPSCell追加準備を実施することができる。参照番号818によって示すように、ソースマスタノード804は、条件付きPSCell構成(「RRC reconfig(CPA/CPC-config)」として示す)を含む無線リソース制御再構成通信を送信することができ、UE802は、それを受信することができる。条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含むことができる。
【0108】
参照番号820によって示すように、UE802は、ソースマスタノード804に測定報告を送信することができる。測定報告の受信に応答して、ソースマスタノード804は、参照番号822によって示すように、ターゲットマスタノード806及びターゲットマスタノード808との条件付きハンドオーバ準備を実施することができる。参照番号824によって示すように、ソースマスタノード804は、条件付きハンドオーバ構成を含む無線リソース制御再構成通信(「RRC reconfig(CHO-config)」として示す)を送信することができ、UE802は、それを受信することができる。
【0109】
いくつかの態様では、無線リソース制御再構成通信は、1つ又は複数の準備されたターゲットプライマリセルにそれぞれ対応する1つ又は複数の指示を含むことができる。各指示は、UE802が、PSCell追加手順を完了すると、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する条件付きハンドオーバ構成を保持するか、それとも棄却するかを示すことができる。いくつかの態様では、1つ又は複数の指示のうちの指示が、UE802が、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに対応するターゲットプライマリセル構成が完全な構成であることに少なくとも部分的に基づいて、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する条件付きハンドオーバ構成を保持することを示すことができる。例えば、いくつかの態様では、ソースマスタノード804は、ターゲットプライマリセル構成が完全な構成を含むという指示を含む、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに対応するハンドオーバ要求肯定応答メッセージをターゲットマスタノードから受信することができる。
【0110】
参照番号826によって示すように、UE802は、測定を実施することができる。例えば、いくつかの態様では、UE802は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施することができる。参照番号828によって示すように、UE802は、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生を決定することができる。参照番号830によって示すように、UE802は、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することができる。
【0111】
参照番号832によって示すように、UE802は、トリガイベントの発生に対応するPSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。いくつかの態様では、例えば、UE802は、ランダムアクセスチャネル手順に少なくとも部分的に基づいて、PSCellにアクセスすることができる。いくつかの態様では、UE802は、トリガイベントの発生に対応するPSCellに関連する複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を適用することができる。参照番号834によって示すように、UE802は、PSCellへのアクセス及び複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用に応答して、条件付きハンドオーバ構成を棄却することができる。そのような場合、参照番号836によって示すように、UE802は、無線リソース制御再構成完了メッセージ(「RRC reconfig compl.」として示す)をソースマスタノード804に送信することができる。参照番号838によって示すように、無線リソース制御再構成完了メッセージを受信すると、ソースマスタノード804は、ターゲットマスタノード806及び808との条件付きハンドオーバキャンセル手順を開始して、ターゲットマスタノード806及び808におけるUEリソース及びUEコンテキストを解放することができる。いくつかの態様では、UE802は、ランダムアクセスチャネル手順の失敗に応答して、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開することができる。
【0112】
上記に示すように、
図8は、一実施例として与えられる。他の実施例が、
図8に関して説明されたこととは異なる場合がある。
【0113】
図9は、本開示による、例えばネットワークノードによって、実施される例示的なプロセス900を示す図である。例示的なプロセス900は、ネットワークノード(例えば、ネットワークノード406)が、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する動作を実施する実施例である。
【0114】
図9に示すように、いくつかの態様では、プロセス900は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するUEに関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信することを含むことができ、セカンダリノード解放要求は、ネットワークノードがUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す(ブロック910)。例えば、ネットワークノードは(例えば、
図15に示す、通信マネージャ150及び/又は受信構成要素1502を使用して)、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するUEに関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信することができ、セカンダリノード解放要求は、上述したように、ネットワークノードがUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す。
【0115】
図9に更に示すように、いくつかの態様では、プロセス900は、セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施することを含むことができる(ブロック920)。例えば、ネットワークノードは(例えば、
図15に示す、通信マネージャ150、受信構成要素1502、及び/又は送信構成要素1504を使用して)、上述したように、セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施することができる。
【0116】
プロセス900は、以下で、及び/又は本明細書の他の箇所で説明する1つ又は複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様又は態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0117】
第1の態様では、セカンダリノード解放要求は、条件付きハンドオーバ動作の後にUEコンテキストが維持されることを示す指示を含む。第2の態様では、単独で又は第1の態様と組み合わせて、データ転送動作を実施することは、早期データ転送プロセスを停止することを含む。第3の態様では、単独で又は第1及び第2の態様のうちの1つ又は複数と組み合わせて、データ転送動作を実施することは、遅延データ転送プロセスを開始することを含む。
【0118】
第4の態様では、単独で又は第1から第3の態様のうちの1つ又は複数と組み合わせて、プロセス900は、ターゲットマスタノードに移動されないセカンダリノード終端データベアラのセットを示す指示を受信することを含み、データ転送動作を実施することは、UEに接続するためのランダムアクセスチャネル手順の完了の成功に少なくとも部分的に基づいて、UEと通信するためにセカンダリノード終端データベアラのセットを使用することを含む。第5の態様では、単独で又は第1から第4の態様のうちの1つ又は複数と組み合わせて、プロセス900は、ターゲットマスタノードに移動されるセカンダリノード終端データベアラのセットを示す指示を受信することを含み、データ転送動作を実施することは、UEへのデータ送信のためのセカンダリノード終端データベアラのセットの使用を停止することを含む。
【0119】
図9は、プロセス900の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス900は、
図9に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は異なるように配置されたブロックを含むことができる。これに加えて又は代えて、プロセス900のブロックのうちの2つ以上が並列に実行されてよい。
【0120】
図10は、本開示による、例えばUEによって、実施される例示的なプロセス1000を示す図である。例示的なプロセス1000は、UE(例えば、UE605及び/又はUE705)が、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する動作を実施する実施例である。
【0121】
図10に示すように、いくつかの態様では、プロセス1000は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施することを含むことができる(ブロック1010)。例えば、UEは(例えば、
図14に示す、通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404を使用して)、上述したように、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施することができる。
【0122】
図10に更に示すように、いくつかの態様では、プロセス1000は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することを含むことができる(ブロック1020)。例えば、UEは(例えば、
図14に示す、通信マネージャ140及び/又は受信構成要素1402を使用して)、上述したように、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することができる。
【0123】
図10に更に示すように、いくつかの態様では、プロセス1000は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することを含むことができる(ブロック1030)。例えば、UEは(例えば、
図14に示す、通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404を使用して)、上述したように、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することができる。
【0124】
プロセス1000は、以下で、及び/又は本明細書の他の箇所で説明する1つ又は複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様又は態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0125】
第1の態様では、プロセス1000は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを送信することと、更新された条件付きハンドオーバ構成を受信することとを含む。第2の態様では、単独で又は第1の態様と組み合わせて、プロセス1000は、更新された条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施することを含む。
【0126】
第3の態様では、単独で又は第1及び第2の態様のうちの1つ又は複数と組み合わせて、プロセス1000は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを送信することと、UEが、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し続けることを示す継続メッセージを受信することとを含む。第4の態様では、単独で又は第3の態様と組み合わせて、プロセス1000は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開することを含む。
【0127】
第5の態様では、単独で又は第1から第4の態様のうちの1つ又は複数と組み合わせて、プロセス1000は、PSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することと、ランダムアクセスチャネル手順に少なくとも部分的に基づいて、PSCellにアクセスすることと、PSCellへのアクセスに応答して、条件付きハンドオーバ構成を棄却することとを含む。第6の態様では、単独で又は第1から第4の態様のうちの1つ又は複数と組み合わせて、プロセス1000は、PSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することと、ランダムアクセスチャネル手順の失敗に応答して、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開することとを含む。
【0128】
図10は、プロセス1000の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1000は、
図10に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は異なるように配置されたブロックを含むことができる。追加又は代替として、プロセス1000のブロックのうちの2つ以上が並列に実施されてもよい。
【0129】
図11は、本開示による、例えばネットワークノードによって、実施される例示的なプロセス1100を示す図である。例示的なプロセス1100は、ネットワークノード(例えば、ソースマスタノード610及び/又はソースマスタノード710)が、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する動作を実施する実施例である。
【0130】
図11に示すように、いくつかの態様では、プロセス1100は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をUEに送信することを含むことができる(ブロック1110)。例えば、ネットワークノードは(例えば、
図15に示す、通信マネージャ150及び/又は送信構成要素1504を使用して)、上述したように、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をUEに送信することができる。
【0131】
図11に更に示すように、いくつかの態様では、プロセス1100は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信することを含むことができる(ブロック1120)。例えば、ネットワークノードは(例えば、
図15に示す、通信マネージャ150及び/又は受信構成要素1502を使用して)、上述したように、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信することができる。
【0132】
図11に更に示すように、いくつかの態様では、プロセス1100は、UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージをUEに送信することを含むことができる(ブロック1130)。例えば、ネットワークノードは(例えば、
図15に示す、通信マネージャ150及び/又は送信構成要素1504を使用して)、上述したように、UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージをUEに送信することができる。
【0133】
プロセス1100は、以下で、及び/又は本明細書の他の箇所で説明する1つ又は複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様又は態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0134】
第1の態様では、条件付きハンドオーバ構成メッセージは、UEが初期の条件付きハンドオーバ構成の使用を再開することを示す。第2の態様では、単独で又は第1の態様と組み合わせて、条件付きハンドオーバ構成メッセージは、UEによって使用される更新された条件付きハンドオーバ構成を含む。
【0135】
第3の態様では、単独で又は第2の態様と組み合わせて、プロセス1100は、更新された条件付きハンドオーバ構成を取得するために、1つ又は複数のターゲットマスタノードに関連する条件付きハンドオーバ構成修正手順を実施することを含む。第4の態様では、単独で又は第3の態様と組み合わせて、条件付きハンドオーバ構成手順を実施することは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を条件付きハンドオーバ構成修正手順のソース構成として使用することに少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ構成修正手順を実施することを含む。
【0136】
図11は、プロセス1100の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1100は、
図11に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は異なるように配置されたブロックを含むことができる。追加又は代替として、プロセス1100のブロックのうちの2つ以上が並列に実施されてもよい。
【0137】
図12は、本開示による、例えばUEによって、実施される例示的なプロセス1200を示す図である。例示的なプロセス1200は、UE(例えば、UE802)が、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する動作を実施する実施例である。
【0138】
図12に示すように、いくつかの態様では、プロセス1200は、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することを含むことができる(ブロック1210)。例えば、UEは(例えば、
図14に示す、通信マネージャ140及び/又は受信構成要素1402を使用して)、上述したように、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することができる。
【0139】
図12に更に示すように、いくつかの態様では、プロセス1200は、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することを含むことができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む(ブロック1220)。例えば、UEは(例えば、
図14に示す、通信マネージャ140及び/又は受信構成要素1402を使用して)、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することができ、条件付きPSCell構成は、上述したように、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。
【0140】
図12に更に示すように、いくつかの態様では、プロセス1200は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施することと、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施することとを含むことができる(ブロック1230)。例えば、UEは(例えば、
図14に示す、通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404を使用して)、上述したように、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施することができる。
【0141】
図12に更に示すように、いくつかの態様では、プロセス1200は、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することを含むことができる(ブロック1240)。例えば、UEは(例えば、
図14に示す、通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404を使用して)、上述したように、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することができる。
【0142】
プロセス1200は、以下で、及び/又は本明細書の他の箇所で説明する1つ又は複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様又は態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0143】
第1の態様では、プロセス1200は、トリガイベントの発生に対応するPSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することと、ランダムアクセスチャネル手順に少なくとも部分的に基づいて、PSCellにアクセスすることと、トリガイベントの発生に対応するPSCellに関連する複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を適用することと、PSCellへのアクセス及び複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用に応答して、条件付きハンドオーバ構成を棄却することとを含む。
【0144】
第2の態様では、単独で又は第1の態様と組み合わせて、プロセス1200は、トリガイベントの発生に対応するPSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することと、ランダムアクセスチャネル手順の失敗に応答して、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開することとを含む。
【0145】
第3の態様では、単独で又は第1及び第2の態様のうちの1つ又は複数と組み合わせて、第1の無線リソース制御通信は、1つ又は複数の準備されたターゲットプライマリセルにそれぞれ対応する1つ又は複数の指示を含み、各指示は、UEが、PSCell追加手順を完了すると、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する条件付きハンドオーバ構成を保持するか、それとも棄却するかを示す。第4の態様では、単独で又は第3の態様と組み合わせて、1つ又は複数の指示のうちの指示は、UEが、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに対応するターゲットプライマリセル構成が完全な構成であることに少なくとも部分的に基づいて、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する条件付きハンドオーバ構成を保持することを指示する。
【0146】
図12は、プロセス1200の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1200は、
図12に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は異なるように配置されたブロックを含むことができる。追加又は代替として、プロセス1200のブロックのうちの2つ以上が並列に実施されてもよい。
【0147】
図13は、本開示による、例えばネットワークノードによって、実施される例示的なプロセス1300を示す図である。例示的なプロセス1300は、ネットワークノード(例えば、ソースマスタノード804)が、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティを用いた条件付きハンドオーバに関連する動作を実施する実施例である。
【0148】
図13に示すように、いくつかの態様では、プロセス1300は、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をUEに送信することを含むことができる(ブロック1310)。例えば、ネットワークノードは(例えば、
図15に示す、通信マネージャ150及び/又は送信構成要素1504を使用して)、上述したように、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をUEに送信することができる。
【0149】
図13に更に示すように、いくつかの態様では、プロセス1300は、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をUEに送信することを含むことができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む(ブロック1320)。例えば、ネットワークノードは(例えば、
図15に示す、通信マネージャ150及び/又は送信構成要素1504を使用して)、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をUEに送信することができ、条件付きPSCell構成は、上述したように、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。
【0150】
プロセス1300は、以下で、及び/又は本明細書の他の箇所で説明する1つ又は複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様又は態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0151】
第1の態様では、第1の無線リソース制御通信は、1つ又は複数の準備されたターゲットプライマリセルにそれぞれ対応する1つ又は複数の指示を含み、各指示は、UEが、PSCell追加手順を完了すると、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する条件付きハンドオーバ構成を保持するか、それとも棄却するかを示す。第2の態様では、単独で又は第1の態様と組み合わせて、1つ又は複数の指示のうちの指示は、UEが、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに対応するターゲットプライマリセル構成が完全な構成であることに少なくとも部分的に基づいて、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する条件付きハンドオーバ構成を保持することを示す。
【0152】
図13は、プロセス1300の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1300は、
図13に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は異なるように配置されたブロックを含むことができる。追加又は代替として、プロセス1300のブロックのうちの2つ以上が並列に実施されてもよい。
【0153】
図14は、ワイヤレス通信のための例示的な装置1400の図である。装置1400は、UEであってもよく、又はUEは、装置1400を含んでもよい。いくつかの態様では、装置1400は、(例えば、1つ若しくは複数のバス、及び/又は1つ若しくは複数の他の構成要素を介して)互いと通信していてもよい、受信構成要素1402及び送信構成要素1404を含む。図示のように、装置1400は、受信構成要素1402及び送信構成要素1404を使用して、別の装置1406(UE、基地局、又は別のワイヤレス通信デバイスなど)と通信してもよい。更に示すように、装置1400は通信マネージャ140を含むことができる。
【0154】
いくつかの態様では、装置1400は、
図4~
図8に関して本明細書に記載される1つ又は複数の動作を実施するように構成されてもよい。追加又は代替として、装置1400は、
図10のプロセス1000、
図12のプロセス1200、又はそれらの組合せなどの、本明細書に記載される1つ又は複数のプロセスを実施するように構成することができる。いくつかの態様では、装置1400及び/又は
図14に示す1つ又は複数の構成要素は、
図2に関連して説明したUEの1つ又は複数の構成要素を含んでもよい。追加又は代替として、
図14に示す1つ又は複数の構成要素は、
図2に関して説明した1つ又は複数の構成要素内に実装することができる。追加又は代替として、構成要素のセットのうちの1つ又は複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装されてもよい。例えば、構成要素(又は、構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され、かつ構成要素の機能又は動作を実行するようにコントローラ又はプロセッサによって実行可能な、命令又はコードとして実装することができる。
【0155】
受信構成要素1402は、基準信号、制御情報、データ通信、又はそれらの組合せなどの通信を装置1406から受信することができる。受信構成要素1402は、受信された通信を装置1400の1つ又は複数の他の構成要素に提供することができる。いくつかの態様では、受信構成要素1402は、受信された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉キャンセル、又は復号など)を実施してもよく、処理された信号を装置1400の1つ又は複数の他の構成要素に提供することができる。いくつかの態様では、受信構成要素1402は、
図2に関連して説明したUEの1つ若しくは複数のアンテナ、モデム、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、又はそれらの組合せを含んでもよい。
【0156】
送信構成要素1404は、基準信号、制御情報、データ通信、又はそれらの組合せなどの通信を装置1406に送信することができる。いくつかの態様では、装置1400の1つ又は複数の他の構成要素は、通信を生成することができ、生成された通信を装置1406への送信のために送信構成要素1404に提供することができる。いくつかの態様では、送信構成要素1404は、生成された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、又は符号化など)を実施してもよく、処理された信号を装置1406に送信することができる。いくつかの態様では、送信構成要素1404は、
図2に関連して説明したUEの1つ若しくは複数のアンテナ、モデム、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、又はそれらの組合せを含んでもよい。いくつかの態様では、送信構成要素1404は、送受信機において受信構成要素1402と併置することができる。
【0157】
通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施することができる。受信構成要素1402は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することができる。通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することができる。いくつかの態様では、通信マネージャ140は、
図2に関連して説明したUEの1つ又は複数のアンテナ、モデム、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。いくつかの態様では、通信マネージャ140は、受信構成要素1402及び/又は送信構成要素1404を含むことができる。
【0158】
送信構成要素1404は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを送信することができる。受信構成要素1402は、更新された条件付きハンドオーバ構成を受信することができる。
【0159】
通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、更新された条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施することができる。送信構成要素1404は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを送信することができる。受信構成要素1402は、UEが、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し続けることを示す継続メッセージを受信することができる。通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開することができる。
【0160】
通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、PSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、ランダムアクセスチャネル手順に少なくとも部分的に基づいて、PSCellにアクセスすることができる。通信マネージャ140は、PSCellへのアクセスに応答して、条件付きハンドオーバ構成を棄却することができる。通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、PSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、ランダムアクセスチャネル手順の失敗に応答して、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開することができる。
【0161】
受信構成要素1402は、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することができる。受信構成要素1402は、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施することができる。通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することができる。
【0162】
通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、トリガイベントの発生に対応するPSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、ランダムアクセスチャネル手順に少なくとも部分的に基づいて、PSCellにアクセスすることができる。通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、トリガイベントの発生に対応するPSCellに関連する複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を適用することができる。
【0163】
通信マネージャ140は、PSCellへのアクセス及び複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用に応答して、条件付きハンドオーバ構成を棄却することができる。通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、トリガイベントの発生に対応するPSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することができる。通信マネージャ140、受信構成要素1402、及び/又は送信構成要素1404は、ランダムアクセスチャネル手順の失敗に応答して、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開することができる。
【0164】
図14に示す構成要素の数及び配置は、一実施例として与えられる。実際には、
図14に示す構成要素と比べて、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、又は異なるように配置された構成要素があってもよい。更に、
図14に示す2つ以上の構成要素が、単一の構成要素内に実装されてもよく、又は
図14に示す単一の構成要素が、複数の分散された構成要素として実装されてもよい。追加又は代替として、
図14に示す(1つ又は複数の)構成要素のセットは、
図14に示す構成要素の別のセットによって実施されるものとして説明される1つ又は複数の機能を実施してもよい。
【0165】
図15は、ワイヤレス通信のための例示的な装置1500の図である。装置1500は、ネットワークノードであってよく、又はネットワークノードが装置1500を含んでもよい。いくつかの態様では、装置1500は、(例えば、1つ若しくは複数のバス、及び/又は1つ若しくは複数の他の構成要素を介して)互いと通信していてもよい、受信構成要素1502及び送信構成要素1504を含む。図示のように、装置1500は、受信構成要素1502及び送信構成要素1504を使用して、別の装置1506(UE、基地局、又は別のワイヤレス通信デバイスなど)と通信してもよい。更に図示するように、装置1500は通信マネージャ150を含むことができる。
【0166】
いくつかの態様では、装置1500は、
図4~
図8に関して本明細書に記載される1つ又は複数の動作を実施するように構成されてもよい。追加又は代替として、装置1500は、
図9のプロセス900、
図11のプロセス1100、
図13のプロセス1300、又はそれらの組合せなど、本明細書に記載される1つ又は複数のプロセスを実施するように構成されてもよい。いくつかの態様では、装置1500及び/又は
図15に示す1つ又は複数の構成要素は、
図2に関して説明したネットワークノードの1つ又は複数の構成要素を含むことができる。追加又は代替として、
図15に示す1つ又は複数の構成要素は、
図2に関して説明した1つ又は複数の構成要素内に実装することができる。追加又は代替として、構成要素のセットのうちの1つ又は複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装されてもよい。例えば、構成要素(又は、構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され、かつ構成要素の機能又は動作を実行するようにコントローラ又はプロセッサによって実行可能な、命令又はコードとして実装することができる。
【0167】
受信構成要素1502は、基準信号、制御情報、データ通信、又はそれらの組合せなどの通信を装置1506から受信することができる。受信構成要素1502は、受信された通信を装置1500の1つ又は複数の他の構成要素に提供することができる。いくつかの態様では、受信構成要素1502は、受信された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉キャンセル、又は復号など)を実施してもよく、処理された信号を装置1500の1つ又は複数の他の構成要素に提供することができる。いくつかの態様では、受信構成要素1502は、
図2に関して説明したネットワークノードの1つ若しくは複数のアンテナ、モデム、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、又はそれらの組合せを含んでもよい。
【0168】
送信構成要素1504は、基準信号、制御情報、データ通信、又はそれらの組合せなどの通信を装置1506に送信することができる。いくつかの態様では、装置1500の1つ又は複数の他の構成要素は、通信を生成することができ、生成された通信を装置1506への送信のために送信構成要素1504に提供することができる。いくつかの態様では、送信構成要素1504は、生成された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、又は符号化など)を実施してもよく、処理された信号を装置1506に送信することができる。いくつかの態様では、送信構成要素1504は、
図2に関して説明したネットワークノードの1つ若しくは複数のアンテナ、モデム、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、又はそれらの組合せを含んでもよい。いくつかの態様では、送信構成要素1504は、送受信機において受信構成要素1502と併置することができる。
【0169】
受信構成要素1502は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するUEに関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信することができ、セカンダリノード解放要求は、ネットワークノードがUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す。通信マネージャ150、受信構成要素1502、及び/又は送信構成要素1504は、セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施することができる。いくつかの態様では、通信マネージャ150は、
図2に関連して説明したネットワークノードの1つ若しくは複数のアンテナ、モデム、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、又はそれらの組合せを含んでもよい。いくつかの態様では、通信マネージャ150は、受信構成要素1502及び/又は送信構成要素1504を含むことができる。
【0170】
受信構成要素1502は、ターゲットマスタノードに移動されないセカンダリノード終端データベアラのセットを示す指示を受信することができる。通信マネージャ150、受信構成要素1502、及び/又は送信構成要素1504は、UEに接続するためのランダムアクセスチャネル手順の完了の成功に少なくとも部分的に基づいて、UEと通信するためにセカンダリノード終端データベアラのセットを使用することができる。受信構成要素1502は、ターゲットマスタノードに移動されるセカンダリノード終端データベアラのセットを示す指示を受信することができる。通信マネージャ150、受信構成要素1502、及び/又は送信構成要素1504は、UEへのデータ送信のためのセカンダリノード終端データベアラのセットの使用を停止することができる。
【0171】
送信構成要素1504は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をUEに送信することができる。受信構成要素1502は、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信することができる。送信構成要素1504は、UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージをUEに送信することができる。通信マネージャ150、受信構成要素1502、及び/又は送信構成要素1504は、更新された条件付きハンドオーバ構成を取得するために、1つ又は複数のターゲットマスタノードに関連する条件付きハンドオーバ構成修正手順を実施することができる。
【0172】
送信構成要素1504は、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をUEに送信することができる。送信構成要素1504は、条件付きPSCell構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をUEに送信することができ、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む。
【0173】
図15に示す構成要素の数及び配置は、一実施例として与えられる。実際には、
図15に示す構成要素と比べて、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、又は異なるように配置された構成要素があってもよい。更に、
図15に示す2つ以上の構成要素が、単一の構成要素内に実装されてもよく、又は
図15に示す単一の構成要素が、複数の分散された構成要素として実装されてもよい。追加又は代替として、
図15に示す(1つ又は複数の)構成要素のセットは、
図15に示す構成要素の別のセットによって実施されるものとして説明される1つ又は複数の機能を実施してもよい。
【0174】
図16は、本開示による、例示的な非集約型基地局アーキテクチャ1600を示す図である。非集約型基地局アーキテクチャ1600は、バックホールリンクを介してコアネットワーク1620と直接的に通信することができる、又は1つ又は複数の非集約型制御ユニット(例えば、E2リンクを介する準RT RIC1625、又はサービス管理及びオーケストレーション(SMO)フレームワーク1605に関連する非RT RIC1615、又はその両方)を介してコアネットワーク1620と間接的に通信することができる、CU1610を含んでもよい。CU1610は、それぞれのミッドホールリンクを介して、例えばF1インターフェースを通じて、1つ又は複数のDU1630と通信することができる。DU1630の各々は、それぞれのフロントホールリンクを介して1つ又は複数のRU1640と通信することができる。RU1640の各々は、それぞれの無線周波数(RF)アクセスリンクを介して1つ又は複数のUE120と通信することができる。いくつかの実装形態では、UE120は、複数のRU1640によって同時にサービスされてもよい。
【0175】
CU1610、DU1630、RU1640、並びに準RT RIC1625、非RT RIC1615、及びSMOフレームワーク1605を含むユニットの各々が、有線又は無線送信媒体を介して信号、データ、又は情報(総称して信号)を受信又は送信するように構成された1つ又は複数のインターフェースを含んでもよい、又はこの1つ又は複数のインターフェースに結合されてもよい。ユニットの各々が、又はそれぞれのユニットの1つ又は複数の通信インターフェースに命令を提供する、関連付けられたプロセッサ若しくはコントローラが、送信媒体を介して他のユニットのうちの1つ以上と通信するように構成され得る。いくつかの例では、ユニットの各々は、有線送信媒体を介して、他のユニットのうちの1つ又は複数のとの間で信号を受信又は送信するように構成された有線インターフェースと、無線送信媒体を介して、他のユニットのうちの1つ又は複数のとの間で信号を受信、送信又は送受信するように構成された、受信機、送信機又は送受信機(例えば、RF送受信機)を含んでもよい無線インターフェースと、を含むことができる。
【0176】
いくつかの態様では、CU1610は、1つ又は複数の上位レイヤ制御機能をホストすることができる。そのような制御機能は、例の中でもとりわけ、無線リソース制御(RRC)機能、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)機能、又はサービスデータ適応プロトコル(SDAP)機能を含むことができる。各制御機能は、CU1610によってホストされる他の制御機能と信号を通信するように構成されたインターフェースを用いて実装することができる。CU1610は、ユーザプレーン機能(例えば、中央ユニット-ユーザプレーン(CU-UP)機能)、制御プレーン機能(例えば、中央ユニット-制御プレーン(CU-CP)機能)、又はそれらの組合せを扱うように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、CU1610は、1つ又は複数のCU-UPユニットと1つ又は複数のCU-CPユニットとに論理的に分割され得る。CU-UPユニットは、O-RAN構成で実装される場合、E1インターフェースなどのインターフェースを介してCU-CPユニットと双方向に通信することができる。CU1610は、ネットワーク制御及びシグナリングのために、必要に応じて、DU1630と通信するように実装することができる。
【0177】
各DU1630は、1つ又は複数のRU1640の動作を制御するための1つ又は複数の基地局機能を含む論理ユニットに対応してもよい。いくつかの態様では、DU1630は、3GPPによって定義された機能分割などの機能分割に少なくとも部分的に応じて、無線リンク制御(RLC)層、MAC層、及び1つ又は複数の上位物理(PHY)層のうちの1つ又は複数をホストしてもよい。いくつかの態様では、1つ又は複数の上位PHY層は、例の中でもとりわけ、前方誤り訂正(FEC)符号化及び復号化、スクランブリング、並びに変調及び復調のための1つ又は複数のモジュールによって実装されてもよい。いくつかの態様では、DU1630は、例の中でもとりわけ、高速フーリエ変換(FFT)、逆FFT(iFFT)、デジタルビームフォーミング、又は物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)抽出及びフィルタリングのための1つ又は複数のモジュールによって実装されるような、1つ又は複数の下位PHY層を更にホストしてもよい。各層(モジュールとも呼ばれる場合がある)は、DU1630によってホストされる他の層(及びモジュール)と、又はCU1610によってホストされる制御機能と信号を通信するように構成されたインターフェースを伴って実装することができる。
【0178】
各RU1640は、下位層機能を実装してもよい。いくつかの展開では、DU1630によって制御されるRU1640が、下位層機能分割などの機能分割(例えば、3GPPによって定義される機能分割)に基づいて、例の中でもとりわけ、FFTを実施すること、iFFTを実施すること、デジタルビームフォーミング、又はPRACH抽出及びフィルタリングなどのRF処理機能又は下位PHY層機能をホストする論理ノードに対応することができる。そのようなアーキテクチャでは、各RU1640は、1つ又は複数のUE120とのオーバーザエア(OTA)通信を扱うように動作させることができる。いくつかの実装形態では、RU(単数又は複数)1640との制御及びユーザプレーン通信のリアルタイム態様及び非リアルタイム態様は、対応するDU1630によって制御され得る。いくつかのシナリオでは、この構成は、各DU1630及びCU1610が、vRANアーキテクチャなどのクラウドベースのRANアーキテクチャに実装されることを可能にできる。
【0179】
SMOフレームワーク1605は、非仮想化及び仮想化ネットワーク要素のRAN展開及びプロビジョニングをサポートするように構成されることができる。非仮想化ネットワーク要素の場合、SMOフレームワーク1605は、RANカバレージ要件のための専用の物理リソースの展開をサポートするように構成することができ、これは、動作及び保守インターフェース(例えば、O1インターフェース)を介して管理することができる。仮想化ネットワーク要素の場合、SMOフレームワーク1605は、クラウドコンピューティングプラットフォーム(例えば、オープンクラウド(O-Cloud)プラットフォーム1690)と相互作用して、クラウドコンピューティングプラットフォームインターフェース(例えば、O2インターフェース)を介して、ネットワーク要素ライフサイクル管理を実施する(例えば、仮想化ネットワーク要素をインスタンス化する)ように構成されてもよい。そのような仮想化ネットワーク要素は、CU1610、DU1630、RU1640、非RT RIC1615、及び準RT RIC1625を含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実装形態では、SMOフレームワーク1605は、O1インターフェースを介して、オープンeNB(O-eNB)1611などの4G RANのハードウェア態様と通信することができる。加えて、いくつかの実装形態では、SMOフレームワーク1605は、個別のO1インターフェースを介して1つ又は複数のRU1640の各々と直接通信することができる。SMOフレームワーク1605はまた、SMOフレームワーク1605の機能をサポートするように構成された非RT RIC1615を含むことができる。
【0180】
非RT RIC1615は、RAN要素及びリソースの非リアルタイム制御及び最適化、モデルトレーニング及び更新を含む人工知能/機械学習(AI/ML)ワークフロー、又は近RT RIC1625におけるアプリケーション/特徴のポリシーベースのガイダンスを可能にする論理機能を含むように構成されてもよい。非RT RIC1615は、近RT RIC1625に結合されてもよく、又は(A1インターフェースなどを介して)近RT RIC1625と通信してもよい。近RT RIC1625は、1つ又は複数のCU1610、1つ又は複数のDU1630、又はその両方、並びにO-eNBを近RT RIC1625に接続するインターフェースを介した(E2インターフェースを介するなど)データ収集及びアクションを介して、RAN要素及びリソースの準リアルタイム制御及び最適化を可能にする論理機能を含むように構成されることができる。
【0181】
いくつかの実装形態では、近RT RIC1625に展開されるAI/MLモデルを生成するために、非RT RIC1615は、外部サーバからパラメータ又は外部エンリッチメント情報を受信してもよい。そのような情報は、近RT RIC1625によって利用されてもよく、非ネットワークデータソースから又はネットワーク機能からSMOフレームワーク1605又は非RT RIC1615において受信されてもよい。いくつかの例では、非RT RIC1615又は近RT RIC1625は、RAN挙動又は性能を調整するように構成されることができる。例えば、非RT RIC1615は、性能に関する長期の傾向及びパターンを監視し、AI/MLモデルを用いて、SMOフレームワーク1605を通じて(例えば、O1インターフェースを介した再構成)、又はRAN管理ポリシー(例えば、A1インターフェースポリシー)の作成を介して、是正措置を実施してもよい。
【0182】
上記に示すように、
図16は、一実施例として与えられる。他の実施例は、
図16に関して説明されるものとは異なってもよい。
【0183】
以下は、本開示のいくつかの態様の概要を提供する。
態様1:ネットワークノードによって実施されるワイヤレス通信の方法であって、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティに従って動作するユーザ機器(UE)に関連する条件付きハンドオーバ動作に対応するセカンダリノード解放要求をソースマスタノードから受信することであって、セカンダリノード解放要求は、ネットワークノードがUEに関連するセカンダリノードであり続けること、又はターゲットセカンダリノードがUEに関連するセカンダリノードであることを示す、受信することと、セカンダリノード解放要求の受信に少なくとも部分的に基づいて、データ転送動作を実施することと、を含む方法。
【0184】
態様2:セカンダリノード解放要求は、条件付きハンドオーバ動作の後にUEコンテキストが維持されることを示す指示を含む、態様1に記載の方法。
【0185】
態様3:データ転送動作を実施することは、早期データ転送プロセスを停止することを含む、態様1又は2に記載の方法。
【0186】
態様4:データ転送動作を実施することは、遅延データ転送プロセスを開始することを含む、態様1~3のいずれかに記載の方法。
【0187】
態様5:ターゲットマスタノードに移動されないセカンダリノード終端データベアラのセットを示す指示を受信することを更に含み、データ転送動作を実施することは、UEに接続するためのランダムアクセスチャネル手順の完了の成功に少なくとも部分的に基づいて、UEと通信するためにセカンダリノード終端データベアラのセットを使用することを含む、態様1~4のいずれかに記載の方法。
【0188】
態様6:ターゲットマスタノードに移動されるセカンダリノード終端データベアラのセットを示す指示を受信することを更に含み、データ転送動作を実施することは、UEへのデータ送信のためのセカンダリノード終端データベアラのセットの使用を停止することを含む、態様1~5のいずれかに記載の方法。
【0189】
態様7:ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施することと、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することと、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することと、を含む方法。
【0190】
態様8:複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを送信することと、更新された条件付きハンドオーバ構成を受信することと、を更に含む、態様7に記載の方法。
【0191】
態様9:更新された条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施することを更に含む、態様8に記載の方法。
【0192】
態様10:複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを送信することと、UEが、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し続けることを示す継続メッセージを受信することと、を更に含む、態様7~9のいずれかに記載の方法。
【0193】
態様11:条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開することを更に含む、態様10に記載の方法。
【0194】
態様12:プライマリセカンダリセルグループセル(PSCell)に関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することと、ランダムアクセスチャネル手順に少なくとも部分的に基づいて、PSCellにアクセスすることと、PSCellへのアクセスに応答して、条件付きハンドオーバ構成を棄却することと、を更に含む、態様7~11のいずれかに記載の方法。
【0195】
態様13:プライマリセカンダリセルグループセル(PSCell)に関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することと、ランダムアクセスチャネル手順の失敗に応答して、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開することと、を更に含む、態様7~11のいずれかに記載の方法。
【0196】
態様14:ネットワークノードによって実施されるワイヤレス通信の方法であって、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を含む無線リソース制御再構成通信をユーザ機器(UE)に送信することと、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用の成功を示す再構成完了メッセージを受信することと、UEによって使用される条件付きハンドオーバ構成を示す条件付きハンドオーバ構成メッセージをUEに送信することと、を含む方法。
【0197】
態様15:条件付きハンドオーバ構成メッセージは、UEが初期の条件付きハンドオーバ構成の使用を再開することを示す、態様14に記載の方法。
【0198】
態様16:条件付きハンドオーバ構成メッセージは、UEによって使用される更新された条件付きハンドオーバ構成を含む、態様14又は15のいずれかに記載の方法。
【0199】
態様17:更新された条件付きハンドオーバ構成を取得するために、1つ又は複数のターゲットマスタノードに関連する条件付きハンドオーバ構成修正手順を実施することを更に含む、態様16に記載の方法。
【0200】
態様18:条件付きハンドオーバ構成修正手順を実施することは、複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を条件付きハンドオーバ構成修正手順のソース構成として使用することに少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ構成修正手順を実施することを含む、態様17に記載の方法。
【0201】
態様19:ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することと、条件付きプライマリセカンダリセルグループセル(PSCell)構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をソースマスタノードから受信することであって、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む、受信することと、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定を実施し、条件付きPSCell構成に従って、条件付きPSCell監視測定を実施することと、条件付きPSCell構成に対応するトリガイベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を停止することと、を含む方法。
【0202】
態様20:トリガイベントの発生に対応するPSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することと、ランダムアクセスチャネル手順に少なくとも部分的に基づいて、PSCellにアクセスすることと、トリガイベントの発生に対応するPSCellに関連する複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成を適用することと、PSCellへのアクセス及び複数無線アクセス技術デュアルコネクティビティ構成の適用に応答して、条件付きハンドオーバ構成を棄却することと、を更に含む、態様19に記載の方法。
【0203】
態様21:トリガイベントの発生に対応するPSCellに関連するランダムアクセスチャネル手順を実施することと、ランダムアクセスチャネル手順の失敗に応答して、条件付きハンドオーバ構成に従って、条件付きハンドオーバ監視測定の実施を再開することと、を更に含む、態様20に記載の方法。
【0204】
態様22:第1の無線リソース制御通信は、1つ又は複数の準備されたターゲットプライマリセルにそれぞれ対応する1つ又は複数の指示を含み、各指示は、UEが、PSCell追加手順を完了すると、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する条件付きハンドオーバ構成を保持するか、それとも棄却するかを示す、態様19~21のいずれかに記載の方法。
【0205】
態様23:1つ又は複数の指示のうちの指示は、UEが、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに対応するターゲットプライマリセル構成が完全な構成であることに少なくとも部分的に基づいて、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する条件付きハンドオーバ構成を保持することを示す、態様22に記載の方法。
【0206】
態様24:ネットワークノードによって実施されるワイヤレス通信の方法であって、条件付きハンドオーバ構成を含む第1の無線リソース制御再構成通信をユーザ機器(UE)に送信することと、条件付きプライマリセカンダリセルグループセル(PSCell)構成を含む第2の無線リソース制御再構成通信をUEに送信することであって、条件付きPSCell構成は、条件付きPSCell追加構成又は条件付きPSCell変更構成を含む、送信することとを含む、方法。
【0207】
態様25:第1の無線リソース制御通信は、1つ又は複数の準備されたターゲットプライマリセルにそれぞれ対応する1つ又は複数の指示を含み、各指示は、UEが、PSCell追加手順を完了すると、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する条件付きハンドオーバ構成を保持するか、それとも棄却するかを示す、態様24に記載の方法。
【0208】
態様26:1つ又は複数の指示のうちの指示は、それぞれの準備されたターゲットプライマリセルに対応するターゲットプライマリセル構成が完全な構成であることに少なくとも部分的に基づいて、UEがそれぞれの準備されたターゲットプライマリセルに関連する条件付きハンドオーバ構成を保持することを示す、態様25に記載の方法。
【0209】
態様27:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶され、装置に、態様1~26のうちの1つ又は複数に記載の方法を実施させるためにプロセッサによって実行可能である命令と、を備える、装置。
【0210】
態様28:ワイヤレス通信用のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサと、を備え、1つ又は複数のプロセッサは、態様1~26のうちの1つ又は複数に記載の方法を実施するように構成される、デバイス。
【0211】
態様29:態様1~26のうちの1つ又は複数に記載の方法を実施するための少なくとも1つの手段を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【0212】
態様30:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様1~26のうちの1つ又は複数に記載の方法を実施するためにプロセッサによって実行可能である命令を備える、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0213】
態様31:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、1つ又は複数の命令を含み、1つ又は複数の命令は、デバイスの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、デバイスに、態様1~26のうちの1つ又は複数に記載の方法を実施させる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0214】
上記の開示は、例示及び説明を提供するが、網羅的であること又は態様を開示された厳密な形態に限定することは意図されていない。修正及び変形が、上記の開示に照らして加えられてもよく、又は態様の実践から獲得されてもよい。
【0215】
本明細書で使用されるとき、「構成要素」という用語は、ハードウェア、及び/又はハードウェアとソフトウェアの組合せとして広く解釈されるものとする。「ソフトウェア」は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はそれ以外として呼ばれるかどうかにかかわらず、他の例の中でも、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、及び/又は関数を意味するものと広く解釈されるものとする。本明細書で使用されるとき、「プロセッサ」は、ハードウェア及び/又はハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装される。本明細書に記載されるシステム及び/又は方法は、異なる形態のハードウェア及び/又はハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装することができることが明らかであろう。これらのシステム及び/又は方法を実装するのに使用される実際の専用の制御ハードウェア又はソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、当業者は、ソフトウェア及びハードウェアが本明細書での説明に少なくとも部分的に基づいて、システム及び/又は方法を実装するように設計することができることを理解することになるので、システム及び/又は方法の動作及び挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書に記載される。
【0216】
本明細書で使用されるとき、「閾値を満たすこと」は、文脈に応じて、値が閾値よりも大きいこと、閾値以上であること、閾値よりも小さいこと、閾値以下であること、閾値に等しいこと、閾値に等しくないことなどを指す場合がある。
【0217】
特徴の特定の組み合わせが特許請求の範囲において列挙され、かつ/又は本明細書で開示されても、それらの組み合わせは、様々な態様の開示を限定するものではない。これらの特徴の多くが、特許請求の範囲に具体的に列挙されず、かつ/又は本明細書で開示されない方法で、組み合わせられてもよい。様々な態様の開示は、請求項セット内のあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。本明細書で使用されるとき、項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組み合わせを指す。一例として、「a、b、又はcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a+b、a+c、b+c、及びa+b+c、並びに複数の同じ要素を有する任意の組合せ(例えば、a+a、a+a+a、a+a+b、a+a+c、a+b+b、a+c+c、b+b、b+b+b、b+b+c、c+c、及びc+c+c、又はa、b、及びcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0218】
本明細書で使用する要素、行為、又は命令はいずれも、そのように明示的に説明されない限り、重要又は必須として解釈されるべきではない。また、本明細書で使用されるとき、冠詞「a」及び「an」は、1つ又は複数の項目を含むものとし、「1つ又は複数の」と互換的に使用されることがある。更に、本明細書で使用されるとき、冠詞「the」は、冠詞「the」に関して言及される1つ又は複数の項目を含むものとし、「1つ又は複数の」と互換的に使用されてもよい。更に、本明細書で使用されるとき、「セット(set)」及び「グループ(group)」という用語は、1つ又は複数の項目を含むものとし、「1つ又は複数の」と互換的に使用されてもよい。ただ1つの項目が意図される場合、「ただ1つの」という句又は類似の言葉が使用される。また、本明細書で使用されるとき、「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、これらの用語が修飾する要素を限定しないオープンエンド用語であるものとする(例えば、Aを「有する」要素は、Bも有することができる)。更に、「に基づいて、」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて、」を意味するものとする。また、本明細書で使用されるとき、「又は(or)」という用語は、連続して使用されるときには包含的であるものとし、別段に明記されていない限り(例えば、「いずれか(either)」又は「のうちのただ1つ(only one of)」と組み合わせて使用される場合)、「及び/又は(and/or)」と互換的に使用されてもよい。
【国際調査報告】