(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】洗濯物の残留水を低減させる方法
(51)【国際特許分類】
C11D 3/37 20060101AFI20241018BHJP
C11D 17/06 20060101ALI20241018BHJP
C11D 3/386 20060101ALI20241018BHJP
C11D 3/40 20060101ALI20241018BHJP
C11D 3/43 20060101ALI20241018BHJP
C11D 3/395 20060101ALI20241018BHJP
C11D 3/50 20060101ALI20241018BHJP
C11D 3/22 20060101ALI20241018BHJP
D06L 1/12 20060101ALI20241018BHJP
D06F 35/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
C11D3/37
C11D17/06
C11D3/386
C11D3/40
C11D3/43
C11D3/395
C11D3/50
C11D3/22
D06L1/12
D06F35/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519749
(86)(22)【出願日】2022-10-25
(85)【翻訳文提出日】2024-03-29
(86)【国際出願番号】 US2022047626
(87)【国際公開番号】W WO2023076191
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590001418
【氏名又は名称】ダウ シリコーンズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クロイツ、セルジュ
(72)【発明者】
【氏名】ベンバコウラ、ラーマ
(72)【発明者】
【氏名】ロスティス、ジャクリーヌ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンデミュールブルック、フローレ
(72)【発明者】
【氏名】ナド、サウガタ
【テーマコード(参考)】
3B168
4H003
【Fターム(参考)】
3B168AE11
3B168BA53
3B168FA07
4H003AB19
4H003AC09
4H003BA09
4H003BA17
4H003DA01
4H003DB02
4H003DC02
4H003EA25
4H003EA28
4H003EB04
4H003EB30
4H003EB36
4H003EB37
4H003EB42
4H003EC01
4H003ED02
4H003ED29
4H003FA04
4H003FA09
4H003FA12
4H003FA17
4H003FA26
(57)【要約】
洗剤界面活性剤を含む洗剤成分と、40~99重量%のオルガノポリシロキサン、1~30重量%の有機ケイ素樹脂、0~30重量%の疎水性添加剤を含む、脱水助剤成分と、を含む洗濯洗剤配合物を選択することと、選択された洗濯洗剤配合物を、汚れた布地物品と共に洗濯機に投入することと、洗い水を提供することと、すすぎ水を提供することと、洗い水及び選択された洗濯洗剤配合物を汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、洗浄された布地物品をすすぎ水ですすぐことと、洗浄された布地物品からすすぎ水をスピンすることと、を含み、オルガノポリシロキサンは、すすぎサイクルの完了時に洗浄された布地物品に伴う残留水を低減するその能力に基づいて選択される、機械すすぎサイクル後に洗濯物に伴う水を低減する方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法であって、
洗濯洗剤配合物の重量に基づいて50重量%~99.992重量%未満の洗剤成分であって、前記洗剤成分が洗剤界面活性剤を含む、洗剤成分と、
前記洗濯洗剤配合物の重量に基づいて0.008超~25重量%の脱水助剤成分であって、
前記脱水助剤成分が、
前記脱水助剤成分の重量に基づいて40~99重量%のオルガノポリシロキサンであって、
0~60mol%の式Iの単位
R
x
1SiO
(4-x)/2 (I)
40~100mol%の式IIの単位
R
y
1R
z
2SiO
(4-y-z)/2 (II)
を含み、
式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され、zは、1及び2からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3であり、各R
1は、独立して、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から選択され、各R
2は、-A
cR
3基であり、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され、各R
3は、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択される、
オルガノポリシロキサン、
前記脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%の有機ケイ素樹脂、及び
前記脱水助剤成分の重量に基づいて0~30重量%の疎水性添加剤、
を含む、脱水助剤成と、
を含む、洗濯洗剤配合物を選択することと、
前記選択された洗濯洗剤配合物を、汚れた布地物品と共に洗濯機に投入することと、
洗い水を提供することと、
すすぎ水を提供することと、
前記洗い水及び前記選択された洗濯洗剤配合物を前記汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、
前記洗浄された布地物品を前記すすぎ水ですすぐことと、
前記洗浄された布地物品から前記すすぎ水をスピンさせることと、
を含み、
前記オルガノポリシロキサンが、前記すすぎサイクルの完了時に前記洗浄された布地物品に伴う前記残留水を低減するその能力に基づいて選択される、
機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法。
【請求項2】
前記洗濯洗剤配合物が、洗濯洗剤タブレット、顆粒化洗濯洗剤及び粉末洗濯洗剤からなる群から選択される固体形態である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記洗濯洗剤配合物が、前記洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~0.019重量%の前記脱水助剤成分を含有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記オルガノポリシロキサンが式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサンであり、
【化1】
式中、各R
1は、メチル基であり、各R
4は、水素、1~8個の炭素原子を有する基、R
5及びR
6からなる群から独立して選択され、各R
5は、-A
cR
7基であり、各R
7は、10~20個の炭素原子を有する非環式基から独立して選択され、cは、0及び1からなる群から選択され、Aは、(i)酸素、(ii)炭素及び水素、又は(iii)炭素、水素、酸素、及び場合により窒素、硫黄又はリン、からなる二価連結基であり、式中、各R
6は、スチレン、α-メチルスチレン、オイゲノール、アリルベンゼン、アリルフェニルエーテル、2-アリルフェノール、2-クロロスチレン、4-クロロスチレン、4-メチルスチレン、3-メチルスチレン、4-t-ブチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン、2,5-ジメチルスチレン、2,4,6-トリメチルスチレン及びそれらの混合物からなる群から独立して選択され、aは、10~500であり、bは、0~250であり、a+bは、10~500であり、a>bであり、式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサン中のSi原子の60mol%以上が、結合したR
5基を有する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記洗剤成分が、ビルダー、フィラー、酵素、顔料、着色剤、溶媒、結合剤、漂白剤、漂白活性化剤、安定剤、泡調節剤、蛍光増白剤、加工助剤及び芳香剤のうちの少なくとも1つを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記洗剤成分が、泡調節剤を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記泡調節剤が有機変性シリコーンである場合、前記有機変性シリコーンは、前記脱水助剤成分に含まれる前記オルガノポリシロキサンとは組成的に異なる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記洗濯洗剤配合物が、前記洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0.1~25重量%の架橋セルロースエーテルを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記架橋セルロースエーテルが、不可逆的に架橋されたセルロースエーテルである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記不可逆的に架橋されたセルロースエーテルは、塩基セルロースエーテル及び架橋を含み、架橋結合は、ポリエーテル基を含有し、前記塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルエーテル及びアルキルエーテル基を含有し、前記不可逆的に架橋されたセルロースエーテル中の前記ポリエーテル基は、2~100個のオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレン基であり、前記ポリオキシアルキレン基は、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン及びそれらの組み合わせからなる群から選択され、前記塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法に関する。特に、本発明は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて50~99.992重量%未満の洗剤成分であって、洗剤成分は洗剤界面活性剤を含む、洗剤成分と、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて0.008超~25重量%の脱水助剤成分であって、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて40~99重量%の、0~60mol%の式Iの単位及び40~100mol%の式IIの単位を含むオルガノポリシロキサンであって、
Rx
1SiO(4-x)/2 (I)
Ry
1Rz
2SiO(4-y-z)/2 (II)
式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され、zは、1及び2からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3であり、式中、各R1は、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され、各R2は、-AcR3基であり、式中、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され、各R3は、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択される、オルガノポリシロキサン、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%の有機ケイ素樹脂、及び脱水助剤成分の重量に基づいて0~30重量%の疎水性添加剤、を含む、脱水助剤成分と、を含む洗濯洗剤配合物を選択することと、選択された洗濯洗剤配合物を、汚れた布地物品と共に洗濯機に投入することと、洗い水を提供することと、すすぎ水を提供することと、洗い水及び選択された洗濯洗剤配合物を汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、洗浄された布地物品をすすぎ水ですすぐことと、洗浄された布地物品からすすぎ水をスピンすることと、を含み、オルガノポリシロキサンは、すすぎサイクルの完了時に洗浄された布地物品に伴う残留水を低減するその能力に基づいて選択される、機械すすぎサイクル完了時に洗濯物に伴う残留水を低減する方法に関する。
【0002】
洗濯などの日常活動のエネルギー効率を改善するために、政府及び消費者からの圧力が高まっている。洗濯物を洗浄するエネルギー効率を改善するための歴史的アプローチは、低い洗浄温度で洗浄を提供する洗濯洗剤配合物の開発であった。しかしながら、消費者は、より高い洗濯温度が、洗濯物中に存在する汚染微生物の死滅をより容易にするという認識を有する洗濯物の温度を上昇させる傾向をますます示している。
【0003】
したがって、洗濯を行うのに必要なエネルギーを低減する代替的な方法を見出すことが依然として望まれている。洗濯プロセスのエネルギー効率を更に改善するための1つのアプローチは、洗濯後に洗濯物を乾燥させるのに必要なエネルギーを低減することであろう。その目的を達成するための方法は、洗濯機から除去されたときに布地をより乾燥させたままにするスピニングサイクル中の洗濯物からの残留水の除去を強化することを含む。洗濯機からのより乾燥した布地は、乾燥プロセス中に除去を必要とする水がより少なくなる。加えて、布地からの残留水のより良好な除去は、特に、乾燥が湿った条件下で実施される場合(例えば、ウェットシーズン中のライン乾燥)、悪臭を低減させることも予想される。
【0004】
洗濯プロセスのエネルギー効率を更に改善するための別のアプローチは、濃縮形態、好ましくは、特定の液体形態に関連する輸送コストを低減するのに役立つ固体形態の洗剤配合物を提供することである。例えば、タブレット形態の洗剤配合物は、液体形態で提供される配合物よりもいくつかの利点を提供し、例えば、投与、貯蔵、輸送及び取り扱いの容易さを提供する。
【0005】
タブレット形態の洗剤配合物は、典型的には、洗剤配合物の成分を予備混合し、次に、予備混合された成分を適切な装置、例えばタブレットプレスを用いてタブレットに成形することによって調製される。洗剤タブレットは、典型的には、成分の圧縮を使用して形成されて、損傷なく輸送及び取り扱いを容易にするのに十分にロバストなタブレットを提供する。ロバストさに加えて、洗剤タブレットは、洗剤成分が洗浄サイクルの開始時にできるだけ早く洗浄水中に放出され得るように、十分迅速に溶解しなければならない。
【0006】
従来の配合物では二項対立が続いている。洗剤タブレットの調製において使用される圧縮力が高くなることは、概して改善されたロバストさと相関する。一方、洗剤タブレットの調製において使用される圧縮力が低くなることは、概して洗浄水中での改善された(より迅速な)溶解と相関する。この二項対立は、従来の洗剤タブレット配合物が比較的劣った長期貯蔵安定性を示す傾向があるという事実によって悪化し、これは、製造中により高い圧縮仕様を使用することによって歴史的に補償されてきた。
【0007】
洗剤タブレット組成物の1つが、Whitakerらによって米国特許第6,974,789号に記載されている。Whitakerらは、洗濯機で使用するための洗剤タブレットを開示しており、このタブレットは、2つ以上の相を有し、そのうちの少なくとも1つは、以下のうちの1つ以上:a)少なくとも90重量%が約0.3mm未満の粒度を有し、少なくとも30重量%が約0.2mm未満の粒度を有するような粒度分布を有するポリマー崩壊剤、又はb)25℃で少なくとも約25g/100gの蒸留水への溶解度を有する水溶性水和塩、を含み、該塩は、酢酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム、オルトリン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、酒石酸ナトリウムカリウム、硫酸カリウムアルミニウム、臭化カルシウム、硝酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、及びそれらの混合物の水和物から選択され、該洗剤タブレットは、i)少なくとも1つの型をその中に有する成形体の形態の第1の相であって、成形体が少なくとも250kg/cm2の圧力で圧縮されている、第1の相と、ii)該型内に固定された圧縮粒子状固体の形態の第2の相であって、圧縮粒子状固体が約350kg/cm2未満の圧力で圧縮されている、第2の相と、を含む。
【0008】
したがって、機械すすぎサイクルの完了時により乾燥した洗濯物を提供することによって、洗濯物の洗浄に関連するエネルギー需要の低減を容易にする新しい洗濯洗剤配合物が依然として必要とされている。特に、すすぎサイクル中に布地からの残留水の除去を向上させる新しい洗濯洗剤配合物が依然として必要とされている。
【0009】
本発明は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて50~99.992重量%未満の洗剤成分であって、洗剤成分は洗剤界面活性剤を含む、洗剤成分と、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて0.008超~25重量%の脱水助剤成分であって、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて40~99重量%の、0~60mol%の式Iの単位及び40~100mol%の式IIの単位を含むオルガノポリシロキサンであって、
Rx
1SiO(4-x)/2 (I)
Ry
1Rz
2SiO(4-y-z)/2 (II)
xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され、zは、1及び2からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3であり、式中、各R1は、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され、各R2は、-AcR3基であり、式中、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され、各R3は、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択される、オルガノポリシロキサン、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%の有機ケイ素樹脂、及び脱水助剤成分の重量に基づいて0~30重量%の疎水性添加剤、を含む、脱水助剤成分と、を含む洗濯洗剤配合物を選択することと、選択された洗濯洗剤配合物を、汚れた布地物品と共に洗濯機に投入することと、洗い水を提供することと、すすぎ水を提供することと、洗い水及び選択された洗濯洗剤配合物を汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、洗浄された布地物品をすすぎ水ですすぐことと、洗浄された布地物品からすすぎ水をスピンすることと、を含み、オルガノポリシロキサンが、すすぎサイクルの完了時に洗浄された布地物品に伴う残留水を低減するその能力に基づいて選択される、機械すすぎサイクル完了時に洗濯物に伴う残留水を低減する方法を提供する。
【0010】
本発明は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて50~99.992重量%未満の洗剤成分であって、洗剤成分は洗剤界面活性剤を含む、洗剤成分と、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて0.008超~25重量%の脱水助剤成分であって、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて40~99重量%の、式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサンであって、
【化1】
各R
1は、メチル基であり、式中、各R
4は、水素、1~8個の炭素原子を有する基、R
5及びR
6からなる群から独立して選択され、各R
5は、-A
cR
7基であり、各R
7は、10~20個の炭素原子を有する非環式基から独立して選択され、cは、0及び1からなる群から選択され、Aは、(i)酸素、(ii)炭素及び水素、又は(iii)炭素、水素、酸素、及び場合により窒素、硫黄又はリン、からなる二価連結基であり、式中、各R
6は、スチレン、α-メチルスチレン、オイゲノール、アリルベンゼン、アリルフェニルエーテル、2-アリルフェノール、2-クロロスチレン、4-クロロスチレン、4-メチルスチレン、3-メチルスチレン、4-t-ブチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン、2,5-ジメチルスチレン、2,4,6-トリメチルスチレン及びそれらの混合物からなる群から独立して選択され、式中、aは、10~500であり、式中、bは、0~250であり、a+bは、10~500であり、式中、a>bであり、式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサン中のSi原子の60mol%以上が、結合したR
5基を有する、式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサンを含む脱水助剤成分と、を含む洗濯洗剤配合物を選択することと、選択された洗濯洗剤配合物を、汚れた布地物品と共に洗濯機に投入することと、洗い水を提供することと、すすぎ水を提供することと、洗い水及び選択された洗濯洗剤配合物を汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、洗浄された布地物品をすすぎ水ですすぐことと、洗浄された布地物品からすすぎ水をスピンすることと、を含み、オルガノポリシロキサンは、すすぎサイクルの完了時に洗浄された布地物品に伴う残留水を低減するその能力に基づいて選択される、機械すすぎサイクル完了時に洗濯物に伴う残留水を低減する方法を提供する。
【0011】
本発明は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて50重量%~99.992重量%未満の洗剤成分であって、洗剤成分が洗剤界面活性剤を含む、選択成分と、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて0~25重量%の、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する架橋セルロースエーテルと、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて0.008超~25重量%の、脱水助剤成分であって、脱水助剤成分が、脱水助剤成分の重量に基づいて40~99重量%の、0~60mol%の式Iの単位及び40~100mol%の式IIの単位を含むオルガノポリシロキサンであって、
Rx
1SiO(4-x)/2 (I)
Ry
1Rz
2SiO(4-y-z)/2 (II)
式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され、zは、1及び2からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3であり、式中、各R1は、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され、各R2は、-AcR3基であり、式中、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され、各R3は、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択される、オルガノポリシロキサン、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%の有機ケイ素樹脂、及び脱水助剤成分の重量に基づいて0~30重量%の疎水性添加剤、を含む、脱水助剤成分と、を含む洗濯洗剤配合物を選択することと、選択された洗濯洗剤配合物を、汚れた布地物品と共に洗濯機に投入することと、洗い水を提供することと、すすぎ水を提供することと、洗い水及び選択された洗濯洗剤配合物を汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、洗浄された布地物品をすすぎ水ですすぐことと、洗浄された布地物品からすすぎ水をスピンすることと、を含み、オルガノポリシロキサンは、すすぎサイクルの完了時に洗浄された布地物品に伴う残留水を低減するその能力に基づいて選択される、機械すすぎサイクル完了時に洗濯物に伴う残留水を低減する方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
驚くべきことに、本発明の脱水助剤成分を含む洗濯洗剤配合物は、すすぎサイクル中の洗濯物からの例外的な水除去を容易にし、大幅なエネルギー節約の機会を提供する。更に、驚くべきことに、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する架橋セルロースエーテルを含む、本発明の洗剤タブレット配合物は、従来の結合剤/構造化剤成分と比較して著しく高い引張特性を示すと同時に、同等の一次洗浄性能を有する良好な溶解特性を示すことが見出されている。更に、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%を含有する、架橋セルロースエーテルの組み込みは、洗剤タブレット配合物に従来使用されているプロピレングリコールの代わりに水を使用することができ、配合物のコストを著しく低減し、洗剤タブレット配合物の環境プロファイルを改善すると同時に、同等の一次洗浄性能を維持する。
【0013】
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。組成物中の重量百分率(又は重量%)は、乾燥重量の、すなわち、組成物中に存在し得る一切の水を除外する百分率である。ポリマー中のモノマー単位の百分率は、固形分重量、すなわち、ポリマー乳剤中に存在する一切の水を排除した百分率である。
【0014】
本明細書で使用される場合、別途示されない限り、「重量平均分子量」及び「Mw」という用語は、ゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)及びポリスチレン標準物などの従来の標準物を用いる従来の様式で測定された場合の重量平均分子量を指すのに互換的に使用される。GPCの技法は、Modem Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-lnterscience,1979に、及びA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84で詳細に考察されている。重量平均分子量は、本明細書においてダルトンの単位で報告される。
【0015】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される「ホスフェートを含まない」という用語は、≦1重量%(好ましくは、≦0.5重量%、より好ましくは、0.2重量%以下、更により好ましくは、0.01重量%以下、なおも更により好ましくは、0.001重量%以下、最も好ましくは、検出限界未満)のホスフェート(元素状リンとして測定)を含有する組成物を意味する。
【0016】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「DS」という用語は、Zeisel法によって決定される、セルロースエーテル中の無水グルコース単位当たりのアルキル置換OH基の数を意味する。
【0017】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「DS(メチル)」又は「DS(M)」という用語は、Zeisel法によって決定される、セルロースエーテル中の無水グルコース単位当たりのメチル置換OH基の数を意味する。
【0018】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「MS」という用語は、Zeisel法によって決定される、セルロースエーテル中のヒドロキシアルキル置換基としての無水グルコース単位1モル当たりのエーテルとして結合しているエーテル化試薬のモル数を意味する。
【0019】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「MS(ヒドロキシエチル)」又は「MS(HE)」という用語は、Zeisel法によって決定される、セルロースエーテル中のヒドロキシエチル置換基としての無水グルコース単位1モル当たりのエーテルとして結合しているエーテル化試薬のモル数を意味する。
【0020】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「MS(ヒドロキシプロピル)」又は「MS(HP)」という用語は、Zeisel法によって決定される、セルロースエーテル中のヒドロキシプロピル置換基としての無水グルコース単位1モル当たりのエーテルとして結合しているエーテル化試薬のモル数を意味する。
【0021】
「Zeisel法」という用語は、MS及びDSを決定するためのZeisel切断手順を指す。G.Bartelmus and R.Ketterer,Zeitschrift fuer Analytische Chemie,Vol.286(1977,Springer,Berline,DE),pages161-190を参照されたい。
【0022】
好ましくは、本発明の方法において選択される洗濯洗剤配合物は、液体洗濯洗剤、洗濯洗剤タブレット(又はパール)、顆粒化洗濯洗剤、粉末洗濯洗剤、単位用量洗濯洗剤、並びに少なくとも1つの粉末及び少なくとも1つの液体チャンバを有するハイブリッド単回用量洗濯洗剤からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の方法において選択される洗濯洗剤配合物は、洗濯洗剤タブレット(又はパール)、顆粒化洗濯洗剤及び粉末洗濯洗剤からなる群から選択される固体形態である。最も好ましくは、本発明の方法において選択される洗濯洗剤配合物は、粉末洗濯洗剤である。本発明の方法で選択される洗濯洗剤配合物は、場合により、単位用量形式で水溶性(又は分散性)フィルム内に封入されてもよい。
【0023】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減させるための方法は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、50重量%~99.992重量%未満(好ましくは70~99.991重量%、より好ましくは、74~99.99重量%、最も好ましくは、80~99.988重量%)の洗剤成分であって、洗剤成分が、洗剤界面活性剤を含む、洗剤成分と、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~25重量%(好ましくは0.1~25重量%、より好ましくは、0.5~20重量%、最も好ましくは、5~15重量%)の、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する架橋セルロースエーテルと、洗剤配合物の重量に基づいて、0.008超~25重量%(好ましくは、0.009~5重量%、より好ましくは、0.01~1重量%、最も好ましくは0.012~0.017重量%)の脱水助剤成分であって、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)の、0~60mol%の式Iの単位及び40~100mol%の式IIの単位を含むオルガノポリシロキサンであって、
Rx
1SiO(4-x)/2 (I)
Ry
1Rz
2SiO(4-y-z)/2 (II)
式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され(好ましくは、0及び1であり、より好ましくは、1である)、zは1及び2(好ましくは、1)からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3(好ましくは2)であり、式中、各R1は、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、C1~4アルキルであり、より好ましくは、C1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基である)(好ましくは、Si当たり1個以下のR1がヒドロキシ基である)、各R2は、-AcR3基であり、式中、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され(好ましくは1である)、式中、各R3は、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択される(好ましくは、10~30個の炭素原子、より好ましくは10~20個の炭素原子、最も好ましくは、10~15個の炭素原子を有する)、オルガノポリシロキサン、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%(好ましくは1~25重量%、より好ましくは、2~20重量%、最も好ましくは、3~15重量%)の有機ケイ素樹脂、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤、を含む脱水助剤成分と、を含む、洗濯洗剤配合物を選択することと、選択された洗濯洗剤配合物を、汚れた布地物品(好ましくは、汚れた布地物品は綿を含み、より好ましくは、汚れた布地物品は、綿及びポリエステル綿混紡から選択される)と共に洗濯機に投入することと、洗い水を提供することと、すすぎ水を提供することと、洗い水及び選択された洗濯洗剤配合物を汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、洗浄された布地物品をすすぎ水ですすぐことと、洗浄された布地物品からすすぎ水をスピンすることと、を含み、オルガノポリシロキサンは、すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するその能力に基づいて選択される(選択されたオルガノポリシロキサンを含有する洗濯洗剤配合物を使用する機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水の重量を、選択されたオルガノポリシロキサンを含む脱水助剤成分を含まない同じ洗濯洗剤配合物を使用する機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水の重量で割った値は、0.7以下(好ましくは0.6以下、より好ましくは0.55以下、最も好ましくは、0.50以下)である)。
【0024】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、50~99.992重量%未満(好ましくは、70~99.991重量%、より好ましくは、74~99.99重量%、最も好ましくは、80~99.988重量%)の洗剤成分を含み、洗剤成分は、洗剤界面活性剤を含み、洗剤界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、5~65重量%(好ましくは、7.5~60重量%、最も好ましくは10~50重量%)の洗剤界面活性剤を含む。なおより好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、5~65重量%(好ましくは、7.5~60重量%、最も好ましくは10~50重量%)の洗剤界面活性剤を含み、洗剤界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、5~65重量%(好ましくは、7.5~60重量%、最も好ましくは10~50重量%)の洗剤界面活性剤を含み、洗剤界面活性剤は、アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含む混合物からなる群から選択される。
【0025】
アニオン性界面活性剤としては、アルキルスルフェート、アルキルベンゼンスルフェート、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルポリエトキシスルフェート、アルコキシル化アルコール、パラフィンスルホン酸、パラフィンスルホネート、オレフィンスルホン酸、オレフィンスルホネート、アルファ-スルホカルボキシレート、アルファ-スルホカルボキシレートのエステル、アルキルグリセリルエーテルスルホン酸、アルキルグリセリルエーテルスルホネート、脂肪酸のスルフェート、脂肪酸のスルホネート、脂肪酸エステルのスルホネート、アルキルフェノール、アルキルフェノールポリエトキシエーテルスルフェート、2-アクリルオキシ-アルカン-1-スルホン酸、2-アクリルオキシ-アルカン-1-スルホネート、ベータ-アルキルオキシアルカンスルホン酸、ベータ-アルキルオキシアルカンスルホネート、アミンオキシド、及びそれらの混合物が挙げられる。好ましいアニオン性界面活性剤としては、C8~20アルキルベンゼンスルフェート、C8~20アルキルベンゼンスルホン酸、C8~20アルキルベンゼンスルホネート、パラフィンスルホン酸、パラフィンスルホネート、アルファ-オレフィンスルホン酸、アルファ-オレフィンスルホネート、アルコキシル化アルコール、C8~20アルキルフェノール、アミンオキシド、脂肪酸のスルホネート、脂肪酸エステルのスルホネート、C8~20アルキルポリエトキシスルフェート、及びそれらの混合物が挙げられる。より好ましいアニオン性界面活性剤としては、C10~13アルキルベンゼンスルホン酸、C10~13アルキルベンゼンスルホネート、C10~13パラフィンスルホン酸、C10~13パラフィンスルホネート、C10~13アルキルポリエトキシスルフェート、及びそれらの混合物が挙げられる。最も好ましいアニオン性界面活性剤としては、C10~13アルキルベンゼンスルホネートが挙げられる。
【0026】
非イオン性界面活性剤としては、アルコキシレート、ポリグリコールエーテル、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、末端基キャップされたポリグリコールエーテル、混合エーテル、ヒドロキシ混合エーテル、脂肪酸ポリグリコールエステル、及びそれらの混合物が挙げられる。好ましい非イオン性界面活性剤としてはアルコキシレートが挙げられる。より好ましい非イオン性界面活性剤は、式Aに従うものであり、
【化2】
式中、wは、平均5~40(好ましくは7~27、より好ましくは8~20、最も好ましくは、7~12)であり、R
11は、水素及び直鎖又は分岐C
1~20アルキル基(好ましくは、水素、及び直鎖状又は分岐状C
1~15アルキル基、より好ましくは直鎖状C
1~15アルキル基)からなる群から選択され、R
12は、直鎖状又は分岐状C
1~20アルキル基及び直鎖状又は分岐状C
1~4ヒドロキシアルキル基(好ましくは、直鎖状又は分岐状C
1~15アルキル基及び直鎖状又は分岐状C
1~4ヒドロキシアルキル基、より好ましくは、直鎖状C
1~15アルキル基及び直鎖状又は分岐状C
1-3ヒドロキシアルキル基、最も好ましくは、直鎖状C
1~15アルキル基)からなる群から選択され、各R
13は、独立して、水素、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソ-プロピル基、n-ブチル基、2-ブチル基、及び2-メチル-2-ブチル基(好ましくは水素、メチル基、及びエチル基、より好ましくは、水素及びメチル基、最も好ましくは、水素)からなる群から選択され、但し、R
11及びR
12の炭素原子数の合計は5~21(好ましくは6~20個の炭素原子、より好ましくは7~18個の炭素原子、最も好ましくは11~15個の炭素原子)である。更により好ましい非イオン性界面活性剤は、式Iに従うものであり、式中、wは、平均8~16であり、R
11は、水素及び直鎖状C
1~15アルキル基からなる群から選択され、R
12は、直鎖状又は分岐状C
1~15アルキル基及び直鎖状又は分岐状C
1~4ヒドロキシアルキル基からなる群から選択され、R
13は、水素、メチル基、及びエチル基からなる群から選択され、但し、R
11及びR
12の炭素原子数の合計は、6~20である。最も好ましい非イオン性界面活性剤は、式Iに従うものであり、式中、wは、平均7~12であり、R
11は、水素及び直鎖状C
1~15アルキル基からなる群から選択され、R
12は、直鎖状C
1~15アルキル基及び直鎖状又は分岐状C
1~3ヒドロキシアルキル基からなる群から選択され、R
13は、水素であり、但し、R
11及びR
12の炭素原子数の合計は7~18である。
【0027】
カチオン性界面活性剤としては、四級界面活性化合物が挙げられる。好ましいカチオン性界面活性剤としては、アンモニウム基、スルホニウム基、ホスホニウム基、ヨードニウム基、及びアルソニウム基のうちの少なくとも1つを有する四級界面活性化合物が挙げられる。より好ましいカチオン性界面活性剤としては、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド及びアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリドのうちの少なくとも1つが挙げられる。なおより好ましいカチオン性界面活性剤としては、C16~18ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、C8~18アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリドジタロージメチルアンモニウムクロリド、及びジタロージメチルアンモニウムクロリドのうちの少なくとも1つが挙げられる。最も好ましいカチオン性界面活性剤としては、ジタロージメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。
【0028】
両性界面活性剤としては、ベタイン、アミンオキシド、アルキルアミドアルキルアミン、アルキル置換アミンオキシド、アシル化アミノ酸、脂肪族第四級アンモニウム化合物の誘導体、及びそれらの混合物が挙げられる。好ましい両性界面活性剤としては、脂肪族四級アンモニウム化合物の誘導体が挙げられる。より好ましい両性界面活性剤としては、8~18個の炭素原子を有する長鎖基を有する脂肪族四級アンモニウム化合物の誘導体が挙げられる。なおより好ましい両性界面活性剤としては、C-12~14アルキルジメチルアミンオキシド、3-(N,N-ジメチル-N-ヘキサデシル-アンモニオ)プロパン-1-スルホネート、3-(N,N-ジメチル-N-ヘキサデシルアンモニオ)-2-ヒドロキシプロパン-1-スルホネートのうちの少なくとも1つが挙げられる。最も好ましい両性界面活性剤としては、C12~14アルキルジメチルアミンオキシドのうちの少なくとも1つが挙げられる。
【0029】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗濯洗剤配合物は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0.008超~25重量%(好ましくは、0.009~5重量%、より好ましくは、0.01~1重量%、最も好ましくは0.012~0.017重量%)の脱水助剤成分を含み、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)のオルガノポリシロキサン、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%(好ましくは1~25重量%、より好ましくは、2~20重量%、最も好ましくは、3~15重量%)の有機ケイ素樹脂、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤、を含み、オルガノポリシロキサンは、すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するその能力に基づいて選択される(選択されたオルガノポリシロキサンを含有する洗濯洗剤配合物を使用する機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水の重量を、選択されたオルガノポリシロキサンを含む脱水助剤成分を含まない同じ洗濯洗剤配合物を使用する機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水の重量で割った値は、0.7以下(好ましくは0.6以下、より好ましくは0.55以下、最も好ましくは、0.50以下)である)。
【0030】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗濯洗剤配合物は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)のオルガノポリシロキサンを含み、オルガノポリシロキサンは、0~60mol%の式Iの単位及び40~100mol%の式IIの単位を含み、
R
x
1SiO
(4-x)/2 (I)
R
y
1R
z
2SiO
(4-y-z)/2 (II)
xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され(好ましくは、0及び1であり、より好ましくは、1である)、zは1及び2(好ましくは、1)からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3(好ましくは2)であり、式中、各R
1は、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、C
1~4アルキル、より好ましくは、C
1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基)(好ましくは、Si当たり1個以下のR
1がヒドロキシ基である)、各R
2は、-A
cR
3基であり、式中、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され(好ましくは1である)、式中、各R
3は、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、10~30個の炭素原子、より好ましくは10~20個の炭素原子、最も好ましくは、10~15個の炭素原子)(好ましくは、各R
3は、0~1個の酸素原子、より好ましくは、式中、各R
3は、酸素原子を含有しない)(好ましくは、各R
3は、0個の窒素原子を含有する)(好ましくは、少なくとも50mol%(好ましくは、65~100mol%、より好ましくは、70~100mol%、最も好ましくは、75~100mol%)のオルガノポリシロキサン中の式IIの単位が、少なくとも1つのR
2を含有する)、オルガノポリシロキサンは、すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するその能力に基づいて選択される(選択されたオルガノポリシロキサンを含有する洗濯洗剤配合物を使用する機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水の重量を、選択されたオルガノポリシロキサンを含む脱水助剤成分を含まない同じ洗濯洗剤配合物を使用する機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水の重量で割った値は、0.7以下(好ましくは0.6以下、より好ましくは0.55以下、最も好ましくは、0.50以下)である)。より好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗濯洗剤配合物は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)のオルガノポリシロキサンを含む脱水助剤成分を含むように選択され、オルガノポリシロキサンが式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサンであり、
【化3】
式中、各R
1は、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、C
1~4アルキル、より好ましくは、C
1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基)(好ましくは、Si当たり1個以下のR
1がヒドロキシ基である)、式中、各R
4は、水素、1~8個の炭素原子を有する基、R
5及びR
6からなる群から独立して選択され(好ましくは、各R
4は、水素及び1~8個の炭素原子を有する基からなる群から独立して選択され、より好ましくは、各R
4は、C
1~4アルキル基から独立して選択され、更により好ましくは、各R
4は、C
1~2アルキル基から独立して選択され、最も好ましくは、各R
4は、メチル基である)、式中、各R
5は、9~35個の炭素原子を有する非環式基から独立して選択され(好ましくは、10~30個の炭素原子、より好ましくは10~20個の炭素原子、最も好ましくは、10~15個の炭素原子)(好ましくは、各R
5は、0~1個の酸素原子、より好ましくは、各R
5は酸素原子を含有しない)(好ましくは、各R
3は0個の窒素原子を含有する);式中、各R
6は、アルキルアリール基から独立して選択され、式中、aは、10~500であり、bは0~250であり、a+bは10~500であり(好ましくは25~250、より好ましくは、30~100、最も好ましくは、45~75)(好ましくは、a≧b、より好ましくは、a>b(好ましくは、60mol%以上(好ましくは65mol%以上、より好ましくは、70mol%以上、最も好ましくは、75mol%以上)の、式Iの直鎖状オルガノポリシロキサン中のSi原子は、結合したR
5基を有する)(好ましくは、式中、b=0である)、オルガノポリシロキサンは、すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するその能力に基づいて選択される(選択されたオルガノポリシロキサンを含有する洗濯洗剤配合物を使用する機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水の重量を、選択されたオルガノポリシロキサンを含む脱水助剤成分を含まない同じ洗濯洗剤配合物を使用する機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水の重量で割った値は、0.7以下(好ましくは0.6以下、より好ましくは0.55以下、最も好ましくは、0.50以下)である)。最も好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗濯洗剤配合物は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)のオルガノポリシロキサンを含む脱水助剤成分を含むように選択され、オルガノポリシロキサンは式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサンであり、式中、各R
1は、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、C
1~4アルキル、より好ましくは、C
1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基)(好ましくは、Si当たり1個以下のR
1がヒドロキシ基である)、式中、各R
4は、水素、ヒドロキシ、1~8個の炭素原子を有する基、R
5及びR
6からなる群から選択され(好ましくは、各R
4は、水素及び1~8個の炭素原子を有する基からなる群から独立して選択され、より好ましくは、各R
4は、C
1~4アルキル基から独立して選択され、更により好ましくは、各R
4は、C
1~2アルキル基から独立して選択され、最も好ましくは、各R
4は、メチル基である)、各R
5は、-A
cR
7基であり、各R
7は、9~35個の炭素原子を有する非環式基から独立して選択され(好ましくは、非環式C
10~30アルキル基、より好ましくは非環式C
10~20アルキル基、最も好ましくは、非環式C
10~15アルキル基)(好ましくは、式中、各R
7はヒドロカルビル基である)、式中、cは、0及び1からなる群から選択され(好ましくは、cは0である)、Aは二価連結基であり、各R
6は、-YR
8基であり、Yは、2~10個(好ましくは2~4個、より好ましくは、2個)の炭素原子及び0~2個(好ましくは、0~1個、より好ましくは、0個)の酸素原子を有する二価アルキレン基からなる群から選択され、R
8は、少なくとも1つの-C
6R
9
6芳香環であり、式中、各R
9は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1~6アルコキシ基、C
1~12アルキル基から独立して選択されるか、又は2つ以上のR
9基が一緒になって、2つ以上の芳香族環を一緒に結合する二価炭化水素基を表し(好ましくは、各R
6は、α-メチルスチレン、オイゲノール、アリルベンゼン、アリルフェニルエーテル、2-アリルフェノール、2-クロロスチレン、4-クロロスチレン、4-メチルスチレン、3-メチルスチレン、4-t-ブチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン、2,5-ジメチルスチレン、2,4,6-トリメチルスチレン及びそれらの混合物からなる群から選択されるアルキルアリール基であり、最も好ましくは、α-メチルスチレンである)、式中、aは、10~500であり、bは、0~250であり、a+bは、10~500(好ましくは、25~250、より好ましくは、30~100、最も好ましくは、45~75)(好ましくは、a≧b、より好ましくは、a>b(好ましくは、60mol%以上(好ましくは65mol%以上、より好ましくは、70mol%以上、最も好ましくは、75mol%以上)の式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサン中のSi原子が、結合したR
5基を有する)(好ましくは、式中、b=0である)、オルガノポリシロキサンは、すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するその能力に基づいて選択される(選択されたオルガノポリシロキサンを含有する洗濯洗剤配合物を使用する機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水の重量を、選択されたオルガノポリシロキサンを含む脱水助剤成分を含まない同じ洗濯洗剤配合物を使用する機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水の重量で割った値は、0.7以下(好ましくは0.6以下、より好ましくは0.55以下、最も好ましくは、0.50以下)である)。
【0031】
脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンの重合度は、10~500であることが好ましい。より好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、25~250の重合度を有する。更により好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、30~100の重合度を有する。最も好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、45~75の重合度を有する。
【0032】
好ましくは、脱水助剤成分の選択されたオルガノポリシロキサンは、直鎖状オルガノポリシロキサンであり、直鎖状オルガノポリシロキサンは、0.1重量%未満(好ましくは0.01重量%未満、より好ましくは、0.001重量%未満、最も好ましくは、検出限界未満)の三官能性シロキサン単位である。好ましくは、脱水助剤成分の選択されたオルガノポリシロキサンは、直鎖状オルガノポリシロキサンであり、直鎖状オルガノポリシロキサンは、0.1重量%未満(好ましくは0.01重量%未満、より好ましくは、0.001重量%未満、最も好ましくは、検出可能限界未満)の三官能性シロキサン単位を含み、直鎖状オルガノポリシロキサンは、検出可能限界未満の芳香族部分(例えば、α-メチルスチレン部分)を含む。
【0033】
好ましくは、脱水助剤成分の選択されたオルガノポリシロキサンが式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサンである場合、洗濯洗剤配合物は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0.0057~0.018重量%(好ましくは、0.007~0.017重量%、より好ましくは、0.0089~0.016重量%、最も好ましくは、0.009~0.015重量%)の式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサンを含む。
【0034】
好ましくは、二価連結基Aは、脱水助剤成分の選択されたオルガノポリシロキサン中に存在する場合、好ましくは(i)酸素、(ii)炭素及び水素、又は(iii)炭素、水素、酸素及び場合により窒素、硫黄及び/又はリンからなる。酸素は、二価連結基A中に存在する場合、エーテル酸素、エステル酸素、置換ヒドロキシル、置換アルコキシ基及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。窒素は、二価連結基A中に存在する場合、アミノ基、アミド基及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。二価結合基Aは、選択されたオルガノポリシロキサン中に存在する場合、好ましくは、アルキレンエステル基、アルキレンエーテル基、アミド基、ポリアミノ/アミド基及びメルカプト基、例えば、-O-、-CH
2CH
2OC(=O)-、
-CH
2CH
2OCH
2CH(OH)-、-(CH
2)
3NHC(=0)-、-(CH
2)
3NHCH
2C(=O)-、-CH
2CH
2S-及び
【化4】
からなる群から選択される。
【0035】
好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは非イオン性である。
【0036】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗濯洗剤配合物は、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%(好ましくは、1~25重量%、より好ましくは、2~20重量%、最も好ましくは、3~15重量%)の有機ケイ素樹脂、有機ケイ素樹脂は、主にR3
10SiO1/2及びSiO4/2単位(すなわち、それぞれM及びQ単位)から構成され、式中、各R10は、官能性又は非官能性の、置換又は非置換の一価ラジカル(好ましくは、ヒドロキシル基、炭化水素基及び炭化水素オキシ基)からなる群から選択される。M基の数とQ基の数との比は、好ましくは0.4:1~2.5:1(より好ましくは0.4:1~1.5:1、最も好ましくは、0.5:1~1.1:1)である。有機ケイ素樹脂は、好ましくはM単位及びQ単位のみを含有するが、有機ケイ素樹脂は、限定された数のR2
10SiO2/2単位及びR10SiO3/2単位(すなわち、それぞれD単位及びT単位)を含んでもよい。好ましくは、有機ケイ素樹脂はMQシリコーン樹脂である。本明細書で使用される場合、「MQシリコーン樹脂」という用語は、平均して、20モルパーセント以下(好ましくは、15モルパーセント以下、より好ましくは、10モルパーセント以下、更により好ましくは、5モルパーセント以下、最も好ましくは、1モルパーセント以下)の有機ケイ素単位がD単位及びT単位からなることを意味する。
【0037】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗濯洗剤配合物は、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤、を含む脱水助剤成分と、を含む、洗濯洗剤配合物を選択することと、疎水性添加剤は、シリカ、チタニア、アルミナ、粉砕石英、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、脂肪族カルボン酸の塩(例えば、ステアリン酸カルシウム又はステアリン酸アルミニウム)、イソシアネートと特定のシクロヘキシルアミン及びアルキルアミド(例えば、エチレンビスステアルアミド又はメチレンビスステアルアミド)との反応生成物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗濯洗剤配合物は、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤、を含む脱水助剤成分と、を含む、洗濯洗剤配合物を選択することと、疎水性添加剤は、シリカ粒子から選択される最も好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗濯洗剤配合物は、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤、を含む脱水助剤成分と、を含む、洗濯洗剤配合物を選択することと、疎水性添加剤は、0.1~50μm(好ましくは1~20μm)の平均粒径及び少なくとも50m2/gの表面積を有するシリカ粒子から選択される。シリカ粒子は、例えば、シリカ上に直接結合したジアルキルシリル基及び/又はトリアルキルシリル基で処理することによって、又はシリコーン樹脂によって疎水性にすることができる。好ましくは、シリカ粒子はジメチル及び/又はトリメチルシリル基で疎水性にされる。シリカ材料は、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、水熱シリカ及びゲル形成シリカから選択することができる。
【0038】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗濯洗剤配合物は、脱水助剤成分が、脱水助剤成分の重量に基づいて、0.1重量%未満の疎水性粒状材料(例えば、シリカ、チタニア、アルミナ、粉砕石英、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、脂肪族カルボン酸の塩(例えば、ステアリン酸カルシウム又はステアリン酸アルミニウム)、イソシアネートと特定の材料(例えばシクロヘキシルアミン及びアルキルアミド、例えばエチレン又はメチレンビスステアラミド)との反応生成物を含むように選択される。
【0039】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗濯洗剤配合物は、結合剤/封入剤(例えば、ポリアクリル結合剤)、界面活性剤、及び固体担体からなる群から選択される任意の材料を含有する脱水助剤成分を含むように選択される。
【0040】
本発明の脱水助剤成分に使用される結合剤/封入剤としては、ポリオキシアルキレンポリマー(例えば、ポリエチレングリコール、これは溶融して又は水溶液として適用し、噴霧乾燥することができる)、獣脂アルコールとエチレンオキシド又はポリプロピレングリコールとの反応生成物、ポリカルボキシレート(例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸の部分ナトリウム塩、アクリル酸と無水マレイン酸とのコポリマー)、セルロースエーテル(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、ゼラチン、寒天、マイクロクリスタリンワックス、12~20個の炭素原子及び45~80℃の範囲の融点を有する脂肪酸又は脂肪アルコール、グリセロールとこのような脂肪酸とのモノエステル、融点が55~100℃の水不溶性ワックスと、水不溶性乳化剤、グルコース又は水素化グルコースとの混合物が挙げられる。
【0041】
本発明の脱水助剤成分に使用される界面活性剤は、結合剤/封入剤からのオルガノポリシロキサンの分散を促進するように選択される。シリコーングリコールは、多くの結合剤/封入剤と組み合わせて使用するのに好ましい界面活性剤である。脂肪アルコールエーテルスルフェート又は直鎖状アルキルベンゼンスルホネートは、ポリアクリル酸タイプの結合剤/封入剤と組み合わせて使用するのに好ましい。界面活性剤は、オルガノポリシロキサンが結合剤/封入剤と混合される前に、希釈されていないか又はエマルジョン中にある、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンに添加されてもよく、又は界面活性剤及びオルガノポリシロキサンは、結合剤/封入剤に連続的に添加されてもよい。
【0042】
本発明の脱水助剤成分に使用される固体担体は、好ましくは、ゼオライト(例えば、ゼオライトA、ゼオライトX)、アルミノシリケート、シリケート(例えば、ケイ酸マグネシウム)、ホスフェート(例えば、粉末状又は顆粒状のトリポリリン酸ナトリウム)、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、顆粒状デンプン、粘土、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム及び天然デンプンから選択される。
【0043】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、50~99.992重量%未満(好ましくは、70~99.991重量%、より好ましくは、74~99.99重量%、最も好ましくは、80~99.988重量%)の洗剤成分を含み、洗剤成分は、洗剤界面活性剤を含み、場合により、ビルダー、フィラー、酵素、顔料、着色剤、溶媒、結合剤、漂白剤、漂白活性化剤、安定剤、泡調節剤、蛍光増白剤、加工助剤及び芳香剤からなる群から選択される少なくとも1つの成分を更に含む。
【0044】
好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~60重量%のビルダーを更に含む。より好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~60重量%のビルダーを更に含み、そのビルダーは、無機ビルダー(例えば、トリポリホスフェート、ピロホスフェート)、アルカリ金属カーボネート、ボレート、ビカーボネート、水酸化物、ゼオライト、シトレート(例えば、クエン酸ナトリウム)、ポリカルボキシレート、モノカルボキシレート、アミノトリスメチレンホスホン酸、アミノトリスメチレンホスホン酸の塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸の塩、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)の塩、エチレンジアミンテトラエチレン-ホスホン酸、エチレンジアミンテトラエチレン-ホスホン酸の塩、オリゴマーホスホネート、ポリマーホスホネート、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~60重量%のビルダーを更に含み、そのビルダーは、シトレート(好ましくは、クエン酸ナトリウム)を含む。
【0045】
好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~74重量%のフィラーを更に含む。より好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~74重量%のフィラーを更に含み、フィラーは、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、方解石、及びドロマイトのうちの少なくとも1つを含む。最も好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~74重量%のフィラーを更に含み、フィラーは、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、方解石、ドロマイト、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0046】
好ましくは、本発明の洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~2重量%(好ましくは、0.1~2重量%)の酵素を更に含む。より好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~2重量%(好ましくは、0.1~2重量%)の酵素を更に含み、酵素は、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、マンナナーゼ、リパーゼ、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~2重量%(好ましくは、0.1~2重量%)の酵素を更に含み、酵素は、プロテアーゼ、アミラーゼ、及びマンナナーゼの混合物を含む。
【0047】
好ましくは、洗剤成分は、場合により、溶媒を更に含む。より好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~75重量%(好ましくは、0.1~75重量%、より好ましくは、5~72重量%、最も好ましくは、15~70重量%)の溶媒を更に含む。更により好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~75重量%(好ましくは、0.1~75重量%、より好ましくは、5~72重量%、最も好ましくは、15~70重量%)の溶媒を更に含み、溶媒は、水、有機溶媒、及びそれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~75重量%(好ましくは、0.1~75重量%、より好ましくは、5~72重量%、最も好ましくは、15~70重量%)の溶媒を更に含み、溶媒は、水、有機溶媒、及びそれらの混合物からなる群から選択され、有機溶媒は、脂肪族アルコール(例えば、C1~6アルカノール、C1~6アルキルジオール)、モノアルキレングリコールエーテル(例えば、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールn-ブチルエーテル、エチレングリコールt-ブチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、プロピレングリコールn-ブチルエーテル、プロピレングリコールt-ブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート)、ポリアルキレングリコールエーテル(例えば、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールn-ブチルエーテル、ジエチレングリコールt-ブチルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールn-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールt-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールフェニルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコールプロピルエーテル、トリプロピレングリコールn-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールt-ブチルエーテル)、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~75重量%(好ましくは、0.1~75重量%、より好ましくは、5~72重量%、最も好ましくは、15~70重量%)の溶媒を更に含み、溶媒は、(i)水、(ii)水とジプロピレングリコールn-ブチルエーテルとの混合物、及び(iii)プロピレングリコールとジプロピレングリコールn-ブチルエーテルとの混合物から選択される。
【0048】
好ましくは、洗剤成分は場合により更に結合剤を含む。より好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0.1~30重量%、より好ましくは、5~25重量%、最も好ましくは、10~20重量%)の結合剤を更に含む。更により好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0.1~30重量%、より好ましくは、5~25重量%、最も好ましくは、10~20重量%)の結合剤を更に含み、結合剤は、アルコール1モル当たり5~100モルのエチレンオキシドを含有するC10~20アルコールエトキシレート(好ましくは、アルコール1モル当たり20~100モルのエチレンオキシドを含有するC15~20一級アルコールエトキシレート)、12,000~700,000ダルトンの平均分子量を有するポリビニルピロリドン、600~5,000,000ダルトン(好ましくは、1,000~400,000ダルトン、より好ましくは、1,000~10,000ダルトン)の平均分子量を有するポリエチレングリコール、600~5,000,000ダルトン(好ましくは、1,000~400,000ダルトンより好ましくは、1,000~10,000ダルトン)の平均分子量を有するポリエチレングリコール、無水マレイン酸とエチレン、メチルビニルエーテル又はメタクリル酸とのコポリマーであって、無水マレイン酸がコポリマーの少なくとも20モルパーセントを含む、コポリマー、C10~20モノ及びジグリセロールエーテル、C10~20脂肪酸、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及びヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、ホモ及びコポリマーポリカルボン酸及びそれらの塩、並びにそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0.1~30重量%、より好ましくは、5~25重量%、最も好ましくは、10~20重量%)の結合剤を更に含み、結合剤は、600~5,000,000ダルトン(好ましくは、1,000~400,000ダルトン、より好ましくは、1,000~10,000ダルトン)の平均分子量を有するポリエチレングリコールである。
【0049】
好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて0~10重量%の漂白剤を更に含む。好ましい漂白剤としては、例えば、過ホウ酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウムが挙げられる。
【0050】
好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて0~10重量%の漂白活性化剤を更に含む。好ましい漂白活性剤としては、例えば、テトラアセチルエチレンジアミン(tetra acetyl ethylene diamine、TAED)及びノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(nonanoyloxybenzene sulfonate、NOBS)が挙げられる。
【0051】
好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~1重量%の安定剤を更に含む。好ましい安定剤としては、例えば、ホスホネートが挙げられる。
【0052】
好ましくは、洗剤成分は、場合により、泡調節剤を更に含む。より好ましくは、洗剤成分は、場合により、泡調節剤を更に含み、泡調節剤は、有機変性シリコーン、ポリジメチルシリコーン、及び脂肪酸からなる群から選択される。最も好ましくは、洗剤成分は、場合により、泡調節剤を更に含み、但し、泡調節剤が有機変性シリコーンである場合、当該有機変性シリコーンは、脱水助剤成分に含まれるものとは組成的に異なる。
【0053】
好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて0~0.3重量%の光学増白剤を更に含む。好ましい光学増白剤としては、例えば、蛍光白化剤が含まれる。
【0054】
好ましくは、洗剤成分は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~2重量%(好ましくは、0.01~2重量%)の芳香剤を更に含む。
【0055】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~25重量%(好ましくは、0.1~25重量%、より好ましくは、0.5~20重量%、最も好ましくは、5~15重量%)の、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する架橋セルロースエーテルを含み、架橋セルロースエーテルは、塩基セルロースエーテル及び架橋結合を含み、架橋結合は、ポリエーテル基を含有し、塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルエーテル基及びアルキルエーテル基を含有する混合セルロースエーテルである。より好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~25重量%(好ましくは、0.1~25重量%、より好ましくは、0.5~20重量%、最も好ましくは、5~15重量%)の、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する架橋セルロースエーテルを含み、架橋セルロースエーテルは、塩基セルロースエーテル及び架橋結合を含み、架橋結合は、ポリエーテル基を含有し、塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~25重量%(好ましくは、0.1~25重量%、より好ましくは、0.5~20重量%、最も好ましくは、5~15重量%)の、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する架橋セルロースエーテルを含み、架橋セルロースエーテルは、塩基セルロースエーテル及び架橋結合を含み、架橋結合は、ポリエーテル基を含有し、塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシエチルメチルセルロースである。
【0056】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~25重量%(好ましくは、0.1~25重量%、より好ましくは、0.5~20重量%、最も好ましくは、5~15重量%)の、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する架橋セルロースエーテルを含み、架橋セルロースエーテルは、不可逆的に架橋したセルロースエーテルであるより好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~25重量%(好ましくは、0.1~25重量%、より好ましくは、0.5~20重量%、最も好ましくは、5~15重量%)の、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する架橋セルロースエーテルを含み、架橋セルロースエーテルは、塩基セルロースエーテル及び架橋結合を含み、架橋結合は、ポリエーテル基を含有し、塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルエーテル基及びアルキルエーテル基を含有する混合セルロースエーテルであり、架橋セルロースも、不可逆的に架橋されたセルロースエーテルである。なおより好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~25重量%(好ましくは、0.1~25重量%、より好ましくは、0.5~20重量%、最も好ましくは、5~15重量%)の、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する架橋セルロースエーテルを含み、架橋セルロースエーテルは、塩基セルロースエーテル及び架橋結合を含み、架橋結合は、ポリエーテル基を含有し、塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され、架橋セルロースも、不可逆的に架橋されたセルロースエーテルである。最も好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、場合により、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0~25重量%(好ましくは、0.1~25重量%、より好ましくは、0.5~20重量%、最も好ましくは、5~15重量%)(0重量%)の、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する架橋セルロースエーテルを含み、架橋セルロースエーテルは、塩基セルロースエーテル及び架橋結合を含み、架橋結合は、ポリエーテル基を含有し、塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシエチルメチルセルロースであり、架橋セルロースも、不可逆的に架橋されたセルロースエーテルである。
【0057】
好ましくは、架橋セルロースエーテルは、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて、0.1~0.6重量%(好ましくは、0.12~0.6重量%、より好ましくは、0.12~0.45重量%、最も好ましくは、0.12~0.29重量%)のポリエーテル基を含有する。より好ましくは、架橋セルロースエーテルは、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて、0.1~0.6重量%(好ましくは、0.12~0.6重量%、より好ましくは、0.12~0.45重量%、最も好ましくは、0.12~0.29重量%)のポリエーテル基を含有し、ポリエーテル基は、1つの架橋当たり2~100個(好ましくは2~20個、より好ましくは、3~15個)のオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレン基である。最も好ましくは、架橋セルロースエーテルは、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて、0.1~0.6重量%(好ましくは、0.12~0.6重量%、より好ましくは、0.12~0.45重量%、最も好ましくは、0.12~0.29重量%)のポリエーテル基を含有し、ポリエーテル基は、1つの架橋当たり2~100個(好ましくは、2~20個、より好ましくは、3~15個)のオキシプロピレン基を有するポリオキシプロピレン基である。
【0058】
好ましくは、架橋セルロースエーテルは、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する架橋を有する塩基セルロースエーテルを含む。好ましくは、塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルセルロースエーテル、アルキルセルロースエーテル、及びそれらの組み合わせから選択される。塩基セルロースエーテルの例としては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、ブチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、メチルエチルヒドロキシエチルセルロース、疎水変性エチルヒドロキシエチルセルロース、疎水変性ヒドロキシエチルセルロース、スルホエチルメチルヒドロキシエチルセルロース、スルホエチルメチルヒドロキシプロピルセルロース、及びスルホエチルヒドロキシエチルセルロースが挙げられる。好ましくは、塩基セルロースエーテルは、アルキルヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシアルキルメチルセルロース(例えば、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロース、及びエチルヒドロキシエチルセルロース)などの、ヒドロキシアルキルエーテル基及びアルキルエーテル基の両方を含有する混合セルロースエーテルである。
【0059】
好ましくは、塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルエーテル置換を含有する。より好ましくは、塩基セルロースエーテルは、1.5~4.5(好ましくは、2.0~3.0)のヒドロキシエチルエーテル置換度MS(HE)又はヒドロキシプロピルエーテル置換度MS(HP)を有する。
【0060】
好ましくは、塩基セルロースエーテルは、メチルエーテル置換を含有する。より好ましくは、塩基セルロースエーテルは、1.2~2.1(好ましくは、1.3~1.7、より好ましくは、1.35~1.60)のメチルエーテル置換度、DS(M)を有する。
【0061】
好ましくは、塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルエーテル置換及びアルキルエーテル置換を含有する混合セルロースエーテルである。より好ましくは、塩基セルロースエーテルは、0.05~0.75(好ましくは、0.15~0.45、より好ましくは、0.20~0.40)のヒドロキシエチルエーテル置換度MS(HE)、及び1.2~2.1(好ましくは、1.3~1.7、より好ましくは、1.35~1.60)のメチルエーテル置換度DS(M)を有する混合セルロースエーテルである。
【0062】
好ましくは、塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルエーテル置換及びアルキルエーテル置換を含有する混合セルロースエーテルである。より好ましくは、塩基セルロースエーテルは、0.1~1.5(好ましくは、0.2~1.2)のヒドロキシプロピルエーテル置換度MS(HP)及び1.2~2.1(好ましくは、1.3~2.0)のメチルエーテル置換度DS(M)を有する混合セルロースエーテルである。
【0063】
好ましくは、架橋セルロースエーテルは、架橋セルロースエーテルの重量に基づいて、0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含有する、架橋結合を有する塩基セルロースエーテルを含み、塩基セルロースエーテルは、ヒドロキシエチルメチルセルロースであり、架橋結合は、ポリオキシプロピレンジオキシエチレンエーテル架橋結合、例えば、ヒドロキシエチルメチルセルロースとポリプロピレングリコール(polypropylene glycol、PPG)グリシジルエーテルとの反応生成物として生成されるものである。
【0064】
塩基セルロースエーテルを架橋して、架橋セルロースエーテルを形成するのに使用される架橋剤としては、ポリオキシアルキレン又はポリアルキレングリコール基、及び2つ以上(好ましくは、2つ)の架橋基、例えば、塩基セルロースエーテルとのエーテル結合を形成して、架橋セルロースエーテルを形成するハロゲン基、グリシジル又はエポキシ基、及びエチレン性不飽和基(例えば、ビニル基)を有する化合物が挙げられる。好ましくは、架橋剤は、1,2-ジクロロ(ポリ)アルコキシエーテル、ジクロロポリオキシエチレン、ジグリシジルポリアルコキシエーテル、ジグリシジルホスホネート、スルホン基を含有するジビニルポリオキシアルキレンからなる群から選択される。2つの異なるタイプの官能基を有する架橋剤が使用され得る。例としては、ジグリシジルポリオキシプロピレン及びグリシジル(ポリ)オキシアルキルメタクリレートが挙げられる。好ましくは、架橋剤は、1分子当たり2~100個(好ましくは、2~20個、より好ましくは、3~15個)のオキシアルキレン基を含有する。
【0065】
好ましくは、架橋セルロースエーテル中に含まれる架橋剤の量は、0.0001~0.05当量(好ましくは、0.0005~0.01当量、より好ましくは、0.001~0.005当量)の範囲であり、1「当量」は、塩基セルロースエーテル中の無水グルコース単位(anhydroglucose unit、AGU)のモル数に対する架橋剤のモル比を表す。
【0066】
好ましくは、架橋セルロースエーテルは、不可逆的に架橋されたセルロースエーテルである。すなわち、架橋セルロースエーテル中の架橋結合は、通常条件下での架橋セルロースエーテルの意図された使用中に分解しない。対照的に、可逆的架橋結合は、通常条件下での架橋セルロースエーテルの意図された使用中に分解する。洗濯洗剤配合物での使用が意図されるセルロースエーテルにおける可逆的架橋の例は、アルデヒド系架橋剤(例えば、グリオキサール)を使用して生成されるものであり、この架橋は、水中での架橋材料の溶解時に分解する。
【0067】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、選択された洗濯洗剤配合物は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0.5重量%未満(好ましくは、0.01重量%未満、より好ましくは、0.001重量%未満、なおより好ましくは、0.0001重量%未満、最も好ましくは、検出限界未満)の架橋カルボキシメチルセルロースを含む。
【0068】
好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗剤成分は、溶媒及び結合剤を更に含み、選択された洗濯洗剤配合物は洗濯洗剤タブレットである。より好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗剤成分は、溶媒、結合剤、芳香剤及び酵素を更に含み、選択された洗濯洗剤配合物は洗濯洗剤タブレットである。最も好ましくは、本発明の機械すすぎサイクルの完了時に洗濯物に伴う残留水を低減するための方法は、洗濯洗剤配合物を選択することを含み、洗剤成分は、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0.1~40重量%(好ましくは、5~35重量%、より好ましくは、15~30重量%)の溶媒、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0.1~30重量%(好ましくは5~25重量%、より好ましくは、10~20重量%)の結合剤、洗濯洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~2重量%の芳香剤、及び洗剤配合物の重量に基づいて、0.05~2重量%の酵素を更に含み、選択された洗濯洗剤配合物は洗濯洗剤タブレットである。
【0069】
ここで、本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
【0070】
比較例C1~C3及び実施例1~2:オルガノポリシロキサン
以下の一般式を有する比較例C1~C3及び実施例1~2のオルガノポリシロキサン
【化5】
式中、R、e、f、g及びvの値は表1に報告されている。
【表1】
【0071】
実施例AFC1~AFC3:消泡剤成分
表2に記載の成分を含む消泡剤組成物を、3,500rpmに設定した歯科用ミキサー中で30秒間、次いで6,000rpmに設定した高せん断ミキサー(silverson)中で1分間、成分を均質化することによって調製した。
【表2】
【0072】
実施例AFG1~AFG3:消泡剤顆粒
消泡剤顆粒は、それぞれ実施例AFC1及びAFC2からの消泡剤成分を、表3に記載の他の成分と組み合わせることによって調製した。結合剤及びドデシルベンゼンスルホン酸を容器に秤量し、メカニカルスターラー(10分/400rpm)で均質化した。次いで、水及び消泡剤成分を容器の内容物に撹拌しながら添加した。次いで、容器の内容物をフードミキサー中のゼオライト担体上に注いだ。次いで、混合物を60℃で20分間にわたって流動床で乾燥させ、250μm~1400μmで篩い分けして、製品消泡剤顆粒を得た。
【表3】
【0073】
比較例C4~C10及び実施例4~13:脱水助剤成分
表4に記載の成分を含む比較例C4~C10及び実施例4~13の脱水助剤成分を、3,500rpmに設定した歯科用ミキサーで30秒間、次いで6,000rpmに設定した高せん断ミキサー(silverson)で1分間、成分を均質化することによって調製した。
【表4】
【0074】
比較例C11~C14及び実施例14~22:脱水助剤顆粒
比較例C4~C10及び実施例4~13の製品脱水助剤成分を、表5に記載の他の成分と個別に組み合わせ、表6に記載の比較例C11~C14及び実施例14~22のそれぞれの脱水助剤顆粒に配合した。結合剤及びドデシルベンゼンスルホン酸(DSBA)を容器に秤量し、メカニカルスターラー(10分/400rpm)で均質化した。次いで、水及び脱水助剤成分を、撹拌しながら容器の内容物に添加した。次いで、容器の内容物をフードミキサー中のゼオライト担体上に注いだ。次いで、混合物を60℃で20分間にわたって流動床で乾燥させ、250μm~1400μmで篩い分けした。
【表5】
【表6】
【0075】
比較例C15~C20及び実施例23~37:布地脱水試験
全ての試験は、Miele W1914フロントローディング式洗濯機で行った。機械に、11枚のバスタオルと、10°のフランス硬度の15リットルの水とを入れた。表7に記載の消泡剤顆粒及び/又は脱水助剤顆粒を、125gの粉末洗濯洗剤(wfk-Testgewebe GmbHから入手可能な標準洗剤処方1998、ISO 105-C08:2010)に組み込んだ。次いで、40℃、ショートプログラム及び1400rpmに設定したカラープログラムを使用して、洗濯機を始動させた。すすぎサイクルの終了時に、バスタオルのロードを除去し、重量を測定して、洗浄終了時の残留水含有量(kg)をチェックした。
【表7】
【0076】
比較例C21及び実施例38:芳香剤送達
芳香送達に対する脱水助剤成分の影響を評価した。試験は、Miele W377フロントローディング洗濯機で行った。機械に、4枚の小さなバスタオル、5枚の枕カバー、及び27.5°のフランス硬度の11リットルの水を入れた。表8に記載の消泡剤顆粒及び/又は脱水助剤顆粒を、35gの粉末洗濯洗剤(wfk-Testgewebe GmbHから入手可能な標準洗剤処方1998、ISO 105-C08:2010)に組み込んだ。次いで、40℃、ショートプログラム及び600rpmに設定したカラープログラムを使用して、洗濯機を始動させた。市販の柔軟剤(Silan)をすすぎサイクル中に添加した。すすぎサイクルの終わりに、バスタオルを取り出し、実験室で一晩ライン乾燥させた。4人のパネリストが、最も高い芳香剤強度を有するバスタオルを選択することによって、比較例C21からのバスタオルと実施例38からのバスタオルとの間の芳香剤強度を評価した。パネリストのうち3人が実施例38からバスタオルを選択した。
【表8】
【0077】
比較例C22~C24及び実施例39~43:布地の脱水試験
全ての試験は、Miele W1914フロントローディング式洗濯機で行った。機械に、11枚のバスタオルと、10°のフランス硬度の15リットルの水とを入れた。表9に記載の脱水助剤を角砂糖に添加し、次いで、125gの粉末洗濯洗剤(wfk-Testgewebe GmbHから入手可能な標準洗剤処方1998、ISO 105-C08:2010)と共に洗濯機に添加した。次いで、40℃、ショートプログラム及び1400rpmに設定したカラープログラムを使用して、洗濯機を始動させた。60分間、5分毎に泡の高さを監視した。表10に記録したように、洗浄及びその後のすすぎサイクルを行った(0は泡なし、100は泡のフルウィンドウである)。すすぎサイクルの終了時に、バスタオルのロードを除去し、計量して、表9に記録されているように、洗浄終了時の残留水含有量をkg単位でチェックした。
【表9】
【表10】
【0078】
比較例C25~C27及び実施例44~49:布地の脱水試験
全ての試験は、Miele W1914フロントローディング式洗濯機で行った。機械に、11枚のバスタオルと、10°のフランス硬度の15リットルの水とを入れた。表11に記載の消泡剤顆粒を、洗濯機に投入する前にスパチュラを用いて125gの粉末洗濯洗剤(wfk-Testgewebe GmbHから入手可能な標準洗剤処方1998、ISO 105-C08:2010)に組み込んだ。もしあれば、脱水助剤を角砂糖に添加し、次いで洗濯機に添加した。次いで、40℃、ショートプログラム及び1400rpmに設定したカラープログラムを使用して、洗濯機を始動させた。60分間、5分毎に泡の高さを監視した。表12に記録したように、洗浄及びその後のすすぎサイクルを行った(0は泡なし、100は泡のフルウィンドウである)。すすぎサイクルの終了時に、バスタオルのロードを除去し、計量して、表11に記録されているように、洗浄終了時の残留水含有量をkg単位でチェックした。
【表11】
【表12】
【0079】
合成1:架橋セルロースエーテル
合成1で使用した架橋剤は、約400ダルトンの分子量を有し、次の式を有するポリプロピレングリコール(polypropylene glycol、PPG)から作製された直鎖ポリ(プロピレングリコール)ジグリシジルエーテルであり、
【化6】
式中、nは、5.7~6.7である(EPILOX(商標)M985ポリ(プロピレングリコール)ジグリシジルエーテル架橋剤としてLeuna-Harze GmbH,Leuna,DEから入手可能)。
【0080】
粉砕したセルロースのフロック(1.5mol)を5Lのオートクレーブに付加した。オートクレーブを短時間窒素ガスでパージした後、オートクレーブの内容物を40℃に加熱した。次いで、ジメチルエーテル(dimethylether、DME、4.7mol/molの無水グルコース単位(AGU))及び塩化メチル(methyl chloride、MCl、3.2mol/mol AGU)をオートクレーブに注入した。苛性ソーダ(NaOH、強度50重量%水溶液、1.9molのNaOH/mol AGU)を、40℃の温度で2分間、3回に分けてオートクレーブに添加した。反応混合物を、40℃で30分間保持した。次いで、エチレンオキシド(0.45mol/mol AGU)を添加し、反応混合物を40℃で10分間保持した。架橋剤(EPILOX(商標)M985架橋剤、0.0025mol/mol AGU)を20mLのイソプロパノールに溶解し、オートクレーブの内容物に30秒間隔で6回の増分で添加した。次いで、オートクレーブの内容物を、40分以内で80℃に加熱した。80℃で、水溶性一価銅リガント(MCL2、1.3mol/mol AGU)をオートクレーブに迅速に注入した。その後、NaOH(0.67mol/mol AGU)を30分間にわたって7回に分けて添加し、続いて80℃で70分のクックオフ時間を行った。これに続いて、生成物架橋セルロースエーテルを熱(>95℃)水で洗浄し、ギ酸で中和し、造粒し、乾燥させ、機械練りした。
【0081】
比較例C28及び実施例50~51:洗剤タブレット
表13に示す組成を有する洗剤タブレットを、比較例C28及び実施例50~51のそれぞれにおいて調製した。ポリエチレングリコールを、撹拌しながら(200rmpで4枚羽根プロペラ)80℃に加熱設定した容器に添加した。次いで、溶媒(プロピレングリコール、脱塩水、グリコールエーテル溶媒)を、撹拌を続けながら容器内容物に添加した。次いで、界面活性剤(二級アルコールエトキシレート、非イオン性界面活性剤、C
10~13アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)を、撹拌を続けながら容器内容物に添加した。セルロース材料(多官能性セルロース誘導体、実施例S1の生成物)を、撹拌を続けながら容器内容物に添加した。次いで、設定温度を下げた。容器内容物の温度が60℃に達したら、残りの成分を均一になるまで撹拌しながら容器内容物に添加した。次いで、容器内容物を型に注ぎ、洗剤タブレットを形成した。固化したら、洗剤タブレットを型から取り出し、試験前に24時間硬化させた。
【表13】
【0082】
一次洗浄性能試験
比較例C28及び実施例50~51の洗濯タブレットの一次洗浄性能を、プログラムを綿/40℃/1,000rpm(124分)に設定したMiele W1614で評価した。各ロードは、25°フレンチ硬度及び23TACを有する10~11リットルの洗浄水を要した。使用した汚れは、4 SBL 2004であった。洗濯物の各ロードは、6つの枕カバー、5つのハッカバックタオル、及び1つのベッドシートを含んでいた。各ロードを試験前に予備洗浄した(3サイクル)。染み付き布地(11個の染みを有するもの-綿上のカーボンブラックを有する皮脂、ポリエステル/綿混紡上のカーボンブラックを有する皮脂、ポリエステル/綿混紡上の草/泥、汚れたモーターオイル、トマトピューレ、綿上のチョコレート飲料、綿上の標準粘土、綿上の赤色陶磁器粘土、綿上の乾燥インク、スパゲッティソース、及びラード)(3個の染みを有するもの-草、バルサミコサラダドレッシング、及びジャガイモデンプン)を、洗濯物ロードと共にに入れたモニターに縫い付けた。染みを有するモニターの両方を乾燥ラインで一晩乾燥させた。染みを、MACH5+機器(L、a、及びb)で測定した。結果を表14に示し、ここで、ΔE
*は、以下の式によるものであり、
ΔE
*=ΔE
aw-ΔE
bw
式中、ΔE
awは、洗った後の布地から測定され、ΔE
bwは、洗う前の布地から測定される。より高いΔE
*は、より良好な一次洗浄性能に対応する。
【表14】
【0083】
予測的実施例52:洗剤タブレット
表15に示す組成を有する洗剤タブレットを予測的実施例52で調製する。ポリエチレングリコールを、撹拌しながら(200rmpで4枚羽根プロペラ)80℃に加熱設定した容器に添加する。次いで、溶媒(プロピレングリコール、脱塩水、グリコールエーテル溶媒)を、撹拌を続けながら容器内容物に添加する。次いで、界面活性剤(二級アルコールエトキシレート、非イオン性界面活性剤、C
10~13アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)を、撹拌を続けながら容器内容物に添加する。次いで、セルロース材料(多官能性セルロース誘導体、実施例S1の生成物)を、撹拌を続けながら容器内容物に添加する。次いで、設定温度を下げる。容器内容物の温度が60℃に達したら、残りの成分を均一になるまで撹拌しながら容器内容物に添加する。次いで、容器内容物を型に注いで、洗剤タブレットを形成する。固化したら、洗剤タブレットを型から取り出し、固化させる。
【表15】
【国際調査報告】