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特表2024-538987制御信号伝達におけるコードブック再伝送指示
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  • 特表-制御信号伝達におけるコードブック再伝送指示 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】制御信号伝達におけるコードブック再伝送指示
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20241018BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20241018BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/232
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521799
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(85)【翻訳文提出日】2024-06-05
(86)【国際出願番号】 CN2021128962
(87)【国際公開番号】W WO2023077417
(87)【国際公開日】2023-05-11
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ゴウ, ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ジュンフェン
(72)【発明者】
【氏名】シー, ジン
(72)【発明者】
【氏名】コウ, シュアイフア
(72)【発明者】
【氏名】ハオ, ペン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
伝送/再伝送されるべきコードブックの指示を容易にする方法、装置、およびシステムが開示される。1つの例示的な側面では、無線通信のための方法は、基地局によって、以前にキャンセルされたフィードバック伝送のためのコードブックの再伝送をトリガする物理レイヤ制御信号伝達メッセージをユーザデバイスに伝送することを含む。物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、コードブックに関連付けられた属性を示すために使用されるリソース割り当てのフィールドを含む。方法は、基地局によって、物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、ユーザデバイスからコードブックの再伝送を受信することも含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
基地局によって、以前にキャンセルされたフィードバック伝送のためのコードブックの再伝送をトリガする物理レイヤ制御信号伝達メッセージをユーザデバイスに伝送することであって、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記コードブックに関連付けられた属性を示すために使用されるリソース割り当てのフィールドを含む、ことと、
前記基地局によって、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、前記ユーザデバイスから前記コードブックの前記再伝送を受信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記コードブックのサイズを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記キャンセルされたフィードバック伝送の位置に関連付けられたオフセットを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記リソース割り当てのフィールドは、複数のサブフィールドを備え、
前記方法は、前記基地局によって、上位レイヤ制御信号伝達メッセージを前記ユーザデバイスに伝送することをさらに含み、前記上位レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記サイズおよび前記オフセットが前記複数のサブフィールドを使用してどのように示されているかを示す、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記基地局によって、前記キャンセルされたフィードバック伝送の前記位置を示すオフセット値の組を構成することを含み、
前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記組における前記オフセット値を示すインデックスを含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記コードブックを構築するために使用されるHARQプロセスの組を含む、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、ダウンリンクデータ伝送をさらにスケジュールし、
前記方法は、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、前記ユーザデバイスへの前記ダウンリンクデータ伝送を実行することを含む、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記リソース割り当てのフィールドは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)フィールドである、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記複数のサブフィールドは、前記リソース割り当てのカウンタを示す第1のサブフィールドと、前記リソース割り当ての合計値を示す第2のサブフィールドとを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記コードブックの前記再伝送は、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージの最後の時間単位後のN個の時間単位時に実行され、時間単位は、シンボルまたはスロットであり、Nは、正の整数である、請求項1から9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記基地局によって、前記再伝送の前に第2の信号伝達メッセージを伝送することをさらに含み、前記第2の信号伝達メッセージは、1つ以上のキャンセルされたフィードバック伝送を再伝送するためのプロセスの組を構成し、前記第2の信号伝達は、前記コードブックが再構築されることなく再伝送されるべきであることを示す特定の値を含む、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
ユーザデバイスによって、基地局から、以前にキャンセルされたフィードバック伝送のためのコードブックの再伝送をトリガする物理レイヤ制御信号伝達メッセージを受信することであって、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記コードブックに関連付けられた属性を示すために使用されるリソース割り当てのフィールドを含む、ことと、
前記ユーザデバイスによって、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、前記基地局への前記コードブックの前記再伝送を実行することと
を含む、方法。
【請求項13】
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記コードブックのサイズを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記キャンセルされたフィードバック伝送の位置に関連付けられたオフセットを含む、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記リソース割り当てのフィールドは、複数のサブフィールドを備え、前記方法は、前記ユーザデバイスによって、上位レイヤ制御信号伝達メッセージを前記基地局から受信することをさらに含み、前記上位レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記サイズおよび前記オフセットが前記複数のサブフィールドを使用してどのように示されているかを示す、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザデバイスによって、前記キャンセルされたフィードバック伝送の前記位置を示すオフセット値の組を受信することを含み、
前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記組における前記オフセット値を示すインデックスを含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記コードブックを構築するために使用されるHARQプロセスの組を含む、請求項12から16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、ダウンリンクデータ伝送をさらにスケジュールし、
前記方法は、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、前記基地局から前記ダウンリンクデータ伝送を受信することを含む、請求項12から17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
前記リソース割り当てのフィールドは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)フィールドである、請求項12から18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
前記複数のサブフィールドは、前記リソース割り当てのカウンタを示す第1のサブフィールドと、前記リソース割り当ての合計値を示す第2のサブフィールドとを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記コードブックの前記再伝送は、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージの最後の時間単位後のN個の時間単位時に実行され、時間単位は、シンボルまたはスロットであり、Nは、正の整数である、請求項12から20のいずれかに記載の方法。
【請求項22】
前記ユーザデバイスによって、前記再伝送の前に第2の信号伝達メッセージを受信することをさらに含み、前記第2の信号伝達メッセージは、1つ以上のキャンセルされたフィードバック伝送を再伝送するためのプロセスの組を構成し、前記第2の信号伝達は、前記コードブックが再構築されることなく再伝送されるべきであることを示す特定の値を含む、請求項12から21のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
請求項1から22のいずれか1つ以上に記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備えている通信装置。
【請求項24】
コードを記憶しているコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1から22のいずれか1つ以上に記載の方法を前記プロセッサに実施させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許文書は、一般に、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信技術は、世界をより一層つながったネットワーク化社会に向かわせている。移動通信の急成長とテクノロジーにおける進歩は、容量および接続性に対するより大きな需要につながった。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、および遅延時間などの他の側面も、様々な通信シナリオのニーズを満たすために重要である。より高いサービス品質、より長い電池寿命、および改善された性能を提供するための新たな方法を含む様々な技術が、議論されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本特許文献は、とりわけ、ユーザデバイスに関して追加の信号伝達オーバーヘッドを導入することまたはブラインド検出の複雑さを増大させることなしで、伝送/再伝送されるべきコードブックの指示を容易にする技術を説明する。
【0004】
1つの例示的な側面では、無線通信のための方法は、基地局によって、以前にキャンセルされたフィードバック伝送のためのコードブックの再伝送をトリガする物理レイヤ制御信号伝達メッセージをユーザデバイスに伝送することを含む。物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、コードブックに関連付けられた属性を示すために使用されるリソース割り当てのフィールドを含む。方法は、基地局によって、物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、ユーザデバイスからコードブックの再伝送を受信することを含む。
【0005】
別の例示的な側面では、無線通信のための方法は、ユーザデバイスによって、以前にキャンセルされたフィードバック伝送のためのコードブックの再伝送をトリガする物理レイヤ制御信号伝達メッセージを基地局から受信することを含む。物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、コードブックに関連付けられた属性を示すために使用されるリソース割り当てのフィールドを含む。方法は、ユーザデバイスによって、物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、基地局へのコードブックの再伝送を実行することも含む。
【0006】
別の例示的な側面では、通信装置が開示される。装置は、上述した方法を実施するように構成されたプロセッサを含む。
【0007】
さらに別の例示的な側面では、コンピュータプログラム記憶媒体が開示される。コンピュータプログラム記憶媒体は、記憶されたコードを含む。コードは、プロセッサによって実行されると、記載された方法をプロセッサに実施させる。
【0008】
これらおよび他の側面は、本明細書に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、無線通信で使用される例示的なHARQ手順を示す。
【0010】
図2A図2Aは、本技術の1つ以上の実施形態に従ってユーザデバイスによって実行される動作の例示的なタイムラインを示す。
【0011】
図2B図2Bは、本技術の1つ以上の実施形態に従ってユーザデバイスによって実行される動作の別の例示的なタイムラインを示す。
【0012】
図3A図3Aは、本技術の1つ以上の実施形態による無線通信のための方法のフローチャート表現である。
【0013】
図3B図3Bは、本技術の1つ以上の実施形態による無線通信のための方法のフローチャート表現である。
【0014】
図4図4は、本技術の1つ以上の実施形態による技術が適用され得る無線通信システムの例を示す。
【0015】
図5図5は、本技術の1つ以上の実施形態による技術を適用することのできる、無線局の一部のブロック図表現である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
セクションの見出しは、本文書において、読み取り可能な性を改善するためにのみ使用され、各セクションの開示された実施形態および技術の範囲をそのセクションのみに限定するものではない。特定の機能が、第5世代(5G)無線プロトコルの例を使用して、説明される。しかしながら、開示された技術の適用可能性は、5G無線システムのみに限定されない。
【0017】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)は、データパケットが成功裏に伝送されたかどうかに関するフィードバック情報を提供するための手順である。図1は、無線通信で使用される例示的なHARQ手順を示す。HARQ確認(ACK)情報は、異なるタイプのものであり得る。タイプ1のHARQ ACK情報は、前方誤り訂正ビットを含む;タイプ2およびタイプ3のHARQ ACK情報は、各再伝送のための冗長性を導入する。
【0018】
無線技術における進歩により、フィードバック情報を搬送するHARQ ACKコードブックは、異なる優先度を有し得る。新無線(NR)技術では、高優先度と低優先度とのHARQ ACKコードブックが時間領域において(例えば、物理アップリンク制御チャネル上で)重複する場合、低優先度のHARQ-ACKコードブックに対応するPUCCH伝送は、高優先度のHARQ-ACKの伝送が保持されている間、ドロップされ得る。低優先度HARQ-ACKのドロップは、ダウンリンクデータ伝送性能に影響を及ぼし得る。ある場合には、高優先度のHARQ ACKコードブックも、高優先度のHARQ ACKコードブックの伝送が時間領域においてダウンリンクシンボルと重複するとき、ドロップまたはキャンセルされ得る。
【0019】
キャンセルまたはドロップされたHARQ-ACKコードブックの再伝送は、欠落したフィードバック情報によって引き起こされるデータ伝送性能の問題に効果的に対処し得る。現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))標準化団体は、キャンセルされたHARQ-ACKコードブックの伝送/再伝送をスケジューリングするために物理レイヤ信号伝達メッセージ(例えば、ダウンリンク制御情報、DCI、信号伝達)を使用することに同意している。1つの例示的な方法は、コードブックを再構築することなくPUCCH上でキャンセルされたHARQ-ACKコードブックの再伝送をトリガするために、物理レイヤ信号伝達メッセージ(例えば、DCI信号伝達メッセージ)を使用する。しかしながら、複数のキャンセル/ドロップされたHARQ-ACKコードブックがある場合、ユーザデバイス(ユーザ機器、UEとも呼ばれる)は、基地局によってトリガされたとき、どのHARQ-ACKコードブックが再伝送される必要があるかを分からないこともある。
【0020】
別の例示的な方法は、HARQ-ACKコードブック(例えば、HARQ-ACKタイプ3コードブック)の再構築をトリガするために、物理レイヤ信号伝達メッセージ(例えばDCI信号伝達メッセージ)を使用する。新しいHARQ-ACKコードブックは、キャンセル/ドロップされたHARQ-ACKコードブックに対応するHARQ-ACK情報を含む。信号伝達オーバーヘッドを削減するために、拡張タイプ3HARQが、HARQプロセスの一部のみを使用してタイプ3コードブックを構築するために、提案されている。しかしながら、拡張タイプ3コードブックは、キャンセルされたHARQ-ACK情報がコードブックを再構築するために使用されないHARQプロセスによって処理されていることもあるので、キャンセルされたHARQ-ACK情報を必ずしもすべて含まないこともある。
【0021】
本特許文献は、UEに関して追加の信号伝達オーバーヘッドを導入すること、またはブラインド検出の複雑さを増大させることなく、伝送/再伝送されるべきコードブックの指示を可能にするために様々な実施形態で実施されることができる技術を開示する。開示された技術は、様々なシナリオ(例えば、DCIが物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH上でダウンリンクデータ伝送をスケジューリングするとき、またはDCIが単にHARQ-ACK伝送/再伝送をトリガするとき)のみならず、異なるHARQタイプ(例えば、タイプ2、タイプ3および/または拡張タイプ3)にも適用可能である。
【0022】
開示された技術のいくつかの例が、以下の例示的な実施形態でさらに説明される。
【0023】
(実施形態1)
【0024】
複数のキャンセル/ドロップされたHARQ-ACKコードブックがある場合、ユーザデバイスがどのHARQ-ACKコードブックを再伝送される必要があるかを決定できるようにするために、物理レイヤ信号伝達メッセージ(例えば、DCI信号伝達)は、HARQ-ACKコードブックの1つ以上の属性(HARQ-ACKコードブックのサイズまたは優先度など)を示すフィールドを含み得る。いくつかの実施形態において、属性は、HARQ-ACKコードブックがキャンセルされたスロット位置を記述するオフセット値を含み得る。換言すれば、オフセットフィールドに基づいて、再伝送されるべきHARQ-ACKコードブックが、キャンセルされた複数のHARQ-ACKコードブックの中から確認される。例えば、異なるスロットに複数のキャンセルされたHARQ-ACKコードブックがある場合、オフセットフィールドは、どのHARQ-ACKコードブックがスケジュールされているかを示すために使用され得る。同じスロットに高優先度のHARQ-ACKコードブックと低優先度のHARQ-ACKコードブックとがある場合、再伝送されるようにスケジュールされるHARQ-ACKコードブックは、HARQ-ACKコードブックの優先度またはサイズに基づいてさらに決定され得る。
【0025】
UEに関する追加の信号伝達オーバーヘッドおよび/またはブラインド検出の複雑さを排除するために、既存のDCIフォーマットおよびDCIにおける既存のフィールドが、HARQ-ACKコードブックの属性を表すために、再利用または再解釈され得る。特に、既存のDCIフォーマットが伝送(例えば、PDSCH上のダウンリンク伝送)をスケジュールするためにも使用される場合、他の伝送パラメータの信号伝達を干渉しないフィールドを選択することが、重要である。
【0026】
いくつかの実施形態において、HARQ-ACK再伝送をトリガするDCI信号伝達(トリガDCIとも呼ばれる)も、PDSCH上のダウンリンク伝送をスケジュールする。PDSCHに対応するHARQ-ACKは、他のHARQ-ACK情報と共にHARQ-ACKコードブックを形成する必要はなく、すなわち、PDSCHに対応するHARQ-ACKを1つのコードブックにバンドルする必要はない。この状況下では、フィールドダウンリンク割り当てインデックス(DAI)は、もはや有効ではなく、コードブックに関連付けられた属性(例えば、コードブックのサイズ)を示すために再使用/再解釈され得る。
【0027】
DAIフィールドは、2つのサブフィールドを含み得る:カウンタDAI(C-DAI)、および総DAI(T-DAI)。C-DAIは、現在のスケジュールされたPDSCHまで(それを含む)のスケジュールされたPDSCHの累積数を表す。T-DAIは、現在のPDCCHモニタリングオケージョン(MO)まで(それを含む)のスケジュールされたPDSCHの累積数を表す。表1は、DCIフォーマット1_1の例示的なDAIフィールドを示す。DAIフィールドが無効である場合、C-DAIおよび/またはT-DAIサブフィールドは、HARQ-ACKコードブックに関連付けられたサイズおよび/またはオフセット値を示すために使用され得る。ここで、サイズは、キャンセルされたHARQ-ACKコードブックのサイズ、または、キャンセルされたHARQ-ACKコードブックとトリガDCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACKとのサイズの合計であり得る。
【表1】
【0028】
現在、ユーザデバイスがタイプ2HARQ-ACKコードブック(拡張タイプ2HARQ-ACKコードブックを含む)で構成されている場合、対応するDCI信号伝達メッセージは、DAIフィールドを含む。UEがタイプ1またはタイプ3HARQ-ACKコードブックまたは拡張タイプ3HARQ-ACKコードブックで構成されている場合、対応するDCIは、DAIフィールドを含まない。したがって、タイプ1またはタイプ3(拡張タイプ3を含む)のHARQ-ACKコードブックのために、DCIにおける代替フィールドが、再使用/再解釈され得る。いくつかの実施形態において、新しい規則は、すべてのタイプのHARQ-ACKに対応するDCIがDAIフィールドを含むフォーマットを有する必要があることを要求することを課され得る。いくつかの実施形態において、新しいビットが、コードブック属性の指示を可能にするために、既存のDCIフォーマットに追加され得る。
【0029】
いくつかの例示的な指示モードを以下に説明する。
【0030】
(モード1)
【0031】
いくつかの実施形態において、トリガDCIにおけるC-DAIとT-DAIとの組み合わせが、コードブックのサイズを表すために使用され得る。例えば、C-DAIおよびT-DAIの4ビットが、トリガDCIによってスケジュールされるHARQ-ACKコードブックのサイズを表す。1つのサービングセルのみが構成される場合(表1を参照)、C-DAIフィールド(例えば、2ビット)が、サイズを表すために使用され得る。
【0032】
(モード2)
【0033】
いくつかの実施形態において、トリガDCIにおけるC-DAIとT-DAIとの組み合わせが、オフセットフィールドを表すために使用され得る。1つのサービングセルのみが構成される場合(表1を参照)、C-DAIフィールド(例えば、2ビット)が、オフセットを表すために使用され得る。
【0034】
(モード3)
【0035】
いくつかの実施形態において、C-DAIフィールド(例えば、2ビット)が、サイズフィールドを表し、T-DAIフィールド(例えば、2ビット)が、オフセットフィールドを表す。1つのサービングセルのみが構成される場合、オフセットフィールドは、省略され得る(表1参照)。
【0036】
(モード4)
【0037】
いくつかの実施形態において、C-DAIフィールド(例えば、2ビット)が、オフセットフィールドを表し、T-DAIフィールド(例えば、2ビット)が、サイズフィールドを表す。1つのサービングセルのみが構成される場合、サイズフィールドは、省略され得る(表1参照)。
【0038】
上述したように、いくつかの場合において、DAIフィールドは、1つの属性(例えば、サイズまたはオフセットのいずれか)を表すために使用され得る1つのサブフィールド(例えば、2ビットのC-DAI)のみを含む。異なるサイズ/優先度を有するコードブックが同じ時間位置にスケジュールされ得るので、ユーザデバイスが再伝送されるべきコードブックを確認することを可能にするために、コードブックのサイズ値を示すことが、好ましい。
【0039】
追加モードが、サイズおよびオフセット値以外の属性(例えば、キャンセルされたHARQ-ACKコードブックの優先度またはコードブックに関連付けられたHARQプロセス)のために、追加され得る。異なる指示モードは、基地局からの上位レイヤ信号伝達(例えば、無線リソース制御、RRC、信号伝達)によって構成され得、それによって、コードブック属性の物理レイヤ指示における柔軟性を可能にする。例えば、新しい情報要素が、属性を示すためにトリガDCIにおいてどの指示モードが使用されるかを示すために、RRC信号伝達において導入され得る。
【0040】
いくつかの実施形態において、2ビットしか属性を示すために提供されないので、基地局は、より広い範囲の値が示され得るように、上位レイヤ信号伝達(例えば、RRC信号伝達)を介して属性値の組を構成し得る。オフセット値を例にとると、基地局は、RRC信号伝達を使用してオフセット値の組を構成し得る(例えば、{1、3、6、8})。RRC信号伝達は、UE特有のRRC信号伝達であり得、それによって、各UEは、異なるオフセット値セットで構成され得る。オフセット値は、トリガDCIが位置する時間単位(例えば、スロットまたはシンボル)と、キャンセルされたHARQ-ACKコードブックが再伝送されるべき時間単位(例えば、スロットまたはシンボル)との間の間隔(例えば、スロットの数)を表し得る。代替的または追加的に、オフセット値は、キャンセルされたHARQ-ACKコードブックが位置する時間単位(例えば、スロットまたはシンボル)と、キャンセルされたHARQ-ACKコードブックが再伝送されるべき時間単位(例えば、スロットまたはシンボル)との間の間隔を表し得る。トリガDCIは、2ビットを使用して表され得るインデックス値(例えば、[0、3]の範囲内の値)を含む。インデックス値は、セット内の対応するオフセット値を示す。
【0041】
いくつかの実施形態において、RRC信号伝達で構成されたオフセット値の組は、特別な値(例えば、非数値)を含む。特別な値は、以前に1つのHARQ-ACKコードブックのみがキャンセルされたことを示す。トリガDCIが特別な値を含むとき、ユーザデバイスは、コードブックが1つだけキャンセルされたと決定できる。
【0042】
いくつかの実施形態において、RRC信号伝達は、トリガDCIにおけるオフセット値が省略されるように(例えば、対応するフィールドが存在しないか、または0ビットを有する)、または保留されるように(例えば、オフセット値のビットは存在するが、UEはそれを無視する)構成され得る。それらの場合、ユーザデバイスは、1つのみのHARQ-ACKコードブックがキャンセルされたと仮定し、それに応じてコードブックを決定する。
【0043】
いくつかの実施形態において、UEは、HARQ-ACKコードブックの伝送のキャンセル(例えば、PUCCH 1)、トリガDCIの受信、および/またはHARQ-ACKコードブックの再伝送の準備(例えば、PUCCH 2)の間にいくらかの処理時間を必要とし得る。図2Aは、本技術の1つ以上の実施形態に従ってユーザデバイスによって実行される動作の例示的なタイムラインを示す。ユーザデバイスが再伝送を処理し準備するための十分な時間を確実に有するように、PUCCH再伝送の開始時間単位t2は、トリガDCIの終了時間単位t1の後の少なくともN時間単位であるべきである。時間単位は、シンボルまたはスロットであり得、Nは、正の整数である。Nは、トリガDCIを搬送するPDCCHのサブキャリア間隔および/またはHARQ-ACK再伝送を搬送するPUCCHのサブキャリア間隔に基づいて決定され得る。例えば、μ=0に関してN=5、μ=1に関してN=5.5、μ=2に関してN=11である。代替的または追加的に、μ=0に関してN=10、μ=1に関してN=12、μ=2に関してN=22、μ=3に関してN=25であり、μは表2に示すようにサブキャリア間隔を示すヌメロロジ値である。
【表2】
【0044】
図2Bは、本技術の1つ以上の実施形態に従ってユーザデバイスによって実行される動作の別の例示的なタイムラインを示す。この例では、トリガDCIは、PUCCH 1伝送の前に受信される。ユーザデバイスは、トリガDCIに基づいて、PUCCH 1がキャンセルされる必要があると決定し、PUCCH 1のキャンセルに進む。したがって、追加の時間が、PUCCH 1をキャンセルし、PUCCH 2再伝送を準備するために必要とされる。そのような場合、PUCCH再伝送の開始時間単位t2は、トリガDCIの終了時間単位t1の後の少なくともN+d時間単位であるべきである。時間単位は、シンボルまたはスロットであり得、Nおよびdは整数である。Nは、チャネルのサブキャリア間隔に基づいて決定され得る。値dは、ユーザデバイスの能力に基づいて、0、1、2、...などであり得る(すなわち、あるデバイスは、トリガDCIを処理し、PUCCH再伝送を準備するために追加の遅延を必要とし得る)。
【0045】
(実施形態2)
【0046】
上述したように、1つの例示的な方法は、HARQ-ACKコードブックの再構築をトリガするために物理レイヤ信号伝達メッセージを使用する。例えば、拡張タイプ3のHARQ-ACKコードブックに関して、コードブックを再構築するために1組のみ、のHARQプロセスが使用される。上位レイヤ信号伝達(例えば、RRC信号伝達)によって、数組の処理が構成され得る。例えば、RRC信号伝達は、1、2、4または8つのHARQプロセス組を構成し得る。例えば、2つのHARQプロセス組でUEを構成することは、例えば、組0={HARQプロセス#0、HARQプロセス#1、HARQプロセス#2、HARQプロセス#3}、および組1={HARQプロセス#0、HARQプロセス#1、HARQプロセス#2、HARQプロセス#3、HARQプロセス#4、HARQプロセス#5、HARQプロセス#6、HARQプロセス#7、HARQプロセス#8}。ユーザデバイスは、コードブックの構築または再構築のために、4つのHARQプロセスを含む組0または8つのHARQプロセスを含む組1を使用され得ることが示される。トリガDCIは、コードブックを再構築するためにHARQプロセスのどの組が使用されるかを示し得る。
【0047】
いくつかの実施形態において、1つの特別なHARQプロセスの組が、例えば非数値を使用して、RRC信号伝達において構成され得る。例えば、基地局は、2つのHARQプロセス組、例えば、組0={HARQプロセス#0、HARQプロセス#1、HARQプロセス#2、HARQプロセス#3}、および組1={S}でUEを構成するが、ここで、組1は、HARQプロセスの特別な組である。トリガDCIが特別な組(例えば、組1)を示すとき、ユーザデバイスは、コードブックの再構築が必要でないことを理解し、それは、再構築を必要とする再伝送方法と再構築を必要としない再伝送方法(例えば、実施形態1で説明したようなもの)との間の柔軟な切り替えを可能にする。
【0048】
いくつかの実施形態において、物理レイヤ信号伝達メッセージ(例えば、DCI信号伝達)によって示されるHARQ-ACKコードブックの1つ以上の属性は、HARQプロセス組を含む。例えば、DAIフィールドは、コードブックを再構築する必要があるとき(例えば、拡張タイプ3コードブックの場合)、HARQプロセス組フィールドとして再利用/再解釈され得る。
【0049】
いくつかの例示的な指示モードを以下に説明する。
【0050】
(モード1)
【0051】
いくつかの実施形態において、トリガDCIにおけるC-DAIとT-DAIとの組み合わせが、HARQプロセス組フィールドを表すために使用され得る。例えば、C-DAIおよびT-DAIの4ビットが、HARQプロセス組フィールドを表す。1つのサービングセルのみが構成される場合(表1を参照)、C-DAIフィールド(例えば、2ビット)がHARQプロセス組フィールドを表すために使用され得る。
【0052】
(モード2)
【0053】
いくつかの実施形態において、T-DAIフィールド(例えば、2ビット)が、HARQプロセス組フィールドを表す。
【0054】
(モード3)
【0055】
いくつかの実施形態において、C-DAIフィールド(例えば、2ビット)が、HARQプロセス組フィールドを表す。
【0056】
異なる指示モードは、基地局からの上位レイヤ信号伝達(例えば、無線リソース制御、RRC、信号伝達)によって構成され得る。
【0057】
(実施形態3)
【0058】
ユーザデバイスは、複数の拡張タイプ3コードブックでネットワークによって構成され得る。各拡張タイプ3コードブックは、コードブックインデックスによって識別される。ネットワークは、拡張タイプ3コードブックが複数の特定のHARQプロセスおよびサービングセルのためのHARQ-ACK情報ビットを含むことをさらに構成し得る。すなわち、拡張タイプ3コードブックに関連付けられた1つ以上の属性は、HARQプロセス、および/または、トリガDCIおよび/またはスケジュールされた伝送を搬送するセルを含む。
【0059】
いくつかの実施形態において、拡張タイプ3コードブックの構築/再構築は、必要に応じてPDSCH伝送を同時にスケジューリングするDCI信号伝達によってトリガされ得る。トリガDCIが伝送されるサービングセルは、スケジューリングセルと呼ばれる。スケジュールされたPDSCHが伝送されるサービングセルは、スケジュールドセルと呼ばれる。いくつかの実施形態において、スケジューリングセルとスケジュールドセルとは、同じであり得、それは、トリガDCIとスケジュールされたPDSCHとが同じセル上で伝送されることを示す。トリガされる拡張タイプ3コードブックは、トリガDCIにおけるHARQプロセス番号(HPN)フィールドによって示され得る。
【0060】
いくつかの実施形態において、HPNフィールドは、拡張タイプ3コードブックインデックスを示す。第1の複数のHARQプロセスは、拡張タイプ3コードブックまたは拡張タイプ3コードブックインデックスに関連付けられている。いくつかの実施形態において、HARQプロセスは、1つの拡張タイプ3コードブックまたは1つの拡張タイプ3コードブックインデックスにのみ関連付けられ得る。関連付けの関係は、ネットワークによって構成され得るか、またはプロトコルによって指定され得る。トリガDCIにおけるHPNフィールドがHARQプロセスを示すとき、HARQプロセスに対応する拡張タイプ3コードブックが、構築/再構築される必要がある。
【0061】
例えば、ユーザデバイスは、セル0およびセル1としてそれぞれ示される2つのサービングセルでネットワークによって構成される。各サービングセルに、HPN0、1、2、3、4、5、6、7でそれぞれ示される8つのHARQプロセスがある。2つの拡張タイプ3コードブックが、ユーザデバイスのために構成される。第1の拡張タイプ3コードブックは、セル0のHPN0、1、2、3およびセル1のHPN0、1のためのHARQ-ACK情報ビットを含む。第2の拡張タイプ3コードブックは、セル0のHPN4、5、6、7およびセル1のHPN3、4、5のためのHARQ-ACK情報ビットを含む。
【0062】
ネットワークは、HPN0、1、2、3が第1の拡張タイプ3コードブックに関連付けられ、HPN4、5、6、7が第2の拡張タイプ3コードブックに関連付けられるようにさらに構成され得る。したがって、HPN0、1、2または3は、第1の拡張タイプ3コードブックを示す。HPNフィールドがHPN0、1、2、3のいずれかを示すとき、第1の拡張タイプ3コードブックの構築/再構築が、トリガDCIによってトリガされ、ユーザデバイスは、第1の拡張タイプ3コードブックを生成し、伝送する。HPN4、5、6または7は、第2の拡張タイプ3コードブックを示す。HPNフィールドがHPN4、5、6、7のいずれかを示すとき、第2の拡張タイプ3コードブックの構築/再構築が、トリガDCIによってトリガされ、ユーザデバイスは、第2の拡張タイプ3コードブックを生成し、伝送する。
【0063】
いくつかの実施形態において、HPNは、HAQR-ACK情報ビットがHARQプロセスによって扱われることに起因して、対応する拡張タイプ3コードブックを一意に識別し得る。これらのシナリオでは、トリガDCIがHPNを含むとき、そのHPNのHARQ-ACK情報ビットを含む拡張タイプ3コードブックが、構築/再構築されるようにトリガされる。
【0064】
例えば、2つの拡張タイプ3コードブックが、ユーザデバイスのために構成される。第1の拡張タイプ3コードブックは、セル0のHPN0、1、2、3およびセル1のHPN0、1のためのHARQ-ACK情報ビットを含む。第2の拡張タイプ3コードブックは、セル0のHPN4、5、6、7およびセル1のHPN3、4、5のためのHARQ-ACK情報ビットを含む。第1の拡張タイプ3コードブックは、HPN0、1、2のいずれかを示すHPNフィールドを有するトリガDCIによってトリガされ得る。第2の拡張タイプ3コードブックは、HPN4、5、6、7のいずれかを示すHPNフィールドを有するトリガDCIによってトリガされ得る。HPN3を有するトリガDCIが拡張タイプ3コードブックを示すために使用されることができないことに留意されたい。両方のコードブックが、HPN3のHARQ-ACK情報ビットを含み、したがって、HPN3を使用してコードブックを一意的に識別することができないからである。
【0065】
いくつかの実施形態において、トリガされる拡張タイプ3コードブックは、トリガDCIのスケジューリングセルまたはスケジュールドセルによって示される。例えば、スケジューリングセルまたはスケジュールドセルがセルグループまたはPUCCHグループ内で最小または最大のインデックスを有するセルである場合、第1の拡張タイプ3コードブックが、トリガされる。スケジュールドセルまたはスケジュールドセルがセルグループまたはPUCCHグループ内で2番目に小さいまたは大きいインデックスを有するセルである場合、第2の拡張タイプ3コードブックが、トリガされる。
【0066】
いくつかの実施形態において、1つ以上のスケジューリングセルまたはスケジュールドセルが、拡張タイプ3コードブックまたは拡張タイプ3コードブックインデックスに関連付けられている。関連付けは、ネットワークによって構成され得るか、またはプロトコルによって指定され得る。例えば、スケジューリングセル/スケジュールドセルと拡張タイプ3コードブック/コードブックインデックスとの間に1対1の関連付けがあり得る。トリガDCIがこの拡張タイプ3コードブックに関連付けられたスケジューリングセルまたはスケジュールドセルのいずれかを示す場合、拡張タイプ3コードブックが、トリガDCIによって構築/再構築されるようにトリガされる。UEが第1のスケジューリングセルまたは第1のスケジュールドセルを有するトリガDCIを受信した場合、第1のスケジューリングセルまたは第1のスケジュールドセルに関連付けられた拡張タイプ3コードブックが、トリガされる。
【0067】
拡張タイプ3コードブック構成の上記の例をさらに参照すると、ネットワークは、セル0が第1の拡張タイプ3コードブックに関連付けられ、セル1が第2の拡張タイプ3コードブックに関連付けられていることを構成する。従って、スケジューリングセル0またはスケジュールドセル0は、第1の拡張タイプ3コードブックを示す。第1の拡張タイプ3コードブックは、トリガDCIがセル0上で伝送されるか、またはスケジュールドセル0がトリガDCIによって示される場合、トリガされる。スケジューリングセル1またはスケジュールドセル1は、第2の拡張タイプ3コードブックを示す。第2の拡張タイプ3コードブックは、トリガDCIがセル1上で伝送されるか、またはスケジュールドセル1がトリガDCIによって示される場合、トリガされる。
【0068】
いくつかの実施形態において、トリガDCIが、スケジュールドセルが第1のセルであることを示すか、またはトリガDCIが第1のセル上で伝送される(すなわち、スケジューリングセルが第1のセルである)場合、第1のセルのためのHARQ-ACK情報ビットを含む拡張タイプ3コードブックがトリガされる。この場合、トリガされた拡張タイプ3コードブックは、第1のセルとの一意的な関連付けに基づいて決定され、第1のセルのためのHARQ-ACK情報ビットは、トリガされた拡張タイプ3コードブックにのみ含まれ得る。
【0069】
いくつかの実施形態において、トリガされる拡張タイプ3コードブックは、HPNフィールドとスケジューリングセルとの共同によって示される。いくつかの実施形態において、トリガされる拡張タイプ3コードブックインデックスは、HPNフィールドとキャリアインジケータフィールドとの共同によって示され得る。例えば、HPNフィールドは1ビットを有し、キャリアフィールドは1ビットを有する。それらは連結され、コードブックインデックスを示すための2ビット情報が得られる。値「00」は、第1の拡張タイプ3コードブック(例えば、拡張タイプ3コードブックインデックス0)を示す。値「01」は、第2の拡張タイプ3コードブックインデックス(例えば、拡張タイプ3コードブックインデックス1)を示すなど。
【0070】
いくつかの実施形態において、HPNとスケジューリング/スケジュールドセルとの複数の組み合わせが、拡張タイプ3コードブックまたは拡張タイプ3コードブックインデックスに関連付けられている。関連付けは、ネットワークによって構成され得るか、またはプロトコルによって指定され得る。いくつかの実施形態において、HPNとスケジューリング/スケジュールドセルとの組み合わせが、拡張タイプ3コードブックまたはコードブックインデックスと1対1の関連付けを有する。トリガDCIによって示されるHPNおよびスケジューリング/スケジュールドセルがこの拡張タイプ3コードブックに関連付けられた組み合わせである場合、拡張タイプ3コードブックが、トリガDCIによってトリガされる。例えば、組み合わせ{HPN0、セル0}が、第1の拡張タイプ3コードブックに関連付けられ、{HPN2、セル1}が、第2の拡張タイプ3コードブックに関連付けられている。トリガDCIによって示されるHPNが0であり、トリガDCIによって示されるスケジュールドセルが0である場合、第1の拡張タイプ3コードブックが、トリガされる。トリガDCIによって示されるHPNが2であり、トリガDCIによって示されるスケジュールドセルが1である場合、第2の拡張タイプ3コードブックが、トリガされる。いくつかの実施形態において、HPNとスケジューリング/スケジュールドセルとの組み合わせが、拡張タイプ3コードブックまたはコードブックインデックスと複数対1の関連付けを有する。トリガDCIによって示されるHPNおよびスケジューリング/スケジュールドセルがこの拡張タイプ3コードブックに関連付けられた組み合わせの1つである場合、拡張タイプ3コードブックが、トリガDCIによってトリガされる。
【0071】
いくつかの実施形態において、構築/再構築されるようにトリガされる拡張タイプ3コードブックは、第1のセルおよび第1のHPNによって一意に決定され得る。第1のセルにおける第1のHPNのためのHARQ-ACK情報ビットは、トリガされる拡張タイプ3コードブックにのみ含まれ得る。上記の拡張タイプ3コードブック構成の例を再び参照すると、トリガDCIが、(1)HPNがHPN0、1、2、3のいずれかであり、スケジュールドセルがセル0であること、または(2)HPNがHPN0、1のいずれかであり、スケジュールドセルがセル1であることを示す場合、第1の拡張タイプ3コードブックが、トリガされる。トリガDCIが、(1)HPNがHPN4、5、6、7のいずれかであり、スケジュールドセルがセル0であること、または(2)HPNが3、4、5のいずれかであり、スケジュールドセルがセル1であることを示す場合、第2の拡張タイプ3コードブックがトリガされる。
【0072】
(実施形態4)
【0073】
いくつかの実施形態において、HARQ-ACK伝送は、ネットワークリソースの衝突があるときにキャンセル/ドロップされる代わりに遅らせられる。例えば、SPS伝送に対応するセミパーシステントスケジューリング(SPS)HARQ-ACKがダウンリンクシンボルと衝突する場合、HARQ-ACK伝送は、時間領域における「初期」スロットからターゲットスロットまで遅らせられる。SPS HARQ-ACK延期に関して、「初期」スロットにおける動作は、UEが最初にアップリンク制御情報(UCI)の多重化動作を実行する時点としてさらに明確化される。PUCCHまたはPUSCHへのUCIの多重化動作を実行した場合、その動作の後、有効ではないPUCCH SPS-PUCCH-AN-List-r16またはn1PUCCH-ANを使用してUEがSPS HARQ-ACKを伝送すると、延期のために構成されたSPS HARQ-ACKは、延期される。
【0074】
チャネルが同じ優先度を有する場合、SPS HARQ-ACK延期に関して、ターゲットPUCCHスロットは、次のPUCCHスロットとして定義され、PUCCHまたはPUSCHにUCIの多重化動作を実行した場合、その動作の後、UEは、(i)PUCCH SPS-PUCCH-AN-List-r16またはn1PUCCH-ANから決定されたPUCCH以外のPUCCH/PUSCHを使用してHARQ-ACKを伝送するか、または(ii)PUCCH SPS-PUCCH-AN-List-r16またはn1PUCCH-ANで構成され、有効とみなされるPUCCHリソースを使用してHARQ-ACKを伝送する。ターゲットPUCCHスロットの決定は、候補ターゲットPUCCHスロットの延期されたSPS HARQ-ACK情報および(ある場合は)延期されていないHARQ-ACK情報を含む総HARQ-ACKペイロードサイズに基づく。PUCCHリソースセットおよびPUCCHリソースIDに関するターゲットPUCCHスロットの最終的なPUCCHリソース選択は、3GPP(登録商標)規格のRel-16に従う。
【0075】
3GPP(登録商標)規格のRel-17は、高優先度チャネルと低優先度チャネルとの間の多重化を導入している。例えば、高優先度チャネルと低優先度チャネルとが時間領域において重複する場合、重複しているチャネルからのUCIが、(Rel-16のように低優先度チャネルを廃棄するのではなく)伝送のために1つのPUCCH/PUSCHに多重化され得る。異なる優先度を有するチャネルの多重化が考慮される場合、SPS遅延フィードバックは新たな影響を有する。本特許文献は、異なる優先度を有するチャネル多重化のためのターゲットスロット位置を決定するための様々な実施形態において実施され得る技術をさらに開示する。
【0076】
(実施例1)
【0077】
SPS HARQ-ACK遅延フィードバックおよび/またはキャンセルされたHARQ-ACKのRel-17再伝送の構成に基づくいくつかの例示的なシナリオが、以下に説明される。
【0078】
シナリオ1:SPS伝送は、遅延フィードバックで構成されている。あるスロットにおいて伝送される必要がある低優先度(LP)または高優先度(HP)SPS HARQ-ACK PUCCHがあり、UEがLPチャネルとHPチャネルとの多重化を可能にするように指示されている場合、UEは、多重化を実行し、多重化後、多重化結果のPUCCHが無効である(例えば、ダウンリンクシンボルと衝突する)場合、LP(またはHP)SPS HARQ-ACK PUCCHに対応するHARQ-ACKは、フィードバックのために遅らせられる。この多重化の場合、多重化のPUCCHは、高優先度チャネルであることに留意されたい。
【0079】
シナリオ2:SPS伝送は遅延フィードバックで構成されている。あるスロットにおいて伝送される必要があるLP SPS HARQ-ACK PUCCHがあり、UEがLPチャネルとHPチャネルとの多重化を可能にしないように指示されている場合、LP SPS HARQ-ACK PUCCHに関して、同じ優先度を有するチャネルの多重化が、実行される。UEが同じ優先度を有するチャネル多重化を実行した後、多重化結果のPUCCHが無効である(例えば、ダウンリンクシンボルと衝突する)場合、LP SPS HARQ-ACK PUCCHに対応するHARQ-ACKは、フィードバックのために遅らせられる。すなわち、対応するSPS HARQ-ACKは、ターゲットスロット決定を実行し、決定されたターゲットスロットにおいて伝送される必要がある。
【0080】
シナリオ3:SPS伝送は、遅延フィードバックで構成されている。あるスロットにおいて伝送される必要がある(LP)SPS HARQ-ACK PUCCHがあり、UEがLPチャネルとHPチャネルとの多重化を可能にしないように指示されている場合、(LP)SPS HARQ-ACK PUCCHに関して、同じ優先度を有するチャネルの多重化が、実行される。UEが同じ優先度を有するチャネル多重化を実行した後、多重化結果のPUCCHまたはPUSCHがキャンセルされる(例えば、チャネルは有効であるが、HPチャネルと衝突し、ダウンリンクシンボルとは衝突しない)場合、(LP)SPS HARQ-ACK PUCCHに対応するHARQ-ACKは、以下のいずれかに従って処理される。
【0081】
(1)SPS HARQ-ACK遅延条件が満たされ、SPS HARQ-ACKは、遅延フィードバックを実行すべきである。すなわち、対応するSPS HARQ-ACKは、ターゲットスロット決定を実行し、決定されたターゲットスロットにおいて伝送される必要がある。
【0082】
(2)SPS HARQ-ACK遅延の条件が満たされず、SPS HARQ-ACKは遅延フィードバックを実行すべきではない。すなわち、対応するSPS HARQ-ACKは伝送のためにキャンセルされ、ターゲットスロット決定を実行する必要はない。必要に応じて、他の伝送方法が、遅延SPS HARQ-ACKのために考慮される。例えば、DCIは、キャンセルされたHARQ-ACKコードブックのための再伝送をトリガする。すなわち、SPS HARQ-ACK PUCCH遅延フィードバックメカニズムが構成されている場合でも、高優先度チャネルとの衝突により多重化結果のPUCCHがキャンセルされると、SPS HARQ-ACK遅延フィードバックは、SPS HARQ-ACKのために停止されるが、HARQ-ACKコードブック再伝送メカニズムが、キャンセルされたSPS HARQ-ACKのために実行される(例えば、実施形態1の方法)。
【0083】
シナリオ4:SPS伝送は、遅延フィードバックで構成されている。あるスロットにおいて伝送される必要があるHP SPS HARQ-ACK PUCCHがあり、UEがLPチャネルとHPチャネルとの多重化を可能にしないように指示されている場合、HP SPS HARQ-ACK PUCCHに関して、同じ優先度を有するチャネルの多重化が、実行される。UEが同じ優先度を有するチャネル多重化を実行した後、多重化結果のPUCCHが無効である(例えば、ダウンリンクシンボルと衝突する)場合、HP SPS HARQ-ACK PUCCHに対応するHARQ-ACKはフィードバックのために遅らせられる。すなわち、対応するSPS HARQ-ACKは、ターゲットスロット決定を実行し、決定されたターゲットスロットにおいて伝送される必要がある。
【0084】
上記の例示的なシナリオに対応するターゲットスロットの決定が、以下に説明される。
【0085】
ケース1:SPS HARQ-ACKが遅延フィードバックを実行すると決定された後、UEがあるスロットで高優先度チャネルと低優先度チャネルとの間の多重化を可能にするように指示され、LP(またはHP)SPS HARQ-ACKがそのスロットで高優先度チャネルと低優先度チャネルとの間で多重化され、多重化結果のPUCCH/PUSCHが有効である(例えば、ダウンリンクシンボルと衝突しない)場合、このスロットは、ターゲットスロットである。遅延SPS HARQ-ACKは、多重結果のPUCCH/PUSCH上で伝送される。
【0086】
ケース2:SPS HARQ-ACKが遅延フィードバックを実行すると決定された後、UEがあるスロットで高優先度チャネルと低優先度チャネルとの多重化を可能にしないように指示され、LP SPS HARQ-ACK PUCCHに関して、同じ優先度を有するチャネルの多重化がそのスロットで実行され、多重化結果のPUCCH/PUSCHが有効であり、キャンセルされていない(例えば、ダウンリンクシンボルおよびHPチャネルと衝突しない)場合、このスロットは、ターゲットスロットである。遅延SPS HARQ-ACKは、多重結果のPUCCH/PUSCH上で伝送される。
【0087】
ケース3:SPS HARQ-ACKが遅延フィードバックを実行すると決定された後、UEがあるスロットで高優先度チャネルと低優先度チャネルとの多重化を可能にしないように指示され、(LP)SPS HARQ-ACK PUCCHに関して、同じ優先度を有するチャネルの多重化がそのスロットで実行され、多重化結果のPUCCH/PUSCHが有効であるが、キャンセルされている(例えば、ダウンリンクシンボルと衝突しないが、HPチャネルと衝突する)場合、UEは、以下のいずれかに従って処理する。
【0088】
(1)UEは、このスロットがターゲットスロットであると決定する。多重化結果のPUCCH/PUSCHがキャンセルされているので、遅延SPS HARQ-ACKは、伝送されることができないが、遅延SPS HARQ-ACKは、伝送のためにもはや遅らせられることができない。
【0089】
(2)UEは、このスロットがターゲットスロットであると決定する。多重化結果のPUCCH/PUSCHがキャンセルされているので、遅延SPS HARQ-ACKは、伝送されることができず、遅延SPS HARQ-ACKは、引き続き伝送のために遅らせられ得る。必要に応じて、他の伝送方法が、遅延SPS HARQ-ACKのために考慮される。例えば、DCIは、キャンセルされたHARQ-ACKコードブックの再伝送をトリガする。すなわち、SPS HARQ-ACK PUCCH遅延フィードバックメカニズムが構成されている場合でも、高優先度チャネルとの衝突により多重化結果のPUCCHがキャンセルされると、SPS HARQ-ACK遅延フィードバックは、SPS HARQ-ACKのために停止されるが、HARQ-ACKコードブック再伝送メカニズムが、キャンセルされたSPS HARQ-ACKのためのトリガDCIに基づいて、実行される(例えば、実施形態1の方法)。
【0090】
(3)UEは、このスロットがターゲットスロットでないと決定する。多重化結果のPUCCH/PUSCHがキャンセルされているので、遅延SPS HARQ-ACKは、伝送されることができないが、遅延SPS HARQ-ACKは、引き続き伝送のために遅らせられ得る。
【0091】
(4)UEは、このスロットがターゲットスロットでないと決定する。多重化結果のPUCCH/PUSCHがキャンセルされているので、遅延SPS HARQ-ACKは、伝送されることができないが、遅延SPS HARQ-ACKは、伝送のためにもはや遅らせられることができない。必要に応じて、他の伝送方法が、遅延SPS HARQ-ACKのために考慮される。例えば、DCIは、キャンセルされたHARQ-ACKコードブックのための再伝送をトリガする。
【0092】
ケース4:SPS HARQ-ACKが遅延フィードバックを実行するように決定された後、UEがあるスロットで高優先度チャネルと低優先度チャネルとの多重化を可能にしないように指示され、HP SPS HARQ-ACK PUCCHに関して、同じ優先度を有するチャネルの多重化がそのスロットで実行され、多重化結果のPUCCH/PUSCHが有効である(例えば、ダウンリンクシンボルと衝突しない)場合、このスロットは、ターゲットスロットである。遅延SPS HARQ-ACKは、多重結果のPUCCH/PUSCH上で伝送される。
【0093】
(実施例2)
【0094】
UEがキャンセルされたHARQ-ACKコードブックメカニズムをスケジュールするように構成されている場合、UEは、SPS HARQ-ACK遅延フィードバックメカニズムで構成されることもできる。初期スロットにおける処理に関して、SPS HARQ-ACkが他のPUCCHと多重化され、他のPUCCHが、そのスロットでの伝送をスケジュールされたキャンセルされたHARQ-ACKコードブック(コードブックkとして示される)に対応する場合、UEは、SPS HARQ-ACKをコードブックkとともに1つのPUCCHに多重化する。多重化結果のPUCCHが無効である場合、SPS HARQ-ACKは、フィードバックを遅らせられる。多重化結果のPUCCHは、スケジューリングコードブックkのDCIに基づいて(例えば、DCIにおけるPRIに基づいて)決定される。
【0095】
いくつかの実施形態において、遅延SPS HARQ-ACKは、ターゲットスロットを決定するために他のPUCCHと多重化される。他のPUCCHがスロットでの伝送をスケジュールされた、キャンセルされたHARQ-ACKコードブックに対応する場合、UEは、SPS HARQ-ACKをコードブックkとともに1つのPUCCHに多重化する。多重結果のPUCCHが有効である場合、このスロットは、ターゲットスロットである。多重化結果のPUCCHは、スケジューリングコードブックkのDCIに基づいて(例えば、DCIにおけるPRIに基づいて)決定される。
【0096】
いくつかの実施形態において、多重化規則は、遅延SPS HARQ-ACKが伝送をスケジュールされたHARQ-ACKコードブックと連結されることである。例えば、遅延SPS HARQ-ACK連結は、伝送をスケジュールされたキャンセルされたHARQ-ACKコードブックの後である。
【0097】
いくつかの実施形態において、実施例2で説明した詳細は、実施例1で説明した詳細と組み合わせられ得る。例えば、SPS HARQ-ACKとコードブックkとが異なる優先度を有する場合、実施例1の処理が再利用され得る。実施例1の多重化結果のPUCCHは、実施例2の多重化結果のPUCCHに置き換えられる。
【0098】
いくつかの実施形態において、好ましくは、以下の解決策を実施し得る。
【0099】
好ましい解決策の組は、(例えば、実施形態1から3を参照して説明したような)以下のものを含み得る。
【0100】
1.基地局によって、以前にキャンセルされたフィードバック伝送のためのコードブックの再伝送をトリガする物理レイヤ制御信号伝達メッセージをユーザデバイスに伝送すること(310)を含む無線通信のための方法(例えば、図3Aに示す方法300)。物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、コードブックに関連付けられた属性を示すために使用されるリソース割り当てのフィールドを含む。方法300は、基地局によって、物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、ユーザデバイスからコードブックの再伝送を受信すること(320)も含む。
【0101】
2.コードブックに関連付けられた属性は、コードブックのサイズを含む、解決策1に記載の方法。
【0102】
3.コードブックに関連付けられた属性は、キャンセルされたフィードバック伝送の位置に関連付けられたオフセットを含む、解決策1または2に記載の方法。
【0103】
4.リソース割り当てのフィールドは、複数のサブフィールドを含み、方法は、基地局によって、上位レイヤ制御信号伝達メッセージをユーザデバイスに伝送することをさらに含み、上位レイヤ制御信号伝達メッセージは、サイズおよびオフセットが複数のサブフィールドを使用してどのように示されているかを示す、解決策3に記載の方法。
【0104】
5.基地局によって、キャンセルされたフィードバック伝送の位置を示すオフセット値の組を構成することを含み、物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、セットにおけるオフセット値を示すインデックスを含む、解決策3または4に記載の方法。
【0105】
6.コードブックに関連付けられた属性は、コードブックを構築するために使用されるHARQプロセスの組を含む、解決策1から5のいずれかに記載の方法。
【0106】
7.物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、ダウンリンクデータ伝送をさらに、スケジュールし、方法は、物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、ユーザデバイスへのダウンリンクデータ伝送を実行することを含む、解決策1から6のいずれかに記載の方法。
【0107】
8.リソース割り当てのフィールドは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)フィールドである、解決策1から7のいずれかに記載の方法。
【0108】
9.複数のサブフィールドは、リソース割り当てのカウンタを示す第1のサブフィールドと、リソース割り当ての合計値を示す第2のサブフィールドとを含む、解決策8に記載の方法。
【0109】
10.コードブックの再伝送は、物理レイヤ制御信号伝達メッセージの最後の時間単位後のN個の時間単位時に実行され、時間単位は、シンボルまたはスロットであり、Nは、正の整数である、解決策1から9のいずれかに記載の方法。
【0110】
11.基地局によって、再伝送の前に第2の信号伝達メッセージを伝送することをさらに含み、第2の信号伝達メッセージは、1つ以上のキャンセルされたフィードバック伝送を再伝送するためのプロセスの組を構成し、第2の信号伝達は、コードブックが再構築されることなく再伝送されるべきであることを示す特定の値を含む、解決策1から10のいずれかに記載の方法。
【0111】
12.ユーザデバイスによって、以前にキャンセルされたフィードバック伝送のためのコードブックの再伝送をトリガする物理レイヤ制御信号伝達メッセージを基地局から受信すること(360)を含む無線通信のための方法(例えば、図3Bに示す方法350)。物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、コードブックに関連付けられた属性を示すために使用されるリソース割り当てのフィールドを含む。方法は、ユーザデバイスによって、物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、基地局へのコードブックの再伝送を実行すること(370)も含む。
【0112】
13.コードブックに関連付けられた属性は、コードブックのサイズを含む、解決策12に記載の方法。
【0113】
14.コードブックに関連付けられた属性は、キャンセルされたフィードバック伝送の位置に関連付けられたオフセットを含む、解決策12または13に記載の方法。
【0114】
15.リソース割り当てのフィールドは、複数のサブフィールドを含み、方法は、ユーザデバイスによって、基地局から、上位レイヤ制御信号伝達メッセージを受信することをさらに含み、上位レイヤ制御信号伝達メッセージは、サイズおよびオフセットが複数のサブフィールドを使用してどのように示されているかを示す、解決策14に記載の方法。
【0115】
16.ユーザデバイスによって、キャンセルされたフィードバック伝送の位置を示すオフセット値の組を受信することを含み、物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、セットにおけるオフセット値を示すインデックスを含む、解決策14または15に記載の方法。
【0116】
17.コードブックに関連付けられた属性は、コードブックを構築するために使用されるHARQプロセスの組を含む、解決策12から16のいずれかに記載の方法。
【0117】
18.物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、ダウンリンクデータ伝送をさらに、スケジュールし、方法は、物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、基地局からダウンリンクデータ伝送を受信することを含む、解決策12から17のいずれかに記載の方法。
【0118】
19.リソース割り当てのフィールドは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)フィールドである、解決策12から18のいずれかに記載の方法。
【0119】
20.複数のサブフィールドは、リソース割り当てのカウンタを示す第1のサブフィールドと、リソース割り当ての合計値を示す第2のサブフィールドとを含む、解決策19の方法。
【0120】
21.コードブックの再伝送は、物理レイヤ制御信号伝達メッセージの最後の時間単位後のN個の時間単位時に実行され、時間単位は、シンボルまたはスロットであり、Nは、正の整数である、解決策12から20のいずれかに記載の方法。
【0121】
22.ユーザデバイスによって、再伝送の前に第2の信号伝達メッセージを受信することをさらに含み、第2の信号伝達メッセージは、1つ以上のキャンセルされたフィードバック伝送を再伝送するためのプロセスの組を構成し、第2の信号伝達は、コードブックが再構築されることなく再伝送されるべきであることを示す特定の値を含む、解決策12から21のいずれかに記載の方法。
【0122】
図4は、本技術の1つ以上の実施形態による技術が適用され得る無線通信システム400の例を示す。無線通信システム400は、1つ以上の基地局(BS)405a、405bと、1つ以上のユーザデバイス410a、410b、410c、410dと、コアネットワーク425とを含み得る。基地局405a、405bは、1つ以上の無線セクタにおいて、ユーザデバイス410a、410b、410cおよび410dに無線サービスを提供し得る。いくつかの実施側面では、基地局405a、405bは、異なるセクタにおける無線通信有効範囲を実現するために、2つ以上の指向性ビームを生成する指向性アンテナを含む。コアネットワーク425は、1つ以上の基地局405a、405bと通信し得る。コアネットワーク425は、他の無線通信システムおよび有線通信システムとの接続を提供する。コアネットワークは、加入したユーザデバイス410a、410b、410c、および410dに関連する情報を記憶するための1つ以上のサービス加入データベースを含み得る。第1の基地局405aは、第1の無線アクセス技術に基づく無線サービスを提供することができ、第2の基地局405bは、第2の無線アクセス技術に基づく無線サービスを提供し得る。基地局405aおよび405bは、同じ場所に位置し得るか、または、展開シナリオに従って現場に別々に設置され得る。ユーザデバイス410a、410b、410c、および410dは、複数の異なる無線アクセス技術をサポートし得る。本明細書に記載された技術および実施形態は、本明細書に記載された無線デバイスの基地局によって実施され得る。
【0123】
図5は、本技術の1つ以上の実施形態による技術が適用されることができる無線局の一部のブロック図表現である。ネットワークノード、基地局または無線デバイス(またはユーザデバイスUE)などの無線局505は、本明細書に提示された無線技術のうちの1つ以上を実施するマイクロプロセッサなどのプロセッサ電子機器510を含み得る。無線局505は、アンテナ520などの1つ以上の通信インターフェースを介して無線信号を送信および/または受信する送受信機電子機器515を含み得る。無線局505は、データを送受信するための他の通信インターフェースを含み得る。無線局505は、データおよび/または命令などの情報を記憶するように構成された1つ以上のメモリ(明示的には図示せず)を含み得る。いくつかの実施側面では、プロセッサ電子機器510は、送受信機電子機器515の少なくとも一部を含み得る。いくつかの実施形態において、開示された技術、モジュール、または機能の少なくとも一部は、無線局505を使用して実現される。いくつかの実施形態において、無線局505は、本明細書に記載された方法を実行するように構成され得る。
【0124】
本文書は、信号伝達オーバーヘッドまたはブラインド検出の複雑さを増加させることなく、再伝送のためのHARQ-ACKコードブックの指示を容易にするために、様々な実施形態で実施され得る技術を開示することが理解されよう。開示された技術は、遅延HARQ-ACK伝送のターゲット時間を決定するためにも適用され得る。開示された実施形態、および他の実施形態、本明細書に記載されたモジュール、および機能動作は、本明細書に開示された構造およびそれらの構造的均等物、またはそれらの1つ以上の組み合わせを含むデジタル電子回路、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアで実施され得る。開示された実施形態および他の実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置によって実行するために、またはデータ処理装置の動作を制御するためにコンピュータ読み取り可能な媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実施され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な記憶デバイス、機械読み取り可能な記憶基板、メモリデバイス、機械読み取り可能な伝播信号をもたらす物質の組成物、またはそれらの1つ以上の組み合わせであり得る。「データ処理装置」という用語は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサまたはコンピュータを含む、データを処理するためのすべての装置、デバイス、および機械を包含する。装置は、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1つ以上の組み合わせを構成するコードを含み得る。伝搬信号は、適切な受信装置に伝送するための情報を符号化するために生成された人工的に生成された信号、例えば、機械的に生成された電気信号、光信号、または電磁信号である。
【0125】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、コンパイル言語またはインタプリタ言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述されることができ、それは、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、またはコンピューティング環境での使のために適した他のユニットを含む任意の形態で展開され得る。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステムにおけるファイルに対応しているとは限らない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に記憶された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、問題のプログラム専用の単一のファイル、または複数の協調ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を記憶するファイル)に記憶され得る。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つのサイトに位置する複数のコンピュータ、または複数のサイトに分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開され得る。
【0126】
本明細書に記載されたプロセスおよび論理フローは、入力データを操作して出力を生成することによって機能を実行するための1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルプロセッサによって実行され得る。プロセスおよび論理フローは、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)などの専用論理回路によって実行されることもでき、装置は、専用論理回路として実施されることもできる。コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用および専用マイクロプロセッサの両方、および任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたはその両方から命令およびデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサ、および命令およびデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータは、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気、光磁気ディスク、または光ディスクを含むか、それらからデータを受信するか、それらにデータを転送するか、またはそれらの両方を行うように動作可能に結合される。しかしながら、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに適したコンピュータ読み取り可能な媒体は、例として、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス;磁気ディスク、例えば内蔵ハードディスクまたはリムーバブルディスク;光磁気ディスク;ならびにCD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含む、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完されるか、または専用論理回路に組み込まれることができる。
【0127】
この特許文献は多くの詳細を含んでいるが、これらは、いずれかの発明または特許請求され得るものの範囲を限定するものとしてではなく、むしろ、特定の発明の特定の実施形態に固有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で、この特許文献に記載されている何らかの特徴を単一の実施形態において、組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な部分的組み合わせで実施することもできる。さらに、それらの特徴は、特定の組み合わせで機能するものとして上記で説明され、最初にそのように特許請求され得るが、ある場合、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、組み合わせから削除することができ、特許請求される組み合わせは、部分組み合わせ、または部分組み合わせの変形物に関し得る。
【0128】
同様に、それぞれの動作は、特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序、または連続した順序で実行されること、または示されたすべての動作が実行されることが必要であると理解されるべきではない。さらに、この特許文献に記載された実施形態における様々なシステム構成要素の選別は、そのような選別がすべての実施形態において必要であると理解されるべきではない。
【0129】
いくつかの実行および例のみが記載されており、他の実行、拡張および変形が、この特許文書に記載および図示されているものに基づいて行われることができる。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-06-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
基地局によって、セミパーシステントスケジューリング(SPS)伝送のための遅延フィードバックの構成をユーザデバイスに伝送することと、
前記基地局によって、前記遅延フィードバックの前記構成に従うターゲットスロットを使用して、前記ユーザデバイスからの前記SPS伝送のハイブリッド自動再送要求肯定応答(HARQ-ACK)コードブック情報を選択的に受信すること
を含み、
規則が、前記遅延フィードバックのための前記ターゲットスロットの決定が、前記SPS伝送の前記HARQ-ACK情報を伴う1つ以上の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を搬送するためのPUCCHリソースがより高い優先度を有する重複する伝送に起因してキャンセルされると、実施されないことを指定する、方法。
【請求項2】
前記SPS伝送の前記HARQ-ACK情報を多重化するPUCCHを備えているスロットは、前記HARQ-ACK情報を多重化する前記PUCCHがダウンリンクシンボルと衝突せず、より高い優先度を有する伝送に起因してキャンセルされないことを前記UEが決定すると、前記ターゲットスロットである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SPS伝送の前記HARQ-ACK情報を多重化するPUCCHを備えているスロットは、前記ターゲットスロットであり、前記SPS伝送のための前記遅延フィードバックは、前記HARQ-ACK情報を多重化する前記PUCCHがより高い優先度を有する伝送と衝突することに起因してキャンセルされることに応答して、キャンセルされる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記SPS伝送の前記HARQ-ACK情報は、別の伝送のためにスケジュールされたHARQ-ACKコードブックと連結される、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
ユーザデバイスによって、基地局から、セミパーシステントスケジューリング(SPS)伝送のための遅延フィードバックの構成を受信することと、
前記ユーザデバイスによって、前記SPS伝送のハイブリッド自動再送要求肯定応答(HARQ-ACK)コードブック情報を伴う1つ以上の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を搬送するためPUCCHリソースを決定することと、
前記遅延フィードバックの前記構成に従って前記SPS伝送のためフィードバックを遅らせるために、前記基地局への前記HARQ-ACKコードブック情報を伝送するためのターゲットスロットの決定を規則に従って選択的に開始することと
を含み、
前記規則は、前記PUCCHリソースがより高い優先度を有する重複する伝送に起因してキャンセルされると、前記ターゲットスロットの前記決定が実施されないことを指定する、方法。
【請求項6】
前記SPS伝送の前記HARQ-ACK情報を多重化するPUCCHを備えているスロットは、前記HARQ-ACK情報を多重化する前記PUCCHがダウンリンクシンボルと衝突せず、より高い優先度を有する伝送に起因してキャンセルされないことを前記UEが決定すると、前記ターゲットスロットである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記SPS伝送の前記HARQ-ACK情報を多重化するPUCCHを備えているスロットは、前記ターゲットスロットであり、
前記方法は、前記HARQ-ACK情報を多重化する前記PUCCHがより高い優先度を有する伝送と衝突することに起因してキャンセルされることに応答して、前記SPS伝送のための前記遅延フィードバックをキャンセルすることをさらに含む、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記SPS伝送の前記HARQ-ACK情報は、別の伝送のためにスケジュールされたHARQ-ACKコードブックと連結される、請求項5から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記UEによって、前記ターゲットスロットを使用して、前記SPS伝送の前記HARQ-ACK情報を伝送することを含む、請求項5から8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
請求項1からのいずれか1つ以上に記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備えている通信装置。
【請求項11】
コードを記憶しているコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1からのいずれか1つ以上に記載の方法を前記プロセッサに実施させる、コンピュータプログラム製品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
これらおよび他の側面は、本明細書に記載されている。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
基地局によって、以前にキャンセルされたフィードバック伝送のためのコードブックの再伝送をトリガする物理レイヤ制御信号伝達メッセージをユーザデバイスに伝送することであって、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記コードブックに関連付けられた属性を示すために使用されるリソース割り当てのフィールドを含む、ことと、
前記基地局によって、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、前記ユーザデバイスから前記コードブックの前記再伝送を受信することと
を含む、方法。
(項目2)
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記コードブックのサイズを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記キャンセルされたフィードバック伝送の位置に関連付けられたオフセットを含む、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記リソース割り当てのフィールドは、複数のサブフィールドを備え、
前記方法は、前記基地局によって、上位レイヤ制御信号伝達メッセージを前記ユーザデバイスに伝送することをさらに含み、前記上位レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記サイズおよび前記オフセットが前記複数のサブフィールドを使用してどのように示されているかを示す、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記基地局によって、前記キャンセルされたフィードバック伝送の前記位置を示すオフセット値の組を構成することを含み、
前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記組における前記オフセット値を示すインデックスを含む、項目3または4に記載の方法。
(項目6)
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記コードブックを構築するために使用されるHARQプロセスの組を含む、項目1から5のいずれかに記載の方法。
(項目7)
前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、ダウンリンクデータ伝送をさらにスケジュールし、
前記方法は、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、前記ユーザデバイスへの前記ダウンリンクデータ伝送を実行することを含む、項目1から6のいずれかに記載の方法。
(項目8)
前記リソース割り当てのフィールドは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)フィールドである、項目1から7のいずれかに記載の方法。
(項目9)
前記複数のサブフィールドは、前記リソース割り当てのカウンタを示す第1のサブフィールドと、前記リソース割り当ての合計値を示す第2のサブフィールドとを含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記コードブックの前記再伝送は、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージの最後の時間単位後のN個の時間単位時に実行され、時間単位は、シンボルまたはスロットであり、Nは、正の整数である、項目1から9のいずれかに記載の方法。
(項目11)
前記基地局によって、前記再伝送の前に第2の信号伝達メッセージを伝送することをさらに含み、前記第2の信号伝達メッセージは、1つ以上のキャンセルされたフィードバック伝送を再伝送するためのプロセスの組を構成し、前記第2の信号伝達は、前記コードブックが再構築されることなく再伝送されるべきであることを示す特定の値を含む、項目1から10のいずれかに記載の方法。
(項目12)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
ユーザデバイスによって、基地局から、以前にキャンセルされたフィードバック伝送のためのコードブックの再伝送をトリガする物理レイヤ制御信号伝達メッセージを受信することであって、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記コードブックに関連付けられた属性を示すために使用されるリソース割り当てのフィールドを含む、ことと、
前記ユーザデバイスによって、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、前記基地局への前記コードブックの前記再伝送を実行することと
を含む、方法。
(項目13)
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記コードブックのサイズを含む、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記キャンセルされたフィードバック伝送の位置に関連付けられたオフセットを含む、項目12または13に記載の方法。
(項目15)
前記リソース割り当てのフィールドは、複数のサブフィールドを備え、前記方法は、前記ユーザデバイスによって、上位レイヤ制御信号伝達メッセージを前記基地局から受信することをさらに含み、前記上位レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記サイズおよび前記オフセットが前記複数のサブフィールドを使用してどのように示されているかを示す、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記ユーザデバイスによって、前記キャンセルされたフィードバック伝送の前記位置を示すオフセット値の組を受信することを含み、
前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、前記組における前記オフセット値を示すインデックスを含む、項目14または15に記載の方法。
(項目17)
前記コードブックに関連付けられた前記属性は、前記コードブックを構築するために使用されるHARQプロセスの組を含む、項目12から16のいずれかに記載の方法。
(項目18)
前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージは、ダウンリンクデータ伝送をさらにスケジュールし、
前記方法は、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージに従って、前記基地局から前記ダウンリンクデータ伝送を受信することを含む、項目12から17のいずれかに記載の方法。
(項目19)
前記リソース割り当てのフィールドは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)フィールドである、項目12から18のいずれかに記載の方法。
(項目20)
前記複数のサブフィールドは、前記リソース割り当てのカウンタを示す第1のサブフィールドと、前記リソース割り当ての合計値を示す第2のサブフィールドとを含む、項目19に記載の方法。

(項目21)
前記コードブックの前記再伝送は、前記物理レイヤ制御信号伝達メッセージの最後の時間単位後のN個の時間単位時に実行され、時間単位は、シンボルまたはスロットであり、Nは、正の整数である、項目12から20のいずれかに記載の方法。
(項目22)
前記ユーザデバイスによって、前記再伝送の前に第2の信号伝達メッセージを受信することをさらに含み、前記第2の信号伝達メッセージは、1つ以上のキャンセルされたフィードバック伝送を再伝送するためのプロセスの組を構成し、前記第2の信号伝達は、前記コードブックが再構築されることなく再伝送されるべきであることを示す特定の値を含む、項目12から21のいずれかに記載の方法。
(項目23)
項目1から22のいずれか1つ以上に記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備えている通信装置。
(項目24)
コードを記憶しているコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1から22のいずれか1つ以上に記載の方法を前記プロセッサに実施させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】