IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダウ コーニング コーポレーションの特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】固体洗濯脱水助剤組成物
(51)【国際特許分類】
   C11D 3/37 20060101AFI20241018BHJP
   C11D 17/06 20060101ALI20241018BHJP
   C11D 7/22 20060101ALI20241018BHJP
   C11D 3/50 20060101ALI20241018BHJP
   C11D 3/40 20060101ALI20241018BHJP
   C11D 3/14 20060101ALI20241018BHJP
   D06L 1/12 20060101ALI20241018BHJP
   D06F 35/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
C11D3/37
C11D17/06
C11D7/22
C11D3/50
C11D3/40
C11D3/14
D06L1/12
D06F35/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522059
(86)(22)【出願日】2022-10-25
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 US2022047627
(87)【国際公開番号】W WO2023076192
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】63/272,700
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590001418
【氏名又は名称】ダウ シリコーンズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クロイツ、セルジュ
(72)【発明者】
【氏名】ベンバコウラ、ラーマ
(72)【発明者】
【氏名】ロスティス、ジャクリーヌ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンデミュールブルック、フローレ
【テーマコード(参考)】
3B168
4H003
【Fターム(参考)】
3B168AE11
3B168FA07
3B168FA13
4H003AB19
4H003BA01
4H003BA17
4H003DA01
4H003DC02
4H003EA25
4H003EA28
4H003EB30
4H003EB37
4H003ED02
4H003FA12
4H003FA26
(57)【要約】
45~99.99重量%の固体担体と、0.01~25重量%の脱水助剤成分であって、脱水助剤成分の重量に基づいて40~99重量%の、0~60mol%の式(I):R SiO(4-x)/2の単位、及び40~100mol%の式(II):R SiO(4-y-z)/2の単位を含むオルガノポリシロキサンであって、式中、xは、0~3であり、yは、0~2であり、zは1~2であり、y+zは、1~3であり、Rは、水素、ヒドロキシ基、又は1~8個の炭素原子を有する基であり、各Rは、-A基であり、Aは、二価連結基であり、cは、0~1であり、Rは、9~35個の炭素原子を有する基である、オルガノポリシロキサン、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%の有機ケイ素樹脂、及び脱水助剤成分の重量に基づいて0~30重量%の疎水性添加剤、を含む、脱水助剤成分と、を含む固体洗濯脱水助剤が提供され、固体洗濯脱水助剤は、3重量%未満の洗濯活性物質を含有し、固体洗濯脱水助剤は、5重量%未満の水を含有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体洗濯脱水助剤組成物であって、
前記固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて45~99.99重量%の固体担体と、
前記固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて0.01~25重量%の脱水助剤成分であって、前記脱水助剤成分は、
前記脱水助剤成分の重量に基づいて40~99重量%のオルガノポリシロキサンであって、
0~60mol%の式Iの単位
SiO(4-x)/2 (I)
40~100mol%の式IIの単位
SiO(4-y-z)/2 (II)
を含み、
式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され、zは、1及び2からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3であり、各Rは、独立して、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から選択され、各Rは、-A基であり、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され、各Rは、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択される、
オルガノポリシロキサン、
前記脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%の有機ケイ素樹脂、及び
前記脱水助剤成分の重量に基づいて0~30重量%の疎水性添加剤、
を含む、脱水助剤成分と、
を含み、
前記固体洗濯脱水助剤組成物は、3重量%未満の洗濯活性物質を含有し、前記固体洗濯脱水助剤組成物は、5重量%未満の水を含有する、固体洗濯脱水助剤組成物。
【請求項2】
前記固体洗濯脱水助剤組成物が、半球形及び圧縮半球からなる群から選択される形状を有する複数のトローチとして提供される、請求項1に記載の固体洗濯脱水助剤組成物。
【請求項3】
前記複数のトローチが、前記パッケージから解放可能に取り外し可能であり、前記パッケージに再取り付け可能である分配キャップを有するパッケージ内に含有され、前記脱水助剤トローチが、トローチ当たり0.95mg~2gの平均重量を有する、請求項2に記載の固体洗濯脱水助剤組成物。
【請求項4】
芳香剤、染料、粒子状スペーサ材料及びこれらの組み合わせからなる群から選択される任意の添加剤を更に含む、請求項2に記載の固体洗濯脱水助剤組成物。
【請求項5】
前記固体洗濯脱水助剤組成物が、芳香剤を更に含む、請求項2に記載の固体洗濯脱水助剤組成物。
【請求項6】
前記固体洗濯脱水助剤組成物が、粒子状スペーサ材料を更に含む、請求項2に記載の固体洗濯脱水助剤組成物。
【請求項7】
前記オルガノポリシロキサンが式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサンであり、
【化1】

式中、各Rは、メチル基であり、式中、各Rは、水素、1~8個の炭素原子を有する基、R及びRからなる群から独立して選択され、各Rは、-A基であり、各Rは、10~20個の炭素原子を有する非環式基から独立して選択され、cは0であり、各Rは、スチレン、α-メチルスチレン、オイゲノール、アリルベンゼン、アリルフェニルエーテル、2-アリルフェノール、2-クロロスチレン、4-クロロスチレン、4-メチルスチレン、3-メチルスチレン、4-t-ブチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン、2,5-ジメチルスチレン、2,4,6-トリメチルスチレン及びそれらの混合物からなる群から独立して選択され、aは、10~500であり、bは、0~250であり、a+bは、10~500であり、a>bであり、式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサン中のSi原子の60mol%以上が、結合したR基を有する、請求項
2に記載の固体洗濯脱水助剤組成物。
【請求項8】
2~40gの、請求項2に記載の複数のトローチを含む脱水助剤単位用量。
【請求項9】
洗濯物を洗浄する方法であって、
汚れた布地物品を洗濯機又は洗濯洗面器に添加することと、
請求項1に記載の固体洗濯脱水助剤組成物を前記洗濯機又は前記洗濯洗面器に投入することと、
洗濯洗剤配合物、布地柔軟化配合物、リフレッシャー配合物及び洗濯芳香添加剤のうちの少なくとも1つを前記洗濯機又は前記洗濯洗面器に場合により投入することと、
前記洗濯機又は前記洗濯洗面器に洗い水を投入することと、
洗い水を前記汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、
前記洗濯機又は前記洗濯洗面器にすすぎ水を投入することと、
前記洗浄された布地物品に前記すすぎ水を適用することと、
前記洗浄された布地物品から前記すすぎ水をスピンサイクルでスピンさせることと、
を含み、
前記洗い水及び前記すすぎ水のうちの少なくとも1つが、前記汚れた又は洗浄された布地物品への適用前又は適用中に、前記固体洗濯脱水助剤組成物に曝露される、洗濯物を洗浄する方法。
【請求項10】
洗濯物を洗濯する機械のエネルギー効率を改善する方法であって、
汚れた布地物品を洗濯機に加えることと、
請求項1に記載の固体洗濯脱水助剤組成物を選択することと、
前記固体洗濯脱水助剤組成物を前記洗濯機に投入することと、
洗濯洗剤配合物を前記洗濯機に投入することと、
前記洗濯機に洗い水を投入することと、
前記洗い水及び洗濯洗剤配合物を前記汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、
前記洗濯機又は前記洗濯洗面器にすすぎ水を投入することと、
前記洗浄された布地物品に前記すすぎ水を適用することと、
前記洗浄された布地物品から前記すすぎ水をスピンサイクルでスピンさせることと、
を含み、
前記洗い水及び前記すすぎ水のうちの少なくとも1つが、前記汚れた又は洗浄された布地物品への適用前又は適用中に、前記固体洗濯脱水助剤組成物に曝露され、前記選択された固体洗濯脱水助剤組成物中の前記オルガノポリシロキサンが、前記スピンサイクルの完了時に前記洗浄された布地物品に伴う残留水を低減する能力に基づいて選択される、洗濯物を洗濯する機械のエネルギー効率を改善する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体洗濯脱水助剤組成物に関する。特に、本発明は、固体洗濯脱水助剤組成物であって、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、45~99.99重量%の固体担体と、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて0.01~25重量%の脱水助剤成分であって、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて40~99重量%の、0~60mol%の式Iの単位及び40~100mol%の式IIの単位を含むオルガノポリシロキサンであって、
SiO(4-x)/2 (I)
SiO(4-y-z)/2 (II)
式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され、zは、1及び2からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3であり、式中、各Rは、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され、各Rは、-A基であり、式中、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され、各Rは、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択される、オルガノポリシロキサン、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%の有機ケイ素樹脂、及び脱水助剤成分の重量に基づいて0~30重量%の疎水性添加剤、を含む、脱水助剤成分と、を含む、固体洗濯脱水助剤組成物に関し、固体洗濯脱水助剤組成物は、3重量%未満の洗濯活性物質を含有し、固体洗濯脱水助剤組成物は、5重量%未満の水を含有する。
【0002】
洗濯などの日常活動のエネルギー効率を改善するために、政府及び消費者からの圧力が高まっている。洗濯物を洗浄するエネルギー効率を改善するための歴史的アプローチは、低い洗浄温度で洗浄を提供する洗濯洗剤配合物の開発であった。しかしながら、消費者は、より高い洗濯温度が、洗濯物中に存在する汚染微生物の死滅をより容易にするという認識を有する洗濯物の温度を上昇させる傾向をますます示している。すなわち、消費者はエネルギー効率を望むが、多くはエネルギー効率と引き換えに効率を犠牲にすることを望まない。したがって、消費者が他の洗濯製品とは独立して適用して、洗濯洗浄プロセスのエネルギー効率を高めることによってカーボンフットプリントを低減する一方で、消費者の現在の信頼できる洗濯製品の継続的使用を容易にすることができる添加剤が必要とされている。
【0003】
したがって、洗濯を行うのに必要なエネルギーを低減する代替的な方法を見出すことが依然として望まれている。洗濯プロセスのエネルギー効率を更に改善するための1つのアプローチは、洗濯後に洗濯物を乾燥させるのに必要なエネルギーを低減することであろう。その目的を達成するための方法は、洗濯機から除去されたときに布地をより乾燥させたままにするスピニングサイクル中の洗濯物からの残留水の除去を強化することを伴う可能性がある。洗濯機からのより乾燥した布地は、乾燥プロセス中に除去を必要とする水がより少なくなる。加えて、布地からの残留水のより良好な除去は、特に、乾燥が湿った条件下で実施される場合(例えば、ウェットシーズン中のライン乾燥)、悪臭を低減させることも予想される。
【0004】
したがって、洗濯物の洗濯に伴うエネルギー需要の低減を容易にする新規な固体洗濯脱水助剤組成物が依然として必要とされている。特に、すすぎサイクル中に布地からの残留水の除去を向上させる新しい固体洗濯脱水助剤組成物が依然として必要とされている。
【0005】
本発明は、固体洗濯脱水助剤組成物であって、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、45~99.99重量%の固体担体と、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて0.01~25重量%の脱水助剤成分であって、ここで脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて40~99重量%の、0~60mol%の式Iの単位及び40~100mol%の式IIの単位を含むオルガノポリシロキサンであって、
SiO(4-x)/2 (I)
SiO(4-y-z)/2 (II)
式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され、zは、1及び2からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3であり、式中、各Rは、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され、各Rは、-A基であり、式中、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され、各Rは、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択される、オルガノポリシロキサン、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%の有機ケイ素樹脂、及び脱水助剤成分の重量に基づいて0~30重量%の疎水性添加剤、を含む、固体洗濯脱水助剤組成物に関し、固体洗濯脱水助剤組成物は、3重量%未満の洗濯活性物質を含有し、固体洗濯脱水助剤組成物は、5重量%未満の水を含有する。
【0006】
本発明は、固体洗濯脱水助剤組成物であって、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、45~99.99重量%の固体担体と、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて0.01~25重量%の脱水助剤成分であって、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて40~99重量%の式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサンであって、
【化1】

各Rは、メチル基であり、式中、各Rは、水素、1~8個の炭素原子を有する基、R及びRからなる群から独立して選択され、各Rは、-A基であり、各Rは、10~20個の炭素原子を有する非環式基から独立して選択され、cは0であり、各Rは、スチレン、α-メチルスチレン、オイゲノール、アリルベンゼン、アリルフェニルエーテル、2-アリルフェノール、2-クロロスチレン、4-クロロスチレン、4-メチルスチレン、3-メチルスチレン、4-t-ブチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン、2,5-ジメチルスチレン、2,4,6-トリメチルスチレン及びそれらの混合物からなる群から独立して選択され、式中、aは、10~500であり、式中、bは、0~250であり、a+bは、10~500であり、式中、a>bであり、式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサン中のSi原子の60mol%以上が、結合したR基を有する、式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサン、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%の有機ケイ素樹脂、及び脱水助剤成分の重量に基づいて0~30重量%の疎水性添加剤、を含む、脱水助剤成分と、を含む固体洗濯脱水助剤組成物を提供し、固体洗濯脱水助剤組成物は、3重量%未満の洗濯活性物質を含有し、固体洗濯脱水助剤組成物は、5重量%未満の水を含有する。
【0007】
本発明は、2~40gの本発明の固体洗濯脱水助剤組成物を含む脱水助剤単位用量を提供する。
【0008】
本発明は、洗濯物を洗濯する方法であって、汚れた布地物品を洗濯機又は洗濯洗面器に追加することと、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物を洗濯機又は洗濯洗面器に投入することと、場合により、洗濯洗剤配合物、布地柔軟化配合物、リフレッシャー配合物及び洗濯芳香添加剤のうちの少なくとも1つを洗濯機又は洗濯洗面器に投入することと、洗濯機又は洗濯洗面器に洗い水を投入することと、洗い水を汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、洗濯機又は洗濯洗面器にすすぎ水を投入することと、洗浄された布地物品にすすぎ水を適用することと、スピンサイクルにおいて、洗浄された布地物品からすすぎ水をスピンさせることと、を含み、洗い水及びすすぎ水のうちの少なくとも1つが、汚れた又は洗浄された布地物品への適用前又は適用中に、固体洗濯脱水助剤組成物に曝露される、洗濯物を洗濯する方法を提供する。
【0009】
本発明は、洗濯物を洗濯する機械のエネルギー効率を向上させる方法であって、汚れた布地物品を洗濯機に追加することと、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物を選択することと、固体洗濯脱水助剤組成物を洗濯機に投入することと、洗濯洗剤配合物を洗濯機に投入することと、洗濯機に洗い水を投入することと、洗い水及び洗濯洗剤配合物を汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、洗濯機又は洗濯洗面器にすすぎ水を投入することと、洗浄された布地物品にすすぎ水を適用することと、スピンサイクルにおいて、洗浄された布地物品からすすぎ水をスピンさせることと、を含み、洗い水及びすすぎ水のうちの少なくとも1つが、汚れた又は洗浄された布地物品への適用前又は適用中に、固体洗濯脱水助剤組成物に曝露され、選択された固体洗濯脱水助剤組成物中のオルガノポリシロキサンが、スピンサイクルの完了時に洗浄された布地物品に伴う残留水を低減する能力に基づいて選択される、洗濯物を洗濯する機械のエネルギー効率を向上させる方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
驚くべきことに、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、他の洗濯処理製品(例えば、洗濯洗剤配合物)と一緒に洗濯物に別々に投入して、すすぎサイクル中の洗濯物からの例外的な水除去を容易にすることができ、大幅なエネルギー節約の機会を提供する。
【0011】
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。組成物中の重量百分率(又は重量%)は、乾燥重量の、すなわち、組成物中に存在し得る一切の水を除外する百分率である。ポリマー中のモノマー単位の百分率は、固形分重量、すなわち、ポリマー乳剤中に存在する一切の水を排除した百分率である。
【0012】
本明細書で使用される場合、別途示されない限り、「重量平均分子量」及び「Mw」という用語は、ゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)及びポリスチレン標準物などの従来の標準物を用いる従来の様式で測定された場合の重量平均分子量を指すのに互換的に使用される。GPCの技法は、Modem Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-lnterscience,1979に、及びA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84で詳細に考察されている。重量平均分子量は、本明細書においてダルトンの単位で報告される。
【0013】
本発明の固体洗濯脱水助剤組成物に関して「固体」という用語は、洗濯脱水助剤組成物が、剛性表面上に配置され、室温22℃、圧力101.4kPaで24時間静置された場合に、知覚できるほど形状を変化させないことを意味する。
【0014】
好ましくは、固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、45~99.99重量%(好ましくは、50~99.9重量%、より好ましくは、55~99.7重量%、最も好ましくは、80~99.5重量%)の固体担体と、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、0.01~25重量%(好ましくは0.05~10重量%、より好ましくは、0.1~7.5重量%、最も好ましくは0.5~5重量%)の脱水助剤成分と、を含み、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)の、0~60mol%の式Iの単位及び40~100mol%の式IIの単位を含むオルガノポリシロキサンであって、
SiO(4-x)/2 (I)
SiO(4-y-z)/2 (II)
式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され(好ましくは、0及び1であり、より好ましくは、1である)、zは1及び2(好ましくは、1)からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3(好ましくは2)であり、式中、各Rは、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、C1~4アルキルであり、より好ましくは、C1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基である)(好ましくは、Si当たり1個以下のRがヒドロキシ基である)、各Rは、-A基であり、式中、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され(好ましくは1である)、式中、各Rは、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択される(好ましくは、10~30個の炭素原子、より好ましくは10~20個の炭素原子、最も好ましくは、10~15個の炭素原子を有する)、オルガノポリシロキサン、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%(好ましくは1~25重量%、より好ましくは、2~20重量%、最も好ましくは、3~15重量%)の有機ケイ素樹脂、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤、を含む脱水助剤成分と、を含み、固体洗濯脱水助剤組成物は、3重量%未満(好ましくは2重量%未満、より好ましくは、1重量%未満、なおより好ましくは、0.1重量%未満、更により好ましくは、0.01重量%未満、最も好ましくは、0.0001重量%未満)の洗濯活性物質を含む。
【0015】
本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、45~99.99重量%(好ましくは、50~99.9重量%、より好ましくは、55~99.7重量%、最も好ましくは、80~99.5重量%)の固体担体を含む。好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、45~99.99重量%(好ましくは、50~99.9重量%、より好ましくは、55~99.7重量%、最も好ましくは、80~99.5重量%)の固体担体を含み、固体担体は、ポリエチレン;ポリプロピレン;ポリエチレン及びポリプロピレンのコポリマー;ポリエステル(例えば、ポリエチレングリコール);生分解性ポリマー(例えば、ポリラクチド及びポリグリコール酸);ポリウレタン;ポリアミド;ポリカルボネート;ポリスルホネート;ポリシロキサン;ポリジエン(例えば、ポリブチレン、天然ゴム及び合成ゴム);ポリアクリレート(例えば、ポリメチルメタクリレート);ポリスチレン;ポリアクリロニトリルブタジエンスチレンターポリマー;デンプン及びこれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、45~99.99重量%(好ましくは、50~99.9重量%、より好ましくは、55~99.7重量%、最も好ましくは、80~99.5重量%)の固体担体を含み、固体担体は、ポリエチレングリコールを含む(好ましくは、ポリエチレングリコールは、2,000~20,000ダルトン(好ましくは、3,000~15,000ダルトン、より好ましくは、4,000~12,000ダルトン、なおより好ましくは、5,000~11,000ダルトン、最も好ましくは、7,000~9,000ダルトン)の重量平均分子量を有する)。更により好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、45~99.99重量%(好ましくは、50~99.9重量%、より好ましくは、55~99.7重量%、最も好ましくは、80~99.5重量%)の固体担体を含み、固体担体は、固体担体の重量に基づいて、50~100重量%(好ましくは55~95重量%、より好ましくは、60~95重量%、最も好ましくは、65~92.5重量%)のポリエチレングリコール(好ましくは、ポリエチレングリコールは、2,000~20,000ダルトン(好ましくは、3,000~15,000ダルトン、より好ましくは、4,000~12,000ダルトン、なおより好ましくは、5,000~11,000ダルトン、最も好ましくは、7,000~9,000ダルトン)の重量平均分子量を有する)、及び固体担体の重量に基づいて、0~50重量%(好ましくは5~45重量%、より好ましくは、5~40重量%、最も好ましくは、7.5~35重量%)のデンプンを含む。最も好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、45~99.99重量%(好ましくは、50~99.9重量%、より好ましくは、55~99.7重量%、最も好ましくは、80~99.5重量%)の固体担体を含み、固体担体は、ポリエチレングリコールである(好ましくは、ポリエチレングリコールは、2,000~20,000ダルトン(好ましくは、3,000~15,000ダルトン、より好ましくは、4,000~12,000ダルトン、なおより好ましくは、5,000~11,000ダルトン、最も好ましくは、7,000~9,000ダルトン)の重量平均分子量を有する)。
【0016】
場合により、固体担体は、粘度、融点及び水溶性などの固体担体の特定の特性を調整するために低分子量ポリエチレングリコールを含み得る。好ましくは、低分子量ポリエチレングリコールは、200~600ダルトン(好ましくは、300~500ダルトン、より好ましくは、350~475ダルトン、最も好ましくは、375~425ダルトン)の重量平均分子量を有する。
【0017】
固体担体に使用されるポリエチレングリコールは、エチレンオキシド以外のモノマーを、特に低レベルで、場合により含んでもよい。このような他のモノマーの例としては、他のアルキレンオキシド(例えば、プロピレンオキシド)、グリシジル及び他のエポキシド含有モノマー、ホルムアルデヒド、有機アルコール及びポリオールモノマーが挙げられる。このような他のモノマーは、得られる物質が室温で固体であるという条件で、ポリエチレングリコールに含まれ得る。
【0018】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、0.01~25重量%(好ましくは、0.05~10重量%、より好ましくは、0.1~7.5重量%、最も好ましくは、0.5~5重量%)の脱水助剤成分を含み、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)のオルガノポリシロキサン、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%(好ましくは1~25重量%、より好ましくは、2~20重量%、最も好ましくは、3~15重量%)の有機ケイ素樹脂、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤を含む。
【0019】
好ましくは、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)のオルガノポリシロキサンを含み、オルガノポリシロキサンは、0~60mol%の式Iの単位及び40~100mol%の式IIの単位を含み、
SiO(4-x)/2 (I)
SiO(4-y-z)/2 (II)
xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され(好ましくは、0及び1であり、より好ましくは、1である)、zは1及び2(好ましくは、1)からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3(好ましくは2)であり、式中、各Rは、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、C1~4アルキル、より好ましくは、C1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基)(好ましくは、Si当たり1個以下のRがヒドロキシ基である)、各Rは、-A基であり、式中、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され(好ましくは0である)、式中、各Rは、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択される(好ましくは、10~30個の炭素原子、より好ましくは10~20個の炭素原子、最も好ましくは、10~15個の炭素原子)(好ましくは、各Rは、0~1個の酸素原子、より好ましくは、式中、各Rは、酸素原子を含有しない)(好ましくは、各Rは、0個の窒素原子を含有する)(好ましくは、少なくとも50mol%(好ましくは、65~100mol%、より好ましくは、70~100mol%、最も好ましくは、75~100mol%)の、オルガノポリシロキサン中の式IIの単位が、少なくとも1つのRを含有する)。より好ましくは、本発明の脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)のオルガノポリシロキサンを含み、オルガノポリシロキサンが式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサンであり、
【化2】

式中、各Rは、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、C1~4アルキル、より好ましくは、C1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基)(好ましくは、Si当たり1個以下のRがヒドロキシ基である)、式中、各Rは、水素、1~8個の炭素原子を有する基、R及びRからなる群から独立して選択され(好ましくは、各Rは、水素及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され、より好ましくは、各Rは、C1~4アルキル基から独立して選択され、更により好ましくは、各Rは、C1~2アルキル基から独立して選択され、最も好ましくは、各Rは、メチル基である)、式中、各Rは、9~35個の炭素原子を有する非環式基から独立して選択され(好ましくは、10~30個の炭素原子、より好ましくは10~20個の炭素原子、最も好ましくは、10~15個の炭素原子)(好ましくは、各Rは、0~1個の酸素原子、より好ましくは、各Rは酸素原子を含有しない)(好ましくは、各Rは0個の窒素原子を含有する)、式中、各Rは、アルキルアリール基から独立して選択され、式中、aは、10~500であり、bは0~250であり、a+bは10~500であり(好ましくは25~250、より好ましくは、30~100、最も好ましくは、45~75)(好ましくは、a≧b、より好ましくは、a>b(好ましくは、60mol%以上(好ましくは65mol%以上、より好ましくは、70mol%以上、最も好ましくは、75mol%以上)、式Iの直鎖状オルガノポリシロキサン中のSi原子は、結合したR基を有する)(好ましくは、式中、b=0である)。最も好ましくは、本発明の脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)のオルガノポリシロキサンを含み、オルガノポリシロキサンは式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサンであり、式中、各Rは、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、C1~4アルキル、より好ましくは、C1~2アルキル基、最も好ましくは、メチル基)(好ましくは、Si当たり1個以下のRがヒドロキシ基である)、式中、各Rは、水素、1~8個の炭素原子を有する基、R及びRからなる群から独立して選択され(好ましくは、各Rは、水素及び1~8個の炭素原子を有する基からなる群から独立して選択され、より好ましくは、各Rは、C1~4アルキル基から独立して選択され、更により好ましくは、各Rは、C1~2アルキル基から独立して選択され、最も好ましくは、各Rは、メチル基である)、各Rは、-A基であり、各Rは、9~35個の炭素原子を有する非環式基から独立して選択され(好ましくは、非環式C10~30アルキル基、より好ましくは非環式C10~20アルキル基、最も好ましくは、非環式C10~15アルキル基)(好ましくは、式中、各Rはヒドロカルビル基である)、式中、cは、0及び1からなる群から選択され(好ましくは、cは0である)、Aは二価連結基であり、各Rは、-YR基であり、Yは、2~10個(好ましくは2~4個、より好ましくは、2個)の炭素原子及び0~2個(好ましくは、0~1個、より好ましくは、0個)の酸素原子を有する二価アルキレン基からなる群から選択され、Rは、少なくとも1つの-C 芳香環であり、式中、各Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C1~6アルコキシ基、C1~12アルキル基から独立して選択されるか、又は2つ以上のR基が一緒になって、2つ以上の芳香族環を一緒に結合する二価炭化水素基を表し(好ましくは、各Rは、スチレン、α-メチルスチレン、オイゲノール、アリルベンゼン、アリルフェニルエーテル、2-アリルフェノール、2-クロロスチレン、4-クロロスチレン、4-メチルスチレン、3-メチルスチレン、4-t-ブチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン、2,5-ジメチルスチレン、2,4,6-トリメチルスチレン及びそれらの混合物からなる群から独立して選択され、最も好ましくは、α-メチルスチレンであり)、aは10~500であり、bは0~250であり、a+bは10~500であり(好ましくは25~250、より好ましくは、30~100、最も好ましくは、45~75)(好ましくは、a≧b、より好ましくは、a>b(好ましくは、60mol%以上(好ましくは65mol%以上、より好ましくは、70mol%以上、最も好ましくは、75mol%以上)の式IIIの直鎖状オルガノポリシロキサン中のSi原子が、結合したR基を有する)(好ましくは、式中、b=0である)。
【0020】
脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンの重合度は、10~500であることが好ましい。より好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、25~250の重合度を有する。更により好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、30~100の重合度を有する。最も好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、45~75の重合度を有する。
【0021】
好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、直鎖状オルガノポリシロキサンであり、直鎖状オルガノポリシロキサンは、0.1重量%未満(好ましくは0.01重量%未満、より好ましくは、0.001重量%未満、最も好ましくは、検出限界未満)の三官能性シロキサン単位を含む。好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、直鎖状オルガノポリシロキサンであり、直鎖状オルガノポリシロキサンは、0.1重量%未満(好ましくは0.01重量%未満、より好ましくは、0.001重量%未満、最も好ましくは、検出可能限界未満)の三官能性シロキサン単位を含み、直鎖状オルガノポリシロキサンは、検出可能限界未満の芳香族部分(例えば、α-メチルスチレン部分)を含む。
【0022】
二価連結基Aは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサン中に存在する場合、好ましくは(i)酸素、(ii)炭素及び水素、又は(iii)炭素、水素、酸素及び場合により窒素、硫黄及び/又はリンからなる。酸素は、二価連結基A中に存在する場合、エーテル酸素、エステル酸素、置換ヒドロキシル、置換アルコキシ基及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。窒素は、二価連結基A中に存在する場合、アミノ基、アミド基及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。二価連結基Aは、オルガノポリシロキサン中に存在する場合、好ましくは、アルキレンエステル基、アルキレンエーテル基、アミド基、ポリアミノ/アミド基及びメルカプト基、例えば、-O-、-CHCHOC(=O)-、-CHCHOCHCH(OH)-、-(CHNHC(=O)-、-(CHNHCHC(=O)-、-CHCHS-及び
【化3】

からなる群から選択される。
【0023】
好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは非イオン性である。
【0024】
好ましくは、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%(好ましくは、1~25重量%、より好ましくは、2~20重量%、最も好ましくは、3~15重量%)の有機ケイ素樹脂を含み、有機ケイ素樹脂は、主にR 10SiO1/2及びSiO4/2単位(すなわち、それぞれM及びQ単位)から構成され、式中、各R10は、官能性又は非官能性の、置換又は非置換の一価ラジカル(好ましくは、ヒドロキシル基、炭化水素基及び炭化水素オキシ基)からなる群から選択される。M基の数とQ基の数との比は、好ましくは0.4:1~2.5:1(より好ましくは0.4:1~1.5:1、最も好ましくは、0.5:1~1.1:1)である。有機ケイ素樹脂は、好ましくはM単位及びQ単位のみを含有するが、有機ケイ素樹脂は、限定された数のR 10SiO2/2単位及びR10SiO3/2単位(すなわち、それぞれD単位及びT単位)を含んでもよい。好ましくは、有機ケイ素樹脂はMQシリコーン樹脂である。本明細書で使用される場合、「MQシリコーン樹脂」という用語は、平均して、20モルパーセント以下(好ましくは、15モルパーセント以下、より好ましくは、10モルパーセント以下、更により好ましくは、5モルパーセント以下、最も好ましくは、1モルパーセント以下)の有機ケイ素単位がD単位及びT単位からなることを意味する。
【0025】
好ましくは、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤を含み、疎水性添加剤は、シリカ、チタニア、アルミナ、粉砕石英、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、脂肪族カルボン酸の塩(例えば、ステアリン酸カルシウム又はステアリン酸アルミニウム)、イソシアネートと特定のシクロヘキシルアミン及びアルキルアミド(例えば、エチレンビスステアルアミド又はメチレンビスステアルアミド)との反応生成物からなる群から選択される。より好ましくは、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤、を含む脱水助剤成分と、を含む、洗濯洗剤配合物を選択することと、疎水性添加剤は、シリカ粒子から選択される最も好ましくは、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤を含み、疎水性添加剤は、0.1~50μm(好ましくは1~20μm)の平均粒径及び少なくとも50m/gの表面積を有するシリカ粒子から選択される。シリカ粒子は、例えば、シリカ上に直接結合したジアルキルシリル基及び/又はトリアルキルシリル基で処理することによって、又はシリコーン樹脂によって疎水性にすることができる。好ましくは、シリカ粒子はジメチル及び/又はトリメチルシリル基で疎水性にされる。シリカ材料は、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、水熱シリカ及びゲル形成シリカから選択することができる。
【0026】
好ましくは、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、0.1重量%未満の疎水性粒子状材料(例えば、シリカ、チタニア、アルミナ、粉砕石英、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、脂肪族カルボン酸の塩(例えば、ステアリン酸カルシウム又はステアリン酸アルミニウム)、イソシアナートと特定の材料(例えばシクロヘキシルアミン及びアルキルアミド、例えばエチレン又はメチレンビスステアラミド)との反応生成物を含む。
【0027】
好ましくは、脱水助剤成分は、結合剤/封入剤(例えば、ポリアクリル結合剤)、界面活性剤及び固体支持体からなる群から選択される任意の材料を場合により含有する。
【0028】
脱水助剤成分に使用される結合剤/封入剤としては、ポリオキシアルキレンポリマー(例えば、ポリエチレングリコール、これは溶融して又は水溶液として適用され得、噴霧乾燥することができる)、獣脂アルコールとエチレンオキシド又はポリプロピレングリコールとの反応生成物、ポリカルボキシレート(例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸の部分ナトリウム塩、アクリル酸と無水マレイン酸とのコポリマー)、セルロースエーテル(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、ゼラチン、寒天、マイクロクリスタリンワックス、12~20個の炭素原子及び45~80℃の範囲の融点を有する脂肪酸又は脂肪アルコール、グリセロールとこのような脂肪酸とのモノエステル、融点が55~100℃の水不溶性ワックスと、水不溶性乳化剤、グルコース又は水素化グルコースとの混合物が挙げられる。
【0029】
脱水助剤成分に使用される界面活性剤は、結合剤/封入剤からのオルガノポリシロキサンの分散を容易にするように選択することができる。シリコーングリコールは、多くの結合剤/封入剤と組み合わせて使用するのに好ましい界面活性剤である。脂肪アルコールエーテルスルフェート又は直鎖状アルキルベンゼンスルホネートは、ポリアクリル酸タイプの結合剤/封入剤と組み合わせて使用するのに好ましい。界面活性剤は、オルガノポリシロキサンが結合剤/封入剤と混合される前に、希釈されていないか又はエマルジョン中にある、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンに添加されてもよく、又は界面活性剤及びオルガノポリシロキサンは、結合剤/封入剤に連続的に添加されてもよい。
【0030】
脱水助剤成分に使用される固体支持体は、好ましくは、ゼオライト(例えば、ゼオライトA、ゼオライトX)、アルミノシリケート、シリケート(例えば、ケイ酸マグネシウム)、ホスフェート(例えば、粉末状又は顆粒子状のトリポリリン酸ナトリウム)、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、顆粒子状デンプン、粘土、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム及び天然デンプンから選択される。
【0031】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、芳香剤、染料、粒子状スペーサ、カチオン性ポリマー、軟化性シリコーン、泡調節剤、フィラー及び加工助剤からなる群から選択される任意成分を更に含む。
【0032】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、場合により、0~25重量%(好ましくは、0~24重量%、好ましくは、4~24重量%)の芳香剤を更に含む。より好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、場合により、0~25重量%(好ましくは、0~24重量%、好ましくは、4~24重量%)の芳香剤を更に含み、芳香剤は、遊離香料、プロ香料、カプセル化香料、及びこれらの混合物からなる群から選択される(好ましくは、芳香剤は、遊離香料とカプセル化香料との混合物である)。最も好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、場合により、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて2~12重量%の遊離香料と、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて2~12重量%のカプセル化香料とを更に含む。
【0033】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される用語「香料」は、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物から、(a)洗濯物を洗浄するために使用される洗い水、(b)洗濯物を洗浄するために使用されるすすぎ水、及び(c)(a)又は(b)と接触した洗濯物、のうちの少なくとも1つに放出される臭気物質を指す。固体洗濯脱水助剤組成物に使用される香料は、典型的には、周囲温度で液体である。例えば、アルデヒド、ケトン及びエステルを含む様々な物質が香料として使用されることが知られている。成分の複雑な混合物からなる天然に存在する植物及び動物油及び滲出物は、香料としての使用が知られている。香料は、ビャクダン、ジャコウネコ及びパチョリ油を含むエキゾチック材料による木質/土ベースを含んでもよい。香料は、バラ抽出物、ライラック及びスミレ抽出物のような軽い花の芳香剤であってもよい。香料は、ライム、レモン及びオレンジなどのフルーティな匂いを提供し得る。香料は、リラックスさせる又は爽快にする気分を提供するなどのアロマセラピー効果を送達し得る。
【0034】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される用語「プロ香料」は、化学結合の切断を介して所望の匂い及び/又は香料分子を放出する香料前駆体を指す。典型的には、プロ香料は、担体に化学的に結合された所望の香料原料である(好ましくは、担体は、かすかに又はわずかに揮発性である)。プロ香料は、布地物品上への付着を増加させるように設計されることが多い。香料芳香剤は、その後、pHの変化(例えば、汗への曝露)、環境中の水分、熱、酵素作用、貯蔵又はライン乾燥中の日光への曝露による香料原料と担体との間の結合の破壊によって放出される。
【0035】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される用語「遊離香料」は、香料の重量に基づいて0.1重量%未満の香料担体を含有する香料を指し、香料担体は、シクロデキストリン、ゼオライト、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0036】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される用語「カプセル化香料」は、カプセル化された香料を指す。カプセル化香料は、砕けやすくてもよく、又は水分で活性化されてもよい。好ましくは、カプセル化香料は、メラミン/ホルムアルデヒドシェルによってカプセル化された香料を含む。カプセル化香料は、例えば、Appleton,Quest International and International Flavor&Fragrancesから市販されている。
【0037】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、場合により、0~0.1重量%(好ましくは、0.001~0.1重量%、より好ましくは、0.01~0.02重量%)の染料を更に含む。固体洗濯脱水助剤組成物に使用される染料としては、洗濯処理製品(例えば、洗剤、布地柔軟剤)に典型的に使用されるものが挙げられ得る。
【0038】
本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、場合により、0~50重量%(好ましくは、0~45重量%、より好ましくは、0~40重量%)の粒子状スペーサ材料を更に含む。好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、場合により、0~50重量%(好ましくは、0~45重量%、より好ましくは、0~40重量%)の粒子状スペーサ材料を更に含み、粒子状スペーサ材料は、55~750μm(好ましくは75~650μm、より好ましくは、95~600μm、最も好ましくは100~250μm)の平均粒径を有する。好ましくは、粒子状スペーサ材料は、非水溶性であるか、又は固体担体の水溶解速度よりも有意に低い水溶解速度を示す(すなわち、固体担体の溶解速度を粒子状スペーサ材料の溶解速度で割った値が少なくとも2である)。好ましくは、粒子状スペーサ材料は、0~0.5体積%(好ましくは、0.1~0.5体積%、より好ましくは0.15~0.45体積%、最も好ましくは、0.2~0.45体積%)の本発明の固体洗濯脱水助剤組成物を占める。粒子状スペーサ材料は、球状、多面体状、顆粒子状、繊維状、及び結晶性を含む様々な形状を有してもよい。好ましくは、粒子状スペーサ材料は、25~70℃の温度範囲にわたって固体である。粒子状スペーサ材料は、好ましくは、有機粒子状材料、無機粒子状材料及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。好ましくは、粒子状スペーサ材料は、アルカリ金属ボレート(例えば、ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸二ナトリウム、四ホウ酸カリウム);ガラスミクロスフェア(例えば、ソーダ石灰ガラスミクロスフェア、中空ガラスミクロスフェア、ホウケイ酸中実ガラスミクロスフェア);ポリアルキレンミクロスフェア(例えば、ポリエチレンミクロスフェア、ポリプロピレンミクロスフェア);セラミックミクロスフェア及びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0039】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、場合により、0~2.5重量%(好ましくは、0.1~2.5重量%、より好ましくは、0.1~2重量%、最も好ましくは、0.1~1.5重量%)のカチオン性ポリマーを更に含む。より好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、場合により、0~2.5重量%(好ましくは、0.1~2.5重量%、より好ましくは、0.1~2重量%、最も好ましくは、0.1~1.5重量%)のカチオン性ポリマーを更に含み、カチオン性ポリマーは、カチオン性多糖ポリマー、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアリル、メタリル、エチレンイミン(好ましくは、カチオン性多糖ポリマー)のうちの少なくとも1つから重合されたアミノ若しくは第4級窒素官能基を含有するモノマーから誘導されるホモポリマー又はコポリマーであるカチオン性プロトン化アミン若しくは第4級アンモニウム官能基を有するカチオン性非サッカライドポリマーからなる群から選択される。好ましいカチオン性多糖ポリマーとしては、カチオン性グアーポリマー及びカチオン性セルロースポリマーが挙げられる。最も好ましいカチオン性多糖ポリマーは、カチオン性セルロースポリマー(例えば、四級化ヒドロキシエチルセルロースポリマー)である。
【0040】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、場合により、0~5重量%(好ましくは、0.1~5重量%、より好ましくは、0.2~5重量%、最も好ましくは、0.5~4重量%)の軟化性シリコーンを更に含む。より好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、固体洗濯脱水助剤組成物の重量に基づいて、場合により、0~5重量%(好ましくは、0.1~5重量%、より好ましくは、0.2~5重量%、最も好ましくは、0.5~4重量%)の軟化性シリコーンを更に含み、軟化性シリコーンは、ポリジメチルシロキサン、シリコーンポリエーテル、四級シリコーン、カチオン性シリコーン、アミノシリコーン及びアニオン性シリコーン(例えば、カルボン酸、硫酸、スルホン酸、リン酸及び/又はホスホン酸官能基を組み込んだシリコーン)からなる群から選択される。
【0041】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、場合により、泡調節剤を更に含む。より好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、場合により、泡調節剤を更に含み、泡調節剤は、有機変性シリコーン、ポリジメチルシリコーン、及び脂肪酸からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、場合により、泡調節剤を更に含み、但し、泡調節剤が有機変性シリコーンである場合、当該有機変性シリコーンは、脱水助剤成分に含まれるものとは組成的に異なる。
【0042】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、場合によりフィラーを更に含む。より好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、場合によりフィラーを更に含み、フィラーは、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、方解石、及びドロマイトのうちの少なくとも1つを含む。最も好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、場合によりフィラーを更に含み、フィラーは、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、方解石、ドロマイト、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0043】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、5重量%未満の水を含有する(好ましくは、3重量%未満、より好ましくは、1重量%未満の水、最も好ましくは、水を含まない(すなわち、無水である))。
【0044】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、3重量%未満(好ましくは2重量%未満、より好ましくは、1重量%未満、なおより好ましくは、0.1重量%未満、更により好ましくは、0.01重量%未満、最も好ましくは、0.0001重量%未満)の洗濯活性物質を含む。洗濯活性物質としては、例えば、洗剤界面活性剤、洗剤ビルダー、漂白剤、酵素及びこれらの混合物が挙げられる。非洗浄性レベルの界面活性剤を使用して、固体担体中の脱水助剤成分の可溶化を促進してもよい。
【0045】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、トローチとして(より好ましくは、複数のトローチとして)提供される。より好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、錠剤、多面体、顆粒、球体、半球体、圧縮半球体、レンチル及び長楕円形(好ましくは、半球体及び圧縮半球体)からなる群から選択される形状を有するトローチ(より好ましくは、複数のトローチ)として提供される。最も好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、圧縮半球形状を有する複数のトローチとして提供される。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される「圧縮半球」という用語は、少なくとも部分的に平らにされた半球に対応する形状を指し、それによって、圧縮半球の半径は、平らにされた表面に沿った軸に沿った圧縮半球の半径に対して、平らにされた表面に接する軸に沿ってより短い。好ましくは、圧縮されたトローチは、0.01~0.4(好ましくは0.1~0.4、より好ましくは、0.2~0.3)の高さの直径に対する比を有する。好ましくは、個々のトローチは、0.003~0.15cmの体積を有する。好ましくは、トローチは0.95mg~2gの重量を有する。好ましくは、複数のトローチは、洗濯機又は洗濯洗面器に投入するための単位用量を集合的に含む。好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物の単位用量は、2~40g(好ましくは、3~35g、より好ましくは、4~30g、最も好ましくは、5~28g)のトローチを含む。
【0046】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物は、単一の単位用量又は複数の単位用量を含有するパッケージで提供される。パッケージは、ボトル、バッグ又は他の適切な容器からなる群から選択され得る。好ましくは、パッケージはPETボトルである。
【0047】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物を含有するパッケージは、固体洗濯脱水助剤組成物を測定して、洗濯機又は洗面台に分配するための投入手段を含む。投入手段の例としては、パッケージに機能的に取り付けられた分配キャップ又はドームが挙げられる。投入手段は、パッケージから解放可能に取り外し可能であり、パッケージに再取り付け可能であってもよい。
【0048】
好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物を製造する方法は、固体担体(好ましくは、固体担体は25℃を超える融点を有する)を提供することと、固体担体を加熱することと(好ましくは、固体担体は、その融点より高い温度に加熱される)、本発明の脱水助剤成分を提供することと、任意の任意成分(例えば、芳香剤)を提供すること、脱水助剤成分及びあらゆる任意成分を加熱された固体担体と混合して溶融組成物を形成することと、よく知られた技術を使用して溶融組成物を(好ましくは固体担体の融点温度未満の温度に)冷却して非多孔質水溶性(又は分散性)固体(例えば、複数のトローチ)を形成することと、を含む。
【0049】
好ましくは、本発明の洗濯物を洗浄する方法は、汚れた布地物品(好ましくは、汚れた布地物品は綿を含み、より好ましくは、汚れた布地物品は、綿及びポリエステル綿混紡から選択される)を、洗濯機又は洗濯洗面器に(好ましくは、洗濯機に)追加することと、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物を洗濯機又は洗濯洗面器に(好ましくは洗濯機に)投入することと、洗濯洗剤配合物、布地柔軟化配合物、リフレッシャー配合物、及び洗濯芳香添加剤のうちの少なくとも1つを、洗濯機又は洗濯洗面器に(好ましくは、洗濯機に)場合により投入することと、洗濯機又は洗濯洗面器(好ましくは、洗濯機)に洗い水を投入することと、洗い水を汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、洗濯機又は洗濯洗面器(好ましくは、洗濯機)にすすぎ水を投入することと、洗浄された布地物品にすすぎ水を適用することと、スピンサイクルにおいて、洗浄された布地物品からすすぎ水をスピンさせることと、を含み、汚れた布地物品及び洗浄された布地物品のうちの少なくとも1つへの適用前又は適用中に、洗い水及びすすぎ水のうちの少なくとも1つが固体洗濯脱水助剤組成物に曝露される(好ましくは、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物を使用するスピンサイクルの完了時に洗浄された布地物品に伴う残留水の重量を、同じプロセスを使用するが固体洗濯脱水助剤組成物を添加しない機械すすぎサイクルの完了時に洗浄された布地物品に伴う残留水の重量で除した値が、0.7以下(好ましくは0.6以下、より好ましくは0.55以下、最も好ましくは、0.50以下)である)。
【0050】
好ましくは、本発明の洗濯物を洗濯する機械のエネルギー効率を改善する方法は、汚れた布地物品を洗濯機に添加することと(好ましくは、汚れた布地物品は綿を含み、より好ましくは、汚れた布地物品は、綿及びポリエステル綿混紡から選択される)、本発明の固体洗濯脱水助剤組成物を選択することと、固体洗濯脱水助剤組成物を洗濯機に投入することと、洗濯洗剤配合物を洗濯機に投入することと、洗濯機に洗い水を投入することと、洗い水及び洗濯洗剤配合物を汚れた布地物品に適用して、洗浄された布地物品を提供することと、洗濯機にすすぎ水を投入することと、洗浄された布地物品にすすぎ水を適用することと、スピンサイクルにおいて、洗浄された布地物品からすすぎ水をスピンさせることと、を含み、洗い水及びすすぎ水の少なくとも1つは、汚れた布地物品及び洗浄された布地物品の少なくとも1つへのその適用前又は適用中に、固体洗濯脱水助剤組成物に曝露され、選択された固体洗濯脱水助剤組成物中のオルガノポリシロキサンは、スピンサイクルの完了時に洗浄された布地物品に伴う残留水を減少させる能力に基づいて選択される(好ましくは、選択されたオルガノポリシロキサンを含有する本発明の固体洗濯脱水助剤組成物を使用するスピンサイクルの完了時に洗浄された布地物品に伴う残留水の重量を、同じプロセスを使用するが固体洗濯脱水助剤組成物を追加しない機械すすぎサイクルの完了時に洗浄された布地物品に伴う残留水の重量で除した値が、0.7以下(好ましくは0.6以下、より好ましくは0.55以下、最も好ましくは、0.50以下)である)。
【実施例
【0051】
ここで、本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
【0052】
実施例A1~A2:オルガノポリシロキサン
以下の一般式を有する実施例A1~A2のオルガノポリシロキサンは、
【化4】

式中、R、a、b、及びvの値は表1に報告されている。
【表1】
【0053】
実施例AF1:消泡成分
表2に記載の成分を含む消泡剤組成物を、3,500rpmに設定した歯科用ミキサー中で30秒間、次いで6,000rpmに設定した高せん断ミキサー(silverson)中で1分間、成分を均質化することによって調製した。
【表2】
【0054】
実施例AFG1:消泡剤顆粒
消泡剤顆粒は、実施例AF1からの消泡剤成分を、表3に記載の他の成分と組み合わせることによって調製した。結合剤及びドデシルベンゼンスルホン酸を容器に秤量し、メカニカルスターラー(10分/400rpm)で均質化した。次いで、水及び消泡剤成分を容器の内容物に撹拌しながら添加した。次いで、容器の内容物をフードミキサー中のゼオライト担体上に注いだ。次いで、混合物を60℃で20分間にわたって流動床で乾燥させ、250μm~1400μmで篩い分けして、製品消泡剤顆粒を得た。
【表3】
【0055】
実施例DAC:脱水助剤成分
表4に記載の成分を含む実施例DACの脱水助剤成分を、3,500rpmに設定した歯科用ミキサーで30秒間、次いで6,000rpmに設定した高せん断ミキサー(silverson)で1分間、成分を均質化することによって調製した。
【表4】
【0056】
実施例DAB:脱水助剤ビーズ
60℃で加熱することによって、8000ダルトンの重量平均分子量を有するポリ(エチレングリコール)粉末(PEG 8000)99.2gを溶融することによって、脱水助剤ビーズを調製した。PEG 8000が溶融したら、実施例DACからの脱水助剤成分0.8gを添加し、この組み合わせを機械的撹拌機を用いて400rpmで10分間均質化した。次いで、生成物を室温に冷却した。
【0057】
比較例C1及び実施例1:残留水
全ての試験は、Miele W377フロントローディング式洗濯機で行った。機械に、4枚の小さなバスタオル、5枚の枕カバー、及び27.5°のフランス硬度の11リットルの水を入れた。実施例AFG1からの消泡剤顆粒(0.375g)を、スパチュラを使用して125gの粉末洗濯洗剤(wfk-Testgewebe GmbHから入手可能なStandard detergent formula 1998,ISO 105-C08:2010)と混合し、次いで洗濯機に入れた。実施例DABからの脱水助剤ビーズ(5g)を実施例1の洗濯洗剤/消泡剤顆粒の上に添加した。次いで、40℃、ショートプログラム及び600rpmに設定したカラープログラムを使用して、洗濯機を始動させた。60分間、5分毎に泡の高さを監視した。表6に記録したように、洗浄及びその後のすすぎサイクルを行った(0は泡なし、100は泡のフルウィンドウである)。もしあれば、表5に示した脱水助剤ビーズ(5g)を最後のすすぎで添加した。すすぎサイクルの終了時に、バスタオルのロードを除去し、計量して、表5に記録されているように、洗浄終了時の残留水含有量をkg単位でチェックした。
【表5】

【表6】
【国際調査報告】